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国際関係・安全保障論

1■とはずがたり:2003/01/22(水) 12:15
経済畑出身の私の鬼門,外交・安全保障を考える。
適宜,憲法談義・世界経済等もこちらで。

1846千葉9区:2009/06/08(月) 21:19:46
http://mainichi.jp/select/world/news/20090609k0000m030072000c.html
レバノン:親米与党が総選挙勝利 野党との連立も模索
 【ベイルート和田浩明】7日投開票されたレバノン国民議会(128議席、任期4年)の選挙で、与党の親米反シリア派連合は8日、優勢が伝えられていたイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラなどの反米親シリア派連合を抑えて過半数を確保し、勝利した。しかし与党側の獲得議席数は重要法案の議会通過に必要な3分の2に届かず、今後の焦点の組閣では、野党連合の構成勢力との連立模索が必要になりそうだ。

 内務省によると、与党側は71議席、野党側は57議席を獲得。投票率は54.8%で「過去最高水準」(同省)となった。連立協議は、閣僚ポスト配分や野党側が保持していた実質的な拒否権の扱いで混乱し、長引く可能性もある。

 イスラム教やキリスト教の18宗派が入り組むレバノンは、議会の議席や政府の主要ポストが宗派ごとに割り振られる。国民議会議長(イスラム教シーア派)は今月中に招集される予定の新議会で現職のベリ氏が留任する見通し。スンニ派の首相は、議員の推薦に基づきスレイマン大統領(キリスト教マロン派)が指名、組閣を要請する。今回の選挙結果を受け、与党連合を率いるサード・ハリリ議員(39)は主要候補の一人となった。

 ハリリ氏は8日、「勝者は民主主義でありレバノンだ」と勝利宣言。野党側との連立を模索する姿勢を示した。同氏は、05年2月に爆殺されたラフィク・ハリリ元首相の次男。

 ロイター通信によると野党側幹部も敗北を認めた。事前に「やや優勢」との世論調査もあった野党連合は、与野党に分裂したキリスト教勢力の支持票を取り込み切れなかった模様だ。

 人口約400万人の小国レバノンは、シリアやサウジアラビア、イランなどの周辺国や米国の影響力争いの場で「中東の縮図」とも言われる。中東和平交渉再開を目指す米オバマ政権は、シリアやイランの支持を受けイスラエルと敵対するヒズボラの勢力拡大を警戒。選挙前にバイデン副大統領を送り込み、選挙結果次第でレバノンへの援助を再考する意向を明示していた。

1847千葉9区:2009/06/09(火) 21:33:49
http://www.asahi.com/international/update/0608/TKY200906080328.html
レバノン総選挙、テロ犠牲議員の子ら続々当選
2009年6月8日21時43分

 【ベイルート=田井中雅人】レバノン内務省は8日、7日に実施された国民議会選挙(総選挙、定数128)の開票結果を発表した。欧米や親米アラブ諸国が支援する与党勢力が過半数の71議席を確保し、シリアやイランが支援するイスラム教シーア派組織ヒズボラなどの野党勢力の57議席を上回った。

 反シリア派与党勢力を率いるサード・ハリリ氏は8日未明に勝利宣言。野党側との挙国一致内閣づくりに移る。シニョーラ内閣から閣僚を引き揚げて国会を機能不全に追い込んだ野党ヒズボラや、激しい与党批判を繰り広げたキリスト教系野党「自由愛国運動」のアウン党首の処遇がカギを握りそうだ。昨年5月に与野党支持者80人以上が死亡した武力衝突でヒズボラが首都を「制圧」した事態を受け、与党は野党側に国政の「拒否権」を握れる閣僚ポストの3分の1以上を与えてきた。新内閣でもこの扱いを踏襲するかどうかが焦点だ。

 反シリア派のラフィク・ハリリ元首相の暗殺をきっかけに、前回05年の総選挙で勝利した元首相の次男サード氏ら反シリア派与党勢力は、今回の選挙でもシリアの関与が疑われるテロの犠牲になった議員らの子供たちを立候補させる「弔い合戦」を展開し、野党勢力との激戦を制した。

 最激戦区の一つ、東ベイルート・アシュラフィーエ地区で初当選したナイラ・トゥエイニ氏(26)は、朝日新聞の取材に「父の遺志を継ぎ、戦闘のない、自由で独立した国づくりに力を尽くしたい」と語った。父ジュブラン氏は有力紙の社長兼編集長として反シリアの論陣を張り、前回の選挙で初当選してまもなく爆弾テロの犠牲になった。

 ただ、国民の多数を占める若者の間には、こうした「世襲議員」が幅をきかせる国政の現状に不満を持つ人も多い。大学生ワシム・アラメさん(24)は「政治家の子や孫があとを継ぐだけのファミリービジネスには関心がない。投票には行かなかった。僕たちにとっては、就職すら難しいのに」とあきらめ顔だ。

 アウン氏ら野党側は、こうした大衆の不満を背景に、大富豪でもあるサード氏ら与党側の「腐敗」を追及する姿勢を示して支持を広げた。

 フランスの委任統治を経て独立し、18もの公認宗教・宗派が共存する「モザイク国家」レバノンでは、大統領をキリスト教マロン派、首相をイスラム教スンニ派、国会議長をシーア派が務める不文律がある。また、キリスト教徒とイスラム教徒が争った内戦(75〜90年)の教訓から、国会議員の議席を両教徒で等分するなど、独自の権力分散システムをとる。ただ、著しい人口増加が続くシーア派内には、正当な政治参加が認められていないとの不満が募っており、それがヒズボラへの支持拡大の背景にある。

1848千葉9区:2009/06/11(木) 23:28:45
http://mainichi.jp/select/world/news/20090611ddm007030026000c.html
レバノン総選挙:敗北ヒズボラ、影響力は不変 「国を守ってくれる」住民の支持厚く
 7日のレバノン国民議会選挙で、イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラ中心の反米親シリア派連合は、与党の親米反シリア派連合に敗北した。だが、野党は定数128中57議席を獲得、ヒズボラの存在感に大きな変化は無い。イランやシリアの支援を受け、今後も政治を左右し続けるのは確実だ。【ベイルートで和田浩明】

 ■見知らぬ男の警告

 「街中で写真を撮ったら、明日のニュースにお前が出るぞ」。突然現れた野球帽にポロシャツ姿の男に、そう告げられた。ベイルート南部ダヒヤ地区。ヒズボラの拠点の一つだ。06年夏の第2次レバノン戦争でイスラエル軍に空爆され大被害を受けた。黄色の地に、銃をつかむ緑色の拳が描かれたヒズボラの旗が各所で翻る。

 選挙取材を現地事務所に届け出て「写真、取材は投票所内のみ」との許可は得ていた。見知らぬ男からの「警告」に、ヒズボラの強力な組織力、統制力を垣間見た思いがした。

 ■住民に教育、医療

 ヒズボラの勢力は特に南部で強い。野党系紙アルアクバルのオマル・ナシャベ記者(38)は「教育や医療などを施し、『殉教者』(反イスラエル闘争の死者)の家族の面倒も見るヒズボラに、住民は愛着を抱いている」と説明する。

 ダヒヤで野党側に投票した会社経営のアミン・クベイシさん(27)は「ヒズボラは国を守ってくれる」。主婦のゼナ・ミビーブさん(40)も「レジスタンス(反イスラエル闘争)に反対の与党はダメ」と断言した。

 ただ、シーア派もヒズボラ支持の一枚岩ではない。南部で立候補した同派のアーマド・アサド氏(46)は「イランから多額の援助を受けるヒズボラは、レバノン最大の不安定化要因」と批判する。

 ◇イランの影、懸念も
 ■武装解除再び拒否

 公式選挙結果が発表された8日の夜、ヒズボラ指導者のナスララ師は与党の勝利を受け入れる演説を行った。だが、国連安保理決議が求める武装解除については「武器はイスラエルから国を守るためのもの」と、拒否の姿勢を改めて示した。

 イランが供給源とされる武器は、ヒズボラの影響力の根幹を支える。第2次レバノン戦争では南部へのイスラエル軍の猛攻をしのいで支持を広げた。昨年5月には反シリア勢力との武力衝突に勝利。カタールの仲介で、野党側は内閣の決定に拒否権を行使できる3分の1以上の閣僚ポストを確保した。

 与党連合は今回の選挙で過半数の71議席を獲得したが、重要法案通過に必要な3分の2には及ばなかった。今後の連立協議では、ヒズボラなど野党勢力との妥協が必要になると見られる。

 与党系紙アンナハールのイブラヒム・バイラーム記者(52)は、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配しながら、欧米の制裁で孤立しているイスラム原理主義組織ハマスを例に、「ハマスの轍(てつ)を踏まないよう、ヒズボラは一歩下がった形で影響力の行使を続けるのでは」と分析している。

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 ■ことば

 ◇ヒズボラ
 82年に結成された「神の党」を意味するイスラム教シーア派組織。反イスラエル武装闘争を続ける一方、92年に初めて国会議席を獲得するなど、政治と軍事の両面で強い影響力を持っている。イランやシリアから資金援助を受けているとされ、米国はテロ組織に指定。

1849千葉9区:2009/06/11(木) 23:40:46
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/06/post-197.php
レバノン親米派の勝利に浮かれるな
A Measured Victory in Lebanon

アメリカが好かれたのではなく、イランのアハマディネジャドが嫌われただけかも

2009年06月09日(火)17時15分
クリストファー・ディッキー(中東総局長)
 バラク・オバマ米大統領は、6月8日のレバノンでの出来事を思って思わず笑顔になるかもしれない。これまで長い間、他のどんなアメリカ大統領にも望めなかった幸運が訪れた。

 この日、前日に行われた国民議会選挙(総選挙)の結果が発表され、親欧米の与党連合「3月14日連合」が勝利。しかも、イランのマフムード・アハマディネジャド大統領が公に支援していた候補者たちは屈辱的な敗北を喫した。この選挙結果は、イラン国民がその意味を理解するにつれ、6月12日のイラン大統領選でアハマディネジャドの再選を阻む逆風にさえなるかもしれない。

 もし選挙結果が逆であれば、大変なことになっていた。多くのアナリストは、親シリア・イランの野党連合が大勝すると予想していた。野党連合の中核は、元々イランが設立し、その後も強力に支援してきたイスラム教シーア派組織ヒズボラだ。もし勝っていたら、ヒズボラをテロ組織と見なすアメリカがレバノンと外交関係を維持すること自体、むずかしくなっていたかもしれない。

 だが、オバマはこの選挙結果にあまり期待しすぎるべきではないだろう。オバマが6月4日にカイロで行ったアラブ諸国向けの演説は、選挙結果にいくらか良い影響を及ぼしたかもしれない。ここ数カ月の間に、ジョー・バイデン米副大統領やヒラリー・クリントン米国務長官がベイルートを訪問していたことも。だが、アハマディネジャドがその支持を通じてかえってヒズボラ連合の足を引っ張ったせいだ、という可能性も同じくらいある。

アメリカよりシリア・イランが怖い
 レバノンでヒズボラが勝利すれば、「地域情勢は変化し、抵抗を強化するための新たな前線になるだろう」と、アハマディネジャドは5月に宣言した。彼が言う「抵抗」の相手はもちろん、イスラエルとアメリカだ。だが多くのレバノン人は、シリアに(最近ではイランにも)抵抗する必要を同じくらい感じている。とくにレバノンのキリスト教徒は、感情も投票先もばらばらの集団だということが今回の選挙でわかってきた。

 レバノン政治には特有の落とし穴が多い。テロや武力衝突でしばしば死者が出るからだけではない。これまで数え切れないほど、地域や世界の大国の代理戦争の舞台にされてきた。そのため何十年も戦争や占領やテロに苦しみ、発展は挫折した。それでも選挙があると、「政治はすべて地元の利害で決まる」という諺通りにレバノン社会の「地」が表に出てくる。

 レバノン政府は憲法によって宗派別に細かく議員定数などが決まっているため、政府として機能するには連立するしかない。さらに各宗派も長老、軍閥、金持ち、空想家、神秘主義者、殺人者、レバノン・マフィアなどに分かれており、普通の政治家たちと並んで決定的な役割を果たしている。つまり、レバノンの選挙は決して2派間の対立ではない。

1850千葉9区:2009/06/11(木) 23:41:04
決定的に見えたヒズボラの勝利だが
 一方には、サウジアラビアの強力な後ろ盾を得たイスラム教スンニ派の政治家サード・ハリリが率いる与党連合がある。父ラフィク・ハリリ元首相は05年2月、自動車爆弾で暗殺され、シリアの関与が疑われている。シリアは一切の関与を否定し、国連の調査からも確たる証拠はまだ出てこないが、それでも怪しいのはシリアだと多くの国民が思っている。

 暗殺から1カ月後の05年3月14日には大規模な反シリアのデモがあり、何十年もレバノンを占領していたシリアも撤退を余儀なくされた。数週間後、「3月14日」運動は選挙で議会の過半数の議席を勝ち取った。

 最新の開票結果によると、イスラム教スンニ派の圧倒的多数はハリリが中心となって率いる「3月14日連合」の候補に投票し、シーア派の圧倒的多数はヒズボラ連合の候補者に投票している。最後にレバノンの選挙結果を左右するのはだからシーア派でもスンニ派でもなく、少数派で票も真っ二つに割れたキリスト教徒だ。

 キリスト教系野党「自由愛国運動」のミシェル・アウン党首は、かつて政府軍将軍としてシリアの占領軍と戦い、熱烈な愛国主義者として自らをアピールしてきたが、その後なぜかヒズボラと手を組む。過去の選挙結果から考えて、この握手はヒズボラ連合に勝利をもたらすもののように見えた。

宗教的寛容を求めるオバマ演説に感動
 だが多くのキリスト教系住民のシーア派過激派に対する猜疑心は、想像以上に根強かった。アハマディネジャドが、テヘランの後に従って共同歩調を取ることをレバノンに期待するかのような発言をしたとき、いちばん悔しい思いをしたのは誇り高いマロン派のカトリック教徒だ。

 そこへオバマが、イスラム世界に寛容を求める演説をした。「宗教の多様性は保たれなければならない」と、彼は言った。「レバノンのマロン派のためであれ、エジプトのコプト派のためであれ」

 一般的な原則を繰り返しただけのようにも聞こえるが、レバノンのキリスト教徒は、彼らの正当性が評価されたと感じた。彼らと共感する言葉だとも。オバマの言葉は、アハマディネジャドの言葉よりはるかに多くを語っていた。

 一方のアハマディネジャドは、ただでさえイランと世界の関係を悪化させたとして政敵から非難されている最中。イランの友好国の一つとの関係をまた悪くしたと批判されるのは具合が悪い。

 勝利はまだ、レバノン政治のトレードマークである暴力や敵意や金の力で引っくり返されるかもしれない。だがそれでもこの勝利は、これほど不確実性が高まっている時代には朗報だ。もしオバマが笑顔なら、われわれも少しはリラックスしてもいいかもしれない。


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