《Unknown unit has connected. System in jeopardy. Recommending immediate termination of use.》
鞘に内蔵されたシステムが、悲鳴じみたノイズ混じりの音声を吐き出す。過剰なまでのエネルギーを供給され震える。
友でありたい───その言葉に、怪人の口角が僅かに切なげに吊り上がったように見えたのは、果たして気のせいだろうか。
《EXCEED CHARGE》
エネルギーが最高値に達した。電光石火の速さで右手が伸ばされる。
畳三枚分の距離が、刹那の狭間に詰められる。赤い光の軌跡すら残像と化し、迫る怪人の手の中で刀はそれよりもずっと速く、疾風く『射出』される!
《Execution:DIE SET DOWN》