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国際政治・世界事情

1797チバQ:2010/12/23(木) 10:02:02
http://mainichi.jp/select/world/news/20101223ddm007030051000c.html
ベラルーシ:大統領4選、野党を弾圧 強権、対欧関係に影 じわりロシア回帰
 旧ソ連のベラルーシで19日に実施された大統領選で、現職のルカシェンコ氏(56)が4選を決めた。選挙戦では、伝統的に親密だったロシアと波風が立つ中で、欧州とどのような関係を築くのかも焦点となった。だが、当選したルカシェンコ大統領が投票終了後、野党勢力の大規模な摘発に踏み切ったことに欧米諸国は激しく反発しており、関係の冷却化は避けられなくなっている。【ミンスクで大前仁】

 青地に12個の黄色の星が並んだ欧州連合(EU)旗の中心に「BELARUS」と書かれている。野党有力候補だったサニコフ元外務次官(56)の陣営が、選挙戦のシンボルとした旗だ。サニコフ氏は「旧ソ連諸国が欧州との統合を目指すのは自然な流れ。我々もEUの一員となるべきだ」と訴えてきた。

 ベラルーシでは91年のソ連崩壊後、ロシアに依存する経済構造が続いたが、2000年代前半から欧州資本の進出が増え始めた。「起業家と経営者のミンスク資本協会」によると、ベラルーシに投資する海外資本の内訳は、昨年時点でロシア系が65%、欧州系は35%。同協会のカリャーギン会長(58)は「ロシア企業は汚職など多くの問題を抱えている。今後は欧州志向が強まるだろう」との見通しを示す。

 ロシアとベラルーシは99年に「連邦国家」の結成で合意するなど親密な関係を築いたが、ここ数年は指導者間の不仲が顕著になっていた。ロシアの最高実力者であるプーチン首相(58)が、ベラルーシに安く供給してきたロシア産天然ガスの値上げを提起するなど、ベラルーシの特権的な経済待遇を取り上げようとしたことに対し、ルカシェンコ氏が反発したことが背景にあるとみられている。ルカシェンコ氏は今年8月、ロシア政権の「横暴さ」を公然と批判。これに対し、ロシアのメドベージェフ大統領(45)は10月、自身のブログで激しいルカシェンコ批判を展開した。

 一方でルカシェンコ政権は数年前から、一部政治犯を釈放するなど、欧州との関係改善を意識し始めていた。昨年5月にはEUが呼びかけた「東方パートナーシップ」(旧ソ連諸国との対話の枠組み)に参加。EUもベラルーシ向け経済支援の検討に乗り出していた。

 だが、ベラルーシが欧州との協力関係に比重を移して、対露依存の経済構造から抜け出すことは容易でない。ベラルーシの主要輸出品である機械類はロシアを最大の輸出市場としているが、欧州市場へ参入できる品質には達していない。これまでロシア産のエネルギー資源を安く購入してきたベラルーシがこの恩恵を失えば、財政状況を圧迫する。

 ◇旧ソ連経済圏構想、欧州の支援急がず
 欧州との関係改善へ意欲を示してきたルカシェンコ氏は今回、なぜ反発が予想される野党の弾圧を決心したのか。ロシア、ベラルーシ、カザフスタンが選挙直前の今月9日にまとめた「関税同盟」の合意が背景にあるとの指摘がある。

 ロシアは一時、ベラルーシを排除し、カザフスタンと2国だけで同盟を発足させる案を検討していた模様だ。だが、欧州向け原油輸送の5割をベラルーシ経由パイプラインに依存している重要性を考慮し同国を加えたうえで、将来的に同盟を統一経済圏へ発展させる合意としてまとめた。

 この合意では、ロシア石油製品の輸出取り決めなどでベラルーシ側の言い分がある程度認められ、「欧州の支援をあてにする必要がなくなった」(外交筋)との見方がある。そのため強引に野党の弾圧に踏み切ることができたのかもしれない。ロシアはこれまで欧米と違い、野党弾圧には沈黙を守っている。

 ベラルーシ独立直後の指導者であるシュシケビッチ元最高会議議長(76)は、「ルカシェンコ氏はロシアからの支援が減ったから、欧州から別の支援を引き出す狙いで接近したに過ぎなかった」とみる。4期目のルカシェンコ政権は再びロシアとの「和解」に動く可能性がある。


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