したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

国際政治・世界事情

1723チバQ:2010/11/18(木) 21:07:58
>>516>>520-522>>572とか
http://www.asahi.com/international/update/1118/TKY201011180111.html
マダガスカル軍の一部反乱 昨年クーデター、混乱続く2010年11月18日10時20分
印刷
ブログに利用する


>> 利用規約 >> 使い方はこちら



 【ナイロビ=古谷祐伸】アフリカ東部の島国マダガスカルで17日、軍の一部が反乱を起こし、実権を掌握したと宣言した。しかし、政府側は否定し、ラジェリナ暫定大統領(36)も「軍の大半は自分の味方だ」と述べた。18日になって政府側と反乱派の交渉が始まったという。

 現地からの報道によると、一部の軍幹部らが首都アンタナナリボの空港そばの駐屯地で、「政府の機能を差し止め、軍事評議会がその仕事を引き継ぐ」と宣言。別の駐屯地の部隊も反乱に加わったという。交渉内容は不明だが、反乱派は追い込まれているとの見方が出ている。首都は平静だという。

 同国では、ラベロマナナ前大統領の失政に対する国民の不満に乗じて、昨年3月に軍がクーデターを決行。軍の支援で、元ディスクジョッキーのラジェリナ氏が暫定大統領に就いた。今回の反乱は、その後の軍の内紛が原因とみられている。

 クーデターで誕生したラジェリナ政権は、援助の凍結など国際社会から制裁を受けている。

http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101119k0000m030071000c.html
マダガスカル:軍の一部が「国の権限掌握」宣言
 【ヨハネスブルク高尾具成】昨年3月の政変後、政情不安が続くアフリカ南部・インド洋の島国マダガスカルで17日、憲法改正を問う国民投票の最中、軍の一部が「国の権限掌握」を宣言。18日、首都アンタナナリボの空港近くの軍施設に立てこもった状態が続いている。クーデターとの見方もあるがラジョエリナ暫定政府大統領(36)は権限移譲を否定、鎮圧する構えをみせている。

 「権限掌握」を宣言をしたのは軍高官ら約20人。17日、「国民は政治危機の解決を待っている」と、暫定政府を解散、軍事評議会が引き継ぐと宣言した。

 ラジョエリナ氏は昨年3月、ラベロマナナ前大統領を退陣させ、憲法手続きを経ないで暫定政府を発足させた。今回の「権限掌握」には当時、暫定大統領を支持した主要メンバーがかかわっている。

 17日の国民投票は来年5月の大統領選に向けた手続きだった。

 暫定政府はアフリカ連合(AU)から加盟停止処分を受けるなど外交的に孤立、経済制裁も受けているため、軍内部に不満がくすぶっていたとみられる。

  ◇ ◇ ◇

 一方、不安定な政情の中、固有種が動植物の8割以上を占める豊かな自然への破壊が進んでいる。経済制裁に苦しんだ暫定政府が乱開発を黙認、貴重な森林の伐採や焼き畑の横行を許している。

 中西部ムルンダバには樹齢数百年のバオバブの大木が群生。周辺には固有種のキツネザルなどが生息するキリンディー森林保護区があり、保護区外でもキツネザルの一種ベローシファカの群れが樹木上で見られる。

 ところが、観光ルートを数キロ外れるとバオバブに黒く焼け焦げた跡が残り、周辺の樹木が焼き払われていた。一帯は稲作農家が大半で、島の南部でみられる焼き畑農業は一般的でないのに火が付けられた。地元では政治家や有力者の土地収奪が暫定政府に黙認されているとうわさされる。

 保護区のガイド、アンジェリーナさん(29)は「ベローシファカは水を飲まないため、水分をバオバブなどの果実や木々の葉から得る。森があってこそ生息できる」と危機感を募らせる。

 制裁で困窮した暫定政府は以前は禁止していた島の北部特産の貴重な木材「紫檀」の輸出を昨年9月に合法化した。世界自然保護基金(WWF)は国連への報告の中で紫檀の輸出収入が暫定政府へと流れていると非難した。今年4月に禁止措置を再開したが自然保護団体は「伐採が国立公園や保護区内にも及んでいる」と指摘する。

1724チバQ:2010/11/18(木) 21:14:38
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010111701001071.html
ギニアで非常事態宣言 混乱拡大、7人死亡


 17日、ギニアの首都コナクリで、治安部隊の銃撃で親類を亡くし嘆く女性(AP=共同)
 【ナイロビ共同】西アフリカ・ギニアの暫定軍事政府は17日、大統領令を発表。15日に大統領選の決選投票の結果が発表された後、首都コナクリを含む各地で混乱が拡大していることを受け、非常事態を宣言した。最高裁判所が選挙結果について判断するまでの措置としている。

 ギニアからの情報では、決選投票で敗れたディアロ元首相の支持者と治安部隊が各地で衝突を繰り返すなどし、3日間で7人が死亡、多数が負傷した。ロイター通信は夜間外出禁止令も出されたと伝えた。

 在ギニア日本大使館によると、在留邦人約30人は全員無事。

 決選投票は今月7日に行われ、選挙管理委員会は15日、野党ギニア人民結集党のコンデ党首が小差でディアロ氏に勝利したと発表。しかし、ディアロ氏は不正があったと主張している。

 ギニアでは2008年末に軍事クーデターが発生。大統領選は暫定軍事政府からの民政移管に向けた選挙だが、民族対立を背景にコンデ、ディアロ両氏の支持者が衝突を繰り返してきた

1725チバQ:2010/11/18(木) 21:16:14
http://mainichi.jp/select/world/news/20101118ddm007030116000c.html
ギニア大統領選:野党コンデ氏が勝利 首都で衝突続く
 【ヨハネスブルク高尾具成】西アフリカ・ギニアで7日実施された大統領選決選投票で同国選管は15日、野党「ギニア人民結集党」のコンデ党首(72)の勝利を発表した。これに対し小差で敗れた「ギニア民主勢力連合」党首のディアロ元首相(58)が不正を指摘し、支持者が首都コナクリなどで治安部隊と衝突している。

 選管が発表した得票率はコンデ党首52・5%、ディアロ元首相47・5%。AP通信によると16日、首都コナクリでは、ディアロ氏の支持者の一部が暴徒化、治安部隊が発砲した。少なくとも4人が死亡、負傷者が多数出ているという。ディアロ氏は鎮静を呼び掛けている。

 同国では58年の独立以来初の民主的選挙として6月27日に大統領選挙を実施。24候補がいずれも過半数に達せず上位2候補の決選投票となったが、第1回投票の集計過程で不正疑惑が浮上。両陣営の衝突の繰り返しにより、決選投票は再三延期されていた。第1回投票ではコンデ氏が約18%、ディアロ氏が約44%を得票した。

1726チバQ:2010/11/19(金) 23:51:54
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010111901000185.html
ハイチ暴動、首都に飛び火 大統領選控え治安に懸念


 18日、ハイチ・ポルトープランスでPKO部隊などに抗議する人々(AP=共同)
 【ロサンゼルス共同】コレラ感染が広がるハイチからの報道によると、首都ポルトープランスで18日、コレラの感染源は国連平和維持活動(PKO)のネパール部隊だと考える市民数百人がPKO部隊に投石するなどした。第2の都市、北部カパイシアンなどで起きていた同様の暴動が、首都に飛び火した。

 ハイチでは28日に、1月の大地震からの復興を担う次期大統領を選ぶ選挙が行われる予定だが、同国の治安維持の中心であるPKO、国連ハイチ安定化派遣団(MINUSTAH)を直接の対象とする抗議行動により、治安情勢への懸念が高まっている。首都にはPKO活動に参加する日本の自衛隊も宿営している。

 市民は「国連部隊は出て行け」「国連部隊がコレラをハイチに持ってきた」などと叫びながら投石したり、タイヤを燃やしたりした。非政府組織(NGO)の車にも投石の被害が出ている。警察は催涙ガスを発射した。

2010/11/19 10:14 【共同通信

1727チバQ:2010/11/20(土) 15:27:21
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010112002000038.html
ハイチ・コレラ深刻化 首都に暴動飛び火
2010年11月20日 朝刊

 【ロサンゼルス=阿部伸哉】コレラ感染が深刻化するカリブ海のハイチで十八日、感染源は国連平和維持活動(PKO)関係者と疑う群衆が、首都ポルトープランスでPKO部隊に向かって投石するなど暴徒化した。地方から広がった暴動は一月に大地震の直撃を受けた首都に飛び火、ハイチは再び混乱に陥る懸念が出ている。

 今月二十八日には大統領選が予定されており、国連への反発がさらに強まれば、選挙管理に影響が出そうだ。ポルトープランスにはPKOで日本の自衛隊員約三百五十人も派遣されている。

 ロイター通信などによると、国連に対する数百人規模の抗議デモが十八日に発生、一部参加者は国連のパトロール車両に投石した。デモ隊は「MINUSTAH(国連ハイチ安定化派遣団)は帰れ」などと叫び、路上でタイヤを燃やし、がれきで道路を封鎖。PKO部隊は催涙ガスで対抗している。

 ハイチは地震後、大きな混乱は起きなかったが、先月下旬から北中部でコレラがまん延。首都でも感染者が出始め、既に約千百人が死亡、一万八千人以上が感染している。

 暴動のきっかけは、北部カパイシアンで、ネパールのPKO部隊が感染源とのうわさが出たことだった。部隊を狙った暴動が始まって空港は閉鎖、医薬品などの搬送ができない状態になっている。

 国連側はPKO部隊が感染源とのうわさを否定。ただ、ハイチでは近年、コレラ発生はなく、地震後の国際救援活動で持ち込まれた可能性もある。

 ハイチは長年の政治混乱と震災被害によって政府は機能せず、治安の維持はPKO頼みだ。だが、地震発生から十カ月以上たっても復興は遅く、住民のいら立ちが国際支援にも向かっている。

 二〇〇八年四月には食料価格の高騰で大暴動が発生。貧困街の麻薬犯罪組織が混乱をあおり、PKO部隊が住民を鎮圧する事態になった。

1728チバQ:2010/11/20(土) 20:35:28
http://www.newsweekjapan.jp/foreignpolicy/2010/11/868677.php
国王86、王子86と77のサウジ長命問題
2010年11月17日(水)16時55分
 82歳を迎えたエジプトのホスニ・ムバラク大統領が死去したら、後継問題をめぐって大混乱が起きるという懸念は、以前から熱く論じられてきた。だが、それ以上に深刻な後継者争いが勃発しそうなのが、86歳のアブドラ国王が君臨するサウジアラビアだ。

 先週末、アブドラ国王はメッカ巡礼者を祝うイスラム教の祭事「ハジ」に姿を見せなかった。国営メディアによれば、国王が今回、毎年恒例の公務を休んだのは、椎間板ヘルニアで療養中のためだという。

 国王の代理を務めたのは、内務相と第2副首相を兼任する77歳のナエフ王子だ。もっとも、アブドラ国王が死去した場合の公式な第1王位継承者は、国王の弟で国防相を務める86歳のスルタン王子。だがスルタンは重病を患っており、実際に王位に就けるかどうか疑わしい。

■国営メディアは火消しに躍起

 アブドラのハジ欠席が引き起こす様々な憶測を払しょくするために、国営メディアはスルタンがモロッコで重要な政務を執り行っている様子を公開した。サウジの街ジェッダでの空港建設の契約書にサインしている写真だ。

 病状に関する噂話を打ち消すために、アブドラ国王の動静についても大々的に報じられた。国王が16日に王子や外国政府要人と昼食を共にして健康不安説を吹き飛ばしたという国営メディアの発表は、4度もアップデートされた。さらに国営メディアは、杖にもたれて立っているアブドラの写真まで公開した。

 アブドラ国王とスルタン王子、ナエフ王子の体調が今すぐ悪化することはないかもしれないが、高齢の彼らが今後も長期に渡ってサウジアラビアの権力を担い続けるというシナリオは現実味が薄い。
 
 ワシントン中近東政策研究所のサイモン・ヘンダーソンは先月、フォーリン・ポリシー誌に寄せた記事で、3人の高齢指導者が自身の息子や弟に権力を委譲した場合のシナリオを検証した。後継者たちは当然ながら、自身の家系が権力を受け継ぐことを望んでいる。

 ヘンダーソンはこんな疑問も投げかけている。「大きな謎がある。アブドラ国王とスルタン王子は自ら望んで公の場に姿を見せているのか、それとも、自分の家系が今も後継者争いの政治ゲームに参加していると誇示したい息子たちのためなのか」

──デービッド・ケナー
[米国東部時間2010年11月16日(火)17時08分更新]

Reprinted with permission from "FP Passport", 17/11/2010. © 2010 by The Washington Post Company.

1729チバQ:2010/11/20(土) 20:46:10
http://www.cnn.co.jp/fringe/30000956.html
ロイヤルウエディングの日程、式場めぐり憶測飛び交う
2010.11.20 Sat posted at: 09:56 JST
ロンドン(CNN) 19日、英国ではウィリアム王子(28)とケイト・ミドルトンさん(28)が結婚する場所と日程をめぐり、さまざまな憶測が飛び交った。

多くの人が式場の最有力候補と見ているのが1000年の歴史を持つウェストミンスター寺院だ。17日には、王子の婚約者のケイトさんが両親と同寺院から出てきたところを写真に撮られている。またタブロイド紙「デイリー・ミラー」も同寺院こそ「最適な」式場だとし、式当日の想定座席表まで掲載した。

CNNと調査会社コムレスは、英国で2015人の成人を対象に世論調査を実施。ウィリアム王子とケイトさんの婚約について、英国民はおおむね好意的に受け止めており、回答者のおよそ8割が婚約は王室にとってプラスだと答えた。

ただ、エリザベス女王の後継者としてふさわしいのはチャールズ皇太子かウィリアム王子かという質問については意見が分かれた。チャールズ皇太子とカミラ夫人よりもウィリアム王子とケイトさんを支持する意見の方が多かったが、一般に年齢と所得が高い人ほど伝統的な継承順位を重視し、チャールズ皇太子とカミラ夫人を支持する傾向が見られた。一方、収入もまだ低い若い人はウィリアム王子とケイトさんを支持する傾向がみられた。

ウェストミンスター寺院は西暦960年に建立され、1245年にゴシック建築にならって現在の寺院が建設された。1066年以降、同寺院で英国国王の戴冠式が行われている。

同寺院は英国王室との関係が深く、これまで同寺院で多くの王室関連の結婚式や葬儀が行われてきた。1947年には当時王妃だったエリザベス女王とフィリップ殿下が結婚式を挙げた。また1997年には同寺院でウィリアム王子の母、故ダイアナ元妃の葬儀が行われた。

1730チバQ:2010/11/20(土) 20:47:08
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201011170169.html
元妃の悲劇再来に懸念も 英王子婚約、過熱する報道合戦 '10/11/17

--------------------------------------------------------------------------------

 ウィリアム王子とケイト・ミドルトンさんとの婚約発表を受け、久しぶりの王室の慶事に沸く英国。市民らが来年のロイヤルウエディングを心待ちにするのにつれて、挙式をめぐる英メディア報道も一気に熱を帯び始めた。一方で、著名人を狙うパパラッチと呼ばれるカメラマンに追いかけられ、パリで1997年に命を落とした王子の母、故ダイアナ元妃の悲劇の再来を懸念する声が早くも上がっている。

 ▽賭けの対象

 「王子とミドルトンさんが来年結婚へ」。16日午前11時(日本時間午後8時)すぎ、英BBC放送などが婚約を速報して以来、英メディアは「ご成婚」報道一色に。テレビはバッキンガム宮殿前などからの生中継に加え、2人が知り合った英北部の名門セントアンドルーズ大学の同窓生らのコメント、王子やミドルトンさんの過去の映像を洪水のように流し続け、17日付の各紙も数ページにわたる特集記事を掲載した。

 発表によると、挙式は「来年の春か夏」。幅を持たせた日程が憶測を呼び、4月ごろから8月ごろまでの間、挙式が何月になるかをめぐってブックメーカー(賭け屋)によるオッズ(賭け率)まで登場した。

 世界で約7億5千万人が視聴したとされるチャールズ皇太子と元妃の挙式は81年7月だったことから「7月有力説」も出ている。

 今後、プロポーズ時の言葉のやりとりや結婚指輪、ウエディングドレスなどに関する報道合戦が激化するのは必至だ。

 ▽女王の要請

 「ミドルトンさんを第2のダイアナにしてはいけない」

 英PA通信は、報道の過熱などが元妃の悲劇を招いた事態を再現させてはならないとする一般の高齢女性の声を伝えた。

 英王室はメディアにさらされ続けた元妃の事例を教訓に、布石を打ってきた。2009年には王室メンバーのプライバシー保護のため、パパラッチによる写真を掲載しないようエリザベス女王が英国の新聞や雑誌に要請。ミドルトンさんの写真をめぐって訴訟騒動も起きた。

 ▽王室の存続

 一方、メディアを通じたイメージアップも欠かせない。

 「国民の信頼と支持を失った王室は、存続できなくなってしまう」

 来年85歳を迎え、英君主として最高齢記録を更新中のエリザベス女王の信念だという。

 王女の結婚を大々的に祝ったスウェーデン、男系優位の王位継承制度を改正したデンマークなど、欧州のほかの王室も国民のつなぎ留めに必死だ。駐ロンドン外交筋は「英国にとっては、王子とミドルトンさんの関係がごたごたするのが最も困る。女王も『悲劇の再来』は絶対に避けたいはずだ」と指摘した。

 最愛の母が世界の注目を浴びた「世紀のロイヤルウエディング」から来年で30年。28歳の若き王子と婚約者は、英国と王室に新風を吹き込むことができるのか。(ロンドン共同=伊藤英一)

1731チバQ:2010/11/20(土) 20:50:55
http://www.asahi.com/international/update/1120/TKY201011200102.html
年金もらう前に寿命? アフリカ最貧国の法案に国民反発2010年11月20日10時37分

 【ナイロビ=古谷祐伸】アフリカの最貧国の一つマラウイで、公的年金制度を創設する法案が、国民の反発を招いている。年金の支給が始まる年齢が、平均寿命よりも上に設定されているからだ。

 現地からの報道によると、年金法案は、労働者が年金保険料を支払い、定年退職後に受け取るというもの。労働大臣は「老後が楽になる。今まで会社員は、退職時に企業からラジオや毛布などの記念品をもらうだけだったのだから」。

 ところが問題は、年金を受け取れる年齢。女性が55歳、男性は60歳に設定されている。世界保健機関によると、貧困やエイズの広がりに苦しむ同国の平均寿命は53歳(2008年)。

 労働組合側は「60歳まで待たせるのは詐欺」と批判し、45歳程度までの引き下げを求めている。19日には首都リロングウェで抗議デモも実施し、約300人が参加した。

 一部企業が運用する貯蓄制度が、公的年金の基金に取り込まれるとの情報も流れ、法案成立前に退職する人も出ている。公的年金になれば、そうした貯蓄を生前に受け取れなくなると恐れたためだ。

1732チバQ:2010/11/22(月) 20:53:53
>>1723
http://www.asahi.com/international/update/1121/TKY201011210396.html
マダガスカル軍の反乱、収束 けが人ゼロで解決
2010年11月21日23時14分
 【ナイロビ=古谷祐伸】マダガスカルで軍の一部が17日に反乱を起こして政府を転覆しようとした事件は、20日夜、反乱派の拠点に軍が突入し、首謀した将校16人が逮捕されて失敗に終わった。

 現地からの報道によると、反乱派は17日、首都アンタナナリボの空港そばを拠点に、政府の機能停止や実権掌握を宣言した。政府側は反乱派と交渉を開始したが、20日、兵士数百人が反乱派拠点に突入して銃撃戦になった。反乱派が投降したため、けが人なしに事件は解決した。

 マダガスカルは2009年3月、軍事クーデターに乗じて元ディスクジョッキーのラジェリナ氏(36)が大統領に就任して以来、国際社会の制裁を受けて孤立している。ラジェリナ氏を後押しした軍幹部が、その後に軍の内紛で権力を失い、今回の事件を起こしたとされる。

 周辺国は09年クーデター以来、マダガスカルの正常化に向けた解決策を模索してきた。しかしラジェリナ氏は仲介案に妥協せず、自身の権力掌握を合法化する新憲法案をつくり、17日に国民投票にかけた。今回のクーデターは未遂に終わったものの、国民の不満はくすぶっており、20日にも首都で数百人がデモを実施した。

1733チバQ:2010/11/23(火) 00:21:45
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101122-OYT1T00901.htm
柳田法相だけじゃない!各国政治家の失言集


 柳田法相が22日、「国会軽視」と取れる発言によって事実上更迭された。世界を見渡せば、欧州の主要国首脳をはじめ、著名政治家たちが次々に口を滑らせている。


 失言が致命傷となった形で政権を失ったのが英国のブラウン前首相。5月の総選挙投票日の直前、会合で支持者の女性(65)に移民政策で問いつめられた後、車中で「頑迷な女め!」などとののしった上、「なんでこんなバカな会合を設定したんだ」と側近を罵倒(ばとう)した。その声は胸から外し忘れたテレビ局のマイクにしっかり拾われていた。

 覆水盆に返らず。前首相は誤りを即座に認め、女性の自宅に謝罪に出向いた。しかし、人前ではにこやかに話していたのに、車に戻ったとたんに悪口を吐き、部下に当たり散らす姿は有権者が求める指導者像とかけ離れていた。前首相率いる労働党は敗北した。

 イタリアのベルルスコーニ首相は性や肌の色などを話題にする失言癖で知られ、「差別主義的」との批判を浴び続けている。

 オバマ米大統領就任直前の2008年11月、黒人のオバマ氏を「日焼けしている」と評し、09年1月にはレイプ防止策に関し、「(数多い)イタリアの美人女性(を守るには、彼女ら)と同数の兵士が必要だが、それは無理だ」などと話した。

 大衆に広範な支持層を持つ首相は「笑いを取っただけ」などと釈明してきた。

 「失言」は時に、外交問題にもつながる。

 09年4月、フランスのサルコジ大統領はエリゼ宮に上下両院議員を招いて昼食会を開き、各国首脳の“品評会”を始めた。発言が左派系紙に漏れ、各国政府が反発する騒ぎとなった。

 エリゼ宮はすべて否定しているが、報道によれば、スペインのサパテロ首相について「あまり頭が良くないかもしれない」と発言。ドイツのメルケル首相評では、金融危機対策で「やっと私の意見に従った」。オバマ大統領については、「官庁ひとつ率いた経験がない。ほかにもいくつか足りないところがある」と評したという。

 欧州の問題発言は、世界もある意味で慣れている。この人の場合は違った。

 中国国家副主席の習近平氏。09年2月、メキシコ訪問中、米国の対中人権批判に「腹いっぱいでやることのない外国人が中国の欠点をあげつらっている」と反発したと伝えられた。「失言」ではないが、その激しさが世界を驚かせた。ポスト胡錦濤の地位を固めた今は安全運転そのものだ。(ロンドン 大内佐紀、ローマ 柳沢亨之、パリ 林路郎、北京 関泰晴)

(2010年11月22日18時52分 読売新聞)

1734チバQ:2010/11/23(火) 10:17:40
http://www.asahi.com/international/update/1123/TKY201011230126.html
アイルランド、来年解散総選挙へ 金融支援対応民意問う2010年11月23日7時29分

 【ダブリン=伊東和貴】財政危機に陥っているアイルランドのカウエン首相は22日、来月発表する2011年度予算案を成立させた後に下院(定数166)を解散し、総選挙を実施する考えを示した。地元メディアによると、予算手続きに数週間かかるため、選挙は2月か3月になる公算が大きいという。

 連立政権の与党である緑の党が、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)からアイルランドへの金融支援について民意を問うため、1月後半の解散総選挙を求めていた。政府は11年からの4年間で150億ユーロ(約1兆7千億円)の緊縮財政に取り組む予定で、11年度予算はその第一弾となる。

1735チバQ:2010/11/24(水) 00:18:42
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_151913
イラン国会、アハマディネジャド大統領の弾劾を計画
2010年 11月 23日 18:36 JST

 イランの国会は、アハマディネジャド大統領を弾劾する計画を明らかにした。だが同国の最高指導者ハメネイ師の命により、政権内で深まる亀裂を表ざたにすることを禁じられている。


 保守系新聞が22日に報じたところによると、議員らも大統領の弾劾を議論するために嘆願に踏み切っている。

 21日に発表されたリポートと、22日に行われた国会での協議で、4人の有力議員がこれまで最も激しい大統領批判を繰り広げた。

 議員らは大統領と政権が、議会の承認を得ずに犯した法律違反は14件に及ぶと指摘。ガソリンや石油の違法輸入や、不透明な予算編成、議会の承認を得ずに行った巨額の外貨準備引き出しなどを具体例としてあげた。

 同リポートは、「大統領と閣僚は、議会で説明責任を果たす義務がある。政権の透明性の欠如と、度重なる法律違反が体制を揺るがしている」と主張している。

 イラン政府は、自らの核開発によって国際的な制裁強化に直面し、経済がひっ迫したことから、燃料、食糧、公共事業などへの補助金を徐々に減らすことを計画している。そういった政策に対する国内から圧力を背景に大統領への逆風は一段と強まっている。

 当局は監視を強化しており、暴動を防ぐために補助金削減反対派のメンバーを逮捕した。エコノミストらは補助金の削減はインフレの加速要因になると指摘している。

 イランでは大統領の弾劾要求運動は過去に例がない。国会はイランの憲法によって支持されているが、議員らは最高指導者の同意なく大統領を罷免することはできない。

1736チバQ:2010/11/27(土) 18:01:30
>>1734
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010112701000159.html
アイルランド下院補選、野党大勝 総選挙控え
 【ロンドン共同】財政難に陥っているアイルランドの北西部ドニゴール南西選挙区で25日、与党共和党議員の欧州議員選出に伴う下院補選が行われ、26日の開票の結果、野党シン・フェイン党の候補がカウエン首相率いる共和党候補の約2倍の得票で大勝した。

 同選挙区は従来は共和党の強固な地盤。首相は来年の早い時期の解散総選挙を表明しており、補選での野党候補の勝利で、次期総選挙では最大野党、統一アイルランド党を中心とした連立政権誕生の可能性が一段と高まった。

 金融危機を機に経営難に陥った銀行の救済や不動産バブルの崩壊で、同国の財政赤字は国内総生産(GDP)比で欧州最大の水準まで悪化。共和党の支持率は約17%まで落ち込んでいる。

 アイルランドは21日に欧州連合(EU)などに緊急融資を要請、支援の条件である緊縮財政策の基礎となる来年予算の採決を来月7日に控えている。今回の補選で下院での与野党の議席差は2議席に縮小した。

1737チバQ:2010/11/27(土) 18:03:45
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010112702000036.html
エジプト議会選あす投開票 イスラム系野党苦戦
2010年11月27日 朝刊

24日、カイロ市内で、人民議会選挙での与党・国民民主党候補への投票を訴える支持者ら=内田康撮影


 【カイロ=内田康】エジプトの国会にあたる人民議会(定数五一八)の選挙が二十八日、投開票される。大統領指名枠を除いた五百八議席を争うが、ムバラク大統領率いる与党、国民民主党(NDP、現有議席三一一)の過半数維持は確実。二〇〇五年の前回選挙で躍進した野党のイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団系(同八八)候補の獲得議席が焦点だが、支持者が多数逮捕されるなど苦しい戦いだ。

 「政府・与党はあらゆる手で、私の運動を妨害している」

 カイロ北部の選挙区に出馬した同胞団系無所属現職ムハンマド・ベルタギ氏(47)は怒りをあらわにした。

 運動員七人が「選挙期間前の活動」など軽微な理由で逮捕された。ある支持者の食品店には「違法商品販売」を理由に政府が調査に入った。選挙区の区割り変更でNDPの強い地区が編入された。読み書きができない有権者のために各候補に割り振られる番号が二回も変更され、ポスターの修正を強いられた。

 全国で同胞団支持者千二百人以上が逮捕されたとの報道もある。

 ムスリム同胞団は、パレスチナ自治区ガザのイスラム原理主義組織ハマスの母体で、エジプトでも福祉活動を通じて貧困層に浸透。非合法組織で各候補は無所属で出馬する。前回、改選前の約六倍の議席を獲得した。

 選挙のたびに不正のうわさが流れるエジプトだが、前回は比較的公正だった。「中東民主化」を掲げた当時のブッシュ米政権が圧力をかけたためと指摘される。「オバマ政権の圧力は弱い。ハマスらを支援する勢力が伸びるとまずいと考えたのだろう」(アルアハラム政治戦略研究所のイマド・ギャド研究員)

 NDPは、圧勝によって来年の大統領選を盤石の態勢で迎える戦略。カイロの支持者集会で、会社員ハディ・マハムードさん(54)は「全議席の九割は取れるよ」と楽観視した。

1738チバQ:2010/11/27(土) 18:07:12
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101127k0000m030115000c.html
イラク:組閣開始 「国民政府」目指し
 【カイロ和田浩明】イラクのマリキ首相は25日、タラバニ大統領の要請を受け、正式に組閣作業に着手した。憲法では30日以内の完了が求められている。イスラム教シーア派、スンニ派、クルド人勢力など各勢力が参加した「国民政府」を生み出せるかが、今後の政治的安定の鍵だ。

 イラクでは3月の総選挙後、約8カ月も連立交渉が難航。結局、シーア派勢力をまとめたマリキ氏と、クルド人勢力を代表するタラバニ氏が留任。スンニ派などが支持するイラキヤは連邦議会(国会)議長職を確保することで、各会派の合意が成立していた。組閣作業では、国防相、内務相など治安系ポストや、財務、石油、外交などの重要ポストの配分が焦点だ。

1739チバQ:2010/11/27(土) 18:22:36
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/101125/mds1011250813001-n1.htm
【きしむ「盟主」エジプト総選挙】(上)見えぬ後継 “爆弾”抱える肥大与党 (1/3ページ)
2010.11.25 08:12

総選挙を28日に控え、与党の公認候補2人が争うディヤルブナグムでは両陣営のポスターがあふれていた(大内清撮影) 穏健アラブ諸国の盟主を自任するエジプトで28日、人民議会(下院に相当)の総選挙が行われる。与党勝利は確実な情勢だが、約30年にわたり権力を握るムバラク大統領の後継問題の行方が見えないことによるひずみが、時限爆弾のように与党にのしかかっている。(カイロ 大内清)

                   ◇

 イスラム教の祝祭イードルアドハー(犠牲祭)初日の今月16日、モスク(イスラム教礼拝所)で候補者2人が鉢合わせした。双方の支持者が非難合戦を始め、怒号が飛び交った。居合わせた男性は「警察が来なければ暴力に発展したかもしれない」と振り返る。

 首都カイロから車で3時間。シャルキーヤ県にある人口約34万人の町ディヤルブナグムは、住民を二分する戦いの中にあった。

 事実上の一党支配体制を敷く与党、国民民主党(NDP)が、1つの議席に対し、閣僚経験もある古参政治家のムスタファ・サイード氏(75)と、有力一族出身でビジネスマンのタラアト・スウィディ氏(47)の2人を公認したためだ。

 「カネをばらまいている」「住民の役に立っていない」…。同じ党に属しながら、双方の陣営幹部はこう、互いをののしり合う。

 ディヤルブナグムだけではない。NDPは今回、508の公選議席に839人を擁立、145選挙区で公認候補同士が争う異例の事態となっているのだ。

 これまでもNDPは、決して一枚岩を誇ってきたわけではなかった。過去の総選挙では公認を得られず党を出た無所属候補が当選するケースも多く、NDPはそれらを復党させることで安定多数を維持してきた。

 ただ今回は、予備選などで候補者を一本化するとしていたにもかかわらず調整に失敗、結果的に「公認候補にさえ不満が生じる」(エジプト人政治学者)状況を招いている。

1740チバQ:2010/11/27(土) 18:22:48
                ■  ■ 

 票の操作が常態化しているとの指摘もあるエジプトでは、NDPの党内力学の変化が選挙結果を大きく左右するといわれる。特に過去2回の総選挙では、1981年から最高権力者の座にあるムバラク大統領の次男、ガマール氏の存在が触媒の役割を果たしてきた。

 投資銀行勤務の経験もあるガマール氏がNDPの要職に就いたのは2000年。以来、ムバラク大統領が権力を「世襲」しようとしているのではないか−との観測は絶えない。

 ガマール氏は、国営企業の民営化や規制緩和の推進で財界の支持を固める一方、05年には「党の近代化を図る」として古参議員らを排除し、自らの党内基盤強化を目指したとされる。

 しかし、こうした動きは、それまでの社会主義的な経済政策の恩恵を受けてきた層や、既得権益が脅かされることを警戒する党内勢力の反発を呼んだ。

 同年の総選挙では「ガマール派」とされる公認候補が多数落選。あるNDP関係者は当時の経緯を「(ガマール派の)行き過ぎを懸念した大統領の調停が作用した」結果だと説明する。

 そして、今回の候補者選定をめぐるドタバタ劇。

 エジプト政治に詳しいカイロ大のムスタファ・カーメル教授は「05年よりガマール氏の影響力は低下している」とした上で、「(同一選挙区での複数擁立は)激しさを増す党内の権力闘争が表面化した」ためだと指摘する。

                 ■  ■ 

 「NDPの支配が長期化した結果、権力や富を求めて多くの人が党に群がっている。でも、束ねる力がなくなればバラバラだ」

 NDPのあるベテラン議員は、こんな懸念を口にする。「そうなれば(社会が不安定化し)急進的なイスラム勢力が入り込んでくるかもしれない」

 海上交通の要衝、スエズ運河を擁し、8千万人超と中東随一の人口を誇るエジプトの不安定化は、国際社会全体の脅威となる。

 大統領選を来年に控え、ムバラク大統領が再出馬するのかどうかも不透明な中、後継者について沈黙を守るムバラク氏は今年、82歳になった。健康不安説も根強い。

 2000年代に入り、政策理念や世代間の対立を抱えながらさらに肥大化したNDP。その内部の利害を調整し、かろうじて一つにまとめ上げてきた「要」がなくなったときの衝撃の大きさを、誰もが測りきれずにいる。

                   ◇

【用語解説】エジプト人民議会選挙

 定数518のうち10議席は大統領が任命し、残りの508議席を直接選挙で選ぶ。任期5年。各選挙区には「労働者・農民代表議席」と「専門職代表議席」があり、それぞれに1人ずつが選ばれる。今回から「女性枠」として64議席が新設された。1回目の投票で過半数を取る候補者がいない場合は決選投票が行われる。

1741チバQ:2010/11/27(土) 18:23:42
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/101126/mds1011260138000-n1.htm
【きしむ「盟主」エジプト総選挙】(下)育たぬ不満の受け皿 (1/3ページ)
2010.11.26 01:33

22日、カイロで記者会見し、政府による選挙妨害を非難するムスリム同胞団幹部ら。内部分裂につながりかねない「公約」については言及を避けている エレベーターの天井から、乗り物を利用する際に唱えることを推奨されるコーラン(イスラム教聖典)の章句が響いた。来訪者がうっかり唱え忘れたときのための“配慮”だ。

 カイロ中心部に近い住宅街のアパート。ここに「イスラムこそが解決だ」と主張する非合法組織、ムスリム同胞団の本部がある。

 ブッシュ前米政権が唱えた「中東民主化構想」の圧力の中で行われた前回の人民議会選(2005年)で、同胞団は改選前の約6倍の88議席を獲得した。しかし、「政権に対する(民主化への)外圧が少ない」(外交筋)今回は、前回の勢いは期待できない。さらにそこには、組織内の路線闘争が影を落とす。

    ■ ■

 今月初旬、同胞団の公式サイトの片隅に、さりげなく今選挙の「公約」が掲載された。「包括的に組織の考えを示した」(幹部)という41ページの文書は、「自由」「公正」などの価値の尊重を強調し、イスラム教徒と、人口の1割を占めるキリスト教の一派コプト教徒との平等などをうたう。

 3年前に明らかになった政策綱領案に「キリスト教徒や女性は大統領に就任できない」とする文言があったのに比べると、“穏健さ”を際立たせようとしていることがうかがえる。

 だが、現指導部がこうまでして選挙参加を決めたことは、組織内の強硬派だけでなく、「当局の不正」を理由に参加拒否を主張していたグループの反発も呼んだ。

 活動を大幅に制限される中、近年の同胞団は「メディアを活用するのが常套(じょうとう)手段」(エジプト人ジャーナリスト)となっている。今選挙でも「当局による嫌がらせ」を告発する記者会見を開いた。にもかかわらず、「公約」については記者発表さえしなかったことは、指導部と反主流派との対立の根深さを物語っている。

 公式には暴力を否定し、草の根の福祉活動などを通じて支持を広げているとされる同胞団は、事実上の最大野党である。それでもなお、その存在が「非合法」なのは、こうした意見対立を抱えるがゆえにいつ急進化するか分からない−との懸念があるからだ。

    ■ ■

 カイロ中心部の高級住宅街から貧民街までさまざまな所得層を抱え、「カイロの縮図」ともいわれるカスルルアイニー選挙区で、無所属の女性候補がさざ波を起こそうとしていた。

 元テレビキャスターのガミーラ・イスマイルさん(44)。最近離婚した元夫は05年の大統領選で現職ムバラク氏の対抗馬として注目を浴びたアイマン・ヌール氏で、同氏が選挙後、投獄された時期にスポークスパーソン役を務めたことで民主化運動のシンボルの一人となった人物だ。

 ただ、その活動はひ弱な印象をぬぐえない。22日の遊説では自ら運転するシトロエンで英米系の私立校などを回り、「訴えは届く」と楽観的に語った。対立する与党、国民民主党(NDP)候補は「彼女に有権者の本当の声が分かるはずがない」と吐き捨てる。

 05年大統領選でヌール氏「健闘」の原動力となった反ムバラク運動「キファーヤ(もう、たくさんだ)」はその後、求心力を喪失。国際原子力機関(IAEA)前事務局長で来年の大統領選出馬を目指すエルバラダイ氏が結成した「変革のための国民協会」も、総選挙のボイコットを呼びかけたものの、変革に向けた青写真を示せずにいる。

 貧富の格差や高失業率、ムバラク大統領とNDPによる長期支配−。社会に充満する諦(あきら)めにも似た不満の受け皿が育たないことが、エジプト政治の先行きに不気味な不透明さを生み出している。(カイロ 大内清、写真も)

1742チバQ:2010/11/28(日) 21:17:54
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101127k0000e030026000c.html
英国:350年ぶり庶民から王室へ ミドルトンさん自信

 チャールズ英皇太子と故ダイアナ元妃の長男で王位継承順位2位のウィリアム王子(28)が来年4月29日、大学の同級生で中流家庭に育ったケイト・ミドルトンさん(28)と長年の恋を実らせ結婚する。ミドルトンさんの素顔は。【ロンドン笠原敏彦】

 婚約が発表された11月16日の夕方、王子とともに報道陣の前に姿を見せたミドルトンさんは将来王妃になる心構えについて「本当に大変だろうけど、ウィリアムが助けてくれると思う」と話した。その自信に満ちた笑顔は、81年に19歳で婚約発表に臨んだダイアナ元妃のあどけなさと好対照だった。

 英国で庶民が王妃予定者になるのはおよそ350年ぶり(ダイアナ元妃は伯爵家の出身)。英南部バークシャー州でパーティー用品の通信販売会社を経営する両親の下、3姉弟の長女として育ったミドルトンさん。彼女のプリンセスへの第一歩は、一流の共学パブリックスクール「マルバラ校」に進学したことに始まる。

 年間授業料が現在約2万9000ポンド(約400万円)とされる同校には、良家の子弟が集まる。彼女はここで優れた教育とマナーを身につけ、ホッケー部では主将を務めてリーダーシップを発揮。「彼女は並外れた存在で、本当に人気者だった」(元学友のチャーリー・レスリーさん)という。このころすでにウィリアム王子との結婚を夢見ていたとの証言もある。

 2人は01年にスコットランドの名門セントアンドルーズ大に入学し、ともに美術史を専攻して知り合う。真偽は不明だが、ミドルトンさんの母親キャロルさん(元客室乗務員)が、王子との出会いを期待して同大学への進学を娘に勧めたという報道もある。

 2人がいつ友達から恋人になったのかは分からないが、王子が1年目に大学になじめず、退学を考えていた時に思いとどまらせたのがミドルトンさんだった。2人は大学2年目には他の男子学生2人も含めて共同生活を始め、ミドルトンさんが毎夜王子の夕食を作っていたという。

 彼女は相当の自信家のようで、王子を恋人に持つことをうらやんだ友人に対し、「彼は私と一緒にいられて幸運だわ」と言い放ったこともあるとか。

 05年に大学を卒業。王子は士官学校に進み、ミドルトンさんはファッション関連の会社へ。センスの良さに定評があり、早くも彼女の着た服が売り切れる現象が起きている。

 ここまで長い歳月をかけた理由について、王子は、王室になじめず離婚したダイアナ元妃の教訓を生かし、彼女に王室入りの十分な準備期間を与えるためだったと説明。英メディアは、ほぼ8年越しの恋で成熟したミドルトンさんを「魅力的で、知的で、気が利く女性」(保守系デーリー・テレグラフ紙)などと高く評価している。

  ◇ ◇ ◇

 ちなみに婚約会見の青いドレスは、英国ブランド「イッサ・ロンドン」(本社・ロンドン)製で、輸入代理店によると、税込み価格は6万6150円。青は秋冬の新色という。「日本でも百貨店や個人から問い合わせが相次いでいる」といい、来年1月末から同一商品を百貨店などで販売予定。

1743チバQ:2010/11/29(月) 20:51:52
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010112901000181.html
モルドバで親欧米の与党側勝利へ 前倒し議会選
 【モスクワ共同】与野党対立のため大統領不在が続いている旧ソ連モルドバで28日、議会(定数101)の前倒し選挙が行われ、親欧米の連立与党側が親ロシアの共産党に勝利する見通しとなった。インタファクス通信が伝えた。

 29日未明に発表された中央選挙管理委員会の暫定集計によると、開票率約33%の時点で共産党が得票率約44%でリード。しかし獲得予想議席は47にとどまり、連立を組む自由民主、民主、自由の3党の合計獲得予想議席54を下回っている。暫定投票率は約59%。

 複数の出口調査では、共産党の最終的な獲得議席は29〜37にとどまる見通し。

 出口調査結果を受けて自由民主党のフィラト首相は「皆に感謝したい」と述べ、勝利に自信を示した。民主党幹部は29日未明「連立側の勝利は確実だ」と述べ、大統領候補について連立内で協議を開始すると述べた。


2010/11/29 10:33 【共同通信】

1744チバQ:2010/11/29(月) 20:53:21
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010112801000314.html
エジプト人民議会選始まる 最大野党は議席大幅減か
 【カイロ共同】エジプト人民議会(定数518)選挙が28日、始まった。即日開票され、数日中に大勢判明の見通し。約30年間にわたり強権的政権を維持してきたムバラク大統領(82)の与党、国民民主党(NDP)が圧勝する見通しで、最大野党のムスリム同胞団は議席の大幅減が避けられない情勢だ。

 ムバラク氏がドイツで胆のう炎の手術を受けた今年3月以降、高齢の同氏の後継問題が浮上。次男ガマル氏への「世襲」なども取りざたされたが、大統領は外遊などの活動を再び活発化させており、与党内からも来年の大統領選への再出馬を示唆する声が多くなっている。今回の総選挙でも、政権基盤は揺らがないとみられる。

 一方、当局は穏健派イスラム原理主義のムスリム同胞団の選挙運動などに対する締め付けを強化。野党支持者に対する投票妨害など当局側による不正に不満が高まっており、抗議行動が拡大する可能性もある。

2010/11/28 16:51 【共同通信】

1745チバQ:2010/11/29(月) 23:51:18
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101130k0000m030034000c.html
ハイチ:候補者12人が大統領選無効訴え 「政府が不正」
 【カンクン(メキシコ南東部)國枝すみれ】1月に大地震が起きたカリブ海のハイチで28日、大統領選があり、現職のプレバル大統領が支援する候補(48)を当選させるため、政府が不正を行ったとして、候補者18人のうち12人が選挙の無効を訴えた。現地には米国やフランスなどの選挙監視団が派遣されていた。

 報道によると、12人は共同声明で、有権者に対しプレバル政権と選管に抗議デモを行うよう呼び掛けた。多くの市民が有権者リストに名前が載っていなかったり、投票所が閉まっていたりしたなどの理由で投票できなかったという。

 開票作業は12月初旬まで続く予定。次期大統領は、1月の大地震で世界各国が3年間で拠出すると約束した99億ドル(約8320億円)の震災復興支援資金を使うことになる。

1746チバQ:2010/12/01(水) 00:32:25
>>399>>492
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010113000556
ロワイヤル氏が出馬表明=次期大統領選−仏
 【パリ時事】フランスのセゴレーヌ・ロワイヤル元家庭・児童担当相(57)は29日、同国地方紙とのインタビューで、2012年に行われる次期大統領選に関し、「熟慮の末、踏み出すときが来た」と述べ、社会党候補を選ぶ予備選に立候補する意向を表明した。ロワイヤル氏は07年の前回選挙でも同党候補となったが、決選投票でサルコジ現大統領に敗北した。
 AFP通信によれば、来年予定される社会党予備選への立候補表明は5人目。同党の有力候補と目されるオブリ第1書記(党首)や国際通貨基金(IMF)のストロスカーン専務理事は今のところ態度を明確にしていないが、ロワイヤル氏の出馬表明で対応を迫られそうだ。(2010/11/30-14:25

1747チバQ:2010/12/01(水) 22:32:16
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/101201/mds1012012055001-n1.htm
エジプト総選挙 与党NPDが“圧勝” 同胞団は「選挙に不正」と撤退も視野 (1/2ページ)
2010.12.1 20:52
 【カイロ=大内清】11月28日に行われたエジプト人民議会(下院に相当、公選議席508)選で、同国選管当局は30日夜、第1回投票で当落が決まった221議席のうち、9割超の209議席を与党・国民民主党(NDP)が獲得したと発表した。非合法ながらも2005年の前回選で88議席を獲得したイスラム主義組織、ムスリム同胞団系の候補の当選はなかった。

 残りの287議席については今月5日に決選投票が行われるが、ほとんどがNDP候補同士の争いで、全体でのNDP圧勝は確実。同胞団系候補は二十数人が決選投票に進む。

 開票結果の発表に先立ち記者会見した同胞団最高指導者のムハンマド・バディーア氏は、「当局による選挙不正があった」と非難、決選投票に関し、「あらゆる選択肢がある」と述べ、決選投票前に選挙から撤退する可能性を示唆した。

 選挙に出馬している同胞団系議員のひとりは「議席を獲得できるとしても、(決選投票に)参加すべきではない」と語った。

 同胞団が決選投票をボイコットすれば、ムバラク大統領とNDPによる長期支配への不満のはけ口ともなってきた事実上の最大野党が国政に参加しない事態となり、国民の反政府感情が強まる可能性もある。

 エジプトでは大統領選を来年に控え、ムバラク氏の再出馬が有力視されている。しかし、ムバラク氏は82歳と高齢で健康不安説も根強く、次男ガマール氏への「権力世襲」も取り沙汰される。

 こうした事情から、今回の「なりふりかまわぬ」(外交筋)与党圧勝は、大統領選以後をにらみ、政権の安定維持に向けた地ならしではないか−との見方も浮上している。

 一方、米ホワイトハウスは30日、投票での不正やエジプト政府による選挙監視活動の制限などに「失望した」とする声明を発表した。

1748チバQ:2010/12/02(木) 22:13:36
>>1714
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101202/amr1012021036003-n1.htm
人気コメディアン、読み書きテストに合格し、議員資格を確保 ブラジル
2010.12.2 10:35
 「読み書きができない」と指摘され、議員資格を失いかけたブラジルの人気コメディアン、フランシスコ・オリベイラさん(45)が選挙裁判所の読み書きテストに合格、危機を脱出したことが明らかになった。

 フランス通信(AFP)によると、裁判所の判事は1日、オリベイラさんが辛うじて読み書きテストに合格したと述べた。

 オリベイラさんは10月の連邦下院選で全国最多票を得て当選したが、保守的な議員らからオリベイラさんの読み書き能力を疑う声が上がった。ブラジルでは議員は読み書きができなければならないと憲法に規定されているため、選挙裁判所がオリベイラさんに試験を受けるよう要請していた。

 オリベイラさんの読み書き能力にはかなり問題があったようだが、裁判所は「読み書きが全くできない人だけが(議員に)不適格」とし、合格と認めた。

 かつて靴磨きをして働いたこともあるルラ大統領は、オリベイラさんに試験を受けさせようとする動きについて、オリベイラさんに投票した人々を軽蔑する「愚かな行為」と批判していた。

1749チバQ:2010/12/04(土) 15:42:22
>>1704
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010120401000042.html
結果逆転、現職再選を発表 コートジボワール大統領選


 3日、コートジボワールの大統領選で、憲法評議会が現職バグボ氏の再選を発表したことに反発するワタラ氏の支持者ら(AP=共同)
 【ナイロビ共同】西アフリカ・コートジボワールの憲法評議会は3日、11月28日に行われた大統領選の決選投票で、現職ローラン・バグボ氏(65)が野党のアラサン・ワタラ元首相(68)を破り再選されたと発表した。選挙管理委員会は2日、ワタラ氏が当選したとの暫定結果を発表していた。

 同評議会の説明では、問題が見つかった複数の州の開票結果を無効にしたため結果が逆転した。国内法上、評議会の結論に異議を申し立てる方法はなく、バグボ氏の当選が決まることになるが、ワタラ氏陣営は猛反発。支持者間の衝突が激化するなど今後、政情混乱が一層深まりそうだ。

 一方、現地の国連代表は3日、勝利者はワタラ氏だと表明した。政治情勢をめぐる国際社会の懸念が強まっているが、バグボ氏側がどう対応するかは不透明だ。

 憲法評議会はバグボ氏寄りとされ、ワタラ氏が支持基盤を置く同国北部の複数州の開票結果が無効とされた。

2010/12/04 07:13 【共同通信】

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010120400080
国連総長は選管発表支持=コートジボワール大統領選
 【ニューヨーク時事】国連の潘基文事務総長は3日、コートジボワール大統領選の決選投票について、ワタラ元首相が当選したとの同国選挙管理委員会の発表を支持すると表明した。
 潘事務総長は声明で、ワタラ氏に同国の平和と安定のため尽力するよう要請。敗れた現職バグボ氏には円滑な政権交代への協力を求めた。(2010/12/04-07:23)

--------------------------------------------------------------------------------

1750チバQ:2010/12/04(土) 15:43:33
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010120300078
ワタラ元首相が当選、現職反発=軍が国境封鎖−コートジボワール大統領選
 【ロンドン時事】アフリカ西部コートジボワールからの報道によると、11月28日実施の同国大統領選の決選投票で、選管は2日、ワタラ元首相が現職バグボ氏を破って勝利したと発表した。これに対し、バグボ派が反発。同派の影響下にある憲法評議会が選管の発表を無効と宣告し、軍は国営放送を通じ国境封鎖を宣言した。再び内戦に突入する恐れもある。
 選管によると、得票率はワタラ氏が54.1%、バグボ氏が45.9%。選管は当初、結果発表を早期に行う方針を示していた。しかし、手続き上の混乱で発表が遅れ、2日になって暫定と断りつつも結果発表に踏み切った。バグボ陣営は不正があったと訴え、選挙無効の申し立てを行う構えを示し、両陣営間で非難の応酬が続いていた。(2010/12/03-09:06


http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010120301000033.html
ワタラ元首相勝利、評議会は否定 コートジボワール大統領選


 2日、コートジボワール・アビジャンで、大統領選の決選投票の暫定結果発表後、親戚と抱き合って勝利を祝うワタラ元首相(右)(AP=共同)
 【ナイロビ共同】西アフリカ・コートジボワールからの報道によると、同国の選挙管理委員会は2日、11月28日に行われた大統領選の決選投票の暫定開票結果を発表。野党、共和連合(RDR)のアラサン・ワタラ元首相(68)が現職ローラン・バグボ氏(65)を破って当選したことを明らかにした。

 一方、憲法評議会は2日、選管発表が期限より1日遅れたことを理由に発表は無効と表明。選管発表を検討の上、7日以内に最終結果を発表するとしている。憲法評議会はバグボ氏寄りとされ、先行きは見通せない情勢。同国軍は2日夜から全国境を閉鎖した。

 大統領選は2002〜03年の内戦後も続いた政情混乱などで何度も延期され、10年ぶりに実施された。内戦以後、反政府勢力が支配した北部と政府支配の南部に分断された同国の政情安定化につながると国内外から期待されていたが、両候補の支持者が衝突を繰り返すなどして多数の死傷者が発生。今後のさらなる混乱も懸念される。

2010/12/03 10:08 【共同通信】

1751チバQ:2010/12/05(日) 12:25:29
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010120500025
2人が「大統領」就任=コートジボワール、異常事態に
 【ロンドン時事】11月28日実施の大統領選決選投票をめぐる混乱が続くアフリカ西部コートジボワールで4日、現職のバグボ氏が大統領府で就任宣誓を強行した。一方、選管から当選を発表されたワタラ元首相も同日、就任式を行い、2人の元首が並立する異常事態となった。
 選管は2日、ワタラ氏の当選を発表した。しかし、選挙結果の最終確定権を持つ憲法評議会は翌日、「選管の発表が遅れた」ことを理由に無効とし、バグボ氏当選を宣言した。同評議会はバグボ派の牙城とみられている。
 国連や旧宗主国フランス、米国、欧州連合(EU)、アフリカ連合(AU)はワタラ氏当選を認めるよう呼び掛けている。しかし、就任宣誓でバグボ氏は「深刻な内政干渉が続いている。国家主権を守る」と述べ、徹底抗戦の構えを示した。
 一方、ソロ首相はワタラ氏支持を表明。ソロ氏は2002年の内戦以来、北部に強い影響力を持つ元反政府組織「新勢力(NF)」を率いている。
 両派の間では衝突も激化。AFP通信によれば、決選投票後、少なくとも17人が死亡した。(2010/12/05-10:05

1752チバQ:2010/12/05(日) 12:26:44
http://www.asahi.com/international/update/1204/TKY201012040309.html
コートジボワール大統領選、一転「現職再選」 野党反発2010年12月4日23時0分

 アフリカ西部コートジボワールで10年ぶりに行われた大統領選で、同国憲法評議会は3日、現職バグボ氏(65)が再選されたと発表した。中央選挙管理委員会が2日に野党候補の当選を発表したが、選挙結果を最終認定する同評議会が「一部で不正があった」として覆した。バグボ氏は4日、就任を宣誓した。野党側は反発している。

 大統領選は10月の第1回投票で決まらず、11月28日にバグボ氏と、野党・共和連合を率いるワタラ元首相(67)の上位2氏による決選投票があった。選管は2日、得票率54%だったワタラ氏の当選を発表した。

 ところが同評議会は3日、ワタラ氏の地盤で不正投票があったとして、7選挙区分の開票結果を無効にした。このためワタラ氏の得票率は49%に減り、逆に同51%に増えたバグボ氏の当選が決まった。

 評議会はバグボ氏寄りの姿勢で知られ、ワタラ陣営は反発している。ソロ首相は4日、「当選者はワタラ氏だ」と述べ、辞任する考えを示した。

 支持者間の争いの激化が懸念され、3日までに対立で15人が死亡。バグボ氏の当選発表後も、最大都市アビジャンで治安部隊が市民に発砲して2人が死亡した。

 バグボ氏は2000年の大統領選で当選。その後、内戦などを理由に大統領選は実施されず、05年に任期が切れたバグボ氏が大統領職にとどまっていた。(ジュバ〈スーダン南部〉=古谷祐伸)
.

1753チバQ:2010/12/05(日) 13:33:10
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010113001000172.html
ケニア首相「同性愛者は逮捕」 波紋、反発広がる


 ケニアのオディンガ首相
 【ナイロビ共同】ケニアのオディンガ首相が28日に首都ナイロビで行った演説で「同性愛行為を行った男女を逮捕すべきだ」などと発言し、同国の同性愛者らの間に波紋が広がっている。

 隣国ウガンダで昨年、同性愛行為に最高で死刑を科す厳罰化法案が議会に提出され、欧米諸国から「人権侵害」との批判が相次いだ。次期大統領の有力候補と目されるオディンガ氏にも、同様の反発が起きそうだ。

 同性愛はアフリカの多くの国で「白人の文化」と見なされ、抵抗感が根強い。ケニアでも同性愛行為は違法。

 複数のメディアによると、オディンガ氏は支持者らを前に「われわれはきれいな国を求めている」などと述べた。同氏側は、8月に公布された新憲法が同性婚を禁じていることを説明しようとしたとしている。ケニアの同性愛者擁護団体には、メンバーからの相談が相次いでいるという。

 ケニアでは今年2月、南東部モンバサ近くのリゾート地で結婚式を挙げようとした同性愛者ら5人が警察に逮捕された。

2010/11/30 10:45 【共同通信

1754チバQ:2010/12/05(日) 17:13:05
http://www.afpbb.com/article/politics/2777974/6548366?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
「2人の大統領」が就任、混迷極めるコートジボワール
2010年12月05日 14:45 発信地:アビジャン/コートジボワール
【12月5日 AFP】前週28日の大統領選決選投票を受け、政情が混乱しているコートジボワールで4日、現職のローラン・バグボ(Laurent Gbagbo)大統領と、対立候補のアルサン・ワタラ(Alassane Ouattara)元首相がともに就任宣誓した。

 決選投票の結果については2日に独立選挙管理委員会がワタラ氏の当選を発表したが、最終結果を認定する憲法評議会が、ワタラ氏の地盤である北部で選挙不正があったとして一部結果を無効にし、現職バグボ大統領が当選したと発表した。同評議会はバグボ大統領寄りとされる。

 国連(UN)、欧州連合(EU)、アフリカ連合(African Union、AU)など国際社会は、選挙委員会が発表したワタラ氏の当選を認め、これを受け入れるようバグボ氏に求めているが、バグボ氏は大統領府で支持者を前にした「宣誓」後の演説で「このところ重大な内政干渉がみられる。私はわが国の主権を守る任にあり、その点について交渉するつもりはない」と述べ、退く考えはないと明言した。
 
 一方、ワタラ氏は対抗し、宣誓書として手書きした書類に署名し、「大統領という立場で」憲法評議会へ送付した。これには「コートジボワールでは目下、異常事態が進行しており、私は憲法評議会の前で直接就任宣誓を行うことができない。そのため宣誓書を送付させていただく」と記したという。

 コートジボワールでは決選投票後、選挙がらみの暴力で少なくとも17人が死亡している。国境は軍に封鎖され、外国の報道は妨害されている。首都アビジャン(Abidjan)には夜間外出禁止令が出ているが、暴力を抑止しきれておらず、4日も前日に続き外出禁止時刻が終了するとワタラ支持の若者らが街路でタイヤを燃やすなど騒然とした。

 機関銃を手にしたコートジボワール軍がアビジャンに市内に動員されている一方で、ワタラ陣営が拠点としているホテル周辺は国連平和維持軍の武装車両が警備している。

 他方、現職バグボ氏の支持者らは街中で反白人スローガンを叫ぶなどし、特に旧宗主国フランスを中心とする外国の干渉に対して市民がもつ長年の反感をあおっている。(c)AFP/Roland Lloyd Parry

1755チバQ:2010/12/05(日) 18:59:38
在コートジボワール大使・岡村善文・のブログより
http://blog.goo.ne.jp/zoge1/e/a761ac43ddae0a3ee8e5a8954fdbf91b
決選投票を占う
2010-11-22 | Weblog決選投票の11月28日まで、あと1週間を切った。選挙運動が、ふたたび開始された。そして、来週の今頃には投票が終わり、新しい大統領が決まるのを待っているはずである。

第一回投票で勝ち残ったのは、得票率38%のバグボ大統領と、32%のウワタラ候補の二人である。このどちらかの候補が、得票を50%にまで伸ばすためには、第一回投票で他の人に入れた有権者の票を、自分の側にどれだけ取り込めるかが勝負になる。とくに大事なのが、第三位で落選したベディエ候補の得票25%の行方である。

ウワタラ候補は、その25%は全部自分のところに来ると公言している。そして、32%+25%=57%なので、決選投票で勝つのは自分であると考えている。たしかに、ウワタラ候補の「共和連合(RDR)」と、ベディエ候補の「民主党(PDCI)」は、第一回投票の前に選挙協力を約束している。どちらかが決選投票に残れば、落ちた方は相手を支持するという約束である。

そして二人は、第一回投票に際して、他の諸派政党とともに、「民主主義と平和のためのウフエボワニ主義者連合(RHDP:Rassemblement des Houphouétistes pour la Démocratie et la Paix)」という長い名前の政党連合をつくった。ウフエボワニ主義者というのは、建国の父ウフエボワニ大統領の政治の流れを汲む人々という意味である。バグボ大統領は野党党首時代、ウフエボワニ大統領に抵抗して来た政治家だから、つまりはウフエボワニ主義者という表現は「反バグボ大統領」ということを言いたい。現職のバグボ大統領を落とすために、野党が連合を組んだわけである。

第一回投票の結果、第三位で落選したベディエ候補は、はじめはその選挙結果に不服を申し立てていたけれど、結局受け入れた。そこで、RHDPの決起集会が開かれ、ベディエ候補がウワタラ候補と並んで現れた。ベディエ候補は、決選投票においてはこれまでの約束通り、ウワタラ候補を支持することを再確認し、自分の支持者に対して、ウワタラ候補に投票するように求めた。

そうなると、決選投票の結果はもう初めから分っているようなものじゃないか。ウワタラ候補が、57%を得票して勝つのである。ところが、そう計算通りにはいかない、というところが選挙の常である。第一回投票でベディエ候補に投票した「民主党」の支持者たちは、決選投票でほんとうにウワタラ候補に投票するかどうか、これが必ずしも明らかではない。その理由は、おそらく3つくらい上げられるであろう。

1756チバQ:2010/12/05(日) 19:00:14
第一には、そもそもベディエ候補がウワタラ候補を支持する、という話が、コートジボワールの政治の歴史を知る人からすれば、眉唾である。話は1993年に、初代大統領のウフエボワニ大統領が逝去した時にさかのぼる。逝去直後、憲法上の規定から暫定大統領になるべきとされていた、当時のベディエ国会議長を差し置いて、当時のウワタラ首相が権限を掌握しようとした。混乱の後、結局ベディエが第2代の大統領になる。そしてベディエ大統領は、1999年にクーデタで大統領の座を追われるまで、ウワタラ元首相を目の敵にし、その政治復帰をとことん阻んできたのである。

そのためにベディエ大統領は、「象牙性」という概念を持ち出した。ウワタラ元首相はコートジボワール人ではない、だから大統領にはなれないのだ、という議論であった。この議論を援用して、ウワタラ元首相を徹底的に排除した。この「象牙性」の議論は、コートジボワール在住の外国人移民を排斥する動きになったのみならず、土地所有権などの問題において、北部の部族の人々への差別的な扱いに繋がった。この南北間の不和が、2002年のクーデタの背景にあると考えられている。

その張本人のベディエ候補が、何を変節したのか、ウワタラ候補と一緒に政党連合を組んでいるのみならず、よりによって彼が大統領に当選することを後押ししている、というのだ。もちろんバグボ大統領を落とすためには、敵の敵は味方ということだろう。しかし、昔からのコートジボワール政治を知る人々にとっては、たちの悪い冗談としか思えない。そんな筋の通らないことをしているから、第一回投票で25%しか取れないのだ、と責任論さえ出てきている。だから、ベディエ候補が「民主党」支持者に訴えても、支持者たちの心がもうベディエ候補から離れている、だから言うことを聞かない、ということはありうる。

第二は、そもそも「民主党」の支持母体であるバウレ族は、南部の部族である。心情として、北部の諸部族出身であるウワタラ候補を支持するよりは、同じ南部の部族を支持母体とする、バグボ大統領の「人民党」を支持するほうが、まだずっとすっきりくる。バウレ族はキリスト教徒であるのに対して、北部の部族はムスリム教徒が多い、というような理由だけではない。北部からの移民労働者のために、南部の農園での労働環境や土地所有権などが脅かされていると感じている。もしウワタラ大統領になったら、自分たちの権利が損なわれるのではないか、といったかなり具体的な不安がある。

その不安感は、バグボ大統領の「人民党」にとって狙い目である。ウワタラ政権になったら南部の農民は危ないぞ、というキャンペーンが功を奏するのである。さらには、あの国を南北に分断する危機をつくってしまった2002年のクーデタは、実はウワタラ一派が起した陰謀なのだ、そしてブルキナ人たちが国を乗っ取ろうとしているぞ、といった風説さえ流れ始めている。だから、ベディエ候補の支持層のなかには、ウワタラ候補とバグボ大統領の間の選択ということになったら、やはりバグボ大統領のほうが安全だ、という見方が広まる可能性があるわけである。

第三は、決選投票前に、それぞれの候補と政党による、激しい票獲得の攻勢があるということである。ましてや、今回は第一回投票の投票結果という数字がある。全国2万ヶ所の投票地区ごとに、どういう支持者の分布になっているか、誰の目にも明らかだ。だから、バグボ大統領の「人民党」側も、ウワタラ候補の「共和連合」側も、相手の弱そうなところや、ベディエ候補の得票が行先を迷っていそうなところを目がけて、いろいろな手で働きかけを進めるに違いない。それは、道路を舗装するとか学校を建てるとかの公約だけではない。買収かもしれないし、脅迫かもしれないし、まあ現場ではいろいろなことが起こっても不思議はない。その結果、どういう得票の分布になるのか。第一回投票の得票は、大きく組み替えになる可能性がありうる。

つまりは、決選投票の行方は、第一回投票の得票の足し算だけでは、簡単には占えないということである。ベディエ候補の得票25%の、半分がバグボ大統領に流れると、バグボ大統領の得票数が50%を越える計算になる。バグボ大統領がそこまで、ベディエ候補の「民主党」支持層を分断できるかどうかが、重要な鍵となっている。

1757チバQ:2010/12/05(日) 19:05:52
>>1709>>1721-1725
この大使は情報発信を行っていてえらいですね
本当はマスコミの仕事なんでしょうが
http://blog.goo.ne.jp/zoge1/e/b9c672727b2f4fb8491e8ccef0f24452
ギニアの決選投票
2010-11-24 | Weblogギニアの大統領選挙はどうなったのか。ギニアでも、今年の6月に第一回投票が行われ、50%を得票した候補がいなかったので、決選投票が行われることになった。その決選投票が、何度も延期された。最後に、10月24日に実施されることが決まった、というところまでは先日の記事に書いた。

その10月24日は、準備不足と治安情勢を理由に再び延期され、結局11月7日に決選投票が実施された。ところが、開票結果がなかなか発表されない。1週間余りさんざんやきもきさせた後、11月15日にようやく、選挙管理委員会によって開票結果が発表された。

アルファ・コンデ候補が、得票率53%で勝利。セル・ダーレン・ディアロ候補は落選、というのがその結果である。大逆転である。というのは、第一回投票ではアルファ・コンデ候補は18%しか得票していない。それが53%まで得票をのばした。一方のセル・ダーレン・ディアロ候補は、第一回投票では、43%も取っていたのである。

ディアロ候補は、この開票結果はとても受け入れられない、と声明して抗議行動に移った。11月16日には、首都コナクリ市郊外で、投石したりタイヤを燃やしたりして抗議していた人々が治安部隊と衝突し、死者7人、負傷者数十人が発生するという事件が起こった。さらには、ギニア中部のラベ県など、各地でも同様の衝突が発生している様子である。こうした混乱が拡大しないようにするために、ギニア暫定政府は、11月17日に非常事態を宣言した。

1758チバQ:2010/12/05(日) 19:06:11
残念ながら、ギニアの大統領選挙は、現在のところはまだ不安定な情勢が続いている。各地で衝突や騒乱が起り、人々は店などを閉めて閉じこもっているという。手続きの上からは、最高裁判所が不服申し立てを審査した後、「確定結果」を発表することになるらしい。12月2日に結果が発表されれば、それが受け入れられて情勢が落ち着くのか、あるいはそのまま衝突と対立が続いていくのか、今後の成り行きを見守る必要がある。

第一回投票で、18%しか取れなかったアルファ・コンデ候補が、どうして決選投票では52%まで得票を伸ばして逆転できたのか。国際監視団なども入っているけれども、開票結果に大きな操作や捏造があったというような報告は聞いていない。であるとすれば、これこそ部族間の対立感情が、大きく表にあらわれてきた結果である。つまり、第一回投票で43%を得票し、決選投票で当選を決める確率が大いに高まったセル・ダーレン・ディアロ候補に対して、部族対立に起因する危機感が強く作用して、票がアルファ・コンデ候補のほうに流れたからであると分析されている。

セル・ダーレン・ディアロ候補は、「プル族(Peuls)」から出ている候補である。この人々は、遊牧民族として外来の文化を持ち、牧畜業や商業などに従事し、イスラム教徒が多い。おそらくギニアにおける最大民族(約40%と推定)であり、商業活動などを通じて経済を支配する力を持っている。この「プル族」に対して、古来からギニアの地に定住している「スス族(Sousou)」と「マレンケ族(Malinke)」は脅威を感じており、それが嵩じて、初代大統領セク・トゥーレ(マレンケ族出身)は、徹底的に「プル族」を弾圧した。第2代大統領ランサナ・コンテも、スス族出身であり、「プル族」はずっと冷や飯を食ってきたわけである。

もし、ここで「プル族」出身の大統領が出たら、どうなるだろう。おそらく、過去50年にわたる歴史を踏まえれば、報復に出るのではないか。「スス族」と「マレンケ族」の人々の間に、そういう恐怖感が生じたことは十分考えられる。また、弾圧の期間を通じて、多くの「プル族」の人々が、国外に逃亡した。たとえば、ここアビジャンでも、タクシーの運転手の3割以上が、「プル族」の人々であると言われている。それらの人々が、大手を振ってギニアに戻って来るかもしれない。それは、「スス族」と「マレンケ族」の人々の既得権益を脅かすことになる。

だから、決選投票では、「プル族」以外の全ての部族の票が、アルファ・コンデ候補に集中した。それだから、アルファ・コンデ候補が52%の大逆転を成し遂げることができた。決選投票の結果について、とりあえずはそう分析されている。その分析が正しければ、決選投票を通じて、古くからの部族対立の構図を、再度確認するような結果になった。それだけではなく、このようにセル・ダーレン・ディアロ候補の側、つまり「プル族」の誰もが、選挙結果を見て、他の部族に押しつぶされたと感じるようであれば、対立感情はいつまでもしこりを残すだろう。悪くすれば、このまま国の分裂が深まっていくことにもなりかねない。

このようにギニアでも、選挙がかえって国民の間の亀裂を深めてしまう、という結果を生んでいる。コートジボワールでは多くの人が、こういったギニアの轍を踏まないように願っているのである。しかし現実は、今週末の投票日に向けて、どうも国民の亀裂を深めていくような様相で、たいへん心配である。

それにしても、国民が日常の生活のなかで部族の差を薄め、平和に国民融和を進めても、5年ごとに訪れる大統領選挙が、否応なしに部族対立を再燃させる。部族社会であるアフリカの現実を踏まえれば、アフリカの人々が部族対立を越えた国民意識を身に付けることを待つのか、それができないのなら、選挙制度ひいては政治制度を再考するしかないのかもしれない。

1759チバQ:2010/12/05(日) 21:12:02
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2010/11/post-1833.php
正念場サルコジが狙う2匹目のドジョウ
Sarko's High Hopes for G20 Post

国内での人気低迷に苦しむ大統領は、G20の新議長役で得点を稼ぎたいところだが、EU議長役で外交手腕を発揮した08年のようには行かない

2010年11月29日(月)14時57分
トレーシー・マクニコル(パリ)
[2010年12月 1日号掲載]

 2012年に行われる大統領選では再選が危ぶまれるフランスのサルコジ大統領。大規模な反発を招いた年金改革の法制化を実現した今、失地回復に乗り出したようだ。

 まずは保守層の支持基盤を強化するため、内閣改造に着手。07年の大統領就任時、派手に連携してみせた左派の閣僚たちをあっさり政権から追い出した。

 さらにG20の議長として1年間の任期が始まったことから、国際舞台で際立つ成果を挙げて国内での支持率回復を狙っているらしい。08年のEU議長就任で指導力を発揮したときと同じ手段だ。

 しかしカリスマ性を前面に押し出して支持を得るという作戦は、厳しいスタートを切った。

 国民が高い期待をかけてきた内閣改造は結局、サルコジの弱点を露呈する結果に終わった。公言していた新首相の指名はなく、サルコジが支持を必要とする中道派の人々の怒りを買った。さらにシラク前大統領の右派仲間を入閣させたことで、「過去との決別」という自身の哲学まで捨てたと見なされてしまった。

08年にはEU議長役で人気を回復
 G20の議長として国民の喝采を得られるという保証もない。確かに08年にEU議長を務めたときは、既に死に体だった米ブッシュ政権から国際政治の主役の座を奪い取った。ロシアのグルジア侵攻では素早く停戦をまとめ、世界的な金融危機が発生したときにも迅速な対応を取った。

 だが現在の米オバマ政権は中間選挙で苦杯をなめたとはいえ、死に体には程遠い。しかもサルコジがG20の議長として、例えば国際的な通貨制度改革のような重要な目的を達成しようとしても、アメリカや中国を従わせるのは不可能だ。そのことは、彼自身もよく分かっている。

 EU議長時代に、サルコジが予期せぬ世界的危機に臨機応変に対応し、その即応力で名を上げたのは事実。大統領選が迫る今、サルコジは自ら進んで、世界の大問題を取り仕切る役目を買って出たわけだが、リスクも大きい。なかなか勇気の要る賭けだ。

1760チバQ:2010/12/05(日) 21:12:48
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2010/11/post-1827.php
ムバラク政権の前に自滅したムスリム同胞団
The Brotherhood Falters in Egypt

ババク・デガンピシェ(バグダッド支局長)

2010年11月25日(木)16時07分
[2010年12月 1日号掲載]

 エジプトでは11月28日に人民議会選挙が迫るなか、穏健なイスラム原理主義で、政府に批判的な野党勢力のムスリム同胞団の足並みが乱れている。無理もないだろう。これまで600人近いメンバーがムバラク政権に拘束され、さらに多くのメンバーが脅迫を受けている。

 さらにイスラム同胞団は、より根本的な問題にも直面している。ある幹部の話では、議会選挙をボイコットするかどうかで組織内が真っ二つに割れている。専門家によれば、議会での影響力をめぐって内輪もめが広がり、そもそも国政に参加し続けるべきなのかという議論にまで及んでいるという。

 既にムスリム同胞団に属する議員のおよそ4分の1が、不出馬を表明している。支持者たちの中には、同組織の最大の強みだった福祉事業を行う力にさえ疑問を抱き始めた人もいる。

 ムスリム同胞団の幹部は、ムバラク政権が同組織を排除しようとしていると非難している。しかし政府が国際選挙監視団の受け入れを拒否していることを考えれば、仮に内輪もめを収拾して組織の統制を取り戻したとしても、選挙で低迷する可能性が高いだろう。

1761チバQ:2010/12/05(日) 21:20:38
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101206k0000m030070000c.html
コートジボワール:2氏が大統領就任宣誓 混乱広がる
 【ヨハネスブルク高尾具成】コートジボワールで先月28日に行われた大統領選の決選投票で、再選を狙う現職と野党候補が4日、ともに勝利宣言し、大統領就任を宣誓した。国土を南北に分断した内戦(02〜03年)後初の大統領選は和平の象徴と期待されたが、南北それぞれの勢力を代表する2人がともに「大統領」を名乗る異常事態に、戦闘再燃への懸念が強まっている。

 大統領選は10月31日に第1回投票があり、14人が立候補。過半数を得た候補がおらず、南部に拠点を置く現職のバグボ大統領(65)と、北部の旧反政府勢力に支持された野党指導者のワタラ元首相(68)の上位2人が決選投票に臨んだ。

 選管は2日、投票総数の54.1%を得たワタラ氏が、45.9%のバグボ氏を破って当選したと発表した。しかし、バグボ氏陣営はワタラ氏陣営の「不正」を主張。選挙結果を最終認定する憲法評議会は3日、ワタラ氏の地盤の北部で「投票行為の妨害や暴力があった」として選管発表を覆し、バグボ氏を当選者とする決定を下した。

 バグボ氏は4日、最大都市アビジャンの大統領官邸で宣誓式を決行。一方のワタラ氏も数時間後、同市内のホテルで国連平和維持活動(PKO)部隊に守られながら就任を宣誓し、バグボ政権で首相を務めていたソロ氏の続投を認めた。

 選管発表を覆した憲法評議会は「親バグボ」の機関として中立性が疑われており、国連や米国、フランスは「ワタラ氏当選」の選管発表を支持。これに対し、バグボ氏は4日、「私には主権を守る責任がある」と述べて反発を強めている。

 現地からの報道によると、決選投票後の1週間で、両陣営の衝突や治安部隊の発砲で少なくとも17人が死亡。アフリカ連合(AU)は事態収拾に向け南アフリカのムベキ元大統領をコートジボワールに派遣する方針だ。

 同国では02年、北部で「新勢力」と称する反政府勢力が武装蜂起し、内戦に突入。03年の停戦後も和平プロセスは停滞し、南北間で合意された大統領選は再三延期されてきた。

1762チバQ:2010/12/06(月) 22:30:17
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010120602000040.html
現職と元首相2人が『大統領就任』 コートジボワール
2010年12月6日 朝刊

 【ロンドン=松井学】大統領選決選投票後に政情不安が高まる西アフリカ・コートジボワールで、憲法評議会の認定により一転して再選を決めた現職バグボ氏(65)が四日、大統領府で就任を宣誓した。一方、選管が当選と発表した野党のワタラ元首相(68)も別の場所で就任宣誓し、同国は二人の大統領が自らの正統性を主張する異常事態に陥った。

 ロイター通信などによると、バグボ氏は宣誓式で「選管が出したのは暫定結果で、憲法評議会が出したのが本当の結果だ」と強調した。選挙監視に当たった国連や旧宗主国のフランス、米国、アフリカ連合(AU)、欧州連合(EU)は、選挙の集計結果を受けてワタラ氏が正統な大統領だと指摘しているが、バグボ氏は「内政干渉だ」とはねつけた。これまでバグボ氏と働いてきたソロ首相は、今後ワタラ氏を支持すると表明している。

 仲裁のため、南アフリカのムベキ元大統領が四日、コートジボワールに入った。国連の潘基文(バンキムン)事務総長も「深い憂慮」を声明で示したが、事態打開の道は開けていない。

 与党代表を頂点に据える憲法評議会は現職寄りの組織として、野党側は強く反発している。対立する支持者間の衝突で、決選投票後に少なくとも十七人が死亡した。

 コートジボワールの大統領選は、二〇〇二〜〇三年の内戦後も国土の事実上の南北分断が続いた後、十年ぶりに民主的な大統領選として実施され、同国の統一に向けた動きとして期待されていた。

1763チバQ:2010/12/06(月) 22:31:29
http://mainichi.jp/select/world/news/20101206ddm007030081000c.html
コートジボワール大統領選:2氏が就任宣誓 混乱広がる
 【ヨハネスブルク高尾具成】コートジボワールで先月28日に行われた大統領選の決選投票で、再選を狙う現職と野党候補が4日、ともに勝利宣言し、大統領就任を宣誓した。国土を南北に分断した内戦(02〜03年)後初の大統領選は和平の象徴と期待されたが、南北それぞれの勢力を代表する2人がともに「大統領」を名乗る異常事態に、戦闘再燃への懸念が強まっている。

 大統領選は10月31日に第1回投票があり、14人が立候補。過半数を得た候補がおらず、南部に拠点を置く現職のバグボ大統領(65)と、北部の旧反政府勢力に支持された野党指導者のワタラ元首相(68)の上位2人が決選投票に臨んだ。

 選管は2日、投票総数の54%を得たワタラ氏が、45%のバグボ氏を破って当選したと発表した。しかし、バグボ氏陣営はワタラ氏陣営の「不正」を主張。選挙結果を最終認定する憲法評議会は3日、ワタラ氏の地盤の北部で「投票行為の妨害や暴力があった」として選管発表を覆し、バグボ氏を当選者とする決定を下した。

 バグボ氏は4日、最大都市アビジャンの大統領官邸で宣誓式を決行。一方のワタラ氏も数時間後、同市内のホテルで国連平和維持活動(PKO)部隊に守られながら就任を宣誓し、バグボ政権で首相を務めていたソロ氏の続投を認めた。

 選管発表を覆した憲法評議会は「親バグボ」の機関として中立性が疑われており、国連や米国、フランスは「ワタラ氏当選」の選管発表を支持。これに対し、バグボ氏は4日、「私には主権を守る責任がある」と述べて反発を強めている。

 現地からの報道によると、決選投票後の1週間で、両陣営の衝突や治安部隊の発砲で少なくとも17人が死亡。アフリカ連合(AU)は事態収拾に向け南アフリカのムベキ元大統領をコートジボワールに派遣した。

 同国では02年、北部で反政府勢力が武装蜂起し、内戦に突入。03年の停戦後も和平プロセスは停滞し、南北間で合意された大統領選は再三延期されてきた。

1764チバQ:2010/12/07(火) 00:30:52
複雑だ…

http://blog.goo.ne.jp/zoge1/e/d5e3c22fe1d20a3254596ea254d4be4c

選挙管理委員会は、中央でも地方でも、バグボ大統領の「人民党」、ウワタラ候補の「共和連合」、ベディエ元大統領の「民主党」、そして候補は出していないが「新勢力」、その他の政党諸派から、それぞれ平等に委員を得て構成されている。決選投票のこの段階になって、バグボ大統領の「人民党」の委員と、ウワタラ候補支持の「共和連合」と「民主党」などのその他の委員の合計との割合は、1:4になっている。つまり、選挙管理委員会の委員は、バグボ大統領に反対する勢力のほうが多いのである。



人民党FPI :バグボ大統領派「南」(1回目投票1位)
共和連合RDR:ウワタラ元首相「北」(1回目投票2位)
民主党PDCI:ベディエ元大統領「南」(1回目投票3位 →ウワタラと2・3位連合)(バウレ族・キリスト教徒)
新勢力FN  :ソロ首相「北」(出馬せず。バクボ大統領のもとで首相→今回ウワタラに首相に指名される)


1993年に初代大統領のウフエボワニ大統領(PDCI)が逝去

ベディエ(PDCI)が2代大統領就任

1999年ゲイ元参謀長によるクーデター・3代大統領就任

2000年ゲイ大統領逃亡
バグボが3代大統領就任 挙国一致目指すもRDRは参加せず

2002年反バグボ派=ゲイ派が反乱・内戦へ

1765チバQ:2010/12/07(火) 00:31:41
http://blog.goo.ne.jp/zoge1/e/1acfaf776f46ccd42f3c3ef3ea295ce9?st=1
新年への決意
2010-01-08 | Weblog2010年が明けた。昨年は、大統領選挙に行きそうで行かない、かといって世間が不満で騒ぐわけでもなく、一言でいえば平穏無事なコートジボワールであった。今年もこの調子が続くのだろうか。いや、大統領選挙は、もうすぐ手に届くところまで来ている。今年の2月末か3月初めという、「協議継続枠組会合」(12月3日)で示された目標が、きちんと達成できるかはまだ不分明ながらも、誰もが今年中には行われるはずだと思っている。

大晦日(12月31日)に、バグボ大統領は国営テレビ放送にて、恒例の年末挨拶を行った。
「コートジボワールにとって、2010年は普通の年ではなく、歴史を画する出来事のある年です。まず、選挙が行われます。」
バグボ大統領は、選挙にはコートジボワール国民の紛争終結への期待がかかっている、いやそれだけでなく、世界中の友邦が期待をかけているのだ、と述べる。コートジボワールとの関係を、いよいよ強化しようと、国際社会は選挙を待っている。

「この選挙によって、ウフエボワニ大統領が逝去した1993年以来続いて来た、政治危機が解決するのです。この争いは、ちょうど10年前、1999年のクーデタにより表面化しました。政権は先代からの継承や、クーデタではなく、国民の投票によってこそ正統になるのだ、ということを今回の選挙がはっきりさせるのです。」

そう述べた後に、バグボ大統領は続ける。
「一言でいえば、この選挙によってこそ、私たちは、一党支配の政治文化から脱却することになるのです。」
つまり、ウフエボワニ時代以来、この国に根付いてきた、政治の在り方を変えることになるという。

1766チバQ:2010/12/07(火) 00:31:54
さらに、バグボ大統領は、2010年が独立50周年の記念すべき年になることに、言い及ぶ。そして、1960年の独立に至る経緯を述べた後、こういう風に言う。
「その当時、作り上げたばかりの国の体制を守らなければなりませんでした。そして、平和を維持し、独立を確保していかなければなりませんでした。そのために、コートジボワールの指導者たちは、一党支配という選択肢を選んだのです。今こそ、この選択肢には、もう別れを告げなければなりません。その当時、わが国は、植民地から独立国への移行を果たしました。そして今は、一党支配の政治文化から、民主主義の政治文化への移行を果たしつつあるのです。」

「一党支配の政治文化からの脱却」というのは、バグボ大統領にとっての、生涯をかけた政治課題に違いない。彼は、大学の教職員としての組合活動からはじめて、1980年代はじめに人民党(FPI)を結成した。ウフエボワニ大統領の時代、あらゆる野党の政治活動が禁じられていた。だから、人民党はもちろん非合法で、ウフエボワニ大統領からは弾圧を受け、バグボ党首も何度か投獄されている。ウフエボワニ大統領の一党支配への挑戦こそが、まさに彼の政治の原点であった。

やがて、ウフエボワニ大統領は、複数政党制度の容認を余儀なくされる。フランスが、非民主的な政権への援助を再考する考えを示し始めたからだ。1990年6月、当時のミッテラン大統領は、仏・アフリカ首脳会議の席上で、次のように宣言した。
「フランスは、これからはその対外支援を、民主主義の達成度合いに応じて、決めていくことになるだろう。」

ウフエボワニ大統領は、フランスの要請を受け入れ、複数政党制度に移行した。そして、1990年の大統領選挙を、対立候補を許す形で初めて行った。バグボ党首は人民党から立候補し、このときは落選している。複数政党制度は導入されたけれども、それによる民主主義が根付く前に、コートジボワールは混乱に巻き込まれていった、というのがバグボ大統領の見方なのだろう。

ウフエボワニ大統領の逝去とともに、ベディエ国会議長(当時)が大統領を継承(1993年)、そしてゲイ将軍のクーデタ(1999年)と、いまひとつ本当に国民の選択といえるか分らないような、政権の推移があった。2000年の大統領選挙でさえ、あまり感心できない低調な選挙であったことを、選出されたバグボ大統領自身が認めている。だから、今度の大統領選挙こそ、複数政党制による民主主義がきちんと定着し、機能しているということを確認する選挙なのだ、とバグボ大統領は位置付けるのだろう。

そして、この「一党支配の政治文化」というのは、民主選挙の問題にとどまらないように思う。ウフエボワニ大統領時代、33年間にわたって、コートジボワール国民にとっての政治とは、一党支配による富の分配にどう与るかということであった。自分で独立独歩、道を切り拓くということには思いが至らず、ただ親分に付き従って分け前をいただく。今に至っても、コートジボワールの人々には、考え方や行動にそういう傾向がみられる。

バグボ大統領が、そうした国民の頭を切り替えさせようとしているとしたら、それは大変な挑戦である。意味はちょっと異なるが、日本でもちょうど今、「一党支配の政治文化」からの頭の切り替えに、苦しんでいる。多くの人々にとって、長年慣れてきたやり方を変えるのは、苦痛を伴うものである。

「2ヶ月のうちに大統領選挙が行われるということを、皆が知っています。だから、じっくり落ち着いて、選挙の準備を見守ろうではないか。」
選挙について、バグボ大統領はそう締めくくった。

バグボ大統領が、年の分かれ目にあたって、自分の生涯をかけた政治課題を提示したところに、私は新年に向けての彼の決意を読み取る。大統領選挙をきちんと実施して、コートジボワールの歴史的な課題に決着をつけたい。そう大統領が考えているのだとすれば、いよいよ今年はものごとが動く。私も、しっかりと心の準備をしなければならない。

1767チバQ:2010/12/07(火) 00:33:09
http://www.asahi.com/international/update/1206/TKY201012060149.html
窮乏のハイチ市民、国連に矛先 「生活よくならない」2010年12月6日23時20分
印刷
ブログに利用する


>> 利用規約 >> 使い方はこちら



.
商店のシャッターにスプレー書きされた「アバ・オキパシヨン」(占領反対)の落書き=ポルトープランス、堀内写す

  
 ハイチでコレラの大流行をきっかけに国連PKO部隊への抗議デモが起き、PKOに参加して復興支援活動にあたる日本の自衛隊も対応を迫られた。先進国にほんろうされた歴史と、地震後の復興が進まないことへの被災者の不満が、その背景にある。

 「アバ・オキパシヨン」(占領反対)、「アバ・ミヌスタ」(くたばれMINUSTAH)――。首都ポルトープランスに、国連ハイチ安定化派遣団(MINUSTAH)批判の落書きが目立つ。

 11月半ば、「ネパール軍部隊がコレラを持ち込んだ」とのうわさがもとで反国連デモが起き、ネパール兵6人が負傷、国連側の発砲を受けるなどして市民2人が死亡。移動中の国連車両が投石を受けた。

 孤児院の寮建設などの活動を続けている自衛隊のハイチ派遣国際救援隊には、被害は出ていない。だが首都にある宿営地の監視塔に投石よけの金網を張り、デモ隊を退散させる実地訓練もした。

 大学で政治学を学ぶマヌエラさん(21)は首都郊外で、「国連は、この国にとって最悪の存在。自分で混乱を作って、『安定化』を口実に入ってきた」と言い切った。

 2004年、アリスティド大統領(当時)の国外追放で内戦の危機が高まり、国連安保理決議に基づいてハイチに多国籍軍が送られた。多国籍軍を引き継ぐ形で派遣されたのがMINUSTAHだ。

 選挙で選ばれた大統領を追放し、乗り込んで来た外国軍。国連PKOには、そんな見方がつきまとう。他方で、地震で被災した多くのハイチ人は、「生活がよくならない」というもっと現実的な不満を国連に向けている。

 1月から首都でテント暮らしを続けているマリーミカ・ドゥブルビルさん(27)は「早く家が欲しい。政府は頼りにならない。MINUSTAHは何をしているのか」と言った。PKOの主任務は社会の安定で、復興そのものではない。だがそんな理屈は一般市民には通じない。

 首都で朝日新聞の取材に応じた自衛隊の佐々木俊哉・3次隊長(1等陸佐)は「我々は与えられた仕事を淡々とやるだけ。任務をきちんと務めることで、反MINUSTAHの人も信頼を寄せてくれるようになる」と語った。(ポルトープランス=堀内隆)
.

1768チバQ:2010/12/07(火) 21:35:39
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101207-OYT1T00782.htm
コートジボワール、元首相組閣…南北対立鮮明に


. 【ヨハネスブルク=中西賢司】11月の大統領選挙の決選投票後、2人の「大統領」が出現する異常事態となった西アフリカのコートジボワールで、5日、現職バグボ氏(65)に対抗して大統領就任を宣誓したワタラ元首相(68)が組閣を行った。


 北部の旧反政府組織がワタラ氏支持に回り、南北対立の構図が再び鮮明になっている。

 AFP通信によると、ワタラ氏は、大統領選での「バグボ氏当選」に抗議して辞任したソロ首相を自身の「内閣首相」に迎え入れた。ソロ氏が率いる勢力は07年からバグボ政権に合流していたが、現在はバグボ氏に退陣を迫っている。

 ただ、省庁や軍、警察を掌握しているのは、バグボ氏だ。ワタラ氏は、国連平和維持活動部隊に守られた最大都市アビジャンのホテルにこもっており、実効力ある政府組織を確立できるかは不透明だ。

(2010年12月7日18時34分 読売新聞)

1769チバQ:2010/12/08(水) 22:37:48
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010120801000232.html
ペルー大統領選にフジモリ氏長女 出馬表明


 7日、ペルー・リマ郊外の貧困層が多い地区で集会に参加したケイコ・フジモリ氏(ロイター=共同)
 【リオデジャネイロ共同】来年4月に実施されるペルー大統領選挙に、フジモリ元大統領(72)=服役中=の長女で国会議員のケイコ氏(35)が7日、立候補を正式表明した。これまでにトレド前大統領(64)やカスタニェダ前リマ市長(65)らも出馬の意向を表明しており、混戦が予想されている。

 大統領選は来月10日に立候補届け出が締め切られ公示される。

 ロイター通信などによると、ケイコ氏は7日、首都リマ郊外で演説し「すべてのペルー人、とりわけ貧しい人々のために国を統治する」と述べ、父親の支持基盤である貧困層への支持を訴えた。

 最新の世論調査によると、ケイコ氏の支持率は22%で、26%の前大統領を追う展開。

2010/12/08 10:36 【共同通信】

1770チバQ:2010/12/10(金) 22:20:30
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101211k0000m030051000c.html
コートジボワール:AUが加盟資格停止 大統領選の混乱で
 【ヨハネスブルク高尾具成】コートジボワール大統領選で野党候補のワタラ元首相に敗れたバグボ大統領が選挙結果の受け入れを拒否し、大統領職を続けている問題で、アフリカ連合(AU)は9日、同国のAU加盟資格の停止を決定した。

 AU当局者は、エチオピアの首都アディスアベバの本部で記者団に「民主的に選ばれたワタラ氏が大統領に就任するまでAUへの参加資格を停止する」と述べた。

 先月28日の決選投票では、選管がワタラ氏の当選を発表したのに対し、バグボ氏は「親バグボ」の憲法評議会の「選管発表は無効」との決定を根拠に大統領職にとどまり続けている。

1771チバQ:2010/12/10(金) 22:34:50
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101210-OYT1T00347.htm
ハイチ大統領選、監視団立ち会いで再集計へ


. 【カンクン(メキシコ)=浜砂雅一】カリブ海の島国ハイチの選挙管理委員会は9日、7日に発表した同国大統領選(11月28日投票)の暫定集計での上位3候補の得票について、国内外の監視団の立ち会いの下で再集計すると発表した。


 ロイター通信などが伝えた。

 暫定集計によると、野党・民主国家進歩同盟のミルランド・マニガ氏が得票率31・4%でトップ。与党ユニテ(団結)のジュード・セレスタン氏が22・5%で2位、歌手ミシェル・マーテリー氏が21・8%で3位だった。

 上位2候補が来年1月の決選投票に進むが、マーテリー氏の支持者らは、プレバル現大統領の後継候補であるセレスタン氏の陣営が不正を行ったと主張。8日、各地で大規模な抗議デモを展開し、一部が暴徒化して政府庁舎に放火するなど、混乱が広がっていた。

(2010年12月10日10時32分 読売新聞)

1772とはずがたり:2010/12/11(土) 23:47:17
流石バチカンだ。これ位じゃないと♪

バチカン、IT無縁で暗号今も 米公電が指摘
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010121101000438.html

 【ロンドン共同】ローマ法王庁(バチカン)の多くの聖職者は電子メールと縁遠く、文書には旧来の暗号を用いる―。内部告発サイト「ウィキリークス」が入手した米外交公電で11日までにバチカンの内情が分かった。英紙ガーディアン(電子版)が公電を掲載した。

 米外交官は公電で、バチカンが情報伝達の重要性を理解せず、「数々の失策」を招いていると指摘し、意識改革の必要性を強調している。

 公電は昨年2月付で、聖職者の多くが電子メールのアドレスを持っていないとしており、聖職者は「技術恐怖症」で「IT技術を理解していない」と指摘。代わりに、文書などには解読が困難な暗号を用いるケースも多いという。
2010/12/11 19:42 【共同通信】

1773チバQ:2010/12/14(火) 22:44:17
>>1715>>1720
http://www.asahi.com/international/update/1214/TKY201012140503.html
ベルルスコーニ内閣を信任 イタリア議会、政権崩壊回避2010年12月14日22時17分

. 【ローマ=南島信也】イタリア議会は14日、中道右派連合政権のベルルスコーニ内閣の信任に関する決議案の採決を行い、上院(定数321)で信任決議案を可決、下院(定数630)で不信任決議案を否決した。政権崩壊を回避したベルルスコーニ首相だが、下院では薄氷の勝利だったため、政権基盤の弱体化は顕著であり、今後も不安定な政権運営を強いられるのは必至だ。

 上院の信任決議案は賛成162、反対135で可決され、下院の不信任決議案は賛成311、反対314で否決された。

 ベルルスコーニ首相は中道右派連合を率いて2008年4月の総選挙で勝利し、3度目の首相に就任した。だが、首相率いる最大与党「自由の国民」(PDL)のナンバー2、フィーニ下院議長との確執が表面化。フィーニ氏が同調者と離党し、新党「イタリアのための未来と自由」(FLI)を立ち上げたことから、政局は一気に流動化した。

 フィーニ氏は中道右派の少数政党のほか、最大野党の民主党など中道左派にも呼びかけ、政治的立場を超えて反ベルルスコーニ勢力が結集。当初は優位が予想されたが、追い込まれた首相が解散総選挙を辞さない強い姿勢を示したことで、任期半ばでの総選挙を嫌った議員が首相派に流れた。

 かろうじて政権維持に成功した首相だが、今後の政権運営は一層厳しくなるとみられる。ベルルスコーニ氏を支える源泉で、かつて50%を超えた支持率は下落し続けている。高級売春婦との買春疑惑など女性スキャンダルや失言が相次ぎ、今月初めの調査では32%と、政権発足以来最低となった。

 ウィキリークスが暴露した米外交文書で「無責任で虚栄心が強く、現代欧州の首脳として無意味」と酷評されたことも影響しているとの指摘もある。「イタリア人は、他人の目を非常に気にする傾向が強い。首相の振る舞いによって国民全体が馬鹿にされたと受け止めている」(地元ジャーナリスト)という。

1774チバQ:2010/12/14(火) 22:56:27
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_159921
伊首相の不信任投票─僅差の勝負に
2010年 12月 14日 12:37 JST
【ローマ】イタリアのベルルスコーニ首相は、16年間に及ぶ政治家としてのキャリアの中で最大の試練となりそうな事態に直面している。イタリア議会は14日に内閣不信任案の採決を行うことになっており、可決されれば内閣総辞職か解散総選挙になる。


Agence France-Presse/Getty Images

イタリアのベルルスコーニ首相
 多くの議員は、下院で行われる内閣不信任案の採決が、長期にわたって政治の舞台で君臨してきた同首相のキャリアにおいて、決定的瞬間になると考えている。同首相はたとえ過半数を信任を得たとしても、僅差なる公算が大きく、同国の経済再生に必要な景気対策など公約した政策の実行力がそがれる。

 保守政党「自由国民」を率いる同首相はここ数カ月間、党内ナンバー2のフィーニ下院議長をはじめとする党内の反発を回避するのに苦労している。同下院議長は党内での対話を拒否しているとして同首相を批判し、政権と袂を分かった。首相反対派は勢いを増し、同首相を支持する下院議員の数は、かつての圧倒的多数から、かろうじて過半数に届くまでに減った。同日には上院でも信任投票が行われるが、上院では同首相が明らかに過半数の支持を得ている。

 同首相は13日の上院で、内閣改造を断行する意向であることを確認した上で、政治不安によってイタリア財政に対する投資家の懸念が強まる可能性があると警告、議員に内閣への支持を訴えた。

 一方、自由国民の共同創設者でもあるフィーニ下院議長は、信任投票前の辞任を繰り返し要求している。同下院議長を支持する35人以上の議員が、野党とともに不信任票を投じると言明している。一方、ここ数週間積極的に多数派工作を繰り広げてきた同首相は、十分な信任票を得られる自信を示している。

 アナリストは不信任案の可否は僅差で決まるとみている。イタリアの新聞は13日夜の時点で、不信任への賛成が313票、反対が314票になると予想している。2人が去就を明らかにしていない。

 上下両院のどちらかで不信任案が決議された場合、同首相はナポリターノ大統領に辞任を申し出なければならない。大統領は解散総選挙を行うか、ベルルスコーニ氏もしくはそれ以外の議会指導者に組閣を求めるかを決める。

 イタリアの有力な世論調査専門家は、「結果がどうなるにせよ、信任と不信任の差がわずかすぎるため、同首相は問題を抱えることになろう」と語っている。

記者: Stacy Meichtry

1775チバQ:2010/12/17(金) 22:35:54
>>1652>>1659
http://mainichi.jp/select/world/news/20101218k0000m030037000c.html
ベラルーシ:大統領選で現職の再選確実 揺るがぬ独裁体制
 【ミンスク大前仁】「欧州最後の独裁国」と呼ばれる旧ソ連のベラルーシで19日、大統領選が実施される。現職のルカシェンコ大統領は、94年の初当選以来、強権的な手法で支配を固め、今回の選挙でも有力な対立候補がおらず、4選が確実視されている。

 10候補が出馬し、当選には50%以上の得票が必要。政府実施の調査では、ルカシェンコ氏が7割の支持を誇り、残りの候補は1.5%以下にとどまる。ただ、ネクリャエフ元作家連盟会長やサニコフ元外務次官ら野党候補が二けたの支持率を得ているという民間の世論調査結果もある。

 ルカシェンコ氏の支持が根強いうえ、野党が統一候補を選出できず、結束して対抗する構図にはなっていない。ルカシェンコ陣営が国内統治機構を利用し、「圧勝する結果が決まっている」(政治評論家のカルバレビッチ氏)とされている。

 ベラルーシはルカシェンコ政権誕生以後、隣国ロシアからの支援に依存し、反対派を弾圧する統治が欧米から批判を招いた。ルカシェンコ氏はここ数年、ロシア指導部との関係を悪化させ、欧米との関係改善に着手。今回の選挙では、全欧安保協力機構(OSCE)などの監視団を受け入れ、「公正な選挙」をアピールしているが、表面的な動きに過ぎず、民主化へつながる可能性は小さいとみられる。

毎日新聞 2010年12月17日 19時10分

1776チバQ:2010/12/17(金) 22:36:58
http://www.asahi.com/international/update/1217/TKY201012170256.html
コートジボワール衝突、20人超す死者 拡大の恐れも2010年12月17日16時9分
 【ナイロビ=古谷祐伸】アフリカ西部コートジボワールで16日、大統領選の結果に抗議するデモに治安部隊が発砲した事件で、AP通信などによると、死者数は少なくとも20人に上った。米国大使館の外壁にはロケット砲弾が撃ち込まれた。抗議デモは17日にも予定され、混乱拡大が懸念されている。

 コートジボワールでは2002〜03年、北部が拠点の反政府勢力と政府軍の間で内戦になった。16日は内戦の停戦ライン付近の町ティエビスで旧反政府勢力と軍の戦闘が起きており、内戦再燃の恐れが出ている。

 大統領選は11月下旬、現職バグボ氏(65)とワタラ元首相(68)による決選投票後、ワタラ氏の当選を選挙管理委員会や国連が認定した。だが直後に憲法評議会が結果を覆してバグボ氏当選を発表し、両氏が大統領就任を宣言する異常事態になった。今回の抗議デモは、ワタラ氏支持者が起こした。国際社会では孤立状態のバグボ氏は、支配下におく警察や軍の力でデモを鎮圧しようとしている。
.

1777チバQ:2010/12/17(金) 23:12:14
httpエジプト議会選:国民しらけ、与党圧勝 格差拡大「政治家は何もしてくれない」
 今月6日に結果が確定したエジプト人民議会(国会)選挙は、30年以上も政権を独占してきた与党・国民民主党(NDP)の地すべり的勝利に終わった。背景には一般国民の政治に対する失望や無関心と、米国からの民主化圧力の減少などがある。与党は自信を深めるが、貧富の格差や政治的自由の規制などに対し不満を抱える国民も少なくない。【カイロ和田浩明】

 ◇砂糖価格3倍に
 古代エジプトの遺跡で有名な観光地、南部ルクソール。外国人客も多いカルナック神殿の近くで年金暮らしをするヌッディーク・エルバドリさん(64)は言う。「1年前は1キロ1・6エジプトポンド(約22円)だった砂糖が今は5ポンド。3倍以上だよ。とても暮らしていけない」

 年金額は月150ポンド(約2150円)。昨年に比べ10%上がったが、物価上昇16・5%には追いつかない。約90平方メートルに家族8人が暮らす自宅の1階は土間だ。

 親族の大学4年生、オマルさん(24)は「どんな仕事でもやりたいけど、みつからない」と肩を落とす。エルバドリさんは「どこの家にだって、仕事のない若者が3〜4人はいる」とあきらめ顔だ。

 観光はエジプトの主要産業のひとつで、ルクソール周辺でも新規観光プロジェクトが進んでいる。ホテルやレストランの新設による雇用創出効果もあるが、住民が立ち退きを迫られる事例も起きている。エルバドリさんもその一人だ。選挙については、「ずっと行っていない。政治家は当選しても何もしてくれない」と不満をぶちまけた。

 地元非政府組織(NGO)で活動する市議会議員のサイーダ・アブドラさん(50)は「大卒でも初任給は350ポンド程度。与党の政策は貧困問題に十分対応できていない」と指摘する。

 ◇経済成長は順調
 エジプト経済はここ数年4〜7%台で順調な成長を続けている。08年の国際金融危機からも大きな影響は受けなかった。だが、国連の推計では、1日の生活費が2ドル(約166円)以下の貧困層は総人口8000万人の約2割。ムバラク大統領も選挙前の演説で経済発展の成果が全国民に行き渡っていないことを認め、農民や労働者の支援策を強化する方針を打ち出した。

 11月28日に第1回投票、12月5日に決選投票が行われた人民議会選挙(定数518、任期5年)では、投票対象508議席中420議席をNDPが確保し、勢力をそれまでの7割から8割超に伸ばした。

 ◇最大野党は完敗
 一方、事実上の最大野党だが非合法化されているためメンバーが無所属で出馬した穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団は88議席を事実上すべて失った。他の野党の獲得議席は全体の3%未満。無所属で当選した70人の多くがNDPにくら替えする可能性もあり与党が議席の約9割を支配する可能性もある。

 選挙ではNGOなどが投票妨害や得票操作なども指摘、来年の大統領選への出馬意欲を見せていた国際原子力機関(IAEA)前事務局長のエルバラダイ氏など野党勢力は結果受け入れ拒否を呼びかけたが呼応する声は少なく、与党側は問題点の調査は約束しつつ「おおむね問題なし」(ムバラク氏)と余裕の対応だ。

://mainichi.jp/select/world/news/20101217ddm007030068000c.html

1778チバQ:2010/12/17(金) 23:12:36


 ◇投票率10%程度
 経済格差の拡大や物価上昇など住民に不満があるにもかかわらず、与党が圧勝した背景には、一般国民の政治への参加意識の低さがある。選管発表の投票率は1回目が35%、決選投票が27%だったが、選挙監視を行ったNGOは、実際は10%程度と推定している。

 「どうせ与党が勝つ。選挙で治安要員に嫌がらせされるのは嫌」(20代男性)と話す有権者は少なくない。また、投票に熱心な場合、ムスリム同胞団支持者と疑われ治安当局から監視されるため、投票しないという市民も少なくない。

 ◇米の民主化圧力弱まる
 さらに、エジプトの最大の援助国である米国の姿勢も大きい。ブッシュ前政権は01年米同時多発テロ後、テロ発生の一因に中東での政治的自由の抑圧があるとしてエジプトなどに民主化を求め圧力をかけた。長年弾圧されてきたムスリム同胞団が前回05年選挙で躍進した背景には、こうした米国の姿勢があった。

 しかし、オバマ大統領は昨年6月のカイロ演説で、基本的に各国政府の対応を尊重する柔軟姿勢を打ち出し、民主化圧力は大幅に減少した。今回選挙時も内外から外国監視員受け入れ要請があったが「外国の介入は受け入れられない」(ヒラールNDP報道局長)と拒否。米国は選挙後、透明性に懸念を表明したが、批判色は後退した。

 民主化ではメディアが果たす役割も重要だが政府系メディア関係者の男性は「大統領と軍の批判はご法度。明文化はされていないが、みな分かっている」と打ち明ける。来年は大統領選挙が行われるが、30年にわたり長期政権を維持するムバラク大統領が、高齢で健康不安を抱えているにもかかわらず出馬する可能性も指摘されており、与党側が野党勢力やメディアの手綱を緩める可能性は低そうだ。

1779チバQ:2010/12/18(土) 00:12:03
http://blog.goo.ne.jp/zoge1/e/b893969e620dd54b7a8a304cc056a6d5
衝突が始まった
2010-12-17 | Weblog銃声が聞こえ始めたのは、午前11時20分頃だった。ついに来た。さきほど11時前くらいから、私の公邸の前の道路から、いっさいの車と人の通行が無くなっていたので、なにか始まりそうな気配はしていたのだ。

この道路は、今日にかぎって、とても重要な道路となっている。ゴルフホテルから国営放送局まで、ソロ首相たちが「行進」をするとなると、この道路を通らざるを得ない。しかも、私の公邸は高台にあって、庭からこの道路の様子が、手に取るように分る。私は、時折道路の様子を覗いては、ソロ首相たちの「行進」がやってくるのだろうか、と気をもんでいたのである。

しかし、「行進」の人影はまったく見えないままに、銃声が始まった。はるか向こうの、ゴルフホテルの方角から、聞こえてくる。タ、タ、タ、タという、カラシニコフ銃特有の、リズムのある銃声に混じって、時折ドーンという迫撃砲のような音が響く。誰が誰に向かって撃っているのだろう。音だけで、何も分らない。ゴルフホテルは、ここから3キロくらいは離れている。前に見える道路は、相変わらず空虚なままである。

ソロ首相の「行進」が、昨日あたりから、ただ事では済まないことが明らかになってきた。私は必要な措置をとった。まず、翌日つまり今日(12月16日)は大使館を閉ざし、必要最小限の大使館員を除いて、自宅待機にした。事態が悪化して電話回線などが切れる事態を予想し、無線連絡装備を、各人に渡してある。自宅待機でも、連絡や情報が漏れないようにするためである。

その無線連絡は、すでに数時間前から頻繁に交信を始めている。自宅待機といっても、大使館員で手分けをし、海外放送を見て情報を入手する係、東京の本省と連絡する係、在留の日本人の方々と連絡する係、取材などの問い合わせに応える係と、分担を決めている。それから、各人が自宅の周辺で見聞きする様子を、お互いに連絡して、少しでも正確な情報を集める。

大使館として最も重要な仕事は、コートジボワールに住む在留邦人の皆さんたちの安全確保である。今日のような日に備えて、密接な連絡網を構築してきた。これは、ただ連絡表を作るだけでは駄目だ。領事担当から、日ごろから何度も連絡を繰り返し、必要な場合は自宅訪問まで行って、万全の備えを築いてある。

私の公邸は、ゴルフホテルに比較的近いので、銃声などが大きく聞こえる。銃声が聞こえるというだけでは、どこまで重大な事態なのかがよく判断できない。はじめのうちは、ヨプゴン地区から市内の中心街までの交通など、まったく平常通りだ、という情報である。ところが、そのうちに、市内各地で、人々と軍隊とが衝突して、何人も死者が出ている、という情報が来るようになった。ウワタラ大統領とソロ首相を支持する人々が、「行進」に参加しようと歩き始めたところを、撃たれているらしい。これはもはや、ゴルフホテル周辺だけの話ではない。

1780チバQ:2010/12/18(土) 00:12:13
私は、すぐに指示を出した。
「12月16日正午、日本大使館に、緊急対策本部を立ち上げる。」
対策本部長は、私である。そして改めて、在留邦人全員の安否を確認するようにした。
「全員の安全を確認しました。」
と、しばらくしてから連絡が来た。これからは、情報や経過を、小まめに東京の本省に伝える。

携帯電話はまだ妨害されていない。しかし、ケーブルテレビは切られてしまった。だから、フランス24、CNN、BBCからの情報は遮断された。それで、フランスの日本大使館と連絡し、パリで手に入る情報を逐一送ってもらうようにした。騒乱などの大事件の時には、現場よりも遠隔地の方が、報道を通じて、何が起こっているのかをより良く把握できることが多い。海外メディアの情報は、とても重要だ。

銃声や砲撃の音は、1時間ほど激しく続いた。静かになったかなと思ったら、また激しく再開する。それも、比較的近かったり、ずいぶん遠方だったりする。午後1時くらいになって、銃声は散発的になった。そして、やがてぱったりと止んだ。戦闘の決着がついたのか、双方が引き下がったのか。でも、公邸で閉じこもっている限りでは、何がどうなったのか一切分らない。ソロ首相と一緒に「行進」に参加しているはずの、私の知り合いの政治家たちは、いったい今頃どうなっているのだろうか。携帯電話をかけても繋がらない。心配である。

まだ分らないことだらけであるけれど、ひとつ明らかなのは、ソロ首相の「行進」は、私の公邸の前に現れなかった、ということだ。ソロ首相は、ゴルフホテルからの道路を、ここまで辿り付けなかった。そして、国営テレビは、1時のニュースを始めた。相変わらずバグボ政権の話ばかりしている。人々の「行進」が、国営放送局に乗り込むという目的を達成していないことも、また明らかだ。1時のニュースの最後に、国営放送局の局長が、建物の庭で皆と握手しているような映像が続けて流された。ソロ首相の「行進」はうまくいかなかったのだ、ということを、殊更に宣伝しているようである。

いったいぜんたい、国営放送局まで歩いて行って、建物を乗っ取るなどという計画が、うまくいくとは始めから思えなかった。その「行進」を、ソロ首相がなぜ強行したのか。その目的や意図は分らない。アビジャンの各地で、「行進」に参加しようとした人々のなかから、十数人といった規模で、死者が出たということは確からしい。また、コートジボワールの北部と南部の境界地域あたりで、北部の「新勢力」軍と、南部のバグボ政権の軍とが、交戦をしたらしい、という情報も伝えられている。アビジャンでの「行進」だけでなく、何か大がかりなものが、コートジボワールの国全体で動いているのだろうか。とにかく情報を集めて、何が起こっているのかを、できるだけ正確に把握しよう。そして、危険の度合いを正しく判断して、どういう対策をとるべきかを、決めていかなければならない。

まことに騒がしく不安な一日であった。日が落ちて夕闇が訪れつつある。もう銃声も騒ぎ声も聞こえない。前の道路には、いまだに一台の車も走らない。誰もが声を潜めている。普段よりはるかに静かな、一日の終わりを迎えている。

1781チバQ:2010/12/18(土) 00:13:32
http://blog.goo.ne.jp/zoge1/e/69bcdf39337a64d586b61d69c1f17a2b
二つの政府
2010-12-09 | Weblogコートジボワールでのこの騒動が、日本でも報じられるようになった。そこではおおむね、選挙管理委員会の発表で当選したウワタラ大統領と、憲法院の開票結果無効によって当選したバグボ大統領と、「2人の大統領が並ぶ異常事態」という内容を報じている。そして、国連や国際社会が、ウワタラ大統領の側を支持しているという、というところも報じている。

しかし、この報道だけでは、何が問題なのか今一つ分らない。一体全体に奇妙な話になっている国がある、という内容だけだからだ。欧米のメディアは、かなり様相を異にしていて、「民主主義を踏みにじっている国がある」、ということを報道している。つまり、日本の報道は、二人の大統領という「結果」を報じている。欧米の報道は、民主主義の観点からの「過程」を報じている。

バグボ大統領と、ウワタラ大統領と、単に2人の大統領が並び立つというだけでは、この事態がどうして、国連事務総長までが声明を出して懸念を示し、そして欧米で、アフリカで、国際世論を沸騰させるようなところまで行っているか、ぴんとこない。欧米でもアフリカでも、今のコートジボワール情勢に抱く関心とは、「民主主義を守れ」、「国民の選択を尊重せよ」ということであり、それはバグボ大統領に対する怒りである。

バグボ大統領は、自分には憲法政治上の正統性があり、また、どの大統領が正統なのかは国家主権の範囲であり、国連や国際社会の口出しは内政干渉だ、と主張している。しかしながら、民主主義という点でも、憲法政治という点でも、バグボ大統領のやり方は、そうとう無理があると言わざるを得ない。

第一に、民主主義の点について、バグボ大統領は、「暴力沙汰」が多かった地域の投票結果は暴力によって民主主義が歪められているので、これを全部無効にするべきなのだ、と弁じている。ほんとうにそんな「暴力沙汰」があったのか、でっちあげだ、というふうに事実関係を論じても、水かけ論になってしまう。しかしここに一つだけ、誰にも否めない数字がある。

選挙管理委員会の発表:有効投票数4,590,219票
憲法院の発表:有効投票数3,993,209票
その差:597,010票

つまり、バグボ大統領は、約60万票の投票を無効にしたうえで、やっと当選を決めることができたのだ、ということだ。60万票といえば、全体の13%である。投票数の13%を無効にするというのは、前代未聞の選挙である。そんな選挙結果で、バグボ大統領は、民主主義的に正統であると言えるだろうか、おおいに疑わしい。

1782チバQ:2010/12/18(土) 00:13:50
第二に、憲法政治の点である。バグボ大統領は、憲法上は憲法院が選挙結果を確定できるのであって、その手続きを通った自分が、正統な大統領であると主張している。しかし、ここにも誰にも否めない数字がある。それは、その憲法院が選挙結果を確定するのに、何日の日数をかけたのか、ということだ。憲法院が、選挙管理委員会の機能不全を理由に、自ら選挙結果を出すと言いだしてから、その憲法院の選挙結果を発表するまで、わずか1日に足りない。憲法院は、自分のところに届けられている2万枚の開票調書をもとに、選挙結果の妥当性を判断する責務がある。とてもそうした作業ができる時間ではない。つまり、憲法が想定する機能を、憲法院がちゃんと果たしていないことは明らかだ。これで憲法政治に則っていると言えるか。

私に向かって、バグボ大統領こそが憲法上は正統な大統領なのだ、それに口を出すのは怪しからん、とまくしたてる人々がいる。私は、上の2つの数字を示して、どう考えるか、と聞く。60万票を無効にする行為と、2万枚の開票調書をたった1日で調べ上げたと主張する憲法院が正常なのかという疑問である。そうすると、たいがいそういう人々は黙ってしまう。バグボ大統領のいう正統性には、かなり作為と虚偽があることは否めない。

しかし、そうした正統性の乏しいバグボ大統領ではあるけれど、少なくとも国の南半分で、国の統治機構を掌握しており、だから大統領として実効的に職務を続けている。問題は、単に「二人の大統領」が居並ぶという異常事態の話ではない。正統性がないのに権力の座に居続けるバグボ大統領に対して、国際社会も認める正統性があるウワタラ大統領が、民主主義の旗印を掲げて挑んでいるという話なのである。

さて、二人の大統領が、相次いで宣誓式を行った。バグボ大統領のもとでこれまで首相を務めていたソロ首相は、ウワタラ大統領側に移って、引き続き首相として新しい内閣を組織した(12月5日)。バグボ大統領は、これに対抗して、アケ・ンボ首相を任命する(12月6日)とともに、こちらも新しい内閣の陣容を発表した(12月7日)。つまり、二人の大統領に加えて、二人の首相、二つの政府ができあがった。主な閣僚の名前を並べると、こういうことになる。

1783チバQ:2010/12/18(土) 00:14:15
(1)ウワタラ大統領のもとで、ソロ内閣
ソロ首相
カク・ジェルベ外相
バカヨコ内相
アウスー法務相
ディビ・コフィ財務相
アシ経済インフラ相
カマラ国民教育相
(他13閣僚)

(2)バグボ大統領のもとで、アケ・ンボ内閣
アケ・ンボ首相
ジェジェ外相
ギリエウル内相
ヤポ法務相
ダロ財務相
オブル国民教育相
ブレ・グデ青年職業訓練相
(他26閣僚)

ある国の政権に対抗して他の国で亡命政権を作る、という例はあろう。また、内戦で国が分裂し、国土領域の半分で一つの政権、もう半分で別の政権という例もあろう。しかし、二つの政権が、一つの国のおなじ場所に成立して、それぞれ自分の方が正しい政権だ、と主張しているというのは、およそ他に例がない。

そういう百科事典学的な興味はともかく、その現場にいて、しかも大使などという仕事をしている私たちにとっては、政府が二つあるというのは深刻な問題である。どちらの政府を相手にするべきか、ということだ。米国やフランスは、それぞれオバマ大統領とサルコジ大統領が、ウワタラ大統領の当選を祝福した。今後は、バグボ政権は相手にせず、ウワタラ政権を相手に仕事をしていくということだ。大統領としての正統性は、先に述べたように、明らかにウワタラ大統領にあるのだから、この立場はとてもすっきりしている。

しかし、官僚組織、司法警察権など、およそ国家機構はみな、旧来からのバグボ大統領の権威に服している。個々具体的な案件となると、バグボ大統領の政府を相手に仕事を進めざるを得ない場面が出て来るのではないか。例えば、邦人の安全などの話で、ここの警察にお願いをしなければならないかもしれない。そうすると、大使として、ウワタラ政権のバカヨコ内相に相談にでかけても、これはどうにもならない。やはり、現時点で警察を指揮している、バグボ政権のギルエウル内相に話をせざるをえないのだ。他にも、経済協力の案件など、具体的な調整が進行中である話もある。これが事務的なレベルでの作業であるうちはいいけれど、合意文書の取交わしなど、大臣を相手にしなければならないレベルになったら、どうしたらいいのだろう。

日本の外務省は、昨日(12月8日)外務報道官談話を発出し、「ウワタラ候補が選出されたという選挙結果を尊重する」という立場を打ち出した。これは、民主的に選出された大統領として、ウワタラ大統領を支持するという国際社会の立場に、歩調を合わせたものである。それでも、ウワタラ政権が唯一正統な政権であるとまで言ったわけではない。私は現地の大使として、バグボ政権との付き合い方も考えながら、現場の必要に応じて、うまく舵取りをしていかなければならない。

1784チバQ:2010/12/19(日) 21:50:15
http://www.asahi.com/international/update/1219/TKY201012190204.html
バグボ氏がPKO退去要求、国連拒否 コートジボワール2010年12月19日21時23分


 【ナイロビ=古谷祐伸】コートジボワール大統領選をめぐる混乱で、大統領就任を一方的に宣言して国際社会の批判を浴びているバグボ氏側は18日、同国に駐留する国連平和維持活動(PKO)部隊の退去を要求した。潘基文・国連事務総長は同日、これを退けた。

 同国からの報道によると、バグボ氏の作った内閣の報道官は18日、国営テレビで「国連PKOは深刻な内政干渉をしている。即刻、国外退去するよう求めた」との声明を流した。

 11月の大統領選決選投票の後、敗北したはずのバグボ氏は、自分寄りの憲法評議会による当選認定を受けて大統領に就任し、軍や警察を味方に国土の大半を支配し続けている。だが国際社会では孤立化している。

 選挙管理委員会や国連、大半の国々が当選を認めたワタラ元首相は、最大都市アビジャンのホテルを仮の大統領府として、約900人のPKO部隊に守られて活動している。これが、バグボ氏にとっては内政干渉というわけだ。

 同国のPKO部隊は、2002〜03年の内戦後の04年から駐留している。現在は約1万人規模で、任期は年末まで。国連は20日に任期延長を協議する方針だ。

1785チバQ:2010/12/19(日) 22:03:47
http://www.asahi.com/international/update/1218/TKY201012180237.html
「欧州最後の独裁者」疑惑の4選へ? ベラルーシ大統領(1/2ページ)2010年12月18日20時53分
 【ミンスク=星井麻紀】旧ソ連のベラルーシで19日、大統領選が実施される。旧ソ連の共産党官僚出身で1994年から権力の座にあり、専制的な政治手法から「欧州最後の独裁者」と呼ばれる現職ルカシェンコ大統領(56)の4選が確実視されている。だが、国民の間には「不正による勝利」との不満が漂う。野党側は同日、大規模集会を開いて対決する構えだ。

 選挙には10人が立候補。20日朝には大勢が判明する見通し。

 ミンスク市内には選挙ポスターや選挙カーは見あたらないが、ラジオやテレビでは、ルカシェンコ氏の存在感ばかりが目立つ。今月初めにベラルーシの調査機関が行った世論調査では、ルカシェンコ氏の支持率が71.8%、残る野党候補はいずれも1.5%以下だった。

 だが、野党「統一市民党」から立候補するロマンチューク氏は、独立系組織の対面調査でルカシェンコ氏の支持率は40%に満たなかったと指摘。「ベラルーシに選挙はない。あるのは大統領の宣伝だけ。だが、民主化の波は止まらない」として、政権側が集会を禁止した市中心部の広場で、他の野党系候補者と共に抗議集会を強行する。

 選挙監視団を送る欧州安保協力機構(OSCE)も中間報告で「いくつもの深刻な選挙違反が存在する」と指摘。だが、2006年の前回大統領選でベラルーシの非民主的な選挙を厳しく批判した米国や欧州連合(EU)は、ほぼ沈黙したままだ。

 ルカシェンコ氏は、欧州とロシアをてんびんにかけ、双方から利益を得る外交を重ねてきた。その中でこの数年は、経済的な統合を狙うロシアに反発。「友達は地球上のどこにでも見つけられる」と言ってEU諸国との関係改善を進め、ロシアに供給源を頼っていた石油も、南米ベネズエラとの取引を活発化させてきた。

 ところが今月9日、ロシアから石油関税をめぐる譲歩を引き出すと、両国にカザフスタンを加えた3カ国による「統一経済圏」にずっと渋っていたのが、2012年スタートにあっさり合意。手のひらを返したようにロシアとの親密度をアピールし始めた。

 ロシアの政治学者、ファデーエフ氏は、「ベラルーシがロシアと統一経済圏を作っても、利益があると見れば自分たちの側になびくことを、欧州は理解している」と話す。同氏は、EUが今後、ベラルーシの選挙結果を認める代わり、ルカシェンコ氏がロシアの影響下から離れるような政策をとるという形の「取引」を期待していると見ている。

1786チバQ:2010/12/19(日) 22:04:35
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101219k0000m030024000c.html
コートジボワール:大統領退陣要求強まる 各国が制裁警告
 【ブリュッセル福島良典、ヨハネスブルク高尾具成】先月末に実施された西アフリカ・コートジボワールの大統領選決選投票を巡る混乱で、一方的に「再選」を主張するバグボ大統領(65)に対し退陣を求める声が国際社会で強まっている。バグボ大統領は退陣要求を拒否しており、事態収拾のめどは立っていない。

 フランスのサルコジ大統領は17日、ブリュッセルで記者会見し、コートジボワールのバグボ大統領を「民意に反して権力の座にとどまっている。速やかに退陣する以外の可能性はない」と非難した。フランスはコートジボワールの旧宗主国で、同国に平和維持部隊を派遣するなど影響力がある。

 欧州連合(EU)は17日に採択した首脳会議議長総括で、同国治安部隊によるデモ隊への発砲を非難、バグボ大統領陣営に制裁措置を発動する方針を確認した。制裁では陣営幹部への査証(ビザ)発給が停止され、EU域内の資産が凍結される。サルコジ大統領は退陣要求に応じなければバグボ氏自身に制裁が科せられると警告した。

 また、国連の潘基文(バンキムン)事務総長は17日の会見で、権力の座に居座るバグボ大統領の行為を「許されるものではない」と非難し、政権移譲を要求。米国もバグボ大統領が退任しない場合、制裁を科す可能性を示唆した。

 また、アフリカ域内からも非難が強まり、ケニアのオディンガ首相は同日、バグボ大統領を退陣させるべきだとし、アフリカ連合(AU)に積極的対応を求めた。

 一方、バグボ大統領は、国連とフランスに対し、平和維持部隊を国外に退去させるよう命じるなど強硬姿勢を崩していない。

 コートジボワールの選挙管理委員会はいったん、野党指導者ワタラ元首相の当選を発表したが、バグボ大統領寄りの憲法評議会が選挙結果を覆した。16日には最大都市のアビジャンで野党支持者と治安部隊が衝突し、20人が死亡した。

 戦争犯罪や「人道に対する罪」を扱うオランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)はコートジボワールの状況を注視し、流血事件の捜査に着手する用意を表明している。

 コートジボワールは、60年の独立後、ウフエボワニ初代大統領が、カカオ農園拡大に向けて移民の受け入れを奨励し、現在は同国人口の3分の1近くをマリやブルキナファソなど周辺国の移民やその子孫が占める。移民の多い北部のイスラム教徒らが土地所有権を剥奪されるなどの差別的扱いが問題になったこともある。

 バグボ大統領は南部を地盤とするキリスト教徒なのに対し、ワタラ氏は北部を地盤とするイスラム教徒で、母はブルキナファソ出身。こうした地域や宗教間の対立が、事態を複雑化している。

1787チバQ:2010/12/19(日) 22:05:20
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/101218/erp1012181745004-n1.htm
繰り返される圧政 反体制派の相次ぐ声 ベラルーシ大統領選 
2010.12.18 17:44
 【ミンスク=佐藤貴生】旧ソ連ベラルーシで15年以上も大統領の座に君臨するルカシェンコ氏(56)については、大規模な選挙違反のほかメディアの弾圧など圧政を繰り返してきたとの批判が絶えない。19日に実施される大統領選を前に、首都ミンスクで反体制派の人々に実情を聞いた。

 「欧米でいう民主的な選挙はベラルーシには存在しない」。こう断言するのは、2006年の前回選に野党統一候補として出馬したミリンケビッチ氏だ。

 自陣営の調査では投票総数の23%を獲得したはずだが、選管当局が発表した得票率は6%だった。「各地の選管はみな権力側の人間が占め、数字の差を検証するすべもない」と同氏は補足する。

 政権側は、海外の選挙監視団の目が届かない事前投票で、不正集計を行っていると疑われている。最近も元警官が「2年前の下院選で、投票終了後に選管関係者が投票箱に多くの不正票を入れるのを目撃した」と暴露した。

 反体制紙を経営していたジャーナリストのマルツェフ氏は、「ロシア製武器を外国に転売して大統領一族が富を得ている」などと紙面で批判を続けた結果、06年の大統領選直前に廃刊を余儀なくされた。

 同氏は「大統領警護隊が君の殺害を計画している」と知人から聞かされ、1999年は数カ月にわたり海外に出国。ルカシェンコ政権に対する野党からの批判が高まり、反体制に転じた元内相ら数人が行方不明になった時期と一致する。

 国内での著書発行が許可されず、海外での出版を強いられている学者も複数いる。その1人で経済学者のザイコ氏は「国民の中には、暮らしは少しずつ良くなっているとしてルカシェンコ氏を支持する人もいる。15年も続いた圧政の結果、人々の感覚がまひしてしまったのだ」と話した。

1788チバQ:2010/12/20(月) 22:42:11
http://www.mbs.jp/news/jnn_4605409_zen.shtml
ベラルーシ大統領選、野党候補 拘束

 19日に行われた旧ソ連・ベラルーシの大統領選挙で現職のルカシェンコ大統領が当選しましたが、野党候補が治安当局に拘束されるなどしていて、今後も混乱が続く恐れがあります。

 ベラルーシの中央選挙管理委員会は「ルカシェンコ大統領が79.67パーセントを得票して4度目の当選を決めた」と発表しました。

 しかし、「政権側に不正があった」と主張する野党候補側は、選挙のやり直しなどを求めて首都・ミンスクで数千人規模の抗議集会を開き、一部が治安部隊と衝突。その後、集会は強制的に排除させられ、インタファクス通信によりますと、集会に参加した野党候補少なくとも2人が拘束されました。また、野党候補のネクリャエフ氏は、選挙事務所前で頭などを殴られ、病院に運ばれましたが、その後、治安当局者に連れ去られたということです。

 ルカシェンコ政権が強権的な対応をとったことで、ベラルーシ情勢は今後も混乱が続く恐れがあります。(20日14:57)

1789チバQ:2010/12/22(水) 00:20:28
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/101221/asi1012212154006-n1.htm
トンガ議会、首相初選出 民主化へ向け制度改革
2010.12.21 21:51
 南太平洋のトンガからの報道によると、同国議会は21日、首相を選ぶ投票を行い、訓練・雇用・青年・スポーツ相のトゥイバカノ氏を首相に選出した。以前は国王が首相を指名していたが、民主化を目指し今年に入って実施された選挙・議会制度改革を受け、初めて首相が議会で選ばれた。

 投票ではトゥイバカノ氏が全26議員のうちの14票を獲得、民主化推進を目指すグループ「友情の島」を率いるポヒバ氏の12票を上回った。

 トンガでは2006年に民主化の遅れに反発する暴動が発生し、国王ツポウ5世が民主化の推進を約束。民選議員が全議席の半数以下だった旧制度を改革し、11月に実施された議会選では定数26のうち、過半数の17議員が普通選挙で選ばれた。残り9議席はトゥイバカノ氏を含む貴族議員。(共同)

1790チバQ:2010/12/22(水) 00:21:58
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101214k0000m030114000c.html
イラン:モッタキ外相を解任

解任されたイランのモッタキ外相=東京都港区で2010年5月31日、西本勝撮影 【テヘラン鵜塚健】イランのメヘル通信は13日、アフマディネジャド大統領がモッタキ外相を解任したと伝えた。外相代理はサレヒ原子力庁長官が務める。モッタキ氏は大統領が就任した05年8月以降、外相を務めていた。同国内では核開発問題での同外相の力量不足を指摘する声もあり、イランが国際的な孤立を深める中、大統領は外相を交代させ外交力を向上させる狙いがあるとみられる。

 大統領は「外相としての働きに感謝する」とした声明を出したが、モッタキ氏は西アフリカ・セネガルを外遊中で、異例の解任といえる。

 核問題については、最近、アフマディネジャド大統領はやや柔軟な姿勢をみせているとされるが、国会が強硬姿勢を崩さず、大統領は欧米に対し妥協できない状況にあるといわれている。

 モッタキ外相は、強硬路線をとる国会のラリジャニ議長に近く、大統領とモッタキ外相には、外交路線にずれが生じているとされていた。核問題については、モッタキ外相にはすでにほとんど権限が与えられておらず、大きな政策転換はないという見方が強い。

 一方、核開発問題で国連安保理が対イラン制裁を次々と科していることにイラン国内には不満が高まっている。AP通信によると、安保理がこれ以上の制裁を科してきた場合、モッタキ外相を解任すべきだとイラン国会が大統領に圧力をかけたという話もある。

 モッタキ氏は95〜99年に駐日大使を務め、親日家としても知られている。

1791チバQ:2010/12/22(水) 00:22:25
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101222k0000m030052000c.html
イラン:保守派内の対立激化…核問題解決に影響も

イラン政界対立の構図 【テヘラン鵜塚健】イランのアフマディネジャド大統領と、ラリジャニ国会議長ら反大統領勢力との対立が激化し、政権保守派内が揺れている。失政批判の強まりに対し、大統領は外相解任など側近固めを進めて対抗。大統領は強硬イメージの陰で核問題打開の機会を探っているとみられるが、反大統領勢力がこの路線を妨害し核問題の進展も、より遠のく恐れがある。

 「反イスラム的で侮辱的なやり方だ」。アフリカ訪問中の13日、大統領から突然外相を解任されたモッタキ氏は帰国後、不満をぶちまけた。19日にはラリジャニ国会議長も「外相の交代は配慮と敬意をもってやるべきだ」と激しく非難した。

 モッタキ氏は、05年大統領選でアフマディネジャド氏に敗れたラリジャニ氏の選挙を支えた人物。大統領は「政敵の片腕」の外相就任を望まなかったが、保守派内のバランスを考慮した最高指導者ハメネイ師の意向を受けて起用したとされる。

 しかし、大統領は今年8月、13年の大統領選で後任候補と言われる親類のマシャイ大統領府長官ら4人を中東など重要地域の外交特使に任命。ラリジャニ氏との対立を背景に、モッタキ氏の権限剥奪に着手したとささやかれていた。

 大統領とラリジャニ氏は同じ保守派に属する。しかし、昨年後半から対決色が強まり、国会議員(定数290)の7割を占める保守派内で、次第にラリジャニ氏率いる反大統領勢力が増えていった。

 国会内の反大統領派議員は、大統領が提案した国家5カ年計画や補助金改革の審議で反発。11月下旬には外貨不正引き出しなどの疑惑を指摘し、大統領弾劾に向けた署名運動も一時起きた。これに対し、大統領は国会権限軽視の発言をするなど溝が深まっている。

 昨年6月の大統領選以降、アフマディネジャド大統領は開票結果に疑義をとなえたムサビ元首相ら改革派勢力を弾圧。改革派減退でバランスが崩れ、保守派内の反大統領勢力が増し「大統領は自ら首を絞めた」(外交筋)との見方もある。

 絶対的権限を持つハメネイ師は保守派内の対立への言及を避けているが、強引な外相解任などは大統領の独断路線を進めかねず、不満を抱いているとみられる。

 ラリジャニ氏は大統領の「保守強硬派」路線に反発し、07年に政府の核問題交渉責任者を辞任。「保守穏健派」とされたが、最近は米欧諸国への強い批判や国際原子力機関(IAEA)への協力反対に言及する強硬発言が目立つ。一方、大統領は表向きの強硬姿勢とは逆に米欧との接点を探っているとされる。

 イランは核問題で6月に4度目の国連安保理制裁を受け、国内経済が苦境に。大統領は、自身と関係が深い元IAEA大使のサレヒ原子力庁長官を外相代行に起用。来年1月以降に再開する核協議で、事態打開に期待しているとみられる。

 イランの政治家にとって核問題を通じた米欧との「和解」は歴史的な課題だが、テヘラン大のサデグ・ジバカラム教授は「大統領が和解の道を探っても、反対勢力が必ず『手柄』を妨害するだろう」と指摘した。

1792チバQ:2010/12/22(水) 00:24:02
http://mainichi.jp/select/world/news/20101221dde007030026000c.html
ベラルーシ大統領選:野党関係者、逮捕639人に
 【ミンスク大前仁】旧ソ連のベラルーシで、大統領選後の混乱を招いたとして逮捕された野党関係者は20日までに639人に達し、欧米からの非難が強まっている。改善の兆しをみせていた欧米との関係が冷却化するのは避けられない状況だ。

 欧州連合(EU)のアシュトン外務・安全保障政策上級代表は即時釈放を要求。米国務省も選挙が民主的な基準に達していないとの認識を表明した。

 ベラルーシの治安機関は19日に続き20日も、政府庁舎の襲撃にかかわった野党関係者を逮捕した。4選を決めたばかりのルカシェンコ大統領は同日の会見で、厳しく対応する姿勢を示した。


http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101220k0000e030020000c.html
ベラルーシ:現職大統領4選…抗議運動の100人以上逮捕

投票所で、子供連れで投票する男性=ベラルーシ・ジェルジンスク地区で2010年12月19日、大前仁撮影 【ミンスク大前仁】旧ソ連のベラルーシで19日投票された大統領選挙(任期5年)は即日開票の結果、現職のルカシェンコ氏(56)が4選を決めた。一方、治安当局は同日夜、抗議運動をしていた野党候補者を含む100人以上を逮捕、事態は混乱しており、国際社会からの非難の声が上がり始めた。選挙管理委員会によると、開票率99%で、ルカシェンコ氏が79.67%を獲得。野党候補のサニコフ元外務次官(56)が2.56%で、残りの8人は2%以下にとどまった。有権者数は744万人、投票率は90.66%だった。

 野党連合は19日夜の投票終了後、首都ミンスク中心部で集会を開き、1万人以上が集まった。集会ではルカシェンコ陣営の不正行為を批判して、選挙のやり直しを要求。その後3000人以上が政府庁舎前に移動した際、一部参加者が施設を破壊したとされる。治安当局はサニコフ氏ら複数の野党候補を含めた参加者を逮捕。500人近くが逮捕されたとの情報もある。

 現場で取材していた欧米やロシアの報道関係者も暴行を受けて負傷した。同日には野党候補の一人ネクリャエフ元作家連盟会長が治安当局者とみられる男に襲われて、骨折する事件も起きた。

 「欧州最後の独裁国」といわれるベラルーシは、国際社会が注視する状況で、強権的な体質をむき出しにしている。

 ベラルーシ政府は今回の選挙で、全欧安保協力機構(OSCE)など外国の選挙監視団を受け入れた。また欧州連合(EU)もベラルーシとの関係改善を重視して、民主的な選挙が実施されれば、最大30億ユーロ(約3300億円)の支援を約束していた。しかし欧州議会のブゼック議長は、ネクリャエフ氏への暴行に対する非難声明を発表。ベラルーシと欧米の関係が再び冷却化する恐れが出ている。

 ルカシェンコ氏はソ連から独立後に初めて実施された94年の大統領選で初当選した後、01、06年の選挙で続けて当選。本来は憲法で3選を禁止されていたが、04年に禁止条項を撤廃する国民投票を可決させて、4選に挑んでいた。

1793チバQ:2010/12/22(水) 00:24:40
http://mainichi.jp/select/world/from/news/20101206ddm007070098000c.html
From:カザフスタン 11年がかりの迷走
 カザフスタンの首都アスタナは北部のステップ地帯にある。13年前に南部アルマトイから遷都され、近代的なビルが林立する。冬の気候は厳しく、欧米と旧ソ連の56カ国が加盟する全欧安保協力機構(OSCE)の首脳会議が開かれた12月1、2日は、寒波と猛吹雪で気温は氷点下10度を下回った。

 ナザルバエフ大統領は冒頭演説で、セミパラチンスク核実験場を閉鎖し、核弾頭を撤去したことに触れ、「核なき世界」の実現を呼びかけた。だが、20年以上も権力の座にあるナザルバエフ大統領が、人権・民主主義を掲げるOSCEの議長を務めたことには、人権団体から「最大のパラドックス」と批判が出た。

 折しも、内部告発サイト「ウィキリークス」が公表した米外交公電で、大統領の娘婿が誕生日に英歌手エルトン・ジョンさんを招いて私的なコンサートを開くなど、一族の豪勢な生活ぶりも暴露された。

 そのためというわけでもないだろうが、会議には11年ぶりのサミットという高揚感がまったく感じられなかった。グルジア紛争などを巡る対立で予定された行動計画の採択は見送られ、多くの首脳は閉幕を待たずに早々と帰国した。3日未明の総括会見で、「歴史的な成功」を強調するナザルバエフ大統領の言葉がむなしく響いた。

 バンクーバーからウラジオストクまでを網羅するOSCEは冷戦下に発足し、東西間の信頼醸成に一定の役割を果たした。冷戦後は予防外交や選挙監視などを中心に活動を進めているが、旧ユーゴ紛争を最後に大きな火種が消えた欧州ではOSCEへの関心が年々低下しているといわれる。

 一方で旧ソ連地域には未解決の紛争が数多く残る。本来、OSCEが存在意義を見いだすには軸足を東へ移さざるを得ない。カザフが11年ぶりの首脳会議を開催し、キルギスなど不安定要因を抱える中央アジアに欧米の目を向けさせようとしたこと自体は理解できる。

 紛争予防機能の強化を求める意見も出たが、深刻な内部対立のあおりで埋没した。交渉筋は「今回は首脳が久しぶりに集まることに意味がある」と語った。外交・安保分野を強化する欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)とは対照的に、OSCEは方向性を見失っている。

 99年のイスタンブールでの首脳会議も取材したが、ロシアと欧米が当時のチェチェン紛争を巡って激しく対立した。サミットはその後、長らく休眠状態となった。中央アジア地域の安保メカニズムとしては、中露が主導する上海協力機構が存在感を増している。

 結局、カザフの国威発揚の手段としての会議開催という印象が色濃く、後味も悪かった。参加各国は果たして次のサミットを開こうという意欲を共有できるのだろうか。【田中洋之】

1794チバQ:2010/12/22(水) 00:31:20
http://mainichi.jp/select/world/news/20101221ddm007030142000c.html
ベラルーシ大統領選:ルカシェンコ氏4選 農村部支持、原動力に 福祉重視で
 【ミンスク大前仁】旧ソ連のベラルーシでの19日の大統領選挙で4選を決めたルカシェンコ氏は「欧州最後の独裁者」と呼ばれ、強権的な統治を続けながらも、国民の福祉を重視し長期政権を築いている。首都ミンスクでは投票後に大規模な抗議運動が起きたが、農村部ではルカシェンコ氏支持が根強く再選の原動力となった。

 ミンスク南西50キロにあるジェルジンスク地区の農場では、取材した13人のうち、7人がルカシェンコ氏に投票したと明かした。「国をここまで引き上げた、いい男だ」と絶賛する人もいる。

 ソ連時代と似た統治形態が残されている。各地にある地区評議会にはイデオロギー部が設けられており、「愛国」などのスローガンを教え込む。

 ロシアではソ連崩壊後、富裕層と貧困層の所得格差が70〜80倍に広がったが、ベラルーシでは4〜5倍に抑えられ、一定水準の医療施設も維持されている。ルカシェンコ氏は生活必需品の価格統制に熱心で、ミンスクではパンの値段が選挙前3カ月、据え置かれた。

 ルカシェンコ氏は、国営農場(ソフホーズ)の支配人として頭角を現した。ベラルーシ国立大のバナエフ教授(社会学)は、大統領が16年にわたる長期政権で軍、警察、官僚機構を掌握し「100万票以上の集票マシン」を作り上げたと分析。ルカシェンコ氏が約80%を獲得した選挙結果は改ざんされているとの見方が強いが「少なくとも国内の半数の支持を維持している」と話す。

 ルカシェンコ氏は近年、ロシアとの関係を悪化させた。今選挙前には、ロシアが他の候補を支持する、との臆測も流れたが、「野党に人材がいないので見送った模様だ」(外交筋)ともみられている。ルカシェンコ氏は事実上の終身大統領を目指しているとされ、身内や側近で周りを固める。

 一方、地元メディアによると20日までに野党候補9人のうち、7人が逮捕された。選挙監視を行った全欧安保協力機構(OSCE)は20日、選挙集計について「基準に達していない」と批判した。

1795チバQ:2010/12/22(水) 00:37:46
http://news.google.co.jp/news/section?pz=1&cf=all&topic=w&ict=ln
ウクライナ、前首相訴追 排出枠代金流用疑惑
2010年12月21日 夕刊

 【モスクワ=酒井和人】インタファクス通信などによると、日本が京都議定書に基づいてウクライナに昨年支払った温室効果ガスの余剰排出枠購入代金などが同国で不正流用されていた問題で、ウクライナ最高検察庁は二十日、同国のティモシェンコ前首相を職権乱用容疑で刑事訴追した。同日、最高検で聴取を受けたティモシェンコ氏が自ら明らかにした。

 同氏は最高検から首都キエフを出ないよう命じられていることも明かし「(最高検は)私が人々に真実を訴えることまでは邪魔できない」などと徹底抗戦の構えをみせた。

 ウクライナ政府が十月に発表した監査報告によると、不正流用されたのは日本や欧州諸国が排出枠購入のため支払った代金計三億二千万ユーロ(約三百五十億円)。環境投資に充当するとの契約条件に反し、大半が年金基金の穴埋めなどに使われていた。

 今年二月の大統領選決選投票でティモシェンコ氏が敗れた後、同氏の後任のアザロフ首相が特別口座にあるはずの代金が消失していると刑事告発、最高検が捜査を進めていた。

 アザロフ首相はヤヌコビッチ大統領の側近。ティモシェンコ氏を支持する議員らは同大統領による「不当な政治弾圧」と反発しており、今後、与野党の対立が先鋭化する可能性がある。

1796チバQ:2010/12/22(水) 23:58:08
>>1709>>1721-1725
>>1757-1758
http://mainichi.jp/select/world/news/20101222dde007030036000c.html
ギニア:民主選挙で選出、大統領が就任式
 【ヨハネスブルク高尾具成】西アフリカ・ギニアで21日、先月投開票された大統領選で当選した「ギニア人民結集党」のアルファ・コンデ党首(72)の大統領就任式があった。「社会の団結と国家の統一を求める」と決意を語り、1958年の独立後、同国で事実上初の民主的選挙による大統領が誕生した。

毎日新聞 2010年12月22日 東京夕刊

1797チバQ:2010/12/23(木) 10:02:02
http://mainichi.jp/select/world/news/20101223ddm007030051000c.html
ベラルーシ:大統領4選、野党を弾圧 強権、対欧関係に影 じわりロシア回帰
 旧ソ連のベラルーシで19日に実施された大統領選で、現職のルカシェンコ氏(56)が4選を決めた。選挙戦では、伝統的に親密だったロシアと波風が立つ中で、欧州とどのような関係を築くのかも焦点となった。だが、当選したルカシェンコ大統領が投票終了後、野党勢力の大規模な摘発に踏み切ったことに欧米諸国は激しく反発しており、関係の冷却化は避けられなくなっている。【ミンスクで大前仁】

 青地に12個の黄色の星が並んだ欧州連合(EU)旗の中心に「BELARUS」と書かれている。野党有力候補だったサニコフ元外務次官(56)の陣営が、選挙戦のシンボルとした旗だ。サニコフ氏は「旧ソ連諸国が欧州との統合を目指すのは自然な流れ。我々もEUの一員となるべきだ」と訴えてきた。

 ベラルーシでは91年のソ連崩壊後、ロシアに依存する経済構造が続いたが、2000年代前半から欧州資本の進出が増え始めた。「起業家と経営者のミンスク資本協会」によると、ベラルーシに投資する海外資本の内訳は、昨年時点でロシア系が65%、欧州系は35%。同協会のカリャーギン会長(58)は「ロシア企業は汚職など多くの問題を抱えている。今後は欧州志向が強まるだろう」との見通しを示す。

 ロシアとベラルーシは99年に「連邦国家」の結成で合意するなど親密な関係を築いたが、ここ数年は指導者間の不仲が顕著になっていた。ロシアの最高実力者であるプーチン首相(58)が、ベラルーシに安く供給してきたロシア産天然ガスの値上げを提起するなど、ベラルーシの特権的な経済待遇を取り上げようとしたことに対し、ルカシェンコ氏が反発したことが背景にあるとみられている。ルカシェンコ氏は今年8月、ロシア政権の「横暴さ」を公然と批判。これに対し、ロシアのメドベージェフ大統領(45)は10月、自身のブログで激しいルカシェンコ批判を展開した。

 一方でルカシェンコ政権は数年前から、一部政治犯を釈放するなど、欧州との関係改善を意識し始めていた。昨年5月にはEUが呼びかけた「東方パートナーシップ」(旧ソ連諸国との対話の枠組み)に参加。EUもベラルーシ向け経済支援の検討に乗り出していた。

 だが、ベラルーシが欧州との協力関係に比重を移して、対露依存の経済構造から抜け出すことは容易でない。ベラルーシの主要輸出品である機械類はロシアを最大の輸出市場としているが、欧州市場へ参入できる品質には達していない。これまでロシア産のエネルギー資源を安く購入してきたベラルーシがこの恩恵を失えば、財政状況を圧迫する。

 ◇旧ソ連経済圏構想、欧州の支援急がず
 欧州との関係改善へ意欲を示してきたルカシェンコ氏は今回、なぜ反発が予想される野党の弾圧を決心したのか。ロシア、ベラルーシ、カザフスタンが選挙直前の今月9日にまとめた「関税同盟」の合意が背景にあるとの指摘がある。

 ロシアは一時、ベラルーシを排除し、カザフスタンと2国だけで同盟を発足させる案を検討していた模様だ。だが、欧州向け原油輸送の5割をベラルーシ経由パイプラインに依存している重要性を考慮し同国を加えたうえで、将来的に同盟を統一経済圏へ発展させる合意としてまとめた。

 この合意では、ロシア石油製品の輸出取り決めなどでベラルーシ側の言い分がある程度認められ、「欧州の支援をあてにする必要がなくなった」(外交筋)との見方がある。そのため強引に野党の弾圧に踏み切ることができたのかもしれない。ロシアはこれまで欧米と違い、野党弾圧には沈黙を守っている。

 ベラルーシ独立直後の指導者であるシュシケビッチ元最高会議議長(76)は、「ルカシェンコ氏はロシアからの支援が減ったから、欧州から別の支援を引き出す狙いで接近したに過ぎなかった」とみる。4期目のルカシェンコ政権は再びロシアとの「和解」に動く可能性がある。

1798チバQ:2010/12/23(木) 10:04:43
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101222-OYT1T00881.htm
仏極右政党ルペン氏3女、党首後継有力


. 【パリ=林路郎】フランスの極右政党・国民戦線の後継党首就任が有力視されているマリーヌ・ルペン副党首(42)の人気が急速に高まり、2012年の次期大統領選で台風の目になりそうな勢いだ。

 マリーヌ氏は、1972年に国民戦線を創設し、移民やユダヤ人排斥の主張で政界を揺さぶってきたジャンマリ・ルペン党首(82)の三女。11年1月16日の党員による選挙で後継党首に選出されると見られており、すでに大統領選出馬を公言している。

 「ナチスのユダヤ人迫害否定に固執する守旧派は時代錯誤だ」と言い、イメージ刷新を訴えるマリーヌ氏だが、イスラム教徒に対する強硬な発言も目立つ。

 「モスク(イスラム教礼拝所)建設への国費援助はやめろ」と主張しているほか、国内の一部都市でモスクのスペースが足りないため礼拝者が路上にあふれ出ている様子を、ナチスになぞらえて、「新たな占領」と呼ぶなどの発言が物議を醸している。

 それでも、大衆誌パリマッチの最新調査では、33%がマリーヌ氏に「好感を持つ」と回答。主要メディアの扱いも有力政治家並みだ。

(2010年12月23日00時57分 読売新聞)

1799チバQ:2010/12/23(木) 10:05:26
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/101222/erp1012222202012-n1.htm
大統領選後のベラルーシ 忍び寄る経済危機 独裁者の憂鬱
2010.12.22 22:02
 【モスクワ=佐藤貴生】旧ソ連ベラルーシの大統領選で、ルカシェンコ大統領が4選を果たした。15年以上に及ぶ弾圧で反体制派は弱体化し、強権体制は当面維持される公算が大きい。ただ、安価でエネルギーを供給してきたロシアの出方によっては経済危機が深刻化し、国内情勢が流動化するとの指摘もある。反体制派の抗議デモを強制排除したことへの欧米の批判も強く、「欧州最後の独裁者」の今後の道のりは平坦ではなさそうだ。

 ルカシェンコ政権は19日の選挙後、約600人の反体制派を拘束した。大規模な選挙違反で再選を繰り返してきた疑いがある一方、有権者の約3割は同氏支持で固まっているといわれる。経済活動の7割を国家の関連企業が占め、安定を求める高齢者や公務員が多いことがその一因だ。米国発の金融危機の影響もあまり受けなかったとされる。

 しかし、財政的には危険水域に近づいているとの見方もある。現地外交筋によると、今春までに国際通貨基金(IMF)から総額35億ドル(約2900億円)の融資を受け、対外債務は250億ドル(約2兆900億円)と国内総生産(GDP)の半分にまで拡大。通貨切り下げの憶測が飛び、国民の外貨需要が急増しているとの情報もある。

 こうした経済情勢のカギを握るのがロシアだ。実質的なベラルーシ統合を目指すロシアは今月、ベラルーシに対し、カザフスタンを加えた3カ国による「統一経済圏」の創設に加わることを条件に、石油の輸出関税を撤廃すると表明した。これでベラルーシは来年、40億ドル(約3300億円)前後の支出が削減できる見通しだが、対露依存はさらに進むことになる。

 一方、欧州にとってベラルーシは、ロシア産石油や天然ガスをパイプラインで受け取る中継国という重要な位置にある。国境を接するポーランドなどではロシアの軍事的脅威を弱める上でも、ベラルーシを親欧米寄りの「緩衝地帯」にしたい思惑が強いといわれる。

 こうした経緯から、欧州連合(EU)は今回の大統領選が自由かつ民主的に行われれば、30億ユーロ(約3300億円)を融資するとベラルーシに提示していた。しかし、反体制派の強制排除に反発を強めるEUが、融資を実行するかは極めて不透明になった。

 ミンスクの新聞記者は、「次の焦点は2012年の下院選。経済低迷が深刻化して国民が街頭行動に出るような事態になれば、ルカシェンコ体制が揺らぐ可能性はある」と指摘した。

1800チバQ:2010/12/23(木) 10:20:22
>>178>>531
http://www.asahi.com/international/update/1223/TKY201012230012.html
モンテネグロ首相が辞任、権力の座に20年 疑惑影響か2010年12月23日9時39分
 【ウィーン=玉川透】旧ユーゴスラビアのモンテネグロで20年近く権力の座にいたジュカノビッチ首相(48)が21日、辞任した。

 同氏は1991年、29歳の若さで首相に就任。大統領職を含め、旧ユーゴ解体当初から権力を維持する唯一の指導者として、2006年のセルビアからの独立も主導した。

 一方で、90年代に安いたばこをイタリアなどに密輸する組織に関与していた疑いが浮上、国際社会から批判を浴びた。今月17日、モンテネグロが悲願とするEU加盟の候補国に正式に了承されたことを受け、同氏が加盟交渉の妨げになるとみられる自身の疑惑を考慮し、表舞台から身を引いたとの見方も出ている。

1801チバQ:2010/12/23(木) 10:21:09
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101217-OYT1T00862.htm
モンテネグロを加盟候補国に、EU首脳会議承認


. 【ブリュッセル=工藤武人】欧州連合(EU)は17日の首脳会議で、旧ユーゴスラビアのモンテネグロをEU加盟交渉開始の前提となる「加盟候補国」とすることを承認した。

 ただ、組織犯罪や汚職の一掃でモンテネグロに「一層の努力」を求め、具体的な交渉開始時期は示さなかった。

 現在、他のEU加盟候補国は、トルコ、クロアチア、マケドニア、アイスランド。

(2010年12月17日20時28分 読売新聞)

1802チバQ:2010/12/23(木) 12:56:01
http://mainichi.jp/select/world/news/20101213dde041030072000c.html
乾きと命:貧困の街で/上 HIV陽性での出産
 ◇感染より生活心配
 急速な経済発展を象徴するように、高層ビルが建ち並ぶ東アフリカ最大の都市ナイロビ(ケニア)。その一角に、土壁のバラックが軒を連ねる地区がある。キベラスラム。ケニアの農村部は干ばつなどの異常気象で打撃を受け、生活できなくなった人々が流入して人口が急増している。水道やガスさえ通らず、路上のごみが異臭を放つ貧困の街で、懸命に生きる人々の姿を報告する。


出産直後のHIV再検査で陽性が出たことを告げられるユニス・アチェンさん=ケニア・ナイロビのキベラスラムで、小松雄介撮影 産院のベッドで体重3200グラムの女児が生まれた。呼吸状態が悪く、スタッフが慌てて処置にあたる。5分後、女児は目と口を大きく開けて「ギャー」と泣き始めた。母親は汚れたTシャツ姿の女性。安心した様子はなく、表情に拭えない影があった。

 ユニス・アチェンさん(24)。スラムで5歳の娘と暮らし、小魚を売る。この日は、市場に仕入れに向かう途中で産気づいて倒れ運び込まれた。2カ月前、エイズウイルス(HIV)感染を宣告された。同居していた女児の父親はそれを聞いて姿を消したという。

 ユニスさんは身の上を語り始めた。ケニア西部生まれ。学校に通えず、子守をしていた15歳の時、気の毒に思った親類の女性が、ユニスさんをナイロビに呼び寄せ、家政婦にした。しかし女性の夫から性的虐待を受け、家を飛び出した。流れ着いたのがキベラスラムだった。

 取材中、産院のスタッフがHIVの再検査に訪れた。結果はやはり陽性。感染した原因は分からないという。眠る女児の顔を見つめ「この子は大丈夫だと信じたい」とつぶやく。ユニスさんにはHIV感染よりも今後の生活が心配だ。日収は20ケニアシリング(日本円で約20円)。半分を使って買うトウモロコシ3本が一日の食事という。「明日にも仕事を始めなければ、子どもに食べさせる物がない」と頭を抱えた。

 国連機関「国連合同エイズ計画」によるとケニアの09年のHIV感染者数は150万人で、新規感染者数は11万人に上る。生活が貧しく治療を受けられない患者が多く、死者は年間に約8万人とされる。【遠藤孝康】

 ◇「難民救援金」協力を
 災害や戦争、貧困などで苦しむ子どもたちを支援する海外難民救援金を募集しています。郵便振替または現金書留で送金いただくか、直接ご持参ください。なお、物資はお受けできません。紙面記載で「匿名希望」の方はその旨を明記してください。〒100−8051 東京都千代田区一ツ橋1の1の1 毎日新聞東京社会事業団「海外難民救援金」係(郵便振替00120・0・76498)

毎日新聞 2010年12月13日 東京夕刊

1803チバQ:2010/12/23(木) 12:56:52
http://mainichi.jp/select/world/news/20101214dde041030007000c.html
乾きと命:貧困の街で/中 途方に暮れる母
 ◇支援、受け方知らず
 3床だけの分娩(ぶんべん)室に次々と妊婦が運ばれ、新生児が生まれる。ケニアの首都ナイロビのキベラスラム内のフレパルス産院は、スラムの人口急増の現場だ。女性スタッフは「今朝は1分ごとに4人が生まれた」と汗を拭った。

 出産を終え、病棟で休む母親たちの表情はさまざまだ。結婚4年目で待望の初子を産んだベルマ・コバさん(23)は「もう(子どもは)あきらめていたから奇跡みたい」と眠る男児を幸せそうに見つめる。双子を産んだアイリーン・ナトゥンゴさん(35)は途方に暮れていた。「4人の息子を残して夫は死に、この子たちの父親とも別れた。私一人で養わなきゃいけないのに双子だなんて……」

 出産の翌日、HIV感染者のユニス・アチェンさん(24)は産院から自宅に戻った。家の外で走り回る娘シェリルちゃん(5)の姿を2日ぶりに見て「昨晩は娘が心配で眠れなかった」とほっとした表情を浮かべた。

 トタンを打ち付けただけの自宅は3畳しかなく隣のごみ捨て場から真っ黒な水が流れ出す。家賃は月1000ケニアシリング(日本円で約1000円)。他の家より高い。家主に足元を見られている可能性もあるという。


アニャンゴちゃんを連れて自宅に戻ったユニス・アチェンさん。5歳の長女シェリルちゃんが迎えた=ケニア・ナイロビのキベラスラムで、小松雄介撮影 スラム内の診療所ではNGO「国境なき医師団」がHIV感染者にエイズ発症を抑える薬を無料で配る。だがユニスさんは診療所に通っていないため薬を処方されていない。長年キベラスラムに通い貧しい子どもを支援する日本人女性、早川千晶さん(44)は「ユニスさんは小学校さえ卒業しておらず、周囲の助けもないため、どうすれば支援を受けられるのか分かっていない。スラムでは教育をまともに受けていない人が多く貧困の悪循環を生んでいる」と話す。

 出産1カ月半後。ユニスさんの生活支援に乗り出した早川さんから悲報が届いた。「アニャンゴちゃん(ユニスさんの赤ちゃん)が昨夜亡くなりました。下痢が続き、本当にあっけなく死んでしまいました」【遠藤孝康】

 ◇「難民救援金」協力を
 災害や戦争、貧困などで苦しむ子どもたちを支援する海外難民救援金を募集しています。郵便振替または現金書留で送金いただくか、直接ご持参ください。なお、物資はお受けできません。紙面記載で「匿名希望」の方はその旨を明記してください。〒100−8051 東京都千代田区一ツ橋1の1の1 毎日新聞東京社会事業団「海外難民救援金」係(郵便振替00120・0・76498)

1804チバQ:2010/12/23(木) 12:57:28
http://mainichi.jp/select/world/news/20101215dde041030004000c.html
乾きと命:貧困の街で/下 ストリートチルドレン
 ◇「学校に行きたい」
 気温10度近くに下がるケニアの首都ナイロビの夜。キベラスラムに隣接する大型スーパーマーケットの駐車場の外には、厚着をした少年数人がたむろする。買い物を終えた客が駐車場に現れると、柵の外から手を差し出して食料品を乞う。ストリートチルドレンたちだ。毛糸の帽子をかぶったギリオン・マカンガ君(13)は言う。「夜は路上で布を敷いて寝る。実は高学年まで小学校に通っていたんだ。親の事情で家から追い出された」。流ちょうな英語で話す。

 キベラスラムには私設学校が複数あるが、学費を払えないストリートチルドレンを受け入れる学校はほとんどない。昼間、スラム周辺の露天市場脇には、学校に通わない少年たちが集まる。

 年上の仲間たちと談笑していたのはモハメッド・ムエッティ君(10)。厚手の上着姿なのに裸足だった。「靴を盗まれた。新しいのが欲しいけど、お金がない」と話す。取材中、突然黒い布を自分の唇に押し当てた。吸っていたのは布に浸したシンナー。すぐに目の焦点が合わなくなり、辺りを歩き始めた。

 スラムで貧しい子どもたちのための学校を運営する早川千晶さん(44)は言う。「シンナーで空腹や寒さ、悲しみさえ分からなくなる。心の苦しさを忘れるためになけなしのお金でシンナーを買ってしまうんでしょう」

 ピーター・ジョン君(12)は市場のごみ捨て場で、ひとり黙々とプラスチックや鉄くずをスーパーの袋に拾い集めていた。1キロ分で10〜12ケニアシリング(約10円)。「1日数回、問屋に持ち込んで、やっと食費を稼げる」と話す。

 父が数年前に病気で亡くなり、母は仕事をせず、昼間から酒に浸るようになったという。将来の夢を尋ねると、「体操選手になりたいんだ」と答え、側転してみせた。ごみ拾いを始めて2年。「もうこんな生活は嫌だ。人生をやり直したい。キベラを抜け出して、ちゃんと学校に行きたい」【遠藤孝康】

==============

 ◇「難民救援金」協力を
 災害や戦争、貧困などで苦しむ子どもたちを支援する海外難民救援金を募集しています。郵便振替または現金書留で送金いただくか、直接ご持参ください。なお、物資はお受けできません。紙面記載で「匿名希望」の方はその旨を明記してください。〒100−8051 東京都千代田区一ツ橋1の1の1 毎日新聞東京社会事業団「海外難民救援金」係(郵便振替00120・0・76498)

1805チバQ:2010/12/23(木) 13:29:31
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2010/12/post-1866.php
ベルルスコーニに迫る最後の審判
Berlusconi's Waterloo

14日に行われる内閣不信任決議を何とか乗り切ったとしても、政治生命の終わりは近い

2010年12月14日(火)18時24分
バービー・ナドー(ローマ)

 イタリアのシルビオ・ベルルスコーニ首相(74)は今、自らの政治生命に点滅する赤信号を目の当たりにしている。

 イタリア随一のメディア企業を一代で築き上げたベルルスコーニが、政治の世界に足を踏み入れたのは17年前。知名度は低かったが、1994年の抜き打ち選挙で下院議員に当選し、すぐに首相に就任。以来、巨万の富を手に入れ、首相の座に2度返り咲き、汚職やマフィアとの癒着疑惑で数え切れないほどの法廷闘争を戦い抜いてきた。離婚調停中の2番目の妻ベロニカ・ラリオを含む多くの女性から軽蔑されるような言動も数多い。

 ベルルスコーニはイタリアの歴代首相はもちろん、G8(主要8カ国)のどの指導者よりも長い在任期間を誇る。しかも、近年稀にみる「キャラ立ち」した政治家だ。イタリアの民放テレビ局の大半を傘下に収め、国内有数の資産家でもある。常に忠実な友人と若い美女に取り囲まれる様子は、ローマ帝国の皇帝も顔負けだ。
 
 そんな輝かしいキャリアを暗転させかねない審判の日が、ついにやってきた。メディアが「Bデイ」と呼ぶ12月14日、ベルルスコーニ内閣に対する不信任決議案の採決が上下両院で行われる。可決されれば、「テフロン首相」の政治人生に幕が下ろされるかもしれない。

 ベルルスコーニは否決に自信をのぞかせるが、不信任を免れたとしても、政権を維持できるほど多くの否決票が集まる見込みはない。「独演会はおしまいだ」と、フェラーリのルカ・コルデロ・ディ・モンテツェモロ社長が皮肉ったように、退陣の時が迫っているのかもしれない。

かつての盟友が打倒ベルルスコーニの先頭に
 イタリア経済が混迷を深める中、ベルルスコーニはこの2年間を無為に過ごしてきた。業績といえば、訴訟に巻き込まれないよう画策し、ゴミに埋もれたナポリの街を散発的に清掃したことだけ。しかも、国際社会におけるイタリアのイメージをひどく傷つけた。

 内部告発サイト「ウィキリークス」で漏洩された情報をみても、各国の指導者がベルルスコーニをまともに相手にしていないのは明らかだ。ローマ駐在のアメリカ人外交官は本国への公電で、ベルルスコーニは「無責任でうぬぼれが強く」、指導者として「無能」だと伝えていた。

 ロシアのウラジーミル・プーチン首相のようにベルルスコーニのふざけた言動を歓迎する人もいるが、彼らには明白な動機がある。ウィキリークスによれば、2人の「大物独裁者」の間にはビジネス上の密約があり、双方の金銭的利益となるような外交政策を取っているという。

 14日の内閣不信任案決議を切り抜けたとしても、ベルルスコーニが勢いを失うのは間違いない。「もう彼の言葉を信用しない」と言うのは、かつての盟友ジャンフランコ・フィーニ下院議長。「彼は国を治めたいのではない。訴訟を逃れるために権力に留まりたいのだ」
 
 フィーニは不信任投票を実現させた立役者だが、ベルルスコーニを退陣させても自分が得をするわけではない。フィーニは今年7月、35人の仲間を引き連れて、ベルルスコーニ率いる与党「自由国民党」を離脱し、非公式の議員グループ「イタリアの未来と自由」を結成した。フィー二がベルルスコーニに代わって首相の座に就くには中道左派の野党と組む必要があるが、中道右派の出自を裏切るような真似をする可能性は低い。

1806チバQ:2010/12/23(木) 13:29:49
 しかも、フィーニ派も一枚岩ではなさそうだ。不信任決議案の採択日が近づくにつれて、ベルルスコーニ派の議員が「イタリアの未来と自由」所属の議員に接触しているとの噂もある。

 フィーニにできるのは、フィーニ派の議員が約束通り、不信任案に賛成票を投じるよう願うことだけ。だが、たとえ不信任案が可決されても、1〜2票差の僅差であれば、ベルルスコーニを葬り去ることができない可能性もある。不信任案が可決されるとジョルジョ・ナポリターノ大統領はベルルスコーニの辞表を受理するが、野党を中心にした新たな連立が実現しなければ、結局は新政権の組閣をベルルスコーニに頼ることになるからだ。

 大統領が総選挙に踏み切る可能性もあるが、リーダー不在の野党は総選挙を望んでいない。いま総選挙が実施されれば、有力な対抗馬がいないせいでベルルスコーニが勝利すると、あらゆる世論調査が示している。

身内からも「続投は無理」との声
 12月13日の朝、ベルルスコーニは上院で続投支持を訴える演説を行い、自分を引きずりおろせば、イタリアはギリシャやアイルランドの危機と同じような悪循環に陥ると警告した。「今のイタリアにとって最悪なのは政治の危機だ。明白な解決策がないまま危機を引き起こすことの愚かしさを考えてほしい」

 だがイタリア人の多くにとって、ベルルスコーニ政権はすでに茶番だ。11日には何万人ものデモ隊がローマに集まり、「ベルルスコーニが監獄に入らないかぎり、イタリアは変わらない」といったプラカードを掲げて通りを練り歩いた。

 その前日には、不信任案への態度を明らかにしていない議員らにベルルスコーニ陣営が買収工作をした疑惑について、当局が調査を開始した。「恥、恥、恥だ」と、野党民主党のピエル・ルイジ・ベルサニ書記長は集会で語った。「ベルルスコーニは引っ込んでいろ」

 採択の当日に懸念される暴動に備えて、治安部隊がローマ中心部の警備を強めるなか、ベルルスコーニは13日夜に下院でも演説をした。「私は穏やかな気持ちで自信に満ちている。不信任案に賛成する者は有権者からの負託を裏切ることになる。祖国が極めて厳しい状態にある今、我々は一致団結しなければならない」

 だが懐疑的な声は収まりそうにない。ベルルスコーニ陣営に留まっているウンベルト・ボッシ下院議員も、不信任案が否決されたとしても、僅差では続投は無理だとの見解を報道陣に示した。「いい演説だったが、1票差の過半数では政権はもたない」

 13日午後の情勢では、不信任案はまさに1〜2票差で否決される可能性が高い。Bデイを切り抜けたとしても、ベルルスコーニ時代の終焉へのカウントダウンがいよいよ始まりそうだ。

1807チバQ:2010/12/24(金) 23:07:04
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101224-00000011-maiall-soci
<違法テレビ放映>パキスタンで人気 エンタメ侵攻するインド
毎日新聞 12月24日(金)8時21分配信

 パキスタンでインドのテレビ番組の違法放映が問題となっている。パキスタンにとってインドは過去3度も戦火を交えた不倶戴天(ふぐたいてん)の敵だが、映画や音楽の人気は高い。インド番組の“侵攻”を通じて、パキスタン社会の一端を垣間見た。【イスラマバードで岩佐淳士】

 野球帽をかぶった男性が突然歌い出す。アップテンポの曲にあわせ、肌を露出した女性が、男性と一緒に腰をくねらせて踊る。今月中旬、パキスタンの首都イスラマバードのテレビ画面に映っていたのは、数年前に劇場公開されたインドの「ボリウッド」映画。ボリウッドとは、米ハリウッドに対抗した映画文化の呼称だ。

 パキスタン都市部ではケーブルテレビが普及し、50以上のチャンネルが視聴できる。映画以外にも歌番組などインドの娯楽番組が多いが、地元テレビ局によると、違法に放映されているという。パキスタンにおけるインドのテレビ番組放映は、両国関係を示すバロメーターだ。

 01年12月に起きたイスラム過激派によるインド国会襲撃事件で、インドがパキスタンを名指しで非難すると、政府はインドのテレビ番組を「有害」として放映禁止。04年に関係改善すると、政府は違法放映を黙認した。08年11月にインド・ムンバイで起きた同時多発テロで関係が悪化すると、パキスタン最高裁は今年8月、ケーブルテレビ事業者に放映中止を命じた。だが、衛星回線を通じた違法放映だけでなく、インド番組目当てに家庭用の受信機を買う人は後を絶たない。

 「イスラム文化のせいか、娯楽を大切にする感覚が小さい。パキスタン独自の映画や欧米風の芸能は産出する風土がない」とは、イスラマバードに住んで1年半がたつ日本人男性の感想だ。実はパキスタンにも、北東部ラホールを拠点とした「ロリウッド」がある。70年代に黄金期を迎えたが、77年にクーデターで政権を奪ったハク大統領のイスラム化政策で衰退した。両国の主要言語は似ており、最近では多くのパキスタン人俳優や歌手がボリウッドで活躍。イスラム保守層は眉をひそめるが、ムシャラフ政権下の06年には映画館でのインド映画上映も解禁された。

 インド番組の侵攻にボハリ情報相代理は「インドもパキスタンの番組を放映すべきだ」と不満げだ。

 12月上旬、印パ両国軍による国旗降納式が毎日行われている国境ワガを訪れた。双方の旗が立ち、老若男女の見物客が訪れていた。

 パキスタン軍兵士が足を高く上げ、国境越しのインド軍兵士を威嚇すると、客席から「パーキスターン ジンダーバード!(パキスタンよ永遠なれ)」。

 イスラム国家を掲げインドと分離独立したパキスタンだが、近年は過剰な宗教ナショナリズムが生む過激主義にも悩まされている。イスラマバードの30代男性は「政府はジレンマを抱えている。イスラム過激派と戦いながら、過激派が嫌うインド文化を規制し、イスラムを守っていかなければならないからだ」と言った。

1808チバQ:2010/12/26(日) 18:04:08
>>1728
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/101226/mds1012261756003-n1.htm
サウジ王家「老い」との戦い 国王2度手術、後継問題が浮上 (1/2ページ)
2010.12.26 17:52
 【カイロ=大内清】86歳前後とされるサウジアラビアのアブドラ国王が最近、2度の手術を受け、健康状態が不安視されている。順当なら次の国王となる異母弟のスルタン皇太子やほかの兄弟もほとんどが70〜80歳代と「老い」に直面するサウジ王家。世代交代がいつなのか、世界1位の原油埋蔵量を誇る国の後継問題に関心が高まっている。

 国王は11月下旬、椎間板(ついかんばん)ヘルニア治療のためとして渡米、手術を受けた。王室は「手術は成功」と発表したものの、今月3日には再手術が行われた。この間、留守を預かったスルタン皇太子(第1副首相兼国防航空相)は80代半ば。がんを患っているといわれ、健康不安は根強い。

 そんな中、国王や皇太子に不測の事態があった場合の後継者に有力視されるのが、ファハド前国王やスルタン皇太子の実弟で2009年に第2副首相に就いたナエフ王子(内相兼務)だ。国王の渡米前には代理で閣議を仕切った。

 サウジでは1953年のアブドルアジズ初代国王の死後、5代にわたり初代国王の息子(第2世代)が王位を継承してきた。だが、第2世代では比較的若いナエフ王子でも77歳前後に達しており、どの時点で初代国王の孫(第3世代)に王位を引き継ぐかが課題となっている。

 アブドラ国王は渡米前の11月、約50年間務めた国家警備隊司令官ポストを息子のムトイブ王子に譲り、世代交代への布石ではないかとの観測も浮上した。第3世代ではほかに、サウド外相やハリド国防航空次官らが知られる。ただ、初代国王には36人の男子がおり、孫の数は数百人。そこから王位継承者を選ぶプロセスは難航が予想される。

 一方、継承問題は、政策面でも関心を集めている。

 イスラム教スンニ派で最も戒律が厳しいワッハーブ派を奉じるサウジで、アブドラ国王は昨年初めて男女共学の大学を開設するなど、徐々にながらも社会・教育改革を進める「開明派」だ。ナエフ王子は、保守的な宗教指導者との結びつきが強いとされる。

 サウジは70年代末以降、イスラム世界各地へワッハーブ派の教義の“輸出”を積極化、同国の支援で建設されたマドラサ(イスラム神学校)が過激派の苗床になったとの指摘もある。それだけに現国王の路線は国際社会で一定の評価を得ているが、専門家からは、ナエフ王子が実権を握れば改革にブレーキがかかるとの見方も出ている。

1809チバQ:2010/12/26(日) 18:25:22
>>1463-1466>>1571>>1578
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010122501000266.html
ベルギーの政治危機が長期化 正式政府不在195日
 【ブリュッセル共同】今年6月の総選挙以来、北部オランダ語圏と南部フランス語圏の対立で連立交渉が難航しているベルギーで25日、正式な政府の不在が195日に達し、これまで最長だった2007年の194日を上回り過去最悪記録を更新、政治危機が長期化している。

 欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)の本部を抱えるベルギーだが、伝統的な北部と南部の「言語対立」が過去に何度も政治危機を引き起こしてきた。4月に総辞職したルテルム内閣が暫定政権のままの状態で、危機の長期化への懸念から、金融市場ではベルギー国債価格がじわじわと下落。政府の資金調達にも悪影響が出始めている。


2010/12/25 16:31 【共同通信

1810チバQ:2010/12/27(月) 20:50:30
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/101227/mds1012271743003-n1.htm
内戦でチョコ高騰も? 「2人の大統領」に揺れるコートジボワール (1/2ページ)
2010.12.27 17:38

23日、アビジャン市内でバグボ大統領の看板脇を通過する国連部隊の兵士(AP) 【ロンドン=木村正人】大統領選をめぐり混乱が続くアフリカ中西部コートジボワールで、国際社会が当選を支持するワタラ元首相側は、バグボ大統領の退陣を求めて27日から全土でゼネストを実施するよう国民に呼び掛けた。治安部隊を掌握し政権に居座るバグボ氏に対する退陣圧力を強めるのが狙い。訴追を恐れるバグボ氏は譲歩の気配を見せておらず、内戦再燃を懸念する声も強まっている。

 現地からの報道によると、大統領選の決選投票は11月28日に実施され、選挙管理委員会は今月2日、野党・共和連合(RDR)のワタラ元首相が現職のバグボ氏を破って当選したと発表。しかし、選挙結果を確定する憲法評議会は3日、投票の一部は無効としてバグボ氏の当選を宣言した。

 2人とも就任式を行ったが、バグボ氏はそのまま大統領府に居座った。ワタラ氏はアフリカ連合(AU)や国連、米国、フランスの支持を受け、主要都市アビジャンのホテルに暫定政府を構えた。ホテルは国連平和維持活動(PKO)部隊500人が守っている。

 ワタラ氏の当選を支持する北部の旧反政府勢力「新勢力」と、南部に支持基盤を持つバグボ氏側の治安部隊は、2002〜03年の内戦で分断された南北の境界付近で一時、衝突した。07年に南北の和平協定が成立した後、本格的な軍事衝突は初めてとされ、緊迫した状況が続いている。

 アビジャンでもワタラ氏支持のデモ隊とバグボ氏側の治安部隊が衝突。これまでに約200人が死亡、約500人が拘束され、1万4千人以上が避難した。

 バグボ氏は権力維持のため治安部隊に資金を供給しているとして、世界銀行や西アフリカ諸国中央銀行はコートジボワールへの援助を停止。西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は「バグボ氏がすぐに退陣しない場合は、軍事介入する」と警告するなど、圧力を強めている。一方、バグボ氏側は「内戦が起きる」と反発している。

 同国は世界の生産量の4割を占めるカカオ豆の産地で、今回の混乱で、カカオ豆価格は12・5%も上昇。政情の不安定化でカカオ豆の植え替えが停滞すれば、カカオ豆を原料とするチョコレート価格の高騰を招く恐れもある。

1811チバQ:2010/12/27(月) 20:51:34
http://www.afpbb.com/article/politics/2780712/6611149?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics

バグボ大統領の退陣求めゼネスト呼びかけ、コートジボワール
【12月27日 AFP】大統領選の結果をめぐる混乱が続くコートジボワールで、国連(UN)などが正式な当選者として支持するアルサン・ワタラ(Alassane Ouattara)元首相の陣営は26日、ローラン・バグボ(Laurent Gbagbo)大統領が退陣するまで27日からゼネストを行うよう呼びかけた。

 11月末に実施された大統領選をめぐっては、現職のバグボ大統領とワタラ元首相の双方が勝利を主張。選挙管理委員会や国際社会はワタラ氏の当選を認めているが、バグボ氏側は大統領職を譲っていない。

 ワタラ氏が首相に選んだギヨーム・ソロ(Guillaume Soro)氏は先に抗議行動を起こすよう国民に呼びかけた。ワタラ氏を支持する野党連合「ウフェイスト同盟(RHDP)」はこの呼びかけを繰り返している。

 ワタラ氏の支持者らは、全国規模でゼネストが行われればバグボ大統領を退陣に追い込めると期待しているが、同国の経済の中心である南部のアビジャン(Abidjan)でゼネストに呼応する動きはほとんどなく、経済活動は徐々に勢いを取り戻している。(c)AFP

1812チバQ:2010/12/27(月) 22:34:19
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/101227/mds1012272213004-n1.htm
イラン当局、改革派指導者ムサビ元首相らの訴追示唆
2010.12.27 22:11
 テヘランの検察当局者は26日、「(反政府的な)扇動的運動の指導者の審判が近い」と述べ、昨年6月のイラン大統領選で敗退した改革派のムサビ元首相やカルビ元国会議長を訴追する可能性を示唆した。イランメディアが27日、報じた。

 今月19日から、政府は燃料などに支出していた補助金を段階的に廃止。ガソリンやパンなどの値段が上がったことから、両氏の支持者らを中心に抗議行動が起きることを恐れた当局がけん制しているとみられる。

 大統領選をめぐっては、選挙の不正を指摘する両氏の支持者らが連日のように抗議デモを実施、治安部隊との衝突で多数の死傷者が出た。

 同当局者は「選挙を口実に体制を批判する者は裁判に付されるべきだ」と話した。(共同)

1813チバQ:2010/12/27(月) 22:42:58

http://www.yomiuri.co.jp/column/world/20101227-OYT8T00268.htm?from=navlc
投票率10%以下が示すエジプト人の諦め
カイロ支局 田尾茂樹

 「選挙は無効だ」。12月中旬。エジプトの首都カイロ中心部で野党支持者ら数百人が怒りの声を上げた。29年に及ぶムバラク長期政権を支える与党国民民主党が圧勝した人民議会(国会)選挙では、「不正が横行した」と言われていた。

 野党が獲得したのは選挙対象508議席のうち、わずか14議席。選挙前には系列無所属議員88人を抱え、事実上の最大野党だった非合法のイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」に至っては今回、1議席も得られなかった。選挙管理委員会は「公正な選挙だった」と主張するが、取材では何度もあぜんとさせられた。

 投票日の11月28日と12月5日。ある投票所では「記者は入れない」と言われ、取材記者証を示して理由を尋ねても「だめだ」の一点張り。別の投票所では「今は昼飯だ」と拒否された。入場できても写真撮影は一切、認められなかった。しかも、係員がついて回り、「もういいだろう」とわずか数分で追い出された。

 中立団体の選挙監視はほとんど許可されず、野党候補者代理人は、投票に立ち会うことができなかったという。前回選挙までは投票所に配置された判事も、憲法改正でいなくなった。投票水増しなどの不正行為が相次いだとされるのも当然の結果と言える。ネットには投票所の係員が何枚もの投票用紙に記入し、投票箱に入れる映像が出回った。

 「結果は分かっている。投票しても無駄」。取材で聞いたエジプト人のこんなぼやきの理由を実感した。選管は投票率を35%と発表したが、10%以下との指摘もある。事実、周りで投票した知人は皆無だった。

 それでも、冒頭のような抗議行動を起こす人はごく少数。1981年のサダト前大統領暗殺事件以来、今も非常事態令下にあるこの国では、令状なしの逮捕など治安当局には強大な権限が認められているためだ。「食べ物にさえ困らなければ怒らないよ」。会社経営のエジプト人の知人が解説してくれた。パンの価格が高騰した2008年には実際に各地で暴動が起きた。

 露骨な野党排除は、来秋の大統領選を控え、82歳のムバラク大統領が次男に権力を継承する地ならしとも言われる。悠久のナイルの流れのようにこの国は変わらないのだろうか、とも思える。それでも投票にやって来た20歳代の女性はこう話してくれた。「選挙結果は信用できない。でもこの1票は私の権利だから」。こんな意識の広がりが、いつか大きなうねりとなる日が来るのかもしれない。

(2010年12月27日 読売新聞)

1814チバQ:2010/12/28(火) 00:09:59
http://www.asahi.com/international/update/1226/TKY201012250320.html
民族対立、ロシア揺らす サッカー乱闘が市民の不満に火(1/2ページ)2010年12月26日2時16分
モスクワで21日、乱闘で殺されたロシア青年の墓に献花するプーチン首相=ロイター
 【モスクワ=副島英樹】サッカーファンの乱闘による一つの殺人事件が、ロシア全土を揺るがしている。多民族国家に潜在する民族間対立感情を呼び覚ましたからだ。「ロシアはロシア人のために」。そんなスラブ民族主義のスローガンを掲げた若年層のデモまで頻発し、一触即発の緊張を政権側が力で封じ込めている。そこには、汚職体質から抜けきれない官僚国家への市民の不満も影を落とす。

 「民族の多様性こそロシアの大いなる長所であり力だ」

 「過激主義者に利用されないようにしてほしい」

 プーチン首相は21日、中央ロシアと南部・北カフカス地域のサッカーファンクラブ代表らと面会し、そう訴えた。その後、乱闘で殺されたロシア青年の墓を訪れて献花した。国を揺るがす内乱に発展しかねない民族対立を鎮めるための窮余の策ともいえた。

 かつて泥沼の内戦を経験したチェチェン共和国などを含むカフカス地域はイスラム教徒が多い。治安は安定せず、失業率も高い。出稼ぎでモスクワなど主要都市への流入が増加し、風習の違いや相次ぐモスク建設などが、ロシア正教のスラブ系住民との間に摩擦を生んでいる。

 発端は今月6日にモスクワの通りで起きた乱闘だった。プロサッカーチーム「スパルタク」のファンだったスラブ系の青年1人が死亡、カフカス系の6人が拘束された。だが警察は、首謀者以外の5人の拘束を解いた。賄賂が渡されたはずだと、スラブ系が不満を募らせた。クレムリン脇のマネージ広場で11日に開かれた青年の追悼集会には約5千人が集結。過激な民族主義者らが扇動して治安部隊と衝突し、65人が拘束された。

 こうした動きに、カフカス系が15日に抗議集会を開くとの情報がネットで出回り、モスクワなどで民族対立が一触即発状態に。予防介入した警察が全土で1700人を拘束し、ナイフやバット、武器類などを多数押収。18日にも全土で約2千人が拘束されたが、未成年者が多数含まれていたことが衝撃を与えた。

 この日、モスクワのオスタンキノ・テレビセンター付近に集まったのは、日本の中高生にあたる8〜10年生の生徒たちだった。「愛国主義はナチズムではない」との横断幕を掲げて行進したところ、無許可集会を理由に警察に一時拘束された。地元紙によると、生徒の一人は「大学に入れるのはカフカス系だけ。ロシアに将来はない」などと、賄賂が優先される実態を示唆した。

 プーチン首相は「若者が軽はずみに民族主義的スローガンを唱える事実を憂慮すべきだ」と発言。首相が党首を務める最大与党「統一ロシア」は、徳育を充実化させる教育カリキュラムの見直しを提案するまでになっている。

 「若者は革命のバロメーター」(レーニン)とも言われるロシアでは、今回の騒動は社会全体の不満の表れだと指摘する声も目立つ。下院安保委員会のグロフ議員は「汚職や警察・役人の横暴、犯罪検挙の低さ、移民労働者の増加などで不満が充満している」と語る。反政権のノーバヤ・ガゼータ紙も「ロシアの現代化に対するロシア人の反乱」との見出しで「政府の不首尾な財政政策、賄賂の横行、役人の身勝手」を指摘。メドべージェフ政権が進める現代化が、国家の体質改善につながっていないと批判している。

1815チバQ:2010/12/28(火) 22:47:15
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/101228/erp1012282112009-n1.htm
はびこる独裁…旧ソ連圏、民主化の道遠く (1/2ページ)
2010.12.28 21:10

10日、モスクワのクレムリンで開かれたCIS首脳会議でロシアのメドベージェフ大統領(右)と話すカザフスタンのナザルバエフ大統領(左)=AP 【モスクワ=佐藤貴生】旧ソ連圏の国々で、独裁色が濃い長期政権が延命を図る傾向が続いている。今月19日の選挙でベラルーシのルカシェンコ大統領が4選して5年の任期を手に入れたが、大規模な不正集計があったとの憶測が絶えない。これに続きカザフスタンでも、現職大統領の任期を2020年まで延長する動きが表面化。旧ソ連崩壊に伴う独立から約20年をへてなお、民主化への道のりは遠い。

 ロイター通信によると、カザフスタンでは今月23日、農民や学者ら約850人で構成する民間組織が、12年に迫った大統領選に代わり、ナザルバエフ大統領の任期を20年まで延長するかどうかを問う国民投票を提言した。

 組織の代表者は「選挙に使われる余計な支出を国内投資に回せる。80〜90%はナザルバエフ氏に投票するだろう。民主主義への信頼は政府の効率性に比べれば重要ではない」と述べた。

 同国の中央選挙管理委員会はこれを受け27日、20万人以上の賛同者の署名が集まれば国民投票を実施する可能性があると述べた。国民投票は早ければ来年3月にも実施されるとの観測さえ出ている。

 ナザルバエフ氏はソ連崩壊直前の1990年以来、大統領の座にいる。95年の国民投票と98年の憲法改正で任期を相次ぎ延長したほか、07年には議会が3選禁止規定の削除を決め“終身大統領”に道が開かれた。

 カザフスタン南部アルマトイの反体制紙記者(37)は「政治上の競争がまったくなく、15年間も公正な選挙が行われていない。国民投票になれば大規模な違反が行われるのは明らかだ」と話した。

 現職の任期延長や3選禁止規定削除はベラルーシ、ウズベキスタン、タジキスタンでもみられ、なかでも中央アジアでは独裁傾向が顕著だ。トルクメニスタンでは06年にニヤゾフ前大統領が死去するまで肖像画が国中に掲げられ、紙幣にも描かれる強固な個人崇拝体制が築かれた。現体制も大規模な民主化導入には踏み込んでいないようにみえる。

 民主化の兆しがみえるのは、一族支配を軸に強権をふるった前大統領が今春に失脚、国外逃亡したキルギスぐらいなのが実情だ。同国では大統領権限を議会に移管する憲法改正がなされ、議院内閣制に移行する試みが進んでいる。

 莫大(ばくだい)な地下資源が眠るカザフスタンや、地域の盟主を自任するウズベキスタンでは大統領が高齢に達し、次期体制へのスムーズな権力移譲が実現するかが懸念されている。圧政と指導者の高齢化は、中央アジアなど旧ソ連圏を覆う不安定要因としてくすぶり続けそうだ。

1816チバQ:2010/12/28(火) 23:10:21
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/101228/mds1012280943003-n1.htm
ゼネスト呼び掛け失敗 大統領選の結果で混乱続くコートジボワール
2010.12.28 09:41
 大統領選の結果をめぐり混乱が続くコートジボワールからの報道によると、国際社会が当選を支持する元首相ワタラ氏の陣営が26日に呼び掛けたゼネストは27日、最大都市アビジャンなどで大半の人々が通常通り勤務し、失敗に終わった。

 市民からは「働かなければ食べていけない」との声も出た。選挙結果を覆して大統領の座に居座るバグボ氏を退陣に追い込みたいワタラ氏陣営だが、失敗を受けて戦略の見直しを迫られそうだ。

 ワタラ氏が支持基盤を置く北部では一部でストが行われたが、銀行などは営業した。

 一方、ベナンとシエラレオネ、カボベルデの3カ国大統領が28日、コートジボワールを訪問する予定。ワタラ氏に権限移譲しなければ武力行使を含めた対応を取るとの西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の決定を、バグボ氏に直接伝える見通しだ。(共同)

1817チバQ:2010/12/29(水) 08:38:04
>>1559>>1700
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010122902000030.html
英連立政権 苦境に 支持率急降下 50%割れ
2010年12月29日 朝刊

 【ロンドン=有賀信彦】英国で5月に誕生した第2次大戦後初の保守党と自由民主党の連立政権の支持率が急降下している。大学授業料大幅値上げなど、キャメロン政権が相次いで打ち出す財政赤字削減策への反発が背景にあり、学生らを主な支持基盤にもつ自民党が大幅に支持率を減らしたのが最大の要因。野党・労働党の支持は回復しつつあり、連立政権は年明けから試練を迎えそうだ。

 二十七日付の英紙ガーディアンの世論調査では、連立政権の支持率は今年五月発足時の59%から43%へと急減し、初めて不支持率(47%)が上回った。連立発足時の調査では、自民党支持者の69%が保守党との連立を支持したが、今回の調査では43%と大幅に下落、46%が「(連立は)誤りだった」と回答。

 落ち込みが最も激しいのは自民党支持率。五月調査の21%から、この五年で最も低い13%まで落ち込んだ。授業料値上げ反対は、緩やかな財政赤字削減を掲げてきた自民党の総選挙での主要公約だったが、連立を組む際の保守党との政策協議では公約を放棄していたことが秋になって発覚。これが十一月十日以降、全国規模で続発した過激な学生デモを誘発する主な要因となった、との見方もある。

 一方、保守党の支持率は五月調査より2ポイント低い37%とほぼ横ばいで、同党支持者の76%は依然として連立政権樹立を肯定。

 自民党の不人気とは対照的に支持を伸ばしているのが労働党。十二月調査で、この三年で最も高い39%の支持率を記録し、保守党の支持率を上回った。連立政権の緊縮政策への反発に加え、ミリバンド新党首への期待が支持率を押し上げた要因とみられ、来年は攻勢を強めそうだ

1818チバQ:2010/12/29(水) 08:46:42
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2010/12/post-1884.php
住民投票で分裂するスーダンの希望
South Sudan's Desperate Hope

民族対立と資源争奪で引き裂かれたスーダン。南部独立の是非を問う投票が国際社会をも揺るがす理由

2010年12月24日(金)12時22分

[2010年12月29日号掲載]

 今も南北内戦の混乱が続き、俳優ジョージ・クルーニーが国連で平和を呼び掛けた破綻国家スーダン。アラブ系イスラム教徒の多い北部から、アフリカ系キリスト教徒の多い南部が独立できるかどうかを問う住民投票が1月9日に始まる。

 ここ数週間で北部に住む南スーダン人5万人が投票のために帰郷し、内戦で国外に避難した難民も在外投票のため有権者登録を行った。なかでも注目されたのが内戦で孤児になり、自力で国外に逃れた「ロストボーイズ」と呼ばれる南スーダン人だ。

 彼らは受け入れ国となったアメリカやヨーロッパ諸国、オーストラリアやエチオピアで在外投票の有権者登録を呼び掛けた(登録者数は数十万人ともいわれる)。自らの手で票を投じるため、子供の頃に離れた南部に帰る者も少なくない。

 長年迫害されてきた南スーダン人の期待は高まっている。投票が公正に行われれば、南部スーダンは独立国家になる可能性が高い。ただしそれは同時に、この地域に不安定な国家がもう1つ生まれることを意味する。...本文続く

──ここから先は22日発売の『ニューズウィーク日本版』 2010年12月29日/1月5日号をご覧ください。


山田敏弘(本誌記者)

1819とはずがたり:2010/12/29(水) 11:55:15
>>1818
南スーダンの独立,昔から期待してますヽ(´ー`)/

1820とはずがたり:2010/12/29(水) 12:11:19
>>1816
>ワタラ氏に権限移譲しなければ武力行使を含めた対応を取るとの西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の決定
おお,こんな実効能力(?)持った国際統合機関が!?

調べてみた。結構前からある。。

西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/africa/ecowas.html

1.名称(西アフリカ諸国経済共同体)

英:Economic Community of West African States(ECOWAS)
仏:Communaute' Economique des Etats de l'Afrique de l'Ouest(CEDEAO)

2. 設立経緯及び沿革

1963年:「西アフリカ産業協力ラゴス会議」(国連アフリカ経済委員会(ECA)後援)において、西アフリカ地域経済協力のための常設機関設立に向けた、暫定機関設立につき合意。
1968年:共同市場を目指した西アフリカ地域グループ結成(しかし経済共同体設立構想は、その後、ナイジェリア内戦等により進展が遅れた)。
1975年5月28日:西アフリカ諸国経済共同体設立協定正式合意(於:ラゴス)。

3. 設立目的及び任務

1975年(設立当初):西アフリカの域内経済統合を推進する準地域機関
* 持続的経済開発のための基盤整備
* 地域内の関税障壁の撤廃
* 域内・域外貿易の促進等

1981年:「防衛相互援助に関する議定書」調印
* 防衛・紛争解決機能等を備える (経済統合の基盤となる、政治的安定の確保を目指す)

1998年:「紛争予防・管理・解決・平和維持・安全保障メカニズム」規約採択
* 安全保障機能の本格的整備に着手

4. 加盟・脱退
 原加盟国は西アフリカ15ヶ国。現在の加盟国15ヶ国(ベナン、ブルキナファソ、カーボヴェルデ、コートジボワール、ガンビア、ガーナ、ギニア、ギニアビサウ、リベリア、マリ、ニジェール、ナイジェリア、セネガル、シエラレオネ、トーゴ)。
(注)カーボ・ベルデが新規加盟(1977年)。モーリタニアが通貨統合等に反対して脱退(2000年12月)。

5. 組織
(1)委員会(Commission):アブジャ(ナイジェリア)。2007年1月の首脳会合において事務局(Secretariat)から改編。委員長(President)、副委員長(Vice-President)及び7名の委員(Commissioners、行財政担当委員、貿易・関税・産業・人の自由移動担当委員、農業・環境・水資源担当委員、インフラ担当委員、マクロ経済政策担当委員、政治・安全保障担当委員、人間開発・ジェンダー担当委員)からなる。

(2)委員長(Commissioner):ジェームズ・ビクター・ベホ(ガーナ人)(H.E. Ambassador James Victor Gbeho)。2010年2月、第37回ECOWAS首脳年次会議にてECOWAS委員長に選出され、同年3月に就任。

(3)最高意思決定機関:首脳会議。議長は、2009年1月よりナイジェリア大統領が就任(2008年12月の首脳会議で選出、任期2年)。

1821とはずがたり:2010/12/29(水) 12:11:59
(4)その他:
(イ)閣僚会議(年2回)、防衛会議、参謀総長会議、専門家委員会(貿易関税、工業農業天然資源、運輸通信エネルギー、社会文化)。さらに、調停・安全保障理事会及び防衛・安全保障委員会が発足。
(ロ)共同体議会(Community Parliament)(年2回):各加盟国よりの選出議員115名で構成。2000年11月設立(諮問機関として、2001年1月より機能開始)。
(ハ)ECOWAS投資開発銀行(EBID):ECOWAS協力保障開発基金(通称ECOWAS基金。本部:ロメ)より改編。また、下部組織として、投資地域銀行(BRIC)及び開発地域基金(FRDC)の設立が2001年の首脳会議で決定された。
 (注)分割改編は既に1999年12月に決定され、2001年6月より活動開始予定であった。投資開発銀行創設議定書の批准国は、現在12ヶ国。
(ニ)共同体裁判所(Community Court of Justice):1991年に設立が決定され、1993年のECOWAS改定議定書により設置。2005年にECOWAS設立30周年を契機に改編。ECOWAS改定議定書の解釈等にかかる加盟国間の係争に介入。

6. 財政
(1)加盟各国からの拠出金をもとに運営されているが、多額の滞納金あり。右対策として、域外貿易への共同体課徴金を2003年7月より導入開始。
(2)加盟国分担金の他、主要国及び国際機関等による支援(事務局経費、経済開発及び紛争解決・安全保障分野等)。

7. 活動及び事業内容
(1)政治的安定の確保
(イ)停戦監視グループ(ECOMOG:ECOWAS Monitoring Group):
* 1990年より、紛争を抱える域内諸国(リベリア、シエラレオネ、及びギニアビサウ)にて平和維持活動を実施(ナイジェリア軍を中心にアド・ホック・ベースで組織)。国際社会より高い評価を受けてきた。
* 1999年の「紛争予防・管理・解決・平和維持・安全保障メカニズム」(下記参照)議定書採択により、右議定書の下でのECOWAS待機部隊(文民、軍隊、準軍事組織を含む)としての法的立場を確立。国際社会からの支援も受け、関連活動を活発化。

(ロ)紛争予防・管理・解決・平和維持・安全保障メカニズム(Mechanism for Conflict Prevention, Management, Resolution, Peace-keeping and Security):
* 1998年に規約、1999年に議定書を採択、暫定的に発効。現在までの批准国は、マリ、シエラレオネ、ブルキナファソの3ヶ国のみ。未批准諸国に対し早期批准を促している。
* 調停・安全保障理事会(首脳・閣僚・大使級。首脳会議で選ばれる7ヶ国および現議長国および前議長国で構成)の他、補助機関として、(i)防衛・安全保障委員会(各国軍参謀長および外交当局、治安機関代表による合議体で、技術的助言を与える)、(ii)長老会議(2001年1月、32名の域内各国の著名人を得て発足。任期1年。予防外交の実施や選挙監視活動)、(iii)ECOMOG(各国が平和維持活動のために部隊を指定し、各国の責任で所要の訓練を実施し出動に備える待機部隊)により構成。また、紛争監視センターを域内4箇所に設置(早期警戒情報の収集・分析等)。
* 同メカニズム議定書に基づき、2001年の首脳会議では、汚職防止及び民主主義とグッド・ガヴァナンスに関する追加議定書を採択。
* 同メカニズム議定書に基づき、2004年4月に第一回ECOWAS諸国治安関係者会合が開催され、越境犯罪の撲滅に向けた域内協力促進のための地域安全保障情報センターの設置、及び行動計画作成のための小委員会の設置等につき合意。
* 2002年9月に発生したコートジボワールの騒擾については、2003年1月に合意されたマルクーシ協定に基づき、ECOWAS平和維持ミッション(ECOMICI/MICECI)を派遣。2003年4月の調停・安全保障理事会閣僚級会合(我が国拠出金により開催)において、増員承認。2003年 6月末、国連安保理決議1479号に基づく、国連コートジボワール・ミッション(MINUCI)がコートジボワールに到着。2004年4月、国連安保理決議1528号を受けて、国連コートジボワール活動(UNOCI)に権限委譲。
* ECOWASはリベリア国際コンタクト・グループ(ICGL)を結成し、議長国ガーナを中心に、2003年6月のリベリア和平円卓会議の開催(我が国より開催経費一部支援)等、リベリア情勢の打開に向けて積極的に活動。2003年8月、ECOWASを含む多国籍軍の設立や国際安定化部隊の派遣等に関する国連安保理決議1497の採択を受けて、3,500人規模のECOWAS平和維持軍(ECOMIL)の先遣隊として、ナイジェリア兵300人をリベリアへ派遣。また2003年9月の国連リベリア・ミッション(UNMIL)の設立に関する国連安保理決議1509を受けて、同年10月1日以降 ECOMIL軍はUNMIL部隊(国連PKO)に吸収。その他、ECOWAS事務局長特別代表を派遣。
* 現在、紛争予防、調停、平和維持活動、復興支援等、域内の平和構築活動に幅広く対応するための「ECOWAS平和基金(ECOWAS Peace Fund)」の運用モダリティを作成中。

1822とはずがたり:2010/12/29(水) 12:12:27
>>1820-1822
(ハ)ECOWAS待機軍(ECOWAS Standby Force)
* 西アフリカ地域内及び加盟国内でテロ、環境に対する危機を含む平和と安全保障に対する脅威が認められた場合、地域の平和と安定を図るため、加盟国の合意により30日以内に設置、展開することを目的としてECOWAS加盟国から提供された軍、文民部門によって構成される待機部隊。
* 監視、平和維持及び治安の回復、人道支援、制裁発動、汚職等を含む事案に対する警備活動、平和構築及び武装解除、予防措置発動等をミッションとし、緊急展開任務部隊(タスクフォース)1500名及び旅団本隊5000名の合計6500名規模によって設置されることが目指されている。

(ニ)ECOWAS小型武器条約(ECOWAS Convention on Small Arms and Light Weapons, Their Ammunition and Other Related Materials)
* ECOWAS は域内に蔓延する小型武器への取組を進めており、2006年6月の首脳会議では、従来の取組の中心であった「ECOWAS 小型武器製造輸出入モラトリアム」を国際協定化した「ECOWAS 小型武器条約(ECOWAS Convention on Small Arms and Light Weapons, Their Ammunition and Other Related Materials)」が署名された。同条約は2009年9月に発効し、現在は実施に向けた具体的な行動計画を策定中。
* 域内における小型武器問題対策強化のため、UNDP の支援のもと「ECOWAS 小型武器管理プログラム(ECOSAP)」を2006年6月〜2011年5月にかけて実施中。

(2)経済統合の推進

 1999年以降、以下を含む諸プログラムを決定・推進し、活動を再活性化。特にEUが関連諸事業を支援(ロメ協定に基づき、会議・見本市の開催、共通インフラの整備等)。2003年4月には、EU-ECOWAS経済パートナーシップ合意。
(イ)域内統一通貨統合(ECO)の実現(現時点では、2015年までに西アフリカ経済通貨同盟(UEMOA)加盟国を除くと、ECOWAS加盟国においてECOを導入し、2020年までに全加盟国においてECOを導入するという、段階的な導入を計画中。)
(ロ)自由貿易プログラムの推進
(ハ)共同体裁判所や共同体議会の設立
(ニ)共通旅券の発行
(ホ)共同体課徴金の導入

(3)NEPADへの取り組み

 2002年5月、西アフリカにおけるNEPAD(アフリカ開発のための新パートナーシップ)の実施機関としてのマンデートを付与されたため、アフリカ開発銀行との協力の下、域内インフラ整備短期行動計画および事務局キャパシティ・ビルディング短期行動計画を作成し、ドナー諸国に協力を呼びかけている。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板