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国際政治・世界事情

1821とはずがたり:2010/12/29(水) 12:11:59
(4)その他:
(イ)閣僚会議(年2回)、防衛会議、参謀総長会議、専門家委員会(貿易関税、工業農業天然資源、運輸通信エネルギー、社会文化)。さらに、調停・安全保障理事会及び防衛・安全保障委員会が発足。
(ロ)共同体議会(Community Parliament)(年2回):各加盟国よりの選出議員115名で構成。2000年11月設立(諮問機関として、2001年1月より機能開始)。
(ハ)ECOWAS投資開発銀行(EBID):ECOWAS協力保障開発基金(通称ECOWAS基金。本部:ロメ)より改編。また、下部組織として、投資地域銀行(BRIC)及び開発地域基金(FRDC)の設立が2001年の首脳会議で決定された。
 (注)分割改編は既に1999年12月に決定され、2001年6月より活動開始予定であった。投資開発銀行創設議定書の批准国は、現在12ヶ国。
(ニ)共同体裁判所(Community Court of Justice):1991年に設立が決定され、1993年のECOWAS改定議定書により設置。2005年にECOWAS設立30周年を契機に改編。ECOWAS改定議定書の解釈等にかかる加盟国間の係争に介入。

6. 財政
(1)加盟各国からの拠出金をもとに運営されているが、多額の滞納金あり。右対策として、域外貿易への共同体課徴金を2003年7月より導入開始。
(2)加盟国分担金の他、主要国及び国際機関等による支援(事務局経費、経済開発及び紛争解決・安全保障分野等)。

7. 活動及び事業内容
(1)政治的安定の確保
(イ)停戦監視グループ(ECOMOG:ECOWAS Monitoring Group):
* 1990年より、紛争を抱える域内諸国(リベリア、シエラレオネ、及びギニアビサウ)にて平和維持活動を実施(ナイジェリア軍を中心にアド・ホック・ベースで組織)。国際社会より高い評価を受けてきた。
* 1999年の「紛争予防・管理・解決・平和維持・安全保障メカニズム」(下記参照)議定書採択により、右議定書の下でのECOWAS待機部隊(文民、軍隊、準軍事組織を含む)としての法的立場を確立。国際社会からの支援も受け、関連活動を活発化。

(ロ)紛争予防・管理・解決・平和維持・安全保障メカニズム(Mechanism for Conflict Prevention, Management, Resolution, Peace-keeping and Security):
* 1998年に規約、1999年に議定書を採択、暫定的に発効。現在までの批准国は、マリ、シエラレオネ、ブルキナファソの3ヶ国のみ。未批准諸国に対し早期批准を促している。
* 調停・安全保障理事会(首脳・閣僚・大使級。首脳会議で選ばれる7ヶ国および現議長国および前議長国で構成)の他、補助機関として、(i)防衛・安全保障委員会(各国軍参謀長および外交当局、治安機関代表による合議体で、技術的助言を与える)、(ii)長老会議(2001年1月、32名の域内各国の著名人を得て発足。任期1年。予防外交の実施や選挙監視活動)、(iii)ECOMOG(各国が平和維持活動のために部隊を指定し、各国の責任で所要の訓練を実施し出動に備える待機部隊)により構成。また、紛争監視センターを域内4箇所に設置(早期警戒情報の収集・分析等)。
* 同メカニズム議定書に基づき、2001年の首脳会議では、汚職防止及び民主主義とグッド・ガヴァナンスに関する追加議定書を採択。
* 同メカニズム議定書に基づき、2004年4月に第一回ECOWAS諸国治安関係者会合が開催され、越境犯罪の撲滅に向けた域内協力促進のための地域安全保障情報センターの設置、及び行動計画作成のための小委員会の設置等につき合意。
* 2002年9月に発生したコートジボワールの騒擾については、2003年1月に合意されたマルクーシ協定に基づき、ECOWAS平和維持ミッション(ECOMICI/MICECI)を派遣。2003年4月の調停・安全保障理事会閣僚級会合(我が国拠出金により開催)において、増員承認。2003年 6月末、国連安保理決議1479号に基づく、国連コートジボワール・ミッション(MINUCI)がコートジボワールに到着。2004年4月、国連安保理決議1528号を受けて、国連コートジボワール活動(UNOCI)に権限委譲。
* ECOWASはリベリア国際コンタクト・グループ(ICGL)を結成し、議長国ガーナを中心に、2003年6月のリベリア和平円卓会議の開催(我が国より開催経費一部支援)等、リベリア情勢の打開に向けて積極的に活動。2003年8月、ECOWASを含む多国籍軍の設立や国際安定化部隊の派遣等に関する国連安保理決議1497の採択を受けて、3,500人規模のECOWAS平和維持軍(ECOMIL)の先遣隊として、ナイジェリア兵300人をリベリアへ派遣。また2003年9月の国連リベリア・ミッション(UNMIL)の設立に関する国連安保理決議1509を受けて、同年10月1日以降 ECOMIL軍はUNMIL部隊(国連PKO)に吸収。その他、ECOWAS事務局長特別代表を派遣。
* 現在、紛争予防、調停、平和維持活動、復興支援等、域内の平和構築活動に幅広く対応するための「ECOWAS平和基金(ECOWAS Peace Fund)」の運用モダリティを作成中。


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