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北海道 国政・地方政治スレ

1北海道民:2008/10/13(月) 15:10:41
選挙が近づいてきた次期衆院選の北海道は、町村・中川・武部のところなど接戦で面白い
また地方でも釧路市長選など興味深いところがあるので、このスレを作成してみました
気軽に北海道情報を話し合いましょう

362名無しさん:2010/11/28(日) 00:54:57
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1252036284/915

夕張市長選、自民前女性議員が意欲…3人目

 自民党の飯島夕雁・前衆院議員(46)は27日、党北海道第10選挙区支部の会合後、来春の夕張市長選について「党支部長を退任した暁には(出馬要請を)しっかりと受け止めたい」と立候補に意欲を示した。

 飯島氏は会合で、今月いっぱいで支部長を退任することを報告。その後、報道陣に対し「夕張再生のために頑張ってくれという熱い声をいただいている。私の国政経験でも夕張の財政破綻(はたん)は一番の心残りで、特に強い思いを持ってかかわってきた」と語った。

 飯島氏は東京都青ヶ島村教育長などを務め、2005年の郵政選挙で道10区から自民党公認候補として出馬し、比例代表で復活当選。09年8月の衆院選では、民主党の小平忠正氏に敗れ落選していた。

 同市長選には、前回市長選で次点の青森県五所川原市の建設会社役員羽柴秀吉氏(61)が立候補を表明、夕張市への派遣経験がある東京都職員の鈴木直道氏(29)(内閣府出向中)も意欲を見せており、三つどもえとなる公算が出てきた。

(2010年11月28日00時24分 読売新聞)

363チバQ:2010/11/28(日) 20:53:36
>>162あたりの派閥争いが鰹谷に乗れない理由?
参院選で徳永エリが落選してたら、知事選に回すってのも良かったんだろうけど
労組あがりの藤川じゃダメだしな。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/262142.html
道知事選 民主、候補選び長期化へ 月内擁立のめど立たず(11/28 06:31、11/28 09:52 更新)
 来年4月の知事選に向けて民主党北海道が11月中の決定を目指していた知事候補の選考が、12月以降にずれ込む見通しとなった。中央官僚を軸に水面下で作業を続けてきたが、擁立のめどが立っておらず、選考作業の長期化は必至の情勢だ。

 関係者によると、同党北海道幹部は今月に入り、道庁に出向した経験がある40代の男性中央官僚に絞り込み、出馬を打診。本人とも複数回、会うなどして調整を続けてきたが、27日、断ってきたという。

 これを受け同党北海道は近く連合北海道、北海道農民政治力会議と協議し、対応を検討する方針。現時点で他に有力な候補のめどは立っておらず、選考作業が年明け以降にずれ込む可能性もある。

 知事選をめぐっては、高橋はるみ知事が3選出馬を事実上表明しているほか、道議会で民主党・道民連合に所属し、昨年道議を辞職した鰹谷忠・前道議会副議長が出馬の意向を示している。

364チバQ:2010/12/04(土) 01:04:13
地味すぎる
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/262914.html
道知事選 民主、木村氏に出馬要請へ 元小樽市職員、農水官僚(12/03 07:43、12/03 09:57 更新)
 民主党北海道は2日、来年4月の知事選候補として、元小樽市職員で農林水産省大臣官房政策課企画官の木村俊昭氏(50)=オホーツク管内遠軽町出身=に出馬要請する方針を固めた。近く連合北海道などと協議し、週明けにも荒井聡代表が正式要請する方向。市職員から国家公務員に転身した異色の経歴や、全国各地でまちおこしなど地域再生の取り組みに携わってきた実績があり、有力候補として浮上した。

 木村氏は遠軽高、法政大を経て、1984年に小樽市役所入りし、産業振興課長、企画政策室主幹などを務めた。

 まちおこしに取り組んだ手腕などが評価され、2006年4月から内閣府、09年4月から農水省に出向し、全国各地の地域再生や農林水産業を軸とした新産業育成などを支援してきた。

<北海道新聞12月3日朝刊掲載>

365チバQ:2010/12/05(日) 12:33:08
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101204ddr041010003000c.html
選挙:北海道知事選 民主道連、「スーパー公務員」木村氏に出馬要請へ
 民主党北海道連は来年4月の道知事選で、元北海道小樽市職員で農林水産省大臣官房政策課企画官の木村俊昭氏(50)に出馬を要請する方針を固めた。木村氏は地方公務員から国家公務員に転身し全国各地のまちづくりに関わっている。条件が整えば、近く荒井聡道連代表が正式要請する。

 木村氏は北海道遠軽町出身。法政大を卒業後、84年に小樽市職員となり、産業振興課長や企画政策室主幹などを歴任。「ガラスの街」づくりなど地域振興分野での活躍が評価され、06年4月に内閣府、09年4月には農林水産省へ出向。今年4月に小樽市役所に復帰したが、5月末で退職し、6月から農水省で勤務。地域再生のアドバイザーとして、全国各地を駆け回る仕事ぶりから「スーパー公務員」とも呼ばれている。

 民主党道連は道内に縁のあるキャリア官僚らを対象に候補選考を進め、厚生労働省の男性官僚に絞って接触を重ねたが、先月27日に断られ、新たに探していた。道知事選には、高橋はるみ知事(56)の3選出馬が確実視されているほか、前道議会副議長の鰹谷忠氏(59)が出馬表明している。【岸川弘明、坂井友子】

366チバQ:2010/12/07(火) 22:04:12
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/263465.html
工藤稚内副市長 市長選に出馬へ(12/07 08:33)
 【稚内】稚内市の工藤広副市長(61)は6日、任期満了に伴う来年4月の稚内市長選に立候補する意向を固めた。9日に定例市議会が閉会後、副市長を辞職し、年内に正式表明する見通しだ。

 工藤氏は6日、市役所で経済界の有志ら二十数人に立候補を要請され、「真摯(しんし)に受け止め、前向きに検討したい」と答えた。

 工藤氏は同市出身で、北大経済学部卒。1974年に市役所に入り、企画調整部長、経済部長などを経て、2005年から助役、副市長として、今期で退任する横田耕一市長を支えた。

 同市長選には市内の建設会社社長、長谷川伸一氏(55)が出馬を表明している。

367チバQ:2010/12/08(水) 22:38:22
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101208ddlk01010224000c.html
選挙:知事選 民主道連、木村氏に出馬を正式要請 「重く受け止める」 /北海道
 来年4月の知事選を巡り、民主党道連は7日、農林水産省大臣官房政策課企画官の木村俊昭氏(50)に正式に出馬を要請した。木村氏は「今は白紙の段階。(要請は)大変重く受け止めている。これからしっかり考える」と述べた。民主道連は年内の候補者擁立を目指しており、木村氏の説得に力を注ぐ構えだ。

 上京した民主道連の荒井聡代表と連合北海道の高柳薫会長、道農民政治力会議の北準一代表が午後6時半から都内のホテルで木村氏と約20分間面会。「今までの(地域再生にかかわる)活動の集大成を古里で展開してほしい」と出馬を要請した。木村氏は「もうしばらく時間がほしい」と答えたという。

 木村氏は遠軽町出身の元小樽市職員。地方公務員から国家公務員に転身し、全国各地の地域再生に携わる異色の経歴を持つ。現在は農水省で地域ビジネス創出などを手掛けている。民主道連は「スーパー公務員」とも呼ばれるその精力的な仕事ぶりを評価し、白羽の矢を立てた。

 知事選は、高橋はるみ知事(56)が自民、公明両党の推薦で3選出馬が確実視され、道民人気が健在なことや大きな失点がないことから、「選挙戦を有利に進める」との見方が出ている。一方の民主は、今年7月の参院選道選挙区で2議席独占できず、10月の衆院道5区補選で自民に敗北したほか、内閣支持率が急落するなど風向きが悪く、候補者選びは難航してきた。

 先月末には、道連幹部が出馬を打診し、好感触を得ていた厚生労働省の官僚に土壇場で断られるという苦い思いもした。知名度のある木村氏を口説き落とせなければ、候補者選びは暗礁に乗り上げることも予想される。

 要請後に記者会見した荒井代表は「8年間の高橋道政で、景気はむしろ悪くなっている。これを再生させるのは、彼が最も適任だ」と改めて期待を表明。ただ、木村氏が受諾するかどうかの見通しについて問われると、「白紙と言わざるを得ない」と述べるにとどまった。【岸川弘明】

368チバQ:2010/12/09(木) 21:42:31
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101209ddlk01010221000c.html
選挙:札幌市長選 本間氏が出馬表明 「民主対自民」構図固まる /北海道
 ◇公明、経済界の対応鍵
 来年4月の札幌市長選は、前総務省自治大学校研究部長の本間奈々氏(41)が8日、正式に出馬表明したことで、「民主対自民」の構図がほぼ固まった。過去2回、民主党に連敗している自民党は、本間氏の「若さ」と「行政手腕」を前面に出し、民主などが支援する上田文雄市長に挑む。しかし、昨年の政権交代の影響で、前回自民候補を支援した公明党や経済界が態度を明らかにしていない。両者の動向が市長選の鍵を握りそうだ。【中川紗矢子、田中裕之】

 ◆知事と連携も

 自民は前回、元国土交通省技監の清治真人氏を擁立したものの、上田市長に約17万票の大差で敗れた。その反省から、今回は札幌への愛着や若さ、親しみやすさを重視して選考を進めてきた。

 本間氏には今年4月から札幌支部連合会幹部が接触。経済界や学者、官僚、道議、市議らにも打診したが、条件面で折り合わず、当初から出馬に意欲的だった本間氏が夏以降、「最有力候補」に浮上した。党内には、官僚への抵抗感を示し、地元出身者を求める意見もあったが、本間氏が出向で札幌市企画課長を務めた経歴も後押しした。

 今後、具体的な政策づくりを進め、年明けに発表する。自民党の支持基盤である中小企業を意識し、上田市政に足りない点とされる経済対策を重点に掲げる考えだ。一方、3選出馬が確実視されている高橋はるみ知事と連携して選挙戦を展開する戦略も描いている。

 ◆「政策で判断」

 前回、自公政権の枠組みで自民候補を推薦した公明は「市民と札幌市の発展にとってどうかという視点で、政策を判断基準にする」(本郷俊史・市議会公明党幹事長)との立場だ。上田市政に対して、市議からは「悪い感情は持っていない」「あまり失点はない」と、基本的には評価する声が多いが、経済雇用対策への不満がくすぶっており、最終決定は選挙直前までもつれ込みそう。

 経済界の動向も焦点だ。前回は、自民候補を物心両面で支援したが、上田市長が民主政権と近いため、札幌商工会議所は「まだ何も答えようがない」と話す。同会議所は今年7月の参院選道選挙区、10月の衆院道5区補選でも態度を明らかにしておらず、市長選も同様の対応になる可能性がある。

 ◆実績強調の現職

 3選を目指す上田市長は、2期8年の実績を前面に出し、3期目は上田市政の集大成と強調する方針。市債残高を就任時の2兆3000億円から1兆9000億円にまで減らして財政健全化に努めたことや、ゴミの有料化でゴミ減量を進め清掃工場1カ所を廃止したことなど、市民生活に密着した実績を訴える考えだ。後援会「上田文雄とみんなでつくる札幌・市民の会」の寺林利郎事務局長は「知事も市長も女性候補で、連携した動きは侮れない」と警戒する。

 前回候補擁立を見送り、上田市長を支持した共産党は「擁立するかしないかも検討中」(宮川潤・市議会共産党幹事長)と話すが、擁立は見送る方向だ。

369チバQ:2010/12/16(木) 22:00:58
http://mytown.asahi.com/areanews/hokkaido/HOK201012150010.html
3氏に動き 来春の夕張市長選、一気に本格化
2010年12月16日

 来春の統一選で実施される財政再生団体・夕張市の市長選をめぐり、前自民党衆院議員の飯島夕雁氏(46)が15日、同市内で開いた記者会見で立候補を正式に表明した。同市長選には、元東京都職員の鈴木直道氏(29)も近く出馬会見を開く予定で、前回選挙で次点の建設会社役員羽柴秀吉氏(61)が立候補を表明している。全国唯一の再生団体のリーダーを選ぶ選挙戦は、一気に本格化してきた。

 飯島氏は同日、市内で支持者から立候補を要請された後、会見を開き、「46年間の経験を夕張に注ぎ、明るい夕張の未来のために頑張っていきたい」と決意を述べた。自民党は離党し、無所属で立候補する意向だ。

 飯島氏は東京都青ケ島村教育長を経て、「小泉チルドレン」の一人として2005年の総選挙で道10区で出馬。落選したが比例道ブロックで復活当選し、09年総選挙は落選していた。先月まで務めていた自民党10区支部長は退任、21日に現在の岩見沢市から夕張市内に移り住み、活動を本格化させる。

 一方、東京都から夕張市役所に派遣された経験を持つ鈴木氏は今月8日に夕張入りした。到着した際、報道陣に「今日は片道切符。これから夕張に住んで一人ひとりにお会いし、私がどんな人間か理解して頂きたい」と語った。支援者らとともに政策を詰めており、年明けには記者会見を開く見込みだ。

 前回342票差で落選した羽柴氏は9月にいち早く立候補を表明、企業や支持者回りを重ねている。後援会幹部は「前回は破綻(はたん)直後で『ムード選挙』的な面もあった。今回は雇用対策などの政策を具体的に提示し、地道に浸透させていきたい」と語る。

 現職の藤倉肇市長は後援会幹部に次回不出馬の意向を伝えているが、同日、会見に先立って市役所を訪れた飯島氏と懇談し、「私はピリオド(終止符)ではない。続投の声も上がり、意欲的に受けとめている」と述べた。

370チバQ:2010/12/17(金) 22:08:29
>>256>>310
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101217ddlk01010183000c.html
選挙:小樽市長選 商議所専務理事・中松氏が出馬へ /北海道
 小樽商工会議所の専務理事、中松義治氏(64)は16日、来年4月の小樽市長選に出馬する意向を明らかにした。来週中に正式に出馬表明する予定。

 今期限りでの引退を表明している山田勝麿市長の支持母体である民主、自民、公明の各党と連合小樽、小樽商工会議所が15日に出馬を要請していた。中松氏は「みなさんに評価していただけるなら、微力だが前向きに考えたい」と述べた。

 中松氏は夕張市出身で、北洋銀行小樽中央支店長、小樽市収入役を経て、06年から現職。【坂井友子】

371チバQ:2010/12/19(日) 21:54:05
>>366
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101219ddlk01010170000c.html

選挙:稚内市長選 工藤副市長が立候補を表明 /北海道
 稚内市の工藤廣副市長(61)が17日付で退職し、18日に来春の統一地方選で行われる同市長選への立候補を表明した。

 現職の横田耕一市長(61)は今期での引退を表明しており、前回選挙で302票差で敗れた建設会社社長、長谷川伸一氏(55)が、既に立候補表明している。工藤氏は会見で「横田市長が不出馬を明言した今、市政のかじ取りは街の将来に大きく影響を与える」と立候補の理由を述べた。

 工藤氏は同市出身。市職員から、第三セクター「稚内シーポートプラザ」に出向し、稚内全日空ホテルの開業に携わった。05年から助役(今の副市長)になり、横田市政を支えた。【金子栄次】

372チバQ:2010/12/19(日) 21:55:33
>>136とか

http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101219ddlk01010165000c.html
サンデー・トピックス:北見市庁舎新築計画 公約から、かけ離れ /北海道
 長年にわたり空転を続け、「政争の具」と市民から揶揄(やゆ)された北見市庁舎の新築問題。ようやくまとまった計画は、庁舎をJR北見駅西側の隣接地に移転し、現在の敷地を北見赤十字病院に提供する内容だ。だが、小谷毎彦(つねひこ)市長が掲げた公約からは大きくかけ離れ、今も市長室の位置を巡って議論は続く。混迷の背景を探った。【渡部宏人】

 ◇議会対立、市民不在 総事業費118億円、財政破綻危惧も
 ◆「前市長案と同じ」

 市の計画によると、新しい庁舎はJR北見駅西隣の旧東急百貨店ビル(通称・まちきた大通りビル)をリニューアルし、6〜4階に総務部など主要部局を配置。3階〜地下1階を商業施設とする。さらに、隣接する立体駐車場ビル1階に市長室を入れ、そのまま「本庁舎」として使う。

 だが、11月下旬から12月にかけて行われた住民説明会では不満が噴出した。「(場所が)結局、神田(孝次)前市長の案に近くなった。現在地の公約だったから小谷市長に投票したのに……」。前回08年の市長選で、民主党道議だった小谷氏が公約に掲げたのは、現在地に「小さな庁舎」を建て替える案。それが最終的に、野党に転じた保守勢力に巻き返された形となったからだった。

 市長室を立体駐車場ビルに入れる案にも不満がくすぶる。市長室が主要部局から離れた庁舎を「議場にいる人が作った成果」と皮肉る人もおり、小谷市長も「今の場所(立体駐車場ビル)がふさわしいとは思っていないが、議会の決定は覆せない。(市長室を旧東急百貨店ビルに移すべきだとの意見も多く)議会と相談して決めたい」と苦渋の選択だったことを認めている。

 ◆撤回理由

 その小谷市長が公約を取り下げてまで決着を図った背景には、北見赤十字病院の存在がある。「あちこちに行くのは止めたい」と病院は神田前市長時代から庁舎敷地提供の要望を続けてきた。小谷市長は、隣接する庁舎敷地なら「建設コストが安く、(市中心部のほうが)来院者の病院離れも防げる」との理由から、09年7月に庁舎敷地の無償貸与と公約撤回を決断した。

 その後、小谷市長は庁舎候補地を「現在地周辺」に広げ、庁舎近くの旧分庁舎に暫定的に移転、その後に約200メートル西側の都市公園に移る案などを示したが、野党は「赤十字病院の新築が迫っており時間がない」などと反発を続けた。

 市は11年度の現庁舎解体を決めており、有利な条件で起債できる「合併特例債」の期限も迫り、新しい庁舎の工事を14年度までに終える必要がある。加えて、与党が少数派の議会では、野党案を受け入れざるを得なかった。小谷市長の主張で残ったのは、ガス漏れ事故など危機管理で批判された神田市政の反省から「災害時支援庁舎」を新設し、庁舎移転候補地として検討した都市公園に建設することだけだった。

373チバQ:2010/12/19(日) 21:55:48
◆残った課題

 計画はまとまったものの課題は残る。現庁舎の解体▽旧東急百貨店ビルの大規模改修▽立体駐車場ビルとは別に建設する駐車場−−など総事業費は約118億円に上る。小谷市長の最初の建て替え案では金額は示されなかったが、約87億円と試算された神田前市長の案を大きく上回る。

 新しい立体駐車場に38億円、災害時支援庁舎が11億円と新設費用が大きい。「待望久しい物件」(村井泰彦北見建設業協会長)と期待の声もあるが、今後は図書館などハコモノの建設事業が目白押し。「(財政破綻し)第二の夕張になりかねない」と元市幹部は危惧する。

 住民説明会では「そんなお金があれば別の場所に庁舎を作れないのか」といった意見が相次ぎ、「新病院になって医者が確保できるのか」と08年に内科医が大量退職した北見赤十字病院に不信感を募らせる人もいた。「結局、市議同士が格闘しただけで市民は傍観者」と有権者不在を嘆く声が聞こえてくる中、市は一連の都市再生基本計画を含む「中心市街地活性化基本計画」を、11年1月にも国に申請する。

 ◇一時凍結、新築、建設… 混迷25年「政争の具」に
 庁舎の新築計画は、市の開基100年(1996年)記念事業として85年にスタートした。55年に建設された現庁舎の老朽化が目立ち始め、95年の市長選では現職の久島正氏(故人)が現在地での新築を掲げたが、「一時凍結」を訴えた新人、小山健一氏に屈した。その小山氏も再選を狙った99年選挙で「新築」を公約としたが、「財政再建のため建て替えはしない」と反対した神田孝次氏に敗れ、庁舎問題は白紙に戻った。

 神田氏も、2期目に周辺自治体との合併協議会が発足したことから、合併特例債を当て込み「庁舎建設」へとかじを切った。しかし、JR北見駅東側案が浮上する中、その隣接地を市長の同族企業が先行取得していた事実が発覚して頓挫。その後も庁舎南側への移転案、分庁舎が入る旧東急百貨店ビル(JR北見駅西側)増築案などの提案も実現せず、旧百貨店ビルへの移転を主張した前回選挙では、小山氏が後援会長を務めた小谷毎彦氏に敗れた。

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 ◇北見市庁舎を巡る主な流れ◇
1955年11月 現庁舎が完成

1994年 5月 久島正市長が現在地での新庁舎建設案を発表

1995年 4月 「一時凍結」の小山健一氏が初当選

1998年 3月 小山市長、新庁舎(現在地)の建設計画策定

1999年 4月 庁舎建設反対の神田孝次氏が初当選

2001年 7月 市議会庁舎建設特別委「現時点では建設すべきでない」

2003年10月 任意の合併協議会発足(北見、端野、常呂、津別)

2004年 9月 北見赤十字病院が庁舎敷地提供の要望書

2006年 3月 合併で新北見市誕生(北見、端野、常呂、留辺蘂)

      4月 神田市長3選 庁舎建設にかじを切る

2007年 5月 きたみ東急百貨店が撤退表明

2008年 2月 旧東急百貨店ビルに企業局など入居。物販施設と分庁舎の複合施設となる

      5月 神田市長、同ビルへの本庁舎移転を表明

     11月 同ビル移転案が否決。「民意を問う」と神田市長辞職

     12月 出直し市長選で、小谷毎彦氏が初当選

2009年 7月 小谷市長、「北見赤十字に敷地無償貸与」を表明

2010年 1月 北見赤十字が北見市に財政支援を要請

      3月 野党など市庁舎移転の修正議決案可決

      3月 市議選

      8月 小谷市長が公約撤回。「現在地周辺」を断念

     10月 市議会が都市再生基本計画案を了承

     11月 庁舎移転など都市再生計画の住民説明会が始まる

374チバQ:2010/12/23(木) 18:35:05
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/265751.html
調整難航の道議選北見市選挙区 民主、鳥越氏を推薦(12/23 10:50)
 民主党北海道は22日の持ち回り常任幹事会で、来年4月の道議選北見市(定数2)への出馬を表明している元北見市議の鳥越良孝氏を推薦する方針を決めた。

 民主党北海道は同選挙区で、元衆院議員秘書の長南幸子氏の公認を10月に決定。その後、党道12区総支部代表を務める松木謙公衆院議員が鳥越氏を支援する構えを示したことに、支持母体の連合北海道北見地区連合会などが反発し、調整が難航していた。

 同選挙区では、自民党が現職の船橋利実氏の公認を決めている。

375チバQ:2010/12/26(日) 18:41:28
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101221ddlk01010168000c.html
自治再考:札幌市政の検証/1 アクセス道路 /北海道
 ◇建設容認に方針転換 経済界は歓迎、「変節」批判も
 上田文雄・札幌市長(62)の「方針転換」が波紋を広げている。札幌の都心部と高速道を結ぶ都心アクセス強化道路(アクセス道路)について、反対から容認に転じたからだ。20日、札幌市内のホテルで開かれた3選出馬会見でも、上田市長は「都心部と高速道路を接続させることは時代の要請ではないかと思う。経済効果という側面もあり、(アクセス道路は)必要だと考えている」と述べた。

 アクセス道路は、前回07年の同市長選で、自民党や経済界などの支援を受けて立候補した元国土交通省技監の清治真人氏が掲げた主要政策だった。民主党などの推薦を受けた上田市長は「札幌は主な社会資本整備は終えている」「大型公共事業による活性化は20世紀で終わった」と批判を繰り返していた。

 道路の建設費用は数百億円にも上り、上田市長の財政再建路線とも相反する。市長与党の民主会派ベテラン市議は「街作りのビジョンがない。(次の)選挙や公共事業ありきの主張なら賛成できない」と市長の「変節」に憤りを隠さない。

   ◇

 上田市長は09年5月、市議会本会議で初めてアクセス道路建設に前向きな姿勢を示した。今年1月には、札幌商工会議所の高向巌会頭が建設を要請。市は来年度に策定する総合交通計画にアクセス道路を盛り込む方針で、建設はもはや「既定路線」とも言える。経済団体幹部は「自身の公約を覆し、(建設反対は)間違っていたことを認めた。大したものだ」と上田市長を高く評価する。

 09年秋の民主党政権発足後、上田市長は自民の牙城でもある経済界との距離を縮めてきた。北海道新幹線の札幌延伸問題などで新政権とのパイプに期待する経済界に対し、市長側も次の選挙で支持拡大や集票が期待できる。後援会や民主会派の幹部は「企業を敵に回す必要はない」と述べ、暗に両者の思惑が一致したことを認める。

   ◇

 新たな支持層を掘り起こす上田市長に対し、従来の支持層には不安が生まれる。労組出身の後援会幹部は「問題は基本的なスタンスをどこに置くかだ。市民や労働者か、あるいは経済界か。そこは一線を画してほしい」とけん制。前回市長選で「市民自治」を掲げた上田市長が経済界にもスタンスを広げつつあることを懸念する。

 一方で、前総務省自治大学校研究部長の本間奈々氏(41)を擁立した自民党は市政奪還が至上命令。しかし、自民会派のベテラン市議は上田市長について、「本音で言えば、誰がやっても厳しい状況で一生懸命やっている」と評価も口にする。事実上の「民主対自民」の構図になるとみられる市長選。表面上の対立とは裏腹に政策の垣根は限りなく低くなる可能性がある。=つづく

  ×  ×

 来年4月に行われる札幌市長選。上田市長は3選を目指して、立候補を表明した。03年の初当選時から基本理念に据えてきた「市民自治」は進んだのか。連載「自治再考」の第5弾は、2期目の上田市政を検証する。

376チバQ:2010/12/26(日) 18:42:16
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101222ddlk01010161000c.html
自治再考:札幌市政の検証/2 事業仕分け /北海道
 ◇「市民自治」か「役人自治」か 高齢者施設で不満噴出
 「高齢者に貴重な触れ合いの場を提供している」−−。今年10月、札幌市の事業仕分けで「廃止」判定がされた高齢者向け保養施設「市保養センター駒岡」(南区真駒内)を巡り、地元の町内会連合会などが廃止反対を求める署名を提出した。署名提出は4回にわたり、計1万1712人分が集まった。

 同連合会の関口明会長(74)は「センターは高齢者の孤立化を防いでいる。廃止の影響は計り知れない」と指摘する。市議会にも陳情した結果、市長与党の民主会派も「収入増やコスト減に努めた上で残すべきだ」(猪熊輝夫・会派会長)と存続を支持し、陳情は10月に全会一致で採択された。

   ◇

 センターは86年に開設。パークゴルフ場なども併設し、年間延べ約12万人が利用する。年間約2億円の維持費がかかり、料金収入は約1億円。差し引き約1億円の赤字を市が負担する。20歳以上の市民から無作為に選ばれた4人と有識者2人の仕分け人は今後支出が見込まれる約5億4000万円の改修費も問題視した。「市税はもっと有効な使い道がある」と判断した。

 がん治療を受ける妻(58)とともに、豊平区の風呂がないアパートで暮らす年金生活者の菊地明さん(68)は週2回程度、300円の入場料で大浴場に入り、囲碁を打つことが楽しみだという。「ここがなくなれば、どこに行けばいいのか。失望以外の何ものでもない」と仕分け結果に不満顔だ。

   ◇

 事業仕分けでは、対象89事業のうち16事業が廃止と判定された。16事業が廃止されれば、約4億円の経費節減が実現する。しかし、判定結果について市民の意見を募集したところ、全体の8割強となる1372件の反対の声が集まり、実際に廃止が決まったのは「平岡公園梅林ライトアップ事業費」などわずか5事業の約4000万円。市保養センター駒岡を含む11事業は結論を先送りした。

 札幌版事業仕分けは、「行政への市民参加」を掲げる上田文雄市長の肝いりで07年に初めて実施し、今年が2回目。今回は全事業の判定に市民がかかわり、市民参加が一部事業にとどまった前回より前進したものの、市がすべての仕分け対象を決め、仕分け人の有識者を選んだ。野党の自民会派は「市側から廃止を言いづらい事業を対象にし、仕分け人の判定を口実に廃止しようとしている。役人に都合のいい『市民自治』だ」と批判する。

 上田市長は事業仕分けを「市民的な議論の出発点」と位置づけ、11事業の存廃をこれから判断する方針。市保養センター駒岡を巡っては、有識者らによる委員会を設置して検討する考えだ。11事業存廃の意思決定過程や結果によっては、上田市政が「市民自治」か「役人自治」か問われることになる。=つづく

377チバQ:2010/12/26(日) 18:42:40
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101223ddlk01010224000c.html
自治再考:札幌市政の検証/3 市長政策室 /北海道
 ◇見えぬ効果残る溝 部局横断へ調整役果たせず
 新設部署の効果に疑問符が付いている。09年4月、政策立案や情報共有を目的に設置された札幌市の市長政策室。上田文雄市長の直属部隊は市長室のある本庁舎10階と11階に位置し、各部局の職員が絶え間なく訪れる。同室の4部6課に勤務する計96人の職員はいわば札幌市政の心臓部とも言える存在だ。

 だが、市長与党の民主会派からも「市長政策室がガバナンス(統治)を果たすシステムが確立されていない」との声が漏れる。

   ◇

 同室新設のきっかけは、市長と職員の間で相次いだ意思疎通の不足による市政の混乱だった。

 08年の北海道中央バス路線廃止問題では市長の判断が二転三転した。ジェイ・アール北海道バスへの業務委託を撤回し、中央バスに補助金を出して路線を継続することになり、市は約4900万円の損失補償を支払う結果になった。

 同年に発覚した、北区の女児が約8年間にわたって監禁されていた問題でも、市の担当部局は監禁の事実を把握しながら適切な対応を取らず、市長にも報告していなかった。

 札幌市は、上田市長が初当選した03年までの44年間、助役出身者の市長が続き、市長と職員間には強い「身内意識」が存在した。そこに風穴を開けようと、市民自治を掲げた弁護士出身の上田市長が乗り込んだが、2期目になっても市長と職員間の溝は消えなかった。

   ◇

 市長政策室はその溝を埋めるとともに、部局間の壁の解消が狙いだった。スタートから2年近くがたつが、肝心の成果は乏しい。

 上田市長に近い、ある民主党市議は「雇用政策なら、福祉や子育ての分野で雇用を創出するために市長政策室が経済局と保健福祉局を横串で束ねて、連動する政策を打ち出さないといけないが、それができていない。市長政策室は扇の要となって各部局から意見を集約し、議論をまとめていかなくてはいけない」と求める。

 「改革維新の会」の宮本吉人市議は、改修工事をしている札幌の観光名所「もいわ山ロープウェイ」を例に挙げて批判。「ロープウエーの駅は最寄りの市電駅から遠く、不便だった。施設改修だけになったのは担当部局が街作りの視点を欠いた計画を進めたからだ。本来は市長政策室が各部局の意見を取り入れ調整すべきだった」と疑問を投げ掛ける。

 一方で、庁内には「政策は現場を知っている者が作るべきだ。現場も知らない職員が政策を作るなんて無理だ」などと、市長政策室への不満もくすぶる。

 同市の行政評価委員も務める北海道大大学院の吉見宏教授(公会計論)は「首長は選挙で選ばれるが、職員は変わらないので首長が孤立するケースがある。その中で市長の政策を実現するための直轄組織を作ったことは正しい。ただし、市長政策室の効果や市長のリーダーシップは見えない」と指摘する。=つづく

378チバQ:2010/12/26(日) 18:43:03
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101224ddlk01010132000c.html
自治再考:札幌市政の検証/4 経済対策 /北海道
 ◇借金減っても財政硬直 保護費は急増、雇用対策は不発
 「将来の札幌に必要な仕事を厳選せざるを得ない」。今月7日、札幌市役所10階の市長応接室で、公共工事の安定確保を求める要望書を受け取った上田文雄市長は財政再建路線への理解を求めた。要望書を出した札幌建設業協会の岩田圭剛会長(岩田地崎建設社長)は「各企業の経営努力はもう限界だ。つぶれてしまったら元も子もない」と最後まで公共事業の予算増を求め、話し合いは平行線のまま終わった。

 上田市長は初当選の03年以降、市発注の公共工事を抑制し、市債(借金)残高の削減を図る財政再建路線を敷いてきた。10年度の土木費は03年度(1117億円)比33%減の745億円となり、市債残高も順調に削減。就任当初に2兆1800億円あった市債は09年度までに3000億円を減らした。市議会民主会派の西村茂樹相談役は「無駄を省いてきたからこそ、道に比べて財政状況がいい」と評価する。

   ◇

 長期不況に苦しむ札幌市は個人消費も冷え込み、札幌圏の有効求人倍率は今年10月末現在で0・37倍。全国平均を0・17ポイントも下回る。この結果、生活保護の受給者は今年度当初見込みで6万3241人に上り、00年度の1・7倍に増加。生活保護費は当初予算で初めて1000億円の大台を突破する1131億円になり、一般会計総額(8229億円)の14%に膨らんだ。

 生活保護費を含む扶助費や職員の人件費など必ず支出しなければならない経費が歳出に占める割合(経常収支比率)は、09年度で99・8%に上り、政令市で大阪市に次ぐ高率になっている。割合が高いのは自由に使える経費が少ないことを示しており、一般的に70〜80%が適正ラインとされる。札幌市は硬直化した財政状況下で景気・雇用対策に十分な予算を回せないまま、生活保護費が増加していく悪循環に陥っている格好だ。

   ◇

 上田市長は前回07年市長選で中小企業向け融資制度を公約し、制度創設の08、09年度には計約12億円を貸し付けた。しかし、「融資焦げ付きを恐れ、本当に苦しい企業に融資が回っていない」(自民会派・村松正海市議)と実効性を疑問視する。さらに、新産業誘致を進め、IT(情報技術)企業15社が進出したものの、2社は既に倒産。残る企業も「首都圏の下請けばかり」(市産業振興部)という。景気・雇用対策は奏功していないのが実情だ。

 地方財政に詳しい北大大学院経済学研究科の小山光一教授(財政学)は「各業界と将来の経済ビジョンをよく議論して共有し、集中して投資すれば、予算以上の活力が生まれる。札幌市の景気対策は、公共事業の増減しか議論しておらず、各業界で共有できるビジョンがないことが問題だ」と指摘している。=つづく

379チバQ:2010/12/26(日) 18:43:26
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101226ddlk01010099000c.html
自治再考:札幌市政の検証/5止 上田市長、単独インタビュー /北海道
 ◇「市民自治」成果を強調 ごみ有料化で370億円節約
 来年4月に行われる札幌市長選で、3選を目指して立候補を表明した上田文雄市長が毎日新聞の単独インタビューに応じ、2期目の市政運営を振り返った。上田市長はごみ減量化の成功などを挙げ、自身が掲げてきた「市民自治」の成果を強調した。反対から容認に方針転換した都心部と札樽道を結ぶ「都心アクセス強化道路」については「札幌の都市機能を生かすためだ。経済界にスタンスを移しているわけではない」と説明した。

 −−基本理念に掲げている「市民自治」は実現できましたか。

 ◆(09年7月から始まった)家庭ごみ収集の有料化で、市民が廃棄物処理に責任を感じるようになり、ごみの減量につながった。新しい清掃工場が不必要になり、建設費用370億円が浮いたのは市民の力だ。改革の出発点として、市民自治はまず考えるべき理念だと思っている。

 −−市民が参加した札幌版事業仕分けには批判もありました。

 ◆廃止判定は一つの意見であり、最終判断ではない。(廃止判定された)市保養センター駒岡の存続を求める意見があっていい。仕分け対象の事業を選定した職員と、選定された事業の担当職員は対立関係にあり、内部的な議論で真剣なバトルがある。「役人自治」でもなんでもない。事業が必要であれば、運営の仕方など存続のあり方を議論すればいい。

 −−都心アクセス強化道路は前回市長選で自民系候補が掲げた公約でした。なぜ容認に転じたのですか。

 ◆当時反対したのは、建設費用を安くするため乗用車しか通れない道路を造るという案だったからだ。観光バスなどが通れる道路なら必要だ。また、札幌には経済、金融、知的財産の拠点が集中している。道民全体で札幌の都市機能を生かすには、札幌の都心部と高速道路を接続することが大事だ。(選挙のために)経済界にスタンスを移しているということではない。

 −−市長政策室を新設し、職員との溝は埋まりましたか。

 ◆市長政策室に指示しておけば各部局に伝わるし、情報も集まってくるので、気分的にはかなり楽になった。就任1年目は話もしたくないという職員も何人かいたが、やめてもらった。今は根本的な発想の違いで職員と私が対立することはない。

 −−生活保護世帯が急増し、財政を圧迫しています。

 ◆生活保護世帯が増えた背景には、高齢化問題などさまざまな要素がある。私の経済対策が失敗したから増えたという一部の指摘は誠に乱暴だ。働ける能力があっても仕事がない人も多い。新産業を興して仕事を提供していくことが解決策の一つだ。

 −−財政が硬直化している中で、今後どのような経済対策をお考えですか。

 ◆成熟した都市で大型公共事業をどんどんやっていくことはおかしい。ただし、特別養護老人ホームの建設など小規模な公共工事を行えば、経済対策と福祉対策になる。少子高齢化社会の中、経済対策も総合的に判断していかなければならない。=おわり(この企画は田中裕之、木村光則、高山純二が担当しました)

380チバQ:2010/12/26(日) 18:43:54
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001012210005
《検証・札幌 上田市政2期》(上)
2010年12月21日





来春の札幌市長選挙への立候補を表明した上田文雄氏=札幌市中央区

■財界・公明に政策配慮


「次の喜びは函館、その次の喜びは札幌。皆さん一緒にがんばりましょう」


 札幌市の上田文雄市長(62)は4日、東北新幹線全線開業を祝う新青森駅での式典で、新幹線の札幌延伸を訴えた。


 政権交代以降、新幹線延伸を積極的に働きかける上田氏。それは、経済界への配慮という側面もある。


 民主党とのパイプがない経済界は、昨夏の政権交代以降、同党への窓口役として上田氏を頼りにする。上田氏は昨年11月、道商連の高向巌会頭を連れ、前原誠司・国土交通相(当時)に延伸を陳情。今年5月には同党の小沢一郎幹事長(当時)への面会も実現させ、延伸について「財源の問題はあるが、やるべきものだ」との回答を得た。


 道商連幹部は「良くやってくれている。お互いの理解は深まっている」と評価する。


■あえて弓引かず


 経済界には「トラウマ」がある。2007年の市長選で、札幌商工会議所(札商)の有志が元官僚に立候補を要請し、自民、公明、経済界の「3本の矢」で戦った。しかし、民主、社民、市民ネットの推す上田氏に17万票差で惨敗した。


 次の市長選では初めて、上田氏が政権与党を背景に立つ。札商幹部は「あえて政権党へ弓引くこともない」。そんな姿勢を見て、ある自民党市議は「経済界もどちらか一方の陣営につくリスクを知ったようだ」と言う。


 自民党札幌市支部連合会(札連)は今月8日、8年ぶりの市政奪還を目指して、前総務省自治大学校研究部長の本間奈々氏(41)を擁立した。札連は「財政再建を優先し、経済を低迷させている」と上田市政を批判する。しかし、現時点で経済界は本間氏への支援には動いていない。本間氏は立候補表明の記者会見で、「どぶ板でやって支援を広げていきたい」と覚悟を口にした。


■「丸のみ」指摘も


 一方、「3本の矢」の公明党にも様々な配慮を見せる。市議会は自民、民主の勢力が伯仲し、キャスチングボートは公明党が握るからだ。


 市が12月定例市議会に提案し、可決された子宮頸(けい)がんワクチン接種無料化の補正予算案。無料化をめぐって、公明党は市側に早期実施を求め、要請や署名を繰り返した。


 「公明党の支持層には女性が多い。どうしても実現したかった政策」(公明党市議)と評価する。


 上田氏には苦い過去がある。当選1期目、初めて提案した当初予算案の可決が危ぶまれた。与党の民主党、市民ネットだけでは、過半数に届かなかった。土壇場で公明党が賛成して可決。その後、地下鉄の女性専用車両の導入など、同党の提案には徐々に配慮を見せ始めた。


 「福祉系の施策は公明さんの意見のほぼ丸のみだ」と同市幹部は言う。


    ◇


 札幌市長選に現職の上田文雄氏が立候補を表明した。政治家としての顔、各施策の成果や課題など、これまでの「上田市政」を検証する。
(この連載は古賀大己が担当します)

381チバQ:2010/12/26(日) 18:45:13
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000831012220001
【検証・札幌 上田市政2期】


(中)進む財政再建 縮む雇用
2010年12月22日





札幌市就業サポートセンターには、一日約200人が訪れる=札幌市北区

 「福祉系の資格を取ったが、求人は少ないし、賃金も安い。厳しいです」


 札幌市就業サポートセンター(札幌市北区)を訪れた無職女性(27)はため息混じりに話す。北区に住むシングルマザー。4歳になる息子を抱えての就職活動は、今月で5カ月目に入った。


 札幌圏の雇用情勢は厳しい。10月の有効求人倍率は全国平均の0・56倍を下回る0・37倍。道内でも最低水準だ。同センターには一日約200人が訪れる。「1件の求人に200人の求職者が殺到することもあります」と同センターのカウンセラー、西田貴代子さんは説明する。


■予算規模を圧縮


 市が運営する職業紹介センターは全国でここだけだ。2004年の開所以来、約7千人の雇用に結びつけてきており、上田文雄市長はそれを実績として強調する。


 しかし、「こうした就業支援はあくまで対症療法。経済基盤の拡大が最大の雇用対策だ」(市経済局の課長職)との見方が市内部にはある。


 同市内の経済は停滞が続く。総生産額は1995年度から07年度にかけて約7兆円でほぼ横ばい。「リーマンショック以降の景気低迷で、08年度以降の総生産額の下落は間違いない」(市産業振興部職員)。同市によると、07年度の1人当たりの市民所得も253万円で、データのある12指定市のうち最低だ。


 こうした中で、上田氏は03年の就任以来、財政再建路線を歩んできた。生活保護や障害者支援などの扶助費が03〜09年度で約370億円増える一方で、市職員数の削減を進めた。03年度の1万6258人が10年度には1万4373人になった。公共事業費も03年度の1115億円から、09年度は693億円まで削減した。


 この結果、一般会計予算の規模は03年度の8098億円から、09年度は7880億円に縮小した。市の借金に当たる市債残高(特別、企業会計を除く)は、就任当時の1兆940億円から9670億円に減らした。


■「福祉型対策を」


 「財政再建を優先し過ぎ、景気対策のほか、保育園や特養ホームの整備などが遅れている。市民生活が置き去りにされている」


 自民党の市議は上田市政をこう批判し、「経済基盤の拡大が急務」と力説する。


 市長を支える民主党市議も、経済規模の拡大の必要性を認める。「従来型の公共事業増発の経済対策でなく、新しい札幌経済の形を作らなければならない」との意見だ。


 市は今秋、産業振興ビジョンの素案を作った。道産食品の加工産業や福祉産業の育成など、食、観光、環境、健康福祉の4本を柱とした産業振興策。「少しでも経済のパイを大きくしなければ」(市産業振興部職員)


 札幌国際大学の濱田康行学長(中小企業論)は「これほど雇用状況が悪いと、財政再建路線も一時的に棚上げしても理解が得られる。今後は、新幹線延伸とか札幌ドームという時代ではなく、社会福祉型の経済対策が求められる」と話している。

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382チバQ:2010/12/26(日) 18:45:39
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000831012240001
【検証・札幌 上田市政2期】


(下)「市民自治」共感と批判
2010年12月23日

検討結果を発表する市民会議の参加者=札幌市

 「みなさんから頂いた意見は、札幌市民の代表的な意見だ。その意見を大切にして、市が最終的な判断をしたい」


 札幌市電(路面電車)の延伸の是非を検討する市民会議最終日の19日。上田文雄市長(62)は参加した市民92人を前に、こう語った。


 札幌市は3月、市電(総延長8キロ)を桑園地区、JR札幌駅地区、JR苗穂駅地区の3方面へ延伸する計画を策定。無作為抽出で選ばれた市民が11月28日、12月5、19日の3日間、この問題を協議した。参加者の約7割が延伸に賛成し、意見書をまとめた。


 上田市長は「会議を持ったこと自体が財産」と会議開催の意義を強調した。参加した同市白石区の会社員、東田慶祐さん(21)は「市政運営に関心が持てるようになった」と話した。


■議会側は警戒感


 「市民自治」――。これが上田氏の政策の柱だ。


 上田氏は初当選直後、既定路線だった札幌駅と大通公園を結ぶ地下通路建設を、いったん凍結。市民千人規模のワークショップを開いて議論した結果、改めて事業継続とした。2006年には、政策決定の過程で住民意見を採り入れることを義務化した「自治基本条例」を成立させた。


 2期目には藻岩山の再整備事業で市民の意見を取り込んだ事業プランを決定した。


 しかし、市議会側はこうしたスタイルを警戒する。「市民から選ばれた我々の声も市民の声だ。議会軽視」(自民党市議)「市民の声をバックに強引に市の施策を進めようとしている」(公明党市議)などの批判がある。


 「市民の意見」が市民から反発を受ける場面もあった。


 6月に実施した事業仕分けで、市は無作為抽出した市民48人を「仕分け人」に登用。計89事業で「市民評価」をし、高齢者らの保養施設「保養センター駒岡」をはじめ計16事業を「廃止」と判定した。この判断がそのまま実行されるわけではないが、市の決定に大きな影響を与えるのは必至だ。


■仕分けに反発も


 こうした動きに利用者側が反発した。保養センターの場合、利用者団体の「もりの仲間のこまおか朝市実行委員会」などが1万人分の署名を添え、9月議会に廃止反対を陳情。議会も全会一致で採択した。伊藤正・同会代表(81)は「施設に足を運んだこともない人が廃止を決めるなんてとんでもない」と憤る。


 上田市長は「議会や利用者など様々な方の意見を聞いて最終決定する」という立場だ。市幹部は「市民自治は直接民主制に近づけること。間接民主制の議員からの反発は当然かもしれない。だが、行政への市民参加は時代の流れだ」と自信を深める。


 北海学園大学法学部の神原勝教授(自治体学)は「まだ本物の市民自治ではない」と指摘する。「市がテーマを特定し、部局ごとの都合で会議が実施されている。場当たり的だ。総合計画策定に市民参加できるような、市民参加条例制定が必要だ」という。
(この連載は古賀大己が担当しました)

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383チバQ:2010/12/26(日) 18:46:06
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101214ddlk01010292000c.html
自治再考:2期目の高橋道政/1 企業誘致の実態 /北海道
 ◇順調…実は「水増し」 問われる雇用の質
 「200件の企業立地」と「10万人の雇用創出」。高橋はるみ知事が「道政の最重要課題」と位置づけるのが経済・雇用対策だ。

 長期低迷から抜け出せない北海道経済を、民主導の自立型経済構造へと転換し、雇用を生み出す。こうした政策は、経済産業省の元官僚の知事にとって「得意分野」。道のまとめによると、企業立地は目標の200件を超え、雇用創出も2年間で約5万人。知事の戦略は順調に進んでいるように見える。

 だが、その中身を探ると、実態は異なる。数字の「水増し」が浮かび上がってくる。

  ■  ■

 高橋知事は前回07年の知事選公約に「戦略的な企業誘致を加速し、(07〜10年度の)4年間で200件の企業立地」を盛り込んだ。道産業立地課によると、今年9月末時点で道が誘致した企業は「201件」。同課は「公約は達成できた」としている。

 ただし、「201件」と数えた基準は厳密ではない。道外企業が道内に進出したケースは110件にとどまり、残る91件は道内企業の移転など。カウント時点で北海道産業振興条例などによる道の補助金対象となったのは91件。道が相談を受けたり、工業団地や支援制度の案内書を渡しただけなど、道の何らかの関与があれば、「誘致実績」にカウントされる。

 高橋知事が当初、「戦略的な企業誘致」の核に見据えていたのは、下請け企業などに波及効果の高い自動車産業だった。1期目の06年にはトヨタ自動車系列の自動車部品メーカー大手のアイシン精機を苫小牧市に誘致。2期目の07年にもデンソーを千歳市に誘致したが、その後はリーマン・ショックの影響もあり、足踏み状態だ。

 「企業誘致なんかやってるのは時代遅れ。企業は生産を海外に移そうとしているのに」。道東京事務所の企業誘致担当者は、訪問先の会社社長の一言が耳に残る。担当者は「企業を訪問しようとしても7割は断られる」と苦境を明かす。

  ■  ■

 道は08年3月に「(08〜11年度の)4年間で10万人の雇用創出」の目標を掲げた雇用創出基本計画を策定した。前半が終わった09年度末時点で、新規雇用は「5万1035人」。だが、必ずしも新たな雇用の場が増えることを意味しない。

 09年度の実績は2万6603人。うち3分の1に当たる9120人は、高校生を対象にした合同面接会などで就職あっせんした人数で、道が求人を新規開拓したとは言い難いケースが含まれる。しかも9053人は国の事業による就職者だ。

 正規か非正規雇用かも把握していない。最近、アルバイトや派遣社員が多いコールセンターが道内に相次いで進出しており、連合北海道の幹部は「離職率が高い非正規労働者も雇用実績にカウントしている」と批判する。

 道内の完全失業率(年平均)は全国平均値を上回る高水準で推移。知事の2期目就任時の07年は5・0%だったが、09年は5・5%に上昇し、失業者は15万人に上る。

 雇用問題に詳しい川村雅則・北海学園大准教授(労働経済)は「企業誘致型の政策で地域に持続可能な雇用が根付くのか検証する必要がある。雇用の量だけではなく、質を高めなければならない」と指摘する。

  ×  ×

 来年4月の知事選に3選出馬の意向を固めた高橋知事。2期目の4年間、何をしてきたのか。連載「自治再考」の第4弾は高橋道政の主要政策を点検し、その実態に迫る。

384チバQ:2010/12/26(日) 18:46:29
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101215ddlk01010174000c.html
自治再考:2期目の高橋道政/2 新千歳空港の24時間化 /北海道
 ◇先行き見えぬ枠拡大 住民、先送りに不信感
 「本当は高橋(はるみ)知事に強く文句を言いたいんですよ。あまりにも無責任。道の姿勢をどこまで信頼すればいいんですか」

 先月26日に苫小牧市で開かれた、新千歳空港の深夜・早朝枠(午後10時〜午前7時、1日6便)の拡大に理解を求めるための苫小牧市地域協議会。住民代表の1人は声をいらだたせた。道が拡大数の提示を、一転して3年後に先送りしたからだ。

 同空港の滑走路延長が課題だった7年前。第2ターミナルビルを苫小牧市側に建設すると確約し、住民の合意を得ていたが、初当選から間もない高橋知事が撤回。住民の強い反発で協議会は休眠状態になっていた。昨年6月、道の熱心な求めに応じて、住民は道との協議を再開したばかりだった。

  ■  ■

 深夜・早朝枠拡大による新千歳空港の24時間化は、高橋知事が2期目の実績作りのため、強い意欲を示していた。昨年3月末、支庁再編条例改正案が深夜にようやく成立した直後、道議会庁舎の控室で、疲労がにじむ道幹部を「ご苦労様でした」とねぎらった高橋知事は「でも次は24時間化よ」と宣言した。

 24時間化は国際拠点空港化に欠かせない取り組み。道は、今年10月の羽田空港再拡張をにらみ、枠拡大に乗り出し、「15年までに貨物・旅客便計13便の需要があり、経済効果は約115億円」と打ち出した。

 しかし、日本航空(JAL)の法的整理などで需要は低迷。国内外77社の旅客便利用意向調査では、15年までの需要は11便から9便に減少した。現在就航している6便も、日、月曜日などは2便が運休。今夏に明らかになった羽田空港再拡張の1回目の枠配分でも乗り継ぎ需要が生じず、見通しはもろくも崩れた。

 一方、環境整備も進んでいなかった。住民合意に向けて、「数十億円が必要」(道幹部)とされる防音対策や地域振興策の財源は確保できておらず、深夜の交通アクセスの問題は手つかずだった。苫小牧市地域協議会メンバーからは「知事2期目後半の最大の政策と思っていたが、知事の指導力のなさを感じる」との声が漏れる。

  ■  ■

 道は枠拡大の旗を降ろしていない。高橋知事は今月1日、道議会で「不退転の決意で取り組みたい」と表明。将来目標として「20枠程度」と示し、13年度をメドに住民に提案する考えだ。

 羽田空港再拡張は、13年度に残る国際便の年3万回の発着枠配分が決まるため、担当の道建設部は「新千歳空港への乗り継ぎ需要が期待できる国際便で就航希望があると、国土交通省から聞いている」と強調する。ただし、ある航空会社は「一定の需要はあるが限定的」と指摘する。

 20枠には、「道産品の競争力向上」による国内貨物需要増が2便、未就航の国際貨物が2便など、需要見通しがはっきりしない便が含まれている。知事の「不退転の決意」は再び空回りしかねない。=つづく

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 ■ことば

 ◇新千歳空港の24時間化構想
 国際物流拠点を目指した道の「国際エアカーゴ基地構想」(88年)が始まり。94年の住民合意で深夜・早朝枠(6便、午後10時〜午前7時)の運用がスタートした。国際貨物の定期便は就航せず、一時、国際旅客便が就航したものの、現在はすべて国内便。羽田間に旅客便3便と貨物便2便、仙台間に旅客便1便がある。

385チバQ:2010/12/26(日) 18:46:50
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101216ddlk01010234000c.html
自治再考:2期目の高橋道政/3 支庁制度改革 /北海道
 ◇理念倒れ、しぼむ熱意 行革効果立ち消えに
 道庁から通り1本はさんだ北海道自治会館5階の会議室。先月17日、道町村会の経済建設文教常任委員会に、山谷吉宏地域振興監ら支庁制度改革の担当者が呼び出された。

 委員会のテーマは支庁制度改革に伴う土木行政のあり方。今年4月の支庁再編条例施行で、土木現業所(土現)は、支庁が衣替えした総合振興局・振興局の建設管理部になった。支庁とかつて道建設部の出先機関だった土現の統合は、総合出先機関化を進め、地域支援態勢を強化するのが狙い。委員会はその成否を検証するために開催された。

 委員会でやり玉に挙がったのは、上川総合振興局の災害時の対応だった。今年8月に4人が死傷した東川町の天人峡、旭岳両温泉周辺の大雨被害で、通行止め規制などをする旧土現の建設管理部事業課の担当者が出勤せず初動が遅れたが、防災対応窓口となる旧支庁の地域政策課も、建設管理部がどのような態勢を取っているのかを確認しなかった。

 山谷地域振興監は「一体となった運用がなされないといけないが、職員の意識が固まっていなかった面があった」と、旧土現と旧支庁組織の間に溝があったことを認めざるを得なかった。

  ■  ■

 高橋はるみ知事が「100年に1度の改革」と位置付けている支庁制度改革。今年4月、14支庁は9総合振興局と5振興局の新体制に移行した。だが、「理念倒れ」との声が庁内外にくすぶる。

 総合出先機関化以上に進んでいないのが行政改革の側面。高橋知事は当初、5振興局を総合振興局の出先機関に位置づける予定だったが、一部市町村などの「地方切り捨て」との反発を生み、撤回した。

 振興局から総合振興局に集約する広域事務量は、当初の約4割から約1割に減り、道の担当者も「業務の減少は課ごとでみれば1人分にもならない」と、目指していた行革効果が立ち消えたことを嘆く。

 その総合振興局へ移行対象となった職員研修や統計調査など100の広域事務も3年間かけての移行で、1年目の今年度は12の広域事務のみ。来年度に予定する52事務の移行協議は進んでいない。

 この背景にあるのは支庁制度改革に最後まで難色を示してきた道町村会への配慮だ。道は町村との関係改善を図るため地域振興支援策の実行を優先させた。日高振興局であれば「馬産地対策室」の設置など、地域の特色に応じた業務に当たる職員2人を配置したほか、市町村などへの地域づくり総合交付金(総額34億6000万円)決定の権限を局長に与えた。

 過去2回の知事選で実質的に高橋知事を支持してきた道町村会の幹部は「来年は知事選だからどうするのかね」と述べるなど、知事サイドに揺さぶりをかける。

 今秋、高橋知事は道庁内で幹部にこんな言葉を漏らした。「地域主権は票にはならないのね……」。庁内の改革への熱意は急速にしぼみつつある。=つづく

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 ■ことば

 ◇支庁制度改革
 支庁は地方自治法に基づき都道府県の条例で設置できる出先機関。道は、100年間続いてきた14支庁体制の再編に着手し、08年6月には9総合振興局・5振興局体制とする支庁再編条例が成立。しかし、道町村会などが強く反発したため、道は09年3月、総合振興局と振興局を同列に位置づける条例改正案を道議会に提出し、可決された。

386チバQ:2010/12/26(日) 18:47:16
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101217ddlk01010162000c.html
自治再考:2期目の高橋道政/4 道債残高削減 /北海道
 ◇目標後退、達成危うく 公共事業抑制も揺れ
 「道債償還費の増大は道財政の収支不足の大きな要因。経済雇用情勢に配慮しつつ、道債の計画的な発行抑制に努めたい」。先月29日の道議会本会議。膨らむ道の借金を憂う議員の質問に対し、高橋はるみ知事は財政健全化を進めることを繰り返し強調した。

 財政悪化に苦しむ道にとって、借金である道債発行の抑制は最重要課題。今年度末の道債残高見通しは、過去最高の5・7兆円。財政の健全度を計る実質公債費比率は24・0%(前3カ年度平均)と47都道府県で最悪。25%以上になれば早期健全化団体に転落し、起債などの制約を受ける。

 高橋知事は08年2月、行財政改革の基本指針を改訂し、道債残高を14年度までに5兆円に削減する目標値を打ち出した。コストカットに果敢に切り込み、実績を上げてきた。

 当初は07年度までと約束していた職員給与の独自カットを職員組合側の反発を受けながらも継続した。職員数の削減計画も1000人増の約6800人とし、今年4月現在で4481人を減らした。

 だが、道債残高の削減目標の達成は危うい。

  ■  ■

 昨年1月、知事と経済界の代表らが意見交換した行財政改革推進会議。リーマン・ショックの影響を受け、道経連の近藤龍夫会長は「目標にこだわるあまり先につながる対策を怠れば北海道全体が壊滅してしまう」と道債削減計画の見直しを提言した。知事はその場では、「目標全体をなしにすれば雪崩を打って歳出増圧力が出てくる」とかわしたものの、その後、目標を後退させた。

 知事は同年2月の09年度当初予算案発表で、道債残高の削減目標から、臨時財政対策債(臨財債)などを除外し、「別枠」扱いとした。臨財債などは国の税収減による地方交付税の不足を補うための措置で、将来的に国からの交付税で補填(ほてん)されるというのが理由だ。

 ただし、臨財債も道の借金。10年度までの「別枠」の総額3072億円を含めると、14年度の道債残高見通しは5・2兆円で、目標はクリアできない。

  ■  ■

 一方、「道単独事業費の前年度比7%減」を掲げる公共事業の抑制方針も揺らぐ。

 09年に民主党政権が誕生し、国の公共事業費が大幅削減されると、道政与党の自民党からは道単独事業の上積みを求める声が強まった。今年度当初予算では、道単独事業費の削減率は目標に満たない3%。だが、道は、道単独事業費から国の交付金を利用した事業費を除き、「道の財源を充てる事業費は7%減を守った」と強弁する。

 「道債を減らそうにも、公共事業はやれと言われる。税収が落ち込む中、ローンを借り増しながら毎年家を建て替えているようなもので、限界がくるのは目に見えている」。道幹部はため息を漏らす。道財政の危機は徐々に高まっている。=つづく

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 ■ことば

 ◇実質公債費比率
 総務省が地方自治体の財政健全度を計るため、06年度に導入した指標の一つ。自治体の一般的な収入(標準財政規模)に占める借金返済額(公債費)の割合を示し、数値が低いほど健全とされる。18%以上は地方債発行に国の許可が必要。25%以上は起債が制限される「早期健全化団体」となるが、これまで該当する都道府県はない。夕張市のように35%を超えると「財政再生団体」となり、財政破綻とみなされる。

387チバQ:2010/12/26(日) 18:47:40
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101218ddlk01010276000c.html
自治再考:2期目の高橋道政/5止 自治体病院 /北海道
 ◇医師不足で赤字拡大 広域化・連携地域任せ
 「医師不足では収入も上がらない」「攻める医療、展開する医療が見えてこない」。先月22日、医療関係者らによる「道病院事業改革プラン評価委員会」で、委員から道立8病院の経営を巡り厳しい指摘が相次いだ。

 北海道の人口10万人当たりの医師数は224・9人(08年末)で、全国平均とほぼ同じ。ただし、札幌、旭川両市周辺に集中し、地方では医師不足という偏在が大きな問題で、地域医療のけん引役となるべき道立病院も例外ではない。

 05年に76人だった道立7病院(07年開設の子ども総合医療・療育センターを除く)の常勤医は、医師臨床研修制度が変わり大学病院からの派遣が減った影響などで、今年4月には52人に減少。羽幌、江差など4病院は今年度、民間病院などから応援を受ける「緊急臨時的医師派遣事業」を計延べ214日(11月末現在)利用した。羽幌病院は、常勤医が昨年度の7人から4人に減少。利用日数は前年度の延べ6日から125日に急増した。

 05年には、道立病院から近隣の自治体病院に応援を出す余裕もあった。特に羽幌、江差両病院は地域センター病院としてその役割が求められるが、道の道立病院室は「まずは、現在の病院の医療機能維持に最大限努力したい」と釈明する。

 医師不足は患者減少による病院の収入減に直結。道立病院事業会計の09年度決算で、8病院の赤字額は計約16億円。道病院事業改革プランで目標としていた赤字約13億円への抑制は達成できなかった。累積赤字は約670億円に上る。道の担当者は「目標値と現実値が非常に乖離(かいり)している」と認め、年明けには減収を見込んだ目標に修正する方針だ。

  ■  ■

 同じく地域医療を支える市町村病院(95病院)も09年度は計約77億円の赤字で、医師不足に悩むのは道立病院と同じだ。

 道は自治体病院の連携強化に全国に先駆けて取り組み、08年に「広域化・連携構想」をまとめた。全道を30地域に分け、中核病院のほかは規模縮小や診療所化を促す内容だった。しかし、構想の具体化は各地域任せ。市町村の病院縮小への抵抗感は強く、議論は進んでいない。先月末になって高橋はるみ知事は「道と市町村などが一体となって協議する」と調整に乗り出す方針を示した。

  ■  ■

 道は医師不足対策として、緊急臨時的医師派遣制度のほか、地域で一定期間勤務することを条件にした臨床研修医らへの研修費貸付制度、地域から要望の強い総合内科医を養成する病院への運営費助成などに取り組んでいる。道の調査によると、道内病院で診療科閉鎖の危機に陥るなど緊急性の高い医師不足数は336人(09年4月現在)にも上る。

 地域医療に詳しい北海道大公共政策大学院の石井吉春教授は「医師偏在の解消に、道がもっと積極的に対処すべきだ。自治体病院の広域化は避けられないが、道は絵を描いたら終わりというスタンスではどうか」と指摘し、知事のリーダーシップを求めている。=おわり(この企画は堀井恵里子、岸川弘明が担当しました)

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 ■ことば

 ◇道立病院
 48年に7病院2療養所で運営が始まった。現在は8病院で、2次医療圏の中核となる地域センター病院の羽幌、江差、紋別の3病院▽心臓血管外科など高度専門医療を行う北見病院▽精神医療の向陽ケ丘(網走市)、緑ケ丘(音更町)の2病院▽結核医療の苫小牧病院▽小児高度専門医療を手がける子ども総合医療・療育センター(札幌市)。病床数は計1473床。紋別病院は11年度から地元5市町村に運営移管される。

388沖縄無党派:2010/12/28(火) 17:02:00
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/266396.html
みんなの党・中川賢一氏、離党届

 今年7月の参院選道選挙区にみんなの党公認で出馬、落選し、現在は同党衆院道1区支部長を務める中川賢一氏(43)が、同党に離党届を提出していたことが28日、分かった。

 離党届は今月23日付。中川氏は理由について「環太平洋連携協定(TPP)への対応など、政策課題をめぐり党と自分の考え方に齟齬(そご)を感じるようになった」と話している。
当面は無所属で次期衆院選出馬を目指すとしている。
中川氏は中川義雄前参院議員の長男。道職員を辞めて7月の参院選道選挙区に出馬、約32万票を獲得した。

389チバQ:2011/01/07(金) 23:19:24
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110107ddr001010002000c.html
選挙:北海道知事選 木村氏、出馬へ 民主要請受け
 民主党北海道連が4月の道知事選に出馬を要請している元小樽市職員で農林水産省政策課企画官の木村俊昭氏(50)が出馬に向けて最終調整に入った。すでに選挙公約など立候補を前提にした水面下の協議を進めており、16日にも札幌市で会見し、正式表明する。

 木村氏には10年12月7日、民主道連と連合北海道、北海道農民政治力会議が出馬を要請。元自治体職員らでつくる「有志の会」も立候補を促していた。

 木村氏は遠軽町出身。小樽市職員時代に培った地域活性化の手腕が評価され、06年4月に国に出向。10年5月に市職員を退職し、現在は農水省職員として全国の地域再生事業に携わっている。

 知事選には、高橋はるみ知事(57)と鰹谷忠・前道議会副議長(59)が出馬を表明。共産党も候補擁立を目指している。【岸川弘明】

390チバQ:2011/01/11(火) 20:53:52
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20110111-OYT1T00979.htm?from=main2
再建道筋ついた…夕張市長、市議選くら替えへ

 全国唯一の財政再生団体である北海道夕張市の藤倉肇市長(69)は11日、市役所で記者会見し、次期市長選(4月24日投開票)に再選出馬せず、同じ日程で行われる市議選(定数9)に立候補する意向を表明した。

 藤倉市長は「再生計画の策定で(財政再建に)道筋はついた。今度は市議の立場で後押ししたい」と述べた。藤倉市長は2007年4月の前回市長選で初当選。しかし昨年11月、年齢や体調面の不安などを理由に1期で退くことを後援会幹部らに伝えていた。現役市長が市議選にくら替えする決断について、北海道選管は「相当珍しい」としている。

(2011年1月11日19時52分 読売新聞)

391チバQ:2011/01/12(水) 22:28:11
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20110112-OYT1T00187.htm
確定1分前に立候補辞退…「選挙戦なら出ない」

. 11日に告示された北海道・清水町議選(定数13)で、いったん立候補の届け出を済ませた男性(62)が、届け出が確定する締め切り1分前に立候補を辞退した。

 選挙戦になるのを回避するのが目的とみられるが、町選管は「定数に達したから辞退というのは聞いたことがない」と話している。

 同町議選は、現職と新人合わせて10人が立候補の意思を表明していたが、残る3人の立候補にめどが立たず、定員割れの心配が出ていた。男性は、この日午後3時過ぎ、届け出会場を訪れた。定数に対して1人足りない12人しか届け出をしていないのを確認し、「選挙になるなら辞退する」と前置きして届け出た。しかし、締め切りの約5分前に14人目の立候補者が届け出ると、「定数に達したのだからいい」と話し、立候補辞退を申し出たという。

(2011年1月12日10時09分 読売新聞)

392チバQ:2011/01/14(金) 00:15:03
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/268295.html
共産、道議候補を半減 党勢低迷 選挙区絞り込み方針(01/13 09:06)
 4月の統一地方選に向け、共産党の道議候補者が5人と前回選挙の半数にとどまっている。追加公認も検討しているが、二大政党下での組織力低下もあり、党関係者の間でも「候補者上積みは難しい」との見方が大勢だ。

 現在、道議会共産党は旭川市と小樽市の2議席。今回はこの2選挙区に加え、前回2007年選挙で議席を失った札幌市東区と函館市、新たな議席獲得を目指す釧路市で5人を擁立する。

 党道委員会は、現在も札幌市北区や白石区などで追加候補擁立を模索しているが、ある党関係者は支持者の高齢化や二大政党への埋没を背景にした組織力の低下を指摘。「人材には限りがある。当選可能性の低い道議候補を立てるより、市町村議選に立てた方が有意義」と指摘する。

393チバQ:2011/01/16(日) 13:35:05
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110116ddlk01010138000c.html
サンデー・トピックス:2011統一地方選・北海道(その1) /北海道
 ◇「民自対決」も党派色薄め
 4月の統一地方選まであと約3カ月となった。道内では、知事選(4月10日投開票)、札幌市長選(同)など計179の首長、議員選が行われる。09年秋の政権交代後初の統一地方選で、知事選と札幌市長選は、いずれも現職に新人が挑み、「民主対自民」の与野党対決となる。結果はねじれ国会に苦しむ菅政権の行方に影響を与えるとみられる。各選挙の構図や各陣営の戦略などを、首長選と議員選の2回に分けて紹介する。(議員選は23日に掲載します)

 ◆知事選

 ◇「道民党」前面に高橋氏 木村氏は地域目線重視
 過去2回、自民党の推薦を受けて当選してきた高橋はるみ知事(57)は初めて「野党系候補」として3選を目指す。自民党道連との合同選対をやめるなど、これまで以上に党派色を薄め、「道民党」の立場で選挙戦に臨む方針。政策面では、道内産業の競争力強化など「攻めの道政」を掲げる。

 高橋氏は年明けから連日、複数の業界団体の新年会に出席し、13日の定例会見では「例年以上に出ている」と強調した。2月末から地域後援会の決起集会も予定している。

 ただ、他都府県に比べ広大な面積を有する道内の選挙戦では、自民、公明両党の組織的支援が不可欠。自民道連からは推薦も受ける見通しで、道議、市議の集会に出席して、連動を図る。

 一方、民主党道連や連合北海道などが出馬要請している元農林水産省政策課企画官の木村俊昭氏(50)は、16日に立候補を正式表明する。

 まちおこし支援で全国で活躍する実績から、独自の地域活性化策を打ち出す予定。遠軽町出身で小樽市役所勤務が長く、民主道連幹部は「(木村さんは)中央依存でなく地域目線。道外出身、官僚出身の高橋知事との対立軸も明確」と期待する。

 「スーパー公務員」と紹介されるなどメディア露出も多いが、知名度は未知数。菅内閣の支持率低迷もあり、民主道連は党派色を薄めつつ、幅広い支持を狙う。

 前道議会副議長の鰹谷忠氏(59)は、道議会の民主会派に所属していたが、独自に選挙戦を進める。この1年余りで道内各地で数十〜数百人規模の集会を約50回開き、「北海道ブランドの確立で世界に挑める北海道」を重要政策の一つに掲げる。

 共産党道委員会は、月内を目標に候補者選定を急いでいる。前回(07年)は党公認を立てたが、幅広い層の支持を得るため、労働組合など支持団体とともに無所属候補の擁立を目指す。【岸川弘明、和田浩幸】

 ◆札幌市長選

 ◇上田氏、2期の実績訴え 本間氏は「経済」で攻め
 3選を目指す上田文雄市長(62)は、市民自治の推進や財政再建など2期8年の実績を前面に選挙を戦う方針。上田氏の推薦を決めた民主党道連や連合北海道は、道議選、市議選と連動させて全面的に支援する。

 前回の市長選で上田氏の対抗馬を担いで敗れた経済界が、政権交代を受けて中立方針に転じており、上田氏を支持する経済人がグループを作り応援に乗り出す。また、支持が弱いとされる若者と女性をターゲットに、懇談の場を設ける。

 元総務省自治大学校研究部長の本間奈々氏(41)は自民党札幌支部連合会の推薦を受け、自民市議が総力支援する。上田市政について「財政再建中心で、経済対策が足りない」と批判し、具体策を打ち出していく方針だ。

 各市議らが本間氏とのツーショットポスターを200〜500枚作成し選挙区内に張り出す。市議のミニ集会にも積極的に顔を出して知名度不足を補う戦略だ。女性同士とあって、高橋知事にも連携を働きかけている。

 両陣営が注目するのが公明票の行方。前回は自民とともに上田氏の対抗馬を推薦したが、政権交代に伴い今回は態度未定。両陣営とも協力を要請している。共産党道委員会は前回に引き続き、候補擁立を見送る方向だ。【中川紗矢子】

394チバQ:2011/01/16(日) 13:35:46
 ◇中立的立場に転換 道経連と商工連盟、特定候補推薦見送り
 前回の知事選で高橋氏を推薦した北海道経済連合会(近藤龍夫会長)と日本商工連盟北海道連合会(高向巌会長)は、特定候補の推薦は見送り、支援は各企業の自主判断にゆだねる方針を決めた。政権交代を受けた転換で、道内の他の業界団体に波及する可能性もある。

 方針転換は、高向会長が「(自民党)1党支配時代は自民への陳情。(自民、民主両党の)2党交代時代は両方への要望になる」と語るように、政権与党との関係を重視せざるを得ない事情がある。自民支持だった道内の業界団体の多くは昨夏の参院選から中立的な立場に転じており、「今年の統一地方選も同じ」(道経連幹部)という流れだ。

 民主道連の高橋由紀雄選対委員長は、参院選での変化を踏まえ「経済界にも候補の考えを理解してもらえるよう努力したい」と、中立に満足せず切り崩しに意欲をみせる。一方の高橋氏陣営からは、経済界とは良好な関係を築いてきただけに「苦肉の策ということは分かるが……」と戸惑いの声も漏れる。

 他の業界団体は、北海道看護連盟が高橋氏の推薦を決めているが、建設、農業、医師会の各政治団体は未定。【堀井恵里子、鈴木勝一】

http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110116ddlk01010064000c.html
サンデー・トピックス:2011統一地方選・北海道(その2止) /北海道
 ◇夕張、三つどもえか 函館は元職員対決の公算
 ◇14市、35町村で首長選
 道内35市のうち、市長選が行われるのは政令市の札幌を含む計14市。町村長選は、道内144町村のうち31町4村で行われる。【吉田競、佐藤心哉、高山純二】

 ◆夕張

 財政再生団体の夕張市長選は、前回(07年)当選した藤倉肇市長(69)が1期で退任し市議選への転身を表明。青森県五所川原市の会社役員、羽柴秀吉氏(61)▽元東京都職員の鈴木直道氏(29)▽東京都出身で前衆院議員の飯島夕雁氏(46)−−の3人が立候補を決めており、いずれも本州出身者による争いとなるのが確実だ。

 前回(07年)、藤倉氏に342票差に迫った羽柴氏は10年9月の出馬表明後、定期的に夕張を訪れ、少人数の集会を開催している。 東京都からの派遣職員として夕張市役所で勤務した鈴木氏は若手グループの要請に応えて都を退職。労働組合の支持も受ける。

 東京都三鷹市出身の飯島氏は昨年11月に自民党道10区支部長を辞任、離党して同12月に出馬表明した。保守層を基盤に支持拡大を図る。

 ◆函館

 函館市長選は、西尾正範市長(62)と工藤寿樹前副市長(61)の一騎打ちとなる公算が高い。前回の市長選と同様、元市役所ナンバー2が現職に挑む構図だ。

 西尾氏は助役だった07年に、井上博司前市長の市政を「密室政治」などと批判して辞職し、出馬した。自民、民主、公明の各党から支援を受けた井上氏に対し、西尾氏は市政改革を掲げて草の根運動を展開。約3万5000票の大差で当選した。

 一方、工藤氏は井上前市長に助役に任命され、西尾氏が当選した際には辞職届を提出。慰留されてとどまったものの、09年に西尾市政との「路線の違い」を表明し、副市長を辞職。10年11月に立候補表明した。

 2人は共に函館ラ・サール高出身で、函館市に合併前の旧亀田町役場入りした同期。しかし、政策の優先順位は対照的で、西尾氏は子育て支援の充実、工藤氏は市長給与半減など財政再建を掲げる。

 だが、市民の一部には、繰り返される市役所内の争いに不満も上がっている。

 ◆市長選

 4期16年を務めた道市長会長の新宮正志・室蘭市長(75)のほか、山田勝麿・小樽市長(71)▽横田耕一・稚内市長(62)▽菊谷勝利・砂川市長(71)の3氏が引退を表明。小樽、稚内、砂川の3市では新人候補が立候補を表明している。

 赤平▽三笠▽滝川▽伊達市などは現職市長らが再選を目指して立候補することを表明。滝川市では元道議が現職に挑む。伊達、千歳の両市は現職以外に立候補の動きがなく、無投票の公算が大きい。

 ◆町村長選

 道町村会長を務める乙部町の寺島光一郎町長(66)は8選出馬が有力視されるが、対抗馬の動きはない。8選は道内の現職市町村長トップの当選回数になる。

 4期目の清里町の橋場博町長(70)は不出馬を表明。同町長選は1971年を最後に無投票当選を繰り返しており、選挙戦になれば40年ぶりとなる。

毎日新聞 2011年1月16日 地方版

395チバQ:2011/01/16(日) 13:36:59
http://mainichi.jp/select/world/news/20110116ddm007030091000c.html
チュニジア:政権崩壊 アラブ諸国、波及懸念 強権体制、貧富の差共通
 【カイロ和田浩明】北アフリカ・チュニジアのベンアリ大統領(74)が14日、サウジアラビアに事実上亡命し、23年間にわたった独裁体制が崩壊した。高失業率や政治的抑圧に反発した国民による、昨年来の反政府デモの高まりに抗しきれなくなった。民衆の怒りが権力者を引きずり下ろすという、アラブ圏では極めて異例の事態だ。専制的な体制で貧富の差が大きいのはアラブ諸国に共通しているだけに、周辺国政府はチュニジア情勢の展開に警戒感を強めている。

 人口約1000万人のチュニジアは近年、歴史的に関係の深い欧州諸国との貿易を強化して年率3〜5%の経済成長を続けてきたが、富が大統領一族に集中する一方で、年間8万人以上の大卒者のうち2万〜3万人は就職できないなど「貧富の差への国民の怒りは鬱積していた」(西側外交筋)。同国の表面的な「安定」は、政治的自由を制限し、反体制派を抑圧する強大な警察力によって維持されてきたのだ。

 他のアラブ諸国も同じような社会構造を抱えている。

 エジプトでは、ムバラク大統領が29年間にわたり強権体制を維持。非常事態令下で野党勢力関係者らの恣意(しい)的な拘束が行われ、国際人権団体が改善を勧告している。複数政党制の選挙は行われているものの、国内外から「民主的でなく透明性が低い」という批判もある。経済は年率5〜7%で成長しているが、国民の約2割が1日2ドル(約166円)以下で生活する貧困層で、若年失業率も高い。

 周辺国では、リビアでも41年間、イエメンでも21年間にわたり独裁政権が続く。王族が長期支配を続けるサウジアラビアやモロッコでも、政府を批判する勢力への弾圧や人権侵害が報告されている。

 ◇フェースブック通じてデモ拡大
 チュニジアでの反政府デモは、インターネットの交流サイト「フェースブック」や簡易ブログ「ツイッター」などを通じて若者を中心に拡大したと言われる。フェースブックなどの利用は他のアラブ諸国でも拡大しており、エジプトのユーザーはフェースブックに「奇跡が起こった」と書き込んでチュニジアの政変を歓迎した。各国の当局は、こうしたサービスが政治活動に利用されることに神経をとがらせている。

 エジプトでは昨春、賃上げを求める国営企業労働者などによる数百人規模のデモがカイロやアレクサンドリアで相次いだ。王制のヨルダンでは今月14日、首都アンマンなど複数の都市で失業や物価上昇に抗議する異例のデモが行われ、数千人が参加した。カイロ大学のハッサン・ナファ教授(政治学)は「エジプトも民主化を進めなければ、チュニジアと同様の事態が起こりうる」と話す。

 アラブ諸国のこうした専制的体制は、イスラム過激派を生む要因の一つとの指摘もあり、米国のブッシュ前政権は民主化を要求してエジプトなどに強い圧力をかけた。しかし、オバマ米大統領は09年6月のカイロ演説で「イスラム世界との対話」を打ち出し、民主化圧力は実質的に低下している。

396チバQ:2011/01/17(月) 22:21:03
>前道議会副議長の鰹谷忠氏(59)も立候補する意向
どうすんだろ・・・
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001101170006
木村氏「北海道元気に」 知事選立候補表明
2011年01月17日


知事選に立候補を表明した木村俊昭氏=札幌市中央区、杉本康弘撮影

■道知事選出馬 木村氏が表明
■民主が支援、元官僚


 4月の北海道知事選に、元小樽市職員で元農水省大臣官房政策課企画官の木村俊昭氏(50)が16日、立候補を正式に表明した。木村氏は札幌市内で記者会見し、「179の市町村から北海道、全国へ変革のうねりをつくり、地域主権をここから行っていきたい」などと決意を述べた。木村氏は民主党や連合の支援を受ける。


 民主党北海道(道連)などが昨年12月、木村氏に立候補を要請していた。


 知事選には高橋はるみ知事(57)が3選をめざして立候補することを表明し、自民、公明両党が支援する予定。前道議会副議長の鰹谷忠氏(59)も立候補の意向を示している。


   ◇


■木村氏「北海道元気に」 
■知事選立候補表明 所得向上掲げる


 知事選への立候補を表明した元農林水産省大臣官房政策課企画官の木村俊昭氏(50)は16日、札幌市のホテルで記者会見に臨んだ。「1人あたりの道民所得の向上」「道民の大切な命を守る」などを「7つの動!」としてまとめた説明板を提示しながら「北海道を元気にしたい」と繰り返し、「道民党」との立場を強調した。具体的な公約は3月上旬に発表する。
(天野みすず)


 政策の柱としてはまず道民所得の向上を掲げ、「地域資源を有効に活用しながら、全国平均まで持っていきたい」と述べた。また入院医療を中心とした2次医療の態勢強化が道政の課題となっていることに関し、「リーダーシップを発揮してやらないといけない」と語った。参加するかどうかで議論が続く環太平洋経済連携協定(TPP)については「国内条件が提示されていない現状では、反対したい」とした。


 木村氏が民主党北海道(道連)や連合北海道から立候補要請を受けたのは昨年12月7日。立候補表明まで約40日かかったことについて「『(講演に)ぜひ来てほしい』という要請が全国からあった。愛する北海道のために働きたいとの思いもあり、調整に悩んでいた」と説明した。


 道連などは財務省や厚生労働省の中央官僚を軸に、昨年10月末までの候補者擁立をめざしていた。しかし、内閣支持率が低迷するなど情勢は厳しく、作業は難航した。その民主党からの推薦を受けて戦うことを問われた木村氏は「多くの人たちに応援していただきたい」と答えるにとどまり、「無所属」「道民党」を強調した。


 知事選の投開票は4月10日。残された時間は多くない。支援する連合北海道の高柳薫会長は木村氏が記者会見した後、報道陣に対し、「正直言って窮屈な感じはある」と出遅れ感を認めた。そのうえで「与党の優位性を生かして戦い、労働組合は足腰となってしっかり票固めに邁進(まいしん)する」と決意を述べた。


 連合北海道は17日に地方委員会を、道連は22日に定期大会を開き、選挙戦に向けた動きを本格化させる。


 知事選には高橋はるみ知事(57)が3選をめざして立候補を表明している。前道議会副議長の鰹谷忠氏(59)も立候補する意向で、共産党も候補者擁立をめざしている。


■小樽ブランド確立 ■「スーパー公務員」


 木村俊昭氏は遠軽町出身で、法政大学大学院修士課程修了。1984年に小樽市職員として採用され、産業振興課長などを歴任。歴史的建造物のライトアップやガラス工房の誘致などに尽力し、「小樽ブランド」の確立に尽力した。また全国職人学会などを設立して職人のネットワーク構築などにも取り組んだ。


 06年4月には内閣官房に出向し、内閣府企画官として地域再生や地域と大学の連携に携わった。09年4月からは農林水産省大臣官房政策課企画官として地域ビジネス創出を手がけた。この年の5月、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で仕事ぶりが紹介され、「スーパー公務員」として脚光を浴びた。


 昨年4月には小樽市にいったん戻り、中心市街地活性化などを担当した。しかし、同年6月に市を退職して再び農水省に戻り、再び大臣官房政策課企画官として講演活動などを続けてきた。

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397名無しさん:2011/01/17(月) 22:35:42
>>396

鉢呂が今回入閣していれば、大臣を花道に木村に4区を譲れたのにね(涙)

398チバQ:2011/01/23(日) 16:44:13
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110123ddlk01010120000c.html
サンデー・トピックス:2011統一地方選・北海道(その1) /北海道
 4月の統一地方選では道議選(4月10日投開票)、札幌市議選(同)、各市町村議員選(4月24日投開票)を合わせて計129の議員選が行われる。注目は道議選と札幌市議選。いずれも自民党が第1会派だが、09年秋に政権交代を果たした民主党も第1会派を目指しており、どちらが多数を制するかが焦点となる。

 ◇弱み抱え擁立難航 支持者離れ進む自民/「政権逆風」響く民主
 ◆道議選

 道議選は48選挙区で定数が104。渡島管内とオホーツク管内の定数が各1減となった。21日現在、立候補を明らかにしているのは133人。ただし、24選挙区(定数46人)で立候補予定者が定数以下となっている。前回(07年)は11選挙区で19人が無投票で当選しており、無投票当選者が増える可能性もある。

 ■自民

 自民党は51人(現職43人、新人8人)の公認・推薦を決めた。単独過半数(53議席)を目指し、60人以上の公認・推薦を目標とするが、擁立作業が難航する選挙区も目立つ。

 前回は公認・推薦計66人を擁立したが、48選挙区のうち6選挙区で候補者が未定。滝川市(定数1)では前回落選した元道議が同市長選に回ったほか、現職不在が続く檜山管内(同)や、保守層にも浸透する民主現職が出馬する伊達市(同)でも候補擁立が進んでいない。

 定数3以上の選挙区は複数候補を立てたい考えだが、選挙協力する公明候補と重なったり、共倒れが懸念される選挙区は1人に絞り込み必勝を期す。

 党道連幹部は「野党転落で支援者離れもあり、新人が立候補したがらない」と打ち明ける。告示日ぎりぎりまで擁立作業を続ける方針だ。

 ■民主

 民主党は前回道議選(50人)を上回る53人(現職38人、新人15人)の公認・推薦・支持を決定。知事選と連動し単独過半数を狙うが、擁立作業は順調とは言えない。

 3人区以上は複数候補の擁立方針を掲げるものの、札幌市白石区(定数3)や上川管内(同)などでは進んでいない。現職がいない「空白区」解消も課題だが、千歳、稚内両市など定数1の8選挙区で候補者が未定。出馬を打診しても辞退されるケースもあり、道連幹部は「内閣支持率は低迷。政権党の看板だけでは難しい」と頭を抱える。

 候補擁立を巡り、党内に足並みの乱れもある。北見市(定数2)では連合などが応援する公認候補と、同党の松木謙公衆院議員(道12区)らが支持する推薦候補の陣営が対立状態だ。

 ■公明、共産

 公明党は過去最多の計8人を公認した。新たに加えたのは苫小牧市で、協力関係にある自民道議の今期限りの引退を受け、新人を擁立した。

 共産党は現職1人を含む6人を公認し、議会で代表質問権などが与えられる4議席以上を狙う。前回は10人擁立したが、今回は旭川、小樽両市など強固な支持基盤を持つ5選挙区を重点区とする。

 ■その他

 みんなの党は札幌市南区、旭川市で元札幌市職員や元道議を公認。2月中に計5人程度の擁立を目指す。

 社民党は99年の道議選で失った議席の復活が悲願だが、候補者探しが難航し、前回に続き公認候補擁立は断念した。

 新党大地は鈴木宗男代表が収監されているが、前回同様、民主道連と協力。釧路市や宗谷管内などで民主と無所属の候補計8人の推薦を決めている。

 市民ネットは札幌市北区に札幌市議を初めて公認で擁立する。【岸川弘明、和田浩幸、堀井恵里子】

 ◇第1会派へ民自激戦
 ◆札幌市議選

 札幌市議選は10選挙区で定数が68。市政野党の自民党と市政与党の民主党の現有勢力が拮抗(きっこう)しており、激しい攻防を繰り広げることになりそうだ。

 自民は昨年10月の厚別区補選(改選数1)で勝利して22人になり、21人の民主会派を上回る第1会派になった。既に20人を公認しており、今月末までに推薦を含めて26人の擁立を目指している。

 民主は新人6人を含む公認24人、推薦1人の擁立を決めた。前回の北、東、白石の3区に加え、西、豊平の両区でも3人を擁立する攻めの姿勢。3選を目指す上田文雄市長と連携して自民に対抗し、勢力拡大を図る。

 公明党は現職9人、新人1人で全勝での現有10議席の維持を図る。共産党は現職5人に元職、新人を合わせ計11人を擁立し、現有5議席から上積みを目指す。現有4議席の市民ネットは5人の擁立が決まり、追加も検討している。議席のないみんなの党、社民党も各1人を公認している。

 一方、手稲区(定数5)は21日現在、出馬表明しているのは5人で、無投票となる可能性もある。【中川紗矢子】

399名無しさん:2011/01/23(日) 16:44:42
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110123ddlk01010124000c.html
サンデー・トピックス:2011統一地方選・北海道(その2止) /北海道
 ◇市町村41議会で定数削減 議員合計5%減 財政難、人口減響く
 4月の統一地方選で改選される道内128市町村議会(28市86町14村)のうち約3割にあたる41市町村議会が定数削減を決めたことが、毎日新聞の調べで分かった。改選後の定数合計は現行の1831議席から約5%減の1732議席になる。「平成の大合併」などの影響で、約24%減となった前回07年統一選よりも下げ幅は小さいものの、財政難や人口減などを背景に減少傾向は続いている。今後、定数削減を検討する市町村議会もあり、最終的な定数合計はさらに減少する可能性がある。

 ■函館は8減

 前回(07年)の統一選後に道内で合併が成立したのは湧別町(09年10月合併)のみで、今回、議員選を行う合併自治体はゼロ。

 今回の削減幅が最も大きいのは函館市の8議席減。釧路市、名寄市、森町が6議席減、伊達市、北斗市、せたな町、洞爺湖町が4議席減と続いた。この8市町は、合併後初めての前回議員選で9〜46議席と大幅に議席数を減らした。合併で一時的に膨れあがった議席数を今回も段階的に削減している格好だ。

 ■削減は限界?

 今回定数を削減する自治体が減ったのは、前回減らした自治体が多かったことが背景にある。

 前回は、06年に夕張市で巨額の負債が発覚したこともあり、地方自治体の行財政改革が一層注目された。前回議員選があった130市町村のうち、9割超の124市町村が定数を削減。全体の議席数も2415から1847に激減した。

 前回16から10議席に削減した赤平市は、今回は見直さなかった。同市議会事務局は「これ以上の削減は議会運営に支障が出る。代わりに議員報酬を減らして行財政改革に役立てている」と話す。

 ■市削減率高く

 市町村別で見ると、今回削減したのは市議会13▽町議会26▽村議会2。削減する議席数の合計は、市議会が45議席で現議席数比で約7%減となる。町議会は51議席の同約5%減、村議会は3議席の同約2%減となっており、人口や財政規模が比較的大きい市町議会でさらなるスリム化を進めている形だ。

 前回28から24議席に減らし、今回も2議席削減する室蘭市議会事務局は「財政難などの状況を勘案して市民目線に立てば、更なる削減は避けられないと判断した」と削減理由を説明している。【田中裕之】

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 ◆定数削減を決めた道内の市町村議会◆

 <8議席減>

 函館市(30)

 <6議席減>

 釧路市(28)▽名寄市(20)▽森町(16)

 <4議席減>

 伊達市(18)▽北斗市(22)▽せたな町(12)▽洞爺湖町(14)

 <3議席減>

 恵庭市(21)▽厚岸町(13)

 <2議席減>

 室蘭市(22)▽稚内市(20)▽美唄市(14)▽芦別市(12)▽三笠市(10)▽歌志内市(8)▽北広島市(22)▽木古内町(10)▽奥尻町(8)▽長万部町(10)▽美深町(11)▽小平町(8)▽苫前町(8)▽雄武町(10)▽鹿追町(11)▽新得町(12)▽芽室町(16)▽足寄町(13)▽標茶町(14)▽新篠津村(8)

 <1議席減>

 喜茂別町(9)▽京極町(10)▽愛別町(9)▽増毛町(11)▽壮瞥町(9)▽厚真町(11)▽士幌町(12)▽羽幌町(11)▽天塩町(9)▽幌延町(9)▽真狩村(9)

 ※カッコ内は改選後の定数

400チバQ:2011/01/29(土) 10:10:44
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/270716.html
小樽市長選 森井元市議が出馬へ(01/29 08:57)

 【小樽】任期満了に伴う4月の小樽市長選に、元小樽市議の森井秀明氏(38)が28日、無所属で出馬する意向を固めた。

 森井氏は、新谷昌明前市長から24年間続く共産党を除いたオール与党体制を批判しており、周囲から出馬要請を受けていた。

 森井氏は札幌市出身。道教育大札幌校卒業後、会社員などを経て、2003年に小樽市議に初当選。07年の同市長選に出馬し、落選した。現在、日本ライフセービング協会(東京)理事。

401チバQ:2011/02/04(金) 22:30:22
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941102010013
知事選 鰹谷氏が政策発表
2011年02月01日


知事選に向けた政策を発表した鰹谷忠氏=札幌市

■「行財政改革図る」


 4月の知事選に向け立候補の意向を示していた前道議会副議長の鰹谷忠(かつや・ただし)氏(59)が31日、札幌市内で政策を発表した。鰹谷氏は「困難な北海道が立ち上がるためには、少しリスクがあることでも挑戦し、発想を変えることが必要だ」と決意を述べた。


 理念としては、北海道の自立、森林や水を軸に保全事業やまちづくりをする「北海道モデル」の確立を掲げる。


 重点施策には、行財政改革や地域医療と福祉などを挙げ、知事や特別職の給与の50%削減や一般職員の給与縮減措置の継続▽地域医師配置計画の策定や札幌医科大の整備促進▽港や空港のハブ化促進や外国人を対象としてメディカルツアーを実施する、としている。


 鰹谷氏はオホーツク地方の小清水町出身。1987年に道議選に初当選し、6期23年務め、最後は民主党の会派に所属。07年5月から09年6月まで道議会副議長を務め、同年12月に道議を辞職した。


 道知事選には、現職の高橋はるみ知事(57)と元農水省企画官の木村俊昭氏(50)、共産党国会議員団道事務所長の宮内聡氏(47)がすでに立候補を表明している。

402チバQ:2011/02/04(金) 22:30:52
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941102010002
《札幌市議選》81人が出馬準備
2011年02月01日







《札幌市議選》


■自・民が競い合う


 札幌市議選は全10区、定数計68に今のところ、81人が立候補する準備を進めており、手稲区を除く9区で選挙戦となる見込みだ。


 自民党は26人を擁立する。同党などが支援して市長選に立候補する予定の新顔で元総務省官僚の本間奈々氏とともに選挙戦を進め、支持率低迷が続く現政権への批判票の取り込みを狙う。


 前回の市議選で21議席を獲得した民主党は、今回は25人を擁立する。支持団体の労働組合の組織固めに加え、3選を目指す上田文雄市長の選挙戦と相乗効果を狙い、第1会派の座を狙う。


 公明党も各区に1人、計10人を擁立する。共産党は東区に2人を立てるほかは各区に1人ずつで計11人を擁立する方針。市民ネットは計5人の擁立が決まっている。


 新たに設立された地域政党「改革札幌」も、候補者を公募し、全区で候補者擁立を目指す。社民党は北区で1人、みんなの党も厚別区で1人を擁立する方針だ。


 同市議会の会派構成は、昨夏の参院選に民主党の市議が立候補したり、厚別区市議補選が実施されたりした結果、第1会派は自民党となった。現在、自民党22議席、民主党21議席で勢力は拮抗(きっこう)。公明党がキャスチングボートを握る構図だ。

403チバQ:2011/02/04(金) 22:31:26
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941102010001
《道議選》候補上積みに懸命
2011年02月01日

民主党の政権運営に反対する意見書採決で起立する道議=09年12月、道議会




■告示まで2カ月


 4月に実施される道議選と札幌市議選の告示(4月1日)まで2カ月となった。2009年の政権交代から初の統一地方選で、民主党にとって昨年の参院選に続く中間評価となる一方、自民党としては政権奪回に向けた地方組織再建の足がかりを図る。道政与党の自民党に対し、民主党は過半数獲得を目指す。また札幌市議選では、拮抗(きっこう)する自民党と民主党が第1会派争いを繰り広げる。知事選や札幌市長選の動きなどとも絡みつつ、候補者擁立作業などが進んでいる。


《道議選》


■自・民 選定難航の地域も
■公明・共産 議席増狙う


 道議選は今回から定数2減となり、104議席を争う。すでに120人以上が立候補の準備を進めている。


 自民党は現職43人と新顔8人の計51人(公認46人、推薦5人)の擁立を決めている。同党道連では候補者の上積みを図り、最終的に60人超を擁立する方針だ。


 伊達市、網走市、檜山振興局など10選挙区で、さらなる候補者擁立を目指す。このうち札幌市厚別区や北広島市など5選挙区は候補者選定のメドが立ち、「擁立手続きの最終段階」(道連幹部)という。だが、選定作業が難航している選挙区もあり、ある道連幹部は「最終的な候補者数は60に届かない可能性もある」としている。


 一方、現職39人を抱える民主党は53人(現職38人、新顔15人)の公認・推薦・支持を決め、さらに上乗せを図る。道政奪還を目指し、3人区以上では複数候補の擁立を進めているが内閣支持率の低迷もあり作業は難航。札幌市白石区(定数3)、小樽市(同)、後志(同)と上川(同)の両総合振興局、苫小牧市(同)、釧路市(定数4)では1人の擁立だけだ。


 定数1の根室市、紋別市、名寄市、留萌市、稚内市など8選挙区で候補者擁立ができていない。中でも、昨秋の衆院5区補選で民主の公認候補が敗れ、自民の牙城(がじょう)とされる千歳市では「なんとしても擁立したい」と、道連幹部は意気込む。北見市(定数2)では民主党の松木謙公衆院議員(12区)が支援する推薦候補と、連合などが支援する党公認候補が争う可能性がある。


 自民とともに道政与党の公明党は過去最多の8人(現職4人、新顔4人)を公認。苫小牧市で初めて候補者を立てる。会派単独で条例提案可能な9議席が将来的な目途で、「今回はそのステップ」(道本部幹部)と位置付ける。


 現有2議席の共産党は議席増を目指し札幌市東区と北区、小樽、旭川、函館、釧路の6選挙区に現職1人、新顔5人の計6人を立てる。


 みんなの党は、札幌市南区と旭川市でそれぞれ新顔と元職を公認、さらに候補者擁立の最終作業を行っている。


 鈴木宗男代表の収監の影響が懸念される新党大地は、札幌市北区、厚別区、道東地域での4人のほか、上川、宗谷、渡島各総合振興局などでこれまでに計10人を推薦。今後もまだ増える見込みだ。

404テレホンセックスしたい人大集合:2011/02/15(火) 15:00:30
QZYK6Og;, www.telephonesexbox.com, テレホンセックスしたい人大集合, http://www.telephonesexbox.com/

405チバQ:2011/02/17(木) 00:44:55
>>256
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/273213.html
小樽市長選 佐藤静雄氏出馬へ(02/16 08:25)
 【小樽】元自民党衆院議員の佐藤静雄氏(69)が15日、任期満了に伴う4月の小樽市長選に無所属で出馬する意向を明らかにした。16日に正式表明する。

 佐藤氏は北海道新聞の取材に対し「国会議員経験者の政治力を期待する市民の声に推された」などと出馬の理由を話した。

 佐藤氏は後志管内ニセコ町出身。道議を経て1986年、旧道1区で衆院議員初当選。通算4期を務め、国土交通副大臣などを歴任した。前回の2007年の小樽市長選に立候補し落選。一度は政界引退を表明したが、09年衆院選への出馬を模索し、断念した。

 小樽市長選には前小樽商工会議所専務理事の中松義治氏(64)と元小樽市議の森井秀明氏(38)が出馬を表明している。

406チバQ:2011/02/18(金) 00:36:26
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110215ddr041010008000c.html
夕張ものがたり:’11市長選〜始動/上 農業団体、民主から自民へ
 ◇異例の面接、推薦決定
 例年より雪深い北海道夕張市。13日、かつて自動車整備店だった空き店舗に構えた事務所で、4月の統一地方選で行われる夕張市長選に立候補予定の前衆院議員、飯島夕雁氏(46)がマイクを握った。「ご家族に『飯島は死ぬ気で夕張に来た』と伝えてください。全力で働いていくことをお約束します」。力のこもったあいさつが終わると、飯島後援会副会長を務める農民の政治団体「夕張市農民連絡協議会」(農民協)の井沢栄委員長は満足そうに拍手を送った。

 この日は後援会の事務所開き。集まった約300人のうち約80人は農業関係者だった。井沢委員長は「夕張再建のため、この選挙に力を入れている。農家への周知を徹底し、1票でも多く取り込む」。その口調は候補者さながらに熱を帯びる。

     ◇

 昨年12月21日、農民協の役員12人が市農協会議室に集まった。ずらりと並ぶ役員の前に座ったのは飯島氏。「医療体制の改善策は?」「点在する市営住宅はどうする?」。1時間近くにわたった「意見交換会」では役員から質問が矢継ぎ早に飛ぶ。農民協が推薦候補を決めるため、立候補予定者を呼び出した「面接試験」だった。

 飯島氏が市農協を後にした約30分後、同じ席には同市長選に立候補予定の元東京都職員、鈴木直道氏(29)が座った。夕張市に派遣されていた元都庁マンは若者らしい熱き思いを訴えた。しかし、「飯島さんは『救急時にすぐに対応してくれる病院を整備する』『市営住宅は効率が悪いので集約する』などと対応策を具体的に提示してきた」(農民協の西口勲書記長)。2人の面接を終えた役員は飯島氏の推薦で一致した。

 農民協は、飯島氏も出馬した09年衆院選道10区で民主党の小平忠正氏を推薦。統一地方選第1ラウンドの道知事選でも民主党が支援する候補を推薦する。民主に近い組織でありながら元自民党員の飯島氏を推薦することについて、西口書記長は「夕張のためになる政治家を選んだ。道や国にしっかり話をできる人じゃないといけない。熱い思いだけで何とかなるものではない」と解説。組合員の理解を得ようと、昨年末から飯島氏と連れだって農家宅を回っている。

     ◇

 農民票は関係業者も含めて約900票とされる。同市長選は、前回(07年)市長選で次点だった青森県の会社役員、羽柴秀吉氏(61)も含め三つどもえが有力視され、当選ラインは2500〜3000票とみられる。保守系が基盤の飯島陣営幹部は「農民票は大きい」と期待を寄せる。

 ただ、飯島氏は夕張市が財政破綻した06年、夕張を含む道10区選出の衆院議員だった。市民の間に「当時、何もしてくれなかった」と厳しい目が残る。飯島氏は「最大限の努力をしてきたが、夕張は借金額が大きすぎた」と批判をかわした上で「夕張を救えなかったことが心残りだった。救えなかったからこそ立候補した」と決意を語った。

  ×  ×  ×

 全国で唯一、財政破綻した夕張市。再生を目指して4年前に初当選した現職、藤倉肇市長(69)は異例の市議転出を表明し、新人3人による激しい市長選が予想されている。前哨戦が始まっている夕張を歩いた。(この企画は円谷美晶、吉田競、高山純二が担当します)

 ◇322億円の赤字を26年度までに解消−−市が計画
 夕張市は06年6月、当時の後藤健二市長が地方財政再建促進特別措置法に基づく財政再建団体入り(財政破綻)を表明。炭鉱閉山後、テーマパーク建設やレジャー施設の買い取りなど観光振興に公費を投入し、債務が累積した。菅義偉総務相(当時)は07年3月、約353億円の赤字を24年度末までに解消する市の財政再建計画に同意した。10年3月に自治体財政健全化法(新法、09年4月施行)に基づく新計画を策定。財政再生団体として、26年度までに322億円の赤字解消を目指している。

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 ◇飯島夕雁(いいじま・ゆかり)氏(46)=前衆院議員
 東京都小金井市役所などに勤務した後、02年に東京都青ケ島村教育長に公募採用。05年衆院選で道10区から出馬・落選したものの、比例代表で復活当選。09年衆院選は落選。10年12月に自民党衆院道10区支部長を退任した。ホームヘルパー1級の資格を持つ。東京都出身、中央大卒。

407チバQ:2011/02/18(金) 00:37:01
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110216ddr041010006000c.html
夕張ものがたり:’11市長選〜始動/中 労組支持、「民・自」対決に
 ◇後継指名、商議所に亀裂
 14日午後8時過ぎ。北海道夕張市内の後援会事務所に戻った元東京都職員、鈴木直道氏(29)を夕張市商工会議所の沢田宏一会頭が待ち受けていた。沢田会頭はこれまで事務所に足を踏み入れたことはなかった。2人は固く手を握りあい、沢田会頭がねぎらいの言葉をかけた。「直道君は夕張のことを分かっていて、市長に適している。体に気を付けて頑張ってほしい」。初めて鈴木氏支持を鮮明にした瞬間だった。

 同日夕には、市議選転出を表明している藤倉肇市長(69)も自身の後援会幹部らに鈴木氏を後継に指名する考えを伝えていた。藤倉氏の後援会相談役を務めていた沢田会頭は藤倉氏と歩調を合わせた格好だ。ただし、沢田会頭は鈴木氏にクギを刺すことも忘れなかった。「組織票をあてにしない方がいい。一般の票が大切だ」

   ◇

 1日に行われた夕張市商工会議所の定例三役会は、奇妙な緊迫感に包まれていた。市内の主要団体では唯一、市長選への対応を決定していない。鈴木氏を推す沢田会頭と、自民党の前衆院議員、飯島夕雁氏(46)の後援会役員を務める副会頭2人らに分裂しているからだ。三役会は出席者5人が誰も市長選の話題に触れないまま散会。一人は「市長選の話をすれば、確実にもめると思った」と漏らした。

 商議所は3月中に総会で選挙方針を決める予定。しかし、自主投票を主張する沢田会頭に対し、藤倉市長の手腕に疑問を抱いて飯島氏支持に回った葛健二副会頭は「大多数の意見が一致すれば(推薦を)決めるべきだ」と要求。両者のミゾは埋められそうにもない。

   ◇

 夕張市職員労働組合と連合夕張は早々に鈴木氏支持を決定。民主党道連は「推薦依頼があれば、推薦の方向で検討する」(幹部)と支援に前向きな姿勢だ。鈴木陣営は「夕張再生」を大義に共産党以外の各党に支援を呼び掛ける方針だが、選挙戦は事実上「民主VS自民」の様相だ。

 従来民主支持だった農民団体が飯島氏を推薦する中、鈴木陣営にとって沢田会頭の支持は自民サイドに切り込む橋頭堡(きょうとうほ)。鈴木陣営幹部は「藤倉市長と商工会会頭が支持してくれたことは力強い。(有権者への)影響も大きいはずだ」と期待する。

 さらに、都庁マン時代の人脈も頼りの一つだ。20日には東京都の猪瀬直樹副知事が夕張入りし、シンポジウムを開催する。鈴木氏は「東京都が持っているさまざまなノウハウやモデル事業を夕張に取り入れようと思っている」と話した上で、「北海道一元気な夕張ブランドのセールスマンとして働きたい。市民目線で夕張の未来を考えられる候補は私だけだ」と力を込めた。

 ◇前回新人7人乱立 現市長は市議選へ
 前市長の後藤健二氏は、財政破綻により市民の負担増や市職員の大量退職を招いた責任を取って1期目での引退を表明。07年4月に投開票された前回市長選には新人7人が乱立。地元出身で経済界や労働組合などが支援した元タイヤ販売会社社長の藤倉肇氏=無所属=が3330票を獲得し、初当選を果たした。大企業誘致などを掲げ、2988票を得た会社役員、羽柴秀吉氏=同=が次点だった。

 藤倉氏は1月に市長を引退して市議選に出馬することを表明した。

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 ◇鈴木直道氏(29)=元東京都職員
 99年に東京都庁に入庁し、主に福祉保健畑に勤務。東京都の猪瀬直樹副知事が発案した夕張市に職員を派遣する「応援職員」として、08〜09年に夕張市市民課に勤務した。夕張市時代には夕張再生市民アンケート実行委員会の中心メンバーとして活動したほか、イベント運営にも携わった。埼玉県出身、法政大卒。

408チバQ:2011/02/18(金) 00:37:35
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110217ddr041010005000c.html
夕張ものがたり:’11市長選〜始動/下 疲弊の街に壮大な公約
 ◇カンフル剤求める市民
 野太い津軽弁が室内に響いた。「夕張は市役所の中から改革をしていかなければならねぇ」。市長選に立候補予定の会社役員、羽柴秀吉氏(61)が3日、北海道夕張市内の民家で開いた「お茶の間懇談会」。集まった60〜80代の男女9人が次々と行政や市議への不満をぶつけると、羽柴氏は「市長室をガラス張りにする」などと市役所改革を訴えた。

 元炭鉱作業員の加藤弘幸さん(74)は、前回07年市長選に落選後もたびたび夕張に足を運んできた羽柴氏の姿に共感し、懇談会に自宅を提供。「サラリーマン市長が今まで通りのことをやっていても借金は減らない。夕張のため、実業経験のある人に市政を委ねたい」と期待を寄せる。初めて羽柴氏の話を聞いた近くの主婦、和泉良子さん(66)も「羽柴さんなら夕張を活気づけてくれる」と好印象を受けた様子だった。

     ◇

 「資産は数百億円」という羽柴氏。前回は「落選しても(閉鎖中の)温泉施設を再開させる」などと主張し、他陣営からは「利益誘導だ」と批判を呼んだ。今回も「東京や政府に太いパイプがあっても、誰もカネは出してくれない。自腹を切れる候補者は私だけ。財政再建をするにも資金がなければできない」と資金力を強調する。

 公約は前回と同様に壮大だ。前回は「5社2000人の大企業誘致」などを掲げた。1月29日の後援会新年会では、夕張市の17年間にわたる赤字返済期間を「早ければ4年、遅くても7年で脱出する」と絶叫した。ただし、具体策については「公にすると、まねをされる」とかわした。

     ◇

 これまでに計15回の選挙に立候補し、すべて落選。しかし、前回夕張市長選だけは、当選した藤倉肇市長(69)に342票差まで迫った。この結果に手応えを感じ、落選後も市内に事務所を置いて、月1回は夕張入り。ほかの候補に先駆けて、10年9月に市長選への立候補を表明した。

 「大きな話が好きだけど、現実性がない」と話す元後援会幹部(63)のように、羽柴氏から離れた人もいる。だが、出馬表明以降、計約300回にわたってお茶の間懇談会を開催。会った有権者は2000人近い。出馬を予定する前衆院議員の飯島夕雁氏(46)と元東京都職員の鈴木直道氏(29)両陣営は「お年寄りを中心に予想以上に浸透している」と警戒する。

 「(国の同意がなければ変更できない)財政再生計画があり、誰が(市長を)やっても同じだという声がある。それなら一か八か羽柴さんにかけようという気持ちがあるようだ」と飯島氏陣営幹部。疲弊した街にカンフル剤を求める市民は少なくない。(この企画は円谷美晶、吉田競、高山純二が担当しました)

 ◇人口流出続く 小学は1校に
 産炭地として栄えた夕張市は60年代後半以降、エネルギー政策の転換でピーク時に24あった炭鉱が相次ぎ閉山。人口もピーク時の10万8000人から減少し、財政破綻が表面化する直前の05年末には1万3417人に落ち込んだ。破綻後も人口流出は続いており、10年10月末現在で1万998人。現在6校ある小学校は、4月に1校に統廃合することが決まっている。

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 ◇羽柴秀吉氏(61)=会社役員
 本名・三上誠三。青森県五所川原市で、建設会社や旅館などを経営する羽柴グループの大株主。24歳の時、尊敬する住職から「お前は戦国武将の生まれ変わりだ」と言われたことから現在の名前を名乗っている。東京都、大阪府知事選や衆院選など全国各地の選挙に計15回出馬し、いずれも落選。青森県出身、旧金木町立金木中卒。

毎日新聞 2011年2月17日 北海道朝刊

409名無しさん:2011/02/21(月) 18:04:38
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110221/plt1102211617003-n1.htm
マジっ?夕張市長に羽柴秀吉当確 職員まっ青「覚悟できた…」
2011.02.21

 全国唯一の財政再建団体、北海道夕張市のトップを選ぶ市長選(4月24日投開票)で、驚くべきドラマが進行しつつある。全国各地の選挙に出馬してきた青森県の実業家、羽柴秀吉氏(61)=本名・三上誠三=が、何と「最有力候補」と目されているというのだ。北の大地で、統一地方選屈指の“仰天合戦”が繰り広げられている。

 「お前は戦国武将・豊臣秀吉の生まれ変わりだ」と親しい住職に言われて以来、現在の名前を名乗っている羽柴氏。建設業や観光業など数十社を束ねる羽柴グループの総帥で、資産は数百億円ともいわれる。

 これまで、大阪府知事選や衆院選など通算14回の選挙に出馬するなど「戦(=選挙)好き」で知られるが、4年前の夕張市長選では、当選した藤倉肇市長にわずか342票差まで迫った。

 今回の市長選、羽柴氏は、天然ガス開発や砂金採掘に加え、炭鉱で栄えた夕張ににぎわいを取り戻すためには「石炭の露天掘りしかない」などと、やや突拍子もないような政策も掲げる。市が抱える300億円以上の借金も「早ければ4年、遅くても7年で財政破綻から脱出してみせる」と自信満々だ。

 市長選には他にも、自民党の元衆議院議員、飯島夕雁氏(46)や、元東京都職員の鈴木直道氏(29)も名乗りを上げているが、気になる情勢は意外。

 同市の課長クラスは「羽柴氏が最有力です。彼が市長になる覚悟はできています。ただ、羽柴氏は夕張の市長をやりたいのか、選挙で勝ちたいだけなのか…。市政が混乱しないか心配です」と青い顔で話した。

 なぜ、羽柴氏が最有力なのか。地元事情通は「前回の市長選では『羽柴氏の当選阻止』のため、保守層も革新層も、反羽柴の藤倉氏に一本化したが、今回はそれができていない。候補者乱立で、羽柴氏が『漁夫の利』を得る形だ。NHKも『羽柴氏優勢』と読んでいるらしい」という。

 こうした展開に、飯島氏は「元小泉チルドレン」「元衆院議員」というプライドをかなぐり捨てて、こまめに地域を歩くドブ板選挙を展開し、保守層を固める作戦。

 鈴木氏は、東京都職員ながら昨年3月までの2年間、夕張市に応援派遣されていた経験を持つイケメンで、若さとヤル気をアピールする。ただ、経験不足が最大のアキレス腱になっている。

 借金返済のために厳しい負担を強いられている夕張市民には、羽柴氏の独特のプランにいちるの望みをかけたい心情もある様子。平成の秀吉が念願の当選証書を受け取り、夕張の“天下人”になる日がくるのか。

410チバQ:2011/02/25(金) 22:53:36
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941102160001
《道政の課題》支庁再編 地域に不信
2011年02月16日


道庁本庁舎(左奥)近くでも、「石狩支庁」のままの案内板がある=札幌市中央区

■行政改革 職員削減は進む


 今月2日の道議会特別委員会。支庁再編条例が昨春施行された後の取り組みとして、道幹部が説明に立った。


 「各振興局長に地域裁量枠の付与や予算配分の権限を移譲するなど、総合出先機関として地域づくりに向けた体制や施策の充実を図ったところです」。“成果”とした文章を滑らかに読み上げた。


 道議がその後、支庁時代と現在との違いなどについて質問。その際、「総合振興局」という呼び名に言いよどみ、「よく(こんな)言いづらい名前つけてもらった」と小声でポロッと出た。


 「看板の掛け替えだけ」との指摘がある支庁再編だが、その看板の名前までもが言いにくくなったとの皮肉がこもっていた。


 昨年4月、道庁と市町村をつなぐ道の14支庁が、9総合振興局と5振興局に再編された。約100年続いていたが、「二重行政」「中二階」とも指摘された支庁を見直す大改革との位置づけだった。


 成果の一つである地域裁量枠。各振興局ごとに、地域特性を生かす部署ができた。
 留萌振興局では農務課に「健康産業支援室」を新設。留萌ではNPOが医療機関と連携して運動療法や健康チェックをする取り組みが盛んなため、そこに地域の食資源をからめた新たな産業づくりを目指している。


 その仕掛けの一つが山菜ビジネス。かつては海岸線に自生し、食・薬用として知られるハマボウフウ復活の作戦を計画。苫前町をモデル地区に住民が昨秋、植え付けをし、食材や薬などの開発に向けて動き始めている。


■道町村会 強く反発


 「地方分権」「行財政改革」を目的とした支庁再編は、高橋はるみ知事2期目の目玉公約だったが、その成立過程は険しかった。


 2005年の6圏域再編案に始まり、07年の再選後には9とする案が出たが、支庁がなくなる地域の抵抗で9総合振興局・5振興局の再編条例が08年に成立した。


 さらに、振興局を総合振興局の出先機関扱いとされることに道町村会が猛烈に反発。この規定を削除して14組織を同列扱いに戻す改正条例が09年に成立した。


 「改革の第一歩を踏み出すことが何より重要」。高橋知事は当時こう述べたが、施行前の条例が改正されるという異例な事態だった。道幹部は「確かに当初の思い通りにはならず、歩幅の小さな一歩かもしれない。(再編の)魂を本格的に入れていくのはこれから」と話す。


 振興局を格落ち機関とされたことに反発した道町村会。会長の寺島光一郎・乙部町長は「地域振興ではなく、行革ありきだった」と振り返りつつ、「(総合振興局へ移管される)広域事務だって、『全部ではなく一部』というのもあり、それでは二重行政は変わらない」と懸念する。


 振興局から総合振興局へ移行するとした広域事務リストは100項目。道は10年度から3カ年で移す予定を立てたが、初年度は道職員の研修など12事務のみ。残り88項目について一部削除の検討を道は始めている。


■1万5千人体制に


 支庁再編の成果はまだ道半ばの一方、行財政改革の一環である職員削減は進む。


 職員数適正化計画では05年の約1万9500人から10年後の15年度当初に35%減の1万2600人を目標としている。10年4月時点では想定の22%減をクリアし、約1万5千人体制となった。


 道地方自治研究所の理事長も務めた神原勝・北海学園大法学部教授は、支庁再編について「ただ混乱があっただけ。市町村との信頼関係も飛び、極めて消極的な評価しかできない」と厳しい。「集権から分権の時代となり、都道府県は国ではなく市町村の補完をしなければいけない。支庁(振興局)が一定の広がりを持つ地域という『面』を掌握し、政策を立てていくことが不可欠」と語る。


 職員削減については「道庁の職員数は多く、減らすのは当然。予算も人も減る中、質を落とさないためには選択と集中しかない」と話す。その上で、「厳選するものは何かを把握するには道が市町村を地域ごとに束ねて議論しなければ。それには関係の再構築が必要だ」と指摘する。
(武沢昌英)

411チバQ:2011/02/25(金) 22:54:01
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941102170001
《道政の課題》医師不足 進まぬ対策
2011年02月17日


看護師らが毎朝、ドクターヘリに積まれた医療機器をチェックし、出動に備える=釧路市

■地域医療 ヘリで広域対応


 道東の弟子屈町で2009年12月、50代の男性が心筋梗塞(こうそく)で倒れた。駆けつけた救急隊の要請で、約60キロ離れた釧路市からドクターヘリが出動し、市立釧路総合病院に搬送した。


 到着直前、男性は心停止状態になったが、病院ですぐに救命措置をし、一命を取り留めた。


 出動要請を受けてから病院到着まで63分。同病院の其田(そのだ)一・救命救急センター長は「ヘリに乗った医師が初期対応をし、その後速やかに搬送できたからこそ、救うことができた」と振り返る。


 高橋はるみ知事は2期目の公約で「地域医療の充実」を掲げ、医師派遣システム構築や医療機関の連携、救急医療体制の整備を柱に据えた。


 このうち救急医療についてはドクターヘリ3機を導入。札幌(道央地域)、旭川(道北地域)、釧路(道東地域)を拠点に、半径100キロ圏内をカバーする。


 09年10月に配備された釧路のドクターヘリは、医師不足が著しい根室市や羅臼町など根室振興局管内をカバーする。昨年12月までの出動件数は458件、搬送した患者数は417人。脳血管や心臓の疾患、交通事故などによる外傷患者が大半を占めた。「医療関係者だけでなく患者の安心感も増した」。其田センター長はドクターヘリの効果を語る。


■偏在ぶり浮き彫り


 こうした成果を上げる一方で、地域医療立て直しの根本である医師確保は思うように進んでいない。


 道内の人口10万人あたりの医師数(08年12月現在)は224・9人。全国平均(224・5人)を上回るが、道内に21ある2次医療圏(急性から慢性まで比較的高度な医療を提供)で見ると、その偏在ぶりが浮き彫りになる。


 札幌(275・0人)と旭川を含む上川中部(317・5人)の2カ所に集中。逆に根室(91・2人)、宗谷(96・0人)など道東や道北、道南では医師不足が著しく、大きな格差が生まれている。


 医師不足の改善を目指し、道は大学や都市部の病院の医師を地方の市町村立病院などに派遣している。今年度は常勤医51人(昨年12月現在)を道北の利尻町や道南の今金町などに派遣するが、「多くの病院から派遣要請が寄せられ、応え切れていない」(道の担当者)状況だ。


■研修医確保が急務


 また、道は毎年、医学生を対象に首都圏や札幌でプレゼンテーションを開催。研修医の確保にも力を入れる。


 しかし、10年度の研修医の採用実績は260人で09年度から30人減少。11年春に医学部を卒業し、研修医となる医学生の道内の募集定員に対する採用者数の割合は約60%で、前年より5ポイント減った。


 地域医療の担い手育成のため、比較的軽い症状の病気やけがを診察する「総合内科医」の養成を試みているが、こちらも厳しい状況だ。道は10〜13年度、2年間の研修を終えた研修医に初期診療や救急などを指導する医療機関を23カ所指定。研修医を確保すれば運営費として1医療機関あたり最大1千万円を道が補助するとしたが、実際に集まった研修医は11医療機関の13人だけだった。


 道の担当者は「今後は大学に直接出向いてのPRなど、より多くの人にアピールする方法を考えなければならない」と話す。其田センター長は「医師を増やすことも大事だが、どう配置するかが肝心。地域の医療機関同士が患者の症状に応じて連携できるように、行政が環境作りをする必要がある」と指摘する。
(平間真太郎)

412チバQ:2011/02/25(金) 22:54:48
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941102180001
《道政の課題》財政 再建を阻む産業構造
2011年02月18日

■脱・官公需を模索


 「不退転の決意で(財政再建に)取り組む」――道が2004年に発表した「道財政立て直しプラン」の中で、高橋はるみ知事は宣言した。しかし、この「不退転宣言」にもかかわらず、道の借金=道債の残高は今年度末で過去最大の5兆7千億円超に膨らむ。悪化する財政は、官公需に依存した産業構造の裏返しでもある。


 新年度一般会計当初予算案は2兆5118億円。知事選を控えた緊縮型の骨格予算とはいえ、単純に比べると、5兆7千億円という道債の残高は予算案の2倍にもなる。


 自治体の財政が健全かどうかを見る指標に、実質公債費比率がある。収入に対する借金返済額の割合で、借金が多いほど値が高い。道の実質公債費比率は24%と全国47都道府県で最悪レベルだ。25%以上だと早期健全化団体となって新たな借金が制限されてしまう。夕張市のように35%を超えると法律的に財政破綻とみなされる。


■鈍る公共事業費減


 道は景気対策や増える老人医療費の財源に悩む。加えて国が配分してくれる地方交付税は大幅に減り、臨時財政対策債を出して借金してきた。臨財債は国が後で補填(ほてん)してくれる。このため道は臨財債を通常の道債とは別枠扱いにし、借金は圧縮できると強気の構えを崩さない。


 だが、財政を根本から立て直すには歳出を減らし、歳入を増やすしかない。


 まずは人件費からと、道は職員を減らす。05年度に1万9489人いた知事部局の職員は5年間で4千人以上減らした。06、07年度は職員の給与を10%削り、08〜11年度も給与カットを続ける。高橋知事は予算案を発表した10日、「徹底的な行財政改革を実施し、(臨財債以外の道債残高は)少しずつ減らす方向に来ている」と評した。


 だが、他の歳出削減は難しい。08年度、公共事業費に切り込もうと、国の補助事業費を前年度比11%減、道単独事業費は9%減、国直轄事業は4%の削減に踏み切った。しかし、建設業界から反発され、09年度からは削減率をいずれも緩和してしまう。


 歳入はどうか。


 経済活動が活発になれば企業はもうかり、税収は増える。だが、不況の出口は見えず、今年度当初予算の道税収入は21年ぶりに5千億円を割り込んだ。予算に占める税収は17%と、全国平均の40%より格段に少ない。人口減少も激しい。14日発表の国勢調査速報値によると、道内の人口は5年間で12万人減り、減少率は過去最大だった。


■製造業誘致を強化


 全国最悪レベルの財政難に、もがく道。その前に横たわり、財政再建を阻むもの。その一つが道内の産業構造のあり方だ。


 道内経済は産業としての行政機関(政府サービス業)や建設業の占める割合が全国平均より高く、製造業が低い。


 08年度の道内総生産(名目)の構成比は、政府サービス業が17%で全国の10%を大幅に上回り、製造業は8%と全国の20%より著しく低い。建設業は7%で全国の値に近いが、実は建設業の比率が10年間で半減した結果で、数年前までは全国を大きく上回っていた。


 08年度の道民経済計算によると、道外との取引は約1兆3600億円の赤字だ。農業や漁業、観光は黒字だが工業製品などは赤字という。


 行政機関そのものが主要な産業であり、かつての柱だった建設業は公共事業抑制で半減した。一方で製造業は産業基盤が弱いまま。官公需依存の体質は温存されて02年ごろからの全国的な景気回復に乗り遅れ、リーマン・ショックが不況に追い打ちをかけた。


 どう変えるか。道は製造業を強化しようと企業誘致に努め、経済波及効果や雇用創出を考えて自動車産業に力を入れた。トヨタ系自動車部品メーカー「アイシン北海道」(苫小牧市)と「デンソーエレクトロニクス」(千歳市)が07年と09年に操業し、自動車関連産業の出荷額は07年、10年前の1・8倍、従業員数は2・8倍に増えた。


 食や環境産業の振興も図るが、一朝一夕に効果は出ない。北大公共政策大学院の宮脇淳教授(行政学)は「道の財政再建努力は節約レベルにとどまっている。『ダイエット』には限界があり、外科的手術が必要だ」と指摘する。製造業の工場誘致だけでは効果は限定的で、現状を変えるには「北海道ならではの農産品に付加価値をつけて加工し、東京を経由せずにアジアに直接売り込むぐらいの戦略が必要だ」と話している。
(天野みすず)

413チバQ:2011/02/25(金) 22:55:20
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941102230001
《政党はどこへ》(上)
2011年02月23日

上田文雄氏の事務所開きには、札幌市議ら民主党関係者も多く集まった=1月22日、札幌市中央区

■逆風回避へ「民主隠し」
■自民も知事に配慮


 先月22日、札幌市長選に向けた上田文雄市長(62)の事務所開き。民主党議員が居並ぶ中、選対幹部が断言した。


 「幅広い支持の輪を広げたい。世話人には政党議員は入れていない」
 世話人とは、上田氏や陣営を支える核となる人たち。NPO代表や経済団体の元幹部ら100人以上が名を連ねる。選対幹部の発言は、国会議員、地方議員を問わず、陣営から「民主党色」を消し去るとの宣言だった。


 3選を目指す上田氏は、前回、前々回と同様に、民主党の推薦を受ける。だが、今回の方針は上田氏側が望んだという。菅直人首相の政権運営や、22日に党員資格停止処分が決まった小沢一郎元代表をめぐる問題などで、民主党には強烈な逆風が吹きつける。この影響を避けることが最大のねらいで、街頭演説では、民主党議員に演説させないことも検討する徹底ぶりだ。


 上田氏側の姿勢に、同党の札幌市議は理解を示す。「民主隠し」によって、前回選挙で自民党系候補に17万票差をつけた圧勝の再現を図り、それにあやかれば自らも当選できる――。「民主党への批判は相当強い。上田氏への票を何とか取り込みたい」


■会見に議員出ず


 民主党の推薦を受けながら、民主党色の払拭(ふっしょく)を図る姿勢は、道知事選に立候補する木村俊昭氏(50)も同じだ。


 木村氏は先月、札幌市内のホテルで立候補表明の記者会見を開いた。その直前に別室で、民主党北海道(道連)代表の荒井聰・衆院議員と面会。道連から要請されていた立候補を受諾すると伝えた。だが、会見場に荒井氏の姿はなかった。民主党の存在を後景に退けたい木村氏側の意向に、道連が配慮したという。


 道連関係者は忸怩(じくじ)たる心情を吐露する。知事選の立候補予定者を各地に連れて行って顔を売ったり、ポスターを道内全域に張ったりするのは、民主党の協力が不可欠だからだ。「民主党色を薄めたところで、支持が高まるわけでもない。社会党以来の歴史がある『民主党王国』の意地を示さないといけない」


 とはいえ、道連や支持団体の連合北海道にも「民主党の看板で戦うのはきつい」(連合傘下労組幹部)との空気が漂っている。


■政権与党を考慮


 「政党隠し」は、民主系候補だけの動きではない。


 知事選で3選を目指す高橋はるみ知事(57)。過去2回の選挙は自民党の推薦を受けた。だが知事側は今回、党本部ではなく道連の推薦にとどめようとした。自民党の下野や、現職知事としての与党・民主への配慮が理由という。


 道連内には「わかりにくい」という不満もあったが、基本的には知事側の意向を尊重する方向だった。道議選を始めとする統一地方選を野党として迎える立場。党勢回復が実感できない中、「知事の人気を武器にしたい」(道連幹部)からだ。


 しかし、菅政権の支持率低下もあって、今月初めに党本部の推薦が決まった。道議の一人は「我々とがっちり組まないと戦えないということだ」と強調する。だが、別の道議は「自民党の看板で戦えるのかという懸念は消えない」とも漏らす。


    ◇


 統一地方選が迫る中、政党の存在感が揺らいでいる。民主党は支持率低下が深刻化し、自民党もかつての勢いを取り戻せていない。一方、名古屋市や大阪府のように、既存の政党を否定する動きが全国各地で活発化している。政党はどこへ行くのか。

414チバQ:2011/02/25(金) 22:55:50
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941102240001
《政党はどこへ》(中)
2011年02月24日

道議会開会前の自民党会派の議員総会。同党は道議選で60人超の擁立を目指す=札幌市中央区の道議会

■自民・共産 弱る擁立力
■逆風民主 残る「空白区」


 政党の力は様々な観点から推し量ることができる。その一つが選挙での候補者の「擁立力」だろう。統一地方選、中でも道議選(定数104)での道内各党の擁立力は、4年前の前回と比べて変化が著しい。


 道議会で第1党の座にある道政与党・自民党。前回は定数106に対して、公認・推薦候補合わせて過去最高の66人を擁立した。ところが、今回は23日現在で公認・推薦合わせて55人にとどまる。11人という大幅減は異例だ。


 獲得議席の目標は53議席以上の「単独過半数」を確保すること。最低限の人数の擁立にはこぎつけたと言える。だが、擁立した候補者のほぼ全員を当選させることは難しい。そもそも擁立の目標は60人だった。道連関係者は「ぎりぎりまで作業を進める」と言うが、道連幹部は「26日に開かれる道連大会を過ぎると難しくなる」と話し、すでにタイムリミットが迫っていることを認めている。


■政権交代が影響


 擁立力が弱まった原因はいろいろある。最大の要因は政権交代の影響だ。


 政権与党から野党に転落したことに加え、これまでは自分たちの意見を政策に反映させたい道内各地の経済団体や自治会のような組織が、自民党候補の選出や支援に積極的だった。だが、政権交代によってそうした組織に「バランスをとろうという意識が働いた」(道連幹部)。自民党を支えていた組織の「積極性」が失われ始めた。


 低迷する経済状況も影を落とす。自民党の地方議員には企業経営にかかわっている人物が多い。だが、経営の厳しさが増せば、政治活動そのものや後援会の維持に振り向ける力が失われる。道連関係者は「議員を志そうと手を挙げる人が減ってきている」と指摘する。


 共倒れを防ごうという思惑もある。前回は定数3以上の選挙区で3人を立てたところもあったが、自民党候補同士の票の奪い合いにつながり、結果は道内全体で17人が落選した。今回は3人以上を擁立する選挙区は一つもない。


■党勢退潮が続く


 擁立力の低下は共産党にも言える。4年前は公認候補を10人立てたが、今回は過去最少の6人に絞り込む。いずれも定数3以上の選挙区で、民主、自民の戦いに割って入るのが狙いだ。同党道委員会幹部は「代表質問ができる4議席以上を確保するため、力を集中する」と説明する。


 背景には歯止めがかからない党勢の退潮傾向がある。道議会では1999年に6議席だったのに、2003年の道議選以降は毎回2議席ずつ減らし、現在は2議席どまり。候補者の絞り込みは、衆院選では道内全12小選挙区に候補者を立てていたのに、09年にそれを初めて見送ったのと同様の戦術でもある。


 09年に政権交代を果たし、道議会第1党をめざす民主党も、擁立力が十分とは言い難い。公認・推薦を合わせた道議選の候補者は、前回の50人から今回は54人に増えた。だが、自民党と同様に過半数を獲得するのは難しい。


 しかも、定数3以上の選挙区に複数の候補者を立てるという目標は、札幌市白石区や小樽市で断念。候補者の擁立すらできない「空白区」も解消のめどは立っていない。


 民主党北海道の幹部は現状をこう説明する。「党への逆風が強く、これ以上の擁立は難しい」

415チバQ:2011/02/25(金) 22:56:25
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941102250001
《政党はどこへ》(下)
2011年02月25日

統一地方選の立候補予定者を発表したみんなの党。このほか、道内の議員選挙には複数の政治団体が「初挑戦」する=11日、札幌市中央区

■脱・既存政党 道内でも
■市民の不満を反映


 先月末、道選挙管理委員会に、新しい政治団体の設立届けが出された。名称は「無所属・道民党の会」。苫小牧市の鳥越浩一市議(42)ら3人が共同代表を務める。


 鳥越氏は無所属で現在2期目。市政課題のほか、北海道の将来ビジョンについても考えてきた。しかし、市議になって痛感したことは、議会における「しがらみの強さ」だった。


 議会の会派は上意下達の色合いが強い。そのうえ、政策決定は議会内外の有力者の意向に左右されがちだ。しがらみを断ち切って、政党の枠にとらわれない議論ができる議会を実現させないといけない――。この思いから、政治団体設立に踏み切った。目標は道議会での議席確保だ。


 ただ、政党そのものを否定しているわけではない。「違う政党、違う党派を結びつける役割を目指している。政党に属していようと、属してなかろうと一向に構わない」


 札幌市でも先月末、新たな政治団体「改革札幌」が発足した。現職の同市議が中心となり、市長選や市議選での候補者擁立を模索している。


■河村氏らとは一線


 既存の政党を否定する動きが全国各地で見られる。象徴的なのが名古屋市の河村たかし市長や、大阪府の橋下徹知事の行動だ。両氏はそれぞれ「減税日本」「大阪維新の会」という地域政党を立ち上げ、連携も強めている。


 今月初めには、河村氏が仕掛けた愛知県知事選、名古屋市長選、名古屋市議会の解散の是非を問う住民投票の「トリプル選」があった。結果は、いずれも河村氏の狙い通りとなった。


 こうした動きが道内に波及するかどうかは未知数だ。河村氏や橋下氏の手法に対しては、「無所属・道民党の会」や「改革札幌」の関係者も「ちょっとやり過ぎ。もっと議論をする必要がある」「首長と議会のバランスが崩れ、自治が崩壊するのでは」と批判している。


 だが「既存政党から有権者が離れている」との認識では一致している。道民党の会の鳥越氏は「いろんな地域政党が共存し、様々な国政課題について共に働き解決していくことを目指している」と、地域政党が持つ可能性を語る。


■楽観と危機感 交錯


 既存政党否定の動きは、有権者の感情を率直に反映したものといえる。半世紀以上にわたって政権の座に就いてきた自民党への失望、政権を奪取したものの期待に応えられていない民主党への不満が代表的なものだろう。


 道内の既存政党組織は様々な反応を見せる。


 民主党北海道の関係者は「道内での動きは限定的だ」と楽観論に立つ。自民党道連幹部は「河村・橋下的なもの」について「都市部の動き。道内では都市部での存在感がまだまだだ」と見る。


 だが、2009年8月に新党の先駆者として発足し、既存政党の中でも歴史が新しいみんなの党は危機感を抱く。同党北海道連絡会議の中村敬臣事務局長は「(自らの党の)停滞感を感じる。政策を継続的に訴える力が細ってきた」と分析するとともに、政党を取り巻く状況を嘆いた。


 「政治不信があまりに広がりすぎている」


(この連載は天野みすず、平間真太郎、古賀大己が担当しました)

416チバQ:2011/02/25(金) 23:11:22
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20110224ddlk01010198000c.html
ニュースプラス:2町長・4町議選、なぜ月曜日の28日投開票? /北海道
 ◇農繁期の統一選避け 法律の例外規定活用
 ◇地域事情変化、見直し望む声も
 23日告示された長沼町や秩父別町などの2町長、4町議選は、投開票が月曜日の28日という異例の選挙日程だ。農繁期に当たる4月の統一地方選を避けるため、法律の例外規定を活用して、1963年から曜日にかかわらずこの日程を維持してきた。しかし半世紀近くを経て地域事情も変化し「プレ統一選」を見直そうという動きも強まっている。【田中裕之】

 「4月に入ると、農家は営農準備に忙しくなり、気軽に投票所へ足を運ぶということが困難なので、多くの人々の意思を反映するために農閑期中に選挙をやってほしいという町民の要望があった」−−。59年、長沼町の広報誌に載った「2月28日投票」への変更の理由説明だ。

 戦後間もない47年から始まった統一地方選は、臨時特例法で3月1日〜5月31日に任期満了となる地方自治体体の選挙を対象にしている。今回の2町長、4町議選はいずれも任期満了が3月下旬で、通常なら統一選(今回は4月24日投票)に組み込まれる。

 一方で、特例法には「2月28日以前に選挙を行う場合を除く」との例外規定がある。公職選挙法で地方自治体の選挙は「任期が終わる前の30日以内」とされているため、3月30日までに任期満了を迎えれば、統一選より前に日程を組むことも可能だ。

 長沼町ではこの規定を使えるようにと、59年3月10日に町長と町議が総辞職。3月31日に選挙を実施し、任期満了日を3月30日に変えた。町長選は80年7月の町長死亡で日程が変わったが、町議選は今もプレ統一選が続いている。残る3町も繰り上げの理由や経緯は同じで、秩父別、北竜両町の選管は「現状で特に不都合はなく、統一選に戻すことは考えていない」と話す。

 一方で、見直しを望む声もある。長沼町では昨年8月、町議7人(無所属6人、共産1人)が統一選に戻すよう求める要望書を町選管に提出した。発起人の吉本テツ子町議(68)は「稲作中心の農業形態が変わり、農家は2月もタマネギなどの種まきで忙しくなった。繰り上げの意義は薄れており、本来の期日に戻すべきだ」と主張する。町選管は「さまざまな職業の町民に意見を聞くなどして、次回の町議選までに期日の結論を出したい」としている。

 東川町でも、具体的な動きはまだないが「統一選に戻すかどうか、議会でよく話題になっている」(選管事務局)という。

 99年まで4町と同じ2月28日投票だった南幌町は、前々回の03年から統一選に戻した。札幌まで通勤するサラリーマンが増え、平日投票が多くなるプレ統一選のデメリットが指摘されるようになったからだといい、町は「農家から苦情はない」と話している。
毎日新聞 2011年2月24日 地方版

417チバQ:2011/02/27(日) 20:31:12
http://www.tokachi.co.jp/news/201102/20110227-0008160.php
民主に不満?大地が木村氏の知事選推薦を撤回
2011年02月27日 15時15分

 新党大地は4月の道知事選に出馬予定の元農林水産省企画官で、民主党推薦の木村俊昭氏(50)を自主投票とすることを決めた。今月1日に新党大地として木村氏を推薦していたが撤回した。道議選や市議選ですでに協力関係にある民主党候補への選挙支援は維持する。

 新党大地代表代行の浅野貴博衆院議員が24日に民主党北海道の荒井聡代表に、自主投票とすることを伝えたという。浅野衆院議員の宮野明秘書は27日午前、十勝毎日新聞の取材に対して「木村氏は北海道にこだわる人、北海道に骨を埋める人として推薦していたが、選挙をめぐる民主党の対応が不適切だという各地の支持者の話を聞き、鈴木宗男代表とも相談して党として決めた」と話した。

 民主党北海道の佐野法充幹事長は「昨日(26日)、荒井代表から新党大地が自主投票にしたいという旨を聞いた。事情が分からないので明日(28日)以降しっかり理由を聞きたい」と話した。

 道議選や市議選で新党大地と民主党は協力関係を築いており、「知事選以外では選挙協力を継続」(宮野秘書)としている。

 民主党十勝の合同選対本部長でもある石川知裕衆院議員は27日、「自主投票であり、相手を応援するわけではない。新党大地の方々には引き続き支援をお願いしていく。十勝では従来の信頼関係を保ち、知事選、道議選ともに勝利できるよう頑張りたい」と述べた。

418チバQ:2011/03/04(金) 00:57:04
>>350で市長選落選→道議を目指すも断念
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110303ddlk01010263000c.html
2011統一地方選・北海道:道議選 「みんな」安住氏、立候補断念表明 /北海道
 ◇旭川市選挙区
 みんなの党公認で今春の道議選旭川市選挙区(定数6)から立候補を予定していた前旭川市議の安住太伸氏(40)が2日、記者会見を開き、立候補の断念を表明した。

 安住氏は「公認2人が当選できる情勢にない」と理由を説明。旭川市議選にも立候補せず、安住氏より前に公認を得ていた元職の菅原範明氏(55)の支援に回るとした。会見には、根室市議で同党北海道連絡会議の壺田重夫幹事長と菅原氏も同席。壺田幹事長は「一本化ではなく公認2人を擁立する党の方針に変わりはない」と釈明した。

 道議選旭川市選挙区にはほかに、民主現職2人▽自民現職2人▽公明新人1人▽共産現職1人−−が立候補を表明している。【横田信行】




旭川市 定数6−候補7 (選管確定)
得票数(得票率) 氏名 年齢 党派 新旧 当選回数 代表的肩書
当 31,356(18.6%) 加藤礼一 53 自民 元 4 (元)衆院議員秘書
当 29,884(17.8%) 木村峰行 57 民主=社民 現 3 党支部代表
当 28,145(16.7%) 東国幹 39 自民 元 2 生花店役員
当 22,638(13.5%) 荒島仁 59 公明 現 4 党道副代表
当 21,878(13.0%) 三井あき子 45 無所属=民主 現 3 法人顧問
当 18,273(10.9%) 真下紀子 50 共産 現 2 党道委員
□ 16,101(9.6%) 菅原範明 51 自民 現 党道副幹事長

420チバQ:2011/03/04(金) 20:41:51
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110304ddlk01010228000c.html
2011統一地方選・北海道:道議選 三遊亭洋楽氏が「みんな」公認に /北海道
 函館市議で落語家の三遊亭洋楽氏(52)=本名・村本亨=が3日、函館市役所で会見し、4月の道議選函館市選挙区(定数6)にみんなの党公認で立候補することを表明した。

 洋楽氏は「推薦でも十分と考えていたが、公認していただきありがたい。持てる能力を振り絞り頑張りたい」と語った。洋楽氏は07年の市議選に初当選。同党を旗揚げした渡辺喜美代表に共鳴し、09年秋から党員になっていた。

 道議選函館市区にはほかに、民主党現職3人▽自民党現職2人▽公明党新人1人▽共産党新人1人▽無所属新人1人−−の計8人が出馬を表明している。【近藤卓資】

421チバQ:2011/03/04(金) 22:22:39
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103020001
【2011統一地方選】


《夕張はいま》(上)子の姿ない餅まき
2011年03月02日





市内の各会館などの施設は葬儀や法事に使われることが多い=夕張市

■人口流出 5年で2500人


 がらんとした30畳ほどの和室は、線香と供花のにおいがした。


 夕張市の中央部、清水沢清陵町の集会施設・さわやかホール。「この部屋はもっぱら葬儀に使われていてね」。施設の隣に住む管理責任者の森谷猛さん(76)が静かに言った。かつては子どもの塾や女性サークルの会場だったが、今年度はこれまでに葬儀が10件、法事3件。「葬式と法事の使用料に頼って施設を維持しているなんてなぁ」。森谷さんは寂しげだ。


 少し離れた南清水沢清南町内会も事情は同じ。地区の生活館では2月17、19日と葬儀が続いた。棺を見送った町内会長の浜館勝さん(80)は「どんどん人が減りますよ。若い人もいないし……」。今、町内には子どもが数えるほどしかいない。花火大会も開けず、浜館さんらは10年ほど前から、コンビニで買った花火セットを子どものいる家に配って歩く。華やかだった炭鉱街の花火大会の名残だ。


 隣の町内会は、40年ほど続けてきた1月の餅まきの中止を考えている。今年の餅まきに集まった約100人の中に子どもの姿がほとんどなかった。「餅を喜んでくれる子どもがいなければ、そろそろやめざるを得ないさ」。町内会役員からそんな声が漏れる。


■市の将来に見切り 


 財政破綻(はたん)は夕張の人口減や少子・高齢化を加速させた。


 破綻発覚前の2006年1月、人口は1万3380人だった。それ以前の減少率は年2〜3%だったが、街の将来に見切りをつけたり、市職員の大合理化で夕張を離れたりする動きに拍車がかかり、06年7月から1年間の減少率は5・5%に跳ね上がった。


 千歳公共職業安定所夕張出張所管内(夕張市、長沼、栗山、由仁町)の07年度の離職者は1925人(前年度比43%増)。このうち、事業主都合、つまり破産や合理化などで職を追われたのは825人(同222%増)に上った。その多くが夕張とみられ、働く世代や子どもたちが次々と去った。今年1月の人口は1万910人で、5年前に比べ約2500人の減。一方、人口に占める65歳以上の割合、高齢化率は4・5ポイント上昇して44・28%。全国の市の中で最も高い数字は、ジリジリと上がり続けている。


 その傾向が市内で一番顕著な南部地区で2月20日、恒例の「冬祭り」があった。


 炭鉱時代からある体育館で、地元の高齢者や、建設が進む夕張シューパロダムの工事関係者合わせて約150人がラジオ体操で体をほぐし、ボール競技などを楽しんだ。


 景品の砂糖を手にした女性(77)は「家にいるよりずっといい。気持ちが晴れるよ」と笑顔を見せた。だが、建設業の男性(62)は表情が晴れない。4年後に完成予定のダム工事が終われば、自分の仕事はどうなるのか。工事関係者が続々と去れば、南部地区はどうなるのか、不安は尽きない。「この祭りだって、できなくなるんじゃないかな」


■去る人 老後世代も


 夕張を去るのは、働く世代だけではない。


 1月、清水沢宮前町の市営住宅に住む嶋崎富貴子さん(77)は、実直で働き者だった元炭鉱員の夫に先立たれた。1955年に山梨県で結婚した後、兄に誘われて夕張に来た。それから56年。夕張への愛着は深いが、静まりかえる夜は寂しさが募る。そんな時は線香をたき、夫の遺影に語りかける。


 昨年、大好きなユリやシャクヤクを自宅近くに植えた。どんな花が咲くのか、2人で見ることはかなわなかった。「ここは雪も多いしね。独りでは暮らしていけない」。気持ちに整理をつけて3月末、千葉県に住む長男の元へと引っ越す。


(神元敦司)


    ◇


 財政難、人口減、そして少子・高齢化――。「日本の縮図」ともいわれる夕張の市長・市議選を前に、財政再建スタートから4年の「いま」を報告する。
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422チバQ:2011/03/04(金) 22:22:59
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103030001
【2011統一地方選】


《夕張はいま》(中)若き希望 支えられず
2011年03月03日





工場で働く榊原将馬さん(左)。これからもこの街で頑張り続けるつもりだ=夕張市

■増えぬ雇用 進まぬ誘致


 JR新夕張駅から歩いて10分、合板メーカーの夕張工場で、榊原将馬さん(21)はパチンコ台の板を黙々と作っていた。「勤勉でまじめ」。先輩社員からほめられて、榊原さんは少しはにかんだ。


 夕張高校を卒業した時、就職した約10人の同級生は半数以上が市外に出たが、榊原さんは地元を選んだ。小学2年で始めた夕張太鼓を続けたかったからだ。今は指導者として子どもたちに伝統芸能を伝えている。


 片道20〜30分かけて車で会社に通う。ファストフード店も、お気に入りの洋服店もない街だが、お年寄りとも自然にあいさつを交わす夕張に一生住むつもりだ。


 工場長(64)は、そんな姿を頼もしく感じる半面、心配も募る。2008年秋のリーマン・ショックで受注量は激減した。高年齢の従業員に辞めてもらい、榊原さん以降の新採用はない。社員は現在15人。工場長が赴任した6年前より3割以上減った。「ここで若者が生活していくのは、なかなか厳しいのでは……」


■Uターンにも壁


 雇用環境の厳しさは、「夕張に戻りたい」と思う人たちにも壁になっている。


 東京都台東区の臨床試薬メーカーに勤めている高木希さん(27)は、高校を卒業して夕張を離れ、今は出張で全国を飛び回る生活。疲れてマンションに帰り、故郷を思い出すと、心が落ち着く。


 ただ、今すぐ夕張に戻ることは「ないな」と言う。思うような仕事に就けそうにはない。「希望と現実……。希望をとれば、結局は親に甘えて過ごすだけ。自立できなければいずれは困る。帰りたいという人は私も含めて多いはず。それができないのは、何か、もったいないですね」


 昨年、市内に進出した「夕張ツムラ」の生薬加工場などが始動した。漢方薬の製造・販売大手「ツムラ」の拠点で、夕張再生の起爆剤としての期待も高い。社員は現在の10人から増やす方針だが、今は「若い人の応募がなかなかない」(同社)という。


 そもそも企業誘致も思うように進まない。中小企業基盤整備機構が市を支援しようと07年、夕張緑陽団地の5区画を実に9割引きにしたが、3区画の買い手はつかないままだ。


■買い物は市外へ


 街を彩っていた小売店や飲食店の閉店も止まらない。市内の事業所が加入する夕張商工会議所の会員数は5年前よりも約100減って224となった。小網敏男専務理事は「ここ5年ぐらいで市内の購買力は3割以上落ちたと思う」。人口減で小売店が次々に閉店し、「買い物難民」となった住民は市外の店を頼っていく。


 2月27日。隣の栗山町のスーパーに、夕張市内を回って客を乗せた無料の買い物バスが着いた。週に2回ほど運行する。特売日だったこの日、高齢者ら53人がバスを降りて店に入った。65歳の女性は「ここは品ぞろえが豊富。助かっていますよ」。交通が不便な夕張への支援と、隣町の買い物客の掘り起こしを狙ったバス運行に、同店店長は「口コミで徐々に広がり、反応は予想以上」と話す。


 そうした現実を、多くの市民は、重苦しい気持ちで見つめている。


 夕張の将来のまちづくりを考えるため、同月10日夜に開かれた市のマスタープラン策定委員会。市職員や会社経営者、主婦ら約20人が集まり、市内に分散する商店街や住宅を中心部に集約することの是非を話し合った。


 「反対だ。地域の衰退を早めてしまう」。一人の主張に対し、「現実から目をそらすことはできないはずだ」「(集約に向けて)覚悟してもらうしかないだろう」と、反論も続いた。


 白熱した議論が再生への道筋をどう描くのか。出席者にも見えない。


 (神元敦司)
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423チバQ:2011/03/04(金) 22:23:29
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103040002
【2011統一地方選】


《夕張はいま》(下)再生へ 変わる市民
2011年03月04日





高校生ボランティアの堀輝太さん=夕張市

■映画祭支援に高校生


 2月18日夜。夕張市民研修センター会議室で、街づくりを考える市民有志でつくる「ゆうばり再生市民会議」の十数人がテーブルを囲んだ。代表の園泰子さん(60)が問いかけた。「(この活動は)意思がないと続かない。覚悟を聞きたい」


 市民会議は財政再建が始まった直後の2007年6月、「市民と行政の協働」をうたった藤倉肇市長の呼び掛けでスタートした。「再生」に向けて市民が様々な知恵を出し合う。「市議会は傍聴しやすい夜に開催を」「医療情報キットの常備を」などの提言をしてきた。だが、「旗振り役」の市長の任期切れが4月に迫り、市民会議をどうしていくか結論が急がれていた。


 夕張は、炭鉱会社の充実した福利厚生にどっぷりつかってきた。その「依存体質」が、行政に頼り切る市民の姿勢を生んだといわれる。メンバーの1人が「この組織は今までの夕張になかった形。消してはいけない」と言った。別の1人も「夕張がだめになったのは市民もだめだったから。お金が少しかかっても会を続けたい」。市民会議は市長が代わっても、身の丈にあった形で続けることを確認した。


■「行政に声届ける」


 代表の園さんは市内の保育園で20年間、園長を務めた。市役所がどうやって政策を決めているのか、市議会はどんなことをしているのか、ほとんど知らなかった。そして財政破綻(はたん)。推されて市民会議の活動をするうちに確信したことがある。「市民ができることはしていかなければ。意見を言える場があれば、それはチャンス。今後も、街を良くするため、私たちの声を行政などに届けていきたい」


 パートの柿崎貴子さん(48)は知り合いに誘われて軽い気持ちで参加し、多くの人が夕張を支援しようと全国から訪れているのを知った。「市外の人に助けられるだけでは情けない。ここで暮らす私が街づくりにかかわらないといけない」


 市の木・桜がどこにどれだけあるかを把握し、見どころを書き添えた「ゆうばり桜まっぷ」の作成に取り組み、今は「夕張の歴史と文化を学ぶ会」にも加わっている。炭鉱がなぜなくなり、なぜ市の財政が破綻したのか。それを学びながら、老朽化で修繕が必要な市の石炭博物館をうまく存続・運営させるために市民ができることは何かを考えている。


■協賛金集めて復活


 「薬」というには劇薬に過ぎるが、破綻は市民の意識を大きく変えた。


 観客が1万1千人を超えた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」の市民ボランティアも、その表れの一つだ。破綻前、多額の市の補助金で運営された映画祭は一度は中断したが、市民が協賛金を集めて復活させ、手作りの映画祭に姿を変えた。


 今回、その事務局に初めて高校生ボランティアが加わった。岩見沢の高校に通う3年生の堀輝太さん(17)。卒業を控え、家庭学習の時期に入った2月、市役所勤務の父の勧めもあってボランティアスタッフに。映画祭の情報を伝える「ゆうばりファンタプレス」の発行を受け持った。


 そこで目にしたのは、この映画祭を成功させようと、集まった市民の「ものすごく頑張っている」姿だった。


 今春、進学で夕張を離れる堀さんは言う。「これから夕張が変わっていくためには、若い力が必要になってくると思う。将来、僕も何かできることを見つけて貢献したいという気持ちがあります」


 少しずつ、しかし、確実に、これまでとは違った「芽」が見え始めている。


(神元敦司、秋野禎木)
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424チバQ:2011/03/06(日) 19:06:58
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103040001
《市長選の構図》(上)
2011年03月04日

■再選か前副市長か 函館
■「後継」VS.反相乗り 小樽

■函館市
 再選を目指す西尾に、新顔で前副市長の工藤が挑む。西尾は4年前の市長選で助役を辞任して当時の現職に挑み、初当選を果たした。現職にかつての市役所ナンバー2が挑むという構図は同じ。ほかに立候補の動きはなく、一騎打ちの公算が大きい。


 再選に向け、1月に立候補を表明した西尾は企業誘致や子育て支援など4年間の実績を強調。新たに公立はこだて未来大学への医学部設置、ツーコイン(200円)電車・バスの推進などの政策を掲げる。政党への推薦依頼はしない方針。


 一方、昨年11月に立候補を表明した工藤は「西尾市政は財政危機に無策」と批判。職員の削減や給与の見直しによる財政再建や新幹線開業前の函館駅前・大門地区の再生などを訴える。推薦依頼した民主、自民は自主投票を決めた。


 2人は函館ラ・サール高校の同窓で旧亀田市役所の同期入庁組。4年前の市長選後、元市長が西尾に「悪代官」と発言されたとして提訴(敗訴決定)するなど骨肉の争いが続いた。


■小樽市
 3期務めた山田勝麿市長の引退を受け、昨年12月、中松が出馬を表明した。現職を支えた自民・民主・公明の主要3政党と連合、商議所が支持しており、後継候補との位置づけだ。


 一方、「相乗り市政の流れを変えたい」と2月、前回市長選に挑んだ森井と佐藤が現市政への批判票を狙って無所属での立候補を表明、前回と似た対決の構図となった。若さを訴える森井に対し、佐藤は「経験と政治力」を強調する。


■室蘭市
 立候補を表明したのは現市議の青山のみ。ほかに立候補の具体的な動きは今のところなく、無投票となる可能性を含んでいる。


 青山は室蘭工業大助手から市議に転身し、市議選で2期連続トップ当選。支援者を中心に市長選に推す声があり、立候補を決断した。政党の推薦などは受けず、「市民党」を強調し、若さと行動力を前面に支持拡大を図る。新宮正志市長は今期限りで引退する意向を表明した。


■江別市
 現職の三好のほかに、立候補の動きはなく、無投票で再選される可能性が高い。


 三好は2月初めに立候補を表明。「食の街づくりに力を入れるとともに、市立病院の経営を安定化していく」を公約に掲げている。


■千歳市
 3選目指す山口は、自衛隊の体制維持運動で道内自治体の先頭に立って国に再三働きかけるなどそつがない。対抗する動きは鈍く、2期連続の無投票となる可能性が高い。


■伊達市
 現職菊谷のほかに、立候補の動きはなく、3期連続無投票で4選を果たす可能性が高まっている。


 菊谷は昨年12月に4選出馬を表明。4期目に向けては「あらゆる分野での人材育成」を目標に掲げている。


     ◇


 4月24日に投開票される統一地方選の後半戦では、道内13市で首長選が実施される。告示まで約1カ月半に迫った現在の顔ぶれと情勢を2回にわけて紹介する。

425チバQ:2011/03/06(日) 19:07:36
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103050002
《市長選の構図》(下)
2011年03月05日
■現職転身 新顔激突 夕張
■2新顔 5選阻むか 芦別

■夕張市

 4年前の財政破綻(はたん)の直後に当選した現職は市議選への立候補を表明。新顔同士の争いとなる。


 羽柴は次点だった前回選挙に続き2度目の挑戦。企業誘致などで自主財源を確保し、遅くても今後7年で財政再生団体からの脱却を図ると訴える。衆・参院選、知事選など多くの選挙に挑戦してきたが、「これが最後の戦い」と意気込む。


 飯島は2009年の衆院選で再選を目指したが落選。その後、夕張市議らの要請を受け、国政に見切りをつけた。自民、みんなの両党から推薦を受ける。ソーシャルワーカーや病院勤務の経験を生かし、高齢者介護や医療体制の整備に力を入れると訴える。


 鈴木は東京都職員を辞職して立候補する。破綻してから2年2カ月の間、都庁から夕張市に派遣された経験があり、ボランティアや財政再生計画づくりにかかわった。企業や観光客の誘致、人口増を図ることで「若者がUターンできる町づくり」を掲げる。


 市内の住民団体の代表が出馬を模索する動きもある。


■芦別市


 現職の林と市議の清沢、前副市長の三柳の無所属同士の三つどもえになりそう。


 林は4期16年の実績を訴え5選を目指すが、健康状況などを見極め、立候補表明は2月にずれ込んだ。清沢は「新しい発想」などを掲げ、市議会創世会などが中心に草の根運動を展開する方針。三柳は林市政では副市長を務め、市議会平成会が中心に擁立。豊富な行政経験を生かし、決断と行動力を訴える。


 清沢、三柳とも林市政に「批判や不満はない」としているが、市議らに多選批判の声があり、市政継続か刷新かが問われる選挙戦になる。


■稚内市


 長谷川は前回、横田耕一市長に302票差まで詰め寄った地元建設会社長。稚内新エネルギー研究会会長などを務め、太陽光発電などに詳しく、新エネをてこにした新たな地場産業おこしを提唱する。政党への支持・推薦要請はせず、市民党の立場を貫くとしている。


 副市長の工藤は、横田の出馬断念が遅れたため態度表明がずれ込んだが、後援会の構成は地元の政治・経済界の主要メンバーが並ぶ布陣を敷いた。無所属だが自民、公明、民主に推薦を要請している。横田市長の後継として市政継続を訴える。


■滝川市


 元道議の前田が自民党を離党して昨年10月に立候補を表明。「不祥事が続いたので、人心を一新して市政改革を進めたい」と訴える。現職田村は立候補表明が昨年12月にずれ込んだが、「挑戦者のつもりで戦いたい」と3選に意欲を示した。無所属同士による保守層を二分する戦いになりそう。


■砂川市


 現職が昨年9月に引退を表明し、その後の11月に前市総務部長の善岡が名乗りを上げた。「元気になるまちづくりを進める」と訴える。今のところ、ほかに動きはない。


■赤平市


 高尾は昨年12月の定例市議会で立候補を表明、3選を目指す。今のところ高尾以外に立候補の動きはない。


■三笠市


 現職の小林は2期8年で市財政状況を好転させた実績をもとに支持を拡大。ほかに立候補の動きはなく、前回に続き無投票の可能性が高い。

426チバQ:2011/03/09(水) 23:38:39
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110305/elc11030500310000-n1.htm
【地方異変シリーズ3・「自治力」とは】
(上)「維新」から取り残された街の教訓
2011.3.5 00:29 (1/4ページ)
 「減税を応援したい」

 2日夜、電話から聞こえる国会議員の声に、名古屋市長の河村たかしは大きな前進を感じ取っていた。

 相手は民主党衆院議員の佐藤夕子。河村の元秘書で“子飼い”とはいうが現職国会議員の参加は、河村率いる「減税日本」に大きな力を与えた。電話の翌日に、佐藤は離党届を提出した。

 「党を除名になった方が、選挙が戦いやすい」

 都内の民主党区議は、党が処分をちらつかせるのを喜ぶかのように、河村と並ぶ選挙ポスターを狙う。

 大阪府知事、橋下徹のもとに駆け寄る政治家も後を絶たない。橋下の「大阪維新の会」にあやかろうと、「維新」を名乗るグループが林立する。

 4月の統一地方選、そして衆院解散を見据え、生き残りをかけた戦いが続く。


喧噪から遠く


 東京から北に800キロ。北海道夕張市には永田町の喧噪(けんそう)は届いていない。

 表通りの飲食店。客待ちをする経営者の男性(76)はポツポツと愚痴をこぼした。「上下水道代が高い。夫婦2人なのに月1万円近くかかる」

 夕張は平成19年に財政破綻した。市税収入は年9億円だが、今後15年間に返済する借金は約322億円。

 そのために市民税と固定資産税は増税。下水道料は値上げ、小学校は7校から1校に統合し、除雪回数は減り、市営トイレは廃止。職員も5割以上減った。

 男性は5年前を思いだしていた。破綻を告げる住民説明会。罵声の中で「孫や子に責任を負わせるのはかわいそう」との声が出た。

 夕張には「減税」も「維新」もなく、負担を先送りしないための究極の行政サービス削減だけが残っていた。

 夕張の教訓から何を学ぶべきなのか。自治体運営に本当に必要な力は何なのか。まず「財政均衡力」から検証する。


なかった財政均衡


 JR夕張駅から小高い丘に車を走らせると、テーマパーク「石炭の歴史村」が見えてくる。

 石炭とともに栄えた。最盛期の鉱山は24カ所、人口10万人超。市民の8、9割が何らかのかたちで鉱山に関わっていた。

 石炭産業が斜陽になると観光に活路を求めた。昭和54年から平成15年まで、市長を6期務めた中田鉄治(故人)は「石炭の歴史村」整備のほか、2年に映画祭「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」に着手。自治省(当時)から「活力あるまちづくり優良自治体」と表彰された。

 「大半の職員は財政状態を知らなかった。もちろん市民も知らされていなかった」。夕張の財政担当者が話すように、当時の夕張に財政均衡力は皆無だった。

 なぜそうなったのか。

427チバQ:2011/03/09(水) 23:39:08
 依存心だ、と職員はいう。「インフラから病院、住宅まで炭鉱会社丸抱え。市民も市役所も、誰かに何かをしてもらうことに慣れていた」

 財政均衡を目指す必要のなかった夕張に破綻は忍び寄った。観光事業への過剰投資。赤字は不適切な会計処理で隠されていた。

 「石炭の歴史村」には、ゆうばり化石館や土産物店が並ぶ。石炭の街活性化のために、観光拠点を作るという中田の発想に問題があったとは思えない。

 問題は「入」と「出」をバランスさせる当然のことができなかったことだ。


「サービスを戻せ」


 破綻した夕張で歳出削減は強制的に進む。だが破綻前の自治体が、自ら削ろうとすると市民が反発する。

 夕張から北に約40キロ離れた歌志内市の市長、泉谷和美は、紛糾する夕張の住民集会のニュースを見て、眠れない日々を送っていた。

 人口5千人足らずの日本一小さな市。唯一の産業だった石炭鉱山が7年に閉山。18年には約15億円の不適切な長期借り入れが発覚し、破綻一歩手前にきた。

 泉谷の決断はシンプルだった。公共サービスを削減する−。ただ夕張と違っていたのは、破綻前に劇薬を飲もうとしたことだ。

 所得によっては無料だった老人家庭の除雪代を一律2500円に。幼稚園の入園料は4千円から7千円にアップ、下水道料金も30%アップ−。矢継ぎ早な対策で、今年度約7億円の基金が積み上げられた。

 住民の不満がピークに達した。「貯金する余裕があるのなら、切り詰めたサービスの一部でもいいから復活させてほしい」。今年1月下旬、市役所で開かれた市民と市幹部の会議の席上で、自営業の男性(62)が声を上げた。

 夕張の一歩手前とはいっても、破綻しているわけではない。泉谷が感じている危機感を市民は共有できない。

 それでも泉谷は踏みとどまる。男性にも「ノー」と答えた。手綱をゆるめれば破綻が忍び寄る。そう確信する泉谷は「削る力」を駆使する。


「第三の道」


 別な道もある。「行政サービス」という考え方自体を逆転させる方法だ。

 舞台は長野県栄村。人口は約2300人。7メートル85という積雪の日本記録を持つ村で、前村長の高橋彦芳が着手した。税金で市民にサービスを提供するのではなく、市民自身が「自活」するスタイルだ。

 村道整備では整備対象を決めず、村民が「ここからやろう」と決めた。村民が決めるから用地買収の手間は不要。臨時職員を雇って村所有の重機で整備するからさらに格安だ。

 国から補助金をもらいたいのはやまやまだが「ちゃんとした設計会社」に「ちゃんとした図面」を頼むだけで、莫(ばく)大(だい)なカネが消えていく。それを「無駄」と考えた。「補助金もらう工事の5分の1で村道が造れました」。高橋は胸を張る。

 「夕張は特殊な例だ」。そう決め込んで大きな改革に二の足を踏む自治体。それを変えてくれる政治家が、統一選で現れるだろうか。(敬称略)

(半田泰)

428チバQ:2011/03/19(土) 10:33:58
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103180002
立候補予定者を自民道連が変更
2011年03月18日

■道議選札幌市厚別区


 4月の道議選について、自民党道連は17日、札幌市厚別区で同党公認で立候補予定だった新顔の村上誠氏(48)が辞退する意思を表明したため、代わって新顔で衆院議員秘書の花崎勝氏(57)を公認すると発表した。

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http://www.zaikaisapporo.co.jp/news/topics.php?mode=list
2011.3.18
何があった?自民党道議候補が出馬辞退

 道議選札幌市厚別区(定数2)に自民党公認で立候補予定だった新人候補、村上誠氏(48)が17日、出馬を辞退することを表明。地元関係者に波紋を呼んでいる。

 村上氏は岩手県出身。陸上自衛隊員、警察官などを経て、1991年から今年2月まで元伊達忠一参議の秘書を務めていた。後任は町村信孝代議士の私設秘書・花崎勝氏(57)に決まった。花崎氏は札幌出身、北海高校卒業。元ワコール社員などを経て、09年から町村事務所に勤めていた。村上氏が使う予定だった町村事務所3階にある選挙事務所をそのまま引き継ぐという。

 出馬を取りやめた理由について村上氏は「一身上の都合」と繰り返すが、関係者によると秘書時代の問題が関係しているという。詳細は本誌4月15日発売号で報じる予定だ。(安藤由)

429チバQ:2011/03/19(土) 10:46:21
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/279449.html
室蘭市長選、佐藤・市経済部長出馬へ(03/19 08:52)
 【室蘭】任期満了に伴う4月の室蘭市長選で、室蘭市経済部長の佐藤博氏(60)は18日、「市民の期待の声に応えることが、長く市政に携わってきた者の責任」と述べ、立候補する意向を明らかにした。北海道新聞の取材に答えた。

 佐藤氏は3月31日に市役所を定年退職した後、4月1日に正式表明する。室蘭市出身で千葉工業大卒。1973年に市役所入りし、商工振興室主幹や産業振興課長を経て、2007年から現職。

 佐藤氏をめぐっては、市内の商店街関係者でつくる道商店街政治連盟室蘭支部連合会が出馬を打診していた。

 週明けにも正式に立候補要請を行う。

 同市長選では、現職の新宮正志市長が昨年12月に5選不出馬を表明した。

 室蘭市議の青山剛氏(33)が2月に立候補を表明し、共産党系市民団体も独自候補擁立を検討している。

430チバQ:2011/03/21(月) 17:08:44
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110318ddlk01010234000c.html
知事選・札幌市長選リポート:/上 新人陣営 /北海道
 ◇遊説自粛、知名度伸ばせず
 「国が大変な時に何だ! 選挙なんてやってる場合か!」

 東日本大震災発生から3日後の14日、札幌市長選に立候補する本間奈々氏(41)への支持を得ようと電話をかけた自民党札幌市議は、受話器の向こうの怒声に身を縮めた。相手は支持者から紹介された市内の男性。市議は「申し訳ありません」と繰り返し、電話を切るしかなかった。

 本間氏は元総務省自治大学校研究部長で、市政野党の自民党札幌市連が、約17万票差で惨敗した前回(07年)市長選の雪辱を期して擁立。前回のような経済界の全面支援はないが、民主党政権への失望が広がり、本間氏の「若さ」や「女性」を前面に出した戦術で、陣営には3選を目指す民主党など推薦の上田文雄市長(62)に対し、追い上げムードも生まれていた。それを一変させたのが震災だった。

 新人候補は知名度アップが不可欠だが、活動を自粛せざるを得ず、本間氏も平日の朝に続けていた街頭宣伝を取りやめた。自民道議や市議の一部も決起大会を中止し、有権者の前に出る機会が激減した。一部で企業や地域の有力者訪問などは続けているが、陣営内には「投票日までに回りきれない」と危機感が募る。

 22日の高橋はるみ知事(57)との合同決起大会は、大島理森自民党副総裁、小泉進次郎衆院議員が出席をキャンセル。道民人気が根強く、連携強化を予定していた知事とのツーショット遊説も、知事が震災対応に忙殺され、危うくなってきた。

 「一体、どう動いたらいいんだ」。自民札連の高橋克朋幹事長は腕を組みながら苦渋の表情でうめいた。

  ◇   ◇

 震災の影響で身動きが取れないのは、民主党道連などが知事選に擁立した元農林水産省企画官の木村俊昭氏(50)陣営も同じだ。

 「現職は災害対策でマスコミに登場している」。16日に札幌市内のホテルであった民主党道連や連合北海道の合同選対委員会。連合北海道の高柳薫会長は焦りをにじませた。

 木村氏は1月16日の出馬表明後、道内151市町村を行脚。今月10日に選挙公約発表を済ませ、告示前は大票田・札幌市での活動に全力を傾ける方針だった。

 市内の無党派層対策のため上田市長とペアで行うはずだった街頭演説はすべて中止した。15日には、合同選対本部が、道内の民主党各総支部や連合地方組織に震災後の対応をファクスで通知。「街頭宣伝や不特定多数の後援会加入電話戦術は自粛」「集会開催の是非の判断はゆだねるが、実施の場合は道民感情に十分配慮」など細かく指示した。「知名度アップの大事な時期だが、反感を買っても困る」と道連幹部はため息をつく。

 全国各地の地域活性化に携わってきた木村氏の手腕をアピールしてきた選挙戦略にも迷いが生じる。陣営は公約に具体的な災害対策の追加を検討しているが、「どこまで有権者に浸透できるか」(陣営幹部)。陣営内には選挙延期を望む声が出ている。

  ×   ×

 道内の統一地方選で最も注目を集める知事選(24日告示、4月10日投開票)と札幌市長選(27日告示、同)。各党・陣営の動きをリポートする。

431チバQ:2011/03/21(月) 17:09:31
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110319ddlk01010341000c.html
知事選・札幌市長選リポート:/中 2人の現職 /北海道
 ◇経済界との関係重視
 「推薦状は出せませんが、変わらぬ支援をお約束します」

 3選を目指す高橋はるみ知事(57)の陣営幹部は今月上旬、あいさつ回りで訪れた札幌市内の業界団体事務所で、対応した団体トップから、こう耳打ちされた。

 09年の政権交代以降、自民党を支持してきた業界団体の多くは、民主党政権への配慮から国政選挙で中立姿勢に転換。自民推薦を受けてきた高橋氏への推薦も、今回は道経済連合会や日本商工連盟道連合会、道農協政治連盟などが見送った。

 しかし、高橋氏への推薦団体数は既に前回並みの約450団体。業界団体の地方組織が軒並み、公共事業費削減などに踏み切った民主政権に反発し、推薦を継続したからだ。

 経済団体の関係者は「堂々と政権批判はできないが、圧勝させることで、知事の国への発言力を高めたい」と意気込む。後援会事務所には企業OBの姿も多い。過去2回の知事選と同様、「業界丸抱え」の様相だ。

 11日の東日本大震災発生で、高橋氏は選挙関係の行事をほぼキャンセル。24日の告示後も公務の可能性があるが、陣営内には「公務に専念した方が株が上がる」との見方も出ている。

  ◇   ◇

 高橋氏と同じく3選を目指す札幌市の上田文雄市長(62)。初当選時から民主の推薦を受け、前回07年には、自民推薦候補を全面支援した経済界と対立したが、今回は蜜月ぶりをアピールする。

 今月16日夕、札幌市内で開かれた上田市長の集会。冒頭で世話人代表としてあいさつしたのは、元札幌商工会議所常務理事で不動産会社「札幌中央アーバン」社長の光地勇一氏だった。陣営は、民主党衆院議員をトップに据えた選対本部をやめ、世話人制度を導入。約170人の世話人名簿のうち、約100人が企業経営者だ。

 「地元経済界との連携なしに市政は立ちゆかない」(後援会幹部)との判断で、上田氏は経済界にアプローチしてきた。経済界が強く求める北海道新幹線の札幌延伸もより積極姿勢を打ち出し、初めて公約に盛り込んだ。札幌商工連盟は今回、中立に転じた。

 経済界への接近の一方、民主との距離は開く。菅内閣の支持率は低下。陣営からは「(民主系とみられるのは)もはや、ありがた迷惑。不利なことしかない」との声が上がっていた。しかし震災で、国政は与野党の政争どころではなくなった。上田氏側近は「民主批判が収まり、マイナス要因が小さくなった」と漏らした。

432チバQ:2011/03/21(月) 17:10:03
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110320ddlk01010173000c.html
知事選・札幌市長選リポート:/下 公明 /北海道
 ◇「勝ち馬」見極めでねじれ
 上田文雄・札幌市長(62)は10日の定例会見で、民主党政権への評価を問われ、いつになく厳しい言葉を並べた。「政府の説明が粗くなり、言葉が軽い。非常に不満に思っている」。市幹部は背景をこう解説する。「公明が、菅政権はダメというメッセージの発信を求めているためだ」

 民主などが推薦する上田市長と、自民党推薦の元総務省自治大学校研究部長、本間奈々氏(41)の一騎打ちとなる公算が大きい札幌市長選。市内の公明党票は10万〜12万票といわれ、両陣営が公明道本部の推薦争奪戦を展開。「どうしたら推薦取れますか」「党中央に言ってもらえませんかね」。公明市議団の幹部には昨年末以降、民主、自民両党の市議から盛んにアプローチがあった。

 公明は、前々回(03年)の再選挙と前回(07年)は、国政で連立を組んでいた自民推薦候補を支持・推薦した。だが、09年の政権交代後は、党本部レベルでの選挙協力を解消した。

 今回の統一地方選では、知事選で知名度の高い高橋はるみ知事(57)=自民推薦=の推薦を早々に決める一方、札幌市長選は態度を保留。今も地方レベルで選挙協力する自民に配慮すべきか、公明が主張する福祉政策を取り入れてきた上田氏を評価すべきかを見極め、自主投票の方針を固めたのは告示11日前の16日だった。

 公明道本部関係者は「これまで敵だった上田市長の推薦はできないが、自主投票は最大限の配慮」と語り、上田氏寄りの姿勢を示す。判断を後押ししたのは、11日に発生した東日本大震災。各陣営が活動を自粛し、知名度で勝る現職が有利との観測が一気に広がった。公明の市議団幹部は「自分たちの政策を実現するために勝ち馬に乗るのは当然だ」と言ってはばからない。

  ◇   ◇

 知事選には共産党が推薦する同党道常任委員の宮内聡氏(47)と、前道議会副議長の鰹谷忠氏(60)も立候補を表明している。

 共産は近年、自民、民主の2大政党の間で埋没。政権交代後は有権者の民主への期待感も薄れ、「前回の18万票よりもっと上を目指す」と党勢挽回を狙っていた。だが、震災後は、党員からも「選挙より被災者支援が先」という声が上がる。

 鰹谷氏は道議会で民主会派に属し、会派のほぼ半分の18人が加わる「鰹谷グループ」を率いてきた。しかし、民主道連や連合北海道には支援を求めず、09年11月に早々と立候補を表明。時間をかけて道内を回ってきた。

 ただ、民主など推薦の元農林水産省政策課企画官の木村俊昭氏(50)を支援する連合は「鰹谷氏を支援するなら、選挙はやらない」と、鰹谷グループの道議に圧力をかけており、表立った支援は得られていない。(この企画は、鈴木勝一、中川紗矢子、岸川弘明、和田浩幸、佐藤心哉、堀井恵里子が担当しました)

433チバQ:2011/03/22(火) 21:40:27
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/2011local/280075.html
上田氏が先行、本間氏追走 札幌市長選、6割「未定」 本社世論調査(03/22 09:04)
 27日告示、4月10日投開票の札幌市長選に関して、北海道新聞社は札幌市内で世論調査をし、取材も加味して情勢を探った。3選を目指す現職の上田文雄氏(62)=民主、社民、国民新、市民ネット推薦=が支持を広げ、新人で元総務省自治大学校研究部長の本間奈々氏(41)=自民推薦=が追い上げる展開となっている。

 ただ、投票する人を決めていないと答えた人が6割と半数を超えており、情勢はなお流動的ともみられる。

 市長選への関心度では、「大いに関心がある」と「ある程度関心がある」を合わせた「関心派」は71%で、2月の調査より17ポイント下がり、2007年の前回市長選告示直前の調査の83%に比べても大きく落ち込んでいる。

 東日本大震災後の調査で、地震の被害に有権者の関心が集まった影響があるとみられる。

<北海道新聞3月22日朝刊掲載>

434チバQ:2011/03/22(火) 21:40:50
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/2011local/280074.html
高橋氏、幅広く浸透 木村氏、追い上げ図る 道知事選本社世論調査(03/22 09:04)
 24日告示、4月10日投開票の道知事選で、北海道新聞社は19、20日に行った全道世論調査の結果に独自取材を加え、告示直前の情勢を探った。3選を目指す現職の高橋はるみ氏(57)=自民、公明推薦=が幅広い層に浸透し、元農林水産省企画官の木村俊昭氏(50)=民主、社民、国民新推薦=が追い上げを図っている。しかし、なお5割余が投票先を決めておらず、情勢は変化する可能性もある。

 知事選への関心度は「大いにある」「ある程度ある」を合わせた関心派が81%で、2月26、27日の前回調査から3ポイント減。道内を含め甚大な被害となっている東日本大震災が影響し、関心が高まっていないとみられる。

 投票先を「決めている」「だいたい決めている」を合わせた決定派は前回調査比4ポイント増の47%となったが、2007年3月の知事選告示前調査の61%を大幅に下回っている。今回の「まだ決めていない」は51%。

<北海道新聞3月22日朝刊掲載>

435チバQ:2011/03/23(水) 22:25:15
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103080001
《道議選の構図》(1)
2011年03月08日

■札幌市中央区 現職に元職が挑む


 自民・千葉、民主・段坂、民主推薦の小林の現職3人に、自民公認として道議を3期務め、前回落選した元職の鎌田が挑む。現職3人は実績を強調し、支持拡大を狙う。過去4回トップ当選の段坂は労働組合などの組織固めを進める。千葉と鎌田はともに保守層が支持基盤で、保守票の行方が焦点となる。


■北区 候補8人の激戦か


 8人が立候補を予定し、激戦が予想される。


 自民で4期務めた見延順章が引退し、吉川貴盛前衆院議員の元秘書で長男隆雅が引き継ぐ。道見と2議席を守る構え。民主は4選を目指す蝦名に加え、前回立候補した向井を立て2議席を狙う。共産は2010年7月の参院選比例区に立った岡を擁立し、03年に失った議席の奪還を目指す。市民ネット北海道は、札幌市議の佐藤を擁立する。


■東区


 前回と同じ顔ぶれだが、無所属だった久保が今回は民主公認で、5選を目指す星野とともに民主での2議席獲得を狙う。自民・大崎は保守票を固め、前回2位当選で得た約2万8千票超の上積みを図る。包国は固い基礎票を足場に再選を目指す。金倉は初陣だった前回より知名度が浸透、初当選をうかがう。


■白石区


 主要政党が長年、激しい選挙戦を繰り広げてきたが、共産が擁立見送りの方針を示し、今回は無風の様相に。自民、民主、公明の現職3人で議席を分け合いそうだ。


■豊平区


 前回に続き、自民と民主がそれぞれ2人ずつ擁立し、3議席を争う。道議8期を務めた自民・岩本允が引退し、学校法人副理事長の吉田が後継として立つ。高木は固い支持基盤で再選を狙う。民主は悲願の2議席獲得を目指し、佐野に加え、前回厚別区で立候補した松山を擁立する。


    ◇


 4月10日に投開票される統一地方選の前半戦では道議選が実施される。今回から定数が2減となり、104の議席を48選挙区で争う。4月1日の告示を間近に控え、立候補を予定する顔ぶれと情勢を9回にわけて紹介する。

436チバQ:2011/03/23(水) 22:25:42
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103090001
《道議選の構図》(2)
2011年03月09日

■札幌市南区 元市局長が名乗り


 自民・丸岩と民主・林の現職2人に、みんな・中村が挑む。丸岩は保守票を中心に支持固めを進め、林は労働組合などの組織を固める。元札幌市環境局長の中村は行政経験を強調し、保守層や無党派層への食い込みを図る。


■西区 自民若返りなるか


 7期務めた自民・勝木省三が引退表明し、自民道連の政治塾出身の勝沼が後継として立候補、若返りを図る。7選を目指す和田は組織の引き締めを図る。民主は前回トップで初当選した道下に加え、新顔で30代の岩崎を擁立し、2議席獲得を目指す。


■厚別区


 連合など労組票をまとめ、6選を目指す民主・伊藤と、長く参議院議員秘書を務めた村上が自民から出馬し、議席を分け合うかと思われた。元衆院議員秘書の金沢が「無投票は阻止したい」と立候補の意向を示し、三つどもえの選挙戦となりそうだ。


■手稲区


 前回と同じ顔ぶれの戦いが予想される。3選を目指す角谷と須田はそれぞれ自民と民主の公認を受ける。角谷は保守票、須田は労組票の支持固めを進める。「無投票を避けたい」と、前回立候補した元衆院議員秘書の覚知が再び挑む。


■清田区


 前回は無所属候補が立候補して選挙戦となったが、今回は3人目の動きがない。4選を目指す自民・岩本と、再選を狙う民主・梶谷が議席を分け合うことになりそうだ。

437チバQ:2011/03/23(水) 22:26:12
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103100003
《道議選の構図》(3)
2011年03月10日

■主要5党ひしめく 函館


■函館市
 自、民の現職5人に、主要政党の新顔3人、無所属新顔1人が立つ見通しで、激戦が予想される。


 川尻、佐々木はこれまでの実績を強調し、建設や水産などの支持基盤固めを急ぐ。平出、斉藤、高橋は労組など支持基盤を中心に票のとりまとめに力を注ぐ。


 公明の志賀谷は、参院議員に転じた横山信一の後継。共産の古岡は若さも強調し、前回選挙で失った議席奪還を狙う。みんなの党公認の三遊亭は市議からの転身を狙う。社会福祉法人理事長で元市議の大日向は3回連続の挑戦。


■北斗市
 3選を目指す民主現職に、自民新顔と無所属元職の2氏が挑む。


 民主・長尾は、道議2期の実績を強調。「お茶懇」とした会合をこまめに重ね、さらなる浸透を図る。人口の多い旧上磯町を地盤とする新関は、北斗市議からの転身をうかがう。前々回選挙後、公選法違反の罪で道議を辞職した河野は、返り咲きを狙う。


■定数1減で混戦に 渡島総合振興局


■渡島総合振興局
 前回より定数が1減となった。自民現職、民主の後継候補のほか、諸派新顔も名乗りをあげ、混戦模様だ。


 前回、無所属で戦った冨原は、今回は2008年に道議在任中に死去した川村正に代わる唯一の自民候補として組織固めを急ぐ。今期限りで引退する現職の後継の笹田は、八雲町職員を辞職して挑戦。新党大地の推薦も受ける。


 無所属・道民党の会の川村は、川村正の次男で、鳩山由紀夫前首相の元秘書。


■檜山振興局
 福原は前回、前々回と自民候補との一騎打ちを制した。元上ノ国町長の知名度と2期の実績を強調して、さらなる支持拡大を図る。自民をはじめ、福原以外に立候補の動きは今のところない。

438チバQ:2011/03/23(水) 22:26:39
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103110002
《道議選の構図》(4)
2011年03月11日

■2氏勇退の後争う 苫小牧市


 自民と民主の現職各1氏が勇退し、4選を目指す自民・遠藤と新顔3氏が争う。


 遠藤は後援会などの組織を中心に支持を固める。民主は元市議の沖田が後継として立候補し、労組を中心に支持拡大を図る。


 重点選挙区とした公明は、市保健福祉部長を退職した安藤を立て、組織票からの上積みを目指す。市議の鳥越は1月下旬、新たな政治団体「無所属・道民党の会」を設立して代表となり、「既存政党にとらわれないで北海道の活性化などを探る」と若者や無党派層への浸透をうかがう。


■室蘭市


 民主・滝口、自民・山本の両現職と新顔・川畑の三つどもえとなりそうだ。5選を目指す滝口、3選を狙う山本はともに実績や経験を強調して支持を固める。前回の室蘭市長選と2009年の衆院選9区に立候補した川畑は若さを前面に支持層拡大を目指す。


■登別市


 自民現職・堀井に民主新顔・赤根が挑む。今のところ、このほかに目立った動きはなく、30代同士の一騎打ちとなる見通し。


 前回選挙で民主推薦の現職を破った堀井は、抜群の知名度と現職としての実績を前面に再選を目指す。1月末で登別市議を辞職した赤根は、連合や鳩山由紀夫前首相の後援会などの支援を受けて支持拡大を狙う。


■伊達市


 民主・中山に対し、今のところ対抗馬を擁立する動きはなく、無投票となる公算が大きい。中山は前回選挙で自民現職を破って初当選。保守層にも浸透を図り、再選を目指す。


■胆振総合振興局


 7選を目指す自民・神戸と、3選を狙う民主・田村以外に、今のところ候補者擁立の動きはみられず、無投票の公算が大きい。


■2現職VS.民主新顔 日高振興局


 前回と同じ顔ぶれの3氏が立候補を表明。自民・藤沢と無所属・金岩の2現職に、民主の新顔馬場が再挑戦する。


 藤沢は若年層への支持拡大を図る。一方、金岩は無党派層への浸透を狙う。馬場は民主公認として、労組や党の組織票から上乗せを目指す。

439チバQ:2011/03/23(水) 22:27:07
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103180001
《道議選の構図》(5)
2011年03月18日

■現新5氏 混戦模様 小樽市


 現職2人に新顔3人が挑む。現職3人と保守系2人と見られたが共産・花岡ユリ子が引退し、混戦模様になっている。


 自民は市議の佐藤禎を公認、前回の保守分裂選挙を制した八田は自民推薦で再選を目指す。元衆院議員の次男佐藤聖もみんなの党の推薦を得て立候補し、保守系3陣営が激しく競い合う。池田は小樽での組合活動が長く、元衆院議員の知名度も生かし地盤を固める。市議だった菊地は共産票のほか女性を中心とした花岡の支持層への浸透を狙う。


■民主初 候補擁立へ 千歳市


 自民推薦の前市議・梅尾は議長を2度務め、各種スポーツ団体の会長を務めるなど知名度は高い。


 小池は小川勝也参院議員の公設秘書。保守地盤の千歳市で初の民主候補で、初当選を目指す。


■恵庭市


 道議だった原田裕市長の転身に伴う一昨年12月の補選の再現。現職の田中は、高橋道政、原田市政とのパイプを強調、市議選の自民党候補と連動する。補選で民主推薦だった柏野は、今回は公認。小まめに地域を回るが、党への風向きがどう影響するか。


■北広島市


 民主の現職が引退、市議同士の一騎打ちとなりそうだ。自民推薦の野原は「即戦力」をキーワードに市内を一巡。小岩は知事選立候補予定の木村俊昭と連携、浸透を図る。


■江別市


 前回と同じ自民・布川と民主・勝部以外に立候補の動きはなく、2期連続で無投票となる可能性が高い。 


■岩見沢市


 河合は前回、2度目の挑戦で、自民現職を破って当選。国民新党の推薦を受け、「市民目線」を強調しながら労組・農民票を固める。市議3期目で自民党岩見沢支部の総務会長を務める村木は自民推薦の無所属で臨む。


■美唄市


 前回は無投票。4選を目指す柿木に、美唄市議の紫藤が挑む。柿木は商工業者や農業関係者らの支持を固めてきた。民主党と国民新党の推薦を得た紫藤は連合などの基礎票に加え、市議5期の知名度で幅広い層への浸透を目指す。


■滝川市


 3選を目指す大河に、前砂川市議の武田が挑む。前回まで大河、前田康吉の保守系同士の同じ顔合わせの戦いが続いた。前田が滝川市長選に転じて無風と思われたが、2月になって武田が立候補を表明。滝川に転居した。大河は保守層を固め、前回前田を推した公明票の取り込みにも努める。武田は若さを訴える。


■石狩市・石狩振興局


 自民・内海と、無所属で民主、新党大地、社民から推薦を受ける織田の現職2人以外に立候補の動きはなく、無投票の公算が大きい。


■後志総合振興局


 自民、民主の現職3人のほかに立候補の動きはなく、無投票となる見込みだ。


■空知総合振興局


 今のところ、4氏以外に立候補の動きはなく、無投票となりそう。自民は前回、現職2人を立てたが1人が落選。今回は釣部1人に絞り込んだ。元道農民連盟委員長の北は農民票を中心に支持拡大を図り、稲村は自治労など労組票を固め再選を目指す。荒当は以前勤務した芦別を拠点に稲津久衆院議員の地盤を引き継ぐ。

440チバQ:2011/03/23(水) 22:27:32
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103190001
《道議選の構図》(6)
2011年03月19日

■公明、元記者を擁立 旭川市


 公明の新顔以外は前回と同じ顔ぶれの戦いになりそう。


 自民は前回3人を擁立したが今回は現職2人。前回トップ当選の加藤は5選、3位当選の東は3選を目指す。民主は木村、三井がともに3期の実績を訴え、2議席確保を狙う。


 公明は荒島仁が引退し、元北海道新聞記者の吉井を擁立、支持組織を固めて議席死守を目指す。共産・真下は基礎票を上積みし3選に挑む。


 前回次点に泣いた菅原は自民を離党し、みんなの党公認で返り咲きを狙う。


■留萌市


 石塚が3選を目指す。前回は自民公認で立候補したが、今回は推薦にとどめ、無所属で幅広い層からの支持を狙う。民主、連合が候補擁立を目指したが、断念の方向で、無投票の公算が大きい。


■名寄市


 自民現職の加藤唯勝が引退表明し、後継として市議で元旧風連町議会議長の中野が昨年12月に立候補を表明。自民道連の推薦を受けた。民主や連合名寄が候補擁立を目指すが、難しい情勢だ。


■稚内市


 3選を目指す吉田は2期の実績を前面に出し、支持を広げる。民主は候補者擁立を模索するが、難しい状況になりつつある。


■上川総合振興局


 現職3氏以外に立候補の動きはなく無投票となりそう。


 自民の竹内、本間は共に5選を目指す。美瑛、富良野をそれぞれ地盤に自民票を中心に支持拡大を図る。民主・北口は士別を地盤に再選を狙う。


■5選阻止へ2新顔 留萌総合振興局


 5選を目指す現職の自民・工藤に、小平忠正衆院議員の元秘書で民主新顔の花田と、無所属・道民党の会の自営業飯田が挑む。


■宗谷総合振興局


 30代の元衆院議員秘書同士の一騎打ちの公算が大きい。


 前回7選を目指した79歳の現職を下し、初当選を果たした田島は再選を目指す。


 自民は、武部勤衆院議員のもとで宗谷担当だった元秘書、三好を擁立。稚内を拠点に8年間活動してきた経験をいかし浸透を図る。

441チバQ:2011/03/23(水) 22:27:56
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103220001
《道議選の構図》(7)完
2011年03月22日

■新顔3人挑み白熱 釧路市


 自民、公明、民主の現職3人に対し、有力新顔3人が立つ見通しで、混戦模様になっている。


 自民道議だった蝦名大也が約3年前に市長に転身し、現在欠員1。自民は小畑のほか、笠井を公認し2議席獲得を目指す。地盤が重なり、「共倒れ」も危惧される。


 民主・橋本は組織をまとめる。公明の戸田は実績を強調し、組織を固める。


 無所属の山崎は「蝦名後継」を訴えるとともに新党大地の推薦を受けた。共産・松永は組織票に加え、無党派層への浸透にも力を入れる。


■無投票一転 激戦に 帯広市


 前回は無投票。新党大地の鈴木宗男代表の秘書だった市議の山崎が立つことで、一転して激戦になりそう。


 清水は鈴木直系だったが1999年の選挙から系列を離脱、故中川昭一の支援を受けた。残っているとされる「鈴木票」が山崎に流れることに警戒感を募らせる。


 市職労副委員長、市議を務めた三津も95年の選挙では、「まさか」の落選。民主が山崎を推薦し、民主票の目減りの懸念がある。


 中川直系の小野寺は2003年選挙で5期20年務めた父親の後継として初当選。初の自前選挙となり、実力が試される。


 山崎は大地票を固めるとともに、祖父が特定郵便局長だったことから郵政の支援などにも期待をかける。


■根室市


 自民・松浦と、新党大地根室支部長で元市議会議長の遠藤はともに根室育ちの56歳。同年代による一騎打ちになりそうだ。


 松浦は保守分裂の一騎打ちとなった前回、無所属で自民現職を破り初当選。選挙直後に自民に復党し、保守層を固めて再選を目指す。


 遠藤は昨年10月、大地の鈴木宗男代表から直接要請され、1月に出馬を表明。根強い大地票に加え、民主支持層や保守層への浸透も図る。


■北見市


 前回は無投票。その後、民主道議だった小谷毎彦が2008年に市長に転身。後継の座を巡り、民主の公認と推薦の新顔2氏が立候補を表明し、分裂の様相もはらんだ三つどもえの戦いとなりそう。


 5期目を目指す自民・船橋は追われる立場だけに保守層への支持固めに余念がない。


 民主公認で元衆議院議員秘書の長南は、支持母体の労組など組織票への浸透を図る。一方、元北見市議で鈴木宗男前衆院議員の元秘書の鳥越は、松木謙公衆院議員の支援などを得て、民主と大地が推薦。市議4期の実績をアピールして市内を精力的に回る。


■網走市


 鰹谷忠前副議長が知事選立候補のため辞職したのに伴う昨年1月の補欠選挙で無投票当選した元市議佐藤に、武部勤自民党元幹事長の元秘書新谷が挑む。1995年以来16年ぶりの選挙戦が確実だ。


 ともに無所属だが、佐藤は民主、社民、大地が推薦。新谷は自民党網走支部などで組織する「新しい網走を創る百人委員会」が推薦。


■紋別市


 自民推薦で再選を目指す北原に、民主陣営が候補を擁立できるかが焦点だったが、党支部は15日に擁立を断念、無投票の公算が大きい。


■十勝総合振興局


 自民2、民主、民主系の現職4人のほかに立候補の動きはなく、無投票になる公算が大きい。前回も同じ顔ぶれで、共産の擁立見送りで無投票になったが、共産は今回も見送りを決めている。


■釧路総合振興局


 自民・小松、民主・岡田の両現職の間に、戸羽が無所属での立候補を今月表明、12年ぶりの選挙戦となりそう。


 岡田、小松は実績を訴えて地盤を固め、戸羽は草の根を中心とした活動を展開する。


■根室振興局


 3選を目指す自民・中司に、仲野博子衆院議員(民主)の秘書だった実妹の浜田が民主公認で挑む。


 民主は候補者選びが難航し、無風の観測も流れたが、浜田が7日に表明。一転して自民、民主の一騎打ちの様相に。中司は2期の実績を強調、陣営の引き締めをはかる。


■オホーツク総合振興局


 今回から定数が1減。自民現職の石井孝一議長が引退を表明。高橋、日下の現職2氏のほかに立候補の動きはなく、自民、民主が議席を分け合う形となりそう。

442チバQ:2011/03/23(水) 23:16:01
鰹谷忠はなにを考えて選挙に出たんすかね?
>>167の頃なんて大派閥のトップだったのに・・・

443チバQ:2011/03/23(水) 23:24:47
滝川市
■07年市長選
12,913(50.7%) 田村弘 60 無所属(自) 現 2 市長
12,566(49.3%) 柴田文男 47 無所属(民) 新 (元)滝川市議
■07年県議選
13,768(52.7%) 大河昭彦 60 無所属 現 2 (元)衆院議員秘書   →会派はフロンティア
 12,375(47.3%) 前田康吉 52 自民 元 会社代表取締役

444チバQ:2011/03/26(土) 11:21:46
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110321-00000005-mailo-hok
道議選展望:統一地方選/1 /北海道
毎日新聞 3月21日(月)10時21分配信

 統一地方選第1ラウンドの道議選(4月1日告示、10日投開票)は48選挙区で実施される。定数は前回から2減の104議席で、これまで146人が立候補を表明してる。ただ、15選挙区は無投票となる公算が大きい。立候補予定者の顔ぶれと情勢を紹介する。
 ◇8氏が予定、激戦模様−−北区
 ◇自、民、公、共の対決に−−東区
 ◇札幌市中央区(定数3)
千葉英守 61 自現(2)
段坂繁美 61 民現(5)=[社][国]
小林郁子 63 無現(1)=[民]
鎌田公浩 48 無元(3)
 当初は根室管内から出馬を目指していた鎌田氏が一転、古巣の中央区に参戦。元自民党道議だが、今回は無所属。自民は千葉氏が3選を目指す。民主は段坂、小林両氏を支援し、2議席獲得を狙う。
 ◇札幌市北区(定数4)
道見重信 65 自現(1)
蝦名清悦 59 民現(3)=[社]
佐藤英道 50 公現(4)
吉川隆雅 34 自新
向井昭彦 46 民新=[国][大]
岡千陽  47 共新
佐藤典子 55 ネ新
谷口信司 38 無新
 定数の倍の8人が立候補を表明し、激戦模様。自民の道見氏は根強い個人票があり前回は2位で初当選。新人の吉川氏は4期務めた見延順章氏の後継。民主は前回と同じ蝦名氏と向井氏を擁立した。公明の佐藤氏は基礎票への上積みが課題。岡氏は03年に失った共産の議席奪還が悲願。市民ネットワーク北海道からは札幌市議の佐藤氏が初挑戦する。
 ◇札幌市東区(定数4)
大崎誠子 54 自現(2)
星野高志 59 民現(4)
久保雅司 54 民現(3)=[国]
包国嘉介 45 公現(1)
金倉昌俊 36 共新
 前回と同じ顔ぶれの5人が立候補する。自民は今回も大崎氏に絞り、確実な議席獲得を目指す。民主は前回トップ当選の星野氏と前回は無所属で最下位当選だった久保氏を公認。労組の票割りなどで、2議席確保を狙う。公明の包国氏は堅い基礎票に浮動票を積み重ね、再選を目指す。前回441票差で次点となった共産の金倉氏は、幅広く票の掘り起こしを進める。
 ◇札幌市白石区(定数3)
伊藤条一  55 自現(5)
広田まゆみ 47 民現(1)=[国]
森成之   57 公現(3)
 共産が候補擁立を見送る方針で、無投票の可能性が高い。
 ◇札幌市厚別区(定数2)
伊藤政信 67 民現(5)=[国][大]
花崎勝  57 自新
金沢敬  42 諸新
 自民は当初擁立した伊達忠一参院議員元秘書の出馬断念を受け、町村信孝元官房長官秘書の花崎氏を擁立。前回トップ当選した民主の伊藤氏は、労組票などを着実に固める。金沢氏は元衆院議員秘書。
 ◇札幌市豊平区(定数3)
高木宏寿 50 自現(1)
佐野法充 62 民現(3)=[国]
吉田祐樹 38 自新
松山丈史 37 民新
 自民の高木氏は元道議の父親から継いだ地盤も強固で、前回に続きトップ当選を狙う。吉田氏は8期務めた岩本允道議の後継。民主は2議席獲得を目指す。道連幹事長の佐野氏はこれまで最下位当選で、票の上積みが課題。松山氏は前回は党推薦で厚別区から出馬したが、選挙区を替えて公認で戦う。

445チバQ:2011/03/26(土) 11:22:02
 ◇札幌市清田区(定数2)
岩本剛人 46 自現(3)
梶谷大志 39 民現(1)=[国]
 岩本氏、梶谷氏以外に出馬の動きがなく、無風の可能性が高い。
 ◇札幌市南区(定数2)
丸岩公充 69 自現(4)
林大記  59 民現(4)=[国]
中村敬臣 58 み新
 自民の丸岩氏と民主の林氏のベテラン現職に、みんな新人が挑む。中村氏は元札幌市環境局長で市OBも支援。自民、民主の批判票も狙う。
 ◇札幌市西区(定数3)
和田敬友 60 自現(6)
道下大樹 35 民現(1)=[国]
勝沼栄明 36 自新
岩崎道郎 38 民新
 自民は7選を目指す和田氏に加え、7期務めた勝木省三氏の後継として札幌市の医師の勝沼氏を擁立。民主は前回大差でトップ当選した道下氏と新人の岩崎氏の票割りが課題。
 ◇札幌市手稲区(定数2)
角谷隆司 64 自現(2)
須田靖子 59 民現(2)=[国]
覚知壮太 34 無新
 前回と同じ顔ぶれ。3選を目指す自民現職の角谷氏と民主現職の須田氏に、新人の覚知氏が挑む。=つづく
………………………………………………………………………………………………………
 ◇名鑑の見方
 立候補者のカッコ内数字は当選回数。自=自民党▽民=民主党▽公=公明党▽共=共産党▽み=みんなの党▽ネ=市民ネットワーク北海道▽国=国民新党▽大=新党大地▽諸=諸派の公認。無は無所属。四角囲みの文字は推薦・支持する政党。

3月21日朝刊

446チバQ:2011/03/26(土) 11:22:33
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000058-mailo-hok
道議選展望:統一地方選/2 /北海道
毎日新聞 3月22日(火)11時7分配信

 ◇定数6に9氏が予定−−函館市
 ◇3現職に3新人挑む−−釧路市
 ◇函館市(定数6)
川尻秀之  65 自現(5)
佐々木俊雄 60 自現(1)
平出陽子  62 民現(5)=[社]
斉藤博   59 民現(3)=[国]
高橋亨   57 民現(2)
志賀谷隆  57 公新
古岡友弥  34 共新
三遊亭洋楽 52 み新
大日向豊吉 61 無新
 民主は平出、斉藤、高橋の現職3氏が組織票を分け議席死守を狙う。自民の川尻、佐々木両氏は菅内閣の支持率低下もあり浮動票の取り込みをうかがう。公明の志賀谷氏は参院議員に当選した横山信一氏の後継。古岡氏は共産の議席奪還を目指す。みんなの三遊亭氏、無所属の大日向氏は無党派層に訴える。
 ◇小樽市(定数3)
池田隆一  66 民現(2)=[国]
八田盛茂  54 無現(1)=[自]
佐藤禎洋  51 自新
菊地葉子  59 共新
佐藤聖一郎 35 無新=[み]
 自民公認の佐藤禎洋氏は小樽市議からの挑戦。現職の八田氏は自民推薦を受ける。民主は前回トップ当選の池田氏が出馬。共産は引退した現職後継として市議2期目の菊地氏を擁立。無所属の佐藤聖一郎氏は保守層や若年層の取り込みを狙う。
 ◇旭川市(定数6)
加藤礼一  57 自現(4)
東国幹   43 自現(2)
木村峰行  61 民現(3)=[社]
三井あき子 49 民現(3)=[国]
真下紀子  54 共現(2)
吉井透   51 公新
菅原範明  55 み元(1)
 民主は木村、三井両氏が労組を中心に支持基盤を固める。3人目の擁立は困難な情勢。自民は、東、加藤両氏が保守票をまとめる。共産の真下氏は3選を目指す。公明の吉井氏は知名度アップを図る。みんなは前回自民から出た菅原氏を公認。前市議の安住太伸氏との一本化に成功した。
 ◇室蘭市(定数2)
山本雅紀 66 自現(2)
滝口信喜 64 民現(4)=[社][国]
川畑悟  39 無新
 民主の滝口氏、自民の山本氏の両現職は支持固めを図る。09年衆院選道9区で自民から出馬した川畑氏は離党し、若さを訴える。

447チバQ:2011/03/26(土) 11:22:46
 ◇釧路市(定数4)
小畑保則 62 自現(2)
橋本豊行 57 民現(1)=[社]
戸田芳美 61 公現(2)
笠井龍司 45 自新
松永俊雄 62 共新
山崎晃  56 無新=[大]
 現職3人に新人3人が挑む激戦区。自民は現職の小畑氏に加え、公募で前釧路市議の笠井氏を公認。2議席の維持を目指す。前回トップ当選の民主の橋本氏は民主政権への逆風が懸念材料。戸田氏は公明支持層以外への支持拡大が課題。松永氏は共産初の議席獲得を目指す。新党大地推薦の山崎氏は民主の協力を得られるかが焦点。
 ◇帯広市(定数3)
清水誠一 62 自現(5)
小野寺秀 47 自現(2)
三津丈夫 65 民現(4)=[社][国]
山崎泉  37 無新=[民][大]
 前帯広市議の山崎氏が民主、新党大地の推薦で立候補表明し、8年ぶりの選挙戦に。自民は清水、小野寺の両氏が支持固めを急ぐ。道議会民主党・道民連合会長を務める三津氏は5選を目指す。
 ◇北見市(定数2)
船橋利実 50 自現(4)
長南幸子 53 民新=[社]
鳥越良孝 54 無新=[民][大]
 民主は候補者調整に失敗。民主公認を得た長南氏は連合の支援を受け、組織票の上積みを目指す。民主推薦の鳥越氏は道12区総支部代表の松木謙公衆院議員が支援。新党大地も推薦。自民の船橋氏は保守層をまとめる。
 ◇岩見沢市(定数1)
河合清秀 64 民現(1)=[国]
村木中  43 無新=[自]
 再選を目指す河合氏は、4年間の実績を訴える。前市議の村木氏は自民党員だが、無所属で立候補。若さをアピールする。
 ◇網走市(定数1)
佐藤伸弥 37 無現(1)=[民][社][大]
新谷正樹 28 無新
 民主推薦の現職と保守系新人の一騎打ち。佐藤氏は昨年11月の市長選で、民主推薦候補が敗れた影響が懸念材料。新谷氏は武部勤元自民党幹事長の元秘書だが、無所属で出馬する。
 ◇留萌市(定数1)
石塚正寛 59 無現(2)=[自]
 民主の候補擁立が難航。無風の可能性も。=つづく
………………………………………………………………………………………………………
 ◇名鑑の見方
 立候補者のカッコ内数字は当選回数。自=自民党▽民=民主党▽公=公明党▽共=共産党▽み=みんなの党▽ネ=市民ネットワーク北海道▽国=国民新党▽大=新党大地▽諸=諸派の公認。無は無所属。。[]囲みの文字は推薦・支持する政党。

3月22日朝刊

448チバQ:2011/03/26(土) 11:23:09
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110323-00000014-mailo-hok
道議選展望:統一地方選/3 /北海道
毎日新聞 3月23日(水)10時55分配信

 ◇自民現と民主新激突−−登別市
 ◇新人同士一騎打ちに−−北広島市
 ◇苫小牧市(定数3)
遠藤連  57 自現(3)
沖田清志 47 民新=[国]
安藤邦夫 58 公新
鳥越浩一 42 諸新
 自民現職の遠藤氏、民主新人で昨年の市長選に挑んだ前市議の沖田氏が基盤を固める。公明新人の安藤氏は苫小牧市区で同党初の議席を狙う。市議2期を務め「無所属・道民党の会」の鳥越氏は無党派層に訴える。
 ◇稚内市(定数1)
吉田正人 50 自現(2)
 民主は候補擁立が難航。吉田氏以外に出馬の動きなく、無投票となる可能性が大きい。
 ◇美唄市(定数1)
柿木克弘 43 自現(3)
紫藤政則 62 無新=[民][国]
 自民現職で4期目に挑む柿木氏は昨夏に出馬表明し、支持固めを図る。民主推薦の新人、紫藤氏は1月に出馬表明。市議5期の知名度で支持拡大を目指す。
 ◇江別市(定数2)
布川義治 61 自現(3)
勝部賢志 51 民現(2)=[国]
 自民、民主の現職が出馬表明。2期連続で無投票となりそうだ。
 ◇紋別市(定数1)
北原秀一郎 59 無現(1)=[自]
 自民推薦の北原氏が無投票再選する見通し。民主は女性新人の擁立を目指したが、不調に終わった。
 ◇名寄市(定数1)
中野秀敏 54 無新=[自]
桜庭康喜 69 無新
 中野氏は5期務めた自民の加藤唯勝氏の後継候補。元名寄市長の桜庭氏が22日に出馬表明。民主が推薦する可能性も。
 ◇根室市(定数1)
松浦宗信 56 自現(1)
遠藤輝宣 56 無新=[大]
 自民現職の松浦氏に、前市議長の遠藤氏が挑む。両氏は小中高校が同じで、根室青年会議所でともに活動。市内を二分する激しい戦いになりそう。
 ◇千歳市(定数1)
梅尾要一 55 無新=[自]
小池修生 44 民新
 民主党は結党以来初めて候補を擁立、自民推薦の新人との一騎打ちに。梅尾氏は自衛隊票などの保守層の支持を固める。元参院議員秘書の小池氏は出遅れたが、中央とのパイプをアピールし保守地盤への切り込みを狙う。
 ◇滝川市(定数1)
大河昭彦 64 無現(2)
武田圭介 33 無新
 現職対新人の一騎打ちに。現職の大河氏は組織を固め、3選を目指す。前砂川市議の武田氏は知名度アップが課題。草の根選挙に徹している。
 ◇登別市(定数1)
堀井学  39 自現(1)
赤根広介 30 民新=[社][国][大]
 自民現職の堀井氏と民主新人の赤根氏がぶつかる。前回、民主推薦現職の6選を阻んだ堀井氏は冬季五輪銅メダリストという高い知名度に加え、4年間の実績を訴える。赤根氏は登別市議を辞職しての挑戦。鳩山由紀夫前首相の後援会の支援を得て浸透を図る。
 ◇恵庭市(定数1)
田中芳憲 54 自現(1)
柏野大介 31 民新=[国]
 09年12月の補選に続き、自民の田中氏と民主の柏野氏の一騎打ちとなる公算が大。田中氏は市長との連携を強調し、企業・団体を回る。前回は無所属の柏野氏は、党公認で背水の陣に臨む。
 ◇伊達市(定数1)
中山智康 35 民現(1)=[国]
 中山氏のほかに出馬の動きがなく、無投票となる公算が大きい。
 ◇北広島市(定数1)
小岩均 51 民新=[国][大]
野原薫 63 無新=[自]
 民主の沢岡信広氏の引退に伴い、新人同士の一騎打ちに。後継の民主公認の小岩氏は市議長で、旧広島町から18年間の議員経験をアピール。野原氏は、道警勤務時に道議会を担当した経験から即戦力を強調。推薦する自民は16年ぶりの議席奪還を狙う。
 ◇石狩市・石狩管内(定数2)
内海英徳 68 自現(2)
織田展嘉 64 無現(2)=[民][社][大]
 内海氏、織田氏以外に立候補の動きはなく、無投票の公算。
 ◇北斗市(定数1)
長尾信秀 65 民現(2)=[国]
新関一夫 55 自新
河野光彦 70 無元(1)=[大]
 民主の長尾氏は旧大野町議長で、3選を目指す。新関氏は北斗市議から転出し、自民公認で出馬。元職の河野氏は04年に公職選挙法違反(買収、事前運動)の有罪が確定。再び立候補する。=つづく

449チバQ:2011/03/26(土) 11:23:34
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110324-00000008-mailo-hok
道議選展望:統一地方選/4止 /北海道
毎日新聞 3月24日(木)10時40分配信

 ◇現新三つどもえに−−渡島管内
 ◇30代の若手対決に−−宗谷管内
 ◇渡島管内(定数2)
冨原亮  38 自現(1)
笹田浩  50 民新=[大]
川村主税 40 諸新=[民][国]
 前回より定数1減。現職1人、新人2人の三つどもえの戦いに。自民は現職の冨原氏が地元の七飯町などで支持を固める。民主は現職の岡田俊之氏の後継として八雲町職労出身の笹田氏を公認したほか、川村氏の支持を決めた。08年に死亡した自民道議の川村正氏の次男で、民主、自民票の取り込みを狙う。
 ◇檜山管内(定数1)
福原賢孝  63 民現(2)=[国][大]
佐々木俊司 45 自新
 前回と同じ顔ぶれによる一騎打ちとなりそう。3期目を目指す民主現職の福原氏は元上ノ国町長。前回は接戦の末に当選し、今回も支持固めを急ぐ。自民は候補者選びが難航し、3月上旬に厚沢部町の建設業、佐々木氏を再び擁立した。
 ◇後志管内(定数3)
村田憲俊 61 自現(2)
中村裕之 50 自現(2)
市橋修治 61 民現(1)=[国]
 現職3氏が出馬を表明。ほかに立候補の動きは無く、無投票となる可能性が高い。
 ◇空知管内(定数4)
釣部勲  65 自現(5)
北準一  65 民現(2)=[国]
稲村久男 55 民現(1)
荒当聖吾 44 公新
 現職と新人の4氏が立候補を表明。無投票となる公算が大きい。
 ◇上川管内(定数3)
本間勲  66 自現(4)
竹内英順 51 自現(4)
北口雄幸 54 民現(1)=[社][国][大]
 自民、民主の現職3氏以外に動きはなく、無風の可能性が高い。
 ◇留萌管内(定数1)
工藤敏郎 73 自現(4)
花田茂巳 59 民新=[国]
飯田佳宏 38 諸新
 2回連続の無投票から一転、2新人が現職に挑む。羽幌町を中心に後援会組織を整える工藤氏は5選を目指す。民主は小平忠正衆院議員の秘書だった花田氏を擁立。連合も支援する。飯田氏は「無所属・道民党の会」から出馬する。
 ◇宗谷管内(定数1)
田島央一 33 民現(1)=[国][大]
三好雅  36 自新
 現職道議最年少の民主の田島氏は松木謙公衆院道議員の元秘書。衆院12区で争う武部勤・元自民党幹事長が元秘書の三好氏を擁立した。田島氏は党への逆風の中、実績を強調。三好氏は地盤固めを進める。今回から宗谷管内に編入した幌延町の票の動きも焦点。
 ◇オホーツク管内(定数2)
高橋文明 58 自現(6)
日下太朗 64 民現(3)=[国]
 今回から定数が1減となったが、道議会議長の石井孝一氏が引退。現職2人が立候補予定で、無投票の可能性も。
 ◇胆振管内(定数2)
神戸典臣 71 自現(6)
田村龍治 59 民現(2)=[国]
 現職2人の他に立候補の動きはない。16年ぶりの無投票の公算。
 ◇釧路管内(定数2)
小松茂  53 自現(2)
岡田篤  60 民現(3)=[社][国]
戸羽俊州 43 無新
 12年ぶりの選挙戦に。自民の小松氏は1次産業を基盤に支持拡大を図る。民主の岡田氏は労組票などの基盤固めを進める。無風の公算だったが、無所属の戸羽氏が今月上旬に「有権者に選択肢を与えたい」と立候補表明。
 ◇根室管内(定数1)
中司哲雄  63 自現(2)
浜田真佐子 49 民新
 3期目を目指す自民現職の中司氏に、民主新人の浜田氏が挑む。当初は別の新人が立候補を表明したが、辞退。民主が3月に入って仲野博子衆院議員の実妹で公設秘書だった浜田氏を擁立した。
 ◇日高管内(定数2)
藤沢澄雄 54 自現(2)
金岩武吉 66 無現(2)
馬場修  56 民新=[国]
 現職は地元の牧場主で自民の藤沢氏と、鳩山由紀夫前首相の元秘書で無所属の金岩氏。元道職員で連合日高役員を務める民主新人の馬場氏が労組を背景に再挑戦する。
 ◇十勝管内(定数4)
喜多龍一   59 自現(4)
大谷亨    63 自現(3)
池本柳次   64 民現(3)=[社][国]
佐々木恵美子 61 無現(3)=[民]
 現職4氏が出馬表明。前回に続き無投票となる公算が大きい。=おわり

450チバQ:2011/03/27(日) 12:17:32
http://www.tokachi.co.jp/news/201103/20110326-0008479.php
中川昭一元秘書・帯広市議が酒酔い運転
2011年03月26日 15時15分
 神谷博之帯広市議が26日、酒酔い運転で逮捕され、議会や地元政治関係者に大きな波紋を広げている。自民党帯広支部は26日、神谷議員の党籍除名、公認取り消しを決定、市議会も同日午後に各派の代表者を集めて議員辞職勧告など対応を協議する。これらの動きを踏まえて神谷議員は議員辞職、市議選の立候補を辞退する方向で、後援会も解散した。市議選(4月17日告示、同24日投票)は神谷議員を含めて定数と同じ32人しか立候補を表明しておらず、告示まで3週間に迫った時期に、定数に満たない異常事態を迎えた。

 25日は3月議会の最終日で、各会派は議会終了後に懇親会を開いていた。再選を目指す現職は議会閉会を受け、改選に向けての活動を一斉に始める予定だった。

 神谷議員は1955年、帯広市生まれ。名城大商学部卒。中川昭一元財務・金融相の元秘書で、現在は会社を経営。昨年4月の市議補選で初当選した。健康上の理由で秘書を辞職しており、その後も治療に専念。自身のパンフレットにも「酒は10数年前より嫌いになった」と書いていたことから、飲酒運転の事態に周囲は驚いている。

 後援会は今回の事態を受け、議員辞職と市議選立候補の辞退は避けられないと判断、26日対応を協議し解散を決めた。役員は「社会的に許されない不祥事。組織を存続すること自体が問題。支持者にはおわびして回る」と語った。

 市議会の石井啓裕議長は「ただ驚いている。各議員は緊張感を持って公務に精励してほしい」と話す。市議会は緊急に代表者による会議を招集、事態の収拾に動く構え。神谷議員が所属する隗始会の渡辺和寛会長は「非常に驚いている。遺憾だ。(前夜の懇親会は)午後9時半過ぎに終わり、その後の行動は分からない」としている。

 神谷議員を公認した自民党帯広支部は26日午前11時、支部事務所で緊急三役会を開き、公認取り消し、党籍除名手続きに入ることを決めた。小野寺秀支部長は「まことに遺憾で有権者の方々には大変申し訳ない。政治家としての身の処し方は個人の判断になるが、辞職するのではないか」としている。

 神谷議員の立候補辞退で、市議選の立候補予定者は現時点では31人となり、定数(32)から1足りない状態に。経済界、市民グループ、政党レベルによる候補擁立作業が再び活発化するとみられる。

 半面、現職市議の資質やモラルを問われる今回の不祥事に、選挙関係者は「候補が何人になるかは別として、有権者の市議選に対する関心は低くなるだろう」と話している。

逮捕容疑認める 
 帯広署は26日、帯広市西20、帯広市議会議員の神谷博之容疑者(56)を道交法違反(酒酔い運転)の疑いで現行犯逮捕した。同署によると、同容疑者は呼気検査に素直に応じ、「酒を飲んで運転したのは間違いありません」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は、同日午前0時35分ごろ、同市西18南4の市道で、酒に酔った状態で乗用車を運転した疑い。

 同署によると、約10分前に同市西9南14付近の通行人から「蛇行運転している車がある」と110番通報があり、警戒していた署員が、止まったり発進したりを繰り返す不審な車を発見。停車させて運転していた同容疑者を調べたところ、真っすぐ歩けない状態で、検査では基準値(呼気1リットル当たり0.15ミリグラム)の3倍のアルコールが検出されたという。

 同署は同容疑者が同市内の飲食店数軒で飲酒した後、帰宅する途中だったとみて、飲んだ場所や量、同席者の有無などを調べている。

451チバQ:2011/03/28(月) 22:42:00
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001103280003
札幌市長選 2氏の争い 民・自対決
2011年03月28日


■民・自対決の構図に


 札幌市長選が27日、告示された。現職で民主党などが推薦する上田文雄氏(62)と、元総務省自治大学校研究部長で自民党推薦の本間奈々氏(41)が立候補を届け出て、民主・自民対決の構図となった。財政再建やごみ減量化など、2期8年の実績を強調する上田氏に、公共投資を増やして札幌の経済活性化を説く本間氏が挑む。公明党や経済界は、自主投票を決めている。投票日は4月10日で、即日開票される。


   ◇


 上田氏は午前9時10分ごろ、札幌市中央区の時計台前で第一声を上げた。


 支援者や民主党の国会議員らが拍手を送る中で、上田氏が姿を見せた。財政再建やごみ減量化、敬老パス廃止などの2期8年の実績を強調した。「公共事業で街を活性化する時代は終わった」と本間氏との路線の違いを示した。幅広い支持獲得を意識してか、民主党の国会議員らの演説はなかった。


 第一声後、上田氏は東日本大震災の被災者への配慮から、選挙カーでの活動は自粛。拡声機を持って市中心部を歩き回り、JR札幌駅やデパート前などで演説を展開。さらに、狸小路商店街や地下歩行空間を練り歩き、市民に直接支持を訴えた。上田氏は「この選挙は8年間の評価を受ける選挙」と話した。


 一方、本間氏は午前9時20ごろ、JR札幌駅南口で第一声を行った。支援者らに見守られながら、本間氏は「札幌と道もねじれが問題」と指摘し、「知事としっかりスクラムを組んで札幌再生、北海道再生を目指す」との決意を述べた。知事選に立候補している高橋はるみ知事も応援に駆けつけ、「2人のコンビで強い札幌、強い北海道を作る戦いが始まる」とエールを送った。


 また、自民党の町村信孝・衆院議員も「本間候補は停滞した札幌市政をチェンジしようと、4カ月前に立候補表明をした。ぜひ逆転勝ちを、皆さんの力で実現しようじゃありませんか」と聴衆に呼びかけた。本間氏はその後、高橋知事や長谷川岳・参院議員らと一緒に市中心部を歩き、通行人らに支持を呼びかけた。

452チバQ:2011/03/30(水) 20:04:26
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20110329ddlk01010206000c.html
2011統一地方選・北海道:大物の応援減少 震災影響、野党系候補ら落胆 /北海道
 東日本大震災の影響で、知事選や札幌市長選の応援演説に駆け付ける大物国会議員が大幅に減少している。与野党ともに震災対応に追われているためで、大物と連動して顔を売り込みたかった野党系の候補からはため息が漏れる。一方、低迷する内閣支持率の影響を懸念していた民主系の候補からは、これを機にさらに党派色を薄めようとする思惑も見え隠れする。【和田浩幸、岸川弘明、佐藤心哉、中川紗矢子】

 3選を目指す現職の高橋はるみ氏(57)=自民、公明道本部推薦=の陣営では、告示前に自民党の大島理森副総裁らの道内入りを予定していたが、震災の影響でキャンセル。告示以降の応援予定は増田寛也元総務相だけだ。前回は中川秀直幹事長(当時)や太田昭宏・公明党代表(同)などの大物が続々と駆け付けていただけに、陣営幹部は「選挙が盛り上がらないのは残念」と話す。

 札幌市長選候補の元総務省自治大学校部長の本間奈々氏(41)=自民推薦=にとって、大物の応援キャンセルはさらに痛手だ。陣営幹部は「このご時世だから仕方がない」とあきらめた上で、「高橋氏としっかりスクラムを組みたい」と強調。現職知事の人気に全面的にあやかる考えだ。

 知事選に立候補した共産党道常任委員の宮内聡氏(48)=共産推薦=の陣営は、4月4日に共産党の市田忠義・書記局長を招く。しかし、志位和夫委員長の震災後の来道は実現できそうになく、陣営幹部は「委員長が来るのと来ないのとでは有権者へのインパクトが違う」と肩を落とす。

 一方、知事選に立候補した元農林水産省政策課企画官の木村俊昭氏(50)=民主、社民、国民新推薦=と、札幌市長選に出馬した現職の上田文雄氏(62)=民主、社民、国民新、市民ネット推薦=の民主系両陣営にも、現役閣僚や党幹部の応援予定はない。

 民主党道連幹部は「震災の対応でそれどころではない」と話すが、両陣営とも民主政権の支持率低迷を懸念し、震災前から党派色を薄める方針だった。上田氏陣営の幹部は「(応援に来てもらうと)民主への反感が市長に向かうこともあると思う」と語っていた。

 知事選には前道議会副議長の鰹谷忠氏(60)も出馬しているが、政党の支援を受けずに選挙運動を進めており、影響は出ていない。

453チバQ:2011/03/30(水) 20:07:27
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110328ddr041010003000c.html
挙:札幌市長選 上田氏、民主色薄め 本間氏、自民丸抱え−−告示
 ◇政党と距離、対照的
 27日に告示された札幌市長選は前回(07年)と同様、民主系現職に自民系新人が挑む構図となったが、政党との距離は対照的だ。現職の上田文雄氏(62)=民主、社民、国民新、市民ネット推薦=はこの日、民主党議員との連動はなく、「市民党」を演出。新人の本間奈々氏(41)=自民推薦=陣営は自民党の国会議員や北海道議、札幌市議を動員した「党丸抱え」の選挙戦を展開した。

 午前8時40分、上田氏の第一声を聞こうと札幌市時計台前に集まった約100人の聴衆の中には、民主党の衆院議員や道議、市議の姿もあった。しかし、マイクを握ったのは司会を務めた徳永エリ参院議員のみ。応援演説は後援会関係者や、民主など推薦の知事候補の木村俊昭氏(50)が行い、議員は静かに見守るだけだった。

 一方、午前9時すぎからJR札幌駅南口前で行われた本間氏の第一声で、応援演説の口火を切ったのは選対本部長を務める町村信孝元官房長官。続いて武部勤元自民党幹事長ら北海道選出の国会議員5人がマイクを握り、民主と上田市政批判を繰り返した。自民など推薦の高橋はるみ知事も駆け付けた。

 第一声の後の活動も違いが際立った。上田氏は中心部の地下歩行空間やJR札幌駅前、狸小路商店街などを歩き、市民との直接対話に力を入れた。本間氏は主に選挙カーで、自民道議、市議の事務所を回り、支持者らに支援を呼び掛けた。

 上田氏陣営には支持率が低下する民主色を打ち出すことに懸念があり、連合後援会の有馬清喜事務局長は「あくまで市民が主役の選挙戦を展開したい」と強調した。一方、自民は市長選を次期衆院選に向けた支持基盤固めととらえており、自民党道連の伊東良孝会長は「札幌は衆院小選挙区の1区から5区までがある重要な都市。市長選に勝って勢いをつけたい」と語った。【鈴木勝一、中川紗矢子】

454名無しさん:2011/04/03(日) 16:06:31
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/04/03/20110403m_03.html
■ 室蘭市長選の争点に長粼屋中央店閉店問題が浮上
【2011年4月3日(日)朝刊】

 来年1月末の閉店予定が明らかになった長粼屋室蘭中央店問題が、室蘭市長選の争点に浮上する情勢だ。立候補を予定している2氏ともに大きな関心を寄せ、マチづくりと商業振興の観点で、今後の対応などを市民に訴えていく。






 市長選に立候補を表明している青山剛氏、佐藤博氏(順不同)とも「行政として対応するためには、状況や背景の把握が必要」という考えで一致する。

 青山氏は「中央店は食品や衣料品を幅広く取り扱うだけでなく、地域のコミュニティーの場になっている。撤退なら、マチづくりに大きな影響を与える。行政として対応を模索したい」と強調する。

 佐藤氏は「赤字が膨らんで閉店するのではない。違う理由があるのは明白。存続はお願いするが、背景をしっかり把握する必要がある。建物所有者と(連結親会社の)ドン・キホーテに赴き、直接説明を受けたい」という。

 今後の対応について、青山氏は「蘭西地区の商業関係者の力を借り、マチ全体の問題として、商業振興につながる施策をしっかり進めたい」と室蘭市の全体像を見据えた策を検討する構え。

 佐藤氏は「商業構造に大きな影響を与えるのは必至だが、現段階で言及するのは適切ではない。なぜなら閉店理由が分からない。状況把握が第一だ」と、段階的な具体の対応を目指す。

 昨年1月の北海道丸井今井室蘭店閉店に続く大型店の撤退問題。丸井今井室蘭店では「存続から再活用」に転換した結果、ヤマダ電機(本社群馬県高崎市)の進出につながっただけに、次期市長のさい配が注目される。
(松岡秀宜)

455チバQ:2011/04/07(木) 23:25:04
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941104010002
《北海道の課題》防災 津波対応自治体で差
2011年04月01日


津波が押し寄せ、海水であふれる釧路川周辺=3月11日、釧路市、古源盛一撮影

■道の目配り重要


 東日本大震災を引き起こした3月11日の巨大地震。道内の太平洋沿岸には大津波警報が出された。高さは最大で5メートルを超えたことも分かってきたが、結果的に、道内では大きな人的被害には至らなかった。


 しかし、津波警報などの発令とともに、太平洋沿岸の自治体が一斉に動くという過去に例のない事態だっただけに、自治体間に「ばらつき」があった。


 避難所に逃げた人の割合を示す避難率は、道のまとめでは、94%の豊頃町をトップに、2%の苫小牧市まで様々だった。


 避難勧告の出し方も、自治体によって違った。「警報発令と同時に首長が避難勧告を出す」と防災計画で明記し、それに沿った自治体。勧告発令の具体的な基準はなく、予測された津波の高さから住宅などへの被害が出ることを独自に判断して発令した自治体……。


■安心安全に「格差」


 離島も含め、道内には沿岸域を持つ市町村が81ある。道によると、2009年度末時点で、津波に対する避難勧告を出す基準を「策定済み」としたのは52市町村だった。


 津波による浸水被害を予測する「津波ハザードマップ」は、昨年10月時点で41市町村が作成。自治体がハザードマップをつくる際に参考にする「津波浸水予測図」は、道が沿岸域ごとにつくる。中でも、太平洋沿岸の予測図は最優先とされ、07年度末までに完成した。だが、太平洋沿岸域では42%にあたる16市町村がハザードマップ未作成だった。


 「自分の身の安全は自らが守るのが基本であるとの自覚をもつ」「災害時には自らの身の安全を守るよう行動することが重要」。道の地域防災計画には、災害に対する道民の心構えがこう書かれている。


 こうした住民の「自覚」と「行動」に直接かかわるのは市町村だ。住民の防災意識を高め、通信網や避難所を整備する。日頃から、ハザードマップで浸水域や避難所の位置を知らせる。いざというときには、首長が避難を勧告する。


 今回の津波をめぐり、自治体の足並みはそろわなかった。広い北海道では、自治体ごとに想定される地震も、浸水域や高さも違う。自治体の意識や対策に違いも出てくる。だが、同じ道内にあって、安心・安全の「格差」を、少しでも埋めていくことは必要だ。


■想定地震、積み増し


 専門家らでつくる北海道防災会議の地震専門委員会は3月23日、道内に影響があり、備えるべき想定地震を、現在の6から31へと増やすことを決めた。今後、地震による人的被害などを想定する作業に入る。内陸の活断層も含まれ、沿岸域以外のより多くの市町村が地震の対応を求められる。


 高橋はるみ知事は30日の道議会で、「(今回の津波は)国の想定を超えたから、国の防災基本計画が見直されると考える。国の検討をふまえながらハザードマップや住民避難を検証し、必要な対策に早急に取り組む」と答弁した。そこには、大震災を踏まえ、北海道の防災を自らが引っ張っていくというメッセージは感じられなかった。


 被害想定などの情報を自治体に提供することは、道の重要な役割だが、それだけではない。防災の「落ちこぼれ」をつくらないために、自治体への目配りや指導は欠かせない。
(小林舞子)


   ◇


 統一地方選では、北海道が抱える政策課題への「処方箋(せん)」も問われている。そのあり方を考えるとともに、道内各地の現状を報告する。

456チバQ:2011/04/07(木) 23:25:31
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941104030001
《北海道の課題》TPP
2011年04月03日


北海道農協中央会が入るビルの前には、TPP反対の看板が掲げられている=札幌市中央区

■若手農家、未来像探る
■TPP「政治家、賛否明確に」


 道内の若手農家らでつくる「REFARM(リファーム)北海道」が2月末、札幌市内で設立1周年の記念イベントを開いた。参加者は約90人。農家や青果店主ら多彩な顔ぶれがそろった。


 イベントの後半に始まったテーマ別の討議。後継者問題や地域活性化など、農業に関係する8テーマから、参加者が自由に選び、班に分かれた。


 環太平洋経済連携協定(TPP)もテーマの一つ。他のテーマには次々と人が集まるなか、メンバーがなかなかそろわない。


 「ほかに席が空いてなくて」「話が難しそう」。集まったのは男性10人ほど。


 「農協の理事もやっているので立場上は反対」「北海道を世界に発信できるチャンス」。約1時間半の議論で、様々な意見が出た。


■「品質で勝負可能」


 美瑛町の農家村上寿裕さん(33)は、積極的に反対意見を述べた一人だ。昨年10月、TPPをめぐる前原誠司外相(当時)の発言を知り、愕然(がくぜん)としたという。


 「農業などの1次産業はGDP(国内総生産)の1・5%。それを守るために残りの98・5%のかなりの部分が犠牲になっている」――。発言要旨はこうだ。


 「農業は日本経済のお荷物か。『農業VS.輸出産業』の単純な構図が強調されすぎだ」と疑問を感じる。


 大学院で学び、体育教師の免許も取得したが、3年前に農家を継いだ。食べた人の「おいしい」の一言にやりがいを感じるからだ。


 「関税撤廃で安い海外産が入っても、うちは品質で勝負できる」。親子で作る野菜には、自信がある。


 父親は有機栽培歴が30年以上のベテランだ。JAS法の「有機農産物」にも認定され、農協以外の販路も独自に持っている。


 それでも反対するのは、「TPPで価格競争にさらされれば、多くの農家が追いつめられる」との心配からだ。


 道の試算では、TPPの北海道への影響は「2兆1254億円」で、農家「3万3千戸」の経営が行き詰まる。村上さんは「美瑛のように農業で成り立つ町は、つぶれてしまう」と不安を募らせる。


■「酪農は影響深刻」


 一方、美唄市のアスパラ農家内山裕史さん(34)は、反対一辺倒の論調には同調できない。REFARM北海道の世話人の一人で、2月のイベントも中心となって企画した。


 毎年、海外産のアスパラを買って家族で食べる。その度に「この味なら絶対負けない」と確信する。


 政府がTPP構想を表明したのは昨年秋。「拙速」との批判は根強い。


 だが、内山さんは冷静だ。1986年に始まったガットのウルグアイ・ラウンド交渉を引き合いに「貿易自由化は前から議論されてきたし、避けらない問題。農家が考え、備える時間は十分にあった」。


 TPPを調べるほどに「特に酪農の影響は深刻。一言で賛否を語れるほど単純な問題じゃない」と思う。だからこそ、「賛否が分かれて当然。農家一人ひとりが考え、自分の意思を持つことが大事」と強く感じる。


 「TPPの行方を最後に決めるのは政治。政治家こそ賛否をあいまいにせず、自分の考えを出してほしい」。村上さんと内山さんの意見だ。


(諸星晃一)

457チバQ:2011/04/07(木) 23:25:58
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941104050001
《北海道の課題》病院再編構想 進まず
2011年04月05日


■地域医療 水準の低下を懸念


 公立・私立を問わず、道内30区域で医療機関の役割分担を決め、規模の縮小や統廃合も含めた再編を進める――。道が主導したこんな計画が事実上、暗礁に乗り上げている。


 2008年春に策定された「自治体病院等広域化・連携構想」。道は、各区域で「検討会議」を立ち上げてもらい、この構想をたたき台に具体策を話し合ってもらうことにした。


 それから3年。再編も統廃合も、目に見えては進んでいない。


■診療所化に否定的


 道によると、検討会議は道内全域で発足。5地域が結論をまとめた報告書を作成した。そのうちの一つが南渡島地域。函館市、北斗市、木古内町、知内町、福島町、松前町、七飯町、鹿部町、森町、奥尻町の10市町だ。


 検討会議の初会合は08年8月。道の構想では、松前町立松前病院と森町国民健康保険(国保)病院、奥尻町国保病院の3病院が「診療所化を含めて規模の適正化について検討する必要がある」と指摘された。病院から診療所への「格下げ」を促された形だ。


 これに対し、検討会議は09年3月、構想への回答とも言える報告書を出した。内容は「当面、現行の診療体制を維持する」というもの。検討会議の会長を務めた伊藤丈雄・函館市医師会長は、理由を説明する。「診療所になると、夜間の救急対応ができなくなり、住民の不安が増す」


■目標は効率的運営


 道の構想策定の背景には、道内の地域医療をめぐる厳しい状況があった。一つが公立病院の財政悪化。もう一つが地域での医師不足だ。市町村立病院が08年3月末で計295億円の不良債務を抱える一方、同年12月の人口10万人あたりの医師数は、札幌の275・0人に対し、根室91・2人、宗谷96・0人だった。


 このままでは道内の地域医療は守れない。しかし、医師を増やしたり、公立病院にお金をつぎ込んだりする余裕はない。そこで道は、地域ごとの拠点病院に医師らを集め、その他の病院は規模を縮小して効率的な運営を図るという構想を編み出した。


 だが、構想に従えば、住む所によって受けられる医療の水準に差がつきかねない。公立病院を運営する自治体の首長も、自分の自治体の医療水準低下には賛成できない――。こんな不安・懸念が各地に広がり、構想は「絵に描いたモチ」(道南の病院長)となっている。


 高橋はるみ知事は昨年11月末の道議会で、構想について「道と市町村が一体となって協議するとともに、スピード感をもって進展するよう努める」と述べた。自ら構想推進のエンジン役となる意欲を示した発言だ。ただ、道は「構想を強制するものではない」という立場をとってきた。


 構想策定に携わった公立芽室病院(芽室町)の宮本光明・名誉院長は「道庁内に専門性と権限・財源を持ったプロジェクトチームを立ち上げないと、いつまでも事態は動かない」と指摘する。
(若松聡)

458チバQ:2011/04/07(木) 23:26:27
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941104060001
《北海道の課題》高校統廃合 悩む自治体
2011年04月06日


来年4月から「市立」としてスタートする三笠高校=3月、三笠市若草町

■閉校 悩む地元自治体 自力存続に財源の壁


 この春、道内では過去10年間で最多の九つの公立高校が学舎(まなびや)を閉じた。公立高校の数は2001年の271校から今年は237校に減った。道教育委員会の高校配置計画による閉校が、まちづくりに影響を与えかねないと懸念する自治体。一方、独自に学校の生き残りを図る自治体も出てきた。


■企業誘致に影響も


 木古内町役場近くの交差点。「ファイト!内高!!」の赤い文字が目立つ看板がある。町内唯一の高校、木古内高校は、3年生15人が来春に卒業すると、61年の歴史に幕を閉じる。


 看板は、閉校の話が浮上した約4年前、同校同窓会が立てた。「子どもには夢を持ってほしい。在校生がいる限りは支えていきたい」。OBで木古内商工会会長木元護さん(73)はこう話す。


 函館まで普通列車で約1時間。木古内の中学生は卒業すると多くが函館の高校に進学する。木古内高校に進むのは3〜4割程度。道教委の高校配置計画で、10年度募集停止、12年度閉校が打ち出された。


 町では当初、町立化を検討した。光熱費や学校運営費を試算。10年度から18年度までの9年間の累計は2億4千万円、年平均2670万円とはじき出した。


 だが「町が負担できる数字ではなかった」と同校OBでもある大森伊佐緒町長(57)は振り返る。財政健全化を目指す同町では、19年度までに約10億円を積み立てる計画がある。高校運営のための新たな財源を見いだすのは難しい。断念せざるを得なかった。


 町には15年度、北海道新幹線が通る。木古内高校そばのJR木古内駅前では、周辺整備の計画が動き始めている。


 町では新幹線開通を機に、企業誘致にも取り組む姿勢をみせている。ただその際、学校の存在は企業側へのアピールにもなる。「せめて開通するまで待てなかったのか」。大森町長は残念がる。


■市立化し存続決定


 一方、閉校が計画されながら、「市立化」で存続を決めた高校もある。


 三笠市の三笠高校。ピーク時の1966年には全校で約1500人いたが、07年から3年間の入学者は30人、17人、16人と減り続けた。道教委は10年度の募集停止、12年3月の閉校を決定。市は道教委や道議会に存続を要望したが、決定が覆ることはなかった。


 そこで市が選択したのは「道が残さないなら、市がやろう」(冨樫繁樹教育長)だった。


 高校がなくなった場合、税収など収入は年1600万円減少。一方、存続すると、市内経済への効果は年9千万円程度見込め、事務員や管理人など新たな雇用創出にもなると試算した。


 特色を出すため、食のスペシャリストを目指す「食物調理科」を作る。授業料は無償で、卒業と同時に調理師免許が取得できるようにする。生徒は全道から募集し、使われていない病院施設を改築して寮にする。


 現校舎の家庭科室の調理台などを約6千万円かけて改装。寮の整備費などと合わせると初期投資は1億2千万円かかる。


 道教委の計画で閉校が決まった道立高校が、市町村立化で存続した例はこれまでない。開校は来年4月。定員40人がどれだけ集まるかにかかっている。


 市企画振興課の小田弘幸課長はこう話す。「このままいったら過疎地域は縮小するだけ。何かやらなければその流れは止められない。(市立化は)地方の一つの挑戦かもしれません」
(芳垣文子)

459チバQ:2011/04/07(木) 23:26:53
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941104070001
《北海道の課題》戸別補償
2011年04月07日


国の交付金の明細に見入る農家の男性=新篠津村

■米価下落 制度に不信
■「正直者が損」 反発も


 民主党がコメ農家に限って戸別所得補償制度を導入して1年が経過した。


 「米価は大幅に下落したが、何とか前年並みの所得を維持できた」。新篠津村のコメ農家の男性は、国から送られてきた交付金の明細を見ながら、胸をなで下ろす。しかし、「この先が安心とは限らない」。村内には、米作をやめて野菜の栽培に切り替えた農家もいるという。


 この制度は、制度に参加した農家に対し、コメの生産コストと市場での販売価格の差額分を支給するというものだ。他の作物への転作助成金も、米粉用や飼料用の新規需要米と呼ばれるコメで10アールあたり8万円、麦や大豆で3万5千円などと定められた。交付金を受ける代わりに、参加農家は国の設定した生産数量目標に従わなければならない。


■民主の思惑外れる


 民主党は当初、全国の農家が参加して生産調整できれば過剰生産を抑え、米価を維持できると説明した。道内のコメ農家2万7661戸のうち、99・7%の2万7577戸が制度への参加を決めた。


 しかし、民主党の思惑通りには進まなかった。


 昨年10月時点の全銘柄平均の米価は前年同時期比で15%下落。北海道米の銘柄では「きらら397」が16%減、「ななつぼし」も16%下落した。国も米価の暴落を受け、市場からコメを買い上げ、価格維持策の実施を余儀なくされた。


 米価が下落した原因として、道はコメの過剰生産で需給バランスが崩れたことを挙げている。首都圏周辺の農家を中心に制度に参加しなかった農家が多いといい、「大多数の農家が参加して初めて生産調整が可能となるが、そうはならなかった」と背景を説明する。


 さらに農協関係者は、制度そのものが、米価下落の一因となったとも指摘する。「市場価格が下がっても農家は最終的には税金で補助される。市場関係者からは米価が下がっても農家は困らず、価格が下がり気味になったとの声もある」と言う。


■削減面積 全国最大


 政府は2月、今年度の全国のコメの生産目標数量を公表した。米価の大幅下落を受け、北海道には、前年比3800ヘクタール(3・4%)減の10万9190ヘクタールの作付面積が割り当てられた。全国では最大の削減面積だ。農家からは「制度がうまくいかないしわ寄せを北海道が受けている。生産調整に応じた正直者がバカを見る制度」との反発もある。


 道内のコメ農家に交付された助成金は、一昨年度は420億9千万円。それが戸別所得補償制度の導入によって、昨年度は763億8800万円に急増した。JA北海道中央会の担当者も「今年の米価が下落すると、来年度はさらに多額の予算が必要になる。続けられるのだろうか」と不信感をのぞかせる。


 戸別所得補償制度は今年度から本格実施され、コメに加え畑作でも始まる。


(古賀大己)


=おわり

460チバQ:2011/04/08(金) 21:50:37
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110403-00000061-mailo-hok
2011統一地方選・北海道:激戦区から/1 道議選 /北海道
毎日新聞 4月3日(日)11時28分配信

 ◇共産の復活なるか−−札幌市東区
 ◇市民ネ加わり混戦−−札幌市北区
 「前回の悔し涙から4年がたった。(福島第1原発事故で)北電泊原発も人ごとではなくなった。何としても道民の命を守る共産議席を取り戻したい」。道議選札幌市東区(定数4)に立候補を届け出た1日朝、共産の金倉昌俊氏は選対の出陣式で、支援者ら約30人にリベンジを誓った。
 6期連続当選した医師の大橋晃氏の後継として初出馬した前回(07年)は441票差で落選した。東区の共産の基礎票は1万数千票。金倉氏の課題は、2万票以上を獲得していた大橋氏の根強い個人票を受け継ぐことだ。大橋氏とともに支援者を回り、大橋氏の紹介で、医師会など保守層の切り崩しも狙う。
 東区の立候補者は前回と同じ顔ぶれ。危機感を強めるのは、前回最下位当選だった民主の久保雅司氏。以前は公明の支援を受けていたが、公明が包国嘉介氏を擁立したことで得票を減らした。北電労組の組織内候補で、原発事故も追い打ちをかける。「北電も(原発事故を起こした東京電力と)一緒だ。原発を止めてくれ」。陣営には有権者から厳しい声が寄せられる。陣営幹部は「原発の安全対策強化を訴えたい」と語る。
 選挙戦を左右するのは浮動票の行方だ。前回は、民主への追い風でトップ当選した星野高志氏の陣営は「逆風もあり、前回の票が音を立ててはがれていく」と漏らす。包国氏が当選圏に入るには、公明の基礎票約1万6000票に、数千票の上積みが必要。自民の大崎誠子氏も、知事選に立候補した高橋はるみ氏と連動して、浮動票を手繰り寄せたい考えだ。
  ■  ■
 8人が乱立する道議選札幌市北区(定数4)。震災の影響で低投票率も予想される中、強固な地盤を持つ自民の道見重信氏と創価学会の組織票に支えられる公明の佐藤英道氏が着実に支持層をまとめる。ある陣営では「残り2議席は団子状態。誰が落ちてもおかしくはない」とみる。
 「(自民)2議席確保のため、なりふり構っていられない」。先月28日夜、札幌市北区のJR拓北駅近くの公民館。吉川貴盛・前衆院議員は道議選初挑戦の長男、隆雅氏の集会で、「(長男が)働く場を皆さんの力で与えていただきたい」と支援を求めた。
 隆雅氏は引退する道議会・自民会派会長の見延順章氏の後継。自民党道連関係者は「次の衆院選に父親(吉川氏)が出馬するには息子の当選が条件になる」といい、吉川氏は自身の後援会をフル稼働させる。
 2議席を目指す民主の蝦名清悦氏と向井昭彦氏の両陣営にとっては、今回初めて公認候補を擁立した市民ネットの動向が気がかり。佐藤典子氏は前回札幌市議選の北区で1万2316票を獲得。原発事故に関心が高まる中、「脱原発」を訴えてきた市民ネットの存在感は増している。特に北教組出身の蝦名氏の陣営は労組部隊の動きが鈍い。民主と支持層が重なる市民ネットに票が流れることになれば、民主公認の候補同士が議席を争う可能性もある。
 岡千陽氏も8年ぶりの共産議席復活へ、道政の変革を訴える。【和田浩幸、岸川弘明】
  ×  ×
 各地で激戦を繰り広げる統一地方選の道議選、札幌市議選。自民と民主が第1会派の座を争い、公明、共産などは勢力拡大を目指す。選挙区の現場から報告する。
………………………………………………………………………………………………………
 ◆札幌市東区(定数4)
包国嘉介 45 公現(1)
星野高志 59 民現(4)
金倉昌俊 36 共新
大崎誠子 54 自現(2)
久保雅司 54 民現(3)
 ◆札幌市北区(定数4)
吉川隆雅 34 自新
向井昭彦 46 民新
佐藤典子 55 ネ新
道見重信 65 自現(1)
谷口信司 38 無新
岡千陽  47 共新
蝦名清悦 59 民現(3)
佐藤英道 50 公現(4)

4月3日朝刊

461チバQ:2011/04/08(金) 21:51:06
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000014-mailo-hok
2011統一地方選・北海道:激戦区から/2 道議選 /北海道
毎日新聞 4月5日(火)11時3分配信

 ◇みんな擁立で守りに−−旭川市
 ◇危機感募らせる民主−−函館市
 道議選旭川市区(定数6)に出馬した菅原範明氏が4日に同市内のホテルで開いた演説会。みんなの党の江田憲司幹事長が駆けつけ、既成政党批判を繰り返した。
 返り咲きを狙う菅原氏は自民党を離党し、みんなに入党。みんなからの出馬を表明していた前市議の安住太伸氏との一本化も果たした。そのしこりは残るものの、「当選しなければ終わり」(陣営幹部)と背水の陣で、みんな初の道議に向けて攻勢をかける。
 旭川市区はこれまで各党がしのぎを削ってきた。みんなの候補擁立に加え、東日本大震災の影響で選挙戦の自粛ムードも広がり、各党は組織や支持基盤固めなどの守りの選挙戦を強いられている。
 自民の加藤礼一氏、東国幹氏の両氏は企業回りやミニ集会、個人演説会に専念する。「ドブ板選挙の徹底しかない」と加藤氏。東氏は各地域でのミニ決起集会で「一番若い候補」とアピールする。
 民主党の三井あき子と木村峰行の両氏は知事候補と連動しながら、こまめに街頭演説や個人演説会をこなす。特に危機感を募らせるのは前回(07年)、得票を減らした三井氏の陣営。今回は推薦から公認に変え、民主支持の労組票の上積みを目指す。
 吉井透氏は公明党の強固な組織票に支えられるが、課題は唯一の新人ゆえの知名度不足。陣営は選挙カー自粛を決めたが、「選挙を盛り上げる効果はあるだけに痛い」と苦渋をにじませる。
 共産党の真下紀子氏の陣営は「(選挙運動の自粛は)政策を訴える場を奪う」とし、従来通り街頭での訴えを重視。脱原発の推進など訴える。
  ■  ■
 「本当に厳しい選挙です。被災地の復興のためにも勝ち抜かせてください」。道議選函館市区(定数6)に立候補した平出陽子氏は3月末の決起集会で、声を振り絞って訴えた。震災翌日から防災服で函館朝市や漁港などを巡り、告示後も防災服で遊説を続ける。
 過去2回、3議席を維持してきた民主だが、今回は政権批判の逆風を浴び、危機感を募らせる。平出氏が北教組、斉藤博氏がNTT労組、高橋亨氏は市職労と出身の労組票に加え、民主系の市議選候補者との連動ですみ分けを図る構えだが、身内同士の争いになりかねない状況だ。
 自民の公認は川尻秀之氏と佐々木俊雄氏。6選を目指す川尻氏は経済団体や水産業界の支援で上位当選を続けているが「今回だけは読めない」(選対幹部)。前回、最下位で滑り込んだ佐々木氏も道職員経験を前面に出し、知事選との連動で票固めを急ぐ。
 公明は市議だった志賀谷隆氏を擁立。強固な支持基盤で初当選を目指す。前回、議席を失った共産は古岡友弥氏が議席の奪還を狙う。「(青森県)大間原発の建設を中止し、函館の防災計画に全力を挙げる」と訴える。
 みんなは三遊亭洋楽氏を擁立。選挙事務所を置かないユニークな戦いを展開。大日向豊吉氏は「北海道新幹線の函館駅乗り入れ」に絞って支持拡大を図る。【横田信行、近藤卓資】=つづく
………………………………………………………………………………………………………
 ◆旭川市(定数6)
三井あき子 49 民現(3)
真下紀子  54 共現(2)
吉井透   51 公新
加藤礼一  57 自現(4)
木村峰行  61 民現(3)
菅原範明  55 み元(1)
東国幹   43 自現(2)
 ◆函館市(定数6)
古岡友弥  34 共新
高橋亨   57 民現(2)
大日向豊吉 61 無新
平出陽子  62 民現(5)
川尻秀之  65 自現(5)
佐々木俊雄 60 自現(1)
斉藤博   59 民現(3)
志賀谷隆  57 公新
三遊亭洋楽 52 み新

4月5日朝刊


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