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国際政治・世界事情

1815チバQ:2010/12/28(火) 22:47:15
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/101228/erp1012282112009-n1.htm
はびこる独裁…旧ソ連圏、民主化の道遠く (1/2ページ)
2010.12.28 21:10

10日、モスクワのクレムリンで開かれたCIS首脳会議でロシアのメドベージェフ大統領(右)と話すカザフスタンのナザルバエフ大統領(左)=AP 【モスクワ=佐藤貴生】旧ソ連圏の国々で、独裁色が濃い長期政権が延命を図る傾向が続いている。今月19日の選挙でベラルーシのルカシェンコ大統領が4選して5年の任期を手に入れたが、大規模な不正集計があったとの憶測が絶えない。これに続きカザフスタンでも、現職大統領の任期を2020年まで延長する動きが表面化。旧ソ連崩壊に伴う独立から約20年をへてなお、民主化への道のりは遠い。

 ロイター通信によると、カザフスタンでは今月23日、農民や学者ら約850人で構成する民間組織が、12年に迫った大統領選に代わり、ナザルバエフ大統領の任期を20年まで延長するかどうかを問う国民投票を提言した。

 組織の代表者は「選挙に使われる余計な支出を国内投資に回せる。80〜90%はナザルバエフ氏に投票するだろう。民主主義への信頼は政府の効率性に比べれば重要ではない」と述べた。

 同国の中央選挙管理委員会はこれを受け27日、20万人以上の賛同者の署名が集まれば国民投票を実施する可能性があると述べた。国民投票は早ければ来年3月にも実施されるとの観測さえ出ている。

 ナザルバエフ氏はソ連崩壊直前の1990年以来、大統領の座にいる。95年の国民投票と98年の憲法改正で任期を相次ぎ延長したほか、07年には議会が3選禁止規定の削除を決め“終身大統領”に道が開かれた。

 カザフスタン南部アルマトイの反体制紙記者(37)は「政治上の競争がまったくなく、15年間も公正な選挙が行われていない。国民投票になれば大規模な違反が行われるのは明らかだ」と話した。

 現職の任期延長や3選禁止規定削除はベラルーシ、ウズベキスタン、タジキスタンでもみられ、なかでも中央アジアでは独裁傾向が顕著だ。トルクメニスタンでは06年にニヤゾフ前大統領が死去するまで肖像画が国中に掲げられ、紙幣にも描かれる強固な個人崇拝体制が築かれた。現体制も大規模な民主化導入には踏み込んでいないようにみえる。

 民主化の兆しがみえるのは、一族支配を軸に強権をふるった前大統領が今春に失脚、国外逃亡したキルギスぐらいなのが実情だ。同国では大統領権限を議会に移管する憲法改正がなされ、議院内閣制に移行する試みが進んでいる。

 莫大(ばくだい)な地下資源が眠るカザフスタンや、地域の盟主を自任するウズベキスタンでは大統領が高齢に達し、次期体制へのスムーズな権力移譲が実現するかが懸念されている。圧政と指導者の高齢化は、中央アジアなど旧ソ連圏を覆う不安定要因としてくすぶり続けそうだ。


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