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国際政治・世界事情
3868
:
チバQ
:2012/02/19(日) 23:33:51
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120219/plc12021920450008-n1.htm
南スーダンで蠢くチャイナマネー
2012.2.19 20:43 (1/2ページ)
南スーダンの首都ジュバ市内にある石油会社。資本による合弁会社で、中国大使館の隣の敷地にある=2月17日、南スーダン・ジュバ(早坂洋祐撮影)
未開発の地下資源が眠る南スーダンでは、各国による石油争奪戦が展開されている。中でも中国は経済成長と人口増加で増大する石油需要をまかなうため、なりふり構わぬ資源獲得外交で他国を圧倒している。南スーダンに進出した中国系企業は現地に雇用をもたらし、中国の存在感を高めている。国連平和維持活動(PKO)に参加した日本だが、中国に押され、存在感は薄い。(ジュバ 峯匡孝)
アフリカ東北部を流れるナイル川に架かるジュバ橋。南スーダンの“建国特需”にあやかろうとするウガンダ人やケニア人が長距離バスに乗り、この橋を渡って首都ジュバに入る。
「中国系企業が進出しジュバには働き口があふれている。それを目当てにみんな出稼ぎに来ているのさ」。現地の男性ドライバーはこう話す。
中国は南スーダンにとって最大の貿易相手国だ。ジュバ市内を見渡すと、中国系の石油関連企業や中華料理店が目立つ。地元のスーパーには中国製の日用品であふれ、ジュバ空港に降り立つ東洋人は中国人が多い。
「ジュバにある省庁舎の建設費をすべて中国政府が肩代わりした」(日本政府関係者)ともいわれる。
国庫収入の98%を石油に依存するといわれる南スーダンは、これまで全量をスーダン経由のパイプラインで輸出してきた。ところが南スーダンは今年1月、石油生産を停止し、ほぼ“無収入”の状態が続いている。パイプライン使用料をめぐってスーダンと対立が続き、さらにスーダン側が石油を抜き取っていることが発覚したためだ。
対抗措置として南スーダンは、対立が続くスーダンを経由しないケニアとジブチに抜ける石油パイプラインの建設計画を発表した。 日本政府もパイプライン開発に向けた研究を進めるが、中国系企業が莫(ばく)大(だい)な資金力をバックに資金難の南スーダン政府を援助し、中国への取り込みを狙っているとみられている。
ただ、中国もここにきて南北スーダンの対立のあおりを受けている。中国は両国に2万人を超える労働者らを送り支援してきたが、1月下旬には両国の国境地帯のスーダン側で南スーダン与党、スーダン人民解放運動(SPLM)と関係があるとみられる武装勢力によって29人が拉致される事件が起こた。全員解放されたものの「南北スーダンの間で中国も対応に苦慮している」(先の日本政府関係者)という。
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