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【もしもの時は】ここだけ世界の境界線【ここで】

1かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/13(木) 22:09:59 ID:???
【なりきり新世界へようこそ!】
ここは様々な世界が融合して出来た世界。ここの住人は親しみを込めてこの世界を『新世界』と呼んでいます。
この世界にはオーバーテクノロジーから魔術まで何でも存在します。超能力や宇宙艦隊もあれば大魔王の領地も、
獣人の集落や神の軍勢すら勢揃いの『なんでもあり』の世界。それが新世界なのです。
あなたはこの世界の新たな住人となり、先駆者や新入り、そして異世界の住人達と関わってゆくことになります。

【ゲートについて】
この世界には『ゲート』と呼ばれている様々な世界同士を繋げる空間があります。
時にそれは魔界へ、時にそれは天界へ、時にそれはダンジョンへ、繋がっている先は様々です。
稀にそこから『厄災』なるものが流れ着き、それがこちら側の世界を荒らす事もしばしば…
その度に貴方達『能力者』はその能力を最大限に行使して『厄災』を元の場所へと送り返したり倒したり…
この世界の様々な事がこの『ゲート』を切っ掛けにして起こります。

【来訪者について】
この『新世界』はその性質上、別世界からの『来訪者』がやってくることもあります。
彼らの来る世界は様々な世界。時には人間や獣人。時には悪魔や妖怪。そして時には異星人すら『来訪者』として現れることすらあるのです。
『来訪者』はこの世界に来る過程で新たな『能力』を得る事も、そして自分が持っていた能力を引き続き使うことも出来ます。
しかしあまりにも強大な『能力』は『ゲート』の力によりその効力を失ってしまうこととなるでしょう。
次の『来訪者』はあなたかもしれません……

◇ここは自分だけの『能力』を手に入れ、様々な能力者と戦闘、交流するスレです。
◇オリキャラは勿論、様々ななりきりスレのキャラも参加する事が可能なスレです。
◇まずはしたらばで能力登録。ここに設定を纏めておくことでロールをスムーズに行えます。
◇戦闘、交流、基本は何でもありですが、相手が不快になるロール、確定ロールは避けましょう。
◇チート能力や人外級の身体能力など、相手に勝利の余地を与えない設定は避けましょう。最強設定は御法度です。
◇荒らしはスルー。絶対に関わらないようしましょう。

◎戦闘之スヽメ◎
悪い例:
まそっぷ!
【剣を振りかざし、思いっきり斬りつけた】
↑確定ロールが含まれているのでNG。

良い例:
まそっぷ!
【剣を振りかざし、思いっきり斬りつけようとする】
↑正しくはこう。他人に行動の自由を持たせることが大切。

☆次スレッドは>>980が立てるものとする

★避難所★
ttp://jbbs.shitaraba.net/internet/20393/

★wiki★
ttp://www60.atwiki.jp/_mng/admin_basic.php

★前スレ★
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20393/1447517901/l50

2 ◆T/233Moei6:2018/09/16(日) 21:12:04 ID:???
【前回までのあらすじ】

 異星種の侵略により滅びが確定した惑星で奔走する越境者達。
 脱出プランの一段階目である技術継承者の救助に成功するも、
 エイリアンにより改造されたサイカー:アラズァヘッド9999(フォーナイン)との遭遇、
 そして、第三勢力であるディーモンの降臨により事態はますます混迷を深めつつあった。

 --------
 ------

【ディーモン降臨より1日後:兵員輸送ヘリにて――】

「つーワケで事態はいやんな方向に悪化したデス」

 教師と筆文字で書いたTシャツにガスマスクという
 見る者に頭痛を誘発させそうな格好のα-12はとくとくと説明中である。

「状況はポンコツ=サンの借金返済計画並みにやべえ感じデス。悲惨デス。
 利子だけで極貧・ジリ貧になる前にさっさとお仕事すまさないとデス」

 いやんな方向に悪化…端的に説明すると衛星軌道上に存在する
 カノッサ機関スペースシップからの支援が絶望的になったというお知らせである。
 が、なんかアレすぎるα-12の説明にα-09が咳払いし、

「こほん。愚妹のいい加減な説明とぽんねえさまの喜劇的人生はともかく…本来なら宇宙からの支援物資投下。
 不確実ながら衛星軌道爆撃(オービタル・ストライク)も期待できてはいたのですが
 ディーモン降臨で盤上と諸条件が激変しています」

 ディーモンにスペースシップの存在を気取られれば、撃墜あるいは侵食という最悪の事態もありえる。
 そうなれば越境者達はこの世界からの脱出の手段を失い、遅かれ早かれ全滅するのみとなろう。
 ゆえに一切の支援が期待できない、寧ろしてはならないといったジレンマに陥ってしまった。

「ただでさえ少なかった時間的猶予も消滅しました。
 脱出プランのスケジュールを短縮する必要が出ています」

 救出作戦より帰還した者は加速再生治療を受けた後、
 タンクベット睡眠(1時間でほぼ8時間分の睡眠。常用は身体によくない)
 次の作戦に出撃することとなったわけだ。α-09からの説明は以上である。

【越境者達を乗せた兵員輸送ヘリが炎羅に染まった空を駆けている。朝も夜も晴れも雨も最早消滅した】
【地上に状況は作戦以外の事は報告をあげなくなった。ディーモンの降臨はすなわち地獄の出現と同義。
 惑星人類の悲惨に絶望を塗り固めた末路の仔細など、あえて聞きたくも無いということだ】

3かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/16(日) 21:20:03 ID:???
>>2
ロイ「もうさぁ…あいつらどうにかなんねぇかなぁ・・・」
超いやそうな顔で説明を聞くロイ

鈴虫は空になった徳利を逆さに振って不機嫌顔 お酒の制限が始まってしまったのだ

ロイ「次はゲートの破壊だっけか? そこでもディーモンとエイリアンとの三つ巴しなきゃなんない感じかね?」

ちな鈴虫ちゃんは徳利から滴らんとする甘露のしずくを舌で受けようと必死に伸ばしていた

4メイドと執事 ◆AaNrqSY5ys:2018/09/16(日) 21:23:16 ID:???
>>2
ウォルター「うーむ…」

オールバックの黒髪が特徴的な壮年の男が、
頭に眼鏡をかけた黒い饅頭を乗せた状態で、
目つき悪く眉間に不機嫌そうに皺を寄せて唸っていた。

ウォルター
「このままエイリアン VS ディーモン戦が続いたとして、
 現状の戦況とエイリアン本隊が到着した場合はどうなるんだ?
 正直エイリアンもディーモンも俺には似たようなカテゴリだ。
 うまい具合に潰し合ってくれねえもんかね」

5ソーマタージ ◆.zilz3o6.U:2018/09/16(日) 21:25:02 ID:???
>>2
「ちょっと盛りすぎじゃないか?ディーモンに失礼だろうその例えは」
紫煙を燻らして軽口を叩き、首を鳴らして身体の調子を確かめるソーマタージ。
上空からの支援が有効なのは敵に対抗手段が無い時だけだ。ディーモン相手にそんな事をするのは自殺行為に他ならない。

「嫌んなっちゃうね。太陽がまた奪われてしまった」


「それで?どうやってそのスペースシップまで行く?」
ヘリのハッチを開いて吸い殻を放り捨てながら地上を睥睨する。焔、焔、焔の地獄変。
「こんな調子で本当に宇宙に行けるもんかね。ステーションも燃えてそうだぞコレ」

6 ◆T/233Moei6:2018/09/16(日) 21:41:36 ID:???

「では作戦の概要を説明します」

 今回の作戦は惑星脱出前の必要事項。
 すなわち、この惑星で発掘された不安定ゲートの破壊である。

 不安定ゲート・・・越境者が任意の世界移動に用いるゲートであるが、
 時に、ランダムジャンプ以上の危険を伴うゲートが発見されることもある。
 飛び込んだが最後、十中八九、虚数空間につながり、越境と同時に消滅――速やかな自殺と変わりない。

「本来であれば、使い道の無いバグったゲートなのですが――」

 しかし、である。今回の惑星侵略でエイリアンはカノッサ機関の能力者から高クラスの越境因子を取得している。
 つまり、ゲートの使用権を得た形だ。そして(>>4)胡乱なるメイド:ロッテが得た情報から異星種は遺伝子の取得・複製に特化した種族となると。

「もしエイリアンがゲートの有用性に気付き、越境因子を持った複製体を数に任せてこの惑星の不安定ゲートに放り込んだ場合、
 折り悪く256万分の1の確率でスプロールの座標を取得されると予測されます。そうなれば――」

 後は越境に越境を重ねてアメーバ状に広がって何処まで被害が拡大するか予測すらできなくなる。スクラップヤードも例外ではない。
 幸運なのはエイリアン自体が越境因子の有用性にまだ気付いていないこと。
 ゲートさえなければやがて不要な不明因子と判断され、おそらくは廃棄されるだろう。

「発掘途中の遺跡…エイリアンの侵略範囲外ですが、状況が状況だけに不測の事態も予想されます。
 ゆえにランナー(傭兵)の方々を含めた最高戦力で作戦を行います」

【ミッション…不安定越境ゲートの破壊】

「まもなく到着します。皆さん、準備を」

>>3

「正直、状況が混沌としすぎているため〝何があってもおかしくありません〟」

>>4

「エイリアン本隊が到着した場合は…ディーモンの規模にもよりますが、
 おそらくはエイリアンが物量差で勝利するかもしれません。
 が、たとえどちらが勝利しても未来はありません。そして――」

 越境者達にそれを防ぐ術はない。あくまで彼等の第一用件は作戦の成功と速やかな脱出なのだ。

>>5

「さいわい、スペースシップまで上がるための宇宙港は手付かずの状態です。
 汚染兵士の反乱が速やかすぎたのが逆に利となっています。
 が、宇宙港の奪取作戦はそのまま惑星脱出するのと同じタイミングで行うべきです」

 理由は単純。宇宙港の確保は出来ても、それを維持する戦力がないためだ。
 敵性存在は圧倒的多数。迅速に宇宙港の奪取→惑星脱出→衛星軌道上のスペースシップにて世界移動を行うというプランだ。

7ソーマタージ ◆.zilz3o6.U:2018/09/16(日) 21:48:06 ID:???
>>6
「スナッチャーみたいな事になるってワケだ」
与えられた情報を少なくとも自分にだけは分かる程度に勝手に纏める。エイリアンの越境を防ぎつつ、この地獄から脱出する。
「どっちか片方だけにしてくれねーかな。マジで」


「航空支援は任せたぞ。サテライトキャノンは無理でも、機銃掃射ぐらいは出来んだろ。
 というか出来なきゃ困る。今日は爆薬の持ち合わせないんだ」
手に持つのはいつもの刀、懐には金属のアンプル。死地に飛び込む用意はいつでも万全。

「───やっぱり鉄砲かなんか無い?いい加減キツい。
 始めるとしよう。ミュージックスタート」

8メイドと執事 ◆AaNrqSY5ys:2018/09/16(日) 21:49:12 ID:???
>>6
ウォルター「あー…漁夫の利とかは考えないほうがいいな、これは」
ロッテ「そもそも此の戦いに最早利など存在しないのでは?」
ウォルター「にしてもこっちの戦力は減るしかないってのが厳しいよなあ…何で連絡つかねえんだ?

ウォルター
「やっぱおかしいだろ。
 記憶がねえから確かな事は言えないが俺が発したテレパシーを感知して来たんだろ?
 今のお前はSPIに能力振ってんだから同じ事をすれば連絡がつくだろうが。
 最悪俺がもう一度形態変化して連絡を取ることだって…」

ロッテ
「出来ませんよ。
 テレパシーを感知したのだって偶然だったんです。
 受信側は極力同宙域に留まっていてくださるでしょうが…
 送信側の此方は連戦による消耗で何方かはまともな形を保っていられないじゃあないですか。
 この状態で長距離テレパシーは賭けにすらなりませんよ?」

ウォルター
「最悪どちらも脊髄反射で漂うスペースモンスターで一生を終える、と。
 何だよ、更なる増援は期待出来ませんってか?
 バイアリータークやシャルウルなら起死回生の一手になりそうなもんだってのに…」

ロッテ「お嬢様に此の危険地帯に来いと?」
ウォルター「来そうじゃねえか…いや絶対来るだろ、この状況だったら」
ロッテ「同意しますが同意できません」

ウォルター
「ははっ!流石に俺も進んで主人を危険に晒す気はねえわ
 …さて如何するかな、俺主体で立ち回って様子みるか?」

9かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/16(日) 21:49:39 ID:???
>>6
ロイ「確率256万分の1か…無制限にぶち込められるんだ 実質100%と変わらん
   むしろ今現在において最高戦力以外を投入してどうにかできる状況とも思えんしな」

鈴虫ちゃんは空になった徳利をポイと投げ捨てていました

ロイ「で? どうやって壊すよ? 発破仕掛けてアボンと行けるなら俺でもできるが 
   前にスプロールのゲート壊s・・・されたときはどんな手だったんだ?」

以前 スプロールのメガコーポが食い物にいていたゲートを破壊したことはα-12には内緒だったのを思い出し
多少イントネーションがガタガタになりながら質問した

ちな鈴虫ちゃんはふて寝していた

10 ◆T/233Moei6:2018/09/16(日) 22:14:36 ID:???

>>7

「予備でよければ」

 ソーマタージに対パワーアーマー兵用ヘヴィピストルが渡された。大口径isパワ!

>>8

「デスデス。はたから見ているとアブナイなおじさんデス」

 さもあらん。

>>9

「デス〜…」

 ファッキンな記憶を思い出したのかじとーんな目でロイを見るα-12であった。
 なお、曲がりなりにも〝不安定なゲート〟なので爆破などの強い衝撃でドカンと消滅するらしい。


【全員対象】

「到着です。ご武運を」

 ヘリから速やかに降下した面々はそのままにゲート遺跡へと向かうことになる。
 炎羅の空は赤い稲妻を大地に落とし続けており、遠方から聞こえる咆哮は、
 エイリアンとディーモンの戦いが苛烈を極めていることを物語っている。

「デスデス。動体反応なし。周辺に敵の気配はないデス」

 遺跡までは警戒しながらでも比較的容易にたどり着くことができるだろう。
 発掘現場のボカリと開いた空洞を抜けて進めば、
 やがて、明らかに人の手が入っているであろう遺跡の内部にたどり着くこととなる。

【青白い石材そのものが淡く発光しており、光源には困らない】
【何やら不可思議な文字が壁面のところどころに刻まれているが、世界修正力の適応外なのか読めない】

「…デス。奥に動体反応1…いや、もっと多い…?.――何か居るっぽいデス」

 ゲートまで進んでいる中、先頭のα-12は皆を制してそう言葉した。
 奥に何かが居る。敵かあるいはロクでもない何かか。一般人の可能性はほぼ無いであろう。

>>7 奥の動体反応の気配。ソーマタージは微弱な電磁波を感じ取る≪0001111010≫ ディーモンともエイリアンとも違う】
>>8 ウォルターに密かにくっついていた蚊がぷぅんと離れていく。その顔は人面で気持ち悪い】
>>9 レンジャー知識…汚染と変異はディーモン侵略の証である。そしてそれらはディーモンの斥候あるいは端末である】

11メイドと執事 ◆AaNrqSY5ys:2018/09/16(日) 22:19:27 ID:???
>>10
ウォルター「…ん?」

何か違和感を感じたような気もしたが気のせいだろうと、
深くは考えずα-12の制止に従い歩みを止める。

ウォルター「さて、蛇が出るか鬼が出るか」

右手を軽く開く。
臨戦態勢だ。

12かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/16(日) 22:22:14 ID:???
>>10
ロイ「・・・・・脱出したらまたあのパンプキンプリン作ってやるから機嫌直せ」
じとーんな視線に居心地が悪くなったのか 目をそらしながら提案するのであった

ちな鈴虫ちゃんは鼻提灯な

〜それからどうした〜
楽しい切り合いが始まると知ってテンションの高い鈴虫ちゃんはずんずんと遺跡の中に入っていく

ロイ「採掘用の発破でもありゃありがたいんだがなぁ・・・」
対するロイは辺りに物資でも転がってないかと探していた

ロイ「気を付けろ ハイテクの方はよくわからんが ディーモンの気配はマシマシに感じる
   十中八九いるぞ 警戒は怠るな」

近くに胴体反応はないらしいが レンジャーとしての知識が この先にディーモンの眷属の気配を察知していた

ハルバートを構え注意深く進むろい

ちな鈴虫ちゃんは全く意に介することなく遺跡内部を進んでいた

13ソーマタージ ◆.zilz3o6.U:2018/09/16(日) 22:24:34 ID:???
>>10
「ピストルかぁ」
貰っといてこの不満げな態度!大口径なのは気に入ったのでそれ以上は何も言わず、スラックスに雑に押し込む。


「センサーに感無し、順調だ。円滑に作戦が完了しない要素が無いな?」
片手に拳銃、片手にナイフを持つ近接戦闘の構え。

「おっと世界の不思議発見伝。まあキョーミねーしどーでもいいケド。俺日本史専攻なんだ」
壁に刻まれた何らかの文字。平時なら学術的価値もあったやも知れぬが、この状況ではクソの役にも立つまい。
「覚えたい人がいるなら写真ぐらいは撮ってってやってもいいぜ。そんなセンシティブな野郎がいればの話だけど」

「──────奥に何かいる。これは……」
交戦経験のあるエイリアンともディーモンとも違う気配。微細な電磁波が肌で感じられる。
「ディーモンの眷属か、エイリアンの斥候か。ゲートにまで目を付けてたとか?
 十中八九ロクでもない事になるぞ。覚悟しとけ」

銃の弾は装填済み。腰の刀も充電済み。いつでもいける。
「インスタンスバトルだ。アイテムレベル上げておけよ」

14 ◆T/233Moei6:2018/09/16(日) 22:37:18 ID:???
【全員対象】

 奥に進むとやがて開けた場所に出た。
 そこで煌いている情報文字が重なったような淡い光の柱――ゲートだ。
 が、通常のソレと異なり所々ノイズが走っている。不安定である証だろう。

≪00011111010101≫≪00011110101≫≪0000011110101≫

 そして、その手前、何やら真っ赤なロープを来た何かが広げた観測機器を操作している様子で、
 そらにその周囲には3体の人間の髑髏に機械を貼り付けたようなドローンが浮遊――

「サーボスカル…デス?」

 三体のサーボスカルがゲートをあらゆる角度から観察。どうやら赤ローブの制御下にあるようだ。
 となると、この存在は〝ディーモンともエイリアンとも異なる所属〟と考えるべきだろう。

【サーボスカル…イムカ・グリムナーが所属する銀河帝国において使用されるドローン】
 【銀河帝国…終焉の遠未来を支配する人間の帝国。抑圧を圧制を旨とする狂気的国家】

 -----------
【遺跡入り口】

≪ミツケタ、ミツケタ≫

 人面の蚊は歓喜の声を上げる。強い魂を持つ者たち。越境者。それはディーモンの供物にこそ相応しい。
 用済みの蚊は小さく爆散すると、その破片は大地に染みて、やがて朽ちた木のオブジェがそこから生えてくる。
 それは精神生命体であるディーモンを基底現実にダウンロードするための触媒。名は願望機という。

【遺跡入り口にて願望機が出現。病的な緑色の肌を持つ一つ目のディーモンの尖兵が次々に転送されていく】

15メイドと執事 ◆AaNrqSY5ys:2018/09/16(日) 22:41:05 ID:???
>>14
ウォルター
「おいおい勘弁してくれよ、事態が余計にややこしくなりそうなんだが?
 何やってんだそこの赤ローブ!!」

襲い掛かるのは無しだ。
とりあえずコンタクトを開始。

ロッテ「…何か、嫌な予感が」

頭の上のポニョことロッテの第六感が発揮される。

16ソーマタージ ◆.zilz3o6.U:2018/09/16(日) 22:47:21 ID:???
>>14
「なんでこんなところに……」
宙に浮かぶ見知った機械。いつぞやに聞いた話が正しければ、確かに量産されていてもおかしくはないか。
問題は、何故ここにいるかだ。

「何でもいい!ぶっ殺して、塞いで、とっとと帰るぞ!」
引き抜いた赤い刀を片手で構え、空いた手に銃を握るソーマタージ。
サイボーグの怪力とバランス感覚が成せる掟破りの戦法だ。


「いや待て、嫌な予感がするぞ。便意よりイヤーな何か来ていないかな?」
斬りかかろうとしたその時、強化された聴覚は入口より迫る足音を捉える。
赤ローブは後だ。急ぎ踵を返すと、先程通った道に銃口を向けて敵を待ち構える事にした。

17かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/16(日) 22:47:56 ID:???
>>14
さて 開けた場所に出て 見えてきたのは赤ローブの集団とサーボスカル
そう ベティのベストフレンドであるあの頭蓋骨である

ヂクリ・・・左手が疼いた すでに日に焼けマメだらけ傷だらけの左手
なれどその手は一度千切れている ちぎった相手は・・・銀河帝国の者

ロイ「全員 惨劇を探せ 無ければあいつらは敵だ!!」
ハルバートを手に突撃を仕掛ける もしもあいつらがイムカの手の者でなければ それ即ち越境者の敵だ

なおイムカの名前を出すと色々と面倒そうなので銀河帝国が把握(してないであろう)コードネームを使った

そして鈴虫は場の空気から入口に切っていい敵がいることを察知した

にんまりと笑顔を作りながら来た道を戻ろうとするだろう

18 ◆T/233Moei6:2018/09/16(日) 23:06:59 ID:???
【全員対象】

「………」

 ウォルターの叫び声とソーマタージの威嚇…であったが、しばらくはそのまま作業に没頭し、
 無視されたと判断されるギリギリのタイミングで赤ローブはそちらに振り向く。

「00011110101――何か?」

 無機質な電子音交じりの声音を発するソレは明らかに異様であった。

「デス?」

【顔…本来、人間の顔があるべき部分は鉄の仮面にレンズ…否、機械の頭部に置き換わっている】
【腕…二本ではない。四本はある。そのうち一本が錫杖めいた杖を持ち、残り三本が機器を操作している】
【足…二本の足ではない。多足類めいて、金属の触手めいたマニュピレイターの群れがうごめいている】

 機械化…それでもスプロールなどのサイボーグは出来るだけ人間の外観をどこかに残そうとする傾向がある。
 それは、人間から離れすぎて、違う「何か」になってしまうことへの忌避ともいえる。
 しかし、赤ローブにはソレがない。人間性を削ぎ落としきったその外見は、ある種の狂気を臭わせる。

「0001110101――臣民とも違う。異星種でもない」

 ここで赤ローブはゲートをチラリと見て、再び越境者達を見て――

「越境者」

 ソーマタージのサイバネティクス。ロイの聖遺物。ウォルターから検出される生体反応。
 これには赤ローブな内心歓喜していた。〝使えぬ〟ことがほぼ明らかになったゲートよりもよほど魅力的な
 多数のサンプルの出現に速やかなる解剖と実験のため錫杖を向け――ようとして下ろした。

「0001110101――迷惑なことだ。わざわざ連れて来たか」

 ロッテの厭な予感。ソーマタージの感知。鈴虫の狂喜。
 入り口より濃い腐臭が吹き荒れ、ヒタビタと奔る影の群。

【汚濁塗れの蕩けた瞳孔を持つ一つ目が複数、病的な舌を垂らしながら迫ってくる】
【プレーグペアラー(疫病兵)…
 ディーモンの尖兵。レッサーディーモン。病的な薄緑に肌。不自然に膨れた腹から粘液塗れの臓物を垂らし、
 邪悪なる祝福を受けた片刃の剣(プレーグソード)を手に怒涛の勢いで殺到してくる】

【状況判断…赤ローブは一瞬だが明らかに濃密な殺気を漏らしていた。今は霧散している。が、果たしてコレに背を向けるべきか!?】

 信用ならざる者と明らかに敵意を持つディーモン。これは挟み撃ちとなるか否か。

19メイドと執事 ◆AaNrqSY5ys:2018/09/16(日) 23:17:10 ID:???
>>18
ウォルター
「おい、マッドな生涯学習者、手ぇ貸せ。
 連中が迷惑だって認識があるなら、
 邪魔者は排除してからゆっくりと交渉と行こうじゃねえか。
 手前の目的が何であれ、俺らは該当者なんだろ?みすみす見逃す手はねえよな?」

戦力になるかならないかは、この際どうでもいい。
背後まで気にしてやっていられる状況ではないのだからリスクは減らす、それだけだ。

ウォルター「ロッテ!とりあえず温存な!俺がやる!『十束剣』!!」

硬質化した十本の指先をもって両手首を合わせ掌底を繰り出すように突き出す。
うち放たれるのは指の形をなぞって放射状に広がる斬撃。
ディーモンの強度が如何程か知らないが、兎も角やるしかない。

20ソーマタージ ◆.zilz3o6.U:2018/09/16(日) 23:19:26 ID:???
>>18
「ウワッ、キメェ。ウケる」
機械かを繰り返したか、或いは初めからこうなるつもりだったか。目の前の人物は、最早人とは呼べなかった。
言動、気配、その他諸々。その全てが狂っている。真っ当な対話、協力は非常に困難だろう。

「そう、迷惑をかけるのが好きなんだ。俺ちゃんこう見えて多感な十代の女の子」
なだれ込む腐臭。現れたるは狂気と呪いの塊。そして、背後からは一瞬の殺気。
そのどれもに呪詛を吐く。本当に、面倒な状況になった。
「誰だ勝手に俺様の人生をハードモードにしやがったのは」


「どこもかしこもこんなんだ。生きてマス掻きじみた研究続けたいなら少しは手伝え!」
赤ロープにチラリと赤い眼を向けて口早に怒鳴ると、醜悪なる尖兵に向けて牽制の乱射!
体表を微かなスパークが走る。軽くは無い反動をサイボーグの怪力で強引に押さえ込んでいるのだ。

21かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/16(日) 23:22:56 ID:GC3e7hug
>>18
こいつらに背を向ける?

ロイの勘ははっきりとNOを突きつけた

ロイ「ッ!!」
だが 周りの判断は皆それを受け入れたのだ それに挟み討ちになることはよろしくない
ハルバートを手に突撃を仕掛けたのは・・・黄昏の眷属だ 皆に合わせるように レッサーデーモンに突撃を仕掛けた

そして鈴虫はそんなことに構わず レッサーデーモンに切りかかるのであった

22 ◆T/233Moei6:2018/09/16(日) 23:40:33 ID:???
【全員対象】

「000011111010001101」

 サイボーグ…というより人の気配が殆どしない赤ローブは電子音声を発する。
 意図は不明瞭なままであったが、とりあえず、背中から撃つという気配は無い。

>>19

「魂…ソウル――尊父へ」

 陰気な呟きとともに怒涛の如く迫るプレーグベアラーを十束剣が寸断する。
 頭部を斬り飛ばし、全身をグズグズの肉塊にした個体〝だけ〟はそのままに沈黙し塵と化すが、
 肉体の大部分を残したまま貫いたり、あるいは腕や足を斬り飛ばした対象は――

【何ら意に介さずに迫ってくる!半ば崩壊した肉体を持ちながら、おそるべき耐久性!!】
【切断されながら接近接近――呪われし剣を振りかぶる!!】

>>20

 弾丸をブチ込み…それでも進んでくるプレーグベアラー!
 衝撃で僅かに足を止めるという、文字通りの牽制程度しかなっていない。

【COMPに反応。人工皮膚が徐々に劣化する兆候。疫病塗れのディーモン。どうやら毒性を有している】
【牽制射により、まだ若干の距離があるが、何しろ敵が多い。徐々に迫ってきている】

>>21

【レンジャー知識:疫病を冠するディーモンは毒性持ち。不用意な近接戦闘は危険(対策:聖水など祝福されたアイテム&錬金薬】

 鈴虫の剣で首をぶった切られたプレーグベアラーはなおもその手にもつ剣を振りかぶろうとする。
 しぶとい。中々死なない。もっと斬ることができる。が、問題は近づくだけで影響を受けていくであろう毒性だろう。

 対して、ロイのハルバートははみ出た臓物ごとその腹部を抉る。が、それではまだ死なない。
 背中を気にした一撃であったためか、破壊係数が低い一撃となってしまった。

「ゥクアアアアッ!!」

【そのまま前進しようとするプレーグベアラー。異質。おぞまし。心の弱い者なら発狂しかねぬ】
【判定:精神抵抗…疫病兵のおぞましい外見も、それ自体が精神を撃つ武器なのだ】

23メイドと執事 ◆AaNrqSY5ys:2018/09/16(日) 23:51:53 ID:???
>>22
ウォルター「んだコイツ等ぁ!?」

繰り出されんとする一撃を避けようと下がりながら戸惑う執事。
閉鎖空間内で物量に任せて歩み続ければいい相手に対し此方の火力不足は明らかだ。

ウォルター「おい、どうする!このままだと先が見えてるぞ、何かねえのか!!」

補給の目途がない現状では派手にチカラを振るう事も出来ない。
いっそのこと又形態変化で戦う事だけに特化すれば…いや、これも先がない。

24かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/16(日) 23:55:00 ID:???
>>22
ロイ「チッ ベティがいれば翻訳できたかもな・・・」
何事かを発する音を聞いて舌打ち

ベティはイムカのサーボスカルと会話をしていた
もしかしたら連中の言葉も理解できる・・・かも? まぁベティもアキレスもいないので仮定の話だ

ロイ「物資が補充できねぇのに面倒くさい!!」
鈴虫「はっはぁ!!」

ロイは忌々しそうに 鈴虫は嬉しそうに腹だから発するは命の炎
闘志による紅蓮の炎と殺意によるどす黒い炎だ

ロイの炎は陽の気功故 それら毒性を押しとどめる効果を期待し
鈴虫の炎は陰の気功故 それらを飲み込まんとする効果を期待・・・しているかは微妙なところ

更に視界的なおぞましさは両者ともに見慣れており それだけで狂気に陥ることはない

そしてロイは闘志の炎を穂先に収束させ 突き進んでくる疫病兵を中からこんがりよ焼こうとする

鈴虫は疫病など知るか と言わんばかりに笑みをたたえ なおも切る 切りまくる

25ソーマタージ ◆.zilz3o6.U:2018/09/17(月) 00:01:12 ID:???
>>22
「スパアマ持ちかよ。ナーフされちまえ」
CLICKCLICK!弾切れだ。牽制はさほど効果なし。
刀を納めようとした手が一瞬止まる。チラリと見えた素肌が乾いた大地の様に乾燥し、崩壊しかかっている。

「オマケに毒持ち……。とんだクソバランスだ」


「舐めるなよッ!」
しかし、戦意は途切れない。殺意は止まらない。
熱くなる躰に本能が従う。バックステップで尚も距離を取り、ピンと伸ばした指先を腹部に宛がい──────。

「ッツアアアアアアアアアッ!!!」
躊躇い無く死地にて割腹!ピ、と線が走った次の瞬間には夥しい量の白い血が撒き散らされ、膝を付く!
すわ発狂か?否、鮮血に染まった指は、固く握りしめられた拳を形作る!抵抗の印を!

「グアアアアッ!」
咆哮と地に濡れた大地へ共に紫電渦巻く拳を叩き込む。それだけで、攻撃は電光石火の速さで行われる。
電気信号を受け取った血が瞬く間に寄り集まり、捩じれ、禍々しくいきり立つ。何本も、何本も──────。

それは攻撃と妨害を組み合わせた『杭』だ。大地から伸びた血の杭は零れ続けるソーマタージの血を吸い、その強度と太さを増していく。
大小様々なサイズだが、その量は過剰なまでに多い。迂闊に踏み込めば足だけでなく全身を貫き、その場に縫い止めんとするだろう。

「奥の手その一使わせやがって……! とっとと…壊して逃げるぞ…!」
口の端から血を垂らして立ち上がる。人相手を想定したもの、ディーモンの軍団相手では長時間の足止めすら怪しい。
目標を破壊し、即座に離脱する。動けるうちに。それがソーマタージの出した勝算だ。
「ドゥームスレイヤーでも越境してこねーかな」

26 ◆T/233Moei6:2018/09/17(月) 00:16:59 ID:???
>>23

「デス!とりあえず壁になってくださいデス!!」

 ウォルターの背後ではα-12が両腕と触手を用いて計6丁のサブマシンガンを乱射。
 文字通り面制圧でプレーグベアラーの肉体を削いで削いで、崩していく。

【疫病、さらには朽ちるという概念武装をしたディーモンは危険である。そして、ウォルターは性質上、それに耐性がある】
【無効化とまではいかないだろうが、凡そ、この状況で高い耐性は武器になりえる――この時――!!】

「デス!?」

 身体を止めて銃を乱射していたα-12の足元に多数の疫病泡が沸いて、
 愉快な笑い声を発する小人…臓物と蛆虫を貼り付けた餓鬼があふれ出し、彼女にまとわりつこうとしている!!
 α-12の銃の乱射が無ければ敵を止めきれない。が、ウォルターの両手はバリケードとしてなくてはならない。

「「ケタケタケタケタ!」」
「ッーーー!?」

 疫病餓鬼がα-12の足から這い登ろうとしてくる。戦闘舞踏服に触れた箇所が枯れ始めている。

【あと一手が必要な状況!どうする!?】

 ---------

>>24

 戦闘中に余計なことを考えていたロイだからこそ敵に痛撃を与えられなかった。
 と同時に、それゆえに考察は進む。

【イムカの過去の言動からの類推/イムカを殺したがっている派閥と協力関係にある派閥がある】
【辿られる記憶/なお、彼女自身は協力関係の派閥も狂気の集団で好きではないと口にしていた】
【辿られる記憶…越境者を襲った派閥:帝国宗務局/協力派閥:帝国技術局――どちらだ?】

 ロイの焔のバーストは疫病兵を吹き飛ばし、鈴虫は斬っても斬ってもまだ斬れる敵というある種の垂涎状況!
 が、しかし、その刃は傷をつけられればその箇所から腐っていく猛毒。多数の疫病!

【特に鈴虫は攻撃のみならず、近接戦闘の体捌きも相当なレベルが求められるが果たして】

 -----------

>>25

 ナノマシンで構成された白血の杭が、攻勢バリケードめいて敵を串刺しにし、かつ足止めする。
 縫いとめられた敵はそれ自体が新たな肉壁となり、しばらくは持つだr――

≪0000111110――………≫

 ヌゥと巨大な影がソーマタージの背後から腕を出す。
 それは赤ローブ。間近で見ればその体躯は想像以上に大きい。2メートル以上はあるだろうか。
 さらには全身が擬似肢で構成されており、背中からは貧相にすら見えたその実は異形そのもの。

「………」

 3本の腕で固定された巨大な錫杖を向け、無造作に横に振るう。
 それだけの動作。それで、ソーマタージの杭に繋がれたディーモンの群は忽ち原始分解(ディスティングレイト)し、塵と化す。

「000111110101――すばらしい」

 まるで成果を出したモルモットに対しての研究者が如き音声を発すると、
 一体のサーボスカルがソーマタージに電磁波を浴びせる。電力の急速快復。無線充填って奴だろうか。

【※イムカのサーボスカルと比べ赤ローブのサーボスカルは性能が数段上である】
 【→同時にともすれば、赤ローブは速やかに敵対する状況であることも忘れてはならない】
 【→そして、↑↑ 現在、α-12がかなり危機的状況である】

27メイドと執事 ◆AaNrqSY5ys:2018/09/17(月) 00:24:42 ID:???
>>26
ウォルター「くっそ、まじかよ!!」
ロッテ「サイキックプレス!!」

近づいてくる連中の歩みを少しでも鈍くさせようと文字通り壁となるウォルター。
緊急やむなし、と不完全な形の球体メイドがサイキックを発動。
α-12に群がる餓鬼を虱を潰す様に念力で圧迫する。

ロッテ「うぐぐ…」
ウォルター「くっそ…そう長くは持たねえぞ!!」

28ソーマタージ ◆.zilz3o6.U:2018/09/17(月) 00:29:44 ID:???
>>26
「ガタイが良すぎるのも考え物だろ?ハハ」
強がりで笑おうとして激しくむせる。些か血と電力を失いすぎた。
目の前が影がかかった様に暗くなる。音が歪んで聞こえる。ナノマシンの自己増殖が、間に合わない───。

その時だ。ぬうと伸びた腕が杖を振るい、目の前でディーモンを灰燼に帰す。
「出来るんなら…初めからやっとけ…!」
浴びせられる電磁波により、何とか立ち上がる事は叶う。よろめきながら貫くモノの無くなった杭の一本をへし折ると、口に運んだ。

若干、本当に少しだがまだ使えるナノマシンは残っている。己が血肉として使える。ならば、使わぬ手は無い。
ボリボリと咀嚼しながら腹に格子めいて細い触手を生やした。恐ろしく簡易的な傷口の縫合。
「もうしばらくお行儀よくしてられるなら、アッと驚くようなものを見せてやるよ」


「──────ピンチか、おい」
一先ずの回復、再装填は済んだ。カチャリと軽い音が響き、深淵めいた銃口がα-12の方向へ向けられる。
赤ローブに敵対する意思が無いなら、まずは彼女の救助を優先すべきと考えたのだ。
仮にそれが悪手だとしても、一番近くの自分がやられるだけだろう。奥底に眠る想いを受け、意図せず口角が吊り上がった。

BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!後悔も思考も断ち切るように、疫病餓鬼に向けて幾つもの弾丸が放たれる!

29かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/17(月) 00:35:28 ID:???
>>26
ロイは考えていた 自分があまり思考するタイプでないことは承知のうえだが考えていた

(思い出せ・・・思い出せ・・・!)
刺激は記憶と連動しやすい 疼く左手をキーにして記憶を引きずり出す

(イムカの世界にある組織で教えてもらったのは 帝国宗務局と帝国技術局)
(あの日止まり木の宿を襲ったのは・・・帝国宗務局の方・・・!)

思い出す 思い出す・・・そうだ

(エーカーと戦争していた時だ たしか…時読みの巫女救出作戦の時のウルリックの言葉・・・!)

>「…わう(拙者の世界のいけ好かない狂信者ども…帝国技術局(アデプトウス・メカニクス)の機械司祭は、
> 身体、血液、そして脳に至るまで機械化していた。機械神に対する信仰な為したものだ。それはいい。
> 望んでしていることだ。…急に連中のことを思い出してしまったよ…)」

今一度赤ローブの姿を思い出す そうだ ウルリックの言葉とあいつらの姿がだいたい一致する
そして・・・それは技術局で・・・宗務局と敵対していて…イムカの敵が宗務局なら・・・


ロイ「オイ!!イムカ・グリムナー女史の協力者である帝国技術局が機械司祭ども!!」
赤ローブに叫ぶ

ロイ「俺らはグリムナー女史の協力者である!! 手を貸せ!!」
上手くいくことを願い 叫ぶ

そして鈴虫である
猛毒が鈴虫を襲う 鈴虫の技量は高いだろうが それでも全てをさばき切るには至らず
毒が鈴虫を蝕む・・・はずだった

その身にまとう殺意の炎 どす黒きマグマの如き熱が猛毒を飲み込む
浄化・・・そんな生易しいものではない ただ喰らい尽くし 燃料とする共食いだ

それでも限度はあるだろう 毒が殺意を超えるのが先か それとも殺しきるのが先か

30 ◆T/233Moei6:2018/09/17(月) 00:53:40 ID:???
【全員対象】

「ッーーーー!!」

 足から昇ってくる疫病餓鬼に耐えるα-12。
 が、ここで、必要な一手!(>>27)ロッテのサイキックがよじ登ろうとしていた
 大量の餓鬼を引き摺り下ろし地面に固定!!

【そこに(>>28)の決断的ヘヴィピストルの弾丸により、疫病兵と比べ圧倒的に耐久力のない疫病餓鬼は肉片をぶちまけ沈黙!!】

「000111101010101――惜しいことだ」

 そして、考察の深化により賭けに出たロイの叫びと、無機質なる赤ローブ…テックプリーストの呟き。
 多数の機械義肢に掴まれた錫杖を前に向ける。

【多数の敵をα-12とウォルターが牽制と壁の役割を果たし、洩れた敵は鈴虫が受け持っている…すなわち位置固定は果たされている】
【鈴虫は若干危ない位置にいたが――】

 機械司祭は錫杖を無造作に振り下ろす!
 瞬間、ウォルターが固定していた敵が頭部より一斉に原始分解!鈴虫が毒とせめぎあいながら斬りまくっていた敵も全身の大半を失う!!
 その攻撃範囲は通路奥にまでおよんだのか、殺到する亡羊なる殺気が一瞬にして消失した。

【鈴虫にのみ判定…攻撃圏内のため、とっさに回避行動を取らねば――頭部…主に髪がどえらいことになる】

【戦闘終了】

 ----------

「000011111010101――越境者。目的」

 うじゃうじゃと蠢く義肢をローブに収めながら、モルモットに対するソレの電子音を発し、
 越境者達とゲートを見比べる機械司祭。無機質ながらもねめつけるような目線。

「デスゥ…おっかねーデス」

【その間もセコセコと爆発オチのための爆破準備は可能。機械司祭も、もう不安定ゲートに興味はないようだ】

「000111110101」
「さっさとオサラバデス。一秒だって一緒にいたくねーデス」

 特にソーマタージとウォルターに対して熱視線である。技術と生態的どーとかこーとか。
 好意…ではない。間違いなく。むしろ不快感を感じたくなる類のアレだ。

【各人、爆発オチの準備もOKである】
【惜しい…という呟きから、一応敵対関係には無いが…どうにも隙あらば何かしてきそうな雰囲気もある。信用とは程遠い】

「00011110101…破壊したら――私も同行する」

 そして、α-12が涙目になる提案(強制)をぶちまける機械司祭。
 皆としてはコレの同行どーするよ?である。

31メイドと執事 ◆AaNrqSY5ys:2018/09/17(月) 00:57:43 ID:???
>>30
ウォルター「判断は任せるぞα-12。一応お前さんがリーダーだろ」

消耗が酷い。
思考するのも煩わしく判断を投げる。

ウォルター「まじで何か考えねえとジリ貧だ、コリャ」

32 ◆T/233Moei6:2018/09/17(月) 00:59:02 ID:???
【判定(戦闘勘)…機械司祭の原始分解は対象の固定が必要な様子。強力だが対応策がないわけではない】
 【判断→ 敵対しても敵わないというレベル差ではないが、リスクはとても高い。どちらにせよ危険な爆弾めいている】

33かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/17(月) 01:03:44 ID:???
>>30
鈴虫「ハハハハハッ!?」
楽しい楽しい切り合いをしていたところによぎる嫌な予感
とっさに首を竦め・・・ジュッと音がする

鈴虫「テメェ何しやがる!!」
辺りの素敵な敵がいなくなってしまってご立腹の鈴虫が叫ぶのであった

なんか頭がどこぞの宣教師みたいになっていますが気にしないであげてください

〜それからどうした〜
ロイ「あとよろしく」
鈴虫「チッ 帰って寝る」

どうするといわれて華麗にスルー 自分たちは雇われである
雇われであるがゆえにボスに提案するなんておこがましい選択肢はないのである

ロイ「っかーつれーわーボスに意見できなくてつれーわー」
ということでどうなってもいいからお前が決めろ状態である

34ソーマタージ ◆.zilz3o6.U:2018/09/17(月) 01:05:07 ID:???
>>30
「俺は冴えてるねェ」
フッ、と漂う硝煙を吹き散らし、弾の切れたピストルを後方に放る。最早用済み。
借り物という事は失念していたが、戦果はあったのだ。きっと許してくれるだろう。多分。メイビー。


「熱視線を送られるのは高校生の時以来だ。あっちはよかったが、お前のはハッキリ言って不気味でキモい」
向けられる視線に露骨に嫌そうな態度。涙目とまでは言わないが、心底嫌そうな顔だ。
「この件が無事に終わって(俺が覚えてて)ちゃんと帰れたら細胞提供でもしてやるから。
 今はただ、そう、たまにそれだけやって大人しくしてろ」

「戦力としては申し分ないんだが見た目と考え方がな…。俺は差別主義者なのは自覚してるが、こんなの誰だって嫌がると思うぞ。
 何とかしてあのヘリに個室設けてやれないか?あまり顔合わせたくない」
いそいそと起爆準備を手伝いながら耳打ち。正直言ってこれと同じ乗り物に乗るのは死ぬほど嫌だが、背に腹は代えられまい。
「せめて見た目と声だけでも変えられないか?巨乳のカワイコちゃんになるとかさ。ヘリに入るかなそもそも」

35 ◆T/233Moei6:2018/09/17(月) 01:08:27 ID:???
>>31
「デスゥ〜;;」

 涙目なα-12である。リーダーになるには色々とおこちゃまな彼女である。
 判断を投げられて正にorz状態。それにしてもこの執事。色々と執事ぽくない。

「デス!メイド=サン!くらげ執事=サンちゃんとキョーイクしてくださいデス!」

 んでもってイーッダ!と歯をむいて手をぶんぶんするのだった。子供か!!

>>33

「デス!」

 コムリンクを取り出し、鈴虫をパシャ!社内報の絶好のアレをゲット。
 が、しかし、ダメな大人ども。こっちも判断をα-12(おこちゃま)に委ねやがった。

「どいつもこいつもイタリアもー!!」

 あんぎゃーなα-12である。

>>34

「000111110101」

 ソーマタージのアレな言動をしばらく聞いていて、
 無言ながら、機械司祭は「こやつは狂っている」と判断。なんたるシツレイ!

「デスゥ〜〜同じ部屋デス。一緒に帰る?   デスゥ」

 涙目のまま、スイッチポチ!KABOOOONNN!と爆発音がし、不安定ゲートは消滅した。

 ---------

 こうして正邪定かならぬ同道者を得て、越境者達は第二ミッションを終えるのであった。

//おちまい

36メイドと執事 ◆AaNrqSY5ys:2018/09/17(月) 01:15:37 ID:???
>>35
ウォルター「はっはっは、勤労年数なら俺のほうが上なんだよなあ?」
ロッテ「教育係は別にいますので、そもそも私はお嬢様専属ですし」

瞬時に塩対応。取りつく島がないとはこの事だ!

ウォルター
「大体今の俺はトラブルシューターで執事じゃねーの。
 四六時中、お嬢に付き従ってる時みたいにお行儀良くなんか出来ねえよ」

ロッテ「因みにウォルターの行儀が良かった事は私の知る限りでは一度もないです」

消耗はしているが口だけは未だ回る従者ズであった。

37かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/17(月) 23:01:48 ID:???
【狭間のスクラップヤード 朝】
どんな世界でも朝と言うやつは忙しいものである
ここ狭間のスクラップヤードでもそれは同じ

朝の身だしなみに掃除洗濯と当番が暴れまわっている

特に忙しいのは朝ご飯である 生まれた環境によってご飯がいいパンがいいおかゆがいい麺がいいそれ以外がいいと

まぁそんな感じ しかも弁当まで頼みだすともうしっちゃかめっちゃかである

ロイ「次の注文なんだ!! それと弁当頼んだ奴さっさときやがれ片付かねぇんだよ!!」
厨房ではロイ他何人かのシェフの皆さまが暴れまわっている 今日はそんな一幕である

38イリー・トリエステ 黒髪の女【動禅魔導】:2018/09/17(月) 23:13:56 ID:???
>>37
「ふぅ……相変わらず、なんというか……」

鉄火場である
ある意味戦場とすら言えるここであり、少しでも何かしらのお手伝いが出来る場合お手伝いさんとして引っ張られる事も多い
イリーは料理が出来た、コーヒーも淹れられる、すなわち割と便利なのだ

「……ロイさん、このサンドイッチの弁当は誰のだ?何処に置けば?」

39かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/17(月) 23:20:10 ID:???
>>38
ロイ「待ってくれ これは・・・ルッシーのか 確かそっちのテーブルにいたな あぁちょっと待ってくれ」
と言ってもう一つの弁当を用意

ロイ「同じテーブルにユノがいる そいつの弁当だ」

男のくせに妙に女子力漂うバスケットのサンドイッチ弁当の隣に添えられたのは
アルマイト製のドカ弁一面に飯が詰め込まれ その上に梅干し一個の日の丸弁当
おかずは別タッパーで生姜焼き サラダwithプチトマト 卵焼きと剥いた梨 という女なのに女子力皆無なお弁当であった

ロイ「よし持って行ってくれ・・・おいおかゆできたのか!? よーしそっちのテーブルだ!!」

まだ修羅場は終わりそうにない

40イリー・トリエステ 黒髪の女【動禅魔導】:2018/09/17(月) 23:31:46 ID:???
>>39
「る……あぁ、グリヴルムさんか」
「……足りるのかな、彼はこんなので……」
「ありがとう、渡して来るよ」

ドッカリとデッカいユノ弁当と一緒に受け取り手渡して来るのだ
昭和なドカ弁はルシオラのモノと合わせて見ればなんとも言えないギャップを味わう事が出来る

「……ロイさん、ほら、麦茶」

忙しなく働く指揮官へ、キンキンに冷えた麦茶の差し入れである
なんならお酒のが嬉しいかもと考えたが、労働中にそれも違うなと判断したらしい

「次は……ん?朝から酒とオツマミ……?」

さてはて、どこかの狂人さんっぽいセレクトのご注文に小首を傾げるのであった

41かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/17(月) 23:41:03 ID:???
>>40
ロイ「あ? あぁスマン」
差し入れの麦茶をグイと飲み干す 

ロイ「本当はルッシーにもドカ弁渡したいんだが 任務中に腹が重くて動けないじゃ大変だからなぁ・・・」
かといってベジタブル重点なサンドイッチ弁当はいかがな者かなロイでした

ロイ「鈴虫か…さんまでも焼いとくか」

もふろう「ぶ・・・ぶ・・・」
―――ギィ!!

ロイ「入ってくんじゃないの」

乱入者の口ににニンジンスティック突っ込んでおかえり願ったりと朝の時間は瞬く間に過ぎ去って


〜〜〜〜〜
ロイ「おわったよ」
厳密には洗い物とか終わってない部分もありましたが とりあえず朝ご飯の時間は終わりました

ロイ「残りもんかたしちまうか」
と ちょびっと残ったおかゆとか 作り置きの煮物とかが並ぶ厨房で賄い飯の時間である

42イリー・トリエステ 黒髪の女【動禅魔導】:2018/09/17(月) 23:49:38 ID:???
>>41
「ん?……あぁ、ここはキミの来るべき所じゃあないな……」

やって来るナマモノに苦笑、血気盛んなシェフ達に見つかる前に逃がしてやらねばなるまい

そしてそれから?

「お疲れ様だ」

ほら、とロイに……というより皆んなに差し出すのは無論コーヒーである
疲れた体にジンワリと染み渡るような華やかな香りのそれは、苦味も酸味も少なくすんなりスッキリとした飲み心地

「……まぁ、食事のメニューにはあわんがな……」

お茶のがよかったなと苦笑

43かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/17(月) 23:57:47 ID:???
>>42
ロイ「なぁに 食べ合わせの悪さも賄い飯の醍醐味よ」
まったりとコーヒーブレイク 残ったパンにサラダを載せてむしゃりと一口
残り物のおかゆをすすり ソーセージにかぶりつき 干物をあぶる

節操のないシェフたちの朝餉が始まった・・・・・

//では〆

44かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/19(水) 22:25:09 ID:???
【狭間のスクラップヤード】
さて 残暑というのもだいぶん落ち着いて 秋の装い見せつつあるここ狭間のスクラップヤード
秋 そう秋である 天高く馬肥ゆる秋であり実りの秋でもある

ここ狭間のスクラップヤードにも 廃材をどかし 土壌を改善した畑というものが存在する
作っているのは ジャガイモ まさに収穫期と言うやつだ

ロイ「というわけで 手伝え」
目の前には蔓の這う畑 服装は汚れてもいいもの 手にはスコップ

ロイ「ジャガイモ収穫のおじかんじゃぁぁああああああ!!!」
アキレス「おーいえー」
―――ギィ!!

ということでこの場には半ば強制的に集められたお手伝いさんがいるが 果たしてどんなメンツが揃っているだろうか?

45ソーマタージ ◆.zilz3o6.U:2018/09/19(水) 22:31:12 ID:???
>>44
「なんでアイドルグループでもないのにこんな事せにゃならんのだ」
オーバーオールに麦藁帽どいう典型的作業着スタイルでブーたれるソーマタージ。
飯の内容にはうるさいくせに自分から何かをする気はとんと無いため、こうして手伝わされるのは心外どころの騒ぎではないのだ。

「いつの間に畑なんて作ってたんだな。次は奴隷用の粉引きマシーンでも作るか」


「お芋さ〜ン…っと。バカらしい」
ブツクサ文句を垂れながらスコップで地面をひっくり返し、蔓を引き千切りジャガイモを引きずり出そうとするソーマタージ。
やる気も知識も全くない。イムカなどとは違ったベクトルでやらせちゃいけないタイプだ!

46アイン ◆AaNrqSY5ys:2018/09/19(水) 22:31:28 ID:???
>>44
フード付きマントを目深に確りと着込んで
宙に漂う顔の見えない照る照る坊主の様な存在が

「…いぇー……」

いまいちテンションに乗り切れぬまま
手足に相当する八本の触手をウネウネさせていた。

47ルシオラ・グリヴルム【幻蛍の創作体】:2018/09/19(水) 22:32:01 ID:???
>>44
「……こういうのって、機械でガーってやるんじゃないんですか……?」

さてはて、世間知らずなトンチンカンムーブを早速繰り出しているのはルシオラである
彼(彼女)の世界では野菜は完全なオートメーションで作成されているのだ、そこに人の手の入る余地は皆無

「……えーっと……は、はーい……」

乗り切れずなテンションで取り敢えず片拳を振り上げる所作
服装?もちろん何時もの学生服です

48かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/19(水) 22:42:03 ID:???
>>45
ロイ「ふつうはアイドルグループじゃない人がこういうのをやるんだがなぁ・・・。」

それはそうとして スコップで土を掘り返せば 鈴生りのジャガイモ達
まるまると太ったジャガイモを見れば労働意欲もわいて・・・わいてこない?

―――ギィ!!
さて ここで闘志に火が付いたベティちゃんである
永遠のライバル(一方的)に負けじと ハサミで土を掘り返していた

ちょうどソーマタージが掘り返した穴を埋めるような形で

>>46
ロイ「オイ やる気出せ人間性」
うねうねうごめく触手に小さいシャベルを握らせてるロイ

ロイ「収穫が終わったら新ジャガパーティーだ いっぱいジャガイモ食べていいぞ」
さぁ やる気は出たかな?

>>47
ロイ「そうか じゃあそういうガーってやる機械を買ってくれ」
そんな高価なおもちゃは狭間のスクラップヤードにはありません

と言うかみなさん何も教えてくれません ルシオラも収穫の仕方ぐらい分かるよね?といわんばかりだ

そして土は柔らかく足場は少し不安定 コケれば学生服は土塗れだ(ちらっ

49ルシオラ・グリヴルム【幻蛍の創作体】:2018/09/19(水) 22:47:03 ID:???
>>45-47
「そ、そんな高いんですか……?」

機械の値段?そもそもお金の必要な事が極めて少ない管理社会、無論高い安いなんて知りません!

「?……え、えーっと……?」

取り敢えずソーマタージの動きを見てマネする事にしたらしい
スコップで地面に穴を掘り、根っこを引っ張り……引っ張り……

「か、硬ぁっ……!」

動かない!両脚で踏ん張り引っ張るが不動!
その内ツルッと手が滑り、

「ひぃやぁっっ!?!?」

背中から畑にドベッと転倒!ヤッタ!

50アイン ◆AaNrqSY5ys:2018/09/19(水) 22:50:38 ID:???
>>48
「その種族名は呪いの装備か何かなのか…?」

何故か一部で定着しつつある種族名に諦めに似た溜息をついて応えるクリーチャー。

「芋なぁ…いや、故郷じゃよく栽培されてたよ?
 年がら年中戦争やってんだもの、重宝するよね。
 だからと言って栽培法や収穫法を知っているのとは限らんわけで」

計八本のシャベルがギャギャギャギャと奇怪な音を立てて地面に突き立てられていく。
流石に手が多いので無難に且つ平均よりは早く土を掘り起こしジャガイモの収穫に動き出す。

「あ」

偶に加減を間違えてジャガイモにシャベルを突き立てているが…

51ソーマタージ ◆.zilz3o6.U:2018/09/19(水) 22:52:06 ID:???
>>48
「もっと言えば農家の仕事だろ。俺様越境者である前に傭兵ぞ?」
丸々と育ったジャガイモにも冷めた目。戦闘中ならともかく、普段は若干潔癖の気があるのだ。
「誰か俺の代わりに籠に入れてくんない?バッチィじゃんよ、泥んこで」

「やれやれ、ソ連兵になったキモチ……」


仕方なしに自分で取ろうと手を伸ばした矢先、ドササと剥き出しの白い手を産める土。
ふと横を見れば、何やらいきり立った様子のベティちゃん。

「────────────」
フゥー、ハッハと怒りを放出する呼吸と共に、ジッとベティを見つめるその目は冷たかった。
サソリ相手にマジでキレる五秒前!

52かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/19(水) 23:03:33 ID:???
>>49
アキレス「あーもう何やってんのさルッシーってば」
傍にいたアキレスがやってきた

アキレス「どろだらけじゃん 洗濯機に放り込んでやるからホレ 脱げ」
とルシオラの衣服に手を伸ばすアキレス 男だからね 問題ないよね

>>50
ロイ「あぁ 恨むならイムカを恨め 栽培? んなもん適当にイモぶっこんどきゃ適当に育つ」
そこらへんがジャガイモの楽なところ なお連作障害

ロイ「もったいないことすんじゃないの 切っちまった芋はちゃんと回収しておけよ 食ってもいいぞ」
―――ギィ!!ギィ!!

と そこにやってきたベティちゃんがいそいそとアインの頭上に上ってこようとします 理由は後述

>>51
ロイ「傭兵がイモ育てちゃ行けない理由もないだろ 実際俺も正規兵だったときは畑を手伝って芋ほりとかしてたぞ」

籠入れを頼むソーマタージであるが みなさん忙しくて耳に入ってない様子 さぁその手を泥で汚して労働に勤しむがいい
きっと労働の後の酒はおいしいぞう

さて ベティちゃんはと言うと一心不乱に土を掘り返していた そこに悪意はなく ただ純粋に闘争心があった
だが突然何か嫌な予感を覚え 辺りを見回すと

―――ギィ・・・

そこには冷たい視線のソーマタージ ベティちゃん 悟りました これアカン奴やと

―――ギィ!!ギィ!!

スッタカターと脱兎重点 アインの頭上に避難しようとしています

アキレス「ソーマ〜・・・びーくーるおーけー?」
ブチ切れソーマタージに冷や汗垂らしつつ諫めようとするアキレスであった

53アイン ◆AaNrqSY5ys:2018/09/19(水) 23:11:25 ID:???
>>52
「何だベティちゃん、私はディフェンダーじゃなくてアタッカーだから
 ミスタソーマタージの猛攻から君を守るのはちょっと荷が重い」

テルテルモードだとグニャグニャしているアインぼでー。
まあベティちゃんの身体構造なら掴みやすいのでしょうか。

「白状するけど基本的に味って分からんのよね」

そして土がついていても気にならない不思議粒子集合体。
切ってしまった芋をポイポイフードの闇へと放り込む。

「正直エネルギー効率が良いとは言えないなあ」

食事の良し悪しは質より量が信条。

54ソーマタージ ◆.zilz3o6.U:2018/09/19(水) 23:11:32 ID:???
>>52
「もっとこう…略奪とかさ。セックス、ドラッグの次にバイオレンスは重要だろ。
 特に自分より弱いヤツ相手がいいな。最近ハードなの多くてそろそろ家計が火の車」
本心はどうあれ、彼は基本的には混沌・悪属性。カルマ悪。レイダー寄り。
自分で育てるより奪う方が簡単だと知っているのがタチ悪い!

そして各々で忙しそうな他の人には
「なんだよケチー、イケズー!もーオメーらが困っても手伝ってやんねーからな!」
まるで子供の様にブーたれるソーマタージであったとさ。


「あ゛ーん?テメーもグルだったんか!?」
尖った歯を剥き出しにし、鋭い眼でアキレスを睨むソーマタージ。大人げないが、それ故に危ない!
「俺様がそいつをカリカリになるまで燃やしてドブに灰を捨てなくていい理由があるなら教えてもらおうじゃないの?」

55ルシオラ・グリヴルム【幻蛍の創作体】:2018/09/19(水) 23:12:33 ID:???
>>50-52
「……、あいたた、お尻打ったぁ……」
「……へ?あ、い、いやその……今!着替えかが!ないので!これで大丈夫!大丈夫です!」

シリアスに考えれば、既に嘘を突き通す罪悪感に見舞われて久しい
序でに言えば今更皆んなが性別云々でどうこう言うような者達ではないと知っている
タイミングを逃してしまい続けているのだ、真実を告げる勇気の出す一歩の

……とはいえ今はギャグちっくである、取り敢えずズザザっと後退り!拒否!

「えーっと、この辺掘ろうかな!」

誤魔化すようにざっくざっと地面を掘り出すルシオラ!
ソーマタージとアインの掘り返した穴を埋めるような格好だ!

56かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/19(水) 23:26:19 ID:???
>>53
節足動物特有の脚はぐにゃぐにゃしたアインの体をしっかりホールドして頭上まで移動するベティ

―――ギィ!!

ヤレヤレ一安心といわんばかりにハサミを振り上げた

ロイ「そうなのか? でんぷんってのは結構有能なエネルギー効率だと思ったんだが」

>>54-55
ロイ「それじゃバイオレンスの次辺りに農業と畜産を入れておいてくれ
   分かったわかった 終わったらお駄賃出してやるからがんばれ」

とのことです お金が発生するよ やったね又ジ!!

ロイ「ここで生産活動に生きがいを見いだせれば きっと秩序・善にアライメントが動くか漏れ知れんぞ」

さて ソーマタージがマジで切れる三秒前になってしまいました
何とかし無ければベティが真っ赤通り越して炭にされてしまうでしょう 何か なにかないかと辺りを見回し

ロイ「あーあー全くだから汚れてもいい服装で来いって言ったのに」
呆れるロイと 今まさにソーマタージの穴を台無しにしているルシオラの姿

アキレス「そっちに新たな獲物がいるから とりあえずベティは後でいいんじゃないかな?」
男・アキレス ルシオラを颯爽と売り飛ばす鬼畜発言をするのであった

57ソーマタージ ◆.zilz3o6.U:2018/09/19(水) 23:33:48 ID:???
>>55-56
「最初っからそうしてくれればよかったんだ」
モノで釣られるタイプには多分これが一番いい対処法だろう。
お駄賃が何なのかロクすっぽ聞かないまままた作業に戻るのであった。

「そーゆーのキョーミないね。俺も、このソーマタージも」


「あ゛ーん?テメーもグルだったんか!?」
尖った歯を剥き出しにし、言われるまでもなくルシオラを睨むソーマタージ。ヤクザ!
しかしベティのそれとは違い、自分に被害が来ていないだけ手を出す雰囲気は無い。ガンはめっちゃつけまくってるが。

「お前ら一人と一匹とも人様の仕事にケチつけるたァーどーいう了見だコラ。
 ちょっとそこの長屋の裏まで来てもらおーかのー」
ベティへのヘイトは向いたままだった。なんだったらアキレスにまで向きかねない勢い。

58アイン ◆AaNrqSY5ys:2018/09/19(水) 23:34:16 ID:???
>>56
「作業しながら芋の摘み食いじゃあトントン位だよ。
 モノを食べる時はね、誰にも邪魔されず自由で…
 なんと言うか、救われてなきゃあダメなんだ、独りで静かで豊かで……」

燃費が悪いのだろう不思議集合体は。

「何故か身構えたものの、とばっちりは受けそうにないね。
 ほれベティちゃん。君も芋掘りを再開するべきだぞ」

ギャギャギャギャ…「あ」……ポイもぐポイもぐギャギャギャギャ…

59ルシオラ・グリヴルム【幻蛍の創作体】:2018/09/19(水) 23:39:38 ID:???
>>56-58
「わ、わわわっ!?」
「ぐ、グルじゃないですよー!ごめんなさーい!」

半泣き!何せ感覚が麻痺しているけれどソーマタージはフツーにコワイ!
颯爽と売り飛ばされたルシオラ、物陰に素早く逃げ出した!
そのままひょこっと覗き出て様子を探り、取り敢えず怒りが落ち着くのを待って大人しく畑仕事再開なのだ
泥だらけになりつつも、やってみると意外と達成感があるのも事実

「……あ、でっかいの取れた……」


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