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【ミ】『黄金町の夕闇』 その2

319『婚約期間』 ─5日目─:2015/06/16(火) 00:51:42
>>316(瀬良野)
瀬良野の『右眼』では、ルンクスと『雪まみれの男』が、
一触即発の状況に差し掛かっている。

ルンクスの傲岸な笑み。
その目線は男のスタンドに注がれており、
並ならぬ興味を示しながら、言葉をかけている。

対して、『雪まみれの男』は、圧力に耐えかねたように、
何かを口走りながら、動きを見せる──

スタンドの手が『ダイヤル』を掴んだのだ。
男とともにスタンドが手を挙げていたのは、これを狙っていたのだろう。

だが、その瞬間にも、ルンクスの笑みは消えない。
何か一言かけた、その瞬間──

雪まみれの男の肩を、背後から掴む手。
男には、何が起こったかわからなかっただろうが、
『傍観者』である瀬良野には見えた──
  
 ゴ ゴ ゴ

               ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ


その手は──ルンクスの連れてきた『看護婦』の一人だ!
男がルンクスに注意を向けている間に、傍らの薄闇にまぎれ、
いつの間にか背後に回ったのだろう・・・・

しかし、傍観者の瀬良野ですら気付かなかった、その身のこなし。
ルンクスが命じた様子すらない、異常なまでの『意思疎通』。

                  フシュ!

スタンドがダイヤルを回した瞬間、
男とスタンドは、その場から掻き消えた。
後には空を掴むナースの姿が残るばかり。
さしもの看護婦も狐に摘ままれたような表情で、ルンクスを見やる。
ルンクスも唇をゆがめ、悔しそうな表情でつぶやいた。

その直後──
                      フ シュ!

今度は、ルンクスと看護婦たちが、揃って姿を消した。
エレベーターの扉が音もなく閉じ、ホールは無人のまま、薄闇に閉ざされる・・・・

>>317(アウレア)
『エルガマル』:
「トンマな質問だナ、おい。
 『NO』以外の答えがあり得るのかソレ?
 仮に『バレてる』ッて知ッてて、オレが黙ッてるにせよ、だ」

(小物了解)

『黄金』の』財布をしまい、臨戦態勢をとるアウレア。
スタンドは右足が半分ない状態だ。

ウィルが、対象が誰かを教えてくれた。
取り立てて特徴のない、中年男だ・・・・武器を持っているようにも見えない。

>>318(ウィル)
アウレアに声を潜めて伝え、男の動きを観察する。
男は、壁際のウィルたちとは2mほど離れて平行に近づいてくる。
人の流れから想像するに、エレベーターに乗るつもりと思われる。
こちらをちらりと見たが、それ以上視線を向けてはこない。

『10m』・・・・『7m』・・・・『5m』。

                           チクン

──『武器』の位置は、背広の胸ポケット。
──武器の形状は、ナイフなどではない。
おそらくは・・・・『拳銃』。

男は、エレベーター前で立ち止まった。
こちらに背を向ける状態だが、完全にではなく『半身』にも思える。
周囲はエレベーターを待つ者が複数、まばらに立っている。
射線が通っているとは思えないが、凄腕なら狙える隙間はある。

──距離にして、『5m』。
問題があるとすれば、瀬良野がより近い位置にいることか。

□□□EVEVEV□□□
    男

    瀬

      ウア
□□□□時計□□□□□


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