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北海道 国政・地方政治スレ

427チバQ:2011/03/09(水) 23:39:08
 依存心だ、と職員はいう。「インフラから病院、住宅まで炭鉱会社丸抱え。市民も市役所も、誰かに何かをしてもらうことに慣れていた」

 財政均衡を目指す必要のなかった夕張に破綻は忍び寄った。観光事業への過剰投資。赤字は不適切な会計処理で隠されていた。

 「石炭の歴史村」には、ゆうばり化石館や土産物店が並ぶ。石炭の街活性化のために、観光拠点を作るという中田の発想に問題があったとは思えない。

 問題は「入」と「出」をバランスさせる当然のことができなかったことだ。


「サービスを戻せ」


 破綻した夕張で歳出削減は強制的に進む。だが破綻前の自治体が、自ら削ろうとすると市民が反発する。

 夕張から北に約40キロ離れた歌志内市の市長、泉谷和美は、紛糾する夕張の住民集会のニュースを見て、眠れない日々を送っていた。

 人口5千人足らずの日本一小さな市。唯一の産業だった石炭鉱山が7年に閉山。18年には約15億円の不適切な長期借り入れが発覚し、破綻一歩手前にきた。

 泉谷の決断はシンプルだった。公共サービスを削減する−。ただ夕張と違っていたのは、破綻前に劇薬を飲もうとしたことだ。

 所得によっては無料だった老人家庭の除雪代を一律2500円に。幼稚園の入園料は4千円から7千円にアップ、下水道料金も30%アップ−。矢継ぎ早な対策で、今年度約7億円の基金が積み上げられた。

 住民の不満がピークに達した。「貯金する余裕があるのなら、切り詰めたサービスの一部でもいいから復活させてほしい」。今年1月下旬、市役所で開かれた市民と市幹部の会議の席上で、自営業の男性(62)が声を上げた。

 夕張の一歩手前とはいっても、破綻しているわけではない。泉谷が感じている危機感を市民は共有できない。

 それでも泉谷は踏みとどまる。男性にも「ノー」と答えた。手綱をゆるめれば破綻が忍び寄る。そう確信する泉谷は「削る力」を駆使する。


「第三の道」


 別な道もある。「行政サービス」という考え方自体を逆転させる方法だ。

 舞台は長野県栄村。人口は約2300人。7メートル85という積雪の日本記録を持つ村で、前村長の高橋彦芳が着手した。税金で市民にサービスを提供するのではなく、市民自身が「自活」するスタイルだ。

 村道整備では整備対象を決めず、村民が「ここからやろう」と決めた。村民が決めるから用地買収の手間は不要。臨時職員を雇って村所有の重機で整備するからさらに格安だ。

 国から補助金をもらいたいのはやまやまだが「ちゃんとした設計会社」に「ちゃんとした図面」を頼むだけで、莫(ばく)大(だい)なカネが消えていく。それを「無駄」と考えた。「補助金もらう工事の5分の1で村道が造れました」。高橋は胸を張る。

 「夕張は特殊な例だ」。そう決め込んで大きな改革に二の足を踏む自治体。それを変えてくれる政治家が、統一選で現れるだろうか。(敬称略)

(半田泰)


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