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国際政治・世界事情

2944名無しさん:2011/08/21(日) 10:38:25
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110820/erp11082009270000-n1.htm
麻薬観光もう勘弁 オランダ、外国人に販売禁止へ
2011.8.20 09:24 (1/2ページ)

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アムステルダムの街角で、路上での大麻吸引禁止を告知する看板(AP)
 大麻(マリフアナ)の販売や所持を条件付きで認めてきたオランダで、外国人への麻薬販売が来年から禁止されそうだ。大勢の外国人客が大麻を買いあさる「ドラッグ・ツアー(麻薬観光)」が社会問題化する中、オランダ政府は「門戸開放はもう終わりだ」と軌道修正を宣言。外国人への販売を禁じた政府案には、各党も合意しており、近く可決される見通しだからだ。さまざまな文化に対して「寛容」であることを伝統としてきたオランダだが、国外に持ち出しての違法販売などが深刻化し、方針を転換せざるを得なくなった。


ショップを会員制に


 オランダには現在、自治体が営業を許可した「コーヒーショップ」と呼ばれる大麻販売認可店が約700ある。(1)宣伝をしない(2)覚醒剤やコカインなどのハードドラッグは提供しない(3)近隣に迷惑を及ぼさない−などを条件に、各コーヒーショップは最大500グラムまで大麻を在庫でき、客1人につき約5グラムまでの販売が認められている。吸引も違法ではないため、外国人観光客には店内で吸引方法を教えたりもしている。

 政府案では、現在18歳以上なら自由に出入りできるコーヒーショップを会員制に改め、国内居住のオランダ人だけが会員になれる。会員数も、1店当たり1000〜1500人に制限され、外国人のコーヒーショップ使用は不可能になる。政府は新制度を、オランダで仕入れた大麻を高く売る“密輸行為”が頻発しているベルギーとの国境に近い地域で年内から施行し、来年には全国展開したいとしている。

 オランダが、大半の国で所持も販売も栽培も禁止されている大麻を「合法」としているのには、歴史的経緯がある。18〜19世紀にかけて、アヘン貿易で潤ったオランダでは早くから薬物市場が形成され、国民の多くが、一説には「たばこよりも害が少なく常習性がない」とされる大麻などのソフトドラッグを使用してきた。このため、政府は大麻を全面的に禁止することは不可能と判断。さらに大麻使用を法で押さえつければ、大麻がハードドラッグと同じ闇市場に出回り、大麻使用者がより害の強いハードドラッグ使用に走る機会が増し、薬物禍がより深刻になると考えたのだった。いわばガス抜きのために、消極的大麻容認政策を進めてきた。


騒動や事故深刻化


 しかし、近年、これを逆手に取った外国人客が急増。オランダ南部のマーストリヒトでは1日約4000人、年間140万人が麻薬観光に訪れ、大麻使用者の騒ぎや交通事故、需要増に伴う違法販売が深刻化している。また、オランダの大麻寛容策は諸外国からも、各国の薬物規制に少なからぬ悪影響を及ぼしていると批判されてきた。日本でも、大麻取締法は種子を規制の対象外としているため、オランダで購入した大麻の種子をネット販売するなどの「違法ビジネス」が散見されている。

 外国人への大麻販売が禁止され、麻薬観光が廃止されれば、厳しい減収が必至のコーヒーショップ側は、「国籍差別だ」と抗議している。

 16〜17世紀にスペインから大量のユダヤ人を受け入れるなど、多くの迫害者を受け入れてきた歴史を持つオランダだが、今度ばかりは枢密院(行政訴訟の最高裁に相当)も、外国人への販売規制を認める判断を示している。


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