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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1とはずがたり:2008/10/26(日) 15:36:55

統一地方選スレから東海・北陸所謂中部地方のネタを独立させます
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/l40
合併ネタはこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/l40
掛川ネタはこちらへ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1187487997/l40

4832チバQ:2015/04/07(火) 21:38:50
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150330ddlk20010081000c.html
’15統一地方選:信州の行方/2 増えない女性議員 進出遅れ、経済的要因も /長野
毎日新聞 2015年03月30日 地方版

 「ついに来たか」。26日開かれた朝日村議選の候補予定者説明会。女性1人が参加したことを知り、元村議の中村三好さん(79)は胸をなでおろした。村発足以来、女性村議はゼロ。女性の立候補も近年の記録にはない。中村さんは昨年から、地域活動などに携わる複数の女性に打診し、地元紙の投稿欄でも出馬を呼び掛けてきた。だが「地元には別の候補者がいるから」などと断られ、あきらめかけた矢先だった。

 人口約4600人の3割が65歳以上の同村は、民間の「日本創成会議」が昨年公表した消滅可能性自治体の一つだ。子を産める若い女性の減少により将来的に人口が激減するとみられており、対策は急務だ。だが、村議の平均年齢は70歳以上。中村さんは「このままでは衰退する一方。村政に女性の視点が必要だ」と考えた。「人口比と同様、女性村議も半分近くいていい。一人でも加われば、議論が活性化し、男性議員の取り組み方も変わるのでは」

  ■   ■

 女性ゼロの議会は珍しくはない。2014年4月現在、県内58町村議会のうち、17議会で女性がいない。県内全77市町村の8割近くは女性議員の比率が20%未満で、政府が20年までの目標に掲げる指導的地位の女性比率が30%を超えるのは立科、飯島、下諏訪の3町のみだ。

 かつて長野は、女性の議会進出の先進県とされた。07年の県議選で58人中11人の女性県議が誕生し、女性比率は約19%と全都道府県議会で最高となった。だが全国平均が微増していく一方、県議会の女性議員は現在、6人とほぼ半減し、引退や首長選への転出で、4月の改選後はさらに減る恐れもある。

 県議会最大会派の自民党県議団は11年の前回選に続き、女性候補者を擁立しておらず、03年の党県議団結成以降、女性の所属議員はいない。県連幹部は「無理に女性候補を擁立するのではなく、意欲のある適任者がいれば男女問わず支援する」とする。

 一方、第2会派を構成する民主党も07年に女性候補を公認したのが最後だ。党本部は今回の統一地方選で女性の地方議員を増やすため、女性候補に特別金50万円を支給。県連は候補者を模索したが、擁立したい選挙区とのミスマッチなどで断念した。県連幹部は「女性の訴えは党の主張に当てはまり、活性化も期待できるが……」と唇をかむ。

  ■   ■
 女性の政界進出に詳しい岩本美砂子・三重大教授によると、学歴が高く、1人当たりの県民所得の高い地域ほど女性議員も多く、高齢化率が高い農村地域などでは経済的な要因から全国的に進出が遅れている。一方、1人区など定数が少ない選挙区割りは女性よりも男性が選ばれやすい傾向があるという。

 岩本教授は「1人区を合わせて選挙区の定数を増やし、有権者が複数の人に投票できる連記制を導入するなど女性の進出を後押しする制度が求められている。地域の実情を反映するため、全国一律の選挙制度を定めた地方自治法の改正も必要だ」と指摘する。=つづく

4833チバQ:2015/04/07(火) 21:39:21
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150401ddlk20010191000c.html
’15統一地方選:信州の行方/3 議員のなり手減少 「高い志」養成へ勉強会も /長野
毎日新聞 2015年04月01日 地方版

 「選挙戦にした方がいいだろうか」。2013年4月の佐久市議選告示まで約3週間に迫ったある日、市議の飯島雅則さん(60)は初めて立候補しようかと思案中の知人から相談を受けた。当時、出馬予定者は定数28に満たず、定数割れへの懸念から、引退表明した現職が急きょ、出馬しようかという動きも出ていた。

 飯島さん自身も市職員を辞めて挑む初の選挙戦で不安だったが、「無投票は避けよう」と、ポスターや看板の製作業者に連絡し、知人の出馬を後押しした。結果は定数を1人上回って選挙戦となり、2人とも当選。約1900票を得た飯島さんは、仮に無投票で議員になった自分の姿を思い浮かべ、「何人の市民が推してくれたのかわからなければ、自信を持って問いただしたり、職責を感じながら活動できただろうか……」と考える。

  ■   ■

 県内の小規模自治体では、無投票で議員や首長が決まる傾向が顕著になっている。11〜14年に県内77市町村であった市町村議選(補選は除く)のうち、全19市の議員選は選挙戦となったが、町村議選では4割の24町村が無投票。中でも13年の野沢温泉村(定数8)と高山村(同12)では立候補者が定数を下回り、欠員1のまま無投票で再選された。

 なぜ議員のなり手が減ったのか。高山村の畔上孝一村議(71)は、地方の衰退と議員報酬の低さを指摘する。全国町村議長会によると、県内58町村議員の平均報酬は月額約16万7000円で全国平均より約4万3000円低い。約16万円の高山村は、地域の集まりや議会中の弁当など出費は多く、報酬だけでは生活できない。

 畔上村議は「昔は旅館業者や建設業者も多かったが、地方の衰えで議員になる余裕がなくなった。引退したくても後継が見つからず、『名誉がある』と続ける人も少ない」と打ち明ける。自治体の中には議員報酬を引き上げる代わりに定数を減らす動きもあるが、「これ以上減らすと議会の機能を失う。手の打ちようがない」とため息をつく。

 都築勉・信州大教授(政治学)は「議員を務めた後、元の生活に戻りやすくし、長期間務めなくても済むよう引き継ぎのできる仕組みを作れば、出馬のハードルが下がる」と指摘。さらに「小自治体に本当に議会が必要なのか根本が問われてもいい。議員による議会ではなく、村民全員参加の総会でもいいのではないか」と提言する。

  ■   ■

 佐久市議の飯島さんは当選から1年後の昨年4月、地方議員の担い手を養成する勉強会を作った。議会の実情は、議員側の知識不足などから質問や議論が乏しく、理事者側の提案への賛成に挙手するだけの場と化していると感じたからだ。これまで6回開いた会では、選挙費用や予算書の読み方などをテーマに話し合った。市内外から毎回20〜40人が集まり、年代も20〜70代と幅広い。政党の政治塾のように党派色はない。参加者の中には4月の統一地方選に向けて挑戦を決めた人も現れている。

 飯島さんは「市民の関心が得られなければ議会不要論を招く。まずは高い志を持った議員を育てることが大切だ」と話す。=つづく

4834チバQ:2015/04/07(火) 21:40:05
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150403ddlk20010015000c.html
’15統一地方選:信州の行方/4 相次ぐ移住者転居 リニア工事、環境悪化の不安 /長野
毎日新聞 2015年04月03日 地方版

 3月20日、井上時満さん(42)一家6人は12年間住み慣れた豊丘村神稲戸中(くましろとちゅう)を離れ、車で約1時間半の阿南町和合宮沢に移り住んだ。苦渋の選択だった。戸中は中山間地にある5世帯の集落。埼玉県から移住し、暮らし続けるつもりだったが、リニア中央新幹線の建設工事では、非常口(トンネル掘削用の斜坑)が設置される。

 妻なつめさん(41)と少しずつ増やしてきた無農薬栽培の田畑約80アールのうち約20アールは非常口に掛かり、農作業の行き帰りに歩く集落の村道は掘削残土を運ぶダンプカーが行き交うことになる。6〜15歳の3男1女たちの遊び場だった虻川の水量や水質への影響も心配された。「家族の暮らしを大切にしたい」。転居に踏み切った理由だ。

  ■   ■

 工事計画が進む中、住民が不安視するのは生活への影響だ。県内ルートの9割近くはトンネル区間。約10年間に約974万立方メートルの残土が発生し、ダンプカーが運ぶ。地下水の変化による水枯れも懸念される。

 移住先を離れる決断をしたのは井上さんだけではない。ダンプカーの通行量が1日最大1700台以上とされる大鹿村では、通行予定地近くの移住者の夫婦や、非常口が掘られる同村釜沢の移住者家族など少なくとも3世帯が環境悪化を心配し、村を離れた。

 県の試算では、リニアが開通する2027年までの工事による地域経済への波及効果は約1兆円。県は、地元への投資額や工事関係者による消費が拡大するとみている。

 一方、人口約1080人の半数以上が65歳以上の大鹿村など、沿線自治体の多くは人口減少に直面しており、環境の良さを前面に押し出し、移住促進に取り組んできた。だが、工事が始まれば人口流出はさらに進む恐れもある。大鹿村は「生活への影響を減らすためJR東海と協議を続ける」とするが、具体策は乏しい。

 集落の近くが工事現場となる阿智村清内路。前村長の岡庭一雄さん(72)は「この地区では子育て世代の移住者のおかげで小学校が維持されてきた。今後、移住者が途絶えるかもしれない」と懸念する。

  ■   ■

 リニア工事についての環境影響評価書(アセスメント)が公表された昨春、残土の仮置き場を確保できれば、戸中の非常口は不要になるとの期待が一時高まったが、工期が長くなることを理由に豊丘村は難色を示した。

 井上さん夫妻は「JRの担当者は『トナカ(戸中)を工事車両の方向転換地に』と言った。地名も読めず、私たちが暮らす場所を工事現場としてしかみていないのかと驚いた」という。リニアは不要と感じていたが、受け入れてくれた集落への感謝の思いから、地域の争いにつながる反対運動は考えてこなかった。それでも「転居は意思表示の一つと思っている」。

 1日、県がJRと結んだ建設に関する合意書には「環境保全」「地域との連携」の文言が盛り込まれた。ただ地元が求めている環境保全の協定についてはJRは「アセスで示したことがすべて」との立場のままだ。生活への不安は払拭(ふっしょく)されないまま、年内にも本格工事は始まる。=つづく

4835チバQ:2015/04/07(火) 21:40:39
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150407ddlk20010182000c.html
’15統一地方選:信州の行方/5止 分娩の空白地帯に 定住促進策にも影響 /長野
毎日新聞 2015年04月07日 地方版

 大町市立大町総合病院が3月末、出産の受け入れを中止した。通院していた妊婦には地域外の医療機関を紹介するが、大北地域で唯一の分娩(ぶんべん)施設だっただけに地元の衝撃は大きい。一番北にある小谷村の場合、出産が可能な県内の最寄りの病院まで、車で片道約1時間半かかる。

 同病院で妊婦健診を受けていた近くに住む女性(38)は今秋にもここで第2子を産む予定だったが、通院先を実家のある市の病院に変更した。出産を経験すると、陣痛から出産までの時間が短くなる傾向がある。女性は「何かあった際に、病院が遠いのは怖い」と話す。

 5カ月前に同病院で第3子を出産した大町市の看護師(38)も「病院までの道のりが長いと、途中で破水や出血などの危険性が高まる」と指摘。さらに「この地域の実家に戻っての“里帰り出産”を望む人も多いが、精神的にも負担は大きくなる」と懸念する。

 同病院は分娩再開に備え、妊婦が別の病院で健診を受けていてもすぐに状態が把握できるように松本医療圏と共通のカルテ利用を始める。ただ、今のところ肝心の医師確保のめどは立っていない。

   ■  ■ 

 県内の10医療圏で、分娩の空白地帯が生じたのは初めて。大町総合病院の場合、産科の常勤医2人のうち1人が長期療養を余儀なくされ、24時間体制が維持できなくなったことからもう1人も離任したことが原因だった。

 ただ産科医不足は、全県的に慢性的な状態となっている。県内で分娩可能なのは2月時点で44施設と、2005年の55施設をピークに漸減してきた。

 24時間体制が強いられる過酷な勤務のうえ、「大町病院を守る会」の北村喜男会長は04年度に導入された新しい臨床研修制度が背景にあると指摘する。かつては県内で学んだ新人医師は県内で研修を受けていたが、新制度で県外も含めて自由に研修先を選べるようになり「患者数が多く給料も高い都心部の病院を選ぶ人も多いだろう」と話す。

 また県によると、20代の産科医の約7割は女性だ。伊那市の伊那中央病院は、常勤の産科医5人のうち4人を女性が占める。伊藤徹事務部長は「今のところ人材は確保できているが、医師自身の出産や育児もあり得る。急に人手不足に陥る可能性もある」と話す。

   ■  ■ 

 県も、手をこまねいていたわけではない。

 07年に始まった医師の無料職業紹介「ドクターバンク」で、これまでに11人の産科医を県内に確保。大町総合病院にもバンクを通じて非常勤の産科医1人が着任し、前期の妊婦健診が継続できるようになった。

 各病院が産科医に支払う分娩手当の3分の1を補助する制度や、最大3年間は県内の医師不足の病院で働くことなどを条件に医学生らに月額20万円を支給する奨学金制度も設けている。

 ただ奨学金は産科医に限ったものではなく、今年度に勤務を始める対象医3人はいずれも別の診療科だった。県医師確保対策室の担当者は「制度を拡充してきたが、さまざまな条件や事情があり、すぐに不足している医療機関に配置することは現状では難しい」と理解を求める。

 守る会の北村会長は「少子化、人口減少の対策として県や大町市が取り組んでいる定住促進策にも大きな影響が出る。県にさらなる努力をお願いするしかない」と訴えた。=おわり(稲垣衆史、横井信洋、福富智、野口麗子が担当しました)

4836チバQ:2015/04/08(水) 21:15:32
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150405ddlk16010196000c.html
’15統一地方選:県議選情勢/上 /富山
毎日新聞 2015年04月05日 地方版

 統一地方選前半戦となる12日投開票の県議選は県内全13選挙区のうち8選挙区で立候補者数が定数を上回り、40人(現職28人、新人12人)が舌戦を繰り広げている。各選挙区の戦いの構図と情勢を追った。【成田有佳、大東祐紀】

 ◆富山市第1

 ◇新人3人 知名度向上へ奔走
 富山市第1(定数11)は現職10人に加え、新人3人を加えた13人がそろった。

 自民は過半数超え維持となる現有6議席を目指し、現職候補をそろえた。そのうち2人は2012年の県議補選でいずれも初当選。一般選挙の洗礼を受けるのは初めてで、地元への浸透に加え知名度アップに力を入れる。

 民主現職、社民新人は支援労組固めだけでなく、地元での訴えを広げようと躍起だ。前回選は民主公認で出馬、初当選した現職候補は、今回無所属で出馬した。野党の幅広い受け皿を狙う。

 同じ地盤だった社民1人が今季限りで引退した公明現職は、地元での支持拡大を目指す。共産現職は訴えを広げ、現有1議席の確保に努める。無所属の2候補は知名度向上に奔走する。

 ◆富山市第2

 ◇3議席 自民と無所属が争う
 富山市第2(定数3)では、現有3議席の確保を目指す自民に無所属候補が挑む。民主や社民など「非自民」からの推薦を受けた候補に渡った議席を、前回選で奪い返した自民。旧大沢野町を地盤とする現職が引退したため、後継の新人を擁立した。旧大沢野町、旧八尾町、旧婦中町と異なる地盤を持つ3候補は、それぞれ地元を中心に支持固めに努める。

 政党や団体からの支援は受けない無所属候補は、地元の旧八尾町に事務所を構え、街頭演説を中心に訴えを広げようとしている。

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 ◇富山市第1(定数11−13)
広上俊雄 62 福祉施設代表 無新

五十嵐務 63 不動産賃貸業 自現

奥野詠子 34 党県青年局長 自現

岡崎信也 54 [元]市議 社新

平木柳太郎 30 教育関連社長 自現

山本久男 68 富山陸協参与 無新

杉本正 66 [元]議長 自現

笠井和広 53 飲食業社長 無現

中川忠昭 65 会社役員 自現

火爪弘子 59 党県副委員長 共現

吉田勉 64 党県代表 公現

坂野裕一 51 党県代表代行 民現

浅岡弘彦 51 接骨院長 自現

 ◇富山市第2(定数3−4)
井上学 56 [元]県課長 自新

藤井裕久 53 保育園理事 自現

宮本光明 56 党県政調会長 自現

松永定夫 65 [元]NPO理事 無新

4837チバQ:2015/04/08(水) 21:16:02
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150407ddlk16010266000c.html
’15統一地方選:県議選情勢/中 /富山
毎日新聞 2015年04月07日 地方版

 ◆高岡市

 ◇少数激戦 議席維持目指す自民
 現職6人、新人2人の計8人が立候補し、7議席を争う高岡市。5議席確保を目指す自民と、それぞれ1議席を死守したい民主、社民に、共産が挑む。

 前回選は1議席増を狙ったが現職議員が落選した自民。今回は現有5議席の維持を目指す。旧福岡町を地盤とする現職の引退に伴い、同じ地盤を持つ前市議が立候補した。

 民主現職と社民現職は、支援労組固めと地元の有権者への浸透を目指す。新人を擁立した共産は、全国的な党への追い風に乗りたい考えだ。

 ◆氷見市

 ◇12年ぶり 混戦必至の保守分裂
 12年ぶりの選挙戦となった氷見市(定数2)では、自民、社民のベテラン現職に自民新人が挑む。3人はいずれも市内中心部が地盤。さらに2013年の同市長選後、保守分裂の影響は残り続けており、混戦は必至だ。

 現職と新人を擁立した自民。13年の市長選で本川祐治郎市長を推した現職は、他の自民現職27人が昨年11月に公認決定される中、唯一、今年1月まで公認がずれこんだ。一方の新人は、堂故茂参院議員の元秘書。堂故氏の後継者は市長選で本川氏に敗れており、禍根が残る。

 自民2候補に注目が集中するのを懸念するのは社民現職。7期目のベテランだが、選対幹部は「初めて名前を書いてもらう人も多い」と気を引き締める。

 ◆射水市

 ◇現新4人「公認」「無所属」影響は
 定数3に対し4人(現職3人、新人1人)が立候補した射水市。社民が擁立を模索し続け、前回選同様の立候補者5人の激戦区となることも予想されたが、擁立を断念。前回選は無所属だった1期目現職が当選後に自民公認に、民主公認だった1期目現職が当選後に無所属となり、どのような影響が出るか注目される。

 自民は、旧新湊市が地盤の7期目現職と、旧小杉町が地盤の1期目現職を擁立し、2議席の確保を狙う。無所属現職は旧新湊市の地盤固めと、党派の枠にとらわれず幅広い支持を求められる強みを生かす。共産は昨年の衆院選で富山3区にも立候補した新人を擁立し、市内全域で支持を訴える。

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 ◇高岡市(定数7−8)
向栄一朗 62 会社役員 自現

渡辺守人 61 会社社長 自現

山本徹 45 党県政調副長 自現

川島国 41 [元]市議 自新

山上正隆 60 党県幹事長 民現

矢後肇 55 会社役員 自現

井加田まり 63 県連副代表 社現

高瀬充子 53 党市女性部長 共新

◇氷見市(定数2−3)

梶敬信 64 党県常任顧問 自現

薮田栄治 56 [元]参議員秘書 自新

菅沢裕明 73 党県代表代行 社現

◇射水市(定数3−4)

四方正治 70 会社役員 自現

永森直人 40 会社役員 自現

坂本洋史 44 党地区委員長 共新

海老克昌 34[元]会社員 無現

4838チバQ:2015/04/08(水) 21:17:24
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150408ddlk16010266000c.html
’15統一地方選:県議選情勢/下 /富山
毎日新聞 2015年04月08日 地方版

 ◆滑川市

 ◇一騎打ち 自・現職と無所属新人
 前回選は16年ぶりに選挙戦となった滑川市(定数1)。4候補による激しい戦いが繰り広げられたが、今回も引き続いて選挙戦となった。いずれも保守系の現職と前回出馬した新人の一騎打ちの構図だ。

 昨年2月の市長選でも別々の候補者を支援した両候補。自民現職は3期12年の実績をアピールし、保守票を固める。元市議の無所属新人は現市長の支援を受け、幅広い支持獲得を目指す。

 ◆黒部市

 ◇16年ぶり 宇奈月町集票が鍵
 黒部市(定数2)は1999年以来16年ぶりの選挙戦。旧黒部市と旧宇奈月町が合併してからは初めての選挙戦となり、宇奈月町での集票も鍵となる。自民現職2人に対し、無所属新人が挑む構図となっている。

 5回目の当選を目指す自民現職2人。これまでの実績を強調し、市内全域でのあいさつ回りや街頭演説で幅広く支持を訴えている。一方、無所属新人は昨年の市長選にも出馬。地元の宇奈月町を中心に草の根の支持を広げる考え。

 ◆下新川郡

 ◇新人候補 無党派層に支持訴え
 下新川郡(定数2)は2003年以来12年ぶりの選挙戦。自民現職2人に対し、共産新人が挑む構図となった。富山市を除く県東部では唯一、共産が候補者を擁立した。

 議長も経験した7期目を目指す自民現職は、区内全域の支持者へのあいさつ回りで支持固めを図る。当選4回の自民現職は地元の入善町を中心に選挙戦を展開。元朝日町長の共産新人は反自民票の取り込みを狙い、無党派層にも支持を訴える。

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 ◇滑川市(定数1−2)
神田真邦 50 会社役員 自現

澤谷清 63 造園会社社員 無新

 ◇黒部市(定数2−3)
横山栄 66 会社役員 自現

大野久芳 66 衣類小売業 自現

西江嘉晃 59 技術コンサル 無新

 ◇下新川郡(入善町・朝日町)(定数2−3)
鹿熊正一 61 党県副会長 自現

脇四計夫 73[元]朝日町長 共新

上田英俊 50 社労士 自現

4839チバQ:2015/04/08(水) 21:48:26
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=33897
特集 : 県議選 選挙区を行く(上)諏訪市区
更新:2015-4-7 6:01
 「読めない選挙」。新人3人がしのぎを削る諏訪市区の各陣営は、こう口をそろえる。いずれも今年になって名乗りを上げ、有権者への浸透度が計り切れないからだ。全員が上諏訪地区在住のため、有権者の約6割を占める旧村部での票の掘り起こしもカギになっている。

 出馬表明は3月19日で、3人の中で最も遅かった元市議の今井愛郎氏(45)=桜ケ丘。旧村部の浸透へ四賀に事務所を開設した。市議時代に同じ会派だった中洲や湖南の現職、前職の女性市議の後押しを受ける。1日20カ所を目標に街頭演説し、陣営は「候補が有権者に会う機会を増やし、その人を介して5人、10人と支援の輪を広げたい」と話す。

 「まちづくりは人づくりから。未来を担う子どものことをしっかりやらないと」。街頭演説では政治活動から離れたこの4年で市PTA連合会長などを務めた経験から、教育面の県の支援充実が大切と指摘する。諏訪地域への教育指導主事の配置などを掲げる。女性の集会を開くなど女性票獲得に力を入れる。

 前市議の森山広氏(55)=湖岸通り1=は、地元の大和ではなく、湖南に事務所を構えて湖南や中洲などでの知名度アップに力を注ぐ。「3候補とも知られていない。そこが勝負」と陣営。手を振ってくれる人を見つけると、候補が遊説カーから降りて一人ひとりと握手するなど「目を見て訴える」。個人演説会の回数を増やし、政策をアピールする。

 「聞きます、動きます、働きます。元気のない諏訪圏を変えないといけない」。街頭演説では住民の声を県政に反映するため、要望を聞くことから始めると主張。北陸新幹線の延伸開業、リニア中央新幹線を引き合いに諏訪圏の空洞化を懸念。圏域の活性化へ諏訪地域の他の県議や新諏訪市長らと連携すると語る。

 3候補の中で最も早い2月初めに出馬表明した前市議の横山真氏(43)=高島3。表明前から関係者へのあいさつ回りを続け、現時点で約160の地区や団体から推薦を受けた。市議OBや企業関係者の人脈を生かして旧村部での知名度を上げる考え。陣営は「市内全域を複数回遊説し、個人のつながりも生かして支援を呼び掛ける」とする。

 「道づくりはまちづくりに直結している。災害に強いまちづくりが必要」。街頭演説では市内の社会基盤整備の遅れを指摘。防災面の観点も含め国道20号諏訪バイパスの未着手区間の早期建設を掲げ、人口減少抑制へ若者の雇用確保なども訴える。自民党から推薦を受け、「国などと連携を図れるのは私しかいない」と力を込める。

4840チバQ:2015/04/08(水) 21:48:41
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=33906
特集 : 県議選 選挙区を行く(下)岡谷市・下諏訪町区
更新:2015-4-8 6:01
 「緩んだら負ける」。序盤に優勢とみられた候補がわずかの差で涙を飲んできたのがこの激戦区の歴史。今回も各選対幹部の脳裏に浮かぶのは過去の苦い経験だ。各派とも口をそろえる。「他派に比べて我が派は弱いが、あと一歩で逆転できる」。危機感をあおり、追い掛ける立場を強調して自派の油断を警戒する。

 唯一の現職として選挙に臨む小松稔氏(62)=岡谷市南宮=は自民党が公認。県会議会運営委員長を務め、本格的な取り組みは県会閉会後の3月半ばからとなった。「大変な出遅れ。間に合うか」。陣営の危機感は前回選以上だった。

 5日に岡谷市東銀座で開いた「女性の集い」。国会議員3人が駆けつける中、小松氏は「国が掲げる地方創生は地域力を高める絶好のチャンス。成し遂げるには、政権政党の公認を受け、県では責任与党に身を置く私以外にいない」と強調した。涙を浮かべ「頑張ろうね」と手を取り合う参加者。小松氏は「4年前もそうだった。当選に向けここから一気に盛り立てる」と気持ちを奮い立たせた。

 「私の決断が遅かったばかりに」。新人の武井茂夫氏(46)=同市川岸中=の演説はこの陳謝から入る。現職の野沢徹司氏の後継として名乗りを上げたのは2月下旬。民主党、社民党、連合が推薦するが、野沢氏を支えた動きと比べると物足りない船出だった。「これで大丈夫かな」。陣営のある支持者が漏らした。

 ところが、6日に岡谷市中央町で開いた総決起大会。陣営の予想を上回る支持者が集まり、席が埋まった。民主国会議員の演説に続き、武井氏は「皆さんがこの地域で安心して暮らしていけるように全力を尽くす。県会の舞台に立たせてほしい」。ひときわ大きな拍手に幹部は言った。「ようやく勝負になりそう」。

 「4年前の悔しさを忘れてはいけない」。返り咲きを目指す共産党、毛利栄子氏(63)=同市今井=の選対幹部が何度も繰り返す。2013年10月に早々と出馬を表明。支持拡大に励み、「共感の輪は広がった」。それでも票に結びつくとは限らない。「前回がそうだった」。

 4日に下諏訪町矢木町で開いた大規模な街頭演説。大勢の聴衆が見守る中、毛利氏は子どもの医療費の窓口負担無料化などを例に挙げ「国にも県にもきっぱり物を言い、実現させる」。力強く言い切ると、それを上回る拍手が響いた。それでも「この盛り上がりで満足してはだめ。さらに声掛けしなければ同じ轍を踏む」と陣営に笑顔はない。

 任意合区後初めて下諏訪町から立候補した浜章吉氏(67)=同町西赤砂=は特定党派に偏らない姿勢と長い行政経験を訴える。地盤の同町では「かなり票固めができてきた」と自信を見せる選対幹部。だが、「岡谷市から一定の支持がないと勝てない」。

 告示後当初は遊説、街頭演説ともに硬さがあった。そんな中、5日には支持が強固な下諏訪町四王、赤砂で街頭演説やミニ集会を実施。雨にもかかわらず多くの支持者が集まった。浜氏は「皆さんの声を県に届け、結果を報告する。政党に染まらない新しい県議の姿を見せる」。その顔にもう硬さはなかった。引き締まった表情で下諏訪旋風「浜風」を岡谷に向ける。

4841チバQ:2015/04/08(水) 22:21:45
http://www.shinmai.co.jp/news/20150408/KT150407ATI090006000.php
県議選、2人当選圏入り 11人優勢 激戦の選挙区も
04月08日(水)
 信濃毎日新聞は7日、12日投開票の県議選の情勢をまとめた。本支社局の取材を総合すると、選挙戦となった16選挙区(定数計43)の立候補者71人のうち、2選挙区のいずれも現職2人が当選圏に入った。このほか、8選挙区の現職10人、新人1人が当選圏をうかがい、優勢となっている。

 当落線上で各候補が激しく競り合う選挙区も目立ち、終盤戦に向けて投票先を決めていない層にどう働き掛けるかや、2011年の前回選で戦後最低の54・19%を記録した投票率の行方も絡み、流動的な要素を残している。

 届け出党派別では、自民党の3人が当選圏をうかがい優勢。公明党は2人が共に優勢にある。無所属は2人が当選圏に入り、6人が優勢な状況だ。

 選挙区別では、15人が立候補した長野市(定数10)と、8人が立候補した松本市(同6)で、それぞれ現職のうち2人が優勢にある。4議席を争う佐久市・北佐久郡は6人がほぼ横並びで、5人が立候補した飯田市(同3)は現職1人が優勢な状況だ。

 いずれも2議席を4人で争う4選挙区のうち、須坂市・上高井郡は現職の1人が優勢。塩尻市は新人の1人が優勢で残り3人が激しく追い上げ、岡谷市・諏訪郡下諏訪町は、ほぼ横一線の状況にある。上伊那郡は現新の3人が当落線上で争っている。

 三つどもえの下伊那郡(定数2)は現職2人、中野市・下高井郡(同)は現職のうち1人がそれぞれ優勢。千曲市・埴科郡(同)、安曇野市(同)は共に現新3人が横一線で競り合っている。

 競争率が最も高い3倍となった諏訪市(定数1)も、予断を許さない展開だ。現新の一騎打ちとなった大町市、北安曇郡(共に定数1)は、いずれも現職が先行し、木曽郡(同)は現時点で現職が優勢となっている。

4842チバQ:2015/04/09(木) 21:08:58
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150409ddlk21010190000c.html
’15統一地方選:県議選 最終盤へ引き締め 自民盤石、民主あと一歩 /岐阜
毎日新聞 2015年04月09日 地方版

 統一地方選前半戦の県議選(定数46)は9日間の選挙戦を折り返した。無投票当選を除いた31議席を51人で争う戦いは、「地方創生」を最大の争点に日増しに熱を帯びている。投開票日(12日)まで残り3日間の最終盤を前に候補者を擁立した各党に手応えを聞いた。【道永竜命】

 今回の県議選では、無投票となった12選挙区を除き、15選挙区が選挙戦となっている。特に、主要政党が「重点区」と位置付けてそれぞれ候補を擁立した岐阜市選挙区(定数9)や、自民公認候補に自民系の市議や町議が挑む「保守分裂」の8選挙区では、各候補者が激しく競り合う。

 無投票で12人が当選した自民は残る20人の公認候補と1人の推薦候補の当選を目指し、無投票当選者をフル活用する。現有30議席を上回る議席獲得を目標に全力で取り組む方針だ。猫田孝・県連幹事長は「激戦区も含めよく頑張っていると思う」と手応えを示し、「最後のてこ入れは全部した。あとは突っ走るよう、さらに引き締めを図る」と語った。

 第2会派の民主は無投票当選した伊藤正博・県連幹事長が残る7人をバックアップ。伊藤幹事長は「あと少しで当選に届く選挙区ばかり。民主支持層を中心に、組織固めをしっかりとしたい」と意気込む。可児市や高山市では維新の党県総支部との連携も順調で「あとは投票率を上げて、街頭演説で無党派層を取り込みたい」と全員当選を狙う。

 現有2議席の死守を目指す公明の岩花正樹・県本部代表は「全体的にもう一つ盛り上がりが足りない」と有権者の反応の鈍さに危機感を示した。その上で、「支援団体にはいっぱいいっぱいでやってもらっているが、さらに活発化する動きを作る。候補者にも細かな政策だけでなく県の未来を語るよう指示したい。最後まで全力でやるだけ」と述べた。

 共産は4選挙区に新人を擁立。「オール与党」議会で果たす役割を訴え、昨年12月に途切れた議席の回復を目指す。松岡清・県委員長は「手応えは間違いなくある」と躍進した衆院選の勢いが保たれていることを示し、終盤に向けては「党に対する信頼や期待がまだ個人名に結びついていないところもある。そのすき間を埋めたい」と力を込めた。

4843チバQ:2015/04/09(木) 21:09:45
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150409ddlk22010215000c.html
’15統一地方選:県議選 浜岡原発「争点化」回避 各陣営、積極性に欠け /静岡
毎日新聞 2015年04月09日 地方版

 中部電力浜岡原発(御前崎市)は、4号機の再稼働に向けた安全審査が進む。原発・エネルギー問題は、特に原発から31キロ圏11市町の県民にとって、県議選の重要な「争点」になり得る。だが、議論は低調のまま12日の投開票日も迫る。圏内3選挙区では無投票で現職の再選が決まり、有権者は「原発にどう向き合うのか」の意思表示すらできていない。【舟津進、立上修】

 全炉運転停止中の浜岡原発だが、東日本大震災以降、構内への大型車両の出入りは増えた。津波対策の防波壁や非常用電源などの大規模な安全対策工事が進む一方、1、2号機の廃炉作業も次の段階に入っている。

 お膝元の御前崎市選挙区(定数1)は4年前の前回に続き、無投票で自民現職が3選を決めた。国の原発補助金頼りの自治体運営、原発関連産業で潤う地元経済が「争点化を避けたい」とする土壌を生んだと指摘されるが、街を歩いても打ち消す声はない。

 「無投票はよくない」。前回、無投票だった圏内の袋井市・森町選挙区(同2)は、自民と無所属の現職に無所属新人が挑む。掛川市選挙区(同2)は自民現職の2人に無所属の元職が返り咲きを目指す。だが両選挙区とも、街頭で原発問題を積極的に取り上げる場面はあまりない。

 統一選直前の3月上旬、再稼働に反対する御前崎市、島田市、吉田町の3市民団体が「『原発再稼働』の候補は支持しない住民宣言」を発表した。メンバーの一人は記者会見で、選挙区の候補者が全員再稼働容認だった場合に「再稼働反対の候補を立てることになる」と理想を描いてみせた。

 しかし、同席した市民団体代表の一人が現状を語る。「原発にしっかり反対する人を候補者に出すということ自体が難しい」

4844チバQ:2015/04/09(木) 22:50:36
http://www.niigata-nippo.co.jp/feature/senkyo-ser/20150409173996.html
上越市区「空白地」の高田に照準
県議選 地元候補者ゼロの大票田

 12日投開票の県議選は終盤戦を迎え、上越市区は6人の候補者が5議席をめぐって激しく競っている。特に大票田の高田中心部は地盤とする候補者がいない「空白地」となっており、各陣営は街宣や演説会を開いて浮動票の獲得に力を入れている。投票率の動向も勝敗に影響しそうだ。

 旧町村部を地盤とするある現職陣営は、高田に近い企業の建物に初めて構えた拠点を足掛かりに街宣を展開する。選対幹部は「高田の票を掘り起こしたい意味もある」と狙いを打ち明ける。別の現職候補も、地盤とする地域の他に高田商店街近くに拠点を構えた。

 高田地区を含む旧上越市地域の有権者は市全体の65%を占める。前回2011年の県議選では、立候補者9人のうち高田地区を主な地盤とする候補は4人に上り、合わせて約3万5千票を獲得した。

 告示直前には、地元や政党関係者らの間で擁立を探る動きもあったが、最終的に立候補には至らなかった。「宙に浮いた票」の行方は当落に影響するとみられる。

 告示直後の4日は、多くの市民でにぎわう高田地区の朝市で複数の陣営が鉢合わせする場面もあった。「市民と直接対話して得票に結び付けたい」と新人選対幹部は話す。

 高田地区の商店街は、郊外の大型店に押されて衰退傾向が続く。北陸新幹線開業を機にどう人を呼び込むかなど、課題は少なくない。ある候補は商店街の街頭演説で「高田に埋もれる資源を組み合わせ、もっと魅力ある街にしなければ」と声を張り上げた。

 これまで高田地区の候補に票を投じてきたという同市大手町の無職男性(77)は「高田から候補者が出ないのはちょっと寂しい。まちなかは寂れているし、活性化してほしいと思うのだが」とこぼした。

 多くの陣営は1万5千票前後を当確ラインとみる。前回の投票率は55・32%。05年の合併後、2回県議選があり、投票率は減少している。

 投票日は花見の時季に重なることから、多くの陣営は「投票率が下がるのが心配」とする。現職候補の1人は「とにかく投票所に行ってほしい」と訴えている。

【統一地方選・県議選】 2015/04/09 14:16

4845チバQ:2015/04/09(木) 22:51:08
http://www.niigata-nippo.co.jp/feature/senkyo-ser/20150409173989.html
新潟市議選、BRTめぐり思惑交錯

 新潟市議選(12日投開票)は全8区で選挙戦に突入し、各区で熱い舌戦が繰り広げられている。各候補は人口減少・高齢化対策として、公共交通の充実を一様に訴えるが、BRT(バス高速輸送システム)計画をめぐっては、それぞれの思惑が交錯する。計画「推進」を掲げた篠田昭市長が昨秋の市長選で苦戦を強いられたからか、推進派の候補が街頭演説などで計画に言及する場面は非常に少ない。一方、反対派の候補は「市民世論が追い風になるのでは」とみて訴えを強めている。

    ◇    ◇

<市長選が影 推進派沈黙>

 「どうせBRTには賛成なんでしょ」。ある現職候補は3日の告示後、支持者から問い掛けられた言葉の響きが気になっている。議会ではBRT関連議案に賛成したものの「市民の多くがBRTにアレルギーを持っていると感じる。反対を唱える候補に票を取られるかも」。危機感を募らせている。

 BRT計画は、利用者の減少や減便が続くバス交通の「負の連鎖」(新潟市)に歯止めを掛けようと市が進める路線再編の柱。JR新潟駅-イオン新潟青山店間に大型の連節バスを走らせ、まちなかのバス本数を集約する。一部路線で乗り換えが伴うが、生じた余力で郊外線を増やし、市全域の利便性を高めようとする計画だ。開業までの事業費は約13億円、その後の5年間の整備費を含めれば約30億円を見込む。

    ◇    ◇

 市議会の各党・会派は、公共交通充実の必要性については一致しているが、BRT計画そのものをめぐるスタンスは紆余(うよ)曲折をたどった。

 市議会は、一昨年の12月定例会で、連節バスの購入議案を可決。その後、市は今夏の運行開始に向け着々と準備を進めてきた。

 しかし、昨年11月の市長選や、市民を対象にした意識調査の結果などを受け、市議選を控えたことしの2月定例会では、推進派だった議員からも市長の説明不足を指摘する声や、市民の理解が得られるまで予算執行を凍結するよう求める付帯決議が出されるなど、一歩引いた対応も出始めた。

 このような動きに対し「いまさら市長の説明不足を理由に『条件付き賛成です』と有権者の顔色をうかがう対応はおかしい。市議選対策の逃げ口上だ」(反対派候補)との声も上がる。

 市議選の街頭演説では、推進を掲げてきた候補からBRT計画の必要性を訴える声は、さほど聞かれない。計画の在り方が争点化した昨秋の市長選が影を落としているようだ。

 ある現職候補は「BRTは(議会議決を経て)もう動いている話。市議選の争点ではない」と街頭では口をつぐむ。別の現職候補は「ただ賛成と言えば、市長選のようにアンチの市民から『無駄遣いだ』と騒がれる」と警戒。「選挙で生き残ることが優先。言わないのも戦術」と打ち明ける。

 予算の執行凍結を求めた会派のある候補は「BRTそのものには反対していないが、今の計画では中途半端」と説明し、支持者に理解を求める。連節バスの購入議案に賛成した現職候補からは「公共交通の重要性は認めているが、連節バスには反対」と、これまでの政治行動を覆す発言さえ飛び出している。

    ◇    ◇

4846チバQ:2015/04/09(木) 22:51:24
<世論追い風、反対派攻勢>

 昨年の市長選に続き「アンチ篠田」陣営の“武器”となりつつあるBRT計画。計画反対を強調する候補に対し、ある県議選候補が「本質を見極めてもらいたい。公共交通がどうあるべきかの議論をしっかりとするべきだ」と街頭演説でくぎを刺す場面もみられた。

 ある新人候補は「選挙の前だけBRT計画にノーと言い、当選した暁にはまたイエスに変えるはずだ」と現職の政治姿勢を批判し、「発言に責任を持てない人たちがいるのが現状だ」と議会改革の必要性を主張。ある現職候補は「これも全て、いびつな会派構成のせいですよ」とつぶやいた。

◆市議会の対応、紆余曲折

 2013年の12月定例会では、連節バスの購入議案を32対20の賛成多数で可決。民主や共産などの反対はあったが、保守系4会派(当時)を中心とした賛成票により、BRT計画を事実上、承認した。

 その後、各会派のスタンスに微妙な変化が生じ始めたのは昨年11月の市長選。それまでBRT計画に賛成してきた保守系会派が、篠田氏を支援する側と「白紙撤回」を掲げる自民党籍の新人を支える側に分裂。連節バスの導入に一貫して反対してきた民主は、篠田氏の支援に転じた。

 BRT批判を受ける形で篠田氏の得票率が3割台にとどまった市長選の結果などを受け、ことしの2月定例会ではBRTに賛成の立場だった保守系など5会派が連名で、市長自ら先頭に立ち説明を尽くすよう篠田氏に申し入れ。

 一方、別の保守系会派は「市民の理解を得ることなく事業を推進し、今夏の開業を目指すことは到底許されない」としてBRT関連予算の執行凍結を求める付帯決議を提出した。決議は委員会で否決された。「予算執行の凍結」を求めた市民からの陳情も本会議で不採択だったものの賛成24、反対26、退席2の僅差だった。

【統一地方選・県議選】 2015/04/09 13:23

4847チバQ:2015/04/09(木) 22:54:15
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/localelections/68446.html
福井県議選、各選挙区の終盤情勢は 福井市は中心部、南部で攻防激化
(2015年4月9日午前7時00分)
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福井県議選の個人演説会で、ガンバロー三唱する支持者=福井市内
福井県議選の個人演説会で、ガンバロー三唱する支持者=福井市内



 福井県議選は投開票日の12日まで、あと3日に迫った。県内では無投票5選挙区を除く7選挙区で、26議席を懸け34人が選挙戦を展開している。告示後の花冷えに加え、有権者の反応が読みにくい戦いとなり苦慮する陣営も多いが、終盤に向け熱は高まってきた。7選挙区の終盤情勢を伝える。

 【福井市】当選順位にらむ展開も

 「上位の得票次第で下位は混戦」との基本的な見方は各陣営とも序盤から変えないものの、12枠の中での順位をにらむ展開にもなってきた。市中心部や南東部など、草刈り場となっている地域がいくつかあり、激しい攻防が続いている。

 市中心部では、現職1人と新人2人がしのぎを削っている。新人井ノ部は「他陣営の攻勢が激しい」(陣営幹部)春山地区などの地元を引き締め。順化地区の大森は、前回を超える得票を目標に精力的な運動を展開している。公明新人の西本は、地元日之出地区への浸透や組織票固めに力を注いでいる。

 市南部や南東部では、元市議で新人の峯田が、故笠松泰夫の地盤に食い込みを図っている。6選を狙う野田は地元の社南地区を中心に練り歩き、自治労などの労組票もまとめる。8選を目指す山本芳は一部地域で2人と争うが、足羽川以南を手堅く取り込んでいる。

 このほかの地域をみると、山本正は教職票を固め、新興住宅地が多い地元明新地区で票を掘り起こしている。大安寺地区を地盤とする畑は、安居、東藤島地区など空白地域で支持を拡大。新人長田は、前田康博から引き継いだ広大な地盤をどれだけまとめきれるかが鍵を握る。川西地盤の松田は、期間中盤の事務所を湊地区に移す戦法で地固めし、上位を狙う。

 浮動票の取り込みに力を入れる陣営もある。屋敷勇(前県議)の地盤を引き継ぐ清水は選挙カーを走らせ、ボクシング世界王者の知名度を生かす。共産佐藤は組織票のほか、脱原発などの訴えで「風向きはいい」(陣営)という。中井は選挙区で唯一の女性候補をアピールしつつ、市東部で支持拡大を訴えている。

4848チバQ:2015/04/10(金) 23:50:16
http://www.niigata-nippo.co.jp/feature/senkyo-ser/20150410174159.html
新潟市議選・終盤情勢 全8区が混戦の様相

 新潟市議選(12日投開票)は、総定数51に67人が出馬し、全8区で熱い選挙戦を繰り広げている。定数は前回選より5減。東、江南、西では現職と新人が激しくぶつかるなど各区で混戦模様となっている。終盤戦に突入し、各候補は人口減対策や地元に密着した地域振興などを重点的に訴え、支持拡大を図っている。

    ◇    ◇

 【北区】定数5に現職5人と、最年少候補の新人1人が激しく争う。各候補は、それぞれの支持基盤を固める一方、任期中に死去した前職の支持層への浸透も目指す。新興住宅地に多いとみられる浮動票の争奪戦も激しさを増している。

 【東区】定数9に現職8人、新人4人の計12人が挑む。うち10人が政党公認を受けた。議長経験者や会派代表者らベテランと、新人が入り交じる。山の下地域を含む中地区が地盤の候補が6人に上る。各陣営は後援会や労組など組織の引き締めに懸命だ。

 【中央区】11議席に現職10人、元職2人、新人4人の計16人が立つ激戦区。市内最大区とあって、自民や民主など各党が公認候補を擁立し、対決姿勢を強めている。各候補は地元を中心にミニ集会を重ねつつ、浮動票を狙い繁華街での演説を繰り返す。

 【江南区】4議席を現職5人と新人1人の計6人で争う。亀田、横越の旧両町と、旧新潟市部を地盤とする候補が2人ずつ出馬。地元での訴えに力を注ぐが、地盤以外への浸透を積極的に図る候補もいる。

 【秋葉区】定数5に対し現職4人、新人3人の計7人による戦い。現職は地元密着の戦いを展開、組織の引き締めを図る。政党公認の新人は支持層などへの浸透を徹底。街宣に徹し知名度向上を狙う新人もいる。

 【南区】三つの議席に、現職3人と新人1人が挑む。それぞれ大票田の旧白根市を中心に街宣し、票の掘り起こしを図る。地元候補が不在の旧味方村、旧月潟村への浸透も狙う。

 【西区】定数10に現職6人、新人5人の計11人が出馬。定数1超だが、僅差の戦いを演じている。現職は組織の引き締めを図るとともに、ローラー作戦などで支持固めに奔走。新人は街宣などで知名度アップを狙うほか、引退した現職の地盤の引き継ぎにも力を注ぐ。

 【西蒲区】現職4人と新人1人が4議席を争う。当初、無投票がささやかれたこともあり、現職は地盤固めを急ピッチで進める。各陣営は8区の中で最も面積が広い区内を街宣車でくまなく回り、支持を訴える。

【統一地方選・県議選】 2015/04/10 10:09

4849チバQ:2015/04/10(金) 23:51:31
http://www.shinmai.co.jp/2015chihosen/2015/04/post-170.html
2人が当選圏入り 11人優勢、激戦の選挙区も
2015年04月08日(水)
 信濃毎日新聞は7日、12日投開票の県議選の情勢をまとめた。本支社局の取材を総合すると、選挙戦となった16選挙区(定数計43)の立候補者71人のうち、2選挙区のいずれも現職2人が当選圏に入った。このほか、8選挙区の現職10人、新人1人が当選圏をうかがい、優勢となっている。
 当落線上で各候補が激しく競り合う選挙区も目立ち、終盤戦に向けて投票先を決めていない層にどう働き掛けるかや、2011年の前回選で戦後最低の54・19%を記録した投票率の行方も絡み、流動的な要素を残している。
 届け出党派別では、自民党の3人が当選圏をうかがい優勢。公明党は2人が共に優勢にある。無所属は2人が当選圏に入り、6人が優勢な状況だ。
 選挙区別では、15人が立候補した長野市(定数10)と、8人が立候補した松本市(同6)で、それぞれ現職のうち2人が優勢にある。4議席を争う佐久市・北佐久郡は6人がほぼ横並びで、5人が立候補した飯田市(同3)は現職1人が優勢な状況だ。
 いずれも2議席を4人で争う4選挙区のうち、須坂市・上高井郡は現職の1人が優勢。塩尻市は新人の1人が優勢で残り3人が激しく追い上げ、岡谷市・諏訪郡下諏訪町は、ほぼ横一線の状況にある。上伊那郡は現新の3人が当落線上で争っている。
 三つどもえの下伊那郡(定数2)は現職2人、中野市・下高井郡(同)は現職のうち1人がそれぞれ優勢。千曲市・埴科郡(同)、安曇野市(同)は共に現新3人が横一線で競り合っている。
 競争率が最も高い3倍となった諏訪市(定数1)も、予断を許さない展開だ。現新の一騎打ちとなった大町市、北安曇郡(共に定数1)は、いずれも現職が先行し、木曽郡(同)は現時点で現職が優勢となっている。

4850チバQ:2015/04/10(金) 23:52:13
http://www.shinmai.co.jp/2015chihosen/2015/04/post-166.html
県議選大町市区の選挙ポスターが雨で色落ち 刷り直して張り替え
2015年04月05日(日)

インキが流れ落ちた県議選大町市区の立候補者2人の選挙ポスター=4日、大町市
 定数1に2人が立候補した県議選大町市区で、両陣営が公示日の3日に貼った選挙ポスターのインキが同日の雨で流れ落ちたため、両陣営は4日、ポスターを刷り直して貼り替えることを決めた。県選管によると、傷んだポスターの貼り替えは認められているが、「ポスターのインキが落ちた例は聞いた事がない」としている。
 両陣営の選挙ポスターを印刷した市内の印刷会社によると、印刷工程で用いた水分が多すぎて乾きが悪く、雨でインキが溶けた。3日の大町市は終日雨で、時折強く降った。同社は7日までにポスターを刷り直して納めるといい、取材に「両陣営や有権者に迷惑をかけ、本当に申し訳ない」としている。
 同市区のポスター掲示場は計172カ所。1陣営は3日に全て貼り終え、もう1陣営は100カ所ほど貼った時点で色落ちに気付いて貼るのをやめたという。

4851チバQ:2015/04/10(金) 23:53:05
http://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/news/20150408-OYTNT50394.html
[県議選]自民などに挑む共産
2015年04月09日
 射水市、下新川郡の両選挙区は、自民や無所属の現職に、共産新人が挑む構図だ。昨年の衆院比例選で得票を増やした共産は、党勢拡大を目指して県議選で計4人の候補者を擁立し、36年ぶりの複数議席獲得を狙っている。(敬称略)


 ◇浮動票の行方が焦点

 ■射水市選挙区(定数3―候補4)

 自民と無所属の現職3人と共産新人の計4人が3議席を争う。4人とも前回選に出馬した顔ぶれだ。

 前回選は5人による混戦だったが、今回は4人による争いとなり、各陣営とも浮動票の積み上げに力を入れている。自民現職2人が旧市部と旧町部ですみ分けを図る一方、共産新人、無所属現職は市全域で浸透を目指している。

 前回トップ当選を果たした自民現職の四方正治は、現役最多に並ぶ8選を目指し、地元の旧新湊市地区を中心に支持基盤固めを進める。同地区で7日に開いた個人演説会では、「7期28年間でようやくいい形になってきた。さらに安定した地域にするために頑張りたい」と呼びかけた。

 前回選は無所属で初当選し、自民公認で再選を目指す現職の永森直人は、小杉、大門、大島の旧3町地区を中心に票の上積みを狙う。6日に旧小杉町地区で行った個人演説会では「富山の豊かな環境をしっかり伸ばす。地方の素晴らしさを将来につなげる」と支援を訴えた。

 共産新人の坂本洋史は昨年12月の衆院選富山3区にも出馬した知名度を生かし、市全域で街頭演説を重ねている。自民との政党対決を意識し、街頭演説では「射水から政治の流れを変える。県予算は土木費の割合が高い。福祉、教育重視に予算を切り替える」と独自色をアピールしている。

 前回選は民主公認で初当選した現職の海老克昌は、無所属で再選を目指す。旧新湊市地区を中心に市全域で街頭演説や個人演説会を行っている。7日の個人演説会では「政治経験は4年間だけで、実績はないが、可能性にかけてください」と強調。若者や女性への浸透にも力を入れている。

 ◇入善の支持票カギに

 ■下新川郡選挙区(定数2―候補3)

 12年ぶりの選挙戦となり、自民現職2人と共産新人1人が2議席を争っている。人口が1万2000人余りの朝日町に対し、入善町は2倍以上の2万5000人強に上り、各陣営は入善町での支持票固めや浮動票獲得がカギになるとみている。

 朝日町を地盤とする自民現職の鹿熊正一は7選を目指し、県議会議長を務めた祖父から続く後援会組織をフル回転させる。県連幹部や国会議員が相次いで応援に入っており、朝日町だけでなく、入善町でも演説会を開いて浸透を図る。陣営幹部は「トップ当選」を目標に掲げている。

 共産新人の脇四計夫は昨年5月の町長選で敗れるまで朝日町長を4年間務め、高齢者福祉の充実に力を入れた実績をアピール。「県議会に県民の声を届けるため、党派を超えて支援してもらいたい」と訴え、自民批判票の取り込みを目指す。入善町でも共産町議の協力で支持拡大を図る。

 入善町を地盤とする自民現職の上田英俊は、昨年8月の同町長選で、現町長の笹島春人の対立候補を支援したしこりの払拭を強調。地元代表として議席維持を訴える。笹島も上田の個人演説会で、「町長選では違う道を歩んだが、手を取り合うことが町民への恩返しになる」と呼びかけている。

2015年04月09日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

4852チバQ:2015/04/10(金) 23:55:10
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/politics/68584.html
勝山市議に倫理条例違反の疑い 設立観光団体の内容不明瞭で
(2015年4月10日午後5時20分)


 2013年度に国の観光推進事業の採択を受けて福井県勝山市議が発足させた団体の組織内容や運営が不明瞭で、市議会議員政治倫理条例の「不正の疑惑を持たれる行為をしないこと」に違反する疑いがあるとして、同市議会の他の複数の市議が市議会議長に調査請求したことが9日、分かった。

 疑いがもたれているのは議長経験もある40代の男性市議。同日開かれた市議会議会運営委員会で4人の議員が調査請求した。

 17日に臨時市議会本会議を開き、調査特別委員会が設置される見通し。同条例に基づく特別委の設置は同市議会で初めてとなる。

 複数の市議によると、事業名は観光庁が募集した「官民協働した魅力ある観光地の再建・強化事業」。男性市議が発足させた「嶺北ふるさと創造観光協議会」が主体となり、九頭竜川の魅力向上を目的に13年度に実施した。男性市議は事業費を約1700万円と説明している。九頭竜川流域エリアをPRするイベントをJR金沢駅で開催したり、同川に関連したモニターツアーを企画、催行したりしたという。

 ただ、協議会の組織は事務局長に男性市議が就いたが、会長などの役員が存在しないという。男性市議はこれまで市議会に対し、周辺自治体の観光協会などの団体が同協議会の会員として参加していると説明。しかし、その多くが実際には活動していないという。市議の間では「実態のない団体」との声が上がっている。

 また協議会発足に当たり、議長だった立場を利用して観光協会などに参加を呼び掛けたとの指摘も出ており「職権を不当に使った行為」との意見もある。

 複数の市議は、男性市議に委員会の場などで何度も説明を求めてきたが、明確な回答がないとして調査請求に踏み切った。

 男性市議は、福井新聞の取材に「やましいことは一切ない。あらゆる方法で市民に身の潔白を主張していく」と話している。

4853チバQ:2015/04/11(土) 00:07:19
http://www.gifu-np.co.jp/senkyo/gifu2015/news/gifusenkyo20150410_2.shtml
「維新票」の行方注視 県議選 民主候補を推薦、共闘
2015年 4月10日
写真:「維新票」の行方注視 県議選 民主候補を推薦、共闘
民主党の細野豪志政調会長と共に県議選の民主公認候補を応援する維新の党県総支部長の今井雅人衆院議員(右)=5日午後、可児市内
◆対立候補、警戒強める

 終盤を迎えた県議選の集票合戦が熱を帯びる中、維新の党支持票の行方に注目が集まっている。維新は県議選に候補者を擁立していないが、国政の動きもにらんで民主の公認・推薦候補8人を推薦、野党共闘の姿勢を前面に打ち出す。選挙戦で激しい攻防を繰り広げる民主系の陣営にとって票の上積みは魅力的で期待は大きい。一方、対立候補の陣営は、今後の国政選挙への影響も含めて維新支持の広がりに警戒感を強める。

 「民主と維新が一緒になって与党に歯止めをかけなければならない」-。5日、民主党の細野豪志政調会長、民主新人候補らと可児市で街頭演説した維新の今井雅人県総支部長は、野党結束の必要性を強く訴えた。民主の各候補は「街頭でも有権者の反応がいい」と歓迎する。

 今井氏は昨年12月の衆院選で岐阜4区から立候補し、飛騨地域が地盤の金子一義衆院議員に敗れたが、比例復活で3選を決めた。だが、可児市など2市3町で今井氏の得票が金子氏を上回り、地元可茂地区での維新の浸透を見せつけた。

 「次期衆院選は小選挙区で勝つ」と狙いを定める今井氏は、県議選でも公認候補擁立に動いたが断念。一方、民主最大の支持団体・連合と維新の間に不和はあるものの、県内では例外的に県レベルで推薦を出す手法で民主と組み、自身の足場固めの下地をつくった。高山市の無所属新人候補の応援にも積極的に駆け付け、飛騨攻めの足掛かりを目指す。

 かつて民主から維新へくら替えした今井氏に対し、労組から不満の声はあるが、民主県連幹部は「激しい選挙戦の中で維新票の存在は大きい」と割り切る。

 対する自民現職候補は金子氏の全面支援を受ける。選対幹部は維新の動きに「庭を踏み荒らされたようだ」と不快感と同時に警戒感を隠さない。今井氏に付け入る余地を与えないよう、自民系市議らと連携。次期衆院選も見据え、これまで以上に組織引き締めに躍起になっている。

4854チバQ:2015/04/11(土) 00:07:40
http://www.gifu-np.co.jp/senkyo/gifu2015/news/gifusenkyo20150410_3.shtml
自民が優位な戦い 県議選 終盤情勢、分裂区では激戦
2015年 4月10日
 県内統一地方選の前半戦となる県議選(定数46、27選挙区)は、無投票当選区を除く15選挙区で31議席をめぐり51人が舌戦を展開。12日の投開票日に向けて、激しい集票合戦を繰り広げている。岐阜新聞社は9日までに、本社と支社、総支局の取材を基に各選挙区の情勢を分析した。大半の選挙区で自民候補が優位に戦いを進めるが、保守系候補が火花を散らす「自民分裂」の選挙区や現職、元職、新人が票を奪い合う激戦区もあり、予断を許さない状況となっている。

 15選挙区の立候補者は、自民20人(現職15、元職1人、新人4人)、民主4人(現職3人、新人1人)、公明2人(現職1人、新人1人)、共産4人(いずれも新人)、無所属21人(現職5人、元職2人、新人14人)の計51人。

 自民は、大垣市や高山市など大半の選挙区で公認候補が優勢。山県市や瑞浪市など「自民分裂」の構図の複数区で、公認候補と無所属候補が白熱した戦いを繰り広げている。全体では公認・推薦候補の中で16人ほどが当選圏内と予想され、無投票当選の13人を加え、自民系無所属候補も考慮すると、現有30議席から上積みの可能性もある。

 民主は6選挙区に擁立する公認・推薦候補7人が終盤の追い込みに全力を挙げる。大垣市の現職、可児市の新人は安定した戦い。岐阜市や高山市、関市などでは他候補と激しく競り合う。

 公明は現有2議席確保に向け岐阜市の現職と新人各1人が着実に票を固める。

 現在議席のない共産党は、議席回復に向けて総力戦。岐阜市の新人はほぼ当選圏内に入ったが、大垣市、土岐市、中津川市の新人は苦戦している。

4855チバQ:2015/04/11(土) 00:08:33
富山
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/toyama/CK2015041002000222.html
県議選終盤戦ルポ
2015年4月10日

 県議選は十二日の投開票に向け終盤戦に突入し、各選挙区で舌戦が熱を帯びている。現職二人と新人が三つどもえで争う氷見市、現職、新人の一騎打ちとなった滑川市の両選挙区をルポした。(統一地方選取材班、届け出順、敬称略)

自民独占か阻止か

氷見市

 十二年ぶりの選挙戦となった氷見市選挙区。自民現職の梶敬信(64)と自民新人の藪田栄治(56)、社民現職の菅沢裕明(73)が、二つの椅子をかけ激戦を繰り広げる。議席独占をうかがう自民だが、梶、藪田の両陣営に共闘の動きは見られず、独占阻止を掲げる菅沢とともに票を奪い合う混戦となっている。

 「九千から一万一千票の間に三人が並ぶ厳しい戦いだ」。梶は個人演説会で横一線を強調し、危機感をあらわにした。街宣やつじ立ちを繰り返し、六期二十四年の実績と県政とのパイプの太さをアピールしている。

 藪田は連日、四カ所で個人演説会を開き「十二年間選挙がなかったことが、政治への無関心を生んだ。新しい風を吹き込みたい」と世代交代を主張。早朝に国道沿いで通勤の車に手を振り、知名度アップに必死だ。

 保守票を食い合う両陣営には、同じ保守分裂となった二〇一三年の市長選をめぐるしこりが残る。前市長で参院議員の堂故茂が推した候補が、梶が応援した本川祐治郎に敗北。藪田が堂故の秘書だったことから、自民関係者からは「二議席獲得は大義名分で、夢物語」との声も漏れる。

 菅沢は自民同士のさや当てを批判。「独占を許すと権力闘争や派閥争いになる。市民の声が県政に届かなくなる」と、議席死守を呼び掛ける。地域をきめ細かく回り、生活安定や福祉充実を訴え、個人票をまとめる。

 いずれも地盤は市中心部で、各陣営とも「票が読めない」と口をそろえる。戦いは混沌(こんとん)とした情勢のまま投開票日を迎えそうだ。

実績、連携訴え激突

滑川市

 三期の実績か、市長との連携か-。滑川市選挙区は、三期十二年の実績を訴える自民現職の神田真邦(50)と、市長の上田昌孝が支援する無所属新人の沢谷清(63)がしのぎを削っている。

 「滑川の政策を県に受け入れてもらうには、知事との信頼関係、県庁との日ごろの付き合いが重要だ」。神田は市内で開いた個人演説会で、三期で培った知事や県とのつながりをアピールした。

 昼間は企業回りと数回の個人演説会、夜は四回の演説会をこなし、保守票を中心に支持を固める。自民現職の強みを生かし、自民の国会議員や県議、市議が入れ代わりで応援弁士に入る。弁士は「県議会は自民が過半数。誰が県議なら、自分たちの声が届きやすいかを考えて」と訴える。

 一方の沢谷は、市長の上田と二人三脚の選挙戦。昼間の企業回りには上田も公務が空いていれば同行。夜の三回の演説会には、欠かさず上田が顔を出す。

 「滑川市は福祉や地産地消などの分野で先端を行く。市長の政策を県にも持って行きたい」。沢谷が演説会で訴え続けるのも上田との連携だ。

 政党の支持や推薦を受けない「市民党」を掲げ、保守から革新まで幅広い支持集めに努める。弁士は「市の要望を県に伝えるとき、市長と一緒に訴える県議を」と力説する。

4856チバQ:2015/04/11(土) 00:10:10
福井
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/fukui/CK2015040802000249.html
<県議選の各選挙区情勢>(上)
2015年4月8日

写真
 県議選は告示日の三日に五選挙区で十一人が無投票当選した。七選挙区では激しい選挙戦を繰り広げながら折り返し点を過ぎた。十二日の投開票が迫る中、各選挙区の情勢を三回に分けて紹介する。

◆福井市(一二-13) 現職の地盤に新人挑み混戦

 選挙カーがニアミスしたり、他陣営の事務所前を通り過ぎたりと熱を帯びる福井市。定数一二に、現職八人、新人五人の計十三人が立候補している。ある現職は「領土の奪い合い」と表現。背景に現職の地盤に新人が割って入ろうとする構図がある。

 現職の陣営が「ぽっと出の素人はいない」と言うように、五人の新人はみな引退者の地盤を引き継いでいるか、組織票を持つ候補者。泡沫(ほうまつ)候補のいない少数激戦区となっている。

 各陣営とも「当落ラインはだんご状態の混戦になる」との見方が強い。

 新人二人が近隣地域から出馬した現職の陣営は「もちろん厳しさはあるが、この四年で支援組織を拡大してきた」と現職の強みを最大限に生かす考えだ。既存の地域だけでなく空白となっていた地域にも浸透を見せる。

 一方、現職の地盤から出馬する新人は組織票を持つが「それだけを頼りにするわけにはいかない」と地域への浸透を狙う。陣営は「現職の氏名を書いてきた人を覆すのは簡単じゃない。地道にお願いしていくしかない」と気を引き締める。

◆吉田郡(一-2) 対照的な戦術、松岡地区に鍵

 現職で三期目を目指す鈴木宏紀(56)、元町議で新人の松川正樹(66)の二氏が一議席を争っている。

 鈴木氏は自民党や農業・商工団体のほか、河合永充(ひさみつ)町長や多くの町議の支持を受ける。個人演説会では地方創生を進めるための人脈の必要性を強調。陣営では組織力に加え、永平寺地区で浸透に手応えを感じている。

 松川氏は学習塾経営四十年超の人脈と同級生や地域活動の仲間に支えられて選挙戦を展開。個人演説会はせず、選挙カーと街頭演説で地域づくりと教育への情熱を訴え、陣営では地元の松岡地区以外にも支持の広がりを実感している。

 戦い方は対照的だが、大票田の松岡地区の票の行方が鍵とみられる。

(統一地方選取材班)

4857チバQ:2015/04/11(土) 00:10:21

http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/fukui/CK2015040902000263.html
<県議選の各選挙区情勢>(中)
2015年4月9日

写真
◆越前市今立郡南条郡(五-7) 混戦の7陣営、低投票率懸念

 五議席を七人が争う。多くの陣営関係者が投票率低下を懸念、前回並みの六千票を当選ラインと予想する。

 題佛臣一さん(59)=無新=は、地元の越前市吉野地区を中心に、雇用対策や地域福祉などを前面に支持拡大を図る。

 関孝治さん(74)=自現=は、七期の実績を掲げ、地盤の旧今立町と池田町で支持を固めて、他候補の進出を警戒する。

 宮本俊さん(51)=無元=は、十五地区で「育てる会」を組織。若い支持者のチームも市街地などで票を掘り起こす。

 仲倉典克さん(47)=自現=は、九千三百票の票田、南越前町が地盤。越前市内の同町出身者などへ浸透を目指す。

 山崎隆敏さん(66)=無新=は、原発再稼働反対を訴えて支持を広げる。街頭活動などを通じて手応えを強調する。

 細川かをりさん(55)=無現=は、草の根の運動を進めており、支持者グループを中心に前回票の上積みを目指す。

 辻一憲さん(49)=民新=は、地縁、血縁がなく、表明も遅れたと危機感を強める。五千の労組票を核に引き締める。

◆丹生郡(一-2) 町議の支持が二分する激戦

 定数は一で前回同様、藤野利和さん(63)=無元、島田欽一さん(58)=自現=の二人による一騎打ち。町議の支持をほぼ二分する激戦となっている。

 返り咲きを狙う藤野さんは、個人演説会などで県議時代の実績や一次産業活性化対策などを訴え、支持拡大に努める。二期目を目指す島田さんは、自民候補であることを前面に押し出し、全地区で自民支持層を中心に票固めを図る。大票田の朝日地区の票の行方が鍵を握る。

◆あわら市(一-2) 支援の拡大へ現新がしのぎ

 あわら市選挙区として初の選挙戦となり、芦原地区出身の東川継央さん(58)=無新、金津地区出身の笹岡一彦さん(59)=自現=の二人が一議席を争っている。

 東川さんは芦原地区を中心に、市議時代からの支持者や市議らの後押しを受けて選挙戦を展開し、支援の輪を広げている。

 笹岡さんはJAや各種団体などの組織力を背景に、金津地区の農村部で票を固め、個人演説会を重ねるなどして支持拡大を図る。

 両陣営とも日がたつにつれ、市民の関心が高まっていることを実感しており当選ラインを八千票と見ている。

4858チバQ:2015/04/11(土) 00:10:36
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/fukui/CK2015041002000247.html
<県議選の各選挙区情勢>(下)
2015年4月10日

写真
◆小浜市三方郡三方上中郡(三-4) 現新2人激戦、票の行方注目

 無所属現職の西本正俊さん(56)と無所属新人の池田英之さん(51)が出身地の小浜市で激しく争い、二人の票の行方に注目が集まる。

 西本さんは基盤の遠敷(おにゅう)地区を足掛かりに全域で支持を訴える。前回に引き続き労組からの応援も取り付けた。池田さんは地元松永地区や自民党小浜支部の支援を前面に出した戦術。市議時代の地縁、血縁を頼りに票の掘り起こしに努める。

 無所属新人の小堀友広さん(66)は、引退する地元県議の後継として若狭町三方地域を固め、隣接の美浜町などで票の上積みを目指す。自民現職の中川平一さん(66)は徹底した組織選を展開。出身地の若狭町上中地域は盤石で、知名度を生かし他の農村部でも浸透する。

◆敦賀市(三-4) 地盤の地区で新人支持拡大

 定数三に対し、自民、民主の現職二人と無所属新人の二人が争う。

 無所属新人の宮崎則夫さん(67)は、三月七日から実施した市政報告会や個人演説会が三十回を超え、地域に応じた課題を議論。「膝と膝を突き合わせると反応が良い」と自信を見せる。

 民主現職の糀谷好晃さん(74)は、告示前に労組中心だった後援会を一般市民も取り入れ再編。大票田の市街地を中心に回り、市民への浸透を図り、若年層の票の掘り起こしも狙う。

 無所属新人の力野豊さん(55)は地盤の粟野地区で支持を広げる。陣営幹部は「終盤の盛り上げが課題」と気を引き締め、人柄を前面に押し出し「距離感が近い政治家」として訴える。

 自民現職の石川与三吉さん(84)は、告示後一日三回演説会を開き、熱弁を振るう。五期二十年の実績を強調し、陣営幹部は「県や国への強いパイプを持つのは石川だけ」と力を込める。

4859チバQ:2015/04/11(土) 00:12:03
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/nagano/CK2015040502000217.html
南北で4候補激戦県議選上伊那郡区
2015年4月5日

4人の激戦が繰り広げられている上伊那郡区。遊説中に出くわした2陣営=中川村で
写真
 民主の寺平秀行さん(40)、無所属の矢ケ崎克彦さん(72)の新人二人が、共産の小林伸陽さん(71)、自民の垣内基良さん(65)という現職二人に挑む構図となった上伊那郡区(定数二)。寺平さんと小林さんは箕輪町が地盤。一方、矢ケ崎さんと垣内さんは辰野町が地盤で、十八年前の町長選を戦った因縁の間柄だ。混戦との見方がある中で、候補者の出ていない郡南部の支持拡大を図りながら、確実な地元票獲得に奔走している。

 元箕輪町議の寺平さんは四日午前、辰野町のJR辰野駅前で街頭演説。「若い世代に雇用の場を」などと訴え掛け、演説後は有権者に素早く駆け寄って握手を求めた。

 選対幹部は「若さとフットワークの軽さを生かした戦い」を展開していく考え。応援には羽田雄一郎参院議員が駆けつけ、ブログで遊説日程を公開するなどネットを駆使している。

 矢ケ崎さんは前辰野町長。三日は郡内全域を、四日は同町内に絞って回り、街頭演説を交えて支持を求めた。

 「超党派の県民党の立場で頑張る」。遊説では政党の公認を受けた他の三人との違いをアピールし、赤羽区民センター駐車場では「元気なうちは上伊那郡に身をささげる」とも。飯島勲・内閣官房参与が個人演説会に訪れることも強調する。

 県議四期のベテラン、小林さんは政権批判を交え、「戦争ができる国にしてはいけない」と声をからす。北部を回った三日の遊説では「平和を訴える唯一の候補者」と繰り返した。

 共産党上伊那地区委員会によると、都道府県議選の定数一〜二人の選挙区で議席を守り続けるところは少ないといい、市田忠義党副委員長も個人演説会に足を運ぶ予定だ。

 元辰野町長の垣内さんは三日の出陣式で「負けられない戦い」と気勢をあげた。郡内全域を巡り、各町村に設けた事務所前で支持を呼び掛けた。

 四日も全域を巡回し、街頭演説を展開。人口減少対策や防災強化を重点課題として訴えた。四日午前は宮下一郎財務副大臣が選挙カーに同乗。中川村と飯島町を巡り、「伊那谷の活性化を」と訴えた。 

(鈴鹿雄大、近藤隆尚)

4860チバQ:2015/04/11(土) 00:12:18
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/nagano/CK2015040602000212.html
構図変化、厳しい戦い県議選塩尻市区
2015年4月6日

有権者に駆け寄って支持を訴える候補者=塩尻市内で
写真
 現職一人と元職一人、新人二人の計四人で二議席を争う激戦となっている塩尻市区。三期務め、いずれもトップ当選してきた無所属の小松千万蔵さん(72)が今期で引退し、選挙構図が大きく変わった。どの候補も「厳しい戦い」と声をそろえる。

 再選を目指す民主現職の続木幹夫さん(57)は「唯一の現職」を掲げ、大型店などを回って街頭演説し「知事や市長との信頼関係をつくってきた。県と地元をきちんと結べるパイプ役は私しかいない」と声を張り上げる。

 農山村の再生を強調し「林業をきっかけに信州発の事業を打ち出し、国からの押しつけではない真の地方創生を進めたい」と訴える。

 無所属新人で元市議の青柳充茂さん(62)は選挙カーで市全域をくまなく巡回する。手を振る有権者には駆け寄って「塩尻を守り続けるのが使命。悩みは県に届けて必ず解決する」と支持を呼び掛けた。

 街頭演説では銀行マンや市議三期の経験を基に「塩尻を知り尽くしている。民間の視点を県政に生かし、移住したくなる街をつくる」と力説する。

 前回選で失った議席奪還を目指す共産元職の備前光正さん(52)。「医療、福祉で泣かない県をつくるために三たび県会へ」と声をからし、「塩尻で出産できる医療環境の整備」などを掲げる。大型店前での街頭演説では党所属の国会議員も応援に入り、安倍政権の農政や防衛、福祉政策などを強く批判。安倍政権の批判票の取り込みも狙う。

 「この地域の未来のために全力を注ぐ」。無所属新人で会社社長の丸山大輔さん(40)は中心商店街で街頭演説し、力説した。若さも前面に出し「少子化対策と子育て世代への支援に力を入れる」とアピールする。

 小松さんの後継指名を受け、小松さんの後援会の支援のほか、自民の推薦と公明の支持を取り付けての組織戦を展開する。

 (一ノ瀬千広、成田嵩憲)

4861チバQ:2015/04/11(土) 00:12:42
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/nagano/CK2015040702000259.html
三者三様、混戦の様相県議選下伊那郡区
2015年4月7日

獅子舞を練習している地元住民らに駆け寄り、握手を交わす候補者=豊丘村で
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 飯田市を間に挟み、北の五町村と南の八町村に分かれる下伊那郡区(定数二)。立候補しているのは南部を地盤とする無所属の新人児島博司さん(65)と、ともに北部出身で無所属の吉川彰一さん(44)、自民の高橋岑俊さん(70)の現職二人。三者三様の選挙戦は、中盤に入っても混戦の様相だ。

 「地方再生や人口減少対策には実行力と行動力が必要になってくる」。児島さんは旅館経営の手腕をアピールし、リニア時代を見据えた企業誘致や地域間格差の是正などを訴える。

 選対本部では「準備期間が短く出遅れ感は否めない」としながらも、北部に比べ有権者数が少ない南部から県議を出す必要性を強調。「とにかく顔と名前を覚えてもらいたい」と広い郡内でこまめに遊説して追い上げを図る。

 三選を目指す民主推薦の吉川さんは一月末に脳出血で倒れ、三月末に退院したばかり。一時は出馬が危ぶまれたが、後援会は二月末に支援することを決めた。

 準備が遅れたことから、選対幹部は「まさにぶっつけ本番」と語るが、連合長野のほか前回戦った社民からも支持を取り付けた。つえを突きながらの街頭演説では「安心して出産できることが少子化対策の要だ」と周産期医療の充実や若者の政治参加を訴える。

 「第二県庁が実現すれば(県の)北高南低は解消される」。前回初出馬ながらトップ当選した高橋さんは、宮下一郎財務副大臣と吉田博美参院議員の後援会が全面的に後押し。公明の支持も受け、郡内の十三町村すべてに支部を構える。

 態勢は万全ともみえるが、同じ保守系の児島さんの出馬に「票が割れるかもしれない」と選対幹部は危機感を抱く。「北部以外でいかに票を取れるかで優劣がつく」と活動に余念がない。

(石川由佳理)

4862チバQ:2015/04/11(土) 00:13:31
長野
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/nagano/CK2015040802000245.html
<終盤情勢 県議選>(上)
2015年4月8日

 県議選は十二日の投開票に向け、十六選挙区の四十三議席をめぐり、立候補者七十一人が舌戦を繰り広げている。人口減少対策や雇用・産業、防災など論点はさまざま。各候補はどんな戦略で支持を訴えているのか、各区の情勢を探った。

(敬称略)

■飯田市区(定数三)

小島康晴59無現(2)

小池清 57自現(3)

水野力夫35共新

古田芙士74自現(7)

河野勉 61無新

 強い後援会組織を持つ現職三人を新人二人が追う展開。低投票率になるほど混戦になりそうだ。

 小島は市街地を中心とした地盤固めに全力を傾ける。連日、地区単位のミニ集会を開き、二期八年の実績や政策をアピールする。

 小池はリニア中央新幹線による活性化や中北信地域との格差是正を主張。人口の多い地区で遊説を展開し、支持拡大を目指す。

 昨年の衆院選で知名度を上げた水野は子どもの医療費の窓口無料化など子育て、福祉の充実を強調。支持なし層への浸透を図る。

 八選を目指す古田は七期二十八年の経験と県への発言力をアピール。強固な支持基盤に加え、若年層への食い込みも図る。

 出馬表明が遅れた河野は知名度向上が課題。農業振興や若者の政治参加を訴えの柱に置き、中山間地域での遊説に力を入れる。

■下伊那郡区(定数二)

児島博司65無新

吉川彰一44無現(2)

高橋岑俊70自現(1)

 郡北部出身の現職二人の地盤を切り崩そうと、南部から新人が追い上げる三つどもえの戦い。

 児島は積極的に北部にも食い込み、知名度アップを図る。企業誘致による経済基盤の確立などを唱える。

 吉川は地元高森町周辺の票固めに躍起。病に倒れたが、健康をアピール。周産期医療の充実などを訴える。

 高橋は全域に広がる強固な後援会組織をバックに南部への拡大を狙う。第二県庁の早期実現などを主張する。

■上伊那郡区(定数二)

寺平秀行 40民新

矢ケ崎克彦72無新

小林伸陽 71共現(4)

垣内基良 65自現(3)

 現職二人に地方政界経験のある新人二人が挑む混戦。四陣営の地盤がある北部や無党派層の票をめぐり最終盤までもつれそうだ。

 寺平は若さを武器にして精力的に街頭演説をこなす。党支持層の応援を受け、若年層や浮動票獲得を狙う。

 矢ケ崎は全域での遊説と街頭演説を展開。党公認三候補との違いを訴え、幅広い層を取り込もうと息巻く。

 小林は町村単位の集会に重きを置く。全域を巡り、党支持の票を固めながら政権の批判票取り込みを図る。

 垣内は全域にある後援会組織を軸に活動。保守層や地元辰野町民など、支持拡大に向け追い込みをかける。

■岡谷市・下諏訪町区(定数二)

小松稔 62自現(2)

武井茂夫46無新

毛利栄子63共元(2)

浜章吉 67無新

 四人がほぼ互角の戦いを繰り広げ、最終盤まで予断を許さない情勢。支持政党を持たない有権者や若者層をいかに取り込めるかが鍵を握りそうだ。

 小松はこれまで以上に街宣や集会を重ね、現職の実績や地方創生実現などを訴え、懸命に足場固めをする。

 武井は労組などの支援も受けながら、若さと行動力をアピール。子育て世代を中心に支援の輪を広げる。

 毛利は一日十五〜二十回の街頭演説を精力的にこなし、子ども医療費の窓口無料化の実現などを訴える。

 浜は行政、政治経験が豊かな市民派、即戦力を前面に訴える。きめ細かな街宣、電話作戦で支持拡大を図る。

4863チバQ:2015/04/11(土) 00:13:51

■諏訪市区(定数一)

今井愛郎45無新

森山広 55無新

横山真 43無新

 市議経験者による三つどもえの戦い。出足が早かった横山を今井、森山が激しく追う。

 リベラルな立場を強調する今井は街頭演説に力を入れ、教育の充実を訴えて子育て世代への浸透を狙う。

 森山は諏訪圏域の活性化と行動力をアピール。草刈り場の旧村部に入り込み、票の掘り起こしを急ぐ。

 横山はインフラ整備の推進などを掲げ、自民の推薦で厚みを増した支持基盤を生かして広がりを目指す。

 【注】届け出順。投票日基準の年齢、選管届け出の党派、現元新の別、当選回数の丸数字-の順▽党派名の略称は、自=自民、民=民主、維=維新、公=公明、共=共産、社=社民、生=生活、次=次世代、陽=太陽、気=元気、改=新党改革、減=減税日本、愛=日本一愛知の会、大=大阪維新の会、諸=諸派、無=無所属

 ※政党要件を満たす政党と、地域政党で代表または党首が都道府県の知事か政令市の市長である政治団体の他は諸派

http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/nagano/CK2015040902000253.html
<終盤情勢 県議選>(中)
2015年4月9日

■松本市区(定数六)

下沢順一郎55民現(2)

百瀬 智之32維新

中川 博司56社現(1)

萩原  清64自現(6)

本郷 一彦68自現(5)

中川 宏昌44公現(1)

両角 友成62共現(1)

手塚 大輔32諸新

 主要政党などがぶつかり合い、激しい選挙戦。地方創生のあり方や安倍政権への対応で、舌戦を展開している。

 下沢は地域主導の地方創生を訴え、自民批判票の獲得も狙う。中部縦貫道などの「交通網の整備促進」を力説する。

 百瀬は街頭演説を重点にする選挙戦で無党派層の取り込みを図る。議員報酬や定数の削減など「議会改革」を訴える。

 中川博司は「格差のない社会を」と訴え、労働や子育ての環境改善を目指す。護憲を掲げ安倍政権との違いを強調する。

 萩原は県連幹事長代行の立場から「国と県のパイプ役」を強調。安倍政権による経済振興を後押しし、若者の定住を主張する。

 本郷は市内全域の後援会を地盤に精力的に活動。企業誘致や観光振興で「信州に地方創生を」と唱え、支持拡大を図る。

 中川宏昌は「安心できる暮らし」として子育てや老後の施策強化の必要性を訴える。防災対策や雇用支援の充実も掲げる。

 両角は「県議会唯一の野党」を掲げ、医療や福祉など身近な施策の充実を前面に打ち出す。安倍政権の防衛政策なども批判する。

 手塚は有志党幹事長として街頭演説を精力的にこなす。「県の将来を切り開く」として街頭演説などで若年世代の支持を呼び掛ける。

■塩尻市区(定数二)

続木 幹夫57民現(1)

青柳 充茂62無新

備前 光正52共元(2)

丸山 大輔40無新

 現職、元職各一人と新人二人が激しく競り合い、最後まで予断を許さない状況だ。

 続木は一期目の実績と県とのパイプの強さをアピール。連合長野の支援を受けるほか、支持政党を持たない層への食い込みも図る。

 青柳は市全域をくまなく回り、市議三期の実績を基に幅広い層への浸透を目指す。勢いが出てきたと陣営はみている。

 備前は街頭演説をこまめに行い、支持を求める。阿部県政への対決姿勢を強く打ち出し、現県政の批判票の取り込みも狙う。

 丸山は今期で引退する小松千万蔵の後継の立場で、後援会組織を軸に組織戦を展開。若い世代へのアピールも強化している。

■安曇野市区(定数二)

甕  裕一44民現(2)

望月 雄内73自現(6)

寺沢 功希40無新

 実績を強調する現職二人を新人が追う展開だ。

 甕は、二期の実績などを基に産業振興や交通網整備などの課題解決を強調する。支持政党を持たない層への浸透も図っている。

 望月は、県農業会議会長の立場から農業施策の充実などを訴え、六期で築いた人脈などを基に幅広い支持の獲得を目指す。

 寺沢は、若さと四人の子を持つ親の立場をアピールし、子育て支援充実などを掲げる。街頭演説などで知名度アップを狙う。

■大町市区(定数一)

重田 康宏60無新

諏訪 光昭63無現(2)

 三選を目指す現職に新人が挑み、八年ぶりの選挙戦でしのぎを削っている。

 重田は、スキー観光の再生や農業の六次産業化などの施策を掲げる。特定の団体の支援を受けず、精力的に駆け回っている。

 諏訪は幅広い団体からの推薦を受け、長野北部地震からの復興や医師不足解消、松本糸魚川連絡道路計画の推進などを主張する。

4864チバQ:2015/04/11(土) 00:14:08
■北安曇郡区(定数一)

内山 重喜56自新

宮沢 敏文62無現(5)

 ともに南部の池田町を拠点に、六選を目指す現職を新人が追い上げを図る。

 内山は地元の党衆院議員の支援を受けながら党支部のある北部へも支持を広げる。決起集会を開いて党支持層を固める。

 宮沢は地域密着を主張し長野北部地震からの復興や地域医療の充実、交通網整備などを掲げる。集会を小まめに開き、支持を訴える。

■木曽郡区(定数一)

三浦 茂樹46無新

村上  淳60無現(3)

 組織力と知名度で上回る現職を新人が追い上げ、激しい選挙戦を展開している。

 三浦は、地盤の木曽町を中心に郡内全域を精力的に遊説。「健康医療総合地域」の実現を掲げ、人口減少と高齢化対策を訴える。

 村上は「厳しい戦い」と支持基盤の引き締めを図る。信州木曽看護専門学校の開校など三期の実績と防災対策をアピールする。

 (敬称略)

 【注】届け出順。投票日基準の年齢、選管届け出の党派、現元新の別、当選回数の丸数字-の順▽党派名の略称は、自=自民、民=民主、維=維新、公=公明、共=共産、社=社民、生=生活、次=次世代、陽=太陽、気=元気、改=新党改革、減=減税日本、愛=日本一愛知の会、大=大阪維新の会、諸=諸派、無=無所属

 ※政党要件を満たす政党と、地域政党で代表または党首が都道府県の知事か政令市の市長である政治団体の他は諸派
<終盤情勢 県議選>(下)
2015年4月10日

■長野市区(定数一〇)

西沢 正隆43自現(4)

高橋  宏76無現(6)

和田 明子55共現(2)

山口 典久54共新

竹内 久幸61社現(4)

高島 陽子46無元(1)

中島嘉一郎69無新

埋橋 茂人62民新

太田 昌孝53公現(2)

鎌倉 希旭32無新

風間 辰一53自現(4)

若狭 清史34無新

松橋 達生49無新

鈴木  清67無現(3)

宮川 好正64無新

 定数一〇を十五人で争う激戦区。死去、引退したベテラン議員の票の取り込みにも熱が入る。

 西沢は地方創生への取り組みを主張。高橋陣営は六期当選の実績を強調する。

 共産の和田と石坂千穂県議団長の後継山口は現有議席確保を図る。竹内は市北部を中心に実績を訴える。

 高島は母親の目線を強調する。中島は地盤の松代地区に重点。埋橋は農政票を固める。太田は組織を固め地方創生を主張する。

 鎌倉は若者の働く場づくりを主張。風間は県議長としての経験を訴える。

 若狭は元市議長が全面支援。松橋は実業家としての実績を訴える。鈴木は県と市のパイプ役を強調する。

 宮川は青少年健全育成を訴える。

4865チバQ:2015/04/11(土) 00:14:19
■須坂市・上高井郡区(定数二)

永井 一雄72無現(3)

村石 正郎75自現(5)

堀内 孝人66無新

土谷フミエ67共新

 現職二人を新人二人が追い上げる。

 永井は労組票を集め、一日十五カ所以上の街頭演説をこなす。村石は個人演説会を重ね、従来の支持層を固める。

 堀内は自民支持層の一部からも支援を受け、郡部での知名度向上を目指す。土谷は市議時代の支持層を固めて追い上げる。

■中野市・下高井郡区(定数二)

深井 克純58無新

小林東一郎56無現(2)

丸山 栄一59自現(2)

 現職二人と新人一人が競り合う。

 深井はスキー場を生かした観光振興策を訴える。小林は民主、社民の支援を受けて実績を訴える。丸山は個人演説会を重ね、保守層への浸透を図る。

■千曲市・埴科郡区(定数二)

小川 修一47無新

下崎  保77自現(7)

荒井 武志63無現(1)

 現職二人と新人一人が競り合う。

 小川は小まめな街頭演説で知名度向上を狙い、世代交代を訴える。下崎は企業回りや個人演説会を重ね、従来の支持層を固める。荒井は労組票を固め、出身の旧戸倉町に加えて坂城町でも支持拡大を狙う。

■佐久市・北佐久郡区(定数四)

清水秀三郎47無現(2)

今井 正子65無現(3)

桃井  進55自現(1)

小山 仁志39無新

藤岡 義英43共現(1)

花岡 賢一35無新

 六人ともそれぞれの支持基盤を持ち、混戦模様だ。うち五人の地盤が佐久市。各陣営とも郡部票の取り込みを狙う。

 清水は商議所青年部の支援を得て、雇用の拡充を訴える。今井は地盤の立科町を中心に、女性票獲得を目指す。自民の桃井は、木内均衆院議員の支援を得て組織を引き締める。

 小山は井出庸生衆院議員の応援を受けて戦う。共産の議席死守を目指す藤岡は、支持無し層への浸透を図る。花岡は、羽田雄一郎参院議員の後援会「千曲会」をフル活用する。

 (敬称略)

 【注】届け出順。投票日基準の年齢、選管届け出の党派、現元新の別、当選回数の丸数字-の順▽党派名の略称は、自=自民、民=民主、維=維新、公=公明、共=共産、社=社民、生=生活、次=次世代、陽=太陽、気=元気、改=新党改革、減=減税日本、愛=日本一愛知の会、大=大阪維新の会、諸=諸派、無=無所属

 ※政党要件を満たす政党と、地域政党で代表または党首が都道府県の知事か政令市の市長である政治団体の他は諸派

4866チバQ:2015/04/11(土) 00:15:24
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/shizuoka/CK2015040602000200.html
県議選 注目区を行く<1>
2015年4月6日

 県議選は三十三選挙区(定数六九)のうち、九選挙区十四人が無投票当選し、残る二十四選挙区で八十一人が五十五議席をめぐり、激しい選挙戦を繰り広げている。話題区を取り上げる。

湖西市(一…2) 

   蛭川麻季子 48 無新

   田内 浩之 38 無現 当選1回

◆若手現職に公募新人挑む

支援者を前に声を張り上げる候補者=湖西市鷲津で
写真
 前回選を四十一票差で辛勝した民主系の無所属現職田内浩之さん(38)に、自民党県連の公募に名乗りを上げた無所属新人の蛭川麻季子さん(48)が挑む。自民は八期続いた議席奪還をもくろむ。

 富士宮市出身で元熱海市議の蛭川さんにとって、悩みの種は地元色が薄いことだ。街頭では「静岡県生まれの静岡県育ちです」とアピール。三日の出陣式でも、選対本部長の衆院議員城内実さんが「湖西に骨を埋める覚悟で出馬した」と言葉に力を込めた。

 県議会は自民系の「自民改革会議」が議席の過半数を占め、政権も自民党が握っている。陣営幹部は「自民じゃないと国や県との太いパイプはつくれない」と強調。連立政権を組む公明党の市議も出陣式に駆けつけ、「公明党も一丸になって支援する」と話した。

 出馬表明が一月下旬と出遅れ、城内さんや市議らの人脈を足掛かりに支援者や企業を回ってきた。陣営は「田内さんの地盤を切り崩したい」と、旧湖西市地域での活動に力を入れる。

 田内さんは対照的に、中学一年の時に湖西市に移り住み、伯父は元市議長で市老人クラブ連合会長を務める。県議会では知事与党を標ぼうする第二会派の民主系「ふじのくに県議団」に所属し、出陣式では川勝平太知事との太いパイプをアピールした。

 前回選は告示の三カ月前に出馬表明し、十分な態勢が整わないまま選挙戦に突入した。この四年間、地区の祭りや自治会の会合などこまめに顔を出してきた。出陣式で「知力と体力を全て使って取り組んできた。四年前とは違う」と声を張り上げた。

 大手自動車メーカー・スズキの協力会社でつくる「スズキ協力協同組合」からも新たに推薦を取り付けた。湖西市は自動車部品工場が多く、同組合の仲介で市内の工場も回っている。陣営幹部は「着実に支援の輪は広がっている。一番の敵は油断」と気を引き締める。

4867チバQ:2015/04/11(土) 00:16:05
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/shizuoka/CK2015040702000223.html
県議選 注目区を行く<2>
2015年4月7日

富士市(五…8)
   早川育子 55 公現 当選3回
   菊池初彦 62 無元 当選1回
   桜町宏毅 49 民現 当選2回
   西村綾子 67 共新
   鈴木澄美 59 自現 当選1回
   植田徹 65 無元 当選5回
   岡村義久 49 無新
   遠藤栄 73 自現 当選8回
◆自民系乱立、初議席狙う共産

雨の中、多くの支援者が詰めかける激戦の富士市選挙区=富士市内で
写真
 八人が五議席を争う富士市選挙区は自民党籍がある現職、新人、元職の五人が乱立した。民主と公明の現職、共産の新人が出馬し共産は初議席を狙う。

 自民公認はいずれも現職の鈴木澄美さん(59)、遠藤栄さん(73)。ともに元職の菊池初彦さん(62)、植田徹さん(65)は無所属で届けた。無所属新人の岡村義久さん(49)も党員だ。

 自民系の乱立は、植田さんが五期目途中で県議を辞し、二〇一三年の市長選に出馬したのが発端とされる。地盤の市北西部・鷹岡地区などの支援者は、落選後も引き続き植田さんの政治力に期待。鷹岡在住の岡村さんと調整がつかなかった。

 植田さんは国や県とのパイプ役を自任し、新東名高速道路沿いの整備や健康・医療産業の育成を主張する。

 岡村さんは若者や無党派層に焦点をあてる。選挙カーに「49歳」と年齢を入れ、世代交代を求める。

 他陣営に「鷹岡地区の票の食い合い」との見方もあるが、両陣営は共倒れを警戒して支持拡大を図る。草刈り場となっているのが、地盤の候補がいない旧富士川町だ。

 この地で、菊池さんは親類を軸に組織づくりを進めた。公約の柱に、地域で計画中の新々富士川橋の早期建設を据える。前富士市長の支持も取りつけている。

 鈴木さんは、かつて大学非常勤講師を務めた自然・環境分野の専門家をアピール。防災・減災や富士山を活用した地域振興を公約に、草の根で浸透を図る。

 遠藤さんは八期三十二年を務めた実績を強調。組織をフル動員し、地盤の市南部以外にも支持を広げる。関係者は「これまでにない緊張感が漂っている」と明かす。

 過去三回トップ当選だった公明現職の早川育子さん(55)は、引き締めに躍起。陣営幹部は「激しい切り崩しにあっている」と話す。医療・介護の充実などを掲げる。

 民主現職の桜町宏毅さん(49)のもとには、告示日に現職の国会議員三人が駆けつけた。自民系乱立で有利になったとの見通しにも油断なく党や組織を挙げた選挙戦を展開する。

 共産新人の西村綾子さん(67)は「共産議員のいない県議会はチェック機能を果たせない」と主張する。大企業の多い富士市選挙区から、これまで共産県議が生まれたことはない。陣営幹部は、昨年の衆院選の共産躍進や自民系乱立の構図を追い風とみて、「楽観視できないが大きなチャンスだ」と話す。

4868チバQ:2015/04/11(土) 00:16:37
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/shizuoka/CK2015040802000226.html
県議選 注目区を行く<3>
2015年4月8日

袋井市・森町(二…3)
   水野憲司 68 無新
   山本貴史 45 無現 当選1回
   渡瀬典幸 52 自現 当選1回
◆無風ムードから一転

支援者と握手を交わす候補者=袋井市高尾町の選挙事務所で
写真
 二〇〇七、一一年に続く三回連続の無投票が予想された中、告示一カ月前、「無投票阻止」を掲げる新人が名乗りを上げ、無風ムードから一転した。

 「六十八歳の新人だが、やる気は誰にも負けない」。告示後初の週末の午後、雨上がりのJR袋井駅前で、民主推薦の無所属新人水野憲司さん(68)が声を張り上げた。

 応援に駆けつけた民主党県連の細野豪志会長は「水野さんの心意気を感じて県政へ送り出してほしい」、地元選出の小山展弘衆院議員も「長年培った経営者の知恵、強さがいま必要だ」と力を込めた。

 水野さんは「私にはしがらみがない。既得権益にぶら下がっていてはダメだ。県政に新しい風を吹かせたい」と訴えを強める。連合静岡の支持を得て労組票をまとめ、非自民や無党派層の取り込みも狙う。

 「民主と自民の間にはさまれて大変厳しい」。袋井市北地区の住宅地で、無所属現職の山本貴史さん(45)が声をからした。袋井市議を四期十一年務め、県議に転身したが、県議選での戦いは初めてだ。

 「浜岡原発の再稼働は認めない」との立場を貫き、「県議会で、このことを言える数少ない議員」と主張する。県議会では三人の無所属議員でつくる会派「富士の会」に所属。遊説では、川勝平太知事との近さもアピールし、「県政とのパイプ役としてしっかり取り組む」と強調する。

 新顔の参入に、自民現職の渡瀬典幸さん(52)も「危機感を持っている」と警戒。前回は無投票で、山本さんと同様に初の選挙戦になる。「まだまだ名前が浸透しているわけではない。防災対策に力を入れてきた四年間の取り組みを訴え、真っ向勝負でやり抜く」ときっぱり。

 出陣式では「安心安全があって経済が動き、人が集まる。その根底は防災にある」とマイクを持つ手に力を込めた。地元選出の宮沢博行衆院議員は「渡瀬さんは県議会最大会派の要として頑張っている。私も全力で戦う」と支援を呼び掛けた。

4869チバQ:2015/04/11(土) 00:17:07
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/shizuoka/CK2015040902000233.html
県議選 注目区を行く<4>
2015年4月9日

静岡市葵区(五…6)

   小長井由雄 61 民現 当選3回
   高田好浩 58 公現 当選2回
   天野進吾 73 自現 当選8回
   山田誠 53 自現 当選3回
   森大介 46 共新 
   天野一 72 自現 当選7回

◆自、民、公に共産挑む

ミニ集会で支持を訴える候補者=静岡市葵区で
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 六人が五議席を争う静岡市葵区。政令市移行で現行の選挙区割りになった二〇〇七年以降、立候補者数は最も少ない。〇七年と前回一一年は自民三人、民主、公明の五人が連続当選。今回は同じ顔触れに共産新人が挑む。

 各陣営とも市長選への関心が高まっていないと分析。投票率の低下を予想し、組織票固めや支持なし層の取り込みに必死だ。

 九期目を目指す自民現職の天野進吾さん(73)は政治生活の集大成と位置付けた戦い。アイデア市長だった知名度と実績を生かして住宅街を細かく巡る。人口減対策を掲げ「今こそ市民の声を県政に届ける時だ」と訴える。

 自民現職の天野一さん(72)は八期目を目指し、業界団体など約百五十団体から推薦を受けた。川勝平太知事を「パフォーマンスが多い」と批判。議会が厳しくチェックし、東静岡地区の市有地活用策などで不協和音がある県と市の橋渡しに努めるとアピールする。

 三期を務めた自民現職の山田誠さん(53)。選挙戦序盤、昨年の台風で被害を受けた山間部に足を運び、治山や砂防、有害鳥獣対策などの拡充を主張。「若者が戻って就職できる地域をつくる」と強調した。農協や公民館を積極的に訪れ、支持拡大を図る。

 民主現職の小長井由雄さん(61)は街頭演説で「川勝知事と連携を密にして地震対策や経済対策を進める」と知事との協力態勢をアピールする。草の根選挙を続けてきた陣営は低投票率を警戒。地盤の山間部を中心に支持拡大を目指し、市街地で無党派の獲得を図る。

 公明現職の高田好浩さん(58)は一級建築士としての実績を生かす。選挙カーに「防災のトップランナー」と掲げ、市内のスーパーや公園で「県民の安心安全を築くのが私の使命だ」と訴える。県の緊急地震津波対策交付金の一六年度以降の継続や拡充を主張する。

 共産新人の森大介さん(46)は、昨年の衆院選で県内から同党では十四年ぶりに当選した島津幸広衆院議員(比例東海)と共に街頭演説を続ける。「浜岡原発を廃炉にし、自然エネルギーの先進県にする」と訴え、県都の議席奪還を目指す。

4870チバQ:2015/04/11(土) 00:17:31
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/shizuoka/CK2015041002000207.html
県議選 注目区を行く<5>
2015年4月10日

浜松市東区(二…3) 

   中沢公彦 46 自現 当選2回
   鈴木滋芳 60 無新
   大石哲司 62 無現 当選1回

◆3氏 異なる支持基盤

支持拡大に向け熱弁を振るう候補者=浜松市東区篠ケ瀬町の選挙事務所で
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 浜松市で中区に次ぐ人口を抱える東区では、二人の現職に、二〇一三年六月の補選で敗れた新人一人が挑む。互いに支持基盤が異なり、三者三様の戦いを繰り広げる。

 告示日の三日、自民現職の中沢公彦さん(46)は、天王町の天王宮大歳神社で区内の自民系市議選候補四人との総出陣式に臨んだ。雨の中、約三百人の支援者を前に、県議と市議との連携の必要性を強調。「これまで以上に国や県にものを申し、実現に変える政治に取り組んでいく」と声を張り上げた。

 応援に駆けつけた自民党県連の塩谷立会長は「若さと行動力で党県連政調会長という立派な職を全うした中沢さんは、県政の中心になりつつある。トップ当選で県政に送ってほしい」と力を込めた。

 市議選とも連動し、自民支持層を基盤に選挙戦に挑む中沢さんとは対照的に、無所属現職の大石哲司さん(62)は大票田の地元・積志地区で連日街頭演説や決起大会を開き、足元を固める。

 「地元から県議を出さないと地域の問題は前に進まない」。七日夜、地区内の大瀬町東公会堂で開かれた決起大会で、前自治会長が呼び掛けた。大石さんは「三十六年間市職員を務めた。市のことも県のことも大石に聞いてほしい」と地元密着姿勢をアピールした。

 告示日の演説では、「知事は浜松市東区を一番注目している」と紹介。「川勝知事にぜひ県議会に戻ってきてほしい、と言われた」と知事との近さも強調する。

 補選に続く二度目の挑戦となる無所属新人の鈴木滋芳さん(60)は「前回は涙をのんで悔しい思いをした。今回は何がなんでも当選させていただきたい」とリベンジに燃える。

 連合静岡の推薦を受け、出陣式では浜松地域協議会の松浦信司議長が「浜松で働く労働者の声を県に届けるパイプになってほしい」と期待を語った。県選出の民主党国会議員からも応援メッセージが寄せられた。

 市議時代には市長選に出馬している現職の鈴木康友さんに近い会派「創造浜松」に所属。県の行財政改革の必要性を訴え、「鈴木市政で十年育ってきた魂を持って、県でも行革を進めていきたい」と意気込む。

=終わり

4871チバQ:2015/04/11(土) 00:18:56
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/gifu/CK2015040702000264.html
<攻防 県議選>(1)高山市選挙区
2015年4月7日

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 「とにかく、対抗すべきは巨大与党だ」。五日午後、高山市の高山陣屋前。無所属新人で民主の推薦を受ける小井戸の応援に駆け付けた維新の党県総支部長、今井雅人がこぶしを振り上げた。

 今井の横には、民主党政調会長の細野豪志、党県連代表の小見山幸治。民主と維新の共闘関係を強調するように、細野は「非自民勢力の結集」と繰り返した。

 高山市選挙区(定数二)は前回、自民現職の高殿、無所属現職の川上が無投票で当選。しかし、考え方の違いから川上とたもとを分かった連合が、小井戸を擁立した。この動きに、県レベルで県内の民主候補全員を推薦した維新の今井が参戦した。

 「働く人、生活者の目線で活動する唯一の候補として、県議会に送ってもらいたい」と話す小井戸にとって、維新の支援はプラスに見える。だが陣営幹部は言う。「組織内には今も、(今井に)裏切られた思いが残る」。二〇〇九年の衆院選で民主から出馬した今井が、一二年に離党したからだ。

 一方、今井側にとって、今回の県議選は自身の選挙に向けて大きな意味合いを持つ。

 高山市選挙区がある衆院岐阜4区は、金子一義(自民)が十選する強固な保守地盤。昨年末の前回選でも、今井は民主の支援を受けたが、比例復活に回った。金子との得票差は二万四千。うち飛騨地域で二万票余水をあけられた。

 「小選挙区で勝つには、飛騨地域が鍵」。今井周辺は口をそろえる。本人も五日の応援演説で「自公政権に対抗できる勢力を作らないと。統一地方選はその足掛かりです」と力を込めた。

 迎え撃つ現職二陣営。四選を目指す川上は連合が離れたものの、「相手は関係ない。自分は自分のやり方でやる」と強調。毎日、自転車遊説を展開するなど、組織を頼らず草の根運動に徹する。

 金子の元秘書だった高殿は、自民の全面支援を受ける。基盤は盤石だが、初当選の前回は無投票で、選挙戦は今回が初めて。「三つどもえで、戦いは厳しい」と危機感を前面に打ち出している。

 高殿を支援する金子は四日、後援会幹部を急きょ集め「高山は激戦区。私も必死になってやるが、皆さんもご支援を」と訴えた。ある幹部は「今井さんは人の庭に土足で入ってきたようなもの」と語気を強めた。

 そして、大坂冬の陣で豊臣方が大坂城の外に作り、最後まで徳川方を苦しめた出城「真田丸」の名を挙げ、「高山に真田丸を作らせたくはない」と警戒する。

 =敬称略

     ◇

 十二日投開票の県議選は、無投票当選が決まった十二選挙区の十五人を除き、十五選挙区で五十一人が三十一議席を争っている。その中から注目選挙区を取り上げ、激しい攻防を繰り広げる現地を歩いた。

(統一地方選取材班)

4872チバQ:2015/04/11(土) 00:19:13
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/gifu/CK2015040802000255.html
<攻防 県議選>(2)関市選挙区
2015年4月8日

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 「市長になってこの三年半、議員には知事への連絡や県各部への要望などで、大変お世話になった」。雨が降る三日朝、関市中心部の本町通商店街で行われた自民現職の酒向の出陣式。駆けつけた尾関健治市長があいさつをすると、支持者からわっと拍手が沸き起こり、壇上から降りた尾関に酒向が歩み寄って、がっちり握手してみせた。

 関市選挙区(定数二)は、前回は酒向と無所属の林の現職二人が無投票当選。しかし今回、元市長で自民元職の尾藤が加わり、十二年ぶりの選挙戦となった。いずれも実績を背景に後援会や支援団体の引き締めと拡大に力を入れるが、勝敗を左右しかねないのが、市長の尾関を支持する層の動向だ。

 二〇一一年九月の市長選で、三十九歳の若さで初当選した尾関は、今も市民から幅広い支持を受ける。その時に戦った相手が、尾藤。そして、尾藤の選対本部長を林、副本部長を酒向が務めた。

 今回立つ三候補全員が、当時は反尾関陣営。尾関本人は「政治の世界では普通のこと。自分には遺恨はない」と話すが、支援者からは「今回、誰に投票したら良いのか」との声も漏れる。

 それだけに、三陣営とも尾関との関係に気を配る。

現職候補の出陣式に出席した尾関健治市長(右)=関市で
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 酒向は個人演説会でも、市と県のパイプ役として尾関と良好な関係にあると積極的にPR。「市長と同じ方向を向いている自分にしか、この役目はできない」と力を込めた。

 林も「前回市長選時の状況は、尾関市長も理解してくれている」とした上で、「市長とは、これまで一緒になってやってきた実績がある」と訴える。さらに、民主党の県連幹事長代理として「無所属だが、党の活動は誰よりもやっている自負はある。十二年前の自民独占の状況にしてはいけない」と支持を求める。

 そして尾藤。市長選では尾関と直接対決しただけに、対立のイメージは根強いが、陣営幹部は「しこりはない。これからどう連携していくかが大事」と強調する。

 つかの間の晴れ間となった四日には、市中心部の関川沿いで開かれていた商工関係者らによる花見の会場に、尾藤が突然訪問。参加していた尾関に笑顔で歩み寄り、周囲が戸惑う中でがっちりと握手。良好な関係をアピールしてみせた。

 三陣営から熱視線を送られる尾関だが、今回は中立の立場を強調。ただ「三年半お世話になってきた義理がある」として、告示日は現職二陣営の出陣式に出席。元職陣営には出陣式後、事務所に為書きを持って激励に訪れるにとどめた。

 今後の総決起大会なども「強く求められた際は考慮するが、出陣式と同じ行動基準で動くのみ」。市長票をめぐる三つどもえの戦いは、最後までもつれそうだ。

 =敬称略

(統一地方選取材班)

4873チバQ:2015/04/11(土) 00:19:28
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/gifu/CK2015040902000243.html
<攻防 県議選>(3)岐阜市選挙区
2015年4月9日

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 とにかく手を握る。握手、握手、握手。自民新人の広瀬は、あいにくの雨に見舞われた地元の祭りに姿を見せた。「いつもご苦労さまです」「頑張ります。よろしくお願いします」。行き交う祭り客に頭を下げるたび、水滴がしたたり落ちた。

 定数九に十二人が立候補した岐阜市選挙区。保守系の複数の幹部は口をそろえる。「立候補した十二人のうち、保守系が七人。厳しい保守票の奪い合いだ」

 十人が出馬した四年前の前回選では、保守系候補は自民と元自民無所属の計四人。それが今回、自民だけで現職の玉田と長屋、新人の若井と広瀬の四人。ここに元自民で無所属の現職道家と元職笠原が加わり、さらに父が元自民県議の無所属新人平野も立つ。

 今回、自民の看板なしで戦う道家は、「票が減るのは覚悟している」。地盤の市南部では、広瀬と保守票を食い合う。そこで知人を頼り、市北西部の島地区で初めて個人演説会を開催。「自分は(市南部の)茜部の人間だけれども、島でもしっかり働かせてもらう」と、大きな体を縮めて支援を求めた。

 これまでは、自民の候補は互いの地盤には攻勢をかけず、すみ分けるという不文律があったという。しかし今回は、告示前から多くの陣営が一票をたぐろうと、地盤を越えて街宣車を走らせる。

 「知られているのは父親ばかり。『トモヒサ』を売り込まないと戦えない」。市内全域に戦線が拡大する中、父親の地盤を引き継いだ平野も危機感を強める。

雨の中、祭り会場を訪れカッパ姿で握手を求める候補者(左)=岐阜市で
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 一方の他党陣営。民主、公明が各二人、共産は一人を擁立し、前回選と同じ議席数の確保を狙う。ただ、こちらも安穏としていられる状況にはない。

 前回は次点とわずか九十三票差で滑り込んだ民主現職の渡辺は、「民主政権下だった前回とは、わけが違う。非常に戦いにくい」と厳しい表情。雨の中、大型ショッピングセンターの前で「給料が上がっているのは、大企業のサラリーマンだけ。地域から日本を変える」と必死の形相で訴えた。

 もう一人の民主現職太田も、上向かない党勢を盛り返そうと、連合のバックアップを得て懸命の選挙戦。公明の現職水野と新人澄川、共産の新人中川は、強固な党組織に支えられるものの、保守の激しい競り合いに警戒感を募らせる。

 三人が落選する激しい選挙戦の行方は、最後まで予断を許さない。

 =敬称略

 (統一地方選取材班)

4874チバQ:2015/04/11(土) 00:19:43
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/gifu/CK2015041002000242.html
<攻防 県議選>(4)瑞浪市選挙区
2015年4月10日

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 「初心に帰り、我欲を捨ててしっかり仕事をしたい」。五選を目指す渡辺は、個人演説会で声を振り絞った。応援に駆けつけた瑞浪市長の水野光二は「厳しい選挙だ」と、四度同じ言葉を叫んだ。

 瑞浪市選挙区(定数一)は、自民党県連副会長の渡辺と、自民を離党した元党支部幹事長で元市議長の山田という、長く市の自民を支えてきた二人の一騎打ち。対決の遠因となったのが四年前の前回県議選だ。

 山田はいったん出馬表明したが、周囲の説得で取りやめ。渡辺は無投票で四選を果たし、議長も経験した。「いま当選すれば、十年はできる」と再び出馬を目指した山田に対し、渡辺も「議長を経験した後こそ、最も力を発揮できる」と出馬を決断。山田は党県連から離党を勧告され、受け入れた。

 自民は今回の県議選では、この選挙区を含む八つで新旧交代や地域間調整の不調などから分裂選挙に突入。危機感をいだいた党県連は、離党した候補を支援する党員に対し、二度と復党できない除名処分まで突きつけた。

 このため、渡辺の出陣式には市長に加え、自民系市議十三人全員が顔をそろえたのに対し、山田側には一人の市議の姿もなし。山田の同僚市議の一人は「割り切るしかない」と自分に言い聞かせた。表面上は、引き締めが功を奏しているようにも映る。

 それでも渡辺陣営が「厳しい」と繰り返す。「市議や経営者が号令をかけたら大量に票が入るという時代じゃない」と自民関係者。山田を心情的に支援する層が本当に渡辺に票を入れてるのか読み切れないからだ。

 桜並木の下、女性花見客に小走りで駆け寄った山田が、笑顔で握手を繰り返す。「大きな声では言えんけど、あんたを応援しとるでね、と声をかけてくれる人も多い」と、手応えを口にする山田。

桜の下で有権者に支持を訴える候補者=瑞浪市内で
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 共に保守で政策的な違いが見あたらない中、山田は、七十三歳の渡辺と六十歳の自身の年の差をPR。「世代交代が必要」と訴える。

 これに対し、渡辺は二月の市議選で二十代や三十代の当選者が出たことを引き合いに、「引き継ぐなら有能な若者。候補を探すため、四年をいただきたい」と切り返す。

 過熱する選挙戦。自民支持層からは、こんな声が漏れる。「どちらが勝っても、わだかまりは残る。戦いが激しくなるほど解消に時間がかかる」

 =敬称略、終わり

 (統一地方選取材班)

4875チバQ:2015/04/11(土) 00:20:47
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/all/CK2015040602000216.html
国→地方にくら替え候補に有権者複雑
2015年4月6日

国政から名古屋市議選にくら替えし、演説会で気勢を上げる候補者(中央)=5日、名古屋市で
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 十二日投開票の統一地方選前半戦では、前回選挙から所属党派を変えるだけでなく、国会議員経験者が地方議員を目指すなどの「くら替え」候補が目立っている。地域のために尽くしたいのか、議員として生き残りをかけるためか。訴えに耳を傾けながら、戸惑う有権者もいる。

 「県議、衆院議員を経験し、私は強く、たくましくなった。その経験を皆さんのお役に立てます」

 五日夜、名古屋市内の演説会。五人が争う名古屋市議選東区選挙区(定数二)で、河村たかし市長率いる減税日本が擁立した女性(52)は、支持者にアピールした。市議選では新人だが、愛知県議や衆院議員も務めた経歴の持ち主だ。

 河村市長の衆院議員時代の秘書を経て政治家を志し、初めて臨んだ二〇〇七年の県議選で民主から当選。二年後の政権交代がかかった衆院選で国政に転じたが、減税日本結成にかかわり民主を離党、一二年十二月の衆院選で敗れた。

 再び国政に挑まず市議を目指すことに、この候補は「庶民目線の河村市政の継続と発展に力を尽くすため」と説明。一方、対立陣営からは「市長のためではなく、市民のために働くのが市議だ」と批判が飛ぶ。

 国会議員からの転身組は岐阜県議選にも。告示日の三日、十二人が立候補した岐阜市選挙区(定数九)で無所属元職女性(49)の第一声は、国政への再挑戦をあきらめた理由から始まった。

 「二年前の衆院選からずっと、どうしたらいいか考え、あらためて県民のために働きたいと思いました」

 一九九九年の県議選に自民推薦で初当選。その後自民公認となったが三期目途中の〇九年に民主に移り、八月の衆院選で比例単独候補として当選した。だが一二年の衆院選は落選。「政局に左右される国政は物事が決まらない。県を良くするには県議が一番」と五年八カ月ぶりに古巣を目指す。

 演説を聞いた有権者には複雑な思いも。無職男性(68)は「とりあえず議員になりたいのかなあ」。県議選の初当選時から支援する女性(65)は「県を良くしたいという本人の思いが理解されるか心配」と漏らした。

 岐阜県議選ではほかに、六人が争う大垣市選挙区(定数四)に元衆院議員の無所属新人男性(61)、三人が立候補した関市選挙区(定数二)に県議から関市長となり、再び県議を目指す自民元職男性(69)も。

 名古屋市議選には、かつて自民で愛知県議選に六回当選し、議長も務めた男性(69)が九人の激戦区となった中区選挙区(定数三)に無所属新人として出馬。「選挙区は変わらず、市民のために力を尽くしたいとの思いは同じ」と話した。

 (統一地方選取材班)

4876チバQ:2015/04/11(土) 00:22:35
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015040502000229.html
<県議選 激戦の現場>名古屋編
2015年4月5日

 県議選の候補者は東へ西へと飛び回り、舌戦も熱を帯びてきた。各地で展開される激戦の現場を紹介する。 =文中敬称略、名簿は届け出順

◆16年ぶり舌戦、三つどもえ 中村区

選挙カーから支持を訴える候補者=名古屋市中村区で
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 十二年後のリニア中央新幹線開通へ活気づく名駅地区や下町の住宅街を抱える名古屋市中村区。過去三回続いた無投票に終止符を打ち、実に十六年ぶりとなる選挙戦は、三つどもえの激しい争いとなった。

 「自ら身を切る議員になる。若いからこそ改革ができるんです」。三日の告示日、区を東西に貫く太閤通沿いで第一声を上げた松山。同区で県議七期を務めた父・登の地盤を引き継ぎ、初当選を狙う。

 民主の重鎮だった父が維新入りしたのは二年前。「民主支持票が失われるのは分かっている。労組の支援もない。より住民目線で訴えるしかない」と松山。活路は、父の個人後援会を通じた人脈開拓と二十九歳という清新なイメージだ。第一声の後は、沿道を埋めた支持者の列をハイタッチで駆け抜け、元気の良さをアピールした。

 一方、民主から同じく初出馬する鳴海は、同区を地盤とする赤松広隆衆院議員の秘書を十六年務め、地域をくまなく回ってきた。「自分でポスターを何百枚も張ってきた。張らせてもらった家の方の顔と名前はすべて頭に入っている」と、日焼けした顔で言い切る。

 松山の出馬で従来の民主票が割れることも予想されるだけに、陣営も必死だ。

 三日の出発式では、赤松衆院議員自ら「私の力、メンツ、根性すべてをかけて戦う」と宣言。鳴海も「政治の名門の家で生まれたわけではないが、情熱では誰にも負けない」と声を張り上げた。

 その鳴海から、松山とともに「政治の名門」と意識される寺西。だが本人は「いや、自分こそ苦しい戦いだ」と危機感を強める。

 県議を十期、自民県連会長も務めた父・学から前回無投票でバトンを受けた現職だが、「父が亡くなってもう二年。しかも、ずっと選挙をやっていないんだから、ふたを開けてみないと分からない」。

 四日には、同区内で石破茂地方創生担当相の応援を受け、少子高齢化とリニア開通を話題に「ジュニア、シニア、リニアへ対応した街づくりをする」と声をからした。「党本部の大物が来るということは、それだけ横一線ということ」と寺西。

 現職と新人、既成政党と第三極、世襲への評価…。十六年ぶりの選挙は、さまざまな審判を有権者に求めている。 (杉藤貴浩)

 ◇中村区 (二…3)

寺西睦50(元)電通部長 自現<1>=公
鳴海康裕39 党支部役員  民新
松山剛士29(元)県議秘書 維新

4877チバQ:2015/04/11(土) 00:22:46
◆男女2人ずつ混戦は必至 緑区

地域の住民にあいさつして回る県議選候補(中)=名古屋市緑区で
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 合戦の地、桶狭間古戦場に近い名古屋市緑区の地蔵池。桜が咲き誇る池のほとりで、岡は午前九時半から花見客に頭を下げて回った。元高校教諭らしく「あいさつが人間関係の基本」と語る。

 公明が、定数一減となった北区での擁立を見送った代わりに、初めて緑区に立てた「肝いり」候補だ。

 少子高齢化が進む市内でも緑区は人口増加が続く。岡は「『つながり力』が教育や防災、福祉などの課題に向き合うキーワード」と話し、古くからの住民と新住民の融和を政策の土台に据える。

 一時間後、同じ場所に現れたのは渡辺。過去二回の選挙で推薦を受けた公明の支援はなく、今回は独力の戦い。「自分が頑張って当選するだけ。常に危機感を持ってやらないと」と覚悟を決める。

 有力な名古屋市議の二世として県議を二期務めた知名度を生かし、政権政党の一員として国、県、市とのパイプ役をアピールする。

 ここでは花見客に交じって屋台のフランクフルトをほおばる気さくな姿も。「入れば当選確実だよ」と、周囲に誘われた輪投げは二度目で成功。ガッツポーズを見せた。

 男性候補が花見会場を回る傍ら、二人の女性候補は主婦たちでにぎわうスーパーに向かった。

 中村はスタッフの女性とともに三人の「バイク隊」を結成。ピンクのコート、赤いヘルメット姿で午後一時半に事務所を出た。

 幼少期に父を交通事故で亡くし、交通死全国ワーストを続ける愛知から事故をなくすことを願う。「横断歩道で歩行者が手を挙げ、アイコンタクトでドライバーに意思を伝える『ハンドアップ運動』を緑区から全国に広めたい」

 七期務めた民主のベテランも今回は公明や共産の組織力を脅威に感じている。民主は定数三のうち二議席確保が通例だったが、候補を中村のみに絞った。

 満仲はグレーのジャケットの上に黄色のたすきをかけ、選挙カーで走り回った。

 息子二人を育て上げたシングルマザーとして、福祉や教育の充実を訴える。

 ディスカウント店前の路上では「愛知県の豊かな財政力を大企業や公共工事に費やすのでなく、住民の暮らしを守るように使っていきます」と力を込めた。

 二月の知事選で各党が大村秀章知事を支援した「オール与党」県政の中、「物を言う」野党として、十二年ぶりの議席獲得をうかがう。 (垣見洋樹)

 ◇緑区 (三…4)

満仲美由紀49 党職員   共新
渡辺昇46 会社社長  自現<2>
中村友美55 党県役員  民現<7>
岡明彦52 (元)高校教諭 公新

4878チバQ:2015/04/11(土) 00:23:11
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015040602000207.html
<県議選 激戦の現場>尾張編(上)
2015年4月6日

◆保守乱立、念入りに票固め 一宮市選挙区

候補者2人が並び、卸売市場を出入りする人に手を振った=5日、一宮地方総合卸売市場で
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 旧尾西市、旧木曽川町との合併から今年で十年を迎えた一宮市。二月に新市長が誕生したが、その時の保守分裂選挙という余波から、今回の県議選でも保守系候補が四人と乱立。現職の民主、公明の両候補に加え、維新と共産の両候補も議席獲得をうかがい、激戦となっている。

 「選挙サンデー」となった五日、南部の一宮地方総合卸売市場には、早朝から五陣営が順々に現れた。

 午前五時半。一番乗りした犬飼は「厳しい選挙は気合が大事」と、出入りする業者に威勢良く手を振った。旧尾西市を地盤に、元県議で自民党の長坂康正衆院議員(愛知9区)の「後継」として市議からの転身を図る。

 元市議の神戸は、市長選では自民党の江崎鉄磨衆院議員(愛知10区)の支援を受けたが次点で惜敗。市場内の買い物客らと握手をし、「市を活性化したいという思いに変わりはありません」と支援を呼び掛けた。

 鉢巻きと半袖シャツ、長靴姿で登場した八木。市議の時、同じ会派に属し市長選でも推した神戸とは、今回はライバル関係にある。「町議、市議十六年の経験を訴えるだけ」と地元の旧木曽川町以外でも支持拡大を狙う。

 唯一の女性候補の高橋は、民主党の安井美沙子参院議員と市場内を回って店主らと談笑した。改選前の県議会では女性議員はわずか九人。四選を目指す今回は「女性の視点に立った政策に取り組む」と訴える。

 最後に市場を訪れたのは岩村。海部俊樹元首相の秘書を務め、これまでの県議六期の間に築いた地盤はあるが、「まだまだ市内には空白区がある」。支持拡大に余念がない。午後には大村秀章知事の応援も受けた。

 四年前はトップ当選だった木藤も、今回は危機感いっぱい。午前十時すぎ、スーパー前で街頭演説し、「保守乱立や共産の躍進、低投票率の影響は必ずある。きちんと票を固めないと」と気を引き締めた。

 朝からの雨は午後に入ってもやまない。

 午後二時、板倉は個人演説会で「弱い人の立場に立った政治が必要」。昨年末の衆院選愛知10区に出馬し、市内だけで一万五千票を得た“勢い”を持続させ、党として十二年ぶりという議席奪還を目指す。

 「甘い地方議会・議員が財政を苦しめる。議員がまず身を切るべきだ」。午後三時、安田は南部の住宅地で車を降り、こう力を込めた。維新初の議席を得るには浮動票を取り込めるかが鍵。この日も市内全域を回った。

 (太田理英子)

 =文中敬称略、名簿は届け出順

 ◇一宮市(五…8)

岩村進次60 会社役員  自現<6>

木藤俊郎58 党県幹事長 公現<3>

神戸健太郎55 (元)商社員  無新=自

板倉正文57 (元)市議   共新

八木丈之51 物流会社長 自新

犬飼万寿男59 会社社長  自新

高橋正子56 出版社社長 民現<3>

安田誠50 (元)民放社員 維新

4879チバQ:2015/04/11(土) 00:23:22
◆自民盤石、他陣営危機感も 春日井市選挙区

 定数四に六人が立った春日井市選挙区で、盤石な戦いぶりといわれているのは自民の二候補だ。

のぼりを立てた自転車に乗り支持者と握手する候補者(左)=5日、春日井市で
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 神戸は「女性の活躍推進」を公約に掲げる。告示の三日、市内のスーパー前で「四人の子どもを育ててきた経験と、幼稚園を経営する立場から、働く女性が活躍できる社会を整備することが私の使命」と強調した。今回からは、昼間に個人演説会を開くことに。「夜よりも参加してくれる人数は多い」と手応えを感じている。

 伊藤は「前回と顔触れは同じ。戦い方は分かっている」と冷静。地道に支援者、企業を回って支持を固める。副議長就任後は地元に帰って来ることができなかったと、個人演説会では応援弁士の数を減らし、支援者と接する時間を長くしている。「皆さんに恩返しできるよう、もう一度県政へ送り出してほしい」と頭を下げた。

 四日、水野は花見客でにぎわう公園などを自転車で巡り「身を切る改革、実のある改革を」と呼び掛けた。二度目の挑戦となる今回、減税日本からくら替えして維新の公認候補として出馬した。前回は八百三十九票の僅差で涙をのんだが、「同じ選挙で二回負けたら、お前は必要ないということ。最後のつもり」と決死の覚悟だ。

 「今までで一番反応がいい」と笑顔で語るのは五度目の出馬となった柳沢。昨年の衆院選での共産の躍進を追い風に、年明けから積極的に駅前などで街頭演説を繰り返し、支持層を広げてきた。五日、市内の公民館では「“オール与党県政”は大型開発ばかりに予算を充てる。唯一の野党の議席が必要」と訴えた。

 一方、危機感を強める陣営も。

 四年前は与党候補だった民主の日比は「野党に転落した今回、風向きは厳しい」と気を引き締める。四日夕、花見客が集まる市内の公園を訪れた。満開の桜を楽しむ親子連れを見つけると、駆け寄って「子育て支援、しっかりやりますからね」とアピールした。「地元の声を届けてきた実績を訴えるしかない」と話す。

 議席死守を目指す市川陣営は「共産党にも勢いがあり、決して安泰ではない選挙」と現状を分析する。市川は「自分のことをもっと知ってもらわないと」と、県営住宅やスーパーなどでの街頭演説に力を入れる。ため池の修繕など、防災に力を入れてきた実績を地道に語り掛け、無党派層の掘り起こしに躍起になっている。

 (佐久間博康、蓮野亜耶)

 =文中敬称略、名簿は届け出順

 ◇春日井市(四…6)

柳沢けさ美65 党県委員  共新

伊藤勝人69 県副議長  自現<3>

水野義彦56 (元)市議   維新

市川英男48 党県役員  公現<1>

日比雄将41 中電社員  民現<1>

神戸洋美59 幼稚園長  自現<3>

4880チバQ:2015/04/11(土) 00:23:45
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015040702000274.html
<県議選 激戦の現場>尾張編(下)
2015年4月7日

◆自民現職に民・維・減挑む 尾張旭市選挙区

 ◇尾張旭市 (一…4)

水野鐘太30 党支部長 減新

渡辺智 28 議員秘書 民新

青山省三63 会社役員 自現<1>=公

山下幹雄57 会社社長 維新

 名古屋のベッドタウンの尾張旭市選挙区は一九七〇(昭和四十五)年の市制施行以来、長年労組の支援を受けた候補が自民候補の挑戦を退けてきた。しかし、民主党政権への批判が高まっていた前回、自民が初めて民主から議席を奪取。今回は自民現職に対し、議席奪還を狙う民主と維新、減税の新人が立ち、激しい選挙戦を繰り広げている。

 ぐずついた天気が続く中、花見日和となった四日の土曜。渡辺は正午前、「さくらまつり」を開催中の城山公園にいた。秘書を務める山尾志桜里衆院議員(愛知7区)とともに、花見客と握手し「名前と顔を覚えて」と売り込んだ。

交差点で手を振って有権者に支持を訴える候補者=尾張旭市で
写真
 党勢回復に苦しむ民主陣営にあって、昨年十二月の衆院選で自民候補に競り勝った山尾議員は明るい希望。渡辺は二人三脚での選挙戦で、「子育てのしやすいまちづくりを後押しする」と訴える。

 守る立場となった青山は同じころ、市内の国道を自身のイメージカラーである青色の自転車に乗りながら、支持者に手を振っていた。「若い候補者に対抗する作戦」と、陣営も対決姿勢を強める。

 昨年衆院選の結果が危機感になっており、「大変に厳しい選挙。民主党が全力で来る。県や国と連携して仕事を進められるのは自民党だけ。時間を戻してはいけない」と、街頭演説で国、県とのパイプを強調する。

 山下は、青空が広がったこの日朝真っ先に城山公園に足を運んで花見客に支持を訴えた後、さらにスーパーマーケット十カ所を回った。人が集まる場所でメガホンを握って街頭演説し、「投票に行ってください」と大きな声で呼び掛けた。

 「組織票が弱いので無党派層が頼み」と話し、選挙期間中はつじ立ち演説百本が目標。「議員定数・報酬の削減をしなくてはいけない」と、議会改革を訴えの目玉に据える。

 二度目の挑戦となる水野は、候補乱立による票の奪い合いを好機とみる。党代表の河村たかし名古屋市長譲りの自転車街宣で、「今度こそ、生まれ育った尾張旭で庶民革命を」と訴える。後援会は同級生らが中心となって組織しており、陣営が一丸となって若さと勢いをアピール。

 四日は、その河村市長も応援に訪れ、街頭活動。水野は「四年前より反応はいい。維新が保守の票を食えば分からない」と強気だ。

(渡辺健太)

 =文中敬称略、名簿は届け出順

4881チバQ:2015/04/11(土) 00:23:56
◆自・民の現新 安定VS若さ 大府市選挙区

 ◇大府市 (一…2)

深谷勝彦69 県監査委員 自現<4>=公

久田邦博31 (元)会社員  民新 

 名古屋市に隣接し、人口増が続く大府市。買い物客でにぎわう日曜の大型スーパー近くでマイクを握った深谷は「自民、公明の安定した政治で、県内も景気回復の兆しが出てきた」とアベノミクスの効果を力説。「四期十六年、県議を務め、国、県、市としっかりしたパイプを持つ深谷を」と訴えた。

 遊説のほか、地域の野球大会や神社境内の祭りなどにも小まめに顔を出し、五日から個人演説会も始めた。

 陣営が警戒するのは、三十一歳という相手候補の若さ。選対幹部は「相手候補が生まれた年に、深谷は既に市議。政治経験が違う」との思いもあるが、深谷自身を含め「五選目となると、変化を求める機運も出てくる。厳しい戦い」と引き締める。

街頭でドライバーに手を振って支持を呼びかける候補者=大府市で
写真
 若さに対抗し、演説では「安定」を強調。選対幹部は「これまでの支持者にもう一度、認知してもらうことが大事」と支持固めに力を入れる。「前回選挙で票が伸びた要因」と公明支持層にも期待をかける。

 選挙初挑戦の久田は「動けば必ず変わる」をキャッチフレーズに自転車で選挙区を駆け回り、若さと行動力をアピールする。雨となった五日、街頭でずぶぬれになり「会社員を辞め、退路を断って挑戦した。若者の雇用を創出し、市や県を前に進める。ともに大府、愛知を変えていこう」と声を張り上げた。

 心配なのが知名度。名古屋市出身で地縁は薄い。昨年十一月から、平日早朝に駅前で演説を続けるなど浸透に懸命だ。昨年の衆院選で当選した山尾志桜里衆院議員(愛知7区)が告示からほぼ連日、大府市入りして「今の政治を変えるため、地方でも仲間を増やしてほしい」と、てこ入れを図る。

 山尾議員は前回、大府市で自民候補の得票を二千票余り上回った。選対幹部は「人口が増え、子育て世代が多い大府で、山尾は人気が高い。山尾に投票した有権者が、久田支持に回れば勝算がある」と期待する。自動車関連の労組票に加え、若者や支持なし層へ食い込みを狙う。

 (石井宏昌)

 =文中敬称略、名簿は届け出順

4882チバQ:2015/04/11(土) 00:24:27
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015040802000256.html
<県議選 激戦の現場>三河編
2015年4月8日

◆衆院選影響し自・民・維ら乱立 岡崎市・額田郡選挙区

 ◇岡崎市・額田郡 (五…7)

西久保長史60 労組顧問   民現<1>

新海正春 63 (元)市議長 自新=公

中根義高 42 会社役員   自現<1>=公

楢原伸一 59 会社員    無新

鈴木雅登 44 (元)市議  維現<1>

梅村順一 56 (元)市議  自新=公

園山康男 50 会社役員   維元<1>

 桜が満開の岡崎市に四日、大村秀章知事がやって来た。

 自民、民主、維新の各候補への応援だったが、最も時間を割いたのは園山。愛知12区選出の重徳和彦衆院議員(維新)も駆け付け、岡崎公園の花見客の中に割って入った。

有権者と握手して回る候補者(右)=岡崎市で
写真
 「知事とのパイプが大事なんですよ」と園山。昨年末の衆院選で自民候補を破った重徳人気にもあやかる作戦だったが、花見客の耳目は本人そっちのけで知事らに集まった。

 同じころ、鈴木は選挙カーにも乗らず、自宅から支持者に電話をかけ続けていた。翌日の個人演説会への勧誘だ。「僕自身が動員をかけないと誰も来てくれないから」。派手な露出より手堅い支持者集め。陣営幹部は「同じ維新でも園山さんとはやり方が違う。雅登は自分の立場が分かっている」。

 県内五十五選挙区のうち、維新が候補者を二人擁立したのは岡崎市・額田郡選挙区だけ。統合により定数五となった椅子を自民三人、民主一人らと奪い合う。

 自民には衆院選の雪辱戦だが、五選、六選のベテラン議員がいた前回と違い、世代交代の過渡期を迎える。

 リーダー格は最も若い中根だが、夜の集会所回りでは支持者の声に困惑していた。「今回は三人とも通さなくちゃ」と言われ苦笑い。衆院選で岡崎市の選対本部長を務めた中根への風当たりは強い。「僕だって前回補選で通っただけ。自分のことだけで必死なのに」

 だが、前回補選で中根が二位以下に大差をつけたのは事実。共に立候補し、自民でそのあおりを食ったのが梅村だった。

 二年半の浪人を経て背水の陣で臨む。人口の少ない山間部が地元のため、人が集まる街中での露出を増やす。週明けの六日朝は、JR岡崎駅前に立った。「とにかく顔を売らないと」。旧額田町議時代からつながりのある幸田町の票も頼りだ。

 梅村が駅を去った後、反対口でマイクを握ったのは新海。岡崎市議長を務めた実績が売りだが「県議選は市議選の十倍の得票がいる」と焦りを隠さない。任期途中で市議を辞職して挑む。候補者中最年長の新人であることを尋ねると「若きゃあいいってもんじゃない」と気色ばんだ。

 民主も衆院選の影響を引きずる。候補者調整で維新に譲り、県内唯一の空白区を生んで以来、党勢回復を優先。今回は議席維持のため一人に絞った。

 西久保は前回、自民のベテラン二人を抑えトップ当選を果たしたが「当落ラインまでわずか五千票。簡単にひっくり返る」と引き締めを図る。元トヨタ自動車社員で労組の組織票は堅いが「前回二人出していたら、自分は議員になっていなかった」と守りに徹する構えだ。

 そんな勢力争いとは一線を画すのが楢原。告示後、市内の観光地を中心にポスター張りに一人精を出す。「まさか、候補者本人が張ってるなんて思わないでしょう」と自嘲しながら、九日夜には唯一の個人演説会を計画。「誰も来てくれないかもしれないけど、しがらみのある人たちより気楽ですよ」

(帯田祥尚、佐藤浩太郎)

4883チバQ:2015/04/11(土) 00:24:37
◆一騎打ち、現職陣営に危機感 新城市・北設楽郡選挙区

◇新城市・北設楽郡 (一…2)

山本拓哉 55 NPO代表 無新

峰野修  67 会社役員  自現<2>

 奥三河は、人口減少が続く東三河にあっても、とりわけ、少子高齢化が深刻だ。

 「ふるさとのために精いっぱい頑張りたい。勝たしてください」

 新城市であった三日の出陣式。自民現職の峰野は、支持者を前に土下座した。選挙戦終盤ならともかく、初日での鬼気迫る言動は、支持者にも十分に危機感が伝わった。

決起集会で、支持者と一緒に気勢を上げる候補者(中)=新城市で
写真
 一騎打ちとなった相手は、父親が元新城市長の山本。二〇一三年の新城市長選に出馬し僅差で敗れたが、一万四千票近くを得た。峰野の選対幹部は「相手候補の固定票は侮れない。うちは支持者の高齢化も激しい」。前回は一万七千票余を得て再選を果たしたが、「(支持者の死亡などで)千票は減っている」と分析する。

 五日夜、新城市内で開いた総決起集会。壇上には地元選出の今枝宗一郎衆院議員(自民)やJA、商工会、四市町村の市町村議が顔をそろえた。あいさつした陣営幹部は「家族や友人、ご近所に電話などで一声掛けて」と呼び掛けた。

 組織票固めに余念がない。選挙区内に三千票余あるとされる公明票に期待し、労組幹部にも接触を続ける。

 峰野陣営が警戒感をあらわにする山本だが、出馬表明は告示一カ月前と出遅れた。準備不足は否めず、市長選を戦った後援会の主力メンバーが陣営に加わったのは告示直前。支えるのは、市民グループなど勝手連的なボランティアだ。

 今回の統一選から解禁となったネット選挙。「政治を変えましょう。選挙に行ってください」。無料通信アプリ「LINE(ライン)」やツイッターを駆使して呼び掛けるのは、新城市で進む産業廃棄物処理施設の建設に反対する若い母親たちのグループ。勝手連の一つだ。

 新城市政のかじ取りにこだわる山本に、県議選出馬を決意させたのが産廃施設の存在。市内の県工業団地に建設が進むが、山本は反対運動を主導してきた。山本の出馬で、最大の争点に浮上した。

 建設場所はこども園や小中学校に近く、母親たちの一人は「話を聴いて、一緒に涙を流してくれる若い世代だけでなく、お年寄り世代も産廃のことを知り、選挙に協力してくれる」と話す。

 山本陣営が勝利の鍵と見るのが投票率。若者や支持なし層への浸透も図る。

(沢田佳孝)

 =終わり

(文中敬称略、名簿は届け出順)

4884チバQ:2015/04/11(土) 00:27:03
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015041002000239.html
市長選絡み、舌戦展開江南市選挙区
2015年4月10日

 五選を目指す奥村に保守系市議の江口が挑む江南市選挙区。保守分裂に加え、県議選に続き十九日告示される江南市長選も絡み、舌戦は熱を帯びている。

     ◇

 奥村は毎日四〜五カ所で開いている個人演説会や街頭で「若い人に仕事を見つけ、安心して子どもを育てられる地域にしないといけない」と訴えを重ねる。「若い力も必要だが、われわれの知恵も大切」と、若返りを主張する対立候補を意識した発言も欠かさない。

 市長選に四選を目指して立候補予定の堀元もすべての演説会に出席し、「県と市のパイプ役として、経験のある現職は不可欠」と強調した。現職市議や市議選の立候補予定者、近隣の首長らも入れ替わり応援に駆け付けている。

 一方の江口は自転車で市内を回り、スーパーや交差点で街頭演説を重ねている。のぼりには「世代交代」の文字。「県が市を縛っている規制を取り払っていく」と主張する。

 支援するのは三日の告示まで所属していた保守系会派の市議たち。同会派の沢田和延が市長選に出馬予定で、会長の河合正猛は「県議も市長も変えないと」と力を込める。

 江口陣営が気にするのが投票率だ。「低いと組織で戦う現職が有利だが、高ければ勝機が出てくる」。有権者の関心を高めようと躍起だ。

◇江南市(一…2)

 奥村悠二 71 党県役員  自現<4>=公

 江口雅明 56 (元)市議   無新

 (統一地方選取材班、文中敬称略、名簿は届け出順)

4885チバQ:2015/04/11(土) 00:27:29
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015041002000238.html
師弟対決、地盤奪い合い清須市・北名古屋市・西春日井郡選挙区
2015年4月10日

 四人が立候補した清須市・北名古屋市・西春日井郡(豊山町)選挙区は、頭脳戦の様相。師弟対決あり、地盤の奪い合いあり、国会・与野党の攻防あり…。

     ◇

 「これは清須市対北名古屋市の戦い」。中川は街頭演説で力を込める。清須市出身だけに四候補の中で唯一、市内に選挙事務所がある。北名古屋市を拠点にする三候補との違いをアピールし、「清須から悲願の県議を出し、県からの財源を持ってくる」。自転車でも街頭活動をし、「名古屋市との合併に向けた議論を進めたい」と持論を主張している。

 知名度不足の清須市や豊山町での街頭活動に力を入れる太田。現在争っている水野の元秘書で、自民党県青年部長や北名古屋市議を務めたものの、今回は党から距離を置き、清須、北名古屋両市の一部市議の支援を受ける。一日に二十回以上街頭演説し企業誘致などを掲げる。「党や各種団体の支持がなくても、高い志と信念で夢はかなう」と訴える。

 「必死感が今までにないほど伝わる」と水野の陣営幹部。雨の日が多かったが、水野は街頭演説を四年前より大幅に増やした。二市一町を満遍なく回り、顔が見える選挙を心掛けるのは、保守系の票が割れることへの危機感から。八日夜の豊山町での個人演説会。防災や医療、学校誘致などを挙げた後、「自民党の公認はただ一人」と力を込めた。

 労組の支援を受ける安藤。清須市で七日夜にあった個人演説会は三百席の会場に立ち見が出るほどの人が集まったにもかかわらず、「本当に厳しい選挙」と声をからした。保守分裂で「優位」との見方が出ることを、陣営側は嫌って引き締めを図ろうとする。昨年末の衆院選愛知5区で民主候補が勝ったが、党への逆風はいまだ強いからだ。

◇清須市・北名古屋市・西春日井郡(二…4)

 太田考則 47 (元)西春町長 無新
 安藤敏毅 57 党支部役員 民現<2>
 中川敦史 43 会社役員  無新
 水野富夫 65 不動産業  自現<8>=公

 (統一地方選取材班、文中敬称略、名簿は届け出順)

4886チバQ:2015/04/11(土) 00:28:04
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015041002000237.html
集会、演説、精力的に一宮市選挙区
2015年4月10日

 十二日に投開票される県議選の舌戦も、残すところあと二日。西尾張地域の三選挙区では、候補者たちの訴えにも熱がこもる。組織を生かす陣営に、「草の根」の戦いを続ける陣営。実績を訴えるベテランに、変革を唱える新人…。それぞれの戦い方から候補者の色が見えてくる。

    ◇

 県内でも有数の激戦区とされる一宮市選挙区。立候補した八人のうち、三陣営は再度士気を高めようと、集会を開いた。

 九日昼に「女性の集い」を開いた神戸。「残り三日。少しでも支持を広げたい」と訴え、集まった女性の支援者と自民党衆院議員の妻、女性市議らと気勢を上げた。

 「今までの選挙戦にはない票の取り合いが生じている。一票一票を大切にしないと」。木藤は街頭演説に加え、精力的に個人宅や企業へのあいさつ回りを続ける。

 一足早く七日夜に決起集会を開いた高橋は「女性の議席を守りたい」。自分で選挙カーに乗ってマイクを握る機会を増やして、八日からは個人演説会も始めた。

 岩村は「より広く声を届けるため、後半はもっと運動量を上げたい」。八日昼に女性部の決起集会を開き、支援する市議らの妻も勢ぞろいし、自民党衆院議員も駆け付けた。

 街頭での活動に専念する安田は「維新の候補としての訴えをできる限り広めたい」。五日からは自転車にのぼり旗を立て、妻と二人で市内を駆け回っている。

 犬飼は地元の旧尾西市内で活動。あいさつ回りに加えて毎日二〜三会場で個人演説会を開き、地元の自民党衆院議員も連日同行する。「知名度はだいぶ上がってきた」

 八木は陣営スタッフには事務所の仕事に専念してもらい、ほぼ一人であいさつ回りや街頭演説、個人演説をこなす。「情勢はつかめないが、今はしっかり訴えるだけ」

 「党と情勢の盛り上がりを感じる」。板倉は市内全域をくまなく回る。保守系候補が乱立しているだけに、特に「戦争する国づくりへの反対」の訴えに力を込めている。

 (統一地方選取材班、文中敬称略、名簿は届け出順)

◇一宮市(五…8)
 岩村進次 60 会社役員  自現<6>
 木藤俊郎 58 党県幹事長 公現<3>
 神戸健太郎 55 (元)商社員  無新=自
 板倉正文 57 (元)市議   共新
 八木丈之 51 物流会社長 自新
 犬飼万寿男 59 会社社長  自新
 高橋正子 56 出版社社長 民現<3>
 安田誠 50 (元)民放社員 維新

4887チバQ:2015/04/11(土) 00:28:24
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015040902000246.html
中部浸透狙う維新愛知・名古屋で攻勢、他県は擁立苦戦
2015年4月9日

愛知県議選候補(左)の応援演説をする維新の重徳和彦衆院議員=4日、愛知県岡崎市で
写真
 大阪発祥の維新の党が、中部地方各地で統一地方選の候補者を擁立している。初挑戦の愛知県議選や名古屋市議選では、議会で単独会派として一定の権利を得られる議席を最低目標にしている。

 「地方議員もぬるま湯に漬かっている」。県議選・市議選告示後で最初の土曜日となった四日、名古屋駅前。江田憲司代表は愛知県議選、名古屋市議選の新人候補の応援演説で訴えた。一週間前も県内で遊説したばかりで、愛知への傾注ぶりをうかがわせた。

 維新は統一選に県内で新人二十七人を含む三十五人の公認候補を擁立。維新勢では大阪府、東京都、神奈川県に次ぐ規模だ。県総支部代表の重徳和彦衆院議員は「衆院選がなければ、これほど多く立てられなかっただろう」と振り返る。

 昨年十二月の衆院選。愛知は12区(岡崎市など)で前職の重徳さんが自民前職らを制し、4区(名古屋市瑞穂区など)で元職の牧義夫さんが比例復活した。この勢いに乗り県議選は十四人を公認、推薦。会派の代表質問ができる六議席を最低目標とする。特に岡崎市・額田郡選挙区(定数五)は二人を擁立。自民三人、民主一人、無所属一人と争う激戦だが、党関係者は「自民が強い地盤にくさびを打ち込みたい」と明かす。

 全十六のうち十五選挙区に一人ずつ立てた名古屋市議選。第三極として失速した減税日本の議席を奪おうと虎視眈々(たんたん)。牧さんが市南部を地盤としており、余勢をかって議席拡大を狙う。民主から移った現職は「目標は二桁。議会運営委員会に委員を出せる五人が最低ライン」と強気だ。

 ただ、中部地方でも愛知県以外は事情が異なる。統一選公認候補は三重県鳥羽市議選、岐阜市議選、長野県松本市議選、福井市議選、大津市議選の各一人などにとどまった。

 岐阜県内は昨年の衆院選で今井雅人さんが比例当選したが、地方組織がほぼ皆無。県議選の公認擁立を見送り、「地方でも野党がまとまって巨大な自民党に対抗する」と民主党の公認・推薦候補八人を推薦した。今井さんも党県総支部長として応援に回っている。

 県内で唯一、公認候補を立てる統一選後半戦の岐阜市議選は定数が四一から三八に減り、五十人が立候補を予定する激戦。新人男性は「維新の看板を背負う責任がある。落とせない」と県内初の地方議員を目指す。

 (統一地方選取材班)

4888チバQ:2015/04/11(土) 00:28:49
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015040602000208.html
河村市長への評価も争点名古屋市議選
2015年4月6日

「減税日本」候補者の応援演説をする河村市長=名古屋市東区で
写真
 十二日投開票の名古屋市議選(定数七五)は、前回とほぼ同じ百三十六人が並び立つ激戦だが、地域の懸案など目立った争点が見えない。ただ、河村たかし市長が、自ら立ち上げた「減税日本」の応援にフル回転し、自民、民主、公明など既成政党が対する構図は変わらず、河村市政の評価を問う選挙ともいえる。本紙の候補者アンケート(票ナビ)では、四年前と攻守が逆転し、河村市政を「評価する」は二十五人にとどまっている。

 「千メートルタワーより地域の安全安心を。パフォーマンスや聞き心地のいい言葉ではなく、まじめで責任ある名古屋市政を取り戻す」

 終日、雨となった五日。自民の若手候補は、減税日本の公約に盛り込まれた市長肝いりの観光構想をやり玉に挙げ、やんわりと市政の転換を訴えた。

 本紙が全候補者百三十六人に「河村市長の市政運営の評価」を尋ねたところ、「まったく」「どちらかといえば」を合わせ、「評価しない」との回答が三十人。「大いに」「どちらかといえば」を合わせた「評価する」の二十五人を上回った。

 共産の全十七人は全員が「評価しない」。「大型公共事業を優先し、福祉を減らしている」などと批判。かつて減税日本に所属した次世代と無所属の二人も、「議員を育てないし、突然の政策が多く、役所が困っている」などと手厳しい。

 一方「評価する」は減税日本の全十八人と、次世代や無所属。「有言実行と、発信力の高さを評価する」「庶民目線に立つ姿勢はぶれていない」といった声が多く、減税日本を離れても、市長を支持する候補もいた。

 維新の全十五人と諸派、無所属の八人は「ふつう」と回答。「身を切る改革を断行しており、マネジメントのみ課題」「もっと地道な政策を」との意見が上がった。

 実は、もっとも多いのは「無回答」の五十八人。自民、民主、公明の三党の全五十七人が足並みをそろえ、「市民の判断に委ねる」と評価を避けた。

 選挙中は市長との対決を過熱させたくない思惑がのぞくが、自由回答では厳しい意見も。「市内部での意思疎通をしっかり行い、責任ある政治を」「自分のためではなく、市民のための政治を」と注文をつけた。

 三党の中堅、ベテラン候補は対立する中にも、向き合おうとする姿勢も。「寛容さと自制心を併せ持ち、初心忘れず庶民革命を貫くべし」「志を夢のままで終わらせないよう、多様な意見に耳を傾けて」「衆院初当選の初心にかえって」と懐の深さを見せている。

    ◇

 「候補者アンケート」は二日朝刊に掲載された。八日朝刊にも掲載する予定。

 (統一地方選取材班)

4889チバQ:2015/04/11(土) 00:29:03
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015040702000301.html
報酬800万円、節約の陣名古屋市議選
2015年4月7日

 十二日投開票の名古屋市議選で、節約型の選挙運動が広がっている。河村たかし市長が議員の「家業化」に異を唱え、報酬が全国の政令市議会で最も低い年八百万円に半減してから初めて迎えた選挙戦。「軍資金が足りない」。そんなぼやきも漏れる各陣営。ウグイス嬢を頼むのをやめたり、事務所の看板を簡素化したりと、経費削減に知恵を絞っている。

 市南部で、三期目を目指す三十代半ばの男性候補の選挙事務所前。にっこり笑った候補の写真と政策が入ったのぼり旗が二本、風になびいている。四年前までは事務所玄関の両脇に、夜間も照明で照らされる立派な看板を飾ったが、のぼり旗の代用で費用を半分以下に抑えた。

 「見栄えは悪いかもしれないけど、背に腹は代えられないよね」

 選挙カーに掲げる名前の看板も、以前はアクリル板だったが、今回は安価な厚手の布製に。車から手を振り、澄んだ声で支持を呼びかけていたウグイス嬢もいない。

 選挙期間中の九日間、ウグイス嬢をフルに頼めば締めて五十万円以上かかる。今回、自らマイクを握れないときは、あらかじめ録音した訴えを車のスピーカーから流している。

 告示前のビラ配布も三回から二回に。印刷も近所のなじみの店をやめ、ネットで「全国で最も安い業者」を探して発注した。「これまでは報酬の中から四年間で選挙資金を捻出できた。今はむしろ、赤字で借金だ」と懐事情を明かす。

 市北部の選挙区で三期目を狙う三十代後半の男性候補は、四年前に使った看板を倉庫から引っ張りだした。ほかの陣営も選挙カーの装飾を簡素化したり、事務所を賃貸料が高い大通り沿いから奥に入った住宅街に移したり。

 育ち盛りの子どもがいる四十代の男性候補は、支持者らの寄付で選挙戦をしのぐ。「支えがあって、どうにかやれる状況」と漏らし、報酬半減の厳しさをあらためて感じている。

 自民、民主の中には、選挙後の報酬の見直しに言及する候補もいるが、三十代の女性候補は八百万円の維持を訴える。「節約できるところがあれば、なるべくお金をかけない選挙が理想的と思う」と話す。リース代が公費で負担される選挙カーも、普通サイズのワゴン車から軽ワゴン車に変えたという。

(社会部・藤嶋崇)

 <議員報酬800万円>2009年に初当選した河村たかし名古屋市長が800万円への報酬半減を提唱したが、市議会は数回にわたって否決。市議会の解散請求(リコール)成立に伴う11年の出直し選で減税日本が最大会派となり、市議会は全会一致で半減を認めた。ただ、期間を「当分の間」と暫定にとどめたため、市長は13年に半減の恒久化を求める条例案を提出、市議会は反対多数で否決した。今回の市議選後、報酬引き上げを求める動きが強まる可能性がある。

4890チバQ:2015/04/11(土) 00:29:27
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015040702000275.html
<なごや市議選 激戦区をゆく>(上)
2015年4月7日

◆2人公認や分裂不安 千種区

 名古屋市議選(定数七五)は競争率一・八一倍と、統一地方選の十七政令市議選の中で最も高く、四十一道府県議選を含めても大阪府議選に次ぐ全国有数の激戦だ。市長与党の地域政党の評価、前回選で苦杯をなめた既成政党の巻き返し、割って入る第三極の台頭など注目点は多い。三回にわたり千種、東、瑞穂の三選挙区で戦う候補の姿を追い、対決の構図を探る。

市議選候補者(左)の応援演説をする石破茂地方創生担当相=名古屋市千種区今池で
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 週末の四日夕方、千種区中心部の住宅街。スーパーへ買い物に行く女性たちに、山田昌弘は大きく手を振った。「子育て支援に取り組みます。皆さんの身近な相談窓口になりたい」。四年前の前回選で、再選を目指した西区で落選。秘書を務めた元国家戦略担当相、古川元久の地元に移って再起を図る。

 前回の惨敗が尾を引く民主。二人を公認できたのは三選挙区だけ。そのうち定数が最も少ない千種区で二人とも当選すれば、「民主王国」復活の足掛かりとなる。

 もう一人の斎藤亮人。六期目を目指すベテランだが、有力衆院議員を後ろ盾とする山田に、内心穏やかでない。告示日直前に交通事故で骨折し、一時入院。「痛みはあるが、直接訴えないと」。本来なら安静にしなければならないが、一日一回だけ街頭でマイクを握る。

 さらに、四年前の県議選を民主公認で戦った佐野洋一郎が、今回は維新から出馬。民主票の分散は避けられず、党関係者は「支持率は戻っていない。共倒れの可能性すらある」と気をもむ。

 同じ四日の午後。今池交差点に、百人以上の人だかりができた。視線の先にいたのは、自民候補の応援に駆け付けた地方創生担当相、石破茂。政権与党の勢いを見せつけた。

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 だが民主同様、二人を擁立した自民も不安は同じ。前回、二人目を七票差で逃した記憶が鮮明に残る。

 「早過ぎると言われることもあるが、少子化問題などに取り組みたい」。石破の到着前、二十七歳の新人、蔦絵梨奈がピンクのジャンパー姿で力を込めた。

 続いてマイクを握った伊神邦彦は、当選六回の大先輩として激励の言葉をかける。「皆さんの力で、千種に女性議員を生んでほしい」。だが、医師や企業に支持を広げる蔦に、伊神の陣営は危機感を募らせる。「自民の票が一方に偏れば、負けるのはこっち。後援会などを固めなければ」

 第三極の争いも激烈で、既存政党への批判票は割れざるをえない。市議会解散請求(リコール)運動で弾みを付け、出直し選で大勝した減税日本は会派が分裂。前回減税で当選した黒川慶一が政治団体「生活なごや」から、玉置真悟が無所属で出馬。リコール運動にかかわり、無所属で臨んだ杉浦聡も政治団体「無所属の会」として再挑戦する。

 減税が新たに擁立した手塚将之だが、「有権者の間には、期待を裏切られたとの思いが強い」と手応えをつかみかねる。

 花見客でにぎわう今池公園。八年ぶりの議席を目指す共産は満を持して、元職より三十歳近く若い酒井健太朗にバトンタッチした。「自民から減税まで、他党は市民生活を軽視した市政を続けている」と攻める。

 近くの今池駅前では、前回トップ当選の田辺雄一が、地下鉄駅ホームの可動柵設置を推進した実績をアピール。女性支持者から拍手を受け、こう言い残して選挙カーに乗り込んだ。「千種は混戦、激戦、乱戦だ」

 =敬称略

(丸田稔之)

4891チバQ:2015/04/11(土) 00:29:40
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015040802000258.html
<なごや市議選 激戦区をゆく>(中)
2015年4月8日

◆河村市政、継続か転換か 東区

 訴えのボルテージがさらに、上がった。

市政の是非も争点となり、河村たかし市長(左)も市議選候補者の応援に駆け回る=名古屋市東区で
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 「この東区で、減税日本を守れるかどうかなんです」

 衆院議員や県議を務めた佐藤夕子が七日夜、神社の集会所で開いた演説会。「市長のいいところを推進し、だめなことにくぎを刺す役割が必要。庶民革命を、ここで止めるわけにはいかないんです」。集まった八十人に声を張り上げた。

 地域政党「減税日本」代表で、市長の河村たかしの自宅兼事務所がある東区。河村は、中選挙区時代から数え、東区を含む衆院の選挙区で五期連続当選。市長転身後に行われた二〇〇九年八月の衆院選では、河村を政治の師と仰ぐ佐藤を担ぎ、当選させた。当時、県議だった佐藤の後釜に座ったのも、また減税日本。いわば河村の「牙城」だ。

 その東区でも、市全域に吹いた河村旋風がやんでいる。この四年、所属議員の政務調査費(現在は政務活動費)の不正受給など不祥事が相次ぎ、看板はすっかり傷ついた。

 一二年の衆院選で佐藤が落選。続いて党幹部を擁立した昨年十二月の衆院選も惨敗。東区ですら、当選した自民はもとより、民主にも及ばず、三位に沈んだ。

 揺らぐ足元をもう一度固めるため、知名度のある佐藤が市議選に名乗りを上げた。

 そのあおりは、前回、減税日本で初当選した近藤徳久に。四年前、告示十日前の出馬表明にもかかわらず、旋風に乗り、民主前職を倍以上の得票で退けた。当時、右も左も分からない選挙のイロハを教えてくれたのが、佐藤だった。

 今回、政治団体「生活なごや」から出馬し、その恩人と競り合うのは不本意。だが、憤りもある。

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 「県議、衆院議員に続き、市議を目指す。これは、減税が批判してきた職業議員そのものですよ」

 選挙戦では「市民を助ける男」をキャッチフレーズにした。「河村市長を助ける男、女」。そう訴える減税候補への批判を込めた。

 近藤に持っていかれた議席の奪還を目指す民主の谷弘三は三日夕、地下鉄駅近くで、サラリーマンらに呼び掛けた。

 「あの地域政党の、一連の騒動に終止符を打ち、以前の正常な市議会を取り戻します」

 東区出身。愛知3区の衆院議員の秘書を務めた経験から「地元の即戦力」をアピール。佐藤と近藤で減税票が割れることは有利に働くが、「市長や、四年間務めた議員たちの知名度は高い」と余裕はない。

 六選に向け着々の中川貴元も前回、政治の素人だった近藤に四百票近くまで迫られただけに、油断はできない。四日、神社で開いた演説会では、過去の選挙の各候補の得票数を示したボードを掲げ、「情勢は一瞬で変わる」と引き締めた。「問われているのは熱狂政治からの脱却。堅実で質の高い市政、議会運営への転換だ」

 選挙区内をくまなく回る村瀬和弘もまた、転換を訴える。「市民税の一律減税や、不要不急な大型公共事業を取りやめ、介護保険料の引き下げなど市民の暮らしと福祉を守る市政にしよう」。有権者が投じる一票は、河村市政の継続か、転換か。

 =敬称略

(北村剛史)

4892チバQ:2015/04/11(土) 00:29:56
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015040902000241.html
<なごや市議選 激戦区をゆく>(下)
2015年4月9日

◆第三極、浮動票を争う 瑞穂区

市議選候補者の訴えを熱心に聞く有権者たち=瑞穂区で
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 花冷えの八日。瑞穂区のホームセンター前の路上は熱気に包まれた。

 「天守閣の木造復元より、やるべきことはたくさんある。小中学生の給食費無料化、名古屋で実現しようじゃありませんか」

 市議選の百三十六人の候補者のうち、同じ共産の女性と並ぶ最年少、二十五歳の加能拓人が思い切り手を振り、よく通る声を張り上げた。

 全十六選挙区に計十七人を擁立した共産は、改選前の五議席から大幅増をもくろむ。議席を獲得したことがない瑞穂区だが、一九九九年には当選ラインに二十六票差まで迫った。昨年十二月の衆院選の躍進で、「ここでも手応えは十分」と陣営は勢いづく。

 定数一減で激戦となり、組織票が重みを増すが、むろん浮動票を呼び込めなければ当選ラインに届かない。

 衆院選では東海三県で四議席を獲得、今回の市議選に十五人を立てた維新も同じだ。

 「行財政改革で財源は捻出できる。待機児童対策に力を入れるべきだ」。四日夕、地元の衆院議員と街頭に並んだ塚本剛志が、公約である「身を切る改革」を前面に他党との差別化を図ろうとする。「現職衆院議員の知名度をフル活用する」と陣営。元秘書として地元をこまめに回ってきた経験が強みだ。

 定数四だった前回、二人を擁立して票の底上げが奏功、二議席を得た減税日本。だが、その二人は今回、敵味方に分かれた。トップ当選したものの党を離れた荒川和夫は政治団体「生活なごや」から出馬。「(河村たかし)市長はパフォーマンスに優れているが、行政のプロとして手腕はない」と批判。後ろ盾はなくなったが、地元の助産師として活躍した亡き母が培った草の根のネットワークを駆使する。

 一方、減税に残った金城裕。「今、本当に厳しい状況。だからこそ、残ったわれわれが頑張っていかねば」。告示日の出発式で、悲壮感いっぱいに覚悟を口にした。市長の応援を受け、市民税5%減税や議員報酬半減の実績を訴える。

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 前回、みんなの党から出馬した川崎務も無所属で再挑戦する。

 第三極を迎え撃つ自民と民主も、組織固めに余念がない。

 「今の市政に必要なのは対話だ。市政を安定させ、皆さまの期待に応えたい」

 日曜の昼、ショッピングセンター前で土居芳太は、買い物客に高齢者施策や子育て支援など堅実な市政の推進を語りかけた。傍らには、四期務めて今回引退した同じ中電労組出身の元市議。引き継いだ組織票から、上積みに懸命だ。

 前回次点だった前田有一は三期務めた自民を離れ、無所属で再起を期す。次世代の推薦を受け保守層への働き掛けを強める。

 五期目を目指す自民のベテラン、藤田和秀は緩みを警戒する。五日夜、小学校で開いた演説会。「今回は政策の中身ではなく、とにかく頼む、と言うしかありません」と支援者に訴える。用意した席は全て埋まり、椅子を追加した。

 「減税旋風」がやんだ今、藤田は言い切る。「地元を誰が一番よく分かっているか。それを選んでもらうのが今回の選挙」

 =敬称略

 (市川泰之)

4893チバQ:2015/04/11(土) 01:06:56
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150410ddlk24010193000c.html
’15統一地方選:知事選 県議選との連動、対照的 藤井氏、公認候補と演説 鈴木氏、政党色薄め戦い /三重
毎日新聞 2015年04月10日 地方版

 現職と新人の一騎打ちとなっている知事選は、同じ12日投開票の県議選との連動を巡って対照的な選挙戦を展開している。共産の推薦を受ける団体役員の新人、藤井新一氏(56)は、同党公認の県議選候補と連携して相乗効果に期待。これに対し、自民、公明のほか、民主・連合系の地域政党「新政みえ」の推薦を受けて再選を目指す現職の鈴木英敬氏(40)は、県議選候補とは一切行動を共にせず、「県民党」を掲げて政党色を薄めた戦いを進めている。【田中功一、谷口拓未】

 共産は、県議選の津市、四日市市、伊勢市の3選挙区に公認候補を擁立する。藤井氏は、3月26日の知事選告示から4月3日の県議選告示までの間、津、四日市市入りした際に県議選立候補予定者と一緒に運動。県議選告示後は、同党国会議員が来県した際に日程調整し、党を前面に打ち出して支持を訴える。伊勢市で4日、本村伸子衆院議員(比例東海)、同市選挙区の県議選候補と合流し、マイクを握ったほか、志位和夫委員長が来県する10日には、津市と四日市市で県議選候補とともに駅前で街頭演説する予定だ。

 陣営関係者は「新人で知名度に劣るが、一緒に演説すると、訴えを伝える力は倍になる。相乗効果で県議選候補とともに支持を伸ばし、昨年の衆院選で躍進した党の勢いを生かしたい」と、他党との対決色を強調する。

 一方、鈴木氏は、与野党第1党が対決する激戦となった前回、自民、公明などの全面支援を受け、民主推薦候補に競り勝った。自民党県連幹部は「鈴木知事は自民、公明がつくった知事だ」と“自前の候補”と主張する。

 だが、民主が独自候補の擁立を見送った今回、陣営幹部は「首長選でもあり、幅広く支持を得たい。政党に頼らざるを得ない部分はあるが、基本は後援会という考えで運動している」と言う。個人演説会などの応援も自民党国会議員だけにとどめ、県議選告示後は、無所属候補同士の対決となっている亀山市以外は、無投票区だけで個人演説会を開催。4万5000枚作製した選挙運動用はがきも県議選候補者には依頼していない。

 陣営幹部は「『県民党と言っているのに、やっていることが違う』と言われたくない」と徹底ぶりを強調、政党色を薄めるのに懸命だ。

〔三重版〕

4894チバQ:2015/04/12(日) 20:10:12
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150409ddlk15010030000c.html
最前線・県議選:’15統一地方選/上 長岡市三島郡選挙区 公明出馬で激戦に 危機感募る自民3現職 /新潟
毎日新聞 2015年04月09日 地方版

 統一地方選前半戦の県議選は12日に投開票される。12選挙区では無投票となったが、15選挙区では議席獲得に向けて、57人の候補者が激しい選挙戦を繰り広げている。注目の選挙区を歩いた。

 「長岡に住む人の思いが実現する時がきた。今回は地方創生の担い手を決める選挙。(現職)6人の厚い壁を崩すのは難しいが、頑張っているので支援してほしい」

 県議選が告示された3日、長岡市内の街頭で、公明新人の安沢峰子氏(46)の応援に駆けつけた漆原良夫・党中央幹事会会長は世代交代を強調し、支持を訴えた。陣営は「知名度不足は否めない。閉鎖的な長岡の風土や現職候補の安沢包囲網も厳しい」と混戦を極める選挙戦の一端を明かす。

 長岡市三島郡選挙区は定数6に対し、現職と新人計8人がしのぎを削る構図となっている。特に公明が長岡地域に擁立したのは、旧区割り時代の長岡市・古志郡選挙区に立てた1975年以来40年ぶり。しかも国政では連立政権を組み、県議会でも友党関係にある自民のベテラン現職3人のいる選挙区とあって、大きな波乱を巻き起こしている。

 安沢氏は昨年11月に立候補を表明。北陸農政局に勤めていた経歴を前面に農業振興などを訴える。母体である創価学会が電話やローラー作戦を展開。先月14日には同党の山口那津男代表が長岡市に来援するなど、党を挙げた運動で長岡地域初の議席獲得を目指す。

    ◇

 一方、安沢氏の出馬で、自民現職候補は今までにない危機感をみせる。

 今月6日夜に同市栃尾地域の公民館で開かれた西川洋吉氏(74)の個人演説会。西川氏は「地元に住んでいるからこそ分かる地域課題がある。ぜひ6番目の椅子に上げてほしい」と支持者らに頭を下げた。地元市議らの応援弁士は選挙情勢について、軒並み「厳しい」という言葉を連発した。

 同地域は西川氏の地盤である。しかし、最近は過疎化で人口が減少。西川氏の得票数も前回(2011年)は1万5193票で、前々回より約2750票も減らした。そこに公明の参戦。陣営の胸の内は穏やかではない。

 西川陣営は政党色を薄め、各業界団体を巻き込んだ「オール栃尾」体制で臨む。「栃尾から県政の灯を消すな」をキャッチフレーズに市内の他地域に移った栃尾出身者をたぐり、票の掘り起こしに努める。陣営幹部は「(安沢氏の立候補で)票が読めなくなった」と頭を抱える。

 圧倒的な強さで10回の当選を重ねてきた星野伊佐夫氏(75)も例外ではない。これまで公明支持者を取り込んできたからだ。選対本部長を務める長島忠美衆院議員が連日のように地元に帰って陣頭指揮。「相手(安沢)陣営は、星野候補は大丈夫だからと言っているそうだが、1票でも無駄にする気持ちはない。それが今回の選挙だ」と組織の引き締めに躍起だ。

 柄沢正三氏(60)の陣営も警戒感を示しながら支持固めを進める。ある自民候補の選対幹部は言う。「結果によっては今後、しこりを残す地域が出てくるかもしれない」

    ◇

 同選挙区にはこの他に、諸派現職の松川キヌヨ氏(71)▽社民現職の長部登氏(66)▽共産現職の竹島良子氏(65)▽民主新人の佐藤伸広氏(48)−−が立候補し、熱い戦いを展開している。【湯浅聖一】

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 ◆立候補者(定数6)

星野伊佐夫 75 自現(10)

松川キヌヨ 71 諸現(4)

長部登 66 社現(3)

安沢峰子 46 公新

柄沢正三 60 自現(5)

西川洋吉 74 自現(3)

竹島良子 65 共現(2)

佐藤伸広 48 民新

 ※届け出順、年齢は投票日の12日現在、カッコ内数字は当選回数、敬称略

4895チバQ:2015/04/12(日) 20:10:39
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150410ddlk15010049000c.html
最前線・県議選:’15統一地方選/中 新潟市西蒲区選挙区 構図変える「台風の目」 反原発、保守票どこに /新潟
毎日新聞 2015年04月10日 地方版

 花曇りの下、寒さが身にしみる昼下がり。新潟市西蒲区選挙区(定数1)で立候補している無所属新人の重川隆広氏(64)=民主推薦=は経営する建築会社陸上部のジャージーに身を包み、7日の街頭演説で70人を前に語りかけた。

 「次の世代に負の遺産を先送りしてはいけない。柏崎刈羽原発の再稼働には絶対に反対だ」。福島第1原発事故で被害を受け、除染が進まぬ福島県南相馬市の光景が「脱原発」を強くした。

 同選挙区は重川氏のほか、無所属現職の米山昇氏(63)=社民推薦、自民新人の五十嵐諭氏(45)が立候補。「米山氏対自民候補」というこれまでの構図に、「台風の目」重川氏が加わり三つどもえとなり、屈指の激戦区とみられている。

 「脱原発」「反原発」は、巻原発建設反対運動の中心メンバーだった米山氏が長年掲げており、一部の保守層からも支持がある。2012年の県議補選では自民候補を破った。だが今回の重川氏の立候補に、陣営内には反原発票の流出を危惧する声もある。米山氏本人も「票の食い合いはあるかもしれない」としながらも、「再稼働についてかんで含めるような説明ができる人は自分のほかにいない。そのことは浸透している」と意に介さない。

    ◇

 脱原発に限らず、自民支持層の動きも流動的だ。五十嵐、重川両氏の支持を巡って一枚岩とは言い難い。

 「地元の親になって私を県議として生み育ててください」。五十嵐氏は5日夜、旧巻町の自宅近くで開いた集会で涙を浮かべ訴えると、住民から拍手が沸いた。

 板金製造会社社長を務める五十嵐氏に自民から打診があったのは昨秋。正式表明は2月初めだった。自民は唯一の県議空白区解消に向け、地元選出の細田健一衆院議員らが候補擁立を模索。昨夏、重川氏の長男の擁立を図ったが不調に終わり、候補者選びがずれ込んでいた。

 「出遅れは実感している」という五十嵐氏の地盤は大票田の旧巻町。地元商工団体など多くの推薦を得て自民の組織力でカバーする選挙戦だ。

 一方、建築会社社長として著名な重川氏は昨年8月中旬、「企業人の目と経験を政治に」と立候補を決意。すぐに知人に支援の依頼を始めた。保守系を自認するが、自民の原発推進策と農業政策は自らの考えと相いれず、政党の推薦も受けず選挙戦に臨むつもりだった。

 だが五十嵐氏の立候補が事実上固まった1月下旬以降、状況が変わり始めた。支持者の一部が五十嵐氏支援へと流れ始めた。そのさなかの2月初めには民主の鷲尾英一郎衆院議員から支援の申し出があった。周囲からは反対の声が多かったが、民主の推薦を得た。悩んだ末の決断だった。そんな中でも一部の自民支持層は引き続き重川氏を支援しており、保守票を巡る両陣営のせめぎ合いが続く。【米江貴史】

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 ◆立候補者(定数1)

重川隆広 64 無新

米山昇 63 無現(4)

五十嵐諭 45 自新

 ※届け出順、年齢は投票日の12日現在、カッコ内数字は当選回数、敬称略

4896チバQ:2015/04/12(日) 20:11:05
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150411ddlk15010117000c.html
最前線・県議選:’15統一地方選/下 柏崎市刈羽郡選挙区 争点に目立たぬ原発 「再稼働後」に微妙な差 /新潟
毎日新聞 2015年04月11日 地方版

 東京電力柏崎刈羽原発を抱える柏崎市刈羽郡選挙区。県議選は原発への審判でもある。だが立候補している3人はいずれも、安全を重視した上での原発再稼働を容認し、原発は目立った争点になっていない。一方で、原発への姿勢や、再稼働後の方針は候補の間で微妙に異なる。

 「私も人の子、危ないのはいや、死ぬのもいや。(国による原発の)安全審査は多少時間がかかっても厳しくやってもらう」。選挙サンデーの5日夜、原発から北へ約2キロの柏崎市高浜コミュニティセンターで、自民現職の三富佳一氏(76)が声を張り上げた。

 高浜地区は原発事故で孤立の心配がある。市は事故時にも建物内への放射性物質の侵入を減らせるよう、同センターを改修中だ。

 三富氏は安全重視を強調した後「心配ないとの審査結果が出れば(再稼働を)受け入れて」と呼びかけた。別の日の演説では「再生エネルギーはまだコストが高い。再稼働をやるべきだ」と話した。

 「経済も大事、雇用も大事。(原発を)否定なんかしない。けれど命と暮らしをちゃんと守れるかが大事」。無所属新人の池田千賀子氏(54)=社民推薦=は6日夜、柏崎市春日の公会堂で訴えた。

 「原発があることで一定の雇用があり、産業が成り立っている。原発が止まると『経済が疲弊する』との声が出るのは事実。一方で命、暮らしと比べてどうか。福島の事故で、避難者が大勢、柏崎で暮らしている。そんなことが(二度と)起きてはならない」。今後は国の安全審査の内容や、住民の避難計画の完成度が課題になると指摘した。

 「柏崎(経済)の現状をみると安全確保の上で再稼働が必要だ。ただ徐々に依存度を減らし、柏崎を、代替エネルギーや廃炉技術の研究開発拠点に」。無所属新人の鷲尾百合子氏(33)=民主推薦=は9日夜、柏崎市日石町の市文化会館で話した。鷲尾氏は東電労組の推薦候補でもある。

 同会館で応援演説した長島昭久衆院議員(民主)は「民主党は2030年代に原発ゼロと目標を決めた」と強調した。ただ今年2月、鷲尾氏の出馬表明会見で、兄の鷲尾英一郎衆院議員(民主)は「(百合子氏の政策で)30年代という数字は出したくない」と、より積極的に原発を活用する姿勢を示しており、食い違いが残った。

 この選挙区では過去20年以上、自民が2議席を独占してきた。だが今回は現職の東山英機県議(70)が引退を表明。自民が後継を立てない中、昨年8月に池田氏、今年2月に鷲尾氏と、女性2人が立候補を表明した。2人のどちらが当選しても選挙区初の女性県議となる。

 引退する東山氏の票をだれが獲得するか。原発を巡る微妙な主張の違いを有権者にどう分かってもらうか。3候補の懸命な戦いが続く。【高木昭午】

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 ◆立候補者(定数2)

三富佳一 76 自現(9)

池田千賀子 54 無新

鷲尾百合子 33 無新

 ※届け出順、年齢は投票日の12日現在、カッコ内数字は当選回数、敬称略

4897チバQ:2015/04/12(日) 20:12:25
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150408ddlk20010083000c.html
’15統一地方選:県議選の注目区/1 長野市区 石田票の行方、焦点に /長野
毎日新聞 2015年04月08日 地方版

 3日に告示された県議選は、無投票となった10選挙区以外の16選挙区で、12日の投開票に向けて論戦が繰り広げられている。昨年相次いだ災害を契機とした防災対策に加え、人口減少対策などが主な争点だ。激戦の様相となっている4選挙区に注目した。【統一地方選取材班】

 県内最大の選挙区・長野市(定数10)は各党の重鎮が退くなどし、顔ぶれが大きく変わった。特に昨年、9期目途中で死去した自民党の石田治一郎氏が得た前回トップの約1万5600票の行方が焦点だ。直接の後継者はなく、保守系の新人も相次いで出馬し、石田票の取り込みを狙う。現職7人に新人7人、元職1人が挑む構図は、16人で争った前回2011年同様、混戦が予想される。

 自民現職の西沢正隆氏は「ながの創生」を掲げ、地元の上松を中心に支持拡大を図る。石田氏の地盤だった若穂などとは距離があり、陣営は「地元固めを徹底する」。

 無所属現職の高橋宏氏は、川中島や篠ノ井など主に市南部の保守層への浸透を目指す。陣営は組織の緩みを懸念。6期の経験や実績を強調し、新人候補との差別化を図る。

 共産党現職の和田明子氏は、市南部を中心に、街頭演説などで支持を呼び掛けている。「命と暮らしを守る県政」を掲げ、子供の医療費窓口無料化などを訴える。

 共産県議団長の石坂千穂氏の後継として立候補した新人の山口典久氏は、市北部を中心に活動。現県政の「オール与党体制」を批判し、県営浅川ダムの建設中止などを訴える。

 民主と会派を組む社民党現職の竹内久幸氏は「知事にモノを言える立場を貫き、安心・信頼できる県政をつくりたい」とする。前回は10人中9番目の当選。票の上積みを目指す。

 無所属元職の高島陽子氏は、参院選や長野市長選にも出馬した経験がある。女性へのアピールを狙うが、陣営幹部は「知名度はあるものの、油断はできない」と警戒を強める。

 無所属新人の中島嘉一郎氏は、松代を地盤とした久々の候補。地元で強固な支持を誇った石田氏の死去を受け立候補した。無所属だが、自民党国会議員から個別に応援も得る。

 民主新人の埋橋茂人氏は、党県連の倉田竜彦幹事長の後継として2月に急きょ出馬表明した。課題は「知名度向上」。福祉や教育の充実などを訴え、支持拡大を目指す。

 公明党現職の太田昌孝氏は、党支持母体の創価学会などの支援を軸に浸透を図る。防災対策を推進してきた実績を強調し、「安心安全の街づくりをさらに進める」と訴える。

 無所属新人の鎌倉希旭氏はJR長野駅前などの街頭で演説し、浮動票の獲得を狙う。女性の子育て支援や「日本一起業しやすい環境づくり」などを重点に訴えている。

 自民現職の風間辰一氏は週末、市中心部で個人演説会を開き、人口減少対策の必要性を訴えた。陣営は「石田氏の支持者が自民党候補に流れるとは限らない」と警戒する。

 無所属新人の若狭清史氏は、市東部を中心に街頭演説などを展開。健康都市の推進や議員定数の見直しなどを掲げ、若者の政治参加を促し、「世代交代」の必要性を訴える。

 無所属新人の松橋達生氏は、自民から推薦を受けた。観光客や企業の誘致促進や、農業を生かした雇用創出などを訴え、自身と同年代の層を中心に支持拡大を図る。

 4期目を目指す無所属現職の鈴木清氏は、07年以来となる自民からの推薦を得た。地元の若槻など市東北部での支持拡大を図る一方、個人演説会などで各地もこまめに回る。

 中野市・下高井郡区から出馬した前回に続く挑戦の無所属新人、宮川好正氏。地元の古里など市東北部を中心に浸透を目指す。「青少年の健全育成の推進」を掲げる。=つづく

4898チバQ:2015/04/12(日) 20:12:48
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150409ddlk20010002000c.html
’15統一地方選:県議選の注目区/2 松本市区 「政党選挙」の様相に /長野
毎日新聞 2015年04月09日 地方版

 松本市区(定数6)では、現職6人全員と30代の新人2人の計8人が立候補した。全選挙区で最多の6党が7人の公認候補を擁立。諸派1人を加えた「政党選挙」の様相を見せている。告示の6日前になって維新の党前衆院議員が出馬表明をしたことで、投票率や無党派層の動向が注目される。

 民主党現職の下沢順一郎氏は、企業や町会を回る活動に重点を置き、知事与党ながら県立大構想見直しを強調。陣営は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)問題などで「農業団体や医師会の一部にも支持が広がった」とする。6日には、細野豪志・党政調会長が応援で松本駅前に立ち「地方から民主党を再生させてほしい」と呼びかけた。

 維新新人の百瀬智之氏は2012年衆院選で比例復活で得た議席を昨年12月の選挙で失ったが、同市で2万票以上を得た。「中信地区に党の基盤を築くための出馬」と説明し、県議定数削減と選挙区見直しを掲げる。後援会組織を設けず、街頭演説に徹する選挙戦で「県議会に改革の風を吹き込む」と訴える。

 社民党現職の中川博司氏は、労組などの支持組織と地元・岡田地区の後援会を軸に、市内各地で小集会を開いて浸透を図っている。陣営は「激戦模様で、次点とわずかな差だった前回より大幅な票の上乗せが必要」と警戒し、子供の貧困や社会的弱者対策、格差是正に取り組んできた実績をアピールする。

 自民党現職の萩原清氏、本郷一彦氏は、共に議長経験もあるベテラン。党県連総務会長の萩原氏は新人2人の出馬を「いい刺激となり後援会が引き締まった」と受け止める。市内全域で開いている個人演説会では「安心安全の県土づくりや、スポーツ振興を通じた青少年育成に力を入れる」と語り、本郷氏と重なる保守層に実績を訴える。党県議団長を務める本郷氏は、11年の前回告示後に地区後援会の動きが鈍くなったとして「顔を見せ、接することで支持を広げ、票を積み上げる」と支援企業の朝礼に連日2社出席。夜は毎日3、4カ所で個人演説会を開き、企業誘致による経済活性化と地方自立を唱える。

 公明党現職の中川宏昌氏は4、5の両日、鎌田地区を中心に11カ所で個人演説会を開くなど、選挙戦序盤は地元の足場固めに力を入れた。防災・減災対策などの成果を挙げて「1期目の4年で1300件の相談を受けた。今後も地域の課題がある現場に出向き、解決のため働く」とし、市内全域に足を運ぶ。

 共産党現職の両角友成氏は、同党の市議選立候補予定者4人とそれぞれの地盤を回り、連携して支持を呼びかける。同党は昨年の衆院選で議席を増やしており、街頭演説や個人演説会では国政と結びつけて「戦争立法などをもくろむ安倍政権の暴走ストップのため、地方でも共産党の躍進を」と力説する。

 昨年県内で結成された政治団体・有志党新人の手塚大輔氏の支援組織は、知人や高校の同窓生らが中心で「若い世代が政治に関心を持ち、参加する社会にしよう」と主張する。国道沿いや松本駅前などでの街頭演説で「県立大設立を中止し、奨学金制度など子育て世代の負担軽減策を」と訴えている。(届け出順)=つづく

4899チバQ:2015/04/12(日) 20:13:04
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150410ddlk20010266000c.html
’15統一地方選:県議選の注目区/3 佐久市・北佐久郡区 国政代理選挙の側面 /長野
毎日新聞 2015年04月10日 地方版

 前回2011年より1人多い6人が立つ佐久市・北佐久郡区(定数4)は、各陣営が「誰がはじき出されてもおかしくない」とみる激戦区だ。昨年12月の衆院選長野3区で争った衆院議員らが各候補の支援に動き、次期衆院選を見据えて足場を固める国政代理選挙の側面も見せている。

 無所属現職の清水秀三郎氏は、前回は小差で次点となり、昨年の補選で無投票当選した。5日の個人演説会では「地域の要望を聞く身近な県議として働かせてほしい」と訴えた。維新の党の井出庸生衆院議員の支援を受けるが、陣営幹部は「厳しい戦い」と分析し、生き残りに懸命だ。

 無所属現職の今井正子氏は、唯一の郡部・立科町の出身。3月の後援会総決起大会で「教育や子育てなどやり残したことが多い」と語り、出席者から「県政にものが言える女性議員を消すな」と声が上がった。自らの選挙で助言を受けた井出衆院議員は「私の政治の母」と後押しした。

 自民党現職の桃井進氏は、県政から転じた木内均衆院議員の後継者。6日の演説会で「県立武道館の誘致などに引き続き取り組ませてほしい」と述べた。自ら選対本部長を務める木内氏は「4人区は自民が1議席取るのが普通だが、ここは違う」と危機感を訴え、票の積み上げを求めた。

 無所属新人の小山仁志氏は、柳田清二・佐久市長の県議時代の秘書や同市議を務めた。街頭で「15年の政治経験を生かし、県民党の立場で働く」とアピールし、子育て世代の代表として県政を目指す。3月の後援会決起大会で井出衆院議員は「真剣に命がけで取り組む人」と持ち上げた。

 共産党現職の藤岡義英氏は、衆院選での党躍進の勢いに乗って集票を図る。4日は街頭で「国や県にはっきりものを言い、暮らしと平和を守る。子供や障害者の医療費窓口無料化を実現させる」と訴えた。藤野保文衆院議員が「大切な選挙。必ず県議会に送ってほしい」と呼び掛けた。

 無所属新人の花岡賢一氏は、民主党の羽田雄一郎参院議員や、県政から転じた寺島義幸元衆院議員の秘書を11年務めた。寺島氏の後継者。街頭で5日「政治を分かりやすく変える」と強調した。国政復帰を目指す寺島氏は「必ず私の後継としてしっかり働いてくれる」と期待を込めた。(届け出順)=つづく

4900チバQ:2015/04/12(日) 20:13:23
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150411ddlk20010029000c.html
’15統一地方選:県議選の注目区/4止 上伊那郡区 地元以外の支持カギ /長野
毎日新聞 2015年04月11日 地方版

 上伊那郡区(定数2)は自民、共産の現職2人に新人2人が挑む激戦となっている。2人が辰野町、もう2人が箕輪町を地盤としており、地元での票固めに加え、他の4町村での支持拡大が当落のカギとなる。各陣営とも「票が読めない。激しいつばぜり合いの選挙」としており、街頭演説やミニ集会をこまめに開き政策の浸透に取り組む。

 民主党新人の寺平秀行氏は2度目の挑戦。街頭演説やミニ集会では「世代交代で伊那谷再起動」と強調。2011年の前回以降、街頭演説を続けており「知名度は増し、感触も良くなっている」と陣営担当者。5日の個人演説会では「県に大きな経済の柱を立てる」と訴えた。党県連代表代行の羽田雄一郎参院議員が応援演説した。

 無所属新人の矢ケ崎克彦氏は、辰野町長を4期務め引退したが、政界復帰を望む声を受け立候補。「阿部県政を支える県民党の立場」を掲げ、国や県の人脈を生かす、と訴える。5日の個人演説会では「リニアで上伊那を大きく発展させたい」。辰野町出身の内閣官房参与・県政参与、飯島勲氏や小原勇・元県議らが支援する。

 5選を目指す共産党現職の小林伸陽氏は、街頭演説や小集会をこまめに開催し「弱者を切り捨てない政治の実現」と主張。無党派・若年層への浸透に力を入れる。陣営は「安倍政権は危険。平和国家の危機をしっかり訴えたい」と説明する。6日の個人演説会では、党副委員長の市田忠義参院議員が応援演説に駆け付けた。

 自民党現職の垣内基良氏は、3期12年で党県議団政調会長などを務めた実績を前面に出し「人口減少対策と中山間地の農業を守る」と訴える。かつて辰野町長選で争った矢ケ崎氏の出馬に危機感を強め、組織の引き締めを図る。同党の宮下一郎衆院議員や若林健太参院議員も、選挙カーや個人演説会で応援のマイクを握った。(届け出順)=おわり

4901チバQ:2015/04/12(日) 20:29:21
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/ishikawa/CK2015040702000227.html
激戦区ルポ(1)河北郡 3者入り乱れ火花
2015年4月7日
津幡、内灘両町の河北郡選挙区(定数二)は、いずれも現職の米田昭夫(70)、焼田宏明(57)両候補の自民の牙城に、無所属新人の西尾雄次候補(66)が挑む。内灘町が地盤の米田さんと西尾さんが、有権者の多い津幡町に攻勢。同町拠点の焼田さんも内灘へ浸透を図るなど、三者入り乱れた激戦となっている。

 「公共事業優先でなく、人を大切にする社会をつくりたい」。告示日の三日、西尾さんは内灘町での出陣式で決意表明し、支持者から大きな拍手を浴びた。子育て支援や教育など「人への投資」は、道路整備の実績を強調する同町の対立候補との違いを鮮明にする。

 有志でつくる勝手連や推薦を受ける連合石川に支えられ、両町を回る。連日十カ所以上で街頭演説をこなしており、地盤にこだわらずに反自民の受け皿を目指す。三日の事務所開きでは「自民二人の当選は現政権に白紙委任状を渡すのと一緒」と、訴えかけを強める方針を確認した。

 「県森林公園活性化、大河ドラマ誘致など町と県のパイプ役に徹していきたい。どうか再び県政の場に」。五日夜、津幡町で開かれたミニ集会で、焼田さんは力を込めた。支える矢田富郎町長も、“内灘勢”の攻勢に触れ「津幡町の代表選手は焼田さんだけ」と繰り返し訴えかけた。

 焼田陣営は前回一万票超を獲得した地元固めを重視。津幡を中心に「つじ立ち」や集会を繰り返す。幹部は「他の町に一票たりとも出させない」。五日夜の集会で焼田さんは「内灘から火の粉が飛んできている」と危機感を示した上で、支持を求め深く頭を下げた。

 「北陸新幹線の開業効果を波及させ、地域を元気にしたい」。四選を目指す米田さんは演説でこう声をからした。内灘町で四日から徒歩による夜間遊説をスタート。地元の支持を固める一方、津幡町にも連日入る。

 陣営は「実績」という三期の強みを前面に出す。すでに両町で実現した事業を紹介する小冊子を配布。四日、津幡町でのつじ立ちで、支援する津幡町議は「米田さんが最適の人材であることは実績が物語っている」と声を張り上げた。陣営幹部も「夢は見るだけでなく、語るだけでもなく、米田の勝利で実現する」と強調した。 (高橋淳)

    ◇

 県議選(十二日投開票)は、無投票当選が決まった八選挙区を除き、七選挙区の三十二議席をめぐり四十六候補が争う。現職、元職、新人が入り乱れる大混戦もあれば、定数一超の少数激戦も。激戦区を中心に、戦いの構図や候補らの主張などを紹介する。

 河北郡(二…3)

 西尾雄次66 (元)町教育長 無新

 焼田宏明57 (元)会社部長 自現<1> 

 米田昭夫70 県副議長 自現<3>

 (届け出順)

4902チバQ:2015/04/12(日) 20:29:37
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/ishikawa/CK2015040802000207.html
激戦区ルポ(2)羽咋市羽咋郡南部トップ当選へ熱弁
2015年4月8日

支持者から激励を受ける本吉浄与さん(左)=羽咋市内で
写真
 羽咋市と宝達志水町の羽咋市羽咋郡南部選挙区(定数二)は、告示日前日に無所属新人の家田徹さん(73)が立候補を表明し、無投票予測から一転、選挙戦に入った。いずれも現職で無所属の本吉浄与さん(35)、自民党の稲村建男さん(71)の両陣営は、予想される投票率低下に気をもみながら連日、個人演説会で「トップ当選を」と火花を散らす。

 「人口減少をどうにかしたい」。再選を目指す本吉さんは出陣式以降、遊説や個人演説会で繰り返し訴える。

 育児休業の充実や道路網の整備など、子育て支援と地域振興の具体策を挙げ、五月に二人目の子どもが生まれる予定であることも明かし説得力を持たせる。

 「石川は子育て先進県だが、まだ改善すべき点はある。施策を打ち出していきたい。一期目に受けた恩は返せていない。『まれ』ではないが、地道にこつこつやっていきたい」と声を大にした。

 本吉さんの演説会には連日、山辺芳宣羽咋市長が応援に駆けつける。国道159号や415号の整備、千里浜再生など市が国、県とともに取り組む事業に触れ「積極的に事業を進めるためにも素晴らしい成績で当選させてほしい」と求めた。

演説会後に激励を受ける稲村建男さん(左)=羽咋市内で
写真
 「九期目の選挙に出るのはなぜか」。稲村さんは連日の個人演説会でこう切り出し、支持者の顔を見回して「使命感があるから駆けずり回っているのです」と語りかけた。

 「羽咋の魅力は何か。私は十年前から妙成寺を国宝に、と運動している。文化財は金沢市に次いで二番目に多い」と力説。ベテランの経験を生かし「多くの神々が集まる場所でもある。第一号の日本遺産となり、羽咋で一日過ごしてもらう。そんなまちづくりをしないといけない。目鼻をつけるのが私の仕事」と熱弁を振るった。

 自民党市議と大半の宝達志水町議が支持。党県連羽咋支部長の中村重幸市議は演説会で「地方創生が大切な時期。いまこそ政治の力が必要だ。多くの票で県政に送り出してほしい」と訴えた。

 「互いに政策を訴えて賛同する人を選ぶ。それが能登の活性化のためになる」。家田さんは立候補を決意した経緯を説明し「現在の行政では大きな地震に対応できない。能登の国という自治をつくりたい」と訴える。 (小塚泉)

■羽咋市羽咋郡南部(二…3)

 本吉浄与35 会社役員 無現<1>

 稲村建男71 (元)県議長 自現<8>

 家田徹73 古物商  無新

 (届け出順)

4903チバQ:2015/04/12(日) 20:29:54
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/ishikawa/CK2015040902000235.html
激戦区ルポ(3)小松市自民独占か 阻止か
2015年4月9日

演説会を終え支持者らと握手を交わす候補者(左手前)=小松市内で
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 非自民系の現職二人が引退する小松市選挙区(定数四)は、いずれも県議長を務めた自民現職の重鎮二人に、無所属元職、いずれも自民推薦の新人二人、民主が県内で唯一公認する新人が挑む大激戦。候補不在の空白地域や引退議員の地盤に候補が入り乱れる。自民が一強の勢いに乗じ非自民“指定席”を崩し独占するか、元職と新人が阻止するか、し烈な戦いが続く。

 現職二人は六日夜、同じ市南部でそれぞれ個人演説会を開いた。

 「今が働き盛り。小松を浮上させたい。私でなきゃできないと思っている」。福村章さんは産業や観光の振興、交通網整備など具体的な課題を挙げ、谷本正憲知事や和田慎司市長と距離が近いことを強くアピール。県議会で自ら提案した木場潟の振興策についても「知事はやってくれる」と自信を見せた。

 ほぼ同じころ、藤井義弘さんは一キロほど離れた会場に。北陸新幹線の開業効果が南加賀まで及んでいない現状を憂い「これからが本当に大事な時。一から勉強してもらうのは難しい」とベテランの強みを強調。金沢以西整備に必要な具体計画や課題などを示し、議論を重ねてきた経験と実績を前面に押し出す。

 しのぎを削り合いながら強固な後援組織を築いてきたベテラン二人。幅広い企業や団体の支援を受けるが、これまでは自民二議席堅守の戦い。だが非自民のベテラン二人の引退で、堰(せき)を切ったかのように参戦したのが自民の推薦新人二人だ。

 選挙区初の女性候補の八田知子さんは地元安宅地区を固めながら、三、四両日は全域を選挙カーで回り、唯一の女性候補として浸透を図る。七日昼に企業で開いた演説会でも、子育て環境の整備などを挙げ「女性が輝く社会は男性にとっても力強い社会。女性の感性や視点で政治を見ていく」と力を込めた。

 一方の木村賢治さんは出馬表明の遅れを巻き返そうと、中学時代の同級生らと街頭で演説を重ねる。五日夜の演説会では、下村博文文部科学相の秘書経験も踏まえ教育分野などへの意欲を示し「県政に新しい風を吹き込む」と若さを強調。ツイッターやフェイスブックを活用した若手ならではの戦略を進める。

 「どの地域に住んでいても安心、安全に暮らせるまちづくりをする」。自民独占に待ったを掛けたい民主の一川政之さんは街頭演説や集会を繰り返す。父の一川保夫元防衛相(73)も支え、告示前は党国会議員も続々と応援入り。引退する北村繁盛さん(73)は民主離党で距離を置き態度を鮮明にしていないが、連合石川や、社民党籍を持ち引退する山根靖則さん(72)らの支援も受け、非自民の受け皿を狙う。

 一方、元市長で県議一期の経験もある北栄一郎さんは各地でミニ集会を重ね、虎視眈々(たんたん)と四枠のイスを狙う。独自性のある施策を訴え、旧自治省(現総務省)の官僚や市長時代に培った人脈を強調。「昔からの仕事仲間など票を集められる人に訴えている」と手応えも明かす。過去の選挙でも一定の固定票を持っており、支持政党のない層を中心に浸透を図っている。

 県内で数少ない政党対決も絡み、谷本県政の行方も左右する注目の戦いは、最終盤になだれ込む。 (浜崎陽介)

 小松市(四…6)

 藤井義弘71 (元)県議長 自現<5>

 八田知子52 (元)郵便局長 無新

 木村賢治31 (元)議員秘書 無新

 北栄一郎67 (元)市長  無元<1>

 一川政之41 (元)市議  民新

 福村章76   党県役員 自現<9>

 (届け出順)

4904チバQ:2015/04/12(日) 20:30:06
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/ishikawa/CK2015041002000225.html
激戦区ルポ(4)加賀市旧市町 票奪い合う
2015年4月10日

集まった支持者らに支援を求める候補者(左)=加賀市内で
写真
 十二年ぶりに選挙戦に突入した加賀市選挙区(定数三)は現職三人、新人三人が争う激戦だ。人口減少や開院まで一年を切った統合新病院の医師確保に加え、北陸新幹線開業の効果が及んでいない現状もあり、課題が山積する。ベテラン現職らは谷本正憲知事との親密さを強調し、若手候補らは宮元陸市長との連携を唱え、各候補が難局打破を訴える。旧加賀市と旧山中町の合併から十年を迎えても残る地域のしこりも形勢を見えにくくさせている。

 「谷本知事、県幹部クラスとも腹を割って話ができる」。八期目に挑む自民現職の向出勉さんは演説会で、目標の新幹線福井先行開業や地方創生など、県の裁量が大きい事業が続く見通しに触れ、市への予算配分を求めていくと力説する。票田の大聖寺や山代、山中地区を地盤とする候補もいるため、得票の目減りを警戒し、女性票獲得にも躍起だ。

 選挙区唯一の革新系候補となる五期の若林昭夫さんも「野党的立場だが、谷本知事や執行部と意思疎通を図れるのが強み」と街頭で訴える。地盤の山中地区で新人と争う構図に、陣営幹部は「失う票を旧加賀市からとるのは至難の業」と危惧する。革新系議席を守りたい連合石川の推薦や社民県連の支持を足掛かりに、精力的に企業なども回る。

 その山中地区がお膝元の新人田中哲也さんは、旧山中町長と合併後の副市長を務めた父実さんの地盤を継ぎ、保守層を中心に市全域で支持を得たい考え。宮元市長の地盤の片山津地区での演説で「市長の一番の側近議員として県政と市政をつなぐ」と強調するが、旧加賀市地区での浸透が課題。山中地区の候補共倒れを懸念する声もあり、危機感は強い。

 「県市連携で人口流出を食い止めないと。市議会で足を引っ張り合う時でない」。一期の現職室谷弘幸さんは演説会で、二〇一三年の市長選で保守分裂した影響で、市と議会が一枚岩で動けない現状の打開を訴える。市議出身だけに、陣営幹部は「市長が一番期待する候補」と強調。地元山代地区のほか、大聖寺地区などに後援会をつくり支持を固める。

 二十六歳の新人浅尾仁さんは一児の父で育児にも奮闘する横顔を紹介したリーフレットを配り、若者や女性票を狙う。浅尾さんと同じく大聖寺地区が地盤の大幸甚元市長の応援も得て、地元を中心に演説会を開く。街頭では「子育て世代として住み続けたい市にしたい。若い人にも少しでも選挙に関心を持ってほしい」と、投票率の底上げも意識する。

 同じ大聖寺地区から立候補した新人豊田晃快さんは組織に頼らず、協力する友人らと市内を巡り、地元を中心にスーパーなど人が集まる場所で演説を重ねる。動橋地区のスーパー前では「市民病院の跡地活用に取り組み、市内三温泉の衰退にも歯止めを掛けたい」と力説した。中高年層に響くよう、具体的に訴えることも心掛けているという。 (出口有紀)

加賀市(三…6)

 浅尾仁26 教育業  無新

 向出勉77 党県副会長 自現<7>

 室谷弘幸48 (元)市議  無現<1>

 若林昭夫75 団体役員 無現<5>

 田中哲也53 会社役員 無新 

 豊田晃快71 (元)議員秘書 無新

 (届け出順)

4905チバQ:2015/04/12(日) 20:30:22
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/ishikawa/CK2015041102000215.html
激戦区ルポ(5)金沢市落選1人 戦々恐々
2015年4月11日

16議席を17人で争う金沢市選挙区。1人だけ落選という少数激戦だ=金沢市役所前で
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 金沢市選挙区(定数一六)は、現職十三人と元職二人、新人二人の十七人が争う。落選一人の少数激戦に各陣営は神経をとがらせながらも、「われこそ」とばかりに集会や街頭で訴え。政党対決色が薄い中、新幹線開業ムードや、昨秋の金沢市長選から続く選挙疲れもあるせいか、関心が高まらない現状を懸念する声が強い。

■危機感、懇願調

 「地元発展に向け皆さんと精いっぱい頑張りたい。思いはあふれるくらいだが、誰が落ちるか分からない」。六日夜の演説会で、不安をのぞかせた自民の若手現職。応援弁士の市議も「サルは木から落ちてもサル。政治家は選挙に落ちたら惨めなものだ」と危機感をあおった。

 ベテラン現職ですら八日の演説会で「落ちてしまえば何にもならん。『またやる』ともう言いませんさけ、頼むこっちゃあげてください」と懇願調。新人陣営幹部は「当選にはまだ届かない。背中が見えてきたところだ」と必死の形相だ。

 これまで定数を二人以上超えたが、一超は初めて。極端に弱い泡沫(ほうまつ)候補も不在とされ、「誰が落ちる?」と神経戦の様相もある。

 候補の多くは地域や支援団体をしっかり固め、人脈などをたどり浸透させる戦い。徒歩遊説や街頭演説を繰り返したり、富山県境まで遊説カーを走らせたりする陣営もある。一方、中堅現職はほとんど遊説カーに乗らず、徹底的に地元を細かく回る戦略。若手現職は毎日決まった交差点に立ち「こここそが地元中の地元だ」と訴え、組織固めと浮動票獲得の二兎(にと)を追う。

■“口撃”より主張

 新たな顔触れが少なく新鮮味が薄いのも特徴。自民を含め守りの姿勢が政党対決色を薄めた。昨秋の二度の市長選で足元を固めた山野之義市長と各候補の関係も注目されたが、市長自身の目立った動きがないせいか、影響も限定的とみられる。

 他候補への“口撃”も控えめで、政策を語る候補が多い。新幹線開業を生かした政策や人口減少問題を中心に、県市連携の推進、情報公開徹底、次世代型路面電車(LRT)を活用したまちづくりなどテーマは多岐にわたる。現職や元職が具体的な数字などを交え「実績」をアピールすれば、新人は熱い思いを訴える。

■投票率は?

 新幹線開業直後で、能登を中心に無投票が多かったことも影響し、各陣営は低調ムードを懸念。市長選、衆院選と続く選挙疲れを嘆く声もあり、「投票率は下がる」との見方がもっぱらだ。金沢市の投票率は年々右肩下がりで、定数二超だった前回は過去最低の48・09%。終盤を迎え各陣営とも引き締めを図るが、盛り上がりに欠ける状況が続いている。 (統一地方選取材班)  

  =終わり

金沢市(一六…17)

 石坂修一62 (元)県議  無元<6>

 白崎勇人55 (元)政策秘書 自現<1>

 盛本芳久60 党県代表 社現<3>

 増江啓60 党県代表 公現<1>

 中村勲73 党支部長 自現<4>

 谷内律夫57 党県幹事長 公現<2>

 佐藤正幸47 党県役員 共現<1>

 冨瀬永50 団体役員 無新 

 紐野義昭59 (元)県議長 自現<6>

 米沢賢司64 (元)県職員 自現<4>

 安居知世46 党県局長 自現<1>

 宇野邦夫72 (元)県副議長 無現<7>

 不破大仁39 (元)市議  自現<1>

 川裕一郎43 会社役員 無現<2>

 下沢佳充54 (元)県議長 自元<5>

 田中敬人44 会社役員 無新 

 金原博85 (元)県議長 無現<11>

  (届け出順)

4906チバQ:2015/04/12(日) 20:31:32
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/ishikawa/CK2015041102000217.html
激戦区 悩める白山市過去最多9人乱立
2015年4月11日

各陣営 読めぬ票に腕組み

有権者 選択肢多く低調か

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 現職三人に元職一人、新人五人と、過去最多九候補が四議席を争う大激戦の石川県議選・白山市選挙区。合併前の旧市町村ごとの事情に加え、昨秋の市長選の影響が複雑な構図に拍車を掛ける。かつてない混戦に各陣営は票を読みあぐね、有権者からは多すぎる選択肢に頭を抱える声も。かえって低調ムードを指摘する声も上がる。(稲垣遥謹、松本芳孝、谷知佳)

 最大の激戦地は四人がひしめく旧松任市区域。選挙カーはひっきりなしに走り回り、連呼する名前が重なって聞こえることも。各陣営は票の食い合いを警戒し、地元票確保に躍起になっている。

 県議長の吉崎吉規さん(66)は五期の経験を前面に、地元を中心に集会を重ねる。七日の集会では「当選ラインまでもうちょっと」と油断を戒め。地域農協の支援も受け浸透を図る。

 大口英夫さん(49)は地元回りに徹する。スーパー前などで「若い人の働く場をつくり親と一緒に暮らせる町に」と福祉や雇用重視を訴える。徒歩遊説も織り交ぜ地道に支援を求める。

 「市から見た県政、県政から見た市。両方の視点を持つ」。元職で前市長の作野広昭さん(58)は九日の集会で強調。市長選落選を踏まえ陣営は「同情票も批判票もある」と引き締める。

 市内全域で「非自民」を押し出す共産の八田好弘さん(68)。街頭で「ブラック企業規制条例や農業問題に取り組む」と主張。住宅リフォーム助成の実現や原発再稼働反対に力を込める。

 有権者の多い松任の陣取り合戦に、美川地域からも候補がなだれ込む。

 現職の米光勲さん(61)は子どもから高齢者まで安心して暮らせる地域づくりを掲げ、五日の集会で「美川は一人上がるのが精いっぱい」と声をからし、美川代表の議席死守を訴えた。

 選挙区最年少の竹内孝徳さん(41)は、市長選で山田憲昭氏を支えた一人としてパイプを強調し「県と市の潤滑油に」と意気込む。地元美川では選挙カーを降り、有権者の元へ走る。

 告示直前に出馬を表明した山本大道さん(61)は、三日に第一声を放った後はポスター掲示に追われ、九日に遊説を再開。北陸鉄道石川線の加賀一の宮駅復活と金沢延伸などを訴える。


 山側の鶴来、白山麓地域でもし烈な争いが続く。

 「山麓の実情を県政で訴える人が必要だ」。白山麓の横山隆也さん(50)は人口減対策や観光振興を主張。森喜朗元首相の秘書や二年間の市議経験を生かし、松任や美川へも浸透を図る。

 車幸弘さん(46)は鶴来では久々の地元生まれ候補として、地域の期待を一身に集める。足場は固めたが、遊説や集会でより支持を得ようと懸命。「スポーツは町を元気にする」と語る。

 各陣営は「混沌(こんとん)とした選挙。投票率も当選ラインもどうなるか分からない」と腕組み状態だ。ある現職陣営は「縁故を頼る山の選挙手法が有利かもしれない」と低投票率を懸念する。昨秋の市長選で同じ陣営にいた議員が今回は対立陣営に分散するなど、保守分裂だった市長選の影響はますます見えにくくなった。

 構図が複雑化する一方で、政策論争の盛り上がりは欠けたまま。新興住宅地の男性(36)は「結局、誰がなっても同じ気がする」とぼやく。選択肢が多く、分かりにくい混戦がかえって低調ムードを呼び込むジレンマを抱えながら最終盤を迎えた。

白山市選挙区 前回比2.3倍に

4907チバQ:2015/04/12(日) 20:31:48

期日前投票まとめ

 石川県選管は、県議選(十二日投開票)の十日現在の期日前投票者数をまとめた。定数四に対し九人が立候補した白山市選挙区では前回の同期間より二・三倍と大幅に増えた。

 期日前投票の初日から七日間で比べ、白山市は前回の四千五百八十九人から大きく伸びて一万五百九十三人が投票した。

 十六議席を十七人が争う金沢市では三万七千十八人で前回の一・三倍。定数四に六人が出馬した小松市は前回の一・三二倍となる一万一千二十人になった。

 二議席に三人が立った河北郡では津幡町が一・九一倍、内灘町が一・八五倍と堅調な伸びを見せた。二議席に三人が立った羽咋市羽咋郡南部は羽咋市と宝達志水町の合計で〇・八九倍とやや減。制度の周知が進み、期日前投票の利用者は増加傾向にある。 (松本浩司)

白山市(四…9)
 横山隆也50 (元)市議  無新
 八田好弘68 党県委員 共新
 大口英夫49 (元)市議  自現<1>
 車幸弘46 自営業  無新 
 米光勲61 法人理事長 無現<1>
 吉崎吉規66 県議長  自現<5>
 竹内孝徳41 会社役員 無新 
 作野広昭58 (元)市長  無元<3>
 山本大道61 農業   無新 
=届け出順

4908チバQ:2015/04/12(日) 20:33:02
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/mie/CK2015040702000263.html
<県議選 激戦区ルポ>(1)
2015年4月7日

◆四日市市区 有力新人参戦、横一線に

田中智也49 みえ現<1>

山本里香57 共 新

山崎博 50 自 新

芳野正英40 民 新

稲垣昭義42 無 現<3>

津田健児45 自 現<3>

山内道明42 公 新

石田成生54 自 現<1>

 岡田克也民主党代表のお膝元で、自民と民主、公明、共産と主要政党の公認候補がそろい踏みした県内唯一の選挙区。国政転出や引退などで現職は四人になったが、市議経験者ら有力新人四人が名乗りを上げ、ほぼ横一線の争いを繰り広げる。

 自民は、定数八のうち四議席を占めた一九八七(昭和六十二)年以来となる公認三人の当選を目指す。

 前回トップ当選の津田さんは、一年半で百回の県政報告会を開催。四郷、日永地区など市南部や幼稚園関係者の支持を固め、告示後もこまめに支持者を回る。演説は教育問題が中心で、国政挑戦後の浪人経験から「仕事で恩返しを」と力説する。

 二度目の挑戦で初当選した石田さんは、出身地の塩浜や現住所の水沢地区など市南部を起点に、全域を街宣して回る。南部中心の演説会では人口減など地区ごとの細やかな課題に熱弁を振るい、「北部の知人にも支持を呼び掛けて」と訴える。

 山崎さんは地元の市北部や付き合いのある企業などに支持を広げ、後継指名を受けた現議長の永田正巳さんの地盤の市南部にも進出。高校野球で活躍した経験を売りにスポーツ振興を掲げ、出陣式では「始球式」として力強い投球を披露した。

 民主は過去二回の選挙で公認、推薦候補で計三議席を死守してきた。三回連続の三議席確保を目指し、懸命に支持拡大を訴える。

 公認の芳野さんは不出馬の水谷正美さんから市北部を引き継ぎ、党選出国会議員の秘書が陣営に加わる。四日の演説会では岡田代表が「新人が厳しいのは当然。皆さんが本気に、火の玉になって当選させて」と支持者に奮起を促した。

 推薦候補の稲垣さんは、三重地区など市北部を中心に年五十回の座談会を開いてきた。電機連合の支援も受ける。インターネットでは街頭演説や演説会、一日の活動予告を動画で配信し、「夢を語る政治家が必要だ」と支持なし層を掘り起こす。

 四年前に次点と十四票差で初当選した新政みえ公認候補の田中さんは、告示前から多い日で百件のあいさつ回りをこなし、市中部の自治会や労組の推薦を増やした。告示後はあいさつ回りに加え、市全域での街宣や街頭演説で名前を売り込む。

 公明は一九七九(昭和五十四)年から十回連続で議席を守ろうと党の支持層を固める。

 山内さんは、昨年末に比例東海ブロックで初当選した中川康洋衆院議員の後継者。「党の議員が積み重ねてきた実績や信頼を継承する」と訴える。立候補表明は一月と遅れたが、中川さんや市議らが同行して顔と名前の浸透に努める。

 四年ぶりの議席奪還を目指す共産は、十四票差で惜敗した前回選の雪辱を期し、幅広い層の女性票を狙う。同選挙区で女性議員が誕生すれば六七年以来。

 元市議の山本さんは選挙区唯一の女性候補で、ピンク色のスーツがトレードマーク。戦争反対などの党の基本理念に加えて「四日市から女性県議の誕生を」「二人の娘を持つ立場として、同じ母親の負担をなくしたい」と訴える。

◆4現職に新人挑む 桑名市・桑名郡区

小島智子54 無現<1>

倉本崇弘39 無新

貝増吉郎61 自現<4>

三谷哲央67 民現<5>

山本勝 70 自現<4>

 ベテラン、女性の現職四人に、元市議の新人が挑む構図だ。

 会派「自民みらい」団長の貝増さんは桑名市内全域で街宣活動を展開し、防災対策や障害者雇用を訴える。一方、議長経験者の山本さんは市郊外を重視。推薦団体は自治会など七十以上に上り、個人演説会を連日こなす。

 議長経験者で民主の三谷さんは地盤の木曽岬町と桑名市多度、長島地区を固め、企業・団体の支持を広げる。元教員で民主推薦の小島さんは、選挙区唯一の女性候補。労組の支援も受けて再選を目指す。

 無所属の倉本さんは住宅団地が多い市西部に注力。街頭演説をこなし、支持なし層の支持拡大を狙う。

4909チバQ:2015/04/12(日) 20:33:16
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/mie/CK2015040802000252.html
<県議選 激戦区ルポ>(2)
2015年4月8日

◆3議席を5人で争う 伊賀市区

木津直樹 55 自新

稲森稔尚 31 無新

森野真治 45 民現<2>

粟野仁博 41 自現<1>

森口あゆみ49 無新

 前回選よりも候補者が一人増え、県内屈指の激戦区になった。現有議席を死守したい自民、民主に無所属の二人が挑む。

 自民は二〇〇四年の市町村合併以降も、旧上野市と旧郡部にそれぞれ県議を擁立してきた。旧郡部は引退する岩田隆嘉さんの後継に木津さんを立て、旧上野市を地盤とする粟野さんが再選を目指す。民主は三期目を狙う森野さんに支援を結集し、議席を堅持する構えだ。

 そこに風穴を開けようと、昨年末に元社民党県連代表の稲森さんが立候補を表明。二月には元県議長の田中覚市議が支援する森口さんが名乗りを上げた。

 稲森さんは過去二回の市議選をトップか二位で当選。前回、前々回の県議選で落選した田中市議は当選まで千百〜二千六百票に迫る票を得ており、自民は新人二人を警戒する。伊賀は昨年末に十一選を果たした川崎二郎衆院議員の地元だけに、粟野さんの陣営幹部は「お膝元で議席を減らすことは許されない」と表情を引き締める。

 粟野さんはベテラン市議らの協力を得ながら、人口の六割が集中する地盤の旧上野市を精力的に回る。告示後は一日十回ほど街頭演説を繰り返し、医療や農業、スポーツ振興などをテーマに訴える。妻も街頭で市議や支援者と声をからし、個人演説会では涙を浮かべて支援を呼び掛ける。

 木津さんは二月中旬から地元の阿山地域で座談会を重ねてきた。岩田さんの地盤を引き継いで旧郡部を回り、農業や医療の再生を訴える。五日には女性中心の演説会に吉川有美参院議員と川崎衆院議員の妻が登壇。「この地域を地盤とする議員が出ることは重要だ」と支持を求めた。

 連合三重の推薦を受ける森野さんは二月から街頭などに立ち、支持拡大に懸命だ。反自民票が無所属の二人に流れることを警戒し、「攻め込みが激しい」と危機感を強める。二回連続で一万四千票余を得てトップ当選を果たしたが「安心されるのが一番怖い」と連日、個人演説会をこなす。

 稲森さんは大政党や組織の後ろ盾がないことをアピールし「組織対草の根の戦い」と訴える。支持なし層への浸透を目指し、子育て世代であることも強調。地盤の旧伊賀町を固める一方、元日から旧上野市の市街地でつじ立ちをし、旧青山町長の支援を受けるなどして支持拡大を目指す。

 森口さんは伊賀市選挙区で初の女性候補。告示前は約二百五十カ所で街頭演説に立ち、知名度アップを図った。女性としての視点を強調する一方、政務活動費の透明化を訴え、現職議員の使い方の是非を追及。田中市議の支持層を固めつつ、女性票や現職への批判票の取り込みをうかがう。

 告示翌日の四日、ある祭りの会場には四候補がさみだれ式に現れた。バッティングした新人二人は互いに距離を保ちながら会場を駆け回り、有権者とがっちり握手を交わした。自民は川崎衆院議員が投票日直前まで地元に入り、引き締めと支持拡大を図る構えだ。ある現職陣営の関係者はこうつぶやいた。「新人の票がどう動くかわからない。必死になるしかない」

4910チバQ:2015/04/12(日) 20:33:30
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/mie/CK2015040902000244.html
<県議選 激戦区ルポ>(3)
2015年4月9日

◆4議席に4現職、2新人 鈴鹿市区

藤田宜三63 民現<2>

南条雄士41 無新

伊藤健司51 自新

下野幸助38 民現<1>

小林正人48 自現<2>

彦坂公之55 無現<1>

 前回より一人多い六人が出馬。現職四人と、ともに市議からの転身組の新人二人が激戦を繰り広げている。民主・連合系会派「新政みえ」に属する現職三人が議席を死守するか、自民が二議席を奪い返すかが最大の焦点だ。

 鈴鹿市を含む衆院選三重2区は、民主の現職が七期連続で議席を守る“牙城”。ただ、政権与党だった二〇一一年の前回よりも党勢は細る。昨年十二月の衆院選で、市内の比例得票は自民を四百票近くも下回った。

 「大丈夫なら、自分の選挙区でない鈴鹿に来ません」。岡田克也民主党代表は四日、民主公認の藤田さん、下野さんの両人を応援して回り、危機感もあらわに熱弁を振るった。

 花き生産業の藤田さんは、農業が盛んな市西部地域を基盤とする。地域医療の勉強会の代表を務めるほか、産業振興を前面に出して保守層にも食い込み、地盤は厚い。出陣式では自ら、「藤田は大丈夫とうわさが流れているが、手を抜いたら負ける」と、下野さんとの票割れを強く警戒。告示後は、計五十七カ所で集会を予定し、引き締めを図る。

 内閣官房職員などを経て出馬した前回、四議席目に滑り込んだ下野さん。「現職の中では最も地盤が弱い」と危機感を抱き、四年間で百四十回近く県政報告会を重ねるなど、組織づくりに汗をかいてきた。候補者中で最年少という若さをアピール。ただ一人、海岸部の白子地区が地元である点も前面に出し、津波防災対策を訴えて支持拡大を目指す。

 無所属で新政みえ推薦の彦坂さんは、顧問を務めるホンダ労組が全面支援する。新人だった前回、他候補が出馬した前々回ともに得票は一万六千を超え、安定した支持基盤を持つとされる。ただ陣営は「ホンダ社員、関係企業ともに数は減っており、二千票以上積まないと前回に届かない」。ホンダOBや二次、三次下請け企業の社員にも訴えを広げ、支持の広がりを目指す。

 自民は前回、二期連続でトップ当選だった末松則子さんが無所属で鈴鹿市長選にくら替え出馬。一人のみの擁立となった小林さんは、県内でも最も多い二万六千七百票余を得てトップ当選し、二番手を一万票以上引き離した。二議席の奪取を目指す今回は、ともに票の食い合いを懸念。「国とのパイプには、自民の県議が必要」と訴える。

 衆院議員秘書、元市議という経歴の小林さんは衆院選への出馬経験もあり、知名度が高い。選挙戦では教育、防災、福祉の充実などを公約に掲げる。市内一円の自治会や中小企業、業界団体、幼稚園などの百九十団体から推薦を得た。うち百十団体を新規に増やし、地盤固めを進めた。ただ陣営は「前回のような得票はありえない」と、楽観ムードを戒める。

 伊藤さんは、元県議の多喜夫さんを父に持ち、市中央部の西条、神戸、飯野地区などが基盤。ただ「父の知名度は高いが、引退して時がたち、支援者は世代交代している」と、票の掘り起こしに力を入れる。自身が介護支援専門員で、妻も子育て支援のNPO法人理事長を務めることから福祉、子育て施策の充実を重点的に訴え、幅広い世代への浸透を図る。

 一方、政党の推薦を受けない無所属の南条さんは前回市議選で四千三百票余を得て三位当選した。政治信条は保守色が強く、五十〜七十歳代を基礎票に持つ。「これまでも特定の組織や地域の支援を受けていない。支持なし層を取り込みたい」と陣営。選挙カーでの街宣を中心に市議三期十二年の実績を訴え、既成政党への批判票の取り込みを狙う。

◆現新一騎打ち 亀山市区

伊藤彦太郎45 無新

長田隆尚54 無現<2>

 定数一をめぐる無所属の現職、新人の一騎打ちは、三期目を目指して支持固めを進める長田さんを、関町出身で元市議の伊藤さんが懸命に追い掛ける展開だ。

 長田さんは民主・連合系会派「新政みえ」を離脱し、中立を掲げる一人会派を立ち上げた。過去二回の選挙で受けた連合三重の推薦を今回は受けない。街宣や個人演説会では「住民への県政報告会で拾い上げた要望を実行に移す」と強調。商工会の企業・団体の支持が厚く、主婦層への支持拡大も狙う。

 伊藤さんは関町の住宅団地や安坂山町の集落を歩いて回り、街頭演説を展開。県議会の定数削減を訴えるほか、選挙区各地の要望を反映できる県政への改革を主張。個人演説会も開いている。シャープ亀山工場もある白木町を重視して支持固めを進める一方、市内全域への支持拡大も目指す。

4911チバQ:2015/04/12(日) 20:34:08
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/mie/CK2015041002000245.html
<県議選 激戦区ルポ>(4)
2015年4月10日

◆7現職に挑む共産新人 津市区

青木謙順58 自現<3>

舟橋裕幸60 みえ現<5>

今井智広47 公現<2>

小野欽市60 自現<1>

杉本ゆや61 無現<2>

岡野恵美62 共新

前野和美66 自現<3>

前田剛志55 無現<4>

 定数七の選挙区で、現職七人に、四年前に失った議席の奪還を期す共産新人が挑む構図。自民と民主・連合系会派「新政みえ」はそれぞれ現職三人の、公明は現職一人の議席死守が命題。広大な県都を舞台に、八陣営が激しい集票合戦を繰り広げている。今回は女性二人が立候補しており、二人とも当選すれば、県内で初めて同一選挙区から複数の女性議員が誕生する。

 津市は二〇〇六年一月の市町村合併で旧津市と久居市、安芸郡、一志郡の十市町村が一つになり、県議のいすは七つになった。名古屋市の二倍以上という広大な面積を持つ。

 自民は公認した二十六人全員の当選で、二十八人が当選した一九八七年以来、二十八年ぶりの過半数獲得を狙う。党県連会長を務める川崎二郎衆院議員の地盤での議席堅持は、至上命令だ。

 前回トップ当選の青木さんは、地盤の旧一志郡で票を固めつつ、旧安芸郡や久居市で票の上積みを狙う。告示後は二十二カ所での演説会のうち、十六カ所を旧一志郡で開く。「唯一の旧郡部在住議員として、引き続き地域の課題に取り組みたい」と訴え、引き締めを図る。

 前回は最下位で初当選した小野さんは、旧津市の中心部で党の支持層を固めるほか、川崎衆院議員とその妻が演説会に駆け付け、支援を求める。旧津市以外でも精力的につじ立ちや民間企業へのあいさつ回りを重ねる。「最後までお力添えいただきたい」と訴える。

 前野さんは、地盤の旧久居市内で精力的に演説会を重ねて足元を固める一方、旧津市、安芸郡の沿岸部をこまめに回り、元消防団副団長として津波対策の取り組みを訴える。農政への精通も売りにし、母校である久居農林高の同窓生や農家の支持獲得に力を注ぐ。

 民主・連合系の三人も、二回連続で死守してきた三議席の維持に全力を注ぐ。新政みえは二十三人全員の当選で現有勢力の維持を目指すだけに、県都での取りこぼしは「敗北」に直結する。

 新政みえ公認の舟橋さんは、自治労や県職労などの支持を固め、六選を目指す。三日の個人演説会では「人口減をどう食い止めるかが問題」と力説した。都市部への人口流出を防ぐために、県内での進学や就職、子育てがしやすい環境を整えることの重要性を訴えた。

 無所属の前田さんは、推薦を受けた中電労組、県電力総連の票をまとめ、母校の津工高の同窓生や民間企業の労組にも支持を広げる。告示後は個人演説会を一日に三回のペースで開き、防災や福祉、経済の充実を訴える。演説会では妻も涙ぐみながら支持を求めた。

 元教員の杉本さんは、出身母体である三教組の組織票固めに奔走している。同世代の新人女性の出馬で、唯一の女性候補ではなくなったことに危機感を強め、旧津市の自治会の推薦を新たに増やした。旧安芸郡、一志郡でも個人演説会と街宣を重ね、支持の拡大を目指す。

 公明は、三回連続での一議席堅持を目指す戦いとなる。

 党県本部幹事長の今井さんは、出身地の旧一志郡をはじめ、旧津市などの党支持層をまんべんなく回る。支援者には、ドクターヘリの導入やがん対策推進条例の成立など、これまでの実績を強調。支援する民間企業には「税収増のためには、経済対策が必要」と呼び掛ける。

 共産は前回選で三百二票差で失った議席の奪還が悲願だ。

 旧津市議の岡野さんは昨年七月から週に三回、市内の駅前でつじ立ちを重ねてきた。七日の演説会では、名前を逆さに読むと「三重の顔」になるとのキャッチフレーズを紹介。保健師や看護師の経験を訴えつつ、掲げる子ども医療費の窓口無料化への支持を求めた。

4912チバQ:2015/04/12(日) 20:34:24
◆次回から1減、上積みに躍起 伊勢市区

奥野英介68 自現<2>

広耕太郎52 民新

中川正美64 自現<8>

中村進一67 みえ現<5>

内藤弘一50 共新

 前回の無投票から一転、選挙戦に。ベテランの現職三人と新人二人が四つの議席を争う構図になった。次回の定数一減を見据え、いずれの陣営も票の上積みに躍起だ。

 最多の九選を目指す中川さんは、市内全域に張り巡らせた組織を引き締めつつ、個人演説会に精を出す。

 前回の無所属から自民公認となった奥野さんは、地元・小俣町の保守票を固め、二見町などにも浸透を図る。

 民主・連合系地域政党「新政みえ」代表の中村さんは、出身組織の自治労などの支援で全域を細かく回る。

 民主系の辻三千宣さんの引退に伴って出馬した広さんは、企業労組の支援を受け、市議時代の実績を訴える。

 二度の衆院選出馬で知名度を上げた内藤さんは街頭で「オール与党」への批判などを訴え、支持拡大を狙う。

4913チバQ:2015/04/12(日) 20:34:53
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/mie/CK2015041102000228.html
<県議選 激戦区ルポ>(5)
2015年4月11日

◆4議席めぐり5人競る 松阪市区

中西勇59 無現<1>

中瀬古初美50 無新

田中祐治60 自新

野口正62 自新

後藤健一65 無現<2>

個人演説会で支持を呼びかける候補者=松阪市内で
写真
 無所属の現職二人と自民の新人二人、無所属の新人が四つのいすを争う。各陣営は得票数で大差はつかないとみており、激しい選挙戦を展開している。

 前回選で、二位に倍近い差の二万六千票でトップ当選し、市長選出馬で辞職した竹上真人さんが出馬しない。民主系の笹井健司さんも引退する。各陣営は今回の当確ラインを、前回を上回る一万三千〜五千票とみる。

 自民は一九六三(昭和三十八)年以来の二議席獲得を狙う。従来も複数の候補を擁立してきたが、現職が票を集めて圧勝し、新人が落選する構図を繰り返してきた。その反省から、今回は有権者数で選挙区内を二分し、重点地域をすみ分ける作戦に出た。前回の自民の総得票約三万四千票を二分すれば、当確ラインに届く計算だ。両陣営が乱れて戦う地域もあり、思惑が外れる可能性もある。

 新人の田中さんは、旧松阪市の東部と旧飯南、飯高両町を攻める。松阪商工会議所青年部時代に築いた人脈を生かし、告示前から精力的に企業や団体へのあいさつ回りを重ねた。告示後は各地で個人演説会を開き、「地域資源を生かした産業と雇用の創出が必要」と主張。学力向上や防災対策の充実も訴える。

 もう一人の新人野口さんは、旧松阪市の西部と旧嬉野、三雲両町を重点地区に構える。企業、団体回りに加え、自治会の集会にもこまめに顔を出してきた。演説では、党の公認候補であることを強調。人口減少社会の到来を危惧し、「子育て環境の整備が最も大切。雇用もつくり、生活基盤を整える」と訴える。

 民主は、連合三重と連合三重の地域組織「松阪多気地域協議会」の推薦候補が初めて異なる事態となった。県議選の候補擁立をめぐり、森本哲生元衆院議員と松阪市議との間で生じた対立が尾を引く。連合三重と新政みえは、後藤さん、中瀬古さんの両候補者を推薦。一方、森本さんが中瀬古さんを支援する中、協議会は「混乱を招いた森本さんの支援候補は応援できない」と、後藤さんの支援で一本化した。

 前回選で一万四千票を獲得した後藤さんは、自治労中心の笹井さんの票を受け継ぎ、安定した選挙戦を進める。ただ陣営は、元町長だった笹井さんの票には保守票が含まれ、中瀬古さんに流れる票もあるとみる。後藤さんは「前回を上回る票が至上命令」と気を引き締め、労組や企業の票固めを進める。

 新人の中瀬古さんは、森本さんの地元の旧飯南町や、出身地である旧飯高町で票固めを進める。中川正春衆院議員の支援も受ける。当選すれば、選挙区で〇七年以来となる女性県議となる。市内を自転車で回って庶民派をアピールし、女性票と浮動票の取り込みを狙う。子育て支援や医療福祉の充実を訴える。

 一方、政党の支援を受けない中西さんは、前回選の九千五百票からの大幅な上積みが必要とみられる。前回公認を受けたみんなの党が解党し、支援を受ける山中光茂市長が辞意を表明する逆風の中、県民目線の改革路線を強調。「県政に堂々と物を言えるのは私だけ」と訴え、支持なし層への浸透を図る。

◆2現職に新人挑む 多気郡区

浜井初男65 みえ現<1>

西川浩52 無新

西場信行63 自現<8>

 前回と同じく三人の争いで、定数二をめぐって現職二人に新人が挑む構図になった。

 西場さんは祖父、父の代から県議を務め、現職最多の八回の当選を誇る。明和、多気、大台で高い知名度を持ち、「古里が主役の政治で元気な農山漁村づくりを」と訴える。

 元大台町議の浜井さんは今回、民主・連合系地域政党「新政みえ」の公認で出馬した。労組のほか、森林組合や漁協の支援を受ける。各地で個人演説会を開き、支持拡大を狙う。

 元多気町議の西川さんは支持組織を持たず、支持なし層の取り込みを狙う。「持続可能な循環型社会の構築」などを訴え、選挙カーとともに自転車で各地を回り、支持を訴える。

 =おわり

4914チバQ:2015/04/12(日) 20:37:37
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/nagano/CK2015040802000245.html
<終盤情勢 県議選>(上)
2015年4月8日

 県議選は十二日の投開票に向け、十六選挙区の四十三議席をめぐり、立候補者七十一人が舌戦を繰り広げている。人口減少対策や雇用・産業、防災など論点はさまざま。各候補はどんな戦略で支持を訴えているのか、各区の情勢を探った。

(敬称略)

■飯田市区(定数三)

小島康晴59無現(2)

小池清 57自現(3)

水野力夫35共新

古田芙士74自現(7)

河野勉 61無新

 強い後援会組織を持つ現職三人を新人二人が追う展開。低投票率になるほど混戦になりそうだ。

 小島は市街地を中心とした地盤固めに全力を傾ける。連日、地区単位のミニ集会を開き、二期八年の実績や政策をアピールする。

 小池はリニア中央新幹線による活性化や中北信地域との格差是正を主張。人口の多い地区で遊説を展開し、支持拡大を目指す。

 昨年の衆院選で知名度を上げた水野は子どもの医療費の窓口無料化など子育て、福祉の充実を強調。支持なし層への浸透を図る。

 八選を目指す古田は七期二十八年の経験と県への発言力をアピール。強固な支持基盤に加え、若年層への食い込みも図る。

 出馬表明が遅れた河野は知名度向上が課題。農業振興や若者の政治参加を訴えの柱に置き、中山間地域での遊説に力を入れる。

■下伊那郡区(定数二)

児島博司65無新

吉川彰一44無現(2)

高橋岑俊70自現(1)

 郡北部出身の現職二人の地盤を切り崩そうと、南部から新人が追い上げる三つどもえの戦い。

 児島は積極的に北部にも食い込み、知名度アップを図る。企業誘致による経済基盤の確立などを唱える。

 吉川は地元高森町周辺の票固めに躍起。病に倒れたが、健康をアピール。周産期医療の充実などを訴える。

 高橋は全域に広がる強固な後援会組織をバックに南部への拡大を狙う。第二県庁の早期実現などを主張する。

4915チバQ:2015/04/12(日) 20:38:04
■上伊那郡区(定数二)

寺平秀行 40民新

矢ケ崎克彦72無新

小林伸陽 71共現(4)

垣内基良 65自現(3)

 現職二人に地方政界経験のある新人二人が挑む混戦。四陣営の地盤がある北部や無党派層の票をめぐり最終盤までもつれそうだ。

 寺平は若さを武器にして精力的に街頭演説をこなす。党支持層の応援を受け、若年層や浮動票獲得を狙う。

 矢ケ崎は全域での遊説と街頭演説を展開。党公認三候補との違いを訴え、幅広い層を取り込もうと息巻く。

 小林は町村単位の集会に重きを置く。全域を巡り、党支持の票を固めながら政権の批判票取り込みを図る。

 垣内は全域にある後援会組織を軸に活動。保守層や地元辰野町民など、支持拡大に向け追い込みをかける。

■岡谷市・下諏訪町区(定数二)

小松稔 62自現(2)

武井茂夫46無新

毛利栄子63共元(2)

浜章吉 67無新

 四人がほぼ互角の戦いを繰り広げ、最終盤まで予断を許さない情勢。支持政党を持たない有権者や若者層をいかに取り込めるかが鍵を握りそうだ。

 小松はこれまで以上に街宣や集会を重ね、現職の実績や地方創生実現などを訴え、懸命に足場固めをする。

 武井は労組などの支援も受けながら、若さと行動力をアピール。子育て世代を中心に支援の輪を広げる。

 毛利は一日十五〜二十回の街頭演説を精力的にこなし、子ども医療費の窓口無料化の実現などを訴える。

 浜は行政、政治経験が豊かな市民派、即戦力を前面に訴える。きめ細かな街宣、電話作戦で支持拡大を図る。

■諏訪市区(定数一)

今井愛郎45無新

森山広 55無新

横山真 43無新

 市議経験者による三つどもえの戦い。出足が早かった横山を今井、森山が激しく追う。

 リベラルな立場を強調する今井は街頭演説に力を入れ、教育の充実を訴えて子育て世代への浸透を狙う。

 森山は諏訪圏域の活性化と行動力をアピール。草刈り場の旧村部に入り込み、票の掘り起こしを急ぐ。

 横山はインフラ整備の推進などを掲げ、自民の推薦で厚みを増した支持基盤を生かして広がりを目指す。

 【注】届け出順。投票日基準の年齢、選管届け出の党派、現元新の別、当選回数の丸数字-の順▽党派名の略称は、自=自民、民=民主、維=維新、公=公明、共=共産、社=社民、生=生活、次=次世代、陽=太陽、気=元気、改=新党改革、減=減税日本、愛=日本一愛知の会、大=大阪維新の会、諸=諸派、無=無所属

 ※政党要件を満たす政党と、地域政党で代表または党首が都道府県の知事か政令市の市長である政治団体の他は諸派

4916チバQ:2015/04/12(日) 20:38:48
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/nagano/CK2015040902000253.html
<終盤情勢 県議選>(中)
2015年4月9日

■松本市区(定数六)

下沢順一郎55民現(2)
百瀬智之32維新
中川博司56社現(1)
萩原清64自現(6)
本郷一彦68自現(5)
中川宏昌44公現(1)
両角友成62共現(1)
手塚大輔32諸新

 主要政党などがぶつかり合い、激しい選挙戦。地方創生のあり方や安倍政権への対応で、舌戦を展開している。

 下沢は地域主導の地方創生を訴え、自民批判票の獲得も狙う。中部縦貫道などの「交通網の整備促進」を力説する。

 百瀬は街頭演説を重点にする選挙戦で無党派層の取り込みを図る。議員報酬や定数の削減など「議会改革」を訴える。

 中川博司は「格差のない社会を」と訴え、労働や子育ての環境改善を目指す。護憲を掲げ安倍政権との違いを強調する。

 萩原は県連幹事長代行の立場から「国と県のパイプ役」を強調。安倍政権による経済振興を後押しし、若者の定住を主張する。

 本郷は市内全域の後援会を地盤に精力的に活動。企業誘致や観光振興で「信州に地方創生を」と唱え、支持拡大を図る。

 中川宏昌は「安心できる暮らし」として子育てや老後の施策強化の必要性を訴える。防災対策や雇用支援の充実も掲げる。

 両角は「県議会唯一の野党」を掲げ、医療や福祉など身近な施策の充実を前面に打ち出す。安倍政権の防衛政策なども批判する。

 手塚は有志党幹事長として街頭演説を精力的にこなす。「県の将来を切り開く」として街頭演説などで若年世代の支持を呼び掛ける。

■塩尻市区(定数二)
続木幹夫57民現(1)
青柳充茂62無新
備前光正52共元(2)
丸山大輔40無新

 現職、元職各一人と新人二人が激しく競り合い、最後まで予断を許さない状況だ。

 続木は一期目の実績と県とのパイプの強さをアピール。連合長野の支援を受けるほか、支持政党を持たない層への食い込みも図る。

 青柳は市全域をくまなく回り、市議三期の実績を基に幅広い層への浸透を目指す。勢いが出てきたと陣営はみている。

 備前は街頭演説をこまめに行い、支持を求める。阿部県政への対決姿勢を強く打ち出し、現県政の批判票の取り込みも狙う。

 丸山は今期で引退する小松千万蔵の後継の立場で、後援会組織を軸に組織戦を展開。若い世代へのアピールも強化している。

■安曇野市区(定数二)
甕裕一44民現(2)
望月雄内73自現(6)
寺沢功希40無新

 実績を強調する現職二人を新人が追う展開だ。

 甕は、二期の実績などを基に産業振興や交通網整備などの課題解決を強調する。支持政党を持たない層への浸透も図っている。

 望月は、県農業会議会長の立場から農業施策の充実などを訴え、六期で築いた人脈などを基に幅広い支持の獲得を目指す。

 寺沢は、若さと四人の子を持つ親の立場をアピールし、子育て支援充実などを掲げる。街頭演説などで知名度アップを狙う。

4917チバQ:2015/04/12(日) 20:39:16
■大町市区(定数一)
重田康宏60無新
諏訪光昭63無現(2)

 三選を目指す現職に新人が挑み、八年ぶりの選挙戦でしのぎを削っている。

 重田は、スキー観光の再生や農業の六次産業化などの施策を掲げる。特定の団体の支援を受けず、精力的に駆け回っている。

 諏訪は幅広い団体からの推薦を受け、長野北部地震からの復興や医師不足解消、松本糸魚川連絡道路計画の推進などを主張する。

■北安曇郡区(定数一)
内山重喜56自新
宮沢敏文62無現(5)

 ともに南部の池田町を拠点に、六選を目指す現職を新人が追い上げを図る。

 内山は地元の党衆院議員の支援を受けながら党支部のある北部へも支持を広げる。決起集会を開いて党支持層を固める。

 宮沢は地域密着を主張し長野北部地震からの復興や地域医療の充実、交通網整備などを掲げる。集会を小まめに開き、支持を訴える。

■木曽郡区(定数一)
三浦茂樹46無新
村上淳60無現(3)

 組織力と知名度で上回る現職を新人が追い上げ、激しい選挙戦を展開している。

 三浦は、地盤の木曽町を中心に郡内全域を精力的に遊説。「健康医療総合地域」の実現を掲げ、人口減少と高齢化対策を訴える。

 村上は「厳しい戦い」と支持基盤の引き締めを図る。信州木曽看護専門学校の開校など三期の実績と防災対策をアピールする。

 (敬称略)

4918チバQ:2015/04/12(日) 20:40:26
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/nagano/CK2015041002000246.html
<終盤情勢 県議選>(下)
2015年4月10日

■長野市区(定数一〇)
西沢正隆43自現(4)
高橋宏76無現(6)
和田明子55共現(2)
山口典久54共新
竹内久幸61社現(4)
高島陽子46無元(1)
中島嘉一郎69無新
埋橋茂人62民新
太田昌孝53公現(2)
鎌倉希旭32無新
風間辰一53自現(4)
若狭清史34無新
松橋達生49無新
鈴木清67無現(3)
宮川好正64無新

 定数一〇を十五人で争う激戦区。死去、引退したベテラン議員の票の取り込みにも熱が入る。

 西沢は地方創生への取り組みを主張。高橋陣営は六期当選の実績を強調する。

 共産の和田と石坂千穂県議団長の後継山口は現有議席確保を図る。竹内は市北部を中心に実績を訴える。

 高島は母親の目線を強調する。中島は地盤の松代地区に重点。埋橋は農政票を固める。太田は組織を固め地方創生を主張する。

 鎌倉は若者の働く場づくりを主張。風間は県議長としての経験を訴える。

 若狭は元市議長が全面支援。松橋は実業家としての実績を訴える。鈴木は県と市のパイプ役を強調する。

 宮川は青少年健全育成を訴える。

■須坂市・上高井郡区(定数二)
永井一雄72無現(3)
村石正郎75自現(5)
堀内孝人66無新
土谷フミエ67共新

 現職二人を新人二人が追い上げる。

 永井は労組票を集め、一日十五カ所以上の街頭演説をこなす。村石は個人演説会を重ね、従来の支持層を固める。

 堀内は自民支持層の一部からも支援を受け、郡部での知名度向上を目指す。土谷は市議時代の支持層を固めて追い上げる。

■中野市・下高井郡区(定数二)
深井克純58無新
小林東一郎56無現(2)
丸山栄一59自現(2)

 現職二人と新人一人が競り合う。

 深井はスキー場を生かした観光振興策を訴える。小林は民主、社民の支援を受けて実績を訴える。丸山は個人演説会を重ね、保守層への浸透を図る。

4919チバQ:2015/04/12(日) 20:41:01
■千曲市・埴科郡区(定数二)
小川修一47無新
下崎保77自現(7)
荒井武志63無現(1)
 現職二人と新人一人が競り合う。

 小川は小まめな街頭演説で知名度向上を狙い、世代交代を訴える。下崎は企業回りや個人演説会を重ね、従来の支持層を固める。荒井は労組票を固め、出身の旧戸倉町に加えて坂城町でも支持拡大を狙う。

■佐久市・北佐久郡区(定数四)
清水秀三郎47無現(2)
今井正子65無現(3)
桃井進55自現(1)
小山仁志39無新
藤岡義英43共現(1)
花岡賢一35無新

 六人ともそれぞれの支持基盤を持ち、混戦模様だ。うち五人の地盤が佐久市。各陣営とも郡部票の取り込みを狙う。

 清水は商議所青年部の支援を得て、雇用の拡充を訴える。今井は地盤の立科町を中心に、女性票獲得を目指す。自民の桃井は、木内均衆院議員の支援を得て組織を引き締める。

 小山は井出庸生衆院議員の応援を受けて戦う。共産の議席死守を目指す藤岡は、支持無し層への浸透を図る。花岡は、羽田雄一郎参院議員の後援会「千曲会」をフル活用する。

 (敬称略)

 【注】届け出順。投票日基準の年齢、選管届け出の党派、現元新の別、当選回数の丸数字-の順▽党派名の略称は、自=自民、民=民主、維=維新、公=公明、共=共産、社=社民、生=生活、次=次世代、陽=太陽、気=元気、改=新党改革、減=減税日本、愛=日本一愛知の会、大=大阪維新の会、諸=諸派、無=無所属

 ※政党要件を満たす政党と、地域政党で代表または党首が都道府県の知事か政令市の市長である政治団体の他は諸派

4920チバQ:2015/04/12(日) 20:41:51
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/gifu/CK2015041002000243.html
<県議選終盤情勢>(上)岐阜地区、飛騨地区
2015年4月10日

 県議選(定数四六)の論戦も、あと二日となった。選挙戦に入った十五選挙区では、計三十一議席に五十一人が立候補。各選挙区の情勢を紹介する。

◆読めぬ当選ライン 岐阜市選挙区(定数九-12)

 笠原多見子 49 無元<3>

 若井敦子 43 自新

 道家康生 46 無現<1>

 広瀬 修 44 自新

 玉田和浩 71 自現<6>

 中川裕子 34 共新

 水野吉近 51 公現<1>

 平野智久 42 無新

 渡辺嘉山 57 民現<4>

 長屋光征 35 自現<1>

 太田維久 46 民現<2>

 澄川寿之 35 公新

 出馬した十二人のうち、保守系候補が七人を占めて乱戦模様。さらに自民が立てた新人若井は強固な支持組織はない一方、元空手選手として知名度は高く、得票次第で当選ラインが上下することも予想される。各陣営とも警戒感を強め、運動を活発化させる。

 笠原は県議、衆院議員時代の支援者を通じてミニ集会を重ねる。空手団体などに支えられる若井は、選挙カーで回って浸透を急ぐ。道家は地元の市南部以外でも個人演説会を開き、支持拡大に懸命。同じ市南部が地盤の広瀬は、自民市議の支援で保守票固めを狙う。

 前回トップの玉田は自民票の分散を警戒し、全域で個人演説会。中川はネット上での訴えにも積極的で、党支持層以外も狙う。水野も支援母体の創価学会以外への浸透を狙う。平野は全域に選挙カーを走らせ、知名度の向上に躍起だ。

 渡辺は、後援会や中小企業関連団体などが支える。長屋は地盤の北部のほか、西部、南部でも演説会を開催。太田は労組の支援を固めつつ、中心部で街頭演説を繰り返す。澄川は知名度不足を警戒し、組織の引き締めをはかる。

 前回の当選ラインは約一万一千六百票。候補者が増えた今回は、誰かに票が集中すると大幅に下がる可能性がある。

◆票田高富に両候補攻勢 山県市選挙区(定数一-2)

 恩田佳幸 32 無新

 郷明夫 66 自現<1>

 自民系分裂選挙区の一つ。両候補とも、有権者の六割が集中する旧高富町の票を狙う。

 自民を離党した恩田は若者の定住支援の必要性を訴える。自民支持層への浸透も狙う。

 自民公認の郷は、国、県とのパイプとして、自民議席を保つ必要性を強調する。

◆自民が分裂、保守票が鍵 瑞穂市選挙区(定数一-2)

 篠田徹 54 自現<2>

 森治久 54 無新

 自民現職と、自民から無所属に転じた新人の一騎打ち。保守票がどう割れるかがポイントとなる。

 篠田は各種団体の推薦を取り付け、市議会の自民系会派からも支援を受ける。

 森は地元自治会を中心に支持拡大を狙い、政党支持なし層への広がりも目指す。

◆現職2人に新人が挑む 高山市選挙区(定数二-3)

 川上哲也 51 無現<3>

 高殿尚 52 自現<1>

 小井戸真人 50 無新

 自民と無所属の現職二人に、民主推薦の無所属新人が挑み、八年ぶりの選挙戦に。

 川上は自転車遊説など草の根活動で、政党支持なし層にアピール。

 高殿は秘書だった金子一義衆院議員の支持基盤に支えられる。

 小井戸は、民主と県レベルで協力する維新の党も応援に入る。

◆各地盤から足場固める 飛騨市選挙区(定数一-2)

 布俣正也 50 自新

 高原邦子 57 無新

 自民の公募で選ばれた新人と、選ばれず自民を離れた無所属新人による争い。

 布俣は、地元の古川町で足場固めに力を注ぐ。

 高原は神岡町が地盤。古川町の産廃計画阻止を強調する。

 =敬称略

 (候補者の並びは届け出順)

4921チバQ:2015/04/12(日) 20:43:10
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/gifu/CK2015041102000227.html
<県議選終盤情勢>(下)西濃地区・中濃地区・東濃地区
2015年4月11日

◆組織固める現・元職 大垣市選挙区(定数四-6)

伊藤秀光  64 無元<3>
岩井豊太郎 71 自現<7>
野村美穂  45 民現<2>
松岡唯史  38 共新
猫田孝  75 自現<11>
橋本勉  61 無新

 自民二人と民主の現職三人に、共産新人、無所属の元職と新人の計六人で争う。

 伊藤は告示の一週間前に出馬表明。後援会の組織力で挑む。

 岩井は支持基盤の農業や障害者の団体をまとめて足場固め。

 野村は労組への支持を広げ、街頭演説で女性の視点を強調する。

 松岡は衆院選での党の躍進を背景に、県政の刷新を訴える。

 猫田は市内各所に後援会を設け、強固な組織で十二選を目指す。

 橋本は街頭演説で県政を批判し政党支持なし層への浸透を図る。

◆現職は実績強調、新人は女性狙い 不破郡選挙区(定数一-2)
藤墳守  73 自現<5>
木村千秋 40 無新

自民のベテラン現職に、自民を離党した無所属新人が挑む。

 藤墳は、町議や自治会員を動員した組織力を生かし、個人演説会でも実績を強調。

 木村は、支持者と自転車で回るなどして、若年層や女性への浸透を狙う。

◆保守三つどもえ、各組織固めに力 揖斐郡選挙区(定数二-3)
所竜也   40 自新
牧村範康  47 無新
国枝慎太郎 38 無現<1>

 自民新人、自民推薦の無所属現職、自民を離党した無所属新人と、保守系が三つどもえの戦い。

 自民公認の所は各種業界団体の推薦を得て支持層の拡大や若年層の取り込みも狙う。

 自民を離れた牧村は地元池田町で自治会や町議による地盤固めに力を入れる。

 国枝は、三町にまたがる後援連合会を中心に、幅広い年代層に支持を呼びかけている。

◆市長支持層取り込み鍵 関市選挙区(定数二-3)
尾藤義昭 69 自元<5>
林幸広  62 無現<3>
酒向薫  58 自現<2>

 自民と無所属の両現職に、自民元職が挑む三つどもえの戦い。

 尾藤は県議時代の実績を強調。市長選で敗れた現市長の人気を意識し、融和をアピールする。

 自民二人との対決となった林は、推薦を受ける民主党の主張を積極的に訴え、非自民層の取り込みを進める。

 酒向は市全域で演説会を重ね組織固めを進める。市長との良好な関係をPRし、市長支持層への浸透も狙う。

◆市議最大会派と市長派の保守戦 美濃加茂市選挙区(定数一-2)
森厚夫 65 無新
小川恒雄 68 無現<3>

 自民会派入りをかけて、ともに無所属の現職と新人が競う。

 森は市議会最大会派からの支援を受け、地元の加茂野地区を中心に保守層を固める。

 小川は市長派の市議らが支援。自民支持層に加え、政党支持なし層の取り込みも狙う。

◆党引き締め現職、仏教会推す新人 加茂郡選挙区(定数一-2)
加藤大博 35 自現<2>
矢田宗雄 64 無新

 自民現職に、自民を離党した無所属新人が挑み、二十年ぶりに選挙戦になった。

 加藤は、党組織の引き締めに力を入れる。街頭演説や個人演説会を七町村で重ね、知名度の向上を目指す。

 僧侶の矢田は、県仏教会などから推薦を受ける。保育園長や川辺町議時代の人脈を通じ、支援を呼び掛ける。

4922チバQ:2015/04/12(日) 20:43:30

◆地盤以外で上積み図る 中津川市選挙区(定数二-4)
伊藤駿介 26 無新
鷹見信義 68 共新
平岩正光 59 自現<3>
早川捷也 71 自現<6>

 自民現職の二人に、民主推薦の無所属新人と共産新人が挑む。

 伊藤は労組の支援を受け、街頭ではジャージー姿で若さを前面に打ち出す。

 鷹見は小集会で党支持層を固めつつ、街頭演説で政党支持なし層への浸透を図る。

 平岩は商工、観光団体の支持を得て、地盤の旧市内で個人演説会を重ねる。

 早川は地盤の市北部で農林業の組織をまとめ、旧市内でも保守票の取り込みを狙う。

◆世代交代と実績の論戦 瑞浪市選挙区(定数一-2)
山田実三 60 無新
渡辺真 73 自現<4>

 自民の元市支部幹事長が、離党して県連副会長に挑戦し、保守票の奪い合いに。

 山田は市職員OBや同級生が支援。世代交代を訴え、政党支持なし層にも力点を置く。

 渡辺は市長や自民市議、企業経営者の支援で組織を固め、元県議長の経験を訴える。

◆現職に共産と元県議の子挑む 土岐市選挙区(定数一-3)
小関祥子  62 共新
木股与司夫 56 無新
矢島成剛  65 自現<3>

 定数減で現職対決となった二〇〇七年以来の選挙戦。共産新人は三度目の出馬。無所属新人は、元県議の父が〇七年に競り負けた自民現職に挑む。

 小関は党支部に支えられ、自民批判票の受け皿を目指す。街頭ではコミュニティバスの充実などを訴える。

 木股は保守票の取り込みを狙い、住宅地を中心に演説。道路網の整備や市立総合病院の改革を唱える。

 矢島は日ごとに重点地域を変えて選挙カーで回り、三期の実績を強調。自民支持層固めに力を入れる。

◆自・民2氏党固め無党派狙う無所属 可児市選挙区(定数二-3)
小原尚 55 自現<2>
伊藤英生 42 民新
佐伯哲也 44 無新

 自民現職と民主新人がそれぞれの政党支持層を固め、無所属新人は支持政党なし層への浸透を狙う。

 小原は二期四年の実績を強調。早い段階で保守層の支持を固め、市議、御嵩町議の大半がバックアップする。

 民主を除籍された現職が引退を決め、党支持層を一本化した伊藤。維新の党の県組織から支援も受ける。

 佐伯は、地元の可児市若葉台の住民らを中心に選対を組織。政務活動費の廃止、給食無料化などを訴える。

 (候補者の並びは届け出順)

4923チバQ:2015/04/12(日) 20:43:54
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015041002000235.html
<なごや市議選 終盤情勢>(上)
2015年4月10日

 名古屋市議選は十二日の投開票日が迫り、各陣営とも終盤の追い込みに入った。七十五議席をめぐり百三十六人の候補者が争う大激戦。つばぜり合いが演じられている全十六選挙区の情勢を二回に分けて紹介する。

■千種区(定数五-11)

佐野洋一郎47維新

山田 昌弘44民元<1>

手塚 将之38減新

酒井健太朗29共新

伊神 邦彦68自現<6>

蔦 絵梨奈27自新

黒川 慶一61諸現<1>

玉置 真悟30無現<1>

斎藤 亮人55民現<5>

杉浦  聡41諸新

田辺 雄一45公現<2>

 自民と民主の候補が二人ずつおり、票を奪い合う激戦区だ。前回トップ当選の田辺は二期の実績を強調。伊神は支持者を固め、蔦は若年層への浸透を狙う。酒井は党議席の復活を期す。斎藤は労組や福祉団体と連携。山田は古川元久衆院議員が全面支援。元厚生労働省職員の手塚は「高齢者福祉、社会保障のプロ」と行政手腕を訴える。元減税の玉置と黒川は再選に全力。佐野は「議員自ら身を切る改革を」と主張。杉浦は音楽も活用した運動で支持拡大を図る。

■東区(定数二-5)

近藤 徳久52諸現<1>

佐藤 夕子52減新

中川 貴元48自現<5>=公

村瀬 和弘44共新

谷  弘三38民新

 減税日本率いる河村たかし市長のお膝元で注目が集まる。六選を目指す中川は堅調な戦いを進める。佐藤は、河村とともに牙城を守るのに懸命。党の議席奪回を目指す谷は住宅地を歩いて回り浸透を図る。元減税の近藤は新たな政治団体に所属し中小企業の支援などを訴える。村瀬は市民の暮らしや福祉を守ろうと呼び掛け、支持拡大を図る。

■北区(定数五-9)1減

長谷川由美子57公現<3>

田山 宏之56減現<1>

山本 靖也45自新

久間田 賢43維新

岡田 幸子50共現<1>

渡辺 義郎77自現<10>

服部 将也46民現<4>

荒深久明臣53無新

永墓 一光39無新

 定数が一つ減ったが、自民が二人を公認。前回トップ当選の長谷川は四選へ着々。渡辺、岡田、服部は議席死守に全力を挙げる。党副幹事長の田山は市民税減税、議員報酬半減の継続を訴える。会社社長の山本は出馬表明が遅れたが、中小企業経営者らが支援。減税を離れた荒深は県議からくら替えした。久間田、永墓は初当選を目指す。

■西区(定数五-6)

鹿嶌 敏昭68減現<1>

小山 憲一54維新

青木 朋子44共新

浅野  有45自新

上園 晋介39民新

沢田 晃一44公現<1>

 浅野は引退したベテラン議員の地盤を引き継いだ。沢田、青木は党の組織票からの上積みを目指し、街頭中心に活動。上園は前回涙をのんだ母の雪辱を期す。前回二議席を獲得した減税は、鹿嶌への一本化で議席死守に懸命。歯科医院を経営する小山は、昨年の衆院選で八千四百票近く集めた維新の比例票の呼び込みを図る。

■中村区(定数五-9)

佐野  勉61減新

冨田 英寿55無現<1>=民

山本コトミ60無新

小出 昭司53自元<1>

鵜飼 春美66民現<4>

中村  満57公現<3>

斎藤 高央47自現<1>

藤井 博樹37共新

梅岡 由佳32維新

 自民は前回選挙で当落が分かれた斎藤と小出の二人を立て、「責任政党」を前面に議席増を狙う。民主は五選を目指す鵜飼を公認、元減税で無所属の冨田を推薦する。四期目を目指す中村は街頭で票の上積みを図る。藤井は安倍政権批判で同区初の党議席を狙う。前回二議席を獲得した減税は、新人の佐野に一本化。二年前に南区の補選に出た梅岡は出身地で再挑戦。河村市長の政治塾で政治家を志した山本が無所属で臨む。

4924チバQ:2015/04/12(日) 20:44:06
■中区(定数三-9)1増

加藤  南69無新

榎沢 利彦53維新

中田千津子62自現<5>=公

安間 優希45諸新=社・生

西山あさみ25共新

済藤 実咲35無現<1>

則竹 勅仁49次元<3>

菱田聡一郎40民新

高橋 圭三50減新

 競争率三倍の最激戦区。かねて投票率が低く、各陣営は票の掘り起こしに必死だ。中田は公明推薦で、支持層を固める。菱田は連合推薦を受け、党議席の奪還に全力。高橋は河村市長の地盤を生かし、県議選候補と共闘。西山は同区初の党議席獲得に向け、街宣を重ねる。元自民で県議長も務めた加藤は混戦に勝機を見いだす。則竹はかつて民主、減税に属したが、今回は次世代から出馬。性同一性障害の安間は社会の少数者の声を代弁。済藤は議席の維持に全力を挙げ、榎沢は既得権益の打破を訴える。

■昭和区(定数四-6)

真野  哲53維新

柴田 民雄50共新

西川  学47自現<2>=公

大村 光子53減現<1>

奥村 文洋63民現<7>

加藤 絢子30次新

 八選を目指すベテラン奥村は、後援組織の引き締めに余念がない。西川は三選に向けて自転車などで選挙区内をくまなく回る。柴田は初当選に向け、街頭演説を数多くこなす。大村は河村市政の継続などを訴え、再選を期す。真野は犯罪被害者支援の充実などを訴え、支持拡大を図る。シングルマザーで看護師の加藤は、子育て支援の充実などを訴える。

■瑞穂区(定数三-8)1減

藤田 和秀51自現<4>=公

土居 芳太49民新

川崎  務59無新

加能 拓人25共新

前田 有一61無元<3>=次

塚本 剛志34維新

金城  裕55減現<1>

荒川 和夫68諸現<1>

 定数一減で激戦。藤田は四期で培った強固な地盤と、政権与党の追い風を背景に安定した戦い。土居は四期務めた前職の後継で、中電労組の支援を受け組織票を固める。二十五歳の加能は、同区初の党議席獲得を狙う。前回、減税から出てトップ当選した荒川は党を離れ、金城は党に残り、それぞれ再選を目指す。塚本は地元衆院議員の地盤をフル活用し、こまめに地元を回る。自民を離れた前田は次世代の推薦を受け、保守層の掘り起こしに努める。前回みんなの党から出馬した川崎が無所属で再挑戦。

 (候補一覧は届け出順、敬称略)

4925チバQ:2015/04/12(日) 20:44:20
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015041102000222.html
<なごや市議選 終盤情勢>(下) 
2015年4月11日

■熱田区(定数二-5)

西田 敏子60共新

服部慎之助40自新=公

片桐 栄子63維現<1>

森  智雄44民新

森脇  賢45減新

 各党の公認候補が激突し、党勢を示す注目区。公明の推薦を受けた服部は、前回失った党議席の復活を目指す。森は党市議団幹事長の後継で、地域をこまめに回る。減税を離れ、維新から出馬の片桐は議席死守に懸命。西田は同区初の党議席に挑戦。元松江市議の森脇は即戦力を訴える。

■中川区(定数七-12)

伊藤 浩士58社新

浅井 正仁50自現<1>

岡本 善博67自現<6>

林  直樹52無現<1>

田畑 和紀45諸新

山崎 正裕54民現<1>

久野 浩平78民現<11>

広田 幸治32維新

高木 善英34減新

馬場 規子59公現<4>

木下  優60公現<3>

江上 博之60共元<3>

 「減税旋風」が吹いた四年前もトップ当選だった木下と、三位の馬場が支持組織を固め、安定した戦い。岡本と浅井も組織戦で二議席維持を手堅く狙う。久野は十一期の実績をアピールし、減税から移った山崎は追い上げを図る。江上は党の追い風で議席奪還を期す。広田は街頭演説を重ねて浸透に懸命。高木は自転車で選挙区を駆け回る。林は防災の訴えに力を入れる。田畑や、社民が市議選で唯一公認する伊藤は街頭中心に訴え、浮動票の取り込みを目指す。

■港区(定数五-8)

山口 清明53共現<3>

下村 直資53維新

刑部 光芳60減新

坂野 公寿68自現<3>

吉田  茂52自新

佐藤 健一46公現<1>

宇佐美汝久愛51無現<1>

加藤 一登53民現<4>

 加藤は南海トラフ巨大地震に備えた津波対策の推進などを訴える。前回トップ当選の佐藤は支持組織をまとめ堅調。四選を目指す坂野は、演説会などを重ねる。吉田は街宣活動などを通じて知名度向上を図り、自民の二議席目を狙う。山口は「大型開発優先の市政の転換」を唱え、支持拡大を図る。宇佐美は自転車で回り、選挙区唯一の女性をアピール。下村は議会の活性化など訴える。刑部は河村市長を支える立場を強調し、浸透を図る。

■南区(定数五-10)

大大 大輔30維新

戸野 周二49無新

永田 真一45無新

中村 孝道58諸現<1>

高橋 祐介36共新

橋本 浩幹35民現<2>

横井 利明53自現<6>

藤沢 忠将45自元<5>

湯川 栄光53減現<1>

福田 誠治61公現<3>

 実績ある自民の二人が、議席確保に向け着々。横井は強固な支持基盤の引き締めを図り、藤沢は夜間も精力的に街頭で訴える。四選を目指す福田は支持組織をまとめる。候補を一本化した民主の橋本は、敬老パスの利用可能路線の拡大などを訴える。大大は自転車などで区内を回り、若さをアピール。高橋は雇用対策の推進を訴える。湯川は減税の議席確保に懸命。元減税の中村は新たな政治団体に所属し、再選を目指す。戸野、永田も徐々に浸透を図っている。

4926チバQ:2015/04/12(日) 20:44:31
■守山区(定数六-9)

松井 良憲50自現<1>

北野 由晴39自現<1>

榑松 順子58共元<1>

小川 俊之39民現<2>

松山 豊一45減現<1>

松原美佐子67諸新=社・生

鎌倉 安男57減元<2>

金庭 宜雄55公現<3>

奥田  貢57維新

 前回トップ当選の小川は三選、二位の金庭は四選に向け、陣営の引き締めに力を注ぐ。松井は各地区や団体をくまなく回り、二〇一三年の補選を勝ち抜いた北野は議席維持に全力を挙げる。減税は四年前に得た二議席死守に懸命。元民主の鎌倉が河村市長への支持を強調、松山も再選を目指す。榑松は返り咲きを期し、前回減税で出馬した松原は社民、生活の推薦を受ける。奥田は維新の勢力拡大の期待を背負う。

■緑区(定数八-12)1増

増田 成美41減新

中里 高之50自現<2>

筬島 直人35次新

余語冴耶香37減現<1>

松本  守51民新

岡本 康宏38民元<2>

岩本 崇宏42自現<2>

佐橋 亜子47共現<1>

古川  誠65共新

近藤 和博40公現<1>

山本 久樹50維現<3>

斎藤 幸男41無新

 定数一増の最多選挙区に、自民、民主、共産、減税が二人ずつ擁立する混戦。前回トップ当選の近藤は県議選候補と連携し、支持層を固める。中里と岩本は自民の二議席維持に全力。民主は、前回約百五十票差で落選した岡本と、名鉄労組などが全面支援する松本が党議席の復活を懸ける。山本は市内唯一の党議席を守ろうと必死。佐橋と余語は再選に懸命だ。古川、増田は初当選を目指す。斎藤は前回の雪辱を期し、筬島は党の初議席獲得に挑む。

■名東区(定数五-7)

小林 祥子58公現<3>

浅井 康正64減現<1>

斉藤 愛子59共新

日比健太郎34民現<2>

久津屋利枝30自新

高木 士峰55維新

丹羽  宏54自現<2>

 三選を目指す丹羽は、自民の共倒れを警戒、組織固めに余念がない。久津屋は自民票の底上げを図り、二議席目を狙う。三選を目指す日比は駅での街頭活動を中心に浸透を図る。前回トップ当選の小林は、選挙カーを使わず、草の根の活動で支持層を固める。高木は、元市議の秘書時代に培った地元の人脈を総動員。前回二議席を得た減税は、浅井に絞り議席死守に懸命。斉藤は党県常任委員として追い風に乗る。

■天白区(定数五-10)

加納 靖子28自新

諸隈 修身73無元<6>

尾藤 裕子56次新

成田 隆行40自現<2>

田口 一登56共現<5>

三輪 芳裕55公現<4>

鈴木 孝之54減現<1>

太田 敏光66無新

田中 里佳52民元<5>

堀田 太規40維現<1>

 前回トップ当選の三輪は、組織票をまとめ五選に向けて堅調な戦い。成田は区内を歩いて回り、支持を固める。自民の二議席目を目指す加納は、祖父の代から続く後援会組織をフル活用。自治会長を務める田口は、党支持層だけでなく地域への浸透を図る。候補を一本化した民主の田中は、後援会や労組票固めに懸命。鈴木は、河村市政の継続を訴える。元減税で維新から出馬の堀田は、子育て支援の充実などを訴え再選を狙う。諸隈は六期を務めた実績をアピール。尾藤、太田は初当選を目指す。

 (候補一覧は届け出順、敬称略)

4927とはずがたり:2015/04/13(月) 08:38:43
諸派は減税から分かれた生活系が出てたけど0だった様だ。

自民22 民主16 公明12 減税12 維新1

(愛知県)
名古屋市議選 自民22、第1会派
http://www.yomiuri.co.jp/local/aichi/news/20150413-OYTNT50188.html?from=yartcl_popin
2015年04月13日

 12日投開票された名古屋市議選で、当選が決まった75人の新市議のうち、26人を擁立した自民党は22人の当選を決め、第1会派となった。19人を立てた民主党は16人が当選し、自民に次ぐ議席を獲得した。公明党は現職12人全員が当選し、改選前の勢力を維持。17人が立候補した共産党は改選前から7増となる12人が当選して躍進した。河村たかし市長が率いる地域政党・減税日本は改選前の議席から1増となる12人が当選。維新の党は1議席を獲得した。社民党、次世代の党、諸派、無所属は議席獲得はならなかった。29人(名古屋市選管が受理した性別で集計)が立候補した女性は16人が当選した。投票率は36.57%(前回43.96%)で、これまで最も低かった1995年(39.53%)を下回り、過去最低となった。

4928とはずがたり:2015/04/13(月) 08:44:50
>前回、地域政党ブームに押され、9議席を減らした民主党は6増の32議席にし、復調傾向を見せた

>河村たかし名古屋市長率いる地域政党・減税日本は前回19人を立てて13議席を得たが、今回公認の候補者を4人に絞って臨んだものの県議会での議席を失った

>全55選挙区のうち20選挙区で無投票となり、30人がすでに当選を決めている。投票率は38.50%で過去最低を記録した。

(愛知県)
県議選 自民が過半数 民主6増32議席
http://www.yomiuri.co.jp/local/aichi/news/20150413-OYTNT50185.html?from=yartcl_popin
2015年04月13日

 12日に投開票された統一地方選前半の県議選(定数102)は、自民党が54議席を獲得し、単独で過半数を占めた。また、前回、地域政党ブームに押され、9議席を減らした民主党は6増の32議席にし、復調傾向を見せた。初挑戦となった維新の党は2議席を得て、2議席を獲得した共産党は、12年ぶりの議席奪還となった。公明党は6人全員が当選し、勢力を維持した。一方、河村たかし名古屋市長率いる地域政党・減税日本は前回19人を立てて13議席を得たが、今回公認の候補者を4人に絞って臨んだものの県議会での議席を失った。今回は、全55選挙区のうち20選挙区で無投票となり、30人がすでに当選を決めている。投票率は38.50%で過去最低を記録した。

4929とはずがたり:2015/04/13(月) 08:55:43

(新潟県)
県議選、自民手堅く「32」
http://www.yomiuri.co.jp/local/niigata/news/20150413-OYTNT50118.html?from=yartcl_popin
2015年04月13日

 統一地方選の前半戦として行われた県議選と新潟市議選は12日、投開票された。県議選は、選挙戦となった15選挙区で37人の当選者が決まり、無投票当選の12選挙区の16人と合わせ、新県議53人の顔ぶれがそろった。公認34人を擁立した自民党(現有33)は32人が当選し、最大会派の座を維持した。民主党(現有5)は7人中6人が当選し、県会第2会派を守ったが、大幅な議席増はならなかった。公明党は2003年以来となる2議席を獲得。共産党、社民党は現有勢力を維持した。

4930チバQ:2015/04/13(月) 22:03:14
http://www.asahi.com/articles/ASH453GYPH45OIPE00B.html
減税日本、名古屋市議選で後退 愛知県議選は議席ゼロに
2015年4月13日01時38分
 名古屋市議選(定数75)が12日投開票され、地域政党・減税日本(代表・河村たかし市長)は12議席で、前回の28議席から後退した。2011年の議会解散に伴う前回の出直し選で第1会派となったが、その後の内紛や不祥事で離脱が相次ぎ、今回の選挙前には11議席まで減っていた。減税日本は愛知県議選(定数102)では前回当選の13議席からゼロとなった。

4931チバQ:2015/04/14(火) 00:56:48
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2015041302000176.html
社説

2015年4月13日


「減税」の低迷 二元代表制求める民意
 勢いは取り戻せなかった。名古屋市議選は、河村たかし市長が代表を務める地域政党「減税日本」の当選者が前回を大きく下回った。二元代表制を機能させよ、という民意の反映であろう。

 四年前の前回選挙で旋風を巻き起こした減税日本が逆風にさらされた理由は二つある。

 一つは、政党としての統制が不十分で、所属議員のお粗末な不祥事が市民を失望させたこと。

 「議員の家業化」に異を唱えて既存政党と対峙(たいじ)した四年前、減税日本は二十八人が当選して市議会の最大勢力に躍り出た。

 ところが、所属議員による政務調査費(現政務活動費)の不正使用や当て逃げ事件などが発覚して除名が続く一方、考え方の違いから離党者も相次いだ。その結果、任期満了を迎えるまでに所属議員は十一人に減り、自民、公明に次ぐ第三会派に転落していた。

 有権者の既存政党への不満を追い風に躍進したものの、直後から始まった自壊を食い止めることができなかったのである。

 もう一つは“河村流”の強引さの行き詰まりだ。

 二〇〇九年に衆院議員から市長に転身した河村氏が掲げた市民税10%減税や市議報酬半減は、市議会で何度も否決された。それならば議会を解散し、自ら率いる減税日本で多数派をつくろう、というのが河村市長の戦略だった。

 市長自ら有権者の署名集めを主導し、市議会解散のリコールが成立。そうして実現させた出直し市議選で、第一会派の座を手中に収めたのである。

 その結果、市民税の5%減税や議員報酬の暫定的な半減など、公約は一部実現した。一三年の市長選では大差で三選を果たし、「庶民革命」の継続が信任されてもいる。しかし、減税日本にかつての勢いは戻らなかった。

 日本の地方自治は、住民が直接選挙で首長と議員を別々に選ぶ二元代表制である。両者の緊張関係、チェック・アンド・バランスの機能が住民の総意により近いという考えだ。

 地域政党の意義は、地域の多様な民意を地方政治に反映させることにある。首長にフリーハンドを与えることではない。

 改選前からは一議席増やしたものの、全国の注目を集めた四年前の熱気と勢いにはほど遠い。今回の結果は、市民が市長と議会の対話を求めている、つまり、二元代表制が機能するよう求めていることの表れでもある。


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