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2004年参院選スレ

1115とはずがたり:2004/07/14(水) 15:38


63 無党派さん 04/07/14 04:02 ID:DM+ipXuo
民主党比例4位で当選の家西悟はJR総連(旧動労、革マル派系)が支援したんだな。

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Suzuran/4162/head_room.htm
 夜からは組合の歓迎会とかで、JR総連は「家西さとる」という候補を押しているらしい。とアピールされた。
血由病患者らしく、「生きるためにたたかう」がモットーだそうですが、別に国会議員でなくてもいいんではないか、
と思ったり。まぁ、彼の政策の資料を見る限りでは憲法9条改正に反対とか基本的人権がどうとか、そういうことで、
特にほかの政治家と言っている事は何も違わないと思った。
 9条に改正反対、ということは、自衛隊の存続にも反対ということでよろしいんでしょうかね・・・。


64 無党派さん 04/07/14 15:36 ID:DM+ipXuo
第20回参議院選挙の集約にあたって
ttp://www.jr-souren.com/statemnt/20sangiin.htm
 こうしたなかJR総連は、各加盟単組および地方協議会と連携をはかり、比例区2名、選挙区18名の推薦を決定し
選挙戦を闘い抜いた。厳しい闘いではあったが、比例区では“家西さとる”“弘友和夫”両名がともに上位当選を果たした。
選挙区においても推薦候補全員の当選を果たすことができた。とくに、“家西”候補については、第26回定期中央委員会で
推薦を決定して以降、JR東労組・JR北海道労組・JR貨物労組の推薦のもと万全の体制で選挙戦に臨んだ。猛暑のなか
獲得した21.7万票は、まさしくJR総連の組織力を示すものである。
 参議院選挙を終えて、護憲勢力の減少とも相まって、憲法9条をはじめとした憲法改悪のスケジュールが早まっている。
JR総連は、今次参議院選挙で培った団結をさらにうち固め、推薦議員とともに平和・人権・民主主義を守るためにさらに
奮闘していくものである。そして、そのことをもって現下の政治弾圧を跳ね返し、浦和電車区7名の完全無罪と職場復帰を
かちとろうではないか。
 JR総連の参議院選挙方針を支持し、推薦候補の当選にご協力いただいた組合員、家族、OBの皆さんに感謝を申し上げ、
第20回参議院選挙の集約にあたっての見解とする。
 本当にありがとうございました。

 2004年7月12日

全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)
執行委員長  小 田 裕 司

1116名無しさん:2004/07/14(水) 16:16
3年後、神奈川選挙区に民主から江田憲司氏が出たらいいのに。

1117名無しさん:2004/07/14(水) 20:44
>>1115
公明と民主を同時に推すとはスゴイ組織ですな
しかも上位当選を自分の手柄のごとく…

何はともあれ家西氏は参院比例区向きの人材だと思ってましたし
当選したのは喜ばしいことですが、
労組系以外でTOPの得票は意外でした。

地元で大量得票を狙うにも奈良県は前田武志が出るし
今回重点区が効いてたとは思えなかったですしね。

1118とはずがたり:2004/07/15(木) 00:19
俺も一応入れときました。
考えたら名簿(あいうえお順で)トップだったんで次点の信田氏あたりにしとけばよかったと今では思ってます。

1119とはずがたり:2004/07/15(木) 00:19
>>1116
江田氏はどうするんでしょうかね。
一応生活ネットに推薦貰ったり野党系に軸足移しつつあったりしてましたが…

1120とはずがたり:2004/07/15(木) 02:04
ちょっと前の記事ですが自公の協力はどうだったんでしょうか?

現職の仲道氏に危機感/自民・公明
http://mytown.asahi.com/oita/news02.asp?kiji=4202
「激突へ」参院選 下
  「連立与党として、共に勝利すべく戦いたい」
 参院選大分選挙区で再選を目指す現職、仲道俊哉氏(74)を擁立する自民党。県連
会長の衛藤征士郎衆院議員は26日午前、公明党県本部に仲道氏の推薦を要請した。
机の向こうに並んだ竹中万寿夫代表ら県本部幹部は、終始硬い表情を崩さなかった。
 「自公協力」をした昨年秋の衆院選で、県選出議員を2から4に倍増させた自民に対し、
公明は県内の比例区で前回より600票増の約9万4千票にとどまった。「あと500票あ
れば九州ブロックでもう1人当選できた」。期待ほど協力の効果がなかったことが、公明
側の態度を硬化させている。
    □   ■
 6年前の参院選では、仲道氏の得票が約22万4千票だったのに対し、民主、社民両
候補の得票は合計で35万票を超えた。民主、社民、連合大分が3者協力をする今回、
仲道氏の当選には公明の協力が欠かせない。
 しかし、竹中代表は「どれだけの票をどうやって出すのか。自民から具体的な提案が
ない限り、推薦については党内論議すら始められない」。
 公明の参院選の県内比例区の目標は、昨秋の衆院選と同じ10万5千票。公明の協
力を取り付けるためのハードルは、自民にとって低くない。
    □   ■
 「民主党には政権を任せられない」。3月1日の党県連大会で、仲道氏は「若い者には
負けません」と絶叫調であいさつを締めくくった。大会で公認候補として承認されたが、
党内には直前まで引退説がくすぶった。
 2期目末には80歳近くになる年齢が不安視された。県連幹部は「党には現職優先の
原則があるから……」と言葉少なだ。
 別府市で今月3日にあった政治資金パーティーも、そんな空気を反映した。石原伸晃
国土交通相らが駆けつけたが、出席者は千人弱。ある議員は、昨年の知事選前の広瀬
勝貞氏のパーティーと比べ「半分も入ってない」とこぼした。
 自民が全勝した25日の衆院3補選は追い風となった。それでも、日野立明・県連幹事
長は「衆院補選と大分の参院選は全く別」。危機感は強い。
    □   ■
 共産党の小野勝氏(61)は昨年12月に参院選大分選挙区への立候補を表明した。「自
衛隊はイラクから即時撤退すべきだ」「大型公共事業で無駄遣いを減らせば、年金財源は
確保できる」。街頭で訴え続け、既に県内をほぼ一周した。
 昨年の衆院選大分2区に続く国政への挑戦。同党候補では県内3小選挙区で唯一、得
票が1万票を超えたが、二大政党制の潮流に飲まれ、党勢が衰退した感は否めない。
 「右傾化が進む政治の流れを変えたい」。参院選では大幅な票の上積みを目指す。
(4/28) (朝日新聞MYTOWN大分)

1121名無しさん:2004/07/15(木) 02:10
岡山も創価幹部が自民に創価票9割出すと言ってたけど惨敗だったね

1122とはずがたり:2004/07/15(木) 02:26
同じく古い記事。某所より
岡山は江田氏と公明とのパイプがあり,長崎・大分は自公関係がゴタゴタ。
なんとなく事前に結果が決まってしまってる感じもしますねぇ。。

自民県連 参院比例選での公明支援に消極姿勢
ttp://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagasaki/news002.htm
 自民党県連の田浦直会長は三日、長崎市で開かれた県連の定期大会後に記者会見
し、今夏の参院比例選での公明党との選挙協力について、「衆院選ほどの協力はできな
い」と語り、消極的な姿勢を示した。
 昨秋の衆院選では、公明が自民の選挙区候補を支援する代わりに、自民の多くの選挙
区支部が比例選での公明への支援を推進。「自民か公明かわからない、二つのたすきを
かけたような選挙」(織田長・公明党県本部代表)を展開した。
 田浦会長は「助け合えるところは助け合うが、今回は競合する」と説明。末永美喜・県連
幹事長は「候補を持たない組織(が公明支援に回ること)については考えたい」と話した。
 また、田浦会長は、参院比例選に同党公認で立候補する田口一信県議(55)について
「基本的には(比例選公認の)三十人の中の一人。県連として特別に支援組織をつくる予
定はない」と語った。
(読売新聞長崎版)

1123名無しさん:2004/07/15(木) 02:44
公明創価を徹底攻撃した菅の側近の江田と創価が仲がいいとは信じられない

1124とはずがたり:2004/07/15(木) 02:48
日本新党から新進党へ行った江田と,さきがけから民主党の菅との違いでしょうか?

寧ろ菅は選挙基盤が盤石な自分が公明批判を引き受けているような所もあったように見受けられます。

1125無党派さん </b><font color=#FF0000>(/3J5SzQQ)</font><b>:2004/07/15(木) 08:07
幹部レベルでは、自公協力がだいぶ進展して、江田五月はだいぶ冷たくされてたんだけどね。

1126名無しさん:2004/07/15(木) 08:36
岡山二区の津村啓介の秘書日記(7/12)によると
http://www.tsumura.org/
>翌日の朝刊を見ると出口調査で自民党の約30パーセント、公明党の約40パーセントが江田五月へ投票していた。

公明幹部は自民に傾倒していても、やはり江田の個人的人気で
F票があまり動かなかったってとこでしょうか

1127とはずがたり:2004/07/15(木) 19:01
次回岡山で取るのは難しそうですねぇ。。
>自民党の約30パーセント、公明党の約40パーセントが江田五月へ投票していた。

1128とはずがたり(1/3):2004/07/16(金) 03:02
2004参院選ふくおか:
担当記者が振り返る−−座談会 /福岡
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/saninsen/fukuoka/news/20040713ddlk40010355000c.html

 11日投開票された第20回参院選福岡選挙区(改選数2)は、年金問題などに対する自民への厳しい批判の中、民主新人の大久保勉氏(43)が選挙区史上最多の約84万票でトップ当選し、自民現職の吉村剛太郎氏(65)も自己最多の約63万票で3選を果たした。選挙戦の舞台裏を担当記者が振り返った。

 ◇無名新人が驚異の84万表−−民主の大量得票

 −−民主の大久保氏は報道各社の予想を大幅に上回る大量得票だった。なぜこんなに取れたのか。

 A 昨年の衆院選小選挙区で民主候補9人の得票計は82万、比例の県内得票は79万。今回の民主比例は74万で無名の新人だった大久保氏の84万票は驚異的。年金やイラク問題などに対する小泉首相の姿勢や自民党への批判の表れだろう。

 B 批判は自民支持者にも広がっていた。保守系の古川氏と選挙協力した公明党関係者が「自民支持者にも『比例は公明、選挙区は古川で』とお願いすると、『選挙区は今度ばかりは民主にする』という声が多かった」と言っていた。この関係者は「大久保氏は70万票を上回る」と予想していた。

 A 県連の1区の松本龍氏は建設業界、3区の藤田一枝氏は自治労、9区の北橋健治氏は新日鉄と個人的な支持団体を持つ人が多く、個人的な後援会組織が皆無だった大久保氏はこれらにもかなり助けられた。

 C 最初はぎこちなかった演説も、内容や表情をスタッフで批評し合い、中盤から改善された。投票率アップがカギとみるや、最終盤には深夜まで福岡市の繁華街で歩行者に「投票に行こう」と握手作戦。一人一人ていねいに手を握る姿は好感が持てた。

 E 何かをやってくれるという期待感が大久保氏にあったのではないか。エリート会社員の職をなげうち、県内180キロの遊説マラソンを敢行。石井一・民主党前副代表も「経歴を見るとエリートで、どんな青びょうたんかと思っとったらごっつい男やないか」と意外な様子だった。

 D 気になるのは「負け組」の気持ちが理解できるかだ。規制緩和による自由競争を容認する立場だけに「ささやかながらも今まで通りの安定した生活を」という庶民の声にどう対応するか。選対幹部も「その辺が課題だ」と話していた。

 ◇逆風バネにした吉村氏−−自民の内紛

 −−大久保氏の大量得票にも驚いたが、吉村氏も自己最多の得票。ただ、陣営幹部は「2位ならば負けと同じ」と言っていた。公明・学会の一部離反以外では古川氏との「保守分裂」をマイナス要因に挙げる声もあったけど、どう思う。

 B 92年は約37万、98年は57万、今回はこれだけの逆風だったので陣営は終盤55万票を目標値にした。それで63万票だから悪くないのでは。選対本部長がポスト小泉候補の麻生太郎・総務相だけに、中盤の世論調査の報道を見て引き締めを図ったようだ。

 C 自民党県連や支持団体の農政連、医師連盟などが分裂したわけでないので、保守分裂とはちょっと違う。古川氏を支援した山崎拓・前副総裁の系列議員の動きを指しているのだろうが、山崎氏だって次の選挙が掛かっているので露骨な支援はできなかった。

 A でも、古川氏の演説会ではいたるところに山崎氏の秘書がいたし、系列議員も自分の後援会などに古川氏支援を頼んでいた。古川氏に近いある自民県議は「自分が動くとまずいが、後援会が動くのは勝手」と集会に参加させていた。

 B しかし、山崎氏派の行動はけっこう吉村氏陣営に漏れていた。情報は筒抜けで「党規違反者は処分すべきだ」などの声がひんぱんに出ていた。「違反者」を見つけると陣営は「今度のあなたの選挙はどうなるか知りませんよ」との忠告さえしていた。

 D 山崎氏は要職にあった時でさえ党内基盤がぜい弱。系列県議の中にも「こんなことを続けていたら、もう山崎さんに次の目はない」と指摘する声も出ている。

1129とはずがたり(2/3):2004/07/16(金) 03:02

 ◇スタンスに有権者戸惑い−−古川氏、票伸びず

 −−古川氏が思ったほど伸びなかったね。2位に大差を付けられ、得票も前回の約32万票を下回った。

 E 頼みの公明票が福岡地区ではけっこう古川氏に流れたようだが、既に吉村氏との選挙協力で動いていた地域もあり、壁は崩せなかった。当初は県内全域で「6対4で古川氏へ」との見方もあったが、ある公明関係者は「最終的には半々」と話していた。世論調査で古川氏の劣勢が伝えられ「選挙協力すると死に票になる」との考えも働いたのだろうか。

 D でも、神崎武法・公明党代表の親族は以前から古川家と親しいそうで「公明は自主投票だから自分は勝手連で応援する」とかなり一生懸命に古川氏を宣伝していた。支持母体の創価学会幹部も「支援の手が止まることはない」と言っていたのだが。

 C 古川氏のスタンスに有権者が戸惑ったのは事実。自民に公認申請していた当初は「県内で保守系2議席を」と吉村氏に配慮した言い回しだったが、中盤以降は古川氏の発言に自民批判色が強まった。それでも当選後の自民会派入りは容易に推察でき、反自民・非民主の受け皿にはなりきれなかった。

 ◇2大政党の争いに埋没−−共産、社民は厳しい戦い

 −−2大政党の波にのまれ、全国的に共産、社民は退潮傾向にあるが、県内はどうか。

 B 投票率が前回並みなので単純に前回と比較すると、津野氏は約3万票伸びた。ただ、前々回は投票率55・82%で同じ津野氏が約30万票を取った。県委員会は「手応えは6年前以上だったのに2大政党の争いの中に埋没した」と分析している。

 C 社民は今回公認はなく、前回比例で約18万票取ったが、今回は約14万票。そんな中で渕上貞雄・副党首を当選させ、かろうじて県内で「旧社会の牙城」を死守したという感じだが、衰退に歯止めは掛かっていない。

………………………………………………………………………………………………………

 ◇民主が前回比2倍以上の伸び−−比例代表得票率

 県内の比例代表の党派別得票率をみると、民主が34・80%と01年参院選の14・27%から2倍以上の大幅な伸びを示し、比例でも自民を上回った。自民は26・60%で、「小泉旋風」が吹いた01年参院選の35・95%から10ポイント近くも票を減らした。

 民主は大躍進した03年衆院選でも県内の比例得票率は34・81%。今回も年金改革やイラク問題をめぐる批判票が民主党に集中したとみられ、勢いが持続した形となった。

 公明は20・76%で、01年参院選の20・10%からわずかながら伸ばした。

 一方、共産は7・48%で01年参院選の7・11%から微増。社民は6・46%と01年参院選の8・73%から2ポイント以上減り、退潮傾向が強まった。

………………………………………………………………………………………………………

1130とはずがたり(3/3):2004/07/16(金) 03:02

 ■選対責任者に聞く

 福岡選挙区(改選数2)で激しく競い合った大久保勉氏(民主)▽吉村剛太郎氏(自民)▽古川忠氏(無所属)と、県内を主地盤として立候補、当選した比例代表の弘友和夫氏(公明)▽仁比聡平氏(共産)▽渕上貞雄氏(社民)の選対責任者に勝因、敗因などを聞いた。

 ◇自民の暴走阻止、世論の存在大−−大久保氏陣営の古賀一成・選対本部長代行

 重要問題山積の中、パフォーマンスの小泉首相と、まじめな大久保氏の違いが際だった。自民の暴走を止めようとした世論の存在も大きかった。

 ◇危機感バネに結束の勝利−−吉村氏陣営の中村明彦・選対事務局長

 年金問題の強行採決に対する厳しい批判があったが、国会議員や県議、市議、それに支持団体などが危機感を持ってまとまった。結束の勝利だ。

 ◇年金問題など批判票が民主に−−古川氏陣営の小田展生・選対事務局長

 年金・イラク問題などへの批判が2大政党の意識の中で民主に流れた。手応えは前回より良かっただけに負けてもここまで差がつくとは予想しなかった。

 ◇イラク問題など説明し理解得た−−弘友氏陣営の大石司・公明党県本部代表代行

 県以外では知名度が極めて不足し新人のような戦いだったが、イラク問題などをていねいに説明して理解を得られた。その辺で結束できたと思う。

 ◇2大政党への流れ止められず−−仁比氏陣営の岡野隆・共産党県委員会書記長

 地元としては素直にうれしいが、与党批判票の多くが結果的に民主にいってしまったのは残念。大きな2大政党の流れを止められなかった。

 ◇労組の皆さん尽力のおかげ−−渕上氏陣営の浦俊治・選対委員長(全国一般労組中央執行委員長)

 一番最後に当選できてうれしい。胃の痛む思いだったが、労組の皆さんが全国に名前を必死で広げてくれたおかげだ。
毎日新聞 2004年7月13日

1131名無しさん:2004/07/17(土) 19:08
「なぜ私の選挙予測がハズれたか?」−参院選挙 選挙プランナー・三浦博史  サンデー毎日(8/1)

1132とはずがたり:2004/07/17(土) 19:56
定食屋で読んだ朝日新聞の朝刊に自公の最重点区は10議席の内更に滋賀・奈良・長崎とあと1箇所(忘)の4箇所で全部落選だったそうな。

1133とはずがたり:2004/07/17(土) 20:39
http://members.at.infoseek.co.jp/tohazugatali/seiji/000.html
参院選結果分析うpしました。

自公の比例の得票と選挙区の得票を1人区で見て
●青森・秋田・山梨・富山・岡山・徳島・香川・高知・長崎・佐賀・大分・熊本・宮崎…自公の比例得票>自民系候補者得票
●岩手・山形・石川・福井・島根・三重・滋賀・奈良・和歌山・鳥取・山口・愛媛・鹿児島・沖縄…自公の比例得票≒自民系候補者得票
でした。

自公が協力して勝利(9)→山形・山口以外は既定路線
山形・石川・福井・島根・和歌山・鳥取・山口・愛媛・鹿児島

自公が協力しても敗北(5)
岩手・三重・滋賀・奈良・沖縄

自公が協力せず勝利(5)
富山・徳島・香川・佐賀・熊本
→いずれも接戦となる

自公が協力せず敗北(8)
青森・秋田・山梨・岡山・高知・長崎・大分・宮崎
→民主系が魅力有る候補者を立てた選挙区

尚,意外にも1人区の共産党の選挙区の候補は比例区よりも沢山の票を得ていた。
共産党支持者がよりマシで民主党候補者を選ぶことはないと云える。若しくは社民系から集票していると思われ。
供託金を国に納めながら黙々と革新票の政治上自己表現の場を提供する共産党には敬意の念を表さねばならないのかも知れぬ。

1134とはずがたり:2004/07/18(日) 00:13
こいつも小泉ばりの口先男だなぁ。。

石原都知事 参院選で中曽根元首相擁立構想あったことを明らかに
7/17 19:24更新
http://www.nnn24.com/20425.html

 東京都の石原知事は、日本テレビの番組収録で、先の参議院選挙で中曽根元首相を自民党の比例代表から立てる「幻の中曽根擁立構想」があったことを初めて明らかにし、「実現していたら自民党は勝利していたはずだ」と強調した。

 石原知事は「中曽根さんが出てたら(自民と民主の)議席がひっくり返ったと思う。51議席取ったと思う」と述べた。一方、中曽根元首相は「衆議院でも参議院でも、与党が安定多数をまだ持っている。政権を投げ出すほどのことではない」と語った。

 また、中曽根元首相は、9月に予定される内閣改造で「挙党体制を組むのか、組まないのか。それによって郵政民営化の行方も決まる」との見方を明らかにした。

1136名無しさん:2004/07/18(日) 13:09
>>1132
最重点区は、確か宮崎でしたよ

1137とはずがたり:2004/07/18(日) 13:12
>>1136
情報感謝ですm(__)m

1138名無しさん:2004/07/18(日) 14:01
自公最重点区

岩手・山形・滋賀・奈良・山口・長崎・佐賀・宮崎
群馬・静岡

1139とはずがたり:2004/07/18(日) 19:37
こんな感じでしょうか?

【自公協力の深度】

①最重点区>>1132>>1136
滋賀・奈良・長崎・宮崎…自民全敗

②終盤の公明重点区>>902
岩手、山形、(滋賀)、(奈良)、山口、佐賀、(長崎)、(宮崎),群馬、静岡…()は最重点区。岩手及び2人区は諦め,山形・山口・佐賀は勝ったと読んだ?

③終盤の自民党の要請には入っていたが断った選挙区>>926
秋田、三重、高知、熊本…三重は岡田への保険?それ以外は民主系候補が公明党に滲透?

④公明党推薦
山梨・埼玉・東京・大阪・福岡・熊本を除く全自民系候補…埼玉・東京・大阪は公明党候補者が居る。福岡・熊本・山梨ともいずれも自民が比例の候補者を抱え公明党に協力しにくいと判断した模様。推薦を得ても県連毎に濃淡は有った模様。

1140名無しさん:2004/07/18(日) 20:18
公明てこ入れ10選挙区は、公明が完全に勝てると思ってた選挙区
しかし、思った以上に高投票率+差が大きく開いたので思惑が外れた

1141名無しさん:2004/07/18(日) 22:46
熊本は県連が反発しているのに、党本部が頭越しに自民候補を推薦だったような

1142とはずがたり:2004/07/19(月) 20:11

>>251
善戦した川崎氏だが陣営は早い段階から強気だったんですねぇ
>「絶対に勝てるエースを選んだ」。
>1月、川崎氏の擁立を発表する民主県連代表の原口一博衆院議員(佐賀1区)は、晴れがましかった。
>自ら口説き落とした佐賀西高の後輩は日本銀行出身。後援会長に佐賀銀行元常務を据える陣容を整えた時、
>同県連の原康彦幹事長は「無党派層にも保守層にも受け入れられやすい。
>経済通だから、佐賀商工共済協同組合破産問題の攻撃にも説得力がある」と胸を張った。

民主新顔・川崎稔氏(クニのゆくえ 始動!参院選:中)
http://www2.asahi.com/2004senkyo/localnews/TKY200406130146.html

 ホームページ(HP)を開くと、菅直人氏と小沢一郎氏に挟まれてほほ笑む姿が現れる。「写真をはり替えなくては」と陣営幹部は苦笑する。民主新顔の川崎稔氏(43)は「年金未納政局」の直撃を受け、本番前の陣営には、有権者の失笑を買った民主代表選びを巡る騒動の余韻が残る。

 「代表がどなたになろうとも、参院選に向けた体制・戦略を早急に確立してほしい」。菅氏が辞意を表明した10日、川崎氏は自身のHPに、そう書き込んだ。その8日後、ようやく岡田克也氏が代表に。川崎氏は上京し、新代表との写真撮影をこなした。陣営幹部も「気分を一新して乗り切りたい」と安堵(あんど)した。

   ◇

 「絶対に勝てるエースを選んだ」。1月、川崎氏の擁立を発表する民主県連代表の原口一博衆院議員(佐賀1区)は、晴れがましかった。自ら口説き落とした佐賀西高の後輩は日本銀行出身。後援会長に佐賀銀行元常務を据える陣容を整えた時、同県連の原康彦幹事長は「無党派層にも保守層にも受け入れられやすい。経済通だから、佐賀商工共済協同組合破産問題の攻撃にも説得力がある」と胸を張った。

 昨秋の衆院選で原口氏が自民候補に雪辱した後、民主県連幹部は「参院選では自民の20連勝を止める」と勢いづいた。

 その後、民主公認で当選した古賀潤一郎衆院議員(福岡2区)=除名=の学歴詐称、年金未納問題で菅氏の代表辞任と、民主陣営は失策続き。「気がつけば逆風になっていた」と園田泰郎・県連代表代行は悔しがる。

   ◇

 逆風が深刻な懸念材料となるのは、民主県連の組織力が弱いからだ。県内には、原口氏の地盤の佐賀市と党県連幹部2人が市議の鳥栖市の他に、県連支部も川崎氏の後援会事務所もない。地方議員もいない。昨秋の衆院選で佐賀3区は惨敗、同2区では候補者すら立てられなかった。

 陣営幹部は「拠点がなくてもゲリラで回る」と強気だ。だが、全49市町村に後援会を置く自民現職、岩永浩美氏(61)の陣営関係者は「ゲリラとは、回る所がないという意味では」と皮肉る。

 そんな川崎陣営の「頼みの綱」が、県内に組合員3万7千人を擁する連合佐賀だ。パートや家族を加えれば、2〜3倍の組織票になるという。推薦決定後、県内組織に川崎氏を連れ回した連合佐賀幹部によると「反応は上々」。だが、傘下の最大労組・自治労は、比例区で民主を推す中央本部の意向に反し、県内では社民を支援している。

 社民県連合は今回、独自候補擁立を見送ったため川崎氏の推薦願を受けたが、18日に出した結論は01年参院選と同じ「支持」。行政改革を断行する木下敏之・佐賀市長の政治姿勢に理解を示す民主と、自治労を背景に反発する社民との違いも微妙に影響した。

 参院選での両者の協力態勢も不透明だ。ある社民県連合幹部は「社民系の地方議員は大勢いるのに、民主が苦手とする郡部での支援要請が全くない。どう動くつもりなのか」といぶかる。

    ◇

 民主県連の園田代表代行は「組織力の差は歴然」と認める一方で「県内の投票行動は大きく変わっている」と見る。昨秋の衆院選で、民主は県内で過去最高の比例票約14万票を獲得。自民に約3万票差まで迫った。

 無党派層が多い都市部の有権者が非自民に流れる「1区現象」に望みをかけ、2、3区も掘り起こしを図る。川崎氏は、諌早湾干拓の中長期開門調査断念で自民不信を強める漁民を訪ねるなど、県内を地道に回る。  (05/26)

1143とはずがたり:2004/07/19(月) 20:15
>>1140
そこなんですよねぇ。
断った選挙区があったと言う事は,教義上負けは許されない常勝創価が重点区を受け入れたという時点で本気で勝つ気があって負けたのか(それなら自公ともに打撃が大きい),一応お付き合い程度だったのか?(公明も手抜き?)
青木が秋葉詣でしたときは自民党も本気だと思えましたしねぇ。
むしろそこから山形,山口,佐賀巻き返しての49議席なんでしょうか?

>>1141
そうでしたっけ?ご指摘感謝です。

1144とはずがたり:2004/07/19(月) 22:37
激変 
2004参院選みやざき
http://www.the-miyanichi.co.jp/special/sangiin/gekihen01.html

 参院選宮崎選挙区で、前県議の松下新平が初当選した。“保守王国”の本県政界を激変させた選挙戦を振り返り、松下当選の背景と今後の政界を探る。(敬称略)
 
 ■(上)風 “改革派松下”を徹底
2004年7月14日
 
 無所属新人の松下新平(37)は保守王国・宮崎で自民現職、しかも閣僚経験者の上杉光弘(62)をわずかな準備期間で打ち破るという「離れ業」をやってのけた。
 
 「風に立つ」をキャッチフレーズにした選挙戦。年金、自衛隊のイラク多国籍軍参加への逆風は、“守旧派”上杉の印象を際立たせ、松下を“改革派”の旗手へ押し上げた。
 
     ◇    ◇
     
 「投票率が上がれば、浮動票が動く。浮動票は多くの場合、変化を求める」。陣営はまず、有権者の目を選挙に向けることから始めた。事務所開きでは地元タレントが司会を務め、決起大会では若い女性ダンサーがステージで躍動した。
 
 徹底したイメージ選挙でもあった。松下は選挙戦ではほとんど政策に触れず、暴走政治の阻止と利権政治の打破に訴えを特化。ノーネクタイとスニーカーで選挙カーから飛び出し、「松下は若くクリーンな政治家」であることを有権者の意識に刷り込んだ。
 
 「有権者に正義の味方のように迎えてもらえるんですよ」。選挙戦前半、松下は自民批判の受け皿としての手応えを既に感じ取っていた。
 
     ◇    ◇ 
     
 自民批判を展開することで、連合宮崎や民主、社民でつくるCNP(クリエート・ニュー・ポリティクス)会議の支援も引き出せた。
 
 民主党県連代表の井上紀代子は六月初旬、党本部で独自候補を立てない理由を詰問された。「(独自候補を立て)美しく散れと言われるならそうする。しかし、県連代表は降りる」とたんかを切る井上に、民主党本部選対委員長の玄葉光一郎も折れた。
 
 公示後は、岡田克也代表が二度も応援演説に訪れるなど公認並みの扱いで、松下は民主躍進のムードに乗った。
 
 社民党県連代表の鳥飼謙二は、「社民が積極的に推せば、保守票が逃げる」と判断。あえて「支援ではなく、自主投票」と冷めた態度をみせた。選挙後、「何もしなくても、社民票は松下に流れた。事実そうなった」とうなずいた。
 
     ◇    ◇
     
 しかし、浮動票の取り込みや反自民勢力の支援だけでは勝てなかったというのが大方の見方。上杉陣営は「裏選対がうごめいていたじゃないか」と冷ややかに語る。
 
 裏選対とは、自民内の反上杉勢力や、昨夏の知事選で上杉に辛酸をなめさせられた元出納長牧野俊雄の勢力が宮崎市内のホテルに集結していたことを指す。
 
 そうした勢力は、建設業など上杉の組織力を機能不全に陥らせることに力を発揮した。
 
 いずれにせよ、松下当選の土台になったのは斬新な選挙手法でも、裏選対でもなく、民意であったことは確か。知事選に続き、有権者は自らの一票の重さを感じ始めており、松下の明快な訴えが共感を呼んだと言える。
 

1145とはずがたり:2004/07/19(月) 22:37
 ■(中)弱体化 自民県連に制度疲労
2004年7月15日

 上杉光弘(62)の落選が決まった十一日夜、上杉の陣営幹部は悔しさをかみしめるように「あちらが強くなるのか…」とつぶやいた。
 
 「あちら」とは言うまでもなく“反上杉”勢力。今参院選も自民党内の主導権争いが繰り広げられ、党県連が微妙なバランスの上に成り立っていることをあらためて浮き彫りにした。
 
     ◇    ◇
     
 「上杉はあまりにも人の選挙に首を突っ込み過ぎた。必要以上に敵をつくり、自分の選挙を落とした」と上杉後援会の一人。三年前の参院選、昨年の統一地方選と知事選…。選挙を重ねるごとに反上杉勢力は結束力を増していった。
 
 「小異を捨てて大同に」―。会長の堀之内久男らが結集を呼び掛けた自民党県連は、松下新平(37)支援の態度を崩さない元参院議員長峯基を公示直後に除名した。が、水面下で後援会を動かすなど松下浸透を図った県議らの存在には“ほおかむり”したままだった。
 
 県議レベルで半数以上といわれる反上杉勢力を刺激すれば、三年前のように県議会の自民会派が真っ二つに割れる―。あるいは、上杉が昨夏の知事選を断念し、国政にとどまる理由となった「県議の一本化」が水泡に帰す―という意識が働いたのか。
 
     ◇    ◇
     
 「大同に付くのは不可能だった」。自民最大の支援団体の県農民連盟委員長で、選挙事務長も務めた中村真澄は「自民票の十万は松下に流れた。三年前の(参院選の)しこりが一番大きい」と分析する。
 
 元衆院議員江藤隆美の影響力が強い畜産組織などを挙げ、支持固めが不完全だったことを認める。「(自民から)あまりにも頼られ過ぎた。われわれは選挙の下請け機関でなく、脇を固めるのが役割」と選挙態勢へ不満もにじませる。
 
 その一方、中村は就農者の減少で組織力低下も認める。「準組合員の割合が増え続けている。自民は『おじさん政党』と言う若い組合員が、松下に流れた可能性はある」とも言う。
 
 結束力の低下は「県連にも波及している」と県北地区の党員。「支持を徹底しようとしても、無理に入党してもらった党員が動くわけがない」とあきらめ顔。
 
 県連の体制に「決定事項を上から下ろすだけ。現場から改革の必要性を上げても検討されない。これでは第一線も力が入らない」と“制度疲労”を指摘する。
 
     ◇    ◇
     
 県連は十四日、八役会で敗因などを分析した。年金関連法案の強行採決を主要因ととらえ、党本部の一部で決める政策に地方の意見を反映させるよう求める声もあったという。県連もまた、上意下達の現状に疑問を持ち始めている。
 
 長峯は「除名は党規律規則に違反する」と県連の対応を批判。「県連には旧態依然とした閉塞(へいそく)感がある。選挙も農民連盟や建設業協会に頼る時代は終わった。松下の勝利は宮崎の民主主義が変わってきた証し」と声を弾ませる。
 
 体制強化を模索する県連の姿勢とは別に、上杉系の県議は「敗戦は大きな火種になる」と新たな主導権争いの可能性を示唆した。(敬称略)
 

1146とはずがたり:2004/07/19(月) 22:38
 ■(下)改革 利益誘導型から決別
2004年7月16日

 松下新平(37)が訴え、多くの県民が支持した「しがらみのない政治」。これまで“主流”だった企業・団体献金を背景にした利益誘導や、予算分配型の政治への決別を宣言している。
 
 それでは何をもたらすのか。県民は未知数の「政治力」にかたずをのむ。
 
     ◇    ◇
     
 「ベテラン衆院議員四人が引退し若返った。これまでのように選挙民を意識し『おれが(やる)おれが』と実績を強調するのではなく、衆参五議員が力を結集し宮崎を発展させる好機だった」。
 
 上杉光弘(62)の落選に自民党県連幹部たちは「国との最も太いパイプを失った」と口をそろえる。
 
 宮崎市長津村重光は「三位一体改革など重要な局面で、地方自治に詳しい有力議員を失ったことは、市町村にとっていささか打撃になる」と懸念を示す。松下には「国政の仕組み、政策決定プロセスを早急に勉強してもらい、地方自治を代弁してくれる国会議員になってほしい」と求める。
 
 国の補助金に多くを頼り、本県基幹産業の農林業への影響を懸念する農民連盟幹部は「これから誰を頼ればいいんだ。中山(成彬)さんは農業に詳しくない。ほかの国会議員はまだ影響力が小さい」と不安視する。

     ◇    ◇
     
 自民最年長議員となる衆院議員中山成彬(61)は「ほかは一年生議員で私の責任も増す。私もいろいろな分野で勉強してきており、経験や、築いてきた人脈で政治力が低下しないよう皆で努力する」と責任を口にする。
 
 しかし、そんな利益誘導型政治に多くの県民がノーを突きつけ松下を選んだ。県の中枢で働く中堅職員は「本県選出の国会議員は若返った。彼らには経験はないが将来を見据え、希望を持ち取り組む特権がある。十年、二十年先の宮崎、日本を考え先見性のある政策を打ち出してほしい」と長期的視点でとらえる。
 
 変化への期待は、苦境が続き公共工事を増やしたいはずの建設業者にも多い。
 
 県央地区の業者は「力を持つ国会議員ほどしがらみがあり、特定業者とのつながりが指摘される。そんな現状を変え、若い政治家を育てたい」と希望を見いだす。
 
     ◇    ◇

 松下は「これまでは予算を分捕ってくる『ばらまき型』政治だった。今はもうそんな(財政的)余裕はない」と断言。「私たちに身近な年金とか安心、安定のための『政策』を打ち出す。それが本来の政治で県民から支持を得るはずだ」と自信を深める。
 
 当選後、参院会派「民主党・新緑風会」に所属し議員活動を始めることを決めた。「それなら民主に入党し、堂々と自民と渡り合えばいい」という指摘もある。
 
 それでも松下は特定政党に属さず「来るべき政界再編に身を委ねる」という。「私が勝ったことで、自民以外の新しい人が出てくる風穴を開けた。衆院選でも出てきてほしい。私が活動することで県民の意識は変わってくる」と信じている。
 
 松下の当選で県政界の構図、意識は激変した。松下が目指す「政策本位」の政治の成否を県民は注視する。(敬称略)

    =参院選取材班=

1147とはずがたり:2004/07/19(月) 22:42
激突
2004参院選宮崎
http://www.the-miyanichi.co.jp/special/sangiin/gekitotsu01.html

 ■1 県北 「組織対個人」の様相
2004年6月26日

参院選二日目の二十五日午前八時二十分、延岡市での出陣式でマイクを握った上杉光弘は、かすれた声を張り上げた。
 
 「宮崎市に続く二回目の出陣式に延岡市を選んだ。県全体の中で、延岡を重点に考えていることを伝えたかったからだ」
 
   ◇     ◆

 四選を目指す上杉陣営が、延岡地区で抱く危機感は強い。国政、県政、市政を通じ、上杉に反目し続ける勢力の力が殊のほか大きいためだ。
 
 その勢力に支えられ、松下新平が支持を拡大。「五分五分に持ち込みたい」と、上杉陣営が目標設定せざるをえない情勢が続く。
 
 反上杉色の鮮明な無所属候補を自民党や農民連盟支部が独自推薦した二〇〇一年参院選と、今回は状況が異なる。自民党や主な保守系組織・団体は上杉の支援に回り、推薦団体数は七百を超えた。
 
 しかし、上杉は地区内の有力支援者・企業を自らの足で小まめに回って支持を訴えた。決起集会が台風の影響などで二回中止され、「農業者や自民党若手も松下に流れるなど、本人が一番危機感を持っている」と陣営幹部はみる。
 
 一方の松下新平は、公示前に開いた二回の集会にいずれも三百人規模の場所を選定するなど、あえて表立った動きを控えた。
水面下での運動の根を張り巡らせ、反上杉票を掘り起こす作戦だ。

公示後、延岡市中心部の事務所には自民党員が活発に出入りし、反上杉勢力が集結しつつある。

 保守系組織幹部は「組織決定は上杉だが、最後は個人だから」と不敵に言い放ち、ある議員は「(二倍の票を取る)ダブルスコアだ」と予測した。

 延岡地区で五千―六千票を持つといわれる民主党は松下支援を打ち出している。現段階では比例に全力を傾注する構えだ。
 
 激しい保守分裂の戦いだった前回参院選で、同地区の最高票を獲得したのは民主推薦候補。受け皿のない非自民票の流れる先の磁力は増すばかりだ。
 
   ◇     ◆

 昨年四月の統一地方選から今年三月の市長選まで、選挙続きだった日向市。組織戦を展開する上杉陣営の懸念は「市民の選挙疲れ」。
 
 「松下の知名度が低く盛り上がりはいまひとつ。投票率低下は避けられそうにない」と語る。
 
 同市内に事務所もなく目立った動きのない松下だが、前衆院議員の江藤隆美(79)の支持者らが選挙戦終盤に松下の応援に回る|との一部情報も流れ、上杉陣営は警戒感を強める。
 
 西臼杵郡では、上杉陣営が県議の緒嶋雅晃を選対本部長に据え、郡内の主立った団体が支援するなど万全の態勢。松下を組織的に支持する動きはなく、自治労西臼杵支部も自主投票の方針を示した。
 
 前回参院選に立候補し、県北地区で約五千票を獲得した馬場洋光は比例と連動し、支持拡大に努める。(敬称略)

1148とはずがたり:2004/07/19(月) 22:43

 ■2 児湯・西都 新人の食い込み注目
2004年6月27日

 西都市で公示日に開かれた上杉光弘の出陣式。激励のあいさつに続々と立った首長や地元選出県議らは「西都で勝たなくてどこで勝つのか」と語気を強めた。
 
 児湯郡で「公示前としては初めて」という決起集会(十八日、高鍋町)でも現職国会議員が「地元で大勝を」とアピール。上杉のおひざ元である児湯・西都地区は“圧勝”を期して並々ならぬ決意がみなぎった。
 
   ◇     ◆
   
 「地元」「第二のふるさと」と関係者が口をそろえる児湯・西都地区では、今回も上杉のもとに農民連盟、建設業協会、商工会議所など主要団体が結集、強固な地盤を生かして万全な組織づくりに余念がない。
 
 しかし、後援会は「地元だからといって決して安泰ではない。厳しい選挙戦になることは間違いない」と危機感を吐露し、「楽観ムード」の打ち消しに躍起になっている。
 
 過去の選挙では優位に戦いを進めてきた上杉本人も「背水の陣」の構え。二十五日に高鍋町で開かれた児湯ブロックの出陣式でも「命懸けで選挙を戦う」と力強く支持者に訴えた。
 
 背景にあるのは「なかなか見えてこない」という松下新平の動き。支援の輪が水面下でどこまで広がっているのか、上杉陣営にはつかみ切れておらず、松下陣営の動向に神経をとがらす。
 
 また、児湯ブロックの後援会幹部は「(上杉は)参院議員で自民公認。特に地元に近いここでは、既に勝負が分かっているのか関心が低い」と盛り上がりに欠ける選挙に懸念を示す余裕も。
 
 三選を果たした六年前、上杉は児湯・西都地区で四万一千六百七十三票、得票率75%という高い支持を得て金城湯池ぶりを見せつけた。
 
 今回、選対幹部は「ただ単に勝つだけではだめだ。問題は勝ち方だ」と強調。「平凡な票数では地元として格好がつかない」と、組織票の引き締めを図っている。
 
   ◇     ◆
   
 一方、児湯・西都地区に事務所もなく表立った組織もない松下陣営は「個々の支持者が草の根的に動いている」と、上杉のおひざ元を意識してか、水面下で票の掘り起こしに懸命。
 
 同地区では知名度不足は否めないが、ある支持者は「若さがあり、清新なイメージを打ち出す松下に新鮮味を感じている有権者も少なくない」と指摘し、浮動票獲得に期待する。
 
 上杉に反発する若手が松下支持に動いているといううわさも。「徐々に食い込んでいきたい」とする松下陣営の動きは、上杉陣営に「目に見えない脅威」と言わせ始め、圧勝ムードにくさびを打ち込もうとしている。
 
 馬場洋光陣営は「年金制度改革への有権者の反発は相当強い」と手応えをつかんでおり、前回以上の上積みを目指している。(敬称略)

1149とはずがたり:2004/07/19(月) 22:43
 ■3 県西 都城市長選占う戦い
2004年6月28日

 県西地区最大で有権者十万人を数える大票田・都城市。今回の参院選は十一月にも予想される市長選の前哨戦や縮図ととらえる関係者は少なくない。

 現職の岩橋辰也は昨年十二月、県議の長峯誠は今年二月に都城市長選へ出馬表明。JA都城組合長横山勉は岩橋後援会会長を務める一方、上杉の都北地区選対本部長を兼ねる。片や誠は、今や上杉の政敵となった長峯基の長男で、親子の支援団体が松下を全面的に支持。参院選の結果が、市長選の試金石となるのは必至の情勢だ。

 「参院選の票の出方次第で、後援会を再構築しなければならない」(岩橋後援会幹部)、「松下で少なくとも互角の戦いができれば、誠の知名度からいえば市長選へ勢いがつく」(長峯後援会幹部)との本音が両陣営から漏れる。

   ◇     ◆

 都城・北諸県での上杉陣営は、県農民連盟都城支部、都城地区建設業協会を中心に組織選挙を展開。同協会会長の清水安次は「三年前の参院選ではたもとを分かつ二団体が、今回は一枚岩。安藤知事の都城地区後援会からの推薦も得ている。都城で負けることはない」と語気を強める。

 だが、陣営幹部は「松下の票が読めない。組織の締め付けを急がなければ」と危機感をあらわにする。その根拠には、長峯親子に加え、昨年の衆院選で引退した持永和見の支持者の一部も松下を推す動きがあるからだ。

 公示前の十七日、都城市の地場産業振興センターで開かれた松下新平の都北地区決起大会に千人を超える支持者が詰め掛けた。長峯基はその様子に目を細めながら「組織のない松下が、組織うごめく宮崎を変える」とつぶやいた。
三年前は自民党公認漏れ、今回は党県連から除名された長峯基。その言葉には、組織と上杉に対峙(たいじ)する執念がにじみ出る。

   ◇     ◆

 小林市はJAこばやし、建設業、医師会、商工団体など主だった組織が上杉支持でまとまっている。同市出身の参院議員小斉平敏文に加えて、自民県議も後援会に名を連ね、組織力では松下に圧倒的な差をつけている。

 知名度で劣る松下は、反上杉を掲げる保守系の一部が支持し、若手を中心とする個人的な支援に頼らざるを得ない状況。労組系も組織的な広がりは見えてこない。

 西諸三町村も組織力で上杉が優位で、表だった松下支援は、地盤の高岡町に近い野尻町の紙屋地区を中心に反上杉の町議らが活動している。

 えびの市では、JAえびの市の組合長中村優を選対本部長に据えて、市長宮崎道公、県議中野一則らが上杉支持を表明し、盤石の態勢を築きつつある。選対幹部は「前回(約八千五百票)より大幅上積みし、一万票以上の圧勝を目指す」と豪語する。

 馬場洋光は、県西地区でも年金制度改正、自衛隊イラク派遣問題などを引き合いに出し、保守系候補との主義、主張の違いを鮮明にした戦いを続けている。

1150とはずがたり:2004/07/19(月) 22:43
 ■4 県南 動き見えない草の根
2004年6月29日

 「第二のふるさと・串間に参りました」。二十六日、公示後初めて串間市に入り、市街地に立った松下新平は、こう第一声を上げた。

 松下にとって、同市区選出の自民県議野辺修光は義理の父に当たる。野辺が平静を保つ一方、熱心な支援者の一部が水面下で松下の浸透に動く。ある支援者は「野辺とは関係なく、個人個人の意思。全県で広がる草の根運動の流れの一つ」と強調した。

 六月初めに同市を回った松下は街頭演説終了後、「(野辺は)自民党員の立場がある。私は自分の力で切り開いていくだけ」と語った。

 昨年知事選、安藤忠恕に対抗した牧野俊雄が同市で最多得票を集めたのは、記憶に新しい。牧野を支えたのは、野辺の後援会だった。

 組織だった動きはないものの、串間にゆかりのある候補に「脅威は感じる」と上杉同市後援会。「金のかからない選挙をする」と宣言、県南エリアに事務所すら構えない型破りな戦い方に「浸透具合、動きが見えない」とこぼす。

    ◇    ◆

 「日南市内に二百以上ある掲示板のポスター張りが終わったのがほぼ同時刻だった。少人数ではできない」。公示日の二十四日、上杉の南那珂地区後援会幹部は松下側の動きに驚いた。その力量を上方修正せざるを得なかった。

 松下が県南を回った翌日の二十七日。上杉が県南の海岸、農村でよりきめ細かに声をからした。日南事務所の出陣式には、地元の農民連盟など、実動部隊となる団体幹部が顔をそろえた。主だった組織・団体の推薦を手堅くまとめ上げ、強固な選対を築く。

 日南、串間の事務所には連日、「前回衆院選と同レベルの協力態勢」を約束する古川禎久後援会や、建設業協会などの若手が頻繁に出入りする。上杉陣営は「若返った県選出国会議員のリーダー、国会でも重鎮となった上杉にふさわしい票で送り出すだけ」と引き締めに力を注ぐ。

    ◇    ◆

 「組織」対「草の根」。両陣営が対照的な手法で激突する県南だが、市民の関心は低調。市長選(七月四日告示)とダブル選挙となる日南市では、ある市長候補の支援者が「参院選の盛り上がりのなさが響かなければいいが」とつぶやくほど。

 投票率の一つの鍵を握る自治労は、単組によってはまとまりを見せていない。ある自治労の幹部は「比例で本県出身の福島瑞穂社民党党首を通すのに全力投球したい。正直言って宮崎選挙区のことまで気が回らない」と、盛り上がらない事情を説明する。

 連合宮崎系で、県南で影響力を持つ王子製紙新労組日南支部は「本部のスタンス通り松下を支援する。ただ、知名度が低く、組合員への浸透は時間的に厳しい。目下の焦点は市長選への対応」と、本部の方針決定の遅さからそんな見通しを示す。

 馬場洋光陣営は、街頭演説から「今の政治に不満を持つ住民が増えている」と手応えを感じている。

1151とはずがたり:2004/07/19(月) 22:44
 ■5 県央 浮動票の取り込み鍵
2004年6月30日

 三十三万七千七百人余りの有権者を有する宮崎市郡、東諸県郡。「ここで大勢が決まる」と各陣営の認識は一致している。各政党や有力組織、団体が中枢を置き、色分けできない浮動票がうごめく大票田。候補者も積極的に姿を露出させ、支持拡大の動きが加速してきた。

    ◇   ◆

 松下新平の地元、高岡町を擁する東諸県郡。松下は県議選同様、若者や女性などボランティア中心の草の根型組織で戦う。上杉光弘陣営は郡内の首長や各団体の推薦を取り付けているが、「東諸のありようが宮崎市にも影響を及ぼす」と気を引き締める。

 六年前、上杉は同郡内で七割にあたる一万五千三百票で圧勝した。今年に入り公示までに十回ほど足を運び、支援団体の総会などに出席。国富町での事務所開きには三町の三役や議長らが姿を見せ、今回も幅広い支持を得ていることをうかがわせた。

 二度の県議選では一九九九年に一万一千票、昨年は九千六百票を集め松下はそれぞれトップ当選した。昨年は松下以外の立候補者二人が約一万二千票を獲得しており、上杉の決起集会に出席した二人の票を上杉が引き寄せられるかが郡内のすう勢を左右する。

 松下は立候補表明後、郡外を中心に活動し、郡内では親族や知人らが票の掘り起こしに努めている。陣営では「票は読めない。有権者の反応が判断材料になる」と必死に支持を訴えている。

 馬場洋光の陣営は各市町議や党支部、後援会で総力を挙げて活動を展開。最低保障年金やイラク撤退などの政策を訴え、与党に対する批判票の取り込みを狙う。

    ◇   ◆

 東諸を含む県中心部について、上杉選対本部長の植野守は「農民連盟をはじめ建設業協会など支援団体の本拠はこの地域。選挙戦に入り本格的に動き始めた」と徐々に手応えを感じている。末端への浸透を急ぎ、高齢者を中心に保守層を固める。さらに後援会青年部員らも松下陣営が重点を置く若年層へ侵食を狙う。

 自民党県連選対は、県議や各市町議の造反にも神経をとがらせながら内部から支える。選対顧問の衆院議員中山成彬は二十九日、選挙事務所で開いた自らの後援会会合で「上杉氏を圧勝させていただきたい」と連携をアピールした。参院選で初めて自民候補を推薦した公明党県本部は「きっちり結果を出す」(同本部幹部)と“読める”票を約束する。

 これに対し松下陣営幹部は「建設業者ら保守層には上杉への『面従腹背』が少なくない」と、反上杉票に期待するが、支持の広がり具合はつかみきれていない。女性や若者も加わり口コミや携帯電話のメールなどで未知数の支持を確実にする手法をとる。

 松下「支援」を打ち出した連合宮崎は、産別に松下のリーフレットを下ろし浸透を急ぐ。民主は昨秋の衆院選比例代表で四万三千三百票、社民は一万一千六百票を同市で獲得。両党の支援には温度差はあるが、自民、共産公認に回ることは考えにくく、多くが松下に流れると予想される。前回涙をのんだ東治男の支援も追い風にしている。(敬称略)=おわり=

1152とはずがたり:2004/07/19(月) 22:57
激突2004参院選宮崎>>1147-1151

●反上杉色の鮮明な無所属候補を自民党や農民連盟支部が独自推薦した二〇〇一年参院選と、今回は状況が異なる。自民党や主な保守系組織・団体は上杉の支援に回り、推薦団体数は七百を超えた。

●四選を目指す上杉陣営が、延岡地区で抱く危機感は強い。国政、県政、市政を通じ、上杉に反目し続ける勢力の力が殊のほか大きいためだ。

●松下新平は、延岡で公示前に開いた二回の集会にいずれも三百人規模の場所を選定するなど、あえて表立った動きを控えた。水面下での運動の根を張り巡らせ、反上杉票を掘り起こす作戦だ。

●延岡地区で五千―六千票を持つといわれる民主党は松下支援を打ち出している。現段階では比例に全力を傾注する構えだ。
 
●激しい保守分裂の戦いだった前回参院選で、同地区の最高票を獲得したのは民主推薦候補。

●三選を果たした六年前、上杉は児湯・西都地区で四万一千六百七十三票、得票率75%という高い支持を得て金城湯池ぶりを見せつけた。

●県西地区最大で有権者十万人を数える大票田・都城市。今回の参院選は十一月にも予想される市長選の前哨戦や縮図ととらえる関係者は少なくない。 現職の岩橋辰也は昨年十二月、県議の長峯誠は今年二月に都城市長選へ出馬表明。JA都城組合長横山勉は岩橋後援会会長を務める一方、上杉の都北地区選対本部長を兼ねる。片や誠は、今や上杉の政敵となった長峯基の長男で、親子の支援団体が松下を全面的に支持。

●都城・北諸県での上杉陣営は、県農民連盟都城支部、都城地区建設業協会を中心に組織選挙を展開。同協会会長の清水安次は「三年前の参院選ではたもとを分かつ二団体が、今回は一枚岩。安藤知事の都城地区後援会からの推薦も得ている。

●小林市はJAこばやし、建設業、医師会、商工団体など主だった組織が上杉支持でまとまっている。同市出身の参院議員小斉平敏文に加えて、自民県議も後援会に名を連ね、組織力では松下に圧倒的な差をつけている

●松下にとって、串間市区選出の自民県議野辺修光は義理の父に当たる。野辺が平静を保つ一方、熱心な支援者の一部が水面下で松下の浸透に動く。

●昨年知事選、安藤忠恕に対抗した牧野俊雄が串間市で最多得票を集めたのは、記憶に新しい。牧野を支えたのは、野辺の後援会だった。

●「日南市内に二百以上ある掲示板のポスター張りが終わったのがほぼ同時刻だった。少人数ではできない」。公示日の二十四日、上杉の南那珂地区後援会幹部は松下側の動きに驚いた。

●日南、串間の事務所には連日、「前回衆院選と同レベルの協力態勢」を約束する古川禎久後援会や、建設業協会などの若手が頻繁に出入りする。

● 県南だが、市民の関心は低調。市長選(七月四日告示)とダブル選挙となる日南市では、ある市長候補の支援者が「参院選の盛り上がりのなさが響かなければいいが」とつぶやくほど。

● 自治労は、単組によってはまとまりを見せていない。ある自治労の幹部は「比例で本県出身の福島瑞穂社民党党首を通すのに全力投球したい。正直言って宮崎選挙区のことまで気が回らない」と、盛り上がらない事情を説明する。

● 連合宮崎系で、県南で影響力を持つ王子製紙新労組日南支部は「本部のスタンス通り松下を支援する。ただ、知名度が低く、組合員への浸透は時間的に厳しい。目下の焦点は市長選への対応」と、本部の方針決定の遅さからそんな見通しを示す。

● 松下新平の地元、高岡町を擁する東諸県郡。松下は県議選同様、若者や女性などボランティア中心の草の根型組織で戦う。上杉光弘陣営は郡内の首長や各団体の推薦を取り付けている。

●六年前、上杉は東諸県郡内で七割にあたる一万五千三百票で圧勝した。

●二度の県議選では一九九九年に一万一千票、昨年は九千六百票を集め松下はそれぞれトップ当選した。昨年は松下以外の立候補者二人が約一万二千票を獲得しており、上杉の決起集会に出席した二人の票を上杉が引き寄せられるかが郡内のすう勢を左右する。

●松下は立候補表明後、郡外を中心に活動し、郡内では親族や知人らが票の掘り起こしに努めている。

1153とはずがたり:2004/07/19(月) 23:07
激変2004参院選宮崎>>1144-1146

● 無所属新人の松下新平(37)は保守王国・宮崎で自民現職、しかも閣僚経験者の上杉光弘(62)をわずかな準備期間で打ち破るという「離れ業」をやってのけた。

● 自民批判を展開することで、連合宮崎や民主、社民でつくるCNP(クリエート・ニュー・ポリティクス)会議の支援も引き出せた。
 
● 民主党県連代表の井上紀代子は六月初旬、党本部で独自候補を立てない理由を詰問された。「(独自候補を立て)美しく散れと言われるならそうする。しかし、県連代表は降りる」とたんかを切る井上に、民主党本部選対委員長の玄葉光一郎も折れた。
 
● 公示後は、岡田克也代表が二度も応援演説に訪れるなど公認並みの扱いで、松下は民主躍進のムードに乗った。
 
● 社民党県連代表の鳥飼謙二は、「社民が積極的に推せば、保守票が逃げる」と判断。あえて「支援ではなく、自主投票」と冷めた態度をみせた。選挙後、「何もしなくても、社民票は松下に流れた。事実そうなった」とうなずいた。

● 裏選対とは、自民内の反上杉勢力や、昨夏の知事選で上杉に辛酸をなめさせられた元出納長牧野俊雄の勢力が宮崎市内のホテルに集結していたことを指す。

●三年前の参院選、昨年の統一地方選と知事選…。選挙を重ねるごとに反上杉勢力は結束力を増していった。

●会長の堀之内久男らが結集を呼び掛けた自民党県連は、松下新平(37)支援の態度を崩さない元参院議員長峯基を公示直後に除名した。が、水面下で後援会を動かすなど松下浸透を図った県議らの存在には“ほおかむり”したままだった。

●県議レベルで半数以上といわれる反上杉勢力を刺激すれば、三年前のように県議会の自民会派が真っ二つに割れる―。

●「大同に付くのは不可能だった」。自民最大の支援団体の県農民連盟委員長で、選挙事務長も務めた中村真澄は「自民票の十万は松下に流れた。三年前の(参院選の)しこりが一番大きい」と分析する。
 
● 元衆院議員江藤隆美の影響力が強い畜産組織などを挙げ、支持固めが不完全だったことを認める。

● 当選後、参院会派「民主党・新緑風会」に所属し議員活動を始めることを決めた。それでも松下は特定政党に属さず「来るべき政界再編に身を委ねる」という。「私が勝ったことで、自民以外の新しい人が出てくる風穴を開けた。衆院選でも出てきてほしい。私が活動することで県民の意識は変わってくる」と信じている。

1154とはずがたり:2004/07/20(火) 04:03
ううぅ。。
最低の惜敗率。
比例得票率も45番目(宮崎が23%,鹿児島が島根と同率で29.6%。やはり民主党候補の擁立は大事なのか)
今回は年金が争点だから未だ戦えた

民主躍進の参院選で、島根だけが取り残された
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/2004/07/18/01.html

 民主党が大躍進した今回の参院選で、島根県だけが取り残された。選挙区は、自民党参院幹事長という大物相手とはいえ、「ダブルスコア」以上の大差をつけられ、公認・推薦候補を出した46選挙区で惜敗率は最低。比例の得票率も45番目に終わった。県内では2大政党の一角として認知された兆しはない。(本社報道部・万代剛)
 「実感がない」。全国的に民主の勢いを示す新聞各社の世論調査が出そろった五日。党県連や最大の支援団体の連合島根の関係者は、一様に戸惑いの表情を見せた。
 同日夜、陣営が「天王山」と位置付けた松江市での決起集会。神門至候補や陣営は、世論調査を受けて「自民との距離は縮まっている」と喧伝(けんでん)したが、選挙運動の中から裏付けられたものは乏しかった。
 舞台裏では、連合島根を核とした選対幹部が、選挙運動の端緒になる支持者カードの収集に苦しんでいた。大票田の松江・八束でも公示に入ってからでさえ、組織で決めた目標の半分にも及ばない上、「ゼロ」という組合が少なくなかった。
 真夏日の中での戦いとは対照的な薄ら寒い内情に、選対幹部の一人は「くしの歯が削げ落ちるようだ」と述べ、じくじたる思いで戦況を見つめていた。
 ■
 松江市での結果は、陣営が狙った五分の勝負にははるかに届かず、得票率38%。同じ「自・民・共」の構図だった昨秋衆院選からわずか4ポイントのアップにとどまり、年金問題での追い風に乗れなかったことを裏付けた。
 連合の集票力の低下は比例得票から見て取れる。個人名で投票できる非拘束名簿方式が導入された三年前の参院選で、連合島根が推した候補の得票のトータルは約二万五千票。それが今回は一万九千票に落ち込んだ。
 「今回はサラリーマンに身近な年金が争点だったから、まだ政治運動ができた」。松江市内の民間労組の委員長は戦いを振り返ると、こうも暗示した。「組織内候補がいない衆院選ではさらに運動量が落ちるだろう」
 「連合との信頼関係は、これからも変わらない」。投開票日の十一日、内田敬民主党県連代表は強調した。県内の党員は六百五十人。三万六千人の連合島根がエンジン役を担う構図は今後も続くだろう。
 ただ、疲弊するばかりの労働界の集票力に頼る以外に選挙運動のすべがなければ、支持の広がらないし、候補者の選択肢も限られる。擁立に手間取り、労組にあいさつ回りをしているうちに公示を迎えた参院選の過程に弱点が集約されている。
 ■
 民主にとって次期衆院選は政権交代を狙う一大決戦。二〇〇七年までの三年間は衆院が解散されない限り国政選挙はなく、「蚊帳の外」に置かれた党県連に、幸い時間だけはある。
 石橋富二雄党県連幹事長は「市町村合併に伴う新自治体の選挙で巻き返す」と次の照準を定めるが、現職以外に肝心な候補者のめどは各地でまだ立っていない。
 新自治体の選挙は秋からめじろ押しで、地方の政界地図が塗り変わる可能性を秘める。民主が、厚い保守地盤の「引き立て役」から脱し切れるのか。国政選挙の前哨戦の足元を固める戦いは、既に始まっている。

1155とはずがたり:2004/07/22(木) 22:43
来た。民主党・新緑風会これで今回53。
近藤が社民党会派への入会を知事選後に遅らせるのは何故だ?
民主と社民の統一会派模索と勘ぐっちゃったりして…

鈴木陽悦氏、民主系会派へ 入党はせず−−参院 /秋田
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040722-00000005-mai-l05

 参院選秋田選挙区で、自民現職を破り初当選を果たした無所属新人の元アナウンサー、鈴木陽悦氏(55)が21日、民主党本部を訪れ、参議院の会派「民主党・新緑風会」に入る意向を示した。同党幹部が明らかにした。入党手続きは取らない。22日に本人と、推薦した民主、社民両党、連合秋田の4者が会談を行った後、30日召集の臨時国会までに会派入りの正式な手続きを取る。
 鈴木氏は秋田テレビを1月末に退社、3者の統一推薦候補として出馬した。この日は推薦を受けた両党本部で当選のあいさつをしたほか、民主党では会派入りの手続きについて問い合わせた。
 同党県連関係者は「(民主党系の会派入りは)あうんの呼吸。言葉には出さないが、何人もいない社民会派や、自ら活動しやすい環境を考えれば、当初から自ずと決まっていた」と話している。(毎日新聞)
[7月22日18時50分更新]

1156名無しさん:2004/07/23(金) 00:10
近藤の件は、単に知事選で民社共闘をスムーズに進めるために
党派色を出さないように配慮してるんだと思ってますが…

1157とはずがたり:2004/07/23(金) 00:13
新潟県知事選の状況,実は良く知らないんですがつまり民主・社民共闘で自公の出してくる候補者に対抗馬をぶつけようと鋭意画策中ということでしょうか?
そうならば確かに早めに社民系会派に入らないと云うことの理由が判ります。なるほどです。

1158名無しさん:2004/07/23(金) 00:31
(新発売)
蒲島郁夫ゼミ 「参議院の研究」 第1巻 選挙編
http://www.bokutakusha.com/announcement/announce.html#link8

1159とはずがたり:2004/07/23(金) 01:13
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
合併に消極的な木津町長などタイーホで十分だ!!

三桝・木津町長を逮捕
公選法違反の疑いで京都府警
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2004072200246&amp;genre=C1&amp;area=K00

 今月11日の参院選の比例代表で落選した自民党候補者の後援会入会を部下の町職員に依頼したとして、京都府警捜査2課と木津署は22日、公選法違反(公務員の地位利用など)の疑いで、京都府木津町長の三桝武男容疑者(72)=同町大字木津町=を逮捕した。府警は同日夜、木津町役場や自宅など数カ所の捜索に着手し、全容解明を進めている。

 調べでは、三桝容疑者は今年3月から6月中旬にかけて、勤務時間中に町長室などで、自民党比例代表の入沢肇候補(63)の後援会入会申込書を町幹部ら十数人に手渡し、町長の地位を利用して投票や票のとりまとめを依頼するなどした疑い。

 調べに対し、三桝容疑者はおおむね容疑を認めている、という。

 府警によると、三桝容疑者は職員1人につき1枚から10枚程度の入会申込書を渡し、「書いたら返してくれ」などと告げて選挙運動をしていた、という。さらに幹部職員から部下に入会申込書が渡ったケースもあったといい、こうした経緯を追及していく。
 三桝容疑者は、同町議を連続7期務めた後、昨年の統一地方選で町長選に立候補し初当選した。入沢候補は6年前に参院議員に当選したが、今月の選挙で落選した。入沢候補の実弟が木津町の隣町で暮らしており、三桝容疑者とは遠縁にあたるという。

1160とはずがたり:2004/07/23(金) 01:20
>>1158
出版おめ。
今回の選挙の分析は勿論入ってないでしょうけど,分析してみて欲しかったですなぁ

1161とはずがたり:2004/07/23(金) 01:25
おい,千葉!

佐原市議2人を逮捕 参院選で買収容疑−−「金権千葉」返上できず /千葉
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040721-00000006-mai-l12

 “金権千葉”の汚名返上ならず――。11日投開票の参院選で、県警捜査2課と佐原署は20日、現職の佐原市議2人を逮捕、自宅など数カ所を家宅捜索した。県内では、01年に行われた前回参院選でも買収行為で運動員2人が逮捕されている。
 今回の事件で逮捕されたのは、いずれも佐原市議の木内豊(76)=佐原市大戸=と伊藤太雄(57)=同市返田=の両容疑者。自民党から千葉県選挙区に立候補した椎名一保候補への投票などを依頼する報酬として有権者数人に1万円ずつ渡した疑い。
 同日午後、市役所には逮捕の一報を聞きつけ、市議数人が姿を見せた。しかし、いずれも「詳細が分からない」「私は関係ない」などと話し、足早に立ち去るなど困惑した様子だった。
 平松大建明議長は「市議が選挙違反をしているなどという事実は知らなかった。驚くばかりだ」と話し、今後の対応については「まだ決められない」と述べるにとどまった。
 木内容疑者は自民県連佐原市支部長でもある。県連の金子和夫幹事長は「逮捕が事実であれば遺憾だ」と話した。(毎日新聞)
[7月21日19時11分更新]

1162名無しさん:2004/07/23(金) 01:35
>>1157
そういうことです
このあたりが参考になるかと…
http://www.niigata-nippo.co.jp/rensai/n14/n14_h1_k1.html
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/index.asp?id=2004051620930
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/index.asp?id=2004060221193

>筒井信隆「国政では自民と対立、地方では相乗りというのは分かりにくい」
そのとおり!
他のダメ県連の連中に聞かせてやりたいところ

1163とはずがたり:2004/07/23(金) 01:51
>>1162
>>1162
情報感謝です。平山知事も揺れたようですね。
新潟県は民主系も社民系も一定数の会派を有していますし,03総選挙・04参院選と関係を深めてきただけに県知事選での共闘・反自民で候補者を擁立するのはいわば当然過ぎる流れですね。
自民は今回落選の塚田氏でも出して来るんですかねぇ?
民・社は出来れば真紀子が支援できる候補者だと勝利出来ましょうが,誰か居ますかね?白川とかは違法カジノ疑惑とかあったし清新さに欠けますな。
民主党がプールしている衆院用の候補者の中に新潟出身で首長もできそうなのいるかな?

1164とはずがたり:2004/07/23(金) 03:31
落選した服部は落選の弁で「」後援会活動に熱心でない政治家で,自民党関係者,特に公明党におわびしたい」と述べたそうな。また苦戦が伝えられると今までしたこともない土下座を個人後援会の壇上でして見せたり,急に駅前で朝立ちを始めるなど節操のない人間だったようだ。(ソース:朝日新聞朝刊奈良版04.07.12)
有権者はきちんと見ているねぇ。

329 無党派さん 04/06/01 16:12 ID:Rxn6+Srq
 どうも奈良の服部と言うとこれが引っかかる。未納は前川も部分的にそうなので責められないが、
これは罪重いんじゃないの?
ttp://www.nara-shimbun.com/n_all/040405/all040405a.shtml
服部氏、国会欠席66日-6年で発言実質1回
 7月に予定されている参院選に向けて、県選挙区(改選数1)の立候補予定者は、活発な運動を
続けている。6年前に再選を果たした自民党現職の服部三男雄議員(59)も三選に向けて県内を歩
いているが、奈良新聞社は4日、本紙の毎週月曜日付「国会議員の週間報告」への掲載拒否を続
けてきた服部議員の過去6年間の議員活動を調べた。それによると議事進行係役の委員長として
発言したものを除くと、6年間で本会議1回、委員会でわずか7回のみで、ほとんど発言してこなかっ
た。6年の間に、どのような議員活動を続けてきたのかが問われそうだ。
 調査は3月12日現在で、参議院事務局議事課および同事務局が開設しているホームページで明
らかになった。
 服部議員が再選された平成10年7月以降、本会議は第143国会から、現在開かれている第159通
常国会までの6年間で、述べ310回開かれている。このうち欠席は66日で、実に欠席率は21,3%となっ
ている。本会議で発言したのは、同12年9月からほぼ1年間努めていた外交防衛委員長として、委員
会での審査の経過と結果の報告を七回している。これは委員長の職務として当然の報告だった。実
質的な発言の機会は、同11年8月12日に、自民党などを代表して組織的犯罪対策三法案に対して賛
成討論を行ったもので、この一回のみだった。


330 無党派さん 04/06/01 16:14 ID:Rxn6+Srq
>329の続き。
 一方、委員会については、再選後の6年間に常任委員会は財政金融、法務、外交防衛、法務、農林
水産の各委員会に順次所属してきた。このうち外交防衛委員会では、ほぼ1年間、委員長を務めてお
り、これは当然皆出席だった。この6年間での委員会開催日は163日で、こちらは欠席は18日だった。
このほか予算委員会などの委員に数日の異動もあった。
 委員会での発言回数となると外交防衛委員長(12年9月〜13年9月)としての司会、調整役としての
発言や、理事を努めた法務委員会でのものを除けば、ほとんど発言していない。同11年3月から同年
7月の法務委員会で、成年後見制度の改正や外国人登録法一部改正案などについて質問したのと、
同14年1月30日の予算委員会での外交・防衛問題での質問の計7回(7日間)のみ。このため各委員
会とも委員としての発言はほとんどされていない。(2004.4.5 奈良新聞)

1165とはずがたり:2004/07/23(金) 03:40
服部参院議員「年金未加入18年」
「お粗末、弁解の余地ない」
http://mytown.asahi.com/nara/news02.asp?kiji=3193
  7月の参院選に立候補を予定している県関係の4人のうち、自民現職の服部三男雄参院議員(59)が18年間、国民年金に未加入であることが9日、明らかになった。服部議員は「お粗末で弁解の余地はない。早急に加入する」と話している。

  服部議員によると、未加入期間は86年から04年5月まで。現在、加入手続きをしている。法務省を退職した84年までは同省の共済に加入していた。しかし、86年に全国民が国民年金に加入するように制度が変更されたことを知らず、未加入のままだったという。

  服部議員は元検事で現在は弁護士。92年の参院選に初当選し2期目。参議院外交・防衛委員長などを務めた。「18年間、未加入だったことは無知で不勉強だった」と説明している。

  共産党公認で党県書記長の豆田至功氏(51)は「未納はない」と話す。

  民主新顔の前川清成氏(41)は事務所が「本人に確認中」と話している。

  比例区で民主党公認の元衆院議員・前田武志氏(66)は「未納は無いと思うが10日にも確認する」という。
(5/10)

1166無党派さん </b><font color=#FF0000>(/3J5SzQQ)</font><b>:2004/07/23(金) 23:38
>>1165
こんなに無碍なことして、次期はやる気がないのかな? それよりも社民は6年後消えてるのか?
http://www.sakigake.co.jp/servlet/SKNEWS.News.kiji?InputKIJICODE=20040722r
国会での所属会派は「週明けにも明らかに」/鈴木陽悦氏

 11日に投開票が行われた参院選本県選挙区で初当選した無所属の鈴木陽悦氏(55)は22
日、国会で所属する会派について、「週明けにも明らかにしたい」との意向を示した。

 民主党、社民党、連合秋田の統一候補として参院選を戦った鈴木氏はこの日、両党県連や連
合秋田の関係者と話し合った上で結論を出す予定だったが、一部報道で民主党会派入りが伝え
られたことから社民党県連が「話し合いで決めるはずだった」などと反発、会談は中止になった。

 鈴木氏は「両党と連合関係者と話し合った上で、最終的に結論を出したい」と話している。

 鈴木氏は21日、東京都内の両党本部を当選あいさつに訪れ、民主党本部で「民主党・新緑風会」
から、会派入りの要請を受けていた。

1167とはずがたり:2004/07/23(金) 23:45
>>1166
>>1155はマスコミのフライング気味の記事だったんすかねぇ?
それにしても折角の民主・社民の共闘がぎくしゃくした物になるのは残念。
鈴木氏は平身低頭すべし。

1168とはずがたり:2004/07/24(土) 00:17
へぇ。西武系は荻原だけじゃなかったのね
>大石氏は西武系企業の社員として働いた経歴があり「西武グループの支援があったようだ」という。
[’04参院選・宮城]制度が有利に働く−−大石正光氏の高順位当選 /宮城
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040714-00000002-mai-l04

 ◇「うれしい誤算」−−比例・非拘束名簿方式
 11日に投開票された参院選の比例代表では、県内に地盤のある民主党新人、大石正光氏(59)が、26人いた同党の比例候補中7位の高順位で当選した。選挙中は「全国の有権者に呼びかける手段がない」と戸惑いを見せていた大石氏が、なぜ20万票を超える大量得票をできたのか。
 大石氏は衆院議員を5期務めたベテラン。固い地盤を県北部に持ち、県内だけで約7万5000票を獲得した。一方、6年前、自民党の比例候補となり初当選した日出英輔氏(62)=今回は落選=は、農水関連団体の後押しを受けたが、県内で得た票は1万5165票と、大石氏と明暗を分けた。
 両氏の差について、自民党県連幹部は「名前で投票されたことがない日出氏は衆院選で名前を書いてもらった経験のある大石氏より不利だった」と分析する。
 6年前の比例代表は政党名のみで投票し、あらかじめ決められた名簿順位に従って当選者が決まる仕組みだったが、今回は個人名でも投票でき、書かれた名前の多い順に当選する方式(非拘束名簿)に変わった。制度の特性を生かし、まず地盤を固めたことが大石氏が当選した第一の要因だったようだ。
 しかし、県内の得票だけでは、民主党の当選ライン(約10万票)には届かない。残りの約13万票を他の都道府県からどうのように集めたのか。党関係者によると、大石氏は西武系企業の社員として働いた経歴があり「西武グループの支援があったようだ」という。
 さらに、環境問題に尽力し環境庁長官も務めた父武一氏(故人)の人脈を活用し、全国約30の環境団体から推薦を得たのも大きかったようだ。これらがうまくかみ合い、全都道府県から幅広い集票を可能にした、というのが実態らしい。
 大石氏の事例は、“残酷区の復活”とも言われる現行制度で当選するには、核になる地盤と緩やかでも全国に広がる支援が必要なことを示している。同氏の陣営は当選を「うれしい誤算だ」と表現した。

1169名無しさん:2004/07/24(土) 01:45
>>1165-1166
なんとか円満合流してくれればいいが…
社民二人目は渕上と菅野哲雄のどっちがよかったんでしょうねぇ

参議院:無所属議員3人めぐり、民主と社民が争奪戦
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20040724k0000m010020000c.html

 参院選で民主、社民両党の推薦で当選した無所属議員3人をめぐり、両党が自党の参院会派入りを働きかけ、争奪戦を繰り広げている。躍進した民主党は、会派議員を増やし、「2大政党化」をさらに印象付けたい思いがある。一方、社民党は改選2議席を確保して「踏みとどまった」(幹部)ものの、参院議員はわずか5人。「独自路線」にいっそう傾斜しており、民主党の攻勢に反発を強めている。

 両党は、秋田、新潟、沖縄の3選挙区で無所属候補者を共同で推薦し、当選させた。

 民主党の藤井裕久幹事長は開票作業中の11日深夜、当選した候補者に電話で早々と会派入りを要請した。同党では参院選後、「国政選挙で『共倒れ』を防ぐ」(幹部)ために社民党との合流を目指す構想が再浮上している。会派入り工作にはこうした流れを加速させる狙いも見え隠れする。

 社民党は、合流に否定的な福島瑞穂党首が大量得票して当選し、独自路線を強めている。参院選直後に民主党の岡田克也代表が「社民党が候補を立てなければ勝てた選挙区もある」と発言し、社民党側は「うちが協力したから(民主党が)勝てた選挙区もある」(幹部)と激怒。元党県連代表が当選した新潟を中心に巻き返しを図っている。

1170とはずがたり:2004/07/24(土) 03:00
社民と民主が選挙が終わって苛烈な権力闘争してる感じですねぇ。。

1171無党派さん </b><font color=#FF0000>(/3J5SzQQ)</font><b>:2004/07/24(土) 22:04
http://www.sakigake.co.jp/servlet/SKNEWS.News.kiji?InputKIJICODE=20040724h
鈴木氏本人の意向尊重/会派問題で社民党県連

 社民党県連(佐々木長秀代表)は24日、秋田市中通の県連事務所で四役会議を開き、同党
と民主党の推薦を受けて参院選で初当選を果たした鈴木陽悦氏(55)=無所属=の所属会派
問題について、鈴木氏本人の意向を尊重する方針を確認した。

 会議では「反自民の立場でともに選挙運動の一翼を担った立場から言えば、純粋な無所属を
貫いてもらいたい」とする意見が出たが、「鈴木氏には、県民の負託に応えなくてはならない責
務があり、党としては本人が活動しやすい環境づくりに協力していきたい」との考えで一致した。

 比例代表を含めた参院選の結果を総括。比例代表が改選前と同じ2議席の確保にとどまった
結果を踏まえ、「がけっぷちで踏みとどまった。2大政党という大きな流れの中で生き残るために、
国民に受け入れられる活動を展開することが喫緊の課題」とした。

1172とはずがたり:2004/07/25(日) 14:34
>>1169
衆院選で同じ選挙区だった民主の大石が比例で当選してしまったので,宮城県内の民主・社民の選挙協力が出来るのではないでしょうかね?

1173とはずがたり:2004/07/25(日) 14:35
>>1171
社民も事実上鈴木氏の新緑風会加入を認めると云うことですかね?

1174水泡 まつ太朗:2004/07/25(日) 18:23
>>1163
やはり「パパ」田中直紀氏ではないでしょうか。真紀子氏との関係上これ以上
国会にいるのは辛いでしょうし、直紀氏なら自社公民で相乗り出来ますし。

1175無党派さん </b><font color=#FF0000>(/3J5SzQQ)</font><b>:2004/07/25(日) 20:09
>>1174
彼は単に真紀子の夫ってだけだし、自民(公明)は当面乗らないし・・・。

11761158:2004/07/25(日) 20:10
>>1160
ありがとうございます。

1177とはずがたり:2004/07/26(月) 01:07
>>1174-1175
自公は誰を出して来ますかね?今回落選の塚田とか?

自民系から民主議員の政策秘書となった風間とかではまだ政治経験に欠けますかねぇ。。

1178とはずがたり:2004/07/26(月) 20:39
>河合氏を推薦していた公明支持層は58%と半分強にとどまった
これは低めに思えるが,公明党はちゃんと答えないと云う傾向もあるしなぁ。

参院選を振り返って・上
http://mytown.asahi.com/toyama/news02.asp?c=25&amp;kiji=14

◇支持政党別の票は誰に?

 自民支持層は、74%が当選した河合氏に投票したが、19%が次点の谷林氏に流れた。河合氏を推薦していた公明支持層は58%と半分強にとどまった。

 民主支持層の83%を谷林氏が固め、他候補への票の分散を防いだ。社民支持層は64%が小川晃氏(社民)、22%が谷林氏に入れた。谷林氏は共産支持層の17%に食い込むなど、幅広い層の票を得た。

 支持政党を「なし」「わからない」と答えた無党派層をみると、谷林氏に投票したのは52%で、河合氏の27%の約2倍となった。小川氏は11%、上田俊彦氏(共産)は8%。無党派層の投票が谷林氏の得票数を押し上げた格好だ。

◇比例区はどの政党に?

 選挙区と比例区の投票行動を比べると、小川、上田両氏に投票した人のそれぞれ半分近くは、比例区は両氏とは異なる党へ投票した。いずれも自民や民主に入れたケースが多かった。

 選挙区と比例区で投票行動が一致した人は、河合氏・自民が77%、谷林氏・民主は68%。河合氏に投票した8%が民主、6%が公明。谷林氏に入れた12%が自民、5%が社民という形で使い分けがみられた。

 また、無党派層は比例区で民主43%、自民21%、社民11%、共産、公明各6%の順で、比例区でも無党派層が民主を押し上げた。

◇年金問題への関心、評価は?

 参院選の争点とされた年金問題。投票の際「最も重視した」が44%に対し、「最も重視したわけではない」と「あまり考えなかった」を合わせると47%で、県内でははっきりとした争点になったとは言い難い。

 年金問題に対する政府の取り組みを聞いたところ、「大いに評価する」「ある程度評価する」と答えた人は、河合氏に投票した人の59%。野党側では、谷林氏に入れた人の28%、小川氏の34%、上田氏の20%だった。

 逆に「全く評価しない」は河合氏の8%に対し、谷林氏31%、小川氏26%、上田氏34%と多かった。「あまり評価しない」と合わせると、野党の3氏に入れた人の約6割は政府の対応を否定的にとらえていた。

(7/13)

1179とはずがたり:2004/07/27(火) 21:55

結局新緑風会加入は松下氏だけかい。何があったのん?

参院新会派確定、「みどりの会議」「無所属の会」は消滅
http://www.asahi.com/politics/update/0726/008.html

 参院選の結果を受けた新しい参院の会派構成が26日、決まった。民主党など野党の推薦や支援を受けて当選した無所属のうち、松下新平氏(宮崎)は民主党の会派に入ったが、鈴木陽悦(秋田)、近藤正道(新潟)、広田一(高知)、糸数慶子(沖縄)の各氏は無所属にとどまった。

 共産党は9人で、会派単独で法案を提出できる11人を下回ったうえに、各委員会に理事を出せる「交渉会派」(10人以上)の資格も失った。代表委員の中村敦夫氏が落選し、10月末の解散を決めた「みどりの会議」と、椎名素夫氏ら所属議員が引退した「無所属の会」は消滅した。

 新しい勢力分野は次の通り。

 自民党114▽民主党・新緑風会84▽公明党24▽共産党9▽社民党・護憲連合5▽無所属6

(07/26 23:43)

1180とはずがたり:2004/07/28(水) 21:07
衆院選,3区も行けそうですねぇ。
2区のみ社民に譲って,高木・山田・宮島で3選挙区制覇だ!

 勝 因    2大政党制 県内でも認識
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/2004/sannin/kikaku/kikaku4/01.html

 「幽霊じゃないのか。『風』と言うが、自分には見えない。どうしても見えんのだから」。投票前日、十日の松谷選挙事務所。選対本部長の衆院議員、谷川弥一はソファで頭を抱えていた。

 年金問題の逆風を自民党はもろに食らった。だが、谷川はそれを実感できる支持団体の動きや街の反応がつかめないでいた。

 当の犬塚陣営も、四万票差で圧勝する図式までは見えていなかった。

 十一日夜。「犬塚氏当確」を待ちわびる支持者の熱気であふれた長崎市御船蔵町の選挙事務所。「年金への怒りを感じた」と民主党県連幹事長の川越孝洋。だが、衆院議員の山田正彦は「ちょっと信じられない。本当に勝てるんですか」となお首をひねった。

 昨秋の衆院選長崎3区で谷川に敗れた山田は、郡部での自民党の強烈な締め付けを身をもって知っている。だからこそ、山田は「風」を疑っていた。

 「犬塚です。よろしくお願いします」―。選挙戦の最終日、犬塚は妻エブリーヌとともに、長崎市の中心商店街を歩いた。一軒一軒を訪ね、店主や従業員と言葉を交わし、握手を求めた。外まで見送ってくれる店もある。店と店の間は走った。同行の川越らは「どこ行った、どこ行った」と言いながら、姿を消す犬塚を捜し回った。

 犬塚はこの半年、投票日に引っ掛け「711時間街頭演説」と名付けた長丁場のつじ立ちを、県内各地で連日行い、住民に語り掛けてきた。

 「本人の頑張りには頭が下がる」(県平和運動センター議長の中崎幸夫)との評価は、陣営内で一致する。犬塚は初対面でも対話の能力が高い。犬塚はその能力を最後まで発揮し続けた。

 当確を告げるテレビ速報が流れた。事務所に現れた犬塚は、山田や参院議員の西岡武夫、衆院議員の高木義明とがっちり握手。支持者にもみくちゃにされ祝福を受けた。

 「二大政党制が県内でも認識された。自民に少しでも不満があれば、票は民主に流れる」。総合選対事務局長の高石哲夫は、そう分析する。本県でそれを決定付けたのは昨秋の衆院選。比例代表で民主党は、その二年前の参院選と比べ得票を二・七倍も増やした。

 「旧自由党との合併が分岐点だった」と高石は語る。旧自由党から合流した西岡や山田は郡部でも力を持つ。今回は、山田の地盤である衆院長崎3区内の得票で犬塚が松谷を上回った。川越は「合併効果でウイングが広がった」と言う。本県の民主党が、自民批判の受け皿になる態勢が整ったタイミングで、風は吹いた。(敬称略)

2004年7月13日長崎新聞掲載

1181とはずがたり:2004/07/28(水) 21:17
 限 界    自民 主要市部で「完敗」
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/2004/sannin/kikaku/kikaku4/02.html

 「この私が年に見えますか。三十、四十には負けないんですよ」。六月二十八日の長崎市内。応援の首相小泉純一郎の横で、自民党の松谷蒼一郎は聴衆に迫るように大声を張り上げた。

 昭和三年生まれの七十六歳。対立陣営は松谷の高齢批判をほとんどしなかった。だが、松谷陣営はあえて年齢問題に触れ「元気さ」を強調した。「高齢批判が身内にある。自民党支持者に強い抵抗感がある」(党県連幹部)との事情から「逃げずに説明せざるを得なかった」。

 一方、当選した民主党の犬塚直史(49)は、徹底的に「若さ」をアピールした。自民党は形勢が危ぶまれた隣県の佐賀、熊本で逆風をはね返し議席を守ったが、長崎は大差をつけられた。「『年金』に加える敗因を挙げれば年齢以外にない」。陣営内にこの声は強い。

 逆風に自民党が抗するには、保守地盤を締め付ける選挙に向かわざるを得なかった。

 「何かあると自民党に頼み、選挙のときは知らん顔は困る。特にここの市長」。小泉純一郎が来た同じ日、大村市内のホテルでは、松谷陣営の集会で選対本部長の谷川弥一が怒鳴っていた。

 陣営は党の議員を動員し、市町村長や企業、団体に働き掛け「与党の議席死守」を目指した。

 名指しされた大村市長、松本崇は数日後、松谷の演説会に出席。国政選挙では「中立」を掲げてきた松本だが、「自民から応援してもらったことはほとんどないが、今回は松谷さんを上げるのが市民のため」と述べた。


 ただ、谷川は「自民党型の選挙は限界にきている」と選挙前から認めていた。自民党が“絶対の擁護者”でなくなった以上、農業団体にも建設業界にも締め付けが利きにくくなったのだ。自民党幹事長代理の久間章生は、農業の苦境を挙げ「私たち農村部出身の議員は、よほど力を入れないと(地盤として)弱くなる一方だ」と話した。

 その久間の地元南高来郡で、松谷の得票は犬塚を上回ったが、投票率は前回より0・66ポイント下がった。逆に松谷が弱い長崎市など都市部では上がり、松谷にとって有権者の投票行動がマイナスに働いた形だ。

 郡部や長崎市以外の市部の優位で逃げ切るはずだった松谷。だが、本土地区の市部はほぼ“完敗”。郡部でも東彼、南松で犬塚に負けた。戦略は大きく崩れ、結局、犬塚が長崎市で松谷を圧倒した分が、そのまま票差(約四万票)になった。

 松谷は敗戦の弁で「選対本部長によくやってもらった」と谷川をねぎらった。谷川は頭を下げ、絞り出した。「皆さんに強気にし過ぎたかと悔いがある。申し訳ない。私はこれを最後に自民党の選挙を旗振りする資格はない」(敬称略)


2004年7月14日長崎新聞掲載

1182とはずがたり:2004/07/28(水) 21:21
公明党はギブアンドギブは望まないし,そもそも教義上負けは許されないので,負けそうな自民党にわざわざ入れたりしないのか?
>比例で公明は昨秋の衆院選から約六千票減らし約十万九千票にとどまった。
>出口調査では、公明支持者の約五割が松谷に投票した。「八割以上が入れる」と自信を見せていた公明側。
>…連立を組む両党だが、「堅い」と言われた公明票が、候補者や状況次第では揺らぐことを露呈した。

 選挙協力    揺らいだ公明票
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/2004/sannin/kikaku/kikaku4/03.html

 全国的な「自民苦戦」を伝える各報道機関の世論調査が出そろった七日午前。公明党常任顧問の藤井富雄は長崎市内の創価学会長崎平和会館で、自民党現職松谷蒼一郎(76)の選対本部長を務めた谷川弥一、同党県連幹事長の末永美喜と向き合っていた。

 藤井は東京都議でありながら、中央政界では「自民とのパイプ役」ともいわれる実力者。突然の来崎は「自民参院幹事長、青木氏の要請」(選対関係者)だった。公明と、その支持母体の学会が本気で力を入れる意思表示にほかならなかった。

 公明は公示前、長崎選挙区で松谷を「推薦」する見返りに、比例票を回すよう自民に要請。しかし、自民の支持団体は自前の比例候補を抱え、公明に回せる票は簡単には見当たらない。このため公明側の松谷支援の動きも鈍かった。

 ところが藤井の来崎で空気は一変する。学会は県内各地で集会を開き、「選挙区は松谷」を徹底させた。既に不在者、期日前投票を済ませた学会員も少なくなかったが、自民側は「友人らに呼び掛ける『F(=フレンド)作戦』で横に広がる」と期待した。

 自民側も協力姿勢を必死にアピール。谷川は自分の企業関係者の集会に公明幹部や比例候補の家族を招き、末永は自民県議団に公明への協力を説得して回った。

 そして結果は―。松谷は民主党新人の犬塚直史(49)に約四万票の大差をつけられて完敗。比例で公明は昨秋の衆院選から約六千票減らし約十万九千票にとどまった。

 長崎新聞社が投票日に実施した出口調査では、公明支持者の約五割が松谷に投票した。「八割以上が入れる」と自信を見せていた公明側。だが、内部には松谷への高齢批判があり、末永は「公明支持者にも年金批判があったのかもしれない」とみる。連立を組む両党だが、「堅い」と言われた公明票が、候補者や状況次第では揺らぐことを露呈した。

 「選挙区で勝って初めてこちらの協力も評価される。自民はもっとしっかりしてくれないと、支援しても仕方がないとの声も出てくる」。公明県本部幹事長、江口健の弁だ。勝てば評価、負けても自らの痛みは少ない―。公明の戦略はしたたかだ。

 全県区の戦いで自公協力の厚い壁を破った民主。これで、本県関係の国会議員数は自民と民主が「四対四」の互角となった。谷川は敗北が確実となった後、「衆院選や首長選にいろいろと影響が出るんじゃないか」と報道陣に語った。県内政界では早くも知事選をはじめ「次の選挙」をにらんだ憶測が飛び交っている。谷川はこう付け加えた。「どちらが県民、国民のためになるか、これから本当の戦いが始まる」。本県も「二大政党」の時代を迎えようとしている。(敬称略)
(参院選取材班)

2004年7月15日長崎新聞掲載

1183とはずがたり:2004/07/28(水) 21:21
 松谷陣営・上    県都攻防 市長を口説く
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/2004/sannin/kikaku/kikaku3/01.html

 十七日夜、長崎市公会堂であった自民現職の松谷蒼一郎(76)の決起大会。壇上で最も注目を集めたのは長崎市長の伊藤一長。伊藤は松谷を「即戦力」と持ち上げながら五分以上弁舌を振るったが、その表情は終始硬いままだった。

 有権者数三十三万人の大票田長崎市で、自民はこれまで苦戦続きだ。

 前々回(一九九八年)の参院選で松谷は再選されたが、同市に限れば民主推薦の候補が松谷を約二万五千票上回った。「小泉旋風」が吹き荒れた前回(二〇〇一年)こそ自民が上回ったが、昨年の衆院選長崎1区では再び民主前職が自民元職を下した。

 今回、課題の県都対策で自民が頼った先は、〇三年の市長選で十一万四千票をさらった伊藤だった。

 「自民党も伊藤市長も地域の発展を目指す共通の土俵にいるじゃないですか」。今月一日の対馬市。同市発足の記念式典で伊藤と顔を合わせた自民衆院議員、谷川弥一(長崎3区)が松谷支援を要請した。

 市長選での伊藤の大量得票は、保守票を取り込む一方、連合長崎の支持も取り付けた“全方位”のたまもの。このため伊藤の国政選挙への対応は慎重となる。民主と自民が激突した衆院選長崎1区では「両陣営に電報さえ打たなかった」(自民関係者)ほどだ。

 松谷の選対本部長を務める谷川は「あなたの立場は分かるが、負けられない戦いだ」と畳み掛けた。五月二十六日には、長崎市議会で二会派に分裂している自民議員が、合同で伊藤に面会し協力を要請。自民は徹底して伊藤を口説いた。

 その伊藤の答えが、松谷の決起大会での弁士受諾だった。壇上で伊藤は「ここに立つのも立たないのも針のむしろで、苦しい立場」と釈明にも似た言葉を繰り返した。

 民主サイドは、伊藤が松谷の集会に出ることを事前に察知したが、静観を守った。連合長崎などでつくる六団体選挙対策懇話会を軸に戦う民主新人、犬塚直史(49)も十八日夜、長崎市内で決起集会を開いたが、伊藤の姿はなかった。

 陣営幹部は「出席要請をしていない」とした上で「(伊藤が)あちらの集会に出ても、本気で動くかどうかは別問題」とけん制も忘れない。一方で、自民県連幹事長の末永美喜は「長崎市での戦いは苦しいだけに、市長が来た意味は大きい」と強調する。県都での力比べは公示後、さらに白熱化する。(敬称略)

2004年6月19日長崎新聞掲載

1184とはずがたり:2004/07/28(水) 21:22
松谷陣営・下    選挙協力 公明に不満
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/2004/sannin/kikaku/kikaku3/02.html

 「衆院選の小選挙区では自民に全力で協力した。だが、自民が比例は公明にと呼び掛けたことへの批判が自民の中にある。これをどう受け止めるのか」

 五日午後、長崎市幸町であった公明党県本部の幹事会。自民党県連から出された長崎選挙区に立候補予定の現職、松谷蒼一郎(76)の推薦願をめぐって議論は紛糾。結局この日、結論は出なかった。

 公明は昨秋の衆院選で県内四小選挙区の自民候補をすべて推薦。それと引き換えに、自民に比例代表での協力を求めた。民主候補との大接戦の末に議席を確保した長崎3区では「公明のおかげ」との声が聞かれたほどだ。だが、それに見合うだけの比例票を自民から得られたのか―。公明側にはそんな不満もくすぶった。

 そして参院選。「支持団体には自前の比例候補を抱えているところが多い。それ以外の団体を紹介はするが、交渉は公明でしてもらうしかない」。自民県連幹事長の末永美喜は、公明との選挙協力の難しさを打ち明ける。それでも松谷陣営は公明側の空気を感じ取り、支援企業の名簿を公明に提出した。

 これに対し、公明側の反応は冷ややかだ。「半分ぐらいは既にこちらと関係のある企業。残りもどれだけ票になるのか分からない」(幹部)。

 松谷は一九九八年の参院選で約二万七千票差で民主、社民両党推薦の無所属新人の猛追を交わした。今回も民主新人が出馬を予定している。「公明の推薦があれば十分に戦える。近いうちに推薦をもらえると自民党本部から聞いているが…」と秋波を送る松谷。だが公明は、公示を目前にした今も結論を出していない。(とは註:結局公明党は松谷を推薦)

 自民公認で比例代表に立候補予定の県議、田口一信(55)も、自民支持者からの支援をめぐり公明と同じ構図を抱えている。

 十八日に長崎市内であった田口の事務所開き。あいさつに立った自民県連会長の参院議員、田浦直は「それぞれの比例候補にはそれぞれの団体が付いている。県連挙げて総力でというわけにはいかない」と述べた。県連として田口の支援を訴えれば、別の比例候補を抱える支持団体の反発を買い、選挙区の松谷の票に影響する―。そんな意図が読み取れる。

 事務所開きに顔を出した自民県議は八人にとどまった。「県連の姿勢はそれでいい。ただ地元出身ということを訴えれば有権者は支持してくれるだろう」。田口はそう期待する。(敬称略)

2004年6月20日長崎新聞掲載

1185とはずがたり:2004/07/28(水) 21:22
 犬塚陣営・上    民・由合併効果に期待
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/2004/sannin/kikaku/kikaku3/03.html

 参院選の公示が迫った五月末。民主党県連代表で衆院議員の高木義明は、多忙の合間を縫って、県農協中央会長の上野廣志をひそかに訪ねた。

 「あいさつして、ただ農業の話をしただけ」。衆院農水委員長を務める高木は言葉を濁すが、実際はこの席で長崎選挙区に立候補予定の党公認、犬塚直史(49)への支援を求めていた。

 民主の犬塚、自民現職の松谷蒼一郎(76)の推薦願に対し、農協系の政治組織、県農政連は現段階で態度を決めていない。自民にとって県農政連は長年の有力支援組織。「公示直前のこの時期まで農政連が推薦を決めていない。それだけでも大きな収穫」。犬塚の選対幹部はそう語る。(とは註:結局自民候補を推薦より1段階低い支持。)

 高木は衆院選長崎1区の民主公認として前回、前々回と連続して自民候補を下した。犬塚の支持母体は、連合長崎を仲介役に民主、社民などでつくる六団体選挙対策懇話会。都市部の選挙で強さを見せつける。

 集会では、犬塚の生い立ちなどを映像で紹介。ハワイでホテルなどを経営する実業家の側面と国際感覚をアピールする。「候補者のイメージは良い。後はそれをどう票に結び付けるかだ」と選対幹部。「若さ、情熱、行動力」を前面に打ち出し、無党派層獲得を狙う。

 民主は、全県1区の広い選挙区で争う参院選で過去、郡部に強い自民の壁に阻まれ続けてきた。今回もその課題が重くのしかかる。

 犬塚は二〇〇〇年に衆院選長崎3区に立候補した経験はあるものの、県内全域で戦うのは初めて。知名度不足は否めない。投票日の七月十一日をもじって「711時間街頭運動」と銘打ち、県内全域で精力的に語り続けるが「まだ有権者のムードは盛り上がっていない」のが現状だ。

 一方、昨年の自由党との合併で支援態勢は厚みを増した。農村部にも支持者が多い参院議員西岡武夫、離島など保守地盤の衆院長崎3区で昨年、敗れはしたが自民とほぼ互角の戦いを演じた衆院議員山田正彦が加わったからだ。

 さらに、県農政連にも足を延ばす高木。民主党県連幹部は「今回は、これまでのように郡部で自民一辺倒にはさせない」ともくろみ、郡部で自民に迫って、長崎市など都市部で大きく引き離す戦略を描く。

 鍵を握る長崎地区の選対長、山下金守は十八日の犬塚の総決起集会でこう力を込めた。「まだ出遅れているが、必ず追いつくことができる。火の玉となり戦おう」(敬称略)

2004年6月21日長崎新聞掲載

1186とはずがたり:2004/07/28(水) 21:23

民主の支援が受かられなくば法定得票も難しいからねぇ>社民
六者懇(民主・社民・連合・友愛?あと何処?)を中心に二区社民に今川氏回って貰うとか?

 犬塚陣営・下    打倒自民へ6者懇団結
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/2004/sannin/kikaku/kikaku3/04.html

 「社民は本当にやってくれるかと不安があるかもしれないが、安心してほしい。自分自身の戦いのつもりで、この選挙を戦う」

 五月三十一日、長崎市内であった参院選長崎選挙区に立候補予定の民主新人、犬塚直史(49)の総合後援会結成総会。壇上の社民県連代表、今川正美はこう切り出し、出席者の注目を集めた。

 社民は、犬塚陣営を支える六団体選挙対策懇話会(六者懇)の一角を占める。前回参院選は六者懇を軸に民主、社民が無所属候補を共に推薦したが、今回の犬塚は民主公認。枠組みが異なる。

 さらに今年二月、民主が設立した県第4区総支部に元自民衆院議員の宮島大典が参加。民主候補として次期衆院選で長崎4区からの出馬を示唆した。これには、同区に出馬予定の今川が「民主の出方次第では(参院選の)選挙協力に影響が出る」と不満をぶつけた。

 民主と社民の間にすき間風が吹いた。だが、その後、六者懇は「互いの信頼関係を確認」し共闘を維持。今川は犬塚後援会の結成総会で支援を約束する一方、「社民は県内に県議や市議など十九人の議員が根付いている」と存在感を強調することも忘れなかった。

 民主県連幹部は「宮島さんは一党員」と社民側に配慮する。連合長崎会長で犬塚の県総合選対長、上谷繁之は「政権交代を目指し、今の政治を変えるという目標で一致している」と語り、六者懇の団結を強調する。打倒自民に向け、参院選は試練の戦いとなる。

1187とはずがたり:2004/07/28(水) 21:26
中立の伊藤長崎市長を一区に担ぎ出されないように注意しないとねぇ…
四区出身の金子知事だから地域対抗に持ってけば勝てるかな?

 政局への影響    上げ潮民主、自民も全力
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/2004/sannin/kikaku/kikaku4/04.html

 選挙区で”自民王国”の牙城が崩れ、比例代表の得票でも民主党が自民党を抑えた本県の参院選。この結末に、自民は衝撃を受け、逆に民主は勢いづいている。今後の知事選や国政選挙などに、どう影響するのか。各政党の候補選びは「誰が勝てるのか」をめぐって動きだしつつある。

 現時点で最初に行われそうなのは二〇〇六年二月ごろの知事選。現職の金子は続投を目指すとみられる。上げ潮の民主や同党を支援する連合長崎はどう対応するのか。

 〇二年の知事選で金子を推薦した民主は昨年、旧自由党と合併。一九九八年の知事選で金子に敗れた参院議員の西岡武夫や衆院議員の山田正彦が合流し力を増した。県連代表を務める衆院議員の高木義明は、党の対応について「まだ、そういう話は…」とかわす。だが、動向は確実に注目される。

 また、二年以上先とみられる次期衆院選。今回の参院選の政党別比例代表得票から衆院の小選挙区を見ると、長崎1区は都市部で自民が苦戦する「1区現象」そのままに、民主が自民に大勝する。前々回(二〇〇〇年)は、自民の元衆院議員、倉成正和と高木、西岡が事実上の三つどもえを戦った。前回(〇三年)も倉成が挑んだが、いずれも軍配は高木に上がった。県都長崎市を抱える同区の議席奪還は、自民にとって悲願だ。

 それを知る連合長崎関係者は「自民は次こそ相当、力を入れるはず」と警戒。自民では倉成が意欲を隠さない。さらに「長崎市で大量得票する実力がある」と長崎市長の伊藤一長を候補になぞらえる自民関係者もいる。

 長崎2―4区は、参院選の得票でいずれも自民が民主を上回ったが「前回出さなかった2、4区にも擁立を―との声が出るだろう」(民主関係者)。4区では、自民から民主に移った元衆院議員の宮島大典が意欲を見せる。前回、民主が推薦した社民の元衆院議員、今川正美も再挑戦の意向。両党の間でデリケートな問題になりつつある。

 参院選の得票では、3区だけが比例は自民、選挙区は犬塚と食い違った。前回衆院選は自民の谷川弥一が山田に競り勝った。次回も激戦を予感させる。

 衆院長崎1区に取りざたされる伊藤は「知事選、参院選にも可能性がある」(自民県議)存在だ。〇七年で終わる市長三期目を「総仕上げ」と位置付けているだけに、何かと話題が付きまとう。

 次の参院選は〇七年。自民県連会長の田浦直が改選を迎えるが、今回の民主勝利を受け、自民内部では「現職にこだわらず、負けない人を真剣に考えるべき」「県議で手を挙げる人が出てほしい」とのささやきも。

 民主は明るい展望の一方、「地力はまだ自民が上。今回の勝ちは年金不信が高じた末の“最大瞬間風速”だ。今後は逆に苦しくなる」(労組幹部)と強気をいさめる声も。次の選挙で、真の実力が問われることになる。(敬称略)

2004年7月16日長崎新聞掲載

1188とはずがたり:2004/07/28(水) 22:21
【04参院選長崎新聞特集】
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/2004/sannin/index.html

検証参院選 長崎の「風」
>>1180-1182 >>1187
検証 長崎の「風」
  <上>勝因
  <中>限界
  <下>選挙協力
  <番外>政局への影響
(2004年7月13日〜16日)
>>1183-1186
あすを読む 直前情勢
  <1>松谷陣営・上
  <2>松谷陣営・下
  <3>犬塚陣営・上
  <4>犬塚陣営・下
  <〃>原口陣営<略>
(2004年6月19日〜22日)

1189無党派さん </b><font color=#FF0000>(/3J5SzQQ)</font><b>:2004/07/29(木) 00:19
まぁ好判断かと思います。広田氏は県政との兼ね合いでしょうか?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040727-00000086-mailo-l05
鈴木陽悦氏、当面は無所属「広く県民の声届けたい」−−参院会派 /秋田

 参院選秋田選挙区で、自民現職を破り初当選した無所属新人の元アナウンサー、鈴木陽悦氏(55)が26日、秋田市内で記者会見し、当面は会派に入らず無所属で活動を続けると発表した。一時は民主党系会派「民主・新緑風会」入りする意向を示していたが、「広く県民の声を国政に届けたい」と話した。
 鈴木氏は民主、社民両党と連合秋田の統一推薦候補として立候補。21日には民主党本部を訪れ、会派入りの手続きについて問い合わせたが、連合秋田の長谷川秀夫会長と相談して会派入りしないことを決めた。長谷川会長は「3団体の信頼関係に配慮した結果」などと語った。今後の会派入りに関して鈴木氏は「可能性はある。政治情勢の変化を見据えていきたい」と語った。【

1190無党派さん </b><font color=#FF0000>(/3J5SzQQ)</font><b>:2004/07/29(木) 00:25
若手中堅層においては、「民主党」が「自民党」よりも口に出すことが憚られない政党になってるようですね。
本当に30代で自民党に倍の差をつけたかはともかく。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040727-00000112-yom-pol
年金が自民直撃、無党派層など離反…参院選の読売調査

 読売新聞社が17、18の両日に実施した先の参院選での投票行動に関する全国世論調査(面接方式)によると、年金問題が自民党への強い「逆風」となり、30―50歳代の中堅層や、無党派層の離反が同党の改選議席割れをもたらしたことが改めて浮き彫りとなった。

 その一方で、民主党の躍進を62%の人が「好ましい」としたものの、同党への投票理由では、小泉首相に対する不満などが目立ち、いわば“敵失”が同党の議席増につながったようだ。

 参院選でどのような問題を重視したか(複数回答)――では、「年金制度改革」が最多の61%で、「景気対策」55%、「雇用対策」26%、「北朝鮮問題」22%などに大きく差をつけた。

 「年金」を重視した人が、選挙区選でどの政党の候補に投票したか――を見ると、「民主党」45%、「自民党」34%で、民主党に多くの票が流れたことがわかる。比例選でも「民主党」43%、「自民党」30%だった。年金、イラク問題が二大争点とされたが、有権者の多くは暮らしに身近な年金問題を重視しただけでなく、小泉首相の「人生いろいろ」発言などに反発し、民主支持に傾いたことがうかがえる。

 「投票に行った」という人に選挙区で投票した候補の政党を聞いたところ、「民主党」41%で、「自民党」を2ポイント上回り、比例選でも「民主党」39%で「自民党」より5ポイント多かった。

 これを年代別に見ると、「民主党」が「自民党」を上回ったのは30―50歳代。特に30歳代は、「民主党」が選挙区選55%、比例選49%にのぼり、「自民党」に各25ポイント以上の差をつけている。2001年の前回参院選直後の追跡調査では、各年代で「自民党」の方が多かったが、今回は中堅層のくら替えが目立った。

 また、「無党派層」の投票先を見ると、「民主党」が選挙区41%、比例選37%で、ともに「自民党」(各25%、23%)を上回った。前回参院選の調査では、自民党が選挙区47%、比例選40%にのぼっており、今回はかなりの票が自民党を離れたことがうかがえる。(読売新聞)

1191とはずがたり:2004/07/29(木) 02:56

>>1189
広田氏は後援会から待ったが掛かったのかな?無党派でやってきた橋本氏の意向でしょうか?(今回は3年前程の全面支援ではなかったようですが)…自民党へ入りたがってるんちゃうやろねぇ。
鈴木氏はまぁ社民との軋轢を考えたのでしょうが,国会での活躍を考えたら新緑風会へ入った方がいいのではと思うところですが,まぁあと6年もあるのだしじっくり時期を見ればいいか。。

>>1190
>「民主党」が「自民党」よりも口に出すことが憚られない政党になってる
森政権末期も自民党支持を口にするのは恥ずかしい様な雰囲気が有りましたね。
3年経ってやっと自民党に取り込まれた小泉の姿に国民が気付いて安心すべきなのか,小泉のせいで3年政治が遅れたと嘆息すべきなのか・・。

1192名無しさん:2004/07/29(木) 09:38
鈴木氏の場合は、4者会談の前に民主会派入り報道があったのが不味かったですね
筋を通すためには、しばらく無所属も止むを得ないかと。
広田氏は…どうするんでしょうね。もしかして無所属系会派でも作るつもり?

1193水泡 まつ太朗:2004/07/30(金) 21:28
>>1192
 広田氏は元々橋本知事の意向で自民系候補として出る予定だったので、地元が
民主系会派加入を嫌ったのかもしれませんね。
 こうなれば黒岩、鈴木、近藤、広田、糸数五氏で5人会派「無所属倶楽部」
でも作って欲しい気分で御座んす。

1194とはずがたり:2004/07/31(土) 18:32
一旦は民主入りが報じられた高知や秋田は兎も角,新潟や沖縄まで民主は手ぇ出してるのかね?
沖縄は社民党の沖縄系(照屋・東門・大田)と一緒でないと入らないやろうし,新潟は横光や阿部ら親民主の連中と一緒でないと入らないであろうけど。

「ぜひ、うちの会派に」 民主、社民が綱引き
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040731-00000120-kyodo-pol

 参院選初当選組の秋田、新潟、沖縄各選挙区の無所属新人をめぐり、相乗り推薦した民主、社民両党が自分の参院会派に引き入れようと水面下で綱引きを続けている。
 所属議員80人超に躍進した民主党が、さらに3選挙区を「手中」に収め、2大政党の地位を強化しようと狙うのに対し、社民党は現在5人の小所帯を何としても拡大し、国会での存在感を高めようと躍起。3人は30日召集の臨時国会には、会派に所属しないまま臨んだが、激化が予想される両党の勧誘をどうさばくのか注目を集めそう。
 当選した無所属新人5人のうち、宮崎の松下新平氏は民主会派に入り、高知で社民推薦候補とも争った民主推薦の広田一氏も「地元支持者の理解が得られ次第、民主会派に入る」(民主党幹部)とみられている。一方、秋田の鈴木陽悦氏は「連合、民主、社民の推薦という枠組みは大切にしたい」と態度を留保。支持者の意向などを見極めて判断する構えだ。(共同通信)
[7月31日16時58分更新]

1195名無しさん:2004/07/31(土) 23:19
せいぜい高知秋田まででしょうね
沖縄糸数を民主入りさせたりすれば野党共闘崩壊しそうだし、
新潟の近藤は社民党員…
もしかして新潟は新潟でも、黒岩を取り合い?

1196とはずがたり:2004/08/01(日) 00:35
その可能性もあったか(゚∀゚)>黒岩の取り合い

何でも当選後3年は無所属という約束だったようですがそろそろ解禁ですかな。補選いつでしたっけ?

1197名無しさん:2004/08/01(日) 02:00
>>1196
黒岩宇洋の当選した補選は、2002年4月です。ですから、来年の4月末で丸3年ですね。因みに、新潟選挙区の次回の改選者は、かの有名な森裕子と黒岩です。森が保守票を相当獲得しない限り、野党系2議席は、さすがに厳しいかもしれませんね。

1198とはずがたり:2004/08/01(日) 02:14
>>1197
情報感謝っす。もう二年も前か…。

今回の
真紀子→直紀(自民県連の支援は無し)
民主・社民→近藤
の民主系独占wが参考になるのでは?

現実的には黒岩氏には無所属で行って貰って
森←田中真紀子・旧自由系後援会
黒岩←非自由系民主・社民・連合
で票割りでしょうかね?森は何かと目立ちますが地元での知名度どのくらいなんでしょうか。

1199とはずがたり:2004/08/06(金) 00:53
[激闘終えて]
前編 小沢王国 横綱相撲程遠く
http://mytown.asahi.com/iwate/news01.asp?c=3&amp;kiji=911

「岩手で負けるようなら、私は政治家として活動していけなくなる」

  選挙戦最終日の10日、水沢、盛岡など5カ所で遊説した民主新顔の主浜了氏(54)の応援に駆けつけた小沢一郎氏は、こう言い切った。

  この発言に、達増拓也県連代表は「心がざわついた」と語る。「陣営の雰囲気ががらりと変わった」と。

  選挙戦終盤に県内入りしてテコ入れするのは、前回と同じ。だが、今回は無党派対策を意識して、田中康夫長野県知事を伴っての登場。公示前から県内入りを繰り返したことも含め、陣営や本人の危機感は、これまでにないものだった。

     ■  □

  小沢氏が自自公政権から離脱して4年が過ぎた。「野党暮らし」の悲哀は、地元にも広がっていた。20年間秘書を務めた高橋嘉信前衆院議員の離反をきっかけに、小沢氏を支えてきた業界団体にも「与党志向」が広がっていた。

  相手候補の高橋洋介氏(62)は、北上出身で副知事まで務めた実力者。実績と人脈を生かし、現職首長の支援を次々と得ていく強敵だった。「小沢王国」の根城、衆院4区で切り崩しを始めた。

     ■   □

  公示後、参院選3連敗中の自民党は、安倍幹事長や麻生総務相ら党幹部、閣僚クラスを投入。公認候補並みに高橋陣営をテコ入れした。達増氏はこの状況を「自民による岩手の改革つぶし」と見た。行方の見えない戦いに「跳ね返すのは容易ではない」とも思った。

  6月30日、県議会棟で開かれた民主党県議の議員総会。各県議から「情勢は厳しい」との報告が続いた。「やはり小沢先生に来てもらわないと」との弱音も漏れた。

  そこで千葉康一郎県議が「小沢先生に頼らなくても、勝ち抜かなければならない」と言った。複数の県議が、「そうだ」と同調した。

  なお残る「小沢首相」への期待。「岩手で負けたら終わりだと、みんなわかっていた」と、藤原良信議長はいう。

     ■   □

  終わってみれば、6万票の大差をつけての勝利。陣営が「予想以上の結果」というように、年金問題で吹いた全国的な追い風が、最終盤で主浜氏を押し上げた。岩手は、自民と公明の政党支持率を足しても、民主を上回れない全国随一の地盤だが、「横綱相撲」にはほど遠い、あまりに苦しい戦いだった。

  主浜選対事務局長の佐々木博県議は「主浜氏と、比例区の工藤堅太郎氏と、衆院2区が地盤の2人の参院議員が誕生した。次の衆院選では、全区で勝たないと負け戦と評される」と、王国維持のハードルが高くなることを、覚悟している。

     ◇

  参院選で「小沢王国」は死守された。その「激闘」の跡を振り返る。
(7/15)

1200とはずがたり:2004/08/06(金) 00:53

後編 高橋氏、軸足定まらず
http://mytown.asahi.com/iwate/news01.asp?c=3&amp;kiji=912

  「どぶろく特区ってのは岩手。今までどぶろくを造っちゃいけなかったんだ民家は。特区という名前で民宿は夏、予約でいっぱいだそうです」

  選挙戦も終盤に入った5日。ワイシャツ姿の小泉首相が自信たっぷりに構造改革特区について語りながら、無所属高橋洋介氏の手をとり、大きく掲げた。立候補表明以来、演説会で「どぶろく一本造るにも特区が必要」と政府を皮肉っていた高橋氏はぎこちない笑顔でこたえた。県庁前に約5千人が詰めかけ、盛況に終わった街頭演説だったが、選挙戦を通じて高橋氏の置かれた微妙な立場を象徴していた。

    ■   □

  投票前日の10日午後8時前。盛岡市の事務所前に戻ってきた高橋氏は、待っていた支援者や国会議員に頭を下げた後、前衆院議員高橋嘉信氏のもとに近づき、握手した。

  秘書、側近議員として小沢一郎氏に仕えた嘉信氏。小沢氏の「名代」として20年近く、地元の選挙を仕切り、幾度も劣勢を跳ね返して「王国」の基盤を築いた嘉信氏は、小沢氏から離反。逆に高橋事務所の陣頭指揮をとる立場になっていた。高橋氏の演説原稿や選挙カーから呼びかける言葉の内容まですべてチェック。高橋氏は嘉信氏の指示通り動いていた。

  「年金法の強行採決は反対」「高橋さんは自民党なんでしょ。入れません」

  閣僚や自民党幹部が続々と高橋氏の応援に立った公示日以降、高橋陣営の電話での投票の呼びかけに対し、有権者からこんな反応が返ってきた。

  選対会議で嘉信氏は、椎名素夫氏の後継者として参議院改革の主張を訴えの中心に据える戦術への転換を主張。その日から選挙カーは「良識の府と言われる参院の改革を主張している選挙区は、この岩手だけです」と強調しはじめた。

  皮肉にも、首相の県内入りが決まったのは、その直後。嘉信氏は首相と高橋氏が一緒に街頭に立つことに反対したが、自民党本部の意向が最優先された。首相遊説の2日後、高橋氏は盛岡市内で50カ所近くも街頭演説に立ち、再び「無所属の高橋」を強調した。

  ところが、その2日後には、自民、公明両党の幹事長が来県する……。かつて小沢氏の県内入りのタイミングを計り、その段取りまで決めて選挙を仕切った嘉信氏だが、自公両党幹部の日程にまで口をはさむ余地がない。小沢氏名代だった立場との違いを痛感していた。

    ■   □

  副知事まで上り詰めた人脈から、谷藤裕明盛岡市長のほか県下33人の市町村長を選対に置き、参院選3連敗中の自民党から「最強の候補」と称賛された高橋氏。結果は3年前、自民公認で敗れた玉沢徳一郎氏が獲得した票さえ下回った。同党関係者も「やっぱり無所属じゃ燃えないんだよ」と振り返る。

  与党か無所属か。最後まで軸足が定まらなかった高橋陣営の戦術は、結果として「小沢王国」の維持に手を貸した。

  「無所属で出て、与党の推薦をもらったのは間違いではない。出馬表明した昨年末の時点では、与党への逆風はなかったのだから……」

  高橋陣営の幹部に加わった椎名派の関係者は、そう言って唇をかんだ。

 =おわり

 (この連載は松田京平、田中陽子、福田直之が担当しました)



(7/15)

1201計政会:2004/08/06(金) 18:41
第20回参院選各党得票率
ーーー自、ー民、ー公、ー共、ー社、ー
北海ー26ー42ー14ー08ー04ー

青森ー33ー39ー11ー05ー06ー
岩手ー26ー49ー08ー05ー07ー
宮城ー29ー39ー13ー06ー07ー
秋田ー37ー33ー11ー06ー07ー
山形ー37ー35ー11ー05ー07ー
福島ー36ー35ー11ー07ー05ー

茨城ー33ー35ー17ー05ー04ー
栃木ー34ー38ー13ー04ー04ー
群馬ー39ー33ー13ー05ー04ー
埼玉ー27ー40ー15ー08ー05ー

東京ー26ー38ー14ー09ー05ー

1202計政会:2004/08/06(金) 18:42
第20回参院選各党得票率
ーーー自、ー民、ー公、ー共、ー社、ー
千葉ー29ー38ー15ー07ー04ー
神奈ー27ー39ー14ー07ー06ー
山梨ー39ー34ー13ー06ー03ー

新潟ー32ー40ー09ー06ー07ー
富山ー42ー31ー09ー04ー09ー
石川ー41ー34ー11ー05ー03ー
福井ー43ー33ー11ー04ー03ー
長野ー25ー41ー12ー09ー07ー

岐阜ー32ー36ー14ー07ー04ー
静岡ー31ー39ー14ー06ー04ー
愛知ー25ー44ー14ー07ー04ー
三重ー28ー45ー15ー05ー03ー

1203計政会:2004/08/06(金) 18:43
第20回参院選各党得票率
ーーー自、ー民、ー公、ー共、ー社、ー
滋賀ー31ー40ー11ー09ー03ー
京都ー26ー36ー14ー16ー04ー
大阪ー24ー35ー20ー12ー03ー
兵庫ー24ー39ー18ー09ー04ー
奈良ー27ー43ー15ー07ー03ー
和歌ー34ー32ー20ー08ー02ー

鳥取ー33ー32ー20ー06ー05ー
島根ー42ー29ー15ー05ー04ー
岡山ー30ー36ー20ー06ー04ー
広島ー31ー35ー18ー05ー05ー
山口ー35ー35ー16ー06ー03ー

1204計政会:2004/08/06(金) 18:43
第20回参院選各党得票率
ーーー自、ー民、ー公、ー共、ー社、ー
徳島ー37ー30ー14ー06ー02ー
香川ー37ー31ー15ー05ー06ー
愛媛ー33ー34ー17ー05ー04ー
高知ー30ー30ー17ー12ー04ー

福岡ー26ー34ー20ー07ー06ー
佐賀ー39ー32ー14ー04ー06ー
長崎ー35ー35ー15ー04ー05ー
大分ー31ー33ー15ー04ー12ー
熊本ー41ー32ー15ー04ー03ー
宮崎ー36ー23ー18ー04ー14ー
鹿児ー42ー29ー14ー04ー06ー
沖縄ー28ー34ー15ー08ー10ー

1205計政会:2004/08/06(金) 18:45
第20回参院選各党得票率
ーーー自、ー民、ー公、ー共、ー社、ー
全国ー30ー37ー15ー07ー05ー

*小数点は切り下げで表示
いろいろ参考に使ってください

1206とはずがたり:2004/08/09(月) 03:55
>>1201-1205
初めまして,計政会さん。
利用させていただきます。また情報提供お願いします。

1207計政会:2004/08/12(木) 06:44
第20回参院選<自公対民社>得票率比較
ーーー与、ー野、ーーーー与、ー野、ー
北海ー41ー47ー千葉ー45ー43ー
ーーーー、ーー、ー神奈ー42ー45ー
青森ー45ー46ー山梨ー53ー37ー
岩手ー34ー56ーーーーー、ーー、ー
宮城ー42ー47ー新潟ー42ー47ー
秋田ー49ー41ー富山ー51ー40ー
山形ー48ー42ー石川ー52ー37ー
福島ー48ー40ー福井ー55ー36ー
ーーーー、ーー、ー長野ー38ー48ー
茨城ー50ー40ーーーーー、ーー、ー
栃木ー48ー43ー岐阜ー47ー41ー
群馬ー52ー38ー静岡ー46ー43ー
埼玉ー42ー45ー愛知ー39ー48ー
ーーーー、ーー、ー三重ー43ー48ー
東京ー41ー44ーーーーー、ーー、ー
ーーーー、ーー、ーーーーー、ーー、ー
<与>は自民、公明の合計得票率
<野>は民主、社民の合計得票率

1208計政会:2004/08/12(木) 06:45
第20回参院選<自公対民社>得票率比較
ーーー与、ー野、ーーーー与、ー野、ー
滋賀ー43ー43ー徳島ー52ー33ー
京都ー40ー40ー香川ー53ー38ー
大阪ー45ー39ー愛媛ー51ー39ー
兵庫ー43ー43ー高知ー48ー35ー
奈良ー42ー47ーーーーー、ーー、ー
和歌ー54ー34ー福岡ー47ー41ー
ーーーー、ーー、ー佐賀ー53ー38ー
鳥取ー53ー37ー長崎ー51ー41ー
島根ー57ー34ー大分ー46ー45ー
岡山ー51ー40ー熊本ー57ー36ー
広島ー49ー41ー宮崎ー54ー38ー
山口ー51ー39ー鹿児ー56ー35ー
ーーーー、ーー、ー沖縄ー44ー44ー
ーーーー、ーー、ーーーーー、ーー、ー
<与>は自民、公明の合計得票率
<野>は民主、社民の合計得票率

1209計政会:2004/08/12(木) 06:47
第20回参院選<自公対民社>得票率比較
全国ー<与>45.4ー<野>43.1ー

大接戦の滋賀、京都、兵庫、沖縄では小数点の差で民社が競り勝っている

全国47都道府県で
自公が多いのは31県、民社が多いのは次の16県
北海道、青森、岩手、宮城、埼玉、東京、神奈川、新潟、
長野、愛知、三重、滋賀、京都、兵庫、奈良、沖縄

*各都道府県の得票率の算出の経緯
自、公、民、社の得票率の小数点第1位までを自公、民社と足して、
小数点を切り下げたため上の表の数字は実際よりも1p
少なく表示されている場合もあるかもしれません

1210とはずがたり(1/2):2004/08/17(火) 20:24
参院選・敗北の理由:
保守王国で何が起きたのか/2 農協造反、見逃さぬ民主
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20040811ddm005070149000c.html

 ◇「野党が陳情したことはなかけんが、近いうち恥を忍んでお願いにいく」

 長崎県農協会館は、江戸時代のオランダ人居留地として有名な出島の近くにある。参院選公示を翌日に控えた6月23日、この建物で、自民党現職、松谷蒼一郎氏(76)の落選を決定づけるかのような会議が始まった。

 最上階の7階にある会議室に集まったのは、農協の政治団体である県農政連盟の本部役員、支部長ら18人。県内14万といわれる農協票の行方を決める会議だった。県農政連が、公示前日まで選挙に臨む態度を決めていないのは異例だった。

 「自民党に推薦を出すなんてとんでもない」

 「むしろ、民主党を推薦すべきじゃないのか」

 減反、補助金カット、食糧自給率の低迷−−。自民党農政に対する農家の不信は限界を超えており、会議室は「松谷批判」一色に染まった。県農政連委員長を兼ねるJA県中央会の上野広志会長が「(県農政連)三役に、ご一任願いたい」と引き取り、副委員長2人を伴って6階の会長室に下りた。

 「これまでは『県農政連イコール自民党』でやってきた。私の立場上、自民党が政権政党である限り、推薦は無理でも支持は出さなければ困る」

 上野氏の悲痛な説得を受けた両副委員長は、こもごも「気持ちはよく分かる」とうなずき合い、ようやく農政連の「自民党支持」が決まった。

 農政連の場合、「推薦」候補なら農協会館に選挙事務所を置き、この事務所が県内9支部を束ねて電話作戦に乗り出す。これにより、投票すべき候補者の名前が一軒一軒の農家に浸透していく。これが「支持」候補となると、選挙事務所は置かず、末端への働きかけは各支部の自主判断にゆだねられる。

 「松谷選対」本部長の谷川弥一衆院議員(自民)は、農政連の決定を伝え聞くなり農協会館に乗り込み、「推薦と同じように運動するよう、各支部に要請願いたい」と上野氏に頭を下げた。上野氏は各農協に抜き打ち的に電話を入れてチェックしたが、投票前々日の段階で職員が「候補者の名前を知らない」と答えた農協さえあった。

 「農協票の半分も松谷氏には行かなかっただろう。こんなことは初めてですよ」

 上野氏の苦い回想だ。

1211とはずがたり(2/2):2004/08/17(火) 20:24

   ■  ■  ■

 農協票の造反は、みちのく秋田にもあった。今回の参院選で秋田県農政連盟は、県内16支部に諮った上で自民党現職・斉藤滋宣氏(51)の推薦を決めた。だが、斉藤氏の得票は26万5419票にとどまり、31万657票を取った無所属(民主、社民推薦)新人・鈴木陽悦氏(55)に負けた。

 「組織がそう決めたから、しかたなく応援したんです」

 県内最大級の農協「JA秋田ふるさと」の大沼崇・副組合長が率直に内幕を語った。

 選挙期間中、県内の農協の前で斉藤候補が「年金」と「イラク」について熱弁をふるうのを聞きながら、大沼氏は「ここでそんな話をしたって意味がない」と思った。「おれが話せば斉藤批判になってしまう」ので応援演説も断った。「自民党の農政は、ずーっと場当たり的だった。農家はもう何も期待しませんよ」と大沼氏は言い切る。

   ■ ■ ■

 民主党は農家の自民党離れを見逃さなかった。公示直前、衆院農水委員長でもある民主党の高木義明衆院議員(長崎1区)が「JA島原雲仙本店」(長崎県国見町)を訪ねた。

 初対面の前田方隆組合長が応対すると、高木氏は「皆さんと対話しながら教えていただきたい」と切り出した。地元農家の現況について説明を聞き、しばし歓談した同氏は、立ち去り際に「今度の選挙はよろしく」とささやくことを忘れなかった。

 選挙後の7月下旬、「JA島原雲仙本店」を訪れた記者に、前田組合長は、こう語った。

 「もう、政党がどうのこうのとか言っとられん。野党の先生に陳情したことはなかけんが、近いうち恥を忍んで高木さんとこへお願いにいく」=つづく
毎日新聞 2004年8月11日 東京朝刊

1212とはずがたり(1/2):2004/08/17(火) 20:26

参院選・敗北の理由:保守王国で何が起きたのか/1 建設業の集票組織、崩壊
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20040810ddm005070165000c.html

 ◇「見返りもなかとに、なんで応援せんばいかんとか。金の切れ目が縁のの切れ目」

 「なぜ、選挙事務所に誰も来ない? なぜ、会社の朝礼に私を呼ばない?」

 参院選に長崎選挙区から自民党公認で出馬する松谷蒼一郎氏(76)の怒声が響いたのは、投票まで38日と迫った6月3日のことだった。長崎県庁に近い長崎グランドホテルの会議室に、県内の建設業者の幹部30人が集まっていた。松谷氏のけんまくに押されて一座は静まり返ったが、出席者の一人は「なんて傲慢(ごうまん)なんだって思いましたよ」と振り返る。

 長崎に限らず、建設業界は自民党の集票マシンだ。選挙のたびに全国の建設業協会は自民党と一体化する。企業は社員を動員して電話作戦、ポスター張り、演説会場設営に力を注いできた。松谷氏は元建設省住宅局長。県内の建設業界に支えられ、過去2回の参院選を乗り切ったが、今回ばかりは勝手が違った。

 6月13日、県北の佐世保市で行われた松谷氏の選挙事務所開き。約250人集まったが、作業服姿の建設会社社員がズラリと並ぶいつもの風景はない。「えらい少なかネ」。駆けつけた大石保県議は、隣り合わせた同僚県議と顔を見合わせた。

 系列の佐世保市議は、県建設業協会佐世保支部から「頼む時だけ頼みに来て……。業界の実情が分かっているのか」と反発を買っていた。各企業に勝手に動員要請をかけないよう、クギをさされていた。

 小泉改革に伴う公共事業費削減で建設業界は仕事を確保できず、倒産が相次いでいる。帝国データバンクの担当者は「都市部の大手ゼネコン(総合建設会社)はしだいに順調になってきたが、中小は依然、厳しい。地方にいくほどゴロゴロ倒産している」と話す。

 建設業界の自民党離れの兆しはあった。今年2月26、27の両日、松谷氏が、全国建設業協会の推薦を受けた参院比例代表立候補予定者(自民党現職=当選)・脇雅史氏とともに、長崎、諫早など県内4市を回った時のこと。建設会社の役員たちは「仕事がない」「社会資本整備を軽視するのはおかしい」と異口同音に不満をぶつけてきた。

 首相官邸の「小泉内閣メールマガジン」に1通の「造反宣言」メールが届いたのもこのころだ。差出人は島原市に住む建設下請け業の男性。住所・氏名を明らかにした上で「今回は自民党に入れません。『2年間だけ我慢してくれ』という(首相就任時の)約束が守られていない。もう3年たった」と書いた。

1213とはずがたり:2004/08/17(火) 20:27

 取材に応じてくれた男性によれば、従来は自民党候補のために、カステラを手に知人を訪ねては投票を頼み込む買収まがいのこともやってきた。だが、今回はまったく動かなかった。

 「公共事業が削られ、議員も『口利き』できんようになった。前は自民党公認のハンコがあれば業界は自動的に動きよったが、見返りもなかとに(ないのに)なんで応援せんばいかんとか。金の切れ目が縁の切れ目」

 男性はそう言った。

    ■ ■ ■

 選挙後、松谷氏は毎日新聞の取材に応じた。同氏は全国の自民党公認候補の最高齢。「イメージ戦に負けた。私に責任がある」と率直に認めた上で、こう語った。

 「熱心だった支持組織の、選挙に対する熱が冷めた。強かった郡部の投票率が軒並み下がったのがその表れですよ。小泉総理は『自民党をぶっ壊す』と言ったが、本当に党を支える組織は壊れてしまった……」

 松谷氏が保守地盤に広がる異変を初めて肌で感じたのは5月19日、玄界灘に臨む離島・壱岐を訪問した時だった。島内4町が合併し、全島が壱岐市となって2カ月。臨時市議会の昼食時、松谷氏は仮議場の控室に集まった約50人の新市議に向かって「離島振興、漁業振興のために尽くしてまいります。よろしく」と声を張り上げたが、市議たちは「まるで、うわの空だった」(松谷氏)。

    ■ ■ ■

 選挙結果は民主党新人の犬塚直史氏(49)が34万4606票、松谷氏は30万3723票。自民党のベテランは4万票差で落選した。参院選全体を見ると、自民党の獲得議席は49で、勝敗ラインの51を割り込んだ。圧勝のはずだった合計27の1人区も、14勝13敗と民主党に押し込まれている。有権者の気まぐれか、選挙地盤の構造的変化か。注目の激戦区を再訪し、自民党敗北の理由を探る。=つづく<コラージュ・土屋幸男>
毎日新聞 2004年8月10日 東京朝刊

1214とはずがたり(1/2):2004/08/17(火) 20:30
参院選・敗北の理由:保守王国で何が起きたのか/3 垣根払った小沢氏行脚
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20040812ddm005070134000c.html

 ◇「どちらでもいい。勝ち馬に乗らなければ食っていけなくなる。勢いのある方につく」

 「民主党は岡田(克也)も小沢(一郎)も、田中(角栄)派の系譜。小泉(純一郎)は福田(赳夫)派だ。今の政治状況は自民党単独政権時代の『角福対決』の再来だと思えばいい。市民運動出身の菅(直人)の退場でそれが鮮明になった」

 こう語るのは自民党堀内派の幹部だ。今日の与野党攻防は往年の自民党の派閥抗争と変わらず、つまりは自民党と民主党の垣根など無いに等しい。幹部はそう言いたいようだ。

 今回の参院選で小沢氏が演じた最大の役割は、民主党が引きずる「革新勢力」のイメージを払しょくし、政権交代に不安がないことを自民党支持層に納得してもらうことだったに違いない。昨年9月の民主、自由両党合流から11月の衆院選を経て今日まで、小沢氏はそこにエネルギーを注ぎ込んできた。

 参院選公示日の6月24日、小沢氏は奈良県橿原(かしはら)市で第一声をあげ、その後も大分県千歳村、挟間町▽福井県今立町、丸岡町▽滋賀県水口町▽大分県国東(くにさき)町▽高知県芸西村−−など、保守地盤の強い1人区を中心に、民主党候補の応援に歩いた。公民館などでの小集会が多く、必ず一人一人と握手した。

 長崎に入ったのは同28日。佐世保市、東彼杵(ひがしそのぎ)町と大村市を回り、7月10日には改めて諫早市を訪れている。

 6月26日、佐世保市の高級料亭で、地元自民党関係者が「秘密会合」と呼ぶ宴席が設けられた。民主党の山田正彦衆院議員(比例九州ブロック)とテーブルをはさみ、県内有力企業2社の社長が並んで座った。ともに長崎、佐世保両市の商工会議所の幹部を務める「本来なら自民党支持者の中心になる人たち」(地元自民党関係者)だ。

 山田氏は単刀直入に「犬塚をやってもらえませんか」と切り出した。民主党新人・犬塚直史氏(49)への支援要請だ。

 社長のうちの一人は後に、自民党現職の松谷蒼一郎氏(76)に対し、「山田さんから『犬塚を』と頼まれたが、それはできませんと申し上げた」と釈明している。だが、宴席は盛り上がり、料亭近くのスナックへ繰り出して2次会が続いた。うわさは広まり、商工業者の間に「自民党一辺倒でなくても……」という空気ができた。小沢氏が同市に入ったのは2日後。中心部の四(よん)ケ町(ちょう)アーケードで「小泉政治批判」をぶつと、聴衆から大きな拍手がわいた。

 佐世保市は今年2月まで、民主党が支部さえ持てず、自民党に歯が立たない土地だった。犬塚氏の同市での得票は5万2092票。松谷氏の4万7408票を上回り、犬塚氏当選のポイントとなった。犬塚選対幹部も「松谷さんを推薦した企業に『犬塚の演説会にも来てくれ』と頼んだら、来てくれたケースが、少なくなかった」と明かす。

 松谷氏の有力支持者の一人はこう語っている。

 「2大政党化の流れの中で、どっちにもいい顔をする人間が出てきた。民主党でも自民党でもどちらでもいい。勝ち馬に乗らなければ自分が食っていけなくなると思っているから、勢いのある方につく……」

1215とはずがたり(2/2):2004/08/17(火) 20:32

佐世保重工労組の支援も得て4区は宮島を民主公認での流れかね。
農協ともパイプがあったのでは?兄貴かなんかの不祥事もあったようだが…。
>「うちはもともと民社党だったが、基地問題を抱える中、企業の先を考えて会社に協力し、
>自民党に便乗しながらやってきた。しかし、昨年の衆院選で民主党が躍進し、今年2月に
>佐世保市に民主党長崎4区総支部が発足したことで、民主党をやるべきだとハラを固めた」

   ■ ■ ■

 造船業界準大手、佐世保重工業(SSK)の労使間では、公示の数日前、「会社は松谷、労組は犬塚」というすみ分けで合意が成立した。従来は労使あげて自民党を支援してきた。

 「うちはもともと民社党だったが、基地問題を抱える中、企業の先を考えて会社に協力し、自民党に便乗しながらやってきた。しかし、昨年の衆院選で民主党が躍進し、今年2月に佐世保市に民主党長崎4区総支部が発足したことで、民主党をやるべきだとハラを固めた」

 こう語るのはSSK労組の久野哲委員長である。これまでは自民党しか頼れる先がなかったが、今後は民主党に期待するという割り切りだ。それは、労使で与野党双方に保険をかけるという、2大政党時代の企業の生き残り戦略でもあった。

 保守層の民主党に対するアレルギーがなくなれば、自民、民主両党の政策がいよいよ厳しく吟味される時代が来る。連合長崎の高石哲夫事務局長は「これからは地方議会で、もっと民主党議員をつくっていかなければならない」と課題を語った。次の衆院選では、地方組織を整え始めた民主党が、政権をかけて自民党と勝負することになる。=つづく
毎日新聞 2004年8月12日 東京朝刊

1216とはずがたり(1/2):2004/08/17(火) 20:33
参院選・敗北の理由:
保守王国で何が起きたのか/4 限界に来たトップダウン
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20040813ddm005070143000c.html

 ◇「号令がかかって、集まって終わり。そこから先に運動の広がりがない」

 参院選に秋田選挙区から出馬して落選した自民党公認、斉藤滋宣氏(51)の陣営が、「反省事項」をA4判のペーパー1枚にまとめた。

 「新しい票の掘り起こし作戦がなかった。既存の県議・市議票を頼りにした」

 「国政報告会を全市町村で行ったが、その中から『働き手』を探せなかった」−−。

 ペーパーは、自民党の県議や市議が自分の系列団体や支持者を通じて投票を依頼するトップダウン方式に対する反省というトーンで貫かれている。

 公示前の6月12日、秋田市の「キャッスルホテル」で、斉藤陣営の「秋田地区総決起大会」が開かれ、斉藤氏が籍を置く旧橋本派の青木幹雄参院自民党幹事長(当時)や小渕優子衆院議員も応援に駆けつけた。約1000人が詰めかける盛況だったが、よく見ると、地方議員と建設業者、高齢者ばかり。「まれに若い女性がいるかと思うと、公明党関係者だった」(自民党市議)

 こんな証言もある。選挙戦さなかの6月28日正午、斉藤氏は県南の中心・横手市の市役所前で街頭演説に立ったが、聴衆わずかに50人。あらかじめ動員をかけなかったとはいえ、かつてない低調さであり、居合わせた萱森(かやもり)真雄・横手市議は「これは危ないかな」と感じた。

 太田町の高貝久遠町長も、こう語っている。

 「旧態依然の自民党には意識改革ができなかった。今はトップダウンじゃない、ボトムアップの時代だ。そのことに気づいていない……」

 斉藤陣営は県内を12ブロックに分け、春先にはブロック別に選対事務所を設けた。地元選出県議が事務所ごとに張りつく。県央のあるブロックの選対事務所では、毎週月曜の朝、地区の責任者15人前後が集まり、1時間の作戦会議を開いた。

 会議は、いつも同じ調子だった。コの字形に並んだテーブルに沿って各地区の責任者がすわり、通り一遍の報告が続く。県議から「あんたの所は動きが鈍い。徹底して」と注意された責任者は、その場では何も言わないが、会議が終わると「ウチだけ悪いのか」とこぼす……。

 「下から意見をくみ上げるっていうことがない。まあ、意見なんて出もしないけど」

 ある県議は自嘲(じちょう)気味に振り返った。

1217とはずがたり(2/2):2004/08/17(火) 20:34

 この点で、斉藤氏を破った無所属(民主、社民推薦)新人、鈴木陽悦氏(55)の陣営は対照的だった。選対会議では地位や立場にこだわらない意見交換が続き、「どうすれば若い層の支持が得られるか」という共通の宿題を持ち帰る。次回はそれぞれが答えを持ち寄り、再び活発な議論が始まる……。

 「おしつけがましくなく、末端まで参加意識があり、自然発生的にアイデアが生まれる」

 鈴木陣営の内情を知った自民党関係者がうらやんだ。

 県南地区選出のある自民党県議は、こう言っている。

 「自民党の支持者は『いつものかたち』に疲れてるんだと思う。上からドーンときて、人を集めて『ガンバロー』。それだけだ。日常の草の根活動が連携してまとまるんじゃない。号令がかかって、集まって、それで終わり。そこから先に運動の広がりがない……」

 斉藤選対の仕切り役の一人、大関衛県議の証言も聞こう。

 「今や『○○事務所ですが』なんて電話したって何の効果もないですよ。知ってる人がお願いするんでないと。電話のかけ方は向こう(鈴木陣営)が上手だった。『友人の友人』といった形でかけまくり、水面下でずいぶん離されてしまった」

   ■  ■  ■

 「もとより、大きな団体のトップの言う通りにみんなが投票するような時代じゃない。企業だって、労組だってそうだ。そんなことを考えている自民党議員は一人もいませんよ」

 東京・永田町の自民党本部で選挙を統括する町村信孝総務局長は苦笑するが、参院選は、トップダウン型に安住した自民党の実態を浮き彫りにした。

 これに対し、強固な地方組織を持たず、系列地方議員も少ない民主党は、トップダウン方式を取りたくても取れなかった。草の根に分け入り、耳を澄まして新しい票を掘り起こさざるをえず、結果的に時流に乗ったと言える。=つづく
毎日新聞 2004年8月13日 東京朝刊

1218とはずがたり(1/2):2004/08/17(火) 20:37
自民党に入れて貰うために色々やったみたいだけど支持者は醒めたたみたいですねぇ。次はオチロ(゚∀゚)

参院選・敗北の理由:保守王国で何が起きたのか/5 神経逆なで「いろいろ」発言
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20040814ddm005070144000c.html

 ◇「小泉さんに愛想が尽きた。演説聴き、やっぱり自民党に入れまいと確信した」

 「自民党最大の敗因は首相の『人生いろいろ』発言」という評が多いが、こうなると、かえってムキになるのが小泉純一郎首相である。今月3日、自民党若手議員グループのパーティーで「批判もいろいろ」とおどけてみせ、10日には、野党議員の発言撤回要求を拒否する政府答弁書の閣議決定に及んだ。

 参院選も後半戦に入った7月6日夕、首相は秋田県大曲市で街頭演説に立った。自民党現職・斉藤滋宣氏(51)と無所属新人(民主、社会推薦)・鈴木陽悦氏(55)の対決。首相の秋田入りは、6月20日に続いて2度目だった。

 「国会に行くとね、ダメだダメだ、やめろやめろって、もうそういう声ばっかり。ここに来ると、雰囲気が温かくて、いいなあ……」

 大曲市は01年4月、首相が自民党総裁選出馬を初めて表明した因縁の地。おのずと演説には熱がこもった。だが、聴衆約3200人(主催者発表)の相当部分は御法川(みのりかわ)信英衆院議員の後援会による動員だった。御法川氏は昨秋の衆院選に無所属で出馬して当選、近く自民党入りする。はた目には大盛況と見えたが、3年前とは異なり、明らかに熱気が欠けていた。

 この時、聴衆に交じって首相演説を聴いたという数人に選挙後、感想を聞いてみた。

 「総理大臣の演説聴いたからって自民党に票を入れるわけじゃないさ」(60代男性)

 「もう小泉さんには愛想が尽きた。演説を見に行って確信した。やっぱり自民党には入れまいと思った」(50代女性)

 「イラクと年金の話だけバーッと一方的にしゃべって、最後に付け足しで『斉藤さんもよろしく』。一体、何のために来たのか」(50代男性)……

 結局、斉藤氏が大曲市で獲得した票は8100票余にとどまり、鈴木氏に約2700票も水をあけられた。

1219とはずがたり(2/2):2004/08/17(火) 20:37

 「1勝8敗」−−。今回の参院選で、小泉首相が2回応援に入った「1人区(改選数1の選挙区)」の戦績だ。自民党は世論調査などで苦戦と判断した9選挙区にテコ入れするため、これらの地域では首相遊説日程を2回組んだ。が、小泉効果が実を結んだのは熊本だけ。秋田、長崎、三重、岡山、高知などでは自民党候補が負けた。

 自民党は「小泉ブーム」に乗って前回01年参院選で圧勝したが、今回は、そうはいかなかった。自民党本部選挙対策本部の関係者は「今回も『総理が来る』と言えば人は集まった。しかし、それが票に結びつかなかった」と振り返る。

 7月24日、秋田県南部の本荘市で全市一斉の消防訓練が実施された。同市選出の小田美恵子県議(自民党)が、ある地区の公民館で開かれた消防団の反省会に顔を見せると、話題はおのずから、終わったばかりの選挙に向かった。40人ほどの寄り合いだったが、小田県議の近くにいた30歳代の男性が、きっぱりとした口調で言った。

 「いつも自民党だったけど、こっちの方を向いてくれなかったから、先生には悪いけど、あっち(鈴木氏)をやったよ」

 小田県議は「あ、『人生いろいろ、会社もいろいろ』のことだなと思った」という。小泉首相は6月2日の衆院決算行政監視委員会で、勤務実態のない不動産会社から給料をもらい、厚生年金に加入していた過去を追及され、「人生いろいろ、会社もいろいろ……」という人を食った答弁でかわした。

 「自民党を愛してくれていた人たちが、あれで離れてしまった。零細企業は死ぬ思いで税金や年金保険料を払っている。あの発言は明らかに、そういう人たちの神経を逆なでした」

 小田県議はそう見ている。

 前回参院選が実施された01年は、年初の時点では森政権だった。人気低迷と支援組織の衰弱で民主党勝利と見る予測が多かったが、4月の政権交代を契機に小泉人気が沸騰、結果は自民党の大勝で終わった。

 以来3年間、支援組織の立て直しという課題は手つかずのまま放置された。「小泉さんは決してカリスマではない。何でも首相のせいというのはどんなものか」。公明党秋田県本部の工藤任国代表は、首相の人気低落を恨む自民党に首をひねってみせた。=つづく
毎日新聞 2004年8月14日 東京朝刊

1220とはずがたり(1/2):2004/08/17(火) 20:42
植松女史には今後も是非頑張って頂きたい>>1220-1221

>2区では高松市に隣接した4町で植松氏が山内氏に競り勝ち、県庁所在地で民主党が得票率を伸ばす「1区現象」の周辺への拡大を裏付ける結果となった。 

>昨年の衆院選では自民党候補が民主党候補の3倍の票を獲得したが、今回は山内氏5027票、植松氏4887票の大接戦となった多度津町を訪ねた。瀬戸内海に面した同町に、民主党は町議はおろか、支部すらない。

参院選・敗北の理由:保守王国で何が起きたのか/6 都市周辺部でも民主浸透
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20040817ddm005070130000c.html

 ◇「表向きは自民党でも実際は離れている。だから票の動きが幽霊みたいで分からない」

 「幽霊と戦ってるみたいや」

 参院選中盤の7月4日、香川選挙区の自民党現職、山内俊夫氏(57)陣営は途方に暮れていた。マスコミは中盤情勢として山内氏の苦戦を伝え、原因が分からない陣営幹部は、その状況を「幽霊」に例えた。

 香川県は島根、愛媛両県とともに、比例代表を含めて衆参で野党議員が一人もいない「自民独占県」。山内氏は勝ったものの得票は20万4392票どまり。民主党新人で、高松市内の温浴施設を経営する植松恵美子氏(36)に7022票と「髪の毛1本の差」(平井卓也自民党県連会長)まで詰め寄られた。山内氏自身、「投開票日の夕方は『敗戦の弁』が頭をよぎった」と打ち明ける。

 山内氏の得票は昨年の衆院選の自民党候補に比べ、1区で17%、2区で18%、3区で19%それぞれ減少。一方、植松氏は衆院選時の民主党候補と比較し1区で2%、2区で15%、3区で21%とそれぞれ得票を伸ばした(1、3区は民主、社民の合計得票との比較)。この結果、2区では高松市に隣接した4町で植松氏が山内氏に競り勝ち、県庁所在地で民主党が得票率を伸ばす「1区現象」の周辺への拡大を裏付ける結果となった。 

 高松市の東隣の三木町。山内氏を支援した自民系町議は「100人ぐらいに支持を頼んだ。いつもなら『よっしゃ』という感じだが、今回は3分の1ぐらいに断られた。『民主党に入れるわ』と言い切る人もいて当惑した」と当時を振り返る。

 山内氏の出身地、丸亀市のある3区も例外ではなかった。区内17市町のうち、10市町で自民候補の得票が20%以上減り、かつ民主候補の得票が20%以上増える「自民→民主シフト」が起こった。

1221とはずがたり(2/2):2004/08/17(火) 20:43
>選対幹部から「アホや、アホや」と言われながら、植松氏はカラオケ大会や工事現場、地域の祭りに頻繁に顔を出し、有権者個人に直接接触する戦術に固執した。

>ボランティアの「特殊部隊」もつくり、軽トラックの荷台に自転車4、5台を積み込み、地盤のない2、3区で自転車に乗ったボランティアがパンフレットを各戸に配った。

 保守王国でこの現象を引き起こしたのは、何だったのか。

 昨年の衆院選では自民党候補が民主党候補の3倍の票を獲得したが、今回は山内氏5027票、植松氏4887票の大接戦となった多度津町を訪ねた。瀬戸内海に面した同町に、民主党は町議はおろか、支部すらない。

 「いろいろ縁があって、今まで自民党をやったが、今回は民主党にした。自民党から働きかけがなかった。民主党? チラシをポストで見たなァ」(初老の男性)

 「この辺はみな自民党。でも『人生いろいろ』とかあったし、初めて、あの女の人(植松氏)に入れました」(中年女性)

 記者は100軒を訪ねたが、自民党から民主党へ投票行動を替えたことを認めたのは2人。「自民党に投票」は13人で、あとは明らかにしてくれなかった。山内陣営の幹部は「みんな、まだまだ自民党の影響力が怖くて表向きには民主党候補に入れたとは言わないが、実際には自民党から離れている。だから、全体の票の動向が幽霊みたいで分からない」と言う。

 香川で起こった現象について、蒲島郁夫東大教授(政治学)は(1)野党が民主党に一本化され、対抗図式が明確になった(2)小泉改革で地方都市の荒廃が進み、自民党に頼ってもどうしようもないと有権者が認識した(3)農協や企業などの社会的組織の構成員への拘束力が弱まり、組織自体も自民党とつながるメリットを見失った−−の3点を指摘した。さらにこうした流れは一過性でなく、「町村合併が進んで自民党が手足にしていた地方議員が減れば『2区現象』は全国化する」と予想する。

 選対幹部から「アホや、アホや」と言われながら、植松氏はカラオケ大会や工事現場、地域の祭りに頻繁に顔を出し、有権者個人に直接接触する戦術に固執した。ボランティアの「特殊部隊」もつくり、軽トラックの荷台に自転車4、5台を積み込み、地盤のない2、3区で自転車に乗ったボランティアがパンフレットを各戸に配った。

 党本部→県連→市町支部という上意下達のツリー構造が揺らぎ、地縁血縁を介した集票網のほころびも指摘される。その中で、香川県に応援に入った松本剛明民主党衆院議員は「植松さんの『有権者個人』に焦点を当てた戦術が奏功した」と言う。

 山内陣営の選対本部長だった自民県連の重鎮・木村嘉己幹事長(75)はこう振り返った。

 「最近の選挙は我々の予測を超えたところで動くが、何が変わったのかすらつかめない。僕らが旗を振る時代じゃないことだけは痛感するな」=つづく
毎日新聞 2004年8月17日 東京朝刊

1222とはずがたり:2004/08/18(水) 21:32
返す返すも惜しいねぇ。

参院選・敗北の理由:保守王国で何が起きたのか/7 多彩な人材に門開く民主
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/saninsen/news/20040818ddm005070170000c.html

 ◇「役人は、以前は自民党から出たが今は違う。候補の差が響いている」

 「ただ今、36歳です。会社員の夫と小学6年生の娘の3人家族です」

 7月2日夜、高松市で行われた演説会。民主党新人の植松恵美子氏のあいさつは、若さのアピールから始まった。植松氏は高松市の温浴施設「天然温泉きらら」の経営者。「香川の自民党は大した発想もないのに自分たちが社会を動かしてると勘違いしている。よどんだ空気を入れ替えたい」と、立候補に踏み切った。

 植松氏の父・木村博徳氏(63)は大手のクレーン会社「北四国クレーン」の創業者。建設会社の娘が野党から立候補したこと自体が異変だった。植松氏は90年に松下電器産業を退社。父親の会社で県内初の女性クレーン運転手として働き、「元ミス神戸大」と重機のミスマッチで注目された。

 選挙戦は経歴を生かした「新型の土建屋選挙」。ヘルメットを積み込んだ選挙カーで全県を巡回し、工事現場を見つけては立ち止まる。

 「こんにちはー。北四国クレーンの娘です」。作業員らはけげんな表情で振り返るが、「おう、選挙出とったやなァ」。握手を交わすと「現場の手だな」とほほ笑まれる。そんな光景が繰り返された。

 「(元々、自民支持の)建設会社に行って追い返されるんやったら、直接現場に行ったほうが早い」。植松氏は発想を変えた。

 参院選出馬は、昨年秋の衆院選香川1区で民主公認候補で落選した小川淳也氏(33)が持ちかけた。植松氏の実弟が小川氏の同級生として選対本部長を務め、植松氏自身も選挙を手伝った縁があった。小川氏は東大卒の自治官僚。94年に沖縄県庁に出向し、本土よりも高い国の補助率で「公共事業づけ状態」となった沖縄経済を見て「社会の新陳代謝には政権交代が必要」と痛感。01年秋、菅直人幹事長(当時)に面会し、政治家になる意思を固めた。

 民主党は自民党に比べ空白区が多く、立候補を希望すれば比較的容易に選挙区を割り当てられるゆとりがある。これが、滋賀選挙区で当選した林久美子氏(31)や植松氏など子育て中の母親を含む、多彩な人材の確保を可能にさせている。党組織が未熟という短所が、候補の擁立においては自由度が高いという長所に変わるからだ。

 一方、自民党には世襲議員や県議が議席に群がる。部外者は入り込みにくく、新鮮な選択肢を有権者に提示しにくい欠点が指摘されている。香川の衆院選挙区の自民現職は全員世襲議員。参院も今回、植松氏の猛追をかろうじてかわした県議出身の山内俊夫氏(57)と、議員秘書出身の真鍋賢二氏(69)の2人。新人が割り込む余地はない。

 今回の参院選で民主党候補の平均年齢は51・1歳、40歳代以下の比率は43・2%に上る。一方、自民党候補は平均56・9歳、40歳代以下の比率は22・2%に過ぎない。従来は、自民党からの立候補が主流だった中央官僚も、最近は民主党志向が目立つ。

 「役人は、以前は自民から出たものだが、今は違う。経済産業省などは民主党から多く出るし、それが他の省庁にも広がってきた。香川に限らず、タマ(候補)の差がじわじわと響いてきている」。自民党選対幹部は、しがらみから抜け出せない現状を嘆く。

 「田舎ではまだ共産党や社民党に抵抗感がある。でも、民主党やったらいいんじゃないかと感じ始めている。私自身も民主党は自民党に近い存在だと思っている」(自民系さぬき市議)

 2大政党化が強まった昨年の衆院選を境に、香川でも民主党の知名度は高まった。安全保障など国家の基本政策で、自民、民主の違いもあいまいになり、それが民主党への抵抗感を薄くさせたのだ。

 民主党選対は「能力に差のない政党同士なら、若い候補者が選ばれる。市場原理でいう『後発有利』が当てはまる」と今後の選挙に期待を膨らませる。

 「おきゅうをすえようといったん野党に投票した支持者が、向こう(民主党)に行ったきりになってしまうんじゃないか」。平井卓也・自民党香川県連会長の危機感は募る一方だ。=つづく
毎日新聞 2004年8月18日 東京朝刊

1223無党派さん </b><font color=#FF0000>(/3J5SzQQ)</font><b>:2004/08/27(金) 14:26
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2004/m08/d27/NippoNews_8.html
高橋前副知事 政治活動継続へ


 7月の参院選岩手選挙区に無所属で出馬し、落選した前副知事高橋洋介氏(62)は28日、政策などの調査研究機関を発足させ、今後をにらんだ政治活動を再開する。将来の方向性は時間をかけて決めていく方針だが、高橋氏は「今回挙げた手を下ろすわけにはいかない」と“再挑戦”に意欲を見せている。

 高橋氏は参院選岩手選挙区に副知事を辞職して立候補。自民党、公明党、無所属の会の推薦を受けて戦ったが民主党公認の元県農林水産部次長主浜了氏(54)に6万票余りの差で敗れた。

 国政への進出はならなかったが、28日は選挙前から予定していた時局講演会を盛岡市内で開く。後援会関係者らに、選挙戦を総括しながら今後の身の振り方を説明するとみられる。

 同日は高橋氏が今後の活動の拠点とする「産業経済政策調査会」を設立する。同会設立委員会の委員長は、参院選で同氏の総括責任者を務めた小野繁前岩手医大学長。設立委員には、県内各界の支持者24人が名を連ねる。

 会の設立趣意書には「来るべき時に備えて高橋氏の調査研究活動と政治活動を支援したい」とあり、選挙を念頭に置いた組織であることが明確に書かれている。

 今後の政治日程を見ると、次回参院選が行われる2007年までは衆院選もないとの見方がある。知事選や高橋氏の出身地である北上市の市長選が行われるのも、07年の統一地方選だ。

 参院選で高橋氏を「公認候補並み」に支援した自民党県連は選挙後、県内各市町村に構築した同氏後援会との連携を継続することを確認。藤原泰次郎幹事長も「一緒に戦ったスタンスを大事にしたい。ただし、今後のことは腰を落ち着けて考えることになるだろう」とする。

 高橋氏は、事務所も盛岡市内丸の県庁裏に移転し、心機一転の構え。「(選挙について)今から具体的にどうこうという話はない」としながらも「せっかく後援会もできた。挙げた手を下ろすわけにはいかない」と捲土(けんど)重来を期している。

1224無党派さん </b><font color=#FF0000>(/3J5SzQQ)</font><b>:2004/08/27(金) 14:35
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&amp;d=20040827&amp;j=0023&amp;k=200408271826
連合北海道、民主「2人擁立」を評価 参院選総括 候補養成塾を提言  2004/08/27 07:23
 連合北海道は二十六日までに、七月の参院選の総括案をまとめた。民主党北海道が道選挙区(改選数二)に二人の候補を擁立したことを評価する一方、二○○七年の知事選、道議選をにらみ、同党に対し、候補者を養成する「民主塾(仮称)」の開設を求めている。九月二十二日の地方委員会で正式承認される見通し。

 総括案は当選した現職と落選した新人の得票計が、昨年の衆院選を上回る約百十六万票に達した民主党の道選挙区の結果について「衆院選を引き継ぐ結果を生み出したことは複数候補擁立の効果」と評価し、今後の教訓にすべきだとしている。

 また、民主党に対し、次期衆院選に向けた体制づくりや、○七年の知事選、道議選の戦略を策定する「政治目標の確立」、その政治目標達成のための「北海道政権戦略会議(仮称)の発足」も提言している。

1225おりーぶの木@合併反対:2004/08/28(土) 02:45
>山内氏の得票は昨年の衆院選の自民党候補に比べ、1区で17%、2区で18%、3区で19%それぞれ減少。一方、植松氏は衆院選時の民主党候補と比較し1区で2%、2区で15%、3区で21%とそれぞれ得票を伸ばした(1、3区は民主、社民の合計得票との比較)。この結果、2区では高松市に隣接した4町で植松氏が山内氏に競り勝ち、県庁所在地で民主党が得票率を伸ばす「1区現象」の周辺への拡大を裏付ける結果となった。 

組織の拘束力が少ない参院選と衆院選は単純比較できないがこの流れはさらに加速することはあっても戻ることはないでしょうね。これはもう「時代の要請」なのです。
民主党が最も注意すべき点はこれまでの躍進の後に必ず起きたようなスキャンダルで足元をすくわれないようしっかり危機管理の体制を整えること。無論、注文は多々あれどこれをしっかり心がければ政権奪取は射程圏内。それにしても香川を取れば民主51で自民党の目標議席に肩を並べたのになぁ。

1226とはずがたり:2004/08/28(土) 15:27
>>1223
3年後を目指すにしては65になるし自民入党・衆院岩手4区からなんてのもあるのかね?
県知事選はいつだっけ?

1227名無しさん:2004/08/29(日) 07:39
http://www.nga.gr.jp/tijifile/f_file.html
岩手知事選は19年の4月なんで衆院選のあとになる可能性のほうが高いですね・・・

1228とはずがたり:2004/08/30(月) 13:45
>>1227
情報提供感謝っす。珍しくもまだ統一地方選の時に改選なんですな。

1229とはずがたり:2004/08/30(月) 13:47
>>1210-1222 続き
防衛庁から3人は共倒れするやろ。
農水担当は今回改選が大河原太一郎→日出英輔,裏が石川弘→福島啓史郎という流れか。農水省が農家ではなく農業と向き合う様になった傾向は評価。

参院選・敗北の理由:保守王国で何が起きたのか/8 基本構図「政・官・業」に…
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/saninsen/news/20040819ddm005070140000c.html

 ◇基本構図「政・官・業」に異変

 ◇「議席獲得にそれほど意味はなく、毎回、役所OBを出す必要はない」

 今回の参院選比例代表の一つの特徴は、役所OBの落選が目立ったことだ。元林野庁長官で現職の●入沢肇氏、防衛庁では現職の●月原茂皓、元職の●鈴木正孝、新人の●関肇の3氏がそろって落ちた。元消防庁次長の●北里敏明氏も及ばなかった。とりわけ自民党が衝撃を受けたのは、農水省OB、●日出英輔氏のまさかの落選だった。

 得票数は11万8000票余で18位にととどまり、当選圏の15人以内に届かなかった。同氏は農協系の全国農業者農政運動組織協議会などを支援団体にし、強固といわれた農林水産票を基盤に置いていた。

 旧全国区時代、100万票を超える集票力を誇った農林水産業は近年、参院比例代表の改選ごとに自前の候補者を擁立してきた。日出氏は元農水省農産園芸局長。同省事務次官を経て、80年から3期18年、参院議員を務めた大河原太一郎氏の後継として、98年に初当選した。

 農林水産業の関係団体が農水省OBを支える構図は、日出氏だけではない。01年の参院選比例で初当選した福島啓史郎氏も、元農水省食品流通局長。食糧庁長官や農水省事務次官を務め、89年に参院比例代表で初当選した石川弘氏の後継者だ。「役所出身なら、関係団体全体に影響力がある」(自民党選対)との判断の下、農水省OBは比例代表の一角を占めてきたのだ。

 1期目、日出氏は外務政務官を務め、福島氏は経済産業委員会に所属した。自民党農林族幹部は「農産品の市場開放がからむ自由貿易協定(FTA)交渉に向けて、関係する外務省と経済産業省ににらみを利かせる狙いがあった」と振り返る。OB議員の政治活動は「省益」とも密接にからんでいた。

 しかし日出氏の落選は、自民党政治の基本構図である政・官・業のトライアングルに異変を感じさせるものだった。自民党選対も「選挙中、農水省はほとんど動いていない」と分析する。

 その背景は何か。政府の農業政策は、生産性の高い農家への補助金集中配分が検討されるなど、国際競争力の強化に比重を移しつつある。農政改革が進むなか、役所も族議員も農家に対していい顔ばかりはできず、厳しい調整に直面している。当然のことながら農水省のOB議員に求めるハードルは高くなった。

 ある農水幹部は日出氏に手厳しい。「何かやってくれたという印象がない。抜本改革を支持するのか、旧来の農政を続けるのかはっきりしないから、役所からも、農協からも評価されない」。さらに「大事なのは農政改革の最中、どういう人を立てるかだ。議席獲得自体にそれほど意味はなく、毎回毎回、役所のOBを候補者として出す必要はない」とまで言い切る。なれ合い的に官僚と農協と政治家がトライアングルを組んでも、物事は進まないと気づき始めたとも言える。

 一方、選挙後、地方農協幹部からは「役所OB候補者は遠い存在。農協青年部や婦人部など身近な存在を立てないと、戦えない」との指摘が相次いでいる。自民党農林族からも「比例代表が安易な役人の天下り先になっている」との批判が出る。農家の中央省庁への「お上意識」も薄れ、全国農業協同組合中央会は「候補者のあり方を含め、今後1年くらいかけて、選挙態勢を再検討する」という。

 参院選比例に非拘束名簿式が導入され、2度目の選挙戦が終わった。有権者に個人名か、政党名のどちらかを書かせる非拘束式は、組織力だけでなく、候補者自身の「発信力」がより問われる。07年に改選期を迎える福島氏は、農水省OBを比例代表候補に擁することについて、「据わりがいいんだ」と話す。ただ2回目の出馬は、まだ固まっていない。=つづく

毎日新聞 2004年8月19日 東京朝刊

1230とはずがたり:2004/08/30(月) 13:49
参院選・敗北の理由:保守王国で何が起きたのか/9止 執行部は責任論を封印
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/saninsen/news/20040821ddm005070170000c.html

 ◇「負けを認めない限り反省できない、まして、再生になど乗り出せない」

 「こっちがしっかりせんから、国民が『自民党、お前は横着かよ』ってすねたんだ。今回が最後の警告。次の選挙までに反省せんとボカッとやられるぞ」

 長崎選挙区に立候補した自民党現職、松谷蒼一郎氏(76)=落選=の選対本部長を務めた谷川弥一衆院議員は、参院選をこう振り返った。

 また20年来の自民党運動員だったが、今回は民主党新人、犬塚直史氏(49)=当選=に投票した長崎県島原市の建設業者は、「見限った人もいるが、まだ半々なんですよ。迷っている。自民党が反省して田舎のためにやってくれるのではないかという期待も半分ある」と語る。

 秋田県南の雄物川沿いの丘にそびえる国民保養センター「三吉山荘」で今月18日夕、「自民党県議団と語る夕べ」が開かれた。同党県議15人が横一列に並び、集まった約130人の住民と向かい合った。

 「これからは個性の時代だ。一人一人の個性が見える党にならないと。今は旧態依然の感じがする」「いつも同じパターンの選挙では勝てない。魅力ある戦略を組み立てなければならない」「自民党が変わったということをはっきりと発信しなければならない」

 参院選で公認候補が落選した後だけに参加者からは、厳しい注文が相次いだ。だが小田美恵子県議は「若者や女性が思いのほか集まった。3分の1は党員以外だったと思う」と手応えを感じたという。次の国政選挙を念頭に、全県を9地区に分け、残りの8地区でも「夕べ」を順次開催していく。

 高知県連もまた公認候補を落選させた。その「無党派層が自民党を支持していない。党改革を進めなければ自民党は終わり」(県連幹部)という危機感から、7月29日に「県連改革アクションプラン」をまとめた。県連役員に地域支部の代表を登用したり、幅広い参加を認める開かれた総務会の開催など「下意上達」の意思決定を目指した組織改編を掲げた。近く無党派層に的を絞った「タウンミーティング」を始める。

   ■  ■  ■

 地方の動きに自民党本部は呼応できているのだろうか。

 自民党は4日、全国会議員に呼びかけ参院選の総括を行う党改革検証・推進委員会を開いた。「全員参加型」の選挙総括は、野党に転落した93年以来。党本部9階の大会議室に約100人の衆参両院議員が集まった。

 「負けは負けと認めるべきだ。このままでは来年の都議選は間違いなく負ける」「与党で安定多数を確保したというのは、国民に誤解を与える」

 2時間に及んだ議論は、ほぼ「負けを認めるか、認めないか」に終始した。参院選直後、小泉純一郎首相が「与党で安定多数を維持した。責任問題は生じない」と強弁し、自身と安倍晋三幹事長、青木幹雄参院議員会長の責任論を封印したことが、党再生に向けた建設的な議論を封じ込める形になっている。結局、委員会は久間章生幹事長代理が、「敗北」の文言の入っていない選挙対策本部作成の総括文書を報告しただけで終わった。「負けを認める総括をしない限り反省できない。まして再生に乗り出すことなどできない」と旧橋本派の若手議員は語る。

 一方で、党本部には都道府県連幹部から「公明党に党の地方組織が相当食われた」との声が多数寄せられた。組織の弱体化を補うために「公明党依存」に走り、「比例代表は公明党に」と訴えることで、保守層の自民党離れを誘発する。この悪循環に悲鳴を上げているのだ。

 参院選は、衆院選に続き全国の比例票が民主党を下回った。自民、民主両党の政策的な差がなくなり、かつ小泉人気が下がれば「自民党は公明党との塊で次の選挙を戦わざるを得ない」(民主党幹部)という状況になる。公明党は「自民党とのパイプの太さ」を重視し、06年10月まで神崎武法代表−冬柴鉄三幹事長の体制を継続させる方向で調整に入っており、今後、ますます「自公連携」が進むことが予想される。

 民主党は地方組織の強化に取り組み、衆院300小選挙区のうち、約70ある候補者不在の「空白区」の候補擁立を急ぐ方針で、9月中には30〜40の選挙区の候補が決まる見通しだ。「2大政党化」が進む中、次期衆院選が政権をかけた「一大決戦」になるのは確実で、自民党には瀬戸際の戦いになる。(おわり)=この連載は中村篤志、坂口佳代、上野央絵、宮下正己、田中成之が担当しました。<コラージュ・平山義孝>

毎日新聞 2004年8月21日 東京朝刊

1231とはずがたり:2004/10/06(水) 22:35
あとは鈴木@秋田,近藤@新潟はどうなるかだな。

広田氏が民主・新緑風会へ 民主党には入党せず
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041005-00000094-kyodo-pol

 民主党は5日午前、7月の参院選で初当選した広田一氏(高知選挙区)の参院会派「民主党・新緑風会」入りを参院事務局に届けた。広田氏は当面、民主党に入党しないまま活動するという。
 これに伴う会派別勢力分野は以下の通り。
 自民党114▽民主党・新緑風会84▽公明党24▽共産党9▽社民党・護憲連合5▽無所属6
(共同通信) - 10月5日12時15分更新

1232無党派さん </b><font color=#FF0000>(/3J5SzQQ)</font><b>:2004/10/09(土) 13:34
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041006-00000216-mailo-l39
 広田氏は会派入りに関するコメントを発表。その中で、「年金改革など、選挙で訴えた公約実現には、いずれかの会派に属さなければ大きな制約を受ける」と断ったうえで、「『無所属、民主党推薦』で当選させていただいたので、『無所属、民主党・新緑風会』で国会活動することが、県民のみなさんにとっても分かりやすく、期待に応える一歩だと判断した」と説明している。

1233名無しさん:2004/10/09(土) 22:24
ちなみに、広田一の父である広田勝・元県議は、民主党の平野貞夫前参院議員の後援者だったようですね。

1234とはずがたり:2004/10/12(火) 23:51
>>164-263
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1069407561/?KEYWORD=環境)
ここらで環境政策について語られてますが(レスの箇所のまとめは>>263),>>181より「ちきゅうクラブ」は円より子は民主党へ(田島は社民から離党・辞職へ),「みどりといのちのネットワーク」の大石氏の息子が今回民主から当選。「ちきゅう」「みどりといのち」「原発いらない」の3党は「希望」へ合流したりとしてますがこれらの票は最終的には民主党にも多少は固定的に流れ込んだんですかね?

http://www.city.kamaishi.iwate.jp/senkan/page/data/sangiin/H010723sangi-hi.htm
平成元年7月23日執行 参議院議員通常選挙<比例代表>←社会党が大勝,宇野退陣に至った選挙。

ちきゅうクラブ(ちきゅう) 334,805
みどりといのちのネットワーク(いのち) 150,735
緑の党(緑) 121,248
原発いらない人びと(原発いらない) 161,523
環境党(環境) 29,929
────────────────────────
合計 798,240

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413264/1921
[’04参院選・宮城]制度が有利に働く−−大石正光氏の高順位当選 /宮城

 さらに、環境問題に尽力し環境庁長官も務めた父武一氏(故人)の人脈を活用し、全
国約30の環境団体から推薦を得たのも大きかったようだ。これらがうまくかみ合い、全
都道府県から幅広い集票を可能にした、というのが実態らしい。

1235とはずがたり:2004/10/29(金) 01:39
元相馬村議で社民系県議元参院議員の三上氏(>>1236-1237)は田名部氏を推したんだな。

<下> 二大政党に埋もれ惨敗
http://www.daily-tohoku.co.jp/kikaku/kikaku2004/minsyukaze/minsyu_3.htm
(2004/07/15)

 年金改革や自衛隊の多国籍軍参加などを受け、「二大政党とも政策は変わらない」と訴え、支持の拡大を狙った共産、社民両党。結果は自民、民主二大政党の壁に阻まれ、惨敗に終わった。
  ◇  ◇
(共産党部分…略)
  ◇  ◇
 「国民の怒りは民主党がほとんど受け止め(票につなげ)てしまった。社民党の力不足を痛感した。大変申し訳ない」
 十一日夜、青森市内での開票結果を見守った社民党公認の井上浩は、四候補で最低得票の結果にぼう然とした表情で、支持者に頭を下げた。
 昨年の衆院選で惨敗した社民党。今回参院選を「党再生を懸けた戦い」と位置付け、党県連幹事長の井上を十八年ぶりの公認候補として擁し、比例の連動を狙った。
 第三極の必要性を訴え、小泉批判票の取り込みを図ったが、結果は大敗。比例代表でも、青森県内の重点候補だった菅野哲雄が落選した。
 党県連代表の渡辺英彦は「第三極の必要性がなくなったわけではない」と強調したが、支援母体の県平和推進労組会議議長の川村数彦は「共産党も大きく落ち込んだのはショック」と護憲二政党の埋没に肩を落とした。
 二大政党への加速に加え、県議・三上隆雄も街頭で民主党候補の応援マイクを握るなど連携が乱れる場面も。
 労組の影響力低下など大きな様変わりの中で、「これまでのやり方が通用しなくなった」(党県連前代表・今村修)。活動の大幅な見直しを迫られる社民党。地方議員の空白区を埋めるなど、組織の再構築が急務だ。
    =文中敬称略=   (参院選取材班)

1236とはずがたり:2004/10/29(金) 01:39
(中)風 政治課題が方向左右
(2004/05/21)
http://www.daily-tohoku.co.jp/kikaku/kikaku2004/kyojitu/kyojitu02.htm

 「自家用車も軽トラックも、いわゆる“黒塗りの車”以外はすべて手を振ってくれた。はっきりした手応えを感じた」
 一九八九年七月の参院選で初当選し、その後県議に転じた三上隆雄は、当時の選挙の状況を振り返った。
 リクルート疑惑、消費税問題、農政問題―。当時の宇野政権に対して全国的に盛り上がった「三点セット」の批判に加え、県内では反核燃運動がピークとなっていた。
 農業者と労働者が手を携えた選挙戦。追い風を一身に受けた三上は、自民系現職と自民公認候補の二人を破り、初当選を果たした。得票は三十五万票余り、得票率は52%を超えた。
 全県的にほぼ無名だった相馬村議が一躍、国会議員へ。青森県で初めて誕生した革新系参院議員でもあった。
 ●小泉ブームも
 参院選の特徴の一つに、時の政治課題がブームのように全国を駆け抜け、有権者の意識が一定の方向に向きやすいことが指摘される。“風”が吹きやすいというのだ。
 八九年は全国的にも自民が大敗、当時の宇野首相が退陣に追い込まれた。現職の山崎力が再選を果たした前回二○○一年選挙でも、誕生直後の小泉政権への期待で空前の風が吹いたといえる。
 こうした現象について、三上は「有権者はしがらみに縛られず、投票しやすいのではないか」と述べ、ブームだけでなく、有権者の政治的なバランス感覚も風を起こす要因の一つに挙げる。
 こうした考え方の根底には「参院議員は衆院議員に比べて、しがらみも含め地域との密着度が薄い」といった認識もあるようにみえる。山崎は「選挙制度を考えれば無理はない」と認める。
 さらに、「衆院はいつ解散があるか分からない。選挙区も狭く、系列議員を抱えて地域を細かく回る必要がある。参院は全県一区で六年間選挙がない。比較すれば、物理的にも有権者とのかかわりは薄くなってしまう」と語る。
 一方で山崎、三上とも「知事と同じ視点で地域を考えられるのは、参院議員だけだ」と、全県をふかんできる国会議員の特色を強調する。
 ●敵をつくらず
 ある政界関係者は、選挙に臨む基本姿勢が衆参で異なる―と持論を展開する。「衆院はまず絶対的な支持者が必要で、敵がいても構わない。参院は強力な支持者はなくてもいいが、敵はつくってはいけない」。これも、参院で風が吹きやすい要因なのだという。
(文中敬称略)

1237とはずがたり:2004/10/29(金) 01:40

県議会常任委で「町村会推薦」激論を呼ぶ
http://www.daily-tohoku.co.jp/tijisen/denaosi/news/denaosi030621b.htm
(2003/06/21)

 出直し青森県知事選で、県町村会が自民や公明などが推す三村申吾候補の推薦を決めたことをめぐり、二十日開かれた県議会総務企画常任委員会で委員同士が激しくぶつかる場面があった。
 取り上げたのは三上隆雄委員(社民・農県民連)。県民協会や社民などが推薦する横山北斗候補を支援している三上委員は、町村会が特定候補を推薦することに対する県の認識をただした。
 県市町村振興課は「町村会は任意団体で、県からの支出もない。違法性はなく、県は指導する立場にない」との見解。三上委員が質問を続けようとすると、中山安弘委員長(自民)が「県の範ちゅうにないことは答弁できないでしょう」とたしなめた。
 この後委員会は休憩に入ったが、議論はさらにヒートアップ。県民協会系会派・新政会の斗賀寿一委員が三上委員に加勢し「町村の財源から会費を出しているのであれば県も間接的に関与している」と指摘すると、自民、公明の委員が「それは拡大解釈だ」と応戦。
 さらに町村会の公共性を主張した斗賀委員に対して「何が公共性だ」との声も。「今の発言は大変な問題だ」「休憩中の発言でしょう」と、委員会室に怒号が響いた。
 最後に三上委員が常任委員会として推薦を取り消すよう申し入れるべき―と提案したが、中山委員長は「異論を唱える」として却下した。

1238とはずがたり:2005/01/16(日) 11:27
社民党と共産党が統一会派を組めば無問題じゃい。

<2005年1月11日 朝刊 2面>
各党の思惑で先送り/糸数氏会派入り
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200501111300.html#no_4

 昨年七月の参院選で当選した糸数慶子氏(無所属)の所属会派問題は、選挙協力した社大、民主、社民の三党で通常国会前に結論をだすという約束だったが、決着はつかず、同氏は無所属で活動を継続することを表明した。会派入りを要請した民主党に対し、後援会や市民団体を中心にした反対を理由に挙げた。だが、無所属のままでは委員会での質問機会も少なく、国会活動が困難という側面は否定できない。共闘を組んだほかの野党との思惑も絡み、「改憲論議などの推移を見た上で慎重に判断するしかない」(社大党関係者)と苦渋の思いで問題を先送りした。

 民主党の要請は政権奪取に向けた基盤強化を図るのが狙い。糸数氏の会派入りで反自公路線の共闘の幅が広がると期待する。同党の齋藤勁総務局長は「党の安全保障部会などで沖縄問題に取り組み、本会議や沖縄特別委員会、予算委員会で政府を追及でき、活動の場は広がる」と説明する。

 一方、糸数氏の後援会関係者からは「政党の思惑に左右され、独自色を失う」「改憲路線を進める民主党では、護憲を訴える糸数氏との隔たりが大きい」など無所属での活動を強く求める意見が相次いだ。

 後援会幹部は「会派入りすることで、糸数氏が民主党の政策をすべて受け入れたと県民に誤解されるのが怖い。無所属でも沖縄問題を軸に活動できる」と民主党の動きを強くけん制する。

 ほかの野党の思惑も食い違い、会派問題を複雑化させている。

 民主、社大と三党共闘を組んだ社民党は「ぜひほしい議席だが、本人の意向を尊重したい」というのが基本的な考え。しかし、次期衆院選の全選挙区で候補擁立を決めた民主党県連の独自路線への反発が広がっており、態度を硬化させている。

 「無所属」の覚書を交わして共闘した共産党は「特定の政党への所属は認められない」という主張だ。

 糸数氏が副委員長を務める社大党は、長く野党共闘のかなめを担ってきただけに容易に結論は出せない状況だ。喜納昌春委員長は「議会の場で政策を訴えることが政治家の最も大事な役割。無所属では質問機会も少なく、議会活動は難しい。だが後援会の意向や野党共闘の積み重ねを尊重しないといけない。苦しい立場だが、慎重に協議を積み重ねるしかない」としている。

1239とはずがたり:2005/01/16(日) 11:29
近藤議員は社民会派入り。
これはまぁ既定路線。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413264/1953-1957
<近藤参院議員>社民会派入りへ

1240とはずがたり:2005/01/20(木) 20:33
>>1238
前向きだったんですねぇ。

<2005年1月17日 朝刊 2面>
糸数氏、前向きに協議/民主会派入り
活動に限界 社大が確認
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200501171300.html#no_6

 糸数慶子参院議員(無所属)の所属会派問題をめぐり、会派入りを強く要請する民主党と糸数氏、社大党の協議が十六日、那覇市内で行われた。糸数氏側は「無所属では国会活動に限界があり、沖縄問題を前進させるためには国会での活躍の場を広げる必要がある」として、民主党・新緑風会への会派入りを前向きに協議することを確認した。後援会や市民団体の中には反対も根強く、幅広い論議を重ねて、結論を出すという。

 糸数氏の会派所属をめぐっては九日も同様の協議が行われたが、糸数氏側は支持団体の反対を理由に、無所属での活動継続を表明していた。この日の協議では通常国会に向けた所属会派届の締め切りが十七日に迫る中、ギリギリの話し合いが行われた。

 民主党の齋藤勁総務局長は「沖特委など活躍する場を設けたい。なるべく早く会派入りを決断してほしい」と早期決着を要請した。

 社大党の喜納昌春委員長は「糸数氏が社大党の政策を守る基本的な姿勢は変わらない。会派に入ることが即公約違反という短絡的な考えではなく、沖縄問題を一歩でも二歩でも前進させるため幅広い議論を重ねる」と述べ、会派入りに議論を始める意向を示した。

 糸数氏は財政金融委員会に所属するが、基地や経済振興など沖縄問題が討議される沖縄・北方特別委員会や予算委員会、本会議では質問できない状況だ。しかし、特定会派入りに強く反発する支持団体や参院選で共闘した野党などとの板ばさみが続いている。

1241とはずがたり:2005/01/20(木) 21:57
ちょっと古い記事だが。。
2004沖縄の公明比例票は結局8万票弱。およそ2万票の上乗せか。
自民は14万6千票余。2万4千票下回る。4千票が自公より流出。
翁長氏の得票は22万票。と読みを1万票余り下回る。また糸数氏の得票は30万票を越えてこれは23万票で勝利するつもりの自公に対して圧勝だったのか。

[2004参院選 熱闘の現場]沖縄 自公体制 自民内に見えた“ほころび”(06/18)
http://www.sankei.co.jp/databox/election2004/0406/040618m_pol_51_1.htm

 「自民党票が十七万、公明党票が六万」

 那覇市の沖縄県議会の一室で、自民党県連幹事長の仲里利信は六日投票の県議選を受け、参院選に自民公認で出馬する翁長(おなが)政俊の票読みをこう分析してみせた。

 県議選では自民は現職六人を含む八人が落選する一方、公明は公認三人と推薦した十四人中十三人が当選、うち三人が会派入りを表明し完勝を納めた。与党側は公明依存を強めながら二十八議席を死守し、野党側は現状維持の十八議席にとどまった。

 公明は今年三月、翁長の推薦を他の自民党候補に先立って決定。翁長は文字通り「自公」連合の候補として「野党共闘」候補と一騎打ちを繰り広げる。

 翁長が四月に公明と結んだ政策協定には「選挙区は翁長、比例は自民党立候補予定者と同様に浜四津敏子(公明党代表代行)、双方の当選に向け全力で選挙協力を行う」とある。

 比例代表のウエートは自民公認で沖縄が地盤の伊良皆(いらみな)高吉らと浜四津は同じと読める。公明党県本部の票読みは「沖縄で十五万票」。公明票六万に加え、自民票のうち半分の八万以上を要求しているということになる。

≪先行モデル≫
 平成十年の沖縄市長選以来、「自公」候補は沖縄で県知事選、衆院選など節目の選挙でほぼ連戦連勝。「沖縄は自公協力の先行モデル」(自民党県連幹部)とまでいわれる。

 昨年の衆院選では全国で公明党推薦を受けた百九十八人のうち三分の二に当たる百三十三人が当選した。一選挙区二万−三万といわれる公明票が自民候補の得票を下支えし、低投票率の中で固い組織票をもつ公明の威力が十分に発揮された。四月の統一補選でも同様に「自公」は完勝した。

≪新しい対立軸≫
 しかし、公明に傾斜する自民内の“ほころび”も全国に先駆けて見え始めている。
 「当選後、保革の壁を越えた会派づくりを模索してきた」
 県議選で初当選した呉屋(ごや)宏、當間盛夫、赤嶺昇は十四日の記者会見で会派旗揚げを発表した。保守系無所属の呉屋と當間は、昨秋の衆院選で「自公」に反旗を翻し沖縄1区から無所属で出馬、自民推薦を受けた公明の白保台一に敗れた元衆院議員の下地幹郎が背後で動く。赤嶺は無所属ながら民主党の推薦を受けている。

 参院選後の民主党入りも指摘される下地は、盛夏を思わせる日差しに焦げ付いた額に汗を浮かべながら、「自公が沖縄の万能薬と言わんばかりだ。しかし、参院選で自公崩壊の序曲が始まる。保革が沖縄の対立軸だったが、今は自公か反自公か」と語気を強めた。

 衆院選で下地が集めたのは五万二千三百七十四票。県議選で下地派は二人当選、三人落選と勢力は衰退したものの、参院選では接戦になればなるほど勝敗を決しかねない決め手となりうる。

≪投票率次第≫
 「下地派は“反自公”と糸数の名刺に刷って配らせてほしいと言ってきている」
 地域政党・沖縄社会大衆党の県議、糸数(いとかず)慶子の選対責任者はこう打ち明けながら「読みにくい下地票を当てにするより、政党、労組頼みの従来型選挙を脱却し、市民型選挙を展開して沖縄の心をつかむことだ」と言い切った。
 勇退する社大党委員長の島袋宗康の後を継ぐ糸数が社大、民主、社民三党と共産党、自由連合を媒介し、五党の「ブリッジ共闘」が実現。共産の約五万票が加わると、野党票は二十二万−二十三万票。「自公は二十三万−二十四万票。投票率が50%を切ると苦しい。年金、イラク問題を追い風に投票率が60%近くまで上がり、二万票上積みできれば勝機は十分」と糸数陣営は気合を込める。

 今回の参院選で自民は三十選挙区以上で公明の推薦を受ける。協力が功を奏して、相互依存が一層強まるのか。ただ、自民党内には、憲法や教
育をはじめ公明との国家観の相違から「自民党らしさ」を失うことへの危機感はくすぶる。自公協力の成否によって両党の行く末が見えてくるか
もしれない。=敬称略
 (木村正人)
                  ◇
[沖縄](一−2)
翁長 政俊54県議自 新 推=公
糸数 慶子56県議無 新 推=民・共・社・み

1242とはずがたり:2005/01/22(土) 16:20
社大スレより。
民主党本部が描いているのは社大・沖縄社民の民主合流だろうが果たして党内で飼いこなせるのかな?
まぁ自由党とも巧くやってるしねぇ。
ワジルってどういう意味だ?

392 無党派さん age New! 05/01/22 10:18:13 ID:xMeaDmjB
糸数さんの民主党の会派入りの話しはどうなったの?
個人的には反対だけど。妥協案としては決議の際、会派
で賛否を拘束されないことを絶対条件とすべきだね。
いずれ民主で改憲の動きが高まってきたらそれを理由に
会派離脱するとか、独自性を出して相手を利用して活動
することが活路かな。

393 無党派さん New! 05/01/22 12:42:21 ID:Jd59qqgF
共産が推薦する際に「特定政党の会派には所属しない」という協定を結んでた。

394 Ж sage New! 05/01/22 13:34:48 ID:saLFHn6L
>>392
今は無所属だと思うが社大党が民主党入りに反対してたが
新聞によると社大党も認める急展開になっている,
共産党はワジルはず。

那覇市議会の民主党は3人会派では活動が不十分という事で
社社クラブ〔前は社社ネットと読んでいた〕に合流しそうだ
社社クラブは社大党2名,社民党1名,無所属1名の5人だが
これで8人となり2番目に多い会派になる‥
社社クラブでは民主が一番多い,名前が変わるのか?

1243片言丸 </b><font color=#FF0000>(/3J5SzQQ)</font><b>:2005/01/23(日) 00:36
>>1242
http://www.eva.hi-ho.ne.jp/hirono/kaiwaniiretai.htm
わじる、わじわじする=ストレスを感じる ・・・「あの人ったらはっきり言わないからわじわじするわけさー。」

日本語スレにも( ・∀・)イイ!

1244とはずがたり:2005/01/23(日) 00:48
>>1243
おお,ありがとうございます。

「いらいらする」って感じですかね〜。

1245とはずがたり:2005/01/28(金) 20:53:09
連載・臨戦<1>公示迫り、自公協力に疑念
http://kyushu.yomiuri.co.jp/series04/04sanin/ren/ren_040525.htm

 予想される参院選の公示(6月24日)まで1か月。年金未納の“ドミノ現象”で政局が混乱し、拉致問題に世間の関心が集まるなか、立候補予定者たちは臨戦態勢に入った。(文中敬称略)
            ■                □
弘友氏のポスターや後援会加入申込書が並ぶ三原征彦氏の事務所(北九州市若松区で)
 1日夕、北九州市八幡西区にあるホテルの会議室で、市議・三原征彦(59)が気合を込めた。「参院選が近い。借りた票を返さなければならない」。大型連休中にもかかわらず選挙態勢をスタートさせたのは、危機感の表れだった。
 顔をそろえたのは弟の自民党衆院議員・三原朝彦(57)(比例選九州ブロック)の支援団体「明朝会」の幹部約10人。参院選で福岡選挙区から比例選に回る公明党現職・弘友和夫(59)の支援に向けての協議だった。
 「公明」と「朝彦」から一字ずつ取った明朝会は昨年11月の衆院選で発足した。福岡9区に立候補した朝彦と、比例票の上積みを図った公明党との票のバーター(交換)が目的だった。明朝会は「選挙区は三原、比例選は公明」と呼びかけ、約3万の公明票を取り込んで朝彦の復活当選に大きく貢献した。
 ところが、公明党や支持母体の創価学会側からは不満が噴き出した。朝彦陣営に対し「1万票は出してくる」と期待したが、9区で増えた公明党の比例票は約8000票だった。伸び率で見れば全国平均にとどまり、バーター効果は確認できなかったからだ。「もう選挙協力はするな」という意見も出た。
 約2か月後の1月上旬、征彦の元に、弘友後援会の加入申込書約1万通が届いた。征彦は「参院選での『お返し』の最低ライン」と受け止めた。
 明朝会は6月12日、八幡東区のホテルで朝彦と弘友の国政報告会を開く。動員目標は約1200人。公明党福岡県本部幹事長の森下博司(54)は「本当に集められるか、“本気度”を見させていただく」と目を光らせる。
 一方で、森下が「100点満点」と評価するのは、福岡11区で初当選した無所属・武田良太(36)だ。武田は当時の自民党現職を破り、公明党は大半の市町村で過去最高の比例票を獲得した。ともにバーターのたまものだった。
 武田は自民党田川市支部長だが、9日に地元で開かれた弘友の国政報告会で「公明党と弘友さんの恩に必ず報いる」と声を張り上げ拍手を浴びた。
 公明党との選挙協力について、自民党県連の幹部は静観している。「公明党アレルギーもあり、実際には自民党票は流れにくい。動くのは候補者の個人票」との読みがあるからだ。関係を悪化させれば、次の衆院選で苦戦するとの思惑も見え隠れする。
 参院選大分選挙区に立候補する自民党現職・仲道俊哉(74)は4月下旬、公明党大分県本部に推薦を要請したが、回答を留保された。衆院選で自民党がバーターの「結果」を出さなかったのが理由だ。陣営幹部は「公明票なしでは勝てない」と水面下で関係者回りに追われている。

1246片言丸 </b><font color=#FF0000>(/3J5SzQQ)</font><b>:2005/02/28(月) 00:10:24
個人サイトでもあるので引用は控えめにさせてもらいますが、このコラムは面白いです。
私もボランティアしてみようかなぁ。それも自民党がいいんじゃないかという気がしてきた。

http://homepage2.nifty.com/bookazusa/
http://homepage2.nifty.com/bookazusa/z2.htm
(1) まもなく参議院選挙です。24日には公示で、7月11日に投票です。ひょんなことから、民主党の候補者である小川敏夫の選挙事務所でボランティアをすることになりました。今までに、10日、14日、15日と行きました。選挙まで、週に2〜3回は行く予定です。
(9)5日午前、6日は午前から午後3時近くまでと、ある男性が来ていました。持ち込みの名簿で、知り合いらしきところに電話をかけて、小川敏夫を売り込んでいました。私はその彼と直接に話はしませんでしたが、そのうちに様子がわかりました。1935年4月生まれ、今まで遺族会でさまざまな活動をしてきた人物らしいです。厚生省の戦地訪問・遺骨収拾ツアーの団長を47回務めたとか。その遺族会の知り合いにつぎつぎ電話します。姓を名乗るだけで、結構相手に通じていました。久しぶりの電話なので1本の電話が長くなっています。それにしても、遺族会といえば自民党でしょう。彼も、「今までは自民党を応援していたが、自民党にまかせておいては日本が駄目になってしまう。交代制くらいがよいと思って今回は民主党を応援するんですよ」と電話の相手に話していました。この口上に嘘があるとも思えません。実際に以前は自民党を応援する具体的活動をしていたようですし、何より以前からの知り合いに電話をかけているわけで、嘘を言ったりしたらすぐにばれる相手です。

 現在のところ、マスコミの世論調査によると民主党優勢とのことですが、それを象徴するような人物でした。もっとも「民主党」と言っても、その中には「鳩山」もいれば、「中川」もいる。いつのまにか自民に鞍変えした江藤新一郎(神奈川県の衆議院議員)だって、数年前までは民主党だったのです。かつての「社会党と自民党の差」に比べたら、「民主党と自民党の差」はわずかなものになってしまっているということの証左でもあるのでしょうか。私としてはかなり淋しい事態。

1247片言丸 </b><font color=#FF0000>(/3J5SzQQ)</font><b>:2005/02/28(月) 00:30:22
↑必ずしも協力するためというわけでなく、勉強と風読みのためには、です・・・

1248とはずがたり(1/3):2005/07/27(水) 03:06:00
「風」はどこへ・参院選公示まで1ヵ月<1>焦燥感 頼れるのは組織戦略
http://www.nishinippon.co.jp/news/2004/sanin/nagasaki/kiji/rensai01/r1_01.html

■比例候補と連携
〇一年の前回参院選。自民党の田浦直は内閣支持率80%台という小泉ブームに乗り、民主、社民が推した次点候補に大差で圧勝した。あれから三年。松谷陣営はかつてのような追い風を感じていない。

 では、どうするか。支持団体をしっかり固め、党の地方組織をフル回転させる―。自民党が得意とする組織選挙だ。もともと参院自民党の比例代表には、郵政関係や看護連盟など業界団体が全面サポートする議員が多い。松谷はそうした団体の会合に足を運び、支持を訴える。

 組織票を持つ比例候補との連携も重要だ。十日には、運輸業界をバックにする泉信也が長崎市内のホテルで開いた「運輸港湾後援会」に出席。「とにかく私と泉さんは昔からの盟友。長崎で多くの支持をいただきたい」と呼びかけた。

 ■事件の後遺症も

 だが、昨秋の衆院選では小泉改革に反発する支援団体の集票力の弱体化が指摘され、松谷陣営は危機感を強めている。それを象徴する場面があった。十七日の選対会議。「企業や団体が自民党を応援しないのであれば、陳情は受け付けない。選挙は取引だ」と幹部がげきを飛ばしたのだ。

 「票」と「利益誘導」で結びついてきた自民党と業界団体。その代表格の建設業界は構造不況にあえぐ。県内の中小の建設会社でつくる組合役員は「昔はどこの会社も、選挙のときに応援に派遣する社員を抱えていた。リストラ時代のいま、そんな余裕はない」と内情を打ち明ける。

 一方、集票活動の核となる自民党の地域支部。県連は、県内九ブロックごとに選挙態勢づくりを急ぐ。ただ、こちらも、一昨年に発覚した違法献金事件の後遺症で企業献金が集まらず、資金難の選挙戦となる。

 昨秋の衆院選長崎3区では、公示直前に立候補を表明した同党公認の谷川弥一が短期決戦を制した。「あのときぐらいに県議が動けば楽な戦いが出来る」。県連幹事長の末永美喜は強調する。

1249とはずがたり(2/3):2005/07/27(水) 03:06:29

「風」はどこへ・参院選公示まで1ヵ月<2>さざ波 “共闘”維持できるか
http://www.nishinippon.co.jp/news/2004/sanin/nagasaki/kiji/rensai01/r1_02.html

 ■年金問題が直撃

 「今度は、犬塚さんをぜひ通してもらいたい。どんなことがあっても落とすわけにはいかないんです」

 対馬市内のホテルで、二十二日にあった民主党の国政報告会。同党衆院議員の山田正彦は、今夏の参院選に立候補する同党新人の犬塚直史と固い握手を交わした。地盤の対馬で山田が約二百人の支持者を前に、犬塚への“恩返し”を約束した場面だった。

 昨秋の衆院選長崎3区に民主党から出る予定だった犬塚は、旧自由党との合併による候補者調整で山田に党公認を譲り、参院選に回った。山田は比例九州ブロックで復活当選。民主党は県内の衆院比例票で自民党に二万票差まで迫り、旧自由党との合併効果を示した。

 だが、参院選を前に、特別代表の西岡武夫と代表代行の山田の年金未加入が分かり、相次いで県連の役職を辞任。党の看板の菅直人も未納で代表辞任に追い込まれ、党のイメージは大きく傷ついた。

 犬塚が自民党の松谷に競り勝つには、都市部の浮動票の取り込みが絶対条件。投票日が予定される七月十一日に向け、「711時間街頭演説ラリー」を続ける犬塚は「逆風を感じる。年金問題を含めて、早く政策論争をしたい」と危機感を隠さない。

 ■冷ややかな声も

 民主党と社民党、連合などの労働団体でつくる「六団体懇話会」は昨年暮れ、犬塚の推薦を決定。犬塚は社民の支援の約束を取り付けた。

 ところが、今年二月、民主党県連が県北に総支部を結成したことをきっかけに、“さざなみ”が立った。総支部結成は自民党に対抗できる勢力を目指す民主党の既定路線だが、次期衆院選に党の存亡をかける社民党県連合は敏感に反応した。

 元自民党衆院議員が、次期衆院選の長崎4区に民主党からの立候補に意欲をみせたこともあり、社民党は県連合代表の今川正美の擁立を決めたのだ。異例に早い時期の決定は民主党へのけん制の意味合いがにじんだ。

 その社民党が二十二日に長崎市内で開いた長崎支部の参院選総決起集会。同じ日に対馬市で開かれた民主党の国政報告会に参加するとみられていた県連代表の高木義明が姿をみせ、犬塚推薦への「感謝」を強調した。だが、会場の社民党支持労組の幹部から冷ややかな声も漏れた。「次に今川を応援してくれるのでなければ、犬塚支援に力が入らない」

 一方、共産新人の原口敏彦は二十一日に長崎市の繁華街で演説を行うなど、街頭活動に力を注ぐ。「これまでになく、私の訴えを聞く人が多く、手応えを感じている」と原口。年金法案の廃案や憲法順守などを訴えていく方針だ。 (敬称略)

1250とはずがたり(3/3):2005/07/27(水) 03:06:52

「風」はどこへ・参院選公示まで1ヵ月<3>推薦願 絡み合う3者の思惑
http://www.nishinippon.co.jp/news/2004/sanin/nagasaki/kiji/rensai01/r1_03.html

 ■比例候補に距離

 自民党からは今回、比例代表に県議の田口一信が立候補する。四月の県連大会。その田口をめぐる県連トップの一言に記者団から驚きの声が漏れた。「田口さんは全国の(三十二人の)比例代表候補の一人。県連として特別に支援することはできない」。県連会長の田浦直が記者会見で明言したからだ。

 「県連としては選挙区の松谷当選が最大課題。比例で田口を公認したのも、田口が選挙区に立候補して松谷との分裂選挙になるのを避けるためだった」。県連関係者は口をそろえる。

 田口は東京に続き、十八日には大村市に後援会事務所を開設。長崎、佐世保両市でも開設準備を進める。県連幹部の発言に対して支援者の間に反発もあるというが、田口は「県連には公明との関係もあり、仕方がない」と表向き冷静だ。

「風」はどこへ・参院選公示まで1ヵ月<4>苦悩 存亡かけ「違い」強調
http://www.nishinippon.co.jp/news/2004/sanin/nagasaki/kiji/rensai01/r1_04.html

 ■かつては10万票

 今年三月に佐世保市内で開かれた社民党佐世保支部の定期大会。同支部代表の森信也は「昨秋の衆院選での敗北の責任を取る」として、任期を一年残して代表職を辞任した。

 昨秋の衆院選長崎4区に立候補した党県連合代表(当時は党県連合特別常任幹事)の今川正美は、自民党候補に約四万七千票の大差で敗れ、議席を失った。かつて社民党の牙城の一つとされた同選挙区での敗戦は、党の退潮を物語っていた。その後も、地元の有力地方議員の離党がうわさされるなど、支部立て直しに向け、険しい道のりが続く。

 党の退潮は県北だけの現象ではない。副党首の渕上貞雄を重点候補とする県内の比例票の目標は五万九千票。長崎市内の目標は二万票だが、昨秋の衆院選で、わずか一万二千票だった現実が重くのしかかる。「本当に厳しい。かつては長崎市内で十万票を超えたこともあったが…」。党県連合幹事長の佐藤龍一の表情に苦悩がにじむ。

 国会では、有事関連法案が自民、民主、公明三党の賛成で衆院本会議で可決された。憲法改正の動きも本格化する気配だ。佐藤は「今こそ社民党の主張する政策が求められている。私たちは平和、護憲を訴え続けていく」と、他党との違いを強調した。

1251とはずがたり:2005/07/27(水) 03:19:36
>>1248-1251
選挙区 長崎(改選1)結果
得票数 氏名 齢 党派 新旧 現職肩書
当 344,606 犬塚 直史 49 民主=六団体懇話会 新① 党県副代表
□ 303,723 松谷 蒼一郎 76 自民=公明 現 (元)官房副長官
47,547 原口 敏彦 42 共産 新 党県政策委員長

田口氏 自民党比例区 30位で落選(46,536票)

社民党 長崎県比例区得票 39,038票→目標59,000票に比して善戦では?

>>1249
>次に今川を応援してくれるのでなければ、犬塚支援に力が入らない
のきっかけとなった記事↓

民主党が長崎4区に支部設立 宮島大典氏も入党
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kako/200402/02.html#03

 民主党県第4区総支部の結成大会が一日、佐世保市内であり、政権交代実現に向けた党勢拡大や今夏の参院選勝利への決意を盛り込んだ大会決議を採択した。

 高木義明県連代表ら党、旧同盟系労組などから約二百五十人が出席。自民党に離党届を提出した元衆院議員、宮島大典氏(40)も民主入りした。大会では、元佐世保市議の谷口真氏(77)を総支部長に、同市議の高村照男氏(60)を幹事長にそれぞれ選出した。

 高木代表はあいさつで「参院選に勝って、政治を確固たる新しい枠組みに変えたい。4区総支部の結成が大きなパワー、エネルギーになると確信している」と述べた。

 一方、4区総支部の旗揚げで、民主党が次期衆院選長崎4区に候補者を擁立するかが焦点となっている。過去の衆院選で、民主、社民両党は互いの公認候補を支援。同区では、社民党が候補を立て、すみ分けをしてきた。

 衆院選への対応について、川越孝洋民主党県連幹事長は「話し合いはこれからだ」と白紙状態を強調するが、宮島氏は記者会見でも同区から国政復帰を目指す考えを表明。今夏の参院選長崎選挙区で民主、社民両党と連合長崎などでつくる六者懇は民主党候補の推薦を決めているが、今川正美社民党県連代表は「民主党の出方次第では、選挙協力に大きな影響が出るのは避けられない」とけん制している。

1252とはずがたり:2005/07/27(水) 05:16:26
●民主党総支部は、同党を支援する二十六労組でつくる長崎北部地区友愛連絡会議が中心になって結成。核になったのが約九百三十人の組合員を擁する佐世保重工(SSK)労組

●宮島氏は先月下旬、同市松浦町の農協会館に後援会約三百人を集め、犬塚氏個人演説会のおぜん立てをした。宮島氏は自民離党後も、農家の有志約六百人の支持グループを持つなど、一定の影響力を維持。

●中選挙区時代からの影響力を衆院4区で維持する山田氏

長崎県/2004参院選 ながさき=保守票争奪戦が激化 旧自由党勢 活発な動き 自民陣営は警戒
http://www.nishinippon.co.jp/news/2004/sanin/nagasaki/kiji/kiji14.html

 参院選の長崎選挙区に立候補した自民現職と民主新人の両陣営の間で、保守票をめぐる綱引きが激しくなっている。昨年秋に旧民主党と合併した旧自由党の西岡武夫参院議員と山田正彦衆院議員が、民主新人を強力にバックアップしているからだ。民主候補の弱点とされる郡部や離島の保守票の掘り起こしを狙う動きに、自民陣営は神経をとがらせている。

 公示直前の二十二日、民主党の岡田克也代表が長崎市内で街頭演説した直後、西岡氏は近くのホテルに後援会員らを集め国政報告会を開いた。約五百人を前に「参院選で民主党が勝つことで一気に民主に政権がくる」と、民主新人への支援を呼び掛けた。

 公示後には、地盤の長崎市や島原半島などで支持者回り。対馬、壱岐両市で候補が開いた個人演説会に顔を出すなど全面支援の構えを見せる。

 山田氏は二十五、二十六日と対馬、壱岐を訪れた候補に同行。一緒に選挙カーに乗ったり、商店街を歩行遊説したりして支持拡大に汗をかいた。二十八日には、旧自由党を率いた小沢一郎前代表代行が佐世保市や大村市などで街頭演説。山田氏も一緒に保守層にアピールした。

長崎県/2004参院選ながさき=民主、総支部効果は未知数 全体占う佐世保市情勢 支援組織にも変化 自粛解禁のSSKに注目
http://www.nishinippon.co.jp/news/2004/sanin/nagasaki/kiji/kiji19.html
 自民党現職の松谷蒼一郎氏と民主党新人の犬塚直史氏が接戦を演じている参院選長崎選挙区で、佐世保市での戦いが全体を占う焦点となっている。同市は自民党が圧倒的に強い保守地盤だが、民主党組織の空白地区だった県北の拠点として二月、同市に同党県第4区総支部が発足した波及効果が未知数だからだ。支援組織などの相関関係も微妙な変化が生じている。

 民主党総支部は、同党を支援する二十六労組でつくる長崎北部地区友愛連絡会議が中心になって結成。核になったのが約九百三十人の組合員を擁する佐世保重工(SSK)労組だった。

 同労組は過去の参院選で民主、社民両党と労働四団体でつくる「六団体懇話会」などが推す社民党系候補を続けて応援。今回、民主党の組織誕生と党公認候補の擁立を受け、犬塚氏の陣営は「より積極的な選挙運動を展開できるようになった」と、同労組をはじめとする友愛連絡会議の集票力に期待を寄せる。

 SSKは、二〇〇二年の助成金詐取事件以来、会社として自粛してきた選挙活動を今回から解禁。松谷氏陣営が「SSKが抱える港の軍民すみ分け問題は自民党が解決してきた」とアピールするのに対し、SSK側も「与党の政治力が必要」と九日、千人規模の総決起集会を開いて応えようとしている。

 そうした中、犬塚氏陣営が新たに加わる票として期待しているのが、自民党から民主党にくら替えした元衆院議員の宮島大典氏と、民主党衆院議員の山田正彦氏の票だ。

 宮島氏は先月下旬、同市松浦町の農協会館に後援会約三百人を集め、犬塚氏個人演説会のおぜん立てをした。宮島氏は自民離党後も、農家の有志約六百人の支持グループを持つなど、一定の影響力を維持。犬塚氏陣営は保守票の掘り起こしに期待する。

 中選挙区時代からの影響力を衆院4区で維持する山田氏も、犬塚氏の個人演説会の弁士などとして本格的な応援を続けている。

 一方、社民党県連合代表の今川正美氏は、犬塚氏の応援演説のたびに「党公認候補のつもりで全力で戦う」と宣言し、地区労などもフル回転。今川、宮島両氏はいずれも次期衆院選への立候補に意欲を見せており、互いに警戒心を強める中での選挙戦が続いている。

1253とはずがたり:2005/07/27(水) 05:17:07

長崎県/2004参院選ながさき=自民 選挙区での危機感反映 公明への配慮強める 比例代表で支援アピール
http://www.nishinippon.co.jp/news/2004/sanin/nagasaki/kiji/kiji20.html

 参院選長崎選挙区で、民主新人と激しく競り合う自民現職陣営が、比例代表で公明党支援の姿勢を強めている。当初は、「一方通行の選挙協力になるのでは」との懸念があった公明党内からも評価の声が聞かれる。建設業界や農業団体など支援組織の自民離れが指摘されるなか、「お返し」の姿勢を示すことで、十万票ともされる県内の公明票を確実に取り込みたい思惑がにじむ。

 公明党は今回、比例代表での支援を条件に自民現職を推薦したが、自民党本部は、選挙区候補が支援のお返しに「比例代表は公明に」と訴えることを禁止。自民現職の陣営も、比例代表の自民候補への配慮もあって、公示直後は公明支援に慎重姿勢だった。

 だが、調査で「大接戦」が伝わると、危機感を強めた自民陣営の対応が変化。川棚町で六月末にあった演説会では、会場に比例代表の公明候補のポスターが張られ、自民現職が「比例は公明に、とはいえませんが意をくんでほしい」と自らの支持者に公明支援を暗に求めた。

 さらに、長崎市で二日に開いた集会には公明比例候補の親族を招いた。会場を埋めたのは、自民現職の選対本部長の谷川弥一衆院議員の息子が社長を務める建設会社や協力会社の社員ら。谷川氏は「うちの社員が自民現職と公明候補のために徹底して(集票に)回る。公明党とは親せきのつもりでおつき合いをしたい」と呼びかけた。

 公明党県本部の江口健幹事長は「自公の選挙協力の形がようやく見えてきた。推薦をしたからにはうちは全力で支援する」と語る。

 ただ、西日本新聞が一―三日に行った調査では、「選挙区で自民に投票」と答えた人は公明支持者の70%近いのに対し、「比例で公明に投票」は自民支持者の5%未満。自民支持者に公明への抵抗感が強いことを示している。

長崎県/2004参院選ながさき=民主は長崎、自民は佐世保に 優勢地区に“大物”投入
http://www.nishinippon.co.jp/news/2004/sanin/nagasaki/kiji/kiji22.html

 参院選もいよいよ最終盤となった九日、自民現職と民主新人が横一線の戦いを繰り広げる長崎選挙区では、激戦を物語るように、両党本部から幹部クラスの来援が相次いだ。民主は岡田克也代表、連合の笹森清会長が長崎市で演説。自民は八日の小泉純一郎首相に続き、青木幹雄参院幹事長が佐世保市入り。それぞれ有利な戦いを展開している地区に集中させ、勝利へのムードを盛り上げた。

 佐世保市では、青木幹事長が三会場で応援弁士に立ち、久間章生幹事長代理が六会場で演説、舛添要一参院議員が商店街や佐世保駅前などで街頭演説をするなど、総力戦で支持を訴えた。

 佐世保重工業が二年前の助成金詐取事件以来初めて開き、社員や下請け業者ら二千人余りが参加した総決起集会で、久間氏は現職候補を「港のすみ分けの中で佐世保重工業が十分に仕事をしやすい環境づくりを進めてきた。即戦力があり、この選挙に負ければ、長崎県にとって大きな損失になる」と持ち上げた。

 どの会場も目標数が集まり、選対幹部は「危機感から組織が最後に締まった」と満足そうに話した。

 同市には海・陸の自衛隊員約七千人がおり、隊員OBも多く、同党は元防衛庁長官の久間氏に加え、十日には石破茂・同庁長官が来て自衛隊票を固める。

 一方、民主陣営は、長崎市尾上町で長崎地区の総決起集会を開いた。「長崎は今回の参院選の象徴。長崎で勝てば民主は自民に勝てる」。岡田代表は、集まった有権者に長崎選挙区が全国でも大きな焦点になっていることを強調した。連合の笹森会長も「自公政権が勝ち、あと三年間も小泉政権が続いたら、生活の痛みは広がるばかりだ」と呼び掛けた。

 午後六時半から始まった集会には、仕事帰りの作業服姿の男性や支持労組の旗を持った組合員らが駆けつけ、熱気にあふれた。民主新人は、労組などの全面的な支援を受ける長崎市で、自民現職にどれだけ差をつけられるかが勝敗の分かれ目になっている。支持労組の幹部は「昨秋の衆院選の雰囲気に似てきた。あと一日が勝負」と手応えをつかんだ様子だった。最終日の十日、民主は小沢一郎前代表代行が諫早市入りし、保守層の取り込みも図る。

1254とはずがたり:2005/07/27(水) 06:16:29
熊本県/保守の壁 民主の風阻む 参院選 記者座談会 争点ぼやけ論戦不発 自民、公明にしこり
http://www.nishinippon.co.jp/news/2004/sanin/kumamoto/kiji/index.html

参院熊本選挙区の衆院小選挙区別得票率
  本田良一 木村仁 山本伸裕
1区 50.6 41.9 7.5
2区 44.5 48.4 7.1
3区 52.2 42.0 5.9
4区 39.0 54.3 6.6
5区 40.4 52.8 6.8

 A 本田氏は大健闘だった。差は約四万票といっても、得票率では5ポイントほど。しかしそれは、民主への風というより自民の敵失。それも二つあった。一つは小泉政権の「増長」。公示翌日、熊本市で演説した首相が「自民党は比例候補もいろいろいるでしょ。『人生いろいろ』だけじゃないですよ」と言ったときは耳を疑った。有権者の怒りに鈍感な証拠だ。

 もう一つは自民党支持組織の弱体化。木村氏の陣営は「熱心な支持者から『政権交代があった方がいい』といわれた」と驚いていた。関係者は「ほおっておいても自民党に投票してくれるほど有権者は甘くない」とショックを受けていた。

 B 本田氏にとっては、公明党が木村氏推薦をめぐってもめ、事実上自主投票になったことが大きかった。八代、水俣、人吉市で木村氏と接戦を展開したのは、比例で自民とのバーターがうまくいかなかった公明票がかなり本田氏に流れたからだ。自力で風を起こしたとはいえない。

 C やはり、民主に風は吹いたと思う。本田氏が基礎票を大幅に上乗せする健闘をみせたのは、民主党による二大政党制実現への期待があったからだ。

 ただし、本田氏個人は公示まで街頭に立たず、組織票固めに専念する自民党型の選挙運動をしており、無党派に受けるタイプではない。本田氏には現職の強みがあったと思うが、もし若くて清新な候補者だったら、とも思う。結局、民主は、岡田克也代表が公示前を含めて計三回熊本入りしたにもかかわらず、比例でも県内第一党を逃した。まだまだ県内に浸透していない印象だ。


 D 今回、選挙区以上に県内の話題を集めたのは、球磨で「衆院選以上」といわれるほどの活動を展開し、比例代表で初当選した自民新人の松村祥史氏(40)。県議らを取材していても、出るのは松村氏の話ばかり。木村氏と松村氏が争っていると勘違いした有権者も少なくなかった。選挙区で「松村」と書かれた無効票がかなりあり、木村氏は損したかもしれない。

 B 比例で競合する公明党関係者はカンカン。支持者の集会では松村氏を「敵」とまで言い切った。最終盤には党本部の幹部が木村氏支援を頼みに来たが、自主投票の県本部関係者は会いもしなかったらしい。

 A 松村氏を支援した自民党5区支部長の金子恭之衆院議員(43)は、公明と比例票をバーターしなかったとみられ、公明党との間に大きな溝ができた。公明関係者は「昨年の衆院選で金子氏にどれだけ協力したか忘れたのか。票には票で返すのが礼儀だ」と怒っていた。これは次期衆院選に尾を引くだろう。

1255とはずがたり:2005/07/28(木) 00:39:24
<深層 参院選>(2)公認なき公募候補 共倒れ懸念で「県連推薦」(06/16)
http://www.sankei.co.jp/databox/election2004/0406/040616e_nat_48_1.htm

 「だめです。上がれません」
 自民幹事長の安倍晋三がマイクを握る党の宣伝カー。五月十六日、名古屋駅前。参院選愛知選挙区(改選数三)の党公認候補、浅野勝人(六六)に続き、二人目の候補者、古井戸康雄(三九)が車に上がろうとした瞬間、県連職員が立ちふさがった。古井戸は安倍のその後の遊説にも、同行を許されず、「党公認」と自分に与えられた「県連推薦」との埋めようもない隔たりに落胆を隠せなかった。
 「幹事長と同じ車に公認のない候補者を乗せにくい」
 事前調整で党本部からくぎを刺されていた県連は、古井戸にも配慮。安倍が演説を終えるまで二人をともに車の傍らで待機させる手はずだった。だが、浅野の“ハプニング登壇”で県連の段取りはあっさりと崩れた。
           × × ×
 「自民の衰退ぶりは極限にまできた」(県連幹部)
 昨年秋の衆院選で、「民主の牙城」を切り崩すどころか、大敗を喫した自民。六年前の参院選も二人を擁立し、結局共倒れに終わった。
 「一議席の奪還」を至上命題とし、手堅い選挙を志向していた県連の風向きが変わったのは、二度の敵失だった。
 民主衆院議員の都築譲派の選挙違反事件と、元自治相の佐藤観樹の秘書給与詐取事件が立て続けに発覚。ダメージの大きさを見て取った県連は一気に主戦論に転じた。
 県内党員による初の予備選で選ばれた前衆院議員の浅野に加え、公募で新人の古井戸を擁立。ベテランに若さを合わせた二枚看板に県連会長、倉知俊彦は胸を張った。
 「新生・愛知自民への第一歩」。起死回生を狙う二人擁立に込めた期待は意に反して崩れる。
 「共倒れになっては困る」。倉知が出向いた党本部で、幹事長代理の久間章生から、古井戸の公認申請を突っぱねられたためだ。
 「今や情勢は変わった。二人公認は決して野望ではない」。六年前の参院選で敵側だった公明が自陣に加わった。元首相で県選出の衆院議員、海部俊樹も復党した。党本部のお墨付きも得た公募だったはずなのに、なぜ急に消極的になったのか。釈然としない思いを抱きながら倉知は上京しては党幹部にこう訴えている。
           × × ×
 「『常敗』の県連は党本部の信頼も薄く、押しも利かない」
 関係者からそんな見方すらあがるなか、古井戸の処遇をめぐって県連内部からはこんな“奇策”まで出ている。
 「公認候補が『比例は公明』と言えば党議に反する。だが、推薦候補なら思う存分、こうした訴えもでき、選挙区で公明の支援も期待できる」
 党本部への要望はあえて推薦にとどめ、県連が公認候補並みの態勢で支援する、というシナリオだ。
 自民の選挙を左右しかねない公明県本部は迷走する公認問題の推移を見守る。
 県本部幹部は「二人の当選に向けて、自民が目に見える形になるまで本気になることが大切だ」と自民に盤石な選挙態勢づくりを促したうえでこう語った。
 「自民をあげて『比例は公明』とまでは求められないが、見えないところでやってくれれば二人に暖かい風が吹くだろう」
 =敬称略

1256とはずがたり:2005/07/28(木) 01:34:30
福岡県/参院選 福岡選挙区 公明は自主投票 古川氏推薦願見送り受け
http://www.nishinippon.co.jp/news/2004/sanin/fukuoka/kiji/kiji12.html

 参院選福岡選挙区(改選数二)で自民党現職の吉村剛太郎氏(65)への推薦を見送った公明党福岡県本部(代表・木庭健太郎党参院幹事長)は二十一日、同選挙区での対応を「自主投票」とする方針を固めた。同選挙区で出馬を予定する元自民党県議で無所属新人の古川忠氏(55)が公明党に推薦要請をしないことを決めたためで、同党県本部幹部は「今後は地域ごとの対応になる」としている。

 公明党は今回、現職の弘友和夫氏(59)を福岡選挙区から比例代表に転出させ、吉村、古川両氏を選挙区で応援する見返りに、比例代表で弘友氏の集票に協力を得る選挙協力を模索してきた。

 しかし、自民党福岡県連が同党比例代表の候補予定者二人を推薦したことから、公明党県本部は「自民は選挙協力の意思がない」と判断。二十日の幹事会で「党推薦」などの支援はしないと決めた。

 一方、古川氏は前回の参院選で公明党の推薦を受けたが、「自民党の公認・推薦がない今回は公明党の推薦は期待できない。自主投票で事実上の協力を得た方が得策」と推薦要請の見送りを決めた。古川氏は公明党の支持母体、創価学会以外の宗教団体からも支援を受けており、「公明推薦で逃げる票が出ないよう配慮したのでは」(公明党関係者)との見方もある。

1257とはずがたり:2005/07/28(木) 01:36:06
福岡県/2004参院選ふくおか=福岡選挙区 公明「吉村氏支援せず」波紋 票の争奪戦焦点浮上
http://www.nishinippon.co.jp/news/2004/sanin/fukuoka/kiji/kiji11.html
 公明党県本部が二十日、参院選福岡選挙区(改選数二)に立候補予定の自民現職吉村剛太郎氏(65)の支援見送りを決めたことが、波紋を広げている。公明党は今回、同選挙区に公認候補者を立てないことから、その票の大半は当然、連立与党を組む自民党候補に流れると見られてきた。しかし選挙協力が不調となれば、話は別。公明票の争奪戦は、選挙戦の焦点の一つに浮上してきた。

 公明は吉村氏側に、選挙区での支援と引き換えに比例代表に転出する現職弘友和夫氏(59)の集票協力を求めてきた。しかし自民党県連が県出身の比例候補二氏を「重点候補」として推薦したことを受け、二十日の幹事会で「吉村氏側に協力の意思なし」と判断した。

 吉村氏側は困惑。ある自民県連関係者は「うち(自民党)も自前で比例候補を抱えている。公明は少しでも票を高く売ろうと無理な『誠意』を求めてきた」と反論。別の関係者は「公明の焦りの裏返し。今回の決定が弘友氏にプラスなのか」と疑問視する。ただ吉村氏の後援会幹部は「こちらは公明へ協力する努力をなお進めている」と話し、公明党の「支援見送り」が最終結論ではないことに期待を寄せた。

 公明党県本部の幹事会では、吉村氏と「保守分裂選挙」を展開する元自民党県議で無所属新人の古川忠氏(55)に対する支援の議論もあった。三年前の参院選で、公明党と協力した実績を持つ古川氏の後援会幹部は静観の構え。しかし「(公明党が)自主投票になれば、過去の信頼関係があるこちらに有利」と読む。公明票へ水面下で接近する動きは野党の立候補予定者にもある。

 自民党の安倍晋三幹事長は二十日、党県連が比例重点候補の一人とした新人西島英利氏と吉村氏の応援で福岡に入った。自公の選挙協力をめぐる地元での“冷戦”をよそに、支援者集会で「比例では西島氏、選挙区では吉村氏の名前を書いて欲しい」と声を張り上げた。

1258とはずがたり:2005/08/12(金) 11:03:21

挨拶ぐらいするのが筋だったんちゃうのん?
>〈ニアミス〉を知った社民幹部は「県内の党の顔なんだから頭を
>下げに来るのが筋じゃないのか」と露骨に嫌悪感を示した。

民主”落下傘候補”を自賛<中>
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/kikaku/009/3.htm

 五月二十九日。曇天を映す東郷湖ほとりの国民宿舎水明荘に、社民党県連幹部が顔をそろえた。議題は民主党から求められた選挙支援について。出席した県東部の常任幹事の男性は、朝から気分が晴れなかった。

 〈土屋氏が東部事務所開き〉。自宅で朝刊を広げると、気勢を上げる民主公認、土屋正秀の写真が目に入った。「うちには招待状すらなかった……」。結局、幹事会では「土屋の政治スタンスが分からない」として結論を持ち越した。

 同じ時間帯、水明荘の同じフロアに、民主党で県内唯一の衆院議員・山内功もいた。別の会合に来賓で呼ばれ、会場で社民幹事会に気付いた。「(選挙支援は)どうなるんでしょうね」。動きを気にしながらも、山内が社民の部屋をノックすることはなかった。

 〈ニアミス〉を知った社民幹部は「県内の党の顔なんだから頭を下げに来るのが筋じゃないのか」と露骨に嫌悪感を示した。

     ◆

 政権公約(マニフェスト)への期待で民主党が躍進した昨秋の衆院選。県内でも二〇〇一年参院選の約一・八倍にあたる八万八千五百六十六票の比例票を集めることに成功した。参院選で流れを加速させようと仕掛けた「年金政局」。そこでつまずいた。相次ぐ〈党の顔〉の年金未納に、全国の地方組織はポスターやハガキの刷り直しに追われた。候補予定者の選定が遅れた民主鳥取県連。皮肉にも影響はなかった。

     ◆

 昨年十二月、連合鳥取、社民党県連、部落解放同盟県連合会の四者で統一候補を立てる方針を決めた。年明けにいきなり計画が狂った。〇二年の参院補選に擁立した勝部日出夫、鳥取市長選で善戦した元県議、奥田保明の担ぎ出しに相次いで失敗。県連幹部の責任を追及する声も出始めた。

 結局、同県連は公示二か月前になって党の公募制度に手を挙げていた土屋の擁立を決めた。「党の支持者すら知らない候補者で戦えるのか」と、あきれ顔の他党をよそに、当の土屋は〈本人です。〉と書いたタスキをかけ、街頭でひたすら頭を下げる。

 そんな“落下傘候補”を民主県連幹事長の福間裕隆は「素直でまじめ。クリーンな党のイメージにぴったり」と“自賛”するが、支援組織以外への攻め手は見つからない。一方で憲法、イラク問題などで、食い違いをみせる社民にある幹部は「拝んでまで力を借りる必要はない」とそっけない。

     ◆

 六月二十日、水明荘。社民の幹部が再度集まり、土屋を〈支援〉することを決めた。幹部の一人は「今後の選挙協力を考えて〈最低限〉の協力はしようということだな」と解説した。「まぁ三年後に民主党があるかどうかは分からないけどね」

 呉越同舟。舟の行き先は読めない。(文中敬称略)

1259とはずがたり:2005/08/24(水) 21:27:37

◆ 河合氏(自民)初当選 谷林氏猛追及ばず
http://www.kitanippon.co.jp/backno/200407/12backno.html#seiji1

 参院選富山選挙区は11日投開票の結果、自民党新人で公明党推薦の河合常則氏(67)=前県議、党県連常任顧問、城端町=が23万6,318票を獲得、平成10年の前々回に繰り上げ当選した民主党現職の谷林正昭氏(57)=1期、党県連代表、魚津市村木町=を約4万6,000票差で振り切り、初当選した。社民党新人の小川晃氏(64)=前県議、党県連幹事長、高岡市戸出町=、共産党新人の上田俊彦氏(51)=党県委員会書記長、小矢部市平桜=はともに及ばなかった。投票率は57.62パーセントと、前回平成13年の58.78パーセントを1.16ポイント下回った。
 河合氏は県議8期、党県連幹事長などを務めた経験を生かし、「地方からの日本再生」を訴えた。全35市町村に後援会を設立、県議や市町村議を動員して地域への浸透を図り、県内全域で党や友好団体の組織票を確実に取り込んだほか、与党内連携で公明票を上乗せし、追い上げる民主に競り勝った。

 谷林氏は社民党の候補擁立で労働界分裂を余儀なくされたものの、県民社協会、連合富山の推薦を受け、民間労組を主体に支持を集めたほか、保守、無党派層に浸透。得票は前々回に自ら獲得した約10万8,000票を大きく上回ったが、再選には届かなかった。

 小川氏は社民の退潮傾向に歯止めを掛けるため、今年4月に立候補を表明。支援母体の自治労を軸に組織票を集めたが、社民単独で候補を立てた前々回の約8万8,000票より約3万千票下回る結果に終わった。上田氏は共産支持層以外への広がりに欠けた。

 投票は午前7時から県内449カ所で一斉に始まり、一部の繰り上げ投票所を除いて午後8時に締め切られた。

 河合氏の当選で、参院選富山選挙区は、非改選分を合わせて2議席とも自民が獲得。県在住国会議員の構成は自民が衆院5人、参院2人の計7人、民主が衆参各1人の計2人、社民が参院1人となった。

富山選挙区開票結果
 当選 河合常則、自民・新 236,318票
    谷林正昭、民主・現 190,013票
    小川 晃、社民・新  57,486票
    上田俊彦、共産・新  26,458票

1260とはずがたり:2006/07/25(火) 12:17:17
2010年参院選スレ向け話題かね?

「入党の考えない」/鈴木参院議員が民主党に回答
http://www.sakigake.jp/servlet/SKNEWS.News.kiji?InputKIJICODE=20060725c

 本県選挙区の鈴木陽悦参院議員(無所属)は24日、秋田市の事務所で民主党県連の寺田学代表(衆院秋田1区)と京野公子幹事長と会談し、同党への入党要請に対して「(民主党・新緑風会への)会派入りを模索している段階で、入党についての考えはない」と回答した。

 寺田代表は同日開いた同県連常任幹事会後、鈴木氏の同意を得て回答書を公表。鈴木氏は「民主党、社民党、連合の『非自民連合』で誕生した議員として活動していくのが筋」との見解を示した上で、「(民主、社民、連合との)共闘路線を持ってステップを積み上げたい」と無所属を続ける意向を表明した。

 一方で、会派入りには「参議院の議員活動においては無所属の制約があり、活動範囲が狭められるため、タイミングを模索している段階」と前向きな姿勢を示した。

(2006/07/25 08:58)

1261片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/15(金) 20:24:38
竹中関連
>>669>>684>>760>>785>>884>>925

1262とはずがたり:2006/09/20(水) 03:22:42
林氏擁立は二月だったのか。今回は自民の現職に対して民主が急がねばならない番である。

「目には目」で蔦田氏か
混迷する自民の参院選候補者選び
上野氏固辞、藤井氏が急浮上
=党本部が調整に乗り出す!?=
http://www.bcap.co.jp/s-hochi/bno/2004/04-04/n040415.html
大パニックに陥っている自民党県連
(全 県)
 七月十一日に予定されている参院選滋賀選挙区(定数一)には、共産党県委員会が昨年七月、党県常任委員の林俊郎氏(59)の擁立を発表したのに続いて、民主党県連は今年二月、元びわ湖放送キャスターの林久美子氏(31)を公認候補として擁立すると発表した。残る自民党県連は、県連会長の河本英典参院議員(55)が出馬を固辞したため、後継候補の選考が難航し、迷走劇が続いている。[石川政実]

 自民党県連の混迷劇は、河本県連会長が昨年五月、今夏の参院選に立候補をしないことを表明したことから始まった。これ以降は、サッカー元日本代表主将の井原正巳氏(36)、NHKアナウンサーの野村正育氏(42)らを始め、近江八幡市出身で元衆院議員の西川知雄氏(55)など、さまざまな著名人が下馬評に上ったものの、絞り込みまでには至らなかった。

 民主党県連が林氏を担いだ二月あたりから、県連では河本氏続投を求める声が強まった。県議や県選出国会議員の間では「最後は河本氏が受けるはず」と甘く踏んでいた。ところが三月中旬になって、河本氏は渡欧先から「どうしても受けられない」と県連幹部に断りの電話を入れた。さらに同月二十四日には、県連幹部に河本氏の家族から出馬辞退の意向が伝えられ、県連はパニックに陥った。

 ●岩永氏にバトン

 これに伴い河本県連会長は、これまで務めていた選対委員長を三月末で辞職し、この四月一日から、岩永峯一衆院議員にバトンタッチ。この五日には大津市に国会議員や県連三役の県議らが顔を揃えて善後策を協議した。この間、県連幹部は、元官僚を口説き、比例から出る北里敏明前消防庁次長(55)とセットにしようと県副知事の安藤よし子氏(45)に白羽の矢を立てたが、辞退された。この十日にも県連は会合を開き、昨年十一月の衆院選滋賀1区から出馬し落選した元総務省官僚の上野賢一郎氏(38)を口説くことで合意。同日、岩永選対委員長が上野氏に打診したが「地道に滋賀1区で頑張りたい」と固辞。この週明けの十二日に河本県連会長も同氏にアタックしたと見られるが、進展はなかった。

 このため「目には目、歯に歯」と、民主の林氏に対抗する意味で、同じBBCのニュースキャスターで林氏の大先輩にあたる蔦田恵子県議(42)の再説得が始まりそうだ。「勝てる候補を優先する」としている岩永選対委員長の意中の一人だが、県会議員らが総掛かりで出馬要請する事態でもない限り、蔦田氏は難色を示しそうだ。

 ●河本氏に無断で公認申請?

 「参院選は、全県だけに選挙費用が一億円はいる。この六月十二日に政経パーティーを開いても三千万円が集まる程度だ。その意味では、古賀誠衆院議員の政策秘書藤井勇次氏(53)なら金は用意できる」と県連幹部は指摘する。しかし「これまで同氏を軽く扱かってきたと受け止めている古賀氏には『滋賀県連は無礼だ』との思いがあるとみられ、岩永氏や河本氏が古賀氏に真剣に頭を下げなければ、うんとは言わない」(同県連幹部)との声も。

 ある国会議員は「河本氏の了解を得ずに同氏の公認申請を出せば、家族も了解ぜざるを得ない」と奇策を主張する。さらには京都新聞の記者で県政のキャップを務め、かっては野中広務元幹事長の番記者でもあった石崎立矢氏(35)を口説こうとする動きも一部にあるが、「記者一筋」だけに現実味は乏しい。むしろ西川氏の再説得の可能性が高い。いずれにせよ蔦田氏、藤井氏を軸に、党本部の動きも交えて、この週末まで慌ただしく動きそうだ。

1263とはずがたり:2006/09/29(金) 00:35:29

陶磁器業界 <クニのゆくえ 保守の底流で:上>
http://www2.asahi.com/2004senkyo/localnews/TKY200406200189.html

 自民2497票
 民主2544票

 昨年11月の衆院選比例区で現れた有田町の得票結果が、今も関係者の間で波紋を呼んでいる。

 「結果を見て私もびっくりした」。4日の自民有田町支部総会で西山清治町議が振り返ると、参加者の顔が一様にこわ張った。選挙区では自民候補が圧勝した佐賀2、3区の市町村で、比例区得票が民主を下回ったのは同町だけ。同町でも初めてだった。民主県連幹部も「なぜだか分からない」という異変だ。

 同町は、自民現職岩永浩美氏(62)の出身地、西有田町の隣。いわば「おひざ元」で、民主が組織的に動いた気配もなかった。西山町議は「有田の窯業界は10年以上も低迷しているから、自民への批判票という意味があるのかも」と話す。

 全国有数の陶磁器産地は苦境が続く。財務省佐賀財務事務所によると、有田焼業界で共販の3協同組合に属する約380社と直販大手2社の売上高は、03年で91億1400万円。ピークだった91年の4割に満たない。

 打開策として、同町など2市5町と県は5月、補助金の使途を地域で自由に考えられる制度「地域再生計画」の適用を内閣府に申請。一流デザイナーの下で研修を受ける人材育成事業などが近く認定される見通しだ。大有田焼振興協同組合の理事長でもある岩永氏は「制度の存在を私が県に助言した」と、業界代表の立場を強調する。

 岩永氏が75年県議選で初当選して以降、地元の西松浦郡には、県立九州陶磁文化館(80年)や県立有田窯業大学校(85年)などが出来た。95年参院補選で初当選した翌96年には「世界・ほのおの博覧会^」が開かれ、255万人を集めた。同組合幹部も「岩永氏を業界代表として支援する」。

 だが、その厚い地盤に異変が生じている。今年になって、有田町の陶磁器業者ら約10人が民主支持を訴え始めた。60〜70代が中心で、県連組織とは無関係の「草の根」。その多くは昨年衆院選でも、選挙区で自民候補に投票しながら、比例区では民主に投票した。

 ある人は、自民の国会議員や県議が理事長を務めた佐賀商工共済協同組合の破産(昨年8月)を、ある人は、年金改革関連法案の強行採決(今月)を、理由に挙げる。「自民への嫌気」が共通点で、岩永氏の「業績」についても「彼のお陰という根拠はない」と口をそろえる。ある男性(61)は「両党が拮抗(きっこう)して、政治に緊張感が出た方がいい」と言い切った。

 岩永氏は99年西有田町長選、03年県議選西松浦郡区で、それぞれ今の現職に、自分の周辺の人物を対抗馬としてぶつけた経緯がある。そのしこりを懸念する声もある。

 それでも、大有田焼振興協同組合の幹部は言う。「焼き物しかない町で、それがなくなれば、食堂も生き残れない。多少の行き違いがあっても、最後はまとまる」

 一方、民主新顔の川崎稔氏(43)支援に動き始めた男性は、こう見る。「自宅に岩永氏のポスターを張っても動かない人は多い。5分5分に近い票が出るのでは」

    ◇

 「保守王国・佐賀」でささやかれる保守地盤の劣化現象は、今回の参院選で、どう現れるのか。昨秋の衆院選に続いて、その底流をのぞく。
 (06/17)

1264とはずがたり:2006/10/05(木) 18:40:32
2004参院選

最激戦区の舞台裏 <上>
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/kikaku/026/1.htm

 民主県連は六月初め、岡山選挙区の情勢分析を行った。自民と雌雄を決する全国二十七の一人区の一つ。江田と加藤の差はわずか、だった。副代表の生き残りをかけた戦いに、党本部は岡山を「最重点区」に位置づけた。

 江田は、旧社会党の理論的支柱だった父、三郎を継いで参院議員に初当選。約九年間、旧社会民主連合代表を務め、科学技術庁長官にも就いた。衆院四期、参院二期の実績。自民に対抗する野党の顔の一人として、全国的な知名度は加藤をはるかにしのぐ。

 対する自民。同じ時期に実施した独自調査で、こちらの結果も「小差」だった。五月八日、加藤の事務所開きに駆け付けた幹事長の安倍晋三は「日本で最も激しい選挙」と言い切り、前総務相の片山虎之助は「ここは自民の金城湯池。負ければ、自民党の看板が泣く」と危機感をあおった。

 加藤も、父武徳が県知事と参院議員、叔父六月が農相などを歴任した政治一家の出身だ。義理のいとこに当たる加藤勝信は昨秋、衆院比例で初当選した。

 「総理にお会いした時、岡山は大変だ、勝たなきゃいかん、という話になった」。県連会長の熊代昭彦は打ち明ける。小泉は十九日、公示前ながら、さっそく応援に訪れる。

 岡山選挙区が、現職が必ず落ちる定数削減の対象になったのは、二〇〇〇年十月、改正公選法の成立にさかのぼる。

 推進したのは、当時、参院自民の国対委員長だった片山である。二人区のままでも、有権者数では一人区の鳥取などを大きく上回る。それでも踏み切った事情について、片山は「人口の少ない順に切らなければならなかった」と振り返る。が、民主県連幹部は唇をかみしめながら言う。「岡山は狙い撃ちにされたんだ」。

 県内の参院議席は長らく、自民系と旧社会・民主系で分け合ってきた。しかし、衆院は九六年に小選挙区制を導入して以来、五選挙区を自民が独占する状況が続く。「金城湯池」。片山の言葉は、雄弁にその自信を物語る。

 看板議員を落とせない民主は五月、幹事長(当時。現代表)の岡田克也、前代表の菅直人が相次いで来県。「岡山と言えば、江田五月。日本の政治の良心、良識を表す人を間違いなく選択してほしい」(岡田)「岡山の戦いが民主党にとって正念場の戦い」(菅)。懸命に訴えた。

 自民も、幹事長、総裁の来援に加え、県内の大物政治家が「天下分け目の戦い」と強調する。「全力を尽くして勝ち抜きたい。そう願いながら帰ってまいりました」。元首相の橋本竜太郎は聴衆に語りかけ、元経済産業相の平沼赳夫も「お父様の代からまじめにやってきた加藤先生を絶対勝たせなければならない」と力を込める。

最激戦区の舞台裏 <中>
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/kikaku/026/2.htm

 津山ではあまり見かけない男が壇上に上った。衆院岡山五区の自民代議士、村田吉隆(59)。五月二十九日、津山文化センターで開かれた自民党県第三選挙区支部の時局講演会。前総務副大臣の自民現職・加藤紀文(55)のための会で、村田は「一区から五区まで競いあって頑張りましょう」と呼びかけた。

 参院選に向け、自民が敷いた「挙党態勢」。村田を始め、平沼赳夫など衆参合わせて計七人の国会議員が、加藤の選対事務所に一人ずつ秘書を送り込んだ。五十五人の県議のうち、三十九人を占める自民県議団は連日、二人が事務所に詰める。村田の登壇は、三区の平沼の支持者に新鮮さと危機感を訴える作戦だった。

 「四区の事務所をまだ、決めておられないようだ。もし良かったら、私の所を使って下さい」

 五月八日、岡山市内で開かれた加藤の事務所開きで、橋本竜太郎の申し出に拍手が沸いた。加藤の叔父・六月は、かつて同じ選挙区で「六竜戦争」を繰り返した相手。集まった約二千人に、一丸となって戦う姿勢を印象付けた。

 県内の市町村長と県議、市議に、その街で獲得すべき票の目標を示して走らせる。応援企業には二百人分の電話番号簿を渡し、片っ端から掛けさせる。舞台裏では、自民独自の手法で票狩りが続く。

1265とはずがたり:2006/10/05(木) 18:41:04
>>1264-1265
□   ■
 「私は、来賓と紹介を受けましたが、実は選対本部長代行と認識しています」
 四月二十四日、岡山市内のホテル。民主党副代表の現職・江田五月(63)の総決起パーティーで、四百五十の労働組合で作る「連合岡山」会長の森本栄はこう切り出した。

 組合員数十一万人を抱える最大の支援団体。が、市民型選挙を標ぼうしてきた江田が、労働団体から直接支援を受けるのは国政選では初めてという。

 六年前の参院選で連合岡山は、知事選で敗れ、衆院からくら替えした江田ではなく、現職の民主候補、一井淳治を支援した。「割り込んだ」という印象が強く、しこりは今なお残る。

 「でも」と、森本は語る。「衆参七議席を全部自民に取られてもいいのか。好きだ、嫌いだと言ってる場合じゃない」。江田事務所には連合のスタッフ四人が常駐し、各組合と連絡を取って運動を進める。

 手の空いている議員は岡山へ。「最重点区」の岡山に、民主党本部は今後、国会議員を次々に送り込み、必勝を期す。前代表の菅直人は十九日、五月十六日に続いて訪れる。

最激戦区の舞台裏 <下>
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/kikaku/026/3.htm

 荒島信昭は、届いた招待状の数に首をひねった。前総務副大臣の自民党現職・加藤紀文(55)の選対事務長。岡山市の総合展示場で五月八日に開かれる「公明党フォーラム」に来訪を求める手紙は百三通。「誠意を示さねば」。ぴったりの人数を連れて行った。約四千人が埋めた会場の中央に、「加藤紀文後援会様」と書かれた席が用意されていた。

 「公明さんは紀文が勝つための命綱」。荒島はこう言い切る。八年前の県知事選で、自民は建設省官房審議官だった石井正弘(58)を推薦し、新進、社民、公明などの推薦を受けた江田五月(63)を約五千七百票差で破った。薄氷の勝利。この時、十数万と言われる公明の組織票は江田に回った。

 十八日夕、岡山市内のホテル。公明党県本部代表の景山貢明が、加藤に推薦状を渡し、がっちりと握手した。「大半の公明票が加藤に行くだろう」。公明幹部は断言する。

 一方、知事選の二年後、参院議員に返り咲いた民主党副代表の江田は今年一月、公明の新春パーティーに顔を出し、かつての盟友と旧交を温めた。「あいさつの機会はありませんでしたが、友情あるご配慮に感謝します」。自身のホームページに書き記した。

 しかし……。岡山市内のホテルで三月二十七日に開かれた公明党参院議員・日笠勝之(58)と、党の参院比例候補予定者・谷合正明(31)のパーティー。江田のお祝いメッセージを手にした民主県連副代表の衆院議員(中国比例)・津村啓介(32)は、一階受付で丁重に会場入りを断られた。招待状が、なかった。

   □   ■

 「事実と違う。黙視できない」
 自民県連幹事長の大杉尚久は三月十五日、急きょ県庁内で記者会見を開き、怒りをあらわにした。

 二日前、今秋の知事選に三選出馬を表明した石井に対し、民主県連が推薦を決定。発表の記者会見で、代表の江田が「石井知事は『偏らないように、そこはしっかり頭に刻み込んでおきます』というお答えでした」と述べたからだ。

 問いただした自民に対し、石井側は発言内容を即座に否定したという。

 民主は四年前、石井の推薦を見送った。江田は「まだ四年前じゃ、体の火照りが取れていなかった。八年たてば、火照りもそろそろ収まっているから」。がけっぷちの参院選を前に、かつての敵の後押しを決めた気持ちを語る。

 その二か月後、岡山市内のホテルで開かれた自民県連合同会議。国会、県会議員らが一堂に集まった場に、石井は顔を見せ、加藤を応援する言葉を述べた。同じ日、数百人が集まった江田の事務所開きには、県出納長の黒崎一秀が代理出席した。

1266とはずがたり:2006/10/06(金) 20:32:47
前回もかように難航

民主 参院選で現職公認見送り
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000159999990243
2004年03月22日

■「2人擁立」歩調に乱れ

 7月の参院選で、民主党県連の候補者選びが迷走している。古賀潤一郎衆院議員(民主党を除籍)の学歴詐称問題や、佐藤観樹・前衆院議員の公設秘書給与詐取事件など同党への「逆風」の影響で、県連内で現職の藤井俊男参院議員(61)周辺のスキャンダルを問題視する声が急浮上。藤井氏の公認申請を見送り、昨秋の参院補選で惜敗した歯科医師の嶋田智哉子氏(41)の公認を決めた。県連は2人擁立する方針を変えていないが、参院選まで4カ月を切った今でも残りの1人は決まっていない。(大井田ひろみ)

■学歴詐称や秘書給与事件 スキャンダル続きで連合は共倒れ危ぶむ

 「判決文を持ってきてください」
 細川律夫・県連代表らが藤井氏に言った。

 2月28日、さいたま市内の県連で開かれた候補者擁立会議。県選出の国会議員らが集まった。参院選の候補者について、初めて藤井、嶋田両氏の名を挙げて話し合い、2人に決意や気になる点を質問した。

 その中で、藤井氏の公設秘書だった長男が03年3月に大麻取締法違反などの罪で実刑判決を受けたことへの質問が出た。秘書在職中も大麻を扱っていたかが焦点で、それを判決文ではっきりさせようとしたのだ。

 数日後、藤井氏は細川代表に判決文を渡し、話し合いもしたが、時期は正確にはわからなかったという。
 「答えがはっきり出ないこと自体が問題だ。このままでは他党からの攻撃材料になる」
 ある県連幹部は、今月10日の候補者擁立会議で「藤井おろし」を決めた背景をこう解説する。

 しかし、別の県連幹部は言う。
 「藤井さんが次の選挙に出たいことも、長男問題も前からわかっていたこと。何を今更という感じ。県連の対応は後手にまわっている」

 そもそも「2人擁立」をめぐって、歩調が合っていない。

 党本部は昨年11月、県連に2人を擁立するよう要請した。昨秋の衆院選小選挙区で県内で約134万票をとった実績を評価された。

 県連は12月の候補者擁立会議で2人擁立を決定。しかし、県内では98年の参院選で候補者2人を擁立して共倒れした自民党の例もあり、県連内でも当初からこの方針を疑問視する声があった。

 嶋田氏も、参院補選で落選が決まると、支持者を前にすぐに「次は勝ちます」と立候補の意思を表したが、その後、共倒れを心配するなどして慎重姿勢になっていた。

 支持組織の連合埼玉は、県連が2人擁立を決めた翌日の四役会議で、共倒れの危険があるとして候補者一本化の方針を確認している。今月8日の執行役員会後、吉沢邦雄会長は「民主が2人擁立しても、連合の推薦は嶋田さんだけ」と話した。13日、さいたま市内であった同県連大会のあいさつでも「参院選はそんなに簡単な選挙ではない」とくぎを刺した。

 公認申請を見送られた直後、無所属での立候補もほのめかしていた藤井氏は18日、朝日新聞の取材に「無所属での立候補は考えていない」と述べた。参院幹部や党本部選対などにもう1人の公認候補になれるよう依頼するなど、「逆転公認」への望みを捨てていない。

 一方、県連では数人の男性候補の名前が挙がっているという。細川代表は「何とか3月中には決めたい」と話している。

 岡田克也幹事長は今月6日の全国幹事長会議で、3月中に候補者が決まらない選挙区は党本部が決める考えを明らかにしたという。

1267とはずがたり:2006/10/07(土) 14:55:12

社民党北海道は護憲の中身にも微妙に共産党と温度差?

>社民は総選挙で落選した山内恵子氏をくら替えさせる。「半年前に訴えた内容を簡単に引っ込めるわけにはいかない」(党道連幹部)として、引き続き護憲が訴えの中心となるが、有権者の意識との乖離(かいり)に頭を悩ませる。
>島田俊明・道連幹事長は「イラク派遣部隊の一部は任務を終え、すでに帰国している。既成事実が積み重なるほど、訴えは届きにくくなる」と危機感を強める。

苦難の共産党・社民党 <参院選前線 北海道04>
http://www2.asahi.com/2004senkyo/localnews/TKY200406100226.html

 7月の参院選で共産、社民両党は道選挙区(改選数2)にそれぞれ1人の候補を擁立する。昨年11月の総選挙で自衛隊イラク派遣への反対と絡めて護憲を中心に訴えたが幅広い支持を得られず、1ずつ持っていた道内の議席を失った。今回も「護憲」と「平和」を前面に出すが、厳しい戦いを迫られそうだ。

 咋秋の総選挙で、道内での比例得票は共産が25万3442票、社民が14万7146票だった。参院選道選挙区は60〜70万が当選ラインとされる。選挙区への候補擁立は、比例票の掘り起こしの側面も強い。

 共産は元札幌市議の岡千陽氏を立てる。島垣正信・道委員会参院選挙事務所長は「民主はすでに自民と同じ改憲の土俵に乗った。社民も土井前党首が『改悪には反対だが、改正には賛成』との姿勢を示した。憲法を守ることができるのは共産だけだ」と主張する。

 有権者の関心については「イラクで日本人4人が殺された。憲法9条を守らねばならないという意識は、国民の間に広がっている」と島垣氏。吉永春雄・道委員会政策委員長も「憲法は日本の針路にかかわる。関心が低いとは考えていない」と強気だ。

 社民は総選挙で落選した山内恵子氏をくら替えさせる。「半年前に訴えた内容を簡単に引っ込めるわけにはいかない」(党道連幹部)として、引き続き護憲が訴えの中心となるが、有権者の意識との乖離(かいり)に頭を悩ませる。

 島田俊明・道連幹事長は「イラク派遣部隊の一部は任務を終え、すでに帰国している。既成事実が積み重なるほど、訴えは届きにくくなる」と危機感を強める。

 陣営幹部は「これまでと同じような形で護憲を訴えれば、従来の支持者をつなぎとめるだけに終わる。しかし、どういう方法をとればいいのか、妙案は思い浮かばない」と嘆く。

 (06/06)

1268とはずがたり:2006/10/07(土) 21:30:43
田舎だから昔から投票率が高いと思ってましたが意外にも「1960年代ごろから林業が衰退し、土木業が中心になるにつれ、60〜70%だった投票率は80、90%と上がった」んですな。衰退が土木業=自民党依存を生みだしたのか。

投票率全国一続く利賀村 <とやま参院選04>
http://www2.asahi.com/2004senkyo/localnews/TKY200407040208.html

 利賀村は国政選挙の投票率で全国一が続いている。いずれも選挙区で01年参院選97.73%(全国平均56.44%)、03年衆院選96.24%(同59.86%)。だが、11月に合併で南砺市となり、衆院解散などがない限り、村としては最後の国政選挙となる。なぜ村民の選挙への関心は、これほど高いのか。

 利賀村の有権者数は約770人。03年衆院選で棄権したのは、たった29人だった。「病人や高齢者以外は投票に行く」と村民は口をそろえる。

 「何もしなくても投票していただけるので……」。村選管も投票率アップのための啓発活動には力を入れていない。

 ●林業から土木へ

 元々は林業の村。出稼ぎに行く人も多かった。「昔の生活は苦しかった。多くの人が村を出ていった」と、坂上地区の区長をする米倉毅さん(68)は振り返る。

 1960年代ごろから林業が衰退し、土木業が中心になるにつれ、60〜70%だった投票率は80、90%と上がった。自民党支持が断トツで、03年衆院選比例区では投票者の8割が自民に入れた。

 利賀村は山に囲まれている。冬は深い雪に閉ざされ、かつては隣の八尾町や井波町に行く途中に、雪崩に遭って亡くなる人も多かった。

 しかし、国の補助事業で幹線道路やトンネル、ダムが造られた。村商工会の野原基外事務局長(55)は言う。「政治家に陳情する時、村を気にしてもらうには高い投票率が必要だった」

 ●「村良くしたい」

 村に住む郷土史家の浦辻一成さん(48)は「村民には村を良くしたいという切実な願いがあり、政治はそれに応えてくれるという思いがある。だから関心が高い」と分析する。

 「村を良くしたいから投票に行く」と村民は口々に言う。都市部での投票率低下が理解できない。米倉さんは「成人した東京の孫が投票に行かなかったら、きっちりしぼってやる」。

 投票したかどうかも、すぐにわかってしまう。他の町から引っ越してきた女性は、「後で『投票しなかったの?』などと言われるのも嫌だし」。

 ●合併で埋没不安

 11月の合併を控え、地区の集会では区長が「最後だからしっかり投票を」と訴える。合併すれば「旧利賀村」の投票率の高さは、ほかの旧町村に埋没する可能性が高い。

 「利賀の声が、今までのように政治に届かなくなるかもしれない」。村役場の職員(40)は心配する。でも、今回の参院選を含め、今後も投票には行くつもりだ。「習性みたいなものですから」

 (07/04)

1269とはずがたり:2006/10/07(土) 21:37:41
自治労は(又市氏の出身母体だけに)社民支持。連合富山は社民の擁立に不快感,草嶋会長(01年参出馬)は来賓として呼ばれた定期大会を欠席。

民主と修復、困難に 社民が独自候補 <とやま参院選04>
http://www2.asahi.com/2004senkyo/localnews/TKY200406130099.html

 6月24日公示予定の参院選まで1カ月余。富山選挙区(改選数1)は、社民党が、民主党との政策的違いなどから独自候補の擁立を目指し、4月に県連合幹事長の小川晃県議(64)に決めた。「野党共闘」の消滅は、両党の支持母体・連合富山にも大きな亀裂をもたらし、現職の谷林正昭氏(57)の再選を狙う民主に逆風となるなど影響が広がっている。

 「周りから県議の立場を捨ててまで出る必要はないと反対されたが、(社民党支持者の)期待に背くわけにはいかなかった」

 4月25日、富山市で開かれた社民党県連合の定期大会。擁立の正式決定後、あいさつに立った小川氏は苦渋の決断をこう振り返った。

 社民が県議会に持つ議席数は5。小川氏の立候補により、県議の議席を失うのは大きな痛手だ。補選で再び獲得できない可能性もあり、「大きなリスク」(党関係者)があることは明らかだった。

 小川氏を支えてきた地元の党高岡支部にも、立候補に根強い反対があった。市議の一人は「厳しい選挙戦になるのは確実。引き受ける人がなく、幹事長として責任をとった」とみる。

 ○又市氏の面目

 候補者選びは検討を始めた今年1月から難航を極めた。にもかかわらず、県連合幹部が擁立を目指したのは、全国的な退潮傾向に歯止めをかける狙いのほか、民主との政策的違いが大きかったためだ。

 県連合の横山真人代表は「民主党も憲法改正の方針を打ち出し、自民との二大政党では戦争のできる国になってしまう。護憲政党として社民党は戦わなければならない」と危機感を強める。

 昨年11月の総選挙で残した民主との「しこり」もある。自民に対抗するため、富山1、3区で候補者を一本化したが、2区では別々に立てる結果となり、双方に不信感が生まれた。

 加えて、県内に支持基盤を持つ又市征治参院議員が昨年12月、党幹事長に就任し、全国の組織に参院選の候補擁立を働きかける立場になったことも大きい。

 「又市幹事長から『何としても立ててもらわなければ困る』と言われ、大変なプレッシャーを感じた」。小川氏は定期大会で述べ、又市氏の面目を保つための必死の決断だったことをにじませた。

 ○現職に大打撃

 社民の擁立に打撃を受けたのが民主だ。反自民票の分散を防ぐため、社民に擁立を見送るよう求めたが、はねつけられた形となった。

 「社民党とは政策の違いがあるが、候補者を一本化した県もある。自民打倒という大局を見て判断してほしかった」と県連の坂野裕一幹事長。

 兵庫や大分、長崎県などで社民は候補者を出さず、民主が擁立する立候補予定者に協力している。

 ○連合にも亀裂

 一方、社民より民主に軸足を置く連合富山は昨年7月、早々と谷林氏を推薦していた。だが、連合富山傘下の最大組織で、社民を支援する自治労県本部が小川氏の推薦を決め、一枚岩で戦えなくなった。

 連合富山の草嶋安治会長は、社民の定期大会に来賓として招かれていたが欠席。「労働界は一丸となって戦えるはずだった。野党現職の議席を大切にするという点で、社民党は判断してほしかった」と悔しがる。

 民主、社民両党は00年総選挙で別々に候補者を立てて大敗した教訓から、前回01年参院選では統一候補を擁立している。

 だが、坂野幹事長は「これまで試みてきた社民党との選挙協力は、見直さざるを得ない」と言う。両党の関係は修復が極めて困難となった。
 (05/23)

1270とはずがたり:2006/10/07(土) 22:06:26
憲法のある風景(上) ミカン農家 参院選2004
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165378/112

憲法のある風景(中) 在日3世 参院選2004
http://www2.asahi.com/2004senkyo/localnews/TKY200406200164.html

 陳信之さん(49)は徳島県に生まれ、「大原信之」という名で日本人に囲まれて育った。16歳の誕生日、外国人登録の指紋押捺(おうなつ)によって「国籍」と向き合うことになった。「なぜ自分だけ?」「友人がいなくなるのでは」……。3カ月ほど悩んだ末、役所の住民課の奥で墨をつけた左手人さし指を紙の上でころがした。

 自営業の父は、親類の会社に勤めていることにして厚生年金に加入していた。外国籍では国民年金に加入できなかったからだ。だが、役所から「勤務実態がない」と指摘され、厚生年金は解約させられた。同様に勤務実態がなかった小泉首相のように「当時の社長から『仕事は次の選挙で当選すること』と言われた……。人生いろいろ社員もいろいろ」とは当然、開き直れなかった。

 役所も民間企業も外国籍では雇ってくれない。年金も加入できない。自分の手で商売を営み、老後の資金をためて「自己責任」で生きていくしかない。だから陳さんは、東京の大学に進学したが就職活動はしなかった。

     □

 日本政府は1979年、国際人権規約B規約(市民的及び政治的権利に関する国際規約)に批准した。規約には、「すべての者は、法の前に平等であり、いかなる差別もなしに法律による平等の保護を受ける権利を有する」と国籍などによる差別を禁じている。欧米からの圧力でベトナム難民受け入れを余儀なくされた結果の批准だった。

 それまで、国民年金加入資格や公営住宅への入居を求める運動をしても国籍条項で拒否され続けた。憲法には、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とある。だが陳さんたちには、その「国民」という壁が立ちはだかった。だから、B規約の批准で「すべての者」に基本的人権が保障されると知り、「目の前がパッと開ける思いがした」とふり返る。

 憲法とB規約を支えに運動を進めた結果、82年、国民年金加入は認められた。だが、受給には25年間の加入期間が必要なため、父は今も無年金生活を強いられている。

 今、陳さんらが求めているのは地方参政権だ。「地方公共団体の長、その議会の議員及び法律の定めるその他の吏員は、その地方公共団体の住民が、直接これを選挙する」(93条)と、憲法は「住民」に地方参政権を保障しているのに、自分たちは選挙権・被選挙権から排除されている。その一方で、「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ」(30条)と、「国民」が対象の納税義務は、外国籍住民にも課せられている。

     □

 条文にちりばめられた「国民」という文字に多少の違和感を感じる。でも、今の憲法を基盤にすれば様々な民族がお互いの違いを認めあって暮らせる多文化多民族共生社会が実現すると思う。

 「『自由と平和と民主主義』をうたう憲法に誇りをもち、外交でも国内政治でも、絶えず憲法に照らして議論し実践する国になってほしい」。参院選を前にした陳さんの思いだ。

 (06/17)

憲法のある風景(下) 地区診断 参院選2004
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1097992700/300

1271とはずがたり:2006/10/07(土) 22:13:43
>社民が参院選の香川選挙区で公認・推薦の候補を決めないのは初めて。
>民主は今回、連合香川の推薦を取り付けた。衆院選で全面的には支持されなかっただけに、期待がかかる。
>中でも「社民最強の応援団」とされる自治労県本部が民主の公認候補の支持に回るのは初めて

民主に社民、選挙区協力は<票はいずこへ・中>
http://www2.asahi.com/2004senkyo/localnews/TKY200407040194.html

 選挙戦に入って間もない6月下旬、香川選挙区に立った民主新顔、植松恵美子さん(36)は街頭演説の合間を縫って、県議会を訪ねた。面会の相手は西讃の社民党県議。支援の依頼だった。

 「党としては無理だが、個人として手伝いましょう」。県議は応じた。

 民主党は自らの組織が弱い西讃を中心に、社民の力を借りたいところだ。「社民票を取り込まないと勝負にならない」と話す県連幹部もいる。

 支援を頼まれた社民の県議は今、支持者を回って社民の比例区候補の支持を訴えつつ「選挙区は民主に」と言い添える。「自民の議席を減らし、小泉政権にストップをかけるにはこうするしかない」
      ◇
 社民は4月下旬の県連定期大会で、参院選では選挙区に候補を出さずに非自民の自主投票と決めた。社民が参院選の香川選挙区で公認・推薦の候補を決めないのは初めて。有力県議は「つらい。国会議員が減って政党交付金が減り、選挙の資金がない」とこぼす。

 一方、民主は「候補を出さなかったことが最大の支援」と受け取った。

 しかし、社民県連が民主支持でまとまるかどうかは別だ。

 昨秋の衆院選比例区では約3万7000票を得たものの、00年の衆院選より3万票減。多くは民主に流れたとみられることから、民主を敵視する見方もくすぶる。選挙区対応はあくまで個人の判断任せだ。
     ◇
 民主は今回、連合香川の推薦を取り付けた。衆院選で全面的には支持されなかっただけに、期待がかかる。中でも「社民最強の応援団」とされる自治労県本部が民主の公認候補の支持に回るのは初めてで、注目を集める。

 しかし、自治労の中にも微妙な温度差がある。ある市の労組幹部は「民主ではなく、候補本人を応援する」として組合員を説得したという。自治労県本部の森信夫書記長は「初めてなので、ある程度の揺れは予想していた。終盤にかけてさらに力を入れる」と組織固めに懸命だ。

 昨秋の衆院選。比例区では民主、社民両党合わせ17万票。自民党の18万余りに迫る。

 現職の山内俊夫さん(57)を擁立する自民の関係者は言う。「民主と社民がちゃんと組んだら、脅威になりうる」

 新顔の近石美智子さん(56)を立てた共産党県委員会幹部は「社民票は期待しない。ただ、改憲に走る自民と民主の政策に批判的な層の票は期待できる」と話した。  (07/03)

1272とはずがたり:2006/10/07(土) 22:20:14
>公明は今回、衆院選比例区で獲得した約6万5000票に2割上乗せした8万票が目標。
結局04年参の公明票の香川県下の得票は68,576票に留まる→公明党の不満はどんなもんでしょうかね?

連立の自公、微妙な関係<票はいずこへ・上>
http://www2.asahi.com/2004senkyo/localnews/OSK200407040009.html

 「参院選では誠意を見せてほしい」
 公明党の支持母体、創価学会の四国地区幹部はこう言った。

 創価学会は昨秋の衆院選で、選挙区の自民党候補を支持した。その代わりに、自民が比例区で公明に協力するとされたが、この幹部は「実態はこちらが一方的に出しただけ」と話した。

 公明は今回、衆院選比例区で獲得した約6万5000票に2割上乗せした8万票が目標。それだけに、同じ与党である自民がどこまで動いてくれるかに注目している。

 公明の神崎武法代表が5月30日、比例区の現職弘友和夫氏(59)とともに高松市で街頭演説した。今回の参院選で四国を重点に置く候補だ。

 傍らで、自民県連会長の平井卓也衆院議員がマイクを握った。「連立与党の仲間として送り出していただきますことを、自民県連の会長ではありますが、お願いしたい」と持ち上げた。集まった2000人以上の創価学会員から盛んな拍手が送られた。

 しかし今回、自民の事情は複雑だ。

 医師会、郵政、財界、防衛、建設……と比例区では、様々な団体が推す候補がしのぎを削る。例えば建設業界の場合、01年の前回参院選で得た票の5倍以上にあたる、1万票を上回るのが目標だ。県内の業界団体幹部は「比例区候補の投票結果は市町村単位で分かってしまう。目標が達成できたかどうか、ごまかしがきかない」と必死だ。

 もちろん、候補自身も動く。県内に足場を置く自民現職月原茂皓氏(69→結局落選)は6月末、香川選挙区の現職の個人演説会で頭を下げた。「いろんな立場がおありだと思いますが、比例区は月原をよろしくお願いします」

 自衛官OBらの全国組織「防衛を支える会」から支持を得たが、同じ防衛庁OB2人が自民公認で出馬している。自衛隊だけでなく、地元の票に期待をかける。

 月原氏は5月16日の党県連大会でこんな演説をした。「夏の参院選は、過半数を回復するために大事な選挙だ」

 朝日新聞が全国の参院選候補に実施したアンケートでも、期待する政権のあり方として、自民候補の43%が単独政権を挙げた。昨秋の衆院選の13%を大きく上回る数字だ。

 自民候補同士の競争、そして単独政権論。自民の有力県議が「比例区票の協力は組織としては無理。個別の動きはあるかも知れないが」と漏らす状況は、公明や創価学会にとって気がかりだ。
     ◇
 今回の参院選比例区はほかに、みどりの会議、女性、社民、新風、民主、共産の各党が候補を立てた。四国では主に、共産新顔の仁比聡平氏(40)、社民現職渕上貞雄氏(67)、みどりの会議新顔の藤田恵氏(64)らが支持を訴えている。
 (07/02)

1273とはずがたり:2006/10/07(土) 22:22:47
渡辺智子さんは政党からの距離と自分に近い候補者の支援に関してなかなか上手な政治感覚の持ち主ではないか?

どこへ向かう無党派層 <票はいずこへ・下>
http://www2.asahi.com/2004senkyo/localnews/OSK200407060040.html

 6月21日、県議会に新会派ができた。民主の2人と、政党に属さない議員らの計5人が結成した。会派として議員の活動を拘束しないという新しいスタイルをとったが、参院選公示を3日後に控えていただけに、記者会見では「選挙協力はするのか」という質問が飛んだ。議員らは「あくまで地方議会の改革が目的だ」ときっぱり否定した。
     ◇
 所属議員の1人、渡辺智子さん(50)。高松市区選出で当選3回。当初から政党に属さない市民派、無党派として活動。教育や平和、市民オンブズマン活動などに取り組んできた。県議になってからは、国政選挙では「必ず投票に行こう」と呼びかけるものの、特定の政党や候補にかかわらずにきた。

 その渡辺さんが昨秋の総選挙終盤、民主の新顔候補の支援を決め、選挙カーに乗り込んだ。あくまで候補者個人への応援で、党は支持しないという立場だった。

 それでも、支持者からは「安全保障で考え方が違う民主を支持するのか」と疑問の声があがった。渡辺さんは言う。「確かに迷った。でも政治を変えるため、現実的な選択肢のなかで意思表示する必要があった」

 今回の参院選は、環境問題を前面に押し出す党を比例区で支持するが、選挙区での表だった活動は考えていないという。
     ◇
 全国的に無党派層が拡大していると言われる。彼らは、現実的な選択肢を求めた渡辺さんや、それに疑問を呈した支持者と同じで、無関心層ではない。そして、地縁血縁が薄い都市部に多いのも特徴だ。

 だからこそ、「高松がかぎを握る」と、香川選挙区の各陣営は有権者の3分の1を占める大票田の動向に注目する。

 昨秋の総選挙。高松市では、民主候補が自民現職に8500票差まで迫った。無党派層が多い都市型選挙の傾向が強まり、全国的な「1区現象」の波が香川にも及んだと言われた。

 今回の参院選でも、自民は「高松とその周辺は年々、票を読むのが難しくなっている」と、保守地盤の変化に危機感を抱く。

 一方、議席獲得を目指す民主は「都市部での勝利が大前提。無党派層の支持を得やすい状況だ」と強気だ。

 6年前には無党派層を取り込んで躍進した共産は「自民と民主はうり二つ。我々との違いに耳を傾けてもらえば、自然と票は積み上がる」。
     ◇
 無党派層は「風」で動くと見られている。
 3年前の参院選では、自民現職の真鍋賢二さんが民主、社民両党が推薦した新顔候補を18万票以上引き離して4選。朝日新聞の出口調査では、無党派層の42%が真鍋さんに投票したと答えた。

 その年の4月に小泉政権が誕生したばかり。「自民党をぶっつぶす」というキャッチフレーズが注目を集めていた。真鍋さんの関係者は「あれほど取れたのは予想外。小泉人気の威力はすごかった」と振り返る。

 無党派層がどこへ向かうのか。今、誰も明確な答えを出せずにいる。
 (07/04)

1274とはずがたり:2006/10/07(土) 22:37:33
県道6号:高知伊予三島線

幹線 県道6号(鏡村最後の夏 山里からの一票:2)
http://www2.asahi.com/2004senkyo/localnews/TKY200406200166.html

 坂道をあがってきたバスが店の前でゆっくりブレーキをかけた。戸を開けて出てきた杉本末美さん(79)に運転手が窓を開け、朝刊の入った袋を手渡す。新聞が郵便で届く吉原地区に一足早く来る「バス便」。これを受け取るのが雑貨店を営む末美さんの朝の仕事になっている。この便に乗客はだれもいなかった。
 「昔々は、人もいっぱい積んで来よったけどねえ」
   ◆
 唯一の幹線道路・県道6号。この道の開通は住民の悲願だった。吉原公民館の庭にある石碑に、その歴史が刻まれている。
 「幾多ノ辛酸ヲ嘗メテ大正十年終ニ開通セシメタリ……地方開発ニ貢献スルコト偉大ナルモノアリ」
 険しい山間部。難航したが、住民も道を切り開き、費用の一部も出して開通にこぎつけた。
   ◆
 終戦から3年後に結婚し、4人の娘を育てながら店番をしてきた末美さん。窓越しに県道の往来がよく見える。道はアスファルト舗装され、市街地までの時間は半分ほどの約40分に短縮された。一方、多くの住民は仕事場を求めて村外に出た。
 人の流れは徐々にさみしくなった。4人の娘も結婚してみな、村外で暮らす。夫との2人暮らしも15年ほどになる。
 吉原地区では50年前に510人だった人口が、3割以下に減った。唯一の小学校は83年、廃校に。小学生は6人となり、7キロ先の学校にバス通学。そのバスも乗客数減で撤退が検討され、村が補助金を出してバス会社の赤字を埋める形で維持する。今年度に見込む補助金と委託料は約1160万円だ。
   ◆
 14日から県道6号の拡幅工事が始まった。山肌を削り取り、幅3メートルに満たない部分を約4メートルに広げる計画だ。「ライフライン」の整備は歓迎するが、戦前、戦後を見てきた末美さんはちょっと複雑な心境になる。
 「確かに、こんな狭くてカーブが多い道、いまどきないと言われる。でも、太くなったからといって、娘も孫も戻って来んろうねえ」
 (06/17)

1275とはずがたり:2006/10/07(土) 22:37:58
やはり寂れる商店街は自民に任せて民主は郊外型の楽しいショッピングを推進する勢力であって欲しいが。

中心商店街 <クニのゆくえ 保守の底流で:中>
http://www2.asahi.com/2004senkyo/localnews/OSK200406200017.html

 県内の若手商工業者が佐賀市に集まった11日の県中小企業青年中央会総会。祝電披露で、自民現職の岩永浩美氏(62)の名前が読み上げられた。同市中心部のある商店街協同組合で役員を務める男性(48)は、軽い違和感を覚えた。県西部が地盤の岩永氏と佐賀市の商店街の縁は薄いと思われるからだ。総会で参院選の話は出なかった。

 同市中心部の主な商店街は呉服町、白山、唐人町など6つ。計約600店を数える。顧客との付き合いがあるため表立って支援しないが、伝統的な保守支持層の一つだ。優遇制度適用の働きかけや官公庁への問い合わせで「頼りになる」として、商店街の組合は国政選挙や県議選で自民など保守系候補を推薦するのが慣例だ。今回参院選でも、商店街などの政治団体「県商店街政治連盟」は岩永氏を推薦した。

 男性も国政では主に自民候補に投票した。組合代表らと推薦候補を連れて各店舗をあいさつ回り、街頭演説や集会にも動員された。「自民ならアーケード整備やカラー舗装に補助金を付けてくれる」と期待した。

 商店街の自民離れは89年に始まった。商店主が反対した消費税導入に踏み切った時だ。朝日新聞社の世論調査では、86年衆参同日選で7割近かった県内自営業者層の自民支持率は、89年参院選で約4割に落ち込んだ。

 90年代に入ってバブル経済が崩壊し、個人消費が低迷して商店街の売上高が落ち始めると、慣例だった自民候補の集会への動員がなくなった。それでも「景気を回復してくれるのは自民」と投票し続けた男性に転機が訪れた。00年衆院選だ。

 同年6月に大規模小売店舗立地法(大店立地法)が施行され、大型商業施設の出店が原則自由に。初めて不安を覚え、同月の衆院選では非自民候補に投票した。

 不安は的中した。同年9月、同市近郊にイオンショッピングタウン大和が進出。市調査によると、市中心部の日曜日の通行量は85年の約10万3千人をピークに減少、02年には約2万9千人まで減った。03年には市内にモラージュ佐賀も進出。男性の店の売上高はバブル期の3分の1に減った。商店街の会合で、自民への不満が公然と出るようになった。野党の政策を「具体的でいい」と紹介する役員も出てきた。

 男性の商店街は今回も自民候補を推薦する。自民に投票する商店主も多い。やはり「頼りになる」というのが理由だ。

 03年衆院選比例区で現れた佐賀市の得票結果は、自民約2万7千票、民主約3万2千票。当時の朝日新聞社の世論調査によれば、自営業者層の自民支持率は全県で約4割。佐賀市を含めた佐賀1区では3割だった。

 新顔の川崎稔氏(43)を擁立する民主は、貸し渋りや貸しはがしへの対策として、金融機関に融資条件の明示などを義務づける「金融アセス法案」を国会に提案するなど、中小企業の資金調達への支援を重視。共産新顔の武藤明美氏(56)は、大型店進出など乱開発を規制する大店立地法の改正も盛り込んだチラシを各商店街に配った。

 佐賀市や周辺には今後も大型店の出店計画がある。先の男性は、大型店の出店に何らかの規制をかけるよう法改正して欲しいと願う。「今度は『何となく自民』ではなく、それぞれの主張をよく比べて判断したい」
 (06/18)

1276とはずがたり:2006/10/08(日) 00:29:02
公明は成果が出て,社共は埋没。

④公共社3党
2004年7月16日
<岩手県>民、自激突で明暗鮮明
http://www.iwate-np.co.jp/saniin/hamon/hamon4.htm

 民主・主浜了氏(54)と自民など推薦の無所属・高橋洋介氏(62)による激しい攻防で、本県の2大政党化は一段と加速。自・民対決のはざまで、他政党も明暗を分けた。

 選挙区で高橋氏を推薦した公明は今回、比例代表で5万5826票を獲得。前回参院選から約3000票、昨年の衆院選より約1000票上積みする手堅い戦いを見せた。

 「比例は公明へ」。各地で開かれた高橋氏の後援会集会。同党支持者が笑顔で政党ビラを配布する。自民と選挙協力した過去の選挙では見られなかった光景だ。

 「選挙協力しても、自民候補の会場ではここまでできない。無所属候補を推薦する対等な立場だからこそ支持者も積極的だ」。党県本部の小野寺好代表は解説する。

 別の幹部も「各地の街頭で自民県議や椎名素夫参院議員が公明への投票を呼び掛けている。こんなことは初めて」。これまでにない選挙協力の成果を感じ取っていた。

 1986年に記録した最高得票には及ばなかったが、小野寺代表は「一定の成果は得られた」と総括。支持者からこれまでは「一方通行」と不満が漏れた自公連携の前進に自信を深める。

 藤原泰次郎自民県連幹事長も「公明さんには一生懸命やってもらった」と話し、「高橋氏後援会を含めて今回の体制は維持したい」と早くもラブコールを送る。

 全国的に顕著となる自民の「公明頼み」。支持母体の本県創価学会幹部は「今回も大満足とはいかないが、岩手での関係は良くなっている」とし、「ストップ民主」への共闘強化をにおわせる。

 一方、社民は選挙区の前回得票率で2・6ポイント、共産は1・1ポイント減少。ともに供託金没収点に届かず、二大政党論の大波に埋没が進行した格好だ。

 社民党県連合と合同選対を組織した平和環境県労組センターの斎藤健市議長は「二大政党論を克服する運動量がなかった」と分析。55年体制を支えた社会党時代の支持者は高齢化し、党勢衰退で死に票を嫌う支持者が他政党に流れる傾向も続く。

 共産・若山明夫氏(52)陣営も、政権与党に加え民主批判も展開したが、過去最高得票だった98年の6万7000票には程遠い敗北。県委員会の水戸正男委員長は「自民か民主かの流れを押し返せず残念」と受け止める。

 県内第三党への定着が進んだ公明とは対照的に、政権への逆風を感じ取りながら完敗を喫した社民、共産関係者のショックは大きい。打開策の模索は続くが、浮上の糸口はまだ見えてこない。

1277とはずがたり:2007/04/26(木) 11:38:26
今読んでも色々この時の状況が影響してますねぇ〜

野党共闘 生き残りへ複雑気分<焦点細見>
http://www2.asahi.com/2004senkyo/localnews/TKY200407020323.html

 24日、参院選公示の朝、大分市内は雨が降りしきった。大分選挙区の民主新顔、足立信也氏の出陣式に駆けつけた社民の横光克彦副党首は、傘もささずに訴えた。
 「国民を無視する小泉政権と戦う。国会を軽視する与党と戦う」。少し間をおいて、付け加えた。「そして、己自身のために戦う」
 昨秋の総選挙を大分3区で戦った横光氏は、27日も選挙カーに同乗。白い手袋をして、まるで候補者のように国東半島を1周した。
 大分では00年総選挙以降、民主、社民、連合大分で国政選挙の統一候補を立てる「三者協力」が続く。98年参院選で民主と社民が分かれて戦い、自民新顔だった仲道俊哉氏に敗れたことを教訓とした。
 01年は社民現職が統一候補で、今回は民主の順番。だが、社民県連の重野安正代表の胸中は複雑だ。「3年前から決まっていたとはいえ、社民の政策を訴える機会は少ない。難しい選挙だ」
 社民県連は、比例区で13万2000票という目標も掲げる。01年は9万4000票。目標達成のために「党内から候補者を出すべきだった」との声もくすぶるが、今後の大分での議席獲得を考えれば、民主との共闘は続けざるを得ない。
 民主県連の梶原九州男幹事長は、三者協力について「3年後はまったくの白紙」と言う。それでも、社民は足立氏を推す。重野氏は「社民としては、全国的にも厳しい結果が出るかもしれない。だからこそ、大分で推薦候補を勝たせて、3年後の統一候補に『社民』という選択肢を残さないといけない」。30日には村山元首相も大分市の街頭でマイクを握る。
 2大政党のはざまで第三極をめざす社民。最後の牙城でも、民主との共闘を通じて生き残りを模索せざるを得ない苦境にある。

 大分(改選数1)
仲道 俊哉(74)自現
足立 信也(47)民新
小野  勝(61)共新
荒木 国夫(59)無新
    □  □
 27日夜、沖縄選挙区の無所属新顔、糸数慶子氏は本島中部のレストランにいた。共産、社民、沖縄社会大衆(社大)の議員や首長ら70人余りも顔をそろえた。
 「取り組みが遅い。これで負けたら応援する側の問題だ」。村長の檄に選対幹部が続いた。「やるべきことをやろう」。だが、議員らは黙り込む。重い空気が漂った。
 沖縄は全国で唯一、民主、共産、社民3党が共闘する。他県と同じように民主、共産両党の溝は深いが、糸数氏の出身母体である社大が橋渡し役となった。不協和音を避けるため、合同選対は設けていない。
 その結果、選挙運動の「空洞化」が起きている。
 28日、宜野湾市の演説会。社大を中心とした選対本部が企画した。
 「首相は憲法改正と言ったが、9条改正は絶対に認められない」(共産の衆院議員)、「沖縄から自公にパンチを」(民主の衆院議員)。
 護憲を掲げて第三極をめざす共産、自公を相手に見据える民主。演説では両党の志向の違いばかりが際立った。1200人収容の会場に集まった聴衆は150人。本部から各党への連絡が遅れ、動員もかけられなかった。
 29日の勝連町での演説会は中止せざるを得なかった。「誰かが調整するはずだと、三すくみになっている」と民主県連の幹部は言う。
 不協和音を生じさせないための「ブリッジ共闘」だが、溝は隠しきれない。「負けたら共闘は二度と無理だ」。陣営に危機感がにじむ。

 沖縄(改選数1)
翁長 政俊(55)自新
糸数 慶子(56)無新
 (06/30)

1278いなばやま:2007/04/26(木) 23:41:19
「励まし」のメールのほとんどは礒崎支持者だろ。
矢野氏、候補者統一の議論とは関係なく立候補するそうです。
地方公務員の座を捨てさせ立候補まで決意させた吉良氏、
非常に厳しい戦いになるなか落選したときはどう責任を取るのか?
もし「受かる」といったならほとんど詐欺ですね。

選挙:参院選・大分選挙区 「“地方”の選択肢に」矢野氏、決意表明 /大分
4月26日15時1分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070426-00000215-mailo-l44

 参院選大分選挙区への立候補を決めた佐伯市観光大使、矢野大和氏(50)が25日、吉良州司・民主党県連代表の事務所(大分市)を訪ね「多くの方からの『立て』との励ましメールが大きかった」と決意の経緯を報告した。
 吉良氏の「田舎に光を当ててほしい」との言葉に、矢野氏は「地方に住み、講演活動で全国各地を巡り、田舎のことはよく分かっている。県民の皆さんの選択肢になりたい」と語った。観光大使の仕事を捨てがたい思いもあったが、「高齢者や青少年育成の問題など、講演で求められるテーマも変わってきた。こうした問題を『これでいいのか』と思っていた折、立候補の話をいただいて、挑戦しないと道は開けないと思い至った」と述べた。
 社民と民主の候補一本化問題については「どんな形になれ立候補する。『お前のことが好きだ』という輪が広がってくれれば」と話した。【梅山崇】
 ◇佐伯市長に辞表、今月末で退職に
 矢野氏はこれに先立ち、西嶋泰義・佐伯市長に辞職願を提出した。矢野氏は今月末で退職となる。

4月26日朝刊

1279とはずがたり:2008/01/14(月) 15:02:27
落選した紀文・虎之助・自民を放逐された熊代・平沼なんかが出てきて喋っているのがおもろい。

2004参院選
最激戦区の舞台裏 <上>
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/kikaku/026/1.htm

 民主県連は六月初め、岡山選挙区の情勢分析を行った。自民と雌雄を決する全国二十七の一人区の一つ。江田と加藤の差はわずか、だった。副代表の生き残りをかけた戦いに、党本部は岡山を「最重点区」に位置づけた。

 江田は、旧社会党の理論的支柱だった父、三郎を継いで参院議員に初当選。約九年間、旧社会民主連合代表を務め、科学技術庁長官にも就いた。衆院四期、参院二期の実績。自民に対抗する野党の顔の一人として、全国的な知名度は加藤をはるかにしのぐ。

 対する自民。同じ時期に実施した独自調査で、こちらの結果も「小差」だった。五月八日、加藤の事務所開きに駆け付けた幹事長の安倍晋三は「日本で最も激しい選挙」と言い切り、前総務相の片山虎之助は「ここは自民の金城湯池。負ければ、自民党の看板が泣く」と危機感をあおった。

 加藤も、父武徳が県知事と参院議員、叔父六月が農相などを歴任した政治一家の出身だ。義理のいとこに当たる加藤勝信は昨秋、衆院比例で初当選した。

 「総理にお会いした時、岡山は大変だ、勝たなきゃいかん、という話になった」。県連会長の熊代昭彦は打ち明ける。小泉は十九日、公示前ながら、さっそく応援に訪れる。

 岡山選挙区が、現職が必ず落ちる定数削減の対象になったのは、二〇〇〇年十月、改正公選法の成立にさかのぼる。

 推進したのは、当時、参院自民の国対委員長だった片山である。二人区のままでも、有権者数では一人区の鳥取などを大きく上回る。それでも踏み切った事情について、片山は「人口の少ない順に切らなければならなかった」と振り返る。が、民主県連幹部は唇をかみしめながら言う。「岡山は狙い撃ちにされたんだ」。

 県内の参院議席は長らく、自民系と旧社会・民主系で分け合ってきた。しかし、衆院は九六年に小選挙区制を導入して以来、五選挙区を自民が独占する状況が続く。「金城湯池」。片山の言葉は、雄弁にその自信を物語る。

 看板議員を落とせない民主は五月、幹事長(当時。現代表)の岡田克也、前代表の菅直人が相次いで来県。「岡山と言えば、江田五月。日本の政治の良心、良識を表す人を間違いなく選択してほしい」(岡田)「岡山の戦いが民主党にとって正念場の戦い」(菅)。懸命に訴えた。

 自民も、幹事長、総裁の来援に加え、県内の大物政治家が「天下分け目の戦い」と強調する。「全力を尽くして勝ち抜きたい。そう願いながら帰ってまいりました」。元首相の橋本竜太郎は聴衆に語りかけ、元経済産業相の平沼赳夫も「お父様の代からまじめにやってきた加藤先生を絶対勝たせなければならない」と力を込める。

 一方の共産・植本。現職同士の対決に埋没してはならない、と三月上旬には真っ先に選挙事務所を構え、独自の組織戦を開始した。五月末に訪れた党副委員長の上田耕一郎は「一人区でも勝つためには、党ですよ党。一人区でも勝てる党を作ろうじゃありませんか」と呼びかけた。
(敬称略)

1280とはずがたり:2008/01/14(月) 15:02:41

>組合員数十一万人を抱える最大の支援団体。
>が、市民型選挙を標ぼうしてきた江田が、労働団体から直接支援を受けるのは国政選では初めてという。
そうだったんですねぇ。

2004参院選
最激戦区の舞台裏 <中>
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/kikaku/026/2.htm

 津山ではあまり見かけない男が壇上に上った。衆院岡山五区の自民代議士、村田吉隆(59)。五月二十九日、津山文化センターで開かれた自民党県第三選挙区支部の時局講演会。前総務副大臣の自民現職・加藤紀文(55)のための会で、村田は「一区から五区まで競いあって頑張りましょう」と呼びかけた。

 参院選に向け、自民が敷いた「挙党態勢」。村田を始め、平沼赳夫など衆参合わせて計七人の国会議員が、加藤の選対事務所に一人ずつ秘書を送り込んだ。五十五人の県議のうち、三十九人を占める自民県議団は連日、二人が事務所に詰める。村田の登壇は、三区の平沼の支持者に新鮮さと危機感を訴える作戦だった。

 「四区の事務所をまだ、決めておられないようだ。もし良かったら、私の所を使って下さい」

 五月八日、岡山市内で開かれた加藤の事務所開きで、橋本竜太郎の申し出に拍手が沸いた。加藤の叔父・六月は、かつて同じ選挙区で「六竜戦争」を繰り返した相手。集まった約二千人に、一丸となって戦う姿勢を印象付けた。

 県内の市町村長と県議、市議に、その街で獲得すべき票の目標を示して走らせる。応援企業には二百人分の電話番号簿を渡し、片っ端から掛けさせる。舞台裏では、自民独自の手法で票狩りが続く。
□   ■
 「私は、来賓と紹介を受けましたが、実は選対本部長代行と認識しています」
 四月二十四日、岡山市内のホテル。民主党副代表の現職・江田五月(63)の総決起パーティーで、四百五十の労働組合で作る「連合岡山」会長の森本栄はこう切り出した。

 組合員数十一万人を抱える最大の支援団体。が、市民型選挙を標ぼうしてきた江田が、労働団体から直接支援を受けるのは国政選では初めてという。

 六年前の参院選で連合岡山は、知事選で敗れ、衆院からくら替えした江田ではなく、現職の民主候補、一井淳治を支援した。「割り込んだ」という印象が強く、しこりは今なお残る。

 「でも」と、森本は語る。「衆参七議席を全部自民に取られてもいいのか。好きだ、嫌いだと言ってる場合じゃない」。江田事務所には連合のスタッフ四人が常駐し、各組合と連絡を取って運動を進める。

 手の空いている議員は岡山へ。「最重点区」の岡山に、民主党本部は今後、国会議員を次々に送り込み、必勝を期す。前代表の菅直人は十九日、五月十六日に続いて訪れる。

 共産党県政策委員長の新人・植本完治(45)陣営は、党員、後援会などを動員して機関紙「赤旗」の部数増を狙う。票の伸びに必ず結びつくという考えからだ。目標は現在の四万部の一・三倍。五月二十六日の演説会では、党副委員長の上田耕一郎が「読者を増やし、党の戦列に加わってもらおう」と訴えた。

■   □
 総力戦。
 自民「保守王国・岡山の名を賭け、革新勢力との戦いに決着を付ける」
 民主「自民に議席を独占されれば、日本の政治は岡山から悪くなる」
 共産「この党がどれだけ大きくなるかは、日本国民の運命に結びつく」
 鹿児島、熊本とともに改選定数が一減る岡山。党を挙げた争いが続く。(敬称略)

1281とはずがたり:2008/01/14(月) 15:04:08
>>1279-1281

2004参院選
最激戦区の舞台裏 <下>
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/kikaku/026/3.htm

 荒島信昭は、届いた招待状の数に首をひねった。前総務副大臣の自民党現職・加藤紀文(55)の選対事務長。岡山市の総合展示場で五月八日に開かれる「公明党フォーラム」に来訪を求める手紙は百三通。「誠意を示さねば」。ぴったりの人数を連れて行った。約四千人が埋めた会場の中央に、「加藤紀文後援会様」と書かれた席が用意されていた。

 「公明さんは紀文が勝つための命綱」。荒島はこう言い切る。八年前の県知事選で、自民は建設省官房審議官だった石井正弘(58)を推薦し、新進、社民、公明などの推薦を受けた江田五月(63)を約五千七百票差で破った。薄氷の勝利。この時、十数万と言われる公明の組織票は江田に回った。

 十八日夕、岡山市内のホテル。公明党県本部代表の景山貢明が、加藤に推薦状を渡し、がっちりと握手した。「大半の公明票が加藤に行くだろう」。公明幹部は断言する。

 一方、知事選の二年後、参院議員に返り咲いた民主党副代表の江田は今年一月、公明の新春パーティーに顔を出し、かつての盟友と旧交を温めた。「あいさつの機会はありませんでしたが、友情あるご配慮に感謝します」。自身のホームページに書き記した。

 しかし……。岡山市内のホテルで三月二十七日に開かれた公明党参院議員・日笠勝之(58)と、党の参院比例候補予定者・谷合正明(31)のパーティー。江田のお祝いメッセージを手にした民主県連副代表の衆院議員(中国比例)・津村啓介(32)は、一階受付で丁重に会場入りを断られた。招待状が、なかった。
   □   ■
 「事実と違う。黙視できない」
 自民県連幹事長の大杉尚久は三月十五日、急きょ県庁内で記者会見を開き、怒りをあらわにした。

 二日前、今秋の知事選に三選出馬を表明した石井に対し、民主県連が推薦を決定。発表の記者会見で、代表の江田が「石井知事は『偏らないように、そこはしっかり頭に刻み込んでおきます』というお答えでした」と述べたからだ。

 問いただした自民に対し、石井側は発言内容を即座に否定したという。

 民主は四年前、石井の推薦を見送った。江田は「まだ四年前じゃ、体の火照りが取れていなかった。八年たてば、火照りもそろそろ収まっているから」。がけっぷちの参院選を前に、かつての敵の後押しを決めた気持ちを語る。

 その二か月後、岡山市内のホテルで開かれた自民県連合同会議。国会、県会議員らが一堂に集まった場に、石井は顔を見せ、加藤を応援する言葉を述べた。同じ日、数百人が集まった江田の事務所開きには、県出納長の黒崎一秀が代理出席した。
   ■   □
 公明票と石井知事を巡る自民と民主の綱引き。党県政策委員長の植本完治(45)を擁立する共産は「自民も、公明に協力してもらわなければ勝てない政党になったのか」と冷ややかな反応。民主の知事の推薦についても「選挙のための戦略にしか見えない」と突き放す。

 参院選公示まで、あと五日。読売新聞が十二、十三日、県内で実施した世論調査では、最多の四割近くが「投票先をまだ決めていない」だった。
(敬称略)

1282とはずがたり:2009/06/08(月) 01:12:15
こんなこと云ってたんですねw
04年の記事もちゃんと保存している読売に敬意を表しつつ転載。

土井前社民党首「参院選、違反すれすれで頑張ろう」
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2004/news/20040623ia22.htm

 社民党の土井たか子・前党首は23日夕、党本部で行われた参院再選を目指す福島党首の「出発式」であいさつし、「『無理をしないで』とは断じて言わない。無理をして、無理をできる限りして勝って欲しい」と激励した。その上で、「選挙違反をやっていいとは言わないが、すれすれのところまで、本気になって頑張ろう」と述べた。

(2004年6月23日20:26 読売新聞 無断転載禁止)

1283千葉9区:2009/06/09(火) 23:43:32
http://www2.asahi.com/2004senkyo/localnews/TKY200406130158.html
 
存在 政権の枠組みに影響力(参院流04選挙やまぐち:上)
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 5月末、東京都内で開かれた参院選山口選挙区の自民党公認、岸信夫氏のパーティー。壇上にあがった人に出席者の視線が集まった。参院の「ドン」、青木幹雄・同党参院幹事長。「中国5県で山口だけが空白区。それを圧倒的な勝利で埋める。岸さんに課せられた大きな課題だ」

 「51議席」。今回の参院選で自民はこの勝敗ラインを設定した。参院自民党115議席のうち改選分50を上回るのが目標だ。公明党の議席を加えて総定員247の過半数を維持する計算だ。

 衆院が安定しても、参院で過半数未満なら法案は通らない。自民が他党と連携・連立してでも過半数を維持したい意向には、そんな事情がある。

   ■   ■

 「大所高所の議論が完全に働かなくなる」。自民党の林芳正・参院議員(山口選挙区)は98年の国会をこう振り返った。

 同年参院選で自民党は惨敗、過半数割れした。10月、公明党を含む野党は額賀福志郎防衛庁長官の問責決議案を参院に提出し、額賀氏出席の委員会審議を拒否。同案は可決され、額賀氏は辞任に追い込まれた。

 「野党がそうしようと思うと、そうなってしまう現状がある。このままじゃどうしようもないとなる」と林氏。その後、自民党は公明党との連立を模索し始める。

 戦後、貴族院を引き継いだ参議院は定数の4割近い無所属議員の存在から「良識の府」と呼ばれた。政争に距離を置き、政策論議をするとの姿勢からだが、自民が参院で過半数を占めると、次第に衆院の決定を参院が追認する形に。衆院との違いが見えにくく、「衆院のカーボンコピー」と呼ばれ始めた。

 民主党の松岡満寿男・参院議員(同選挙区)は「参院議員は無所属であるべきだ」が持論だ。議員を直接選挙で選ばず、自治体の首長や議長が兼務したり、案件によって専門を有する議員資格者が参加したりする――といった理想型を掲げた。「選挙を意識して党利党略に基づく判断を避けることができる」

 その松岡氏自身も昨年末、無所属の会から民主党に入党し、政党化の波にのまれた。「2大政党制の必要性を訴えたかった」と話したが、無所属の会では国会の質問時間が短いなどとして「入党は消極的選択だった」とうち明ける。

   ■   ■

 林氏は米国の二院制を理想とする。参院にあたる上院は各州定員2人。「どんなに人口が違っても改選で各州1人を選び、上院に多くの権能を与えている」。日本では各都道府県2人で計94人を3年ごとに半数改選するイメージになる。

 だが、これには「一票の格差」問題がある。訴訟で合憲とされたものの、01年参院選での選挙区人口の格差は5・06倍。判決では格差是正を求める意見も出たが、林氏は「(格差が出ても)米国の上院のように地方の声を届かせるには、憲法改正しかない」と話す。

 「長期的な視野で課題に取り組める」。こう参院の利点を挙げる林氏は、昨秋の総選挙山口2区の公認候補に名前が取りざたされた。県連が元職に代わり、林氏と岸信夫両氏を推薦したのだ。

 岸氏も「解散がなく、6年間、中長期の問題を取り上げられる」と言うが、関係者や有権者からは衆院を重視する声が聞こえてくる。

 なぜか。林氏は他県の人たちと話して、その理由に気づいた。「我が県は8人目の総理をとの意識が強い。憲法上はそうではないが、参院では総理になれないと言われる。参院の権能とか細かいことより、そこが一番大きい」

   ×   ×

 参院選まで1カ月余。参議院の実像を追う。


 (06/04)

1284千葉9区:2009/06/09(火) 23:44:59
http://www2.asahi.com/2004senkyo/localnews/TKY200406130162.html
集票 支持団体の動向が左右(参院流04選挙やまぐち:下)
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 「関西が票を取りすぎた」。01年参院選の直後、公明党の支持母体・創価学会の会合でこんな声が相次いだ。

 この選挙で公明党は比例候補8人を、支援する地域を分割して決定し、個人名での投票を徹底した。8人は比例区全候補204人のうち2〜9位に入り当選を果たした。

 ただ、結果は学会の組織力の差も如実に示した。例えばトップ当選の山本香苗氏(近畿2府5県)の128万票余に対し、山口県を含む中四国9県で支援した福本潤一氏は66万5000票だった。

 公明党・創価学会は基本戦略を変えないものの、候補が均等に得票できるよう地域割りの変更に着手。結果、地域割りの候補は6人に減り、学会票の厚い近畿を分割するなどの工夫をした。

 山口県を含む中国5県は今回、福井、滋賀、兵庫3県と一緒に新顔の元NGO職員、谷合正明氏(31)を支援する。四国は九州に付いた。「兵庫が加わったのが大きい」と山口県の学会関係者は期待する。

 昨秋総選挙では自民候補が選挙区支援の見返りに「比例は公明」と訴える事態が目立った。自民は今回「比例は自民」を徹底する方針。学会関係者は「自民と表だったバーターはできず総選挙より厳しいが、知名度の高い浜四津敏子代表代行を東京選挙区から比例に回して底上げを図る」。1000万票獲得が目標だ。

   ■   ■

 ほかの宗教団体は、自公の関係の推移を注意深く見守っている。

 4月18日、山口市に本部を置く新生佛教教団の開教50周年記念大会が開かれた。会場では小泉首相(自民党総裁)、菅民主党代表(当時)らの祝電が披露され、両党幹部が次々と祝辞を述べた。

 同教団は自民党との関係が深かったが、反創価学会の立場を取り、自公連立に批判的だ。昨秋総選挙では自民党のほか、民主候補の一部も支援した。

 今回比例区では自民党の山谷えり子氏を推薦。秋本協徳代表役員は「今回、自民は『比例で公明』を認めないと言っている。自公は離れている」と理由を説明する。

 やはり自公連立に批判的な立正佼成会は47選挙区の約半分で民主候補を推薦する予定。01年参院選から倍増だ。比例区でも民主2候補を推薦する。東靖憲・山口教会長は「投票率が40%余りまで落ちたら、特定の宗教団体の重みばかりが増してしまう。こんな投票率では議会制民主主義は維持できない」と投票率低下に危機感を抱く。

   ■   ■

 共産党は98年参院選で過去最多の15議席を獲得した。今回、比例区の改選は8議席だが、最近の退潮傾向を考慮して地域割りの候補を5人に絞り込んだ。最低でも7万2400票が県内の目標だ。

 同党は公明党と対照的に、01年の比例区では「日本共産党」を徹底させた。党名がどの候補者よりも知名度があると考えたからだ。前職の当選を重視してのことだったが、結果は予想に反し、前職3人のうち1人が落選。逆に新顔2人が当選した。このため今回は「政党名でも個人名でも可」とし、党支持層以外の取り込みもねらう。

 山口県では比例区の仁比(にひ)聡平氏(40)の当選を目指し、山口選挙区の吉田貞好氏(51)とともに支持を訴える。仁比氏は中四国、九州、沖縄17県の重点候補。

 北九州市を拠点とする弁護士の仁比氏は比例区で唯一の新顔候補。共産党の国会議員に弁護士がいないため、「憲法を守る弁護士の議席を回復したい」と訴える。

 党県委員会は比例区の議席確保を最優先にしている。「党の支持者でなくても、共産党の弁護士が1人ぐらいいてもいいと思う有権者はいる。支持拡大を図りたい」と佐藤文明書記長は話す。

 (06/06)

1285とはずがたり:2009/08/20(木) 01:06:26

2004参院選大阪選挙区
選挙サンデー 熱気 7候補、府内駆け回る
http://www.nnn.co.jp/dainichi/kikaku/senkyo/saninsen2004/news/200406281.html
2004/06/28

心斎橋の商店街に繰り出し、
市民とふれあう選挙区と比例
代表の候補者=大阪市中央区

 参院選公示後初の日曜日となった二十七日、大阪選挙区(改選数三)に名乗りを上げた七人の候補者は、時折小雨が降る中、少しでも多くの有権者とふれあおうと繁華街を中心に精力的に街頭活動を行った。女優や元首相が駆け付けた陣営もあり、なにわの“夏の陣”も熱気を帯びた。

 増田義雄候補(無所属新)は、午後一時から同四時まで梅田で街頭演説。政治を変えるために投票するよう呼び掛けた。

 宮本岳志候補(共産現)は、茨木市や寝屋川市の駅前で、比例代表候補の市田忠義党書記局長とともに街頭演説した。

 北川イッセイ候補(自民新)は、オリンピック金メダリストで比例代表の荻原健司候補と寝屋川市や大阪市内の商店街を練り歩いた。

 大城戸豊一候補(諸派新)は、キタやミナミで二時間ほど街頭演説。居合わせた増田候補ともエールを交換。

 一方、辻元清美候補(無所属新)は、応援弁士なしで和泉市や堺市、大阪市内の十カ所以上で街頭演説した。

 山下栄一候補(公明現)は、雨のため鶴見緑地での徒歩遊説を断念。女優の岸本加世子さんとともに大阪市北区の商店街に繰り出した。

 尾立源幸候補(民主新)は、羽田孜元首相とJR天王寺駅前で街頭演説。このほか堺市や岸和田市など府南部を中心に回った。

1286名無しさん:2009/09/08(火) 22:14:35
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-03-28/02_01.html

2004年3月28日(日)「しんぶん赤旗」

フルゲン(宗嘉)氏を擁立
日本共産党県委が発表
参院沖縄選挙区

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 日本共産党沖縄県委員会の赤嶺政賢県委員長・衆院議員、伊佐真市委員長代理らは二十七日、「参議院沖縄選挙区についての日本共産党の立場」を明らかにし、同選挙区に党県委員会のフルゲン宗嘉(むねよし)書記長(52)を擁立することを発表しました。

 同選挙区の共闘をめぐっては、沖縄社会大衆党との間で四回にわたり協議をすすめてきました。

 日本共産党は二月一日の第一回協議で、(1)憲法擁護、消費税増税反対など国政上の重要問題で「政策協定」を結ぶこと(2)候補者は革新の共同候補として、「無党派・無所属」とし、当選後も無所属をつらぬき、特定の党派に偏らない活動を展開すること―の二つの提案を行いました。

 しかし、社大党の態度は、“民主党の協力がないと勝てない”との立場で革新統一候補者でなく野党統一候補にしたいとの意向を表明。

 同時に、両党協議が続いているさなかの三月十三日に社大党、社民党、民主党の三党で「安保条約廃棄」「基地撤去」「憲法擁護」も欠落させ、選挙後、民主党会派入りを含めて協議するという「協定書」を締結しました。

 那覇市泊の党県委員会で記者会見したフルゲン氏は、社大党が「保守二大政党」づくりの流れにのみこまれ、革新の立場を投げ捨てたもとで、革新共闘の喜屋武真栄参院議員以来かかげてきた革新の旗を高く掲げ、「基地のない平和で豊かな沖縄」の実現のために全力を尽くしたいと決意を表明しました。

 フルゲン(古堅)氏の略歴 一九五二年生まれ、琉球大学卒。民青同盟沖縄県委員長、日本共産党北部地区委員長、ヘリ基地反対協幹事を歴任。一九九六年、二〇〇〇年衆院選沖縄三区立候補。現在、党県委員会書記長。家族は妻、長男。


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参院沖縄選挙区についての日本共産党の立場
3月27日 党沖縄県委員会
 日本共産党沖縄県委員会が二十七日に発表した「参議院沖縄選挙区についての日本共産党の立場」は以下の通りです。

 日本共産党沖縄県委員会は、参院沖縄選挙区の共闘に関して、沖縄社会大衆党との間で四回にわたり協議をすすめてきました。しかし、この協議は、社大党の、革新の大義にそむき、政党間の信義にもとる対応の結果、合意をみるには至りませんでした。日本共産党沖縄県委員会は、この間の経緯を明らかにするとともに、沖縄における革新の伝統を守るために、きたるべき参院選で党公認候補の擁立を決断したことを発表するものです。

 一、日本共産党沖縄県委員会は二月一日、社大党との第一回協議で、(1)今回の参院選は二十一世紀の日本と沖縄の進路がかかった選挙であり、憲法擁護、消費税増税反対、安保条約廃棄、基地撤去、有事法制反対など、国政の重要問題で政策協定を締結し、有権者に明らかにすること、(2)両党は共同してたたかう意思のもと、(社大党が候補者として提案してきた)糸数慶子氏(社大党県議)は、革新の共同候補として無所属でたたかい、当選後も無所属をつらぬき、県民への公約実現に努力する、国会内外の活動にあたっては特定党派にかたよらないことを保障する、という「覚書」をかわすことを提案しました。これは沖縄におけるこれまでの革新統一の当然の原則であり、革新の議席を守りぬくうえで最低限まもられるべきことでした。

 ところが社大党は、わが党との協議がつづいているさなかの三月十三日、一方的に民主党、社民党との間で、沖縄選挙区選挙協力に関する協定書に調印しました。この「協定書」の基本政策には、わが党が提起している憲法擁護、安保廃棄、基地撤去、消費税増税反対など、国政の中心点にかかわる内容が欠落しています。しかも「協定書」は、「所属会派は当選後に真摯(しんし)に協議」するとして、当選後に特定会派に所属する可能性を示しています。

 私たちは、このような「協定書」は、沖縄県民が、これまでつらぬいてきた革新統一の民主的な原則とは相いれないものだと考えます。

1287名無しさん:2009/09/08(火) 22:14:47
>>1286

 二、重大なことは、三党が合意し発表した「基本政策」は、県民の利益、革新の大義にそむく内容になっていることです。

 「基本政策」は、十の項目になっていますが、その第一は、「憲法9条を守り、憲法改悪にも反対します」となっています。しかし、記者会見で、憲法への態度を聞かれた民主党代表は、「憲法改悪には反対」と述べる一方、「民主党の立場は、論憲、創憲」などと説明しました。民主党が公然と改憲路線をかかげている政党であることは周知のことです。しかも、社大党代表は、わが党との協議のさい、「民主党は現時点で改憲勢力」と明言していました。

 記者会見で民主党代表が説明した立場は、「民主党が掲げる論憲、創憲の立場で『改正される憲法』は、改悪でないから、『改悪反対で一致できる』」というものです。これでは、「憲法改悪」を「憲法改正」と表現する自民党とどこが違うのでしょうか。

 政策の第四には、「米国追従型の軍隊による安全保障・日米安保体制による安全保障でなく、多国間の平和共存的な安全保障と…」としています。これは多くの県民がもとめる「安保廃棄」とはまったく異なるものです。民主党県連代表は、「民主党は日米安保廃棄ではない、堅持していく」と明言しており、社大党代表も「これまでの安保廃棄の基本政策も整理・検討中」「安保問題については違う表現がいまはされている」「基地も即時無条件全面撤去という方針から段階的に撤去すべきとの意見もあり、整理検討中」とまで述べています。

 マスコミが「『安保廃棄』消える」を見出しに、「九八年の参院選…で…結んだ政策と最も違う点は、『安保条約廃棄』の文言が消えたことだ」と報じるのも当然です。

 九八年の参院選で政策に掲げられた消費税増税反対の立場が、今回掲げられなかったことも重大です。消費税増税問題が今回の参議院選挙で大きな争点になることは明白です。

 憲法改悪、日米軍事同盟推進、消費税増税推進の立場をとる民主党の協力をえるために、このような「基本政策」を合意するまでに至った社大党の現在の指導部は、革新の立場を投げすて、多くの県民の願いに背くものだといわざるをえません。

 三、先に指摘したように、三党の協定書には「三党の統一候補者」、その「所属会派は当選後に、…協力関係にあった政党間で真摯に協議し、また、糸数慶子本人の政治理念が実現できるように配慮し決定」するとされています。

 これは参院沖縄選挙区の候補者は、「統一の無所属候補」「当選後も無所属をつらぬき、国会内外の活動にあたっては特定党派にかたよらないことを保障する」という、これまでの原則を大きくふみにじるものです。そして重大なことは、この確認が「当選後に民主党会派に所属する」という可能性をふくんでいることです。

 わが党との四回の協議のなかで、社大党の代表は、「民主党の協力がないと勝てない」、「民主党は『自分たちは革新でない』と述べており、これまでのような革新統一候補ではなく、野党統一候補ですすめている」「民主党に独自候補擁立を断念するようにもとめ、その妥協点が、『選挙前に会派入りは要求しない、当選後に会派入りを協議する』ということだ」と説明し、当選後の民主党会派入りについて、「可能性は否定できない」とはっきり述べました。そして民主党から「新緑風会に加わったうえで民主党会派に」という提案をうけていることも明らかにしました。

 三党による協定調印後、社大党委員長は、「二回にわたる小選挙区制によって…二大政党的な形にだんだんかわってきている。過去の革新共闘というものが、現実的にはなかなか、革新という立場についてこれないという方々もいらっしゃるということで、…野党統一というものがいいんじゃないかと…認識して」いると述べました。

 これは県民の願いである革新統一を、「二大政党制にかわってきている」ことを口実になげすてると告白したものであり、この点でも、同党指導部が県民の願いに反する道をすすんでいることを示すものです。

 四、社大党の態度は、「保守二大政党」づくりの流れにのみこまれ、沖縄県民がきずいてきた革新・平和の路線を放棄したものと指摘せざるをえません。日本共産党沖縄県委員会は、「基地のない平和で豊かな沖縄」の実現をめざし、党公認の候補者を擁立して、参院沖縄選挙区をたたかうことを表明します。

1288名無しさん:2009/09/08(火) 22:15:12
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-05-01/01_03.html

2004年5月1日(土)「しんぶん赤旗」

参院沖縄選挙区共産党と社大党
無所属候補として糸数慶子氏を推薦
きょう覚書と政策協定に調印

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 日本共産党沖縄県委員会と沖縄社会大衆党は三十日、参院沖縄選挙区で社大党副委員長・県議の糸数慶子氏を統一の無所属候補として、たたかうことで合意しました。

 五月一日、両党と糸数氏との間で「第二十回参議院選挙沖縄選挙区選挙に関する覚書」と「沖縄選挙区選挙に臨む基本政策」に調印します。


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参院沖縄選挙区
共闘合意に至る経過
 参院沖縄選挙区の共闘をめぐっては、日本共産党と社大党との間で協議をすすめているなか、社大党が“民主党の協力がなければ勝てない”という立場から、革新統一候補者ではなく、野党統一候補にしたいとの意向を表明。また、協議の最中の三月十三日に、社大党と社民党、民主党の三党で「安保条約廃棄」「基地撤去」「憲法擁護」を欠落させ、民主党会派入りを含めて協議するという「協定書」を締結しました。

 日本共産党は、これに対し「沖縄の革新の伝統にそむき、政党間の信義にもとる」と批判し、三月二十七日に古堅宗嘉党沖縄県委員会書記長の擁立を発表。この間の経過を県民にも明らかにしてきました。

 その後、四月二十日に新崎盛暉・沖縄大学元学長らのよびかけで、参院選挙区をめぐる討論集会が開かれ、その翌日、社大党指導部から日本共産党に、話し合いたいとの連絡がありました。

 二十五日に、日本共産党と社大党は協議をおこない、社大党指導部から、(1)共産党との協議の最中に三党で別の枠組みをつくったことは、政党間の信義に反した(2)記者会見で安保問題についての社大党の政策を見直すよう発言したことは真意ではなく、安保条約反対・基地撤去の政策は変わらない(3)所属会派の問題では、「民主会派入りを否定しない」立場を撤回し、特定政党会派入りはないという立場を明確にする―という三点の反省と釈明を明らかにしました。

 日本共産党の赤嶺政賢県委員長(衆院議員)は、両党の共闘を実現するために(1)安保条約廃棄、基地の全面撤去を明記した政策協定を結ぶ(2)当選後も革新無所属を貫くことを公約にして選挙をたたかう(3)政策協定、覚書は、候補者をまじえて調印する―の三点を提案しました。

 その後、両党は協議を重ね、三十日の協議で、これまでの革新統一でたたかってきた歴史と伝統を大切にし、糸数氏を統一の無所属候補としてたたかい、当選を期して奮闘することを確認しました。

1289とはずがたり:2009/09/12(土) 18:44:55
既に5年も前だが先取りするような動きがあったのか。
>医療改革に反対する県医師連盟の全会員は、昨年から離党したままだ。

1.一丸 (2004/06/01)
「看板」支える地力に衰え
http://www.kobe-np.co.jp/rensai/200406bifu/01.html

 10571票対7472票。自民党兵庫県連の選対委員長内藤道成(71)は、その票差にがくぜんとした。五月十六日投開票の県議養父市選挙区補選。自民推薦の旧養父郡八鹿町課長(54)は、当選した会社役員(49)の七割しか得票できなかった。

 合併で四月に誕生した養父市。市長選に自民の前県議が転出したのに伴い、県議補選が実施された。これまでの無投票から一転、二十年ぶりの選挙は保守分裂に。会社役員側に前県議の後援会員や党の若手が流れ、民主党支持者とも共闘した。

 「個人個人が町の将来を考え、動いた。既存の組織が上からの指示で動く『自民ピラミッド』の論理は、もう通用しない」。“造反”した党員の自営業者(48)は、そう言い切った。

◇       ◇       ◇

 「こんなにまとまるのは初めて」。自民の県議らが苦笑する今回の参院選。公認する新人の末松信介(48)の選対本部長には、県議十一期で「重鎮中の重鎮」とされる鷲尾弘志(78)を据え、地方議員一丸で臨む。

 振り返ると、参院選には苦い経験がある。県議と神戸市議の足並みの乱れ、県議団を二分した争い。六年前は共産党に敗北。昨年の衆院選の県内比例票は民主を十九万票も下回った。内輪もめが許される状況にはない。

 唯一の誤算は、前県連会長宮本一三(72)の立候補表明。「党が割れたと誤解されたら困る」。県連は即日除名を決めた。

 かつてない一枚岩の裏には、将来への不安もある。「合併が進むと養父のように自民の結集が崩れやすくなる」と内藤。その後の出石郡出石町長選では、知事井戸敏三らも応援した現職が、超党派の住民団体に推された前共産党町議に負けた。

 利益誘導型で築いたピラミッドが、目に見えてやせていく。首相小泉が掲げる「三位一体改革」は、公共事業を大幅に減らした。医療改革に反対する県医師連盟の全会員は、昨年から離党したままだ。

◇       ◇       ◇

 県議補選から二日後。党本部に呼ばれた末松を前首相森喜朗や、いずれも森派の国会対策委員長中川秀直、総務局長町村信孝らが取り囲んだ。

 「宮本はどんな動きをしている」「公明党との協力は効果を見極め丁寧に」。森派入りを予定する末松に、「鈍いのはだれだ」と県内国会議員の動きまで問いただす森。その危機感は、末松の想像以上だった。

 三年前の参院選、昨年の衆院選と小泉人気に支えられた自民。だが得意のサプライズ(驚き)効果で高支持率を保つ手法は通用し続けるのか。

 連立を組む公明との選挙協力も自民を下支えするが、公明の影響力を「つえ」に例えた県連幹部は、「つえに頼り過ぎると歩けなくなる」と組織の弱体化を懸念した。

 「『小泉』の看板が倒れたとき、自民の地力はどれくらいあるのか」。末松陣営も党幹部も、自民が抱えるもろさを感じながら戦いに突入する。
◇       ◇       ◇
 政権選択の第二ラウンド、参院選の公示が迫る。特定の政党への追い風は感じにくい。だが、小泉改革やイラク、年金未納問題などの突風が吹き、候補予定者らの足元を揺らしている。(敬称略)

<<合併の懸念>>
 兵庫県議会の1人区は養父市を含め27、うち24を自民が占める。大半が無投票で決まった。22の選挙区で合併協議が進んでおり、県会は近く、選挙区や定数を見直す委員会を発足させる。合併が進めば自民が守ってきた過半数の維持は危うく、郡部に支えられた自民勢力の陰りにつながることが懸念されている。

1290とはずがたり:2009/09/12(土) 18:45:09

小沢氏は早く辞めるべきとか消費税アップしないとか色々今と交錯するねぇ。。
>菅の年金未納が発覚した直後の「おわび行脚」だが、アピールも忘れなかった。党の年金案に消費税率アップを明記したことを挙げ、「裏付けのある代案を示した」。与党への反対だけではない姿勢を強調した。
>しかし、有権者の関心は未納問題に集中。「菅さんは早く辞めるべき」と反応は厳しかった。

2.混迷 (2004/06/02)
仕掛けた「年金」返り討ち
http://www.kobe-np.co.jp/rensai/200406bifu/02.html

 立候補表明から半年。民主党新人の水岡俊一(47)は、この間の変化をひしひしと感じている。「今は大きな風が向かっている。大変厳しい」

 街頭で「民主」と言えば、有権者は耳を傾けてくれた。陣営が最も警戒していたのは「組織の緩み」だった。

 二大政党制への期待票などで躍進した昨年の衆院選。その流れを参院選で押し進めようと、民主が仕掛けた「年金政局」。そこでつまずいた。

 党代表だった菅直人らに加え、水岡の総合選対委員長を務める県連代表の土肥隆一(65)にも未納が発覚、一度は代表辞任問題が浮上した。党代表「菅直人」と入った大量のポスターやはがきの刷り直しも迫られ、選挙準備は大幅に遅れた。

 「これまでの期待票に信頼票を積むのが課題だった。しかし期待すら失ったのではないか」。焦燥感をにじませる陣営幹部は、最大の応援団である連合兵庫の組織固めに力を注ぐが、労組以外への攻め手は定まらない。
◇       ◇       ◇
 五月の大型連休最終日。党幹事長だった岡田克也は、県内五カ所を駆けた。四カ所は昨年の衆院選で議席を逃した地域。参院選の先の衆院選もにらむ行動に、政権奪取の意気込みが見えた。

 菅の年金未納が発覚した直後の「おわび行脚」だが、アピールも忘れなかった。党の年金案に消費税率アップを明記したことを挙げ、「裏付けのある代案を示した」。与党への反対だけではない姿勢を強調した。

 しかし、有権者の関心は未納問題に集中。「菅さんは早く辞めるべき」と反応は厳しかった。

 情勢はさらに悪化する。政府案の衆院通過に向け自民、公明との三党合意に調印したが、法案成立を容認したと批判を浴びた。参院選の前線に立つ地方は「支持者に説明できない」と猛反発。代表となった岡田は今、廃案を模索する。
◇       ◇       ◇
 「腹立たしいが、自民にはしたたかさがある。民主も早く一人前に」。首相訪朝を翌日に控えた五月二十一日、連合神戸地協議長の嶋田輝男(55)は集会で力を込めた。

 訪朝日程が発表された日、民主の小沢一郎が、後に辞退するものの代表就任を受託、首相の年金未加入も発覚した。「年金問題封じ」などといわれるタイミングに、嶋田は自民の政治力を見た。

 政治参加の形を探るNPO法人の元副代表で大学生の青山明日香(21)=埼玉県所沢市=は、「取りあえずの民主支持者」。昨年の衆院選では、ボランティアで兵庫県内の民主候補を手伝った。

 年金問題は各党に広がったが、新代表選びなどで混迷が際立った民主。「そうこうしているうちに年金では政府案が成立しそう。民主にはまだ、政権は任せられないかな」

 最大野党から政権を担える党へ。脱皮の難しさを年金問題は突き付けた。実現への道筋は、まだ見いだせていない。(敬称略)

<<最大野党>>
 国会での民主系会派の人数は衆院178、参院72。衆院では野党の9割近くを占めるが、自民との差は衆院67、参院43。マニフェストを掲げた昨年の衆院選では、民主の全国の比例得票は自民を上回り1位。兵庫でも小選挙区、比例ともに得票数でトップ。参院選を政権交代へのステップと位置付け、兵庫選挙区では90万票を目指す。

1291とはずがたり:2009/09/12(土) 18:45:26

3.釈明 (2004/06/03)
与党のうまみ 抱える矛盾
http://www.kobe-np.co.jp/rensai/200406bifu/03.html

 電話のベルがけたたましく鳴った。急遽集められた神戸市議らは、相手の言い分に聞き入り、ひたすらわびた。その日付から、内部では「5・12ショック」と語られる。公明党兵庫県本部の空気は張り詰めていた。

 この日、地元選出の党幹事長冬柴鉄三(67)を含む三役らの年金未納・未加入が発覚。「裏切り行為ではないのか」。先に明らかになった民主党への攻撃を強めていただけに、受話器越しの支持者の声は厳しかった。

 与党入りから四年半。国政選挙での県内得票は増加傾向をたどる。勢いを背に、県本部は昨年五月、参院選兵庫選挙区での候補擁立を表明した。人選の難航などで結局、断念したものの、比例に絞った戦いは、達成したことのない県内五十万票を目指す。

 そこへ、冷や水を浴びせたのが年金問題だった。支持母体の創価学会員は「不正」に敏感だ。矛先はまず、顔見知りの地方議員に向くが、今回、県本部に掛かった電話は三日間で百本近く。怒りが直接、県本部に届いた異例の事態は、批判の強さを示した。
◇       ◇       ◇
 年金問題が発覚した日の夜、県本部代表の赤松正雄(58)は東京から神戸に戻り、創価学会幹部に頭を下げていた。「党の必死さが伝わった」。幹部は党の姿勢に一定の評価をした。だが、「未納の党三役は辞めて当然」という批判は、支持者らの間でくすぶっている。

 選挙への支援を要請するはずの地域の会合は、年金問題の釈明の場に変わった。詰め寄る支持者を前に、別の神戸市議の胸に本音がよぎる。

 ―責任を取って党三役が辞めれば、既に発覚している自民の大臣はどうなる―。口にすれば、連立を組む自民への気遣いに批判が高まりかねない。平謝りしかなかった。
◇       ◇       ◇
 与党のうまみ。政策の実現は、多くの時間と労力を費やした野党時代に比べ、驚くほどスムーズになった。半面、矛盾も抱えた。「平和」「庶民の目線」「クリーンさ」を重視する党だけに、イラクへの自衛隊派遣や年金問題への対応は、支持者に違和感を与えた。

 「選挙への動きが鈍るのではないか」と県本部幹事長の野口裕(53)は危惧(きぐ)する。支持者だけでは到底届かない、県内比例五十万の得票は果たせるのか。昨年の衆院選では、一部の自民候補が「比例は公明へ」と叫んで顰蹙を買っただけに、自民からの票も衆院選ほど期待できない。

 県本部で電話の対応に追われた神戸市議は、十人に満たない支持者の集まりにも顔を出すことにした。「ただただ、頭を下げるだけ」

 参院選後、自民が十五年ぶりの「単独過半数」を達成すれば、公明の影響力は低下しかねない。二大政党化の流れもある。集票力で存在感をアピールしようとする公明。取り巻く情勢が焦燥感を募らせ、地方議員らの背中を押す。(敬称略)

<<固い組織票>>
 昨年の衆院選で公明は、県内42万の比例票を獲得。候補を立てない選挙区で他党を支援する見返りに、比例票をもらう「バーター」を巧みに利用した。今回の参院選兵庫選挙区では、一度は候補擁立を表明。その強い組織力から他党は危機感を強めた。擁立を断念した選挙区での票を元に、比例での他党の協力を模索する。

1292とはずがたり:2009/09/12(土) 18:46:05

>この半年で、四万人もの会員が増えた。購読代を払う機関紙読者の会員に加え、月一回、無料の印刷物を読んでもらうだけの「ニュース会員」の導入が大きい。

4.反転 (2004/06/04)
追い風やみ足場固めへ
http://www.kobe-np.co.jp/rensai/200406bifu/04.html

 会員十三万人を擁する共産党兵庫県後援会。会長の斉藤茂(76)=神戸市垂水区=は焦りを募らせている。「地域の世話人でさえ、党の政策パンレットを読んでいない人がいる。そんなことで支持は広がるのか」

 この半年で、四万人もの会員が増えた。購読代を払う機関紙読者の会員に加え、月一回、無料の印刷物を読んでもらうだけの「ニュース会員」の導入が大きい。

 会員増をそのまま支持拡大とはとらえられない上、目標会員数の三十万人には遠い。「一人の会員から二票、三票につなげなければ勝てない」と斉藤は言う。

 今回の参院選で、共産は「一層の対話重視」を掲げ、地道な戦術で臨む。支持者らが直接、有権者と会い、政策を訴える。それには政策の理解が欠かせない。

 五月の世話人会。斉藤は一人ひとりにパンフレットを読んでもらい、各地区での実践を求めた。

◇       ◇       ◇

 再選を期す大沢辰美(63)は、六年前の選挙で自民現職と競り、五十八万票で初当選した。県内比例票も四十万を超えた。いずれも参院選での最高得票を塗り替えた。

 戦後最悪といわれた不況下で、「経済失政」を問われた自民への逆風。一方、共産は上げ潮に乗った。大震災後の兵庫では、復興行政や神戸空港建設などへの批判を背に、風は一層、強まった。

 しかし、追い風は長くは続かず、退潮傾向に見舞われる。昨年の衆院選では自民、民主による「二大政党対決」に埋没。比例で守ってきた県内関係議席も失った。

 「六年前、だれが、どんな層が支持してくれたのか。今も十分には分かっていない」。複数の党関係者が明かすように、「予想を超えた」とされる六年前の支持の広がりは、その実態をつかめぬまま風とともに消えた。

 大沢の選挙で陣頭指揮を執る党県委員会書記長の岡正信(57)は、党を取り巻く六年の様変わりを見据え、足場固めに腐心する。「風に揺れない、しっかりとした、顔の見える支持が必要だ」

◇       ◇       ◇

 前哨戦で奔走する地方議員には、悲壮感が漂っている。「これは、と訴えても反応がない」。イラクや年金、首相訪朝と、時々に動く世間の関心。党の主張は、六年前のようには響かない。

 首相の訪朝結果に対し、党内では「批判すべき」との声もあった。だが、「日朝間の正常化」を掲げる党の方針に沿い、批判は避けることになった。年金未納問題でも「国会議員になる前は別」という党の基準で、首相への追及を控えている。

 共産を長年支持してきた宝塚市の元会社員(63)は、最近の党の姿勢に疑問を抱いている。「もっと柔軟になって世論にアピールすべき。共産が風をつくり出せなくてどうする」

 期待ともどかしさ。支持者らのジレンマは、退潮傾向から脱しきれない党の姿と重なる。(敬称略)

<<ソフト路線>>
 共産は、旧ソ連の崩壊など負のイメージからの脱却を狙い、1990年代から現実・柔軟路線を歩み、今年1月の党大会で、天皇制、自衛隊を事実上容認する新綱領を採択した。選挙では昨年の衆院選以降、自民・民主双方への対決姿勢を強く打ち出す。2人区で現職を擁する兵庫は重点区。3月以降、党幹部の来援が相次ぐ。

1293とはずがたり:2009/09/12(土) 18:46:40
>>1289-1293

イマイチ混乱して自己満足気味の文章で解りにくいけど兎に角中川は護憲共同で新社会系の原の支援をやって,土井も正式に表明しない迄も心情的には近いと云う事か。

5.再接近 (2004/06/05)
訴え広がらず連携模索
http://www.kobe-np.co.jp/rensai/200406bifu/05.html

 「自民と同じ。弱者切り捨ての党だ」。五月末、社民党の元衆院議員中川智子(56)=宝塚市=が、神戸・元町の駅前に立った。批判の矛先は民主党。社民県連は今回の参院選で、民主新人の水岡俊一(47)の推薦を決めている。しかし中川の隣には、市民団体に推され、無所属で挑む新社会党県本部委員長の原和美(54)がいた。

 兵庫の社民と新社会は旧社会党時代、激しい左右対立でたもとを分かった。一部とはいえ十年ぶりの再接近の裏には、「瀬戸際」ともいえる組織の事情と、改憲への強い危機感があった。

 昨年の衆院選で議席を激減させた社民。党首だった土井たか子(75)さえ小選挙区で敗れ、「ポスト土井」をにらむ動きもある。新社会は政党要件も国会議席もない。

 「今の党勢で護憲を押し出すには限界がある」と言うのは、中川と行動を共にする社民の宝塚市議(57)。その思いは、水岡の推薦をまとめた社民県連副代表、今西正行(65)にも通じる。

 「民主は改憲勢力」と批判してきたが、「教え子を戦場に送らない」とする元教師の水岡に託した。「憲法を守るには、他党であっても改憲否定派を増やすことが必要。党より個人。苦渋の選択だった」

◇       ◇       ◇

 昨年の衆院選でも、候補だった原と中川は連携した。参院選に向けては統一候補の擁立を目指し、市民団体「9プラス25改憲阻止市民の会」(佐治孝典代表世話人)を中心に話し合ってきた。

 土井も出席した四月の会合。候補に挙がった中川は「気持ちの整理がつかない」と固辞したが、支援は約束した。「だれであっても推薦人になってもらえますね」。メンバーの視線が土井に集まった。無言の土井。その心中を、メンバーらは「イエス」と読み取った。

 県連が水岡への推薦を決めたのはそれから約二十日後。「今の民主に憲法は守れない」と、土井は今西に気色ばんだが、県連とのねじれを懸念してか、原支援の態度は明確にしていない。

◇       ◇       ◇

 神戸市外国語大三年の福留庸友(21)は三月、イラク南部のサマワを訪ねた。現地は安全で、政府の言う「非戦闘地域」だと感じた。だからこそ、武器を持った自衛隊派遣に疑問を持った。

 自衛隊撤退の訴えには共感する。憲法問題も大切だが、「それだけで一票は投じない」。原の護憲の訴えは、「平和」に関心を持つ有権者でさえ、判断基準の一つにすぎない。

 「護憲を呪(じゆ)文のように唱えるだけではしんどい」「改憲による暮らしの変化に、市民はどれだけ危機感があるのだろう」。三日、原支援で集まった地方議員らは、響かぬ訴えに苦悩の表情を見せた。

 厳しさの中、陣営が注視しているのが、秘書給与詐取事件で有罪が確定した社民の元衆院議員、辻元清美(44)の動き。大阪選挙区での立候補が取りざたされ、離党して護憲ネットワークを立ち上げるという見方もある。

 「連携できればインパクトがある」。陣営に高まる期待は、兵庫から突破口を開くことの困難さを物語る。(敬称略)

=おわり=

1294名無しさん:2009/09/19(土) 09:19:20
http://www2.asahi.com/2004senkyo/news/TKY200406180129.html

自民、読めぬ得失点 比例区候補の登板と降板 
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 自民党の参院選比例区候補の座をめぐり、竹中経済財政・金融相(53)が小泉首相に説得されて16日に立候補を表明した。一方、政治団体「日本歯科医師連盟」(日歯連)が組織候補として推してきた日大助教授の笹井啓史氏(43)は、日歯連をめぐる汚職事件のあおりで出馬を断念した。有力支持団体の組織選挙から「改革」のイメージに頼る選挙に重点を移す自民党の移り変わりがにじむ出来事と言えるが、その損得勘定は――。

 ●竹中氏、地方から反発も

 「小泉構造改革を一番よくわかっているのはあなたなのだから、国民によく訴えてほしい」。17日、自民党本部。竹中氏は、党総裁の小泉首相から党公認証をもらう際にこう言われた。

 首相らが竹中氏に期待するのは、苦手とされる都市部の無党派層の取り込みだ。昨秋の総選挙での「小泉・安倍(晋三幹事長)」の二枚看板はあるものの、年金問題で世論調査の支持率も下降気味。改革イメージの新たな看板として「地方にいかず、東京、横浜、大阪あたりをうろうろしてくれるだけでいい」(幹部)という声もある。

 首相周辺は竹中氏に関する好感度調査を極秘に実施。「好感度が高い」という結果を受け、擁立に踏み切った。かつて竹中氏の改革路線を批判して更迭を求めた堀内光雄総務会長も「自民党の支持層を広げ、100万票は取るだろう」。

 竹中氏側にも計算はある。主導する郵政事業の民営化は党側の抵抗を受けてきたが、「選挙での貢献があれば、青木幹雄参院幹事長らも評価せざるを得ず、力関係が変わる」(政府関係者)との期待がある。

 ただ党内には、小泉改革に批判的な業界や地方組織から逆に反発を招くという不安の声もある。公明党幹部も「どういう人が入れるのかわからない」と言い、竹中効果は30万票程度とみている。

 ●候補断念、浮く「日歯票」

 日歯連は11日に都内で臨時評議員会を開き、笹井氏の選挙運動をしないことを決定。日歯連幹部と笹井氏は16日、自民党の青木参院幹事長と会談し、公認を辞退するという事実上の出馬断念の考えを伝えた。「比例区は『自民党』と書くよう呼びかける」と申し出るのが精いっぱい。中央社会保険医療協議会(中医協)を舞台とする臼田貞夫前会長の汚職事件を受けて、それまでも、笹井氏は参院選に向けた活動自粛を表明していた。

 日歯連は日本歯科医師会の政治団体。自民党の支持団体でも有数の資金力を持ち、01年参院選での組織内候補だった中原爽氏は10万票余りを獲得した。この基礎的な組織票が、笹井氏の断念で漂流しかねない。

 「多くが自民党と書くだろうが、さまざまな団体が都道府県単位で個別に連携を呼びかけており、『草刈り場』になっている」。党幹部はこう話す。関係者によると、日本医師会の政治団体である「日本医師連盟」は水面下で「3年後の参院選で日歯連の推薦候補に協力する」と申し出て、今回の選挙で日医連が推す候補を支援するよう交渉を進めているという。

 一方、最近では民主党参院議員が日歯連の一部幹部と勉強会を開くケースも。自民党内には「一部の票が民主など野党に流れるかも」(党関係者)、「一度組織候補の擁立を見送ってしまえば、3年後に立て直すのは難しい」(参院幹部)といった声も出始めた。

(06/18 10:33)

1295名無しさん:2009/09/20(日) 10:35:03
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik2/2003-03-23/15_03.html

2003年3月23日(日)「しんぶん赤旗」

自民参院比例候補を
日本経団連が公募

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 日本経団連が来年夏の参院選の自民党比例代表の推薦候補者を決めるため、立候補予定者を公募し、予備選を四月下旬に行うことがわかりました。

 旧経団連は一九九八年、二〇〇一年の参院選で、財界代表を自民党比例代表候補として財界ぐるみの応援で当選させています。

 日本経団連内に、政治への関与を強めるために設立した「企業人政治フォーラム」(BPF)によると、応募資格は、「日本経団連など経済団体の会員企業・団体に十年以上在籍し、自民党の候補者として立候補する意志のある人」。応募受け付けは二十四日まで。

 応募者は三千字以内の「政策と抱負」のほか、BPF会員は三十人以上、同会員以外は六十人以上の推薦人名簿を提出します。書類選考、立会演説会を経て四月下旬に予備選挙をおこない、推薦候補を一人にしぼる予定。

 九八年の参院選では、東京電力副社長だった加納時男氏、〇一年は伊藤忠商事常務だった近藤剛氏が、それぞれ自民党比例候補として立候補、関係業界をはじめ財界のバックアップで当選しています。

 消費税増税キャンペーンの先頭を切っている日本経団連。奥田碩会長が一月に発表した「奥田ビジョン」では、企業・団体献金をする際の「ガイドラインを作成する」としており、自前の国会議員育成も含め、政界への影響力強化を図ろうとしています。

1296名無しさん:2009/09/20(日) 14:40:53
http://www2.asahi.com/2004senkyo/localnews/TKY200406130099.html

民主と修復、困難に 社民が独自候補 <とやま参院選04>
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 6月24日公示予定の参院選まで1カ月余。富山選挙区(改選数1)は、社民党が、民主党との政策的違いなどから独自候補の擁立を目指し、4月に県連合幹事長の小川晃県議(64)に決めた。「野党共闘」の消滅は、両党の支持母体・連合富山にも大きな亀裂をもたらし、現職の谷林正昭氏(57)の再選を狙う民主に逆風となるなど影響が広がっている。


 「周りから県議の立場を捨ててまで出る必要はないと反対されたが、(社民党支持者の)期待に背くわけにはいかなかった」

 4月25日、富山市で開かれた社民党県連合の定期大会。擁立の正式決定後、あいさつに立った小川氏は苦渋の決断をこう振り返った。

 社民が県議会に持つ議席数は5。小川氏の立候補により、県議の議席を失うのは大きな痛手だ。補選で再び獲得できない可能性もあり、「大きなリスク」(党関係者)があることは明らかだった。

 小川氏を支えてきた地元の党高岡支部にも、立候補に根強い反対があった。市議の一人は「厳しい選挙戦になるのは確実。引き受ける人がなく、幹事長として責任をとった」とみる。


 ○又市氏の面目

 候補者選びは検討を始めた今年1月から難航を極めた。にもかかわらず、県連合幹部が擁立を目指したのは、全国的な退潮傾向に歯止めをかける狙いのほか、民主との政策的違いが大きかったためだ。

 県連合の横山真人代表は「民主党も憲法改正の方針を打ち出し、自民との二大政党では戦争のできる国になってしまう。護憲政党として社民党は戦わなければならない」と危機感を強める。

 昨年11月の総選挙で残した民主との「しこり」もある。自民に対抗するため、富山1、3区で候補者を一本化したが、2区では別々に立てる結果となり、双方に不信感が生まれた。

 加えて、県内に支持基盤を持つ又市征治参院議員が昨年12月、党幹事長に就任し、全国の組織に参院選の候補擁立を働きかける立場になったことも大きい。

 「又市幹事長から『何としても立ててもらわなければ困る』と言われ、大変なプレッシャーを感じた」。小川氏は定期大会で述べ、又市氏の面目を保つための必死の決断だったことをにじませた。


 ○現職に大打撃

 社民の擁立に打撃を受けたのが民主だ。反自民票の分散を防ぐため、社民に擁立を見送るよう求めたが、はねつけられた形となった。

 「社民党とは政策の違いがあるが、候補者を一本化した県もある。自民打倒という大局を見て判断してほしかった」と県連の坂野裕一幹事長。

 兵庫や大分、長崎県などで社民は候補者を出さず、民主が擁立する立候補予定者に協力している。


 ○連合にも亀裂

 一方、社民より民主に軸足を置く連合富山は昨年7月、早々と谷林氏を推薦していた。だが、連合富山傘下の最大組織で、社民を支援する自治労県本部が小川氏の推薦を決め、一枚岩で戦えなくなった。

 連合富山の草嶋安治会長は、社民の定期大会に来賓として招かれていたが欠席。「労働界は一丸となって戦えるはずだった。野党現職の議席を大切にするという点で、社民党は判断してほしかった」と悔しがる。

 民主、社民両党は00年総選挙で別々に候補者を立てて大敗した教訓から、前回01年参院選では統一候補を擁立している。

 だが、坂野幹事長は「これまで試みてきた社民党との選挙協力は、見直さざるを得ない」と言う。両党の関係は修復が極めて困難となった。

 (05/23)

1297名無しさん:2009/09/20(日) 15:01:26
http://www2.asahi.com/2004senkyo/localnews/TKY200407040194.html

民主に社民、選挙区協力は<票はいずこへ・中>
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 選挙戦に入って間もない6月下旬、香川選挙区に立った民主新顔、植松恵美子さん(36)は街頭演説の合間を縫って、県議会を訪ねた。面会の相手は西讃の社民党県議。支援の依頼だった。

 「党としては無理だが、個人として手伝いましょう」。県議は応じた。

 民主党は自らの組織が弱い西讃を中心に、社民の力を借りたいところだ。「社民票を取り込まないと勝負にならない」と話す県連幹部もいる。

 支援を頼まれた社民の県議は今、支持者を回って社民の比例区候補の支持を訴えつつ「選挙区は民主に」と言い添える。「自民の議席を減らし、小泉政権にストップをかけるにはこうするしかない」

      ◇

 社民は4月下旬の県連定期大会で、参院選では選挙区に候補を出さずに非自民の自主投票と決めた。社民が参院選の香川選挙区で公認・推薦の候補を決めないのは初めて。有力県議は「つらい。国会議員が減って政党交付金が減り、選挙の資金がない」とこぼす。

 一方、民主は「候補を出さなかったことが最大の支援」と受け取った。

 しかし、社民県連が民主支持でまとまるかどうかは別だ。

 昨秋の衆院選比例区では約3万7000票を得たものの、00年の衆院選より3万票減。多くは民主に流れたとみられることから、民主を敵視する見方もくすぶる。選挙区対応はあくまで個人の判断任せだ。

     ◇

 民主は今回、連合香川の推薦を取り付けた。衆院選で全面的には支持されなかっただけに、期待がかかる。中でも「社民最強の応援団」とされる自治労県本部が民主の公認候補の支持に回るのは初めてで、注目を集める。

 しかし、自治労の中にも微妙な温度差がある。ある市の労組幹部は「民主ではなく、候補本人を応援する」として組合員を説得したという。自治労県本部の森信夫書記長は「初めてなので、ある程度の揺れは予想していた。終盤にかけてさらに力を入れる」と組織固めに懸命だ。

 昨秋の衆院選。比例区では民主、社民両党合わせ17万票。自民党の18万余りに迫る。

 現職の山内俊夫さん(57)を擁立する自民の関係者は言う。「民主と社民がちゃんと組んだら、脅威になりうる」

 新顔の近石美智子さん(56)を立てた共産党県委員会幹部は「社民票は期待しない。ただ、改憲に走る自民と民主の政策に批判的な層の票は期待できる」と話した。  (07/03)

1298名無しさん:2009/09/21(月) 17:04:43
http://www.morioka-times.com/news/0406/25/04062503.htm

2004年 6月 25日 (金)       

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■ 〈参院選〉あの手この手で訴え 候補者の出陣風景
 過去3回の参院岩手選挙区の構図を振り返ると、95年は「自社連立・新進・共産」、98年は「無所属・無所属・社民・共産・自連」、2001年は「自民・自由・社民・共産・自連」、そして今年は「共産・民主・社民・無所属」の争い。3年ごとの「夏の陣」を定点観測すると、過去10年間の政局の激動ぶりが浮かび上がる。特に今年の参院選は、民主党事務所と無所属事務所のスタッフの間に「異動」があり、複雑な人間模様を背景に、心理戦が展開されている。さらにハプニングの選管ポスター騒動も選挙戦に持ち出され、全国ニュースとなったこの問題がどのような影響を与えるのか注視される。

■若山氏
 若山明夫氏の陣営は盛岡市本町通の浅沼ビル前で出陣式。30分ほど前から支持者が集まり始め、約200人になった。女性後援会は必勝の文字と石割桜を書いた手製の横断幕を掲げ「国会に行ってわたしたちの願いをかなえてほしい」とアピール。桜の花びら1枚1枚に「年金を減らさないで」などの思いを書き込んだ。


 水戸正男県参院選挙闘争本部長が「消費税増税ノーの審判を下すか、自衛隊のイラクからの即時撤退、憲法9条を守り生かし平和の外交を進める日本を築くのか、このことが熱い争点として戦われる。この選挙、日本共産党と若山候補への大きな支持、ご支援をどうかよろしくお願いします」と訴えた。


 菅野恒信いわて労連議長、渋谷靖子女性後援会代表がそれぞれ応援演説。斉藤信県議が日本共産党比例の大門みきし候補の代理弁士として演説。若山候補が第一声をあげ、集まった支持者一人ひとりと握手を交わし遊説に出発した。


■主浜氏 
  主浜了氏は午前8時半から神明町の事務所で出陣式。「この岩手から日本を一新しよう」、「参院選を政権交代のステップに」と気勢を上げた。


 高橋令則総括責任者、選対本部長の達増拓也衆議院議員、遠藤清逸連合岩手会長代行らの熱いエールの後、主浜氏は「日本のため、岩手のため一身をささげて働く」と事務所の床に土下座して固い決意を表明。「頑張れ、頑張れ」と拍手がわいた。


 事務所前で行われた第一声には約500人の支持者が集まり、黄川田徹衆議院議員、平野達男参議員議員らが応援演説。民主党県議団のほか、政和会の吉田洋治、柳村典秀の両氏も駆け付けた。


 選対本部長代行の藤原良信県議会議長は、県選管が作成し使用中止を決めたポスター「どうして岩手の人は不満があるのに何も言わないの?」を掲げて、「これは選考委員会、世論調査を経て決定したポスターだ。日本はこのままではダメ。総力を挙げて主浜了を支え、戦い抜く」と力を込めた。

1299名無しさん:2009/09/21(月) 17:04:55
>>1298

■竹花氏
 盛岡市南大通3丁目の竹花邦彦選挙事務所には、午前7時半ころから支持者が詰め掛け始めた。竹花候補は午前8時前に元気な姿で事務所入り。8時には総括責任者の阿部静子党県連合代表、斎藤健市平和環境岩手県労組センター議長、関正昭後援会長らが姿を見せた。


 8時半には事務所内で阿部責任者が「平和憲法、イラクへの自衛隊派兵反対、年金改革法廃止を掲げて、選挙戦を勝ちたい」と必勝を祈願。竹花候補は、後藤ゆり子社民党県連合副代表からたすきを掛けてもらい気持ちを新たにした。


 関会長が必勝祈願の音頭上げをして牛乳で乾杯。第一声は南大通2丁目のいけだ整形外科前。自治労や岩教組ら支持団体を中心に約200人の支持者が参集した。


 阿部責任者は「雇用、平和、暮らしにおいて大変な時期にある。子供たちの未来のために平和や暮らし、自然を守りたい。今回の選挙で覆えさせたい」とあいさつ。本宮秀孝社民党県盛岡支部代表が「必勝団体がんばろう」とシュプレヒコール。竹花候補は沿道の支持者1人1人と固い握手をして遊説へ向かった。


■高橋氏
 盛岡市菜園1丁目の高橋洋介氏の事務所前には約1千人の支持者が集まり、元副知事の「ようすけさん」の出陣を激励した。出陣式では総括責任者の小野繁岩手医大元学長が「大冷害のとき岩手の種もみを沖縄に持っていった、岩手を救ったのは高橋さんだ」と農政部長時代の活躍を強調した。


 第一声で選対本部長の自民党の鈴木俊一代議士は「出納長、副知事として岩手の実情を熟知した高橋さんであり、地方分権を進めるうえで最もふさわしい」と応援。現職の椎名素夫参院議員は「わたしは勇退するとき、迷うことなく岩手、日本、世界を改革するのは高橋さん以外いないと思った。ありがたいことに自公と各種団体が結集してくれた」と、高橋氏を後継指名した理由を説明した。


 自民党の玉沢徳一郎代議士、公明党本部政務調査会副会長の渡辺孝男参院議員、農政連会長の佐々木西和賀農協組合長が祝辞を述べ、ときの声で高橋氏を送り出した。

1300名無しさん:2009/09/21(月) 17:06:16
http://www2.asahi.com/2004senkyo/carta/B03001003.html

選挙区候補者 岩手
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竹花 邦彦(52)
たけはな くにひこ

新 社民 

党県常任幹事〈元〉宮古市議・自治労県副委員長▽高崎経済大

略歴は主な経歴。年齢は投票日現在。【 】の政党は推薦・支持

1301名無しさん:2009/09/21(月) 17:24:20
http://www.zenshin.org/f_zenshin/f_back_no04/f2161a.htm

 参院選での「惨敗」で「政治方針」は破産へ
 労働者階級は、7月参院選で小泉=自民党に怒りの鉄槌(てっつい)を下ろした。自衛隊のイラク多国籍軍派兵と年金改悪にNOをつきつけた。自民党=日本帝国主義の政治支配は破綻(はたん)しているのだ。小泉政権打倒―日帝打倒の闘いが始まったのである。
 労働者階級の怒りの鉄槌は、連合―自治労中央に対しても下ろされた。
 今回、自治労本部は組織内候補、高島良充元中央本部書記長の当選に全力を挙げた。本部主流派の政治路線を貫き連合内で自治労の発言力を確保するためだ。そのためには得票数でも上位を占める必要があった。
 にもかかわらず、高島は17万弱しか得票できなかった。97万人の組合員のわずか17%しか投票せず、前回の組織内候補よりも5万票近く減らし、連合推薦8候補中、7位に沈んだ。連合最大の約百万人を誇る労組としては惨敗なのだ。
 自治労本部が94年来掲げ追求してきた「民主リベラルの総結集による2大政党制」の政治方針は破産した。2大政党制が擬似的にせよ現実化しかけた時、組合員は一斉にそっぽを向いた。今や2大政党制的安定ではなく、階級的分岐・流動・高揚情勢に全面的に突入しているのだ。
 前回の参院選でも、中央本部のメンツは丸つぶれだった。社民党支持13県本を中心とする反主流派が又市征治富山県本部委員長(当時)を当選させた。
 巻き返しを期した今回参院選では、指導力、求心力を低下させた自治労本部は組合員を選挙動員できず、一部幹部だけが走り回り、ポスターは組合室に山と積まれたままだった。大会で本部の「民主リベラル総結集論」の破綻(はたん)をつきだし、追及しよう。

1302名無しさん:2009/09/21(月) 18:08:09
http://210.166.12.74/backno/200607/18backno.html
◆ 参院選まであと1年 現職3氏活動活発化

 1年後の参院選に向けて、富山選挙区に出馬する自民党の野上浩太郎、比例代表での立
候補を予定する民主党の広野允士、社民党の又市征治の現職3氏が、支持者回りを活発化
させている。野上氏は党支部や後援会などの集まりにこまめに顔を出し、組織固めを図る。
比例の2氏は、県内を中心に支持を広げたい広野氏に対し、党幹事長という立場で全国か
ら票を掘り起こす又市氏が、対照的な活動を展開。新人では富山選挙区に出馬する共産党
の泉野和之氏も春から県内各地の後援会を回り、支持拡大を図っている。

 財務大臣政務官の野上氏は、公務のない土日は県内に戻り、党の地域支部や職域支部、
後援会、団体の集会を積み重ねている。多いときは1日で10カ所以上回る。「幅広い層
の人たちと直接対話するようにしている」と話す。

 平成13年の参院選は「小泉旋風」で自民党が65議席を獲得。野上氏も得票率65パ
ーセント、約33万7000票で圧勝した。改選期となる来年は、昨年の衆院選圧勝の反
動で自民党にとって厳しい戦いになるとの見方が強い。従来は参院選1年前の7月ごろだ
った一次公認の発表を5月に前倒ししたのも、早期に態勢を整えるためだ。

 野上氏の対抗馬は今のところ泉野氏だけだが、綿貫民輔代表率いる国民新党の動向は軽
視できず、野党連携の行方も予断を許さない。野上氏自身、前回のような〝追い風〟は感
じないというが「5年間、地域に密着し、足腰の強い活動をしてきた自負はある」と力を
込めた。

 泉野氏は15日に富山市で開かれた講演会で「小泉政権で弱者切り捨てが進んだ。共産
党こそが国民に優しい国の将来像を示せる」と訴えた。県内各地で有権者と話をする中で
「小泉改革に疑問を持つ人が多いことを実感する」と手応えを感じている。

 広野氏は先月中旬、都内で開いた政治資金パーティーで「古里富山で10万票、県外で
5−6万票があれば当選できる」と、議席死守にかける意気込みを表明した。

 自由党から立候補した前回は約5万9000票を集め、同党3位で議席を獲得したが、
民由合併後の16年参院選は、民主党の最下位当選者の得票は10万票台。当選ラインは
上がっている。

 労組など特定の支持母体を持たない広野氏が当選するには、県内での集票アップが不可
欠だ。前回選の県内得票は約5万票で、全得票の85パーセントを占めた。県内票倍増に
向け、富山市中心だった後援会を再編強化し、県西部でも拠点づくりを急ぐ。今秋の党代
表選では小沢一郎代表が再選する見通しで「(組織をバックにしない)自分が当選するこ
とが小沢民主の躍進になる」と強調する。

 又市氏は国会閉会後、ただちに全国遊説をスタート。臨時国会が開会する直前まで約3
カ月間にわたり、支援労組や団体回りが延々と続く。

 これまで四国、九州5県を行脚し、月末までに青森や岡山などさらに7県を駆け回る。
幹事長の知名度を生かし、国政報告会も数多くこなしており「どの会場も予想より入って
いる。手ごたえはある」と自信をのぞかせる。

 又市氏は前回選で、社民支持を打ち出す自治労13県本部を中心に支援を受け、約14
万8000票を獲得。現段階で社民党の参院選候補者として確定しているのは又市氏だけ。
「候補者が出そろわない段階では、具体的な得票目標はない」とするものの「少なくとも
倍増、できれば30−40万票は取るつもりでやらなくてはならない」と党の顔としての
責任を負う。

 県関係では、新人で全国農業協同組合中央会専務理事の山田俊男氏=小矢部市出身=が、
自民党公認で比例代表に出馬する。山田氏出馬の影響について、又市氏は「競合は限定
的」との見方を示すが、一部保守層で支持基盤が重なる広野氏は「影響は小さくない」
と気を引き締めている。

1303名無しさん:2009/09/26(土) 16:10:06
http://www.yomiuri.co.jp/election/local2003/feature/fe04/fe04_05.htm
組織票流
(5) 日本経団連 復権狙い カネとヒト

 自民党で無派閥で活動してきた加納時男参院議員が2月13日、小里グループに入会した。元東京電力副社長の加納氏は、98年の参院選で経団連(現・日本経団連)が比例選に擁立し、当選した経済界出身議員の1人だ。
 加納氏は「(源流である旧大平派を率いた)大平正芳・元首相のブレーンを務めていたことがあるから」とその理由を説明する。

 しかし、加納氏に続き、2001年の参院選で当選した元伊藤忠商事常務の近藤剛氏が山崎派に属しているため、党内に「経済界出身の2人とも小泉首相寄りの小派閥に入るのか」と波紋を広げた。

 事前に情報を得た堀内総務会長は2月6日夜、都内のホテルで開かれた連合幹部との会合後、同席した青木参院幹事長に「加納氏の小里グループ参加を了承するのか」と不快感を伝え、青木氏も「今になって派閥に参加するのは理解しにくい」と同調した。

 だが、来年夏に参院選改選を控えた加納氏にも、「前回の近藤氏の参院選を見ていても、経済界だけでは推進力がない。選挙のプロの政治家の支援は欠かせない」(周辺)という事情はある。

 経済界は、外から政府・自民党に注文を付けるよりも、内部で経済政策の決定にかかわった方がいいとの判断の下に、ヒトを出し始めた。しかし、そのヒトを支える票の確保は容易ではない。

 日本経団連の政治連盟に相当する「企業人政治フォーラム」の会員は4000人程度にとどまっている。フォーラムは次期参院選の自民党比例選候補を17日から24日まで加納氏を含めて公募し、4月に電子投票の予備選で決めるが、集票力を高める狙いとは裏腹に、基礎票の少なさが目立つことにもなりかねない。

 もう一つ経済界の発言力を支えているカネはどうか。

 そのカネは、経団連が93年、業界団体や企業に献金額を割り振るあっせんの中止を決めて以来、自民党への企業献金は80億円程度から30億円程度に激減している。

 大手銀行は公的資金注入などを契機に献金を自粛。業績悪化から企業が献金を控え、坂井隆憲衆院議員のヤミ献金事件など不祥事が相次ぎ、株主らの献金に対する見方は厳しくなっている。

 経団連が「財界総本山」と呼ばれ、政治に影響を及ぼしたかつてとは比べるべくもない。昨年暮れの2003年度税制改正問題は、そんな日本経団連の限界を露呈した。

 当初、日本経団連は、商工族の尾身幸次・前沖縄相、近藤氏らが結成した「経済活性化税制議員連盟」を支援し、企業活動に有利な税制改正を目指した。結果は、自民党税制調査会が経済界が猛反対した法人事業税への外形標準課税導入を押し切る一方、企業側が強く要望した法人税率の引き下げはあっさり「大企業優遇だ」として見送った。

 日本経団連幹部の1人は「少数の長老に牛耳られている党税調に一石を投じたが、結局、我々の無力さが浮き彫りになった」と反省する。

 日本経団連の奥田碩会長は献金を通して政治への影響力を回復しようと、1月に発表した「奥田ビジョン」には与野党の政策と実績を評価し、企業が献金する際の参考となる指針の作成を盛り込んだ。

 経済界に有利な政策を実施する政党への献金を手厚くするのが狙いだ。その個別の政策要求も、不況下で切実さを増している。

 2月27日、東京・大手町の経団連会館に、前田又兵衛・前田建設工業会長ら日本経団連の政治・企業委員会のメンバーらが集まり、指針作成の検討作業を始めた。

 経済界には「『献金で政策を買っている』と批判されかねない」との慎重論もくすぶる。経済界の模索は続く。(おわり)

    ◇

 この連載は村尾新一、赤津良太、川島三恵子、古川肇、東武雄、薗浦健太郎、地方部・長谷川剛が担当しました。

日本経団連

 2002年5月、経済団体連合会(経団連)と日本経営者団体連盟(日経連)が統合した経済界最大の組織。経団連時代の96年7月、会員5万人を目標に「企業人政治フォーラム」を発足させた。

(2003/3/18 読売新聞 無断転載禁止)

1304名無しさん:2009/09/26(土) 16:12:49
http://www.keidanren.or.jp/japanese/journal/times/2002/1003/01.html

経営タイムス No.2648 (2002年10月3日)

日本経団連 企業人政治フォーラム、福岡で講演会を開催
−内閣改造後の構造改革の行方探る

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日本経団連、企業人政治フォーラムは9月27日、九州・山口経済連合会、福岡県経営者協会、福岡商工連盟の協賛を得て「企業人政治フォーラム福岡講演会」をホテルニューオータニ博多で開いた。「内閣改造後の構造改革の行方―経済界出身議員はこう動く」がテーマ。県内外から参加した経営トップら企業人240人余りが、加納時男、近藤剛両参議院議員の国政報告を聴取した。

原発への信頼回復を ―加納氏
講演会開会に当たりあいさつした前田又兵衞・企業人政治フォーラム会長代行は、民間の活力が十分発揮できる社会の実現のためには、政治の強いリーダーシップと同時に、現場で働く人々のナマの声を直接政治の場で実現させなければならないことを強調。そのために経済界から送り出した加納、近藤両参議院議員が現在、国政の場で活躍していることを報告し、参加者の支援に謝意を述べるとともに今後のさらなる支援を求めた。
続いて地元を代表して大野茂・九州・山口経済連合会長があいさつ。その中で大野氏は、今まで東京が中心であった経済界と政治を結ぶ催しが、地方においても実施されることを喜ばしいことと評価。さらに、加納、近藤両議員について、「日本のために汗を流している2人を政治の良心として、今後も支えていかなければならない」と述べた。
その後、山崎拓自由民主党幹事長・衆議院議員の祝辞を披露、国政報告に移った。

最初に報告した加納時男議員は、平成10年に当選後、13年には文部科学大臣政務官に就任し、エネルギー政策基本法成立に尽力するなど「夢ある政治・元気の出る社会」をめざし活躍している。
報告の中で加納氏は、自身の出身企業でもある東京電力の原子力発電所不実記録事件について、「原子力への信頼が傷つけられた」と憂慮。技術的に“安全”であっても“安心”にはつながらないとし、再発防止策こそ急務であり、企業風土の改革、企業倫理の再構築に加えて、客観性のある品質保証、内部監査制度、第三者を加えた評価システムの確立が不可欠であることを強調した。
また、同時に、原子炉の技術基準が未整備であることも指摘、原子力安全・保安院(NISA)に対し、今回の事件の背景となった維持基準の整備を急ぐよう求めた。

1305名無しさん:2009/09/26(土) 16:13:01
>>1304

経済界に支援を要請 ―近藤氏
次に、昨年初当選し、現在、国会では経済産業委員会、行政監視委員会、国会等の移転に関する特別委員会、憲法調査会などの委員を務め、「日本完全復活」をめざし活躍中である近藤剛議員が報告。
その中で近藤氏は、今年の通常国会について、「経済関係では、ほぼ小泉内閣の筋書き通りの成果を収め、具体的な第一歩を踏み出した実りある国会だった」と総括。これからの注目点として、内閣改造が市場に与える影響、10月27日の補欠選挙を挙げ、とくに補欠選で経済に悪影響の出ない結果が出ることを期待した。
また、政策面では (1)当面の経済政策 (2)税制改革 (3)来年度の予算編成――など、重要な時期を迎えており、期待に応えられる活動を約束するとともに、経済界に助言や支援を要請した。

<企業人政治フォーラム>
「企業人政治フォーラム」は1996年、企業人の政治への参画意識高揚を目的に旧経団連が設置。企業人と政治家が率直な意見交換を行う場を多彩に設け、企業人の政治への関心を高めるとともに、政治家にも経済界の実情を理解してもらうことで日本の政治を変えていくことが狙い。
主な活動は、(1)企業人と政治家とのコミュニケーションの場を提供 (2)政治に関する情報を提供 (3)企業人の声を政策形成に反映させる――など。具体的には、全国各主要都市で開催する講演会、シンポジウム、有力政治家との政経懇談会、若手政治家との政策懇談会、若手・中堅社員対象の政治集中セミナー、政治に関する各種アンケート調査などを行う。5月の新団体誕生を契機に、活動を全国的に広げ、今回の福岡講演会もその一環として実施した。
今後、11月29日に高松市で、来年1月31日には仙台市で、同様の講演会を開催する予定。
フォーラムを構成する会員は、個人会員(日本経団連もしくはこれに準ずる経済団体の会員企業・団体の役員および社員・職員)と法人会員(日本経団連、もしくはこれに準ずる経済団体の会員企業・団体)の2種類。現在、法人・個人あわせて約4000名が会員として登録している。
年会費は個人会員の場合、役員5000円、社員・職員2000円、法人会員は一口10万円で、一口当たり25名まで登録できる。
企業人政治フォーラムに関する問い合わせ、申し込みは、日本経団連企業人政治フォーラム事務局(電話 03―5204―1766 )まで。

1306名無しさん:2009/09/26(土) 17:17:25
http://web.archive.org/web/20040630192716/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040622-00000503-jij-pol

野党比例候補(民主、共産、社民)☆4【20参院選】

東  裕人36 新 党熊本県委員
堀内 照文31 新 党兵庫県常任委員
宮城島 正56 新 元大仁町議
村主 明子32 新 党埼玉県委員
望月 康子47 新 党東京都常任委員
矢口 雅章37 新 元城陽市議
湯川美和子52 新 党神奈川県地区委員
渡辺  紫55 新 元紋別市議
綿貫 英彦37 新 元福岡市議
【社民】
菅野 哲雄55 新 元衆院議員    (北海道・東北・北信越)
福島 瑞穂48 現 党首       (北関東・南関東・東京)
金子 哲夫55 新 元衆院議員      (東海・近畿・中国)
渕上 貞雄67 現 副党首           (四国・九州)
戸田 二郎53 新 全障連副代表           (全国)
(注)敬称略。届け出名の次に投票日現在の満年齢
                          (了)(時事通信)
[6月22日16時31分更新]

1307名無しさん:2009/09/26(土) 17:20:29
http://web.archive.org/web/20040630191419/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040622-00000500-jij-pol

野党比例候補(民主、共産、社民)【20参院選】

【民主】
(組織型候補)
高嶋 良充63 現 元自治労書記長
内藤 正光40 現 元情報労連産業政策副委員長
直嶋 正行58 現 元自動車総連副会長
加藤 敏幸55 新 元三菱電機労組委員長
小林 正夫57 新 電力総連副会長
津田弥太郎52 新 JAM副会長
那谷屋正義46 新 元横浜市教組書記長
白  真勲45 新 元朝鮮日報日本支社長
藤末 健三40 新 元東大助教授
松岡  徹52 新 部落解放同盟書記長
柳沢 光美56 新 UIゼンセン同盟政治顧問
(ブロック型候補)
信田 邦雄67 現 北海道農民連盟顧問       (北海道)
下田 敦子63 新 元青森県議           (東 北)
家西  悟44 新 元衆院議員           (北関東)
樋口 俊一52 現 ヒグチ産業社長         (南関東)
円 より子57 現 党副代表            (東 京)
                            (続)(時事通信)
[6月22日16時31分更新]

1308名無しさん:2009/09/26(土) 17:21:22
http://web.archive.org/web/20040710215620/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040622-00000499-jij-pol

労組中心、新鮮さ欠ける民主=比例候補☆2【20参院選】

 共産党は、市田忠義書記局長と小池晃政策委員長らの再選を目指す。当初目標は「比例改選数8の維持」だったが、昨年の衆院選の惨敗を受け、目標を「5議席絶対確保」に下方修正した。全国を5地域に分け、満遍なく票を掘り起こす方針だ。
 社民党は福島瑞穂党首ら5人を立て4議席を目指す。しかし、衆院選惨敗のショックを引きずり、本音は「改選2議席の維持」。福島氏の知名度に期待するが、同氏には頼りとする組織がなく、危機感を強めている。(了)(時事通信)
[6月22日16時31分更新]

http://web.archive.org/web/20040630191608/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040622-00000502-jij-pol
野党比例候補(民主、共産、社民)☆3【20参院選】

【共産】
(ブロック候補)
市田 忠義61 現 党書記局長            (近畿)
小池  晃44 現 党政策委員長       (南関東・東京)
大門実紀史48 現 党参院国対副委員長(北海道・東北・北関東)
笠井  亮51 元 元参院沖縄北方特別委員長 (北信越・東海)
仁比 聡平40 新 弁護士        (中国・四国・九州)
(その他)
池田 伸宏31 新 党埼玉県委員
池之上 博50 新 党山口県委員
小倉 忠平42 新 党千葉県常任委員
栫  浩一42 新 党国会議員団事務局員
川俣 幸雄49 新 党新潟県常任委員
斎藤  啓32 新 党愛知県地区常任委員
佐藤 文則51 新 元新宿区議
塩見  亘48 新 元古川市議
中野 明美56 新 元奈良県議
中野 早苗56 新 党長野県常任委員
中原 美江41 新 新日本婦人の会大阪府事務局次長(続)(時事通信)
[6月22日16時31分更新]

1309名無しさん:2009/10/04(日) 13:57:35
http://203.139.202.230/senkyo/04kenshou02.htm

「追い風」 勢力結集の戦略奏功
 「ジョン万次郎はこの土佐市の宇佐港から船出し、日本の改革と近代政治の基礎をつくった。広田君を当選させ、民主党政権をつくろう!」
 参院選投票日の前日。岡田克也代表を迎え、同市内で開いた街頭集会で平野貞夫参院議員は聴衆にこう訴え掛けた。ジョン万と同じ土佐清水市出身の広田一氏をダブらせる、平野氏らしい言い回しだった。

 翌11日夜。勝利宣言した広田氏の手を、今期限りで勇退する平野氏は満面の笑みで握りしめた。自民党現職に約2万8000票差を付ける「快勝」(陣営幹部)だったが、それまでの道のりは平たんではなかった。

 “看板”使い分け

 広田氏は13年参院選に続く2度目の挑戦。前回は橋本大二郎知事の全面支援を受け、草の根中心の戦いだったが、知事は今回「中立」の立場を取って静観。代わって得た支援勢力は民主党だった。

 しかし、広田氏は自民党出身。「民主公認」ではなく「無所属推薦」に強くこだわったように、保守層の支持者の中には「なぜ民主なのか」という違和感があり、後援会の動きは前回より鈍かった。

 一方の民主党も、年金未納問題をめぐる代表人事でゴタゴタ続き。「やっぱり僕にはツキがないのか…」。広田氏が周囲に弱音を漏らすこともあった。

 情勢が変化したのは、年金改革法案の強行採決以降。同党県連の武内則男幹事長(高知市議)は「あれを境に県民の反応が変わった」。その後も自衛隊の多国籍軍参加など小泉純一郎首相の“暴走”もあり、徐々にだが追撃ムードが高まる。

 公示後は岡田代表が2度来高するなど、「推薦候補としては破格のてこ入れ」(県連幹部)。その一方で、保守層の多い郡部では後援会、浮動層の多い市部では民主党を前面に“看板”を使い分け、陣営が目指した「幅広い勢力の結集」を実現した。

 知事譲り?

 一方、広田氏の選挙戦術には“知事譲り”ともいえる「したたかさ」ものぞいた。

 現職批判が渦巻く農協グループにはいち早く推薦願を出し、全国的にも異例の「自民候補の推薦見送り」に持ち込んだ。また、県内の市町村長には三位一体改革に対する考え方をまとめた文書を送付。これまでなら自民党支持でまとまる勢力の分断を図った。

 実際、公然と広田支持を打ち出す農協関係者や首長も少なからずいた。反自民の「風」を呼び込む努力が一定奏功した結果の勝利とも言える。

 参院選県選挙区を制した無所属候補は過去に2人。平野氏(平成4年)と田村公平氏(同7年)で広田氏が3人目になるが、非自民系の現職が再選した例はない。

 確固とした支持基盤がない広田氏にとって、保守層を多く内包する後援会と民主党との距離をどう取るか。一方の同党県連は、いまだに労組中心のぜい弱な組織の足腰をどう強くするのか。

 それぞれの「次」をにらめば、勝利の余韻に浸っている余裕はない。

 【写真】民主党の岡田代表と一緒に支持を呼び掛ける広田氏。反自民の「風」を受け止め、勝利を呼び込んだ(6日、高知市役所前)

(参院選取材班)

1312名無しさん:2015/10/11(日) 16:27:18
http://www.asahi.com/2004senkyo/news/TKY200407050190.html
〈比例区の中盤情勢〉自民苦戦、民主第1党の勢い

 11日投票の参院選に向け朝日新聞社が実施した情勢調査(1〜3日)によると、昨年11月の総選挙同様、比例区では民主が第1党になる勢いだ。「投票したい政党」を尋ねたところ、幅広い世代で民主が優勢になっており、特に30代から50代の働き盛りの世代では圧倒的優勢だ。自民が優勢なのは、70歳以上の高年齢層だけだ。

 民主は前回01年参院選では8議席を獲得、その後合併した自由はこの時、4議席だった。今回の民主はこの合計数を上回るばかりでなく、大きく上積みする可能性がある。

 自民は前回の「小泉ブーム」で獲得した20議席に届かないばかりか、「経済失政」への批判を受け、橋本龍太郎首相(当時)が退陣に追い込まれた98年参院選の14議席を下回る可能性もある。

 ただ、比例区の投票態度を明らかにしていない人が35%おり、特に無党派層では6割が態度を決めていない。これらの層の態度いかんで今後情勢は変わる可能性もある。

■自民

 自民は、無党派層を意識した著名人やタレント候補のほか、旧来の支持層の支持をあてこんだ業界団体や支持団体の支援候補、それに特定地域に地盤がある元国会議員の候補を中心に擁立した。

 自民支持層で投票態度を明らかにしている人の9割弱、さらに無党派層で態度を明らかにしている人の3割弱が自民か同党候補に入れると答えた。

 このなかで、「小泉改革」を象徴する現職閣僚の竹中平蔵が有力だ。一方、小泉首相が主導する「郵政改革」が本番を迎える中、支持組織の危機感もあってか郵政官僚出身の長谷川憲正に勢いがある。全般的に、業界・団体の支援を受ける候補が優位に戦いを進めているが、元議員候補では、昨年の衆院選で「郵政民営化反対」を唱えて落選した荒井広幸が健闘している。

■民主

 民主は、労働組合などの「組織候補」、全国11ブロックを9人に振り分けた「ブロック候補」、特定の地域に強い「元国会議員候補」などを擁立した。

 民主支持層で態度を明らかにしている人の9割強が民主か同党候補に入れると答えている。このほか、無党派層で態度を明らかにしている人の4割強、さらに自民支持層からも、態度を明らかにしている人の1割弱が民主党か同党候補に入れるとしている。

 自治労が推す高嶋良充、自動車総連の直嶋正行、電機連合の加藤敏幸、電力総連の小林正夫、UIゼンセン同盟の柳沢光美ら組織力がある大手労組系候補が上位を占めそうだ。また、立正佼成会が支援する白真勲、藤末健三も堅調だ。ブロック候補、元国会議員候補らは、「地元」でどれだけ票を集められるかが勝敗の分かれ目になる。

■公明

 公明の獲得議席は、改選の7議席前後になる見通しだが、投票率によっては上積みもある。

 全国の地域を6候補に割り当てて選挙運動を展開しているが、中でも党代表代行の浜四津敏子が飛び抜けた強さを発揮している。

■共産

 共産は改選の8議席に届かず、前回の4議席前後となる見通し。党幹部として知名度のある市田忠義、小池晃が優位に戦いを進めている。それに現職、前職が続く。

■社民

 社民は前々回の4議席、前回の3議席を下回る可能性もある。党首の福島瑞穂は知名度は高いが、どれほど票に結びつくか。私鉄総連出身の渕上貞雄、自治労宮城県本部出身の菅野哲雄はそれぞれの組織力に頼った運動を展開している。

■その他の政党

 みどりの会議は、東京選挙区から比例に転じた党代表委員の中村敦夫の知名度はあるが、1議席確保できるかどうか。

 女性党、維新政党・新風は議席獲得が難しそうだ。

 <調査と推計の方法>

 全国の選挙区で1〜3日、コンピューターで無作為に電話番号サンプルをつくる朝日RDD方式で情勢調査をした。対象者の選び方は無作為3段抽出法。回答者の目標数は改選数1〜2で600〜1200人、改選数3〜4で1500人。

 電話番号サンプルのうち、有権者のいる家庭にかかったのは全国で計7万5454件、うち4万963人から有効回答を得た。回答率は54%。

 選挙区では、調査で得られた支持率から統計学的な方法で得票率を推計し、さらに各候補者の支持の内訳を分析して候補者の強弱を判別し、当選確率を算出した。

 比例区では、党派別支持率と候補者支持率から、選挙区単位で党派別の得票率を推計し、これを積み上げて全国の推計得票率とした。誤差幅を見込んでドント式のシミュレーションを行い、獲得議席を推計した。

 選挙区、比例区とも、調査データに本社取材網による情報を加味し、総合的に分析した。 (07/05 12:07)

1313名無しさん:2015/10/11(日) 16:27:58
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/profile/ye04006.htm
菅野 哲雄 (かんの てつお)
年齢 61 ※投票日現在
党派(推薦、支持) 社 民
新旧 新
現職、経歴、学歴、出身地、現住所 党県代表(元)衆院議員、自治労東北地区連絡協議会事務局長、旧気仙沼市議、旧気仙沼市職員労働組合書記長▽岩手県一関高専▽気仙沼市▽気仙沼市松川

http://www.asahi.com/2004senkyo/localnews/TKY200406150169.html 
業界・労組代表 <あなたと考える04参院選:5>

 ◆有権者から

 比例区では業界や労働組合の代表が候補者になることが多い。参院が官僚や労組幹部の再就職先になっていないだろうか。(仙台市・食品製造会社員57歳)

 政党は手っ取り早く票を集めるため、タレントや業界団体の代表を候補者に立てているのではないか。一票を投じるのに真剣に考える顔ぶれになっていないような気がする。(鳴子町・NPO職員46歳)

 ○「業界一辺倒」は当選せぬ 大堀哲・県農協政治連盟会長

 日本の食糧自給率は先進国で最低レベルの4割に過ぎない。6割を海外からの輸入に依存しており、全国民が安心して生活するためには国策として食糧自給率を高めることが必要だ。

 自給率の向上は、農業振興や農家の経営基盤の強化にもつながる。

 農業問題を考える国会議員は、だんだん少なくなっている。

 私たちが比例区で推薦する現職の立候補予定者は農水省出身で長年、農業政策に携わってきた政策通だ。昨夏の冷害では、農家への共済金が適正に支払われるよう尽力してくれた。県出身でもあり、知識と経験を評価している。

 国会議員だから農業問題だけをやるわけではない。業界が推す候補者が広く有権者の意見を反映するのかという指摘はあたらない。もし業界のことだけしか考えないようなら、その人の当選は難しい。

 私たちが推す立候補予定者には、農林水産分野に使命感を持って全力を尽くすほか、学校給食や食育を含め幅広い分野に取り組んでほしい。

    ◇

 農政連は、参院選比例区に立候補を予定している元農水省局長で再選をめざす日出英輔氏を支持している。

 ○「出身」より主張で判断を 及川光行・自治労県本部委員長

 このまま日本の社会がすさんでいっていいのだろうか。一握りの勝ち組に集約されようとしている。一般国民は勝ち組ではない。すさんだ気持ちが犯罪を生んでいる。社民党が躍進して、普通の国民が幸せを感じる社会にしなければならない。

 私たちが推す立候補予定者は、そうした社民党の理念、政策をきちんと持っている。組織代表として出せる人物かどうか議論して、決めた。自治労のためだけでなく、労働者の代表として胸を張って出せる人だ。だれが労働者を守ってくれるのか考えて、他の単産も応援してほしい。

 スタートは組合代表かもしれないが、主張を聞いて判断してほしい。市職員の組合の出身で、気仙沼市議から政治家としての活動を始めた。いま地方自治体は財政的に瀕死(ひんし)の状態だ。そんな自治体を再生させるのに適役と思う。

 得票のためには、有名人で、名前が売れていて、党と同じ方向を向いている人が一番だが、そんな人はいない。

    ◇

 自治労県本部は、参院比例区に立候補を予定している前衆院議員の菅野哲雄氏(社民)を支持している。

 【メモ】今度の参院選でも比例区については自民党の場合、業界団体に推された官僚OBの立候補予定者が目立つ。一方、民主党の場合は、労働組合の組織を代表する顔ぶれが並ぶ。県内でもそうした色分けを縮図にした選挙戦が事実上始まっている。

 業界団体も労組も、組織ぐるみで支持拡大をめざす。01年の参院選では、特定郵便局長OBらでつくる政治団体「大樹の会」など「郵政一家」が推した元近畿郵政局長の高祖憲治氏(自民)が、約48万票を集めて同党の2位で当選。強固な組織力を見せつけた。

 だが、選挙後、現職の近畿郵政局長はじめ郵政関係者16人が公職選挙法違反(公務員の地位利用)容疑などで逮捕される事態に。高祖氏は議員辞職した。業界団体や労組代表を押し立てた選挙では行き過ぎも見られる。  (06/10)

1314KennethAbori:2017/09/11(月) 15:28:52
wh0cd4535946


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