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国際政治・世界事情

3123チバQ:2011/09/29(木) 23:17:18
 ■トンネル経済

 ガザ市内の水道水は塩分混じりで、街頭では人々がポリタンクで水を買っていた。清掃員の姿はあってもゴミを入れるコンテナはどこも満杯で、腐臭が鼻をつく。公共サービスが行き届かない実態を示していた。

 複数の公務員によると、給与は月約2100シェケル(約4万5000円。シェケルはイスラエルの通貨)前後で、みな「暮らしていけない」とこぼす。大学を卒業したが3年間、職に就けないという男性(25)は「ガザには未来がない。出ていきたい」と話した。

 ただ、市内の市場や商店街には青果や日用品などが並び、物資は十分に流通しているようにみえた。市場で会ったサイードさん(46)によると、「みんなトンネル経由で持ってきた密輸品」だという。

 エジプト・シナイ半島とガザ地区を結ぶ地下トンネルの密輸は後を絶たず、汚水の流入や搬送中のガスボンベの爆発などの事故で、しばしば死者が出ている。日用品だけでなく、反イスラエル武装闘争の兵器密輸ルートでもあるようだ。

 ■怒り、あきらめ

 「昼夜、イスラエルが破壊されるよう神に祈っている」。ラハマさん(53)は、死亡した息子のサラームさん(18)の写真を掲げてこう話し出した。

 イスラエル軍は8月25日、ガザ市北部ベイトラヒヤ地区を空爆、建設中のスポーツ施設が破壊され、サラームさんは隣接する自宅の玄関わきで死亡した。ガザからのロケット弾攻撃が止まないというのが、イスラエル軍の空爆の理由だ。

 ヨルダン川西岸のラマラなどに比べ、ガザ地区はイスラエル側とさらに隔絶した状態にある。分離壁に加え、双方の間には1キロ前後の緩衝地帯が横たわる。

 ガザ市内でハルビーさん(63)の自宅を訪ねた。ハルビーは「戦争の」という意味のアラビア語だ。イスラエル建国宣言に伴う第1次中東戦争(48年)が起きた年に生まれ、対イスラエル戦争やパレスチナの内部抗争など血塗られた歴史を目撃してきた。

 高齢化するガザの難民のなかには、第1次中東戦争の前に暮らしていた家のカギや権利書を今も大事に持っている人がいるそうだ。

 「自分の名前は嫌いだ」というハルビーさんは、「イスラエルに取り囲まれている私たちには自由も希望もない。国際社会には解決する意志も力もない。私が死ぬまでにパレスチナの解放が実現することはないだろう」と話した。


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