[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
【ミ】『黄金町の夕闇』 その2
1
:
『刺青師』
:2015/01/21(水) 23:53:35
『ヨハネスブルグの虹』専用スレッド。
前スレ:
【ミ】『黄金町の夕闇』 その1
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1313768626/
415
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/08/06(木) 21:21:38
>>414
(いざとなれば、『アメイジング』の足元に落としたコインを蹴り飛ばしながら殴りに行きます)
(やりたくないですが床を破壊、またはコインだらけにして歩き難くしますよ)
416
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/08/08(土) 00:24:48
>>414
(ウィル)
超高速のスピード──
もし事実なら、それはあらゆるスタンドを凌駕する『最強』の能力だ。
だが、女の口ぶりからするに、
腕力は元の女性のままのようだ。
だとすれば、そこに付け込む余地がある。
ウィルはそう考え、背後に回った並苗の両足の間に、
足を滑り込ませ、引っかけようと試みる。
背中に目がなければ、ウィルの攻撃に気付けようはずはない・・・・
ガッ
確かに理屈ではその通りだが、盲点はある。
自分にも背中に目がないことを、ウィルが失念している点だ。
突き出した足は並苗の脚に当たり、そこで止まった。
足の配置まで把握しなければ、間に通すことは出来ない。
「日本では、主人を縁の下で支えるのが
『良妻』とされているんですよ、ウィルさん」
──ビシィ!!
キィン!
フシュ!
並苗の気配が、背後から消える。
>>411
(瀬良野)
周囲を抜け目なく観察する瀬良野。
ざっと見まわした限り、スプリンクラーは見当たらない。
だが、これほど大規模な設備だ。『存在しないというはずはない』。
消火器は見当たす範囲にはなく、
窓も中庭が近いため、設けられていないようだ。
ズギュギュ!
両手に複数枚のコインを握りこむように発現。
何枚かを取りこぼすように床にばらまくと、
──ビシィ!!
キィン!
再度、『指弾』による跳弾を行う。
蛍光灯の角度を計算して放ったそれは、
今度も間違いなく看護婦・並苗の頭上に跳ね返るが──
フシュ!
女は、跳弾と同時に『消えた』。
跳弾を見切っているのではない。
瀬良野の動きと同時にスタートしている──
その証拠に、跳弾はまだ到達すらしていない。
これでは、跳弾をさらに飛ばそうにも、対象の位置すら把握できない!
チク
首筋に走る、かすかな痛み。
「──ちょっと『チクッ』としますよ、瀬良野さん」
穏やかな『看護婦』の声は、瀬良野自身の背後から。
「あまりルンクス様の邪魔をなさると、
入院してもらわないといけなくなりますよ〜〜?」
ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
>>412
(アウレア)
並苗の言葉を検証しながら、アウレアは看護師から目を離さない。
ズズズ・・・・
『ラヴ・ランゲージ』が右拳を床に流し込み、
拳大の『黄金』に変化させた。
看護師の足元は、はっきりと確認は出来ていない。
ほとんど消えるように移動していたからだ。
だが──まさにその時、
アウレアは並苗の『超高速』を目の当たりにした。
──ビシィ!!
キィン!
フシュ!
瀬良野の跳弾が天井で弾かれた瞬間、
再度、看護婦が動く──至近距離であれば、
まず『消えた』と見えるであろう『神速』。
驚くべきことに、看護師の脚に強い踏み込みの類はほとんどない。
そもそも靴は市販品のパンプスだ。
陸上選手のような『脚力』に頼った速度というよりは、
『達人』のような『身のこなし』による動きらしい。
ともあれ──並苗は全く無理なく『人外の域』に到達する。
バ ッ !
『コイン』の狙撃手の視界を掻い潜るように弧を描いて、
看護師は瀬良野の左側面に肉薄し、生の首筋に『注射』した。
一切の躊躇がない、滑らかな動き。
──注射する動作さえも『超高速』。
・・・・しかしまだ、注射器を押し込んではいない。
中の液体は、注入されてはいない。
「──そうですとも。
貴女もきっとまた、別の素敵な誰かに巡り合えます」
アウレアとスタンドを前に、並苗は優美に微笑する。
互いの距離は──『2m』。
417
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/08/08(土) 00:28:41
現在の状況:
警EV
ア↓
看
瀬
ウィ
418
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/08/08(土) 00:34:57
>>416
質問
・突き出した足が当たることにより、バランスを崩すような感じはありましたか?
419
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/08/08(土) 00:39:02
>>418
(ウィル・回答)
バランスを崩した気配はなかった。
『蹴った』わけではないので、
そこまでの威力は与えられなかったようだ。
420
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/08/08(土) 01:18:16
>>416
「いいや」 「お世話になるのは、『わたしとウィル』だよ」
おどけた調子で答え――
『オッ』
『ラアァア!!』
雄叫びを上げ、『ラヴ・ランゲージ』を並苗に突撃させ、右腕を振るう。
ただし、狙うのは並苗ではなく――瀬良野だ。
瀬良野の首筋に右腕を当て、『黄金化』により首筋を保護するのが目的。
……万一間に合わずとも、該当部位を『黄金化』できれば被害は最小限に食い止められるはず。
当然ながら、その間アウレアはスタンドを移動させてしまう為、
防御はがら空きになってしまうが…………仮にアウレアがやられても、
瀬良野がいればまだ『取り返し』がつくことは既に証明されている。それに……。
421
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/08/08(土) 01:45:36
>>416
「うっ?! 看護師のちょっとが、ちょっとだった試しがない…」
近所の医学部の元院生曰く、知識さえあれば耳鼻科にかかるような病気でも腫れている部位が判断でき、人の内蔵が透けて見えるようになるそうだ。
医師と看護師は違うが看護師歴5年であれば、首筋の頸動脈の位置など経験と歴戦の勘で分かるだろう。
「違う、結ばれるべき二人の助けをしているだけだ。それに『ヨハネスブルク』は刺青師の『作品』を破壊するそうだ」
「そして、成しうる者が為すべきを為す。沢山の人を助けた貴女なら分かるはずだ」
スタンドに自分諸共に背後の看護師を抱きしめるように拘束させる(破ス精:BCA)
可能なら彼女だけを拘束したい。
(逃げられそうにないから並苗さんを自分諸共に拘束しちゃいます。アウレアさんか、ウィルさん、どちらでも良いので彼女に攻撃を)
スタンド会話で二人に拘束の意を伝えておこう。
「ちなみに、僕が何を注射されちゃうのか教えてくれませんか? 駄目かな…」
422
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/08/08(土) 02:15:21
>>416
「それを言うなら日本では一夫多妻制は認められていないのよ ミス・ナミナエ」
こちらを擬似的な盾にするようにピッタリとくっついているのであれば、
必然的に位置は決まっていると思ったが、まあいい。
少なくとも、足にぶつかった程度では動きは止められないようだ。
振り返り、相手の位置を把握しようとする。
「誰か人を呼んできて!看護婦の人が暴れているのッ!」
大声で叫びつつ、ファイアの銃口を看護婦へと向けたい。もし仲間が危機に晒されているのであれば、撃つ。
貴重な一発だが、そこで撃たないわけにはいかない。
あの高速移動、脚力が強化されているのでなければ、少なくとも上方へと自由に移動はできまい。
それこそ人並みのはずだ。
ならば移動できるルートを限定すれば、対処はしやすくなる。
例えばエレベーターの中や、他には細い通路などだ。
少なくとも、スタンドが見えない一般人からすれば、あの看護婦は
こんな所で首筋に注射器を当てている危険人物でしかない。
周囲の人間にそれを伝えることで、あらかじめ逃げ辛くもしておこう。
423
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/08/08(土) 03:01:19
>>421
(瀬良野)
ちなみに、今回の『ちょっと』は、
注射した直後で、予告ではなかった。
実感でわかる──注射された位置は間違いなく『頸動脈』だ。
片手かつ一瞬の注射は常識的に考えれば不可能に近いが、
並苗の『超速度』が、日常的な動作にまで及ぶなら、その限りではない。
「これは、『あの方』の血液ですわ。
血液型が一致すれば、死ぬことはありません。
違っていれば・・・・『それまで』ですね」
バ ッ !
スタンドを振り向かせ、自分ごと拘束させようとする瀬良野。
だが、振り向いた時点で悟ってしまう。
人間が鳥を追うような、圧倒的な『絶望感』。
こんなことで捕まるわけがない──
注射を妨げる時間さえ、稼げそうにない。
ズズズ フシュ!
嘲るような笑みを残し、
注射器の中身を半分ばかりも押し込んだ後、
白衣の影は、瀬良野の背後から消え去った。
>>422
(ウィル)
「あの方の『器』は、一国の法に収まるものではありませんから」
振り向き、状況を確認するウィル。
だが、すでに注射器は瀬良野の首に刺さっていた。
ちょっとした動作の間に、敵は数倍の速度で『作業』を終えてしまっている。
そして、油断もしていない──
今も、眼鏡の片隅にウィルを捉え、
間近の瀬良野とアウレアの気配に注意を払っているのがわかる。
『初動』に応じて動かれる限り、誰も彼女には追いつけない──かもしれない。
チャキ!
『ファイア』の銃口を構えるも、
並苗の背後にはアウレアが、その先には女警備員の姿がある。
解除できるとはいえ、高速の『針弾』の当たり所次第では危険だがある。
おそらくは、それさえ意図して、看護婦はこの位置を、
ウィルがもっとも撃ちづらい位置取りを選んだのだ。
同時に、ウィルは大声で叫び、周囲の注意を向けようとしたが──
「─────────!────────────!」
シャコッ
声は『排莢音』にかき消され、声とならなかった。
『ライフル』を担いだ『エルガマル』が、無言で首を振る。
『無駄なことすンな』、とでも言いたげな表情だ。
フシュ!
そして、並苗は──再び動く。
『アメイジング』と『ラヴ・ランゲージ』の同時攻撃を軽やかにかわし、
アウレアの背後に飛び込んだ──
狙えない。狙っても当たる気がしない。
>>420
(アウレア)
『オッ』
『ラアァア!!』
右腕を振り回し、並苗に突進する『ラヴ・ランゲージ』。
「それは叶いません。
ウィルさんは、ルンクス様に『選ばれた』んですから」
圧倒的なパワー、人間を凌駕するスピードを備える
『ラヴ・ランゲージ』を前に、並苗は平然と返答し、その上で、
フシュ!
白い残像を残し、消え去った。
正面近距離で相対すると、本当に──『見えない』。
何人であれ触れることが出来ぬ、その『速さ』。
瀬良野もスタンドで拘束しようとしたようだが、
まるで間に合っていない──
ズ ギュン!
だが──
アウレアの狙いは、最初から並苗ではない。
瀬良野の首筋を打つと同時に、その部位を『黄金化』!
注射器は半分ほど押し込まれているが、
瀬良野の意思で操作できる『黄金』であれば、
全身に『毒』が回る前に、食い止められるはずだ。
そして、アウレアの読み通り。
スタンドを突進させ、無防備になったアウレアの背後。
その黄金の髪を揺らして回り込む、『白衣の死神』を間近に感じた。
スタンドを戻す余裕は、皆無。
ウィルの射線からは死角。絶体絶命の状況──
424
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/08/08(土) 03:25:01
>>423
「なら言わせてもらうけどね」
スタンドを飛ばし、ガードがら空きのこの状況。
絶体絶命になった時、アウレアが浮かべた表情は。
「――ウィルが選んだのは、わたしだ」
勝利を確信した、不敵な笑みだ。
■拍手開示――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
|『黄金町の夕闇』@アウレア
|
|『黄金塊』を自分の周囲一メートルほどに薄く広げておく。(スC)
|
|達人的な身のこなしによって強い踏み込みを必要とせずとも、人間である以上重力の影響は絶対に受ける。
|だから床に対する影響が『完璧にゼロ』であることは、それこそスタンドでもない限り流石にないはずだ。
|であるならば……いやむしろ『常人よりも軽い身のこなし』ゆえに、金箔を踏みつけることでスリップするリスクは増大する。
|
|並笛はまずガードががら空きになったアウレアの方を狙ってくるはずだ。
|二メートルという近距離、そしてアウレアの首筋を狙って注射しようとすれば、足元への注意は必然的に疎かになる。
|そうすれば、相手は『超高速』という自分の長所をモロに食らって大ダメージを受けるハズ。
|仮に相手が足元を警戒したとしても、その場合は『金箔』上は安全圏だとこちらに教えているようなものだ。
|
|……なお、この作戦が駄目だった場合の保険として、相手が『消えた』と思った瞬間に
|『黄金操作』し、自分の周囲に敷いた『金箔』全体を少しだけずらす。(ス精CA)
|ただ敷くだけではダメでも、それにプラスして『移動』すれば妨害としては十分のはず。
|精密機械並の器用さを誇る『ラヴ・ランゲージ』の『黄金操作』なら、
|タイミングさえ分かっていればしっかり行動を間に合わせられるだろう。
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『ラヴ・ランゲージ』を射程ギリギリまで飛ばしたのは、瀬良野を守る為というのも勿論あるが、
最大の目的は相手に『隙だらけ』と思わせること。そうすれば、『白衣の死神』は勝手に『罠』にかかってくれる。
飛ぶ鳥を追うことはできなくても、『追い詰め』『罠にかける』ことはできるというわけだ。
「さあ捕まえたぜ――鬼ごっこの時間は、おしまいだ!」
予定通りに『黄金』を操作。
それによって、並苗が動きを乱したその瞬間、
アウレアは本体で以て並苗の腕を捕まえて拘束する。
遅れて、『ラヴ・ランゲージ』で取り押さえるつもりでもある。
425
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/08/08(土) 04:45:14
>>423
「あれの血液なんてやめてください!?」
免疫で死ぬなんて自滅と大して変わらない。
首筋に突き刺さっている注射器をスタンドに取り除かせてピストンを押すことでルンクスの血液を排出した後に、刺された部位に注射器を戻したらピストンを引いて血液を吸い出す。
「奴の血で死にたくない。吸い出さないと…」
出来るかは怪しいがルンクスの血液を注射器で吸い出すのだ。
「次に行くとすれば…」
アウレアさんの方向に向いて並苗の姿を探そう。
426
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/08/08(土) 20:43:44
>>423
「想いの軽さが知れる男ね・・・ッ!」
常識を遥かに超える速度を有しながらも、精密動作性はそれに引っ張られ低下することはないようだ。
応じて動体視力も強化されているのか、それとも『5年』という看護婦の経歴は
自分の動きを確認せずとも血管に注射を行えるほど達人めいた動きを可能にするのか。
「アウレアッ!」
まずは看護婦への射線を確保する方向へと走り移動し、『ファイア』を向ける。
同時に『ヴェノム』を解除、すぐ側へと再発現する。
タイムラグの関係で即座に『ファイア』へと接続はできないだろうが、
次弾以降も装填できるように、スタンドを手元に戻しておく必要はある。
間に合わないかもしれないが、射線を張るだけでも看護婦を警戒させることはできる。
427
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/08/12(水) 00:45:02
>>424
(アウレア)
不敵な笑みとともに、
アウレアの『勝利宣言』が響く。
キュキュ!
「────!?」
その意図に気付いた頃には、時すでに遅し。
並苗はアウレアが広げていた『黄金』のテリトリーに、
『超高速』のまま、足を踏み入れてしまっている。
極薄の『金箔』であれば、踏み抜くことも出来ただろうが、
『拳大』の『金塊』を『2m』四方に伸ばしたそれは、
極薄とは言えない厚みがあり、だからこそ『操作』が効いた。
シルッ!
アウレアの背後を取るため、急旋回していた並苗は、
思いがけぬ形で『足元』を掬われ、バランスを崩した。
『超高速』であるが故に、その反動もまた大きく──
ドッ ゴォオオ !!
「ぐ・・・・!」
エレベーター横の壁に、背中から激突して、崩れ落ちる。
その手を捉え、拘束するアウレア。
並苗の手には、すでに新たな注射器が握られている・・・・間一髪だった。
「今の音! どうかしましたか?」
遅れて、エレベーターの中から警備員が顔を出してくる。
倒れている看護師を見て、驚きの表情を浮かべた。
「・・・・彼女、どうしましたか?」
>>425
(瀬良野)
慌てて注射針を引き抜き、残った血液を噴出させる。
だが、注射された液体を注射器で再度吸い上げるなどということが、
果たして可能なのか──瀬良野自身にすら疑問符が付く。
それでも、やらなければ死んでしまう。
意を決して、注射器を自身に向けた瀬良野だったが、
グニ グニニ
刺された首筋の部分が、奇妙に自分の遺志で動くのを感じた。
『黄金』だ──アウレアのスタンドが、
瀬良野の一部を『黄金』に変えてくれている。
『黄金』は瀬良野次第で、『生きた粘土』のように動かせるようだ。
血液中の液体を抽出は出来ないが、
これならば注入された血液が全身に回る前に締め付け、
体内の『異物』として、『排出』することが出来るかもしれない。
>>426
(ウィル)
『ファイア』を看護師に向けるウィル。
だが、敵の『超高速』に加えて、
瀬良野、アウレアが射線に入っている。
確実にで狙うことは、この位置からでは困難だ。
『ヴェノム』を解除しようにも、近距離でなければ解除は出来ない。
それでもせめて、看護師に警戒させようとウィルは動く──
ドッ ゴォオオ !!
「ぐ・・・・!」
だが、心配は無用だった。
アウレアはすでに「仕込んで』いたようだ。
看護師は足を取られ、自らの『超高速』によって『自爆』した。
アウレアの足元に広がる『黄金』──
それに気付かせないための『ラヴ・ランゲージ』の特攻だったようだ。
428
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/08/12(水) 01:30:46
>>427
「お気になさらず……」
にっこりと警備員に声をかけつつ『黄金』は回収。
(やれやれ……上手くいったが間一髪だったようだな)
危ないので『注射器』は『ラヴ・ランゲージ』に足で『黄金化』させ無力化。
その後『ラヴ・ランゲージ』の左手で並苗の両手首を体の後ろで纏めて掴ませてから、本体の力で並苗を助け起こす。
常人には理解できない状況だろうし、言葉で下手に取り繕うことはしない。
そのままエレベータから並苗を運び出し、『黄金』を『ラヴ・ランゲージ』に足で回収させる。これで右手も復活するはずだ。
そのまま並苗に支えるように
(実際には『ラヴ・ランゲージ』で拘束しながら)
二人の元へ向かう。
429
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/08/12(水) 01:50:24
>>427
「この不思議な感覚は『ラヴ・ランゲージ』の『黄金化』…?」
注射器で吸い出すより頸動脈に注入された血が体内に広まる方が圧倒的に早い。
しかし、この変幻自在に動かせる『黄金』で汚らわしいルンクスの血液を追い出せる可能性がある。
注射器の刺さった位置を中心に締め付けるように『黄金化』された部分を操作してみよう。
「駄目かなって半ば諦めかけていたけど良かった…」
「薬物じゃなくて血を使えば、犯人が特定されにくいと考えてルンクスの血液を使ったのか。でも、別にルンクスの血液を使う必要性はないような…」
自分のスタンド能力と使い勝手が違うので時間はかかるだろうがルンクスの血液を排出する。
(免疫で死ななかった場合は『花嫁化』したりするとでも?)
自分はルンクス本人と遭遇してなどいないので大丈夫なはずだ。
大丈夫なはずだと信じたい。
430
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/08/12(水) 02:11:32
>>427
「ッ!」「・・・・・ふぅ 流石はアウレアと言ったところかしら」
安堵の息をつき、胸を撫で下ろした。
反撃に成功し、更に拘束まで一瞬で完了させる鮮やかな手並み。
これがアウレア・グラウコーピデといったところか。昨今自分の能力に
目覚めたばかりの看護師とは、戦いの経験の差が出たのかもしれない。
ひとまずは看護師に注意を向けながら、エレベーターの近く、『ヴェノム』が解除できる
距離まで近寄ろう。あの看護師を行動不能や移動不能、そして『再起不能』にするにしても
『ヴェノム』はあった方が役に立つ。その後、看護師が8mより遠くにいた場合、その距離までは近づいておきたい。
431
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/08/12(水) 23:40:26
>>428
(アウレア)
警備員:
「お気に・・・・って、そんなわけに」
『シャコッ』
女警備員は表情を和らげ、
エレベーター会社との電話に戻った。
アウレアは注射器を無力化し、
改めてスタンドで、並苗の体を拘束する。
もっとも、衝突の威力が激しすぎたのか、
並苗は完全に気絶していた──外傷は見当たらない。
周囲の『黄金』を回収すると、二人の元へ合流する。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
『排莢』を終えた『エルガマル』から、
普段の飄々とした、ある種の無責任さが消えている。
.
>>429
(瀬良野)
グニニニ
ブシュウウゥウウウ
『蛭』を使って血を吸い出す健康法が外国にはあるというが、
『黄金』を操作することで、瀬良野は毒血を排出しようと試みる。
果たして、純金の輝きを放つ傷口から、
ドス黒い血が吹き出し、こぼれ出した。
自分の血管や血液がどこまで『黄金』化したのか?
『黄金』になった肉体に流れ込む血液はどうなってるのか?
など疑問はいくつも浮かぶが、考えてもキリがない。
ひとまず、血液凝固で死ぬ心配はなくなったようだ・・・・
一方、なぜ、並苗がルンクスの血液を所持していたのか、
その理由について考えていると、
並苗を担いだアウレアが、こちらにやってきた。
複雑な顔の『エルガマル』も一緒だ。
>.430(ウィル)
エレベーターに向かうウィル。
アウレアの様子を見る限り、看護婦はぴくりとも動かず、気絶したようだ。
『エルガマル』に『省かれ』た警備員を尻目に、
『ヴェノム』を解除し、アウレアに合流した。
432
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/08/13(木) 00:43:21
>>431
「気絶したのね 彼女」
「『尋問』はどうやって行おうかしら・・・逃走や自害には予め対策をしておきたいわね」
胸の下で腕を組み、普段の青年からすれば、いささか酷薄とも取れる言葉を口にする。
ウィル本人もあずかり知らぬところだが、こういった精神的な面でも少しずつ女体化の影響は現れているのだ。
それが彼の場合は、ロマンチストよりリアリストの一面を覗かせつつあるということらしい。
「他に手がかりといえば 後はルンクスの血液・・・だったかしら?」
「血液を元にその本体を探せるスタンドがあればいいのだけれどね」
しかし、何故看護師がわざわざルンクスの血液を使ったのか。
血液を凝固させるなら別にあの男の血を使う必要はない。
となると、先ほど看護師が言っていた、『直接的』な手段に使う予定だったのかもしれない。
その場合、『エンジェルズ・ラダー』はルンクスの体液がキーワードになるということか。
もっとも、全て憶測の域を超えないが。
433
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/08/13(木) 00:56:20
>>431
「……ありがとよ、エルガマル」
礼を言って、並苗を助け起こす。流石に『超高速』の代償は大きかったか。
この分だと、捨て身で体当たりでもされていればまずかったかもしれない。
まあ、自分が圧倒的優位だと思わせていたからそれはあり得なかっただろうが。
そして、遊びをなくしたエルガマルに向き直り、近づく。
「…………で、コイツどうしようか。
協力してもらえるとは到底思えないし、下手をすると死んでしまいかねないけど」
だが、せっかく得た情報源だ。
失うのは惜しいし、かといって情報を得る方法も思い浮かばない。
正直なところ、此処からアウレアに何かできるようなアイデアはない。
『ラヴ・ランゲージ』はわりと万能だが、何でもできるわけじゃないのだ。
434
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/08/13(木) 01:35:35
>>431
「汚らわしい…」
溢れ出るルンクスの血液をハンカチで拭って服に染みが出来ないようにする。
加勢する前に並苗を倒して猟師が仕留めた獲物を担ぐように、並苗を担いで来たアウレアに驚きつつ、近寄ってポケットなどの中に注射器の残りがないか探ってみる。
「アウレアさん、助かりましたよ。お陰でルンクスの血液で死にませんでした」
「どうかしました、エルガマル氏? ニヤニヤしないなんて…」
チラチラと周辺を警戒しつつ、『過去遡行』で見た『花嫁』達の顔を思い出す。
他にも彼女のように特殊な『才能』を自覚した者がいるとすれば、病院内は安心と無縁な場所となる。
「スタンドの手刀で神経を刺激して起こします? 絶対に舌を噛んで自害しそうですが」
435
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/08/13(木) 23:22:16
>>434
(瀬良野)
血液を拭う瀬良野。
看護師のポケットを調べるが、注射器は二本だけだったようだ。
『過去遡行』で見た顔ぶれを思い浮かべるが、
薄闇の中だった為、これという記憶に繋がらない。
今回のように特徴的な動き、或いは同一人物を前にすれば思い出せるかもしれない。
「やめとけ。時間の『無駄』だ」
>>433
(アウレア)
「『どうしようもない』だろ。
『お医者様』でも、『草津の湯』でも・・・・ナ」
エルガマルの返答と同時に、
『シャコッ』
『アナル・キティ』が薬莢を吐き出した。
「──こいつの『才能』を省いた。
そいつはもう、ルンクスに惚れてる『一般人』だ。
適当なとこで開放してやンな。
拷問しようが旦那の情報は吐かねェだろうし、下手すりャ自殺する」
「それに、『答え』の一つは得られたしな。
『痛み分け』だッたみてェだがよ」
エルガマルの視線が、ウィルに注がれる。
無意識にそれを追ったアウレアも気が付いた。
ウィルの衣服、その脇腹の辺りに小さな赤い染みがついている。
>>432
(ウィル)
気絶した並苗への対応と、
彼女の持っていた『血液』について、思案する。
だが・・・・
『尋問』という、ウィルとしては酷薄な選択肢を想像した時だ。
ブ ル ッ
我知らず身震いが走ったことに、
ウィル自身が驚いた。
まるで『禁忌』に触れたように・・・・
考えるだけで『罪』に思われるほどの、『強烈な感情』。
ウィルは、動揺とともに『理解』する。
──全ての『花嫁』は『身内』だ。
──『決して傷つけてはならない』。
ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ ゴ
436
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/08/13(木) 23:51:25
>>435
「彼女は都合の良い捨て駒みたいなものかな?」
空っぽの注射器を並苗の懐に返しておく。
下手な野生動物より素早い彼女に圧倒されてしまったので今後、このような敵が現れたときに備えた戦法を考えておくべきだろう。
「スタンドに目覚めた『花嫁』が集団で現れると厄介そうだ。
ルンクスの追跡を再開して病院から逃げた方が良さそうですね」
それなりの騒ぎを起こした割には人が来ないのが不思議であるが『省かれ』ているのだろう。
「ルンクスの血液は浴びてませんか、ウィルさん。
僕の抹殺はウィルさんのついで扱いでしたから何かされてそうなものですが」
足元に落としたコインをスタンドに拾わせて並苗のポケットに忍ばせておこう。
「コインの位置は分かるので彼女の懐に忍ばせておきます。
これなら追いかけて来ようが察知は可能ですよ」
437
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/08/14(金) 00:04:53
>>435
「…………だよね」
アウレアにとっても確認作業みたいなモノだった。
落胆はあるが、血には気を付けるという情報を得ることはできたのだし、
相手の手駒のうちの一つを潰すことは出来た。
これ以上の情報収集は、エルガマルの言葉を借りれば『無駄』ということに――、
「――――?」
そこで、エルガマルの視線を追って、気付く。
ウィルの脇腹にできていた『染み』。それが意味する事……つまり血液の注入。
いや、考えてみれば当然だ。ウィルは看護婦と何度も相対していた。
死角に隠れ、誰からも見えない状態が続いたこともあった。隠れて行動することくらいはできたはずだ。
既に『花嫁』となりつつあるウィルに攻撃をしかけることはないだろうと、
そう考えて油断していた――――症状を『進ませられる』こともあり得ると考えるべきだった!
「……ウィルっ!」
溜まらずウィルの方に賭けて、脇腹から全身にかけて『黄金化』を施す。
元々心臓については『黄金化』しているのだ。
多少注入から時間があっても、『黄金化』によって摘出できる可能性はまだ残っている。
……残っていないといても、これを見てしまっては
合理性を捨ててでも動かざるを得ない。『無駄』だと分かっていても。
438
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/08/14(金) 00:24:47
>>435
>──全ての『花嫁』は『身内』だ。
>──『決して傷つけてはならない』。
ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ ゴ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「 that’s gross(吐き気がするわね)」
既に『花嫁』は複数作られることを想定されている、この能力。
使い手の身勝手な欲望を反映しているようで、気分が悪くなる。
しかしこの制約、状態が進行した場合、どこまで適用されるのだろうか?
例えば他の『花嫁』が攻撃に晒されている時に、それを妨害しにいく事になるのだろうか。
そうなった場合、少し覚悟を決める必要があるかもしれない。
>>437
>「……ウィルっ!」
「どうしたの?アウレア」「・・・・・ああ まさか」「もう既に?」
アウレアの声を耳にして、自分の姿を確認する。衣服や身体に見慣れないものはないだろうか。
439
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/08/15(土) 00:56:01
>>436
(瀬良野)
「いや、それも『無駄骨』の予感しかしねェ。
ここはルンクスの『ねぐら』の一つだろ?
おまえさんの言う通り、何人もこンな『嫁』がいたとしたら、
こいつが他に黙ッて向かッて来ると思うか?」
「目的は一つ果たした。おまえさんのレッスンも、一応だが済ませた。
今日はもう引き上げだ。
・・・・オレの財布じャあねェが、『散財』もしたしナ」
瀬良野は看護師のポケットに『コイン』を入れ、
ウィルに血液について尋ねようとし・・・・
それが『尋ねるまでもない』ことに気が付いた。
>>437
(アウレア)
ウィルの服についた血痕に気付き、血相を変えて駆けつける。
ズギュギュギュ!
ウィルの脇腹から全身にかけて『黄金化』させる。
「──落ち着きな、アウレア。
焦ッても『無駄』が増えるだけだゼ」
そんな彼女の背中に、エルガマルの声。
「ウィルを殺すつもりでもなけりャ、血液を注入するはずがねェし、
もししてたにせよ、全く気付かねェほど鈍感なタマかよ?
『蚊』じャねェんだ。注射針を刺されたら誰でもわかる」
>>438
(ウィル)
胸糞が悪くなるのを感じながら、自身の変化の先に不安を覚える。
アウレアの声に気付かされた『それ』は、
衣服の右わき腹のに、わずかに染みとなって浮き上がっていた。
位置的には看護師に背後を取られた辺りだ。
だが、痛みは一切なかったし、今もない。
あくまで服についた染み・・・・
もっとも、皮膚に浸透していても全くおかしくない状況ではある。
440
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/08/15(土) 03:39:28
>>439
「異変に気がついた『花嫁』達が手当たり次第に僕達を探し、彼女がいち早く見つけたとして。
仲間の帰りが遅かったら全員でやって来そう…」
床に転がっている並苗さんと同じように『才能』を自覚した『花嫁』に、一気に寄って叩かれたら勝ち目など有りはしない。
結局のところ、自分が『アメイジング』への理解を深めただけでウィルさんの役には立てなかったのだ。
「すいません、ウィルさん、アウレアさん。お役に立てなくて」
「そういえば、青田氏という方も調査をしているはずですよね。
知り得た情報を共有した方がよろしいのでは?」
恋人が確実に『花嫁化』する姿を見せつけられたアウレアさんの気持ちも分かるが、どうにかして病院を脱出しないとルンクスを倒す前に死んでしまう。
「逃げれたら刺青師のキャッシュカードを返しますね。
その前に、どうやって病院から逃げましょうか…」
意地でもルンクスを追跡したい気持ちもある。
しかし、流石に『花嫁』達の攻撃を受けながら追跡が出来るか怪しいものだ。
441
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/08/15(土) 21:10:52
>>440
「何を言っているのかしら?ミスター・セラノ」「あなたの事を警戒して敵は動いたのよ」
「もしあなたがいなければ ミス・ナミナエはルンクスとの決戦の際に現れてもおかしくはなかったわ」
「ここで彼女を撃破できたのは あなたの能力があってこそよ・・・ありがとう」
微笑んで、深く腰を折る。
「ただもし『花嫁』が情報を共有しているなら・・・あなたの事は
危険な能力を持つスタンド使いとして敵に知れ渡ってしまったことになるわ」
「巻き込んでしまってごめんなさい・・・・・どうか くれぐれも気をつけてね」
ここを出た後で、青田とも連絡を取っておこう。向こう側の状況も気になるところだ。
>>439
「大丈夫よアウレア わたしが怪我をしているわけではないもの」
恋人へと、安心させるように笑顔で頷く。
「ただ付着しただけね・・・『花嫁』化およびその進行には体液をただ付着させるだけでいいのかしら」
「でもそうしたらミスター・セラノにも変化が訪れていてもおかしくないわ・・・
とはいえ なんの意味もなくこんな事をするとは思えないけれど」
「どちらにせよ血液には触れない方がいいわね」
しかし、流石にここで衣服を脱ぐわけには行かないか。
自分は気にならないが、周囲に与える影響は少なくないだろう。
手遅れでなければ、早々に着替えのある自宅へと向かうとするか。
442
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/08/16(日) 00:21:24
>>439
「あ……そっか、うん、そう、か……」
エルガマルに、そしてウィルに諭されて改めて落ち着いた。
まあ、それでも元に戻す気にはなれないので、
一度解除してから血の付いた部分のみ『黄金化』する。
「とすると……つまりルンクスの能力の二つの発動条件はこうなるな。
『直接的』な方法は体液を相手の体内に送り込むことで、
『間接的』な方法は体液を相手の身体に接触させる……」
筋は、通る。
『体液』を与えた者の身も心も過去も『花嫁』にする能力。
それがルンクスのクソったれのスタンド能力というわけだ。
居場所は分からなかったが……ルンクスの能力は割れた。
それに、そちらについては事前に青田達に任せている。
『痛み分け』ではあるが……能力は分かった。
「……そうだな。一旦ここを出よう」
女警備員から呼び止められたりするかもだが……
その時はその時だ。振り切って逃げよう。
できれば、そうなる前にエルガマルに『無駄』といて省略してもらいたいところだが。
443
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/08/21(金) 00:42:12
>>440
(瀬良野)
『エルガマル』:
「ウィルの言う通りだゼ。
そンな卑下する必要はねェ」
「およそ、ルンクスの能力も見えてきたことだしナ。
最後の『謎解き』が出来りャ、十分及第点だ」
>>441
(ウィル)
『エルガマル』:
「『アメイジング・クラウン』を理解するには、
あれッぱかしの情報じャ、まだ難しいだろウよ。
リスト入りする可能性はあるし、
警戒はしとくに越したコトはねーがよ」
「体液・・・・そうだ。
流石にわかッてるじャねーか。それが『正解』だ」
「──だが、最後の『謎解き』はどうだ?」
>>442
(アウレア)
念のため、解除後、再度血液の付着した部分を『黄金』化しておく。
とはいえ、表面上、目に見えた変化はない。
「いや・・・・そりャ多分違うな。
『接触発動』は五万とあるが、
『体液を送り込む』なんて七面倒な能力は、まず例がない。
直接的な方法ッてのは、別のモンだろうゼ」
アウレアの出した答えに、『エルガマル』は懐疑的なようだ。
「──おっと。『無駄』はいけねェ」
『シャコッ』
>All
気が付くと、三人は『黄金原駅』の駅前に立っていた。
「さて、そろそろお別れの時間だ。
キャッシュカードはすでに『返してもらった』が、
『謎』が一つ、残ってる。
ちなみに、このオレには想像がついてる」
『髭の男』が指を立て、左右に振って見せた。
「今なら、『答え合わせ』してやンぜ?
『三人寄れば文殊の知恵』らしい。考えてみな。
『ウィルはどこで、どうやって能力を受けたのか』──だ」
444
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/08/21(金) 03:04:59
>>443
「僕が能力を明かさない限りは金貨を出せる程度の奴か、って『ヨハネスブルク』に鼻で笑われて終わりですよ。
それか、この眼鏡で何かを見て動かせる程度の認識でしょう」
「世界に追記修正する『アメイジング・クラウン』と似通っているスタンドが存在しなければ…。
ルンクスみたいな者達を統率するクラスのスタンド使いならやりそうですが」
ちらっ、と金貨時計で時間を確認して見る。
金貨時計でなくてスマホで時間確認をすれば良いのだがスマホに浮気したようで嫌なのだ。
「簡単に『ヨハネスブルク』に会うことは無いはず、僕が出場する『SKR』に黒人の子が興味を示さなければの話ですが…」
別に彼だって日本まで遊びに来た訳でもなく、刺青師と彼の作品を狙いに来たのだ。
ソーラーカーレースで遭遇する確率は低い、と思いたい。
「吐き気を催すような予想があるのですが当たって欲しくないな…。
ウィルさんのスタンドは拳銃なので狙い安定させるためにルンクスを見続ける必要性があります。
だからこそ、誰よりも中庭で遭遇したルンクスのスタンドを見続けてしまった。
スタンドは持ち主の精神を象徴するのだから、ルンクスのような男性の精神を象徴したスタンドを見て、無事に済むはずがない」
「ウィルさんは、他の者が目を逸らすようなスタンドを誰よりも深く観察してしまったはずです。
ルンクスのスタンド能力はヴィジョンを観察、またはヴィジョンへの理解を深めた者を『花嫁』にするものだと思います」
「ぼくは、まだ、ルンクスのスタンドを『過去遡行』で見ていません」
本当は外れていて欲しいが、おそらくは…
445
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/08/21(金) 22:54:17
>>443
「……マジでー」
本気で嫌そうな顔をする。
だが、場数の違うエルガマルの推理だしそうなのだろう。
何らかのトリックで体液をウィルに触れさせているのだと思ったが――
もっと別の『何か』を使っている、ということなのか。
「んー……」
あの状況でトリガーになりえたもの、とすると……
『肝試し』の一件で学習した『言葉』や『思考』が思い浮かぶ。
「……ルンクスの問いかけに『同意』しちゃうと能力発動とか?」
とりあえず口に出してみたものの、アウレア自身そこまで
確度のある推理とは思っていない。
あの状況でウィルだけがしていたこととなると、そのくらいしか思い浮かばないだけだ。
同意するとか賛成するとか、そういうのはいかにも『心の隙を見せる』行為で
ルンクスの『花嫁にする能力』とも符合する点がいくつかあると思う。思うだけでそれ以上の根拠はないが。
446
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/08/22(土) 21:39:05
>>443
少なくともあの看護婦は、瀬良野が『死者をも生き返らせる』ことのできる能力を知った。
だが、それが他の花嫁に広がることは防げたか。花嫁同士だけの
コミュニケーション能力などは、流石にないと見て良さそうだ。
「『三人寄れば文殊の知恵』─────つまりそれは 三人にそれぞれ別の考えがあるからよ」
「それならわたしは別の予測を立てるわね」
腕を組みつつ顎に手を当て、しばし思考を巡らせる。
「・・・『花嫁』となったものの『体液』でも 本体よりは劣るが効果があるとするのはどうかしら?」
「あの時のミス・ナミナエの説明には必死さが感じられたわ」
「言葉を紡ぐ時に 唾が飛んでいてもおかしくはない・・・私の答えはそれね」
447
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/08/23(日) 23:26:53
>>444
(瀬良野)
「おまえさんのスタンドは、
『状況』と『金』さえ揃えば、たいていのコトは何とかなッちまう。
『イル・ソン・パティ』もそうだが、
連中に目をつけられたら、ガチで不味いほど危険な能力だ。
この病院での練習を打ち切ったのは、それもあるンだ」
「だから、誰かに見られるような状況で、
気軽に『過去』をいじッたりすンじゃねーゾ?
せッかくの『力』を、『無駄』にしねェためにもヨ」
瀬良野は金貨時計を取り出し、時間を見る。
病院に来てから、まだ15分たらずだ。
「馬鹿言え。
『ヨハネスブルグ』はすでにこの町を牛耳ってる。
防犯カメラの情報が、誰かの手に渡ってても何もおかしくねェ状況だ。
おまえらはとッくに『レジスタンス』側なんだよ」
「何処で顔を合わすかわからネェが、油断だけはすンな」
相変わらず飄々たる口ぶりで、だがしっかりと釘を刺された。
そして、瀬良野の考えた能力条件を告げる。
「ブ ブ────ッ」
『エルガマル』が、声真似で『ブザー』を鳴らした。
「──外れだな。
つーか、そんな条件なら、オレにだッて見当つくかヨ。
無闇な当てずッぽうは、自分を追い込むハメになるゼ?」
「・・・・ま、おまえさんはウィルらと違って、
最初にルンクスに会った場面を話でしか聞いてない。
『過去』も見れなかッたしな・・・・当てずッぽうもしョうがねェか」
>>445
(アウレア)
「ブ ブ────ッ」
外れのようだ。
「言ッたろ。
直接的な条件なんざ、オレにもわからねェ。
それこそ星の数ほど可能性があるからな。
ま、オレほどの男なら、『経験則』から絞れはすルが」
髭がググンと奮い立つも、
「本人と戦いもせずに、ンなもんわかるわけがネェ。
そんな無茶な問題は出さねェよ」
「オレの推理は、
『奴の体液をどう使ったか?』ッてこッた」
何のことはない。
アウレアの最初の想定でよかったらしい。
>>446
(ウィル)
「──ほう」
『ブザー』用に頬を膨らませていた『髭の男』が、瞠目する。
「ピンポンピンポン!
完全にじャあねーが、『正解』でいいだロ」
「そうだ──あの夜、おまえに話しかけてきた、
並苗の唾液・・・・それがおまえに付着し、
能力が発現したと、オレは見る」
「ただ、『花嫁』の体液でも・・・・てのは、懐疑的だネ。
それでいいなら、わざわざ『旦那』の血液を保存する必要がない。
おそらくはおまえさんに飛んだ唾も、旦那の『ソレ』だ」
「──思い出してみな。
お前らの目の前で、濃厚なのをカマしてたろ?」
448
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/08/23(日) 23:54:06
>>447
「───・・・そうか」「あの口づけを交わしていた女性は確かにミス・ナミナエだったわ」
エルガマルの言葉にハッとする。
あの時はひたすら『ルンクス』を警戒していたが、確かに言われてみれば
ヤツが登場した時に、口づけを交わした相手はあの看護婦であった。
しかし、『ルンクス』はその時から彼女の行動を見越して仕込んでいたということか。
常に性的欲求に従って行動しているイメージだったが、やはり『ヤング・ダイヤモンド』の一角というだけはある。
「しかし『体液』がキーワードね・・・わたしのように『スタンド使い』なら
抵抗力があるのか 少なくとも戦闘中には支障がないように思えるけれど」
「『唾液』と『血液』ではまた効果が違うかもしれないし 何にせよ
戦闘中もそれらには常に気を付けていた方が良さそうね」
アウレアのような『近距離パワー型』には難しいかもしれないが、
あのアイエルが、今のままでは勝負にならないと言っていた相手だ。
それほど警戒をしても損はないと思われる。
449
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/08/24(月) 00:06:58
>>447
「…………」
外したせいか、それともエルガマルの『ブザー』がウザかったせいか、露骨に不機嫌になった。
でもまあ体液が核と分かっただけでも御の字か。
要するに、体液を取り込まなければ良いだけだ。
『黄金化』はその点で便利な能力だといえる。すぐに反応できれば無効化できるのだから。
…………まあ、ルンクスと向かい合った状態では絶望的な話だと思うが。
「しかし『唾つける』能力とは本体の品のなさが知れるねえ……。
アウレアちゃんの愛と気品に溢れた精神を見習ってほしいよ」
肩を竦める。
冗談めかして言っていても、ルンクスの能力の邪悪さに怒っているのも、
その能力の性質の悪さに戦慄しているのも、此処にいるメンバーは分かるだろうが。
450
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/08/24(月) 00:07:24
>>447
「外れて良かったかな?
『ヨハネスブルク』の過酷な日々を生き延びたスタンド使いであれば、見せるのが条件ぐらいの狂ったスタンドを平気で使ってくると思ってました」
「最初はアウレアさんと同じ考えでしたが犯罪天国のヨハネスブルクに生きる者が同意などの好意的な返事をしてくれるはずがない。
返事は拳銃、もしくは単純な暴力だと思って変えました」
例のあれで感染するとは嫌なものである。
しかし、濃厚な血液を注射されてしまったが『黄金化』で排出したので大丈夫だろう。
「気軽に『過去』を改変するほどのお金が無いです!
と、笑うぐらいお金を使う子ですがお金程度で『過去』を弄れるなら安いものですね」
乾いた笑いが出るほどにお金が無いので仕事をこなして『80万』は確保している状態が理想だ。
それ以前に侵略された黄金町で生き残れるかが問題である。
「万が一にも『SKR』でヨハネスブルクの者と遭遇したら連絡しますね。
死なずにレースから生還したらの話ですが頑張りますよ」
451
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/08/24(月) 00:44:41
>>450
(瀬良野)
「確かにそんなスタンドも存在するが、
強力な能力にはたいてい、何かしらの穴が存在する。
そうでなきャ、この世のバランスが崩れるからナ。
世界ッてのは、絶妙なバランスで存在してンだ」
「連絡する〜〜?
『無駄』な時間を使うな。
ローカル放送入るんだロ? そのレース」
>>448
(ウィル)
『エルガマル』:
「それも進行次第ッてトコだろ。
今日、おまえさんは『体液』を浴びた。
何かしら、影響が出ててもおかしくはねェ」
探るようにウィルを見つめる『エルガマル』だが、
不意に肩を竦め、続ける。
「オレがこのチームの監督なら、
ルンクスと戦う時にャ、
ウィル、おまえさんは家に置いていくぜ」
「敵に寝返った味方ほど、始末に負えないもンはねェ」
ド ド ド
ド ド ド
>>449
(アウレア)
「・・・・覚悟しとけよ、アウレア」
『ライフル』越しの『エルガマル』の横顔に、
かつて見たことがない真剣味を、アウレアは見た。
「『体液』がどーとかは、そこまでヤバくはねェ。
無差別に『花嫁』化できるスタンドなら、
とっくにこの町は、ルンクスの『ハーレム御殿』になッてる。
条件なり何なりがあるから、この程度で済んでるんだ」
「だが・・・・さッきの並苗は、『能力』を持っていた。
スタンドでこそねェが、あの口ぶりからして、
他にスタンドに目覚めた『花嫁』がいるッてコトだ」
「オレの言ってる意味がわかるかい?
おそらくはまだ『未熟』だが・・・・」
「・・・・おまえさんらは、『供与者』を相手にするッてことだ」
452
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/08/24(月) 01:03:16
>>451
「……………」
いつになく真剣な表情のエルガマルを見て、
アウレアのおどけた様子も一気に鳴りを潜めた。
供与者。
その者の精神の才能に、ダイレクトに干渉する力を持つ者。
『刺青師』や『SLAYGROUND』……『語り部』、
それからばったり会っただけだが、『木矢』の彼も。
『供与者』と呼ばれる人間の片鱗については、アウレアも知るところだ。
ゆえに、その強大さについても、理解が及ぶ。
及ぶからこそ、それを打倒しようと真剣に考えているからこそ、自然と口が重くなる。
453
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/08/24(月) 01:14:49
>>451
「そういえば、レースはローカル放送されるって聞いたような気がします」
コインの有用性が分かったことで水鉄砲を撃つだけでなく、罠と狙撃をすることにより上手く立ち回れるかもしれない。
自分単体では心細いから参加者にスタンド使いがいれば、ささっと味方にしてしまおう。
「『供与者』って刺青師のようなスタンド使いのことですね。
刺青師の強さは知りませんけど、際限なく敵スタンド使いが増えていくからにはルンクスを1日も早く倒す必要性がありそうだ」
「最悪の場合、殺すしかないかと思います。
アウレアさんはルンクスを倒す、倒してからどうするつもりなのでしょうか?
下手に生かしておくと害になりそうです」
自分がヨハネスブルクのスタンド使いと遭遇し、倒せたら殺せるのか怪しい。
だが、日本的な良心のエリートではない自分は必要性が有れば殺すだろう。
「出来れば、人殺しはしたくないです。
和解の余地があれば良いのですが和解する気が無いスタンド使いばかりで難しい」
良心とはバランスの問題だ。
それを崩さずに自分はレースを生き残れるだろうか…。
454
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/08/24(月) 01:40:08
>>453
(瀬良野)
「殺しは絶対にしない」
断言した。
もしも殺さなければ自分が死ぬという状況でも……
その場合は殺さずとも自分が死なずに済む状況を見つけ出す。
人を殺して幸せな人生を謳歌できるほどアウレアは図太い人間ではないし、
ルンクス『なんか』の為に自分の幸せに傷がつくのを良しとする人間でもない。
「それだけは、しないって決めたんだ」
『ウィルと幸せに暮らす』為ならアウレアは自分の命だって賭けられる。
それは良心というよりは矜持の問題だ。
今日、瀬良野が守ってくれた矜持の問題だ。
だからどうするとかは、具体的に考えてない。
ただ、『再起不能』にして二度と悪さができないようにして……それくらいだ。
和解はしないが、野望は挫く。それくらいしか考えていない。
455
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/08/24(月) 04:01:49
>>451
「・・・・・最悪 ケリはわたしでつけるわ」
幸いにも、『ヴェノム&ファイア』は命を奪わずに再起不能にすることができるスタンド。
味方に迷惑をかけてしまうなら、その時はその時だ。
足手まといを連れて戦えるような甘い相手ではないことは、重々承知している。
>「・・・・おまえさんらは、『供与者』を相手にするッてことだ」
「・・・・・なるべくなら早めに倒しておきたいわね」
「わたしの体調的な意味もあるけれど」
456
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/08/24(月) 21:21:16
>>454
「不可能に近いと知りながらルンクスを殺害しない選択をしますか。
人によっては甘ったれたものに見えるかもしれませんが、その選択の出来るアウレアさんをウィルさんは好きだと思いますよ」
「時には対峙する者と同じ位置にまで堕ちる必要があるでしょう。
それでも、報われずとも、それを選び続けられることは尊いって思います」
ほんの少しばかりだが歳を取るにつれ摩耗していく大切な事を思い出せた気がする。
いや、まだまだ自分も若いが…。
「それは別としてルンクスを倒して『花嫁化』が解除されなかった最悪の展開に備え、精神に作用するスタンド使いでも探してみようかな」
見た事はないが探してみると見つかるかもしれない。
その前にお金を稼ぐ必要があるので余裕が無さそうだ。
457
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/08/24(月) 23:31:08
>>453-454
>>456
(瀬良野、アウレア)
「同感だナ。
コイツは、後に回すほど厄介になる相手だ。
きッちり見つけ出して、仕留める必要がある」
「ま、見つけ出せるかどーかは、
『イルソンチーム』次第になッちまッたがナ」
これは瀬良野に対して。
そして、アウレアとのやりとり、
『殺すか否か』についてのやりとりが終わった後、付け加える。
「どッちが正しいか、決められるのは『勝者』だけだ」
「戦いの中で、考えが変わることだッてあらァ。
──まずは勝ッてから考えな。
『皮算用』は油断しか産まねェ。『無駄』な思考だ」
「やるなら、勝つ為の『算段』にしな」
>>455
(ウィル)
「・・・・これは、『正解のご褒美』だ」
チンッ
エルガマルの指が美しい音を奏で、ウィルの手に輝く弾丸が収まった。
「並苗から『省い』た『才能』だ。
直接相手に当ててもいいし、『ヴェノム』からでも撃ち込める。
『スタンド使い』には相性が悪ィから、
たいした時間は続かねェだろうが、いざッて時にャ役立つだろ。
自分にでも仲間にでも、使うがいい──『無駄』にはすンなよ?」
片目を閉じてみせる、『エルガマル』。
「スタイル抜群な姉ちゃんもいいが、
次に会う時は、男のおまえさんに会いたいねェ。
同じ『銃持ち』として・・・・『生きて帰る』ことを期待してるゼ」
「・・・・じャあナ」
『シャコッ』
──駅の階段から溢れ出た人波が、
『エルガマル』の立っていた空間に押し寄せ、埋め尽くす。
登場時と同じく、『髭の男』は唐突に姿を消した。
残された三人の前には、
黄金町の『ネオンストリート』が、手招きするように続いている。
ド ド ド ド ド ド ド ド ド
458
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/08/25(火) 00:56:47
>>457
「刺青師の元に行ったかな?
今から自分も刺青師に質問をしに行くから『省い』て欲しかったな」
『アナル・キティ』を酷使し続けたので意思が存在するならば、恨まれていそうだ。
あの看護婦の『才能』が込められた銃弾が使えるとしたら、『省かれ』た『遡行』の時間も再利用されるのだろう。
「お二人にはお世話になりました。
アウレアさんには命を助けられましたし、『アメイジング』の事も感覚的に分かったので助かりました」
「もし、ルンクスを倒せたら結婚しますよね?
そのときは店の地下倉庫から指輪を掘り出して贈りますよ!」
二人を元気づけようと明るく振る舞うがズレている気がする。
若作りな見た目と実年齢のズレが合わさって馬鹿っぽく見える。
「エルガマル氏の言っていた『イルソンチーム』って凄いみたいですね。
青田氏に匹敵する情報収集に向いたスタンド使いも相当なものなのでしょう。
お役に立てなかったけど、『無駄』が嫌いなエルガマル氏が指導してくれたからには意味があると信じ、お金を稼ぎます」
「では、また会いましょう!」
二人に手を振って刺青師の住まう襤褸屋を目指して歩き出す。
459
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/08/25(火) 19:12:34
>>457
「・・・なるほど 『才能』の弾丸というわけね」
輝く弾丸を興味深そうに眺めた後、頷く。
『弾丸』はひとまず胸ポケットにしまっておこう。
まだ未熟とはいえ『供与者』たるルンクスならば、この才能についても
熟知していると考えて間違いないだろう。奇襲には使えれど、
すぐに対策を練られる可能性は高い。使い所が極めて大事になる。
「ええ もちろん」「引き金の引きどころは・・・少しはわきまえられたつもりよ?」
ウインクをする『エルガマル』に対し、微笑んで頷いてみせる。
『銃型』のスタンド使いは防御力に劣る分、間合いを取って戦う必要がある。
それだけ、他の味方に比べて広い視野を確保できるということでもある。
冷静に戦場を見極め、必要なところで撃つ。その道の先輩である彼の言葉を、参考にさせて頂こう。
> 『シャコッ』
「・・・・・本当に便利なスタンドねぇ」
>>458
>「もし、ルンクスを倒せたら結婚しますよね?
>そのときは店の地下倉庫から指輪を掘り出して贈りますよ!」
「ありがとう ミスター・セラノ」「でもせっかくの申し出だけれど お断りさせて頂くわね」
「彼女へと渡す指輪は 自分の働いたお金で購入して 渡すべきに渡そうと決めているの」
瀬良野の申し出を、やんわりとお断りする。
「こちらこそあなたには感謝してもしきれないわ・・・能力の正体にもこぎつけたし
あの男性を助けてもらったのは あなたの力があってこそだもの」
「無事にルンクスを打破した後は わたしの店にいらっしゃいね」「なんでも奢ってあげるわ」
ふふ、と小さく笑って去りゆく彼に手を振った。
「また会いましょう ミスター・セラノ」
「・・・・・さて アウレア」「それでは私たちも我が家へと帰りましょうか」
アウレアへと手を差し出す。果たして後何日、彼女へとこうしていられるか。
ルンクスは勿論倒すつもりではいるが、それでも刻一刻と心が蝕まれているのは分かる。
だからこそ、彼女を愛することができる内に、アウレアと触れ合っていたい。
460
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/08/25(火) 19:53:53
>>457-459
(『省いた無駄』の弾丸化ね)
そういうことが出来るなら、倒したルンクスの無力化も可能だろう。
『後始末』はエルガマルに任せられる。
なら、やはりアウレアが考えるべきは『勝つための算段』というわけだ。
まあ、それが一番難しいところでもあるのだろうが。
「……じゃあね。今日は助かったよ」
去って行く瀬良野を見送り、それからウィルに向き直る。
「……うん、帰ろう」
あとどれくらい時間が残っているのか知らないが、
もはや既に賽は投げられた。
いつまでだってウィルを愛する為に――心の刃を研ぎ澄ますのみ。
461
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/08/26(水) 00:46:44
>>458-460
(全員)
消え去った『エルガマル』と、
病院での出来事、『過去』、そして『婚約期間』の果て。
様々な事象を胸に、
瀬良野とウィル・アウレアは挨拶をかわし、それぞれの帰途に就く。
いつか再び交わるだろう、その道の先へと。
ド ド ド
ド
カン カン カン カン
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
そんな彼らの背中を踏切越しに見つめる、幼い瞳。
黒と白の逆転した奇妙な衣装に似合わぬ、酷薄な視線。
ド ド ド ド ド
ド ド ド
ド ド
『婚約期間』 ─5日目─
終了
462
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/12/31(木) 22:06:23
『才能の弾丸』への質問をさせて頂きます。
・『有効射程』、『精度』はどの程度でしょうか?(『精度』に関しては針弾も
今まで明確な質問をしていなかったので、よろしければこちらも規定して頂けると助かります)
・『ファイア』を使って撃つ際は、『弾丸』を拳銃に押し込めばそのまま使えますか?
463
:
『ヨハネスブルグの虹』
:2015/12/31(木) 23:17:57
>>462
(ウィル『ヴェノム&ファイア』『才能の弾丸』)
>『才能の弾丸』への質問をさせて頂きます。
>・『有効射程』、『精度』はどの程度でしょうか?(『精度』に関しては針弾も
今まで明確な質問をしていなかったので、よろしければこちらも規定して頂けると助かります)
有効射程は『ヴェノム&ファイア』に同じ(8m)。
命中精度はともに『エアーガン』程度。
本物の拳銃よりは扱いやすく、命中率が高い。
>・『ファイア』を使って撃つ際は、『弾丸』を拳銃に押し込めばそのまま使えますか?
その認識でよい。
464
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/01/01(金) 02:12:12
>>463
理解しました、回答に感謝します。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板