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戦場スレpart2
1
:
◆NcltM1gQ/Q
:2012/07/11(水) 20:01:52 ID:Ue7B6b.Y
ロボットの戦闘シチュや、イベントの際にお使い下さい。
404
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2012/11/14(水) 19:04:02 ID:bNe5FEv6
>>399-403
時折とりとめのない話をしながらラーメンを食べているヒツギとライトを遠くからこっそりと眺めていたアカリとリリーだったが、
そうして少し経った頃、リリーが突然、
「飽きました」
「え?」
唐突な退屈宣言に、アカリが呆気にとられ、彼女がかけていたサングラスがズレた。
それをサッと直しながら、アカリはリリーを問い詰めにかかる。
「リリー、どういうことです? このままあの二人を生暖かく見守るのでは無かったんですか?」
「や、最初はそのつもりでした。でも見て下さいよ、あの様子」
リリーは何事かを話しながら普通に食事をしているヒツギとライトを指し示し、
「ただのメシ風景じゃないですか。私はですね、アカリさん。ヒツギさんの天然ジゴロな言動を受けて、
赤くなってオーバーリアクションする明智さんが見たかったのですよ。それが何です、あのフツーっぷりは」
「はぁ……でも、店が店ですし……」
「いえ、それはわかりますよ? それでもヒツギさんなら……ヒツギさんならきっと何とかしてくれる……そう思っていた時期が、私にもありました。
しかし結果はこの通り。明智さんはオーバーどころか大してリアクションをせず、赤くもならない。ハッキリ言ってつまんないです」
「どうしてそこまで明智さんのリアクションと赤面顔を見たいんですか?」
「愚問ですね。ハイソでエリートな明智さんがそこまで感情を乱すのが萌えるからです!」
グッと握り拳を上げてリリーが力説する。アカリのサングラスが、またズレた。
その途中で出歯亀がどうこう聞こえたような気がしたが、ちょっとした精神的ショックを受けているアカリと、
言い切った達成感に酔っているリリーの耳は、それを右から左へと流してしまっていた。
こうしてアカリとリリーの間に奇妙な膠着状態が出来上がったが、それは長くは続かなかった。
何故なら、二人の目の前にレミー中尉からだという甘味の「山」が届けられたからだ。
「…………………………あー、えーっと、その……リリー? これって、そのー……」
「…………ええ。十中八九嫌がらせですね。異空間騒ぎのときに彼女を無視した因縁が、まだ残っていたみたいです。
アカリさんはそのとばっちりを受けた形になりますかね」
そう言ってから、リリーはおもむろに携帯端末を取り出す。
ガワは市販の物と差異が無いように見えるが、その中身はリリーが独自にカスタムしたハイエンドな一品である。
その端末でメール等の確認をするフリをしながら、端末との接触部分を通し、半機械化されている脳とリンクさせる。
リンクした端末を使い、周辺のNシステムと会場内の警備システムに静かに同時ハックをかけ、レミー中尉の周辺に居るかも知れない軍関係者、
及びリリーの得ている「情報」に照らし合わせた「危険人物」が居ないかどうか、顔認証を始める。
少し時間が掛かる。そう判断したリリーは、接触を絶やさないように右手から左手に携帯端末を持ち替え、スプーンを右手に持ち、
「まあ逆に考えれば奢りのブツですから、遠慮無く頂きましょう。嫌がらせではなく、天然でやっている可能性もありますし」
「にしたってこの量は辛いですよ……」
「食べきれないときは私に任せて下さい。ではいただきます。…………ほむほむほむ! ほむっ!」
「そんなかけ声(?)が出る食べ方がありますか!」
405
:
大川 健二
◆Iny/TRXDyU
:2012/11/14(水) 20:55:34 ID:f45WwGRY
>>400-403
>「…………コホン。なんと形容すれば良いものか。優しい味がしますね。ほっとする様な」
>「うまっ!?なにこれうまっ!!」
「あたぼうよ!、俺の唯一知ってる故郷の味だからな!」
故郷…というのは些か気にはなるかもしれない
「…」
>「一応そのはっぴ借り物だし、下は制服だろうから汚さないようにってな」
>「あ……こ、これは失敬」
(『恋』を捨てた俺じゃ分からないが…これが初心といったものか)
と、少しニヤニヤしながら考える
(…そんな俺が恋のキューピットになれるんかね…?、…おっ)
と、その時彼の右腕につけている腕時計から音が出る
見た目は腕時計だがあるいはブレスレットにも見えたかもしれない
「ちょっと用事だわ!、もし俺が来る前に食ヴぇ終わったらお勘定はそこに置いといてくれ!」
と、会計箱を指さす
「んじゃごゆっくり!、…初心さん達」
と、言うとその場から離れる
406
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/11/15(木) 08:38:03 ID:bmTVDDpI
>>403
>「そうでしょう。普通なのですよ。
>まさか自分のためだけに一流シェフを独占する様などこかの名門貴族の令嬢じゃあるまいしね」
名門の令嬢という言葉で同じ人物を想像したヒツギは思わず噴出しそうになってしまった。
驚いたというよりは面白くてといったほうがいいだろう
「どうだろ、レイナならチキンラーメンとかボリボリ食べてたりとかしてるんじゃないか?」
ライトについて勘違いしていたのも軍人としての姿しか知らなかったからだ。
ヒツギはライトとは違いレイナについての予備知識はほとんど無く、一緒に行動していたあの姿しか知らない
だからこそまったく逆の姿を想像することができたのだろう。
「・・・悪かったな、無理やり連れてきたようなもんだったし」
蓮華で掬ったラーメンの汁を飲み込んだヒツギは、どんぶりから昇る白い湯気をため息で歪めてからそう呟いた。
気づいていないのかと思っていたが、どうやらヒツギ自身も無理やり連れてきたという自覚はあったらしい
「いやさ、ちょっとヤキモキしてたのもあって気分転換をしたいと思ってたんだ。
『一人で外でもぶらつこうか』ってところに来たから、誰かと遊んだほうが切り替えできるかもなってさ」
言葉を濁してはいるが、おそらくライトもここら辺の事情は理解しているだろう。
「誰でもいいみたいな理由で誘ってごめん
でもありがと、お陰で何と無くだけど気が楽になった」
横でラーメンを食べているライトへと顔を向け、この日一番楽しそうに笑った
>>405
「・・・って、店ほっといてどっかいくのかよ!」
時計から音が鳴ったということは何かの予定があったということだろうか
店で寝ていたのもそうだがかなりフリーダムな店主だ。
変わりに店番をする人間も居ないというのに、どうやって回っているのか不安になる
407
:
レミー中尉
◆E8ckRIIdug
:2012/11/15(木) 20:09:07 ID:gcZ/HtdI
>>404
奢った当人は嫌がらせというつもりは無く、単に(この店こんな似非名古屋風よ!)と面白がっての事であり、ヒツギたちに寄越さないだけ自重したのだと解釈して下さい。
もしくは酔っぱらいの悪ノリ。
彼女が先刻まで会っていたのは、軍情報部や査察部及び関係者。非公式な情報交換だが半分は甲斐と関係ないやりとり、最近の月面基地の動向や不在中の伊豆の様子など。
そして、直近の伊豆の動向と引き替えに参謀本部やジュネーブの情報を受け取ったり、情報の対価の精算について話し合ったり。
そんな中に混じって、一人の退役軍人がいた。
通称“タタールから来た陰謀大佐”ウー・グリソム。
今現在、リリーたちのテーブルの隣に一人の少女を引っ張ってきてロシア訛りのフランス語とノルド語とコプト語を適当に混ぜて説教中の、銀髪の四十男である。
説教されている少女は白いパーカーのフードをすっぽり被り、サングラスをしている。実は何時ぞやのビンタ・ドルバコだが、誰一人それを知る者はいない、はず。
おっと、今度は色黒で黒いパーカーを頭から被ってミラーシェードの少年が、マラ=ルーム=バ=ラリン語で説教に加わった。
408
:
レミー中尉
◆E8ckRIIdug
:2012/11/15(木) 20:23:10 ID:gcZ/HtdI
>>407
グリソム退役大佐がレミーと会っていたのは財界関連の情報交換である。
カーマイン関連の情報はみんな欲しいのだ。
しかし、今現在お説教に参加している少年少女に関する情報は何処にもない。
第一に、何でこんな訳の分からない言語を使うのか。
特に少年の言語、そもそも長ったらしいテンポの上、ケニングと言う更に長ったらしくする手法を混ぜ込んでいるので大佐もじれったくて困っている。
とにかく、この三人の周囲には近寄り難い……
……あ、今、少女の口から“タケミカヅチ”と言う固有名詞がこぼれた、気が。
409
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2012/11/16(金) 17:13:21 ID:276WmNrY
>>407-408
本人達にとっての真実が、他人にとっての真実となるとは限らない。むしろ、異なることの方が多い。
今回もそのケースとなったようだ。
リリーたちをその場につなぎ止めるかのような巨大なパフェ、「陰謀大佐」などという異名を持つ退役軍人が(おそらく偶然ではあろうが)近くに来たこと、
警備システムのログから確認できるレミー中尉の会談相手等々……それらはリリーに疑念を持たせるには十分な材料だった。
通信ログを改竄し十数個のダミーを噛ませながら、ハッキングの痕跡をきれいに消したリリーは携帯端末をカーディガンのポケットに仕舞い、
「アカリさん、この場を離れましょう。今すぐに」
「え? 今食べ始めたばっかり…………え!? 無くなってる!?」
アカリが驚くのも無理はない。あれほど山盛りになっていたパフェが、少し目を離した隙に無くなっていたのだから。
対するリリーは「なんだそのことか」と言いたそうな顔で、
「ああ、どう考えてもアカリさんのお腹には入りそうも無いので、こちらの分を食べながら、密かにアカリさんの皿から強奪していました。
しかし状況が少し変わったので、ブーストをかけさせてもらったというわけです」
「にしたって早すぎですよね!?」
「おや、アカリさん、お気づきになっていなかったので? 私、サイボーグなんです。加速装置くらい積んでますよ」
「仮に積んでいたとしてもそれ効果違いますよね、絶対!」
「いいからほら、早く来てください」
「あ、り、リリー、引っ張らないで……!」
そんなやりとりをしつつ、リリーはアカリを強引に引っ張ってその場を離れた。
「タケミカヅチ」というワードが聞こえてきたような気はしたが、アカリもリリーも件の神の一件には関わっていなかったために、
知識としては知っていても、そのワードに引っかかることはなかった。
ともあれ、アカリを伴ってそれなりの距離を離れたリリーは、やや険しい顔で思案する。
(エレミーラ・タイデグリー……何のつもりでしょうか。少なくとも「あの関係」ではなさそうですが、このような場所で、
非公式にああいった面々と会談するというのはどう考えてもおかしい。
部隊内部の情報をどこかへ流しているのは確実……しかし、何の情報を?
例の月での一件がまず挙がりますが、それだけでは無い可能性は濃厚……ともすれば、こちらの身も危うい?)
リリーは無意識に、腰の辺りに手をやっていた。
(むやみやたらに使うな、とは言われましたが、使うなと言われたわけではない。
……場合によっては、銃弾による解決もやむなし、でしょうか?)
「リリー? リリー!」
思考が物騒なものになったところに、肩を叩かれる感覚と、強めに呼ばれる自分の名前に、リリーはハッとする。
「どうしたんですか、リリー? さっきのことといい、呼んでも気付かなかったことといい、何だか変ですよ?」
「……そんなに呼んでたんですか?」
「ええ、何度も!」
口をへの字に曲げて怒り顔のアカリに、リリーは「う〜ん」と考え込んでいるようなわざとらしい唸り声を聞かせて、
「いえね、ヒツギさんたちがストロベリらないというのであれば、私達がするしかないな、と思いまして。
アカリさん、アカリさんさえ良ければ、私の部下になりません?」
「唐突すぎて何もかもわからないですよ!?」
怒ったと思えば今度は困惑し、慌てふためいている。そんなアカリの様子を、リリーは内心、「面白いかも……」と思いながら眺めていた。
410
:
◆zv577ZusFQ
:2012/11/17(土) 06:53:20 ID:xevKq57s
>>406
【「・・・悪かったな、無理やり連れてきたようなもんだったし」】
「い、いえ。違います無理矢理だなんて……そんなことは。
むしろですね……わわわ割と有意義でしたが!?」
ところがライトの方は案外満更でも無かったらしい。ヒツギの心配は無用である。
【「いやさ、ちょっとヤキモキしてたのもあって気分転換をしたいと思ってたんだ。
『一人で外でもぶらつこうか』ってところに来たから、誰かと遊んだほうが切り替えできるかもなってさ」】
「知ってます。そんな事だろうと思いましたよ」
【「誰でもいいみたいな理由で誘ってごめん
でもありがと、お陰で何と無くだけど気が楽になった」】
「あ…あ…そ、そうですか////////……な、ならよ、よよ良かったです」
その少年の見せた笑顔に思わずドキリとさせられてしまうライト。
見れば彼女の白い肌はほのかに紅潮しており、言葉も噛みに噛みまくりであり、動揺して昂っている様子が明らかである。
「……ご、ごちそうさまでした!!///////」
その後、どうもこの状況下でヒツギと目も合わせる事すら困難になり、まぎらわす様に慌てて塩ラーメンを胃に流し込む。
>>405
「ちょっと待って。……ああ、行ってしまわれましたか」
」
店を放り出して姿を消した屋台の店主。
ライトは呼び止めようと待ったをかけるが、もう聞いていない様だ。
「しかし店をそのまま放置する訳には……困りましたね」
屋台の防犯の面からどうにも席を立とうにも立てず、困惑している。
411
:
大川 健二
◆Iny/TRXDyU
:2012/11/21(水) 17:00:33 ID:ejhC2w.Q
【近くの林】
「…、リョウ、なにかあったか?」
ブレスレットに話しかける
大川健二、その正体は「次元犯罪組織ゲルシャドー」を追う「次元刑事ブライン」なのである!!
そして一見腕時計に見えるこれは実は「バトルスーツ・ブライン」を送る為のブレスレットなのである!
そしてそのブレスレットから声が…
【次元警察組織】
ここは、幾多もある次元空間の狭間にある一つの空間
そしてその空間に浮いている船(?)があった
それは次元警察ブライン、大川健二を送り込んだ正義の組織、「次元警察組織」である!
そしてブレスレットからブラインへの情報のようだ…
「あぁ健二、レーダーに反応だ、君の今いる空間の次元が不安定になっている、おそらく「ゲルシャドー」が現れる可能性が高い、注意するんだ」
オペレーターが健二に注意をする
「了解した、通信切る」
と、健二が言うとブツッ、という音が出る
「…、さて、奴らが来るか…」
と、さっきの店主だった時とは大違いの顔をしている
【屋台】
「いや〜すまんすまん、ちょいと用事でね…すまないが店じまいだ」
屋台に戻ったとたんにヒツギとライトに言う
ふと空を見るとなんとなく空に違和感を感じるだろう…まるで空が歪んでいるような…
412
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/11/22(木) 03:04:21 ID:BpZQly.k
>>410
「ちょ、一気に飲み込んで大丈夫なのかよ!?」
ライトの細い体に一気に流し込まれていくラーメン
汁物であるから詰まる事は少ないだろうが咽てもおかしくはないはずだ
そもそもの話をすれば、ヒツギは何故一気に飲み込んだのかも気づいていないのだが
>>411
「店じまいですか、ごちそうさまでした」
やはり何らかの用事があったらしい、帰ってくるまで時間がかからなかったことを考えると電話か何かだったのろう
「確か一杯500円でしたよね」
バッグから折りたたみ式の財布を取り出しその中から紙を1枚引き抜いた。
2人分で1000円、ぴったりの金額だ
(ん――――?)
突然にして日陰が生まれたことに違和感を感じたのか、空へと視線を持ち上げた。
雲が渦巻いているというのだろうか、いやどちらかといえばこれは・・・
「歪んでる!?」
何度も転移、次元の歪みを目撃し時にはそれに連れ込まれたこともあったヒツギ。
その経験がおそらくは『敵』が現れるであろうことを予見させた
413
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2012/11/22(木) 07:02:34 ID:nLsKfHGs
>>411
>>412
【「確か一杯500円でしたよね」】
「ち、ちょっと待って下さい。主旨が違って来てます。もともとはハヤセさんの回帰を兼ねて私が食事を御馳走するはずでしたよ。
たいへん安くて恐縮ですけれど、ここは私が払います。払わねばなりません」
ヒツギが速やかにラーメン二杯分の料金を払おうとしたのを制止して、ライトは自らの財布を取り出す。
「……あ/////なんと千円札が無い。小銭も。……ええと、ええと」
どうやら欧州から日本へ来る際に貨幣を用意するのを失念していた様だ。
なんと一銭の日本円も無い。唯一有るのはクレジットカードだけだ。しかし、こんなラーメン屋台ごときではカードを切りようが無いだろう。
これは非常に不味い。これでは偉そうに奢ってやると豪語したライトの面子丸潰れである。
非常に恥ずかしい事態である。
どうやってこの場をやり過ごす?ライトは思考を巡らせる。
そんな最中、世界に異常現象が起き始める。
最初に気付いたのはヒツギの方だ。
ライトもつられて空を仰ぎ見て空が空間がネジ曲がっているのを確かに視認する。
「こ、これは!?あの時の事象と類似した空間の変異……?
ハヤセさん、スクランブルの予感です。伊豆基地へ調査を依頼しますよ」
すっかり戦闘モードとなったライトは羞恥心も何処かに捨て去り、今さっきまで割とノリノリ?で袖を通していた氏康はっぴを脱ぎ、キリッとした白の制服姿へと戻っていた。
そして直ぐ様通信端末を使い、伊豆基地へとこの空間の捻れを報告した。
何かあってからでは遅い。早めに動いた方が良いに決まっている。
414
:
アカリ&リリー&???
◆Tg./UqnJ52
:2012/11/23(金) 22:52:57 ID:05ixbjBk
>>411
「突拍子がなかったことは認めますが、ちょっとばかし大切なお話なのです」
強引に引っ張ってきたときのをそのままに、手を繋いだまま並んで歩くアカリとリリー。
「とりあえず落ち着こう」というリリーの提案にしぶしぶ従ったアカリだったが、
その胸中にはいまだ疑問の嵐が吹き荒れているらしく、先ほどの言の説明をリリーに求めていた。
「この部隊の目的が何なのかはさておき、この編成は一時的なものでしょう。
カイオウ大将に個人的な付き合いがあるシュナイダーさんや、カーマインさんとの繋がりのあるハヤセさんのような例外を抜くと、
この部隊はどこからか引き抜かれてきた人ばかりです。アカリさんも、元は極東支部東北方面軍に所属していたとか」
「まあ、そうですね」
「そしておそらく、ここでの経歴もあって、全てが終わった後、元の部署に戻って以前と同じ生活、同じ仕事……とは、いかないと思います。
ほぼ間違いなく、別の部隊に異動することになるでしょう。ですが、それだけならまだマシな方です」
「その心は?」
「例えばですが、「多少」人道を無視する傾向にある異能力研究機関などに飛ばされたとしたら……どうです?」
「ちょ、それって、その……」
「ええ。アカリ・クレマチという名の哀れなモルモットの出来上がりです。可能性は低いとは思いますが、ありえない話でもない。
そのための保険としてなんです、さっきの話は」
「あの部下にならないか、という?」
「ええ。実は私、ちょっとしたコネを持っていまして。まあ、そのあたりの話は細々としていますし、重要でもありません。
要はあれです。単純なんですよ。その、えーっと……この先も一緒に働かないかと、そういうわけでして」
「リリー……」
滅多に表情を動かさないリリーだったが、流石にこそばゆく、顔を正面に向けて視線をアカリから逸らす。
そうして目線を映した正面には、少し奇妙な人物がいた。
黒色の軍服に黒色の軍装マント、そして長い銀髪が印象的な女性。その姿を見て、リリーの足が止まる。
「リリー?」
リリーが足を止めたのを見て、その原因であろう、リリーの正面に立つ女性にアカリも目を遣る。
すると、それを確認するかのようなタイミングでその女性が、アカリとリリーの背後にある空を指さした。
「!?」
彼女が指し示す場所を、ほぼ同時に見たアカリとリリーは、すぐにその異常に気付いた。
なんと空の一部が、壊れた魚眼レンズに映し出されたかのように、歪んでいるではないか。
似たような現象を、ついこの間体験した二人は、同様の事態が起こることに思い至った。
急いで基地に戻ろうとしたアカリだったが、その手をリリーが離さず、たたらを踏んでしまう。
「リリー、こうしてる場合じゃ……!」
「わかってます。そのためにここに残ってもらうんです」
そう言うとリリーは携帯端末を取り出し、どこかへと連絡を入れた。
415
:
大川 健二
◆Iny/TRXDyU
:2012/11/24(土) 00:18:09 ID:tVJo3EsQ
どんどんひびが入ってくる空、気付いた人も数多く
そしてその罅が割れる
「…お出ましか…」
と、健二は呟くと会計をさっさと済ませる
【空】
『内側に』空が割れる、中は何も見えなく、ただ黒いナニカが呻いている
そしてその中から卵のようなものがペッ、と吐き出すように出てくる
青く、脈打っているように見え、さらに体液のようなものが纏わりついており、物凄く気持ち悪い、まるでエイリアンの卵のような…
「青い…ってことは偵察型か…」
その卵のようなものを見ながらつぶやく、もし今の健二の目を見る者がいたなら、その目には明確な憎悪が見えたかもしれない
そしてその卵はある道路の上に落ちると、その卵から蔓のようなものが延び、道路に突き破りその下で蔓が木の根のようになる
さらに瞬く間に空が四か所割れると中から気持ち悪い生物が一か所二体づつドシャリと落ちてくる
「…$(’&$&%&$)&$($)&$)%(’)(’)&’(&$#$’%#$&%!!!」
鳴き声、マトモに聞き取れない、鼓膜を破るような『音』がその怪物から響き渡る
その怪物の近くにあるビルの窓は
その怪物の見えた特徴を箇条書きにすると
・体中から体液を流しており、さらにその体液は道路を溶かすことから溶解液だと考えられる
・四足歩行のようで、顔のような部分はクモのように目が8つ…いや16個は並んでいる
・さらにそのビルを丸のみにできそうなほど大きい口あり、中からは触手のようなものが呻いている
・二種類あり、四足歩行タイプが4体、そもそも足がなく、翼のような腕を持ち空を浮いているタイプが4体
グロ耐性がなければ一瞬で気絶しそうなほど生理的に受け付けない外見だ
「陸タイプと空タイプのゲーリーが4体づつか……あばよ!」
と、二人に言うと猛スピードで屋台をひっぱってゆく…、普通の人間にはありえない、時速70kmくらいありそうな速度で…
【空が内側に割れて青い卵が落ちてくると道路の下に木の根のように張り付く
そらにそれを守るようにグロテスクな怪物が2種類、陸タイプと空タイプが4体づつ現れて卵を囲む】
416
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/11/24(土) 22:15:01 ID:AlSc3CqI
>>413
>「こ、これは!?あの時の事象と類似した空間の変異……?
>ハヤセさん、スクランブルの予感です。伊豆基地へ調査を依頼しますよ」
「あぁ、基地に戻るのもそうだけど一般人をすぐに退避させないと」
超常現象とも取れる現状に対し、素早く基地へと戻るだけでなくイベントに集まった一般人の退避も提案するヒツギ。
確かにこのままだとイベントに集まった人たちが危険だ、さらにこの場に残られてはいざとなったとき邪魔になってまともに戦うこともできない
今一度裂けてしまった空に視線を戻すと・・・
>>415
裂けた空から落ちてきたのはドロドロとした粘膜に覆われた巨大な球体
青い色をしたそれは命を持っていることを証明するかのように蠢き、大地にその身を縫い付けてゆく
そしてそれに続くように空から新たなものが落ちてくる。
落ちてきたそれは地面に叩き付けられることは無く、粘度の高い不快な音を立てて大地へと着地した。
「うっ・・・!!」
その容姿にさすがのヒツギもうろたえる。
ドロドロとした体表に解読不能な奇怪音、ギョロギョロと周囲を見渡す取ってつけたような複数の丸い眼
生命体として不完全な姿というべきか、精神的にくる不快この上ない姿をしていた。
>「陸タイプと空タイプのゲーリーが4体づつか……あばよ!」
「ゲーリー・・・?ちょ!!・・・はや過ぎるだろう」
417
:
レミー中尉
◆E8ckRIIdug
:2012/11/25(日) 21:07:22 ID:LtkUZNSQ
この異常事態にレミーは立ち上がり、酔いの回った足元がふらついてまた座った。
呑まなきゃやってられねェです。
代わりに電話をかける。
甲斐に確認を取り、出撃準備中、ただし数名は外出中、若干名は医務室送りまで聞き出す。
「……で?
ヴィルヘルム・エッシェンバッハ予備役少佐……あの営業マンね。
彼に現役復帰しろと……妻の尻に敷かれてるわね」
なんでも、クーリマン軍曹のエフゼロのコクピットに押し込まれそうになっているらしい。
「さて、私は……」
あたりを見渡し、慌てず騒がず場所移動をはじめた陰謀大佐の襟を掴んで、
「ヘイ、タクシー!」
「乗ろうとしたタイミングで戻す気か!この酔っぱらいは」
なお、少女(ビンタ)はすでに姿を消し、少年も動くところだった。
418
:
◆zv577ZusFQ
:2012/11/26(月) 13:11:21 ID:9NwC.Hoc
>>415
「奇形の化物……」
空間の裂け目から出現したのは異形の有機生命体が4つ。
見るに忍びないグロテスクさを持つそれらのアンノウンに対して、嫌悪感を顕にするライトの表情。
【「陸タイプと空タイプのゲーリーが4体づつか……あばよ!」】
「は?どういう事ですか!?」
屋台の店主が何やら事情を理解しているかの様な意味深な言葉を残し、目の前から去っていく。
ライトは彼を呼び止めようとしたが、それは叶わなかった。
>>416
【「あぁ、基地に戻るのもそうだけど一般人をすぐに退避させないと」】
「伊豆基地へはたった今、救難要請を出しておきました。
その間に我々はスノウフェイル少尉とクレマチ伍長と連携して速やかにこの周辺の一般の方の避難誘導を行いましょう」
まだ会場へ残っているだろうアカリとリリーに対して協力要請を出し終えると、何やら周辺を見渡し何かを探している様だ。
そして目当ての物を見つけると、ライトはそこへ駆け込んで行った。
「どうぞハヤセさん。これを使って市民を統率しましょう」
ホイッスルやら拡声器やらを祭の本部テントから拝借して来た様だ。
(……ただ。部隊の到着には少なくとも10分以上の時間が要る。それまでの間アンノウンを止める手立ては無い。…アンノウンが攻撃する素振りを見せた場合、どうしても時間がかかりすぎている。
人的被害をゼロには出来ない)
しかし内心ではそんな事を考えていた。
419
:
アカリ&リリー&???
◆Tg./UqnJ52
:2012/11/27(火) 08:48:30 ID:tPhCo9x6
>>415
「ええ、そのように。やや遠回りになりますが、ラプターの推力であれば二分少々で済むでしょう。
他の部隊も出撃の用意をしているのですね? 結構。可及的速やかにお願いします」
携帯端末での伊豆基地との通信を切り、リリーは振り向く。
そこにはニヤついた顔をしている軍装の女性と、何が何だかわからないような顔で女性とリリーを交互に見ているアカリ。
リリーは凄まじいジト目で女性を見た後、ため息をついて、
「あー……アカリさ……クレマチ伍長、裏手の駐車場にあなたのラプターが到着します。
上に量産型ヒュッケバインが乗っていますが、そちらは気にせずに。私も後で向かいますので、先に行っていてください」
「あ、はい……了解です、少尉」
何か引っかかるものを感じるのか、アカリは微妙な顔のまま裏手の駐車場へと走っていった。
それを見届けたリリーは、女性に改めて向き直り、
「で、ここで何をしているのですか?第16特殊作戦群第3大隊「シャドウ・ウルブズ」隊長、尼子統久特尉どの?」
思いっきり疑念の混じった言葉を受けた女性……尼子統久は、しかし肩をすくめて見せただけで、
「そう睨まないでくれ「雪兎」。たまたま伊豆基地に用があって、たまたまここの催し物を聞いて、
たまたまここに居合わせただけだ。本当だよ?」
「胡散臭さ爆発ものですが……まあ今はそれで良しとしましょう。あなたがここに居るということは、部隊も?」
「いや? 「ウルブズ」はちょっと厄介事に当たっていてこの近辺には居ない。
居るのは私と、小田原のホテルで惰眠を貪っている部隊の技術顧問だけだ」
「使えないですね。こういう時のために、あなた方は居るのでは?」
「そうは言っても、完全に不意を突かれた形だからな……仕方のないことさ。……で、だ」
統久は小田原城近くの道路に落着し続けている化け物の群れを、振り向かずに指さし、
「アレは何だ? 話を聞く限り、お前の部隊は「ああいうもの」との経験があるのだろう?」
「……誰から聞いた話かは知りませんけど、「アレ」は初見の存在です。見たことがない」
「ほう、そうか。だが……あの様子からして「そういうこと」なのだろう?」
「ええ……どう見ても「異訪者」ですね。ほぼ間違いなく」
「そうか……」と呟き、統久はマントを翻して化け物たちへ体を向けた。
そうしてから、軍服のポケットから黒革の手袋を取り出して両手に填め、
「ならば、「我々の敵」ということに、なるな?」
そう言って化け物達の方向へ歩みを始める統久の顔には、凶暴な笑みが宿っている。
だが、それから数秒後に、その笑みは空へ向けられることになった。リリーが統久のマントを引っ張り、統久の体がエビ反りになったためだ。
「……どうして邪魔をする?」
「や、「あなた方の敵」であることは承知していますが、ああいう出方をされた以上、「私達の敵」でもあります。
オフェンスは我々が引き受けますので、ディフェンスはあなたが。幸い、その悪趣味な軍装マントで、あなたは目立ちますので」
統久を引き留めるリリーの手には近くのテントに置いてあった拡声器があり、それの持ち手は統久の方に向けられていた。
「私に婦警の真似事をしろと言うのか? いやはやまったく、少佐相当の私に一介の少尉がとる態度ではないな」
「性分なものでして。ご容赦を」
「フン!」と鼻を鳴らして不満を露わにした統久だったが、その手にはリリーから渡された拡声器が握られており、それを口の前に持ってきていた。
『会場の市民の皆様、こちらは地球連邦軍です! まもなく私どもの第一陣が到着いたします!
慌てず、冷静にこちらへ避難して下さい! 繰り返します……!』
拡声器で呼びかける統久を尻目に、リリーは裏手の駐車場へと急いだ。
420
:
次元刑事登場
◆Iny/TRXDyU
:2012/11/27(火) 19:51:35 ID:zD0.cw3M
>>416
>>417
>>418
>>419
そして全員が予想していたことがついに起こった
「#’#%&!!」
その空タイプの怪物ゲーリーが口内から溶解液を吐きだして周りのビルを溶かしてゆく!
さらに!
「”’$”$(&()%$&$+*&!」
陸タイプのゲーリーが歩き出し、溶けきっていないビルをたたき壊す!
幸いどのビルも中には誰もいなく、住民達にも気付いていないが…このままではこの辺にいる人たちにも被害が及ぶのは時間の問題だ…
〜遠く離れた森〜
そこであのラーメン屋の店主、大川健二はいた
(父よ…母よ…友よ…、俺の世界の皆、ヤツラに滅ぼされた次元の皆!、俺に力を貸してくれ…)
「ブラインより本部へ!
バトルスーツ・ブラインの着装許可を!」
『了解!、着装許可する!、無理はするなよ』
オペレーターの言葉とともに本部への着装許可を得たところで、健二は叫ぶ
「次元転換!」
その瞬間、眩い光が彼を包みこんだ…
場所は戻って怪物たち
避難をしていく住民たち、ついにその怪物がその住民たちに気付いてしまった!
「+*@%$#%&$!」
怪物が近づき、踏みつぶそうとした瞬間!、太陽のほうからエメラルド色の矢のようなレーザーがその怪物に降り注ぎ、軽く吹き飛ばす!
「!!?」
「そこまでだぁ!!」
その方向を怪物たちは見る、同時に住民達も見た
「次元犯罪組織ゲルシャドー!、意識なき怪物を操り、幾多もの次元を破壊!、破滅した悪魔の組織!」
と、憎悪と怒りの含んだ正義の声!
「俺は貴様らに引導を渡すものだ!、次元刑事!、ブライン!」
と、小型の飛行ユニットに乗る人影が言い放つ!
……ハッキリ言おう、『ダサイ』、デザインは『普通にカッコいい』、だが『色』がどうしようもなくカッコ悪い
どんな色かというと、スター○ォーズのEp1の未完成3POの色、つまり黒が多い灰色なのだ
飛行ユニットはめっちゃカッコいいせいでさらにそれが際立つ
なぜか一目で『未完成』というのが分かる、なぜかわかってしまう、見ている人たちは口ぐちに「も少し明る色にした方がいい」とか「色ダサすぎ、銀色にしろよ」とか「なんか弱そう」とか言ってる
こんな状況でこんなのが現れれば「狂ったコスプレマニアか?」という者まで現れるが…
しかし怪物は敵と判断したのか、陸タイプの怪物が口内の触手を吐き出す
「フンッ!」
その吐き出された触手をつかむと、さらに引っ張りあげて怪物を『持ち上げる』
そして空を浮いている怪物が溶解液を吐きだす、しかし…
「ズェアッ!!」
という掛け声とともに、つかんだ陸タイプ怪物を空タイプの怪物に向けて『投げ飛ばした』
そのまま陸タイプの怪物と空タイプの怪物がぶつかり地面に落ちる
怪物が軽いと思いきやそうでもなく、その落ちた怪物の下は深くめり込んでいた
このことからコスプレじゃなく、『本物』だということが一瞬で分かった
「私が相手をしているうちに逃げるんだ!」
と、ブラインと名乗るものが言うと住民達は避難を急ぎ始めた
何者なのかは不明だが今はこの怪物達を引き寄せてくれるため敵ではないだろう
第六話「正義の来訪者! 次元刑事ブライン!」
421
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/11/28(水) 06:14:14 ID:QQEhwuKM
>「どうぞハヤセさん。これを使って市民を統率しましょう」
「あー俺あんまり支持とか上手くないんだ・・・それはアカリンやあけっちに任せる
俺は警備員のほうに声をかけてくる、体を使うほうが性にあってるしな!」
そのままイベント運営のテントへと走り出してゆくヒツギ。
確かに彼が味方に支持を出しているなんて光景は想像できない。
数分後、パニック状態になっていた運営と話を取り付けることに成功したらしく、ヒツギの代わりに警備員の何人かがライトや統久の元へとやってきた。
当のヒツギはといえば警備員たちと共にそのまま誘導に向かったらしい
>>420
>幸いどのビルも中には誰もいなく、住民達にも気付いていないが…このままではこの辺にいる人たちにも被害が及ぶのは時間の問題だ…
イベントの警備員と協力し避難誘導に当たっていたヒツギだったが、偶然にもその場に居合わせてしまう。
逃げ遅れた人たちに対し急く様に声で煽っていたが、その最中子供が足を縺れさせて転んでしまった
>避難をしていく住民たち、ついにその怪物がその住民たちに気付いてしまった!
「!!」
化け物がこちらに気づいたことを察知したのか、転んでしまった子供の元へ駆け出し
その子を抱きかかえて全速力で走る
>「+*@%$#%&$!」
「クソッ、歩幅が違いすぎる・・・!!」
ヒツギは一般人と比べれば十二分に足が速い、だが相手が悪かった。
どうやったって逃げるのは無理だ、万事急須かと思われたその時・・・
>太陽のほうからエメラルド色の矢のようなレーザーがその怪物に降り注ぎ、軽く吹き飛ばす!
何者かがヒツギと子供の命を救った、連邦軍が間に合ったのかと視線を上に向けた
太陽に影を作っていたのはPTではない、もっと小さい何かだった
その何かから高らかに声が放たれる
>「俺は貴様らに引導を渡すものだ!、次元刑事!、ブライン!」
「じ・・・次元刑事ぃ!?」
422
:
陰謀大佐
◆E8ckRIIdug
:2012/12/03(月) 20:39:53 ID:0oEPp6ME
>>419
「……むぅ、押し付けそこなった」
酔っぱらったタイデグリー中尉に絡まれたウー・グリソムがぼやく。アカリたちに任せて姿を眩ませたかったのだが。
向こうが自分を知っているかはさておき、顔と名前くらいは知っている軍人やそれに類する者たちが集まっていたのは、
「……いや、“私の”特異点では無いな。シュウでもないし、カーマインの小娘とも違う……」
「……大佐、何かを期待するようにボクを見ないで。
ボクはあなたに呼びつけられた……あなたのでもない?だとすると、“どれ”かと言う……それよりボクは帰っていいの?」
何やら他人が聞いても分からない独り言の応酬。
>>420
「……出ちゃったよ……」
「……出てきたか。やっと……」
「……なんで出したのよ……」
「「我々が出したんじゃない」」
三者とも“彼ら”について知っていたようだが、約一名の酔っぱらいが安定して緊張感を抉ってくれた。
「くそ、私はこれを救護室に押し込んで……逆らうなこの酔っぱライダー!」
大佐と中尉、退場。
「……ボクが悪巧みする番かな?大佐は何時死んでもおかしくない人だし」
取り残された色黒の少年は一人、嘯いた……
423
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2012/12/12(水) 19:53:24 ID:wNULG.cY
>>420
小田原城趾裏手の駐車場。
そこには小田原城趾を迂回しつつ到着していたビルトラプターがファイターモードのまま着陸しており、
その機体の上には片膝を突いた状態で、白色のPT、量産型ヒュッケバインMk−Ⅱが固定されていた。
機体を運んできた整備員たちと簡単に話をした後、アカリはラプターへ、リリーはヒュッケバインへと乗り込んでいる。
無論、パイロットスーツなどに着替えている時間も無いので、私服のままである。
「システムチェック…………。
えっと、良いんですか、少尉? 今からでもハヤセ少尉か明智大尉を呼んできた方が……」
アカリの目下の心配事は、上のヒュッケバインに乗っているリリーの事である。
機体に乗り込んでまもなくに、リリーにPTの操縦経験があるのかと訊いたところ、
『今まで椅子を尻で磨いてきた少女ですので、そんなものはありませんよ』
などと、人を不安のどん底に陥れる言葉が返ってきていたのだ。
その後で「秘策がある」と言っていたが、アカリはどうにも心配でならなかった。
『心配性ですね、アカリ伍長は。たった今、私の秘策は成りました。
システムの完全ジャック及びダイレクトリンケージによる擬似的なマスタースレイブモード。
操縦桿の動かし方はまったく知りませんが、相手が機械の塊である以上、私に動かせない道理はありませんよ』
「?? 何を言ってるんですか?」
『おっと……これは失礼しました。要約すると、この機体は私の手足のように動くということです。「文字通り」にね。
ともかく、フットレストの固定を外して下さい。向こうでは、もう始まっているみたいですから』
ラプターの上に乗っている分、少し視点の高くなっているヒュッケバインから、映像が届く。
酸性と思しき液体をばらまく空の怪物と、建造物を壊しにかかっている陸の怪物の映像。
言われたとおりに固定を外しながら、アカリは「どうしてこんなことが……」と、痛ましいものを見たような表情になった。
『普通の人たちが思っている以上に、この地球には敵が多い、ということです。
上の方達の中には、地球の外から来た者は皆、敵と考えるべきだと言う人たちまで居ますからね。
実際、先ほど会ったマントの女性……尼子統久特尉もそういう考えの人ですし』
「え、でも、中には友好的な人も居るんじゃないんですか?」
『……そういう考えももちろんあります。
しかし、エアロゲイターの暴威を経験した今の地球の人々に、そういった考えがスタンダードとして定着するのは難しいんです。
親しい人がそれらによって被害を被ったりすれば尚更のことですし、地球連邦やその軍も面子をこれ以上ないほど潰された。
「エイリアンどもは滅ぼすべきだ」、そんな言説が連邦という巨大な組織でまかり通るほどに、人々の外来の存在への信用は低いんですよ』
悲しい事実だ、とアカリは思ったが、それも致し方ないのだろう。
あの戦乱がもたらした傷跡が癒えるほど、まだ時間は経っていないのだから。
『さあ、世界情勢の授業は終わりです。次は、地球防衛の実習の時間ですよ』
そう言って、ラプターの上からリリーのヒュッケバインが飛び立った。
バーニアを吹かして一気に件の怪物の場所まで移動したヒュッケバインが、手にしているフォトンライフルを空の怪物に撃ちかける。
それに遅れること少し、アカリのラプターも少し高度をとった後、トルーパーモードへと変形し、
長大なメガ・ビームランチャーの青白いビームを空の怪物に向けて射撃した。
『射撃方向には常に注意を! 地上のは避難誘導が済んでからです!』
「了解!」
それぞれに射撃を開始する二機。と、戦域に到達してすぐ、両機のセンサーが怪物と単身戦う「何者か」の存在を捉える。
「あれは……何でしょうか? 見た目がちょっとアレですが、自分たちの他にも戦闘に出ている者が?」
『いえ、そういった情報は何も。……と言うか何ですか、あの姿は。昭和の香り、というやつでしょうか?
もう二百年も昔の古典モノの存在ですよ、アレは』
「次元刑事」の名乗りを聞いていないアカリとリリーは、かの「次元刑事」について好き勝手に評する。
424
:
◆zv577ZusFQ
:2012/12/16(日) 08:59:13 ID:hjHeUHOY
>>420
【「そこまでだぁ!!」】
「え!?」
聞き違えでなければ、何者かが怪物に挑もうとしているらしい。
軍はそんなに早くは来れないはず。
ならばなんだ、それは。
【「次元犯罪組織ゲルシャドー!、意識なき怪物を操り、幾多もの次元を破壊!、破滅した悪魔の組織!」】
(ゲルシャドー……?それがあのアンノウンの正体?)
“憎悪と怒りの含んだ正義の声!”とやらがまるで話の通じなさそうな異形のモンスター達を糾弾している。
【「俺は貴様らに引導を渡すものだ!、次元刑事!、ブライン!」】
【「私が相手をしているうちに逃げるんだ!」】
「……ブライン?……次元刑事?馬鹿な事を言わずにあなたも避難を!!」
何だ。只の痛い奴だとなめてかかったライトは暴徒と化したブラインと名乗るパワードスーツのコスプレイヤーを直ちに避難する様にスピーカーで呼び止めようとするが……
【「フンッ!」】
「……え?え?」
ライトには意味がわからなかった。機動兵器サイズのモンスターをそのブラインと名乗る男は“持ち上げた”
持ち上げたのだ。
【「ズェアッ!!」】
「こんな馬鹿な……ずぇあっ??」
そして、ブラインは飛行型アンノウンへめがけて、掴んだアンノウンを投げつけてまとめて撃退している。
あり得ない光景にライトは目を点にして暫くフリーズしていたが、
「し、市民の皆さん、さあ早く。今のうちにシェルターまで避難してください!」
とりあえず好機が訪れたのだと納得し、避難誘導を速やかに再開した。
>>423
「や……ビルトラプターとヒュッケバインMk-Ⅱ?……対応が早い。クレマチ伍長はもう基地に戻っていたのですか」
アカリのラプターはまだ解るが、いったい誰がヒュッケバインに乗っているのか、想像もつかない。
425
:
ゲーリー
◆Iny/TRXDyU
:2012/12/19(水) 17:06:46 ID:d5ibBMEg
>>421-424
投げ飛ばされた怪物の標的対象は、今現れた次元刑事なるものとアカリ達の機体に向けられた
「…」
青いその卵型の球体は、依然としてその場に植物のように動かず、根を張ったままだった
「グガアァアアアアアアアア!!」
初めて『まだ』聞き取れる唸り声を出す
そして同時に他の怪物たちも共鳴し合う
そして陸型と空型の怪物が二匹ずつアカリ達のラプターとヒュッケバインを囲むように周りに来る
ブラインには一匹ずつ投げ飛ばされた怪物が向かい
残りの一組は青い卵型の球体を守るように囲む
【アカリさんとリリーさんに両タイプ二匹ずつ、ブラインに両タイプ一匹ずつ、謎の青いものに一匹ずつ】
※現時点で住民達の避難は完了、球体に関してはまだ手は出せない
勝利条件:敵の全滅
敗北条件:味方機の撃墜
426
:
ヴィルヘルム
◆E8ckRIIdug
:2012/12/20(木) 21:16:39 ID:0Xn5l6tY
一方そのころ、伊豆基地。
「……ソフトウェアで補正出来る設定は全部補正した、と」
『もっとパワーを、とか言われてもどうにもならないけど、そこは我慢して貰わないと』
ラウディのエフゼロに収まったヴィルヘルムとCICのマデリーンがやりとりしている。
「まぁ、リオン系列がガーリオンだってそれほど使ってたわけで無し。
中距離支援で今回は勘弁して貰うよ。
それより、状況は……何この……空飛ぶ外骨格!?」
『なるほど、その反応ならローランドは関わっていないようね』
「まあね、うちのデザインラインじゃ無い。
正体を秘匿するならそもそも出てこないだろうし、と言うかここまで小型化したテスラ・ドライブは無いだろう」
『どっかのイカレタ個人が作った装甲服サイズの特機かしらね?当座は味方扱い出来そう……』
「それはさておき、甲斐は動ける?」
『それは……』
427
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/12/22(土) 21:57:06 ID:Pf8ESh8c
>>425
「おいおいおいおいっ!嘘だろっ・・・!?」
大きさ・・・というよりは身長と言うべきか。
それ自体は自分たちと大して違わないはずの『次元刑事』が、あろうことかPTと同サイズの生物を持ち上げて投げ飛ばしたではないか
あの生物が紙のように軽い・・・なんてことはないはずだ、先ほどからビルや車を破壊していたのだ。
つまり相応の質量を持っているということになる、ということはあの服装はコスプレではなく本当の・・・
>>424
「あけっち!!」
避難誘導が終わると同タイミングで、ライトの元へとヒツギが駆けつけてくる。
微妙に擦り傷がついていたりと何があったかは分からないが、どうやら彼のほうの誘導も終わったらしい
「ラプターがきたってことはあかりん達がもう出撃したみたいだ!
ってさすがにもう分かってるよな・・・俺たちも早く基地へ戻ろう!」
そしてヒツギは急いで基地へと戻るために、何の躊躇もなくライトの手を引こうとその手を伸ばした
428
:
◆zv577ZusFQ
:2012/12/22(土) 22:27:31 ID:imhfO43s
>>427
【「ラプターがきたってことはあかりん達がもう出撃したみたいだ!
ってさすがにもう分かってるよな・・・俺たちも早く基地へ戻ろう!」】
「そ、そ、そんな急に!?ま、待って!私、そんなに速く走れない〜」
急にこちらへ向かって来たヒツギ少年に引かれ、足がもつれそうになりながらも走るライト。
普段なら異性と手と手が触れあう事すら気にしてしまう生真面目なライトだったが、
この突然の彼の行動力にドキドキなど感じる余地も無い。
429
:
色黒の少年
◆E8ckRIIdug
:2012/12/23(日) 21:53:56 ID:qoabddmE
>>427-248
二人の後ろで、パカランパカランと言った音がする。
「二人とも、急ぐんだよね?」
振り返ると、パーカーのフードを被りサングラスをかけた色黒の少年が、一頭の黒い馬を引いてきた。
「急ぐなら、こいつに乗っていくといいよ。君たちなら乗れるでしょ?」
見れば普通の馬より大きめで、何とか二人乗り出来そうである。
「本当は馬術競技のために連れてきたんだけど……それどころじゃないから」
430
:
アカリ&リリー&統久
:2012/12/26(水) 00:10:54 ID:ZvnsUh9M
>>425
リリーが言うところの「昭和ヒーロー」にばかり気を取られているわけにもいかない。
自分たちは市民を守るために一足早く機体を届けて貰ったわけであるし、こちらを攻撃目標としているらしい動きで、
空と陸の怪物たちがそれぞれ二匹ずつ、こちらを包囲しにかかってもいるからだ。
「少尉!」
『わかっています。ですが、戦線の維持を最優先とします。後方に敵を進攻させぬよう、留意してください。
私達の後ろには多数の連邦市民が居ることを忘れずに』
「わかりました……」
市民達が避難している方向へ敵を行かせぬよう、空の敵に向かっては牽制の射撃、
陸の敵には機体が進行方向を阻害するように機体を移動させる。
場合によっては、機体と特攻を仕掛けてでも、敵の進攻を防がねばならない。そんな悲壮な思考が、アカリとリリーの脳裏によぎる。
『そこの二機、待たせたな! たった今、付近の市民はシェルターへの誘導を完了した!
周辺半径10km圏内の市民も避難を終えつつある! 少しくらいなら暴れても良いぞ!』
と、そんな二人へ、地上に残してきた整備員の通信機を使った統久から、朗報が届いた。
これで、少なくとも人的被害が生じることは考えずに済む。それだけでも、今の二人にとっては十二分にありがたかった。
『了解です、特尉。聞きましたね、クレマチ伍長。味方の増援が来るまで、敵をここに釘付けにしますよ』
「了解!」
敵の前にあえて晒していた機体を飛翔させ、空の敵と同じくらいの高度にまで上げる。
街に攻撃を仕掛け、市民の命を危険に晒した敵をどう料理してやろうかと思うほど、アカリの思考は若干凶暴な色に染まっていた。
431
:
姫
◆Tg./UqnJ52
:2012/12/26(水) 00:57:46 ID:ZvnsUh9M
>>426
「今回は市街戦ですので、艦は出ませんよ」
やりとりするヴィルヘルムとマデリーンにそんな横槍を入れたのは、甲斐の艦長席に座って戦術モニターを注視していた武田・姫中佐である。
甲斐は現在、伊豆基地の乾ドックにて大がかりな修理が行われている最中ではあったが、
今回の事態が発生したために、一応念のため、甲斐のクルーが艦で戦闘配置についている状態であった。
「その代わり、PTと戦闘機の編隊が現場に向けて既に出撃しました。
量産型ヒュッケバインMk−Ⅱ1個小隊、F32シュヴェールト2個小隊の編成ですね。もうすぐ戦域に到着する頃じゃないでしょうか?」
姫が見ている戦況モニターには、姫の言を裏付けるように、移動中の編隊が表示されている。
「あと、その編隊が出撃したのとだいたい同じくらいの時刻に、ハヤセ少尉と明智大尉の機体を乗せたPTキャリアが二台、出発しています。
それを要請したスノウフェイル少尉によると、現場にはハヤセ少尉と明智大尉も居たとか」
PTキャリアはあまり足は速くないが、現在、伊豆基地周辺には非常事態宣言による特別交通規制がかかっており、
一般車両などには邪魔されずに移動できるために、それほど時間がかからずに現場へと到着できるはずだ。
もし二人が何らかの車両を徴発して移動しているならば、合流もそれだけ早まるだろう。
>>427-428
基地に向かって移動を始めた二人の携帯端末へ、PTキャリアに乗っている整備員から連絡が入る。
『こちらPT輸送車です。ハヤセ少尉と明智大尉ですね?
移動が可能であれば、国道135号を南下してきて下さい。要請により、お二人の機体を乗せて基地から出発していますので』
432
:
次元刑事ブライン
◆Iny/TRXDyU
:2012/12/28(金) 17:09:32 ID:T6ad5ywo
>>423
(アレは…)
ブラインはあかり達の乗る機体を一瞬だけ見る
(この世界の地球の防衛隊か…)
と、考えるとすぐに自分に向ってくるゲーリーに気付く
>>425
「来るかっ!
ロケット…ミサーイル!!」
と、謎のポーズと掛け声とともに飛行ユニットからミサイルが8つ連続してゲーリーの空型と陸型に向けて飛んでいく
433
:
ゲーリー
◆Iny/TRXDyU
:2012/12/28(金) 18:46:46 ID:T6ad5ywo
>>430
「…」
空型は二体とも牽制をよける、陸型はそのまま動かない
「グヴォア!」
と、奇怪な『音』とともに空型は二機を挟む形になり
その口と思わしき部分から数多の体液でベトベトの触手を突きさすように出し
陸型は頭部が真っ二つに開いて口のようになり、液体を吐きだす
その液体は上手く飛ばなかったものもあり、それは道路につくと同時にコンクリートを瞬時に溶かした
>>432
そのミサイルは陸型には全弾辺り、空型は1発被弾する
「グワォッ!!」
陸型は悲鳴のようなものをあげる
「ブシュッ!」
空型はその口と思わしき部分から触手を突きさすのように出す
【リリー&アカリに向けての敵】
空型化け物A HP:100% 気力:100
空型化け物B HP:100% 気力:100
陸型化け物A HP:100% 気力:100
陸型化け物B HP:100% 気力:100
【次元刑事ブラインに向けての敵】
空型化け物C HP:93%
陸型化け物C HP:80%
434
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/12/29(土) 16:30:20 ID:NyOkwcnk
>>431
走り始めた二人の元へ、甲高い着信音とともに通信が送られてくる。
緊急通信として送られてきたそれに出てみれば、整備員からの通信だった
>『こちらPT輸送車です。ハヤセ少尉と明智大尉ですね?
> 移動が可能であれば、国道135号を南下してきて下さい。要請により、お二人の機体を乗せて基地から出発していますので』
「南下か、了解!」
短く通信を切ると、地図を開き国道135号をすぐさま確認する。
今走っている大通りからはすぐそこの交差点を曲がっれば、すぐに135号線に合流できそうだ
>>428
>>429
>「そ、そ、そんな急に!?ま、待って!私、そんなに速く走れない〜」
「ゆっくりって訳にも行かないだろ、こればっかりは!」
確かにヒツギの言うとおりなのだが、彼の走る速度と同程度を女性に求めるというのは酷だ
状況を打開しようにも近くに乗り物という乗り物はない、自転車くらいあれば助かったのだが。
「・・・最終手段は抱えるくらいしか」
ぼそりと何やら不穏な言葉を零したのと時を同じく、後方からアスファルトを何かが叩く音が響いてきた
その独特の響きに振り返ってみれば似つかわしくない黒馬が迫ってきたではないか
>「二人とも、急ぐんだよね?」
>「急ぐなら、こいつに乗っていくといいよ。君たちなら乗れるでしょ?」
フードをかぶり、サングラスまでかけた少年が馬上から声をかけてくる
言葉を聴くに馬を貸してくれるとのことらしいが・・・
「その馬を借りたら君の足がなくなっちまう、それに俺は馬なんて・・・」
435
:
色黒の少年
◆E8ckRIIdug
:2012/12/29(土) 23:44:51 ID:gj1Z6g3w
>>434
「ボクよりも君たちの方が急ぐはずだよ?
今まさに倒すべき敵がいるのはボクじゃなくて君たちなんだから……
……とは言え、乗った事が無いってのは拍子抜けだなぁ」
馬から降りて手綱を渡そうとしていた少年が少し困った顔をする。
「まぁ、君もパイロットなんだし、この子は賢いからぶっつけでも何とか?」
>>431
一方その頃、ヴィルヘルム・エッシェンバッハ予備役少佐のエフゼロはカタパルト上にいた。
「了解、それでは自分も出撃します……ダークマン提督から社の方に、予備役から復帰の筋は通してあるんだよね?ならよし」
念のため幾つか確認を取ってから出撃した。
436
:
◆zv577ZusFQ
:2013/01/03(木) 01:11:22 ID:x7KEBpBw
>>431
【『こちらPT輸送車です。ハヤセ少尉と明智大尉ですね?
移動が可能であれば、国道135号を南下してきて下さい。要請により、お二人の機体を乗せて基地から出発していますので』】
「(行動が早い。グッドです)……了解しました。135号線とはあれか。見えます。今すぐに南下します」
リリー少尉辺りが既に手回しをしてくれていたのだろう。ライトの想定以上に隊の手際が良い。
>>434
【「ゆっくりって訳にも行かないだろ、こればっかりは!」
「・・・最終手段は抱えるくらいしか」】
「//////そ、それだけはダメ!」
それはもう即答できっぱり否定した。
そんな事になればきっと恥ずかしくて死んでしまう。
>>429
何やら妙な足音が聞こえてくる。
【「二人とも、急ぐんだよね?」】
「いそぎまう……ひ。う!?馬!?」
フードを被りサングラスをかけた色黒の少年が、一頭の黒い馬を引いてきた。
妙な足音とはその黒馬の蹄の音だった。
すぐ後ろに君臨する場違いなその巨体にライトは腰を抜かす程に驚いた。
【「急ぐなら、こいつに乗っていくといいよ。君たちなら乗れるでしょ?」】
「な。そんな無茶な……」
馬術などそういう趣味に長けた人物と関わり合いが有るが、一朝一夕で乗りこなせる訳など無い事が理解出来る。
運動神経が良かろうがヒツギにだっても無理だろう。
437
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2013/01/04(金) 02:27:37 ID:aPZNj5io
>>433
人的要素による障害を考えなくてもよくなったのは幸いではあったが、それで勝った気にはなれないのが現状である。
アカリのラプターとリリーのヒュッケバインは同高度で横に並んでいたが、空を飛んでいた怪物が二匹、彼女らを横から挟むように移動してきた。
挟撃するつもりのようだったが、
『もうバレバレですね。もしかしてバカにされてるんでしょうか』
「そもそもバカにするだけの知能があるかどうかも定かじゃありませんけどね」
そんなふうに会話を交わしながら、ラプターとヒュッケバインは散開して敵の触手を回避。
ラプターは前進しつつ右側から来ていた怪物に向けてビームランチャーを発射し、ヒュッケバインは上昇、後退しながら左側の怪物にフォトンライフルを発射した。
と、それとほぼ時を同じくして、伊豆基地から発進したF32シュヴェールト8機の編隊が南側から現れた。
『こちらホワイトホーク。これより対空攻撃に移る。パーティに遅れた分は、きっちり働かせてもらうぜ?』
『こちらスピアウィング。ホワイトホークに続いて対地攻撃に入る。余所様の庭を荒らす奴にはスマート爆弾のお灸が必要だな』
ホワイトホーク小隊4機の後方にスピアウィング小隊4機が続く形で戦域に侵入したシュヴェールトの編隊は、最初のターゲットをアカリとリリーを狙っている怪物4体に決めた。
まず飛行型を空対空ミサイルの射程内に収めたホワイトホーク小隊が2発ずつ飛行型に向けてミサイルを撃った後に2機ずつ左右に散開し、
それに続いてスピアウィング小隊が地上型に向けてレーザー誘導爆弾4発を投下し、アフターバーナーに点火して急上昇していった。
438
:
リリー&統久
◆Tg./UqnJ52
:2013/01/04(金) 02:59:07 ID:aPZNj5io
>>434-436
「ん、あれは……」
飛行型の攻撃を回避し、反撃を終えたリリーのヒュッケバインが、まだ小田原城趾近辺に居るヒツギとライト、
そしてこの騒ぎが始まる前に「陰謀大佐」なる人物と話していた少年の姿を捉えた。
少年の怪しさも問題ではあったが、少年の傍らに黒い馬が一頭いるのも疑問だった。
まさかあれでこの混乱のさなかを移動しようというのだろうか?
「……無茶にもほどがありますね」
リリーはヒュッケバインの通信装置を使い、尼子統久の携帯端末へコールした。
四回目のコールで、『誰だ、このクソ忙しいときに!』と、不機嫌なのを隠そうともしない様子の統久が出た。
「どうも、特尉。私です、リリーです」
『何だお前か……。何用だ? 出るときも言ったが、私はこれから尻尾を巻くので忙しいんだ』
「車ですか?」
『そうだが?』
「ならば丁度良かったです。その車で城門近くに居るハヤセ少尉と明智大尉を拾って国道135号を南下してもらえませんか?
お二人の機体を乗せたPTキャリアが基地から出てますので」
『なあリリー、私を便利屋か何かだと思っていないか?』
「そんなことは露ほども思っていませんが、他に頼れる人もおりませんので。ご容赦を」
『チッ……長生きするな、お前は』
舌打ちと捨て台詞を残して、通話は切れた。
返事はまだ聞いていなかったが、この状況下で断りの一言が無かったということは、信用してもいいということだろう。
そう判断したリリーは、目の前の敵に意識を戻した。
そのリリーと統久のやりとりから一分足らず。
城趾裏手の駐車場から黒塗りのセダンが猛スピードで飛び出し、車一台通っていない道路のど真ん中をヒツギたちの方へ走ってきて、
タイヤを甲高く鳴らしながらヒツギたちの目の前で急停止した。
「ハヤセ少尉と明智大尉だな? お前たちをキャリアの所まで送れと言われてきた。早く乗れ」
開いたままのウィンドウから統久が顔を出して、ヒツギとライトに呼びかけた。
その横に居る色黒の少年と馬には一瞬だけ疑念の視線が飛んだが、それどころではないので、すぐにヒツギとライトに視線が戻っていった。
439
:
色黒の少年
◆E8ckRIIdug
:2013/01/04(金) 23:41:43 ID:.JcdlWZU
>>436-438
「……うーん、余計なお節介だったかな?」
何やら考え込む少年。やがて、ひらりと馬に跨り、
「まぁ、今回はご縁がなかったと思って諦めましょう。
次に出会った時に敵同士になってたとしたら、それはそれで……
……運が良ければギルディリル・ランヴェルスマンの名前は交渉事の役に立ちますよ?」
分かったような分からないような事を言い残し、その場を離れた。
これは戦闘後に判明するのだが、この少年の身分などにつながる記録や痕跡は何処にも無かった……
440
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2013/01/05(土) 10:00:17 ID:ezs0hhX2
>>438
「……!?今度はセダン??」
黒馬を目の前に立ち往生するライト達の前に乗り付けられたのは黒塗りのセダン。
その勢い余るブレーキの騒音に、ライトは眉を歪める。
【「ハヤセ少尉と明智大尉だな? お前たちをキャリアの所まで送れと言われてきた。早く乗れ」】
「ち、ちょっと待って下さい。急に現れて何者なのですか貴女は?……確かに軍の関係者には違いないようですが」
車から出て来たのは長い銀髪をなびかせる美女。彼女が軍服を着ている事から、少なくとも敵では無いことは理解出来るが……
黒の軍服に黒のマント。ライトのカラーとは正反対なその相手にライトは無意識レベルで気圧されているかも知れない。警戒を厳とした。
441
:
◆h9Hr5c.eFE
:2013/01/05(土) 12:41:04 ID:IUdLoawM
交戦中のラプターへと通信が入る。
「クレマチ伍長、聞こえますか?」
スピーカーから発されたその声を、アカリは覚えているだろうか。
月面で保護された3人組の一応纏め役、九条院静香のものである。
「伊豆基地からの指示により、すぐに稼動できる状態だった我々も市街地の防衛に当たることになりました。
援護をさせていただきます!」
その言葉を裏付けるように、間もなく戦闘中の区画に、3体の女性型ロボットが現れた。
持ち前の柔軟な機動力を活かした立体的な経路により、PTキャリアよりも先に戦場に到着したのだ。
「ほ、報告にあった通り、本当に怪物が相手なんですね…それに、あの人間大のアンノウンは一体…?」
躊躇するような素振りの雷姫を尻目に、焔姫が悠然と前に出る。
「ふん、どんな敵だろうと味方だろうと関係ないわ!
あいつらがこの街をメチャクチャにしようっていうなら、ボコボコにして追い出してやるだけよ!」
【アカリらとは離れた場所に味方増援出現、風姫・雷姫・焔姫】
442
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2013/01/05(土) 13:07:36 ID:L40nXAHU
>>435
>>436
「・・・あけっちなら乗馬くらいできるかもって思ったけど、さすがに無理か」
彼女の本来の所属を考えれば、もしかしたら馬を扱うことができるかもしれないと考えたのだが
当たり前というべきか、彼女も流石に無理だったらしい
>「まぁ、君もパイロットなんだし、この子は賢いからぶっつけでも何とか?」
ヒツギはほんの数秒だけ考えた、そしてその答えはすぐに口から吐き出される
「ありがとう、でも必要ないぜ
俺たちは急ぐ、そっちも早く避難してくれ」
ここでこうして話している時間、馬を扱った場合のシミュレートから使用しないほうが結果的に早くなりそうだと判断したらしい
もう一度ライトの手を握り、引きながら少年と別れようとしたちょうどその時だった
>>438
>>440
一台の車が猛スピードでヒツギとライトの元へ突っ込んでくるではないか。
それに気づいたヒツギは、ライトを後ろに下げて素早く車の間に割り込むように立ち位置を変える
だが、彼の行動はただの杞憂だった。
車は劈くようなブレーキ音を響かせ、路面にタイヤ跡をつけながら彼らの目の前で停止する。
その行動はハンドルを無理やり切ったような仕草は無く、咄嗟というよりは最初からヒツギたちの前で止まろうとしていたような動きだ
>「ハヤセ少尉と明智大尉だな? お前たちをキャリアの所まで送れと言われてきた。早く乗れ」
窓が下がり運転席から女性が顔を覗かせた
車の窓越しにほんの少しだけ見える服装、そして乗り回してきた明らかな高級車の外見から「こちら側」であることが伺える。
>「ち、ちょっと待って下さい。急に現れて何者なのですか貴女は?……確かに軍の関係者には違いないようですが」
ヒツギもライトと同様のことを考えていた、少なくとも彼女は自分たちの顔見知りではない。
だが相手はこちらの情報を知っていた、階級だけではなく先ほど伝達されたキャリアのことまでだ
つまり彼女の元に自分たちと同じ、もしくは近しい発信源から通信が送られてきたことになる
となれば疑いようがない
「自己紹介なら中でもできる、乗ろうあけっち」
後部座席のドアに手をかけて開くと、握っていたライトの手を引き同じように乗車することを推した
443
:
◆zv577ZusFQ
:2013/01/07(月) 21:35:48 ID:P1OtAK6A
>>442
【「自己紹介なら中でもできる、乗ろうあけっち」】
「いえ……しかし。あ!ちょっと?待って
今日はこんなのばかりだ。
訝しげな表情を見せ、明らかに警戒するライトだったが、間抜けな声と共にヒツギによって無理矢理?車内へと連れ込まれてしまう。
「ああ……もう。ハヤセさんはぁ。
こちらはエンジェルフェザー隊の明智ライト大尉です。貴官の素性……もとい所属はどちらです?」
直情的な少年の行動には振り回されっぱなしである。
愚痴の一つでもこぼしたくなる。
444
:
次元刑事ブライン
◆Iny/TRXDyU
:2013/01/08(火) 20:44:50 ID:TePmDn6A
>>433
「セイッ!」
ユニットを上昇させて触手を避ける
そして何を考えたのかユニットから飛行型怪物に向けて飛び降りる
そのまま右拳を握り振り被る
「てりゃああああっ!!」
そして思い切り殴りつける、普通なら「ペチ」程度で終わるところだが、「バゴォ!」という重い音が響く
「まだまだっ!」
と、言うとさらにそのまま蹴りあげる
「よっと!」
軽い調子で言うと下にちょうど来たユニットに飛び乗る
445
:
ゲーリー
◆Iny/TRXDyU
:2013/01/08(火) 21:24:34 ID:TePmDn6A
>>437
ビームランチャー、フォトンライフルをよけようともせずに着弾する
と、同時に息絶えたのか墜落する
地面にたたきつけられてもピクリとも動かない
さらに上から降り注ぐミサイルとレーザー爆弾
地上型も全くよけようとはせずに着弾する
先ほどまで活発的に動いていたのにまったく動かなくなっていた
>>441
「…」
青い球体の傍にたたずんでいる二匹の怪物
目すら動かない、どういうことだろうか…
>>444
そのまま蹴られて地面にたたきつけられる
が、動かない
すると今まで動きの見せなかった球体が光った
まるで心臓の鼓動のように光が消えたり出たりする
ピシリ、ピシリとその球体の殻の様なものにひびが入る…
※青い球体に攻撃できるようになりました
※怪物たちは動く気配を見せずにずっと球体を見続けています、まるで他のものが見えないように
※怪物たちに攻撃を仕掛けても何もしてきません、1ターンキルOKです
【勝利条件】
青い球体に3ターン以内に15000以上のダメージ
【敗北条件】
3ターン以内に15000以上のダメージを与えられなかった
446
:
統久
◆Tg./UqnJ52
:2013/01/12(土) 21:43:43 ID:CIrw22ng
>>440
,
>>442-443
ヒツギとライトがすぐに車に乗り込んで来なかったのを、統久は疑問に思った。
この緊急時に何を気にしているのかと思いきや、どうやら自分の正体がわからないことに不安を抱いている様子であった。
「ああ、済まんな。これでは確かに、「君のお母さんから迎えに行くように頼まれたんだよ」などと言って幼児を拐かす悪人だな?」
「着ているものもそれらしいしな」と言って、くくくっ、と喉を鳴らすように笑った。
考えれば考えるほど怪しさ爆発であったが、それでも一時の躊躇を挟んだだけで、彼らはすぐに車の中に乗ってきた。
ライトの方は無理矢理連れ込まれたようにも見えたが。
ともあれ、彼らはこちらを信用して車に乗ってきてくれたのだ。それには応えねばなるまい。
グッとアクセルを踏み込むと、激しく回転を始めた後輪からバーンアウトの煙が吹き出し、車は急発進した。
「シートベルトをしろとは言わんが、だいぶ乱暴な運転になるだろうから、その辺にしっかり掴まっておけ。
……ああそうそう、私の所属だったか? 私は地球連邦軍第16特殊作戦群第3大隊長、尼子統久特尉だ。
あの高名なエンジェルフェザー隊と、噂のカイオウ隊の人間に同時に会えるとはまた、奇妙な縁があったものだよ」
ハンドルを切りながら、統久はまた喉を鳴らした。
447
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2013/01/13(日) 18:22:20 ID:DCiCWRD.
>>443
無理やり車に乗せる形になってしまったのもあり、さすがにライトの表情にも不満が見える
とは言えヒツギ自身は『味方である』とある程度確信を持っていたりするのだが
ライトが乗りこむとヒツギはそれにあわせて隣のシートへと詰めた。
>「ああ……もう。ハヤセさんはぁ。
「悪かったって、でもキャリアーのこと知ってたし大丈夫だ
直接伝えられたか、俺たちの通信を傍受していたかじゃないと知らないはずだしな」
愚痴を零すライトに対して、原因であるヒツギは苦笑いを見せるほかない。
>>446
>「ああ、済まんな。これでは確かに、「君のお母さんから迎えに行くように頼まれたんだよ」などと言って幼児を拐かす悪人だな?」
「大丈夫だと思ってます、多分」
最後の『多分』は後から付けたものだが、ヒツギはこの状況に対して腹を括っているのかそこまで動揺しているようには見えない。
>「シートベルトをしろとは言わんが、だいぶ乱暴な運転になるだろうから、その辺にしっかり掴まっておけ。
> ……ああそうそう、私の所属だったか? 私は地球連邦軍第16特殊作戦群第3大隊長、尼子統久特尉だ。
> あの高名なエンジェルフェザー隊と、噂のカイオウ隊の人間に同時に会えるとはまた、奇妙な縁があったものだよ」
「えーっと・・・ヒツギ・ハヤセ少尉です」
相手の自己紹介を聞き、ヒツギも答えるように自らの身分を話す。
・・・が、所属はどこに割り振られているのか自分でも分かっていなかった、そのため名前と階級だけを伝える結果となる
「この際安全とか気にしてないのでぶっ飛ばしてくれちゃってかまいません」
乱暴な運転という言葉に対し、ヒツギは二つ返事で頷いた
そもそも外に危険を形にしたようなものがいるのだ、安全運転なんて最初から無理な話。
何よりも素早くキャリアーまで辿り着きたいヒツギにしてみれば早ければ早いだけ良いのだろう
448
:
明智ライト@レイナも生きてます
◆zv577ZusFQ
:2013/01/15(火) 15:28:03 ID:payTQOs2
>>446
【「シートベルトをしろとは言わんが、だいぶ乱暴な運転になるだろうから、その辺にしっかり掴まっておけ。」】
ライトは律儀にシートベルトを絞めた様だ。乗ってしまった今となっては反抗する素振りは取り敢えず見せていない。
【「……ああそうそう、私の所属だったか? 私は地球連邦軍第16特殊作戦群第3大隊長、尼子統久特尉だ。
あの高名なエンジェルフェザー隊と、噂のカイオウ隊の人間に同時に会えるとはまた、奇妙な縁があったものだよ」】
「(……第16特殊作戦群。尼子?)エンジェルフェザー隊所属、明智ライト大尉です。
先程は疑ってかかる様な真似をして申し訳ありません」
自己紹介を受け、ようやく先方の素性が明らかになった。
しかしライトの表情は未だに何処か険しいものを残したままだった。
>>447
【「この際安全とか気にしてないのでぶっ飛ばしてくれちゃってかまいません」】
「かまいますよ!」
明らかに危険な発言をするヒツギに嫌な予感がよぎったので、ノータイムでツッコミを入れる。
このままでは映画もびっくりなカーアクションに巻き込まれて、悲惨な目(主に威厳面での)に遭いかねない事が聡い彼女には読めていた。
が、そんな悠長な事も言ってられない
「尼子特尉、極力安静かつ速やかにお願いします」
まあ無茶だろうが。それは
449
:
統久
◆Tg./UqnJ52
:2013/01/16(水) 17:13:51 ID:hRlW3vlM
>>447-448
乱暴でも構わないというヒツギと、極力安静にと頼み込むライトの、二人の対照的な物言いに、統久はほほえましいものを感じた。
だが状況はヒツギの意見を支持しているようだ。
統久のセダンが走る道路の先には先刻陸型の怪物が破壊したビルの残骸が散らばっており、その横には破壊しかかったビルが、
その身をボロボロと少しずつ崩しながら立っている。
「私とて、無理に危険に飛び込もうとは思わないが……こうも散らかっていてはな!」
道路を大きく占拠する瓦礫を避け、そのすぐ先にあった瓦礫を反対にハンドルを切って避ける。
スピードの出ている中で、こんな蛇行運転。当然のことながら、車内は激しく揺さぶられた。
「クソ、こんなカオスな道を走らせやがって……恨むぞ、リリーのやつめ」
愚痴りながらも、瓦礫に衝突することなく瓦礫の散らばったエリアを抜けた統久のセダンは国道135号と交差する交差点にさしかかり、
若干ドリフトしながらカーブし、135号を南下する進路を取った。
車一台走っていない道路を、先ほどの鬱憤を晴らすかのように猛スピードで駆け抜けるセダン。
そうして少ししたところで、道の先に片側2車線分をまるまる使う、PTキャリアの巨体が見えてくる。
「あれか。存外、近くまで来ていたな」
合図をするようにチカチカと2,3回ライトを点滅させると、キャリア側もそれを悟ったのか、同じようにライトを点滅させた。
その巨体ゆえ、急には止まれないキャリアがゆっくりと停止し、その二台の前に、中央線をまたぐように統久のセダンが停止した。
「さあ、着いたぞご両人。行って、勝ってこい。それがお前達二人が今、この街にできる最良だ」
荒れ狂う車に揉まれてへろへろになっているかも知れない後部座席の二人に顔を向け、統久はどこか悪戯っぽい、しかし晴れやかな笑みを見せた。
外では、キャリアに乗っていた作業員が、荷台にかかっていたシートを取り去り、タラップを用意して二人の到着を待っている。
450
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2013/01/16(水) 18:17:56 ID:IwcTQ.2w
>>448
>「かまいますよ!」
「いやいやいや、絶対無茶してもさっさと言ったほうが安全だって!
それにさっきの急停止を見てもそんな簡単にぶつかるなんてないって、多分」
横から飛んできたはさむようなツッコミに対し、そんなことはないと物申す。
しかし本当に大丈夫か自信がないのか、最後に『多分』とついているが
>>449
>「私とて、無理に危険に飛び込もうとは思わないが……こうも散らかっていてはな!」
>道路を大きく占拠する瓦礫を避け、そのすぐ先にあった瓦礫を反対にハンドルを切って避ける。
>スピードの出ている中で、こんな蛇行運転。当然のことながら、車内は激しく揺さぶられた。
「うおぉぉっ!?」
そんな会話をしていた最中、突如として車両が左右に揺さぶられる。
車ごと傾かせて曲がるその様と、タイヤの悲鳴が聞こえてきそうな運転
後部座席についていたヒツギは、振り回されそうになるのを天井の取っ手で無理やり押さえ込んでいた
>合図をするようにチカチカと2,3回ライトを点滅させると、キャリア側もそれを悟ったのか、同じようにライトを点滅させた。
>その巨体ゆえ、急には止まれないキャリアがゆっくりと停止し、その二台の前に、中央線をまたぐように統久のセダンが停止した。
「ほ・・・ほらっ、なっ、大丈夫だったろ?」
目的の地に無事(?)に辿り着いたのをみて、イチかバチでイチだったと口に出した。
とはいってもヒツギもさすがに冷や汗をかいているのが見て取れる
「車に弱い人とか吐いてたんじゃないか今の・・・」
Gや揺れに強いヒツギでも若干クラクラしている、そのことで最後に何かつぶやいたような気がした
>「さあ、着いたぞご両人。行って、勝ってこい。それがお前達二人が今、この街にできる最良だ」
笑顔を見せる統久に対し、ヒツギは意識をハッキリとする為に自らの頬を軽く叩く。
「ここまでありがとうございます尼子特尉、いってきます!」
シャキッとした表情に切り替わると、そして小さく頭を下げて後部座席のドアから飛び出した。
「急ぐぞあけっち!」
そのままに駆け足でキャリアの元へと向かっていく、シートの中から顔を出していたのは・・・ゲシュペンスト
『デーモン』の修復はまだ済んでいないようだった
451
:
ヴィルヘルム@エフゼロ
◆E8ckRIIdug
:2013/01/16(水) 22:49:23 ID:GchN2Axg
両手にビームスナイパーライフルとショットガンを携えたエフゼロが、緩やかに市街地を迂回しながら戦場に到達した。
「……よし、補正はここまで。
後はまぁ、ちまちま削る事にするか」
そう呟いた後に軍用回線とアクセス。
『こちらは本日付けで予備役より復帰したヴィルヘルム・エッシエンバッハ少佐である。
これより戦闘支援に回る。以降の指示を請う』
452
:
◆JryQG.Os1Y
:2013/01/16(水) 22:50:14 ID:5VlWZOUQ
「ユウセイ君、呉々も、気をつけてね。」
「解ってます。相手は、未確認生命体ですよね。」
「そう、それと、データも取っておいて、妖機人とかの件もあるし」
「解りました。」
アスト博士と、適当な会話をし。
搭乗口に向かうユウセイ
あれから、どうなったかというと
ぶっ倒れた後、30分後気合いで復活し、
未確認生命体の攻撃があり
スクランブル要請
「T-link アクティブ システムオールグリーン アルブレード 出ます」
基地より、飛び立つ。
453
:
◆JryQG.Os1Y
:2013/01/16(水) 23:05:00 ID:5VlWZOUQ
「えっと?、あれが未確認生命体か。」
現場に着き、ユウセイは、未確認生命体を確認した。
「謎だ。何故あの怪物は、動かない。」
青いものをただ見つめているだけ、ただ。
「気づかれる、前に倒すか?気づいたら勢いよくぶっ飛ばされねぇだろうな。」
「まぁ、良いか。まずは、」
「アカリ伍長に話聞こうかな。」
アカリ伍長に連絡を取り
「伍長、ユウセイです。これより状況に、参加します。ミッション内容の、提示をお願いします。」
「それと、アスト博士より、データ収集の要請を受けています。援助お願いします。」
そういう連絡を、入れ指示を待つ。
454
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2013/01/17(木) 07:28:52 ID:PBlDO9tc
>>449
【「私とて、無理に危険に飛び込もうとは思わないが……こうも散らかっていてはな!」】
「えぇ!?ちょっと。まさか……!」
【道路を大きく占拠する瓦礫を避け、そのすぐ先にあった瓦礫を反対にハンドルを切って避ける。
スピードの出ている中で、こんな蛇行運転。当然のことながら、車内は激しく揺さぶられた。】
「あ。あ、やああああぁぁ!?……ダメ!止めて!む、む無理!!無理!」
無意識にも隣の少年の腕にしがみつき、悲鳴混じりの必死の形相で訴えるが、聞こえていないのだろう。
仮にもしシートベルトをしていなければ大変な事になっていたかも知れない。
目が回り、更に胃にも奇妙な蠢きが感じられるが、清楚な天使様が人前にてリバースなど許される事では無い。必死に耐える。
……まぁ、流石にそんな情けない事態にはならなかったが。涙目を浮かべるのだった。
【「さあ、着いたぞご両人。行って、勝ってこい。それがお前達二人が今、この街にできる最良だ」】
「…う…う……感謝します、尼子特尉」
キャリアが見えた頃には既にやつれた青ざめた顔が出来上がっていた。
彼女はこんな調子で戦闘は大丈夫なのだろうか?
>>450
【「ほ・・・ほらっ、なっ、大丈夫だったろ?」】
「ハヤセさん……これが、大丈夫に見えますかね?」
じとーっと何か言いたげな視線を向ける。たいそうご立腹の様だ。
【「急ぐぞあけっち!」】
「もちろん。遅れた分は働きで返します」
説教を垂れる間もなく、ヒツギは自身の機体を積んだキャリアへと向かう。
それを追うライトも先程までの情けない醜態を完全に感じさせないきりっとした厳格なスタイルを取り戻していた。
向かう先には精鋭部隊エンジェルフェザーが駆る純白の機械天使。
既に機体には火が入っており、準備万端といったところか
「まずは状況を確認しないと」
戦闘ログを一通り確認する事からスタートである。
【明智ライト/ガブリエル出撃】
>>437
>>451
>>453
「各機体、こちらはエンジェルフェザー、明智ライト大尉。これより私の指揮に従っていただきます」
連邦の機体全てに向けての通信である。
中にはそんな事には従わず暴れまわる様な者も居るが、取り敢えずは全機へ。
「航空部隊は先行してあの青色の球体へ火力を集中させて破壊してください。
まだ確証は持てませんが、セオリー通りならば中から何かが這い出て来る類いかと思われます」
【ホワイトホーク小隊とスピアウィング小隊、更にラプターのアカリ、少佐のエフゼロに速攻で攻撃へと向かわせる様な指示を出す。】
「ハヤミ曹長、ハヤセさん、そしてそこのヒュッケバインには残ったモンスター型の撃破を。
あと例の……次元刑事とやらの事は現状無視しておいて構いません。
私がコンタクトを試みます」
【ユウセイ、ヒツギ、量産型ヒュッケバインのリリーには取り巻きを撃墜しながらの進撃を要請しておく。】
>>444
「こちらは地球連邦軍の明智ライト大尉です。あなたは……次元刑事ブラインさん?でよろしいですか?」
ブラインのもとへ純白の天使の様な機体が接近する。
きりっとハキハキとした少女の良く通る声が機体のスピーカーから聞こえているはず
「あなたはゲルシャドーと言っていましたか?あの異形の怪物達を。
あれらとの面識が有る体であなたに聞きたいのですが、あの球体は?」
堅物かと思われがちなライトだが、100歩譲ってブラインとやらの話を柔軟に聞き入れてみる様だ。
それに彼が只の愉快犯とは違う事は既に認めざるを得ない。
【ライト/ガブリエル:ブラインへと接触】
455
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2013/01/18(金) 19:19:51 ID:Cf7Sd4bM
>>441
「え……九条院さん!?」
静香からの通信と、彼女の機体を始めとした女性型兵器3体が現れたのを、アカリは意外そうな表情でもって迎えた。
月面での戦闘でどこからか現れた彼女たちは、事情聴取やら何やらで未だ基地に軟禁されていると思っていたからだ。
『この事態に際して、動ける戦力を遊ばせておくのも勿体なかったのでしょう。
彼女らの意志か、それとも誰かの差し金か……いずれにしても助かりますね。
これでPT戦闘に不慣れな私も楽ができるというものです』
アカリの横では、リリーがサボタージュまがいの言葉を発している。相変わらずの様子である。
>>445
,
>>454
アカリとリリー、戦闘機部隊の攻撃で周囲の怪物は殲滅できた。
残るは奇妙な青い球体と、それを守っているかのような怪物が二匹のみ。
援護してくれた戦闘機部隊に感謝の通信を送りつつ、アカリとリリーがそちらへ向かっていると、
レーダーにライトのガブリエルを表す光点が表示され、ライトから自分が指揮を執る旨の通信が入ってきた。
「ああ、明智大尉。その様子だと間に合ったようですね。
私は南から来るヒュッケバインの小隊に合流しつつ護衛の怪物に攻撃を仕掛けます。
指揮のほう、よろしくお願いしますね」
リリーはライトにそう報告を入れると、戦闘機部隊に少し遅れて戦域に現れたヒュッケバインの小隊に合流すべく、
機体をそちらへ向けた。
『こちらヒュッケバイン、ワイルドクーガー小隊だ。どうやらいささか遅れてしまったようだな。
残っているのはあのトイレ芳香剤みたいなオブジェだけか?』
「その通りですが、我々は先に取り巻きのお化けを片付ける必要があります。
エンジェルフェザーの明智大尉からそのように指示がありました」
『その声はスノウフェイル少尉か。任務内容は了解したが、エンジェルフェザーとはどういうことだ?
極東支部の作戦にエンジェルフェザーが介入しているのか?』
「状況が重なった結果です。そのあたりはまあ、戦闘が終わった後の話になりますので」
『……了解した』
リリーと合流したヒュッケバインの小隊はそのまま進軍し、レクタングル・ランチャーの斉射でもって取り巻きの怪物を攻撃した。
一方、青い球体を先行して攻撃することになった戦闘機部隊とアカリのラプターはというと。
『あんな卵みたいなやつ、攻撃しても大丈夫なのか? 中からフェイスハガーみたいな化け物がでてきたりしないのか?』
『俺に訊かれたって知るかよ。攻撃命令が下ったんだ、やるしかないだろう。ビルトラプターのお嬢ちゃんもそれでいいな?』
「はい、そちらに続きます」
『ようし、じゃあやるぜ、野郎共』
ホワイトホーク小隊長が号令し、彼の小隊が空対地ミサイル、スピアウィング小隊がレーザー誘導爆弾で青い球体に対して攻撃を仕掛け、
アカリのラプターがそれにメガ・ビームランチャーの砲撃を加える。
ミサイルの弾幕とスマート爆弾による絨毯爆撃、高出力ビームの三重の攻撃だ。並みのPT程度ならば四散するような火力だが……。
456
:
◆JryQG.Os1Y
:2013/01/18(金) 19:35:52 ID:vXpo8eb.
>>454
「了解です、大尉。」
連絡を受け、攻撃を開始する。
「下のは、俺がやります。」
下に、降り
「ここら辺は、直線的な道路が多いから、居合いにはベストだけど」
「巻き込んでもイヤだからな。大人しく、トンファーで行きますか。」
「ブレードトンファー アクティブ」
両手に、ブレードトンファーを用意し、突撃する。
「上に上げて、海方向に」
トンファーで、勢いよく殴りとばし
そのまま、ラッシュし、
上空まで上げる。
「これで、どうだ。」
最後に、突き刺し。そのまま半ば強引に引き裂こうとする。
457
:
ヴィルヘルム@エフゼロ
◆E8ckRIIdug
:2013/01/18(金) 22:43:16 ID:gCn7l2MQ
>>454
「……了解、っと」
階級は下だが間違った事も言ってないだろうと指示に従う。
>>455
その三重攻撃に更にM13ショットガンを追加する。
ジャマーや対ビームコーティングを警戒しての選択だ、使えそうなら次はミサイルのつもりでいる。
458
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2013/01/19(土) 03:37:21 ID:elDXdrQM
>>454
「安全じゃないジェットコースターだと思えばほら、な?」
剣幕にさすがのヒツギも気圧されているのが伺える
そのせいか若干滅茶苦茶なことを言っているような気がしなくもない
ゲシュペンストに乗り込んだヒツギは前回の戦闘で負傷した部位の確認に入った。
人間がそうするかのように、左手を握っては開いてを繰り返す。
前回丸ごとなくなった腕は問題なく修復されているらしい、右足も・・・どうやら問題なさそうだ。
時間がなかったが整備班の腕に感謝するしかない
キャリアに積まれていたゲシュペンストの今回の換装武装は・・・
大型の実弾兵器レクタングル・ランチャー、ヒツギの射撃能力でもある程度の火力は期待出来るだろうが
まさかこんな物を積まされるとは思っていなかった
だがあるとないとでは大違い、ありがたく使わせて貰うとしよう
>「まずは状況を確認しないと」
「機体の調子もバッチリだ、このまま即戦闘態勢に入る!
キャリアのパイロットさんも早く範囲外に!」
>>455
>>445
>>456
>リリーと合流したヒュッケバインの小隊はそのまま進軍し、レクタングル・ランチャーの斉射でもって取り巻きの怪物を攻撃した。
「手伝うぞ!」
レクタングル・ランチャーの掃射が始まったとき、別方向からゲーリーへと同型の弾が放たれる。
視線を移すとランチャーを構えたゲシュペンストがワイルドクーガー隊に相乗りするように放っていたのだ
前回の月面で使用していたガンレイピアは戦闘中に紛失、その為現地であまっていたランチャーがそのまま装備された
ぱっと見るに射撃兵器はあれ以外装備されてそうにない、急ごしらえだったのだろう
>『あんな卵みたいなやつ、攻撃しても大丈夫なのか? 中からフェイスハガーみたいな化け物がでてきたりしないのか?』
>『俺に訊かれたって知るかよ。攻撃命令が下ったんだ、やるしかないだろう。ビルトラプターのお嬢ちゃんもそれでいいな?』
>「はい、そちらに続きます」
>『ようし、じゃあやるぜ、野郎共』
先行しているリリー達はどうやら爆撃で吹き飛ばそうと考えているらしい
「市街地でそんなことしていいのか・・・?とりあえず援護はさせて貰うぜ!」
レクダングル・ランチャーの射線を卵へと向き直らせ、そのまま攻撃を再開する。
わざわざランチャーを使っているも何かおかしいが、構える際に大型過ぎるのか若干動きがぎこちなかった
早く使い切ってしまいたいということだろうか?確かにインファイトしたがりなヒツギには重荷なのかもしれない
459
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2013/01/19(土) 19:42:20 ID:Q9Gw.oUc
>>455
【「ああ、明智大尉。その様子だと間に合ったようですね。
私は南から来るヒュッケバインの小隊に合流しつつ護衛の怪物に攻撃を仕掛けます。
指揮のほう、よろしくお願いしますね」】
「む。あなた……スノウフェイル少尉だったんですか?少尉はPTの操縦も可能と。それは知りませんでした。
戦力として数えさせてもらいます」
リリーがまるで手足の様に自然とヒュッケバインを操る様を見せられ、ライトは不思議な感覚を覚える。
>>441
(……ああ、あの妙に女々しい浮わついた3機は確か報告にあった例の。……表向きはレイナ・カーマインの客将扱いで通してあるみたいだけれども)
月面にてヒツギ達が救出した3機の姫の事情はいまだ公表されていない。
それは直前まで甲斐と行動を共にしていたライトも例外では無く、カーマインの寄越した私兵というかりそめの身分を怪しんでいた。
「では風姫、雷姫は万が一の為にバックアップに回ってください。
それとそちらの焔姫はハヤセさんらと共に“合わせて進軍”を」
同じぐらいの年齢の少女にいきなり偉そうに命令されて三姫は気分を害するかも知れないが、ライトはそんな事は思いもしない。
ただ淡白に指示を出すだけであった。
修理、補給装置を持つ雷姫と風姫は温存する方向で長期戦に備えたかった。
知らぬ知らぬとは言え、それぞれの機体スペック程度は熟知しているつもりだ。
間違った采配では無いはずだ。
460
:
◆h9Hr5c.eFE
:2013/01/20(日) 13:13:49 ID:zVU51eLM
>>459
「あん? 誰よあんた」
通信に対し、当然の如く訝しげな態度を見せたのはマヤである。
「何頭ごなしにいきなり命令してきてるわけ? そういうのは普通名前と所属を名乗って頭を下げてから…」
「了解しました。では、つばめは私と共にバックアップを。マヤさんは前衛の方々合流してください」
「は、はい!」
「ちょっと静香!」
声を荒げるマヤに対し、静香は慣れた様子でにっこり微笑み返してみせる。
「今の我々の立場を考えれば、仕方のないことです。
それに、指揮系統に従って動いた方が、街への被害は少なくて住むはずですよ?」
風姫に促され、街並みを一望する焔姫。
次元刑事ブラインらの活躍により、幸いにも住民の避難こそ完了しているが、
上空の青い球体の挙動によっては、都市そのものに大きな被害が出る可能性は否めない状況である。
「…ったく。わーったわよ」
ボソッと吐き捨てると、マヤは焔姫と共に跳躍し、ビルを飛び越えていく。
「ふふっ」
跳ねっ返りではあるが、人一倍正義感の強い彼女の性分。
長い付き合いの静香は、マヤをコントロールする術をよく心得ているようだった。
461
:
◆h9Hr5c.eFE
:2013/01/20(日) 13:36:55 ID:zVU51eLM
ヒツギ機の隣につけた焔姫は、両足を踏ん張らせつつ、ブレードと共に背負ってきた大型火器を構えた。
「分間4200連発、泣く子も黙る対特機ガトリングガン!
卵だかクス玉だか知らないけど、こいつで粉々にしてやるわ!!」
叫ぶや否や、物騒な大音響と共に、無数の弾丸を青い球体目掛けて叩き込む焔姫。
上空からの攻撃の手筈も整い、身じろぎ一つ見せない球体の破壊は、もはや時間の問題と思われた。
462
:
次元刑事ブライン&敵
◆Iny/TRXDyU
:2013/01/27(日) 18:16:07 ID:q.1IZdbs
>>445
(…これだけの火力が集まれば、『完全孵化』は避けられそうだな)
と、ブラインは球体に集まる弾丸やビームを見て考えるが、不安はつもるそこに…
ビーッ、ビーッとブレスレットから警報の様なものが鳴る
「ッ!、全員避けろ!!」
と、スピーカー音量を最大にして叫ぶ
ヒツギやライトなら間近で聞いたことがある声だ
そして次の瞬間
弾丸やビームの嵐で見えなくなった球体から一筋の光が、それも無数の光が貫いてくる!!
その光はレーザー!、しかも今の最新型の盾ですら貫くほどの!
「…グ、ガァアアアアアアアアア!!!」
その光が止んだ瞬間、獣のような声が上がる
そしてその光を放った存在は…
「…」
四本の足、背中から生える無数の触手、先には目玉の様なものがあり、そこからレーザーは放たれたのだろう
そして頭部は3つあり、3つとも3つの目を持つ、口の様なものがあり、その表情(?)は怒りの表情だった
「…なんとか完全孵化はしなかったか」
と、ブラインは呟く
【勝利条件】
ケルベロスを撃墜
【敗北条件】
味方機の全滅、ブラインの撃墜
463
:
次元刑事ブライン&敵
◆Iny/TRXDyU
:2013/01/27(日) 21:02:03 ID:tcaAZrxM
>>454
天使のような機体こちらに来る
「…美しい…」
と、呟くと
>「こちらは地球連邦軍の明智ライト大尉です。あなたは……次元刑事ブラインさん?でよろしいですか?」
>「あなたはゲルシャドーと言っていましたか?あの異形の怪物達を。
あれらとの面識が有る体であなたに聞きたいのですが、あの球体は?」
こちらにコンタクトをかけているのに気付き、ブレスレットを開く
するとライトの通信機にノイズが走る
「ガガ、ガガガピーッ、ガッ…」
壊れたのだろうか?、するとブツッという音が聞こえてくる
「あー、あー、聞こえているだろうか?」
なんと通信機に繋げてきたのだ!
強制的につなげるなんて並みの技術じゃない
「私の名前は次元刑事ブライン…信じられないだろうがよく聞いてくれ。
私たちは君たちで言うところの異世界人だ」
と、言うと
「私は、ある組織…というべきかどうかわからんがともかくさっき言っての通りゲルシャドーという組織を追っている。
因みに証拠としては…」
と、言うと虚空に手を切るように入れると『空間が裂けた』
中には謎の空間が見える
「これでいいだろうか?、さて、私は次元警察組織、『ジゲンポリス』という組織から派遣された刑事(デカ)だ。
ゲルシャドーとは宇宙、つまり『世界そのもの』を幾多も消滅させた極悪…という意識があるかもわからんがそういった組織だ。
かくいう私も自分の住む世界はもうない、奴らに消滅させられた」
いきなり自分のことを暴露してきた
「あの球体に関しては見ての通り卵、しかもついさっき孵化している。
まぁ完全体じゃないからまだ倒すことは可能だが」
声が渋る
「…奴らは神出鬼没だ、何時現れ、何時行動するかは不明、次元を移動している為、追うのは困難を極めていた。
しかしようやくその足取りは我々は掴むことができた」
と、言うが
「…どうやらヤツが行動を始めたようだ、通信を切るぞ!
いいか、あの背中から生えている目玉に気をつけろ、放たれる光はどんなものを貫く!
しかも全方位もできるから厄介だ!、指図するようですまないが援護を頼む!」
と、忠告するとブツッという音とともにブラインは飛ぶ
その飛んだ方向を見ると孵化した怪物がこちらに進んでくる
明らかに敵視、しかも話す余地は全くない
464
:
ヴィルヘルム@エフゼロ
◆E8ckRIIdug
:2013/01/27(日) 21:41:35 ID:P/XU2HAc
>>462
「や、やったか……っ!」
言ってしまった。
「……避けろ……だ、と……!?」
最初の光が迸った瞬間、スラスター全開、スプリットミサイル他換装武器を全て投棄、急転回を同時に実行。
全身ボロボロになりながらも耐え凌いだ。
『な、何が起きたのっ!?』
甲斐からの声が届く。今の攻撃の余波でデータリンクが軒並み吹っ飛んだようだ。
「……卵が、孵化した、ってところか?とんだバイオハザードだ」
>>463
何が起きたのか把握出来ていない、伊豆基地や停泊中の甲斐から幾つも通信が飛んでくる。
色々錯綜しているが、みんな大変なのだ。
????「……やれやれ、あれが次元の秘密か。
もっと芸のあるところを見たかったなぁ」
????「……イヤな生物(ナマモノ)が出てきたな……何時までオーダーを差し止める気だか」
465
:
◆JryQG.Os1Y
:2013/01/27(日) 22:03:45 ID:2Crzxs4Y
>>452
「終わった、か?」
敵の生存プラグ立ててしまった。
その後、当たり前のように
「逃げろ?………嘘だろ。」
ユウセイが、見たのは殻が割れ、なんか化け物が出てきた。
「うん、キモい。」
エンジンのリミッターを解除し、全快で、逃げ、一息ついた。後の一言だった。
「若干、ジャケットアーマーが、ぶっ壊れた程度か。」
「エネルギーセンサーが真っ
赤っか。これは、どういうことだ。」
データを取り整理、出来たものから随時転送。どこにって
研究所、アストさんの
「不味すぎる。どうすれば。」
466
:
◆zv577ZusFQ
:2013/01/28(月) 03:38:20 ID:RFxkmqTA
>>462
【「ッ!、全員避けろ!!」】
戦域全体に響き渡る音量でそう叫ぶパワードスーツの男の声。
なにやら何処かで聞いたことがある声だったが、今は思い出す暇も無い。
「……は!?全機、球体はまだ!!」
ブラインの意図を理解したライトは、全機にエマージェンシーを出す。
球体に対してこちらの航空部隊の全火力を集中して浴びせ、確実に破壊出来たと断定していたが、それは大きな間違い。
ーーー完全に油断していた。
>>弾丸やビームの嵐で見えなくなった球体から一筋の光が、それも無数の光が貫いてくる!!
その光はレーザー!、しかも今の最新型の盾ですら貫くほどの!
「あ……くっ。航空部隊、退却。被害状況は?」
恐らく、仕留めた。と安堵していた状態でこの光を回避出来た機体はそんなに居ないだろう。
ライト達、地上部隊は間に遮蔽物が有り距離もあった為、被害を受ける事は無いのだが……
>>その光が止んだ瞬間、獣のような声が上がる
そしてその光を放った存在は…
四本の足、背中から生える無数の触手、先には目玉の様なものがあり、そこからレーザーは放たれたのだろう
そして頭部は3つあり、3つとも3つの目を持つ、口の様なものがあり、その表情(?)は怒りの表情だった
「(……なっ。中から化け物がっ)皆さん、あれは未知数です。くれぐれも無謀な突撃は禁じます。
不用意に近づかず離れた場所から火力を集中させてください」
一瞬、カメラに映っている三つ首の獣に対して戦慄してしまうが、悟られてはいないはずだ。
>>463
【「あー、あー、聞こえているだろうか?」
「私の名前は次元刑事ブライン…信じられないだろうがよく聞いてくれ。
私たちは君たちで言うところの異世界人だ」】
それを証明するのを黙って見ている。
次元の裂け目から確かに別の空間みたいなものが確認出来た。
ライトにとってそれは認めたくも無い事実だったが、実際に見せびらかせたのなら疑う気持ちも無くなってしまう。
【「これでいいだろうか?、さて、私は次元警察組織、『ジゲンポリス』という組織から派遣された刑事(デカ)だ。
ゲルシャドーとは宇宙、つまり『世界そのもの』を幾多も消滅させた極悪…という意識があるかもわからんがそういった組織だ。
かくいう私も自分の住む世界はもうない、奴らに消滅させられた」】
「……なんと言えば良いのか。宇宙を消滅とはスケールが大きいのでは?」
壮大で実感が余りにも湧かないが、彼らの故郷はゲルシャドーとやらによって滅ぼされてしまったらしい。
【「…どうやらヤツが行動を始めたようだ、通信を切るぞ!
いいか、あの背中から生えている目玉に気をつけろ、放たれる光はどんなものを貫く!
しかも全方位もできるから厄介だ!、指図するようですまないが援護を頼む!」】
「わかりました。取り敢えず……詳しくはあのエネミーを破壊してからにしましょう」
連邦サイド各機にもブラインとの共闘をする旨を通達する。
これで味方と認識されるはずだ。
「別段、通常兵器が有効な相手です。潰し様は有ります。
それから背から延びる目玉に注意。レーザー攻撃が来るとの事です」
ブラインの行動に合わせて、ガブリエルも遮蔽物を上手く利用しながら向かって来るゲテモノ相手にレーザーライフルでの射撃を浴びせる。
467
:
アカリ
◆Tg./UqnJ52
:2013/01/30(水) 23:27:22 ID:wlGfdnhc
>>462
複数のミサイルとスマート爆弾、高出力ビームに大型実弾兵器の弾丸と、集中された大火力により、
敵は粉微塵同様になったと思われた。
だが、敵はその予想を裏切った。着弾煙で覆われたその中心部から、凄まじい数のレーザーが飛び出してきたのだ。
「なっ……く!」
アカリのラプターは咄嗟に射角の下に潜り込む、地表スレスレの機動で回避したが、他はそうもいかなかったようだ。
『こちらウィング2! 被弾した! 被弾した!』
『ウィング3、こっちもダメだ! 脱出する!』
『くそ……油圧系が死んでる! 墜落する!』
『操縦不能! 操縦不能! お、墜ちる……うわあああああああ!!』
『ホーク3! ホーク3! 応答しろ! 応答してくれ……』
レーザーの直撃を受けて空中分解する機や、主翼を失って錐もみ状態で墜落する機など様々だったが、
結果として戦闘機部隊はその数を大きく減らしてし、残存機は半分となってしまった。
『こちらホワイトホーク。ホーク3が被弾、撃墜された……畜生……』
『こちらスピアウィング。どうやら小隊長の俺以外は全機やられたようだ……隊としての戦闘継続は不可能になった』
ライトからの損害報告要請に、各小隊長はそう返信する。
特に、対地爆撃装備で出撃していたスピアウィング小隊の被害が大きいようだ。
また、取り巻きの怪物を斉射で処理したワイルドクーガー小隊にも、その夥しいレーザーは牙を剥いた。
生半の盾では防げないほどの貫通力を持つレーザーは、周囲のビル群を焼き貫き、建造物をバターのように焼き切る。
だが、怪物の大きさゆえか、射角の問題かは判別がつかないが、一定高度以下にはレーザーが来ていない様子であった。
『全機高度を下げろ! 下げるんだ!』
小隊長の必至の指示に従い、ヒュッケバイン各機は緊急ブーストにてその高度を下げる。
リリーの機体を含めた4機のヒュッケバインが射角の下に潜り込むことに成功したが、
『ああくそ、間に合わない……!』
最も高い高度をとっていた一機が安全高度に到達できず、今まさにレーザーの雨を受けんとしていた。
『……やらせませんよ』
が、それに気付いたリリーの機体が近くにあったビルを蹴って急上昇、遅れた機体の所まで来ると、鋭い回し蹴りを放ち、
無理矢理その機体をレーザーの射角の下に落とした。
これにより、ワイルドクーガー隊は全機無事にレーザーを回避できたが……そのために高度をとったリリーの機体が高度を落とす時間は既に無く、
リリーの機体は左半身を中心にレーザーの雨を受けて爆発し、ビル群の中に落ちて盛大に土煙を上げた。
『何てこった……! うちの隊員を庇って、スノウフェイル少尉の機体が被弾、墜落した!
こっちからはよく見えない……3、そっちから少尉の機体が見えるか!?』
『見えることは見えるが、機体の左側が吹き飛んでる以外は煙と炎と建物で確認できない。
だがあれでは……生きていたら奇跡の類だぞ…………』
生存を絶望視する報告が、墜落したリリー機を確認したワイルドクーガー隊員から上がる。
「え……?」
その報告を聞いたアカリは、生まれて初めて、目の前が真っ暗になるという感覚を味わった。
468
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2013/01/31(木) 00:24:08 ID:GQoxv1xM
>>461
>>462
>>「ッ!、全員避けろ!!」
「何だ!?」
集中砲火を受けた球体付近から、その爆風をなぎ払うように放たれた閃光
距離が離れていたヒツギは手に持っていたレクタングル・ランチャーを投げ捨て横に跳んだ。
その瞬間にもレーザーが迫り、ゲシュペンストを掠め手から離した直後のランチャーを貫いた
目の前で赤く爆発したランチャーの余波を受け止めながら、体勢を立て直す
「まだ弾が残ってたのに、そっちは大丈夫か!」
先ほどまでヒツギが立っていた位置も攻撃されたとなると、自身の横で援護射撃をしていた焔姫もどうなっているか分からない
ランチャーの爆風で視界が悪いのか確認もできない、チャンネルを開き通信で呼びかけた
>>467
>>466
>スノウフェイル少尉の機体が被弾、墜落した!
「ッ・・・!!」
偶然開いていたチャンネルから舞い込んできた達しは、耳を疑うような内容だった。
その時ヒツギが取った行動は【思い切りペダルを踏み込む】というシンプルなもの
連動してゲシュペンスト背面のスラスターが口を開き、炎を放ちながら真っ直ぐに加速を始めた
>「(……なっ。中から化け物がっ)皆さん、あれは未知数です。くれぐれも無謀な突撃は禁じます。
>不用意に近づかず離れた場所から火力を集中させてください」
「悪いあけっち、突撃する!」
確かに敵の戦闘力は未知数だ、だからこそ逆にリリー少尉が危険だと判断したのだろう。
少なくとも球の取り巻きだった奴らは溶解液を使っていた、もし少尉が無事だったとしてもこの状態で溶解液を食らったら・・・
(こいつの装甲もいうほど厚いってわけじゃないが、あのレーザーも多少は耐えられるはず!)
ケルベロスに対して左サイドからの突撃を敢行。
全開で間合いを詰めながら格納状態だった左腕の高周波ブレードの切っ先を前方へと伸ばし臨戦態勢に入る
射線をこちらに移すだけでもいい、溜めるように左腕を引いてから、貫かんとブレードを突き出した。
469
:
◆JryQG.Os1Y
:2013/01/31(木) 17:14:41 ID:Xc7DNmYU
>>462
「了解。」
手持ち武器から、遠距離ものを出す。
「良いものだな。コイツを使うか。」
マグナビームライフルをセット、ケロベロスにぶつける。
>>768
「あの、バカ。」
明智大尉の話聞いてなかったのか?
だが、向こうに向かせると言うのが、目的なら、
「よく考えてみたら、アルブレードなら、回避できないほどでもない。」
「迅雷、セット、大尉、申し訳ないですけどヒツギの援護に入ります。」
迅雷を用意、ヒツギと同じルートで突撃。
若干、ヒツギから、離れた場所から
ヒツギの攻撃より、若干タイミングを外し
「T-linkフルコンタクト。迅雷」
「迅速の型!」
迅雷より、念の刃がケロベロスに放たれる。
470
:
◆h9Hr5c.eFE
:2013/01/31(木) 19:46:15 ID:xoaG12yI
>>462
各機から放たれた火線が怪球へと吸い込まれ、爆炎を巻き起こす。
「ふん、潰しがいもあったもんじゃないわね」
吐き捨てるように言うマヤ。
しかし次の瞬間、状況は激変した。
放射状に広がる無数の光線。その一本が、焔姫の抱えたガトリングガンの砲身を焼き切った。
「なっ……!?」
煙幕を引き裂いて現れたのは、おぞましい巨体をもつ異形の怪物の姿であった。
その威容に一時茫然となるマヤだったが、すぐさま我に返ると、不適に鼻を鳴らしてみせる。
「……怪獣退治ってわけね。面白くなってきたじゃない!」
ガトリングの残骸を放り捨てると、大剣ブルーティッシュ・ブレードを携え、怪物目掛けて突進。
走りながら左腕のアーム・ファランクスで牽制をかける。
どうやら取り付く気のようである。
「あの3つ並んだ気色の悪い頭! あたしがぶった斬ってやるわ!」
明らかに周囲から突出しつつ焔姫は怪物へと突っ込んでいく。
471
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2013/02/01(金) 08:08:29 ID:41i5KH1A
>>467
「(ぐうっ。部隊は総崩れですか……。まずい、このままじゃ)……ホワイトホーク、スピアウイング小隊をフォローしつつ退却を。後は我々が……」
各小隊からの報告が上がってくる。
が、この調子では彼らの小隊はもはや戦力にならないだろう。
無駄を避け、ライトは下がる様に命じた。
「しまっ……!ワイルドクーガー5!!高度が高い!それでは!」
レーザーの射角に捉えられたノロマがそこにもう一機残っていた。
ライトは危険を伝えるものも、レーザーが到達する方が明らかに速い。今さら気付いてももう遅い。
【『何てこった……! うちの隊員を庇って、スノウフェイル少尉の機体が被弾、墜落した!
こっちからはよく見えない……3、そっちから少尉の機体が見えるか!?』
『見えることは見えるが、機体の左側が吹き飛んでる以外は煙と炎と建物で確認できない。
だがあれでは……生きていたら奇跡の類だぞ…………』】
「スノウフェイル少尉が……!?」
ワイルドクーガー隊の言葉を聞くに、生存確率はすこぶる低いらしい。
ライトにはあの淡白そうなリリーが我が身を犠牲にしてまでも他人を救い出す様な人物とは思っていなかった。
何故そんな無茶な真似をしたのか?
もはや今となってはそれを確かめる術は無いかも知れない。
ただ無事に生存しているのを祈るだけだ。
今は戦闘に集中する。
そして、リリーの撃墜によって様々な人間の動きに変化が生じた。
「止まっていますよ、クレマチ伍長!今度はあなたが射たれたいのですか!?」
まず、アカリは動揺を隠せないと言った所だろうか?機体が止まっているに等しい。
新米の彼女は実戦で味方が死ぬという事態に馴れていないのだろう。仕方ない事だ。
だが、一切の配慮も無しにライトはやかましいぐらいに傷心の彼女へ冷淡に指摘する。
>>468
>>469
>>470
【「悪いあけっち、突撃する!」
「迅雷、セット、大尉、申し訳ないですけどヒツギの援護に入ります。」
「あの3つ並んだ気色の悪い頭! あたしがぶった斬ってやるわ!」】
「え……は!?わ、私はそんな指示を出していません止まりなさい!」
間抜けな声をついつい出してしまう。
牽制の為に充分に距離を取れと今さきほど命じたはずだが、突撃する馬鹿が3人。
警告を発しても聞いていない。聞く気が無いようだ。
「(なによ。なんで……?全然思い通りに行かない)……バックスの風姫、雷姫は敗走部隊の修理補給を。更にスノウフェイル少尉の機体確認をまかせます」
もやもやとした感情を内に秘めつつ、つばめと静香には新たな指示を出す。
あくまでフォローを徹底させるつもりだ。
472
:
ヴィルヘルム@エフゼロ
◆E8ckRIIdug
:2013/02/01(金) 21:55:05 ID:eHKO2TYs
>>471
「いや、やらせろ」
天の声は、別の意味で非情だった。
「少尉の行為に取り乱したのだろうが、短期的には間違ってないな……より有効な戦力を保持する意味で」
ベテランパイロットの目には、リリーの経験が乏しい事がよく視えていた。
とは言え、長期的には優秀かつ延び代のあるブリッジクルーを失うのは痛いのだが。
「……セオリーに無い敵にセオリー通りのやり方が通じるなんて甘い考えは捨てろ。
むしろ、お前の手で新しいセオリーを作るんだ」
分かったような分からないような謎かけを残して、突貫した三機に追随、その後ろから急上昇して注意を引きつける。
インメルマンターンを掛けてミサイルを叩き込み、牽制とした。
473
:
もぶ
◆Tg./UqnJ52
:2013/02/03(日) 00:16:04 ID:8KlnAKrI
>>471
『了解、ホワイトホークに合流し、撤退する』
『ウィング1が合流し次第、こちらも退却する。……頼む、仇は取ってくれ』
大きく旋回しつつ進路を伊豆基地に向けたホワイトホーク小隊が、スピアウィング小隊長機と合流し、ライトの指示通りに退却していく。
これで両隊にこれ以上の被害が出ることは無くなったが、航空戦力はそれだけ減少してしまった。
一方、リリーの捨て身の行動により、一機も損じることなくレーザーの雨から逃れたワイルドクーガー小隊であったが、
ライトからは距離を取って攻撃しろとの指示が出ているにもかかわらず、他の機が次々に突撃していく中、
隊としての戦闘方針を決められずにいた。
『クソ、畜生め……! 俺のせいで、少尉が……!』
『今はそのことを考えるな、戦闘に集中しろ、4。
しかし隊長、ここからどうします? あっちの連中は、ほとんどアレに突撃していきましたが』
『明智大尉から出た指示は距離を取っての射撃だが、この状態で考え無しに弾を撃ち込んでは味方に当たるな』
位置関係としては、ワイルドクーガー隊は突撃していった3機のほぼ真後ろに当たる。
小隊長の言うとおり、このまま先ほどと同じに火線を集中させては、突撃を敢行した味方を誤射する危険があった。
『明智大尉、我々は2機ずつ安全高度を維持しながら敵の左右に展開し、
側面から敵背部のレーザー照射体を攻撃しようと思うのだが、どうだろうか。
すべての照射体を破壊できるとは思っていないが、少なくとも、突撃していった3機を含めた我々の生存率は高まると思う』
触手の可動域がどれほどのものかはわからないが、触手そのものを破壊してしまえばレーザーも撃ちようがないだろう。
その数を減らせば、レーザー弾幕の密度も下がり、より回避しやすくなるという考えだ。
474
:
アカリ&統久
◆Tg./UqnJ52
:2013/02/03(日) 01:07:24 ID:8KlnAKrI
>>471
通信ウィンドウがライトの緊迫した顔を映し、彼女からの鋭い警告をアカリの元に運んでくる。
だがそんな警告を、アカリは半ばぼんやりした頭のまま聞き流していた。
(リリーが……死んだ…………?)
死んだ、という確定情報ではない。でも、生存は絶望的とのこと。それだけでも、彼女の心を黒く塗りつぶすには十分。
ついさっきまで、自分と一緒にいたあの少女が、居なくなる。消えて無くなる。もう戻らない。
リリーの顔が脳裏でフラッシュバックしては、黒い思考がそれを引き裂いていく。
(やめて……消さないで)
手のひらからこぼれ落ちていく砂のように、一気に塗りつぶされていく記憶の痛みに、アカリは喘ぐ。
しかし、彼女にはそれをどうすることもできない。まるで鉄格子の窓から、処刑の様子を見せられているかのようだった。
手を伸ばしても届かない、声を張り上げても止まらない。
だからせめて……断頭斧を振り上げている処刑人を睨み殺さんばかりの視線で見据える。
その処刑人は、三つ首の怪物の姿をしていた。
「お前か…………」
地面スレスレを直進し続けたせいで、ビルに激突しかかっていた機首をグッと引き上げ、ラプターはほぼ垂直に空へと飛び上がる。
途中でバーニアを切り、速度と上昇に伴う減速がほぼ同じになった瞬間、
「お前があああああああアアアアアアアアァァァァッッッッ!!!」
ビルトラプターは人型へとその身を転じ、バーニアを全開にして三つ首の怪物へと突撃を始めた。
右手に構えたメガ・ビームランチャーが絶え間なく、何発も発射する高出力ビームと、稼働を始めた頭部のツインアイ。
その二つの光には、紛れもなく明確な、海を干上がらせるような激烈な殺意の炎が宿っていた。
>>470-471
アカリのビルトラプターが凄まじい勢いで突撃を始めた丁度その頃、ヒツギとライトを送り届けた尼子統久は、
自分の車に寄りかかりながら、戦闘の様子を見ていた。
距離的には戦域からやや離れた位置なのだが、統久の瞳はそれを苦に感じていないようであった。
「ふむ……「セル」の力があるとはいえ、無茶をするものだな、アイツも。
まああの程度でくたばるような星の下に生まれたのなら、もっと前に死んでるはずだが……さて」
身を起こした統久は運転席のドアを開くと、車内に備え付けられている軍用通信機を操作する。
戦域でやりとりされている通信を傍受させていたのだが、こちらから通信しなければならない用事ができたからだ。
「あーあー、聞こえるか、明智大尉。尼子だ。
君が指示したリリーの確認だが、私がやるからその命令は撤回してくれ。
ちなみにこれ、上官命令だから、拒否は無しだ。わかったな?」
ほぼ一方的に、そうライトに言って通信を切った統久は、運転席のドアを閉め、
「やれやれ……手のかかる奴だ、まったく」
ぼやきながら、火の手が上がるヒュッケバインの墜落現場へと、足を向けた。
475
:
次元刑事ブライン
◆Iny/TRXDyU
:2013/02/03(日) 09:28:17 ID:Zn6GAPNc
>>466-474
(全員突撃状態…だと…!?)
これは予想外であった、まさかあの大きさの兵器で突撃をするとは…だが
(これはある意味好都合かもしれないな)
と、考えると
>>471
「確か指揮官は君だったな」
と、レーザーをかいくぐりながらいきなり通信を繋げる
「後で話をしたい、この戦いが終わったらいいだろうか?」
>>474
さらに突撃する機体を発見
しかし様子から察するに吶喊しているようだ、このままでは
ブラインはアカリ機に通信を無理やり繋げる
「射撃系はやめるんだ!!、やつは熱戦の類の耐性がハンパじゃない!!
接近戦で触手を剣で切るか拳で握りちぎれ!!」
と、聞こえているのか聞こえてないのか分からないが声を出すと
「ブライーン…ソードッ!!」
右腕から何処からともなく実体剣を取り出す
>>466-474
「全員聞け!!、やつの体は熱戦やビームの類の耐性はハンパじゃない!!
実弾系の武器や剣で攻撃するんだ!」
と、大声で言う
476
:
ケルベロス
◆Iny/TRXDyU
:2013/02/03(日) 10:48:59 ID:Zn6GAPNc
>>466-475
「「「グルルルル」」」
三つの首が同時に声を出す
明らかに怒っている
>>474
アカリが発射するビームランチャーを背中から出る無数の触手で防御する
確かに触手は焼けている、だが焼けた触手は背中から出る触手が交代で防御してその間に数秒間で再生する
そしてライトから発射されるレーザーライフルも
これでは焼け石に水に等しい
「「「…ニタァ」」」
三つの首が同時に口部分の端を釣り上げる
…まるであざ笑うかのように
しかし
>>472
ミサイルが裏側から触手に直撃する
すると触手ははじけ飛ぶが再生しない
ブラインの言っていたことは間違っていなかったようだ
>>469
さらにユウセイから放たれた刃が触手を飛ばす
「「「グィィィィ!!」」」
怪物が怒り狂ったような声を上げると背中から先っぽが目玉ではなく刃がついた触手が現れる
>>468
ガシィッ!、とその刃のついた触手がヒツギのブレードを『受け流して』避ける
すると驚くべきことがおきた
「「「舐めるなよ…このゴミ共がぁ!!」」」
その怪物が、喋った、初めて、意味のわかる、言葉と呼べるものを発した
「たかがまだ自らの星から飛ぶこともできず」
「まだまだ未熟な装備をみにつけ」
「我々に歯向かうなどという愚行」
三つの頭が別々に言葉を繋げるように言う
「「「頭が高いぞゴミ共め!!!」」」
背中から刃、目玉のついた触手がさらに出てくる
477
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2013/02/03(日) 10:54:17 ID:dE4U7nH.
>>473
【『明智大尉、我々は2機ずつ安全高度を維持しながら敵の左右に展開し、
側面から敵背部のレーザー照射体を攻撃しようと思うのだが、どうだろうか。
すべての照射体を破壊できるとは思っていないが、少なくとも、突撃していった3機を含めた我々の生存率は高まると思う』】
「(……臨機応変に対応して見せろ。と言いたい訳なのね)
わかりました。くれぐれも高度の維持に気をつけてください。
背部の照射装置の可動範囲がどの程度なのかも未知数です。
それに、前例からあの手の相手は再生能力を有している可能性も高いです」
無視できない不安要素ばかりだ。叩けばいくらでも出て来る。
だが、このままでは埒があかない。
ならばやるしかあるまい。
「……なので、私もレーザー照射体の破壊の為に側面からの攻撃へ加わります。
私のガブリエルには異能対策用の特殊弾頭が装備されています。
ああいうものを相手に使用するのは最も有効です」
シルバーバレット弾。とある不良大学院生が気紛れで組み上げた
ナノマシン抑制プロトコルというものが兵器として応用された再生、回復封じの特殊弾頭だ。
専ら通常兵器以外との特異な敵との戦闘を見越しての装備である。
今回の様なケースで使用されるのが最も有効な使いどころでは無かろうか
「ワイルドクーガー隊の左翼は私と共に進み残りは逆方向へと向かいましょう。
いいですか?……では、状況を開始します」
そのライトの一声を合図に、ガブリエルとワイルドクーガー隊は二手に分かれ、それぞれに三つ首の化け物を目指した。
【ライト:ワイルドクーガーと共に左側からの攻撃へと向かう】
>>474
「クレマチ伍長!伍長?」
【「お前か…………」
「お前があああああああアアアアアアアアァァァァッッッッ!!!」】
「な……あ!?クレマチ伍長!高度を上げるなとあれほど!」
鬼神のごとき咆哮を上げるアカリの姿に、ライトは思わずたじろいてしまう。
それにしても凄まじい感情の発露である。
この状態はよろしく無い。こんな血の登った状態では。
「突出し過ぎです!クレマチ伍長、自重しなさい!」
いつもの馬鹿どもはともかくして、まさかのアカリまでもが独断先行。
残念な話だが、もはやライトが指揮下におけているのはつばめと静香ぐらいしか存在しない。
そんな時、急にガブリエルの回線を通して何者かがコンタクトを仕掛けて来る。
【「あーあー、聞こえるか、明智大尉。尼子だ。
君が指示したリリーの確認だが、私がやるからその命令は撤回してくれ。
ちなみにこれ、上官命令だから、拒否は無しだ。わかったな?」】
「尼子特尉でしたか。……あなたが?」
彼女はリリーとの何かしらの面識が有り、その物言いから知り合い以上の関係らしい事は理解した。
ちなみに、ライトはこの尼子特尉の事がどうも苦手な節を隠しきれないでいる。
それは先程のスリリングなドライブのせいだろうか、
はたまたメインカラーの対極からだろうか定かでは無い事だが。
【「ちなみにこれ、上官命令だから、拒否は無しだ。わかったな?」】
「わかりました、必要と判断されたのだとしたらそれを認めます。
ただしスノウフェイル少尉の生存が確認された場合は速やかに私に伝えてください。
頭に血が登っている者が若干居ますので」
若干名と言うか甲斐主力メンバーほぼ全員なのだが。
(ですが……わざわざ上官命令と言い渡す事に疑問を持たざるをえない。
我々に捜索をさせるのに何か不都合でも有るのだとしたら……?)
今は考えても仕方がない。
尼子特尉の申し出を断る理由も無いので、ライトは宛がうつもりだったつばめと静香の二人へリリー捜索の中断を伝えた。
この2人は他と違い従順であり、ライトとしてはそれだけで高評価である。
「エンジェル9から風姫・雷姫。リリー機の捜索を中止。代わりにワイルドクーガーと合流し右側からレーザー照射装置破壊を支援してください」
エンジェル9とはライト自身のコールサインである。と捕捉しておく。
【ライト:つばめ、静香へのリリー捜索命令を取り止め、新たに指示】
478
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2013/02/03(日) 11:12:22 ID:dE4U7nH.
>>475
【「全員聞け!!、やつの体は熱戦やビームの類の耐性はハンパじゃない!!
実弾系の武器や剣で攻撃するんだ!」】
「わかりました。ではワイルドクーガー隊各機はガブリエルのシルバーバレットと共にレクタングルランチャーでの連続砲撃を行ってください」
ガブリエルはワイルドクーガー隊との挟撃の位置へと陣取った。
その腕に担ぐのは今までの取り回しの良いレーザーライフルでは無く無骨なスナイパーライフルの類いのものであった。
ライトは速やかに、あの厄介なレーザーを放ってくる目の付いた触手の様なおぞましい部位をロックオン
>>476
「言葉を喋った?」
ただし、それだけでは別段、動揺もしなかった。
過去の異星人の前例やこの間の恐怖のユウセイ軍団のおかげだろう
「やはり少々の再生能力を所持している様ですね。ですが必ず殲滅します。
よし……シルバーバレット弾ファイア。各機も今の内に」
1つ。2つ。とスムーズに立て続けに合計6つと撃ち出された神聖なる銀の弾玉があの禍々しい目玉触手を捉える。
当たればシルバーバレット弾の着弾しばらくは崩壊を引き起こさせるばかりで、体を再生する事もままならないはずだ。
【ガブリエル:シルバーバレットでケルベロスを攻撃。Hit時、1ターンの間はHP回復を無効化】
479
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2013/02/03(日) 13:03:35 ID:nWUT66Wc
自分だけが単機突出したと思いきや、その後に付けてくるように複数の機体が追いかけてくる
ユウセイと……いつかに救出した赤い女性型機体らしい。
そういえばあの時も中々の突撃思考を持っていた、どうやら飛び出してくるところが飛び出してきたと言ったところだろうか
>>474
だがヒツギの上空からケルベロスに対してのレーザー攻撃。
ハッピートリガーと見紛うほどの連射を見て、それが彼女だとすぐには分からなかった
「あかりん!?」
彼女は戦闘時冷静に対応すると思っていた。
自分でも飛び出してきてしまったのだ、リリー少尉と仲のよかった彼女が抑え切れなかったのも仕方がない
>>476
ケルベロスに振るったはずの高周波ブレードが火花を散らして切り払われた。
足で守られたわけでもなく、空中で流されたような感覚に何が起こったのかと確認する。
どうやら刃がついた触手が介入して妨害してきたらしい
>「「「舐めるなよ…このゴミ共がぁ!!」」」
喋った、目の前にいたグロテスクな生物が声を上げたではないか
卵からかえったばかりなのに喋ったということは、事前にある程度の言語機能を持っていることになる
つまり単純な生物ではなく生物兵器の類らしい、あの次元刑事?の言っていることが信憑性を帯びてきたということか
>「「「頭が高いぞゴミ共め!!!」」」
「声がでけぇんだよ!!」
だがヒツギにしてみればそんなこと関係ない、むしろ目の前で絶叫されて耳が痛いことと
敵の触手によってブレードによる攻撃が往なされたのが問題だ。
これがある限り接近しても手数負けする可能性が出てきたが・・・
>>475
>>478
>「全員聞け!!、やつの体は熱戦やビームの類の耐性はハンパじゃない!!
>実弾系の武器や剣で攻撃するんだ!」
その言葉を聴いてヒツギは前線から下がるとう選択肢を取り除いた、ヒツギの接近攻撃は敵に対して十分な脅威として認識されるはず。
そしてこの報告を受けて物理ブレードの類を装備していなかったはずアカリンは
おそらくだがシールドガトリングかロケットポットで攻撃を行うことが想像出来た、もしそれでさらに突っ込むつもりならこの刃のついた触手を分散させるべきだ
>その腕に担ぐのは今までの取り回しの良いレーザーライフルでは無く無骨なスナイパーライフルの類いのものであった。
さらにライトは狙撃を行うつもりらしい、ならばなお更敵の動きや防御を抑制するのは悪い選択ではない
「あけっち、敵をこっちに貼り付けにする」
ヒツギは払われた左腕を素早く引き戻し素早く上体を捻りながら地面ギリギリまで潜り込ませる。
瞬間的にスラスターに火をつけ、ケルベロスへと再び踏み込む
「逃がしたりはさせない!!」
そして下から叩き上げるアッパーの動きで高周波ブレードをケルベロスへと振りぬいた
480
:
ケルベロス
◆Iny/TRXDyU
:2013/02/03(日) 13:21:27 ID:Zn6GAPNc
>>470
「「「舐めるなよ…小娘がぁっ!!」」」
と、吠えると同時にレーザー触手で迎撃しようとする
>>478
ビシッ、ビシッ、ビシッと弾丸が当たる音が響くと
「「「なにっ!?、おのれぇ、小癪な!!」」」
【全弾ヒット:1ターンのあいだHP回復(大)不可】
481
:
◆JryQG.Os1Y
:2013/02/03(日) 21:40:50 ID:4tbydrPY
>>475
「了解した。」
この、迅雷なら、念の刃も放てる。
まさに、ケロベロスキラーともいえなくはない物であった。
>>476
しかも、予想は正しく、ケロベロスの触手に効果的なようだ。
だが、
「人語を、喋った。だと」
ユウセイとしては、ただのアンノウンから、知的生命体に変わった。
>>「未だ、自分の星から飛べず。」
「いや、宇宙間なら、多少飛べてるし。」
>>「まだまだ、未熟な装備を持ち」
「触手斬られたくせに、何言ってんだ?」
>>「頭が高いぞ、ゴミどもが。」
「あっ?何言うんだ?調子に乗らないで貰えるか?」
何が、ユウセイの逆鱗に触れたかは知らないが。
ユウセイが静かな口調で殺気を本気で出し始めた。
「教えてやるよ、俺の居合いの力を」
ユウセイは、迅雷と、ブレードトンファー以外の武器を外し。
「行くよ。ケロベロス」
突撃する。
だが、直ぐに、反対側に到着する。
「お前の、ふざけた顔と、触手全部斬ってあげたよ。感謝してね。」
そう言い、迅雷をしまう。
すると、
刃、レーザーが付いた触手が、全て真っ二つになった。
しかも、ユウセイが、停止した方向の顔も、真っ二つになったという証拠である。切れ目が見えた。
「触手が、何度でようと、迅雷で全て切り払う。」
482
:
ヴィルヘルム@エフゼロ
◆E8ckRIIdug
:2013/02/03(日) 21:44:56 ID:h1FROLp6
>>475-476
「実弾系、ねぇ……」
理屈は不明だが、ミサイルは有効らしい。おそらくはマシンカノンも。
「……しかしだ、戦闘機乗りに哲学戦闘を要求するなッ!」
『つまり、奴は踏み台ね?』
傍受したマデリーンの、よく分からない突っ込みが入りました。
『そいつを倒して星を渡る術の足しにしましょうよ、それなら装備も既に未熟の域を脱した何よりの証になるし。
後、軍人の五味は伊豆基地には一人しかいないから単数系ね』
なお、話題の五味中尉はPTキャリアのドライバーとしてまだその辺にいるんじゃないかな?
483
:
◆h9Hr5c.eFE
:2013/02/03(日) 21:45:00 ID:M74i9u/g
>>477
「指令の変更、了解しました。ワイルドクーガー右翼と合流次第、攻撃に入ります!」
急な指令変更にも動じず、柔軟な対応を見せる静香とつばめ。
戦闘能力の程度はともかくとして、こういう部分からは戦い馴れしているのが伺える。
間もなく指定の位置についた二機が攻撃に加わった。
風姫は手裏剣状の遠隔操作武器、スラッシュリッパーを、雷姫は両腕のマシンキャノンで、レーザーを放つ触手の駆除を試みる。
「これで前衛の負担を軽減できれば…!」
>>480
異形の頭が喋りはじめたことに驚いたのも束の間、迎撃のレーザーが降り注ぐ。
「だぁれが小娘よ! この触手オバケがっ!」
怯むことなく、飛び込み前宙でレーザーを掻い潜り、更にターゲットに接近する焔姫。
「……まず、一本目ぇぇっ!!」
ブルーティッシュ・ブレードの峰に備わるバーニアが火を吹く。
その加速を利用して跳躍し、一気に首の一つへとブレードを叩きつけんとする。
484
:
アカリ
◆Tg./UqnJ52
:2013/02/05(火) 01:02:24 ID:ioiXxK8s
>>475-476
暴れ回る殺意に任せて放ったビームの雨であったが、どうにも効果が薄い。
急に通信網に割り込んできたブラインの話によれば、相手は熱量兵器に対する耐性が高いとのこと。
「チイッ……!」
苛立ちを隠せぬ様子で、アカリは舌打ちをする。
彼女の乗るビルトラプターの武装はその殆どが熱量兵器だ。これでは相手に、自機の持つ最大火力をぶつけることが出来ない。
「だからって、ここで引き下がるわけにはいかないのよ!!」
ビームランチャーを盾にマウントし、アカリはラプターを素早くフライヤーモードへと変形させる。
機首を相手に向けたアカリは、盾に内蔵された2連装シールドガトリング、主翼の根本に装備されている連装ロケットポッド、
更には主翼に懸架されている空対空ミサイルの、3つの武装をオンラインにすると、
「吹き飛べえぇぇっ!!!」
その全てを、弾が尽きるまで発射し続けた。
機体が持つ、全ての実弾兵器を使ったフルバースト。その凄まじい火力が、ケルベロスの背中に集中した。
>>477
,
>>483
『了解。極東支部の意地ってやつを、あの犬畜生に見せてやらんとな』
ライトの指示を受けたワイルドクーガー隊は、脚部バーニアを使ってホバー移動を始め、2機ずつ敵の左右に移動する。
小隊長機を含めた2機が風姫、雷姫と共に右翼につき、残りの2機がライトと共に左翼に展開した。
『いいか、目標はあくまで背中の触手だ。下の連中に当てるなよ。
……射撃始め!』
小隊長の号令が飛び、ワイルドクーガー隊はレクタングル・ランチャーによる斉射を開始した。
485
:
ヴィルヘルム@エフゼロ
◆E8ckRIIdug
:2013/02/08(金) 00:36:40 ID:wZi3mlQI
ともあれ、戦争は火力である。
「吹っ飛べコンチクショウ!」
全弾発射を敢行。
486
:
次元刑事ブライン
◆Iny/TRXDyU
:2013/02/08(金) 17:26:57 ID:kipZnuJY
>>480
「フンッ、セイッ!」
突撃し、途中で切り刻もうとしてくる触手を薙ぎ払い、ケルベロスの真下にくると
「トォッ!!」
そこから飛び降りる、触手は周りが出す弾丸によりもはや動くすべはない
「てやあぁあああああああ!!!」
雄たけびをあげながら、ケルベロスの一つの首にソードを突き出す!!
487
:
ケルベロス
◆Iny/TRXDyU
:2013/02/08(金) 17:27:43 ID:kipZnuJY
>>477-486
「「「ぐぬぬぅっ!」」」
苦しそうなうめき声をあげる
現に背中から先ほどまでおぞましいほどの触手が出ていたのに今では出てこない
さらに
>>483
>>486
>「てやあぁああああああ!!!」
「グギィイイヤアアアア!!!」
その剣が突き刺さった首は絶叫を上げる、そして
>「……まず、一本目ぇぇっ!!」
そのはなったブレードにより首が吹き飛ぶ
「「おのれぇ、おのれおのれおのれおのれぇ!!」」
怒り狂った声を上げると同時に飛ぶ
「「覚えていろぉ!!、この恨み、何時か晴らしてやるぅううぃいいい!!」」
と、同時に現れた時と同じように空が割れ、その中に飛び込んで逃げる
【ケルベロス撃退
勝利条件:達成】
488
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2013/02/08(金) 22:16:32 ID:HID.m0vQ
>>487
「逃げたのか・・・?」
付きたてた刃だけがその場に残り、空の亀裂にケルベロスは消えていった。
バルクレイスならば次元の湾曲を感知できただろうが、ゲシュペンストにその機能は無い
だが戦場を急激に包んだ静寂が、戦闘の終了を物語っていた
「そうだ、リリー少尉は!無事なのか!?」
機体を反転させ彼女の安否を問う、確かライトがその場で回収に向かわせていたはずだ
回収が完了しているなら、確認も取れているはず・・・無事であって欲しいとヒツギの腕に力がこもる
489
:
ヴィルヘルム@エフゼロ
◆E8ckRIIdug
:2013/02/08(金) 22:54:50 ID:wZi3mlQI
「ふぅ……状況終了、か?」
ぽつり、呟く。しばらくぶりの実戦だが、とりあえずは生き延びる事が出来たようだ。
『……一仕事終わったタイミングで悪い知らせよ』
聞こえてきたのはマデリーンの沈んだ声。
『この戦闘で周辺の戦力や警戒の目がそこに集中した隙を突き、二機の所属不明機が豊川から侵入、天竜川を低空でくぐり抜け、諏訪大社と交戦……交戦?』
「ちょっと待て、諏訪大社ってシントー・テンプルだよな?そこにそんな戦力が?」
『それが、“諏訪大社との弾幕戦の末、撃破”って報告が……とにかく、その不明機は諏訪大社から何か奪ったようだって……画像が……
……なるほど、“撃破”されたのね』
マデリーンの手元には、人型に変形し、胴体部分を叩き斬られた諏訪大社の写真が届いていた……
490
:
アカリ
◆Tg./UqnJ52
:2013/02/09(土) 05:21:40 ID:0KvFR1D.
>>487
両サイドからの攻撃と、上空からのラプターの全弾射撃を食らって、敵は爆炎に包まれる。
更に、正面から3機のPTと、人間サイズのアンノウンに近接戦闘を仕掛けられ、それらと併せて少なくないダメージを負ったようだ。
だが、逃げるだけの余裕はまだ残していたようで、出現したときと同じ空間の歪みに逃げ込もうとしている。
「待て! お前だけは……お前だけは、絶対に逃がさない!!」
人型へと変形し、腰からビームソードを抜きはなったラプターは、上昇してくる敵にその刃を突き立てようとするが、
熱量兵器に耐性のあるその装甲を満足に傷つけられず、おめおめと空間の歪みへと逃がしてしまった。
「くそおっ!!!」
アカリはアームレストに思いっきり拳を振り落とす。
やり場の無くなった怒りと胸を抉る情けなさに突き動かされた拳に打たれ、アームレストは痛々しい打撃音を響かせた。
「仇も取れないで……ごめん、リリー……」
無念な心持ちに苛まれながら振り下ろした握り拳を振るわせていると、不意にオープンチャンネルで通信ウィンドウが開く。
バストアップ映像の無い、音声のみの通信だったが、そこから聞こえてきたのは、
『人を勝手に殺さないで下さい。まだ私は生きていますよ』
「…………え? り、リリー……?」
紛れもなくそれは、リリーの声だった。
生存を絶望視されるほどの損傷を彼女の機体は受けていたはずだが、声はそれを感じさせない、いつもの調子。
『ご心配をおかけしました、皆さん。少しばかり擦り傷を負いましたが、私は元気です。
……元気なのですが、私を救出した尼子特尉が精密検査を受けろとうるさいので、私は一足お先です。
特尉、あとは任せました』
『おい、このタイミングでこっちに振るのか。
……あー、こちら尼子だ。そういうわけだから、私はこのじゃじゃ馬を基地の医療施設に送り届ける。
それと、墜落したこいつのヒュッケバインには近づくなよ。
私がこいつを救った時点で、リアクターが誘爆を起こしかけていた。下手をすると巻き込まれるからな。
……こちらからは以上だ』
統久の言葉を最後に、通信は切れた。
「ああ…………良かった、本当に良かった、リリー……」
全ての重圧から解放されたような面持ちで、アカリは長い吐息を吐いた。
安堵の吐息に導かれるように、彼女の閉じた瞳から涙が一筋、こぼれ落ちる。
その涙が頬を伝うと同時に、遠くで、墜落したヒュッケバインが大きな爆炎を上げた。
491
:
リリー&統久
◆Tg./UqnJ52
:2013/02/09(土) 05:56:50 ID:0KvFR1D.
一方、戦闘の余熱がまだおさまらぬ戦域から少し離れた場所。
ヒュッケバインが爆炎の中に消えたのを確認した統久は、運転席の窓を閉めた。
「……コクピット等の証拠は今の爆発で藻屑に消えた。車のシェードも展開済みだ。
何か嗅ぎつけたような奴が居れば、即座に「ウルブズ」の人員が口を封じにかかる。
少し休め。お前は無理をしすぎだ」
「え…………ええ……言われずとも、そう、させていただきますよ……」
先ほどの通信とはうってかわって、ひどく辛そうなリリーの声が、後部座席から聞こえてくる。
そこには、頭から血を流し、左腕と脇腹に傷を負ったしたリリーの姿。
特に左腕の火傷と裂傷がひどく、一部、肉が大きく抉れている箇所もあった。
だが不思議なことに、そうした怪我は少しずつ再生しており、火傷で爛れた皮膚も治ってきている。
「驚異的な自然治癒力」などという言葉では説明しきれないほどの再生スピードだ。
「お前に使われている「ビヴロスト・セル」はお前のためだけに作られた特別製だが、だからと言って万能ではないんだぞ。
いくら怪我が凄まじい早さで治るとはいえ、セルの統括器官たる脳が死ねば、お前は否応なく死ぬんだ。
それをわかっているのか?」
「わかって、いますよ……。これは、私向けであると同時に……あなた向けのものでもある、という、ことも。
私が、「育ての親」と交わした、唯一の契約でもありますから……」
「ふん、「トライアロー」か。まあ確かに、その契約が果たされるのが私にとっては第一だが。
だが、だからさっきのようなことを言ったわけではないぞ。
そういう冷えた関係で居るには、私はお前のことを知りすぎている」
「……へえ、そうですか。そんな言葉を頂けるとは……思ってもいませんでしたね。
何か悪いものでも、拾って食べましたか?」
「こいつめ、口だけは減らないな。
……まあともかく、それだけの再生をするんだ、後でとてつもなく腹が減るぞ。覚悟しておくんだな」
「これさえなければ……便利な力なのですけど、ね」
そう言って、比較的無事な右半身を下にして、リリーは後部座席に横たわった。
492
:
◆zv577ZusFQ
:2013/02/09(土) 09:35:28 ID:ncPmdWRI
>>487
【「「おのれぇ、おのれおのれおのれおのれぇ!!」」
「「覚えていろぉ!!、この恨み、何時か晴らしてやるぅううぃいいい!!」」】
「(……私の命令通りではありませんでしたが、なんとか撃退出来ましたか)敵残機ゼロを確認。各員は御苦労様でした」
勝つには勝てたが何処か不満げな表情のライト。まぁ無理も無い。
戦略など有ったものじゃ無しにただ力でごり押ししただけの事。
全員が命令に従っていればもっと被害は抑えられたはず。そう思い、素直に勝利を喜べない。
「それから当然、ブラインさんの身柄はこちらで預からせてもらいます。
直ちに武装を解除し、我々の誘導に従って下さい。あなたからはもっとちゃんとした情報を引き出さねばなりませんので」
そしてガブリエルの銃口は次にはブラインに向いている。
従わなければ容赦無く撃つとでも言いたいらしい。
しかし人間サイズの相手にレーザーライフルなど物騒な展開となったものだ。
敵の事をよく知る彼を重要参考人として欧州支部へ引き渡すつもりなのだろう。
外敵排除を本願とする彼ら欧州に捕まれば録な事にならないのは目に見えている。
>>490
【『ご心配をおかけしました、皆さん。少しばかり擦り傷を負いましたが、私は元気です。
……元気なのですが、私を救出した尼子特尉が精密検査を受けろとうるさいので、私は一足お先です。
特尉、あとは任せました』】
「……スノウフェイル少尉。あの当たりで…なんとも?…大丈夫なのですか?
…あ…失礼しました。早く精密検査を受けて下さい」
あのヒュッケバインの直撃からして、大怪我を負っていてもおかしくは無いと思っていたが、リリーのいつも通りの台詞回しを聞いて問題は無いのだと判断する。少しおかしいとは思ったが、それは口には出せまい。
493
:
◆h9Hr5c.eFE
:2013/02/09(土) 13:15:36 ID:g9cti/VE
>>487
首を落とされた怪物は、異空間へと逃走していった。
「ふん、おととい来やがれってぇの」
ブレードを背中のマウントへ戻す焔姫。何はともあれ戦闘終了である。
「…ねぇ、リリーとかいったっけ? 撃墜されたヤツは大丈夫なの?」
「ひとまず一命は取り留めたようです。先程医療施設に搬送されたそうですよ」
「機体の方はかなりひどい状態だったみたいですけど…意識を失わないレベルの怪我で済んだのは、奇跡的だそうです」
「ふぅん…それなら別にいいんだけど。まったく人騒がせよね…」
間もなく三人も命令に従い、伊豆基地への帰投を始めた。
494
:
◆JryQG.Os1Y
:2013/02/09(土) 13:28:15 ID:wGQ5oooQ
>>487
「状況終了。これより撤収します。」
任務を終え、一息つく。
>>490
「嘘だろ、しかも軽傷で済んだのか?」
リリー少尉が救われたのは良いが、軽傷で済むなんて。
信じられなかった。
驚いている、ところに無線が入った。
「ユウセイくん。」
「博士、少しやすませてくださいよ。」
「いや、解析はいったん中止。うちで、後でやるわ。それよりも、」
「あの、アインスト擬きのデータは?」
「大丈夫です、ボス級だけですけど十分取れました。」
「分かったわ。後で提出して。」
「了解です。」
伊豆基地へ戻る。
495
:
ヴィルヘルム@エフゼロ
◆E8ckRIIdug
:2013/02/09(土) 22:55:15 ID:nJ3bEeJI
>>490
「……生きてたか。どこのカタヤイネンだよ、それともフナサカか?」
何処ぞの軍神みたいな生還振りに舌を巻く。
『それよりヴィルヘルム、あなたの機体が一番マシな飛行能力を残しているみたいね?
今すぐ西に飛んで、諏訪から引き上げるはずの所属不明機を捕捉しなさい。
そこのPTキャリアに予備のマシンガンが一丁積んであるはずだから』
マデリーンの指示が飛ぶ。
>>492
「聞いての通りだ、大尉。俺はちょっと行ってくる」
キャリアから武器を受け取り、
「すまんが、後の始末は任せた」
『歩兵中隊を寄越すから、片付けとかに使っていいわ』
『了解、せいぜい頑張ります』
甲斐のマデリーンとPTキャリアの五味が受け答えする中をヴィルヘルム機は西に飛び去って行った。
『……明智大尉に尼子特尉、何か言いたい事がありそうね?』
ややあってからマデリーン・エッシェンバッハ少佐が口を開いた。
496
:
統久
◆Tg./UqnJ52
:2013/02/10(日) 09:15:58 ID:EHpG8ZtY
>>492
車を走らせながら、通信機に現場で飛び交う軍用無線を傍受させていた統久だったが、
それら通信の内のひとつ、ライトのブラインに対する物言いに引っかかるものを感じ、小型のヘッドセットを左耳にかけた。
「明智大尉、彼への物言いはもう少し丁重にしたらどうだ。
君が言ったように、我々には今回の件の敵に対する情報を全く持っていない状態だ。
もしかしたら、重大な危険を伴う相手かも知れないのに、君の言葉はまるで、
その情報提供者をまるで犯罪者扱いして、出頭するよう命令しているように『聞こえる』ぞ。
戦闘の影響で精神が高揚しているのはわかるが、だからこそ慎みを忘れるな。
それが将たる者の義務だ」
言葉だけを見れば、統久はライトの言動を窘めているように聞こえる。
だがその言葉の裏には、『地球の安全保障の問題なのだから、地上の一軍閥ごときが我が物顔をするな』という、
鋭い釘が潜んでいる。
それにライトが気づけるかどうかで、統久の次の行動も変わってくるが、果たして。
>>495
そうしてライトに警告を与えた後で、通信機がマデリーンからの質問を飛ばしてきた。
その問いに統久は首を傾げ、ヘッドセットのスイッチを切り、
「リリー、この女は誰だ」
「……マデリーン・エッシェンバッハ。連邦宇宙軍少佐です。
私達が月面に居たときに、軌道艦隊のダークマン提督がトップダウンで甲斐へねじ込んできた人間ですよ。
おそらく、おなじ軌道艦隊に所属していたクーリマン軍曹を組み入れたときの因果が関係していると思うのですが、
一連の出来事に関わっている河嶋大佐と同様、一体何を考えているのかわからない人です。
……ちなみにさっきのエフゼロに乗っていたのは彼女の旦那さんのようです」
「お前の人物評は話半分に聞いておくとしてもだ、連邦宇宙軍だと?
何故連邦宇宙軍の連中が、地球で起きている何某に首を突っ込む。お前達、連中の体の良い隠れ蓑になってるんじゃないのか?」
「はあ。まあ、同じ因果でやってきた尉官がもう一人いるんですが、その人の行動を見るに、そういう側面もあるんじゃないですかね」
「あるんじゃないですかね、じゃない、まったく。
今の連邦宇宙軍は元々存在した連邦宇宙軍と、旧コロニー統合軍のチャンポンだ。
事と次第によってはその連中、不穏分子として片付けにゃならんのだぞ。それがわかっているのか?」
「DC戦争の後片付け、ですか。今回のことといい、地球の安全には敵が多いですね」
「他人事だと思って、こいつめ……」
文句ありありの顔で、統久はヘッドセットのスイッチを入れ、
「エッシェンバッハ少佐だったか? 言いたいことと言うか、疑問しかないぞ、こちらには。
何故連邦宇宙軍の貴官が地上で起こっている事件に首を突っ込む。そちらの管轄ではないはずだ。
そんなものの調査は極東支部に任せれば良い。……それとも、『そちらが処理しなければいけない』話なのか?」
「それとも」以降の言葉は、低く、抑えられた声で放たれた。
どう聞いても、疑念を差し向けているとしか捉えられない話し方だ。
497
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2013/02/10(日) 21:28:03 ID:2VlSbRHQ
>>490
>『ご心配をおかけしました、皆さん。少しばかり擦り傷を負いましたが、私は元気です。
> ……元気なのですが、私を救出した尼子特尉が精密検査を受けろとうるさいので、私は一足お先です。
> 特尉、あとは任せました』
「少尉!」
通信越しに聞こえてくるのは変わらぬ彼女の声
搭乗していたヒュッケの負ったダメージを考えれば、それは十分に奇跡といえるだろう。
ヒツギか体中から噴出していた汗がすっと引き、また力が抜けるのを感じていた
だからこそ自らの指が震えていたことにようやく気がつくことができた
いつからそうなっていたのか分からない、リリー少尉が撃墜された時かはたまた戦闘が終了してからか
どちらにせよ彼の中で前回の月面での一件が引き金となり、この手のことに過敏になっていたのだろう
『もしも』を想像しダブらせてしまっていたのだ。
(よかった、本当に・・・よかった)
震えていた指をぐっと握り締め、顔を伏せて肺に詰まっていた空気をそのままに吐き出していた
498
:
五味中尉@PTキャリア
◆E8ckRIIdug
:2013/02/10(日) 21:58:27 ID:TtiDMlho
一方その頃……
「ええ、燃えてるうちは近寄れませんからね。
火が消えた頃にクレーンや玉掛けの出来るのを寄越して下さい。まさか、その辺の民間人に手伝わせるわけにもいかないでしょう?」
何も知らない彼は、キャリアでヒュッケバインの残骸を回収するための打ち合わせをしていた。
499
:
マデリーン@甲斐
◆E8ckRIIdug
:2013/02/10(日) 22:17:54 ID:TtiDMlho
>>496
「何故って……今の私は極東支部伊豆基地所属艦“甲斐”のCIC担当士官だからです。
編成や運用の都合上私も口を挟みましたが問題視する意味が?」
そこで一呼吸置き、
「もし、私がこの席に座ってる理由が知りたいのなら、後始末が済んでから一時間ほど体を空けておいて下さい。
……それとも、所属不明機の事ですか?
それはもう、今の伊豆基地からそちらに回せるのが甲斐所属のあのエフゼロだけだからです」
『……というわけで、と言うのもなんだが、エフゼロのヴィルヘルムだ。
所属不明機に追いついた。一機はリオン……Fだな。もう一機は……ガーリオン背負ったゲシュペンストに見える』
不明機を捕捉したとの報告が割り込んできた。
『これから追いかけて……チッ!縦列組んでソニックブレイカーで加速しやがった……どんなチューンしたのやら……』
つまり、逃げられた。
500
:
統久
◆Tg./UqnJ52
:2013/02/11(月) 23:26:21 ID:zcAzuFNo
>>498-499
統久がマデリーンの回答を聞いていると、不意に彼女の胸ポケットに入っていた携帯端末が震えた。
震え方からすると、メールらしい。ポケットから携帯端末を取り出した統久は、それを後部座席のリリーに差し出し、
「リリー、悪いがメールの内容に目を通してくれないか。今、運転と通信で手が離せない」
「こき使ってくれますね。私はもう特尉の部下じゃないんですよ?」
「細かいことだ、気にするな。
…………それに、近いうちにまたそうなるだろうしな」
「?? 意味のわからないことを……えーっと、『稲荷神社に鳶の影』だそうです」
「そうか。わかった」
このメールはヒュッケバインの残骸を回収する人員の中に、「ウルブズ」の人間が潜入したことを知らせるものである。
それはリリーの秘密に繋がる残留物が存在すれば秘密裏に処理する任務を受けた工作員で、
必要であれば人も「秘密裏に処理」する任も帯びている。
統久の命令変更が無い限り、かの工作員はその任務を忠実に実行することだろう。
と、そうこうしているうちに、マデリーンの回答と、それに続いたヴィルヘルムの報告が終わった。
「甲斐のCIC担当士官? 極東支部に転属になったということか?
……にしたっておかしな話だぞ。そのCIC担当士官とやらは、伊豆基地の戦力を動かせる立場なのか?」
「いや、動かしていないでしょう。今回動いたのは甲斐の艦載機です」
「ええい、変な横槍を入れるな、リリー。今少佐が言っただろう、『伊豆基地から』云々と。
それに、『伊豆基地から』云々が単なる言葉の綾で、動いたのが艦載機だけだったとしても、それはそれで怪しさが生まれるぞ。
リリー、少佐が言ったように、今回の件で伊豆基地はその対応能力が皆無になるほどの戦力を出したのか?」
「それはありえません。スペースノア級が停泊できるほどの大型基地である伊豆基地は関東・東海地方の守りの要。
今回出撃した部隊はその戦力の2割にも満たないはずです。
甲斐に居る少佐が得た情報は、基地からのデータリンクによるものでしょうから、
伊豆基地がその所属不明機に気付かなかったわけがない。スクランブルもかかっていたはずです」
「だろうな。……そういうわけだ、少佐。貴官の言う前提条件は崩れ、貴官の独断専行の気配が濃厚になってきた。
これは普通に考えて、「口を挟む」というレベルを超える話だと思うのだが、これでも問題視は意味がないと?」
501
:
次元刑事ブライン
◆Iny/TRXDyU
:2013/02/11(月) 23:39:11 ID:7nu1dHzQ
>>487
ケルベロスを落とすことはできなかった
でも…
「…勝った…」
呟く、初めて、初めて健二は『勝った』という実感が沸いた
今まで、マトモに戦うこともできず、撃退するにも見逃されたという側面が大きかった
「勝った」
このとき、健二は理解した、奴らに勝ったこと、しかも完全勝利で
「勝ったぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
叫んだ、一応言っておくがこの叫びにスピーカーはつけていない、純粋な声帯から発する心からの叫び
しかしその声はロボット越しでも耳をふさがなければならないほどの、地球を一周どころか三周もしてしまいそうな大声であった
間近で聞いたら鼓膜破れること間違いなしに等しい
同時にその声にうれしさがにじんでいるのにわかるだろう、たとえ耳をふさいでいても
>>492
「…」
おそらく、仮面の中は清々しい顔をしているのだな、と健二は考えた
心が今までよりもかなり晴れやかだった
「…あ、あぁ、すまない、聞き逃してしまった、なにかな?」
と、通信をつないで言う
銃口に関しては、特に警戒はしていないようだった
502
:
マデリーン@甲斐
◆E8ckRIIdug
:2013/02/12(火) 00:57:31 ID:rGWen0JQ
>>500
基地から命令が来たので、五味は回収班に引き継ぐまで待機中。
一方のマデリーンは……
「……私は元々軌道防衛艦隊の電子戦艦勤務ですからね、出撃した全機体のデータリンクを処理するくらいはたやすい事です。
今回は現場にリリーやヒツギ君たちがいたので、必然的にこちらにある程度の主導権があった、それだけの事です」
実は、今この瞬間から、諏訪の事件をもみ消しにかかっている。
と言うのも、不明機の画像からして河嶋弥生が犯人である可能性が高いからだ。
「伊豆基地の近傍で空間擾乱及び複数の未確認勢力が確認された、これが大前提です。
さらに、カイオウ司令も河嶋大佐も武田艦長に副長まで、つまりは指揮系統の不在と言う小前提が加わります。
このグダグダで独断専行だなんだと言っているより動いた方が勝ちです。
それとも欧州では、指揮あるまで動かなかった軍隊を勝者とみなすのですか?」
このあたりは潜水艦乗りの思考に近い。
だがそれ以上に、話題のすり替えをしようと内心で必死である。
503
:
◆zv577ZusFQ
:2013/02/12(火) 02:21:46 ID:/caJDZpY
>>496
【「明智大尉、彼への物言いはもう少し丁重にしたらどうだ。
君が言ったように、我々には今回の件の敵に対する情報を全く持っていない状態だ。
もしかしたら、重大な危険を伴う相手かも知れないのに、君の言葉はまるで、
その情報提供者をまるで犯罪者扱いして、出頭するよう命令しているように『聞こえる』ぞ。
戦闘の影響で精神が高揚しているのはわかるが、だからこそ慎みを忘れるな。
それが将たる者の義務だ」】
「重要な情報を持っているからとはいえ、あれだけの不可解な性能のパワードスーツを身に纏う存在です。
連邦に与している訳でも有りませんし、充分な警戒を持ってして当たるべきでは無いでしょうか?
ええ。無論、善意の協力者である事が一番望ましいのですが」
……なんて甘い。とライトは思っていた。
上官相手の為にあからさまに表には出さない様にしたつもりだが、少しイラッと来てしまっていた。
「それに。特尉の耳に不快に聞こえてしまうのは我々欧州に対するフィルターがかかっているせいではありませんか?
友好的にと。上はそう願っています」
最大派閥の一角故にそれを気に食わない一部の相手から敵意の様なものを向けられている事も重々承知している。
この女もそういった類の人間だろうと勝手に思う事にした。
>>501
【「…あ、あぁ、すまない、聞き逃してしまった、なにかな?」】
「(……大きな声ね)では、あなたの事と先程のモンスター。ゲルシャドーでしたか?に対する情報を詳しく全て話していただきたいのです。
そのため、ひとまず我々の拠点。極東支部まで同行してください」
尼子特尉に注意を受けたが、ガブリエルの照準はブラインを捉えたまま。
もっとも、今のところブライン本人は気が付いていない為に、あまり牽制の効果は無さそうだ。
彼を撃たざるを得ない状況はなるべく控えたい。やはり素直に協力する姿勢を取ってもらう事が一番だろう。
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