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化学・薬品産業総合スレッド

1荷主研究者:2003/12/07(日) 23:23
これまで「石油・LNGなど=エネルギー総合スレ=」で扱ってきた化学系のネタを独立させます。

社団法人日本化学工業協会
http://www.nikkakyo.org/

石油化学工業協会
http://www.jpca.or.jp/

化学工業日報
http://www.chemicaldaily.co.jp/

石油化学データベース
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/new.htm

727荷主研究者:2010/10/12(火) 00:00:06
>>723
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2010/09/29/new1009291101.htm
2010/09/29 デーリー東北
東北デバイス カネカと譲渡契約締結

 六ケ所村に工場がある民事再生手続き中の東北デバイス(岩手県花巻市、相馬平和社長)は28日までに、総合化学メーカー・カネカ(大阪市、菅原公一社長)と、同社子会社のOLED青森(同、瀬崎好司社長)の2社と事業譲渡契約を締結した。譲渡価格は7億6千万円。事業譲渡は30日に実行する。

 契約の締結は10日付。東京地裁が27日に許可した。今後は、カネカが全額出資して設立したOLED青森が、東北デバイスの全事業を譲り受けて有機ELを製造、カネカが販売に当たる。

 カネカとOLED青森は、太陽電池の研究開発で培った「大型真空薄膜プロセス技術」と、東北デバイスが世界に先駆けて展開していた白色有機ELパネルの量産技術を組み合わせた上で、照明用有機ELの量産化技術を確立させ、5年後に200億円、10年後に1千億円の売上高を目指す考え。

 一方で、東北デバイスは今後、東京地裁に民事再生計画案を提出。事業譲渡で得た資金などを基に、債権者に対して弁済し、その後、会社を解散(精算)する予定だ。

 ただ、今月末までだった計画案の提出期限は、東京地裁に延期を申請する方針。精算は、今後の債権者集会で計画案の承認が得られ、東京地裁も計画案を認めた後となる。

 青森県が進めるクリスタルバレイ構想の一翼を担っていた東北デバイスは今年7月、約37億円の負債を抱えて東京地裁に民事再生法の適用を申請。事業を継続しながら、経営再建に向け、支援企業を選定していた。

 契約締結について、三村申吾知事は28日、「着実に事業の再生が図られることを期待したい」とコメントを出した。

728荷主研究者:2010/10/16(土) 13:31:11

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820100927cbae.html
2010年09月27日 日刊工業新聞
東ソー、リチウム電池用正極材料の副生物処理場を拡張

 東ソーはリチウムイオン二次電池用正極材料の製造時に副生する廃棄物の埋設処理場を拡張した。

 正極材料に使う電解二酸化マンガンの増産に備えるもので、同材料の能力増強についても具体的な検討に入っている。新たに拡張した処理場規模は体積が約120万立方メートルで東京ドーム1個分の大きさに相当する。正極材料の生産時に副生する廃棄物を50年分埋設処理できるという。車載用リチウムイオン二次電池の需要拡大が見込まれる中、材料各社は同電池向け材料増産への対応を進めている。

 東ソーの子会社の東ソー日向(宮崎県日向市)の敷地内に約20数億円を投じて埋設処理場を建設した。東ソーはリチウムイオン二次電池用正極材料に使う電解二酸化マンガンの世界最大手で、その生産能力は年産6万トン。

729荷主研究者:2010/10/16(土) 13:32:08

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820101001cbas.html
2010年10月01日 日刊工業新聞
三菱化学、シンガポールに三菱化学の技術統括拠点を設置

 三菱化学はポリエステル繊維などの原料となる高純度テレフタル酸(PTA)の技術統括本社をシンガポールに置いた。当初、PTAの最新鋭設備があるインドの西ベンガル州ハルディアに置き、シンガポールのPTA事業の営業・マーケティング本社と分ける計画だったが、シンガポールに機能集約する方が、事業運営が効率化できるとして変更した。シンガポールを起点としてPTA事業の拡大を進める方針だ。

 当初計画では、最新鋭のPTA製造設備があるインドに技術統括本社を置き、生産技術の高度化などに取り組む方針だった。しかし、PTAビジネスの最前線であるシンガポールに技術統括の本社機能を置く方が事業を運営する上で合理的と判断した。

 7月までに3人の技術者をシンガポールに配置して、すでに業務を開始した。

730荷主研究者:2010/10/16(土) 13:48:15

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100928/bsc1009282311022-n1.htm
2010.9.28 23:10 Fuji Sankei Business i.
参天製薬、24年度末をめどに大阪工場を閉鎖へ 生産機能は滋賀工場へ移転

 参天製薬は28日、大阪市東淀川区の本社敷地内にある大阪工場の操業を平成24年度末をめどに停止すると発表した。大阪工場の生産機能は主力の滋賀工場(滋賀県多賀町)に移転、従業員約100人は原則として配置転換で対応し、人員削減はしない。

 大阪工場は昭和10年に操業を開始。その後、本社も同市中央区から移転してきたため、中核工場として発展してきた。だが、平成8年に滋賀工場ができると、順次、生産機能を移転。現在は医療用軟(なん)膏(こう)しか作っておらず、効率化のため滋賀工場に集約することにした。本社の生産関連部門の機能も移す。

 大阪工場の跡地については今後、活用方法を検討するが、売却などは予定していないという。大阪工場の操業停止で、国内工場は滋賀工場と能登工場(石川県宝達志水町)の2工場となる。

731荷主研究者:2010/10/16(土) 13:54:49

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201010/01/01601_2125.html
2010年10月1日(金)化学工業日報
三洋化成、衣浦でAOAの新工場が稼働

 三洋化成工業は今月から、衣浦工場(愛知県半田市)でアルキレンオキシド付加重合物(AOA)の生産を開始する。年産能力は3万6000トン。AOA設備は2007年夏に着工したが、その後の世界同時不況で工事を中断していた。自動車産業の需要回復がみえ始めた今期から工事を再開、稼働にこぎ着けた。年度内に本格稼働、収益貢献を見込む。現在、AOAはタイトで、将来は衣浦工場を増設し生産拠点化していく意向。AOAは、プロピレンオキサイド(PO)またはエチレンオキサイド(EO)、あるいは両方を原料とする製品の総称で、同社売上高の4分の1を占めるコア事業。自動車シートクッションなどに使うポリウレタンフォーム用原料やポリウレタン樹脂および潤滑油などの原料、界面活性剤が代表的用途で、同社製品の中間体としても使われる。現在は名古屋工場(愛知県東海市)で年7万トン能力、子会社のサンケミカルの川崎工場で同9万トン能力の設備を有する。

732荷主研究者:2010/10/23(土) 13:29:44

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/253602_all.html
2010年09/30 18:07 北海道新聞
三菱樹脂、甘草の人工栽培を研究 乱獲に対応、事業化へ

三菱樹脂が人工栽培技術の研究開発を始めた薬草「甘草」=30日午前、東京都中央区

 三菱樹脂は30日、漢方薬の成分となり、大半を中国から輸入している薬草「甘草」の人工栽培技術の研究開発を始めたと発表した。大量に栽培できるようにして、2年後の事業化を目指す。

 甘草は胃腸薬や化粧品の成分のほか、食品の甘味料など幅広く使われている。だが中国など原産地では乱獲が深刻な問題になっており、安定供給するためには国内での人工栽培の実現が急務と判断した。

 研究開発は、薬用植物事業を手掛けるベンチャー企業のグリーンイノベーション(東京)と共同で実施。既に原産国と気候条件が異なる国内では難しかった苗の生育に成功し、今後、成長しても有効成分を含んでいるかどうか研究を進める。

 三菱樹脂の荻原勝年農業資材部長は「希少な薬草はレアアース(希土類)などと同様、国際的な争奪戦になる可能性がある。甘草以外の薬草の栽培技術も研究し、将来的な安定供給につなげたい」と話している。

733荷主研究者:2010/10/23(土) 14:00:18

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101014/bsc1010140503001-n1.htm
2010.10.14 05:00 Fuji Sankei Business i.
昭和電工、酸化チタン増産 電子部品向け 需要回復に対応

 昭和電工は13日、電子部品の積層セラミックコンデンサーに使われている酸化チタンを増産する、と発表した。3億円を投じ、製造子会社に新たな生産設備を導入。来年6月には生産能力を現行に比べ33%拡大する。携帯電話やパソコン向けに同コンデンサーの需要が拡大していることに対応する。

 増産するのは、同社が「スーパータイタニア」の名称で販売している酸化チタン。製造子会社の「昭和タイタニウム」(富山市)で製造設備の効率化を進める一方、生産ラインを従来の3系列から4系列に増やす。これにより、新ラインが稼働を始める来年6月には月産能力が現行の180トンから240トンに拡大する。

 酸化チタンは同コンデンサーの基幹部材で、電気を蓄えて瞬間的に放電する「誘電体」に使うチタン酸バリウムの原料。昭和電工は、低コストながら、誘電体としての性能に優れたチタン酸バリウムを製造するのに欠かせない直径15〜250ナノ(1ナノは10億分の1)メートルの微小な粒子の酸化チタンを得意としている。

 同コンデンサーは携帯電話やパソコン、液晶ディスプレーなど小型化・軽量化が要求される情報機器やデジタル家電を中心に使われている。リーマン・ショックの影響に伴うこれら機器の販売低迷によって一時大きく落ち込み、原料となる酸化チタンメーカーも供給過剰に苦しんでいた。

 ただ、多機能携帯電話などの普及により1台当たりのコンデンサー使用個数が増えていることなどで、ここ数年の市場はおおむね年10%程度で伸び、今後も高い成長が見込まれている。

 同コンデンサー向け酸化チタンは、石原産業や東邦チタニウムなども開発・製造している。神奈川県の本社工場で製造している東邦チタニウムでも、「現在はほぼフル生産に近い状態」としており、今後は昭和電工以外にも生産増強を打ち出す動きが相次ぎそうだ。

734荷主研究者:2010/10/23(土) 14:00:43

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101014/bsc1010140503002-n1.htm
2010.10.14 05:00 Fuji Sankei Business i.
【興隆アジア】セントラル硝子、リチウムシフトで中国を開拓

2011年春に稼働予定の電解液工場の建設を進めるセントラル硝子の宇部工場。これに続き中国での合弁生産も決めた=山口県宇部市

 ガラス大手のセントラル硝子は13日、中国でリチウムイオン電池の主要部材である電解液の生産に乗り出す、と発表した。中国化学大手の山東石大勝華化工集団(山東省)と合弁製造会社を設立することで基本合意した。リチウム電池はハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)などエコカー向けに拡大することが予測され、電解液も旺盛な需要が見込めると判断した。

 合弁会社の「東営盛世化工」は12月をめどに設立する予定。資本金は未定だが、セントラル硝子が70%を出資する。

 合弁会社は、山東石大勝華が山東省で運営する化学工場の敷地内に、12年半ばの稼働を目指して新工場を建設する。段階的に生産能力を拡大し、将来的には年1万トンの能力を持たせる計画だ。

 新工場では、原料の一つである溶媒を山東石大勝華から調達して電解液を製造する。その後はセントラル硝子が国内2カ所で運営する電解液工場に送り、顧客の要望に合わせた最終製品に仕上げるなどして電池メーカーに供給する。

 電解液は、電解質と溶媒を組み合わせて製造する。合弁相手の山東石大勝華は溶媒の世界的大手で、セントラル硝子では電解液の生産拡大を目指す上で溶媒を安定調達できるパートナーとして最適と判断した。

 セントラル硝子は、自動車向け蓄電池の市場が立ち上がり始めたのを機に電解液市場に参入。09年春に川崎工場(川崎市川崎区)内に新工場を立ち上げたほか、11年春には宇部工場(山口県宇部市)内に2カ所目となる工場を建設する計画だ。同社では、これに今回の中国を加えた3拠点体制を構築することにより、1台当たりの電解液使用量が携帯電話やパソコンに比べはるかに多い自動車向け市場で主導権を握りたい考え。

 電解液製造では、宇部興産が堺工場(堺市西区)内に新工場の建設を検討するなど、各メーカーが増産の方針を打ち出している。(井田通人)

735荷主研究者:2010/10/23(土) 14:03:38

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820101013aabb.html
2010年10月13日 日刊工業新聞
三井化、中国・上海でフェノール製造設備を増設

 三井化学は中国の石油精製・石油化学最大手の中国石油化工(シノペック)と、2015年の稼働を目標に中国・上海市に自動車部品などに使うフェノールの製造設備を増設する検討に入った。総投資額は約300億円で、プラントの規模は年産30万―40万トンを想定。今年末から企業化調査(FS)を行い、その結果を受けて投資額や生産能力の詳細を決める。

 三井化学とシノペックが検討を始めたフェノールの増産投資は、13年に稼働予定のプラントの第2期計画と位置づけられる。中国を中心とするアジアで自動車や電子部品などの生産量が急増しており、これらに使うフェノールを増産して旺盛な需要に対応する。

 三井化学はシノペックと折半出資の合弁会社「上海中石化三井化工」を設立して、13年第2四半期(4―6月)の稼働予定で年産25万トンのフェノールなどのプラント建設を決めている。この計画の投資額も300億円。

736荷主研究者:2010/10/29(金) 00:14:02

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201010/20/01201_2121.html
2010年10月20日(水)化学工業日報
三菱ガス化学、メタキシレンチェーン拡充へ海外新工場

 三菱ガス化学は、メタキシレン(MX)チェーンを拡大する。早ければ2012年の稼働を念頭に、MXナイロン、メタキシレンジアミン(MXDA)の新工場を建設する。MXナイロンは中国、MXDAは欧米を候補地として検討に入った。また、MXDAの需要拡大に向け、MXナイロンはじめとした誘導品で他社との連携の可能性も探るとともに、用途開拓に力を注ぐ。強みを持つMXチェーンの拡充を通じて、芳香族化学品の事業基盤をさらに固めていく。三菱ガス化学は超強酸フッ化水素・三フッ化ホウ素(HF−BF3)を用いた独自技術により、混合キシレンを分離・異性化しMXチェーンを展開。芳香族化学品事業として、社内4カンパニーの一角を占めている。

 水島工場(岡山県)ではMXの増設を完了、年22万トン体制を整備した。新設備は7月から稼働を開始している。MXの誘導品はイソフタル酸が最も大きいが、MXチェーンの収益拡大に向けて、MXDA〜MXナイロンチェーンの増強を進める。

 MXナイロンは優れたガスバリア性や強度が特徴で、飲料ボトルや食品包材、自動車部品向けに需要が拡大している。現在、新潟、水島、米国に生産拠点を置いているが、生活水準が向上しているアジア市場でも成長が見込めることから中国生産の検討に入った。原料のMXDAは日本から供給する方針。

737荷主研究者:2010/10/29(金) 00:18:08

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20101022302.htm
2010年10月22日02時38分 北國新聞
日医工、韓国企業と資本提携 4年後、抗体医薬を投入

 日医工(富山市)は21日、韓国のバイオベンチャー企業エイプロジェンと資本・業務提携を結んだ。エイプロジェンが進める抗体医薬のバイオ後発品開発に協力し、日本国内での独占的販売権を取得した。2014年をめどに製品を国内市場に投入し、将来的には海外での販売展開も目指す。

 日医工はエイプロジェンが今月末までに実施する第三者割当増資を引き受けて約10億円を出資、発行済み株式の33・4%を保有する第2位の大株主になる。また、日医工の田村友一社長と町田英一常務がエイプロジェンの取締役に就任する。将来的には出資比率を50・1%まで引き上げ、子会社化することを協議していく。

 日医工によると、国内のバイオ医薬品市場は約7千億円で、年間10%以上の成長率で拡大している。特に副作用が少なく効果の高い抗体医薬が注目されているが、開発が難しいため日米欧では後発品の製造販売はまだされていない。

 エイプロジェンは現在、リウマチ治療薬をはじめ複数の抗体医薬開発を進めている。日医工側は提携によりエイプロジェンからの原薬供給を受けて臨床開発を行い、製剤生産は別の韓国企業に委託する。

738荷主研究者:2010/10/29(金) 00:21:14

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101019/bsc1010190504006-n1.htm
2010.10.19 05:00 Fuji Sankei Business i.
【興隆アジア】エコタイヤ需要、旭化成が照準 シンガポールに合成ゴム工場

低燃費タイヤ向け合成ゴムを生産している旭化成の川崎製造所=川崎市川崎区

 旭化成は18日、シンガポールに低燃費タイヤ向けの合成ゴム工場を新設する、と発表した。2013年に稼働させる予定。同社が海外でこの合成ゴムを生産するのは初めて。自動車の環境対応が求められる中、拡大が見込まれるアジア需要を取り込みたい考えだ。

 シンガポールのジュロン島に「S−SBR(溶液重合スチレン・ブタジエンゴム)」と呼ぶ高機能品を生産する工場を100億円超を投じて新設する。年産能力は約2000万本分のタイヤの原料に相当する5万トンで、13年6月の稼働開始を予定している。需要動向をみながら、15年前半までに同規模の能力増強を図る。

 S−SBRは主に地面と接触する「トレッド」と呼ぶ部分に使われ、別の素材との摩擦によるエネルギーロスを減らし、燃費性能を高める。このため、環境意識が高まる中で世界的に需要が拡大している。

 同社はこれまで、S−SBRを国内の2工場で生産していたが、「特にアジアではモータリゼーションの急速な進展とタイヤ生産のアジアシフトで、ゴム市場の成長が続いている」として、原料が確保しやすく、アジア市場に近いなどの理由からシンガポールでの工場新設を決めた。

 S−SBRをめぐっては、旭化成のほかにも住友化学がシンガポールでの生産を検討しており、12〜13年に稼働を始め、年産能力を現在の3〜4倍に高める計画だ。

 JSRも来年11月までに四日市工場(三重県四日市市)の年産能力を現在の2倍弱に拡大させるほか、アジアに生産拠点を設けることも検討しており、今後も各社の能力増強の動きが相次ぎそうだ。(中村智隆)

739荷主研究者:2010/10/29(金) 00:22:11

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101019/bsc1010190503004-n1.htm
2010.10.19 05:00 Fuji Sankei Business i.
三菱化、譲らぬ増産競争 リチウム電池、電解液も6割拡大

 三菱ケミカルホールディングス傘下の三菱化学は18日、リチウムイオン電池の主要部材である電解液を約6割増産すると発表した。四日市事業所(三重県四日市市)の生産設備を改良し、年産能力を現在の8500トンから1万3500トンに拡大する。同電池の需要が従来の携帯電話やパソコンに加え、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)などのエコカー向けにも拡大し始めていることに対応する。

 能力増強に伴う投資額は約10億円。改良した設備の稼働開始は2012年2月を予定している。今後は国内だけでなく、欧米での生産も視野に入れている。

 同社はリチウム電池の主要部材である正極材と負極材、電解液、セパレーターをすべて手がける唯一のメーカー。正極材は今月中に水島事業所(岡山県倉敷市)の年産能力を従来の600トンから2200トンに拡大。負極材でも坂出事業所(香川県坂出市)の年産能力を年内に2000トン増の5000トンに拡充するほか、中国では月内に青島市で新会社を立ち上げ、12年3月から年4000トンの能力を持つ工場を稼働させる。

 4種の部材すべてを手がける強みを最大限に生かし、10年度に170億円を予想している4部材合計の売上高を15年度には800億円に拡大させる計画だ。

 リチウム電池は12年ごろからエコカー向けの需要が本格化し始めるとみられ、新規需要を当て込んだ素材メーカーの新規参入や生産増強の動きが目立ち始めている。電解液ではセントラル硝子が年内に中国の化学メーカーと合弁会社を設立し、12年6月から中国での生産に乗り出す方針。最大手の宇部興産も大幅な生産増強を視野に入れており、今後は増産競争が一層白熱しそうだ。(井田通人)

740荷主研究者:2010/11/08(月) 22:31:31

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820101021cbad.html
2010年10月21日 日刊工業新聞
三井化学、大阪にIPA製造設備を新設

 三井化学は大阪工場(大阪府高石市)内に半導体の洗浄剤などに使うイソプロピルアルコール(IPA)の製造設備を新設する検討に入った。年内にも正式に決定する。

 生産能力は年6万―10万トン規模で調整しており、2013年中の稼働を目指す。投資額は数十億円を想定している。主力事業の一つであるフェノールの生産過程で副生するアセトンを有効活用するのが狙いで、アジアで旺盛な半導体向けの需要も取り込みたい考えだ。

 三井化学はすでにプロピレンからIPAを生産する製造設備(年3万トン)を同工場内に持つ。計画では新たにアセトンを原料とする製造設備を建設して、既存設備は廃棄する予定。旺盛な需要が続くプロピレンをほかの誘導品の原料とするほか、これまでは塗料溶剤などに限られていたアセトンを付加価値の高い製品として販売する考えだ。

741荷主研究者:2010/11/08(月) 23:23:30

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101026/bsc1010260829010-n1.htm
2010.10.26 05:00 Fuji Sankei Business i.
リチウムイオン電池の主要部材 三菱化、英米で電解液生産

 三菱ケミカルホールディングス(HD)傘下の三菱化学は25日、リチウムイオン2次電池の主要部材である電解液について、2011年秋から英国と米国で順次、生産を始めると発表した。エコカーの世界的な普及に伴い、自動車や電池メーカーが電池の海外生産を拡大しているのに対応。従来の国内工場を含め3極体制を構築する。

 海外生産にあたっては、同じ三菱ケミカルHD傘下の三菱レイヨンが全額出資する英ルーサイト・インターナショナルの工場を活用する。まず、年内に英米で資本金11億円の三菱化学が全額出資の製造子会社を設立。英国ではストックトンオンティーズ市の工場で約25億円を投じ、1万トンの年産能力を持つ新工場を11年秋に稼働。米テネシー州メンフィスの工場でも11億円をかけて同等の能力を持つ工場を12年夏に立ち上げる。

 三菱化学は四日市事業所(三重県四日市市)でも10億円を投じて製造設備を改良し、電解液の年産能力を現在の8500トンから1万3500トンに拡大させる計画。

 電気自動車(EV)などの心臓部品であるリチウム電池や主要部材は、自動車工場の近くで生産する場合が多い。日本の電池部材メーカーはほぼ全量を国内生産しているが、エコカーの普及がこのまま進めば海外生産に乗り出すメーカーがさらに増えそうだ。

742荷主研究者:2010/11/08(月) 23:32:53

2010年10月29日(金)化学工業日報
昭和電工、川崎でCNT能力を200トンへ倍増

 昭和電工は、カーボンナノチューブ(CNT)「VGCF」の生産能力を倍増する。リチウムイオン2次電池(LiB)向けにフル生産が続くなか、能力増強の具体化を急ぐ。2012年の稼働を念頭に、川崎事業所大川地区(川崎市)の能力を、年産100トンから同200トンに引き上げる。将来の需要拡大を見込み、国内外での工場新設も視野に、安定供給体制を整えていく。

 電気自動車(EV)市場の本格的な立ち上がりに備え、まず年100トンの増強を実施する。現在、VGCFの生産を行っている川崎事業所内のスペースを利用。ライン新設による方法を軸に、具体的な内容を詰めている。投資額は十数億円程度を想定し、既存設備の活用などによって、必要最低限に抑えたい方針だ。

 一方、EV市場の伸びによっては年産200トン体制でも不足する可能性が濃厚。そのため、さらなる増産も計画する。川崎事業所での追加増強だけでなく、新工場の建設も選択肢となる。また、EVをはじめとする自動車業界は安定供給が前提となることから、地震といった災害などによる供給途絶を防ぐには、分散立地によるリスクヘッジが欠かせない。そのため、川崎に続く第2工場建設に向けた議論も進めていく。国内にとらわれず、海外立地も候補。EV生産拠点との近さや、政府・自治体の助成などを総合的に勘案し、決定したい考えだ。具体的な規模、時期についてはEV市場の動向を見極めたうえで判断していく。

743荷主研究者:2010/11/11(木) 00:04:24

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201011/01/01201_2121.html
2010年11月1日(月)化学工業日報
三菱化学、COG原料の新合成プロセス実用化見送り

 三菱化学は、コークス炉ガス(COG)を出発原料にベンゼン、プロピレンを製造する一連のプロセス開発、実用化に向けた計画を見直した。同社は坂出事業所(坂出市)でCOGを原料にベンゼン、メタノールを製造するプロセスを開発しているが、メタノールを安価に購入できるめどが立ったため、COG〜ベンゼン、メタノールプロセスの実用化は行わないことを決めた。また水島事業所(倉敷市)で開発中のメタノール〜プロピレンプロセスは、未利用オレフィンの原料活用化にも重点を置いた実証を進める方針だ。

 三菱化学は坂出事業所で得られるCOGを原料にメタンを経てベンゼン、メタノールを製造するプロセス開発を終えている。将来は二酸化炭素から一酸化炭素を経てメタンを製造するプロセス開発も視野に入れていた。

 ところが今年、三菱ケミカルホールディングスの傘下に入った三菱レイヨンの子会社であるルーサイトが、MMA(メチルメタクリレート)原料に大量のメタノールを購入しており、ルーサイトを通じてメタノールを調達するほうが、COGからメタノールを製造するよりも低コストであることが判明した。そのためCOG〜ベンゼン、メタノールプロセスの実用化に向けた検討は行わないことを決めた。

744荷主研究者:2010/11/14(日) 12:14:33

2010年11月5日(金)化学工業日報
日産化学、高品位尿素水生産拡大へ北海道にも拠点

 日産化学工業は、ディーゼル車の排ガス浄化システムに使用する高品位尿素水「アドブルー」を新たに北海道でも生産開始する。現在、委託製造先で年産1万キロリットル能力の設備を建設しており、年内に稼働させる。ディーゼル車では昨年10月に排ガス規制「ポスト新長期規制」が施行され、これに対応した排ガス浄化システムは急速な普及が見込まれる。これにともないアドブルーの成長が確実視されており、供給体制を強化するもの。新工場は名古屋工場(名古屋市)、グループ会社工場(群馬県藤岡市)に次いで国内3番目。合計生産能力は年5万キロリットルとなる。同社では1〜2年内に、さらに1〜2カ所の生産拠点を整備する考え。

 アドブルーは独自動車工業会の登録商標。脱硝装置「尿素SCR(選択還元型触媒)システム」において触媒に噴射、NOxの還元剤として使われる。尿素32.5%の水溶液だが厳しい規格が定められている。国内では日産化学工業のほか、三井化学、日本化成がメインサプライヤーで、3社で約90%のシェアを占めるといわれる。

 日産化学は、2005年にグループの日星産業(東京都中央区)、日産物流(同)と組んでアドブルーを市場投入。名古屋工場に続き、07年にはグループ会社工場にも「関東工場」を設置した。生産能力は、それぞれ年2万キロリットル。加えて今回、北海道にも生産拠点を置くことにした。委託製造先の既存設備を活用して現在建設中で、撹拌装置の導入などを進めている。生産能力は年1万キロリットルで年内に完成・稼働の予定。

745荷主研究者:2010/11/21(日) 13:54:47

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101110/bsc1011101458013-n1.htm
2010.11.10 14:56 Fuji Sankei Business i.
三井化学、紙おむつ用不織布を増産

 三井化学は10日、紙おむつ用の不織布の生産能力を増強すると発表した。完全子会社のサンレックス工業(三重県四日市市)で、約50億円を投じ、生産量を現在の年間3万4000トンから4万9000トンに引き上げる。12年4月の営業運転開始を予定している。国内で紙おむつの品質が高まる中、高性能の不織布の需要拡大に対応するほか、アジアでの紙おむつ市場拡大もにらむ。三井化学ではこのほか、タイの完全子会社、ミツイ・ハイジーン・マテリアルズでも不織布を製造しており、サンレックスとともにフル稼働の状況が続いているという。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101111/bsc1011110504012-n1.htm
2010.11.11 05:00 Fuji Sankei Business i.
三井化、紙おむつ用不織布増産

 三井化学は10日、紙おむつ用不織布の生産能力を増強すると発表した。完全子会社のサンレックス工業(三重県四日市市)で、約50億円を投じ生産量を現在の年間3万4000トンから4万9000トンに約44%引き上げる2012年4月の増産開始を予定している。国内で紙おむつの品質が高まる中、高性能の不織布の需要拡大に対応するほか、アジアの紙おむつ市場拡大もにらむ。三井化学はタイの完全子会社でも不織布を製造しているが、サンレックスとともにフル稼働の状況が続いているという。

746荷主研究者:2010/11/21(日) 13:56:46

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101111/bsc1011111005015-n1.htm
2010.11.11 10:02 Fuji Sankei Business i.
田辺三菱製薬インドに生産拠点 コスト力強化で海外事業拡大

 田辺三菱製薬の土屋裕弘社長は10日、産経新聞のインタビューに応じ、インドで医薬品の生産に乗り出す意向を明らかにした。平成23年度からスタートする5カ年の次期中期経営計画に掲げるアジア事業強化策の一環で、生産態勢の拡充によりコスト競争力を高めるのが狙いだ。

 同社は中国、韓国、台湾、インドネシアの4カ国に医薬品の生産拠点を抱えている。土屋社長はインドでの生産品について「医薬中間体や医薬品原薬になるだろう」との考えを示した。具体的な生産拠点については今後、自社工場を新設するか、現地企業に生産委託するかを検討する。

 海外事業については、今年度約50億円を見込む中国向け事業も強化する。来年度以降、医薬情報担当者(MR)の増員を図るほか、日本国内で来年にも承認申請予定のC型慢性肝炎薬「テラプレビル」の中国展開も検討する。

 一方、国内事業については、ジェネリック(後発)医薬品事業を推進する方針で、M&A(企業の合併・買収)も含め、他社との積極的な連携強化により、事業拡大を図る考えを示した。同事業の22年度売上高見込みは約135億円だが「将来的には500億〜1千億円事業にしたい」と述べた。

747荷主研究者:2010/11/21(日) 14:07:47

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101113/bsc1011130502003-n1.htm
2010.11.13 05:00 Fuji Sankei Business i.
大塚HD、12月15日上場 1920億円調達、製薬最大級のIPO

 東京証券取引所は12日、大塚製薬などを傘下に置く大塚ホールディングス(HD)の上場を承認した。上場日は12月15日で、所属は1部になる見込み。上場時の株式の時価総額は1兆円規模が見込まれ、4月に上場した第一生命保険に次ぐ今年の大型上場となる。幹事証券は野村証券。

 大塚HDは8000万株を公募し、1920億円を調達する。内訳は、国内で2330万株を募集し、海外でも5670万株を募集する。追加売り出しも予定している。

 米調査会社のトムソン・ロイターによると、製薬会社として世界でも過去最大級のIPO(新規株式公開)案件になるという。国内製薬会社のIPOでは1994年のスズケンがこれまで調達資金391億円で過去最大案件だったが、これを大きく上回った。医薬品メーカーの時価総額では武田薬品工業、アステラス製薬などに次ぐ規模となる見通し。調達資金は新薬開発などの研究開発費や海外事業の拡大に投入する予定だ。

 大塚HDは大鵬薬品工業やアース製薬なども傘下に置き、清涼飲料水「ポカリスエット」や「オロナミンC」、栄養機能食品「カロリーメイト」などの飲料食品事業や、統合失調症治療薬「エビリファイ」を中心とした医療関連事業を手がけている。2011年3月期の連結売上高は前年同期比5%増の1兆1380億円、営業利益は21.9%増の1200億円、最終利益は18.2%増の797億円を見込んでいる。

748荷主研究者:2010/11/21(日) 14:12:48

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820101109cbaz.html
2010年11月09日 日刊工業新聞
三井化、13年度に営業益1000億円目指す

 三井化学は8日、最終年度となる2014年3月期に営業利益1000億円(11年3月期見込み比2・9倍)を目指す、3カ年中期経営計画を発表した。3年間で3500億円の投融資を行う計画で、グローバル市場での高シェアを持つ製品や、環境やヘルスケア関連の高機能性材料育成に2200億円を投じる。これにより事業構成の組み替えを進め、景気変動に強い体制を構築する。また精密化学品や農業化学品などでの合併・買収(M&A)に1000億円規模を投じる。

 自動車部品や電気製品などに使うフェノールやコンパウンド、弾力性樹脂(エラストマー)など、世界で高シェアを持つ競争優位の事業を拡大させる。同時に、自動車産業への依存度が高いと指摘されていた事業構造を再構築する。具体的にはエレクトロニクスや環境、生活用品、ヘルスケア、農業など高い機能性が求められる事業に経営資源を重点配分する。

749荷主研究者:2010/11/23(火) 12:44:08

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201011/18/01401_2121.html
2010年11月18日(木)化学工業日報
三菱化学、白色LED蛍光体事業の拡大急ぐ

 三菱化学は、蛍光体事業の拡大を急ぐ。同社は白色発光ダイオード(LED)用蛍光体に注力しており、緑色、赤色の蛍光体に加えて、近紫外(紫色)LEDの実用化に合わせて青色の蛍光体も照明用、液晶ディスプレイバックライト用に市場投入する。一層の高機能化要請に対して、開発から量産まで期間短縮を図るとともに、量産ラインの生産性向上にも取り組む。LED用蛍光体事業の売上高は50億円強。今後5年間で4倍の200億円に引き上げる。

 三菱化学は白色LED事業を将来のコア事業に育成する方針で、基幹材料であるLED基板、パッケージ、封止材、蛍光体をグループで事業化している。蛍光体事業では2009年4月に子会社の化成オプトニクスを吸収合併し、小田原工場の高輝度白色LED用の赤色、緑色の蛍光体の製造能力を従来に比べて3倍に高めた。

 同社は現在、第2世代の白色LED用蛍光体を供給しており、青色LEDと組み合わせる緑色、赤色の蛍光体で白色を実現している。赤色はほぼ市場を独占しており、緑色もバックライト用で高いシェアを得ている。赤色、緑色ともそれぞれ高信頼性、高輝度グレードを揃えており、液晶バックライト用には色再現性の高い製品の組み合わせ、照明用には太陽光に近い演色性の高い製品の組み合わせを提案している。

750とはずがたり:2010/11/30(火) 21:04:31

2010年11月30日(火)
経産省、つくばに次世代化学材料の研究拠点
http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201011/30/01401_4142.html

 経済産業省は、エレクトロニクス製品向け次世代化学材料の基盤技術の確立に向け産学官連携の研究拠点を構築する。企業単独では投資負担の大きい評価設備を共有することで、研究開発の効率化とコスト削減を実現、新材料の開発を加速する。来春をめどに「次世代化学材料評価研究組合」を設立し、産業技術総合研究所つくばセンター内に評価設備を設置。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業を通じて、材料の寿命や耐久性の評価を進めるとともに、新たな評価技術の開発を目指す。有機エレクトロルミネッセンス(EL)や有機太陽電池から着手し、テーマを順次追加する。経産省が来年度予算で13億6000万円を要求しているグリーン・サステイナブル・ケミカルプロセス基盤技術開発の一環として進める。

 エレクトロニクス製品に使われる有機ELなどの化学材料は、材料自体の開発に加え材料の評価技術の開発が不可欠。製品サイクルが短くなるなか、製品形態での材料評価や評価の迅速化も求められる。しかし、評価設備は高額なため企業単独で投資するには負担が重く、新材料開発の阻害要因になると懸念される。業界全体でみれば投資の重複も避けられない。

 エレクトロニクス分野はセットメーカーの多くが日本企業で、開発の初期段階から化学メーカーと個別に技術をすり合わせながら材料開発を進めてきた。しかし、最近は共通の技術基盤で一定の技術レベルを共有することで非効率な投資を避け、各社がその先の段階で新たな技術や製品の開発に力を入れるように開発プロセスが変わりつつある。これらを背景に研究拠点を設置し、評価技術基盤の確立を目指す。化学ビジョン研究会の参加企業を中心に十数社で研究組合を立ち上げ、産総研つくばセンターに設置する高価な評価設備を共有し開発を効率化する。事業規模は5年間で30億円規模。官民で負担する。

751名無しさん:2010/11/30(火) 21:45:06
>>750
また失敗しそうなプロジェクトだな・・・

752荷主研究者:2010/12/02(木) 22:02:46

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101119/bsc1011191054011-n1.htm
2010.11.19 05:00 Fuji Sankei Business i.
旭化成、半導体向け防塵カバー増産

 旭化成傘下の旭化成イーマテリアルズ(東京都千代田区)は18日、半導体製造に使う「ペリクル」と呼ぶ防塵(ぼうじん)カバーを増産すると発表した。宮崎県延岡市の工場設備を改良し、生産能力を従来の2倍以上の22万枚に増やした。同時に、最先端の半導体製造プロセスに対応した「フッ化アルゴン露光対応ペリクル」も生産する。ペリクルは、回路パターンをウエハーに焼き付ける際に微少なちりが入り込むのを防ぐ部材。旭化成は液晶向けでは8割の世界シェアを持つが、半導体向けは約2割にとどまっているとみられ、三井化学や信越化学工業に後れをとっている。今回の高機能品投入や生産増強により、2、3年後にシェアを3割まで引き上げたい考え。

753荷主研究者:2010/12/02(木) 22:06:29

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101120/bsc1011200502004-n1.htm
2010.11.20 05:00 Fuji Sankei Business i.
ナフサ課税 化学各社、徹底抗戦

「原料ナフサの課税絶対反対総決起大会」でメッセージを手にする石油化学関係者=19日、東京都千代田区の都道府県会館

 ■石化協反対集会「業界壊滅し、雇用失われる…」

 政府税制調査会が議論を進めている石油化学製品の基礎原料であるナフサ(粗製ガソリン)の課税化に対し、化学業界が猛反発している。業界団体の石油化学工業協会(石化協)は19日、東京都内で日本化学工業協会(日化協)などの賛同団体を集め、反対を訴える決起大会を開いた。業界では課税されれば国際競争力が失われ、業界全体が壊滅しかねないとして徹底抗戦の構えだ。

 「課税は到底容認できない。政府は非課税を貫いてほしい」

 決起大会で冒頭のあいさつに立った石化協の高橋恭平会長(昭和電工社長)はこう熱弁をふるった。大会では日化協など賛同する30団体とともに反対宣言をまとめ、参加した500人が課税反対の気勢を上げて幕を閉じた。石化協がこのような決起大会を開催するのは、1958年の団体設立以来初めてという。

 樹脂や合成繊維など幅広い製品の原料に使われるナフサは、租税特別措置によって揮発油税が57年、石油石炭税が78年から免税扱いとされてきた。しかし、政府税調は法人税減税の代替財源を確保するため、免税の大幅見直しを提案。(1)地球温暖化対策税(環境税)創設に合わせて二酸化炭素(CO2)排出量に見合った石油石炭税の上乗せ分の免税を解除する案(税収は1兆6800億〜1兆7200億円)(2)ナフサの精製過程で燃料として用いる部分に課税する案(同4300億〜4400億円)−の2案を挙げている。

 これに対し、業界側では「ナフサに課税している国はどこにもない」(高橋会長)と激しく反発。燃料部分への課税についても「燃料部分とされる副生ガスは石化製品の製造過程で必然的に生じるもので、資源節約のためコンビナートの熱源として活用している。燃料扱いはおかしい」(同)と反論する。

 ただでさえ中東や中国で大規模な設備が相次いで立ち上がり、日本の化学メーカーは国際競争力を失いつつある。そこに巨額の税金がのしかかれば「結局は業界が壊滅し、財源は確保できなくなる。70万人の関連雇用が失われ、川下の業界や地域経済にも深刻な打撃となる」と高橋会長は主張する。課税化には経済産業省や日本経団連も反対している。

 しかし、財源不足に悩み、減税額が巨額のナフサという“聖域”に切り込みたい政府税調や財務省との意見の隔たりは大きく、業界側が気をもむ状況が続いている。(井田通人)

754荷主研究者:2010/12/05(日) 13:14:23

http://www.sakigake.jp/p/akita/economics.jsp?kc=20101127b
2010/11/27 09:40 秋田魁新報
大館に抗がん剤工場新設 ニプロファーマ、来春着工

 医薬品製造のニプロファーマ(大阪市)は来年度、大館市二井田にある主要生産拠点の大館工場に、抗がん剤の製造工場を新設する。同社が抗がん剤生産に取り組むのは初めて。このほか既存のバイオ医薬品の生産設備を増強。抗がん剤とバイオ医薬品を合わせた投資額は総額65億円、新規雇用は計30〜40人を見込んでいる。

 同社は取り扱いが簡易な注射剤の抗がん剤を開発。特許が切れた医薬品と同じ主成分の後発医薬品(ジェネリック医薬品)として製造する。低価格のジェネリック医薬品の投入で、国内市場でのシェア獲得を狙う。

 抗がん剤向けの新工場は延べ床面積約3500平方メートル。来春にも着工し、2012年2月に完成予定。投資額は40億円。製造する抗がん剤は、肺がんや胃がんなどを対象とする10種類程度で、早ければ年明けにも厚生労働省に製造承認の申請を出し、12年夏をめどに発売する予定。出荷量は初年度10万本で、将来的には年間40万本に増やす方針。

755荷主研究者:2010/12/05(日) 13:22:23

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1011190057/
2010年11月19日 神奈川新聞
東京応化工業が印刷材料事業をコダックに譲渡へ

 東京応化工業(川崎市中原区)は19日、印刷材料事業を来年3月に米イーストマン・コダックに譲渡すると発表した。

 事業構造改革の一環で、半導体や液晶向けのフォトレジストなどを製造するエレクトロニクス機能材料と高純度化学薬品の分野に経営資源を集中させる。譲渡金額は未定。

 印刷材料事業が連結売上高に占める割合は4%(2010年3月期)。山梨県の専用工場と人員約100人もコダックに移る。

756荷主研究者:2010/12/05(日) 15:05:42

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0520101126caab.html
2010年11月26日 日刊工業新聞
旭化成、工場排水リサイクルの国内受託を開始

 旭化成は国内の製造業向けに排水リサイクルサービスの提案を始めた。顧客の工場排水を専用の水処理設備で浄化し、再び工場に供給する。設備の建設と運転は旭化成が担うため、顧客の工場は排水を下水に放流するコストの約3分の1を削減できる。同社は処理量に応じて料金を徴収する。水処理膜の販売に排水リサイクルサービスも加え、水処理事業を強化する。

 サービス名は「トランスウォーター」。民間事業者が公共性の高い事業の建設から業務運営全般を受託するBOO方式で、旭化成クリーン化学(静岡県伊豆の国市)が水処理設備を顧客工場に設置し、旭化成ケミカルズが運転を担当する。顧客工場は設備投資と運転にかかわる費用と人員を減らせる。

 精密ろ過膜と逆浸透膜で構成する水処理装置が収納されたコンテナが専用設備。顧客工場にコンテナごと運び、配管を接続して運転する。

757荷主研究者:2010/12/05(日) 15:06:15

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820101126cbab.html
2010年11月26日 日刊工業新聞
日華化学、茨城に新工場−非イオン界面活性剤生産

 【福井】日華化学は鹿島工場(茨城県神栖市)の第1期工事を完了し、26日に完工式を開く。第1期完成により関東工場(千葉県旭市)から、繊維や紙パルプ用薬剤、樹脂などの原料となる非イオン界面活性剤の生産を移管する。2011年3月本稼働時の生産能力は年2万5000トン。投資額は約5万平方メートルの用地取得に約10億円、建屋・設備に約23億円。

 12年に第2期工事に着手。約15億円投じ、関東工場から非イオン界面活性剤以外の生産を移管する。国内の中核工場として中国や東南アジア地域のグループ会社へ供給力を強める狙い。

 同社は台湾でも約22億円を投じ新工場(台湾桃園科技工業区)を建設中。11年12月完成予定で、繊維の精練や染色用薬剤などを年1万8000トン生産する。原料調達や生産のグローバル化で、円高基調でも利益を生む体質を強化する。

758荷主研究者:2010/12/05(日) 15:31:29

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201011/24/01601_2125.html
2010年11月24日(水)化学工業日報
関東電化、NF3を今年度中に前倒し増強

 関東電化工業は、半導体・液晶製造用特殊ガスである三フッ化窒素(NF3)の生産能力増強を前倒しで実施する。主力拠点の渋川工場(群馬県)で2011年度内に計画していた設備増強を今年度中に行う方針を固め、このほど工事に着手。11年3月をめどに年3000トン体制を構築する見通しとなった。NF3は半導体・液晶パネル製造工程のクリーニング需要が想定を上回る回復をみせているほか、太陽電池製造工程に使用されるクリーニング用途も伸長していることから前倒しでの増強を決めた。これにより今後の需要拡大に対応するとともに、主力であるフッ素系製品の事業基盤のさらなる強化を図る。関東電化工業は、フッ素や塩素関連技術をベースとした多様な誘導品を有する強みを生かし、半導体・液晶や電池関連をはじめ、情報電子機器、医薬・農薬など幅広い分野を対象に事業展開を推進している。

759荷主研究者:2010/12/05(日) 16:22:21

http://www.lnews.jp/2010/11/38885.html
2010年11月30日 LNEWS
ハリマ化成/ロジン関連事業を100億円で買収

 ハリマ化成は11月30日、三菱商事と共同で米国の化学会社モメンティブ社の事業を買収したと発表した。

 買収したのはモメンティブ社のロジン関連事業。モメンティブ社は経営資源の集中を図るため、ロジン事業からの撤退を決定。

 一方、ロジンを主原料とした印刷インク用樹脂、粘接着剤用樹脂および合成ゴム用乳化剤を扱う樹脂・化成品事業を戦略事業と位置付けているハリマ化成との間で事業の買収が成立した。

 事業買収価格は約100億円。三菱商事とハリマ化成の共同出資の新会社が事業を取得し、運営する。新会社の出資比率はハリマ化成が90%以上。事業引渡し期日は2011年2月の予定。

買収事業の概要(2009年)
売上高:260億円
営業利益:7億円
総資産:145億円
従業員数:約650名

760とはずがたり:2010/12/07(火) 18:02:08

キョーリンが統合提案を拒否 沢井製薬に通知
http://www.sankeibiz.jp/business/news/101207/bsc1012071536013-n1.htm
2010.12.7 15:34

 キョーリン製薬ホールディングスは7日、後発医薬品大手の沢井製薬が同社に対して提案していた経営統合を拒否することを決めたと発表した。同日、沢井製薬に通知した。

 沢井が得意とする後発医薬品市場の事業環境が中長期的に不安定で、価格競争などにより収益性が不安定になることを理由に挙げている。

 沢井製薬は今月2日にキョーリン製薬ホールディングスに経営統合を提案。来年2月末までに合意を得られなければ、提案は失効するとしていた。沢井はキョーリン株の約4・8%を取得している。

761荷主研究者:2010/12/13(月) 01:16:20

2010年12月1日(水)化学工業日報
日本化学工業、LiB用3元系正極材を量産へ

 日本化学工業は、リチウムイオン2次電池(LiB)用3元系正極材の量産に乗り出す。まず定置型を対象にユーザー評価を推進。近く採用が見込まれることから、福島第1工場(福島県郡山市)に製造設備を導入し、2011年度内の量産開始を目指す。これに続き、電気自動車(EV)向けをターゲットとした用途開発も積極化、早期の採用を狙うとともに、市場動向を見極めながら生産体制のさらなる拡充を段階的に進める方針。これらによって、今後の需要拡大が期待される市場への対応を図り、電池関連の事業展開に一層の弾みをつけていく。日本化学工業は、コバルト酸リチウム「セルシード」をLiB用正極材として95年に世界で初めて量産化。生産拠点は福島第1工場で、年産2000トン体制を構築している。

 LiB関連材料は需要拡大にともない市場競争が激化しているほか、電池の大容量化・安全性向上や主原料であるコバルトの市況変動リスクへの対応が求められるなど、ニーズの高度化・多様化が進展。同社も「電池事業推進室」を今夏に新設し、正極材をはじめとする開発案件の早期育成を進めていた。

 これらを背景に同社では、主力のコバルト系に加えてニッケル・マンガン・コバルトの3元系LiB用正極材を量産化する。現在、定置型を対象としてユーザー評価を進めており、良好な評価を得ていることから、福島第1工場に製造設備を導入する。本格的な採用が見込まれる11年度内の量産開始を目指す。

762荷主研究者:2010/12/13(月) 01:27:01

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101201/bsc1012010502007-n1.htm
2010.12.1 05:00 Fuji Sankei Business i.
富士フイルム、ロート製薬 本業の技術生かす 化粧品参入成功 業界で存在感

 富士フイルムや製薬会社など、異業種企業による化粧品事業への参入が相次いでいる。収益源の多様化を進めるためだ。知名度の高さを生かし、本業で培った技術を武器にスキンケア商品を手掛け、大手化粧品を脅かす企業も登場してきた。

 写真フィルム研究で蓄積した技術を活用する富士フイルムは、「ASTALIFT(アスタリフト)」シリーズで約4年前から商品展開している。歌手の松田聖子さんや中島みゆきさんを起用した宣伝が話題を呼び、売り上げは好調だ。

 デジカメの普及でフィルム事業の先細りが確実となり、化粧品分野への進出を決めたが、社内でも当初は化粧品事業を疑問視する声があった。しかし、売上高は公表していないものの、2009年度は前年度と比べ2倍以上という。

 中村善貞研究担当部長は「化粧品開発は考えていたよりもフィルムとの共通点が多かった」と振り返る。フィルムと化粧品双方の主成分であるコラーゲンについて、「フィルムの劣化を防ぐ技術と皮膚の老化を遅らせる方法は似ている」と強調する。

 目薬で知られるロート製薬は、04年に発売した「肌研(ハダラボ)」が大ヒットした。大手が高価格で販売していた化粧水などを安く売った。製薬会社の商品という安心感に加え、「ドラッグストアでの販売ルートを熟知していた」(広報担当者)ことも強みだった。

 化粧品事業は、年間売上高が100億円を突破できるかが成功の目安とされる。ロート製薬の09年度の化粧品関連売上高は106億円に上るなど、異業種の一部は「化粧品の種類によっては影響が大きい」(コーセーの小林一俊社長)といわれるまでの存在感を示すようになった。

 調査会社の富士経済によると、日本の化粧品市場は年間2兆2000億円程度。山住知之・化粧品グループ課長は異業種の進出について「食品など他業種と比較して化粧品は比較的利益率が高く、積極的な新規参入の動きが見られる」と話している。

763荷主研究者:2010/12/13(月) 01:27:51

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101202/bsc1012020503008-n1.htm
2010.12.2 05:00 Fuji Sankei Business i.
昭和電工、エネ・環境・情報など重点 新中計、3年で2200億円投資

 昭和電工は1日、2011年にスタートする新中期経営計画を発表した。「グローバル市場で特徴ある存在感を持つ化学企業」を標榜(ひょうぼう)、「エネルギー・環境」と「情報・電子」を重点分野とし、ハードディスクなど競争力のある製品に積極投資し、新興国への事業展開も加速させる。11年から3年間で、08〜10年に比べ600億円増となる2200億円の設備投資を行う。これにより、13年には連結売上高1兆円(10年12月期見通しは8250億円)、営業利益800億円(同400億円)を目指す。

 新中計「ペガサス」の投資計画では、鉄スクラップを原料にした電炉鋼の生産に使う黒鉛電極は、新興国を中心とする電炉鋼の生産拡大に伴い、米国の生産拠点増強を視野に入れ、中国やインドでの生産も検討。ハードディスクはシンガポールの拠点を段階的に増強していくほか、電気自動車(EV)向けの需要が期待されるレアアース(希土類)を使った磁石用合金原料でも、5月にベトナムで完成させた生産拠点の追加増強を検討する。

 これらにより収益力を高め、11〜13年の3年間で、合わせて700億円のフリーキャッシュフローを稼ぎ出す。13年には総資産に対する利益率を示すROA(総資産利益率)を今期見通しの4%から7%に高める。

 一方、15年まで5年間の研究開発投資は06〜10年の約1000億円から1200億円に積み増す。EV向けの需要が見込まれるリチウムイオン電池の部材など4分野を重点分野に挙げた。

 来年1月4日に社長に就任する市川秀夫取締役常務執行役員は会見で、「外部との連携については(自身の)意見を強く織り込ませた」と語り、M&A(企業の合併・買収)を積極活用する考えも強調した。(井田通人)

764荷主研究者:2010/12/13(月) 01:31:39

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201012/03/01201_2125.html
2010年12月3日(金)化学工業日報
三菱レイヨン、MMAモノマー生産を相次ぎ拡大

 三菱レイヨンは、メタクリル酸(MAA)モノマーの生産を相次ぎ拡大する。来夏に韓国で生産能力を倍増。さらに2012、13年をめどにタイで新たに生産を開始する。日本の既設設備を含む総生産能力は現状の約6割増となる年7万トン程度に増える。MAAは塗料や接着剤、コンクリート混和材向けに需要が増加しており、増産体制を敷くことでおう盛な需要に応える。同社はメチルメタクリレート(MMA)モノマーの世界トップメーカー。昨年、英ルーサイトを買収、ルーサイトの生産拠点を加えることでグローバル生産体制を構築した。MMAに続き、MAA事業でも体制整備を進め、MMA系製品チェーンのグローバル展開を加速する方針。

 現在、国内の大竹事業所(広島県)のほか、昨年5月に稼働した韓国の合弁拠点「大山MMA」でMAAを生産中。生産能力は大竹が年3万5000トン、大山MMAがMMA・MAAの併産設備で同8000トン。

 MAAは塗料や接着剤、合成ゴム、コンクリート混和材原料として主に使われる。アジア市場では塗料などの生産の伸びにあわせ需要が増加。また米国、日本市場でも潤滑油添加剤などの用途で堅調に推移しており、世界的に需給はタイトな状況が続いているという。同社では能力増強に向けた事業化調査(FS)を進めていたが、このほど大山MMAでの増産を決定、設備増強に着手した。現状の倍となる同1万6000〜8000トンに引き上げる計画で、来年8月の完成を予定している。

765とはずがたり:2010/12/17(金) 13:33:11
>>760

沢井製薬、キョーリンに統合提案拒否の説明求める
http://www.worldtimes.co.jp/news/bus/kiji/2010-12-16T144106Z_01_NOOTR_RTRMDNC_0_JAPAN-186607-1.html

 【東京 16日 ロイター】 キョーリン製薬ホールディングス<4569.T>から経営統合の提案を拒否された沢井製薬<4555.T>は16日、キョーリンに対し、2011年2月末まで引き続き提案への理解を求めることと、キョーリンからの拒否の回答について不明な点に関する詳細説明を求めることを決議したと発表した。

 キョーリンは7日、今月2日に沢井から公開提案のあった経営統合を拒否し、沢井に通知したと発表していた。これについて沢井は16日、1)キョーリンの経営陣が、沢井の経営統合提案はキョーリンの企業価値や株主利益の向上につながらないと判断するならば、キョーリンの中期経営計画と沢井からの経営統合提案の定量的な比較・検討をし、その結果を株主に説明すべき、2)現在の中期経営計画によって企業価値や株主利益が向上すると考えるのであれば、中計達成のための具体的な施策について株主に説明すべき──などと主張している。

 また、キョーリンが沢井に対し、7日に拒否の回答をした際、キョーリンは「質問事項の送付や両社社長間の直接会談の実施により、時間をかけて真摯(しんし)に検討したと記載しているが、現実には実質的な詳細議論がなされたと認識していない」とも指摘。そのうえで「定量的観点を含む追加の回答を頂きたい」と求めた。

 沢井は、キョーリンの現経営陣が、どのような検討を行って経営統合を拒否すると回答したか「説明も詳細ではない」と主張し、2011年1月14日までに詳細な検討結果を示すよう求めている。

 沢井はキョーリンの株式を約4.8%保有する株主。

 沢井は今回の経営統合を提案するにあたり、ファイナンシャル・アドバイザーにRHJインターナショナル、キョーリンはJPモルガン起用している。

2010/12/16 14:41

766荷主研究者:2010/12/18(土) 14:49:56

http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2010/1201/13.html
2010年12月1日(水)山口新聞
次世代太陽電池原材料生産開始へ 昭和電工徳山

 化学メーカーの昭和電工(本社・東京都)は、次世代太陽電池の原材料として需要増が見込まれるセレン化水素の生産設備を周南市開成町の徳山事業所内に新設する。同社によるとセレン化水素の生産設備は国内初という。年産能力は40トンで、来年6月の稼働開始を目指す。

 同社と産業ガスメーカーのエア・ウォーター(本社・大阪市)が12月に設立する合弁会社「昭和電工エア・ウォーター」が製造に当たる。同事業所で生産されるセレン化水素は、銅とインジウム、ガリウム、セレンの四つの元素を使ったCIGS型と呼ばれる化合物型太陽電池パネルの光吸収層の成膜材料として、昭和電工とエア・ウォーターがそれぞれ販売する。

 現在太陽電池の主流はシリコン型だが、CIGS型はより安価に製造できる上、シリコン型と同等の発電効率が最近実現されたことで、市場が拡大傾向にあるという。国内で使用されているセレン化水素はこれまで全量を米国からの輸入に頼ってきた。

 同社は「現在の世界需要は年間5〜10トンだが、国内のメーカーがCIGS型太陽電池の生産増強を打ち出すなど伸びが期待されることから、生産拠点の設置を決めた」と話している。

 一方、これまで徳山事業所で手掛けていた酢酸エチルとアセトアルデヒド、エチルグリコールアセテート、クロトンアルデヒドの4製造施設は廃止する。

767荷主研究者:2010/12/18(土) 14:55:22

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820101129cbaf.html
2010年11月29日 日刊工業新聞
化学大手、農業・飼料事業を拡大−新技術開発を急ぐ

 総合化学メーカーが農業事業を拡大している。最大手の三菱ケミカルホールディングス(HD)は植物工場事業に力を入れている。

 昭和電工も野菜の生育を促す高輝度発光ダイオード(LED)を開発し、植物工場での採用拡大を目指す。住友化学もニワトリなどのエサに添加する飼料添加物「メチオニン」の生産能力を国内外で引き上げる。三井化学は外食チェーンなどで使う業務用米「ミツヒカリ」の種子ビジネスの拡大を急ぐ。各社とも農業事業を成長分野に位置づけて、世界的に高まっている食料増産に対応する考えだ。

 三菱ケミカルHDは傘下の三菱化学と三菱樹脂を通じて、植物工場事業を展開している。三菱化学は太陽電池やLED、断熱材など同社が販売するさまざまな製品を一体で供給できる完全閉鎖型植物工場の事業化を急いでいる。すでにカタールからコンテナ式植物工場を受注しており、年内にも出荷する予定だ。

768荷主研究者:2010/12/18(土) 16:03:25

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101203/bsc1012030504004-n1.htm
2010.12.3 05:00 Fuji Sankei Business i.
旭化成、中国で水処理強化 100億円以上の受注狙う

 旭化成ケミカルズは2日、中国市場で浄水場や工場など向けの水処理ビジネスを加速し、2015年までに現在の2.5倍にあたる年100億円以上の受注を狙う方針を明らかにした。同社は濾過(ろか)膜を大型のストロー状にした高効率の中空糸分離膜など水処理膜技術で強みをもつ。中国政府による環境規制強化に対応する。

 同社は06年に浙江省杭州で設立した水処理膜モジュール生産会社など、中国国内に6カ所の供給拠点をもち、中空糸分離膜で100カ所以上の施設に納入実績がある。08年からは江蘇省蘇州の日系工場で2件の廃水リサイクルを10年のBOO(建設・所有・運営)事業として参入するなど、分離膜の水処理事業全体で年間40億円の受注がある。

 今後は「エンジニアリング会社との連携や現地生産の拡大、膜関連で中国企業への技術供与を検討するほか、BOO事業では3年以内に20〜30件の受注をめざす」(根岸芳夫常務)考えだ。

 中国政府は11年からの「第12次5カ年計画」で、4万を超える地方中小都市で浄水場の整備を急ぐといい、廃水に対する環境規制強化や、水不足に対応する廃水再利用の促進策も急ぐ方針だ。(上海 河崎真澄)

769荷主研究者:2010/12/26(日) 22:22:26

2010年12月10日(金)化学工業日報
JSR、S−SBRを14年めど最大3倍増強

 JSRは、低燃費タイヤ向けに需要が急増している溶液重合スチレンブタジエンゴム(S−SBR)の供給能力を、2014年をめどに現状に比べ最大3倍の年産19万トンに拡大する。このため、13年から14年初にかけてアジアに生産拠点を新設する。環境意識の高まりとともに低燃費タイヤ市場は新興国にも広がっており、S−SBRは供給不足が課題になっている。JSRはS−SBRのなかでも、タイヤの転がり抵抗の小さな高級グレードで差別化を図っている。おう盛な需要に対応して増産も積極化しており、三重・四日市工場の増強計画を1年前倒して2万5000トン増やし、来年11月に年産6万トン体制を構築する。これにダウ・ケミカル(現スタイロン)のドイツ工場からの引き取り権分3万トンを合わせると、9万トンのS−SBR供給体制が整う。

 これでも自動車市場の拡大以上に低燃費タイヤの需要増が続く見通しで、供給不足の基調は変わらない。一方、原料のブタジエン不足は国内外で深刻化しており、S−SBR増産にはブタジエン調達が必須条件。このため同社は数年前からS−SBR新生産拠点を検討し、適切な立地を探ってきた。

 その結果、「13年から14年初頭にかけてアジア新工場を設けて稼働する」(小柴満信社長)ことを決めた。生産規模は2期にわたって拡大し、年産5万〜10万トンになる見通し。これによって同社の供給能力は最大で現状比約3倍の19万トンになる。

770荷主研究者:2010/12/26(日) 22:36:47

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201012110027.html
'10/12/11 中国新聞
3社が大型船で石炭共同輸入
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 山口県内の総合化学メーカー、宇部興産(宇部市)トクヤマ(周南市)東ソー(同)の3社は、ばら積み(バルク)貨物の大型輸送船による石炭の共同輸入実験を試みる。大型船を複数の港に接岸し、経費削減の効果などを調べるのが目的。オーストラリアからの船が19日、徳山下松港の晴海9号岸壁(周南市)に入る。

 2015年に予定される中米のパナマ運河の拡張に伴い、世界で貨物船の大型化が進む。これを受け、国土交通省が大型船の効率的な運用を促す社会実験を9〜10月に公募。3社が名乗り出た。

 3社は、オーストラリアで石炭6万7765トンを共同購入。積載した大型船が同国クイーンズランド州のグラッドストーン港を今月7日に出た。まず晴海9号岸壁でトクヤマが使う2千トンを陸揚げ、残りを宇部港の宇部興産6号岸壁(宇部市)から貯炭場へ下ろす。

 さらに、貯炭場から2千トンを一般貨物船に載せ替えて出港。全量を徳山下松港の東ソー原塩桟橋(周南市)から荷揚げする計画だ。

 実験は、石炭の大量輸送による経費圧縮が狙い。今回は2港に寄る際の接岸経費の負担増が輸送費の圧縮を上回るが、経費の増加分は国が負担する。中国地方整備局は超大型船で18万〜15万トンを輸送すれば経費の圧縮効果が出るとみており、実験の使用船を超大型船に見立てた荷役時間や安全性も検証する。

771荷主研究者:2010/12/26(日) 22:44:50

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201012/13/01601_2121.html
2010年12月13日(月)化学工業日報
住友化学、メチオニン増産投資継続・30万トン体制へ

 住友化学は、メチオニンで世界30万トン体制の確立を目指す。今年の愛媛、来年の中国に続き、その後も継続的に新増設投資を実施し、現状のほぼ倍となる生産体制を早期に打ち立てる。これにより養鶏飼料向け需要が拡大している市場動向に対応。同時に、最大手のエボニックデグサをはじめとした競合各社に肩を並べる事業規模となって、存在感を発揮していきたい考えだ。

 住友化学は、今年第1四半期に愛媛でメチオニン設備を増設、総生産能力を年10万トンから14万トンに拡張した。さらに中国の大連で第2生産拠点の建設計画を進めており、2011年末にも同2万トンの設備を立ち上げ、総能力16万トン体制を確立することにしている。さらに、これに引き続き、12年以降も増産投資を活発にする。次期投資では、大型設備の建設も視野に入れており、当面のめどとして総能力30万トンを目標としていく。立地、規模など具体策の策定を進める。立地については、中国をはじめとしたアジア地域が有力とみている。

 同社が新増設を活発にする背景には、急速に拡大する市場動向がある。食肉需要の増加にともなって、この10年で1・6倍になるなど養鶏生産量が高成長を続けており、養鶏の飼料添加物となるメチオニン需要も中長期的に高い伸びが予想されている。

772荷主研究者:2010/12/26(日) 22:51:53

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201012/14/01201_2131.html
2010年12月14日(火)化学工業日報
三井化学、ARS用の第2世代触媒を開発

 三井化学はアセトンリサイクルシステム(ARS)に用いる第2世代触媒を開発した。従来品に比べ反応温度を下げることができ、効率をあげることができる。省エネ、コストダウンを期待している。今後、触媒寿命などを確認したうえで、実用化を図る方針で、大阪工場で検討しているアセトン法イソプロピルアルコール(IPA)設備に導入したい考えだ。2013年に予定している定修で実施する。能力は6万トン。低コストで生産するIPAを事業化することで、フェノールチェーン全体の競争力を高める。

 アセトンはフェノール製造工程で副生するが、フェノールほどの需要の伸びがないため、フェノール増産のネックとなっている。ARSはアセトンをIPAを経てプロピレンに誘導し、キュメン〜フェノールプロセスに戻すもの。三井化学は市原工場内の千葉フェノールに導入し、今期はフル操業が続いている。この結果、千葉、大阪、シンガポールの3拠点でフェノール92万トン、アセトン54万トンを生産しているが、うちアセトン14万トンをプロピレンに再生しており、アセトン販売量を40万トンにとどめる。

 同社は大阪工場にもARS導入を検討しており、13年の定修で実施する予定。プロピレンまで戻さず、IPAの段階で抜く方針で、効率を高めた第2世代触媒を用いることでコスト競争力の高いIPAを生産することが可能になる。能力は6万トンの想定。プロピレン法の既存設備(能力3万5000トン)は廃棄する。

773とはずがたり:2010/12/26(日) 22:57:06
>>770
興味深い♪

だたこの辺が萎えだけえが。。
>今回は2港に寄る際の接岸経費の負担増が輸送費の圧縮を上回る

東ソー用の2千㌧を宇部港から内航貨物船でまた徳山港に運んだりするからか。。

>>649>>654-656
飼料添加物メチオニン(住友化学>>767・昭和電工>>771・日本曹達=撤退>>649)←メチル・メルカプト・プロピオンアルデヒド(MMP)(日本曹達=大分ケミカルに譲渡>>654)←アクロレイン(大分ケミカル←子会社─東亞合成>>654)

774荷主研究者:2010/12/26(日) 22:57:19
>>715
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/12/20101215t12008.htm
2010年12月15日水曜日 河北新報
ラサ工業工場が年明け操業再開 新会社が事業継承 三本木

 工業薬品製造のラサ工業(東京)が、年内の撤退を表明していた三本木工場(宮城県大崎市)でのシリコンウエハー再生事業を別会社に譲渡し、来年1月上旬にも操業が再開されることが14日、分かった。最終的な地元雇用は150人規模となる見通し。

 譲渡を受けるのはシリコンリサイクル業の永輝商事(東京)と外資企業が共同出資する新会社「RSテクノロジーズ」(同)。関係者によると、ラサ工業はRS社にシリコンウエハー再生用機械装置を譲渡する。工場2棟を貸し付ける契約を今月中に締結する。

 RS社は、ラサ工業が実施した希望退職募集に応じた元社員を優先的に採用する。永輝商事の担当者は取材に対し「経験者のノウハウを生かし、最終的に地元から約150人を雇用したい」と話している。

 ラサ工業は三本木工場で、半導体用の高純度無機素材の製造を続けているが、ウエハーの再生事業は9月末で終了。従業員約300人の希望退職者を募集し、約250人が応じていた。

 操業の見通しが立ったことを受け、村井嘉浩宮城県知事は「事業を継承する企業が現れたのは大変喜ばしい。地元からできるだけ多く雇用するよう希望する」と話した。

775荷主研究者:2010/12/26(日) 23:21:25

2010年12月17日(金)化学工業日報
ダイセル化学、酢酸エチル生産能力を5割増強

 ダイセル化学工業が酢酸エチルの生産能力を増強する。大竹工場(広島県)で年産能力を5割増の7万5000トンに引き上げる。来年秋の定期修理に合わせて着工し、11月に完了、12月に稼働を予定している。世界需要が回復するなかで、電子材料の粘接着剤向けや食品包装容器の印刷に用いるグラビアインキ向けが伸びており、そうした需要増に応える。同社は2009年7月から、国内初となるバイオエタノールと酢酸を原料に用いたエステル法による酢酸エチルの生産を行っている。国内需要は約25万トンとみられており、毎年4〜5%増えるという予想もある。今後の需要もにらみながら将来は年10万トン以上の生産体制も視野に入れ、酢酸エチルのトップメーカーを目指す。

 ダイセル化学は、09年9月にチッソとの共同出資による千葉酢酸エチルを解散し、アセトアルデヒド法による生産・販売から撤退。その一方で、09年7月から国内初のバイオエタノールを原料に用いた酢酸エチルの生産に乗り出した。現在、国内で酢酸エチルを生産しているのは、同社と日本酢酸エチル(年産能力10万トン)の2社だけ。約25万トンの内需のうち約10万トンは輸入に頼っており、輸入の約8割が中国とみられる。

 酢酸エチルは、粘接着剤、印刷インキ、塗料、シンナー、医薬向けなど幅広い用途に使用され、世界経済が回復するなかで順調に売り上げを伸ばしている。とくに、液晶テレビや携帯電話などの薄型パネルに利用されるフィルムや、発光ダイオード(LED)用光拡散シートの貼り合わせに用いる粘接着剤用途が伸びている。

776荷主研究者:2010/12/30(木) 01:17:21

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0003678469.shtml
2010/12/16 08:31 神戸新聞
カネカと神大、共同研究などで連携協定

 化学メーカーのカネカ(大阪市)は15日、神戸大学と、共同研究や人材育成プログラムの構築などを目指して連携協定を締結した。これまでもバイオ技術を使った製品の研究などを実施してきたが、今後は工学▽農学▽医学▽経営学‐などで幅広い協力関係を築く。カネカが大学と連携協定を結ぶのは初めて。

 2011年1月中にも、カネカ社員や神大職員らで連携協議会を開催する。共同研究の企画や人材育成法などについて話し合う。その結果を受け生産技術、ヘルスサイエンス、ビジネスモデルなど6分野で、それぞれワーキンググループを設置し、具体的な研究テーマを選定、実施していく。

 カネカ広報室は「個別の研究はこれまでもあったが、提携により相乗効果が期待できる」。神大連携創造本部は「有望な事業の創出につなげていきたい」としている。(三宅晃貴)

777荷主研究者:2010/12/30(木) 01:22:43

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820101216cbaf.html
2010年12月16日 日刊工業新聞
新日鉄化学、車載リチウムイオン電池用ソフトカーボン系負極材を開発

 新日鉄化学(東京都千代田区、二村文友社長、03・5207・7600)は、黒鉛系に比べ充放電速度の速いソフトカーボン系負極材を使った車載用リチウムイオン電池用負極を開発した。銅箔に負極材を塗布した形で、電池メーカーや自動車メーカーへの提案を始めた。

 負極材同士や銅箔を接着するバインダーや、塗工技術も自社で開発することで、最も負極材の性能を発揮しやすいように設計した。ソフトカーボンはピッチコークスを結晶化して得られる素材。さらに加熱して結晶化を進めると黒鉛になる。

 ソフトカーボンは黒鉛に比べ結晶化度が低く、結晶方向も一定でないため、リチウムイオンの移動速度が速い。蓄電容量は黒鉛系に比べ少ないが、充放電速度の点で電池メーカー数社から評価されているという。

778荷主研究者:2010/12/30(木) 19:34:40

2010年12月20日(月)化学工業日報
三井化学、EPTなどエラストマーに継続投資

 三井化学はエラストマー事業に対する設備投資を継続する。エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム(EPT)は中国石油化工(SINOPEC)との合弁計画が2014年に稼働開始するが、現状すでにタイトバランスであるため、14年以前の手直し増強を検討する。また、次期新設計画についても13年までに概要をまとめたい考えだ。アルファオレフィンコポリマー「タフマー」についてもシンガポールにもう一系列建設を検討する。多目的プラントを想定しており、早ければ11年意思決定、14年稼働となる見通し。エラストマー事業は世界トップ戦略に位置付ける事業で、EPTはアジア1位、タフマーは世界1位のシェアを有している。

 EPTは中国・上海に7万5000トンプラント建設計画を推進しており、14年第1四半期に商業生産を開始する。シール部品、ホースなどの自動車部品材料に需要が伸びており、市原工場(7万5000トン能力)はフル稼働となっている。上海新設備が稼働するまできわめてタイトな状況が予想されるため、市原工場での手直し増強を検討する。また次期新設計画(5EPT)についても現行中計期間中に方針を固める考えだ。

 タフマーは、ポリプロピレンやポリエチレンなど熱可塑性汎用樹脂に添加することで耐衝撃性などを向上させる機能を持ち、自動車、産業材、包装材の分野で高成長を続けている。10年7月にシンガポールの第2プラントが稼働したことにより、シンガポール20万トン、市原5万トン体制となった。

779荷主研究者:2010/12/30(木) 20:00:16

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101221/bsc1012210500001-n1.htm
2010.12.21 05:00 Fuji Sankei Business i.
昭和電工、硬化を促進する添加剤本格生産

 昭和電工は20日、塗料や接着剤の原料に使う機能性樹脂の硬化を促進する添加剤を本格的に生産すると発表した。川崎市の川崎事業所に製造設備を導入し、2011年半ばに供給を始める。投資額は約5億円の予定。

 生産する添加剤「カレンズMT PE1」は、電子回路を基板上に形成する際の感光材料として使うUV(紫外線)硬化性樹脂や、接着剤・塗料材料のエポキシ樹脂の硬化に使う。

 この添加剤を使えば硬化までの時間を短縮できる上、樹脂の長寿命化、製造時のエネルギー削減につなげられるという。従来の硬化剤に比べ、においが少ないのも特長という。

 同社は建設・船舶分野で塗料やコーティング剤、接着剤への採用が見込めるとみて、需要が拡大するアジアを中心に拡販を目指す。

780荷主研究者:2011/01/02(日) 15:33:14

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820101220cbam.html
2010年12月20日 日刊工業新聞
住友化、農薬事業で印社買収−豪社に製造委託も

 住友化学が農薬事業で海外展開を強化する。インドでは農薬メーカーを買収。製品群や販売網を拡充する。また豪州では現地メーカーに、一部製造を委託することで、コストダウンを図る。世界的な食糧増産を受けて、海外で農薬の販売量が伸びている。住友化学はベトナムでの農薬の直販も始めており、成長する海外市場を取り込むことで事業の拡大を目指す。

 インドの現地メーカーであるニューケミインダストリーの全株式を取得した。買収金額は明らかにしていない。買収により、製品群を拡充するほか、販売網を活用して住友化学製品を拡販する。

 インドは人口増加に伴って食糧の増産を進めている。住友化学はインドでの売上高を2012年度までに09年度の75億円から110億円に引き上げる方針。ニューケミインダストリーの09年度の売上高は約14億円。

781荷主研究者:2011/01/09(日) 14:22:42

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820101230cbad.html
2010年12月30日 日刊工業新聞
住友化学、ディーゼル車向け排気ガスフィルターを愛媛で量産

 住友化学はディーゼル車向け排気ガスフィルター(DPF)の製造設備を建設する。排気ガス中の粒子状物質(すす)を除去する装置。2011年3月に着工して、12年12月までに新居浜工場(愛媛県新居浜市)に年産十数万個の製造設備を新設する。

 設備投資額は明らかにしていない。欧州では14年から「ユーロ6」と呼ぶ排ガス規制が施行される予定で、欧州のディーゼル車には、すす除去フィルターの標準装備が義務付けられる。同社は欧州の排ガス規制を追い風にすす除去フィルター事業を拡大する考えだ。

 住友化学のすす除去フィルターは、材料にチタン酸アルミニウムを採用したもの。現在、主力となっているシリコンカーバイド製のフィルターよりもすすを連続して除去できる量が増えた。またフィルターを再生するために捕集したすすを燃焼する必要があるが、この急激な温度変化に対する耐性もシリコンカーバイド製よりも優れるという。

782荷主研究者:2011/01/16(日) 16:35:23

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20110106304.htm
2011年1月6日03時11分 北國新聞
富山に新薬研究棟 富山化学、2年後完成へ

 富山市に研究生産拠点を置く富山化学工業(東京)は、同市の富山事業所内に抗感染症と循環器、抗炎症の新薬を開発する第7研究棟を新設する。事業費は十数億円規模を見込み、2年後の完成を目指す。5日、新年あいさつで北國新聞富山本社を訪れた菅田益司社長が明らかにした。

 また、菅田社長は新型インフルエンザに対応した治療薬「T―705」について、最終の臨床試験である第3段階を終えたことを報告、3月末までに製造販売承認を申請するとした。抗リウマチ剤「T―614」は年内に申請する。

 アルツハイマー型認知症の根本治療薬として期待される「T―817MA」は、今夏にも米国で臨床試験の第2段階を終了する。菅田社長は「今年は大きな成果の出る年にしたい」と語った。

 堀江秀明副社長富山事業所長、水野淳一常務執行役員生産部門長兼API事業部長、鬼頭徳典富山総務部長が同行した。

783荷主研究者:2011/01/16(日) 16:42:47
>>781
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110105/bsc1101050751000-n1.htm
2011.1.5 05:00 Fuji Sankei Business i.
住友化、排ガス浄化で猛追 ディーゼル車用工場を欧州に建設へ

住友化学が開発した排ガス浄化装置用のフィルター

 住友化学は、ディーゼル車に搭載する排ガス浄化装置(DPF)の新工場を欧州に建設する方針を固めた。2014年に欧州の排ガス規制が強化され、ディーゼル車にDPF搭載が義務づけられるのに合わせて建設する。日本に比べてディーゼル車の普及率が高く、規制強化を背景に堅調な需要が見込まれる欧州に生産の足場を築き、一気にDPF事業の拡大を図る考えだ。

 DPFは自動車の排気管に取り付け、内蔵フィルターで大気汚染や健康被害の原因となる排ガス中の粒子状物質(PM)を捕集し、燃焼・除去する装置。

 同社は12年末の完成を目指して、今年3月から愛媛工場(愛媛県新居浜市)で独自DPFの試験生産設備の建設に着手。13年からDPF市場に参入し、これに続く新工場の建設で欧州市場の攻略を本格化する。

 新工場の建設地など詳細は現在検討中。欧州域内でもディーゼル車の普及率が高く、自動車メーカーの工場が集積するドイツやフランスなどが候補地に挙げられている。

 独自DPFは、フィルターの素材にチタン酸アルミニウムを採用。製造プロセスを簡素化しコストを削減できるほか、耐衝撃性に優れるなどの特徴があるという。欧州メーカーを中心に乗用車向けのほか、バスやトラック、建設機械向けにも広く販売する。DPF分野で先行するイビデンや日本ガイシ、米コーニングなどの競合に対し、20年に乗用車向けで25%のシェア獲得を目指す。

 排ガス対応を強化した低公害ディーゼル車は、欧州自動車市場でのシェア拡大を狙う日本メーカーも開発に力を入れている。ガソリン車が大半を占める国内でも、規制を強化した「平成22年排出ガス規制(ポスト新長期規制)」が09年に施行されたことを受け、今後ディーゼル車の普及率が高まる可能性がある。調査会社の富士経済によると、国内向けと日本メーカーの海外販売分を合わせたDPF市場は、09年の590億円から10年には950億円に、さらに15年には1250億円に拡大する見通しだという。

 ディーゼル車は一般的にガソリン車を燃費性能で上回るほか、最近は厳しい排ガス規制をクリアした低公害車が増えており、欧州を中心にハイブリッド車や電気自動車と並ぶ「第3のエコカー」とみなす向きもある。豊富な素材技術を持つ住化の参戦によって、有望市場をめぐる競争が一層激化しそうだ。(井田通人)

784荷主研究者:2011/01/17(月) 23:17:06

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0920110107cbar.html
2011年01月07日 日刊工業新聞
JX日鉱日石金属、リチウムイオン二次電池正極材の増産へ

 JX日鉱日石金属はリチウムイオン二次電池向け正極材の増産に乗り出す。2013年度までに新工場を建設し、現在比8倍の年産4000トン超に引き上げる。すでに行っている既存工場の能力増強と合わせ総投資は100億円強となる見込みだ。

 自動車業界のエコカー開発・事業化が加速し、電池の開発競争が進んでいる。正極材市場も競争激化が予想される中で、早期に供給体制を整え先行することで事業の柱に育てる。

 既存の磯原工場(茨城県北茨城市)近隣のグループ会社社有地に新工場を建設する計画だ。11年夏まで着工する。すでに先行して磯原工場に約30億円を投じ、生産能力を現在の500トンから、同2500トンへの引き上げに着手している。ハイブリッド車(HV)、電気自動車(EV)の普及速度が速いとみて、追加の増産投資に踏み切る。

785薬と毒は紙一重だが:2011/01/25(火) 10:10:00
<イレッサ訴訟>「和解勧告は拒否」輸入のアストラゼネカ社
毎日新聞 1月24日(月)20時59分配信
肺がん治療薬「イレッサ」の副作用で被害を受けたとして、患者1人と遺族14人の計15人が国と輸入販売元のアストラゼネカ社(大阪市)に総額約1億8000万円の賠償を求めている訴訟で、ア社は24日、東京・大阪両地裁が出した和解勧告(今月7日)を拒否する方針を両地裁に書面で回答した。ア社は「副作用の警告は十分しており、適切に対応してきた。法的責任はない」としている。国は和解勧告への態度を表明していないが、和解協議は事実上、困難な見通し。
致死性の副作用である間質性肺炎は、承認(02年7月)直後の添付文書(医師向けの説明書)の2ページ目で他の副作用と共に記載されていたが、国が緊急安全性情報(同年10月15日)を出した後、冒頭の警告欄に赤字で記載されるようになった。両地裁の和解所見は「十分な注意喚起がなかった。国も行政指導するのが適切だった」と指摘。緊急安全性情報よりも前に服用した原告について被告は「救済を図る責任がある」とし、緊急安全性情報の後に服用した原告とも誠実に協議するよう求めた。
ア社代理人の池田裕彦弁護士は記者会見で「当時のルールや知見に基づき十分に警告していた」と説明。和解所見について「理解しにくい部分もある。警告のあり方について裁判所の判決を仰ぎたい」と述べた。
 どんな会社なんだね、どんな薬でも人によっては副作用がでるのは、薬の宿命だけど、この姿勢はいただけない。

786荷主研究者:2011/01/25(火) 22:59:11

http://kumanichi.com/news/local/main/20110112002.shtml
2011年01月12日 熊本日日新聞
チッソ新会社名「JNC」 分社化で12日設立

 水俣病の原因企業チッソは11日、水俣病特別措置法に基づく事業再編(分社化)で、同社の事業を引き継ぐ新会社を12日に設立、社名を「JNC株式会社」とすると発表した。チッソは11日開いた取締役会で、新会社の設立や社名を決定。12日に東京法務局に登記を申請する。

 JNCは資本金1億5千万円で、チッソの全額出資。本社はチッソと同じ東京都千代田区大手町の新大手町ビル内に置く。代表取締役はチッソの後藤舜吉会長と岡田俊一社長。JNCのJは「JAPAN(日本)」、Nは「NEW(新)」、Cは「CHISSO(チッソ)」を表すという。

 昨年12月に松本龍環境相の認可を受けた事業再編計画によると、チッソは全事業の営業権や資産を、新たに設立する事業会社(JNC)に譲渡。100%子会社となるJNCからの配当により、認定患者への補償や未認定患者への一時金支給、公的債務返済を担う。チッソは、JNC設立後、速やかに大阪地裁に事業譲渡の許可を申請。許可が下りれば、3月にも譲渡を終え、4月1日に新会社での営業を開始したい考え。

 新会社設立日となる1月12日は、1906年にチッソが曾木電気として発足したのと同じ日付。チッソの後藤会長は昨年12月、新会社設立について「1月12日がチッソが発足した日。その辺をめどに、と思っている」と話していた。(楠本佳奈子)

787荷主研究者:2011/01/30(日) 20:21:53

http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&amp;mode=0&amp;classId=&amp;blockId=9773133&amp;newsMode=article
2011/01/12 09:46 福島民報
河東で高純度ガス生産 昭和電工、秋に操業

 昭和電工(本社・東京都港区、市川秀夫社長)は福島県会津若松市河東町の東長原事業所で、液晶パネル製造に必要な高純度ガスを生産する。環境への負荷が少ないガスで、秋には出荷を始める方針。平成27年には十数億円規模の売り上げを目指す。

 生産するのは高純度フッ化カルボニルで、液晶パネルの基盤に微細な溝を刻み電子回路を作る際に使う。従来使っていたガスより、地球温暖化ガスの排出抑制につながり、無害化の処理コストも低減される。

 現在ある建屋内に製造設備の整備を始め、7月には完成する予定。テスト操業を経て、秋に操業を開始する。年間の生産能力は400トンで、液晶パネルを製造するメーカーに出荷する。

 液晶パネルは今後、中国などで生産増が見込まれており、昭和電工IR・広報室は「高純度フッ化カルボニルも生産拡大の余地がある」とする。同社は中期経営計画で、高純度ガスを企業の成長をけん引する分野に位置付けている。

 設備新設に伴う新規雇用は現在のところ予定していない。

788荷主研究者:2011/01/30(日) 20:57:23

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110114/bsc1101141707005-n1.htm
2011.1.14 17:04 Fuji Sankei Business i.
イオン電池素材の開発・製造で合弁会社 宇部とマクセルが設立

 宇部興産と日立マクセルは14日、リチウムイオン電池の主要部材であるセパレーターの開発・製造会社を共同出資で設立する、と発表した。互いの得意技術を持ち寄り、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)に使われる世代電池向けに供給する。

 新会社は「宇部マクセル」で2月1日に設立。資本金は1億5000万円で、宇部が51%、マクセルが49%を出資する。本社は京都府大山崎町に置き、社長には永田啓一・宇部興産機能品・ファインカンパニー機能材第二ビジネスユニット長が就任する。

 新会社では宇部のセパレーター技術と、マクセルの磁気テープ関連技術を融合。従来品に比べ安全性が高い「塗布型セパレーター」と呼ばれる高機能製品を開発・製造する。2011〜12年度は量産技術の確立を中心に取り組み、その後は、車載向け需要の拡大に合わせ、本格的な生産拠点を設けることも視野に入れている。 

 セパレーターは、電池内部で絶縁材の役割を果たす薄型フィルム。正極材、負極材、電解液とともに4大部材のひとつとされ、旭化成が世界トップシェアを握っている。宇部では提携にで、現在10%程度(世界4位)のシェアを15年ごろには20%に高め、上位メーカーに迫りたい考え。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110115/bsc1101150501005-n1.htm
2011.1.15 05:00 Fuji Sankei Business i.
宇部興産とマクセルがタッグ 次世代リチウム電池用セパレーター事業拡大

宇部興産がリチウムイオン電池部材のセパレーターを生産する宇部ケミカル工場=山口県宇部市

 宇部興産と日立マクセルは14日、リチウムイオン電池の主要部材であるセパレーターの開発・製造会社を共同出資により設立する、と発表した。互いの得意技術を持ち寄り、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)に使われ、今後の需要拡大が見込まれる次世代電池向けの高機能品を手がける。セパレーター事業の拡大を図りたい宇部と、電池だけでなく電池材料分野にも進出し、新しい収益源に育てたいマクセルの思惑が一致した。

 2月1日付で設立予定の新会社は「宇部マクセル」。資本金は1億5000万円で、宇部が51%、マクセルが49%をそれぞれ出資する。本社は京都府大山崎町に置き、社長には永田啓一・宇部興産機能品・ファインカンパニー機能材第二ビジネスユニット長が就任する。

 新会社は宇部のセパレーター技術と、マクセルが保有する磁気テープの関連技術を融合。従来品に比べ安全性が高いなどの特性を持つ「塗布型セパレーター」と呼ぶ高機能品を開発・製造する。2011〜12年度は量産技術の確立に取り組み、製造は両社の工場を活用。その後は車載向け需要の立ち上がりに合わせ、本格的な生産拠点を持つことも視野に入れている。

 セパレーターは、電池内部で絶縁材の役割を果たす薄型フィルム。正極材、負極材、電解液とともに4大部材の一つとされる。宇部では今回の提携によってセパレーター事業をさらに強化し、現在10%程度(世界4位)のシェアを15年ごろには20%に高め、旭化成など上位メーカーに迫りたい考え。

 リチウム電池部材は他のメーカーも相次ぎ事業強化に動いている。JXホールディングス傘下のJX日鉱日石金属は、今月12日に車載向け需要をにらんで正極材の生産能力を増強すると発表。92億円を投じ、12年初めに磯原工場(茨城県北茨城市)の能力を現行の約17倍にあたる5000トンまで引き上げる計画だ。

 車載向けは既存の携帯電話向けやパソコン向けに比べ電池部材の使用量が多い上、高い技術を必要とする分だけ製品単価が高く、収益性も高い。ここにきて各社が提携や生産増強に動いている背景には、「多くのメーカーが進出を目指す中、先手を打っていち早く市場を抑えたい」(大手部材メーカー)との考えがある。(井田通人)

789荷主研究者:2011/01/30(日) 20:58:09

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110114/bsc1101142108010-n1.htm
2011.1.14 21:06 Fuji Sankei Business i.
【直球緩球】高機能品で差別化図る 住友化学・広瀬博社長

 −−昨年は二番底の懸念が付きまとった1年だった

 「前半は予想以上に早く新興国経済が立ち上がり、エコカー補助などの景気浮揚策が加わって9月までは良かった。だが、その後は急な円高や浮揚策の終了もあり、国内景気に腰折れ感が出てきている。景気減速もやむを得ないとの前提で経営している」

 −−販売、生産ともに海外シフトが強まっている

 「9月中間決算では連結売上高に占める海外の割合が初めて50%を超えた。安い原料も海外から仕入れており、作る場所、売る場所ともに海外になっている。だが、高分子有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)のような高機能品は日本でしかできない製品だ」

 −−4月に3カ年の新中期経営計画をスタートした

 「20年先の世界はどうなるかを予測して経営目標を立てた。それを遂行する第一ステップの位置づけだ。中間決算の経常利益を見ても、予想より良いスタートを切れている」

 −−サウジアラビアに建設した石油精製・石油化学の複合施設の利益貢献は

 「本格稼働した2009年は赤字だったが、10年の利益はトントンか若干の黒字になりそう。今年末にはフル操業に入るので、安定してくれば(大きな)利益を生み出せる」

 −−国内石化産業の競争力低下が危惧されている

 「(新興国勢と差別化するため)高機能でいく。化学にはまだまだ可能性がある。低炭素社会を目指すうえで化学の役割は大きい」

(井田通人)

790荷主研究者:2011/01/30(日) 21:13:15

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820110113cbaj.html
2011年01月13日 日刊工業新聞
関ペ、尼崎の塗料生産停止

 関西ペイントは3―4年後をめどに尼崎事業所(兵庫県尼崎市)での塗料生産の大部分を停止し、物流拠点として活用する方針を固めた。河盛祐三社長が明らかにした。国内の塗料需要の減少が続くためで、同事業所は調色工場や技術開発拠点など一部の機能を残し、2011年から段階的に事業所内の塗料生産工場を閉鎖して国内の他工場へ移管、生産規模を縮小する。

 関ペは主力の自動車用塗料でメーカーの海外生産シフトに伴う国内生産台数減、建築用塗料市場の縮小などを背景に国内の需要減が続き、生産能力が余剰になっていた。創業の地である尼崎事業所を物流拠点に転換、国内のサプライチェーンを再構築する。

 尼崎事業所の生産品目は小野事業所(兵庫県小野市)、09年にBASFコーティングスジャパン(横浜市戸塚区)から取得したカンペ赤穂(兵庫県赤穂市)を中心に移管する。

792荷主研究者:2011/02/02(水) 21:58:29

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/01/20110120t62015.htm
2011年01月20日木曜日 河北新報
三菱ガス化学が白河進出 半導体パッケージ用樹脂など製造

 福島県は19日、化学大手の三菱ガス化学(東京)が白河市に新工場を建設することを明らかにした。主に半導体パッケージ用の樹脂を製造するほか、研究開発部門も併設する。稼働は2014年度以降の予定。県と白河市は21日、同社と立地基本協定を結ぶ。

 立地するのは県の工業団地「工業の森・新白河」(白河市豊地)で、同社は約32ヘクタールを取得する。今後、県が造成に着手する。投資総額や雇用人員は明らかになっていないが、県は「県内では最近10年で最大級」と話す。工業の森・新白河には昨年、ヤフーのデータセンター建設も決まった。

 半導体パッケージは基盤を保護する製品で、材料の樹脂は耐熱性があり、電気を通さないことが必要。世界的な需要が見込まれるという。新工場からはアジア各国などに輸出する予定。白河市に隣接する西郷村では、同社子会社が既に半導体パッケージ用樹脂を製造している。

 三菱ガス化学はさらに、新工場で食品や医薬品の劣化を防ぐ「脱酸素剤」の製造も検討する。

 同社は1971年、日本瓦斯化学工業と三菱江戸川化学が合併して設立された。資本金は約420億円、従業員はグループ全体で約4920人。2010年3月期の連結売上高は約3845億円、連結営業利益は約41億円。

 東北での工場建設は初めてで、同社は「首都圏に近く、災害に強い地盤などが決め手になった。最先端の工場を目指す」と説明している。

 福島県の佐藤雄平知事は「研究開発部門も備えた工場進出はうれしい。地元雇用も期待したい」と語った。

 白河市の鈴木和夫市長は「中核技術を国内に残す企業の進出であり、誘致のモデルになる」と話した。

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/01/20110122t62005.htm
2011年01月22日土曜日 河北新報
白河進出の三菱ガス化学 福島県と立地協定締結

協定の締結式に臨んだ(右から)佐藤知事、酒井社長、鈴木市長

 福島県白河市に工場を新設する化学大手の三菱ガス化学(東京)は21日、福島県、白河市と立地基本協定を締結した。酒井和夫社長は「高機能型の化学製品の世界市場に向けた拠点と位置付けている」と述べた上で、「研究開発型の工場として、将来は1000人を超す雇用を予定している」ことを明らかにした。

 佐藤雄平知事や鈴木和夫白河市長らが出席した締結式は、福島市の知事公館で行われた。白河進出について酒井社長は「海外での工場立地も検討したが、技術流出を防ぐ上でも国内が最適と考えていたところに、福島県から話があった」と説明した。

 同社が進出するのは県の工業団地「工業の森・新白河」(白河市豊地)の32ヘクタール。県が2011年度後半から造成に着手、14年度から工場を建設する。酒井社長は稼働時期を14年度以降として、初期の投資額や生産額も「市場の動向を慎重に見極めた上で、早急に決めたい」と述べるにとどめた。

 新工場では、まず携帯電話などに内蔵する半導体パッケージ用樹脂を製造する。食品や医薬品の劣化を防ぐ脱酸素剤の製造も検討する。ともに同社の主力商品。

 さらにポリカーボネート樹脂などの機能化学品分野の生産拠点としても整備する。試作品の製作などを行う研究開発部門も併設し、商品開発に直結する応用研究を担わせる考えだ。

 同社は1971年、日本瓦斯化学工業と三菱江戸川化学の合併で設立。資本金は約420億円、従業員はグループ全体で約4920人。2010年3月期の連結売上高は約3845億円、連結営業利益は約41億円。

793荷主研究者:2011/02/02(水) 22:44:32

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0003745394.shtml
2011/01/18 09:00 神戸新聞
神鋼の産業ガス販売子会社、エア・ウォーター傘下に

 工業用ガス大手のエア・ウォーター(大阪市)は17日、神戸製鋼所(神戸市中央区)の完全子会社で、産業ガス販売を手掛ける神鋼エアーテック(同市灘区)を連結子会社化したと発表した。エア・ウォーターは、発行済みのエアーテック株の51%を神鋼から取得。エアーテックの顧客層や技術を取り込み、事業強化につなげる。

 エアーテックは資本金9千万円で、従業員約20人。2010年3月期の売上高は13億6200万円。神鋼向けに産業ガスを販売するほか、国内の半導体、特殊鋼、薬品メーカーなどの工場内に装置を設けて窒素ガスを供給している。

 神鋼は2009年から、神戸製鉄所(同市灘区)で使う産業ガスの供給をエア・ウォーターに全面委託するなど関係を深めていた。(内田尚典)

794荷主研究者:2011/02/02(水) 22:46:37

http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2011/0118/2p.html
2011年1月18日(火)山口新聞
チタン工業が設備増強 宇部市と協定調印

協定調印後、握手を交わすチタン工業の松川正典社長(左)と森敏明・県商工労働部長、久保田后子市長

 宇部市のチタン工業(松川正典社長)は、リチウムイオン電池の材料となるチタン酸リチウムの製造設備を増強する。ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)向けなどの需要拡大を見込んだ設備の拡充。17日、宇部市役所で増設にかかる協定を市と結んだ。

 6月に、同市妻崎開作にある同社宇部西工場(1万3千平方メートル)に鉄骨造り2階建て延べ約2930平方メートルを建設。12月に完成させる。設備投資額は約26億円。12人の新規雇用も予定する。

 同社は2001年、リチウムイオン電池の正極材と負極材に使われるチタン酸リチウムの開発に成功。昨年、宇部西工場を建設し、11月に稼動させたばかり。松川社長は「環境問題の高まりのなか、電気自動車や発電所の高性能電力貯蔵用の電池部材として成長が見込める」と、設備増強に踏み切った背景を説明した。14年3月期には、同製品で年間売上高45億円を目指すという。

 協定調印式には森敏明・県商工労働部長が立ち会い、松川社長と久保田后子市長が協定書を交わした。久保田市長は「地元経済の活性化への貢献を期待したい」と歓迎した。

795荷主研究者:2011/02/02(水) 22:54:52

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020110120ceal.html
2011年01月20日 日刊工業新聞
資生堂、三菱化とヘアスタイリングの新素材を開発

 資生堂は19日、三菱化学と共同で髪をストレートにスタイリングするための新素材を開発したと発表した。従来は相反するとされていた高いストレートスタイリング効果と、さらさらな感触を両立できる。2月21日に発売する「マシェリ」ブランドのストレートヘア用スタイリング商品3品に採用し、洗い流さないヘアトリートメント商品などへの応用を進める。

 新素材は硬くて伸びる性質を持たせたアクリル系の架橋型ブロックポリマー。硬い親水性成分と柔らかい疎水性成分それぞれのまとまりを架橋した構造を開発。親水性成分中に疎水性成分が点在するスポンジ構造により、硬くても伸びる性質を実現した。また塗布すると薄くて均一になるために指どおりのよい「さらさらな感触」となる。

 これまでストレートヘアのスタイリングには、アクリル系などの硬くてもろいポリマーを用い、髪表面を硬い皮膜でコーティングしていた。

796荷主研究者:2011/02/06(日) 11:11:16

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110118/bsc1101181551008-n1.htm
2011.1.18 15:49 Fuji Sankei Business i.
化学大手のJSR、台湾に液晶材料の研究開発拠点を整備

 化学大手のJSRは18日、液晶ディスプレー向け材料事業を強化するため、台湾に本格的な研究開発拠点を設けると発表した。約12億円を投じて月内に着工し、今年12月に完成させる。製品供給までのスピードアップを図り、顧客への対応力を高めるのが狙い。

 研究開発拠点は台湾の全額出資子会社、JSRマイクロ台湾(雲林県)の工場に鉄筋2階建て・延べ床面積約3400平方メートルの施設を併設する。試験評価装置に加えてクリーンルームも導入する。電流をかけた際に液晶を一定方向に向かせるために使われる「配向膜」などの材料を開発する。

 これまで現地顧客を対象にした製品開発は三重県の四日市工場内にある拠点が担い、台湾では技術サポートのみを行ってきた。

 ただ、台湾に液晶パネルの世界的メーカーが集積し、最近はスマートフォン(高機能携帯電話)向けにタッチパネル液晶の生産が拡大しているほか、中国でも大規模な液晶パネル工場の新設が計画されている中で、製品開発から技術サポートまで現地で一貫して台湾で行う必要があると判断した。

 同社は、韓国でも全額出資子会社のJSRマイクロコリア(忠清北道)を通じ、6月に研究開発棟を完成させる計画。今後も生産だけでなく、研究開発の“現地化”を進めていく考えだ。

797荷主研究者:2011/02/06(日) 11:13:20

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110120/bsc1101200505011-n1.htm
2011.1.20 05:00 Fuji Sankei Business i.
温暖化対策や化石原料削減の切り札 化学各社、CO2の資源化加速

 化学メーカーが地球温暖化の“元凶”とされ、利用法が限られてきた二酸化炭素(CO2)を化学品の原料に活用する取り組みを強化している。三菱化学は19日、リチウムイオン電池の部材の原料に使うエチレンカーボネートを増産する計画を明らかにした。三井化学と旭化成はCO2から樹脂原料を作る技術の外販に乗り出している。

 三菱化学は鹿島事業所(茨城県神栖市)にあるエチレンカーボネートの生産設備を改良し、今年夏に生産能力を現在の1.5倍となる年3000トンに引き上げる。電気自動車などのエコカーが普及し、主な用途でリチウム電池に不可欠な電解液の需要が拡大すると予測されるためだ。

 エチレンカーボネートはエチレンオキサイドと呼ぶ化合物とCO2を反応させて作る。同社は独自技術で化学品製造で生じたCO2を再利用している。今後は「エコカー普及に合わせ素材の側からも環境負荷低減に寄与する」として、工場建設などによる生産能力の大幅な増強も検討していく方針だ。

 一方、特殊な触媒を使ってCO2と水素からメタノールを作る技術を開発しているのは三井化学だ。通常のメタノールは天然ガスから作り、樹脂以外に燃料電池や医薬品など幅広い用途に使われている。同社では「応用範囲が広く、価格上昇が続く化石資源の節約にもなる」と、開発の意義を強調する。

 2009年2月に14億円をかけ大阪工場(大阪府高石市)に試験設備を導入し、基本技術は確立済み。コスト削減などの課題が残るが、電力会社などを相手に技術の売り込みを始めており、「数年後には本格的な実用化にこぎつけたい」と意気込む。

 樹脂原料への活用では、旭化成もDVDなどの記録メディアに使うポリカーボネート樹脂の製造技術を02年から外販している。毒性の強い化合物のホスゲンを使わないのも特長で、今年は6件目の供与先としてサウジアラビアで世界最大級の製造設備が完成する予定だ。

 排出削減に頼った温暖化対策の限界が一部で指摘される中、CO2の資源化は対策の新たな切り札となる可能性もある。

 2010年のノーベル化学賞を受賞した根岸英一・米パデュー大特別教授が「人工光合成」の研究計画を打ち出し、社会的にもCO2の資源化に対する注目が高まる見通しで、化学各社は資源化関連の技術開発や事業拡大に本腰を入れる構えだ。(井田通人)

798荷主研究者:2011/02/06(日) 11:14:50

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110120/bsc1101201517015-n1.htm
2011.1.20 15:16 Fuji Sankei Business i.
10年のエチレン生産量、3年ぶりに700万トン台回復

 石油化学工業協会(石化協)は20日、石油化学製品の基礎原料であるエチレンの生産統計を発表した。それによると、2010年の生産量は前年比1.5%増の701万8300トンと、3年ぶりに700万トン台を回復した。

 中国などアジアが回復をけん引。国内でもエコカー補助金や家電エコポイント制度などの景気浮揚策が需要を押し上げた。

 11年の見通しは明らかにしていないが、同日会見した石化協の高橋恭平会長(昭和電工会長)は、「大統領選を控えた米国と総書記が代わる中国が年後半にかなり経済政策を打ってくる。そこそこ期待はできるのではないか」と語った。一方で国内については、不安定な政治情勢や円高を不安材料に挙げ、「予測が難しい」とした。

799荷主研究者:2011/02/06(日) 11:18:18

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110122/bsc1101220503002-n1.htm
2011.1.22 05:00 Fuji Sankei Business i.
住友化学、中国の物流を強化 石油化学製品の港湾倉庫、相次ぎ設置

サウジアラビアの石化プラント「ペトロ・ラービグ」。住友化学は中国に設ける港湾倉庫をサウジからの製品輸送に役立てる

 住友化学は中国事業の強化を目的として、「コンテナハブ」と呼ぶ石油化学製品の港湾倉庫を中国で相次ぎ設ける。すでに4カ所を稼働させており、今年半ばまでにもう3カ所増やす。サウジアラビア国営石油会社とサウジで運営する石化設備「ペトロ・ラービグ」で生産した石化製品の輸送に役立て、顧客の要求に迅速に応えられる物流システムの構築を目指す。

 港湾倉庫は、ポリエチレンなどの合成樹脂を陸揚げして貯蔵するために設ける。これまではいったん、シンガポールの倉庫に送ってから運んでいたが、現地に倉庫を設けることでシンガポールを経由せずに輸送することが可能になり、受注してから顧客に届くまでの期間を短縮でき、物流効率化によるコスト削減効果も見込めるという。すでに上海と青島(山東省)、塩田(広東省)、黄埔(同)で稼働を始め、今後は廈門(福建省)と天津、汕頭(広東省)の3カ所にも設ける。

 同社はサウジアラビア国営石油会社のサウジ・アラムコと合弁で石油精製・石化設備「ペトロ・ラービグ」を建設し、2009年秋に本格稼働させた。同設備は年産能力が基礎原料のエチレンベースで130万トンと、最大でも70万トン弱の国内設備を大きく上回る。原油を採掘する際に得られる副生ガスを原料に使うため、価格競争力でも日本の設備を大きくしのぐ。住化では国内設備の軸足を高機能品に移し、国内市場向けにほぼ特化させる一方で、経済成長を背景に需要が拡大し、汎用品の比率が高い中国市場に対してはコスト競争力のあるラービグを軸に対応する方針。

 中国ではここにきて現地メーカーが相次ぎ新設備を立ち上げており、日本メーカーも三菱化学と三井化学がそれぞれ中国石油化工(シノペック)と組んで合成樹脂や合成ゴムの工場建設を予定するなど、生産の現地化を加速している。このため、住化では港湾倉庫を現地に設けることで市場から遠い不利をカバーし、優位性を確保する考えだ。(井田通人)

800荷主研究者:2011/02/06(日) 13:01:31

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201101/21/01601_2125.html
2011年1月21日(金)化学工業日報
関東電化、特殊ガスNF3を相次ぎ増強

 関東電化工業は、半導体・液晶製造用特殊ガスである三フッ化窒素(NF3)の生産能力を相次ぎ増強する。まず今年3月に主力拠点の渋川工場(群馬県)で計画していた設備増強を前倒しで実施し、今月から年産3000トン体制で稼働を開始。これに続き、さらなる増強を行う方針をこのほど固め、3月から工事に着手、2012年1月をめどに同3500トンに引き上げる。さらに、今後見込まれる需要増に備え、12年1月以降にも追加増強を行う検討に入った。これら矢継ぎ早の増強により、拡大する半導体・液晶パネルや太陽電池製造工程向けクリーニング需要に対応するとともに、主力のフッ素系製品で攻勢をかけていく。 関東電化工業はフッ素や塩素関連技術を軸とした多様な誘導品を有する強みを生かし、半導体・液晶や電池関連をはじめ、情報電子機器、医薬・農薬など幅広い分野を対象に事業を展開している。
 [スペシャリティ]

801荷主研究者:2011/02/06(日) 13:02:57

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201101/24/01601_2121.html
2011年1月24日(月)化学工業日報
日華化学、国内外で生産体制を再構築

 日華化学は生産体制を再構築する。海外では、台北市街地にある台湾日華の工場を、桃園科技工業区に取得している工業用地に移転する。今年3月に着工し、来年1月の竣工をめざす。同社は海外に8つの生産拠点を有しており、台湾の新工場と中国の浙江日華の工場を基幹工場とし、最重要エリアと位置づけている中華圏をはじめ、アジア各国への事業展開を加速する。一方、国内は関東工場(千葉県旭市)の設備を、先ごろ完成した鹿島工場(茨城県神栖市)に2013年までに移転する計画を掲げており、鹿島工場と鯖江工場(福井県鯖江市)の2拠点体制とする。グローバルな原料調達や生産管理で、長引く円高でも利益を生める体質をつくる。
 [スペシャリティ]

802荷主研究者:2011/02/06(日) 13:03:50

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201101/25/01201_2121.html
2011年1月25日(火)化学工業日報
三菱化学、炭素事業の海外展開を本格化

 三菱化学は炭素事業の海外展開を本格化させる。東南アジアにおけるコークス、タール蒸留プロジェクトに資本参加し、得られるタールを用いて、高純度グラファイト製造能力を増強した坂出事業所で高付加価値製品に加工する。三菱化学はコークス、タール蒸留に関するノウハウを提供することができる。投資額はコークスなら数百億円、タール蒸留なら数十億円規模を想定し、2年内にまとめたい考えだ。新興国で伸びる鉄鋼用原料コークス需要に応えるとともに、国内のニードルコークスなど高付加価値事業強化につなげる。三菱化学は坂出、加古川(関西熱化学)に計600万トンのコークス製造能力を保有しており、うち20〜25%を欧米を中心に輸出している。今後も東南アジア、ブラジルなどの新興国での需要増を見込み、輸出を拡大していく。
 [基礎/石油]

803荷主研究者:2011/02/06(日) 13:04:20

2011年1月28日(金)化学工業日報
三菱ケミカル、植物由来化学品の開発加速

 三菱ケミカルホールディングスグループは、植物由来化学品の研究開発を加速する。今年7月1日付で、三菱レイヨンの横浜先端技術研究所バイオケミカルス研究グループを、三菱化学科学技術研究センター(MCRC)のバイオ技術研究所に統合。両社が保有するバイオ技術に関する研究開発組織を一本化する。三菱レイヨンはバイオ法アクリルアマイド触媒で高い技術力を有し、三菱化学はイソソルバイドPCなどの実績がある。両社はバイオMMA(メチルメタクリレート)など、新規製品の開発に取り組む。

 三菱ケミカルグループは、2011年度から取り組む中期経営計画「APTSIS15」においてサステイナブルリソースを6大創造事業の1つに掲げ、事業開発を強化している。研究開発においては三菱化学と三菱レイヨンの組織統合によって加速する方針で、三菱レイヨンの研究者約20人の出向によって、MCRC横浜のバイオ技術研究所は約70人の陣容になる。

 統合後は、グルコースなど植物由来原料を大腸菌などの微生物や酵素を用いて有用化学品を製造するための最適なルート探索、プロセス設計、微生物の育種などを行う。三菱レイヨンは世界トップレベルのバイオ法アクリルアマイド触媒技術を保有し、自社設備に導入しているほか、広く触媒の外販も行っている。同触媒の改良が当面の課題となる。中期的には、三菱レイヨン側のテーマではMMA、三菱化学側ではブタジエン、高純度テレフタル酸(PTA)など、両社が競争力を有する製品のバイオプロセス開発に取り組む方針。

804荷主研究者:2011/02/06(日) 14:04:21

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/219824
2011年1月9日 06:38 西日本新聞
パソコン、携帯用の電池材 旭化成 日向の生産基地強化

■太陽電池用 量産も検討

 宮崎県日向市でリチウムイオン電池用フィルム材を生産する旭化成(東京)は8日、日向地区を成長分野の電池材料基地として強化する方針を明らかにした。同フィルム材の大幅増産や、新規参入を準備中の太陽電池パネル用フィルム材の量産のほか、国内の他工場にある電池関連の研究開発機能の一部移転も検討する。日向市の細島港では国際物流に対応するため大型岸壁整備が予定されており、同社は日向地区を国内外の需要増に対応する拠点と位置付けて整備を進める。

 日向地区で生産しているリチウムイオン電池用フィルム材は、電池の正極と負極を分ける「セパレーター」と呼ばれる。パソコンや携帯電話などに欠かせないリチウムイオン電池の主要部材の一つで、旭化成が世界シェアの約50%を持つ。滋賀県の工場に続き、日向地区では2010年に生産を始めた。

 市場拡大に合わせ日向地区の生産体制を強化しており、11年6月には3本目のラインが動きだす予定。今後も、ハイブリッド自動車(HV)や電気自動車(EV)の普及などにより急テンポでの需要拡大が見込まれるため、早ければ年内にも第4、第5の生産ラインを増設する。増設に伴い雇用も増やす方針。さらに滋賀県にある研究開発機能の一部を日向地区に移すことも検討する。

 同社は高いフィルム技術を生かし、太陽電池パネルを保護するフィルム材など、電池材料を幅広く開発中。量産する場合は今後、広い土地があり、労働力や技術がしっかり確保できる日向地区を最優先で考えるという。

 フィルム材は国内のほか韓国にも輸出して2次加工するため、細島港の国際物流機能強化は追い風になる。藤原健嗣社長は「セパレーター生産にはいつでも投資していく。その量産を母体に、日向にいろんな事業を集め電池材料の基地にしたい」と話した。

=2011/01/09付 西日本新聞朝刊=

805荷主研究者:2011/02/06(日) 14:06:09

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820110125cbam.html
2011年01月25日 日刊工業新聞
三菱ケミHD、購買・物流機能を改革−原料や資材を一括調達

 三菱ケミカルホールディングス(HD)は2016年3月末までに購買・物流機能を改革して200億円のコストを削減する。これまで傘下の事業会社が個別に行ってきた原料や資材の調達を一括で行うことや物流倉庫の統合・見直しなどが改革の柱。

 これまで同社は積極的な合併・買収(M&A)を進めてきた。統合した企業間の連携を高めることでシナジーの発揮を推進しており、購買・物流改革もこの一環だ。

 三菱化学と三菱樹脂、三菱レイヨンが国内外から購入している石油化学製品などの原料や工場で使う資材を三菱ケミカルHDが一括で購買する。すでに一部の原料や資材は一括調達を進めているが、購買する品目を拡大して大幅なコスト削減につなげる。また事業会社で重複する物流倉庫やルートの統合・整理も行って物流機構も改革する。

806とはずがたり:2011/02/14(月) 22:35:25
殺虫剤市場シェア

アース製薬 約50% ごきぶりホイホイ
大日本除虫菊 約25%を 金鳥
フマキラー 約14% ベープ

アースがフマキラー株売却、ライバル買収を断念
読売新聞2011年2月14日(月)21:56
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20110214-567-OYT1T00826.html

 エステーは14日、アース製薬が保有するフマキラーの全株式を約14億円で取得すると発表した。

 エステーのフマキラー株の保有比率は現在の持ち分と合わせて25・58%となり、筆頭株主の座を維持する。

 アースとフマキラーは殺虫剤業界ではライバル関係にある。フマキラーが、アースによる敵対的買収の可能性に反発し、重複事業の少ないエステーに「救援」を要請した格好だ。アースは、保有株の売却に合意したことで、経営統合も視野に入れていた関係強化の動きから撤退する。

 エステーとフマキラーは14日、記者会見を開き、資本関係の強化を通じて、商品を共同で開発したり、フマキラーが持つ海外販路を両社で活用したりと、提携を一段と深める方針を明らかにした。

エステー、アース所有のフマキラー株をすべて買い取り
http://www.asahi.com/business/update/0214/TKY201102140340.html?ref=goo
2011年2月14日22時1分

 エステーは14日、アース製薬が持つフマキラー株すべてを14億円で買い取り、持ち株比率(議決権ベース)を約15%から約25%に高めると発表した。エステーの鈴木喬社長によると、アースから、「昨年12月に突然、株の買い取りの打診があった」という。

 殺虫剤業界首位のアースは2004年ごろから3位のフマキラー株を市場で買い始めた。14日に記者会見したフマキラーの大下一明社長によると、「なぜ株を買うのか、アースから一度も話はなかった」という。

 フマキラーは、アース側の意図がよくわからないため、昨年6月、日用品のエステーを引受先とする第三者割当増資を実施。同社に筆頭株主になってもらい、アース側の動きに備えていた。

 アースの大塚達也社長は14日の決算会見で、株の購入目的は純投資だったと強調し、買収目的との見方を否定した。その一方で「フマキラーさんと信頼関係を築ければ、いずれ手を携えて業界再編や何らかの共同作業につながるとも思っていた」と話した。

 アースはフマキラー株の売買で約4億1千万円の利益を手にするという。

 殺虫剤市場は「ごきぶりホイホイ」で知られるアース製薬がシェア約50%を、「金鳥」の大日本除虫菊が約25%を、「ベープ」シリーズのフマキラーが約14%を握る寡占が続いている。

807荷主研究者:2011/02/20(日) 11:53:47

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20110204301.htm
2011年2月4日03時11分 北國新聞
高岡にドリンク剤工場 富士薬品、子会社の設備増強

 富山市に生産拠点を置く富士薬品(さいたま市)は、子会社パナケイア製薬(高岡市)の本社敷地横でドリンク剤の新工場を建設する。数十億円を投じ、2012年春ごろに着工し、13年度中の稼働を目指す。

 パナケイア製薬は、医薬品、医薬部外品ドリンクや清涼飲料水を製造している。受託生産や自社製品の需要拡大に対応、新棟を建設することにした。現在のパナケイア本社工場と合わせ、生産能力は1・5倍に高まる。隣接する別の子会社から、一部製造ラインの移管なども検討している。

 パナケイア製薬社長を務める富士薬品の中川正之取締役生産事業部長兼富山工場長は、「県内の子会社生産体制の再編を一体的に進めたい」としている。

808荷主研究者:2011/02/20(日) 12:36:31

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820110201cbae.html
2011年02月01日 日刊工業新聞
日本海水、塩化カリウム生産−年2000トン規模

 日本海水(東京都中央区、金澤正博社長、03・5652・8751)は、赤穂工場(兵庫県赤穂市)で新設作業を進めていた塩化カリウム生産プラントを完成、稼働した。塩化カリウムは農業肥料用の原料として肥料メーカーへの販売を見込む。生産能力は年間2000トンで、初年度は年産1500トンを見込む。プラント投資額は約2億円。同社はイオン交換膜法の国内製塩のトップだが、少子高齢化や減塩志向などで塩需要も縮小傾向にあるため、製塩以外に事業の柱を増やす狙い。

 塩化カリウムは、海水から製塩した後に残る100―90度Cの苦汁(にがり)を海水との熱交換で冷却し、塩化カリウムの結晶を析出させ採取する。従来は、苦汁が自然に冷える段階で発生した塩化カリウムは廃棄物として処理していた。今後は農業肥料用途以外にも塩化カリウムの純度を向上させ、食品添加物用途としての展開も目指す。

809チバQ:2011/02/26(土) 22:24:05
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110226/biz11022618000058-n1.htm
“殺虫剤バトル”第2幕へ 続く消耗戦、業界再編に高い壁
2011.2.26 18:00 (1/3ページ)

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記者会見するエステーの鈴木喬社長(左)とフマキラーの大下一明社長=14日午後、東京都中央区
 アース製薬とフマキラーが繰り広げてきた“殺虫剤バトル”がひとまず終結した。経営統合を狙いアースが買い集めたフマキラー株をすべてエステーに売却し撤退する。合従連衡の頓挫で殺虫剤業界は、国内市場が飽和するなか、各社が似たような商品を出してシェアを奪い合う不毛な消耗戦が今後も続く。新日本製鉄と住友金属工業の合併合意を受け、同様の課題を抱える多くの業界で再編機運が高まっているが、その壁は高い。


買い取り打診の電話


 「(アースが保有する)フマキラー株に興味はありませんか」

 昨年12月上旬。エステーの担当役員のもとに1本の電話がかかってきた。電話の相手は、エステーとアースの双方とつながりのある金融機関の担当者。内容は、保有株の買い取りの打診だった。

 殺虫剤最大手のアースは10年以上前に同3位のフマキラー株を取得。平成18年末から徐々に買い増し約11%を持つ筆頭株主になった。表向きは「純投資」としていたが、19年秋には統合を打診したとされる。

 これに対し、フマキラーは創業家による自社株取得などで抗戦。昨年6月には芳香剤大手のエステーが、敵対的買収を防ぐ“ホワイトナイト(白馬の騎士)”としてフマキラーの第三者割当増資を引き受け、15・1%を保有し筆頭株主に躍り出た。

 アースの打診にエステーは「半信半疑だった」(担当役員)が、フマキラーの快諾を得て、追加取得を決断。3月18日に約14億円で買い取り、出資比率を25・6%に高める。

 「資本提携以来、赤い糸で結ばれていたが、より太く、強くなった」(エステーの鈴木喬社長)

 「両社の提携関係が強固になりうれしい」(フマキラーの大下一明社長)

 2月14日に行われた会見で両社長は、満面の笑みを浮かべた。


「乗っ取りと誤解」


 「フマキラーは再編の話に乗ってくれなかった。乗っ取られるのではないかといった誤解を招いていたところもある」

 同じ日に決算会見に臨んだアースの大塚達也社長は悔しさをにじませた。激しい攻防の末に得るのは、4億円の売却益だけ。

 売上高1千億円超のアースに対し、フマキラーは250億円弱で、その差は4倍。アースのバックには昨年12月に東証1部に上場した実質的な親会社の大塚ホールディングスも控えており、フマキラーの「飲み込まれる」との危機感は強かった。

 一方、芳香剤や防虫剤を主力とするエステーは、商品の重複も少なく「理想の相手」だった。エステーにとっても、電気蚊取りのベープなどを次々にヒットさせ、商品開発力に定評のあるフマキラーと組むメリットは大きい。3月には早くも共同開発した虫除け商品を発売する予定だ。

 何よりも魅力的なのが、フマキラーが持つ世界約80カ国に広がる販売網だ。同社の海外売上高比率は約20%に上る。10%以下にとどまるアースも、フマキラーの販売網を取り込み、アジアなどの成長市場の開拓をもくろんでいた。


新日鉄・住金に続け


 エステーの鈴木社長はフマキラー株の買い増しや経営統合を否定。あくまで緩やかな協力関係を目指す。

 一方、アースの大塚社長は「株を手放したことで、強引にいく意志がないことがはっきりしたと思う。今後、再編機運が高まったとき、何らかの共同作業ができるのではないか」と、未練たっぷりだ。

 国内殺虫剤市場は、「清潔志向」などを追い風に微増傾向にあるが、少子高齢化で将来的には縮小が避けられない。アースとフマキラーが互いに類似性を理由に販売差し止めの訴訟合戦を繰り広げるなど商品の差別化も難しい。画期的な商品を出してもすぐにまねされ、その結果、価格競争と宣伝広告合戦に明け暮れているのが実情だ。

 成長を続けるには、生活レベルの向上に伴い市場の急拡大が期待されるアジアなどの海外市場に打って出るしかない。

 家電、携帯電話、食品、ビール…。殺虫剤などの化学製品と同様に、国内予選で消耗し、海外市場で欧米の巨大企業や韓国などの新興企業の後(こう)塵(じん)を拝している業界は多い。新日鉄と住金のように消耗戦に終止符を打ち、規模拡大で体力をつける再編が急務だ。だが、1年前のキリンビールとサントリーのように“破談”も少なくない。

 「限られたパイを奪い合う無益な戦いは得策ではない。国内でまとまっていくべきではないか」

 果たして大塚社長の野望が結実する日はくるのだろうか。(中村智隆)

810荷主研究者:2011/02/27(日) 13:17:04

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201102/18/01201_2121.html
2011年2月18日(金)化学工業日報
クラレ、化学品事業を2000億円規模へ拡大

 クラレは17日、熱可塑性エラストマーやイソプレンなど化学品事業の拡大策を発表した。現在エラストマーや液状ゴムの能力増強を実施中だが、さらに2013年度をめどに新設備を導入する。またイソプレンや耐熱性ポリアミド樹脂の海外生産も視野に入れており、18〜20年度には同事業の売上高を現状の倍以上となる2000億円規模に拡大する。化学品事業は、エラストマー、イソプレン・ファイン、耐熱性ポリアミド「ジェネスタ」、メディカル、メタアクリルの5分野で構成、10年度の売上高見通しは約800億円。18〜20年度にはエラストマー、イソプレン・ファインを10年度比倍、ジェネスタを同3倍、メディカルを同4倍に拡大する計画。

 エラストマーについては、自動車材料やタイヤ用途での需要拡大をにらみ、水添スチレン系熱可塑性エラストマー「セプトン」および液状ゴム(LIR/LBR)を増設する。セプトンは現在、鹿島事業所(茨城県)と米国工場(テキサス州ヒューストン)の既存設備においてボトルネック解消による能力増強を実施中。13年度には米国子会社に約100億円を投じて年間1万トン強の新設備を導入する。

 液状ゴムも現在、鹿島で能力増強中だが、13年度に同事業所で50〜60億円を投資し同500〜600トン規模の増設を計画している。イソプレン・ファインでは、今年6月の定修をめどに鹿島の生産能力を増強するほか、海外生産を視野に入れていく。

811荷主研究者:2011/02/27(日) 13:17:33

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110215/bsc1102150501003-n1.htm
2011.2.15 05:00 Fuji Sankei Business i.
コンパクト液体洗剤“戦国時代” 花王とライオン先行、P&Gも参入

コンパクト液体洗剤が所狭しと並ぶ売り場=東京都目黒区の「ドン・キホーテ中目黒本店」

 すすぎが1回で済み、洗濯での使用量も抑えられる「コンパクト液体洗剤」のシェア争いが激しさを増している。先行する花王とライオンを追い上げるべく、今春にはP&Gも参入。節水だけでなく洗濯にかかる時間も短縮につながるため、環境志向などを追い風に販売を伸ばしており、三つどもえで顧客を囲い込む戦いに突入する。

 コンパクト液体洗剤は一昨年8月、花王が節水や節電、時短をうたった「アタックネオ」を投入し、たちまち消費者の心をつかんだ。昨年1月にはライオンが「トップナノックス」を発売。洗浄力の高さをアピールし、ユーザーが花王に流れないように素早く追随した。

 節水型のドラム式洗濯機の普及に合わせるように日用品メーカー2強が競い合うことで、液体洗剤の需要は急拡大。部分洗い用などを除き、衣料用洗剤に占める液体洗剤の構成比は2004年には1割強だったが、昨年は粉末洗剤を逆転して5割を超えたとみられる。

 この流れに乗り遅れまいとP&Gも4月に「アリエールレボ イオンジェルコート」の投入に踏み切る。後発ながら「独自開発の成分で食べ物汚れが衣類につきにくいのが特長。部分洗いの手間を省く『予防洗い』を訴えていく」と、差別化を図った商品で追い上げる構えだ。

 先行する2社は、ライオンが昨年10月に「超コンパクト 香りつづくトップ」を、今年1月には花王が「ニュービーズネオ」を投入。香りが長持ちする柔軟剤入りの商品で品ぞろえを強化しており、「これから伸びる市場だけにプレーヤーが増えるのは歓迎する」(花王)と余裕をみせる。

 東京都目黒区のドン・キホーテ中目黒本店の日用品売り場には花王とライオンの液体洗剤商品がずらりと並ぶ。同売り場担当の中村和裕さんは「粉末洗剤より売れ行きがよく、P&Gの新商品への期待も大きい」と話す。同店では4月からコンパクト液体洗剤の売り場を大きくするという。3社の競合で需要は一気に拡大しそうだ。(中村智隆)

812荷主研究者:2011/02/27(日) 13:18:42

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110216/bsc1102160504005-n1.htm
2011.2.16 05:00 Fuji Sankei Business i.
化学各社、有機EL照明で開発競争 「垂直統合型」で収益拡大へ

カネカが3月に供給を始める有機EL照明パネル

 化学メーカーが有機EL(エレクトロルミネッセンス)照明で攻勢をかけている。カネカが3月から基幹部材のパネル販売に乗り出すほか、三菱化学は色や光の量を調節できる照明の量産化に世界で初めて成功した。有機EL照明は消費電力が少なく、LED(発光ダイオード)照明と並ぶ次世代照明として普及が見込まれている。各社は、有機材料などの保有技術を生かす一方、主要な材料から最終製品に近いパネルまで一貫して手がける「垂直統合型」モデルで、収益拡大を図る考えだ。

 カネカが3月22日に販売を始めるパネルは、7.7センチ角など4タイプ、白や青など5色。目安となる価格は10センチ角の大きさで2万円程度。レストランなどの商業施設や高級住宅での使用を想定し、照明器具メーカーや住設機器メーカーに供給する。

 4月中旬には欧州でも販売を始め、米国や中国への展開も視野に入れる。また認知度を上げるため、このパネルを使ったスタンドタイプの照明器具3種類を独自に製作し、10万円を切る価格で限定販売する予定だ。

 同社は昨年秋に民事再生中だった東北デバイスから有機EL照明事業を譲り受け、合わせて有機EL照明市場への参入を表明した。今後は一般住宅やオフィス、自動車向けにも事業を展開し、2015年には同事業で200億円、20年には1000億円の売り上げを目指す。

 一方、三菱化学が量産するパネルは、時間帯や気分に応じて色や光の量を使い分けられるのが特長。大きさは14センチ角と世界最大級で、光ディスクで培った塗布技術を応用し、生産は提携関係にあるパイオニアが担当する。発売日など詳細は未定だが、4月にイタリアで行われる照明の展示会に出展し、子会社の三菱化学メディア(東京都港区)が年内に「VELVE(ヴェルヴ)」のブランド名で照明器具として販売する。

 化学大手では、住友化学が12年ごろの事業化を目指し材料開発を進めているほか、昭和電工も12年にパネルの量産を始める方向で検討している。

 カネカによると、09年に約2兆8000億円だった照明用光源の世界市場は20年に約5兆円に拡大する見通し。また「20年には市場の約20%を有機EL照明が占める地域も出る」(永野広作常務)とみている。有機EL照明では電機系メーカーなども開発にしのぎを削っており、今後は業界の垣根を越えた競争が激化しそうだ。(井田通人)

813チバQ:2011/03/01(火) 23:21:12
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110301/bsc1103012218016-n1.htm
沢井製薬、キョーリン統合断念 業界再編の火は消えず2011.3.1 22:17
 後発医薬品大手の沢井製薬が1日、中堅製薬のキョーリン製薬ホールディングスとの経営統合を事実上、断念するコメントを発表したのは、キョーリン側の拒否姿勢が強く、これ以上交渉を続けても進展がないと判断したためだ。

 日本は欧米に比べ後発薬の普及率が低く、後発薬メーカーは中小企業が多いことから新薬メーカーに比べ信頼性が低くみられがちだ。沢井は平成22年夏、キョーリンの発行済み株式の約4・8%を取得し、統合によってキョーリンのブランド力を得ようとしたが、キョーリンは「事業環境に対する認識、戦略が合致しない」などとして、水面下も含め昨年末までに計3度、統合提案を断った。

 沢井の22年3月期の連結売上高が500億円なのに対し、キョーリンは997億円と約2倍。「小が大を飲む」合併には心情的な反発もあったようだ。

 交渉が難航する中、沢井が敵対的な株式公開買い付け(TOB)に踏み切らなかったのは、キョーリン株の約4割を保有する創業家一族が保有株を一定期間売却しない考えを表明したことに加え、TOBが成立しても社内融和はできないと判断したとみられる。

 りそな総合研究所の荒木秀之主任研究員は「後発薬市場の拡大や海外展開を考えると、ある程度の再編は避けられないのではないか」と指摘。今後、沢井が他の製薬会社に経営統合を持ちかける可能性もある。

814荷主研究者:2011/03/06(日) 12:52:47

http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2011/0216/10p.html
2011年2月16日(水)山口新聞
新貯炭場が完成 東ソー南陽事業所で式典

東ソー南陽事業所で新たに整備された貯炭場=周南市

 周南市の総合化学メーカー、東ソー南陽事業所で15日、新たな貯炭場の完工式があった。

 貯炭場は同市臨海町の新南陽公共埠頭に隣接しており、同埠頭に接岸した大型船から荷役した石炭がベルトコンベアで運ばれる。敷地面積約8万平方メートルで、貯炭能力は約30万トン。石炭は電力会社を除く単一事業所としては国内最大規模の出力約83万キロワットを有する同事業所の自家発電設備に活用される。設備投資額は荷受け機械やベルトコンベアなど約90億円。

 石炭とカセイソーダなどの原料となる塩の荷揚げは事業所内にある桟橋で行っていたが、近年は石炭、原料塩ともに取扱量が増加し、荷揚げが同桟橋に集中していた。同埠頭では、現在4、5トン級の船での石炭荷役が可能で、原料塩と分けて荷揚げすることで、効率化を図る。国の埋め立て事業に伴う周辺港湾の浚渫が進めば将来的には7、8トン級の船による荷役もできるようになるという。

 完工式で同社の宇田川憲一社長は「国際競争力の原点の自家発電を支える投資。有効に活用し、埠頭を活発に利用して事業活動に励む」と話した。

815荷主研究者:2011/03/06(日) 13:21:13

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201102140036.html
'11/2/14 中国新聞
宇部興産が工場増設へ
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 宇部興産(宇部市)は、発光ダイオード(LED)などの製造工程で使われる有機金属化合物の工場を増設する。パソコンや液晶テレビのバックライトに使われるLEDなどの需要増に対応する。

 宇部市小串の宇部ケミカル工場で2001年に稼働した第1工場の近くに第2工場を建設する。2012年2、3月の稼働を予定する。詳細や設備投資額は公表していない。有機金属化合物の生産能力は現状の10〜5倍に高まる見通し。

 宇部興産は1980年代に有機金属化合物の研究開発を始め、92年に事業化した。トリメチルガリウムやトリメチルインジウムなど7種類を作っており、純度が高く種類が多いのが特徴という。

 宇部興産によると、有機金属化合物はLEDの基板の結晶を大きくする工程で、気体にして基板に吹きかけることにより、LEDの輝度を高める効果がある。

816荷主研究者:2011/03/06(日) 13:45:15

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2011/02/23-595.html
2011年2月23日(水)化学工業日報
三菱ガス化学、MXDA生産能力を倍増

 三菱ガス化学は22日、メタキシレンジアミン(MXDA)の能力を2015年までに年10万トンに倍増すると発表した。第1弾として、ボトルネック解消などを通じて、13年までに水島工場(岡山県)の能力を年3万トンにアップ。15年には欧米を候補に100億円を投じて、年4万トンの第3工場を新設する方針だ。MXDAの需要が年10%以上の伸びを示すなか、安定供給体制を整える。まず今春の水島工場の定期修理時に、ボトルネック解消により5000トンの増強を実施。3月上旬には完了する予定だとしている。さらに13年をめどに5000トンの能力増強を図り、年1万トンの能力の上乗せを行う。

 一方、海外では北米と欧州が新工場の選択肢となる。いずれもMXDAの需要地であり、市場の動向などを見つつ、最終的な立地を決定する。米国にはMXナイロンの生産拠点があることから、欧米をターゲットとしたMXDA〜MXナイロン一貫チェーンの構築を狙う。また、MXDAの一連の施策にともない誘導品の能力も引き上げる。1、3−ビスアミノメチルシクロヘキサン(1、3−BAC)とエポキシ硬化剤「ガスカミン」については、今春の定修に際して能力増強に踏み切る計画だ。

 MXDAは、三菱ガス化学の芳香族化学品カンパニーが擁する主要製品。現在、水島工場で年2万トン、新潟工場(新潟県)で年3万トンの能力を有する。主な用途はエポキシ樹脂硬化剤、MXナイロン、イソシアネートとなり、同社ではさらなる需要拡大に向けて、新規用途の開拓に力を入れている。

817荷主研究者:2011/03/06(日) 14:44:59

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110223/bsc1102231718012-n1.htm
2011.2.23 17:18 Fuji Sankei Business i.
三菱ケミカルと旭化成、エチレン設備運営でLLP

 三菱ケミカルホールディングスと旭化成は23日、岡山県倉敷市の水島コンビナートで石油化学製品の基礎原料であるエチレンの生産設備を一体運営するため、共同出資による有限責任事業組合(LLP)「西日本エチレン有限責任事業組合」を3月中に設立すると発表した。

 西日本エチレンの出資金は8千万円で、三菱ケミカルHD傘下の三菱化学と、旭化成傘下の旭化成ケミカルズが折半出資し、4月1日に事業開始する。原料の共同調達などで運営コストの削減を図るほか、将来的には需要動向を見極めながら一方の設備を停止する方針。両社は昨年5月に一体運営で基本合意していた。

818荷主研究者:2011/03/06(日) 15:07:55

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2011/02/25-618.html
2011年2月25日(金)化学工業日報
三菱レイヨン、韓国でMMAモノマー増設

 三菱レイヨンは24日、韓国の合弁拠点においてメチルメタクリレート(MMA)モノマーおよびアクリル樹脂成形材料を増設すると発表した。MMAモノマーは年間9万8000トンの新設備を導入、2013年1月に生産を開始。樹脂成形材料は12年11月をめどに同6万トンの増産を行う。アジア地域における導光板や自動車向けの需要増に対応するもので、投資額は180〜200億円の予定。モノマー・ポリマーの一貫生産体制を強化することで、需要家からの強い供給要請に応えるとしている。同社は06年8月、現地の湖南石油化学との折半出資により「大山MMA」(忠清南道瑞山市)を設立。08年9月に年間4万トン規模でアクリル樹脂成形材料の生産を開始したのに続き、09年5月には同9万トンのMMA設備(同8000トンのメタクリル酸併産可能)を稼働させた。

 アジア市場では、自動車、IT向けに加えて、液晶発光ダイオード(LED)テレビ用の導光板向けに、MMAモノマーおよびアクリル樹脂成形材料の需要が急増しており、需給はひっ迫した状況が続いている。

 これを受け、湖南石化第3工場(全羅南道麗水市)内にC4法(イソブチレン直接酸化法)によるMMAモノマーの新設備1系列を導入、既存の第1系列と合わせ同18万8000トン体制を確立する。あわせて同工場内で樹脂成形材料を増設する。独自の連続重合技術による最新鋭設備を導入する計画で、1系列では世界最大規模となる見通し。今年1月にデボトルにより同材料の生産能力を同5万トンに引き上げていることから、今回の増設により同工場の能力は同11万トンとなる。

819とはずがたり:2011/03/12(土) 19:49:11

医療用液化酸素の大手エア・ウォーター、福島工場が停止
http://www.asahi.com/special/10005/OSK201103120024.html
2011年3月12日19時22分

 産業ガス大手のエア・ウォーター(大阪市)によると、福島県本宮市にある同社の工場が11日午後の地震直後から操業を停止しているという。人的被害はないという。

 同工場は医療機関向けの液化酸素や工場設備向けの液化窒素を作っていて、東北地方向けの主力供給拠点となっている。治療に必要な酸素が足りなくなることを避けるため、12日午前から大阪や北海道、新潟といった他地域の工場から液化酸素を積んだトラックを被災地に向けて出発させたという。

820小説吉田学校読者:2011/03/12(土) 20:53:25
悪質なデマは断じて許してはいけない。

コスモ石油が否定 「火災で有害物質降る」のメール連鎖
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103120432.html

 東日本大震災で起きた千葉県市原市のコスモ石油千葉製油所の火災について、「有害物質が雨などと降るので注意」とする出所不明のチェーンメールなどがインターネットで出回っている。コスモ石油は12日、「そのような事実はない」とするメッセージをウェブサイトに掲示した。
 チェーンメールの内容は「工場勤務の義弟から情報。外出に注意して、肌を露出しないようにしてください!」「コスモ石油の爆発により有害物質が雲などに付着し、雨などといっしょに降るので外出の際は傘かカッパなどを持ち歩き、身体が雨に接触しないようにして下さい!!! コピペとかして皆さんに知らせてください!!と知り合いから連絡が回ってきました!!気を付けてください(顔文字)」などといった内容。ネットユーザーの間で広範囲に転送されている模様で、情報の出元を「厚生労働省によると」などとしたものも出回っているという。
 コスモ石油広報室では「タンクに貯蔵されていたのはLP(液化石油)ガスであり、燃焼で発生した大気が人体へ及ぼす影響は非常に少ない」と説明。同社は火災について「近隣住民の方々をはじめ、関係する皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしております事を心よりお詫び申し上げます」とする文章も併せて掲載した。(アサヒ・コム編集部)

821とはずがたり:2011/03/14(月) 17:31:36

資生堂、東京電力管外へ生産移行を検討 計画停電に対応
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103140308.html
2011年3月14日16時49分

 資生堂は14日、計画停電が実施される間、東京電力管内以外の工場へ生産を一部移す方向で検討を始めた。主力の鎌倉工場(神奈川県鎌倉市)から、掛川工場(静岡県掛川市)や大阪工場(大阪市)へ移すという。

 各工場の得意とする製品が異なっており、どれだけ移せるか調べている。鎌倉工場は化粧水や乳液、口紅の製造機械が中心なのに対し、掛川工場はファンデーションなどの粉もの、大阪工場は男性用やボディー用液体類などを主に生産している。

 久喜工場(埼玉県久喜市)も東電管内だが、被災して配管がずれるなどしたため、2週間程度の操業停止を決めている。

    ◇

 資生堂は14日、東日本大震災で義援金1億円と生活物資を提供すると発表した。水が要らないシャンプーを1万個、ハンドソープ1万個、速乾性の手指の消毒剤2万個送る。水に要らないシャンプーは、1995年の阪神大震災当時も資生堂が提供した。頭や髪に液体をもみ込んで、タオルなどで汚れを取り除く。

822荷主研究者:2011/03/17(木) 23:09:51

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820110222cbaf.html
2011年02月22日 日刊工業新聞
三菱化学、リチウム電池の電解液原料を増産

 三菱化学はリチウムイオン二次電池の電解液の原料となるエチレンカーボネート(EC)の生産能力を倍増する。鹿島事業所(茨城県神栖市)内の年2000トンの製造設備を改良して、年内に同4000トンに引き上げる方針。

 投資額は非公表。リチウムイオン二次電池の用途がハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)向けにも広がっており、拡大する市場の伸びに対応する考えだ。

 三菱化学はリチウムイオン二次電池用電解液の生産能力を現在の年8500トンから、2012年までに四日市事業所(三重県四日市市)と米国、英国の生産拠点で合計同2万5000トンに引き上げる計画だ。さらに15年までに現在比約5・8倍となる同5万トンまでに拡大する方針。これによって電解液の市場シェアを現行の20―25%から40%にまで高める考えだ。

823荷主研究者:2011/03/17(木) 23:36:46

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2011/03/15-853.html
2011年03月15日 化学工業日報
東日本巨大地震 鹿島地区 誘導品にも影響

 ファイン・スペシャリティ企業大手では、ADEKAの相馬工場(福島県)が大きな被害を受けた模様で、生産停止中。現在、状況把握に努めている。電気、水、道路などのインフラが普及しない限り稼働できない状況という。鹿島工場と鹿島工場西製造所も一部被害で生産中止。千葉工場は一部被害を受けたが、現在は稼働している。いずれの工場も従業員の被害はなかった。

 保土谷化学工業の郡山工場は現在、操業停止して調査中。広栄化学工業の千葉プラント(袖ヶ浦)は点検のため一時ストップしており、終了次第、15日からでも順次動かしていく。ダイセル化学工業や日本触媒、ユシロ化学工業は影響なし。日産化学工業の袖ヶ浦工場も問題なく動いている。

 鹿島地域に進出しているエチレンオキサイド(EO)誘導品メーカーは大きな影響を受けた。近隣コンビナートからの原料も入ってこない状況にある。東邦化学工業の鹿島工場は液状化現象で生産停止中。追浜工場(神奈川県)は輪番停電の影響で生産を停止している。竹本油脂の鹿島工場は工場設備そのものの被害はないが、液状化の発生、またインフラも使えず生産停止中。

 日本乳化剤の鹿島工場も被害を受けており、地面の隆起などあるという。現在、プラント停止中で、復旧のめどは立っていない。川崎工場は被害なく、復旧に向けて準備を進めている。

 日華化学は全工場の設備などの状況を把握中だが、今のところ大きな被害はない。従業員も無事を確認している。鹿島工場は津波の影響はなく、被害状況を調査中。青木油脂工業は鹿島工場を建設中で、被害状況を現在確認している。

 有機合成分野も、東北地方に拠点を置く企業は相次いで生産を停止した。有機合成薬品工業の常磐工場(福島県いわき市)は生産設備への大きな被害はないが、すべての設備を停止して被害状況を調査中。工業用水の供給が中断されていることもあり、現時点での生産再開の時期は未定という。物流インフラについても在庫出荷がいつできるか確認中。関東化学の岩手工場(奥州市)も現在、操業ストップ。

 純正化学の大熊工場(福島県)は、工場設備はとくに被害なし。安全確認はすみ出荷製品も問題ないことを確認しているが、福島原発に絡む避難指示で立ち入りできない状況。埼玉工場、筑波工場については操業に問題ない。埼玉工場は出荷システムの一時停止などで、14日の出荷業務は見合わせた。

 みどり化学の大熊工場は停止中だが、設備外観に大きな被害なく津波の影響もない。ただ、原発に絡む避難対象地域になっており、立ち入れない状況。福島工場も被害はない。

 そのほか、日本化学工業の福島第1工場、福島第2工場の操業は停止。設備被害の詳細を確認中で、再開のめどは立っていない。日本化成の小名浜工場(いわき市)は、停電、断水、設備の一部損傷などにより操業を停止。詳細は現在、確認中としている。藤倉化成も生産設備に大きな影響なかった。今後の輪番停電の影響については調査中。

 片倉チッカリンの東北支店・塩釜工場は建物、製品原料などに被害発生。損害額などの詳細を調査している。クミアイ化学工業の小牛田工場(宮城県)は建物設備、製品原料などに被害発生。損害額などの詳細を調査している。アグロ カネショウの福島工場は、原子力緊急事態の避難指示にともない操業を停止している。

824荷主研究者:2011/03/17(木) 23:39:46

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2011/03/15-859.html
2011年03月15日 化学工業日報
東日本巨大地震 鹿島 ほぼ全面停止

 11日に発生した東日本巨大地震のために、石油化学プラントに深刻な影響が出ている。鹿島地区の三菱化学2基、千葉地区で丸善石油化学、川崎地区でJX日鉱日石エネルギーの計4基のエチレン装置が停止した。三菱化学、丸善石油化学両コンビナートでは主要誘導品プラントも停止している。東京電力の計画停電次第ではさらに影響が広がる可能性が高い。復旧の見通しも立たない状況だ。石化製品の供給が大きく細る一方、自動車、電機など有力ユーザーの生産も低下が避けられないため、需給バランスがどうなるかは判断が難しい。地震の被害を受けなかった西日本の石化コンビナートにも影響が及ぶ可能性がある。また、アジア市況を押し上げるのも必至だ。

 鹿島地区は、三菱化学の2エチレン設備が停止している。上流のJX日鉱日石エネルギーの鹿島製油所、下流の各誘導品、南北・共同発電所、工業用水などのインフラ設備も合わせ、ほぼ全面的な停止状況にある。余震の懸念や電力供給の問題もあり、安全や設備確認も完全にはできていないのが現状だ。したがって14日現在、復旧のめどなどもたたない。

 三菱化学は第一号エチレン、第2号エチレンが停止しているほか、ポリオレフィンを含めたグループの誘導品設備が全面的に停止している。生産設備に大きな損傷は今のところは確認されていないが、バースなど付帯設備については一部津波を被った。液状化などで浸水があるとの情報もある。基本的に、状況が整えばエチレンなど設備を稼働できる可能性が高いが、余震の危険もあるため、十分な点検作業はできていない。

 合成ゴムを生産するJSRは、地震により自動停止したままの状況が続く。点検作業を進めているが、生産設備への被害はいまのところなさそう。しかし、工業用水や共同発電所からの蒸気の供給のめどがたたないため、復旧計画はたてられないのが現状。

 旭硝子(電解・誘導品)船積バースが損傷し、使用できない。設備は停止状態。

 エラストマーを手掛けるクラレの設備は停止中で、安全確認中。

 カネカでは、塩化ビニル樹脂を生産する鹿島工場(茨城県神栖市)が生産停止。バースに一部損傷がみられたが、それ以外には製造設備や従業員にも被害はなかったとみられる。現在、製造設備の精査中だが、工業用水や電力供給が解決されれば、生産を再開できる見通し。

 川崎地区ではJX日鉱日石エネルギーがエチレン装置を自主的点検のために停止した。東燃化学のエチレン装置は通常通りに稼働している。

 日本ポリエチレンのポリエチレン(PE)、日本ポリプロのポリプロピレン(PP)プラントは停止した。

 サンアロマーのポリプロピレン(PP)プラントのうち1系列は停止中。もう1系列も原料が入手できないため停止。日本触媒のアクリル酸、アクリル酸エステル、酸化エチレン(EO)は通常通りの稼働。旭化成ケミカルズのアクリロニトリル(AN)は通常通りの稼働で、合成ゴムプラントは定修中。

 日本ゼオンの合成ゴムは一部影響を受けたが、現在は順次立ち上げ中。

 昭和電工は余震の影響や節電協力を理由にAN、クロロプレンゴムなどの設備を停止している。

825荷主研究者:2011/03/20(日) 14:22:37

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110303/bsc1103030504005-n1.htm
2011.3.3 05:00 Fuji Sankei Business i.
太陽電池、新素材で勝つ 東ソーなど、高効率化へ開発競争

 太陽電池の新材料をめぐり、化学関連メーカーの開発競争が激しくなっている。光エネルギーのうち何%を電気エネルギーに変換できるかを示す変換効率を高めるため、東ソーは幅広い光を通すのに適した電極用の新材料を開発。インキ世界首位のDICは、電極用材料を含む太陽電池関連分野に本格参入した。太陽電池材料の市場規模は2015年には現在の3倍弱に拡大するとの予測もあり、各社は変換効率の向上を0.1%単位で追求している太陽電池メーカーに売り込みをかける。

 東ソーは、太陽電池で電気を流すための中枢となる電極用として、酸化亜鉛系とインジウム系の新材料を開発した。目に見える光から見えない光まで幅広く透過させるとともに、耐熱性や耐湿性も高めたのが特長。薄膜シリコン系太陽電池や化合物系太陽電池の場合で、従来の材料に比べそれぞれ1%超の変換効率アップを実現したという。

 DICも「自社の製品群や技術を転用しやすく、成長が期待できる分野」(幹部)とにらみ、本格参入。現在主流の結晶シリコン型太陽電池向けに、電極をつくるのに必要な銀ペーストの新材料を開発し、すでに販売している中国に加え、6月からは国内でも売り出す。シリコンウエハーとの接触を改善し、電極を細く高く焼き付けることで太陽光を受ける面積を広げ、変換効率を0.5%程度高める効果があるという。

 同社は、太陽電池の裏面の電極に使うアルミニウムペーストなども開発。通常に比べて使用量が1〜2割少なくて済み、太陽電池の生産コスト削減につながるという。電極用の材料で11年度に20億円、13年度に100億円の販売を目指す。

 トクヤマも、太陽電池の基盤材料となる多結晶シリコンの増産に向け、現地法人を通じてマレーシアに年産能力6200トンの新工場を着工。投資額は約800億円で、13年9月の操業開始を目指す。多結晶シリコンの生産拠点は徳山製造所(山口県周南市)のみだったが、マレーシア進出を機に太陽電池の需要の伸びに対応する。太陽電池向けの多結晶シリコンの世界シェアは現状5%程度だが、当面10%以上への引き上げを目指す。

 国際半導体製造装置材料協会(SEMI)などによると、太陽電池の材料の市場規模は10年の65億ドル(約5330億円)から、15年には169億ドル(約1兆3850億円)に拡大すると見込まれている。(森田晶宏)

826荷主研究者:2011/03/20(日) 14:58:57

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1103010044/
2011年3月1日 神奈川新聞
日本ゼオンが特殊ゴムの製造プラントを川崎工場に建設へ/神奈川

 特殊合成ゴムメーカー大手の日本ゼオン(東京都千代田区)は1日、自動車用燃料系部品として使われる特殊ゴムの製造プラントを川崎工場(川崎市川崎区)に建設すると発表した。総工費は約30億円。2012年秋ごろ完成の見通し。

 特殊ゴムの一種の水素化NBR(アクリロニトリル、ブタジエンゴム)で、世界で初めて開発・商品化した「Zetpol」を製造する。熱や油などの耐性に加え摩耗性などゴム部品の長寿命化が図れることから、自動車の駆動系のホース、パッキン、シールなどに適しているという。

 川崎工場での計画はあったが、リーマン・ショックの影響で見合わせていた。環境問題への関心が高まるにつれて需要拡大が見込めることなどから建設を決めたという。


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