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国際政治・世界事情

3162チバQ:2011/10/08(土) 17:40:41
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111006/asi11100622460004-n1.htm
アフガン戦争から10年 衰えぬタリバン 安定遠く 国民「希望失せた」
2011.10.6 22:42 (1/3ページ)

6日、アフガン東部をパトロールする米軍兵士とすれ違う住民(ロイター)
 【ニューデリー=田北真樹子】米軍などがイスラム原理主義勢力タリバンの政権下にあったアフガニスタンへの攻撃を始めてから7日で10年。アフガンは、この10年間で国際社会の支援のもと、あらゆる分野で復興・開発をみた。しかし、アフガン政府が進めるタリバンとの和解は停滞、政府の統制が全国に行き届いているとはいえず、テロも増加傾向にある。「出口の見えない戦い」に国民は不安と不満を募らせている。

 「タリバン政権が崩壊した後、将来に期待を持ったし、国中が平和の到来を喜び、復興への意欲に満ちていた」

 東部ナンガルハル州に住む銀行員、ハムザ・シンワリさん(29)は、10年前をこう振り返る。「でも、肝心の治安は改善されず、タリバンはまた強くなった。将来への希望もうせてきた」と表情を曇らせた。

 一方、アフガンはこの10年で多くの進展をみた。大統領選と総選挙はそれぞれ2度実施され、広範な不正が確認されたものの、多くの国民は民主化のプロセスを受け入れつつある。200ドルにも満たなかった1人当たりの国内総生産(GDP)は600ドルに達し、学校に通える子供の数は100万人から700万人に増えた。その3分の1は女子だ。

 だが、ここまで築いた成果も、今後の治安状況で水泡に帰すかもしれない。国連によると、今年1〜8月の治安に関わる事件数は前年同期比39%増で、民間人の犠牲は増加。タリバンとの和解交渉の責任者だったラバニ元大統領ら政治指導者の暗殺や、米国大使館などへのテロも頻発している。

 現在の国際治安支援部隊(ISAF)に代わり、2014年末以降、全国の治安権限を担うアフガン治安部隊は態勢を整えつつあるが、タリバンを抑える力をつけているかは微妙だ。地方では、中央政府の意向より部族のしきたりが優先されたり、タリバンが支配したりする地域が多くある。

 米軍などの撤退と同時並行で進められるはずだったタリバンとの和平交渉も目に見える成果はないまま。カルザイ大統領は、「交渉すべき相手は武装勢力に影響力を持つパキスタン」と繰り返すが両国関係はラバニ氏暗殺以降、一層悪化しており、パキスタンの協力は期待できそうにない。

 北部バグラン州に住む無職、ズマライさん(38)は「10年は情勢を改善するのに十分な時間だったはずだが、多くの命が失われただけだった」と話した。

   ■

 アフガンでの戦争  2001年9月11日の米中枢同時テロを受け、ブッシュ米政権(当時)は同時テロを国際テロ組織アルカーイダの指導者、ビンラーディン容疑者が主導したと断定。10月7日、ビンラーディン容疑者をかくまうアフガニスタンのタリバン政権を打倒するために攻撃を開始した。同政権は約2カ月後に崩壊したが、タリバンは03年3月のイラク戦争開戦に伴って徐々に勢力を盛り返した。アフガンに駐留する国際治安支援部隊(ISAF)は今年7月から北部などでアフガン当局への権限移譲を開始、14年末までに終了する方針。


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