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国際政治・世界事情

3099チバQ:2011/09/26(月) 19:49:51
http://mainichi.jp/select/wadai/archive/news/2011/09/20/20110920dde041040039000c.html
銀輪の死角:欧州の取り組み/1 マルメ(スウェーデン)
 ◇徹底的に車と分離
 自転車が都市交通の主役になり、事故も減らしている欧州の諸都市は、どのような取り組みをしているのか。10年前から毎年のように欧州の自転車事情を視察しているトヨタ自動車の亘理章(わたりあきら)IT・ITS企画部主査(63)をナビゲーターに、先進事例を紹介する。

     ◇

 「私が見た限り、欧州で一番、自転車に乗ってストレスがない街ですね。車を気にせず走れる」。そう亘理さんが語るのは、スウェーデン最南部に位置する同国第3の都市マルメだ。

 人口約28万、面積約335平方キロと、日本の中規模都市とよく似た同市の大きな特徴は自転車レーンの長さと広さ。中心部から自転車で30分以内は全域に整備され、08年時点の総延長は約410キロ。通常は幅2メートルの一方通行だが、対面通行だと1日通行量が5000台までは幅2・5メートル、7000台までは3メートル、7000台以上は最大で日本の一般国道の車線幅と同じ3・5メートルにもなる。

 中心部はくいなどで車が容易に通り抜けられないように制限しているのが二つ目の特徴だ。車は並行する広い道を迂回(うかい)する。三つ目は、自転車レーンや専用路が幹線道路と交わる場合、立体交差にしている点。自転車は幹線道路をくぐって安全に通過できる。

 マルメは中世から港湾都市として栄え、近年は造船業などの重工業が盛んだったが90年ごろ衰退。新たに「環境都市」を掲げ、00年ごろから「自転車のまち」を目指した。対岸にあるデンマークの首都コペンハーゲンと結ぶトンネルやオーレスン橋(瀬戸大橋と姉妹橋の道路鉄道共用橋)が00年に完成、自転車でマルメ中央駅に来て電車でコペンハーゲンに通勤する人が増えたことも背景にあった。

 市の考え方は「自転車の利用しやすさを重視し、徹底的に車と分離する」。駅前など自転車レーンを設置できない一部はバスやタクシーと道路を共有するが、それでも優先権は自転車にある。

 とはいえ、08年時点で市民の車利用率は、目的地まで5キロ未満で48%と半分近くあり、3キロ未満でも35%。それぞれ10%引き下げることが市の目標だ。市の担当者は毎日、自転車で市内を回って不便がないか調査しており「その権限は欧州諸都市の中でも強く、政策に色濃く反映されているのが驚きだ」と亘理さんはいう。=つづく

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 ◇亘理章氏略歴
 71年トヨタ自動車入社。03年から情報技術を利用した高度な道路交通システムの開発に取り組む部門を担当し、都市交通政策も研究。土木学会誌に自転車レーンの国内での設置基準私案を公表した。早稲田大客員研究員で、国土交通省の研究会委員も務めた。

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 情報やご意見、体験談をメール(t.shakaibu@mainichi.co.jp)、ファクス(03・3212・0635)、手紙(〒100−8051毎日新聞社会部「銀輪の死角」係)でお寄せください。

毎日新聞 2011年9月20日 東京夕刊


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