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国際政治・世界事情

1777チバQ:2010/12/17(金) 23:12:14
httpエジプト議会選:国民しらけ、与党圧勝 格差拡大「政治家は何もしてくれない」
 今月6日に結果が確定したエジプト人民議会(国会)選挙は、30年以上も政権を独占してきた与党・国民民主党(NDP)の地すべり的勝利に終わった。背景には一般国民の政治に対する失望や無関心と、米国からの民主化圧力の減少などがある。与党は自信を深めるが、貧富の格差や政治的自由の規制などに対し不満を抱える国民も少なくない。【カイロ和田浩明】

 ◇砂糖価格3倍に
 古代エジプトの遺跡で有名な観光地、南部ルクソール。外国人客も多いカルナック神殿の近くで年金暮らしをするヌッディーク・エルバドリさん(64)は言う。「1年前は1キロ1・6エジプトポンド(約22円)だった砂糖が今は5ポンド。3倍以上だよ。とても暮らしていけない」

 年金額は月150ポンド(約2150円)。昨年に比べ10%上がったが、物価上昇16・5%には追いつかない。約90平方メートルに家族8人が暮らす自宅の1階は土間だ。

 親族の大学4年生、オマルさん(24)は「どんな仕事でもやりたいけど、みつからない」と肩を落とす。エルバドリさんは「どこの家にだって、仕事のない若者が3〜4人はいる」とあきらめ顔だ。

 観光はエジプトの主要産業のひとつで、ルクソール周辺でも新規観光プロジェクトが進んでいる。ホテルやレストランの新設による雇用創出効果もあるが、住民が立ち退きを迫られる事例も起きている。エルバドリさんもその一人だ。選挙については、「ずっと行っていない。政治家は当選しても何もしてくれない」と不満をぶちまけた。

 地元非政府組織(NGO)で活動する市議会議員のサイーダ・アブドラさん(50)は「大卒でも初任給は350ポンド程度。与党の政策は貧困問題に十分対応できていない」と指摘する。

 ◇経済成長は順調
 エジプト経済はここ数年4〜7%台で順調な成長を続けている。08年の国際金融危機からも大きな影響は受けなかった。だが、国連の推計では、1日の生活費が2ドル(約166円)以下の貧困層は総人口8000万人の約2割。ムバラク大統領も選挙前の演説で経済発展の成果が全国民に行き渡っていないことを認め、農民や労働者の支援策を強化する方針を打ち出した。

 11月28日に第1回投票、12月5日に決選投票が行われた人民議会選挙(定数518、任期5年)では、投票対象508議席中420議席をNDPが確保し、勢力をそれまでの7割から8割超に伸ばした。

 ◇最大野党は完敗
 一方、事実上の最大野党だが非合法化されているためメンバーが無所属で出馬した穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団は88議席を事実上すべて失った。他の野党の獲得議席は全体の3%未満。無所属で当選した70人の多くがNDPにくら替えする可能性もあり与党が議席の約9割を支配する可能性もある。

 選挙ではNGOなどが投票妨害や得票操作なども指摘、来年の大統領選への出馬意欲を見せていた国際原子力機関(IAEA)前事務局長のエルバラダイ氏など野党勢力は結果受け入れ拒否を呼びかけたが呼応する声は少なく、与党側は問題点の調査は約束しつつ「おおむね問題なし」(ムバラク氏)と余裕の対応だ。

://mainichi.jp/select/world/news/20101217ddm007030068000c.html


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