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【もしもの時は】ここだけ世界の境界線【ここで】

244ラディカル・ドクトール ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/03(日) 00:40:16 ID:???
>>243
「うむ、HEXAエージェントの体内には、それぞれ生体トラッカーが仕掛けてある」

HEXAではエージェントのステータス管理はもちろん、脱走や裏切り行為の防止のためにトラッカーを仕込む。
これを用いれば心拍数や血中酸素濃度などの身体の状態をはじめ、会話内容や位置情報の収集も可能だ。
これを用いることで、異なる世界に居る彼女を探り当てることができたのだ。

「無論ジョシュア君も……と言いたいところだが、彼の身体はトラッカーを喰ってしまうのでな」
「君たちにとっては朗報ではないかね?」

同じくエージェントであるジョシュアにも同様の装置が注射されたようだが、彼の体細胞はそれを逆に取り込んでしまったらしい。
ソルダート・フトゥーロのような強力なナノマシンでもないため、ベルゼブブの捕食能力にはアッサリと敗北したようだ。

「私はグリムナー殿から見れば若造かもしれんが、ご覧の通りこの老体でね……」
「反体制派の連中を攻撃してくれれば、彼女の方から姿を現わすだろう」

ドクは長身で背筋も伸びているが、ガタイという観点では恵まれていない。
肉体は年相応の衰え方をしており、身体能力も痩せ型の初老に変わりない。そのため荒事は彼女にお任せという訳だ。
派手な登場したが、ここは反体制派が制圧した地区のど真ん中。瞬く間に警戒の色は周囲に広がり、数人の兵士が怯えながらイムカたちを取り囲みつつあった。
装備レベルは現代の途上国クラス。たとえ撃たれたとしても、リフラクターフィールドは小口径の弾丸を意にも介さないだろう。

「ま、私も手伝おうかね」

ネクタイを締め直し、眼鏡のずれを直す。
ドクが構えると、次元に穴が生じてそこから金属の機械式触手が転送され、ドクの脊髄に接続された。


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