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【もしもの時は】ここだけ世界の境界線【ここで】

373ソーマタージ ◆P2bEA4mHeU:2019/05/18(土) 12:26:56 ID:???
>>372
近付く顔と顔。耽美ささえ思わせるほんの一瞬の光景は、無粋にして無慈悲、そして悪趣味なまでに力強い拳に文字通り破壊された。
戦慄く腕に眼を細め、いつの間にやら酸素供給機の外れていた素の顔で息を吐き出す。
「シィ……ッ!」

「覚えんなよ。どうせこれからおっ死ぬんだ……」
硬い手を再度握り、無慈悲な撲殺の構え。背後から感じる気配への微かな逡巡の後、拳を下ろした。
流石にこれ以上の連戦は厳しい。損得勘定で考えれば、十分な戦果と言えるだろう。
鼻を鳴らして立ち上がると、服に付いた埃を払い、完全体には目もくれずにギャラエへとゆっくり向かった。


「俺が殺さないでおくべき理由を教えてくれ」
ぽいっちょぽいっちょと放られる物の一つ一つを吟味。煙草は懐に収め、最近暑かったのでパピコはありがたくいただく。カップ麺は背嚢にも収まりきらないので投げ返した。
そのうちの一つ、アッパーバージョンのブルームーンには眉をひそめる。既に得物はあるが、何かに使えるだろう。
気軽に渡せるだけ、予備が腐るほどあるのか。芽生えた疑念は捨て置いた。
「加工とか出来るかなこれ………」

「いいだろう、今回は見逃してやるョ。 だが次そのツラ見せたら、削ぎ落として見せたくても見せれないようにしてやる」
大型剣を背中に担ぐようにして保持。一歩、二歩おどけるようにして下がれば、ノックアウトされたユノを米俵めいて担ごうと、しゃがんで手を伸ばす。
その間も、一切の油断はなくギャラエを見つめたまま。まるで羆でも相手取っているかのようにゆっくりと後ろ向きに下がり、やがては本陣に帰る事だろう。

「それとも、大剣スタイルに鞍替えしようかしら。ダンテみたいに。ルドウイークみたいに」


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