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国際関係・安全保障論

1860千葉9区:2009/06/28(日) 15:39:33
http://mainichi.jp/select/world/news/20090628k0000m030111000c.html
アフガン:装甲車の真下で爆音…記者は宙に浮いた

 【クシュマン(アフガニスタン南東部パクティカ州)で大治朋子】「ドン」。記者が乗り込んだ大型装甲車の真下で、武装勢力の仕掛けた手製爆弾(IED=即席爆破装置)が爆発した。アフガニスタン駐留米軍の同行(エンベッド)取材で、パキスタンとの国境沿いの南東部パクティカ州を移動中だった。記者を含め乗員5人は無事だったが、装甲車の後部車輪(直径1メートル)は30メートル以上吹き飛ばされ、車体後部は破壊された。仕掛け爆弾の脅威を体感することになった。

 今月15日、クシュマン米軍前線基地から車列を組み、北東へ約10キロの村に入る直前のことだった。爆音とともに、車両の下から巨大な金づちで一撃されたような衝撃を受けた。重さ15キロの防弾チョッキを身に着け、シートベルトで固定した記者の体が軽々と宙に浮き、次の瞬間、座席にたたきつけられた。白い砂煙が車内に充満する。「大丈夫か」。兵士の叫ぶ声が聞こえた。

 「このへんは昨日5回も通ったのに」。運転手のスミス上等兵(21)が悔しそうにつぶやいた。爆弾は夜間に仕掛けられたらしい。

 アーサー軍曹(24)が後方の車両から近づく衛生兵に気づき、「戻らせろ」と無線で叫んだ。ウルフ特務曹長(44)が声を張り上げた。「来るな。第2の爆弾にやられるぞ」。緊急避難のため車両から降りる足が震えた。

 ◇「この戦争は難しい」 米軍、手製爆弾に振り回され
 ハイテクを駆使した米軍が、武装勢力の単純な手製爆弾に手を焼いている。今年で9年目を迎えた対テロ戦争で、世界最大の米軍に、アフガニスタンの武装勢力タリバンなどはゲリラ戦術で挑んでいる。同乗していた大型装甲車がIED攻撃に遭い、対テロ戦争が生んだ「非対称の戦闘」の一端を、見ることになった。

 「車両の重みに反応する爆弾だ」。爆発跡を見た米兵が断言した。イラク戦争では、武装勢力は米軍車両を確認して携帯電話などの電波で起爆させる爆弾を多用。米軍は電波を妨害する装置を開発した。だがアフガンでは、「イラクより技術レベルは低い」(米軍)ものの、無差別型が多く、対策は確立されていない。現場の脇には子供たちが通うマドラサ(イスラム神学校)や民家があった。武装勢力は、住民の犠牲をもいとわない無差別攻撃を繰り返している。

 「僕の足跡をなぞってついてきて」。攻撃を受けた装甲車から緊急避難することになり、砲手のクリークモア上等兵(24)の後に続いて、爆弾の埋められていた道を横切る。一歩一歩踏み込むたびに、爆発時の衝撃が全身によみがえる。わずか20メートルの距離が、なかなか終わらない。

 「爆発物処理班の到着を待つ間、攻撃を受けて銃撃戦になる可能性がある」。そう言われて、別の軍用車両に移った。前線基地から送られた小型無人飛行機が上空に到着し、近づく車や通行人の動きを伝える。「車両2台が接近」。情報が入るたびに、砲手がその方向にマシンガンを構える。「今日は悪い日になるかもしれない。今朝、電話で妻と話しておいてよかった」。米兵の1人がつぶやいた。

 爆発物処理班が到着したのは2時間半後。基地からわずか10キロの距離だが、爆弾を警戒しながら迂回(うかい)して来たという。リモコン操作の小型ロボットを現場に走らせ、別の爆弾がないことを確認。米兵が飛散した部品などを集め、壊れた装甲車をレッカー車につないだ。

 基地に戻ったのは、爆発から7時間後。1個の手製爆弾にハイテク米軍が振り回された。前線基地で司令に当たっていたコナー大尉は「武装勢力との戦いは、どこが前線で誰が敵なのかさえはっきりしない。この戦争は、難しい」と語った。


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