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北海道 国政・地方政治スレ

423チバQ:2011/03/04(金) 22:23:29
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103040002
【2011統一地方選】


《夕張はいま》(下)再生へ 変わる市民
2011年03月04日





高校生ボランティアの堀輝太さん=夕張市

■映画祭支援に高校生


 2月18日夜。夕張市民研修センター会議室で、街づくりを考える市民有志でつくる「ゆうばり再生市民会議」の十数人がテーブルを囲んだ。代表の園泰子さん(60)が問いかけた。「(この活動は)意思がないと続かない。覚悟を聞きたい」


 市民会議は財政再建が始まった直後の2007年6月、「市民と行政の協働」をうたった藤倉肇市長の呼び掛けでスタートした。「再生」に向けて市民が様々な知恵を出し合う。「市議会は傍聴しやすい夜に開催を」「医療情報キットの常備を」などの提言をしてきた。だが、「旗振り役」の市長の任期切れが4月に迫り、市民会議をどうしていくか結論が急がれていた。


 夕張は、炭鉱会社の充実した福利厚生にどっぷりつかってきた。その「依存体質」が、行政に頼り切る市民の姿勢を生んだといわれる。メンバーの1人が「この組織は今までの夕張になかった形。消してはいけない」と言った。別の1人も「夕張がだめになったのは市民もだめだったから。お金が少しかかっても会を続けたい」。市民会議は市長が代わっても、身の丈にあった形で続けることを確認した。


■「行政に声届ける」


 代表の園さんは市内の保育園で20年間、園長を務めた。市役所がどうやって政策を決めているのか、市議会はどんなことをしているのか、ほとんど知らなかった。そして財政破綻(はたん)。推されて市民会議の活動をするうちに確信したことがある。「市民ができることはしていかなければ。意見を言える場があれば、それはチャンス。今後も、街を良くするため、私たちの声を行政などに届けていきたい」


 パートの柿崎貴子さん(48)は知り合いに誘われて軽い気持ちで参加し、多くの人が夕張を支援しようと全国から訪れているのを知った。「市外の人に助けられるだけでは情けない。ここで暮らす私が街づくりにかかわらないといけない」


 市の木・桜がどこにどれだけあるかを把握し、見どころを書き添えた「ゆうばり桜まっぷ」の作成に取り組み、今は「夕張の歴史と文化を学ぶ会」にも加わっている。炭鉱がなぜなくなり、なぜ市の財政が破綻したのか。それを学びながら、老朽化で修繕が必要な市の石炭博物館をうまく存続・運営させるために市民ができることは何かを考えている。


■協賛金集めて復活


 「薬」というには劇薬に過ぎるが、破綻は市民の意識を大きく変えた。


 観客が1万1千人を超えた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」の市民ボランティアも、その表れの一つだ。破綻前、多額の市の補助金で運営された映画祭は一度は中断したが、市民が協賛金を集めて復活させ、手作りの映画祭に姿を変えた。


 今回、その事務局に初めて高校生ボランティアが加わった。岩見沢の高校に通う3年生の堀輝太さん(17)。卒業を控え、家庭学習の時期に入った2月、市役所勤務の父の勧めもあってボランティアスタッフに。映画祭の情報を伝える「ゆうばりファンタプレス」の発行を受け持った。


 そこで目にしたのは、この映画祭を成功させようと、集まった市民の「ものすごく頑張っている」姿だった。


 今春、進学で夕張を離れる堀さんは言う。「これから夕張が変わっていくためには、若い力が必要になってくると思う。将来、僕も何かできることを見つけて貢献したいという気持ちがあります」


 少しずつ、しかし、確実に、これまでとは違った「芽」が見え始めている。


(神元敦司、秋野禎木)
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