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戦場スレpart2

430アカリ&リリー&統久:2012/12/26(水) 00:10:54 ID:ZvnsUh9M
>>425
リリーが言うところの「昭和ヒーロー」にばかり気を取られているわけにもいかない。
自分たちは市民を守るために一足早く機体を届けて貰ったわけであるし、こちらを攻撃目標としているらしい動きで、
空と陸の怪物たちがそれぞれ二匹ずつ、こちらを包囲しにかかってもいるからだ。

「少尉!」
『わかっています。ですが、戦線の維持を最優先とします。後方に敵を進攻させぬよう、留意してください。
 私達の後ろには多数の連邦市民が居ることを忘れずに』
「わかりました……」

市民達が避難している方向へ敵を行かせぬよう、空の敵に向かっては牽制の射撃、
陸の敵には機体が進行方向を阻害するように機体を移動させる。
場合によっては、機体と特攻を仕掛けてでも、敵の進攻を防がねばならない。そんな悲壮な思考が、アカリとリリーの脳裏によぎる。

『そこの二機、待たせたな! たった今、付近の市民はシェルターへの誘導を完了した!
 周辺半径10km圏内の市民も避難を終えつつある! 少しくらいなら暴れても良いぞ!』

と、そんな二人へ、地上に残してきた整備員の通信機を使った統久から、朗報が届いた。
これで、少なくとも人的被害が生じることは考えずに済む。それだけでも、今の二人にとっては十二分にありがたかった。

『了解です、特尉。聞きましたね、クレマチ伍長。味方の増援が来るまで、敵をここに釘付けにしますよ』
「了解!」

敵の前にあえて晒していた機体を飛翔させ、空の敵と同じくらいの高度にまで上げる。
街に攻撃を仕掛け、市民の命を危険に晒した敵をどう料理してやろうかと思うほど、アカリの思考は若干凶暴な色に染まっていた。


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