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国際政治・世界事情
3090
:
チバQ
:2011/09/25(日) 19:30:39
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110925-00000039-jij-int
新政権誕生の公算=政治空白終結へ加速―ベルギー
時事通信 9月25日(日)14時48分配信
【ブリュッセル時事】ベルギー新政権樹立に向けた連立協議で、同国の主要8政党は24日、中央から地方への財源移譲など国家制度改革案の柱で基本合意に達した。最大の懸案の首都ブリュッセル近郊の選挙区割り問題に続く妥結で、1年3カ月余にわたり政治空白が続いてきた同国で連立合意が実現し、新政権が誕生する公算が大きくなった。
同国は昨年6月の総選挙以降、北部オランダ語圏(フランドル地域)と南部フランス語圏(ワロン地域)の対立を主因に連立協議が難航。今年3月には、選挙から政権樹立までの「世界最長日数」でイラクの記録を更新する不名誉を喫した。
協議はなお懸案を残すが、このまま成功すれば、交渉を主導しているワロン系社会党のエリオ・ディルポ党首(60)を首班とする連立内閣が発足する見込み。同党首は同性愛者であることを公にし、赤いちょうネクタイがトレードマークだ。
3091
:
チバQ
:2011/09/25(日) 20:01:43
http://www.afpbb.com/article/politics/2830387/7824824?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=photo_topics
大統領選候補者にプーチン氏、ロシア与党
2011年09月25日 11:18 発信地:モスクワ/ロシア
【9月24日 AFP】(写真追加)ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領は24日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相が2012年の大統領選挙に与党・統一ロシア(United Russia)の候補者として立候補すべきだと述べた。
メドベージェフ氏は前日から開かれていた統一ロシアの党大会で、2012年3月の大統領選後、自らは政府で「実務的な仕事」をする用意があると述べ、「プーチン大統領」の下で首相を務める意向であることを示唆した。
■メドベージェフ氏は比例名簿第1位
一方のプーチン氏が、メドベージェフ氏との間でロシアにおける2人の役割について「かなり以前から」合意があったと語ると、会場から大喝采が起きた。さらにプーチン氏は、比例代表制で選出される12月4日の下院選の名簿の第1位にメドベージェフ氏を掲載すると発表した。
密室でシナリオが書かれたとの批判に対してメドベージェフ氏は、「我々が党大会で明らかにした決断は熟慮の末に下したものだ。愛する祖国ロシアは、自由で品行正しい責任ある人々に委ねられなければならない。我々の決断はそれに沿うものだと、私は確信している」と述べた。
統一ロシア党大会の1日目はクレムリン(Kremlin)に近い会議場で開かれたが、2日目は大型多目的競技場ルジニキ・スタジアム(Luzhniki Stadium)で開かれ、メドベージェフ氏とプーチン氏は来場した数千人を前に発表を行った。(c)AFP/Stuart Williams and Anna Smolchenko
http://www.afpbb.com/article/politics/2830413/7829927?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
ロシア財務相、「メドベージェフ氏が首相就任なら辞任」
2011年09月25日 16:29 発信地:モスクワ/ロシア
【9月25日 AFP】(一部更新)ロシアのアレクセイ・クドリン(Alexei Kudrin)財務相は25日、2012年の「ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領」体制のもとで、ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)現大統領が首相に就任するのであれば、新政権には加わらない考えを示した。ロシアの通信各社が報じた。
長期にわたって財務相を務めてきたクドリン氏は、「新政権に加わった自分を思い描くことができない。誰からもオファーが無かったということだけではない。私の持つ相違点が、私の政権参加を妨げるだろうと考えている」と語った。
メドベージェフ大統領は24日、2012年大統領選でプーチン首相に大統領職を明け渡し、自らは首相に就く方針を発表。2000年以降ロシアの財務相を務めてきたクドリン氏は、この方針に反対を表明したこれまでで最上級の政府高官となった。
クドリン財務相は、閣内で最もリベラルな声とみられており、2月には経済改革の実施に向けた負託を得られるのは「誠実な」選挙のみだと主張し、同僚たちの不興を買っていた。
現在は主要20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議のため米ワシントンD.C.(Washington D.C.)を訪問中。同氏は、ごく短く、メドベージェフ内閣に加わることを「無条件に拒否」したと語った。
また、クドリン財務相は、「経済政策でメドベージェフ氏と多くの相違」があったことを初めて明かした。クドリン氏は緊縮財政派であることが広く知られているが、相違点には、年金から武器購入までを含む軍事費の増加が関係したという。
「これは予算と経済のリスク増を生む。財政赤字を削減できなくなる」とクドリン氏は語り、そのような高額の出費はロシアの原油輸出依存を持続させるため、原油価格が下落したときに経済が混乱してしまうと指摘した。
24日のメドベージェフ氏による歴史的な発表後には、メドベージェフ氏の首席経済アドバイザーであるアルカジー・ドゥボルコビッチ(Arkady Dvorkovich)補佐官も異議をとなえ、ツイッター(Twitter)で「喜ぶべきことはない」と述べ、「スポーツチャンネルに切り替えるのにちょうどよいタイミングだ」と語っていた。(c)AFP
3092
:
チバQ
:2011/09/26(月) 19:43:38
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110926-OYT1T00912.htm
仏上院選、左派勢力が初の過半数議席を獲得
【パリ=三井美奈】フランスの上院選挙が25日、投開票され、最大野党・社会党を中心とする左派勢力が、1958年の第5共和制開始以来初めて、議席の過半数を獲得した。
来年の大統領選で再選を目指すサルコジ大統領にとっては大きな打撃となった。
上院定数は348で、今回の改選議席は170。左派の議席は非改選分と合わせて177となった。国民議会(下院)は、保守系与党・民衆運動連合(UMP)が過半数を占めている。
仏上院選挙は、下院議員や地方議員、自治体の代表らで構成する選挙人団による間接選挙。任期は6年。
(2011年9月26日18時02分 読売新聞)
3093
:
チバQ
:2011/09/26(月) 19:44:08
http://mainichi.jp/select/today/news/20110927k0000m030007000c.html
ロシア:財務相、次期入閣を拒否 首相ポスト争い不協和音
2011年9月26日 17時25分
【モスクワ田中洋之】ロシアのクドリン財務相は25日、プーチン首相の大統領返り咲きに伴いメドベージェフ大統領が首相になった場合、内閣に加わらない考えを示した。クドリン氏はプーチン氏に近く、プーチン氏が大統領に就任した00年から財務相を務める。クドリン氏は次期首相に意欲があるといわれ、同じリベラル派と目されるメドベージェフ氏との間で首相ポストを争う事態を予想する声も出ている。
緊縮財政派で知られるクドリン氏は、軍事費増加を支持するメドベージェフ大統領と政策面で「相違点」があり、「新内閣にとどまることは考えられない」と述べた。
また、メドベージェフ大統領の側近であるドボルコビッチ補佐官(経済担当)が、与党「統一ロシア」党大会でプーチン氏の次期大統領選出馬が決まった24日、簡易ブログ「ツイッター」で「喜ばしいことはない」「(党大会が開かれたスポーツ施設で)ホッケーをするほうがましだ」と書き込んでいたことが判明。メドベージェフ氏の再選出馬断念に失望感を表した格好だ。
3094
:
チバQ
:2011/09/26(月) 19:45:11
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/09/26/20110926ddm002030095000c.html
ロシア:プーチン氏、大統領復帰へ 長期政権の野望 強権統治の再来、懸念も
<分析>
◇メドベージェフ氏との「双頭体制」見限る?
ロシアの次期大統領にプーチン首相(58)の復帰が確実となった。プーチン氏は24日の演説で「今後5年間で世界トップ5の経済大国に入る」と表明するなど、最高ポストへの返り咲きに意欲満々だ。来年3月の大統領選で当選し、6年後に再選されれば今後2期12年の長期にわたってロシアの国家元首として君臨できる。プーチン氏はどんな「野望」を抱いているのか。欧米諸国や日本も注目している。【モスクワ田中洋之、ワシントン白戸圭一、ロンドン笠原敏彦】
モスクワで24日あった政権与党「統一ロシア」の党大会では、メドベージェフ大統領(46)がプーチン氏に最高権力を返上する「大政奉還」が演出された。会場のスポーツ施設では1万人を超える党員らが総立ちで拍手を送り、その模様は全国にテレビ中継された。
プーチン氏はメドベージェフ氏を次期首相にする方針で、2人で政権を担う「双頭体制」が続く形だが、実際はプーチン氏の単独統治に戻ることになる。メドベージェフ大統領は経済近代化や汚職対策に取り組んだものの目立った成果はなかった。このためプーチン氏が「双頭体制」を見限り、自ら国家を運営する決意を固めたとの見方がある。
大統領は軍最高司令官を兼ね、首相任命や全閣僚解任など絶大な権力を持つ。これまでプーチン首相は憲法上、ナンバー2だったが、大統領に復帰すれば名実ともに国のトップとなる。プーチン氏が大統領をさらに12年続ければ、前回(00〜08年)を含めて通算20年の長期政権となり、「停滞の時代」とされる旧ソ連のブレジネフ政権(1964〜82年)を上回る。
ロシアでは今後、12年に極東ウラジオストクでアジア太平洋経済協力会議(APEC)、14年にソチ冬季五輪が予定され、プーチン氏が国際行事のホスト役を務めることになる。またプーチン氏は「政治的安定がなければ経済成長や市民福祉向上を保障できない」(24日の党大会演説)と、引き続き国内安定を最優先にする考えだ。
中村逸郎・筑波大大学院教授は「プーチン氏の大統領復帰は、ロシアで『双頭体制』が求心力を生まず、失敗だったことを示すものだ。1人の支配者に権力を集中させる帝政以来のロシア本来の姿に戻ることになる。ただ国民の間には閉塞(へいそく)感がまん延しており、新たなプーチン像をつくらないと長持ちしない。プーチン氏はナショナリズムやロシア正教を利用して自身の『神格化』を目指すのではないか」とみる。
ソ連崩壊後の混乱を鎮め秩序を回復させたとして評価されるプーチン氏は一方で、地方首長の公選制を廃止し事実上の任命制を導入するなど「民主化の後退」と受け止められる措置も目立った。このため国内の民主派や欧米には強権統治の再来を懸念する声がある。
また石油価格高騰の追い風で経済回復を達成した前回と違い、今は世界経済危機の影響で成長率が鈍化し、通貨ルーブルの下落や資本流出が続く。再登板後も難しいかじ取りを迫られそうだ。
3095
:
チバQ
:2011/09/26(月) 19:45:30
◇米国、関係再構築を継続へ
米国家安全保障会議のビーター報道官は24日、米メディアなどの取材に「だれが次のロシアの大統領になろうと、我々は米露関係の『リセット』を続けていく」と述べ、プーチン氏が大統領に返り咲いた場合でも、現状通り対露関係の再構築に力を注ぐ考えを示した。
オバマ米大統領はロシアのメドベージェフ大統領との間で、プーチン大統領時代に悪化した米露関係の再構築を進めてきた。このため米側は当面、プーチン氏の発言やロシア国内の権力闘争の行方を注視し、プーチン氏が大統領に返り咲いた場合の強硬路線復活に備える構えだ。
プーチン氏は大統領時代、ブッシュ前米政権が東欧で進めていたミサイル防衛構想に強く反発。ロシア・グルジア間の紛争で米政府がグルジアに肩入れしたこともあり、米露関係は悪化した。一方、オバマ政権はメドベージェフ政権を相手にミサイル防衛構想を見直し、昨年4月には失効した第1次戦略兵器削減条約(START1)に代わる新START条約に調印するなど関係改善を進めてきた。
再選を目指す来年の大統領選を控え、国内外の不安定要素を減らしたいオバマ大統領にとって現在の米露関係の安定は「財産」となっており、ビーター報道官は「関係の進展は米国、ロシア、世界の利益につながると信じる」と強調した。
一方、欧州諸国はプーチン氏の再登板が現実になれば、その外交姿勢や国内民主化問題などで懸念や警戒感を強めそうだ。
英テレビ・スカイニュース(電子版)は、プーチン氏の出馬表明を報じる中で「彼の西側諸国への軽蔑は時に露骨だ。彼の優先事項はロシアが失った超大国の地位を取り戻すことだ」と指摘した。
また、人権外交を掲げる欧州にとっては、プーチン氏の内政面での人権・民主化問題への対応も懸念材料だ。
◇日本、領土問題への姿勢注視
日本政府は、メドベージェフ大統領が近年進めてきた北方領土問題での強硬姿勢などが、プーチン氏の復帰後も引き継がれるかどうかを注視している。
メドベージェフ氏は昨年11月、ソ連時代を含め、ロシアの国家指導者として初めて北方領土の国後島を訪問。その後も閣僚らに北方領土を訪問させるなど、現地での経済開発と絡めて実効支配を強めている。今月上旬にはロシア空軍の爆撃機が日本周辺空域を周回した。
プーチン氏は大統領時代、当時の森喜朗首相と親交が深かった。森首相時代の01年に発表された「イルクーツク声明」は、歯舞、色丹の2島返還を記した56年の日ソ共同宣言を「出発点」と確認した上で、国後、択捉両島も合わせた4島の帰属問題を解決して平和条約を締結すべきだとした。日本政府関係者の間では「過去の日露(ソ)間で最も成果のある文書」とされる。
ただ、プーチン氏が当時のような姿勢をとるかは不透明だ。
日本側は「2島先行返還論」を主導した鈴木宗男氏が田中真紀子外相(当時)との対立の末に失脚。混乱の末、4島返還論に事実上一本化された。一方、ロシアは経済が上向き、日本からの経済協力を当て込む必要性が薄れた。
2島返還での決着に興味を示していたとされるプーチン氏は、4島返還を求める日本の姿勢に、領土交渉への熱を失い、厳しい対応を取り始めた。また、メドベージェフ氏の強硬路線に、プーチン氏の意向が反映されていないとは言い切れない。
外務省幹部は「以前大統領をやっていた時と環境が違う」と話している。【西田進一郎】
毎日新聞 2011年9月26日 東京朝刊
3096
:
チバQ
:2011/09/26(月) 19:45:58
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/09/26/20110926ddm007030179000c.html
ウクライナ:ロシア離れ鮮明 ガス価格めぐり対立再燃
【モスクワ大前仁】ロシアとウクライナの天然ガス価格をめぐる対立が再燃し、ウクライナで新政権が誕生した昨年2月から進んできた両国の関係改善に陰りが見え始めた。ウクライナのヤヌコビッチ大統領は就任当初は「親露派」とみられていたが、最近はロシアとの均衡を図る狙いで欧米との関係強化に動き出している。来年ロシアの大統領に返り咲くことが確実になったプーチン首相が、隣国ウクライナの「ロシア離れ」の動きにどう対応していくかも注目されそうだ。
ヤヌコビッチ大統領は24日、モスクワ近郊でロシアのメドベージェフ大統領、プーチン首相と続けて会談し、天然ガス輸入価格について協議した。ロシア政府は「一定の合意に達した」と説明し、25日にはロシア政府系天然ガス企業ガスプロムのミレル社長とウクライナのボイコ・エネルギー石炭産業相が具体策を交渉した。ただしウクライナが求める輸入価格の値下げや、ロシアからウクライナ経由で欧州へ延びるパイプライン使用料の値上げで、どの程度まで歩み寄ったのかは明らかにされていない。
ウクライナは09年、欧州水準の価格に同意したが、昨年発足したヤヌコビッチ政権は、ロシア海軍の自国への駐留延長を受け入れる代償として、価格を3割引きする修正を勝ち取った。さらに今回は09年合意の全面的見直しを主張し、ロシアが応じなければ、ストックホルム商業会議所仲裁裁判所へ提訴する意向も示している。
ヤヌコビッチ大統領が値下げを求める背景には、09年の合意を取りまとめた「政敵」のティモシェンコ前首相を失脚させる狙いがあるようだ。すでにウクライナの司法当局は、「自国に不利な合意を主導し、経済損失を与えた」として前首相を起訴。政権はロシアとの間で合意を撤回し、前首相の「非合法性」を決定づけたい考えとみられる。
親露派とみられていたヤヌコビッチ大統領は先月、米紙ウォールストリート・ジャーナルに「ウクライナの未来は欧州連合(EU)と共にある」と題する記事を寄稿。欧州側も北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長が21日、国連総会の開かれているニューヨークでヤヌコビッチ大統領と会談し、対海賊作戦への参加を呼びかけるなど、協力強化を模索している。
メドベージェフ大統領は、ロシアがカザフスタン、ベラルーシと構成する「関税同盟」にウクライナが参加するならガス輸出価格の値下げを考慮する考えを表明しているが、ウクライナ側は応じる姿勢を見せていない。
毎日新聞 2011年9月26日 東京朝刊
3097
:
チバQ
:2011/09/26(月) 19:47:46
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110922dde012040014000c.html
特集ワイド:アラブの春 即「民主化」ではない
◇強権で得ていた安定崩れ イスラム原理主義台頭の余地
昨年末から中東各地に広がった民主化要求運動は、先月、42年続いたリビアのカダフィ政権も崩壊させた。「アラブの春」と呼ばれる一連の動きは、それぞれの国に何をもたらし、どこへ行き着くのか。専門家に聞いた。【井田純】
◇リビア 部族統治、経済に不安要素/エジプト 動向、他国に大きく影響
一連の政変は昨年12月、チュニジアに始まった。警察の横暴に抗議した市民の焼身自殺が、大規模な反政府行動に発展。23年の長期政権を維持してきたベンアリ大統領を退陣に追い込み、2月にはアラブ最大の国家・エジプトに飛び火してムバラク政権を倒した。両国の間に位置するリビアでは、欧米の後押しを受けた勢力が先月、アフリカ大陸最長の独裁を続けたカダフィ大佐らを首都トリポリから追いやった。このほか、シリア、イエメンでは今も反政府勢力と治安部隊との激しい衝突が続いている。
■
独裁政権が倒された2大国、エジプト、リビアの現状はどうか。
カダフィ政権の退場からようやく1カ月のリビア。国民評議会の内部対立から暫定政府発足が難航しているうえ、まだ各地でカダフィ派との武力衝突が続く。
「欧米が考えているような民主国家ができるかというと、極めて疑問です」。リビア留学経験もある東京財団の佐々木良昭・上席研究員は話す。佐々木さんが指摘するポイントのひとつが、リビア国内に百数十存在するという部族問題。「カダフィがこれを掌握してこられたのは、石油によって得られる国家の富をある程度公平に分配してきたこと、ジャマヒリヤ方式という独自の統治スタイルで一定の地方自治を許容してきたからです。彼の独特のキャラクターも手伝っていた」
19日、カダフィ派の拠点シルトに向かう反カダフィ派部隊=ロイター 今回の内戦のダメージで、石油産出量が以前のレベルに回復するまでに少なくとも3年はかかる、と佐々木さんは分析する。さらに、今回の政変を主導したといえる人物が存在しないことから、新たな国家を率いる魅力的な指導者に欠けているのも新政権の弱点だ。「トリポリ、ベンガジなど地中海沿岸の都市には、南部の地下水がパイプラインで供給されているが、現在もこの水源をカダフィ派が押さえている。戦闘で一部が破壊され、都市部の水不足は深刻で農業にも大きな影響が出ている」。こうした苦境に、一般国民がどれだけ我慢できるか。前政権のもとでは比較的経済的に恵まれていた国民だけに、「再爆発が起きる可能性すらある」と言うのだ。
3098
:
チバQ
:2011/09/26(月) 19:48:04
■
混乱が簡単に収まりそうにないという点では、エジプトも同じだ。だが「エジプト人の間では、7、8年混乱が続くかもしれないが、いい方向に向かうだろう、という人が大半です」と話すのは、今月、約半年ぶりに現地に入った早稲田大学イスラーム地域研究機構の鈴木恵美准教授。「十分に機能しなかったとはいえ、エジプトでは政党を作り議会で議論を戦わせた経験という土台がある」
エジプト人民議会(国会)選挙は11月21日から始まる予定だ。新議会では、エジプト民主化の象徴となったタハリール広場の民主化勢力が新生国家の担い手として登場するのだろうか。鈴木さんによると、民主化勢力はいずれも小規模で組織化されていない。「エジプト民主同盟という組織を結成しているが、それがひとつの政党になるのかどうかは何とも言えない状況」。現状で、組織化された政治勢力といえるのは、イスラム原理主義組織であるムスリム同胞団だけという。米同時多発テロの9・11から10年の節目となる今年、「アラブの春」による民主化が原理主義をもたらすとしたら皮肉な話だ。
選挙に向けて民主化勢力が警戒しているのは、「アラブの春」の実りを同胞団にさらわれることと、ムバラク政権を支えた旧与党勢力が名前を変えて復活することの2点、と鈴木さんは指摘する。
いずれにしても新政権では宗教色が強まりそうだが、エジプトが民主的で穏健なイスラム国家として再出発できるかどうかが、今後のアラブ世界の行方を左右する、と鈴木さんはみる。「エジプトはさまざまな知識人を輩出してきたし、人口も突出して多い。先に革命が起きたチュニジアも、政権が倒れかかっているシリアやイエメンの国民もエジプトを注視している。50年代初めにエジプトで起きた共和主義革命が十数年かけて中東各地に及んだように、エジプトが他の国に与える影響は大きい」
■
「欧米が身勝手に考えている『アラブの春』というような状況ではない」。こんな厳しい見方を示すのは、静岡県立大の宮田律准教授。
中東における民主体制確立の難しさについて、宮田さんはこんな例を挙げる。「イランでは、独裁的なパーレビ王政を革命で倒したが、政治的な混乱が起き、別の強権的な体制が生まれた。エジプトでも王政を打倒して、軍部が政権を握った。一方、フセイン後のイラクでは殺し合いが続いている。国民にとって望ましいかどうかは別ですが、強権的な政権の方が安定しているというのは現実です」。欧米の価値観に合うような政治体制に移行するのではなく、部族・宗派間対立による内戦、あるいはイスラム武装勢力によるテロの横行、そしてついには別の独裁的な体制−−こうした状況に至る可能性もある、と言うのだ。
そもそも、こうした独裁体制が中東諸国に築かれたのはなぜか。「今回政権崩壊した3カ国の指導者はいずれも軍の出身。アラブでは、イスラエルの建国(1948年)以降、安全保障が重視され、軍が強い力を持つ条件があった」。軍部の指導者がクーデターなどで政権を奪取し、実力組織を背景に権力の座に居座るというのがアラブ世界の独裁長期化の構図だった。
エジプトのシャラフ首相が対イスラエル政策の見直しを示唆するなど、アラブ・イスラエル関係も動き始めている。「(イスラエルと全面衝突はしない)シリアのアサド政権が崩壊すると、不安定化でどんな勢力が出てくるかわからず、イスラエルはさらに追い込まれる。政権が動揺している国、混乱している地域にはイスラム原理主義が勢力を伸ばす余地が生まれる」。欧米が介入することで大きな混乱を招いてきたのが中東世界の現実と宮田さんは指摘する。
「春」といっても本当の民主化にはなお時間がかかりそうだ。
3099
:
チバQ
:2011/09/26(月) 19:49:51
http://mainichi.jp/select/wadai/archive/news/2011/09/20/20110920dde041040039000c.html
銀輪の死角:欧州の取り組み/1 マルメ(スウェーデン)
◇徹底的に車と分離
自転車が都市交通の主役になり、事故も減らしている欧州の諸都市は、どのような取り組みをしているのか。10年前から毎年のように欧州の自転車事情を視察しているトヨタ自動車の亘理章(わたりあきら)IT・ITS企画部主査(63)をナビゲーターに、先進事例を紹介する。
◇
「私が見た限り、欧州で一番、自転車に乗ってストレスがない街ですね。車を気にせず走れる」。そう亘理さんが語るのは、スウェーデン最南部に位置する同国第3の都市マルメだ。
人口約28万、面積約335平方キロと、日本の中規模都市とよく似た同市の大きな特徴は自転車レーンの長さと広さ。中心部から自転車で30分以内は全域に整備され、08年時点の総延長は約410キロ。通常は幅2メートルの一方通行だが、対面通行だと1日通行量が5000台までは幅2・5メートル、7000台までは3メートル、7000台以上は最大で日本の一般国道の車線幅と同じ3・5メートルにもなる。
中心部はくいなどで車が容易に通り抜けられないように制限しているのが二つ目の特徴だ。車は並行する広い道を迂回(うかい)する。三つ目は、自転車レーンや専用路が幹線道路と交わる場合、立体交差にしている点。自転車は幹線道路をくぐって安全に通過できる。
マルメは中世から港湾都市として栄え、近年は造船業などの重工業が盛んだったが90年ごろ衰退。新たに「環境都市」を掲げ、00年ごろから「自転車のまち」を目指した。対岸にあるデンマークの首都コペンハーゲンと結ぶトンネルやオーレスン橋(瀬戸大橋と姉妹橋の道路鉄道共用橋)が00年に完成、自転車でマルメ中央駅に来て電車でコペンハーゲンに通勤する人が増えたことも背景にあった。
市の考え方は「自転車の利用しやすさを重視し、徹底的に車と分離する」。駅前など自転車レーンを設置できない一部はバスやタクシーと道路を共有するが、それでも優先権は自転車にある。
とはいえ、08年時点で市民の車利用率は、目的地まで5キロ未満で48%と半分近くあり、3キロ未満でも35%。それぞれ10%引き下げることが市の目標だ。市の担当者は毎日、自転車で市内を回って不便がないか調査しており「その権限は欧州諸都市の中でも強く、政策に色濃く反映されているのが驚きだ」と亘理さんはいう。=つづく
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◇亘理章氏略歴
71年トヨタ自動車入社。03年から情報技術を利用した高度な道路交通システムの開発に取り組む部門を担当し、都市交通政策も研究。土木学会誌に自転車レーンの国内での設置基準私案を公表した。早稲田大客員研究員で、国土交通省の研究会委員も務めた。
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毎日新聞 2011年9月20日 東京夕刊
3100
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チバQ
:2011/09/26(月) 19:50:14
http://mainichi.jp/select/wadai/archive/news/2011/09/21/20110921dde041040013000c.html
銀輪の死角:欧州の取り組み/2 フランクフルト(ドイツ)
◇車との共生定着
自転車用通路と車道の立体交差や市街地への車の乗り入れ制限など、スウェーデン・マルメが自転車と車を徹底的に分離するのに対し、ドイツ・フランクフルトの特徴は「自転車と車の共生」だ。
市内全道路約250キロのうち、高速道路などを除く9割以上で、車道を白線で区切った自転車レーンや専用通路が整備され、交差点の手前で進行方向によって2車線に分かれるレーンもある。
=いずれも亘理さん提供 車道を走るレーンについて、市道路交通局のトマス・フリーデ企画官はこう語る。「以前、イスラエルから交通政策の視察団が来て自転車で走ってもらったが、彼らは車道を自転車で走ることが怖くてすぐに降りてしまった。怖がるのは仕方ないと思うが、統計上は自転車が車道を走ると事故は起きにくい」
企画官によると、事故の多くは車が右左折する際、自転車が視界に入らないため起きているが、自転車が車道を走ると車の運転手は自転車がよく見えるのだという。「ドイツでは、こうした統計に基づく判断で交通政策を進めているのです」
レーンがないところでも、自転車が車と同じように右側走行していれば、車の方が避けるマナーが定着している。自転車の使い勝手を広げるため、地下鉄への持ち込みも朝の通勤時間帯などを除いて原則的に可能だ。09年に現地を訪れたトヨタ自動車の亘理章IT・ITS企画部主査は「自転車の交通政策が完成された街だった」と振り返る。
市内の公園の一角には日本の自動車教習所を小さくしたような施設がある。子供用自転車が数十台あり、背の低い交通標識も設置。子供のための自転車練習場だ。ドイツは小学校低学年で地元の警察官らが自転車の交通ルールを教え、練習場で自転車に慣れたうえで公道に出る。
最近はあまり見られなくなったが、子供が自転車に乗る際、後ろに顔ほどの大きさの三角の旗を立てる習慣もある。車から発見されやすい工夫という。
フリーデ企画官は言う。「自転車の交通政策は(共生を進める)車と表裏一体。だからこそ、車との事故を防ぐ安全対策を充実させなければならない」=つづく
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毎日新聞 2011年9月21日 東京夕刊
3101
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チバQ
:2011/09/26(月) 19:50:40
http://mainichi.jp/select/wadai/archive/news/2011/09/22/20110922dde041040002000c.html
銀輪の死角:欧州の取り組み/3 ロンドン(イギリス)
◇五輪に向け整備
先進的な施策を試みながら課題も抱えるのがロンドンだ。
昨年5月、ボリス・ジョンソン市長は「自転車革命」構想を発表した。狙いは、車の渋滞緩和や大気浄化による環境改善▽市民の健康増進▽地域経済活性化−−の三つ。主要施策として「自転車スーパーハイウエー」と呼ぶ自転車レーンの設置や、自転車専用信号機の新設、レンタサイクル施設=の整備などを次々と打ち出した。
スーパーハイウエーは市中心部から周辺部へ放射状に延びる自転車レーンで、既に4本(全長約38キロ)が設置され、15年までに12本を完成させる予定。レンタサイクルは市内361カ所に約5000台配置し、スーパーハイウエー沿いなどに駐輪場を5000カ所新設した。五輪を開催する来年にはメーン会場がある市東部にも拡大して自転車の数を8000台まで増やし、駐輪場を市内全体で6万6000カ所まで整備する計画だ。
市内の案内標識には目的地までの距離ではなく自転車での所要時間を記したものも目立つ。「車なら渋滞で時間がかかるが、自転車ならスムーズに到着できる」とPRするためだ。
ただし、市街地では自転車レーンはまだまだ少なく、スーパーハイウエーも車と並走するため、車がコースに進入したり、駐車していたりする。自転車愛好家などからは「自転車専用路として車道から分離すべきだ」との批判の声もあがる。
ロンドンはもともと車で通勤する人が多く、バスも発達。市民が自転車に関心を持ち始めたのはここ10年くらいとされる。今年6月に訪れたトヨタ自動車の亘理章IT・ITS企画部主査は市の熱意を感じる一方、「自転車政策は初期の段階」と感じたという。
ジョンソン市長のスポークスマンも「世界の大都市の中で最善の自転車都市に向かっていると考えている」とコメントしたうえで、現状を冷静に受け止めていた。「課題が残るのも事実だ。特に、自転車利用者の安全をいかに確保していくかには、大きな注意を払っている」=つづく
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毎日新聞 2011年9月22日 東京夕刊
3102
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チバQ
:2011/09/26(月) 19:51:12
http://mainichi.jp/select/wadai/archive/news/2011/09/24/20110924dde041040005000c.html
銀輪の死角:欧州の取り組み/4止 パリ(フランス)
自転車が通行できるパリのバスレーン=亘理章さん提供
パリの高架下の自転車専用路=亘理章さん提供 ◇古い街並みに工夫
ロンドンと同様に00年代に入って本格的な自転車対策に取り組み始めたパリは古い街並みが多いため、さまざまな工夫がみられる。
「華の都」と呼ばれるパリ市中心部には19世紀に整備された細い路地が多い。事故を避けるため、車の速度を時速30キロ以下に抑える「ゾーン30」を積極的に導入し、現在は市内70カ所で規制がかけられている。ベルトラン・ドラノエ市長は今後も学校周辺や商業地域で増やしていく方針で、市関係者は「将来的にパリ市全域がゾーン30になってもおかしくはない」と語る。
目立つのは、街中の道路の至るところに白くペイントされた自転車マークだ。自転車レーンにはもちろん、交差点にも矢印と一緒に描かれている。自転車が走る場所を示すとともに、車にも常に自転車を意識させる狙いがあるのだという。自転車レーン自体の整備も進み、00年の200キロから08年に371キロ、10年半ばには440キロまで伸びた。
さらに、全てのバスレーンで自転車の走行を可能とした。これに伴う安全確保のため、従来3・8メートルだったバスレーンの幅を4・5メートルまで広げる方向だ。また、鉄道の高架下にも自転車専用路を設置。さまざまな空間を生かして、自転車が安心して走れる道のネットワーク化を図っている。
パリの自転車環境向上には、市のレンタサイクル事業「ベリブ」の存在が大きい。渋滞解消と環境対策を目的に、世界の主要都市で初めての大規模事業として07年7月にスタート。今年6月時点で約1800カ所の拠点に2万台以上の自転車が用意されている。市民や観光客が専用カードを作れば自由に乗れ、どの駐輪場で返しても構わない。利用者は最高で1日12万人に上り、今やパリの名物だ。
「ベリブを象徴に、市のやる気が感じられる」。今年6月にパリを訪れたトヨタ自動車の亘理章IT・ITS企画部主査は、08年の視察時に比べ、自転車事情の進化ぶりに目を見張った。
自転車政策に積極的に取り組む欧州諸都市に、日本が学ぶべきことは多い。=おわり
◆
この連載はパリ福原直樹、ロンドン笠原敏彦、ベルリン篠田航一、馬場直子、北村和巳が担当しました。
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毎日新聞 2011年9月24日 東京夕刊
3103
:
チバQ
:2011/09/26(月) 21:50:49
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00208324.html
サウジアラビア・アブドラ国王、次の地方議会選で女性の参政権を初めて認める方針表明
イスラム教の戒律によって、女性の権利が大きく制限されているサウジアラビアで25日、アブドラ国王が演説し、次の地方議会選挙で、女性の参政権を初めて認める方針を表明した。
アブドラ国王は演説で、4年後に予定されている地方議会選挙から、女性の投票や立候補を認めると表明した。
また、立法権がない議会にあたる諮問評議会への女性の参加も認めると述べた。
自動車の運転の禁止など、女性の権利が大きく制限されているサウジアラビアでは、中東の民主化運動「アラブの春」に触発されて、女性の権利拡大を求める運動が活発化している。
(09/26 12:37)
3104
:
チバQ
:2011/09/26(月) 21:53:46
http://www.afpbb.com/article/politics/2830627/7833971?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
仏上院選、左派連合が歴史的勝利 サルコジ大統領再選に赤信号
2011年09月26日 11:02 発信地:パリ/フランス
【9月26日 AFP】25日に投開票が行われたフランス上院選挙は、最大野党の社会党(Socialist Party)を中心とする左派連合が歴史的勝利を収めた。
社会党とフランス共産党、緑の党の左派連合は、仏史上初めて上院での主導権を握る議席数を確保し、7か月後の大統領選で再選を目指すニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領に大打撃を与えた。
1958年の第5共和制発足以来、フランス上院は常に右派政党が主導権を握ってきたが、これが左派に揺れた25日の選挙結果は、すでに勢力が弱体化しているサルコジ大統領の出馬意欲をそぐものとなるかもしれない。
左派連合の歴史的勝利により、社会党の三選連続勝利への道が開けた可能性もある。世論調査の結果は、来年の大統領選および国民議会(下院)選挙でも左派の勝利を示唆しているからだ。
上院は、地方議員、市町村代表などで構成される選挙人団約7万2000人による間接選挙。(c)AFP/Dave Clark
3105
:
チバQ
:2011/09/26(月) 21:54:24
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011092690103617.html
仏上院選で左派が過半数 サルコジ大統領に打撃
2011年9月26日 10時36分
【パリ=野村悦芳】フランス上院(定数348)の約半数を改選する選挙が25日、本土と海外県などであり、1958年の第5共和制発足以来初めて、左派が過半数の議席を獲得した。来年の大統領選で再選を目指す右派のサルコジ大統領には打撃となった。
AFP通信によると、最大野党の社会党を中心とする左派は、非改選を含む上院全体での議席を少なくとも175に伸ばした。最終結果は今後発表される。
雇用問題や景気対策に関するサルコジ政権への批判票が社会党に流れたとみられる。社会党の大統領選候補を選ぶ予備選に立候補しているオブリ第1書記は「サルコジ大統領の挫折だ」と述べた。
下院は、大統領を支える右派、国民運動連合(UMP)が過半数を占めている。ねじれ状態の中、上院左派は今後、法案審議などで存在感を発揮しそうだ。
上院選は、下院議員や地方議員らによる間接選挙で、今回は定数増の5議席を含む170議席で争われた。
(中日新聞)
3106
:
チバQ
:2011/09/26(月) 21:56:32
http://www.afpbb.com/article/politics/2830580/7825702
「反逆者はどこだ?」プーチン露首相、党大会の反対1票に
2011年09月26日 09:42 発信地:モスクワ/ロシア
【9月26日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相は24日、与党・統一ロシア(United Russia)の次期総選挙の比例名簿でドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領を第1位にすることに、同党の党大会出席者600人近くの中で唯一「反逆」をした1人の人物が誰なのか、探し出そうと試みた。
統一ロシア党は、12月4日の総選挙でメドベージェフ氏を比例第1位に掲載することを党大会で圧倒的多数で承認した。メドベージェフ氏は、来年3月の大統領選挙でプーチン首相が後継者となることに合意している。
582人が賛成票を投じ、棄権票は0票。だが、反対票が1票だけあった。
旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身のプーチン首相は、たった1人の反対票に驚いた様子を見せ、「それで、この人物はどこにいる?反逆者はどこだ?」と述べた。
会場から挙手が無かったため、プーチン首相は「残念だ。その人物は顔を見せるべきだった」と語った。
プーチン首相とメドベージェフ大統領のどちらが大統領選に出馬するのか不確定な数か月が続いていたが、メドベージェフ大統領がプーチン首相の大統領選出馬を提案すると、プーチン首相はただちにこれを了承した。
慎重に演出された交代劇の中、メドベージェフ氏は、プーチン大統領の下でロシア首相として政府を率いる準備があると語った。(c)AFP
3107
:
チバQ
:2011/09/26(月) 21:57:20
http://japanese.joins.com/article/062/144062.html?servcode=A00&sectcode=A00
プーチンが帰還…2012年、北東アジアの権力は大移動(1)
2011年09月26日09時31分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「21世紀のツァーリ」が帰ってくる。ロシアのプーチン首相が来年3月の大統領選挙に出馬すると宣言した。当選は既定事実と受け止められている。プーチンと競争すると予測されたメドベージェフ現大統領が不出馬宣言をして「白旗投降」したためだ。
プーチンは2000〜2008年に大統領を務めた。憲法の3選禁止規定により側近のメドベージェフに4年間権力の座を渡した後にまた取り戻すものだ。メドベージェフは2008年に憲法を改定し大統領任期を4年から6年に延長した。プーチンが来年の大統領選挙で当選すれば2024年まで12年間の長期執権も可能だ。事実上の権力者としての首相在任期間まで含めれば24年間にわたり権力を行使するわけだ。旧ソ連時代のブレジネフは18年、スターリンは30年にわたり権力の座に座った。
プーチンは24日、モスクワ市内のスタジアムで開かれた政権与党「統合ロシア」の党大会でメドベージェフの推挙を受諾する形で次期大統領選挙への出馬を公式化した。プーチンは「メドベージェフ大統領とすでに数年前に将来誰がどのような役割を受け持つのかについて合意があった」として密約の事実を明らかにした。合わせてメドベージェフが次期首相になると明らかにした。メドベージェフも次期首相就任を受諾した。公然とした「役割交代」だ。プーチンは支持率80%前後で推移した大統領在任時よりは人気が落ちたが依然として60%以上の支持率を得ている。
プーチンはこの日、「ロシアは5年以内に世界5大経済大国になるべきで、ロシア軍も5〜10年以内に新型兵器を整えて以前の威力を完全回復しなければならない」と力説した。
プーチンは大統領在任期間中、「米国がすべてのことを決める一極体制は正しくない」と主張していた。米国のミサイル防衛(MD)計画も積極的に阻止した。極東地域での中国との領土紛争にも強硬対応した。独立を訴えたチェチェン自治共和国を武力で制圧し国内でも強力な力の政治を展開した。当時ロシア内外では「旧ソ連時代の帝国主義的野望がよみがえっている」という評価であふれたがプーチンは意に介さなかった。その結果「ニューツァーリ」「21世紀のツァーリ」などのニックネームが生まれた。ツァーリはロシアの絶対君主だった皇帝を意味する言葉だ。
3108
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チバQ
:2011/09/26(月) 21:57:46
http://japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=144063&servcode=a00&sectcode=a00
プーチンが帰還…2012年、北東アジアの権力は大移動(2)
2011年09月26日09時31分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
来年は3月のロシア大統領選挙とともに北東アジア主要国の権力移動が予想される。1月には台湾の総統選挙がある。10月には中国で胡錦涛国家主席の後任が決定され、習近平副主席の登板が予想される。11月には米大統領選挙が、その翌月には韓国大統領選挙が予定されている。北朝鮮でも金日成(キム・イルソン)生誕100周年を迎え金正恩(キム・ジョンウン)労働党中央軍事委員会副委員長への権力継承作業に加速度がつく可能性もある。北朝鮮は来年を「強盛大国進入の年」と宣伝している。こうした政治日程により韓半島を含む北東アジア情勢が揺れ動く可能性が大きい。「ロシアの地位回復」を強調してきたプーチンが新しい政治地形でどんな役割をするかも注目される。
米ロサンゼルスタイムズは最近「プーチンが再執権すれば米国との関係が円満に維持されたメドベージェフ時代とは異なる様相が展開されるだろう」と予想した。また「米国経済は世界経済の寄生虫」というプーチンの発言を持ち出し、「経済危機で米国の地位が墜落したのを機会にまた米国と同等な位置への浮上を夢見ること」を懸念した。
これに対しニューヨークタイムズは、「プーチンがまた前面に出ても米国との友好関係を維持してきた現在のロシアの政策基調は大きく変わらないだろう」と診断した。
中国とは経済と軍事的に一層密着して米国に対抗する可能性がある。プーチンは来月中国を訪問して経済協力などを議論する計画だ。外信は国内の有権者に経済発展を最大のイシューとして掲げていることからエネルギー資源輸出と貿易の主要相手国となる中国との関係を強化するとの見通しを示している。
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チバQ
:2011/09/26(月) 21:59:27
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110926/mds11092608360001-n1.htm
イエメン大統領、即時辞任を拒否 内戦の懸念も
2011.9.26 08:32
25日、テレビ演説するイエメンのサレハ大統領の映像(ロイター)
イエメンのサレハ大統領は25日、約3カ月半にわたりけがの治療を受けていたサウジアラビアから帰国後初めて国営テレビを通じて演説、「対話と選挙を通じた政権の交代に向かって進もう」と訴えた。反政府派の最大の要求である即時辞任には言及せず、事実上拒否した。
サレハ氏は、大統領辞任などを柱とする湾岸協力会議(GCC)の仲介案について「実行に向け尽力している」と述べたが、辞任については直接触れなかった。このため、反政府派の反発と混乱拡大は必至で、内戦に陥るとの懸念も深まっている。
今年6月、首都サヌアの大統領宮殿で暗殺未遂とみられる爆発で負傷し、サウジで治療を受けたサレハ氏は演説で、大統領選挙のほか、国会や地方議会選の早期実施を提案。また、今後も治療を継続するとし、大統領権限はハディ副大統領に委譲したと説明した。(共同)
http://www.asahi.com/international/jiji/JJT201109260001.html
退陣要求を改めて拒否=イエメン大統領2011年9月26日7時6分
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【カイロ時事】イエメンのサレハ大統領は25日、けがの治療先のサウジアラビアから帰国後、初めてテレビを通じて演説した。大統領は改めて辞任を拒否するとともに、選挙を通じた権力移行に取り組む姿勢を示した。
大統領は、3度にわたって拒否している湾岸協力会議(GCC)の権力移行案について、実施に移す用意があると強調した。ただ、次期政権への長男アフマド氏の参画といった条件を突き付けているとされ、事態打開は難しそうだ。
[時事通信社]
3110
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チバQ
:2011/09/26(月) 22:02:04
http://www.cnn.co.jp/world/30004088.html
バルセロナで最後の闘牛、自治州が禁止措置 スペイン
2011.09.26 Mon posted at: 10:44 JST
(CNN) スペイン北東部カタルーニャ自治州で同国伝統のスポーツである闘牛が禁止され、州都バルセロナの闘牛場で25日、最後の闘牛が行われた。バルセロナの闘牛場は1900年代初頭以来、スペインの歴史に残る数々の競技の舞台となってきたが、昨年、カタルーニャ自治州議会が闘牛の禁止を決めた。
25日の最後の闘牛はチケットが売り切れ、スタンドを埋めた観客が、伝統の衣装に身を包んだ闘牛士ホセ・トーマスさんに声援を送った。国営テレビTVEは、観客が競技場になだれ込んで砂を集め、記念に持ち帰ったと伝えている。
一方、闘牛場の外では、闘牛は残酷だと主張してきた動物愛護団体が抗議活動を展開。ファンと抗議活動家が衝突しないよう、警察が目を光らせた。
地元の歴史家によると、闘牛は聖書の時代にまでさかのぼるスペイン伝統のスポーツで、現在も多くの州で行われている。
しかし国営テレビTVEは、闘牛は暴力的であり子どもに見せるのはふさわしくないとして中継を打ち切っている。自治州ではカタルーニャに先立ち、カナリア諸島も1991年に闘牛禁止に踏み切った。
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チバQ
:2011/09/26(月) 22:39:24
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23347520110926
焦点:プーチン氏の大統領復帰、ロシアに「停滞の時代」到来も
2011年 09月 26日 17:10 JST
[モスクワ 25日 ロイター] ロシアのプーチン首相が来年3月に予定される大統領選への出馬を表明。大統領への返り咲きは確実とみられているが、同氏が安定を強調する一方で、ロシアに停滞の時代が到来するだけでなく、混乱が生じかねないとの見方もある。
プーチン首相自身は、旧ソ連崩壊によって混乱した社会に秩序をもたらしたと自負している。しかし、ゴルバチョフ元ソ連大統領や服役中の元石油王ホドルコフスキー氏などプーチン氏に批判的な人物は、同氏の大統領復帰は安定を損なう懸念があるとしている。
プーチン氏の「弟子」とされるメドベージェフ現大統領でさえ、与党「統一ロシア」党大会で24日に行った演説で、ロシアは停止状態に陥る可能性があると指摘。「形式主義と官僚化は非常に危険であり、政治システムの停滞と劣化を引き起こす」との考えを示した。
プーチン氏は2008年、メドベージェフ氏に大統領就任の機会を与えたが、2人の「双頭体制」をけん引してきたのは、まぎれもなくプーチン氏の方だ。
ゴルバチョフ氏は先週、ロシアは指導者が変化を受け入れない限り混乱状態に陥るとし、「変化の欠如こそが不安定を引き起こし、国家の将来に疑問を抱かせる」と強調。好調な石油輸出が国内経済の衰退を覆い隠していたブレジネフ時代(1964─1982年)にロシアは戻りつつあると述べた。
<停滞か改革か>
エリツィン大統領が1999年12月31日に電撃辞任し、プーチン氏が大統領代行に任命された当時、ロシア国民の多くは「新鮮な空気」歓迎した。プーチン氏の活力と勢いは、時にはそれが行き過ぎた言動であったとしても、エリツィン政権下で混沌を感じていた国民に受け入れられた。24日の演説でもそうだったように、プーチン氏は秩序と改革を約束。そして、長期間にわたって続いた好景気をロシアにもたらした。
しかしその一方で、厳格な支配体制を敷き、自由に対して関心を持たない諜報機関の元工作員らを幹部に昇格させた。また海外の指導者には厳しく意見し、ロシアが他国の命令に応じるような時代は過ぎたということをアピールした。政府に相反する超富裕層は、国外追放または拘束の対象にした。
政府と対立した富裕層の1人であるホドルコフスキー氏はロイターに対し、プーチン氏の大統領再任により、権力の内部改革への希望は無くなるだろうと指摘。社会活動家や知識人などの国外流出は急増するとの見方を示した。
<プーチン氏の「わな」>
プーチン氏は大統領時代に汚職について記者団から質問を受けたとき、「他国でも同様の汚職が存在する」と返答した。確かに、非政府組織(NGO)トランスペアレンシー・インターナショナルの発表によると、2010年のロシアの「汚職指数」はカンボジアやケニア、ラオスと同じだった。外国人投資家などはプーチン氏の周辺人物は裕福であると述べているが、同氏自身は個人的に莫大な資産を抱えていることは否定している。
反プーチン派は、このような周辺人物の存在とプーチン氏の支配に対する欲こそが、同氏を「わな」に陥れていると指摘。プーチン氏は秩序を求めているが、支配に対する欲が、最終的には1人の人間に依存したぜい弱で腐敗した体制を作り出し、秩序そのものが崩壊するとしている。
プーチン氏の大統領返り咲きは確実視されており、2018年─24年までの2期目も続投する可能性がある。
ロシアの社会活動家アレクセイ・ナバリヌイ氏は6月、中東・北アフリカでの民主化の動き「アラブの春」のような反体制運動がロシアでも起こる可能性があると指摘。「(ロシアでは)さまざまな利害関係が壊れやすいバランスで成り立っているが、大きな出来事が発生すればそのバランスは一気に失われることもあり得る」と述べた。
(ロイター日本語ニュース 執筆:Guy Faulconbridge記者、翻訳:本田ももこ、編集:宮井伸明)
3112
:
moon
:2011/09/27(火) 00:18:47
とてもナイスでした!ヽ(〃▽〃 )ノ☆
http://nn7.biz/watch?v=fIjX4vH
3113
:
チバQ
:2011/09/27(火) 23:34:40
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4837591.html
柔道のドイエ氏、仏・スポーツ相に任命
フランス大統領府は26日、シドニー五輪の柔道・金メダリストで「疑惑の判定」とされた日本の篠原信一選手との試合で知られる、ダビド・ドイエ氏を新しいスポーツ相に任命すると発表しました。
ドイエ氏は、2000年のシドニー・オリンピックで柔道男子100キロ超級に出場。決勝で日本の篠原信一選手を破って優勝しました。しかし、篠原選手の一本が決まっていたとの見方もあり、当時、「疑惑の判定」として大きく報道されました。
アトランタ、シドニーと2大会連続のオリンピック金メダリストとなったドイエ氏は、2009年の国民議会補欠選挙で与党・国民連合運動の議員として当選。今年6月の内閣改造で、在外フランス人担当相に任命されていました。(27日20:02)
3114
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チバQ
:2011/09/27(火) 23:38:07
http://www.asahi.com/international/update/0927/TKY201109270398.html
スペイン上下院解散、総選挙へ 失業率改善など争点関連トピックス欧州連合(EU)総選挙
スペインのサパテロ首相は27日、上下両院を解散した。総選挙は11月20日に投開票される。長引く不況や約20%にのぼる失業率の改善が主な争点だ。世論調査では最大野党・国民党の支持率が、与党・社会労働党を上回り、政権交代が現実味を増している。
スペインの失業は、若年層に限れば40%を超え、欧州連合(EU)加盟国でも最悪の水準。社労党は党の重鎮で前内相のルバルカバ氏を次期首相候補に据えて雇用問題に取り組む。高所得層への財産課税で捻出した財源で、約30万人の雇用を創出するとしている。
一方、国民党はラホイ党首を首相候補とし、「痛みのない改革」を打ち出している。暮らしに直結する社会保障費の削減には踏み込まず、サパテロ政権下で悪化した州政府の財政運営にメスを入れるなど歳出カットを急ぐ考えを強調。増税は中間層への影響が大きいとして、懐疑的な姿勢だ。
3115
:
pipi
:2011/09/28(水) 20:27:50
はんまーかんまーw(*・ω・)☆
3116
:
チバQ
:2011/09/28(水) 22:42:02
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011092800116
元ポルノ女優、新党旗揚げ=腐敗政治立て直し訴え−伊
【ジュネーブ時事】27日発売のイタリア週刊誌オッジは、ポルノ女優から国会議員に転身し、大胆な露出で話題を集めたチチョリーナさん(59)が、新党結成を計画していると報じた。堕落しきった今の政治を批判、反軍や弱者支援を訴えるという。
元下院議員のチチョリーナさんは同誌とのインタビューで、「成り金、票の買収、便宜供与、腐敗がはびこる今の政党はもううんざり。正直者の味方になる党をつくろうと思っているの」と話し、将来に希望が持てる政策の実現に向けた新党結成に意欲を示した。(2011/09/28-11:58)
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3117
:
チバQ
:2011/09/29(木) 12:31:24
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110929/t10015921451000.html
エジプト 最大野党選挙拒否も
9月29日 10時39分
エジプトでムバラク政権後初めてとなる議会選挙を巡って、最大野党勢力の「ムスリム同胞団」は、軍が発表した選挙制度では、前大統領を支えた勢力に有利になるとして、選挙のボイコットも辞さない構えを示し、選挙制度の見直しを求めています。
ムバラク政権の崩壊後、初めてとなる議会選挙について、エジプトを暫定統治する軍の最高評議会は、27日、3分の2の議席は比例代表で選び、3分の1の議席は選挙区から選ぶこと、また投票は11月28日から3回に分けて行うことを発表しました。これについて最大野党勢力の「ムスリム同胞団」は、28日、記者会見を開き、選挙区選挙は候補者個人に資金力や知名度がある旧与党の勢力に有利だと批判しました。そのうえで「すべての議席が比例代表制で選ばれなければ、選挙には参加しない」と述べ、選挙のボイコットも辞さない構えを示して選挙制度の見直しを求めました。また、民主化の原動力となってきた若者たちのグループも、28日、同じように選挙制度を批判し、今週末に大規模な抗議集会を開く考えを明らかにしました。今回の議会選挙はエジプトの民主化の成否を握るものとみられているだけに、多くの政治勢力が参加しない事態となれば、さらなる混乱を招くことが懸念されています。
3118
:
チバQ
:2011/09/29(木) 20:43:31
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110929-00000066-jij-int
カダフィ大佐、砂漠を流浪? =徹底抗戦主張も消息知れず―リビア
時事通信 9月29日(木)14時21分配信
【カイロ時事】リビアの元最高指導者カダフィ大佐が6月以降、行方をくらましたまま、8月23日の政権崩壊後1カ月以上が経過した今も手掛かりはない。周辺国への亡命も困難な情勢で、支持する部族の保護の下で南西部のサハラ砂漠をさまよっているとの見方も浮上している。
カダフィ派残党が抵抗するのは、中部のシルトや首都トリポリ南東のバニワリドなどごく限られた場所になった。南西部の砂漠には、大佐と関係の深いトゥアレグ族が住む。国民評議会幹部は、西部のガダメス周辺でトゥアレグ族と行動を共にしている可能性があると語った。
3119
:
チバQ
:2011/09/29(木) 20:44:53
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/09/29/20110929dde007030011000c.html
サウジアラビア:「運転でむち打ち刑」撤回 王女、ツイッターで「国王命令」
【カイロ共同】保守的なイスラム社会のサウジアラビアで、禁止されている車の運転を強行した女性に裁判所が言い渡したむち打ち10回の判決について、アブドラ国王が撤回を命じたことが28日、明らかになった。
サウジの富豪ワリード・ビンタラール王子の妻で女性の運転解禁論者でもあるアミーラ・タウィール王女が短文投稿サイト「ツイッター」で明らかにした。
サウジでは中東各地での民主化運動「アラブの春」の影響で、権利拡充を求める女性のデモが発生。国王は25日の演説で、4年後の自治評議会(地方議会)選での女性参政権付与など、女性の権利向上を表明したばかりだった。
国王が撤回を命じた理由は明らかにされていないが、判決が権利向上の方針に反すると判断したとみられる。米誌フォーブス(電子版)によると、王子自身も国王に撤回を働き掛けたという。王女によると、被告は「この不当な判決が出てから抱いていた恐怖を国王の命令が消し去ってくれた」と喜んだという。
西部ジッダの裁判所は27日、女性の運転解禁を求める抗議行動の一環で、今年7月に運転中、当局に拘束されたシャイマ・ジャスタニア被告にむち打ち刑を言い渡した。
毎日新聞 2011年9月29日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20110928k0000e030015000c.html
サウジアラビア:「運転した罪」で女性にむち打ち10回
今年6月、ネット上で公開された、サウジアラビアで車を運転する女性の映像=AP 【カイロ和田浩明】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)は27日、サウジアラビアの裁判所が同日、当局の許可なく車を運転した罪で女性にむち打ち10回の刑を言い渡したと発表した。サウジでは中東の民主化政変「アラブの春」と歩調を合わせるように、運転の権利を求める女性の動きが活発化。女性たちは運転中の映像をインターネットの動画サイトにあえて投稿し、国際社会に支援を呼びかけている。
アムネスティによると、判決は南西部ジッダの裁判所が下した。「車を運転した罪」に問われている女性は、少なくとも他に2人いるという。
保守的な部族文化と戒律の厳しいイスラム教ワッハーブ派が強い影響力を持つサウジでは、女性の社会参加は欧米諸国などに比べ大幅に制限されている。外出や移動には男性後見人の許可や同行が求められる。
アムネスティによると、車の運転については90年当時、女性活動家が運転の権利を求めてデモ行進をしたことに対し、内務省が正式に禁止した。
サウジでは25日、アブドラ国王が女性参政権を認めたばかりだが、アムネスティは「運転禁止は女性差別であり、むち打ちは残酷な刑罰。サウジ当局は男性に女性が従属する体制を排除すべきだ」と批判している。
毎日新聞 2011年9月28日 10時29分(最終更新 9月28日 14時03分)
3120
:
チバQ
:2011/09/29(木) 22:59:43
http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201109290050.html
独連立与党・自由民主党の支持率が過去最低の2%に2011年9月29日
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[ベルリン 28日 ロイター] 28日公表されたドイツの世論調査によると、連立与党の自由民主党(FDP)支持率がは1%ポイント低下して2%となり、過去最低となった。世論調査はシュテルン誌と民放RTLの委託で調査機関フォルザが実施した。
FDP議会指導部のRainer Bruederle氏は「われわれは、現在最悪の局面にある」とし、有権者の信頼回復に向け大いに努力しなければならないと述べた。
18日に行われたベルリン特別市(州に相当)議会選挙で、FDPの得票率は1.8%と、2006年の7.6%から急落。ユーロに対し懐疑的な姿勢を強めて有権者へのアピールを図ったが効果がなかった。
フォルザのディレクター、Manfred Guellner氏は、FDPの支持率が過去最低となったのは、ベルリンでの敗北が主な原因とし「2週間もすれば支持率は回復してくるだろう」と述べた。
調査では、メルケル首相率いる連立政権の支持率は、1%ポイント低下して33%。社会民主党(SPD)と緑の党(48%)を15%ポイント下回った。
またベルリンの選挙で躍進した海賊党の支持率は7%と、国政レベルでの議席獲得条件となる5%を上回った。
3121
:
チバQ
:2011/09/29(木) 23:05:32
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110929/amr11092920550009-n1.htm
チャベス・ベネズエラ大統領が緊急入院 米紙報道
2011.9.29 20:54
ベネズエラのチャベス大統領(ロイター)
【ニューヨーク支局】米マイアミのスペイン語紙エルヌエボ・ヘラルド(電子版)は28日、南米ベネズエラのチャベス大統領(57)が27日に腎不全で軍病院に緊急入院したと報じた。搬送時の容体は深刻で、より設備の整った民間病院に移送される可能性もあるという。
チャベス氏は今年6月、キューバの首都ハバナで受けた骨盤の膿瘍(のうよう)手術に伴う検査でがんが判明。同国でがんの摘出手術を受け、計4回にわたって化学療法を受けていた。22日にキューバから帰国した際には「生まれ変わったような気分だ」と述べ、健康をアピールした。
来年10月の大統領選でも4選を目指す意向を示しているが、健康問題が再び浮上したことで大統領選に向けた動きに混乱が生じる可能性もある。
ベネズエラのイサラ通信・情報相は自身の短文投稿サイトでエルヌエボ・ヘラルド紙の報道に否定的な見解を示したが、24日に予定されていたイランのアフマディネジャド大統領との会談は直前に中止されていた。
チャベス氏は1998年の大統領選で貧困者救済のための「民主的革命」を訴え、貧困層の支持を受けて初当選。2005年ごろからは「21世紀の社会主義」を掲げ、無料の医療施設建設などの貧困対策に力を入れる一方、石油事業の接収や大手企業の国有化、土地再配分などを行ってきた。
3122
:
チバQ
:2011/09/29(木) 23:16:56
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110929/mds11092919470007-n1.htm
国連加盟申請から1週間 「包囲」で充満する閉塞感 ガザ市
2011.9.29 19:45 (1/3ページ)
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空爆で死亡した息子の写真を示すラハマさん=27日、ガザ市内
パレスチナ自治区、ガザ地区の住民たちはイスラエルによる厳重な「包囲」の下、強い閉塞(へいそく)感に見舞われていた。厳しい経済情勢のなか、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスを正面から批判する人もおり、ヨルダン川西岸を統治する自治政府のアッバス議長による国連加盟申請を支持する住民も少なくない。世代を超えて増え続ける難民からは、「国際社会のパレスチナ支援は言葉ばかり」という、あきらめの声も聞かれた。(パレスチナ自治区ガザ市 佐藤貴生、写真も)
■割れる住民感情
「アッバス議長はパレスチナがイスラエルに包囲され、入植が続き、人々が殺されている実態を世界に訴えた」。商店が並ぶガザ市中心部の無名戦士通りで、ハーテムさん(38)は9月23日の議長の国連総会演説を評価した。
「ハマスは支持しない。人々の財産をかすめ取ったり密輸で利益を得たりして、自分たちだけ潤っている。民兵組織のようだ」。ムハンマドさん(32)がいう。ハマスはイスラエル側の「包囲」が続く状況に乗じて、自らの支配を強化しているといわれる。
ムハンマドさんはまた、「すべてのパレスチナの土地の回復」というハマスの目標についても、「土地をすべて取り戻したいのは事実だが、実際には難しい」と冷めた見方を示した。
フランス通信(AFP)によると、ハマス指導部のハニヤ氏は26日、アッバス議長が国連加盟申請のさいに掲げた「1967年の第3次中東戦争以前の境界の回復」では不十分だと反対しつつも、自治政府側と共同戦略を協議する用意があると表明。そこには理想と現実の差がいっこうに埋まらぬなか、ガザの住民の支持をつなぎ止めたいとの思惑がほの見える。
3123
:
チバQ
:2011/09/29(木) 23:17:18
■トンネル経済
ガザ市内の水道水は塩分混じりで、街頭では人々がポリタンクで水を買っていた。清掃員の姿はあってもゴミを入れるコンテナはどこも満杯で、腐臭が鼻をつく。公共サービスが行き届かない実態を示していた。
複数の公務員によると、給与は月約2100シェケル(約4万5000円。シェケルはイスラエルの通貨)前後で、みな「暮らしていけない」とこぼす。大学を卒業したが3年間、職に就けないという男性(25)は「ガザには未来がない。出ていきたい」と話した。
ただ、市内の市場や商店街には青果や日用品などが並び、物資は十分に流通しているようにみえた。市場で会ったサイードさん(46)によると、「みんなトンネル経由で持ってきた密輸品」だという。
エジプト・シナイ半島とガザ地区を結ぶ地下トンネルの密輸は後を絶たず、汚水の流入や搬送中のガスボンベの爆発などの事故で、しばしば死者が出ている。日用品だけでなく、反イスラエル武装闘争の兵器密輸ルートでもあるようだ。
■怒り、あきらめ
「昼夜、イスラエルが破壊されるよう神に祈っている」。ラハマさん(53)は、死亡した息子のサラームさん(18)の写真を掲げてこう話し出した。
イスラエル軍は8月25日、ガザ市北部ベイトラヒヤ地区を空爆、建設中のスポーツ施設が破壊され、サラームさんは隣接する自宅の玄関わきで死亡した。ガザからのロケット弾攻撃が止まないというのが、イスラエル軍の空爆の理由だ。
ヨルダン川西岸のラマラなどに比べ、ガザ地区はイスラエル側とさらに隔絶した状態にある。分離壁に加え、双方の間には1キロ前後の緩衝地帯が横たわる。
ガザ市内でハルビーさん(63)の自宅を訪ねた。ハルビーは「戦争の」という意味のアラビア語だ。イスラエル建国宣言に伴う第1次中東戦争(48年)が起きた年に生まれ、対イスラエル戦争やパレスチナの内部抗争など血塗られた歴史を目撃してきた。
高齢化するガザの難民のなかには、第1次中東戦争の前に暮らしていた家のカギや権利書を今も大事に持っている人がいるそうだ。
「自分の名前は嫌いだ」というハルビーさんは、「イスラエルに取り囲まれている私たちには自由も希望もない。国際社会には解決する意志も力もない。私が死ぬまでにパレスチナの解放が実現することはないだろう」と話した。
3124
:
チバQ
:2011/09/29(木) 23:24:10
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110929-00000103-mai-int
<イスラエル>入植地が防衛拠点…住民「家が3割安い」
毎日新聞 9月29日(木)21時56分配信
【アルフェイ・メナシェ(ヨルダン川西岸)で花岡洋二】イスラエル政府が占領地東エルサレムの南部ギロにユダヤ人住宅1100戸の建設を新たに許可した問題が、波紋を広げている。東エルサレムを将来的に独立国家の首都としたいパレスチナ側は「中東和平交渉再開の障害」と猛反発。国際社会の批判も高まっている。パレスチナによる「国家」としての国連加盟申請で双方の緊張が高まるなか、イスラエル政府はなぜいま、あえて入植政策を進めるのか。その狙いと、入植地に暮らす人々の思いを探ろうと、ヨルダン川西岸の入植地アルフェイ・メナシェを訪ねた。
アルフェイ・メナシェは1983年に建設された入植地で、人口は約6700人。第3次中東戦争(67年)でイスラエルが西岸を占領する直前の「67年境界」から、東に約4キロの丘陵に位置する。
中心部の小高い丘に立ち、眼下を見渡した。入植地の住宅にありがちな赤い屋根の一戸建てが整然と並ぶ。南西約20キロにある最大商業都市テルアビブが肉眼で見える。
イスラエル政府は80年代、ヨルダン川西岸の西端の境界付近に、相次いで入植地を築いた。政府当局者だった軍事アナリストによれば、アルフェイ・メナシェを含むこうした入植地は「(テルアビブやエルサレムなど近郊の)都市部への侵攻や砲弾射撃、偵察を防ぐために作られた」という。
ネタニヤフ首相は23日の国連演説で「入植地は、争いの(原因でなく)結果だ」と指摘。5月にオバマ米大統領が「67年境界」を基本に国境交渉を進めるよう促した時も、「(イスラエルの)安全を保てない」とかたくなに拒んだ。
イスラエルにとって入植地は、武装勢力や敵国からの攻撃を防御する戦略拠点であり、緩衝地帯でもあるのだ。
占領地へ国民を移住させるのは国際法違反だ。だがイスラエルは、西岸などが「どこの国土でもない」ことを根拠に、戦時国際法でいう軍事占領とは認めていない。今は西岸の土地約9%に約120カ所の入植地があり、約30万人が住んでいる。
人々はどんな思いで入植地に移り住むのか。展望台周辺は、地中海に沈む夕日を楽しむ家族連れでにぎわっていた。
3年半前にテルアビブ近郊から越した会社員(36)は「空気も治安もいい、コミュニティー活動も盛んだ。家の価格も(イスラエルより)3割以上安いからね」と話す。イスラエル政府は補助金で住宅費などを抑え、入植地への移住を奨励している。背景には、入植政策への世論の支持を高める狙いがある。
一方で、宗教やイデオロギー上の理由から移住する人もいる。男性警備員(55)は「聖書でユダヤ人に約束された土地だからだ」と語った。
同じ展望台から見下ろすパレスチナ自治区の農業都市カルキリヤ。アルフェイ・メナシェへのアクセス路や高さ8メートルの分離壁でほぼ完全に取り囲まれ、人々の移動が厳しく制限されている。野菜や養鶏産品の商圏だったイスラエルから切り離され、失業率は約25%。入植地の存在がパレスチナ人の土地を寸断し、地下の水資源を奪い、生活を圧迫している。
自治政府のアッバス議長は23日、国連で「入植地建設は(紛争の結果ではなく)問題の根源だ」と非難した。
3125
:
チバQ
:2011/09/29(木) 23:25:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110928-00000110-mai-int
<パレスチナ>米、拒否権回避へ攻勢 国連加盟問題
毎日新聞 9月28日(水)22時23分配信
【ニューヨーク山科武司】国連安全保障理事会は28日、パレスチナの国連加盟申請を、担当の委員会である承認委員会に付託した。パレスチナは安保理で必要な9カ国以上の賛成獲得に自信をみせるが、拒否権の行使を回避したい米国は態度未定の理事国に反対を働きかけ、激しい国連外交が展開されている。
「我々を承認する理事国が9カ国はある」。加盟申請前の21日、パレスチナ自治政府のシャース議長顧問は胸を張った。9カ国とは中露印、レバノン、南アフリカ、ブラジル、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ガボン、ナイジェリア。顧問は「一般討論演説を聴くと英仏も支持してくれている」と述べた。
加盟承認は安保理(15カ国)からの勧告に基づき、総会(加盟193カ国)の3分の2以上の賛成で行われる。勧告には9理事国以上が賛成し、かつ5常任理事国が反対(拒否権行使)しないことが条件。パレスチナの一方的な加盟が中東和平に悪影響を及ぼすと考える米国は拒否権行使を明言しているが、可能な限り行使しないため賛成が9カ国に達しないよう望んでいる。
こうした中、理事国の姿勢はパレスチナの楽観的な見方とはやや違うようだ。各種メディアによると、反対は米独。メルケル独首相は8月、公開書簡で一方的なパレスチナ加盟に反対を示した。米軍基地を多数抱える安全保障上の問題に加え、ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の過去からイスラエルに配慮したとみられる。
一方、賛成とみられるのは中露など6カ国。中国は今月上旬、支持を表明。インドはパレスチナが「独立」を宣言した88年に、非アラブ諸国では最も早く「国家」として承認している。いずれもパレスチナ支持を手がかりに中東との関係を強める思惑がある。
微妙なのが英仏だ。リビアでの北大西洋条約機構(NATO)の空爆を主導して中東民主化を支援するが、中東和平では米国と同様「イスラエルとパレスチナの直接交渉」を支持する。安保理協議とは別に米露、国連、欧州連合(EU)の4者の仲介による和平交渉が進展し、パレスチナ加盟を強行せずに済む環境を期待している。
パレスチナのマンスール国連大使は26日、「多くの国が圧力を受けている」と語り、態度未定とみられるガボン、ナイジェリア、ボスニアに使節団を送る考えを示した。
3126
:
チバQ
:2011/09/30(金) 20:43:25
http://mainichi.jp/select/world/news/20110930dde007030004000c.html
リビア:暫定首相「入閣しない」 仲間割れに警鐘−−国民評議会
【カイロ和田浩明】リビアの反カダフィ派統治機構「国民評議会」のジブリル暫定首相は29日、難航している新政権樹立交渉の中断を決めたと表明し、自らは入閣の意図がないことも明らかにした。評議会は当面、最高指導者だったカダフィ大佐の支持派が残る拠点都市の攻略に集中するという。ロイター通信などが報じた。
ジブリル氏の発言は、反カダフィ派の中で勢力争いを展開する各派をけん制しカダフィ派からの国土解放という従来の目標を改めて強調して求心力を高める意図があるとみられる。ジブリル氏は8日にも「政治的ゲームが始まっている」と発言、仲間割れの可能性に警鐘を鳴らしていた。
首都トリポリは8月下旬に反カダフィ派が制圧したが、カダフィ派は北中部シルトと西部バニワリードに籠城(ろうじょう)し、頑強に抵抗している。ロイター通信によると、反カダフィ派は29日、シルトの空港を制圧したと述べたが、攻略戦は長期化しており予断を許さない。
カダフィ大佐は潜伏中で、近親者も隣国などに逃亡したまま。徹底抗戦の意向を示していた旧政権幹部の身柄を確保できなければ、将来的に治安の不安定要因となる可能性もある。
◇大佐の三男をICPO手配
一方、国際刑事警察機構(ICPO)は29日、カダフィ大佐の三男でニジェールに逃亡したサーディ容疑者(38)の国際手配を発表した。国民評議会の要請による措置。ICPOによると、サーディ容疑者はリビアサッカー協会会長時代に資金の不正使用や脅迫を行った疑いが持たれている。また、反カダフィ派民主化勢力に対する武力弾圧に関与したとして、旅行禁止や資産凍結など国連制裁の対象にもなっている。
ICPOは、カダフィ大佐や次男セイフ・アルイスラム容疑者も国際手配している。
毎日新聞 2011年9月30日 東京夕刊
3127
:
チバQ
:2011/09/30(金) 20:48:08
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_316668
シリア混乱、中東全域に災厄もたらす=レバノン首相
2011年 9月 30日 10:42 JST
【ニューヨーク】レバノンのミカティ首相は、シリアの混乱は、レバノンを不安定にするとともに中東地域により広範な災厄をもたらすリスクをはらんでいると述べた。これは、レバノンの最も重要な隣国で同盟国であるシリアから、微妙に距離を置いた発言だ。
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REUTERS
レバノンのミカティ首相
同首相は今週のインタビューで、「シリアが暴発すれば、それは(中東)地域全体に及ぶだろう」とし、「レバノンは極めてデリケート(微妙、慎重)な状況にある」と指摘した。そして「わたしはシリアの人々が自ら望むものを得られるよう願っている」と語った。
ミカティ首相はイスラム教シーア派武装組織ヒズボラと連携しているため、国内でも西側でも論議の多い人物で、それだけに今回の発言内容は注目される。同首相は今年、ヒズボラの支持を受けて政権の座に就いた。
レバノンは小国だが、イラン、サウジアラビア、イスラエル、米国、フランス間の地域的・国際的な確執の舞台になっている。シリアのアサド政権は長年、レバノンの政治と安全保障に影響を及ぼし、レバノン国内のさまざまな勢力との間のパワーブローカーの役割をしばしば演じていた。
アナリストたちは、アサド大統領を放逐すればレバノン政治に権力の真空状態が生じ、シリアで内戦になれば、レバノンのスンニ派とシーア派勢力にも波及するだろうと述べている。
ミカティ首相は、アサド体制が崩壊したら何が続くか不透明であることに懸念を表明。「ポスト・アサド体制を誰が担い、どのようなものになるのかわからない。それは長いプロセスになるだろう」と述べた。
シリアで民衆蜂起が始まって6カ月間、レバノンはシリアについて公式な見解を表明してこなかった。ミカティ首相は、自ら親友と呼ぶアサド大統領についておおむね沈黙してきた。
同首相はスンニ派で今年55歳。通信事業を立ち上げた富豪として知られる。同首相は「アサド氏のことはよく知っている。しかし、最近2、3カ月間、彼と話す機会はなかった」と述べた。
8月初め、国連安全保障理事会がシリアの弾圧を非難する声明を発表した際、理事国15カ国の中で棄権したのはレバノンだけだった。この立場はアサド政権を支持するレバノン国内のシーア派からおおむね称賛された。しかしシリア反体制勢力に同情的なレバノンのスンニ派とキリスト教徒は批判的だった。
ミカティ首相は、シリアについて立場を鮮明にすることにはメリットがないと指摘、そうすればレバノンの危うい安定をひっくり返すだけだと語った。同首相は「わたしは非常に慎重に言葉を選んでいる。わたしの国レバノンは分裂社会だからだ」と述べた。
アナリストたちは、シリアに対するミカティ首相のどっちつかずの立場は、レバノン国内で宗派間の緊張があり、政治派閥と結び付いた武装勢力が存在しているだけに、賢明だと述べている。
ミカティ首相は、国連安保理に出席のためニューヨークを訪れた。9月はレバノンが議長国。同首相は27日の安保理開幕の冒頭挨拶で、パレスチナの国連加盟申請に言及し、「『パレスチナの春』が始まった」と述べた。
3128
:
チバQ
:2011/10/01(土) 09:16:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110930-00000083-mai-int
<米国>パキスタンと亀裂 アフガン武装勢力との関係巡り
毎日新聞 9月30日(金)19時52分配信
【ワシントン海保真人、カブール杉尾直哉】パキスタン軍情報機関とアフガニスタンの武装勢力「ハッカーニ・ネットワーク」の関係を巡り、米国とパキスタンの間の亀裂が深まっている。米国はハッカーニ派の幹部を経済制裁の対象に加え、パキスタンに掃討を迫っている。これに対して、パキスタンは「(米国の)圧力は受け入れられない」と反発しており、「対テロ戦争」で事実上の同盟関係にあった両国関係はきしみを立てている。
米・パキスタン関係は今年5月、イスラマバード近郊に潜伏していた国際テロ組織「アルカイダ」の最高指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が米軍に殺害されて以来、悪化している。最近のいさかいは、米軍制服組トップのマレン統合参謀本部議長がハッカーニ派について「パキスタン軍情報機関ISIの支援を受けている」と発言したのがきっかけだ。
ハッカーニ派はパキスタン北西部の部族支配地域を拠点とし、9月13日、カブールの米国大使館を襲撃したほか、20日に起きたラバニ元アフガン大統領暗殺事件でも関与が疑われている。
クリントン米国務長官は28日の記者会見で、ハッカーニ派を国際テロ組織に指定することを検討していると述べた。また、米政府は29日、ハッカーニ派の司令官、アブドル・アジズ・アバシン幹部の米国管轄下の資産を凍結し、米国の団体・個人に取引を禁じた。米財務省によると、アバシン幹部はハッカーニ最高指導者から指令を受けてアフガン東部でタリバンの戦闘部隊を指揮しているという。
一方、パキスタンのギラニ首相は29日、イスラマバードの首相府に与野党の指導者や軍高官を集め、悪化している対米関係を話し合う会議を開いた。ギラニ首相は「(米国が)パキスタンに『もっと行動しろ』と圧力をかけることは受け入れられない」と述べ、米国の圧力には屈しない姿勢を示した。
会議でギラニ首相は「米国との認識の違いは建設的な対話で解決すべきだ」と米側との接触を続ける姿勢を示す一方、「我が国の国益を守らなければならない」と主張した。パキスタン政府は「パキスタン・タリバン運動」など国内テロ組織の攻撃に悩まされており、ハッカーニ派を新たな敵にしたくない思惑があるとみられる。
会議に出席したパシャISI長官はロイター通信に「我々はハッカーニ派に一銭も払っていないし、銃弾一発たりとも提供していない」と支援を否定した。
3129
:
チバQ
:2011/10/01(土) 09:44:45
>>3126
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110930-OYT1T00551.htm
リビア暫定首相、新政権不参加…経歴に反発強く
【トリポリ=佐藤昌宏】リビアの反カダフィ派組織「国民評議会」のマフムード・ジブリル暫定首相は29日、首都トリポリで記者会見し、新政権に参加しない意向を初めて表明した。
AFP通信が伝えた。ジブリル氏は、「(戦闘が続く)シルテとバニワリードが早く解放され、暫定政権発足に向けた協議が始まることを願う」と述べながらも、「私がその政権に加わることはない」と明言した。
国民評議会を含む反カダフィ派の各派の間では、カダフィ政権下で要職を務めた経歴を持つジブリル氏が新政権の首相に就くと目されてきたことへの反発が強く、暫定政権の発足が難航する原因となってきた。
(2011年9月30日12時12分 読売新聞)
http://www.47news.jp/CN/201109/CN2011093001000063.html
ジブリル氏が首相就任断念 リビア、対立激化も
29日、トリポリで行われた記者会見で語るジブリル氏(ロイター=共同)
【トリポリ共同】リビアの反カダフィ派「国民評議会」のナンバー2で、暫定政府の首相に就任することになっていたマハムード・ジブリル氏は29日、暫定政府発足へ向けた協議が近く本格化するとの見方を示した上で、自身は入閣しないと述べ、首相就任を断念する考えを示した。フランス公共ラジオが伝えた。
暫定政府の発足は閣僚ポスト配分などをめぐり難航。カダフィ政権下で要職を務めた経歴もあるジブリル氏の首相就任に反発する声も上がっていた。今後、新生リビアを率いる首相ポストをめぐり、評議会内部の対立がさらに激化する可能性がある。
3130
:
チバQ
:2011/10/01(土) 19:57:15
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20111001-OYT1T00378.htm
パレスチナ国連加盟、中露など6か国が支持表明
【ニューヨーク=柳沢亨之】国連安全保障理事会で30日、パレスチナの国連加盟申請を審査する委員会の初会合が開かれ、外交筋によると、15理事国のうち中国、ロシア、インド、ブラジル、南アフリカ、レバノンの6か国が加盟支持を表明した。
パレスチナを国家承認しているボスニア・ヘルツェゴビナ、ナイジェリア、ガボンの3か国は加盟への賛否を示さなかった。
加盟申請が認められるには、9か国以上の賛成と、常任理事国の中に拒否権を行使する国がないことが条件。パレスチナは9か国の賛成を確保して、拒否権行使を明言している米国に実際に拒否権を使わせ、政治的勝利を狙っている。そのためボスニアなど3か国の説得に力を入れる方針だ。
(2011年10月1日14時33分 読売新
3131
:
チバQ
:2011/10/02(日) 20:02:50
http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011100201000030.html
仏上院議長にベル氏 初の社会党出身
1日、仏上院での議長選出を受け演説するジャンピエール・ベル氏(ロイター=共同)
【パリ共同】フランスの上院(348議席)は1日、一部議席の改選に伴う議長選挙を行い、社会党のジャンピエール・ベル上院議員(59)を選出した。フランス公共ラジオによると、同国上院議長に社会党議員が就任するのは史上初。
来年の大統領選で再選を目指すサルコジ大統領にとっては、今後の議会運営で打撃。
9月25日の上院選で、社会党など左派は1958年の第5共和制発足以来初めて過半数を獲得。10月1日の上院の投票でベル氏は179票を獲得、与党国民運動連合(UMP)の議長候補を第1回投票で退けた。
ベル氏は議長選出後の演説で、経済危機への迅速な対処が必要との考えを示した。
2011/10/02 08:27 【共同通信】
3132
:
チバQ
:2011/10/02(日) 20:04:40
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011100202000036.html
人民議会選 主導権争い エジプトムバラク後初
2011年10月2日 朝刊
【カイロ=寺岡秀樹】エジプトの民衆革命後の新たな国のあり方を問う人民議会(定数五一八)選の実施が十一月二十八日に決まった。人民議会選は二月のムバラク前政権崩壊後初めて。議会第一党を狙う穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団は、大統領権限を移譲されている軍最高評議会に対して非常事態法の即時撤廃や選挙制度の改正を要求。不参加もちらつかせるなど主導権を狙う動きが活発化している。
「軍最高評議会が示した選挙制度で実施されるなら、選挙をボイコットする」。ムスリム同胞団幹部は九月二十八日、カイロ市内で他の政党との連名による声明を読み上げた。
軍最高評議会は、定数の三分の二を比例代表制、残りの三分の一は無所属の立候補者限定の小選挙区制で実施すると発表。同胞団などは「すべての議席を比例代表制で選出すべきだ」と主張する。
改正の要求は、小選挙区で旧政権与党・国民民主党(NDP)系の候補が、資金力や影響力で優位に立って復活するとの懸念があるためだ。ムバラク政権下で弾圧を受けていた同胞団には、旧NDP系候補が無所属で出馬し、再び政治に参画するのを阻む思惑があるとみられる。
同胞団は二日までに対応するよう軍最高評議会に要請。前政権崩壊に追い込んだ民主化勢力「四月六日運動」などとともに、ムバラク政権下で野党弾圧の象徴だった非常事態法の即時撤廃も求めた。
3133
:
名無しさん
:2011/10/03(月) 20:41:05
>>2944
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111003-00000008-cnn-int
大麻目当ての外国人観光客、一部都市で締め出し オランダ
CNN.co.jp 10月3日(月)11時5分配信
(CNN) 「コーヒーショップ」での大麻の販売・使用が認められているオランダで、南部マーストリヒトの業界団体が1日から、ドイツとベルギーを除く外国からの観光客を締め出す措置を導入した。外国人による大麻購入を禁止する方針は、全国的に広がる可能性も出てきている。
今回の措置は同市のコーヒーショップでつくる組合が7月に決め、10月1日から施行した。組合の代表者は、「近隣国」を基準として入店を制限することにしたと説明、「これは一種の自主規制だ。法律ではなく、裁く人もいない。我々にはこうするほかなかった」と話す。
マーストリヒトのコーヒーショップを利用する客は1日当たり約6000人。そのほぼ4分の3を外国人観光客が占めていた。これまでもすべての客にパスポートの提示を求めてきたが、今後はオランダ人とドイツ人、ベルギー人以外は入店できなくなる。
マーストリヒトには年間約220万人の観光客が訪れ、狭い道路や交通機関が混雑するなどの問題が発生。薬物の違法販売業者がはびこって争いや観光客を狙った窃盗などの犯罪も起き、市議会も対策が必要だと判断した。
しかし、コーヒーショップ組合の代表者は「これまで28年以上も我々の店に来てくれていた観光客の入店を拒むのはあまり自慢できることではない」と言う。いずれ市内に14あるコーヒーショップのうち7店を郊外に移転させ、外国人観光客に大麻やマリファナを買ってもらえるようにする計画もある。だが移転が始まるのは2013年6月以降になるという。
外国人による大麻購入を禁止する計画は、オランダ政府も進めている。同国治安司法省のウェブサイトに5月に掲載されたプレスリリースによれば、いずれコーヒーショップは会員制とし、成人のオランダ国民のみが会員になれるようにする計画。ただ、この措置をいつから導入するのかについては明記していない。
3134
:
チバQ
:2011/10/03(月) 20:43:59
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20111002-OYT1T00194.htm
トリポリで新聞創刊ブーム、解放1か月で10紙
中東
トリポリ中心部の書店には、創刊されたばかりの新聞各紙が並ぶ=佐藤昌宏撮影 リビアの首都トリポリで、新聞が続々と創刊されている。
反カダフィ派による首都解放後の約1か月間で日刊、週刊計10紙を数え、今後も増えそうだ。実権を握る反カダフィ派組織「国民評議会」が「報道の自由」を保障し、積極的に後押ししているためだ。
国民評議会のメディア通信省の下部組織「報道委員会」が管理する4階建てビルは首都南部にある。新聞発行の希望者は部屋や旧国営新聞の印刷機を無料で使えるほか、未経験者には委員会所属の元記者らが編集や発行の手ほどきもする。
各紙の定価は高くても1部1リビア・ディナール(約61円)だが、今のところ、書店やホテルなどで無料配布されている。当面は委員会が記者に給与を支払う見込みだという。
人権や報道の自由といった国民の権利を無視したカダフィ政権との違いを国民に示そうと評議会は躍起だ。「基本的権利は(評議会の)憲法草案に盛り込まれており、自由な報道を通して国民の政治参加を促したい」(リダ・ベンムーサ報道副委員長)との立場だ。
40年余り続いたカダフィ政権下では国営4紙と、カダフィ氏の次男セイフ・イスラム氏所有の一般紙が1紙あった程度だった。各紙とも一切、政府を批判せず、「役立ったのは催事の案内だけ」(20代男性)というが、全て廃刊になった。
代わって創刊された10紙のうち、人気が高いのは、反体制デモが始まった今年2月にちなんで名付けられた日刊紙「2月」だ。首都解放の2日後の8月25日に創刊された。16ページ建ての紙面には、暫定政権樹立の見通しといった硬派の政治記事から、各病院の深刻な機器不足を訴えるキャンペーン、スポーツなど多様な記事が並ぶ。リビア内外の記者約30人が執筆し、毎日1万部が印刷されている。
(2011年10月2日09時41分 読売新聞)
3135
:
チバQ
:2011/10/03(月) 20:47:13
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2832315/7863556?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
シリア軍が中部ラスタンの離反兵士を鎮圧、反体制派は統一戦線結成
2011年10月03日 12:42 発信地:ダマスカス/シリア
【10月3日 AFP】バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の退陣を求める反体制デモの続くシリアで、軍と離反兵士らとの戦闘が続いていた中部ラスタン(Rastan)を軍が完全掌握したと、英国を拠点とする人権団体「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が2日、発表した。
ラスタンは首都ダマスカス(Damascus)の北160キロにあるホムス(Homs)県の町。シリア人権監視団によると、軍は戦車250両を投入し離反兵士らの鎮圧にあたった。軍の砲撃で民間人数十人が死亡し、住宅の庭に埋葬されているとの情報を得ているという。また、2日現在、市内には50両の戦車が展開しているという。
離反兵士らは9月30日夜、「ラスタンからの撤退」を声明で発表。「アサドのギャングたちの大幅な増強とラスタンで使用された兵器から、自由への闘争をよりうまく遂行するために撤退を決めた」と述べている。
■反体制派の共同戦線「シリア国民評議会」結成
一方、シリア反体制派は2日、トルコ・イスタンブール(Istanbul)で会見し、アサド政権に反対する全勢力が結集した共同戦線「シリア国民評議会(Syrian National Council、SNC)」を結成したと発表した。
議長を務めるパリ(Paris)在住の研究者Burhan Ghalioun氏は、SNCについて「反体制派と平和的革命勢力を再結集する」もので、「国内外でシリア革命を代表する」と説明。「全シリア国民に開かれた、自由への戦いにおいてシリア国民の主権を体現する独立団体だ」と語り、「シリア国民の主権を損なうような外国からのあらゆる干渉を拒否する」と述べた。
11月初頭にメンバー190人の総会を開催し、所属各勢力を代表する29人強の事務総局を設置する見通し。総会はトルコで開かれる可能性もあるという。
評議会メンバーによると、事務総局には活動家グループのLocal Coordination Committeesやイスラム原理主義組織のムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)、部族代表、改革派団体「ダマスカス宣言(Damascus Declaration)」、クルド人やキリスト教勢力などの代表が加わるという。(c)AFP
3136
:
チバQ
:2011/10/03(月) 23:26:17
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011100302000024.html
カダフィ大佐旧邸 観光スポットに
2011年10月3日 朝刊
【トリポリ=今村実】リビアのカダフィ体制崩壊から一カ月余り。かつて強権支配の象徴として国民に恐れられた首都トリポリにある元最高指導者カダフィ大佐の要塞(ようさい)「バーブ・アジジヤ」地区は土産物店が並ぶ観光名所になっていた。大勢の市民が訪れて自由を謳歌(おうか)する一方、暫定政府発足が大幅に遅れている事態に不満の声も聞かれた。
「いい商売になるよ。売り上げは一日に百リビアディナール(約六千円)だ」。カダフィ氏の元邸宅前で仲間と露店を開く高校生(16)は胸を張った。
元邸宅前には午前中から百台以上の車が駐車し、多くの家族連れらが続々と訪れる。露店には反カダフィ派の象徴である三色旗をデザインしたTシャツ、時計、キーホルダーなどがずらりと並ぶ。
二階建ての元邸宅はカダフィ氏がバルコニーから何度も演説した場所。いまは内部の壁や天井まで完全に破壊され、旧体制に対する市民の怒りが表れていた。壁には無数の落書きも。「カダフィ、墓はもう掘ってやった」「おまえはネズミの中のネズミだ」−。
敷地は高さ数メートルの防御壁に囲まれ、面積は約六平方キロ。カダフィ氏自慢のテントは小さな体育館ほどの広さがある。天井にぶら下がった金色のシャンデリアの残骸だけが、往時をしのばせていた。
トリポリ近郊から家族五人で見物に来た運転手のムハンマドさん(36)は「雲の上を歩いているよう」と興奮気味だ。大学卒業後も定職がなく、苦しい生活を強いられてきた。
「今後は子どもたちに圧政を体験させたくない」と願う。暫定政府発足の見通しが立たないことには「部族対立などで再び内戦になってしまわないか不安」と顔を曇らせた。
トリポリ在住の男性(32)は激戦地の北西部バニワリードから一時帰還。「政治家は多くの犠牲者を忘れてはならない。権力闘争をやめ、前線の兵士らの支援に尽力すべきだ」と語り、暫定政府の早期発足を求めた。
3137
:
チバQ
:2011/10/03(月) 23:59:50
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111003/erp11100308030000-n1.htm
プーチン首相、大統領に復帰 露報道、際立つ異質さ
2011.10.3 08:02 (1/4ページ)
ウォールストリート・ジャーナル(米国)
ロシアのプーチン首相(前大統領)が来春の大統領選への出馬を表明した。プーチン氏と「双頭体制」を組んできたメドベージェフ大統領は首相に就任する見通しでプーチン氏の大統領復職は確実だ。対露関係の「リセット」を進める米国や欧州が警戒や懸念を強める中、当のロシアでは「国の発展を保証できる」と肯定的な報道がほとんどで、異質さを際立たせた。
◇
▼ウォールストリート・ジャーナル(米国)
米露関係の曲折は避けられない
9月26日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルは1面に解説記事を掲載し、時に米国への対決姿勢を示すプーチン首相の大統領復帰で、オバマ米政権が推進してきた米露関係の「リセット」は岐路に立たされかねないと論じた。
解説記事は内部告発サイト「ウィキリークス」に暴露された米公電で、ロシアが「(プーチン氏が動かす)実質的なマフィア国家」と言われていたことを引用、米国はメドベージェフ大統領の「融和姿勢をプーチン氏の対決スタイルよりも明らかに支持していた」と指摘した。
米国がプーチン氏の復帰で最も警戒するのが、欧州で進めるミサイル防衛(MD)への影響だ。解説記事はプーチン氏を「メドベージェフ氏以上に(現行のMD計画に)懐疑的」と分析し、米国側が拒否している北大西洋条約機構(NATO)とロシアのMDシステム統合をごり押ししてくる可能性を懸念する。
オバマ政権が後押しするロシアの世界貿易機関(WTO)加盟問題でも、加盟を推進してきたメドベージェフ氏に対し、プーチン氏は「保護貿易を唱えている」と失望を隠さない。
とはいえ、米政府もプーチン氏の復帰を見越して、オバマ大統領やバイデン副大統領の訪露の際にはプーチン首相と会談するなど、あからさまな“メドベージェフ傾斜”は控えてきた。
一方で、オバマ氏は年齢が近く、ともに法律家でもあるメドベージェフ氏との親密ぶりを折に触れアピールしており、プーチン氏の側近に「首相が軽視されてきた」と感じる向きは少なくないと記事は指摘する。
オバマ政権高官は「だれが次のロシア大統領になろうとも米露関係のリセットを続けていく」と平静を崩さないが、両国関係の曲折は避けられない状況に直面している。(ワシントン 犬塚陽介)
◇
▼フィナンシャル・タイムズ(英国)
ロシアにとっての「危険な一歩」
英紙フィナンシャル・タイムズは9月26日付の社説でソ連崩壊から20年を迎えるロシアの民主主義について「プーチン氏という1人の有権者が来年3月の大統領選でプーチン氏が返り咲くことを決めた」と皮肉るとともに、プーチン氏が通算3期目の大統領に就任することに強い懸念を示した。社説は、プーチン氏の人気はかつてほどではないとしながらも、ロシアの政治システムは厳重な管理下に置かれ、プーチン氏を脅かす対立候補は今後も現れないだろうと指摘する。
3138
:
チバQ
:2011/10/04(火) 00:00:56
メドベージェフ大統領については「少なくとも言葉の上では政治や経済の近代化を唱えた」と評価し、プーチン氏の大統領復帰はロシアにとって「後退であり、危険な一歩だ」と警鐘を鳴らす。改善途上にあった米、ドイツとの関係にも複雑な影を落としそうだ。
プーチン氏はソ連国家保安委員会(KGB)出身だ。社説は「本能的に用心深く、保守的」と断じ「近代的な改革にはほとんど関心がない」と分析。プーチン氏は大統領1期目、ソ連崩壊後の壊滅的移行期を安定させることを約束したが、国家統制を強め、発展の芽を摘んでしまった。
それゆえロシアが5%成長を回復したいのなら、経済の国家統制や腐敗を取り除き、競争原理の強化、政治の民主化に取り組まなければならないと提言した。
一方、投票年齢に達した世代は共産主義崩壊時にはまだ生まれていなかった。若者は露大統領府(クレムリン)が支配するテレビではなく、インターネットを通じてニュースを入手する。社説は「プーチン氏がこうした変化を無視すれば、いずれ中東の独裁者と同じようにソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)や街頭デモの力に気づかされるだろう」と警告している。(ロンドン 木村正人)
◇
▼独立新聞(ロシア)
民主主義発展のための選択?
「プーチン時代」の超長期化が予想されるにもかかわらず、今回の動きを鋭く批判したロシアの中央紙は皆無に近い。
9月26日付の「独立新聞」が掲載した政治評論家の寄稿「戦略2036」は、プーチン氏率いる巨大与党「統一ロシア」を基盤にし、「プーチン、メドベージェフ両氏が(2期12年間ずつ)2036年まで国の効率的な発展を保証できる」と大まじめに記した。
プーチン氏は大統領選出馬と引き換えに、12月の下院選でメドベージェフ大統領が「統一ロシア」の比例代表名簿1位に登載されることを提案、メドベージェフ氏を次期政権の首相に指名した。寄稿はこれが「党に立脚した政権への移行」で政権の社会に対する責任感が増すと評価する。
民主主義国なら密約による「権力のたらい回し」と非難される両者の役職交代も、この評論家の手にかかると「権力制度と民主主義機構を発展させるための選択」とされるのだ。
ちなみに、ロシアでは比例代表名簿に登載されて当選しても議員になる必要はなく、名簿上位には有権者の関心を引くためだけに有名人を据えるのが慣例だ。ロシアが議院内閣制になるといった話ではない。
この日の独立新聞は、「(新制)ロシアですでに3度、最高権力のバトンタッチが平和に行われたのはすばらしい」といった識者談話を多数掲載した。
一方、プーチン政権批判で知られ、06年に射殺された女性記者、ポリトコフスカヤさんが所属していたリベラル紙「ノーバヤ・ガゼータ」は同日の1面で、プーチン氏が2期務めれば最後の年となる24年時点で予想される指導部の似顔絵を掲載。独裁政権を倒した中東の民主化運動「アラブの春」をロシアは自ら用意しているとする談話も紹介した。(モスクワ 遠藤良介)
3139
:
チバQ
:2011/10/04(火) 00:02:15
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111003/erp11100320210002-n1.htm
ウクライナ前首相裁判 東西から圧力 大統領の誤算
2011.10.3 20:17 (1/2ページ)
ウクライナのユリヤ・ティモシェンコ前首相
【モスクワ=遠藤良介】ウクライナの親欧米派、ティモシェンコ前首相がロシアとの天然ガス取引をめぐる職権乱用罪に問われた裁判がこのほど結審し、11日にも判決公判が開かれる見通しとなった。欧州連合(EU)は裁判がヤヌコビッチ大統領による政敵排除の試みだとして圧力を強化。ロシアも「ガス取引に違法性はない」とヤヌコビッチ大統領を批判する事態となり、判決の行方が注視されている。
ティモシェンコ氏は、ロシアがウクライナ向けの天然ガス供給を停止する“ガス紛争”のさなかだった2009年1月、不当に高いロシア産ガス価格を受諾し、国庫に損害を与えたとして起訴された。
検察側が禁固7年を求刑したのに対し、ティモシェンコ氏は9月29日、約4時間に及んだ最終弁論で「これは古典的なリンチ(私刑)裁判だ」と猛反発し、徹底抗戦を宣言した。
ティモシェンコ氏は04年、親欧米のユシチェンコ前政権を誕生させた「オレンジ革命」の立役者。10年2月の大統領選では親露派だったヤヌコビッチ氏に僅差で破れた経緯がある。
EUは、有罪判決が出た場合にはウクライナと進めている「自由貿易協定」締結に関する交渉を放棄する構えを見せ、罪状の撤回を要求。米国も裁判を「政治的動機によるもの」とみて憂慮を表明している。
親露派とされていたヤヌコビッチ氏は大統領就任後、EUとの統合路線を打ち出してEU・ロシア間のバランス外交に転じており、EUとの関係悪化は氏にとって打撃となる。
一方、ロシアがティモシェンコ裁判の批判で欧米に同調したのはヤヌコビッチ氏の誤算だった。ロシアは、ヤヌコビッチ大統領がティモシェンコ氏を裁判にかけることで、09年に合意されたガス価格を引き下げようと恫喝を始めたと受け取めている。
ロシアはベラルーシ、カザフスタンとの「関税同盟」にウクライナが加わることなどを価格見直しの条件に突きつけており、東西に挟撃されたヤヌコビッチ氏は難しい立場に置かれている。
3140
:
チバQ
:2011/10/04(火) 19:51:28
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/10/04/20111004ddm007030124000c.html
リビア:国民評議会、執行部「改造」 議長ら「国土解放」後、辞任
【カイロ和田浩明】リビアの反カダフィ派統治機構「国民評議会」のアブドルジャリル議長とジブリル暫定首相は3日、東部ベンガジで記者会見し、執行部の一部閣僚の交代を発表した。首相など重要閣僚は留任、実質的な「改造」にとどまる内容。また、両氏はカダフィ派の拠点都市である北中部シルトが陥落した時点で「国土解放」を宣言、辞任すると明言した。移行政府への行程を示し、権力に固執しない姿勢を明示することで、戦闘を主導するイスラム保守派からの「権力独占」批判をかわす狙いがあると見られる。
中東の衛星放送アルジャジーラなどによると、アブドルジャリル氏はシルト陥落で国民評議会が「国土解放」を宣言、1カ月以内に首都トリポリで移行政府の組織や憲法策定作業を始める計画だと発表。ジブリル氏とともに、新政権にはいかなる形でも参加しない意向も明確にした。
また、アブドルジャリル氏によると、今回の閣僚交代で外相が辞任し、ジブリル氏が兼任。石油相は国営石油会社が活動を本格再開するまでタルフーニ氏が残留する。
国防相、内相など治安関係の重要閣僚も留任し、変更は副首相格ポストの廃止、新宗教相の就任、戦死者の遺族や負傷者の支援を担当する閣僚ポストの新設のみにとどまった。
「ほとんど旧体制が維持されている」(ベンガジの報道関係者)状態だ。
国民評議会の現執行部に対しては、8月下旬のトリポリ陥落などの戦果に対する「論功行賞」を求めるイスラム保守派などから批判が高まっていた。
シルトではカダフィ派が頑強な抵抗を続けている。攻略戦が長期化し解放宣言が出せなければ、批判が再燃する可能性もある。
さらに、カダフィ派は西部バニワリードでも抵抗を続けており、「徹底抗戦」を主張していた前最高指導者のカダフィ大佐も潜伏したままだ。家族や政権幹部も隣国などに逃亡中で、潜在的な治安不安定化要因として残っている。
42年近く続いたカダフィ独裁政権下で弾圧され政治経験がほとんどない反カダフィ派にとり、カダフィ派との戦闘を続けながら民主的政権を組織するのは容易ではない。国民評議会は新政権の発足後に、20カ月かけて移行国民議会選挙や憲法制定の国民投票を行う予定だが、民主化へのスムーズな移行を実現するには治安の確保が必須だ。
毎日新聞 2011年10月4日 東京朝刊
3141
:
チバQ
:2011/10/04(火) 19:51:58
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/10/04/20111004ddm007030136000c.html
ハンガリー:宗教法人認証、厳しく 「信教の自由」巡り論争に
【ウィーン樋口直樹】欧州連合(EU、27カ国)加盟国のハンガリーで、宗教法人法の改正によって認証団体が激減したことが、「信教の自由」を巡る議論に発展している。宗教法人の認証が政府与党の判断で左右されかねない仕組みになったためで、政府に批判的な学識者らはEUの行政府・欧州委員会に基本的人権の保護を求めるなど、抗議している。
ハンガリー国会は7月、最大与党「フィデス・ハンガリー市民連盟」などの賛成多数で通称「新・教会法」を可決した。これにより宗教法人として認められてきた358団体のうち、14団体しか資格が認められないことになった。資格を失った団体は来年以降、補助金や税制面での優遇措置などを失うことになる。
これに対し、元ブダペスト市長ら学識者15人は、欧州委員会や人権機関の欧州会議(47カ国)へ「介入」を求める公開書簡を提出。とりまとめ役の元国会議員、ラズロ・ライク氏は毎日新聞の取材に「ホームレスなどの貧困層や、社会的差別の対象になっている少数民族ロマなどに奉仕してきた多数の教会が法人資格を失った。新法によって社会的災害が引き起こされる」と指摘する。
新法によると、宗教法人の認証には1000人以上の賛同署名とハンガリーでの20年以上の存在実績、国会での3分の2以上の賛成が必要。問題視されているのは、法務相が認める申請しか国会審議に回されない点だ。
ライク氏らは「政府の意図的な判断が介在する余地があり、信教の自由や政教分離の原則に反している」と批判。「新法によってすべてのイスラム教、仏教、ヒンズー教団体が宗教法人資格を失った」と指摘する。
公開書簡に対し、欧州委員会(人権担当)は「基本的権利の分野で加盟国に干渉する権限がない」と回答。欧州会議は「新法と、それがハンガリーの信教の自由に与える影響を慎重に分析したい」と答えた。
地元メディアによると、政府側は信教の自由を阻害するつもりはないと反論。新法の狙いが、活動実績の乏しい宗教団体を見極め、深刻な経済危機の中で国家財産の浪費を防ぐことなどにあると主張している。
毎日新聞 2011年10月4日 東京朝刊
3142
:
チバQ
:2011/10/04(火) 21:37:03
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111004-00000073-mai-int
<イラン>言論弾圧再び加速 新聞発禁、記者拘束
毎日新聞 10月4日(火)20時7分配信
【テヘラン鵜塚健】イラン当局のメディア統制が再び厳しくなってきた。9月は政府に批判的な新聞と雑誌が発禁処分となり、さらに英BBC放送に映像や情報を提供したとしてイラン人6人が逮捕された。統制は09年6月の前回大統領選後の騒乱を機に強まり、その後は緩和されていた。来年3月の国会議員選挙を前に、政府は国内の不安定化を恐れ、再び引き締めに乗り出したとみられる。
イラン人記者は毎週月曜日を「暗黒の月曜日」と呼ぶ。新聞や雑誌を検閲する「報道監督委員会」が開かれるからだ。9月12日には改革派系週刊誌シャハルバンデ・エムルーズの発禁処分が決まった。今年6月に復刊したばかりだった。アフマディネジャド大統領側近に対する批判記事が原因とみられる。
テヘラン検察も同じ日、改革派紙ルーゼガールを2カ月の発禁処分にした。改革派のハタミ前大統領への取材記事を掲載したことが背景にあるようだ。
9月中旬には、イランの伝統文化を取り上げたBBCペルシャ語放送のドキュメンタリー番組の制作に協力していたとして、フリーのディレクターら6人が逮捕された。当局はBBCを「英国の情報機関」とみなす。
非営利団体「ジャーナリスト保護委員会」(本部・米国)によると、昨年12月末現在、イランは、国内で34人の記者が拘束され、「世界最悪のジャーナリストの墓場」と呼ばれる。今年6月には、禁錮10年の判決を受け服役中の雑誌記者の男性(52)がハンガーストライキを続け死亡した。
外国メディアへの締め付けも厳しさを増している。政府は昨年末以降、スペイン紙など少なくとも欧州メディア2社の記者を国外退去処分にした。また今春以降、外国人の記者証の交付や更新の際には「いかなる取材も政府の許可を得る」「テヘランから出る際は48時間前に届ける」などの規則を守るよう記者に誓約させている。
イランの宗教指導体制は最高指導者を頂点とするが、その下では大統領や国会、宗教勢力がさまざまな形でけん制し合い、各勢力がメディアを政争に利用している面がある。
現在、政権を握る保守派内では内部対立が激化し、大統領の影響力が低下。保守派内の反大統領勢力の意向を受けたメディアが盛んに大統領批判を展開しても容認されている。だが、政権自体に反発する改革派メディアは厳しく監視され、処分を受けやすい。
メディア統制に関し、サマレハシェミ大統領筆頭顧問は毎日新聞の取材に「イランは最も言論の自由がある国の一つで、ジャーナリストは市民以上に権利が保障されている」としている。
3143
:
チバQ
:2011/10/04(火) 21:44:27
http://www.asahi.com/international/update/1004/TKY201110040116.html
デンマークに初の女性首相 10年ぶり中道左派政権
デンマークのマルグレーテ女王は3日、9月の総選挙で勝利した中道左派勢力を束ねる社会民主党党首のヘレ・トーニングシュミット氏(44)を首相に任命した。10年ぶりの中道左派政権で、デンマークで初の女性首相となった。
選挙後、約2週間の協議を経て、社民党が与党第1党となり、左派の社会人民党、中道の急進自由党との3党で少数連立政権を発足させた。税務相には26歳の議員が選ばれた。デンマークは財政赤字や失業率の上昇といった課題を抱え、経済の立て直しを急ぐ。(ロンドン=伊東和貴)
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:
チバQ
:2011/10/04(火) 21:53:38
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20111004-OYT1T01047.htm
ソマリア首都で爆破テロ、65人死亡
【ヨハネスブルク=中西賢司】ソマリアの首都モガディシオの暫定政府庁舎付近で4日、爆発物を積んだトラックが爆発した。
ロイター通信は、救急隊員の話として、少なくとも65人が死亡したと報じている。
国際テロ組織アル・カーイダ系のイスラム過激派武装勢力アル・シャバブが犯行を認めており、暫定政府を狙ったものでは過去最大規模のテロとなった。アル・シャバブは8月上旬に首都から撤退していたが、今回の攻撃で、再度攻勢に転じる姿勢を明確にした形だ。飢饉にあえぐソマリアへの援助を続けている国連機関などにとっても、首都の治安悪化は活動の障害となりそうだ。
(2011年10月4日20時20分 読売新聞)
3145
:
チバQ
:2011/10/05(水) 21:39:19
http://www.cnn.co.jp/world/30004175.html
安保理、シリア非難決議案を否決 中露が拒否権
2011.10.05 Wed posted at: 10:20 JST
(CNN) 国連安全保障理事会は4日、シリアのアサド政権に対してデモ弾圧の即時停止を求める決議案の採決を行ったが、ロシアと中国が拒否権を発動して否決された。
採決では安保理理事国15カ国のうち米国など9カ国が決議案に賛成し、インド、ブラジル、南アフリカ、レバノンの4カ国は棄権した。
ライス米国連大使は決議案が否決されたことを受け、「差し迫った道徳的問題および地域の平和と安全に対する脅威の増大に対し、同理事会が何も対応できなかったことに憤りを感じる」と述べた。
シリアではほぼ7カ月にわたって反政府デモの弾圧が続き、各国がアサド政権に対する非難を強めていた。4日も政府によるデモ弾圧で新たな死者が出たと伝えられている。
軍の離反兵らでつくる「自由シリア軍」は国際社会に支援を要請、「この政権は最後の血の1滴まで居座るだろう。これ以上の血が流れることがあってはならない」と訴えた。
シリア情勢を監視している英国の人権団体によると、3月中旬以降の犠牲者は民間人が2365人、兵士・保安員が680人に上っているという。
3146
:
チバQ
:2011/10/05(水) 21:41:57
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011100400744
「ユーラシア連合」創設を=プーチン首相が寄稿−ロシア紙
【モスクワ時事】ロシアの次期大統領に就任が確実視されているプーチン首相は、4日付の同国紙イズベスチヤに寄稿し、旧ソ連構成国による統一経済圏として「ユーラシア連合」の創設を推進する考えを示した。
9月24日に大統領選出馬を表明後、プーチン氏が経済・外交方針などについて新聞に寄稿するのは初めて。
1面掲載の寄稿文の題名は「新たなユーラシア統合計画−今始まる未来」。プーチン氏は、ロシア、カザフスタン、ベラルーシの3カ国関税同盟を踏まえ、「われわれは統合をさらに進展させ、より高いレベルに引き上げる意欲的な課題を掲げよう」と主張。一方で、「何らかの形でソ連を復活させる考えはない」とも述べた。(2011/10/04-19:06)
http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201110040052.html
旧ソ連構成国で「ユーラシア連合」を=プーチン首相2011年10月4日
[モスクワ 3日 ロイター] ロシアの次期大統領に就任することが確実視されているプーチン首相は、外交政策に関して現地紙イズベスチヤに寄稿し、旧ソ連構成国で「ユーラシア連合」を構築したいとの考えを示した。
ロシアはすでにベラルーシやカザフスタンと関税同盟を結んでおり、来年からは3国間で貿易障壁が撤廃され、資本や労働の移動も自由化される。
4日発行の同紙で、プーチン首相は「われわれは3国間同盟で止まるつもりはない。ユーラシア連合でのさらに高い統合レベルを達成すべく、意欲的な目標を立てている」と述べた。
1991年のソ連崩壊を「20世紀最大の地政学的破局」と表現したこともあるプーチン首相。ユーラシア連合は旧ソ連とは別物だと強調したうえで、「過去の何かを復活させようとしたり、模倣しようとするのは甘い考えだ。しかしながら、新たな政治経済や新しい価値体系に基づく強固な統合は、時代の要請だ」と訴えた。
プーチン首相は先月、来年3月に予定される大統領選への出馬を表明。メドベージェフ大統領は退任後、プーチン氏と同様に首相に就任する意向を示しており、これまで続いてきた2人の「双頭体制」は今後もポストを交換して維持されるのが確実とみられている。
3147
:
チバQ
:2011/10/05(水) 22:19:11
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20111005-OYT1T01328.htm
ハイチ新内閣ようやく発足へ…首相就任を承認
【サンパウロ=浜砂雅一】AP通信などによると、カリブ海の島国ハイチの上院は4日、マーテリー大統領が指名した医師のギャリー・コニーユ氏の首相就任を承認した。
下院は9月に承認済みで、近く新内閣が発足する見通しだ。マーテリー氏は5月の就任後、国会に首相人事案を2度否決され、約4か月半も組閣できない異常事態が続いていた。
ただ、国会の多数派を野党が占める状態には変わりなく、法案審議などは今後も難航が予想される。国会が空転した場合、昨年1月の大地震からの復興の遅れにつながることが懸念されている。
(2011年10月5日22時11分 読売新聞)
3148
:
チバQ
:2011/10/06(木) 20:41:04
http://www.asahi.com/international/update/1005/TKY201110050487.html
ギリシャでゼネスト、国会前には2万人 緊縮策に抗議
欧州の政府債務(借金)問題の発端、ギリシャで5日午前、政府の緊縮策に抗議する労働組合がゼネストに入った。地元警察によると、アテネ中心部の国会前広場には約2万人が集まった。一部の若者らが投石などを繰り返したため、警察は催涙ガスなどを使って強制的に排除した。
公立病院の医師や公立学校の教師が職場を離れたほか、空港の管制官らが24時間ストを打ち、国際便を含む空の足が止まった。
ギリシャは2011年、財政赤字が国内総生産(GDP)比で8.5%にのぼる見通し。借金を約束通りに返せなくなるデフォルトを避けるため、支援の融資を受ける欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)から行財政改革の進み具合を点検されている。
3149
:
チバQ
:2011/10/06(木) 20:41:54
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011100602000023.html
ギリシャ大規模ゼネスト 2大労組 政府の緊縮策に反発
2011年10月6日 朝刊
5日、大規模なゼネストがあったギリシャのアテネで、政府の緊縮策に反対し行進する労働者ら=野村悦芳撮影
【アテネ=野村悦芳】深刻な財政危機に陥っているギリシャで五日、政府の緊縮策に反対する官民二大労組の連合組織が二十四時間のゼネストを実施、数万人がデモ行進した。首都アテネの国会議事堂前では、デモ参加者の一部と治安部隊による小競り合いが起きた。首都の国際空港が閉鎖され、交通も混乱した。
「これ以上国民を苦しめるな」と書かれたプラカードを掲げた労働者や失業者、学生らが同日午前、首都中心部の広場から、政府批判を連呼して行進した。AFP通信によると、治安部隊は、投石を繰り返した若者らに対し、催涙ガスを発射した。
デモに参加した国立病院勤務のコロボス・ザイリアスさん(54)は「政府が大企業と金持ちを優遇している間にこんなことになった」と怒りをにじませ、「給料は二年で四割もカットされた。外食どころか、外出するための交通費もない。もう限界だ」と嘆いた。
同国は九月、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)からの融資と引き換えに、公務員の三万人削減や年金受給者の支給額減など厳しい財政赤字削減策を決定した。しかし、すぐに目標値に届かない見通しを発表。EU内でも、ギリシャの政治、経済や国民性に対する不信感が消えないままだ。
デモ参加者の一人で、失業中の女性カテリナ・パトリクーさん(35)は、国外から向けられている厳しい視線を認めた上で「大半の労働者は勤勉。外国人は真実を知らない」と反論。「私たちを貧困に導いているとしたら、ギリシャにEUは必要ない」と話した。
今回のゼネストにより、アテネ国際空港は五日の便の大半がキャンセルとなったほか、博物館や病院、学校、裁判所、交通機関でも閉鎖や営業停止が相次いだ。十九日にはさらに規模の大きいゼネストが予定されている。
3150
:
チバQ
:2011/10/06(木) 20:42:24
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111006/asi11100601280000-n1.htm
大統領暗殺計画で護衛ら逮捕 アフガニスタン
2011.10.6 01:27
【ニューデリー=田北真樹子】アフガニスタンの情報機関、国家保安局(NDS)報道官は5日、首都カブールで記者会見し、カルザイ大統領の暗殺を計画した疑いで、大統領の護衛1人と大学教授、学生ら計6人を逮捕したと発表した。6人は、国際テロ組織アルカーイダと、パキスタンに拠点を置く武装勢力ハッカニ・ネットワークの両組織のメンバーとのつながりが確認されたという。
フランス(AFP)通信などによると、6人はカブール医科大の宗教学教授からアルカーイダに勧誘されたという。暗殺までの準備金として15万ドル(約1100万円)を受取り、カルザイ氏が地方を訪問するタイミングを狙っていた。
アフガニスタンでは先月、ラバニ元大統領が暗殺されたほか、カルザイ氏の弟や大統領顧問など有力者の暗殺が相次いでいる。カルザイ氏自身も、これまで少なくとも3度命を狙われている。
3151
:
チバQ
:2011/10/06(木) 21:31:15
http://www.afpbb.com/article/politics/2833004/7882343?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
プーチン体制にジョークでうっぷん晴らし、ロシア
2011年10月06日 16:28 発信地:モスクワ/ロシア
プーチン体制にジョークでうっぷん晴らし、ロシア
2011年10月06日 16:28 発信地:モスクワ/ロシア
クリッピングする拡大写真を見る写真をブログに利用するロシア南部アストラハン(Astrakhan)地方のボルガ川(Volga River)で一緒に釣り糸を垂れるドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領(左)とウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相(2011年8月16日撮影)。(c)AFP/RIA-NOVOSTI/MIKHAIL KLIMENTYEV
関連写真1/1ページ全2枚
スライドショーを見る【10月6日 AFP】ロシアでは12月の議会選、来年3月の大統領選を経て、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相にとって3期目となる大統領職復帰が濃厚とみられている。
プーチン氏が大統領に復帰し、さらに前回の大統領時代と同様、再選が可能な2期を再び務めた場合、任期が終わるのは72歳となる2024年だ。その場合、旧ソ連のヨシフ・スターリン(Joseph Stalin)元書記長以来、最も長い任期を務めた指導者になる。
プーチン氏の存在によって民主選挙で指導者を選ぶ意味が失われていると苦々しく思うロシア人は多く、「プーチン体制」を皮肉ってうっぷんを晴らそうというジョークが多く出回っている。次に紹介するのはその一部だ。
*
A「どっちに投票するつもり? プーチンか、それともプーチン?」
B「どっちも飽き飽きだからね。プーチンにしておくよ」
*
2012年2月 翌月行われる大統領選の投票所前の掲示
「3月4日(日)はウラジーミル・プーチン大統領を選ぶ選挙日です」
*
「お電話ありがとうございます。こちら、ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)です。メドベージェフに御用の方は、ナンバー2を押してください」
*
テレビニュースは今日も延々とプーチン讃美が続いた――「最後に天気予報です。本日、気象庁をウラジーミル・プーチン氏が訪問しました」(c)AFP
3152
:
チバQ
:2011/10/06(木) 21:43:06
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111003-00000076-san-int
プーチン氏再登板 露の親中傾斜、欧州に警戒感
産経新聞 10月3日(月)7時55分配信
■資源外交で結束困難、MD協議停滞の恐れ
【ロンドン=木村正人】ロシアのプーチン首相が来年春に大統領に返り咲くことが確実になり、欧州では対ロシア関係は中・長期的に多くの問題を抱えるとの懸念が広がっている。親欧米派とみなされたメドベージェフ大統領と異なり、親中派とされるプーチン氏が中国と同じ国家統制型経済発展を志向し、外交でも中国と共同歩調をとる可能性が強いとみられるためだ。欧州内で対露関係をめぐり、南北の違いが鮮明となる可能性もあるという。
「プーチン氏は中国メディアに対し、彼の娘が中国語を勉強していると2回も語っている」と欧州のシンクタンク、欧州外交評議会のロシア担当、ベン・ジュダー氏は指摘する。
氏の分析では、ロシアはメドベージェフ大統領が米国や欧州との関係改善に取り組む一方、こわもてのプーチン首相が中国やイランなど非欧米諸国を担当する“双頭外交”を展開。実際、英仏米3カ国が主導したリビア軍事介入を黙認した格好のメドベージェフ氏に対し、プーチン氏はリビアでの利権を失いかねない中国も意識してか「十字軍だ」と声高に批判した。
ジュダー氏は「中国はメドベージェフ氏をソ連を崩壊させた親欧米派のゴルバチョフ元ソ連大統領になぞらえて嫌悪感を示し、プーチン氏にラブコールを送っていた」と解説する。
その上でジュダー氏は、プーチン氏が大統領職に復帰後、経済の国家統制色と中国寄り外交を鮮明にしていくと予測。「そうなっても欧州は結束して対抗できないため、両者の関係は短期的に停滞した後、多くの問題を抱え込む恐れが強い」と警告する。
欧州連合(EU)にとってロシアは米国、中国に次ぐ3番目の貿易国。ロシアにとってもEUは全体の46・8%を占める断トツの貿易相手。EUへの輸出の8割が天然ガスや石油などの資源だ。ロシアにとって欧州の重要性は揺るがない。
しかし、プーチン首相は大統領時代の2006年、ウクライナへの天然ガス供給を停止し、EUも深刻な影響を被った。このため、ロシア依存度が高かったバルト三国や旧東欧諸国は原子力発電所の建設や液化天然ガス(LNG)の輸入を促進した経緯がある。プーチン氏が再び、資源を武器に欧州にゆさぶりをかけるとの警戒感は根強い。
しかも、欧州の対露政策は一枚岩ではない。ロシア外交の実態を報告した『新冷戦』の著者で、英誌エコノミストの国際担当編集長エドワード・ルーカス氏は「冷戦直後は東と西の違いがあったが、今は欧州の債務危機と同じように北と南で分断されている」と指摘する。
ギリシャやキプロスなど“南”の対露関係は緊密だ。民間告発サイト「ウィキリークス」が公開した米外交公電で、イタリアのベルルスコーニ首相がプーチン氏から資金提供を受けた疑惑も指摘されている。
一方、“北”のドイツやフランスは天然ガスなどの取引を通じた企業レベルの関係強化を進め、バルト三国や北大西洋条約機構(NATO)に非加盟のスウェーデンやフィンランドはロシアへの警戒心を解いていない−と同氏は分析する。
NATOは08年のグルジア紛争を境にグルジアとウクライナの加盟問題を凍結し、ロシアと共同のミサイル防衛(MD)構築を協議するが、NATO関係者は「プーチン氏の復帰で協議はさらに難航する」とみる。
3153
:
チバQ
:2011/10/06(木) 22:45:29
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110708/fnc11070808090003-n1.htm
深刻な食料インフレ 非効率な農業、改革急務
2011.7.8 08:06 (1/3ページ)
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種をまくインドの女性。農業分野の改革の遅れがインフレ懸念を加速させている(AP)
高水準で推移しているインフレが、インド経済の成長見通しを不透明にしている。中央銀行にあたるインド準備銀行(RBI)は6月16日、2010年3月以降、10回目となるレポ金利(公定歩合)の引き上げを実施した。しかし、その効果は挙がっているとはいいがたい。経済学者らは「金利の引き上げによる効果は焼け石に水。根本的な問題は、非効率さを残す農業分野の改革の遅れにある」と警鐘を鳴らしている。
◆物価指数が加速
「インド経済が抱える主要問題はインフレだ」
ムカジー財務相は5月27日、米ワシントンでの会合でこう語り、高インフレ率に懸念を示した。インドのインフレ指標となる卸売物価指数(WPI)は、08年8月の12.91%をピークに8〜9%台を行き来する状況が続き、今年5月は9.06%で前月(8.66%)から加速した。
世界的な原油の高騰を受け、政府は5月、ディーゼル、灯油、プロパンガスの価格を引き上げた。原油高は、短期的には食料価格の高騰にも跳ね返る。「インフレは7月までには10%近くにまで上昇するだろう」(首相経済諮問会議のC・ランガラジャン議長)との見方が一般的だ。
経済が成長を続けるインドのような国では、インフレは不可避との声もある。しかし、この事態が続けば、経済成長の足を引っ張る結果にもなりかねない。昨年度の経済成長率は8.5%。今年度、政府は8.5〜9%を目指すが、このままインフレ対策に重心を置き続けざるを得ないようだと、7〜7・5%の達成がやっととの見方が広がる。
◆“制約”が足かせ
世界的な金余り現象が続き、新興国経済に資金が流れ込む状況は、中国をはじめ世界中でインフレ懸念を招いている。
その中で、まだまだ社会に有形無形の規制や障壁が残るインドは、結果的に投機マネー流入の猛威からは一定程度距離を保つことができていた側面もあった。
その中で今、高まるインフレ懸念。ニューデリーのビジネススクール「FORE経営大学院」のマシュー・ジョセフ教授(経済学)は、「所得増によって食料の需要が高まっているのに、国内農業が抱えるさまざまな“制約”によって、食料生産が見合っていないこと」が要因という。
農業は、かつての社会主義体質がもっとも根強く残る分野だ。農民は肥料のコストがかかった分だけ政府から補助を受けることができ、できたコメと麦も政府が買い取る。これでは効率性や生産性を上げようとする動機が生まれない。
経済学者のモハン・グルスワミ氏は「インドが経済成長率8.5%を達成するためには、農業分野は年率4%で成長しなければいけないが、現在の成長は1.6%にとどまっている」と、生産性の低さを嘆く。
「インドは1990年代の経済改革で産業の自由化を図ったが農業改革には手をつけなかった。農業改革が実現され、生産性が向上され、価格についても市場原理が導入されない限り、インドは高インフレを克服できない」。ジョセフ教授はこう言い切る。
◆投資に悪影響も
2010年度のインドへの外国直接投資(FDI)は、前年度比25%減の194億2700万ドルにとどまった。海外投資家のインド株に対する関心にも鈍化が見え始めたといわれる。その一因にインフレがあるのは間違いない。
そもそも、急騰を続ける食品価格は国民の財布を直撃し、国民の怒りはふくらむ一方だ。利上げが思うような効果を挙げない中、インドはインフレ抑制に向け待ったなしの農業改革を迫られようとしている。(ニューデリー 田北真樹子)
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:
チバQ
:2011/10/08(土) 13:28:36
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111005/asi11100507310001-n1.htm
アフガンとパキスタン、緊張再び ラバニ氏暗殺で互いに反発
2011.10.5 07:29
2日、カブール市内でデモ行進をしてパキスタンに抗議するアフガニスタン人たち (ロイター)
【ニューデリー=田北真樹子】アフガニスタンとパキスタンの関係がアフガンのラバニ元大統領の暗殺を機に再び冷えこんでいる。アフガン側がパキスタン軍の関与を指摘したことにパキスタンが反発。さらにアフガンのカルザイ大統領が、自国の安定のために必要とされる武装勢力との和平交渉の相手は、イスラム原理主義勢力タリバンではなく、武装勢力に影響力を持つパキスタンとまで発言、同国の反発に拍車をかけた。こうした中、カルザイ氏は4日、アフガンとは良好な関係を保ち、パキスタンが警戒するインドを訪問した。
「アフガンとパキスタンが受けている破壊や不幸、苦しみにもかかわらず、アフガンに対する表裏のある行動、そしてテロが続いている」
カルザイ氏は3日、国民へのテレビ演説でこう述べ、平和と安定を取り戻そうとしているアフガンの取り組みに、隣国パキスタンが協力的でないとして嘆いた。テレビ演説を見たアフガン人によると、演説でパキスタンに触れた部分はわずかだったが、批判のトーンは強かったという。
背景には、カルザイ氏の主導で立ち上げたタリバンとの和平交渉を担う高等和平評議会議長のラバニ氏の暗殺がある。アフガン側は、9月20日のラバニ氏暗殺計画はパキスタン南西部クエッタで練られ、犯人はパキスタン国籍と指摘。また、パキスタン軍の3軍統合情報部(ISI)が支援する勢力が関与しているとみている。
これにパキスタン外務省が反発。アフガン政府の調査は、暗殺を首謀したとされるアフガン人の証言を基にしたにすぎないなどとして、ISIの関与を「根拠がない」と強く否定した。また、フランス通信(AFP)によると在カブールのパキスタン大使館は4日、ラバニ氏暗殺に関する捜査に協力できないことをアフガン当局に通知した。
パキスタンとの関係が緊迫する中、カルザイ氏は4日、インドのシン首相と会談。両首脳は、安全保障や政治、経済など広範囲にわたる関係強化をうたった戦略的パートナーシップに署名した。アフガン政府が外国政府と戦略的パートナーシップを結ぶのは初めて。両首脳はまた、エネルギーや資源開発でも連携を強化することで合意した。インドの影響力拡大を嫌うパキスタンが今後、アフガンへの警戒感を強めるのは必至で、インドも絡んで相互不信の根強いアフガンとパキスタンの関係はさらに複雑化しそうだ。
3155
:
チバQ
:2011/10/08(土) 13:37:38
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011100802000045.html?ref=rank
3女性ノーベル平和賞
2011年10月8日 朝刊
【ロンドン=小杉敏之】ノルウェーのノーベル賞委員会は七日、二〇一一年のノーベル平和賞を西アフリカ・リベリアのエレン・サーリーフ大統領(72)と同国の平和活動家リーマ・ボウイーさん(39)、イエメンのジャーナリスト、タワックル・カルマンさん(32)の女性三人に授与すると発表した。同委員会は授賞理由として「平和構築活動に女性が安全かつ全面的に参加できるよう、非暴力の活動に取り組んだ」ことを挙げた。
リベリアでは一九八九年から十四年間にわたって内戦が続き、二十七万人が死亡した。サーリーフさんは内戦終結後の二〇〇五年の大統領選で当選し、アフリカ初の女性大統領として、電気や水道などのインフラがない国家の再建に寄与した。
ボウイーさんは内戦終結のために非政府組織(NGO)「女性の平和と安全ネットワーク・アフリカ」を創設し、非暴力のデモを呼び掛けてサーリーフ大統領を支援した。
カルマンさんは中東の民主化運動「アラブの春」がメディアに注目される前から、イエメンで女性の権利や言論の自由を求める活動を展開した。
女性への平和賞は、〇四年のケニアの環境問題活動家ワンガリ・マータイさん(故人)以来七年ぶり。中東の女性への授与は、〇三年のイラン人権活動家シリン・エバディさん以来となる。
授賞式は、十二月十日にノルウェーの首都オスロで行われ、賞金一千万スウェーデンクローナ(約一億一千万円)は三人で分け合う。
http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011100801000088.html
「アラブの春」を後押し ノーベル平和委員長
取材に応じるノーベル賞委員会のヤーグラン委員長=7日、オスロ(共同)
【オスロ共同】ノルウェーのノーベル賞委員会のヤーグラン委員長(60)は7日、イエメンの人権活動家タワックル・カルマンさんら女性3人への平和賞授与発表後、共同通信のインタビューに応じた。「(民主化運動への弾圧が続く)イエメンやシリアに限らず、自由を求めるアラブ世界の全ての人を激励したい」と述べ、中東の民主化運動「アラブの春」を後押しする意図を込めたことを明らかにした。
その上で、弾圧を続ける中東の独裁的な政権を「人権と民主主義を求める動きにあらがうことはできない。人々への弾圧はやめるべきだ」と批判した。
2011/10/08 09:00 【共同通信】
3156
:
チバQ
:2011/10/08(土) 13:38:01
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111008-00000089-san-int
ノーベル平和賞 民主化の象徴に「春」 大衆デモを主導、常に最前線
産経新聞 10月8日(土)7時55分配信
□リベリアの2人 イエメンのカルマンさん
【カイロ=大内清】今年のノーベル平和賞の受賞者の一人に、イエメンの女性民主活動家タワックル・カルマンさんが選ばれた。中東・北アフリカに民主化運動が拡大する中、イエメンでの民衆デモを主導してきた人物だけに、同賞授与には、なおも反体制派弾圧が続く同国やシリアへの圧力を強め、いわゆる「アラブの春」を後押しする狙いがある。
カルマンさんは今年1月、チュニジアでベンアリ前政権が倒れたことに触発される形で発生した、イエメンのサレハ大統領に対する退陣要求デモに当初から参加。政府軍と反サレハ派との間で戦闘も起きる中、デモの中心地である首都サヌアの「変革広場」に小屋を建てて仲間とともにとどまった。同国民主化運動のシンボル的存在だ。
8月下旬、サヌアで産経新聞とのインタビューに応じた際は、疲れた表情を見せながらも、「大統領を辞任に追い込むまであきらめない」と強調。保守的な部族社会で知られる同国にあって、多数の女性がデモに参加しているのは、“最前線”に立ち続けるカルマンさんの存在が大きく、選考でもその点が高く評価されたとみられる。
「女性の参加なしで民主主義を築くことはできないという、アラブ世界全体へのシグナルだ」。ノーベル賞委員会のヤーグラン委員長は7日、記者会見でこう述べ、授賞の意義を強調した。
しばしば“政治的意図”での選考が指摘されるノーベル平和賞。「女性」としての面がクローズアップされての共同受賞とはいえ、今回のカルマンさんへの授与は、欧米が期待する形での変革に向け、地域全体の民主化を促す意図もあるのは間違いない。
一方、「アラブの春」ですでに政権が崩壊したチュニジアやエジプト、リビアでは最近、民主化に逆行する動きや権力闘争が表面化。エジプトでは全権を握る軍部が徐々に強権的な姿勢を強め、民主化勢力の求心力は低下傾向にある。
さらに、イエメンではサレハ大統領が即時退陣を拒否して権力の座にとどまっており、カルマンさんの受賞も報道されていない。シリアでは苛烈な反体制派弾圧が続く。
今年のノーベル平和賞候補に名前があがっていたエジプトの民主化グループ「4月6日運動」のリーダー、アフマド・マーヘル氏は「革命達成に向け、各地の民主化勢力が連携する必要がある」と話している。
3157
:
チバQ
:2011/10/08(土) 13:38:49
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111007-00000103-mai-int
<ノーベル平和賞>イスラム諸国の女性、歓喜 高まる期待
毎日新聞 10月7日(金)21時49分配信
女性の人権向上などに尽力してきた、リベリアのエレン・サーリーフ大統領と女性平和活動家リーマ・ボウイー氏、イエメンの民主活動家タワックル・カルマン氏の女性3人への7日のノーベル平和賞授賞は、人権弾圧や強権支配が続いている国々にどのような影響を及ぼすのか。受賞者の喜びの声に加え、各国で自分たちの社会を少しでもよくしようと闘い続けている女性たちに授賞の意義を聞いた。【カイロ和田浩明、テヘラン鵜塚健、カブール杉尾直哉】
「授賞は、(中東の民主化政変)アラブの春の勝利だ。中東で人権のために戦う全ての人に与えられた」
授賞が決まったイエメンの女性民主活動家、タワックル・カルマンさん(32)は、毎日新聞の電話取材に、興奮した調子で話した。民主化デモ隊が集まる首都サヌア中心部の「変革広場」。この広場を中心にイエメンで今年1月下旬に始まったデモは、直前にカルマンさんを逮捕した当局への抗議活動が始まりだった。
その広場で授賞発表後に取材を受けたカルマンさんは、「自由が得られるまでここにとどまる」「授賞はイエメン革命を国際社会が理解してくれている証明だ」と語り、強権支配を続けるサレハ大統領の退陣と民主化を求める決意を強調した。
チュニジアでの政変で始まった「アラブの春」に先駆けて、若者団体の民主化デモを主導。7月には民主化勢力の一部を糾合し「サレハ後」の民主化促進を目指す組織を発足させた。7日も「平和こそが独裁者に対抗する唯一の手段だ」と訴え、戦う者の「本気」を改めて示した。
カルマンさんへの授賞には女性の権利に対する制限が厳しいイスラム諸国でも喜びの声が上がった。
エジプトでムバラク独裁政権を崩壊させた民衆蜂起を主導した若者団体「4月6日運動」のエンジー・ハムディさん(27)は、「男性中心社会の中で、女性が恐怖を克服して社会の変革に取り組む努力が認められたということだ」と指摘した。授賞によって「政治参加を目指す女性が大きく勇気付けられた」と評価した。
保守的な部族社会が支配的なイエメンでは、女性の政治参加は限定的で、10代前半で結婚する若年婚の風習も残る。戒律が厳しいイスラム教ワッハーブ派が主流のサウジアラビアでは、女性は車の運転すら禁止。国際社会からの批判を背景に、アブドラ国王が9月になってようやく参政権の付与を発表したが、進展は遅い。
イスラム圏では相対的に女性の社会参加が進んでいるエジプトでも、ハムディさんは「民衆蜂起に参加している私を見た男性治安部隊員は、驚きの目で見ていた」と語った。
「アラブの春」の拡大で、若者を中心に女性も社会や政治の変革を真剣に考え、行動するようになったと言ったハムディさん。「男女平等の社会が実現するよう取り組んでいきたい」と決意を新たにしていた。
◇イラン女性「声上げる」
女性の人権抑圧で知られるイランの女性たちも勇気づけている。
イランは子供を除く全女性にヘジャブ(かぶりものの総称)の着用を義務化。姦通(かんつう)罪による石打ち刑など女性に不利な法律も多い。テヘランの人権活動家で女性弁護士のザフラ・サデギさん(37)は「女性側が離婚を要求できる条件は極めて限られ、男性が圧倒的に有利な社会だ」と問題点を指摘する。
03年には女性人権活動家のシリン・エバディさんが平和賞を受賞したが、その後、欧米での活動を余儀なくされた。サデギさんは「特に同じ中東の女性活動家が平和賞を受賞したことがうれしい。時間はかかるが、あきらめずイラン女性の権利のために闘いたい」と話した。
3158
:
チバQ
:2011/10/08(土) 13:39:12
◇受賞の辞退を
アフガニスタンの女性の人権向上などを目指している社会活動家、マラライ・ジョヤ元下院議員(33)は7日、毎日新聞に「イエメンの活動家ら女性が注目されたのはいいことだ」と語った。さらに「『アラブの春』で立ち上がった勇気ある民衆に私たちは勇気づけられた。米軍の占領や、アフガン政府の腐敗に抗議するデモも少しずつ国内各地で起きている。希望を捨てずに女性の権利確立と民主主義のために戦い続けたい」と話した。
ただ、一昨年に受賞したオバマ米大統領を「アフガンで悲惨な戦争を続けている好戦的な人物」と語り、「ノーベル平和賞というより戦争賞になった」と指摘。「今回授賞を発表された女性たちはアフガンなど各地で続く戦争に抗議し、辞退すべきだ」とも述べた。
◇イエメン…33年間独裁続く
1990年に南北イエメンが統合。人口2426万人(推定)。多数派はイスラム教徒のアラブ人。北イエメン時代を含めサレハ大統領による33年間もの独裁体制が続く。「アラブの春」を機に反政府デモが活発化。大統領は6月に暗殺未遂で重傷を負い、サウジで療養後に9月帰国。政権側や有力部族、アルカイダ系勢力が入り乱れて武力衝突が起きている。
◇リベリア…14年間内戦続く
1847年、米国で解放された黒人奴隷を中心にアフリカ初の共和国として独立。国土は日本の約3分の1、人口410万人(推定)。89年に始まった内戦は、97年就任のテーラー氏がナイジェリアに亡命する03年まで14年間続き、約27万人が死亡、79万人の避難民が発生した。05年10月の大統領選でサーリーフ氏が当選。06年1月にアフリカ初の民選の女性大統領となった。
3159
:
チバQ
:2011/10/08(土) 13:47:09
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111008-00000088-san-int
ノーベル平和賞、中東など3女性
産経新聞 10月8日(土)7時55分配信
■サーリーフさん 非暴力で国家を再建/■ボウイーさん 女性組織し内戦停止/■カルマンさん 「アラブの春」先駆者
【ロンドン=木村正人】ノルウェーのノーベル賞委員会は7日、2011年のノーベル平和賞を、女性の地位向上と社会の安定のために非暴力で闘ってきたとして、アフリカ初の女性大統領となったリベリアのエレン・サーリーフ大統領(72)らアフリカと中東の女性3人に授与すると発表した。女性への授賞はケニアの環境活動家ワンガリ・マータイさん(9月25日死去)以来7年ぶり。他の2人はリベリアの平和活動家リーマ・ボウイーさん(39)とイエメンの人権活動家タワックル・カルマンさん(32)。
授賞理由について同委員会のヤーグラン委員長は「3人への授賞が、多くの国で今なお続く女性への抑圧に終わりをもたらすことを望んでいる」と述べた。
アフリカや中東では女性の権利が十分に認められておらず、今回の平和賞授与により、女性の地位向上に向けた運動を後押しする意図があるとみられる。また、カルマンさんはイエメンの民主化運動にもかかわっており、ヤーグラン委員長は今回の平和賞決定には、中東・北アフリカの民主化運動「アラブの春」への評価も含まれているとの見解を示した。AP通信によると、カルマンさんは史上最年少のノーベル平和賞受賞者という。受賞決定について、サーリーフさんはフランス通信(AFP)に対し「リベリアで長年、平和のために闘ってきた結果だ」と語った。
サーリーフさんは米ハーバード大で経済学を学び、国連開発計画(UNDP)アフリカ局長などを務めた。隣国シエラレオネの反政府勢力を支援したとして人道に対する罪に問われ、国際刑事裁判所(ICC)で公判中のテーラー元リベリア大統領が亡命し、リベリアの内戦が終結した後の05年にアフリカ初の女性大統領に選出。以後、内戦で荒廃した国家再建と社会の安定に大きく寄与した。
しかし、同国の残虐行為を調査する「真実和解委員会」が09年、テーラー氏への財政支援を認めたサーリーフさんらの公職追放を求める報告書を国会に提出。これに対し、サーリーフさんは続投を表明し、11日に予定される大統領選に出馬している。
このため、7日のノーベル賞委員会の記者会見では「(ノーベル賞授与は)内政干渉ではないか」との疑問も呈された。
ボウイーさんは、リベリアで民族と宗教の壁を越えて女性を組織し非暴力のデモなどを展開、内戦の停止に尽力した。受賞決定後、AFPに対し「アフリカの女性たちに贈られる賞だ」と喜びを語った。
また、カルマンさんは「アラブの春」が始まる前から、イエメンで民主化や平和運動を推進。今年に入り首都サヌアでサレハ政権を批判する学生運動を組織し、一時逮捕された。カルマンさんは中東の衛星テレビ局アルジャジーラに対し「反政府デモの犠牲者たちに賞をささげる」と語った。
賞金の1千万スウェーデンクローナ(約1億1千万円)は3人に配分される。授賞式は12月10日にノルウェーの首都オスロで行われる。
3160
:
チバQ
:2011/10/08(土) 13:50:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111006-00000091-mai-int
<アフガン>開戦10年 首都で反米・反政府デモ
毎日新聞 10月6日(木)20時29分配信
拡大写真
カブールで反米・反政府デモに参加し、「米国に死を!」と叫ぶ女性ら=2011年10月6日、杉尾直哉撮影
【カブール杉尾直哉】米国主導のアフガニスタン戦争が始まって7日で10年。首都カブールでは6日、終わりの見えない戦争に抗議する反米・反政府デモがあった。参加した市民約500人のうち半数近くは女性。米軍の誤爆で犠牲になった子供らの遺体の写真を掲げ、「米国に死を!」「かいらいのカルザイ政権を倒せ!」などと叫びながら市内を練り歩いた。
【写真で見る】貧しくとも美しいアフガニスタン
男性中心のアフガン社会で女性たちが表で発言するのはまれだ。東部クナール州から参加した女子学生のワクマさん(21)は、「10年間にわたる占領で、米軍は罪のないアフガン人を殺し続け、私の2歳のめいもロケット弾の誤爆で殺された。立ち上がらずにはいられなかった」と話した。ワクマさんを含め、多くの女性が武装勢力などからの身の危険を感じており、スカーフやサングラスで顔を隠していた。
参加者は、自爆攻撃を続ける旧支配勢力タリバンや、武装勢力と関係があるとされるパキスタン政府も批判し、「真の独立と平和」を訴えた。
3161
:
チバQ
:2011/10/08(土) 17:37:42
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111007-00000005-maiall-int
<ウクライナ>「政敵」に悩む政権 職権乱用罪公判 ティモシェンコ氏、11日にも判決
毎日新聞 10月7日(金)7時42分配信
◇欧米からは「圧力」批判
【モスクワ大前仁】「職権乱用罪」で起訴されたウクライナの野党政治家、ティモシェンコ前首相(50)に対する判決が、11日にも首都キエフの地区裁判所で言い渡される。欧米諸国はヤヌコビッチ政権が政治圧力をかけていると批判しており、有罪判決の場合は関係冷却化が避けられない。ヤヌコビッチ政権は最近、欧米との関係強化に乗り出したが、一方で来年に議会選をひかえ、「政敵」への譲歩は支持者の反発を招く恐れがあり、難しい立場に追い込まれている。
ウクライナ最高検察は、前首相が在任中の09年1月にロシアと天然ガス購入合意を結んだ際、内閣の承認を得ないで不利な条件を受け入れたとして今年5月に在宅起訴。先月27日の公判で禁錮7年を求刑し、合意がウクライナ国営企業にもたらした「損害額」として15億1600万フリブナ(約150億円)の賠償も要求した。
前首相は「すでに判決が決められている典型的なリンチ裁判」と無罪を主張。前首相を支持する野党は「政治裁判」と批判している。「政敵」の失脚を狙うだけでなく、ロシアに対してガス合意の見直しと価格引き下げを求める交渉材料に裁判を使おうとする政権の狙いもうかがえるからだ。
裁判所は今月11日に審理を再開し、即日で判決を下す可能性がある。野党支持者はキエフで断続的に抗議活動を行っており、各地に拡大する恐れも出ている。
昨年2月に就任したヤヌコビッチ大統領は「親露派」とみられてきたが、最近は欧州との関係拡大に乗り出している。だが欧州連合(EU)のファンロンパウ欧州理事会常任議長(大統領)は先月30日、ティモシェンコ前首相の「処遇」に懸念を表明。クリントン米国務長官も先月末、ウクライナのグリシェンコ外相との会談で懸念を伝えた。
一方で、ヤヌコビッチ氏の支持基盤であるウクライナ東部のエリート層が前首相の失脚を求めているが、ティモシェンコ氏が有罪になれば国内で政権批判が広がるとの見方がある。ヤヌコビッチ氏は前首相からの要請があれば恩赦も考慮する考えを示しているが、ティモシェンコ氏は拒否している。
ティモシェンコ氏は04年の大統領選で反露改革派のユーシェンコ大統領を生んだ民衆運動「オレンジ革命」の立役者として脚光を浴び、ユーシェンコ前政権(05〜10年)で2回にわたり首相を務めた。だが昨年2月の大統領選では決選投票でヤヌコビッチ氏に小差で敗れ、「選挙に不正があった」と現政権を批判してきた。
ウクライナ最高会議は来秋までに選挙を行うが、ヤヌコビッチ氏が率いる与党・地域党と、野党・ティモシェンコ連合への支持が20%前後で拮抗(きっこう)している。
3162
:
チバQ
:2011/10/08(土) 17:40:41
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111006/asi11100622460004-n1.htm
アフガン戦争から10年 衰えぬタリバン 安定遠く 国民「希望失せた」
2011.10.6 22:42 (1/3ページ)
6日、アフガン東部をパトロールする米軍兵士とすれ違う住民(ロイター)
【ニューデリー=田北真樹子】米軍などがイスラム原理主義勢力タリバンの政権下にあったアフガニスタンへの攻撃を始めてから7日で10年。アフガンは、この10年間で国際社会の支援のもと、あらゆる分野で復興・開発をみた。しかし、アフガン政府が進めるタリバンとの和解は停滞、政府の統制が全国に行き届いているとはいえず、テロも増加傾向にある。「出口の見えない戦い」に国民は不安と不満を募らせている。
「タリバン政権が崩壊した後、将来に期待を持ったし、国中が平和の到来を喜び、復興への意欲に満ちていた」
東部ナンガルハル州に住む銀行員、ハムザ・シンワリさん(29)は、10年前をこう振り返る。「でも、肝心の治安は改善されず、タリバンはまた強くなった。将来への希望もうせてきた」と表情を曇らせた。
一方、アフガンはこの10年で多くの進展をみた。大統領選と総選挙はそれぞれ2度実施され、広範な不正が確認されたものの、多くの国民は民主化のプロセスを受け入れつつある。200ドルにも満たなかった1人当たりの国内総生産(GDP)は600ドルに達し、学校に通える子供の数は100万人から700万人に増えた。その3分の1は女子だ。
だが、ここまで築いた成果も、今後の治安状況で水泡に帰すかもしれない。国連によると、今年1〜8月の治安に関わる事件数は前年同期比39%増で、民間人の犠牲は増加。タリバンとの和解交渉の責任者だったラバニ元大統領ら政治指導者の暗殺や、米国大使館などへのテロも頻発している。
現在の国際治安支援部隊(ISAF)に代わり、2014年末以降、全国の治安権限を担うアフガン治安部隊は態勢を整えつつあるが、タリバンを抑える力をつけているかは微妙だ。地方では、中央政府の意向より部族のしきたりが優先されたり、タリバンが支配したりする地域が多くある。
米軍などの撤退と同時並行で進められるはずだったタリバンとの和平交渉も目に見える成果はないまま。カルザイ大統領は、「交渉すべき相手は武装勢力に影響力を持つパキスタン」と繰り返すが両国関係はラバニ氏暗殺以降、一層悪化しており、パキスタンの協力は期待できそうにない。
北部バグラン州に住む無職、ズマライさん(38)は「10年は情勢を改善するのに十分な時間だったはずだが、多くの命が失われただけだった」と話した。
■
アフガンでの戦争 2001年9月11日の米中枢同時テロを受け、ブッシュ米政権(当時)は同時テロを国際テロ組織アルカーイダの指導者、ビンラーディン容疑者が主導したと断定。10月7日、ビンラーディン容疑者をかくまうアフガニスタンのタリバン政権を打倒するために攻撃を開始した。同政権は約2カ月後に崩壊したが、タリバンは03年3月のイラク戦争開戦に伴って徐々に勢力を盛り返した。アフガンに駐留する国際治安支援部隊(ISAF)は今年7月から北部などでアフガン当局への権限移譲を開始、14年末までに終了する方針。
3163
:
チバQ
:2011/10/09(日) 11:38:28
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011100902000026.html
サレハ・イエメン大統領 「数日内に辞任」演説
2011年10月9日 朝刊
【カイロ=寺岡秀樹】ロイター通信などは八日、イエメンのサレハ大統領が同日、国営テレビで演説し「私は権力を欲しない。数日以内に辞任する」と語った、と伝えた。
サレハ氏は「軍人であれ民間人であれ、誠実な人間こそ、この国を治めることができる」と述べた。
一方、中東の衛星放送アルジャジーラは、サレハ氏が演説で「敵対する勢力には権限を移譲しない」とも語ったと報じており、真意は明確ではない。サレハ氏はこれまでもいったん退陣を示唆し、土壇場で踏みとどまってきたことから、実際に辞任するかは不透明な状況だ。
サレハ氏は、六月の暗殺未遂で重傷を負い、隣国サウジアラビアで治療滞在していたが、先月二十三日に帰国。帰国後は早期の選挙実施による問題解決を呼びかけ、反政府派が求めている即時辞任を拒否していた。
イエメンでは七日、女性の権利や言論の自由などを訴え、サレハ大統領の退陣を求めるデモを主導していた女性ジャーナリスト、タワックル・カルマンさん(32)へのノーベル平和賞授与が決まったばかりだった。
3164
:
チバQ
:2011/10/09(日) 11:41:24
http://www.asahi.com/international/update/1008/TKY201110080466.html
2011年10月8日22時22分
民主化後初の政権継続か ポーランド総選挙、与党リード
ポーランドの総選挙が9日に投開票される。世論調査によると、トゥスク首相が率いる与党「市民プラットホーム(PO)」がリードし、カチンスキ前首相の野党「法と正義(PiS)」が追い上げている。
ポーランドでは1989年の民主化後、選挙のたびに政権が交代しており、トゥスク首相が再選されれば初の政権継続になる。
選挙戦最終日の7日に公表された選挙新聞の世論調査ではPOがPiSに10ポイント差をつけた。ただ、現在のPOと農民党の連立与党による過半数獲得は微妙だ。
3165
:
チバQ
:2011/10/09(日) 19:05:30
なにをいまさら・・・ハゲフサの法則を改めて報じなくても
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111009-00000015-cnn-int
ロシア最高指導者の後継者予想、注目点は「頭髪の多少」
CNN.co.jp 10月9日(日)16時33分配信
(CNN) 英経済紙フィナンシャル・タイムズは9日までに、ロシアの最高指導者の選出について、歴史を見た場合、「頭髪」が豊富な人物からほとんどない人物へ権力が移り、その後はまたふさふさの髪を持つ指導者が登場する交代が繰り返されていると伝えた。
同国の最高指導者は、ロマノフ朝の最後の皇帝であるニコライ2世、レーニン、スターリン、フルシチョフ、アンドロポフ、チェルネンコ、ゴルバチョフ、エリツィン、プーチン、メドベージェフと変わってきている。これらの指導者を見た場合、頭髪が豊富な人物から希薄な人物へ、その次はその逆へと交代が行われてきたことが間違いなくわかるという。
ロシアでは最近、プーチン首相が大統領に返り咲くため来年の大統領選に出馬する考えを表明した。ロシア大統領の任期は昨年12月の憲法改正で6年に延長されたため、プーチン氏は次期大統領として最長で12年、権力を維持する可能性がある。
指導者の頭髪に関する過去のパターンに基づいて予測すれば、2024年の大統領選では禿頭(とくとう)ではない後継者が誕生する可能性がある。
3166
:
とはずがたり
:2011/10/09(日) 23:18:36
>>3165
有名なんですか!?初めて知りましたw
3167
:
チバQ
:2011/10/10(月) 13:43:14
wikiに書いてある程度には有名ですよ
つるふさの法則
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A4%E3%82%8B%E3%81%B5%E3%81%95%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87
3168
:
チバQ
:2011/10/10(月) 13:43:59
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20111010-OYT1T00296.htm
平和賞受賞大統領、再選目指す選挙へ…リベリア
【ヨハネスブルク=中西賢司】西アフリカのリベリアで11日、ノーベル平和賞受賞が決まったエレン・サーリーフ大統領(72)が再選を目指す大統領選が行われる。
2003年の内戦終結後2度目の選挙で、和平定着を占う節目となる。国内には投票4日前の授賞発表に対する不満も噴出しており、大統領が「ノーベル賞に値するか否か」が争点の一つに急浮上している。
リベリアからの報道によると、大統領選には16人が出馬。義務教育導入など1期目の実績を強調するサーリーフ氏に、主要野党のウィンストン・タブマン元法相(70)らが挑む構図だ。過半数獲得者がない場合の上位2候補による決選投票の観測も流れていたところにノーベル平和賞が発表された。野党陣営は「現職の追い風になりかねず、不公平」と反発している。
(2011年10月10日12時53分 読売新聞)
3169
:
チバQ
:2011/10/10(月) 13:50:26
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111010-00000014-jij-int
前・現第1書記が決選投票へ=大統領予備選―仏社会党
時事通信 10月10日(月)10時20分配信
【パリ時事】来年のフランス大統領選に向け最大野党・社会党の公認候補を決める予備選の投票が9日行われ、即日開票の結果、得票率40%弱で1位のオランド前第1書記(57)と同30%強で2位のオブリ第1書記(61)が、16日の決選投票に駒を進めることが決まった。
予備選には6人が立候補。グローバル化反対を掲げるモントブール下院議員(48)が約17%の得票率で3位に入り、2007年の前回大統領選に出馬したロワイヤル元候補(58)は得票率1桁の4位に終わった。一時は本命候補といわれた国際通貨基金(IMF)のストロスカーン前専務理事は、出馬していない。
3170
:
チバQ
:2011/10/10(月) 13:54:38
http://www.asahi.com/international/update/1010/TKY201110100082.html
仏大統領選 最大野党の候補、オランド氏かオブリ氏に関連トピックス原子力発電所.[PR]
来年のフランス大統領選挙に向け、最大野党・社会党の予備選第1回投票が9日行われた。同日深夜までの集計によると、オランド元党首(57)が得票率約38%で首位に立ち、オブリ前党首(61)が約30%を得て、両氏が16日の決選投票に進むことが確実となった。
若年層の失業対策を強調するオランド氏は「私こそが変革をもたらす候補」と訴え、さらなる支持拡大を求めた。一方、脱原発の方針を掲げるオブリ氏は「強硬な右派と長引く危機に対抗するため、強い左派が必要だ。(再選をねらう現職大統領の)サルコジ氏を倒す」と述べた。
5日付のルモンド紙の世論調査によると、両氏とも大統領選でサルコジ氏と争った場合、競り勝つとの結果が出ている。予備選には6人が立候補したが、前回は同党の大統領候補になったロワイヤル氏は、党内左派のモントブール氏にも溝をあけられ、4位に沈んだ。(パリ=稲田信司)
3171
:
チバQ
:2011/10/10(月) 13:58:52
>>3164
http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011101001000039.html
与党が勝利、政権継続へ ポーランド総選挙
9日、ポーランドの首都ワルシャワで、下院選の出口調査で与党が第1党となり妻の手にキスするトゥスク首相(左)(ロイター=共同)
【ワルシャワ共同】ポーランド下院(定数460)選挙が9日、投開票され、地元テレビの出口調査によると、トゥスク首相が率いる中道保守の与党「市民プラットフォーム」が39・6%の得票率で第1党となった。1989年の民主化後、同国で初めての政権継続が確実となった。
2位はカチンスキ前首相の保守「法と正義」で30・1%。同性愛者の権利拡大や麻薬の合法化を訴える新興の「パリコト運動」が3位だった。
トゥスク首相は同日夜、首都ワルシャワの党本部で勝利宣言した。選挙結果が確定次第、他の党との連立交渉に入る。
2011/10/10 05:33 【共同通信
3172
:
チバQ
:2011/10/10(月) 14:02:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111009-00000007-maiall-int
<クローズアップ2011>ノーベル平和賞 地域異なる女性3人が受賞の背景
毎日新聞 10月9日(日)16時30分配信
◇「アラブの春」後押し
ノルウェーのノーベル賞委員会は7日、2011年の平和賞をアフリカと中東の女性3人に授与することで、途上国における女性の権利擁護と地位向上を全面的に支援する姿勢を打ち出した。旧弊を打破し、平和を構築する可能性を秘めた「女性の力」にエールを送った形だ。女性の社会進出は民主化の土台でもあり、中東で現在進行中の民主化運動「アラブの春」を後押しするメッセージも込められている。今後、国際社会が文化や宗教の壁を乗り越え、平和賞を真の女性解放につなげることができるかどうかが焦点だ。【草野和彦、岩佐淳士】
「社会で女性が男性と同じ機会を得られなければ民主主義も恒久平和も達成できない」。ノーベル賞委員会のヤーグラン委員長は女性3人への授賞理由をそう強調した。「女性」をキーワードにアフリカなどの途上国の民主化運動への支援を打ち出したい思惑が透けて見える。
17カ国が一斉に独立し、「アフリカの年」と呼ばれた1960年から半世紀以上が過ぎても、アフリカ諸国では中東のアラブ諸国以上に長期独裁と腐敗、暴力がはびこる。87年の大統領就任以来、ムガベ氏の圧政が続くジンバブエがその典型だが、「安定国」と呼ばれたケニアでも07年末の大統領選を機に、民族対立で1000人以上の死者が出た。
その中でリベリアは、7月に独立を果たした南スーダンが目標に掲げるアフリカの「民主化モデル」。その象徴がアフリカで初めて民主的な選挙を経て選ばれた女性指導者のエレン・サーリーフ大統領であり、平和活動家のリーマ・ボウイーさんはリベリアの民主化を裏で支えてきた。
女性の地位向上は政治体制の民主化を準備するという側面を持つ。「女性の識字率が上昇し、出生率が低下すると、その国では変革が起きる」。フランスの歴史人口・家族人類学者のエマニュエル・トッド氏は女性問題と民主化の相関関係をそう指摘する。
欧米から「女性抑圧」が指摘されることが多いアラブ・イスラム世界にあって、中東の民主化運動「アラブの春」の先駆けとなったチュニジア、エジプトでは女性の社会進出が進んでいた。今回の女性政治家・活動家への授与には「アラブの春」に代表される民主化運動を間接的に鼓舞する効果もありそうだ。
先行きが不透明な「アラブの春」で国際的に注目された人物を選べば議論を巻き起こす可能性があったという事情もある。
また、若者たちがインターネットを通じて結集したアラブ革命では運動に影響を与えたブロガーが多く、ヤーグラン委員長は「受賞者を絞るのは難しい」と胸の内を打ち明ける。
受賞が決まった女性たちは「アラブの春」を先取りしていた格好だ。「アラブの春」関係者から歓迎の声が上がる中、「革命の何年も前から立ち上がった」(ヤーグラン委員長)イエメンの人権活動家、タワックル・カルマンさんはAP通信に「イエメンで革命に参加する若者に賞をささげたい」と語った。
3173
:
チバQ
:2011/10/10(月) 14:03:15
◇話題性重視を「修正」
「話題性重視」と批判を浴びることもあるノーベル平和賞だが、今年の受賞者はアフリカや中東で女性の地位向上に取り組んできたサーリーフ・リベリア大統領ら女性3人。「核なき世界」を訴えながら、実績を欠いたオバマ米大統領への授賞(09年)など論議を呼んだ近年の反省から、地道な活動に光を当てる姿勢に「軌道修正」したようだ。
1901年創設のノーベル平和賞は「国家間の友愛関係」「常備軍の廃止・縮小」「平和会議の開催・促進」への貢献が選考基準。授賞のパターンは大きく分けて二つ。第1回の受賞者で国際赤十字創始者のアンリ・デュナン氏(1901年)やインドで貧民救済に身をささげたマザー・テレサ氏(79年)ら長年の業績が認められる場合と、オバマ大統領のように話題性の高い受賞者を選ぶ場合だ。
最近は後者のケースが目立っていた。地球温暖化防止への取り組みが評価されたアル・ゴア米元副大統領への授賞(07年)は京都議定書反対やイラク戦争強行など当時のブッシュ米政権の単独行動主義への批判とも受け取られた。昨年受賞した中国の人権活動家、劉暁波氏の場合は、台頭著しい中国を人権問題でけん制する欧米の意図ものぞいた。
元国連職員で大阪経済法科大アジア太平洋研究センターの吉田康彦客員教授は、最近のノーベル平和賞について「西欧民主主義を世界に広めるプロパガンダ(宣伝)の意味合いが強い」と分析。「話題性を追求した選考が続くと思われれば平和賞の権威が下がる。今回の選考はその軌道修正を図った可能性がある」と指摘する。
また「平和」の概念自体が拡大している事情も反映している。ノーベル平和賞に詳しい高崎経済大学の吉武信彦教授は「伝統的な平和というよりも、女性の権利擁護や政治参加といった新しい領域に拡大したように思う」と話している。
3174
:
チバQ
:2011/10/10(月) 14:04:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111009-00000074-mai-bus_all
<デクシア>解体…仏・ベルギー系大手銀 初の大手金融破綻
毎日新聞 10月9日(日)21時46分配信
【ロンドン会川晴之】仏、ベルギー、ルクセンブルクの3カ国は9日、欧州債務危機の深刻化で資金繰りに行き詰まった仏ベルギー系大手銀行デクシアを解体することに合意した。今回の欧州債務危機で大手金融機関の経営破綻はこれが初めて。欧州各国は金融機関の破綻を防止するため、金融機関の資本増強を急ぐ。
協議はブリュッセルで開かれ、フィヨン仏首相、ベルギーのルテルム首相などが参加した。
3カ国政府の合意を受け、デクシアは同日、緊急取締役会を開き、政府の決定を受け入れる見通し。
解体の詳細は公表されていないが、AFP通信などによると、(1)トルコのデニス銀行やデクシアのルクセンブルク部門など傘下の金融機関を売却(2)フランス部門は、フランスの政府系金融機関に譲渡(3)ベルギー部門はベルギー政府が40億ユーロ(約4000億円)の公的資金を投入して国有化(4)不良債権を処理する「バッドバンク」を設立し、これにも公的資金を投入する−−案で最終調整している。
デクシアは、ギリシャやイタリアの国債などを大量に保有している。欧州危機の深まりを背景に銀行間市場が大幅に縮小、資金調達を短期金融市場に依存する割合が高い同行は資金繰りに行き詰まった。08年秋のリーマン・ショック後にも経営破綻し、仏、ベルギー両国政府などから資本注入を受けた経緯がある。
3175
:
チバQ
:2011/10/10(月) 14:08:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111007-00000006-maiall-bus_all
<欧州危機>揺れる世界経済 銀行資本増強が必要 両刃の剣…各国、財政悪化懸念はらみ
毎日新聞 10月7日(金)7時45分配信
【ロンドン会川晴之、ワシントン平地修】ギリシャを発端とした欧州債務危機は、仏ベルギー系大手銀行デクシアの経営危機に波及するなど一段と深刻化している。危機の連鎖を食い止めるため、欧州中央銀行(ECB)は6日、金融機関の資金繰り支援策の導入を決めた。さらに、欧州の首脳からは銀行の資本増強に前向きな発言が相次ぎ、欧州連合(EU)は銀行の資産査定に乗り出した。だが、資本増強のための公的資金投入は各国の財政をさらに悪化させる恐れがある。
「金融機関の資本増強で協調すべきだ」。EUのバローゾ欧州委員長は6日、加盟国に迅速な行動を促す声明を発表。少なくとも25の銀行の資本増強が必要になる可能性を示唆した。メルケル独首相も5日の会見で「必要なら資本増強の用意がある」と表明。メルケル首相は6日、欧州金融機関の資本増強を求めてきた国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事と会談し、早期の取り組みの必要性で一致した。ECBのトリシェ総裁も6日の会見で金融機関の資本増強を強く促した。
欧州では、ギリシャなどに続き、巨額財政赤字を抱えるイタリアの国債も格下げされ、国債価格が下落。こうした国債を保有する欧州金融機関が損失を抱え、資本不足の懸念が強まっている。デクシアはギリシャ国債を大量に保有し、危機に陥ったが、イタリアの国債発行規模はギリシャよりはるかに大きい。仏大手銀BNPパリバはイタリア国債の保有残高が241億ユーロ(約2・4兆円)とギリシャ国債の保有残高(50億ユーロ)を大きく上回る(SMBC日興証券調べ)。イタリアの信用不安が深まれば、欧州金融機関は危機の連鎖に見舞われかねない。
欧州金融機関は手元資金を確保するため投融資の縮小に動いており、BNPパリバは700億ユーロの資産売却を決めた。
欧州金融機関は、高収益が見込める新興国に資金をつぎ込んできたが、新興国からも資金を引き揚げつつあり、ブラジルやインドなどの通貨が急落した。世界経済を支えてきた新興国の景気悪化は欧州危機をさらに深刻にしかねない。
この悪循環を断つには金融機関の資本増強が必要で、EU各国の銀行監督当局を統括する欧州銀行監督機構は資本不足かどうかを判定する資産査定に乗り出した。機構は7月、91金融機関の資産査定結果を公表したが、「合格」したデクシアの危機が表面化し、再査定が必要と判断した。
しかし、経営難の金融機関が自力で資本増強できなければ、各国が独自に公的資金を投入するか、欧州金融安定化基金(EFSF)を活用するしかない。EFSFも各国が資金を拠出しており、EFSFを活用した資本増強も最終的には各国の財政負担に跳ね返る。
資本増強を促しているIMFも一枚岩ではない。米紙によると、欧州危機拡大に備え、IMFは融資枠を1・3兆ドル(約100兆円)以上に増やす方向で検討(現時点では7500億ドルへの拡充が決定)している。これについては、「IMFの役割を強めるべきだ」(ブラジルのマンテガ財務相)と前向きな意見がある一方、一定の拠出を求められるとみられる中国には慎重論もくすぶる。
3176
:
チバQ
:2011/10/10(月) 14:08:42
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111008-00000558-san-int
スペイン、イタリアの国債格下げ 銀行の資本増強策で独仏対立 危機的状況拡大
産経新聞 10月8日(土)21時3分配信
【ロンドン=木村正人】欧州系格付け会社フィッチ・レーティングスは7日、スペイン国債の長期信用格付けを2段階、イタリア国債を1段階引き下げた。11月に先送りされたギリシャの第6弾融資が実行されたとしても、その後のデフォルト(債務不履行)は必至の情勢だ。欧州連合(EU)は金融危機回避のため銀行の資本増強を急ぐが、原資をめぐってドイツとフランスは対立しており、危機的状況が拡大している。
フィッチは格下げについて「欧州単一通貨ユーロ圏の債務危機は深刻化している」と指摘。「信用に足る包括的な危機の解決策を打ち出すのは政治的にも技術的にも複雑で実行には時間がかかる」と分析した。
スペインは上から4番目の「ダブルAマイナス」、イタリアは5番目の「シングルAプラス」。見通しはいずれも「ネガティブ(格下げ方向)」とされた。
ユーロ圏、国際通貨基金(IMF)ともにすでにギリシャのデフォルトを前提に動いている。
9月中に実行予定だった80億ユーロ(約8200億円)の第6弾融資はギリシャの財政赤字削減が進まず、先延ばしされた。政府債務残高を半分帳消しにしない限り財政再建は無理との見方が強い。
IMFは欧州銀の資本不足額を2千億ユーロ(約20兆円)と予測。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは7日、英銀12行とポルトガルの銀行9行の格付けを1〜5段階引き下げた。
EUのバローゾ欧州委員長は少なくとも25行で資本注入が必要になるとして銀行の資本増強を実行するよう求めた。フランス国債がトリプルAから格下げされるのを恐れる同国は4400億ユーロに拡充される欧州金融安定化基金(EFSF)の活用を求めているのに対し、ドイツは「EFSFの活用は、あくまで最後の手段」と主張している。
17〜18日のEU首脳会議を前にメルケル独首相とサルコジ仏大統領は9日、ベルリンで会談し、資本増強策での合意を目指す。
3177
:
チバQ
:2011/10/10(月) 14:09:09
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111010-00000081-san-int
欧州安定化基金拡充策 スロバキア、否決の可能性
産経新聞 10月10日(月)7時55分配信
■11日議会、ギリシャ批判噴出
【ロンドン=木村正人】ギリシャ債務危機の防波堤となる欧州金融安定化基金(EFSF)拡充策の採決が11日、スロバキア議会で行われる。欧州単一通貨ユーロ圏17カ国中、議会承認を残すのはスロバキアとマルタの2カ国だけだが、2年前にユーロ加盟を果たしたばかりのスロバキアではギリシャ批判が高まり、議会承認が危ぶまれている。否決されれば市場がパニックを起こす危険性がある。
「誰彼なしに金を借りたがっているのは? ギリシャ人」「誰に対しても金を貸したくないのは? スロバキア人だ」。スロバキアではこんなビールのTV広告が人気を集めている。
ユーロ圏は7月、ギリシャのデフォルト(債務不履行)を想定してEFSFの融資枠を2500億ユーロ(約25兆6千億円)から4400億ユーロに拡充することで合意し、各国での議会承認を進めている。
スロバキアの負担額は44億ユーロから国内総生産(GDP)の約1割に当たる77億ユーロに増えるため、国内では「どうして貧しい小国がぜいたくな国を助けなければならないのか」との不満が渦巻く。同国の世論調査でEFSFの拡充に賛成しているのはわずか38%だ。
市場原理主義を信奉する与党第2党・自由と連帯は「財政破綻国を救済するのは間違い。債務危機を解消すると言って借金を膨らませるだけだ」と反発。賛成の条件として同党はEFSFの運用を点検する委員会の設置や2013年半ばに発足する恒久の救済枠「欧州安定化メカニズム」への不参加を挙げたが、ラディツォバー首相は拒んでいる。
連立与党は10日、最終調整を行うが、協議は暗礁に乗り上げる恐れが強く、11日の議会承認が危ぶまれている。
自由と連帯が反対した場合、否決を避けるため最大野党のスメルが最終的に賛成に回る考えを示しているが、ラディツォバー政権が解散・総選挙に追い込まれるのは必至だ。
欧州の債務危機は金融危機の兆候を示しており、国際通貨基金(IMF)は金融破綻を防ぐには2千億ユーロの資本注入が必要と指摘。EFSFの拡充策がスロバキア議会で否決されて融資枠が2500億ユーロのままなら、たちまち資金不足に陥り、市場の不安心理に一気に火がつく恐れがある。
銀行への資本注入で9日にベルリンで会談したメルケル独首相とサルコジ仏大統領の意見対立も表面化しており、ユーロはまさに満身創痍(そうい)の状態だ。
3178
:
チバQ
:2011/10/10(月) 14:09:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111010-00000003-maiall-int
<欧州危機>揺れる世界経済 安定化基金拡充、命運握るスロバキア 議会承認危うく
毎日新聞 10月10日(月)11時30分配信
◇あす採決
【ウィーン樋口直樹、ロンドン会川晴之】ユーロ圏諸国(17カ国)が7月の首脳会合で決めた欧州金融安定化基金(EFSF)の機能拡充策の議会承認が大詰めを迎えている。全加盟国の承認が必要で、残るはマルタとスロバキア。マルタは10日承認の予定だが、11日採決を予定するスロバキアでは、連立与党の一角が反対を表明、承認が危ぶまれる事態に陥っている。否決なら市場の大混乱は必至で、ユーロ圏の将来はスロバキアの判断にかかっている。
ギリシャより貧しいスロバキアが、なぜ、豊かなギリシャを救済しなければならないのか−−。09年1月に16番目にユーロに加盟したスロバキア。国際通貨基金(IMF)によると、09年の1人当たり国内総生産(GDP)は、ギリシャの約半分の1万6282ドルと、エストニアに次いでユーロ圏で2番目に低い。EFSFの拡充で最大負担額は77億ユーロに増えるが、これはGDPの10%以上に当たる。
スロバキア議会(150議席)のうち、連立与党の議席は77議席と、半数をわずかに上回るに過ぎない。その中で、21議席を有する第2与党の「自由と連帯(SaS)」が「火事を送風機で吹き消すことはできない」(シュリク党首)と反対の姿勢を示す。最大野党「スメル(道標)」も総選挙の早期実施を確約しなければ反対と表明、ラディツォバー首相は窮地に立たされている。
もし否決された場合は、EFSFの機能拡充は当面できなくなる。スロバキア政府は再び承認を求めるとみられるが、いつ承認されるのか時期はまったく見えない。また、ユーロ圏諸国は機能拡充できない場合の対応策を決めておらず、欧州危機対策は宙に浮く。
首相は連立解消も視野に最後の説得を続けているが、SaSは「ギリシャは破産を宣言し、イタリアは節約を始めなければならない」と訴え、支持率を伸ばす。現地外交筋は「SaSの内部分裂を誘うか、連立組み替えしかない」と分析する。
□ □ □
一方、独仏両国で、EFSFの利用方法をめぐる新たな対立も表面化している。EFSFの機能拡充が全加盟国で承認されれば、総額4400億ユーロ(約44兆円)の資金の一部を、金融機関の資本増強に使えることになる。仏ベルギー系大手銀行デクシアが解体に追い込まれる中、各国政府は資本増強策を迫られている。
だが、公的資金を投入すれば、財政赤字が増加する。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは7日、デクシア救済に取り組むベルギー国債の長期信用格付けを「格下げの方向で見直す」と発表、ユーロ圏諸国の動揺を誘った。
来春に大統領選を控えるサルコジ仏大統領は、国民に不人気な公的資金投入を避け、EFSFの資金を利用したい考えが強い。一方、ドイツのメルケル首相は5日の会見で「金融機関の自助努力、公的資金投入、EFSFの利用の順だ」と、EFSF資金の活用は「最後の手段」との原則論を主張し、意見は食い違いを見せる。
オバマ米大統領は6日、11月の主要20カ国・地域(G20)首脳会議までに欧州側の対応をまとめるよう強く求めた。ユーロ圏諸国に残された時間は、刻一刻と少なくなっている。
3179
:
チバQ
:2011/10/10(月) 14:10:50
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/111010/mcb1110100502014-n1.htm
ユーロ貧国、なぜ負担? 重債務国支援 国民に不満拡大 (1/3ページ)2011.10.10 05:00
公的債務問題をめぐる欧州各国の足並みの乱れが深刻化しつつある。スロバキアなど、最近、ユーロに加盟した小国では、欧州経済が失速するなか、ユーロ加盟の恩恵はほとんど受けられず、国民の間には重債務国支援の負担に、いらだちが募っている。危機回避の枠組みを崩壊させかねない情勢だ。
「地球上で一番すばらしい相手だと思って結婚したのに、しばらくたつと彼女はまるで別人になってしまった」
スロバキアの首都ブラチスラバの旧市街にあるレストラン、サン・マルテンのオーナーのヤクブ・フランシスキ氏(33)はユーロ加盟をこうたとえ、「蜜月時代は終わったが、よいときも悪いときも彼女と一緒にいなければならない」と話した。
ユーロ新参国にとってユーロ経済の輝きは薄れてきている。新参国は比較的債務も少なく、急速に成長しているが、平均給与は今もギリシャを下回る。これ以上貧しい国民から金を集めてギリシャを支援するのは難しい状況だ。
◆合意形成に苦戦
現在、ユーロ圏各国は重債務国の救済基金である欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の拡充案を採決しているが、ユーロ導入から3年もたっていないスロバキアでは、ラディツォバー首相が連立与党の合意形成に苦戦している。採決は11日の予定だが、4日の会合では合意に至らなかった。
今年1月にユーロを導入したエストニアは、旧ソ連からの独立以降、18年にわたり自国通貨のクルーンを維持してきた。同国は9月29日の採決で、議員101人中59人の賛成でEFSFの拡充案を可決した。
しかし議会がEFSFの拡充案について討議した9月27日、議場の外には「エストニア! タイタニックへようこそ」「ギリシャに金を貸すのは酔っ払いにウオツカをやるようなものだ」と書かれたプラカードを掲げた反対派が気勢を上げた。
スウェーデンの銀行大手SEBのエコノミスト、ハルド・パジュラ氏は「(ユーロ加盟各国は)今のところ支援に前向きだが、すぐにでも悪化するだろう」と述べた。
ギリシャ、アイルランド、ポルトガルの救済策で最高額を負担するのはドイツで、拡充されたEFSFの保証枠7800億ユーロ(約80兆円)のうち27%を拠出する。スロバキアの分担は1%の77億ユーロ、エストニアは0.3%の20億ユーロの見通しだ。
ユーロ圏の各国政府はユーロを強化して危機を食い止めようとしているが、スロバキアなどの小国で生じている反対意見によって、危機回避に向けた取り組みが頓挫する心配がある。個々の支援策について一国でも議会の承認を得られない国があれば、破綻してしまうからだ。
スロバキアのミクロシュ財務相は来年にも導入される恒久的な救済プログラムの欧州安定化メカニズム(ESM)をめぐる計画についても、議会の承認が必要になる可能性が大きいとの見通しを明らかにした。スロバキアのデュナイスカ・ストレダでコンピューター会社に勤めるガボール・ナギベンデギ氏(34)は「2〜3年前はユーロ圏に属することはクオリティーの証しだったが、今は違う。今の状態は目も当てられない。貧乏な国が、豊かな国々を助けることはない」と述べた。
◆ドラクマに戻れ
エストニアとスロバキアの統計当局によれば、今年4〜6月期の平均月給はそれぞれ792ユーロ、781ユーロだった。一方、欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)によれば、ギリシャの今年1月1日時点の最低月給は863ユーロだ。
ブラチスラバのレストラン経営者のフランシスキ氏は「ユーロ圏の政治家が事態の収拾に失敗する様子を見続けるのはもううんざりだ。彼らはわれわれのような貧しい国に、他人の借金を払わせようとしている。ばかげているとは思わないか。ギリシャは破綻して元の通貨のドラクマに戻ればいい」と話す。
エストニアのタリンでケータリング会社を経営し、2児の母でもあるピレット・ペント氏(34)は「ギリシャの国民の暮らしはここよりも豊か。こういう国には資金を出すよりもよいやり方があるはずだ。エストニア政府がこういう国々を援助することには、もちろん怒りを感じる。それがなければ、われわれ国民の育児や年金の支援ができたはずだ」と指摘した。(ブルームバーグ Radoslav Tomek、Ott Ummelas)
3180
:
チバQ
:2011/10/11(火) 19:14:30
http://mainichi.jp/select/world/news/20111012k0000m030017000c.html
リベリア大統領選:平和賞は現職有利に働く…野党が批判
【ナイロビ高尾具成】西アフリカ・リベリアの大統領選挙は11日、投票が行われた。再選を狙う現職サーリーフ大統領(72)ら16人が立候補している。リベリア内戦終結(03年)以降、2度目の選挙で、和平や民主化の定着を占う選挙となる。投票4日前の7日、サーリーフ氏へのノーベル平和賞授与が発表されたことが、現職に有利に働くと野党からは批判が出ている。
現地からの報道によると、継続した国家再建を訴えるサーリーフ氏に対し、有力野党のタブマン元法相(70)が政権交代を求めて選挙戦を展開してきた。タブマン氏陣営は、05年の大統領選の決選投票で敗れた著名な元サッカー選手のウェア氏を副大統領候補として擁立している。過半数得票者がない場合、上位2候補による決選投票となる。
毎日新聞 2011年10月11日 18時09分(最終更新 10月11日 18時27分)
3181
:
チバQ
:2011/10/11(火) 19:16:59
http://mainichi.jp/select/world/news/20111011dde007030115000c.html
エジプト:国軍がコプト教徒と衝突、25人死亡 前政権崩壊後、最悪
【カイロ和田浩明】エジプトの首都カイロで9日夜から10日未明にかけ、キリスト教の一派コプト教の住民と、国軍などが衝突した。保健省によると25人が死亡、329人が負傷し、ムバラク前政権が2月に崩壊して以来最悪の騒乱となった。コプト教徒は暫定統治中の軍最高評議会に対する抗議デモを展開しており、11月末の総選挙に向けた大きな不安材料が浮上した。
コプト教徒は人口の約1割の少数派だが、ムバラク時代から多数派のイスラム教徒との衝突が散発。9日も、南部アスワン県で起きた教会の建設をめぐる襲撃事件に抗議するデモを行っていた。
人権活動家のムニール・ワハバさん(48)ら複数の参加者によると、市中心部シュブラ地区からの行進中に身元不明の集団から投石を受けるなどし、国営テレビ付近で警備の軍部隊が威嚇発砲。さらに装甲車が突っ込んで複数の参加者をなぎ倒した。これに対し、デモ隊側も投石するなどして衝突に発展。反コプト集団も乱入、周辺の車にも放火された。
シュブラ地区の病院の看護師によると、コプト側の死者17人を受け入れたが、多くは銃弾を受け、車にひかれたような損傷のある遺体もあったという。被害の大きさに反発したコプト側は10日、数千人がカイロ市内の教会で行われた被害者追悼ミサに集結、タンタウィ軍最高評議会議長の辞任を要求した。
一方、国営テレビは「デモ隊が先に攻撃した」との兵士の発言を報道。カイロ中心部は一時、外出禁止令が発令された。シャラフ首相は10日、緊急閣議を開催。早期の真相究明や、宗教上の差別に対する罰則の導入などを発表したが、デモが収束する気配はない。コプト教徒の間には、ムバラク政権崩壊後にイスラム保守派が台頭して差別が悪化したとの認識が強い。弁護士のピーター・ナガー氏は「政府の対応の遅れが宗教対立を悪化させた」と指摘した。
毎日新聞 2011年10月11日 東京夕刊
3182
:
チバQ
:2011/10/11(火) 21:27:38
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111011/mds11101120440004-n1.htm
カイロで衝突25人死亡、宗教対立 民主化進展に影響も
2011.10.11 20:41
10日、カイロで、治安部隊との衝突に抗議するコプト教の信者たち(AP)
【カイロ=大内清】エジプトの首都カイロ中心部で9日夜、キリスト教の一派コプト教徒のデモ隊と、軍や近隣のイスラム教徒との衝突があり、25人が死亡、300人以上が負傷した。両宗教間の反目がさらに強まるだけでなく、今後の民主化プロセスに複雑な影を落とすことも懸念される。
エジプトでは2月のムバラク前政権崩壊後、治安機関が一時弱体化したことや、急進的なイスラム勢力の台頭もあり、もともと根深かったコプトとイスラムの対立が先鋭化していた。
加えて、民主化勢力の間には、民主化で既得権益を失うことを恐れる前政権関係者らが、宗教対立を利用し社会不安を醸成しようとしているとの指摘もある。
今回の事件では、エジプト南部で9月に起きた教会襲撃事件に抗議するコプト側と、軍部隊とがにらみ合っているところに何者かが発砲し兵士らが死亡。国営テレビが「コプトの発砲」と断定的に報じたことなどから、怒ったイスラム教徒が駆けつけ衝突が拡大した。
だがその後、デモ隊以外からの発砲との目撃情報も伝えられ、全権を握る軍部は10日、衝突を扇動する者がいなかったかなどを調べる委員会の設置を命じた。
エジプトでは今後、11月の人民議会選など民主化の成否を占う重要選挙が続く。躍進が予想されるイスラム勢力のほか、コプトの政治参加意欲も高い。そんな中、宗教対立の要素が強まり政局や社会の混乱に拍車がかかれば、前政権の強権体制を支えた治安機関が再び強大化し民主化の進展に影響を与える可能性もある。
3183
:
チバQ
:2011/10/11(火) 21:29:21
>>3177-3178
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011101100852
欧州基金拡充、予断許さず=連立与党間の交渉決裂−スロバキア議会
【フランクフルト時事】ユーロ圏の債務危機対策の要となる欧州金融安定化基金(EFSF)の規模・機能拡充の成否が、予断を許さない状況となっている。拡充にはスロバキア議会での承認が必要だが、11日に予定される同議会の採決で同案が否決され、再投票に持ち越される公算が大きくなっているためだ。
拡充にはユーロ圏17カ国の承認が必要で、未承認はスロバキアのみ。否決により銀行増資機能の追加など拡充の行方が一段と不透明になれば、さらなる混乱は不可避だ。
ロイター通信によると、同国連立与党の一角「自由と連帯(SaS)」は11日、与党間交渉が決裂したため、採決に参加しないと表明。SaSなしには賛成票は過半数に届かない見通し。否決されれば、SaS以外の与党は再投票での可決を目指す方針だ。
スロバキア議会は全150議席で、連立与党の議席数は77。SaSは、2013年からEFSFの後継機関として稼働する「欧州安定機構(ESM)」への不参加を拡充賛成の条件としていた。
最大野党「スメル」は11日の採決では反対する見通し。ただし総選挙の前倒しを条件に、再投票では賛成に回る意向を示している。今後は同党と連立与党との交渉が焦点となる。(2011/10/11-20:48)
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3184
:
チバQ
:2011/10/11(火) 21:34:42
>>3090
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011101100814
政治空白解消へ=新政権樹立で最終調整−ベルギー
【ブリュッセル時事】ベルギーの新政権樹立に向けた連立協議で、主要政党は11日、最大の懸案の国家制度改革案で合意したと正式発表した。12日から連立の枠組みを固める最終調整に入り、2012年予算案策定をめぐる作業も近く始める。約1年4カ月におよぶ政治空白は、ようやく解消されそうだ。
ベルギーでは昨年6月の総選挙後、北部オランダ語圏(フランドル地域)と南部フランス語圏(ワロン地域)の利害調整が難航。今年3月には、選挙から政権樹立までの「世界最長日数」でイラクの記録を更新し、政治空白が続いた。(2011/10/11-20:15)
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3185
:
チバQ
:2011/10/11(火) 21:39:38
>>3096
>>3139
>>3161
http://www.afpbb.com/article/politics/2834294/7909044
ティモシェンコ前首相に禁錮7年、ウクライナ裁判所
2011年10月11日 20:58 発信地:キエフ/ウクライナ
【10月11日 AFP】ウクライナの裁判所は11日、2009年にロシアとのガス供給契約で職権を乱用した罪に問われたユリヤ・ティモシェンコ(Yulia Tymoshenko)前首相に、検察側の求刑通り、禁錮7年の実刑判決を言い渡した。欧州連合(EU)との関係悪化につながる判決とみられている。
判事はティモシェンコ前首相がロシアからの10年間のガス輸入契約で、国営エネルギー企業ナフトガス(Naftogaz)に15億フリブナ(約150億円)の損失をもたらしたと述べ、全額の賠償も命じられた。
ウクライナの「オレンジ革命(Orange Revolution)」の立役者の1人だったティモシェンコ前首相は、ただちに判決を批判し、政敵のビクトル・ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovych)同国大統領の命令通りの判決だと非難した。(c)AFP/Anya Tsukanova and Zoya Zhminko
3186
:
チバQ
:2011/10/12(水) 12:11:12
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011101290113247.html
スロバキア、欧州金融基金拡充策を否決 再採決で可決へ
2011年10月12日 11時32分
【ベルリン=弓削雅人】スロバキア議会(定数150)は11日夜、ユーロ圏の債務危機拡大を防止する欧州金融安定化基金(EFSF)の機能拡充策を否決した。連立与党の一角が棄権に回った。採決はラディツォバー首相の信任投票も兼ねており、首相が率いる中道右派4党の連立政権は事実上、崩壊した。近く実施される2回目の採決で野党が賛成に回る見通しで、拡充策は最終的には可決される可能性が高いとみられる。
採決では連立の一角「自由と連帯(SaS)」と野党が棄権した。議場にいた議員124人のうち55人が賛成し、反対は9人、棄権は60人。
ラディツォバー首相は「ユーロ圏諸国が愚かな目標に向かっているというSaSの主張は受け入れられない。スロバキアはすべての国との協力が必要だ」などと述べた。SaSのスリク党首は「納税者への負担を強いるEFSFの拡充案は、わが国と欧州を欺くもので、われわれには連立崩壊の責任はない」と強調した。
再採決でのカギを握る議会最大勢力の野党スメル(道標)は、連立政権の退陣を条件に賛成する方針。
ユーロ圏は、EFSFの機能拡充で、重債務国への融資枠拡大や銀行への資本注入などで金融の安全確保を目指す。23日に延期された欧州連合(EU)首脳会議で危機対応の包括的対策を協議する予定で、スロバキアの対応が遅れると、協議への影響が出る可能性もある。
(中日新聞)
3187
:
チバQ
:2011/10/12(水) 23:12:27
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111012/erp11101222190006-n1.htm
セルビア、加盟候補国に 欧州委、EU拡大へ提言
2011.10.12 22:19
欧州連合(EU)の欧州委員会は12日、EUの加盟国拡大に関する年次報告書を発表し、コソボとの関係改善を条件にセルビアに加盟候補国の地位を与えるよう提言した。加盟候補国のモンテネグロと加盟交渉を開始するよう勧告もした。EU加盟27カ国の承認をへてセルビア、モンテネグロの加盟に向けた動きが加速する。
セルビアは2008年に同国からの一方的独立を宣言したコソボの独立を承認せず、境界付近では双方住民の小競り合いが続いている。EUは今年6月にクロアチアとの加盟交渉を終了。同国は13年に28番目の加盟国になることが確定している。(共同)
3189
:
チバQ
:2011/10/12(水) 23:15:29
http://www.asahi.com/international/update/1012/TKY201110120566.html
2011年10月12日22時44分
イスラエルとハマス、アッバス氏揺さぶりか 異例の合意釈放を訴え、街頭に並べられたイスラエルの刑務所に服役するパレスチナ人の写真=ヨルダン川西岸ベツレヘム、山尾有紀恵撮影
イスラエルのネタニヤフ政権がパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスと11日、イスラエル兵1人とパレスチナ人受刑者約1千人の交換取引で合意した。イスラエルはハマスをテロ組織とみなしており、合意は異例。両者には、ともに対立関係にあるパレスチナ自治政府のアッバス議長を揺さぶる狙いが透けて見える。
イスラエルが神経をとがらせているのは、パレスチナの国連加盟申請だ。アッバス氏が先月23日、国連総会で加盟を求める演説をすると、多数の加盟国が支持を表明した。
これに対しネタニヤフ政権は直後に占領地東エルサレム南部のユダヤ人入植地ギロで新たに住宅約1100戸を建設する計画を承認し、国連演説で生まれたパレスチナの国連加盟を歓迎する雰囲気と、入植活動の凍結を訴えるアッバス氏に冷や水を浴びせた。
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