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戦場スレpart2
414
:
アカリ&リリー&???
◆Tg./UqnJ52
:2012/11/23(金) 22:52:57 ID:05ixbjBk
>>411
「突拍子がなかったことは認めますが、ちょっとばかし大切なお話なのです」
強引に引っ張ってきたときのをそのままに、手を繋いだまま並んで歩くアカリとリリー。
「とりあえず落ち着こう」というリリーの提案にしぶしぶ従ったアカリだったが、
その胸中にはいまだ疑問の嵐が吹き荒れているらしく、先ほどの言の説明をリリーに求めていた。
「この部隊の目的が何なのかはさておき、この編成は一時的なものでしょう。
カイオウ大将に個人的な付き合いがあるシュナイダーさんや、カーマインさんとの繋がりのあるハヤセさんのような例外を抜くと、
この部隊はどこからか引き抜かれてきた人ばかりです。アカリさんも、元は極東支部東北方面軍に所属していたとか」
「まあ、そうですね」
「そしておそらく、ここでの経歴もあって、全てが終わった後、元の部署に戻って以前と同じ生活、同じ仕事……とは、いかないと思います。
ほぼ間違いなく、別の部隊に異動することになるでしょう。ですが、それだけならまだマシな方です」
「その心は?」
「例えばですが、「多少」人道を無視する傾向にある異能力研究機関などに飛ばされたとしたら……どうです?」
「ちょ、それって、その……」
「ええ。アカリ・クレマチという名の哀れなモルモットの出来上がりです。可能性は低いとは思いますが、ありえない話でもない。
そのための保険としてなんです、さっきの話は」
「あの部下にならないか、という?」
「ええ。実は私、ちょっとしたコネを持っていまして。まあ、そのあたりの話は細々としていますし、重要でもありません。
要はあれです。単純なんですよ。その、えーっと……この先も一緒に働かないかと、そういうわけでして」
「リリー……」
滅多に表情を動かさないリリーだったが、流石にこそばゆく、顔を正面に向けて視線をアカリから逸らす。
そうして目線を映した正面には、少し奇妙な人物がいた。
黒色の軍服に黒色の軍装マント、そして長い銀髪が印象的な女性。その姿を見て、リリーの足が止まる。
「リリー?」
リリーが足を止めたのを見て、その原因であろう、リリーの正面に立つ女性にアカリも目を遣る。
すると、それを確認するかのようなタイミングでその女性が、アカリとリリーの背後にある空を指さした。
「!?」
彼女が指し示す場所を、ほぼ同時に見たアカリとリリーは、すぐにその異常に気付いた。
なんと空の一部が、壊れた魚眼レンズに映し出されたかのように、歪んでいるではないか。
似たような現象を、ついこの間体験した二人は、同様の事態が起こることに思い至った。
急いで基地に戻ろうとしたアカリだったが、その手をリリーが離さず、たたらを踏んでしまう。
「リリー、こうしてる場合じゃ……!」
「わかってます。そのためにここに残ってもらうんです」
そう言うとリリーは携帯端末を取り出し、どこかへと連絡を入れた。
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