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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1とはずがたり:2008/10/26(日) 15:36:55

統一地方選スレから東海・北陸所謂中部地方のネタを独立させます
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/l40
合併ネタはこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/l40
掛川ネタはこちらへ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1187487997/l40

4877チバQ:2015/04/11(土) 00:22:46
◆男女2人ずつ混戦は必至 緑区

地域の住民にあいさつして回る県議選候補(中)=名古屋市緑区で
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 合戦の地、桶狭間古戦場に近い名古屋市緑区の地蔵池。桜が咲き誇る池のほとりで、岡は午前九時半から花見客に頭を下げて回った。元高校教諭らしく「あいさつが人間関係の基本」と語る。

 公明が、定数一減となった北区での擁立を見送った代わりに、初めて緑区に立てた「肝いり」候補だ。

 少子高齢化が進む市内でも緑区は人口増加が続く。岡は「『つながり力』が教育や防災、福祉などの課題に向き合うキーワード」と話し、古くからの住民と新住民の融和を政策の土台に据える。

 一時間後、同じ場所に現れたのは渡辺。過去二回の選挙で推薦を受けた公明の支援はなく、今回は独力の戦い。「自分が頑張って当選するだけ。常に危機感を持ってやらないと」と覚悟を決める。

 有力な名古屋市議の二世として県議を二期務めた知名度を生かし、政権政党の一員として国、県、市とのパイプ役をアピールする。

 ここでは花見客に交じって屋台のフランクフルトをほおばる気さくな姿も。「入れば当選確実だよ」と、周囲に誘われた輪投げは二度目で成功。ガッツポーズを見せた。

 男性候補が花見会場を回る傍ら、二人の女性候補は主婦たちでにぎわうスーパーに向かった。

 中村はスタッフの女性とともに三人の「バイク隊」を結成。ピンクのコート、赤いヘルメット姿で午後一時半に事務所を出た。

 幼少期に父を交通事故で亡くし、交通死全国ワーストを続ける愛知から事故をなくすことを願う。「横断歩道で歩行者が手を挙げ、アイコンタクトでドライバーに意思を伝える『ハンドアップ運動』を緑区から全国に広めたい」

 七期務めた民主のベテランも今回は公明や共産の組織力を脅威に感じている。民主は定数三のうち二議席確保が通例だったが、候補を中村のみに絞った。

 満仲はグレーのジャケットの上に黄色のたすきをかけ、選挙カーで走り回った。

 息子二人を育て上げたシングルマザーとして、福祉や教育の充実を訴える。

 ディスカウント店前の路上では「愛知県の豊かな財政力を大企業や公共工事に費やすのでなく、住民の暮らしを守るように使っていきます」と力を込めた。

 二月の知事選で各党が大村秀章知事を支援した「オール与党」県政の中、「物を言う」野党として、十二年ぶりの議席獲得をうかがう。 (垣見洋樹)

 ◇緑区 (三…4)

満仲美由紀49 党職員   共新
渡辺昇46 会社社長  自現<2>
中村友美55 党県役員  民現<7>
岡明彦52 (元)高校教諭 公新

4878チバQ:2015/04/11(土) 00:23:11
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015040602000207.html
<県議選 激戦の現場>尾張編(上)
2015年4月6日

◆保守乱立、念入りに票固め 一宮市選挙区

候補者2人が並び、卸売市場を出入りする人に手を振った=5日、一宮地方総合卸売市場で
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 旧尾西市、旧木曽川町との合併から今年で十年を迎えた一宮市。二月に新市長が誕生したが、その時の保守分裂選挙という余波から、今回の県議選でも保守系候補が四人と乱立。現職の民主、公明の両候補に加え、維新と共産の両候補も議席獲得をうかがい、激戦となっている。

 「選挙サンデー」となった五日、南部の一宮地方総合卸売市場には、早朝から五陣営が順々に現れた。

 午前五時半。一番乗りした犬飼は「厳しい選挙は気合が大事」と、出入りする業者に威勢良く手を振った。旧尾西市を地盤に、元県議で自民党の長坂康正衆院議員(愛知9区)の「後継」として市議からの転身を図る。

 元市議の神戸は、市長選では自民党の江崎鉄磨衆院議員(愛知10区)の支援を受けたが次点で惜敗。市場内の買い物客らと握手をし、「市を活性化したいという思いに変わりはありません」と支援を呼び掛けた。

 鉢巻きと半袖シャツ、長靴姿で登場した八木。市議の時、同じ会派に属し市長選でも推した神戸とは、今回はライバル関係にある。「町議、市議十六年の経験を訴えるだけ」と地元の旧木曽川町以外でも支持拡大を狙う。

 唯一の女性候補の高橋は、民主党の安井美沙子参院議員と市場内を回って店主らと談笑した。改選前の県議会では女性議員はわずか九人。四選を目指す今回は「女性の視点に立った政策に取り組む」と訴える。

 最後に市場を訪れたのは岩村。海部俊樹元首相の秘書を務め、これまでの県議六期の間に築いた地盤はあるが、「まだまだ市内には空白区がある」。支持拡大に余念がない。午後には大村秀章知事の応援も受けた。

 四年前はトップ当選だった木藤も、今回は危機感いっぱい。午前十時すぎ、スーパー前で街頭演説し、「保守乱立や共産の躍進、低投票率の影響は必ずある。きちんと票を固めないと」と気を引き締めた。

 朝からの雨は午後に入ってもやまない。

 午後二時、板倉は個人演説会で「弱い人の立場に立った政治が必要」。昨年末の衆院選愛知10区に出馬し、市内だけで一万五千票を得た“勢い”を持続させ、党として十二年ぶりという議席奪還を目指す。

 「甘い地方議会・議員が財政を苦しめる。議員がまず身を切るべきだ」。午後三時、安田は南部の住宅地で車を降り、こう力を込めた。維新初の議席を得るには浮動票を取り込めるかが鍵。この日も市内全域を回った。

 (太田理英子)

 =文中敬称略、名簿は届け出順

 ◇一宮市(五…8)

岩村進次60 会社役員  自現<6>

木藤俊郎58 党県幹事長 公現<3>

神戸健太郎55 (元)商社員  無新=自

板倉正文57 (元)市議   共新

八木丈之51 物流会社長 自新

犬飼万寿男59 会社社長  自新

高橋正子56 出版社社長 民現<3>

安田誠50 (元)民放社員 維新

4879チバQ:2015/04/11(土) 00:23:22
◆自民盤石、他陣営危機感も 春日井市選挙区

 定数四に六人が立った春日井市選挙区で、盤石な戦いぶりといわれているのは自民の二候補だ。

のぼりを立てた自転車に乗り支持者と握手する候補者(左)=5日、春日井市で
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 神戸は「女性の活躍推進」を公約に掲げる。告示の三日、市内のスーパー前で「四人の子どもを育ててきた経験と、幼稚園を経営する立場から、働く女性が活躍できる社会を整備することが私の使命」と強調した。今回からは、昼間に個人演説会を開くことに。「夜よりも参加してくれる人数は多い」と手応えを感じている。

 伊藤は「前回と顔触れは同じ。戦い方は分かっている」と冷静。地道に支援者、企業を回って支持を固める。副議長就任後は地元に帰って来ることができなかったと、個人演説会では応援弁士の数を減らし、支援者と接する時間を長くしている。「皆さんに恩返しできるよう、もう一度県政へ送り出してほしい」と頭を下げた。

 四日、水野は花見客でにぎわう公園などを自転車で巡り「身を切る改革、実のある改革を」と呼び掛けた。二度目の挑戦となる今回、減税日本からくら替えして維新の公認候補として出馬した。前回は八百三十九票の僅差で涙をのんだが、「同じ選挙で二回負けたら、お前は必要ないということ。最後のつもり」と決死の覚悟だ。

 「今までで一番反応がいい」と笑顔で語るのは五度目の出馬となった柳沢。昨年の衆院選での共産の躍進を追い風に、年明けから積極的に駅前などで街頭演説を繰り返し、支持層を広げてきた。五日、市内の公民館では「“オール与党県政”は大型開発ばかりに予算を充てる。唯一の野党の議席が必要」と訴えた。

 一方、危機感を強める陣営も。

 四年前は与党候補だった民主の日比は「野党に転落した今回、風向きは厳しい」と気を引き締める。四日夕、花見客が集まる市内の公園を訪れた。満開の桜を楽しむ親子連れを見つけると、駆け寄って「子育て支援、しっかりやりますからね」とアピールした。「地元の声を届けてきた実績を訴えるしかない」と話す。

 議席死守を目指す市川陣営は「共産党にも勢いがあり、決して安泰ではない選挙」と現状を分析する。市川は「自分のことをもっと知ってもらわないと」と、県営住宅やスーパーなどでの街頭演説に力を入れる。ため池の修繕など、防災に力を入れてきた実績を地道に語り掛け、無党派層の掘り起こしに躍起になっている。

 (佐久間博康、蓮野亜耶)

 =文中敬称略、名簿は届け出順

 ◇春日井市(四…6)

柳沢けさ美65 党県委員  共新

伊藤勝人69 県副議長  自現<3>

水野義彦56 (元)市議   維新

市川英男48 党県役員  公現<1>

日比雄将41 中電社員  民現<1>

神戸洋美59 幼稚園長  自現<3>

4880チバQ:2015/04/11(土) 00:23:45
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015040702000274.html
<県議選 激戦の現場>尾張編(下)
2015年4月7日

◆自民現職に民・維・減挑む 尾張旭市選挙区

 ◇尾張旭市 (一…4)

水野鐘太30 党支部長 減新

渡辺智 28 議員秘書 民新

青山省三63 会社役員 自現<1>=公

山下幹雄57 会社社長 維新

 名古屋のベッドタウンの尾張旭市選挙区は一九七〇(昭和四十五)年の市制施行以来、長年労組の支援を受けた候補が自民候補の挑戦を退けてきた。しかし、民主党政権への批判が高まっていた前回、自民が初めて民主から議席を奪取。今回は自民現職に対し、議席奪還を狙う民主と維新、減税の新人が立ち、激しい選挙戦を繰り広げている。

 ぐずついた天気が続く中、花見日和となった四日の土曜。渡辺は正午前、「さくらまつり」を開催中の城山公園にいた。秘書を務める山尾志桜里衆院議員(愛知7区)とともに、花見客と握手し「名前と顔を覚えて」と売り込んだ。

交差点で手を振って有権者に支持を訴える候補者=尾張旭市で
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 党勢回復に苦しむ民主陣営にあって、昨年十二月の衆院選で自民候補に競り勝った山尾議員は明るい希望。渡辺は二人三脚での選挙戦で、「子育てのしやすいまちづくりを後押しする」と訴える。

 守る立場となった青山は同じころ、市内の国道を自身のイメージカラーである青色の自転車に乗りながら、支持者に手を振っていた。「若い候補者に対抗する作戦」と、陣営も対決姿勢を強める。

 昨年衆院選の結果が危機感になっており、「大変に厳しい選挙。民主党が全力で来る。県や国と連携して仕事を進められるのは自民党だけ。時間を戻してはいけない」と、街頭演説で国、県とのパイプを強調する。

 山下は、青空が広がったこの日朝真っ先に城山公園に足を運んで花見客に支持を訴えた後、さらにスーパーマーケット十カ所を回った。人が集まる場所でメガホンを握って街頭演説し、「投票に行ってください」と大きな声で呼び掛けた。

 「組織票が弱いので無党派層が頼み」と話し、選挙期間中はつじ立ち演説百本が目標。「議員定数・報酬の削減をしなくてはいけない」と、議会改革を訴えの目玉に据える。

 二度目の挑戦となる水野は、候補乱立による票の奪い合いを好機とみる。党代表の河村たかし名古屋市長譲りの自転車街宣で、「今度こそ、生まれ育った尾張旭で庶民革命を」と訴える。後援会は同級生らが中心となって組織しており、陣営が一丸となって若さと勢いをアピール。

 四日は、その河村市長も応援に訪れ、街頭活動。水野は「四年前より反応はいい。維新が保守の票を食えば分からない」と強気だ。

(渡辺健太)

 =文中敬称略、名簿は届け出順

4881チバQ:2015/04/11(土) 00:23:56
◆自・民の現新 安定VS若さ 大府市選挙区

 ◇大府市 (一…2)

深谷勝彦69 県監査委員 自現<4>=公

久田邦博31 (元)会社員  民新 

 名古屋市に隣接し、人口増が続く大府市。買い物客でにぎわう日曜の大型スーパー近くでマイクを握った深谷は「自民、公明の安定した政治で、県内も景気回復の兆しが出てきた」とアベノミクスの効果を力説。「四期十六年、県議を務め、国、県、市としっかりしたパイプを持つ深谷を」と訴えた。

 遊説のほか、地域の野球大会や神社境内の祭りなどにも小まめに顔を出し、五日から個人演説会も始めた。

 陣営が警戒するのは、三十一歳という相手候補の若さ。選対幹部は「相手候補が生まれた年に、深谷は既に市議。政治経験が違う」との思いもあるが、深谷自身を含め「五選目となると、変化を求める機運も出てくる。厳しい戦い」と引き締める。

街頭でドライバーに手を振って支持を呼びかける候補者=大府市で
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 若さに対抗し、演説では「安定」を強調。選対幹部は「これまでの支持者にもう一度、認知してもらうことが大事」と支持固めに力を入れる。「前回選挙で票が伸びた要因」と公明支持層にも期待をかける。

 選挙初挑戦の久田は「動けば必ず変わる」をキャッチフレーズに自転車で選挙区を駆け回り、若さと行動力をアピールする。雨となった五日、街頭でずぶぬれになり「会社員を辞め、退路を断って挑戦した。若者の雇用を創出し、市や県を前に進める。ともに大府、愛知を変えていこう」と声を張り上げた。

 心配なのが知名度。名古屋市出身で地縁は薄い。昨年十一月から、平日早朝に駅前で演説を続けるなど浸透に懸命だ。昨年の衆院選で当選した山尾志桜里衆院議員(愛知7区)が告示からほぼ連日、大府市入りして「今の政治を変えるため、地方でも仲間を増やしてほしい」と、てこ入れを図る。

 山尾議員は前回、大府市で自民候補の得票を二千票余り上回った。選対幹部は「人口が増え、子育て世代が多い大府で、山尾は人気が高い。山尾に投票した有権者が、久田支持に回れば勝算がある」と期待する。自動車関連の労組票に加え、若者や支持なし層へ食い込みを狙う。

 (石井宏昌)

 =文中敬称略、名簿は届け出順

4882チバQ:2015/04/11(土) 00:24:27
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015040802000256.html
<県議選 激戦の現場>三河編
2015年4月8日

◆衆院選影響し自・民・維ら乱立 岡崎市・額田郡選挙区

 ◇岡崎市・額田郡 (五…7)

西久保長史60 労組顧問   民現<1>

新海正春 63 (元)市議長 自新=公

中根義高 42 会社役員   自現<1>=公

楢原伸一 59 会社員    無新

鈴木雅登 44 (元)市議  維現<1>

梅村順一 56 (元)市議  自新=公

園山康男 50 会社役員   維元<1>

 桜が満開の岡崎市に四日、大村秀章知事がやって来た。

 自民、民主、維新の各候補への応援だったが、最も時間を割いたのは園山。愛知12区選出の重徳和彦衆院議員(維新)も駆け付け、岡崎公園の花見客の中に割って入った。

有権者と握手して回る候補者(右)=岡崎市で
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 「知事とのパイプが大事なんですよ」と園山。昨年末の衆院選で自民候補を破った重徳人気にもあやかる作戦だったが、花見客の耳目は本人そっちのけで知事らに集まった。

 同じころ、鈴木は選挙カーにも乗らず、自宅から支持者に電話をかけ続けていた。翌日の個人演説会への勧誘だ。「僕自身が動員をかけないと誰も来てくれないから」。派手な露出より手堅い支持者集め。陣営幹部は「同じ維新でも園山さんとはやり方が違う。雅登は自分の立場が分かっている」。

 県内五十五選挙区のうち、維新が候補者を二人擁立したのは岡崎市・額田郡選挙区だけ。統合により定数五となった椅子を自民三人、民主一人らと奪い合う。

 自民には衆院選の雪辱戦だが、五選、六選のベテラン議員がいた前回と違い、世代交代の過渡期を迎える。

 リーダー格は最も若い中根だが、夜の集会所回りでは支持者の声に困惑していた。「今回は三人とも通さなくちゃ」と言われ苦笑い。衆院選で岡崎市の選対本部長を務めた中根への風当たりは強い。「僕だって前回補選で通っただけ。自分のことだけで必死なのに」

 だが、前回補選で中根が二位以下に大差をつけたのは事実。共に立候補し、自民でそのあおりを食ったのが梅村だった。

 二年半の浪人を経て背水の陣で臨む。人口の少ない山間部が地元のため、人が集まる街中での露出を増やす。週明けの六日朝は、JR岡崎駅前に立った。「とにかく顔を売らないと」。旧額田町議時代からつながりのある幸田町の票も頼りだ。

 梅村が駅を去った後、反対口でマイクを握ったのは新海。岡崎市議長を務めた実績が売りだが「県議選は市議選の十倍の得票がいる」と焦りを隠さない。任期途中で市議を辞職して挑む。候補者中最年長の新人であることを尋ねると「若きゃあいいってもんじゃない」と気色ばんだ。

 民主も衆院選の影響を引きずる。候補者調整で維新に譲り、県内唯一の空白区を生んで以来、党勢回復を優先。今回は議席維持のため一人に絞った。

 西久保は前回、自民のベテラン二人を抑えトップ当選を果たしたが「当落ラインまでわずか五千票。簡単にひっくり返る」と引き締めを図る。元トヨタ自動車社員で労組の組織票は堅いが「前回二人出していたら、自分は議員になっていなかった」と守りに徹する構えだ。

 そんな勢力争いとは一線を画すのが楢原。告示後、市内の観光地を中心にポスター張りに一人精を出す。「まさか、候補者本人が張ってるなんて思わないでしょう」と自嘲しながら、九日夜には唯一の個人演説会を計画。「誰も来てくれないかもしれないけど、しがらみのある人たちより気楽ですよ」

(帯田祥尚、佐藤浩太郎)

4883チバQ:2015/04/11(土) 00:24:37
◆一騎打ち、現職陣営に危機感 新城市・北設楽郡選挙区

◇新城市・北設楽郡 (一…2)

山本拓哉 55 NPO代表 無新

峰野修  67 会社役員  自現<2>

 奥三河は、人口減少が続く東三河にあっても、とりわけ、少子高齢化が深刻だ。

 「ふるさとのために精いっぱい頑張りたい。勝たしてください」

 新城市であった三日の出陣式。自民現職の峰野は、支持者を前に土下座した。選挙戦終盤ならともかく、初日での鬼気迫る言動は、支持者にも十分に危機感が伝わった。

決起集会で、支持者と一緒に気勢を上げる候補者(中)=新城市で
写真
 一騎打ちとなった相手は、父親が元新城市長の山本。二〇一三年の新城市長選に出馬し僅差で敗れたが、一万四千票近くを得た。峰野の選対幹部は「相手候補の固定票は侮れない。うちは支持者の高齢化も激しい」。前回は一万七千票余を得て再選を果たしたが、「(支持者の死亡などで)千票は減っている」と分析する。

 五日夜、新城市内で開いた総決起集会。壇上には地元選出の今枝宗一郎衆院議員(自民)やJA、商工会、四市町村の市町村議が顔をそろえた。あいさつした陣営幹部は「家族や友人、ご近所に電話などで一声掛けて」と呼び掛けた。

 組織票固めに余念がない。選挙区内に三千票余あるとされる公明票に期待し、労組幹部にも接触を続ける。

 峰野陣営が警戒感をあらわにする山本だが、出馬表明は告示一カ月前と出遅れた。準備不足は否めず、市長選を戦った後援会の主力メンバーが陣営に加わったのは告示直前。支えるのは、市民グループなど勝手連的なボランティアだ。

 今回の統一選から解禁となったネット選挙。「政治を変えましょう。選挙に行ってください」。無料通信アプリ「LINE(ライン)」やツイッターを駆使して呼び掛けるのは、新城市で進む産業廃棄物処理施設の建設に反対する若い母親たちのグループ。勝手連の一つだ。

 新城市政のかじ取りにこだわる山本に、県議選出馬を決意させたのが産廃施設の存在。市内の県工業団地に建設が進むが、山本は反対運動を主導してきた。山本の出馬で、最大の争点に浮上した。

 建設場所はこども園や小中学校に近く、母親たちの一人は「話を聴いて、一緒に涙を流してくれる若い世代だけでなく、お年寄り世代も産廃のことを知り、選挙に協力してくれる」と話す。

 山本陣営が勝利の鍵と見るのが投票率。若者や支持なし層への浸透も図る。

(沢田佳孝)

 =終わり

(文中敬称略、名簿は届け出順)

4884チバQ:2015/04/11(土) 00:27:03
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015041002000239.html
市長選絡み、舌戦展開江南市選挙区
2015年4月10日

 五選を目指す奥村に保守系市議の江口が挑む江南市選挙区。保守分裂に加え、県議選に続き十九日告示される江南市長選も絡み、舌戦は熱を帯びている。

     ◇

 奥村は毎日四〜五カ所で開いている個人演説会や街頭で「若い人に仕事を見つけ、安心して子どもを育てられる地域にしないといけない」と訴えを重ねる。「若い力も必要だが、われわれの知恵も大切」と、若返りを主張する対立候補を意識した発言も欠かさない。

 市長選に四選を目指して立候補予定の堀元もすべての演説会に出席し、「県と市のパイプ役として、経験のある現職は不可欠」と強調した。現職市議や市議選の立候補予定者、近隣の首長らも入れ替わり応援に駆け付けている。

 一方の江口は自転車で市内を回り、スーパーや交差点で街頭演説を重ねている。のぼりには「世代交代」の文字。「県が市を縛っている規制を取り払っていく」と主張する。

 支援するのは三日の告示まで所属していた保守系会派の市議たち。同会派の沢田和延が市長選に出馬予定で、会長の河合正猛は「県議も市長も変えないと」と力を込める。

 江口陣営が気にするのが投票率だ。「低いと組織で戦う現職が有利だが、高ければ勝機が出てくる」。有権者の関心を高めようと躍起だ。

◇江南市(一…2)

 奥村悠二 71 党県役員  自現<4>=公

 江口雅明 56 (元)市議   無新

 (統一地方選取材班、文中敬称略、名簿は届け出順)

4885チバQ:2015/04/11(土) 00:27:29
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015041002000238.html
師弟対決、地盤奪い合い清須市・北名古屋市・西春日井郡選挙区
2015年4月10日

 四人が立候補した清須市・北名古屋市・西春日井郡(豊山町)選挙区は、頭脳戦の様相。師弟対決あり、地盤の奪い合いあり、国会・与野党の攻防あり…。

     ◇

 「これは清須市対北名古屋市の戦い」。中川は街頭演説で力を込める。清須市出身だけに四候補の中で唯一、市内に選挙事務所がある。北名古屋市を拠点にする三候補との違いをアピールし、「清須から悲願の県議を出し、県からの財源を持ってくる」。自転車でも街頭活動をし、「名古屋市との合併に向けた議論を進めたい」と持論を主張している。

 知名度不足の清須市や豊山町での街頭活動に力を入れる太田。現在争っている水野の元秘書で、自民党県青年部長や北名古屋市議を務めたものの、今回は党から距離を置き、清須、北名古屋両市の一部市議の支援を受ける。一日に二十回以上街頭演説し企業誘致などを掲げる。「党や各種団体の支持がなくても、高い志と信念で夢はかなう」と訴える。

 「必死感が今までにないほど伝わる」と水野の陣営幹部。雨の日が多かったが、水野は街頭演説を四年前より大幅に増やした。二市一町を満遍なく回り、顔が見える選挙を心掛けるのは、保守系の票が割れることへの危機感から。八日夜の豊山町での個人演説会。防災や医療、学校誘致などを挙げた後、「自民党の公認はただ一人」と力を込めた。

 労組の支援を受ける安藤。清須市で七日夜にあった個人演説会は三百席の会場に立ち見が出るほどの人が集まったにもかかわらず、「本当に厳しい選挙」と声をからした。保守分裂で「優位」との見方が出ることを、陣営側は嫌って引き締めを図ろうとする。昨年末の衆院選愛知5区で民主候補が勝ったが、党への逆風はいまだ強いからだ。

◇清須市・北名古屋市・西春日井郡(二…4)

 太田考則 47 (元)西春町長 無新
 安藤敏毅 57 党支部役員 民現<2>
 中川敦史 43 会社役員  無新
 水野富夫 65 不動産業  自現<8>=公

 (統一地方選取材班、文中敬称略、名簿は届け出順)

4886チバQ:2015/04/11(土) 00:28:04
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015041002000237.html
集会、演説、精力的に一宮市選挙区
2015年4月10日

 十二日に投開票される県議選の舌戦も、残すところあと二日。西尾張地域の三選挙区では、候補者たちの訴えにも熱がこもる。組織を生かす陣営に、「草の根」の戦いを続ける陣営。実績を訴えるベテランに、変革を唱える新人…。それぞれの戦い方から候補者の色が見えてくる。

    ◇

 県内でも有数の激戦区とされる一宮市選挙区。立候補した八人のうち、三陣営は再度士気を高めようと、集会を開いた。

 九日昼に「女性の集い」を開いた神戸。「残り三日。少しでも支持を広げたい」と訴え、集まった女性の支援者と自民党衆院議員の妻、女性市議らと気勢を上げた。

 「今までの選挙戦にはない票の取り合いが生じている。一票一票を大切にしないと」。木藤は街頭演説に加え、精力的に個人宅や企業へのあいさつ回りを続ける。

 一足早く七日夜に決起集会を開いた高橋は「女性の議席を守りたい」。自分で選挙カーに乗ってマイクを握る機会を増やして、八日からは個人演説会も始めた。

 岩村は「より広く声を届けるため、後半はもっと運動量を上げたい」。八日昼に女性部の決起集会を開き、支援する市議らの妻も勢ぞろいし、自民党衆院議員も駆け付けた。

 街頭での活動に専念する安田は「維新の候補としての訴えをできる限り広めたい」。五日からは自転車にのぼり旗を立て、妻と二人で市内を駆け回っている。

 犬飼は地元の旧尾西市内で活動。あいさつ回りに加えて毎日二〜三会場で個人演説会を開き、地元の自民党衆院議員も連日同行する。「知名度はだいぶ上がってきた」

 八木は陣営スタッフには事務所の仕事に専念してもらい、ほぼ一人であいさつ回りや街頭演説、個人演説をこなす。「情勢はつかめないが、今はしっかり訴えるだけ」

 「党と情勢の盛り上がりを感じる」。板倉は市内全域をくまなく回る。保守系候補が乱立しているだけに、特に「戦争する国づくりへの反対」の訴えに力を込めている。

 (統一地方選取材班、文中敬称略、名簿は届け出順)

◇一宮市(五…8)
 岩村進次 60 会社役員  自現<6>
 木藤俊郎 58 党県幹事長 公現<3>
 神戸健太郎 55 (元)商社員  無新=自
 板倉正文 57 (元)市議   共新
 八木丈之 51 物流会社長 自新
 犬飼万寿男 59 会社社長  自新
 高橋正子 56 出版社社長 民現<3>
 安田誠 50 (元)民放社員 維新

4887チバQ:2015/04/11(土) 00:28:24
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015040902000246.html
中部浸透狙う維新愛知・名古屋で攻勢、他県は擁立苦戦
2015年4月9日

愛知県議選候補(左)の応援演説をする維新の重徳和彦衆院議員=4日、愛知県岡崎市で
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 大阪発祥の維新の党が、中部地方各地で統一地方選の候補者を擁立している。初挑戦の愛知県議選や名古屋市議選では、議会で単独会派として一定の権利を得られる議席を最低目標にしている。

 「地方議員もぬるま湯に漬かっている」。県議選・市議選告示後で最初の土曜日となった四日、名古屋駅前。江田憲司代表は愛知県議選、名古屋市議選の新人候補の応援演説で訴えた。一週間前も県内で遊説したばかりで、愛知への傾注ぶりをうかがわせた。

 維新は統一選に県内で新人二十七人を含む三十五人の公認候補を擁立。維新勢では大阪府、東京都、神奈川県に次ぐ規模だ。県総支部代表の重徳和彦衆院議員は「衆院選がなければ、これほど多く立てられなかっただろう」と振り返る。

 昨年十二月の衆院選。愛知は12区(岡崎市など)で前職の重徳さんが自民前職らを制し、4区(名古屋市瑞穂区など)で元職の牧義夫さんが比例復活した。この勢いに乗り県議選は十四人を公認、推薦。会派の代表質問ができる六議席を最低目標とする。特に岡崎市・額田郡選挙区(定数五)は二人を擁立。自民三人、民主一人、無所属一人と争う激戦だが、党関係者は「自民が強い地盤にくさびを打ち込みたい」と明かす。

 全十六のうち十五選挙区に一人ずつ立てた名古屋市議選。第三極として失速した減税日本の議席を奪おうと虎視眈々(たんたん)。牧さんが市南部を地盤としており、余勢をかって議席拡大を狙う。民主から移った現職は「目標は二桁。議会運営委員会に委員を出せる五人が最低ライン」と強気だ。

 ただ、中部地方でも愛知県以外は事情が異なる。統一選公認候補は三重県鳥羽市議選、岐阜市議選、長野県松本市議選、福井市議選、大津市議選の各一人などにとどまった。

 岐阜県内は昨年の衆院選で今井雅人さんが比例当選したが、地方組織がほぼ皆無。県議選の公認擁立を見送り、「地方でも野党がまとまって巨大な自民党に対抗する」と民主党の公認・推薦候補八人を推薦した。今井さんも党県総支部長として応援に回っている。

 県内で唯一、公認候補を立てる統一選後半戦の岐阜市議選は定数が四一から三八に減り、五十人が立候補を予定する激戦。新人男性は「維新の看板を背負う責任がある。落とせない」と県内初の地方議員を目指す。

 (統一地方選取材班)

4888チバQ:2015/04/11(土) 00:28:49
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015040602000208.html
河村市長への評価も争点名古屋市議選
2015年4月6日

「減税日本」候補者の応援演説をする河村市長=名古屋市東区で
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 十二日投開票の名古屋市議選(定数七五)は、前回とほぼ同じ百三十六人が並び立つ激戦だが、地域の懸案など目立った争点が見えない。ただ、河村たかし市長が、自ら立ち上げた「減税日本」の応援にフル回転し、自民、民主、公明など既成政党が対する構図は変わらず、河村市政の評価を問う選挙ともいえる。本紙の候補者アンケート(票ナビ)では、四年前と攻守が逆転し、河村市政を「評価する」は二十五人にとどまっている。

 「千メートルタワーより地域の安全安心を。パフォーマンスや聞き心地のいい言葉ではなく、まじめで責任ある名古屋市政を取り戻す」

 終日、雨となった五日。自民の若手候補は、減税日本の公約に盛り込まれた市長肝いりの観光構想をやり玉に挙げ、やんわりと市政の転換を訴えた。

 本紙が全候補者百三十六人に「河村市長の市政運営の評価」を尋ねたところ、「まったく」「どちらかといえば」を合わせ、「評価しない」との回答が三十人。「大いに」「どちらかといえば」を合わせた「評価する」の二十五人を上回った。

 共産の全十七人は全員が「評価しない」。「大型公共事業を優先し、福祉を減らしている」などと批判。かつて減税日本に所属した次世代と無所属の二人も、「議員を育てないし、突然の政策が多く、役所が困っている」などと手厳しい。

 一方「評価する」は減税日本の全十八人と、次世代や無所属。「有言実行と、発信力の高さを評価する」「庶民目線に立つ姿勢はぶれていない」といった声が多く、減税日本を離れても、市長を支持する候補もいた。

 維新の全十五人と諸派、無所属の八人は「ふつう」と回答。「身を切る改革を断行しており、マネジメントのみ課題」「もっと地道な政策を」との意見が上がった。

 実は、もっとも多いのは「無回答」の五十八人。自民、民主、公明の三党の全五十七人が足並みをそろえ、「市民の判断に委ねる」と評価を避けた。

 選挙中は市長との対決を過熱させたくない思惑がのぞくが、自由回答では厳しい意見も。「市内部での意思疎通をしっかり行い、責任ある政治を」「自分のためではなく、市民のための政治を」と注文をつけた。

 三党の中堅、ベテラン候補は対立する中にも、向き合おうとする姿勢も。「寛容さと自制心を併せ持ち、初心忘れず庶民革命を貫くべし」「志を夢のままで終わらせないよう、多様な意見に耳を傾けて」「衆院初当選の初心にかえって」と懐の深さを見せている。

    ◇

 「候補者アンケート」は二日朝刊に掲載された。八日朝刊にも掲載する予定。

 (統一地方選取材班)

4889チバQ:2015/04/11(土) 00:29:03
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015040702000301.html
報酬800万円、節約の陣名古屋市議選
2015年4月7日

 十二日投開票の名古屋市議選で、節約型の選挙運動が広がっている。河村たかし市長が議員の「家業化」に異を唱え、報酬が全国の政令市議会で最も低い年八百万円に半減してから初めて迎えた選挙戦。「軍資金が足りない」。そんなぼやきも漏れる各陣営。ウグイス嬢を頼むのをやめたり、事務所の看板を簡素化したりと、経費削減に知恵を絞っている。

 市南部で、三期目を目指す三十代半ばの男性候補の選挙事務所前。にっこり笑った候補の写真と政策が入ったのぼり旗が二本、風になびいている。四年前までは事務所玄関の両脇に、夜間も照明で照らされる立派な看板を飾ったが、のぼり旗の代用で費用を半分以下に抑えた。

 「見栄えは悪いかもしれないけど、背に腹は代えられないよね」

 選挙カーに掲げる名前の看板も、以前はアクリル板だったが、今回は安価な厚手の布製に。車から手を振り、澄んだ声で支持を呼びかけていたウグイス嬢もいない。

 選挙期間中の九日間、ウグイス嬢をフルに頼めば締めて五十万円以上かかる。今回、自らマイクを握れないときは、あらかじめ録音した訴えを車のスピーカーから流している。

 告示前のビラ配布も三回から二回に。印刷も近所のなじみの店をやめ、ネットで「全国で最も安い業者」を探して発注した。「これまでは報酬の中から四年間で選挙資金を捻出できた。今はむしろ、赤字で借金だ」と懐事情を明かす。

 市北部の選挙区で三期目を狙う三十代後半の男性候補は、四年前に使った看板を倉庫から引っ張りだした。ほかの陣営も選挙カーの装飾を簡素化したり、事務所を賃貸料が高い大通り沿いから奥に入った住宅街に移したり。

 育ち盛りの子どもがいる四十代の男性候補は、支持者らの寄付で選挙戦をしのぐ。「支えがあって、どうにかやれる状況」と漏らし、報酬半減の厳しさをあらためて感じている。

 自民、民主の中には、選挙後の報酬の見直しに言及する候補もいるが、三十代の女性候補は八百万円の維持を訴える。「節約できるところがあれば、なるべくお金をかけない選挙が理想的と思う」と話す。リース代が公費で負担される選挙カーも、普通サイズのワゴン車から軽ワゴン車に変えたという。

(社会部・藤嶋崇)

 <議員報酬800万円>2009年に初当選した河村たかし名古屋市長が800万円への報酬半減を提唱したが、市議会は数回にわたって否決。市議会の解散請求(リコール)成立に伴う11年の出直し選で減税日本が最大会派となり、市議会は全会一致で半減を認めた。ただ、期間を「当分の間」と暫定にとどめたため、市長は13年に半減の恒久化を求める条例案を提出、市議会は反対多数で否決した。今回の市議選後、報酬引き上げを求める動きが強まる可能性がある。

4890チバQ:2015/04/11(土) 00:29:27
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015040702000275.html
<なごや市議選 激戦区をゆく>(上)
2015年4月7日

◆2人公認や分裂不安 千種区

 名古屋市議選(定数七五)は競争率一・八一倍と、統一地方選の十七政令市議選の中で最も高く、四十一道府県議選を含めても大阪府議選に次ぐ全国有数の激戦だ。市長与党の地域政党の評価、前回選で苦杯をなめた既成政党の巻き返し、割って入る第三極の台頭など注目点は多い。三回にわたり千種、東、瑞穂の三選挙区で戦う候補の姿を追い、対決の構図を探る。

市議選候補者(左)の応援演説をする石破茂地方創生担当相=名古屋市千種区今池で
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 週末の四日夕方、千種区中心部の住宅街。スーパーへ買い物に行く女性たちに、山田昌弘は大きく手を振った。「子育て支援に取り組みます。皆さんの身近な相談窓口になりたい」。四年前の前回選で、再選を目指した西区で落選。秘書を務めた元国家戦略担当相、古川元久の地元に移って再起を図る。

 前回の惨敗が尾を引く民主。二人を公認できたのは三選挙区だけ。そのうち定数が最も少ない千種区で二人とも当選すれば、「民主王国」復活の足掛かりとなる。

 もう一人の斎藤亮人。六期目を目指すベテランだが、有力衆院議員を後ろ盾とする山田に、内心穏やかでない。告示日直前に交通事故で骨折し、一時入院。「痛みはあるが、直接訴えないと」。本来なら安静にしなければならないが、一日一回だけ街頭でマイクを握る。

 さらに、四年前の県議選を民主公認で戦った佐野洋一郎が、今回は維新から出馬。民主票の分散は避けられず、党関係者は「支持率は戻っていない。共倒れの可能性すらある」と気をもむ。

 同じ四日の午後。今池交差点に、百人以上の人だかりができた。視線の先にいたのは、自民候補の応援に駆け付けた地方創生担当相、石破茂。政権与党の勢いを見せつけた。

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 だが民主同様、二人を擁立した自民も不安は同じ。前回、二人目を七票差で逃した記憶が鮮明に残る。

 「早過ぎると言われることもあるが、少子化問題などに取り組みたい」。石破の到着前、二十七歳の新人、蔦絵梨奈がピンクのジャンパー姿で力を込めた。

 続いてマイクを握った伊神邦彦は、当選六回の大先輩として激励の言葉をかける。「皆さんの力で、千種に女性議員を生んでほしい」。だが、医師や企業に支持を広げる蔦に、伊神の陣営は危機感を募らせる。「自民の票が一方に偏れば、負けるのはこっち。後援会などを固めなければ」

 第三極の争いも激烈で、既存政党への批判票は割れざるをえない。市議会解散請求(リコール)運動で弾みを付け、出直し選で大勝した減税日本は会派が分裂。前回減税で当選した黒川慶一が政治団体「生活なごや」から、玉置真悟が無所属で出馬。リコール運動にかかわり、無所属で臨んだ杉浦聡も政治団体「無所属の会」として再挑戦する。

 減税が新たに擁立した手塚将之だが、「有権者の間には、期待を裏切られたとの思いが強い」と手応えをつかみかねる。

 花見客でにぎわう今池公園。八年ぶりの議席を目指す共産は満を持して、元職より三十歳近く若い酒井健太朗にバトンタッチした。「自民から減税まで、他党は市民生活を軽視した市政を続けている」と攻める。

 近くの今池駅前では、前回トップ当選の田辺雄一が、地下鉄駅ホームの可動柵設置を推進した実績をアピール。女性支持者から拍手を受け、こう言い残して選挙カーに乗り込んだ。「千種は混戦、激戦、乱戦だ」

 =敬称略

(丸田稔之)

4891チバQ:2015/04/11(土) 00:29:40
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015040802000258.html
<なごや市議選 激戦区をゆく>(中)
2015年4月8日

◆河村市政、継続か転換か 東区

 訴えのボルテージがさらに、上がった。

市政の是非も争点となり、河村たかし市長(左)も市議選候補者の応援に駆け回る=名古屋市東区で
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 「この東区で、減税日本を守れるかどうかなんです」

 衆院議員や県議を務めた佐藤夕子が七日夜、神社の集会所で開いた演説会。「市長のいいところを推進し、だめなことにくぎを刺す役割が必要。庶民革命を、ここで止めるわけにはいかないんです」。集まった八十人に声を張り上げた。

 地域政党「減税日本」代表で、市長の河村たかしの自宅兼事務所がある東区。河村は、中選挙区時代から数え、東区を含む衆院の選挙区で五期連続当選。市長転身後に行われた二〇〇九年八月の衆院選では、河村を政治の師と仰ぐ佐藤を担ぎ、当選させた。当時、県議だった佐藤の後釜に座ったのも、また減税日本。いわば河村の「牙城」だ。

 その東区でも、市全域に吹いた河村旋風がやんでいる。この四年、所属議員の政務調査費(現在は政務活動費)の不正受給など不祥事が相次ぎ、看板はすっかり傷ついた。

 一二年の衆院選で佐藤が落選。続いて党幹部を擁立した昨年十二月の衆院選も惨敗。東区ですら、当選した自民はもとより、民主にも及ばず、三位に沈んだ。

 揺らぐ足元をもう一度固めるため、知名度のある佐藤が市議選に名乗りを上げた。

 そのあおりは、前回、減税日本で初当選した近藤徳久に。四年前、告示十日前の出馬表明にもかかわらず、旋風に乗り、民主前職を倍以上の得票で退けた。当時、右も左も分からない選挙のイロハを教えてくれたのが、佐藤だった。

 今回、政治団体「生活なごや」から出馬し、その恩人と競り合うのは不本意。だが、憤りもある。

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 「県議、衆院議員に続き、市議を目指す。これは、減税が批判してきた職業議員そのものですよ」

 選挙戦では「市民を助ける男」をキャッチフレーズにした。「河村市長を助ける男、女」。そう訴える減税候補への批判を込めた。

 近藤に持っていかれた議席の奪還を目指す民主の谷弘三は三日夕、地下鉄駅近くで、サラリーマンらに呼び掛けた。

 「あの地域政党の、一連の騒動に終止符を打ち、以前の正常な市議会を取り戻します」

 東区出身。愛知3区の衆院議員の秘書を務めた経験から「地元の即戦力」をアピール。佐藤と近藤で減税票が割れることは有利に働くが、「市長や、四年間務めた議員たちの知名度は高い」と余裕はない。

 六選に向け着々の中川貴元も前回、政治の素人だった近藤に四百票近くまで迫られただけに、油断はできない。四日、神社で開いた演説会では、過去の選挙の各候補の得票数を示したボードを掲げ、「情勢は一瞬で変わる」と引き締めた。「問われているのは熱狂政治からの脱却。堅実で質の高い市政、議会運営への転換だ」

 選挙区内をくまなく回る村瀬和弘もまた、転換を訴える。「市民税の一律減税や、不要不急な大型公共事業を取りやめ、介護保険料の引き下げなど市民の暮らしと福祉を守る市政にしよう」。有権者が投じる一票は、河村市政の継続か、転換か。

 =敬称略

(北村剛史)

4892チバQ:2015/04/11(土) 00:29:56
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015040902000241.html
<なごや市議選 激戦区をゆく>(下)
2015年4月9日

◆第三極、浮動票を争う 瑞穂区

市議選候補者の訴えを熱心に聞く有権者たち=瑞穂区で
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 花冷えの八日。瑞穂区のホームセンター前の路上は熱気に包まれた。

 「天守閣の木造復元より、やるべきことはたくさんある。小中学生の給食費無料化、名古屋で実現しようじゃありませんか」

 市議選の百三十六人の候補者のうち、同じ共産の女性と並ぶ最年少、二十五歳の加能拓人が思い切り手を振り、よく通る声を張り上げた。

 全十六選挙区に計十七人を擁立した共産は、改選前の五議席から大幅増をもくろむ。議席を獲得したことがない瑞穂区だが、一九九九年には当選ラインに二十六票差まで迫った。昨年十二月の衆院選の躍進で、「ここでも手応えは十分」と陣営は勢いづく。

 定数一減で激戦となり、組織票が重みを増すが、むろん浮動票を呼び込めなければ当選ラインに届かない。

 衆院選では東海三県で四議席を獲得、今回の市議選に十五人を立てた維新も同じだ。

 「行財政改革で財源は捻出できる。待機児童対策に力を入れるべきだ」。四日夕、地元の衆院議員と街頭に並んだ塚本剛志が、公約である「身を切る改革」を前面に他党との差別化を図ろうとする。「現職衆院議員の知名度をフル活用する」と陣営。元秘書として地元をこまめに回ってきた経験が強みだ。

 定数四だった前回、二人を擁立して票の底上げが奏功、二議席を得た減税日本。だが、その二人は今回、敵味方に分かれた。トップ当選したものの党を離れた荒川和夫は政治団体「生活なごや」から出馬。「(河村たかし)市長はパフォーマンスに優れているが、行政のプロとして手腕はない」と批判。後ろ盾はなくなったが、地元の助産師として活躍した亡き母が培った草の根のネットワークを駆使する。

 一方、減税に残った金城裕。「今、本当に厳しい状況。だからこそ、残ったわれわれが頑張っていかねば」。告示日の出発式で、悲壮感いっぱいに覚悟を口にした。市長の応援を受け、市民税5%減税や議員報酬半減の実績を訴える。

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 前回、みんなの党から出馬した川崎務も無所属で再挑戦する。

 第三極を迎え撃つ自民と民主も、組織固めに余念がない。

 「今の市政に必要なのは対話だ。市政を安定させ、皆さまの期待に応えたい」

 日曜の昼、ショッピングセンター前で土居芳太は、買い物客に高齢者施策や子育て支援など堅実な市政の推進を語りかけた。傍らには、四期務めて今回引退した同じ中電労組出身の元市議。引き継いだ組織票から、上積みに懸命だ。

 前回次点だった前田有一は三期務めた自民を離れ、無所属で再起を期す。次世代の推薦を受け保守層への働き掛けを強める。

 五期目を目指す自民のベテラン、藤田和秀は緩みを警戒する。五日夜、小学校で開いた演説会。「今回は政策の中身ではなく、とにかく頼む、と言うしかありません」と支援者に訴える。用意した席は全て埋まり、椅子を追加した。

 「減税旋風」がやんだ今、藤田は言い切る。「地元を誰が一番よく分かっているか。それを選んでもらうのが今回の選挙」

 =敬称略

 (市川泰之)

4893チバQ:2015/04/11(土) 01:06:56
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150410ddlk24010193000c.html
’15統一地方選:知事選 県議選との連動、対照的 藤井氏、公認候補と演説 鈴木氏、政党色薄め戦い /三重
毎日新聞 2015年04月10日 地方版

 現職と新人の一騎打ちとなっている知事選は、同じ12日投開票の県議選との連動を巡って対照的な選挙戦を展開している。共産の推薦を受ける団体役員の新人、藤井新一氏(56)は、同党公認の県議選候補と連携して相乗効果に期待。これに対し、自民、公明のほか、民主・連合系の地域政党「新政みえ」の推薦を受けて再選を目指す現職の鈴木英敬氏(40)は、県議選候補とは一切行動を共にせず、「県民党」を掲げて政党色を薄めた戦いを進めている。【田中功一、谷口拓未】

 共産は、県議選の津市、四日市市、伊勢市の3選挙区に公認候補を擁立する。藤井氏は、3月26日の知事選告示から4月3日の県議選告示までの間、津、四日市市入りした際に県議選立候補予定者と一緒に運動。県議選告示後は、同党国会議員が来県した際に日程調整し、党を前面に打ち出して支持を訴える。伊勢市で4日、本村伸子衆院議員(比例東海)、同市選挙区の県議選候補と合流し、マイクを握ったほか、志位和夫委員長が来県する10日には、津市と四日市市で県議選候補とともに駅前で街頭演説する予定だ。

 陣営関係者は「新人で知名度に劣るが、一緒に演説すると、訴えを伝える力は倍になる。相乗効果で県議選候補とともに支持を伸ばし、昨年の衆院選で躍進した党の勢いを生かしたい」と、他党との対決色を強調する。

 一方、鈴木氏は、与野党第1党が対決する激戦となった前回、自民、公明などの全面支援を受け、民主推薦候補に競り勝った。自民党県連幹部は「鈴木知事は自民、公明がつくった知事だ」と“自前の候補”と主張する。

 だが、民主が独自候補の擁立を見送った今回、陣営幹部は「首長選でもあり、幅広く支持を得たい。政党に頼らざるを得ない部分はあるが、基本は後援会という考えで運動している」と言う。個人演説会などの応援も自民党国会議員だけにとどめ、県議選告示後は、無所属候補同士の対決となっている亀山市以外は、無投票区だけで個人演説会を開催。4万5000枚作製した選挙運動用はがきも県議選候補者には依頼していない。

 陣営幹部は「『県民党と言っているのに、やっていることが違う』と言われたくない」と徹底ぶりを強調、政党色を薄めるのに懸命だ。

〔三重版〕

4894チバQ:2015/04/12(日) 20:10:12
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150409ddlk15010030000c.html
最前線・県議選:’15統一地方選/上 長岡市三島郡選挙区 公明出馬で激戦に 危機感募る自民3現職 /新潟
毎日新聞 2015年04月09日 地方版

 統一地方選前半戦の県議選は12日に投開票される。12選挙区では無投票となったが、15選挙区では議席獲得に向けて、57人の候補者が激しい選挙戦を繰り広げている。注目の選挙区を歩いた。

 「長岡に住む人の思いが実現する時がきた。今回は地方創生の担い手を決める選挙。(現職)6人の厚い壁を崩すのは難しいが、頑張っているので支援してほしい」

 県議選が告示された3日、長岡市内の街頭で、公明新人の安沢峰子氏(46)の応援に駆けつけた漆原良夫・党中央幹事会会長は世代交代を強調し、支持を訴えた。陣営は「知名度不足は否めない。閉鎖的な長岡の風土や現職候補の安沢包囲網も厳しい」と混戦を極める選挙戦の一端を明かす。

 長岡市三島郡選挙区は定数6に対し、現職と新人計8人がしのぎを削る構図となっている。特に公明が長岡地域に擁立したのは、旧区割り時代の長岡市・古志郡選挙区に立てた1975年以来40年ぶり。しかも国政では連立政権を組み、県議会でも友党関係にある自民のベテラン現職3人のいる選挙区とあって、大きな波乱を巻き起こしている。

 安沢氏は昨年11月に立候補を表明。北陸農政局に勤めていた経歴を前面に農業振興などを訴える。母体である創価学会が電話やローラー作戦を展開。先月14日には同党の山口那津男代表が長岡市に来援するなど、党を挙げた運動で長岡地域初の議席獲得を目指す。

    ◇

 一方、安沢氏の出馬で、自民現職候補は今までにない危機感をみせる。

 今月6日夜に同市栃尾地域の公民館で開かれた西川洋吉氏(74)の個人演説会。西川氏は「地元に住んでいるからこそ分かる地域課題がある。ぜひ6番目の椅子に上げてほしい」と支持者らに頭を下げた。地元市議らの応援弁士は選挙情勢について、軒並み「厳しい」という言葉を連発した。

 同地域は西川氏の地盤である。しかし、最近は過疎化で人口が減少。西川氏の得票数も前回(2011年)は1万5193票で、前々回より約2750票も減らした。そこに公明の参戦。陣営の胸の内は穏やかではない。

 西川陣営は政党色を薄め、各業界団体を巻き込んだ「オール栃尾」体制で臨む。「栃尾から県政の灯を消すな」をキャッチフレーズに市内の他地域に移った栃尾出身者をたぐり、票の掘り起こしに努める。陣営幹部は「(安沢氏の立候補で)票が読めなくなった」と頭を抱える。

 圧倒的な強さで10回の当選を重ねてきた星野伊佐夫氏(75)も例外ではない。これまで公明支持者を取り込んできたからだ。選対本部長を務める長島忠美衆院議員が連日のように地元に帰って陣頭指揮。「相手(安沢)陣営は、星野候補は大丈夫だからと言っているそうだが、1票でも無駄にする気持ちはない。それが今回の選挙だ」と組織の引き締めに躍起だ。

 柄沢正三氏(60)の陣営も警戒感を示しながら支持固めを進める。ある自民候補の選対幹部は言う。「結果によっては今後、しこりを残す地域が出てくるかもしれない」

    ◇

 同選挙区にはこの他に、諸派現職の松川キヌヨ氏(71)▽社民現職の長部登氏(66)▽共産現職の竹島良子氏(65)▽民主新人の佐藤伸広氏(48)−−が立候補し、熱い戦いを展開している。【湯浅聖一】

==============

 ◆立候補者(定数6)

星野伊佐夫 75 自現(10)

松川キヌヨ 71 諸現(4)

長部登 66 社現(3)

安沢峰子 46 公新

柄沢正三 60 自現(5)

西川洋吉 74 自現(3)

竹島良子 65 共現(2)

佐藤伸広 48 民新

 ※届け出順、年齢は投票日の12日現在、カッコ内数字は当選回数、敬称略

4895チバQ:2015/04/12(日) 20:10:39
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150410ddlk15010049000c.html
最前線・県議選:’15統一地方選/中 新潟市西蒲区選挙区 構図変える「台風の目」 反原発、保守票どこに /新潟
毎日新聞 2015年04月10日 地方版

 花曇りの下、寒さが身にしみる昼下がり。新潟市西蒲区選挙区(定数1)で立候補している無所属新人の重川隆広氏(64)=民主推薦=は経営する建築会社陸上部のジャージーに身を包み、7日の街頭演説で70人を前に語りかけた。

 「次の世代に負の遺産を先送りしてはいけない。柏崎刈羽原発の再稼働には絶対に反対だ」。福島第1原発事故で被害を受け、除染が進まぬ福島県南相馬市の光景が「脱原発」を強くした。

 同選挙区は重川氏のほか、無所属現職の米山昇氏(63)=社民推薦、自民新人の五十嵐諭氏(45)が立候補。「米山氏対自民候補」というこれまでの構図に、「台風の目」重川氏が加わり三つどもえとなり、屈指の激戦区とみられている。

 「脱原発」「反原発」は、巻原発建設反対運動の中心メンバーだった米山氏が長年掲げており、一部の保守層からも支持がある。2012年の県議補選では自民候補を破った。だが今回の重川氏の立候補に、陣営内には反原発票の流出を危惧する声もある。米山氏本人も「票の食い合いはあるかもしれない」としながらも、「再稼働についてかんで含めるような説明ができる人は自分のほかにいない。そのことは浸透している」と意に介さない。

    ◇

 脱原発に限らず、自民支持層の動きも流動的だ。五十嵐、重川両氏の支持を巡って一枚岩とは言い難い。

 「地元の親になって私を県議として生み育ててください」。五十嵐氏は5日夜、旧巻町の自宅近くで開いた集会で涙を浮かべ訴えると、住民から拍手が沸いた。

 板金製造会社社長を務める五十嵐氏に自民から打診があったのは昨秋。正式表明は2月初めだった。自民は唯一の県議空白区解消に向け、地元選出の細田健一衆院議員らが候補擁立を模索。昨夏、重川氏の長男の擁立を図ったが不調に終わり、候補者選びがずれ込んでいた。

 「出遅れは実感している」という五十嵐氏の地盤は大票田の旧巻町。地元商工団体など多くの推薦を得て自民の組織力でカバーする選挙戦だ。

 一方、建築会社社長として著名な重川氏は昨年8月中旬、「企業人の目と経験を政治に」と立候補を決意。すぐに知人に支援の依頼を始めた。保守系を自認するが、自民の原発推進策と農業政策は自らの考えと相いれず、政党の推薦も受けず選挙戦に臨むつもりだった。

 だが五十嵐氏の立候補が事実上固まった1月下旬以降、状況が変わり始めた。支持者の一部が五十嵐氏支援へと流れ始めた。そのさなかの2月初めには民主の鷲尾英一郎衆院議員から支援の申し出があった。周囲からは反対の声が多かったが、民主の推薦を得た。悩んだ末の決断だった。そんな中でも一部の自民支持層は引き続き重川氏を支援しており、保守票を巡る両陣営のせめぎ合いが続く。【米江貴史】

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 ◆立候補者(定数1)

重川隆広 64 無新

米山昇 63 無現(4)

五十嵐諭 45 自新

 ※届け出順、年齢は投票日の12日現在、カッコ内数字は当選回数、敬称略

4896チバQ:2015/04/12(日) 20:11:05
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150411ddlk15010117000c.html
最前線・県議選:’15統一地方選/下 柏崎市刈羽郡選挙区 争点に目立たぬ原発 「再稼働後」に微妙な差 /新潟
毎日新聞 2015年04月11日 地方版

 東京電力柏崎刈羽原発を抱える柏崎市刈羽郡選挙区。県議選は原発への審判でもある。だが立候補している3人はいずれも、安全を重視した上での原発再稼働を容認し、原発は目立った争点になっていない。一方で、原発への姿勢や、再稼働後の方針は候補の間で微妙に異なる。

 「私も人の子、危ないのはいや、死ぬのもいや。(国による原発の)安全審査は多少時間がかかっても厳しくやってもらう」。選挙サンデーの5日夜、原発から北へ約2キロの柏崎市高浜コミュニティセンターで、自民現職の三富佳一氏(76)が声を張り上げた。

 高浜地区は原発事故で孤立の心配がある。市は事故時にも建物内への放射性物質の侵入を減らせるよう、同センターを改修中だ。

 三富氏は安全重視を強調した後「心配ないとの審査結果が出れば(再稼働を)受け入れて」と呼びかけた。別の日の演説では「再生エネルギーはまだコストが高い。再稼働をやるべきだ」と話した。

 「経済も大事、雇用も大事。(原発を)否定なんかしない。けれど命と暮らしをちゃんと守れるかが大事」。無所属新人の池田千賀子氏(54)=社民推薦=は6日夜、柏崎市春日の公会堂で訴えた。

 「原発があることで一定の雇用があり、産業が成り立っている。原発が止まると『経済が疲弊する』との声が出るのは事実。一方で命、暮らしと比べてどうか。福島の事故で、避難者が大勢、柏崎で暮らしている。そんなことが(二度と)起きてはならない」。今後は国の安全審査の内容や、住民の避難計画の完成度が課題になると指摘した。

 「柏崎(経済)の現状をみると安全確保の上で再稼働が必要だ。ただ徐々に依存度を減らし、柏崎を、代替エネルギーや廃炉技術の研究開発拠点に」。無所属新人の鷲尾百合子氏(33)=民主推薦=は9日夜、柏崎市日石町の市文化会館で話した。鷲尾氏は東電労組の推薦候補でもある。

 同会館で応援演説した長島昭久衆院議員(民主)は「民主党は2030年代に原発ゼロと目標を決めた」と強調した。ただ今年2月、鷲尾氏の出馬表明会見で、兄の鷲尾英一郎衆院議員(民主)は「(百合子氏の政策で)30年代という数字は出したくない」と、より積極的に原発を活用する姿勢を示しており、食い違いが残った。

 この選挙区では過去20年以上、自民が2議席を独占してきた。だが今回は現職の東山英機県議(70)が引退を表明。自民が後継を立てない中、昨年8月に池田氏、今年2月に鷲尾氏と、女性2人が立候補を表明した。2人のどちらが当選しても選挙区初の女性県議となる。

 引退する東山氏の票をだれが獲得するか。原発を巡る微妙な主張の違いを有権者にどう分かってもらうか。3候補の懸命な戦いが続く。【高木昭午】

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 ◆立候補者(定数2)

三富佳一 76 自現(9)

池田千賀子 54 無新

鷲尾百合子 33 無新

 ※届け出順、年齢は投票日の12日現在、カッコ内数字は当選回数、敬称略

4897チバQ:2015/04/12(日) 20:12:25
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150408ddlk20010083000c.html
’15統一地方選:県議選の注目区/1 長野市区 石田票の行方、焦点に /長野
毎日新聞 2015年04月08日 地方版

 3日に告示された県議選は、無投票となった10選挙区以外の16選挙区で、12日の投開票に向けて論戦が繰り広げられている。昨年相次いだ災害を契機とした防災対策に加え、人口減少対策などが主な争点だ。激戦の様相となっている4選挙区に注目した。【統一地方選取材班】

 県内最大の選挙区・長野市(定数10)は各党の重鎮が退くなどし、顔ぶれが大きく変わった。特に昨年、9期目途中で死去した自民党の石田治一郎氏が得た前回トップの約1万5600票の行方が焦点だ。直接の後継者はなく、保守系の新人も相次いで出馬し、石田票の取り込みを狙う。現職7人に新人7人、元職1人が挑む構図は、16人で争った前回2011年同様、混戦が予想される。

 自民現職の西沢正隆氏は「ながの創生」を掲げ、地元の上松を中心に支持拡大を図る。石田氏の地盤だった若穂などとは距離があり、陣営は「地元固めを徹底する」。

 無所属現職の高橋宏氏は、川中島や篠ノ井など主に市南部の保守層への浸透を目指す。陣営は組織の緩みを懸念。6期の経験や実績を強調し、新人候補との差別化を図る。

 共産党現職の和田明子氏は、市南部を中心に、街頭演説などで支持を呼び掛けている。「命と暮らしを守る県政」を掲げ、子供の医療費窓口無料化などを訴える。

 共産県議団長の石坂千穂氏の後継として立候補した新人の山口典久氏は、市北部を中心に活動。現県政の「オール与党体制」を批判し、県営浅川ダムの建設中止などを訴える。

 民主と会派を組む社民党現職の竹内久幸氏は「知事にモノを言える立場を貫き、安心・信頼できる県政をつくりたい」とする。前回は10人中9番目の当選。票の上積みを目指す。

 無所属元職の高島陽子氏は、参院選や長野市長選にも出馬した経験がある。女性へのアピールを狙うが、陣営幹部は「知名度はあるものの、油断はできない」と警戒を強める。

 無所属新人の中島嘉一郎氏は、松代を地盤とした久々の候補。地元で強固な支持を誇った石田氏の死去を受け立候補した。無所属だが、自民党国会議員から個別に応援も得る。

 民主新人の埋橋茂人氏は、党県連の倉田竜彦幹事長の後継として2月に急きょ出馬表明した。課題は「知名度向上」。福祉や教育の充実などを訴え、支持拡大を目指す。

 公明党現職の太田昌孝氏は、党支持母体の創価学会などの支援を軸に浸透を図る。防災対策を推進してきた実績を強調し、「安心安全の街づくりをさらに進める」と訴える。

 無所属新人の鎌倉希旭氏はJR長野駅前などの街頭で演説し、浮動票の獲得を狙う。女性の子育て支援や「日本一起業しやすい環境づくり」などを重点に訴えている。

 自民現職の風間辰一氏は週末、市中心部で個人演説会を開き、人口減少対策の必要性を訴えた。陣営は「石田氏の支持者が自民党候補に流れるとは限らない」と警戒する。

 無所属新人の若狭清史氏は、市東部を中心に街頭演説などを展開。健康都市の推進や議員定数の見直しなどを掲げ、若者の政治参加を促し、「世代交代」の必要性を訴える。

 無所属新人の松橋達生氏は、自民から推薦を受けた。観光客や企業の誘致促進や、農業を生かした雇用創出などを訴え、自身と同年代の層を中心に支持拡大を図る。

 4期目を目指す無所属現職の鈴木清氏は、07年以来となる自民からの推薦を得た。地元の若槻など市東北部での支持拡大を図る一方、個人演説会などで各地もこまめに回る。

 中野市・下高井郡区から出馬した前回に続く挑戦の無所属新人、宮川好正氏。地元の古里など市東北部を中心に浸透を目指す。「青少年の健全育成の推進」を掲げる。=つづく

4898チバQ:2015/04/12(日) 20:12:48
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150409ddlk20010002000c.html
’15統一地方選:県議選の注目区/2 松本市区 「政党選挙」の様相に /長野
毎日新聞 2015年04月09日 地方版

 松本市区(定数6)では、現職6人全員と30代の新人2人の計8人が立候補した。全選挙区で最多の6党が7人の公認候補を擁立。諸派1人を加えた「政党選挙」の様相を見せている。告示の6日前になって維新の党前衆院議員が出馬表明をしたことで、投票率や無党派層の動向が注目される。

 民主党現職の下沢順一郎氏は、企業や町会を回る活動に重点を置き、知事与党ながら県立大構想見直しを強調。陣営は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)問題などで「農業団体や医師会の一部にも支持が広がった」とする。6日には、細野豪志・党政調会長が応援で松本駅前に立ち「地方から民主党を再生させてほしい」と呼びかけた。

 維新新人の百瀬智之氏は2012年衆院選で比例復活で得た議席を昨年12月の選挙で失ったが、同市で2万票以上を得た。「中信地区に党の基盤を築くための出馬」と説明し、県議定数削減と選挙区見直しを掲げる。後援会組織を設けず、街頭演説に徹する選挙戦で「県議会に改革の風を吹き込む」と訴える。

 社民党現職の中川博司氏は、労組などの支持組織と地元・岡田地区の後援会を軸に、市内各地で小集会を開いて浸透を図っている。陣営は「激戦模様で、次点とわずかな差だった前回より大幅な票の上乗せが必要」と警戒し、子供の貧困や社会的弱者対策、格差是正に取り組んできた実績をアピールする。

 自民党現職の萩原清氏、本郷一彦氏は、共に議長経験もあるベテラン。党県連総務会長の萩原氏は新人2人の出馬を「いい刺激となり後援会が引き締まった」と受け止める。市内全域で開いている個人演説会では「安心安全の県土づくりや、スポーツ振興を通じた青少年育成に力を入れる」と語り、本郷氏と重なる保守層に実績を訴える。党県議団長を務める本郷氏は、11年の前回告示後に地区後援会の動きが鈍くなったとして「顔を見せ、接することで支持を広げ、票を積み上げる」と支援企業の朝礼に連日2社出席。夜は毎日3、4カ所で個人演説会を開き、企業誘致による経済活性化と地方自立を唱える。

 公明党現職の中川宏昌氏は4、5の両日、鎌田地区を中心に11カ所で個人演説会を開くなど、選挙戦序盤は地元の足場固めに力を入れた。防災・減災対策などの成果を挙げて「1期目の4年で1300件の相談を受けた。今後も地域の課題がある現場に出向き、解決のため働く」とし、市内全域に足を運ぶ。

 共産党現職の両角友成氏は、同党の市議選立候補予定者4人とそれぞれの地盤を回り、連携して支持を呼びかける。同党は昨年の衆院選で議席を増やしており、街頭演説や個人演説会では国政と結びつけて「戦争立法などをもくろむ安倍政権の暴走ストップのため、地方でも共産党の躍進を」と力説する。

 昨年県内で結成された政治団体・有志党新人の手塚大輔氏の支援組織は、知人や高校の同窓生らが中心で「若い世代が政治に関心を持ち、参加する社会にしよう」と主張する。国道沿いや松本駅前などでの街頭演説で「県立大設立を中止し、奨学金制度など子育て世代の負担軽減策を」と訴えている。(届け出順)=つづく

4899チバQ:2015/04/12(日) 20:13:04
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150410ddlk20010266000c.html
’15統一地方選:県議選の注目区/3 佐久市・北佐久郡区 国政代理選挙の側面 /長野
毎日新聞 2015年04月10日 地方版

 前回2011年より1人多い6人が立つ佐久市・北佐久郡区(定数4)は、各陣営が「誰がはじき出されてもおかしくない」とみる激戦区だ。昨年12月の衆院選長野3区で争った衆院議員らが各候補の支援に動き、次期衆院選を見据えて足場を固める国政代理選挙の側面も見せている。

 無所属現職の清水秀三郎氏は、前回は小差で次点となり、昨年の補選で無投票当選した。5日の個人演説会では「地域の要望を聞く身近な県議として働かせてほしい」と訴えた。維新の党の井出庸生衆院議員の支援を受けるが、陣営幹部は「厳しい戦い」と分析し、生き残りに懸命だ。

 無所属現職の今井正子氏は、唯一の郡部・立科町の出身。3月の後援会総決起大会で「教育や子育てなどやり残したことが多い」と語り、出席者から「県政にものが言える女性議員を消すな」と声が上がった。自らの選挙で助言を受けた井出衆院議員は「私の政治の母」と後押しした。

 自民党現職の桃井進氏は、県政から転じた木内均衆院議員の後継者。6日の演説会で「県立武道館の誘致などに引き続き取り組ませてほしい」と述べた。自ら選対本部長を務める木内氏は「4人区は自民が1議席取るのが普通だが、ここは違う」と危機感を訴え、票の積み上げを求めた。

 無所属新人の小山仁志氏は、柳田清二・佐久市長の県議時代の秘書や同市議を務めた。街頭で「15年の政治経験を生かし、県民党の立場で働く」とアピールし、子育て世代の代表として県政を目指す。3月の後援会決起大会で井出衆院議員は「真剣に命がけで取り組む人」と持ち上げた。

 共産党現職の藤岡義英氏は、衆院選での党躍進の勢いに乗って集票を図る。4日は街頭で「国や県にはっきりものを言い、暮らしと平和を守る。子供や障害者の医療費窓口無料化を実現させる」と訴えた。藤野保文衆院議員が「大切な選挙。必ず県議会に送ってほしい」と呼び掛けた。

 無所属新人の花岡賢一氏は、民主党の羽田雄一郎参院議員や、県政から転じた寺島義幸元衆院議員の秘書を11年務めた。寺島氏の後継者。街頭で5日「政治を分かりやすく変える」と強調した。国政復帰を目指す寺島氏は「必ず私の後継としてしっかり働いてくれる」と期待を込めた。(届け出順)=つづく

4900チバQ:2015/04/12(日) 20:13:23
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150411ddlk20010029000c.html
’15統一地方選:県議選の注目区/4止 上伊那郡区 地元以外の支持カギ /長野
毎日新聞 2015年04月11日 地方版

 上伊那郡区(定数2)は自民、共産の現職2人に新人2人が挑む激戦となっている。2人が辰野町、もう2人が箕輪町を地盤としており、地元での票固めに加え、他の4町村での支持拡大が当落のカギとなる。各陣営とも「票が読めない。激しいつばぜり合いの選挙」としており、街頭演説やミニ集会をこまめに開き政策の浸透に取り組む。

 民主党新人の寺平秀行氏は2度目の挑戦。街頭演説やミニ集会では「世代交代で伊那谷再起動」と強調。2011年の前回以降、街頭演説を続けており「知名度は増し、感触も良くなっている」と陣営担当者。5日の個人演説会では「県に大きな経済の柱を立てる」と訴えた。党県連代表代行の羽田雄一郎参院議員が応援演説した。

 無所属新人の矢ケ崎克彦氏は、辰野町長を4期務め引退したが、政界復帰を望む声を受け立候補。「阿部県政を支える県民党の立場」を掲げ、国や県の人脈を生かす、と訴える。5日の個人演説会では「リニアで上伊那を大きく発展させたい」。辰野町出身の内閣官房参与・県政参与、飯島勲氏や小原勇・元県議らが支援する。

 5選を目指す共産党現職の小林伸陽氏は、街頭演説や小集会をこまめに開催し「弱者を切り捨てない政治の実現」と主張。無党派・若年層への浸透に力を入れる。陣営は「安倍政権は危険。平和国家の危機をしっかり訴えたい」と説明する。6日の個人演説会では、党副委員長の市田忠義参院議員が応援演説に駆け付けた。

 自民党現職の垣内基良氏は、3期12年で党県議団政調会長などを務めた実績を前面に出し「人口減少対策と中山間地の農業を守る」と訴える。かつて辰野町長選で争った矢ケ崎氏の出馬に危機感を強め、組織の引き締めを図る。同党の宮下一郎衆院議員や若林健太参院議員も、選挙カーや個人演説会で応援のマイクを握った。(届け出順)=おわり

4901チバQ:2015/04/12(日) 20:29:21
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/ishikawa/CK2015040702000227.html
激戦区ルポ(1)河北郡 3者入り乱れ火花
2015年4月7日
津幡、内灘両町の河北郡選挙区(定数二)は、いずれも現職の米田昭夫(70)、焼田宏明(57)両候補の自民の牙城に、無所属新人の西尾雄次候補(66)が挑む。内灘町が地盤の米田さんと西尾さんが、有権者の多い津幡町に攻勢。同町拠点の焼田さんも内灘へ浸透を図るなど、三者入り乱れた激戦となっている。

 「公共事業優先でなく、人を大切にする社会をつくりたい」。告示日の三日、西尾さんは内灘町での出陣式で決意表明し、支持者から大きな拍手を浴びた。子育て支援や教育など「人への投資」は、道路整備の実績を強調する同町の対立候補との違いを鮮明にする。

 有志でつくる勝手連や推薦を受ける連合石川に支えられ、両町を回る。連日十カ所以上で街頭演説をこなしており、地盤にこだわらずに反自民の受け皿を目指す。三日の事務所開きでは「自民二人の当選は現政権に白紙委任状を渡すのと一緒」と、訴えかけを強める方針を確認した。

 「県森林公園活性化、大河ドラマ誘致など町と県のパイプ役に徹していきたい。どうか再び県政の場に」。五日夜、津幡町で開かれたミニ集会で、焼田さんは力を込めた。支える矢田富郎町長も、“内灘勢”の攻勢に触れ「津幡町の代表選手は焼田さんだけ」と繰り返し訴えかけた。

 焼田陣営は前回一万票超を獲得した地元固めを重視。津幡を中心に「つじ立ち」や集会を繰り返す。幹部は「他の町に一票たりとも出させない」。五日夜の集会で焼田さんは「内灘から火の粉が飛んできている」と危機感を示した上で、支持を求め深く頭を下げた。

 「北陸新幹線の開業効果を波及させ、地域を元気にしたい」。四選を目指す米田さんは演説でこう声をからした。内灘町で四日から徒歩による夜間遊説をスタート。地元の支持を固める一方、津幡町にも連日入る。

 陣営は「実績」という三期の強みを前面に出す。すでに両町で実現した事業を紹介する小冊子を配布。四日、津幡町でのつじ立ちで、支援する津幡町議は「米田さんが最適の人材であることは実績が物語っている」と声を張り上げた。陣営幹部も「夢は見るだけでなく、語るだけでもなく、米田の勝利で実現する」と強調した。 (高橋淳)

    ◇

 県議選(十二日投開票)は、無投票当選が決まった八選挙区を除き、七選挙区の三十二議席をめぐり四十六候補が争う。現職、元職、新人が入り乱れる大混戦もあれば、定数一超の少数激戦も。激戦区を中心に、戦いの構図や候補らの主張などを紹介する。

 河北郡(二…3)

 西尾雄次66 (元)町教育長 無新

 焼田宏明57 (元)会社部長 自現<1> 

 米田昭夫70 県副議長 自現<3>

 (届け出順)

4902チバQ:2015/04/12(日) 20:29:37
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/ishikawa/CK2015040802000207.html
激戦区ルポ(2)羽咋市羽咋郡南部トップ当選へ熱弁
2015年4月8日

支持者から激励を受ける本吉浄与さん(左)=羽咋市内で
写真
 羽咋市と宝達志水町の羽咋市羽咋郡南部選挙区(定数二)は、告示日前日に無所属新人の家田徹さん(73)が立候補を表明し、無投票予測から一転、選挙戦に入った。いずれも現職で無所属の本吉浄与さん(35)、自民党の稲村建男さん(71)の両陣営は、予想される投票率低下に気をもみながら連日、個人演説会で「トップ当選を」と火花を散らす。

 「人口減少をどうにかしたい」。再選を目指す本吉さんは出陣式以降、遊説や個人演説会で繰り返し訴える。

 育児休業の充実や道路網の整備など、子育て支援と地域振興の具体策を挙げ、五月に二人目の子どもが生まれる予定であることも明かし説得力を持たせる。

 「石川は子育て先進県だが、まだ改善すべき点はある。施策を打ち出していきたい。一期目に受けた恩は返せていない。『まれ』ではないが、地道にこつこつやっていきたい」と声を大にした。

 本吉さんの演説会には連日、山辺芳宣羽咋市長が応援に駆けつける。国道159号や415号の整備、千里浜再生など市が国、県とともに取り組む事業に触れ「積極的に事業を進めるためにも素晴らしい成績で当選させてほしい」と求めた。

演説会後に激励を受ける稲村建男さん(左)=羽咋市内で
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 「九期目の選挙に出るのはなぜか」。稲村さんは連日の個人演説会でこう切り出し、支持者の顔を見回して「使命感があるから駆けずり回っているのです」と語りかけた。

 「羽咋の魅力は何か。私は十年前から妙成寺を国宝に、と運動している。文化財は金沢市に次いで二番目に多い」と力説。ベテランの経験を生かし「多くの神々が集まる場所でもある。第一号の日本遺産となり、羽咋で一日過ごしてもらう。そんなまちづくりをしないといけない。目鼻をつけるのが私の仕事」と熱弁を振るった。

 自民党市議と大半の宝達志水町議が支持。党県連羽咋支部長の中村重幸市議は演説会で「地方創生が大切な時期。いまこそ政治の力が必要だ。多くの票で県政に送り出してほしい」と訴えた。

 「互いに政策を訴えて賛同する人を選ぶ。それが能登の活性化のためになる」。家田さんは立候補を決意した経緯を説明し「現在の行政では大きな地震に対応できない。能登の国という自治をつくりたい」と訴える。 (小塚泉)

■羽咋市羽咋郡南部(二…3)

 本吉浄与35 会社役員 無現<1>

 稲村建男71 (元)県議長 自現<8>

 家田徹73 古物商  無新

 (届け出順)

4903チバQ:2015/04/12(日) 20:29:54
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/ishikawa/CK2015040902000235.html
激戦区ルポ(3)小松市自民独占か 阻止か
2015年4月9日

演説会を終え支持者らと握手を交わす候補者(左手前)=小松市内で
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 非自民系の現職二人が引退する小松市選挙区(定数四)は、いずれも県議長を務めた自民現職の重鎮二人に、無所属元職、いずれも自民推薦の新人二人、民主が県内で唯一公認する新人が挑む大激戦。候補不在の空白地域や引退議員の地盤に候補が入り乱れる。自民が一強の勢いに乗じ非自民“指定席”を崩し独占するか、元職と新人が阻止するか、し烈な戦いが続く。

 現職二人は六日夜、同じ市南部でそれぞれ個人演説会を開いた。

 「今が働き盛り。小松を浮上させたい。私でなきゃできないと思っている」。福村章さんは産業や観光の振興、交通網整備など具体的な課題を挙げ、谷本正憲知事や和田慎司市長と距離が近いことを強くアピール。県議会で自ら提案した木場潟の振興策についても「知事はやってくれる」と自信を見せた。

 ほぼ同じころ、藤井義弘さんは一キロほど離れた会場に。北陸新幹線の開業効果が南加賀まで及んでいない現状を憂い「これからが本当に大事な時。一から勉強してもらうのは難しい」とベテランの強みを強調。金沢以西整備に必要な具体計画や課題などを示し、議論を重ねてきた経験と実績を前面に押し出す。

 しのぎを削り合いながら強固な後援組織を築いてきたベテラン二人。幅広い企業や団体の支援を受けるが、これまでは自民二議席堅守の戦い。だが非自民のベテラン二人の引退で、堰(せき)を切ったかのように参戦したのが自民の推薦新人二人だ。

 選挙区初の女性候補の八田知子さんは地元安宅地区を固めながら、三、四両日は全域を選挙カーで回り、唯一の女性候補として浸透を図る。七日昼に企業で開いた演説会でも、子育て環境の整備などを挙げ「女性が輝く社会は男性にとっても力強い社会。女性の感性や視点で政治を見ていく」と力を込めた。

 一方の木村賢治さんは出馬表明の遅れを巻き返そうと、中学時代の同級生らと街頭で演説を重ねる。五日夜の演説会では、下村博文文部科学相の秘書経験も踏まえ教育分野などへの意欲を示し「県政に新しい風を吹き込む」と若さを強調。ツイッターやフェイスブックを活用した若手ならではの戦略を進める。

 「どの地域に住んでいても安心、安全に暮らせるまちづくりをする」。自民独占に待ったを掛けたい民主の一川政之さんは街頭演説や集会を繰り返す。父の一川保夫元防衛相(73)も支え、告示前は党国会議員も続々と応援入り。引退する北村繁盛さん(73)は民主離党で距離を置き態度を鮮明にしていないが、連合石川や、社民党籍を持ち引退する山根靖則さん(72)らの支援も受け、非自民の受け皿を狙う。

 一方、元市長で県議一期の経験もある北栄一郎さんは各地でミニ集会を重ね、虎視眈々(たんたん)と四枠のイスを狙う。独自性のある施策を訴え、旧自治省(現総務省)の官僚や市長時代に培った人脈を強調。「昔からの仕事仲間など票を集められる人に訴えている」と手応えも明かす。過去の選挙でも一定の固定票を持っており、支持政党のない層を中心に浸透を図っている。

 県内で数少ない政党対決も絡み、谷本県政の行方も左右する注目の戦いは、最終盤になだれ込む。 (浜崎陽介)

 小松市(四…6)

 藤井義弘71 (元)県議長 自現<5>

 八田知子52 (元)郵便局長 無新

 木村賢治31 (元)議員秘書 無新

 北栄一郎67 (元)市長  無元<1>

 一川政之41 (元)市議  民新

 福村章76   党県役員 自現<9>

 (届け出順)

4904チバQ:2015/04/12(日) 20:30:06
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/ishikawa/CK2015041002000225.html
激戦区ルポ(4)加賀市旧市町 票奪い合う
2015年4月10日

集まった支持者らに支援を求める候補者(左)=加賀市内で
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 十二年ぶりに選挙戦に突入した加賀市選挙区(定数三)は現職三人、新人三人が争う激戦だ。人口減少や開院まで一年を切った統合新病院の医師確保に加え、北陸新幹線開業の効果が及んでいない現状もあり、課題が山積する。ベテラン現職らは谷本正憲知事との親密さを強調し、若手候補らは宮元陸市長との連携を唱え、各候補が難局打破を訴える。旧加賀市と旧山中町の合併から十年を迎えても残る地域のしこりも形勢を見えにくくさせている。

 「谷本知事、県幹部クラスとも腹を割って話ができる」。八期目に挑む自民現職の向出勉さんは演説会で、目標の新幹線福井先行開業や地方創生など、県の裁量が大きい事業が続く見通しに触れ、市への予算配分を求めていくと力説する。票田の大聖寺や山代、山中地区を地盤とする候補もいるため、得票の目減りを警戒し、女性票獲得にも躍起だ。

 選挙区唯一の革新系候補となる五期の若林昭夫さんも「野党的立場だが、谷本知事や執行部と意思疎通を図れるのが強み」と街頭で訴える。地盤の山中地区で新人と争う構図に、陣営幹部は「失う票を旧加賀市からとるのは至難の業」と危惧する。革新系議席を守りたい連合石川の推薦や社民県連の支持を足掛かりに、精力的に企業なども回る。

 その山中地区がお膝元の新人田中哲也さんは、旧山中町長と合併後の副市長を務めた父実さんの地盤を継ぎ、保守層を中心に市全域で支持を得たい考え。宮元市長の地盤の片山津地区での演説で「市長の一番の側近議員として県政と市政をつなぐ」と強調するが、旧加賀市地区での浸透が課題。山中地区の候補共倒れを懸念する声もあり、危機感は強い。

 「県市連携で人口流出を食い止めないと。市議会で足を引っ張り合う時でない」。一期の現職室谷弘幸さんは演説会で、二〇一三年の市長選で保守分裂した影響で、市と議会が一枚岩で動けない現状の打開を訴える。市議出身だけに、陣営幹部は「市長が一番期待する候補」と強調。地元山代地区のほか、大聖寺地区などに後援会をつくり支持を固める。

 二十六歳の新人浅尾仁さんは一児の父で育児にも奮闘する横顔を紹介したリーフレットを配り、若者や女性票を狙う。浅尾さんと同じく大聖寺地区が地盤の大幸甚元市長の応援も得て、地元を中心に演説会を開く。街頭では「子育て世代として住み続けたい市にしたい。若い人にも少しでも選挙に関心を持ってほしい」と、投票率の底上げも意識する。

 同じ大聖寺地区から立候補した新人豊田晃快さんは組織に頼らず、協力する友人らと市内を巡り、地元を中心にスーパーなど人が集まる場所で演説を重ねる。動橋地区のスーパー前では「市民病院の跡地活用に取り組み、市内三温泉の衰退にも歯止めを掛けたい」と力説した。中高年層に響くよう、具体的に訴えることも心掛けているという。 (出口有紀)

加賀市(三…6)

 浅尾仁26 教育業  無新

 向出勉77 党県副会長 自現<7>

 室谷弘幸48 (元)市議  無現<1>

 若林昭夫75 団体役員 無現<5>

 田中哲也53 会社役員 無新 

 豊田晃快71 (元)議員秘書 無新

 (届け出順)

4905チバQ:2015/04/12(日) 20:30:22
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/ishikawa/CK2015041102000215.html
激戦区ルポ(5)金沢市落選1人 戦々恐々
2015年4月11日

16議席を17人で争う金沢市選挙区。1人だけ落選という少数激戦だ=金沢市役所前で
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 金沢市選挙区(定数一六)は、現職十三人と元職二人、新人二人の十七人が争う。落選一人の少数激戦に各陣営は神経をとがらせながらも、「われこそ」とばかりに集会や街頭で訴え。政党対決色が薄い中、新幹線開業ムードや、昨秋の金沢市長選から続く選挙疲れもあるせいか、関心が高まらない現状を懸念する声が強い。

■危機感、懇願調

 「地元発展に向け皆さんと精いっぱい頑張りたい。思いはあふれるくらいだが、誰が落ちるか分からない」。六日夜の演説会で、不安をのぞかせた自民の若手現職。応援弁士の市議も「サルは木から落ちてもサル。政治家は選挙に落ちたら惨めなものだ」と危機感をあおった。

 ベテラン現職ですら八日の演説会で「落ちてしまえば何にもならん。『またやる』ともう言いませんさけ、頼むこっちゃあげてください」と懇願調。新人陣営幹部は「当選にはまだ届かない。背中が見えてきたところだ」と必死の形相だ。

 これまで定数を二人以上超えたが、一超は初めて。極端に弱い泡沫(ほうまつ)候補も不在とされ、「誰が落ちる?」と神経戦の様相もある。

 候補の多くは地域や支援団体をしっかり固め、人脈などをたどり浸透させる戦い。徒歩遊説や街頭演説を繰り返したり、富山県境まで遊説カーを走らせたりする陣営もある。一方、中堅現職はほとんど遊説カーに乗らず、徹底的に地元を細かく回る戦略。若手現職は毎日決まった交差点に立ち「こここそが地元中の地元だ」と訴え、組織固めと浮動票獲得の二兎(にと)を追う。

■“口撃”より主張

 新たな顔触れが少なく新鮮味が薄いのも特徴。自民を含め守りの姿勢が政党対決色を薄めた。昨秋の二度の市長選で足元を固めた山野之義市長と各候補の関係も注目されたが、市長自身の目立った動きがないせいか、影響も限定的とみられる。

 他候補への“口撃”も控えめで、政策を語る候補が多い。新幹線開業を生かした政策や人口減少問題を中心に、県市連携の推進、情報公開徹底、次世代型路面電車(LRT)を活用したまちづくりなどテーマは多岐にわたる。現職や元職が具体的な数字などを交え「実績」をアピールすれば、新人は熱い思いを訴える。

■投票率は?

 新幹線開業直後で、能登を中心に無投票が多かったことも影響し、各陣営は低調ムードを懸念。市長選、衆院選と続く選挙疲れを嘆く声もあり、「投票率は下がる」との見方がもっぱらだ。金沢市の投票率は年々右肩下がりで、定数二超だった前回は過去最低の48・09%。終盤を迎え各陣営とも引き締めを図るが、盛り上がりに欠ける状況が続いている。 (統一地方選取材班)  

  =終わり

金沢市(一六…17)

 石坂修一62 (元)県議  無元<6>

 白崎勇人55 (元)政策秘書 自現<1>

 盛本芳久60 党県代表 社現<3>

 増江啓60 党県代表 公現<1>

 中村勲73 党支部長 自現<4>

 谷内律夫57 党県幹事長 公現<2>

 佐藤正幸47 党県役員 共現<1>

 冨瀬永50 団体役員 無新 

 紐野義昭59 (元)県議長 自現<6>

 米沢賢司64 (元)県職員 自現<4>

 安居知世46 党県局長 自現<1>

 宇野邦夫72 (元)県副議長 無現<7>

 不破大仁39 (元)市議  自現<1>

 川裕一郎43 会社役員 無現<2>

 下沢佳充54 (元)県議長 自元<5>

 田中敬人44 会社役員 無新 

 金原博85 (元)県議長 無現<11>

  (届け出順)

4906チバQ:2015/04/12(日) 20:31:32
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/ishikawa/CK2015041102000217.html
激戦区 悩める白山市過去最多9人乱立
2015年4月11日

各陣営 読めぬ票に腕組み

有権者 選択肢多く低調か

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 現職三人に元職一人、新人五人と、過去最多九候補が四議席を争う大激戦の石川県議選・白山市選挙区。合併前の旧市町村ごとの事情に加え、昨秋の市長選の影響が複雑な構図に拍車を掛ける。かつてない混戦に各陣営は票を読みあぐね、有権者からは多すぎる選択肢に頭を抱える声も。かえって低調ムードを指摘する声も上がる。(稲垣遥謹、松本芳孝、谷知佳)

 最大の激戦地は四人がひしめく旧松任市区域。選挙カーはひっきりなしに走り回り、連呼する名前が重なって聞こえることも。各陣営は票の食い合いを警戒し、地元票確保に躍起になっている。

 県議長の吉崎吉規さん(66)は五期の経験を前面に、地元を中心に集会を重ねる。七日の集会では「当選ラインまでもうちょっと」と油断を戒め。地域農協の支援も受け浸透を図る。

 大口英夫さん(49)は地元回りに徹する。スーパー前などで「若い人の働く場をつくり親と一緒に暮らせる町に」と福祉や雇用重視を訴える。徒歩遊説も織り交ぜ地道に支援を求める。

 「市から見た県政、県政から見た市。両方の視点を持つ」。元職で前市長の作野広昭さん(58)は九日の集会で強調。市長選落選を踏まえ陣営は「同情票も批判票もある」と引き締める。

 市内全域で「非自民」を押し出す共産の八田好弘さん(68)。街頭で「ブラック企業規制条例や農業問題に取り組む」と主張。住宅リフォーム助成の実現や原発再稼働反対に力を込める。

 有権者の多い松任の陣取り合戦に、美川地域からも候補がなだれ込む。

 現職の米光勲さん(61)は子どもから高齢者まで安心して暮らせる地域づくりを掲げ、五日の集会で「美川は一人上がるのが精いっぱい」と声をからし、美川代表の議席死守を訴えた。

 選挙区最年少の竹内孝徳さん(41)は、市長選で山田憲昭氏を支えた一人としてパイプを強調し「県と市の潤滑油に」と意気込む。地元美川では選挙カーを降り、有権者の元へ走る。

 告示直前に出馬を表明した山本大道さん(61)は、三日に第一声を放った後はポスター掲示に追われ、九日に遊説を再開。北陸鉄道石川線の加賀一の宮駅復活と金沢延伸などを訴える。


 山側の鶴来、白山麓地域でもし烈な争いが続く。

 「山麓の実情を県政で訴える人が必要だ」。白山麓の横山隆也さん(50)は人口減対策や観光振興を主張。森喜朗元首相の秘書や二年間の市議経験を生かし、松任や美川へも浸透を図る。

 車幸弘さん(46)は鶴来では久々の地元生まれ候補として、地域の期待を一身に集める。足場は固めたが、遊説や集会でより支持を得ようと懸命。「スポーツは町を元気にする」と語る。

 各陣営は「混沌(こんとん)とした選挙。投票率も当選ラインもどうなるか分からない」と腕組み状態だ。ある現職陣営は「縁故を頼る山の選挙手法が有利かもしれない」と低投票率を懸念する。昨秋の市長選で同じ陣営にいた議員が今回は対立陣営に分散するなど、保守分裂だった市長選の影響はますます見えにくくなった。

 構図が複雑化する一方で、政策論争の盛り上がりは欠けたまま。新興住宅地の男性(36)は「結局、誰がなっても同じ気がする」とぼやく。選択肢が多く、分かりにくい混戦がかえって低調ムードを呼び込むジレンマを抱えながら最終盤を迎えた。

白山市選挙区 前回比2.3倍に

4907チバQ:2015/04/12(日) 20:31:48

期日前投票まとめ

 石川県選管は、県議選(十二日投開票)の十日現在の期日前投票者数をまとめた。定数四に対し九人が立候補した白山市選挙区では前回の同期間より二・三倍と大幅に増えた。

 期日前投票の初日から七日間で比べ、白山市は前回の四千五百八十九人から大きく伸びて一万五百九十三人が投票した。

 十六議席を十七人が争う金沢市では三万七千十八人で前回の一・三倍。定数四に六人が出馬した小松市は前回の一・三二倍となる一万一千二十人になった。

 二議席に三人が立った河北郡では津幡町が一・九一倍、内灘町が一・八五倍と堅調な伸びを見せた。二議席に三人が立った羽咋市羽咋郡南部は羽咋市と宝達志水町の合計で〇・八九倍とやや減。制度の周知が進み、期日前投票の利用者は増加傾向にある。 (松本浩司)

白山市(四…9)
 横山隆也50 (元)市議  無新
 八田好弘68 党県委員 共新
 大口英夫49 (元)市議  自現<1>
 車幸弘46 自営業  無新 
 米光勲61 法人理事長 無現<1>
 吉崎吉規66 県議長  自現<5>
 竹内孝徳41 会社役員 無新 
 作野広昭58 (元)市長  無元<3>
 山本大道61 農業   無新 
=届け出順

4908チバQ:2015/04/12(日) 20:33:02
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/mie/CK2015040702000263.html
<県議選 激戦区ルポ>(1)
2015年4月7日

◆四日市市区 有力新人参戦、横一線に

田中智也49 みえ現<1>

山本里香57 共 新

山崎博 50 自 新

芳野正英40 民 新

稲垣昭義42 無 現<3>

津田健児45 自 現<3>

山内道明42 公 新

石田成生54 自 現<1>

 岡田克也民主党代表のお膝元で、自民と民主、公明、共産と主要政党の公認候補がそろい踏みした県内唯一の選挙区。国政転出や引退などで現職は四人になったが、市議経験者ら有力新人四人が名乗りを上げ、ほぼ横一線の争いを繰り広げる。

 自民は、定数八のうち四議席を占めた一九八七(昭和六十二)年以来となる公認三人の当選を目指す。

 前回トップ当選の津田さんは、一年半で百回の県政報告会を開催。四郷、日永地区など市南部や幼稚園関係者の支持を固め、告示後もこまめに支持者を回る。演説は教育問題が中心で、国政挑戦後の浪人経験から「仕事で恩返しを」と力説する。

 二度目の挑戦で初当選した石田さんは、出身地の塩浜や現住所の水沢地区など市南部を起点に、全域を街宣して回る。南部中心の演説会では人口減など地区ごとの細やかな課題に熱弁を振るい、「北部の知人にも支持を呼び掛けて」と訴える。

 山崎さんは地元の市北部や付き合いのある企業などに支持を広げ、後継指名を受けた現議長の永田正巳さんの地盤の市南部にも進出。高校野球で活躍した経験を売りにスポーツ振興を掲げ、出陣式では「始球式」として力強い投球を披露した。

 民主は過去二回の選挙で公認、推薦候補で計三議席を死守してきた。三回連続の三議席確保を目指し、懸命に支持拡大を訴える。

 公認の芳野さんは不出馬の水谷正美さんから市北部を引き継ぎ、党選出国会議員の秘書が陣営に加わる。四日の演説会では岡田代表が「新人が厳しいのは当然。皆さんが本気に、火の玉になって当選させて」と支持者に奮起を促した。

 推薦候補の稲垣さんは、三重地区など市北部を中心に年五十回の座談会を開いてきた。電機連合の支援も受ける。インターネットでは街頭演説や演説会、一日の活動予告を動画で配信し、「夢を語る政治家が必要だ」と支持なし層を掘り起こす。

 四年前に次点と十四票差で初当選した新政みえ公認候補の田中さんは、告示前から多い日で百件のあいさつ回りをこなし、市中部の自治会や労組の推薦を増やした。告示後はあいさつ回りに加え、市全域での街宣や街頭演説で名前を売り込む。

 公明は一九七九(昭和五十四)年から十回連続で議席を守ろうと党の支持層を固める。

 山内さんは、昨年末に比例東海ブロックで初当選した中川康洋衆院議員の後継者。「党の議員が積み重ねてきた実績や信頼を継承する」と訴える。立候補表明は一月と遅れたが、中川さんや市議らが同行して顔と名前の浸透に努める。

 四年ぶりの議席奪還を目指す共産は、十四票差で惜敗した前回選の雪辱を期し、幅広い層の女性票を狙う。同選挙区で女性議員が誕生すれば六七年以来。

 元市議の山本さんは選挙区唯一の女性候補で、ピンク色のスーツがトレードマーク。戦争反対などの党の基本理念に加えて「四日市から女性県議の誕生を」「二人の娘を持つ立場として、同じ母親の負担をなくしたい」と訴える。

◆4現職に新人挑む 桑名市・桑名郡区

小島智子54 無現<1>

倉本崇弘39 無新

貝増吉郎61 自現<4>

三谷哲央67 民現<5>

山本勝 70 自現<4>

 ベテラン、女性の現職四人に、元市議の新人が挑む構図だ。

 会派「自民みらい」団長の貝増さんは桑名市内全域で街宣活動を展開し、防災対策や障害者雇用を訴える。一方、議長経験者の山本さんは市郊外を重視。推薦団体は自治会など七十以上に上り、個人演説会を連日こなす。

 議長経験者で民主の三谷さんは地盤の木曽岬町と桑名市多度、長島地区を固め、企業・団体の支持を広げる。元教員で民主推薦の小島さんは、選挙区唯一の女性候補。労組の支援も受けて再選を目指す。

 無所属の倉本さんは住宅団地が多い市西部に注力。街頭演説をこなし、支持なし層の支持拡大を狙う。

4909チバQ:2015/04/12(日) 20:33:16
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/mie/CK2015040802000252.html
<県議選 激戦区ルポ>(2)
2015年4月8日

◆3議席を5人で争う 伊賀市区

木津直樹 55 自新

稲森稔尚 31 無新

森野真治 45 民現<2>

粟野仁博 41 自現<1>

森口あゆみ49 無新

 前回選よりも候補者が一人増え、県内屈指の激戦区になった。現有議席を死守したい自民、民主に無所属の二人が挑む。

 自民は二〇〇四年の市町村合併以降も、旧上野市と旧郡部にそれぞれ県議を擁立してきた。旧郡部は引退する岩田隆嘉さんの後継に木津さんを立て、旧上野市を地盤とする粟野さんが再選を目指す。民主は三期目を狙う森野さんに支援を結集し、議席を堅持する構えだ。

 そこに風穴を開けようと、昨年末に元社民党県連代表の稲森さんが立候補を表明。二月には元県議長の田中覚市議が支援する森口さんが名乗りを上げた。

 稲森さんは過去二回の市議選をトップか二位で当選。前回、前々回の県議選で落選した田中市議は当選まで千百〜二千六百票に迫る票を得ており、自民は新人二人を警戒する。伊賀は昨年末に十一選を果たした川崎二郎衆院議員の地元だけに、粟野さんの陣営幹部は「お膝元で議席を減らすことは許されない」と表情を引き締める。

 粟野さんはベテラン市議らの協力を得ながら、人口の六割が集中する地盤の旧上野市を精力的に回る。告示後は一日十回ほど街頭演説を繰り返し、医療や農業、スポーツ振興などをテーマに訴える。妻も街頭で市議や支援者と声をからし、個人演説会では涙を浮かべて支援を呼び掛ける。

 木津さんは二月中旬から地元の阿山地域で座談会を重ねてきた。岩田さんの地盤を引き継いで旧郡部を回り、農業や医療の再生を訴える。五日には女性中心の演説会に吉川有美参院議員と川崎衆院議員の妻が登壇。「この地域を地盤とする議員が出ることは重要だ」と支持を求めた。

 連合三重の推薦を受ける森野さんは二月から街頭などに立ち、支持拡大に懸命だ。反自民票が無所属の二人に流れることを警戒し、「攻め込みが激しい」と危機感を強める。二回連続で一万四千票余を得てトップ当選を果たしたが「安心されるのが一番怖い」と連日、個人演説会をこなす。

 稲森さんは大政党や組織の後ろ盾がないことをアピールし「組織対草の根の戦い」と訴える。支持なし層への浸透を目指し、子育て世代であることも強調。地盤の旧伊賀町を固める一方、元日から旧上野市の市街地でつじ立ちをし、旧青山町長の支援を受けるなどして支持拡大を目指す。

 森口さんは伊賀市選挙区で初の女性候補。告示前は約二百五十カ所で街頭演説に立ち、知名度アップを図った。女性としての視点を強調する一方、政務活動費の透明化を訴え、現職議員の使い方の是非を追及。田中市議の支持層を固めつつ、女性票や現職への批判票の取り込みをうかがう。

 告示翌日の四日、ある祭りの会場には四候補がさみだれ式に現れた。バッティングした新人二人は互いに距離を保ちながら会場を駆け回り、有権者とがっちり握手を交わした。自民は川崎衆院議員が投票日直前まで地元に入り、引き締めと支持拡大を図る構えだ。ある現職陣営の関係者はこうつぶやいた。「新人の票がどう動くかわからない。必死になるしかない」

4910チバQ:2015/04/12(日) 20:33:30
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/mie/CK2015040902000244.html
<県議選 激戦区ルポ>(3)
2015年4月9日

◆4議席に4現職、2新人 鈴鹿市区

藤田宜三63 民現<2>

南条雄士41 無新

伊藤健司51 自新

下野幸助38 民現<1>

小林正人48 自現<2>

彦坂公之55 無現<1>

 前回より一人多い六人が出馬。現職四人と、ともに市議からの転身組の新人二人が激戦を繰り広げている。民主・連合系会派「新政みえ」に属する現職三人が議席を死守するか、自民が二議席を奪い返すかが最大の焦点だ。

 鈴鹿市を含む衆院選三重2区は、民主の現職が七期連続で議席を守る“牙城”。ただ、政権与党だった二〇一一年の前回よりも党勢は細る。昨年十二月の衆院選で、市内の比例得票は自民を四百票近くも下回った。

 「大丈夫なら、自分の選挙区でない鈴鹿に来ません」。岡田克也民主党代表は四日、民主公認の藤田さん、下野さんの両人を応援して回り、危機感もあらわに熱弁を振るった。

 花き生産業の藤田さんは、農業が盛んな市西部地域を基盤とする。地域医療の勉強会の代表を務めるほか、産業振興を前面に出して保守層にも食い込み、地盤は厚い。出陣式では自ら、「藤田は大丈夫とうわさが流れているが、手を抜いたら負ける」と、下野さんとの票割れを強く警戒。告示後は、計五十七カ所で集会を予定し、引き締めを図る。

 内閣官房職員などを経て出馬した前回、四議席目に滑り込んだ下野さん。「現職の中では最も地盤が弱い」と危機感を抱き、四年間で百四十回近く県政報告会を重ねるなど、組織づくりに汗をかいてきた。候補者中で最年少という若さをアピール。ただ一人、海岸部の白子地区が地元である点も前面に出し、津波防災対策を訴えて支持拡大を目指す。

 無所属で新政みえ推薦の彦坂さんは、顧問を務めるホンダ労組が全面支援する。新人だった前回、他候補が出馬した前々回ともに得票は一万六千を超え、安定した支持基盤を持つとされる。ただ陣営は「ホンダ社員、関係企業ともに数は減っており、二千票以上積まないと前回に届かない」。ホンダOBや二次、三次下請け企業の社員にも訴えを広げ、支持の広がりを目指す。

 自民は前回、二期連続でトップ当選だった末松則子さんが無所属で鈴鹿市長選にくら替え出馬。一人のみの擁立となった小林さんは、県内でも最も多い二万六千七百票余を得てトップ当選し、二番手を一万票以上引き離した。二議席の奪取を目指す今回は、ともに票の食い合いを懸念。「国とのパイプには、自民の県議が必要」と訴える。

 衆院議員秘書、元市議という経歴の小林さんは衆院選への出馬経験もあり、知名度が高い。選挙戦では教育、防災、福祉の充実などを公約に掲げる。市内一円の自治会や中小企業、業界団体、幼稚園などの百九十団体から推薦を得た。うち百十団体を新規に増やし、地盤固めを進めた。ただ陣営は「前回のような得票はありえない」と、楽観ムードを戒める。

 伊藤さんは、元県議の多喜夫さんを父に持ち、市中央部の西条、神戸、飯野地区などが基盤。ただ「父の知名度は高いが、引退して時がたち、支援者は世代交代している」と、票の掘り起こしに力を入れる。自身が介護支援専門員で、妻も子育て支援のNPO法人理事長を務めることから福祉、子育て施策の充実を重点的に訴え、幅広い世代への浸透を図る。

 一方、政党の推薦を受けない無所属の南条さんは前回市議選で四千三百票余を得て三位当選した。政治信条は保守色が強く、五十〜七十歳代を基礎票に持つ。「これまでも特定の組織や地域の支援を受けていない。支持なし層を取り込みたい」と陣営。選挙カーでの街宣を中心に市議三期十二年の実績を訴え、既成政党への批判票の取り込みを狙う。

◆現新一騎打ち 亀山市区

伊藤彦太郎45 無新

長田隆尚54 無現<2>

 定数一をめぐる無所属の現職、新人の一騎打ちは、三期目を目指して支持固めを進める長田さんを、関町出身で元市議の伊藤さんが懸命に追い掛ける展開だ。

 長田さんは民主・連合系会派「新政みえ」を離脱し、中立を掲げる一人会派を立ち上げた。過去二回の選挙で受けた連合三重の推薦を今回は受けない。街宣や個人演説会では「住民への県政報告会で拾い上げた要望を実行に移す」と強調。商工会の企業・団体の支持が厚く、主婦層への支持拡大も狙う。

 伊藤さんは関町の住宅団地や安坂山町の集落を歩いて回り、街頭演説を展開。県議会の定数削減を訴えるほか、選挙区各地の要望を反映できる県政への改革を主張。個人演説会も開いている。シャープ亀山工場もある白木町を重視して支持固めを進める一方、市内全域への支持拡大も目指す。

4911チバQ:2015/04/12(日) 20:34:08
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/mie/CK2015041002000245.html
<県議選 激戦区ルポ>(4)
2015年4月10日

◆7現職に挑む共産新人 津市区

青木謙順58 自現<3>

舟橋裕幸60 みえ現<5>

今井智広47 公現<2>

小野欽市60 自現<1>

杉本ゆや61 無現<2>

岡野恵美62 共新

前野和美66 自現<3>

前田剛志55 無現<4>

 定数七の選挙区で、現職七人に、四年前に失った議席の奪還を期す共産新人が挑む構図。自民と民主・連合系会派「新政みえ」はそれぞれ現職三人の、公明は現職一人の議席死守が命題。広大な県都を舞台に、八陣営が激しい集票合戦を繰り広げている。今回は女性二人が立候補しており、二人とも当選すれば、県内で初めて同一選挙区から複数の女性議員が誕生する。

 津市は二〇〇六年一月の市町村合併で旧津市と久居市、安芸郡、一志郡の十市町村が一つになり、県議のいすは七つになった。名古屋市の二倍以上という広大な面積を持つ。

 自民は公認した二十六人全員の当選で、二十八人が当選した一九八七年以来、二十八年ぶりの過半数獲得を狙う。党県連会長を務める川崎二郎衆院議員の地盤での議席堅持は、至上命令だ。

 前回トップ当選の青木さんは、地盤の旧一志郡で票を固めつつ、旧安芸郡や久居市で票の上積みを狙う。告示後は二十二カ所での演説会のうち、十六カ所を旧一志郡で開く。「唯一の旧郡部在住議員として、引き続き地域の課題に取り組みたい」と訴え、引き締めを図る。

 前回は最下位で初当選した小野さんは、旧津市の中心部で党の支持層を固めるほか、川崎衆院議員とその妻が演説会に駆け付け、支援を求める。旧津市以外でも精力的につじ立ちや民間企業へのあいさつ回りを重ねる。「最後までお力添えいただきたい」と訴える。

 前野さんは、地盤の旧久居市内で精力的に演説会を重ねて足元を固める一方、旧津市、安芸郡の沿岸部をこまめに回り、元消防団副団長として津波対策の取り組みを訴える。農政への精通も売りにし、母校である久居農林高の同窓生や農家の支持獲得に力を注ぐ。

 民主・連合系の三人も、二回連続で死守してきた三議席の維持に全力を注ぐ。新政みえは二十三人全員の当選で現有勢力の維持を目指すだけに、県都での取りこぼしは「敗北」に直結する。

 新政みえ公認の舟橋さんは、自治労や県職労などの支持を固め、六選を目指す。三日の個人演説会では「人口減をどう食い止めるかが問題」と力説した。都市部への人口流出を防ぐために、県内での進学や就職、子育てがしやすい環境を整えることの重要性を訴えた。

 無所属の前田さんは、推薦を受けた中電労組、県電力総連の票をまとめ、母校の津工高の同窓生や民間企業の労組にも支持を広げる。告示後は個人演説会を一日に三回のペースで開き、防災や福祉、経済の充実を訴える。演説会では妻も涙ぐみながら支持を求めた。

 元教員の杉本さんは、出身母体である三教組の組織票固めに奔走している。同世代の新人女性の出馬で、唯一の女性候補ではなくなったことに危機感を強め、旧津市の自治会の推薦を新たに増やした。旧安芸郡、一志郡でも個人演説会と街宣を重ね、支持の拡大を目指す。

 公明は、三回連続での一議席堅持を目指す戦いとなる。

 党県本部幹事長の今井さんは、出身地の旧一志郡をはじめ、旧津市などの党支持層をまんべんなく回る。支援者には、ドクターヘリの導入やがん対策推進条例の成立など、これまでの実績を強調。支援する民間企業には「税収増のためには、経済対策が必要」と呼び掛ける。

 共産は前回選で三百二票差で失った議席の奪還が悲願だ。

 旧津市議の岡野さんは昨年七月から週に三回、市内の駅前でつじ立ちを重ねてきた。七日の演説会では、名前を逆さに読むと「三重の顔」になるとのキャッチフレーズを紹介。保健師や看護師の経験を訴えつつ、掲げる子ども医療費の窓口無料化への支持を求めた。

4912チバQ:2015/04/12(日) 20:34:24
◆次回から1減、上積みに躍起 伊勢市区

奥野英介68 自現<2>

広耕太郎52 民新

中川正美64 自現<8>

中村進一67 みえ現<5>

内藤弘一50 共新

 前回の無投票から一転、選挙戦に。ベテランの現職三人と新人二人が四つの議席を争う構図になった。次回の定数一減を見据え、いずれの陣営も票の上積みに躍起だ。

 最多の九選を目指す中川さんは、市内全域に張り巡らせた組織を引き締めつつ、個人演説会に精を出す。

 前回の無所属から自民公認となった奥野さんは、地元・小俣町の保守票を固め、二見町などにも浸透を図る。

 民主・連合系地域政党「新政みえ」代表の中村さんは、出身組織の自治労などの支援で全域を細かく回る。

 民主系の辻三千宣さんの引退に伴って出馬した広さんは、企業労組の支援を受け、市議時代の実績を訴える。

 二度の衆院選出馬で知名度を上げた内藤さんは街頭で「オール与党」への批判などを訴え、支持拡大を狙う。

4913チバQ:2015/04/12(日) 20:34:53
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/mie/CK2015041102000228.html
<県議選 激戦区ルポ>(5)
2015年4月11日

◆4議席めぐり5人競る 松阪市区

中西勇59 無現<1>

中瀬古初美50 無新

田中祐治60 自新

野口正62 自新

後藤健一65 無現<2>

個人演説会で支持を呼びかける候補者=松阪市内で
写真
 無所属の現職二人と自民の新人二人、無所属の新人が四つのいすを争う。各陣営は得票数で大差はつかないとみており、激しい選挙戦を展開している。

 前回選で、二位に倍近い差の二万六千票でトップ当選し、市長選出馬で辞職した竹上真人さんが出馬しない。民主系の笹井健司さんも引退する。各陣営は今回の当確ラインを、前回を上回る一万三千〜五千票とみる。

 自民は一九六三(昭和三十八)年以来の二議席獲得を狙う。従来も複数の候補を擁立してきたが、現職が票を集めて圧勝し、新人が落選する構図を繰り返してきた。その反省から、今回は有権者数で選挙区内を二分し、重点地域をすみ分ける作戦に出た。前回の自民の総得票約三万四千票を二分すれば、当確ラインに届く計算だ。両陣営が乱れて戦う地域もあり、思惑が外れる可能性もある。

 新人の田中さんは、旧松阪市の東部と旧飯南、飯高両町を攻める。松阪商工会議所青年部時代に築いた人脈を生かし、告示前から精力的に企業や団体へのあいさつ回りを重ねた。告示後は各地で個人演説会を開き、「地域資源を生かした産業と雇用の創出が必要」と主張。学力向上や防災対策の充実も訴える。

 もう一人の新人野口さんは、旧松阪市の西部と旧嬉野、三雲両町を重点地区に構える。企業、団体回りに加え、自治会の集会にもこまめに顔を出してきた。演説では、党の公認候補であることを強調。人口減少社会の到来を危惧し、「子育て環境の整備が最も大切。雇用もつくり、生活基盤を整える」と訴える。

 民主は、連合三重と連合三重の地域組織「松阪多気地域協議会」の推薦候補が初めて異なる事態となった。県議選の候補擁立をめぐり、森本哲生元衆院議員と松阪市議との間で生じた対立が尾を引く。連合三重と新政みえは、後藤さん、中瀬古さんの両候補者を推薦。一方、森本さんが中瀬古さんを支援する中、協議会は「混乱を招いた森本さんの支援候補は応援できない」と、後藤さんの支援で一本化した。

 前回選で一万四千票を獲得した後藤さんは、自治労中心の笹井さんの票を受け継ぎ、安定した選挙戦を進める。ただ陣営は、元町長だった笹井さんの票には保守票が含まれ、中瀬古さんに流れる票もあるとみる。後藤さんは「前回を上回る票が至上命令」と気を引き締め、労組や企業の票固めを進める。

 新人の中瀬古さんは、森本さんの地元の旧飯南町や、出身地である旧飯高町で票固めを進める。中川正春衆院議員の支援も受ける。当選すれば、選挙区で〇七年以来となる女性県議となる。市内を自転車で回って庶民派をアピールし、女性票と浮動票の取り込みを狙う。子育て支援や医療福祉の充実を訴える。

 一方、政党の支援を受けない中西さんは、前回選の九千五百票からの大幅な上積みが必要とみられる。前回公認を受けたみんなの党が解党し、支援を受ける山中光茂市長が辞意を表明する逆風の中、県民目線の改革路線を強調。「県政に堂々と物を言えるのは私だけ」と訴え、支持なし層への浸透を図る。

◆2現職に新人挑む 多気郡区

浜井初男65 みえ現<1>

西川浩52 無新

西場信行63 自現<8>

 前回と同じく三人の争いで、定数二をめぐって現職二人に新人が挑む構図になった。

 西場さんは祖父、父の代から県議を務め、現職最多の八回の当選を誇る。明和、多気、大台で高い知名度を持ち、「古里が主役の政治で元気な農山漁村づくりを」と訴える。

 元大台町議の浜井さんは今回、民主・連合系地域政党「新政みえ」の公認で出馬した。労組のほか、森林組合や漁協の支援を受ける。各地で個人演説会を開き、支持拡大を狙う。

 元多気町議の西川さんは支持組織を持たず、支持なし層の取り込みを狙う。「持続可能な循環型社会の構築」などを訴え、選挙カーとともに自転車で各地を回り、支持を訴える。

 =おわり

4914チバQ:2015/04/12(日) 20:37:37
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/nagano/CK2015040802000245.html
<終盤情勢 県議選>(上)
2015年4月8日

 県議選は十二日の投開票に向け、十六選挙区の四十三議席をめぐり、立候補者七十一人が舌戦を繰り広げている。人口減少対策や雇用・産業、防災など論点はさまざま。各候補はどんな戦略で支持を訴えているのか、各区の情勢を探った。

(敬称略)

■飯田市区(定数三)

小島康晴59無現(2)

小池清 57自現(3)

水野力夫35共新

古田芙士74自現(7)

河野勉 61無新

 強い後援会組織を持つ現職三人を新人二人が追う展開。低投票率になるほど混戦になりそうだ。

 小島は市街地を中心とした地盤固めに全力を傾ける。連日、地区単位のミニ集会を開き、二期八年の実績や政策をアピールする。

 小池はリニア中央新幹線による活性化や中北信地域との格差是正を主張。人口の多い地区で遊説を展開し、支持拡大を目指す。

 昨年の衆院選で知名度を上げた水野は子どもの医療費の窓口無料化など子育て、福祉の充実を強調。支持なし層への浸透を図る。

 八選を目指す古田は七期二十八年の経験と県への発言力をアピール。強固な支持基盤に加え、若年層への食い込みも図る。

 出馬表明が遅れた河野は知名度向上が課題。農業振興や若者の政治参加を訴えの柱に置き、中山間地域での遊説に力を入れる。

■下伊那郡区(定数二)

児島博司65無新

吉川彰一44無現(2)

高橋岑俊70自現(1)

 郡北部出身の現職二人の地盤を切り崩そうと、南部から新人が追い上げる三つどもえの戦い。

 児島は積極的に北部にも食い込み、知名度アップを図る。企業誘致による経済基盤の確立などを唱える。

 吉川は地元高森町周辺の票固めに躍起。病に倒れたが、健康をアピール。周産期医療の充実などを訴える。

 高橋は全域に広がる強固な後援会組織をバックに南部への拡大を狙う。第二県庁の早期実現などを主張する。

4915チバQ:2015/04/12(日) 20:38:04
■上伊那郡区(定数二)

寺平秀行 40民新

矢ケ崎克彦72無新

小林伸陽 71共現(4)

垣内基良 65自現(3)

 現職二人に地方政界経験のある新人二人が挑む混戦。四陣営の地盤がある北部や無党派層の票をめぐり最終盤までもつれそうだ。

 寺平は若さを武器にして精力的に街頭演説をこなす。党支持層の応援を受け、若年層や浮動票獲得を狙う。

 矢ケ崎は全域での遊説と街頭演説を展開。党公認三候補との違いを訴え、幅広い層を取り込もうと息巻く。

 小林は町村単位の集会に重きを置く。全域を巡り、党支持の票を固めながら政権の批判票取り込みを図る。

 垣内は全域にある後援会組織を軸に活動。保守層や地元辰野町民など、支持拡大に向け追い込みをかける。

■岡谷市・下諏訪町区(定数二)

小松稔 62自現(2)

武井茂夫46無新

毛利栄子63共元(2)

浜章吉 67無新

 四人がほぼ互角の戦いを繰り広げ、最終盤まで予断を許さない情勢。支持政党を持たない有権者や若者層をいかに取り込めるかが鍵を握りそうだ。

 小松はこれまで以上に街宣や集会を重ね、現職の実績や地方創生実現などを訴え、懸命に足場固めをする。

 武井は労組などの支援も受けながら、若さと行動力をアピール。子育て世代を中心に支援の輪を広げる。

 毛利は一日十五〜二十回の街頭演説を精力的にこなし、子ども医療費の窓口無料化の実現などを訴える。

 浜は行政、政治経験が豊かな市民派、即戦力を前面に訴える。きめ細かな街宣、電話作戦で支持拡大を図る。

■諏訪市区(定数一)

今井愛郎45無新

森山広 55無新

横山真 43無新

 市議経験者による三つどもえの戦い。出足が早かった横山を今井、森山が激しく追う。

 リベラルな立場を強調する今井は街頭演説に力を入れ、教育の充実を訴えて子育て世代への浸透を狙う。

 森山は諏訪圏域の活性化と行動力をアピール。草刈り場の旧村部に入り込み、票の掘り起こしを急ぐ。

 横山はインフラ整備の推進などを掲げ、自民の推薦で厚みを増した支持基盤を生かして広がりを目指す。

 【注】届け出順。投票日基準の年齢、選管届け出の党派、現元新の別、当選回数の丸数字-の順▽党派名の略称は、自=自民、民=民主、維=維新、公=公明、共=共産、社=社民、生=生活、次=次世代、陽=太陽、気=元気、改=新党改革、減=減税日本、愛=日本一愛知の会、大=大阪維新の会、諸=諸派、無=無所属

 ※政党要件を満たす政党と、地域政党で代表または党首が都道府県の知事か政令市の市長である政治団体の他は諸派

4916チバQ:2015/04/12(日) 20:38:48
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/nagano/CK2015040902000253.html
<終盤情勢 県議選>(中)
2015年4月9日

■松本市区(定数六)

下沢順一郎55民現(2)
百瀬智之32維新
中川博司56社現(1)
萩原清64自現(6)
本郷一彦68自現(5)
中川宏昌44公現(1)
両角友成62共現(1)
手塚大輔32諸新

 主要政党などがぶつかり合い、激しい選挙戦。地方創生のあり方や安倍政権への対応で、舌戦を展開している。

 下沢は地域主導の地方創生を訴え、自民批判票の獲得も狙う。中部縦貫道などの「交通網の整備促進」を力説する。

 百瀬は街頭演説を重点にする選挙戦で無党派層の取り込みを図る。議員報酬や定数の削減など「議会改革」を訴える。

 中川博司は「格差のない社会を」と訴え、労働や子育ての環境改善を目指す。護憲を掲げ安倍政権との違いを強調する。

 萩原は県連幹事長代行の立場から「国と県のパイプ役」を強調。安倍政権による経済振興を後押しし、若者の定住を主張する。

 本郷は市内全域の後援会を地盤に精力的に活動。企業誘致や観光振興で「信州に地方創生を」と唱え、支持拡大を図る。

 中川宏昌は「安心できる暮らし」として子育てや老後の施策強化の必要性を訴える。防災対策や雇用支援の充実も掲げる。

 両角は「県議会唯一の野党」を掲げ、医療や福祉など身近な施策の充実を前面に打ち出す。安倍政権の防衛政策なども批判する。

 手塚は有志党幹事長として街頭演説を精力的にこなす。「県の将来を切り開く」として街頭演説などで若年世代の支持を呼び掛ける。

■塩尻市区(定数二)
続木幹夫57民現(1)
青柳充茂62無新
備前光正52共元(2)
丸山大輔40無新

 現職、元職各一人と新人二人が激しく競り合い、最後まで予断を許さない状況だ。

 続木は一期目の実績と県とのパイプの強さをアピール。連合長野の支援を受けるほか、支持政党を持たない層への食い込みも図る。

 青柳は市全域をくまなく回り、市議三期の実績を基に幅広い層への浸透を目指す。勢いが出てきたと陣営はみている。

 備前は街頭演説をこまめに行い、支持を求める。阿部県政への対決姿勢を強く打ち出し、現県政の批判票の取り込みも狙う。

 丸山は今期で引退する小松千万蔵の後継の立場で、後援会組織を軸に組織戦を展開。若い世代へのアピールも強化している。

■安曇野市区(定数二)
甕裕一44民現(2)
望月雄内73自現(6)
寺沢功希40無新

 実績を強調する現職二人を新人が追う展開だ。

 甕は、二期の実績などを基に産業振興や交通網整備などの課題解決を強調する。支持政党を持たない層への浸透も図っている。

 望月は、県農業会議会長の立場から農業施策の充実などを訴え、六期で築いた人脈などを基に幅広い支持の獲得を目指す。

 寺沢は、若さと四人の子を持つ親の立場をアピールし、子育て支援充実などを掲げる。街頭演説などで知名度アップを狙う。

4917チバQ:2015/04/12(日) 20:39:16
■大町市区(定数一)
重田康宏60無新
諏訪光昭63無現(2)

 三選を目指す現職に新人が挑み、八年ぶりの選挙戦でしのぎを削っている。

 重田は、スキー観光の再生や農業の六次産業化などの施策を掲げる。特定の団体の支援を受けず、精力的に駆け回っている。

 諏訪は幅広い団体からの推薦を受け、長野北部地震からの復興や医師不足解消、松本糸魚川連絡道路計画の推進などを主張する。

■北安曇郡区(定数一)
内山重喜56自新
宮沢敏文62無現(5)

 ともに南部の池田町を拠点に、六選を目指す現職を新人が追い上げを図る。

 内山は地元の党衆院議員の支援を受けながら党支部のある北部へも支持を広げる。決起集会を開いて党支持層を固める。

 宮沢は地域密着を主張し長野北部地震からの復興や地域医療の充実、交通網整備などを掲げる。集会を小まめに開き、支持を訴える。

■木曽郡区(定数一)
三浦茂樹46無新
村上淳60無現(3)

 組織力と知名度で上回る現職を新人が追い上げ、激しい選挙戦を展開している。

 三浦は、地盤の木曽町を中心に郡内全域を精力的に遊説。「健康医療総合地域」の実現を掲げ、人口減少と高齢化対策を訴える。

 村上は「厳しい戦い」と支持基盤の引き締めを図る。信州木曽看護専門学校の開校など三期の実績と防災対策をアピールする。

 (敬称略)

4918チバQ:2015/04/12(日) 20:40:26
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/nagano/CK2015041002000246.html
<終盤情勢 県議選>(下)
2015年4月10日

■長野市区(定数一〇)
西沢正隆43自現(4)
高橋宏76無現(6)
和田明子55共現(2)
山口典久54共新
竹内久幸61社現(4)
高島陽子46無元(1)
中島嘉一郎69無新
埋橋茂人62民新
太田昌孝53公現(2)
鎌倉希旭32無新
風間辰一53自現(4)
若狭清史34無新
松橋達生49無新
鈴木清67無現(3)
宮川好正64無新

 定数一〇を十五人で争う激戦区。死去、引退したベテラン議員の票の取り込みにも熱が入る。

 西沢は地方創生への取り組みを主張。高橋陣営は六期当選の実績を強調する。

 共産の和田と石坂千穂県議団長の後継山口は現有議席確保を図る。竹内は市北部を中心に実績を訴える。

 高島は母親の目線を強調する。中島は地盤の松代地区に重点。埋橋は農政票を固める。太田は組織を固め地方創生を主張する。

 鎌倉は若者の働く場づくりを主張。風間は県議長としての経験を訴える。

 若狭は元市議長が全面支援。松橋は実業家としての実績を訴える。鈴木は県と市のパイプ役を強調する。

 宮川は青少年健全育成を訴える。

■須坂市・上高井郡区(定数二)
永井一雄72無現(3)
村石正郎75自現(5)
堀内孝人66無新
土谷フミエ67共新

 現職二人を新人二人が追い上げる。

 永井は労組票を集め、一日十五カ所以上の街頭演説をこなす。村石は個人演説会を重ね、従来の支持層を固める。

 堀内は自民支持層の一部からも支援を受け、郡部での知名度向上を目指す。土谷は市議時代の支持層を固めて追い上げる。

■中野市・下高井郡区(定数二)
深井克純58無新
小林東一郎56無現(2)
丸山栄一59自現(2)

 現職二人と新人一人が競り合う。

 深井はスキー場を生かした観光振興策を訴える。小林は民主、社民の支援を受けて実績を訴える。丸山は個人演説会を重ね、保守層への浸透を図る。

4919チバQ:2015/04/12(日) 20:41:01
■千曲市・埴科郡区(定数二)
小川修一47無新
下崎保77自現(7)
荒井武志63無現(1)
 現職二人と新人一人が競り合う。

 小川は小まめな街頭演説で知名度向上を狙い、世代交代を訴える。下崎は企業回りや個人演説会を重ね、従来の支持層を固める。荒井は労組票を固め、出身の旧戸倉町に加えて坂城町でも支持拡大を狙う。

■佐久市・北佐久郡区(定数四)
清水秀三郎47無現(2)
今井正子65無現(3)
桃井進55自現(1)
小山仁志39無新
藤岡義英43共現(1)
花岡賢一35無新

 六人ともそれぞれの支持基盤を持ち、混戦模様だ。うち五人の地盤が佐久市。各陣営とも郡部票の取り込みを狙う。

 清水は商議所青年部の支援を得て、雇用の拡充を訴える。今井は地盤の立科町を中心に、女性票獲得を目指す。自民の桃井は、木内均衆院議員の支援を得て組織を引き締める。

 小山は井出庸生衆院議員の応援を受けて戦う。共産の議席死守を目指す藤岡は、支持無し層への浸透を図る。花岡は、羽田雄一郎参院議員の後援会「千曲会」をフル活用する。

 (敬称略)

 【注】届け出順。投票日基準の年齢、選管届け出の党派、現元新の別、当選回数の丸数字-の順▽党派名の略称は、自=自民、民=民主、維=維新、公=公明、共=共産、社=社民、生=生活、次=次世代、陽=太陽、気=元気、改=新党改革、減=減税日本、愛=日本一愛知の会、大=大阪維新の会、諸=諸派、無=無所属

 ※政党要件を満たす政党と、地域政党で代表または党首が都道府県の知事か政令市の市長である政治団体の他は諸派

4920チバQ:2015/04/12(日) 20:41:51
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/gifu/CK2015041002000243.html
<県議選終盤情勢>(上)岐阜地区、飛騨地区
2015年4月10日

 県議選(定数四六)の論戦も、あと二日となった。選挙戦に入った十五選挙区では、計三十一議席に五十一人が立候補。各選挙区の情勢を紹介する。

◆読めぬ当選ライン 岐阜市選挙区(定数九-12)

 笠原多見子 49 無元<3>

 若井敦子 43 自新

 道家康生 46 無現<1>

 広瀬 修 44 自新

 玉田和浩 71 自現<6>

 中川裕子 34 共新

 水野吉近 51 公現<1>

 平野智久 42 無新

 渡辺嘉山 57 民現<4>

 長屋光征 35 自現<1>

 太田維久 46 民現<2>

 澄川寿之 35 公新

 出馬した十二人のうち、保守系候補が七人を占めて乱戦模様。さらに自民が立てた新人若井は強固な支持組織はない一方、元空手選手として知名度は高く、得票次第で当選ラインが上下することも予想される。各陣営とも警戒感を強め、運動を活発化させる。

 笠原は県議、衆院議員時代の支援者を通じてミニ集会を重ねる。空手団体などに支えられる若井は、選挙カーで回って浸透を急ぐ。道家は地元の市南部以外でも個人演説会を開き、支持拡大に懸命。同じ市南部が地盤の広瀬は、自民市議の支援で保守票固めを狙う。

 前回トップの玉田は自民票の分散を警戒し、全域で個人演説会。中川はネット上での訴えにも積極的で、党支持層以外も狙う。水野も支援母体の創価学会以外への浸透を狙う。平野は全域に選挙カーを走らせ、知名度の向上に躍起だ。

 渡辺は、後援会や中小企業関連団体などが支える。長屋は地盤の北部のほか、西部、南部でも演説会を開催。太田は労組の支援を固めつつ、中心部で街頭演説を繰り返す。澄川は知名度不足を警戒し、組織の引き締めをはかる。

 前回の当選ラインは約一万一千六百票。候補者が増えた今回は、誰かに票が集中すると大幅に下がる可能性がある。

◆票田高富に両候補攻勢 山県市選挙区(定数一-2)

 恩田佳幸 32 無新

 郷明夫 66 自現<1>

 自民系分裂選挙区の一つ。両候補とも、有権者の六割が集中する旧高富町の票を狙う。

 自民を離党した恩田は若者の定住支援の必要性を訴える。自民支持層への浸透も狙う。

 自民公認の郷は、国、県とのパイプとして、自民議席を保つ必要性を強調する。

◆自民が分裂、保守票が鍵 瑞穂市選挙区(定数一-2)

 篠田徹 54 自現<2>

 森治久 54 無新

 自民現職と、自民から無所属に転じた新人の一騎打ち。保守票がどう割れるかがポイントとなる。

 篠田は各種団体の推薦を取り付け、市議会の自民系会派からも支援を受ける。

 森は地元自治会を中心に支持拡大を狙い、政党支持なし層への広がりも目指す。

◆現職2人に新人が挑む 高山市選挙区(定数二-3)

 川上哲也 51 無現<3>

 高殿尚 52 自現<1>

 小井戸真人 50 無新

 自民と無所属の現職二人に、民主推薦の無所属新人が挑み、八年ぶりの選挙戦に。

 川上は自転車遊説など草の根活動で、政党支持なし層にアピール。

 高殿は秘書だった金子一義衆院議員の支持基盤に支えられる。

 小井戸は、民主と県レベルで協力する維新の党も応援に入る。

◆各地盤から足場固める 飛騨市選挙区(定数一-2)

 布俣正也 50 自新

 高原邦子 57 無新

 自民の公募で選ばれた新人と、選ばれず自民を離れた無所属新人による争い。

 布俣は、地元の古川町で足場固めに力を注ぐ。

 高原は神岡町が地盤。古川町の産廃計画阻止を強調する。

 =敬称略

 (候補者の並びは届け出順)

4921チバQ:2015/04/12(日) 20:43:10
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/gifu/CK2015041102000227.html
<県議選終盤情勢>(下)西濃地区・中濃地区・東濃地区
2015年4月11日

◆組織固める現・元職 大垣市選挙区(定数四-6)

伊藤秀光  64 無元<3>
岩井豊太郎 71 自現<7>
野村美穂  45 民現<2>
松岡唯史  38 共新
猫田孝  75 自現<11>
橋本勉  61 無新

 自民二人と民主の現職三人に、共産新人、無所属の元職と新人の計六人で争う。

 伊藤は告示の一週間前に出馬表明。後援会の組織力で挑む。

 岩井は支持基盤の農業や障害者の団体をまとめて足場固め。

 野村は労組への支持を広げ、街頭演説で女性の視点を強調する。

 松岡は衆院選での党の躍進を背景に、県政の刷新を訴える。

 猫田は市内各所に後援会を設け、強固な組織で十二選を目指す。

 橋本は街頭演説で県政を批判し政党支持なし層への浸透を図る。

◆現職は実績強調、新人は女性狙い 不破郡選挙区(定数一-2)
藤墳守  73 自現<5>
木村千秋 40 無新

自民のベテラン現職に、自民を離党した無所属新人が挑む。

 藤墳は、町議や自治会員を動員した組織力を生かし、個人演説会でも実績を強調。

 木村は、支持者と自転車で回るなどして、若年層や女性への浸透を狙う。

◆保守三つどもえ、各組織固めに力 揖斐郡選挙区(定数二-3)
所竜也   40 自新
牧村範康  47 無新
国枝慎太郎 38 無現<1>

 自民新人、自民推薦の無所属現職、自民を離党した無所属新人と、保守系が三つどもえの戦い。

 自民公認の所は各種業界団体の推薦を得て支持層の拡大や若年層の取り込みも狙う。

 自民を離れた牧村は地元池田町で自治会や町議による地盤固めに力を入れる。

 国枝は、三町にまたがる後援連合会を中心に、幅広い年代層に支持を呼びかけている。

◆市長支持層取り込み鍵 関市選挙区(定数二-3)
尾藤義昭 69 自元<5>
林幸広  62 無現<3>
酒向薫  58 自現<2>

 自民と無所属の両現職に、自民元職が挑む三つどもえの戦い。

 尾藤は県議時代の実績を強調。市長選で敗れた現市長の人気を意識し、融和をアピールする。

 自民二人との対決となった林は、推薦を受ける民主党の主張を積極的に訴え、非自民層の取り込みを進める。

 酒向は市全域で演説会を重ね組織固めを進める。市長との良好な関係をPRし、市長支持層への浸透も狙う。

◆市議最大会派と市長派の保守戦 美濃加茂市選挙区(定数一-2)
森厚夫 65 無新
小川恒雄 68 無現<3>

 自民会派入りをかけて、ともに無所属の現職と新人が競う。

 森は市議会最大会派からの支援を受け、地元の加茂野地区を中心に保守層を固める。

 小川は市長派の市議らが支援。自民支持層に加え、政党支持なし層の取り込みも狙う。

◆党引き締め現職、仏教会推す新人 加茂郡選挙区(定数一-2)
加藤大博 35 自現<2>
矢田宗雄 64 無新

 自民現職に、自民を離党した無所属新人が挑み、二十年ぶりに選挙戦になった。

 加藤は、党組織の引き締めに力を入れる。街頭演説や個人演説会を七町村で重ね、知名度の向上を目指す。

 僧侶の矢田は、県仏教会などから推薦を受ける。保育園長や川辺町議時代の人脈を通じ、支援を呼び掛ける。

4922チバQ:2015/04/12(日) 20:43:30

◆地盤以外で上積み図る 中津川市選挙区(定数二-4)
伊藤駿介 26 無新
鷹見信義 68 共新
平岩正光 59 自現<3>
早川捷也 71 自現<6>

 自民現職の二人に、民主推薦の無所属新人と共産新人が挑む。

 伊藤は労組の支援を受け、街頭ではジャージー姿で若さを前面に打ち出す。

 鷹見は小集会で党支持層を固めつつ、街頭演説で政党支持なし層への浸透を図る。

 平岩は商工、観光団体の支持を得て、地盤の旧市内で個人演説会を重ねる。

 早川は地盤の市北部で農林業の組織をまとめ、旧市内でも保守票の取り込みを狙う。

◆世代交代と実績の論戦 瑞浪市選挙区(定数一-2)
山田実三 60 無新
渡辺真 73 自現<4>

 自民の元市支部幹事長が、離党して県連副会長に挑戦し、保守票の奪い合いに。

 山田は市職員OBや同級生が支援。世代交代を訴え、政党支持なし層にも力点を置く。

 渡辺は市長や自民市議、企業経営者の支援で組織を固め、元県議長の経験を訴える。

◆現職に共産と元県議の子挑む 土岐市選挙区(定数一-3)
小関祥子  62 共新
木股与司夫 56 無新
矢島成剛  65 自現<3>

 定数減で現職対決となった二〇〇七年以来の選挙戦。共産新人は三度目の出馬。無所属新人は、元県議の父が〇七年に競り負けた自民現職に挑む。

 小関は党支部に支えられ、自民批判票の受け皿を目指す。街頭ではコミュニティバスの充実などを訴える。

 木股は保守票の取り込みを狙い、住宅地を中心に演説。道路網の整備や市立総合病院の改革を唱える。

 矢島は日ごとに重点地域を変えて選挙カーで回り、三期の実績を強調。自民支持層固めに力を入れる。

◆自・民2氏党固め無党派狙う無所属 可児市選挙区(定数二-3)
小原尚 55 自現<2>
伊藤英生 42 民新
佐伯哲也 44 無新

 自民現職と民主新人がそれぞれの政党支持層を固め、無所属新人は支持政党なし層への浸透を狙う。

 小原は二期四年の実績を強調。早い段階で保守層の支持を固め、市議、御嵩町議の大半がバックアップする。

 民主を除籍された現職が引退を決め、党支持層を一本化した伊藤。維新の党の県組織から支援も受ける。

 佐伯は、地元の可児市若葉台の住民らを中心に選対を組織。政務活動費の廃止、給食無料化などを訴える。

 (候補者の並びは届け出順)

4923チバQ:2015/04/12(日) 20:43:54
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015041002000235.html
<なごや市議選 終盤情勢>(上)
2015年4月10日

 名古屋市議選は十二日の投開票日が迫り、各陣営とも終盤の追い込みに入った。七十五議席をめぐり百三十六人の候補者が争う大激戦。つばぜり合いが演じられている全十六選挙区の情勢を二回に分けて紹介する。

■千種区(定数五-11)

佐野洋一郎47維新

山田 昌弘44民元<1>

手塚 将之38減新

酒井健太朗29共新

伊神 邦彦68自現<6>

蔦 絵梨奈27自新

黒川 慶一61諸現<1>

玉置 真悟30無現<1>

斎藤 亮人55民現<5>

杉浦  聡41諸新

田辺 雄一45公現<2>

 自民と民主の候補が二人ずつおり、票を奪い合う激戦区だ。前回トップ当選の田辺は二期の実績を強調。伊神は支持者を固め、蔦は若年層への浸透を狙う。酒井は党議席の復活を期す。斎藤は労組や福祉団体と連携。山田は古川元久衆院議員が全面支援。元厚生労働省職員の手塚は「高齢者福祉、社会保障のプロ」と行政手腕を訴える。元減税の玉置と黒川は再選に全力。佐野は「議員自ら身を切る改革を」と主張。杉浦は音楽も活用した運動で支持拡大を図る。

■東区(定数二-5)

近藤 徳久52諸現<1>

佐藤 夕子52減新

中川 貴元48自現<5>=公

村瀬 和弘44共新

谷  弘三38民新

 減税日本率いる河村たかし市長のお膝元で注目が集まる。六選を目指す中川は堅調な戦いを進める。佐藤は、河村とともに牙城を守るのに懸命。党の議席奪回を目指す谷は住宅地を歩いて回り浸透を図る。元減税の近藤は新たな政治団体に所属し中小企業の支援などを訴える。村瀬は市民の暮らしや福祉を守ろうと呼び掛け、支持拡大を図る。

■北区(定数五-9)1減

長谷川由美子57公現<3>

田山 宏之56減現<1>

山本 靖也45自新

久間田 賢43維新

岡田 幸子50共現<1>

渡辺 義郎77自現<10>

服部 将也46民現<4>

荒深久明臣53無新

永墓 一光39無新

 定数が一つ減ったが、自民が二人を公認。前回トップ当選の長谷川は四選へ着々。渡辺、岡田、服部は議席死守に全力を挙げる。党副幹事長の田山は市民税減税、議員報酬半減の継続を訴える。会社社長の山本は出馬表明が遅れたが、中小企業経営者らが支援。減税を離れた荒深は県議からくら替えした。久間田、永墓は初当選を目指す。

■西区(定数五-6)

鹿嶌 敏昭68減現<1>

小山 憲一54維新

青木 朋子44共新

浅野  有45自新

上園 晋介39民新

沢田 晃一44公現<1>

 浅野は引退したベテラン議員の地盤を引き継いだ。沢田、青木は党の組織票からの上積みを目指し、街頭中心に活動。上園は前回涙をのんだ母の雪辱を期す。前回二議席を獲得した減税は、鹿嶌への一本化で議席死守に懸命。歯科医院を経営する小山は、昨年の衆院選で八千四百票近く集めた維新の比例票の呼び込みを図る。

■中村区(定数五-9)

佐野  勉61減新

冨田 英寿55無現<1>=民

山本コトミ60無新

小出 昭司53自元<1>

鵜飼 春美66民現<4>

中村  満57公現<3>

斎藤 高央47自現<1>

藤井 博樹37共新

梅岡 由佳32維新

 自民は前回選挙で当落が分かれた斎藤と小出の二人を立て、「責任政党」を前面に議席増を狙う。民主は五選を目指す鵜飼を公認、元減税で無所属の冨田を推薦する。四期目を目指す中村は街頭で票の上積みを図る。藤井は安倍政権批判で同区初の党議席を狙う。前回二議席を獲得した減税は、新人の佐野に一本化。二年前に南区の補選に出た梅岡は出身地で再挑戦。河村市長の政治塾で政治家を志した山本が無所属で臨む。

4924チバQ:2015/04/12(日) 20:44:06
■中区(定数三-9)1増

加藤  南69無新

榎沢 利彦53維新

中田千津子62自現<5>=公

安間 優希45諸新=社・生

西山あさみ25共新

済藤 実咲35無現<1>

則竹 勅仁49次元<3>

菱田聡一郎40民新

高橋 圭三50減新

 競争率三倍の最激戦区。かねて投票率が低く、各陣営は票の掘り起こしに必死だ。中田は公明推薦で、支持層を固める。菱田は連合推薦を受け、党議席の奪還に全力。高橋は河村市長の地盤を生かし、県議選候補と共闘。西山は同区初の党議席獲得に向け、街宣を重ねる。元自民で県議長も務めた加藤は混戦に勝機を見いだす。則竹はかつて民主、減税に属したが、今回は次世代から出馬。性同一性障害の安間は社会の少数者の声を代弁。済藤は議席の維持に全力を挙げ、榎沢は既得権益の打破を訴える。

■昭和区(定数四-6)

真野  哲53維新

柴田 民雄50共新

西川  学47自現<2>=公

大村 光子53減現<1>

奥村 文洋63民現<7>

加藤 絢子30次新

 八選を目指すベテラン奥村は、後援組織の引き締めに余念がない。西川は三選に向けて自転車などで選挙区内をくまなく回る。柴田は初当選に向け、街頭演説を数多くこなす。大村は河村市政の継続などを訴え、再選を期す。真野は犯罪被害者支援の充実などを訴え、支持拡大を図る。シングルマザーで看護師の加藤は、子育て支援の充実などを訴える。

■瑞穂区(定数三-8)1減

藤田 和秀51自現<4>=公

土居 芳太49民新

川崎  務59無新

加能 拓人25共新

前田 有一61無元<3>=次

塚本 剛志34維新

金城  裕55減現<1>

荒川 和夫68諸現<1>

 定数一減で激戦。藤田は四期で培った強固な地盤と、政権与党の追い風を背景に安定した戦い。土居は四期務めた前職の後継で、中電労組の支援を受け組織票を固める。二十五歳の加能は、同区初の党議席獲得を狙う。前回、減税から出てトップ当選した荒川は党を離れ、金城は党に残り、それぞれ再選を目指す。塚本は地元衆院議員の地盤をフル活用し、こまめに地元を回る。自民を離れた前田は次世代の推薦を受け、保守層の掘り起こしに努める。前回みんなの党から出馬した川崎が無所属で再挑戦。

 (候補一覧は届け出順、敬称略)

4925チバQ:2015/04/12(日) 20:44:20
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015041102000222.html
<なごや市議選 終盤情勢>(下) 
2015年4月11日

■熱田区(定数二-5)

西田 敏子60共新

服部慎之助40自新=公

片桐 栄子63維現<1>

森  智雄44民新

森脇  賢45減新

 各党の公認候補が激突し、党勢を示す注目区。公明の推薦を受けた服部は、前回失った党議席の復活を目指す。森は党市議団幹事長の後継で、地域をこまめに回る。減税を離れ、維新から出馬の片桐は議席死守に懸命。西田は同区初の党議席に挑戦。元松江市議の森脇は即戦力を訴える。

■中川区(定数七-12)

伊藤 浩士58社新

浅井 正仁50自現<1>

岡本 善博67自現<6>

林  直樹52無現<1>

田畑 和紀45諸新

山崎 正裕54民現<1>

久野 浩平78民現<11>

広田 幸治32維新

高木 善英34減新

馬場 規子59公現<4>

木下  優60公現<3>

江上 博之60共元<3>

 「減税旋風」が吹いた四年前もトップ当選だった木下と、三位の馬場が支持組織を固め、安定した戦い。岡本と浅井も組織戦で二議席維持を手堅く狙う。久野は十一期の実績をアピールし、減税から移った山崎は追い上げを図る。江上は党の追い風で議席奪還を期す。広田は街頭演説を重ねて浸透に懸命。高木は自転車で選挙区を駆け回る。林は防災の訴えに力を入れる。田畑や、社民が市議選で唯一公認する伊藤は街頭中心に訴え、浮動票の取り込みを目指す。

■港区(定数五-8)

山口 清明53共現<3>

下村 直資53維新

刑部 光芳60減新

坂野 公寿68自現<3>

吉田  茂52自新

佐藤 健一46公現<1>

宇佐美汝久愛51無現<1>

加藤 一登53民現<4>

 加藤は南海トラフ巨大地震に備えた津波対策の推進などを訴える。前回トップ当選の佐藤は支持組織をまとめ堅調。四選を目指す坂野は、演説会などを重ねる。吉田は街宣活動などを通じて知名度向上を図り、自民の二議席目を狙う。山口は「大型開発優先の市政の転換」を唱え、支持拡大を図る。宇佐美は自転車で回り、選挙区唯一の女性をアピール。下村は議会の活性化など訴える。刑部は河村市長を支える立場を強調し、浸透を図る。

■南区(定数五-10)

大大 大輔30維新

戸野 周二49無新

永田 真一45無新

中村 孝道58諸現<1>

高橋 祐介36共新

橋本 浩幹35民現<2>

横井 利明53自現<6>

藤沢 忠将45自元<5>

湯川 栄光53減現<1>

福田 誠治61公現<3>

 実績ある自民の二人が、議席確保に向け着々。横井は強固な支持基盤の引き締めを図り、藤沢は夜間も精力的に街頭で訴える。四選を目指す福田は支持組織をまとめる。候補を一本化した民主の橋本は、敬老パスの利用可能路線の拡大などを訴える。大大は自転車などで区内を回り、若さをアピール。高橋は雇用対策の推進を訴える。湯川は減税の議席確保に懸命。元減税の中村は新たな政治団体に所属し、再選を目指す。戸野、永田も徐々に浸透を図っている。

4926チバQ:2015/04/12(日) 20:44:31
■守山区(定数六-9)

松井 良憲50自現<1>

北野 由晴39自現<1>

榑松 順子58共元<1>

小川 俊之39民現<2>

松山 豊一45減現<1>

松原美佐子67諸新=社・生

鎌倉 安男57減元<2>

金庭 宜雄55公現<3>

奥田  貢57維新

 前回トップ当選の小川は三選、二位の金庭は四選に向け、陣営の引き締めに力を注ぐ。松井は各地区や団体をくまなく回り、二〇一三年の補選を勝ち抜いた北野は議席維持に全力を挙げる。減税は四年前に得た二議席死守に懸命。元民主の鎌倉が河村市長への支持を強調、松山も再選を目指す。榑松は返り咲きを期し、前回減税で出馬した松原は社民、生活の推薦を受ける。奥田は維新の勢力拡大の期待を背負う。

■緑区(定数八-12)1増

増田 成美41減新

中里 高之50自現<2>

筬島 直人35次新

余語冴耶香37減現<1>

松本  守51民新

岡本 康宏38民元<2>

岩本 崇宏42自現<2>

佐橋 亜子47共現<1>

古川  誠65共新

近藤 和博40公現<1>

山本 久樹50維現<3>

斎藤 幸男41無新

 定数一増の最多選挙区に、自民、民主、共産、減税が二人ずつ擁立する混戦。前回トップ当選の近藤は県議選候補と連携し、支持層を固める。中里と岩本は自民の二議席維持に全力。民主は、前回約百五十票差で落選した岡本と、名鉄労組などが全面支援する松本が党議席の復活を懸ける。山本は市内唯一の党議席を守ろうと必死。佐橋と余語は再選に懸命だ。古川、増田は初当選を目指す。斎藤は前回の雪辱を期し、筬島は党の初議席獲得に挑む。

■名東区(定数五-7)

小林 祥子58公現<3>

浅井 康正64減現<1>

斉藤 愛子59共新

日比健太郎34民現<2>

久津屋利枝30自新

高木 士峰55維新

丹羽  宏54自現<2>

 三選を目指す丹羽は、自民の共倒れを警戒、組織固めに余念がない。久津屋は自民票の底上げを図り、二議席目を狙う。三選を目指す日比は駅での街頭活動を中心に浸透を図る。前回トップ当選の小林は、選挙カーを使わず、草の根の活動で支持層を固める。高木は、元市議の秘書時代に培った地元の人脈を総動員。前回二議席を得た減税は、浅井に絞り議席死守に懸命。斉藤は党県常任委員として追い風に乗る。

■天白区(定数五-10)

加納 靖子28自新

諸隈 修身73無元<6>

尾藤 裕子56次新

成田 隆行40自現<2>

田口 一登56共現<5>

三輪 芳裕55公現<4>

鈴木 孝之54減現<1>

太田 敏光66無新

田中 里佳52民元<5>

堀田 太規40維現<1>

 前回トップ当選の三輪は、組織票をまとめ五選に向けて堅調な戦い。成田は区内を歩いて回り、支持を固める。自民の二議席目を目指す加納は、祖父の代から続く後援会組織をフル活用。自治会長を務める田口は、党支持層だけでなく地域への浸透を図る。候補を一本化した民主の田中は、後援会や労組票固めに懸命。鈴木は、河村市政の継続を訴える。元減税で維新から出馬の堀田は、子育て支援の充実などを訴え再選を狙う。諸隈は六期を務めた実績をアピール。尾藤、太田は初当選を目指す。

 (候補一覧は届け出順、敬称略)

4927とはずがたり:2015/04/13(月) 08:38:43
諸派は減税から分かれた生活系が出てたけど0だった様だ。

自民22 民主16 公明12 減税12 維新1

(愛知県)
名古屋市議選 自民22、第1会派
http://www.yomiuri.co.jp/local/aichi/news/20150413-OYTNT50188.html?from=yartcl_popin
2015年04月13日

 12日投開票された名古屋市議選で、当選が決まった75人の新市議のうち、26人を擁立した自民党は22人の当選を決め、第1会派となった。19人を立てた民主党は16人が当選し、自民に次ぐ議席を獲得した。公明党は現職12人全員が当選し、改選前の勢力を維持。17人が立候補した共産党は改選前から7増となる12人が当選して躍進した。河村たかし市長が率いる地域政党・減税日本は改選前の議席から1増となる12人が当選。維新の党は1議席を獲得した。社民党、次世代の党、諸派、無所属は議席獲得はならなかった。29人(名古屋市選管が受理した性別で集計)が立候補した女性は16人が当選した。投票率は36.57%(前回43.96%)で、これまで最も低かった1995年(39.53%)を下回り、過去最低となった。

4928とはずがたり:2015/04/13(月) 08:44:50
>前回、地域政党ブームに押され、9議席を減らした民主党は6増の32議席にし、復調傾向を見せた

>河村たかし名古屋市長率いる地域政党・減税日本は前回19人を立てて13議席を得たが、今回公認の候補者を4人に絞って臨んだものの県議会での議席を失った

>全55選挙区のうち20選挙区で無投票となり、30人がすでに当選を決めている。投票率は38.50%で過去最低を記録した。

(愛知県)
県議選 自民が過半数 民主6増32議席
http://www.yomiuri.co.jp/local/aichi/news/20150413-OYTNT50185.html?from=yartcl_popin
2015年04月13日

 12日に投開票された統一地方選前半の県議選(定数102)は、自民党が54議席を獲得し、単独で過半数を占めた。また、前回、地域政党ブームに押され、9議席を減らした民主党は6増の32議席にし、復調傾向を見せた。初挑戦となった維新の党は2議席を得て、2議席を獲得した共産党は、12年ぶりの議席奪還となった。公明党は6人全員が当選し、勢力を維持した。一方、河村たかし名古屋市長率いる地域政党・減税日本は前回19人を立てて13議席を得たが、今回公認の候補者を4人に絞って臨んだものの県議会での議席を失った。今回は、全55選挙区のうち20選挙区で無投票となり、30人がすでに当選を決めている。投票率は38.50%で過去最低を記録した。

4929とはずがたり:2015/04/13(月) 08:55:43

(新潟県)
県議選、自民手堅く「32」
http://www.yomiuri.co.jp/local/niigata/news/20150413-OYTNT50118.html?from=yartcl_popin
2015年04月13日

 統一地方選の前半戦として行われた県議選と新潟市議選は12日、投開票された。県議選は、選挙戦となった15選挙区で37人の当選者が決まり、無投票当選の12選挙区の16人と合わせ、新県議53人の顔ぶれがそろった。公認34人を擁立した自民党(現有33)は32人が当選し、最大会派の座を維持した。民主党(現有5)は7人中6人が当選し、県会第2会派を守ったが、大幅な議席増はならなかった。公明党は2003年以来となる2議席を獲得。共産党、社民党は現有勢力を維持した。

4930チバQ:2015/04/13(月) 22:03:14
http://www.asahi.com/articles/ASH453GYPH45OIPE00B.html
減税日本、名古屋市議選で後退 愛知県議選は議席ゼロに
2015年4月13日01時38分
 名古屋市議選(定数75)が12日投開票され、地域政党・減税日本(代表・河村たかし市長)は12議席で、前回の28議席から後退した。2011年の議会解散に伴う前回の出直し選で第1会派となったが、その後の内紛や不祥事で離脱が相次ぎ、今回の選挙前には11議席まで減っていた。減税日本は愛知県議選(定数102)では前回当選の13議席からゼロとなった。

4931チバQ:2015/04/14(火) 00:56:48
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2015041302000176.html
社説

2015年4月13日


「減税」の低迷 二元代表制求める民意
 勢いは取り戻せなかった。名古屋市議選は、河村たかし市長が代表を務める地域政党「減税日本」の当選者が前回を大きく下回った。二元代表制を機能させよ、という民意の反映であろう。

 四年前の前回選挙で旋風を巻き起こした減税日本が逆風にさらされた理由は二つある。

 一つは、政党としての統制が不十分で、所属議員のお粗末な不祥事が市民を失望させたこと。

 「議員の家業化」に異を唱えて既存政党と対峙(たいじ)した四年前、減税日本は二十八人が当選して市議会の最大勢力に躍り出た。

 ところが、所属議員による政務調査費(現政務活動費)の不正使用や当て逃げ事件などが発覚して除名が続く一方、考え方の違いから離党者も相次いだ。その結果、任期満了を迎えるまでに所属議員は十一人に減り、自民、公明に次ぐ第三会派に転落していた。

 有権者の既存政党への不満を追い風に躍進したものの、直後から始まった自壊を食い止めることができなかったのである。

 もう一つは“河村流”の強引さの行き詰まりだ。

 二〇〇九年に衆院議員から市長に転身した河村氏が掲げた市民税10%減税や市議報酬半減は、市議会で何度も否決された。それならば議会を解散し、自ら率いる減税日本で多数派をつくろう、というのが河村市長の戦略だった。

 市長自ら有権者の署名集めを主導し、市議会解散のリコールが成立。そうして実現させた出直し市議選で、第一会派の座を手中に収めたのである。

 その結果、市民税の5%減税や議員報酬の暫定的な半減など、公約は一部実現した。一三年の市長選では大差で三選を果たし、「庶民革命」の継続が信任されてもいる。しかし、減税日本にかつての勢いは戻らなかった。

 日本の地方自治は、住民が直接選挙で首長と議員を別々に選ぶ二元代表制である。両者の緊張関係、チェック・アンド・バランスの機能が住民の総意により近いという考えだ。

 地域政党の意義は、地域の多様な民意を地方政治に反映させることにある。首長にフリーハンドを与えることではない。

 改選前からは一議席増やしたものの、全国の注目を集めた四年前の熱気と勢いにはほど遠い。今回の結果は、市民が市長と議会の対話を求めている、つまり、二元代表制が機能するよう求めていることの表れでもある。

4932チバQ:2015/04/14(火) 01:04:13
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/aichi/CK2015041302000172.html
減税、前回からは大幅減名古屋市議選
2015年4月13日

名古屋市議選に当選した佐藤夕子さん(右)を笑顔で迎える減税日本の河村たかし代表=13日未明、名古屋市東区で
写真
 「庶民革命」を唱える河村たかし市長が「旋風」を吹かせ、既成政党を圧倒した四年前。それから、攻守一変して迎えた名古屋市議選(定数七五)で、市長が代表を務める「減税日本」は十二議席を獲得。前回の二十八議席から大きく減らしたものの、改選前からは一議席増やし、土俵際で踏みとどまった。

 「逆風の中での戦いだったが、『庶民革命を止めないで』という皆さんの思いをいただいた」

 河村市長の自宅兼事務所があるお膝元、東区選挙区(定数二)で、初当選を決めた佐藤夕子さん(52)。元衆院議員で、党の「切り札」として民主候補らを退けた。午後九時五十分すぎに同区の事務所に現れ、安堵(あんど)の表情。「大きな組織に対し、素人集団が勝ったことこそが、庶民革命」。支持者と固く握手し、市長の思いを代弁した。

 二〇一一年の前回選で、第一党に躍り出た減税日本。だが、所属議員による政務調査費(現在は政務活動費)の不正受給などの不祥事が相次いだ。考え方の違いから離党する議員も多く、改選までに十一人が残っただけ。市長肝いり施策でさえ、自民や民主が多数派を占める議会で、思うようには進まない。

 追い詰められた今回、擁立したのは十八人。「河村市長を助ける男、女」。候補たちは、そんなキャッチフレーズをポスターに使い、演説でも口にした。市民税減税や、議員報酬半減の実績を挙げ「負ければ、すべて元に戻る」とも。応援にフル回転した市長も、議員や公務員批判で、前回の再現を狙った。「税金で食っとるもんは優雅なもん」。風は起こせなかったが、候補を絞り奏功した。

 ただ、市政運営はまだいばらの道。自民、民主、公明が押さえた計五十議席は、市議会の三分の二。議会の議決に対し、市長が拒否権にあたる「再議」にかけても、再可決される。自民のベテラン議員は「今まで以上に、是々非々で河村市政と対峙(たいじ)することになる」と話す。

 東区の自身の事務所で開票の行方を見守った河村市長。「一議席増えた。勝ったことになると思いますよ」。満面の笑みで勝利宣言も飛び出し、不敵に言い放った。「(減税などを見直そうとしても)よほどおかしいことがないとできませんよ。もし議決されたら、リコールですか。できんことはないですよ」

◆県議はゼロに 改選前は7議席

 減税日本は現職三人と新人一人が愛知県議選に挑んだが、改選前の七議席がゼロに。名古屋市東区選挙区(定数一)では現職の安藤雅彦さん(47)がわずか七十七票差で次点となる惜敗だった。代表の河村たかし名古屋市長は「定数一か二だと、なかなか取れん。残念です」と言葉少なだった。

4933とはずがたり:2015/04/14(火) 16:53:01
(三重県)
民主系23人全員当選
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/2015/kaihyoukiji/24/20150413-OYT8T50071.html?from=yrank_ycont
2015年04月13日 10時00分

 県議選は12日、無投票の8選挙区を除く9選挙区で投開票が行われ、全51議席が決まった。民主系が現有議席と同じ23議席を獲得。自民勢の21議席を上回り、10年間守ってきた県議会最大勢力の座を維持した。

 民主系は、民主党県連や地域政党「新政みえ」が推薦・支持する無所属候補を含め、擁立した23人全員が当選した。

 一方、自民勢は過半数獲得を目指して26人を擁立したが、津市や伊賀市選挙区などで現職3人、新人2人が落選。現有の23議席から2議席減らした。

 公明は津市と四日市市選挙区で2議席を確保。共産は2人が当選し、前回失った議席を回復した。

 一方、女性は過去最多の6人が当選した。
2015年04月13日 10時00分

4934とはずがたり:2015/04/14(火) 17:04:50

民主の「凋落ぶりが激しい」…谷本・石川県知事
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/2015/news/20150414-OYT1T50023.html?from=y10
2015年04月14日 13時09分

 谷本・石川県知事は13日、統一地方選前半の同県議選について、報道陣に対し「ベテランの皆さんも、新進気鋭の方々も当選され、県議会はバランスが取れた形になった」と述べた。

 一方、党派別で民主党が振るわなかったことに触れ、「凋落(ちょうらく)ぶりがあまりに激しい。民主党の候補者が出ないと、選挙そのものが盛り上がらず、有権者も投票する気にならないのでは」と指摘した。

4935とはずがたり:2015/04/14(火) 17:22:58
(長野県)
県議会 会派再編視野に
http://www.yomiuri.co.jp/local/nagano/news/20150413-OYTNT50296.html?from=yartcl_popin
2015年04月14日

 12日に投開票された県議選は、“知事与党”として阿部県政を支える自民、民主両党の2大勢力が改選前より議席を減らし、知事との対立軸を明確にする共産党が躍進した。民意を受け、各会派は県議会での存在感を示そうと、会派の再編も視野にさっそく動き始めた。

 現職3人、新人1人が落選し、前回選で獲得した16議席から上積みできなかった自民党。党県議団は13日に会合を開き、石田治一郎議員が昨秋に死去するまで保持した20人の確保を目指していくことを確認した。

 読売新聞の取材では、少なくとも現職15人、新人3人の18人が入る見込みだ。無所属で当選した新人の堀内孝人氏(66)が会合に参加し、会派入りを希望した。

 一方、自民へ合流を模索する動きも見え始めた。

 同党公認の向山公人氏(72)が代表を務める会派「県政ながの」は週内にも、自民など既存会派への合流か、無所属議員を1人以上加えた存続かを決める。19日告示への諏訪市長選に立候補する会派議員1人が失職するため、本会議での代表質問権を与えられる「交渉会派」(6人)の対象から外れるためだ。

 県議選史上で最多の8議席を得た共産党。県委員会の鮎沢聡委員長は13日、阿部県政に唯一批判的な会派としての姿勢が支持を集めたとして、今後の会派運営に自信を見せた。

 共産党の健闘の一方、民主、社民系の14人で構成していた第2会派「改革・新風」は、現職3人が落選した。2人の引退も決まり、このままでは9に減る可能性もある。発言権の維持のためこちらは第2会派の維持を目指している。現職の小林東一郎氏(56)や新人・埋橋茂人氏(62)が会派入りや「リベラル勢力」の結集に協力していく考えだ。
2015年04月14日

4936チバQ:2015/04/14(火) 21:51:01
市町村別投票率は省略
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150414ddlk20010300000c.html
’15統一地方選:会派拡大・再編へ始動 各党、県議選から一夜明け /長野
毎日新聞 2015年04月14日 地方版

 12日に投開票された県議選(定数58)は、自民党が第1党を維持したが、改選前の19議席から3減となり、民主党も3減の2議席へと大きく後退した。県政を巡る論戦は低調で、投票率(48・92%)も過去最低を更新して初めて5割を切った。共産党は2増で過去最多の8議席とし存在感を示した。一夜明けた13日、各党は会合を持ち、会派の拡大・再編を見据え動き出した。【統一地方選取材班】

 12日午後11時半過ぎ。長野市区(定数10)で擁立した後継の埋橋茂人氏の当選が伝えられたが、民主県連の倉田竜彦幹事長の表情は険しかった。連合長野や地元衆院議員らが組織を挙げて臨んだが最下位当選。「基盤がなく、浮動票も取り込めなかった。2012年の政権交代の傷が深い」とため息をついた。

 告示前から厳しい戦いは予想された。下野以降、退潮傾向が続き、擁立作業は難航。公認・推薦は前回より5減の12人にとどまった。党本部の細野豪志政調会長が応援に入り、2大政党制の必要性を訴えたが、塩尻市区(定数2)などで現職2人が落選。

 県議会は昨年8月の知事選を機に共産を除くオール与党となり、「対立軸を示せなかった」と党幹部。社民党も1議席に半減し、民・社の合同会派は改選前の14人を割った。推薦した無所属議員の会派入りを打診するなど「改選前並みに戻したい」(倉田幹事長)とするが、第2会派を維持できるかは微妙だ。

 「厳しい戦いだったが、第1党として県政を引っ張りたい」。13日午後に招集された自民県議団会議。選対幹事長を務めた萩原清県議は冒頭、選挙戦を総括し、会派拡大への協力を求めた。全員当選を果たした前回より2増の24人を公認・推薦し、全員当選を目標としていた。だが、7期務めた現職が多選批判を受けて落選するなど、当選者は公認16、推薦2にとどまった。

 ある県議は「原発再稼働や憲法改正への動きなど風当たりは今まで以上だった」とみる。ただ影響は限定的だ。13日には無所属新人が会派入りを求めるなど、複数の無所属の当選者が加入に前向きな姿勢を示している。県連関係者は「県議団が目標とする(欠員を含めた)告示前の20議席は確保できる見込み。あとはどこまで上積みできるかだ」。

  ■    ■
 「オール与党の県議会で現政権にモノが言えない中、政策が多くの有権者の心をつかんだ」。ほぼ同時に開かれた共産県議団会議では、「県政唯一の野党」を前面に掲げた選挙戦を評価する声が上がった。昨年の衆院選で全国の議席を倍増させた勢いに乗り、2増の8議席と躍進。ただ会派再編には関わらない方針を確認した。小林伸陽団長は「政党では共産が第2党になった。知事と対決し有権者の期待に応えたい」と話した。

 松本市区(定数6)では「議会改革」を訴えた維新の党の百瀬智之氏がベテランを抑え、トップ当選した。現職として臨み、落選した昨年の衆院選と比べても「現状に変化を求める声が強かった」と振り返る。注目されるのは所属会派だ。陣営幹部は「維新に考えが近い無所属新人らとの協力も模索する」と新会派への含みを持たせた。

 ◇知事「真摯に向き合う」
 県議選から一夜明けた13日、阿部守一知事は県庁で報道陣の取材に応じ、「どのような県議会構成になっても、これまでのスタンスと同じく、県民の代表である議会に真摯(しんし)に向き合う」と述べた。

 投票率が過去最低の48・92%を記録したことについては、「県民が参加しやすく身近に感じてもらえる県政にする必要がある。若い世代にも訴えかけ、若者の声を具体化する取り組みが重要だ」と強調した。

4937チバQ:2015/04/14(火) 21:56:32
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150414ddlk24010018000c.html
’15統一地方選:県議会、主導権争い混沌 新政みえVS自公、同数の23議席に /三重
毎日新聞 2015年04月14日 地方版

 12日投開票された県議選(定数51)は、これまで公明などと連携して議会の主導権を握ってきた自民が21人の当選にとどまり、公明の2議席と合わせても過半数に届かなかった。一方、民主・連合系の最大会派「新政みえ」は、「民主王国」と呼ばれる県内での底力を見せつけ、擁立した23人全員が当選を果たし、第1会派を維持。自公と同数となり、今後の主導権争いは混沌(こんとん)とした情勢になった。【田中功一】

 県議会は現在、2人が欠員となっており、議員49人のうち自民系は「自民みらい」(20人)と「鷹山」(3人)の2会派で計23人。自民は今回の選挙では単独過半数を目指し26人を公認したが、自民みらい団長を務める4期のベテラン、貝増吉郎氏(61)が桑名市・桑名郡選挙区で落選するなど現職3人を含む5人が落選し、現有から2議席減となった。

 新政みえは、過半数の候補擁立ができなかったものの、民主公認9人、同党推薦・支持や連合三重推薦の無所属9人、地域政党「新政みえ」公認5人の全員が当選し、現有の23議席を維持した。

 昨年末の衆院選で1人が国政に転出した公明は、後継の新人が四日市市選挙区で2位当選。津市選挙区の現職もトップ当選し、従来の2議席に戻した。

 前回、現職2人が次点となり議席を失った共産は、津市、四日市市両選挙区で後継の新人女性候補がともに激戦を勝ち抜き、議席を奪還した。このほか、社民推薦の新人1人を含む無所属の3人が当選した。

 今後の議会では共産は自民、民主系のいずれとも連携しないとみられ、5月に控えた改選後初の正副議長選出などを巡り、自民と民主系の間で、無所属議員の取り込み合戦が展開されそうだ。

 当選者のうち新人は前回より3人少ない11人にとどまった。女性は立候補した7人のうち6人が当選。現在の3議席から倍増し、過去最高となった。

 また前回は2万票を超える得票者が5人いたが、今回は投票率が大幅に低下したことなどからゼロ。最多得票は、前回に続いて鈴鹿市選挙区の現職、小林正人氏(48)で、1万8293票だった。

 ◇自民「厳しい判断下った」 各党、一夜明け

 知事選と県議選の投開票から一夜明けた13日、各党の県組織の代表者が県庁で記者会見し、選挙戦を振り返った。各党の代表者がそれぞれの選挙結果に満足感を示す中で、単独過半数を目指した県議選で現職3人を含む5人が落選した自民党県連の水谷隆幹事長だけが「非常に残念な結果」とショックを隠せない様子で話した。

 水谷幹事長は「厳しいと言われていた選挙区全てで落とした。厳しい判断が下された」とし、選挙戦を知事選と連動させなかったことが敗因とする指摘があることについて、「そう決めてやった以上、結果論なので、そこは言いたくない」と釈明した。推薦した現職の鈴木英敬氏(40)が圧勝した知事選については「得票率85%が一つのめどと思っていたので良かった」と述べた。

 一方、公認や推薦・支持などの23人全員が当選した民主党県連の芝博一代表は「十分な成果が得られた」と評価。しかし、候補者を公募した、県議選の鳥羽市、志摩市両選挙区で擁立できなかったことを残念がり、知事選で独自候補擁立を見送ったことについても「候補者を出せず、大変残念だ」と話した。

 県議選の津市と四日市市選挙区で、擁立した候補が上位で当選した公明党の中川康洋・県本部代表は「知事選で推薦した鈴木氏も当選した。全ての目標を完遂させてもらった」、新人2人が当選し、前回失った議席を奪還した共産党の大嶽隆司・県委員会委員長も「安倍政権への審判を地方から、という訴えが共感を得た。安倍政権の暴走に『ノー』という声が上がったと言える。知事選も出遅れた中で一定の健闘をした」と満足そうに語った。

 社民は、推薦した前同党県連代表の稲森稔尚氏(31)が県議選伊賀市選挙区で現職を破り初当選。佐藤正明・県連代表代行は「社民の後退傾向が続いているので、無所属の方が有利だろうと推薦にした。若さで県政に新風を吹かせてくれると期待している」と話した。【田中功一、谷口拓未】

〔三重版〕

4938チバQ:2015/04/14(火) 21:57:08
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150414ddlk23010191000c.html
’15統一地方選:県議選・名古屋市議選 各党の勝敗、不透明 減税日本は県議選敗北、河村氏の影響力低下も /愛知
毎日新聞 2015年04月14日 地方版

 12日投開票の県議選(定数102)と名古屋市議選(同75)は、自民、民主、共産といった国政政党が手堅く議席を増やす一方、河村たかし市長が率いる地域政党・減税日本が市議選で改選前から1増の12議席と一定勢力を維持したことで、各党の勝敗が分かりにくくなった。だが、減税は県議会で足場を失い、今後の戦略に広がりは見えぬままで、河村氏が当面、かつてのような影響力を持つことはなさそうだ。両選挙の結果をまとめた。【統一地方選取材班】

 □減税日本

 名古屋市議選には、現職6人、元職1人、新人5人が当選した。2011年3月の前回選の28人から半分以下で、前回5区あったトップ当選は今回はいなかった。得票の合計で算定した党派別得票率も、前回の34・47%から12・93%に下がった。

 河村氏の名前を前面に押し出した選挙で改選前を上回ったことは「河村人気」が根強いことを意味する。河村氏は「逆風の中、よく頑張った。現有議席を確保できたのだから、勝ち」と自賛した。

 一方で、県議選では3現職と1新人が全員落選した。河村氏は「今回の議会への市民の民意は分かっているし、尊重する」と市長野党となる国政政党側との協調も口にするが、国政政党側の出方次第では今後の関係は波乱含みだ。

 □共産

 政権批判勢力としての存在感を発揮し、特に女性候補の活躍が目立った。県議選では、名古屋市西区と豊橋市でいずれも女性の2新人が当選し、12年ぶりに議席回復を果たした。名古屋市議選でも、これまでの最多だった10人を2人上回る12人の当選者を出し、中区では25歳の新人女性が初当選した。

 石山淳一県委員会書記長は「既成政党の一つとして抑え込まれた前回と違い、今回は対決構図が鮮明だった。オール与党の県議会や、国政への批判を明確に掲げて戦ったことが有権者の共感を広げた」と分析する。

 □自民

 県議選で、改選前比7増の当選54人で単独での過半数獲得を果たし、名古屋市議選では同4増の22人で議会第1党を堅持した。藤川政人県連会長は「当初の目標は達成できた」と胸を張る。

 県議選では前回落とした名古屋市中・東両区で、いずれも減税候補との接戦を制して議席を回復した。一方、同市熱田区や知立市、知多郡第1(阿久比、東浦町)などの1人区で、いずれも新人が民主などの現職の壁を崩せなかった。また、3人を公認、1人を推薦した一宮市では、2月の市長選を巡る対立から保守票が割れ、公認の新人が敗れた。

 名古屋市議選では、10区で2候補を立てたが、2人当選を果たしたのは6区だった。

 □民主

 前回、地域政党に議席を奪われたが、県議選で改選前比9増の32人、名古屋市議選で同5増の16人が当選した。しかし、県議選の「最重点区」と位置付けた西尾市で現職が議席を守れなかった。

 昨年末の衆院選で同市を含む愛知12区では、維新との候補者一本化により結果として議席を譲った。今回の県議選では、維新の推薦候補ら2人と2議席を争い、民主現職は772票差で次点だった。党中央の幹部も次々と応援に入ったが、結果は出なかった。

 また、12の1人区で候補を立てられずに無投票を許し、選挙戦になった選挙区でも大半で敗れた。黒川節男県連副代表は「1人区である程度取らないと。次の4年でどう巻き返すかが課題」と話す。

 □維新・公明

 維新は、県議選に12人(他に推薦2人)、名古屋市議選に15人を擁立した。しかし、県議選では、推薦含め3人、市議選では1人しか当選せず、昨年の衆院選の勢いを持ち込めなかった。県議選の当選者は、いずれも重徳和彦県総支部代表の地元・愛知12区内だった。重徳氏は「有権者への浸透には、時間と労力を惜しむなということ。これからの政治のモデルを作りたい」と振り返った。

 公明は、県議選、名古屋市議選とも立候補した全員が当選したが、改選前と同数のままで勢力維持を最優先させた形だ。

 □無所属など

 県議選での国政政党の伸長は、大村秀章知事が、会長を務める地域政党・日本一愛知の会からの候補擁立を見送ったことも一因といえる。一方、名古屋市議選では、前回減税で当選し、党を離れて他党公認や無所属などで出馬した14人(県議選から移った1人を含む)が全員落選した。

4939チバQ:2015/04/14(火) 21:57:38
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150414ddlk21010093000c.html
’15統一地方選:県議選 勢力図に変化なし 自民が県政第1党を維持 /岐阜
毎日新聞 2015年04月14日 地方版

 統一地方選前半戦の県議選は12日、無投票を除く15選挙区で投開票され、全46議員が決まった。自民が厚い保守層を固め、県政第1党を維持する一方、民主は県連役員で、党推薦を受けた現職が落選するなど失速した。公明は改選前議席を死守し、共産は議席を回復。結果的に民主が議席を減らしただけで、県議会の勢力図に大きな変化はない見通しだ。

 自民は公認候補29人が当選し、選挙後に美濃加茂市選挙区(定数1)で当選した小川恒雄氏(68)を追加公認した。羽島市選挙区(同)で無投票当選した推薦の山田優氏(53)も会派入りする予定で、自民会派は改選前の30人より1人多い31人となる見込み。

 今回の選挙戦では、自民現職ら公認候補に、自民系市議や町議が挑んだ「保守分裂」が8選挙区あった。このうち瑞浪市、山県市、揖斐郡で公認候補が敗れたが、その他の選挙区では圧勝。県内最大の岐阜市選挙区(定数9)では公認候補4人全員が当選した。トップから次点までの差が990票という激戦になった関市選挙区(同2)でも議席を独占するなど、他党を寄せ付けなかった。

 民主は公認候補5人が当選したが、推薦候補3人はいずれも苦杯をなめた。民主会派は無所属当選者も含め改選前より1人減の6人となる見通し。選挙戦直前に維新の党県総支部と協力体制を作り、公認・推薦候補8人全員が同支部から推薦を受けたが、非自民の受け皿になりきれず、県議会の会派で唯一議席を減らすことになる。

 公明は引退した現職の後継も当選し、2議席を維持。共産は岐阜市選挙区でトップ当選を果たし、議席を回復した。無所属当選者のうち6人は会派入りが未定だ。【道永竜命】

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 ■解説

 ◇「コップの中の争い」に終始
 4年に1度の県議選は自民圧勝という想定通りの結果で終わった。激戦となった保守分裂の選挙区も、自民対自民のいわば「コップの中の争い」で、本格的な人口減少社会への対応や県の活性化など喫緊の課題について、政策論争がされたとは到底言い難い。

 無投票当選が全国的に増える中、県議選で無投票選挙区は前回の17から12に減少した。しかし、推薦を含む民主、共産の候補者は前回と同じ計12人。自民同士が争ったことで、選挙戦は増えたが、非自民勢力が候補者を擁立できない状況は4年前と変わっていない。

 とりわけ第2会派を担う民主は民主色を薄めた政治団体を設立し、候補者を集めようとしたが、候補者は集まらなかった。県連幹部は「選択肢を示せないことに責任を感じる」と話すが、県選出の国会議員が1人しかいない民主にとって新人発掘は難しく、今後も自民の対立軸になり得るかは不透明だ。

 一方、自民も今回の選挙で保守分裂の構図となった8選挙区のうち、瑞浪市、山県市、揖斐郡で公認候補が敗れるなど盤石とは言えない。猫田孝県連幹事長は「保守分裂ではなく単なる世代交代。予定通りの善戦だ」と強調するが、推薦も含めた当選者32人のうち65歳以上は13人。4年後には世代交代が不可避の状況だ。

 自民、民主ともに課題を抱える中、山積する県政課題にどう対処するのか。内向きな政争ではなく、活発な議論を期待したい。【道永竜命】

4940チバQ:2015/04/14(火) 22:08:11
>>4679
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150413ddq041010013000c.html
’15統一地方選:名古屋市議選 性同一性障害の新人落選 少数者の訴え届かず
毎日新聞 2015年04月13日 中部朝刊

 名古屋市議選中区選挙区(定数3)で、性同一性障害を持つ諸派新人の安間優希(あんまゆき)氏(45)が落選した。戸籍上は男性だが、女性として届け出て立候補し「性的少数者だからこそ、弱者、少数者の声を議会に伝えたい」と訴えたが、及ばなかった。安間氏は事務所で「たくさんの方に応援していただいたのに申し訳ない。さまざまな少数者の要求をどうやったら実現できるか。これからも前向きに活動していきたい」と語った。

 「男から女になった私にとって、がらがらの声で話すのは恥ずかしいですが、頑張ります」。選挙戦はスカート姿で街頭に立った。

 中学生の頃、男性として生きることへの違和感が芽生えた。女性と結婚したが、38歳で家族や職場に障害を告白し、女性として生きる道を選んだ。2011年に性的少数者を支援するNPO法人を設立。「行政支援を得るには政治の力が必要」と出馬を決意した。

 選挙期間中、中年男性から「性的少数者って何?」と尋ねられたり「普通の女性と同じなんですね」と声をかけられたりした。「若者たちから『頑張って』と握手を求められ感動した。世の中を変えていくことに貢献できたと感じた」。一方で性的少数者とみられる人たちが周りに気づかれないよう小さく手を振る姿に、肩身の狭い思いをする人々の存在を改めて感じた。

 国内では03年の東京都世田谷区議選で、上川あや氏が性同一性障害を公表して立候補、当選している。【加藤沙波、岡大介】

 ◇中区(定数3−9)
当  6534 中田千津子 62 自現

当  3638 高橋圭三 50 減新

当  1626 西山あさみ 25 共新

   1597 菱田聡一郎 40 民新

   1197 則竹勅仁 49 次元

   1179 加藤南 69 無新

    720 榎沢利彦 53 維新

    572 安間優希 45 諸新

    493 済藤実咲 35 無現
 =選管最終発表

4941チバQ:2015/04/14(火) 23:20:10
http://www.sankei.com/politics/news/150413/plt1504130061-n2.html
共産党では、静岡県議選に平賀高成元衆院議員が当選した。平賀氏は平成8から1期、衆院議員を務めた。今回の県議選は定数4の選挙区を5人で争い、4番目に当選。県内で唯一の共産議席を獲得し、同党が全都道府県議会で議席を占めることにつながった。


 ◇浜松市中区(定数4−5)
当 26800 竹内良訓 53 自現

当 18822 岡本護 70 民現

当 18595 山崎真之輔 33 無現

当 14120 平賀高成 60 共新

  13197 杉本好重 53 自新

 =選管最終発表

4942チバQ:2015/04/14(火) 23:40:25
>>4936
http://www.shinmai.co.jp/2015chihosen/2015/04/post-176.html
会派再編、動き活発化へ 苦戦の自民、加入働き掛け
2015年04月13日(月)
 12日投開票された県議選の結果を受け、県会は改選前に六つあった会派の再編に向けた動きが活発化する。公認・推薦の当選が計18人にとどまった自民党は、党籍のある新人や保守系現職らを中心に党県議団への加入を呼び掛ける方針。一方、関係議員を減らした民主党は「非自民」の結集軸で新会派の構成を探り、無所属議員を中心に拡大を目指す勢力との「第2会派争い」が焦点になる。最大会派の維持を目指す自民党、議席を伸ばした共産党に対し、中間勢力は存在感を発揮できる態勢をどうつくっていくのか。
 「公認、推薦した当選者を中心に、党籍のある当選者やほかの現職にも声を掛け、何とか20議席は確保する」。自民党県連の萩原清政調会長(松本市)は12日夜、7選を確定させて駆けつけた長野市の県連事務局で、現職らの苦戦に顔をしかめた。
 公認・推薦の当選は現在の県議団を1議席下回る結果に。ただ、公認・推薦以外にも党籍のある新人1人が当選しており、今後は他会派の再編も見越して保守系の現職らにも加入の働き掛けを強める構えだ。
 「リベラル系の幅広い県議に呼び掛け、14、15人程度の勢力をつくる。(任期の)最後にこの件をきちんとまとめる」。民主党県連幹事長で、民主、社民党系県議らでつくる第2会派、改革・新風(14人)の代表で、8期の今期限りで引退する倉田竜彦氏(長野市)はそう話す。
 民主党は当選した公認2人、推薦6人を軸に結集を図る考えだが、目標の10人と改選前の公認、推薦9議席をいずれも下回った。社民党は公認1人の当選にとどまった。倉田氏は「十数人の規模にならないと自民党に対抗できない」と強調。初めて民主党の推薦を受けて3選した小林東一郎氏(中野市・下高井郡)は「参加する方向で考える」とする。
 一方、倉田氏らが模索する「リベラル系会派」と、今後の再編の中で第2会派を争うと目されるのが、現在第3会派の県民クラブ・公明(9人)だ。会長の小松千万蔵氏(塩尻市)が今期で引退するが、無所属議員らに働き掛け、「一党一派に偏しない、阿部知事に是々非々で臨む会派」(小松氏)の拡大を目指す。公明党の3議席を維持した同党県本部代表の太田昌孝氏(長野市)は「会派での協議後に判断する」との立場だ。
 第4会派の県政ながの(6人)の今後は流動的だ。会長を務める向山公人氏(伊那市)が12年ぶりに自民党公認を受け、無投票で5選を決めた。向山氏は「まず現在の会派で話をする」と慎重な姿勢を示すが、「議長適齢期」でもあり、自民党入りの可能性がある。県政ながのでは、金子ゆかり氏(諏訪市)も諏訪市長選に転じる予定になっている。
 昨年の知事選で県会会派で唯一、阿部知事の対立候補を支援した共産党。議席を増やし、祝勝会場も高揚感に包まれた。長野市区で初当選した山口典久氏の事務所では、党公認候補の当選が判明するたびに支持者が「よし」と声を挙げ、握手して喜んだ。
 5選を決めた党県議団副団長の小林伸陽氏(上伊那郡)は「8議席を得たことで、県会での発言力は強まる」とみる。公認候補以外を加えて会派をつくる予定はなく、他の会派構成次第で県会会派の勢力順が決まる。
 維新の党として初めて県会に進出する百瀬智之氏(松本市)は、会派について「対応は未定。支持者と相談して慎重に決める」としている。

4943チバQ:2015/04/14(火) 23:42:21
三重
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/mie/CK2015041402000248.html
落胆自民、他は揚々前半戦各党総括
2015年4月14日

 県内の各党幹部は十三日、統一地方選前半戦の県議選、知事選を終えて県庁で会見し、明暗を分けたそれぞれの戦いぶりを総括した。

 全国的に民主が苦戦する中、最大勢力を維持した民主・連合系の地域政党「新政みえ」の中村進一代表は「今後の県議会改革を進める態勢を組みたい。非自民系の会派とも連携を模索する」と意気揚々。二議席を奪還した共産党県委員会の大嶽隆司委員長も「投票率は落ちたが、共産は前回より得票を増やした。県政をチェックする本来の役割を果たす」と勇んだ。

 手堅く二議席を得た公明党県本部の中川康洋代表も「すべての目標を完遂させた」とにっこり。推薦候補全員が当選した社民党県連の佐藤正明代表代行も「党の勢いを取り戻したい」と意気込んだ。

 過半数獲得に失敗、逆に改選前から二議席を減らした自民党県連の水谷隆幹事長は「厳しいとみられた選挙区をすべて落とした」と肩を落とし、敗因の一つに落選した現職の活動不足を指摘。今後は引き続き公明と連携を続ける意向を示した。

 各党は、鈴木英敬氏が圧勝した知事選をめぐっても応酬を繰り広げた。推薦した自民の水谷氏は「四年間の実績があり、人気も高く予想通りの結果」と評価したが、新政みえが鈴木さんを推薦したことに「目に見えた応援はなく、鈴木さんの人気を生かそうとした新政みえの作戦勝ちだ。民主党代表が『考え方が違う』と言っているのに、普通は推薦しない」と皮肉った。

 共産の大嶽氏も新政みえの対応に「風向き次第で民主色を隠して戦うのはいかがなものか」とちくり。こうした批判に対し、新政みえの中村氏は「無投票当選などの県議が激戦区の応援に入り、知事選には直接関われなかった。知事と政策の方向性が重なる部分を強調して訴えたので、そうした点で応援になった」と反論した。

 知事選、県議選ともに投票率が低迷した今回。知事選で初めて候補擁立を断念した民主党県連の芝博一代表は「有権者の選択肢がなくなったのは事実。その分で投票率が下がったと思う」と影響を認めつつも、県議選の結果を「県内では民主への逆風は少なかったと感じた」と総括し、来夏の参院選に向けて引き続き党勢回復に努める考えを示した。

 (滝田健司、畑間香織)

4944チバQ:2015/04/14(火) 23:46:43
勝:瑞穂市、不破郡、加茂郡、飛騨市
負:山県市、瑞浪市、揖斐郡
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/gifu/CK2015041302000158.html

分裂自民、4勝3敗で勝ち越し
2015年4月13日

写真
 岐阜県議選(定数四六)では七選挙区で、自民党公認候補が、党を離れた元自民系市町議と相まみえる「分裂選挙」に。党公認候補は四勝三敗で、辛うじて勝ち越した。

 不破郡選挙区(定数一)では、党県連政調会長を務める現職藤墳守さん(73)が、自民を離党した元垂井町議の無所属新人木村千秋さん(40)を退け六選を果たした。垂井町の事務所で「途中やきもきさせたが当選できた。粉骨砕身、初心に帰ってがんばっていきたい」と述べ、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 岐阜県の自民は党員数が全国四位。有数の「自民王国」として支持基盤は固く、当選回数を重ねたベテラン県議が少なくない。今回は「世代交代の遅れ」への不満から、党を飛び出して無所属で出馬する候補が続出。県連が除名などの処分を決めた候補や支援する市町議は計十一人に上った。

 ある県連幹部は「勝つには勝ったが、課題は残された。中堅や若手の意見にも耳を傾ける組織運営を心掛けたい」と語った。

 美濃加茂市選挙区(定数一)では、無所属現職が無所属新人を退けた。いずれも自民党籍を持っているが、当初から、勝った方が自民系会派に入ることが決まっている。





◇瑞浪市(定数1−2)
当  8076 山田実三 60 無新
   7839 渡辺真 73 自現

◇山県市(定数1−2)
当  7611 恩田佳幸 32 無新
   4109 郷明夫 66 自現


◇瑞穂市(定数1−2)
当  8072 篠田徹 54 自現
   7890 森治久 54 無新

◇飛騨市(定数1−2)
当  8371 布俣正也 50 自新
   6792 高原邦子 57 無新

◇不破郡(定数1−2)
当  9620 藤墳守 73 自現
   5909 木村千秋 40 無新

◇揖斐郡(定数2−3)
当 12754 国枝慎太郎 38 無現
当 10756 牧村範康 47 無新
   9624 所竜也 40 自新

◇加茂郡(定数1−2)
当 15408 加藤大博 35 自現
   6996 矢田宗雄 64 無新

4945チバQ:2015/04/14(火) 23:49:20
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/fukui/CK2015041302000112.html
元王者・清水さんがトップ当選県議選福井市選挙区
2015年4月13日

妻静恵さん(左)とガッツポーズで喜ぶ清水智信さん=12日夜、福井市の事務所で
写真
 見事なデビュー戦勝利だった。十二議席を十三人で争った福井県議選の福井市選挙区でトップ当選した無所属新人の清水智信さん(33)。元世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級王者は同市開発五の事務所で、妻静恵さんと拳を突き上げた。

 「風通しのいい県政、若者がものを言えるような福井に変えていきたい」

 グローブをマイクに持ち替えた初の選挙戦。抜群の知名度と布団店を営む父の人脈で支持を広げた。十一日の総決起集会では、山崎正昭参院議長も駆けつけ、保守系期待の若手としてバックアップした。

 政治を志したきっかけは東京での現役時代にある。「福井は家族仲良く助け合えて、子育てができて、人として当たり前の生活が普通に手に入る」。故郷の良さが身に染みた。だから帰省する度ににぎわいを失っていく姿が寂しかった。

 「私は福井の皆さんのおかげで夢をかなえられた。今度は私が子どもたちが夢や希望を持って生きられる場所をつくりたい。若者が帰りたいと思える福井にしたい」。三割に満たない若者のUターン率アップにも意欲を示す元世界王者。新たな戦いのゴングが鳴った。


当 11,149 清水 智信 (33) 無 自 新 会社役員 1
当 9,269 西本 恵一 (54) 公 新 (元)福井市議 1
当 8,587 大森 哲男 (60) 自 現 織物整理業 3
当 8,415 松田 泰典 (60) 自 現 会社役員 4
当 8,372 山本 芳男 (75) 自 現 党県役員 8
当 7,759 山本 正雄 (73) 民 現 (元)中学校長 5
当 7,361 野田 富久 (67) 民 現 行政書士 6
当 6,986 井ノ部 航太 (40) 無 新 会社役員 1
当 6,420 佐藤 正雄 (56) 共 現 党県副委員長 4
当 6,078 畑 孝幸 (66) 自 現 製紙会社長 3
当 5,844 中井 玲子 (57) 自 現 (元)保育士 2
当 5,590 長田 光広 (44) 無 自 新 会社社長 1
5,009 峯田 信一 (67) 無 自 新 (元)市議 0

4946チバQ:2015/04/14(火) 23:51:39
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/shizuoka/CK2015041302000273.html
県議選 自民県連幹事長落選
2015年4月13日

 「本当に申し訳なく、心からおわび申し上げます」。牧之原市・吉田町選挙区で落選した、自民現職で党県連幹事長の大石哲司さん(75)は、牧之原市静波の事務所に詰めかけた支援者に何度も頭を下げた。約六百票差で勝った前回選と同じ一騎打ちとなり、激しい競り合いとなった。力なく肩を落とす支援者に「選挙戦で申し上げたことは間違っていなかった」と敗戦の弁を語った。

 JAハイナンや牧之原、吉田の両市町商工会、榛南青年会議所などが強力に支援。しかし二月中旬に体調を崩して入院。四期十六年の実績よりも、年齢と健康面を心配した有権者が多かった。

◇牧之原市・吉田町(定数1−2)
当 15290 大石裕之 47 無元

  15180 大石哲司 75 自現

 =選管最終発表

4947チバQ:2015/04/15(水) 00:27:52
http://www.nagoyatv.com/news/?id=104363&p=1
津市長選 共産党が候補者擁立断念し無投票の可能性
26日投票日の津市長選挙で、共産党が候補者の擁立を断念し、無投票になる公算が高くなりました。

共産党津市委員会の豊田光治委員長は1、26日に行われる津市長選挙に候補者を擁立しないことを正式に表明しました。その理由として12日の県議選の状況が厳しかったことや、党の関係者や市民団体など5人に立候補の打診をしたものの、擁立に至らなかったことなどを挙げています。現在、津市長選に立候補を表明しているのは現職で再選を目指す前葉泰幸さん(53)一人です。津市長選は、19日が告示ですが、無投票となれば、37年ぶりとなります。
更新時間:2015年04月14日 08:26

4948チバQ:2015/04/15(水) 00:41:30
http://www.sankei.com/politics/news/150413/plt1504130002-n1.html
2015.4.13 00:13
【統一地方選】
最高齢県議は「生涯現役」の85歳 石川の金原氏、12期連続当選





【統一地方選2015】
 石川県議選の金沢市選挙区で12期目の当選を果たした無所属現職の金原博氏(85)は、統一地方選前半の41道府県議選で最高齢の当選者となった。昭和46年以来、12回連続当選。

 42年に金沢市議に初当選して1期務めており、議員歴は48年に上る。県議会議長も歴任。選挙戦では「生涯現役」を宣言し、道路、港湾の整備促進や県立病院の早期開設などを精力的に訴えた。

◇金沢市(定数16−17)
 =選管最終発表

当 13760 下沢佳充 54 自元

当 10891 川裕一郎 43 無現

当 10512 石坂修一 62 無元

当 10327 佐藤正幸 47 共現

当  9574 紐野義昭 59 自現

当  9564 田中敬人 44 無新

当  8785 金原博 85 無現

当  8586 米沢賢司 64 自現

当  8398 中村勲 73 自現

当  8252 盛本芳久 60 社現

当  8119 増江啓 60 公現

当  7959 谷内律夫 57 公現

当  7702 不破大仁 39 自現

当  7175 宇野邦夫 72 諸現

当  6711 安居知世 46 自現

当  5907 冨瀬永 50 無新

   5392 白崎勇人 55 自現

4949チバQ:2015/04/15(水) 01:10:58
開票前記事
http://www.sankei.com/region/news/150410/rgn1504100032-n1.html
2015.4.10 07:06
【新潟県議選 激戦区を見る】
有力3候補混戦…新潟市東区

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 ■公明出馬で波乱…長岡市・三島郡

 統一地方選の前半戦、県議選と新潟市議選は12日、投開票される。県議選は27選挙区のうち12選挙区で無投票となったが、15選挙区の選挙戦は終盤戦を迎え、各陣営の動きはさらに熱気を帯びている。

 【新潟市東区=定数2】

 8期目をめざす自民現職、渡辺惇夫氏(76)は県議会議長も務めた重鎮だ。前回、平成23年の県議選では1万9335票でトップ当選したが、同陣営は、今回は危機感を強めているという。

 理由のひとつは、選挙運動の実働部隊も含めた支持者の高齢化だ。

 そこで、無党派層を意識して、いつも以上に選挙カーでの遊説や街頭演説を増やしている。

 市議選候補者と共同で演説・遊説するなどして細かく名前を浸透させるとともに、終盤は石崎徹氏、中原八一氏、塚田一郎氏の国会議員も応援に駆け付け、支持を求める。

 「うちは3番手と思っている」という危機感は民主現職、市川政広氏(61)陣営も同じだ。

 前々回(19年)の2万3784票から前回は1万5081票と激減した。同陣営は「前回は一番逆風のときだった。それに比べれば、街頭や電話作戦の中で、少しずつ手応えが出ている」とみる。

 昨年末の衆院選で返り咲いた西村智奈美氏とともに遊説と街頭演説を続けており、民主党の主張のほか、5期の地元への貢献を強調し、「市川でなければできないことがたくさんある」(同陣営)と訴えている。

 2陣営が注視するのは共産新人の渋谷明治氏(76)だ。新潟市議9期のベテランが前回、県議にくら替えし、市川氏に38票差まで迫った。

 同陣営は県議選について「ターゲットは暴走する安倍政権であり自民党。政党選択の場だ」と話す。

 東区は通船川を境に北側と南側に分かれ、渋谷氏は北側(山の下地区)を地盤にしてきた。「福祉や市民生活の相談にも数多く乗ってきた実績があり、党派を越えて支持を得ている」(同陣営)。

 今回は渡辺氏の強い南側にも活動を広げており、残り2日間、2人の市議候補と人柄を中心に訴えていく作戦だ。

 【長岡市・三島郡=定数6】

 公明が旧長岡市・古志郡選挙区時代以来40年ぶりに新人、安沢峰子氏(46)を擁立した。

 自民の3氏にとって国政で連立政権を組む公明の公認だけに大きな波乱要因になっている。また、女性候補が3人となり女性票の分散も予想される。

 民主も元市議の新人、佐藤伸広氏(48)を擁立。8人とも実力者だけに最後まで混戦は続きそうだ。

4950チバQ:2015/04/15(水) 01:34:17
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150414-00000034-san-l20
【長野県議選】自民伸びず、民主も衰退
産経新聞 4月14日(火)7時55分配信

 統一地方選前半戦の県議選は12日、選挙戦となった16選挙区で投開票が行われた結果、無投票当選の10選挙区15人と合わせて、現職43人、元職3人、新人12人の計58人が当選した。自民党は平成23年の前回と同じ16議席を確保したが、前回と同じ5議席維持を目指した民主党は2議席にとどまり、昨年12月の衆院選に続き党勢衰退があらわになった。代わりに共産党が反自民票を取り込み、前回を2議席上回る8議席を得た。公明党は現職3人が議席を維持し、維新の党は初めて1議席を獲得、社民党は前回より1議席減の1議席だった。無所属は前回より4人多い27人で、今後の政党・会派入りや会派結成など動向が注目される。

                   ◇

 ◆自民党

 平成24年の政権奪回を受けて、自民党は新人1人を含む公認候補20人を擁立し、前回の16議席から上積みを図ったが、現職3人と新人1人が落選し、同じ議席数にとどまった。

 この結果について、県議選選対本部長を務めた若林健太参院議員は取材に「厳しい選挙だった。政権の強さに対するバランス感覚が働いたのかもしれないが、県議選では候補者の資質が問われる。党勢拡大へ議員個人の後援会の状況など基盤を再点検する」と語った。

 同党県議団は13日、県庁議会棟で団会議を開き、20議席以上の会派構成を目指すことを確認した。無所属で当選した党籍のある新人や保守系現職らに入党や入団を働きかけていく方針だ。一方、保守系会派の「県政ながの」も同日、増総会を開き、自民党県議団との合流も含め協議するなど、新しい会派構成に向けた動きが始まった。

 自民党県議団会議では、本郷一彦団長や萩原清県連選対本部幹事長が、入党や入団による党勢拡大への取り組みを要請。須坂市・上高井郡で初当選した無所属の堀内孝人氏が早くも会議に出席し、入団の意向を表明した。

 県政ながのの総会では、自民党県議団との交流や新人の入会働きかけなども選択肢に入れて、向山会長に対応を一任することを確認。向山会長は取材に「(自民党県議団との)合流もありうるし、(所属議員の)個々の問題や判断もある。検討してできるだけ早く決定したい」と語った。

 ◆民主党

 民主党は新人2人を含む5人を擁立し、前回の5議席維持に全力を挙げたが、塩尻市と安曇野市で現職が、上伊那郡の新人も落選した。当選した松本市の現職の下沢順一郎、長野市の新人の埋橋茂人両氏もそれぞれ最下位当選だった。

 同党の篠原孝衆院議員は「とても厳しい選挙だった。党に対する風当たりが強い。党名を変更するなど根本から完全に変えなければならない」、倉田竜彦県連幹事長は「人数を絞って擁立したが、思う結果にならなかった。党の基盤ができていないということだ」と語った。

 連合長野の中山千弘会長も「民主党は反自民の受け皿にならなければならないが、その役割が浸透していない。連合も結果を素直に受け止め、民主党を確立していく」と述べた。

 民主党は今後、「非自民」の無所属議員らとの新会派構成を目指して働きかけていく。

 ◆共産党

 共産党県議団は13日、県議選の結果を受けて、長野市内の同党県委員会事務所で団会議を開き、上伊那郡で5選を果たした小林伸陽氏を団長、岡谷市・下諏訪町で返り咲いた毛利栄子氏を幹事長に選出した。

 小林氏は記者団に「県政の個別の政策には是々非々で臨む。過去最多の8議席の獲得により、批判勢力ではなく、現実的に県政を変えるための提案をしていける」と述べ、阿部知事とは対決というより是々非々の姿勢で臨む考えを示した。

 ◆維新・公明

 維新の党は元衆院議員という知名度と実績を生かし、新人の百瀬智之氏が松本市でトップ当選し、初の議席を獲得した。今後は所属会派などが注目される。

 公明党は無投票当選の1人を含めて現職3人が議席を維持し、安定した戦いぶりを見せた。

4951チバQ:2015/04/15(水) 22:00:20
http://www.shinmai.co.jp/news/20150415/KT150414ATI090021000.php
改革・新風、県民クラブ・公明 県会2会派 第2会派目指す
04月15日(水)
 県会第2会派の改革・新風(14人)と第3会派の県民クラブ・公明(9人)は14日、県議選後初の会合をそれぞれ長野市内で開いた。改革・新風は当選した無所属と民主、社民両党の現職9人を中心に改選後の会派構成を目指し、県民クラブ・公明も無所属、公明党で構成する現在の枠組みを維持すると確認した。両会派とも無所属の現職・新人に参加を呼び掛け、現時点で少なくとも18人が参加し最大会派となる見通しの自民党県議団に次ぐ第2会派を目指すとしている。

 3人が落選、2人が引退する改革・新風の団会議は冒頭を除き非公開。終了後、倉田竜彦代表は、改選後の会派について「最低でも改選前と同じ14人」との目標を示し、「中道リベラルの枠組みでは難しい。理念で寄り添うのではなく、幅広い人材が集まる必要がある」と述べた。

 県民クラブ・公明の総会も非公開。小松千万蔵会長によると、県政に是々非々で臨むといった理念を、改選後も大筋で継承すると確認した。

 同会派は引退や落選で現職は7人となる一方、岡谷市・諏訪郡下諏訪町区で初当選した無所属新人の浜章吉氏が加入の意向を表明。この日は佐久市・北佐久郡区で初当選した無所属新人の小山仁志氏が県民クラブ・公明側の打診に応じ、少なくとも現有勢力の9人は維持する方向となった。

 このほか第4会派の共産党県議団(6人)は、党公認候補8人が当選し、勢力を伸ばす。

4952チバQ:2015/04/15(水) 22:58:28
http://www.yomiuri.co.jp/local/niigata/feature/CO015212/20150414-OYTAT50018.html
検証 県議選
自民 圧勝も不安残る
2015年04月14日 05時00分
公明 自民と不協和音も

多くの県議が出席して行われた自民党の党議(13日、県議会議事堂で)
多くの県議が出席して行われた自民党の党議(13日、県議会議事堂で)

 「34人で収まるのかな。勝たせて頂いた、ということは言える」

 自民党県連会長の星野伊佐夫(75)は13日午前、県議会議事堂で記者団にこう語り、当選した公認32人に加え、無所属2人が会派入りし、現有33議席を超えるとの見通しを示した。

 無所属2人とは、自民が推薦した妙高市区の横尾幸秀(69)と、新潟市北区で当選した元民主の石塚健(43)。この発言に連動するように、横尾は当選証書を受け取った後、記者団に「私は元々保守系」と、自民会派入りする意向を示し、石塚も同日、自民幹部の元を訪れて会派入りの意向を伝えた。

 県議会での「絶対安定多数」は、四つの常任委員会の委員長ポストを独占できる32議席。自民はそれを自力で確保しただけでなく、無所属議員も引き寄せ、引き続き圧倒的な発言力を誇示することになった。

 しかし、圧勝の裏にはほころびも見える。横尾の会派入りで長く自民不在だった妙高市区は埋められるが、議席回復を狙った新潟市西蒲区では新人が落ち、目標とした全27選挙区制覇は達成できなかった。

 背景には、昨年12月の衆院選から続く、農業票を巡る苦戦がある。歯止めがかからない米価の下落、政府が進める農協改革への不信感が自民不利の要因になっているとされる。西蒲区で当選した民主推薦の無所属・重川隆広(64)は、「農業票をかなり得られた」と好感触を口にする。

 また、阿賀野市区では、党県連筆頭副会長のベテラン帆苅謙治(66)が、諸派新人に1419票差まで迫られた。自民が2議席独占の「重点区」だった三条市区でも、現職の1人を落とすなどした。

      ◇

 国政では連立を組む自民と公明の不協和音も垣間見られた。

 公明は長岡市三島郡区に新人の安沢峰子(46)を立て、新潟市中央区の現職とともに12年ぶりに2議席を確保した。

 長岡市三島郡区には、これまで協力関係にあった星野ら自民現職が3人いるため、公明はほかの選挙区の自民候補ら12人に初めて推薦を出し、自公協力を演出するのも忘れなかった。

 だが、自民3陣営は安沢陣営の票の取り込みに不快感を隠さず、警戒心を強めた。1万8000票余りの高得票を受けて当選した安沢は、「今まで自民に投票していた公明票を返してもらっただけ。奪ったわけではない」と話したが、ある自民陣営の関係者は、「公明が強いのは分かったが、本当に参った……」とこぼした。

 昨年の衆院選で民主に接戦を演じられた自民候補は、「公明の協力がなければ小選挙区で当選できなかった」(公明関係者)ともいわれている。

 こうした経緯を意識してか、13日に県議会議事堂で開かれた自民党の党議で、星野は、自ら戒めるようにこう語った。「強い自民党でなければいけない」。その視線の先に、来年の参院選、知事選を見据えている。

 (敬称略)

4953チバQ:2015/04/15(水) 22:59:13
http://www.yomiuri.co.jp/local/niigata/feature/CO015212/20150415-OYTAT50011.html
検証 県議選
民主 組織力の弱さ露呈
2015年04月15日 05時00分
共産 議席守るも苦戦

選挙戦終盤、長岡市を訪れ、マイクを握る民主党の枝野幹事長(10日)
選挙戦終盤、長岡市を訪れ、マイクを握る民主党の枝野幹事長(10日)

 「新会派を出発させて、頑張っていきましょう」

 14日昼、新潟市中央区のホテルでは、県議選で当選した民主党の公認6人と推薦2人が食事を取りながら初めて顔を合わせ、推薦1人を除く7人でスタートすることを確認した。

 現有5議席と比べると2人増。会合に同席した県連幹事長の内山五郎(71)は、終了後、記者団にこう語った。「民主党が再生半ばでの選挙だったので、及第点なのではないか」

 今回、民主が公認・推薦した新人では、長岡市三島郡区と三条市区で各1人が議席を獲得。上越市区では、衆院選出馬に伴って辞職した前県議の地盤を引き継ぐ無所属の秋山三枝子(64)が当選した。新潟市秋葉区でも、引退する内山の後継として立った小島晋(48)が無投票当選した。

 しかし、いずれも前任者がいた中での初当選で、長岡市三島郡区と三条市区も、かつての議席を回復したに過ぎない。新潟市西蒲区で、推薦した無所属新人・重川隆広(64)が当選を果たしたものの、重川は今回、会派入りを見送る。

 加えて、民主は今回、新潟市東区で5期務めた現職・市川政広(61)を落とした。市川陣営の関係者は、「投票率が低く、無党派層の票を上積みできなかった」と悔やむ。自民と比べて地方組織が未整備の民主の弱点が、如実に表れた格好だ。

 その弱点は、戦う前から露呈していた。今回、候補を擁立できたのは27選挙区中12選挙区のみ。民主の支持団体である連合新潟が「空白区を埋めて不戦敗をなくす」と発破をかけたが、順調に進まず、立てられなかった15選挙区のうち9選挙区は自民が独占して無風で終わった。

 14日午後、顔合わせを終えた8人は、その足で、同じホテルで開かれた連合新潟の会合に出席した。集まったのは、8人に加え、連合新潟が「非自民」として幅広く推薦を出して当選した社民や無所属の6人中5人。

 自民会派が34人に上る見込みの中、連合新潟会長の斎藤敏明は、半数にも満たない勢力を前に訴えた。「できれば一つのまとまりとして、会派やそれに近い連携を取ってもらいたい」

      ◇

 1971年以来、44年ぶりの複数議席獲得――。共産党県委員会はこの目標を掲げ、公認5人を擁立して選挙戦に臨んだ。

 新潟市東区で新人の渋谷明治(76)が民主の市川に1088票の差を付け、政令市に移行後、「県都」で初の議席を得た。一方、長岡市三島郡区では現職の竹島良子(65)が267票差で落選。複数議席はかなわず、1967年以来保有してきた県議会の椅子を危うく失うところだった。

 昨年12月の衆院選で全国的な躍進を遂げた共産。党県委員長の樋渡士自夫は、一定の手応えはあったと強調したが、こうも語った。

 「風があっても、地域の組織に勝つ力がなければ、そよ風で終わってしまう」

(敬称略)

(おわり)

(この連載は、米川丈士、樋口絢香が担当しました)

2015年04月15日 05時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

4954チバQ:2015/04/15(水) 23:01:14
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150413ddlk15010164000c.html
’15統一地方選:県議選 投票結果 /新潟
毎日新聞 2015年04月13日 地方版

 ◇新潟市北区(定数2−3)
当 10647 青柳正司 59 自現

当  9075 石塚健 43 無現

   8055 長谷川優 52 無新

 =選管最終発表

 ◇新潟市東区(定数2−3)
当 18166 渡辺惇夫 76 自現

当 15890 渋谷明治 76 共新

  14802 市川政広 61 民現

 =選管最終発表

 ◇新潟市中央区(定数3−4)
当 20391 小島隆 67 自現

当 14518 上杉知之 46 民現

当 12400 志田邦男 65 公現

   8750 町田明広 50 共新

 =選管最終発表

 ◇新潟市西区(定数3−5)
当 16806 高橋直揮 44 自現

当 12874 大渕健 42 民現

当  9155 青木太一郎 76 無現

   8526 武田勝利 51 共新

   7482 野口よそ美 60 無新

 =選管最終発表

 ◇新潟市西蒲区(定数1−3)
当 10501 重川隆広 64 無新

   8784 米山昇 63 無現

   6768 五十嵐諭 45 自新

 =選管最終発表

 ◇長岡市三島郡(定数6−8)
当 23326 星野伊佐夫 75 自現

当 18445 柄沢正三 60 自現

当 18421 安沢峰子 46 公新

当 13123 長部登 66 社現

当 12991 西川洋吉 74 自現

当 11090 佐藤伸広 48 民新

  10823 竹島良子 65 共現

  10722 松川キヌヨ 71 諸現

 =選管最終発表

 ◇上越市(定数5−6)
当 14654 楡井辰雄 63 自現

当 14153 秋山三枝子 64 無新

当 12523 小林林一 70 自現

当 12402 小山芳元 67 社現

当 10820 矢野学 74 自現

   9594 橋爪法一 65 共新

 =選管最終発表

 ◇三条市(定数2−4)
当 14131 佐藤卓之 50 自現

当 13424 藤田博史 45 民新

  12119 坂田光子 60 自現

   1985 田村正宏 59 無新

 =選管最終発表

 ◇柏崎市刈羽郡(定数2−3)
当 16749 池田千賀子 54 無新

当 16249 三富佳一 76 自現

  11692 鷲尾百合子 33 無新

 =選管最終発表

 ◇新発田市北蒲原郡(定数3−4)
当 13817 佐藤浩雄 70 諸現

当 11814 石井修 67 自現

当 11189 岩村良一 53 自現

   3014 三村誉一 68 無新

 =選管最終発表

 ◇妙高市(定数1−2)
当 8229 横尾幸秀 69 無現

  6526 渡部道宏 49 無新

 =選管最終発表

 ◇五泉市東蒲原郡(定数2−3)
当 12488 沢野修 65 自現

当  9885 小島義徳 55 無現

   8543 宮崎伸 32 無新

 =選管最終発表

 ◇阿賀野市(定数1−2)
当 11886 帆苅謙治 66 自現

  10467 田中元 38 諸新

 =選管最終発表

 ◇佐渡市(定数2−4)
当 13180 中野洸 73 自現

当  6631 佐藤久雄 67 無現

   6452 加賀博昭 80 無新

   4192 祝優雄 71 無新

 =選管最終発表

 ◇南魚沼市南魚沼郡(定数2−3)
当 12745 松原良道 63 自新

当 11953 斎藤隆景 71 自現

  10054 若月仁 56 無現

 =選管最終発表

4955チバQ:2015/04/15(水) 23:03:16
http://www.niigata-nippo.co.jp/feature/senkyo-ser/20150414175026.html
県議選 柏崎市・刈羽区
震災直後の前回と一変、原発再稼働、争点にならず

 12日に投開票された県議選。柏崎市・刈羽区には東京電力柏崎刈羽原発が立地するが、原発の再稼働をめぐる議論は深まらず、大きな争点にはならなかった。有権者からは「しっかりと議論すべきだった」という声がある一方で、「原発問題に触れると勝てないから仕方がない」という意見もあった。

    ◇    ◇

 「原発は何かあれば怖い。緊急時の避難をどうするのか、避難場所の問題など身近な話をしてほしかった」と訴えるのは、原発から半径5キロ圏内の「即時避難区域」に位置する椎谷地区の主婦阿部好子さん(64)。県議選を通して具体的な安全対策が語られなかったことを残念がる。

 東電福島第1原発事故の直後に行われた前回2011年の県議選では、原発が最大の争点となった。しかし、今回は候補者が街頭演説で原発に触れる場面は少なかった。

 冷え込みが指摘される地域の経済状況から、再稼働を期待する推進派も争点にならなかったことに不満を漏らす。

 柏崎市中心部の自営業男性(61)は「原発が止まって柏崎の経済は衰退している。再稼働は地域で一番の問題なのだから、しっかりと争点にしてほしかった」と憤った。

◆「賛否主張は不利」の声

 一方、ある候補の演説を聴いていた市内の女性(72)は、原発に関わる仕事に就いている有権者が少なからずいるという立地地域ならではの事情から、候補者が再稼働の是非に触れたがらないことはやむを得ないと感じるという。

 「親類が原発関連の仕事をしている。原発の安全性について不安だと思っていても、本人の前では言えない。選挙で賛否を言いすぎると票が入りにくくなるから言及しないのも仕方ない」と話していた。

【統一地方選・県議選】 2015/04/14 15:35

4956チバQ:2015/04/15(水) 23:03:28

http://www.niigata-nippo.co.jp/feature/senkyo-ser/20150414175023.html
県議選 上越市・妙高市
上越市区県議、決意新た 観光・産業振興に尽力

 12日投開票の県議選では、人口減が進む地域をどう再生するかという課題が問われた。上越地方では北陸新幹線が14日で開業から1カ月を迎える。妙高戸隠連山国立公園も誕生した。1人超過の激戦を勝ち抜いた上越市区と妙高市区の当選者は、絶好の追い風を観光や産業振興に生かす施策に力を入れるとしている。それぞれの「公約」を聞いた。

    ◇    ◇

<新幹線開業、新国立公園を生かせ>

 「新幹線や高速道、(直江津-小木航路の)新造船あかねなどを有機的に結び、発信していく力が必要だ」。3回目で初のトップ当選を果たした楡井辰雄さん(63)=自民=は12日夜、上越市藤巻の事務所に集まった支持者約80人を前に、交通網の連動が発展の鍵を握ると強調した。

 取材に対しても、上越妙高駅周辺への施設誘致のほか、ハードとソフトの両面で観光客を呼び込む準備を整える考えを示した。

 同市区初の女性県議となる秋山三枝子さん(64)=無所属=は上越妙高駅近くの和田地区に住む。駅周辺に更地が広がる現状を気に掛け、「NPO法人で市民活動に携わった経験を生かし、若者の起業などをバックアップしたい」と決意を語った。13日朝は、高田地区中心部の交差点で通勤者に手を振り、「当選した責任を感じている」と気を引き締めた。

 今回の選挙戦で、速達型「かがやき」を同駅に停車させることを訴え続けたのは、4選を果たした小林林一さん(70)=自民=だ。当選後、佐渡航路の高速化も生かして「素通りされない上越をつくる。そのために中心的役割を担う」と述べた。

 「通年観光の取り組みを進めたい」とする小山芳元さん(67)=社民=は、上杉謙信の居城だった春日山城跡を中心に市内を観光地として整備し直すことを提案した。

 矢野学さん(74)=自民=も新幹線開業を好機とみて、「今後は市民がにぎわい創出を自らの問題とし、行動する力が問われる。市民を引っ張る県議になりたい」と話した。


◆妙高市区県議も意欲 

<農業を6次産業化>

 妙高市区で新人との一騎打ちを制し、3選を果たした横尾幸秀さん(69)=無現=は12日、「北陸新幹線や妙高戸隠連山国立公園の独立などをまちづくりに生かす」と強調。農業の6次産業化や観光地としての情報発信を強化し、「妙高」のブランド力を高める決意を述べた。

 同市の朝日町会館には120人の支持者が集まり、午後10時ごろには、入村明市長も駆け付けた。入村市長との二人三脚を強調し、選挙を戦ってきた横尾さんは「今後も市と県とのパイプを太くしていく」と意気込んだ。

 「妙高市のたった1人の代表として、市民の声をしっかりと県政に届けたい。人口減対策、特に若者が減っている問題を解消するため大いに汗をかきたい」と支持者を前に誓った。

【統一地方選・県議選】 2015/04/14 15:35

4957チバQ:2015/04/15(水) 23:03:45
http://www.niigata-nippo.co.jp/feature/senkyo-ser/20150414175014.html
県議選 三条市区、自民公認2議席ならず
民主、出遅れを挽回

 12日投開票の県議選三条市区は、自民現職の佐藤卓之さん(50)が前評判通りトップ当選した。同じ自民現職、坂田光子さん(60)も「自民2議席独占」を目指したが、「独占阻止」を訴えた民主新人の藤田博史さん(45)に阻まれ、24年ぶりの自民公認2議席独占はかなわなかった。

    ◇    ◇

 三条市区(旧三条市区含む)は定数2となった1955年以降、自民が2議席独占したのは衆院選が中選挙区制だった83年と91年の2回。それ以外はほぼ一貫して自民が社会や自由、民主など非自民陣営と1議席ずつ分け合う構図が続いてきた=表参照=。

 しかし、民主は4年前の県議選で、引退した現職の後継候補擁立を断念。無所属で自民推薦だった坂田さんの支援に回ったが、坂田さんが当選後に自民会派入りしたことから、三条市区は自民県議2人が議席を占める形となっていた。

 今回、民主は坂田さんを推さず、三条市議だった藤田さんを公認で擁立。新人で知名度が低い上、出馬表明が昨年12月の衆院選後と遅れたが、菊田真紀子衆院議員や高橋一夫・前三条市長らの全面支援で現職の壁を破った。

 選挙期間中、藤田さんと二人三脚で運動した菊田さんは自民と民主が議席を分け合った結果について「権力にすべてを委ねない、バランス感覚のある市民の良識があった」と語った。

 藤田さんも「やはり三条市民は反骨精神にあふれ、長いものには巻かれないんだと実感した」と喜びをかみしめた。

    ◇    ◇

 一方、91年以来の2人当選はならず、改選議席の一つを失う結果となった自民。初の公認で挑んだ坂田さんは序盤から苦戦が伝えられ、金子恵美衆院議員や県関係参院議員、公明を含む市議約10人が全面バックアップする組織戦を展開した。「自民唯一の女性」の議席死守を目指したが届かなかった。

 落選が決まり坂田さんは「『自民2議席が地域に得』と訴えたが伝わらなかった。(藤田陣営は)菊田さんが長い間培った組織が大きかった」と肩を落とし、「4年後を目指して諦めず挑戦を続けたい」と語った。

 議席を守った佐藤さんは「県議選は国政の代理選挙ではない」として金子さんらの支援は受けず、地盤の南蒲を固めたほか、企業回りを徹底した。激しい競り合いの中、2万票近く獲得した前回からは5千票以上減らしたものの、底力を見せつけた。

 結果について佐藤さんは「どれだけ自分の足を使い、支援者の皆さんの力を借りて、票をいただけるかという戦いだった」と振り返り、坂田さんの落選については「(2陣営の)足並みがそろわず残念」と述べた。

 自民党三条支部長の西川重則市議は「県議選は本来、自前の後援会が主体となるもの。現職が2人いたので『2議席死守』となったが、党が前面に出るのは異例ではないか」と指摘した。

【統一地方選・県議選】 2015/04/14 14:00

4958チバQ:2015/04/15(水) 23:05:23
http://www.niigata-nippo.co.jp/feature/senkyo-ser/20150414174978.html
県議選 戦いの跡(下越・佐渡)
民主議席を藤田が奪還

 12日投開票された県議選では、改選前33議席の自民党が、無投票も含め32議席を得る安定した戦いを展開した。民主党、公明党は改選前から各1議席増やしたが、共産党、社民党は議席数を維持。対自民勢力は改選前と大きく変わらない結果となった。投票率は初めて50%を切り、過去最低の49・70%。「地方創生」や人口減少対策といった重要課題がある中での選挙だったが、争点が明確にならず、盛り上がりを欠いた面もあった。各選挙区の戦いを振り返った。(敬称略。年齢は投票日現在)

    ◇    ◇

【三条】
 <民主議席を藤田が奪還>

 自民の2現職と民主新人1人が、1万票台前半で接戦を繰り広げた。2期8年の実績を訴えた現職佐藤(自)が3回連続のトップ当選。新人藤田(民)が2位に滑り込み、4年前に失った党の議席を奪還した。

 佐藤は、金子恵美衆院議員らの支援は受けず、前回獲得した約2万票をベースにきめ細かくあいさつ回り。地盤の旧南蒲だけでなく旧市でも広く集票し、激戦を制した。

 藤田は出馬表明が昨年12月と出遅れたが、菊田真紀子衆院議員や前市長らと連携して知名度アップを図り、「自民2議席独占阻止」を掲げて勢いに乗った。

 現職坂田(自)は「自民2議席死守」を目指し、金子や市議らの支援を受けたが、4年前の初当選で原動力となった民主支持層の抜けた穴を埋め切れなかった。田村(無)は支持が広がらなかった。

◇三 条 市(定数2-4)
 当 14,131  佐藤卓之 50 自現(3)
 当 13,424  藤田博史 45 民新(1)
   12,119  坂田光子 60 自現 
    1,985  田村正宏 59 無新 


【佐渡市】
 <現職の佐藤が2位争い制す>

 現職2人と佐渡市議からの転身を目指した新人2人が争った混戦区は、中野(自)が安定した戦いでトップ当選。激しい2位争いを佐藤(無)が179票差で制した。

 中野は各地で街宣や集会を重ね、議長経験や5期20年の実績、県とのパイプを強調。ほぼ半数の市議の支援と、島内に30近くある後援会支部の強固な組織力により、出身地の佐渡南部を中心に手堅くまとめ、前回を上回る得票で圧倒した。

 佐藤は市議らに支えられてトップ当選した前回とは異なり、旧市町村ごとに後援会を立ち上げるなど自前の組織で初めて選挙戦に臨んだ。精力的な街宣で浮動票を取り込み、連合新潟の支援を受けて逃げ切った。

 佐渡空港2千メートル化の早期実現を掲げた加賀(無)は、徹底した街宣を展開。現職への批判票を集め、地元の両津地区を中心に支持を広げたが、届かなかった。

 同じ両津地区を地盤とする祝(無)は出馬表明の遅れが響き、浸透しきれなかった。

◇佐 渡 市(定数2-4)
 当 13,180  中野洸 73 自現(6)
 当  6,631  佐藤久雄 67 無現(2)
    6,452  加賀博昭 80 無新  
    4,192  祝優雄 71 無新  


【新発田市・北蒲】
 <5期連続で、佐藤トップ>

 前回と同じ顔ぶれでの選挙戦で、当落よりも現職3氏の組織戦による順位争いが焦点となった。結果は佐藤(諸)が5期連続のトップ当選。党県連常任顧問の石井(自)、党県連政調会長の岩村(自)が続いた。

 佐藤は支持者をきめ細かく回ったほか、JR労使などの支援を受けた。前々回2位、前回3位だった石井は2位に復活。後援会を引き締めるなどし、4人の中で唯一前回より票を伸ばした。旧北蒲郡区選出の岩村は農業政策を中心に訴えたが、旧新発田市への浸透に課題を残した。組織に頼らない三村(無)は支持が広がらなかった。

◇新発田市・北蒲(定数3-4)
 当 13,817  佐藤浩雄 70 諸現(5)
 当 11,814  石井修 67 自現(9)
 当 11,189  岩村良一 53 自現(5)
    3,014  三村誉一 68 無新

4959チバQ:2015/04/15(水) 23:06:29

【五泉市・東蒲】
 <2位の小島、五泉で集票>

 阿賀町を地盤とし4期の実績を訴えた沢野(自)が前回並みの票数を得て、3回連続トップ当選を果たした。小島(無)は前回より票を上積みし、連続して議席を得た。宮崎(無)は、無党派層などに浸透しきれなかった。

 沢野は県、国とのパイプ役となることを継続して訴え、五泉市では建設に加えニット業界などの支援を得た。人口減と高齢化が進む阿賀町で票を減らしたものの、五泉でも保守票を固め、組織力を示した。

 小島は保守系、社民系市議とミニ集会を小まめに開いた。2期8年の経験を前面に出し、産業振興にも力を入れると強調。市長、前市長支持層の支援も得て、五泉市ではトップの得票だった。

 初挑戦で世代交代を訴えた宮崎は、変革や若者の政治参加を呼び掛けた。投票率が低迷したことも響き、現職2人の壁に阻まれた。

◇五泉市・東蒲(定数2-3)
 当 12,488  沢野修 65 自現 (5)
 当  9,885  小島義徳 55 無現 (3)
    8,543  宮崎伸 32 無新


【阿賀野市】
 <自民・帆苅が組織固める>

 16年ぶりの選挙戦は、現職帆苅(自)が新人田中(諸)に約1400票差で競り勝ち、7回目の当選を決めた。

 自民県連筆頭副会長の帆苅は、田中清善市長や市議11人、建設業界など分厚い陣立てで臨んだ。久しぶりの選挙戦で組織の立て直しに苦労したが、終盤に入り後援会青年部や女性ボランティアがフル稼働。地元安田地区を中心に、街頭演説や約50回のミニ集会を開催して票を固めた。6期24年の実績と雇用創出や農業振興を前面に訴え、田中を振り切った。

 初挑戦で連合新潟の推薦を受けた田中は、38歳の若さと国会議員秘書の政治経験をアピール。民主系の市議3人や地元水原地区の町内会関係者らが支援し、黒岩宇洋衆院議員も応援に駆け付けた。選挙カーで市内をくまなく回り、「世代交代」を唱えたが、現職の壁を崩せなかった。

◇阿賀野市(定数1-2)
 当 11,886  帆苅謙治 66 自現(7)
   10,467  田中元 38 諸新 

【統一地方選・県議選】 2015/04/14 10:39

http://www.niigata-nippo.co.jp/feature/senkyo-ser/20150414174962.html
県議選 戦いの跡(新潟)
県議団長・市川、届かず

 12日投開票された県議選では、改選前33議席の自民党が、無投票も含め32議席を得る安定した戦いを展開した。民主党、公明党は改選前から各1議席増やしたが、共産党、社民党は議席数を維持。対自民勢力は改選前と大きく変わらない結果となった。投票率は初めて50%を切り、過去最低の49・70%。「地方創生」や人口減少対策といった重要課題がある中での選挙だったが、争点が明確にならず、盛り上がりを欠いた面もあった。各選挙区の戦いを振り返った。(敬称略。年齢は投票日現在)

    ◇    ◇

【西蒲区】
 <新人・重川、満遍なく浸透>

 定数1をめぐる3人の戦いは、新人重川(無)が保守、革新、無党派に満遍なく浸透し、勝利を引き寄せた。現職米山(無)、新人五十嵐(自)は選挙準備が遅れ、追い付けなかった。

 重川は昨年夏から出馬準備を始め、保守層への働き掛けを強めた。自民の候補擁立後は民主の推薦を得て、鷲尾英一郎衆院議員と連動。名簿を元に、駅伝チームを持つ重川材木店社長の知名度を武器に電話作戦を徹底。東京電力柏崎刈羽原発の再稼働反対を前面に訴え、無党派層も取り込んだ。

 社民推薦の米山は2月にけがで入院した影響で本格的な準備が遅れ、4期の実績を生かしきれなかった。地元の西川地区で拠点を同じくする重川に崩され、原発の訴えもかぶり反原発票が分散した。

 五十嵐は党の全面支援を受けたが、出馬表明が1月下旬と遅れ、運動量で大差を付けられた。訴えで原発には触れず、若さを前面に出したが、激しい保守票争奪戦の中で埋没した。

◇新潟市西蒲区(定数1-3)
 当 10,501  重川隆広 64 無新(1)
    8,784  米山昇 63 無現 
    6,768  五十嵐諭 45 自新

4960チバQ:2015/04/15(水) 23:07:14
【東区】
 <県議団長・市川、届かず>

 渡辺(自)と市川(民)の2現職に新人の渋谷(共)が挑む前回同様の顔ぶれで、渡辺が議席を守り、渋谷が市川に競り勝った。

 渡辺は党や後援会を軸に組織戦を展開し、人口減少対策や新潟市の拠点化を訴えた。県選出の衆参両院議員が支援。地元石山地区を中心にミニ集会や支持者回りを重ねて地盤を固め、8選を果たした。

 渋谷は新潟市議を9期務めた実績をアピールし、原発ゼロや消費税増税反対など他候補との違いを強調。前回は出遅れて38票差で敗れたが、今回は1年以上前に出馬表明してつじ立ちや街宣を繰り返し、千票余りの差で勝利した。

 県議団長の市川は、出身の東北電力や連合新潟の支援を受けて運動。ローラー作戦で地域を回り、人口減少対策や新潟空港の活性化を訴えた。党支持率が低迷するなか、訴えで自民との違いを明確にできず、支持を広げきれなかった。

◇新潟市東区(定数2-3)
 当 18,166  渡辺惇夫 76 自現(8)
 当 15,890  渋谷明治 76 共新(1)
   14,802  市川政広 61 民現


【北区】
 <青柳と石塚、混戦を制す>

 2議席を2現職と1新人が争った混戦で、いずれも現職の青柳(自)と石塚(無)が逃げ切った。

 青柳は前回、無投票だったため、県議としては初の選挙戦だった。選対本部の設置は3月と遅かったが、危機感をばねに巻き返した。自民公認の強みを前面に押し出し、元県議や斎藤洋明衆院議員らと連携。地元の旧市域や農村部の高齢者を中心に支持をまとめた。

 民主を離党して臨んだ石塚は、2期の実績と若さを強調した。40代の若手経営者の支援を受け、あいさつ回りで地道に支持を拡大。自民衆院議員秘書らも応援に入った。保守票や浮動票を集め、豊栄地区で票を伸ばした。

 民主や連合新潟が推薦した新人の長谷川(無)は、黒岩宇洋衆院議員と二人三脚で戦った。民主支持層を固め、自民支持層の切り崩しも狙ったが届かなかった。

◇新潟市北区(定数2-3)
 当 10,647  青柳正司 59 自現(2)
 当  9,075  石塚健 43 無現(3)
    8,055  長谷川優 52 無新 


【西区】
 <現職3人、議席守る>

 定数を2超過する市内最多5人での戦いとなったが、トップ当選の高橋(自)をはじめ現職3人が議席を守った。

 高橋は若手経営者らでつくる後援会に加え、中原八一参院議員らのバックアップも受けた。厚い保守地盤に乗り、手堅く支持をまとめた。

 大渕(民)は推薦を受けた連合新潟の組織力を軸にした戦い。3期12年の実績や県議会改革の必要性などを訴え、民主支持層を固めた。

 青木(無)は、かつて町長を務めた黒埼地区をまとめ6選を決めた。支持者の高齢化で前回から約1700票減らしたが、こまめに街宣を重ね逃げ切った。

 武田は「原発ゼロ」を掲げ、市議候補や市民団体との連動で上積みを図ったが、一歩届かなかった。

 野口は維新の推薦を受け、ミニ集会や党幹部を招いた街宣で浸透を狙ったが、及ばなかった。

◇新潟市西区(定数3-5)
 当 16,806  高橋直揮 44 自現(2)
 当 12,874  大渕健 42 民現(4)
 当  9,155  青木太一郎 76 無現(6)
    8,526  武田勝利 51 共新 
    7,482  野口よそ美 60 無新


【中央区】
 <現職・小島が保守層固める>

 現職3人に新人1人が挑む構図で、各候補が組織を固めるとともに、都市部に多いとされる無党派層への浸透を狙った。6人が立候補した前回から一転、少数の戦いになり、小島(自)、上杉(民)は得票を増やした。志田(公)は減らしたものの町田(共)に大差を付け、当選者の顔ぶれは前回と同じだった。

 小島は党の国会議員や市議候補と連携して運動し、観光振興などを訴えた。保守層を固め、3期連続トップ当選を果たした。

 連合新潟に加え、出身の新潟交通の支援を得た上杉は、防災の強化や中心市街地の活性化を主張。前回の3位から順位を上げた。

 志田は支持母体の創価学会の基礎票に加え、地域の拠点性強化などを訴えて無党派層への切り込みを図り、議席を守った。

 原発再稼働反対などを訴えた町田は、前回の倍近く得票したが及ばなかった。
 
◇新潟市中央区(定数3-4)
 当 20,391  小島隆 67 自現(3)
 当 14,518  上杉知之 46 民現(2)
 当 12,400  志田邦男 65 公現(6)
    8,750  町田明広 50 共新  

【統一地方選・県議選】 2015/04/14 10:39

4961チバQ:2015/04/15(水) 23:07:50
http://www.niigata-nippo.co.jp/feature/senkyo-ser/20150414174975.html
県議選 戦いの跡(上越)
楡井、初のトップ

 12日投開票された県議選では、改選前33議席の自民党が、無投票も含め32議席を得る安定した戦いを展開した。民主党、公明党は改選前から各1議席増やしたが、共産党、社民党は議席数を維持。対自民勢力は改選前と大きく変わらない結果となった。投票率は初めて50%を切り、過去最低の49・70%。「地方創生」や人口減少対策といった重要課題がある中での選挙だったが、争点が明確にならず、盛り上がりを欠いた面もあった。各選挙区の戦いを振り返った。(敬称略。年齢は投票日現在)

    ◇    ◇

【上越】
 <楡井、初のトップ>

 大票田の高田地区をはじめ、市内全域で堅調な戦いを進めた現職楡井(自)が初のトップで3選を果たした。「県政に女性の声を」と訴えた新人秋山(無)は2位で初当選を飾った。

 楡井は地元の頸北地区をまとめ、建設業者などを軸とした組織がフル回転した。高田地区を地盤とした元県議の票も一定程度獲得し、強さを発揮した。

 秋山はNPO法人での活動で培った人脈を基に無党派層に食い込んだ。民主前県議の後継として連合票も確実に押さえ、上越市区初の女性県議誕生を決めた。

 現職小林(自)は、地盤の直江津地区を町内会単位で手堅くまとめた。高田を地盤とする市議の支援も受け、前回よりも票を積み上げた。

 現職小山(社)は、原発問題で新人橋爪(共)と主張が重なり序盤は苦戦したが、社民系労組や民主前県議の支援も得て、4位に食い込んだ。

 前回トップの矢野(自)は、浮動票に狙いを定めて街頭演説を徹底した。低投票率に苦しみ、票を減らしたものの議席は守った。

 橋爪は党支持層を固めて郡部でも支持を広げ、前回の共産候補を大幅に上回る票を獲得したが、及ばなかった。

◇上 越 市(定数5-6)
 当 14,654  楡井辰雄 63 自現(3)
 当 14,153  秋山三枝子 64 無新(1)
 当 12,523  小林林一 70 自現(4)
 当 12,402  小山芳元 67 社現(6)
 当 10,820  矢野学 74 自現(2)
    9,594  橋爪法一 65 共新 


【妙高市】
 <横尾、実績訴え 一騎打ち制す>

 2期8年の実績を訴えた現職横尾(無)が新人渡部(無)との一騎打ちを制した。

 横尾は初めて自民の推薦を取り付け、高鳥修一衆院議員や党幹部らの応援を受けた。市議の大半も支援に回り、後援会組織を固めた。北陸新幹線の開業や妙高戸隠連山国立公園の誕生を生かした雇用の創出を訴え、幅広く支持を集めた。

 市職員を辞めて11月に出馬表明した渡部は、民主と社民の推薦を受けた。知名度不足を克服するため、支持者回りを重ね、若さや世代交代を主張したが、議席を奪えなかった。

◇妙 高 市(定数1-2)
 当 8,229  横尾幸秀 69 無現(3)
   6,526  渡部道宏 49 無新 

【統一地方選・県議選】 2015/04/14 10:42

4962チバQ:2015/04/15(水) 23:08:43
http://www.niigata-nippo.co.jp/feature/senkyo-ser/20150414174972.html
県議選 戦いの跡(長岡)
主要政党の戦い 2新人攻勢

 12日投開票された県議選では、改選前33議席の自民党が、無投票も含め32議席を得る安定した戦いを展開した。民主党、公明党は改選前から各1議席増やしたが、共産党、社民党は議席数を維持。対自民勢力は改選前と大きく変わらない結果となった。投票率は初めて50%を切り、過去最低の49・70%。「地方創生」や人口減少対策といった重要課題がある中での選挙だったが、争点が明確にならず、盛り上がりを欠いた面もあった。各選挙区の戦いを振り返った。(敬称略。年齢は投票日現在)

    ◇    ◇

【長岡市・三島】
 <主要政党の戦い 2新人攻勢>

 主要政党が候補を擁立し激戦となる中、星野(自)がトップで11選を決め貫禄を見せた。一方、「世代交代」を訴えた新人2人が攻勢を掛け初当選。中でも安沢(公)が「台風の目」となり、保守層や無党派層も取り込み約1万8千票で3位に食い込んだ。

 自民県連会長の星野は後援会をフル稼働させ、地盤の旧長岡市に加え、合併地域にも浸透。前回より約4千票減らしながらも首位を守った。柄沢(自)も約3千票減らしたものの後援会や企業による組織戦で地盤の旧三島郡を固め、2位に入った。

 安沢は支持母体の創価学会などによる基礎票が1万票前後とみられたが、地元の旧小国町を固めたほか、各地域で票を掘り起こし、公明に長岡では初の議席をもたらした。長部(社)は脱原発を前面に掲げ、労組票に加えて旧長岡市を中心に個人票を積み上げ、社民の議席を死守した。

 西川(自)は「栃尾から県政の灯を消すな」を合言葉に、業界団体と連動し「オール栃尾」体制で地盤の旧栃尾市を固め、滑り込んだ。新人の佐藤(民)は民主系労組や田中直紀参院議員の支援を受け、民主支持層をまとめて辛うじて民主の議席奪還を果たした。

 竹島(共)は共産支持層を固めたが、女性票を取り込みきれず議席を失った。松川(緒)は草の根で戦ったが、支援者の高齢化や女性票の流出が響き約4500票減らし5選を逃した。

◇長岡市・三島(定数6-8)
 当 23,326  星野伊佐夫 75 自現(11)
 当 18,445  柄沢正三 60 自現(6)
 当 18,421  安沢峰子 46 公新(1)
 当 13,123  長部登 66 社現(4)
 当 12,991  西川洋吉 74 自現(4)
 当 11,090  佐藤伸広 48 民新(1)
   10,823  竹島良子 65 共現 
   10,722  松川キヌヨ 71 諸現
 

【柏崎市・刈羽】
 <新人・池田は保守層崩す>

 新人の池田(無)が、自民候補の一本化で1位当選を狙ったベテラン現職三富(自)を上回る得票で、選挙区初の女性県議となった。新人の鷲尾(無)は出馬表明の遅さが響いた。

 社民推薦の池田は市議3期の実績などをアピールし、女性を中心にした草の根選挙を展開。東京電力柏崎刈羽原発の再稼働について3候補の中で唯一慎重な姿勢を示し、原発に否定的な票のほか保守層にも食い込んだ。

 自民県議東山英機の引退で唯一の自民候補となった三富は保守層をまとめきれず、2位で10期目の当選となった。後援会や企業・団体が選挙戦を支えたが、一部の安泰ムードや多選批判などが重なり伸び悩んだ。

 民主推薦の鷲尾は衆院議員の兄英一郎と共に自転車で幹線道路を走り、アウトレットモールの誘致を主張するなどして無党派層の取り込みを目指したが、出馬表明が遅く届かなかった。

◇柏崎市・刈羽(定数2-3)
 当 16,749  池田千賀子 54 無新(1)
 当 16,249  三富佳一 76 自現(10)
   11,692  鷲尾百合子 33 無新

4963チバQ:2015/04/15(水) 23:09:02

【南魚沼市・南魚】
 <分裂ばねに、自民が独占>

 分裂した自民の新人松原と現職斎藤が、危機感をばねに議席を占めた。若月(無)は自民の集票合戦のはざまで埋没した。

 松原は市議の半数のほか、井口一郎市長や元県議の一部支援者から支持を受けた。南魚沼市を中心に張り巡らせた後援会がフル回転。地元での政治活動が少ないという一部からの斎藤批判を意識し「県政を取り戻す」と訴え、斎藤に千票近くの差をつけた。

 斎藤は支援者の一部が松原に流れ、苦しい戦いを強いられた。4期の実績と地元病院理事長の知名度を前面に打ち出し、業界団体を中心とした組織を引き締め滑り込んだ。湯沢では松原を圧倒、公明支持層を取り込んだことも奏功した。

 若月は魚沼地域で唯一の非自民現職であることを強調し、無党派層に原発再稼働反対などを訴えたが、自民2人が激しく争う中で票を伸ばせなかった。

◇南魚沼市・南魚(定数2-3)
 当 12,745  松原良道 63 自新(1)
 当 11,953  斎藤隆景 71 自現(5)
   10,054  若月仁 56 無現  

【統一地方選・県議選】 2015/04/14 10:43

4964チバQ:2015/04/15(水) 23:09:25
http://www.niigata-nippo.co.jp/feature/senkyo-ser/20150415175187.html
新潟市議選 篠田市長、出番少なく
昨秋4選の苦戦を反映

 12日投開票の新潟市議選では、篠田昭市長が保守系の現職候補の応援に回る姿が見られた。昨年11月の市長選で支援を受けた候補のてこ入れだが、過去の市議選に比べると応援要請は少なめ。現職陣営からは、市が進めるBRT(バス高速輸送システム)計画への評価から「今の市長を呼んでもプラスにならない」との声も漏れる。応援演説には“アンチ篠田”の現職を批判する内容も含まれており、関係者からは「強権的だ」との批判も出ている。

 「なんでも反対、あれは中止、国に文句を言うだけ。そういう議員と地域のまちづくりを進めることは非常に難しい」。11日昼、江南区の曽野木団地前。現職候補の応援演説で篠田市長は支持者に訴えた。続く候補は「私が落選したら、まちづくりは衰退する。どうしても勝たせてほしい」と声を張り上げた。

 演説は、対立候補への批判とも取られる内容だった。江南区は定数1減の4議席を現職5人、新人1人で争い、この現職は議席を失った。

 3日の告示日には、北区の現職金子益夫氏の出陣式に出席。金子氏は、市議会最大会派の代表をしていた昨年、「篠田氏の4選出馬に道を付けた恩人」(ベテラン市議)とされる。篠田市長は告示直後、「金子さん以外への支援は未定」と語り、7日の定例会見で候補の支持基準を問われ「(選挙が)弱い人」と回答。江南区への来援は急きょ決まったものだった。

 篠田氏初当選の5カ月後に行われた2003年市議選では「改革派市長のイメージにあやかりたい」と各陣営から篠田市長へ応援要請が相次ぎ、政令市移行後初となる前々回の07年市議選でも市長来援の効果に期待が高かった。しかし、今回は「篠田さんを呼ぶと票が逃げる」(ある現職)との声すら聞こえてくる。背景には、BRTが争点化したことで苦戦を強いられた昨秋の市長選がある。

 昨年11月の市長選には、前自民党市議(当時)の吉田孝志氏が出馬し、市議会内の保守系会派が分裂。吉田氏は市長選で篠田氏に約7千票差まで迫り、今回の市議選では中央区で得票を1万票の大台に乗せてトップ当選した。

 こうした経緯を踏まえてか、篠田市長は応援演説で保守政界の在り方にも言及。金子氏の出陣式では「旧新潟市の保守は、私から見ると、少しおかしいところがある」と語り、11日の街頭演説でも「旧新潟市の保守はあっち向いたり、こっち向いたりで大変なんです。しっかりまとまってほしい」とやゆした。

 保守系の市議会関係者は「自分の言うことを聞く議員を増やしたいのだろう」と篠田市長の心中を読み解く。その上で「大きなお世話。市長の権力をかさに、市執行部だけでなく、議会にまで手を突っ込んでくるのか」と不快感をあらわにしている。

【統一地方選・県議選】 2015/04/15 10:29

4965チバQ:2015/04/15(水) 23:10:55
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/toyama/CK2015041402000229.html
【検証とやま県議選】(上)過去最低の投票率
2015年4月14日

有権者の関心が高まらず、県議選の県全体での投票率は46.81%と過去最低を記録した=富山市内で
写真
子育て世代に声届かず

 「投票率が少しでも上がっていれば、もう一議席取れたかもしれない」。投開票翌日の十三日、候補者四人を立てながら一人の当選にとどまった共産の幹部が嘆いた。県全体の投票率が初めて50%を下回り、過去最低の46・81%を記録した今回の県議選。投票率の低下は、地方での組織力に勝る自民の盤石さを際立たせた。

 「二十代、三十代の人に投票に行ってほしかったが、浸透しきれなかった」。そう語るのは、子育て世代が多い新興住宅地を抱える富山市婦中町が地盤の自民現職、藤井裕久。二期目の議席を獲得したものの、訴えが届いているという手応えが薄かった選挙戦を振り返った。藤井が立った富山市第二は、投票率が前回から17・91ポイント減の45・91%と、県内で最大の下げ幅となった。

 選挙戦で藤井は、少子化対策として婚活や子育ての支援策を訴えた。商工会青年部などの若い支援者に活動を支えられたが、「共働きで昼は家にいない人が多く、電話がつながらない。やりにくかった」と漏らす。選挙カーで回ると、「音がうるさい」と事務所に苦情が入ることもあった。

 新興住宅地は、山間部と比べて生活環境は恵まれている。「便利な土地柄だけに、不満が少ない若い人にどう関心を持ってもらうか」と課題を語る。

 地域との関わりが薄い人々にどう声を届ければよいのか。県議選としては今回初めて導入されたインターネット選挙は、一つの答えにも映る。

 だが、同じ富山市第二で当選した自民現職の宮本光明は、「不特定多数の人がネットを見て判断してくれれば良いが、本当に限られた人しか見ていない」と話す。ブログやフェイスブックで個人演説会などの活動の様子を紹介したが、見てもらえなければ意味がない。宮本は「あくまで日常の後援会活動が中心で、ネットはそれに付随したもの」と考える。

 各種選挙で投票率が下がり続ける中、藤井は「地方議員の責任でもある」と自戒を込める。「普段から地域にいる県議や市議が、若いお父さん世代に政策を訴え、要望を吸い上げる活動をしなければいけない」

 有権者からは「県議が何をやっているのか分からない」との声も上がる。今回は五選挙区で無投票となったが、有権者に直接訴えかける機会が無くなれば、「無関心」はますます強くなる。 (敬称略)

     ◇

 十二日に投開票された県議選は、自民が七割を超える議席を維持し、「一強」を強く印象づけた。選挙を通じて浮かび上がった課題を検証する。

 (この企画は、豊田直也、広田和也が担当します)

4966チバQ:2015/04/15(水) 23:11:16
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/toyama/CK2015041502000197.html
【検証とやま県議選】(下)擁立苦戦「守り」の戦い
2015年4月15日

2月の常任幹事会で新たな候補者擁立の断念を表明した高田一郎・民主党県連代表(左)=富山市内で
写真
民・社の存在感なく

 戦う前から勝負が決まっていた-。そんな印象が強い今回の県議選。民主、社民は候補者擁立に苦戦し、現有議席維持に終わる「守り」の戦いとなった。自民一強に対抗する選択肢を有権者に示せなかった責任が、重くのしかかる。

 「空白区で擁立を真剣に考えた。ただ、政権を担っていた時代の不信をぬぐえなかった」。民主党県連代表の高田一郎は十四日、取材に県議選で新たな候補者擁立ができなかったことを悔やんだ。

 民主は県議選前、射水、滑川両市の空白区での擁立に向けて、複数人に接触し立候補を求めた。だが、首を縦に振る人は現れず、二月末に擁立を断念。高田は「政権時には候補者自ら手を挙げてきていたが、今では期待できない。候補者を育てようにも、政治に関心を持つ人が少なすぎる」と嘆く。

 社民も事情は同じだ。「五人以上の擁立を」と臨んだものの、結局は引退した議員の後任に新人一人を擁立しただけに終わり、現有三議席の維持を目指す守りの選挙を強いられた。有権者に選択肢を示せず、党県連幹事長の柴義治は「非常に責任を感じている」と肩を落とす。

 昨年の衆院選で全国的に躍進を果たした共産は存在感を見せた。県議四人以上の政党に与えられる代表質問権を取ろうと現職一人を含む四人が立候補。県委員会委員長の上田俊彦は「候補者擁立は党としての役目。常に準備している」と言い切る。

 結果は、現有の一議席にとどまった。だが、投票率が下がった中、前回選に続いて候補者を立てた富山市第一、高岡市、射水市の三選挙区での得票数は計約二千票も増加。上田は「国政に批判的な保守層も投票してくれたと思う。舟橋村議選や来夏の参院選につながる結果だ」と手応えを口にした。

 一方の民主。二〇一三年参院選と一四年衆院選の直近二回の国政選挙でも候補者の擁立に失敗しており、来夏の参院選にも不安を残す。

 高田は、政治スクールの開催や候補者の公募で、来夏の参院選での候補者擁立を目指す方針を明かし、力を込める。「政権を奪った時のように何かの風を起こさないと。何としても擁立したい」。もう不戦敗は許されない。

  (敬称略)

4967チバQ:2015/04/16(木) 21:19:00
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/gifu/CK2015041602000241.html
高山陣屋周辺の街宣自粛名人戦に配慮、候補者困った
2015年4月16日

投票のお願いをする県議選候補者(右手前)。高山陣屋前は選挙活動の定番スポットだ=11日、岐阜県高山市で
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 十九日告示の統一地方選後半戦の岐阜県高山市議選で、選挙期間中の二十二、二十三日に市中心部の観光名所・高山陣屋で開かれる将棋の名人戦第二局に、候補者たちが頭を悩ませている。羽生善治名人(44)らに勝負に集中してもらおうと、議会は半径三百メートル以内での拡声器の使用自粛を申し合わせたが、陣屋前は街頭演説の定番スポット。候補者からは「選挙の勝敗への影響が大きい。日程がずれてくれれば良かったのに」との声が漏れる。

 高山陣屋は防音環境が整っておらず、拡声器を使っての演説は対局者に丸聞こえ。これを知った議会は三月の議会運営委員会で、対局日の拡声器の使用自粛を申し合わせた。ウグイス嬢らの声を発しながらの選挙カーの運行も自粛する。引退を表明している島田政吾議長(69)は「市のイメージアップのためにも全員一致で決めた」と話す。新人候補には、市議会事務局が事情を説明した。

 高山陣屋管理事務所の宇津宮清和所長(54)は「観光都市であることを最大限に考えてくれた」と感謝するが、候補者からは困惑の声も。今のところ、定数二四に二十五人が立候補を予定。陣屋前では朝市が毎日開かれ、地元の買い物客も訪れるため、選挙戦では多くの候補者が街頭演説をするとみられる。統一選前半戦の岐阜県議選高山市選挙区(定数二)でも、候補者の三人全員が演説した。

 市中心部を地盤とする現職候補は「非常に影響がある。防音設備の優れたホテルでやればいいのに」と言い、別の現職候補も「この選挙区の重要拠点なので痛い。事情が事情なので、反対するわけにもいかない」。新人候補は「人の多い所でアピールする機会が減り、現職が有利になるのでは」と疑問を投げ掛ける。

 対局を誘致した県の文化振興課によると、県内での名人戦は三十三年ぶりで、高山での開催は初。本年度七百万円の予算を計上した上、名人戦の準備期間を含む三日間は観光客が入場できず収入も減るが、「高山の観光や、県が運営する高山陣屋を強くアピールしたかった」と狙いを説明する。

 今回の自粛はあくまで申し合わせで、公職選挙法の規制は受けないが、現職候補の一人は「無視して演説したらひんしゅくもの。逆に票が減りそう」と懸念する。別の現職候補は「握手や電話、インターネットなど別の作戦を練らないと」と話している。

 高山市議選の投開票は二十六日に行われる。

 (高山支局・清水裕介)

 <高山陣屋> 国指定史跡。もともとは高山城主・金森氏の下屋敷で、飛騨国が幕府の直轄領となった江戸時代は役所として使われた。明治以降も1969(昭和44)年まで、高山県庁舎など地方の役所として機能した。管理事務所によると、全国で唯一残っている郡代・代官所の建造物。

4968チバQ:2015/04/16(木) 22:30:41
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150414ddlk15010016000c.html
検証・県議選:’15統一地方選/上 自民は「目標達成」 「台風の目」には振り回され /新潟
毎日新聞 2015年04月14日 地方版

 「勝たせていただいた。もう1人会派に加わってもらえるようなので目標達成だ」。統一地方選前半戦の県議選の投開票から一夜明けた13日、自民の星野伊佐夫会長は県議会庁舎での党議のあと、記者団の取材に語った。

 県議選では定数53のうち、自民は改選前の勢力33議席から1議席減らす32議席となったが過半数を維持。民主は改選前から1議席増の6議席、公明は1議席増やし、2003年以来となる2議席を獲得。共産は1議席、社民は2議席と改選前の議席数を維持した。諸派は1減の1議席、無所属は9人が当選した。

 自民は、正副議長と4常任委員長ポストを独占し過半数を占める「絶対安定多数」も維持したが、三条市では民主の候補擁立のあおりを受けた現職1人が議席を失った。議席奪還を狙った新潟市西蒲区でも新人1人が涙をのんだ。

 西蒲区では、当選した重川隆広氏(64)らが立候補。自民は「台風の目」となった重川氏に翻弄(ほんろう)された。

 建築会社社長の重川氏は立候補の意向を固めた昨夏から、地元の企業関係者や自民の旧町村支部などに応援を依頼していた。自民は候補者擁立が難航し、板金会社社長の五十嵐諭氏(45)を擁立したのは2月だった。五十嵐氏には、旧新潟1区でライバル関係にあった故小沢辰男、故近藤元次の両氏のそれぞれの関係者がそろって陣営に入った。

 しかし出遅れは想像以上に響いた。自民県連幹部によると、五十嵐氏への支援を巡り、同党の旧町村支部に依頼したが「もう重川氏に決めたから無理だ」と断る支部長が多かったという。重川氏が民主の推薦を得たことを伝えても反応はあまり変わらなかった。県連幹部は「『面』で支持団体を押さえた重川さんが上手だった」とため息をついた。

    ◇

 議席をすべて確保した長岡市三島郡区でも、自民は「台風の目」に振り回された。同区で公明として初めて議席を得た安沢峰子氏(46)が立候補を表明したのは昨年11月の衆院解散直前だった。

 しかし年が明けた今年1月から公明の支持団体である創価学会が、毎日戸別訪問するなど本格的に動き始めてから一変する。これまでの公明からの票がごっそりなくなる。同選挙区選出の星野会長や柄沢正三議長、西川洋吉氏を慌てさせた。星野会長は後援会を本格的に動かし始めた。

 結果として共産と諸派の現職があおりを食って落選した。だが自民同士の票の奪い合いもあり、ピリピリしたムードが漂っていたという。

 今回の県議選を象徴した二つの「台風の目」。県議会自民党という巨大勢力をピリリとさせた。【米江貴史】

4969チバQ:2015/04/16(木) 22:31:15
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150416ddlk15010002000c.html
検証・県議選:’15統一地方選/下 大きな争点見えず 投票率過去最低を更新 /新潟
毎日新聞 2015年04月16日 地方版

 県議選から3日後の15日、新潟市中央区古町で有権者に聞いた。

 「若者が選挙に行かないのは県議と接する機会が市議に比べて少ないから。もう少し独自性のある政策なら若者も興味を持つのでは」=新潟市中央区・公務員男性(38)

 「県議はよく知らないので、街頭で一番見かけた人に投票した。政策はどこも一緒だと思う。若い人には誰が立候補しているか知らない人もいるんじゃないかな」=同、会社員男性(27)

 選挙の度に低投票率が騒がれるようになって久しい。今回の県議選でも投票率は49・70%となり過去最低を更新した。

 投票率は選挙日前には改善するとの見方が強かった。52・88%だった前回は、直前に起きた東日本大震災の県内避難者に配慮した自粛ムードが影響したとされたからだ。しかし下落傾向に歯止めはかからなかった。

 「大阪都構想のような大きな争点が見えにくかったことでしょう」。新潟大法学部長の田村秀教授(行政学・地方自治)は今回の低投票率をこう分析する。

 県政の課題には、人口減少対策や、回復の兆しが見えない地域経済の問題などが挙がった。自民県連の幹部は「県民と同じ目線で、何を望んでいるか、有権者と日ごろから話し合い、それを踏まえて公約を訴えている」と県民と身近であることを強調する。

 しかし古町で聞いた有権者は県議会の発信力の弱さを指摘。田村教授も「議会の議論が活発でなく住民に伝わっていない。県政の決定権があるように見えない」と話す。

 若手議員の少なさが若年層の選挙離れにつながっている、との声もある。田村教授は20代から40代の候補者の少なさを指摘する。自民の別の幹部も「保守系の若い人がいると盛り上がる」と話す。しかし今回の県議選では73人の候補者のうち、30代は3人、40代9人と2割に満たなかった。家族の反対で断念するケースが多いという。

 投票率下降を食い止める良案はないのだろうか。

 田村教授は「常日ごろから、支持者だけでなく、住民全体を交えた集会を開くなど発信し続けることが必要だ」と議員側の努力を求める。さらに関心を持ちやすい環境の整備も挙げる。

 一つは地方議会もイギリスのように小選挙区制を導入する点だ。現在の大選挙区制は市町村合併が進んで広くなり、候補者の姿が見えにくくなっているという。

 もう一つは、現在議論されている選挙権の18歳引き下げを見据え、初等中等教育に政治を組み込むことだという。子ども議会を継続的に開いたり、中高生と議論する場を開いたりすることが挙げられる。政党にも政党色が偏らない啓発活動が求められるという。「選挙権の年齢引き下げへの対策は特効薬がない」(民主幹部)との声もあるが、知恵の出し方が今後の地方政治を左右する。【米江貴史、山本愛、堀祐馬】

4970チバQ:2015/04/16(木) 22:36:05
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/ishikawa/CK2015041402000230.html
【一強潮流 2015石川県議選後】(上)自民膨脹、不安定要素にも
2015年4月14日

当選が決まり、谷本正憲知事から祝福の電話を受ける福村章さん=12日夜、石川県小松市芦田町の事務所で
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 受話器の向こうで知事の声が弾んだ。「一緒にやれることを幸せに思う」。石川県の谷本正憲知事を支え、十二日投開票された県議選で貫禄の十選を果たした自民党県連の重鎮、福村章さん(76)はそう伝え、集まった支援者の前で二人の関係を見せつけた。県政界関係者の多くは、事実上この二人が県政を動かしているとみる。

 自民が独占するか、民主など非自民勢力が阻むか-。森喜朗元首相のお膝元、小松市選挙区(定数四)は政党対決だけでなく、谷本県政の行く末をも占う意味で注目された。若手や女性の新人も出馬し「世代交代」も問われるような戦いになったが、まったく動じなかった。福村さんは「大変苦しい選挙戦だった。やっぱり福村軍団はすごいな」と会場を沸かせ、「経験と知恵のすべてを振り絞る」と約束した。

 自民は今回、公認の二十四人に加え、推薦の無所属二人が当選し、改選前の二十五議席から一つ上積み。無所属で当選した自民系の元職や新人が南加賀地方で非自民勢力を破り、さらなる伸長へ可能性を広げた。

 「自民が議長も副議長ポストも割り振っている。一人会派では何回当選しても…」。投開票から一夜明けた十三日、党県連の木本利夫幹事長らは、一強のうま味をちらつかせながら、いち早く無所属議員の取り込みに動いた。金沢市内で開いた五役会では、元職や無所属で出馬した新人らへの対応を協議。早くも六人を“内定”し、富山県議会のような議席の七割に上る三十議席の大台が現実味を帯びてきた。

 議会日程の連絡・調整で、五役会に一時同席した議会事務局の職員に対して、ある幹部は「所属議員も多い。自民の意向を聞きながら意思疎通を図ってやらんといかんよ」と注文する場面も。膨張する「自民一強」ぶりを印象づける一幕だった。

 県議会の新たな顔触れがそろったこの日、谷本知事は記者団に「知事に近いとか遠いじゃなしに、単に若返ればいいということではない。新人は前例にとらわれない活動をすることもあるけど、全体を見る力ではベテランに及ばない」と、ベテランとの密接な関係を批判的にとらえる意見を一蹴するように答えた。「互いに足らざる所を持ち寄り、議会を活性化させればいい」とも。

 現職では全国最多タイ六選の谷本知事。当選を重ねるごとに、自民内では多選の是非の議論が繰り返されてきた。自民が伸長するほど、知事も自民の意向を尊重せざるをえなくなる。だが所属議員が増えることで、知事との協調を優先させるベテランに疑問を感じる中堅や若手が台頭する可能性も高まる。

 これまで知事に近いベテランがそうした声を押さえ込んできたが、組織が膨張すれば内部の勢力争いが生まれ、知事との関係でも不安要素になりかねない。膨張自民の行く末は、谷本県政の命運をも左右しかねなない状況になりつつある。

    ◇

 石川県議選は、自民が改選前の議席を上積みし、無所属の当選者も数人加わる可能性があり、「一強」が加速する結果となった。民主など非自民勢力にとっては巻き返しへ正念場が続く。一強が県政界にもたらす影響や課題を探った。 (統一地方選取材班)

4971チバQ:2015/04/16(木) 22:36:19
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/ishikawa/CK2015041502000198.html
【一強潮流 2015石川県議選後】(中)非自民異なる主張 どう連携 
2015年4月15日

3人に減った石川県議会第2会派の県政石川。影響力発揮には他党派との連携が鍵になる=14日、石川県議会で
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 「自民はやっぱり強かった。そういう状況でどうあるべきか。自民以外の方々と早急に相談したい」。石川県議会の第二会派・県政石川の顧問で、県議選で十二選を果たした無所属の金原博さん(85)は十四日、記者団に他党派との連携や合流などを検討する考えを示した。

 県政界で長年非自民勢力の先頭に立ってきた新進石川から分かれた県政石川。昨秋の金沢市長選に出馬するため辞職した元職の石坂修一さん(62)が今回返り咲いて合流したが、改選前は四人だったメンバーは現職の引退と落選で一人減った。第二会派と言っても三人では活動に限界が。「議席減は痛恨の極み」。同日、改選後初めての会合前、仲間が減り少し広くなった会派執務室で、三選の吉田修さん(52)は何度も漏らした。

 「県政石川には改選後、自民入りする者もいるんじゃないか」。県政界ではそんな臆測が出るほど、最大会派・自民の「一強」が際立つ。その自民は無所属当選者も加え三十人超えも視野に入れる中、県議不在だった民主は公認、推薦各一人を何とか獲得したが、いずれも新人。三人いた社民系会派「清風・連帯」は引退と落選で社民公認一人となり、県政石川を含め、勢力維持へ正念場が続く。

 県議選結果が出た十二日夜、民主県連の近藤和也代表は「ゼロという状況から考えれば前進。反転攻勢のきっかけにしたい」と意欲。小松市で唯一の公認として自民独占を阻んだ一川政之さん(41)も自らの得票一万票台を「自民一強への不満、不安な声の集まり」ととらえ、他党派との協力へ「いろんな面で連携できるところがある」と積極姿勢を見せた。

 一方、推薦した六人のうち四人が当選した連合石川。一定の影響力を持てる会派の実現を目指し狩山久弥会長は十四日、そのうちの一人、清風・連帯の現職で社民県連代表の盛本芳久さん(60)と接触。盛本さんは「一人会派の考えはない。少しでも多くの人と連携できたら」と前向きだ。

 連携の目安となるのは「代表質問権」が得られる七人以上。三党派は過去、国政選挙などでも「非自民」の枠組みで連携を取ったり、昨秋の金沢市長選で県政石川の石坂さんを支援したりした経緯がある。ただ、名前が挙がる二期目の本吉浄与さん(35)も、これまで通り一人会派の見通し。二〇一四年春の知事選出馬をめぐり民主を離党した川裕一郎さん(43)も「声がかかれば考えるが、そんなことはないと思う。民主と一緒の選択肢はない」と話し一人会派を続ける意向。七人集まるかどうかは微妙だ。

 一人や二人、三人では議会議案(四人以上)も提出できない。現時点で枠組みは見えないが、会派結成届の締め切りが十七日に迫る中、金原さんは「四人と三人は全然違う」とつぶやき、一人でも多く連携したい考えだ。

 ただ、原発政策などで主義・主張が大きく異なり調整すべき課題は少なくない。県政石川の一人は「その部分だけ互いに干渉しないことでまとまれば」と課題によって柔軟な対応ができれば連携もあり得る見方を示した。

 仮に七人にならない場合でも、代表質問権の条件緩和などを自民に働き掛けるとみられる。一強に対峙(たいじ)するための合従連衡。しかし、急繕いの結束ではいずれまたほつれかねない。 (統一地方選取材班)

4972チバQ:2015/04/16(木) 22:36:33
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/chihosen2015/ishikawa/CK2015041602000223.html
【一強潮流 2015石川県議選後】(下)首長蜜月 議会の麻痺懸念
2015年4月16日

 背中からため息が漏れていた-。十五日にあった石川県議選の当選証書付与式。前回、前方に座っていた金沢市選挙区のある自民現職は今回、選挙区で最も得票数を減らし、後方でうつむいた。過去の選挙での得票数一覧が張られた手帳を何度もめくり、「悔しい思いはあるが、(選挙戦に)悔いはない」。昨秋の金沢市長選では圧勝した前職の対抗馬の支援に回ったが、その影響を否定しなかった。冷静な口調だったが、首長との関係性を痛感させられた様子だった。

 全国四十一道府県議選は無投票当選が総定数の20%超で過去最高。石川県内も十五選挙区(定数四三)のうち戦後最多の八選挙区で計十一人が無投票だった。

 投開票から一夜明けた十三日、谷本正憲知事は無投票について「小選挙区制が浸透する中、特に一人区の能登は首長選と同じ。同一政党から対抗馬が出れば地域真っ二つの選挙となり、大きなしこりが残る」と指摘。「現職がしっかり活躍していれば、対抗馬をぶつける必要がないとの考えが働いたのでは」と語った。

 それらの地域で無投票当選した現職の多くは「県とのパイプ役」を盛んにアピール。知事や地元首長との二人三脚で地域を活性化させることを約束し、多くの住民の理解を得たようだ。激戦が多かった加賀地方なども例外ではない。ベテランほど「知事と腹を割って話せる」「県や市と連携し、地方創生で市にしっかり予算が付くようにする」。こんなフレーズで知事や首長との親密ぶりを誇示する自民候補が目立った。

 本来、首長と議員は別の直接選挙でそれぞれ選ばれ、双方が適度な緊張感を保ちながら自治体を良い方向へ動かす「二元代表制」の関係。しかし、中には二人の顔が並んだポスターを作ったり、首長が応援弁士でマイクを握るケースも少なくない。首長にとっても自身の選挙で議員の応援を受けるなど、蜜月関係は深まるばかりだ。

 「人のふんどしで相撲を取るやつは駄目。協力することはすればいいが、多くがこびて、おもねる。県政評価のアンケートで百点つけるぐらいなら議員はいらない」。ある当選者は、議会機能が“麻痺(まひ)”する現状を憂いた。

 首長は予算執行や人事などで幅広い権限を握るため、議会側は行きすぎを防ぐ監視機能も担う。県議会は自民の一強が加速する見通し。その自民内で知事らとのパイプ役を優先する議員が増えれば、緊張感が失われ、チェック機能が働きにくくなる。「一強」は首長をも巻き込み、それを加速させる懸念がある。

  (統一地方選取材班)

4973チバQ:2015/04/16(木) 22:37:09
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150413ddlk17010502000c.html
’15統一地方選:県議選 開票結果 /石川
毎日新聞 2015年04月13日 地方版

 ◇金沢市(定数16−17)
 =選管最終発表

当 13760 下沢佳充 54 自元

当 10891 川裕一郎 43 無現

当 10512 石坂修一 62 無元

当 10327 佐藤正幸 47 共現

当  9574 紐野義昭 59 自現

当  9564 田中敬人 44 無新

当  8785 金原博 85 無現

当  8586 米沢賢司 64 自現

当  8398 中村勲 73 自現

当  8252 盛本芳久 60 社現

当  8119 増江啓 60 公現

当  7959 谷内律夫 57 公現

当  7702 不破大仁 39 自現

当  7175 宇野邦夫 72 諸現

当  6711 安居知世 46 自現

当  5907 冨瀬永 50 無新

   5392 白崎勇人 55 自現

 ◇小松市(定数4−6)
 =選管最終発表

当 11932 藤井義弘 71 自現

当 10427 福村章 76 自現

当 10318 一川政之 41 民新

当  7368 八田知子 52 自新

   5011 木村賢治 31 自新

   4034 北栄一郎 67 無元

 ◇加賀市(定数3−6)
 =選管最終発表

当 9602 室谷弘幸 48 無現

当 8276 向出勉 77 自現

当 5455 田中哲也 53 無新

  4563 浅尾仁 26 無新

  4276 若林昭夫 75 無現

   194 豊田義輝 71 無新

 ◇羽咋市・羽咋郡南部(宝達志水町)(定数2−3)
 =選管最終発表

当 7812 稲村建男 71 自現

当 6816 本吉浄与 35 無現

   314 家田徹 73 無新

 ◇白山市(定数4−9)
 =選管最終発表

当 9979 作野広昭 58 無元

当 8828 車幸弘 46 自新

当 7115 横山隆也 50 無新

当 6870 吉崎吉規 66 自現

  6741 米光勲 61 無現

  4963 大口英夫 49 自現

  4180 竹内孝徳 41 無新

  2574 八田好弘 68 共新

   379 山本大道 61 無新

 ◇河北郡(津幡町・内灘町)(定数2−3)
 =選管最終発表

当 10514 焼田宏明 57 自現

当  7609 米田昭夫 70 自現

   7071 西尾雄次 66 無新

 ◇鹿島郡(中能登町)(定数1−2)
 =選管最終発表

当 6097 山田省悟 67 自現

   217 家田万理子 76 無新

4974チバQ:2015/04/16(木) 22:38:11
http://www.sankei.com/region/news/150414/rgn1504140025-n1.html
2015.4.14 07:09
【統一選2015】
検証(上)静岡県議選 県政への関心低下

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 ■新人・女性に壁厚く議会の代謝進まず

 告示日の過去最低の立候補者数に始まり、投開票日には過去最低の投票率に終わるという有権者の県政への関心低下傾向がうかがわれた県議選。議席の過半数をめぐる争いは自民が民主に完勝したが、自民も県連幹事長が落選するなど「画竜点睛(がりょうてんせい)を欠いた」(静岡大の日詰一幸教授)格好で、県議会は県政課題の対策とともに県民の県政に対する関心をどう高めるかも課題となりそうだ。

 「一応勝利でしょうね。勝利は勝利でしょう」。自民県連の塩谷立会長は13日、県庁で開いた会見でこう述べた。しかし、笑顔は見せなかった。

 自民は37議席を獲得し、過半数35を超えたことで、最低限の目標は達成した。塩谷氏は、熱海市や函南町など「県東部の1人区で健闘した結果、過半数を維持できた」と評価した。ただ、県連幹事長の大石哲司氏(75)が牧之原市・吉田町で落選したことなどを挙げ、「満足したかというとちょっと取りこぼしがあった」と言葉を濁した。

 一方、民主県連の細野豪志会長は同日、「自民を過半数割れに追い込むという目標を達成できなかった。敗北と認識している」と言い切り、敗因について「民主に対する風当たりの強さ」を繰り返し挙げた。



 さらに、民主候補の落選理由として細野氏が挙げたのが、地方組織の弱体化だ。民主は現在、衆院選の選挙区に相当する2、4、7、8区の総支部長が不在になっており、細野氏は「相当、今回の結果に影響した」と述べた。自民の多くのベテラン現職が、接戦が伝えられていた選挙区も含めて完勝したのとは対照的で、自民の集票組織の強固な地盤が如実に表れた。

 ただ、こうした強固な地盤を持つ現職の壁が新人に立ちふさがったことは、一面では、議会の新陳代謝を止めている。また、女性候補も今回、3人の当選にとどまっており、女性参入への障壁はかなり高くなっていると言えそうだ。

 自民は保守系無所属候補の会派入りを進めており、改選前の38を超える議席を確保する見込みで、川勝知事とは「是々非々は引き続き堅持する」(塩谷会長)方針だ。日詰氏は、人口流出や経済活性化、浜岡原子力発電所の再稼働など「県民に関心が高い課題でいかに対策を行うのかが大事だ」と指摘。市議ほど地域密着ではなく、働き方が見えづらい県議に対する関心を高めるためにも、知事との政策論争が必須となる。      

                    ◇

 統一地方選前半戦が終了した。自民会派が過半数を維持した県議選、現職が再選した静岡・浜松両市長選や浜松市議選を振り返り、県政や両市政の今後を分析する。

4975チバQ:2015/04/16(木) 22:38:33
http://www.sankei.com/region/news/150415/rgn1504150066-n1.html
2015.4.15 07:02
【統一選2015】
検証(中)静岡市長選 田辺氏圧勝





 ■自滅した女性対抗馬 有権者の消極的支持

 「追い上げられた感じが全くなかった。現職優勢と報道されれば、ある程度は追い上げられるものなのに…」

 選挙戦最終日の11日、田辺信宏氏陣営の幹部は、肩すかしを食らった様子だった。組織を固め万全の準備をして臨んだ田辺氏に、「女性経営者」を前面に押し出して対抗した高田都子(ともこ)氏は、序盤の勢いはどこへ、しぼむように失速していった。

 「私たちは素人。選挙のやり方なんて何も分からないから、いいと思ったことは全部やった」とは、高田陣営を取り仕切った兄の隆右氏。出馬表明が遅れた分、新聞に目立つ全面広告を打ったり、チラシを戸別配布したり、インターネットを駆使したりと“空中戦”を余儀なくされた。加えて、陣営には支援者が勝手連的に集散しており、統制のとれた態勢が構築できなかった。

 「人口100万人」「女性の市民税ゼロ」という派手なスローガンは、実現へのプロセスがあいまいだったこともあって、絵空事のように感じられた。中盤以降は「田辺市政ではダメ。何も変わらなかった」とネガティブキャンペーンに手を出し、かえって反発を招いた。鍵を握る後半戦、高田氏は急速に勢いを失い、自滅した格好だ。

 田辺陣営の“敵”は、すでに対立候補ではなかった。明確に川勝知事を意識していた。田辺氏の得票は18万5千票近く、得票率67%に達したものの、前回知事選で川勝知事が市内で得た19万票、71%には及ばなかった。

 「投票率が低いから19万票には届かない。得票率だけでも71%に乗せられればよかったのだが…」。12日深夜、陣営の幹部はこう漏らし、“川勝越え”を逃したことを残念がった。19万票に届かなかったことについては田辺氏自身も「それは、まあねえ」と大きく顔をしかめ、悔しさをにじませた。

 それでも、現在の静岡市になって以降、票数、得票率ともに最多。陣営は「絶大な信任を得た」と受け止め、田辺氏も「多くの票を武器に、どんな相手であろうと是々非々で臨んでいく。選ばれた以上、ついてこいとリーダーシップを発揮したい」と自信を深めている。

 もっとも、投票率は過去最低の48・42%。半数に満たない有権者のうちの3分の2からの信託でしかない。有力対抗馬が失速したこともあり、消去法で田辺氏を選択した有権者は少なくないだろう。支援した自民市議の間からも、「十分だとは思っていない。これからの4年間に期待しての応援だ」と、物足りなさを指摘する声が聞こえてくる。

 人口減少対策、経済活性化、国や県との連携強化と、市政に課題は山積している。「2期目が正念場」という決意を形にしてみせなければ、行政の継続性を重視し消去法で田辺氏を選択した市民は、離れていく。

4976チバQ:2015/04/16(木) 22:38:50
http://www.sankei.com/region/news/150416/rgn1504160014-n1.html
2015.4.16 07:02
【統一地方選2015】
検証(下)浜松市長選 行政区再編に“宿題”





 ■対立回避の代償高く しらける「信任投票」

 「行政区の再編はまだ個々の市民にまで浸透していない。『自分たちは疎外されているのでは』という人の不安感の払拭に努めたい」。新人の嶋田博氏を約20万票の大差で破り、3選を果たした12日、報道陣の質問に答える鈴木康友氏の表情に圧勝の余韻はなかった。

 鈴木氏は昨年11月に立候補を表明して以来、連合静岡など各種団体からの推薦を早々に取り付け、その数は約500に達するなど万全の組織戦を展開。地元経済界からも強力な支援を受けていたが、告示日に後見人とも言えるスズキの鈴木修会長兼社長から「今回の選挙は信任投票だ。投票率は50、60ではなく、70%を目指さないとダメだ」と強い口調で“宿題”を出されていた。

 しかし、ふたを開けてみれば、肝心の投票率は過去最低の53・56%。陣営幹部は「7割は希望的観測にしても、『市民からの信任を得た』と胸を張るためには、やはり6割台が欲しかった」と述べ、鈴木氏が進める行政区再編に対する信任としては不十分との見方を示した。

 平成19年4月に政令指定都市に移行し、現行の7区制となった浜松市。同月に初当選を果たした鈴木氏は行財政改革路線の下、「持続可能な行政サービスの提供を目指す」と行政区再編を検討。21年7月に市長の諮問機関である行財政改革推進審議会(当時)が意見書を市に提出し、市は「26年度までに住民投票条例を制定し、27年4月の統一地方選と同時に住民投票を実施する」という工程表を作成していた。しかし、再編に慎重な姿勢を見せる市議会最大会派・自民浜松からの反発もあり、鈴木氏は「30年度までに住民投票の実施を目指す」とトーンダウンしていた。

 しかし、自民浜松は「鈴木氏と大きな対立はない」として、今回の市長選への独自候補擁立を見送り、鈴木氏も選挙戦まっただ中の今月8日に、衆院議員時代から親しい菅義偉(すが・よしひで)官房長官を応援に呼ぶなど、お互いに融和に努めた。「今日は自民の先生方も来てくれてほっとした。しっかりと市長を当選させて、使っていただきたい」と話す菅氏に、ベテラン市議5人は苦笑を見せていた。

 だが結局、鈴木氏と自民浜松の対立回避は、双方にとって望ましい結末にはならなかった。鈴木陣営が信任の目安としていた投票率は、人口が最も多い中区では50・26%と有権者の約半数が棄権したといえる結果に。一方で、行政区再編に関心の高い天竜区では68・49%に達した。

 市議選告示前に「過半数獲得を目指す」としていた自民浜松も、行政区再編への中途半端な姿勢が響いたこともあり、現職15人のうち天竜区で市議会議長を含む2人が落選。東区でも現職がわずか6票差で共産の新人に敗北した。市長選で嶋田氏を推薦し、市議選で行政区再編への反対を真っ向から訴えた共産が2議席から5議席へと躍進を見せたのとは対照的だった。

 ひとまずは信任を得たといえる中、市議会との関係をどう調整しながら、行政区再編を進めるのか。鈴木氏の市議会調整に注目が集まりそうだ。


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