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国際関係・安全保障論
1
:
■とはずがたり
:2003/01/22(水) 12:15
経済畑出身の私の鬼門,外交・安全保障を考える。
適宜,憲法談義・世界経済等もこちらで。
1808
:
とはずがたり
:2009/04/06(月) 13:05:23
北朝鮮ミサイル発射記事
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1117295937/926-929
【北ミサイル発射】世界のミサイル開発 歯止めは困難
2009.4.5 21:01
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090405/kor0904052102020-n1.htm
北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射に対し、国際社会は有効な抑止の枠組みをもっていない。弾道ミサイルの輸出規制や発射の通報に関する取り決めはあるが、これらに法的拘束力はなく、まして北朝鮮は参加していない。核兵器の運搬手段となり得る弾道ミサイルの保有と開発については事実上、世界で野放し状態だ。
ミサイル規制としては現在、1980年代のイラン・イラク戦争を機に日米など先進国が主導して整備した「ミサイル関連技術輸出規制」(MTCR)があるが、加盟国はわずか34カ国。
また、MTCRを補完する枠組みに、「弾道ミサイルの拡散に立ち向かうためのハーグ行動規範」(HCOC、加盟130カ国)があり、実験の事前通報などを規定している。
しかし、いずれも法的拘束力のない紳士協定にすぎず、米国、ロシア両国は実験の事前通報を停止しており、有効性は低い。射程300キロ以上の弾道ミサイルをもつ国は約30カ国あるが、その保有や開発への規制は事実上存在しないのだ。
軍事専門家の江畑謙介拓殖大客員教授は「将来も国際的な規制枠組みの創出は非現実的だ」とみる。その背景として「ミサイルを持ちたい国はいくらでもあり、ミサイルは政治、軍事的に価値がある兵器なのだ。また、売れるから市場もある。どの国も規制の枠組み作りの旗振りはしたくない。(禁止条約のある)対人地雷やクラスター爆弾とは性格が異なっている」と指摘する。
1809
:
とはずがたり
:2009/04/14(火) 08:44:22
別に失言ではないんじゃない?見識の一つだ。
みのもんたが失言 「北方領土買っちゃえば」 TBS「不適切」
2009.4.7 11:01
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090407/biz0904071102003-n1.htm
TBSテレビ「みのもんたの朝ズバッ!」で司会を務めるみのもんたさん(64)が、7日朝の放送で、経済が疲弊しているロシアを助けるため、日本政府に対し、「北方領土を買っちゃえば」と発言した。
みのさんは、番組内でフリップを使って政治日程などについて解説していた。その際、5月にプーチン首相が来日することを念頭に、「ロシア経済が疲弊している。北方領土を買ってしまったらどうですか」と発言。他の出演者は下を向いたまま無言だったという。
同局によると、批判のメールや電話は寄せられていないが、広報部は「発言はみのさんの真意ではないが、言葉の使い方は不適切だった」と説明している。
北方領土は日本固有の領土だけに、波紋を呼びそうだ。
また、番組内で人気映画「レッドクリフ」の主演女優でトップモデルのリン・チーリンさん(34)へのインタビューの際には、「萌え。僕のコック(男性器の俗称)で勝負したい」と脱線した。
1810
:
とはずがたり
:2009/04/14(火) 17:55:57
海賊が「報復」宣言=相次ぐ人質救出で過激化懸念−ソマリア沖
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-090414X938.html?fr=rk
2009年4月14日(火)06:30
【ワシントン13日時事】米軍や仏軍がソマリア沖で、人質救出作戦の際に相次いで海賊を射殺したことを受け、反発した海賊がより過激化するとの懸念が出ている。CNNテレビは13日、海賊が「報復」を宣言していると報じた。
ソマリア沖では米軍が12日に海賊3人を、仏軍が10日に海賊2人を射殺した。CNNによると、ある海賊は現地の報道関係者に「今後、人質の中に米国やフランスの兵士が含まれていれば殺害する」と語ったとされる。AFP通信も「捕らえられた米国人は今後、われわれの慈悲を期待できない」とする海賊のコメントを伝えた。
中東の海域を管轄する米海軍第五艦隊のゴートニー司令官は12日の記者会見で、「今回の出来事が、この海域における暴力をエスカレートさせることに疑問の余地はない」と語っている。
1811
:
とはずがたり
:2009/04/14(火) 17:57:00
ソマリアの過激派組織、米議員の飛行機に迫撃砲を発射
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/world/JAPAN-374795.html?C=S
2009年4月14日(火)14:15
(トムソンロイター)
[モガディシオ 13日 ロイター] ソマリアのイスラム系過激派組織アルシャバーブは13日、同地を訪れていた米下院外交委員会のドナルド・ペイン議員が乗る飛行機に向け迫撃砲を発射したと明らかにした。飛行機は無事に離陸し、負傷者などは出ていない。
ソマリアでは前日、海賊に襲撃されて人質になっていた米貨物船「マースク・アラバマ」のリチャード・フィリップス船長を米特殊部隊が救出したばかり。同船長の救出劇では、特殊部隊員3人が海賊3人を射殺し、1人を拘束していた。
ソマリアの海岸では、過去数カ月で海賊の襲撃を受けた船舶の乗組員ら250人以上が依然として人質にされている。フィリップス船長が救出された後も、エイルなど海岸線にある海賊の拠点上空では複数のヘリコプターが飛んでいるのが確認された。
自分を「ファラー」と呼ぶ海賊の1人はロイターに対し「ヘリコプターはエイルを空爆すると思った。死んだ仲間を追悼していたら、ごう音とともに複数の機体が見えた。米国はわれわれの新たな敵になった」と語った。
海賊行為と各国の海賊対策の両方を非難するアルシャバーブは、ペイン議員の飛行機への攻撃は米国へのメッセージだと表明。ただ、人質問題への直接的な関係はないとしている。
1812
:
千葉9区
:2009/04/16(木) 21:47:48
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090414-OYT1T00806.htm
駆け落ち男女を公開銃殺…アフガンでタリバン
【イスラマバード=酒井圭吾】アフガニスタン西部ニムロズ州で13日、駆け落ちした若い男女が旧支配勢力タリバンに見つかり、反イスラム教的だとして公開処刑された。
男女が住む村の宗教指導者が決定したというが、アフガンでタリバン支配の影響が強まっている状況を浮き彫りにした。
州当局によると、女性(19)には両親が決めた婚約者がいたが、男性(21)と恋愛をして家を出た。その後、州内でタリバンに拘束され、村のモスク前で銃殺された。同州はタリバン勢力が伸長していることで知られる。
アフガンでは、1996年〜2001年のタリバン政権時代、イスラム法(シャリーア)に基づき、公開処刑やむち打ちが行われ、国際社会の非難を浴びていた。
(2009年4月14日20時47分 読売新聞
1813
:
千葉9区
:2009/04/16(木) 21:49:29
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090416-OYT1T00623.htm
「エムネット」受信できない…夜間は電源オフ、人手不足も
夜間や休日の運用が課題となっているエムネットの端末(鳥取市役所で) 北朝鮮のミサイル発射時に活用された政府の緊急ネットワーク「エムネット」の情報を、多くの自治体が夜間や休日に受信できない状態になっていることがわかった。
担当職員がいないため受信用端末の電源を切っているか、当直員が離れた部屋にいて端末を操作できないことなどが理由。各自治体とも「経費と人手が不足し、24時間待機は無理」としており、監督する内閣官房も対応を検討する。
鳥取県では5日のミサイル発射の際、全19市町村がエムネットの情報を受信して防災行政無線で住民に伝えた。しかし、米子市など12市町村は普段、勤務終了後に端末の電源を切断。残る7市町は電源を入れているが、当直職員が受信アラームを確認できる湯梨浜町以外は、受信を確認する職員もいないのが現状だ。
このため、当面は県防災局の当直員が市町村の職員に直接、携帯メールなどで情報を伝えるが、県の担当者は「ふだんから運用できないのは宝の持ち腐れだ」と頭を抱える。
一方、ミサイルの通過区域だった秋田、岩手両県は今月4日までに全市町村がエムネットを導入したが、事情は変わらない。
秋田県では25市町村のうち24時間体制で受信できるのは3市町。5日のミサイル追尾完了後、「電源を切ってもいいか」と問い合わせてきた自治体も複数あり、県の担当者は「エムネットの重要性に対する認識がまだ中途半端。国と対策を協議したい」とする。また岩手県は「24時間体制の消防機関にエムネットを導入できるよう国に要望したい」との方針だ。
中国電力の原発2基を抱える松江市では、宿直室や消防本部にもエムネットの端末を増設する方向で国や島根県と交渉を始める。
内閣官房の危機管理担当は「本来は24時間情報を入手できるようにすべきだ。万が一の時は端末の起動から始めなければならず、決して好ましい状況ではない。各自治体の実情を確認し、対応を考えたい」としている。
(2009年4月16日16時55分 読売新聞)
1814
:
千葉9区
:2009/04/18(土) 13:23:44
4等全面返還論で全く進んでいないのだから、検討してもいいんじゃないっすか?
北方領土問題は原理主義的になりすぎてるから解決しないような・・・
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090417-OYT1T01080.htm?from=navr
北方領土返還「3・5島でいい」前外務次官の発言巡り波紋
前外務次官の谷内正太郎政府代表が北方領土問題をめぐり、北方4島全体の面積を日露双方が折半して領土問題を解決する案を示したと毎日新聞が報道し、政府・与党に17日、波紋が広がった。
政府は「谷内氏の個人的見解」(河村官房長官)と火消しに躍起だが、谷内氏は麻生首相の意を受けているのではないかとの見方もくすぶっている。
17日付毎日新聞朝刊のインタビューによると、谷内氏は「3・5島(返還)でもいいのではないか。北方4島を両国のつまずきの石にしない」と発言した。
1956年の日ソ共同宣言に基づく解決案として露側が示している歯舞、色丹の2島返還を引き合いに、「2島では全体の7%に過ぎない。択捉島の面積が大きく、面積を折半すると、3島プラス択捉島の20〜25%ぐらいになる。実質は4島返還になる」とも語った。
訪米中の谷内氏は16日夜(日本時間17日午前)、記者団に「ロシアが『協力がこれだけあるなら4島を返還してもいい』ということも理論的にはある。日本も『これだけ得るものがあるなら、4島にこだわることもない』となることもある」と述べ、エネルギー協力関係なども勘案して領土問題を解決すべきだとの考えを強調した。
中露の国境紛争では、問題の地域を2等分して国境を画定させた経緯があり、谷内氏にはこの例が念頭にあると見られる。
政府は谷内氏の考えに否定的だ。河村長官は17日の記者会見で、「北方4島の帰属の問題を解決し、ロシアと平和条約を締結する。これが基本方針だ」と、4島を返還対象とする政府の方針に変わりはないと強調。外務省幹部も「記事は領土問題をミスリードしている」と指摘した。
ただ、麻生首相は外相時代に「面積2等分論」を持ち出したことがある。谷内氏の政府代表就任も「首相の強い意向」(首相周辺)とされる。2月のメドベージェフ露大統領との首脳会談では、「新たな独創的で型にはまらないアプローチ」での領土問題解決を目指す方針で一致しており、5月に来日するプーチン露首相や、7月にイタリアで開かれる主要国首脳会議の際の大統領との首脳会談では、麻生首相が2等分案を交渉カードに使うのではないか、との見方も出ている。
麻生首相は17日夜、記者団に、政府方針に変更はないとした上で、「北方4島の話は帰属の問題がはっきりしさえすれば、後は柔軟に考える」と語った。ただ、与党内には「筋を曲げてロシアに妥協すれば、世論の強烈な批判を招くかもしれない。衆院選も近く、あまりにも危険な賭けだ」と懸念する声も出ている。
(2009年4月17日23時01分 読売新聞)
1815
:
とはずがたり
:2009/04/18(土) 14:04:57
【法廷から】裁判官が“うっかりミス”で検察官に陳謝 量刑判断に影響したら…
2009.4.18 10:51
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090418/trl0904181053000-n1.htm
もし、裁判官の“うっかり”が、判決の事実認定や量刑判断に影響するものだったら…。
無免許の上に酒を飲んで車を運転したとして、道交法違反の罪に問われた土木作業員の男性被告(35)の公判の中で、男性裁判官が法律を勘違いし、17日に開かれた判決公判で陳謝する一幕があった。
「前回の法廷で私は『中型自動車という規定は道交法の中にない』と言いましたが、確認したら中型自動車はありました。検察官におわびいたします」
裁判官は判決主文と理由を読み上げた後、声のトーンを落とし、突然、謝罪の言葉を口にし始めた。
まばらだった傍聴人も、裁判官の謝罪という珍事にあぜんとした様子。裁判官は釈明を終えると、何事もなかったように被告への説諭を始めた。
裁判官の勘違いがあったのは、今月10日に開かれた初公判でのことだった。
「無免許、酒気帯びの状態で、東京都江東区亀戸の道路において、中型貨物自動車を運転した」と、起訴状を読み上げた検察官に、この裁判官はいらついたように口を開いた。
裁判官「中型というのはどの程度の大きさの車ですか」
検察官「ええとですね…」
裁判官「分からないんですか。起訴されたのなら説明できるんじゃないですか」
検察官「中型は道交法上に定められた…」
裁判官は説明しようとする検察官をさえぎった。
「道交法に中型なんて書いてないでしょ。法廷においでくださるなら、きちんと調べてからにしてください」
検察官「調べます」
裁判官「私の方で調べておきますからいいです。よく考えてから立証してください」
裁判官のあまりにすさまじい剣幕に、検察官は小声で「すいません」と謝るのがやっとだった。その後、検察官はおどおどと、やや口ごもりながら、なんとか論告求刑まで終えて、裁判は即日結審した。
「中型自動車」は平成19年6月施行の改正道交法第3条の中に、新しい車両区分として新設された。大型自動車と普通自動車の中間に位置し、総重量が5トン以上11トン未満などの条件の車を指す。被告が運転していた中型貨物自動車も中型自動車に分類される。
裁判官は勘違いの理由については語らなかったが、交通問題に詳しい弁護士は「道交法について裁判官が古い知識しか持っていなかったのではないか」と推測する。
初公判の法廷には数人の司法修習生が見学に来ていた。勘違いの結果、検察官が反論できないほど威圧的に迫る裁判官、そして、正しいはずなのに自信を持って反論できない検察官…。そんな姿は、司法修習生という、将来の裁判官や検事、弁護士にはどう写っただろう。
それだけではない。今回は直接判決内容に影響しないうっかりミスで済まされるかもしれないが、量刑や事実認定が変わるような間違いだったとしたら、謝るだけでは済まない。
国民が刑事裁判に参加する裁判員制度のスタートは目前だ。法律の知識がない“素人”が、有罪か、無罪か、そして、その量刑まで判断する制度のなかで、裁判官は裁判員の知識をサポートし、適切に助言する役割が求められている。裁判官は淡々と「間違っていました」と法廷で検察官に謝った。その言葉が裁判員の前で発せられるようなことがあってはならない。
1816
:
千葉9区
:2009/04/21(火) 23:08:14
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200904210008o.nwc
イスラエル リーベルマン外相訴追目前? 連立政権 キーマン離脱が焦点
2009/4/21
イスラエルの極右政党「わが家イスラエル」党首で、ネタニヤフ政権の副首相兼外相に就任したリーベルマン氏は同政権のキーマンだ。彼の政党の支持がなければ、ネタニヤフ政権は崩壊するだろう。彼は約30年間、政治に深くかかわってきたが、彼の大きな政治的財産は反エリートの急進論者として自身を演出する能力だ。しかし、リーベルマン外相は詐欺罪などで警察の捜査を受けており、遠からず辞任を迫られるかもしれない。
◇
【分析】
一見すると、リーベルマン外相は矛盾の固まりのような人物だ。彼はイスラエル占領地域に暮らし、妻はユダヤ教の慣習を実践している。だが、彼の政党の綱領は世俗主義を信奉し、ユダヤ教超正統派の権力を減じようとしている。彼はまた、和平合意の一部として、エルサレムのユダヤ人地区を含む占領地を進んで放棄しようとしている。
≪卓越した戦術家≫
1999年にリーベルマン氏は、旧ソ連移民の間に高まる既成政党への不満に応えて「わが家イスラエル」を結党。当時、既にイスラエルには、国際的に著名な人権活動家ナタン・シャランスキー氏率いるロシア系移民のための政党「イスラエル・バアリヤー」が存在した。しかし、同党は主に民族・国際問題に焦点を合わせており、リーベルマン氏は多くの移民が直面する問題に対処することで空白を埋めることができた。非ユダヤ教徒との通婚の結果、約30万人のユダヤ人のアイデンティティーが危機にさらされていた。
その後、イスラエル・バアリヤーは右派政党リクードに吸収されたが「わが家イスラエル」は独立を保ち総選挙の度に党勢を拡大した。現在クネセト120議席中15議席を占めて第三党(第一党カディマが下野し、与党内第二党)の地位を占める。
リーベルマン氏は、その政治キャリアを通じて完全な「日和見主義者」とみられている。イスラエルでは有権者の約3分の2が各政党の中核的支持者とみなされ、残り3分の1の内、約半数は左派労働党と右派リクードの間で投票が揺れ動いている。平均8〜12%はその他の反対政党に投票する。
ここに、うまく機能しない歴代政権への庶民の不満の受け皿となる大衆政党の活動する余地がある。リーベルマン氏の支持基盤は、低中間層の旧ソ連移民だ。停滞する和平プロセス、エジプトとの「冷たい平和」、最近のレバノンやガザ地区との戦争の不透明な結末、犯罪率の上昇、アラブ系住民の過激化などによる多くのイスラエル人の幻滅に同氏はつけ込んだ。
彼は卓越した戦術家だ。エジプトのムバラク大統領がイスラエルを公式訪問したことがないのをとらえて「ムバラク大統領は地獄に行ける」と発言して注目を集めた。だが、発言で罰せられないよう、言葉遣いや発言の対象を注意深く選んでいる。
1817
:
千葉9区
:2009/04/21(火) 23:08:36
≪内務省に圧力?≫
外相就任以前から、リーベルマン氏は欧米政府から忌み嫌われる人物だった。2007年11月、米アナポリスで行われた中東和平会議の合意を拒否し、それぞれ文化的に同質な2つの国家を作る計画を提案しているからだ。同氏は、すべてのイスラエル人、特にアラブ系イスラエル人に忠誠の誓いへの署名を求めている。これは世俗国家の概念を拒否する超正統派ユダヤ教徒を陥れるものでもある。また、彼は占領地のユダヤ人入植地と引き換えに、国境内のアラブ人都市との交換を提案している。
リーベルマン氏がイスラエルの対外イメージを傷つけてきたこと、リクード支持者票をリーベルマンが「盗んだ」ことへの苦い思いから、ネタニヤフ首相はリーベルマン外相の政策への影響力を骨抜きにしようとしている。首相は側近のラリー・デルフナー氏を内閣の広報責任者に任命した。また、首相に忠実なユリ・エデルスタイン氏を無任所相に任命、旧ソ連移民と離散ユダヤ人問題を担当させた。
いずれにしろ、リーベルマン外相は長く政府にとどまらないかもしれない。彼は、詐欺、背信、資金洗浄の嫌疑で警察の捜査を受けている。地元新聞へのリークによれば、警察は数週間中にリーベルマン外相の告発を提案するとみられる。イスラエル検事総長が定めた基本原則により、警察から告発された大臣は辞任を求められる(そうする必要はない)。しかし、起訴状が検察官によって発行されれば、辞任を求められるだろう。
リーベルマン外相は来るべき結末に備えて計画を立てている。最近、彼は警察を所管する内務省の大臣が彼の政党に引き継がれる式典に姿を見せた。この意味は明白だ。リーベルマン氏は、彼を捜査する警察官を含めて、省内の任命と昇進に影響力を振るえるというわけだ。
◇
【結論】
ネタニヤフ政権の存続は「わが家イスラエル」が連立にとどまるか否かにかかっている。仮にリーベルマン外相が起訴されれば、彼の政党が内閣を支持するかどうかをめぐり、ネタニヤフ首相との全面戦争が始まる可能性が高い。しかし、当面、ネタニヤフ首相とバラク国防相は安全保障・外交政策の大筋で合意しており、リーベルマン外相が外交政策に実質的な影響を及ぼすことはなさそうだ。
1818
:
とはずがたり
:2009/04/27(月) 13:07:30
>>1701
>>1726
スリランカ「解放のトラ」一方的に停戦表明 (読売新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/n_srilanka__20090426_3/story/20090426_yol_oyt1t00641/
【ニューデリー=永田和男】スリランカからの報道によると、武装組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」が26日、政府との内戦で一方的停戦を表明する声明を発表した。
声明は「未曽有の人道危機に際し、国際社会の要請も受けて停戦を即時実施する」という内容だ。ただ、英BBC放送によると、スリランカ国防省高官は「停戦表明は噴飯ものだ」と述べ、攻撃続行の構えという。
LTTEは軍の攻勢で支配地域のほとんどを失い、敗北は時間の問題と見られていた。しかし、戦闘地帯になお数万の市民が取り残されているとされ、国連や米国は、スリランカ政府とLTTE双方に難民救出活動のための即時停戦を呼びかけていた。
[ 2009年4月26日21時19分 ]
1819
:
千葉9区
:2009/05/06(水) 13:00:37
http://www.asahi.com/international/update/0428/TKY200904280277.html
タリバーン掃討で難民3万人 パキスタン、拡大の恐れ
2009年4月28日19時54分
【イスラマバード=四倉幹木】パキスタン軍が同国北西辺境州下ディール地区で26日から開始した反政府武装勢力タリバーンへの掃討作戦で、同州政府は、新たに約3万人の国内難民が28日までに発生したことを明らかにした。また軍は首都イスラマバードから100キロのブネール地区でも28日、掃討を開始。07年ごろから断続的に実施されているタリバーンへの軍事行動では首都から最も近く、難民が首都近辺に流入する可能性がある。
同州のフサイン情報相は28日の記者会見で、「難民を受け入れる準備をしている」と述べた。地元紙は同地区で軍による攻撃に巻き込まれて女性1人が死亡したと報じ、民間人の被害が懸念される。
国連によると、昨秋から今年初めにかけて北西部バジョール地区で行われたタリバーン掃討作戦などで、今年1月下旬時点で20万人以上の国内難民が難民キャンプなどで生活している。うち約1万6千人は、今回の作戦が始まった下ディール地区の四つの難民キャンプに収容され、難民の増加が懸念されている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は「難民の規模や移動状況を確認し、できるだけ早く救済したい」としている。
軍はまた州政府と和平を結びながら、ブネール地区に進出したタリバーンの1グループに対し28日夕、空爆を含む攻撃を始めた。軍報道官は「タリバーンが表明した同地区からの撤収はうそで、450人以上が拠点を築き和平協定に違反した」と新たな作戦の理由を説明。一方で下ディール地区では司令官を含むタリバーン兵計70人以上を殺害して全域を掌握し作戦を終了した、と述べた。
1820
:
千葉9区
:2009/05/06(水) 13:01:51
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090430-OYT1T01014.htm
パキスタン政府軍、イスラム武装勢力の掃討作戦に着手
【イスラマバード=酒井圭吾】パキスタン北西辺境州マラカンドで、政府軍がイスラム武装勢力パキスタン・タリバン運動(TTP)の本格掃討作戦に乗り出し、軍によると、30日までに武装勢力側の死者は75人に上った。
また、数万人の住民が避難民となっている。
掃討作戦が始まったのは4月26日。イスラマバードの北西約100キロのブネル地区と隣接するローアーディル地区で、軍はローアーディル地区を同日中に制圧したが、ブネル地区では武装勢力が警官ら約70人を拉致。
18人は解放されたが、銃撃戦は続いており、軍のアタハル・アバス少将は30日、「鎮圧にはまだ数日かかる」と語った。
2007年から戦闘が激化したマラカンドのスワート地区では、政府と武装勢力が和平協定を締結したばかり。地元武装勢力は今年2月、マラカンドにイスラム法(シャリーア)を導入することを条件に、武装解除に合意したが、強硬派のTTPは勢力拡大を図っていた。
東京で4月に開催されたパキスタン支援国会合で約50億ドル(約5000億円)の拠出を表明した支援国からは、パキスタン政府によるテロ掃討作戦の実効性を疑問視する声も出された。
ザルダリ大統領は近く訪米し、オバマ米大統領と会談する予定で、掃討作戦は訪米を前にテロへの取り組み姿勢を示す狙いもあるとみられる。
(2009年4月30日21時52分 読売新聞)
1821
:
千葉9区
:2009/05/06(水) 13:02:27
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090505-OYT1T00798.htm?from=nwla
タリバンが攻撃…パキスタンの和平、崩壊決定的
【イスラマバード=酒井圭吾】パキスタン政府軍と対峙(たいじ)してきたイスラム武装勢力タリバンは4日、北西辺境州のスワート地区で、政府施設や治安部隊に対する攻撃を開始した。
これを受けて、同地区の行政府は同日、住民の避難を勧告。パキスタン政府軍も軍事作戦の準備を進めた。政府軍の掃討作戦に対するタリバンの反撃が、これまで例外扱いだった同地区にも拡大し、すべての最前線に及んだもので、今年2月に締結された和平協定の崩壊は決定的となった。
政府軍によると、「パキスタン・タリバン運動」(TTP)が、同地区ミンゴラの警察署2か所や電力施設を占拠。検問を襲撃したほか、商業施設や主要道路を制圧した。銃撃戦も展開し、治安部隊2人が死亡した。また、軍情報筋によると、近郊マルダンやペシャワルから政府軍の装甲車両が移動を始めたという。
スワート地区は2007年以降、TTPと同地区の地元タリバンが占拠。州政府は2月、穏健派の地元タリバンを通じ、両勢力との和平協定に合意した。しかし、強硬派のTTPは武装解除に応じず、ブネル地区などに勢力を拡大していた。地元タリバンも、イスラム法廷の裁判官を「州政府が相談せずに任命した」と反発を強めてきた。
(2009年5月5日23時12分 読売新聞)
1822
:
千葉9区
:2009/05/06(水) 13:03:11
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009050500260
タリバンが「人間の盾」2000人=停戦崩壊で戦闘長期化懸念−パキスタン
【ニューデリー5日時事】パキスタン軍スポークスマンは4日、治安部隊とイスラム武装勢力タリバンとの戦闘が続く北西辺境州ブネール地区の2カ所で、タリバンが住民約2000人の移動を禁じ、「人間の盾」として利用していると非難した。同地区では先月28日以来、タリバン掃討作戦が行われている。既に数百人規模の死者が出る中、戦闘の長期化が懸念されている。
北西辺境州では、1年余にわたって泥沼の戦闘が続いていたスワト地区で今年2月、当局とタリバンが和平協定を結び、戦火はいったん収まった。ところが、タリバンが協定締結後、同地区に隣接するブネール地区などに支配圏を拡大する動きをみせたため、当局は掃討戦に踏み切った。(2009/05/05-16:23)
1823
:
千葉9区
:2009/05/06(水) 23:08:47
>>1211
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200905060028.html
首相に初の非民族派が就任、分離独立運動くすぶるバスク自治州
マドリード(CNN) 分離独立運動がくすぶるスペイン北部のバスク自治州の州議会は5日、州首相に同国与党の社会労働党系であるバスク社会党のパチ・ロペス氏を選んだ。民族派以外の人物が首相に選出されたのは、1977年に暫定自治議会が認められて以降、初めて。
バスク社会党のほか、保守系の野党、国民党、小党がロペス氏支持で結集、首相に選んだ。民族派のバスク国民党は初めて、野党に転じる。ロペス氏は首相就任が決まった後、非合法の反政府組織「バスク祖国と自由(ETA)」との対決を優先的な政策課題にすることを宣言した。
バスク州議会選は3月1日に実施され、バスク国民党が30議席で第1党となったが、過半数の38議席には届かなかった。
社会労働党政権のサパテロ首相は2006年、ETAの無期限停戦の発表を受け、和平交渉に入る方針を示していた。しかし、その後もテロが発生し、対話路線の終結を発表、ETAも停戦破棄や武闘路線の再開を打ち出し、テロ攻撃を起こしていた。
ただ、スペイン、フランス両政府の摘発強化で、ETAは組織的に弱体化しているとされる。ETAは1960年代後半から武闘闘争を展開している。
1824
:
千葉9区
:2009/05/08(金) 23:23:13
http://www.asahi.com/international/update/0508/TKY200905080010.html
スペイン・バスクに初の「反独立」首相 緊張高まる恐れ
2009年5月8日9時33分
【パリ=飯竹恒一】バスク人による分離独立運動が続くスペイン北部バスク自治州で5日、バスク社会党(PSE)のパチ・ロペス氏が州議会で州首相に選出された。PSEは中央政府のサパテロ首相率いる社会労働党系で、80年の自治政府発足以来、独立派・民族派でない州政権が誕生したのは初めて。分離独立をめざす武装組織「バスク祖国と自由」(ETA)は反発しており、緊張が高まる可能性がある。
PSEは3月の州議会選挙(定数75)で25議席を獲得。保守系の国民党(PP)も13議席を獲得し、「反独立・非民族派」が計40議席と過半数を占めた。社会労働党とPPは中央政界では対立関係にあるが、PSEとPPは独立派の排除を優先して手を結び、PPが閣外協力の形でロペス首相の選出に賛成。州議会議長にはPPのアランチャ・キローガ氏が就任した。
PSEの躍進はETAによるテロ行為への反感が住民の間で高まり、ETAへの強硬姿勢を強めるサパテロ政権に共感が寄せられたのも一因と見られている。ロペス氏はさっそく「ETAと戦う州首相になる」と述べ、バスク語を優先した教育を改める方針なども打ち出す見通しだ。
ETAは近年、幹部が次々と逮捕されて求心力を失っているが、新政権を標的にすると表明しており、テロが懸念されている。
1825
:
千葉9区
:2009/05/10(日) 14:32:20
>>1746-1747
http://www.asahi.com/international/update/0510/TKY200905090258.html
大統領選に44人立候補 アフガン、現職に元閣僚ら挑む
2009年5月10日0時19分
【イスラマバード=四倉幹木】アフガニスタン大統領選の立候補届け出が9日までに締め切られ、現職のカルザイ大統領など44人の候補者が届け出た。8月20日に予定される選挙では同大統領に元閣僚らが挑む構図となりそうだ。
届け出を済ませたのは主に下院議員や学識経験者ら。選挙管理委員会の審査などが済んだ6月12日に候補者が確定、公示される。
カルザイ大統領を追う有力候補は、旧北部同盟主体の野党「国民戦線」が擁立したタジク人のアブドラ・アブドラ前外相と、大統領と同じパシュトゥン人で米国籍も持ち、国連や世界銀行での職歴のあるアシュラフ・ガニ元財務相。だが、現時点では同大統領が有利とみられる。
1826
:
千葉9区
:2009/05/11(月) 21:49:10
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200905110022.html
法王がイスラエル入り 「2国」共存、ホロコーストに言及
テルアビブ(CNN) 中東歴訪中のローマ法王ベネディクト16世は11日、最初の訪問先ヨルダンからイスラエルに到着した。テルアビブの空港での演説で、イスラエル、パレスチナの「2国家共存」による中東和平案や、ユダヤ人虐殺(ホロコースト)の問題に言及した。
法王は演説で、イスラエル人とパレスチナ人がそれぞれ、国際的に認知された国境を持つ自分たちの国で平和に暮らせるよう祈っていると述べ、2国家共存案を支持する立場を示した。
ホロコーストについては、同国滞在を「600万のユダヤ人犠牲者」を追悼し、人類が重大な罪を2度と繰り返さないよう祈る機会ととらえていると語り、「反ユダヤ主義は決して容認できない」とあらためて強調した。法王は今年1月、ホロコーストを否定した司教の波紋を解除したことでユダヤ人社会から強い反発を受けた。
法王はこの後、エルサレムでイスラム教、ユダヤ教指導者らを表敬訪問するほか、イエス・キリストの生誕地とされるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のベツレヘムを訪れる予定だ。
1827
:
千葉9区
:2009/05/11(月) 21:53:39
>>1726
>>1818
http://mainichi.jp/select/world/news/20090511dde007030003000c.html
スリランカ:内戦、最終局面 強まる軍事制圧論 政府、インド総選挙を注視
【ニューデリー栗田慎一】内戦が最終局面を迎えたスリランカで、インド下院総選挙の開票がある16日前後までに反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)支配地域を軍事制圧すべきだとの意見が政府内で高まっている。スリランカ・タミル人と同じ民族が住むインド南部タミルナド州の地方政党が連立政権作りの鍵を握り、スリランカ政府に停戦圧力を掛けることを連立参加の条件にする可能性があるためだ。
スリランカ政府関係者は毎日新聞に対し、インドの最大与党「インド国民会議派」と最大野党「インド人民党」がともに過半数を大幅に下回るのは確実で、地方政党の支援なしでは政権を作れないとの分析を示した。このため、インドでどのような新政権が発足してもスリランカ内戦をめぐる対応は厳しくなる、との懸念が政府内に広がっているという。
インド総選挙は13日にタミルナド州などである第5回投票が最後となるが、スリランカ情勢が選挙結果にも大きく影響しそうだ。
同州はスリランカ・タミル人への同情心が強く、多くの有権者が今回、スリランカ問題への対応で投票先を決める「浮動票層」となっている。このため各党は、同州を天王山と位置づけ、激しい選挙戦を展開してきた。
国民会議派を中心とする連立政権の一角、同州政府与党「ドラビダ進歩同盟」のラマドス総裁は5月上旬、「タミル人の独立を支援する」と公言。他の地方政党も、スリランカへの停戦圧力の必要性を訴えた。
一方、会議派は91年総選挙中に当時のラジブ・ガンジー首相が同州でLTTEに暗殺されて以降、スリランカ問題への積極的な関与を避けてきたが、今回はラジブ氏の妻ソニア総裁や長男ラフル幹事長を投入し、タミル人支援の強化を約束した。スリランカへの不干渉を続けてきた人民党も初めて「スリランカ政府に和平を求める」と方針転換し、同州の地方政党との連携強化を進めている。
ただ、インド・ジャミア大学のジャマール教授(政治)は「各党のタミル人支援の公約の大半は票集めの手段にすぎない」とみており、本気で圧力をかけるかどうかは疑問だと指摘する。
==============
■ことば
◇スリランカ情勢
北東部の約4平方キロに追い詰められているLTTEは「一方的停戦」を通告したが、政府はこれを拒否するとともに、「LTTEが市民1万人以上の脱出を妨害している」と非難している。LTTEは「政府軍が市民を大量虐殺している」と訴え、国際社会に政府への停戦圧力を掛けるよう求めている。
1828
:
千葉9区
:2009/05/11(月) 22:27:55
>>1826
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090511-OYT1T00018.htm
ローマ法王が中東で「関係修復の旅」…ユダヤ教徒ら冷ややか
【アンマン=松浦一樹】8日から中東歴訪中のローマ法王ベネディクト16世が、キリスト教とイスラム教、ユダヤ教の間の宗教融和を促すメッセージを発している。
紛争の原因となってきた宗教間対立を乗り越え、中東和平促進などを訴える狙いだ。ただ、自らの言動で世界のイスラム教徒やユダヤ教徒の反発を買ってきた法王にとっては、バチカンへの信認を取り戻すための「関係修復の旅」という色合いも濃くなっている。
法王は10日、ヨルダンの首都アンマンの国際スタジアムで数万人を前にミサを行い、「宗教の異なる人々の間に橋をかける勇気を持ってほしい」と訴えた。だが、2000年に前法王ヨハネ・パウロ2世がイスラエルなどを歴訪し、宗教間の融和ムードが一気に盛り上がったのと比べ、空気は重い。2005年の就任以来、当の法王が他宗教との関係を難しくしてきたためだ。
法王は06年、「イスラムは暴力を内包している」と取れる発言を行い、イスラム教徒の反発を招いた。その後、イスラム諸国の宗教指導者との交流を拡大し、関係修復を進めているが、今回の訪問を前に、ヨルダンのイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」が法王に謝罪を要求するなど、しこりはなお大きい。
また、ドイツ出身の法王は今年1月、ナチスドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を否定する英国人司教の破門解除を決め、ユダヤ教徒ばかりか、メルケル独首相やバチカン内部からも批判を招いた。法王は「司教がどんな人物か知らされていなかった」と釈明し、謝罪もしたが、多くのユダヤ教徒の心に不信感を植え付けた。
昨年9月には、ナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺を黙認したとされる第2次大戦中の法王ピウス12世(在位1939〜58年)について「聖人に列する手続きを前に進めてもいい」と発言した。結局、ユダヤ教指導者らからの猛抗議に法王が折れる形で、「列聖」の手続きは棚上げされた。
こうした経緯を受けて、法王は9日、「異なる宗教間に緊張と不和はある」と問題点を率直に認め、「宗教の悪用」による対立を回避する重要性を唱えた。11日からのイスラエル訪問では、エルサレムのホロコースト記念館「ヤドバシェム」にも立ち寄り、虐殺の犠牲者を追悼する。ただ、イスラム教徒とユダヤ教徒からの信頼を回復できなければ、平和のメッセージもむなしく響くことになりそうだ。
(2009年5月11日00時14分 読売新聞)
1829
:
千葉9区
:2009/05/11(月) 22:41:04
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200905110006o.nwc
パキスタン政権崩壊リスク上昇
2009/5/11
印刷する ブックマーク: 安定的に推移していたパキスタンの政権崩壊リスクが上昇した。イスラム原理主義組織タリバンに対するパキスタン政府軍の攻勢は軍の分裂や地方での政府の影響力を弱めるリスクをはらんでいる。同国北西部スワト地区での戦闘で、軍の中・下級階層の連帯が試されるだろう。
過去1年、比較的安定していたバルカン半島の混乱再燃のリスクも上昇。IMF(国際通貨基金)の支援を受ける条件として福祉や政府部門職員の賃金カットが行われることになり、ボスニア・ヘルツェゴビナの安定が脅かされるかもしれない。
一方、過去1年にわたり変動しているインドとパキスタンの軍事衝突リスクは低下した。
パキスタンとアフガニスタンが、テロ勢力の拠点である両国国境をめぐる問題の解決に向け協調することで合意。これは、関係国政府間の相互不信やテロ問題をめぐる考え方の違いを解消する一助になる。
さらに、パキスタン国内での混乱拡大によって、同国と隣接するインドは、パキスタンが不安定化してほしくないという思いを一段と強めるだろう。
1830
:
千葉9区
:2009/05/11(月) 22:43:03
>>1827
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090511-00000078-san-int
人間の盾378人死亡 スリランカ 非戦闘地域で砲撃
5月11日7時57分配信 産経新聞
【ニューデリー=田北真樹子】スリランカからの報道によると、同国の反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)が支配する、北東部ムライティブ周辺の非戦闘地域で、9日夜から10日にかけて激しい砲撃などがあり、少なくとも住民378人が死亡、1100人以上が負傷した。
1980年代から続く同国の内戦でも、1日にこれだけの住民が犠牲になるのは異例。国際社会から懸念の声が高まるのは必至で、政府の今後の軍事作戦にも影響を及ぼしそうだ。
被害状況については、同地域で活動する政府の医師が10日、AP通信と英BBC放送に証言した。
LTTE寄りのニュースサイト「タミルネット」は、スリランカ軍が砲撃など重火器による無差別攻撃を行い、1200人以上の死亡が確認されたと主張。これに対し軍は、重火器を使った攻撃は否定し、砲撃を行ったのはLTTE側だとしている。軍はメディアや国際機関の立ち入りを禁止しており、正確な状況を把握するのは不可能だ。
軍はムライティブ周辺の約4平方キロ内の地域にLTTEを追い詰め、内戦は最終局面を迎えている。これに対し、LTTE側は「人間の盾」として利用するため多数の住民を引き連れて移動。4月下旬以降、10万人以上の住民が脱出を果たしたが、依然として約5万人がLTTEに捕らわれているとみられている。
国連児童基金(ユニセフ)は「多数の子供が犠牲になる恐れがある」として軍の攻撃停止を要請。スリランカ政府は4月末、住民の解放を優先させ、重火器などによる砲撃を中止すると表明していた。最大の援助国である日本の明石康・政府代表も今月2日、スラジャパクサ大統領とコロンボで会談し、に人道的配慮を最優先するよう求めている。
1831
:
千葉9区
:2009/05/12(火) 21:18:59
http://mainichi.jp/select/world/news/20090512dde007030035000c.html
米オバマ政権:アフガン司令官更迭 駐留米軍増派で対立
【ワシントン及川正也】ゲーツ米国防長官は11日の記者会見で、アフガニスタン駐留米軍トップのマキャナン司令官を更迭したと発表した。オバマ政権は軍事力だけでは勝利できないとのアフガン新戦略を示しているが、マキャナン司令官は軍事力重視の姿勢を維持しており、交代はやむを得ないと判断した。後任には統合参謀本部部長で、陸軍特殊作戦部隊「グリーンベレー」を率いた経験があるマクリスタル陸軍中将をあてる。
駐留米軍は今秋には6万8000人規模に達する見込みだが、マキャナン司令官はさらに10年にも米軍1万人の追加増派を求めており、それ以上の増派に慎重な姿勢を示しているゲーツ長官と対立していたとされる。
http://www.asahi.com/international/update/0512/TKY200905120080.html
アフガンの米軍司令官更迭 治安悪化止まらず
2009年5月12日10時57分
【ワシントン=望月洋嗣】ゲーツ米国防長官は11日、アフガニスタン駐留米軍のマキャナン司令官(陸軍大将)を、特殊部隊出身のマクリスタル中将と交代させると発表した。マキャナン司令官は在任11カ月。通常の任期は1年半〜2年で、事実上の更迭とみられる。
オバマ政権は、国際テロ組織アルカイダとの主戦場とみなすアフガン戦略に力を入れているが、隣国パキスタンも含めて治安の悪化に歯止めがかからず、泥沼化を懸念する声が出ていた。アフガン訪問から帰国したばかりのゲーツ氏は、現司令官に「問題があったわけではない」と断った上で「新戦略に対する新鮮な視点やアプローチが必要と考えた」と説明した。
マキャナン司令官は今年2月、オバマ氏が米軍1万7千人のアフガン増派を決定した直後の会見では「09年は困難な年になる」と、さらなる増派の必要性を訴えていた。
後任に指名されたマクリスタル中将は特殊作戦に精通しており、06年6月に米軍がテロ組織「イラク・アルカイダ機構」幹部のザルカウィ容疑者を殺害した作戦で功績をあげたとされる。
ゲーツ氏は補佐役となる副司令官のポストも新設し、アフガンでの経験が長いロドリゲス中将を指名した。
1832
:
とはずがたり
:2009/05/14(木) 17:04:10
北へ。の国から
この世界の難易度はいつも "real"
2009年03月27日
だから、無意味に煽るなと 北の「人工衛星」
http://yukikaze.otaden.jp/e29168.html
1833
:
千葉9区
:2009/05/16(土) 12:17:22
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200905150025.html
パキスタンのムシャラフ前大統領、政界復帰を示唆
ワシントン(CNN) 連立与党内の弾劾決議の動きを受け昨年8月に辞任していたパキスタンのムシャラフ前大統領は15日までに、法律が許せば、政界に復帰する考えがあることを示唆した。CNNとの会見表明した。
パキスタンでは、公務員退職後2年間は選挙への立候補を禁止されているが、同氏の場合、陸軍参謀長辞任から2年たつ今年11月には切れる。
同氏は、この禁止期間が切れた後、直ぐには政治的な活動を再開する考えはないと指摘。しかし、前大統領を支えてきた政党が大統領選への出馬を促せば、検討することも有り得ると述べた。
ムシャラフ氏は1999年10月、当時のシャリフ首相によるムシャラフ氏の陸軍参謀長職解任を巡って起きた軍の無血クーデターで権力を掌握。01年6月に大統領に就任した。しかし、クーデターによる政権掌握や非常事態宣言などが憲法侵害に問われて求心力を失い、反大統領派の連立内閣を支える人民党やイスラム教徒連盟シャリフ派など4党が大統領弾劾の圧力を強めて辞任に追い込まれていた。
1834
:
千葉9区
:2009/05/16(土) 12:24:26
>>1790-1791
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200905160002o.nwc
ソマリア内戦激化、治安回復 鍵握る暫定政府
2009/5/16
ソマリアの暫定政府と反政府武装組織との戦闘が激化し、10日以降の3日間で少なくとも113人が死亡、2万7000人以上が難民となった。
4月末にエリトリアから帰国した反政府指導者アウェイス氏は、アハメド暫定大統領との交渉を拒否していた。アウェイス氏とアハメド暫定大統領は、エチオピア軍の侵入で崩壊した「イスラム法廷連合」以来の盟友だが、「ジブチ合意」による統一政府樹立で意見が対立し、たもとを分かった。アウェイス氏はイスラム過激派武装組織「アルシャバブ」やイスラム強硬派政党「ヒズブル・イスラム」との連携を示唆していた。
4月23日には、ブリュッセルでソマリアの治安強化のための国際会議が開かれ、2億1300万ドル(約204億円)以上の援助が決まった。国連と援助国は、ソマリア統一政府と「アフリカ連合(AU)ソマリア平和維持部隊(AMISOM)」の治安部隊を支援すれば、首都モガディシオや中部・南部の治安が改善すると期待している。
しかし、現在、統一政府とAMISOMはアルシャバブやヒズブル・イスラムに忠誠を誓う反政府勢力から攻撃を受けており、中部・南部の治安状況は悪化したままだ。
国際部隊や援助機関が活動するソマリアは北部を除けば、アフガニスタンやイラクよりも危険だ。2007〜08年に、治安は急激に悪化し、今年1月末にアハメド暫定大統領が就任してからも、状況は改善していない。
アハメド大統領が、アルシャバブは無理としても、ヒズブル・イスラムの一部との対話にこぎ着け、地元志向の強い武装勢力指導者を統一政府の加わるよう説得できなければ、AMISOM強化のための国際支援の約束は、限定的な効果しか持たないだろう。ソマリアの治安改善は、第一義的には、AMISOMや国際援助ではなく、統一政府にかかっている。
1835
:
千葉9区
:2009/05/17(日) 13:31:38
http://mainichi.jp/select/world/news/20090517k0000m030119000c.html
スリランカ:大統領「勝利宣言」内戦25年終結へ
【ニューデリー栗田慎一】スリランカのラジャパクサ大統領は16日、北東部に追い詰めていた少数派タミル人の反政府武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)を制圧したとして、事実上の勝利を宣言した。政府軍関係者は同日、毎日新聞に対し、LTTE支配地域での軍事作戦を終え、残党の捜索を続けていると語った。25年以上にわたる内戦はほぼ終結したが、戦闘から逃れたLTTE幹部らがゲリラ戦を継続する恐れもある。
政府関係者によると、ヨルダンを訪問中のラジャパクサ大統領は16日、「LTTEは完全に壊滅された。政府軍は全土を掌握した」と述べた。その上で「テロを制圧した指導者としてスリランカへ帰る」と述べ、17日の帰国後、正式に勝利宣言する考えを示した。
政府軍は16日までに、海上への逃げ道を封じるため、LTTEの最後の拠点だったムライティブ北部周辺の海岸線をほぼ掌握。軍関係者によると、15日夜には、インド方面へ船で家族らと逃げ出したLTTEナンバー2のフーセイ海軍司令官を拘束していた。
LTTEによって「人間の盾」にされていた「最大5万人」(国連推計)の安否が心配されている。国際社会の懸念を無視して軍事作戦を強行した政府には改めて非難の声が集まりそうだ。
政府軍は14日から、約3平方キロにまで狭まっていたLTTE支配地域への最終攻撃を本格化。潘基文(バンギムン)・国連事務総長らは民間人保護を優先するため、停戦を求めていた。
LTTEは72年、多数派シンハラ人主導政府からの分離独立を掲げる、北東部のタミル人らによって結成された。政府は、飛行機や小型潜水艦、重火器も所有するLTTEを「世界最強のテロ組織」と呼んだ。
政府とLTTEは80年代後半から停戦と戦闘を繰り返したが、05年に対LTTE強硬派のラジャパクサ大統領が就任するとLTTEも戦闘強化。昨年1月に停戦は破棄された。
スリランカ情勢は、インド下院総選挙にも影響された。スリランカ・タミル人と同じ民族が住むインド南部タミルナド州の地方政党が、インド国民会議派を中心とする与党連合と組み、スリランカ政府に圧力をかける可能性があった。このため、スリランカ政府内では早期の軍事制圧を求める声が高まっていた。
◇ことば スリランカ内戦
多民族国家スリランカで83年、多数派シンハラ人を中心とした政府と、独立を主張する少数派タミル人武装組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」の間で始まった。死者は7万人以上、海外脱出者や国内避難民は計100万人以上とされる。背景には、48年の英植民地からの独立後、政府が当初進めたシンハラ語の公用語政策や、進学や就職でのタミル人への差別があった。
1836
:
千葉9区
:2009/05/17(日) 20:35:15
>>1828
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090516-OYT1T00030.htm
ローマ法王、無念の帰国…中東歴訪は各地で不評に
【エルサレム=松浦一樹】ローマ法王ベネディクト16世は15日、8日間にわたった中東歴訪を終え、帰国の途に就いた。
カトリック教会の長として、ユダヤ教徒やイスラム教徒との「宗教間の橋」をかける狙いの外遊だったが、ホロコースト(ユダヤ人虐殺)を巡る発言が「不十分」と酷評されるなど、法王にとっては苦渋の旅となった。
歴訪について、イスラエルのメディアの論調は総じて冷ややかだった。15日付エルサレム・ポスト紙は「法王は冷たく、距離を感じさせた。ドイツ人法王に対するユダヤ人の不信を和らげる言葉や行動がもっとあってよかった」と報じた。
最も問題視されたのは、ホロコースト記念館ヤドバシェムを訪れた際に、法王が「恐ろしい悲劇だった」と述べるにとどまったこと。責任や謝罪に踏み込まなかったことへの反発は激しく、法王庁が「誠実な言葉がなぜこれほど批判されるのか、理解に苦しむ」(ロンバルディ報道官)と不満を漏らすほどだった。
パレスチナでは、法王が昨年末からイスラエルの攻撃を受けたガザ地区への訪問を見送ったことに失望が広がった。11日に東エルサレムで開かれた宗教対話会議では、パレスチナのイスラム教指導者が「法王はイスラエルのガザ攻撃を非難すべきだ」と予定外のアジ演説を行い、対話が打ち切られる一幕もあった。法王は15日、テルアビブ近郊の空港で「ホロコースト記念館を訪れ、心が引き締まった」と別れのあいさつをした。だが、歴訪を通じ、他宗教との間に深い溝が残ることを思い知らされ、今後も関係修復の努力を強いられることになりそうだ。
(2009年5月16日03時52分 読売新聞)
1837
:
千葉9区
:2009/05/17(日) 23:58:13
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090517-OYT1T00615.htm
解放のトラ制圧、コロンボは祝勝ムード…民族和解の難問も
【コロンボ=佐藤昌宏】スリランカの少数派タミル人反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)掃討作戦が実質的に終了したのを受け、最大都市コロンボは17日、大統領の支持者らが街頭で爆竹を鳴らし、国旗を掲揚するなど祝勝ムードに包まれた。
ただ、タミル人住民の反応は複雑で、今後、和平定着のカギとなる復興と民族和解の多難さもうかがわせる。
コロンボを南北に走る「ゴール通り」には、17日朝から市民が国旗を掲げ、歩道には爆竹の破片が散乱した。コロンボ南部のタミル人居住区も同様だ。住民の多くは現在、政府支持とされ、商店が軒先に国旗を掲揚していた。
ただ、ヒンズー教寺院の催しに来ていたハリーさん(39)は「政府が行った掃討が正しいと言い切れるのは今日まで。明日から我々タミル人に対する不公平な扱いをどう是正するのか、厳しく注目したい」と語った。LTTEの事実上の敗北について尋ねると、途端に顔を背けたり、聞こえないふりをする人も多くいた。
軍、警察は、LTTE残党による自爆テロなどを警戒し、コロンボ市内の政府関連施設を中心に検問所を設けて警備を強化。タミル人居住区内の幹線道路上には、数十メートルおきに検問所を設け、他地域より明らかに警戒の度合いは高い。
ラジャパクサ大統領は16日、ヨルダンでLTTE制圧を宣言した際、「スリランカに平和と発展の機会が訪れた」と述べ、内戦で破壊された北部と東部のタミル人が多く住む地域の復興を優先する考えを強調した。政府は将来、憲法を改正してタミル人地域への権限移譲を進めるなどして民族間の融和を図る方針だ。
しかし、現政権は、LTTE掃討作戦で大規模な砲撃や空爆もためらわず、最終局面では「人間の盾」となった市民の犠牲も出たことから、シンハラ、タミル両民族間の不信感は一層増幅されている可能性がある。
復興面でも、軍事制圧を急いだスリランカ政府に対する国際社会の批判は続いており、支援の足並みがそろわない懸念もある。
(2009年5月17日21時39分 読売新聞)
1838
:
とはずがたり
:2009/05/18(月) 01:02:39
>>1836
ベネディクト16世は保守的ですからね。
1839
:
千葉9区
:2009/05/18(月) 01:05:07
http://www.asahi.com/international/update/0517/TKY200905170116.html
スリランカ、LTTEが敗北宣言「苦い結末に終わった」
2009年5月17日21時1分
【コロンボ=武石英史郎】スリランカ北部で多数の民間人を「人間の盾」にして立てこもる反政府武装勢力タミル・イーラム解放の虎(LTTE)は17日、「戦いは苦い結末に終わった」と敗北を認める声明を出した。これに先立ち、政府軍は「民間人を全員解放した」と発表。LTTEの敗北声明後も包囲を狭めて攻勢を強めており、完全制圧を目指す構えだ。
敗北声明は、LTTEに近いウェブサイト「タミル・ネット」が同日午後、LTTEの報道担当者のものとして掲載した。「わが人々を殺害するための敵(政府)の言い訳をできなくする最後の選択肢として、武器を置くことを決断した」としている。
政府軍によると、LTTEとの戦闘は夜を徹して断続的に続いた。同日未明、LTTEは6隻のボートでラグーン(潟湖)に面した政府軍陣地を襲撃し、包囲の突破を試みたが、政府軍の反撃に遭い、約70人が死亡した。
政府軍は逆に攻勢を強め、同日午前には「民間人全員を解放した」と発表。LTTEに対する包囲を長さ600メートル、幅400メートルの範囲にまで狭めた。LTTEの敗北声明が出された後も、政府軍の報道官は「信用できない。LTTEはまだ数百人は残っており、戦闘は今も継続中だ」と述べ、一気に制圧する構えを崩していない。
ロイター通信は政府軍筋の話として、LTTEの指導者プラバカラン議長のものとみられる遺体が見つかり、確認を急いでいると報じたが、政府軍当局者は事実関係を否定している。LTTEが、最後には集団自殺を図るという見方も政府軍筋から出ている。
「盾」になっていた民間人について政府軍は、攻勢を強めた14日から17日の「全員解放宣言」までの間に6万3千人が脱出したとしている。国連は5万〜10万人が取り残されているとしていた。
政府は報道機関や援助関係者の現場への立ち入りを認めておらず、唯一現場で活動していた赤十字国際委員会(ICRC)も今月9日を最後に現地入りを断念している。政府側の発表以外に、戦火にさらされたとみられる民間人について情報がない状態が続いている。
1840
:
とはずがたり
:2009/05/19(火) 09:20:55
今こそタミル人に寛容な政策を。
イギリスはタミル人をスリランカに移住させた責任を取ってカネだせ。
スリランカ:内戦が終結 政府軍「LTTE議長を殺害」
http://mainichi.jp/select/world/asia/news/20090519k0000m030068000c.html
【ニューデリー栗田慎一】スリランカ国営テレビは18日、少数派タミル人の反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)最高指導者、プラバカラン議長(54)が「政府軍に殺害された」と伝えた。政府軍も同日、「国内全土を掌握した」と戦闘の完全終結を宣言。25年以上に及んだ内戦は、7万人以上の死者を出して終結した。
カリスマ的指導力で反政府闘争を率いたプラバカラン氏の死亡で、LTTEの壊滅は確実となった。一方、ラジャパクサ大統領は19日午前、国会で「重要な演説」を行う。正式に勝利を宣言し、新しい国づくりに向けて民族間の和解を訴える。
LTTE系列のウェブサイトは17日、「戦いをやめた」と宣言して対話開始を求めたが、政府は「包囲された幹部の命ごい」と一蹴(いっしゅう)。北東部の最後のLTTEろう城地域を包囲し、深夜に制圧作戦を開始した。
国営テレビによると、このろう城地帯から18日未明に脱出を試みた救急車を政府軍が砲撃。大破した車内からプラバカラン氏らの遺体が見つかった。政府軍広報官は「18日までにほぼ全幹部の遺体を回収した」とし、政府が25年ぶりに全土を掌握したと述べた。
LTTEは、多数派シンハラ人主導の政府に反発した同氏が72年に設立した青年組織「タミルの新しいトラ」(TNT)を母体にして76年に発足させた武装組織。世界各地にタミル人ネットワークを築き、豊富な資金力で重火器類や航空機、船舶、小型潜水艇などを保有。「世界最強のテロ組織」と呼ばれた。
1841
:
千葉9区
:2009/05/22(金) 23:37:08
http://mainichi.jp/area/okinawa/news/20090522rky00m040006000c.html
嘉手納基地:70デシベル超131回 外来機増え訓練激化
【嘉手納】米空軍嘉手納基地で21日、F15戦闘機やFA18戦闘攻撃機などがアフターバーナーを使って相次ぎ離陸。午前中だけで100デシベル(電車通過時の線路わきに相当)を超える騒音が嘉手納町屋良で17回も記録され、同基地周辺は朝から轟音(ごうおん)にさらされた。さらに、在韓米空軍基地所属のF16戦闘機12機が事前連絡もなく飛来した。
同町の「基地被害・苦情110番」には住民から「我慢できない」「いらいらする」などと苦情が相次いだ。同町屋良に住む女性は「爆音がうるさくて我慢できない。悪臭もひどく窓を開けられず熱くていらいらする」と苦情を訴えた。
同町基地渉外課によると、同日午後5時までの騒音発生回数(70デシベル以上)は同町屋良で131回を記録。2008年度の1日平均騒音発生回数の108回を大きく上回った。同課は「朝から100デシベルもの騒音が何回も記録されるのは異常事態」と話した。
嘉手納基地では4月から米軍岩国基地のFA18戦闘攻撃機が続々と飛来。21日現在、確認されているだけで17機のFA18が駐留しており、周辺自治体、住民は騒音被害の深刻化を訴えている。
F16戦闘機の飛来について、米軍基地の監視行動を続ける市民団体「リムピース」の頼和太郎氏は「F15やFA18との共同訓練の可能性もあるが、沖縄近海にある訓練空域での実弾訓練を行うために来た可能性が高い」と指摘。さらに「海兵隊所属のFA18が駐留している中、F16が飛来するのは珍しい」と話した。
(琉球新報)
2009年5月22日
1842
:
千葉9区
:2009/05/22(金) 23:41:54
http://mainichi.jp/select/world/news/20090522dde007030003000c.html
スリランカ:内戦終結 「盾」避難民、心身に傷 キャンプ、環境悪化深刻
◇国際機関日本人職員、救援訴え
【コロンボ栗田慎一】「幼い子供たちも笑わないのです」。スリランカ内戦の避難民に日本の救援物資などを届けるため、21日に北部のマニク避難民キャンプに入った国際機関「国際移住機関」(IOM)職員の大野拓也さん(35)=大阪府吹田市=は、毎日新聞の電話取材に訴えた。「人間の盾」にされていた多くのタミル人たちが、最後の戦闘で家族を失い、心身ともに傷ついているという。気温が40度に迫る中、毎日数千人がたどり着き、衛生環境の悪化も深刻だ。
祝賀ムードにわく主要都市コロンボから自動車で約5時間。同じ国とは思えない光景が大野さんの目の前に広がった。
食料を求めて並ぶ500メートルの列。だれもが汚れた衣服に身を包んでいる。同僚スタッフは、避難民たちの体臭のすさまじさにせきこんだ。おなかがせり出た妊婦は「6日間何も食べていない」と言った。手にした小さなランチボックスを家族5人で分け合った。
内戦が終わる5日前に現地入りした時、3区画だったキャンプは4区画目が軍によって整地され、避難民は12万人を超えていた。4区画目には、最後まで「盾」となった5万人のうち約1万人が収容されていた。各テント(約18平方メートル)には2〜3家族15人前後が身を寄せ合っている。
最後まで残る決断をした母親がいた。子供3人と脱出を試みた時、反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)に見つかり、「長男を置いていけば認める」と言われた。10代半ばの長男が兵士にされると直感した母親は、脱出を断念したという。
くぼ地に兄と姉の計4人で潜んでいた20代前半の男性は、政府軍が制圧する直前、砲弾が近くで爆発し、1人だけ生き残った。どちらの攻撃かは分からないが、「LTTEに反撃の余力はなかった」と言った。自分だけが水や食べ物を手にしていることに罪悪感を感じているという。
大野さんは04年12月のインド洋大津波の3カ月後、IOMの短期職員としてスリランカに入った。大学院を修了し、就職までの研修のつもりだったが、被災者の喜ぶ顔が見たくなり、正規職員の道を選んだ。40人の地元職員を部下に、スリランカ支援を続ける。
「この国の子供はよく笑う。しかし、キャンプの子供たちは笑わない。この4年間に暴力は激しさを増し、多くの人たちが家族や親類を失った。心の傷を癒やす方法も考えていかなければならない」と大野さんは語った。
1843
:
千葉9区
:2009/05/24(日) 21:06:56
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200905240017.html
心の傷がいえる日は?――アフガン唯一の精神病院を訪ねて
カブール(CNN) 小さな古びた建物の中に、戦火に傷ついた魂たちが横たわっていた。ここは、アフガニスタン国内で唯一の精神病院。患者たちの心の傷がいえる日は、いつになったら訪れるのだろう。
わずか62床の病床、慢性的な医薬品不足。医師たちの報酬は1日約300円にも満たない。病棟では、ベッドに横たわったまま身動きもしない患者や、廊下をあてもなくさまよう患者の姿が目につく。
30年にも及ぶ戦争状態は多くの命を奪ったたけでなく、国民の心も破壊した。「アフガン人の10人に7人は、うつ病や不安神経症、トラウマ(心的外傷)などを抱えている」――副院長のナジブ博士はそう語る。この病院で治療が受けられるのは、ほんの一握りの「幸運」な人々にすぎない。
匿名のまま取材に応じた女性患者(18)は、12歳の時にロケット弾攻撃を目の当たりにした。それ以来、血しぶきと死のイメージが頭から離れない。「ほかの人をやっつけたいとは思わない。ただ自分を傷つけたいの」――顔をスカーフで覆ったまま、女性は打ち明けた。「屋根から飛び降りて、自分を壊してしまいたい。血だらけになった自分の手や体を、いつも思い浮かべているわ」
別のベッドに横たわる女性は、絶えず意味のない言葉をつぶやき続ける。枕元に付き添う兄弟が、時折手を握ったり、髪を優しくなでたりしていた。女性は2カ月前、米軍の空爆で4人の子どもを失ったばかり。恐ろしい事実を受け入れることができず、子どもたちはまだ生きていると信じている。付き添いの男性は「悪いのはもちろん米国人だ。調理のために火を起こしていただけなのに、テロリストと誤認して爆弾を落としてきたんだ」と、怒りをぶちまけた。
続いて訪れた男性用の病棟にも、無気力と諦めだけが充満していた。グルミルさん(24)には仕事も妻子も、将来の希望もない。これからどうするのかと尋ねても、肩をすくめるばかり。傍らの母親に、男性がどんな毎日を過ごしているのかを問うと、母親は床の上にじっとうずくまってみせた。息子はもう回復しないのではないか、と母親は不安そうにため息をつく。
いつの日が戦いが終わっても、心の傷は何世代にもわたって人々を苦しめ続けるだろうと、医師たちは口をそろえる。アフガンに平和が訪れ、人々が心の平安を取り戻す日までの道のりは、果てしなく遠い。
1844
:
千葉9区
:2009/06/05(金) 21:48:37
http://mainichi.jp/select/world/news/20090606k0000m030090000c.html
レバノン:総選挙7日投票 焦点は反米親シリア派の消長に
【カイロ和田浩明】レバノン国民議会(1院制128議席、任期4年)選挙の投票が7日行われる。焦点は、イスラム教シーア派武装組織ヒズボラなどの反米親シリア派連合が、与党の親米反シリア派連合を逆転するかだ。親米と反米に割れたキリスト教勢力の戦いぶりが、結果を左右するとみられている。
レバノンは周辺国が影響力強化で競い合う「中東の縮図」と言われる。ヒズボラを支援するシリアやイランの勢力拡大を警戒する米国は、事前にバイデン副大統領やクリントン国務長官を送りこみ、援助の減額をちらつかせて外部の介入を強くけん制した。一方で、イランのほか、親米のサウジアラビアがそれぞれの支持候補に多額の資金を投入、「代理金権選挙」の様相を呈しているとの現地からの報道もある。
18宗派が入り組むモザイク国家レバノンの議会は、各宗派に議席が割り当てられている。自らの宗派に投票する有権者が多いため、議席の多くが投票前に事実上確定しているが、今回はキリスト教系勢力が分裂しており、支持者が浮動化している側面がある。
親米勢力は「3月14日連合」の名称で知られ、05年2月のハリリ前首相暗殺事件が引き金となった反シリア感情の波に乗って政権を獲得した勢力が中心。ハリリ氏の息子サード氏率いる「未来運動」(イスラム教スンニ派)やドルーズ派系の社会進歩党、キリスト教マロン派などのレバノン軍団党などが構成する。保有議席数は68。
反米勢力「3月8日連合」は親シリアのヒズボラ、アマル(シーア派)、自由愛国運動(マロン派など)などから成り、計56議席。
ヒズボラは06年のレバノン紛争でイスラエルの猛攻に屈しなかったと受け止められて支持を広げたため、今回の選挙で反米勢力が上回るとの世論調査がある。
しかし、仮に選挙で勝利しても、組閣は難航する見通しだ。特に、シーア派のヒズボラが発言権を増した環境で、レバノンではスンニ派に割り当てられている首相の人選が困難とみられているからだ。「どちらが勝っても、政情は不安定化しそうだ」(地元紙記者)との見方もある。
1845
:
千葉9区
:2009/06/05(金) 21:50:13
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200906040010o.nwc
アフガン大統領選 カルザイ氏優位 政情安定も米の影響力低下
2009/6/4
アフガニスタンのカルザイ大統領は1日、8月20日の大統領選に向けて主要2政党党首からの支持を取り付けた。
そのうちの一人はハザラ人を中心とする統一党の党首、ムハンマド・モハケック氏だ。同氏からの支持を得たことで、カルザイ大統領はハザラ人社会での強い支持基盤を獲得したことになる。
もう一人はウズベク人を主体とするイスラム民族運動の党首、サイード・ヌルッラー氏。同党はウズベク人軍閥のアブドゥル・ラシッド・ドスタム氏によって設立された。
両党はかつて有力政治家が結集した唯一の全国政党「国民戦線」の一部だったが、同党の勢力は弱まりつつある。
カルザイ大統領は、選挙の延期という不利な状況を乗り越えたうえ、反大統領派による非難の回避にも成功した。反大統領派は、カルザイ大統領が国家機関において支配力を発揮しており、地方政府職員を通じて反対陣営に圧力をかけるなど、不利な立場に立たされることから反発していた。
今回の大統領選では反対陣営もカルザイ大統領の再選を見込んでおり、カルザイ氏優位での展開が予想される。これによりアフガニスタンの政情安定化は進むが、軍事支援の見返りにテロ対策の協力を求める戦略を打ち出している米国の影響力は、その勢いを失う公算が大きい。
1846
:
千葉9区
:2009/06/08(月) 21:19:46
http://mainichi.jp/select/world/news/20090609k0000m030072000c.html
レバノン:親米与党が総選挙勝利 野党との連立も模索
【ベイルート和田浩明】7日投開票されたレバノン国民議会(128議席、任期4年)の選挙で、与党の親米反シリア派連合は8日、優勢が伝えられていたイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラなどの反米親シリア派連合を抑えて過半数を確保し、勝利した。しかし与党側の獲得議席数は重要法案の議会通過に必要な3分の2に届かず、今後の焦点の組閣では、野党連合の構成勢力との連立模索が必要になりそうだ。
内務省によると、与党側は71議席、野党側は57議席を獲得。投票率は54.8%で「過去最高水準」(同省)となった。連立協議は、閣僚ポスト配分や野党側が保持していた実質的な拒否権の扱いで混乱し、長引く可能性もある。
イスラム教やキリスト教の18宗派が入り組むレバノンは、議会の議席や政府の主要ポストが宗派ごとに割り振られる。国民議会議長(イスラム教シーア派)は今月中に招集される予定の新議会で現職のベリ氏が留任する見通し。スンニ派の首相は、議員の推薦に基づきスレイマン大統領(キリスト教マロン派)が指名、組閣を要請する。今回の選挙結果を受け、与党連合を率いるサード・ハリリ議員(39)は主要候補の一人となった。
ハリリ氏は8日、「勝者は民主主義でありレバノンだ」と勝利宣言。野党側との連立を模索する姿勢を示した。同氏は、05年2月に爆殺されたラフィク・ハリリ元首相の次男。
ロイター通信によると野党側幹部も敗北を認めた。事前に「やや優勢」との世論調査もあった野党連合は、与野党に分裂したキリスト教勢力の支持票を取り込み切れなかった模様だ。
人口約400万人の小国レバノンは、シリアやサウジアラビア、イランなどの周辺国や米国の影響力争いの場で「中東の縮図」とも言われる。中東和平交渉再開を目指す米オバマ政権は、シリアやイランの支持を受けイスラエルと敵対するヒズボラの勢力拡大を警戒。選挙前にバイデン副大統領を送り込み、選挙結果次第でレバノンへの援助を再考する意向を明示していた。
1847
:
千葉9区
:2009/06/09(火) 21:33:49
http://www.asahi.com/international/update/0608/TKY200906080328.html
レバノン総選挙、テロ犠牲議員の子ら続々当選
2009年6月8日21時43分
【ベイルート=田井中雅人】レバノン内務省は8日、7日に実施された国民議会選挙(総選挙、定数128)の開票結果を発表した。欧米や親米アラブ諸国が支援する与党勢力が過半数の71議席を確保し、シリアやイランが支援するイスラム教シーア派組織ヒズボラなどの野党勢力の57議席を上回った。
反シリア派与党勢力を率いるサード・ハリリ氏は8日未明に勝利宣言。野党側との挙国一致内閣づくりに移る。シニョーラ内閣から閣僚を引き揚げて国会を機能不全に追い込んだ野党ヒズボラや、激しい与党批判を繰り広げたキリスト教系野党「自由愛国運動」のアウン党首の処遇がカギを握りそうだ。昨年5月に与野党支持者80人以上が死亡した武力衝突でヒズボラが首都を「制圧」した事態を受け、与党は野党側に国政の「拒否権」を握れる閣僚ポストの3分の1以上を与えてきた。新内閣でもこの扱いを踏襲するかどうかが焦点だ。
反シリア派のラフィク・ハリリ元首相の暗殺をきっかけに、前回05年の総選挙で勝利した元首相の次男サード氏ら反シリア派与党勢力は、今回の選挙でもシリアの関与が疑われるテロの犠牲になった議員らの子供たちを立候補させる「弔い合戦」を展開し、野党勢力との激戦を制した。
最激戦区の一つ、東ベイルート・アシュラフィーエ地区で初当選したナイラ・トゥエイニ氏(26)は、朝日新聞の取材に「父の遺志を継ぎ、戦闘のない、自由で独立した国づくりに力を尽くしたい」と語った。父ジュブラン氏は有力紙の社長兼編集長として反シリアの論陣を張り、前回の選挙で初当選してまもなく爆弾テロの犠牲になった。
ただ、国民の多数を占める若者の間には、こうした「世襲議員」が幅をきかせる国政の現状に不満を持つ人も多い。大学生ワシム・アラメさん(24)は「政治家の子や孫があとを継ぐだけのファミリービジネスには関心がない。投票には行かなかった。僕たちにとっては、就職すら難しいのに」とあきらめ顔だ。
アウン氏ら野党側は、こうした大衆の不満を背景に、大富豪でもあるサード氏ら与党側の「腐敗」を追及する姿勢を示して支持を広げた。
フランスの委任統治を経て独立し、18もの公認宗教・宗派が共存する「モザイク国家」レバノンでは、大統領をキリスト教マロン派、首相をイスラム教スンニ派、国会議長をシーア派が務める不文律がある。また、キリスト教徒とイスラム教徒が争った内戦(75〜90年)の教訓から、国会議員の議席を両教徒で等分するなど、独自の権力分散システムをとる。ただ、著しい人口増加が続くシーア派内には、正当な政治参加が認められていないとの不満が募っており、それがヒズボラへの支持拡大の背景にある。
1848
:
千葉9区
:2009/06/11(木) 23:28:45
http://mainichi.jp/select/world/news/20090611ddm007030026000c.html
レバノン総選挙:敗北ヒズボラ、影響力は不変 「国を守ってくれる」住民の支持厚く
7日のレバノン国民議会選挙で、イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラ中心の反米親シリア派連合は、与党の親米反シリア派連合に敗北した。だが、野党は定数128中57議席を獲得、ヒズボラの存在感に大きな変化は無い。イランやシリアの支援を受け、今後も政治を左右し続けるのは確実だ。【ベイルートで和田浩明】
■見知らぬ男の警告
「街中で写真を撮ったら、明日のニュースにお前が出るぞ」。突然現れた野球帽にポロシャツ姿の男に、そう告げられた。ベイルート南部ダヒヤ地区。ヒズボラの拠点の一つだ。06年夏の第2次レバノン戦争でイスラエル軍に空爆され大被害を受けた。黄色の地に、銃をつかむ緑色の拳が描かれたヒズボラの旗が各所で翻る。
選挙取材を現地事務所に届け出て「写真、取材は投票所内のみ」との許可は得ていた。見知らぬ男からの「警告」に、ヒズボラの強力な組織力、統制力を垣間見た思いがした。
■住民に教育、医療
ヒズボラの勢力は特に南部で強い。野党系紙アルアクバルのオマル・ナシャベ記者(38)は「教育や医療などを施し、『殉教者』(反イスラエル闘争の死者)の家族の面倒も見るヒズボラに、住民は愛着を抱いている」と説明する。
ダヒヤで野党側に投票した会社経営のアミン・クベイシさん(27)は「ヒズボラは国を守ってくれる」。主婦のゼナ・ミビーブさん(40)も「レジスタンス(反イスラエル闘争)に反対の与党はダメ」と断言した。
ただ、シーア派もヒズボラ支持の一枚岩ではない。南部で立候補した同派のアーマド・アサド氏(46)は「イランから多額の援助を受けるヒズボラは、レバノン最大の不安定化要因」と批判する。
◇イランの影、懸念も
■武装解除再び拒否
公式選挙結果が発表された8日の夜、ヒズボラ指導者のナスララ師は与党の勝利を受け入れる演説を行った。だが、国連安保理決議が求める武装解除については「武器はイスラエルから国を守るためのもの」と、拒否の姿勢を改めて示した。
イランが供給源とされる武器は、ヒズボラの影響力の根幹を支える。第2次レバノン戦争では南部へのイスラエル軍の猛攻をしのいで支持を広げた。昨年5月には反シリア勢力との武力衝突に勝利。カタールの仲介で、野党側は内閣の決定に拒否権を行使できる3分の1以上の閣僚ポストを確保した。
与党連合は今回の選挙で過半数の71議席を獲得したが、重要法案通過に必要な3分の2には及ばなかった。今後の連立協議では、ヒズボラなど野党勢力との妥協が必要になると見られる。
与党系紙アンナハールのイブラヒム・バイラーム記者(52)は、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配しながら、欧米の制裁で孤立しているイスラム原理主義組織ハマスを例に、「ハマスの轍(てつ)を踏まないよう、ヒズボラは一歩下がった形で影響力の行使を続けるのでは」と分析している。
==============
■ことば
◇ヒズボラ
82年に結成された「神の党」を意味するイスラム教シーア派組織。反イスラエル武装闘争を続ける一方、92年に初めて国会議席を獲得するなど、政治と軍事の両面で強い影響力を持っている。イランやシリアから資金援助を受けているとされ、米国はテロ組織に指定。
1849
:
千葉9区
:2009/06/11(木) 23:40:46
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/06/post-197.php
レバノン親米派の勝利に浮かれるな
A Measured Victory in Lebanon
アメリカが好かれたのではなく、イランのアハマディネジャドが嫌われただけかも
2009年06月09日(火)17時15分
クリストファー・ディッキー(中東総局長)
バラク・オバマ米大統領は、6月8日のレバノンでの出来事を思って思わず笑顔になるかもしれない。これまで長い間、他のどんなアメリカ大統領にも望めなかった幸運が訪れた。
この日、前日に行われた国民議会選挙(総選挙)の結果が発表され、親欧米の与党連合「3月14日連合」が勝利。しかも、イランのマフムード・アハマディネジャド大統領が公に支援していた候補者たちは屈辱的な敗北を喫した。この選挙結果は、イラン国民がその意味を理解するにつれ、6月12日のイラン大統領選でアハマディネジャドの再選を阻む逆風にさえなるかもしれない。
もし選挙結果が逆であれば、大変なことになっていた。多くのアナリストは、親シリア・イランの野党連合が大勝すると予想していた。野党連合の中核は、元々イランが設立し、その後も強力に支援してきたイスラム教シーア派組織ヒズボラだ。もし勝っていたら、ヒズボラをテロ組織と見なすアメリカがレバノンと外交関係を維持すること自体、むずかしくなっていたかもしれない。
だが、オバマはこの選挙結果にあまり期待しすぎるべきではないだろう。オバマが6月4日にカイロで行ったアラブ諸国向けの演説は、選挙結果にいくらか良い影響を及ぼしたかもしれない。ここ数カ月の間に、ジョー・バイデン米副大統領やヒラリー・クリントン米国務長官がベイルートを訪問していたことも。だが、アハマディネジャドがその支持を通じてかえってヒズボラ連合の足を引っ張ったせいだ、という可能性も同じくらいある。
アメリカよりシリア・イランが怖い
レバノンでヒズボラが勝利すれば、「地域情勢は変化し、抵抗を強化するための新たな前線になるだろう」と、アハマディネジャドは5月に宣言した。彼が言う「抵抗」の相手はもちろん、イスラエルとアメリカだ。だが多くのレバノン人は、シリアに(最近ではイランにも)抵抗する必要を同じくらい感じている。とくにレバノンのキリスト教徒は、感情も投票先もばらばらの集団だということが今回の選挙でわかってきた。
レバノン政治には特有の落とし穴が多い。テロや武力衝突でしばしば死者が出るからだけではない。これまで数え切れないほど、地域や世界の大国の代理戦争の舞台にされてきた。そのため何十年も戦争や占領やテロに苦しみ、発展は挫折した。それでも選挙があると、「政治はすべて地元の利害で決まる」という諺通りにレバノン社会の「地」が表に出てくる。
レバノン政府は憲法によって宗派別に細かく議員定数などが決まっているため、政府として機能するには連立するしかない。さらに各宗派も長老、軍閥、金持ち、空想家、神秘主義者、殺人者、レバノン・マフィアなどに分かれており、普通の政治家たちと並んで決定的な役割を果たしている。つまり、レバノンの選挙は決して2派間の対立ではない。
1850
:
千葉9区
:2009/06/11(木) 23:41:04
決定的に見えたヒズボラの勝利だが
一方には、サウジアラビアの強力な後ろ盾を得たイスラム教スンニ派の政治家サード・ハリリが率いる与党連合がある。父ラフィク・ハリリ元首相は05年2月、自動車爆弾で暗殺され、シリアの関与が疑われている。シリアは一切の関与を否定し、国連の調査からも確たる証拠はまだ出てこないが、それでも怪しいのはシリアだと多くの国民が思っている。
暗殺から1カ月後の05年3月14日には大規模な反シリアのデモがあり、何十年もレバノンを占領していたシリアも撤退を余儀なくされた。数週間後、「3月14日」運動は選挙で議会の過半数の議席を勝ち取った。
最新の開票結果によると、イスラム教スンニ派の圧倒的多数はハリリが中心となって率いる「3月14日連合」の候補に投票し、シーア派の圧倒的多数はヒズボラ連合の候補者に投票している。最後にレバノンの選挙結果を左右するのはだからシーア派でもスンニ派でもなく、少数派で票も真っ二つに割れたキリスト教徒だ。
キリスト教系野党「自由愛国運動」のミシェル・アウン党首は、かつて政府軍将軍としてシリアの占領軍と戦い、熱烈な愛国主義者として自らをアピールしてきたが、その後なぜかヒズボラと手を組む。過去の選挙結果から考えて、この握手はヒズボラ連合に勝利をもたらすもののように見えた。
宗教的寛容を求めるオバマ演説に感動
だが多くのキリスト教系住民のシーア派過激派に対する猜疑心は、想像以上に根強かった。アハマディネジャドが、テヘランの後に従って共同歩調を取ることをレバノンに期待するかのような発言をしたとき、いちばん悔しい思いをしたのは誇り高いマロン派のカトリック教徒だ。
そこへオバマが、イスラム世界に寛容を求める演説をした。「宗教の多様性は保たれなければならない」と、彼は言った。「レバノンのマロン派のためであれ、エジプトのコプト派のためであれ」
一般的な原則を繰り返しただけのようにも聞こえるが、レバノンのキリスト教徒は、彼らの正当性が評価されたと感じた。彼らと共感する言葉だとも。オバマの言葉は、アハマディネジャドの言葉よりはるかに多くを語っていた。
一方のアハマディネジャドは、ただでさえイランと世界の関係を悪化させたとして政敵から非難されている最中。イランの友好国の一つとの関係をまた悪くしたと批判されるのは具合が悪い。
勝利はまだ、レバノン政治のトレードマークである暴力や敵意や金の力で引っくり返されるかもしれない。だがそれでもこの勝利は、これほど不確実性が高まっている時代には朗報だ。もしオバマが笑顔なら、われわれも少しはリラックスしてもいいかもしれない。
1851
:
千葉9区
:2009/06/11(木) 23:52:21
>>1831
http://newsweekjapan.jp/stories/us/2009/05/post-112.php
司令官クビは妥当か、公正か、正解か
General McKiernan Gets the Boot
アフガニスタン駐留米軍マキャナン司令官の解任劇を、3つの視点で切る
2009年05月12日(火)22時48分
ピーター・フィーバー(デューク大学政治学部教授)
5月11日、アメリカのロバート・ゲーツ国防長官はアフガニスタン駐留米軍のデービッド・マキャナン司令官の更迭を発表した。このニュースについて、簡単に私の考えを3つだけ述べたい。
更迭は妥当だったのか。答えは、もちろんイエス。オバマ政権はこれまで文民統制に細心の注意を払ってきており、今回の更迭も例外ではない。
米軍の最高司令官が、信頼できなくなった部下を更迭するのは当然のことだ。ブッシュ政権もこういった決断をもっと多く下すべきだったろう。
文民統制の観点から言えば、マキャナンの更迭は教科書どおりの措置だ。誰に聞いてもマキャナンは優秀で尊敬され、その長年の貢献に対して国民から感謝されてしかるべき人物。ゲーツが彼に対して贈った賛辞も適切だった。
では、更迭は公正だったか。答えはノーかもしれない。当初の報道では、マキャナンが足を引っ張る存在だったとか、アフガニスタン情勢の悪化がマキャナンのせいだという論調はなかった。
こう言うこともできる。もっと問題が指摘されていたジョージ・ケーシー元司令官や、辞任前に叩かれた米中央軍のウィリアム・ファロン司令官に比べて、マキャナンはすぐに見切りをつけられた。
ケーシーはイラクでの増派戦略に声高に反対し、ファロンはブッシュ政権の政策に水を差すのが自分の役目だと言いふらしていた。マキャナンに関してはこのような報道はない(これから出てくるかもしれないが)。
最後に、更迭は正しい決断だったのか。これを判断するには早すぎるろう。アフガニスタン駐留軍の指揮体制に問題があるのは疑いようのない事実だが、最も深刻な問題はNATO(北大西洋条約機構)の側にあり、米軍内部ではない。
ただ、マキャナンが上司であるデービッド・ペトレアス中央軍司令官の信用を失ったことは明らかだ。このこと自体が今回の更迭の理由であり、後任にはペトレアスからもっと信頼されている人物が就くとみられる。
一方でワシントン・ポスト紙の軍事担当記者トーマス・リックスが言うように、今回の更迭は、オバマ政権が打ち出す包括的な戦略転換の一部でなければ筋が通らない。更迭が正しかったかどうかは、他の問題がどうなるかによる。現時点で判断するのは時期尚早だ。
ブッシュ政権末期からオバマ政権初期にわたって、ゲーツはかなりの数の将校を更迭している。冷戦後の国防長官としては最も多い数だ。
1852
:
荷主研究者
:2009/06/14(日) 14:57:55
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/91059
2009年4月23日 00:24 西日本新聞
福岡にベトナム総領事館
ベトナムの在日公館として東京、大阪に次ぎ3番目となる在福岡ベトナム総領事館が22日、福岡市博多区のオフィスビルに開設された。開所式にはベトナム共産党のノン・ドゥック・マイン書記長や福岡県の麻生渡知事など政財界関係者40人が出席した。
同総領事館はヴー・フィ・ムン総領事ら5人で九州・沖縄8県を管轄。主な業務は(1)在日ベトナム人の保護や法律相談(2)日本企業が投資・貿易をする際の情報提供や観光PR、文化交流の橋渡し(3)日本人ビジネスマンへのビザ発給‐など。
開所式でベトナムのファム・ザー・キエム副首相は「総領事館の開設は両国関係を戦略的パートナーシップへと高められたしるし。九州との多面的な友好も促進させたい」とあいさつした。
=2009/04/23付 西日本新聞朝刊=
1853
:
千葉9区
:2009/06/16(火) 22:13:56
>>1825
>>1845
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090616-OYT1T00981.htm
アフガン大統領選に41人立候補、カルザイ氏信任投票の様相
【イスラマバード=酒井圭吾】8月20日投票のアフガニスタン大統領選は16日、選挙運動期間が始まった。
立候補登録した44人のうち、3人が欠格や辞退となり、カルザイ大統領を含む41人が選挙戦に臨む。
選挙戦は、カルザイ大統領に対する信任投票の色合いが濃い。有力候補のアシュラフ・ガニ元財務相とアブドラ・アブドラ元外相の2人が「反カルザイ」を掲げ、大統領を追う展開となりそうだ。旧支配勢力タリバンは、投票ボイコットを呼びかけている。
(2009年6月16日19時31分 読売新聞)
1854
:
千葉9区
:2009/06/25(木) 21:49:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090625-00000025-mai-int
<イラク>爆弾テロで72人死亡 サドルシティーの市場で
6月25日11時10分配信 毎日新聞
【カイロ和田浩明】イラクのバグダッド東部サドルシティーの市場で24日、爆弾テロが起き、ロイター通信によると少なくとも72人が死亡、127人が負傷した。イラクでは30日を期限とする駐留米軍の都市部撤退を前に大規模な爆弾テロが相次いでおり、国際テロ組織アルカイダ系勢力が、内戦状態や宗派間抗争の再燃を狙っているとの見方も出ている。
サドルシティーはイスラム教シーア派住民が多く、かつては反米武装勢力の拠点の一つだったが、今月19日に米軍が地区内の基地をイラク側に返還したばかり。
イラクでは23日にもサドルシティーを含むバグダッドと周辺部計7カ所で爆発があり27人が死亡。20日には北部キルクーク近郊でシーア派モスク(礼拝所)を狙った自爆テロで73人が死亡している。
テロはシーア派居住地域で目立っており、同派主導のマリキ政権の治安維持能力に対する国民の信頼感を低下させることを狙った犯行との指摘がある。
駐留米軍によると、大規模テロの件数は6月に入ってから10件だが、都市部撤退完了や来年1月に予定されている連邦議会選挙に向け、治安が再び悪化する可能性もある。
駐留米軍は一時、アルカイダ系勢力が活発な北部モスルやバグダッドなどで撤退の延期も示唆していたが、治安は改善したとして予定通りの実施を決めている。
イラクでは多数派のシーア派と少数派のスンニ派の対立に加え、アラブ系主導の中央政府と北部3県を統治するクルド自治政府の緊張関係も継続。大規模テロを引き金にした内戦状態の再発の懸念は潜在している。
1856
:
千葉9区
:2009/06/26(金) 22:15:48
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/06/post-243.php
キルクーク爆弾テロが映す絶望の未来
Kirkuk Bombing Foreshadows Continuing Iraqi Instability
都市部からの米軍戦闘部隊の撤収期限を6月30日に控えて爆弾テロが頻発。マリキ政権の治安維持能力に改めて不安の声が上がり始めた
2009年06月25日(木)18時35分
レノックス・サミュエルズ(バグダッド支局)
長く続いた戦争とテロのために、イラクの人々は流血事件にはすっかり慣れている。それでも北部キルクーク近郊のタザで20日に起きた自爆テロ事件は人々に大きな衝撃を与えた。
その背景には、クルド人とアラブ人が支配権を争うキルクークの町が、未来のイラク政治における大きな火種になるのではないかという不安がある。米軍の戦闘部隊が都市部から撤退する期限は6月末に迫っている。
今回の事件は、イラクの根底に横たわる宗派対立にあらためて光を当てるとともに、米軍の戦闘部隊が撤退した後の治安情勢はどうなるのか、イラク治安部隊は米軍の代役をきちんと果たせるのかといった懸念を浮き彫りにした。
事件が起きたタザの住民はほとんどがトルクメン人だ。だが、そのすぐ北にあるキルクークは帰属をめぐってクルド人とアラブ人が長年、対立を続けている。事件後、アラブ人はクルド人を、クルド人はアラブ系武装勢力を、イラク政府はアルカイダを犯人だと名指し。イスラム教シーア派とスンニ派も、互いを疑いの目で見ている。
イラクのヌーリ・マリキ首相とアメリカのクリストファー・ヒル大使、イラク駐留米軍のレイ・オディエルノ司令官は、死者80人、負傷者200人を出したこの自爆テロを厳しく非難した。だが抗議声明を出したところで、イラク国内の各派の不安や疑心暗鬼が消えるわけではない。
政府は強気一点張りだが
「クルド人が支配しない限りキルクークの安全は確保できないとアピールするために、クルド人自治政府がやったのではないか」と言うのはバグダッドの大学生、アリ・サードだ。
「自治政府の上層部をはじめとするクルドの人々から聞いたところでは、事件を起こしたのはアルカイダか近隣諸国の工作員。狙いはアラブ系のナショナリズムを喚起し再び内戦を起こすことだ」と、クルド人自治区で活動するベテラン記者のアソス・クルディは言う。
一方、バグダッド市内のシーア派地区に暮らすある住民は「米軍に撤退してほしくないスンニ派の仕業ではないか」と主張する。
ここから見えてくるのは米軍の撤退(11年末までに完全撤退する予定)に伴ってイラク政府が直面する課題の難しさだ。政府は地位協定(08年11月にアメリカとの間で調印)に基づく撤退計画には何の変更もないとの立場を崩さない。
これまでも政権幹部は機会を捕えては、イラクの治安部隊は十分に米軍の代役を果たせると強調してきた。米軍からは当初、キルクークやモスルといった特に問題の多い都市には例外的に戦闘部隊を残したほうがいいのではとの提案も行なわれたが、イラク政府は耳を貸そうとしなかった。
「すべての米軍(戦闘)部隊は6月30日までに撤収する予定だ。(この日は)イラク史に刻まれることになる」と、イラク政府の広報官アリ・アル・ダッバーグは先週の記者会見で述べた。
同じ会見でオディエルノ司令官は、イラク側と共同で治安情勢に関する評価を行なった結果、「戦闘部隊は撤退し、訓練生と顧問は状況に応じて残る」という結論が出たとそっけなく語った(彼はかつて、モスルなど数カ所からの撤退に懸念を示していた)。
もっともすべてのイラク国民が米軍撤退に前向きなわけではない。多くのシーア派市民とスンニ派市民の間では、予想外の世論の逆転現象が起きている。
サダム・フセイン政権下で権勢を振るったスンニ派は当初、アルカイダと手を組んで米軍に歯向かった。一方のシーア派は、多数派として当然もつべき権力を取り戻せたのは米軍のおかげだと考えた。
だが最近では多くのスンニ派が、自分たちの少数派としての権利を守るためには米軍のプレゼンスが必要だと考えるようになった。逆にシーア派のなかには、自分たちが完全に権力を掌握するためにアメリカには手を引いてもらいたいと考える人も出てきた。
1857
:
千葉9区
:2009/06/26(金) 22:16:14
各派がそろって権力奪取に動く?
多くの一般のイラク人の見るところ、「治安部隊には法や秩序を維持する十分な能力がある」という政府の主張には無理がある。世界的な経済危機でイラクも打撃を受けているなか、軍の装備を整えるための資金を政府が十分に用意できるかどうかも不安材料だ。
ウバイディ国防相は予算の配分に問題はないと語る。ボラニ内相はテロや組織犯罪や武装勢力という治安上の懸念材料はあるものの「イラク治安部隊はこうした課題に向き合うだけの力をもっている」と主張する。
そうした状況のなか、米軍戦闘部隊の都市部からの撤収は続く。米軍主体の多国籍軍の規模は、かつての16万人から13万人に減少。6月末までにイラク国内の米軍基地の数は現行の460から320へと減るはずだ。
もっともタザで起きたような血塗られたテロ事件がすぐに終息すると考える人はいない。その後もイラクでは爆弾テロが相次いでおり、24日にもバグダッド北東部のサドルシティーで多数の死傷者が出る事件が起きている。マリキ首相も米軍撤退に乗じてイラク情勢の不安定化を狙う動きは続くだろうと警告している。
多くのイラク国民も同意見だ。なかには国内の政治状況について皮肉な見方を口にする人もいる。「米軍の撤退でみんなが権力を奪取しようと動き出すだろう」と小学校教師のファティマ・アゼーズは言う。「バース党員もアルカイダも、(シーア派民兵組織の)バドル旅団も、(マリキ率いる政党の)ダワも、そのほかのさまざまな武器を持った組織や政党も」
スンニ派出身のハシム・アル・タイエ議員は国防相と内相と軍司令官を国会に喚問し、治安回復が遅れている理由を問いただしたいとの意向を示している。彼はまた「イラク治安部隊のレベル向上のため」アメリカは協力すべきだと考えている。
だがイラク政府の最上層部が米軍をせっせと追い出そうとしているなか、彼の希望がかなえられる可能性は低そうだ。
1858
:
千葉9区
:2009/06/28(日) 14:48:03
http://mainichi.jp/select/world/news/20090628ddm007030086000c.html
アフガン:現地ルポ 米軍、見えぬ敵 対ゲリラ、土中の恐怖
ハイテクを駆使した米軍が、武装勢力の単純な手製爆弾(IED=即席爆破装置)に手を焼いている。今年で9年目を迎えた対テロ戦争で、世界最大の米軍に、アフガニスタンの武装勢力タリバンなどはゲリラ戦術で挑んでいる。同乗していた大型装甲車がIED攻撃に遭い、対テロ戦争が生んだ「非対称の戦闘」の一端を、見ることになった。【クシュマン(アフガニスタン南東部パクティカ州)で大治朋子】
「車両の重みに反応する爆弾だ」。爆発跡を見た米兵が断言した。イラク戦争では、武装勢力は米軍車両を確認して携帯電話などの電波で起爆させる爆弾を多用。米軍は電波を妨害する装置を開発した。だがアフガンでは、「イラクより技術レベルは低い」(米軍)ものの、無差別型が多く、対策は確立されていない。現場の脇には子供たちが通うマドラサ(イスラム神学校)や民家があった。武装勢力は、住民の犠牲をもいとわない無差別攻撃を繰り返している。
「僕の足跡をなぞってついてきて」。攻撃を受けた装甲車から緊急避難することになり、砲手のクリークモア上等兵(24)の後に続いて、爆弾の埋められていた道を横切る。一歩一歩踏み込むたびに、爆発時の衝撃が全身によみがえる。わずか20メートルの距離が、なかなか終わらない。
「爆発物処理班の到着を待つ間、攻撃を受けて銃撃戦になる可能性がある」。そう言われて、別の軍用車両に移った。前線基地から送られた小型無人飛行機が上空に到着し、近づく車や通行人の動きを伝える。「車両2台が接近」。情報が入るたびに、砲手がその方向にマシンガンを構える。「今日は悪い日になるかもしれない。今朝、電話で妻と話しておいてよかった」。米兵の1人がつぶやいた。
爆発物処理班が到着したのは2時間半後。基地からわずか10キロの距離だが、爆弾を警戒しながら迂回(うかい)して来たという。リモコン操作の小型ロボットを現場に走らせ、別の爆弾がないことを確認。米兵が飛散した部品などを集め、壊れた装甲車をレッカー車につないだ。
基地に戻ったのは、爆発から7時間後。1個の手製爆弾にハイテク米軍が振り回された。前線基地で司令に当たっていたコナー大尉は「武装勢力との戦いは、どこが前線で誰が敵なのかさえはっきりしない。この戦争は、難しい」と語った。
1859
:
千葉9区
:2009/06/28(日) 14:48:53
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009062802000087.html
帰郷ためらうパキスタン難民 北西辺境州ルポ
2009年6月28日 朝刊
パキスタン北西辺境州スワト地区では、五月から政府軍によるタリバン系イスラム武装勢力の掃討作戦が続いている。政府は作戦成功と治安回復を強調するが、激戦に巻き込まれ、家や家族を失った難民は二百万人以上。仮住まいのキャンプで不自由な生活を強いられながらも、帰郷にためらいをみせていた。 (パキスタン北西辺境州のマルダン、スワビで、古田秀陽、写真も)
同州マルダン地区の小規模な難民キャンプ。百六家族六百四十人が暮らす。多くが掃討作戦が続くスワト地区から逃れて来た。十二歳以下の子どもが二百六人おり、ミルクや薬品が足りない。
五月下旬に避難してきたグル・フセインさん(38)は同二十四日、武装勢力の自爆攻撃に巻き込まれ、井戸へ水をくみにいった八歳の男の子と六歳の女の子を失った。
「強烈な爆発音で家から外へ出ると、石やガラスの破片と一緒に子どもの腕が飛んできた。ショックで一時妻の名前が思い出せなくなった」と、フセインさんはつらい記憶に顔をゆがめる。
パキスタン政府は作戦はほぼ終わり、避難民は近く帰郷できるとアピールしている。だがフセインさんは「今はとても戻る気になれない。戦闘で多くの市民が死んでいる。治安は本当に大丈夫なのか」。所持金もなく、帰郷しても、爆発で壊れた家の修理はできず、自分の生地店を再開するめども立たない。
マルダン地区から約四十キロ離れたスワビ地区の難民キャンプには、約六千五百七十家族三万二千人が暮らす。気候の良いスワト地区から来た難民の一部は、昼間四〇度を超えるテント内で過ごすため、発熱や下痢、嘔吐(おうと)に悩まされている。
「子どもの体調が悪いのに、点滴がなかなか受けられない」と話すミア・ムニールさん(45)は先月末、親類八家族計三十六人でミンゴラ近くの村から約八十キロの道を徒歩で二日半かけて逃げてきた。
避難前、ムニールさんの親類の一人が武装勢力に拉致され、身代金約三十万円を要求された。工面して金を支払い解放されたが、親類は精神的ショックから回復できていない。
ムニールさんは早い帰郷を望んでいる。でも「武装勢力の殺害や拉致はひどかった。戦闘が続けば、市民がまた人間の盾にされる」と心配の種は尽きない。
同キャンプのアブデュル・カーン副所長は政府が帰宅可能と宣言しても、すぐに帰るのは「七十家族程度だろう」と話している。
1860
:
千葉9区
:2009/06/28(日) 15:39:33
http://mainichi.jp/select/world/news/20090628k0000m030111000c.html
アフガン:装甲車の真下で爆音…記者は宙に浮いた
【クシュマン(アフガニスタン南東部パクティカ州)で大治朋子】「ドン」。記者が乗り込んだ大型装甲車の真下で、武装勢力の仕掛けた手製爆弾(IED=即席爆破装置)が爆発した。アフガニスタン駐留米軍の同行(エンベッド)取材で、パキスタンとの国境沿いの南東部パクティカ州を移動中だった。記者を含め乗員5人は無事だったが、装甲車の後部車輪(直径1メートル)は30メートル以上吹き飛ばされ、車体後部は破壊された。仕掛け爆弾の脅威を体感することになった。
今月15日、クシュマン米軍前線基地から車列を組み、北東へ約10キロの村に入る直前のことだった。爆音とともに、車両の下から巨大な金づちで一撃されたような衝撃を受けた。重さ15キロの防弾チョッキを身に着け、シートベルトで固定した記者の体が軽々と宙に浮き、次の瞬間、座席にたたきつけられた。白い砂煙が車内に充満する。「大丈夫か」。兵士の叫ぶ声が聞こえた。
「このへんは昨日5回も通ったのに」。運転手のスミス上等兵(21)が悔しそうにつぶやいた。爆弾は夜間に仕掛けられたらしい。
アーサー軍曹(24)が後方の車両から近づく衛生兵に気づき、「戻らせろ」と無線で叫んだ。ウルフ特務曹長(44)が声を張り上げた。「来るな。第2の爆弾にやられるぞ」。緊急避難のため車両から降りる足が震えた。
◇「この戦争は難しい」 米軍、手製爆弾に振り回され
ハイテクを駆使した米軍が、武装勢力の単純な手製爆弾に手を焼いている。今年で9年目を迎えた対テロ戦争で、世界最大の米軍に、アフガニスタンの武装勢力タリバンなどはゲリラ戦術で挑んでいる。同乗していた大型装甲車がIED攻撃に遭い、対テロ戦争が生んだ「非対称の戦闘」の一端を、見ることになった。
「車両の重みに反応する爆弾だ」。爆発跡を見た米兵が断言した。イラク戦争では、武装勢力は米軍車両を確認して携帯電話などの電波で起爆させる爆弾を多用。米軍は電波を妨害する装置を開発した。だがアフガンでは、「イラクより技術レベルは低い」(米軍)ものの、無差別型が多く、対策は確立されていない。現場の脇には子供たちが通うマドラサ(イスラム神学校)や民家があった。武装勢力は、住民の犠牲をもいとわない無差別攻撃を繰り返している。
「僕の足跡をなぞってついてきて」。攻撃を受けた装甲車から緊急避難することになり、砲手のクリークモア上等兵(24)の後に続いて、爆弾の埋められていた道を横切る。一歩一歩踏み込むたびに、爆発時の衝撃が全身によみがえる。わずか20メートルの距離が、なかなか終わらない。
「爆発物処理班の到着を待つ間、攻撃を受けて銃撃戦になる可能性がある」。そう言われて、別の軍用車両に移った。前線基地から送られた小型無人飛行機が上空に到着し、近づく車や通行人の動きを伝える。「車両2台が接近」。情報が入るたびに、砲手がその方向にマシンガンを構える。「今日は悪い日になるかもしれない。今朝、電話で妻と話しておいてよかった」。米兵の1人がつぶやいた。
爆発物処理班が到着したのは2時間半後。基地からわずか10キロの距離だが、爆弾を警戒しながら迂回(うかい)して来たという。リモコン操作の小型ロボットを現場に走らせ、別の爆弾がないことを確認。米兵が飛散した部品などを集め、壊れた装甲車をレッカー車につないだ。
基地に戻ったのは、爆発から7時間後。1個の手製爆弾にハイテク米軍が振り回された。前線基地で司令に当たっていたコナー大尉は「武装勢力との戦いは、どこが前線で誰が敵なのかさえはっきりしない。この戦争は、難しい」と語った。
1861
:
千葉9区
:2009/06/30(火) 21:45:22
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20090630-OYO1T00402.htm?from=main1
田母神氏講演、広島市長「8月6日はやめて」と要請
昭和戦争などに関して政府見解に反する論文を投稿して更迭された前航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏が、広島原爆忌の8月6日、広島市内で、「ヒロシマの平和を疑う」と題して講演する。これに対し、広島市は29日、秋葉忠利市長名で、日程変更を要請するファクスを田母神氏と講演会の主催者に送った。要請文で秋葉市長は「被爆者の心情に配慮してほしい」としている。
講演会は「日本会議広島」の主催。同市は、田母神氏が日本の核武装を肯定する発言をしており、講演会でも同様の話をする可能性がある、と要請の理由を説明している。要請文は「いつどこで、何を発言するかは自由」としつつ、「被爆者や遺族の悲しみが増す結果になりかねない。広島での8月6日の意味は、表現の自由と同様に重要なもの」としている。
田母神氏の事務所は「主催者の依頼がない限り、変更することはない」と説明。日本会議広島は「要請は、言論の自由を抑圧しているように感じる」としている。
(2009年6月30日 読売新聞)
1862
:
千葉9区
:2009/06/30(火) 22:12:54
http://www.asahi.com/international/update/0630/TKY200906300036.html
「米兵いない。うれしくて」バグダッド市民、撤収祝う
2009年6月30日12時34分
【バグダッド=田井中雅人】米軍がイラクの都市部からの撤収を完了したのを受け、バグダッド中心部のザウラ公園で29日夜、政府と市共催の祝賀行事が開かれた。多くの市民が、サッカーの応援などに使われる人気曲「勝利のバグダッド」に合わせて踊り、6年余にわたった「占領」からの解放を祝った。
06〜07年ごろの激しい宗派対立でバグダッドの街は宗派ごとの住み分けが進んだが、最近の治安改善を受け、ザウラ公園は宗派を問わず市民らが集う場所となっている。
イスラム教シーア派の医師ムハンマド・アドナンさん(33)は「朝起きて、米兵がいないと思うと、うれしくてたまらない。テロで傷ついた患者がこれ以上、病院に運ばれてこないよう願っている」。スンニ派のアフマド・アブドゥルカドルさん(42)は「米軍のイラク占領が完全に終わってほしい。シーア派主導の政府には、スンニ派らとの国民融和に努めてほしい」と話した。
1863
:
千葉9区
:2009/07/03(金) 23:09:29
>>1844
>>1846-1850
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200907020009o.nwc
レバノン 首相派と議長派衝突 無政府状態 争い再燃も
2009/7/2
レバノンの首都ベイルートで6月28日、親米・反シリア与党連合「3月14日連合」代表で議会与党党首のサアド・ハリリ首相支持派と、国民議会議長でイスラム教シーア派政党「アマル」代表のナビハ・ベリ氏支持派が衝突。レバノン軍は同日、街頭で武装した者は誰でも発砲の対象になると警告を発した。
ベリ氏は6月25日に国会議長再任が決定し、ハリリ氏は同月27日、スレイマン大統領から首相に指名されている。与党議員はベリ氏の議長再選を、アマル派はハリリ氏の首相就任をそれぞれ支持。だがベリ氏を支持するシーア派組織ヒズボラやキリスト教勢力を含む反米・親シリアの野党連合「3月8日連合」57議員は、ハリリ氏の首相就任を認めていない。
ハリリ首相は「挙国一致」内閣を樹立する構えだが、野党連合は内閣参加の条件として閣議決定への拒否権行使が可能となる3分の1以上の閣僚数を求めており、これが組閣の大きな障害となりそうだ。
外交政策・安全保障をめぐる与野党の根本的な意見の不一致から、統一内閣の組閣作業は長引く可能性がある。最悪の場合には、レバノンで今後数カ月間無政府状態となり、武力衝突のリスクが高まって、過去4年間の党派争いが再燃するかもしれない。政治的な膠着(こうちゃく)状態が長引いた後には、社会・経済上の政策課題が待ち受けている。
1864
:
とはずがたり
:2009/07/04(土) 01:52:53
北特法:参院、全会一致で成立 我が国固有の領土と初明記
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090703k0000e010025000c.html
北方四島を「我が国固有の領土」と初めて明記した改正北方領土問題等解決促進特別措置法(北特法)は、3日午前の参院本会議で全会一致で可決、成立した。ロシア側が反発を強めるとみられ、8日から始まるイタリアでの主要国首脳会議(サミット)の際に行われる日露首脳会談への影響が懸念される。
改正法には「国は、我が国固有の領土である北方領土の早期返還を実現するため最大限の努力をする」として、領土問題の解決促進に対する国の責務を明記している。ロシア下院は6月24日、改正法が撤回されるまで領土交渉を中止するよう大統領や政府に求める声明を採択しており、法成立でさらに態度を硬化させそうだ。
中曽根弘文外相は3日午前の記者会見で、「北方領土問題での政府の見解は以前から変わらない。前進するような日露首脳会談になることを期待している」と述べた。【犬飼直幸】
1865
:
千葉9区
:2009/07/05(日) 12:43:22
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090705-00000061-san-pol
与那国島に陸自配置 中国に対抗 国境防衛の意思明示
7月5日7時56分配信 産経新聞
政府は4日、日本最西端に位置する沖縄県の与那国島(よなぐにじま)に陸上自衛隊の部隊を配置する方針を決めた。年内に策定する次期中期防衛力整備計画(平成22〜27年度)に盛り込む。複数の政府・与党関係者が明らかにした。実現すれば、沖縄で本島以外へ陸上部隊を配置するのは初めてとなる。付近を航行する船舶の監視を行うとともに、離島防衛の意思を明確にするのが目的で、軍事力を増強し東シナ海での活動を活発化させる中国に対抗し、南西諸島の防衛力を強化する狙いがある。
[フォト]海上自衛隊対馬防備隊本部には、ハングルで立ち入り禁止の看板が…
◇
配置する部隊は、レーダーなどで船舶の航行情報を収集する沿岸監視隊となる見通しで、規模は数十人。防衛省は、那覇市に司令部を置く陸自第1混成団(約1800人)を今年度末までに約300人増強し旅団に格上げし、その後、旅団から与那国島に部隊を新たに置き、レーダーサイトも設置する。
実戦部隊の配置は、島内に演習を行える十分な土地がないことや、中国、台湾を刺激しないよう配慮した結果、見送る方針だ。ただ、与那国島には2000メートルの滑走路を持つ与那国空港があるため、将来的には有事の際に陸自部隊の来援を受け入れたり、海自の哨戒機P3Cを配備したりすることもありそうだ。
与那国島は台湾まで約110キロ足らずの“国境の島”だ。中台海峡で紛争が起これば、影響を受ける可能性がある。また、米軍統治期の影響で、島の西側3分の2は台湾が領空侵犯に有効に対処するために設けた防空識別圏(ADIZ)に含まれ、18年8月に台湾が軍事演習を行った際、島西部が訓練区域に入り日本側が抗議したこともある。
中国、台湾が領有権を主張する日本固有の領土、尖閣諸島(中国名・釣魚島)までも約120キロの距離しかない。尖閣諸島の領有権問題や東シナ海のガス田開発をめぐる中国の活発な動きは、島民にとって憂慮すべき事態となっていた。
一方、島内は2カ所の駐在所に警察官2人がいるだけで、自衛隊が駐留する沖縄本島までも約500キロも離れている。周辺有事が起こったり、侵略があったりしても防衛できない問題が指摘されていた。
与那国町議会は昨年9月、自衛隊誘致の要請決議を賛成多数で可決した。外間守吉(ほかましゆきち)町長と崎原孫吉(さきはらそんきち)町会議長は6月30日、浜田靖一防衛相に陸自の誘致を求めた。浜田防衛相は週明けに与那国島を視察する。自民党も同月9日、防衛計画の大綱見直しに関する提言で、国境離島の領域警備体制の確立と南西諸島防衛の強化を政府に求めていた。
与那国町にとって自衛隊の誘致は、防衛省が基地受け入れ自治体に対して行う補助金事業への期待感もある。外間町長も産経新聞の取材に「自衛隊誘致は島の活性化と安全確保につながる一挙両得の選択だ」と話している。与那国島は周囲約28キロ、人口約1700人。観光とサトウキビ栽培、漁業が主力産業。
1866
:
とはずがたり
:2009/07/05(日) 16:35:19
自衛官「懲り懲り」が7割 日本の防衛、大ピンチ?
2009/6/26
http://www.j-cast.com/2009/06/26044134.html
現役自衛官へのアンケートで、7割もが「生まれ変わったら自衛官にならない」と答えていることが分かった。何が自衛官のやる気を失わせているのか。
社会的評価低く、やりがいないが理由?
自衛官は、もう懲り懲り!?――。防衛省の広報誌が、広報誌らしからぬアンケート結果を載せたことが話題だ。
この雑誌は、同省が編集協力する月刊の「MAMOR(マモル)」。その最新の2009年8月号によると、4月に行った現役自衛官125人へのアンケートで、「生まれ変わっても自衛官になりますか?」と聞いたところ、72%が「ならない」と答えたというのだ。「なる」は、わずか28%だった。
その理由は、アンケートでは必ずしも分からない。が、自衛官の悩みを聞いたところ、「自衛隊の社会的評価」がトップで、次に「仕事のやりがいや充実感」となり、「自衛官にならない」理由の一端がうかがえる。
そして、ほかになりたい職業として、医師や教師、警察官の順に多くなっている。自衛官同様な安定志向もうかがえるが、これらの職は、自衛官に比べ評価が高く、やりがいがあるということなのだろうか。
もし、自衛官になって何らかの原因でやる気を失っているとすれば、日本の防衛にとっては一大事となる。本当なのか。
著名な軍事評論家の江畑謙介さんは、アンケート結果は、当たっている部分も多いとみる。
「実際に自衛官になってみて、災害派遣に期待され、国を守ることへの期待が少ないのを感じています。自衛隊の不祥事が次々に出ていることも、がっかりさせる原因です。マスコミ報道でも、高い評価が与えられていません。また、海賊への対処や海上の警備で、自衛隊は実際に射撃ができないような状態に置かれています。給与面は、国際的にみても低くないので、不満があるとは思えませんが、仕事をしてうれしいと感じられなければ、やりがいが湧かないでしょうね」
幹部応募倍率、43.4倍から18.5倍に低下
実際、入隊しても辞める自衛官が増えているケースもある。
花形とされる航空自衛隊のパイロット。辞めたのが2004年、05年はそれぞれ3、5人だったのに、06〜08年は年20人にも達したのだ。06年は、イラクの復興支援のため空自が空輸を始めた時期に当たる。中日新聞の09年6月23日付記事によると、「自信がなくなった」という理由もあったといい、社会的評価ややりがいがネックになった可能性はある。パイロットを1人育てるのに、2年間で5億円ほどもかかるというから、大きな損失だ。
志願者をみても、ここ数年自衛隊の人気が落ちている。幹部候補生の応募倍率については、02年が43.4倍だったのが、07年には18.5倍にまで下がっているのだ。
自衛隊離れについて、軍事評論家の江畑謙介さんは、団体行動を嫌う若者気質などもあるとしながらも、自衛隊内部の原因も大きいと指摘する。
「官僚的な事なかれ主義が、若い人の芽を摘んでいます。下手に失敗すると損をする、やっても評価されないなら何もしない方がよい、と思ってしまうようですよ。それで自分のやっている役割に社会的評価がないとして、もう続けられないとなってしまうわけです。防衛省は、アンケートの結果を重く受け止めて、改善しないといけません。年に5兆円も使っているのですから、国会でも、安全保障や防衛についてもっと議論しないといけませんね。自衛官の士気に関わる問題ですから」
防衛省の報道室では、アンケートについて、「この結果だけをもって一概にお答えすることは困難であると考えるが、いずれにしても当方としては今般のMAMORの企画がその目的でもあるアンケート結果から垣間見える自衛官の素顔を知ってもらい、国防意識を高めてもらう契機となればよいのではないかと考えている」とのコメントを寄せている。
1867
:
千葉9区
:2009/07/06(月) 23:13:35
>>1865
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-07-06-M_1-002-1_002.html?PSID=000a5b0cbb4b8e80a847a721923172ad
人口増へ「苦渋の決断」/与那国町長の自衛隊誘致/住民の合意形成 後手に
誘致派「島を活性化」 反対派「説明不十分」
外間守吉与那国町長が6月30日、浜田靖一防衛相に自衛隊誘致を要請した背景には、防衛省が年末に策定する新防衛計画の大綱や中期防衛計画の作業が大詰めを迎えた事情がある。「陸上自衛隊の与那国配備」を盛り込むために「6月末が要請のタイムリミット」と誘致派に背中を押された。一方で、8月2日に町長選を控え、「自衛隊誘致」を争点にしたくない外間町長は「隠密要請」に出たが、逆に反対派は「説明が不十分」と批判を強めている。
「いくつかの方策を打ち出したが、人口減に歯止めがかからない」。外間町長は今回の行動を「苦渋の決断」と説明する。
人口約1650人。「卒業した中学生の分だけ人口が減る」と言われて久しい。島を出る一方で、戻る人が少ないという流れだ。最近では公共工事の削減などが響き、島内での子育てをあきらめ、家族ごと島を離れる住民も増えた。昨年9月には、与那国測候所が閉鎖し、島外からの給与を島内に落とす国家公務員が8人も引き揚げた。
そんな中、2007年に海上自衛艦が島に入港した際、「一晩で400万円を使った」と話が広がった。「拳銃2丁(駐在警察官2人)で国境の島を守れない」と国防上の理由で自衛隊誘致を進める町民もいるが、誘致派の多くは「自衛隊=島の活性化」と考えている。
外間町長は今年6月の町議会一般質問で人口増加策として「自衛隊を視野に入れる」と答弁。具体的には陸自の駐屯地で、100人規模が常駐することで隊舎や食堂、グラウンド、体育館などの社会資本整備も進むと想定。「4〜5人規模の分屯地なら断る」と言い切る。
誘致派は514人分の署名を集め、昨年9月に町長や町議会に提出。「町長が行動を」と防衛相への要請を強く迫った。町長選で外間町長を支持する町民の中には、自衛隊誘致に反対の立場を取る町民もいる。外間町長は町内を刺激しないよう、要請の事実を一部町職員にしか伝えず、防衛相と会った。
要請後、記者団に「手応えはあった。今後、町民にどういう形で理解せしめるか」と答え、タイムリミットを意識し、町民の合意形成が後手に回ったことをうかがわせた。
自衛隊誘致に反対する住民の会の新崎長吉共同代表は「外間町長は誘致派、反対派のどちらにもいい顔をしようとしている。拙速すぎる。重要な問題は住民投票を行うべきだ」と憤る。
与那国は一昨年から3年連続で台湾との航空直行便を実現するなど、台湾との交流に力を入れている。
アジアへの最先端へ「交流の島」などを将来像に掲げた05年策定の「与那国・自立へのビジョン」で座長を務めた島袋純琉大教授(政治学)は「国境の与那国に自衛隊を置くのは、町の振興のためでは通じない。軍事的緊張につながりかねず、台湾の理解、支持を得られるか」と今回の要請に疑問を投げ掛けた。(八重山支局・福元大輔)
1868
:
千葉9区
:2009/07/06(月) 23:14:39
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-07-05-M_1-002-1_002.html
了承ない署名も 与那国・陸自配置要請/町民「説明も不十分」
【与那国】外間守吉与那国町長が浜田靖一防衛相や火箱芳文陸上幕僚長らに陸上自衛隊の駐屯地を同町に配置するよう要請した際の根拠の一つとした町民514人分の署名(人口約1650人)について、複数の町民が4日までに、家族や親せきの了承を得ず代理で署名したり、十分な趣旨説明を受けず署名していたことを認めた。自衛隊誘致に反対する町民らは「重要な要請なのに根拠がいかがわしく、説明が不十分」と批判している。
外間町長は要請の事実や日時を一部町職員にしか伝えておらず、当日の地元新聞の「町長日程」覧には「東京出張」や「防衛省要請」には触れず、「日常公務」としていた。崎原孫吉町議会議長や2町議は私費で同行。崎原議長は「議会に旅費を請求すると反対されるので、こっそり行った」と話している。
外間町長は514人分の署名を「重く受け止めている」としながら、説明会を開くなど住民から直接話を聞く機会を設けていない。「町議会で町長として誘致賛成の姿勢を示し、反対住民から何の動きもなかったので要請した。もっと説明した方が良かったとも思う」と説明が不十分だったことを認めた。
ただ、「極秘要請」の批判については「長崎県でのフォーラム参加などが重なり、日程覧に書くのがややこしかったので担当職員が『日常公務』にしただけでは。隠すような深い意味はない」としている。
署名を集めた与那国防衛協会(35人、金城信浩会長)の糸数健一町議は「自衛隊誘致に賛同してくれますか、と説明した。趣意書も見せた」と正当性を強調。昨年6月に約30人で各戸を回ったとし「活動を続ければ800人の署名が集まった」と話した。
一方、署名集めを手伝った男性は「『自衛隊誘致はいいことだ』といって親せきや家族の名前をその場で書く人もいた」と証言。観光業の女性は「『自衛隊が来たらキビ刈りを手伝ってもらえる』と聞いて、何も考えずに署名した。大臣要請に使われるとは」と驚いていた。
島袋純琉大教授(政治学)は「自衛隊誘致は住民の意見が割れ島の将来を左右する事案。大臣に要請するのに町民に説明がないのは、地方自治で重要な合意形成プロセスとして、大いに問題がある」とした。
1869
:
ミヤちゃん
:2009/07/08(水) 18:14:22
中国大使館襲撃事件でオランダが謝罪
現地時間6日午後1時に「東トルキスタン」分子150人余りが大使館前でデモを行ない、デモはすぐに組織的で計画的な暴力事件になった。そして「東トルキスタン」分子は、準備していた石や卵を大使館に投げつけ、中国国旗を燃やし、大使館の柵をよじ登ろうとするものまで現れ、一部のデモ参加者は刃物を所持していた。この暴力事件で中国大使館の大通りに面するガラスは全て割られ、屋根や壁、表札なども損傷を受けた。
オランダのフェルハーヘン外務大臣は7日夜、在オランダ中国大使館が「東トルキスタン」分子に襲撃された件について中国政府に謝罪し、中国大使館が受けた重大な損害の賠償を行い、法律に則って事件の当事者を取り締まり、今後このような事件が再発しないことを保証すると示した。
1870
:
千葉9区
:2009/07/12(日) 13:26:03
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009071202000057.html
地元でも二分 与那国に陸自配備検討
2009年7月12日 朝刊
防衛省が南西諸島の国境にある与那国島に陸上自衛隊の部隊を配置する検討を始めたことが波紋を広げている。島の近くには中国が領有権を主張する尖閣諸島があり、中国は警戒の目を向ける。島内でも経済効果への期待がある一方、緊張を高めれば台湾との交流で島おこしを目指す構想が台無しになるとの懸念もあり、意見は割れている。 (三浦耕喜)
「私が来たことが答えだと思ってほしい」
八日、歴代の防衛庁長官・防衛相として初めて与那国町を訪れた浜田靖一防衛相は、外間守吉町長にこう答えた。外間町長は先月三十日に上京し、浜田氏に陸自配置を要請したのだった。浜田氏との会談後、外間町長は「百人規模の駐屯地ということでお願いしたい」と期待を示した。
与那国町が陸自を誘致するのは、衰退する島の振興のためだ。かつては台湾との交易で栄えたが、現在の人口はピーク時の八分の一の約千六百人に減少。切り札として陸自配置を求める声は強く、町議会は昨年九月に誘致を決議していた。
一方の防衛省としても、与那国島など南西諸島の防衛は現行の「防衛計画の大綱」で掲げた課題。第一弾として、那覇の陸自第一混成団を本年度末に旅団へ格上げし、二千百人に強化する予定だ。浜田氏は「災害でもできることがある。議論は当然だ」と、与那国への配置に積極的だ。
だが、警戒の目を向けるのは中国だ。尖閣諸島の南約百五十キロの与那国島に陸自を配置するのは、尖閣諸島の実効支配を強化するものでもあるからだ。中国外務省の秦剛副報道局長は「日本がこの地域での平和と安定に結び付く行動を取るよう希望する」と陸自配置をけん制する。
島内世論も割れる。与那国町は「国境交流構想」として台湾との直接航行を復活させ、島の活性化を目指している。陸自配置で中国を刺激すれば、台湾との交流にも阻害要因となる。「昔からの自然な結び付きの中で島おこしを考えていたのに、軍隊が来ては国家と国家が角突き合わせる話になってしまう」。構想を進めてきた関係者の一人は、そう言ってまゆをひそめた。
1871
:
小説吉田学校読者
:2009/07/13(月) 21:27:27
軍艦内は主権免除と不可侵権があるので、密約も何も、寄港した時点で「持ち込ませず」など何も担保がないのは分かりきってることでしょう。
そっちの密約じゃなくて、私としましては、「沖縄駐留費肩代わり密約」の方について、外務委のいっそうの努力を期待したい。
河野氏、核密約否定なら審議中止 「虚偽答弁、容認せず」
http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009071301000477.html
自民党の河野太郎衆院外務委員長は13日午後、核持ち込みに関する日米間の密約に関して国会内で記者会見し「(政府が否定すれば)虚偽答弁となる。事実と違うことは受け入れられない」と述べ、今後の委員会答弁で政府が従来の説明を繰り返した場合、その段階で委員会の審議を止める方針を表明した。
河野氏は会見で、密約の存在を共同通信などに証言した村田良平元外務事務次官らから聞き取り調査した結果として「信ぴょう性は極めて高いと判断した」と述べた。
これに対し、河村建夫官房長官は13日午後の衆院海賊対処特別委員会で「密約はないと歴代の首相、外相が答弁してきた。私も密約はないと信じている」と強調。中曽根弘文外相は記者団に「河野氏の会見内容をよく承知していないので、何とも申し上げようがない」と述べるにとどめた。
衆院外務委員会で審議されている案件はなく、次回開会日は未定。河野氏は21日の週に衆院が解散される見通しになったことを受け、今国会中に答弁を修正させるのは困難との認識を示した。
河野氏は近く外務委の理事懇談会を開き、次期国会以降も従来の答弁は認めないとする委員会決議の採択を呼び掛ける考えを明らかにした。ただ与党側とは調整しておらず、実現の見通しは立っていない。
聞き取り調査後の共同通信に対する河野氏の説明によると、村田氏は1960年の日米安全保障条約改定に際し、核兵器を積んだ米軍艦船などの日本立ち寄りを黙認することで合意した密約を、歴代の外務事務次官らが引き継いで管理していたと証言した。
政府側は外務委などで一貫して「密約は存在しない。元外務事務次官らから聞き取り調査を行う考えもない」(中曽根外相)と答弁してきた。
1872
:
とはずがたり
:2009/07/14(火) 18:27:59
また中身のない無節操パフォ議員の血が騒ぎ出したか。
こういうのは菅直人外相にやって貰うしかないね。
「核密約ない答弁、お断り」 河野外務委員長、修正要請
http://www.asahi.com/politics/update/0713/TKY200907130301.html
2009年7月13日20時46分
河野太郎衆院外務委員長(自民)は13日、日本が核兵器を搭載した米艦船の寄港や領海通過を認めた「核密約」の問題で記者会見し、「外務委員会では今後、従前の政府答弁を繰り返すことはお断りしたい」と述べ、外相らによる「密約はない」という答弁を修正するよう求める考えを表明した。
河野氏はこの日までに、密約の存在を報道機関に証言した村田良平元外務事務次官ら関係者に面会。その結果「証言の信憑性(しんぴょうせい)は極めて高い」と判断したという。政府が今後も密約を否定する場合には、外務委員会の審議を止める意向も表明した。
また、与野党委員の協力を得て、答弁修正を求める決議を委員会で採択したい考え。ただ、他の与党委員の同調を得られる見通しがないうえ、麻生首相が衆院解散を決めたため、今国会中に委員会を開けない可能性もある。
河野氏は会見で、「(密約は)個人的には時代背景を考えれば、ある面、やむを得なかったと思っている」と述べた上で、「北朝鮮に対する核抑止を真剣に考えなければいけない時期に来ている」と指摘。「国民もメディアも、大多数が『政府はうそを言っている』という認識のもとで、核抑止の議論が本当にできるのか」と語った。
これに対し、薮中三十二外務事務次官は記者会見で、政府の見解を修正する考えはないとの意向を改めて示した。(五十嵐誠)
外相、河野衆院外務委員長を批判 「核密約」問題で
http://www.asahi.com/politics/update/0714/TKY200907140239.html
2009年7月14日13時20分
中曽根外相は14日の記者会見で、河野太郎衆院外務委員長が「核密約は存在しない」という従来の政府答弁の修正を求めたことについて「一個人の判断だけで、これだけ重要な問題を確証もないままに、国会答弁の修正を求めるのは手続き上もいかがなものか」と批判した。
河野氏は、日本が核兵器を搭載した米艦船の寄港などを認めた「核密約」について、村田良平元外務事務次官らから話を聴いた結果、「信憑性(しんぴょうせい)は極めて高い」と判断したとしている。
河村官房長官は同日の記者会見で、密約の存在を改めて否定。政府として外務事務次官経験者らの調査をする考えもないことを明らかにした。
1873
:
とはずがたり
:2009/07/16(木) 01:14:25
劣化ウラン弾で白血病児10倍に 米軍使用、イラク南部で
07/15 17:19
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/international/2009071501000601
湾岸戦争(1991年)、イラク戦争(2003年)で主要な戦闘の舞台となり、米軍が劣化ウラン弾を使用したバスラなどイラク南部で、子供の白血病症例が10倍以上になっていることを、国立バスラ母子病院のジナン・ガリブ腫瘍科医長(40)が15日までに明らかにした。
ガリブ医長は、劣化ウラン弾のウランで「土地や野菜、破壊された戦車が汚染された」との見方を示し、子供の白血病急増の原因だと指摘している。
ガリブ医長によると、湾岸戦争前まで、同病院で扱うイラク南部の子供の白血病症例は年間14〜16件だったが、同戦争後40〜50件に急増、さらにイラク戦争後の08年には167件となったという。湾岸戦争前と比較して、白血病にかかった子供が10倍以上になった計算だ。
劣化ウラン弾は弾芯に劣化ウランが用いられた弾丸や砲弾。微粒子となったウランが拡散して人体に入って体内被ばくを引き起こし、住民や兵士に白血病やリンパ腫が続出したとの指摘があり、米国などでは健康被害への賠償を求める元兵士らの集団訴訟が起きている。(バスラ共同)
1874
:
とはずがたり
:2009/07/20(月) 02:04:18
鳩山代表:「密約文書、存在明かす」 政権交代後の方針
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090716k0000m010085000c.html
民主党の鳩山由紀夫代表は15日、核搭載艦船の寄港などを認める米国との密約について「政権を取ればこういった文書の存在は明らかにし、オープンな議論で結論を出したい」と述べた。政権交代後、密約の扱いについて米側と協議する方針を示したもので、核兵器の持ち込みなどを禁じた非核三原則に関しては「現実問題としては堅持できる状況」と見直さない考えを強調した。東京都内で記者団に語った。
鳩山氏は14日の記者会見で「北朝鮮の問題も含めて必要性があったからこそ、現実的な対応がなされてきた」とこれまで核搭載艦船が寄港していた可能性に言及している。しかし、15日には「核を搭載した米艦船が日本に寄港する必要は既になくなっている」と指摘し、非核三原則は堅持する姿勢を示した。
一方、河村建夫官房長官は15日の記者会見で、非核三原則について「日本の国是の大原則だから軽々に言及できる課題ではない」と堅持する姿勢を強調。密約については「いろんなことが指摘されているが、一切ないと歴代首相が言明してきた通りだ」と述べた。【佐藤丈一】
1875
:
とはずがたり
:2009/07/23(木) 04:47:54
在日米軍住宅地区の一部返還打診 国が逗子市に
2009.7.23 00:56
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090723/plc0907230058000-n1.htm
在日米海軍池子住宅地区(神奈川県逗子、横浜両市)の一部返還問題で、防衛省は22日、同地区内の約40ヘクタールの区域を返還する案を逗子市に提示した。同省が米軍と調整していた。
これを受け、平井竜一市長は「国に一定の努力はしてもらった」と評価した上で、「ただ、慎重に検討していきたい」と述べた。今後、受け入れの是非を表明する見通し。
平井市長から報告を受けた松沢成文知事は、15日に同省に具体案提示の要請をしていた経緯などもあり、「国の対応を評価したい。逗子市には国との協議に応じてほしい」と、市に前向きな対応を求めた。
返還の対象となる区域は、市が返還を求めてきた緑地公園用地を超える広さ。ただ、返還の条件として、同地区の横浜市域での米軍家族住宅などの建設や、逗子市域での米軍家族向けの小学校建設などを市が容認することを求めている。同省南関東防衛局は「ぎりぎりまで踏み込んだ提案」とした。
1876
:
とはずがたり
:2009/07/23(木) 05:07:22
地域経済が死にそうなどっかの過疎地で受け容れてくれる所ないんかね?
能登半島の先っぽの方とか,佐多岬の先っぽとかどうよ?新設になるからカネ掛かるけど。
【09衆院選】民主、普天間県外移転先に九州2基地を検討
2009.7.23 01:42
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090723/elc0907230143002-n1.htm
在日米軍再編に伴う米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、民主党が宮崎県内にある航空自衛隊の新田原(にゅうたばる)、福岡県の築城(ついき)両基地を県外移転先の候補地として検討していることが22日、分かった。
両基地は有事の際に米軍が普天間飛行場の補完として展開することになっている。
民主党は政権を獲得した場合、グアムなど国外移転の可能性も含めて米政府と協議していきたい考えだが、現行の移設計画見直しに慎重な米側が応じるかは不透明だ。
民主党は昨年7月にまとめた「沖縄ビジョン2008」で、普天間飛行場に関し、「県外移転を模索し、戦略環境の変化を踏まえ国外移転を目指す」との方針を打ち出した。同党は沖縄県に集中する基地の負担を軽減することを重視しており、沖縄県内の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)に移設する政府案の見直しを主張している。
鳩山由紀夫代表は19日の沖縄県内での集会で、「『最低でも県外(移転)』の方向で積極的に行動したい」と発言。周囲には新田原、築城両空自基地を挙げているという。
両基地は平成18年の米軍再編に関する日米合意で、日本が攻撃される「武力攻撃事態」(有事)や、日本周辺で紛争が起きる「周辺事態」の際に、新設する普天間代替基地で収容し切れない部隊が展開することを認めており、滑走路や隊舎の整備も進んでいる。
しかし、「普天間飛行場の主力である米海兵隊のヘリ部隊を移すには敷地が手狭」(防衛省幹部)ともされ、民主党内にも実現性を疑問視する声がある。
政府・与党からは「県外にといってどこと言わないのは非常にずるい」(中曽根弘文外相)などの批判も出ており、衆院選の政権公約(マニフェスト)などでどこまで具体化が図れるかが焦点となる。
1877
:
千葉9区
:2009/07/26(日) 02:04:37
http://mainichi.jp/select/world/news/20090726k0000m030078000c.html
イラク:クルド議長、再選濃厚 政府と対立続く
【カイロ和田浩明】イラク北部のクルド自治区で25日、自治政府議長と議会(定数111)の選挙が行われた。中央政府と対立する現職議長や議会主流派が有利と見られ、領土や油田、政治権限などの対立課題について、選挙の結果、自治区と中央政府が歩み寄ることは期待できそうにない。中央集権化を志向するマリキ首相は、民族・宗派間対立や治安維持への取り組みで米国とも緊張関係にあり、クルド側と米国との間で難しいかじ取りを強いられる局面が続くことになりそうだ。
現地からの報道によると、クルド自治政府議長選ではマスード・バルザニ議長(62)の再選が確実視されている。議会選でも、議席の約7割を占めるクルド民主党(KDP)とクルド愛国同盟(PUK)の2大政党の優位は「変わらない」(クルド人ジャーナリスト、イブラヒム・シャリーフ氏)との見方が目立つ。開票作業はバグダッドで行われるため、結果確定には数日かかる見通しだ。
クルド自治政府・議会は、産油都市キルクークの帰属や油田の開発・収益の配分、権限区分などを巡って、中央政府と衝突を続けている。6月末には議会がキルクークなどをクルド側に編入する憲法案を可決。バルザニ氏は「妥協はしない」と明言している。訪米中のマリキ首相は23日、クルド自治区との対立は「最も危険な問題の一つ」と深刻視していることを認めた。
イラクで多数派を占めるイスラム教シーア派のマリキ首相に対し、オバマ政権は今月初旬にイラクに派遣したバイデン副大統領らを通じて、クルド側やスンニ派との政治的和解を進めるよう圧力をかけている。しかし、イラク政府幹部は「外部からの介入だ」として、強く反発した。
オバマ米大統領は22日、マリキ首相との会談後、「イラクの安定と成功には、すべての民族、宗派の居場所が必要だ」と述べ、改めて和解を促した。
マリキ政権と米国は、別の緊張もはらむ。駐留米軍は6月末で戦闘部隊がイラク都市部から撤退したが、治安権限を回復して「主権の再確立」に自信を強めるイラク軍は、残る米軍に対し、単独での行動を制限するなどの措置を導入したからだ。
米メディアによると、米軍は「行動制限で兵士の安全に問題が出かねない」と反発しているが、イラク側は、「(今年1月に発効した)米軍地位協定にのっとった措置」だと主張している。
ただし、渡米中のマリキ首相は、米軍の撤退スケジュールについて、イラク軍の訓練や支援が必要と判断すれば「(撤退期限を定めた)地位協定を再検討する」とも発言した。「脇役」に回ったとはいえ、米軍が治安維持で必要になる可能性を想定していることを示したものだ。
1878
:
とはずがたり
:2009/07/29(水) 04:03:28
鳩山代表:「密約文書、存在明かす」 政権交代後の方針
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090716k0000m010085000c.html
民主党の鳩山由紀夫代表は15日、核搭載艦船の寄港などを認める米国との密約について「政権を取ればこういった文書の存在は明らかにし、オープンな議論で結論を出したい」と述べた。政権交代後、密約の扱いについて米側と協議する方針を示したもので、核兵器の持ち込みなどを禁じた非核三原則に関しては「現実問題としては堅持できる状況」と見直さない考えを強調した。東京都内で記者団に語った。
鳩山氏は14日の記者会見で「北朝鮮の問題も含めて必要性があったからこそ、現実的な対応がなされてきた」とこれまで核搭載艦船が寄港していた可能性に言及している。しかし、15日には「核を搭載した米艦船が日本に寄港する必要は既になくなっている」と指摘し、非核三原則は堅持する姿勢を示した。
一方、河村建夫官房長官は15日の記者会見で、非核三原則について「日本の国是の大原則だから軽々に言及できる課題ではない」と堅持する姿勢を強調。密約については「いろんなことが指摘されているが、一切ないと歴代首相が言明してきた通りだ」と述べた。【佐藤丈一】
毎日新聞 2009年7月15日 21時03分(最終更新 7月15日 21時39分)
1879
:
千葉9区
:2009/08/02(日) 01:39:28
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009073102000119.html
アフガン タリバン、妨害の構え 『大統領選不参加を』
2009年7月31日 朝刊
【バンコク=古田秀陽】アフガニスタンからの報道によると、同国の反政府武装勢力タリバンは三十日、来月二十日投票の大統領選挙に参加せず、聖戦に加わるよう国民に要求。投票に参加できないよう「投票日前日にすべての道路を封鎖する」との声明を出した。
タリバン勢力が強い同国南部では今月初めから米軍とアフガン軍などが大規模掃討作戦を展開、日本を含む各国も選挙支援を実施しているが、自爆テロや選挙妨害とみられる選挙関係者の襲撃事件が多発。投票日前後の治安確保が疑問視されている。
声明で、タリバンは「偽りの投票所に行くのではなく、聖戦と抵抗を通じて侵略者から国を解放しなければならない」とし、駐留外国軍やアフガン軍の基地などに対する攻撃を促している。
今月二十六日には北部クンドゥズ州で、カルザイ大統領が副大統領候補に指名しているファヒム元国防相の車列がタリバンとみられる武装集団に襲撃され、同行者一人が負傷。元国防相は選挙運動中だった。このほかにも選管職員や選挙事務所関係者が襲われており、死傷者が出ている。タリバンの犯行かどうかは不明。
選挙支援中の国連はタリバンに選挙妨害を中止するよう要請。同国政府も北西部で一部のタリバン勢力と選挙に向け停戦協定を結ぶなどしているが、治安は回復していない。
1880
:
千葉9区
:2009/08/02(日) 10:26:37
>>1844-1850
>>1863
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200908010004o.nwc
レバノン 組閣ようやく進展 複雑な権力構造 政権硬直
2009/8/1
レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ代表ムハンマド・ラアド氏は7月29日のスレイマン大統領との会合後、新政権の組閣は著しい進展を見せていると表明した。
6月7日の総選挙以降、組閣作業が長引いている。野党連合「3月8日連合」は第3政党の内閣参加に反対し、与党連合「3月14日連合」と対立していたが、与党から半数以下の15人、3月8日連合から拒否権行使が不可能な10人の閣僚を選び、残る5人はスレイマン大統領が選出することで解決した。
ただ、異なる割当数を伝える情報もある。
組閣作業を妨げる要因には、イスラエルとの紛争解決に向けた国連安保理決議1701の順守や、ヒズボラの武装解除がある。
近く閣僚数配分は決定され、統一内閣が発足するだろう。だが組閣作業は極めて遅く、政権内には常に互いを牽制(けんせい)し合う複雑な権力構造が生まれ、新政権も前政権と同じく硬直した対応をとることになりそうだ。レバノンには積年の社会的、経済的な課題が山積している。
1881
:
千葉9区
:2009/08/02(日) 10:33:41
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/07/post-366.php
「失敗国家」に軍事介入するな
Foreign Troops Should Leave Somalia
外圧は武装勢力間の結束を強めただけだった
2009年07月30日(木)16時49分
アンドルー・バスト
[2009年8月 5日号掲載]
今やソマリアといえば「失敗国家」の代名詞。内戦と外国の介入失敗が20年近く続いた今でも、人道的悲劇の出口は見えない。
最近、欧米の安全保障専門家は、首都モガディシオがイスラム武装勢力「シャバブ」に制圧される恐れがあると警告し始めた。米政府がアルカイダとのつながりを指摘する組織だ。過去2カ月間、シャバブと4300人規模のアフリカ連合(AU)平和維持軍の戦闘が続き、避難民は20万人を超えている。7月20日にはシャバブが南部バイドアの国連事務所を襲撃し、人道援助を含む国際機関の活動を中止させた。
危機感を募らせた米政府は先日、劣勢の平和維持軍を支援するために500万ドル相当の軍需品を送った。現在ソマリア内外のさまざまなグループが外国からの援助拡大を求めている。
しかし、それは余計なお世話である。むしろ世界各国はソマリアから軍を引き揚げるべきだ。外国の介入はたびたび事態を悪化させてきた。エチオピア軍は今年1月まで3年間、ソマリア武装勢力と戦ったが、イスラム強硬派を勢いづかせただけだった。AU平和維持軍の存在も、武装勢力が力を付け、結束しているかのような印象を与えている。外国軍と戦うため、シャバブは共通点のほとんどない別の武装勢力と手を組んだ。
勝たせれば分裂し自滅する
「外国の軍事介入は過激派を結束させている」と、米シンクタンク外交評議会のブロンウィン・ブルトンは言う。さらに、国際的なジハード(聖戦)の舞台にしようとパキスタンからソマリア入りするアルカイダの戦闘員も多い。おかげで長期的な政治的解決ははるかに難しくなっている。
最も賢明な対応は、非情に思えるだろうが、首都を制圧しようとするシャバブをこのまま放置することかもしれない。その理由はいくつかある。まず、イスラム武装勢力は一枚岩には程遠く、外敵がいなければ分裂する可能性が高い。次に、ソマリアの氏族の多くは十分に武装しており、狂信的な武装勢力に簡単には負けないはずだ。
そして、実際にシャバブが権力を掌握したとしても、統治という難題が待っている。「ソマリ人は厳格な宗教イデオロギーを嫌う」ため、タリバン式の支配には抵抗するだろうと、ブルトンは言う。外国軍が役に立つのはシャバブが自滅した後だ。ソマリアに戻るとしたら、目的は戦闘ではなく復興支援でなくてはならない。
1882
:
千葉9区
:2009/08/02(日) 11:18:49
http://www.asahi.com/international/update/0730/TKY200907300354.html
ナイジェリア北部の銃撃戦激化 犠牲者600人以上に
2009年7月30日19時55分
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【ヨハネスブルク=古谷祐伸】ナイジェリアからの報道によると、同国北部で26日に始まったイスラム武装勢力と警察との銃撃戦は激化している。AFP通信は、現地警察当局の話として、30日未明の攻撃で武装勢力側の指導者を含む約200人が死亡するなど、衝突の犠牲者は5日間で少なくとも600人にのぼる、と伝えている。
武装勢力はボコ・ハラム(教育は罪)と名乗るグループ。欧米流の教育制度を否定し、イスラム法の厳格な適用を求めている。26日にバウチ州の警察署を襲撃して衝突が始まり、隣接する各州でも銃撃戦となった。バウチ州でメンバーが逮捕されたのがきっかけとみられている。キリスト教会も襲われ、住民が無差別に襲われているとの情報もある。
AFP通信によると、ボコ・ハラムの拠点があるボルノ州の州都マイドゥグリでは、28日にも206人が死亡。ヨベ州では43人が犠牲になり、バウチ州でも55人の死亡が確認された。政府は1千人の兵士をマイドゥグリに増派して徹底的に取り締まる構えだ。
だが、29日夜になって、拠点を治安部隊に包囲されていたボコ・ハラムのメンバーらが逃走したことが判明。戦闘の長期化は避けられない見通しだ。
ナイジェリア北部はイスラム教徒が大半をしめ、今回の戦闘現場を含む12州が00年ごろからイスラム法を導入している。だが、その適用は厳格ではないと言われ、役人や政治家らの腐敗に住民の不満がくすぶり、トラブルが絶えない状態だった。ボコ・ハラムは02年ごろに組織され、支持を広げてきた。
1883
:
名無しさん
:2009/08/02(日) 20:35:41
対米配慮で失われる国益…
中国がイラン油田の権益獲得 自粛の日本に打撃
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009080101000191.html
2009年8月1日 11時25分
【テヘラン共同】イラン南西部にある中東最大級の油田で、イラン核問題を受けて日本が自主的に権益を縮小したアザデガン油田の大部分の権益を中国の国有石油大手、中国石油天然ガス集団(CNPC)が獲得する見通しになった。イラン石油省が運営するシャナ通信が1日までに伝えた。
日本は、核問題をめぐる状況が改善すれば当初の権益を回復することも視野に入れていたが、膨大な外貨準備を武器に世界各地でエネルギー権益確保に動く中国にさらわれた形。自主開発油田の確保を悲願とする日本には大きな打撃となる。
シャナ通信によると、国営イラン石油公社が持つ権益90%のうち、70%をCNPCが取得することで覚書が交わされた。日本の国際石油開発の権益に変動はないとみられる。
イラン石油は、日本側が30億ドル(約2800億円)を支援したが、「世界の経済状況の変化で、現状の枠組みで資金の手当てがつかなくなった」と説明。中国が開発費用の9割を負担することでも合意したという。
アザデガン油田をめぐっては、国際石油開発が当初75%の権益を保有。核問題が深刻化した影響で米国に配慮し、2006年10月に権益を10%に大幅縮小。操業権もイラン側に返上した経緯がある。
オバマ米政権は今年3月、イランへの経済制裁を延長。日欧企業にイランでの新規事業を自粛するよう圧力がかかっており、国際石油開発や日本政府は身動きが取れない状態が続いていた。
1884
:
名無しさん
:2009/08/02(日) 20:36:21
日本は伝統的に親イランだったんですけどねぇ。
イラン油田、権益回復は絶望的 対米重視が裏目
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009080101000631.html
2009年8月1日 18時35分
【テヘラン共同】イラン南西部にあるアザデガン油田の権益の70%を中国国有石油大手、中国石油天然ガス集団(CNPC)が獲得する見通しとなり、日本の権益回復は絶望的となった。イランが2006年2月、一時停止していたウラン濃縮活動を再開したことなどを受け、投資再考を求める米国の意向に配慮して同油田の権益を大幅縮小した日本だが、裏目に出た形だ。
アザデガン油田をめぐっては当初、日本の国際石油開発(現・国際石油開発帝石)が75%の権益を保有していたが、06年10月に10%に縮小。関係者によると、国営イラン石油公社はその後、権益拡大を繰り返し持ち掛けてきたが、日本は対イラン経済制裁を実施するブッシュ前米政権への配慮などから応じることができなかった。
今年1月に発足したオバマ政権も3月に経済制裁を延長。日欧企業にイランでの新規事業を自粛するよう圧力がかかる中で、イラン側は同国への投資をいとわない中国やロシアに新たな権益獲得を働き掛けた。
1885
:
千葉9区
:2009/08/02(日) 20:48:14
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090802-00000016-cnn-int
ラホール近くでイスラム、キリスト宗徒が抗争 コーラン侮辱と
8月2日19時45分配信 CNN.co.jp
イスラマバード(CNN) パキスタン東部にあるラホール近くの町で1日、イスラム教の聖典コーランを侮辱されたと怒った信徒が、キリスト教徒居住地で抗議デモを実施し、住宅多数に放火、双方で銃撃戦も起き、6人が死亡した。
騒乱が発生したのはラホールの南西160キロにある町。7月25日にキリスト教徒が執り行った結婚式の席で、コーランが侮辱される発言があったとされ、これを聞いたイスラム教徒が憤慨してキリスト教徒居住地に押し掛けるなどして流血の惨事となった。
イスラム教徒の放火を受けた住居は40─50棟に達すると見られている。パキスタンはイスラム教が多数派。
1886
:
千葉9区
:2009/08/02(日) 21:58:08
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090802/amr0908022146007-n1.htm
【衆院選 海外の目】民主党の安保政策 米国に当惑の声 (1/2ページ)
2009.8.2 21:43
千葉県内を遊説する民主党の鳩山由紀夫代表=成田市赤坂(城之内和義撮影) 日本の民主党が総選挙に勝利し政権を取った場合、日米同盟はどんな影響を受けるのか。米国務省、国防総省でアジアの安全保障政策などに携わった専門家や、米議会で日米関係を担当するスタッフからは、日米同盟の弱体化や縮小の可能性を含めて「当惑」や「疑念」の声が上がった。(ワシントン 古森義久)
ブッシュ前政権の国務省と国家安全保障会議でアジア安保政策を担当したキャロリン・レディ氏は、日本の民主党の外交政策における「対等な日米同盟関係」という公約について、「同盟の枠内で米国依存を減らし、より対等にするといえば、日本がこれまで以上に防衛努力する意味となるが、日本の財政状況では防衛費増額の展望はなく、『対等』を目指すためには米側の防衛力を減らす形となりかねない」と指摘。同盟全体が共同防衛態勢として弱体、縮小に向かうのではという懸念を表明した。
また、「米側ではオバマ政権も議会も日本や日米同盟への関心は低く、日本の安保面でのパートナーシップは当然視されているから、日本の新政権が日米同盟の強化を明確に求めない限り、米側で同盟の優先順位がさらに低くなる見通しが十分ある」と語った。
米議会下院外交委員会の日米関係を担当するスタッフは、日本の民主党の外交や安保政策を「基盤は米国との同盟関係だとする点は信頼に値するが、それ以上は具体性が少なく、極めてわかりにくい」と論評した。
とくに、インド洋での自衛隊の給油活動について、「民主党は表現を変えているものの、結局は近く撤退するという意図のようで、米側にとって日本の日米協力からの後退という単なるシンボリズム(象徴)以上に深刻な意味をもつ。オバマ政権はアフガニスタンでの対テロ闘争に最大の努力を投入しようとしており、『日本の撤退』は、地上戦闘を担う欧州諸国の政策や士気にマイナスの影響を与えるからだ」と述べた。
元米国防総省日本部長で、バンダービルト大学「日米研究センター」所長のジェームス・アワー教授は「民主党代表の鳩山由紀夫氏はかつて、日本の集団的自衛権を自主的に行使する政策を説いたことがあり、現実的な安保思考だと思える。しかし前代表の小沢一郎氏は、中国の拒否権ですべてが止まる国連の決議を日本の安保活動にも必ず適用させるべきだ−という珍しい意見を主張しており、党全体としての政策がわからない」と指摘した。
アワー氏は「二国間の同盟関係では、相手国のこの種の政策面での不確実性、不安定性が、実際の危機や有事への対応で最も危険な状態だといえる。いざという際に相手国がどう動くかわからず、確実な計画が立てられないことになる」という不安も強調した。
1887
:
とはずがたり
:2009/08/08(土) 06:18:12
民主「海賊対策」視界不良 他の野党に配慮、方針打ち出せず
2009.1.25 20:16
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090125/stt0901252018005-n1.htm
アフリカ・ソマリア沖の海賊対策として海上自衛隊の護衛艦を派遣する政府方針への民主党のスタンスが定まらない。党内の意見集約ができていないことに加え、政権交代時の連立相手と想定している社民党、国民新党が自衛艦派遣に強く反対しているためだ。安全保障論議は、かねてから民主党のアキレス腱(けん)と呼ばれてきたが、海賊対策で、また一つその危うさが露呈した形だ。(原川貴郎)
自民、公明両党が自衛隊法の海上警備行動による自衛艦のソマリア沖派遣を正式了承したことを受け、麻生太郎首相は近く、浜田靖一防衛相に派遣準備を指示する。防衛相は月内に海自に準備指示を出し、3月には護衛艦が派遣される見通しとなっている。
これに対し、野党では共産党に加え、社民、国民新の両党が「一義的には海上保安庁で対応すべきだ」などと反発している。
23日には両党の幹事長が、民主党の鳩山由紀夫幹事長に「反対」で共同歩調をとるよう求めた。鳩山氏は野党共闘を重視し、「できる限り一致していけるように努力していきたい」と応じた。
だが、鳩山氏の言葉をそのまま実現するのは容易ではない。民主党は保守系からリベラル派まで幅広い意見を抱えており、公式見解をまとめようとしても意見調整が難しいからだ。
皮肉なことに、自衛艦派遣問題の発火点となったのは、民主党議員の国会での質問だった。
昨年10月17日の衆院テロ防止特別委員会で民主党の長島昭久氏は、「海上保安庁の巡視艇がソマリア沖の海賊対策に当たるのは困難」との趣旨の答弁を政府から引き出したうえで、「自衛隊艦艇のエスコート(護衛)は海賊対策にかなり効果がある」と提案したのだ。
首相は「こういったご提案をいただけるのは、ものすごくいいことだ」と両手を挙げて歓迎した。
ところが民主党内ではその後、海賊対策論議は遅々として進まず、政府・与党の対応を遠くから眺めているだけの状況だ。
長島氏のアイデアも党内議論にはならず、鳩山氏は23日の記者会見で「なぜ海上保安庁じゃだめなのか、なぜ自衛隊なのかというところが、判然としていない」と長島質問を否定するかのような姿勢もみせた。
党内の幹部の一部は、海賊問題に関心すらない。
昨年中のソマリア沖の海賊事件は100件を超え、23人の乗組員が乗った日本郵船の大型原油タンカー「高山」が小型不審船から発砲を受け被弾した事件も含め日本関係船舶関連では3件の海賊事件があった。
ところが、民主党の平田健二参院幹事長は20日の記者会見でこんな驚くべき発言をしてみせた。
「海賊というのは漫画で見たことはあるが、イメージがわかない。ソマリア沖で、日本の船舶が海賊から襲撃を受けて被害を受けたということがあったのか」
同党の安全保障政策の不安な一面を、浮き彫りにしているといえそうだ。
1888
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 10:49:36
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009080502000083.html
遠い『自立』 深まる不安 グルジア紛争1年 南オセチアルポ
2009年8月5日 朝刊
最悪の被害を受けて壊滅した「ユダヤ人地区」では、ロシアの支援による新たな集合住宅の建設が始まっていた=南オセチアのツヒンバリで
グルジア紛争からもうすぐ一年。ロシアによる軍事侵攻や南オセチアなどのグルジアからの独立承認問題は、当時、世界を新冷戦の間際に追い込んだ。米ロが協調に向かい始めた今でも、その対立は解消されていない。大国の論理の下で戦場となった南オセチアは、ようやく復興が緒に就いたものの、財政などはロシアの支援だけが頼り。将来の不安はぬぐえない。 (モスクワ支局・中島健二、南オセチアの中心都市ツヒンバリで、写真も)
紛争時、激しい戦闘にさらされた南オセチアのツヒンバリ。破壊された政府庁舎などはそのまま残り、崩壊した住宅も点在する。
その街を七月下旬に訪れると、開けた場所が目に入った。昨年八月八日、グルジア軍からロケット弾の集中攻撃を受けたとされる通称「ユダヤ人地区」。既に残骸(ざんがい)は撤去され、建物の基礎工事が進められていた。
「街で最も歴史のある場所が跡形もなく破壊された。ここに三階建ての集合住宅ができる」と、今年初め市内で建設会社を創業したベゴイエフさん(29)。崩壊したままの建物も周りに残る現場で胸を張り「すべてロシアのおかげ」とも語った。
南オセチア独立派政府によると、被害を受けた約四千の住宅・施設などを復興する予算は約二十七億ルーブル。その全額がロシア政府の支援だ。郊外では、学校や商業施設を整備した広大な新興住宅地「モスクワ地区」をモスクワ市が建設中。これも皆「ロシアからの贈り物」(独立派政府当局者)。
ロシアから直接、南オセチアにガスを供給する新パイプラインもロシア企業がほぼ敷設を終えた。ロシアが独立承認した日に当たる八月二十六日に稼働させる。送電線網も整備が始まっている。まるでこの地をのみ込むようなロシアの勢いだ。
復興や経済政策を担当する南オセチア「国家委員会」のカビソフ議長は「ロシアは国民が独立の自信を持てるよう支援している。そんな支援をロシア以外の国はしてくれない」と当然のように受け入れる。
半面、南オセチアのココイトイ大統領は昨年九月、外国報道陣との会見で、ロシア編入の可能性を認めた。ロシアの軍事専門家の間には「独立承認はロシアが軍事基地を置くための理由づけにすぎなかった」との見方もある。
旧ソ連圏で、ロシアは、エネルギー戦略や軍事協力をめぐり、欧米と影響力争いでしのぎを削っている。ロシアがカフカス地域での橋頭堡(ほ)として南オセチアとアブハジアを“ロシア化”し、さらに編入を画策する筋書きがあっても、不思議ではない。
ただ、住民の思いは複雑だ。「支援はありがたいが、どこにも頼らない独立国になりたい」と、街の中心地区に住むプリエワさん(25)。自立国家を願う住民には「編入」など考えられない。ユダヤ人地区以外の住宅復興が停滞している状況も、独立派政府に対する不満や不信につながりかねない。
1889
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 10:49:53
米ロ、依然対立続く
七月下旬、米ロ両国間に緊張が走った。舞台は、ロシアの脅威に対する備えの強化を図るグルジア。米国がバイデン副大統領のグルジア訪問にあたり、武器供与に踏み込むとの情報が浮上したためだ。
ロシアのカラシン外務次官が痛烈な警告を発した。「ロシアはグルジアの軍備増強を強く懸念するが、平気でグルジアの要望にこたえる国がある。われわれは対抗措置を取る」
昨年の紛争の後、ロシアと欧米は激しく対立した。当時のブッシュ米政権による旧ソ連諸国への影響力強化に危機感を強めていたロシアは南オセチア、アブハジア自治共和国の独立承認、基地建設合意といった勢力圏構築に突き進み、欧米との関係は冷戦崩壊後最悪となった。
その後、オバマ米新政権はアフガニスタン安定化などでロシアの協力を求めるため、協調路線に転換。ロシアも関係「リセット」に応じ、核軍縮交渉も進み始めた。
それでも、カラシン次官の警告が表すように、グルジア問題は依然、米ロ間では危険をはらむテーマだ。オバマ大統領が七月初め、米ロ首脳会談でグルジアの領土保全に触れた後、それ以上は踏み込まなかったのは、互いに譲れない深刻な対立問題であることの裏返しともいえる。
ロシアとグルジアは昨年、欧州連合(EU)の仲介で停戦和平に合意。EUの停戦監視団が昨秋、活動を開始した。しかし、ロシアなどは南オセチアなどの域内では活動を認めていない。ロシアは国連監視団の期限延長にも拒否権を行使した。南オセチアなどの独立を既成事実とする構えは、決して崩そうとしない。
カーネギー財団モスクワセンターのトレーニン所長は「南オセチアとアブハジアの状況は、欧米が反発しても既に“事実”と化している。米ロはその事実の上で協力を続けていくだけで、大きな影響はない」とみる。
ただし、米ロ融和は情勢の安定が前提だ。七月末からはツヒンバリ付近で砲撃情報が飛び交い、双方が非難を応酬、ロシア国防省は「武力行使の権利がある」とまで警告した。一触即発の懸念はぬぐえていない。
南オセチアの独立を承認した国は、いまだロシアとニカラグアだけ。ズィオエフ南オセチア外相は七月二十九日、本紙との会見で「紛争は、グルジアの行動を見て見ぬふりする欧米の責任でもある」と主張した。対立の根は深い。
攻撃の真相解明は困難
昨年八月七日深夜に始まったグルジア紛争は、「五日間戦争」と呼ばれる。そこで実際に何が起こったのか、いまだ不明確な点が多い。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは今年「ロシア、グルジア双方が無差別攻撃を行った」と報告。関係国政府に調査を求めているが、解明は困難な情勢だ。
報告によると、グルジア側は多連装ロケット弾で一般人の住宅を攻撃。一方、ロシア側も無差別砲撃を行ったほか、グルジア人集落における一部オセチア人の放火、略奪行為を黙認した。
グルジア側は、攻撃時に南オセチア住民は既に脱出していたと主張。「虐殺」があったとするロシアの主張を否定する。しかし、調査した同団体のラクシナ専門員によると「実際は多くの住民が残っていて地下室で恐怖にさらされた」という。
オセチア人による破壊行為の疑いは、南オセチア側が強く否定する。しかし、ツヒンバリの独立系新聞の記者は、実際に放火が行われたと証言。ツヒンバリ近郊には、破壊されたままのグルジア人集落が点在する。
住民の犠牲者数などは百人前後と推定されるものの、具体的な人数や事実を確認する手だてはない。
「分かっているのは、現在グルジアに二万二千人いる難民が南オセチアなどに戻れなくなったこと」と同専門員。住民同士が境界を挟んで憎悪を増幅させる事態を懸念する。
1890
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 14:55:56
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090808-OYT1T00212.htm
マニフェスト点検「安全保障」…焦点はインド洋給油
自民、民主両党の政権公約(マニフェスト)を見比べると、日本の防衛、そして国際平和協力をめぐる姿勢への違いが際だつ。最大のポイントは、自衛隊の活用のあり方だ。北朝鮮の核開発、急激な中国の軍備拡張など、不安定さを増す東アジア情勢への対応や、世界から期待が高まる国際貢献のあり方について、各党の主張を探った。
◆打ち切りなら日米関係に影響も◆
自民、民主両党の具体策のうち、違いが鮮明なのは、海上自衛隊がテロリストの移動などを監視するためにインド洋で取り組む各国海軍への給油活動だ。2001年以来、艦船燃料の給油は899回(5月末現在)にのぼる。
インド洋は夏季の気温が40度に達するなど過酷な海だ。活動に参加した経験がある海自幹部は、「日本の安全に役立っているという思いで取り組んだ」と灼熱(しゃくねつ)の中での活動を振り返る。
はるか遠くの給油活動だが、日本の安全保障に深くかかわる、というのが日本の立場だ。米国が重視する作戦に協力することが「日米同盟を強化し、安全確保につながる」(外務省筋)という考え方だ。
この給油活動の根拠となる改正新テロ対策特別措置法は、来年1月に期限を迎える。その後、自民党は活動を継続させる方針だが、民主党は終了させる考えで、対応は正反対となる。
全国を遊説で回る麻生首相は、民主党の安保政策への批判を強めている。民主党内で意見の隔たりが大きい安保政策こそが、「民主党のアキレス腱(けん)」と見ているからだ。
これに対し、民主党は「まずは政権交代の実現だ」(幹部)として、外交や安保政策の論争には深入りしていない。安保政策の要となる米国との関係についても、鳩山代表は「オバマ米大統領と信頼関係を築く」として、具体策は政権獲得後、という姿勢だ。
防衛省・自衛隊の中には、圧倒的な米軍の力を肌身で知る人間が多い。米国との緊密な関係なくして日本の安保政策は成り立たないとの思いが強い。
民主党が政権を獲得した場合に備え、防衛省は同党の安全保障政策の分析を始めた。関係者は「給油活動から部隊を撤収させる場合の段取り、日米関係への影響なども分析対象だ」と打ち明ける。
「もし米軍から情報が来なくなったら、軍拡を続ける中国や北朝鮮に対し、日本は目をふさがれたまま対処することになる」。ある自衛隊幹部はこう危惧(きぐ)する。
(2009年8月8日04時02分 読売新聞)
1891
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 14:56:24
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090808-OYT1T00213.htm
マニフェスト点検「安全保障」…自衛隊の海外派遣
自衛隊を海外に派遣するための「恒久法」は、国連平和維持活動(PKO)や災害救援を除き、現在は存在しない。イラクの復興支援やインド洋の給油活動への自衛隊派遣は、期間を区切った「特別措置法」を制定し、個別対応してきた。
自衛隊の海外派遣は、日本の国益と密接に絡むが、近年のもう一つの特徴は、イラク復興支援や給油活動のように、対米協力や米軍との役割分担が大きな意義を持つ場合も増えている。
自民党は、自衛隊を迅速に海外派遣できるよう、恒久法である「国際協力基本法」の制定を目指す。
一方、民主党はマニフェストに「国連の平和維持活動(PKO)等に参加して平和の構築に向けた役割を果たす」と記し、国連活動への積極参加を前面に出す。
政権公約の基になった政策集では「国連憲章41条、42条によるものも含め」国連の平和活動に積極的に参加すると踏み込んだ。
(2009年8月8日04時02分 読売新聞)
1892
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 14:57:02
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090808-OYT1T00214.htm
マニフェスト点検「安全保障」…自民、民主の内容
◆自民「日米同盟強化が柱」◆
自民党は、防衛と国際貢献について冷戦後の日本が一貫して柱にすえてきた「日米安保体制の強化」と「自衛隊の国際平和協力活動等の推進」を基本に掲げる。
注目されるのは、今年末に政府がまとめる「防衛計画の大綱」と「中期防衛力整備計画」について、党国防部会防衛政策検討小委員会が6月に出した提言を踏まえて策定する、とした点だ。提言には、敵基地攻撃能力の保有や武器輸出3原則の緩和が盛り込まれており、実現すれば、日本の防衛政策の大きな節目となる。
このほか、ミサイル防衛(MD)システムの配備促進、テロ・ゲリラやNBC(核、生物、化学)兵器、サイバー攻撃への対策強化も明記。外交・安全保障に関する官邸の司令塔機能を強化するため、内閣に「国家安全保障会議」の設置もうたう。
◆民主「国連重視で平和を」◆
民主党のマニフェストには、「自衛隊」という単語が登場しない。国土防衛について、具体的な施策の言及がほとんどないのは、自民党との大きな相違点だ。
国際貢献については、小沢代表代行の持論が反映されたと見られ、「国連を重視した世界平和の構築」を掲げる。ただ、自衛隊が派遣されているインド洋の給油活動、ソマリア沖の海賊対策には直接の言及はない。
海賊対策は「適正な手続きで海賊対処のための活動を実施する」との言及はあるが、活動主体は明示していない。
一方で、核軍縮をめぐっては、「北東アジア地域の非核化を目指す」などとして、重視する姿勢が鮮明だ。〈1〉核実験全面禁止条約(CTBT)の早期発効〈2〉核兵器の材料となるプルトニウムと高濃縮ウランの生産を禁じる「兵器用核分裂物質生産禁止条約(カットオフ条約)」の実現――などの具体策が並ぶ。いずれも米オバマ政権の誕生を機に議論が高まってきたものだ。
(2009年8月8日04時02分 読売新聞)
1893
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 14:57:50
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090808-OYT1T00215.htm
マニフェスト点検「安全保障」…公明・共産・社民など
◆公明「防衛関連5000億縮減」◆
公明党は、防衛関連経費を5年間で5000億円縮減する数値目標を掲げた。09年度政府予算の防衛費は4兆7000億円余。装備品の調達効率化などで縮減が可能としている。国際協力では、自衛隊の国際平和協力活動や「非軍事的貢献」に理解を示し、インド洋の給油活動継続も盛り込んだ。一方で、自衛隊以外の人材・組織による貢献にも比重を置く。
◆共産「日米安保条約を破棄」◆
共産党は、防衛予算の大幅削減をうたう。インド洋、ソマリア沖への海自派遣を「海外派兵」と断じ、撤退を主張。日米安全保障条約は「軍事同盟」であるとして破棄、自衛隊の海外派遣に向けた恒久法制定の動きも「憲法を踏みにじる企て」と切り捨てている。
◆社民「海自の即時撤退」◆
社民党は、海自のインド洋からの「即時撤退」を主張、海賊問題への対処は自衛隊ではなく「海上保安庁主体」にするとした。非核三原則の「厳守」も明記。こうした方針は、民主党との連立政権が成立した場合、政権運営に影響を及ぼす可能性が大きい。自衛隊は「専守防衛に徹した必要最小限の組織に縮小」することを主張する。
◆国民新「米中韓露と連携」
国民新党は、「北東アジアの平和と安定、核廃絶」を目指し、米中韓露などの国々と連携するとした。北朝鮮問題では「包括的解決」のため、政治指導者の北朝鮮訪問を訴える。
◆改革ク「国防体制の確立」
改革クラブは、「国家と国民を守る国防体制」の確立を掲げる。具体的には、〈1〉憲法9条改正〈2〉シーレーン(海上交通路)の安全確保――などを目指す。
◆新党日本「国際援助へ自衛隊改組」
新党日本は、自衛隊を改組し、国際援助を行う「サンダーバード隊」(仮称)を創設する検討の開始を、重点施策の一つにすえた。
(2009年8月8日04時02分 読売新聞)
1894
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:26:54
http://www2.asahi.com/senkyo2009/special/TKY200908040264.html
《地殻変動:11》「民主の外交は」気をもむ大使館
2009年8月4日
民主党が衆院選のマニフェスト(政権公約)を発表した翌日の7月28日。東京・永田町にある民主党本部に各国大使館から十数件の問い合わせがあった。「英語版はいつできるのですか」
この日夜には党のホームページ(HP)に英語版を掲載する運びになっており、党職員は電話で問い合わせがあるたびに「HPに英語版をアップするので、ご覧ください」と応じた。
大使館で情報収集を担うのは政務担当者の仕事だ。内政干渉と受け取られないよう、総選挙についての表立った発言はほとんどないが、アジアのある国の外交官は「日本はどう変わるのか。本国から矢継ぎ早に問い合わせが来ている」と打ち明ける。
水面下の動きも活発だ。麻生首相の解散予告直後、在日韓国大使館から民主党の「戦略的な日韓関係を築く議員の会」に会食の誘いがあった。前原誠司会長をはじめ、党の外交政策を担う面々がそろっている。北朝鮮情勢などへの対応を確認したいのだろう、と民主側は受け止めた。
だが、韓国大使館にとっての「最大の関心事」は、韓国が領有権を主張する竹島(独島)問題だと関係者は打ち明ける。両国の民族感情に火をつける竹島問題に、民主党はどう取り組むのか。総選挙の結果次第では、混乱も生じかねないからだ。
台湾の当局者は民主党の対米政策に関心を寄せる。「我々は政権交代の経験があるから分かる。民主党が政権をとれば、最初は混乱もあるのではないか」。日米同盟が揺らぐと、東アジアの安全保障にも影響を与えかねないと懸念しているからだ。
中国大使館の関係者が気にかけるのは、「政党外交」の行方だ。中国はこれまで、大使館に派遣された共産党対外連絡部の幹部が、民主党など野党との関係を築いてきた。しかし、対自民党ほど深まっているわけではない。「政権党になれば、民主党ともより深く突っ込んだやりとりをしなければならない」
両国関係が安定している時期でも、反日デモやギョーザ中毒事件など突発的なトラブルが起きると一変する。中国当局はそのたびに自民党政治家とのパイプを通じ、事態収拾をはかってきた。政権交代となれば、民主党との政党外交の重みが増す。
解散の翌日、国営新華社通信のウェブサイトに、崔天凱中国大使の総選挙後の日中関係についての発言が載った。「(日本の)各党は内政問題で見解の相違が多く、対立もあるが、中日関係の発展では一致している」。民主党政権ができても安定した日中関係を築きたい、とのメッセージが読み取れた。
もちろん、大使館の視線にも温度差はある。アフリカのある大使館は「大使は休暇で本国に帰国中。8月下旬ごろにならないと日本には戻らない」。夏休みの時期だけに、選挙の結果待ちというところも少なくないようだ。
1895
:
千葉9区
:2009/08/14(金) 20:55:31
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/fukui/CK2009081202000160.html
<福井のあす>(中)拉致問題 早期解決できる人物を
2009年8月12日
「自民でも民主でも構わない。家族を本気で助けてくれる政治家に1票を投じたい」。北朝鮮による拉致の疑いが否定できない特定失踪(しっそう)者。生まれ育った若狭町から姿を消した宮内和也さん=当時(32)=の父和見さん(73)は、解決の兆しが見えない状況の打開を願い、こう語る。
拉致問題に取り組む調査会が「拉致の疑いが濃厚」とする県内の特定失踪者は3人。息子の行方を追い求める父母や、弟を捜し続ける兄たちは今、解決に向けた切実な思いを胸に選挙に臨む。
「新聞やテレビを見ては政治家の“拉致問題”という言葉を探してる。でも、なかなか見つからない。失踪者家族の気持ちを理解してくれる人を選びたい。ただそれだけ…」。敦賀市の失踪者・山下貢さん=同(39)=の母きよ子さん(85)は、深いため息をつく。
2002年、小泉純一郎元首相の訪朝により、小浜市の拉致被害者・地村保志さんと妻富貴恵さんら5人が帰国した。「小泉さんならきっと私たちの家族も連れ戻してくれる」。失踪者家族は強い期待を持って、与党政権を応援してきた。
家族は政府を信じ、失踪と拉致との関連の再調査と政府による被害者認定を求めながら、署名や講演活動を続けてきた。だが、帰国から7年、問題は何一つ進展することはなかった。
今、家族の中には「政府は私たちのことを見放したのか」「民主党に拉致問題を託しては」など、以前には聞かれなかった意見も出始めている。
自民党が掲げる「国の責任で全員救出」。民主党が示す「国の責任で解決」。両党の政権公約の中で揺れる家族の思いは複雑だ。
「いつの間にかこんなに年をとってしまった」。小浜市の失踪者・山下春夫さん=同(28)=の父寛久さん(88)は6月、強い胸の痛みを感じ、病院へ駆け込んだ。医師からは「胃に約5センチもの動脈瘤(りゅう)がある」と告げられた。「そう長く活動はできないだろう」。つぶやいた言葉の重みは、多くの失踪者家族に共通する。
「北朝鮮に強い対応で迫る政府であってほしい。1日も早い問題解決を」と声を絞り出し、政治への思いを語る寛久さん。その言葉に和見さんや、きよ子さんは深くうなずいた。
家族の願いは1つ。「生きて帰って来てほしい」
1896
:
千葉9区
:2009/08/14(金) 22:18:38
http://mainichi.jp/area/tottori/news/20090806ddlk31010665000c.html
この国のすがた:09解散・総選挙/3 拉致 /鳥取
◇後ろに追いやらないで
米子市の拉致被害者、松本京子さんあてに今年3月、郵便物が届いた。定額給付金の支給を知らせる通知書だった。存在を忘れられていなかった。京子さんの名前を見て兄孟さん(62)はうれしさがこみ上げた。「帰ってきたら、これを何に使うのだろう。何を買いたいと言うだろう」と想像するだけで心が少し晴れた。
行方不明当時29歳だった京子さんはもう60歳。結婚して子供がいるかもしれない。給付金で孫におもちゃを買ってやろうとするかもしれない……。孟さんと母三江さん(86)はひたすら帰りを待っている。
地元中学を卒業後、裁縫工場に勤めていた京子さんは、77年10月21日午後8時ごろ、普段着姿で現金も持たずに「編み物教室に行く」と自宅を出て、そのまま行方不明になった。ちょうどそのころ、自宅から約200メートル離れた民家の裏庭で京子さんらしき女性と男2人が一緒にいるところを住民が目撃している。男は声をかけた住民を殴り、3人とも海岸の方向へ走り去った。現場には、京子さんのサンダルが片方だけ残されていた。米子署が捜査に乗り出したが手がかりが見つからないまま時が流れた。
しんがしっかりして明るく、職場でも人気者だった。編み物教室に通い、三江さんのためにセーターを編んでプレゼントしたこともあった。そんな京子さんの突然の失そう。「あの日以来、家族にとって“普通の日”というものがない」と孟さんはいう。
転機は97年。特定失踪者問題調査会常務理事の妹原仁さん=米子市=が知人の警察官から「米子でも拉致があるかもしれない」と聞きつけた。妹原さんは3年かけて京子さんについて調べ、00年8月に孟さんと会った。孟さんも87年の大韓航空機爆破事件などから北朝鮮の関与を疑っていた。
02年9月の小泉首相の訪朝で事態が一変した。政府は10月の日朝国交正常化交渉で京子さんの所在確認を北朝鮮に求めたが、04年になって「入国を確認できない」との回答が返ってきた。それでも、同窓生約200人が立ち上がり、署名と募金活動を開始。脱北者による目撃証言も出てきて、家族は04年、容疑者不明のまま国外移送目的略取誘拐罪で米子署に告発。警察の再捜査で新証言も得て、政府は06年11月、「拉致」と断定した。京子さんは拉致被害者に認定された。
以来、孟さんは実名を公表し、各地で講演を続けている。本来は無口で人前で話すことは苦手。講演前には逃げ出したくなるという。それでも失そう当時から自分を責めてきた三江さんに、人前で話すことでつらい思いをさせたくない。仕事もあり体力的にも厳しい。全国を飛び回っていた06年、肺炎を引き起こして2週間近く寝込んだこともある。それでも「呼んでくれる限りはどこへでも行く」という。「声を上げ続けるしかないんです」
政府は今年4月、北朝鮮による長距離弾道ミサイルの発射を受け制裁強化に踏み切った。残されたカードは少なく、苦慮している。孟さんは「核実験もあり、拉致問題を最優先にとは言わないが、後ろに追いやられては困る。民主党政権になったら拉致問題を解決しないまま国交正常化に踏みきられるのではという不安がある」と選挙の行方を注視している。
「この32年間は、つらいという生やさしい言葉じゃ済まない。それでも解決すれば、たわいないことになる」。京子さんの給付金は帰国までしまっておく。【武内彩】
1897
:
千葉9区
:2009/08/15(土) 10:30:48
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090814/erp0908141818006-n1.htm
「愛国的観光」の玄関口か 生まれ変わる国後島・メンデレーエフ空港
2009.8.14 18:10
北方領土の国後島で拡張工事が進むメンデレーエフ空港が早ければ来年にも使用可能になることが明らかになった。国後島を実効支配するロシア側が今月、同島を訪れたビザなし交流訪問団(村田政孝団長)に空港を公開。ロシア内では最近、島を観光特区にして地域振興を図る主張が出ており、空港がロシアの「愛国的観光」の玄関口になるおそれも出ている。(加納洋人)
「空港や港など、主に交通インフラの整備が島で進んでいる。巨額の事業だが、島の経済発展に寄与するはずだ」
国後島を実質的に管轄する南クリール地区行政府のゲンナジー・ドブルーシン行政長(51)は、「クリール諸島社会経済発展計画」に基づき、社会基盤整備が進んでいることを強調した。同計画は、2007年から15年までに総額179億ルーブル(約555億円)を投じ、北方四島を含む島々の総合発展を図ろうというもの。石油価格高騰に沸いたプーチン前大統領時代に策定された。
空港では待合室などの建物の新設や滑走路の強化工事、新管制システムの導入などが進められている。また、古釜布(ふるかまっぷ)の港で、大型船が寄港できる水深の深い埠頭(ふとう)の建設を行っている。いずれも早ければ、来年中にも使用開始予定だという。
完成すると、航空機や大型船による人・モノの大量輸送が可能となるプロジェクト。島に多くのロシア人観光客を呼び込むことで、島の実効支配を強化しようという意図がうかがえる。
実際、ロシアのセルゲイ・ミロノフ上院議長(56)が11日、国後島を訪問し、海岸にロシア国旗を立て、「南クリール諸島(日本の北方領土)を観光特区にすべきだ」などと主張。今回、訪問団が訪れた学校の前には「サハリンとクリールはロシアの領土だ」と書かれたロシアの極右政党、自由民主党の看板が掲げられていた。
国後島在住のロシア人男性(49)は「(同党の)ジリノフフスキー党首はクリール地区にレジャー施設、温泉を造れと主張している。われわれの精神的支えだ」と話すなど、「愛国的観光」を支持する声も聞かれた。
1898
:
千葉9区
:2009/08/16(日) 00:42:06
http://mainichi.jp/select/world/news/20090815ddm007030005000c.html
パレスチナ:ファタハ、アッバス体制を強化 指導部刷新、生え抜き・若手を登用
【エルサレム前田英司】パレスチナ解放機構(PLO)の主流派ファタハは20年ぶりの総会で指導部を刷新し、政治腐敗で弱体化した組織の再生に踏み出した。新指導部にはアッバス自治政府議長(74)に近い有力幹部が多く、議長の政治基盤も強化されたとの見方が強い。停滞する中東和平交渉や、自治区ガザ地区を支配するイスラム原理主義組織ハマスとの対立解消を巡り、議長の手腕が問われそうだ。
「予想外の大きな『チェンジ』だ」。ファタハの最高意思決定機関・中央委員会の選挙結果に、当選した新委員は感嘆の声を漏らす。選出された19人のうち再選者はわずか5人。ヨルダン川西岸、ガザ両地区以外の在外メンバーも1人が当選しただけで、自治区の「生え抜き」が躍進した。
長年、パレスチナ政治を牛耳り、縁故主義や汚職体質で信頼を失ったファタハにとって、人事の行き詰まりは最大の懸案だった。新中央委は世代交代を実現しただけでなく、ガザ出身のムハンマド・ダハラン氏(47)らアッバス議長と密接な実力者たちが加わり、「『議長人脈』はより強固になり、主導権を発揮しやすくなった」(自治政府筋)という。
そして、パレスチナの「次期指導者」とも目されるマルワン・バルグーティ氏(50)がイスラエルの獄中にいながら上位当選した。同氏は反イスラエル抵抗闘争(インティファーダ)の闘士だが、PLOとイスラエルの相互承認をうたった「オスロ合意」の推進者でもある。同氏ら若手は古参メンバーと違い現実的で、欧米の支持を得られるとの期待が生まれている。
だが、イスラエルは懐疑的だ。バルグーティ氏をこの機会に「将来の交渉相手」として釈放すべきだとの声もあるが、ファタハ総会が武装闘争路線を放棄せず、ハマスと同様に「イスラエルのせん滅」を掲げる旧来の綱領を改定しなかったことに、不満がくすぶる。
一方、ハマスは「新指導部が同じ誤りを繰り返さないよう願う」(報道官)とけん制する。関係者によると、ファタハ内ではハマスとの対立解消に向けた協議担当に、かつて保安警察長官としてハマスを弾圧したダハラン氏を起用する案が浮上。ファタハは「弱腰では解決できない」と指導部刷新で自信を深めており、ハマスとの間で妥協点を見いだせるかどうかは流動的だ。
1899
:
千葉9区
:2009/08/16(日) 00:43:38
http://mainichi.jp/select/world/news/20090810dde007030026000c.html
アフガニスタンの日常:/1 101歳、最長老の憂い
アフガニスタン大統領選(20日投票)で有権者登録した男性のうち最高齢とみられるアブドゥル・ラヒームさん。公式の出生記録はない。「おそらく115歳前後」という親族らに対し、選挙管理委員会は101歳と認定した。それでも平均寿命が40歳台の国では驚くべき長寿だ。
電気も水道もないカブール州東端の村。5歳の玄孫を含む60人の家族に囲まれ、つえをついて現れた。白く長いひげ、焼けた肌と深いしわ、力のある瞳。90年前の対英独立戦争を昨日の出来事のように語り始めた。村に来たアマヌラハーン初代国王との会話が思い出の宝物という。
アフガンでは今、米軍と旧支配勢力タリバンが激戦を繰り広げる。いずれも陣頭指揮を執るのは孫の世代だ。長老は若造を戒めるようにつぶやいた。
「あの子たち(タリバン)が外国人を追い出したい気持ちは分かる。しかし、同胞を傷つける戦い方はいかん。外国も暴力には屈しない我が民族の誇りを尊重せねばならん」
◇ ◇
よりよき未来のため大統領選に思いを託す市井の人々を追った。【カブールで栗田慎一】=つづく
http://mainichi.jp/select/world/news/20090811dde007030021000c.html
アフガニスタンの日常:/2 「米軍製民兵」の嘆息
アフガニスタンの治安改善の切り札として今年創設された民兵組織。米軍から軍事訓練を受け、旧支配勢力タリバンと対峙(たいじ)する。これに対し、タリバン指導部は6月、全国各地の幹部に「民兵1人の殺害は米兵10人分に相当する」と通達を出し、“民兵狩り”が本格化した。
「タリバンが政権を奪えば、確実に惨殺される」。中部マイダンワルダック州で496人いる民兵の一人、トイヤライさん(38)は声を震わせた。
治安の悪化で仕事を失い、生活のため3月に志願した。訓練は射撃に加え、攻撃を受けた際に位置情報を米軍に知らせる機器の扱い方など多岐に及んだ。
一方で「市民の武装化は内戦激化につながる」との批判が議会で高まり、民兵組織は指揮官不在の状態に置かれている。
「戦う身となって初めて、この戦争が行き当たりばったりだと思うようになった」。トイヤライさんの実感だ。【アフガン中部で栗田慎一】=つづく
1900
:
千葉9区
:2009/08/16(日) 00:44:42
http://mainichi.jp/select/world/news/20090812dde007030065000c.html
アフガニスタンの日常:/3 テロ恐れずゴミ拾い
アフガニスタン中部マイダンワルダック州のハリム・フィダイ知事(38)は、公務の合間を縫って町中のゴミを拾う。行政府の汚職体質に国民の厳しい目が向けられる中、カルザイ大統領に請われて1年前にジャーナリストから転身した。国内最年少知事は信頼回復のため地道な活動に取り組んでいる。
カブールに隣接する同州は、旧支配勢力タリバンの首都浸透を防ぐ砦(とりで)だ。米軍も州内に増派し、激しい戦闘が続く。タリバンとの対話も重視する知事だが、政府の人間なのでテロの標的となる。
「今からゴミ拾いに行く」。知事が秘書に伝えると、武装警官らが護衛に駆けつけた。高さ5メートルのコンクリート壁に囲まれた州政府の庁舎から出発する一行には物々しい雰囲気が漂う。
知事の頻繁な外出がテロを引き寄せないかと心配する声もあるが、本人は「トップが閉じこもってどうする」と意に介さない。【アフガン中部で栗田慎一】=つづく
http://mainichi.jp/select/world/news/20090813dde007030048000c.html
アフガニスタンの日常:/4 首都死守担う警察官
カブールではこの1カ月間、自爆や路上の仕掛け爆弾によるテロが起きていない。20日投票のアフガニスタン大統領選を前に「首都の死守」を掲げる政府が大量の警官を動員し、警備を強化したのが奏功している。
中心部シャリナウ通り。北部パルワン州出身のジャミール巡査(28)が、検問所で通行車両を1台ずつ検査していた。無用のトラブルを防ぐため、笑顔を作るのも覚えた。「一番怖いのが車のドアを開ける瞬間。自爆犯の大半は検問所を標的にしたり、検問で見つかって自爆する」。半分にちぎれた同僚の遺体を見て以降、制服の下に分厚い防弾着を付けている。
給料は月1万円強。妻と6歳と2歳の子供たちを養う。殉職しても政府弔慰金は年収程度。「今の仕事に誇りを持っているが、正直少ない。夜、我が子の寝顔を見ると転職を考えることがある」。最後に「まあ、仕事があるだけ幸せだな」と付け加えた。【カブールで栗田慎一】=つづく
1901
:
千葉9区
:2009/08/16(日) 00:46:05
http://mainichi.jp/select/world/news/20090814dde007030057000c.html
アフガニスタンの日常:/5 広報活動は口伝え
7月のある夜、アフガニスタン東部の民家。旧支配勢力タリバンのメンバーの男が、旧知のベテラン記者を訪れた。20日の大統領選に関するタリバンの方針をじかに説明するためだった。
タリバンは政権を握っていた90年代、徹底した秘密主義を貫き世界から孤立していた。その反省から、今では積極的な広報活動に乗り出している。
「我々が戦うのは米国に我々の土地を侵略されているから。戦闘で人が死んでいると批判するのは本末転倒だ」「我々は大統領選の実施を認めず、国民に徹底抗戦を求める」
床に座り、ゆっくりと語り続ける男。地元記者が後日に詳細を報じると、複数の通信社が世界に配信した。
男はタリバン指導部の命を受けた伝令役の一人。携帯電話でのやり取りを避けるのは、発信源を特定される恐れがあるためだ。タリバンの「情報員」は、利便性に頼らないことで身の安全を担保する。【アフガン東部で栗田慎一】=つづく
http://mainichi.jp/select/world/news/20090815dde007030044000c.html
アフガニスタンの日常:/6止 8歳の窓ふき少女
渋滞で動かなくなった車に、粗末な衣服をまとった子供たちが駆け寄り、布切れでフロントガラスを慌ただしくふき始めた。アフガニスタンのカブールでよく見られる光景だ。
サイダちゃん(8)は3年前から窓ふきを始めた。排ガスまみれになりながら1日100円前後を稼ぐ。最近は四輪駆動車など窓に手が届かない大型車が増え、収入減を心配している。
学校に行ったことはない。父は病床、母も病弱だ。国に福祉制度はない。6人兄弟の2番目。働くしかない。
四半世紀以上も戦争状態にあり、大人の働き手を失った家庭は珍しくない。助け合うはずの地域社会も多くが瓦解した。戦争が児童労働を強い、子供が子供でいられる時間を短くしている。
「ここに来れば友達に会える」。サイダちゃんが無邪気に笑う。昼食の時間。8歳から12歳の窓ふき仲間8人と、手のひらサイズの小さなナンを分け合った。【カブールで栗田慎一】=おわり
1902
:
千葉9区
:2009/08/16(日) 00:47:25
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJS844536220090814
アフガン大統領選挙はカルザイ現大統領が優勢、決戦投票の可能性も=世論調査
2009年 08月 14日 16:16 JST
[カブール 14日 ロイター] 米国系非営利団体の国際共和研究所(IRI)が14日公表した世論調査結果によると、8月20日投票のアフガニスタン大統領選挙で、再選を目指す現職のカルザイ大統領が44%の支持を集め、優位に立っている。ただ、当選に必要な過半数票の獲得は困難な情勢で、決選投票にもつれ込む可能性がある。
カルザイ大統領の対抗馬と目されているアブドラ元外相が26%で2位につけた。続いてドスト元計画相が10%、ガニ元財務相が6%となった。
調査は7月16─26日に、2400人を対象に実施された。
1903
:
千葉9区
:2009/08/16(日) 10:57:32
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20090811ddlk15010075000c.html
一票の現場から:’09選択の夏・衆院選/4 拉致問題 /新潟
◇高齢化する家族、支援者 「解決へ、具体策示して」
「決意を新たにした」。8月1日、横田めぐみさん(行方不明時13歳)が北朝鮮に拉致された現場を歴代首相で初めて視察した麻生太郎首相は、新潟市で行った街頭演説でそう繰り返した。
麻生首相は街宣車から降りると、長身の老人に近づき、握手を交わした。めぐみさんが通っていた新潟市立新潟小学校の校長だった馬場吉衛さん(88)。「頑張ってください」と声を掛けられたが、馬場さんが言葉を返す間もなく、麻生首相はその場を去った。
「救う会新潟」の会長として運動を続けてきた馬場さんは昨年、体調を崩した。右手の自由がきかなくなり、字も書けなくなった。リハビリを続けてなんとか自力で歩けるようになり、麻生首相に拉致問題への対応を促そうと、無理を押して駆けつけた。
「(麻生首相が)訪れてくれたのはありがたいが、(解決への)具体策がない」と馬場さん。他党のマニフェスト(政権公約)にも期待できる打開策はない。それでも訴え続けるしかないと考えている。「体が動かなくなってきてもどかしい。一刻も早くめぐみさんを返してほしい。時間はないんです」
◇
ポロシャツ姿で目を細める青年。写真の中の大沢孝司さん(行方不明時27歳)は、35年前から時が止まったままだ。「知っている人は連絡ください」とハングル文字でつづられた写真入りのチラシ2000枚をくくりつけた風船が7月23日、軍事境界線近くの韓国・鉄原(チョルウォン)から放たれた。「孝司のもとに届きますように」。兄昭一さん(73)は、数百メートル先の北朝鮮側に飛んでゆく風船を祈るように見つめた。
県職員だった孝司さんは74年2月、佐渡市の飲食店を出て知人を訪ねた後、行方が分からなくなった。北朝鮮に拉致された疑いが濃厚な「特定失踪(しっそう)者」と判断され、昭一さんは政府に真相究明を求め続けてきた。
拉致問題はこの4年、大きな進展がないままだ。息子の帰りを待ちわびていた父福一郎さんは昨年、98歳で亡くなった。昭一さんもいつまで救出活動を続けることができるか不安を感じている。「政治生命をかけて北朝鮮と直接交渉してくれる政治家が現れてほしい」。総選挙を前にそう願う。【黒田阿紗子、岡田英】=つづく
==============
■ことば
◇再調査、宙に浮いたまま
08年8月の日朝実務者協議で北朝鮮が拉致被害者の再調査をすることで合意。同年秋までに結果をまとめるとしていたが、福田康夫首相(当時)の辞任もあり、宙に浮いたまま。マニフェストで、自民は「拉致問題の進展なしに経済支援はしない」として、輸出禁止などの措置継続と貨物検査特措法の次期国会成立を目指す。民主は「わが国に対する主権侵害かつ重大な人権侵害。国の責任で解決に全力を尽くす」として「貨物検査の実施を含め断固とした措置を取る」としている。
1904
:
千葉9区
:2009/08/17(月) 23:17:19
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090817/asi0908171610002-n1.htm
厳戒の中、ロバで投票箱輸送 大統領選の準備進むアフガン
2009.8.17 16:08
反政府勢力タリバンによる大統領選挙妨害の爆弾テロなどが全土で相次ぐアフガニスタン。北東部パンジシール州では17日、物々しい雰囲気の中、今月20日に迫った選挙の投票準備のため、ロバの背に投票用紙や投票箱などを積み、山間部の投票所へ運び込む作業が始まった。
選挙管理委員会によると、全国約7千の投票所へ選挙関連資材を運ぶのに、車両3039台、ヘリコプター3機のほか、ロバ3171頭を使う。山あいの投票所が多く、急峻(きゅうしゅん)な道なき道を進まなければならないアフガンでは、ロバが今でも運搬の「主役」を務めている。
同州で17日に用意されたロバは約40頭。選管スタッフが背に投票箱などを積んだロバを先導し、選管事務所から州内の各投票所に向けて出発した。荷を確実に投票所まで届けるため、選管スタッフらが目を光らせた。(共同)
1905
:
とはずがたり
:2009/08/19(水) 08:46:39
>>1888-1889
グルジア紛争1年 領土も信頼も失った…難民2万5千人、爪痕大きく
2009.8.7 22:53
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090807/erp0908072255004-n1.htm
グルジア中部アハルゴリ近くにあるグルジア内務省の防衛線。有事に備えて土嚢が積まれている
ロシアが隣国グルジアに侵攻し、双方に計600人以上の死者を出した「グルジア紛争」は8日で発生から1年を迎えた。紛争の原因となったグルジアの親露独立派地域、南オセチア自治州とアブハジア自治共和国は完全にロシアの軍事支配下に入り、グルジアでは2万5千人の難民が今も帰還できずにいる。「勢力圏」保持のために武力行使も辞さないロシアの対外姿勢を示したこの紛争は、今もグルジア国民の生活に深いつめ痕を残したままだ。(トビリシ 遠藤良介)
紛争の発火点となった南オセチア自治州の州都、ツヒンバリから約10キロ離れたグルジア支配下のプラビ村。目と鼻の先にロシア軍が駐留する最前線だ。「その丘の向こうにロシアの監視ポストがある。山を越えればすぐにロシア軍の基地だ」とグルジア内務省軍の兵士(28)は語る。
この一帯では紛争中、住居が略奪・放火の対象となり、ロシア・南オセチア側の民兵らに殺害された住民も多い。住居の修復こそ進んでいるものの、今も境界地帯では爆発や銃撃が頻発する。農業を営むメトレベリさん(39)は「(紛争後も)爆弾で15人ほどが負傷した。畑の4割を奪われた上、夜も安心して眠れない」と打ち明けた。
紛争は昨年8月8日未明、南オセチアを攻撃したグルジアに対し、「自国民保護」を掲げるロシアが大規模な報復に出て激化した。ロシアは紛争後、アブハジアと南オセチアの独立を承認し、両地域の4カ所に軍事基地を建設するなど傀儡(かいらい)化を進めている。
グルジアの政治学者、ザカレイシビリ氏(51)は「ロシアは紛争前の位置まで部隊を戻すとした昨年8月の停戦合意に違反し続けている。紛争は決して終わっていない」と現状を説明する。
グルジア経済は今、欧米諸国などからの45億ドル(約4285億円)にのぼる支援で何とか持ちこたえている状況だ。首都トビリシ郊外などには難民用の大規模な住宅群も急造されたが、住民の生活は配給食糧と小額の支給金頼み。難民住宅地の行政担当、シェルマディニさん(57)は「自宅が残っている人もロシア国境警備隊の検問を通らなければ訪れることができない。皆、明日には帰れると思っているのだが」と嘆いた。
紛争の発端をめぐってはロシアとグルジアが非難合戦を続けており、真相は明らかでない。確かなのは、ロシアが南オセチア住民に旅券を配布して露骨に独立派を支援するなど、紛争の素地を作ったことだ。グルジアの親欧米路線に歯止めをかけて北大西洋条約機構(NATO)加盟を阻止し、旧ソ連圏での影響力を保持する狙いがあった。
ただ、ロシアの挑発に乗じて南オセチアを攻撃したサーカシビリ政権への批判も国内外で高まっており、今年4月以降はトビリシで断続的に大規模デモが起きている。政治学者のフハシビリ氏(49)は「権威主義を批判されていたサーカシビリ大統領は南オセチアとの戦争で名声を保とうとした。だが、結局は領土も欧米諸国の信頼も失った。民意をくむ方策をとらなければ、(2003年のバラ革命に次ぐ)“路上革命”の可能性もある」と警鐘を鳴らしている。
「バラ革命」で政権を追われたシェワルナゼ元大統領(ソ連外相)=(81)=は「無意味な戦争だった」と批判する一方、「ロシアがアブハジアと南オセチアの独立を承認したのも過ちだ」と語る。シェワルナゼ氏は「ロシア南部にはチェチェンやイングーシ、ダゲスタンなど、はるかに人口の多い(イスラム教)地域がある。ロシアは遅かれ早かれこうした地域の独立問題を抱えることになろう」と民族対立の拡大を懸念している。
1906
:
とはずがたり
:2009/08/19(水) 08:47:33
ベルギー:欧州の軍縮議論に拍車 「非核三原則」法制化で
http://mainichi.jp/select/world/news/20090719k0000m030119000c.html
【ブリュッセル福島良典】ベルギーで欧州版「非核三原則」ともいえる核兵器禁止法制定を目指す動きが出たことで、独伊など米軍の戦術核兵器が配備されている欧州諸国でも撤去を求める軍縮世論に拍車がかかりそうだ。欧州戦術核の行方はオバマ米政権の国防・核戦略次第だが、北大西洋条約機構(NATO)が国際テロなどの新たな脅威に対応するため着手した戦略概念の見直し作業にも影響を与えるとみられる。
ベルギーは対人地雷(95年)、クラスター爆弾(06年)、劣化ウラン弾(07年)を禁止する法律を世界に先駆けて制定、国際的に軍縮世論を喚起した。
核兵器禁止法案を9月初旬にベルギー議会に提出するフィリップ・マウー上院議員(65)は「『核兵器はごめんだ』という動きをベルギーから国際社会に広げたい」と話す。
禁止法制定の背景には「欧州の激戦場となったベルギーの過去」(マウー議員)がある。また軍縮推進を支持する世論があり、クラスター爆弾禁止の際と同様に、非政府組織(NGO)と政治家が連携し法案の準備を進めている。冷戦終結から20年を迎え、かつてのワルシャワ条約機構に対立するNATOの枠組みで欧州に配備されていた戦術核の有用性が薄れている現状も軍縮機運を後押ししている。
71年には欧州に推定約7300発の米軍の核兵器があったが、ギリシャ、英国などから撤去され、現在はトルコ(推定50〜90発)を含め推定150〜240発に減った。
99年に定められたNATOの新戦略概念は核抑止力の維持を確認する一方、欧州配備の米軍戦術核を「平和と安定を守るために必要な最小限の水準で維持する」としている。だが、NATO自身が戦術核の役割を「政治的」と認めており、米国の政策次第では、来年末までのNATO次期戦略概念の策定で、欧州配備戦術核の削減・撤去の選択肢が浮上する可能性もある。
毎日新聞 2009年7月19日 2時30分
1907
:
千葉9区
:2009/08/20(木) 22:42:48
http://mainichi.jp/select/world/news/20090818ddm007030118000c.html
岐路に立つアフガン:09大統領選/上 未熟な国造り、腐敗招く
◇政府より「タリバン法廷」を信頼
「同じイスラム法廷なのに、政府の裁判所には誰も来ない」
旧支配勢力タリバンの影響力がじわじわと広がりを見せるアフガニスタンのカブール州東部サロウディ地区。元判事のスレイマン地区長(35)は、人けのない裁判所前でため息をついた。
アフガニスタンの裁判はイスラム法(シャリア)に基づく。しかし、国の裁判所を避け、タリバンが運営する「法廷」を頼る人々が急増している。理由は司法の腐敗だ。
「裁判で必要な証拠書類の作成を巡り、行政や警察などがわいろを求める。判事がイスラム法の知識に乏しかったり、有利な判決を条件に金品を要求する。一方、タリバン法廷では提訴後すぐにタリバン指導部内の司法委員会が協議し、一両日中に判決が出る」
2年前、若手判事仲間と腐敗追放運動を始めたが、スレイマン氏は「有力判事らにつぶされた」と証言する。
タリバンが州土をほぼ掌握した中部ガズニ州ギラン地区。強盗に遭い、警察に出した被害届を放置された商店主ザヘルさん(32)は、タリバン法廷に訴えた。「タリバンがすぐに犯人グループを逮捕し、顔にタールを塗って市中を引き回した。その後、強盗事件はなくなった」。地区にある国の裁判所は半年前から、仕事がないため判事が来なくなり、閉鎖されたままだ。
ただザヘルさんは「裁判所が機能していればタリバン法廷には行かなかった」と言う。厳罰主義が恐怖政治へと発展した旧タリバン政権の再来を恐れるからだ。
こうした構造的な腐敗は、米軍の攻撃でタリバン政権が崩壊した後の02年に始まった国際支援のあり方に根差しているとの指摘がある。当時、計画相として援助受け入れの実務に携わり、今回の大統領選に立候補しているバシャルドスト氏(44)はこう振り返る。「洪水のような復興資金は、拠出国側も使途をほとんどチェックせず、政府関係者らの不正使用を野放しにした。権限を持つ者が不法行為に罪悪を感じない風潮が広がった」
オバマ米大統領は、カルザイ政権の「汚職体質」を指弾する。しかし、「構造的な背景を指摘しない個人批判は、問題の本質にふたをしているように見える」とバシャルドスト氏は手厳しい。
今年1月、カブールで起きた2件の自爆テロ。いずれも政府職員が死亡したが、一方の遺族には政府弔慰金が支払われ、他方には支払われなかった。このため「汚職があった」との流言が広がった。
実際は遺族が複雑な申請手続きを知っていたか知らなかったかの違いだった。未払い遺族のザイナープさん(40)は「どの行政窓口を訪ねても、正しい手続きを教えてくれなかった」と憤る。
国を形作る司法や行政の未熟さ。これが国土の8割をタリバンに掌握された「弱い政府」の正体だ。【カブール栗田慎一】
◇ ◇
混迷が続くアフガンの大統領選が20日に迫った。岐路に立つ同国の現状を報告する。
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