党内ではギラード派とラッド派の公然とした対立も始まっている。政治アナリストのピーター・バン・オンセレン(Peter van Onselen)氏は、問題はすでに重大な局面を迎えており、ギラード首相は数日以内にラッド外相を背信行為で罷免するか、問題解決のために投票を呼び掛けるかのいずれかを選択せざるを得なくなるだろうと述べている。(c)AFP/Amy Coopes
米国に拠点を置く国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch、HRW)はこの間に約700人が死亡したとの見方を示している。同団体は、ババアムルでは1時間に100発の砲弾が打ち込まれた時間帯もあったと指摘し、衛星写真から640の建物が損傷を受けたと見られるが、実際の状況はもっと悪い恐れもあるとしている。
■赤十字、いまだババアムル地区に入れず
赤十字国際委員会(International Committee of the Red Cross、ICRC)のサレ・ダバケ(Saleh Dabbakeh)広報は、ICRCはババアムル地区から約3キロ離れたアベル(Abel)村に逃げてきた避難民たちに食料と毛布を届けたが、シリア当局は依然としてICRCにババアムル地区への立ち入りを許可していないと述べた。