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戦場スレpart2
404
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2012/11/14(水) 19:04:02 ID:bNe5FEv6
>>399-403
時折とりとめのない話をしながらラーメンを食べているヒツギとライトを遠くからこっそりと眺めていたアカリとリリーだったが、
そうして少し経った頃、リリーが突然、
「飽きました」
「え?」
唐突な退屈宣言に、アカリが呆気にとられ、彼女がかけていたサングラスがズレた。
それをサッと直しながら、アカリはリリーを問い詰めにかかる。
「リリー、どういうことです? このままあの二人を生暖かく見守るのでは無かったんですか?」
「や、最初はそのつもりでした。でも見て下さいよ、あの様子」
リリーは何事かを話しながら普通に食事をしているヒツギとライトを指し示し、
「ただのメシ風景じゃないですか。私はですね、アカリさん。ヒツギさんの天然ジゴロな言動を受けて、
赤くなってオーバーリアクションする明智さんが見たかったのですよ。それが何です、あのフツーっぷりは」
「はぁ……でも、店が店ですし……」
「いえ、それはわかりますよ? それでもヒツギさんなら……ヒツギさんならきっと何とかしてくれる……そう思っていた時期が、私にもありました。
しかし結果はこの通り。明智さんはオーバーどころか大してリアクションをせず、赤くもならない。ハッキリ言ってつまんないです」
「どうしてそこまで明智さんのリアクションと赤面顔を見たいんですか?」
「愚問ですね。ハイソでエリートな明智さんがそこまで感情を乱すのが萌えるからです!」
グッと握り拳を上げてリリーが力説する。アカリのサングラスが、またズレた。
その途中で出歯亀がどうこう聞こえたような気がしたが、ちょっとした精神的ショックを受けているアカリと、
言い切った達成感に酔っているリリーの耳は、それを右から左へと流してしまっていた。
こうしてアカリとリリーの間に奇妙な膠着状態が出来上がったが、それは長くは続かなかった。
何故なら、二人の目の前にレミー中尉からだという甘味の「山」が届けられたからだ。
「…………………………あー、えーっと、その……リリー? これって、そのー……」
「…………ええ。十中八九嫌がらせですね。異空間騒ぎのときに彼女を無視した因縁が、まだ残っていたみたいです。
アカリさんはそのとばっちりを受けた形になりますかね」
そう言ってから、リリーはおもむろに携帯端末を取り出す。
ガワは市販の物と差異が無いように見えるが、その中身はリリーが独自にカスタムしたハイエンドな一品である。
その端末でメール等の確認をするフリをしながら、端末との接触部分を通し、半機械化されている脳とリンクさせる。
リンクした端末を使い、周辺のNシステムと会場内の警備システムに静かに同時ハックをかけ、レミー中尉の周辺に居るかも知れない軍関係者、
及びリリーの得ている「情報」に照らし合わせた「危険人物」が居ないかどうか、顔認証を始める。
少し時間が掛かる。そう判断したリリーは、接触を絶やさないように右手から左手に携帯端末を持ち替え、スプーンを右手に持ち、
「まあ逆に考えれば奢りのブツですから、遠慮無く頂きましょう。嫌がらせではなく、天然でやっている可能性もありますし」
「にしたってこの量は辛いですよ……」
「食べきれないときは私に任せて下さい。ではいただきます。…………ほむほむほむ! ほむっ!」
「そんなかけ声(?)が出る食べ方がありますか!」
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