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化学・薬品産業総合スレッド
772
:
荷主研究者
:2010/12/26(日) 22:51:53
http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201012/14/01201_2131.html
2010年12月14日(火)化学工業日報
三井化学、ARS用の第2世代触媒を開発
三井化学はアセトンリサイクルシステム(ARS)に用いる第2世代触媒を開発した。従来品に比べ反応温度を下げることができ、効率をあげることができる。省エネ、コストダウンを期待している。今後、触媒寿命などを確認したうえで、実用化を図る方針で、大阪工場で検討しているアセトン法イソプロピルアルコール(IPA)設備に導入したい考えだ。2013年に予定している定修で実施する。能力は6万トン。低コストで生産するIPAを事業化することで、フェノールチェーン全体の競争力を高める。
アセトンはフェノール製造工程で副生するが、フェノールほどの需要の伸びがないため、フェノール増産のネックとなっている。ARSはアセトンをIPAを経てプロピレンに誘導し、キュメン〜フェノールプロセスに戻すもの。三井化学は市原工場内の千葉フェノールに導入し、今期はフル操業が続いている。この結果、千葉、大阪、シンガポールの3拠点でフェノール92万トン、アセトン54万トンを生産しているが、うちアセトン14万トンをプロピレンに再生しており、アセトン販売量を40万トンにとどめる。
同社は大阪工場にもARS導入を検討しており、13年の定修で実施する予定。プロピレンまで戻さず、IPAの段階で抜く方針で、効率を高めた第2世代触媒を用いることでコスト競争力の高いIPAを生産することが可能になる。能力は6万トンの想定。プロピレン法の既存設備(能力3万5000トン)は廃棄する。
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