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国際関係・安全保障論

1847千葉9区:2009/06/09(火) 21:33:49
http://www.asahi.com/international/update/0608/TKY200906080328.html
レバノン総選挙、テロ犠牲議員の子ら続々当選
2009年6月8日21時43分

 【ベイルート=田井中雅人】レバノン内務省は8日、7日に実施された国民議会選挙(総選挙、定数128)の開票結果を発表した。欧米や親米アラブ諸国が支援する与党勢力が過半数の71議席を確保し、シリアやイランが支援するイスラム教シーア派組織ヒズボラなどの野党勢力の57議席を上回った。

 反シリア派与党勢力を率いるサード・ハリリ氏は8日未明に勝利宣言。野党側との挙国一致内閣づくりに移る。シニョーラ内閣から閣僚を引き揚げて国会を機能不全に追い込んだ野党ヒズボラや、激しい与党批判を繰り広げたキリスト教系野党「自由愛国運動」のアウン党首の処遇がカギを握りそうだ。昨年5月に与野党支持者80人以上が死亡した武力衝突でヒズボラが首都を「制圧」した事態を受け、与党は野党側に国政の「拒否権」を握れる閣僚ポストの3分の1以上を与えてきた。新内閣でもこの扱いを踏襲するかどうかが焦点だ。

 反シリア派のラフィク・ハリリ元首相の暗殺をきっかけに、前回05年の総選挙で勝利した元首相の次男サード氏ら反シリア派与党勢力は、今回の選挙でもシリアの関与が疑われるテロの犠牲になった議員らの子供たちを立候補させる「弔い合戦」を展開し、野党勢力との激戦を制した。

 最激戦区の一つ、東ベイルート・アシュラフィーエ地区で初当選したナイラ・トゥエイニ氏(26)は、朝日新聞の取材に「父の遺志を継ぎ、戦闘のない、自由で独立した国づくりに力を尽くしたい」と語った。父ジュブラン氏は有力紙の社長兼編集長として反シリアの論陣を張り、前回の選挙で初当選してまもなく爆弾テロの犠牲になった。

 ただ、国民の多数を占める若者の間には、こうした「世襲議員」が幅をきかせる国政の現状に不満を持つ人も多い。大学生ワシム・アラメさん(24)は「政治家の子や孫があとを継ぐだけのファミリービジネスには関心がない。投票には行かなかった。僕たちにとっては、就職すら難しいのに」とあきらめ顔だ。

 アウン氏ら野党側は、こうした大衆の不満を背景に、大富豪でもあるサード氏ら与党側の「腐敗」を追及する姿勢を示して支持を広げた。

 フランスの委任統治を経て独立し、18もの公認宗教・宗派が共存する「モザイク国家」レバノンでは、大統領をキリスト教マロン派、首相をイスラム教スンニ派、国会議長をシーア派が務める不文律がある。また、キリスト教徒とイスラム教徒が争った内戦(75〜90年)の教訓から、国会議員の議席を両教徒で等分するなど、独自の権力分散システムをとる。ただ、著しい人口増加が続くシーア派内には、正当な政治参加が認められていないとの不満が募っており、それがヒズボラへの支持拡大の背景にある。


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