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【ミ】『黄金町の夕闇』 その2

162ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/04/09(木) 02:10:27
>>161

「・・・・・なるほど」

アイエルの言葉を聞く限りでは、彼女はまだ話が分かる人間のようだ。
『刺青師』を手に入れるために手段は選ばないのら彼女ら共通なのだろうが、
アイエルは、少なくとも自身の損得や感情を元に仲間を作るつもりはあるらしい。

「彼女の力を過小評価していないようで何より」

『命はない』。彼女の言葉に、笑顔で頷く。

「それに関しては大丈夫さ 同じ轍を踏むほど彼女は愚かではない」
「きみは『ヤング・ダイヤモンド』の中でも話が通じる人間のようでよかったよ」
「ひょっとして きみは『ヨハネスブルグ』の生まれではないのかな?」

163『婚約期間』 ─4日目─:2015/04/09(木) 23:10:10
>>162
「・・・・『強さ』へのアプローチが異なるだけ、よ」

       パ チ

アウレアの瞳が焦点を取り戻した。
椅子に座らされている自身に気が付く。

「交渉相手としての『信用度』は、これで十分?」

164ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/04/09(木) 23:16:21
>>163

>「交渉相手としての『信用度』は、これで十分?」

「もちろん」「きみの協力に感謝するよ」

アイエルの言葉に快く頷く。
完全に信用しているわけではないが、アウレアは意識を取り戻した。
自分に万が一のことがあっても、彼女が自由に動けるなら保険が効く。

「それでは・・・『キス』でよかったかな?」

165アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/04/09(木) 23:29:35
>>163-164
 、 、 、 、
「ざけんな」 「それが死んでも嫌だから飛び込んだんだっつの」

ウィルにそう言ってから、口元を拭う。念入りにだ。
絶対に絶対に絶対に絶対に、ウィルにキスなどさせるものか。
いくら外面が同性でも内面は異性だ。それは『ダメ』だ。
理性的に考えて『情報』が必要で、その為にキスが必要な場面だったとしても、
『それ』を許容するのはアウレアの『愛』に嘘を吐くこととなる。

ウィルは、アウレアが昏倒したことに責任を感じているのかもしれないが……
アウレアの行動は一から十まで『自分がしたいから』したことだ。

ただちょっと、今は頭が混乱している。
とりあえず今のところはウィルを制止だけして、
自分が倒れていた間どれほど意識を保っていたか、
どこまで話を聞けているか確認したい。

166『婚約期間』 ─4日目─:2015/04/09(木) 23:38:19
>>164(ウィル)

「・・・・そうね」

頬に人差し指を当て、思案する少女。

「開き直った貴女の態度は『背徳』に遠いけど、
 嫌がる恋人の前で・・・・というのは、『背徳』に十分ね」

「貴女がそれでいいなら・・・・
 後、恋人が私に触れないように出来るなら、
 その条件で構わないわ。
 きっとこれが、貴女には一番安い代価だしね」

『アイエル』は暴れ始めたアウレアを他所に、
ウィルと意思の通った視線を交わしあう。

>>165(アウレア)
立ち上がるアウレアだが、足元はまだふらつく。
ウィルを言葉で制しつつ、
自分が倒れた後のことを思い出そうとするが・・・・
二人が『何か語り合っていた』程度のことしか記憶にない。
あとは、重油の海に沈められたような『不快感』だけだ。

167アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/04/09(木) 23:59:45
>>166
「うげえっ」

大袈裟に吐き気を催した素振り。
本当にゲロっとしてしまったらマズイので素振りだけだが……、

「そして落ち着けよ、ウィル」
「たった今わたしがコイツの……うえ、……言いたくないから飛ばすけど、
 『目の前で起こったこと』を忘れるんじゃあないぞ」

アウレアはキスしたと同時に倒れた。
そして解除したところから見ても、それは『スタンド能力』だ。
口づけの瞬間に感じた『妙な味覚』……舌を入れられたのか、
何らかの『スタンド薬品』を飲まされたのか分からないが、危険だ。

「コイツ、キスした瞬間にわたしに『何か』口に含ませやがったからな……」

さっきから妙に『背徳』にこだわっているところから見ても……
アウレアが『あの程度』で済んだのは、むしろ『幸運』だったのではないだろうか?
アウレア以上の『背徳』をウィルが犯せば……最悪『死ぬ』のでは?

何より、アウレアはウィルが他の女とキスしているところを見るのは絶対に嫌だ。

168ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/04/10(金) 00:02:27
>>166

「・・・・・・・・・・『開き直った』だって?」
「なるほどね ミス・アイエル」「どうやらきみも まだぼくに対する理解が足りていないようだ」

笑顔も変わらず、口調の勢いも変わらずに、言葉を紡ぐ。

「先ほどきみはこう言ったね」
「全てを正直に話す必要なんてない。どの国の男女も、互いに秘密を持つものだーーーと」
「しかし状況は変わった」「彼女の目の前でキスを要求するなら・・・・・増えた『背徳』の分に『情報』もレイズしてもらおう」


「『ルンクス』の居場所」「知っているんだろう?」

「知っていないと言うのならぼくは降りるよ」「分が悪いからね」

>>167

懸命に説得をするアウレアの呼びかけにも、答えない。
ウィルは交渉相手であるアイエルを、じっと見つめている。

169ロンパリ? 『落伍人』:2015/04/10(金) 00:11:41

 ―カランカラン♪



 「『サラトガクーラー』 飲み二きタ」


 あの甘イ味が妙に欲しくなっタ。だから入る マンティコアにとっちゃ
朝に酒を飲む事も昼に酒を飲む事も夜に酒を飲む事も関係ねェ

 随分中に猿共が陳列してるが俺には無関係だ。何か重苦しい空気が
包んでるような気もするが …関係ねぇな

 
 なんか見た目餓鬼な餓鬼も居るが マンティコアの時代でも普通に煙草やハッパやら
餓鬼でやってる奴らもいるし珍しくも何もねえ だから気にせずカウンターに座って注文する事にする

 「おぃ 店主 『サラトガクーラー』 早ク」

 微妙にせっかちに告げる。飲みたいもんは早めに飲むのが一番

170『婚約期間』 ─4日目─:2015/04/10(金) 00:13:49
>>167-168
「・・・・『今、何処にいるのか』という答えなら、
 その条件でも構わないわ」

昂ぶるアウレアを無視して、アイエルとウィルは
交渉を進めていく。

171『婚約期間』 ─4日目─:2015/04/10(金) 00:23:55
>>169
        パチンッ

扉を開けた『マンティコア』の前に、屈強な男たちが現れる。
一目でわかる『筋物』の連中だ。
カウンター席に座った、どう見ても年端のいかない少女の指弾一つで、
『筋物』たちはアメフトのラインよろしく整列し、立ち塞がった。

    「今日は『貸し切り』だ」 「消えろ」

とても入れる雰囲気ではない・・・・

172ロンパリ? 『落伍人』:2015/04/10(金) 00:33:48
>>171(ルンクス関係者のみなのね。婚約期間に関わった人も乱入出来ると勘違いしてた。御免)


     ― ド      力゛ァァアアッッ!!


 「…テぇなぁ、おい」

 店先から吹っ飛ばされる…ロンパリと一緒の頃も良くあっタ。いや…今でも良くあノレか。


 「……ケッ」

 吹っ飛ばされてついた土汚れを両手で払いつつ、立ち去る。
憎悪は常にある だが憎悪とは 妄(みだ)りに振り回し 餓鬼のように喚きながらぶつけるもんじゃネぇ。
 もっと考え、ある一定の淀んだ流れを変えるべく時に一挙に放つもンだ。

 「…『貸し切り』 ねェ……?」

 ……あの『(雌)少女』  何者ダ……

 「……ぺっ」

 唾を地面に吐き棄てつつ立ち去る。 頬の星図が疼かねェ て事は動く機は未だダ …未だ ナ

173ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/04/10(金) 00:47:19
>>170

>「・・・・『今、何処にいるのか』という答えなら、
> その条件でも構わないわ」



「Good(よし)」

アイエルの回答に、満足気に頷く。
再度カウンターに身を乗り出し、少女の顎にそっと手を添える。
そうして自分以外の人間が見えないほどに、顔を近づけて。

「今の言葉にウソはないと誓えるね?」「そういう『背徳』は御免被るよ」

174アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/04/10(金) 00:52:39
>>173
「ッ」 「わたしの話をッ、聞けッ!」

ウィルのことを本当に『愛している』なら、此処は堪えろ……という考えも、
アウレアにはある。だが、それをしていないのは――『刺青師』から、
『情報を調べるお墨付き』をもらっているからだ。
こんなものに頼らずとも、ウィルの尊厳を穢さずとも情報を得られるからだ。

後遺症でまだ足がふらつくので、
ウィルのことを止められるかどうかは五分だろうが……
それでも、ウィルの行動を妨害しようとする。
具体的には、肩を掴んで引っ張ってアイエルから離す行動だ。

175エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2015/04/10(金) 00:52:44
ちょっと彼らの仕事の邪魔にならない時間に顔を見ておこうと思った。
何か感覚がおかしい。
あのルンクスが『ああいう類の人間』だから『彼女達』が気遣わしい。
辻褄は合っているが『何か』別の認識が挟まっている筈ではなかったか?
ダイニングバー『ブリング・オン・ザ・ナイト』の扉の前に行く。

>>172
「失礼」

外に出た彼か身をずらして目礼。
見れば焼け出されたという体でもない、ならば『何があったか』くらいは
一目中を覗けばわかるだろう。

ご婦人の着替え中とか?
ないないイカした髪形のフランス人ならともかくそういうイベントは
私のキャラじゃない。

176『婚約期間』 ─4日目─:2015/04/10(金) 01:12:20
>>173(ウィル)
アウレアが背後から妨害しようとするが、所詮女性の腕力。
スタンドでも使わない限り、
二人の接吻を止めるのは難しいだろう。

アイエルの華奢な頤に片手を添え、囁いてみせる。
今にも唇が触れあいそうな距離。

「貴女が、『背徳』を犯せるならね。
 くだらない『言葉遊び』にはつきあわないわ」

体温を感じる近さで、白い唇が半分開く。
熱く、甘い吐息が漏れ出すのがわかる・・・・

   ゴ    ゴ  ゴ
                 ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ 

>>174(アウレア)
ウィルに声をかけながら、その肩を引っ張るが、
カウンターに乗り出した相手を引き戻す腕力は、
今の、やや弱ったアウレアには望めない──あるならスタンドだけだ。

アイエルの顎を手で支え、顔を寄せていくウィル。
二人の顔が密接する寸前、黒人少女の目が、
明らかにアウレアに移り──愉悦を浮かべた気がした。

このままでは、二人を止められない。

>>175(エイノー)
扉を開けたエイノーの前に、屈強な男たちが現れる。
一目でわかる『筋物』の連中だ。
その衰期間から見える、カウンター席に座ったロリータドレス。

『筋物』たちはアメフトのラインよろしく整列し、立ち塞がった。

    「またか」「今日は『貸し切り』だ」 「消えろ」

とても入れる雰囲気ではない・・・・

177エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2015/04/10(金) 01:23:11
>>175
「ああ一つ教えてくれれば帰るとも、この店の従業員の
『台場ウィリアム嬢』に話したい事があったが『彼女』は元気だろうか」

この状況下で『ごく当たり前の話』をしている筈なのにこの微細な
『違和感』はどういう事なのだろう。
とりあえず面に出している場合でもないので淡々強面達に質問する、
この返答が『ない』もしくは『明快でない』なら今回は彼らの都合を
優先しなくても良いだろうとは思いつつ。

178ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/04/10(金) 22:31:09
>>176

「・・・『信頼』があればこその『背徳』か」

覚悟を決めたように頷き、深く息を吐く。
ここで唇を触れさせれば、夢にまで見た情報が手に入る。
アウレアの想いを踏みにじるようだが、これは二人の未来の為に必要な犠牲だ。
少なくとも、現時点ではアイエルは信用できる。ウソをついているようには思えない。
ならばこれは、やむを得ないのだ。


「・・・・・・・・・・・・・・・」







「ペペロンチーノ」

「まいったな・・・そういえば先ほど食べてから歯を磨いていない」
「これでは女性と口づけをするには よろしくないな」

「そういうわけでミス・アイエル」「キスはまたの機会にしようか」

上半身をカウンターの奥に戻し、笑顔で肩をすくめる。

179アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/04/10(金) 22:46:06
>>176-178
「こッ……の!」

『ラヴ・ランゲージ』を発現。
ウィルを掴んで遠ざけようとし――そしてウィルの言葉を聞く。

が。

    グイイッ

それでも一応、ウィルとアイエルの間に
『ラヴ・ランゲージ』の手を差し込み、キスをできなくした上で離す。
アイエルの方からウィルの唇を奪う、といった動きを防ぐ為だ。
切羽詰っている訳ではないので、引き離す行動はやさしめにだが。
(手を差し込む動きは迅速に行うという意味である)

「『背徳』はどのみちわたしが『犯させない』」 「消えろ」

ウィルを庇うように立って、アイエルに言う。
今は体調も悪いから事を荒立てては分が悪いとか、そういうことは考えない。
女には女の、退けない場面というものがあるのだ。

180『婚約期間』 ─4日目─:2015/04/10(金) 23:23:16
>>177(エイノー)

「ああ、元気だ元気だ。
 それ以上粘ると、オマエさんが元気じゃなくなっちまうぞ?」

強面はつっけんどんにそう返すと、
エイノーの胸ぐらを突き飛ばす。

腕力と数にものを言わせ、
何人であれ通させないとする強固な意思を感じた。
当然だが・・・・ウィルの店のものであろうはずはない。

>>178-179(ウィル、アウレア)
口臭を理由に、アイエルから身を引くウィル。
すかさずアウレアの『ラヴ・ランゲージ』が割り込み、
二人の間をスタンドで遮断する。

だが──その寸前、ウィルは見た。

             ニ タ  ァ

至近距離から遠ざかる直前、
アイエルが浮かべた、謎めいた笑みを。
これまで少女が見せた、
上品ぶった、或いは蠱惑的な微笑ではない。
ねっとりと絡みつくような、蛇蝎の『悦び』・・・・・
漆黒のキャンパスに描かれた、満面の笑顔だった。

「そう。残念」

意外にもあっさりと少女は言い、
男の手を階段に、スツールから床へと降りた。

「『三日後』にまた来るわ」

反転パンダのリュックを背負った、小さな背中。

「・・・・『四日後』には貴女、交渉も出来なそうだから」

181ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/04/10(金) 23:33:22
>>180

これまでのものとは違う、『悪意』を前面に押し出してきたアイエルの笑みに、内心戦慄する。

(やれやれだ…計算通りというわけかい?この状況も)
(あるいはそう容易く心が折れない方が燃えるというサディストのそれか)

「・・・・・また会いに来てくれるのかい?」
「それは嬉しいニュースだ」「是非ともお待ちしているよ」

「今度はきみたちもゆっくりしていってくれ」

背後に控える男の一人へと声をかけ、去りゆくアイエル達を見送る。
同時にカウンターの陰で、アウレアには分かるように声をかけた男の方へと指を向け、その顔立ちを覚えてもらおう。



「・・・・・タイムリミットは後『三日間』か」

ぽつりと呟く。

182アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/04/10(金) 23:40:53
>>180
「『三日後』には次の標的はテメェになってるがな」

それまでにルンクスは倒す、という意味だ。
……が、これでウィルが『楽に助かる』道は失われた。
いや、アウレアが消し去ったのだ。
である以上、それ以上の成果を出す責任がアウレアにはある。

「……やるしか、ないな……」

183エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2015/04/11(土) 00:16:51
>>180
『F・O・Q』発動、両脇の強面のズボンから
『可塑性』『伸縮性』カートリッジを各2個作成。
胸倉を掴んで突き飛ばされた際本体で抜いて後ろによろめく。

「ずいぶんと乱暴だね、怪しむよ?」

再度ゆっくり近づきつつ中に呼びかける。

「ウィル君にアウレア君、いるかね?」

184『婚約期間』 ─4日目─:2015/04/11(土) 00:42:40
>>181(ウィル)
「・・・・カクテルも楽しみにしてるわ」

アイエルの最後の表情に戦慄を覚えながら、
去りゆく少女を見送った。

来訪者に見えぬよう、アウレアに合図し、
『仕込み』をした男を特定・把握させる。

と──その時。

「ウィル君にアウレア君、いるかね?」

男たちが壁を作っている、入り口から、声。
落ち着いた物腰が偲ばれる口調には覚えがある・・・・エイノーだ。

>>182(アウレア)
アイエル:
「・・・・『無知』ってステキね。
 吉報を待っているわ、アウレア。
 私、女よりは男の方が好みなの」

振り返らず、片手を振ってみせるアイエル。
その顔にどんな表情が浮かぶか、想像に難くはない。

>>183(エイノー)

ドンッ
            ズギュ! ズギュ!

突き飛ばされ、尻餅をついたエイノーだが、
その間際にスタンドの腕を発現、男のズボンから
『カートリッジ』を二本、抜き出した。

男は・・・・いや、男たちの誰も、
エイノーのスタンドに気付いていないようだ。
一般人なのか、それとも単に気付かなかっただけなのか?

店内にいるだろう二人に呼びかけたその時、
『強面の門』が、内から開け放たれた。

          スタ スタ

純白のロリータドレスを着た漆黒の少女。
特徴的な姿には見覚えがある・・・・『ヨハネスブルグ』。

「・・・・・・・・・・・・・・?」

その瞳が、奇妙な生き物でも見るように、
座り込んだエイノーを見下ろした。

「──帰るわ。車を回して」
                  「はい」「はい!」

185エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2015/04/11(土) 00:55:44
>>184
「少し待ちたまえ、ズボンを『使える』ように戻してあげよう」

強面のズボンに『可塑性』『伸縮性』のカートリッジを挿し直す。
これで歩いても拘束されたり固定されたりはしなくなる。

「失礼お嬢さん」

先程のロンパリへと同じく軽く目礼。
そして

「4日ぶりだね、一度出向いてきたよ」

ウィルとアウレアに片手を掲げて挨拶した。

186ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/04/11(土) 01:00:25
>>184

「・・・・・ふう」

店の外へと出て行った一行、正確にはアイエルを確認し、ようやく一息をつく。
これからの事についてアウレアと相談しなければ。それ以外にも、彼女に言いたいことはあるが。

>「ウィル君にアウレア君、いるかね?」

「ミスター・ニョルズ?」
「こちらに二人ともおります どうぞお入りください」

店の中へと招き入れ、カウンターへと案内する。

187アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/04/11(土) 01:26:47
>>184     、、 、、 、
「奇遇だな。そこだけはテメェと同感だ」

中身がウィルなら男でも女でも好きなのに変わりはないが、
『現状』のままで困るのはアウレアも同じである。
片手の合図に挨拶代りに中指を立てて答え、

「ん」 「エイノーサンじゃん」
「久しぶりだね」

素に戻る。

188『婚約期間』 ─4日目─:2015/04/11(土) 01:30:03
>>185-187(全員)

  ザッ ザッ ザッ

アイエルとその取り巻きが、店から撤退していく。
入れ違いで入店したエイノーは、
修羅場を超えたばかりの二人と、挨拶をかわす──

状況、依然として『変化なし』。

189エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2015/04/11(土) 01:44:29
>>188
「来客中のようだったが大事ないようで何よりだ」

アウレアに返答し語り始める。

「彼女たち――――客人のリーダーはあの少女だろう?――――と
 何か話しでもあったかね?それ以外の進展もあれば教えてもらいたい」

スマートフォンを取り出し

「私は何とも動きあぐねていた状態だったがドナート君に心当たりがあるらしい
(【他】『電波塔』ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1331990770/390-397)。
 ウィル君とアウレア君が構わなければドナート君を手伝って何か手がかりを掴もうと思う」

190ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/04/11(土) 22:23:29
>>189

「大事に発展せずに済んで何より・・・でしょうか」
「彼女は『ヤング・ダイヤモンド』が一人 アイエルです」
「早くもこの街の黒服連中を支配下にしていたようですね・・・
 『ルンクス』についての情報をカードに 交渉に来たようで」

エイノーに説明しつつ、こちらも彼が提示したメールの文面を見る。

「情報系のスタンド使い・・・彼女のことかな」
「何にせよ そろそろこちらも切り札を使わなければマズい状況にありますし
 ドナートの提案となれば 間違いはないでしょう」「無論協力します」

191アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/04/12(日) 00:17:27
>>188-190(エイノー、ウィル)
「困った時の小角チャン……か?」

この間の一件でも力を貸してもらっていたし、『刺青師』の紹介にも
小角の名前は上がっていた。『イル・ソン・パティ』の万能さを感じさせる一幕だ。

「私の方も……腹案がないわけじゃあない」
「この間、『刺青師』のトコに行ってきてね。
 こういうのに使えそうなスタンド使いの連絡先を聞いて来た」

実際にはもっと色々と泥臭いことをしていたわけだが、
そういうのは此処で言うべきことではない。

「……ドナートがいるんなら、二手に分かれるのもありかもしれない。
 わたしは『刺青師』センセーに紹介してもらったスタンド使いと接触する。
 ウィルたちは、ドナートの提案に乗っかってくれていいよ」

アウレアは必然的に『紹介されたスタンド使い』の方へ向かうことになるが。

192エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2015/04/12(日) 17:24:08
>>190-191
「成程彼女が『アイエル』嬢か、護衛が多いわけだ。
『ルンクス』氏に敵が多いのは有難い――――そうすると
 この間の看護師の皆さんとの友好的な雰囲気の理由がわからなくなるが。
 交渉の邪魔をしたなら申し訳ない」

ウィルとアウレアに頭を下げ話を続ける。

「二手も良いがウィル君はアウレア君と行動した方が良くはないだろうか、
『どちらがどちらでもあのルンクス氏相手に標的であるウィル君は勿論
 女性であるアウレア君もが単独になるのは良くないように思う』
 ――――失礼、間違ってはいない筈だがこの認識に『何かおかしな事』は
 なかったろうか?」

193ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/04/12(日) 22:19:33
>>191-192

「『刺青師』が・・・なるほど確かに彼ならこの街のスタンド使いには詳しいね」

しかし、いつの間に行動していたのだろう?
こういった二人の問題について、彼女が何の言葉もなく動くのは珍しい。
言うほどの事ではなかったと判断すればそれまでだが…まぁいい。

「いえ お気になさらずミスター・ニョルズ」「元より交渉は難航しておりましたので」

>「二手も良いがウィル君はアウレア君と行動した方が良くはないだろうか、
>『どちらがどちらでもあのルンクス氏相手に標的であるウィル君は勿論
> 女性であるアウレア君もが単独になるのは良くないように思う』
> ――――失礼、間違ってはいない筈だがこの認識に『何かおかしな事』は
> なかったろうか?」

「・・・どういったことでしょう?」

質問の意図が分かりかね、首を傾げる。

「確かに単独での行動は避けたいところではあります・・・・・
 『刺青師』のお墨付きのスタンド使いとも是非面識を持ちたいところですしね」
「もし『イル・ソン・パティ』ならば 質問をする人間さえいれば事足りるわけですし」

194アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/04/13(月) 01:15:50
>>192-193
「……何言ってんだ? もうボケた?」

同じく首を傾げる。

(※現時点では記憶改変は『名を知らぬ程度の知人』に
   留まっていたはずなので、エイノーさんは認識改変ロールをしなくても良かったかと)

195エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2015/04/13(月) 19:02:30
>>194
ですね。

>>193-194

「そうだね、私にも何がどう引っかかるのかわからないので
 聞いてみたが『気のせい』だろう」

言葉を区切って

「ただなるべく組んで行動した方が良いのと『期限』の都合で
 別行動を取るなら気心が通じている様子なのでウィル君と
 アウレア君が組むのが一番効率が良いのは確かではないだろうか。
 直接『ルンクス』氏と対面する可能性も少なそうなので
 お互いまた結果を知らせ合うという事でとりあえず『スタンド』使いに 
 合う件は良くないかね?」

事実のみ整理して提言する。
もっとも後から『探すスタンド使いが同じ』というオチくらいはあるかも知れない。

196ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/04/13(月) 21:15:34
>>194-195

「ぼくもミスター・ニョルズの意見に賛同します」
「ミス・アイエルが動いた以上 他の『ダイヤモンド』も動かないとは限らない」
「一応無駄足にならないよう それぞれのスタンド使いの名前を把握しておきたいところですね・・・」

自分もドナートにメールを送り、そちら側のスタンド使いの事を訊ねよう。

「アウレア その『刺青師』から聞いた方たちの名前は分かるかい?」

197アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/04/13(月) 21:39:45
>>195-196
「もちろん」

そう言って、『刺青師』からもらったメモを渡す。
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1419344985/333)
見知った名前と、連絡先が記されていることだろう。

「その中でも、『瀬良野』って男に関しては『刺青師』が
 協力してくれることが分かってる。わたしはコイツと連絡をとるつもりだ。
 ただ、時間がないし、不意の妨害とかで時間を食う可能性もあるから、
 それなら二手に分かれて行動した方が良いかと思ったんだけど……」

ウィルと行動を共にしたいのはやまやまなので、
どちらかを完全に協力者に丸投げしてしまうことが許されるなら、
アウレアもそっちの選択を選ぶ。

(※メタ的には瀬良野PLさんに対するスタンド能力解説イベントも兼ねている為、
   その旨をアナウンスする意味も込めて私の方は瀬良野さん側のイベントに向かいたいと思っています)

198エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2015/04/15(水) 05:03:18
>>196-197
「同意に感謝するよ、ではそういう形でお互い最善を尽くそう」

扉に向かい最後にウィルとアウレアに一言。

「とりあえず元気で安心したよ、では『また』」

199ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/04/15(水) 22:00:30
>>197-198

スマホへと、ドナートから返信が来る。

『ティコン』

「・・・・・うん」
「やはりドナート側のスタンド使いはその内の二人だ」「ミス・オヅノとミスター・アオタ」
「となるとぼくたちが会うべきは残りの二人か」

その中でも明確に協力してくれる可能性の高い『瀬良野』は、アウレアの言う通り優先的に会うべきだろう。

「こうも様々な人に助けられていると やはり人との繋がりの暖かさを感じます」
「ありがとうございました ミスター・ニョルズ」「ええ また」

去りゆくエイノーの背中に、頭を下げる。



(※お疲れさまでした。こちらはアウレアPCとの会話を、少しばかり続けたいと思います)

200アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/04/15(水) 23:13:09
>>198-199
「ばーい」

エイノーに手を振り、

「とりあえず、わたしから瀬良野ってヤツに連絡してみる。
 小角チャンと青田は……ドナートに任せてみるか」

腕を組み直して、頷く。話はまとまったと言っていいだろう。

201ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/04/15(水) 23:26:24
>>200

「そうだね 今後の行動の指針としてはそれでいいだろう」
「幸い 明日は大学も休みだ」「連絡が付けばすぐにでも会いに行きたい」

アイエルの言葉を信じるなら、時間は思っている以上にないようだ。1日を有効に使わなければなるまい。
しかし小角と青田が協力してくれるならば、先ほどの『仕込み』を使う必要はなくなった。
保険として案の一つには入れておくが、とりあえず今は使わずとも良いだろう。



「ーーーところでアウレア」
「先ほどのきみの行動には 一つばかり問題があったと思うのだけれど」

202アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/04/15(水) 23:37:07
>>201
「ん?」

顔を上げ、ウィルの顔を見る。
アウレアとしては先程の行動には『何の問題もない』。
……いや、理性的に、戦略的に考えればあり得ないことは
いくつもあったが、『アウレアの気持ち的には』何も間違いではない。

強いて言うなら、ウィルの意図を考えずにアイエルとの仲に割って入ったことは、
裏を返せば『ウィルがキスすると思っていた』ということになり、
それは『ウィルの愛を信頼していない』ともとられかねない態度だったが……
アウレアとしては、ウィルの愛を信頼するとかしないとかそういう以前に、
『あの状況でいること』が苦痛だったのだから…………『仕方がない』。

203ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/04/15(水) 23:49:33
>>202

>「ん?」

「・・・・・・・・・・」

ウィルの言葉に対して、真意を測りかねるアウレア。その反応に、ウィルは僅かに眉根を寄せた。
金髪碧眼の少女へと静かに詰め寄り、彼女の背後にあるテーブルに両手を置いて、先ほどのアイエルとのように顔を近付ける

『ググッ』

「・・・本当に気付いていないのかい?」

204アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/04/16(木) 00:15:24
>>203
「…………」

少し気まずそうな顔をする。
正直、気付いていないというよりは『思い当る節が多すぎる』。
その上で、先程の行動全てに『どうしても自分が嫌だから仕方がない』と、
だから『ウィルを愛するアウレアという人間』として恥ずべき行動はないと、
納得……ある意味『開き直って』いるのだ。そうなれるだけのことを、『刺青師』との会話で学んだ。

強いて言うなら、後先考えず突っ込んでアイエルにキスしたことだが……、
    、 、 、 、 、 、 、、 、 、 、 、 、 、、 、 、、 、、 、 、 、 、 、 、
……女の子同士のキスなんて挨拶みたいなもんだから問題ない。

205ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/04/16(木) 00:26:56
>>204


>「…………」


「・・・・・」


詰め寄られてなお、沈黙を続ける少女。ウィルとアウレア、二つの碧がじっと互いを見つめ合う。
両者の意思はすれ違うまま、終着点の見えないやり取りを繰り返すにも思えた。
が、先に折れたのは褐色白髪の青年の方だった。深くため息を吐いて、体を彼女から離す。


「・・・もういいよ」

「そろそろお客様がいらっしゃる時間だ・・・開店の準備をしなければ」
「今夜はきみもフロアに出る日だろう?アウレア」「早く着替えておいで」

『プイ』

淡々と言葉を紡ぎ、そしてアウレアに背中を向けてカウンターの方へと行くウィル。

206アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/04/16(木) 20:43:17
>>205
「…………わかったよ」

そういう風に言われると、アウレアもむっとする。

愛があったって、言ってくれなきゃ気持ちは分からないし、
以心伝心してなきゃホントの愛じゃないなんて日本人だけが抱く幻想なのだ。
そうでなくたって、大体アウレアにも不満はあった。

「わたしだって、色々飲み込んでたんだ」
                                、、 、 、、 、、
いくら『これは演技で、後で覆すから』と言ったって、たとえ演技でも
自分から進んで自分以外の女とキスをしようとするなんて、デリカシーがない。
結果さえ望ましいならOKなんて理屈を女が承服するわけがないのだ。
それでもウィルに考えがあるようだったから、追及することもしなかったのだ。

「ウィルがそうやって拗ねるなら、わたしだって拗ねるし」

そう言って、アウレアは引っ込んで行く。

そんな時間なんてない。分かってる。
アウレアだってウィルのことが嫌いになった訳でもなければ、自分のやるべきことを忘れた訳でもない。
…………ただ。
そういうこととは無関係に、『制御しきれない感情』というものがある、というお話だった。

207ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/04/16(木) 22:20:48
>>206

「・・・・・」

お互いに色々と思うことはあるだろう。
両者ともに、自分に至らぬ点があったことは自覚しているが、
それでも『制御しきれない感情』が、納得をさせてくれない。

「・・・・・・・・なぜ」

何故アウレアは、自分とアイエルがキスをするのを嫌がっていたのに、彼女自身がキスをしてしまったのだろう。
女性同士ならーーーあるいは自分なら、嫉妬をしないとでも思っていたのだろうか。
同性同士がいいのなら、自分とルンクスが口付けを交わしても何とも思わないのか?
敵と対峙している状況だからこそ、本心は常に悟られないようにしていた。
が、その後に至っても看過できるほど自分の器は大きくない。

「・・・・・我ながら醜いと思うよ」「でもアウレア ぼくはそんなにできた人間ではないんだ」
「特に きみのことに関してはね」

ゆっくりと目を閉じ、気分を切り替える。
自分の今の感情はどうあれど、ご来店されるお客様には関係がない。
不愉快な思いをさせないように、いつも通りに振舞わねば。
今夜は少しばかりぎこちないかもしれないが、明日は謝ろう。
1日経てば自分が飲み込める、それで終わる話だ。
明日はそんな事よりも重要な出来事があるだろうから。

208ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/04/16(木) 23:43:12
『四日目』終了しました。

209アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/04/26(日) 22:40:36
電波塔より。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1331990770/401-410

瀬良野PCの協力を取り付けました。
アイエルとの邂逅の翌日に、『刺青師』のもとへ赴いて調査を始めるつもりです。

210『婚約期間』 ─5日目─:2015/04/26(日) 23:11:08
>>208-209
了解。確認した。

──『5日目』、朝。

目覚めたウィルは、もはや自身の変化を『認知しない』。

・言葉遣いが『女性的』に変化した。
 そのことに自覚を持たず、前の口調も思い出せない。
・ごく身近な者(かつスタンド使い)のみ、
 口調の変化に気付くが、前の口調はやはり思い出せない。
 (変わった、という認識だけが残る)

『行動』があれば申し出ること。
なお、調査に関しては『ミッション化』する可能性が高い為、
参加者が決まり次第、改めて告知する予定。

211ドナート『ザ・スリー・カバレロス』:2015/05/08(金) 00:28:46
>GM
・『イル・ソン・パティ』組の調査はどんな感じで進めればよいでしょうか?別スレで進行でしょうか?
・ウィルと既知の仲であり、ルンクスと対面した事のあるドナートはウィルの変化にどの程度気付いていてよいのでしょうか?
・最近ウィルのお尻が気になってきたのですが、僕はホモなんでしょうか?

212『婚約期間』 ─5日目─:2015/05/08(金) 00:35:44
>>211
>・『イル・ソン・パティ』組の調査はどんな感じで進めればよいでしょうか?別スレで進行でしょうか?
メンバーが確定し次第、別スレに誘導する。

>・ウィルと既知の仲であり、ルンクスと対面した事のあるドナートは
   ウィルの変化にどの程度気付いていてよいのでしょうか?
全ての変化に異常を感じる。
ただし口調に関しては、『なぜか以前の口調を思い出せない』。

>・最近ウィルのお尻が気になってきたのですが、僕はホモなんでしょうか?
『ホモサピエンス』という意味ならば、その認識でよい。

213ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/08(金) 23:59:38
『松前総合病院』、その『中庭』にて。
二人の少女が、木製のテーブルを挟んで向かい合うように座っていた。
かたや金髪碧眼、かたや褐色白髪。しかも片方は目を見張るような美少女だ。
幸い周囲に人気はさほどなかったが、それなりに目立っていることは確かだろう。


「・・・あの時は ここの『食堂』であなたと出会ったのだったかしら」

ぽつり、と褐色の少女が呟く。

「昨日はごめんなさいね アウレア」「変にいらだってしまって・・・情けないところを見せたわ」
「やはり敵の能力下に置かれているとなると 少し冷静さを欠いてしまうみたい」

「でももうすぐ来るはずのミスター・セラノ・・・彼からの協力が得られれば『ルンクス』の手がかりに繋がるかもしれない」
「そうなれば この状態を脱出するまでもう一歩よ」

そうして、金髪の少女に語りかけた。

「でもアウレア 一ついいニュースがあるわ」「ミス・アイエルはあと『三日』と仰っていたけれど・・・わたしを見てみて?」


にっこりと微笑み、両手を広げて。



              ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「わたしは 昨夜から『何も変わっていない』」

「これは彼らが思ったより症状が進行していないのかしら?だとしたら 嬉しい誤算ね」「ねぇアウレア」

214アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/09(土) 00:52:52
>>213
対面に座る美少女は、既に機嫌を直していた。
彼女も子供ではない、いつまでも不機嫌を引きずったりはしない。

「じゃ、わたしからは悪いニュース」

アウレアは、微笑むウィルの方を見てにっこりと笑みを浮かべて言う。
世間話をするような調子で。
気負う様子なんか、全くない様子で。
     、、  、、 、 、 、 、
「――それ、スゴイ違和感」

ウィルにとっては絶望的であろう事実を、オブラートに包まず突きつける。

「『元』がどうだったかは知らないけど、
 今のウィルの喋り方、わたしにとっては違和感の塊みたいに感じる。
 多分、『違和感』にすら気付けないほど、事態が進行しているのかもね」

それを言うのは、ウィルを信頼しているからだ。
台場ウィリアムは、このくらいのバッドニュースなんかでは折れないと知っているから。
だから、あっさりと突きつけるのだ。

「これからは、事態の悪化は認識できなくなるって考えた方が良いかもね。
 最悪、わたしや家族以外の誰も――いや、世界のすべての人間が、
 ウィルが男だったっていう事実を忘れてしまうかもしれないな…………」

そして、こうも無遠慮にそう言えるのは、『それが絶対にあり得ない』と知っているからだ。
そうなる前に、ルンクスは見つける。能力を解除させる。
進捗がどうとか、根拠がどうとか、そういう話ではない。
大事なことは『意志』だ。結果は、後からついてくる。

215瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/09(土) 01:32:45
>>213-214
合流場所である『松前総合病院』を彷徨う人影。
和装の純朴そうな童顔の男性が母を探す迷子のような素振りをしている。
地毛らしき支子色のショートヘアと琥珀色の瞳が目立つ。

「ど、何処で合流するか聞いてなかった。迷ったよぅ…」

金貨時計を首から下げてアウレアさんを探す瀬良野。
気弱に「あ、アウレアさん…」と独り言を呟く。
イッカは逸香さんに預かっていただいた。
スタンドを発現でもしようか。

216ロンパリ? 『落伍人』:2015/05/09(土) 08:46:54
>>210

 チョイ 良ぃ力?

一応、マンティコアも『松前総合病院』で
紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』と交流して
『ルンクス』の詳しい情報さえ入手出来れば紫さんに頼んで
能力でヒント貰えるまでの手筈には行き着いたんだが
合流してその事伝えて参加させて貰えるのって可能か? 丁度近くに居るシな

217ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/09(土) 22:52:41
>>214-215

「・・・」

昨日の小さな諍いも、アウレアは全てを飲み込んでいる。
笑顔を浮かべているウィルも同じくそうだろうーーー99%は。
本人も意識しない1%のところで、どこかで彼女の口付けのシーンは脳裏をよぎる。
それが女性化している影響なのか、それともウィル本来の隠された性根なのかは分からない。

そして、そんな小さな痼りを更に上書きする言葉が、アウレアから告げられた。

「・・・・・・・・・・」

「まいったわね」

深く深く、ため息をつくウィル。
これが他の友人なら、その人物の記憶違いなのだと納得することもできよう。
しかし、アウレアの言葉となればそうはいかない。認めざるを得ない、確実に能力が侵食していることを。

「やはり わたし自身の記憶まで改竄されてしまうのね」「それも全く違和感を覚えないほどに」

「・・・・・あなたのことも わたしはいつまで覚えていられるのかしら」

そこで、迷い人らしき男性の姿に気付く。
そちらを振り向き、そして何事もなかったかのように正面を向いた。

「『ヴェノム』」

蜂型のスタンド、『ヴェノム』を発現。ハチ特有の羽音を立てながら、青年へと近づかせる。

『どなたかをお探しかしら?』

『スタンド会話』で問いかける。彼が一般人だったなら、何も起きずにそれで終わりだ。

218『婚約期間』 ─5日目─:2015/05/09(土) 23:03:54
>>216
『5日目』には不可能。
翌日以降に調整すること。

219瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/09(土) 23:21:34
>>217
病院内部に居る可能性は低いと見て中庭を彷徨く。
親切そうな綺麗系の黒人女性が声をかけてくださった。

「あ、また女性のスタンド使いさんだ。病院で待ち合わせをしてまして」

「人探しを頼まれたんです。外人っぽい名前で女性のスタンド使いみたいですが…」

電話中に聞いた名前と声だけを頼りに探し回っている。
一応、他人の名前なので簡単に教えられないのだ。
しかし、本当に女性のスタンド使いとの遭遇率が高いな。

「蜂のスタンドで探せませんか?」

弱々しく黒人女性に頼む。

220アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/09(土) 23:50:35
>>215>>217(ウィル、瀬良野)
「どうだろうね……奴は二週間と言った。
 なら、二週間後には世界のすべてが書き換わってるって考えるべきかな」

本当に『これだけ』の能力なら、『ヨハネスブルグ』の『ヤングダイヤモンド』になれるはずがない。
インパクトによって誤魔化されているが、『これ』は能力の一端でしかない。その事実を自覚せざるを得ない。

「そうならない為の行動を、これからとるわけだが」

実際に自分の記憶が書き換わっている途上にいるウィルにとって、そう簡単には割り切れないはずだ。
だから、安易な慰めは口にしない。代わりに、アウレアは揺るがない。
どんな状況にいても、この少女なら『自分』を忘れないでいてくれる。そう思わせられるようになる。
こうした楽天的・無遠慮ともとれる言動も、その為の布石だ。
その結果生じるであろうあらゆる不和も、アウレアは飲み込む。
不機嫌になったり怒ったりもするが、それらは決定的な軋轢にはならない。そういう心構えが、既にできている。

「アンタが瀬良野? わたしが電話したアウレア。で、こっちがウィル」

221ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/10(日) 00:12:30
>>219-220

「世界中の人間の認識を書き換えるだけでも大したエネルギーを使うでしょうに・・・
 底が見えないわね 『ルンクス』のスタンド」「『エンジェルズ・ラバー』は」

一個人が使える能力は限られている。
近距離パワー型のスタンドが遠くまでは行けないように、遠距離型のスタンドが
大したパワーを持てないように、スタンドとは一定値の限界の中にある、というのがウィルの認識だ。
しかし中には、それを覆すかのように圧倒的なスペックと、広大な能力を持つスタンドがある。
ルンクスだけではない、他の人間もそれに相当する力を持つと見るべきか。『ヤング・ダイヤモンド』。

「・・・・・そうね マイナス方向にばかり物事を考えていても仕方ないわ」
「待ち人来たれり のようだしね」


『お待ちしていたわ ミスター・セラノ』『どうぞおかけになって』

スタンド使いで、外国人女性と待ち合わせをしている。
ここまでの条件が揃えば間違いないだろう。そう声をかけ、男性を招く。

222瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/10(日) 00:31:54
>>220-221
おそらく男口調の金髪少女がアウレアさんだろう。
紹介された方を見ても黒人女性しか見当たらない。
ここまでルンクスの能力が進行しているとは。

「アウレアさんとお付き合いしてる方ですね? ロンパリって名前のよく唸る男性に聞きました。話の殆どは知っています」

促された位置に座って二人の話を聞かねばならない。
自分はルンクスとやらの詳細を知らないのだ。

223アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/10(日) 01:28:40
>>221-222
「――ロンパリ? 誰それ……?」

ウィルから協力者がいるということを聞いていたとしても、
ロンパリという個人名まで聞いてはいないだろう。首を傾げる。

「……まあいいか」

ただ、事情を知っているということは協力者だろうと見当をつける。

「ルンクスのことを話す前に――
 ちょっと前にやっていた『中継』は見たか?
 『ヨハネスブルグ』から来た留学生っていう」

224エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2015/05/10(日) 12:10:33
>>211-212
「ボスゥ……連絡……待ってます……」

※環境の激変があれば改めて謝罪とお知らせいたしますが
現状1日1〜2レス進行は出来ると思います

225ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/10(日) 21:24:41
>>222-223

「あの『肝試し』の夜に あなたが倒れた後に馳せ参じてくれた人よ」
「『一般人』で少々変わったファッションだけれど 行動力があって頼りになるわ」
「ロンパリともマンティコアとも名乗っているようね」

とある男性のことをアウレアに説明する。そして、アウレアの問いに瀬良野が答えるのを待とう。

226瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/10(日) 22:56:39
>>223
ウィルさんはルンクス狩りのために相当な規模の人脈を築いているようだ。
初見の人が逃げそうなロンパリさんと、どうやって友達になったのやら。

「『中継』って何ですか?」

「僕はスタンド使い歴5ヶ月程度なんです、恥ずかしながら戦闘経験がありません。『ヨハネスブルグ』だってルンクスが所属する組織って情報しか知らないんです」


>>225
例の唸る人ロンパリの話だと女性化の呪いを受けたらしいウィルさん。
先程から女性の口調だが中身は男性だし、わざわざ女性らしくしなくても…。

「あの、ルンクスの能力は口調まで作用するんでしょうか。確か、男性でしたよね?」

女性らしさみたいなものまで植えつけられたのだろうか。

227アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/11(月) 00:20:14
>>225-226
「ああ、そこからか。
 まあかいつまんで説明させてもらうけど――」

そう言って、下記URLを説明する。
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1331990770/343-352)
簡単に言うと、『ヤバい奴らが黄金町を侵略しに来た』ということ。
そしてルンクスはその一員で、ウィルを女性にして花嫁にしようとしていることも言う。
女性化しているのは、そのためだ。

228ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/11(月) 00:38:38
>>226-227

「そうらしいわ」「・・・当然わたしにその自覚はないけれど」
「それだけでなく世界中の認識も 少しずつわたしが女性であったかのように書き換えられているみたい」
「今はまだ 例えば学校で少し会ったぐらいの間柄の人間とかだけみたいだけど」

瀬良野に説明する。にわかには信じがたいかもしれないが。

「『スタンド使い』は皆狙う気よ 『ヨハネスブルグ』は」
「あなたにとっても他人事ではないということね」

229瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/11(月) 01:05:26
>>227-228
久しぶりに故郷に帰還したら黒人集団が侵略宣言していた。
『刺青師』の作品とは刺青を刻まれてスタンドに目覚めた者達、自分も『駄作』の認定を受けてしまう可能性がある。

「こんな集団が来日していたとは。『刺青師』を目の敵にしているようですね。黒人ばっかりですし―――まさか、『刺青師』って『ヨハネスブルグ』の関係者なんですか?」

遠い日本の地に来たのには理由があるはず。
『刺青師』のスタンドを目覚めさせる技術を狙っているのだろうか。

「おっと、質問ばかりで申し訳ないです。こちらが僕の友達、『アメイジング・クラウン』の詳細です」

二人に『アメイジング・クラウン』の詳細を記した用紙を差し出す。
自分ばかりが情報を求めるのは失礼だからだ。

「簡単に説明しますね。スタンド能力は『過去』にスタンドを『遡行』させる能力です。『1分』につき『1万円』のようです」

230瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/11(月) 01:09:09
>>227-228
(貼り忘れてました)

『スタンド詳細』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/588-590

231アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/11(月) 01:43:24
>>228-229
「『過去』にスタンドを『遡行』させる能力……だと?」

つまり、この病院に行って能力を使えば、『あの日』のことが分かる――ということか。
『一分』につき『一万』ということだが、『刺青師』が噛んでいるのだからその問題は解決しているだろう。

「…………なるほど、『刺青師』センセーの言う通りに動いて良かったな」

『イル・ソン・パティ』は勿論有能すぎるほどに有能だが、
推理するよりも『目で見て耳で聞いて分かる』ことが可能な能力の方が、
やはり情報としての信頼度は高い、とアウレアは思う。

232ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/11(月) 20:59:05
>>229-231

「そうだとしても『元』が付くわね」
「少なくともお互いに知り合いであることは間違いないわ」
「関係者の話では 『刺青師』が『ヨハネスブルグ』についてしまったなら・・・
 『核戦争』クラスの災禍が撒き散らされることになると」
「だからこそ それは絶対に防がなくてはいけないの」

瀬良野の示した能力詳細を見る。几帳面な性格だ。

「・・・・・スゴいわね」
「過去を確認するだけでなく 過去を『改変』する力すら持つ・・・
 『時空間干渉系』とでも呼ぶべきなのかしら?あなたの『スタンド』は」
「わたしも特に数多くのスタンドを知っているわけではないけれど・・・相当レアな力みたい」

頷き、瀬良野に訊ねる。

「一応確認すると 『過去』を視認できるのは本体であるあなただけという認識でいいのかしら?」

233瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/11(月) 23:02:15
>>231-232
今は世捨て人のような『刺青師』だが暗い過去を背負って黄金町に流れ着いたのだろうか。
彼は自分の過ぎた力に嫌気が差したのかもしれない。

「何だか、『刺青師』が可哀想ですね。彼は破滅を無闇に振り撒くことを望んではいないはず。助けてあげたいものです」

「意外と『時間』に干渉するスタンドは少ないようですね。ちなみにですが、『過去』の光景を『眼鏡』で見れても音は聞こえません。『金貨』を投入する『眼鏡』が割れてしまえば、当分の間はスタンドの発現が出来なくなります」

現状、自分が知っている欠点を二人に説明する。

「派手な『過去改変』は『並行世界』に分岐して、現在に影響を与えることが出来なくなります。そして、強制的に現在まで帰還することになります」

「その『基準』が分からなくて苦労しているのです。連発する財力もないですから…」

二人を失望させることになると思うのだが、この際に欠点は伝えておくべきだ。

「『過去』を見れるのは本体である僕だけだけだと思います。スタンドと『視聴覚』が繋がっていません。『眼鏡』を通して『過去』を見ているのですが―――外れると全解除です」

「『眼鏡』を覗き見した他の人に『過去』が見えるのか、それは知りません」

携帯で『刺青師』に聞いてみようか。
あの人が携帯を持っているとは思えないけど…。

234アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/11(月) 23:10:50
>>222-223
ウィルの見解に頷く。

『時の流れ』に干渉する能力。
高天原は『音』を介して『時』を止める能力だったが……
時間を隔てた『過去』に直接干渉できる能力というのは、脅威だ。
瀬良野が説明した『能力の欠点』を聞いて尚、そう思う。

「刺青師の言っていた『可能性』って言葉にも、頷けるな……」
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1419344985/336)

実はこのアウレア、瀬良野の能力の扱いづらさは予想できていた。
でなければ、基本的に『放任』が旨の『刺青師』がお膳立てをしたりはすまい。

「まあ、アンタが見聞きしたことをわたし達に言えば済む話じゃない?
 わたしはアンタの証言を信じる。こっちのウィルだって同じだと思うよ」

というか、そこから疑っていたら話にならないだろう。
『刺青師』の仲介なのだ。人間性を疑うようなことはしない。

235ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/11(月) 23:52:39
>>233-234

「十分よ」

瀬良野の口にする欠点に、笑顔で首を振る。
目で見られるだけでも得られる情報は大きいし、ここが戦場になる可能性は低い。
眼鏡が壊されることもないだろう。

「『過去』を視られるのは一人だけ ということね・・・」
「もちろんわたしもあなたのことは信頼しているわ」「よろしくお願いするわね」

「ちなみにことの起こりは『五日前』の『午前二時過ぎ』だったわ」

236瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/12(火) 18:15:52
>>234-235
電話での質問を考えたが『刺青師』の電話番号を知らなかった。
『午前二時過ぎ』の襲撃時に『遡行』させれば、立ち去るルンクスの姿を追いかけられるだろう。

「見知った瞬間になら正確にスタンドを送り込めるのですが、正確な時間を知らない場合は当てずっぽうに送り込むしかありませんね」

「『刺青師』がどれだけの額を用意してくれるか、少し不安です。『一分』につき『一秒』のインターバルが生じます」

「代わりに『遡行先』でのスタンドは『無敵』のようです。その間、僕は完全に無防備な状態になるので、お二方が警戒して下さると助かりますよ」

ルンクスの影響が末期まで進行した者に自分達が監視されている可能性がある。

「ルンクスの能力、『強制花嫁化』とでも呼びましょうか。末期症症状のスタンド使いに襲撃される可能性があります。お二方のスタンドは戦闘が得意でしょうか?」

今まで勿体無いと『金貨』を出し渋ってきたが、その気になれば弾いて攻撃に使うつもりだ。

237アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/13(水) 00:41:10
>>235-236
「正直より長くルンクスの観察もしたい。
 『午後二時』から開始して、ルンクスがあの日わたしたちと遭遇する前に
 何をしていたか、ってことから調べてみるのも、悪くはないと思うね」

二人に向けて。

「それと、戦闘力のことなら心配要らない」

瞬間、アウレアの右手に、『真紅の輝き』が灯る。
それが閃いたかと思うと――――

            ー┐!/
             /´ォ
             才
               オ  //
             ン   ・・

『旋風』。
まるで鼻先を巨大な鉄球が通過したかのような、
そんな『圧力』を伴った風が、瀬良野の肌を撫でる。

「――ご覧のとおり、殴り合いなら大得意なんでね。
 正面切ってはともかくとして、逃げながらなら相手を削りつつ、なんてこともできる」

238ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/13(水) 01:05:07
>>236-237

「今から『五日前』のことを調べるとなると・・・・・相当な額になるわね」
「『刺青師』の協力なしではとてもできなかったわ」

自分も当然金銭を出すつもりではあるが、はたしてそれがどれだけの助けになるか。

「確かにそうね では『午前二時』辺りからこの付近を調べてみましょうか」
「『ファイア』」

掲げた右手から『拳銃』を発現し、既に現れていたハチのヴィジョンと重ね合わせる。
カチリ、とハチの腹部がシリンダーのように回り、針弾が薬室へと送られた。

「わたしの『スタンド』は『毒』とそれを用いた『探知』ができるわ」
「ここに近づく『スタンド使い』がいないか調べておくわね」

両者から距離を置きながら、自身を『スタンド使い』アレルギーに。
襲撃者がいないか警戒しておこう。

239瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/13(水) 01:53:00
>>237-238
迫撃砲の砲撃に迫る威力が凝縮された拳が鼻先を掠める。
確実に人間の動体視力が追いきれない速度の動きだ。

「ぴいっ!。高校生時代の自分だったら失禁してましたよ!」

「そ、それで、お二方はルンクスに遭遇する前に異変や気配などを感じました?」

雛を彷彿させる奇妙な鳴き声が口から漏れ出てしまう。
片方の『ファイア』の名前で呼ばれる蜂の方は遠距離攻撃、探知を得意とするようだ。

「対照的ですね。お二方のスタンドは。しかし、お二方でもルンクスは仕留められなかったのでしょうか?」

「アウレアさんの話ではルンクスの力は強力なものだとか。それでも、遠距離攻撃が得意なウィルさんに接近すること自体は困難なはず」

「まさか、眼と眼が合っただけで『強制花嫁化』されたとか?」

「あの、もし、性別関係なしに『強制花嫁化』が可能だとしたらですよ。知性の低い動物、一般人を手当たり次第に『花嫁化』している可能性がありますよね…」

スタンド使いのウィルさんでさえ、今の状態にまで『花嫁化』が進行している。
住み慣れた黄金町の隣人が知らぬ間に『花嫁』と成り果て、我々に襲いかかるとしたら…。

240アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/13(水) 23:13:55
>>238-239
「……その可能性は高いだろうな」

瀬良野の懸念に、苦い表情を浮かべて頷く。
というか、あのナースたちにしたところで、おそらく『花嫁』化済みの人員だろう。
『花嫁』に特殊な能力(『花嫁』化伝染とか)があるとか、怪力があるとか、
そういう戦力的な厄介さを持っている可能性もあるが、『花嫁』になっただけの『被害者』を
害するのは、アウレア達としては不可能だ。そういう意味でも厄介ではある。

「……まあ、そうならないように有利な盤面を作っているわけだけど」

それに、ウィルの『ヴェノム&ファイア』ならば相手を殺さず無力化できる。
そういう意味では、お誂え向きの敵だと言えるだろう。

241『婚約期間』 ─5日目─:2015/05/13(水) 23:50:47
>>238-240
           シャコッ

中庭で会話する三人の前に、見知った『髭の白人』が現れた。
周囲には患者や来院者も多く、突然出現した男に驚――

                    シャコッ

「集まッてるようだナ」

――何事もなく、話しかけてきた。

「オマエさんが『瀬良野』だな。
 スタンドは『アメイジング・クラウン』。
 『金食い虫』だが、とンでもねえ可能性を秘めた『力』だッけ。
 とりあえず、今日は金の心配はいらねェ」

その手が、ポケットからカードを取り出す。
何の変哲もないクレジットカードのようだが、

「いる分は、こッから好きなだけ引き出せるッてよ。
 ファーレンハイト――『刺青師』の『奢り』ダ」

ニヤリと笑った長い髭の先には、
片方に『ハート』、片方に『星型』が揺れていた。

242ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/13(水) 23:59:24
>>239-241

「そうかもしれないし そうでないかもしれない」
「警戒はしておくわ わたしたちが貴方を信じるように・・・貴方もわたしたちを信じて」

瀬良野を安心させるように、瞳を合わせて頷く。
そこで、視界の端に見知った影が映り、あら、と少し目を見開いた。

「ーーーーー相変わらず貴方は人を驚かせるのが好きね ミスター・エルガマル」
「今日もお髭のセットは決まっていて何よりよ」

やれやれと肩をすくめながらも、慣れた調子で話しかける。
流石に三度目ともなれば、落ち着いてくるものだ。

「その言葉からして ミスター・セラノは彼とは初対面なのかしら」
「彼の呼び名はエルガマル」「『刺青師』の友人よ」

一応説明しておこう、彼が無駄な警戒心を抱かないように。

「それにしても『刺青師』にはお世話になりっぱなしね・・・今度お歳暮でも送っておこうかしら」

243アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/14(木) 00:11:31
>241-242
「……よお、相変わらず心臓に悪い登場だ」

そういうリアクションは全部『省略』されたようだが。
なので、アウレアもさらっと反応する。
『省略』されていなければ一瞬ではあるがぎょっとしていたはずだ。
(直前の話が話なだけに、仕方ない)

「相変わらず底知れないな……、『刺青師』センセー』

出て来たクレジットカードに、肩を竦める。
世捨て人みたいな暮らし方をしているくせに、ちゃっかり資産はあるのか。
……いや、普通に考えてカネがなければあんなに超然とした生き方はできまい。
『ああなる』前は、それなりに人と繋がって生活していたのかもしれない。
まあ、ともかく。

「ありがとうよ。で、レクチャーはあるのか?
 それとも『金はいくらでも出すから試行錯誤しろ』って感じかにゃ?」

首を傾げる。
カードを渡してくれるなら、手に取って瀬良野に渡しておこう。
瀬良野の能力なのだから、彼がこれを持っていないと始まらないという判断だ。
渡してくれる感じでないのであればさわりにはいかない。

244瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/14(木) 00:29:26
>>241-243
「いえ、お二方の役に立てるように――」

少しばかり話を長くしてしまったので、ルンクスとの遭遇地点への案内を頼もうとした途端、見知らぬ白人が現れる。
白人は『ヨハネスブルグ』の構成員ではないはず。
ああいった人達は挨拶なんかしないと思う。

「あわわっ! ルンクスの手先かと思いましたよ。僕の『友達』を『金食い虫』だなんて呼ばないでください。確かに『お金』は必要ですが…」

妙にムキになって突っかかってしまった。
これでは来てくれた『刺青師』の友達に失礼だ。

「すいません、頭に血が上ってしまいました」

アウレアさんからクレジットカードを受け取り、白人男性に謝る。

「『刺青師』の友達ですよね?」

『ファーレンハイト』―――学者みたいな名前だ。
実名を知っているなら長い付き合いのはず。

245『婚約期間』 ─5日目─:2015/05/15(金) 00:40:09
>>242(ウィル)
「よーう、『台場ウィリアム』。
 こりャあまた、『衝撃美人』になッちまッてンな。
 そんな声で髭を誉められると、倍は嬉しくなッちまうゼ。
 その見かけはともかく、『中身』はどうなッて・・・・イヤ、冗談だ」

興味津々、という顔で尋ねてくるエルガマルだが、
アウレアの表情に気付き、質問を自主的に切り上げた。

ウィルの紹介を受け、改めて瀬良野に向き直る。

>>243(アウレア)
不思議なほど驚きを感じないのは、『省かれた』からだろう。

「ん? あ――まあ、『アリ』だ。
 オレは面倒だと言ッたンだが、そうでもしねェと
 金が幾らあッても足りなくなるらしい。
 ま、これは『刺青師』の都合だ。気にすンな」

カードはエルガマルの手から、瀬良野に渡った。

「・・・・ん?
 『青田』は呼ばれてねーのか? まあいいが」

>>244(瀬良野)
「おッと悪かった。侮辱のつもりはネェんだ。
 『金』が必要なスタンドを、オレがそう呼んでるッてだけでな」

陽気に笑いながら、『エルガマル』が握手を求めてくる。
洋画の主役を張っていてもおかしくない風貌。
自然に差し出された手は、まるで映画の名シーンのようだ――
主にその髭のせいで『コメディ映画』ではあるが。

クレジットカードを受け取る瀬良野。

「奴とオレが友人かどうかは、
 『アインシュタイン』でもすぐにャ解けない命題だが、
 ありていに言えば『友好的関係』、だな」

妙に遠まわしな言い方で認めると、
肩に負った『ライフル銃』を撫でながら、男は顎に手を当てる。

「――改めて自己紹介だ。
 オレの名は『エルガマル』。
 この世に存在する一切の『無駄』を許さない男だ。
 スタンドの名は――『アナル・キティ』」

うっとりとした目で、『ライフル銃』に口付けした。
『それ』がスタンドであることに、瀬良野は気付く。

「『アメイジング・クラウン』については、
 『ファーレンハイト』からよッく聞いてきたゼ。
 今日一日は、オレが『先生役』だ。
 『無駄』なくビシバシ教えるから、そのつもりでついてきな」

246ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/15(金) 21:25:14
>>245

「こちらこそお褒め頂き光栄だわ」

『衝撃美人』との褒め言葉に、にこりと笑って頷く。
ちなみに『中身』に関しては、確認したので間違いなく女性のそれであるはず。公序良俗に反するので口にはしないが。

「これは頼もしいわね ミスター・セラノ」「彼もまた実力者よ」
「ルンクスの能力に迫るだけでなく 自身の能力も理解するにあたって絶好のチャンスと言えるわ」

能力を使用するのに安からぬ金銭がかかる彼の能力は、そうそう普段は試したりはできまい。
お互いにWin-Winとなるのであれば願ってもない。

247瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/15(金) 22:04:54
>>245
『世界遺産』でも扱っているかのように『アナル・キティ』を優しく撫でるエルガマル氏。
『無駄』を嫌う本体の性質を反映したスタンド能力なのだろうか。

「初対面なのに失礼しました。今日はどうぞよろしくお願いします」

ハリウッド映画にでも出演していそうな風貌ではあるが、そのままでは終わらない個性的なセンスから陽気な人柄が窺い知れる。
エルガマル氏と握手を交わすとポケットの中にクレジットカードを納める。

「『親友』と呼び合うほどの仲ではない、姿が見えないと心配するぐらいの『友達』みたいな感じでしょうか」

「今のところ、男性のスタンド使いを二人しか知らない身としては羨ましい。いいなぁ、男友達…」

単に強いスタンド使いで収まらず、長い年月を生き抜いた古強者寄りの雰囲気がする。
ウィルさんの保証付きだ。

「あ、そうだ。『換金』はクレジットカードを握っていなくても出来ますか?」

色々と聞いても問題は無さそうだと判断して質問する。

248アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/16(土) 23:32:29
>>245
「………………」

アウレアの表情に気付くエルガマル。
機嫌はすこぶる良さそうだ。
嬉しさの余り拳の一つでも飛んでくるかもしれない。

「まあ、一分一万? 一秒一万?
 だか知らないけど、それで五日前の過去を見るんだしね……」

アウレアは頷く。

「青田……?」

聞いたことのある名前ではある。おそらく会ったことは――あるか。
そういえば合コンの席で一度会った。能力も聞いた気がする。
確かに、『アメイジング・クラウン』とは相性がいいかもしれない。

249『婚約期間』 ─5日目─:2015/05/17(日) 00:52:00
>>247(ウィル)
「なァ〜に、使えるスタンドを『無駄』にされるのは、
 オレの信条的にも許せるモンじャねーからな。
 今回は『刺青師』の都合が重なッただけだ。
 恩に着る必要は何もねェ――『エゴ』の延長だからヨ」

「さーて、と。時間を『無駄』にするのはよくネェな。
 さッさと始めるとするか。
 何処から始めるつもりだ?
 案内がてら、『アメイジング・クラウン』について教えるとしよう」

>>247(瀬良野)
「さーて、どうだかねえ」

心配するか、と言われた男の顔に浮かぶは、
あまり類を見ない種類の笑み。

「カードはおまえさんが持ッてりゃ、それでOKだ。
 幾らでも『コイン』に出来るはずだぜ」

>>248(アウレア)
「ああ、青田だ。
 面識なかッたか?こんな奴だが」
                          シャコッ

三人の脳裏に、青田という若者の外見と
そのスタンド『トライブ・コールド・クエスト』の概要が差し込まれる。

「奴の能力があれば、おまえら二人とも『過去』にいけるようなモンだ。
 便利だからリストにあげてたはずだが・・・・ま、別にいいがヨ」

250アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/17(日) 01:19:31
>>249
「なに?」

リストは、『この中のメンバーは一人ずつでも目的に使える能力を持つ』と
いう話だと思っていたが…………まさか一堂に集めた方がよかったのか?

「……ちょっと勘違いしてたね。
 多分この青田は、別件で動いてるんじゃないかな?」

そんな話を聞いていたような気がする。
まあ、それは後回しにしよう。
言葉による伝達でもそう問題は起こるまい。

「さて、『アメイジング・クラウン』の説明が始まるなら、聞かせてもらおうかな」

251瀬良野『アメイジング・クラウン』:2015/05/17(日) 02:20:27
>>249
脳に見ず知らずの『アンテナ』を設置するスタンド使いの情報が挿入される。
情報を武器とする知性的な人物のようだ。

「敵にしたくないお方ですね。心細いので居てくれれば…」

ルンクスを捜索するにも何処から見ようものか迷っている。
病院の看護婦は―――『花嫁化』が深刻そうだ。連絡されてしまいそうだ。

252ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/17(日) 20:33:14
>>249

「・・・確かにミスター・アオタと彼の能力の相性は素晴らしいわね」
「前もってミスター・セラノのスタンド能力を訊ねておくべきだったかしら」

頬に手を当て、ため息をつく。今更後悔した所で意味はないかもしれないが。

「『五日前』の午前二時ーーーあなたによって集められた時間ね」
「一応その時間から見てみようかと思ったのだけれど・・・」

253『婚約期間』 ─5日目─:2015/05/19(火) 00:04:10
>>250(アウレア)

『エルガマル』:
「そりャあ説明しなかッた『ファーレンハイト』が悪ィな。
 ま、いりャあ便利ッてだけだ。いないならそれでいいさ。
 さて――何から説明すッかな」

『エルガマル』が首を鳴らし、瀬良野に向き直る。

>>251-252(瀬良野、ウィル)
スタンド使いの情報を入手出来たのは幸運だ。
来るのは無理なようだが、何とかなるらしい。

「んじャ、とりあえずその時間からだ。
 『アメイジング』は、『過去遡行』中からでも、
 さらに『過去』を前後に移動できる。
 『過去』から現在に近づくには
 『1分』ごとに『1秒』と『1万』がかかるが、
 さらに『過去』へと戻る分には、時間はかからない。
 つまり、どンどン戻る分には『無駄』がないッてこッた」

「ああ、ちなみにオレに『戦力外』だからよ?
 もし襲撃とか受けても、オレは手を出さねェ。
 降りかかる火の粉は払うが、瀬良野を守るのは、
 おまえさンら二人の役目ッてこッた。先に言ッておくゼ?」

254瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/19(火) 01:06:48
>>253
『過去遡行』中でも続けて前後の『過去』に移動でき、お金を使用費せずに済むとは驚いた。
『過去』から『現在』に移動させる際はお金が必要だが手当り次第に遡行を繰り返し、時間を浪費するより有意義だろう。

「大幅な時間短縮が可能になりそうですね!」

「ルンクスと遭遇した場所を教えてもらえますか。『花嫁化』の詳細が明らかになるかもしれません」

未だにどのような攻撃を仕掛けてくるか分からない敵のスタンドである。
無謀とも見える侵略宣言をする時点で相当な力量のスタンド使いであることは当然だとして、おそらくは『花嫁化』には女性化と別の作用がありそうだ。

「『花嫁化』が単純な洗脳の領域を超えて肉体にまで作用しているようですし、スタンドを目覚めさせたり動物の女性化まで可能なら嫌ですね」

「戦闘はアウレアさん単体でこなせそうですね。エルガマル氏に戦闘能力が無いようですし、ライフル銃で人を撃ったら死人が出そうです…」

少しばかり周辺を見る。特に看護婦に注意しよう。

255アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/19(火) 12:54:08
>>253
「つまり、『一分』ずつ刻んで『過去』に遡行し続けるのと、
 目的の時刻まで一気に『過去』へ遡行するのとだと、現実でかかる時間は変わらないってこと??」

しかも、かかる『金』の金額も変わらない。
いまいち難解な能力だが、『過去』へ戻る分には時間がかからないということはそういうことだと解釈した。
『能力運用のコツ』としては、瀬良野の為になる話だろう。
アウレア達の目的とは関係ないが、そもそも『刺青師』が今回のセッティングを行った理由の大半は
『瀬良野に「アメイジング・クラウン」の使い方をレクチャーする』ことだと理解しているので、特に口出しはしない。

「護衛に関しては任せてくれていいよ。
 わたし達の都合で巻き込んだんだ。最後までわたし達が面倒を見る」

実際には巻き込んだのはアウレアの独断だが、自分一人で責任を背負い込むような真似はしない。
ウィルはそれを望まないし、アウレアの立場でも同じことを考えるからだ。

……呟きながら、周囲の窓を確認したい。
一応索敵に関してはウィルの『ヴェノム』があれば十分だが、此処は病院。
二階や三階など、ウィルの索敵範囲外から攻撃されるリスクも当然ながらある。
『花嫁』のスペックも分からないのだ……警戒するに越したことはない。

256ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/19(火) 21:40:43
>>253

>「ああ、ちなみにオレに『戦力外』だからよ?
> もし襲撃とか受けても、オレは手を出さねェ。
> 降りかかる火の粉は払うが、瀬良野を守るのは、
> おまえさンら二人の役目ッてこッた。先に言ッておくゼ?」

「It's obvious(もちろんよ)」

エルガマルの言葉に深く頷く。
巻き込んだのは自分たちなのだから、命を懸けても彼は守り抜く。

「なるほど・・・いきなり遠くの過去へとは遡行しない方が良さそうね」
「わたしだけでなく あの看護婦たちも能力下に置かれているとしたら・・・
 彼女たちに能力が使われたシーンも見えるかもしれないわ」
「検証できるケースは多いに越したことはないもの」

「・・・・・わたしが今『探知』できるのは『スタンド使い』『スタンド物質』『スタンド』だけ」
「怪しい動きをする一般人にも注意をしなければならないわね」

周囲を警戒しつつ、瀬良野の質問に答える。

「ここよ・・・正確にはその辺りからかしら」「ミスター・エルガマルが彼のスタンドで呼び出したのよ・・・・・そういえば」
「ねぇ ミスター・エルガマル あなたはご自身で省いた『無駄』の内容は分かるのかしら?」
「ルンクスはここに呼び出される前はどこに居たのか ご存知?」

257『婚約期間』 ─5日目─:2015/05/19(火) 23:49:28
>>254
「何か勘違いしてるようだが、 遡るにも『金』はいるゼ?
 ただ『下流』に移動するより、時間がかからねェってこった。
 『遡りすぎる』と面倒ッてコトだな」

両手を川の上下に見立てて、説明する『エルガマル』。

>エルガマル氏に戦闘能力が無いようですし

                 ピク!

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

男の『髭』が、瀬良野の一言に反応するが、
特に突っ込む様子はない・・・・
腕組みした手が、かすかに震えている気はするが。

>>255(アウレア)
瀬良野がルンクスと出合った場所を尋ねてくる。

周囲を見回す――ここは病院の中庭だ。
建物との間に仕切りや壁はなく、従って窓もない。
天井は吹き抜けで、屋根は存在せず、
陽光の差す空間に、ちょっとした公園程度の植え込みと散歩道、
屋根のついたベンチ、女神像が水がめを構えた噴水などがある。

アウレアの想像通り、
上階には当然壁があり、そちらはぐるりと窓がある――
『狙撃』するとすれば持って来いの場所だ。
ざっと見回すが、患者や看護婦の姿は窓のそこかしこにあり、
誰が敵かわからない段階では、警戒が追いつかない。

>>256(ウィル)
「いンや。
 オレが『省いた:』のは奴と出会うまでの『時間の無駄』だ」

ポケットから取り出された『弾丸』を見つめる。


「・・・・さして省けなかッたから、近くにはいたんだろうゼ」

258瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/20(水) 02:10:17
>>257
「危ない、危ない。勘違いしたまま…」

僅かに髭が動いたことに気がつく。
エルガマル氏の陽気な性格からして不機嫌なら皮肉を言いそうなものだが、この反応を見ると戦闘に関わる苦い思い出があるのかもしれない。

「スタンドについて教えてくださるだけでもありがたいのです。戦闘に苦手意識があるなら代わり戦うので安心してください」

看護婦の仕事は激務なのだから襲撃する暇は無さそうな気もする。
しかし、『花嫁化』が末期にまで進行した者は人生を捧げるつもりで襲撃をしてきそうだ。
結婚とは人生を捧げるものなのだと、母が言っていた気がするから。

「では、『遡行』を行います。行き先は『五日前の午前二時』。ルンクスの能力と病院から立ち去った先を探ります」

スタンドと眼鏡を発現して『アメイジング』に『コイン』60枚を換金してもらう。
襲撃前のルンクスの行動を探る分と何か起きたとき用の保険。
ルンクス襲撃時刻に『アメイジング』を『遡行』させよう。

259ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/20(水) 21:19:00
>>257

「なるほどね・・・ミスター・セラノ?」「周辺を探せば見つかるらしいわ」

一応は伝えておくが、まずはここを重点的に調べるべきだろう。
アウレアの見ている方向と反対側へと目を向け、なるべく視覚をなくすように警戒を続ける。
しばらくは、探索は瀬良野に任せるしかない。彼から質問があれば受け付ける形になるか。

260アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/20(水) 23:45:27
>>257
「ああ、場所は――」

瀬良野に場所を伝え、それから周囲の様子を確認して、

「……埒が明かねェな」

ぽつりと、呟く。
ここでは監視しなくてはならない範囲が広すぎる。
瀬良野から情報を聞かなくてはならない都合上、少しくらい瀬良野に向ける余力がないといけない。

女神像の高さはどれくらいだろうか。
死角を庇えるような感じであれば、三人にそちらに移動するよう提案したいが。
(過去に遡行した『アメイジング・クラウン』がすぐにルンクスにバレないようにするという意味合いもある)

261『婚約期間』 ─5日目─:2015/05/21(木) 01:36:34
>>258(瀬良野)

「お、おう。任せた・・・・ゼ」

心なしか声を震わせながら、『エルガマル』が応じた。

     ズギュ 
           メ ギャン!

瀬良野はスタンドを発現する。
奇妙な『片眼鏡』が目元に現れ、『過去遡行』の準備が整った。

       チャリリリ――ン

『コイン』60枚を『換金』し、いざ『遡行』・・・・と思ったときだ。

「『60枚』で戻れるのは、『60分』だけだゼ?
 『60万』なんだからヨ」

『エルガマル』が髭を撫で、瀬良野の手元を見つめている。

「ま、『クラウン』が遡行した後でも、
 おまえさんの手元に『換金』はできるから、
 ひとまず『遡行』させてもいいンだがよ・・・・念の為、な」

>>259(ウィル)
瀬良野に呼びかけながら、周囲の警戒に入る。

アウレアと逆の方向を見回すが、
一階はもちろん、上階の窓にもあちこちに人影がある。
敵の正体、攻撃手段がわからない段階では、
『警戒しようがない』というのが正直なところだが・・・・

>>260(アウレア)
瀬良野にルンクスと邂逅した場所を伝えた。

ウィルが協力してくれてはいるが、
ここではどうしても、護衛は困難だ。

女神像を見遣る。
石像は2m近い台座の上にあり、ほぼ人間と同サイズ。
大きな水がめからは水が溢れ、真下の噴水に注がれていく。
噴水があるため、真下にはは入れないが、
その影に入れば、一方を塞ぐ壁には使えそうだ。
かなり頑丈そうなのも具合がいい。
ルンクスと邂逅したベンチまで『8m』ばかりで、比較的近いのも利点だ。


三人の目的など知らぬかのように、
うららかな日差しが、中庭を包んでいる・・・・穏やかな午後だ。

262アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/21(木) 01:47:51
>>261
『噴飯もの』ってことなんだろうな、とエルガマルを見つつ。
あらゆる『無駄』を省くこの男が、ファーレンハイト――『刺青師』と
互角に付き合っているこの男が、ルンクス『ごとき』に後れを取るとは思えない。
いや、確実に勝っているとも言い切れないが、少なくとも互角ではあるだろう。

それはともかく。

「此処だと流石にわたしの『ラヴ・ランゲージ』でも警戒しきれない。
 そこの女神像の陰に移動しよう。背中を預けられるものがあれば、
 警戒も大分楽になるとは思うし」

了承が得られれば、全員を女神像の陰に誘導する。
ルンクスがいた場所からは陰になる配置だ。

『黄金糸』の結界で投擲物などを察知する策もあるが、
目立ちすぎる上に準備が面倒だ。いくら四方を壁で覆われているとはいえ、
『黄金糸』を壁から壁へ這わせるのはかなり時間がかかる。
その間に襲われてしまっては何の意味もない。

一応、両拳を使って地面を『黄金化』して『黄金の拳』を作り、
それを自分の拳に設置し直すことで『黄金の義手』を作っておきたい。

『接触発動』の能力を『花嫁』が持っていた場合、攻撃に触れることすら危険だ。
だから、『黄金』を間に噛ませることで防御時の能力発動を防ぐ考えである。
攻撃力は若干落ちるが、スピードは腕の動きに依存するから問題ない。

263瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/21(木) 03:22:15
>>261
「手元に『コイン』が沢山有ると移動に手間取りそうじゃないですか。『過去』に集中して転けたりして『コイン』を無くし――『コイン』ってうっかり紛失したら落ちてる場所を感覚的に感じ取れます?」

「一応、この『お金』は『刺青師』の所有物ですからね。『過去』から『コイン』の換金が可能ならば、邪魔にならない程度に持っておこうかと」

何やらアウレアさんが丁度良い隠れ場所を見つけてくれたようなのだが、そこが女神像の陰であることに気がつくと露骨に女神像を怪しむ。

「これって女神像ですよね。ルンクスは『女性』の専門科。いや、まさか、女神像まで『花嫁化』してくるわけないですよね」

少しばかり疑心暗鬼になり過ぎているのかもしれない。
が、やはり怪しいので女神像の眼を狙い『コイン』をスタンドに弾き飛ばさせる(破ス精BCA)
おかしな反応が見られないなら女神像の陰に移動する。

「ルンクスを発見次第、看護婦が『花嫁化』を受けるまで見てみたいと思います。途中、提案などあれば言ってみてください」

眼鏡に『コイン』を投入して先程の指定時間に『過去遡行』を行います。

264アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/21(木) 09:58:26
>>262-263
「……まあ待て、ソイツは『やりすぎ』だ」

行動は一旦全キャンセル。
まずは瀬良野の放つ『コイン』の指弾を『ラヴ・ランゲージ』の手で受け止める。
『コイン』とはいえ、人外のパワーで放たれれば女神像が破損するかもしれない。
『盾』として利用できなくなってしまっては困る。

……だが。

「ま、そっちの言わんとしてることも分かるさ。
 どこからか攻撃を受けるかもしれないんだし、警戒したくなる気持ち、も――、」

そこまで言ってから、おや、と思う。

   ┌―――――――――――――――――――――┐
   | 2 名前:『少年、犬、そして月』[開始。参加者は『ヨ.|
   |                                    |
   | 気が付けば、関係者は全員『そこ』にいた。   ..|
   | 周囲は薄闇に包まれた庭のようだ。          |
   | 『コテージ』を思わせる屋根つきのベンチが、 ......|
   | 木製のテーブルを中心に、円形に並んでいる。 .|
   └―――――――――――――――――――――┘
    、、 、 、    、、 、 、
……あったか? こんな像。
あの時は薄闇の中だったから気付かなかっただけかもしれない。
意識していなかっただけで実際にはあったのかもしれない。
アウレアのこの思考だって、疑心暗鬼になっているだけの可能性は高い。
だが――

          「………………一応、確かめておくか。ウィル、周囲の警戒よろしく」

そう言ってから、地面伝いに『女神像』を『黄金化』。
今回の『キーマン』である瀬良野が疑っているのだから、疑念を晴らす義務はある。

それに、『女神像』が『花嫁』となっているのであれば、これで分かるはずだ。
『無生物』の『黄金』はアウレアの制御下に入るが、生物はそうはならない。
だが、『花嫁』は違うはずだ。己の『愛』を持っている存在の『黄金』を
他者であるアウレアが操ることができるようには、アウレアには考えられない。
ゆえに、『女神像』が『花嫁』ならばすぐにアウレアに伝わるはずだ。
…………まあ、そうでなくとも『黄金化』すれば妙な動きをした瞬間すぐに対応できる。

『黄金化』の最中も、何かが襲ってくるようなそぶりがあれば反応できるよう警戒はする。

265瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/21(木) 17:44:41
>>261>>264
「あわわ、先走ってしまいました。弾き飛ばすとしても手加減すべきでした」

先走った行動を反省しつつ『過去遡行』を取り止めて女神像を警戒する。
エルガマル氏を庇う位置に移動してスタンドを自分の前に立たせる。
女神像の脚部にコインを連射出来るように準備しておこう。

「ウィルさん、エルガマル氏、ルンクスに襲撃されたとき女神像なんか有りました?」

「遭遇した日から随分と時間が経過してます。ルンクスが歴戦のスタンド使いである場合、ウィルさんが僕のようなスタンド使いに協力を要請するぐらい予想しているはず」

「その協力者が情報収集に特化している代わりに非力であることを予想して罠を仕掛けているかと…」

自分は基本的に近接攻撃が苦手ではないが『過去遡行』を発動している最中は完全に無力だ。
今、確かに自分は遮蔽物に隠れようとしていた。
それをルンクスが先読みして罠を仕掛けていない保証は無い。

266ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/21(木) 19:37:35
>>261>>264

「承ったわ」

アウレアの言葉に頷き、遠距離攻撃を警戒して上の階を歩く人間の挙動に注意を向ける。
まずは女神像の安全が確認できるまで凌ぐために、警戒する場所を限定する。
『スタンド使い』ならば半径20mに入った時点で分かる。それ以内に入って仕掛けるなら、一般人となる。
一般人がスタンド使いに攻撃を狙うなら、飛び道具が基本だろう。近接戦を挑むより効果があるはずだ。

267『婚約期間』 ─5日目─:2015/05/24(日) 00:11:05
>>263-266(瀬良野、アウレア)
「手間取る前に、『全然足りねェ』ッて話さ。
 コイン60枚で戻れンのは『1時間』だからナ」

「ま、武器として手元に置いとくのはいい判断だが。
 『コイン』の位置は認識できるンじャなかッたか?」

女神像を怪しみ、その目に『コイン』を放とうとする瀬良野を、
アウレアは慌てて制止する。

あの夜の記憶を辿るが、女神像を見た憶えはない。
しかし、真夜中のことだ。忘れている可能性もある。
女神像の古さを見るに、新設したとも思われない。


そしてアウレアは、女神像の真偽を
自らのスタンドをもって確かめることにする。

      ズズ ズズズズズズ・・・・

噴水の前から『ラヴ・ランゲージ』を『黄金化』。
地面から台座までが、みるみる『黄金』に変化していく――
その分、スタンドヴィジョンは削られ、像の足元に到達した頃には、
その『下半身』は喪失されている。
(台座の一部しか『黄金化』していない状態)

像のサイズは人間と同程度。
確かめるとすれば、なおもヴィジョンの体積を捧げる必要がある・・・・

瀬良野はウィルを守る位置につき、コインを構えて
女神像の脚に狙いを定めている。
両者の距離は『8m』程度。
アウレアと像の距離は『3m』というところか。
 
                 ド ド ド ド ド ドド  ド ド

「トラァァンス、フォ〜〜〜ム」

水の注がれるのどかな音の中、
エルガマルが奇妙な発音とともに欠伸した。

>>266(ウィル)
女神像の対処を二人に任せ、上階を警戒する。
一般人の可能性を含め、一階も警戒するが、全ての把握はムリだ。
ヤマを貼るしか無いだろう。

現時点で、ウィルは自身に『アレルギー体質』を与えていない。
スタンド使いを認識するには、『アレルギー付与』が必要だ。

268ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/24(日) 00:32:42
>>267

>>238の時点で『アレルギー化』していたと思ったが、気のせいだろうか。
一応これまでの探知に影響が出るので、確認しておきたい。

269『婚約期間』 ─5日目─:2015/05/24(日) 00:39:42
>>268(ウィル)
(失礼、見落としていた。)

周囲の反応は、アウレアやエルガマル、
瀬良野を除いて、一切感じられない。
女神像に関しても、『アレルギー』は反応しない。

瀬良野が近づきすぎている為、
目鼻に激しい刺激を受け始めた。

270ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/24(日) 01:06:38
>>269(回答感謝)

「よし」

一旦、アウレアが女神像を調べ終わるまで『アレルギー化』を解除。
この瞬間を狙い、敵が瞬時に20m内に入り攻撃を仕掛けてくる可能性は低い。
瀬良野に敵や女神像に対する守りを任せつつ、上の階を歩く人間に絞った警戒を続ける。
もちろん不用意に、目の前から接近する人間がきれば瀬良野が分かるだろう。

「・・・ごめんなさい 分からないわ」「でもこれで・・・アウレアによって真偽が分かるはず」

271アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/24(日) 01:35:24
>>267
「……緊張感なくなるからそういうのやめてよね」

まあ、エルガマルがこの態度なら問題はないのかもしれないが……。
アウレアだって過剰反応かもとは思っているのだ。
ただ、『万が一』があってはいけないしその被害を被るのは自分自身なのだ。
ゆえに気勢を削がれはするが、警戒は怠らない。

『ヴィジョン』の残りに関しては、右腕さえあれば護衛はできるはずだ。
欲を言えば両腕は残しておきたいが、足りないなら左腕も使う。
別に女神像全体を『黄金化』する必要はない。
一部でも『黄金化』すればそれで答えが分かるはずだ。

272瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/24(日) 01:51:52
>>267
「リラックスしてますね、エルガマル氏…」

黄金に女神像が変化している割に抵抗らしい抵抗が見られない。
如何にルンクスのスタンドが強かろうと物質の『花嫁化』は出来ないのかもしれない。

「全然、抵抗しませんね。わざわざ、確認させてすみませんでした。疑い過ぎてました」

余計な事をさせてしまったことを謝罪しながら女神像が『変形』などの怪しい反応をしないなら、背後のウィルさんを守るように女神像まで移動しよう。

「また、勘違いが見つかりました。僕は一枚の『コイン』を投入したら狙った時間までは、一瞬で『遡行』が出来ると勘違いしてました」

「しかし、何度も『コイン』を眼鏡に投入するのって面倒です。一度でざっくり済ませませんか?」

ルンクス襲撃時まで必要な『コイン』を『換金』で発現した場合、手の平に収まらない物量が降臨してしまう。
ちびちび『換金』して投入しても良いが相当な時間が無駄になりそうだ。

273『婚約期間』 ─5日目─:2015/05/24(日) 21:07:27
>>270(ウィル)
アレルギーを解除し、アウレアの調査を見守る。
解除を察知することは、常識で考えれば不可能だ。
このタイミングを狙える存在は、考慮に入れる必要がない。

――ことはウィルの読み通りに運ぶかに思われた。
襲撃や狙撃はない。女神像が動いたりも――

         グ  ラァア

>>272(瀬良野)
「『過去遡行』の料金は『先払い』だ。
 おまえさんの指を眼鏡にかけてれば、
 『コイン』は自動的にスロットに投入される。
 ま、それでも時間はかかるンで、長い『過去遡行』ほど面倒だ。
 今回はオレが『省いて』やるがヨ」

『髭』の先端に櫛を入れながら、『エルガマル』が応える。

「だいたい、無生物を『嫁』に出来る能力なら、
 手間隙かけて女を『嫁』にする必要ねーだろう」

「その手の『無駄』が・・・・おおオお!?」

         グ ニャ ァア

その時、女神像が動き出した!
『エルガマル』が声を上げると同時に、アウレアに向かって襲い掛かる!

>>271(アウレア)
「オレが緊張する必要はねェからなあ」

女神像を一瞥もせず、『エルガマル』は髭の手入れを始める。

           ゾ ゾ

さらに『黄金化』を進め、像の両足首までを『黄金』に変えるが、
女神像に変化は現われない・・・・と、

         グ ニャ ァア

女神像がゆっくりと、アウレアの方向に倒れてくる!
その足元から噴き出す、大量の『水』――

                 ブシュゥ ウ ウウウウ


・・・・『黄金』化した足首が、像の自重によって折れたようだ。

274瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/24(日) 22:13:42
>>273
「自動的に『コイン』が投入されるって良いですね。具体的には 『コイン』が浮いて眼鏡の投入口に入っていく感じでしょうか」

「『5日前の午後2時』への『遡行』に必要な金額を考えると背筋が寒くなりますよ。他にも色々な事を試したいのですが『過去遡行』に出向いた『アメイジング』の『帰還』までに必要な『時間』は『省け』ますか? 完全に無防備なのは不味いですから」

スタンドで『黄金化』された女神像がアウレアさんに襲いかかるのが見える。

「不吉なことをエルガマル氏が言うから当たったじゃないですか! 『変形』してませんが!」

彼女がスタンドで動かしている可能性があるので様子を見て、女神像が攻撃するような動きをしたら、手元の『コイン』を何個か弾き飛ばして腕の部分を破壊しよう(破ス精BCA)

275ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/24(日) 23:51:35
>>273

「ッ?!」「まさかでしょ って感じだけれど・・・」

本当に動き出した女神像にやや驚きつつも、再び上階を警戒する。
とにかく、アウレアが予想した上での襲撃なのだ。彼女が正面から不覚は取るまい。
自分が備えるべきは、この混乱に乗じて更に動き出す影を見つけることだ。

276アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/24(日) 23:59:15
>>273
「違うそうじゃない!」

瀬良野にそう呼びかける。
残っている『ラヴ・ランゲージ』の右腕で水を弾きつつ、
『黄金操作』で足を元に戻そうと試み……、
それから多分すぐにできないことを悟るので、『黄金化』を解除。
まあそれでもびしょ濡れは不可避かもしれないが……。
これ以上の被害は、少なくとも避けられるだろう。

「……無駄じゃないもん」

拗ねたようにエルガマルに言い返す。

「だいたい、無生物を『花嫁』にする必要がないなら
 男であるウィルが『花嫁』にされる必要だってないじゃん……」

ルンクスには『意味』があるのかもしれないが、
少なくともアウレアは、そこを飲み下した訳じゃない。

277『婚約期間』 ─5日目─:2015/05/25(月) 00:29:55
>>274(瀬良野)
「ん〜〜、マ、いンじャねーの。
 おそらくは『無駄』だし、省いてやるヨ」

『エルガマル』の口ぶりから察するに、
『無駄』かどうかを決める権限は、男自身にはないようだ。

そして動き始めた女神像。
攻撃しているかどうかは不明だが、像は今にもアウレアに触れんばかりだ。

「違うそうじゃない!」

アウレアが声をあげる中、瀬良野は冷静に指先に仕込んだコインを発射した。
 
   ドシュ! ビス!

比類なき精確さで、像の腕部分にコインを叩き込む――が、

                  キン! キィン

いかにパワフルとはいえ、『コイン』で石を破壊するのは無理があった。
『コイン』は跳ね返され、直後、女神像は噴水に落下する。

          ザッバ ァァァ〜〜〜ァン !!

アウレアが攻撃されたわけではないことが理解できたが、
ずぶ濡れになったアウレアを見る限り、無事でもない。

>>275(ウィル)
アウレアを信じ、上階を警戒するウィル。
奇襲をかけてくる相手はいない・・・・が。

          ザッバ ァァァ〜〜〜ァン !!

>>276(アウレア)
像の足元から漏れ出た水は、つまりは足首の管内を通っていたもので、
自重によって折れた為、吹き出たようだ。
つまり、大部分は像の後方に向う為、スタンドで弾くのは容易だった――が。

                ゾゾゾ ゾゾゾ

急ぎ『黄金』を解除するも、
倒れ行く像を引き戻すほどのパワーを、『黄金』は有していない。
足首は元の石に戻り、台座越しに引き戻せるも、
像の落下を止めるには至らず――

          ザッバ ァァァ〜〜〜ァン !!

派手な水飛沫を上げ、女神像は正面から噴水に落下した。
噴水がある分、アウレアまで届かなかったのは幸いだが、
これでもかとばかりに跳ね上がった水を浴びる結果となった。

「まあ、そりャあそうだガ」
                 「まーなんだ」
                           「あきらめるな」

何より、問題なのは・・・・


>ALL

 ザワ                 ザワ

         ザワ


その水音で、周囲の来院者の注意を惹き付けてしまったことだ。
患者だけではない。中には白衣を着た者もいる。
このままでは、注意されるのは間違いない・・・・

278アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/25(月) 01:08:27
>>277
「……何コレー老朽化ー?」

しらじらしく呟きつつ距離を取る。
注目を集めてしまったものは仕方ないし、
一旦病院内に退散することを提案したい。
承諾が取れ次第病院内に退避。

というか、『過去遡行』中は射程距離が延びるのだから
わざわざ監視が難しい中庭に留まる理由はない。

279瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/25(月) 01:17:11
>>277
「何でもかんでも『無駄』として『省け』るわけではないと?」

ずぶ濡れになったアウレアさんを見て怪我の有無を確かめる。

「ちょっと力不足でした。しかし、どうしましょうか」

お医者様か、警備員の人が来そうな雰囲気だが追い出されるのは困る。
逃げようとすれば不審に見えるだろう。

「さすがに『過去遡行』で―――いや、『分岐』しちゃいますね。すいません、過剰に警戒したせいで大事に」

何とか切り抜けなきゃいけないのだが対応手段が思い浮かばない。
誰か、病院関係者が来るとは思うが…。

「中庭でなくても見える場所なら『過去遡行』で過去を見れると思います」

病院内に退却したいが人混みが邪魔で入れないかもしれない。
可能なら病院内に退却しよう。

280ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/25(月) 21:39:30
>>277

「・・・・・Oh my goddes」「そういった所かしら」

後ろを振り返り、ずぶ濡れになったアウレアを見て呟く。
今は気温が高くなりつつある五月の終わり際。運悪く上着は持っておらず、彼女に羽織らせてやることもできない。
売店にあるだろうか?なければ借りる必要があるか。
とりあえずタオルは売っているだろうが、ひとまずここを離れる必要がある。

「不運だったわね」

アウレアに声をかけつつ、共にその場を離れる。
仮に不審がられて止められても、常識的に考えて『あの女神像を一般人が破壊できるわけがない』。
ましてや、その時近かったアウレアの身長では届かない高さだ。
運悪く原因不明の事故にあった三人組、それで通るだろう。

281アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/25(月) 22:45:35
>>277
レス訂正はしませんが、質問です。

・水面に倒れた際の女神像の足首の状態はどうなっていたでしょうか?
 『黄金化』はおおむね解除されていたものの、解除時には既に分断されて完全な解除ではなかった(女神像側は『黄金』が残っている)のか、
 それとも女神像も台座も完璧に『黄金化』は解除されていたものの、それでも普通に倒れてしまった(元々台座と像がくっついていないデザインだった)のか、どちらでしょうか。

282『婚約期間』 ─5日目─:2015/05/26(火) 00:03:04
>>278-280(全員)

  シャコ
           シャコッ

『排莢音』が二度響いた後、
気がつけば三人とエルガマルは、『エレベーター前』に移動していた。
中庭からは『20m』ほどの距離。
少し離れた場所に、ロビーと受付が見えている。
エレベーターは『3基』。表示から1Fとわかる。

「余興はもういいだロ。
 これ以上目立つと『二度手間』になッちまう。
 オマエさんのそのカッコも・・・・『刺激強すぎ』だ」

        シャコッ

ずぶ濡れのアウレアの衣服が、一瞬で『乾いた』。


>>281(アウレア・質問)
・両足首は『黄金化』したことでもろくなり、石像の重量を支えきれず、中折れした。
・『アキレス腱』の部分から断裂し、そこから水も吹き出ていた。
・『黄金化』を解除したが、解除時に戻るパワーは『C』。
 倒れていく石像をくい止めるパワーはなく、
 台座に残された足首部分から台座越しに『完全回収』は出来たが、
 石像の足首までは復元しなかった。
・『ラブ・ランゲージ』は100%、元に戻っている。

283ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/26(火) 00:34:33
>>282

「・・・・・あら?」「これは」

周囲を見回し、場所が変わったこと、そしてアウレアの衣服が乾いたことを認識する。
排莢音が聞こえたことからして、エルガマルがやってくれたのだろう。

「本当に便利ね あなたのスタンドは・・・」

感嘆の溜息をもらす。一番面倒なことは飛ばせないのだろうが、それ以外の雑事を片付けるには最適だ。

「ミスター・セラノ」「ここからでも『過去視』はできるのだったかしら?」

284瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/26(火) 04:57:29
>>282
『省く』際に聞こえる『排莢音』と同時に一階の何処かに移動した事を理解する。
集まった群衆の反応を伺いつつウィルさんの質問に答える。

「眼鏡の視界内であれば、『過去視』は可能ですよ。ただ、スタンドと視聴覚が繋がっていないので本体が動いて『過去』を見る必要があります」

「では、そろそろ始めましょうか」

群衆に遮られないように位置調整をして『五日前の午後2時』までの『遡行』に必要な分の『コイン』を発現、ルンクス襲撃時まで『遡行』する。
『遡行』後はルンクスの姿を探そう。

「ロンパリ氏に外見は聞いているし、すぐに見つけられそうなものですが」

285アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/27(水) 23:07:54
>>282
(※回答に感謝します)

「……(最初からやってくれれば良かったのに)」

ぼそりと呟く。
かっこ悪いところを見せてしまったからスネているだけだ。
気にしなくて良いだろう。

で、気を取り直して、

「えーと、今日が『五日目』だから……
 『遡行』するとしたら『何分』前の話になるのかね?
 一日が『一四四〇分』で……」

そう呟きながら、ケータイを取り出して時計を確認。
それから、ルンクスと会った時間を思い出す。
正確な時間は思い出せずとも、大体何時かは分かるだろう。
計算が合っていれば一四四〇×四+α、という形になるはずだ。

286『婚約期間』 ─5日目─:2015/05/28(木) 00:05:07
>>283(ウィル)

「メルシィ、ボ クゥ」

感心するウィルに、何故かフランス語で礼を言う『エルガマル』。
当然だが、極めて流暢な発音だった。

瀬良野は、『過去遡行』に入るようだ。

>>285(アウレア)
エルガマルに集められた時間は覚えているが、
ルンクスに会った時間は覚えていない。
確か、バジから一通り『ヤング・ダイアモンド』の説明を受けた後だ。
5分、いや10分程度だろうか・・・・?

>>284(瀬良野)
「ま、多少の誤差はなンとでもなる。
 『金』なら幾らでもあるから、大胆にやンな」

エルガマルのお墨付きをもらい、
教えの通り、手を『眼鏡』に添えて『コイン』を発現する。

          チャリリリリリ・・・・

『スロットマシン』のような勢いで、次々と『コイン』が連投されていく。
かなりのスピードだが、それでも5日前となれば、時間はかかるだろう。
『エルガマル』は『省いて』くれると言ったが・・・・

「――で、何時何分まで『遡行』すンだ?」

アウレアの様子を見るに、『午前2時』ジャストではないらしい。

287アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/28(木) 00:12:58
>>286
「……あの野郎と出くわしたのは、
 此処に『呼ばれて』から一〇分ってところだった。
 二時ジャストから一〇分後くらいがねらい目じゃないかな」

と、瀬良野に伝えておく。
それから、周囲の様子を確認。
屋内に入ったなら警戒するべき方向はだいぶ狭まっているだろう。

288ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/28(木) 00:20:07
>>286


「綺麗な発音ね・・・あなたフランス育ちなの?」
「だとしてもブリテンは嫌いにならないでほしいわね」

笑って軽いジョークを口にしながら、エレベーターより離れ、三人と距離を置く。
まずここで、後方を除く三方向に素早く対処する。
そして再び自身を『スタンドアレルギー化』。これにより、前後左右、
更に上下を含む半径20mのスタンド及び、スタンド使いを探知できる。
『ヴェノム&ファイア』は、腕を組みつつ胸のベストの中に忍ばせておく。

これで敵が『スタンド使い』ならば、まず三方向から来た場合、即座に自分が対処できる。
残る後方、つまりエレベーターだが、それも降りてくれば分かる。出てくる瞬間にアウレアが拘束できるだろう。
問題は敵が操られた一般人だった場合や、三方向からの飛び道具だが、それは致し方あるまい。
自分が犠牲になって襲撃を知らせられるなら必要なダメージだと言えよう。
それに、あまりこれは頼りにしたくはないが、恐らくその襲撃を支持したものが
『ルンクス』なら、自分は殺すまい。ここまで無駄な手順を踏んだ意味がなくなるからだ。

289瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/28(木) 00:57:47
>>286
「ルンクスと遭遇したのが『午後2時10分』らしいので、その時間を狙って『遡行』したいです」

「『コイン』を『過去遡行』中にルンクスの懐に忍ばせて現在位置を探ることは出来ますか? 過去でも『コイン』は出せるようなのでやれそうですが」

問題は着替えるときに見つかって捨てられるか、破壊されてしまいそうなことだ。
懐に忍ばせるのにも隙が一切無い人物であるなら無理だと思う。

「そういえば、『ヨハネスブルク』は黒人しか入団の出来ない組織なのでしょうか。黒人ばかり話に出るので…」

290『婚約期間』 ─5日目─:2015/05/28(木) 01:47:10
>>287(アウレア)
瀬良野に伝え、周囲を警戒する。

受付が近いエレベーター前は、
むしろ中庭より人が多いくらいだ。
頻繁に人が出入りし、看護婦、医者、患者、見舞い客と種類も多い。
男女の区別も無いため、警戒対象を絞りきれない。

ただ、壁際に寄れば、守りやすいのは言える。
エレベーター前にはあつらえたような壁があり、使いやすそうだ。

>>288(ウィル)
「・・・・そんな時代もあッたかもな。
 だが、ま! 今のオレは『国際人』だ。
 国がどうこう程度で人を判断はしねェ」

考えを巡らせながら、ウィルは三人から離れ、
『スタンドアレルギー』を自らに付与する。
感覚は・・・・なし。三人のものだけだ。

エレベーターの正面は壁になっており、警戒する必要は無いだろう。
左右とエレベーター、この三つだけだ。

>>289(瀬良野)
「そりャあムリだな。
 発現は出来るが、『遡行』から戻れば『コイン』も消える。
 ずッと持たせとく、ッてわけにャいかねえんだ」

「さて・・・・それじャ、『開始』だゼ」


  チャリリリリ――  『シャコッ』
                          ――フシュ!


『アメイジング・クラウン』の姿が、『現在』から消える。

だが、瀬良野の眼鏡には見える――
同じ場所に佇む『クラウン』の周囲で、凄まじい速度で『巻き戻されて』いく
エレベーター前の光景が。
人は飛ぶ影と化し、エレベーターは何度も開閉し、
人気が消えるとともに暗くなり、やがて再び明るくなり――

    ジ ゴゴゴゴゴ
                     ゴゴゴゴゴゴ

       ギュルルルル――z_____________ッ


         バ ン ッ


――『クラウン』は、薄暗いエレベーター前に立っていた。
壁の時計は『2時10分』を指している。
周囲に人気はまったくなく、
三基あるエレベーターのうち、中央の一つが、この階で停止しているのがわかる。
扉は閉じているが、動いてはいない――

「黒人以外もいるッて聞いたがネ。
 さて、具合はどうだ・・・・誰か見えるかい?」

291瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/05/28(木) 02:18:13
>>290
「持続力の問題的に無理ですよね。わぁ、これが『時間遡行』か。景色が早回しで巻き戻されていく。面白いな」

「指定時刻への『遡行』が成功したみたいです、人影は無いですよ。ちょっと薄暗いです」

壁の時計を指差して狙った時刻に『遡行』が出来たことを二人に伝える。
既にルンクスはエレベーターを利用して中庭に向かったのだろうか。

「この階でエレベータが停止してます。既にルンクスは中庭に向かったのかな?」

背後を振り返って廊下の様子を見てみよう。
中庭に向かう途中のルンクスが見れるかもしれない。

292アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/05/28(木) 22:59:14
>>290
「……壁か」

流石に壁が牙を剥くというようなことはあるまい。
さりげなく瀬良野を壁に寄せるよう誘導しつつ、
左右の警戒を始める。
……いや、ウィルと片方ずつ警戒する方向を分担した方が早いか。

「ウィル、そっちお願い」

そう言って、アウレアはウィルと反対方向を警戒する。
一応、瀬良野の発言には耳を傾けておく。

「……多分、その時間だと野郎は中庭じゃないか?」

ついでに助言もしておく。

293ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/05/28(木) 23:20:52
>>290-292

「わかったわ」

アウレアの呼びかけに頷き、彼女と距離を置いた背中合わせになりながら、片方を警戒する。
その間に耳にする、瀬良野が自分の能力に感動する様子に思わず微笑んだ。

「初めて触れる自分の能力ってとても興味深いわよね・・・
 自分が今までできなかったようなことが とある日から急に扱えるようになるんですもの」
「わたしも最初の頃は 色々と自分で能力を確かめたりしたわ・・・
 未知のものを少しずつ調べていく感覚というのかしら?あの興奮は忘れられないわね」

とはいえ、今は自分まで感傷に浸っている場合ではない。
一般人の姿とて、こちらに近付くようならしっかりとその姿を見ておこう。
怪しげな挙動を見せれば、行動に移す。

294『婚約期間』 ─5日目─:2015/06/01(月) 23:51:17
>>291(瀬良野)
『過去』の状況を、」三人に説明していく瀬良野。

背後を振り返り、廊下を確認する。
病院内の案内図が壁にあり、その廊下が中庭へ通じていることを確認するが、
常夜灯に照らされる『過去』の廊下に、人影はない。
中庭へ向かうには何度か角を曲がる必要があり、ここからでは見通せない。

「『過去遡行』のコツは、『観察』だ。
 見る『ンじャあなく『観る』ンだゼ?
 手がかりを見逃さず、目的を追いかけるンだ。
 必要なら、この二人に相談しながら・・・・ナ」

>>292(アウレア)
ウィルともども、左右の通路を警戒する。
外国籍の美女二人(と髭)の組み合わせは目立つのだろう、
廊下を行き交う人の目は、必ず一度は四人に注がれるような状態だ。

>>293(ウィル)
スタンド能力を確かめていく瀬良野の様子を温かく見守りながら、
ウィルもまた警戒を怠らない。

看護婦、医師、患者・・・・廊下を行く人々は
エレベーター前に留まり、次々と乗り込み、また降りていく。

295瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/02(火) 00:59:29
>>294
「えへへ、右目だけで『過去』を見る感覚って奇妙なものですよ?」

音の聞こえない『過去』で頼りになるのは自分の目だけだ。
患者さんや看護婦などの通行人に衝突しないように注意しよう。

「今のところ、人は見えません。中庭まで行ってみましょうか?」

「ルンクスとの遭遇前に異変を感じませんでしたか? 悲鳴、怪奇音とか」

現場を知るであろう二人に質問しつつ、エレベーターの方向を振り向く。
今更、人が降りてくるはずも無いのだが

「あ、今の中庭に戻ると不味い気がします。騒ぎの中心に居たのですから、戻ると質問攻めにされそうです」

「だったら、ルンクスがエレベーターを降りてくるまで『遡行』して能力の秘密に迫った方が良さそうです。時間が経ってからじゃないと人混みに邪魔されて『過去』を見るにも苦労しそうですよ」

二人の判断を聞いてみよう。自分だけで判断するのは危険だと思うのだ。

296アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/06/02(火) 01:16:03
>>294-295(GM、瀬良野)
(これ、わざわざ中庭から出なくても同じだったんじゃあ……?)

いや、マシになっているのは間違いないが。
華があるというのも困り者だ。アウレアは慣れっこだが。

「最初に聞こえたのは男の怒鳴り声だ」

そう言ってから、記憶を掘り返す。
あの声は……ルンクスの声、だっただろう。

「それを、クソ犬……ああ、『ヘル』っていうハイエナが聞き取った。
 コイツもスタンド使いだが、前兆って言ってもそんなものさ」

言いながら、周囲を警戒するついでに、
『アメイジング・クラウン』が隠れられそうな物陰を探す。
なるべくエレベータから見えづらい場所が良い。

「まあ、長い間見られるに越したことはないしなあ」
「もう一〇分巻き戻してみるか?」

アウレアも試行錯誤、だ。

297瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/02(火) 02:17:19
>>294‐296
「男性の怒鳴り声ですか。病院で怒鳴るのなんて急患が運び込まれたか、ルンクスが予期せぬ何者かと遭遇したのか」

「なぜ、ハイエナが病院に居るのか。この際、どうでもいいですね」

「ウィルさんはどうでしょうか。『10分』ぐらい『遡行』してルンクスの様子を探りたいのですが」

ルンクスが怒鳴り声をあげるような事態に遭遇したのは確かだろう。
ウィルさんの意見を聞いて最終的な行動を決めたい。

298ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/06/02(火) 04:12:08
>>294-297

(思ったより人の流れが多いわね・・・)

さり気なく動向に注目はしているが、こうも数が多いと見落としてしまう可能性があるか。
ましてや相手が暗殺の手練れなら、こちらに一切何も悟られずに接近してくる可能性はある。

「アウレア」「持っていてくれるかしら」

『ヴェノム』を『ファイア』に触れさせ、『同属アレルゲン』として『武器アレルゲン』を入手。
そして『ファイア』をアウレアに渡し、今まで通り距離を保ちつつ
自身を『武器アレルギー化』。一般人に狙いを絞る。
『花嫁化』は『スタンド使い』なら抵抗できる。逃亡生活中のルンクスが、
そんな時間をかけてまで『スタンド使い』を部下にしている可能性は低いと推測する。

「そうね・・・今のところルンクスの姿も見えないようだし」
「もう少し遡ってから探してみましょうか?」

瀬良野の言葉に頷く。

299瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/02(火) 18:45:28
>>294ー298
「すいません、中庭で渡したメモに記載漏れがありました。ルンクスは『過去遡行』した『アメイジング』に干渉することは出来ません」

「『過去遡行』した『アメイジング』を過去の人物は見ることも、攻撃することも不可能です」

『コイン』10枚を『換金』してゆっくりと『遡行』を続け、ルンクスがエレベーター辺りに現れる時間まで観察しよう。
右目の視界から『アメイジング』を外さないように移動させる。

「そういえば、『遡行』した先が真っ暗で『アメイジング』が右目で見えない場合は、やはり動かせないのでしょうか」

300アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/06/03(水) 00:12:27
>>298
「分かったけど……」

言われるままに、スタンドで『ファイア』を持つ。
しかし、『アメイジング』は『過去遡行』中無敵らしい。
となると、ここでそのまま逆行しても問題なさそうだ。

「じゃあ、此処で逆行しちゃおうか」

301『婚約期間』 ─5日目─:2015/06/03(水) 00:37:06
>>295(瀬良野)
二人に話しかけながら、『右目』でエレベーターを振り返る。
唯一、一階に停止したエレベーターは動く気配がない。
扉も閉じられており、まず無人だろう。
他の二基も上階で停止しており、降りてくる様子はない。

>>296(アウレア)
やや離れた場所に、階段がある。
人気は少なく、エレベーター前を見るには好都合そうだ。

ルンクスが出現する前の状況を思い出し、伝えた。

>>297(瀬良野)
ウィルにも尋ねなおす。

>>298>>300(ウィル、アウレア)
ウィルの言うままに手伝うアウレア。

『ヴェノム』は『ファイア』に触れ、『武器アレルゲン』を抽出し、
自身に与える・・・・

――異常なし。『武器』の類も周囲からは感知されない。

>>299(瀬良野)
二人に相談した上で、
『コイン』10枚を手中に『換金』し、一枚ずつ入れて『遡行』を行う。

    ジ ゴゴゴ
            ジ ゴゴゴ

一枚ずつ投入しても、『遡行』のスピードは同じだ。
高速で巻き戻される周囲の光景は、見知った『過去』でなければ、
細部など確認する余地がない・・・・それ故、『指定』が必要となる。

しかし・・・・瀬良野にとっては幸いなことに、
深夜の病院で出歩く人間はほとんどいない。
人影さえ見えればよい、エレベーターさえ開けばよい、
というのであれば、『高速巻き戻し』でも十分に確認可能だ。

        ゴゴゴゴ――
                       ピタァ!

さらに『5分』巻き戻した途中で、
複数の人影がロビーに出現し、エレベーターが開くのが見えた。
『巻き戻し』なので、実際には『逆』――さらに行き過ぎてしまった感があるが、
『2時15〜16分』の間に、エレベーターから出てきた集団がある。

現在・・・・いや、『過去の現時点』、『クラウン』は無人のエレベーター前に立っている。
もうじき、事件が始まるはずだ・・・・

「暗闇ッてだけなら、おまえさんの『眼鏡』で
 『アメイジング・クラウン』だけは見通せる。『ノープロ』ッてヤツさ」

302ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/06/03(水) 00:51:36
>>301

「異常なし よ」

アウレアに伝える。ここまでは問題なく進行できている。
ひょっとして、思ったよりもルンクスは隠れることに対して必死ではないのかもしれない。
アイエルの言葉が本当ならば、見つけた先にも幾つもの対策が必要となるらしい。
ならばそれが自信と繋がって、そこまでこちらの動向に注意を払っていない可能性もある。

まあそれも、そうであったらいいという都合の良い妄想の可能性もあるが。
引き続き、通行人を観察して警戒を続ける。

303瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/03(水) 01:22:54
>>301
「来ない…来ない…来た。狭いエレベーターから複数の人影が出てきました。わざわざ、一つのエレベーターに密集して乗っている集団が」

「『逆行』を止めて確認してみます」

『逆行』を止めてエレベーターから出てきた集団を、特にルンクスの動向を観察する。
彼の専門は『女性』らしいので連れているとすれば、『花嫁』にされた被害者だろう。
特にルンクスの視線を観察し、何に怒鳴ったのか特定しよう。

「『刺青師』曰く、『アメイジング』は『過去』からの干渉を受けないとのこと。さすがのルンクスだって気づかない、はず…」

ほんの少し、不安ではあるが『アメイジング』を信じたい。

304アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/06/03(水) 22:13:45
>>303
(……胸糞悪い光景が出てきそうだな)
「集団の様子はどんな感じだ?」

できればなるべく聞きたくないが、そうも言っていられない。
引き続き目視による警戒を続ける。

305瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/04(木) 02:04:51
>>304
「まだ、見えてません。狭いエレベーターに集団で乗り込んでることしかわかりません」

「壁に時計があるので『時間』の把握が楽です」

出来ればルンクスに同行している人達の顔を紙にでも書きたいところだ。
あとで、エルガマル氏に『帰還』までの時間を『省いて』もらい、『アメイジング』の精密さを活かした手配書でも作成しよう。

306『婚約期間』 ─5日目─:2015/06/09(火) 23:36:06
>>301(訂正)
『2時15〜16分』の間に、エレベーターから出てきた集団がある。

                    ↓

『2時5〜6分』の間に、エレベーターから出てきた集団がある。


>>302(ウィル)
異常のないことを伝え、警戒を続ける。

>>304(アウレア)
人の行き交いは多く、警戒にも限度がある。
見かけで判断出来なければ、どうしようもない。
ウィルの『アレルギー探知』が頼りというところだ。

瀬良野の言葉を聞きながら、周囲の警戒を継続する。

>>303>>305(瀬良野)
『逆行』を止めるが、当然間に合わない──
見知った『過去』ならばおよそのタイミングで止まるが、
まったく初見であれば、スロットの目押しより困難だ。

瀬良野の『眼鏡』に映る過去の時計の針は、
『2時4分』になっている・・・・これでも最大限早く止めたほうだ。

瀬良野は再び、エレベーター前を見やる。
『アメイジング・クラウン』は今、無人のエレベーター前に立っている。
中央のエレベーターはまだ上階に留まっている・・・・階数は『9階』。
周囲は常夜灯に照らされて薄暗く、特に足元は視界が定かではない。

『20秒』ほど待つと・・・・

                    ウィィィン

──中央のエレベーターが動き出した。
他の階で停止する様子なく、階数表示の数字がみるみる減っていく──
現時点で『5階』。

307アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/06/09(火) 23:59:43
>>306
「…………」

見かけで判断できなければ、警戒にも限度がある。その通りだ。
だが、『黄金』では結局『人間の位置』までしか把握はできない。
目視の警戒に大きく勝る効果が得られるわけでもないだろう。

……いや、此処は考え方を変えるべきか。
ウィルの探知だけでも、半径一五メートルの範囲をカバーできるのだ。
一般的な近距離パワー型であれば、十分射程外である。
アウレアが考えるべきは、『その外側からの攻撃』に対する対処。

     「…………警戒はウィルに任せることにする」

「わたしは、コイツのサポートと『万が一』の時の保険だ」

そう言って、右足を使い瀬良野とウィルの心臓を『黄金化』。
これで少なくとも、心臓に攻撃を食らって即死、ということはなくなる。
これくらいなら、『黄金』の重量による悪影響は発生しないだろう。

      「どうだ?」

処置を無事に終えたなら、瀬良野に状況を問い掛けつつ、
小物(財布程度は持ち歩いているだろう)を『黄金化』。
自身が負傷した際の『応急処置』用として、右足の残りで『黄金化』する。
その間も、ウィルが警告したらすぐに対応できるよう、
常にスタンドの右腕はフリーにしておく。

308瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/10(水) 00:40:58
>>306>>307
「やってしまった。『巻き戻し』過ぎたようです」

「知っている『過去』ではないので任意の時間に着地するのが難しいようです。『2時5〜6分』の間に集団が見えました」

「今、僕が見ている時間は『2時4分』です。5階から1階に降りてきてます」

待っている時間が惜しいので『進めて』しまいたいとは思うものの、しっかり目押しが出来るか怪しい。

「エレベーターを待っているのが焦れったいのですが。先程、ルンクスと花嫁達であろう集団が見えた時間まで、一気に時間を『進め』られますか?」

エルガマル氏に質問して可能との返事がもらえれば『時間』を『進めて』みよう。

309ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/06/10(水) 00:58:40
>>306>>307

引き続き警戒を続行しつつ、アウレアに礼を言う。

「ありがとう」「今のところわたしは『武器』に警戒を絞っているわ」
「もしもの時は・・・お願いね」

310『婚約期間』 ─5日目─:2015/06/10(水) 01:30:46
>>307(アウレア)
                ズギュ ギュン!

警戒はウィルに一任し、二人の心臓を『黄金化』した。
『ラヴ・ランゲージ』は、右足を半ばまで消費する。

>>308(瀬良野)
『エルガマル』:
「進めるのも『1分』ごと『1万』だゼ。
 『1秒』でも課金が発生する。
 一度見た『過去』なら、『早送り』でも狙ッた時間に飛べるはずだ。
 認識出来てる場合は、だがヨ」

エルガマルの言葉に従い、さらに『1万』をつぎ込む。

  キュルル!!
               バンッ

『数秒』を早送りし、『過去移動』を果たす。

エレベーター前は、先刻より明るくなった。
中央エレベーターが到着し、扉を開けているからだ。
5〜6名の看護婦が、嬉しそうに口を動かしながら降りてくる。
彼女らの視線は、背後にいる人物を意識しているようだが、
女性の壁に阻まれ、正面からはその人物が見えない。

と・・・・エレベーターを出た看護師の顔が、
正面に立つ『アメイジング・クラウン』の方を向いて、一斉に凍り付く・・・・

いや。『アメイジング』の姿は、『過去』の存在には見えない。
彼女らが気付いたのは、同じくエレベーター前に立つ『雪まみれの男』。
その手には傘があり、まるで雪の降る場所にいたかのようだ。
そして──男のそばに立つ、顔に『ダイヤル』を持つ人型のスタンド。

  ── ヌ ゥ

はしゃぐ看護婦たちを左右に掻き分けて、
エレベーターから現れ出たのは──『サイの角』。

いや、『角』を股間に装着した、背広の『黒人』だ。
髪型は『モヒカン』。
エレベーターの死角に隠れていたのだろう、
その巨体は『草食獣』の堅牢さと『肉食獣』のどう猛さを備えている。


>>309(ウィル)
アウレアに礼を言い、警戒を継続する──と。

                 ピク

かすかに肌を刺す、『アレルギー』の反応。
エレベーターを南に、東方向『15m』の地点に『武器』が入ってきた。
雑踏に紛れ、まだ特定は出来ないが、もう少し近づけば確認できそうだ。

311瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/10(水) 02:19:07
>>310
「うっ!。あ、違うか。『アメイジング』に驚いたわけじゃない?」

「ウィルさん、アウレアさん、顔にダイヤルを持ったスタンドって知り合いにいますか? いつの間にか現れたようです。スタンドの使い手は『雪まみれ』の男性。雪が降る場所にいたようです、傘まで持ってますよ」

彼を敵と勘違いしてルンクスが怒鳴ったのかもしれない。
では、この雪まみれの男性は生きているのだろうか?
敵として認識した者を『ヨハネスブルグ』の一員であるルンクスが逃すはずがない。

「5〜6人の看護師と――――半端じゃない図体の黒人が、股間に角を装着した黒人が出てきましたよ!?」

説明は受けていたが実際に見ると凄まじい背徳性を身体から漂わせる男だ。
男性ホルモンが可視化できてしまうのではないかと思うぐらい纏う雰囲気が濃い。

「これが『ルンクス』という男か。髪型が『モヒカン』ってことだけが良い点ですね。ちょっと見にくいかな。後ろに下がりますよ?」

雪まみれの男性も観察したいので背後に下がると告げて見やすい位置に動こう。
ついでに看護師達の人相や特徴を確認しておこう。

312アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/06/10(水) 02:30:35
>>310-311(瀬良野)

「いや、いないけど…………なるほど、そう繋がるか。
 だとすると、一旦下がって状況を俯瞰するのが賢明だ。
 看護師どもの特徴は良い。
 それより、ルンクスと『いきなり出て来たスタンド使い』の様子をチェックだ。
 もしかすると、何かしらのヒントがあるかもしれない」

そう言いつつ、『小物』を『黄金化』。

┌――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|                                                    |
| 「今、私は首筋に実に剣呑な気を感じた。誰か何か見なかったかね?」    |
|                                                    |
└――――――――――――――――――――――――――――――――┘

あの夜、エイノーはこんなことを言っていた。
あの時はルンクスの殺気に『呑まれかけた』のだと
思って納得していたが……『あらゆる可能性を考える』のであれば、
『ルンクスは遠隔から干渉する方法を持っていた』と見ても良い。
そして、エイノーの証言はその前段階だった――というのもあり得る。

    (……現に、ウィルは触れられたわけでもないのに能力を受けているしな)

313瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/10(水) 02:40:18
>>310>>312
「後でも看護師は見れますからね」

雪まみれの男性とルンクスが戦闘を始める可能性がある。
二人の様子を注意深く観察しよう。
看護師は後回しにする。

314ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/06/11(木) 02:35:43
>>310

「アウレア」「東方向『15m』…一つ反応アリね」

ひとまずアウレアには伝えておこう。
日常的に武器を持ち歩く人間は、この日本では決して多くはないだろうが、
それでもこちらに敵意・害意があると決まったわけではない。
近付かずにどちらへか行くなら良し、近付いて来るなら足を止めさせて訊ねるだけだ。
より接近してくるなら、こちらも段々とその『武器』の形状も分かるようになる。
特に半径『5m』も近付けば。

>>311

「『ダイヤル』・・・?いえ わたしも会ったことはないわね」
「まさかあの夜に わたしたちと『ルンクス』以外にスタンド使いがいたなんて・・・・・」

その後の瀬良野の反応に耳を傾けておこう。
『ルンクス』がスタンドを使って戦闘するシーンが見られるかもしれない。

315『婚約期間』 ─5日目─:2015/06/15(月) 00:42:50
>>311-313(瀬良野)
アウレアの助言を受けつつ、瀬良野は二人をみやすい位置へと移動する。

『ダイヤルのスタンド』を伴った『雪まみれの男』は、
同じく雪がまとわりついた傘を差したままだ。
その量は多く、どう見ても雪国か何処かの姿だ。
だが・・・・この過去はつい数日前のもの。
黄金町に雪が降ったなどという話は、どんな新聞でも読んだ覚えがない・・・・

周囲は暗いが、エレベーターの明かりを正面から受けている
この男の顔は、しっかりと覚えることが出来た。

ルンクス──『モヒカンの男』が、何か口にしながら一歩前に出る。
看護婦が左右に割れ、その巨体の前に道が開いた。
『クラウン』は音が聞き取れない。故に会話の内容はわからないが──

『雪まみれの男』もまた、激しく口を動かしながら、両手を挙げた。
スタンドも倣って両手を挙げている。

ルンクスの口が大きく開いている。何か叫んだようだ。
自信あふれるその表情。だが、男はまだ、スタンドすら発現させていない。
その状態で、異常な圧力を『雪まみれの男』にかけている──それが伝わってくる。

>>312(アウレア)
ズギュ!

瀬良野に助言しつつ、小物(何?)を『黄金化』した。

ウィルが、『異常あり』だと伝えてくる──何かを察知したらしい。


>>314(ウィル)
『武器』の反応は、ゆっくりとだが、こちらの方向に向かっている。
通り過ぎるかもしれない。まだこちらを向いていると確定は出来ないが、
歩く程度の速度で接近しているのは確かだ・・・・現在、『10m』。

人の隙間の間から、その姿が垣間見えた。
灰色の背広を着たサラリーマン風の男だ。
頭が若干寂しい、五十代くらいの風貌。無論、日本人だ・・・・
その左手には、ビジネスバッグを持っている。

316瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/15(月) 01:46:46
>>315
「雪まみれの男性がスタンドと一緒に両手を挙げてます。激しく口を動かして敵意が無いことを伝えているようですが、ルンクスが叫んでいる様子からして戦闘になりそうです」

まるで、雪の降っている場所から転移して来たかのような格好だ。
確かに怪しい男性だがルンクスに殺害されてしまうのだろうか。

「おぉ…ぐおっ…異常な圧力が見てるだけなのに、僕にも伝わってくる!」

物理的な重さではなく、見ているだけの僕の精神に圧力が伝わってきたというのか。
深海の底に押しこまれ途轍もない圧力を受けているようで、後退りすら許されないような重力を身体に受けている感覚だ。
それこそ逃げ腰になれば、負けてしまいそうな。

「まだ、スタンドを出してないのに途轍もない圧力。逃げ腰になったら負けてしまいそうな…」

317アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/06/15(月) 21:59:07
>>315
「…………ところでエルガマル、
 今日ここで集まるってことは、誰にもバレてねえよな……」

エルガマルに問いかける。
(『小物』は確実に持っているであろう『財布』。
 小銭が何枚かと、紙幣とポイントカード類が入っている)

まあ、『ヨハネスブルグ』でなかったとしても、
別件で何かが起こる可能性だって大いにある。それがこの街だ。

(どうする……? 大事をとって先手必勝か?
 何にせよ『武器』を持っているなんて不自然極まりない……。
 だが、『武器』の定義が『凶器になり得るもの』とかだったりしたら、
 無罪の人間を攻撃するってことになるな……さっきのこともあるし、
 これ以上騒ぎを大きくしたら、探索自体ができなくなるかもしれない)

          「ウィル、『探知』に引っかかったのってどいつ?」

そう問いかけ、『ラヴ・ランゲージ』は戦闘態勢に入る。
『黄金化』した財布は目立つとよくないのですぐ衣服内部に隠す。
まあ、見えたとしてもまさか『純金』だと思う人間もいないだろうが。
この間も、すぐ防御できるように右手はフリーにし続けておく。

とりあえず今は、懸案事項を解決しつつ防御姿勢を固めるのみだ。

318ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/06/15(月) 22:51:13
>>315>>317

「グレーの背広を着たサラリーマン風の男性ね」
「・・・ちょうどあそこに姿が見えているわ」

アウレアにギリギリ聞こえる声量で伝える。
もし彼がこちらの半径『5m』以内にまで接近してきたら、声をかけて足を止めてもらおう。
そこまで来たなら、『武器』の形状もはっきりと分かるはずだ。
声をかけるときは、『申し訳ありません、少しお時間よろしいですか?』と訊ねる。

319『婚約期間』 ─5日目─:2015/06/16(火) 00:51:42
>>316(瀬良野)
瀬良野の『右眼』では、ルンクスと『雪まみれの男』が、
一触即発の状況に差し掛かっている。

ルンクスの傲岸な笑み。
その目線は男のスタンドに注がれており、
並ならぬ興味を示しながら、言葉をかけている。

対して、『雪まみれの男』は、圧力に耐えかねたように、
何かを口走りながら、動きを見せる──

スタンドの手が『ダイヤル』を掴んだのだ。
男とともにスタンドが手を挙げていたのは、これを狙っていたのだろう。

だが、その瞬間にも、ルンクスの笑みは消えない。
何か一言かけた、その瞬間──

雪まみれの男の肩を、背後から掴む手。
男には、何が起こったかわからなかっただろうが、
『傍観者』である瀬良野には見えた──
  
 ゴ ゴ ゴ

               ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ


その手は──ルンクスの連れてきた『看護婦』の一人だ!
男がルンクスに注意を向けている間に、傍らの薄闇にまぎれ、
いつの間にか背後に回ったのだろう・・・・

しかし、傍観者の瀬良野ですら気付かなかった、その身のこなし。
ルンクスが命じた様子すらない、異常なまでの『意思疎通』。

                  フシュ!

スタンドがダイヤルを回した瞬間、
男とスタンドは、その場から掻き消えた。
後には空を掴むナースの姿が残るばかり。
さしもの看護婦も狐に摘ままれたような表情で、ルンクスを見やる。
ルンクスも唇をゆがめ、悔しそうな表情でつぶやいた。

その直後──
                      フ シュ!

今度は、ルンクスと看護婦たちが、揃って姿を消した。
エレベーターの扉が音もなく閉じ、ホールは無人のまま、薄闇に閉ざされる・・・・

>>317(アウレア)
『エルガマル』:
「トンマな質問だナ、おい。
 『NO』以外の答えがあり得るのかソレ?
 仮に『バレてる』ッて知ッてて、オレが黙ッてるにせよ、だ」

(小物了解)

『黄金』の』財布をしまい、臨戦態勢をとるアウレア。
スタンドは右足が半分ない状態だ。

ウィルが、対象が誰かを教えてくれた。
取り立てて特徴のない、中年男だ・・・・武器を持っているようにも見えない。

>>318(ウィル)
アウレアに声を潜めて伝え、男の動きを観察する。
男は、壁際のウィルたちとは2mほど離れて平行に近づいてくる。
人の流れから想像するに、エレベーターに乗るつもりと思われる。
こちらをちらりと見たが、それ以上視線を向けてはこない。

『10m』・・・・『7m』・・・・『5m』。

                           チクン

──『武器』の位置は、背広の胸ポケット。
──武器の形状は、ナイフなどではない。
おそらくは・・・・『拳銃』。

男は、エレベーター前で立ち止まった。
こちらに背を向ける状態だが、完全にではなく『半身』にも思える。
周囲はエレベーターを待つ者が複数、まばらに立っている。
射線が通っているとは思えないが、凄腕なら狙える隙間はある。

──距離にして、『5m』。
問題があるとすれば、瀬良野がより近い位置にいることか。

□□□EVEVEV□□□
    男

    瀬

      ウア
□□□□時計□□□□□

320アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/06/16(火) 01:12:41
>>319(質問)
・瀬良野との距離はおよそ何メートルでしょうか?

321『婚約期間』 ─5日目─:2015/06/16(火) 01:18:36
>>320(アウレア)
男とは『3m』。アウレアたちとは『3m』。
男との間には数人のグループが挟まっており、
即座に攻撃できる状態ではない、と見える。

322瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/16(火) 02:18:21
>>318
(ウィルさん…ウィルさん…拳銃の警告をお願いします。『アメイジング』の『帰還』が『省けない』場合、本体の両腕で眼鏡を死守します。『省け』そうなら『コイン』弾きで拳銃を破壊する予定です)

>>319
・瀬良野と禿げた男性の間に一般人はどれくらい居ますか?
・瀬良野は禿げた男性に気づいてますか?
・『アメイジング』の『帰還』までの時間をエルガマルに頼んで『省いて』もらうのは可能ですか?

323ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/06/16(火) 02:28:48
>>319

『形状的には拳銃ね』『100%とは言い切れないけれど 可能性は高いわ』

両名へと『スタンド会話』で伝えつつ、いざとなれば瀬良野を押し倒す体勢になる。
その為に彼へと少しずつ接近しておく。背広の男の挙動には常に注意を払おう。
あの隙間から即座に射撃できるとは思わない。が、何もないただの
サラリーマンが拳銃のようなものを所持しているとは思えない。警戒するに越したことはない。

324アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/06/16(火) 23:24:21
>>319>>323
「分かってるさ。……でも」

エルガマルに聞いたって、自分の求める回答が帰って来ることが
ないってことくらい、アウレアだって分かっている。だが、だがだ。
 、 、  、、 、 、 、 、、 、 、 、 、 、、、 、 、 、、 、 、 、 、 、 、 、
「なら、何で拳銃を持った野郎がこっちに近づいて来てやがんだ?」

         ググ ・・・

全く別の事件に、今まさに巻き込まれつつあるのか。
その事件すら『ヨハネスブルグ』が誘発させたものなのか。
あるいは、エルガマルすら認知できない『何か』が起こっているのか。

                (エルガマルだって人間だ)

    (何でもお見通しって風に見せているが、
     それは場数の経験と能力の使い方でしかない。
     実際に本当の本当にお見通しだって保証は……ない)

だから、エルガマルの言葉は信頼すべきだが、盲信するべきではない。
それに何より、アウレアはエルガマルにおんぶにだっこのお子様ではない。

          「『ラヴ・ランゲージ』……」  グッ

                   「アンタは『遡行』を続けていてくれ。
                    ダメージは与えないから、心配はいらない」

呟きながら、臨戦態勢のまま前進。
先程も考えたが、今回は『全く別の事件に巻き込まれた可能性』だってある。
もしそうなら、男がアウレア達ではなく他の誰かを狙うつもりの可能性もある。
当然それも阻止したいので、男を『ラヴ・ランゲージ』の射程距離内に収めたい。
人混みが邪魔になる可能性もあるが、六メートルの距離に数人のグループ、
という程度なら移動の邪魔になるほどの混み合い方ではないはずだ。

射程内に入りさえすれば、ただ拳銃を持った男程度ならどう動こうが対処することができる。

 (……クソッ、これで『入院患者にパーティジョークを披露する為に
  来たただのオッサン』だったら、ピエロどころの騒ぎじゃねえぞ……!)

そう心中で吐き捨てるが、正直なところそうであって欲しいと思っていた。
ウィルの『探知』が的外れとは思えないので、それはないのだが…………、
射程内に入る前に相手が事を起こせば、一般人に犠牲者が出てしまうかもしれない、
と考えると、『間違っていてくれ』と思わざるを得ない。

325『婚約期間』 ─5日目─:2015/06/18(木) 00:03:54
>>322(瀬良野)
>・瀬良野と禿げた男性の間に一般人はどれくらい居ますか?
数人。
触れずに通れるほどの隙間はない。

>・瀬良野は禿げた男性に気づいてますか?
たった今、ウィルの『スタンド会話』で気が付いた。

>・『アメイジング』の『帰還』までの時間をエルガマルに頼んで『省いて』もらうのは可能ですか?
やってみなければわからない。

>>323(ウィル)
接近する脅威?を、二人に『スタンド会話』で伝えた。
もし相手がスタンド使いなら、瀬良野に届いた『会話』が
耳に入っていても不思議ではない。

瀬良野を守るべく動こうとするウィルだが、
それより先にアウレアが動く──スタンドを横に、男に向かっていく。

>>324(アウレア)

「さーて、な。
 少なくともオレの知ったことじャあねェ」

無責任極まりないが、
飄々とした、極めて『エルガマル』らしい答え。

──およそ、アウレアが想像していた通りの反応だ。

瀬良野に小さく呼びかけつつ、人波をすり抜け、男へと歩いていく。
雑踏は接近を邪魔するほどではない。
多少避けて動けば、問題なく近づけるはずだ。

男はエレベーターに対して右方向、西を向いており、
接近するアウレアが視界に入るかどうかは微妙だが、
警戒していたり、スタンドが見えていれば、気付いてもおかしくはない──

              ザッ ザッ ザッ

果たして──
距離にして『3m』、瀬良野の右手に並び立った時、
男の目が、こちらを認めた。
わずかに表情が動き、見透かすようにアウレアを見つめる・・・・
アウレアとの間に、人の壁はない。



                          ド ド ド   ド ド ド

□□□EVEVEV□□□
    男 人人人
   人人  人
    瀬  ア  人 
   人    人
      ウ
□□□□時計□□□□□

326アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/06/18(木) 01:01:19
>>325
「…………」

無言のまま、右手で拳銃を作り、それを胸元に押し当てる。
そして、その上から左手で拳銃を形作った右手を覆い隠す。
『拳銃を隠し持っているだろ?』でも、
『そのまま拳銃を出さずに思い止まれ』でも、
どう伝わっても良い。とりあえず思い止まったり、
動揺したような表情を浮かべてくれれば最高だ。
その場合は、明確な『敵』とはなりえない。

構わず拳銃を取り出そうとするのであれば、
『ラヴ・ランゲージ』を即座に射程限界まで飛ばす。
一メートル距離を詰めるのが早いならば銃身を握り潰し、
相手が狙いを定めるのが早いならば銃弾を掌で受け止める。(破ス精ABD)
これは相手があらぬ方向を撃つ場合でも同じ。

精密さはないが、照準速度は所詮人間の速さだ。
何か特殊な能力でなければ、対応はできるはず。

「……もしわたしが死んだら、
 『過去遡行』で何とか辻褄を合わせて『死ななかったこと』にしといてくれよ」

瀬良野への唐突な無茶振りは、半分緊張を紛らわせるためだが、
そのくらいアウレアが神経質になっている、ということでもある。
何せタイミングがタイミングだ。
此処で『目の前のオッサンは世を儚んで拳銃事件を起こそうとした一般人です』なんて平和ボケがすぎる。

327ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/06/18(木) 01:38:55
>>325-326

(・・・・・仕掛けるのね、アウレア)

すぐさま『ヴェノム』を飛ばし、背広の男の鼻先で停滞させる。
仮に彼が『スタンド使い』なら、意識せざるを得ないだろう。
反応してすぐさま攻撃を加えてくるようなら、やはり敵だということだ。
その場合は瞬時に男の目へと飛びつき、噛み付く。パス精DBC
『ヴェノム』は人間よりは非力だが、無力ではない。
噛み付きに成功すれば、その痛みは確実に注意力を削ぐだろう。

もし相手が一般人で『スタンド』が見えないなら尚更だ。『ヴェノム』を叩き落とす術はない。
どちらにせよ、銃を取り出したなら遠慮なく攻撃させてもらうということだ。

328瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/18(木) 01:43:05
>>325
(ウィルさん、アウレアさん、ルンクスの攻撃手段が見えましたよ。ルンクスが連れ歩く看護婦が暗闇に紛れて雪まみれの男性を背後から抑えていました)

(雪まみれの男性はスタンド能力で瞬間移動したようです。しかし、看護婦の様子がおかしい)

(薄闇に紛れて背後まで移動する身のこなし。ルンクスが命じた様子すら無いのに、自発的に雪まみれの男性を取り押さえている。驚異的な『意思疎通』。念話みたいな意思疎通の手段でもありそうです)

スタンド会話で全員に見た光景を伝え、アウレアさんの背後に移動する。

(あの、ところでエルガマル氏は事件のときにルンクスを移動させたりしました? 何処かにルンクス達が消えちゃいました)

おそらくは中庭までの移動時間を『省い』たのだと思う。
人混みが多い中で自分達に発砲しようが一般人にしか当たらなさそうだ。

(ううっ、『帰還』が間に合わない…!)

>>325
(『過去遡行』で『死の運命』をどうこうって無理ですよ!)

(『アメイジング』は『結果』じゃなくて『過程』を作る方が得意なだけなんです!)

物理的に止めるのが無理そうなので見守るしかないのが歯痒い。

329アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/06/18(木) 13:01:04
>>326
ジェスチャーは(男から二メートルの距離まで)『距離を詰めつつ』行う。

330『婚約期間』 ─5日目─:2015/06/19(金) 00:14:17
>>326>>327>>329(アウレア、ウィル)

距離を『2m』まで詰め、『拳銃を抑え込む』ジェスチャーを見せるアウレア。
同時に男の眼前にウィルは『ヴェノム』を放ち、威嚇とともに警戒する。
だが、男の目は『蜂』には気付いていない。

「────!?」

アウレアの仕草に気付いた男の顔色が、はっきりと変化した。
同時に、男の背後で到着を告げる、エレベーター。
男が次に取った行動は、そこへの『逃走』だった。

ドン 「きゃっ」
             バシ「何だよおい!」

エレベーターから出てきた数名を突き飛ばすようにして、
禿げ頭の男はその中に飛び込む。
他の待っていた者たちを当然のように無視し、
周囲があっけに取られる中、エレベーターの扉が閉じていく・・・・!

>>328(瀬良野)
アウレアの背後に隠れる瀬良野。
『過去』の状況を伝えるが、二人はそれどころではなさそうだ。

「あー、確かに『省いた』ぜ。中庭に移動してンじャねーか?」

呑気に答えるのは、『エルガマル』のみだ。

「あと、別にそんなことはネェ。
 『運命を変える』のが、おまえさんのスタンドの本質さ。
 ま、これは後で教えるとして、だ」

331瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/19(金) 01:27:02
>>330
「あの禿散らかした男性か。これは『過去遡行』でルンクスの足取りを追ってる場合じゃない…?」

咄嗟の判断で上に逃げようとしているみたいだが人質でも取らない限り、行動派のアウレアさんの歩みは止められないと思う。
拳銃を持っている割に手身近な一般人を人質に取らないってところが奇妙だ。

「エレベーターに乗ったのは良いけど、ワイヤーを引っ張られて戻されそうだ」

それだけの力が彼女のスタンドには備わっているのだが、背後で弱々しくしている自分の情けなさが相対的に際立つ。

「『運命』を変える? そこまでの影響を与えたら『分岐』しそうなものですが…」

332ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/06/19(金) 03:04:45
>>330

『・・・!彼はスタンド使いではないわ』『そして攻撃の意思もこちらにはない・・・?』

咄嗟に『ヴェノム』をエレベーターの中に滑り込ませつつ、自分もエレベーターへと近付く。
なるべく『ヴェノム』が強制解除にならないようにだ。
『ヴェノム』の射程は18m、少なくとも彼がエレベーターの中にいる限りは問題ない。
だがその後、どこまで移動するかによる。
ので、自分もエレベーターのボタンを押しておく。
事と次第では、自分も隣のエレベーターに乗り、彼を追わなければならない。
凶行を止める必要がある。
運が良ければ、そのボタンのおかげで閉まりかけたドアが開く場合もある。

333アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/06/19(金) 23:17:49
>>330(質問)
・アウレアからエレベータまでの距離はどの程度でしょうか?
・扉はあとどのくらいで完全に閉まるでしょうか?
・現在の男の状態は分かるでしょうか?
 手を胸に突っ込んでいる、など。

334『婚約期間』 ─5日目─:2015/06/21(日) 01:51:44
>>333(アウレア・回答)

>・アウレアからエレベータまでの距離はどの程度でしょうか?
『3m』。

>・扉はあとどのくらいで完全に閉まるでしょうか?
今閉まり始めたところ。

>・現在の男の状態は分かるでしょうか?
  手を胸に突っ込んでいる、など。
エレベーターに素早く乗り込み、
振り向いて『閉』ボタンを押したらしい。
こちらを向いてはいるが、その体は半分以上隠れている。
男の胸元までは確認しきれない。

335アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/06/21(日) 23:45:49
>>334
回答に感謝します。

>>330
「……野郎、ただの一般人のオッサンみたいだな」

だが、拳銃を持っているというのが厄介だ。
扉が閉まり始めたばかりなら、十分間に合う。
本体は右手を胸にあてたジェスチャーのまま一メートル前進し、
『ラヴ・ランゲージ』を射程最大限まで飛ばす。(スB)

そしてそのまま、全部残っている左足を伸ばしてエレベータに挿し込む。
両腕はフリーにしておいて、銃撃に備える。

行動の結果に関係なく、アウレアは『ラヴ・ランゲージ』の位置まで走る。

336『婚約期間』 ─5日目─:2015/06/22(月) 23:53:46
>>331(瀬良野)
エルガマル:
「そう、簡単じャあねェ。
 だからこそ、『報酬』は『莫大』だ」

『髭の男』の言葉には、何故か揺るぎない『確信』が感じられる。

>>332>>335(ウィル、アウレア)

──ヴヴヴ!

『ヴェノム』が男を追い、扉の隙間からエレベーターに侵入する。
続いて、突進するアウレアと『ラヴ・ランゲージ』。

          ィィィ・・・・ガッシ!!!

エレベーターの扉が閉じるより早く追いつき、
残されたスタンドの足を差し込み、食い止めた。

扉と男の瞳が、同時に大きく開かれる・・・・
残された乗客は、ここでまとめて逃げ出し、
エレベーター内には男一人が残された。

「ま、まて!
 おまえら、何のつもりだッッ!?」

追い詰められた男が、血相を変えて振り向く。
エレベーター奥の壁に背を当て、アウレアを睨み付ける──
その横に、ウィルが追い付いた。

男の両手は半ば万歳状態。手の中は『空』。
距離はエレベーターの幅程度だ。
扉に足をかけてある為、上に昇る心配はない。

                  ざわ ざわ・・・・

ホールにいた人間の何人かが、野次馬となり、
周囲に集まってきた。

337アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/06/23(火) 00:56:58
>>336
「何って……」

アウレアは、意図して眉を八の字にし、困ったような表情を浮かべる。
この状況。アウレア達は単に閉まりかけたエレベータを見て
閉まるドアを止めようとした、という程度。怪しかったり、危険な動作はしていない。

「エレベータに乗ろうとしたら、人がいきなり入って扉閉めるんだもん。
 誰だってびっくりして開けようとするよね?
  、 、 、 、、 、 、、、 、 、 、、、 、 、 、 、
 気付いて開けてくれたと思ったんだけど……違うの?」

両手を広げて、首を傾げる。
これで男が誤魔化されてくれるとは思わない。
ただ、騒ぎを聞きつけてから集まった観衆はこの説明を聞けば、
『この少女はそういう意図で走ってたんだろうな』と思うはずだ。

そして。

ただの観衆に、『ラヴ・ランゲージ』の行為は見えない。

            ド    /
             ヒュ ・

男が何かする前に、男に接近し胸元に掌底を叩き込む。(破ス精ABD+怪我しない程度に手加減)
これで男に苦痛を味あわせて『体調が悪くなった人』と観衆に思わせ、エレベータから連れ出す口実を作る。
掌底時、右手で胸元に仕込んである拳銃を『黄金化』。その後服だけ『接触解除』する。

338瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/23(火) 01:11:16
>>336
「『理想の並行世界』を作り出した『アメイジング』なら、適切な資金を与えて正しく動かせれば、『運命』を変えられるかもしれませんね。ちゃんと貯金しないと…」

追いつめられた男性が発砲しないか心配だ。
アウレアさんは心配ないがウィルさんに銃弾を叩き落とす術が無いからだ。

「見物人が集まって来た。二人の姿が見えなくなる!」

見物人に廊下を占拠されて動けなくなる事態は避けたい。
このままでは傍観者ですらなく、立ってるだけになってしまう。

「『遡行』を取り止めて見物人を退かせば目立つ。『帰還』の時間が隙になるのは避けたい。どうしよう、どうしよう…」

「『遡行』中の『アメイジング』は『過去』を前後に移動が出来る。お金を支払って戻すか? いや、それでも『1分』ごとに『1秒』の時間がかかる。すぐに『帰還』しないと意味がない」

どうにかしようと焦っているのにどうにもならない。
かつてないぐらいに追いつめられている。
今に至るまで逆らうとか、怒りに身を任せたこともないので戸惑うばかりだ。

「見えないのは不味い。ポジションを決めないと…」

エレベーター内部の様子が見える位置に移動しよう。

339ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/06/23(火) 02:22:56
>>336

「急いでいたのかしら?ごめんなさいね」

いや、アウレアがエレベーターを止めた。これで距離を離される心配はなくなる。
視覚は『ヴェノム』を通じた視線を確保しつつ、やはり男が反撃をするようなら、その前に潰す。
同時に感覚は『武器アレルゲン』である自身の変化を意識して、
その他に反応がないかを見ておく。彼がこちらの注意を引きつけるためのデコイである可能性を想定しておく。

340『婚約期間』 ─5日目─:2015/06/23(火) 03:20:04
>>337(アウレア)
あくまで後続の乗客を装うアウレアだが、
中年男の顔には、明らかに恐怖の色がある。

だが、これは『当然』だ──
もし男がスタンド使いでないとすれば、
懐の『拳銃』を見抜いた少女の眼前で、
閉じかけたエレベーターが、ひとりでに開いたと見えている。

そしてスタンド使いであれば、
圧倒的な『ラヴ・ランゲージ』の巨躯と、宙で威嚇する『ヴェノム』が見えていることになる。
いずれにせよ、男の反応は同じだったと言える──

「う、おおおッッ!」
                    バッ

一声呻くなり、男の右手が懐に差し込まれる。
だが、アウレアの『ラブ・ランゲージ』の動きは、それより遥かに早い──

            ド    /
             ヒュ ・
                         ドゴォオ !!

手が懐に入るより先に、右の掌底が男の胸を強打した。
アウレアは怪我をしない程度に加減したつもりだったが、
やや力が入りすぎたきらいはあるが──


               バ ァ  ン !!

                                ブシュウウ

               ・・・・ドサッ

──『ここまでになる』とは、想定外だった。

籠った『爆発音』とともに、男は声もなく、床に倒れた。
うつ伏せになった胸から床に広がる鮮血。漂う火薬の匂い・・・・
男はピクリともせず・・・・『死んだ』かのようだ。
      

 ゴ                   ゴ  ゴ              ゴ   ゴ    
              ゴ            ゴ   ゴ 

          ゴ

(拳銃の黄金化は間に合っていない)


>>338(瀬良野)
男の声に立ち止った数名はいるが、まだ邪魔になるほどではない。
だが、これ以上騒ぎが大きくなれば、病院関係者にも伝わるだろう。
そうなれば、調査そのものにも影響が出る可能性が高い。

『過去』にスタンドを行かせた瀬良野に打てる手は少ないが、
ともあれ、エレベーターの中を見通せる位置に入った、その時だ。

               バ ァ  ン !!

                                ブシュウウ

               ・・・・ドサッ

『ラブ・ランゲージ』の掌底を胸に受けた男が、
血を噴きながら前のめりに倒れた。
アウレアのスタンドが強力とはいえ、これは単純な殺害ではあり得ない。
状況は、想定外の事態になりつつあるようだ・・・・!

>>339(ウィル)
エレベーターに不用意に近づけば、アレルギー症状が出てしまう。
ウィルは外から、『ヴェノム』による威嚇を続ける。
切羽詰まった男が懐に手を伸ばすが、『ヴェノム』が動くより早く、
『ラヴ・ランゲージ』が掌底を叩き込んだ。

               バ ァ  ン !!

                                ブシュウウ

               ・・・・ドサッ

その後の光景は──二人が見たものと同じだ。
しかし、ウィルには、『武器アレルギー』というもう一つの感覚がある。
男の胸の『拳銃』──
それが『掌底』の瞬間に爆発し、原型を留めぬほど破壊されたことを知った。
間違いない・・・・『暴発』だ!
杜撰な携帯をしていたに違いない。

ウィルの『武器アレルギー』から、
──もはや使いようがない拳銃の存在が消えていく。
周囲に『武器』の反応はもはやない。だが、この事態は・・・・!

341瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/23(火) 05:23:15
>>340
「僕のせいだ。『アメイジング』を『帰還』させてれば、拳銃をコインで弾き落としていれば…」

この日本で拳銃を入手するのは困難なはずなのだから、それを入手するには非合法組織と取り引きをしたはずだ。
自分の取り扱う骨董品の中には『古式銃』と呼ばれる物があり、コルトピースメーカーの所持申請を出したときに警察官から聞いた話を思い出す。
おそらくは男性が携帯していた拳銃は暴力団の下っ端から入手したものだ。
下っ端の構成員は数万円のノンリコ、トカレフという安全装置すら付いていない粗悪な物を扱うらしいので、男性は知らずに粗悪な拳銃を買わさせられていたのだろう。

「僕が、アウレアさんを人殺しにしてしまった。何とか、しないと」

「拳銃は抜き取れないし、『アメイジング』は間に合わないし、見物人が多いし、『省け』るか怪しいし、男性を生き返らせるしかないし」

ぶつぶつと早口で切り抜ける方法を必死に考えている内に最終手段としてあり得ない方法が思い浮かぶ。

「エルガマル氏? あの死んじゃった男性、生き返らせることは出来ませんか」

「『アメイジング・クラウン』の『過去の改竄』で暴発を無かったことにしたいです。『運命』を変えないと」

342アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/06/23(火) 21:01:37
>>340
「あ、」

間の抜けた声が、口から洩れた。
これは……何だ? いや、想定していたはずだ。
想定した上で、対策していたはずだ。
懐に手を入れた上で何かしらの攻撃をすれば誤射が起きかねないから、
だから懐に手を入れる前に攻撃を仕掛け……それは成功したはずなのに。
掌底のダメージで蹲る男を連れ出し、事情を聴いて、それを解決する、そういうつもりだったのに。

「な、」

何で、こんな結果になっている?

(――――いや、まだだ! 『ラヴ・ランゲージ』の能力ならまだ終わりじゃない!
 傷口を『黄金化』すれば出血は押さえられるし、心臓の鼓動だって『黄金操作』で……、)

そう考え、『ラヴ・ランゲージ』の腕を伸ばし……思う。
まだ朦朧としていても意識があるなら、『本能』で『黄金操作』の仕組みを理解して、自己の修復ができるだろう。
だが、意識がなければ、止血はできるが衝撃で心臓が止まっていたら、そのまま死ぬしかない。
それに。
                  、、、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、、 、、 、、
……もし『黄金化』してみて、アウレアがその『黄金』を動かせてしまったら?
死んだ人間は生き返らない。『黄金化』してみて、その事実をはっきりさせてしまえば。

(わ、わたしのせい? これは……わたしが、殺した?)

男が怪我をしない程度に手加減をした掌底による、まさかの暴発。
想定しろという方が酷かもしれない。不運、と言っていいのかもしれない。
そもそも拳銃を持っていた男が悪いのだし、『事故』と言うこともできる。

だが。

その程度で納得できる程度の強度の『覚悟』だったら、
アウレアはとっくのとうに人殺しになっている。あの『ラフメイカー』を追い詰めたその時に。

(本当に、不運だったのか? 胸元への掌底じゃなく、両腕を攻撃していれば。
 それから改めて『黄金化』を施していれば安全に無力化できたんじゃないか?
 そもそもウィルに頼んでヴェノムを早めに帰還させてもらっていれば、
 わたしがいちいち動かずとも『針弾』で相手を麻痺させることができたんじゃないか?
 …………この人が、死ななくたって良い選択肢は、いくらでもあったんじゃないか?)

そして、罪を認めたとしても、アウレアに救いの道はない。
スタンド使いは裁かれない。
しかも、アウレアはお誂え向きに男本人からはともかく観衆からは疑われない言動を心がけていた。
ここでアウレアが『自分がこの男を殺した』と言っても、観衆は信じないだろう。
むしろ、目の前で起きた男の死に錯乱し、見当違いな罪悪感を抱えた薄幸の少女、くらいに思うかもしれない。
それが救いのなさだ。
アウレアには、自らが犯した罪を清算する機会すら与えられない。
たとえそれが、拳銃なんてものを使って他人を害そうとしていた悪党の死だとしても。

『人殺しの咎』を負ったクズが、『ウィルと一緒の世界』にいて良いはずがない。

「う、うう、うあ、あああ」

よろめく。
精神の根幹を形作っていた『何か』が、音を立てて崩れる感覚。
『ラヴ・ランゲージ』の像の維持すら覚束なくなるほどの衝撃が、アウレアを襲う。

343ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/06/23(火) 22:05:23
>>340

「・・・・・『暴発』」

『ラヴ・ランゲージ』の攻撃による衝撃で、弾丸の火薬が爆発したのか。
日本人が裏社会で手に入れられるような銃は粗悪品が多いらしいが、
彼が手に入れた銃もそういうものだったのかもしれない。
杜撰な携帯に元よりの性能、度重なる不運が重なってしまったようだ。

>>342

「アウレア」
「彼は拳銃を携帯していた・・・そこで声をかけられて
 逃げ出そうとしたのは 恐らく何かやましいことがあるからよ」
「もし見逃していれば 彼以外に今度は罪のない人が犠牲になった可能性もある」

『武器アレルギー』を解除。
『ファイア』をアウレアから受け取りつつ、『ヴェノム』を装着させる。
そうして、彼女の身体を後ろから抱きしめた。

「・・・どんな理由があれど あなたが心慰められることはないのかもしれないけれど
 あなたは自分や周りの人間の命を守ろうとして行動したの」
「それだけは忘れないでね」

エルガマルの方を向き、訊ねる。

「ミスター・エルガマル」
「『運命改変』は 事が起きてから早い方が成功確率が高いのかしら」

「『立ち向かう』わよ アウレア」

344『婚約期間』 ─5日目─:2015/06/27(土) 00:30:52
>>342>>343(アウレア・ウィル)
確かめること、それ自体が恐怖に思われるほどの『罪』の意識。
男の顔からは、みるみる赤みが消えていく。
呼吸も脈も感じられず、赤い染みが服の下で広がるばかりだ・・・・

ウィルはスタンドを元に戻し、アレルギーを解除して
困惑するアウレアを抱きしめる。

「ああ、色んな意味で『時間』が勝負になる」

「おまえさんらにも、当然働いてもらう必要がある。
 なんせコイツは──」

瀬良野を指さし、ニヤリと笑う『エルガマル』。

「『過去』に必死で、『現在』の相手なんざしてられねえ」


>>341(瀬良野)
『エルガマル』:
「・・・・さッきも言ッたろ?
 『それ』が、おまえさンの能力だ。
 ただし、上手くやる必要はある・・・・」

耳の穴をほじりながら、『髭の男』は平然と言う。

「──今回は特別に、オレが『レッスン』してやる」


               バ ン !


「『アメイジング・クラウン』の『過去改竄』──その1。
 『状況を隠ぺいせよ』」

「真実を知る者が多いほど、『改竄』により『分岐』する確率は高まる。
 闇、物陰、未確認、未知の中だけが、
 『アメイジング・クラウン』の『領域』ッてやつだ」

「ただし、一部には例外がある。
 人間ッてのは、多少の違和感であれば受容する。
 この多少ってのが微妙なラインなんだが、
 確実に計算に入れられる『受容』がある。
 おまえさんの認識と、
 『アメイジング・クラウン』の能力を信じてくれる『仲間』のそれだ」

「この両者だけは、明らかな変化を目の当たりにしても、
 『見間違いだった』『過去が変わった』という認識で『受容』し、『分岐』は起こらない。
 まあ過去の時点では、バレないようにやる必要はあるが」

「わかッたら、そこのカップル二人。
 まずその死体を隠しな。
 これ以上人目に触れたら、看護師が呼ばれる。
 いや、すでに呼ばれてる可能性があるから、何としてでも隠し通せ」

345アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/06/27(土) 01:00:12
>>344
質問です。

・現在、周囲の一般人はどのくらいいるでしょうか?
 また、一般人の注目は倒れた男に集中していると考えていいでしょうか?

346『婚約期間』 ─5日目─:2015/06/27(土) 01:06:27
>>345(アウレア)
エレベーター内に他に人はいない。

エレベーター外では何人か、こちらを気にしている気配がある。

347<ガオンッ>:<ガオンッ>
<ガオンッ>

348瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/27(土) 02:02:43
>>344
「些細な物音でも振り向かれたり、違和感を覚えられたら『分岐』してしまうはず。あの禿げた男性が拳銃を持ち歩き、杜撰な扱いをしたがために暴発が起きた真実を見物人は知らない」

「知っているのは、この四人だけ。なるべくは自分を除いた過去の三人に気づかれないような改変をしなければならない」

事前に『アメイジング』の能力を知る者が『過去の改竄』による変化を知ろうと、これは『間違っている』という『認識』に至らないのが重要なのだろう。

「もしかして、『真実』に近い認識を持った者が『改竄』による影響に『否定的』な認識を持たなければ、『過去改竄』の成功率が上昇するのかもしれない。如何にして『真実』に近い者を騙すか、それが鍵になる…」

学生時代の友人の「バレなきゃ大丈夫だっつーの。煙草の吸殻が見つかんなきゃ煙草やってるなんてバレっか?」と言われた事を思い出す。

「男性が完全に死んだとは確定してない。死んでいるかもしれないし、死んでないかもしれない」

「2つの可能性が重なった状態。人の認識が世界を決定する。」

349瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/27(土) 02:25:46
>>344
追記
(誤爆しました)

「人の認識が世界を決定する量子論みたいだ。量子力学的不確定の中から、『アメイジング・クラウン』が希望する結果を選び出せる能力を持っているみたいな…」

薄々は『アメイジング』の能力に認識が関わっていると考えていたので、ある程度はSF的な方面の話についていけるはずだ。。
必死にエルガマル氏の言葉を噛み砕き理解しようとする。

「密室のエレベーターなら大丈夫なはず。間近で見たのはアウレアさんのみ」

「運命に逆らわないと、男性が死ぬ前に…」

350アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/06/27(土) 02:39:40
>>346
回答に感謝します。


>>344
    フラ  ア

よろめき――アウレアの身体が傾ぐ。
自分の『幸せ』そのものが、自分の失態で根本から崩壊するという『不運』。
アウレア=グラウコーピデを呆然自失とさせるには十分すぎる出来事だ。
が。

               ザ  ッ

その傾ぎが、止まる。
ウィルに抱きしめられたから、ということは確かにある。
だがそれと同時に、アウレアもまた自らの足で立つ。

自らの手で、誰かを殺めることは少しも考えていなかったから、ひどく、ひどく動揺したが……
しかし、『共にいる資格』が失われたとしても、『愛する資格』まで失われるわけではない。
そう考えれば、『今ウィルの身に起きている』ことよりは、まだヘヴィな状況ではない。
       、 、 、 、、 、 、、 、 、、
それに、現状には取り返しがつく。
なら、此処で腑抜けているのは『愛』の発露とは違う。
それは、ただの『自己憐憫』にすぎない。

「…………大丈夫。チョイ取り乱したけど、もう、平気だ」

そう言って、ウィルの腕に触れる。
ショックがない訳ではない。取り返しがつくとはいえ、
人を殺めたのには変わりはない。心は、相応に弱っている。

だが。
彼女はそれを乗り越えることができる『覚悟』を持っている。
それが、アウレアの考える『愛』だ。

「そういう『小細工』は……わたしも『得意』でね」

まずは、エレベータ内に監視カメラがあるかどうかを確認する。
あるなら、先程(>>335メール欄)エレベータ脇に移動させておいた『黄金』を操作し、
監視カメラを塞いでおきたい。

┌拍手開示――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|黄金町の夕闇@アウレア                                                       |
|先程(>>326)胸元に入れておいた『黄金』を操作。                                           |
|アウレアから出て、エレベータの扉脇につかせる。                                            |
|これは扉が開いた後、男が逆上し中の乗客を人質に取った時の為の保険。                            |
|(男に突き飛ばされた直後の集団は、足元への注意が疎かになっているだろうし見られる心配はあまりない)      .|
|ウィルの『針弾』で武器アレルギーにしてもらうのも考えたが、                                      |
|それではアレルギーに怯んだ拍子に誤射が起きてしまいかねない為、                                |
|アウレアに意識を向けている間にエレベータのドア脇に『黄金』を操作し、                          |
|男の死角から忍び寄り銃口を埋める算段。                                               |
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

結果的に、銃口を埋める算段は失敗したが……
(今にして思えば、こんなことをしても暴発が引き起った可能性が高いが)
それでも、『黄金』は生きている。『監視カメラ』を覆い隠し、
エレベータの扉が閉まってしまえば『男』を見ている者はだれもいなくなる。
そこで床を『黄金化』して籠の下に男を移してしまえば、
そうそう『見つかる』ことはないだろうという判断だ。

「……って感じなんだけど。……どう思う?」

『ラヴ・ランゲージ』に扉を抑えさせながら、アウレアはウィルにこの作戦を説明してみる。
どちらにしろ監視カメラ潰しは必須だろうから、この行動自体を変えるつもりはない。

351ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/06/27(土) 21:31:33
>>344>>350

「オーケイ アウレア」「彼のために わたしたちができるベストを尽くしましょう」

アウレアを離しながら、彼女の提案に耳を傾けた。

「現状 もっとも静かに彼を隠せる場所となるとそれが一番だと思うわ」

エレベーターの扉を閉めるスイッチを押し続けながら、アウレアの提案に頷く。
彼女が床を『黄金化』し終えるまで、少しでも『時間』を稼ぐ必要がある。
もしも、この床の下にスペースがない場合は他の場所を探さなければならない。

同時に階層のスイッチをチェックし、このエレベーターが何階に行けるかを調べておこう。
屋上へ行けるのかどうかも、だ。
また、エレベーターが上方階層へと動き出した場合は、途中の階層を押して一旦止めなければなるまい。

352『婚約期間』 ─5日目─:2015/06/29(月) 01:00:55
>>348>>349(瀬良野)
「そう、『シュレディンガーのニャンコ』と同じ理屈だ」

『猫好き』なのか、相好を崩して『エルガマル』が肯定する。

「人は自分に無関係な事柄を気には留めない。
 例えばさッきの暴発の『爆発音』も、
 関係者以外には『変な音がした』という程度で、それ以上じャあない。
 警察の事情聴取を受けても、正確な説明が出来ルものはまずいねェ。
 大差ない音なら、質に関係なく『分岐』は起きねェ」

「だが、『音がしなかった』となれば、話は違う。
 振り向いた人間が振り向かなければ、その後の行動に違いが出る。
 『音を聞いた』記憶から、次の行動を取った人間もいるかもしれねェ。
 つまり、『見知ったもの』をまったく消すのは『危険』だ。
 これは可能な限り避ける必要がある」

「ところで、オレが説明してる時間を『無駄』にしてねェだろ〜な?
 『クラウン』は直前の『過去』まで呼び戻したか?
 戻すのにかかる時間は『省いて』やる。 
 『ダッタン人の矢よりも早く』、だ。・
 時間がかかるほどに『改竄』の難度は加速度的に上がッてくからな」

>>350(アウレア)
恋人、そして強い自我で立ち直ると、
アウレアは扉のそばに配置しておいた『黄金』を操作する。

        スタッ
                タッ  タッ       ピチャア!

半ば閉じかけた扉の間を器用によじ登り、
『黄金』は、天井に設けられたカメラにへばりつき、これを塞いだ。

その間に、アウレアはエレベーターに穴を開け、底下に潜る算段を説明する。

>>351(ウィル)
                ウィィ ィン

『閉じる』ボタンを押すウィル。
ゆっくり閉じ始めた扉の間を器用に渡り、アウレアの『黄金』がカメラに張り付いた。
すでに我を取り戻したようだ。

アウレアの説明を受け、それに同意するウィルだが──

目を走らせた先、エレベーターの『行き先案内』では、
すでに『5階』『6階』『8階』が押されている。
男が飛び込んだ際、乗客は何人かいた。彼らによるものだろう。

エレベーターは屋上には至っておらず、最上階は『8階』だ。
扉は、今にも閉じ終わる・・・・完全に閉じれば、当然のように上昇に入るだろう。

353アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/06/29(月) 01:35:09
>>352
これで『目』は潰した。
『ラヴ・ランゲージ』は既に男の傍らに佇んでいる……。
が、距離が遠い。このままではヴィジョン自体が
遠くに行ってしまい、『強制解除』されてしまう危険性がある。
『黄金化』はヴィジョンの維持が必須。そうなればアウレアは爆発四散だ。

「とま、れ!」

というわけで、『ラヴ・ランゲージ』は再び閉まりかけの扉に手を差し込み開ける。(スB)
『黄金化』を使う以上、どのみちアウレアも籠の中に入るのは必須条件だ。
開けることに成功したなら、飛び込んでしまう。
周囲の人からは錯乱した少女、と思われるのかもしれないが、それで良い。
また戻って来た時に男が生きていれば、『男を介抱した少女』になるだけだ。

354瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/29(月) 02:24:37
>>352
「エルガマル氏って優しいですね。僕の緊張を和らげるために似合わない猫の真似をして。そうですよね、ですよね?」

『過去』の『アメイジング』を暴発事故の直前まで呼び戻そう。
しかし、気になるのが杜撰な扱いをしていようが簡単に拳銃が暴発するものだろうか。
下っ端の暴力団員が持っている拳銃には安全装置すら付いてない粗悪な品が多いそうだ。
何だか、アウレアさんが干渉するときを狙ったように暴発したのが引っ掛かる。

「シェイクスピアの妖精パックのように早くですか。本当に器用なスタンドですね、『アナル・キティ』は」

「ところで、拳銃の暴発にどう対処しましょうか。銃声が鳴らないと『過去』のアウレアさんの行動が変わってしまう」

「もっと、『アメイジング』を理解せねば。レッスンの続きをお願いします、エルガマル氏」

既に立ち直り隠蔽工作を始めた二人の姿を見る。
この事態に屈することのない二人の強さは自分には眩しいものである。
一定の方向の面で割れてしまう『ダイヤモンド』と同じくルンクスにも隙があるはず、互いの隙間を補う二人ならルンクスの打倒が可能かもしれない。

355ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/06/29(月) 22:08:09
>>352

「ッ!」「しまった・・・間に合うか」

先ほど既に、他の人間が中に入っていたことを失念していた。
扉が閉まりかけた以上、彼らはボタンを押しているのが自然というものだ。
すぐさま『開』のボタンをおすが、間に合いそうになければとっさに足を挟もう。
ボタン類は扉の近くにある、向き合う形になっていれば、そこまで難しいはあるまい。
その前にアウレアが止めてくれるかもしれないが。
まずは彼女をこのエレベーターの中に入れなければ。

356ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/06/29(月) 22:23:01
>>352 質問

・現在のウィルの位置は、エレベーターの中側でしょうか?

357『婚約期間』 ─5日目─:2015/06/29(月) 23:02:39
>>356(ウィル・回答)
アウレアを追って、エレベーターに入った認識だった。
レスを変更してもらって構わない。

358アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/06/29(月) 23:13:50
>>357
!? ……すみません。
私が勘違いしておりました。訂正します。


>>353
これで『目』は潰した。

『ラヴ・ランゲージ』は男の傍に屈みこみ、
右腕で男を抱え、足と胴体を使い『黄金化』を行う。
その後『黄金操作』で穴を開け、そこから底下に降りる。

「ウィル、先に行って」

降りるのはウィル⇒アウレア⇒『ラヴ・ランゲージ』の順で、
『ラヴ・ランゲージ』は降りる際に左手で『黄金』に掴まりつつ
『床黄金』の『接触解除』を行っておきたい。

『ラヴ・ランゲージ』はアウレアと接触状態にさせ、
『傍に立つ』状態を維持させることで、エレベータが動き始めてしまった時も
『射程外になって解除が間に合わない』といった状況を回避するようにする。

359ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/06/30(火) 00:03:01
>>357

回答に感謝します。

>>352>>358

「わかったわ」

床下への道が通り次第、下へと降りる。
エレベーターが登るまでの時間稼ぎとして、一応『2F』のボタンを押しておこう。
想定外に時間がかかった場合、『5F』へと一気に行ってしまうのはまずいだろう。

360『婚約期間』 ─5日目─:2015/07/01(水) 23:12:33
>>354(瀬良野)

『エルガマル』:
「『地球温暖化』に興味がねーように、
 おまえさんの緊張も『心底どうでもいい』と思ッてるゼ?」

           シャコッ

『アメイジング』は一瞬で、時間を移動する。
現れ出た位置は同じエレベーター前ロビー。
だが周囲の状況から、そのタイミングが、
『アウレアが男に向かい始めた』状況だと知る──が、

エレベーター内から見る外の状況は、
乗客や乗り待ちの人間で防がれ、ろくに見えていない。

じき、この中に禿男が飛び込み、銃を暴発させる。
それまでに準備が済むものか──

床に穴を開けたアウレアたちは、
次々に床下の空間に飛び込んでいく。
だが、ここで瀬良野まで降りてしまっては、
『過去改竄』に支障が出るのは明らかだ・・・・!

「レッスン2か。
 そうだな・・・・『この世は物語である』。
 この概念は、オレやおまえのようなスタンド使いには『重要』だ」

謎めいた言葉を告げる『エルガマル』もまた、
エレベーターの階下に降りようとしない。

「この世が『物語』だとすれば、
 お前のスタンドは、そこに『加筆訂正』が出来る。
 すでに書いちまった──書き直しようのない部分はしョうがネェが、
 いかに後から『ごまかす』か、その才能が問われるってわけだ」

「まずはそれだな。
 暴発の音を、どうやッてごまかすか」

「さッきの状況を、表面的にいかに変えずに、
 『事実』を改竄するか・・・・プランを考えろ。
 実行は、プランが出来上がってからだ。
 でなけりャ、金がいくらあッても足りねェぞ?」

「さて・・・・どうするね?」

『エルガマル』は、エレベーターの『開』ボタンを押し、
昇降を停止したまま、問い尋ねる。

今はまだ、外の人間は、
奇異な視線を遠巻きに投げるだけだが、
エレベーターに乗り込んでくる人間は、すぐにも現れそうだ・・・・

>>355-359(アウレア、ウィル)
アウレアは床を『黄金化』し、それを操作して穴を開け、
禿げ男もろとも床下に飛び込んだ。
階下の空間はち中腰でようやく立てる程度の高さ。
中は当然、真っ暗だ。

エルガマルがエレベーターを止めている為、
焦ることなく『ラヴ・ランゲージ』を回収出来る。
その間にウィルも床下に降り立った──が。

瀬良野とエルガマルの二人は、降りてくる様子がない。
このまま床の穴を閉じるつもりだったが、思いとどまる。

361アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/07/01(水) 23:44:23
>>360
「…………降りないのか?」」

(まあ、ないとは思うが)よく考えればアウレア達が隠蔽を
やっている間に瀬良野が誰かに襲われる可能性がないこともない。
となるとアウレア達と瀬良野が離れるのはよくないが――……、

……いや、衆目を気にしないのであれば、
アウレア達も瀬良野と一緒にいるべきなのでは? と思い始めて来た。
正直、此処にい続けるメリットはあまりない。(合流しても出来ることは限られているが)

(目立ちすぎたらこの後の調査に支障をきたすかもしれないとはいえ、
 それは穴の下に降りた時点で今更だしなあ…………まあいつまでも注目されるような程じゃないでしょ)

「……アイツを一人にはできないね。
 この人は此処に置いて、二人に合流しようか」

よく考えてみれば、アウレアの『ラヴ・ランゲージ』を使えば
瀬良野の『過去遡行』の小細工も使いやすくなるかもしれない。
スペックにおいては『アメイジング』の方が優れているが、
『黄金』は形状に囚われない行動が出来るし。

そういった判断から、ウィルがOKと言うならさっさと登って瀬良野と合流する。

362ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/07/01(水) 23:58:35
>>360

「ミスター・エルガマルが止めてくれているのね」
「それならば合流してしまいましょうか」
「エレベーターがずっと止まっていれば 周囲により影響が深くなるでしょうし・・・」

「・・・すぐに元通りにいたしますので 少しお待ちくださいね」

横たわった男性へと、あえて十字は切らない。
アウレアの提案に頷き、エレベーターの中へと戻り、アウレアの手を引いて外へと出る。
そして二人の近くへと合流して、『アメイジング・クラウン』における現状を把握しよう。

363瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/07/02(木) 02:14:09
>>360
「え、素でやってたんですか。いや、それは置いといて」

「外に出ても『右目』で『過去』のエレベーター内部を見れますか? それと、『遡行中』の『アメイジング』はエレベーターの扉をすり抜けられますか?」

禿男の所持していた拳銃がリボルバーだったのか、オートマチックだったのか気になる。
発砲音を誤魔化す方法は思い浮かばないので銃弾に細工を施す方向に思考の路線を切り替えた。

「拳銃の発砲音を誤魔化すのは困難だと思います。ですので、逆転の発想で銃弾に細工をします。銃弾の弾丸を取り除いて薬莢を拳銃に戻し、発砲音だけが起きて男性は死なないって計画です」

「空砲は威力が強くてもアルミ缶に穴を空けるそうです。死ぬことはないはず、それか粗悪な拳銃なら青痣で済む可能性があります」

銃弾なんて見た事もない代物について必死になって考えてみた。
拳銃の種類次第では面倒な事になる、引き抜くだけでも苦労しそうなのに。

「銃口を潰す、当たるであろう位置をコインで保護などの案があります」

「銃口を潰すと内部で誘爆しそうなので成功しそうにありません。コインで保護するにも当たる位置が分からない。そもそも、コインが銃弾に耐えられない気がします」

「銃弾に細工するには拳銃を禿から抜き取る必要があるわけで、どのように拳銃を盗むかが問題です。逃げる途中、または並んでいた途中の隙を突くかです。僕はエレベーター前に並んでいた時を狙おうと思います」

>>361>>362
「すいません、降りたら見えなくなりそうです。そこに居るついでに拳銃の種類とか見れますか?」

「あと、エレベーター入口に人が集まって見えません。退かせますか?」

冷たくなった男性を降ろす二人に聞こえるように喋る。

364アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/07/03(金) 21:19:10
>>363(瀬良野)
と思ったが、指示が聞こえて来たので去り際に
男の胸――というより、胸元にあるであろう拳銃を『黄金化』。
アウレアに拳銃の種類など分かりようもないので、
『安全装置があるか』『回転式(リボルバー)か自動式(オートマチック)か』
『どの程度破損しているか』に絞って把握したい。『黄金化』は把握が終われば解除する。

365『婚約期間』 ─5日目─:2015/07/04(土) 18:40:06
>>361-362(アウレア、ウィル)
いったんエレベーター下に潜り込んだアウレア達だが、
瀬良野を一人にする問題に気付き、戻ることにした。

微動だにしない禿げ男をエレベーターに残し、
二人は瀬良野と『エルガマル』の待つ、エレベーターに昇る。

「こりャあ、警備が来るのも時間の問題だナ」

おかしな髭男によって占拠されたエレベーター。
開きぱなしの扉の中には他に美女が二人。
注がれる怪訝な視線は、いや増しに増えていく。

「おまえら、すぐに何とかしないと・・・・だゼ?」

の口ぶりから察するに、『省く』気はないらしい。


>>363(瀬良野)
失礼。>>360の状況についてGMの描写ミスがあった。
『アメイジング』の状況および本体の視界を、以下に訂正。

・『アメイジング』は『過去に遡行』するも、
 本体の『視界の外』のため、状況がわからず、活動も出来ない。
・本体の『右目』の視界は、真っ暗。
 『過去』ではエレベーターはまだ1Fに到達しておらず、
 扉も閉じてしまっている為。


『エルガマル』:
「扉が開いてて、過去の乗客に邪魔されてなきャ、
 見えるンじャねーか?
 『暴発』の時には、アウレアが扉の前にいたッけか」

「スタンドは能動的にャあ物質を透過できねェ。
 それは『過去』でも『アメイジング』でも同じルールだ」

「銃弾に細工か。
 『アメイジング』なら、それくらい朝飯前だが、
 『暴発』に銃弾は関係ないだロ?
 爆発したのは『火薬』で、そっちが一番の問題だ。
 空砲だろうが『暴発』は起こるんだからヨ」

「それをやるなら、『残弾』を全部抜いて一発だけ残せ。
 そしたら『暴発』の威力は一発分だ。
 火傷はするが、即死するダメージじャない。
 音も小さくなるだろうが、『違和感』で済む」

「エレベーターに入る前に男の銃を抜くなら、
 『アメイジング』を先に動かしておく必要がある。
 この中にいたんじャ、『過去』の扉が開くまで待つしかねェし、
 それじャあ間に合わねェだろうヨ」

なお、現在のエレベーター前には人はいない。
視線は遠巻きに注がれ、あえて近づいてくる人間はいないようだ。
(乗客は今のところは、他のエレベーターを使ってくれている)

>>364(アウレア)
瀬良野の言葉に従い、『黄金化』で銃の形を図ろうとするが。

「やめときな、アウレア」

頭上から鋭い声で制止される。

「『触覚』てのは、ごまかしが効きづらい感覚だ。
 ましておまえさんの『黄金』のそれは、
 『精密機器』みてーな鋭さだろ。
 『記憶』がしっかりしすぎると、『改竄』を阻害する。
 やるなら、服の上からなぞるくらいにしときナ。
 それなら『ごまかし』で何とかなる」

366ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/07/04(土) 20:30:22
>>365 質問

・頭髪の控えめな男性の体は、正確にはエレベーターの下(床下)という認識で合っていますか?

367『婚約期間』 ─5日目─:2015/07/04(土) 20:38:57
>>366(ウィル)
失礼、その認識で。

368アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/07/04(土) 21:44:37
>>365
「ン……分かった」

エルガマルの制止を受けて動きを止める。
エルガマルの口ぶりによると、どうやら『受容』にも限度があるらしい。
流石に精密機器レベルの把握能力を持つ
『黄金』の感覚までは誤魔化しきれないようだ。

「そうだな……とっとと済ませよう。
 警備員が男を引っ張り出す為にドアを無理やり開ける場合、
 タイムリミットは……今から一〇分、いや悲観的に見れば五分ってところか」

最短で、おそらく五分。
ただ、アウレア達が妨害をすることで、さらに伸ばせるだろう。
そしてアウレア達の仕事は、いかにさりげなく、できるだけ時間を伸ばせるか、というところか。

『そうだウィル。「ヴェノム」は床下に待機させておいてくれない?
 上階から警備員か誰かが入り込むって可能性も否定はできないわけだし、
 その時エレベータの竪穴内を完全にフリーにしちゃうのはちょっと心配』

そんなことを言いつつ、ウィルが対応した後で『黄金化』を解除し、
エレベータから出る。解除する前についた血はなるべく落とすように操作する。(精A)
男の真下の部分を『黄金化』したので、血は大体『黄金』の上だろう。
仮に範囲外に零れていても、掬うようにして掻き集めて拭い落としたい。
完璧に落とせなくとも、『血が掠れてついている』程度ならパニックが起きたりすることはないだろう。

なお、すっかり立ち直って入るのだが、観衆はそんなこと分からないので、
出る時はちょっと焦燥したような空気を出しておく。まあ今更だと思うが。

『エルガマル、もう閉めていいよ』

『過去遡行』時の状況に現在の状況は関係ないらしいし、
扉を閉めてエレベータを上に上げてしまうのが良いだろう。

369ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/07/04(土) 23:14:15
>>365>>368

「Sure thing」

アウレアの言葉に頷く。
念のため、その前に『ヴェノム』に『衣服アレルゲン弾』を作らせ、『ファイア』に一発だけ装填。
その後、アウレアが床を閉じる前に『ヴェノム』を送っておく。

今すぐに『ヴェノム』の針弾が必要な状況は来ないだろう。
正面きっての荒事ならば、『ラヴ・ランゲージ』でどうにかできる。ならば自分は不測の事態に備えておこう。
最終手段だが、死体を見られる前に『針弾』を誰かに撃ち込むことも覚悟しておく。

そうして早々にエレベーターの外へと出る、軽く頭を下げて。
さっさとエレベーターを通常運行に戻せば、警備の人間も来る必要はなくなるはずだ。

370瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/07/04(土) 23:27:35
>>365
「能動的な透過は『過去』でも無理か。では、隙を見計らって銃弾を奪い取ってきます。1発だけ残して戻し終えたら帰ってきますね」

「『過去』のエレベーターが一階に到着していないようなので外に出ます。『過去』の右目の『視界』に『アメイジング』を収める必要がありますので」

エレベーターから出たら『過去』の禿男の様子を注意深く観察して拳銃を奪う隙を狙う。
隙があれば拳銃を盗み取って銃弾を抜き取り、1発だけ銃弾の装填された拳銃を元の位置に戻してあげよう。

371『婚約期間』 ─5日目─:2015/07/05(日) 00:20:56
>>365(アウレア)
エレベーター内で床の『黄金』を解除。
穴などなかったように復元しておいた。
ちょっとした操作で血も拭わせ、目立たないようにしておく。
(幸い、出血はそこまで激しくはなかった)

ウィルに頼みつつ、アウレアは全員揃ってエレベーターを出る。
『エルガマル』が出た後、エレベーターは扉を閉じ、上に昇って行った。

>>369(ウィル)
アウレアの言葉に従い、『衣服アレルゲン』を作らせた上で、
『ヴェノム』をエレベーター下に潜ませた。

四人は揃って外に出る。
ウィルに頭を下げられ、野次馬気味に見ていた男が、
顔を赤らめ、早々に立ち去って行った。

現在、近くにはまだ人は集まっていない。
だが院内の動線から見て、遠からず人は集まるだろう・・・・

>>370(瀬良野)
二人に宣言し、四人は揃ってエレベーターを降りた。

瀬良野の『右眼』の中では、男はエレベーター前に立っている。
東側を向き、ウィルや自分には顔を向ける様子がないが、
逆にそれはそれで『奇妙』だ。
平凡に見えて、隙がないようにも思われる・・・・

その左の懐は、注意深く見れば、確かに盛り上がっている。
腕の位置はナチュラル。
だが、いきなり懐に手を突っ込めば、
『アメイジング』の器用さをもってしても、さすがに気付かれるだろう。

そこに、アウレアが早足で近づいてきた。
男の南東『2m』。
明らかに相手が気付く位置から、ジェスチャーを送る。

右手で拳銃を作り、それを胸元に押し当てる。
そして、その上から左手で拳銃を形作った右手を覆い隠す。

「────!?」

アウレアの仕草に気付いた男の顔色が、はっきりと変化した。
同時に、男の背後で到着を告げる、エレベーター。

372瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/07/05(日) 01:15:29
>>371
「自然体で立ってるように見えるけど隙が無い。誰かを狙いに来てるけれど、逆に自分が攻撃されるかもしれない可能性を知っている? 僕たちを狙いに来たなら背後を見ないのは…」

(僕たちの姿がエレベーターの扉に映ってたからかな。間近で扉を見てれば、背後の様子が分かりそうだ)

殺し屋に『ヨハネスブルク』が衝撃で暴発する程度の安っぽい拳銃を渡すか怪しいものだ。
安価な拳銃を渡して組織の財力を疑われるような事はしないはずである。

(これでアウレアさんが男性に拳銃を収めるようジェスチャー。襲撃が気づかれた事を知った男性は乗客を突き飛ばしつつ、エレベーターに逃げ込むはず)

エレベーターに逃亡する禿男が乗客を突き飛ばしている隙を狙い拳銃を盗み取って、銃弾を抜き取ったあとに1発のみ銃弾が装填された拳銃を元の位置に戻そう。
『アメイジング』は窃盗の名人ではないが精密性を活かし、素早く銃弾を抜き取り戻す事は出来るはず。
問題は男性が抜き取りと戻す瞬間に違和感を感じないかが問題だ。

(自動拳銃を触った経験がないから抜き取れるか、非常に怪しいところだ。これで駄目ならエレベーターに来る前を狙うしか…)

373アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/07/05(日) 22:48:50
>>371
「…………」

ここからが正念場だ。
瀬良野に対する助言は、ウィルがするだろうとして……。
アウレアは、この扉をどうにかして開けようとする輩を対処しなくてはならない。

(あ、どうせなら『黄金』であのハゲたおっさんを覆っとけばよかったな)

ちょっとした後悔をしつつ、しかしあまり干渉しすぎれば
『黄金』の精密な感覚で男の死を決定づけてしまうかもしれないから
やはり今の対応が最善だった、と思うことにしておく。
終わったことをどうこう考えても仕方がない。それよりも、

「(……もうじき人が集まって来る。
  どうやって足止めしようか)」

ウィルに小声で尋ねてみる。
アウレアが今の所考えているのは、
彼らが使う器具を片っ端から『黄金化』してしまうというものだ。
いかなる器具でも『黄金』になってしまえば使い物にならなくなる。

374ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/07/05(日) 23:26:15
>>371

「ミスター・セラノの案が最小の変化でやり過ごせると思うわ」
「でももしアウレアの攻撃まで止められなければ・・・
 少し『ラヴ・ランゲージ』の攻撃を逸らして拳銃に当たらないようにして
 その後に銃を奪い 『暴発音』の代わりにスタンドに引き金を引かせるというのもアリなのかしら」

室内では跳弾が恐ろしいが、即死を避けることぐらいはできるだろう。
銃を殴り暴発をそのまま再現できるかもしれないが、アメイジング・クラウンのパワーでは難しいかもしれない。
とはいえこれもまた他の事態に干渉する恐れはある、はたしてどこまで『改変』に許されるのか。

>>373

(開けられる寸前まで持っていかれたなら、最悪『ファイア』を撃つわ)
(できればその前に止めたいけれど…なんとか会話で場を繋ぐぐらいしかわたしには思いつかないわね。ごめんなさい)

自分が気を引いている間に、アウレアに彼らの道具を黄金化してもらうか。
最後の手段、アレルギーで騒ぎは起こせるが、だからと言ってそれも一時しのぎにしかならない。

375『婚約期間』 ─5日目─:2015/07/08(水) 00:11:01
>>372(瀬良野)
禿男の様子は、深読みするほどに奇妙に思えるが、
この時点で確実な答えが出るものでもない。
ちなみに扉は、背後が映る材質のものではなかった。

──『過去』──────────────────

男が次に取った行動は、そこへの『逃走』だった。

エレベーターから出てきた数名を突き飛ばすようにして、
禿げ頭の男はその中に飛び込む。

────────────────────────


               ド ド ド    ド ド ド   ド ド ド

その瞬間を狙いすまして、『アメイジング・クラウン』の手が閃いた。


       ── ドシュオ!

血相を変えた男に気付かれることなく、
その『精密動作性』をもって、『拳銃』をスリ取った!

想像通り、拳銃は『トカレフ』。
粗製乱造で有名な、『自動拳銃』だ。

                         カシュッ

だが──グリップの底から『弾倉』を抜いた時点で、
男はエレベーターに飛び込んでいた。
閉じかけた扉を、アウレアの『ラヴ・ランゲージ』が足を差し込んで食い止める。
同時に、『ヴェノム』が目にも止まらぬスピードで、室内に侵入する。

エレベーターの扉が、再び開き始めるが、
アウレアの細い背中が扉を塞ぎ、外から視界が通らない──『間に合う』か?


                     ゴ ゴ ゴ   ゴ ゴ  ゴ

>>373-374(アウレア、ウィル)
ウィルと相談を続けるアウレア。
ウィルは瀬良野に、『改竄』のアイデアを提案する。

と──その時だ。

                    ド ド ド ド   ド ド ド ド


東方向『15m』先から、警備員が近づいてくるのが見えた。
方向から察するに、行き先は『ここ』ではないか・・・・?

警備員は武装はしておらず、紺の制服に白い手袋をしているが──
二人は同時に、その事実に気が付いた。

向かってくる警備員は・・・・年配の『女性』だ。

376瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/07/08(水) 03:46:06
>>375
(映画の悪役がよく使う拳銃だったか。粗悪な拳銃を渡されたと気づかない程度の人なら…)

使うつもりなら薬室に銃弾が既に送り込まれているはずだ。
もし、ハンマーが起きていたら薬室に銃弾が送り込まれている証拠である。
ハンマーが起きていない場合は弾倉を込めて銃身をスライドさせ、薬室に銃弾を込めよう。

(見えない! 『間に合わない』か? いや、『間に合わせる』のだッ!)

『ラヴ・ランゲージ』の異常なまでの力強さと速度は中庭で知っている。
しかし、使い手の彼女の『性格』からして間違いなく攻撃には手加減がされていたはずだ。
しゃがんでアウレアさんの足の隙間からエレベーター内部を見つつ、血相を変えて振り向くであろう男性の胸元に拳銃を返したいが間に合わないだろう。

(そもそも、自分が『帰還』を渋っていたのが悪い。本当は自分が男性に立ち向かうべきだった)

(その結果としてアウレアさんが殺人犯になりかけている。この責任は自分が背負うべきだッ!)

アウレアさんの足の隙間からエレベーター内部を覗き、『ラヴ・ランゲージ』の繰り出す攻撃を逸らし、男性の着ている背広の胸元に手を突っ込んで拳銃を握り潰す(破ス精:BCA)
手加減された攻撃で暴発する程度の拳銃を『アメイジング』が破壊出来ない事はあり得ない。

(これで暴発が起きるはず、死なない程度の暴発が…)

377ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/07/08(水) 21:34:05
>>375

(…『女性』か。手荒な真似はできないわね…)

しかし警備員という、時には荒事も任される仕事に、女性。それも、年配の。
どうにも違和感があるが、それとも彼女はカラテやジュードーの達人だとでもいうのだろうか。
武器や道具なしで、この場所へ何をしに来るのだろう?

ひとまずは、ヴェノムの記録アレルゲンの『武器』を『スタンド使い』に上書き。
そして自身を『スタンド使いアレルギー』にして、探知を使う。
彼女が『スタンド使い』か否か、それを確認しよう。

378アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/07/08(水) 22:29:53
>>375-377
「(おい……そっちはどうだ?
  間に合わなさそーならさ……いっそ『暴発させない』ってのは?
  脇腹とか、命に別状がないところを狙って自分から撃てば、此処は病院だ。

  1.致命傷にならず、
  2.発砲音も出て、
  3.ある程度の出血も見込める。……どう思うよ?)」

警備員の老女を見つつ、瀬良野に小声で一応の助言を出しておく。
こちらの尻拭いをしてもらうのだ。最低限のアドバイスくらいはするのが筋である。

「おっと、ウィル。
 感知するなら少し離れておいた方が良いよ。エルガマル達からね」

そう言って、アウレアは前へ移動してウィルの感知の邪魔にならないようにする。
後は、ウィルの感知の結果次第。仮に『花嫁』だったなら……、

「…………」

『ラヴ・ランゲージ』は、アウレアとほぼ同座標(僅かに背後)で、
クラウチングスタートの構えをする。

379ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/07/08(水) 22:38:08
>>377>>378 追記

「っと・・・ありがとう アウレア」

アウレアの言葉に笑顔で頷き、この場にいる『スタンド使い』から離れる。

380アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/07/08(水) 23:33:44
>>378(追記)

381瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/07/09(木) 00:26:30
>>377>>378
(男性がエレベーターの乗客を突き飛ばしていた隙を狙い、彼の懐から拳銃を盗み取れました。これは暴力団の下っ端が使うトカレフって名前の拳銃だと思います)

(たぶん、撃てるように薬室に銃弾が込められているはずです。弾倉は引っこ抜いてあります)

(エルガマル氏曰く、『この世という物語』に『アメイジング・クラウン』は加筆訂正を施すスタンドであると。起こった事は変えられないから誤魔化す事に全力を尽くせと)

(現在、『過去』のアウレアさんが男性を追ってエレベーターの扉を抉じ開けようとしています。アウレアさんによって『アメイジング』の姿が見えないのでしゃがんで足の隙間から『視認』しようと思います)

(男性の胸元に拳銃を戻せそうにありません。ですから、アウレアさんの攻撃を逸らして拳銃を『アメイジング』に握り潰させ、暴発させるつもりです)

(拳銃は残っていると処理が大変ですし、男性の怪我は浅い方が良い。そろそろ、警備員が来たりしてませんか?)

(拳銃が残っているとアウレアさんが拳銃を発砲したと疑われそうです。拳銃を捨てるにも隠す時間が無い。だからこその握り潰して暴発させることで証拠を消したいのです)

(あ、アウレアさんは男性への攻撃を手加減してましたよね? 手加減した状態なら『ラヴ・ランゲージ』の拳を逸らせると思います)

(提案があれば言ってもらえると助かります)

382アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/07/09(木) 00:35:39
>>381(瀬良野)
切羽詰っているので、簡潔に言わざるを得ない。

「(ああ。『花嫁』になってるかもしれねェヤツが来てる。
 今ウィルが判別中だが……もし『そう』だったら、やるしかない)」

と報告し、

「(そして……多分、『逸らす』のはわたしが『気付く』。
  流石に腕を逸らされれば、おかしいなって思うしな……)」

エルガマルの話では、いくら仲間でも過去の時点では
『改変』について気付かれてはいけない、ということだったはずだ。

「(それなら、男の胸ポケットに拳銃を仕舞わず、
  手に持ったまま『ラヴ・ランゲージ』の掌底を受け止めれば良い。
  それなりに全力だったが、死なない程度に手加減はしてあるから受け止められるだろ)」

ともかく、このタイミングから『拳を逸らして胸ポケットに手を突っ込む』という
動作をするのは、あまりにも悠長に過ぎる。
『アメイジング・クラウン』の精密さなら、倒れゆく男の胸ポケットに
暴発後の『拳銃』を何気なく滑り込ませたりすることもできるのだから、
『胸ポケットに入れる』行動はそれからでも良いはずだ。
(アウレア側からは、『ラヴ・ランゲージ』越しで多少見づらくなっているだろうという計算もある)

1.そのまま『ラヴ・ランゲージ』と男の間に割って入る。
2.拳銃を持った手で『ラヴ・ランゲージ』の掌底を受け止める。
  (このとき、『ラヴ・ランゲージ』の手に接触しないように気を付ける)
3.その後、アウレアは呆然自失となるのでその隙に
  倒れている最中の男の懐に拳銃を戻しておく。

……という流れだ。

383瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/07/09(木) 01:17:10
>>375
行動を一部だけ訂正します。
追いつめられた男性のスーツの胸元辺りに拳銃ごと手を突っ込んで
『ラヴ・ランゲージ』の攻撃を受け止め、拳銃を暴発させようとする。
基本的に『過去』の存在からの干渉を『アメイジング』は受けないので拳銃にのみ打撃が通るはずだ。

>>382
(それで良いと思います。ありがとうございます)

(あ、『花嫁化』した女性は暗殺者を彷彿させる動きをしていました。何か、普通じゃない感じでした。背後から回り込んで来る可能性があります。一応、注意しておいてください)

384『婚約期間』 ─5日目─:2015/07/11(土) 01:47:11
>>378(アウレア)
ウィルから敵側に向かって移動した後、
アウレアは『ラヴ・ランゲージ』の両手を床に触れさせる。

           ズギュ!

『クラウチング・スタート』の体勢だ。
警備員までの距離は──『5m』。

>>377>>379(ウィル)
アウレアは前方に、ウィルは後方に、
それぞれエレベーター前から『5m』ほど移動する。

『ヴェノム』から『スタンド使いアレルゲン』を摂取し、
『スタンド使い』を探知する──

                     ・・・・・・

女警備員は、『スタンド使い』ではない。
ただの一般人のようだ。
警備員は確実に接近してくる──
ウィルとアウレア、
そしてエレベーター傍の『エルガマル』を明らかに注視している。
ウィルまでは『15m』。エレベーターまでは『10m』。




>>376>>378 >>380-382(瀬良野、アウレア)

  ド ド ド  ド   ド  ド ド

『過去』の状況は切羽詰まっていたが、
かろじてアウレアの助言は間に合った。

   バッ!

エレベーター前でしゃがみこみ、
『過去』のアウレアの股下からエレベーター内の視界を確保する瀬良野。

同時に、『アメイジング』が拳銃を手に飛び込んだ。
『拳銃』が宙を浮いているように見えたはずだが、
これはもう、『見られなかった』ことに期待するしかない。
幸い、エレベーター内は密室で、目撃者は限られる──

────────────────────────


(「う、おおおッッ!」)
                    バッ

一声呻くなり、男の右手が懐に差し込まれる。
だが、アウレアの『ラブ・ランゲージ』の動きは、それより遥かに早い──

        (   ド    /
             ヒュ ・   )
                        (ドゴォオ !!)

手が懐に入るより先に、右の掌底が男の胸を強打した。


────────────────────────
()内は『過去』の音のため、聞こえず。


           ──ギャン!!

────────────────────────


               (バ ァ  ン !!)

                               (ブシュウウ)


籠った『爆発音』とともに、男は声もなく、床に倒れた。
うつ伏せになった胸から床に広がる鮮血。漂う火薬の匂い・・・・
男はピクリともせず・・・・『死んだ』かのようだ。

『が・・・・』

────────────────────────


  ド       ド ド   ド  ド  ド ド  
 

『アメイジング』が間一髪で、男の胸に差し込んだ
右手は、『ラブ・ランゲージ』の拳をその手の『拳銃』で受け止めた!
銃は『暴発』したが、それは薬室に残された『一発』分の威力。
男は傷付き、気を失っているようだが、

                  ドクン ドクン

『アメイジング』の触れる左胸には、確かな『鼓動』が続いていた。

『過去改竄』──成功だ。


             パ ァ ア ア ア  ア ア  アア  ア

「おーう、ナイス、ナイス。
 アウレアのアドバイスもよかッたゼ。
 オレの出番がなくなる程度にな」

『エルガマル』が音の出ない拍手をしつつ、褒めてくれる。

385瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/07/11(土) 03:59:47
>>384
非常に危うい綱渡りを重ねた末に『過去改竄』が成功したという確信に至り、立ち上がって『過去』の『アメイジング』と向き合う。
やはり彼は『過去』であろうと、自分の窮地に時を超えて駆けつけ支えてくれる者だったのだ。

「エルガマル氏、本当にありがとうございます。出来の悪い生徒なりに成功させられました」

完全には無関係ではないがエルガマル氏の教えがなくては『過去改竄』の成功はあり得なかった。

(アウレアさん、助言のお陰で『過去改竄』が成功しました。拳銃の暴発は軽傷と気絶する程度に収まりましたよ。抜き取った弾倉を男性のズボンに入れたいので警備員を食い止めておいてください)

アウレアさんとウィルさんに状況をスタンド会話で伝える。
全てが悪い夢だったかのようだが原因である禿散らかした男性を問いつめなければならない。
そもそも、『ルンクス』の居場所を『過去』から追跡しに来たのに暴発で死なれ、そのせいでアウレアさんは殺人の容疑者扱いを受ける寸前にまで追い込まれたのだ。

「『アメイジング』の勉強にはなった。けど、銃刀法違反は許されない」

『過去』のエレベーター内部を覗ける位置まで移動して視界を確保。
アウレアさんが呆然としている隙を突いて拳銃から抜き取った弾倉を禿散らかした男のズボンのポケットに入れる。
しっかり証拠を隠しておかないと殺人未遂やら銃刀法違反の疑いを向けられてしまいそうだ。

386ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/07/11(土) 23:31:17
>>384

「『スタンド使い』・・・ではないわ 彼女は」「イコール危険でないとは言わないけれど」

まずはそれを、ここにいるメンバーに伝える。

「ミスター・エルガマル・・・これで彼は生き返ったのね?」
「とはいえ手当てを受けるべき傷なのは間違いないわ・・・
 ミスター・セラノの後始末が終わればあの警備員の彼女に 彼が見られてしまっても問題ないわね」

今も床下にいるのであろうか。件の彼の様子を、『ヴェノム』で確認しておく。
無事であれば、また本体への視界へと切り替えよう。

「本当に感謝しているわ ミスター・セラノ」
「もっとしっかりとお礼をしたいところだけれど・・・それは全てが無事に終わってからね」

次にすべきは、警備員の対処。
瀬良野とアウレアによってもう男性の命は救われたので、そこまで焦る必要はないだろうが。

387アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/07/12(日) 02:08:07
>>384
「……『ありがとう』」

瀬良野の方は向かず、小声で言う。
『花嫁』は『スタンド能力の対象』であっても、
スタンド使い・スタンド・スタンド物質になっているわけではない可能性がある。
つまり、ウィルの探知から漏れてしまっている可能性だ。

『ラヴ・ランゲージ』はそのまま本体の背後へ移動し、
ファイティングポーズをとる。そして、警備員に、

「あっ、あっ、ああ! よかった警備員さん!
 お、男の人が突然血を流して、エレベータの中に!」

そう言って、エレベータを指し示す。
『早く助け出してください』と言わんばかりに。
もちろん、警備員から注意を外すことはしない。
むしろ、不意打ちされると考えて警戒しっぱなしでいる。

388『婚約期間』 ─5日目─:2015/07/16(木) 02:00:56
>>385(瀬良野)
『エルガマル』:
「──ああ。
 オレにとッては取るに足らない一歩だが、
 おまえさんにとッてては偉大な一歩だ」

謡うようなエルガマルの口ぶりからは、
馬鹿にしてるのか褒めているのか、わからない。
その顔と髭のように、どちらにも感じられる。

アウレアたちにもスタンド会話で感謝を伝えようとするが、
『アメイジング』は依然、『過去』にいる。
『眼鏡』のみの瀬良野では、聞き取れるだけだ。

瀬良野の位置からは、すでにエレベータ内は覗けている。
呆然と立ち尽くすアウレアのふくらはぎを横目に、

      ドシュ! 

手の中の弾倉を、男のポケットに戻しておいた。
『分岐』──は感じられない。
気絶した男と動揺するアウレア、
それに室内を飛ぶ『蜂』の『ヴェノム』には、気付かれなかったようだ。

>>386(ウィル)
警備員がスタンド使いでないことを伝え、『エルガマル』に問う。

「ああ、ま〜大丈夫だろ。
 これで死ンでたら、壮大な『無駄』だからナ」

床下の『ヴェノム』で確認する限り、
男の外見は変化したようには見えないが、
その口元から、かすかな『呼気』が昇るのを感じた・・・・『生きている』。

もっとも警備員に近いアウレアが、自ら声をかけているのが見えた。
声も聞こえてくるが、
警備員に案内を求められているようだ。

>>387(アウレア)
接近してくる警備員を前に、スタンドを背後に隠す。

警備員は、確かに女性だった。50代くらいだろうか。
アウレアと同程度に小柄で、腕も細く、特に強そうには思われない。
夏服の制服には武装の類は皆無で、
むしろ病院らしい、過度に人を威圧しない雰囲気がある。

アウレアの言葉に、警備員は即座に反応した。

「どちらですか?どのエレベーターですか?」

アウレアを促し、案内を求めてくる。
エレベーターは三基あるが、
ちょうど、上にあがっていった、
件の中央エレベーターが降りてきたところだった。
当然、その前には瀬良野とエルガマルが立っている。

油断なく警備員に注意を払いつつも、
自身が言い出したことから、アウレアは警備員を先導せざるを得なくなった。

389瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/07/16(木) 04:10:25
>>388
「『アメイジング』が『過去』に滞在しているときはスタンド会話は聴き取りのみか。少し、不便だ」

小馬鹿にしているのか、褒めているのか、両方な気がする。
エルガマル氏にとっては出来て当たり前の事なのだろう。

「外から見たらそんなものですよね。それが後々になって変な影響力を得るから人生って怖い」

「猫が好きみたいですけど写真でも見ますか? 僕の飼ってるイッカって名前の弩級デブ猫ですが…」

暴発直後は死体隠蔽の為に会話をしていたから隙を突きやすかったのかもしれない、と思いつつスタンドを自分の隣まで移動させる。
証拠となる拳銃と弾倉は男性の元に戻したのでアウレアさんが怪しまれる可能性は低い。

「やり残しは無い、はず。未来を先取りしようとして現在を疎かにしがちなのが悪い癖だから注意しないと」

「アウレアさんの行動を記録した監視カメラは破壊すべきかと言えば、あの男性が拳銃を使おうとした証拠になるから放置で大丈夫か」

知性というのは本質的に、『時間の構造』の把握が最大の目的なのだとかSF雑誌で書かれていた。
にしても、『過去』と『現在』の情報を同時に視野から取り入れて処理するのは疲れる気がする。

「エルガマル氏、警備員が来たようです。『アメイジング』が『現在』に帰還するまでの『無駄』な時間の『省き』。お願いしてもよろしいでしょうか?」

エルガマル氏の反応次第だが『アメイジング』を現在に『帰還』させたい。
先程、散々に油断して暴発を防げなかった事で警戒を強める。
『アメイジング』を『視界』から外さないように振り向いて警備員を警戒しよう。

390アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/07/17(金) 22:38:57
>>388
「こ、こっちです!」

そう言って、警備員に身体の前面を向けつつ誘導する。
一応、瀬良野の視界を遮らないことにだけは気を配りたい。
『ラヴ・ランゲージ』は相変わらずアウレアの背後をキープさせておく。

ただ、エレベータの箱の中には男はいない。
竪穴の底にいるのだが……どう説明すれば良いだろう?

(いや、説明する必要もないか。銃声と男が倒れた事実は、
 周りの観衆が見ている。わたしの世迷言ととられる可能性は薄い)

それより、やはり小柄な女性が警備員をやっていることの方が奇妙だ、とアウレアは思う。
元はそれなりに体格の良い男が、『花嫁化』によって女性化した。
そう考えれば、むしろ『筋が通る』のではないか?

(……考え過ぎかな?
 実際には、華奢だけど意外と力持ちなだけかもしれないし、
 オッサンだって結局『ヨハネスブルグ』とは無関係だった。
 あまりに警戒しすぎて、余計な騒ぎを起こすってヘマは前にやっているし……)

ただ、一方で過去に自分が犯した『失敗』が此処に来て尾を引いてくる。
男の一件はあくまで『脇道』。本筋は敵の能力を暴くことなのだから、
此処でなりふり構わず安心を得てもアウレア達の求めるゴールにはたどり着けない。

ゆえに、現状では『何もしない』。
後手に回るかもしれない。それによって攻撃を受けるリスクも生まれる。
だが、相手が明確に攻撃行動に出ない限り、アウレアは、
『目の前で倒れた男に当惑している一般人』を演じ続けるのみだ。

391ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/07/17(金) 22:48:31
>>388

「・・・本当に 素敵な力」「不慮の事故で亡くなった人を生き返らせられるなんて」

男が生存しており、過去が確かに変わっていることを感じ、誰にも聞こえない声で呟いて安堵の息をつく。
後は彼に治療を受けてもらえれば、それでこの件はひとまず終わりを迎える。
そのためには、警備員の彼女に頭髪の控えめな男性の姿を見つけてもらうのがいいか。
エレベーターの下という不自然な場所にいるのが謎だろうが、
その点に関しては自分たちに問い詰めても意味がないと思うはずだ。
とりあえずは、自分は周囲の警戒を続けよう。

392『婚約期間』 ─5日目─:2015/07/18(土) 23:48:06
>>389(瀬良野)
「ああ。だが今のは『予行演習』、いや『手ならし』の類ダ。
 『本番はこれから』ッてーコトを忘れンなヨ」
                               「オレはデブ猫は認めン」

そして、瀬良野は『アメイジング』を呼び戻す。
『エルガマル』に『省略』を頼むと、

「何分も前じャねェだろ。
 『アナル・キティ』は小間使いじャねーッてンだ」

                                    『シャコッ』

愚痴を言われながらも、
『アメイジング』は一瞬で瀬良野の傍に戻った。


──警備員はスタンドが見えていないようだ。
エルガマルには怪訝そうな一瞥をくれるが、
瀬良野を意識した様子はない。

アウレアとともに、到着したエレベーターに乗り込む・・・・

>>390(アウレア)
「ありがとうございます」

年配の警備員は礼を言うと、
不自然に体を自分に向けてくるアウレアの横で、
エレベーターの到着を待つ。
その表情は、やや不思議そうだが、
視線は少女にではなく、エレベーターに向けられている。


                       チ──ン

到着したエレベーターから、複数の乗客が吐き出された。
入れ違いに警備員が乗り込むが・・・・
当然ながら、男の姿はない。

「どちらに行かれたか、わかりますか?」

そして当然の展開、アウレアに質問してきた。

>>391(ウィル)
アウレアが、警備員をエレベーター内に案内する。
当然、男の姿はない。どう説明したものか。

やや離れた位置から、その様子を確認しつつ、
周囲の雑踏を警戒するウィルだが──


                       「それは、聞き捨てなりませんね」

          ゴ   ゴ

その声は──唐突に、ウィルの耳元で囁かれた。


                  「『それだけ』のスタンドではない、んですよね?
                   だからこの病院に連れてきた・・・・違いますか?」

後ろ髪に、吐息がかかるほどに『近い』──


      ゴ   ゴ                          ゴ   
                ゴ   ゴ       ゴ  ゴ

393瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/07/19(日) 01:23:47
>>392
「まだ、数分も経ってないとは。ごめんなさい、『アナル・キティ』」

「『アメイジング』が帰って来たからにはエルガマル氏をしっかり護りますよ」

意思が器具型スタンドに宿っているのか、そこまでの知識は無いが助けられているので感謝しておきたい。
個室に警備員と二人だけで乗り込もうとするのは非常に不味いと思いつつ、警備員が『花嫁』だとしても彼女には敵うまい。

「デブ猫だって可愛いのに。食費が馬鹿になりませんが…」

「アウレアさんが警備員を誘導しているのでウィルさんと合流しましょう。器具型の方は近接戦闘が苦手ですので」

早足でウィルさんの元に向かって合流しよう。
気配を感じ取られることなく幽霊の如く背後に忍び寄る『花嫁』が恐ろしいからだ。

(アウレアさん、警備員はどうしますか? 僕はウィルさんとエルガマル氏の護衛に回るつもりです)

(禿散らかした男性は火傷を負った程度で済んだと思われます。必要なら警備員の注意を引き付ける事もしますが)

警備員の見ている前で男性を引き摺り出すのも辛そうだ。
スタンド会話で考えを聞いてみる。

394アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/07/19(日) 01:36:00
>>392
「んー……と、み、見間違い、かもしれないんですけど」

アウレアは、そう前置きする。
自分の言っていることが、錯乱状態だから見た幻覚かも、
というような調子で……演技する。
観衆の誰かも見たかもしれないので、同調してくれるかもだが。

「『カゴ』の下。急に穴が空いて、『カゴ』の下に落ちた……『ような』。
 ……いや、すみません……見間違いですよね。頭が混乱してるのかも……。
 もしかしたら、ただの立ちくらみみたいな感じで倒れただけで、
 男の人は普通に別の階で起き上がってどこかに行ったのかも……」

信じても信じなくても、アウレアとしてはどっちでも良い。
信じなかったとしても、警備員がどこかに行って、カゴが上に
上がった時点で扉を強引に捻じ曲げ、男を引きずり出せば良い話だ。
だが、内心で歯噛みする。余計な工程を作ってしまったことにだ。

(床に血痕でも残っていれば、信憑性もあったろうが……
 混乱を生まないように証拠をなるべく潰したのが裏目に出たな。
 ……いや、瀬良野が一発で決められるか、心のどこかで不安に思ってたんだ。
 だから、ミスしても良いようになるべく時間を稼ごうとしてた……ってことか)

あそこは信頼すべき場面だった、とは思わない。
瀬良野はスタンド使いとしてはビギナーだ。
なるべく整った環境を用意するのは、プレッシャー軽減の為にも必要だった。
が、世の中ままならないものだ。あちらを立てればこちらが立たない。

「……一応、念の為、エレベータの下を確認することって、できますか?」

そう言いながら、『黄金』を監視カメラから外し、ドアの外へと出したい。
いつまでも監視カメラに張り付かせるわけにはいかないし、
カゴの中で回収してしまうとアウレアと関連付けられるおそれがある。

395ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/07/19(日) 22:08:48
>>392

(アウレアも説明に困窮しているかしら…それなら、彼には申し訳ないけれど)

床下にいる『ヴェノム』を操作、倒れている男性の鼻へと飛びつかせる。
そしてその顎をもって、彼の鼻に噛み付く。人間ほどの力はなくとも、
ただのハチよりは力のあるヴェノム。その痛みで声の一つあげてもおかしくはない。
これで彼の居場所が伝われば─────。


>                       「それは、聞き捨てなりませんね」


『┣¨』

>                  「『それだけ』のスタンドではない、んですよね?
>                   だからこの病院に連れてきた・・・・違いますか?」

『┣¨┣¨┣¨┣¨』


(───接近されていた。いつの間に?)
(今の言葉は誰にも聞こえないように注意していた。それほどまでに一瞬にして近付いてきたというの?)
(わたしの探知を抜けている以上、『スタンド使い』ではないはず…
 だというのに、この声の主は何者なのかしら?)

完全に背後を取られたこの状況。可能ならば、という前提が付くが。
即座に前方へと飛び込みつつ、空中で身体を反転させ、『ファイア』を声の聞こえてきた方へと向ける。

396『婚約期間』 ─5日目─:2015/07/20(月) 00:06:58
>>393(瀬良野)
事件が起きて、十分前後、というところだろうか。
ならば帰還までは『10秒』かかる計算になる。
戦闘中なら長すぎるが、
事件解決後であれば、取るに足らぬ待ち時間だろう。

アウレアならば自身の身を守れると考え、
ウィルのに早足で近づきかける瀬良野。
アウレアにスタンド会話で話しかけた、その時だ。

と──
ウィルの背後に立つ、一人の看護婦の姿に気が付いた。

・・・・いつのまに、そこに現れていたのか?
そして何より、その顔には『見覚えがある』。

あれはそう・・・・『過去』の中で、
『傘を持った男』の背後に、一瞬で忍び寄った看護婦だ!

>>394(アウレア)
『警備員』:
「・・・・このエレベーターの下・・・・ですか?」

礼儀を失しない口調ながら、
女警備員の言葉尻に疑問の色が混ざる・・・・当然だろう。

だが──その時だ。

    「あっだ! いてて・・・・!」

今しも、床下から、男の声が漏れ聞こえたではないか。

   「おい、何処だここ?誰か、助けてくれ〜〜!」

「は、はい!
 少々、お待ちください!」

警備員は慌てて返答し、無線で本部に連絡を取り始める。
多少大がかりになりそうだが、禿げ男が救出されるのは時間の問題だろう。

アウレアは騒動から退くように、エレベーターから出た。
カメラに張り付けた『黄金』を回収しておくことも忘れない。

>>395(ウィル)
アウレアを手助けするべく、『ヴェノム』を操作する。
寝たままの男の鼻に噛みつくと、盛大な声をあげて起き上がった。
自分が置かれた状況に、心底驚いているようだ。
その大声は、床上の二人にも確実に聞こえているだろう。

だが──
ウィルの置かれた状況は、それどころではない。
至近距離で囁かれた声は、女性のものだ。
それも、どこかで聞き覚えがある──

         バッ!! ビュバ!

前方に飛び込み、床に手をついて身を翻すウィル。
白髪美女の大胆な立ち回りに、周囲がの目線が一斉に集まった。

振り向いたウィルの目線の先に立っているのは、
パンツタイプの白衣を着た、妙齢の看護婦。
眼鏡をつけたその顔を、ウィルは思い出す──

> ・ ・ ・
>「あの人、見かけが『あんな』で誤解されやすいですが、
> 話してみると気さくで優しくて、すッごくいい人なんです」

『ルンクス』と邂逅したあの夜、
去り際に自分に話しかけてきた女性だ。
あの時はどこかおどおどして見えたが、
今、眼前に立つ彼女には──『静かな自信』すら感じられる。

        チャッ

突きつけられた『銃口』を、看護婦の目は明らかに見て取った。

「──そうですか。
 貴女はまだ『花嫁未満』なんですね。
 私の方が、少しだけ『先輩』ってことですね・・・・フフッ」

近距離で狙いを定めるウィルのスタンドを前に──微笑んだ。

397瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/07/20(月) 00:59:15
>>396
「あの看護婦、いつの間に…」

馬鹿な、殆ど足音がしなかったうえに気配さえ感じられなかった。
禿散らかした男の一件が済んで気が緩むのを狙っていたのか。

(アウレアさん、ルンクスの『花嫁』が出ました。ウィルさんの背後に、いつの間にか!)

『花嫁』の出現をアウレアさんにスタンド会話で伝え、両手の内に『コイン』を発現する。
ウィルさんに当たらないように移動しながら看護婦に『コイン』を指で弾き飛ばしまくる(破ス精:BCA)
特に武器と思わしき物体が見えたら優先的に手元を狙い、避けられたら空いた片手で追尾するように狙撃しよう。

「女神像には弾かれたが人体にどれぐらいの威力を発揮するのか」

実質的に両手に一挺ずつ拳銃を持って連射するような感じになると思うが看護婦は避けきれるだろうか。
一応、通行人に当たらないように配慮はしよう。

(通行人を人質にされたら…。いや、そんな事をされる前に倒さなければ)

398ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/07/20(月) 22:06:43
>>396

「・・・・・あなたは」

あの夜に、ルンクスの去り際に自身へと話しかけた女性看護士。
案の定、『花嫁化』が進んでいるようだ。

「・・・まだも何も わたしはあの人の花嫁になるつもりはないわ」
「わたしが一生を添い遂げると決めた人間はただ一人だけ」「それはあの人ではないもの」

「あなたこそいいのかしら?『スタンド能力』なんかでその気にさせられてしまって?」

彼女は一般人であるが、スタンドは見えている。その辺りに説明はいらないようだ。
そして『ファイア』を前にして物怖じしないこの度胸。
突如背後に現れたことも含めて、神速の針弾をかわす策でもあるのだろうか?
故に、まだ一発しかない弾丸の引き金は引かない。仲間の到着を待つ。

399ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/07/20(月) 22:22:39
>>398 追記

自身の『アレルギー』は解除しておく。

400アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/07/20(月) 23:05:14
>>396
(ウィルかな? なんにせよナイスタイミングだ)

心の中で思いながら、下に落ちた財布を回収。
一応、警備員への警戒は忘れないが……、
攻撃しているなら、先程のタイミングにやっているだろう。
ひとまずウィルの方へ合流するべく、そちらの方を見る。

401『婚約期間』 ─5日目─:2015/07/21(火) 00:31:56
>>397(瀬良野)
アウレアにスタンド会話で伝えながら、

ズキュキュ!

両手に予備の『コイン』を発現し、指弾で打ち込む!

               ビス! ビスッ!

その精密動作性をもって、
看護婦の背後に人がいない隙間を見切っての『に連射』だったが──


             フ シュ!

突如──看護婦の姿が、『掻き消えた』。
壁に半ば突き刺さった『コイン』は、命中すれば十分な威力だが、
当たらなければ意味がない・・・・

「院内で乱暴するようなら、『排除』しますよ」

女の声が、ウィルの向うから届く。
姿を消したのではない・・・・
ウィルの背中で隠れる死角に、一瞬で逃げ込んだのだ!

『過去』において、
薄闇とはいえ、警戒する男の背後を一瞬で取って見せたのは、
『偶然』ではなかったということだ。

>>398(ウィル)
「言ったでしょ? 『先輩』だからわかることがあるの」

               ビス! ビスッ!

看護婦がそう言った瞬間、背後から銃弾のような『援護射撃』。
『アメイジング・クラウン』の『コイン弾』だ──
その『精密射撃』を逃れるのは、容易ではないはずだが、

             フ シュ!

次の瞬間、看護婦の姿が残像を残して『飛んだ』。
恐るべき超スピードで、ウィルの眼前へと出現する──!

「院内で乱暴するようなら、『駆除』しますよ」

眼鏡の中心を指で押さえたまま、不敵な笑みの発言は、
自分を狙った瀬良野に向けてだろう。

「私は、ルンクス様に選ばれたことを『誇り』に思っています。
 スタンドの素質は私にはなかったけれど、
 こんな素敵な才能があることを、あの方は教えてくれました」

「・・・・そして、旅立たれる前、
 私は、この『力』を見込まれて、直々に頼まれたんです」

 『もしここにウィルが来たら、先輩として導いてやれ。
  オレについて調べる人間が他にいれば『駆除』しておけ』

「──あの方は、何でもお見通しなんです。
 貴女にもじきに体で理解できるようになります。
 本当に、もう・・・・『最高』なんです」

上気したように頬を染め・・・・看護婦がうそぶいた。

>>400(アウレア)
財布を回収し、上記の状況を確認した。
女警備員はエレベーター内で電話中で、外の異変には気付いていないようだ。

402アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/07/21(火) 01:32:41
>>401
質問です。

・看護婦の女が『超スピード』で移動したのは、ウィルの『背後』でしょうか? それとも『眼前』でしょうか?

403アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/07/21(火) 01:42:15
>>402
申し訳ありません。自己解決しました。
が、自信がないので一応確認です。

  警
  ア↓

  看ウィ 瀬
  →←  ←

(※矢印は向いている方向)

という状態で間違いないでしょうか。

404『婚約期間』 ─5日目─:2015/07/21(火) 02:01:24
>>403(アウレア)

  警EV
   ア↓

    瀬

             ウィ 
                看

という状態。

405瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/07/21(火) 02:24:11
>>401
「何を言っても無駄そうですね。そこまで狂信的になれるものがあるって羨ましいな」

咄嗟の判断力と素早い身のこなしが厄介そうだ。
スタンド使いにしか見えないはずの『コイン』を回避したという事はスタンド自体が見えているに違いない。

「駆除ですか? 僕は戦闘が好きじゃない。お金をあげるから見逃してもらえませんか」

天井に『コイン』を弾き飛ばして跳弾でウィルさんの背後に隠れた看護婦を狙撃(破ス精:BCA)
さらに空いた片手に投擲の支障にならない量の『コイン』を発現して看護婦に一気投げする。
ウィルさんに当たらないように善処するが当たりそうな『コイン』は解除する。

(ウィルさん、アウレアさん、今から跳弾で背後の看護婦を狙撃します。追撃として大量の『コイン』を投げますが驚かないでくださいね?)

406ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/07/21(火) 21:32:46
>>401

(…あからさまに常人の動きを逸脱しているわ)
(スタンドの才能がないと言っているにも関わらず、この動きはいったい…?
 ルンクスが教えた、ということは、『花嫁化』はただの洗脳と女体化の能力ではない?)

「・・・『導く』?何をするつもりなのかしら」
「あの夜の時のように またわたしに仕掛けてくるの?」

再び後ろに下がりながら、訊ねる。
看護師が何をしでかすつもりなのかは分からないが、銃使いの自分としては
距離を詰めておくメリットはあまりないからだ。会話は継続し、少しでも情報を集める。

(ルンクスは旅立った…この表現からすると、近くにはいないと思うべきかしら?
 まいったわね…流石に外国へと逃げられていたら捕捉するのにも一苦労よ)
(そこまでウィンプだったらがっかりもするけれど)

407アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/07/21(火) 22:10:31
>>404
回答に感謝します。


>>401>>405
「……ッ!」

無駄だ――と思ったが、あながち無駄でもないかもしれない、と瞬時に思い直す。
相手はバジのような『瞬間移動』ではなく、『高速移動』をしている。
『面攻撃』という『逃げ場のない攻撃』はあながち有効になるかもしれない。

(……『過去』で見たっていう『花嫁』の動き。
 そして、あの夜。ウィルの背後に移動してきたあの女の動き……)

そして今。
ウィルの眼前という、瀬良野にとっての『死角』へ移動する動き。
これら三つの、共通性は――、

        (……まさかだが)

  (……狙った相手の『死角』へ、
   『超高速』で回り込む…………『才能』……?)

アウレアはさりげなく、警備員を背にして、死角を潰す動きをする。
視線は瀬良野に。
癪だが、ウィルは『花嫁』化の途上。危害を加えられるリスクは少ない。
この場で襲撃されるリスクが最も高いのは……瀬良野と、アウレアだ。
(エルガマルはどうせ自分で切り抜けるだろうと思っている)
すぐにでも『ラヴ・ランゲージ』を動かせるよう、構えておく。

408瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/07/22(水) 23:11:42
>>401
追記:弾き飛ばした『コイン』が床に落ちていないか確認もしておきます。

409瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/07/23(木) 23:06:10
>>401
行動を訂正します。
跳弾で看護婦を狙撃したあとは空いた片手に『コイン』を発現して看護婦に弾き飛ばすことにします。
ウィルさんには当てないようにします。

410『婚約期間』 ─5日目─:2015/08/05(水) 01:07:14
>>406(ウィル)

「──方法は二つ。
 『直接的』なものと、『間接的』なものがあります」

謎めいた看護婦の返答を耳に、
ウィルは一歩、後ろに下がろうとする。

       ビス!
                   キィン!

背後と頭上で金属音が響いた瞬間、        ブ ン ッ !
看護婦の姿が──眼前から消滅した。
女のいた床に突き刺さる、瀬良野の『コイン』。

いや、『消えた』のではない・・・・
説明通り、そこに特殊な能力は存在しない。
ただ、とてつもなく『速い』のだ──
『ヴェノム&ファイヤ』の弾速にも匹敵するほどに!

           コ ツ

半歩下がった自身の背中に、温かな感触が触れる。
誰かの背中が当たったようだ・・・・・

それが誰の背中かを、ウィルは会話から知ることになる。

>>405>>409(瀬良野)
抑制の効いた、けれどきわめて挑発的に、
瀬良野は看護婦に声をかけ──同時に、『指弾』を発射する。

ウィルの死角に入った女の位置は、
本来なら天井での跳弾で狙える位置ではないが、
『アメイジング』の高精度な目は、『蛍光灯』の一角に、適切な角度を見出した。

       ビス!
                   キィン!

頭上から狙う奇襲だが、瀬良野はこれで決まったとは考えない。
おそらくは避けると考え、『次弾』をその手に発現する。
ウィルに対して、右か左か。どちらから出るか見極め、
出てきたところを狙う──つもりだったが。

             ブ ン ッ !

──看護婦の動きは、常識の域を超えていた。
『次弾』の発現より早く飛び出した白衣の影は、
目にも留まらぬほどの『神速』をもって、
ウィルの前面から背後へと、一瞬で回り込んでいた。

『コイン』を構えた時には、
すでに看護婦はウィルと背中合わせの位置。
その狙いは明らかだ──『弾』を外せば、ウィルに命中する。

「素晴らしい命中精度ですね。
 それに『コイン』を自在に作り出せる。
 死んだ人間を蘇らせることも出来る。
 それがあなたのスタンド──素敵です」

看護師が瀬良野を見つめ、饒舌に語る。
その瞳は、確かに何かの『熱』に浮かされた者のそれだ。
『狂信者』──
いや、もっと適切な、そして単純明快な言葉がある。

「私は、ただ『速い』だけ。
 とても速く動ける・・・・たったそれだけの才能です」

          ド  ド ド     ド ド ド  ド

「四人のスタンド使いを相手に勝てるなんて思いませんが、
 あの方が望まれるなら、全てを賭けて戦います。
 『看護師』としての技術と──」

     ス   
                   チュッ

ポケットから現れ出たのは、携帯用の『注射器』。
その先端から、色のついた液体が微量、噴き出される。
人目に触れぬためか、手は下に向けたままだ。

「──この『命』を使って」

>>407(アウレア)
エレベーター内の警備員に背を向け、
抜け目なく死角を潰しておくアウレア。

自身の前方に『ラヴ・ランゲージ』を構えさせ、
油断なく瀬良野の後方から、状況を把握する。

──故に、もっとも距離のあるアウレアが、
一番的確に、上記の状況を確認することが出来た。

死角に回り込む能力・・・・
スタンド的な発想をしたアウレアだが、
彼女の説明が真実なら、そうではない──
単純に『速い』・・・・それだけの『才能』のようだ。

女の取り出した右手の注射器には、赤黒い液体が入っている。
見えないほど細い針の先から、床に向かって液体が噴射される様は、
プロフェッショナルつぃての高い技量と自信を思わせた。
当然だろう──相手は『看護師』なのだ。

>ALL

「改めて自己紹介させていただきます。
 松前総合病院、産婦人科看護婦、『並苗 瑠衣』です。
 看護師歴は──『5年』です」

411瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/08/05(水) 03:41:43
>>410
「これは、嫌らしい戦法だ。僕が絶対に手を出さないと理解しているし、射撃の精度を知っているから誤射の心配もない」

消火器が廊下に置かれてないか探しつつ、両手に数枚の『コイン』を発現しておく。
わざと床に何枚か、蹴り飛ばせるように落とす。
ついでに窓の位置やスプリンクラー設備の有無も確認する。

「ウィルさんの前後を移動して面子遊びみたいな真似を続けるつもりではないようですね。僕のスタンド能力を理解してるなら分かるはずです。僕を殺さなければ、ルンクスの居場所が知られてしまうと」

右手で『指弾』を放って看護婦だけに命中するように跳弾させる(破ス精:BCA)
同時に回避されると思われる右手の『指弾』の軌道を予想した『指弾』を左手で撃って、空中で『指弾』同士を衝突させてウィルさんの背後を横切るような跳弾を起こす。
万が一にウィルさんが突き飛ばされるなどして当たりそうなら『コイン』を解除する。

「あ、礼儀正しいですね。旦那さんに恥じないようにですか?」

「じゃ、僕も。骨董店の店主、瀬良野 徹。25歳独身男性です。よろしくお願いします」

412アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/08/05(水) 17:35:43
>>410
「単に『素早いだけ』……?」

本当にそうだろうか。
単に素早いだけなら、こちらを始末する方法はいくらでもあったはず。
アウレアに関しては人並み以上に素早いので、相打つ可能性を警戒しただろう。
だが瀬良野に関しては速度も遅い。始末するタイミングならいくらでもあったはず。
何より此処までの移動でもやはり『死角』だ。

  (……いや)

そう考えて、自分の思考を振り払う。
今のは相手の弱点を読むための思考ではなかった。
『少しでも希望を見つける為に現実から目を背けているだけだ』。
相手が死角を選んで移動していたのは単なる偶然、あるいは最適解を選ぶため。
瀬良野を始末しなかったのは、下手に動いで後の先を取られないようにする為。
そう考えれば、今までの動きのすべてに必然性が生まれる。

(奴の手には『血液』……つまり、あれを首筋にでも刺されれば
 血液が即座に凝固して死んじまう……って訳だ。
 そりゃあ、わたしが無意識に『楽な方』に思考を逃がすのも仕方ないな)

客観的に自分の思考を分析できているのは、頭が冷えたからだ。
相手が素早い動きで移動することができると言うのであれば、
考えるべきは接近を許した上でどう動くか、
あるいはいかにして接近を許さないようにするか、ということ。

「……産婦人科、か。
 将来お世話になるかもしれない人相手にそうそう乱暴するわけにはいかねえな」

そう言って、『ラヴ・ランゲージ』の右拳を使い、床を『黄金化』。
握り拳ほどの『金塊』を作り出したい。
その間もアウレアは『看護婦』の観察は怠らない。

そして、思い返す。
『看護婦』の言う通り『単に速く動くだけ』の才能というのであれば
『バジ』のような瞬間移動とは違い、人並み程度に踏み込みはあったはず。
それとも、羽のように軽やかに移動していただろうか?

413瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/08/05(水) 18:39:28
>>406
(これは厄介な相手ですよ、ウィルさん。それに怪し気な液体の入った注射器を取り出しましたよ)

(『指弾』を跳弾させて看護婦に精密射撃を行います。避けられるであろう跳弾に空いた片手の『指弾』を当て、ウィルさんの背後を横切るような軌道に変えるつもりです)

(何か、ウィルさんに考えがあれば従います。彼女はスタンド使いではないので高速移動を何度も続ける体力は無いはず)

(下手に距離を縮めては高速移動に対応できないので近寄れそうにないです)

414ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/08/06(木) 20:17:23
>>410

「・・・あら そんな手段があったのね」
「でも女性をモノにしようとするのなら 男が直接出向くのが筋だと思うのだけれど」

神速で動ける、ただそれだけの才能だと?
スタンドを持ってしても、同じことをできる人間はそうそういないだろう。
むしろあの超スピードなら、スタンドを回避して本体を攻撃することも容易い。
これが本当にただの才能だと言うのなら、『スタンド殺し』とでも言うべき恐ろしさだ。

だがスピードが強化されていても、パワーが並ならばまだ策はある。
その態勢のまま、片足を背後の看護師の両足の間に突っ込み、
自分の足首を看護師の足に引っ掛け、転倒させる。もし相手が力で拮抗しようとしても、その分隙が生じるだろう。
彼女には攻撃を察知するような達人級の技術があるわけでも、後ろに目が付いているわけでもない。
そして引っ掛けるような足首の構造上、抜くにはほんの少しの時間がかかるはずだ。

>>413(会話)

(まずは試行を重ねましょう)
(スピードだけではない、反応速度も上がっていなければその攻撃は避けられないはず)

それに、コインの軌道に注意を払うなら、こちらの行動もやりやすくなる。

415瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/08/06(木) 21:21:38
>>414
(いざとなれば、『アメイジング』の足元に落としたコインを蹴り飛ばしながら殴りに行きます)

(やりたくないですが床を破壊、またはコインだらけにして歩き難くしますよ)

416『婚約期間』 ─5日目─:2015/08/08(土) 00:24:48
>>414(ウィル)
超高速のスピード──
もし事実なら、それはあらゆるスタンドを凌駕する『最強』の能力だ。

だが、女の口ぶりからするに、
腕力は元の女性のままのようだ。
だとすれば、そこに付け込む余地がある。

ウィルはそう考え、背後に回った並苗の両足の間に、
足を滑り込ませ、引っかけようと試みる。
背中に目がなければ、ウィルの攻撃に気付けようはずはない・・・・

          ガッ

確かに理屈ではその通りだが、盲点はある。
自分にも背中に目がないことを、ウィルが失念している点だ。
突き出した足は並苗の脚に当たり、そこで止まった。
足の配置まで把握しなければ、間に通すことは出来ない。

「日本では、主人を縁の下で支えるのが
 『良妻』とされているんですよ、ウィルさん」

    ──ビシィ!!
                     キィン!
          フシュ!

並苗の気配が、背後から消える。

>>411(瀬良野)
周囲を抜け目なく観察する瀬良野。
ざっと見まわした限り、スプリンクラーは見当たらない。
だが、これほど大規模な設備だ。『存在しないというはずはない』。

消火器は見当たす範囲にはなく、
窓も中庭が近いため、設けられていないようだ。

ズギュギュ!
両手に複数枚のコインを握りこむように発現。
何枚かを取りこぼすように床にばらまくと、

    ──ビシィ!!
                     キィン!

再度、『指弾』による跳弾を行う。
蛍光灯の角度を計算して放ったそれは、
今度も間違いなく看護婦・並苗の頭上に跳ね返るが──

          フシュ!

女は、跳弾と同時に『消えた』。
跳弾を見切っているのではない。
瀬良野の動きと同時にスタートしている──
その証拠に、跳弾はまだ到達すらしていない。
これでは、跳弾をさらに飛ばそうにも、対象の位置すら把握できない!

           チク

首筋に走る、かすかな痛み。

「──ちょっと『チクッ』としますよ、瀬良野さん」

穏やかな『看護婦』の声は、瀬良野自身の背後から。

「あまりルンクス様の邪魔をなさると、
 入院してもらわないといけなくなりますよ〜〜?」


      ゴ  ゴ 
              ゴ ゴ   ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

>>412(アウレア)
並苗の言葉を検証しながら、アウレアは看護師から目を離さない。

      ズズズ・・・・

『ラヴ・ランゲージ』が右拳を床に流し込み、
拳大の『黄金』に変化させた。

看護師の足元は、はっきりと確認は出来ていない。
ほとんど消えるように移動していたからだ。

だが──まさにその時、
アウレアは並苗の『超高速』を目の当たりにした。

    ──ビシィ!!
                     キィン!
          フシュ!

瀬良野の跳弾が天井で弾かれた瞬間、
再度、看護婦が動く──至近距離であれば、
まず『消えた』と見えるであろう『神速』。
驚くべきことに、看護師の脚に強い踏み込みの類はほとんどない。
そもそも靴は市販品のパンプスだ。
陸上選手のような『脚力』に頼った速度というよりは、
『達人』のような『身のこなし』による動きらしい。
ともあれ──並苗は全く無理なく『人外の域』に到達する。

                  バ ッ !

『コイン』の狙撃手の視界を掻い潜るように弧を描いて、
看護師は瀬良野の左側面に肉薄し、生の首筋に『注射』した。
一切の躊躇がない、滑らかな動き。
──注射する動作さえも『超高速』。

・・・・しかしまだ、注射器を押し込んではいない。
中の液体は、注入されてはいない。

「──そうですとも。
 貴女もきっとまた、別の素敵な誰かに巡り合えます」

アウレアとスタンドを前に、並苗は優美に微笑する。
互いの距離は──『2m』。

417『婚約期間』 ─5日目─:2015/08/08(土) 00:28:41
現在の状況:

  警EV
   ア↓
      看
    瀬

             ウィ

418ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/08/08(土) 00:34:57
>>416 質問

・突き出した足が当たることにより、バランスを崩すような感じはありましたか?

419『婚約期間』 ─5日目─:2015/08/08(土) 00:39:02
>>418(ウィル・回答)
バランスを崩した気配はなかった。

『蹴った』わけではないので、
そこまでの威力は与えられなかったようだ。

420アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/08/08(土) 01:18:16
>>416
「いいや」 「お世話になるのは、『わたしとウィル』だよ」

おどけた調子で答え――

      『オッ』
              『ラアァア!!』

雄叫びを上げ、『ラヴ・ランゲージ』を並苗に突撃させ、右腕を振るう。
ただし、狙うのは並苗ではなく――瀬良野だ。
瀬良野の首筋に右腕を当て、『黄金化』により首筋を保護するのが目的。
……万一間に合わずとも、該当部位を『黄金化』できれば被害は最小限に食い止められるはず。

当然ながら、その間アウレアはスタンドを移動させてしまう為、
防御はがら空きになってしまうが…………仮にアウレアがやられても、
瀬良野がいればまだ『取り返し』がつくことは既に証明されている。それに……。

421瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/08/08(土) 01:45:36
>>416
「うっ?! 看護師のちょっとが、ちょっとだった試しがない…」

近所の医学部の元院生曰く、知識さえあれば耳鼻科にかかるような病気でも腫れている部位が判断でき、人の内蔵が透けて見えるようになるそうだ。
医師と看護師は違うが看護師歴5年であれば、首筋の頸動脈の位置など経験と歴戦の勘で分かるだろう。

「違う、結ばれるべき二人の助けをしているだけだ。それに『ヨハネスブルク』は刺青師の『作品』を破壊するそうだ」

「そして、成しうる者が為すべきを為す。沢山の人を助けた貴女なら分かるはずだ」

スタンドに自分諸共に背後の看護師を抱きしめるように拘束させる(破ス精:BCA)
可能なら彼女だけを拘束したい。

(逃げられそうにないから並苗さんを自分諸共に拘束しちゃいます。アウレアさんか、ウィルさん、どちらでも良いので彼女に攻撃を)

スタンド会話で二人に拘束の意を伝えておこう。

「ちなみに、僕が何を注射されちゃうのか教えてくれませんか? 駄目かな…」

422ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/08/08(土) 02:15:21
>>416

「それを言うなら日本では一夫多妻制は認められていないのよ ミス・ナミナエ」

こちらを擬似的な盾にするようにピッタリとくっついているのであれば、
必然的に位置は決まっていると思ったが、まあいい。
少なくとも、足にぶつかった程度では動きは止められないようだ。

振り返り、相手の位置を把握しようとする。

「誰か人を呼んできて!看護婦の人が暴れているのッ!」

大声で叫びつつ、ファイアの銃口を看護婦へと向けたい。もし仲間が危機に晒されているのであれば、撃つ。
貴重な一発だが、そこで撃たないわけにはいかない。
あの高速移動、脚力が強化されているのでなければ、少なくとも上方へと自由に移動はできまい。
それこそ人並みのはずだ。
ならば移動できるルートを限定すれば、対処はしやすくなる。
例えばエレベーターの中や、他には細い通路などだ。

少なくとも、スタンドが見えない一般人からすれば、あの看護婦は
こんな所で首筋に注射器を当てている危険人物でしかない。
周囲の人間にそれを伝えることで、あらかじめ逃げ辛くもしておこう。

423『婚約期間』 ─5日目─:2015/08/08(土) 03:01:19
>>421(瀬良野)
ちなみに、今回の『ちょっと』は、
注射した直後で、予告ではなかった。

実感でわかる──注射された位置は間違いなく『頸動脈』だ。
片手かつ一瞬の注射は常識的に考えれば不可能に近いが、
並苗の『超速度』が、日常的な動作にまで及ぶなら、その限りではない。

「これは、『あの方』の血液ですわ。
 血液型が一致すれば、死ぬことはありません。
 違っていれば・・・・『それまで』ですね」

        バ ッ !

スタンドを振り向かせ、自分ごと拘束させようとする瀬良野。
だが、振り向いた時点で悟ってしまう。
人間が鳥を追うような、圧倒的な『絶望感』。
こんなことで捕まるわけがない──
注射を妨げる時間さえ、稼げそうにない。

      ズズズ            フシュ!

嘲るような笑みを残し、
注射器の中身を半分ばかりも押し込んだ後、
白衣の影は、瀬良野の背後から消え去った。

>>422(ウィル)
「あの方の『器』は、一国の法に収まるものではありませんから」

振り向き、状況を確認するウィル。
だが、すでに注射器は瀬良野の首に刺さっていた。
ちょっとした動作の間に、敵は数倍の速度で『作業』を終えてしまっている。

そして、油断もしていない──
今も、眼鏡の片隅にウィルを捉え、
間近の瀬良野とアウレアの気配に注意を払っているのがわかる。
『初動』に応じて動かれる限り、誰も彼女には追いつけない──かもしれない。

               チャキ!

『ファイア』の銃口を構えるも、
並苗の背後にはアウレアが、その先には女警備員の姿がある。
解除できるとはいえ、高速の『針弾』の当たり所次第では危険だがある。
おそらくは、それさえ意図して、看護婦はこの位置を、
ウィルがもっとも撃ちづらい位置取りを選んだのだ。

同時に、ウィルは大声で叫び、周囲の注意を向けようとしたが──

「─────────!────────────!」
                                       シャコッ

声は『排莢音』にかき消され、声とならなかった。
『ライフル』を担いだ『エルガマル』が、無言で首を振る。
『無駄なことすンな』、とでも言いたげな表情だ。

                      フシュ!

そして、並苗は──再び動く。
『アメイジング』と『ラヴ・ランゲージ』の同時攻撃を軽やかにかわし、
アウレアの背後に飛び込んだ──
狙えない。狙っても当たる気がしない。


>>420(アウレア)

      『オッ』
              『ラアァア!!』

右腕を振り回し、並苗に突進する『ラヴ・ランゲージ』。

「それは叶いません。
 ウィルさんは、ルンクス様に『選ばれた』んですから」

圧倒的なパワー、人間を凌駕するスピードを備える
『ラヴ・ランゲージ』を前に、並苗は平然と返答し、その上で、

                    フシュ!

白い残像を残し、消え去った。
正面近距離で相対すると、本当に──『見えない』。
何人であれ触れることが出来ぬ、その『速さ』。
瀬良野もスタンドで拘束しようとしたようだが、
まるで間に合っていない──

                     ズ ギュン!

だが──
アウレアの狙いは、最初から並苗ではない。
瀬良野の首筋を打つと同時に、その部位を『黄金化』!
注射器は半分ほど押し込まれているが、
瀬良野の意思で操作できる『黄金』であれば、
全身に『毒』が回る前に、食い止められるはずだ。

そして、アウレアの読み通り。
スタンドを突進させ、無防備になったアウレアの背後。
その黄金の髪を揺らして回り込む、『白衣の死神』を間近に感じた。

スタンドを戻す余裕は、皆無。
ウィルの射線からは死角。絶体絶命の状況──

424アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/08/08(土) 03:25:01
>>423
「なら言わせてもらうけどね」

スタンドを飛ばし、ガードがら空きのこの状況。
絶体絶命になった時、アウレアが浮かべた表情は。

         「――ウィルが選んだのは、わたしだ」

勝利を確信した、不敵な笑みだ。

■拍手開示――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
|『黄金町の夕闇』@アウレア

|『黄金塊』を自分の周囲一メートルほどに薄く広げておく。(スC)

|達人的な身のこなしによって強い踏み込みを必要とせずとも、人間である以上重力の影響は絶対に受ける。
|だから床に対する影響が『完璧にゼロ』であることは、それこそスタンドでもない限り流石にないはずだ。
|であるならば……いやむしろ『常人よりも軽い身のこなし』ゆえに、金箔を踏みつけることでスリップするリスクは増大する。

|並笛はまずガードががら空きになったアウレアの方を狙ってくるはずだ。
|二メートルという近距離、そしてアウレアの首筋を狙って注射しようとすれば、足元への注意は必然的に疎かになる。
|そうすれば、相手は『超高速』という自分の長所をモロに食らって大ダメージを受けるハズ。
|仮に相手が足元を警戒したとしても、その場合は『金箔』上は安全圏だとこちらに教えているようなものだ。

|……なお、この作戦が駄目だった場合の保険として、相手が『消えた』と思った瞬間に
|『黄金操作』し、自分の周囲に敷いた『金箔』全体を少しだけずらす。(ス精CA)
|ただ敷くだけではダメでも、それにプラスして『移動』すれば妨害としては十分のはず。
|精密機械並の器用さを誇る『ラヴ・ランゲージ』の『黄金操作』なら、
|タイミングさえ分かっていればしっかり行動を間に合わせられるだろう。
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『ラヴ・ランゲージ』を射程ギリギリまで飛ばしたのは、瀬良野を守る為というのも勿論あるが、
最大の目的は相手に『隙だらけ』と思わせること。そうすれば、『白衣の死神』は勝手に『罠』にかかってくれる。
飛ぶ鳥を追うことはできなくても、『追い詰め』『罠にかける』ことはできるというわけだ。

           「さあ捕まえたぜ――鬼ごっこの時間は、おしまいだ!」

予定通りに『黄金』を操作。
それによって、並苗が動きを乱したその瞬間、
アウレアは本体で以て並苗の腕を捕まえて拘束する。
遅れて、『ラヴ・ランゲージ』で取り押さえるつもりでもある。

425瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/08/08(土) 04:45:14
>>423
「あれの血液なんてやめてください!?」

免疫で死ぬなんて自滅と大して変わらない。
首筋に突き刺さっている注射器をスタンドに取り除かせてピストンを押すことでルンクスの血液を排出した後に、刺された部位に注射器を戻したらピストンを引いて血液を吸い出す。

「奴の血で死にたくない。吸い出さないと…」

出来るかは怪しいがルンクスの血液を注射器で吸い出すのだ。

「次に行くとすれば…」

アウレアさんの方向に向いて並苗の姿を探そう。

426ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/08/08(土) 20:43:44
>>423

「想いの軽さが知れる男ね・・・ッ!」

常識を遥かに超える速度を有しながらも、精密動作性はそれに引っ張られ低下することはないようだ。
応じて動体視力も強化されているのか、それとも『5年』という看護婦の経歴は
自分の動きを確認せずとも血管に注射を行えるほど達人めいた動きを可能にするのか。

「アウレアッ!」

まずは看護婦への射線を確保する方向へと走り移動し、『ファイア』を向ける。
同時に『ヴェノム』を解除、すぐ側へと再発現する。
タイムラグの関係で即座に『ファイア』へと接続はできないだろうが、
次弾以降も装填できるように、スタンドを手元に戻しておく必要はある。
間に合わないかもしれないが、射線を張るだけでも看護婦を警戒させることはできる。

427『婚約期間』 ─5日目─:2015/08/12(水) 00:45:02
>>424(アウレア)
不敵な笑みとともに、
アウレアの『勝利宣言』が響く。


          キュキュ!

                        「────!?」


その意図に気付いた頃には、時すでに遅し。
並苗はアウレアが広げていた『黄金』のテリトリーに、
『超高速』のまま、足を踏み入れてしまっている。

極薄の『金箔』であれば、踏み抜くことも出来ただろうが、
『拳大』の『金塊』を『2m』四方に伸ばしたそれは、
極薄とは言えない厚みがあり、だからこそ『操作』が効いた。

                    シルッ!

アウレアの背後を取るため、急旋回していた並苗は、
思いがけぬ形で『足元』を掬われ、バランスを崩した。
『超高速』であるが故に、その反動もまた大きく──


            ドッ ゴォオオ !!
                             「ぐ・・・・!」

エレベーター横の壁に、背中から激突して、崩れ落ちる。
その手を捉え、拘束するアウレア。
並苗の手には、すでに新たな注射器が握られている・・・・間一髪だった。

「今の音! どうかしましたか?」

遅れて、エレベーターの中から警備員が顔を出してくる。
倒れている看護師を見て、驚きの表情を浮かべた。

「・・・・彼女、どうしましたか?」

>>425(瀬良野)
慌てて注射針を引き抜き、残った血液を噴出させる。
だが、注射された液体を注射器で再度吸い上げるなどということが、
果たして可能なのか──瀬良野自身にすら疑問符が付く。

それでも、やらなければ死んでしまう。
意を決して、注射器を自身に向けた瀬良野だったが、

           グニ グニニ

刺された首筋の部分が、奇妙に自分の遺志で動くのを感じた。
『黄金』だ──アウレアのスタンドが、
瀬良野の一部を『黄金』に変えてくれている。
『黄金』は瀬良野次第で、『生きた粘土』のように動かせるようだ。
血液中の液体を抽出は出来ないが、
これならば注入された血液が全身に回る前に締め付け、
体内の『異物』として、『排出』することが出来るかもしれない。

>>426(ウィル)
『ファイア』を看護師に向けるウィル。

だが、敵の『超高速』に加えて、
瀬良野、アウレアが射線に入っている。
確実にで狙うことは、この位置からでは困難だ。

『ヴェノム』を解除しようにも、近距離でなければ解除は出来ない。
それでもせめて、看護師に警戒させようとウィルは動く──

            ドッ ゴォオオ !!
                             「ぐ・・・・!」

だが、心配は無用だった。
アウレアはすでに「仕込んで』いたようだ。
看護師は足を取られ、自らの『超高速』によって『自爆』した。
アウレアの足元に広がる『黄金』──
それに気付かせないための『ラヴ・ランゲージ』の特攻だったようだ。

428アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/08/12(水) 01:30:46
>>427
「お気になさらず……」

にっこりと警備員に声をかけつつ『黄金』は回収。

(やれやれ……上手くいったが間一髪だったようだな)

危ないので『注射器』は『ラヴ・ランゲージ』に足で『黄金化』させ無力化。
その後『ラヴ・ランゲージ』の左手で並苗の両手首を体の後ろで纏めて掴ませてから、本体の力で並苗を助け起こす。
常人には理解できない状況だろうし、言葉で下手に取り繕うことはしない。
そのままエレベータから並苗を運び出し、『黄金』を『ラヴ・ランゲージ』に足で回収させる。これで右手も復活するはずだ。

そのまま並苗に支えるように
(実際には『ラヴ・ランゲージ』で拘束しながら)
二人の元へ向かう。

429瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/08/12(水) 01:50:24
>>427
「この不思議な感覚は『ラヴ・ランゲージ』の『黄金化』…?」

注射器で吸い出すより頸動脈に注入された血が体内に広まる方が圧倒的に早い。
しかし、この変幻自在に動かせる『黄金』で汚らわしいルンクスの血液を追い出せる可能性がある。
注射器の刺さった位置を中心に締め付けるように『黄金化』された部分を操作してみよう。

「駄目かなって半ば諦めかけていたけど良かった…」

「薬物じゃなくて血を使えば、犯人が特定されにくいと考えてルンクスの血液を使ったのか。でも、別にルンクスの血液を使う必要性はないような…」

自分のスタンド能力と使い勝手が違うので時間はかかるだろうがルンクスの血液を排出する。

(免疫で死ななかった場合は『花嫁化』したりするとでも?)

自分はルンクス本人と遭遇してなどいないので大丈夫なはずだ。
大丈夫なはずだと信じたい。

430ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/08/12(水) 02:11:32
>>427

「ッ!」「・・・・・ふぅ 流石はアウレアと言ったところかしら」

安堵の息をつき、胸を撫で下ろした。
反撃に成功し、更に拘束まで一瞬で完了させる鮮やかな手並み。
これがアウレア・グラウコーピデといったところか。昨今自分の能力に
目覚めたばかりの看護師とは、戦いの経験の差が出たのかもしれない。

ひとまずは看護師に注意を向けながら、エレベーターの近く、『ヴェノム』が解除できる
距離まで近寄ろう。あの看護師を行動不能や移動不能、そして『再起不能』にするにしても
『ヴェノム』はあった方が役に立つ。その後、看護師が8mより遠くにいた場合、その距離までは近づいておきたい。

431『婚約期間』 ─5日目─:2015/08/12(水) 23:40:26
>>428(アウレア)
警備員:
「お気に・・・・って、そんなわけに」

                       『シャコッ』

女警備員は表情を和らげ、
エレベーター会社との電話に戻った。

アウレアは注射器を無力化し、
改めてスタンドで、並苗の体を拘束する。

もっとも、衝突の威力が激しすぎたのか、
並苗は完全に気絶していた──外傷は見当たらない。

周囲の『黄金』を回収すると、二人の元へ合流する。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

『排莢』を終えた『エルガマル』から、
普段の飄々とした、ある種の無責任さが消えている。

.>>429(瀬良野)

  グニニニ
             ブシュウウゥウウウ

『蛭』を使って血を吸い出す健康法が外国にはあるというが、
『黄金』を操作することで、瀬良野は毒血を排出しようと試みる。

果たして、純金の輝きを放つ傷口から、
ドス黒い血が吹き出し、こぼれ出した。

自分の血管や血液がどこまで『黄金』化したのか?
『黄金』になった肉体に流れ込む血液はどうなってるのか?
など疑問はいくつも浮かぶが、考えてもキリがない。
ひとまず、血液凝固で死ぬ心配はなくなったようだ・・・・

一方、なぜ、並苗がルンクスの血液を所持していたのか、
その理由について考えていると、

並苗を担いだアウレアが、こちらにやってきた。
複雑な顔の『エルガマル』も一緒だ。

>.430(ウィル)
エレベーターに向かうウィル。
アウレアの様子を見る限り、看護婦はぴくりとも動かず、気絶したようだ。
『エルガマル』に『省かれ』た警備員を尻目に、
『ヴェノム』を解除し、アウレアに合流した。

432ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/08/13(木) 00:43:21
>>431

「気絶したのね 彼女」
「『尋問』はどうやって行おうかしら・・・逃走や自害には予め対策をしておきたいわね」

胸の下で腕を組み、普段の青年からすれば、いささか酷薄とも取れる言葉を口にする。
ウィル本人もあずかり知らぬところだが、こういった精神的な面でも少しずつ女体化の影響は現れているのだ。
それが彼の場合は、ロマンチストよりリアリストの一面を覗かせつつあるということらしい。

「他に手がかりといえば 後はルンクスの血液・・・だったかしら?」
「血液を元にその本体を探せるスタンドがあればいいのだけれどね」

しかし、何故看護師がわざわざルンクスの血液を使ったのか。
血液を凝固させるなら別にあの男の血を使う必要はない。
となると、先ほど看護師が言っていた、『直接的』な手段に使う予定だったのかもしれない。
その場合、『エンジェルズ・ラダー』はルンクスの体液がキーワードになるということか。
もっとも、全て憶測の域を超えないが。

433アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/08/13(木) 00:56:20
>>431
「……ありがとよ、エルガマル」

礼を言って、並苗を助け起こす。流石に『超高速』の代償は大きかったか。
この分だと、捨て身で体当たりでもされていればまずかったかもしれない。
まあ、自分が圧倒的優位だと思わせていたからそれはあり得なかっただろうが。

そして、遊びをなくしたエルガマルに向き直り、近づく。

「…………で、コイツどうしようか。
 協力してもらえるとは到底思えないし、下手をすると死んでしまいかねないけど」

だが、せっかく得た情報源だ。
失うのは惜しいし、かといって情報を得る方法も思い浮かばない。
正直なところ、此処からアウレアに何かできるようなアイデアはない。
『ラヴ・ランゲージ』はわりと万能だが、何でもできるわけじゃないのだ。

434瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/08/13(木) 01:35:35
>>431
「汚らわしい…」

溢れ出るルンクスの血液をハンカチで拭って服に染みが出来ないようにする。
加勢する前に並苗を倒して猟師が仕留めた獲物を担ぐように、並苗を担いで来たアウレアに驚きつつ、近寄ってポケットなどの中に注射器の残りがないか探ってみる。

「アウレアさん、助かりましたよ。お陰でルンクスの血液で死にませんでした」

「どうかしました、エルガマル氏? ニヤニヤしないなんて…」

チラチラと周辺を警戒しつつ、『過去遡行』で見た『花嫁』達の顔を思い出す。
他にも彼女のように特殊な『才能』を自覚した者がいるとすれば、病院内は安心と無縁な場所となる。

「スタンドの手刀で神経を刺激して起こします? 絶対に舌を噛んで自害しそうですが」

435『婚約期間』 ─5日目─:2015/08/13(木) 23:22:16
>>434(瀬良野)
血液を拭う瀬良野。
看護師のポケットを調べるが、注射器は二本だけだったようだ。

『過去遡行』で見た顔ぶれを思い浮かべるが、
薄闇の中だった為、これという記憶に繋がらない。
今回のように特徴的な動き、或いは同一人物を前にすれば思い出せるかもしれない。

「やめとけ。時間の『無駄』だ」


>>433(アウレア)

「『どうしようもない』だろ。
 『お医者様』でも、『草津の湯』でも・・・・ナ」

エルガマルの返答と同時に、

                       『シャコッ』

『アナル・キティ』が薬莢を吐き出した。

「──こいつの『才能』を省いた。
 そいつはもう、ルンクスに惚れてる『一般人』だ。
 適当なとこで開放してやンな。
 拷問しようが旦那の情報は吐かねェだろうし、下手すりャ自殺する」

「それに、『答え』の一つは得られたしな。
 『痛み分け』だッたみてェだがよ」

エルガマルの視線が、ウィルに注がれる。
無意識にそれを追ったアウレアも気が付いた。


ウィルの衣服、その脇腹の辺りに小さな赤い染みがついている。


>>432(ウィル)
気絶した並苗への対応と、
彼女の持っていた『血液』について、思案する。

だが・・・・
『尋問』という、ウィルとしては酷薄な選択肢を想像した時だ。

          ブ ル ッ

我知らず身震いが走ったことに、
ウィル自身が驚いた。

まるで『禁忌』に触れたように・・・・
考えるだけで『罪』に思われるほどの、『強烈な感情』。

ウィルは、動揺とともに『理解』する。


──全ての『花嫁』は『身内』だ。
──『決して傷つけてはならない』。


     ゴ   ゴ    ゴ
                      ゴ  ゴ     ゴ ゴ

436瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/08/13(木) 23:51:25
>>435
「彼女は都合の良い捨て駒みたいなものかな?」

空っぽの注射器を並苗の懐に返しておく。
下手な野生動物より素早い彼女に圧倒されてしまったので今後、このような敵が現れたときに備えた戦法を考えておくべきだろう。

「スタンドに目覚めた『花嫁』が集団で現れると厄介そうだ。
ルンクスの追跡を再開して病院から逃げた方が良さそうですね」

それなりの騒ぎを起こした割には人が来ないのが不思議であるが『省かれ』ているのだろう。

「ルンクスの血液は浴びてませんか、ウィルさん。
僕の抹殺はウィルさんのついで扱いでしたから何かされてそうなものですが」

足元に落としたコインをスタンドに拾わせて並苗のポケットに忍ばせておこう。

「コインの位置は分かるので彼女の懐に忍ばせておきます。
これなら追いかけて来ようが察知は可能ですよ」

437アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/08/14(金) 00:04:53
>>435
「…………だよね」

アウレアにとっても確認作業みたいなモノだった。
落胆はあるが、血には気を付けるという情報を得ることはできたのだし、
相手の手駒のうちの一つを潰すことは出来た。
これ以上の情報収集は、エルガマルの言葉を借りれば『無駄』ということに――、

「――――?」

そこで、エルガマルの視線を追って、気付く。
ウィルの脇腹にできていた『染み』。それが意味する事……つまり血液の注入。
いや、考えてみれば当然だ。ウィルは看護婦と何度も相対していた。
死角に隠れ、誰からも見えない状態が続いたこともあった。隠れて行動することくらいはできたはずだ。
既に『花嫁』となりつつあるウィルに攻撃をしかけることはないだろうと、
そう考えて油断していた――――症状を『進ませられる』こともあり得ると考えるべきだった!

「……ウィルっ!」

溜まらずウィルの方に賭けて、脇腹から全身にかけて『黄金化』を施す。
元々心臓については『黄金化』しているのだ。
多少注入から時間があっても、『黄金化』によって摘出できる可能性はまだ残っている。
……残っていないといても、これを見てしまっては
合理性を捨ててでも動かざるを得ない。『無駄』だと分かっていても。

438ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/08/14(金) 00:24:47
>>435

>──全ての『花嫁』は『身内』だ。
>──『決して傷つけてはならない』。



     ゴ   ゴ    ゴ
                      ゴ  ゴ     ゴ ゴ


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「 that’s gross(吐き気がするわね)」

既に『花嫁』は複数作られることを想定されている、この能力。
使い手の身勝手な欲望を反映しているようで、気分が悪くなる。

しかしこの制約、状態が進行した場合、どこまで適用されるのだろうか?
例えば他の『花嫁』が攻撃に晒されている時に、それを妨害しにいく事になるのだろうか。
そうなった場合、少し覚悟を決める必要があるかもしれない。

>>437

>「……ウィルっ!」

「どうしたの?アウレア」「・・・・・ああ まさか」「もう既に?」

アウレアの声を耳にして、自分の姿を確認する。衣服や身体に見慣れないものはないだろうか。

439『婚約期間』 ─5日目─:2015/08/15(土) 00:56:01
>>436(瀬良野)
「いや、それも『無駄骨』の予感しかしねェ。
 ここはルンクスの『ねぐら』の一つだろ?
 おまえさんの言う通り、何人もこンな『嫁』がいたとしたら、
 こいつが他に黙ッて向かッて来ると思うか?」

「目的は一つ果たした。おまえさんのレッスンも、一応だが済ませた。
 今日はもう引き上げだ。
 ・・・・オレの財布じャあねェが、『散財』もしたしナ」


瀬良野は看護師のポケットに『コイン』を入れ、
ウィルに血液について尋ねようとし・・・・
それが『尋ねるまでもない』ことに気が付いた。

>>437(アウレア)
ウィルの服についた血痕に気付き、血相を変えて駆けつける。

       ズギュギュギュ!

ウィルの脇腹から全身にかけて『黄金化』させる。

「──落ち着きな、アウレア。
 焦ッても『無駄』が増えるだけだゼ」

そんな彼女の背中に、エルガマルの声。

「ウィルを殺すつもりでもなけりャ、血液を注入するはずがねェし、
 もししてたにせよ、全く気付かねェほど鈍感なタマかよ?
 『蚊』じャねェんだ。注射針を刺されたら誰でもわかる」

>>438(ウィル)
胸糞が悪くなるのを感じながら、自身の変化の先に不安を覚える。

アウレアの声に気付かされた『それ』は、
衣服の右わき腹のに、わずかに染みとなって浮き上がっていた。
位置的には看護師に背後を取られた辺りだ。

だが、痛みは一切なかったし、今もない。
あくまで服についた染み・・・・
もっとも、皮膚に浸透していても全くおかしくない状況ではある。

440瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/08/15(土) 03:39:28
>>439
「異変に気がついた『花嫁』達が手当たり次第に僕達を探し、彼女がいち早く見つけたとして。
仲間の帰りが遅かったら全員でやって来そう…」

床に転がっている並苗さんと同じように『才能』を自覚した『花嫁』に、一気に寄って叩かれたら勝ち目など有りはしない。
結局のところ、自分が『アメイジング』への理解を深めただけでウィルさんの役には立てなかったのだ。

「すいません、ウィルさん、アウレアさん。お役に立てなくて」

「そういえば、青田氏という方も調査をしているはずですよね。
知り得た情報を共有した方がよろしいのでは?」

恋人が確実に『花嫁化』する姿を見せつけられたアウレアさんの気持ちも分かるが、どうにかして病院を脱出しないとルンクスを倒す前に死んでしまう。

「逃げれたら刺青師のキャッシュカードを返しますね。
その前に、どうやって病院から逃げましょうか…」

意地でもルンクスを追跡したい気持ちもある。
しかし、流石に『花嫁』達の攻撃を受けながら追跡が出来るか怪しいものだ。

441ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/08/15(土) 21:10:52
>>440

「何を言っているのかしら?ミスター・セラノ」「あなたの事を警戒して敵は動いたのよ」
「もしあなたがいなければ ミス・ナミナエはルンクスとの決戦の際に現れてもおかしくはなかったわ」
「ここで彼女を撃破できたのは あなたの能力があってこそよ・・・ありがとう」

微笑んで、深く腰を折る。

「ただもし『花嫁』が情報を共有しているなら・・・あなたの事は
 危険な能力を持つスタンド使いとして敵に知れ渡ってしまったことになるわ」
「巻き込んでしまってごめんなさい・・・・・どうか くれぐれも気をつけてね」

ここを出た後で、青田とも連絡を取っておこう。向こう側の状況も気になるところだ。

>>439

「大丈夫よアウレア わたしが怪我をしているわけではないもの」

恋人へと、安心させるように笑顔で頷く。

「ただ付着しただけね・・・『花嫁』化およびその進行には体液をただ付着させるだけでいいのかしら」
「でもそうしたらミスター・セラノにも変化が訪れていてもおかしくないわ・・・
 とはいえ なんの意味もなくこんな事をするとは思えないけれど」
「どちらにせよ血液には触れない方がいいわね」

しかし、流石にここで衣服を脱ぐわけには行かないか。
自分は気にならないが、周囲に与える影響は少なくないだろう。
手遅れでなければ、早々に着替えのある自宅へと向かうとするか。

442アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/08/16(日) 00:21:24
>>439
「あ……そっか、うん、そう、か……」

エルガマルに、そしてウィルに諭されて改めて落ち着いた。
まあ、それでも元に戻す気にはなれないので、
一度解除してから血の付いた部分のみ『黄金化』する。

「とすると……つまりルンクスの能力の二つの発動条件はこうなるな。
 『直接的』な方法は体液を相手の体内に送り込むことで、
 『間接的』な方法は体液を相手の身体に接触させる……」

筋は、通る。
『体液』を与えた者の身も心も過去も『花嫁』にする能力。
それがルンクスのクソったれのスタンド能力というわけだ。
居場所は分からなかったが……ルンクスの能力は割れた。
それに、そちらについては事前に青田達に任せている。

『痛み分け』ではあるが……能力は分かった。

「……そうだな。一旦ここを出よう」

女警備員から呼び止められたりするかもだが……
その時はその時だ。振り切って逃げよう。
できれば、そうなる前にエルガマルに『無駄』といて省略してもらいたいところだが。

443『婚約期間』 ─5日目─:2015/08/21(金) 00:42:12
>>440(瀬良野)
『エルガマル』:
「ウィルの言う通りだゼ。
 そンな卑下する必要はねェ」

「およそ、ルンクスの能力も見えてきたことだしナ。
 最後の『謎解き』が出来りャ、十分及第点だ」

>>441(ウィル)
『エルガマル』:
「『アメイジング・クラウン』を理解するには、
 あれッぱかしの情報じャ、まだ難しいだろウよ。
 リスト入りする可能性はあるし、
 警戒はしとくに越したコトはねーがよ」

「体液・・・・そうだ。
 流石にわかッてるじャねーか。それが『正解』だ」

「──だが、最後の『謎解き』はどうだ?」

>>442(アウレア)
念のため、解除後、再度血液の付着した部分を『黄金』化しておく。
とはいえ、表面上、目に見えた変化はない。

「いや・・・・そりャ多分違うな。
 『接触発動』は五万とあるが、
 『体液を送り込む』なんて七面倒な能力は、まず例がない。
 直接的な方法ッてのは、別のモンだろうゼ」

アウレアの出した答えに、『エルガマル』は懐疑的なようだ。

「──おっと。『無駄』はいけねェ」


                           『シャコッ』


>All
気が付くと、三人は『黄金原駅』の駅前に立っていた。

「さて、そろそろお別れの時間だ。
 キャッシュカードはすでに『返してもらった』が、
 『謎』が一つ、残ってる。
 ちなみに、このオレには想像がついてる」

『髭の男』が指を立て、左右に振って見せた。

「今なら、『答え合わせ』してやンぜ?
 『三人寄れば文殊の知恵』らしい。考えてみな。

 『ウィルはどこで、どうやって能力を受けたのか』──だ」

444瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/08/21(金) 03:04:59
>>443
「僕が能力を明かさない限りは金貨を出せる程度の奴か、って『ヨハネスブルク』に鼻で笑われて終わりですよ。
それか、この眼鏡で何かを見て動かせる程度の認識でしょう」

「世界に追記修正する『アメイジング・クラウン』と似通っているスタンドが存在しなければ…。
ルンクスみたいな者達を統率するクラスのスタンド使いならやりそうですが」

ちらっ、と金貨時計で時間を確認して見る。
金貨時計でなくてスマホで時間確認をすれば良いのだがスマホに浮気したようで嫌なのだ。

「簡単に『ヨハネスブルク』に会うことは無いはず、僕が出場する『SKR』に黒人の子が興味を示さなければの話ですが…」

別に彼だって日本まで遊びに来た訳でもなく、刺青師と彼の作品を狙いに来たのだ。
ソーラーカーレースで遭遇する確率は低い、と思いたい。

「吐き気を催すような予想があるのですが当たって欲しくないな…。
ウィルさんのスタンドは拳銃なので狙い安定させるためにルンクスを見続ける必要性があります。
だからこそ、誰よりも中庭で遭遇したルンクスのスタンドを見続けてしまった。
スタンドは持ち主の精神を象徴するのだから、ルンクスのような男性の精神を象徴したスタンドを見て、無事に済むはずがない」

「ウィルさんは、他の者が目を逸らすようなスタンドを誰よりも深く観察してしまったはずです。
ルンクスのスタンド能力はヴィジョンを観察、またはヴィジョンへの理解を深めた者を『花嫁』にするものだと思います」

「ぼくは、まだ、ルンクスのスタンドを『過去遡行』で見ていません」

本当は外れていて欲しいが、おそらくは…

445アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/08/21(金) 22:54:17
>>443
「……マジでー」

本気で嫌そうな顔をする。
だが、場数の違うエルガマルの推理だしそうなのだろう。
何らかのトリックで体液をウィルに触れさせているのだと思ったが――
もっと別の『何か』を使っている、ということなのか。

「んー……」

あの状況でトリガーになりえたもの、とすると……
『肝試し』の一件で学習した『言葉』や『思考』が思い浮かぶ。

「……ルンクスの問いかけに『同意』しちゃうと能力発動とか?」

とりあえず口に出してみたものの、アウレア自身そこまで
確度のある推理とは思っていない。
あの状況でウィルだけがしていたこととなると、そのくらいしか思い浮かばないだけだ。
同意するとか賛成するとか、そういうのはいかにも『心の隙を見せる』行為で
ルンクスの『花嫁にする能力』とも符合する点がいくつかあると思う。思うだけでそれ以上の根拠はないが。

446ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/08/22(土) 21:39:05
>>443

少なくともあの看護婦は、瀬良野が『死者をも生き返らせる』ことのできる能力を知った。
だが、それが他の花嫁に広がることは防げたか。花嫁同士だけの
コミュニケーション能力などは、流石にないと見て良さそうだ。

「『三人寄れば文殊の知恵』─────つまりそれは 三人にそれぞれ別の考えがあるからよ」
「それならわたしは別の予測を立てるわね」

腕を組みつつ顎に手を当て、しばし思考を巡らせる。

「・・・『花嫁』となったものの『体液』でも 本体よりは劣るが効果があるとするのはどうかしら?」
「あの時のミス・ナミナエの説明には必死さが感じられたわ」
「言葉を紡ぐ時に 唾が飛んでいてもおかしくはない・・・私の答えはそれね」

447『婚約期間』 ─5日目─:2015/08/23(日) 23:26:53
>>444(瀬良野)
「おまえさんのスタンドは、
 『状況』と『金』さえ揃えば、たいていのコトは何とかなッちまう。
 『イル・ソン・パティ』もそうだが、
 連中に目をつけられたら、ガチで不味いほど危険な能力だ。
 この病院での練習を打ち切ったのは、それもあるンだ」

「だから、誰かに見られるような状況で、
 気軽に『過去』をいじッたりすンじゃねーゾ?
 せッかくの『力』を、『無駄』にしねェためにもヨ」

瀬良野は金貨時計を取り出し、時間を見る。
病院に来てから、まだ15分たらずだ。

「馬鹿言え。
 『ヨハネスブルグ』はすでにこの町を牛耳ってる。
 防犯カメラの情報が、誰かの手に渡ってても何もおかしくねェ状況だ。
 おまえらはとッくに『レジスタンス』側なんだよ」

「何処で顔を合わすかわからネェが、油断だけはすンな」

相変わらず飄々たる口ぶりで、だがしっかりと釘を刺された。

そして、瀬良野の考えた能力条件を告げる。

「ブ ブ────ッ」

『エルガマル』が、声真似で『ブザー』を鳴らした。

「──外れだな。
 つーか、そんな条件なら、オレにだッて見当つくかヨ。
 無闇な当てずッぽうは、自分を追い込むハメになるゼ?」

「・・・・ま、おまえさんはウィルらと違って、
 最初にルンクスに会った場面を話でしか聞いてない。
 『過去』も見れなかッたしな・・・・当てずッぽうもしョうがねェか」

>>445(アウレア)

「ブ ブ────ッ」

外れのようだ。

「言ッたろ。
 直接的な条件なんざ、オレにもわからねェ。 
 それこそ星の数ほど可能性があるからな。
 ま、オレほどの男なら、『経験則』から絞れはすルが」

髭がググンと奮い立つも、

「本人と戦いもせずに、ンなもんわかるわけがネェ。
 そんな無茶な問題は出さねェよ」

「オレの推理は、
 『奴の体液をどう使ったか?』ッてこッた」

何のことはない。
アウレアの最初の想定でよかったらしい。

>>446(ウィル)

「──ほう」

『ブザー』用に頬を膨らませていた『髭の男』が、瞠目する。

「ピンポンピンポン!
 完全にじャあねーが、『正解』でいいだロ」

「そうだ──あの夜、おまえに話しかけてきた、
 並苗の唾液・・・・それがおまえに付着し、
 能力が発現したと、オレは見る」

「ただ、『花嫁』の体液でも・・・・てのは、懐疑的だネ。
 それでいいなら、わざわざ『旦那』の血液を保存する必要がない。
 おそらくはおまえさんに飛んだ唾も、旦那の『ソレ』だ」

「──思い出してみな。
 お前らの目の前で、濃厚なのをカマしてたろ?」

448ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/08/23(日) 23:54:06
>>447

「───・・・そうか」「あの口づけを交わしていた女性は確かにミス・ナミナエだったわ」

エルガマルの言葉にハッとする。
あの時はひたすら『ルンクス』を警戒していたが、確かに言われてみれば
ヤツが登場した時に、口づけを交わした相手はあの看護婦であった。

しかし、『ルンクス』はその時から彼女の行動を見越して仕込んでいたということか。
常に性的欲求に従って行動しているイメージだったが、やはり『ヤング・ダイヤモンド』の一角というだけはある。

「しかし『体液』がキーワードね・・・わたしのように『スタンド使い』なら
 抵抗力があるのか 少なくとも戦闘中には支障がないように思えるけれど」
「『唾液』と『血液』ではまた効果が違うかもしれないし 何にせよ
 戦闘中もそれらには常に気を付けていた方が良さそうね」

アウレアのような『近距離パワー型』には難しいかもしれないが、
あのアイエルが、今のままでは勝負にならないと言っていた相手だ。
それほど警戒をしても損はないと思われる。

449アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/08/24(月) 00:06:58
>>447
「…………」

外したせいか、それともエルガマルの『ブザー』がウザかったせいか、露骨に不機嫌になった。
でもまあ体液が核と分かっただけでも御の字か。
要するに、体液を取り込まなければ良いだけだ。
『黄金化』はその点で便利な能力だといえる。すぐに反応できれば無効化できるのだから。
…………まあ、ルンクスと向かい合った状態では絶望的な話だと思うが。

「しかし『唾つける』能力とは本体の品のなさが知れるねえ……。
 アウレアちゃんの愛と気品に溢れた精神を見習ってほしいよ」

肩を竦める。
冗談めかして言っていても、ルンクスの能力の邪悪さに怒っているのも、
その能力の性質の悪さに戦慄しているのも、此処にいるメンバーは分かるだろうが。

450瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/08/24(月) 00:07:24
>>447
「外れて良かったかな?
『ヨハネスブルク』の過酷な日々を生き延びたスタンド使いであれば、見せるのが条件ぐらいの狂ったスタンドを平気で使ってくると思ってました」

「最初はアウレアさんと同じ考えでしたが犯罪天国のヨハネスブルクに生きる者が同意などの好意的な返事をしてくれるはずがない。
返事は拳銃、もしくは単純な暴力だと思って変えました」

例のあれで感染するとは嫌なものである。
しかし、濃厚な血液を注射されてしまったが『黄金化』で排出したので大丈夫だろう。

「気軽に『過去』を改変するほどのお金が無いです!
と、笑うぐらいお金を使う子ですがお金程度で『過去』を弄れるなら安いものですね」

乾いた笑いが出るほどにお金が無いので仕事をこなして『80万』は確保している状態が理想だ。
それ以前に侵略された黄金町で生き残れるかが問題である。

「万が一にも『SKR』でヨハネスブルクの者と遭遇したら連絡しますね。
死なずにレースから生還したらの話ですが頑張りますよ」

451『婚約期間』 ─5日目─:2015/08/24(月) 00:44:41
>>450(瀬良野)
「確かにそんなスタンドも存在するが、
 強力な能力にはたいてい、何かしらの穴が存在する。
 そうでなきャ、この世のバランスが崩れるからナ。
 世界ッてのは、絶妙なバランスで存在してンだ」

「連絡する〜〜?
 『無駄』な時間を使うな。
 ローカル放送入るんだロ? そのレース」

>>448(ウィル)
『エルガマル』:
「それも進行次第ッてトコだろ。
 今日、おまえさんは『体液』を浴びた。
 何かしら、影響が出ててもおかしくはねェ」

探るようにウィルを見つめる『エルガマル』だが、
不意に肩を竦め、続ける。

「オレがこのチームの監督なら、
 ルンクスと戦う時にャ、
 ウィル、おまえさんは家に置いていくぜ」

「敵に寝返った味方ほど、始末に負えないもンはねェ」


   ド           ド ド 
                        ド  ド  ド


>>449(アウレア)

「・・・・覚悟しとけよ、アウレア」

『ライフル』越しの『エルガマル』の横顔に、
かつて見たことがない真剣味を、アウレアは見た。

「『体液』がどーとかは、そこまでヤバくはねェ。
 無差別に『花嫁』化できるスタンドなら、
 とっくにこの町は、ルンクスの『ハーレム御殿』になッてる。
 条件なり何なりがあるから、この程度で済んでるんだ」

「だが・・・・さッきの並苗は、『能力』を持っていた。
 スタンドでこそねェが、あの口ぶりからして、
 他にスタンドに目覚めた『花嫁』がいるッてコトだ」

「オレの言ってる意味がわかるかい?
 おそらくはまだ『未熟』だが・・・・」


「・・・・おまえさんらは、『供与者』を相手にするッてことだ」

452アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/08/24(月) 01:03:16
>>451
「……………」

いつになく真剣な表情のエルガマルを見て、
アウレアのおどけた様子も一気に鳴りを潜めた。

供与者。
その者の精神の才能に、ダイレクトに干渉する力を持つ者。
『刺青師』や『SLAYGROUND』……『語り部』、
それからばったり会っただけだが、『木矢』の彼も。
『供与者』と呼ばれる人間の片鱗については、アウレアも知るところだ。
ゆえに、その強大さについても、理解が及ぶ。

及ぶからこそ、それを打倒しようと真剣に考えているからこそ、自然と口が重くなる。

453瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/08/24(月) 01:14:49
>>451
「そういえば、レースはローカル放送されるって聞いたような気がします」

コインの有用性が分かったことで水鉄砲を撃つだけでなく、罠と狙撃をすることにより上手く立ち回れるかもしれない。
自分単体では心細いから参加者にスタンド使いがいれば、ささっと味方にしてしまおう。

「『供与者』って刺青師のようなスタンド使いのことですね。
刺青師の強さは知りませんけど、際限なく敵スタンド使いが増えていくからにはルンクスを1日も早く倒す必要性がありそうだ」

「最悪の場合、殺すしかないかと思います。
アウレアさんはルンクスを倒す、倒してからどうするつもりなのでしょうか?
下手に生かしておくと害になりそうです」

自分がヨハネスブルクのスタンド使いと遭遇し、倒せたら殺せるのか怪しい。
だが、日本的な良心のエリートではない自分は必要性が有れば殺すだろう。

「出来れば、人殺しはしたくないです。
和解の余地があれば良いのですが和解する気が無いスタンド使いばかりで難しい」

良心とはバランスの問題だ。
それを崩さずに自分はレースを生き残れるだろうか…。

454アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/08/24(月) 01:40:08
>>453(瀬良野)
「殺しは絶対にしない」

断言した。
もしも殺さなければ自分が死ぬという状況でも……
その場合は殺さずとも自分が死なずに済む状況を見つけ出す。
人を殺して幸せな人生を謳歌できるほどアウレアは図太い人間ではないし、
ルンクス『なんか』の為に自分の幸せに傷がつくのを良しとする人間でもない。

「それだけは、しないって決めたんだ」

『ウィルと幸せに暮らす』為ならアウレアは自分の命だって賭けられる。
それは良心というよりは矜持の問題だ。
今日、瀬良野が守ってくれた矜持の問題だ。

だからどうするとかは、具体的に考えてない。
ただ、『再起不能』にして二度と悪さができないようにして……それくらいだ。
和解はしないが、野望は挫く。それくらいしか考えていない。

455ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/08/24(月) 04:01:49
>>451

「・・・・・最悪 ケリはわたしでつけるわ」

幸いにも、『ヴェノム&ファイア』は命を奪わずに再起不能にすることができるスタンド。
味方に迷惑をかけてしまうなら、その時はその時だ。
足手まといを連れて戦えるような甘い相手ではないことは、重々承知している。


>「・・・・おまえさんらは、『供与者』を相手にするッてことだ」

「・・・・・なるべくなら早めに倒しておきたいわね」
「わたしの体調的な意味もあるけれど」

456瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/08/24(月) 21:21:16
>>454
「不可能に近いと知りながらルンクスを殺害しない選択をしますか。
人によっては甘ったれたものに見えるかもしれませんが、その選択の出来るアウレアさんをウィルさんは好きだと思いますよ」

「時には対峙する者と同じ位置にまで堕ちる必要があるでしょう。
それでも、報われずとも、それを選び続けられることは尊いって思います」

ほんの少しばかりだが歳を取るにつれ摩耗していく大切な事を思い出せた気がする。
いや、まだまだ自分も若いが…。

「それは別としてルンクスを倒して『花嫁化』が解除されなかった最悪の展開に備え、精神に作用するスタンド使いでも探してみようかな」

見た事はないが探してみると見つかるかもしれない。
その前にお金を稼ぐ必要があるので余裕が無さそうだ。

457『婚約期間』 ─5日目─:2015/08/24(月) 23:31:08
>>453-454>>456(瀬良野、アウレア)

「同感だナ。
 コイツは、後に回すほど厄介になる相手だ。
 きッちり見つけ出して、仕留める必要がある」

「ま、見つけ出せるかどーかは、
 『イルソンチーム』次第になッちまッたがナ」

これは瀬良野に対して。

そして、アウレアとのやりとり、
『殺すか否か』についてのやりとりが終わった後、付け加える。

「どッちが正しいか、決められるのは『勝者』だけだ」

「戦いの中で、考えが変わることだッてあらァ。
 ──まずは勝ッてから考えな。
 『皮算用』は油断しか産まねェ。『無駄』な思考だ」

「やるなら、勝つ為の『算段』にしな」


>>455(ウィル)

「・・・・これは、『正解のご褒美』だ」


            チンッ

エルガマルの指が美しい音を奏で、ウィルの手に輝く弾丸が収まった。

「並苗から『省い』た『才能』だ。
 直接相手に当ててもいいし、『ヴェノム』からでも撃ち込める。

 『スタンド使い』には相性が悪ィから、
 たいした時間は続かねェだろうが、いざッて時にャ役立つだろ。
 自分にでも仲間にでも、使うがいい──『無駄』にはすンなよ?」


片目を閉じてみせる、『エルガマル』。

「スタイル抜群な姉ちゃんもいいが、
 次に会う時は、男のおまえさんに会いたいねェ。
 同じ『銃持ち』として・・・・『生きて帰る』ことを期待してるゼ」


                                「・・・・じャあナ」


              『シャコッ』


──駅の階段から溢れ出た人波が、
『エルガマル』の立っていた空間に押し寄せ、埋め尽くす。
登場時と同じく、『髭の男』は唐突に姿を消した。

残された三人の前には、
黄金町の『ネオンストリート』が、手招きするように続いている。



               ド ド ド   ド ド ド    ド ド ド

458瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/08/25(火) 00:56:47
>>457
「刺青師の元に行ったかな?
今から自分も刺青師に質問をしに行くから『省い』て欲しかったな」

『アナル・キティ』を酷使し続けたので意思が存在するならば、恨まれていそうだ。
あの看護婦の『才能』が込められた銃弾が使えるとしたら、『省かれ』た『遡行』の時間も再利用されるのだろう。

「お二人にはお世話になりました。
アウレアさんには命を助けられましたし、『アメイジング』の事も感覚的に分かったので助かりました」

「もし、ルンクスを倒せたら結婚しますよね?
そのときは店の地下倉庫から指輪を掘り出して贈りますよ!」

二人を元気づけようと明るく振る舞うがズレている気がする。
若作りな見た目と実年齢のズレが合わさって馬鹿っぽく見える。

「エルガマル氏の言っていた『イルソンチーム』って凄いみたいですね。
青田氏に匹敵する情報収集に向いたスタンド使いも相当なものなのでしょう。
お役に立てなかったけど、『無駄』が嫌いなエルガマル氏が指導してくれたからには意味があると信じ、お金を稼ぎます」

「では、また会いましょう!」

二人に手を振って刺青師の住まう襤褸屋を目指して歩き出す。

459ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/08/25(火) 19:12:34
>>457

「・・・なるほど 『才能』の弾丸というわけね」

輝く弾丸を興味深そうに眺めた後、頷く。
『弾丸』はひとまず胸ポケットにしまっておこう。
まだ未熟とはいえ『供与者』たるルンクスならば、この才能についても
熟知していると考えて間違いないだろう。奇襲には使えれど、
すぐに対策を練られる可能性は高い。使い所が極めて大事になる。

「ええ もちろん」「引き金の引きどころは・・・少しはわきまえられたつもりよ?」

ウインクをする『エルガマル』に対し、微笑んで頷いてみせる。
『銃型』のスタンド使いは防御力に劣る分、間合いを取って戦う必要がある。
それだけ、他の味方に比べて広い視野を確保できるということでもある。
冷静に戦場を見極め、必要なところで撃つ。その道の先輩である彼の言葉を、参考にさせて頂こう。


>              『シャコッ』

「・・・・・本当に便利なスタンドねぇ」

>>458

>「もし、ルンクスを倒せたら結婚しますよね?
>そのときは店の地下倉庫から指輪を掘り出して贈りますよ!」

「ありがとう ミスター・セラノ」「でもせっかくの申し出だけれど お断りさせて頂くわね」
「彼女へと渡す指輪は 自分の働いたお金で購入して 渡すべきに渡そうと決めているの」

瀬良野の申し出を、やんわりとお断りする。

「こちらこそあなたには感謝してもしきれないわ・・・能力の正体にもこぎつけたし
 あの男性を助けてもらったのは あなたの力があってこそだもの」
「無事にルンクスを打破した後は わたしの店にいらっしゃいね」「なんでも奢ってあげるわ」

ふふ、と小さく笑って去りゆく彼に手を振った。

「また会いましょう ミスター・セラノ」



「・・・・・さて アウレア」「それでは私たちも我が家へと帰りましょうか」

アウレアへと手を差し出す。果たして後何日、彼女へとこうしていられるか。
ルンクスは勿論倒すつもりではいるが、それでも刻一刻と心が蝕まれているのは分かる。
だからこそ、彼女を愛することができる内に、アウレアと触れ合っていたい。

460アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』:2015/08/25(火) 19:53:53
>>457-459
(『省いた無駄』の弾丸化ね)

そういうことが出来るなら、倒したルンクスの無力化も可能だろう。
『後始末』はエルガマルに任せられる。
なら、やはりアウレアが考えるべきは『勝つための算段』というわけだ。
まあ、それが一番難しいところでもあるのだろうが。

「……じゃあね。今日は助かったよ」

去って行く瀬良野を見送り、それからウィルに向き直る。

「……うん、帰ろう」

あとどれくらい時間が残っているのか知らないが、
もはや既に賽は投げられた。
いつまでだってウィルを愛する為に――心の刃を研ぎ澄ますのみ。

461『婚約期間』 ─5日目─:2015/08/26(水) 00:46:44
>>458-460(全員)
消え去った『エルガマル』と、
病院での出来事、『過去』、そして『婚約期間』の果て。

様々な事象を胸に、
瀬良野とウィル・アウレアは挨拶をかわし、それぞれの帰途に就く。
いつか再び交わるだろう、その道の先へと。


     ド     ド    ド
                           ド

    カン カン カン カン


                            「・・・・・・・・・・・・・・・・」


そんな彼らの背中を踏切越しに見つめる、幼い瞳。
黒と白の逆転した奇妙な衣装に似合わぬ、酷薄な視線。


     ド  ド     ド  ド  ド

                                     ド   ド    ド     
                          ド    ド


『婚約期間』 ─5日目─

                    終了

462ウィル『ヴェノム&ファイア』:2015/12/31(木) 22:06:23
『才能の弾丸』への質問をさせて頂きます。

・『有効射程』、『精度』はどの程度でしょうか?(『精度』に関しては針弾も
 今まで明確な質問をしていなかったので、よろしければこちらも規定して頂けると助かります)
・『ファイア』を使って撃つ際は、『弾丸』を拳銃に押し込めばそのまま使えますか?

463『ヨハネスブルグの虹』:2015/12/31(木) 23:17:57
>>462(ウィル『ヴェノム&ファイア』『才能の弾丸』)

>『才能の弾丸』への質問をさせて頂きます。
>・『有効射程』、『精度』はどの程度でしょうか?(『精度』に関しては針弾も
  今まで明確な質問をしていなかったので、よろしければこちらも規定して頂けると助かります)
有効射程は『ヴェノム&ファイア』に同じ(8m)。
命中精度はともに『エアーガン』程度。
本物の拳銃よりは扱いやすく、命中率が高い。

>・『ファイア』を使って撃つ際は、『弾丸』を拳銃に押し込めばそのまま使えますか?
その認識でよい。

464ウィル『ヴェノム&ファイア』:2016/01/01(金) 02:12:12
>>463
理解しました、回答に感謝します。


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