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第47回衆議院議員総選挙(任期満了2016年)スレ

2684チバQ:2014/12/15(月) 22:49:04
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk05010021000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民、3議席独占 民維、連携不調(その1) /秋田
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 県内の小選挙区は、またしても自民が3議席を独占した。14日に投開票日を迎えた衆院選で、県内の小選挙区は冨樫博之氏(59)=1区、金田勝年氏(65)=2区、御法川信英氏(50)=3区=がいずれも前回2012年に続いての勝利を収めた。12年と前々回の09年は、いずれも時の野党第1党が政権の奪取を目指した選挙となった。だが、今回は「アベノミクスの評価」が争点となる“中間選挙”の様相に。県内でも「アベノミクスの好影響は地方で感じられない」との声はあったが、自民の3氏は手堅く組織をまとめ、公明票も取り込んで、議席を守ることに成功した。民主、維新の両党による選挙区調整も、小選挙区の議席を奪うには至らなかった。

 ◆1区

 ◇冨樫氏、支援増やし再選
 自民前職、冨樫博之氏(59)の秋田市の事務所に「当選確実」の報が伝わると、集まった支援者たち約200人が沸き立ち、大きな拍手を送った。

 冨樫氏は万歳をした後「地方が主役となり景気回復を進め、農家を安定させると訴えてきた。自ら秋田県を変えていくため、皆さんと頑張っていきたい」と声を張り上げた。

 県議に5選して県議会議長を務めた。周囲の声に後押しされて出馬した2年前に初当選。今回も党会派の県議や市議の協力を得ての組織戦を展開した。佐竹敬久知事や県都・秋田市の穂積志市長が応援演説に駆け付けるなど、首長たちとの関係の良好さもアピールした。

 「再選が最大の仕事」と肝に銘じ、前回15ほどあった後援会を倍の30にまで積み上げた。推薦を寄せた団体は企業、町内会も含め800を超えた。

 秋田で景気回復の実感を感じていない人がいると認めながらも、さらなる景気対策の必要性を強調した。【藤原章生、池田一生】

 ◇寺田氏、比例で一報
 小選挙区で苦汁をのんだ民主元職、寺田学氏(38)の秋田市の事務所には夜遅く、比例復活当選の一報が飛び込んだ。かすかな期待とともに待機していた支持者たちは、どよめきの声が沸き上がった。

 前回の落選から2年。降って沸いたような解散で陣営の態勢が整わず、今回はほぼ一人で市内を駆け回ることとなった。室内での小集会が中心だった前回の選挙活動とは打って変わり、寒風を受けて街頭に立ち続け、行き交う人々に頭を下げ続けた。

 浪人時代に第1子を授かり、「主夫の経験」をアピールして「物価上昇や人口減少で疲弊する地方の声を国政に届けたい」と強調した。「東京の一極集中を打破しなければ未来はない」と訴えた。

 父で維新の党の寺田典城参院議員や、民主党政権時代に共に事業仕分けに携わったことがある蓮舫参院議員の応援も得て、比例復活すらできなかった前回の二の舞いは辛うじて回避した。【松本紫帆】

 ◇山内氏の訴え、支持広がらず
 共産新人の元県議、山内梅良氏(66)は「安倍政権の暴走を許してはならない」との主張を掲げ、この選挙戦を戦い抜いた。

 旧雄和町議7期を経て県議に。3期目終盤の今年7月、いち早く衆院選の出馬を表明した。当時は来春までの任期を全うしてからとの立候補と踏んでいたが、急な衆院解散で師走選挙に突入した。

 選挙戦では、アベノミクスについて「株価がどんなに上がっても、実質賃金は下がっており、暮らしは良くならない」と批判した。消費税率引き上げの中止や最低賃金の引き上げを訴えた。

 県内小選挙区を自民党が独占する状況に「私の当選で秋田は活性化する」とアピールしたが、支持を広げることができなかった。【池田一生】

 ◇伊藤氏、公認も 出遅れが響く
 社民新人の伊藤正通氏(63)は、1区の候補者で最も遅い先月26日に出馬を表明した。国政における社民党の存亡も取りざたされる状況で、県都・秋田市での党支持層の掘り起こしが課題となった。だが、支持を広げることはかなわなかった。

 党がこの区に公認候補を擁立したのは、1996年の小選挙区制導入以来初めて。伊藤氏自身にとっても初の選挙戦となった。街頭演説を積み重ね、安倍政権が進めた集団的自衛権の行使容認や、原発再稼働の動きを批判した。「政権の暴走を止められるのは社民党だけ」と訴えた。

 学校事務職員や県教組委員長の経験から、教職員定数の拡大や困窮家庭の子どもの進学保障など、教育制度の充実を掲げた。【池田一生】

2685チバQ:2014/12/15(月) 22:49:32
◆2区

 ◇金田氏、追随許さず
 前回の選挙に続いて小選挙区を制した自民前職の金田勝年氏(65)。能代市中和1の事務所には、午後8時の開票作業開始直後に「当選確実」の吉報が舞い込んだ。

 金田氏は妻龍子さんとともに頭を下げて万歳三唱。「日本経済が回復まっしぐらの時、強い経済を秋田にもつくらないといけない。強くて温かい秋田にするため全力で取り組む」と述べた。管内の首長や県議、各種団体の関係者たちでごった返す事務所は拍手と歓声に包まれた。

 元大蔵官僚。野呂田芳成氏の後継指名を受け、参院議員からくら替えした。初挑戦の2009年は比例復活。薄氷の勝利で、選挙の大切さが肌身にしみている。今回は、態勢強化を図った後援会組織がフル回転し、終わってみれば他候補の追随を許さなかった。

 選挙期間中は「どんな汗と涙を流しても、守りたい故郷がある」と述べ、霞が関と永田町でのキャリアを生かして全力を尽くすと強調した。【田村彦志】

 ◇緑川氏無党派層、浸透しきれず
 民主新人、緑川貴士氏(29)の支持者たちが集まった大館市向町の事務所は、金田氏の当選確実の報が流れると、無念のため息が広がった。

 「変わらない秋田を変えて前進させたい」との一心で民主入りした。元民放アナウンサーの知名度と、県内立候補者では一番の若さを武器に選挙戦に挑んだ。景気低迷にあえぐ秋田を憂う気持ちから「アベノミクスはナンセンス」と自公政権を切り捨てた。

 だが、選挙の行方を左右する無党派層に浸透し切れなかったことに加え、盤石の構えを見せた金田氏の後援会の組織力に及ばなかった。支持者の間では、緑川氏の若さと情熱に期待し「ぜひ再起を期してほしい」との声も上がった。【田村彦志】

 ◇知名度の不足で藤本氏伸び悩む
 2005年以来2回目の選挙戦となった共産新人の藤本金治氏(68)は各市町村をくまなく遊説した。

 消費税の10%への増税の中止や安心して米作りができる農政の実現を主張した。また、安倍政権が道筋を付けた集団的自衛権の行使容認、10日に施行された特定秘密保護法についても「この選挙で退けよう」と訴えた。「安倍暴走政治にストップをかけ、国民が主人公の政治に転換を」と強調した。

 能代市出身で比例東北ブロック候補の共産前職、高橋千鶴子氏とも連携し、大館市内で政策を訴えて回った。大館市や出身地の北秋田市には知人や友人が多いものの、知名度不足で党支持層以外にほとんど浸透できず、伸び悩んだ。【田村彦志】

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 ■解説

 ◇「地方創生」早期実効を肝に

 秋田の小選挙区は、前回に引き続き自民候補の全勝に終わった。この結果、県内の有権者は自民に全てを委任した、と解釈しても良いのだろうか。

 ノーだろう。選挙戦における他党の演説をひくまでもない。アベノミクスに対する県民のまなざしは温かいものばかりではない。

 「地方でその恩恵は感じられない」「給与は上がらず物価だけが上がっている」−−。恨み節は少なくなかった。投票率も、政権選択がテーマとなった前回、前々回と比べて大幅に下回った。

 自民が勝ったというよりも、むしろ野党が勝てなかったと評した方が合点はいく。

 日本創成会議が5月に発表した推計によると、大潟村を除く県内24自治体は2040年、「消滅の可能性がある都市」とされた。9月に発表された、農協が農家に前払いするあきたこまちの概算金は過去最低の60キロ当たり8500円。いずれも、今まさに秋田に襲いかかる危機である。

 解決の糸口すら見えない問題は他にもある。少子高齢化、過疎化、自殺率の高さ……こうした政治課題がいまだに解決を見ていないのは、県民の多くが感じていることだ。

 選挙戦では、「地方創生」のフレーズが金科玉条のごとく飛び交った。安倍政権が担当大臣を置き、法律までつくったのだから、力の入れようは分かる。

 問題は、これが長年の懸案への特効薬となり得るかだ。アベノミクスしかり。もはや秋田には、悠長に結果を待つ余裕はないはずだ。実効性の伴わない政策は「次の選挙」だけでなく県民たちにも害をなすと、永田町に戻る当選者は肝に銘じてほしい。【池田一生】

2686チバQ:2014/12/15(月) 22:50:04
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk05010025000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民、3議席独占 民維、連携不調(その2止) /秋田
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆3区

 ◇御法川氏が逃げ切る
 自民前職の御法川信英氏(50)の大仙市の事務所には、支持を打ち出した県議や首長ら約150人が駆け付け、開票結果をかたずをのんで見守った。「当選確実」の一報に、やった」の声と拍手がわき起こった。

 御法川氏は「地方が元気にならなければ本当の景気回復はない。接戦となったが、皆さんから『御法川しかいない』と言ってもらえるよう精進して頑張りたい」と述べた。

 選挙戦は維新前職の村岡敏英氏(54)とのかつてない激戦が予想されていた。先月、政治資金収支報告書の記載漏れ疑惑が取りざたされたことを不安視する声もあった。

 それでも、衆院議員だった父英文氏の代から続く大仙・仙北の地盤を中心に、組織票を手堅くまとめ、村岡氏を振り切った。

 選挙戦では3期8年の経験と副財務相就任をアピール。「農業の発展なくして地域活性化はない」と訴えた。菅義偉官房長官も駆け付けて支持拡大を後押しした。【松本紫帆】

 ◇比例、村岡氏が復活当選
 由利本荘市砂子下にある維新前職、村岡敏英氏(54)の事務所に深夜、比例代表東北ブロックの復活当選が確実との一報が入ると、割れんばかりの歓声と拍手に包まれた。小選挙区で惜敗し、辛うじて再選を果たせたことに、陣営関係者は顔を紅潮させた。

 村岡氏は「小選挙区で当選は果たせなかったが、皆さんのおかげで当選を果たすことができた。地域の抱える課題を中央に力の限り訴えて恩返ししていく」と、約200人の支持者らに力強く誓った。

 本荘由利地域と大仙仙北地域をそれぞれ地盤にする村岡氏と御法川信英氏の戦いは、4回目となった今回も「地域戦争」の様相を呈した。どの政党にも風が吹かないとされた選挙戦。村岡氏は地盤固めを進める一方、草刈り場の横手平鹿、湯沢雄勝地域に切り込んだ。

 県内小選挙区で民主党との選挙区調整が成立し、無党派層も取り込んだ。「自民優勢」が全国的に報じられる中で比例復活に滑り込んだ。【佐藤伸】

 ◇我妻氏、反自民票取り込めず
 共産新人、我妻桂子氏(60)の横手市前郷二番町の事務所に「御法川氏当選確実」の報が入ると、集まった支援者からは選挙戦をねぎらう拍手が起きた。

2003年以来、2度目となる国政選挙への挑戦。この間、2度にわたって県議選にも出馬した。一定の知名度を武器に、県内小選挙区でも唯一の女性候補として共産支持層を固める一方、反自民票の掘り起こしを図った。

 安倍晋三首相のいう「消費増税の延期」ではなく中止を訴えるとともに、大企業と富裕層を優遇するアベノミクスを批判した。民主党など存在感を示せない野党を尻目に「自共対決」を強調したが、無党派層や反自民票を取り込めなかった。御法川氏と村岡氏の対決に埋没した。【佐藤伸】

2687チバQ:2014/12/15(月) 22:50:58
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk06010092000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民、圧勝3議席 民主、流れ崩せず(その1) /山形
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 衆院選は14日、投開票された。全国的に自民・公明の与党が堅調に議席を伸ばす中、県内3選挙区では自民党の3候補が議席を独占した。自民党が全選挙区で勝利したのは、2005年の衆院選以来9年ぶり。山形1区は遠藤利明氏(自民)が盤石の地盤と知名度を生かし、原田和広氏(民主)らを破って7度目の当選を果たした。事実上、自民・民主の一騎打ちの構図となった2区は、再選を目指した鈴木憲和氏(自民)が与党の組織票をまとめ、近藤洋介氏(民主)の追い上げを振り切った。保守分裂の激戦となった3区は、加藤鮎子氏(自民)が地盤の鶴岡市を中心に自民・公明の組織票を固め、保守系の一部を取り込んだ阿部寿一氏(無所属)らを退け、初当選を果たした。民主党は09年衆院選以来となる選挙区での議席奪還を目指したが、与党優勢の流れを突き崩せなかった。県内の投票率は59・15%で、前回の64・86%を下回った。【光田宗義】

 ◆2区

 ◇鈴木氏手堅く再選
 自民の鈴木憲和氏の当選が確実になると、米沢市金池3のJA山形おきたま米沢支店集会場に駆け付けた支持者から拍手が湧いた。

 鈴木氏は「地域の実情に見合った農政を実現したい。一人でも多くの人と向き合って地域を前に進めていく」と決意を述べた。

 鈴木氏は前回選挙で初当選して以来、選挙区内を小まめに回り知名度を上げてきた。南陽市で起きた7月の豪雨災害では、国とのパイプ役を務め、復興に尽力したことも評価につながった。自民・公明両党の組織票を固めたほか、県農協政治連盟から推薦を受け、一定の農業票離れをくい止めた。

 民主の近藤洋介氏は、安倍政権の経済政策「アベノミクス」を批判、「地域に力を」と繰り返し、戸別所得補償制度の完全復活を訴えた。民主支持層の大半を固めたほか、鍵となる無党派層からの支持拡大で選挙区での当選を目指したが、伸び悩んだ。

 共産の白根沢澄子氏は「安倍政権の暴走をストップさせる」と訴え、経済政策の転換を呼び掛けたが、運動に広がりを欠いた。【佐藤良一】

 ◆3区

 ◇保守分裂は加藤氏
 自民の加藤鮎子氏の当選が確実になると、鶴岡市大東町の選挙事務所「精三会館」は喜びと拍手に包まれた。「厳しい初陣だった」と陣営はほっと胸をなでおろした。

 加藤氏は「人口減少問題を乗り切る環境を整えたい。アベノミクスを多くの人が実感できる形にする大きな課題が課せられている」と意気込みを示した。

 前回の選挙で、父の加藤紘一自民党元幹事長を破って初当選した無所属の阿部寿一氏と、今回も保守層を二分する激しい選挙戦を繰り広げた。紘一氏の三女として地盤を引き継ぎ、父の旧後援会組織を足がかりに運動を展開。「自民党公認」を旗印に自公両党の結束を強調し、安倍晋三首相、谷垣禎一自民党幹事長、井上義久公明党幹事長らが応援に入る総力戦で制した。

 陣営側は当初、世襲批判と知名度不足を懸念したが、子育て中の母親としての若さを前面に押し出すことで、幅広い支持を得た。一方、父の代からの強固な地盤・鶴岡市の支持者らには「2年前の悔しさは決して忘れません」と情に訴え、着実に支持を固めた。【長南里香】

 ◇阿部氏、力及ばず
 落選した阿部寿一氏は、酒田市東町1の選挙事務所で支援者を前に「私の力不足。結果は厳粛に受け止める。今後は全くの白紙。いろいろな方と相談して決めたい」と述べた。

 阿部氏は前回の選挙で、酒田市長を13年5カ月務めた知名度の高さを背景に無所属で立候補。「世代交代」を訴え、加藤紘一自民党元幹事長を約1400票差で破り初当選した。その後、自民党入りを望んだが果たせず、今回も紘一氏の三女・鮎子氏との保守分裂の戦いとなった。

 初当選後に設立した後援会組織の強化を図りながら「この古里を守ろう」「無所属だからこそ誰に遠慮することなく、ものが言える」と強調。酒田を中心に票を集め新庄・最上でも浸透したが、「自民党公認」として組織力を駆使し、急速に追い上げた加藤氏に及ばなかった。【高橋不二彦】

2688チバQ:2014/12/15(月) 22:51:36
 ◇比例代表、民主・近藤氏が復活
 民主の近藤洋介氏の比例代表東北ブロックでの復活当選が確実になると、米沢市金池2のグランドホクヨウに詰めかけた支持者は拍手して喜んだ。前回に続いて比例復活となった近藤氏は「厳しい選挙戦だったが、前回より得票を伸ばすことができた。『安倍政権にストップを』の声が多かった。この声に応えるべくまい進していきたい」とあいさつした。

 選挙戦序盤から、自民候補の組織戦に圧倒されて苦戦したが、野田佳彦前首相ら党幹部の応援も後押しし、票を伸ばして復活にたどりついた。【前田洋平】

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk06010095000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民、圧勝3議席 民主、流れ崩せず(その2止) /山形
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆1区

 ◇遠藤氏、盤石の戦い
 自民の遠藤利明氏の当選確実の知らせが届くと、山形市表蔵王の選挙事務所に集まった支持者から歓声が上がった。遠藤氏は「みなさんの力強いご支援を糧に、県や日本を代表する政治家にならなければならない」と抱負を語った。

 地方では安倍政権の経済政策「アベノミクス」効果の実感が乏しい中、遠藤氏は山形大のがん治療装置の開発・海外輸出構想など具体的な「将来像」を語り支持を集めた。

 党幹事長特別補佐の遠藤氏にとって、県内外の応援演説で選挙区をたびたび留守にする初めての選挙戦だったが、これまでに培った後援会組織を中心に盤石の戦いを進めた。

 一方、民主の原田和広氏は、衆院解散当日の出馬表明で、知名度不足が響いた。原田氏は雇用対策や格差是正などアベノミクスへの対抗軸を打ち出し、巻き返しを図った。地盤を引き継いだ同党の鹿野道彦元農相の組織や連合山形の下支えもあったが、及ばなかった。【前田洋平】

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 ■解説

 ◇白紙委任状とは言えない
 安倍政権の経済政策「アベノミクス」の是非を問うと位置づけられた選挙だった。アベノミクスの恩恵が薄いとされる地方だが、県内でも全国の傾向と同様に自民党が支持を集め、3選挙区の議席を独占した。

 県内三つの地方銀行頭取は11月中旬の中間決算の記者会見で、県内の景気が回復しつつあるとの認識を示し、今後の本格的な成長に期待を寄せた。有権者の間でも、アベノミクスによって経済が動き出したことへの評価は、非正規雇用の増加など格差拡大への不満を上回ったとみられる。

 一方、農協の政治団体「県農協政治連盟」は1、2区で自民候補を推薦したが、安倍政権が進める農業の構造改革について、与党内にもある慎重論を後押しする狙いがあった。農政連の支持を受け、当選を果たした自民候補も選挙戦を通して「政府の農政に完全には賛成できない」と訴え続けた。

 県内の選挙区から選出された国会議員は、参院議員を含め5人全員、自民になった。「受け皿」となる野党の不在が「自民党1強」の構図を作り出した側面もあるが、県内での今回の結果は、安倍政権に白紙委任状を与えたとは言えない。【前田洋平】

2689チバQ:2014/12/15(月) 22:52:23
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk07010193000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民1減3議席 民・維1議席ずつ(その1) /福島
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 衆院選が14日、投開票され、県内の5小選挙区では、4区で自民前職の菅家一郎氏が、維新前職の小熊慎司氏に約400票差で敗れ、自民は前回(2012年)得た4議席を一つ失い、3議席となった。維新は県内で初めて小選挙区での勝利。民主は3区を死守したものの、前回失った議席は奪還できなかった。県内全体の投票率は、最も低かった前回(58・86%)を下回る52・51%で、戦後最低記録を更新した。

 ◆4区

 ◇小熊氏、前回の雪辱 県内小選挙区で維新初
 当選確実の一報が伝わると、会津若松市の維新前職、小熊慎司氏の事務所は大きな歓声と拍手に包まれた。前回の雪辱を果たし、満面の笑みの小熊氏は「福島の復興を目指す多くの皆さんの思いが勝利につながった。全国的に与党が強いと言われる中、僅差ではあるが大きな勝利」と感謝し、「当選した他の国会議員と一致結束して、福島の復興にあたりたい。特に、自民政権に代わってから原発政策が(推進へと)先祖返りしている。ここにしっかりくさびを打ちたい」と話した。

 選挙戦で小熊氏は、「政治家が身を切らずに国民に負担を押しつけようとしている」などと安倍政権を批判。「自民の暴走を止めるには拮抗(きっこう)する野党勢力が必要」と訴え、非自民の受け皿として有権者から一定の支持を得た。

 また、地元で影響力を持つ元衆院議員の渡部恒三氏が、今回初めて公の場で全面的な支援を表明。連日、個人演説会に駆けつけ「今回の選挙に大義はない」などと小熊氏への支持を呼びかけた。事務所に駆けつけた渡部氏は、当選確実となった小熊氏に「14回連続当選してきたが、今回が15回目の当選だ」と事実上の後継者であることを強調した。

 一方、菅家氏は与党議員として政府とのパイプの太さや、会津若松市長を3期務めた実績を強調したが、支持の広がりを欠いた。敗戦が決まった菅家氏は会津若松市の事務所で「短期間での有権者への浸透や大雪による投票率の問題などが重なったのが敗因。結果を重く受け止める」と述べ、比例代表で復活当選したことに「政権与党の一員として、会津と与党のパイプ役は私しかいない。少しでも会津の課題の解決に貢献したい」と語った。【土江洋範、高橋隆輔】

 ◆1区

 ◇亀岡氏は3選 自公支持層固める

 自民前職、亀岡偉民氏の福島市の事務所では、3回目となる当選確実の一報がテレビで流れると支援者から拍手がわき起こった。亀岡氏は「この選挙は皆さんが支えてくれた選挙」と支持者に何度も深々と頭を下げ、「福島が抱えた特殊事情を国がしっかりと認識し、(県民に)寄り添いながら一緒になって新たな歩みを始めない限り(復興を)加速させることはできない」と語った。

 亀岡氏は、20年以上にわたって築き上げてきた後援会を中心に組織戦を展開。公示後は一晩で数十人〜100人規模の個人演説会を繰り返した。

 内閣府政務官として全国各地の災害現場で対応にあたった実績を強調。「福島の景気を良くしたら、復興は加速する」と経済政策に力を入れることを訴えたほか、風評被害の対策に取り組んでいく姿勢を見せ、自民・公明の支持層の票を固めた。

 民主新人の金子恵美氏は、支持地盤が重なる亀岡氏との対決。前参院議員の経験や知名度を生かし、地元の伊達市を中心に支持を広げ、約5000票差まで迫ったが、突然の解散による出遅れも響き、あと一歩及ばなかった。比例代表で復活当選し、「弱い人の立場に寄り添う政治家になりたい」と抱負を述べた。【小林洋子】

2690チバQ:2014/12/15(月) 22:52:40
◆5区

 ◇吉野氏、6選果たす 9年ぶり小選挙区で
 いわき市の事務所で支持者ら約300人と開票速報を待った自民前職の吉野正芳氏は、当選確実の情報が入ると、妻公子さん(66)らと壇上に上がり万歳三唱。吉野氏は「多くの方から『お帰りなさい』と言われた。(胸につけた)福島再生のバッジを外せるまで全力を尽くしたい」と語り、9年ぶりに古里の選挙区で当選を決めた喜びを語った。

 吉野氏にとって、5区からの出馬は2005年衆院選以来の悲願だった。自民前職の坂本剛二氏(70)との党公認争いは公示前日に決着したが、「公認されなければ無所属で出る」決意を固め、後援会も水面下で準備を進めていた。

 選挙戦は序盤から優位に立った。自民支持層を固め、懸念された公明との協力関係も党本部の仲介で進んだ。他候補より県内各地の仮設住宅回りにも力を注いだ。

 民主前職の吉田泉氏(65)は「有権者のバランス感覚」を訴え、民主支持層を固め、無党派層の取り込みも図って猛追したが、及ばなかった。【栗田慎一】

 ◆比例代表

 ◇菅家氏が復活 金子氏も当選

 小選挙区との重複立候補者では、1区の民主新人、金子恵美氏と、4区の自民前職、菅家一郎氏が、比例代表東北ブロックで復活当選した。

 また、同ブロックに単独立候補した公明新人、真山祐一氏(33)は初当選を果たした。同じく単独立候補した自民前職、菅野佐智子氏(61)は落選した。5区で自民党の公認が得られなかった坂本剛二氏(70)は比例近畿ブロックに単独立候補したが落選した。坂本氏は当初、5区からの出馬を目指していたが、同じく5区での党公認を求めていた吉野正芳氏との調整が難航。党本部が公認候補として吉野氏を選んだのは、公示前日の1日だった。

 比例近畿ブロックから出馬した坂本氏は公示後も、いわき市を中心に選挙活動を展開。吉野氏の支援にも回った。同ブロックでの比例名簿の順位は40位。小選挙区との重複立候補者が同列1位で38人おり、続く比例単独候補8人の中で坂本氏は上から2番目だった。【岡田英】<比例の開票結果は6面>

2691チバQ:2014/12/15(月) 22:53:14
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk07010130000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民1減3議席 民・維1議席ずつ(その2止) /福島
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆2区

 ◇根本氏、7選果たす 前復興相の知名度生かし
 自民前職、根本匠氏の7回目となる当選確実の一報が午後8時過ぎに郡山市の事務所に入ると、選対幹部や支持者から一斉に歓声が上がり、拍手が鳴り響いた。根本氏は「福島の復興の加速化に向けて先頭に立ってやり遂げたい」と決意を表明した。

 根本氏は「福島から日本を動かす」をキャッチフレーズに、街頭演説や個人演説会では前復興相としての実績を前面に強調。在任中に100日以上、被災地に足を運んだ現場主義や、縦割りの省庁をまとめた政治主導などをアピールし、加速化に向けた復興施策の継続を訴えた。

 陣営は「閣僚経験者として相手を圧倒する」として後援会組織を引き締め、10万票以上の得票を目指した。自民、公明の支持層を手堅く固め、知名度を生かし無党派層にも支持を伸ばした。

 民主新人の岡部光規氏は、「アベノミクスは失敗だ」など安倍政権を批判して非自民票の結集を狙ったが、出馬の出遅れと知名度不足が最後まで響き、及ばなかった。【浅田芳明】

 ◆3区

 ◇玄葉氏、手堅く8選 与野党拮抗、必要性訴え
 民主前職の玄葉光一郎氏の須賀川市の事務所には、午後8時の開票開始直後に当選確実の一報が入り、支持者らからは大きな拍手が起きた。事務所に現れた玄葉氏は花束を受け取って「必ず政権をまた奪い、中枢で働きたいので、これからもご支援くださるようお願いします」と述べ、集まった支持者らと握手を交わした。当選7回を誇る玄葉氏は他候補の応援のため、選挙期間中は全国を飛び回った。地元入りの機会は少なかったが、4回の個人演説会などでは「謙虚さを失っている安倍政権が軌道を外しかけた時に正せる力を」などと与野党拮抗(きっこう)の必要性を説き、支持を集めた。留守を預かる後援会も「得票率75%」を目標に、候補者不在の陣営を支えた。

 自民新人の上杉謙太郎氏は若さをアピールし、有権者の感情に訴えかける作戦を取ったが、玄葉氏の牙城を切り崩すことはできなかった。【高橋隆輔】

 ◆投票率は過去最低 52.51%、前回6.35ポイント下回る

 県内全体の投票率は戦後最低だった前回選(2012年)の58・86%を下回る52・51%で過去最低を更新した。選挙区別では、最高が4区の58・10%、最低は5区の47・75%で10・35ポイントの開きがあった。この他は1区53・53%▽2区49・30%▽3区55・78%。当日有権者数は160万9535人で、前回より1万1480人減少した。

 今回は突然の解散・総選挙で、解散から投開票まで23日しかない「短期決戦」となり、周知が進まなかったことなどが原因とみられる。復興政策などを巡り、各候補の主張に明確な違いも見えにくく、毎日新聞の世論調査では投票先を決めかねている有権者の姿が浮かんだ。

 原発事故の収束の見通しが立たない中で行われた選挙に、復興の遅れを懸念する有権者も多い。避難者からは「今はそれどころではない」「政治に期待できない」などの声も上がり、政治への諦めや幻滅感が低投票率に表れた。【横田香奈】

2692チバQ:2014/12/15(月) 22:53:52
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk11010196000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民1減、12議席 民主低迷、2議席(その1) /埼玉
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 第47回衆院選は14日投開票され、自民が県内の15選挙区のうち12選挙区を制し、前回の13選挙区勝利に迫る勢いで盤石ぶりを示した。自民は小選挙区で敗れた3氏も比例で復活し、15人が全員当選。一方、民主と維新は同じ選挙区で競合しないよう候補者を一本化して臨んだが功を奏さず、小選挙区では、民主の2議席のみと低迷。比例で民主2人、維新2人が復活当選した。共産、次世代、社民は小選挙区では議席を得られず、安定した地盤を持つ無所属1人が当選した。

 ◆2区

 ◇新藤県連会長が6選
 川口市の繁華街にある自民前職、新藤義孝氏(56)の事務所では、投票終了後間もなく「当確」が伝わると、開票作業を見守った大勢の支援者から、大きな歓声と拍手が起きた。

 壁に各種団体の推薦状などがびっしり張られた事務所に新藤氏が現れると、再び盛んな歓声が上がった。新藤氏は支援者らとがっちり握手し「経済回復を確実なものとし、地域の元気を日本の元気にする政策を進める」とあいさつした。

 今回、新藤氏は前総務相として、県外選挙区の自民候補の応援に駆け回り、県内でも県連会長として他の選挙区で演説。自身の選挙区を回ったのは数日という多忙さだった。

 2区は、長年のライバルの民主元職が不出馬を表明。維新新人が「国替え」で出馬会見したものの、公示直前に後援会の反対で断念した。最後は共産新人の奥田智子氏(46)と、県内唯一の「自共一騎打ち」の構図となり、「楽勝ムード」を引き締めた新藤氏が勝利した。【鴇沢哲雄】

 ◆9区

 ◇大塚氏が圧勝 新人寄せ付けず
 小選挙区を圧勝で連破した自民前職の大塚拓氏(41)は入間市野田の事務所で、祝福に駆けつけた選挙区内の6人の首長らを前に「急な選挙だったが地域の皆さんが一丸になってくれた勝利。経済をしっかり作り直し地域発展につなげたい」と喜びの声を上げた。

 今秋から法務政務官に就任。「なかなか地元に帰れなくなった」が、引退後の地盤を大塚氏に託した大野松茂・元内閣官房副長官らが見事な連携で地元をカバー。維新の若手新人らを寄せ付けなかった。【海老名富夫】

 ◆15区

 ◇田中氏、盤石3選
 4度目となった元経産政務官の自民前職、田中良生氏(51)と民主元職、高山智司氏(44)の対決では、田中氏が盤石の戦いで3選を決めた。

 田中氏は事務所であいさつし「アベノミクスの成果を地域まで届ける」と決意を表明。勝因について「組織がフル稼働して地に足のついた戦いができた」と分析した。

 田中氏は地盤の蕨市、さいたま市南区で保守層を固め、前回選で出馬したみんなや未来の第三極票の取り込みにも成功した。【鴇沢哲雄、西田真季子】

 ◆12区

 ◇激戦制し野中氏
 自民前職の野中厚氏(38)は次世代新人、民主元職との激戦を制して再選を果たし「前回と同様、厳しい選挙だった。これまでの実績や訴えてきたことを実行していきたい」と喜びの声を上げた。

 野中氏は選挙期間中、「アベノミクスは着実に成果を出している。今後、地方創生を確実に進めていきたい」と訴えていた。

 今春、熊谷市に後援会事務所を開設し、身近さをアピール。地元・加須市のほか羽生、行田市の票も手堅くまとめた。【橋本政明】<比例代表は7面に掲載>

2693チバQ:2014/12/15(月) 22:54:23
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk11010369000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民1減、12議席 民主低迷、2議席(その2止) /埼玉
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆3区

 ◇細川氏、政界引退 黄川田氏に連敗を喫す 比例も届かず
 3区から出馬した民主のベテラン・細川律夫氏(71)は小選挙区で自民の若手・黄川田仁志氏(44)に敗北し比例でも復活できず政界からの引退を宣言した。

 細川氏は越谷市の事務所で「力及ばず申し訳ありませんでした。今日で私の長い政治生活も終わりです。本当にありがとうございました」と述べ、深々と頭を下げた。

 選挙戦では、アベノミクスの推進を前面に押し出す黄川田氏に先行を許した。有権者の民主批判にさらされながらも「候補者個人の政策と魅力を訴える」(選対幹部)作戦で厚生労働相を務めた実績などをアピールしたが、実らなかった。

 2012年の総選挙でも落選し政界引退を考えたが、安倍政権の諸政策に危うさを感じて今回も立候補した。【木村敦彦】

 ◆5区

 ◇枝野氏が8選 終盤は地元入り増やし
 民主前職の枝野幸男氏(50)が、小選挙区での初勝利を目指し4回目の対決に挑んだ自民前職の牧原秀樹氏(43)を退け、辛くも8回目の当選を決めた。

 さいたま市大宮区の事務所では、枝野氏に代わって妻和子さん(46)が支援者を前に「連日与党から集中攻撃を受けてきたが、ここでくじけてはならないと頑張ってきた。皆さんに救ってもらったことを忘れず、精進していきたい」と感謝の言葉を述べた。

 枝野氏は、党幹事長として他候補の応援で全国を飛び回る過密スケジュールのなか、終盤は地元入りを増やして支持を訴えた。

 牧原氏は、安倍晋三首相や菅義偉官房長官ら閣僚や党幹部を次々に応援弁士に迎えて対抗したが、敗戦。比例で復活当選した。【大平明日香、川畑さおり】

 ◆6区

 ◇大島氏、雪辱果たす 有権者と直接触れ合い
 前回比例代表で復活当選した民主前職の大島敦氏(57)が雪辱を果たし、小選挙区での議席を奪還。大島氏は上尾市の事務所などで「有権者の皆さんを信じて活動してきた。私の力ではなく、支えていただいた皆さんの力のたまもの」と感謝の言葉を述べた。

 大島氏は、自転車で選挙区内を走り回るなど有権者と直接触れ合って支持を集めた。自民前職の中根一幸氏(45)は接戦に競り負けたが、比例で復活当選した。【川畑さおり】

 ◆10区

 ◇坂本氏比例復活 小選挙区では敗れる
 元東松山市長で維新前職の坂本祐之輔氏(59)は小選挙区で自民前職の山口泰明氏(66)に敗れたが、比例代表で復活当選した。

 坂本氏は、同市内の事務所で「本当に厳しい選挙戦だったが、ご支援に感謝します」と述べ「維新が訴えてきた『身を切る改革』に全力を挙げたい」と決意を新たにした。今回は民主などが公認候補を擁立せず、7区の民主前職・小宮山泰子氏らと街頭演説するなど野党共闘で臨んだが、小選挙区の戦いでは実らなかった。【中山信】

 ◆7区

 ◇小宮山氏、比例で復活 民主復党も、小選挙区は実らず
 選挙直前に生活から民主に復党した前職の小宮山泰子氏(49)は小選挙区で敗北したが、比例復活した。

 小宮山氏は小選挙区での敗北を受け、支持者らに「本当に本当に私の力が足りず、申し訳ありませんでした」と頭を下げた。

 前回選前に民主を離党し、未来などを経て復党。地盤を生かし支持拡大を図ったが、自民優勢の流れを変えられなかった。自民前職、神山佐市氏(60)は経済政策の重要性を訴え、議席を守った。【大島英吾】

2694チバQ:2014/12/15(月) 22:54:41
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 ■解説

 ◇知事選に影響も
 投開票日が近付く9日の大宮駅西口。「アップルがアジアで最大級の研究機関を日本に置く」。安倍晋三首相は応援演説で「アイフォーン」人気を誇る米IT大手企業の国内投資が決まったことを発表し、経済政策の成果を強調した。観衆は称賛するかのように日の丸の小旗を振って応えた。

 県内全域で自民が大勝したことは、地方だけでなく都市部でも強く支持されたことを裏付けた。毎日新聞が実施した中盤の世論調査では、県内の無党派層の2割強が比例代表の投票先を自民と回答。民主の1割台、維新の1割弱を抑えてトップだった。前回は第三極に流れた無党派層が自民に上積みされ、党の県連幹部も予想していなかった好調ぶりをもたらした。

 一方、民主と維新は候補者を一本化して自民候補と対抗したが、反自民の受け皿になり得なかった。選挙への関心が高まらないまま、安倍政権続投を消極的に選ぶ有権者の心理が働いたとすれば、選択肢を示せなかった野党の責任は大きい。かつて政権を担った民主の党勢回復の道は遠く、維新など他の野党も出直しを迫られる。

 今回の選挙結果は、来夏の知事選にも影響を与えそうだ。民主衆院議員だった上田清司知事は「県民党」を掲げて無所属で当選してきたが、今の県議会では自民との対立が顕著になっている。来春の統一地方選を控え、自民が過半数を占める県議会のかじ取りが難しくなるのは必至で、知事選の動向も注目される。【鈴木梢】

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 ◇投票率51.97% 5.43ポイント減 過去最低を更新
 今回の投票率は51・97%で、政権選択が最大の争点となった前回12年(57・40%)を5・43ポイント下回った。

 選挙の争点の分かりにくさや、衆院解散から公示までわずか11日間という期間の短さが影響したとみられる。また、前回選でほぼ全選挙区に候補者を立てた野党第1党の民主が空白区を作ったことも関心の低さにつながったとみられる。

 戦後の衆院選で、県内投票率が過去最低だったのは、中選挙区制から小選挙区比例代表並立制に移行した96年選挙の53・44%。近年では96年、03年に全国最下位の投票率を記録した。

 一方、県内投票率の過去最高は1952(昭和27)年選挙の79・91%だった。【西田真季子】

2695チバQ:2014/12/15(月) 22:55:26
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk12010395000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民11議席維持 民主、党勢回復せず(その1) /千葉
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 第47回衆院選は14日投開票され、自民が県内13選挙区のうち、11選挙区で勝利を収め、県内第1党の座を維持した。他の野党との乱立で前回2勝どまりだった民主党は、維新の党などと調整して候補をしぼり込んだが、党勢回復にはほど遠い結果だった。安倍晋三首相が政権の経済政策「アベノミクス」の評価を問うとした師走の選挙だが、政策議論が深まりにくい短期決戦を反映してか、投票率も51・24%と戦後最低。盛り上がりに欠ける中、連立政権を組む公明党と一緒に安定した戦いを進めた自民の「1強多弱」が改めて鮮明となった。

 ◆4区

 ◇野田・前首相7選 斉藤氏は比例復活当選
 民主の野田佳彦氏が前首相の知名度を生かし7選を果たした。共産の斉藤和子氏も比例復活で初当選した。共産の県内小選挙区候補者の比例復活当選は初めて。

 野田氏は過去3回、選挙区出身でない自民の「落下傘候補」との戦いだったが、今回は地元県議だった木村氏。全国の民主候補の応援に入りつつ、地元でも駅前演説などを繰り返し議席を死守した。

 斉藤氏は、選挙戦終盤に志位和夫委員長らが応援に入るなどてこ入れ。党の比例票が伸び、議席を獲得した。

 木村氏は公認決定が公示1週間前と出遅れ、党幹部らが応援に入るなどし巻き返しを図ったが、及ばなかった。無所属の西尾憲一氏は支持が広がらなかった。【市村一夫】

 ◆1区

 ◇田嶋氏が接戦制す 門山氏は比例復活当選
 民主の田嶋要氏が、自民の門山宏哲氏との激戦を再び制して5選を果たし、門山氏は前回に続いて比例復活当選した。

 田嶋氏はアベノミクスを批判し「安倍政権を暴走させないため与野党伯仲の国会を」と訴え。支援労組がフル回転し、こまめに地域を回った。党幹部が次々応援に入るなどてこ入れし、逃げ切った。

 門山氏は、安倍政権の実績を強調し「景気回復の一端を千葉にも届ける」と訴えた。朝夕の街頭演説に加え、企業や団体回りを徹底して基礎票を固めた。

 共産の吉田直義氏は若さなどをアピールし、次世代の田沼隆志氏は「子供にツケを回さない」と大胆な構造改革などを訴えたが、浸透しなかった。【円谷美晶】

 ◆2区

 ◇小林氏、手堅く再選 自公の組織票まとめる
 自民小林鷹之氏が幅広い層に浸透し、再選を果たした。

 元財務省職員の小林氏は「経済を好循環させ、足元の暮らしが良くなったという実感を届けたい」などと訴え、アベノミクス継続の必要性を強調。自民、公明の組織票を手堅くまとめたほか、地域をこまめに回るなどして支持を広げた。

 野党調整で民主と生活が擁立を見送り、衆院解散日に出馬が決まった維新の藤巻健太氏。元銀行員の立場から「民間目線の経済再生」を街頭演説などで訴え、浮動票の取り込みを狙ったが、出遅れを取り戻せなかった。

 共産の小松実氏は、集団的自衛権行使容認などの反対を訴え、反保守層の取り込みを図ったが、及ばなかった。【円谷美晶】

 ◆8区

 ◇桜田氏、安定の6選 太田氏は比例復活当選
 自民県連会長を務める桜田義孝氏が危なげなく6選を決めた。長年選挙区を争ってきた松崎公昭氏の引退に伴い、民主の「空白区」となった結果、他候補を引き離した。

 選挙戦で、桜田氏は「アベノミクスを継続させ、強い日本を」と強調。「自民圧勝」の情勢が報じられると、後援会組織を引き締め、ベッドタウンの女性層にも浸透を図った。

 維新の太田和美氏は民主時代を含め衆院議員2期の経験と若さをアピール。無党派層を意識し、「自民に立ち向かえる改革勢力の結集を」と訴えて一定の票を集め、比例での復活当選を果たした。

 共産の小野里定良氏は「戦争をする国づくりや消費増税を止めよう」と訴えた。【武田良敬】

2696チバQ:2014/12/15(月) 22:56:24
 ◆9区

 ◇秋本氏、激戦制す 奥野氏は比例復活当選
 前職3人の激戦区を、自民の秋本真利氏が制し再選した。

 秋本氏はアベノミクスの継続を強調し、大学の先輩である菅義偉官房長官ら閣僚もテコ入れに駆けつけ、組織を固めた。持論である再生可能エネルギーの積極導入などを訴え、無党派層にも広くアピールした。

 前回は比例で復活当選した民主の奥野総一郎氏は選挙前から毎日駅頭に立つなどして浸透。「安倍政権に白紙委任はできない」と訴え、比例で復活し、3選を果たした。前回「復活組」の次世代の西田譲氏は、秋本氏が秘書を務めていた実川幸夫元衆院議員の支援も受けたが、保守層を取り込みきれなかった。

 共産の鴨志田安代氏は支持の広がりに欠けた。【渡辺暢】<比例代表開票結果は8面に掲載>

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk12010143000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民11議席維持 民主、党勢回復せず(その2止) /千葉
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆3区

 ◇松野氏が6選、初の連続当選に喜び
 自民の松野博一氏が他の3候補を引き離し、6選を果たした。1996年の初出馬以来、小選挙区では当落を交互に繰り返してきただけに、今回初めての連続当選に陣営は喜びに包まれた。

 松野氏は「自公連立政権になってから株価は上がり、雇用は増えた」と強調。自身の「教育再生」への取り組みなどもアピールし、後援会や公明組織を手堅くまとめた。

 一方、返り咲きを目指した生活の岡島一正氏は「政治のうそを突き破れ」と自民などへの批判を強めたが、及ばなかった。民主の青山明日香氏は「普通を貫く」と庶民派をアピールし、共産の椛澤洋平氏は原発再稼働反対などを訴えたが、浸透しなかった。【阿部義正】

 ◆5区

 ◇薗浦氏、因縁対決制す 無党派層も取り込み
 これまで2勝2敗で迎えた因縁の対決は、自民の薗浦健太郎氏が3勝目を上げた。2003年の選挙で共に初挑戦した民主の村越祐民氏と交互に当選を繰り返してきたが、今回は薗浦氏の2連勝となった。

 前回は「第三極」3党の候補が乱立し、計約8万票を獲得した。今回は事実上、共産の浅野史子氏との三つどもえの戦いで、その8万票の行方が注目されていた。

 薗浦氏は、自民の政策で年金の運用益が出ていることなど、有権者受けする演説を繰り返し、無党派層の票の取り込みも成功した形。村越氏は、自民の高い支持率にはね返され、戦いの焦点が絞れなかった。浅野氏は浸透しきれなかった。【市村一夫】

 ◆6区

 ◇渡辺氏、逃げ切り6選 生方氏との接戦を制す
 自民の渡辺博道氏が、6回目の民主の生方幸夫氏との戦いを制し、6選を果たした。

 渡辺氏はアベノミクス継続や「景気最優先」を掲げ、積極的に街頭演説などを行い、無党派層にも浸透。安倍晋三首相など党幹部が応援に入ったほか、後援会組織がフル回転、高い自民への支持率を背景とした序盤からの優位な情勢を維持し続けた。

 生方氏はアベノミクスを批判し、「安倍政権にレッドカードを」と訴え。連合千葉などの支援を受け、反自民票の取り込みを図ったが、及ばなかった。

 共産の三輪由美氏は党勢拡大を訴え、次世代の遠藤宣彦氏は無党派層などに浸透を図ったが、支持に大きな広がりを欠いた。【橋口正】

 ◆7区

 ◇斎藤氏、盤石の3選 農協改革をアピール
 自民の斎藤健氏が幅広い層に浸透し、3選を果たした。

 斎藤氏は経済の好循環のため「アベノミクス完遂」などを訴えた。党の農林部会長として農協改革や豪州との経済連携協定の交渉を支えたことなどをアピール。後援会のほか、公明の協力もあって得票を積み上げた。

 維新の石塚貞通氏は、解党したみんなの党から出馬した前回に続いての挑戦。民主党などが擁立を見送る中、脱原発や脱官僚などを訴え、反自民票の取り込みを図ったが、及ばなかった。

 共産の渡部隆夫氏は医療・介護の充実やブラック企業根絶、社民の阿部治正氏は「貧困を拡大するアベノミクスに歯止めを」などと訴えたが、浸透しなかった。【橋口正】

2697チバQ:2014/12/15(月) 22:56:50
◆10区

 ◇林氏が8選 5回連続対決、谷田川氏抑え
 自民の林幹雄氏が民主の谷田川元氏と共産の笠原正実氏を破り、8選を果たした。「当選確実」の報に、銚子市内の選挙事務所は集まった支持者らの拍手と歓声に包まれた。

 林氏と谷田川氏は5回連続の対決。林氏は厚い保守地盤に支えられ、ミニ集会とあいさつ回りを中心に選挙戦を展開。「地方を元気にする」とアベノミクス推進を訴え、東日本大震災からの復興と国土強じん化による防災の必要性を主張した。

 民主が政権奪取した2009年に初当選し、前回落選した谷田川氏は「地方経済は痛み、実質賃金は下がった」とアベノミクス批判を展開したが、及ばなかった。笠原氏は消費税引き上げ、原発再稼働への反対を主張した。【早川健人】

 ◆11区

 ◇森氏は9選、固い地盤に支えられ
 前回衆院選と同じ3人の顔ぶれとなったが、自民の森英介氏が早々に9選を決めた。父の故美秀氏を継いで初当選してから25年。他選挙区の候補の応援遊説をしながらの選挙戦だったが、17市町村の支部組織を中心とした固い地盤に、他の追随を許さなかった。

 森氏は法相などを務めた実績をアピールしながら「アベノミクス継続で景気回復の波は必ず来る。これからが正念場」と支持を呼び掛け、幅広く浸透した。テレビが「当確」の一報を流すと、茂原市内の選挙事務所前に集まった大勢の支持者から拍手が起き、笑顔をみせた。

 政権批判を展開した共産の椎名史明氏、生活の金子健一氏は届かなかった。【吉村建二】

 ◆12区

 ◇浜田氏、父超え8選 譲り受けた地盤は厚く


 自民の浜田靖一氏が8選目を決めた。党国際局長として他選挙区の応援に飛び回り、公示後に選挙区に戻ったのは数日間だったが、無党派層にも広く浸透し、危なげなく勝利を収めた。

 中選挙区制時代の1969年に父の故幸一氏が旧千葉3区で初当選して以来築き上げた強固な保守地盤を譲り受け、93年7月の総選挙で初当選。今回で当選回数は父を超えた。閣僚ポストとは無縁だった父に引き替え、靖一氏は防衛相も歴任しており、地元支持者からは早くも「今回の圧勝で2度目の入閣を」と期待する声も高まっている。

 2度目の挑戦だった共産の米本展久氏は安倍政権への批判を展開したが及ばなかった。【中島章隆】

 ◆13区

 ◇白須賀氏、再選果たす 区割り変更、若井氏抑え
 自民の白須賀貴樹氏が、4選を目指した民主の若井康彦氏と共産の中川勝敏氏を退けて再選を果たし、印西市の選挙事務所は支援者の拍手に包まれた。

 13区は「1票の格差」是正のため、4区の一部(船橋市北部)が編入され、公示直前に維新前職が大阪2区に国替えするなど、選挙区事情が様変わりした。

 白須賀氏は歯科医と、保育園・幼稚園の経営の経験から「医療・福祉・教育のプロ」と強調。安倍政権の経済政策の正当性と「人口減と少子化に備え、若い世代が暮らしやすい環境作りを」と訴え、支持を広げた。

 若井氏は党幹部らの応援を受け、政権批判を繰り返したが、批判票を取り込めなかった。【橋本利昭】

 ◇投票率51.24% 戦後最低
 今回の県内小選挙区の投票率は51・24%(男51・99%、女50・50%)で前回(20102年)の58・49%を7・25ポイント下回り、戦後最低となった。

 県内の投票率は戦後25回あった衆院選で全国平均を上回ったことがなかった。郵政民営化が争点となった2005年は64・59%(全国平均67・51%)でワースト5位、民主党が政権を奪取した09年は64・87%(同69・28%)で最下位だった。

 安倍政権が決めた消費再増税の先送りに反対する主要政党はなく、政権選択が争点にならなかった今回。あわただしい師走の選挙に対する有権者の戸惑いも加わり、低投票率を懸念する声が強かった。

 県選管も投票率低下に歯止めをかけようと20代の有権者の携帯電話に啓発メールを送るなどして投票を呼びかけた。与党優勢の情勢が報じられる中、無党派層に期待する野党は街頭演説などで「投票に行ってください」と訴えたが、盛り上がらなかった。【味澤由妃】

2698チバQ:2014/12/15(月) 22:57:58
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk13010195000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民、都内で圧勝 民主、第三極埋没(その1) /東京
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 衆院選は14日投開票され、都内25の小選挙区は、安倍政権の「信任投票」を求めた自民が、前回の21議席から22議席に伸ばした。公明は自民との協力で1議席を守った。民主は2議席から1議席に減少。維新は1議席を確保した。比例代表の東京ブロックも15日未明にかけて次々と当選者が確定した。一方、東京都心ではこの日、今冬の初雪を観測した。気象庁によると、平年より20日早く、昨年に比べ6日早かった。

 ◆10区

 ◇小池さん早々8選 民主の江端さんら破る
 都内の選挙区で最多の女性4人が立候補した10区(豊島区、練馬区東部)は、自民前職の小池百合子氏が、民主元職の江端貴子氏らを破り、早々と8選を決めた。

 午後8時過ぎ、当選確実の報が伝えられると、豊島区の事務所は歓声に沸いた。姿を現した小池氏は「責任与党としてのかじ取りを任され、その一員になれてうれしい。日本のしっかりとした歩みのため、頑張っていきたい」と語り、表情を引き締めた。

 公示後、小池氏は「党の顔」として全国を応援演説に飛び回り、地元の選挙区に滞在できた日は限られた。それでも都議、区議のバックアップを受け、厚い支持基盤と高い知名度に支えられて選挙戦を終始、優位に展開。盤石の戦いぶりを見せつけた。

 今回の選挙を「アベノミクスの中間選挙」と位置付け、デフレからの脱却の重要性を強調。無電柱化政策などの必要性も訴えた。【藤沢美由紀、一條優太】

 ◆18区

 ◇土屋さん激戦制す 菅さん比例で復活当選
 「結果としては、安倍内閣が信任されたと思う」。与野党対決を象徴する18区(武蔵野、府中、小金井市)を制した自民前職の土屋正忠氏は、当選確実の報告を受けて、こう述べた。「土菅(どかん)戦争」と言われる元首相の民主前職、菅直人氏との激突は4回目。土屋氏は最終決着をつける意気込みで臨み、前回に続き小選挙区の勝利を手にした。菅氏は比例代表東京ブロックで復活当選した。

 府中市内の事務所で、支持者に囲まれた土屋氏は笑みを浮かべて喜ぶ一方、「私たちは歴史の転換点に立っているが、草の根の国民の声を聞いて頑張ることが、当選の栄誉に応える道だと思っている」と厳しい表情もみせた。

 武蔵野市長を6期22年務めた実績をもとに、選挙戦では「国政は地域にあり。スローガン政治はやめよう」とアピール。与党系の市議や首長の応援を受け、組織票を着実に積み重ねていった。街頭演説では地域の課題を積極的に取り上げ、国政と地域の結びつきに取り組む姿勢を印象づけた。【森下功、細川貴代】

 ◆11区

 ◇下村博文さん7選 新人の3人は及ばず
 11区(板橋区)は、自民前職の下村博文氏が新人3人に圧勝した。当選確実の一報を受けた下村氏は、同区大山東町の事務所で支援者に拍手で迎えられ、万歳をして7選を祝った。下村氏は「安倍政権に対する信任を問う選挙だった。すべての人が『日本に生まれて良かった。日本には夢と希望がある』と思える政治を進めていきたい」と抱負を述べた。

 1996年の初当選以来、小選挙区で連続当選を果たしてきた下村氏。今回も文部科学相の高い知名度を生かし、選挙戦を優位に展開。全国の候補者の応援に飛び回り、選挙区入りしたのは公示日など計3日にとどまったが、地元都議や区議に支えられた強固な地盤は揺るがなかった。

 解散翌日の11月22日に民主公認を得た新人の熊木美奈子氏は、国会議員の定数削減などを掲げて街頭演説を繰り返したが、出遅れが響いた。共産新人の山内金久氏は消費増税中止などを訴えたが届かなかった。【小林祥晃、戸上文恵】

2699チバQ:2014/12/15(月) 22:58:38
◆23区

 ◇小倉さん再選決める 地元市議ら組織票固め
 前回より2人少ない4氏の争いとなった23区(町田、多摩市)は、自民前職の小倉将信氏が、民主元職の櫛渕万里氏らを抑えて再選を果たした。当選確実の一報が入ると、町田市中町の事務所は歓声と拍手に包まれた。

 元日銀職員の小倉氏は、1期目で中小企業の融資制度改革に携わった実績を強調。「この街から未来のリーダーを」のスローガンで若さを前面に出し、アベノミクス推進を訴えて幅広い層に浸透した。新住民が多く無党派層が多いとされる選挙区で「前回より票が他陣営に流れるのでは」(陣営幹部)との懸念もあったが、地元市議らがフル回転して組織票を固めた。

 櫛渕氏は、民主党の海江田万里代表など党幹部が相次いで応援に入り、無党派層への浸透を図ったが届かなかった。元衆院議員の父公介さんの地盤を引き継いだ伊藤俊輔氏、共産支持層を固めた松村亮佑氏も、それぞれ非自民票の受け皿を目指したが及ばなかった。【黒川晋史】

 ◆25区

 ◇井上信治さん5選 地道に地盤を固める
 25区(青梅、福生、羽村、あきる野市、西多摩郡)は自民前職の井上信治氏が、新人2人を破り早々と5選を決めた。井上信氏は当選確実の一報が入ると、青梅市内の事務所で支持者と固い握手を交わし、笑顔で万歳三唱を繰り返した。

 井上信氏は「皆さんのおかげです。大変うれしい。より大きな仕事ができるよう頑張りたい」と語った。

 落下傘候補として都心部から移住した井上信氏は、2003年の初当選以降も地道に地盤を固めてきた。今回もこまめに集会や街頭演説会をこなし、ジャンパー姿で各地を自転車遊説して若さと親しみやすさをアピール。アベノミクスへの理解を求めるとともに、除染など福島第1原発事故対策に取り組んだ副環境相時の実績を訴え、幅広い年代の支持を集めた。

 民主新人の山下容子氏は環境や農業問題などを、共産新人の井上宣氏はアベノミクス批判や正規雇用の拡大などを訴えたが、伸び悩んだ。【柴田朗】<比例代表の結果と小選挙区の当選者一覧は7面に掲載>

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk13010169000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民、都内で圧勝 民主、第三極埋没(その2止) /東京
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆7区

 ◇長妻さん議席死守 松本さんは復活当選
 7区(渋谷、中野区)は、民主前職の長妻昭氏が自民前職の松本文明氏らを破り、議席を死守した。長妻氏は中野区内の事務所で「民主党をもっと強い政党にしなければいけないと痛感した。与党の『一強多弱』は変わらない。他の野党と結集し、野党の存在感を高める必要がある」と述べた。

 世論調査では長妻、松本両氏の接戦が伝えられ、長妻氏は「経験した中で最も厳しい選挙」として臨んだ。自転車に乗って選挙区内をくまなく回り、「アベノミクスは格差を拡大し、経済成長の基盤を崩した。格差を是正し、一人一人の能力を発揮してもらえるよう人に投資することこそ日本再生の鍵」と強調。「数の力で押し切る安倍政権に歯止めをかける力を与えてほしい」と訴え、民主支持層や無党派層などの支持を取り込んだ。

 松本氏は小選挙区で敗れたが、比例代表東京ブロックで復活当選した。選挙戦では安倍首相ら自民幹部が来援し、支持を訴えた。【八田浩輔、近藤浩之】

 ◆21区

 ◇小田原さん議席奪取 長島さんは比例復活
 21区(立川、昭島、日野市)は、自民前職の小田原潔氏が、民主前職の長島昭久氏を破り、小選挙区の議席を奪った。テレビの選挙速報で小選挙区は「次点」で落選、「比例で復活当選」と報じられた後、小選挙区での当選が確定した。

 小田原氏は「まさか、2度万歳をやることになるとは思いませんでした。21区から歴史が始まりそうな気がします。多くの人たちの何年もの思いで、ようやく打破し、光が見えてきた思い」と述べ、支援者らと勝ちどきの声を上げた。

 選挙戦では、外資系証券会社に勤務した自身の経験をアピール。アベノミクスの継続を訴え、連日選挙区内の各駅頭に立った。昭島を中心に自民系の都議や市議がフル回転し、公明支持層も加えて組織を固めた。

 一方、長島氏は比例代表東京ブロックで復活当選した。外交・防衛政策で対米関係重視論を展開し、保守層の一部に食い込みを図る一方、「アベノミクスは見せかけの経済成長だ」と批判した。【黒川将光、野倉恵】

2700チバQ:2014/12/15(月) 22:59:07
 ◆8区

 ◇円さん浸透力欠く 自民批判票取り込めず
 8区(杉並区)は、元参院議員で民主新人の円より子氏が、9選を目指す自民前職の石原伸晃氏に敗れた。

 円氏は区内の事務所で「野党結集で盛り上がり、いい選挙だったが、党首まで小選挙区で負けてしまう結果だった。自民党の圧勝を見ていると大変な時代になったと思う。これは闘いの始まりだと思っている」と述べた。

 円氏は、シングルマザーの就労支援や独居高齢者の介護支援などに取り組んだ参院での実績を強調。選挙では「格差ノー、戦争ノー、原発ノー」を掲げ、「安倍政権は多くの意見を無視し、暴走している。子どもの6人に1人が貧困に陥っているような状況は変えねばならない」などと訴えた。

 前回選はライバル関係にあった参院議員の山本太郎氏が、選挙戦の序盤と終盤に応援に駆けつけたほか、野党各党の区議も応援。民主支持層にとどまらず、幅広く自民批判票を取り込もうとしたが及ばなかった。【山田麻未、近藤浩之】

 ◆15区

 ◇柿沢さんが激戦制す 秋元さんは比例復活
 15区(江東区)は激戦の末、維新前職の柿沢未途氏が自民前職の秋元司氏を前回選に続いて振り切り、3選を果たした。当選確実の一報が伝えられると、江東区富岡1の事務所は拍手と歓声で包まれた。柿沢氏は「この勝利は皆様の勝利。江東区は立派な政治家を育てたと胸を張ってもらえるよう、必死になって国政に取り組みたい」と語った。

 前回選はみんな公認で当選し、結いを経て今年9月の維新結党に参加。しかし「党の看板に頼らない」として、父の弘治氏から引き継いだ「柿沢党」とも呼ばれる地盤を足場に支持拡大を図った。

 候補者調整で独自候補の擁立を見送った民主区議の支援も獲得。アベノミクス批判を展開し、「自民のやりたい放題に待ったをかける」と強調した。

 一方、秋元氏は自民都議や区議らと徹底した組織戦を展開。選挙期間中は党幹部らも相次いで来援し、比例代表東京ブロックで復活当選した。【杉本修作、川口裕之】

 ◆19区

 ◇松本さん3選 内閣政務官実績、支持集め
 19区(小平、国分寺、国立、西東京市)は自民前職の松本洋平氏が3選を果たした。副内閣相などを務めた民主元職、末松義規氏との3回目の対決を前回に続いて制した。当選確実の報告を受け、松本氏は「『なんでこの時期に選挙をやるのか』という国民の戸惑いを感じたが、自分なりに丁寧に対応した。これからも安全・安心の防災対策に積極的に関わりたい」と語った。

 松本氏は選挙戦で、内閣政務官として御嶽山噴火の現地対策本部長を務めた実績や、アベノミクスの成果を強調。中盤には安倍首相も選挙区入りして無党派層を取り込み、幅広い支持を集めた。

 国政に初挑戦した2003年以来、末松氏とは競争関係にある。陣営は5選の実績を持つ末松氏を警戒し、引き締めを図った。解散直後には長野北部地震が発生。松本氏は防災担当内閣政務官としての公務をこなしながら、精力的に選挙区内を回って支持基盤を固めた。【斎藤有香、岡礼子】

 ◆6区

 ◇落合さん復活初当選 「野党統一候補」を強調
 6区(世田谷区北西部)は維新新人の落合貴之氏が、小選挙区で自民前職の越智隆雄氏に敗れたものの、比例代表東京ブロックで復活当選した。

 2年前の前回選で越智氏と4回対決した民主の小宮山洋子氏が議席を失い、政界を引退。今回選挙で民主は後継者の擁立を見送り、自民と「第三極」、共産の三つどもえの選挙戦となった。

 落合氏は「民主党の支援者の方の思いを受け止め切れたか分からないが、これから地元を回って意見を集め、安倍政権の間違いを追及する闘いを続けていきたい」と語った。選挙戦では、無所属の地元区議の支援を受けて、原発再稼働反対や解釈改憲反対を訴えた。中盤から「野党統一候補」であることを強調した。

 越智氏は、麻生太郎財務相ら閣僚が連日応援に駆けつけ、手堅い選挙戦を展開。デフレ脱却と社会保障の維持を訴え、無党派層を含む幅広い支持を得て3選を果たした。【樋口淳也、金秀蓮】

2701チバQ:2014/12/15(月) 23:00:08
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk23010151000c.html
2014衆院選:小選挙区 野党、意地の議席増 自民は現有守れず(その1) /愛知
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 14日投開票の衆院選で、県内の15小選挙区は、自民が堅調に議席を獲得する一方、野党側も2012年の前回選で民主が取った2議席から7議席に増やす意地を見せた。自民は前回13勝し、今回も全国的には優勢な流れにあったが、愛知では守勢に回り、全ての選挙区の議席を維持できなかった。「王国」の復活を目指した民主は議席の奪還が相次ぎ、6勝した。また、維新が県内の小選挙区で初めて勝利した。【井上直樹】

 ◆7区

 ◇山尾氏が返り咲き
 愛知7区(瀬戸市など)は、民主元職の山尾志桜里氏(40)が小選挙区の議席を奪還した。山尾氏は当選が確実となると、尾張旭市の事務所に満面の笑みを浮かべて支持者らの前に現れ、「国民の良識が勝った。皆さんの意地が私を押し上げてくれた」と述べ、深く頭を下げた。

 前回選で落選後、自民前職の地盤に後援会を発足させるなど、票の掘り起こしに力を入れてきた。選挙戦では「格差は広がった」と政権を批判し、社会保障や子育て支援の充実などを訴えた。

 自民前職の鈴木淳司氏(56)と息詰まる激戦を展開したが、連合を中心にした組織基盤が機能し、無党派層にも浸透して競り勝った。【三上剛輝、大野友嘉子、加藤沙波】

 ◆3区

 ◇近藤氏、接戦制し奪還
 愛知3区(名古屋市緑区など)では、民主前職の近藤昭一氏(56)が小選挙区の議席を奪還した。当選確実の一報に、近藤氏は同市天白区の事務所で笑顔を見せ、支持者らと喜びを爆発させた。近藤氏は「2年前の雪辱を果たせた。安倍首相がやっていることは一部の人たちのための政治。戦争をしない、原発からの脱却など、皆さんの声を胸に刻んで頑張りたい」と述べた。

 前回、自民前職の池田佳隆氏(48)に議席を明け渡し、再起を期してつじ立ちなどを続けた。今回、街頭では「格差の是正が政治の役割」と強調し、「与党にブレーキをかける」と訴えた。池田氏とは激しく競り合ったが、政権批判層を取り込み、接戦を制した。【井上直樹、黒尾透】

 ◆15区

 ◇根本氏が再選 「景気回復を全国に広げる」
 愛知15区(豊橋市など)は、自民前職の根本幸典氏(49)が再選を果たした。

 豊橋市花中町の事務所では、当選確実の一報が伝わると、支援者から歓声が上がった。根本氏は「子供たちが生まれて良かったと言える古里を作っていきたい」と述べた。

 根本氏は、地域の社会資本整備や花き振興法成立などの実績を強調したうえで「消費増税を延期する間に、中小企業や地域の景気回復を全国に広げていく」と訴えてきた。初当選から報告会などを続けながら、後援会組織を作り上げ、支持層を強固にした。

 民主の関健一郎氏(36)は出遅れが響き、共産の串田真吾氏(38)は政権批判を展開したが、及ばなかった。【清藤天】

2702チバQ:2014/12/15(月) 23:00:30
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk23010176000c.html
2014衆院選:小選挙区 野党、意地の議席増 自民は現有守れず(その2止) /愛知
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆6区

 ◇丹羽氏4選 「国政に一層精進」
 愛知6区(春日井市など)は、自民前職の丹羽秀樹氏(41)が4選を果たした。春日井市貴船町の事務所では、当選確実の一報が早々と流れると、支援者らと万歳をして喜びを分かち合った。丹羽氏は「今回は3期にわたる私の仕事を問われる選挙だった。みなさんの評価を得て、当選させていただいた。今後は恩返しをする意味で、国政に一層精進したい」と述べた。

 副文部科学相に就任して間もない選挙で、優勢が伝えられたが、後援会などを引き締め、陣営に緩みはなかった。丹羽氏は選挙戦で「デフレ脱却のチャンスを逃さず、景気の底上げを図る。日本の将来を担う青少年教育の充実は最重要課題だ」などと訴え、支持を広げた。【花井武人】

 ◆1区

 ◇熊田氏が再選 「多くの声に耳傾けたい」
 県内で最多の6人による激戦となった愛知1区(名古屋市北区など)は、自民前職の熊田裕通氏(50)が再選を果たした。当選確実の一報が全国に先駆けて流れると、熊田氏は北区の事務所に集まった支持者と喜びを分かち合った。熊田氏は「白紙委任をいただいたという思いはない。多くの声が埋もれていることを自覚し、その声に耳を傾けたい」と述べ、今後については「景気回復の実感が隅々まで行き届くよう頑張りたい」と話した。

 選挙戦では「アベノミクスをさらに推し進める」と経済政策の継続を訴えの中心に据えた。また、組織票を手堅くまとめる一方、朝夕のつじ立ちや小規模な集会にも顔を出し、与党支持層以外にも浸透した。【町田結子】

2703チバQ:2014/12/15(月) 23:01:05
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk24010184000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民3議席維持 勢力図変わらず(その1) /三重
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 14日投開票された第47回衆院選で、県内5小選挙区では、自民が中勢・伊賀以南の3選挙区、民主が北勢の2選挙区を制し、前回(2012年)と同様に自民の3勝2敗となった。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」の是非が最大の争点とされる中、突然の衆院解散による短期決戦で十分な論戦が交わされなかったことや、民主が1、4区で候補者擁立を断念したことなどから、有権者の関心が高まらなかった。このため、いずれの選挙区も強固な組織を持つ前職が危なげなく勝利した。一方、比例東海ブロックでは、2区で自民前職、島田佳和氏が前回に続いて復活当選した。また、前県議で比例単独候補の公明新人、中川康洋氏も初当選を果たし、同党では坂口力・元党副代表が引退して以来、2年ぶりに県出身者が議席を得た。5区の民主元職は復活できなかった。

 ◆1区

 ◇川崎氏が11選 東海最多、実績に支持
 自民前職の川崎二郎氏の津市内の事務所に「当確」の一報が入ると、集まった支持者らの歓声や拍手が響き、川崎氏は「ありがとう」と笑顔で応えた。民主が維新との候補者調整で、公認予定だった前参院議員の擁立を断念した異例の展開の中で、分厚い後援会組織に支えられた手堅い選挙戦を展開し、実績を強調して支持を伸ばした。

 11回の当選回数は東海地方最多。選挙戦は当初から優位とされたが、野党の候補者調整に警戒感を強め、個人演説会を小まめに開催し、企業回りも精力的にこなした。平日早朝には連日、交通量の多い通りなどでつじ立ちもし、陣営幹部は「いつも以上に動いた」。

 雇用情勢の改善など、アベノミクスが県内に及ぼした効果のほか、鈴木英敬知事との良好な関係を強調した上で、若者が地元に残れるような施策の充実など地方創生の構想も披露。今後は景気回復を地方に波及させるなどとし、自公政権の継続を訴えた。【谷口拓未】

 ◆2区

 ◇中川氏激戦制し7選 「元気な日本つくる」
 民主前職の中川正春氏の鈴鹿市内の事務所では、当選確実の知らせが入ると、集まった人たちから歓声と拍手が湧き起こった。厳しい選挙戦を勝ち抜いて7選を果たした中川氏は、支持者とともに喜びをかみ締めた。

 個人演説会や街頭演説などを精力的にこなし、靖国神社参拝を巡る安倍晋三首相の外交姿勢やアベノミクスなどを批判。6期18年の豊かな経験をアピールし、労組票に加え、無党派や自民支持層の一部などからも支持を得た。

 中川氏は選挙戦でアベノミクスについて「明日の株価を上げても経済問題は解決できない」とし、「人口減少に歯止めをかけ、20年先、30年先を考えた社会改革が必要。社会を担う人や子どもたちに投資をして、元気な日本をつくり上げることが原点」と訴えた。

 また原発を2030年代にゼロにすることを掲げたほか、集団的自衛権の行使容認に反対し、「平和主義を貫くことが大切」とも主張した。【加藤新市】

2704チバQ:2014/12/15(月) 23:01:37
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk24010102000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民3議席維持 勢力図変わらず(その2止) /三重
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆3区

 ◇岡田氏、盤石の9選 自民批判で応酬
 民主前職の岡田克也氏が9回連続の当選を果たした。国政選挙担当の党代表代行として全国を遊説で駆け巡り、選挙戦の間に地元入りしたのはわずか2日間だけだったが、これまでの実績を生かした盤石の態勢で、新人2氏の挑戦を寄せ付けなかった。

 川越町高松の事務所では、東京にいる本人に代わり、妻の多津子さんらが吉報を待った。午後8時過ぎに当選確実の一報が入ると、集まった支持者らから拍手と歓声が起こり、多津子さんが礼を述べて握手を交わした。

 選挙戦で岡田氏は安倍政権のアベノミクスを「期待外れ」と批判。さらに集団的自衛権の行使容認や特定秘密保護法を踏まえ、「安倍政権の暴走を抑えるには、(議席数で)野党の強化が必要だ」と党勢拡大を訴えた。

 こうした主張で与党への批判票を集めるとともに、「民主の顔」としての圧倒的な知名度もプラスとなり、民主支持層のほか自民、公明支持層にまで浸透した。【岡正勝】

 ◆4区

 ◇田村氏、完勝7選 自共対決、終始優位に
 自民前職で前厚労相、田村憲久氏の松阪市の事務所に当選確実の一報が伝わると、大勢の支持者から割れるような拍手が起こった。7回目の当選を果たした田村氏が姿を見せると、「おめでとう」と祝福の声が飛んだ。田村氏はバンザイを三唱後、「他候補の応援で地元を留守にすることも多かったが、皆さんのおかげです」と支持者に感謝した。

 選挙戦は民主が4区での候補者擁立を断念し、自共対決に。知名度に勝る田村氏は、8日間の全国遊説の合間にも街頭演説や個人演説会をこなし、終始優位に戦いを進めた。

 野党の「大義なき解散・総選挙」との批判には、「消費税率を上げ社会福祉を充実させるとした公約を変更せざるを得ず、議席は一旦返すのが政治の筋」と説明。アベノミクス効果が不十分との批判には「株価が上昇し、年金の運用益は大幅に増えた」などと反論し、「働く人の給与アップが成功した後に、消費税率を上げる」と継続を訴えた。【橋本明】

 ◆5区

 ◇三ツ矢氏、5選 「県南部を元気に」
 自民前職の三ツ矢憲生氏が、5回目の当選を果たした。伊勢市の事務所に当選確実が伝わると、詰め掛けた支持者らから拍手が起こり、喜びに沸いた。

 三ツ矢氏は今回も「地域の代表として信を問う」と比例重複立候補を辞退して選挙に臨んだ。4期の実績や、政権奪還後の2年間で副外相、党副幹事長などを務めた経験を強調し、アベノミクスの着実な実行と景気の底上げを主張。選挙は前回衆院選と同じ3氏による対戦となったが、支持層を手堅くまとめて勝利した。

 選挙戦では後援会を中心とした組織固めに力を入れ、公明の比例代表候補とも連動した運動を展開。「地方創生法を使って地域の創意工夫、アイデアを支援していく。力を合わせて県南部を元気にしたい」と地域振興を訴えたほか、アベノミクスについて「全国的に経済は回復基調で、雇用も100万人増えた」などと成果を強調し、自民、公明支持層を中心に幅広い層に浸透した。【新井敦】

2705チバQ:2014/12/15(月) 23:01:54
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 ■解説

 ◇政治離れ進む危険性
 野党の「自民1強打破」との訴えは実らず、県内5小選挙区では自民が3勝2敗とし、前回選挙(2012年)に続いて勝ち越した。前回浮き彫りになった民主への失望感は依然として解消せず、民主は昨夏の参院選を含め国政選挙で事実上の3連敗となった。議席を守ったのはいずれも前職。突然の解散による短期決戦となる中、新人候補らは浸透できず、多選で強固な支持基盤を持つ前職が地力を発揮した格好だ。

 選挙の最大の争点は「アベノミクスの是非」とされた。しかし、多くの県民からは、賃金が上がらない中で消費税率や物価が上がり、「生活はむしろ苦しくなっている」という声を聞いた。その他の重要課題についても、毎日新聞が選挙戦中盤に行った世論調査で、自民党の政策を評価する有権者は必ずしも多くなかった。集団的自衛権の行使は半数が反対し、賛成の32%を大きく上回った。最も重視する争点として最多だった「年金・医療・介護・子育て」についても、負担が増え、サービスが低下しているのが実態だ。取材を通じ、特定秘密保護法や原発再稼働に懸念を示す声も多かった。

 そんな中で、どの選挙区も当選者の顔ぶれは変わらなかった。最大の要因は、安倍首相の衆院解散表明から投開票日まで1カ月足らずという短期決戦だったことだろう。民主との候補者調整で維新の新人に一本化された1区。共闘態勢が形骸化したことも敗因に挙げられるが、陣営幹部は「前津市長で知名度はそれなりにあったが、選挙戦終盤になってもこの選挙に立候補していることを知らない有権者が多い。組織のない維新の党にとって、訴えや名前を浸透させるにはあまりにも時間が足りない」と嘆いた。

 5選挙区の当選者は5〜11選。圧倒的な知名度に加え、長年築き上げてきた強固な後援会や業界団体、労組などの支援組織で安定した戦いができたことは明らかだ。

 民主党は国民の期待を裏切り、前回選挙で政権交代を許した。民主県議は「民主への失望感は今も消えていない」と言う。自民に代わる選択肢がなく、有権者の関心を薄れさせたことも今回の選挙結果につながったといえよう。

 選挙戦で自民候補らは「アベノミクスの効果は地方にまで及んでいないが、効果が表れるのはこれからだ」と訴えたが、その具体策は示していない。「空手形」に終われば、有権者の政治離れ、政治不信がさらに進む危険性をはらんでいる。【田中功一】

〔三重版〕

2706チバQ:2014/12/15(月) 23:02:48
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk27010223000c.html
2014衆院選:自民が躍進9議席 維新は後退5議席(その1) 公明4議席を維持 /大阪
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 14日投開票された衆院選で、府内19小選挙区でも国政に送り出す新しい顔ぶれが決まった。自民は、3議席から9議席と大幅に増やして躍進、公明は4議席を維持した。維新は本拠地の大阪で12議席から5議席に減らして後退。しかし自民と激しく競り合って、比例復活も多く、踏みとどまった。維新の橋下徹共同代表(大阪市長)が推し進める大阪都構想や来春の統一地方選にも影響を与えそうだ。民主は1議席を獲得した。共産・次世代・生活・社民は選挙区で議席を獲得できなかった。【衆院選取材班】

 ◆4区

 ◇中山さん、実績の4選
 小選挙区の連続当選がない激戦の4区で、自民前職、中山泰秀さん(44)が、維新新人の吉村洋文さん(39)らを破って4回目の当選を決めた。大阪市北区の事務所で「アベノミクスの効果を実感できるまでみんなで頑張るという1票1票を積み重ね、勝利を得られた」と謝意を示した。

 父正暉元建設相の地盤を引き継ぎ、03年に比例復活で初当選。09年には落選を経験した。前回選も維新前職に敗れての比例復活で、小選挙区では05年以来の勝利だった。

 今回は副外相として安倍政権の一翼を担った実績を強調。経済政策の継続などを訴えた。安倍晋三首相ら「党の顔」が選挙区入り、自公の地方議員の全面支援を受け、組織票を手堅くまとめた。

 ◆3区

 ◇佐藤さん、盤石8選
 3区の公明前職の佐藤茂樹さん(55)が、盤石の戦いで共産新人の渡部結さん(33)に大差をつけて8選を果たし、支持者と喜びを分かち合った。

 大阪都構想を巡って公明と対立する維新の橋下共同代表が先月中旬、3区からの出馬を強く示唆。維新との蜜月関係はすでに崩れていたが、代表自ら乗り込む可能性が高まり、情勢は一気に緊迫した。結局、公示直前に出馬は見送られ、陣営は肩すかしを食らった格好だが「脅しには屈しない」と逆に結束が固まった。公示後には安倍首相の応援も受け、順調に票を積み上げた。

 佐藤さんは万歳をした後、「景気回復を実感できるよう政策をさらに強化し、責任を果たしたい」と語った。

 ◆2区

 ◇左藤さん、余裕4選
 2区では、自民前職の左藤章さん(63)が、千葉13区から国替えで挑んだ維新前職の椎木保さん(48)や共産新人の山本陽子さん(60)を破り、4選を果たした。

 左藤さんは、大阪市阿倍野区の事務所で大きな歓声を上げて喜ぶ支持者らに迎えられた。万歳した後、「自民と公明が安定した政権で国民のためにしっかりやっていく」と笑顔を浮かべた。

 維新旋風が吹いた前回選でも議席を守った左藤さんは、後援会など強固な地盤を最大限生かして自民、公明の支持層に浸透した。

 大阪にゆかりのない維新の椎木さんは、次世代との分裂で空白区になった2区に乗り込んだ。「大阪に骨を埋める」とアピールしたが及ばなかった。

 ◇自民、維新に雪辱 選挙区で勝敗逆転
 府内の19選挙区のうち、与党の自民・公明対野党の対決は、自公が合わせて13勝と大勝した。

 このうち、自民対維新(大阪維新の会が推薦した次世代を含む)の構図となった15選挙区で、自民が9勝6敗(10区は民主)と勝ち越した。維新が躍進した2012年の前回選で、19選挙区のうち自民は3議席獲得にとどまったが今回、維新に雪辱した。公明は前回に続いて、候補者を立てた4選挙区全てで勝利した。

 序盤に劣勢が伝えられた維新は、橋下徹共同代表が終盤、府内で集中的に街頭演説をこなして巻き返した。複数の選挙区で自民と接戦に持ち込み、5議席を得た。前回、選挙区で議席ゼロだった民主は1議席を確保した。

 府内19選挙区では毎回、選挙の結果が揺れ動き、選挙のたびに勢力図は大きく塗り変えられた。「郵政民営化」が争われた05年は自民が15人中13勝した。「政権交代」が問われた09年は民主が擁立した17選挙区で全勝した。「第三極」に注目が集まった前回12年は、維新が候補者14人のうち12勝した。09年と12年で2回連続の当選者はいなかった。今回も、勝敗が大きく入れ替わる結果となった。

2707チバQ:2014/12/15(月) 23:03:27
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk27010218000c.html
2014衆院選:自民が躍進9議席 維新は後退5議席(その2止) 民主1議席を獲得 /大阪
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆1区

 ◇井上さん、競り勝ち再選
 1区は、維新前職の井上英孝さん(43)が、自民新人の大西宏幸さん(47)に3300票余りの小差で競り勝ち、再選を果たした。大阪市天王寺区の事務所に当選確実が伝えられると、涙ぐむ支持者もいた。大きな拍手で迎えられた井上さんは支持者に「ありがとうございます」と何度も頭を下げ、「期待を裏切らないよう、国政で一役を担いたい」と述べた。

 大阪では、維新の看板政策「大阪都構想」を巡り、維新と自民など他党とが激しく対立。大阪の中心部を抱える選挙区だけに、勝敗が注目された。井上さんは、街頭演説中心の地道な選挙戦を展開。維新の橋下共同代表らの全面的な支援を受けて、当初、伝えられた劣勢をはね返した。

 ◆14区

 ◇谷畑さん、面目を保つ
 激戦となった14区では維新前職の谷畑孝さん(67)が、自民元職の長尾敬さん(52)らを破って7回目の当選を決めた。維新が、幹事長の松井一郎知事の地元で面目を保った。

 事務所への当確の連絡に支援者から歓声と拍手がわいた。谷畑さんは「厳しい戦いだったが、みなさんの声をしっかり国政に届ける。こんなにうれしいことはない」と話した。

 元民主の長尾さんとは5回目の対決。谷畑さんは前回選で自民から維新に移り、風にも乗ったが、今回は地道な選挙戦を迫られた。長尾さんには安倍首相や菅義偉官房長官らが応援に入り、序盤は先行を許したが、谷畑さんが6期の実績を強調。橋下共同代表や松井幹事長らの応援も受け、逆転した。

 ◆19区

 ◇丸山さん、激戦制す
 19区では、維新前職の丸山穂高さん(30)が再選を果たした。前回選とは一転して、維新への風は吹かなかったが、「既得権益を打破する」と訴え、自民新人の谷川とむさん(38)との激しい選挙戦に競り勝った。

 丸山さんは支持者ら約70人に囲まれて万歳して「大阪・泉州を元気にして、安倍さんができていないところをチェックしてくれという声をいただいた。みなさんの信託に応えられるように頑張る」と述べた。自転車でこまめに選挙区を回り、無党派層にも浸透した。

 谷川さんは自民、公明に加えて、業界団体の支援を受けたが組織を固めきれず、及ばなかった。民主元職の長安豊さん(46)、共産新人の北村みきさん(48)も届かなかった。

 ◇暖房は料金制
 ○…冬型の気圧配置の影響で寒気が流れ込んだため、14日は府内各地で冷え込み、豊中市の最低気温は氷点下1・6度と今季最低を記録した。

 大阪19区の投票所の一つ、泉佐野市鶴原1の鶴原町会館にはジャンパーを羽織り、マフラーを巻いた有権者らが投票に訪れていた。同会館では、来訪者のために料金制の暖房を採用している。100円で1時間暖房が使えることから、市は担当職員に100円玉を十数枚支給し、寒波に備えた。

 ◇センキョン残念
 ○…大阪市選管のマスコットキャラクター「センキョン」は前回の衆院選に続き、活躍できなかった。センキョンは「御堂筋のイチョウ並木から生まれたかわいい妖精」との設定で95年の市長選に登場。投票用の鉛筆をイメージした帽子をかぶる着ぐるみもあり、全24区選管に1体ずつと市選管に3体もあるという。選挙期間中に投票を啓発するのが本来の任務だが、突然の衆院解散で準備できなかった。市選管は「次こそ、すべての着ぐるみを集めるイベントで選挙を盛り上げたい」。

 ◇仕分けに整理台
 ○…17区の開票所の一つとなった堺市西区の津久野中学校では今回、新たに票を留め置く整理台を設けた。開票作業は、候補者名ごとに仕分けし、2人1組で点検。500票の束となり、立会人が確認してから得票数を計算する。仕分け後の点検に携わる職員は56人。作業スピードのばらつきで、得票数の発表が特定の候補に偏ってしまう恐れがあったため、整理台を導入した。激戦が予想された選挙区で、担当者は「開票だけでなく開票結果の発表にも細心の注意を払った」と話した。

2708チバQ:2014/12/15(月) 23:03:59
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk28010379000c.html
2014衆院選:自民、1減7議席 民主、維新1議席 公明2、8区守る(その1) /兵庫
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 第47回衆院選は14日投開票された。県内12小選挙区では、維新が1区で自民との接戦の末に議席を獲得した。維新の県内小選挙区での議席獲得は初めて。全国的に勢いを見せた自民だったが、県内では前回選より一つ減らし7選挙区勝利に終わった。公明は2、8区の議席を守った。維新以外の野党は11区で民主が議席を死守。次世代、共産は小選挙区で議席を得られなかった。県内の当日有権者数は453万5145人。投票率は50・86%(前回58・59%)だった。【衆院選取材班】

 ◆1区

 ◇井坂さん再選、激戦制す 盛山さん比例で復活
 維新前職の井坂さんが、自民前職の盛山さんとの接戦を制した。前回はみんな公認で立候補して惜敗し、比例復活当選後に結いを経て維新に合流。選挙戦では自転車で回って若さをアピールし、街頭で「子どもたちの将来のためにも政治を変えよう」と同世代にも支援を呼び掛けた。神戸市中央区の事務所で当選の知らせを受け、「有権者が政治をあきらめなかった結果。国会では誰にも負けない活動量で2期目も結果を出したい」と語った。

 盛山さんは、比例代表近畿ブロックで復活当選した。選挙戦では自民の神戸市議・県議らもフル活動し、推薦を受けた公明の支持も得て組織戦を展開。安倍晋三首相や党幹部らも次々と応援に駆け付け、井戸敏三知事らの支援も受けて支持拡大を図り、井坂さんに迫った。復活当選が決まると、神戸市中央区の事務所では支持者らから歓声が上がった。盛山さんは「経済や福祉、神戸の活性化にこれからも全力で取り組んでいく」と語った。

 ◆3区

 ◇関さん、混戦抜け3選
 自民前職の関さんが、政党公認候補5人が立候補し混戦模様となった選挙戦を制し、3選を果たした。街頭演説では、経産政務官として経済政策の重要性を中心に訴えた。公示当日に谷垣禎一党幹事長が駆けつけ、石破茂地方創生担当相らの応援も受ける一方、自民、公明の地方議員と連携し、組織票も固めた。当選の知らせが伝わると、神戸市須磨区の事務所で支援者を前に、「景気回復を実感してもらえるよう全身全霊を傾ける」と語った。

 ◆5区

 ◇谷さんが5選

 自民前職の谷さんが5選を果たした。自民支持層に加え、推薦を受けた公明支持層や各種団体からの支援も集め安定した態勢で臨み、街頭演説や個人演説会で国政での実績や政策をアピール。5区での候補者擁立を見送った民主の支持層や、無党派層も取り込み優位に戦いを進めた。谷さんは豊岡市の事務所で、背広に長靴姿で演台に立ち「地域まで行き渡る景気回復、地方創生に取り組む。おごることなく、謙虚に臨んでいく」と語った。

 ◆6区

 ◇大串正樹さん
 自民前職の大串さんが、4人立候補の争いを制し再選された。大串さんは「デフレからの脱却には金融政策、財政政策、そして成長戦略の3本柱以外に方法はない」とアベノミクスの継続を訴え、石破茂・地方創生担当相らも来援。自民と公明の支持層を固め、無党派層にも浸透した。

 当選が決まり、大串さんは伊丹市の事務所で「アベノミクスを次のステージにつなぐ。本格的な日本経済立て直しに尽力したい」と語った。

 ◆7区

 ◇山田賢司さん
 自民前職の山田さんが、他の4人を破って再選を果たした。元銀行員の経験を生かして、経済政策を軸にした選挙戦を展開。「地方や中小企業にも景気回復を実感できるようにする」などと訴え、アベノミクスの継続を主張。保守層だけでなく無党派層にも支持を広げた。当選の報が届くと、山田さんは西宮市内の事務所で支持者と万歳を繰り返し「経済政策をしっかりと進めていく。一生懸命働いた人が希望を持てる国にしていきたい」と抱負を語った。

 ◆9区

 ◇西村さん、5度目の笑顔
 4期の実績と知名度、厚い支持基盤に支えられた自民前職の西村さんが5選を果たした。4人が立候補した前回選と一変し共産新人との一騎打ちになったが、「将来の日本のリーダーにふさわしい得票を」と後援会や支持団体が自民支持層を固め、推薦した公明支持層のほか無党派層も取り込んだ。明石市大明石町2の事務所で支援者と万歳を三唱した西村さんは「アベノミクス(による景気回復)を地方に、中小企業に広げたい」と語った。

2709チバQ:2014/12/15(月) 23:04:33
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk28010288000c.html
2014衆院選:自民、1減7議席 民主、維新1議席 公明2、8区守る(その2) /兵庫
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆2区

 ◇赤羽さん、実績強調7選
 公明前職の赤羽さんが、民主元職の向山さんらを破り7選を果たした。赤羽さんは、自公政権による経済政策などの実績を強調。安倍晋三首相らも応援に駆けつけ、無党派層など公明支持層以外にも浸透した。神戸市兵庫区の赤羽さんの事務所では、当選の知らせが届くと、駆けつけた支援者らの歓声が沸き起こった。祝福を受けた赤羽さんは「世界中の企業と人材を神戸に誘致し、地域の経済を活性化させたい」と抱負を力強く語った。

 ◆4区

 ◇藤井さん、分厚い組織力で勝利
 自民前職の藤井さんが再選を果たした。選挙期間中は谷垣禎一幹事長ら党幹部や閣僚も次々と応援に駆け付け、分厚い組織力で自民支持層に加え、推薦を受けた公明支持層も着実に固めた。官僚時代の実績などから「即国戦力」を強調し、候補者を擁立しなかった民主支持層や無党派層にも支持を広げた。当選が決まり、西脇市の事務所で支持者らと万歳をした藤井さんは「この地域から日本一の地方をつくりあげていきたい」と語った。

 ◆12区

 ◇山口さん、支持固め5選
 無所属前職の山口さんが、自民県連が推す無所属新人や維新、共産を退け、5選を果たした。相生市那波西本町の事務所に当選確実の報が入ると、支援者らは活気づき、山口さんは感謝の言葉を述べた。山口さんは「イノベーション(新機軸)で新産業を創出して若者の働く場を確保する」などと熱っぽく訴え、知名度の高さや強固な後援会組織で優位な戦いを続けた。自民の二階俊博総務会長が応援に駆けつけ、自民層にも食い込んだ。

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 ■視点

 ◇地方に寄り添う「一歩」を
 「私たちが進めている『構造改革』は間違いない。しかし、まだまだ地方において、それを実感できないという方々もたくさんおられます。そのために、私は『地域再生』に取り組んでいきたい、こう考えているんです」

 今から約7年半前の2007年6月、参院選を前にした大津市の演説会場で私が取材した、ある人物の発言だ。「構造改革」を「アベノミクス」に、「地域再生」を「地方創生」に置き換えると、今回の衆院選で同じ人物が繰り返した「決まり文句」になる。いずれも発した主こそ、安倍晋三首相その人だ。

 7年半も時が過ぎているのに状況が全く変わっていないのは、「地方を良くしたい」という政治家の本気度は言葉だけと、もはや断言していいのではないか。もちろん、安倍首相一人がその責を負うものではない。与党のみならず、この間に政権交代に成功した民主党など野党も、免責されるものではない。

 毎日新聞は選挙期間中、県内各地のアベノミクスの実情に迫る「アベノミクスの現場から」を連載した。町工場や働く女性、駅前商店街、中山間地の農業地帯−−。アベノミクスの恩恵がまだ十分に行き渡っていない中、それでも懸命に前に進もうとしている地方のありのままの姿が、そこにはあった。

 「大義がない」と言われ続けた今回の衆院選の最大の意義は、それぞれの候補者がこの地方の「現場」に、少なからずは向き合えたことではないか。これから数年後に再び冒頭のような発言が繰り返されないためにも、まずは議席を得た顔ぶれにこそ、地方に寄り添う「一歩」を進める責務があることを、決して忘れてはならない。【石川貴教】

2710チバQ:2014/12/15(月) 23:04:58
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk28010257000c.html
2014衆院選:自民、1減7議席 民主、維新1議席 公明2、8区守る(その3) /兵庫
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 第47回衆院選は14日投開票された。県内12小選挙区では、維新が1区で自民との接戦の末に議席を獲得した。維新の県内小選挙区での議席獲得は初めて。全国的に勢いを見せた自民だったが、県内では前回選より一つ減らし7選挙区勝利に終わった。公明は2、8区の議席を守った。維新以外の野党は11区で民主が議席を死守。次世代、共産は小選挙区で議席を得られなかった。県内の当日有権者数は453万5145人。投票率は50・86%(前回58・59%)だった。【衆院選取材班】

 ◆8区

 ◇中野さん、一騎打ち制す
 公明前職の中野さんが、共産新人の庄本さんとの一騎打ちを制し、再選を果たした。中野さんは「地方や家計でも景気回復を実感できる政策を続ける」と主張。中小企業の訪問を繰り返し、理解を求めた。また、自民の安倍首相や、小泉進次郎復興政務官らとも街頭に立ち、無党派層へも支持を広げた。当選が決まると、中野さんは尼崎市の事務所で「尼崎を元気にするため、みなさんの声を国に届ける」と2期目の抱負を語った。

 ◇一斉に票仕分け
 ○…兵庫8区の開票所となった尼崎市のベイコム総合体育館では、集まった市職員約400人が一斉に投票箱を開けて、票の仕分けをした。

 市では、先月16日に市長選があったばかり。選挙の事務にあたる市選挙管理委員会の職員にとっては、気の抜けない日々がさらに続いた。

 市選管の職員は「市長選が終わってから、すぐに衆院選の準備に取りかかったので休暇は先送り。疲れもたまっている」と打ち明ける。だが、開票作業に臨み「市長選の開票作業は混乱なく終えた。衆院選も、ミスをせず乗り切りたい」と語り、気を引き締めた。

 ◆6区

 ◇大串さん再選 無党派層にも浸透
 自民前職の大串さんが、4人立候補の争いを制し再選された。大串さんは「デフレからの脱却には金融政策、財政政策、そして成長戦略の3本柱以外に方法はない」とアベノミクスの継続を訴え、石破茂・地方創生担当相らも来援。自民と公明の支持層を固め、無党派層にも浸透した。

 当選が決まり、大串さんは伊丹市の事務所で「アベノミクスを次のステージにつなぐ。本格的な日本経済立て直しに尽力したい」と語った。

 ◆5区

 ◇谷さん、盤石の5選

 自民前職の谷さんが5選を果たした。自民支持層に加え、推薦を受けた公明支持層や各種団体からの支援も集め安定した態勢で臨み、街頭演説や個人演説会で国政での実績や政策をアピール。5区での候補者擁立を見送った民主の支持層や、無党派層も取り込み優位に戦いを進めた。谷さんは豊岡市の事務所で、背広に長靴姿で演台に立ち「地域まで行き渡る景気回復、地方創生に取り組む。おごることなく、謙虚に臨んでいく」と語った。

〔阪神版〕

2711チバQ:2014/12/15(月) 23:05:52
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk28010297000c.html
2014衆院選:自民、1減7議席 民主、維新1議席 公明2、8区守る(その4) /兵庫
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆7区

 ◇山田さん、手堅く再選 「働く人が希望持てる国に」
 自民前職の山田さんが、他の4人を破って再選を果たした。元銀行員の経験を生かして、経済政策を軸にした選挙戦を展開。「地方や中小企業にも景気回復を実感できるようにする」などと訴え、アベノミクスの継続を主張。保守層だけでなく無党派層にも支持を広げた。当選の報が届くと、山田さんは西宮市内の事務所で支持者と万歳を繰り返し「経済政策をしっかりと進めていく。一生懸命働いた人が希望を持てる国にしていきたい」と抱負を語った。

 ◇大前さん挑戦実らず
 兵庫県議を急きょ辞職し、立候補した無所属新人の大前さんが落選した。所属していた自民を除名されての挑戦。元衆院議員の父の地盤を引き継ぎ、国政への転身に支持者の理解を求めた。しかし、自民の支持層の一部しか取り込めず、無党派層への浸透も広がらなかった。支持者を前に大前さんは「私の力不足。今後も女性が輝ける社会を目指し、努力を続けたい」と再起を誓った。

〔三田版〕

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk28010276000c.html
2014衆院選:自民、1減7議席 民主、維新1議席 公明2、8区守る(その5止) /兵庫
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 第47回衆院選は14日投開票された。県内12小選挙区では、維新が1区で自民との接戦の末に議席を獲得した。維新の県内小選挙区での議席獲得は初めて。全国的に勢いを見せた自民だったが、県内では前回選より一つ減らし7選挙区勝利に終わった。公明は2、8区の議席を守った。維新以外の野党は11区で民主が議席を死守。次世代、共産は小選挙区で議席を得られなかった。県内の当日有権者数は453万5145人。投票率は50・86%(前回58・59%)だった。【衆院選取材班】

 ◆11区

 ◇松本さん、激戦制し6選
 民主前職の松本さんが自民新人の頭師さんらとの激戦を制した。姫路市安田の事務所では集まった支援者が6選を喜んだ。前回衆院選に続き、今回も民主公認の松本さんには「逆風」の選挙戦だった。衆院解散前に小選挙区県内唯一だった民主議席を守ろうと、陣営は「松本党」を強調。政党色より候補本人を前面に出した。自民衆院議員だった父から受け継いだ地盤や石見利勝・姫路市長の事実上の支援もあり、党派を超えて票を集めた。

 ◆10区

 ◇渡海さんが8選
 自民前職の渡海さんが維新、共産の新人を降し、8選を果たした。加古川市内の事務所には父元三郎さんの時からの後援会の人たちや県議、市議らが集まり、「当確」に沸いた。選挙期間中は「アベノミクスを広げ、経済対策に全力を挙げる」「団塊世代の一人として未来への責任を果たす」と思いを訴えてきた。中盤以降は、自民圧勝報道に警戒感を強め、「小選挙区制は何が起こるか分からない」と陣営を引き締めたことも奏功した。

〔播磨・姫路版〕

2712チバQ:2014/12/15(月) 23:06:33
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk30010227000c.html
2014衆院選:1区逆風も民主死守 有権者の選択肢少なく(その1) 自民、小選挙区と比例で3議席 /和歌山
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 衆院選は14日投開票され、1区では民主前職の岸本周平さんが2012年の前回選に続いて議席を死守し、全国の自民大勝の流れに一矢を報いた。2区、3区はいずれも自民前職の石田真敏さんと二階俊博さんが圧勝した。1区で岸本さんに敗れた自民前職の門博文さんは前回選に続いて比例代表で復活当選した。小選挙区の全県での投票率は51・05%で、前回選より10・32ポイント下がり過去最低を更新した。【衆院選取材班】

 ◆1区

 ◇岸本さんが3選
 岸本さんは全国で自民党が大勝する逆風の中、300票差で制した前回選より差を広げて議席を守った。和歌山市舟津町の事務所では、当選の知らせに支持者から大歓声が上がった。壇上の岸本さんは大きく息を吸い、「奇跡とは思っていない。アリのような小さな力が(社会を)変えていく。本当にありがとうございました」と深々と頭を下げた。

 選挙戦ではたすきやのぼりに政党名を入れず、個人を強調した戦いを展開。国民年金の株式運用や閣議決定による憲法解釈の変更など政府を批判、教育支援を重視する長期的な地域活性化を訴えた。追い上げムードになってからは自転車で走り回り、夜遅くまで街頭に立って無党派層の支持も掘り起こした。

 ◇門さん当選に安堵 前回に続き比例復活
 門さんの比例代表での復活当選の知らせに、和歌山市北汀丁の事務所では安堵(あんど)の声が広がった。門さんは「2度目の挑戦も残念ながらかなわなかったが、比例でもらった議席を大切に和歌山のために地道に活動を続けたい」と述べた。

 選挙戦では元ホテル運営会社社長の経歴を生かし、カジノを核とする総合リゾート開発で関西国際空港から外国人観光客を呼び込む地域振興策などを訴えた。安倍首相も序盤に来県するなど党の手厚い支援も受け、歌手の松山千春さんなどの応援も受けて無党派層への浸透を図った。

 ◆2区

 ◇石田さん盤石6選
 石田さんは危なげなく6選を決め、多くの支持者や首長らが集まった岩出市高瀬の事務所そばの駐車場に大きな拍手に迎えられて登場。「準備期間も短く、非常に難しい選挙だった。地方創生やインフラ整備、防災などをやってもらいたいという皆さんの声を受け止め、これからも頑張っていきたい」と笑顔で語った。

 選挙戦では県議や海南市長を歴任してきた実績に加え、党の税制調査会や国家戦略本部などで幹部を務めた経験を強調。今回から2区に編入された有田市にも盛んに足を運び、防災や高齢化に対応したインフラ整備などにも取り組むと約束した。石破茂・地方創生担当相らの応援も受け、党派や年代を超えて幅広い支持を受けた。

 ◇阪口さん浸透せず 橋下氏応援も伸び悩む
 阪口さんの海南市藤白の事務所では、詰めかけた支持者らが沈んだ表情を見せた。阪口さんは「力が及ばず申し訳ない。これからも、しがらみのない政治活動を貫いていきたい」と肩を落とした。

 選挙戦では突然の解散で陣営スタッフも少ない中、広い選挙区内を精力的に歩き回った。前回選直前に維新に移ったことで反発を受けた古巣の民主の支持層にも浸透を図り、終盤に駆けつけた橋下徹・党共同代表の街頭での応援演説には1000人を超す聴衆が集まる盛り上がりを見せたが、大きな得票には結びつかなかった。

 ◇便利な図書館内投票 駐車場整備に課題も
 ○…投票所は県内に845カ所設けられた。そのうちの一つ、県立図書館内(和歌山市西高松1)の投票所では、本を借りたり、館内の催しに参加したりするのに合わせて投票する人の姿が目立った。図書館は先月の知事選でも投票所になっており、駐車場や駐輪場の警備を担当した畑中和男さん(74)は「知事選よりも関心が高まっているのか、足を運ぶ人が多いような気がする」と話した。ただ、駐車場の満車表示を見て「どれくらいかかりますか」と畑中さんに尋ねてそのまま引き返すドライバーもいたといい、「何か対策が必要なのでは」と語った。

2713チバQ:2014/12/15(月) 23:06:53
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 ■解説

 ◇有権者は政権注視を
 自民党への全国的な追い風の中、民主の岸本周平氏が前回選同様に1区で議席を死守した。前回300票だった門博文氏との得票差をさらに広げたが、党名をほとんど出さずに戦った岸本氏の選挙戦からは、民主がそのまま支持を得たとは言い難い。自民や公明に比例票を投じた与党支持層の中にも、小選挙区では岸本氏を支持する個人票が相当数あったと言うべきだろう。
 民主も維新も県内での候補擁立は1選挙区ずつにとどまり、はっきりした存在感を示すことはできなかった。逆に争点を経済政策一本に絞った自民は今回も2区、3区で圧勝したものの、この投票率の低さをみると、有権者が与党の政策に全権委任したとは言えない。小選挙区の候補者8人中7人が前回選と同じ顔ぶれになるなど、選択肢が乏しかったことも投票率低迷に拍車をかけた。長期的な影響の大きい原発再稼働や集団的自衛権行使の是非が十分に議論されたとも思えない。

 ただ、全国では与党が大勝し、今回の結果を受けて「政策に全面的信託を得た」ととらえるだろう。監視する野党の議席数が伸びず、今後、私たち有権者にはこれまで以上に政権を注視していく覚悟が求められる。【稲生陽】

2714チバQ:2014/12/15(月) 23:07:26
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk30010246000c.html
2014衆院選:1区逆風も民主死守 有権者の選択肢少なく(その2止) /和歌山
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆3区

 ◇二階さん圧倒11選
 二階さんは田辺市上屋敷2の事務所で首長、県議や大勢の支持者と握手を交わして万歳三唱。「和歌山県が生み出した国土強靱(きょうじん)化という構想を日本全国にお認めいただいている現状だが、それを具体的に発展させていかなくてはならない。これからの大きな仕事だと思っている」とあいさつし「最初の選挙の時の気持ちに立ち返って、11回目の当選をかみしめ、皆さんの期待に応えていきたい」と力を込めた。

 選挙戦では3日間だけ3区に戻り、それ以外は党総務会長として県外の自民候補の応援に飛び回った。その間は地元の首長や県議らが代わりに街頭や個人演説会に立ち、高速道路の紀伊半島一周や防災対策などを訴えて支持を広げた。

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二階俊博(にかい・としひろ) 75 自 前(11)

 党総務会長・国土強靱化総合調査会長▽全国旅行業協会長[歴]衆院議院秘書▽県議▽運輸相▽北海道開発庁長官▽保守党幹事長▽保守新党幹事長▽党総務局長・国対委員長▽経産相▽予算委員長▽中大=[公]

2715チバQ:2014/12/15(月) 23:08:39
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk37010412000c.html
2014衆院選:自民1、3区で勝利 景気回復へ期待 民主、2区で議席守る(その1) /香川
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 衆院選は14日、投開票された。1区は自民前職の平井卓也氏(56)、2区は民主前職の玉木雄一郎氏(45)、3区は自民前職の大野敬太郎氏(46)が小選挙区を制した。全国的に優位な選挙戦を展開した自民が、県内でも1区と3区を制し、2議席を獲得する一方、2区は民主が議席を守りきる形となり、前回(12年)と同じ結果となった。投票率は50・56%(前回59・04%)と過去最低を記録。選挙区別では1区50・06%(同58・90%)、2区53・86%(同60・50%)、3区47・61%(同57・63%)。県内の当日有権者数は81万9924人だった。【衆院選取材班】

 ◆1区

 ◇平井氏、組織で6選
 経験豊富な自民前職の平井氏が堅調に支持を広げ6選を果たした。推薦する公明や約1000の企業・団体の支援を受けながら、党支部の分厚い組織力を生かして順調に票を固めた。「『精神のデフレ』からの脱却が必要だ。景気回復の実感を届ける」とアベノミクス継続への支持を訴え、無党派層にも広く浸透した。

 民主前職の小川氏は「日本の将来を切り開く、本物の改革が必要だ」と社会保障制度などの改革を主張。選挙協力する連合香川の支援を受け、高松市中心部での街頭演説で無党派層への浸透を図ったが及ばなかった。

 共産新人の河村氏は消費増税中止や原発再稼働反対など他候補との違いを強調したが、浸透しなかった。

 ◇「景気回復へ向け全力」
 高松市鹿角町の平井氏の事務所では、夕方から続々と支援者らが集まりテレビの開票速報を固唾(かたず)をのんで見守った。当選の知らせが入ると、待ちわびた支援者から歓声や拍手がどっとわいた。平井氏は「ありがとうございます」と深々と頭を下げた。

 11月には法案作りから関わったサイバーセキュリティ基本法が成立するなど、得意分野のIT関連でも実績を重ねてきた。万歳三唱して花束を受け取った平井氏は「香川創生のため国政に送り出してもらえ、感謝。景気回復の実感を届けるため、全力でまい進する」と決意を述べた。

 ◆2区

 ◇玉木氏、実績で3選
 前回選で逆風の中、小選挙区を死守した民主前職の玉木氏が今回も勝利を収めた。玉木氏は国会議員としてトップクラスの質問数や議員立法数などの実績をアピール。「古里で聞いた声や思いを国会に届ける」と呼びかけ、民主支持層だけでなく、無党派層や他党の支持層からも幅広く支持を得た。

 自民前職の瀬戸氏は、念願の小選挙区勝利に向けて、党組織をフル動員。安倍晋三首相や麻生太郎副総理兼財務相、谷垣禎一幹事長など閣僚や党幹部が続々と応援に入ったが上滑りし、自民の支持層を固めきれず、次点に甘んじた。

 共産新人の佐伯氏は、消費増税ストップや憲法9条を生かした平和外交などを訴え、他党候補との違いを強調したが及ばなかった。

 ◇「皆さんにご恩返しを」
 さぬき市寒川町石田東の玉木氏の事務所には支援者らが詰めかけ、テレビの開票速報を見守った。「当確」の一報が流れると集まった人々から「やった!」と大歓声が起こり、間もなく姿を現した玉木氏が、拍手が巻き起こる中、迎え入れられた。

 民主に逆風が吹き荒れた前回に続き、全国的に自民の優勢が伝えられる中での選挙戦だったが、着実に支持を広げて勝利した。

 集まった人々と万歳で喜びを分かち合った玉木氏は「厳しい選挙を勝ち抜くことが出来た。皆さんにご恩返しができるよう頑張りたい」と意気込んだ。

2716チバQ:2014/12/15(月) 23:09:15
 ◇小川氏、瀬戸氏、比例で復活
 ◇活躍を誓う−−小川氏
 小選挙区で平井氏に敗れた民主前職の小川淳也氏(43)は比例代表四国ブロックで前回に続き復活当選を果たした。高松市上天神町の事務所に復活当選の知らせが届くと、待ちわびた支援者らからは歓喜と安堵(あんど)の声に包まれた。

 突然の解散による時間の限られた厳しい選挙戦で、社会保障制度の抜本的改革など独自の主張を続けてきた。大きな拍手で迎えられた小川氏は「投票してくれた人への感謝と申し訳ない気持ちを決意に変えて、世代交代を成し遂げたい。暮らしに根ざした政治を目指す」と深々と頭を下げて、涙ながらに国政での更なる活躍を誓った。

 ◇「全力尽くす」−−瀬戸氏
 小選挙区で敗れた自民前職の瀬戸隆一氏(49)は、前回に続き比例代表四国ブロックでの復活当選で再選を果たした。坂出市白金町の事務所に当選の知らせが入ると、残っていた支持者からは歓喜と安堵の声が上がった。

 瀬戸氏は、アベノミクス継続への支持を訴える一方で、地方創生に取り組む決意も述べて選挙戦を展開。公示後には長男誕生の吉報も舞い込み、大きく背を押された。

 大きな拍手で迎えられた瀬戸氏はマイクを握り、「小選挙区で勝利できず申し訳ない。しかし、再び国政に送っていただく以上、全力で頑張りたい」と決意を述べた。

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk37010429000c.html
2014衆院選:自民1、3区で勝利 景気回復へ期待 民主、2区で議席守る(その2止) /香川
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆3区

 ◇大野氏、安定の再選
 「地方創生」などを訴え、自民、公明支持層の支援を受けた大野氏が終始安定した選挙戦を展開して再選を果たした。引退した元防衛庁長官の父功統(よしのり)氏の地盤を引き継ぎ、初当選を果たした前回選と違い、突然の解散で支援者回りなどが不十分な面もあったが、危機感を強調し、陣営を引き締めたのが奏功した。

 国政初挑戦となった高田氏は、安倍政権の政策を批判し、消費増税や集団的自衛権行使などの反対を中心に訴え、連合香川の支援を得て無党派層への浸透を図ったが、伸び悩んだ。

 土岐氏は全国的な共産への追い風をばねに、党派を超えて政権に批判的な層の支持を取り込もうとしたが、及ばなかった。

 ◇「地方創生・人口減対策を」
 観音寺市本大町の大野氏の事務所では、テレビで「当選確実」の一報が流れると、詰めかけた大勢の支援者からは喜びの歓声と拍手が湧き起こった。支持者らと万歳をした大野氏は「皆様のお陰で当選できました」と頭を下げた。

 1期目は、研究者出身の議員として科学技術やイノベーションの分野で実績を積み、豊富な海外経験から党外交に参加する機会もあった。大勢の支援者を前に大野氏は2期目の抱負として、「地方創生と人口減少対策の中長期課題にしっかり取り組みたい」と述べ、気持ちを引き締めていた。

2717チバQ:2014/12/15(月) 23:10:07
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk40010200000c.html
2014衆院選ふくおか:自民、全選挙区で勝利 野党共闘、実らず(その1) /福岡
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 県内11小選挙区に35人が立候補した衆院選が14日投票され、即日開票の結果、追加公認を含めて自民の前職11人全員が当選し、前回衆院選に続いて県内の全小選挙区を自民が独占した。投票率が伸び悩む中、組織力に勝る自民が手堅く支持組織の票をまとめ、野党を引き離した。

 前回県内の議席を失った民主は、福岡都市圏と北九州市で元職6人を擁立。4区に前職を立てた維新、11区に新人を立てた社民ともそれぞれ県レベルで協力し「反自民」票の取り込みを狙ったが、小選挙区での野党共闘は空振りに終わった。ただ民主、維新は比例九州ブロックで復活当選し、勢力回復に向けて一定の足掛かりとなった。

 全小選挙区に候補を擁立した共産は小選挙区でこそ議席を獲得できなかったが、比例票を伸ばし、9区の新人が議席を確保した。

 各党の地方議員などが候補者の支援でフル活動した今回の衆院選の結果は、県政界の勢力図を決める来春の統一地方選に影響する可能性がある。【井本義親】

 ◆2区

 ◇鬼木さん、接戦制す 稲富さんら振り切り再選
 自民前職の鬼木誠さん(42)が民主元職の稲富修二さん(44)らの追い上げを振り切り、再選。福岡市中央区の事務所に集まった大勢の支援者が喜びを分かち合った。

 鬼木さんは、選対本部長を務めた山崎拓・元自民党副総裁の後継として保守系の県議や市議の手厚い支援を受け選挙戦を展開。街頭などで、アベノミクスの継続を強調し「地方の景気を回復させ財政再建する」と呼び掛けた。また、推薦を受けた公明との連立による安定した政権運営をアピール。個人演説会では公明の議員と共に支援を呼びかけた。企業・団体の支援者約1000人を集めた集会も企画し、幅広く支持を得た。

 稲富さんは、前回選挙後も党の支持率が低迷する中、朝のつじ立ちを続けるとともに地域行事にも積極的に参加するなど、地道に個人の支持を広げた。県レベルで推薦を受けた維新、社民の野党統一候補として「反自民の受け皿」を強調。重点区と位置づけた党も幹部を積極的に送り込んでてこ入れしたが、党への不満をぬぐいきれなかった。

 共産新人の倉元達朗さん(47)は「安倍暴走政治をストップさせる」と訴えたが、十分に広がらなかった。【下原知広】

 ◆1区

 ◇激戦 自民が追加公認、井上さん笑顔 山本剛さんら及ばず

 自民が追加公認した前職、井上貴博さん(52)が親子3代で県議を務めた地盤を固め、民主元職の山本剛正さん(42)らを制して再選を決めた。自民分裂で三つどもえの激しい選挙戦となったが、最後は組織力と知名度に勝る井上さんが逃げ切った。

 井上さんは前回選で、7期連続して議席を守っていた民主の元環境相、松本龍さん(63)を破った。しかし前回1区での自民公認を見送られて比例九州で初当選した前職の新開裕司さん(46)が1区での出馬を譲らず、2人とも無所属での立候補となった。前回の8区から国替えした山本さんも加わり、3人は激しいデッドヒートを展開した。

 井上さんは麻生太郎副総理が全面的にバックアップした。選挙戦最終盤には安倍晋三首相の昭恵夫人も応援に駆け付け、政府とのパイプの太さを強調。アべノミクスや、安倍政権下でスタートした福岡市の国家戦略特区の継続を訴えて再選を果たした。同市の高島宗一郎市長の支援も受けた。

 山本さんは「歴史ある1区に再び民主の旗を立てたい」と訴えて民主支持層を固め、自民分裂も追い風となった。海江田万里党代表ら幹部が相次いで応援に入って、一定の支持を広げた。

 新開さんは自身が秘書として仕えた古賀誠・元自民党幹事長をはじめ、地元議員らの支援を受け、公明票の一部を取り込んだが、自民支持層に浸透しきれず届かなかった。【中山裕司】

2718チバQ:2014/12/15(月) 23:10:30
◆3区

 ◇古賀さんが大勝 藤田さんら引き離し再選
 自民前職の古賀篤さん(42)が民主元職の藤田一枝さん(65)らを退けて再選。当選確実の報を受けて、事務所は歓喜の輪に包まれた。

 財務省出身の古賀さんは政界を引退した太田誠一元農水相の地盤を引き継ぎ、2012年の前回選で初当選。1期目の2年間は国会審議の傍ら週末を福岡で過ごし、地元の催しに参加するなどして知名度アップに努めた。

 今回は推薦を受けた公明、県農政連の後押しもあり、組織戦を展開。アベノミクスの継続や少子化対策の推進を訴え、自民、公明支持層の他、年の近い子育て世代など無党派層の一部にも支持を広げた。

 藤田さんは満足な国会審議もなく集団的自衛権の行使容認が閣議決定されたことなど「自民1強」政治への批判で無党派層の支持を得たが、全体に広がりがなかった。

 共産新人の川原康裕さん(33)は反自民票の受け皿になり得ず埋没した。【平川哲也】

 ◆8区
 ◇麻生さん安定12選 知名度や組織力生かす

 自民前職の麻生太郎さん(74)が安定した戦いぶりで共産新人の河野祥子さん(34)を破り、12回目の当選を飾った。

 小選挙区制に移行して7回目の今回、初めて民主が候補者を立てず、自共一騎打ちの構図になった。麻生さんは安倍内閣の要の閣僚で、しかも派閥のリーダーという立場のため、選挙期間中の地元入りは公示日の2日のみ。財務相としての公務のほか若手議員の応援で全国を飛び回った。陣営は本人不在の選挙戦を迫られたが、抜群の知名度と組織力で自公支持層をまとめ野党支持層や無党派層にも支持を広げた。

 初めての選挙が国政挑戦となった河野さんだが、出馬が決まったのは解散の直前。女性の視点も交えながらアベノミクス批判や消費税引き上げ反対、原発再稼働反対などを訴えたが及ばなかった。【平山千里】

 ◆4区

 ◇宮内さん、手堅く 河野さんは比例で笑顔
 自民前職の宮内秀樹さん(52)が幅広い支持を集め、維新前職の河野正美さん(53)らを破って再選を果たした。公明の他、農政連や商工会など多くの団体・企業から推薦を取り付け、終始優位に戦いを進めて議席を守った。河野さんは比例で復活当選した。

 宮内さんは安倍政権を信任するかどうかが争点と強調。「日本が元気になる流れを止めてはいけない」と訴え、無党派層にも浸透した。甘利明経済再生担当相や菅義偉官房長官らも応援に入り、アベノミクス効果をアピールして支持を広げた。

 河野さんは、候補擁立を見送った民主の推薦を受け県レベルで共闘。「自民の暴走を食い止めるために野党勢力の結集を」と訴えた。民主票の掘り起こしや無党派層への浸透を図ったが、及ばなかった。

 共産新人の新留清隆さん(59)は反自民の受け皿として消費増税の中止や原発ゼロ、沖縄の基地問題などを訴えたが浸透しきれなかった。【柴田種明】

 ◆11区

 ◇武田さん盤石5選 藤中さん、票伸ばせず
 自民前職の武田良太さん(46)が、社民新人の藤中寛之さん(40)と共産新人の山下登美子さん(61)を降し、5回目の当選を果たした。

 副防衛相や党県連会長などを務めた武田さんは「税金は下げて福祉は手厚くしろ、と言うような無責任な政党に国は任せられない」と、政権与党としての存在感をアピール。行政区ごとの「世話人」を通じてこまめに地盤を固め、多くの企業・団体の推薦も受けるなど盤石の態勢で臨んだ。推薦を得た公明の支持層も手堅くまとめ、維新など他党支持層や無党派層にも食い込み、悲願の「大臣になれる資格の切符」を手に収めた。

 藤中さんは県内唯一の社民公認で、吉田忠智党首や福島瑞穂副党首、県内で共闘する民主の大久保勉県連代表が来援。だが、公示直前の出馬表明という出遅れなどが響き、支持が広がらなかった。3度目の国政挑戦となった山下さんは前回より躍進したが及ばなかった。【荒木俊雄】

2719チバQ:2014/12/15(月) 23:11:11
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk40010325000c.html
2014衆院選ふくおか:自民、全選挙区で勝利 野党共闘、実らず(その2止) /福岡
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆6区

 ◇鳩山さん圧倒、抜群の安定感で13選
 「安倍政権の応援団長」を自認する自民前職の鳩山邦夫さん(66)が各種団体の支援も受け、抜群の安定感で13選を果たした。

 鳩山さんは選挙期間中、他候補の応援で全国を飛び回ったが、後援会組織が毎夜、個人演説会を開催。「圧倒的な得票で国会へ」を合言葉に、最後まで活発に運動した。

 普段からこまめに活動していることもあり、東京から国替えして4度目の選挙ながら、すっかり「地元の顔」に定着。無党派層も取り込みながら、固い地盤を見せつけた。

 小選挙区制度が導入されてから初めての自共対決で、共産新人の金子睦美さん(53)は「政権の暴走にストップをかける」を合言葉に反自民票の受け皿を狙った。遊説を中心に消費増税反対など党の政策を訴えたが、急な解散で準備不足もあり、十分に浸透しなかった。【上村里花】

 ◆9区

 ◇三原さん堅実7選 緒方さん、真島さん比例復活
 自民前職の三原朝彦さん(67)が7選を果たした。民主元職の緒方林太郎さん(41)と共産新人の真島省三さん(51)も比例で復活当選した。

 三原さんは当初、来年1月25日投開票の北九州市長選の候補擁立をめぐり、県議や市議が独自候補擁立派と北橋健治市長支持派に分かれて争った影響が懸念された。突然の解散で、企業・団体の推薦取り付けも大幅に遅れ、緊急会議を開いて働きかけの徹底を確認する場面もあった。

 ただ、今回初めて選対本部相談役に新日鉄住金会長が就任したのをてこに、かつて民主支持が多かった地場企業を精力的に回った。議員や後援者ごとに色分けした支持者カードを使い、決起大会への動員も徹底した。これまで本格的な支援を得られなかった地域有力者へも食い込み、出遅れを盛り返した。

 緒方さんは前回の落選以降、徹底的な地域回りを続け、約1万5000人の地元有権者と会ってきた実績を強調。行政改革の徹底や、現政権の集団的自衛権の行使容認を批判して支持を広げ、国政に返り咲いた。

 真島さんも消費増税の中止、働く人や中小企業の収入安定などを訴えて一定の支持を得て、初当選を果たした。【祝部幹雄】

 ◆7区

 ◇藤丸さん大差 強固な保守地盤で再選
 自民前職の藤丸敏さん(54)が強固な保守地盤を背景に、共産新人の江口学さん(40)を大差で破り、再選を果たした。小選挙区制度が導入されて以降、自民候補が選挙区を制するのは、7回連続。

 前回、古賀誠元自民党幹事長の後継として全面支援を受けて初当選した藤丸さん。今回も古賀氏から引き継いだ後援会が序盤から活発な運動を繰り広げ、無党派層にも浸透した。企業や業界団体回りも精力的にこなし、古賀氏の秘書として長年培った中央省庁などとのパイプを強調。街頭や個人演説会で「アベノミクスはこれから地方経済に波及する。地方創生のために働かせてほしい」と訴えた。

 江口さんは「アベノミクスで庶民の暮らしは良くならない。格差を広げる政治をやめよう」と訴えたが、共産支持層以外への広がりを欠いた。【近藤聡司】

 ◆5区

 ◇原田さん、実績7選 楠田さんらの挑戦退ける
 自民前職の原田義昭さん(70)が民主元職の楠田大蔵さん(39)との5度目となる対決を制し、7選を果たした。

 原田さんは「誇れる国家 強い経済」を訴え、医師会、薬剤師会、商工会など約250団体の推薦を取り付けて幅広く浸透。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉で懸念される農業者票も米など重要5品目を守ると訴え、県農政連の推薦を得て乗り切った。高齢多選批判も自公の固い地盤に支えられた盤石の戦いではねのけた。

 楠田さんは、細野豪志元党幹事長の「私の右腕としてもう一度国政に送って」との手紙をビラやはがきに刷り込みPR。労組など60団体の推薦も得て駅頭などで支持を訴えた。しかし、離党、公示直前の復党への理解が十分得られず、維新支持層や無党派層には浸透しきれなかった。

 共産新人の田中陽二さん(58)は2回目の選挙戦、消費増税反対などで一定の支持を得た。【勝野昭龍】

2720チバQ:2014/12/15(月) 23:11:29
◆10区

 ◇山本幸さん万全、城井さんら破り7選
 自民前職の山本幸三さん(66)が、民主元職の城井崇さん(41)らを破り、7選を果たした。

 山本さんは前回11区から10区に移り、2度目の戦い。11区時代に反目していた公明との連携を今回は深め、推薦を早々と取り付けた。前回比例に回った前職を支援した地元の医師、歯科医師、薬剤師各団体の会合にも出席するなど市内の各種団体、その傘下企業を徹底して回り、組織票を手堅くまとめた。演説ではアベノミクスの仕掛け人であることをアピールし、消費増税延期の必要性を訴えて、野党批判票も取り込んだ。

 前回5万5000票だった城井さんは民主党への信頼を回復するまでに至らなかった。企業や団体回りを繰り返したほか、自らの生い立ちに重ねて、アベノミクスの恩恵を受けにくい若者、子育て世代に支持を訴えたが、無党派層への浸透が進まなかった。

 共産新人の高瀬菜穂子さん(54)は、共産支持層を固め、自民批判票を集めたが及ばなかった。

 元自民県議の前職、佐藤正夫さん(59)は、所属していたみんなの党が11月末に解党したことが響いた。無所属で立候補したが、支持の広がりに欠けた。【宍戸護】

2721チバQ:2014/12/15(月) 23:12:12
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk41010255000c.html
2014衆院選・さが:民主、1区を激戦で奪還 2区は自民新人(その1) /佐賀
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 14日投開票の衆院選で県内小選挙区は1区で民主前職、2区で自民新人が当選を決め、1議席ずつ分け合った。1票の格差是正に向けた「0増5減」に伴い選挙区が三つから二つに減り、初めての衆院選だった。1区は民主前職の原口一博さん(55)=社民県連支持=が接戦の末、自民前職の岩田和親さん(41)=公明推薦=と共産新人の古賀誠さん(29)を抑え、7回目の当選を決めた。2区は前知事で自民新人の古川康さん(56)=公明推薦=が民主前職の大串博志さん(49)=社民県連支持=と共産新人の御厨(みくりや)さとみさん(33)を大差で破り、初当選した。旧2区から比例九州に転出した自民前職の今村雅弘さん(67)は当選した。比例九州に重複立候補した岩田さんと大串さんは復活当選した。当日有権者数は68万935人。投票率57・77%(前回61・86%)で過去最低だった。

 ◆1区

 ◇原口さん「奇跡の7選」
 民主の原口さんが自民岩田さんと共産古賀さんを破り、7回目の当選を決めた。支持者が詰め掛けた事務所で「よくやった」「おめでとう」と歓声や拍手が湧き起こった。

 原口さんは今夏、右脚を骨折して、入院中に解散を迎えた。療養中の身を押して登壇した事務所では「ベッドから一歩も動けない中で、どうしてこんなに得票をいただけたのか。奇跡の選挙、奇跡の勝利だ」と、元気な姿で喜んだ。

 選挙戦は、あまり外出できない本人はインターネットを通じて政策提言などを発信した。各地で開いた個人演説会では本人に代わり長男や、応援の民主参院議員らが地域主権改革などを訴えた。

 岩田さんは公明の推薦やJAグループ佐賀の政治団体・県農政協議会など業界団体の支援を受け、選挙中、安倍晋三首相も応援に駆け付けた。吉野ケ里町や佐賀市三瀬村など新たに1区に加わった地域を巡り、知名度アップを図ったが、及ばなかった。

 古賀さんは連日の街頭演説で党の政策を訴えたが、十分に支持が広がらなかった。【松尾雅也】

 ◇岩田さん、復活で再選
 比例九州に重複立候補していた自民の岩田さんが復活当選し、2回目の当選を果たした。小選挙区では前回2012年に破った民主の原口さんに今回は接戦の末、突き放され、涙をのんだ。復活当選の知らせが入ると、佐賀市の事務所に集まった支持者から「よし」と声が上がり、陣営幹部もほっとしていた。

 岩田さんは「責任をしっかりと全うするために精進をしていきたいと決意している」と硬い表情で述べた。選挙戦では党幹部が次々応援に駆け付けたが、新区割りで農村部などに区域が広がり、知名度不足が響いた。【松尾雅也】

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2722チバQ:2014/12/15(月) 23:12:38
 ■解説

 ◇安倍政権への不安感か
 1票の格差是正に向けた「0増5減」で小選挙区が3から2に減ったうえ、安倍晋三首相の突然の解散で各陣営はもとより、有権者も振り回された衆院選だった。慌ただしさの中、1区は民主前職、2区は自民新人が当選した。前回の自民の3議席独占が崩れ、与野党で議席を分けた。

 安倍首相は「アベノミクスへの評価」を解散総選挙の大義に位置づけた。だが、佐賀県は10月の有効求人倍率(季節調整値)が全国の1・10を大きく下回る0・88になるなど、現実に好景気の実感は乏しく、将来のアベノミクス効果自体をイメージしにくい状況だ。

 1区では入院中の民主の原口さんが、自公の組織戦を展開した岩田さんを振り切った。原口さんの個人人気の高さはあるが、岩田さん惜敗の理由は、安倍政権の経済政策への疑問や、集団的自衛権行使など強気一辺倒な姿勢への有権者の不安の表れではなかろうか。

 2区の自民の古川さんは約11年半の知事の実績に加え、引退した自民重鎮の保利耕輔氏の全面支援を受け、初当選した。決め手は前知事の知名度と“保利ブランド”のお陰といえる。不景気の中、決して安倍首相が信任された結果とは捉えがたい。

 県には、玄海原発再稼働、佐賀空港へのオスプレイ配備計画、国営諫早湾干拓事業の開門問題−−など課題は山積だ。選挙戦では野党候補も含め、これら県民に身近な課題について具体的な論戦が少なかった印象だ。新議員には国家レベルだけでなく、地域に目を向けた活動に期待したい。【松尾雅也】

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk41010263000c.html
2014衆院選・さが:民主、1区を激戦で奪還 2区は自民新人(その2止) /佐賀
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆2区

 ◇古川さん、地の利生かす
 自民、古川さんの支持者が集まる唐津市のホテルの会場に当選確実の一報が伝わると、大きな拍手が起こった。古川さんは「当選できたのは皆様のお陰です」と頭を下げ、感謝した。3期目途中まで務めた知事の経験を生かすと強調し「日々の活動、国政において期待される活動を実現していきたい」と決意を語った。

 任期を約5カ月残しての知事辞職に野党県議らから「県政の投げ出しだ」と批判を受けたが「経験を別のステージで実現させる。いかにしたら地方が良くなるかで頑張りたい」と訴え、巻き返した。2区の拠点都市の唐津市出身の地の利に加え、圧倒的な知名度と、引退した自民重鎮の保利耕輔氏の後ろ盾で、選挙戦を優位に展開した。公示1週間前の出馬表明で出遅れはあったが、終盤には安倍晋三首相も応援に入り、組織をまとめ上げた。

 旧2区が地盤の民主、大串さんは草の根運動を展開、選挙中、民主の大臣経験者らが応援に入ったが、唐津市など旧3区で十分に浸透できなかった。共産の御厨さんは原発再稼働反対やアベノミクス批判を訴えたが、及ばなかった。【石井尚】

 ◇「国民目線受け止める」大串さん、復活で4選−−古川さん追うも
 比例九州に重複立候補していた元首相補佐官で民主の大串さんが復活当選を果たした。比例名簿1位に登載され、復活の可能性が高かったが、2区では前知事で自民の古川さんを懸命に追った。旧3区の県北西部など民主支持層が少ない地域でも、個人人気で食い込みを図った。

 復活当選が決まると、江北町の事務所に詰めかけた支持者から大きな拍手と歓声が上がった。大串さんは「皆様のお支えに心から感謝申し上げたい。小選挙区で結果を残せなかったのは私の力不足。国民目線をしっかり受け止める政治を力強く進めていく」と誓った。【生野貴紀】

2723チバQ:2014/12/15(月) 23:20:13
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2014121500756
得票2倍でも涙=高得票落選・低得票当選【14衆院選】


 衆院選の小選挙区当選者のうち、最も得票が少なかったのは維新の党の丸山穂高氏(大阪19区)の5万6119票だった。一方、自民党の船橋利実氏(北海道1区)は丸山氏の2倍近い10万5918票を獲得しながら、民主党候補に惜敗した。
 船橋氏は相手候補の得票数に対する自身の得票割合を示す惜敗率が91.0%だったが、比例北海道で次点となり、復活当選も果たせなかった。
 民主党の海江田万里氏(東京1区)も高得票落選者の1人で、8万9232票を得たものの苦杯を喫した。
 小選挙区当選者の中で最多得票は、自民党の小泉進次郎氏(神奈川11区)の16万8953票。次いで河野太郎氏(神奈川15区)の15万5388票だった。
 比例復活組の最少得票は、維新の横山博幸氏(愛媛2区)の2万2677票。比例四国ブロック名簿で別の同党候補者と同一順位だったが、惜敗率で上回り復活当選した。

◇高得票落選・低得票当選上位5人
【高得票落選者】
 10万5918票 船橋利実 (自民、北海道1区)
  9万4975票 勝部賢志 (民主、北海道5区)
  8万9232票 海江田万里(民主、東京1区)
  8万7584票 末松義規 (民主、東京19区)
  8万6252票 山岡達丸 (民主、北海道9区)
【低得票当選者(比例復活除く)】
  5万6119票 丸山穂高 (維新、大阪19区)
  5万6856票 小熊慎司 (維新、福島4区)
  5万7168票 村上誠一郎(自民、愛媛2区)
  5万7935票 赤嶺政賢 (共産、沖縄1区)
  5万9280票 大島理森 (自民、青森3区)
【低得票比例復活者】
  2万2677票 横山博幸 (維新、愛媛2区)
  2万4275票 斉藤和子 (共産、千葉4区)
  2万6443票 真島省三 (共産、福岡9区)
  3万1478票 清水忠史 (共産、大阪4区)
  3万4293票 勝沼栄明 (自民、宮城5区)
(2014/12/15-12:06)

2724チバQ:2014/12/15(月) 23:30:01
加藤鮎子
宗清皇一
仲里利信 

もう一人誰ですか・・・?
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2014121500603
新人当選者が激減=世襲議員は23.6%【14衆院選】


 衆院選の新人当選者は小選挙区4人、比例代表39人の計43人だった。全議員に占める新人比率は9.1%で、前回選挙から29.3ポイントの大幅減となった。自民、民主両党が前職、元職議員を多数擁立し、新人候補者(604人)が少なかったことが要因とみられる。
 自民党の新人は15人で同党当選者の5.2%。民主党の新人は金子恵美氏(比例東北)だけだった。
 一方、父母、義父母、祖父母のいずれかが国会議員、または三親等内の親族に国会議員がいて、同一選挙区から立候補した候補者を「世襲」と定義した場合、112人が世襲当選者で全当選者の23.6%を占めた。
 政党別では、自民の91人が圧倒的に多く、同党の31.3%が世襲議員。今回、初当選した加藤鮎子氏は加藤紘一元官房長官の三女だ。 (2014/12/15-10:35)

2725チバQ:2014/12/15(月) 23:32:11
>>2623
http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150213-n1.html
2014.12.15 22:34
【衆院選2014】
接戦目立った小選挙区 最少票差は新潟2区の102票 2千票以内の僅差は10選挙区 





 各地で“接戦区”が目立った今回の衆院選で、当落の「差」が最少だったのは新潟2区の102票。しかも2千票以内の僅差で決着がついた選挙区は全295選挙区のうち10に上り、平成24年の前回衆院選(300選挙区)の8より増えた。

 新潟2区は自民党の細田健一氏が7万589票、民主党の鷲尾英一郎氏が7万487票を獲得し、細田氏が辛勝した。鷲尾氏の惜敗率は99・86%で、比例代表北陸信越ブロックで復活当選した。栃木2区の福田昭夫氏(民主)は西川公也農水相(自民)を199票差で退け、北海道7区の伊東良孝氏(自民)は鈴木貴子氏(民主)を225票差で振り切った。

 2千票差以内で敗れた大半の候補が比例で復活当選する中、山形3区の阿部寿一氏は加藤鮎子氏(自民)に1488票差で惜敗したが、阿部氏は無所属のため比例との重複立候補ができず、7万8384票を獲得しながらも落選した。

2726チバQ:2014/12/15(月) 23:32:45
http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150211-n1.html
2014.12.15 22:30
【衆院選2014】
揺り戻し?支持層の緩み?「自民300超」はどこへ…





 自民、公明の連立与党は衆院選で3分の2超の議席を確保し、自民単独でも291議席(追加公認を含む)を獲得した。ただ、報道各社の事前の情勢調査では、自民党は300議席を超えるとされていた。情勢報道で「揺り戻し」現象が起きた可能性が浮かび上がってきた。

 報道各社は2日の公示直後から序盤情勢を探り、産経新聞は4日付朝刊で「自民300議席超の勢い」との情勢記事を掲載した。毎日新聞や朝日新聞も同日付で自民党大勝の可能性があるとの見通しを示した。

 その後も報道の傾向に変化はなく、産経が4〜7日にFNN(フジニュースネットワーク)と合同で実施した終盤情勢調査で、自民党は331〜306議席の可能性があると報じた。

 そうした報道で有権者が勝ち馬に乗ろうとする「バンドワゴン効果」が働けば、300議席を大きく上回る可能性もあった。しかし、実際には劣勢と報道された政党や候補者に支持が流れる「アンダードッグ効果」が働いたようだ。

 結果的に各選挙区で接戦が繰り広げられ、産経の終盤情勢の分析で自民党優勢とした選挙区のうち、22選挙区で民主党などの野党候補が勝利した。逆に民主党優勢とした3選挙区は自民党が競り勝った。特に愛知では「自民優勢」とされた3選挙区で民主党が議席を獲得。大阪は、自民党にリードを許していたとみられる維新の党の4人が逆転勝ちしている。

 自民党優勢の報道で同党支持者に「気の緩み」が出たとの見方もある。日大の岩井奉信教授(政治学)は「情勢報道のアナウンス効果で『自民党300議席』の情報が有権者にすり込まれ、自民党支持者が『投票に行かなくてもいいや』という気になった可能性がある」と指摘している。

2727チバQ:2014/12/15(月) 23:35:39
http://www.sankei.com/west/news/141215/wst1412150046-n1.html
2014.12.15 12:17
【衆院選2014】
維新に残る大きなしこり…落下傘の比例1位に「食い逃げ」の反発も





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「維新の党」の開票センターで記者会見をする橋下徹共同代表=14日、大阪市北区のリーガロイヤルホテル大阪(甘利慈撮影)
 14日に投開票された衆院選で、橋下徹大阪市長率いる維新の党は公示前の42議席から1議席減で踏みとどまった。本拠地・大阪の選挙区では5勝と苦戦したものの7人が比例復活。根強い“橋下人気”を背景に底力を見せた。一方、山梨が地盤の小沢鋭仁国会議員団幹事長(60)は比例近畿の単独1位に登載されたおかげで早々と当選を決めたが、惜敗率で次点だった大阪2区の前職、椎木保氏(48)は割を食って落選する形に。執行部が小沢氏を“えこひいき”したことに不満が噴出。党内に大きなしこりを抱えたままの再出発となった。

 ■“国替え落下傘”を共食いした落下傘・小沢氏

 「敗因は自分の得票が及ばなかったことに尽きる。だが、気持ちの整理はつかない」。投開票から一夜明けた15日、椎木氏は、朝から選挙事務所の撤去作業に追われながら、やり切れない感情を吐露した。

 維新政治塾の1期生。茨城県の鹿嶋市役所に勤めながら大阪で開催されていた塾に参加した。2年前の前回選で千葉13区から立候補し、比例復活で初当選を果たした。

 「大阪2区からどうだ」。党幹部から国替えを打診されたのは11月21日の解散の前日。迷わず了承した。「この大阪から日本を変える」という塾の熱気が忘れられず、以前から維新発祥の地である大阪でやりたいと願っていた。

 顔を覚えてもらうため、自転車で走り回って街角で演説。顔は真夏のように日焼けし、「死ぬも生きるも大阪ならという気で戦った」(椎木氏)。しかし、小沢氏の当選には複雑な表情を浮かべる。「このままでは比例近畿1位の『食い逃げ』になってしまう」

■涙の抗議届かず

 小沢氏の優遇は橋下氏の鶴の一声で決まった。

 「比例近畿ブロックの1議席を小沢さんに譲ってほしいんです」

 公示を2日後に控えた11月30日夜、近畿の候補者ら十数人が、大阪市内の党本部に急遽(きゅうきょ)呼び出された。

 橋下氏の突然の提案に出席した若手の一人が「おかしいやんか!」と声を上げた。「その分、近畿ブロックで1議席でも多く取れるように僕も頑張りますから」。橋下氏は幹事長の松井一郎大阪府知事と頭を下げた。中には悔し涙を流して抗議した出席者もいたが、決定は覆らなかった。

 大阪が地盤の維新にとって、比例近畿1位は確実に取れる「特等席」。ただ、維新に追い風が吹かない今回は厳しい戦いになるのは目に見えており、焦りを感じた候補者らが猛抗議するのは当然だった。

 ■「『経験』が必要」

 12月14日夜、大阪市内の維新開票センターでの会見で、松井氏は「維新に一番足りない『経験』という部分が(当選8回の)小沢さんにはある。今回は必要な人だということで、国会に帰れる処遇をした」と述べるにとどめた。ただ、維新関係者は「山梨1区で勝てそうにないと踏んで、松井に泣きついた」と明かす。

 一度生まれた不公平感はくすぶり続ける。接戦を制した議員の一人は選挙中から「殴ってしまいそうだ」と小沢氏に対する怒りを隠さなかった。他の候補者からも、「卑怯(ひきょう)者」「今度会っても絶対に口をきかない」と非難の嵐が起きた。小沢氏が再び、国会議員団の役職を務めるかどうかも含め、波乱の再スタートとなった。

2728チバQ:2014/12/15(月) 23:36:58
http://www.sankei.com/west/news/141215/wst1412150082-n1.html
2014.12.15 21:10
【衆院選2014】
橋下共同代表への期待感か、底力か?! 維新、比例で巻き返し 都構想に活路 





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維新の党の開票センターで、記者会見する橋下共同代表=14日夜、大阪市内のホテル
 衆院選で劣勢が伝えられていた維新の党が議席1減で踏みとどまった。本拠地の大阪では選挙区の多くを落としたものの、自民を大幅に引き離す比例票をたぐり寄せ、復活当選につなげていった。在阪の維新、他党関係者の間では自公政権を選んだ有権者にも、橋下徹共同代表(大阪市長)への期待感があり、維新の比例票が積み重なったとの見方が広がる。看板施策「大阪都構想」の実現をかけて来春の統一地方選に臨む維新はこの票の厚みに活路を見出そうとしている。

  ■  ■  ■

 14日午後11時50分ごろ、大阪4区で敗れた維新新人、吉村洋文氏(39)の比例復活を伝えるテレビの速報に陣営関係者たちは「よっしゃー」と叫んだ。吉村氏は夫人や支援者らとバンザイを繰り返し、「名前も顔も知られていない中で、比例で押し上げていただいた」と喜んだ。

 維新は大阪の選挙区に14人の候補者を擁立したが、5勝9敗と振るわなかった。しかし府内では比例票の約32・4%にあたる約114万3600票を獲得、比例第一党となって7人の比例復活を果たした。

 旧日本維新の会の分党、旧結いの党との合流を経たことや投票率の違いなどから単純比較はできないが、全国的に伸び悩んだ昨年の参院選より3・7ポイント上積みし、旋風を巻き起こした前回衆院選に3・5ポイント差まで迫った。

 近畿ブロック全体でも約26・1%を占め、1位の自民と2・8ポイント差。各陣営の応援に駆け回った維新の地方議員たちは異口同音に「選挙区では候補者は支持されなかったが、橋下徹への信任票が積み上がった」と分析する。

 民主陣営の関係者は、劣勢と報道された政党や候補者に支持が流れる「アンダードッグ効果」があったとの見方を示す。「『自民の圧勝は良くない』と比例票でバランスを取ろうとした。その受け皿として選ばれたのが民主ではなく、維新だった。橋下氏の影響力は強い」と声を落とした。

  ■  ■  ■

 「維新の比例票をみれば、絶対に無視できないはずだ。住民投票で決着すべきだ」。14日夜、大阪市内のホテルに設けられた維新の開票センターで、橋下氏は都構想に反対する府議会、市議会の他党を強く牽制した。

 都構想の設計図にあたる協定書議案が10月の府市両議会で他党の反対で否決され、都構想の是非を問う住民投票には進まなかった。「住民投票に判断を委ねるべきか」を問う新たな住民投票を求める署名活動を維新の支持団体が近くスタートさせるが、他党は「否決で協定書は廃案になった」と強硬姿勢を崩さない。

 こうした状況下で橋下氏が打開策の「王道」とするのは、統一選で両議会の過半数を獲得し、再提案した協定書議案を可決するという戦略だ。橋下氏と維新幹事長の松井一郎氏(府知事)は統一選重視の立場から、衆院選出馬を見送った。

 「統一選を十分戦える力を残してもらえた。争点は都構想をやるか、やらないか。ぜひ民意を問いたい」。15日午前、松井氏は府内での「比例第一党」に自信をのぞかせた。

 だが見方は維新内でも分かれる。自らのバッジがかかる維新市議は「比例票は都構想への支持票なので、民意は維新から離れていない」と前向きにとらえる。 一方、別の市議は「身近な統一選は候補者個人と住民の人間関係で投票が決まる。橋下票がどれだけ流れてくるか分からない」。

 自民市議は「前回の統一選は橋下人気が影響したが、次は議員個人の実績が問われる」と強調していたが、衆院選でみせた維新の猛追に不安もおぼえた。

 「橋下人気の底力は正直、不気味だ」

2729チバQ:2014/12/15(月) 23:44:43
新潟
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20141215151565.html
県内自民 想定外の苦戦
民主、経済・農政批判が奏功

1期生、基盤弱く 

 14日投開票の衆院選では、県内6小選挙区のうち5選挙区で自民党が勝利し、堅調な支持を裏付けた。ただ全国的な自民大勝の流れの中で、改選前の全選挙区独占を崩され、複数の比例復活を許したことを考えると、本県では例外的に苦戦を強いられたともいえる。選挙基盤の弱い1期生が多かったことに加え、民主党など対立候補が訴えたアベノミクス効果の弱さ、農政批判などが県内では一定の支持を受けたといえる。

 自民党は全国的に優勢と伝えられ、本県小選挙区でも県議らが中心となって組織選挙を展開。県議も市議も来春の統一地方選を見据えて「自分の選挙に関わる」と票まとめに動いた。

 しかし、1期生が再出馬した1〜4区で混戦に持ち込まれた。初当選から2年で後援会づくりも途上にあり、選挙基盤が弱かったのが一因で、前回選のような追い風が働かない選挙でもろさが露呈した格好だ。

 投票前は「投票率が下がれば組織がしっかりしている自民党が有利」(自民県連幹部)とみられていた。投票率が過去最低となったにもかかわらず、民主候補に迫られたこと自体が想定外だった。

 特に接戦となった2〜4区は農家や下請けの中小企業が多い地域だ。自民側は「アベノミクスの効果と継続の必要性」をアピールしたが、米価下落や実質賃金の減少などもあって全国のような支持の広がりがなかった。自民県議からも「アベノミクスの効果は小さい。都市型の政策と受け止められている」との戸惑いが聞かれた。

 対する民主党は、接戦となった2、3区では農家の戸別所得補償制度の復活を徹底して訴え、同じく接戦の4区では中小零細企業を意識して「反アベノミクス」を主張。安倍政権に不満を抱く保守層を一定程度切り崩した。

 3区で一矢を報い、複数区で比例復活を果たし、善戦したといえる。

 しかし、6小選挙区で全勝した2009年選から一転して前回12年選は全敗、雪辱を期した今回の戦いで、目指した党勢回復にはまだ遠い。

 民主県連幹部は「自民大勝ムードであきらめが広がった」と指摘。「民主党が安倍政権に不満を抱く人の受け皿になれないのも投票率低下の要因だ」と話した。

 民主党は2区で候補を立てた社民党、5区で擁立した生活の党と野党共闘を組んだが、かつての「新潟方式」のような大きな影響力を発揮するまでには至らなかった。

 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題は、反対する社民党と生活の党、共産党の候補が訴えたが、自民党、民主党の候補は積極的に取り上げず、大きな争点にならなかった。


■デフレ脱却をぜひ 
 泉田裕彦知事の話
 選挙結果は、経済重視の政策の継続を強く訴えた現政権に対する一定の理解と受け止める。新政権にはアベノミクスを推進し、デフレ脱却を確かなものにしてほしい。拉致問題や震災復興、地方創生などの課題に迅速に取り組むことを期待する。

■市の発展に尽力を
 篠田昭新潟市長の話
 今回の総選挙における、新潟市の有権者の判断を厳粛に受け止め、当選された方々には心からお祝いを申し上げる。今後、新潟の安心政令市づくりや活性化にしっかりと意見交換させていただき、新潟市の発展に尽力をお願いする。

■経済対策を早急に
 森民夫長岡市長の話
 引き続き政権を担う与党には、早急に実効性のある経済対策を期待する。また、補正予算や来年度予算を通して、真剣にスピード感を持って地方創生・人口減少に向けた確固たる姿勢を示し、国の果たすべき役割を明らかにすることを望む。

■地方の声を聞いて
 村山秀幸上越市長の話
 「自民1強」の安定政権だからこそ、責任も大きい。国民の理解と協力のもとに国政を運営してほしい。地方創生がこれから本格的に始まるはず。地方が何を求めているか、地方の声に耳を傾け、丁寧に説明しながら進めてほしい。



【政治・行政】 2014/12/15 10:28

2730チバQ:2014/12/15(月) 23:47:28
http://news.livedoor.com/article/detail/9578144/
親バカで応援演説来なかった石原氏 田母神氏落選で聞こえてくる恨み節

2014年12月15日 16時0分 東スポWeb
田母神俊雄氏
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 東京12区から次世代の党公認で出馬した元航空幕僚長の田母神俊雄氏(66)が落選した。「公明党をぶっ潰せ」と太田昭宏国交相(69)を狙い撃ちにし、保守票の掘り起こしを目指したが、実らなかった。

 午後10時、小選挙区で勝てないと判断した田母神氏は事務所に集まった支持者をねぎらった。

「献身的にご尽力いただいてありがとうございました。ついさっきまでは当選するつもりでいたんですけどね。小選挙区は難しいという状況です」

 今後について、「出身が空軍ですので、一度飛び上がったら燃料が切れるまでやる。これからも政治活動を続けていきます」と再起を宣言した。

 田母神陣営にとって誤算だったのが次世代の党の石原慎太郎最高顧問(82=比例代表東京ブロック)の親バカっぷりだった。田母神氏は「公明党が自民党の邪魔をしている」と主張し、自民党と次世代の連立を訴えた。

 しかし、選挙戦初日、次男の伸晃氏(57)が太田氏の応援に駆けつけ、「石原一家は信義を重んじる」と訴えた。実は伸晃氏は公明党に対して、「父は東京12区へは応援に来ない」と確約していた。だからこそ「信義」という言葉を使ったのだ。

 慎太郎氏にとって気がかりだったのは東京3区の三男、宏高氏(50)の当落だった。伸晃氏と違って盤石でないため、公明党の協力なしには当選はおぼつかない。父親がうっかり田母神氏の応援に駆けつければ、宏高氏の首を絞めるのは確実だった。慎太郎氏は「なんで公明党と対決するような選挙区で出るのかな」とこぼすこともあったという。党本部から陣営に対して、「公明党をぶっ潰せ」のシュプレヒコールの禁止が伝えられてもいた。

 田母神陣営の関係者は「結局、そういうことなんですよ。息子がかわいいってことでしょう」とがっくりと肩を落とす。

 その慎太郎氏は落選。また、宏高氏は接戦の末、選挙区で当選。田母神氏の比例復活はない。

2731チバQ:2014/12/16(火) 00:01:46
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141215/plt1412151206013-n1.htm
「落下傘」佐藤ゆかり氏が勝利 自民“鬼門”の大阪11区で
2014.12.15


くら替え先の大阪で再選を果たした佐藤ゆかり氏=14日夜、大阪府枚方市【拡大】

 「落下傘候補」として大阪11区(枚方市など)で当選を果たした自民党の佐藤ゆかり氏は「保守政治を取り戻してほしいという市民の危機感が一つにまとまった」と感謝の言葉を繰り返した。同選挙区はパナソニックの社員が多く住み、同社労組出身の民主党重鎮、平野博文氏の牙城とされ、過去6回中、平野氏が5回連続当選し、自民が勝ったことのない鬼門だった。

 東京都出身の佐藤氏は2005年の郵政選挙で「小泉チルドレン」として岐阜1区で出馬し、比例復活で初当選。09年衆院選では東京5区で落選、10年参院選では比例代表で当選し、「政界の渡り鳥」と揶揄された。

 今回は地元府議から呼ばれる形で出馬。平野氏と前回、「橋下チルドレン」として平野氏を破った維新の党の伊東信久氏による三つどもえの戦いを自民、公明の地方議員らの支援を受けて制した。地元関係者は「平野、伊東両氏がともに比例で復活当選したように激戦の中、追い風を受けられた。平野氏がうちを意識し、労組による組織戦を改めたのも大きい」と振り返った。

2732チバQ:2014/12/16(火) 00:05:58
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/shugiin/345591/
“職場放棄”の小沢氏にブーイング
2014年12月15日 10時51分
 落選危機に直面していた岩手4区、「生活の党」の小沢一郎代表(72)が16回連続の当選を果たしたのにもかかわらず、「党代表としての職務を放棄した」と大ブーイングを受けている。

 2009年まで安定して12万票以上の得票数を維持してきた小沢氏は、前回2012年で約7万8000票にまで減少。今回は約7万5000票まで落ち込んだ。今年11月には離婚していたことも発覚し、公示直前には離党者が相次ぐなど、厳しい選挙戦だった。

 同党の会見場には、小沢氏目当ての報道陣が約80人も集まったが、広報担当者は午後7時過ぎ、「代表がこちらに来ることは現時点で決まっておりません。副代表が会見だけを予定しています」とアナウンス。その後も、「副代表会見の後に代表が来て会見をするかもしれないし、しないかも…」など、はっきりしない情報に報道陣は振り回され続けた。

 結局、午後10時半に副代表の主浜了(しゅはま・りょう)参院議員(64)が“代表”として会見を開いた。

「とにかく厳しい結果であると受け止めている。(公認候補が出馬した小選挙区)13のうち5つの選挙区で(ほかの野党との)すみ分けがうまくいっていなかった」と振り返ったが、記者からの質問は小沢代表に集中。

「なぜ代表自ら説明しないのか?」との質問に、主浜副代表は「まだ直接お話しておりません。比例(の結果)がはっきりしてないので、期待しているのでは…」とたじろぐばかり。

 会見を行わない旨を伝える電話も、小沢代表ではなく、党事務総長の川島智太郎元衆院議員(50)が代理でかけており、主浜氏は小沢氏と一切会話しないまま会見に臨んだのだ。

 衆参合わせて所属議員が4人は、政党要件に関わる危機的事態。かろうじて当選したものの、小沢氏が進む道は厳しくなるばかりだ。

2733チバQ:2014/12/16(火) 00:08:50
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155761
野党再編の起爆剤に? 生き残った「元小沢グループ」の面々

2014年12月15日
 公示前勢力の5議席から今回2議席まで減らした生活の党。大マスコミは、小沢一郎代表の約30年ぶりとなった地元での“ドブ板選挙”ばかり取り上げていたが、意外な事実を見落としている。民主党政権時代に「小沢グループ」に所属、浪人中だった元同僚5人が、今度の選挙で政界に返り咲いた。

 かつて「小沢の側近」と呼ばれた松木謙公氏は、維新公認で北海道2区から出馬。比例復活に救われた。同じく維新の比例で元小沢グループの太田和美氏(千葉8区)、木内孝胤氏(東京9区)、初鹿明博氏(東京16区)、牧義夫氏(愛知4区)が復活当選を果たした。

 解散直前に民主党に移った前職の小宮山泰子氏(埼玉7区)、鈴木克昌氏(愛知14区)もそれぞれ比例で復活当選。

 解散前に小沢氏は党所属議員に「今回は生き残ることを優先したらいい。生き残っていれば、いずれまた一緒にできる」と告げ、離党・移籍をうながしたという。政界に帰ってきた、かつての仲間たちが今後の野党再編の起爆剤となるかもしれない。

2734チバQ:2014/12/16(火) 00:10:34
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155762
車イスで当選の原口一博氏 イケメン長男が起こした逆転劇

2014年12月15日
 小選挙区でボロ負けした民主党候補の中で、頑張ったのが佐賀1区の原口一博元総務相だ。今夏に足を複雑骨折し、車イスでの選挙運動になった。それだけに当確が出ると、支持者から「奇跡が起きた!」の声が漏れた。

 ほとんど病院から出られなかった原口氏は「握手さえも出来ずに、何度もベッドで諦めようと思った」と振り返りながらも、「(古川康前知事は)唐突に佐賀空港へのオスプレイ受け入れを表明した。佐賀の命を守るために、民間空港の軍事空港化は断固阻止しなければならない」と強調した。

 振り返ると、序盤は自民党候補にリードを許し、「それいけ」となった自民党は小泉進次郎氏や安倍首相を送り込んだ。歩けないのに、情勢を逆転した原口氏は大したものだ。

■佐賀知事選にも影響

「苦境を支えたのが本人に代わってマイクを握った音楽家の長男。長身でイケメンで評判が良く、逆転の原動力となりました」(地元記者)

 先行する相手候補に急追する中、13日の選挙戦最終日、野田元首相と上田清司埼玉県知事が応援にかけつけた。原口氏はこの日の朝になって医者の許可が下りて、車イスで演説会場に現れると、長男に抱きかかえられるように立ち上がり、マイクを握った。

「この最後の訴えが効きましたね。原口氏が勝ったことで1月11日投開票の佐賀県知事選でも佐賀空港軍事空港化が大きな争点になりますよ。総選挙で圧勝した安倍政権が出はなをくじかれる可能性も出てきました」(地元記者)

 佐賀は玄海原発再稼働問題も抱える。注目の選挙になってきた。

2735チバQ:2014/12/16(火) 00:12:11
4225 :チバQ:2014/12/15(月) 23:42:20
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kumamoto/article/133532
松野氏、野党共闘は不発 熊本1区
2014年12月15日(最終更新 2014年12月15日 10時10分)
 「悔しい。不徳の致すところです」。熊本1区で敗れた維新前職の松野頼久氏(54)は熊本市の事務所で頭を下げた。比例九州で復活当選したものの、第三極退潮の象徴となり表情はこわばったままだった。
 民主から日本維新の会に移って臨んだ前回選挙から2年。当時のような第三極ブームはなく、頼った先は古巣の民主と、その支持母体の連合だった。
 民主県連から「支持」を取り付け「野党共闘」を構築。しかし連合内には、前回選挙の前に民主を飛び出した「裏切り者」のイメージが根強く、労組批判を繰り返す維新共同代表の橋下徹氏へのアレルギーも渦巻き、動きは鈍かった。
 橋下氏の言動と、連合に頼る松野氏の姿は、有権者から見れば矛盾に映り、無党派層からも積極的な支持は得られなかった。祖父の代から3代続く地盤で、自民前職に連敗した。

=2014/12/15付 西日本新聞朝刊=

http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_nagasaki/article/133531
高木氏 “牙城”の意地 長崎1区
2014年12月15日(最終更新 2014年12月15日 10時13分)

 「皆さんのエネルギーとお力が復活させてくれた。一から出直して明日に向かって頑張る」。長崎1区では当選8回を誇る元文科相の民主前職の高木義明氏(68)が、4回目の対決となる自民前職に前回に続き2連敗したが、比例九州で復活当選し議席を守った。
 「民主の牙城」と言われる1区で2000年以来、4回連続の小選挙区勝利を支えた労働組合の弱体化が響いた。出身の三菱重工労組長崎造船支部は前回から組合員が約千人減少。自民陣営が三菱関連会社約50社の社員を集めた集会を開くなど、切り崩しもあった。
 陣営は「小選挙区の奪還なくして民主の明日はない」とハッパを掛け、高木氏もスニーカーで商店街を歩く「どぶ板選挙」を徹底。「自民1強にノー」と訴え続けた。何とか比例復活を果たした高木氏。党代表代行としての意地を示した。

=2014/12/15付 西日本新聞朝刊=

http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_oita/article/133528
吉川氏、社民の灯守る 大分2区
2014年12月15日(最終更新 2014年12月15日 10時19分)


 「九州社民の灯を守った」。比例で復活当選した大分2区の社民前職、吉川元氏(48)は、大分県臼杵市の事務所で支持者らと抱き合って喜んだ。
 旧社会党時代から、比例復活を含めて大分で議席を守り続け、村山富市元首相らを輩出した「社民の砦(とりで)」。前回と同じく小選挙区では敗北したものの、伝統を死守した。
 「党がなくなるかもしれん。命がけじゃ」。2日の出陣壮行会では寒風が吹く中、「必勝はちまき」を締めた90歳の村山氏が激励した。「吉川を通すためなら何でもする」(陣営関係者)。民主党と生活の党が擁立を見送る「すみ分け」も実現、支持労組などが結束し、議席確保に全精力を注いだ。
 事務所に比例復活の報が届くと歓声と拍手が起こり、吉川氏は「憲法を守り、戦争反対の姿勢を貫きたい」と表情を引き締めた。

=2014/12/15付 西日本新聞朝刊=

2736チバQ:2014/12/16(火) 00:12:42
4226 :チバQ:2014/12/15(月) 23:42:58
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/133535
井上氏、分裂戦勝ち抜く 福岡1区
2014年12月15日(最終更新 2014年12月15日 10時17分)

 自民の公認を争った前職2人が無所属で出馬し「自民分裂選挙」となった福岡1区は、前回自民公認で1区を制した無所属前職の井上貴博氏(52)が再選を果たした。「自民党にとって負けられない選挙で勝たせていただいた」。顔を紅潮させ支持者に感謝した。
 前回選挙で井上氏との公認調整の末、比例に回って初当選した無所属前職の新開裕司氏(46)は1区からの出馬に固執。党本部は2人を無所属同士で戦わせたが、各種情勢調査では、民主元職の山本剛正氏(42)を含めた三つどもえの激戦が伝えられた。
 井上氏の陣営は、自民党色の埋没が苦戦を招いているとみて、ポスターに「自民支部長」のシールを貼るなど、懸命に「自民」をアピール。最終盤には安倍晋三首相の妻昭恵さんや、師である麻生太郎副総理も応援に訪れ、九州最多の6人による乱立選挙を制した。井上氏は「安倍政権には一つもノーがない。日本、福岡の成長を止めないためにもアベノミクスを進める」と語った。
 一方、新開氏は「私の不徳の致すところ」と肩を落とした。所属する岸田派会長の岸田文雄外相や、秘書として仕えた古賀誠自民党元幹事長らが何度も選挙区入りしたが届かなかった。
 山本氏は維新との候補者調整の末、準備していた福岡4区からの出馬を取りやめ、急きょ選挙区を替えて挑んだ。自民分裂の好機を生かせずに敗北を喫し、「訴える力が足りなかった」と唇をかんだ。

=2014/12/15付 西日本新聞朝刊=

2737チバQ:2014/12/16(火) 00:13:32
http://www.saga-s.co.jp/senkyo/shuin/30201/136033?area=ranking
原口氏、逆境越えた 長男も奮闘、結束固まる
2014年12月15日 10時07分
 猛烈な逆風から2年。「民主の顔」と「自民の若手」が接戦を繰り広げた佐賀1区は、民主前職・原口一博さん(55)が圧倒的な知名度で接戦を制し、前回敗れた相手に雪辱を果たした。事務所に松葉づえをついて現れた原口さんは「私をここに立たせてくれたのは皆さんです。奇跡の選挙、奇跡の勝利。本当にありがとうございました」。代わりに選挙区を駆けた長男大(だい)さん(24)とともに感謝を伝えた。

 前代未聞の選挙戦だった。8月に自宅で転倒、計7回手術する大けがを負い、体重は約20キロ落ちた。出陣式で支援者の前に姿を見せた原口さんは車いすから立ち上がって握り拳で健在をアピール。「政治家が務まるのか」という周囲の不安を一蹴(いっしゅう)した。

 「『原口一博』という知名度と実績があれば、選挙はできる」。同級生や旧来の支持者ら「原口党」と呼ばれる支援者は出陣式の雰囲気を見て確信した。2度の政権交代の激動の中で疎遠になった人たちにも病室から「力を貸してほしい」と直接電話をかけた。

 序盤の劣勢報道や大さんの奮闘を聞きつけた新旧の支援者たちが続々と事務所を訪ね、「ここで支えんば」と団結した。盟友関係にある埼玉県知事や名古屋市長、民主参院議員らも次々と選挙カーに乗り、本人に代わって声をからした。

 有権者の反応は、逆風だった2年前と比べ「歴然の差」(陣営幹部)。社民県連との選挙協力も反自民を旗印に復活。安倍政権の雇用労働政策に反発する連合や自治労も精力的に動き、「組織の自民」に対抗した。中盤以降、集会では予想を上回る人出が続いた。

 「自民1強」という全国情勢の中で手に入れた貴重な白星。原口さんは、昨夏に亡くなった妻直子さんに触れ、「空から何度も諦めないでと励まされた。勝利を伝えたい。この選挙で不撓(ふとう)不屈を学んだ。これまで以上に古い政治、荒々しい政治に対峙(たいじ)したい」と抱負を語った。

佐賀新聞紙面ビューア(http://www1.saga−s.co.jp/viewer/plan.html)に動画。

【さが衆院選2014】

2738チバQ:2014/12/16(火) 00:14:44
http://www.saga-s.co.jp/senkyo/shuin/30201/136022
比例当選の今村氏「悔しさ」がバネに
2014年12月15日 10時00分
 1票の格差是正による衆院の「0増5減」に伴う候補者調整で、初めて比例代表の単独候補で出馬、当選した自民前職の今村雅弘さん(67)。15日午前0時半、比例復活で当選した岩田和親氏と登壇し、「厳しい戦いだった。九州はオスプレイなどたくさんの課題を抱えている。全力を挙げて頑張る」と声を詰まらせた。

 この数カ月、思わぬ事態が相次いだ。「県全体や、若い先生方の未来を考えて」小選挙区から比例代表に転出を決断したのが10月中旬。わずか1カ月後に突然、解散風が吹いた。

 重い決断と引き換えに、党本部から比例上位枠の約束を取り付けたはずだった。ところが公示日前夜に飛び込んだ「31位」の知らせ。小選挙区の重複立候補者30人に次ぐ下位に貼り付けられた。知事選に絡み、党本部の意向に沿わず動いた影響とみる声も上がり、支持者にも動揺が広がった。

 「大変、悔しい思いをしています」。封印したはずの本音を思わずこぼす場面もあった。その悔しさをバネに、新1、2区の候補者に帯同し支持を訴えた。2区の応援に登壇後、車に飛び乗り、1区の演説会場に向かった日もあった。

 アベノミクスは順調と訴えたが、県内では実感が薄いという批判にも多く触れた。「時間がかかるが、きっと成果をお届けする」。7期目への思いを語り、表情を引き締めた。【さが衆院選2014】

2739チバQ:2014/12/16(火) 00:28:48
http://www.kanaloco.jp/article/81641/cms_id/116442
【動画】14神奈川衆院選:18区 「個人戦」及ばず 中田氏

2014.12.15 03:32:00

追い風なき短期決戦に、「第三極を貫く」と染め抜いたのぼり旗は最後まで、はためかなかった。次世代の中田宏氏(50)は小選挙区での敗北が決まり、「最大の敗因は私の力不足。新しい選挙区というハンディを克服できなかった」と総括した。

 民主が「空白区」とし、地方議員レベルでは維新や解党したみんなの支援も受けるなど野党結集の流れはつくった。だが、公示直前に維新が候補者を擁立。中央との足並みの乱れも影を落とし、反自民票をまとめきれなかった。

 昨秋の国替え決定後も国会活動に軸足を置き、地域への浸透が不十分なまま選挙戦に突入。自民前職の経産副大臣に対し、前横浜市長の知名度を生かした「個人戦」を挑んだが、及ばなかった。今後については、「今回を教訓としてさらにパワーアップし、日本の立て直しのために努力したい」と再挑戦を期していた。

2740チバQ:2014/12/16(火) 00:45:41
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141215-00000041-asahi-pol
公共対決の大阪3・5区、無効票率が突出 15%前後
朝日新聞デジタル 12月15日(月)15時57分配信

 白票や候補者名以外が記載されたなどの無効票が大阪府内の小選挙区で合計17万4618票となり、投票総数に占める割合(無効票率)は4・84%だった。全国で2番目に無効票率が高かった前回2012年の4・62%を上回る。急な衆院選で候補者が少なく、選択肢を失ったことが背景にあるとみられる。

 とりわけ公明党と共産党の一騎打ちになった3区が15・25%(前回10・83%)、5区が14・90%(同10・20%)と突出。両党に生活の党を加えた6区も11・31%(同11・14%)だった。公明、共産対決となった兵庫8区も10・41%(同4・15%)と高かった。

 大阪5区で当選した公明の国重徹氏(40)は、無効票率の高さに「公明、共産両党以外を支持する人の受け皿になりきれなかった」と振り返った。(西山良太、山中由睦)

2741チバQ:2014/12/16(火) 00:52:42
自己レス>>2724
古川康か!

加藤鮎子
宗清皇一
仲里利信

2742チバQ:2014/12/16(火) 07:43:54
http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150139-n1.html
2014.12.15 06:00
【激流・衆院選(上)】
「枝野の地元を日の丸で埋め尽くせ!」 首相、本気の民主潰し 菅直人元首相らを次々狙い撃ち





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「民主党にノーを突きつけよう!」。安倍晋三首相が最後のお願いでこう訴えると日の丸の小旗が一斉にはためいた=13日午後、東京都千代田区の秋葉原駅前(宮崎瑞穂撮影)
 「ありったけ日の丸の小旗を用意しろ。過激派の支援を受ける枝野幸男(民主党幹事長)の地元に日の丸をはためかせるんだ…」

 8日深夜、首相(自民党総裁)、安倍晋三のこんな指示が、東京・永田町の自民党本部4階の幹事長室に降りた。

 翌9日夕、埼玉5区のJR大宮駅前は、日の丸の小旗を手にした聴衆約4500人(自民党発表)で埋め尽くされていた。選挙カーの上で安倍は満足そうな笑みを浮かべた。

 「この選挙は日本が前進するか、後退するかを決める選挙です。でも民主党はあの混迷の時代に戻そうと言っている。その代表格が枝野さんだ。確かに弁舌さわやか。菅直人首相の下で官房長官を務めた華麗な経歴。でも果たして結果は出たでしょうか。残ったのは混乱だけだった」

 安倍がこう訴えると日の丸の小旗が一斉にはためいた。街頭で小旗の回収係を務めていた若手党職員はこう思った。「首相は本気で民主党を潰すつもりだ…」

× × ×
   

 衆院選は自民党が勝利を収めたが、安倍には忸怩(じくじ)たる思いが残る。

 安倍が年末の電撃解散で狙ったのは、自民党を勝たせるのはもちろんだが、むしろ自民党を含めた改憲勢力を増やし、護憲勢力を退潮させることに重きを置いていたからだ。

■参院で「改憲勢力3分の2超」狙う

 見据えているのは平成28年夏の参院選だ。参院で自民党単独で3分の2超となるには、改選121議席中97議席以上獲得せねばならず、ほぼ不可能といえる。それならば維新の党や次世代の党など第三極にもっと実力を付けてもらい、参院での「改憲勢力3分の2超」を狙うしかない−。安倍はこう考えていたのだ。

 だが、みんなの党は選挙前に解党してしまい、維新や次世代などはいずれも苦戦が伝えられた。逆に民主党は議席を増やし、共産党は議席倍増の勢い。安倍は周囲にこう漏らした。

 「なぜ維新と次世代は分裂してしまったんだ。多少不満があっても党を割ったらおしまいだろ。平沼赳夫(次世代の党党首)さんは郵政解散での失敗をまた繰り返してしまったな…」

2743チバQ:2014/12/16(火) 07:44:22
× × ×

 そうなると取り得る戦術は一つしかない。民主党幹部の「狙い撃ち」だ。

 8日午後9時ごろ、安倍は自民党本部4階の総裁応接室に副総裁の高村正彦、幹事長の谷垣禎一、選対委員長の茂木敏充ら党執行部を招集した。終盤戦の方針を決める選対会議だった。

 配られたのは、3回にわたる自民党の世論調査結果と、重点区に位置付けた35選挙区の一覧だった。

 民主党代表、海江田万里(東京1区)▽枝野(埼玉5区)▽選対委員長、馬淵澄夫(奈良1区)▽国対委員長の川端達夫(滋賀1区)−。いずれも自民党候補に苦戦していた。

 「あと一歩のところまで来ているな…」

■もっと引き締めないと…

 民主党の議席が増えるのはもはや仕方がない。ならば党執行部を軒並み選挙区で落選させ、求心力を一気に低下させるしかない−。そう思っていた安倍は、調査結果を見て突然顔をしかめた。東京1区は、過去2回の調査で自民党候補の山田美樹が、海江田を大きく引き離していたが、僅差に縮められていたからだ。

 「やっぱり油断しているところは追い上げられているな。もっと引き締めないとダメだ…」

 安倍は紙に書をしたため、全自民党候補の事務所に送付するよう命じた。文面はこうだった。

 「油断大敵

  最後まで

  必死に訴えよ!

  弛(ゆる)んだら

  勝利はない!

    安倍晋三」

× × ×
   

 安倍の民主党大物の「狙い撃ち」は徹底していた。

 官房長官の菅義偉と手分けして、海江田や枝野、馬淵ら党執行部だけでなく、元首相の菅直人(東京18区)、元衆院議長の横路孝弘(北海道1区)、元厚生労働相の長妻昭(東京7区)、元外相の前原誠司(京都2区)−らの地元で民主党批判を続けた。

 歴代首相も衆院選では全国遊説を行い、各地で票を掘り起こしてきたが、これほど露骨に野党大物を集中攻撃した首相はいない。自民党幹部は「競ってる選挙区を選ぶとたまたま民主党の大物議員の選挙区だった」と語るが、それならば、圧倒的強さを見せる代表代行の岡田克也(三重3区)の地元まで足を運んだことに理由がつかない。

■野党再編の動きをもにらむ

 安倍は、尊敬する高杉晋作に自らを重ね、自分が敵陣に切り込み、闘志を見せることで自民党の士気を鼓舞しようとしたのだった。

 ところが、不思議なことに民主党でも元首相の野田佳彦ら保守色の強い議員の地元には踏み込んでいない。もしかすると安倍は、すでに総選挙後の野党再編の動きをにらんでいるのかもしれない。

2744チバQ:2014/12/16(火) 07:44:42
× × ×
   

 「静かな選挙戦だった。追い風も向かい風も感じなかった」

 高村は選挙戦をこう振り返った。地方創生担当相の石破茂も「2年前のような高揚感はなかった」。多くの自民党候補も同じ思いだろう。投票率の低さがこれを如実に裏付けている。

 にもかかわらず各種情勢調査が「自民圧勝」を伝えたのはなぜか。ある党幹部はこう分析する。

 「自民党に吹いたのは、民主党や第三極に失望し、行き場を失った有権者の消極的な支持だった…」

 確かに日経平均株価は2年前に比べて2倍になった。雇用も改善した。だが、景気回復の実感は乏しい。今回の衆院選はそんな複雑な国民感情を反映したようにも見える。

 14日午後10時すぎ、安倍は民放番組の取材に応じ、「衆院選という政権選択の選挙で信任をいただいた。アベノミクスは道半ば。慢心せずに丁寧に政策を進めていきたい」と語った上で憲法改正にも触れた。

 「憲法改正はわが党の悲願だが、国民投票があり、その前に衆参で3分の2という勢力を作り上げねばならない。大変高いハードルでまだそこには至っていない。国民の理解が深まるように憲法改正の必要性を訴えていきたい」

 衆院選は自公で3分の2超の議席を得たが、憲法改正は遠のいた。任期4年で改憲勢力をどう立て直すのか。勝利とは裏腹に安倍の表情は終始険しかった。

(敬称略)

2745チバQ:2014/12/16(火) 07:45:21
http://www.sankei.com/politics/news/141217/plt1412170003-n1.html
2014.12.16 06:07
【激流・衆院選(下)】
腹固まった細野氏 前原氏なら「分裂」も…民主党代表選は野党再編の起爆剤?





(1/5ページ)

記者会見場を後にする民主党の海江田万里代表=15日午後、東京・永田町の民主党本部(宮崎裕士撮影)
 15日昼前、民主党代表の海江田万里は都内のホテルで幹事長の枝野幸男と向き合った。ともに衆院選で首相(自民党総裁)の安倍晋三に「狙い撃ち」されたが、枝野は埼玉5区で辛勝した。海江田は比例復活もかなわず、落選の憂き目に遭った。

 「代表を辞任させていただく。いろいろありがとう…」

 神妙な面持ちでそう語る海江田に枝野は黙って頭を下げた。その後、代表代行の岡田克也、参院議員会長の郡司彰も加わり「敗戦処理」を協議したが、海江田は「後は全部任せる」とほとんど口を挟まなかった。

 午後3時、海江田の辞任会見が東京・永田町の党本部で行われた。

 「民主党の団結を守って来春の統一地方選で確実に民主党を再生させていけるよう心から希望します。再生は道半ばだが、前に向かっての着実な一歩だった。私はこれから一党員としてできるだけのことをやっていきたい」

 うっすらと涙ぐんでいた14日夜とは違い、さばさばした表情だったが、言葉は力なく、得意の漢詩をそらんじることもなかった。

 海江田にとって自らの落選は誤算だったようだが、民主党議員の多くは選挙中盤から「海江田氏は落選」と踏み、ポスト海江田に向けて動き出していた。

 「腹は固まっているんだろうな?」

 開票結果がまだ出そろわない15日未明、元防衛副大臣の長島昭久は元幹事長の細野豪志に電話で代表選出馬を促した。「おう!」。その言葉は力強かった。

 元外相の前原誠司も投開票直前、周囲にこう漏らした。「次の代表は平成28年夏の参院選でねじれを作れるかどうかだ」。出馬意欲は満々にみえる。

 前原、細野、長島の3人は野党再編志向が強い。これに元外相の松本剛明を加えた4人は衆院解散直前の11月19日に、海江田に維新の党との新党結成を直談判したが、一蹴された。この時点ですでに海江田に見切りをつけたとされる。

 だが、野党再編はそう容易ではない。民主党最大の支持団体である連合は、維新の党共同代表(大阪市長)の橋下徹と対立しており、維新との合流に反対しているからだ。ある労組系議員はこう息巻く。

 「前原、細野が代表選に出たら党は分裂してしまう。あいつらが代表選に出るんだったら絶対潰す!」

 野党再編を唱える一派は保守系が多く、安保・外交に一家言を持つ者も多い。それだけに官公労や旧社会党の系譜を引く議員らは嫌悪感を隠さない。

 しかも来年の通常国会は、安倍が執念を燃やす安保関連法制が最大の焦点となる。旧社会党系は「断固阻止」と息巻いており、一部でも同調しかねない前原らの代表就任を承伏するはずもない。

 そこで労組系が擁立に動き出したのが岡田だ。どこの派閥にも属さぬ一匹狼であり、かつ安倍自民党との対抗意識は誰よりも強い。「岡田が代表なら前原らも反発して党を割るようなことはない」(党中堅)という読みもある。

2746チバQ:2014/12/16(火) 07:45:43
 民主党を陰で牛耳る連合も決して一枚岩とはいえない。中でも旧同盟系の「民主離れ」は著しい。

 かつて「労組系最強」といわれた古本伸一郎(愛知11区)は、トヨタ労組の全面支援を受けながら苦戦した。基幹労連組織内議員で党代表代行の高木義明(長崎1区)、UAゼンセン組織内議員で党国対委員長の川端達夫(滋賀1区)はともに選挙区で2回連続落選し、比例復活した。

 旧同盟系が属する企業はアベノミクスで潤った企業が多く、民主党の経済政策に批判的な組合員が少なくない。原発再稼働問題を抱える電力総連の「民主不信」はさらに深刻だ。旧同盟系幹部はこう漏らした。

 「もう連合は労働者の立場に立った政策・制度に特化した組織になるべきだ。政治は産別の判断に任せてもらわねば、とてもじゃないが選挙などできない」

 しかも旧同盟系は旧民社党の支持母体で安保政策や憲法観はむしろ安倍自民党に近く、旧総評系の対極にあると言ってよい。

 昭和62年の創設以来、反自民勢力の結集に大きな役割を果たした連合もまた軋みが広がりつつある。民主党代表選は色あせた看板を奪い合う戦いには終わらない。労働界をも巻き込んだ野党再編の起爆剤となる可能性も十分にある。

(敬称略)

=この企画は石橋文登、坂井広志、水内茂幸が担当しました。

2747チバQ:2014/12/16(火) 07:47:07
http://www.asahi.com/articles/ASGDH34R7GDHUTFK003.html
「野党1本化」に限界 194選挙区中、当選は42区
2014年12月16日07時34分

 14日投開票の衆院選で、自公と共産を除く野党5党は194小選挙区で候補者を「一本化」して挑んだが、当選したのはうち42選挙区だった。5党の小選挙区当選者の約8割を占めるが、与党に競り負けるケースの方が多かった。一定の効果はあったものの、政策の違う各党による連携の「限界」を示す結果となった。

特集:2014衆院選
 民主、維新、次世代、生活、社民の野党5党は今回、与党に対抗するため、各小選挙区の候補者を1人に絞る「一本化」を進めた。背景には、2012年の前回衆院選での「教訓」がある。この時は民主や第三極各党が競い合うように擁立した結果、自公の圧勝を招いたと指摘されたからだ。

 ただ、安倍晋三首相が消費増税の先送りを理由に「あまりに急な解散」(次世代・平沼赳夫党首)を仕掛けた結果、野党側に十分な準備や調整をする時間はなかった。民主、維新両党の調整で維新候補に絞られた愛知12区のようなケースもあるが、調整がないまま結果的に5党のうち1党しか擁立しなかった例も少なくない。こうした例も含めて、結果的に野党5党の候補が1人しか立候補しなかった小選挙区は、295のうち194に上った。

2748チバQ:2014/12/16(火) 07:51:01
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141216_51001.html
<衆院選>保守分裂、しこり残る選挙戦・山形3区


当選から一夜明け、「融和が必要」と語る加藤氏=15日、鶴岡市

開票結果を伝えられ、厳しい表情を見せる阿部氏(右)=14日午後11時30分ごろ、酒田市
 衆院選山形3区は、自民新人の加藤鮎子氏(35)が無所属前議員の阿部寿一氏(55)を最終盤にかわして激戦を制した。票差はわずか1488。加藤氏の父紘一氏が阿部氏に敗れた前回は1465で、攻守入れ替わった保守分裂選挙は2度続けて激烈を極め、そっくり逆転した開票結果にも表れた。雪辱戦と遺恨を背景に、無所属議員への弱点攻撃と世襲批判が飛び交っただけに、しこりを懸念する声が上がる。

 加藤氏は投開票から一夜明けた15日朝、鶴岡市の街頭に立った後、事務所で会見した。
 「地域の方々が政権与党とのパイプの必要性を感じた結果だと思う」と選挙戦を振り返って付け加えた。「自民、保守内の争いと見透かされていたようにも感じた」
 当選直後には「保守分裂、地域間で対立する構図になったが、境をなくし、融和する必要があると切実に思う」と話した加藤氏。一致団結も口にしなければならないほど、選挙戦は激しかったといえる。
 党幹事長まで務め、権勢を振るった紘一氏への反発などから、保守系の一部の首長、市町村議員が阿部氏に付いた。
 挙党態勢で加藤氏を支えた自民は締め付けを強めたが、票差は「反加藤」の根強さも示した。
 鶴岡と酒田の地域間対立も再現され、結果的に両市での得票が勝敗を分けた。一定の知名度がある維新、社民候補が前回獲得した票の奪い合いにもなった結果、加藤氏が鶴岡市で3万9633票と約6000上積みしたのに対し、阿部氏は酒田市で3万3218票と約3200しか伸ばせなかった。
 自民は最終盤、酒田市に安倍晋三首相(党総裁)を投入。街頭演説会に中立を掲げていた本間正巳酒田市長を引き出すなど、的を絞って攻勢を強めた。
 酒田市の企業経営者は「地域、個人とも、前回以上に色分けがはっきりしてしまった。関係修復は相当の時間がかかるだろう」とため息をつく。
 競り合っても、無所属の阿部氏に比例復活の道はなかった。支持者の一人は早くも落選後の動向に気をもみ「再起を期すのかを含め、次の旗印を掲げないとせっかくの後援会組織も切り崩しに遭う」と暗い表情を見せた。
 阿部氏は14日深夜、酒田市の事務所で「私の力不足。この地域を守ろうという訴えが届かなかった」と頭を下げた。再挑戦を問われると、ショックを隠しきれない様子で「今は白紙の状態。今後支援者と相談したい」とだけ語った。

 【山形3区開票結果】
当 79,872 加藤鮎子 自新(1)
  78,384 阿部寿一 無前 
  15,981 吉田大成 民新 
  10,794 長谷川剛 共新 
   1,319 佐藤誠 無新 


2014年12月16日火曜日
関連ページ:山形政治・行政

2749チバQ:2014/12/16(火) 07:56:38
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20141216/CK2014121602000163.html
【埼玉】

<衆院選>突然の解散 対応後手 民主敗北 候補一本化も効果薄く

2014年12月16日


陣営スタッフらに敗戦の弁を述べる山内康一氏=春日部市で
写真
 十四日投開票された衆院選で、県内十五の小選挙区は自民党十二勝、民主党二勝に終わった。民主は突然の解散総選挙に対応しきれず、全選挙区への候補者擁立を早々に断念。維新の党との候補者一本化も急場しのぎにすぎなかった。来年の統一地方選、二〇一六年の参院選に向け、「一強自民」に対抗できるだけの党勢を回復できるか。民主は正念場に立たされている。 (岡本太、服部展和)
 「もう少し時間をかけて、ゆっくり準備したかった」。十四日午後九時半すぎ、民主前職の山内康一氏が春日部市の事務所でぽつりと漏らした。四選を目指し埼玉13区(旧春日部市、旧久喜市など)に初めて出馬したが、早々と落選が決まってしまった。
 福岡県出身の山内氏は、二〇〇五年の衆院選の神奈川9区に自民公認で出馬し、初当選。〇九年にみんなの党の結党に参画し、同年と一二年の衆院選は比例北関東ブロックに単独で出馬して当選を重ねた。
 十一月十八日に安倍首相が解散を表明すると、翌十九日にみんなの党が解党を決めた。山内氏は急きょ、民主入りを決め、二十日には13区から民主公認で出馬する、と発表した。
 公示まで地元での準備期間はわずか十日間。自ら希望した13区だったが、縁もゆかりもない。強い地盤を持つ自民前職の土屋品子氏の壁は崩せなかった。
    ■  ■
 民主が今回擁立したのは計十選挙区。3区の細川律夫氏や、生活から復党した7区の小宮山泰子氏の擁立も公示直前に決める慌ただしさだった。新人は一人も立てられなかった。
 一方で民主と維新は候補者との共倒れを防ぐため、候補者の一本化を進めた。その結果、4区で出馬予定だった維新新人の青柳仁士氏が9区に転出。ともに維新の前職が出馬する10区と14区に、民主候補者は立候補しなかった。
 「この選挙区は自民党か青柳候補かの選択です。小選挙区は青柳候補に。比例は民主党に」。西武・入間市駅前で六日朝、民主県議の一人が青柳氏とともに立ち、こう力を込めた。
 一部では民主議員が維新候補を支援する動きもあったが、組織的な選挙協力はなかった。民主の支持団体の連合埼玉の関係者は「連合には公務員の労働組合も加入しており、公務員の待遇などに厳しい維新とは考えが異なる。維新候補の支援を組合員に頼むのは難しい」と打ち明ける。
 ある民主市議は「次の衆院選で民主と維新の協力がなくなれば、民主と維新の候補が同じ選挙区で争う可能性もある。今回維新の候補者を応援すれば、自分たちの首を絞めることになりかねない」と漏らす。
 別の民主関係者は「維新との選挙協力は、結局は候補者のすみ分けでしかなかった」。民主は5区と6区では小選挙区の議席を獲得したが、維新は小選挙区では一議席も獲得できなかった。
 民主は来年四月の県議選でも五十二選挙区のうち大半の四十選挙区で候補者が決まっていない。次期衆院選でも候補者の擁立が遅れれば、今回の二の舞になる可能性もある。
 民主県連の大島敦代表は十五日の会見で「逆風の中で民主から出ようという人材はなかなかいないが、ちゃんと地元に溶け込んだ候補者を発掘していかないといけない」と強調した。

2750チバQ:2014/12/16(火) 21:51:48
http://www.zakzak.co.jp/zakjyo/zkj-news/news/20141216/zkj1412161353001-n1.htm
《zak女の雄叫び お題は鬼》「優子さんは悪くない」“別世界”小渕王国の違和感 (1/2ページ)
2014.12.16


 選挙期間中に支持者と握手する小渕優子氏(左)【拡大】

 師走の衆院選が怒濤(どとう)の勢いで終わった。告示日からいくつかの選挙区を取材したが、とくに印象に残ったのは前経産相の小渕優子氏(41)の群馬5区だ。

 JR高崎駅でレンタカーを借りて丸1日、群馬県安中市の遊説に密着した。この日の演説場所は33カ所。小渕氏の“鬼”忙しいスケジュールはすさまじかった。

 小渕氏は選挙カーから降りると、待ち構えていた支持者らの方に駆け寄って、一人一人と握手。

 「私の政治資金のことで、ご迷惑、ご心配をおかけしたことをおわび致します。原点に戻って一から出直していきたい。どうか力をお貸しください」

 おわび演説はどこでもほぼ同じで、1カ所に5分〜10分程度滞在すると、次の場所へと移動する。

 車を降りると常にダッシュ。地元の人でさえ知らない細かい山道にも入っていくので、選挙カーを見失ってしまうこともしばしば。テレビで見るよりも細い小渕氏のどこにこんな体力があるのかと、正直驚いた。

 各地で熱烈な歓迎を受けていた小渕氏だが、集まった人は父で元首相の恵三氏の時代からの支援者ばかり。安中市の国道沿いに若い人の人だかりができていたので、小渕氏が演説中かと思って近づくと、俳優の村上淳やピエール瀧らの姿を発見した。来春放送予定という横山秀夫氏原作のNHKドラマの撮影現場に出くわした。

 地元の熱狂ぶりに忘れてしまいそうになったが、小渕氏の関連政治団体は、5000万円以上の不透明な収支問題で目下、捜査中である。東京地検特捜部が、政治資金規正法違反罪などで、政治資金収支報告書を作成したとされる元秘書で、群馬県中之条町・前町長の折田謙一郎氏らを事情聴取している。

 地元で政治資金問題についてどう思うか複数の人に聞いてみると、「優子さんは悪くない。あんなのどこだってやっているんだ」と口をそろえる。そして「マスコミは悪いことばっかり書く」、「いじめないでくれ」と続く。怒りの矛先は報道陣に向いているようだった。

 まさかのクレームに何も言えず、答えに窮してしまった。これが、ふるさとのあたたかさなのか、日本の古い体質なのか。地元では批判の声は全く聞こえず、政治資金問題は完全に棚上げ状態だった。

 制限速度を守って走っていたら、あっという間に追いつけなくなった小渕氏の選挙カー。一人迷い込んだ山道で、別世界に来たような感覚に陥った。(M)

                ◇

 事件からゴシップまで幅広く取材する三十路記者。

                ◇

 【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。12月のお題は「鬼」です。

2751チバQ:2014/12/16(火) 22:00:06
http://www.sankei.com/politics/news/141216/plt1412160021-n1.html
2014.12.16 10:00
【衆院選2014】
比例復活の課題浮き彫り 10万票落選×2万票当選





(1/2ページ)
 今回の衆院選では、選挙区で10万票以上獲得しながら落選した前職がいる一方で、2万票余りで比例復活当選した新人候補がいた。この“一票の重さ”は、平成8年から導入された小選挙区比例代表並立制の「欠点」でもあり、有権者の理解を得られる状況とは言い難い。

 北海道1区で立候補した自民党前職の船橋利実氏は10万5918票を獲得したが、選挙区で民主党の横路孝弘元衆院議長に敗れた。しかも重複立候補した比例代表北海道ブロックで復活できず、涙をのんだ。選挙区当選者の得票にどれだけ迫ったかを示す惜敗率は91・00%。他の10ブロックだったら当選できた。

 これに対し、愛媛2区の維新の党新人、横山博幸氏は2万2677票で敗退。同区で当選した自民党前職に続く次点は無所属前職で、横山氏は3位だった。

 ただ重複立候補しており、維新が四国ブロックで議席を獲得したことで、復活当選を果たした。惜敗率は39・67%だった。

 横山氏を含め、295選挙区のうち、選挙区での得票数が4万票以下で復活当選したのは7人だった。

 現行制度では、選挙区と比例代表の重複立候補が認められており、選挙区で敗れても、惜敗率を基に比例復活できる。特に候補者数が少ない政党では、惜敗率が低くても当選する場合がある。主要政党の多くは選挙区で敗れた候補を救済できるように同一順位で名簿登載しているのが実情だ。

 純粋な小選挙区制は「死票」が増えるため、比例代表を組み合わせることで一定のバランスを取ったはずの並立制だが、本来の趣旨に沿わない“珍現象”が起きている。

 例えば、沖縄県では全4選挙区で出馬した与野党候補計9人全員が当選し、落選者は1人もいなかった。死票ゼロという極めて異例の結果となった。沖縄1区に加え、福岡9区も立候補した3人全員が当選。大阪4、10、11各区でも3人もの当選を出している。

 選挙区での最高得票者は、神奈川11区の小泉進次郎復興政務官(自民)で、16万8953票だった。(山本雄史)

2752チバQ:2014/12/16(火) 22:03:37
http://www.sankei.com/politics/news/141216/plt1412160024-n1.html
2014.12.16 09:00
【衆院選2014】
野党一本化なら23上乗せ 半端な調整が与党圧勝招く

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野党が一本化した20選挙区の勝敗
 民主党など共産党を除く野党5党は今回の衆院選にあたり、20選挙区で候補者調整を行ったが、“野党統一候補”の勝利は6選挙区にとどまった。ただ、野党5党のうち複数の候補が競合した62選挙区で候補者を一人に絞っていれば、得票の上では野党側が新たに23議席を獲得していたことになる。野党間の中途半端な候補者調整が与党の圧勝を招いた格好となった。

 今回の選挙では、20選挙区で民主、維新、次世代、生活、社民の野党5党が明確な候補者調整を行い、自民党候補と対決した。このうち、野党候補の当選は北海道1区、山梨1区など計6選挙区で、勝率は30%だった。

 この20選挙区を含め、共産以外の野党5党のいずれかの候補が1人だけだった194選挙区をみると、野党候補は42選挙区で勝ち、勝率は21・6%。候補一本化の効果は限定的だったといえそうだ。

 一方、野党5党のうち複数の野党候補が競合した62選挙区では、自民または公明の候補に勝利したのは12選挙区(勝率19・3%)にとどまった。

 ところが、野党候補が一本化されたと仮定し、それぞれの得票を積み上げると23選挙区で野党側が与党候補の得票を上回った。62選挙区の勝敗は「野党12対与党50」から「野党35対与党27」と逆転し、勝率は56・4%にはね上がっていたことになる。

 例えば、大阪12区は北川知克氏(自民)に対し、樽床伸二(民主)、堅田壮一郎(維新)の両氏と共産候補が戦った。北川氏は6万8817票で当選し、樽床氏は4万3265票、堅田氏は4万1649票で落選した。

 樽床、堅田両氏の間で候補を一本化していれば計8万4914票で北川氏を上回った計算になる。結局、樽床、堅田両氏とも重複立候補した比例代表での復活当選さえ果たせず、落選した。

 「やっぱり野党再編だと思います」

 維新共同代表の橋下徹大阪市長は14日夜の記者会見でこう述べた。多くの選挙区で候補者を一本化していれば、維新を含む野党が議席を伸ばせたはず−との思いがにじんだ。

2753チバQ:2014/12/16(火) 22:07:18
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk42010736000c.html
2014衆院選ながさき:4選挙区担当記者 激戦を振り返って /長崎
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 14日に投開票された衆院選は、県内四つの小選挙区を自民が独占して終わった。安倍晋三首相の突然の解散表明で始まった短期決戦を、各小選挙区の担当記者が振り返った。

 ◆1区

 ◇接戦と対照的に“白け”
 長崎1区の投票率は過去最低の49・65%。県内で最も低かった。接戦を繰り広げた自民、民主両候補の訴えの必死さとは対照的に、有権者は白けていたと言える。

 1区を制した自民前職の冨岡勉さん(66)は前回より約1万6000票、比例復活した民主前職の高木義明さん(68)は約8000票減らした。1区は「九州最激戦区」で自民、民主とも党トップが来援するなど激しく火花を散らしていただけに、投票率の低さとそれに伴う得票減は、両陣営にとってショックだったに違いない。

 選挙区内には、閉じたシャッターが目立つ市場も少なくない。物価が上がる中、わずかな年金で暮らすお年寄りや、安定した収入が得られず消費期限が迫り値引きされた弁当を買い求めて暮らす若者たちもいる。今日を生きるのに必死な人たちに「アベノミクスで企業がもうける力を強くする」と訴えてもどれだけの説得力があるか。「安倍政権は非正規労働者を増やした」と批判する労組は、共に働く非正規の人たちからどれほどの信頼を得ているのか。互いに胸に手を当てて考えるべきではないか。【樋口岳大】

 ◆2区

 ◇諫干開門、論戦にならず
 有権者に熱が入らない選挙だった。投票率は前回を大幅に下回った。自民前職、加藤寛治さん(68)と民主新人、大久保潔重さん(48)が争点をアベノミクスに絞ったのが要因だ。

 2区には、小規模農家に打撃を与える可能性のある環太平洋パートナーシップ協定(TPP)参加や諫早湾干拓事業を巡る開門問題という地域課題がある。政治の出番のはずだが、2人の主張は「参加も開門も反対」で、解決策も示さず、論戦にならなかった。

 前回は無所属新人を支持した若手農家は、2人の演説を聞き比べ「どう投票していいか分からない」と棄権した。2大政党制への期待もしぼみ、争点をきちんと示さない自民、民主への怒りは行き場を失ってしまった。

 8市町にまたがる2区で、複数候補のあいさつにマイクを握る市長もいれば、1人に出陣式からマイク納めまでついて回る市長もいた。国政選挙で自治体の長がどう振る舞うのが地域のためになるか。こちらも検証が必要かもしれない。【古賀亮至】

 ◆3区

 ◇「自共対決」に反応薄く
 「5万票以下という可能性もある。そうなったら(当選しても)代表とは言えないんじゃないかな」

 自民前職、谷川弥一さん(73)は13日夜、選挙運動を終えて語った。「自共対決」に有権者からの反応が薄く、低投票率を懸念しての発言だった。楽観ムードが広がり、選挙期間中の応援演説では「投票率を上げよう」が合言葉。谷川さん自身、県連会長として選挙区を離れ、接戦が予想された1区の応援に何度も駆けつけていた。

 結果的には8万票を超す得票で圧勝したが、投票率は3区全体で前回より12ポイント超も低い51・58%。特に、今回から3区に編入された佐世保市の一部は40・11%にとどまり、谷川さんは「私自身にも隙(すき)があった。まあ、勝つんじゃないか、と」と振り返った。

 一方、共産新人の石丸完治さん(65)は敗れたものの前回の4倍近い得票で存在感を示した。反自民票や今回不出馬だった山田正彦元農相の票も一定程度取り込んだとみられる。【武内靖広】

 ◆4区

 ◇非自民票分散が有利に
 選挙前の閣僚辞任や電撃解散で「マイナスの風」を感じていた自民前職、北村誠吾さん(67)。「油断しては負ける」と終始、陣営の引き締めを徹底した。結果として党県議や市議を軸とした組織選挙で序盤からリードし、4区内の全首長や公明の後押しで満遍なく支持を固めた。

 佐世保市では民主元職で防衛政務官を務めた宮島大典さん(51)が約9500票差まで詰め寄ったが、県内最多の5人の出馬による非自民票の分散が北村さんに有利に働いた。

 当選から一夜明け、北村さんは「有権者の皆様から、もう少し付き合ってみようかとチャンスを頂いた」と語る。携帯電話には支援者から「国政への注文」が早速入っているという。

 基地の町・佐世保を代表する「防衛族」で、過疎など離島の苦しみも知る小値賀島出身者。「6期目」とあって、地域の課題を中央省庁に届けるパイプ役としての期待は大きい。有権者の叫びをいかに国政へ反映させられるか、一挙手一投足を注視することが重要だ。【梅田啓祐】

〔長崎版〕

2754チバQ:2014/12/16(火) 22:07:40
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk41010718000c.html
2014衆院選・さが:一夜明けて 「命守る政治やる」 1区の原口さん、長男があいさつ回り /佐賀
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 衆院選から一夜明けた15日、県内小選挙区や比例九州の当選者は朝から支持者にあいさつ回りをしたり、記者会見を開いたりして喜びをかみしめた。県内関係の当選者は、自民3人、民主2人の計5人。

 1区で7回目の当選を果たした民主の原口一博さん(55)は15日、右脚骨折の治療のため多くを病院で過ごしたという。本人に代わり長男大(だい)さん(24)が午前中から支持母体の連合や後援会をあいさつ回りした。これまで政治経験はないが、1週間ほどかけ、支援者の訪問を続けるという。また、佐賀市の事務所には朝から、原口さんへの激励の電話が入り続けた。

 14日は午後11時40分ごろ、原口さんは松葉づえをつきながら事務所に現れ、元気な姿を見せた。全国では自民1強といわれる中での勝利に「ありがたい。課していただいている責任の大きさを強く感じた」と気を引き締め「医療、介護、福祉の現場は国会では分かっているようで全く見えていない。かけがえのない命を守る政治をやっていく」と力強く語った。【岩崎邦宏】

2755チバQ:2014/12/16(火) 22:08:19
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk38010683000c.html
2014衆院選:自民「地力」で再び独占 「ほろこび」見える選挙区も /愛媛
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 14日投開票された衆院選は、県内でも「自民1強」が際立つ結果となった。与野党ともに大きな風が吹かないなか「地力」を競い合う戦いとなった今回の選挙。自民がその地力を見せつけた。ただ、端々にはほころびも見えた。【中村敦茂】

 1区は、強固な組織に支えられた自民の塩崎恭久氏(64)が、低投票率の中でも約10万票を集めた。次点の民主、永江孝子氏(54)は前回のような逆風が無く、維新候補とすみ分けたにもかかわらず7万票台にとどまり、保守王国の愛媛、とりわけ1区で風穴を開けることの難しさを改めて浮き彫りにした。

 2区は、特定秘密保護法案などへの反対で存在感を示した自民の村上誠一郎氏(62)が盤石。維新から横山博幸氏(64)が出馬し、無所属の西岡新氏(41)と批判票を取り合ったことも有利に働いた。横山氏は比例復活したが、2区での得票はわずか2万票ほどで3番手。今後の活動で真価が問われる。

 3区は自民の白石徹氏(58)が再選された。次点の差が県内で最も小さかった選挙区。民主の組織構築が途上である一方、自民も盤石な地盤とは言えない。

 4区は自民の山本公一氏(67)が議席を守った。ただ、次世代の桜内文城氏(49)と維新の森夏枝氏(33)の旧「日本維新の会」出身者の合計得票は山本氏を上回り、自民の地盤に陰りも表れている。

    ◇

 今回初めて、投票率が5割を下回ったことには、与野党双方に責任が求められそうだ。

 安倍首相による突然の解散は、県内の選挙結果を見ても、野党の準備不足を突くのに効果的だった。ただ、有権者からは「なぜこの時期に」との戸惑いが多く漏れた。首相がアベノミクス一本に争点を絞ったことも、与党には好都合だったかもしれないが、四国電力伊方原発の再稼働問題など、県内での他の重大な問題が脇に追いやられてしまった。

 民主、維新は県内でも候補者調整を行い、すみ分けた。しかし解散を「大義がない」と批判しながら、自らは政策の違いを超えての野合では、説得力がない。目先の戦略より政策を優先した、堂々とした論戦がかわされていれば、関心はもっと高かったはずだ。

    ◇

 比例復活を含めた当選者の5人は初当選、再選、7選、8選、10選。中堅どころがすっぽり抜けている。

5人のうち、4人が60代。あと1人も60歳に手が届こうかという年齢だ。30代や40代が出馬したにもかかわらず、「老壮青」のバランスに欠く顔ぶれでもある。与野党問わず、将来を担う世代を育てていかなければならない。

2756チバQ:2014/12/16(火) 22:09:56
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk34010431000c.html
2014衆院選:激戦の6区、自民が県内唯一議席逃す 亀井氏「“一揆”成功」 復活当選の小島氏「相手強く」 /広島
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 県内小選挙区7区のうち、唯一自民が議席を逃した激戦6区。初めて無所属で選挙戦に臨み、13回目の当選で自民の議席確保を阻止した亀井静香氏(78)は15日朝、庄原市の事務所で「(自公政権に対する)一揆の第一歩を成功させた」と喜びをかみしめた。【高田房二郎、目野創】

 選挙中は自民の小島敏文氏(64)との接戦が報じられたが、前回戦(約1万2300票差)の倍近い約2万4000票差をつけた結果に「有権者の怒りが大きくなり、一揆の勢力が広がった」と分析した亀井氏。他の選挙区で大勝した自民党に対し、「安倍首相の周りを取り囲んでいるえせ学者、戦争大好き人間を排除しなければいけない。今の自民党は昔の自民党じゃない」と語気を強めた。争点となった地方創生について「一番簡単なことは地方に金を出し、市町村が相談の上で自由に使っていくこと。霞ケ関の役人が分かるはずがない」と力説した。

 一方で、比例中国ブロックで復活当選した自民・小島氏は15日朝、JR尾道駅前で有権者にお礼のあいさつ。亀井氏に敗れた3度目の対決を振り返り、「手応えは感じたが、相手候補が強かった。(比例復活は)すっきりしない面もあるが、また堂々と国会で与党の一員として、地元のために取り組んでいきたい」と語った。

2757チバQ:2014/12/16(火) 22:10:22
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk25010466000c.html
2014衆院選:「チームしが」不発 側近落選「嘉田票」取り込めず /滋賀
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 衆院選で滋賀1〜4区は、2012年の前回選に続き自民が全勝した。嘉田由紀子前知事と共闘した民主は1、2区で前職と元職が比例復活を果たしたが、嘉田さんの側近だった3区の新人は大差で敗れた。7月の知事選では、嘉田さんと政治団体「チームしが」を設立した民主党の元衆院議員、三日月大造氏が当選。今回の衆院選でも、その影響力が注目されたが、不発に終わった形だ。民主陣営からは、「嘉田頼み」の姿勢に対する自己批判の声も上がっている。【加藤明子、村松洋】

 「後援会長として力足らずで、申し訳ありませんでした」。14日夜、早々と自民前職・武村展英さんの当選確実の連絡が入ると、草津市にある民主新人、小川泰江さんの事務所では嘉田さんが支援者にわびた。陣営幹部は「知事選やチームしがの幻影に目がくらんだ。冷静に情勢を読めなかった」と振り返る。

 今回の衆院選で、民主関係者は「知事選の再現」を狙っていた。小川さんは嘉田さんが三日月知事らと設立した政治団体「チームしが」を前面に掲げて選挙戦に臨み、嘉田さんは1区以外の3選挙区でも民主候補を応援。ある候補は選挙中、「民主への風当たりは依然厳しい。反発もあるが、嘉田さんに支援してもらった方が良い」と語っていた。

 なかでも小川さんに対し、嘉田さんは「私が『政治の母』」と繰り返し、選挙戦最終日の13日も共に駅前に立って支持を訴えた。だが、小川さんは武村さんに約2万4000票以上の大差をつけられ落選。民主陣営が期待した「嘉田票」を取り込むことはできず、3区は前回選より投票率が9ポイント以上落ちた。

 それでも民主党幹部は「無名の新人としては大いに健闘した。嘉田さんの影響力は衰えておらず、チームしがの代表として統一選で力を発揮してくれるはず」と期待を込める。

 自民にとっては知事選敗北を帳消しにする選挙結果となった。14日夜、1区で勝利した大岡敏孝さんは集まった県議らと「次は統一選だ」と気勢を上げた。自民党県連幹部は「嘉田さんの『神通力』は薄れた。チームしがは国政では通用しない」と話す。

 県立大の大橋松行教授(政治社会学)は「『チームしが』が地方だけでなく、国政にも進出した結果、どういう組織なのかが県民に分かりづらくなった」と話す。今年の県政に大きな影響を与えてきた「チームしが」。来春の統一地方選に向けて立て直しが迫られそうだ。

2758チバQ:2014/12/16(火) 22:11:37
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk30010427000c.html
2014衆院選:1区民主、最終盤での逆転勝利 情勢調査後の対応で明暗 /和歌山
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 14日に投開票された衆院選は、県内では自民が小選挙区の和歌山2区、3区で圧勝する一方、1区では民主の岸本周平さんが議席を死守。組織票を固めていた自民の門博文さんが最終盤で逆転される幕切れとなった。選挙戦を通した取材や世論調査、共同通信社の出口調査などを基に振り返った。【衆院選取材班】

 ◇劣勢からの電話作戦 「反自民票」取り込みにも成功
 岸本さんは最終的には自民や公明支持層をも切り崩し、前回選でつけた300票差を7803票差に広げた。陣営が引き締まったのは11日夜だったという。報道各社や党本部による情勢調査で劣勢が明らかになり、急きょ連合和歌山や超党派の議員団、後援会など約30人を集めた会議を開いた。出席者は「涙を流して支援を頼む周平さんに心を打たれた」と話す。翌日から議員団も支援者名簿を持ち寄り、大規模な電話作戦が始まった。岸本さんも寒さの厳しい早朝や深夜に街道沿いで通行車両に手を振り続けた。

 共産支持層からも票が流れた。20年近く共産候補に投票してきた和歌山市の自営男性(47)は初めて岸本さんに投票した。その理由に「迷ったが、少しでも自民と張り合える人の力になりたい」と反自民を挙げた。

 一方、1期目の門さんは名前が十分に浸透しておらず、大小の集会に顔を出し、公示から「比例は公明」と選挙協力を求める組織戦を展開した。父で今春引退する門三佐博県議も選対会議で土下座して支援を求めた。12日夜の演説会には、いずれも今回当選した自民の3区二階俊博さん、2区石田真敏さんも駆けつけた。しかし、門さん優位が伝えられると一時は勝利ムードが漂い、大きすぎる組織をまとめきれなかった。

 2区は石田さんが次点の維新・阪口直人さんに3万票以上の差をつけて快勝した。阪口さんは有田市や海南市で健闘したものの、地力の違いを見せつけられた。3区は二階さんが共産の原矢寸久さんに3倍以上の差で圧勝。ただ選択肢の少なさから、3区無効票は6815票(投票総数の4・6%)に上った。

2759チバQ:2014/12/16(火) 22:12:46
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk19010157000c.html
2014衆院選:投票分析 中島氏、旧3区の地盤強み 長崎氏、広い支持層に浸透 /山梨
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 14日投開票の衆院選で、県内の2小選挙区では民主、無所属の候補がそれぞれ当選し、比例代表南関東ブロックと重複立候補していた自民の2候補がいずれも復活当選した。県内有権者の動向を、投票結果や共同通信社の出口調査などを基に分析した。

 1区は民主の中島克仁氏が1085票の小差で勝利した。出口調査によると、民主支持層の9割超を固め、同氏の「支持」を決めた維新支持層の6割強、公明支持層の3割強にも浸透した。支持政党なし(無党派層)の5割も中島氏に票を投じた。宮川氏は自民の9割弱、公明、次世代支持層の各6割、維新支持層の3割弱に浸透したが、その他の支持層への広がりを欠いた。

 地域ごとでは、多くの市町村で宮川氏の得票が上回ったが、中島氏が診療所を営む北杜市など旧3区の地盤を固めたことで得票を上積みした。

 2区は無所属の長崎幸太郎氏が勝利。出口調査によると、民主の8割、維新の7割、公明からも6割など各支持層に浸透。かつて所属した自民支持層からも3割の支持を得た。一方、自民公認で出馬した堀内氏は、自民支持層の6割超を獲得したが、公明は4割弱の支持にとどまった。市町村では、富士急行グループの本社がある富士吉田市などで堀内氏の得票が上回ったものの、長崎氏が広い地域で支持を得た。

     ◇

 比例代表南関東ブロックでは、自民が最多の13万7361票を獲得。前回2012年衆院選の11万8566票を1万8795票上回り、全国的な支持の高さが県内でも表れた。公明も5万990票で4901票増と堅調だった。

 野党では、民主が8万3254票で2875票増。逆に維新は5万5532票で2万7346票減らした。「1区の候補予定者が転出し、県内で訴えの浸透が図れなかった」(同党県総支部)のが一因という。一方、共産は4万3208票と1万7431票の増加。与党批判の「受け皿」を目指した野党の明暗が分かれた形だ。【屋代尚則】

2760チバQ:2014/12/16(火) 22:27:56
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk40010320000c.html
2014衆院選ふくおか:落選・西川さん、国政引退へ 「けじめつける」 /福岡
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 落選が決まった九州比例単独候補の自民前職、西川京子さん(69)は15日未明、小倉北区の事務所で「けじめをつける」と述べ、国政に再挑戦しない考えを明らかにした。支援者にあいさつ回りをした後、市内の活動拠点を閉じて、夫が住む熊本県に戻るという。

 西川さんは「年齢的にもけじめをつける時期だと思う。今後は講演などの活動をしたい」と話した。比例順位は九州・沖縄の重複候補より下で、自民党は8人が当選したものの、あと1人のところで届かなかった。

 西川さんは2005年の郵政選挙で「刺客」として福岡10区に自民の公認候補として送り込まれて、「みかん箱」の上で演説し、話題を集めた。12年の選挙では自民前職の山本幸三さん(66)と10区公認を争い、公示日直前に比例単独候補に回り、当選した。【奥田伸一、宍戸護】

〔北九州版〕

2761チバQ:2014/12/16(火) 22:29:48
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20141216/CK2014121602000162.html
細川氏 政界引退を表明 民主・元厚労相

2014年12月16日


 衆院選で埼玉3区(越谷、草加市)に立候補して落選した民主党元職の細川律夫氏(71)は十五日、政界引退を表明した。越谷市の事務所で、支援者に「私の力不足でこのような結果になり大変申し訳ない。今選挙で長い政治生活に終止符を打ちたい」と述べた。
 弁護士出身の細川氏は一九九〇年、旧社会党公認で旧埼玉4区で初当選し、民主党結成に参加した。民主党政権誕生後の二〇一〇年に厚生労働相に就任。一二年の前回衆院選で落選するまで衆院議員を連続七期務めた。(竹内章)

2762チバQ:2014/12/16(火) 22:43:23
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2014121600810
石原慎太郎氏が引退表明=「悔いなし、晴れ晴れ」



笑顔で記者会見する次世代の党の石原慎太郎最高顧問=16日午後、東京都千代田区
 衆院選で落選した次世代の党の石原慎太郎最高顧問(82)は16日、日本記者クラブで会見し、政界引退を表明した。「仲間の若い武士たちのために一緒に戦って討ち死にした。肉体的にひびが入り、国会議員の中で最高齢になった」と説明した。選挙を機に引退する意向だった石原氏は、次世代の比例代表東京ブロック名簿の最下位に登載されていた。
 石原氏は「悔いはない。晴れ晴れとした気持ち」と強調。旧日本維新の会でともに共同代表を務めた橋下徹大阪市長について「彼は天才だ。再登場すると思うし、させなければいけない」と期待を示した。橋下氏に衆院選出馬をぎりぎりまで働き掛けていたことも明かした。
 今後は若手芸術家の育成などに携わる考えを示し、「言いたいことを言ってやりたいことをやって、人から憎まれて死にたい」と語った。「中国は嫌いだ。共産党の独裁を壊滅させなければ駄目だ」と持論を展開する場面もあった。 (2014/12/16-18:31)

2763チバQ:2014/12/16(火) 22:50:14
http://www.m3.com/open/iryoIshin/article/277962/?category=report

医師候補、自民公認9人が全員当選
民主半数落選、次世代全滅で、党勢影響か
2014年12月16日 池田宏之(m3.com編集部)

 12月14日に投開票された衆議院議員総選挙で、医師資格を持つ候補者22人の当落が出そろい、14人が当選した。単独で改選前の議席数をほぼ維持し、自公で占める議席数が前回を超える勝利となった自民党の公認候補は全員が当選。一方で、支持が伸びなかった民主党の公認候補は半分以上が落選し、議席数が10分の1近くなった次世代の党の候補は全滅した。改選前の当選回数が1回以下の候補者が8割近くを占める中、一部の候補を除いて、党勢の影響も大きい結果となった。

 自民党公認候補者は9人全員が当選し、中には、今回の当選議員の中で唯一新人である大隈和英氏(大阪10区、比例復活)も含まれる。民主党公認候補者は7人中3人が当選。民主党政権下で、厚労大臣政務官を務めたものの、前回選挙で議席を失った岡本充功氏が、議席に返り咲いた。

 維新の党と次世代の候補は、いずれも前職だったが、維新の党は3人中2人が当選。次世代の党は、党全体で19議席から2議席に激減した中、医師資格を持った候補者2人はともに議席を失った。

 ベテラン議員では、自民党公認で元環境大臣を務めた鴨下一郎氏は8回目の当選、民主党公認で出馬した阿部知子氏は6回目の当選をそれぞれ果たした。医師資格を持った前職が2人いた長野1区では、自民党の小松裕氏が議席を守った。安倍晋三首相の地盤である山口4区において、無所属で立候補した渡辺利絵氏は、安倍氏の7分の1以下の票しか獲得できずに敗れた。

第47回衆院議員総選挙における主な医師資格保持候補者の当落(m3.com調べ)
氏名 所属政党 選挙区 出身大学 当落
(当選回数)
勝沼栄明 自民党 宮城5区 北海道大学 比例 (2)
岡部光規 民主党 福島2区 山形大学 ×
柏倉祐司 民主党 栃木1区 岡山大学 ×
三ツ林裕巳 自民党 埼玉14区 日本大学 ○ (2)
阿部知子 民主党 神奈川12区 東京大学 比例 (6)
中島克仁 民主党 山梨1区 帝京大学 ○ (2)
鴨下一郎 自民党 東京13区 日本大学 ○ (8)
鹿野晃 次世代の党 東京22区 藤田保健衛生大学 ×
赤枝恒雄 自民党 比例東京 東京医科大学 ○ (2)
宮沢隆仁 次世代の党 長野1区 順天堂大学 ×
小松裕 自民党 長野1区 信州大学 比例 (2)
吉田統彦 民主党 愛知1区 名古屋大学 ×
岡本充功 民主党 愛知9区 名古屋大学 比例 (4)
今枝宗一郎 自民党 愛知14区 名古屋大学 ○ (2)
清水鴻一郎 維新の会 京都3区 大阪医科大学 ×
大隈和英 自民党 大阪10区 聖マリアンナ医科大学 比例 (1)
伊東信久 維新の会 大阪11区 神戸大学 比例 (2)
渡辺利絵 無所属 山口4区 島根医科大学 ×
新谷正義 自民党 比例中国 帝京大学 ○ (2)
仁木博文 民主党 徳島1区 徳島大学 ×
河野正美 維新の会 福岡4区 愛知医科大学 比例(2)
冨岡勉 自民党 長崎1区 長崎大学 ○(3)

2764とはずがたり:2014/12/17(水) 09:00:42

首相は「公約支持」というが 議席数 「改憲」減 「脱原発」増
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014121690070825.html?ref=rank
2014年12月16日 07時08分

 政権の継続が決まった衆院選を受け、安倍晋三首相は十五日に記者会見し、自ら争点に設定した経済政策「アベノミクス」だけでなく、政権公約に盛り込んだ改憲や原発再稼働の推進も支持を得たとの考えを示した。だが、今回は九条改憲や原発再稼働に前向きな勢力は数を減らしている。改憲や再稼働を進める首相の路線に有権者が全面的に賛同したとは言い難い。 (上野実輝彦)
 首相は会見で、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更の閣議決定に関し「(今回選挙で)支持を頂いた」と明言した。改憲も「国民的理解と支持を深め広げていく」と強調。原発についても「安定した低廉なエネルギーを供給していく責任がある」と述べた。こうした政策を公約に盛り込んだことに触れ「約束を進めていく義務がある」との姿勢を示した。
 だが、九条改憲に積極的な自民党と次世代の党を合わせた議席は、公示前は衆院での改憲発議に必要な定数の三分の二に迫る三百十四あったが、二百九十二に減った。
 九条改憲を公約には入れなかったが道州制導入など統治機構改革の改憲を位置づけた維新の党も含め、改憲に前向きな勢力は総じて後退した。
 原発再稼働をめぐっても、前回衆院選では超党派議員でつくる「原発ゼロの会」などに属した脱原発派の約百二十人の七割が落選・引退したが、今回は民主党などから九人が返り咲いて議席を得た。脱原発を明確にする共産党も議席を八から二十一まで伸ばし、社民党も公示前を維持した。
 再稼働で与党と歩調を合わせる次世代を除き、慎重・反対を唱える野党の勢力は公示前の百十九議席から百三十九議席に増えた。
 いずれも多数を形成するには至っていないが、改憲や再稼働論議に与える影響が注目される。
 安倍首相が公約全体に理解を得られたとの認識を示したことについて、早稲田大の田中愛治教授(投票行動論)は「自民党の獲得議席は多かったものの、投票率が52・66%で(自民の)得票率が五割に満たなかったことを考えると、すべての政策に信任を受けたとおごれば落とし穴があり得る。多様な民意に耳を傾けることが大事だ」と話した。
(東京新聞)

2765旧ホントは社民支持@鹿児島市:2014/12/17(水) 20:27:36
ここでいいのかな?

自民75議席で単独過半数=衆院選得票から16年参院選試算
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014121700747
 14日投開票された衆院選の比例代表での各党の得票に基づき2016年夏の参院選を試算すると、自民、公明両党が従来通り選挙協力を行った場合、自民党が改選121のうち75議席を獲得し、非改選の65議席と併せて1989年以来の単独過半数(122議席)を回復することが分かった。野党側が対抗するには幅広い協力が不可欠だ。
 参院選をめぐっては、選挙区の「1票の格差」是正のための制度改革論議が続いているが、試算は13年7月と同じ制度の下、改選数1、2の選挙区で与党が選挙協力し、公明党が自民党候補を支援することを前提に行った。
 その結果、勝敗を左右する31の1人区では自民党が全勝。2人区でも宮城、福岡など6府県で2議席を独占する。改選数3以上の選挙区でも、同党が候補者を複数擁立すれば大阪を除く5選挙区で2議席を得られ、選挙区だけで58議席に達する。比例でも17議席を獲得し、「1強多弱」がさらに強まる。
 公明党は選挙区1、比例7の計8議席。非改選の11を合わせると与党は計159議席となり、参院でも3分の2(162議席)に迫る。
 一方、民主党は選挙区8、比例9の計17議席。維新の党は選挙区5、比例8の計13議席にとどまる。衆院選で躍進した共産党は選挙区1、比例5の6議席に増える。次世代の党と社民党は比例で1議席を獲得、生活の党は議席に届かない。 
 衆院選では民主、維新両党の候補者調整が行われた。両党の得票を合算すると、2人区では自民党と議席を分け合うものの、1人区での全敗は変わらない。共産党を含めた野党6党が一致して、ようやく1人区で12勝19敗となるが、ハードルは高い。

◇複数改選区の試算結果
【1人区】
 全て自民
【2人区】
 北海道=自民 民主
 宮 城=自民 自民
 茨 城=自民 自民
 新 潟=自民 民主
 長 野=自民 民主
 静 岡=自民 自民
 京 都=自民 自民
 兵 庫=自民 維新
 広 島=自民 自民
 福 岡=自民 自民
【3人区】
 埼 玉=自民 自民 民主
 千 葉=自民 自民 民主
 愛 知=自民 自民 民主
【4人区】
 神奈川=自民 自民 民主 維新
 大 阪=維新 維新 自民 公明
【5人区】
 東 京=自民 自民 民主 共産 維新

(2014/12/17-18:06)

2766チバQ:2014/12/17(水) 20:38:17
http://news.nicovideo.jp/watch/nw1368387

「バカな女は使うな!」池上彰起用で選挙特番独り勝ちのテレビ東京、その秘訣とは――
日刊サイゾー
2014年12月17日(水)9時00分配信
15コメント
『知らないと恥をかく世界の大問題5どうする世界のリーダー?〜新たな東西冷戦〜』(角川SSC新書)
『知らないと恥をかく世界の大問題5どうする世界のリーダー?〜新たな東西冷戦〜』(角川SSC新書)
日刊サイゾー
 第47回衆議院選挙は予想通り、与党の圧勝に終わった。激しい戦いを繰り広げたのはテレビ各局も同じ。その中で地力の高さをまざまざと見せつけたのが、ご存じ、ジャーナリスト・池上彰を擁するテレビ東京だった。

 同局は『池上彰の総選挙ライブ』を放送。午後7時50分〜午後10時までの第1部が11.6%、午後10時から午後11時54分の第2部で8.5%を記録し、番組平均視聴10.1%を叩き出した(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 これは、NHKを除く民放では第1位の数字だ。まさに“池上無双”と呼ぶにふさわしいが、舞台裏では“作り手”の涙ぐましい努力もあった。番組関係者が明かす。

「なぜ池上さんが、民放キー局よりギャラが安いテレ東の番組を引き受けるか? それは作り手の“熱”です。池上さんはギャラや制作費よりも、作り手が『この番組で何を視聴者に訴えたいか?』を、すごく大事にする。中途半端な企画書をよこせば、すぐに突き返されます。そんな池上さんとの激しいやりとりを何度も行ってきたからこそ、『選挙特番はテレ東』という信頼関係が生まれた」

 出演者についても、こだわりがあるという。今回は峰竜太や春香クリスティーン、佐野ひなこらが出演したが「政治に関心のある人、ない人。熟年世代、若者世代、とにかく幅広い年代のゲストを呼ぶ傾向にあります。佐野さんなんか、とても政治に興味があるとは思えませんが、今年20歳を迎え、選挙権を得たということで起用された」(芸能誌記者)。

 キャスティングには、池上の“好き嫌い”も反映される。

「池上さんは、バカな女が大嫌い。トークが長かったり、ピントのズレた答えをする人のことはあとで『あの子はイマイチ』とスタッフにはっきり言う。これまで高評価だったのは元AKB48の大島優子さんくらいですかね。彼女のことは『頭の回転が早い』とベタボメしていました」(前出番組関係者)

 今後も、妥協なき“池上無双”は続きそうだ。

2767チバQ:2014/12/17(水) 20:42:28
小泉ドラゴンは?
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddm005010123000c.html
衆院選:無所属2氏、自民苦悩 入党に壁、県連とのしこり残る
毎日新聞 2014年12月17日 東京朝刊

 衆院選に無所属で出馬した保守系当選者2人の自民党入党問題が浮上している。2人とも当選前から同党二階派の「特別会員」だが、いずれも地元県連との間にしこりを残しており、党執行部は頭を悩ませている。

 山梨2区では、長崎幸太郎氏が自民公認の堀内詔子氏(比例代表で復活当選)に競り勝った。堀内氏は2005年の「郵政選挙」で郵政民営化に反対し離党した堀内光雄元自民党総務会長の義理の娘にあたり、長崎氏は郵政選挙で光雄氏への「刺客」として自民公認で立候補した経緯がある。今回衆院選は、9年越しの遺恨を引きずった選挙戦となった。

 谷垣禎一幹事長は14日の記者会見で「郵政選挙の亀裂をどうしていくかは大きな問題だが、公認候補を立てて戦ったというのは重い事実だ」と述べ、長崎氏の早期入党に慎重姿勢を見せた。

 兵庫12区で当選した山口壮元副外相は、昨年末に民主党に離党届を提出し、その後、除籍処分を受けている。自民党兵庫県連は今回衆院選で別の新人候補の公認を党本部に申請したが認められなかった。民主党出身の山口氏と県連との関係構築は容易ではない。

 二階派の二階俊博総務会長は2人の自民党入りを希望しているが、党幹部は「しばらく環境整備が必要だ」と語り、早期の自民党入りに否定的な見方を示す。【影山哲也】

2768チバQ:2014/12/17(水) 21:25:13
朝日らしい記事だなあ
http://www.asahi.com/articles/ASGDJ4DJLGDJUEHF00J.html
当選者の「託され度」は 衆院選、得票数の割合を地図化
古田大輔、佐藤義晴2014年12月17日05時31分

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全国「託され度」マップの画面

 今回の衆院選で、小選挙区の当選者はどれほどの有権者から1票を託されたのか。朝日新聞デジタルでは有権者数に占める得票数の割合(絶対得票率)を算出し、「託され度」と名付けて全国295選挙区分を日本地図に示した。小選挙区の投票率が52・66%と戦後最低を更新し、「託され度」の平均は26・91%。21人が10%台だった。

 デジタル版・全国「託され度」マップでは、選挙区ごとに投票率、有効投票数に占める当選者の得票数の割合(得票率)と絶対得票率を掲載した。得票率の平均は52・96%だった。

 「託され度」トップは共産候補と一騎打ちだった小泉進次郎氏(自民・神奈川11区)の43・96%。竹下亘氏(自民・島根2区)、二階俊博氏(同・和歌山3区)、城内実氏(同・静岡7区)も40%を超えた。

 一方、最も低かったのは、5人との争いを制した井上貴博氏(無所属から自民追加公認・福岡1区)の14・64%。同区は2012年の前回衆院選では5人が争い、「託され度」は24・27%だった。次いで佐田玄一郎氏(自民・群馬1区)16・17%、宮崎謙介氏(同・京都3区)17・28%、工藤彰三氏(同・愛知4区)17・92%、丸山穂高氏(維新・大阪19区)18・38%など。これらの選挙区は4人の争いだった。(古田大輔、佐藤義晴)

2769チバQ:2014/12/17(水) 21:47:06
http://www.at-s.com/news/detail/1174150888.html
<静岡3・6区>激戦舞台、次は国会 4氏、一夜明け
(2014/12/15 14:29)
 衆院選の投開票から一夜明けた15日、激戦を繰り広げた静岡3区と6区の当選者は街頭に立つなど、選挙戦を通して訴えた政策の実現に向けて決意を新たにした。

■3区
 2期目の当選を果たした自民党の宮沢博行氏(39)は午前7時前からJR磐田駅南口に立ち、「地方、ふるさとを元気にしていく」と声を上げた。厳しかった選挙戦の余韻もあってか、表情は終始硬かったが、通勤客から「おめでとう」と声を掛けられるとほおを緩めた。10万票以上の有権者の負託を重く受け止め、「与党の一員としての責任を果たす」と言葉に力を込めた。
 同じ時刻、反対側のJR磐田駅北口では比例で復活当選した民主党の小山展弘氏(38)がマイクを握り、生活者目線でアベノミクスを問う姿勢をあらためて強調した。「新人議員としてスタートする気持ち。ぶれずに地道に頑張りたい」と表情は晴れやか。復帰する国政の舞台への意欲をみなぎらせた。

■6区
 小選挙区を7回連続で制した民主の渡辺周氏(53)は午前10時ごろ、沼津市寿町の事務所に寄り、支援者やスタッフの労をねぎらうと、「野党がどうやって巨大勢力に向かっていくか。党でしっかり議論していかないといけない」と述べた。事務所に飾っていた陣営幹部の遺影に当選を報告し、親族に感謝の気持ちを伝えた。
 前回選と同様に比例復活当選した自民の勝俣孝明氏(38)は午前7時10分ごろに沼津市のJR沼津駅南口に姿を見せた。「力不足で小選挙区では勝てなかった。一から頑張る」と表情を引き締めて2期目のスタートを切った。「経済再生、ふる里再生のために働き、地域の課題解決に取り組んでいきたい」と決意を語った。

2770チバQ:2014/12/17(水) 21:48:35
高知
http://www.kochinews.co.jp/14senkyo/141215senkyo03.htm
【解説】東西型に自民前職盤石

 浮動票が厚く「魔の選挙区」と呼ばれた旧高知1区が消え、都市部と中山間地域の融合型となった新選挙区での戦いは、高知県の東西で固い支持基盤を築いてきた自民前職、中谷元、山本有二両氏の完勝で終わった。一方、またも戦後最低を更新した低投票率は、県内の「受け皿なき戦い」の深刻化を物語る。

 中谷、山本両氏は、苦戦した2009年衆院選から野党時代にかけ、より強化してきた支持基盤が「東西型」の下で絶対有利の「財産」として機能。選挙区1減自体が高知県の人口減と深刻な疲弊を示す中、地方創生の具体化に向け、与党内で一定の存在感を持つ両氏への期待も集票の要因になっただろう。

 福井照氏の比例四国転出で、自民党高知県連の懸案となった公明党との関係については、来春の高知県議選に向けて地域事情を優先。大きな「溝」は回避したが、公明側の受け止め方は今後の各種選挙への対応で測られる。

 民主2氏は惨敗。稚拙な政権運営で失った党への信頼回復が道半ばで、「受け皿」になり得ていない実態をさらけ出した。高知県連の課題であり続ける地域基盤の構築には、選挙区の「顔」を一定固定した地道な支持拡大も検討すべきだろう。

 比例四国議席の11年ぶり奪還を前面に出した共産は、全国的な躍進を受けて高知県内票も積み上げたが、悲願達成はならなかった。

 高知新聞の高知県民世論調査では安倍政権の経済、安全保障政策などへの否定的な見方が5割を超えた。大勝も、政権への「白紙委任」ではないことを反映している。「説明不足、誤解もある」(自民高知県連幹部)とすれば、国民への説明責任を果たす政権運営を求めたい。

 民意と乖離(かいり)した政治には鉄ついが下るとの緊張感がなければ、民主主義は機能しない。県内の「受け皿」づくりに向け、野党側の自覚も問われる。

2771チバQ:2014/12/17(水) 21:51:19
青森
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2014/20141215103410.asp
2014年12月15日(月) 東奥日報 ニュース

■ [1区分析]津島氏、県連支援が奏功 升田氏、初の6万票台

写真
青森市民体育館で行われた衆院選の開票作業=14日午後9時15分

 自民党県連から集中的に支援を受けた前職の津島淳氏が、非自民勢力の受け皿となった維新の党新人・升田世喜男氏の追い上げをかわし、再選を果たした。衆院議員を11期務めた父・雄二氏から引き継いだ後援会も固め、組織力で上回った。

 津島氏支援に回る首長や自治体議員の数は他候補を圧倒したが、議会シーズンと重なったこともあり、動きは必ずしも活発ではなかった。前回衆院選から2年間の地元での活動量の少なさを心配する向きもあり、自民党県連はてこ入れを図った。県連から応援要請を受けた三村申吾知事も繰り返し応援演説に立った。

 さらに陣営は低投票率を見越して、後援会名簿に名を連ねる企業・団体にきめ細かく足を運び、1人でも多くの有権者と確実に顔を合わせ、握手を重ねる戦術を徹底。結果として浮動票獲得にもつながった。「選挙区は津島」を訴えた公明党の集票力も下支えした。

 この秋の米価大幅下落や「アベノミクス」に対する批判も致命傷にはならなかった。津島氏は「青森に身をささげる」「私は自民党を押しつけない」など地元の視点を大事にし、政策によっては政権の方針にも声を上げる意思があることを強調。有権者との距離を縮めることに成功した。

 4度目の衆院選挑戦の升田氏は、これまでで最も多い6万票台に乗せたが、選挙区ではわずかに及ばなかった。公示直前に民主党県連、社民党県連との野党3党連携に合意。「事実上の野党統一候補」(同氏)となり、野党候補の乱立による非自民票の分散を回避したことで、初勝利を視界に入れた。選挙戦でも3党の支持層には一定程度浸透した。

 課題だった無党派層に対しても、青森市を最重点地区と位置付け、街頭演説やあいさつ回りに時間を割くなどして食い込んだ。ただ陣営が期待するほど強い風は吹かず、結局は自民党との組織力の違いを見せつけられた。

 共産党新人の吉俣洋氏は、10月の青森市議選で得票数を増やした勢いを生かす狙いだったが、勝敗に絡めなかった。ただ、1区の党候補としては小選挙区で行われた1996年以降の衆院選で最高得票となり、一定の存在感を示した。

2772チバQ:2014/12/17(水) 21:51:55
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2014/20141215103401.asp
2014年12月15日(月)
[2区分析]江渡氏、組織力で圧倒 中野渡氏、後ろ盾なく埋没




 実績や豊富な経験を誇る自民党前職の江渡聡徳氏が、強固な組織力と現職閣僚としての求心力を生かし、圧勝で6選を果たした。


 防衛相の江渡氏は公務などで選挙区を空けることが多かったが、留守中も選対本部に名を連ねる県議11人が各地域でサポート。党支部や後援会も一丸で票の掘り起こしを図った。区割り変更に伴い3区から2区に編入された五戸町では、前回まで民主党候補を支援した三浦正名町長が応援マイクを握るなど、行く先々で首長らの支援を受け、閣僚としての影響力の大きさを見せつけた。国会で野党の追及を受けた政治資金収支報告書の訂正問題は、大きな逆風にはならなかった。

 維新の党元職の中野渡詔子氏は解散前日に出馬表明。県内他選挙区で野党連携が実現した中、過去に民主党を除籍された中野渡氏は連携の“蚊帳の外”に置かれ、組織の後ろ盾がないまま序盤から苦しい戦いを強いられた。生活や雇用、子育てに関する政策を訴え非自民勢力の受け皿を目指したが、票は伸びなかった。

 共産党新人の小笠原良子氏は原子力関連施設が集中する2区で原発即ゼロを主張したが、支持の広がりは限定的だった。

2773チバQ:2014/12/17(水) 21:52:18
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2014/20141215103342.asp
[3区分析]大島氏、手堅く11選 田名部氏、草の根及ばず

 11選を目指す自民党前職の大島理森氏と、返り咲きを狙う民主党元職の田名部匡代氏による6度目の事実上の一騎打ちとなった。自民党や後援会を中心とした分厚い組織を誇る大島氏に対し、田名部氏は元参院議員で父・匡省氏時代からの支持者と、若手による草の根運動で対抗。政権与党の重鎮として存在感を示してきた大島氏が手堅い選挙戦を展開し、終盤激しく追い上げた田名部氏をかわした。

 どちらにとっても急な選挙で、五戸町の2区編入という影響もあったが、自民党側は、他県候補の応援などで本人不在の間も参院議員の滝沢求氏のほか、系列の県議、市議が役割分担を徹底。昨年の参院選、八戸市長選と、系列候補の戦いを通じて後援会組織のチェックを怠らず、「常在戦場」を地でいくいつもの戦いぶりを見せた。さらに、公明党支持層の協力もあり、票を積み重ねた。

 大島氏は選挙区内にいる時間は企業回りに加えて、地区公民館など約30カ所で演説会を開き、同氏としては珍しい「つじ街頭演説」もこなすなど、大義なき解散との野党候補からの批判や有権者の疑問に対して「丁寧な説明」を心がけた。ただ、投票率の伸び悩みもあり、得票数は伸びなかった。

 田名部氏陣営は、前回選挙戦に比べて早い立ち上がりだったが、2年間のブランクは予想以上に大きく、後援会組織の隅々まで“血を通わせる”まで時間を要した。系列県議、市議の動きの濃淡など、求心力低下も指摘された。

 一方で、インターネット選挙全面解禁から最初の衆院選で、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・ザービス)の「フェイスブック」を介して集まった若年層のボランティアが活発に動いた。前回、系列を割って出た新人が田名部候補支援に戻ったことや、労組の後押しもあり、終盤勢いを増した。

 共産党新人の松橋三夫氏は「ぶれない野党」を前面に掲げて活動し、比例票積み上げに一定の働きを見せた。

2774チバQ:2014/12/17(水) 21:52:42
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2014/20141215103332.asp
[4区分析]木村氏、終始優位に 山内氏、連携効果は限定的

 厚い支持基盤を誇る自民党前職の木村太郎氏が、終始優位に戦いを進め他候補を圧倒、7選を果たした。

▼2014年あおもり衆院選の関連記事を見る  

 木村陣営は旧市町村単位に加えて、4区有権者の半数を占める大票田・弘前市でも各小学校地区単位で後援会組織を張り巡らせ、各種集会を各地域で開催。幅広い業界団体の支持も受け、盤石の態勢を敷いた。

 自民党が政権を奪還して以降、各種経済指標が上向いた点をアピール。民主党が、コメの戸別所得補償制度の復活を掲げたのに対し「当時は財源の裏付けもなく、他の農業分野の予算が削られた」と批判。米価下落で与党からの離反の可能性が指摘された農業者票も一定程度取り込んだ。

 民主党新人の山内崇氏は、県議時代からの後援会を中心に連合青森の支援も受けて挑んだが、弱体化した4区内の党組織立て直しには至らなかった。「風が吹かず、凧(たこ)が揚がらない。静かな選挙戦」(齊藤進選対本部長)という中で、安倍政権批判を得票に結びつけられなかった。民主、維新、社民の県内3党の連携も4区内への効果は限定的だった。

 共産党新人の千葉浩規氏は消費税増税反対などを訴えたが、支持は広がらなかった。

2775チバQ:2014/12/17(水) 21:54:46
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141216_19.html
<衆院選>民意は…冬攻防(上)民主の限界/手詰まり感見透かす


落選が確定し、支持者に頭を下げる鎌田氏=14日午後8時40分ごろ、大崎市古川の事務所
 14日投開票された衆院選で、県内6小選挙区は自民党が公示前の5議席を維持し、民主党は再び1議席に沈んだ。党勢を回復できない民主の「限界」、優勢が伝えられた自民の終盤の「失速」。風を読み切れなかった両党の戦いを振り返る。(衆院選取材班)

 「共鳴の幅を広げようとしたが、私の力不足だった」
 14日夜、大崎市古川の事務所。6区の民主党元議員鎌田さゆり(49)は、集まった10人ほどの支持者を前に淡々と振り返った。
 2000年代前半、激戦の2区で当選を2度重ねた。12年の前回、6区から国政復帰を狙ったが、自民党前議員小野寺五典(54)の厚い壁に阻まれた。
 今回は拠点を登米市から、6区に編入された大票田の古川地区に移して再挑戦した。票差は前回の約7万6000から約6万8000へと、やや詰めたが、またも小野寺の返り討ちにあった。

<「不戦敗できない」>
 一度は出馬を固辞した。急転解散を受け、党県連代表安住淳(52)は古川に地縁のある新人起用を狙ったが、不調。「厳しい戦いと分かってはいても不戦敗にはできない」(県連幹部)。公示は迫り、県連は鎌田を説き伏せるしかなかった。
 2区から6区へ。登米から古川へ。腰が定まらない鎌田に、有権者は厳しい審判を下した。
 民主は6区のほか、3、4区に元議員を立てた。待ち受ける自民の牙城は以前にも増して頑強だった。
 進退を懸ける覚悟で臨んだ3区の橋本清仁(43)は、自民前議員西村明宏(54)に完敗を喫した。2人の対決は今回で橋本の1勝4敗に。民主政権下で復興政務官を務めた橋本は「自民、公明の分厚い壁を崩せなかった」とうなだれた。
 落選中も県連の地区支部長の一人として活動した。しかし、師事した元党代表小沢一郎の離党後、分裂した後援会を立て直せなかった。
 選挙戦では無党派層を取り込もうと、大型商業施設前で街頭演説を繰り返した。有権者の関心が低調な中、活動には限界があった。「政策の訴えに間違いはなかった。もう少し時間が欲しかった」。橋本は進退を胸にしまい込んだ。
 兵庫1区から4区に国替えした仙台市出身の元議員井戸正枝(49)は、「落下傘候補」の評判を覆せないまま、自民前議員伊藤信太郎(61)に約3万3000票差で敗れた。
 民主は5区で前議員の安住が7選。1区では前議員の郡和子(57)が比例東北で復活し、自民に一矢を報いた。

<「強運だ」繰り返し>
 仙台市青葉区の事務所で15日未明、郡4選を見届けた党県連幹事長内海太は「強運だ」と繰り返した。勝負強さの一方、風に頼る党の体質そのものを言い当てていた。
 党県連最高顧問の元参院議員岡崎トミ子は指摘する。「風頼みには限界がある。党の政策を理解する人を掘り起こし、足元を固めなければ」
 顔ぶれ、手法、対立軸の示し方。どれを取っても手詰まり感が有権者にはっきり伝わった。(敬称略)

2776チバQ:2014/12/17(水) 21:55:06
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141217_03.html
<衆院選>民意は…冬攻防(下)自民の失速/組織戦 無党派響かず


勝沼氏(左)の個人演説会で支援を求める二階氏(右)=4日、石巻市
 「人気のある党幹部が連日応援に来ても、簡単に勝てる地域ではない」
 15日午前2時、宮城5区の自民党前議員勝沼栄明(40)の事務所。選挙区で落選し、比例東北での未明の復活劇に陣営幹部は額の汗を拭った。惜敗率で、次点との差はわずか0.9ポイントだった。
 勝沼陣営がぶつかったのは、5区で常勝する元財務相の民主党前議員安住淳(52)だった。
 党勢低迷が続く民主党内で「6人衆」に数えられる数少ない実力者。全国で優勢に立った自民は党本部主導で5区に足場のない若手を担ぎ、「党営選挙」で野党の牙城に総攻撃を仕掛けた。
「落下傘」に不信感
 「被災地復興に尽くすため身一つで来た」。公示1週間前、党本部に比例北海道から国替えを命じられた勝沼は繰り返した。一方で、党は首相安倍晋三、官房長官菅義偉ら強力な援軍を次々と送り込んだ。
 「勝沼を復興の先頭に立たせてほしい。(当選すれば)党は皆さんの厚意に応える」。勝沼が所属する派閥の領袖(りょうしゅう)で、党総務会長二階俊博は4日、石巻市内に農協、企業関係者を集め呼び掛けた。
 最終盤の11日には、人気者の復興政務官小泉進次郎が市内のショッピングセンター前で、しわがれ声を振り絞った。
 「勝沼と毎月11日、被災地を歩いている。選挙中でもその思いは変わらない」。与党のてこ入れに、地元は沸いた。
 陣営内では、前回公認した比例東北前議員大久保三代(38)の3万138票を大きく上回るとの見方が大勢を占めた。
 「4万5000票は固い」と強気な見方もあったが、ふたを開ければ4000票を上積みするにとどまった。
 「大久保も、勝沼も地元にゆかりがない」。自民県議の1人は「2回続けて落下傘候補を立てたことに、有権者は不信を抱いた」と分析する。
「伯仲の戦い続く」
 失速したのは地縁のない若手ばかりではない。
 「何かが足りない。俺自身の問題か…」。1区で3選を決めた前議員土井亨(56)は14日夜、仙台市青葉区の事務所でぼそっとつぶやいた。
 陣営は今回も、旧来の支持者を固める組織戦に徹した。解散からの約3週間、郊外を中心に集会を50回近く重ねた。
 ライバルの民主前議員郡和子(57)は、街頭演説で中心部を攻め立てた。土井陣営は「政権運営に失敗した民主に無党派層が向かうはずはない」と見向きもしなかった。
 郡陣営は最終盤、安住や元参院議員岡崎トミ子らを結集し「仙台から民主の火が消える」とあおった。土井は逃げ切ったが、郡の爆発力をまざまざと見せつけられ、3度目の比例復活を許した。
 土井の選対本部長を務めた元県議会議長相沢光哉は言う。「仙台はもともと革新の地盤。伯仲の戦いは今後も続く」
(敬称略)


2014年12月17日水曜日

2777チバQ:2014/12/17(水) 21:56:52
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141216_01.html
<衆院選>薄氷の王国(上)辛勝/「選挙の小沢」形無し


雪が舞う中、支持者と握手する小沢氏。2度にわたる地元入りで支持固めに奔走した=6日午後、花巻市
◎信条の攻め一転、守勢

<地元に入れ>
 「あんたの選挙だ。落ちたら知らないぞ。まず、来てくれ」
 衆院選の火ぶたが切られてすぐ、後援会幹部が生活の党の小沢一郎代表(72)に電話を入れた。自民党の藤原崇氏(31)に追い上げられている情勢を踏まえ、早期の岩手4区入りを促すためだ。
 地元市議の一人は公示された2日、多くの支持者が不満げだったと打ち明ける。小沢氏は党候補の応援で新潟へ。その行動に「何で地元に来ないの。第一声はこっちが筋だ」との声が上がった。
 前回(2012年)、得票を5万も減らし、小沢王国のプライドが揺らいだ。党首といえども、弱小勢力で迎える決戦。高齢化が急速に進む後援会に、かつてない危機感が広がっていた。
 「すっかりご無沙汰してしまい、申し訳ありませんでした」

<カンフル剤>
 6、7日、小沢氏は後援会にせき立てられるように4区に入った。2日間で30カ所の本格遊説は31年ぶり。濃紺のスーツ姿でビールケースに立った。雪が降っても、氷点下の寒さでも防寒着を着ることはなかった。
 地元市議は「あの2日間で本丸の奥州後援会が回転を始めた。さび付いた機械がぎしぎしと動きだすようだった」と、あるじの帰還がカンフル剤になったと証言する。
 「一度は首相をやってほしい」。後援会関係者によると、古くからの支持者の思いはこの一点に尽きるという。
 89年、47歳で自民党幹事長に就くも93年に離党。非自民勢力を結集して自民党から政権を奪った。新進、自由を経て民主党へ。2009年に政権交代の立役者になったが、12年に離党。気が付けば小所帯の党首に落ちぶれた。
 後援会幹部の一人は期間中、多くの有権者から「弱小の野党に何ができるんだ。政権交代なんて無理じゃないか」と告げられたと打ち明ける。

<票逃がすな>
 地元県議は「建設業界がこぞって自民に流れたのがつらかった」。終盤は「知り合いの会社を回り、ある程度引っぱがした」と言う。
 票を伸ばすのではなく、票が逃げないよう身内を固める。攻め上がることが信条だった「選挙の小沢」はいつしか、守勢を強いられていた。
 「日本政治の背骨のような人。1人でも必ずやってくれる」。14日夜、歓喜に沸く事務所で小笠原直敏後援会連合会長(69)は、小沢氏がもう一度、表舞台に立つことに期待を込めた。
 小沢氏は15日、東京・永田町で記者会見し「野党結集はできなかったが、諦めない。受け皿を作らないと、選挙を何回やっても同じ結果になる」と語った。

 【岩手4区開票結果】
当   75,293☆小沢一郎 生前(16)
(比当)57,824☆藤原崇 自前(2)
    24,421 高橋綱記 共新 


2014年12月16日火曜日

2778チバQ:2014/12/17(水) 21:57:14
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141217_01.html
<衆院選>薄氷の王国(下)神経戦/「脱小沢」食い止める


民主党岩手県連の高橋幹事長(左)と握手する小沢氏。かつての仲間の支援も力になった=7日午後5時すぎ、岩手県西和賀町
◎かつての同門が攻防

<遊説に同行>
 生活の党の小沢一郎代表(72)に挑んだ自民党陣営に、かつての小沢側近の顔があった。
 「私は剛腕の元にしばらくおりました。この辺で、岩手に責任ある政治を取り戻さなくてはならないと覚悟を決めました」
 衆院選が公示された2日、岩手4区に立った自民党の藤原崇氏(31)の第一声。元民主党所属で現在は無所属の渡辺幸貫県議がマイクを握った。隣には旧東和町長の小田島峰雄県議。2人は民主時代、自民党と敵対していた小沢軍団の精鋭だ。
 2012年の民主党分裂で小沢氏とたもとを分かち、その後離党。「反小沢」で同調したほかの県議3人と共に藤原陣営の応援に入った。
 迎え撃つ小沢氏にも、民主時代の同志が急きょ駆け付けた。
 「小沢先生には国政で野党結集を果たし、政権交代を実現してもらわなければならない」
 小沢氏が31年ぶりに4区で遊説した6、7日、並んでエールを送ったのは民主党県連幹事長の高橋元・県議。ほぼ張り付いて支持固めに奔走した。「岩手から野党結集を発信できる。心強い応援だ」と小沢氏が頭を下げる場面もあった。

<陣営が要請>
 12年の前回、民主は小沢氏に対抗して独自候補を擁立。2万8000票を獲得した。小沢陣営にとっては貴重な上積み要素だ。
 高橋氏が応援入りを決めたのは公示後。小沢陣営からの要請を受け、野党結集を大義に動いた。
 民主県連内には党を割って出ていった小沢氏へのアレルギーが色濃く残る。民主県連は2区の生活候補には推薦を出したが、小沢氏への対応は「自主支援」にとどめた。
 その間隙(かんげき)を突くように、かつての同志を含む無所属県議団が攻勢を仕掛ける。来年秋の岩手県知事選をにらみ、県政界の「脱小沢」を狙う意図もあった。
 「かつて同じ旗の下に集まった者が自民支援を鮮明にした。何もしないわけにいかなくなった」と高橋氏。かつての同門が、因縁の神経戦を繰り広げた。

<最終盤緩み>
 接戦が伝えられ、藤原陣営には安倍晋三首相、谷垣禎一幹事長らが相次いで応援入り。勢いに乗るかに見えた。
 「首相が来たときが運動量のピーク。比例復活が確実になって緩んだ。選挙下手に助けられた」。小沢後援会幹部は藤原陣営の動きが鈍くなったことを察知し、逃げ切りを確信したという。
 藤原陣営と無所属県議団の動きもかみ合わず、「脱小沢」は広がらなかった。応援した県議の一人は最終盤、小沢陣営の猛烈な巻き返しと選挙巧者ぶりを感じた。
 「企業や団体をだいぶ固められた。『選挙区で落ちたら終わり。最後の1回、どうか当選させてほしい』と繰り返している。小沢に歩き負けた。白旗宣言だ」


2014年12月17日水曜日

2779チバQ:2014/12/17(水) 21:58:57
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk19010213000c.html
2014衆院選:自民2敗の激震/上 保守分裂、態勢作れず 「知事選不戦敗」県連に不信も /山梨
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 14日投開票された衆院選で、全国で自民・公明両党合わせて3分の2を超える大勝の中、山梨では自民が1区、2区ともに小選挙区の公認候補者が敗れた。選挙戦を通じて「保守王国」に何が起きていたのか。【衆院選取材班】

 「私の責任です。自民党をお願いします。宮川、懸命に努力いたしますのでお許しください」。14日深夜、昭和町西条の会場を貸し切って行われた会場で、1区で民主党の中島克仁氏に敗れた自民の宮川典子氏=比例南関東ブロック=が集まった支持者を前に深々と頭を下げた。

 宮川氏の小選挙区での落選の情勢が伝えられると、支援者から「県連、責任とれよ」と党県連執行部を批判する怒声が上がった。宮川氏が懸命にいさめたが、怒号や拍手が入り乱れた。翌日、県連会長ら党四役は引責辞任に追い込まれた。

 「知事選のごたごたで県民の県連への不信があった」。ある国会議員の有力支援者は吐き捨てるように言った。来年1月の県知事選で、横内正明知事が8月に不出馬を表明し、後継候補を擁立すべく、県連は複数の首長や元官僚らに打診したが相次いで断られた。党本部も介入したが結局、誰も名乗りを上げることなく前民主党衆院議員の後藤斎氏に相乗りする事実上の「不戦敗」が決まった。

 県議会の自民会派は二つに分かれて対立が続く。両会派が一致して支援する態勢が見込めないのを見透かされ、次々と断られたのが実情だ。打診を受けた側の1人は「県連が一枚岩になれないのは目に見えている。あんな神輿には乗れない」と不信感を募らせる。

 実際、県議会の自民系会派の一つ「自民党・県民クラブ」は2区で当選した無所属の長崎幸太郎氏を支援している県議が多い。共同通信が行った衆院選の出口調査によると、2区は自民支持層の3割超が長崎氏に流れていた。

 選挙区の1減に伴い1区で適用された「コスタリカ方式」も影を落とした。今回は宮川氏が選挙区で出馬し、中谷氏が比例単独で出馬。次回は入れ替わる予定だ。本来連携は不可欠だが、中谷陣営の関係者は「前に出すぎると、小選挙区で『中谷』と書かれかねなかった。陣営間の連絡もうまくいかず、選挙を戦う態勢でなかった」と振り返った。

 さらに、与党圧勝の見通しが「緩み」を生じた側面は否めない。各報道機関が行った情勢調査では、宮川氏の先行を伝えるものも多かったため、県連執行部には「1区は大丈夫」と安心感が広がった。一方、2区は激戦とされていたため、執行部の関心が集中。終盤でいずれも接戦が判明すると、党本部の判断で最終日に安倍晋三首相が1区を含めて遊説でてこ入れを図ったが、追いつけなかった。

 2区では自民公認の堀内詔子氏が2回連続で小選挙区で敗れ、比例復活で議席を得ている。「自民党・県民クラブ」所属の県議は「2度も負けたら次は党に公認されないはずだ」と早くもけん制。しかし、この日辞任した執行部は「堀内氏は比例でも当選は当選だ」とかばった。10年にわたる「保守分裂」の決着はまだ見えていない。

2780チバQ:2014/12/17(水) 21:59:39
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk19010129000c.html
2014衆院選:自民2敗の激震/下 困難な政党間「共闘」 選挙後、政策への立ち位置難しく /山梨
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 14日に投開票された衆院選で、1区は「野党連携」の奏功に加えて2区は公明票が非自民候補に流れたことが自民「2敗」の一因となった。これらは政党間「共闘」の難しさも浮き彫りにした。

 「全ての方の勝利です」。約1000票の小差で競り勝った民主の中島克仁氏は14日深夜、甲斐市の選挙事務所で感極まった。

 2012年の衆院選で多くの選挙区では民主など野党は自民候補を相手に共倒れした。その教訓から候補者調整を進め、1区では公示日前日に維新・小沢鋭仁氏が比例代表近畿ブロックへの転出を表明。公示日に維新の党県総支部が中島氏の支持を表明し、「自民対非自民」の構図が固まった。

 連携によって多様な立場の人が中島氏を支援した。公示直前に解党したみんなの党時代から支える後援会、個人的に接点のある医療、介護関係者、民主、民主の支持母体の連合山梨などが加わり、「初めてみる顔の人ばかりだった」(後援会関係者)という。

 選挙戦は当初、中島氏も、宮川典子氏も、比例転出後の「小沢票」の行方が焦点とみて、両陣営とも取り込みを図った。しかし、宮川氏は2日の出陣式で「選挙のために仲良くなったり、選挙のためにどっかに逃げたり、そういう政治家に信託は絶対、与えられない」と発言。これを小沢氏に対する批判と受け取った維新支持層が反発し、「反自民」に流れが傾いた。

 甲府市では、小沢氏の後援会も活動。電話をかけ、託された法定はがきを出すなど、総力戦の一端を担った。共同通信の出口調査によると、中島氏は維新支持層の6割強、公明支持層の3割強、無党派層の半数を得た。

 維新の小野次郎・県総支部代表代行は2日の維新出陣式で「これ以上、自民を調子に乗らせてはいけない。あらゆるところで野党と連携していく必要がある」と連携の意義を強調した。

 しかし、政党の枠を超えた幅広い連携は、同時に政策に対する立ち位置を難しくした。

 11月末の選挙事務所の開所式で民主系の木村富貴子県議は「首相は日本を戦争のできる国にしようとしており、不安だ。中島さんには私たちの気持ちを届けてほしい」と護憲の立場での活躍を願った。一方、維新は党の重要な政策の一つに憲法改正を掲げる。維新関係者は「今回はあくまで選挙協力。政策には信条があり、一致は難しい」と話す。今回、維新は中島氏側と政策協定を結んでいない。

 選挙のためだけの野党協力は「野合」とみられ、最終的に有権者の理解が得られない。中島氏は選挙戦で「安倍政権のアキレスけんは社会保障。徹底的に戦う」と訴えたが、政策実現の手腕が問われるのはこれからだ。

 党を超えた連携は、自民と公明の間でも難航した。前回小選挙区で自主投票の公明は今回、1区と2区で自民候補を推薦。12年衆院選で旧2区の公明票を無所属の長崎幸太郎氏に取り込まれた過去があり、自民側は、「推薦で票が来る」と期待した。しかし、共同通信の出口調査では公明支持層の票は、2区では6割超が長崎氏、堀内氏は4割に満たなかった。

 公明党関係者は「(政党間の)上からの指示だけで、現場での交流が足りなかった」と分析する。長崎氏に多く票が流れたことは、「無所属の長崎氏は比例復活がなく、比例は『公明』と書けるので(交流も)熱心だった」と振り返った。【衆院選取材班】

2781チバQ:2014/12/17(水) 22:00:18
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk15010116000c.html
2014衆院選:検証・誰が勝ったのか/上 勝ちきれない自民 農政に住民不安、逆風も 民主伸び率で上回り /新潟
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 衆院選投開票翌日の15日。県庁議会庁舎では自民党県連の党議が開かれ、再選された4人が姿を見せた。明るい表情やこわ張った表情が前夜の結果を語っていた。

 「準備不足、努力不足でご迷惑をかけた。次は圧倒的に勝つ。三度目の正直に向け勝つ」

 わずか102票差で2区を制した細田健一氏は室内の窓ガラスが揺れるほどの声で、あいさつし自らを鼓舞した。

 5〜7日の毎日新聞特別世論調査では、3区は自民の苦戦が予想されていたが、他の区では対立候補をリードする情勢が伝えられていた。しかし結果は1、2、4区で民主候補と接戦の末の勝利だった。

 党県連の星野伊佐夫会長は報道陣に「小選挙区で結果的に五つ、比例代表で(復活し)一つ議席を確保し、これ以上はわがままだ。結果は想定内で成功だと思う」と話した。しかし「当選1期の候補は、後援会作りなど体力的にできあがっていなかったことがはっきりした。今後2〜3年で党と両輪で体制を作らないと」と注文も忘れなかった。ある自民県連幹部は「ここまで追い上げられるとは。及第点とは言い難い」と厳しかった。

 一方の民主党は3区で議席を奪還した。1、2、4区では接戦を演じ比例代表で復活当選した。県内では2議席増えた。県連の市川政広・幹事長代理は、15日の党議で「大健闘だ。みなさんの頑張りで素晴らしい選挙だった」などとあいさつした。

 劣勢とみられていた6区では終盤に追い上げを見せた。落選した梅谷守氏陣営の幹部は前回、義父の筒井信隆氏が獲得した票数に迫る勢いを短期間で見せた点を評価。地元の上越市では前回の筒井氏の得票を上回る結果を見せたことに「健闘した。次につながる」と話した。

    ◇

 比例代表の得票率を見ると、自民は前回比3ポイント増の35・74%だったのに対し、民主は同5ポイント増の25・65%だった。伸び率では民主が自民を上回った。勝ちきれなかった自民と健闘を見せた民主。何が作用したのか。

 先述の自民県連幹部は、農業の比重が高い新潟では米価下落による所得減、農協の改革などで、自民候補に逆風が吹いていたと分析する。さらに後援者への訪問などでの準備不足や戦術面でのまずさを挙げる一方「落選中の民主候補は選挙区をよく回っていた」と話した。

 民主の市川幹事長代理も、農業政策の不満を挙げた。「アベノミクスの恩恵がこない中小企業などの受け皿にもなったのでは」と話す。公示前後には無党派層に浸透していない、とみられていたが、結果的に安倍政権批判票の受け皿となったようだ。

   *  *

 県内から小選挙区・比例代表で過去最多の10人を選出した今回の衆院選を検証する。

2782チバQ:2014/12/17(水) 22:00:56
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk15010100000c.html

2014衆院選:検証・誰が勝ったのか/下 投票率、戦後最低更新 受け皿なくあきらめ 大雪、制度、政治家の質… /新潟
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 雪と寒さに見舞われた14日の衆院選投開票日。争点が見えにくいことや、12日からの大雪などで投票率が低くなることが予想されており、ふたを開けてみれば52・71%。戦後最低だった前回を6ポイント以上も下回った。県選挙管理委員会では、各区の投票状況が送られるにつれて「前回を下回るだろう」という空気が濃厚になっていたという。

 2日後の16日、投票率が46・97%だった1区を抱える新潟市中央区で有権者に尋ねた。中心部の古町を歩いていたフリーターの男性(22)は「仕事のため行かなかった」と答えた。一緒にいた看護師の女性(22)は「雪だったので……」と言葉を濁した。期日前投票もできることを話すと、男性は「消費税率は下げてほしいけど、現実的には厳しいでしょう」。あきらめが垣間見えた。

 なぜ投票率がここまで落ちたのか。民主党県連の幹部は「争点がないうえ冬の選挙で棄権した人も多い」と述べた。一方で共産党県委員会の幹部は「最近の無党派は無関心ではなく託せる政党を探している人たち。政権交代時以外は投票に出なくなってきている気がする」と分析した。

 かつて米カリフォルニア州の投票行動を研究した新潟県立大の藤井誠二准教授(公共選択)によると小選挙区制の場合、「投票する候補者が当選すればうれしい」という「利益」が、争点や候補者情報収集、投票に行く気象条件などの「コスト」を上回れば投票率は上昇するという。今回は「経済問題などが分かりにくく、雪も降って『コスト』が高くなり、下がったのではないか」と分析する。

 しかし低投票率の原因は、選挙制度にもあると指摘する声がある。県内の衆院選投票率の推移をみると、小選挙区制導入前は75%以上を保っていたが、導入後初の1996年衆院選では68・85%に降下。以降は2009年に73・41%に復調したが、一度も75%以上を記録していない。

 自民県連の幹部は「小選挙区制で勝つための選挙に終始するようになり、パフォーマンスに走る政治家が増えた。政治家の質が下がり軽く見られるようになった」と嘆く。中選挙区制時代には、どっしり構え一つの政策に取り組む政治家が多く、期待も高かったという。

 再び古町。「投票は当たり前だが、国会での居眠りを見たら投票に行かなくなるよね」と語った会社経営の男性(70)。「候補者も言いっぱなしでなく、有権者のもとへ歩いて膝をつき合わせて話を聞かなきゃ」

2783チバQ:2014/12/17(水) 22:01:31
http://www.saga-s.co.jp/senkyo/shuin/30202/136473
=1強さがの実像=(上) 自民1区で敗北
2014年12月16日 10時34分
■「県全体では負け戦」

 比例順位下がり「しこり」

 「負けるよ。これが今の1区の現状だ」。自民、民主が激戦を繰り広げた衆院選佐賀1区。14日夜、自民の岩田和親(41)の選挙事務所で開票状況を伝えるテレビを見ながら、党関係者は厳しい表情で言い切った。ほどなく民主の原口一博(55)の当確が流れ、重苦しい空気が事務所を覆った。

 「現有3議席死守」。岩田が比例復活し、比例に単独立候補した今村雅弘(67)も自民が九州ブロックで獲得した「8議席」の最終枠に滑り込み、結果的に目標はクリアした。ただ、この目標は当然、1、2区ともに小選挙区で勝つことが前提だった。県連幹部は「2区の勝利も吹き飛んだ。県全体では負け戦になった」。党本部が重点選挙区と位置付けた1区での敗北の意味をそう表現した。

 自民圧勝を伝える15日の新聞には満面の笑みを浮かべる首相の安倍晋三と、事実上の「敗戦」で厳しい表情のまま花束を持つ岩田ら佐賀県連幹部の写真が並んだ。対照的な図柄は「自民1強」という全国の流れとは違う、佐賀の特殊な選挙区事情を映し出していた。

 県都・佐賀市を含む1区は、旧1区時代から、自民と民主が勝ち負けを交互に繰り返してきた。風が左右する選挙区。「郵政」「政権交代」「政権奪還」。その時々で追い風を受けた党が、勝利を収めてきた。

 「民主の選挙は風頼みと言われる。でも、佐賀は違う」。ベテラン県議の一人は「相手候補は逆風でも比例復活し、連続当選を続ける。うちは追い風の時にしか生き残れない。風頼みの選挙をしているのは自民党だ。次も無風だったら、また負ける」。支持団体に頼り切った組織選挙の限界とともに、無党派層にアプローチできる組織へ体質改善する必要性を強調する。

 県連にとって今回は特別な意味を持つ選挙でもあった。衆院の「0増5減」に伴う候補者調整で、旧2区の今村が「単独1位」の約束で比例に転出。しかし、現職知事だった古川康の国政挑戦に伴う知事選の候補者擁立をめぐり、今村が党本部の意向に反した行動が影響したのか、名簿順位は「31位」に格下げされた。

 「意中の候補をつぶされた」(県議)上に、今村の比例順位で見せしめとも取れる冷酷な仕打ち。今村を支持する議員や業界団体関係者らは「これで選挙が戦えるか」と半ば公然と党本部を批判した。県連会長の福岡資麿は「選挙への影響は少なからずあった」。選挙戦を通じても党本部と県連内に生じた「しこり」は解消されることはなかった。

 党内亀裂の発端となった知事選。県連内では、推薦願を受け付けて前武雄市長の樋渡啓祐(45)を推すグループと、対立候補として総務官僚の山口祥義(49)を擁立するグループがせめぎ合いを続け、分裂選挙に突入する可能性が高まっている。15日の総務会では樋渡の推薦願について党本部に一任し、県連としての意思決定は避けた。混乱収拾の見通しがつかないまま、知事選は25日に告示を迎える。=敬称略

     ◇

 14日投開票された衆院選は自民、公明の与党が圧勝し、安倍政権の長期化もうかがわせる。衆院の「0増5減」で小選挙区が3から2に減った佐賀県では、自民と民主が分け合い、「1強」独占を阻んだ。激戦を終えた県内政界の実情を探る。


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