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国際政治・世界事情

3935名無しさん:2012/03/06(火) 12:53:16
http://mainichi.jp/select/world/news/20120228ddm007030164000c.html
“反プーチン”の底流:ロシア大統領選/中 疲弊する地方、給与も半分
 北極圏に近いロシア北西部カレリア共和国の中部セゲジャ市。今月中旬に訪れた時、日中の気温は氷点下20度だった。市内にはプーチン前大統領(現首相)と対立し05年に脱税などの罪で懲役8年の実刑判決(10年に刑期6年延長)を受けた元石油王ホドルコフスキー氏が収監されている刑務所がある。

 先月末、この地域の経済を支える紙パルプコンビナートが操業停止に追い込まれた。持ち株会社が400億ルーブル(約1100億円)の債務を抱え、原料の木材を調達できなくなったためだ。労働組合のジトニコフ委員長(45)は「債務問題は昨年9月から表面化していたのに、会社や政府は何もしてこなかった」と憤る。


セゲジャにある紙パルプコンビナート セゲジャはソ連時代の1939年に操業を開始したコンビナートに全面依存する典型的な企業城下町だ。地域暖房も関連企業から供給される。コンビナートは銀行の緊急融資で今月20日に再開されたが、操業停止が長引けば住民は極寒の中で暖房のない生活を強いられる恐れがあった。

 コンビナートの従業員はソ連崩壊(91年)当時の7000人からリストラで現在は2000人に減った。平均給与は1万6500ルーブル(約4万5000円)で首都モスクワの水準の半分にも満たない。市の人口はこの10年間で1万人以上減り、日本の小中高校に相当する公立学校は以前の7校から4校になった。地元ジャーナリストのモラエワさん(32)は「ソ連崩壊後に新築された住宅はない。インフラは老朽化し、荒廃するばかり」と嘆く。

 石油・天然ガスの輸出で得た富がモスクワなど大都市に集中する一方、経済発展から取り残された地方。住民の批判の矛先は、昨年12月の下院選でプーチン首相率いる与党「統一ロシア」に向けられた。カレリア共和国で統一ロシアの得票率は32%と全国平均(49%)を大幅に下回り、共和国や州など83ある連邦構成体の中で下から4番目だった。

 共和国の首都ペトロザボーツクで建設業を営むルチンさん(47)は過去の大統領選(00年、04年、08年)でプーチン氏とメドベージェフ現大統領に投票してきた。だが、3月4日の大統領選で返り咲きが確実視されるプーチン氏を今回は支持しないという。「中央政府は地方の産業育成のために何もしてこなかった。隣国フィンランドは同じ地理的条件だが、市場経済が進んで豊かになっている。国の政策の違いだ」と話す。

 プーチン氏は大統領時代、州知事など地方の首長を事実上の任命制にし、中央集権化を進めた。疲弊する地方の「反乱」は、首長公選制の復活など「垂直統治」の見直しを迫っている。【カレリア共和国で田中洋之】

毎日新聞 2012年2月28日 東京朝刊


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