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戦場スレpart2

1 ◆NcltM1gQ/Q:2012/07/11(水) 20:01:52 ID:Ue7B6b.Y
ロボットの戦闘シチュや、イベントの際にお使い下さい。

2ラウディ@エフゼロ ◆E8ckRIIdug:2012/07/15(日) 20:17:42 ID:Vv1OEf8U
>>1
乙。

前>999
 どうやら、持ち直したようだ。
「……とは言えこちらは相変わらず……」
 当たらない。出現してからターゲッティングが終わる前に消えるのでは手の打ちようがない。

「まさか無視するわけにもいかないし……」

 一方甲斐のCICでは、何とか出現パターンを割り出そうとしていた。
レミー「……たとえば、“だいたいこの当たり”と範囲を指定し、その範囲内でランダムに誤差が出ている。
 そんな風に考えたら次の出現ポイントが予測出来ないかしら?」

3ドローン&レオン ◆NcltM1gQ/Q:2012/07/17(火) 22:39:59 ID:ZsC6IVTA
前>996
黒い刃と白い刃が重なった直後、周囲に衝撃波が伝播する
レオルド達が見える位置までに小惑星でもあったなら、それだけで塵芥となっていたであろうだけの威力はある

互いに反発しあうエネルギーが力場となりレオルド達を照らす
黒い波動の向こうから赤く底光りする眼がレオルドをのぞき込む

「お前は何のために今を生きている?殺していった『お前』の分まで何が出来る!?」

押し潰すべくブースターの出力を更にあげる

前>997~998
サーバント達はその牙で以て『あっさり』と目の前のSSを食い荒らす
その様子を見る後から来たシャドウストライカーは笑っている

「あははははははははははははははは!!!」

崩れ行くSSの影は薄くなり消えていく

「ズレているのはお前だよ!ユウセイ!」

その声と同時にシャドウストライカーの姿は無く
何とバルクレイスが三機になっていた
プリズムファントムによる投影でバルクレイスに偽装した上で、わざわざバルクレイスの背後から攻撃子機四基を展開
ユウセイのASSSの上下左右の時間差で黒い速射砲が雪崩れ込む
加えてスラッガーによる突撃を狙っているようだ

「そんなだからエルアインスの時でさえアルトアイゼンに負けたんだよ」

前>999
>「シュナイダーさん! そのままなるべく真っ直ぐ飛んで下さい! いいですね!」

その狙いに気付くのにそう時間は掛からなかった

「了解した」

まとわりつく子機達を伴いながら旋回ゲシュペンストとの距離を徐々に詰めた後
相互の軸を合わせつつ更に引きつける
実は子機にとっても結局、自らより早い相手は実質包囲出来ない
採るべき戦術としては良好と呼べる

先頭の一基からの射撃を弄んでいると
>「行っっっけええぇぇぇ!!」
アカリの声が聞こえた後、一拍子置いて最後尾の子機が弾け飛ぶ
その後、同じテンポで全ての子機が爆散していった

「援護に感謝する!だが、済まない。恐らく本体はそっちに近い」

アカリのライフルの排莢の直後を狙いルナ・フェンサー二基が迫っていた

4ドローン ◆NcltM1gQ/Q:2012/07/17(火) 23:15:45 ID:ZsC6IVTA
前>1000 ライトが真っ先にちゅーちゅーされるのですね

アイゼルネの肩装甲を削るのみに留まり、相手は第二の腕とも言えるギミックアームを既に展開していた

「この程度で捕らえられると思った?」

回転速度を更に上げルナレザーの回転斬りで一つを弾き返し、もう一つはトンファーで弾き返す

トンファーを諸手で突き出しアイゼルネとの距離を一気に詰め、切っ先がその胴体に到達する………と思われた

ガスゥゥゥン!!

「なん…だと…?」

衝撃と共に背部を貫かれていたのはシャドウストライカーの方であった(HP??%)

「…通信状況及び再構築に異常あり?まあ、いいか」

回復のみならず
ルナ・フェンサー及びスレイヴユニットの不調をも意味する

「多分、次は無いよ?」

パイルが刺さったままの状態でトンファーを左右に回転させ頭上に振り上げ、素早く腕を振り払い回転するトンファーでガブリエルのシールド諸とも切断しようと試みる

5シュート  ◆6d930KmJ9g:2012/07/17(火) 23:38:39 ID:rdtI3WyA
>>3
「ぬああああ!!!」

叫び声を上げて押し返そうとレバーを無理に前に押す。
まるでその叫び声は、なにかを忘れようとしているように…。

「な、なんのためだと?」

その問いに、思わず聞き返す。

(殺していった、『俺』、俺が『俺達』にできる事?)

「…、ハッ!?」

我を忘れていたせいでその出力が上がった相手の剣がさらに目の前に来る。
なんとか戻れたがしかし、体が動かない、いや、動かしたくないのだ。

「俺が…、殺した『俺達』にできる事…」

深く、深く考え込む、…、既に黒い剣は目と鼻の先にあるのにもかかわらず
腕の出力を上げるためのレバーに触れようとさえしない、このままでは…。

しかし、その相手のレオルドの紅く底光りする目を見る目は
本当の意味で生きている目ではなかった、完全に、死んでいた。
『生きる者の目』としては。

「…、殺す」

そう呟くと同時に、腕の出力を無理矢理あげ、相手の剣を振り払う。
その目は、『殺気に』満ちていた。

6ハヤミ ユウセイ  ◆JryQG.Os1Y:2012/07/18(水) 09:06:02 ID:6uZCZAzw
>>3
「ほー、面白いことをするじゃん、だけど。」
迫りくる弾丸を素早く、かわし、スラッカーは、フェンサーで叩き落す。
「せめて、奴のプリズムファントムを止められれば、どうすれば?」

冷静に、ASSSのマニュアルを思い出す。
「そうだ、あのシステムを、リスクが高いけど、やるしかない。」

「ASSSより、味方機に通達、これより、一種のコンピュータウイルス+ハッキングを使用します。今からワクチンプログラムを送ります。今すぐインストールしてください。」

「アカリちゃん、悪いんだけどさ、これ終わったら、甲斐まで援護してくれない。」

そう、連絡を入れる。
「さぁ、パルマーと軍が悪魔と相乗りしたウイルスとくと味わうがいい。」

そう、発動しようとした瞬間。
>>「そんなだからエルアインスの時でさえアルトアイゼンに負けたんだよ」

「お前は、俺の何を知っている。俺は俺だ。決してお前じゃない。」

感情に流されないように声を押し殺しながら言う。

「システム発動、コードASPFBR発動。」
ASPFBRとは、アザルト スカウター プリズムファントム バーストリンクの訳で

先ほどと違う、ウイルスを使用し、おまけに相手のデータががっぽりもらえるという。チーとだ。
だが、電力を大量に消費するので、使用後動けなくなるリスクがある。

「全てを、破壊する。」

7名無しさん:2012/07/18(水) 10:47:43 ID:Esxyws/A
>>前998
>「こいつらが、いるからな。ヒツギお前は、出来ればだけどアカリさんに頼んで、甲斐まで戻って、OSを書き換えてもらえ。あと、」

「そんなぽんぽん換えれるかよ!できたら俺はこいつに乗ってない」
「それにOS書き換えも何も今は普通のが起動してんだ、動きづらいのは・・・デーモン側のスペックだ」
そのとおり、そんな簡単に入れ替えができるような機体ならば彼がパイロットを務める必要がない。
ヒツギの考察どおり照準がぶれるのは宇宙が苦手なバルクレイス側の問題である、先ほどの蹴りは当たっているはずのものなのだ

>>3
>崩れ行くSSの影は薄くなり消えていく
「幻影か!?」
こと戦闘中に幻影などという言葉は似つかわしくはない、そういった摩訶不思議なものは排除された世界だ
だが高度な光学迷彩の調整と素早い機体捌きで繰り出されたそれは残像か幻影、分身としか表現の仕様がないのだ。
敵の期待はASSSをコピーして生み出されたものであり、ASSSの持つ機能をフルで使用できるとしたら
この芸当も不可能ではない。

>「ズレているのはお前だよ!ユウセイ!」
消えていた敵機の反応がバルクレイスの後方に突如として現れる。
それに気づいたヒツギは素早く踵を返して振り返った、そこに居たのは赤く黒く、太い腕をぶら下げた起動兵器・・・が2機。
自分の乗っている機体とまったく同じものがこちらと対峙していたのだ。

「チッ・・・こういうのは嫌いなんだよ!」
攻撃を取り込んで逆に使ってきたピエロといい、こういう相手と戦うのは骨が折れる
特にシャドウストライカーは独自の光学迷彩により不可視のステルスモードが使用できる
つまりここにいる2機の中身がお目当ての機体で無い可能性、最初から当たりが存在していないこともありうるのだ。

>プリズムファントムによる投影でバルクレイスに偽装した上で、わざわざバルクレイスの背後から攻撃子機四基を展開
>ユウセイのASSSの上下左右の時間差で黒い速射砲が雪崩れ込む
>加えてスラッガーによる突撃を狙っているようだ

>>6
なぜユウセイがそれだけ攻撃を裁くことができたか・・・それは先ほどとは逆の状態になっていたからだ。
つまり虚像のバルクレイスが放った攻撃を、見た目がまったく同じ赤い悪魔が受け止めていた
ASSSに対する速射砲による攻撃の盾となることで最低限の弾しかユウセイには届かない

貫こうと迫ってくるスラッガーと接触する部位に高周波ブレードを立てることで無理やりに受け流す。
だがそれは反らしているだけでありボディそのものに接触する確立がゼロというわけではない
「ぐっ・・・!!」
バルクレイスの横腹に鋭い傷跡が刻み込まれる、先ほどの砲撃とスラッガーとの接触のよる衝撃でコックピットが大きく揺れる。
ヒツギの頭が叩きつけられ、ヘルメットの中につぅと血の線が延びた

「こいつで貸しはなしだぜ・・・?」
血が付着してしまったヘルメットに片手を当てそのまま投げ捨てる。
額から赤い線がコックピットに滴るのも気にかけた様子は無い

HP39%

8レイナ&ライト ◆zv577ZusFQ:2012/07/18(水) 16:18:44 ID:93eKe.RE
>>4
「……まずい。これではシールドが」

トンファーの乱打を受け止めるガブリエルのシールドも徐々に限界が来つつ有った。
ガードの上からも響く凄まじいラッシュである。これは耐えきれ無いと悟り、ライトは不本意ながらシールドをパージする。
【ガブリエル:残りHP50%】

【「多分、次は無いよ?」】

「次が無いのはお前なのだよ?」

間髪入れずに言葉をオウム返ししてやったのはレイナである。
ガブリエルに攻撃を加えている間にもう一度、攻撃のチャンスを伺っていたアイゼルネ・ブルートは蝙蝠型の小機と共に強襲を仕掛けて行った

「くくくく。行くのよクロバット。ブレイブバード」
「いや、それは色々とおかしい」

レイナの妙な発言に思わずツッコミを入れる明智ライト大尉。

6機の蝙蝠。ナイト・フライヤーが悪趣味なゴテゴテASを存分に喰らい尽くそうと、その牙その翼で捕食対象へと群がって行く。
「もう消えなさい。悪趣味な幻影はね」

そして真打ちの登場。と行った所か。
アイゼルネ・ブルートはASSSの背面へと姿を現した。
前座の蝙蝠と微笑ましい戯れをさせている所に、アイゼルネの右腕ヴァンパイア・クロウがユウセイ曹長の中心部を突き破るべく真正面から迫り行く。
左腕の方は万が一回避を取ろうと愚かにも足掻いた所をしっかりと刈り取れる様に右腕とは別方向へと伸ばし、横側からの挟撃を狙って迫っていた。

9ドローン続きは少しお待ちを ◆NcltM1gQ/Q:2012/07/18(水) 17:57:22 ID:n9FvCaQQ
>>7
スレイヴオブシャドウズの攻防の有り様を見て、傷の無い方の悪魔が語る

「…そう。いつも『誰か』に守られていたことに気付かない。それが僕だ」

>>6
>「システム発動、コードASPFBR発動。全てを、破壊する。」

しかし、何も起きない
ノワールセイバーを片手に弄びながら
バルクレイスの内の一機から溜め息の様な息遣いも聞こえてくる
ノワールセイバーを指先で支え全身を捻り上体を限界まで反らしてASSSを下目使いに見据え

「…そうやって困難から逃げて…自力にとっとと見切りをつけてより大きい者にすがりつく。楽でいいなぁ!今の俺は!!」

その力の全てを開放しノワールセイバーに乗せASSSに向けて投げつける

「俺から説明しておいてやるよ。ASSSに『そんなモノ』は無い!」

槍として射出されたノワールセイバーに二機の悪魔がテスラドライブを開放し追い縋る。
ノワールセイバーの柄先に跳び蹴りの状態で接触しASSSに向けて更に加速

すると最も遠い戦場で在るはずのレイナ達からでもハッキリと見えるほどの巨大な白い彗星となってASSSに迫る

「ATXを『自称』するなら何とかして見せろ!」

10ハヤミ ユウセイ ◆JryQG.Os1Y:2012/07/18(水) 18:53:36 ID:sJ5wLlMQ
>>8
何?何できかないんだ。俺は、強い。
頭の中が誰かにかき回される。

「やっ、止めろ、俺の頭をかき回すな。」

しばらくして、奴の彗星みたいな技が見えた。
「っ、何でもありか、彼奴は、だけど」
俺は、残りのサーバントを背中のブースターとして、舞い上がる。
「乗っているということは、コアがあるってことだろ。なら」
念動力で研ぎ澄まし、探し出す。
「見つけた。白いASSS。」

確かに乗っている奴を確認した。
「そうか、俺は救われていたんだな。ヒツギとか、弥生とかに。」

覚悟を決め、白いASSSにセイバーを突き立てるため、エンジンをリミットブレイクして突っ込む。

「なら、今度は、俺が体を張ってみんなの役に立つ番だ。」
一気に、白いASSSに急接近する。

「なぁ、もう一人の俺、覚えているか、ATXの極意は突撃だって。」

11レミー中尉 ◆E8ckRIIdug:2012/07/18(水) 20:41:17 ID:SdsiqF4.
>>6
「……まだ生き残っていたのね、PTで戦闘中にハッキングしようとか言うおバカな生き物が」

 昔、見た事があった。電子戦機に搭乗したハッカー上がりがそれをやろうと密かに機材やプログラムを持ち込み、いざやろうとしたら到底それどころでは無かったのを。

「……あの時の彼女は味方に撃墜されかけたけど……まさかね?」

 そもそも、今回の敵のシステムがこちらと同じ、つまりこちらからのハッキングを受け付ける機能があるかも不明なのに……

12名無しさん:2012/07/18(水) 21:06:58 ID:Esxyws/A
>>9
「当てられなくても当たることはできるんだよ、こいつが」
強がって見せても既に機体は半壊に近いダメージを受けている。
パイロットであるヒツギ同様、バルクレイスも慢心相違かだらりと両腕をたらしていた。

>「…そう。いつも『誰か』に守られていたことに気付かない。それが僕だ」
「守られてることの何が悪い・・・!」
目に入りそうになった血を親指でぬぐって払う、赤がコックピットに点々と散らばる
敵の言葉に何よりも早く噛み付いたのはユウセイでは無くヒツギであった

「それにあぐらをかくのは許されることじゃない」
「だけど守られているってのはつまり仲間がいるってことだ、仲間ってのは守って当たり前なんだよ・・・!」

>最も遠い戦場で在るはずのレイナ達からでもハッキリと見えるほどの巨大な白い彗星となってASSSに迫る

>>10
>覚悟を決め、白いASSSにセイバーを突き立てるため、エンジンをリミットブレイクして突っ込む。

「ダメだ、追いつけない・・・!!」
接触しようという2機が早すぎることとバルクレイスの推力が安定していないことが原因で割り込もうにも追いつくことができない。
既に遠方へと行ってしまった彼らへ必死に追いかけることしかできなかった

13アカリ ◆Tg./UqnJ52:2012/07/18(水) 21:42:30 ID:scPQV/NM
>>3

「え、本体が?」

レオンハルトの忠告とほぼ同時に、光る円月輪のようなものがこちらへと迫ってくるのが見えた。
中で操縦しているアカリは超速度反射能力による感覚のブーストのおかげでフェンサーの動きを捉えてはいたが、
操縦される側のゲシュペンストがそれに対応できるかどうかはまた別問題である。
幸い、直撃コースではあるが、どうにか回避できる動き。フットペダルの踏み込みタイミングを間違えないよう留意し、

「くうっ……!」

フェンサーが至近に来た瞬間に、ゲシュペンストの両足をスラスターを併用しつつ前に出す。
それに引っ張られて機体の上体が横倒しになったところで、胸部のスラスターを噴射して上体を下方に沈める。
結果、フェンサーが捉えようとしていた機体はそれらの動きによってフェンサーの軌道の下側へ潜り込む形となり、フェンサーは空を切った。
前に出た両足はそのまま股関節の運動とスラスターの推力でもって機体の上側に持ち上がり、
ゲシュペンストは始めの姿勢から180度縦に回転した状態となって、そこからもう180度回転、元の姿勢へと戻った。
……長々と説明したが、要は逆上がりの動作である。
機動力に優れた機体であれば、その推力を使ってフェンサーを回避できたのだろうが、旧式機のゲシュペンストではそうもいかない。
そこでアカリは、咄嗟に利用できるAMBACと姿勢制御用スラスターを使うギリギリの回避を選択したのであった。
そんな冷や汗ものの回避で難を逃れたアカリの元へ、ハヤミ曹長からの通信が入ってくる。

「む、無理です、今それどころじゃありません!」

自分のことでもいっぱいいっぱい気味だというのに、的になるしか無くなる機体を援護しつつ甲斐にまで引っ張っていくのは無理だ。
それに、レオンハルトの言が正しければ、敵機が付近に潜んでいる。のこのこ後ろを見せることはできない。

「それとちゃん付けは止めて下さい! その呼ばれ方で喜ぶ歳はとうに過ぎました!」

中近距離戦闘になると踏んだアカリは、ブーステッド・ライフルを腰のラックに固定し、代わりにM950マシンガンをゲシュペンストに装備させ、
メインブースターを吹かしてその場所から離脱を始める。
どこに敵機が潜んでいるかはわからないが、とりあえず同じ場所にいてはまた的になるだけだ。

14ドローン ◆NcltM1gQ/Q:2012/07/20(金) 20:54:15 ID:N.VYqdwE
>>5
互いにシノギを削り合う状況からレオルド側の凪払いにより一瞬ながら間合いが離れる
衝突により発生したプラズマ滞留を横方向に無理矢理弾き返すことで事なきを得るレオルド
しかしその黒きエネルギーの奔流は渦巻き巨大な弾丸となって甲斐の方向へと向かっていく
そんな様子に構わずに笑いながら答える

「ハッ!いいぜ。そうこなくっちゃ面白くねぇからな!」

シールドを構えレオルドの正面へ踏み込み接触すると思われるタイミングでブースターを吹かす

>8「次が無いのはお前なのだよ?」
「へぇ。やってみなよ」

白いSSは蝙蝠の接近に合わせて細かくステップを踏みトンファーと共に舞う
蝙蝠の群れがたちまちに包囲するが接近するモノはトンファーに斬り裂かれ
距離の在るモノはトンファーの回転する合間に撃ち出される速射砲に貫かれる
文字通り蝙蝠と戯れ、その余韻に浸っていた直後

「フッ…他愛ないねびゅら!」

金属を切り裂く感覚…SSの胴体部分からアイゼルネ・プルートの爪が見えていた

>「もう消えなさい。悪趣味な幻影はね」

振り向き様に白いSSから、その鋭利な爪を引き抜いて羽を揺らしながらバランスを取っての決めポーズを取るアイゼルネ

「君は強いねぇ。でも今の僕があのままなら、また君にも会えるかも知れないね」

白いSSは黒い影に呑まれていった

15ドローン ◆NcltM1gQ/Q:2012/07/20(金) 20:54:56 ID:N.VYqdwE
>>10
>「なぁ、もう一人の俺、覚えているか、ATXの極意は突撃だって。」

既にお互いは亜光速に達していたが、その問いに対して直接ユウセイの頭へ聞かせる

「よく知って居るとも少なくともキョウスケ・ナンブはお前のように無計画な突撃なぞしなかったけどな」

先ほどの巨大な彗星の姿は無く、ASSSはバルクレイスにその頭部を鷲掴みのまま吊され
その胸にはノワールセイバーが突き立てられていた

「先刻のも幻覚だ。安易にアレグリアスのコピー機なんぞに手を出すからこうなる」

頭部を引きつけ、その左膝を突き出し言葉を続ける

「お前は判った振りだけは上手い!」

固定され、その膝がASSSの顎を捉えた。カメラアイや装甲片が宙を舞う
更に追撃しながら続ける

「お前は自分の採った選択の影響を考える事も出来ない!」

膝蹴りの追撃は更に加速し尚も続ける

「そして…お前は何時までも自分が弱いことに気付くことはない!」

右手に依る拘束を解き放った直後、既に原型の無くなったASSSの頭部が弾け飛び左腕が胴体部分にめり込む形で折れ曲がる

解放の直後裏拳とスピンキックを見舞っていたのだ

「…永遠にな」

振り向き様に両肩の開閉部分から光が零れるオーバースマッシャーを放つ積もりだ

16シュート  ◆6d930KmJ9g:2012/07/20(金) 21:17:09 ID:ljG7l/As
>>14
「…」

甲斐の方に向かっていくエネルギー弾、目に見えている筈だがまったく気にしていない。

「…」

相手の声には反応しない、しようとさえしない。
一切の沈黙。

「…、死ね」

と、呟くと同時にブースターをこちらも最大出力にして近付く
そして近付いて相手の間合いに入った瞬間、瞬時にブースターの向きを反対にし
その相手の踏み込むタイミングより若干大きい間合いにすると同時に
『盾を投げた』、相手の頭部に。
普通なら多大なG を身に受けてかなりの圧力がかかる筈、しかし操縦席内の彼は
まったく、いや、間違いなくかかっている、しかし彼の表情は眉ひとつ動かなかった。

そして投げると同時に相手に向けて突きを右足に入れようとする

17ドローン ◆NcltM1gQ/Q:2012/07/20(金) 21:17:39 ID:N.VYqdwE
>>13
ルナ・フェンサー二基による波状攻撃に対して一切、無駄を感じさせない挙動で回避して見せたアカリ

しかしゲシュペンストへの追撃を止める積もりは無いらしい
二つの光輪は軌道修正しながらゲシュペンストへ向かっていく

「はははははっ!誰かさんとは違うね!上手い上手い!」

二つの光輪の中心から白いSSが姿を現す
トンファーを交差し二丁拳銃の様に構え

「これは避けられるかな?」

ゲシュペンストに向けて光を飲み込み影を伴う黒い弾丸を絶え間なく撃ち出す
その間にも光輪がゲシュペンストを切り刻むべく追い縋る

…しかし違った
ルナ・フェンサー達も速射砲もせいぜい当たればラッキー程度
本命は別にあった
ゲシュペンストの近くを通る蒼い光輪に向けて弾丸が流れ込むとゲシュペンストに向けて反射される

「さあ…踊ろうよ!」

光輪はゲシュペンストを囲むようなポジションを取り
本体もその速度を存分に発揮しその周囲で掃射を続ける

18名無しさん:2012/07/20(金) 22:09:18 ID:1mrf2tas
>>15
このメンバーで足を引っ張っているのは明らかにヒツギだ。
SCIも使えず満足に宇宙空間に適した戦闘を行うこともできない
持ち前の機動力を発揮できたとしても既に亜光速近い2機をこのシチュエーションで追いかけることは不可能である

「こんなところで・・・!!」
諦めてなるものか、歯を食いしばりそう口の中で飲み込んだ瞬間それは起こった

>>14
>しかしその黒きエネルギーの奔流は渦巻き巨大な弾丸となって甲斐の方向へと向かっていく
なんと甲斐の元に攻撃が放たれているではないか、このままでは直撃コース
それに気づいたヒツギはすぐさま助けに向かおうと機体を走らせようとする、だが・・・

(ユウセイを放って置いていいのか・・・!?)
距離的にどちらも助けに向かうのは不可能、ここで二者択一を行う以外ない
だが考え込んでいる猶予すら与えられていない、とるべき選択は・・・

「悪いユウセイ・・・死ぬなよ!!」

甲斐の元へと全速力で向かう、だがそれでも速度は足りない。
SCIが停止している状態では速度のセーフティが効いている、いつものパイロットのことなど完全に無視した常識外の加速度を出すことは不可能
さらにバルクレイスは宇宙そのものが苦手だ。

「もっと速く・・・!!」
それを諸共しない『加速』を見せ始めた、ヒツギの精神が可能にした加速ということか。
確かに先ほどよりもずっと早い、光が尾を引くほどだが・・・つぶさんとするほど思い切り踏み込むがそれでもダメ。

「間に合わない!!」
バルクレイスの速度よりも黒い弾丸のほうがずっと速く、後出しに近いこの状況で追いつくことは既に不可能だと断言できた

「ふざけんなよ・・・!肝心なときにいつもいつも・・・このポンコツ!!」
レイナを助けたときもそうだ、いつもいつも大切なところでその力を発揮することができない
不安定なシステムをつんだこれは兵器としては不十分な存在だ。
悔しさと怒りをこめて思い切りモニタを殴りつける

それはいつかと同じように突然起こった。
全天候モニタが突如として強烈に光りを放ち、視界が生まれ変わったかのようにクリアーになる。
SCIの再起動したのだ、奇跡のようなまるでそのようにこさえられたかのようなタイミングだった
まるでヒツギの感情に呼応したかのように活力を取り戻した悪魔は、先ほどとは段違いの加速を始める。
その加速は地上で見せたものに寸分の違いすらないほどの速さ。

尾を引いていた光はさらに巨大になり赤く輝く流星のごとく。
スラスターはら吹き出る炎は轟音を通り越し雷鳴のごとく。

だが先ほども言ったとおり『後出しに近いこの状況で追いつくことは既に不可能』、限界を超えた性能を見せるこの状況であってもだ

バルクレイスの胸に赫々とした波動が溜まっていく、波動はやがて強大なエネルギーの塊となった。
黒い弾丸がオーバースマッシャーの間合いギリギリに入り込む、その瞬間機体を急停止し
収束させていたエネルギーがたがを外され陽光のように真っ赤な閃光を放ちながら濁流となって放たれた。
急停止とオーバースマッシャーからくる負荷がヒツギに叩きつけられ、ビリビリとその身体を締め付ける

しかし先ほどからバルクレイスは命中に難があった、この状況で当たるとは限らない。
一か八かに近い賭けであるこの行動。

「当たれえええぇぇぇぇ!!」
Gを諸共せずに有りっ丈の思いを込めて叫ぶ。

ヒツギの底力によるものか、放たれた赤の弾道は一切のズレ無く真っ直ぐに黒へと伸びていた。

19ラウディ@エフゼロ ◆E8ckRIIdug:2012/08/02(木) 20:45:12 ID:/pg2.r6E
>>16
『艦首に被弾!』
『流れ弾かっ!?被害状況は!』

 カンパニーラジオから色々流れてくる。

 しかし、敵の出入りが掴めない限り有効打を与える目処は立たない。
「……何か、奴が物理法則に逆らうのを止めさせる手だては……」

20アカリ&リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/08/06(月) 06:04:28 ID:q8hQi1wc
>>17
フェンサーによる攻撃を躱したと思った矢先に、今まで見えなかった敵が姿を現して、両手に構えた射撃武器を乱射してきた。
運動性、機動力共にそれほど良くはないゲシュペンストが対する攻撃としては、非常によろしくない部類のものだ。

「ぐ……このぉ……!!」

重い機体を何とか動かして、弾幕と戻ってくるフェンサーの攻撃に対して投影面積を小さくするようにロールをうつが、

「!?」

加速しているアカリの認識が、予想外の攻撃を捉えた。
なんと、ゲシュペンストの周囲を飛んでまわるフェンサーに、敵の弾丸が直撃した瞬間、こちらへとその軌道が変わったではないか。
予想だにしていなかった敵の攻撃。なんとか機体を動かして回避しようとするが、その他の弾幕が機体の動きを阻害し、
結果、アカリは自機の左肩アーマーと、右側後部スカートアーマーに敵弾の直撃を食らってしまう。
口径の小さい弾を一発二発受けたくらいでそれらの装甲は抜かれはしないが、このままでは非常にまずい。

「回避に精一杯で、これじゃどうしようも…………?」

必死に回避を続けるアカリの目が、ふと、モニターに映り込んだ甲斐を捉える。

「……やるしかない、か」

敵機からの弾と反射された弾、フェンサーの位置を確認したアカリは、自機の装甲を頼みにして、
反射弾と弾幕の比較的薄い場所に飛び込んだ。
ロールやAMBACによる回避を伴わない、バーニア全開の移動は、ゲシュペンストの装甲のあちこちに敵弾を浴びせたが、
一時的にその包囲網から機体を抜けさせることに成功する。
それを見て取ったアカリは、全開のバーニアに加えて、姿勢制御スラスターまでもを推力に使い、
ゲシュペンストが想定する程度を越えた加速を、自機に強いた。

【ゲシュペンストMk−Ⅱ:HP70%】

>>14 >>18
一方、甲斐のブリッジは突如の無重力空間への突入による艦内の混乱や、
味方機の戦況の情報が錯綜し、全体の把握が出来ていない状況であった。
この混沌とした状況をまとめ上げる役目を負うのが艦長という役職の人間なのだが、その当の艦長、武田姫はというと。

「ああ……えっと、ええっと……ああ……」

次々と飛び交うオペレーターの報告に頭がパンクしたようで、涙目になっておろおろするばかりである。

21アカリ&リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/08/06(月) 06:14:37 ID:q8hQi1wc
// >>20続きあります。

22アカリ&リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/08/06(月) 07:39:15 ID:q8hQi1wc
>>20
艦長という指揮系統の大元が役に立たない以上、艦を指揮できるものといえば他にはCICしかない。
だがそのCICも不可視の能力を持つ敵機の解析に忙しく、艦全体を指揮できているかと言えば答えNOである。
解析の陣頭指揮を執っているのはエレミーラ・タイデグリー中尉であるが、未だに有効な打開策を見つけられてはいないようだ。

「少尉……我々はこのまま解析を続けてよいのでしょうか?」

そんな状況に疑問を持った下士官の一人の言葉に、リリー・スノウフェイル少尉の手が止まった。
止めた手で青みがかった銀色の髪を払い、ディープブルーの瞳を戦況の映る大型ディスプレイに向けたリリーは、「そうですね……」と呟く。
リリーは見た目、どう見ても中学生ほどにしか見えない少女ではあったが、この場においてエレミーラに次いで階級の高い士官である。
彼女もまたカイオウ大将によって集められた人材の一人であるが、彼女の元々の職場がイスルギ重工の息の掛かった試作兵器運用試験部隊であることから、
彼女はイスルギの駒としてこの艦に置かれたのではないかと、密かに噂になっていた。
だが、そんな噂も戦場で、しかもこんな状況では特に意味をなさない。尉官としての彼女に疑問をぶつけた下士官の行動は、まあ真っ当な行為であったと言えよう。

「はっきり言ってあの艦長は、今は役立たずでしかありませんね。あなたの危惧も当然です。
 この状況は艦長戦死と同じく、武田中佐に指揮能力なし、と認められるケースであると言えますね。
 緊急事態につき、臨時にこのCICを艦の指揮中枢とします。あなたは何人か、人員を集めて下さい。
 ダイデグリー中尉が何か言うかも知れませんが、無視して結構です。今はこの艦の維持を最優先事項と定めます」
「りょ、了解です」

同じ尉官、しかも上官を無視しろと言ったリリーの言にたじろぎながらも、下士官はそれを承諾し、CICの人員に声をかけるべく席を立っていった。
それとほぼ同時に、リリーのヘッドセットから、気になる報告が漏れ聞こえた。
何でも、艦を狙っている敵機とは別の機体の方向から、巨大なエネルギー弾が飛来してきているとのこと。
味方機バルクレイスがそのエネルギー弾を迎撃し、軌道を変更することに成功し直撃は免れるものの、艦の右舷側を削るコースだという。
リリーは急いでコンソールに向き直り、

「ブリッジ、こちらCIC。すぐに右舷側のスラスターを最大にして艦を左舷側に流して下さい。
 グラビティ・ウォールを右舷側に集中して展開するのも忘れないようにお願いします」
『CIC!? 艦長からまだ指示は……』
「今の艦長に指揮能力は皆無です。戦時特例によりCICを指揮中枢として定めました。
 今は艦の維持を最優先しなければならない状況です。了解であれば復唱を」
『……了解しました。右舷側スラスター最大、グラビティ・ウォールを同時展開します』
「結構です。よろしくお願いします」

すぐさまリリーの指示は実行された。甲斐の艦体がスラスターによって左舷側へと平行移動を始め、
同時に甲斐の姿がゆらめくほどの強度を持ったG・ウォールが右舷側へ展開される。
そこへ、黒く巨大なエネルギー弾が飛来し、G・ウォールと接触、凄まじい火花を上げた後、右舷側へと大きく逸れていった。
バルクレイスの援護とCICからの指示によって甲斐は事なきを得たが、この一連の流れは、武田姫という女性の胸に、「無能」の二文字を強く刻みつけた。
つい先日までデスクワークでしか戦場を知らなかった彼女に、いきなりこんな状況を捌けというのも無理はあったのだが、それとこれとは別の問題なのである。

23 ◆JryQG.Os1Y:2012/08/06(月) 08:47:22 ID:SFjgKaQ6
>>15
「ん、なっ、」
自信の攻撃をすべてかわされ、逆に大ピンチに落ちボトボトになってるユウセイは、はっきり言って、死を覚悟した。
「あれは、」
それはたまたま目に入った甲斐だった。
「甲斐、姫中佐、主砲をこっちに打ってください。はやく!」
通信で必死に叫ぶ。

24リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/08/06(月) 11:10:35 ID:q8hQi1wc
>>23
敵の攻撃を辛くも回避した甲斐であったが、問題は山積している。
臨時の指揮所となったCICでは、リリーが艦長代わりの職務に追われていた。

「気密隔壁の閉鎖の遅れで、曹長以下七名が死亡したのですね? 把握しました。
 では軍曹、機動兵器ハンガーの整備班長は今からあなたです。辛いとは思いますが、今はあなた方の力を欠かすことはできません。
 ……いえ、あなたは良くやりましたよ、軍曹。そこにいる者たちが生きているのはあなたのおかげです」
「少尉、ダメージコントロール班からです。先ほどの攻撃による艦体へのダメージは皆無でした」
「わかりました。この異空間への突入に際しての被害はどのようになっていますか?」
「先ほどの機動兵器ハンガー同様、気密作業の遅れによる死亡が28名、
 精神的ショックによって職務に従事することが不可能となった人員が10名ほど。
 艦体への影響は特にはありませんが、試験運用艦の上に、新しく集められた人員ばかりですので、艦の稼働率は90%を切るかと」
「思ったよりも気密関係の被害が少ないですね。万能戦艦なのが幸いでしたか」

混乱はあるが、被害は少なく済んでいるようである。
ホッと胸をなで下ろす気分だったリリーの耳に、ハヤミ曹長からの援護要請が届いた。
ジト目と呼べるほどに目を険しく細めたリリーは、はあ、とため息をついて、

「あんなワンオフものの高級機で出て行って、どうしてあんなに必死になるほどやられているんでしょうか……理解に苦しみます。
 仕方がないので、一番主砲に曳光弾を装填後、10度ずつ射角をずらして敵機とストライクストームとの間、敵機より、出来るだけ至近に射撃して下さい」
「それだと当たらないと思いますが……?」
「もとより、あのような高機動の機体に、主砲を当てに行こうとは思っていません。
 敵にこちらの艦砲の射程圏内であることを知らせつつ、曹長の離脱の時間を稼ぎます。
 曳光弾を使用するのは、こちらの存在感を示すためのものです。
 それと、一番射撃後に、二番主砲にも同様に曳光弾を装填して下さい。あの曹長のことですから、難を逃れたらすぐに調子に乗りかねません」
「了解。一番主砲、曳光弾装填。光学・電子測距による敵機との相対距離確認よろし」
「一番、砲撃開始」

甲斐の前方甲板、最も前方に位置する三連装400mmレールキャノン砲塔がリリーの号令に従って砲撃した。
微妙に射角を違えて撃たれた3発の40㎝曳光弾は、攻撃動作に入っている白いASSSの前面装甲を三カ所に渡って削り取るような弾道で飛んだ。
曳光弾である以上、砲弾は丸見えであるが……。

25ヒルギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/08/06(月) 12:01:50 ID:NB65nndE
>>22
「大丈夫か!?」
混乱に包まれている甲斐に入り込む通信、それは先ほど救援に来たデーモンのパイロットだった。
モニタに映った姿はヘルメットを脱ぎ捨てて素顔で額から血が垂れた跡が残っている
なにやらブリッジが混乱していることを見受けたようだが、巡航不能になるようなダメージを受けて生まれる焦りではないことも受け取ったらしい。

「大丈夫みたいでよかった、俺も曹長のとこに戻る」
ほっと胸を撫で下ろし一息、甲斐のダメージもそうだがバルクレイスのSCIが復活したのも大きい。
先ほどから煮え湯を飲まされていたシャドウストライカーに反撃を打って出ることができそうだ

機体を切り替えし甲斐の砲撃に混ざってバルクレイスもシャドウストライカーへ向け進攻を始めた

26 ◆JryQG.Os1Y:2012/08/06(月) 17:14:16 ID:SFjgKaQ6
「なるほど、えいこうだんか。」
【畜生、もともと、プリズムファントムなんて】
なんて、思いながら、
「すまない、離脱する。」
甲斐に戻ろうとする。だが
「エンジンバランスが、くそっ」
先ほどの攻撃で、エンジンバランスが、キツくなっている。
「リミット解除は発動済み、なら」
さーばんとで、帰ることにした。

27レオン&ドローン ◆NcltM1gQ/Q:2012/08/06(月) 17:33:39 ID:Elegx5lM
>>16
レオルドはこちらのバッシュをタイミング良く抜け、同時にシールドに対してシールドを投げてぶつける。と言う荒技に打って出る

「…ハッ!」

狙いは右足。少しでも機動力を落とそうと言うハラか?
突き出される刀身に対し体を捻りながら、こちらも切っ先を振り上げその刀身に併せる
刀身の接触と同時に互いのエネルギーが反発し火花のように爆裂する
通常のPTであれば、お互いに吹き飛ばされる筈のエネルギー量であるものの彼らでは話が違う

「それで全力か?もっと見せて見ろよ!」

お互いに、その動きはブレる事はなくレオルドは翻るレオルードの背後の空間を突かされ、そのレオルドの腋を狙い翻る際の回転を生かした切り上げが迫る

>>20
レオン「この程度の陽動にノせられるなんて、立つ瀬がなさすぎる」

攻撃子機の追撃をアカリ機の援護により子機の全滅で以て事なきを得たが…
しかし、それは、お互いが離れた隙を突いての各個撃破を狙う為の必要経費に過ぎなかったのだ

奴のトンファー状の火器から秒間にすれば五発、超音波で放たれる弾雨にフェンサーへの跳弾も併せての黒い嵐の中心にはアカリのゲシュペンストの姿がある
パネルを素早く操作しディスプレイにアカリ機の状態を示させる

「…データリンク確認、無事でいろよ!」

装甲に幾らかの損害はあるが推進及び各関節部分への損傷はない
アカリの全包囲射撃への対応は、その性能差を考えれば十二分と言える。

包囲攻撃の緩衝地帯へとゲシュペンストでの可能な限りの速度で以て突き進むが…

ユウセイ?「きっとかわしてくれると信じていたよ!」

跳弾による包囲攻撃をフェンサーで維持しつつ
ASモドキは連射していたトンファーを持ち換えるとテスラ・ドライブに粒子が収束させ加速の準備段階に入ると既に周囲にはミサイルが包囲していた

レオン「こんな奴が相手と判ってたらミサイルをレールガンに換えておけば良かったよ!」

ジャミングにより誘導が効かない為、ロックせずに撃ち出しASモドキの周囲で破裂するよう設定したロングミサイルだ
爆風による目くらましを利用し不意に背後を突く形でブーステッドライフルを構え、その砲弾がASモドキを貫いた

ユウセイ?「残念無念!また来世!」

貫かれたASが消えると同時にエクセリオンの正面から現れトンファーを交差させて瞬時にすり抜けるとエクセリオンの中心には黒いXが刻まれていた

続く

28レオン&ドローン ◆NcltM1gQ/Q:2012/08/06(月) 17:34:48 ID:Elegx5lM
>>26の続き

レオン「残念なのは(オリジナルの)テメーだ!」

ASがすり抜けた先には今度はマイクロミサイルが置かれた形で発射され、既にその全身に食らいつき今度こそ直撃させる

一方、Xを刻まれたハズのエクセリオンは無傷

大振りの攻撃なら、その”間”さえ読めれば最小限の動作でかわせる
シャドウストライカーは文字通り『すり抜けて』しまったのだ

今の砲撃も陽動と割り切ったからこそ回避に繋がった…と言うのも根本的な速さが違う為、当てられる武装が限られている
もっと速い武器があれば多少楽にはなるのだが

ユウセイ?「倒せないよ。僕は、そんな攻撃では」(残りHP??)

爆煙の中から聞き覚えのある声と共に黒い弾丸が飛び出す
射腺をかいくぐりながら上昇し巡航形態へ可変させASモドキへ注視を続ける

(さっきの『置き』は意識が僅かでも逸れていたから巧くいった。この弾幕で同じ芸は難しいだろうな)

フェンサーは尚もゲシュペンストを追い続ける
先程と違い本体からの弾丸供給は無いため、その弾幕は明らかに薄くなっていた

>>23>>24
その胸部がエネルギーを解放しようとする刹那であった

「…こちらに向かう砲弾が三つ…か。」

ユウセイ機がラッシュを受けている真っ最中にユウセイは甲斐への援護を必死に要請していたのは知っていたが…他に方法は無かったのか

このオーバースマッシャーの射腺に、このガラクタを放り込めば終わりだが
先程から思ったが、それでは余りにも手応えが無さすぎる

オーバースマッシャーをこちらに迫る砲撃に向けて解放すると
本体を凌駕する巨大な赤い奔流が砲弾を全て飲み込んでしまった

「次は量子魚雷でも積んでみた方がいいと伝えておいてくれ」

オーバースマッシャーの解放と共に霧が晴れるかのような映像と共に元のシャドウストライカーへと姿を変える

既に戦闘力は皆無の様に見えるストライクストームに対し攻撃子機を展開し、立体的に包囲すると、その全てがシャドウストライカーへと姿を変える

「今度こそ消えるのかな?俺は。ハハハハハハ!」

全機が全く同時にトンファーを連結し通常、打撃に使用する部分を柄として両手で掴み頭上に掲げると砲身部分から本体と同等程度の長さの黒い刀身が生じている

「…さあフィナーレだ!」

包囲していた全機が時間差でユウセイを切り刻もうと襲いかかる

29シュート  ◆6d930KmJ9g:2012/08/06(月) 19:12:28 ID:mqiCPZqU
>>27
「…かかった(ニヤリ)」

そのまま当たった剣から手を離し、相手に掴みかかる。

「…」

無言でそのままフルスイングでレオルードを適当な場所に投げると同時に
アイビームと120㎜バルカン砲を同時に剣を拾いながらそのまま相手に向けて発射する!

30レミー中尉 ◆E8ckRIIdug:2012/08/06(月) 21:17:44 ID:lwUegr8s
>>22
 そんな頭越しの越権行為を、レミーは何も言わなかった。

 元より戦術論を期待されてここにいるわけではない。
 戦略を多少語っても今の役には立たない。

 だから、指揮の邪魔にならないようにと移動したはずのCICから元の艦橋の予備オペレータ席に戻り、出現パターンの解析をひっそり続けていた。

「……あれは本当に乱数表なのかしら?
 自己顕示の強い奴の事だから、何か“キー”を数値化して出現パターンに使っているかも……ブラックホール周波数か円周率ないし既知の無限少数かはたまた法華経か……むしろ奴の発言を!?」
 そろそろソシアルハックの領域である。

31ヒルギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/08/06(月) 23:38:21 ID:NB65nndE
>>28
妙だ…オーバースマッシャーに飲まれ3つとも四散した筈の砲弾だったがなぜか1つだけ残っている。
いや砲弾にしては大きい何より先ほどから少しずつその速度が増している。
これは――――

「オーバー…スマッシャァーッ!!」
ユウセイへと攻撃を繰り出さんとするシャドウストライカーの間を割って入るように
暗黒の擬似宇宙を打ち抜いて太陽の欠片と見まごう赤い濁流が襲来する。

「…ダメか!」
発信源は先ほど手痛く痛めつけたはずの本物のデーモン、バルクレイスだった
手負いのはずだが補給はせずに甲斐の援護に回ってすぐさま駆けつけてきたらしい。
だが打ち出されたオーバースマッシャーは全てを払うことはできない、数を減らしたり手薄にはできるだろうが―――
距離がありすぎるのだ、シャドウストライカーの猛攻を凌げるかはユウセイの腕にかかっていた

32アカリ&リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/08/07(火) 08:32:27 ID:VLHbLtKQ
>>25
「バルクレイス、こちら甲斐です。先ほどのあなたの援護がなければ本艦は多大な被害を被っていたところでした。
 援護に感謝します」

ユウセイへの援護砲撃後、一段落付いたらしい甲斐から通信が入る。
モニターに映るリリーの顔はヒツギにとっては見覚えのない顔だろうが、甲斐内部の通信を聞いていたのであれば、
その声が姫に代わって艦の指揮を掌握した人物のものと同じだと判断できるだろう。

「損傷と怪我が見受けられますが、大丈夫ですか?
 ハヤミ曹長の元に向かうのであれば、何とか彼を引っ張って共に本艦へ帰還して下さい。
 こちらも出来うる限りの援護はします。言うことを聞かないのであれば、一発引っぱたいても構いません。
 妙な色気を出してしまっては、あなたかハヤミ曹長、もしくは両方を失う結果となりかねませんので」

言っていることは物騒だが、両機の破損状況から考えれば当然の物言いである。

>>27-28
敵の弾幕はかいくぐったが……その代わりに今度は狙いがエクセリオンに向いてしまったようだ。
何とか援護をしたいものだが、フェンサー二基に未だにつけ狙われている以上、それも難しい。
このままではジリ貧か。そう考えたアカリは、甲斐に通信を入れる。

「甲斐、こちらクレマチ。三式対空榴散弾の用意をお願いします!」
『こちら甲斐。了解しました。一番副砲へ装填します』

甲斐との通信を切ったところで、迫り来ていたフェンサーを機体に身をよじらせて回避したアカリは、今度はレオンハルトに通信を繋ぐ。

「シュナイダーさん、甲斐に三式弾を用意させました。甲斐の艦首側に敵を引きつけましょう。
 指向性散弾のシャワーを相手に浴びせてやるんです」

今し方回避したフェンサーに対し、M950マシンガンを撃ちかけながら、アカリはそう提案する。
三式対空榴散弾は目標の手前で炸裂し、多数のベアリング弾を扇状に射出する砲弾だ。
甲斐の副砲は主砲と同じく三連装であるので、それら全てから発射される三式弾のベアリング弾の量は計り知れない。
その量はあのアルトアイゼンのスクエア・クレイモア以上のものだろう。それだけの散弾、どれほど高機動であろうとも避けられる術はない。

33リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/08/07(火) 10:05:31 ID:VLHbLtKQ
>>28
「少尉! ストライクストームが……」

アカリの要請に従って一番副砲に三式弾を装填させたリリーであったが、
息をつく暇もなくCIC要員の一人がストライクストームの危機を知らせた。

「……離脱の気配は見せましたが、やはりこうなりましたか。二番主砲、照準。
 とにかく敵機とストライクストームの間に割り込ませてください」
「了解! 二番主砲照準! 右40度、仰角55度!」
「二番主砲、発射」

甲斐の前部甲板に配置されているもう一つの主砲塔が動き、
ストライクストームを狙う五体のシャドウストライカー、その中央に位置する機体に向かって曳光弾を射撃した。
先ほどとは違い、今度は当てるように狙いを付けられている。

34 ◆JryQG.Os1Y:2012/08/07(火) 12:20:52 ID:Ii9Gr/Wo
「くっ、攻めて、この機体、以外の奴をコピーしていたらな。」
これをすごく後悔していた。
だが、今まさに、シャドウストライカーズが向かってきている。
「じゃまだ、どけ。」
とりあえず、無事な兵器のうちの一つ、ストライクライフルを取り出し、シャドウストライカーを攻撃。
一つ、ヒット迎撃成功
2、3、4 っと確実に当てていく。

35 ◆JryQG.Os1Y:2012/08/07(火) 20:10:09 ID:Ii9Gr/Wo
続き
「甲斐、こちらユウセイ、援護感謝します。
ASSSの損傷率が、今のところ、右手左足を破壊、エンジン出力、50%までダウン。
戦闘続行は、ほぼ不可能、よって一時甲斐に帰艦、ゲシュペンストを出します。」
絶対に、はっ?とか言われそうなので、
「レミー中尉、確か、資料だけアスト博士に渡されたはずです。」
とりあえず、アスト博士から、資料を回されたはずだ。

36ラウディ@エフゼロ ◆E8ckRIIdug:2012/08/07(火) 21:04:51 ID:rBnyzLXA
>>35
レミー『え?ちょっと待って……ああ、これね……』
 つまり、レミーは読んでいなかったようだ。

ラウディ「……まあ、ハヤミ曹長の着艦のサポートにまわります」
 片肺でもそのくらいは出来る。幸い他の機体が援護出来る範囲に集まったし甲斐の運用もましになった。

整備兵A『ついでに片肺も直すぞ』
整備兵B『例のゲシュペンストな、今OSに無重力運用を読み込ませるところだ』
整備兵C『それのデータ丸呑みさせるぞー』

 格納庫に続くハッチが開く……

37 ◆JryQG.Os1Y:2012/08/07(火) 23:03:50 ID:Ii9Gr/Wo
「こちら、ユウセイ、今から着鑑します。」
ユウセイは、落ち着き冷静に入る。
「ストライクストームは、ほとんど、稼働不可能、だがOSデータだけ何とかなりました。」
「でかした、それを元にするぞ。」
なんとか、みんなのサポートに入れる、
「少し、医務室、行ってきます。」
「すぐ戻ってこいよ。」
「はっ、はい。」
ふらつきながら、医務室に向かう。
そこで、包帯をしてもらう。
「発信準備は?」
「まだ、もう少しかかる。」
「了解です。」

38ラウディ@エフゼロ ◆E8ckRIIdug:2012/08/10(金) 20:05:28 ID:E07auSNA
レミー『あのフラフラの予測パターンが割り出せたわ。
 飽和攻撃を仕掛けるには十分らしいわね』
 FCSに新たなデータが送信される。
 突貫工事で片肺状態は解消され、取りあえずは戦える。

「ラウディ・クーリマン、再出撃します!」
 敵から死角になるタイミングで格納庫を出、出会い頭のタイミングで艦砲群との一斉射撃!
>>37
「よーし、データ吸い出します」
「こいつは取りあえず隅っこに固定しますね」
「ほい、流し込めるよー」

 それぞれに作業にかかる整備兵たち。
 その後何が起きるかなど知る由もない。

39レオン&ドローン ◆NcltM1gQ/Q:2012/08/11(土) 22:12:03 ID:ZJuo4HtI
>>29  ユウセイ関連は次から
「…!」

不意の重圧により制御を失い、レオルドから距離をとらされレオルード
確かに獲物を離して掴みかかるなど、シュートの無意識の影でさえ予想だには出来ない……が

「あめぇよ」

バルカンとビームに対して
放り出された反動を利用し下がりつつ黒い気を纏う剣を支えながら機体ごと螺旋を描くと、
その両方がまるで剣に吸い寄せられたかのようにいなされてしまう

回転を止め、切っ先をレオルードに向けて言い放つ

「こんな下策に出るんだ。当然、次があるんだよな?」

>>32
(注意を引いたはいいが…何かきっかけは…!)

凄まじい迄の弾幕を高速で振り切り、あるいは揺さぶりながらも紙一重で避け続けるも
こちらからは攻めあぐねていた。そんな折り

>「シュナイダーさん、甲斐に三式弾を用意させました。甲斐の艦首側に敵を引きつけましょう。
 指向性散弾のシャワーを相手に浴びせてやるんです」

「…なるほど。なら俺にも考えがある」

相手はユウセイのコピー。如何にオリジナルの程度が知れているとは言え極東の暗号は使わない方が良いだろう
コンソールを指で叩き、ラングレーで使用されているサインで甲斐にこう示した

”合図と共に俺を撃て"

サインを出した直後に全てのミサイルハッチを解放し、弾雨を縫いつつミサイルと共に猛然とシャドウストライカーに突撃する

ユウセイ?「ミサイルが丸見えなら潰すだけさ」

放たれたミサイル群を圧倒する程の弾幕を張り、エクセリオンを含む、その全てが弾雨と爆炎に包まれた

レオン「”今だ!”」

その直後、シャドウストライカーの頭上から脚部を蒼く輝かせて急降下するエクセリオン

ユウセイ?「同じ手を、喰うと思うか?それもテレフォンで」

僅かに機体を素早く『ずらし』真正面に捉えたエクセリオンをトンファーで両断する!

40ドローン ◆NcltM1gQ/Q:2012/08/11(土) 22:12:57 ID:ZJuo4HtI
>>31>>33>>34>>37
ストライクストームはかろうじて残ったものの完全に死んだ左腕は諦め
ライフルをウェポンラックで固定しつつ、サーバント四基でバランスを取りながら狙撃すると云う芸当を見せた

ユウセイ?「無様だな!」

亜光速で迫る分身に上手く射腺を併せるが、そのことごとくが黒い刃に斬り裂かれる
更にはトドメを伺う本体に向けて甲斐からの砲弾が迫る

ユウセイ?「遅い!」

黒い縦一閃の僅かに遅れてシャドウストライカーの左右後方で爆発が起こる
甲斐の砲弾が斬り裂かれたのだ
その頃分身は
いよいよストライクストームに切っ先が懸かるかと思われた、その刹那

>「オーバー…スマッシャァーッ!!」

ストライクストームとシャドウストライカーの間を赤い濁流が押し寄せ、寸断させた
先に仕掛けた二つの分身が、これに巻き込まれ蒸発していた

赤い濁流が完全に通り過ぎた後にはストライクストームの姿は無くなっていた

「…死にに戻って来てくれたのか?オヒトヨシ?」

砲弾を切り裂いた姿勢のまま、バルクレイスを睨みつけるように呟くと
残った二つの分身がバルクレイスを切り裂くべく
一機が正面から、その首を狙うべく剣を払い抜けようとし
二機目が背後から右腕と右足を奪うべく、急降下、兜割りを繰り出した

41シュート  ◆6d930KmJ9g:2012/08/11(土) 22:20:23 ID:NmxagSLc
>>39
>「こんな下策に出るんだ。当然、次があるんだよな?」
そういいきるまえに、既にレオルードのモニターの目の前にレオルドソードが写っていた。

なにが起きたというのかというと
回転している間に拾ったソードを瞬時に投げたのだ。

「甘いのはお前だよ。
お前なんか俺の足元にも及ばない…」

そう言いきると同時にソードがレオルードのメインカメラにぶっ刺さる。

「それと、…そのままじゃ前が見えないよな?」

と、言った時には既にレオルドの手が剣を握っていた。

「前が見えないし、このままじゃかわいそうだから真っ二つにしてあげるよ」

冷酷に言い放つとソードを抜き、そのまま無造作にレオルードを真上から真っ二つにしようとする

42ドローン ◆NcltM1gQ/Q:2012/08/11(土) 22:38:19 ID:ZJuo4HtI
>>38
甲斐に搭載された対空機銃及び防空装備のありったけで以てシャドウストライカーを狙い撃つ…のではなく
『追い詰める事』に重きを置いた全力の牽制

ユウセイ?「いいね!そう、その必死さが、とてもいいよ!」

余裕さえ感じられる発言だが、実際には攻撃子機を展開する余裕は無い
レミー中尉の割り出した死角となる絶妙なタイミングでラウディ機からの
マシンキャノン、2基の内蔵レールガン、そして葉桜エクスカリバーによる一斉火砲が、遂にシャドウストライカーを捉え、その噴煙が包み込む(次のラウディさんのレスに続く)

その頃、甲斐の格納庫の隅に追いやられた、既に死に体となった無人のストライクストームの目が怪しく光る

『君は何処までも厄介者だよねぇ。クックックッ…』

近くで作業をしていた整備兵達の頭に直接響くかのような声が笑い声と共に聴こえてくる
破損していたストライクストームの直ぐ側にはシャドウストライカーの姿が在り
更にはストライクストームの千切れた部位から複数のコードのようなものがズルズルと伸び、本来の姿の形に近づくと、一瞬だけ光を放ち、その破損を復元していく…

43ヒルギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/08/12(日) 08:47:46 ID:FWlO6iRk
>>40
どうやらユウセイが離脱できるだけの時間は生み出したらしい
間に合っていなかったらどうなっていたか分かったものではない、ほっと胸を撫で下ろした

>「…死にに戻って来てくれたのか?オヒトヨシ?」
「あぁお人よしで何が悪い、死にはしないけどな・・・!」
悪態に対して悪態を返す、確かに満身創痍といえる状態であるが
両手を切り落とされたストライクストームよりは遥かに戦闘力が勝る。

現在甲斐はただでさえパニック状態、この2機を近づけさせるわけには行かない。

(・・・ここで俺が落とす!)

>一機が正面から、その首を狙うべく剣を払い抜けようとし
>二機目が背後から右腕と右足を奪うべく、急降下、兜割りを繰り出した

来た、どちらも射撃ではなく近接攻撃という選択肢。
先ほどまでのバルクレイスとヒツギだったらこの攻撃を避けきることは難しかっただろう

だが今は違う、この2人を文字通りつなぐSCIはその能力を取り戻した。
そしてヒツギの持ち前の底力もこの土壇場になって働き始める
戦況は不利になったのではない、背水となったことで有利になったのだ。

ここで重要なのはシャドウストライカー2機がどういった攻撃を取ったかである。
近接攻撃であるのはもちろんだ、しかしどちらも近接攻撃以外の共通点が存在している
刃物を使うというのもそう、だがもっと根本的に――― どちらも『上』からなのだ

前方の一機は首を狙う、つまり標的がまず『上』である
後方の一機は狙いこそ右腕右足だが兜割り、つまり『上』からの振り下ろしだ。

必然的にその攻撃の入りはどちらも類似した位置となる。
それを見逃すようなヒツギではない、いやそれを見逃すようなヒツギではなくなった

接近する2機をギリギリまでひきつけ、機体を屈ませながらすばやく下方向へと逃がす。
空間戦闘を苦手としている彼が土壇場でやってのけた陸地がないからこそできる動き
これだけの動作ではあるがヒツギの読みが正しいならば十分間に合うはず

「さっきのお返しをしてやらないとな!!」

その状態で体を翻し、上から落ちてくるという兜割りの動きを逆手に取った
後方のシャドウストライカーに対しての下からめくり上げるようなほぼ垂直の蹴り上げ角度を持つ端脚
当たればステークによって当然その身を打ち貫くだろう

だがこれで終わりではない、前方の一機に対しては肘を使う。
ほぼ当身に近い肘うちだがこちらは高周波ブレードを肘から先、後方に向けた状態での攻撃
すなわち殴打としてではなく刺突としての効果を持った肘うちだ
こちらも首を狙う、つまりほぼ直進してくるという軌道を読んでの技。

この二つとも敵の攻撃から打ち出すカウンター、つまり相手が攻めてくる一瞬を縫って2機同時にダメージを与えるつもりなのだ

44リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/08/15(水) 05:49:37 ID:59hs.DGo
>>39

エクセリオンから送信されてきた見慣れないサインに、頭上にクエスチョンマークを浮かべてリリーは首を傾げたが、
それを見ていたCIC要員の何人かが、「これって……」などと、その意図に気づいたように囁き始めた。

「今のサインがわかるのですか?」
「ええ、ラングレー基地で使われているサインですね。これをここで見るとは思いませんでした」
「彼は何と?」
「合図を出すから、それと同時にエクセリオンに向かって三式弾を撃って欲しいそうです」
「エクセリオンに……? わかりました。いつ合図が来ても良いように、一番副砲のモーターは温めておいてください」
「了解」

中距離対艦戦や対空迎撃に用いられる副砲塔の挙動は、主砲塔と比べてかなり素早い。
しかし、それでも高速で動き回るエクセリオンに対し、いつ来るかわからない合図と同時に射撃しなければならないとなれば、
エクセリオンに照準を合わせ続ける必要がある。
砲塔を回転させるモーターを最大稼働させて、エクセリオンを狙い続ける副砲塔。
その照準の先、射出したミサイル群を迎撃されて、エクセリオンが爆炎に包まれた直後、レオンハルトからの合図。

「少尉!」
「一番、発射」

合図を受けた甲斐の一番副砲が火を吹く。
撃ち出された三発の三式弾はその勢いのまましばらく直進し、絡み合うエクセリオンとシャドウストライカーの手前で炸裂、
大量のベアリング弾を二機の方向に向かって撒き散らした。
三式弾は艦船や特機の厚い装甲にはあまり効果のあがらない砲弾であるが、高機動を旨とする、比較的装甲の薄いPT等には致命的な威力を発揮する。
うまくいけばシャドウストライカーを仕留めることが可能だろうが、問題は味方機の方であるエクセリオンである。
果たしてかの機体はこの弾雨を切り抜けられるのか……?


>>42

一番副砲を射撃した後、リリーは「そういえば」と前置きして、

「カーマインさんと明智大尉は何処に行っちゃったんですか? お手すきなら甲斐の直援にまわって欲しいのですが……」
「わかりません。情報が錯綜していて……。シャドウストライカーの一機を撃破したのは確認しているのですが」
「とにかく、通信を繋いでください。もしかしたら、私たちが気づいていないだけで、ピンチに陥っている可能性も……っ!?」

指示を出していたリリーが突然、熱くなったヤカンに触ったときのように、手を置いていたコンソールから素早く手を離した。
無論、コンソールがお湯を沸かせるほど熱くなったわけではない。
だがその瞬間は、甲斐の機動兵器ハンガーで、半壊したストライクストームが異常な再生を始めたのと同時であった。

「少尉? どうされました?」
「く……クーリマン軍曹に通信を繋いで下さい。至急です」

声を張り上げたわけではないが、その切羽詰まったようなリリーの表情に尋常ではないものを感じたCIC要員は、
すぐさま甲斐の直援をしているラウディのエフゼロと通信を繋いだ。
それを見て取ったリリーは、震える手でヘッドセットを押さえて、

「クーリマン軍曹、こちら甲斐です。無茶を承知で言います。直ちに甲斐のハンガーからストライクストームを放り出して下さい」
「少尉、ハンガーのストライクストームが……!」

ハンガーからの緊急連絡で、CICは甲斐の内部で起こっている異常事態を知った。
それを予期していたかのようなリリーの通信は続く。

「このままでは本艦は沈みかねません。頼めるのは、あなたしかいないんです、軍曹」

45 ◆JryQG.Os1Y:2012/08/15(水) 16:36:18 ID:R9mD5vLY
「ほらっ、行ってこい。」
「了解。」
ゲシュペンストのスパンバイが終わる。
「行きまっ ? !」
ストライクストームが再生しているだと、おそらく。
「ユウセイから、甲斐へスタンバイ終了、いつでも発進できます、指示を。」
まぁ、恐らくASSSを相手するのか。大変だな。

46ラウディ@エフゼロ ◆E8ckRIIdug:2012/08/15(水) 22:05:42 ID:D6U.92BU
>>42
「よーし、有無有無、よーし」
 こちらから見る限り、倒しきらなかったとしても完全に足を止めさせた。
 後は蜂の巣作りに精を出すだけだろう。
「そっから再生するなら、むしろこんなところでこんな事するな、だよなぁ」

 一方その頃、

「な、何だありゃ?」
「ええおいっ!倒せて無いじゃないかっ」
「艦内に逃げて来やがった!?」
 若干名は、甲斐の周囲を点滅していた敵が逃げ込んできたと思い込んだ様子である。
>>44
「えっ!?」
 これだけで状況を推理推測するとか、ホームズ兄弟でも無理である。
 ともかくとどめは艦砲に任せ、ハンガーにとって返し……

「何でよっ!?」

>>45
「曹長!早く乗り込んで!そして!」
 コクピットに片足突っ込んで一瞬固まった(すぐに動き出したが)ユウセイに声をかけ、シャドウストライカーを掴もうとする。
 捕まえたらテスラドライブをフルパワーでブン回し、外に放り出してやるのだ。

 大気圏飯縄落としや暗黒流れ星が出来れば良かったのだが……

47 ◆JryQG.Os1Y:2012/08/15(水) 22:13:21 ID:R9mD5vLY
>>48
「分かってる、まずはASSSの処理だな、あれ高かったのに。」
はぁ、とか思いながら、持つが、
ASSSが勝手に動き出す。しかもおそってくる。
「ったく、しょうがねぇな。」
整備場から、人を離れさして、
「ステークでおとなしくさせる。」
片手だけ、プラズマステークをぶつける。

48レイナ&ライト ◆zv577ZusFQ:2012/08/16(木) 09:20:25 ID:.0i6oUfU
>>42
【破損していたストライクストームの直ぐ側にはシャドウストライカーの姿が在り
更にはストライクストームの千切れた部位から複数のコードのようなものがズルズルと伸び、本来の姿の形に近づくと、一瞬だけ光を放ち、その破損を復元していく】

「あああ。嫌な予兆がするわね。甲斐へ下がるわよ」
「言われずともですよ」

その様なヴィジョンを未来視によって見たレイナ達は、反発しながらも慌てて前線を離脱して、甲斐の方へと急いだ


>>44
【「カーマインさんと明智大尉は何処に行っちゃったんですか? お手すきなら甲斐の直援にまわって欲しいのですが……」
「わかりません。情報が錯綜していて……。シャドウストライカーの一機を撃破したのは確認しているのですが」
「とにかく、通信を繋いでください。もしかしたら、私たちが気づいていないだけで、ピンチに陥っている可能性も……っ!?」】

「……その必要は有りません。たった今前線より戻りました。わたしとアイゼルネ・ブルートの2機も艦内に潜入してしまった敵及び、その他周囲の掃討に加わります」

アイゼルネ・ブルートとガブリエルの2機が舞い戻って来た様だ。多少の損傷は負っているが、問題は無い。
明智ライト操るガブリエルがその場でシャドウストライカーへの誘導牽制射撃に加わった。
レオンハルトの“狙い”の手助けにはなるだろう。

ちなみにライトは甲斐の指揮系統が何やら変わっている事が解っている様だが、疑問には感じたがとりあえず現状、口には出さずにいた。
ただ、武田艦長の時より何処か統制が取れておりしっくり来るのは確かだからだ。


「……何してるのよ?ダメダメね。士気がぜんぜん低いわ、我が眷属達。幸いあの幻影のペテンはだいたい解って来たわ。この私が戻って来たのだからここからはもっと昂って行くわよ」

その場の皆を焚き付ける様な相変わらずの尊大な口振りである。
果たしてこんなもので士気は高揚するのだろうか?



【「クーリマン軍曹、こちら甲斐です。無茶を承知で言います。直ちに甲斐のハンガーからストライクストームを放り出して下さい」
「少尉、ハンガーのストライクストームが……!」】

「ならその役目、私とアイゼルネに任せていただこうかしら?」

無論、有無を言わさない。
すでに発進デッキ辺りまで戻って来ていたアイゼルネ・ブルートはその右腕をPT射出口へ向けて突き出す。
ハンガーにまで入る時間は要らない。伸縮するその異形の腕が中で蠢くストライク・ストームを捕縛しようと伸びていく。

「私には見えているのよね」

自信有りと言った様子。その直後、確かに何かを巻き付け、拘束した様な手応えは感じ、後はそれを手元に勢い良く力強く引き戻す

……戻りにちょっと艦内の内壁を傷付けたりしてしまうかも知れないが、そこは上手くスムーズに行く事を願おう。


>>47
【「ステークでおとなしくさせる。」】

「馬鹿。艦内で暴れる奴があるか。まずはゲテモノを外に引き摺り出すのよ」

決着を付けるのはそれからにしなさい。と言うことだ。

49ラウディ@エフゼロ ◆E8ckRIIdug:2012/08/16(木) 18:45:36 ID:JE.C6I1o
>>47
「……諦めて外に出しましょうよ」
 そりゃあ、さっきまで使っていた機体が奪われるとかイヤなものだけど、取り返す事考えるのは早くないかな?と。
>>48
 目の前を長く延びた腕が通過し、乗っ取られたストライクストームを掴んで引きずり出そうとしている。
「……やべ、巻き込まれそうだ」
 とにかく自分が捕まえた方を外へ……

「……あ、さっきのはとどめ刺しましたか?」
 CICに確認をとっておく。

50 ◆JryQG.Os1Y:2012/08/16(木) 19:31:50 ID:GfBOuGyM
>>49
「だって、セレーナさん口説き落とすの大変だったんだからPTの設計図作成するの、夜の営みさせられそうになったし。」
>>48
「明智大尉、レイナ嬢、ご無事でなにより、」
とりあえず、プラズマをはなし外へ押し出そうとドロップキック

51レオン ◆NcltM1gQ/Q:2012/08/17(金) 23:01:04 ID:iMVsSttk
>>44>>48(大変、混雑しておりますご注意下さい)
>「一番、発射」
リリー少尉の号令と共に発射された三式弾頭が目標目掛けて直進する

一方シャドウストライカーは斬り裂いたと思った白い機体には全くの手応えがない
そう先ほどと同じように

ユウセイ?「しまっ…!」

斬撃から間を置かず炸裂した三式弾のベアリング弾に既に包囲され間も無く、その全身に食い込んでいく
まず初弾が胴体を守る両腕を頭部諸とも吹き飛ばす
「ぐっ!」
直に二弾目が脚部を末端から食い尽くすかのように破損を胴体へと迫り
「この僕が…げへぇ!!」
そして三弾目が到達する頃には既に形も残らず打ち砕かれベアリング弾の進行方向にその破片ごと流されていく

エクセリオンの急降下蹴りの直前
シャドウストライカーの背後と周囲にレーザーが降り注ぐ
ガブリエルからの援護である
一瞬の事であったが、これにより大袈裟に下がり隙の少ない射撃と言う選択肢を潰したのだ

「good,job!!奴の粉砕をこちらでも確認した」
甲斐へ通信を入れたのはレオン。エクセリオンはと言えば無傷だった
何故か?
その理由の一つに援護に使われたのが指向性のスクエアクレイモアであった事と
もう一つ炸裂するタイミングを操作した事にあった為だ
エクセリオンの火器類、突撃による白兵戦でも奴に致命傷を与えるのは難しいと考えた。そんな折り甲斐からの援護が可能と聞いたのはまさに渡りに船だった
次に考えるべきは、どうやって当てるのかだった
問題はスクエアクレイモアの扱いが難しすぎるという点
もし、あのまま撃ち込んでいたなら、その機動力で以てしてベアリング弾を味方を巻き込むようにバラ撒かせ自らは回避する事も出来るのだ
良くても有効範囲に飽かせて、カス当たりがせいぜいだろう

なら奴に対して『大当たり』…所謂アルトアイゼンの必殺距離で炸裂させる必要があった
シャドウストライカーに対して放った急降下蹴り…実はエクセリオン自体を減速させ急加速させる為にTドットアレイを展開する為の布石
決死攻撃と見せかけて減速し、そこを狙い撃った甲斐の弾薬
そしてまんまと食いついたシャドウストライカーを置き去りにして自らは再加速した。この時に奴が切り裂いたのは要するにエクセリオンの残像である

藻屑となったユウセイを尻目にアカリ機へと悠然と向かっていく

52弥生 ◆E8ckRIIdug:2012/08/19(日) 19:08:33 ID:cSVJT2to
>>50
その軽口を口にした瞬間、殺意としか思えない物が背筋を走り抜けたのは気のせいだと思いたい。
というか思わせて。

53ドローン ◆NcltM1gQ/Q:2012/08/19(日) 22:00:47 ID:JI1IwWgg
>>41
「ハッ!おい屑!『今』のお前になってから、しょっぱくなる一方だな」

メインカメラこそ潰れたがブレる気配は無い
その言葉から間髪入れずにレオルドから振り降ろされる剣筋の軸に対して、流れるように身を翻す

「お前はどうだ?俺の剣が見えているか?」

レオルードの両手には既に剣が握られ腋構えの様な形からレオルドの一閃をかわし、回転と共に踏み込み、その刀身をレオルドの胴体目掛けて真一文字に引き斬らんと黒い竜巻の如き刃が迫る

>>43
『二基』のシャドウストライカーの剣が閃く

その刹那、肘撃ちからの残心に移るまでの、ほんの僅かな間
バルクレイスの上から迫った機体の胴体部分には孔が穿たれ、対象の真上へと吹き飛び、その孔から破片を吐き出すような形で爆ぜ

バルクレイスを正面から斬り抜けようとした方は抜けた先で右肩側、首の付け根から左脇腹を中心に両断された後に爆散する

ユウセイs?「…さっきと違って無駄がないね?」

ユウセイが連れてきた側の本体が、開口一番にトンファー状の武器からバルクレイスに向けて弾雨を展開
弾幕が張られる直前、最初にバルクレイスに対峙した側の本体が、ルナ・フェンサーの柄をホルスターから射出させ、取るや否や
バルクレイスの左右下方からすくう様に蒼い光綸を展開して追いすがる

54レオン&ドローン ◆NcltM1gQ/Q:2012/08/19(日) 22:57:02 ID:JI1IwWgg
>>44>>45>>46>>47>>48
ASSS「…」

格納庫内へと無作為にガトリング砲をバラ撒く無人のASSS
着弾線上の機材は蜂の巣を作ったと見るや爆砕し、逃げ惑う整備兵もその牙にかかったか、千切れて血塗れになり、辛うじて腕と判るだけの肉片が球となって漂う血液と共に辺りに舞っていた
その腕を見た別の整備兵は驚いた拍子に瓦礫につまづき隔壁へと体を強打して動けなくなってしまう
そんな様子に気付いたのはシャドウストライカーだった

ユウセイ?「…いいこと考えた。アレを狙い撃ってくれ」

命じられたASSSの全身に配置されたカメラが不気味に光るとガトリングの砲身を身を起こすのがやっとの整備兵に向ける

整備兵「あ…ああ…」

ガトリング砲が稼働し始めた。その時

>「ステークでおとなしくさせる。」

雷光を従えての拳の一閃!整備兵の危機を救ったのはユウセイの駆るゲシュペンストだった
拳の甲に備えられたプラズマステークがASSSの左肩装甲の間へ突き刺さる
ガトリングからは依然として弾頭が吐き出され続けるが、その杭による拘束で以て弾の照準を阻害する

>「馬鹿。艦内で暴れる奴があるか。まずはゲテモノを外に引き摺り出すのよ」

ユウセイ?「さて、なら、こうしてやるか」

ASSSを押さえ込むゲシュペンストの胴体をアイゼルネのアームに向けて蹴り込む
>何かを巻き付け、拘束した様な手応えは感じ、後はそれを手元に勢い良く力強く引き戻す
アームに捕まって引きずり込まれるゲシュペンスト
しかしASSSの左肩に食らいついたまま離さず、そのまま一緒に引きずり出されていく
ユウセイ?「あ…まぁいいか」

一方アカリ機の元へと向かうレオン。その間も無線から味方からの怒声や叫び声が聞こえてくる

レオン「…味方の…悲鳴…!?」

出撃メンバーのそれではない。注意深く聞き取ると
何やら甲斐の格納庫に敵機が入り込み、最寄りのクーリマン軍曹と合流を目指すレイナ達へと救援を要請したらしい

「クーリリン軍曹!白い方を押し込むんだ!カタパルトで発射するんだ!」

55ヒルギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/08/19(日) 23:25:33 ID:ey76.rwI
2機のシャドウストライカーがデーモンの背で閃光とともに爆散する
正面が暗く影となるその姿は、まるで逆光か後光を従えたかのようだった

だがヒツギの表情は決して晴れない、それは敵を討った感触からだ
今の2機は本体ではないと直感的に分かっていた

(外れか・・・!)
きょろきょろと周囲に視線を配るとレオンが残りの機体を落としているのが見える。
そんなヒツギに対し不意打ち気味にさらに後方――― 甲斐が騒がしい
かなり特徴的な後ろ姿をした機体がカタパルト前で何かをしている、見間違うわけもなくアイゼルネだろう
つまりレイナが何かをしているようだが・・・

「!! 抜けられた!?」
思い当たる節があった、隙を突いて甲斐への接近を許してしまったということだ
隙を突いて・・・というのは少しおかしいか、ヒツギを甲斐から剥がしたのも全て敵の作戦。

「レイナ、甲斐!大丈夫か!?」
甲斐と戦場を行ったりきたりでかなり忙しいが、ここは再び戻るしか・・・

>>53
>ユウセイs?「…さっきと違って無駄がないね?」

焦りを見せるヒツギに対し投げかけられる声
それは先ほど落とした機体とまったく同じ見た目をした機体、シャドウストライカー

「まだ残っているのか・・・!」
敵をカメラに捕らえ、今一度周囲に気を配る
どうやらこいつだけでなくまだ数機残っているらしい、ヒツギの奥歯に力がこもった

>弾幕が張られる直前、最初にバルクレイスに対峙した側の本体が、ルナ・フェンサーの柄をホルスターから射出させ、取るや否や
>バルクレイスの左右下方からすくう様に蒼い光綸を展開して追いすがる

「挟撃か、だけど落ちると・・・」
3つの光輪はそれぞれが意思を持つように動き、それぞれバルクレイスに向かって迫る
対するヒツギは瞬間的に機体の推力を最大まで跳ね上げさせた。
さらに速度を上げるために機体を水平にしたその姿は、赤い銃弾と形容するにふさわしい

「思うなよ!!」
相対するように襲い掛かるルナ・フェンサーに対しデーモンはその腕を広げる
そして肩で空を切るかの用に無理やり上体をひねり、すぐさま元の位置に戻して両腕をまっすぐに揃える
この一連の行動によってただ直進する以外の運動エネルギーがデーモンに宿った。
あろうことか、その場でバレルロールをしたのである

回転するデーモンと瞬間的にすれ違う光輪はその体を捕らえきれなかった
掠めた光の刃がバルクレイスの赤い装甲が突起の先端を切り落とし、また塗装が剥がれる程度の薄皮を切り裂いていく
どれも紙一重と呼べるタイミングでかわして見せたのだ

>ユウセイが連れてきた側の本体が、開口一番にトンファー状の武器からバルクレイスに向けて弾雨を展開

次に襲い掛かるのは銃弾の雨霰、直進を図っていたバルクレイスからしてみたら正面衝突は必死。

ルナ・フェンサーをすり抜けたバルクレイスは空中で仰向けになったような状態になっていた
その刹那に背中の胴体と同じだけの大きさを持つ巨大なブースターがその大口を開き、咆えた
薄青い光が尾を引いて噴出し、機体は不安定な体勢のまま高くへと吹き飛ぶように跳ね上がったのだ

「ぐっ・・・!」
放たれた銃弾を避けるために負荷など無視して機体を思い切り飛ばしたのだ
途方もないGがヒツギの体を襲った、身に受けるそれをぐっと歯をかみ締め耐え抜く。

天高くへと飛びあがったバルクレイスはその身を翻し、勢いのまま再び回転させた
そしてくるりとムーンサルトのように体勢を入れ替え―――
両膝を胸部に付くほどに引き戻し、閃光の尾を従えたまま引き絞られた矢のように打って出た。

空高くから襲い掛かる有翼の獣のように銃弾を放つシャドウストライカーへと襲い掛かる
限界まで引き戻していた足を突き出しての飛び蹴り、それは彗星か流星か――― それとも稲妻か

56シュート  ◆6d930KmJ9g:2012/08/19(日) 23:53:39 ID:smCcw4aE
>>53
「ッ!、………………………クズクズ言うんじゃねぇこのくそ野郎がぁ!!」
クズや『今』のお前と言われて今まで見せなかった感情を見せる

「あぁ〜、怒った、俺もう怒っちゃったよぉ〜?
ゆるさねぇよおめぇ、もうゆるさねぇぜぇ〜?
ゆるすまじ!!」
額に青筋を浮かべて言う

「じゃあかしい!!、そんな攻撃が避けられない銀さ…間違えた
シュートくんだと思ったかぁ!!」
と、どなり声を上げながら『リンボーダンス』の要領で避ける
本来ならばレオルドの運動性じゃありえないんだが……

「フハハハハハ〜!!、どうだこの偽物め!!」
と、楽しそうにレオルドの両手を腰につけて言う
ぶっちゃけ、無防備だ

57アカリ&リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/08/20(月) 02:12:00 ID:dxWSl7HE
>>51
散弾である三式弾を最大限に活用するために、自機を囮にして敵機の動きを誘導し、
かつ敵機を利用して自機を安全距離に離脱させる……。
アカリの超反射能力の視界はそれらの動作を細大漏らさず見届けていたが、それゆえに、素直に凄まじい技量だと感じた。
エクセリオンの機動力、テスラ・ドライブの特性、敵と甲斐の位置関係……それらを踏まえた上での、あの大胆な戦術だ。
とてもじゃないが、真似できるような芸当じゃない。

「やりましたね、シュナイダーさん、明智大尉。
 あとはハヤセさんが相手をしているのと、変な特機が相手をしているの、甲斐の周囲を飛び回っているのだけですね」

だがこの直後、アカリにとって信じられない通信が、甲斐から漏れ聞こえることになる……。

>>54
ハンガー内の敵機に対して、援護を要請したラウディのエフゼロだけでなく、
半壊したストライクストームに代わってゲシュペンストに乗り込んだユウセイ、
前線から戻ってきていたレイナのアイゼルネまでもが対応に当たってくれたのは、リリーにとって嬉しい誤算であった。
そのことに口元を綻ばせかけたリリーだったが、直後に起こった、支配されたらしいストライクストームによるハンガー内の虐殺を、
ハンガーを映す艦内モニターによって見せられてしまい、その表情を険しいものに戻してしまった。

「少尉……これは……」
「…………アイゼルネが取り付いている方のカタパルトを起動、射出コントロールはクーリマン軍曹に譲渡してください。
 それと、反対側のカタパルトも開放し、内部にいるハヤミ曹長のゲシュペンストも同時に出せるように用意を。
 ハンガー内の人員がそれらの職務に従事できないことが考えられますので、ダメージコントロール班をそちらに派遣し、作業に当たらせてください」
「し、しかし、負傷しつつも未だ生存しているハンガー要員も居ます。医療班の出動が先では……?」
「このまま内部で暴れられては、医療班どころの話では済まなくなります。医療班も出動させますが、ダメージコントロール班を優先してください。
 ……忘れましたか? 我々は甲斐全体のクルーの命を預かっているのですよ?」

リリーとて、ハンガー要員たちの命を救いたいと思っているのは同じだ。
だが、ハンガーに入り込んだ敵機の対応をしくじれば、ハンガーだけではなく、甲斐の艦体そのものに大きな被害を被りかねない。
それは結果的に、多くのクルーの死を意味する。
命を天秤に乗せる行為――――誰だってやりたくはないが、しなければ救えない命があるのも事実。

「……了解、しました」
「はい。ありがとうございます」

そんなことも理解できないような人間は、そもそもCICなどという艦の重要部署には入らない。
CIC要員は絞り出すように了解の意を伝え、リリーはそれに微笑みを添えて礼を言った。

58アカリ&リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/08/20(月) 02:12:39 ID:dxWSl7HE
>>57続き
だが、対応しなければならない事は他にもある。空気が良くなったのを見計らうように、別のCIC要員が新たな報告をリリーに伝える。

「少尉、ダイデグリー中尉が甲斐の周囲を隠れつつ旋回している敵機の機動パターンの割り出しに成功したようです。
 ブリッジの中尉からデータリンクが確立されました」
「あれの解析に成功したんですか? わかりました。一番、二番、三番副砲塔へ三式弾を装填。現在、その敵機に当たれそうな味方機は?」
「先ほど撃破した敵機に当たっていたエクセリオンとクレマチ伍長のゲシュペンスト、それとガブリエルですが、
 敵機の現在の位置から一番近いのはゲシュペンストです」
「ではクレマチ伍長へ通信を」
「了解」

すぐさまアカリのゲシュペンストへと、甲斐からの通信が入った。
甲斐から漏れた通信によって甲斐内部の虐殺がアカリにも伝わっているようで、顔面は蒼白であったが、
彼女は気丈にも『はい、こちらクレマチ』と、普段通りの声色と対応を甲斐に返した。

「伍長、甲斐の右舷側の弾幕は見えますね? あの場には甲斐の周囲を旋回していた敵機が居るのですが、
 決めの一手を撃ち込むためには、かの機体に対する楔が足りないのです。
 そこであなたに、甲斐とは別方向からの楔を打ってもらって敵を一定範囲内に釘付けにし、そこへ副砲塔三基による三式弾の同時射撃を仕掛けます。
 幸い、敵機には甲斐から離れるという思考が無いらしいので、今のうちに決着を付けたいのです」
『了解です』

すぐさまアカリのゲシュペンストはスラスターを吹かして反転し、手持ちの武器をM950マシンガンからブーステッド・ライフルに持ち替えた。
リリーがアカリに要請したのは、敵の退路を断つことである。
甲斐の対空砲火はレミーの割り出した機動パターンのデータもあって、シャドウストライカーを近づけず、進路を封鎖することに成功していたが、
ただ一点、甲斐から距離を取るという退路を残したままであった。
その穴を埋めるべくリリーが投入したのが、ゲシュペンストのブーステッド・ライフルによる射撃である。
リリーが言ったように、かの敵機は甲斐から大きく距離を取るという選択をしないままであったが、
細かく距離を稼ぎ、対空砲火の弾幕が荒くなった箇所を通って対空砲火を回避し続けることはやっていた。
が、アカリの射撃によって、その選択は潰されてしまう。
高速で飛び回る攻撃子機をも撃ち落とす、超速度反射能力に裏打ちされた正確かつ柔軟な狙撃が甲斐の対空砲火のキルゾーンへと介入し、
気づけばシャドウストライカーは上下左右前後を弾丸の壁によって阻まれ、一時、弾雨の「箱」の中に閉じこめられてしまった。

「一番から三番副砲、照準。目標、敵ASもどき」
「了解。スラスター起動、敵機との相対角度調整。測距及び照準よろし」
「一番から三番、斉射」

その敵機が「箱」に閉じこめられる一時、それこそ、リリーが望んだものであった。
弾幕によって敵の機動力が完全に殺されたのとほぼ同時に、リリーは艦首側と艦尾側、右舷の三基の副砲塔に射撃を命じる。
三連装副砲塔三基による、三式弾の一斉射。
エクセリオンが先ほど相手をしていた敵機へ放たれたそれの三倍の量という途方もない数のベアリング弾が、
弾幕に閉じこめられたシャドウストライカーへと襲いかかり、敵機は悲鳴を上げる間も許されないまま全身を撃ち抜かれて細かな残骸となった。

59 ◆zv577ZusFQ:2012/08/20(月) 03:03:10 ID:wfJZNLHc
>>54
「はあ??」

レイナは目をまん丸にして驚いていた。
何故ならアイゼルネの手元に引き上げて来た肝心の獲物なのだが、レイナの意図したものとは違っていた。

「……なんでゲシュペンストが?」

アイゼルネが手探りでホールドしていたのはユウセイ曹長の乗り換えたゲシュペンストであった。
そして、肝心のゲテモノ……ことASSSはと言うと。ユウセイ曹長のゲシュペンストが執念で捕まえていた様だ。
結果的にレイナは2機の機体を引き上げて来た事になる。

「ほ……まぁ良いか。目的は果たした。あとはあのゲテモノの始末ね?どうしたものかしらね」

とりあえず面倒だが、ゲシュペンストをアームから開放してやった。


>>55
【「レイナ、甲斐!大丈夫か!?」】

「……無礼ねヒツギ、私を誰だと思っているのかしら?
私がここに居座り続ける限り、甲斐は落とさせはしないわ。あなたは自分のやる事をやりなさい」

心配無用だ。と伝えたつもりだ。

ヒツギ達の負担を減らす為には敵の真の本体を暴くしか無い。そこでレイナが目を付けてるのは目の前のゲテモノASの存在。
他のシャドウストライカーと比べてもとびきり怪しいのは誰の目にも明らかか。


>>56
「かなり……錯乱しているわね。
戦況は互角。むしろ白が押している様にも見えるけれど、ニセモノの方が余裕が見え見えなのよね。……どうしたものかな」

コクピットでぶつぶつと議論するレイナ。
決して忘れていた訳では無いがレイナ達、甲斐勢には特機のパワーに真っ向から対抗出来る機体は積んで無い。
専ら、あの特機サイズのアンノウンに敵の特機を任せるしか無いのだ。

「頼むわよ空っぽの男」

考えて見たが誰にも余裕は無い。やはり任せるしか無い。

60 ◆JryQG.Os1Y:2012/08/20(月) 08:36:54 ID:Vvm9/Br2
>>59
「いやいや、面目ない。」
レイナ嬢に釣り上げられてしまった。
【たしか、ASSSのサーバントは、全機破壊だが、】
あのゲテモノ、に対する技は、
「明智大尉、大尉の武器に槍みたいな、奴ありましたよね。一つ策があるのですが、」
といおうとした瞬間、>>50
【なんだこの殺気、怖い怖い怖い】
手を見ると、手が震えていた、、、尋常じゃなく
30秒後
【まぁ、どうせ弥生だろ。】
そう思うことにした。
「まずは、俺のどれインドロップと、レイナ嬢の機体の強制放電技で、敵の動きを、止め、明智大尉の機体で、中央を貫く。」
「コストも高く分の悪い賭けですけどやってみる価値はあると思います。」

61レイナ&ライト ◆zv577ZusFQ:2012/08/20(月) 10:04:50 ID:wfJZNLHc
>>60
【「明智大尉、大尉の武器に槍みたいな、奴ありましたよね。一つ策があるのですが、」】

「どちらかと言えば……槍と言うか杭。パイルバンカーですね」

ユウセイ曹長には何やら必勝の策が有るらしい。
そんな事よりもライトはユウセイ曹長自らがASSSの事を“ゲテモノ”と言っちゃった件になにこの新手のギャグ?
等と失礼ながら苦笑してしまった。

【「まずは、俺のどれインドロップと、レイナ嬢の機体の強制放電技で、敵の動きを、止め、明智大尉の機体で、中央を貫く。」
「コストも高く分の悪い賭けですけどやってみる価値はあると思います。」】

「ふぅん。動きを止めさせてからの再生無効化の聖なる杭を決める作戦ね?
少しは無い頭を捻って考えたみたいだけれどそれは出来ないのよ。何故ならねぇ」

ユウセイ曹長の立案した戦術を一発で跳ね退けるレイナお嬢様。
その理由は至って簡単である。
アイゼルネ・ブルートはガブリエルを指差した。

「そこの馬鹿天使の聖なる杭だけれどね。そんなモノはとうに破壊されてしまってるのだよ、ユウセイ曹長?
ああ……どうしてくれるの、明智?あなたが無茶をしたばかりに、肝心な時に役に立たないじゃない?」

レイナはこれでもかとばかりにライトをねちねちと言葉で攻め立てる。
ガブリエルのナノマシン抑制プロトコルの聖なる杭はシールドと一体になった物で有り、そのシールドは先のシャドウストライカーの打撃の猛攻により、大破。
やむを得ず、その場へ捨て置いて来た所存である。

「……う。盾を失ったのは確かに痛手ですが。武器はまだ有ります。
アイゼルネ・ブルートが通常空間で得たハープーン。あれはどういう訳か、ガブリエルのホーリー・パイルと同様の再生無効化武器のようです。
あなたは使い処に困り背に隠し付けていたまま忘れていたみたいですがね」

「あ。そんなの有ったわね」

あ。じゃ無いだろとライトはツッコミたくなった。
完全にレイナ自体は忘れていた様だが、確かに大きな4枚羽根で目立たないがアイゼルネの背部にはきちんと装着されていた

「……ほうほう。手に持って構えて見ればなかなか様になるじゃないか。気にいったわよ」

その再生無効化ハープーンを実際に手に取り軽く構えたり振り回したりするアイゼルネ・ブルート。
以外としっくり来る様で、レイナもそれを扱う事を快諾した。

「決まりね。豆腐メンタルのユウセイ曹長。若干、行程を変更するわ。ドジな天使殿に代わり〆は私が引き受けた。
じゃあ、早速よ。さっさとゲテモノの動きを止めてくれないか?」

ガブリエルはASSSに対して、さっさとレーザーライフルでの牽制射撃に入っていた。それにアイゼルネ・ブルートの遠隔操作するナイト・フライヤーの妨害も加わり、ASSSを徹底的に釘付けにする。

62 ◆JryQG.Os1Y:2012/08/20(月) 12:26:02 ID:Vvm9/Br2
「ゲテモノじゃないですか。実際」
「あれは、俺のSSじゃない、ただのゲテモノです。」
改めて、ゲテモノSSを見る
【ごめんな、俺が不甲斐ないばかりに】

ちょっといってやった。
「あと、豆腐メンタルっていわないでください。」
【さて、行くか。】
足から、ライトマグナムを取り出し、乱射
まぁ、ぎりぎりまで接近
そして、ライトマグナムを捨て、一気に急上昇
【行くよ。】
からの一気に急降下ゲテモノの背後に
そして、速攻で
「ステークモードチェンジ、ドレインドロップ」
ゲテモノSSにぶち当てる。
「〆頼みますよ。レイナ嬢」

63ラウディ@エフゼロ ◆E8ckRIIdug:2012/08/20(月) 21:04:27 ID:m/ulwGrw
>>54,57
「アイハブ・コントロール!」
 カタパルトの制御が手にある事を確認する。

 自機のテスラドライブを使って敵機をカタパルトの位置まで引っ張る。
 敵機を掴んだままエフゼロをカタパルトに固定する。

 全ての手順がクリアされた時点でカタパルト起動、自機諸共に放り出す。

 飛び出したらそのままソニックエッジ起動、別の手ごろな敵にぶつけてやろうか、までは考えた。

>>58
 さっきの敵が撃破された事は確認した。
 じゃあ、ぶつけるならまた別のだ。

64ドローン ◆NcltM1gQ/Q:2012/08/23(木) 00:44:07 ID:y98ULodw
>>55
こちらの攻撃をギリギリであれ回避し明らかに強力な攻勢に出るつもりなのは明らかだった

ユウセイs「あれに小細工は効かないな」

シャドウストライカーの位置からして、バルクレイスの『降下』速度は裕に亜光速に到達し、シャドウストライカーの胴体にその両脚が接触し後は牙を撃ち立てんとするまさにその直後

ヒツギの捉えた機体は黒き刃で両断され、その切っ先はバルクレイスの胴体目掛けて突き出される
狙わなかった方の機体がこれを見越し片方を捨て反撃に出たのだ

加えて同じ姿に擬態させた四機の子機がバルクレイスの四肢を奪うべく同時に迫る

65ドローン ◆NcltM1gQ/Q:2012/08/23(木) 00:45:10 ID:y98ULodw
>>56
巨大な黒き翼とも取れる刃に対しレオルドは上体を絶妙なタイミングで反らし
レオルードが丁度レオルドの右側面に踏み出した頃には黒き翼はレオルドの胴体すれすれを掠めていく

>「フハハハハハ〜!!、どうだこの偽物め!!」

その状態のまま余裕と取れるシュートには構うことなく
振り抜かれる剣の勢いを殺さずに更に練り上げ、真上へと掲げると黒き翼は大きくうねり周囲の空間を蹂躙しながらも並みのスペースコロニーを圧倒するほどの長さと高さの刃をもってレオルドを見据える

「俺が偽物ね。まぁ、お前はシュートでさえもねーのかもな!」

既に黒い翼はレオルードから見て仰向け状態のレオルドの胴体の真上から打ち降ろされ、右腕は二の腕下の切断面から崩れ去りレオルド内のシュートをも喰らい尽くさんと装甲を浸食しながら尚ものし掛かる

>>59>>60>>61>>62
ASSS「…」

三人の漫才を見届けるかつてのASSS。
間接やら装甲の隙間からは若干コードがはみ出て先端をウネウネさせている

作戦会議は終わったらしく白い機体ガブリエルがアイゼルネの子機と共に釘付けにせんとレーザーライフルで流星の如く撃ち込む

ASSS「…」

全身のアイカメラが怪しく輝くと、その流星の合間を縫うように…機体内のコードを伸ばし加えて全身の間接を外し、最小限の噴射でウネウネと動いて回避する
その様は不気味なダンシングフラワーの様でもある
右腕にあたる部分に備えられたガトリング砲は既に起動を始めていた
延びたままの腕の状態でレイナ達の方向に向けて発射されている事を告げるマズルフラッシュの明滅がゆっくり旋回する所が見える
すると援護に迫る蝙蝠達だけがガトリングの咆哮と共にあっさりと弾け飛んでいた

彼女等の牽制の間、その脇から来るユウセイ機の射撃からすらもASSSの視界ではハッキリと捉えやはりコードやら装甲の合間へと雷光を帯びた弾丸が潜り抜けてしまう

>【行くよ。】

ASSS「…」

牽制から更に加速させて接近するユウセイ機を眺めるASSS当然スキャニングである
激突するのではないかと思わせるほどの気迫と速度で迫り、その直前で上昇させながら機体を捻り込み見事ASSSの背後へ回り込むユウセイ

>「ステークモードチェンジ、ドレインドロップ」

そのガラ空きの背中をゲシュペンストの拳が捉え杭が撃ち込まれ
その装甲を難なく突き破り、そのエネルギーを吸い上げる

66ドローン ◆NcltM1gQ/Q:2012/08/23(木) 01:07:05 ID:y98ULodw
>>65の続き
突如ユウセイ機のディスプレイは警告を告げる文字列で視界の確保さえ困難となる
内容は細かい物を省けば循環系の異常腐食による、あらゆる機体性能の危機的低下、及び解析不能のコンピューターウィルスによるTC-OSに対する復旧不可能なまでの致命的破損などであった

唯一浸食を免れたのはT-LINK及びコクピット区画のみだと表示されている
更には突き立てたステークから浸食度が進行しているらしくゲシュペンストの腕はまるで血管が浮き出たような状態となり…装甲の膨張に耐えられなかった箇所から細い無数のコードがのたうち回っている

組み付いたまま離れる事の出来ないゲシュペンストを取り込むべく胴体の装甲の隙間から大量のコードを延ばし包囲する

67ヒルギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/08/23(木) 04:25:58 ID:Ty2RpwC.
>>59
>「……無礼ねヒツギ、私を誰だと思っているのかしら?
>私がここに居座り続ける限り、甲斐は落とさせはしないわ。あなたは自分のやる事をやりなさい」

「分かった、そっちは任せた」
コックピットに帰ってきたのは叱咤するような答え、それを受けてヒツギは頷く
根拠や理屈のない自信ではあるが、レイナなら大丈夫と信じさせてしまう所が彼女らしい

>>64
>ヒツギの捉えた機体は黒き刃で両断され、その切っ先はバルクレイスの胴体目掛けて突き出される
>狙わなかった方の機体がこれを見越し片方を捨て反撃に出たのだ

「何!!?」
自らが狙いを定めていた機体を、まるで殻が割れるかのように貫いて現れたのはまた同じ姿の敵機。
それが如何なる行動によって生み出された結果なのかはすぐに分かった。
実体の薄い分身だからこそできるまさしく荒業
速さの乗り切り、迅雷と見まごうとなったデーモンにサーバントを含めた攻撃を全て回避する手立ては残っていない。
だが致命打だけはなんとしても避けなければならない

「 うおおぉぉぉお!!」
無理やりに機体を捻り、全体を後ろに倒すような滅茶苦茶な動き。
人間であったら腱を痛めてもおかしくないような体勢だが、だからこそ通常ではありえない反動が生み出される。
振り上げるのは蹴る為に突き出していた脚部。
ちょうど上がったそれは、胸を貫かんと打ち出されたシャドウストライカー本体の攻撃とぴったりと重なったのだ

「ぐうぅぅ!!」
砕け潰れる鈍い音を立てデーモンが後方へと吹き飛ばされる。
その衝撃を往なし、頭と脚が、前と後ろが一時的に入れ替わるバック転のような動きで機体の姿勢制御を行った
コックピットを包むのはレッドアラート。
打ち合った右脚部は装甲を抜けてフレームまで損傷し、サーバントの攻撃は体を捻ったことで直撃だけは避けたが右肩と頭部に貰ってしまった。
飛び散り漂う赤く塗られた鉄片は、まるで血のよう

肩装甲ははがれて関節が隙間から見えるほどに、頭部は正面の左半分が抉られている。
何よりもダメージが大きそうな右脚部に関しては、機体の兵装ゆえに切断を免れたともいえた。
足の中に言葉のごとく芯が通っているからだ、ステークの強度が紙一重で助けたといえよう
だがその代償として右足は潰されてしまった。
先ほどのように蹴りを咬ますのはこの足では無理だ、反動で右足も一緒に砕けてしまう
それ加え機体全体のダメージは元よりエネルギーも危ない、移動に戦闘にと使い続けたが故に残量の心配も出てきた

//続くよー

68ヒルギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/08/23(木) 04:54:09 ID:Ty2RpwC.
>>67の続き

「・・・ここで引き下がれるか!!」
だがこの男は諦めない、逆境こそがヒツギにとっての引き金だからだ。
足が、腕が、背が、頭が、胸が、機体に取り付けられた19のブレードが一斉に逆立つ
その姿は高く角を突き上げたかのような、角男といっても過言ではない異形のもの。

幾度の戦いで傷つき、刃に傷すら残る剣が共鳴するかのように震えだす
するとどうか、白く研ぎ澄まされたブレードの表面が薄くはがれて行くではないか
戦いの爪あとが残る古い膜を脱ぎ捨て、まだ新品と言える刃が顔を現したのだ

それは脱皮という言葉が当てはまるような状況、デーモンに取り付けられた高周波ブレードの名称である「剥離式多層」これが指し示していたのこそこれだ。
接触する武器はそれ故に消耗が激しい、そしてこの機体が想定した戦況は補給を受けられるようなものではない
だからこそ常に新品に近い性能を引き出せる武器を開発、搭載するに至ったのだ

傷一つない19の刃を掲げた手負いのデーモンが取ったのは、腕を重ねたり前に出す『構え』ではない
両腕を広げ、胸を前にのめり込ませた突撃や特攻のみを示す体勢。

右の目2つが赤く輝き、光が怪しく尾を引く。
それを皮切りに背負う巨大な推力機関が大口を開き、青く伸びる鬣を大きく伸ばす。
バルクレイスは獣が威嚇するかのようなうねり声を上げる、ダメージを受けた部位が軋み始める。
そして全身を押さえ込むために込めていた力全てを解放し―――

「動くなよ、無駄なものまで巻き込んじゃうからな・・・!」

背中から響き渡る荒々しいその音は荒くれものの鼻歌の如し。
打ち出されるように放たれるデーモンの軌跡に巻き込まれた物はその悉くが切り裂かれ塵となる

そこに敵も味方も宇宙を漂うゴミも関係ない、ただ近づくもの全てを切断する。
地上で放てば大地も建造物も全てに傷跡を残していただろう
まさに無法者で荒くれ物、これこそがハミング・スワッシュバッカー
全身のブレードと推力装置を全て解き放ち、その物が刃の塊となって突っ込む技なのだ

HP28%

69 ◆JryQG.Os1Y:2012/08/23(木) 12:48:25 ID:fCkvRWP2
>>66
「しまっ、」
ウイルスに浸食された、ゲシュの中で、血眼になって、ユウセイは、必死に攻略方法を探していた。
自分が知っている、コンピュータウイルスの類似点を模索していた。
「ない、全て新しい、参ったな。」
だが、このウイルス、むしろかかってよかったのではないかとか考えていた。
「レイナ嬢、俺のコックピット、を当てずに、奴を潰せません?こっちは、もう回避不能なんです、面目ない。」
残り少ない、浸食時間を気にしながら、
「コンピュータウイルスに、感染して、t-link以外の機能が使用不可能なんです。」
「できれば、このサンプルを採取したいんです。」
「もし、無理なら、そのときは、遠慮なく撃っちゃってください。」

【弥生、すまない どうやら救えないようだ】
【レイナ嬢後は、頼みます。】
とりあえず、T-linkで、念を使い中にくる、触手を防ぐ。

70レイナ&ライト ◆zv577ZusFQ:2012/08/23(木) 12:50:49 ID:y7I7qMsg
>>66>>69

「……あれは……そんな馬鹿な。元はただのASなのでしょ?」

目の前でコードを露出させ蠢くASSSであったモノ。
それはもはや人の手に負える代物では無くなりつつあるのだろうか?あれではまるで本物の化け物である。

今まさに行われている異常な光景に明智ライトはキッと表情を強ばらせるも、それも只の虚勢である。
事態は完全に彼女のキャパシティを越えかけ始め、戦慄しているのが事実。1歩も動けていなかった。

「起きろ明智ライト!!ユウセイ曹長のゲシュペンストを今すぐ戻すの。はやく!?なにやってるのよ!?」

対してレイナはすぐにでもユウセイ曹長の危険を察知し、〆の一撃の役割を放棄してでもすぐに駆け出した。

「腕、落とすわ!」

ウィルス類はASSSとの接触面。打ち込んだステークを通してゲシュペンストを蝕んでいる。レイナはその危険を今まさに察知した所で有った。

至近距離までリスクを省みず出ていったアイゼルネ・ブルートはステークを起点にASSSに蝕まれ既に変質を始めているゲシュペンストの腕を根元から切断する。
先程、手に持ったハープーンによる苦肉の一撃であった。

そしてもう一撃

「下がりなさい。明智、彼を頼むわ」

「……え……あ」

患部の腕を切り落としたユウセイ曹長のゲシュペンストを伸縮する左腕で直ぐ様ホールド。
そのまま後方に控え、戦意を萎えさせているライトの操るガブリエルのもとへと投げ飛ばした。

「…そう。もう誰にも頼らない」

ついには化け物と化したASSSとガチで合間見えるのはアイゼルネ・ブルート一体だけとなった。
だがそれで良い。これ以上の犠牲はレイナとしても遠慮願いたかった。
化け物の相手は悪魔にこそ相応しい。

71アカリ&リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/08/23(木) 19:49:47 ID:pxEdqhAE
>>65-66,>>70

何とか艦内から変貌したストライクストームを追い出すことに成功したようだったが、
今度はユウセイが乗り換えたゲシュペンストが、不用意な吸収機能の使用によって侵食され始めてしまった。
コントかと思えるようなその経緯に、リリーは静かなため息をついて、

「一度目は不可抗力、しかし、それがわかっていながらまたPTを侵食されるだなんて、壊滅的な洞察力のなさですね。
 ハヤミ曹長は帰ってきたら反省文100枚か、甲板20周の罰です」

だが、彼は運良く難を逃れた。
近くにいたアイゼルネが侵食された箇所を破壊し、侵食部位とゲシュペンストとの分離に成功したのである。
それを見て取ったリリーは、ユウセイのゲシュペンストを抱えるライトに通信を入れ、

「明智大尉、カタパルトは開けておきますので、ハヤミ曹長「だけ」を回収して戻ってきてください。
 敵に侵食されかけたゲシュペンストなど、廃棄品にしかなりませんので」

出るまでは新品同様だったゲシュペンストだが、またストライクストームのように暴れられては非常に困る。
機体惜しさにハンガーに回収することは、感染病患者に対して使用した注射器を針をむき出しにしたまま持ち帰るようなものだ。
ゲシュペンストだけの問題で済めば良いが、艦そのものを侵食される可能性も大いにあり得る。それは絶対に避けねばならない。

「しかし少尉、それだとアイゼルネが一時、あのストライクストームと一対一で戦うことになりますが……」
「こう距離が近くては艦砲も使えません。クレマチ伍長、聞こえていますね?」
『あ、はい!』
「アイゼルネの援護にまわり、可及的速やかにストライクストームを撃破してください。
 ……そろそろバルクレイスが限界です」

『了解です!』という返信と共に、ブーステッド・ライフルの弾倉を交換したアカリのゲシュペンストが、レイナを援護するべく移動を始める。

「カーマインさん、クレマチ伍長を援護にまわします。彼女と共にできるだけ早く、そのストライクストームもどきを撃破して、
 バルクレイスの援護に向かってあげてください。
 SCIが正常作動しているとはいえ、機体の破損状況は深刻です。場合によっては、帰還に牽引が必要かも知れません」

72ラウディ@エフゼロ ◆E8ckRIIdug:2012/08/23(木) 21:23:56 ID:WRPPwe8I
>>69
「そいつはウィルスじゃない!」
 傍から見ていて気が付いた、むしろハードウェア的な“何か”だと。
「曹長が文字通り喰われる前に脱出した方が……」

>>71
「……ゲシュペンストを何とか艦から引き離せないでしょうか?
 こっちのをソニックエッジでぶつけて処理するんです」

 昔、見た事がある。
 一機を掴んでもう一機に突進、激突直前で掴んだのを離して叩き付けるという……

「……カタログスペックならやれそうです」

73 ◆JryQG.Os1Y:2012/08/23(木) 22:18:29 ID:fCkvRWP2
>>69-71
「その必要はないです。」
甲斐に各機に連絡する。
「このまま、自爆します。」
ナノマシンを必死に念で避けながらやる。
「このウイルス、ナノマシンのデータをそちらに、転送します。」
T-linkが。生きているので、ナノマシンに取り込まれるのは回避できるが、代わりに、ゲシュの痛みみたいなものが、代わりに体内にフィードバックされる。
「自爆する前に、もし俺が死んでたら、その時は、レディを、弥生を、救ってください」
自爆コードを打ち始める。

74レイナ&ライト ◆zv577ZusFQ:2012/08/23(木) 23:17:51 ID:y7I7qMsg
>>71
【「明智大尉、カタパルトは開けておきますので、ハヤミ曹長「だけ」を回収して戻ってきてください。
 敵に侵食されかけたゲシュペンストなど、廃棄品にしかなりませんので」】

「意図はわかりました。一瞬だけ時間をください」

呆然とばかりしていられない。仮にも自分はエリート部隊の端くれなのだ。と言い聞かせ、頭を切り替えるライト。
甲斐オペレーターの言葉の意図を理解し、早速、ユウセイ曹長のサルベージの準備を始めている。

「ハヤミ曹長。コクピットを強制的にこじ開けます。今すぐに機体を破棄して脱出してください」

――反応は無い。ただの屍の様だ。
……もとい通信機能も掌握されているのだろう。それも想定内。
ライトは多少、強引だが静止するゲシュペンストのコクピットを愛機のマニュピレータによって強制的に開かせ、内部のユウセイ曹長の姿を露にさせる。

「ハヤミ曹長は健在です。甲斐、後は頼みました。」

今は動かないがゲシュペンストを完全に破壊するまで気は抜けない。
ゲシュペンストからユウセイ曹長を有無を言わさず回収したガブリエルは、一旦母艦へと送り届ける手筈だ。
準備完了。甲斐へとその合図を送る。



【「カーマインさん、クレマチ伍長を援護にまわします。彼女と共にできるだけ早く、そのストライクストームもどきを撃破して、
 バルクレイスの援護に向かってあげてください。
 SCIが正常作動しているとはいえ、機体の破損状況は深刻です。場合によっては、帰還に牽引が必要かも知れません」】

「はいはい、了解したわ。フォローミー、アカリ。あなたとなら負ける運命が見えないわ」

厳しい状況だが、一筋の光も見え始めた。
ニヤリと意味深に笑むレイナ。
同時にもの凄く自信過剰気味な台詞を口に出したが、大丈夫だろうか

75 ◆JryQG.Os1Y:2012/08/24(金) 08:41:17 ID:0WTURN56
「明智大尉、感謝します。」
有無を求めず、強制的に回収された。ユウセイは、若干安心していた。
「大尉、甲斐に担架を用意させてください、俺の体は、限界を迎え…………」
ユウセイは、先ほどのスレでの、影響で、すでに限界を迎えていた。
それほど、つらく大変であるのだが、ユウセイは、スクールの者 wiki参照ナノマシンには、それなりの耐性があった。
【伝えなきゃいけない。事があるのに。俺は、いやだ。】


ユウセイ 仮死状態に入る。

76アカリ&リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/08/24(金) 22:02:19 ID:SiapLvVg
>>72
ラウディの献策に、リリーは数秒間黙って考え込んだ後、小さく頷いて、

「わかりました、クーリマン軍曹。あなたの思った通りにやっちゃってください。
 うまくゲシュペンストに引っかけてやれば、あとはこちらの40サンチ主砲の出番です。
 ですが無理はしないでください。危ういと思ったら、すぐに離脱を」

そう指示した後、リリーは振り返り、

「二番主砲にA250HEAT−MPを装填。目標、ハヤミ曹長のゲシュペンスト。
 一応、一番副砲に三式弾も装填しておいてください」
「了解」

>>74-75
「少尉、明智大尉のガブリエルが、ハヤミ曹長の回収に成功したようです。
 ただ、ハヤミ曹長のバイタルが危険です。一刻も早い処置が必要かと」
「ん、わかりました。明智大尉、右舷カタパルトからすぐにクーリマン軍曹が出てきますので、それを待つか、
 もしくは甲斐の下側を通って左舷カタパルトからハンガーへ進入して下さい。救急医療班を待機させておきます。
 あ、それと、今のハンガーは人員の関係で稼働率が一割を切っています。補給や応急修理は望めない、と思って下さい」

先刻のストライクストームの反乱で、ハンガー内は酷い状況だ。
物資コンテナがあちこちに散乱し、一部のケージは破損し、ハンガー要員ももと居た人員の半数以上が死亡したか、もしくは負傷していて動けない。
事が落ち着くまでは、機体の整備どころではないだろう。

一方、レイナの援護についたアカリは肉眼で変貌したストライクストームを視認し、改めてその造形のグロテスクさに眉をひそめた。

「レイナさん、そのハープーンは効果があるのですか? 大きな効果があるのならばそれが決め手になるとは思いますが、
 そうでないのなら、こいつを甲斐から引き離して、甲斐の艦砲に片付けてもらいましょう」

ストライクストームの動向に注意しながら、擲弾筒にスパイダーネット弾を装填したアカリは、レイナにそう提案する。
特別製らしいアイゼルネはともかく、いかにも再生能力のありそうなあの機体を破壊しきれる装備はアカリのゲシュペンストには無い。
唯一、大きな破壊力を持つ、ゲシュペンストのトレードマークとも言える装備、電撃打突武装のプラズマ・ステークはあるが、
先ほどのユウセイのゲシュペンストの様子を見るに、こいつに迂闊な格闘戦は挑めない。
アカリに出来ることと言えば、射撃による攻撃で相手の動きを阻害することだけ、ということ。
その上で、レイナの持っているハープーンが致命傷となるならばそれでよし、それでは足りないとなれば、
この場で最大の火力を持つ甲斐の出番だろう、というのがアカリの考えである。

77ラウディ@エフゼロ ◆E8ckRIIdug:2012/08/24(金) 23:25:50 ID:9Vkx9vxE
>>76
「アイアイ・マム」
 そう返してから抱えた機体を確認。これ以上もがく相手を押さえ付けるのはきつそうだ。

「もっときつくするか……カタパルト、出ます!」
 甲斐から飛び出てすぐにフィールド展開、最大加速で振り回しつつ緩やかな円を描いてコースを合わせた。

「行けぇっ……!!」
 食い込むような相手の指先は、全開にしたフィールドで弾き飛ばす。
 弾き飛ばしつつ漂流するゲシュペンストにぶつかるように……

「……浅いっ……!」

 ギリギリで踏み込み切らなかったか、衝突によるダメージは今一つ。

 こちらのテスラドライブも今度こそエンスト寸前だ。

78リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/08/25(土) 03:27:17 ID:8uZcUOS.
>>77
「エフゼロ発進。敵を抱えてゲシュペンストに衝突させた模様」
「いや……浅いです。あれはいわゆるカス当たりってやつですね」

カタパルトと推進器による加速を利用した攻撃であったが、機体の操作に誤りがあったのか、衝突速度としては今ひとつ。
だが、それは逆に言えば、衝突による反発で流される機体の速度が、予定よりも遅いということ。
敵の動きも万全ではない。まだ好機の範囲内だ、と判断したリリーは主砲の照準を命じる。

「よく狙って下さい。弾代だってロハじゃないんです」
「了解。二番主砲照準。旋回角度、仰角、全てよし」
「二番、発射」

リリーの号令に従って、甲斐の二番主砲がきりもみ状態のシャドウストライカーとゲシュペンストに向かって砲撃した。
レールキャノンの強力な電磁誘導によって射出されたA250HEAT−MPは、旧世紀の多目的対戦車榴弾の構造を流用し、
新西暦で運用されている艦砲用に設計し直された砲弾である。
スペースノア級万能戦闘母艦に搭載されている連装衝撃砲など、主砲にエネルギー砲を装備する艦艇が増えている昨今では、
あまり目立たない砲弾ではあるが、着弾時に発生する、内蔵炸薬の炸裂による侵徹体と高温・高圧の燃焼ガスにより装甲を貫通し、
穿孔部から進入した燃焼ガスによって内部を焼き壊す作用を持つこの砲弾の前では、ゲシュペンスト程度の装甲など全く問題にならず、
ゲシュペンストならば運が良くて二発、普通は一発食らっただけで大破するという代物である。
侵徹体と燃焼ガスによる破壊は通常のHEAT弾であっても得られる効果であるが、それと同時に、
このA250HEAT−MPには榴弾としての機能も存在し、着弾地点の周囲を砲弾の破片によって攻撃することができ、
この榴弾としての機能は、例え弾体が目標物から外れても、近接信管によって起爆することが可能であった。
直撃時の攻撃力の高さと、相手の咄嗟の回避行動によって外れたとしても、ダメージを与えることだけは逃さないこの砲弾をリリーが用いたのは、
当然のことであったと言えよう。

79レイナ&ライト ◆zv577ZusFQ:2012/08/25(土) 10:18:34 ID:TdZ40rsU
>>76
【「ん、わかりました。明智大尉、右舷カタパルトからすぐにクーリマン軍曹が出てきますので、それを待つか、
 もしくは甲斐の下側を通って左舷カタパルトからハンガーへ進入して下さい。救急医療班を待機させておきます。
 あ、それと、今のハンガーは人員の関係で稼働率が一割を切っています。補給や応急修理は望めない、と思って下さい」】

「んん……だいたいの惨状は理解しました。左舷よりハンガーへ入りますよ」

少ない人手をやりくりしたのだろうか。ユウセイ曹長を救助する為の担架は既に用意されていた。
ライトは衛生兵にユウセイ曹長を引渡した事で、ようやく肩の荷が降りる。

「シルバー・バレット砲の実戦配備が出来ていれば楽になってたのに」

そしてハンガーに使えそうな武装でも有れば。と見渡すが本当にそれどころでは無さそうだった。
すぐに見切りを付けて、もう一度出撃していく。
先程は想定外のASSS相手に動け無かったが、今はそうでは無い。
あのレイナ・カーマインに臆病な奴等と思われたくないのだ。


【「レイナさん、そのハープーンは効果があるのですか? 大きな効果があるのならばそれが決め手になるとは思いますが、
 そうでないのなら、こいつを甲斐から引き離して、甲斐の艦砲に片付けてもらいましょう」】

「……ククク。この呪われし銛の能力は我が身を持って勉強させて貰ったからね。
必ずこれがあの醜悪なASの心の臓を撃ち貫く事が私には見えているのよ」

それにあのゲテモノASは元のスペックを参照する限り、こちらのスピードをかなり上回っている事が解ってしまう。
甲斐のベストな射程に誘導するのは困難だと考えた。
それならばいっそ

「アイゼルネの丈夫さをアテにして逆にどんどんあのゲテモノに肉薄するわ。
なに、ユウなんとか曹長みたいな目には合わない。このアイゼルネにはありがたい呪術的な加護がなされているのだから。
あわよくば逆にあのゲテモノを我がダークオーラにて汚染してやるわ」

呪術的加護とオカルト的な胡散臭い事を言ったが、全くのハッタリでも無い。
アイゼルネ・ブルート自身のナノマシンセルの装甲ならば、あのASSSの浸食を塞き止め、一定時間ならば中和させる事が可能かも知れないのだ。……未知数だが。

「…アカリ。なんとも悔しいのだが私には君があれを討ち取るヴィジョンが見えた。
くっくっく。まぁそれが実現するか解らないが、期待しているよ」

等と訳の解らない事を供述し、特に説明するつもりも無いのか、速攻で敵ASSSへと突撃して行った。

80 ◆NcltM1gQ/Q:2012/08/25(土) 23:32:23 ID:DgsNXiDs
>>63>>77
格納庫内

ゲシュペンスト&ASSSが引きずり出されて間も無く、シャドウストライカーの正面から矢の如く駆ける一つの機動兵器が、その胴体を捉え抑え込み更に奥へと押し込む。隔壁への接触により激しく火花を飛ばしながら

ユウセイ?「なんですか?俺にそんな趣味h…」

>「アイハブ・コントロール!」
カタパルト式リフトに押さえつけたのを確認、直後に自機諸ともシャドウストライカーを射出するラウディ
押し込んだ直後故の凄まじいGが二人を襲うはずだが、元々この手のマニューバを想定しているVFA-01
そしてかたやナノマシン群体である彼らには関係無かった

甲斐から吐き出されて間もなく拘束をはずそうとラウディ機の腕部を掴もうと試みるが、その周囲から金属粒子の力場が展開され、弾き返される

ユウセイ?「ソニックブレイカーか!」

一瞬、その手を弾き返すも直ぐ様、押し返してやろうと試みる
がラウディ機は大きく振り回してその狙いを定めさせない(続く)

>>69>>70>>71>>73>>74
自ら機体内に『異物』を吸入した為に異常な早さで異形化していくゲシュペンスト
そんな哀れな彼をレイナは見捨てなかった

一種の植物のように異形化したASSSから射出された四基の攻撃子機からの包囲攻撃を一切の無駄無く潜り抜け
ガトリングによる対空砲火を急上昇で振り切り、変わり果てたユウセイ機の元へ駆けつけハープーンで外側のコード群を一閃の元に切り開く

まだ先程から数秒しか経っていないにも関わらず既に浸食は(コクピット周りを除く)全身に及び、特にASSSとの接触面の装甲はどす黒く変色し内側から大量のコードがのたうち回る
レイナが確認している最中にもゲシュペンスト頭部アイカメラをコード群が突き破り何かを求めるように、その先端を周囲へと向けている

>「腕、落とすわ!」

まず、特に浸食の酷い突き立てた側のステークの根元から切り離すと切断面からボロボロと崩れ始める
ASSSとの癒着の程度を伺うがレイナの計算よりも浸食が速い事がまざまざと判っただけだった
>>77
切り裂いて間も無くレイナ達の脇を高速で抜ける白い機影がシャドウストライカーを伴い、ゲシュペンストへと叩きつけるとゲシュペンストを押し出すような形となる。四肢はもげASSSから引き離すことに成功する

ユウセイ?「僕を投げつけるなんて…」続く

81ドローン ◆NcltM1gQ/Q:2012/08/25(土) 23:32:54 ID:DgsNXiDs
>>80の続き
引き離した隙にライトの機転により難を逃れたユウセイ

しかしレイナ達にとっては結局、戦力を一つあっさりと失っただけであった

ユウセイ?「さて…さっきのお返しをしないとね。彼女たちは任せるよ」

ASSSの背中を椅子代わりにしていたシャドウストライカーはゲシュペンストの居た当たりを軽く蹴ったと思うと突如として姿を消し
次の瞬間にはラウディ機の正面に現れ両腕を振り上げトンファーを持っていた
その背中には既に攻撃子機の姿はない

ユウセイ?「今のはそこそこ…痛かったぞ!」

ラウディ機を斬り裂くべく、その腕を交差させつつ振り降ろす

ASSS「…」

再生どころか、そのコードの量が明らかに質量が増えている印象をレイナ達に与えていた
ユウセイ救出直前に展開してあったサーバントは未だに健在、その上でウェポンラックであった箇所から別のサーバントが増殖している…

全身に備えられたカメラアイは装甲のズレなどで位置は非対象、形状も歪となっている

ASSS「…!」

全員を睨み付けるかの様に赤く輝くと同時にサーバントを全方位に撃ちだす
その直後に再生し撃ちだす。これをまるでマシンガンの如き早さで繰り出しレイナとアカリの周囲を覆い尽くさんばかりの一つ目が備えられた異形のサーバント達が一斉に突撃を開始する

82ラウディ@エフゼロ ◆E8ckRIIdug:2012/08/26(日) 00:13:17 ID:R3fM0xvI
>>80-81
 目の前の敵。ソニック・エッジはしばらく使えない……

「……来るなっ」
 もう一度、一斉射撃。もはやどれがどの敵だか識別しきれない。今ならASSSは全て敵として扱いかねない。

 そして、爆炎から吐き出されたエフゼロは左腕を失い……

83レイナ・カーマイン ◆zv577ZusFQ:2012/08/26(日) 01:22:21 ID:Vbd61FDE
>>81
「無尽蔵のサーバントか?くっくく。ほんとに羨ましいぐらいに気味が悪いわね」

アイゼルネ・ブルートとゲシュペンストのアカリ機を囲み、嫌らしく足止めしに来るASSSの異形の従者達。

「アカリ。こんなまやかし共に惑わされないで、共に前に進むわよ」

まずはハープーンの力を試す様に前方へ迫り来るサーバントを、(一見隙だらけで無駄が多そうな)舞う様な武具の動きで次々と切り払って行くアイゼルネ・ブルート。

ちなみに指摘したら本人は「らしく無かったわね」と機嫌を損ねるかも知れないがアカリ機のゲシュペンストの並み程度の装甲と運動性を自分なりに理解し、我が身を盾と出来る様な位置に着いていた。
レイナの奮迅により、バックスに対する攻撃の激しさはそれなりに軽減されることだろう。
【アイゼルネ:残りHP50% 再生中】


「開けたわよ。……さぁて。どの程度のモノなのか直接確かめて見ようか」

サーバントの包囲を抜け出したと思われるアイゼルネ・ブルートは、既に腹部の広域放射武装を放とうとしていた。
ゲシュペンストのブラスターキャノンが基となっただろう名称ハウリング・スマッシャーである。
通常兵装がどの程度通用し、ゲテモノの再生力がどんなレベルかを正しく知るのが主の攻撃である。

赤く黒い禍々しい負の波動の様なエネルギーの奔流がASSSを滅ぼすべく向かっていく。元味方機であろうが関係無い。

84アカリ&リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/08/26(日) 23:11:51 ID:DfkxS8bY
>>79>>81-82
凄まじい速度を以て飛来したA250HEAT−MPはユウセイのゲシュペンストに次々と突き刺さり、
初弾が上半身に着弾して腹から上を吹き飛ばし、第二弾が上半身と下半身を繋ぐ腰部ジョイント部を破砕、
第三弾が残る腰部、左足寄りに着弾して、ボロボロになった両足を残して下半身を破壊した。
リリーの狙いはそれらの砲弾が貫通して、背後に居たシャドウストライカーにもダメージを与えることだったが、
さすがはストライクストームのコピーと言うべきか、その思惑は外れてしまったらしい。

「ストライクストームもどきはどこへ?」
「居ました、右舷、レンジ120。テスラドライブ不調のクーリマン機を狙っています!」

咄嗟にリリーは対空砲で敵の動きを牽制しようとしたが、かの機体はその高い機動力で既にエフゼロに肉薄していた。
これではこちらから手を出せない……となれば、とリリーは頭を切り換えて、

「ガブリエルはもう出てますか?」
「はい、ハヤミ曹長を救急医療班に届けてすぐに、カタパルトデッキから出撃しています」
「わかりました。明智大尉、出てすぐで申し訳ありませんが、クーリマン軍曹の救援に向かってください。
 軍曹の機体は既にストライクストームもどきに食いつかれてしまっています。頼れるのは大尉だけです」

現空域でフリーなのはライトのガブリエルのみだ。
甲斐から手は出せず、他の機体はそれぞれに敵に当たっているとなれば、もはや手段は彼女しか残っていない。


>>81>>83
自分とアイゼルネを一瞬で取り囲んだサーバントの大群にアカリは血の気を失いかけたが、
それを自信満々に一笑に付したレイナの言葉が、一筋の光明をアカリにもたらす。
なんという人だ、この人は。これだけのサーバントに囲まれながら、あんなに自身に満ちあふれている。

「……えーい、なるようになれ、よ!」

顎の部分に手を掛けて、アカリはヘルメットを一気に脱ぎ捨てた。
ヘルメットをかぶるためにまとめていたアカリの髪が、脱げたヘルメットに引っかかってほどけ、ファサリとコクピット内に広がる。

「後に続きます、レイナさん!」

レイナの考えはサーバント包囲網に対する一点突破、後、本体への直接攻撃に移るというもののようだ。
となれば、それまでの自分の仕事は突破するアイゼルネの援護ということになるだろう。
アカリはコンソールを打って散布角を調整した後、背部にマウントされていたスプリットミサイルユニットを射出した。
ユニットはゲシュペンストの背から離れてまもなく、先端から二つに割れて内部のマイクロミサイル群を露出、次々とそれらを射出した。
射出されたマイクロミサイル群は、それぞれ突破するアイゼルネの左右を先行するように調整されている。
これでアイゼルネの左右から接近するサーバント群を迎撃できるだろう。

85レイナ&ライト ◆zv577ZusFQ:2012/08/26(日) 23:49:51 ID:Vbd61FDE
>>84
【「ガブリエルはもう出てますか?」
「はい、ハヤミ曹長を救急医療班に届けてすぐに、カタパルトデッキから出撃しています」
「わかりました。明智大尉、出てすぐで申し訳ありませんが、クーリマン軍曹の救援に向かってください。
 軍曹の機体は既にストライクストームもどきに食いつかれてしまっています。頼れるのは大尉だけです」】

「理解しました。既に向かっているところです」

甲斐CICの少女の戦場全体を見た的確な指示。それには同じく指揮官タイプのライトも能力を認めざるを得なかった。
彼女へ指揮系統が移ってからと言うもの、甲斐は息を吹き返したかの様な活躍ぶりを発揮していた。

だがしかし、指示を聞くまでも無くライトのガブリエルはその一歩前にシャドウストライカーを捉えていた。
どうやら、甲斐CICと考えは同じであった様だ。

「クーリマン軍曹、動けますか?」

不調を起こしたエフゼロ・ラウディ機を刈り取ろうと向かっていくシャドウストライカーを側面から現れたガブリエルのレーザーソードが襲い、無事にカットに成功する。


【「後に続きます、レイナさん!」】

「ありがとうアカリ。グッド♪そのアシストなかなか良かったわよ」

アイゼルネのどうしても処理しきれない撃ち漏らしを、アカリのゲシュペンストは射撃で的確に全て撃ち落としている。
それを目のあたりにしたレイナはバイロットのアカリの技量にも無論驚かされたが、只の量産型。しかも半ば片落ち旧式機でもあの化け物を前にして一切、縮こまった様子が無いその精神の強さを称賛していた。

86ラウディ@エフゼロ ◆E8ckRIIdug:2012/08/27(月) 00:10:15 ID:ibiTc8RI
>>84-85
「……っ!
 た、助かった……」
 明智大尉の援護で窮地を脱し、無事な右手でガブリエルを掴む。

「……ええと、本格的にエンストかもしれません……帰艦します」
 掴んだ右手でガブリエルを押す事により、自機を甲斐の方に押しやる。
 後は姿勢制御スラスタを駆使して何とか艦に張り付いた。

87ドローン ◆NcltM1gQ/Q:2012/08/27(月) 01:21:29 ID:0LKjVXBs
>>67>>68
斬り裂かれた部位の内部が露出するバルクレイス

ユウセイ?「貰った!」

このまま全機で連携し塵にすべく更に斬りかかる…

ユウセイ?「?………!!」

機体の右半分と下半身をごっそりと持っていかれた機動兵器の残骸となった…

シャドウストライカーが漂うのみ、ここにはバルクレイスの姿は無い

斬りかかろうとした、あの刹那バルクレイスから獣の咆哮の如き迫力と圧力が、その周囲を支配すると共にバルクレイスは巨大な深紅の矢となっていた

その矢にこちらから飛び込む形となり子機を擬態させたモノ達は触れる先から砕け散り跡形もなくなっていた
そして本体もご覧の有り様である破損箇所から既にボロボロと崩れ始めている

ユウセイ?「これが…なるほd」

言い終わらぬ内シャドウストライカーは暗き闇へと沈んでいく

88リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/08/27(月) 11:28:07 ID:LKwBdKr6
>>85-86
ライトにラウディ救援の要請はしたが、彼女が先に動いてくれていなければ、ガブリエルによる攻撃の阻害は成功しなかっただろう。
さすがはシルヴィエ・クロイツのエリート、といったところだろうか。
だが安心は出来ない。ガブリエルは確かに非凡の機体で、中のパイロットも同様だが、敵がコピーした機体もまた、それなり以上のものなのだ。

「二番副砲、三式弾装填。右舷ミサイルランチャーにもティンダロス2を装填して下さい」
「了解」
「クーリマン機、戦域より離脱。こちらへ帰還するとのことです」
「わかりました。クーリマン軍曹、機体の射撃関連のシステムはまだ生きていますか?
 可能であれば展開中の右舷カタパルトレールの上に着地して、ガブリエル援護のための射撃姿勢をとってください。
 機体の固定が必要なら、レールに設置されているアレスティング・ワイヤーを使ってもらって構いません」

テスラドライブが不調で、推進器が咳き込んでいる状態のラウディのエフゼロだが、深刻なダメージを受けたわけでもない。
機体の調子が許すのならば、甲斐の艦砲群と共にガブリエルを援護するための弾幕に加わって欲しいと、リリーは考えていた。

89ヒルギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/08/27(月) 13:05:19 ID:P7fYl50c
>>87
大きく両側に広げた腕がぶつかる直前に動きを見せた、挟み込むように前に、それは抱きしめるかのような仕草。

いや・・・少し違うだろうか、広がったそれは抱きしめるというような生易しいものではない
獣が爪によって獲物を引きちぎるかのような、龍がその顎門で砕きつぶすかのような暴力そのものを体現した力強さ。
飲み込まれたシャドウストライカーは例に漏れることなくその一撃によって粉砕された

しかしその損傷とダメージ故にバルクレイス側も己の勢いに耐え切れない。
装甲が剥がれ落ち、皹が走った右足からは青白い電撃が走っているのが垣間見えた
万全の状態ならばそのままで機体を停止させることができただろう。
だが先ほどもいったように蓄積したダメージが多すぎる、故に勢いを殺すために機体を回転させ勢いを無理やりに殺す

「ハァ、ハァ・・・これで片付いたか・・・?」
交差させていた腕を下ろし、身を屈めた獣のような姿で半身を失ったシャドウストライカーの姿が消えるのを見つめた。
敵の消滅を確認すると息も絶え絶えに呟く、それに反応するようにデーモンも元の姿へと戻ってゆく

「よし・・・こちらヒツギ、すぐに甲斐に戻る」
落ち着かせるために深く息を吸い込んでから安堵の吐息を零し、通信を行う
そして機体をすぐさま翻した、向かうは先ほど伝えたとおりレイナたちが戦っている甲斐の元だ

90リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/08/27(月) 16:08:02 ID:LKwBdKr6
>>89
「少尉、バルクレイスと交戦中であった敵機の反応が全て消失しました。全て撃破した模様です」
「あの機体状況の上でですか……? なるほど。バルクレイス、こちら甲斐です。
 右舷側の空域で戦闘が発生していますので、左舷側にまわり、左舷カタパルトから本艦へと帰還して下さい」

バルクレイスがほぼ万全であれば、レイナなりライトなりの援護に向かわせたのだろうが、
機体の損傷具合から見てバルクレイスはこれ以上の戦闘には耐えられないと考えたリリーは、直ちに甲斐へ帰還することをヒツギに要請した。
推進関係が生きているらしく、こちらへ自力で帰還できるのは幸いと言えた。

91ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/08/27(月) 16:45:31 ID:P7fYl50c
>>90
「いや、帰還せずにこのまま・・・」
ヒツギが言わんとしている事は誰でも察しが付く、今すぐにでも救援の元に向かいたいのだ
だがそれを拒むかのようにバルクレイスの巡航速度が低下していく
見ればエネルギーもスラスターへの負荷もカツカツ、先ほどの突撃が決め手となったのだろう。

動くことはできるようだがその速さは先ほどと比べると雲泥の差
無理をしすぎると文字通り火を噴きかねない、瞬発力が重要となる救援に向かうには厳しいか

「クソッ・・・了解した、甲斐左舷に進路をとる」

92ラウディ@エフゼロ ◆E8ckRIIdug:2012/08/27(月) 21:29:43 ID:ibiTc8RI
>>88
「了解しました。ロングレンジミサイルなら何とか」
 なんとかかんとか艦に取り付き、足の裏の磁石とワイヤーで固定してふんばる。
>>89-91
「……ブリッジ、こちらエフゼロ。
 本機には補給装置が搭載されています。
 バルクレイスをこちらに寄越していただければ回復の一助になりますが」

93リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/08/28(火) 10:03:13 ID:5htEnSEE
>>91
リリーの帰還要請にヒツギは一旦躊躇したものの、最終的には甲斐への帰還の途についた。
おそらく、機体状況が許せば、彼はリリーの要請を蹴って誰かの救援に向かっていただろう。
仲間想いなのは良いが……同時にどこか危うい。何となく、のレベルではあるが、リリーはそう思った。
ともあれ、今は素直に帰還してくれるというのだ。こちらはその準備をせねばなるまい。

「ハンガー、こちらCICです。まもなく、大きな損傷を受けたバルクレイスが着艦しますが、ケージの用意は可能ですか?」
『動ける人員とダメコン班の奴らをかき集めれば、なんとか。応急修理が必要なんですかい?』
「いえ、状況は既に決着の様相を見せつつあります。そのままケージへ収容するだけで結構です」
『了解』

ハンガーに受け入れ体勢を整えさせたリリーは、再度バルクレイスに通信を繋ぎ、

「バルクレイス、受け入れ準備が出来ました。進入速度、角度に注意し、左舷カタパルトへと着艦してください。
 あ、それと着艦後はあまり時間をおかずに医務室へ行って下さい。頭のそれ、放っておくのも危ないですから」

ヒツギの頭は、コミュニケーションウィンドウから見てもよくわかるくらい真っ赤だ。
見た感じ、出血多量でいつ貧血を起こしてもおかしくないくらいである。

>>85>>92
「少尉、クーリマン機ですが、ロングレンジミサイルが使用可能とのことです。
 現在、カタパルトレールへの機体の固定作業が完了しつつあります」
「やってくれるのですか」
「そのようです。それと、帰還中のバルクレイスについて、自機の補給機能を使えないかと打診を受けていますが……」
「補給機能を?」
「はい。バルクレイスに補給を施し、戦列に復帰させられないか、とのことです」
「わかりました。クーリマン機への回線をこちらへまわしてください」
「了解」

エフゼロとの交信を自分のヘッドセットにまわしてもらったリリーは、ヘッドセットの耳当て部分を押さえ、

「クーリマン軍曹、話は聞かせていただきました。バルクレイスへ補給できないか、とのことですが、残念ながらそれはできません。
 かの機体は稼働しているのもやっとの状態で、補給を施したとしても、戦力には成り得ないのです。
 申し出はありがたいのですが、バルクレイスのことはこちらに任せ、ともかくあなたはガブリエル援護に集中して下さい」

そう指示を出したリリーは、コンソールを操作し、次にライトへと通信を繋ぐ。

「明智大尉、こちら甲斐です。現在本艦は大尉への援護射撃の体勢を整えつつあります。
 三式対空榴散弾、ティンダロス2艦対空高機動ミサイル、各種対空砲、クーリマン軍曹のエフゼロのロングレンジミサイルを用意してあります。
 必要であれば、いつでも要請を」

94ラウディ@エフゼロ ◆E8ckRIIdug:2012/08/28(火) 21:10:05 ID:ILwKEJWY
>>93
「了解しました……あ、チャフが一発なら撃てますね……届くかどうかギリギリ……」
 コンソールを駆使して自機のダメコンや兵装の再確認を進める。
 今狙う目標を定め、ターゲッティングの精度を上げる。

「……まあ、葉桜はどうしようもないか」
 バレルの折れた銃は仕舞っておく。

95ドローン ◆NcltM1gQ/Q:2012/08/28(火) 22:33:44 ID:1ZJtLx3I
>>83>>84>>85>>86
レイナ達を覆い尽くさん数の異形のサーバント達は全包囲からその牙を突き出し一斉に突撃を開始する

アカリ機の前に躍り出て、その槍で敢えて目を引くよう、かつ正確に華麗な剣舞の如き動きで次々とサーバント達を斬り伏せる

サーバント達は槍の切っ先にかかった先から崩れだし枯れ葉が舞い散るかのように消えていく

ほんの僅かな隙を付くべく左右からサーバント達が迫るも
>「後に続きます、レイナさん!」

その悉くを正確にミサイルが打ち砕いていく

>「ありがとうアカリ。グッド♪そのアシストなかなか良かったわよ」

返しながらも、しっかりミサイルの掃討した空間へと機体を滑り込ませる両機

>「開けたわよ。……さぁて。どの程度のモノなのか直接確かめて見ようか」

アイゼルネの腹部にあたる部分のくぼみの中心に赤い稲光が走り、集まり、アイゼルネの前方で光を飲み込むような赤黒い球体を創り出していた

いよいよ収束していたアイゼルネのエネルギーが解放され、たちまち赤黒い奔流と成り巨大化していたASSSの大半を飲み込む
アイゼルネからの照射は約三秒ほど続き奔流の切れた先には
ASSSの装甲部分がドロドロに溶け原型を完全に止めていなかった

この時アカリの目にはハッキリ見えていた
奔流に触れるよりも前に何かに遮られながら飲み込まれていく様を

不気味な沈黙の後にもはや四肢に至るまで全身に配置されたカメラアイが光り出すとコード群が活発に動きだし、収束を始めると、まるで人間の筋肉を模した特機サイズの不気味な人型と化した

ASSS「…」

頭の方の目でレイナを見るや否や、PT大となった左腕をレイナ機へと繰り出す。その腕にはかつてゲシュペンストの物と思わしきステークが延びていた

96ドローン ◆NcltM1gQ/Q:2012/08/28(火) 22:49:50 ID:1ZJtLx3I
>>82>>85>>86
X字一閃時に僅かに後退したため致命傷を免れるエフゼロ。

>「……来るなっ」

ほぼゼロ距離と言えるほどの至近距離からの段幕
爆炎に呑み込まれるシャドウストライカー

ユウセイ?「それで終わりかな?」

…爆炎を切り開くようにトンファーを左右へと振りかざすと
無傷のシャドウストライカーの姿が現れ、その先端を突き出しエフゼロを貫かんとする

ユウセイ?「!」

その突きを一筋の閃光が僅かに逸らす
一瞬の間にライトのガブリエルがラウディの窮地を救っていた

ユウセイ?「運の良い奴だ」

甲斐に向かうガブリエル達の背中を見送るシャドウストライカー
その理由は…

ユウセイ?「…そして運のない奴がソコに…」

>>91
バランスを崩しながら甲斐の左舷側カタパルトへと向かうバルクレイスを捉えていた
残像を伴いながら、ゆらりとバルクレイスの方角へ傾けると、瞬時にバルクレイスの背後へと付き、両方のトンファーをその首もとへあてがっていた

ユウセイ?「よく会うねぇヒツギ君。辛そうだから、そろそろ楽にしてあげるよ」

そのトンファーでバルクレイスの首を引き裂こうとする

97レイナ&ライト ◆zv577ZusFQ:2012/08/28(火) 23:23:51 ID:Ndmrb2gA
>>93
【「明智大尉、こちら甲斐です。現在本艦は大尉への援護射撃の体勢を整えつつあります。
 三式対空榴散弾、ティンダロス2艦対空高機動ミサイル、各種対空砲、クーリマン軍曹のエフゼロのロングレンジミサイルを用意してあります。
 必要であれば、いつでも要請を」】

「了解しました。ASSSのコピーに対しては榴散弾を本命とした迎撃体勢を。
やはりこの弾ならば。…上手く追い込められればASの出鱈目な機動力にも対応出来るはずです」

正に“上手く追い込められれば”と言った所だ。内心、ライトは苦悩していた。

ライトとガブリエルもエリート部隊に所属する以上、並以上の実力は持っていると自負しているが、やはり真骨頂は指揮官としての知謀。
神は二物を与えずとは良く言うが、自分なりに戦闘力においての限界という物を既に感じていた。
ましてやライトの戦闘スタイルはお手本にしたい様な基本に忠実な事故の無い安定した戦闘技術。
基本に忠実が故に逆に今回のユウセイ曹長のコピー体の様なエース級の力を秘めたイレギュラーな相手に対しては災いして全く通用しない。
エンジェル・フェザー隊での戦闘訓練であっても何度も何度も鬼の隊長・副隊長により一息にやられてしまう脆弱な戦技。

結論。明智ライトの戦技は抜きん出たエース級の実力者、及びイレギュラーには通用しないお遊戯に等しい。

民間人ながらあのデーモンの性能をフルに発揮出来ているヒツギ。
ルーキーながら超反射能力と言う異能。誰もが無し得ない戦い方が出来てしまうアカリ。
正にスーパーエース級の飛行機乗りレオンハルト。欧州もスカウトを狙っているとか?

それとユウセイ曹長。彼も頭は弱いが戦闘能力なられっきとしたエース級だ。ほんとだよ?

この部隊は化け物揃い。ワン・オン・ワンをすれば只では済まないパイロットがこんなにも。ライトは思い知らされた。

「ですが…やってヤルデス。戦略が個々の戦術ごときで潰されるなど私がさせません。
対空放火。バルクレイスの退路を確保してください」

それで消沈するかと思われたがそんな事は無かった。何とかモチベーションを保った。


>>95
「あの攻撃でもやれてはいないか。……それなら癪だけどやはり切り札はこの銛ね。まずは一太刀、入れさせてもらうわよ」

ハウリング・スマッシャーに飲み込まれたはずのASSSだったが、健在。
更に姿、質量すらも変えまたしても万全の状態でレイナ達を威圧するASSS。……いや、もはやASSSと言ってはいけないかもしれない。
その姿は見る影も無い。
人間型特機の形となった元ASSSはアイゼルネ・ブルートに対して超パワーの拳を突き出して来る。
見ればその拳には杭の様なモノが着いている。誰しもがプラズマステークだと簡単に解る程メジャーな武具だが、そんな武器はASSSには装備されていないのだ。
考えるとしたらユウセイ曹長のゲシュペンストを取り込もうとした時に、プラズマステークをコピーして見せたのだろう。
アイゼルネに悪魔払いのその杭が迫る。

「あまり賢い選択じゃ無いわ。大きくなったから動きがザルになってるのよ」

スレスレで必殺拳を避ける事に成功したレイナは、戻りきらないその突き出された腕部へと目掛け、あの再生破壊のハープーンを突き刺しにいった。
まずは軽く牽制と言ったところか。
こちらの本命の一撃に移行するのはまだ早いとレイナは感じていた。

98ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/08/28(火) 23:50:40 ID:AlXzqdPM
>>93>>94
>「バルクレイス、受け入れ準備が出来ました。進入速度、角度に注意し、左舷カタパルトへと着艦してください。
> あ、それと着艦後はあまり時間をおかずに医務室へ行って下さい。頭のそれ、放っておくのも危ないですから」

「了解」
どうにも擬態ASSSとの戦いが気になってしまっているらしい、仲間の下に行きたいという気持ちが強いのか
しかしヒツギは自分の状態が分からないほど愚かではない、損傷は深刻な域にまで達している。
邪魔が入らないようにとシャドウストライカーを抑えていたのだ、自分が邪魔として入っては元も子もない
目に血が入らないようにパイロットスーツを使って血をぬぐった、ちょうどその瞬間だった

>>96
>残像を伴いながら、ゆらりとバルクレイスの方角へ傾けると、
>瞬時にバルクレイスの背後へと付き、両方のトンファーをその首もとへあてがっていた

「!!」
気を緩めた一瞬を突いてバルクレイスの背面へ肉薄していた
ヒツギが生み出した隙は秒にも満たない出来事であり、シャドウ・・・即ち影のような速さで標的を切り替え回り込んできたのだ

>ユウセイ?「よく会うねぇヒツギ君。辛そうだから、そろそろ楽にしてあげるよ」

鋏のように重ねられたトンファーの刃がデーモンの首を刈り落とそうと振るわれる。
(避けきれない!!)
避けることが無理ならば被弾を減らす、ヒツギが咄嗟に考えたのはそれだった
肩から直接生えている高周波ブレードを備えた角のような形状のスラスター、これを立てる
それに平行し、数少ない推進器官に鞭を打って機体を前面に倒すように動かした。

両側から振るわれるトンファーは持ち上がるスラスターに下からぶち当たり上方に逸れ始める。
そして前面に倒れることによって、バルクレイスが背負った巨大な複合ブースターポが頭部の代わりとして下から競りあがるのだ

「ぐぅっ!!」
デーモンの頭の代わりとして差し出されたブースターはその被さった屋根のような部位をスパリと切り落とされる。
切断されたところからは内部の機械がむき出しとなり、損傷からの発火を防ぐためにその機能の一部をシャットアウトした
これには戦艦に使われるような大型のテスラドライブの他に5機以上もの推進器官を有している
このバルクレイスの突撃を可能とする加速力の要、この機体の生命線そのものだ
首こそ落とせなかったが刃は翼に傷をつけたのである

(終わりが見えない・・・だけど!!)
だがデーモンは前のめりに倒れながらも後方へと左足を突き出す。
即ち後ろ蹴り、その胴を脚部に内臓したステークで貫くつもりなのだ
ヒツギの性格を考えれば、ただでは言葉無いということだろう

HP20%

99アカリ&リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/08/29(水) 15:26:21 ID:crWw8hJo
>>95,>>97
ハウリング・スマッシャーの赤黒い奔流に飲まれる前に、変貌ストライクストームに奇妙な現象が起こった一瞬を、
アカリの超速度反射能力の視界は見逃さなかった。
その様はスマッシャーのエネルギーから機体全体を守ると言うよりは、本体を守りつつ、
残っていたストライクストームの装甲などの、元々の機体の要素を「焼いてもらった」ように見えた。

(脱皮でもしたっていうの? どこまでも気味の悪い……!)

脱皮と表現したアカリの認識を裏付けるように、変貌ストライクストームはその全身をさらに変貌させ、
見た目も大きさも、もはやストライクストームとは呼べぬ代物へと変化していた。
特機サイズの「人体標本」のようなそれは、その膨れあがった左腕にプラズマ・ステークのようなものを生やし、
アイゼルネに向かってその切っ先を突き出していた。
「危ない!」と思ったが、レイナもさるもの、あの銛を手にその左手を迎撃しにかかっている。
だが右手にも同じものが生えないとも限らない。その選択肢を潰す必要があるか。

「あの体勢ならば、これは避けきれないはず!」

アカリはブーステッド・ライフルの下に装着されている擲弾筒に手を伸ばし、アイゼルネの左側に機体をずらすと、
先ほど装填しておいたスパイダーネット弾を「人体標本」の右半身に向かって射出した。
何を目的として巨大化したかはわかりかねるが、カーボンナノチューブ製の強靱なネットを投網のように展開するこの特殊弾頭を、
アイゼルネに向かって左腕を突き出したあの体勢から、即座に躱せるほどの運動性を秘めているとも思えない。
狙い通りならば、ネットは「人体標本」の首から右肩にかけてを締め上げるはずだが、果たして。

>>96-98
「各砲照準、目標、敵ストライクストームもどっ……?」

ガブリエルを援護するために甲斐の砲に照準を付けさせていたリリーの目が、シャドウストライカーを見失う。
別にリリーの目がおかしくなったわけではない。一瞬前までガブリエルと対峙していたはずのかの機体が、どこかへ失せてしまったのだ。

「敵は?」
「左舷です! バルクレイスのすぐ後ろ!」
「どうして……?」

どうやったらそんな場所へ、しかも一瞬で移動できるというのか。
変態機動というレベルではない。常識が通用しない。

「射線は確保されていますか?」
「無理です! バルクレイスの影に上手く隠れていて、こちらからの攻撃は不可能です!」
「わかりました。明智大尉、敵はバルクレイスを盾にするような機動をしていて、こちらからは手が出せません。
 なんとかバルクレイスから敵機を引きはがしてください」

バルクレイスは応戦の気配を見せてはいるが、あの機体状況ではそう長くはもたない。
頼みの綱は、またしてもガブリエルということになる。

100とりあえず明智ライト ◆zv577ZusFQ:2012/08/29(水) 19:17:34 ID:JsjRw912
>>99
【「射線は確保されていますか?」
「無理です! バルクレイスの影に上手く隠れていて、こちらからの攻撃は不可能です!」
「わかりました。明智大尉、敵はバルクレイスを盾にするような機動をしていて、こちらからは手が出せません。
 なんとかバルクレイスから敵機を引きはがしてください」】

「なんて出鱈目な。……了解です。パターンの解析を急ぎましょう」

完全に計算の外をかいて嘲笑うかの様な敵シャドウストライカー。
むしろパターンなんてものは解析出来ないのでは無いか?と弱腰な事を考えながらも、手は止めていられない。


>>96
「ハヤセさん。退路を切り開きます。今の内に退いてください。動けますか?」

トンファーでバルクレイスの首を引き裂こうとしていたシャドウ・ストライカーへと精密なレーザー射撃が迫り来る。そのままバルクレイスをへし折ろうとするなら直撃コースは免れない際どい狙い。一旦、バルクレイスと離れなければならないはずだ。
もはや何回目かも忘れたがまたもやシャドウ・ストライカーを妨害し、隙を見てバルクレイスとの間に割って入る。


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