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戦場スレpart2
467
:
アカリ
◆Tg./UqnJ52
:2013/01/30(水) 23:27:22 ID:wlGfdnhc
>>462
複数のミサイルとスマート爆弾、高出力ビームに大型実弾兵器の弾丸と、集中された大火力により、
敵は粉微塵同様になったと思われた。
だが、敵はその予想を裏切った。着弾煙で覆われたその中心部から、凄まじい数のレーザーが飛び出してきたのだ。
「なっ……く!」
アカリのラプターは咄嗟に射角の下に潜り込む、地表スレスレの機動で回避したが、他はそうもいかなかったようだ。
『こちらウィング2! 被弾した! 被弾した!』
『ウィング3、こっちもダメだ! 脱出する!』
『くそ……油圧系が死んでる! 墜落する!』
『操縦不能! 操縦不能! お、墜ちる……うわあああああああ!!』
『ホーク3! ホーク3! 応答しろ! 応答してくれ……』
レーザーの直撃を受けて空中分解する機や、主翼を失って錐もみ状態で墜落する機など様々だったが、
結果として戦闘機部隊はその数を大きく減らしてし、残存機は半分となってしまった。
『こちらホワイトホーク。ホーク3が被弾、撃墜された……畜生……』
『こちらスピアウィング。どうやら小隊長の俺以外は全機やられたようだ……隊としての戦闘継続は不可能になった』
ライトからの損害報告要請に、各小隊長はそう返信する。
特に、対地爆撃装備で出撃していたスピアウィング小隊の被害が大きいようだ。
また、取り巻きの怪物を斉射で処理したワイルドクーガー小隊にも、その夥しいレーザーは牙を剥いた。
生半の盾では防げないほどの貫通力を持つレーザーは、周囲のビル群を焼き貫き、建造物をバターのように焼き切る。
だが、怪物の大きさゆえか、射角の問題かは判別がつかないが、一定高度以下にはレーザーが来ていない様子であった。
『全機高度を下げろ! 下げるんだ!』
小隊長の必至の指示に従い、ヒュッケバイン各機は緊急ブーストにてその高度を下げる。
リリーの機体を含めた4機のヒュッケバインが射角の下に潜り込むことに成功したが、
『ああくそ、間に合わない……!』
最も高い高度をとっていた一機が安全高度に到達できず、今まさにレーザーの雨を受けんとしていた。
『……やらせませんよ』
が、それに気付いたリリーの機体が近くにあったビルを蹴って急上昇、遅れた機体の所まで来ると、鋭い回し蹴りを放ち、
無理矢理その機体をレーザーの射角の下に落とした。
これにより、ワイルドクーガー隊は全機無事にレーザーを回避できたが……そのために高度をとったリリーの機体が高度を落とす時間は既に無く、
リリーの機体は左半身を中心にレーザーの雨を受けて爆発し、ビル群の中に落ちて盛大に土煙を上げた。
『何てこった……! うちの隊員を庇って、スノウフェイル少尉の機体が被弾、墜落した!
こっちからはよく見えない……3、そっちから少尉の機体が見えるか!?』
『見えることは見えるが、機体の左側が吹き飛んでる以外は煙と炎と建物で確認できない。
だがあれでは……生きていたら奇跡の類だぞ…………』
生存を絶望視する報告が、墜落したリリー機を確認したワイルドクーガー隊員から上がる。
「え……?」
その報告を聞いたアカリは、生まれて初めて、目の前が真っ暗になるという感覚を味わった。
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