したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

石炭・亜炭・炭砿スレ

1とはずがたり:2012/12/17(月) 23:11:36
日本では既に斜陽産業からほぼ過去の産業へとなった石炭関係のスレ。
新技術の可能性や廃炭砿の懐古迄。

102とはずがたり:2017/09/27(水) 10:15:12
中国、北から石炭164万トン輸入…制裁で禁輸
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20170927-567-OYT1T50018.html
09:01読売新聞

 【北京=中川孝之】中国税関当局は26日、8月の貿易統計を発表し、国連安全保障理事会の制裁決議で北朝鮮からの禁輸措置が取られている石炭を約164万トン、金額ベースで約1億3800万ドル輸入したことを明らかにした。

 中国は2月中旬、年末まで北朝鮮産石炭を輸入しない措置を取っていた。中国外務省の 陸慷 ルーカン報道局長は26日の定例記者会見で「中国は安保理決議を厳格に履行する」と述べたが、具体的な説明はなく、中朝貿易の不透明さが浮き彫りになった。中朝関係筋によれば、2月の禁輸措置前に中国側に搬入された石炭が、8月の実績として計上された可能性があるという。

 国連安保理は昨年11月の制裁決議で、北朝鮮の石炭輸出に上限を設け、今年8月の追加制裁では全面禁輸措置を取っている。

103とはずがたり:2017/10/22(日) 17:09:04
>南アフリカは液化石炭利用のパイオニアだ。アパルトヘイト時代に経済制裁で石油の輸入が制限されたため、CTLインフラの整備が進んだ。サソールは南アで消費される輸送燃料の30%を供給している。
残念ながら石油の出ない日本は日本は石炭も掘り尽くしちゃったんだよな。。世界から経済制裁を受けるような事は出来ないのが日本なのだ。

バイオ燃料より有望、液化石炭の未来
The New Coal Car
技術の向上でコスト面のハンディが解消された液化石炭が、クリーンな代替燃料として中国やアメリカで注目
http://www.newsweekjapan.jp/stories/2011/08/post-2186.php
2011年8月3日(水)10時50分
エミリー・フリンベンカット

 石炭を車の燃料に使えば、真っ黒な排ガスで空気が汚れそうだ。しかし、そんな「汚い鉱物」も液状になると話は別。専門家の予測が正しければ、液化石炭はガソリンに代わる燃料として、20年以内に世界各地で利用されるようになる。

 液化石炭は自動車や列車だけでなくジェット機の燃料にもなる。しかも環境にやさしく経済的なうえ、多くの地域で簡単に手に入ると、推進派は言う。

 液化石炭は目新しいものではない。1920年代にドイツで開発され、ナチスの軍用車両に利用されていた。しかし最近まで、石炭液化(CTL)技術はコストが高すぎた。03年までの20年間、原油価格は平均1バレル=25ドルにとどまっており、1バレル=45ドルの液化石炭の出番はなかった。

 しかしその後、原油価格が高騰し、人々の環境意識も高まるなか、液化石炭は「正しい選択肢」として見直されつつある。エネルギー安全保障の面で有益で、地球温暖化対策にも威力を発揮するとみられている。「CTLは今後、経済と環境の両面で社会に貢献する技術になりうる」と、コンサルティング会社グローバル・インサイトのスティーブン・ネルは言う。

中国で複数のプロジェクトが進行
 最近では、世界中で何十億ドルもの液化石炭が取引されている。世界全体の生産量は今のところ日量15万バレルだが、2020年には60万バレル、30年には180万バレルに増える見込みだ。

 中国では液化石炭開発に250億ドルが投じられている。CTL技術で世界をリードする南アフリカの化学・燃料会社サソールは、中国の寧夏回族自治区と陜西省にそれぞれ60億ドルをかけてCTL工場を建設中。中国の国営石炭会社、神華集団は07年に中国初のCTL工場を稼働させる予定で、既に75億ドルを投資している。

 一方、アメリカでは少なくとも9州が液化石炭の生産を検討中。イリノイ州とケンタッキー州では、州議会にCTL工場誘致法案を提出する動きがある。モンタナ州のブライアン・シュワイツァー知事は06年10月、13億ドルをかけてアメリカ初のCTL工場を建設すると表明。知事の顧問エリック・スターンは「アメリカの運輸燃料をすべてCTLでまかなえる日が来るかもしれない」と話す。

 南アフリカは液化石炭利用のパイオニアだ。アパルトヘイト時代に経済制裁で石油の輸入が制限されたため、CTLインフラの整備が進んだ。サソールは南アで消費される輸送燃料の30%を供給している。

バイオ燃料にはないメリット
 世界のエネルギー消費大国の多くは石炭の豊富な国でもあるため、南アの成功はよいお手本になる。「液化石炭が完全に石油に取って代わることはないが、中国、インド、アメリカのような国には大きな救いになりうる」と、サソールのパット・デービーズCEO(最高経営責任者)は言う。

 アメリカは石炭の埋蔵量世界一で、少なくともあと100年は国のエネルギー需要を石炭でまかなえる。ロシア、中国、インドの状況もアメリカに近い。石炭推進派によれば、ベンチャー投資家の注目を集めているバイオ燃料よりも石炭のほうがはるかに手に入りやすく、効率的な代替燃料となる。

 古いCTL工場は大気汚染の元凶だが、最新の工場はほぼ例外なく環境面では優等生だ。製造工程で排出される二酸化炭素を回収・隔離し、地下に封じ込める技術が確立されている。これを使えば、液化石炭はガソリンより約30%もクリーンな燃料となる。石油に追いやられた石炭が「新エネルギー」に生まれ変わりはじめた。

[2007年1月 3日号掲載]

104とはずがたり:2017/10/27(金) 13:51:52

北朝鮮経済の実像は「原油」から読み解ける
なぜ1日でガソリン価格が高騰したのか
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1042778728/2405
董 龍昇 : 韓国オリエンタルリンク代表 2017年05月25日


北朝鮮の主要エネルギー源は石炭

北朝鮮の主要エネルギーは石炭だ。北朝鮮には、鉱業とは別に「石炭工業」という分野がある。北朝鮮は石炭工業を「経済発展に必要な燃料と工業原料を得るために、土の中から石炭を取り出す重工業の一部門」として定義している。韓国の鉱物資源公社の推定では、北朝鮮の石炭埋蔵量は世界5位であり、無煙炭45億トン、褐炭160億トンの計225億トンとなっている。これほど多くの埋蔵量を背景に、北朝鮮は1950年代から石炭中心の産業構造を維持してきた。われわれが石油産業中心であるのとは対照的だ。

1990年代に石炭生産が急減し、北朝鮮の重化学工業が崩壊したのも、このような産業構造のためだ。2000年代に入ってからは中国資本の投資によって石炭生産が再び上向き、2010年からは石炭輸出が増加した。同時に、各産業部門での石炭工業が活発化した。しかし、一部の火力発電所を除いては設備への投資が伴わず、重化学工業分野の稼働率は依然として低いのが実情だ。ただ、火力発電所への石炭供給が増え、まだ足りないものの、発電量は増えている。

一方、北朝鮮ではまったく生産できない石油への依存度を意図的に下げた。

105とはずがたり:2017/11/27(月) 17:30:11
石炭基礎講座
「石炭の液化」
http://www.jcoal.or.jp/coaldb/shiryo/material/2012_11_saito.pdf
産総研 1 斎藤郁夫

106とはずがたり:2017/12/09(土) 20:35:37
石炭禁止で中国北部の人民が凍りつく
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171209-00000074-san-cn
12/9(土) 7:55配信 産経新聞
 ■大気汚染解消うたうが…暖房間に合わず児童凍傷

 【北京=西見由章】深刻な大気汚染を解消するため石炭燃料から電気・天然ガスへの転換を推進している中国北部で、冬を迎えながら暖房設備が使用できないケースが相次ぎ市民生活に影響が出ている。中央政府の強い指示で石炭ストーブを撤去したものの代替施設の整備が間に合わず、天然ガスの需給も逼迫(ひっぱく)しているためだ。官製メディアまで異例の当局批判を展開する中、環境保護省は石炭燃料の暖房を一時的に認める通知を急遽(きゅうきょ)出すなど対応に追われている。

 「児童たちは凍えている」。中国共産主義青年団(共青団)機関紙「中国青年報」は5日付の1面で、学校中庭の石畳に座り込み、椅子の上に教科書を置いて授業を受ける子供たちの写真を掲載した。同紙によると、河北省曲陽県の一部の小学校では、石炭燃料のストーブが撤去されたものの電気による暖房の整備が間に合わず、陽光があたる屋外で授業が行われた。

 現地の気温は真昼でも0度程度で、子供が凍傷を患ったと訴える保護者も。教師らは寒さを訴える児童を運動場で走らせ“暖”を取っているという。校長は、環境基準に適合しない暖房の撤去を「上級部門」が求めたが、急な通知で代替設備の工事が間に合わなかったと説明した。

 石炭燃料の性急な“禁止令”は代替燃料となる天然ガス需給を逼迫させた。河北省発展改革委員会は11月末、天然ガス供給が不足するとして2級警報を発令。同警報は、10〜20%の不足が生じ「経済社会の正常な運営に比較的大きな影響がある」際に発令される。

 河北省のほか陝西、山東両省や寧夏回族自治区でも天然ガスの需給が逼迫している。政府系サイト「中国能源網」などによると、液化天然ガス(LNG)の市場価格は2週間でほぼ倍増し、今月初旬に1トンあたり8千元(約13万6千円)前後まで高騰した。

 習近平総書記(国家主席)は1期目の任期で大気汚染改善の目立った成果を出せず、10月の党大会では「青空を守る戦いに勝つ」と強調した。環境保護省は昨年以降、脱石炭を進める「至上命令」(中国メディア)を各地方政府に出し、石炭の使用や取引を厳しく制限。山西省臨汾市の警察当局は11月末、三輪バイクを使って石炭を販売していた男を逮捕した。

 党機関紙、人民日報系の環球時報は論評で「今年の冬は長時間の深刻な大気汚染が発生していない」と燃料転換の政策を評価しつつ、「冬に民衆を凍えさせていい理由は一つもない。地方政府はいかに指導者に報告するかしか考えていないのではないか」と批判。「共産党の喉と舌」とされる官製メディアが当局を批判するのは異例だが、民衆に広がる不満の責任を現場の地方政府に押しつけているともいえる。

107とはずがたり:2017/12/13(水) 10:31:28
無煙炭勿体ない。。地下にも不十分ながら酸素あるんやねえ。どっかから供給されてるってことだろうから其処塞げないのか?

2017年06月16日
環境問題
半世紀前の火災が今も燃え続ける…ゴーストタウンが伝える「教え」
https://withnews.jp/article/f0170616002qq000000000000000W02310701qq000015392A?utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back&utm_content=related

 ロンドンで起きた高層住宅の火災では、消火が追いつかず逃げ遅れた人が多数、取り残される惨事になりました。一方、アメリカには半世紀以上、燃え続けている火事があります。1962年に出火してから、ずっと燃えています。ペンシルベニア州のセントラリア。かつては炭鉱の町として栄えましたが、現在の住民は8人。いったい、何があったのでしょうか? 現地の地質学者に聞きました。

長年、セントラリアの火事に関わる専門家
 話を聞いたのは、「ペンシルベニア州廃坑再生機構環境保護局」の専門地質学者、ティモシー・オルタレス(Timothy Altares)さんです。

 オルタレスさんは長年、専門家としてセントラリアの問題に関わってきました。

原因はゴミ集積所
 セントラリアはペンシルベニア州コロンビア郡の町で、19世紀後半から良質な無煙炭の産地として栄えました。面積は約0.6平方キロメートルで、最盛期には2700人が住んでいました。

 ところが、1962年5月に町の様子を一変させる出来事が起きます。

 セントラリアのゴミ集積所で、清掃員がゴミに火を付けたところ火災が発生。このゴミ集積所は、閉鎖された炭鉱を埋め立てた上に作られたものだったため、火は地下まで燃え広がり、やがて鎮火が不可能になりました。

 メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の直前のことでした。

現在も8人が住み続ける
 出火してからしばらくは人が住み続けていましたが、1980年代、環境汚染や健康への影響を考え、連邦政府による退去勧告が出されました。そして、連邦政府は4200万ドルをかけて、地元の土地や建物を買収しました。

 それでも少数の住民は移住をせず、2010年のアメリカの国勢調査では、10人の住民が確認されています。

 オルタレスさんによると、2017年現在も5世帯8人が生活しているそうです。
 
 住民が生きているかぎり、土地や建物の使用権を持ち続けるという合意書を、州政府と町は結んでいるそうです。ただし、120日間、町にいなければ、その権利は失効します。

 町内には、5世帯が生活している家のほかに、町のシンボルである庁舎の建物も保存されているそうです。

郵便番号も抹消
 オルタレスさんによると、現在、住んでいる住民は職があり、自分たちで生計を立てているそうです。

 「かつては、建設業や政府の仕事をしていましたが、今では、定年になった住民もいます」

 2002年には、セントラリアの郵便番号も抹消されました。2マイル(約3キロ)離れたアシュランド(Ashland)という町には郵便局があり、そこで関連サービスは利用できるそうです。

「多くの経験と教訓を学んだ」
 一度の火事によって住民が町を放棄せざるを得なくなったセントラリア。ロンドンの高層住宅の火災でも、安全なはずの家が突然、火に包まれ、犠牲者まで出てしまいました。

 「われわれは過去から多くの経験と教訓を学びました」と話すオルタレスさん。「一度、火がついたら、それが偶然であれ、わざとであれ、大きな災難をもたらします」。

 現在では、石炭くずにも細心の注意を払い、速やかな消火活動ができるよう備えているそうです。ペンシルベニア州では、セントラリアの火災の後、露天炭鉱を放置すること、そして、炭鉱の跡地をゴミ捨て場として使うことを法律で禁止しています。

108荷主研究者:2017/12/20(水) 22:59:07

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/148626?rct=n_hokkaido
2017年12/02 05:00 北海道新聞
褐炭からメタンガス生産 幌延で実験、技術を確立 ノーステック財団

 北海道科学技術総合振興センター(ノーステック財団、札幌)は、石炭のうち不純物が多く、活用しにくい「褐炭」からメタンガスを取り出す技術を確立した。1日付の英国の学術誌で発表した。地中の微生物の作用を使い、ガスを取り出す。火力発電や、ガス供給による熱源として実用化し、エネルギーの「地産地消」につなげたい考えだ。

 同財団は宗谷管内の幌延町、豊富町、猿払村、稚内市の4市町村にまたがる天北炭田の地中(深さ約130〜200メートル)から褐炭を採取し、財団の幌延地圏環境研究所(幌延町)で実験を行った。褐炭に過酸化水素水を注ぎ、化学反応で有機酸に分解した。次に有機酸を栄養源とする微生物「メタン菌」を炭田の地中から採取、培養した後に加え、菌体内の代謝で発生するメタンガスを取り出した。

 褐炭1トン当たりのメタンガスの生産量は15〜25立方メートル。天北炭田にある褐炭は道内最大の20億トンとされるが、熱量が低く、石炭としての利用価値は乏しい。今回の技術でガスとして使えれば、幌延町全体の40〜150年分のエネルギーを供給できる可能性があるという。

 財団は来年度から炭田の地中での実験を行う。ガス化技術は将来、事業者に提供し、小規模な火力発電や、コージェネレーション(熱電併給)システムでの活用を見込む。同じ化石燃料でも、海外産を使うより輸送時の燃料消費などを節約できるほか、財団の中西猛雄常務理事は「(発電量が不安定な)風力や太陽光発電を補う電源にも使える」と話している。

111荷主研究者:2018/02/18(日) 11:31:42

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_chikuhou/article/390339/
2018年01月31日 06時00分 西日本新聞
直方市で炭鉱技術者を養成 「鉱山学校」の歩み紹介 資料40点展示 九州歴史資料館で企画展 [福岡県]

戦時中の1943(昭和18)年に発行された「石炭統制会報」

筑豊鉱山学校の本館

有用金属鉱物の標本=写真はいずれも九州歴史資料館提供

 全国的にも珍しい炭鉱技術者を養成した旧筑豊鉱山学校(直方市頓野)の設置100年を記念した企画展「炭鉱と学校の昭和史」が、小郡市三沢の九州歴史資料館で開かれている。昭和初期や戦後の資料を中心に約40点を展示している。3月4日まで。

 筑豊鉱山学校は、石炭事業者らで結成した筑豊石炭鉱業組合が1918年に設置、翌年開校した。名称や経営母体を変え、61年からは県立筑豊工業高となったが、高校統廃合で2005年に閉校。鉱山学校時代から収集してきた資料は九州歴史資料館に移された。

 資料展は「昭和初期の石炭産業」「教育資料」「時代の荒波を乗り越えた学校」の3部構成。戦時中の石炭生産から配炭まで掌握した石炭統制会の会報や昭和初期の学校要覧、学校が独自に作成した教科書「発破指針」などが並ぶ。

 戦後、昭和天皇が学校を訪れた際の「行事報告」や天皇の激励を受ける生徒たちの写真、カンテラやガス検知器、石炭や金属類の標本などもある。33年当時の授業風景や炭鉱の模様を撮影した映像も見ることができる。同資料館の担当者は「激動の時代の炭鉱と鉱山学校の歩みを知ってほしい」と話している。

 一部の展示室は有料で、一般200円など。

=2018/01/31付 西日本新聞朝刊=

112とはずがたり:2018/02/19(月) 18:49:12
2018年2月10日 / 08:34 / 6日前
焦点:迷走する中国石炭政策、寒波が「供給網の不備」露呈
https://jp.reuters.com/article/venezuela-hyperinflation-app-idJPKCN1G00IN?rpc=135
Muyu Xu and Josephine Mason

[北京 3日 ロイター] - 中国を襲ったこの冬最悪の猛吹雪は、石炭産業政策が抱える欠陥を露呈した。重工業の合理化と人口過密地域の大気汚染解消を狙って、遠隔地に石炭産業のハブ(中核拠点)を設ける計画だったが、鉄道網の不備により、石炭を市場に供給できなくなったのだ。

今月に入り、激しい吹雪によって世界最大の鉄道網が混乱し、高速道路は閉鎖され、港湾は凍結した。こうして、熱源用の必需品である一般炭の供給は途絶した。

こうしたボトルネックが、石炭価格の1カ月に及ぶ上昇に拍車をかけ、電力事業者大手4社は、近づく春節(旧正月)に向けて、暖房能力や電力に不足が生じる可能性を警告している。

中国の南部・中部地域を襲った例年にない豪雪は、2日までに一段落したが、鉄道の混乱は続いている。国営の中国鉄路総公司(中国国鉄)は、燃料不足に陥っている南部の発電事業者に対する石炭供給を増やすため、追加的な緊急措置を実施している。

新たな貨物路線が建設されるまでは、今後数年間にわたって、こうした混乱状況がもっと頻繁に発生する恐れがある、と鉄道専門家と電力事業者幹部らは警鐘を鳴らす。

「中国の鉄道輸送能力はひどく不十分だ。新路線開設のために毎年かなりの投資を行っているにもかかわらずだ」と語るのは北京交通大学のZhao Jian教授だ。

鉄道網の負担をさらに増大させたのが、昨年の政府による指令だった。数千カ所の工場に対して、国内で輸送手段として最も好まれている道路交通ではなく、鉄道を利用して貨物の出荷を行うよう命じたのだ。

また、鉄道網による輸送能力不足だけでなく、中央政府が南部地域で小規模な炭鉱を閉鎖し、生産量を抑制する政策をとったことも、今回の事態発生の遠因となっている。通常であれば不足分を補うはずの域内のスポット供給が限定されてしまったのだ。

遠隔の北部・西部地域に石炭産業のハブを設けたことで、石炭が、国内電力の大半を生産する石炭火力発電所に到達するまでに、これまでよりも長い距離を移動しなければならなくなった。


電力大手の中国華能の関係者によれば、同社の供給を補うという点では、これまで以上に輸入が大きな役割を担うことになると考えているという。「石炭産業のハブが東部から西部にシフトしたことによって、石炭の輸送距離がこれまでより長くなり、輸送面での潜在的リスクが増すだろう」と語った。

<急激な拡大>

この10年間、中国は高速旅客鉄道網の拡大に何兆ドルもの資金を注ぎ込んできたが、投資拡大のペースは鈍り始めている。

中国国鉄の今年の投資目標額は2013年以来最低であり、大半は高速旅客路線である。貨物路線はやや後回しにされており、これでは増加する輸送量をさばくことが難しい。

国内初の南北を結ぶ石炭運搬専用線、内蒙古・江西線は総延長2000キロにわたって2億トンの貨物を輸送する計画だが、運行開始は早くとも2019年まで待たねばならない。

既存の貨物路線も、燃料を切実に必要とする地域向けではない。

国内4つの主要貨物路線は年間12億トンの貨物運搬能力があるが、石炭を産出する西部から東部の沿岸港へと延びており、燃料用の石炭はそこから南部に向け、トラック又は長江沿いの荷船により内陸に運ばれる。

113とはずがたり:2018/02/19(月) 18:49:29
>>112-113
<供給拡大策はあるか>

採掘された石炭が炭鉱から出荷されないまま立ち往生する中で、中国当局は燃料の供給拡大を急いでいる。

中国国鉄は先月、緊急措置の第2弾として、内モンゴルのフフホトから南部・雲南省の昆明に至るまで、約20カ所の地域ハブに対して、取扱量を増大するよう指示を出した。

ロイターが閲覧したファックスによれば、中国国鉄は、湖南、湖北、山東、江西の各省や、燃料不足状態に陥っている他地域の発電所への供給を実現するには、10日までに1日当たり貨車約4万6000両分の石炭を運ばなければならないと試算している。

これは石炭約300万トンに相当し、ロイターの計算によれば、中国の石炭火力発電部門で1日に必要とされる平均量の約6割に上る。

中国国鉄はすでに石炭輸送を最優先としており、南部向けの穀物・肥料の出荷を制限している。中国国鉄と国家鉄路局にコメントを求めたが、回答は得られなかった。

<政策の落とし穴>

中国当局の石炭規制は、冬季に北部地域を覆う大気汚染を緩和し、重工業を人口が過密する都市地域から引き離す取り組みの一環である。

めったにない豪雪の影響で悲鳴を上げているのは、江蘇、湖南、四川といった南部や中部の地域だ。こうした地域はここ数年、石炭産出量の比率を最も大きく削った省であり、一方で、内モンゴル、山西、陝西・新疆の各省は供給を増やしている。

中国石炭輸送公社のデータによれば、これら上位4地域が国内の石炭産出量全体に占めるシェアは、2008年には半分強だったのに対して、2017年には72%に膨らんだ。

従来の産業中心地から外れた、こうした地域における石炭生産の拡大は、大気汚染の原因となる産業活動を、人口最過密地域から遠ざけるという、狙いどおりの効果をあげている。

だが、これらの供給ハブと需要中心地が鉄道網によって効率的に接続されるまで、輸送能力の限界を巡る問題が今後も続く可能性が高いとアナリストは警告している。

(翻訳:エァクレーレン)

114とはずがたり:2018/02/26(月) 18:30:28
まあ先ずは石油並みでも我慢しよう。。インドや中国の石炭火力を全部IGCCにしたらそれなりに凄い削減になるで〜♪

■福島県いわき市の勿来(なこそ)発電所10号機だ。東京電力ホールディングス(HD)と東北電力が各49.1%、残りを常磐地区の炭鉱会社などが出資する常磐共同火力が運営し、より技術的に難しい「空気吹き」と呼ぶガス化の手法を採用。発電効率は42.4%と、石炭火力で最先端の「超々臨界圧石炭火力発電(USC)」と同レベルだ。

■勿来の隣接地には、三菱重工業など三菱グループ3社と東京電力HD、常磐共同火力が出資する「勿来IGCCパワー合同」が新たな発電所を建設中。…出力54万キロワットと勿来10号機の2倍の出力を備える本格的な商用発電所で、発電効率は48%に高まる見通し。

■(福島)県広野町では…(三菱重工業など三菱グループ3社と東京電力HDの)4社が出資する「広野IGCCパワー」が、東電広野火力発電所の敷地内でこの春に着工する。…出力54万キロワットと勿来10号機の2倍の出力を備える本格的な商用発電所で、発電効率は48%に高まる見通し。

■広島県の大崎上島町でも中国電力とJパワーが折半出資する大崎クールジェンが中心となり、昨年3月に実証実験を開始。CO2分離・回収設備を付設して石炭ガスの一部をCO2と水素に変換し、前者のみを分離・回収する技術の開発などにも取り組む計画だ。

石炭火力発電、効率化で弱点克服 苦節30年ようやく開花、ネガティブイメージ払拭急務
https://news.goo.ne.jp/article/businessi/business/bsc180226003.html
05:07フジサンケイビジネスアイ

 ■石炭ガス化複合発電(IGCC)

 LNG(液化天然ガス)や石油に比べて二酸化炭素(CO2)排出量が多い、石炭火力発電の弱点を克服する新技術の開発が進んでいる。中でも石炭をガス化してから利用する「石炭ガス化複合発電(IGCC)」は、従来の石炭火力に比べて石炭使用量が少なくCO2排出量を大幅に減らせる画期的技術として注目され、商用発電所の建設が進む。再生可能エネルギーの普及が進み、石炭火力への逆風が強まる中、ネガティブなイメージを払拭できるか。

 CO2排出量、石油と同等

 IGCCは、石炭をガス化して発生させた燃料ガスでガスタービンを回し、発電する仕組みだ。高温の排ガスをボイラーに導いて蒸気を発生させ、蒸気タービンを回す複合発電により、高い発電効率を実現できる。このためCO2排出量は石油火力とほぼ同等、硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)の排出量もLNG複合発電並みに抑制できる。しかも低品位炭の利用が可能で、燃料コストの削減や調達先の多様化も期待できる。

 既にIGCCの商用発電所は存在する。福島県いわき市の勿来(なこそ)発電所10号機だ。東京電力ホールディングス(HD)と東北電力が各49.1%、残りを常磐地区の炭鉱会社などが出資する常磐共同火力が運営し、より技術的に難しい「空気吹き」と呼ぶガス化の手法を採用。発電効率は42.4%と、石炭火力で最先端の「超々臨界圧石炭火力発電(USC)」と同レベルだ。

115とはずがたり:2018/02/26(月) 18:30:43
>>114-115
 勿来の隣接地には、三菱重工業など三菱グループ3社と東京電力HD、常磐共同火力が出資する「勿来IGCCパワー合同」が新たな発電所を建設中。また、同県広野町では常磐共同火力を除く4社が出資する「広野IGCCパワー」が、東電広野火力発電所の敷地内でこの春に着工する。いずれも出力54万キロワットと勿来10号機の2倍の出力を備える本格的な商用発電所で、発電効率は48%に高まる見通し。USCを効率性で15%上回り、CO2排出量も15%減る。総事業費は合計で3000億円を超えるが、地元への経済波及効果は1600億円程度と見込まれており、福島第1原発事故で被害を受けた同県の復興にも貢献しそうだ。

 日本では、広島県の大崎上島町でも中国電力とJパワーが折半出資する大崎クールジェンが中心となり、昨年3月に実証実験を開始。CO2分離・回収設備を付設して石炭ガスの一部をCO2と水素に変換し、前者のみを分離・回収する技術の開発などにも取り組む計画だ。

 石炭火力の優位性は、経済性の高さにある。石炭は埋蔵量が約150年分と豊富で、埋蔵地域に偏りがない。このため今も、世界の発電の約4割を石炭が占める。当面は石炭が中心を占め続ける見通しで、IGCCは経済成長が続くアジアの新設や、老朽化した国内発電所の置き換えで需要が見込まれている。

 三菱重工子会社の三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は昨年6月、長崎工場(長崎市)でガス化炉の生産を開始、蒸気タービンなどとの一貫生産体制を整えた。MHPSは「海外ではアジアなどが高い関心を持っており、近いうちに実商談につなげたい」と話す。

 苦節30年、ようやく開花

 日本でIGCCの技術開発がスタートしたのは1980年代半ば。背景には、2度のオイルショックで石油への過度な依存が見直され、省エネ技術のニーズが高まったことがあった。苦節30年の技術は、ようやく花開こうとしている。

 もっとも、課題もある。発電コストの引き下げもそうだが、それ以上に壁となるのが、欧州中心に相次ぐ「脱・石炭火力」の動きだ。日本でも1月16日に、中川雅治環境相が経団連の榊原定征会長らと会談。石炭火力を減らさなければ「パリ協定の(温室効果ガスの削減)目標が達成できなくなる」と、途上国への輸出で温暖化対策に貢献できるとする経団連に方針転換を迫ったばかりだ。画期的な技術とはいえ、普及するかは予断を許さないのが実情だ。(井田通人)

116とはずがたり:2018/03/19(月) 15:03:50
北部の内モンゴル自治区オルドス市から南部の江西省吉安市へ

オルドス(咢尓多斯)
https://www.google.co.jp/maps/place/%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E4%BA%BA%E6%B0%91%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD+%E5%86%85%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%83%AB+%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%B9/@39.8198552,107.7549299,7z/data=!4m5!3m4!1s0x36124f95cd4542e7:0x68be9039da461a30!8m2!3d39.608266!4d109.781327

吉安(チーアン)
https://www.google.co.jp/maps/place/%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E4%BA%BA%E6%B0%91%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD+%E6%B1%9F%E8%A5%BF%E7%9C%81+%E5%90%89%E5%AE%89%E5%B8%82/@27.1058418,112.7527388,7z/data=!4m5!3m4!1s0x342256376e56f571:0x3f00ced90a7f3e4c!8m2!3d27.087637!4d114.964696

これは長い。。すげえ長い。石炭専用ってこの間に他に運ぶ貨物がないとは思えないんだけど石炭専用なん?

中国最長の石炭専用鉄道路線「蒙華鉄道」、全線でのレール敷設始まる―中国メディア
レコードチャイナ 2018年3月19日 07時30分 (2018年3月19日 14時43分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20180319/Recordchina_20180319005.html

2018年3月17日、中国国営新華社通信は、中国最長の石炭専用鉄道路線である「蒙華鉄道」全線でのレール敷設が17日に始まったと伝えている。

蒙華鉄道は、北部の石炭を南部に運送する「北煤南運」における重要なルートで、年間2億トンの石炭を北部の内モンゴル自治区オルドス市から南部の江西省吉安市へ送る計画だ。

新華社は、全線でのレール敷設が始まったことについて「同プロジェクトが、橋やトンネルなどの基本工程が完成し、新しい段階に入ったことを意味する」と伝えている。(翻訳・編集/柳川)

国家重点プロジェクト・蒙華鉄道の工事が急ピッチで進められ
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2017-07-12 14:57:19 | 新華網 | 編集: 王珊寧 小中大
(砥砺??的五年・重大工程巡礼)(2)国家重点工程蒙??路加?施工
http://jp.xinhuanet.com/2017-07/12/c_136438059_2.htm

現在、蒙華鉄道の河南省三門峡区間の工事が急ピッチで進められている。国家重点プロジェクトの一つである蒙華鉄道は、北部内モンゴル自治区オルドス市圏内の浩勒報吉を出発し、内モンゴル自治区、陝西省、山西省、河南省、湖北省、湖南省、江西省の七省・区を経由して、終点の江西省吉安市に到着する。この石炭輸送を目的にした鉄道路線は長距離石炭輸送の大型ルートにあたり、全長は1837キロメートルで、2020年度に完成し、全線開通となる見込みだ。

117とはずがたり:2018/03/22(木) 12:39:35
11年だけ存在「幻の高校」 戦後、エネルギー革命で廃校…実像に迫る 福岡県水巻町
https://news.goo.ne.jp/article/nishinippon/region/nishinippon-20180320163743048.html
03月21日 09:35西日本新聞

 水ぬるむ季節を迎え、卒業ソングがちまたから聞こえてくる3月、今は高校のない福岡県水巻町に、1952年度?62年度の11年だけ存在した「幻の町立高校」があったとの話を耳にした。かつて炭鉱で栄えた町らしく、町立水巻高には、普通科に加え採鉱科もあったという。エネルギー革命に伴う石炭産業の衰退で廃校となった高校の実像に迫った。

 「増補水巻町誌」などによると、水巻高の前身は私立高松鉱業学校。町内などで採炭事業を展開していた日本炭鉱(日炭)が、鉱員養成のため設けた学校だ。戦後の学制改革で水巻町に移管、遠賀農業高(現遠賀高)の分校となり、52年に独立。当時は県内唯一の町立高校だったという。

 定時制の普通科と採鉱科の定員は各50人。平屋の校舎2棟と、柔道部や写真部などの部活用の建物が、現在の「吉田グランド」(同町吉田西3丁目)近くにあり、校庭がほぼそのままグラウンドとして残る。61年度の町勢要覧によると、全校生徒は男子102人。

 日炭の「企業城下町」として栄えた水巻町は、同社の経営悪化を受け町財政が悪化。入学者の激減もあり、水巻高は63年春に廃校となった。最後の卒業生は24人だった。

 他に手掛かりがないか、町歴史資料館(同町古賀3丁目)を訪ねた。水巻高の資料は常設展示品の中になく、収蔵庫を探してもらうと、革張りの箱に入った校旗が見つかった。半世紀以上前の品とは思えないほどきれいな状態に驚く。

 「そういえば教科書もあったかも」。親切な職員がさらに収蔵庫をチェックしてくれた。すると、二つの段ボール箱の中から、学校印の押された数十冊の書籍を発見。採鉱科のあった高校だけに、「鉱山機械」や「坑気調整学」、「ベルト・コンベヤ」など難しそうなタイトルの本が並ぶ。

 3巻組の「最新炭鉱工学」のページをめくる。ドリルなどの採掘機械や爆薬の使い方など実践的な内容。時折鉛筆のようなもので下線が引かれていて、一生懸命に学んだ跡がうかがえる。落盤や炭じん爆発など事故についても詳しく触れており、「危険と隣り合わせの現場を学生に理解させよう」という真剣さがひしひしと伝わる。

 数少ない卒業生の1人に会うことができた。町内で自動車整備工場を営む大久保健次さん(77)=水巻町高松=は「生徒は炭鉱住宅の息子が多く、学校の内外でけんかばかりしていた。でも、境遇が一緒だからか、連帯感は強かった」。石炭を運ぶ汽車で通学していたという大久保さんが当時を振り返る。

 裕福ではない生徒が多かったといい、大久保さん自身も家計を助けるため、3年生から日本炭鉱の孫請け会社に入り、昼は坑道を掘る仕事をしながら、59年に普通科を卒業したという。

 大久保さんと一緒に、吉田グランド脇にひっそりと立つ水巻高の記念碑に足を運んだ。「蛍雪之碑」と刻まれた石碑は同窓生一同が建立したという。「高校の評判は良くなかったが、この学校のおかげで今の自分がある」。文字が読みにくくなった石碑を大久保さんはそっとなでた。

 現在は北九州市のベッドタウンとして再生し、炭鉱の面影はほとんど感じられない水巻町。石炭産業の繁栄によって生まれ、衰退とともに消えた「幻の水巻高」に思いをはせた。

119荷主研究者:2018/06/06(水) 23:13:48

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/193187?rct=n_hokkaido
2018年05/26 05:00 北海道新聞
炭層メタン事業化断念 夕張市 生産量、想定の3分の1

昨年12月に報道陣へ公開された夕張市の炭層メタンガス生産試験現場。生産施設のガス放出口から勢いよく火が噴き出した

 【夕張】夕張市は25日、地下の石炭層にある炭層メタンガス(CBM)を熱源として活用することを目指したガス生産試験を終了し、月内にも試験現場を埋め戻す方針を決めた。昨年9月から市内で国内初の試験に取り組んできたが、生産量は想定の3分の1以下にとどまり、現状では事業化は難しいと判断した。

 旧産炭地の夕張市は、天然ガスの一種であるCBMの豊富な埋蔵量が期待され、市は農業ハウスの暖房などの熱源として活用する「エネルギーの地産地消」を図ろうとしていた。

 市によると、ガス生産量は1日35〜70立方メートル程度で、想定した同200立方メートルに届かなかった。今年1月に終える予定だった試験を今月中旬まで延長し、引き続き生産量の推移を調べたが、増加の兆しは見られなかったという。

 市は2016年、石油資源開発(東京)や研究者団体など4者でCBM活用に向けた包括連携協定を締結し、地表から深さ約900メートルまで掘削。17年9月から生産試験を行ってきた。総事業費は2億9千万円。市は財政再建の途上のため、補助金や空知産炭地域総合発展基金、企業版ふるさと納税などを組み合わせて財源を捻出した。

 鉱業法に基づく安全確保などのため、試験現場は埋め戻す。市は専門家の分析などを踏まえて事業結果を検証し、9月にも報告書をまとめる。

 鈴木直道市長は「安定的にガスを生産する取り組みとして関心を寄せる事業者もあった」と指摘。石炭採掘時の不要な土砂を積んだ「ズリ山」に含まれる石炭や、森林資源を生かした木質バイオマスなどを例に挙げ、「検証で得られた教訓を踏まえ、夕張の豊富なエネルギー資源の活用に向けた挑戦は続けていく」と話した。(藤田香織里)

120荷主研究者:2018/08/19(日) 21:46:42

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/214002?rct=n_hokkaido
2018年07/31 05:00 北海道新聞
森に返る北炭幌内鉱 元炭鉱マンと歩く 大正期の建物今も

夕張から送られる高圧な電気を調整し、各地に送電した変電所。往時の姿を残す貴重な建物だ(小室泰規撮影)

 【三笠】官営の炭鉱として1879年(明治12年)に開山し、110年間にわたって採炭を続けた旧北炭幌内炭鉱。機械化を進めた近代炭鉱の先駆けとして北海道や日本の産業を支えた。閉山から約30年がたち、施設跡は森の中で文字通り「遺産」となりつつある。1989年の閉山まで24年間、坑内で働いた斉藤靖則さん(74)=三笠在住=の案内で歩いた。

 市内幌向の鉄道記念館から1キロ。重厚なれんが造りの建物がひっそりとたたずむ。19年(大正8年)ごろに建設された変電所跡で、往時の姿を残す数少ない建物だ。約20キロ離れた夕張・清水沢の石炭火力発電所からの電気を変圧し、市内幾春別や赤平に送電した。

 閉山時に解体の危機に直面したが、「鉄骨が入っていないから壊してもお金にならないと残された」(斉藤さん)。2007年に経済産業省の近代化産業遺産に認定されただけに建物が残って良かったと思う。

 幌内で最初に作られた音羽坑に向かう。地中の坑道は水平方向に約700メートル伸びる。近くにある常盤坑は斜めの坑道が地下約500メートルまで続く。石炭を求め、採掘は深部に進んだ。

 幌内には石炭専用駅があり、旧国鉄幌内線で小樽港などへ運ばれた。幌内の石炭は鉄道や海路を通じて各地に送られ、日本の近代化を支えた。一方、1世紀余の操業で事故も相次いだ。1975年には坑道でのガス突出事故で24人が死亡。当時、機械保守の担当で坑内にいた斉藤さんは「消火のため行方不明者がいるまま注水し、鎮火後に遺体を引き上げた」と振り返る。

 最盛期の60年代は年間140万トン超の石炭を産出。70年代以降は石油への転換、海外炭の輸入増で石炭産業が斜陽化し、空知の各炭鉱も効率化を急いだが、国が出炭量を制限。幌内炭鉱もそのあおりで閉山した。

 現在、炭鉱跡周辺は三笠ジオパーク幌内エリアとして遊歩道が整う。斉藤さんは傍らを指し、「あの辺に事務所や坑口風呂、工作所もあったが、今は森になってしまった」。記者は昨年10月にも取材で炭鉱跡を訪れた。それから10カ月、コンクリート構造物の一部は倒壊可能性があるとして立ち入り禁止になっていた。

 空知の炭鉱、小樽や室蘭の港湾、それらを結んだ鉄道といった産業遺産「炭鉄港(たんてつこう)」を後世に伝えようと、今年7月に空知管内の市町や小樽、室蘭両市などが炭鉄港推進協議会を設立した。炭鉄港の日本遺産登録を目指す動きもある。幌内炭鉱跡が物理的に風化する様子を目の当たりにし、その歴史や関わった人の記憶を残す大切さを痛感した。(山口真理絵)

121とはずがたり:2018/08/24(金) 13:47:49
「なぜ、社殿の奥に」高校生が大発見? 三池炭鉱の祠 閉山21年、風化進む遺産
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180824-00010000-nishinp-soci
8/24(金) 10:04配信 西日本新聞

 福岡県大牟田市と周辺の旧三池炭鉱の各坑口そばにはかつて、坑内員の守り神である「山の神社(かみしゃ)」が鎮座していた。その一つである祠(ほこら)を昨年12月に取り壊された社殿の裏山で見つけたと、地元の男子高校生から特命取材班に連絡があった。同市の石炭産業科学館の職員が「大発見では」と驚いたという。調べてみると、同市の宮原(みやのはら)坑が「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に登録された一方、他の炭鉱遺産の風化が進む現状があった。

 「大発見」したのは福岡第一高2年、時津孝隆さん(17)=同市宮原町。早速、宮原坑そばの時津さんの自宅に近い「山の神社」を一緒に訪ねた。

 高さ3メートルはある立派な鳥居をくぐった先に、社殿の基礎部分が残っていた。その裏山を10メートルほど登ると、うっそうとした雑木林の中に祠が立っていた。石造りで高さは2メートルほどもある。炭鉱や考古学に興味があるという時津さんは「なぜ社殿の奥に祠があるのだろう」と疑問に感じたという。

 実は市史に記録があった。祠は1898年操業の宮原坑より3年前の95年に出炭が始まった勝立(かつだち)坑の「山の神社」で、愛媛県の大山祇(おおやまづみ)神社を総本社として、坑内員の寄付により三池炭鉱で最初に建立された。

 祠には「明治38(1905)年7月9日建立」と刻銘されており、市史の記述と一致する。昭和初期に新たに社殿が建てられた際、背後の祠は隠れてしまった。その社殿が取り壊され、時津さんが最近になって訪れた際に見つけたようだ。

「実物を見たことはなかった」
 新発見ではないと分かり、時津さんはやや残念そうだが、石炭産業科学館はなぜ「大発見」と伝えたのだろう。

 坂井義哉館長(54)に尋ねると、祠の存在は資料では知っていたが「実物を見たことはなかった」と明かした。無理もない。勝立坑の閉山は太平洋戦争前の1928年。住宅地から外れた小高い山の上に鎮座し、近年は人が訪れることもほとんどなかったという。

 同館のジュニアボランティアガイドも務める時津さんに先を越され、頭をかく坂井館長だが「実はほかにも、失敗が…」と切り出した。「当時の生活にまつわる炭鉱遺産は、保存できていないものも少なくないんです」

 一番に挙げたのが、坑内員たちが身を寄せ合った木造の炭鉱住宅。炭鉱電車は残っているが、石炭を積む貨車も現存しない。三池炭鉱閉山から21年。「文化財といえるほどの時間は経過していない。ただ、山の神社のような当時の生活に関わる遺産が、私たちも気付かないうちに現物も記憶も風化しているのではと思うと、残念でなりません」

「山の神社は貴重な文化遺産と思う」
 勝立地区の公民館も訪ねた。平成の初めまで炭鉱住宅が残っていた地区だが、今では炭鉱があった当時の生活を知る人は、どんどん少なくなっているという。

 遺物の保全整備には費用がかかり、価値をどこまで見いだして残すかは難しい判断だろう。ただ、世界遺産の宮原坑からわずか2キロに位置し、地域の三社参りの一つとなった勝立坑の「山の神社」でさえ、人々の記憶から忘れ去られようとしている。

 時津さんによると、三池炭鉱の山の神社は10カ所ほどで確認できるが、きちんと管理されているところは少ないという。時津さんは「山の神社は貴重な文化遺産と思う。炭鉱の全体像を後世に伝えるため、祠をきちんと残してほしい」と話している。【あなたの特命取材班】



122とはずがたり:2018/09/11(火) 22:07:30

2018-06-19
あらためて考える、日本における「石炭」の役割
http://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/sekitanyakuwari.html

日本のエネルギー自給率は8%と、諸外国と比較して非常に低く、中でも石油などの化石燃料は特に乏しいという状況にあります。

島国である日本では、現状では、常時必要となる設備容量のすべてを国内で備える必要があるのです。

このような状況にある日本では、石炭をどのように活用していくべきなのでしょうか。

石炭がエネルギー政策上で持つメリットとはどのようなものでしょう。まず、石炭は、ほかの化石燃料に比べて賦存地域(天然資源が理論上は存在していると算定されている地域)が欧州・ユーラシア、北米、アジア大洋州など地理的にバランスよく分散しており、供給の安定性が高いということがあげられます。石油や天然ガスと比べて、地域による偏在が少なく、地政学的リスクの高い中東に依存する必要がないことから、エネルギーセキュリティを向上させることが可能です。

さらに、ほかの化石燃料に比べて経済的に採掘できる年数(可採年数)が長いという特徴を持ちます。

次に、価格が低めで安定していることがあげられます。熱量あたりで比較すると、価格は原油やLNGに比べ1/2〜1/3であり、価格の変動も少ないため、発電コストの低いエネルギー源として活用することができます。

また、石炭は常温で固体であり、LNGのように揮発しないこと、他の燃料と比較して爆発の危険性も低いことから、保管が容易であるというメリットも持っています。このため、日本国内には約1ヵ月分の在庫が存在しています。

前述したように、1つの燃料で「3E+S」を完全に満たすことは難しいというのが現実です。しかし、さまざまな輸送ルートで輸入した多様な燃料を使い分けることができれば、リスクを分散させ、エネルギー供給の安定性を向上させることにつながります。

その中で、高い安定供給性、経済性を持つ石炭は、前述したようにエネルギー自給率の低い日本にとって、とても重要なエネルギー資源だといえるでしょう。ただし、石炭にはCO2の排出量が多いというデメリットがあり、環境に配慮しながら使用する必要があります。次回は、そうしたCO2排出というデメリットをできるだけ低減し、なおかつ貴重な資源である石炭を有効に活用していくために進められている技術開発の現状についてもご紹介します。

123荷主研究者:2018/09/16(日) 18:41:29

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/222817?rct=n_hokkaido
2018年08/29 09:27 北海道新聞
<夕張支線物語>中 炭都の盛衰とともに

黒煙を上げ、夕張駅を出発する蒸気機関車。奥は夕張炭鉱=1974年2月

 石炭貨車を50両以上連ねた蒸気機関車が黒煙を上げてひた走る。その長さは400メートル以上。石炭が「黒いダイヤ」ともてはやされた1960年代、JR石勝線夕張支線(新夕張―夕張、16・1キロ)は最も輝いていた。炭都の盛衰とともに歩んできたその支線は来年4月、127年の歴史に幕を閉じる。

■50両超す貨車
 69年に国鉄入りした市内在住の中村賢(まさる)さん(70)は42年間、夕張支線のほぼ中間にある清水沢駅と近隣駅に勤務した。清水沢駅は周辺で採掘された石炭の集積地。今でこそ支線は単線だが「当時は構内に線路が7本あった」。積み出しを待つ石炭車で埋め尽くされた。

 50両を超す貨車の石炭総量は約1600トンにもなった。あまりに重く、車輪が空転して動かない時もあった。父が炭鉱マンの中村さんは「夕張のヤマと一心同体で働いた」と誇らしげに語った。「でも、いい時代は続かなかった」

 国がエネルギー政策を転換したことで、70年代以降、まちは苦境に陥った。81年には北炭夕張新鉱ガス突出事故が起き、93人が命を落とし、新鉱は翌年、閉山に追い込まれた。中村さんは連結数が次第に減っていく石炭貨車に疲弊するまちの姿を重ねた。90年、市内最後のヤマの灯が消えた。

■輸送密度83人
 「炭鉱から観光へ」。市は新たなスローガンを掲げ、炭鉱跡地で巨大遊園地の建設などを推し進めたが、失敗に終わり、2007年に財政破綻した。過疎化は加速し、夕張支線の16年度の輸送密度(1キロ当たりの1日平均輸送人数)は83人と80年の約20分の1にまで減った。

 そんなまちで今年4月下旬、市石炭博物館が80年の開館以来、初の大規模改修を終えて再開した。来館者数は約3カ月半で年間目標の1万4千人を上回る2万人に達した。久しぶりの明るいニュースだった。

 館内では現在、私鉄の夕張鉄道(夕張―野幌、75年廃止)と夕張支線の2路線に光を当てた企画展が開催中。地元の子にとっても近代化を支えた石炭産業と鉄路の記憶が遠くなりつつある中、企画展は好評だ。

 8月中旬、企画展関連の講演会で市民団体「三菱大夕張鉄道保存会」の奥山道紀会長(59)は訴えた。「私たちは貴重な鉄道遺産を活用していかねばならない」

124荷主研究者:2018/09/16(日) 19:26:20

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/226905?rct=n_hokkaido
2018年09/11 05:00 北海道新聞
「ズリ山」から石炭 事業拡大へ 夕張市が調査事業

「ズリ選炭工場」が設置された通称高松ズリ山(夕張市提供)

 【夕張】市は、石炭採掘時に出た不要な土砂を積み上げた「ズリ山」から石炭を取り出す事業の生産量拡大や、生産した石炭の効率的な活用策などを調べる「利用効率化調査事業」に乗り出す方針を決めた。地域の自然エネルギー資源を活用し、経済や資源が循環する地域づくりの方策を検討する。地盤が不安定なズリ山の崩落の危険性を抑える減災効果も期待する。

 市内では、市所有の通称高松ズリ山で、採取権を持つ土木建設業の北寿産業(夕張)が、まだ使える石炭を取り出す「ズリ選炭工場」を2015年から稼働している。市によると、ズリを年間約10万トン掘り出し、約2万トンの石炭を生産。道内の製紙会社の自家発電施設の燃料の一部などとして販売している。

 調査事業は、入札を経てエネルギー活用に詳しいコンサルタント会社に発注する。現在は販売対象ではない細かい石炭の活用など、生産量拡大や生産システムの効率化に向けて必要な設備などを検討。生産増に伴い、エネルギーの地産地消に向けた石炭火力発電事業や、暖房などの熱源として活用する方策や採算性なども調べる。二酸化炭素排出量削減策も検討テーマとなる。

 環境省の「地域循環圏・エコタウン低炭素化促進事業」に採択され、約1900万円を見込む事業費は全額補助される。市は関連事業費を盛り込んだ市財政再生計画変更案を11日に開会する定例市議会に提案する。

 高松ズリ山では12、13年に大雨で一部が崩れる崩落事故が発生。ズリ活用で減災効果も期待する市は「『ごみの山』とされたズリ山を『宝の山』として活用を進めたい」(企画課)としている。(藤田香織里)

125とはずがたり:2018/09/22(土) 15:04:35

中国国内の石炭価格上昇は国内石炭産業の振興ではなく需要抑制だろうが巧く行く(行った)のかな?

中国:石炭輸入制限導入 一般炭の内外価格差を誘発する懸念
http://coal.jogmec.go.jp/info/docs/180518_48.html
掲載日:2018年5月18日

4月17日付けの報道によると、中国が石炭の輸入制限を課し始め、アジアにおける一般炭輸入価格が圧力を受ける可能性がある。中国の南部や東部の港の一部では、石炭の輸入に対して、荷卸禁止から通関手続き厳格化に至るまで、規制を導入している。規制の厳格さのレベル・広がり具合、および実施期間は不明だが、当局の国内価格の保護、石炭増産を促進するため、輸入炭の増加を制限する考えは明白である。

石炭輸入制限は国内価格を押し上げ、鄭州商品交易所の一般炭先物ベンチマーク価格は 570.2元/トン(3%高)。2018年最高値678元/トン(1月29日)は下回るが、2017年8月以来最大の上昇となった。

当局は、公式には国内石炭価格目標は定めていないが、約550元/トンに保たれている価格帯は、発電コストは過度には押し上げず、石炭採掘業者へは十分な収入をもたらすと政府が感じる水準だと、業界では広く考えられている。特に輸入炭の税額を考慮すると、現在は一般炭の国内価格が、輸入炭に対してより魅力的な水準にある。豪州 Newcastle港積み一般炭スポット価格(FOB Newcastle)は93 USD/トン(0.2%高)、2018年のこれまでの最高価格109.50 USD/トン(1月17日)より約15%低い。

冬のピーク需要後の石炭価格下落は通常であり、輸入制限による一般炭需要の抑制が輸入市場のリスクとなる。税関総署のデータでは2018年1〜3月の全炭種の輸入量は75.41百万トン(前年度同期比16.6%増)。2017年1〜3月ほど早い増加ペースではなく、石炭輸入量は増加より減少すると当局が考えている可能性がある。4月の一般炭輸入量は、輸送中等のデータに絞ると約17.6百万トンの可能性がある。

2016年末には冬期向けの買い溜めにて一般炭輸入価格が急騰したが、その様な重要な出来事による内外価格差が生じる可能性はあるが、一般炭の国内価格は通常FOB Newcastle価格に後続する。輸入制限の様な政策主導は、国内炭価格を上昇させる可能性がある。
(石炭開発部 辻  誠)

126とはずがたり:2018/09/22(土) 18:25:52
炭層メタン
北海道・夕張で生産テスト公開 産出量少なく
https://mainichi.jp/articles/20171213/k00/00e/040/235000c
毎日新聞2017年12月13日 09時29分(最終更新 12月13日 10時12分)


 北海道夕張市清陵町の旧清陵小学校跡地で行われていた炭層メタンガス(CBM)の生産テストが12日、報道陣に公開された。良質なガスの採取には成功したが、現在までの産出量は見込みを下回っている。テストは来年1月末まで。

 CBMは「コール・ベッド・メタン」の略で、石炭層のメタンガスを取り出し地域エネルギーとして活用策を探る国内初の試掘事業。夕張市が地質調査会社「レアックス」(札幌市)の協力で昨年9月に試掘し、テストが今年10月から始まった。

 その結果、地下944メートルのボーリング地点から純度の高いメタンガスの採取に成功。懸念されていた地下水の湧出(ゆうしゅつ)もなく、重金属などの有害物質も検出されなかった。しかし日量200立方メートルを見込んだ産出量は、今のところ約3分の1の70立方メートルにとどまっている。

 立ち会った鈴木直道市長は「産出量が少ない原因などを今後は検証したい」と話した。【千々部一好】

127とはずがたり:2018/09/22(土) 18:27:32
>■財政再建で苦しむ市民にとって最後の希望
・゚・(ノД`)・゚・。>>126だぜ

張の炭層メタンガス9月にも試掘、大惨事の元凶を地域活性化に
https://www.excite.co.jp/News/economy_g/20160502/zuuonline_105331.html
ZUU Online 2016年5月2日 14時13分

多額の借金を抱えて財政破綻した北海道夕張市で、地下に眠る炭層メタンガスの試掘が9月にも始まる。市は近く、試掘を担当する石油資源開発(東京) <1662> 、地質調査のレアックス(札幌市)、研究者団体のNPO法人・地下資源イノベーションネットワーク(札幌市)と包括連携協定を結ぶ。

夕張市は財政再生団体として重い負担を市民に強いており、急激な人口減少と高齢化の進行で市民から希望が失われようとしている。それだけに、炭層メタンガスの活用が実現すれば、地域に明るい話題を呼びそうだ。

■石炭生成過程で生まれるメタンガスが豊富に埋蔵

炭層メタンガスはコール・ベッド・メタンガスとも呼ばれ、石炭層から採取される新顔の天然ガス。主成分はメタンで、採掘が盛んな豪州では液化して日本に輸出されている。

石炭は亜炭から褐炭、亜瀝青炭、瀝青炭、無煙炭と石炭化が進む過程でメタンガスを生成する。生成されたガスは石炭に開いた無数の小さな穴の中に含まれ、取り出せば燃料用のガスとなるほか、発電にも使用できる。

国内では北海道の夕張市を含めた石狩炭田、釧路炭田、福岡県の筑豊炭田、福島県から茨城県に広がる常磐炭田に豊富に存在するとみられている。このうち、石狩炭田には200億〜800億立方メートルの埋蔵量があると推計するデータもある。

新エネルギー・産業技術総合開発機構の調査では、夕張市内の炭層メタンガス推定埋蔵量は約77億立方メートル。石炭1トン当たりのガス包蔵量は豪州より多く、これをエネルギーとして活用すれば、市内4500世帯の1500年分以上となる量だ。

海外では豪州のほか、米国でも採掘されており、技術的な困難が伴うことはない。大量に水をくみ出すことから地下水に影響が出ることが予想されるが、一般の天然ガスほど深くまで掘削しなくて済むところも利点になるという。

■試掘が成功すれば、2017年度からテスト生産

夕張市によると、試掘が予定されている場所は清水沢青陵町の青陵小学校跡地。国内外でガス田開発を進めている石油資源開発と、市内のガス採掘権を持つレアックスが共同で進める。深さ約900メートルまで掘削し、埋蔵量や成分、1日当たりの生産可能量などを調べる計画だ。

試掘費用はざっと2億円と見込まれている。市は財政再建中のため、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構、北海道の交付金などを活用する方向で調整している。

試掘がうまくいけば、2017年度からはテスト生産に入る。採算が見合うだけの安定した生産量を確保できるかどうかが実用化の鍵を握るが、市はガスを熱源として夕張メロンのビニールハウスへの活用、ガス発電に利用することを考えている。

128とはずがたり:2018/09/22(土) 18:27:48
>>127-128
試掘地区では1981年、北炭夕張新炭鉱ガス突出事故が発生している。不十分なガス抜きのため、坑口から約3キロ離れた掘進作業現場で大量のメタンガスが充満、さらに火災も発生して93人の死者を出す大惨事となった。

事故の原因となったのが、今回試掘する炭層メタンガス。大惨事の元凶を逆に利用し、地域振興の新たな一手としようとしているわけだ。

■財政再建で苦しむ市民にとって最後の希望

夕張市はかつて、炭鉱の街として栄え、最盛期の1960年には12万人近い人口を抱えていた。しかし、炭鉱は1990年ですべて閉山し、急激な人口減少と地域経済の低迷に陥る。市は炭鉱会社から住宅や病院などを買い取ったが、これが借金を膨らませるきっかけとなった。

市は折からのリゾートブームに乗り、観光開発に方針を転換する。しかし、進出企業が早々と撤退、身の丈に合わないリゾート施設と莫大な借金が市に残った。市は単年度決算を黒字に見せかけるため、赤字隠しの一時借り入れを繰り返していたが、2006年に財政破綻が発覚する。

当時、市が抱えていた借金は353億円。税収が8〜9億円ほどしかない市にとって、簡単に返せない額だ。国から財政再建団体(現在は財政再生団体)に指定されると、借金返済のために超緊縮財政に入った。

住民税など市民の負担は最高額に引き上げた。市職員や市議、市長らの給与、報酬を全国最低レベルにカットする。観光施設や公共施設を次々に閉鎖、他の自治体なら当然給付されている各種補助金も打ち切った。

東京23区より広い763平方キロに市内に小中学校は各1校ずつ。地域医療を担ってきた市民病院は診療所に格下げされ、171床あった病床がわずか19床に。「最高の住民負担に最低の行政サービス」というありがたくない呼び方をされるようになった。

市の職員は市外への転職が相次ぎ、260人ほどいた数が100人を切った。市職員だけでは事務をこなせず、北海道などから派遣を受け、やっと対応している状態だ。人口は今や約9000人。市のメーンストリートは昼食時でも人の気配がない。一歩、裏通りへ入れば今にも崩れそうな廃屋が並び、ゴーストタウンの様相も示し始めた。

借金の返済期間は24年。まだ半分にも達していないが、市民の我慢は限界に達し、明るさが失われようとしている。そんな中で浮上したのが、炭層メタンガスの採掘計画だ。

鈴木直道市長は東京都内の日本記者クラブで会見し「夕張市には財政再建で暗いムードが漂っている。市民が明るさを取り戻すためにも、地産地消のエネルギー源として活用していきたい」と期待感をにじませた。炭鉱時代の厄介者は夕張の明日を切り開く力となれるのだろうか。

高田泰 政治ジャーナリスト
関西学院大卒。地方新聞社で文化部、社会部、政経部記者を歴任したあと、編集委員として年間企画記事、子供新聞などを担当。2015年に独立し、フリージャーナリストとしてウェブニュースサイトなどで執筆中。マンション管理士としても活動している。

Read more: https://www.excite.co.jp/News/economy_g/20160502/zuuonline_105331.html#ixzz5RoyRII82

129とはずがたり:2018/09/22(土) 18:29:46

おかもとポンプ
夕張市様「炭層メタンガス(CBM:Coalbed methane)試掘事業」に水中ポンプを設置させていただきました
http://okamoto-pump.co.jp/?p=1015

2017年9月末 弊社のCBM用水中ポンプが北海道夕張市の「炭層メタンガス(CBM)試掘事業」試掘井戸に設置されました。弊社はCBM採取に大きな役割を持つ水中ポンプの技術でこのプロジェクトの一員として参加させて頂きました。

ポンプは設置後すぐに運転を開始し、順調にCBMの生産試験を行っています。 CBMは石炭層に含まれる天然ガスで、アメリカ、オーストラリア等では既に商業生産が行われ、国内ではこの夕張市に最も多くの埋蔵量があると考えられています。

CBMの採取は地上からの井戸掘削により行うことができ、地域への環境負担も少なくできます。そして、メタンガス濃度が95%以上と高いため、既存の天然ガス利用技術・用途が適用可能です。また、燃焼時のCO2や汚染部質の排出が少なく、温暖化対策にもなる環境に優しいクリーンエネルギーです。

CBM用水中ポンプは地上から約900mの深さに設置されており、弊社の温泉用ポンプで培った多くの技術が詰め込まれています。このポンプの運転を制御する制御盤については、運転情報を正面にあるタッチパネルにリアルタイムで表示し、常にポンプの運転状態を計測・監視しています。また、井戸やポンプ等に異常が発生した場合には速やかにポンプを停止させ、その原因をタッチパネルに表示して知らせます。

130とはずがたり:2018/09/22(土) 19:29:28

奈井江1 1968年 175MW 国内炭
奈井江2 1970年 175MW 国内炭
砂川3 1975年 125MW 国内炭
砂川4 1980年 125MW 国内炭

コロラド博士は廃止予定の奈井江をIGCCでリプレースせよとしているが国内炭で高コストな上に350MW程度ではコスト面でも可成り不利ではないか?(大崎の試験実証炉が166MW,勿来の実証炉が250MW,広野と勿来の商用炉がいずれも540MW)

やや新しい砂川含めて全部で600MWあるので奈井江と砂川を統合してリプレースするのが現実的なのかも。

奈井江発電所、休止へ 道産炭使用 町、地域に影響懸念 /北海道
https://www.shinrinbunka.com/news/pickup/12776.html
2018/03/05 朝日新聞 北海道 全文

 北海道電力は、道内で最も古い石炭火力の奈井江発電所(奈井江町、出力計35万キロワット)を来年3月に休止する。石狩湾新港で来年2月に稼働する液化天然ガス(LNG)火力発電所で休止分を代替する。
 奈井江発電所は1号機が1968年、2号機が70年に運転を開始。泊原発(泊村、計207万キロワット)の再稼働の見通しが立たないなか、修理をしながら使い続けてきたが、大規模な設備更新が必要な状況になっていた。建設中のLNG発電所の1〜3号機の出力は計約170万キロワット。泊原発に次ぐ規模となるため、奈井江の休止分を十分にまかなえると判断した。
 奈井江発電所の燃料は、空知地域で露天掘りされた国内炭が使われている。炭鉱や関連産業の存続にかかわるため、奈井江町は「地域経済に大きな影響を与えかねない」としている。近隣の石炭火力の砂川発電所(砂川市、計25万キロワット)に国内炭を振り向ける案もあるが、砂川は奈井江よりも規模が小さい。
 北電は奈井江発電所を廃止ではなく「休止」とし、電力需給が逼迫(ひっぱく)したときに稼働できるよう設備を残す。北電は、地方税である固定資産税を町に納める可能性も含め、「地域と十分に相談していきたい」としている。
 このほか北電は、2019年2月に石油火力の音別発電所1、2号機(釧路市、計14万8千キロワット)を、21年7月に水力の上岩松発電所1号機(新得町、2万キロワット)を、それぞれ廃止する。(とは註:上岩松は老朽化。新得発電所231MWに増強・リプレース)

https://hbol.jp/175234/4
北海道電力は教訓をどう活かしていくべきか?

 最大の対策は調整電源として天然ガス複合火力(NG GTCC)、石炭ガス化複合火力(IGCC)の分散設置でしょう。LNG GTCCは石狩湾新港1〜3合計出力1.7GWeとして2019年から2030年にかけて運開予定です。これらは前倒しされるべきでしょう。一方で、これで集中電源依存が更に進みます。

 石狩湾新港1のかわりに奈井江1〜2が休止(事実上の廃止)予定ですが、奈井江火発は分散・調整電源として旧式石炭火力にも関わらず今回活躍しました。また奈井江火力が休止すると、石狩炭田が全滅します。この奈井江火力をIGCCとして再整備すればどうでしょうか。IGCCならば熱効率50〜60%と天然ガス火力並に高効率で、しかも出力調整・負荷追従が可能です。IGCCは、日本が世界に10年先行していますが、このままでは追いつかれてしまいます。世界最先端が、政策の誤りであっという間に転落した太陽電池の悪夢の再来となりかねません。奈井江IGCCは、技術水準の向上、地域産業振興、送電網の分散・安定化とたいへんに益が多いです。

131とはずがたり:2018/09/22(土) 22:43:07
>>126-129

https://hbol.jp/175234/4
負の遺産(常敗無勝国策)からの脱却を
 かつて、石炭鉱業整備事業団(後に石炭鉱業合理化事業団)として、零細の弱小炭鉱を買い潰して閉山旋風を巻き起こした組織がありました。大失敗の国策により結果として多くの炭坑マンを殺してきた(典型事例が北炭夕張ガス突出事故*)スクラップ・アンド・ビルド政策の実行組織です。新エネルギー総合開発機構(NEDO、現在では新エネルギー・産業技術総合開発機構)と名を変えていますが、第一の役務は旧産炭地のお葬式です。大手銀行からの出向者がこの第一の役務を担っており、当人が涙ながらにその実態を語っていました。第二の役務は、NEDO助成金の運営で、これは電力からの出向者が実務を担っており、板挟みでたいへんに苦労されています。

 日本の「常敗無勝」エネルギー政策の特徴としてかつての太陽電池のように産業として成立寸前の技術を放り出して枯らしてしまう悪弊がありますが、特に国内炭がからむと前向きの投資をしない悪弊があります。

 絶滅危惧状態の炭坑マンからは、かつて経産・エネ庁(資源エネルギー庁)が殺戮してきた炭坑が、CBMや白亜紀メタンで宝の山に変わることが、エネ庁にとって存立に関わる「あってはならないこと」なのだろうとまで酷評されています。結果として日本は資源としての価値が皆無の海底メタン(メタンハイドレート)には投資し、資源価値の高いCBMや白亜紀メタンの実用化には徹底して後ろ向きと言うおかしなことを続けています。現在、CBMや白亜紀メタンは、鉱山のお風呂沸かしに使われている程度です。誠にもったいないです。

132とはずがたり:2018/09/22(土) 22:43:59
>>126の実験と胆振東部地震を結びつける,しかも人工地震の陰謀論と,奴もいたな┐('〜`;)┌

134とはずがたり:2018/09/25(火) 09:08:36

釧路西港に計画されていた石炭火発は諸々の事情で取りやめに成り泊が出来た様だ。

これ復活せえやと思ったけど今回のブラックアウトで釧路地区は供給過多で停電したというツイートもあったのでそれならまあ要らんのかなって心境。

ただ老朽化するGT音別の代わりに需要追从型のなにかが必要だとは思っている。水力発電豊富で大丈夫なのかも知れないけど昼間の太陽光を貯めて数時間ゆっくりと放電出来る巨大蓄電池で発電所の代替できないのかな〜。
冬は発電量落ちるから難しいか。。

(株)釧路振興公社 [北海道] 不動産業
特別清算申請 / 負債総額 109億1800万円
http://www.tsr-net.co.jp/news/flash/1211927_1588.html
〜釧路市が出資する第三セクター〜

 (株)釧路振興公社(釧路市浦見6丁目3-8、設立昭和35年7月、資本金1250万円、笠井真一代表清算人)は7月1日、釧路地裁に特別清算を申請した。

 申請代理人は笠井真一弁護士(笠井・伊藤法律事務所、釧路市宮本1-3-11、電話0154-41-5734)。

 負債総額は債権者6人に対し109億1800万円。



 同社は昭和35年7月に設立され、釧路市が株式の56.4%を出資する第三セクター。市が先行取得した土地の売買や賃貸のほか、市の指定管理者として「六園荘」や一時は「山花リフレ」などの運営も行っていた。しかし、北海道電力の火力発電所建設計画を見込んで、昭和54年から同59年まで取得した西港臨海土地Ⅰ・23万8397平方メートルが、同計画の頓挫により売れ残り、バブル経済崩壊後の景気低迷で塩漬け状態となっていた。

 市及び金融機関からの借入金は膨らみ支払利息負担も大きく改善の目処が立たず、市は三セク債を活用して解散する方針を決定し、6月27日の株主総会で30日の解散と代表清算人を決議し、今度の事態となった。

135とはずがたり:2018/09/25(火) 09:23:45

石炭を備蓄するのはなかなか大変のようだ。

http://www.kepco.co.jp/energy_supply/supply/sp_antei/nenryo_05.html
石炭を絶やさないための入念な準備と柔軟な対応
「決して発電所の石炭を絶やすわけにはいかない」

そんな想いで、現場の作業員や燃料調達担当者は懸命に使命を遂行しています。

舞鶴発電所は、24時間連続で運転するベース電源の石炭火力であるため、月に平均4回から5回のペースで、絶えず石炭が運ばれてきます。

オーストラリアやインドネシア、中国などから、長い航海(※一般的に約2〜3週間)を経て運ばれてくるため、予期せぬ事象が起こる場合が多々あります。

例えば過去に、石炭の7〜8割を輸入するオーストラリアが大雨に見舞われ、石炭供給が大幅に遅れるという事象が発生しました。燃料調達の遅れは安定供給に大きな影響を与えかねないため、調達担当者は「絶対に石炭を絶やしてはいけない」との想いで、インドネシアや他の国の石炭を探し、急遽調達先を変更して事なきを得ました。このように緊急時に備えて、常に海外の情報を把握し、きちんと石炭を運び届けるための入念な準備と柔軟な対応が求められるのです。

石炭船と発電所をつなぐ現場作業員の汗
長い航海を経て、無事発電所に入港した石炭船(8万トンクラス)は、大勢の現場作業員に迎え入れられます。

船が着桟すると早速発電所への石炭の受入れ作業が始まります。

高さ44mにもなる巨大な揚炭機で、石炭船にあるハッチ(船内にある石炭を貯めている保管場所)から発電所に繋がるベルトコンベアを通じて石炭サイロへ陸揚げされていきます。陸揚げ作業は、朝の8時から夕方の18時まで約3日間をかけて、作業員がハッチに入り作業を続けていきます。真夏などは、炎天下で作業員の額は石炭の炭と汗で真っ黒になります。

このように発電所の石炭を安定的に調達するために、各持ち場で使命感を持って懸命に作業にあたっています。

136とはずがたり:2018/09/26(水) 11:52:50
>>126のことを云ってるようだが陰謀論なんで聞くに値しない。けど投下してしまうw

そもそも石油・ガスがそんな確実に採れるなら石油公団とか要らんかったやろって話でそんな簡単には見つからないのである。

夕張市の炭層ガスが消えていた 重要選挙前の地震・災害
http://jotj.seesaa.net/article/461553156.html
2018年09月08日

大震災となった北海道の胆振東部地震の周囲には妙な現象が少なくないように思える。厚真町に接する夕張市では試算77億m3もの炭層ガスが消えてしまった。地震と関連があるように「見えてしまう」だけなのだろうか?

震源からほど遠くない夕張市は炭鉱産業で著名であるが、2017年の後半には 夕張市と北海道ガス(社長 大槻博)との連携により、炭層メタンガス(CBM、coal bed methane)の試掘が行われていた。77億m3が埋蔵されていると試算されていた。

経済産業省の資源エネルギー庁(長官 日下部聡)は、(一財)エンジニアリング協会(理事長 大下元)の地下開発利用研究センターを支援してきている。実は、このエンジニアリング協会は、メタンハイドレード資源開発を、独行の石油天然ガス・金属鉱物資源機構 JOGMEC(理事長 細野哲弘)に委託している。このJOGMECが北海道と共に、夕張市に約1億円の試掘費用を支援したようだ。
北海道ガスの主要株主は日本生命(会長 筒井義信)と東京ガス(代取 内田高史)、北海道銀行(会長 堰八義博、NHK経営韻)、北洋銀行(頭取 石井純二)である。
  
そしてこの試掘は、12月には「産出量が試算より少ない」と、うまくいかなかったことが報じられた。つまり、事前の試算に間違いがなかったのであれば、取り出すはずだったガスの塊は消えてしまったことになる。試掘に当たって地下空間のリスク調査が十分に行われたかも不明であり、ガスが抜けたあとに脆弱な地盤ができてしまったかもしれない。

140とはずがたり:2018/10/04(木) 12:54:46
>水素のステーション価格は現在、1立方メートル(0度、1気圧の標準状態)あたり100円程度だが、政府は商用化を目指し30年に30円まで下げる目標を掲げる。

2018.9.28 10:00
脱炭素化の新たな選択肢〜石炭から水素の安定製造目指し、日豪約9000キロを結ぶサプライチェーン構築へ〜
https://www.sankei.com/life/news/180928/lif1809280009-n1.html

 オーストラリア南東部ビクトリア州の州都メルボルンから約150キロ東に位置する炭鉱地区、ラトロブバレー。19世紀から石炭を採掘し、電力産業が盛んな同地区で、「脱炭素化」の切り札となる水素を軸にした世界初のプロジェクトが始まった。現地で未利用のまま豊富に存在する石炭から水素を製造し、約9000キロ離れた日本に運ぶ壮大なサプライチェーン(供給網)の構築を目指す実証事業だ。Jパワー(電源開発)、川崎重工業、岩谷産業、シェルジャパンの4社が設立した「技術協同組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA)」が中心になって進める。



未利用の「低品位炭」をクリーンエネルギーに転換

 事業の中核になる石炭は英語で「brown coal(褐色の石炭)」と呼ばれる「褐炭(かったん)」だ。一大産地のラトロブバレーは地表下から深さ250メートルまで埋蔵が確認され、日本の総発電量の240年分まかなえる豊富な資源量を誇る。採掘コストも低く安価に入手できる一方で、炭素の含有量が少なく、水分を50〜60%と多く含むため、火力で使う瀝青炭(水分15%以下)などに比べ輸送や発電の効率が悪い。結果、需要はほぼ炭鉱近くの発電所のみに限られ、「低品位炭」とされる。

 実証では、この未利用資源である褐炭から水素を製造。液化して日本へ輸送し、荷役・貯蔵に至るまで、一連のサプライチェーン構築に向けて取り組んでいる。将来的には、水素製造の際に発生するCO2を分離・回収し、CO2フリーの水素サプライチェーンの実現を目指す。年内に現地の基礎工事に入り、2019年に水素ガスの製造プラント、低温の液化設備、港湾の積み荷・揚荷用基地などを設置し、20年にも試験運転の開始に向けて一歩ずつ進めていく。

「貯(た)め」「運び」「利用」できるエネルギー源

 パリ協定発効後、世界では温室効果ガス削減に向けた「脱炭素化」への動きが急速に広がっている。エネルギーの脱炭素化の実現には、再生可能エネルギー拡大はもちろん、化石燃料利用の脱炭素化や、水素エネルギーの活用など、多様な組み合わせが欠かせない。

 その1つである水素(H2)は、酸素(O2)と化学反応することで発電し、排出するのは水(H2O)のみ。発電時に二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスを排出しないクリーンなエネルギー源だ。

 日本政府が昨年12月に策定した水素基本戦略は国内の再生可能エネルギーの余剰電力や海外の未利用エネルギーなどを水素に転換することで、「貯め」「運び」「利用」できる特性を指摘。日本にとって、「エネルギー安全保障と温暖化対策の切り札」と評価した。

 ただ、政府が目指す水素社会の確立には、需要と供給の両面でコストの壁が立ちはだかる。天然にほぼ存在しない水素は、現在は天然ガスなどを改質する製造方法が主流だが費用がかさむ。それゆえ採算確保を不安視する供給業者は投資に及び腰だ。供給体制が整わない中、燃料電池車(FCV)の普及が進まないなど需要拡大も見込めず、大量生産による費用低減は見込めない。「鶏が先か、卵が先か」の状態だ。

 水素のステーション価格は現在、1立方メートル(0度、1気圧の標準状態)あたり100円程度だが、政府は商用化を目指し30年に30円まで下げる目標を掲げる。

褐炭を「ガス化」して安価で大量の水素製造

 こうした需給の課題を一挙に解決する可能性を秘めるのが、今回の日豪の水素サプライチェーン構築実証事業だ。水素製造の過程で活用されるのが、Jパワーが培ってきた「石炭ガス化技術」である。

 ガス化の仕組みはこうだ。褐炭を細かく砕き、酸素とともにガス化炉に噴出。炉内で1000度以上に加熱すると、微粉炭の主成分の炭素(C)が水分(H2O)や酸素(O2)と化学反応し、主に水素(H2)と一酸化炭素(CO)の可燃性ガスになる。

141とはずがたり:2018/10/04(木) 12:54:59
>>140
 このガスから水素を取り出し、マイナス253度で液化して輸送することで、炭鉱から離れた国での大量利用を可能にする。また、低価格の褐炭を原料として製造費用を引き下げ、需要先は世界中に拡大できる。需給両面で水素の普及を後押しするシナリオだ。

 Jパワーの小俣浩次・技術開発部ガス化技術担当部長は「安価で、未利用のまま豊富に存在する褐炭をガス化することで、水素を最も安く製造する有望な方法の一つになる」と指摘する。

「EAGLEプロジェクト」の独自構造を採用

 Jパワーは1980年代から石炭ガス化技術の開発を開始した。元来は、化石資源を化学製品の原料として利用しやすい水素、一酸化炭素に転換する技術であったが、「石炭ガス化複合発電(IGCC)」とよばれる高効率発電技術の開発に取り組んできた。…
※IGCC:Integrated Coal Gasification Combined Cycle

 Jパワーは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で実施してきた「EAGLEプロジェクト」において独自技術を開発。酸素の供給量を適切に制御することで、石炭ガス化炉の高効率化と安定稼働の両立を実現する。結果、EAGLEは1日150トンを処理できるガス化炉の大型化を実現するとともに、石炭の発熱量をガスに移行する比率も世界最高水準の82%を達成した。

「当社は10年以上にわたり、この石炭ガス化炉の安定運転を続けた。蓄積した技術と経験、人財は今回の水素サプライチェーン構築に役立つものだ」と小俣氏は話す。

 ラトロブバレーに建設予定の小規模ガス化炉で試験を繰り返すほか、日本のJパワーのEAGLEガス化炉でも運用性やトータル性能を検証する予定だ。小俣氏は「褐炭は成分にばらつきがあるので、多くのデータが必要になる。ガス化炉が安定稼働する条件を見つけ、どれだけ効率を上げられるかが課題だ」と説明した。

目指すはCO2フリーの水素製造

 水素は発電時にはCO2を排出しないが、石炭をガス化して製造する際の排出は避けられない。そこで、実証に併せ、ラトロブバレーではオーストラリア連邦政府とビクトリア州政府の共同基金で、新たなプロジェクトにも着手している。

 発生するCO2を分離・回収し、長期間貯留する「CCS技術」だ。排ガスから化学反応を利用してCO2を分離し、高純度で回収。枯渇したガス田などに輸送し、圧縮機で深さ1000メートル以上の地層の砂粒の隙間に封じ込め、実質的な排出ゼロを目指す。

 ラトロブバレーから約80キロ先の沖合には枯渇しかけた海底油田が存在し、大規模な貯留容量が見込まれる。

 今後、褐炭からの水素製造には「CCSは不可欠」と小俣氏は話す。将来的にラトロブバレー沖でCCSが可能になれば、日豪の水素サプライチェーンはCO2フリーを実現できる。

脱炭素化の実現に向け取り組みつづける技術開発

 Jパワーは国内でも中国電力と共同で、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受けて実施している「大崎クールジェンプロジェクト」(広島県)において、クリーンコール技術の商用化に向けた実証事業を進めている。IGCCだけでなく、CO2分離・回収技術を組み合わせた技術でも、実証事業に向けた建設工事を開始しているほか、ガス化により発生した水素を燃料電池に活用して発電効率を高める「IGFC(石炭ガス化燃料電池複合発電)」の実現に向けた小型IGFCの技術実証も予定している。

※IGFC:Integrated Coal Gasification Fuel Cell Combined Cycle

 小俣氏は「IGCCやIGFC、CCSは技術レベルや商用化の見通しがそれぞれ異なる。それでも脱炭素化の実現のためには、複数の選択肢を持つことが重要だ。今回の褐炭による水素製造もその1つ。将来を見据えて、脱炭素化の選択肢を1つでも増やすために、これからも技術開発に取り組みたい」と前を向いた。

提供:J-POWER(電源開発株式会社)

142とはずがたり:2018/10/25(木) 13:57:02

一万田日銀総裁にペンペン草をはやしてやると言わしめた頃の蘇我なんてそれこそ草原だらけだったんだろうがねえ。。

【千葉】
これ以上空気を汚さないで 千葉市で27日、東京湾石炭火力問題サミット
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201810/CK2018102502000135.html
2018年10月25日

 東京湾沿岸の千葉市や袖ケ浦市、神奈川県横須賀市で進む石炭火力発電所の建設計画を学び、環境への影響などを考える「東京湾石炭火力問題サミット」(千葉県弁護士会主催)が二十七日、千葉市中央区の県弁護士会館で開かれる。千葉市の市民らでつくる「蘇我石炭火力発電所計画を考える会」のメンバーは「これ以上空気を汚さないでほしい」と訴えている。(黒籔香織)

 千葉市中央区の製鉄大手JFEスチール東日本製鉄所の敷地内にある「(仮称)蘇我火力発電所」建設予定地から約三キロの、中央区問屋町のマンションで暮らす渡辺敬志(たかし)さん(70)は「今も洗濯物やベランダ、車が粉じんで汚れて、困っている。さらに石炭火力発電所をつくるのは、住民への配慮がなさ過ぎる。許せない」と憤る。

 マンションの自治会でアンケートを実施したところ、住民の九割が粉じんに困っていると回答した。渡辺さんは、粉じんの原因になっているとして、JFEが野積みしている石炭や鉄鉱石などの置き場の改善を求めてきた。その過程で新たな石炭火力発電所の建設計画を知り、考える会に加わった。

 二〇一一年三月の東京電力福島第一原発事故後、コストが安くて、高効率で発電できるなどとして、石炭火力発電所計画が次々に浮上した。

 JFEスチールと中国電力が出資した千葉パワーは、千葉市中央区川崎町のJFEの敷地に、約百七万キロワットの石炭火力発電所を一基建設する予定だ。二〇年に着工、二四年の運転開始を予定している。袖ケ浦市や横須賀市でも建設計画が進んでいる。

 考える会は昨年四月に発足。勉強会を十回ほど開き、今年五月には七千五百五十人分の反対署名を千葉市に提出するなど、計画に異議を唱えてきた。

 考える会代表の小西由希子さん(59)は「電力は十分足りている。環境に負荷の大きい石炭火力発電所の建設はやめてほしい。まだ計画を知らない人にも知ってもらいたい」と話している。

建設予定地の地図を見ながら話す「蘇我石炭火力発電所計画を考える会」の人たち=千葉市で

写真
◆仙台の差し止め訴訟 原告団長が講演
 27日の東京湾石炭火力問題サミットでは、東北大大学院文学研究科の長谷川公一教授が「石炭火力発電所問題と市民活動の意義」と題して基調講演する。長谷川教授は、昨年9月に住民が仙台市の石炭火力発電所(昨年10月運転開始)の運転差し止めを求めて提訴し、仙台地裁で係争中の訴訟の原告団長を務める。

 NPO法人気候ネットワーク(本部・京都市)理事の平田仁子(きみこ)さんが全国の石炭火力発電所の計画状況などを紹介。健康被害や環境への影響を懸念する千葉市、袖ケ浦市、神奈川県横須賀市の住民団体から活動報告がある。

 会場は県弁護士会館3階講堂で、午後1時半〜4時半。参加費無料。問い合わせは県弁護士会=電043(227)8431=へ。

143とはずがたり:2018/10/31(水) 16:38:20
個人的には優良炭が3000万tも眠る,復活をさせたい羽幌炭坑と鉄道。併し羽幌線が廃止になってしまったのみならず留萌本線も廃止となると輸送手段が明治時代に後戻りの感もある。。
羽幌港にどれ位の機能があるのかねえ。。羽幌炭坑に発電所も併設して留萌地区の風力開発と共に送電線も建設したい。発電所は当然石炭火発となるがバイオマスも混燃としたい所。

<羽幌炭砿>
留萌─築別─曙(─3.5km[62開]─三毛別●羽幌本坑--(索道)--●上羽幌坑)─16.6km─築別炭砿●
[羽幌炭砿:年産100万トン・70閉山・3000万t以上の可採炭残]

三毛別駅
http://61degrees.na.coocan.jp/rail/hokkai/meiu/sankebetsu.html

築別川の支流、三毛別川に沿ってさかのぼった狭い平地に、羽幌炭砿の主力鉱・羽幌本砿がありました。戦後復興の期待を背負って1949(昭和24)年に開業、閉山前の1968(昭和43)年頃には315棟の住宅に約4,500人が住んでいました。

1962(昭和37)年からは、炭鉱を運営する羽幌炭砿鉄道が、国鉄から名羽線を借り入れて石炭輸送を行いました。羽幌本砿から出炭された石炭は、三毛別〜曙の名羽線を通り、羽幌炭砿鉄道線(築別〜曙〜築別炭砿)から、さらに国鉄羽幌線を経由して留萌港へ運ばれていました。留萌港からは、同社の専用船「はぼろ丸」が運炭の任を担いました。上羽幌砿の石炭も索道で山越えして、この三毛別駅から鉄道に載せられました。名羽線区間は石炭輸送のみで、旅客は同社が運行する無料バスで上羽幌〜羽幌本砿(三毛別)〜曙を運ばれました。

羽幌炭礦鉄道
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%BD%E5%B9%8C%E7%82%AD%E7%A4%A6%E9%89%84%E9%81%93

羽幌炭礦(築別炭礦、羽幌坑、上羽幌坑)のあった苫前炭田では1895年(明治27年)頃に鉱区が設定されて採掘が始まったが、適切な運搬手段がなく、大規模な開発には至らなかった。1918年(大正7年)頃に財閥の鈴木商店(日商岩井の前身、現在の双日)が一帯の鉱区を買収した。鈴木商店が金融恐慌により1927年(昭和2年)に清算されてからも、同社傍系の太陽曹達(1939年(昭和14年)太陽産業に改称)が所有し、1931年(昭和6年)頃より開発に着手した。

当時、国鉄羽幌線が留萠より順次開業し、1932年(昭和7年)9月には羽幌まで到達しており、さらに北上を続ける予定であった。太陽曹達は羽幌鉄道を設立し、1938年(昭和13年)に国鉄駅予定地の築別一線(築別)と築別本流(築別炭鉱)を結ぶ17.2kmの本線、および途中の曙より三毛別を経由して上羽幌に至る10kmの支線を含む鉄道敷設免許を申請した。このうち、曙 - 上羽幌間は鉄道省予定線「天塩国名寄ヨリ石狩国雨龍ヲ経テ天塩国羽幌ニ至ル鉄道」と競合することから除外され、1940年(昭和15年)5月に築別 - 築別炭鉱間の免許を受けた。

144とはずがたり:2018/10/31(水) 16:38:31
>>143
1939年秋には運炭道路建設の名目で路盤工事に着手したようで、1941年(昭和16年)12月9日の羽幌線羽幌 - 築別間開通直後の12月14日に営業を開始したが、時に太平洋戦争開戦6日後のことであった。この間、1940年(昭和15年)7月に太陽産業(株)羽幌礦業所は羽幌炭鉱(株)と改称、さらに1941年3月、羽幌鉄道が羽幌炭鉱を吸収して羽幌炭礦鉄道となっている。

戦後は上羽幌坑と羽幌坑(三毛別)の開坑により出炭量が増加して沿線人口も増えた。1958年(昭和33年)から気動車の運行を開始して貨客分離に努め、国鉄定期列車に併結して羽幌駅まで乗り入れを行った。 1962年(昭和37年)には工事中の国鉄名羽線(羽幌 - 朱鞠内間51.2km)のうち、軌条工事が完了した曙 - 三毛別間3.8kmで国鉄非営業線運送という異例の取扱いにより運炭列車が走り始めた。これは、羽幌坑の設備増強により年間40万トンの出炭が可能となったのを受けて、会社の動力車(乗務員含む)を使用して運行し、運送対価として曙 - 三毛別間運送原価に見合う相当額(1トン当たり57円)を国鉄が会社より収受するというものであった。1964年(昭和39年)に名羽線が日本鉄道建設公団に引き継がれると、国鉄が公団と協定を結んで同区間の有償貸付を受ける形で運行が継続された。この区間は前述のように曙 - 上羽幌間が鉄道省予定線との競合により除外された後も、羽幌坑開発に合わせて1949年(昭和24年)3月に曙 - 三毛別4.0kmの構外側線敷設認可を得ながらも建設中止となった経緯があり、会社としては悲願の運行であった。貨物・旅客とも飛躍的に輸送量を伸ばし、1969年(昭和44年)にはディーゼル機関車を導入した。

出炭量は電力用や暖房用を中心に年産100万トンを超え、国内有数の優良鉱として近代化も進んでいたが、1970年(昭和45年)9月1日、会社は札幌地方裁判所に会社更生手続開始申立書を提出した。申立の理由として会社は、石炭産業の前途に対する不安で離山者が相次いで人員不足となった上に採炭切羽が断層とぶつかったため出炭が計画通りに進んでいないこと、取引会社の経営破綻により売掛金が回収不能となって8500万円余りの打撃を蒙り、資金繰りが急速に悪化したことなどを挙げ、破産を避けるために更生手続きに入りたいとした。一方で、1970年3月末現在の貸借対照表では資産69億円に対して負債75億円であったが、借入金のうち35億円は石炭鉱業再建整備臨時措置法(1971年(昭和46年)3月までの時限立法)に基づいて元利補給金と再建交付金を受けて10-15年割賦での政府の肩代わりが決まっており、債権者による訴訟等は行われていなかった。

ところが、2か月後の11月1日の取締役会で更生を断念して閉山を決定、申立を取り下げて特別閉山交付金制度に基づく特別閉山を申請した。3000万トン以上の可採炭と7500人余りの炭礦関係住民を残しての終焉であった。鉄道事業も11月12日に運輸営業廃止を申請して許可され、12月15日に廃止実施して羽幌直通の沿岸バスに転換された。

羽幌港
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%BD%E5%B9%8C%E6%B8%AF

1941年(昭和16年)には羽幌炭鉱の築別炭礦を結ぶ羽幌炭礦鉄道が開業し(1970年廃止)、石炭の積み出し港としての役割を担っていた。

145とはずがたり:2018/10/31(水) 17:03:46
<根室本線>
滝川─赤平(─2.04km[89廃]─●住友赤平炭砿[94閉山・発送先:滝川(多分発電所・89廃)・東室蘭(新日鐵?)])─芦別─9.1km[89廃]─頼城(らいじょう)●三井鉱山[92閉山]

芦別炭鉱
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%A6%E5%88%A5%E7%82%AD%E9%89%B1

赤平の炭鉱遺産
2013年3月28日
http://www.city.akabira.hokkaido.jp/docs/2012122500236/

滝川発電所
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BB%9D%E5%B7%9D%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80
滝川発電所(たきかわはつでんしょ)は北海道滝川市泉町135番地にあった北海道電力の石炭火力発電所。
老朽化の為に1号機が1988年(昭和63年)3月31日、2号・3号機が1989年(平成元年)3月31日をもって廃止された[1]。

146とはずがたり:2018/10/31(水) 17:13:15
勿論,復活する際には空知炭砿と三井砂川炭砿を纏めてどっちか一本にして砂川迄延ばすw

砂川─14.5km[88廃]─歌志内●空知炭砿[95閉山]
砂川─7.3km[94廃]─上砂川●三井砂川炭砿[87閉山]

<歌志内線・上砂川線>

歌志内線
tps://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E5%BF%97%E5%86%85%E7%B7%9A

歴史
1984年(昭和59年)6月に第2次特定地方交通線に指定された。一時期第三セクター化される予定だった[2]が、鉄道の存続意義であった空知炭礦の閉山が確定的となり1988年(昭和63年)4月に廃止、バス路線へ転換された。

歌志内駅
tps://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E5%BF%97%E5%86%85%E9%A7%85

1953年(昭和28年)1月1日 - 住友石炭鉱業上歌志内砿が、合理化のため坑内で繋がった住友赤平砿へ統合[2]。上歌志内の設備を廃止し、赤平側の設備へ一本化[2]。上歌志内砿専用線も廃止となる。
1963年(昭和38年) - 北海道炭礦汽船が空知砿を分離し、空知炭礦(株)設立[2]。
1988年(昭和63年)4月10日 - 石炭出荷の最終日。

歌志内興産
tps://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E5%BF%97%E5%86%85%E8%88%88%E7%94%A3
1995年2月には空知炭礦と親会社の北海道炭礦汽船が会社更生法の適用を申請し、3月には炭鉱が閉山となった。

上砂川支線
tps://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E7%A0%82%E5%B7%9D%E6%94%AF%E7%B7%9A

当支線は歌志内線とほぼ平行しており、近いところでは1km程度の距離しか離れていなかった。

三井砂川炭鉱
ttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E4%BA%95%E7%A0%82%E5%B7%9D%E7%82%AD%E9%89%B1

三井砂川炭鉱(みついすながわたんこう)とは、北海道空知郡上砂川町に存在した炭鉱。閉山時の正式名称は三井石炭鉱業株式会社砂川鉱業所。最盛期には多くの坑口を持ち、北海道の三井系炭鉱では主力級の炭鉱だった。1960年代からは大深度からの採炭を進めて生産性の向上に努めたが、1987年に閉山した。

147とはずがたり:2018/10/31(水) 17:41:19

<夕張炭砿>

新夕張─沼ノ沢(─4.4km─真谷地[●北炭真谷地炭砿・87閉山])─清水谷[北炭清水沢火発50MW][●北炭夕張新炭砿(75出炭開・81事故[死者93人]・82閉山)]─7.6km(87廃)─南大夕張[●三菱大夕張炭砿(70操開・85事故[死者62人]・90閉山]
夕張炭鉱
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%95%E5%BC%B5%E7%82%AD%E9%89%B1

夕張炭鉱(ゆうばりたんこう)は、北海道夕張市に存在する石狩炭田の一部を形成する炭鉱である。

狭義の意味では、北海道炭礦汽船が開発した夕張炭鉱(1889年 - 1977年)の本鉱を指す。広義の意味では、北海道炭礦汽船が続いて開発を行った周辺の新夕張炭鉱・夕張新炭鉱・平和炭鉱・真谷地炭鉱、夕張市東部地区に三菱鉱業が開発した大夕張炭鉱、南大夕張炭鉱、夕張山地北側の万字炭鉱などを含む炭鉱群をさす。後者は夕張炭田ともいう。

優良な製鉄用コークスの原料炭を産出し、最盛期の1960年代には20前後を数えたが、1970年代以降には度重なるガス爆発や海外炭の普及により競争力を失い閉山に追いやられた。現在でも小規模ではあるが、露天掘り採掘などが行われている。

1980年 : 北炭清水沢炭鉱閉山。
1981年 : 北炭夕張新炭鉱ガス突出事故が発生、死者93人。
1982年 : 北炭夕張新炭鉱閉山。
1985年 : 三菱南大夕張炭鉱にてガス爆発事故発生、死者62人。
1987年 : 三菱南大夕張炭鉱の合理化により三菱石炭鉱業大夕張鉄道線廃止、北炭真谷地炭鉱閉山・同専用鉄道廃止。
1990年 : 三菱南大夕張炭鉱閉山。

作業員59人が人為的に「水没」させられた史上最悪の炭鉱事故! 会社はなぜ非人道的な決断をしたのか、北炭夕張新鉱の今を取材!https://www.excite.co.jp/news/article/Tocana_201805_post_16901/
TOCANA
2018年5月22日 07:30 1

 北炭夕張新鉱は、原料炭(強粘結炭8200カロリーの日本最良の瀝青炭)を供給できる炭鉱で、70年10月に開発が開始された。当初の計画では、日産5千トン、年産150万トンが目標とされ、77年7月には、その目標を達成していたが、深層部の開発は予想以上に厳しく、それ以降は、出水や磐圧、ガス湧出などの影響もあって日産4千トン台に落ち込んでいた。起死回生を計るため、試掘中だった北部方面からの出炭に全力を注いだ結果、81年10月16日の事故を招いた。

 坑内火災を鎮火させるために切羽や坑道を水没させたケースは、道内でも5件ある。しかし、59人を封じ込めたままの『水没』は、炭鉱史上でも例のないことだった。

148とはずがたり:2018/10/31(水) 17:41:32
>>147

北炭夕張炭鉱の事故と閉山 日本石炭産業に致命的打撃(松本 克夫)2018年7月
https://www.jnpc.or.jp/journal/interviews/34941

北炭はいわくつきの会社だった。長く社長、会長を務めた萩原吉太郎氏は政界に知己が多く、政商といわれた。その政治力もあってか、政府や金融機関の資金支援を得て、1000億円もの累積債務を抱えながら、何とか持ちこたえている状態だった。北炭は経営再建のため、事故の3年前に生産部門を炭鉱別に3子会社に分け、独立採算制にしていた。北炭夕張炭鉱はその1社で、林千明北炭社長が自ら社長を兼務していた。良質な原料炭を産出する北炭のエースともいえる炭鉱だったが、炭層が深部にあり、断層やガスの含有量が多い技術的に難しい炭鉱だった。生産量は目標を下回り続け、北炭の経営悪化の要因になっていた。前年の8月に坑内火災を引き起こし、1カ月半の操業休止に追い込まれたばかりだから、生産目標達成を強いれば、事故の危険性が増すのは必至だった。

 ◆業界全体に存亡の危機迫る

 その危うさは、日本の石炭産業全体についてもいえた。長らく年産2000万トン体制維持が政府、業界の目標だったが、当時は1800万トンの生産がやっとという状態だった。この年に石炭鉱業審議会は第7次石炭政策を答申したが、2000万トン維持が至上命令とはしていなかった。石炭業界からは、「生かすのか殺すのか、はっきりしてくれ」という声が上がっていた。「石炭産業を存続させるというなら、西ドイツのように保護策を徹底してくれ。消滅させるというなら、地域経済が壊滅しないように安楽死させる手を打ってくれ」というわけである。

 国内炭の主な需要家は、電力、鉄鋼という巨大企業である。オイルショック以降、一般炭と競合する重油が高騰し、国内炭にとって有利な状況が生まれていた。とはいえ、輸入炭と比べれば割高だから、需要家も簡単には値上げを受け入れてはくれない。仮に平均レベルの炭鉱が収支トントンになる炭価で合意したとしても、条件の悪い炭鉱は赤字を余儀なくされる。赤字解消を目指して増産やコスト削減で無理をすれば、事故につながりかねない。

 国内炭保護に徹するとしても、ある程度の生産量を見込めることが前提になる。年産1800万トンは、国内の石炭需要のほぼ5分の1だが、その維持がエネルギー安全保障上どの程度の意味を持つかは意見が分かれた。もし、年産300万トンの北炭が脱落して、実質1500万トン体制になったら、ますます安全保障上の意味は薄れる。

北炭夕張新炭鉱ガス突出事故
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E7%82%AD%E5%A4%95%E5%BC%B5%E6%96%B0%E7%82%AD%E9%89%B1%E3%82%AC%E3%82%B9%E7%AA%81%E5%87%BA%E4%BA%8B%E6%95%85

国は1962年(昭和37年)に策定された「石炭合理化大綱」により、当時出炭していた炭鉱を「ビルド鉱」「現状維持鉱」「スクラップ鉱」にランク分けし、国策として計画的な生産合理化と閉山に着手。その一方、「ビルド鉱」とされた大手炭鉱では国から補助金などを受けながら、最新の設備を導入して大規模炭鉱の開発を進めた。この「ビルド鉱」の一つが、1975年(昭和50年)6月に出炭を始めた北炭夕張新炭鉱だった。 しかし、国は巨額の貸し付けを行う一方で、北炭夕張新炭鉱に対して一層の合理化を求めた。
北海道新聞が取材した当時の関係者の証言によると、国から『生産計画を達成できなければ、補助金を打ち切る』と圧力をかけられ、会社は計画達成のために無理をし続けていたという。

149とはずがたり:2018/10/31(水) 18:03:33
日本の石炭賦存なんとかしたいけどまあ高コストだしCO2出すしでまあなんかしようってのは基本無理だけど夢は追いたい♪

留萌炭田─羽幌炭砿─●羽幌本坑・●北羽幌坑・●築別炭砿(>>143)70年閉山と早いが優良炭が3000万tも残存

石狩炭田─空知炭田─●三井芦別炭鉱(92閉),●住友赤平炭鉱(94閉),●三井砂川炭鉱(87閉),●空知炭砿(95閉)(>>145-146)砂川は三井の主力だったらしい。

石狩炭田─●幌内炭砿(89閉)>>下記

石狩炭田─夕張炭田─●北炭真谷地炭砿(87閉),●北炭夕張新炭砿(75〜82),●三菱大夕張炭砿(70〜90)>>147-148

<幌内炭砿>

手宮─(85廃)─南小樽─岩見沢─10.9km(87廃)─三笠─2.7km(87廃)─幌内●幌内炭砿(89廃)

幌内炭鉱
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%8C%E5%86%85%E7%82%AD%E9%89%B1
独立系の炭鉱会社も数社が開発を手がけたが、開発の主力を担ったのは北海道炭礦汽船(北炭)であった。北炭の本鉱の立坑は、海面下1,000mを越える日本最大規模となった。1975年に大規模なガス突事故があり13名の犠牲者をだした。事故後採鉱を再開し、最終的に北炭の生産量は100万トンを越えた。

1975年(昭和50年)11月27日 - ガス突出事故
1987年(昭和62年)7月12日 - JR幌内線廃止[1]
1989年(平成元年)9月29日 - 閉山[2]

<石炭埋蔵量>
十数年前にCBM関連の調査の一環としてまとめられたレポートに、国内石炭の埋蔵量についてこう書かれています。

日本国内の石炭の可採量は202億[t]で、北海道内にはその半分の101億[t]が存在している。

CBMとは「コール・ベット・メタン」と言います。
実際にアメリカや豪州では生産された実績がありますが、天然ガス田のガスの方が安いので、現在はほとんど利用されていません。

平成13年度ごろまでは国内炭保護政策が行われており、北海道の太平洋炭鉱と九州の三井三池炭鉱が操業していました。
この時の石炭の1[t]当りの値段が、海外炭5,000[円/t]に対して国内炭は17,000[円/t]でした。

150とはずがたり:2018/11/01(木) 13:57:28

https://twitter.com/Harita_arayshi/status/1013722168251674625
治田 洗礫
@Harita_arayshi
フォローする @Harita_arayshiをフォローします
その他
テキサス大学のコレクションにある米軍25万分1地図は1955年頃の編集。羽幌炭鉱鉄道、天塩鉄道、留萌鉄道も描かれているが…
http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/japan/txu-oclc-6900707-nk54-2.jpg

2:52 - 2018年7月2日

https://twitter.com/AKAIWA8095D/status/1057856406949261312
いたや@北炭会
@AKAIWA8095D
フォロー中 @AKAIWA8095Dさんをフォローしています
その他
これは1955年では無く1965年以降1970年末までの地図じゃないだろうか…。羽幌炭鉱鉄道専用線(国鉄非営業線)の三毛別まで延びたのって1965年やで

21:46 - 2018年10月31日

152とはずがたり:2018/12/22(土) 14:50:15
これどうなったかな?

とはずがたり 2009/02/06(金) 19:11:26 60-56-82-105.eonet.ne.jp
日本とベトナム、石炭分野の技術協力などで署名
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090116AT3S1601K16012009.html

153とはずがたり:2018/12/23(日) 20:52:37
>7修正。

7 荷主研究者 2013/01/03(木) 09:11:59

北海道炭の現況。これまでは石油スレに貼ってたら。

2005/01/06 10:48 北海道新聞
釧路コールマイン、初の海外炭輸入へ 中国から年内にも、採炭減を補完
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042778728/259

2007年12/15 09:00 北海道新聞
道内炭、原油高騰で脚光 海外産より割安感 露天掘り鉱、急ぎ増産も
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042778728/798

2008年03/22 00:07 北海道新聞
道内炭鉱 新鉱区、相次ぎ開発 海外炭高騰で需要増 4社検討
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042778728/859

2008年7月31日 日本経済新聞 北海道
道内炭、採掘拡大へ 北菱は2割増産目指す
ttp://www.nikkei.co.jp/news/retto/20080730c3c3000l30.html
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042778728/927

2009年11月28日 日本経済新聞 北海道
釧路コールマイン、12〜16年度の採炭230万トン
ttp://www.nikkei.co.jp/news/retto/20091127c3c2701127.html
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042778728/1074

154とはずがたり:2018/12/28(金) 17:16:32
ドイツ産業革命更には重化学工業化──イギリスのが軽工業革命だったとすると米独のが重化学工業革命だったとも云えるだらう──を背後から支えたドイツ炭砿。もう此処迄衰退してたのか。。

ドイツの環境意識考えると遅すぎるぐらいか?褐炭火発ももう褐炭の炭砿を閉山するなら要らんよな。
益々北から南への送電が必要となるけど。

Society
ドイツ支えた無煙炭鉱、ついに閉鎖 褐炭鉱も段階的に廃止予定
https://newsphere.jp/national/20181228-1/
Dec 28 2018

ドイツ最後の無煙炭鉱がついに閉山を迎える。同国の産業革命と第二次世界大戦後の経済復興を支えた産業が幕を下ろすことになる。

 12月21日、ドイツ西部のボトロップにあるプロスペル・ハニエル鉱山で、地下1,200mで採掘した象徴的な最後の石炭が、作業員の手によってフランク・ウォルター・シュタインマイヤー大統領に手渡された。この鉱山は、ボトロップから100km北にあるイッベンビューレンの町の鉱山とともに、年内で正式に閉鎖されることが決まっている。

 政府広報担当のウルリケ・デマー氏は、「これはドイツにとって、重要な時代の終わりを告げるものだ。黒炭はこの地域の工業化を支え、ドイツ全土に繁栄をもたらした。これは大いに賞賛すべきことです。現在に至るまで、直接的ではないにしろ、誰もがその恩恵を受けてきたわけですから」と語っている。

 かつてボトロップ周辺のルール地方一帯は、黒炭採掘一色だった。ピーク時の1950年代には、50万人もの作業員が炭鉱で働いていた。しかし、その後は減少の一途をたどり、手厚い補助金によってなんとかしのいでいた。

 1998年以降、ドイツ連邦は同地域に400億ユーロ(約5兆円)を超える資金を提供しており、今後2022年までに、鉱山の維持管理や環境整備の取り組みなどのために支払われる金額は27億ユーロ(約3,375億円)にのぼる見込みだ。この数字には、大学や研究機関、IT関連スタートアップ誘致など、近年のルール地方の経済再開発にかかる費用は含まれていない。

 ドイツでは露天掘りの褐炭鉱山も稼働しているが、こちらも近々閉鎖が予定されており、今回の無煙炭鉱山閉鎖はその試金石という側面もある。

 この国では電力の40%を石炭エネルギーで生産しているが、科学者らは気候変動を抑制する国際的な取り組みに伴う温室効果ガス排出量を削減するには、石炭使用を止めるしかないと述べている。

 しかし、ドイツでは2022年までに原子力発電所を閉鎖する予定であることもあり、他のエネルギー源(とりわけ再生可能エネルギー)では不十分ではないか、という懸念もある。

 政府が設置した委員会は2月に報告書を提出し、褐炭鉱山の段階的廃止を提案する予定だ。何万人もの労働者が今も石炭産業に依存した仕事に就いており、今後は党当局者や環境保護団体、鉱山労働者組合代表を含む専門家が、彼らに新たな仕事を探す方法を提案していく。

 委員の一人は、ドイツ政府が黒炭産業を支えるために何十億もの補助金を支払ったことについて、今後の教訓だと話している。

 ポツダム気候変動研究所の創設者であるハンス・ヨアヒム・シェルンフーバー氏はAP通信のインタビューに対し、「今回は、徐々に段階を追って実施するというわけにはいかない」と話す。

 世界には420ヶ所もの炭鉱地区があるが、いずれも今後数年間、同様に閉鎖の圧力に直面する。シェルンフーバー氏は、ドイツが化石燃料からのエネルギー移行のパイオニアになるかもしれない、と述べている。

 12月21日の儀式では、鉱山作業員が地下で命を落とした同僚に敬意を表した。17日には29歳の炭鉱作業員がイッベンビューレンの鉱山にある金属製のドアに挟まれて圧死したことで、その危険性に注目が集まったばかりであった。さらに21日夜、チェコ共和国の炭坑で爆発が起こり、作業員13名が死亡したというニュースも報じられている。

By FRANK JORDANS, Associated Press
Translated by isshi via Conyac

155とはずがたり:2018/12/28(金) 17:17:01
日経平均は119円安でスタート、20000円を挟んでのもみ合いに
2018/12/28 9:43 FISCO
http://web.fisco.jp/FiscoPFApl/NewsDetailWeb?nwsId=0005360020181228001&amp;token=


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;19957.88;-119.74TOPIX;1490.71;-10.92

[寄り付き概況]

 28日の日経平均は前日比119.74円安の19957.88円と反落で取引を開始した。前日の米国株式相場では、トランプ政権が中国通信機器メーカーである華為技術(ファーウェイ)や中興通訊(ZTE)などの機器使用を企業に禁じる大統領令を検討していることが嫌気されたが、引けにかけて急速に下げ幅を縮小し上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の20035円、円相場は1ドル110円90銭台で前日大引け時点と比べてやや円高方向に推移している。日経平均は100円を超える下げ幅で20000円を割り込む寄り付きとなったものの、その後じわじわと下げ幅を縮小し、20000円を挟む動きとなっており、一時プラスに転じる場面もみられている。

 業種別では、石油・石炭製品、サービス業、小売業、銀行業などが下落している一方、パルプ・紙、非鉄金属、ガラス・土石製品などがプラスで推移している。売買代金上位では、リクルートHD<6098>、ニトリHD<9843>の下げが目立ち、日本電産<6594>、三井住友<8316>、キーエンス<6861>、三菱商事<8058>などがさえない動きとなっている。一方、SUMCO<3436>、東海カーボン<5301>などがプラスで推移している。
《US》

156とはずがたり:2019/01/10(木) 15:26:44

トランプは石炭の雇用を取り戻せない──嘘に気づき始めた労働者たち
Former Coal Miners Question Trump's Ability to Add Jobs
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/01/post-11516.php
2019年1月9日(水)17時30分
ダニエル・モーリッツ・ラブソン

<トランプは我々の票が欲しいだけで嘘をついている、と元炭鉱労働者は言う>

アメリカの2人の元炭鉱労働者がCNNの取材に答え、石炭産業を復活させると公約したドナルド・トランプ米大統領の力量に疑問を呈した。

元炭鉱労働者で現在は石炭コンサルタントを務めるアート・サリバンは、「大統領は(炭鉱労働者の)票が欲しいだけで、真実を語っていない。嘘をついている」と述べた。

「炭鉱労働者はとても善良な人々だ。私はこれまでの人生を彼らと共に過ごしてきた。真実を知れば、彼らも正しい判断をするだろう」

同じく元炭鉱労働者のブレア・ジマーマンも、トランプの主張に異を唱えた。

「石炭の専門家は私で、大統領ではない。大統領選の最中、私はトランプの選対スタッフに尋ねた。『いったいどうやって石炭産業を復活させるのか』と。やり方次第で復活は可能だ(石炭を燃料とする)火力発電所を再稼働すれば復活できる。だが規制緩和ではほとんど効果はない」

トランプは大統領選の最中に、石炭産業を復活させ、雇用を増やす能力が自分にはあると盛んに主張していた。しかしCNNの報道によれば、トランプ就任後に閉鎖された火力発電所の数は、オバマ前政権下での最初の4年間よりも多い。

8万人の雇用が5万人へ
大統領任期の折り返し点が近づく中、雇用の拡大は思ったように進んでいない。そこから、トランプには公約を実行する能力がないのではないか、という疑問の声が業界の重鎮からも上がり始めている。

ニュースサイト「アクシオス」に2018年11月に掲載された記事は、米国最大の石炭企業マレー・エナジーのロバート・マレーCEOの発言を伝えている。「(石炭産業再生が)実現するかどうかは政府次第だ」とマレーは述べた。「その政府は、いまだに調査をしている」

CNBCは2018年8月、労働統計局(BLS)のデータを引用しつつ、トランプ就任後、石炭関連の雇用が2000人ほど増加した、と報じた。だがこの数字は推計に基づくもので、これだけの雇用が実際に創出されたかどうかは政府にも明言できないという。

過去10年間で、石炭産業に従事する労働者の数は激減している。労働統計局のデータを見ると、2008年10月の時点で、石炭産業で働く労働者の数は8万4800人だった。これに対して、最終的な統計値が入手可能な最新の月である2018年10月の段階で、この数字は5万2900人にまで減少している。

さらに、2017年には石炭の輸出量が増加したが、2019年には消費量と生産量が共に減少するとみられる。

トランプは、自ら公約した政策を推進する動きの一環として、さまざまな国際会議で石炭を売り込んでいる。2018年12月にポーランドのカトビツェで開催された気候変動枠組み条約第24回締約国会議(COP24)でも、アメリカの後援を受けたパネルディスカッションは、クリーンエネルギーではなく化石燃料の利用を促進するものだった。

(翻訳:ガリレオ)

157とはずがたり:2019/01/26(土) 22:20:45

https://twitter.com/happysakiko1/status/1089145304819986432
happysakiko
@happysakiko1
フォロー中 @happysakiko1さんをフォローしています
その他
独政府委が石炭火力を2038年迄に全廃することで合意と。最終決定には連邦・州政府の同意が必要だとか。今後4年間で石炭火力12GW(大型発電所24基相当)を廃止。関係者によればその為の費用は?400憶(約5兆円)と。電力への補償金だろうか。

今後の進展を注視したい

https://www.dw.com/en/germany-to-stop-using-coal-by-end-of-2038/a-47244572
Germany to stop using coal by end of 2038
A government commission has agreed that Germany should phase out all coal-fired power plants by the end of 2038. The government is already planning to shut down nuclear power plants over the next three years.

158とはずがたり:2019/02/07(木) 20:45:09

関西電力とDeNA、AIを共同開発し外販へ/石炭火力向け
https://www.denkishimbun.com/archives/37368
New 2019/02/06 1面
◆燃料運用を最適化
 関西電力とディー・エヌ・エー(DeNA)は5日、石炭火力発電所の燃料運用の最適化を図るAI(人工知能)ソリューションを共同開発し、外販ビジネスに向けて協業すると発表した。石炭の受け入れ、貯蔵、燃焼の過程では、種類によって混載や混焼できない制約があるため、熟練技術者はサイロやボイラーなど設備の運用スケジュールを長年の経験やノウハウを基に作成しており、この作業などをAIを活用して自動化する。2020年度には関電の舞鶴発電所で本格運用し、20年代前半には外販したい考え。
 両社は18年から協業の検討を開始し、同日、基本合意を結んだ。DeNAが電力会社と協力してAIソリューションを開発するのは初めて。

159荷主研究者:2019/02/09(土) 21:11:29

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/261482?rct=n_hokkaido
2018年12/24 05:00 北海道新聞
炭鉱跡など45件を炭鉄港文化財に 推進協申請書、1月提出へ 盛衰の歴史「ストーリー」に構成

炭鉄港のストーリーの「構成文化財」に選ばれた赤平市の住友赤平炭鉱立て坑やぐら=5月

 空知の炭鉱、室蘭の鉄鋼、小樽の港湾とそれらを結ぶ鉄道の歴史や産業遺産を「炭鉄港(たんてつこう)」として、来年度の日本遺産認定を目指す「炭鉄港推進協議会」(会長・菊島好孝赤平市長)は、文化庁に提出する申請書案をまとめた。炭鉱跡や建造物など45件を「構成文化財」とし、北海道開拓の原動力として急成長し、石炭政策の転換で衰退した歴史と、観光やまちづくりに活用している現在を「ストーリー」に盛り込んだ。

 協議会は夕張、美唄、三笠など空知管内10市町と小樽、室蘭両市、25日に岩見沢市で開かれる会合で加入する胆振管内安平町の計13市町、経済団体やNPO法人炭鉱(ヤマ)の記憶推進事業団(岩見沢)などで構成する。

 日本遺産は、各地域が申請した伝統や歴史のストーリーを文化庁が認定し、地域活性化を図る制度。認定されると、3年間で約7千万円の補助金が交付され、普及啓発活動に活用できる。

 「炭鉄港」の申請書案は、1879年(明治12年)の幌内炭鉱(三笠)操業を機に鉄道が敷かれ、石炭積み出し港の小樽や製鋼所ができた室蘭が栄えた後に、石炭産業などが衰退した歴史を軸に構成。住友赤平炭鉱立て坑やぐらや、三菱美唄炭鉱立て坑やぐら、小樽港北防波堤、旧室蘭駅舎などを文化財とし、各地で歴史を生かした観光客誘致や、まちづくりに取り組む状況を説明している。認定後の地域活性化計画では、自治体の枠を超えた共通ロゴマークやパンフレットの製作、各種イベントの開催などを挙げた。

 申請書案は25日の協議会会合に諮り、承認を得られれば来年1月に道教委を通じて文化庁に提出する。日本遺産審査委員会の審査を経て、5月にも認定の可否が決まる。(山口真理絵)

160荷主研究者:2019/03/03(日) 22:46:47

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/273747?rct=n_hokkaido
2019年02/06 07:20 北海道新聞
太平洋石炭販売輸送臨港線の廃止検討 3月にも運休

国内唯一の石炭輸送専用鉄道として長年運行してきた「太平洋石炭販売輸送臨港線」。廃止の方向で検討されている

 【釧路】国内唯一の石炭輸送専用鉄道「太平洋石炭販売輸送臨港線」を釧路市内で運行する太平洋石炭販売輸送(釧路)が、同線を廃止する方向で検討していることが5日、分かった。荷主の釧路コールマイン(釧路、KCM)の採炭量が減少したためで、早ければ3月にも運休し、国土交通省に鉄道事業法上の廃止届を出すとみられる。その場合、6月にも廃止となり、釧路市民に親しまれた臨港線は94年の歴史に幕を閉じる。

 同線は1925年(大正14年)、太平洋炭鉱で採炭していた「太平洋炭礦」の関連会社が、選炭場がある春採(はるとり)駅と釧路港の貯炭場がある知人(しれと)駅を結ぶ約4キロで運行開始。一時は旅客輸送も行ったが、太平洋炭礦から独立した太平洋石炭販売輸送が79年に運行を引き継ぎ、86年から石炭輸送専用線となった。

 炭鉱全盛時代の70年代後半には1日15本前後を運行したが、2002年に太平洋炭鉱が閉山し、KCMが採炭を継承。近年は海外炭に押されるなどし、採炭量がピーク時の5分の1程度の50万トン前後に落ち込んだことで、運行しない日が多くなり、運行しても1日1本にとどまっていた。運休後はトラック輸送への転換が検討されている。(田中雅章)

161荷主研究者:2019/03/03(日) 22:47:40

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/274041?rct=n_hokkaido
2019年02/06 09:26 北海道新聞
石炭火発新設に逆風 全国で計画変更や中止続々 CO2抑制へコスト重荷 道内、高い依存度

 全国の電力、ガス会社が石炭火力発電所の新設を相次ぎ断念している。石炭火発は発電コストが割安な一方、二酸化炭素(CO2)を多く排出するため、政府が環境規制を強化したり、金融機関が融資を厳格化するなど世界的に抑制する動きが加速しているためだ。道内は電力供給の半分を石炭火発に依存しており、新増設が難しくなれば電源構成にも影響を与えそうだ。

 「石炭火力では十分な事業性が見込めない」。東京ガスの中島秀明火力事業グループマネジャーは1月31日の記者会見で、九州電力や出光興産と共同で千葉県袖ケ浦市に計画していた大型石炭火発の燃料を、液化天然ガス(LNG)に転換する方針を示した。

 電力小売り全面自由化で競争が激化する中、当初は石炭火発で安価な電力を供給する狙いだったが、計画発表後に国が環境規制を強化。CO2排出を抑える設備の追加に多額の費用が必要になり、採算の見通しが立たなくなった。中国電力は昨年末、JFEスチールと進めていた千葉市の石炭火発新設計画を天然ガスに変更し、電源開発や四国電力、関西電力なども石炭火発の計画を見直した。

 石炭火発の新増設を見直さざるを得ないのは、環境問題への目が一層厳しくなってきたからだ。石炭のCO2排出量はLNGの2倍、石油の1・2倍になる。政府は2016年に発効した地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」に基づき、30年度のCO2排出量を13年度比で26%減らす目標を掲げており、業界では「規制強化や再生可能エネルギーのコスト減で長期的に採算をとるのが難しくなる」(大手エネルギー企業幹部)との見方が強い。

 三井住友銀行などは石炭火発新設への融資基準を厳格化。環境保護の姿勢を評価する「ESG」投資も世界的に拡大し、資金調達が難しくなるのは必至だ。英国は25年までに、フランスは21年までに石炭火発を全廃すると表明した。

 こうした動きが道内にどんな影響を与えるのか。昨年までLNG火発がなかったことなどが原因で、道内で石炭の占める電源構成比率は全国平均より21ポイント高い53%(16年度)。釧路市内では20年11月の稼働を目指し、地元産の石炭を使う火発の建設が進む。泊原発(後志管内泊村)の長期停止もあり石炭火発の重要性は変わらない。新増設のハードルが高くなれば、再生エネなどへのシフトが加速する可能性もある。

 東京財団政策研究所の平沼光研究員は「欧州では技術革新や国の後押しで風力など再生エネのコストが急激に下がり、石炭火力は競争力を失っている。日本に同じ流れが来ることは避けられない」とみている。(長谷川裕紀)

■国内唯一の産炭地 環境保護と共存課題
 北海道は全国で唯一、炭鉱を残す地域だ。道内産の石炭は貴重な国産エネルギーとして火力発電所で使われており、釧路では採炭技術を海外に継承する取り組みも行われている。

 石炭は火発や鉄鋼の原料に使われている。主にオーストラリアやインドネシアから輸入され、海外比率は99・3%(2016年度)。残り0・7%の約120万トンが道内で生産される。

 国内炭は日本の戦後復興を支え、ピークだった1961年度には道内や九州を中心に5541万トンが生産された。その後、石油エネルギーへの転換が進むとともに激減した。

 かつて全国に千カ所近くあった炭鉱は、道内に8カ所を残すだけ。釧路沖では、閉山した太平洋炭鉱を引き継いだ釧路コールマイン(KCM)が唯一の坑内掘りを続ける。国の補助を受け02年度から、中国やベトナムなどから研修生を受け入れ、採炭技術を新興国に伝えて協力関係を築くことで、石炭の日本への安定供給につなげる目的がある。

 釧路以外の7炭鉱は空知管内の美唄や芦別、三笠、歌志内などに加え、留萌管内小平町にある露天掘り。生産された石炭は空知管内奈井江町と砂川市にある北海道電力の火発で使われてきたが、奈井江発電所は老朽化により3月で休止するため、国内炭専用の火発は砂川だけになる。

 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)石炭開発部の国吉信行担当調査役は「火発が排出するCO2を分離、回収、活用できる技術開発を進めて、環境保護と石炭が共存する道を探るべきだ」と話す。(工藤雄高)

162とはずがたり:2019/03/05(火) 13:00:46
「ボタ山」、2年間燃え続ける 消す方法は見つからず
有料記事
https://www.asahi.com/articles/ASM2G6KSPM2GTTHB00Y.html
杉浦奈実 2019年3月5日11時11分

 佐賀県多久市に、2年ほど前から燃え続けている山がある。かつて炭鉱で栄えたまちの象徴「ボタ山」だ。地下の石炭くずに火がつき、放水しても消しきれない。最近、煙が出る範囲が広がったらしく、苦情を訴える市民もいるが、いまのところ、消す方法が見つかっていない。

 市中心部にほど近い、県立多久高校近くの田園地帯。高さ10メートルほどの山の中腹から帯状に白い煙が出ていた。風が吹くたび何かが焦げたような異臭が鼻をつく。近くをよく散歩するという森正行さん(66)は「ここ4週間ほどずっと煙が出ている。近くを歩いて具合が悪くなったこともある。少なくとも中に入れないよう規制線を張るべきではないか」と話す。

 市防災安全課によると、現場は、炭鉱から掘り出した石炭のうち、使えないものを積み上げたボタ山。煙の原因は、2017年春に発生した火災だという。

 土地の所有者が山の木を伐採して焼いていると、地面に燃え移った。消防車が出動し、地表の火災は鎮圧したが、地下から煙が出続けた。再び地表が燃え出さないよう、市と消防は、近くに残っていた木を切って取り除き、定期的な放水と監視を続けているが、今も鎮火に至っていない。

 総務省消防庁の研究機関・消防…

163荷主研究者:2019/03/31(日) 20:23:55

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/282120?rct=n_hokkaido
2019年03/02 05:00 北海道新聞
釧路コールマイン 暖房用石炭の供給終了 3月末、需要減で

一般家庭に配達される釧路コールマインの暖房用石炭(小松巧撮影)

 【釧路】国内唯一の坑内掘り石炭採掘を続ける釧路コールマイン(KCM、釧路市)は、暖房用石炭の供給を3月末で終了する。需要が減少しているためで、これに伴いKCMの暖房用石炭を一手に引き受ける釧路石炭販売(釧路市)は、在庫がなくなる今年秋ごろで販売を終える見通しだ。

 KCMによると、暖房用石炭の供給終了は需要減に加え、採炭量の減少や、来年釧路市内で稼働を予定する火力発電所の石炭利用に対応するため。

 釧路石炭販売は1949年の創業以来、旧太平洋炭礦と同社の事業を継承したKCMの暖房用石炭を一般家庭や業者に販売してきた。ピークの73年ごろには年間約10万トンを販売したが、ここ数年は1500トンほどに激減している。

 釧路石炭販売の浪岡修史営業課長は「時代の流れで仕方がない。ただ現在も市内の一般家庭160戸ほどが石炭を使っているため残念だ」と話す。

 石炭ストーブを約50年間愛用する釧路市の池野明子さん(81)は「来季は暖房をどうすればいいのか」と困惑していた。(麻植文佳)

164荷主研究者:2019/04/21(日) 23:40:50
>>160
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/290776?rct=n_hokkaido
2019年03/28 05:00 北海道新聞
石炭列車まもなく見納め 釧路 国交相に廃止届提出

6月30日に廃止される太平洋石炭販売輸送臨港線=27日(小松巧撮影)

 【釧路】31日付で国内唯一の石炭輸送専用の鉄道「太平洋石炭販売輸送臨港線」を運休する太平洋石炭販売輸送(釧路市)は、6月30日に同線を廃止する。25日に鉄道事業法に基づき、北海道運輸局を通じて国土交通相に廃止届を提出した。

 荷主である釧路コールマイン(釧路市、KCM)の採炭量は減少し、「KCMとの契約が3月末で終了」(太平洋石炭販売輸送)。KCMの石炭を使って2020年に稼働する予定の釧路火力発電所(釧路市)も石炭輸送に鉄道を使わないため石炭の輸送量が確保できなくなったことが同線の廃止につながった。

残り:149文字/全文:402文字

165荷主研究者:2019/04/21(日) 23:59:14

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/292038?rct=n_hokkaido
2019年04/01 05:00 北海道新聞
空知の石炭購入継続 北電、奈井江火発休止後も

 北海道電力は、3月末で休止の奈井江火力発電所(空知管内奈井江町、出力35万キロワット)の燃料調達先である空知管内の採炭業者から、これまでと同水準の年50万トンの石炭買い取りを2025年度まで継続する方針を固め、業者6社と各社の事業所がある同管内の関係市町に伝えた。地域経済や雇用への影響を懸念する関係自治体などに配慮した。

 買い取った石炭は、同じく石炭を使う砂川火発(砂川市、25万キロワット)で利用する。地元関係者などによると北電は産炭地振興の一環で、空知管内の採炭事業者6社と5〜6年単位で買い取り契約を結び、奈井江、砂川の両火発の燃料として使用。15〜17年度に年64万トン程度、18〜20年度に年50万トン程度を買い取る6年契約を締結済みで、21年度以降が決まっていなかった。

 北電は昨年2月に奈井江火発の休止を発表した。今年に入り、25年度までの購入継続の方針を固め、近く正式契約を結ぶ予定。ただ、交渉の席で26年度以降については「国のエネルギー政策などによる」とし、買い取りを継続するかは明言しなかったという。

 泊原発の全基停止後、石炭火発の稼働率は高まっており、北電が契約数量を上回る購入を行うこともあった。北電幹部は「地域の雇用や経済への影響緩和を考慮し今後も地元と十分協議していきたい」とする。

 芦別市の荻原貢市長は「当面、露頭炭業者が事業を継続できることになり、ほっとしている」とする半面、「26年度以降は(買い取り停止も含めた)厳しい状況も予想される。事業者や関係機関と連携し対応を考えていきたい」と話す。

 奈井江火発は、1号機が1968年、2号機が70年に運転開始。老朽化が進んでいるが、北電は緊急時の稼働などを想定し、廃止ではなく休止とした。道内の石炭火発は奈井江、砂川、苫東厚真(胆振管内厚真町、165万キロワット)の3カ所。苫東厚真は海外炭を使っている。(藤浪淳、栗田直樹)

166荷主研究者:2019/04/28(日) 14:44:46

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/500311/
2019年04月06日 06時00分 西日本新聞
2年燃え続けるぼた山に苦慮 放水が地下の火元に届かず 佐賀・多久市

約2年間くすぶり続けているぼた山。白い煙だけでなく、時折炎も上がる=佐賀県多久市

 かつて炭鉱の町として栄えた佐賀県多久市北多久町で、石炭のくずを集めた「ぼた山」が約2年間、燃え続けている。伐採した木を焼いた火が地下の石炭くずに引火したとみられるが、有効な消火方法が見つからず、市は対応に苦慮している。健康被害の報告はないという。

 ぼた山は1961年に閉山した炭鉱が残したもので、高さは約10メートル。数十メートルの距離に民家があり、約200メートル南には県立多久高もある。地面からは白煙や炎が立ち上り、周囲には焦げたような臭いが漂っていた。時折周辺を歩くという市内の60代男性は「有害な物質が出ているかもしれず、心配だ」と表情を曇らせた。

 市によると、「ぼた山から煙が出ている」と通報があったのは2017年5月。多久消防署が放水してもくすぶり続けた。同年3月に土地の所有者がぼた山の上で伐採した木を焼いた際に引火したとみられ、その後も約3千平方メートルの範囲で複数箇所から煙が出たり、草木が焼けたりするなどしている。同署は地表の温度などの監視を続け、これまでに約120回放水。警戒も含む出動回数は約200回に上る。

 市には「異臭がする」「何の臭いか」という通報や問い合わせが寄せられ、県や市は定期的に大気を検査。ぼた山周辺で硫化水素が検出されたことがあるものの健康に影響を与えるレベルではなく住宅がある地域の大気に異常はないという。

 地表への放水では地下の火元に届いていないと考えられるが、掘り起こすと酸素が供給されて火勢が強まる恐れがある。市は消防庁や県と消火方法を協議しており「早急に効果的な対応策を考えたい」(市防災安全課)としている。

=2019/04/06付 西日本新聞朝刊=

167とはずがたり:2019/08/11(日) 12:44:36
自然発火で注水で閉山とのこと。未だ石炭資源地下に残っていそう。残存埋蔵量どんくらいかな?

北菱鹿島炭鉱ポケット
https://ameblo.jp/ooyubari9237-2019/entry-12489805669.html
2013-03-06 19:13:20

1952(昭和27年)7月11日、北菱産業株式会社が鹿島炭砿を開坑、、5粁238米地点に専用側線及び石炭積込ポケットを設置、翌昭和28年3月より送炭を開始した。選炭された石炭は水と混合して、夕張川をパイプで渡り400m離れたポケットまで、水力輸送ポンプを使用して送られた。
「ほくりょう」が正式名称だが、地域の人々は「ほくびし」と愛称していた。年間10万t程度を出炭し、北夕炭鉱の側線とともに1日一回貨車の出し入れが行われたが1972年に閉山した。
写真は北菱鹿島炭鉱ポケット(山史・三菱大夕張鉄道沿革史より)と、北菱ポケットから北夕炭鉱ポケットを望んだもの。三菱大夕張鉄道本線から分岐する中小炭鉱のポケット2棟。模型のレイアウトで再現したい光景でもある。

北夕炭鉱、北菱鹿島炭鉱 概要・歴史
https://haikyo.info/s/12537.html

北夕炭鉱、北菱鹿島炭鉱は北海道夕張市にあった炭鉱。

北夕炭鉱は1949(昭和24)年に札幌鉱山株式会社により開鉱、夕張炭鉱株式会社に変更。1970(昭和45)年に閉山した。

北菱鹿島炭鉱は北菱産業株式会社により1952(昭和27)年に開鉱、1972(昭和47)年に坑内自然発火のため注水、そのまま閉山した。

北夕炭鉱、北菱鹿島炭鉱 住所

北海道夕張市南部幌南町
https://www.google.co.jp/maps?q=43.013743,142.065152

168荷主研究者:2019/09/23(月) 15:47:13

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/341877?rct=n_hokkaido
2019年09/06 05:00 北海道新聞
「旭川最後」の石炭販売に幕 小林燃料店「わが子失うよう」 KCM供給打ち切り、入手困難に

最後の石炭をトラックの荷台から下ろす小林さん=4日

 旭川市内で暖房用石炭の販売を続けてきた小林燃料店(旭神2の1)が4日に最後の石炭配達を終えた。釧路コールマイン(KCM、釧路市)が暖房用石炭の供給を打ち切って入手が困難になった。最盛期には病院や学校にも石炭を販売してきたが、石油へのエネルギー転換で、近年の販売先は一般家庭数軒だけとなっていた。店主の小林幸一さん(79)は「旭川最後の石炭販売店の使命は果たせたのかな」と話す。

 小林さんは中学卒業後、市内の石炭販売店での勤務を経て、1961年ごろ独立。当時は石炭ストーブが主流で、一般家庭とともに、病院や市役所、学校などの大口顧客からも次々と注文が舞い込んだ。市内には20社ほどの石炭販売店が林立していたという。

 トラックの荷台いっぱいに石炭を積み、販売先の石炭小屋にスコップで運び入れる日々だった。小林さんは「(冬に向けて)夏場も汗だくになって毎日石炭を配達してね。身体はいつも真っ黒だった」と笑う。

 しかし、60年代以降石炭から石油へのエネルギー転換が“炭鉱王国”の道内でも進み、次第に灯油ストーブが主流になり、小林燃料店も、主力を灯油に切り替えて対応してきた。ここ数年の石炭の販売先は3軒まで減り、「10年ほど前からうちが旭川唯一の石炭販売店になった」と言う。

 石炭運搬用のトラックの車検代などコストがかさみ石炭販売は赤字だったが、「石炭を求めるお客がいる限りやめられない」と販売を続けてきた。しかし、今年3月にKCMが暖房用石炭の供給を終了。在庫の販売も釧路周辺が優先されることから、8月に問屋から「もう手に入らない」と連絡があり、今後の販売を諦めざるを得なくなった。

 4日は石炭ストーブを使う市内の家庭に、最後の2トンを届けた。小林さんは「わが子を失うみたいで寂しい。でも、自分を育ててくれた石炭には感謝しかない」と目を潤ませた。(佐藤木郎)

169とはずがたり:2019/09/23(月) 20:09:09

>200メガワット級の石炭火力発電所のヨンドン2号機の稼働を中断

>韓国国内に残る石炭火力発電所はあと6基

>年内にさらに2基の石炭火力発電所が廃止される予定

>ヨンドン2号機では、燃料を石炭から木材を粉砕して作られる粒状の固形燃料「木質ペレット」に転換するための工事が行われています。

200MWは小さいからバイオマス火発化はまあ妥当だな。

それにしても年内に韓国の石炭火発は4基になるようだ。

石炭火力発電所ヨンドン2号機廃止 大気汚染対策
Write: 2019-01-18 10:37:46/
http://world.kbs.co.kr/service/news_view.htm?lang=j&amp;Seq_Code=70798
Share
15日、韓国の産業通商資源部の発表によりますと、韓国南東発電は、今月に入って200メガワット級の石炭火力発電所のヨンドン2号機の稼働を中断しました。
老朽化した石炭火力発電所は大気汚染物質PM2.5の主な発生源として指摘されるなかで、韓国政府は、操業30年以上の老朽化した発電所10基を2022年までにすべて廃止する計画です。
このたび、ヨンドン2号機の稼動が中断されたことで韓国国内に残る石炭火力発電所はあと6基となりました。年内にさらに2基の石炭火力発電所が廃止される予定です。
ヨンドン2号機では、燃料を石炭から木材を粉砕して作られる粒状の固形燃料「木質ペレット」に転換するための工事が行われています。燃料転換後は、1メガワット時の電力を生産するたびに排出されるPM2.5が従来の0.170キログラムから0.083キログラムへと51.2%減少するということです。
石炭火力は再生可能エネルギーや原発、液化天然ガス(LNG)など、ほかの主要エネルギー源よりも多くのPM2.5を排出し、とくに老朽化した発電所であるほど排出量も多くなります。
ただ、老朽化した石炭火力発電所を廃止しても、新規の石炭火力発電所7基が2022年までに建設が計画されているため、その効果はあまり大きくないのではないかという見方も出ています。

170とはずがたり:2019/09/23(月) 20:10:00
石炭火発の廃止はこっちでウオッチしよう。。

潮目は完全に変わってとは総研としても石炭も廃止の方向で。

リプレースは認めるけど

関電
海南火力発電所、3月末廃止へ 御坊は2号機休止  /和歌山
https://mainichi.jp/articles/20190118/ddl/k30/020/341000c
毎日新聞2019年1月18日 地方版

 関西電力は電力需要の減少を受け、3月末で海南火力発電所(海南市)を廃止し、御坊火力発電所(御坊市)2号機を休止する方針を固め、県や立地する両市に説明を行った。

 県や関電などによると、海南発電所は全4機で2017年に1〜3号機(出力計150万キロワット)が休止した。新たに4号機(60万キロワット)も休止となり発電所が廃止される方向。

 御坊発電所は全3機(出力計180万キロワット)のうち、2号機(60万キロワット)を休止する。

 県などに対しては関電から昨年12月に説明があり、県は雇用など地元経済への悪影響について懸念を伝えた。

 関電は省エネが進み電力需要が減る中で、重油・原油を燃料とする火力発電所が高コストだとして運転を絞り込んでいる。関電は取材に「競争力強化に向けて経営の効率化を進めている」とコメントした。【高橋真志】

171とはずがたり:2019/09/23(月) 20:14:26

ニューヨークで全米初の石炭火力全廃へ 他州に波及も期待
https://news.yahoo.co.jp/byline/minamiryuta/20190626-00131593/
南龍太 | 執筆業
6/26(水) 7:29

 6月、●ニューヨーク州が全米で初となる石炭火力発電所の全面廃止措置に踏み切った。●20年までに廃止する方針で、…州内にあるインディアンポイント原発の廃止も既に決めており…米国に限らず、「脱石炭」「再エネ強化」が世界的な潮流となる中、発電の3割超を石炭に頼る日本にも変化の波が押し寄せている。

ニューヨークが先導
 「我々の地球と社会を守るため、ニューヨークは大胆に行動を起こし、全米をリードしていく」。ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は、石炭火力全廃の発表に際し、そう強調した。

 米エネルギー情報局(EIA)によると、州内の発電電力量のうち石炭が占める割合は、2019年3月時点で既に1%を切っている。既に風前の灯火だが、20年末までに全廃する計画だ。お隣、ニュージャージー州も石炭の比率は全体の2%余りとなっている。

 ただ、広い国土を持つ米国とあって、州ごとに気候や産業構造などの地域特性が異なり、電力構成にばらつきがある。石炭を最重要産業と位置付けるワイオミング州では、石炭火力が83.8%と高く、ケンタッキー州、インディアナ州もそれぞれ71.9%、62.1%と過半を占めている。

 米国全体では24.3%が石炭火力発電であり、34.8%のガス火力発電が現在最も大きくなっている。次世代型の「シェールガス」開発が10年代以降、盛んになってきたためで、長らく1位だった石炭を追い抜いた。3番目に比率が大きいのは原発で20.1%となり、水力を含む再生可能エネルギーが19.8%と肉薄している。

 クオモ氏の思惑通り、ニューヨーク州に続けと他州が脱石炭、再エネ加速へと追随すれば、数年内に再エネは発電比率2位に躍り出るだろう。トランプ大統領が16年の大統領選に際して振興を約束していた石炭産業は、不遇の時代が続きそうだ。

気候変動に対する時代の要請
 世界、特に欧州でも石炭火力の廃止に向けた動きが目立っている。

 2019年に入り、●ドイツは石炭火力発電を●38年までに全廃することを政府委員会で合意した。…

 ドイツは環境保護に対する意識が強く、太陽光や風力など再生可能エネルギーの普及に積極的に取り組んできた。ただ、石炭火力の廃止に関しては周辺国に後れを取っていたのが実情だ。依然、発電量の約4割を石炭が占め、長らく国の重要産業として位置付けられてきたことが大きい。

 その産業が全廃となれば、雇用をはじめ社会、経済への影響も懸念される。一方でドイツは原発も22年までに廃止することを決定済み。石炭全廃が38年というやや中途半端な時期に設定されている背景には、そうした複雑な事情もありそうだ。

 世界的な脱石炭の流れは、15年12月にパリで開かれた第21回気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)での合意を受けて加速した。…

 …オバマ政権時に批准した米国はトランプ政権に変わった後、17年6月に離脱を表明した。そうした波乱はありながらも、巨大排出国の中国やインドは枠組みに留まり、世界の趨勢は脱炭素へと向かっている。

 さらにこの流れを加速させているのが、17年11月のCOP23を機に結成された「脱石炭連盟」である。この連盟は、OECD諸国で30年、非加盟国でも50年までに石炭火力から撤退することが必要と訴え、政府による新規計画の停止や、企業による石炭火力発電の禁止などを求めている。

 連盟結成を呼び掛けた●カナダと●英国はそれぞれ●25年と●30年までに石炭火力の全廃を宣言した。このほか、既に●16年に石炭火力ゼロを達成している●ベルギーをはじめ、●フランスは●21年、●スウェーデンは●22年など、欧州諸国を中心に20〜30年代に撤退を決めている。

 トランプ政権によるパリ協定離脱は、米国内の石炭産業の擁護を意図していたが、国際社会の不興を買い、政権内部からも批判の声が上がっていた。カリフォルニアやニューヨークなどの州知事は、州としてパリ協定を順守するとし、「United States Climate Alliance(米国気候連盟)」を発足させている。



172とはずがたり:2019/09/23(月) 20:15:16

ドイツの石炭火発ってどんだけあるんだ??

2019年1月28日 / 09:59 / 8ヶ月前
2038年までに独石炭火力発電所は全廃へ、経済相が迅速な実行表明
Reuters Staff
https://jp.reuters.com/article/energy-coal-germany-idJPKCN1PM01P

[ベルリン 27日 ロイター] - ドイツのアルトマイヤー経済相は、2038年までに石炭火力発電所を廃止するため、政府委員会からの勧告実行を迅速に開始すると表明した。27日、公共放送ARDに対して述べた。

保守与党のキリスト教民主同盟(CDU)に所属する経済相は、この問題について、連立を組む社会民主党(SPD)所属のショルツ財務相と緊密に連携を取っていると言明。さまざまな施策を開始するため、2019年の一部予算がすでに割り当てられていると述べた。

173とはずがたり:2019/09/23(月) 20:17:31

インド:石炭火力発電の段階的廃止 消費者には利益をもたらす
http://coal.jogmec.go.jp/info/docs/181213_16.html
掲載日:2018年12月13日

11月30日付けの地元報道によると、金融シンクタンクCarbon Tracker社は、インドでは再生可能エネルギーは新規の石炭火力発電所のコストよりも安価な電力を提供できるとした。

Carbon Tracker社は、新規の石炭火力発電所建設より新規の再生可能エネルギー発電所・ガス発電所の建設が安価であれば、新規の石炭火力発電への投資は禁止すべきであるとした。この見解は、既に、欧州、米国、インド、ラテンアメリカの一部にて広まっている。

Carbon Tracker社は、世界の6,685か所の石炭火力発電所の利益を初めて分析集計した。対象は、稼働中の発電能力全体の95%、建設中の発電能力220 GWの90%を網羅している。集計結果は、新しい石炭火力発電経済として報告されている。報告書によると、インドは急速に世界第3位の発電国となり、2006年以降、石炭火力発電能力157 GWを追加し、2018年段階では219 GWとなっている。石炭火力発電は2017年の発電量1,323 TWhの3/4を占める。

インドでは、再生可能エネルギーは石炭火力発電所よりも安価な電力を供給できるとした。インドは市場が規制されており、政府は非経済的な発電所の利益を支援しており、石炭火力発電を段階的に廃止すると、消費者・納税者に利益がもたらされるとしている。
(石炭開発部 辻  誠)

174とはずがたり:2019/09/23(月) 20:19:49

>2022年までに設置容量500万キロワット相当の褐炭火力発電所と800万キロワット相当の硬炭火力発電所を閉鎖

2019/01/29(火)
独、石炭火力発電を廃止へ 2038年までに400億ユーロの補償も
https://europe.nna.jp/news/show/1863024

ドイツで脱石炭に向けた計画を議論する「石炭委員会」は26日公表した最終報告書で、2038年までにすべての石炭火力発電を廃止するよう提言した。これにより経済的影響を受ける地域には、400億ユーロの補償を提供する必要があるとしている。政府はこの案を速やかに実行に移す方針を示している。

同委員会は、2018年6月に政府によって設置され、2030年までの温暖化ガス排出量の削減目標を達成するために必要な石炭火力発電の廃止時期と、影響を受ける事業者および地域への政府補償について検討してきた。当初は2018年中に提言をまとめる予定だったが、さらなる協議が必要として今年2月1日に期限を延期した経緯がある。

同委はまず、2022年までに設置容量500万キロワット相当の褐炭火力発電所と800万キロワット相当の硬炭火力発電所を閉鎖した上で、遅くとも2038年までに全ての石炭火力発電所を閉鎖するよう提案。再生可能エネルギー・インフラの構築が早期に進めば、この最終期限をさらに前倒しするよう促している。個々の発電所の閉鎖時期については、政府と電力会社が協議して決める。

バーバラ・プレトリウス上級委員は、「この提言が採用されれば、ドイツは2030年の気候変動目標を確実に達成できる」と話している。

アルトマイヤー経済相は27日、ドイツ公共放送ARDのインタビューで、同委の提言の実行に直ちに着手する方針を示した。必要な資金の一部は既に2019年度予算に計上済みという。政府は今後、石炭火力発電所の閉鎖計画や、新規雇用の確保などに関する一連の法案を策定するとしている。

独エネルギー大手RWEは同委の提言について、「当社の褐炭事業に深刻な影響を及ぼす」とした上で、「2038年までの全面廃止は、当社にとってあまりにも早過ぎる」とコメントしている。一方、ドイツ商工会議所連合会(DIHK)は今回の提言を歓迎した上で、電力コストが上昇する可能性を指摘した。これに対しシュルツ環境相は、「環境省の調査では、電力料金の上昇にはつながらないとの結果が出ている」と話している。[環境ニュース][雇用]

175とはずがたり:2019/09/23(月) 20:25:43
>>140の計画はどうなってるのかな??

2020年に試験輸送だから其れ迄はあんまニュースも出てこないかな。。

受入基地は川重と岩谷産業が絡んでるから関西だろうけど,どうなったんだろう??→調べたら神戸空港脇の神戸港に建設だそうな。
高砂火発跡地辺りと睨んでたけど外れたなw

水素混焼LNG火発の建設とかできないかな〜

https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1804/13/news103.html
豪州から水素を日本に、2020年めどに輸送試験へ
オーストラリアの安価な褐炭で製造した水素を、日本に輸送するサプライチェーン構築に向けた検証がスタート。2020年に最初の輸送試験を行う計画だ。
2018年04月16日 09時00分 公開
[長町基,スマートジャパン]

HySTRA
http://www.hystra.or.jp/project/

176とはずがたり:2019/09/23(月) 20:27:52
>>175
神戸空港脇の施設だがまあ規模小さいなw

褐炭の利用法が確立したらドイツでも応用可能ちゃうかな〜。

177とはずがたり:2019/09/24(火) 13:12:01
≫ 2019-01-07 14:39:51 更新
苅田発電所新1号機を点検のため停止します -ボイラーの燃料管詰まりのため点検を行います- -電力の需給に問題はありません-
https://release.itmedia.co.jp/release/sj/2019/01/07/0b15b78fe5d0f53319dd9665cb6f6e93.html
2019年1月7日
九州電力株式会社

苅田発電所新1号機を点検のため停止します
-ボイラーの燃料管詰まりのため点検を行います-
-電力の需給に問題はありません-

苅田発電所新1号機(石炭:36万kW)は、1月4日(金曜日)に、ボイラーへ石炭を送る燃料ポンプ24台の内、2台の出口圧力が上昇したため、1月5日(土曜日)23時54分に停止させ、点検を行いました。
点検の結果、石炭の粉砕機出口の金網部品が脱落し、燃料管24本の内、2本が閉塞していたことが判明しました。今後、燃料系統の点検を行い、速やかな復旧を目指します。
なお、今回の停止により電力の需給に問題はありません。

以上

178とはずがたり:2019/09/24(火) 13:12:49
九州電力
石炭の苅田発電所新1号機がまたトラブル停止
https://mainichi.jp/articles/20160119/k00/00m/020/023000c
毎日新聞2016年1月18日 18時24分(最終更新 1月18日 18時24分)

 九州電力の石炭火力、苅田(かりた)発電所新1号機(福岡県苅田(かんだ)町、出力36万キロワット)が18日、トラブルのため運転を停止した。新1号機の停止は今年度だけで4回目。復旧の見通しは立っていないが、電力需給に支障はない。

 新1号機は同日午前6時26分にガスタービンの異常を示す警報が鳴り、自動停止した。タービン本体ではなく、タービンを制御する機器などに問題がある可能性が高く、点検を進めている。新1号機は昨年6?8月にボイラー配管からのガス漏れなどで3回停止していた。【遠山和宏】

179とはずがたり:2019/09/25(水) 21:48:23
こっちにも

5597 自分:とはずがたり[sage] 投稿日:2019/09/25(水) 21:47:58
おお,600MW*2=1.2GW USC→600MW*1のIGCCへ変更か♪
東芝の辺りから混迷続きだけど今度こそ行けるかな?しかも勿来,広野に続くIGCC実現するといいねえ。

2019年
ニュースリリース
山口宇部パワー(株) 西沖の山発電所(仮称)新設計画 計画変更の検討および環境影響評価手続の休止について
http://www.jpower.co.jp/news_release/2019/04/news190424.html
2019年4月24日
電源開発株式会社

電源開発株式会社(代表取締役社長 社長執行役員:渡部肇史、以下「Jパワー」)、大阪瓦斯株式会社(代表取締役社長:本荘武宏、以下「大阪ガス」)および宇部興産株式会社(代表取締役社長:泉原雅人、以下「宇部興産」)が出資する山口宇部パワー株式会社(本社:山口県宇部市、代表取締役社長:森本成、以下「YUP」)は、山口県宇部市西沖の山(宇部興産所有地)において、これまで進めてきた西沖の山発電所(仮称)新設計画(以下「本計画」)に関し、今後、計画変更を検討し、環境影響評価法に基づく環境影響評価手続を休止することといたしました。

YUPは、2015年3月の会社設立以来、本計画に関し、発電事業の検討および準備を進めるとともに、環境影響評価法に基づき、環境影響評価手続を実施してまいりました。2018年9月には、環境影響評価準備書を国に届出、関係地方自治体に送付し、審査を受けてまいりました。  しかしながら、このたび、大阪ガスが、本計画からの撤退を決定したことから、YUPは、今後、本計画の変更を検討することとしました。併せて、現行の環境影響評価準備書に関しては、国に、取下げを願い出ることとしました。

Jパワーおよび宇部興産は、YUPを通じ、最新鋭・最高効率の石炭火力発電所建設の検討を継続することを合意しており、今後、60万kW級超々臨界圧発電設備の単機開発へのスケールダウン、および酸素吹石炭ガス化複合発電(※1)による商用機開発への計画変更を検討し、最適な発電所計画を策定することとしております。

Jパワーは、YUPを通じ、これまで関係各位のご理解、ご支援を得て本計画を推進して参りました。関係各位に対し、改めて感謝の意を表しますとともに、今後の計画変更に関しましても、引続きご理解とご支援を賜りますよう、お願いいたします。

石炭は、第五次エネルギー基本計画(2018年7月策定)においても、供給安定性や経済性に優れた重要なベースロード電源の燃料との位置付けに変わりなく、国は、CO2の分離・回収や貯留、利用の技術におけるイノベーションのために、カーボンリサイクルの研究開発を進めております。Jパワーは、今後も、最新鋭・最高効率の石炭火力発電所による低炭素化、および将来の脱炭素化に向けた研究および取り組み(※2)を進め、環境と調和した事業展開を続けてまいります。

180とはずがたり:2019/09/25(水) 22:30:48
中国とインドが悟る、石炭に魅力なし
https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1703/24/news110.html

全世界の石炭火力発電の状況をまとめた報告書「Boom and Bust 2017」は、計画段階から許認可、建設に至る世界的な動向に「乱流」が生じたことを指摘した。これまで増設に次ぐ増設を続けてきた中国とインドが方針を180度転換。OECD諸国と歩調を合わせた形だ。需給バランスや発電コストが主な要因だと指摘する。全世界で唯一、この流れに沿っていない国についても指摘した。
2017年03月24日 15時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]
印刷

89

Share

6


 中国とインドで100以上の石炭火力発電所の開発プロジェクトが凍結。二カ国で68ギガワット(GW)分の発電所の建設が停止。全世界でも建設の開始が62%減少――石炭火力発電所の動向を追う米End Coalが2017年3月21日に発表した内容だ(図1)*1)。

181とはずがたり:2019/09/30(月) 17:58:37

横須賀火力発電所
5月に準備工事着手
8月着工、2023年に運用開始
https://www.townnews.co.jp/0501/2019/03/22/474495.html

 東京電力フュエル&パワーと中部電力による合弁会社「JERA」が久里浜で進めている横須賀火力発電所新1・2号機建設の準備工事が5月から始まる。同社の工事概要によると着工は8月で、2023年6月に1号機の運用を開始。石炭火力による発電施設については、東京湾内の地区で計画中止が相次いでおり、横須賀の動向が注目されている。

 かつては合計8基の発電設備があった久里浜の横須賀火力発電所。株式会社JERAは、動力を石油から石炭に切り替え、出力約65万kWの発電施設を2基建設する計画を進めている。新1号機が2023年、2号機が24年の運転開始を予定しており、今年1月末に環境影響評価の手続きを終え、5月に準備工事に着手する。工事概要によると、8月の着工で22年8月には1号の試運転を行うという。

計画中止の地区も

 石炭火力発電については、CO2発生量が他の化石燃料と比べて多いことから、気候変動への影響や環境リスクも大きいとされ、利用を減らすべきとの声が広がっている。東京湾内では横須賀を含めて千葉(蘇我)、市原、袖ケ浦の4地区で石炭火力発電所の計画が持ち上がっていたが「環境規制に対して事業の採算が取れない」などとして、3地区で撤回に追い込まれている。湾内に残る計画は横須賀のみとなり、署名や学習会などを通して、中止を訴える活動を進めている市民団体もある。

 2月28日の市議会本会議では、大村洋子氏が同計画について質問。上地克明市長は「民間事業者の企業判断によるもの」との市の立場を示した。また、「法令を遵守し、環境に配慮されているもの」として、市街地やマリンレジャーの観光地に近接する発電所が「市のイメージダウンとなるような施設ではない」と答えている。

182とはずがたり:2019/10/12(土) 16:06:38
2018-04-06
なぜ、日本は石炭火力発電の活用をつづけているのか?〜2030年度のエネルギーミックスとCO2削減を達成するための取り組み
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/qa_sekitankaryoku.html

石炭火力発電は、CO2削減の観点から投資を控え始めた国がある一方、新興国ではさらなる活用が求められている状況にあります。

日本は、世界に石炭火力発電を輸出していることで、時代に逆行しているのでしょうか?日本が石炭火力発電をつづけている意味とは?今回は、石炭火力発電について、さまざまな質問にお答えします。



石炭火力が持つさまざまなメリットを考えれば、日本にとって引き続き重要なものです。

エネルギー源は、安定的な供給、経済性、環境適合、安全などのさまざまな側面を満たすことが求められます。しかし、すべての面で完璧なエネルギー源は存在していません。そこで、それらの面のバランスをとりながら、最適なエネルギーとその組み合わせを選んでいくことになります。

石炭は、安定供給や経済性の面で優れたエネルギー源です。ほかの化石燃料(石油など)にくらべて採掘できる年数が長く、また、存在している地域も分散しているため、安定的な供給が望めます。また、原油やLNGガスにくらべて価格は低めで安定しており、LNGガスを使った火力発電よりも、低い燃料費で発電できます。


単位あたりで見たCO2排出量はほかの化石燃料に比べても多いため、利用するためには色々と工夫をしていくことが必要となります。

その工夫の一つとして、石炭火力発電の技術開発が進められています。石炭火力発電というと、皆さんのイメージの中には、もくもくと真っ黒な煙をあげるものというイメージがあるかもしれません。しかし、最近の石炭火力発電は、環境にかける負荷がずいぶんと減ってきています。たとえば、横浜市にある磯子石炭火力発電所は、「クリーンコール技術」とよばれる技術を活用し、大気汚染物質の排出を大幅に削減しています。2002年のリプレース(建て替え)前に比べると、窒素酸化物(NOx)は92%、硫黄酸化物(Sox)は83%、粒子状物質(PM)は90%減っています。


国際エネルギー機関(IEA)の分析では、インド、東南アジア諸国を中心とした新興国では、経済発展とともに、今後も石炭火力発電のニーズが拡大する見通しとなっています。新興国にとって、安く、安定的に採れる石炭は、引き続き、重要なエネルギーなのです。

2017年11月に開催された「東アジアサミット」、2017年9月に開催された「ASEAN+3エネルギー大臣会合」においても、ASEAN諸国からは、エネルギー安全保障と同時にCO2削減にも貢献するクリーンな石炭火力発電技術について、積極的に活用していきたいとの言及がありました。また、その導入のため、金融面・技術面で支援を求める声もありました。


「エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律」、通称「エネルギー供給構造高度化法(高度化法)」という法律があります。これによって、小売電気事業者には、2030年度に販売する電力量の44%を、「非化石電源」、つまり化石燃料ではない電源にすることが求められています。これは、裏を返せば、石炭やガスといった化石燃料を使っている火力発電の比率を、全体の56%以下にしなくてはならないということを意味しています。

183とはずがたり:2019/10/15(火) 20:26:39

九電松浦1号機700MWと電発松浦1号機は両方ともSCと古い。廃止じゃ

松浦発電所2号機の発電を開始します
-2019年6月1日から試運転による発電を開始-
http://www.kyuden.co.jp/press_h190531c-1

九電、最先端石炭火力を稼働
2019/5/31 18:52l
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45530270R30C19A5LX0000/

九州電力
松浦発電所2号機、工事現場を公開
毎日新聞2018年4月19日 20時51分(最終更新 4月19日 21時03分)
https://mainichi.jp/articles/20180420/k00/00m/020/094000c

出力1000MW

超々臨界圧・46%(L) 石炭利用を1号機(SC/43%)より5%削減。3/46=6.5%だが・・
微粉炭火力

着工:2001.3
工事中止:2004(進捗率3.8%・開業は23年以降とする)
再開:2016.1
(工事現場公開:2018.4/3月末の進捗率62%)
試運転開始:2019.6
営業運転開始:2019.12予

184とはずがたり:2019/10/27(日) 20:03:10

フランス 途上国での石炭生産への公的融資を禁止へ
2019年10月26日 10時20分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191026/k10012150921000.html

温室効果ガスの排出につながる石炭の利用への批判が国際的に強まる中、フランスのルメール経済相は、発展途上国での石炭の生産などに対する公的な融資を事実上、禁止する方針を示しました。

フランスのルメール経済相は、25日、パリで開かれた途上国への資金援助に関わる会合でスピーチし、フランス政府が進める温暖化対策について説明しました。

この中で、温室効果ガスの排出につながる石炭について、フランス国外での調査や生産などに関わるプロジェクトに対し、来年から公的な保証を行うことを禁止する法案を提出したことを明らかにしました。

ルメール経済相は「国外での石炭への公的な融資を法律で禁止するヨーロッパで最初の国になる」と述べて、途上国での石炭利用への支援を事実上、やめる措置だとしています。

フランスは2022年までに国内の石炭火力発電所をすべて閉鎖するとしていますが、IEA=国際エネルギー機関によりますと、世界全体の発電量のうち石炭火力は38%と最も多く、途上国を中心に利用は続くとみられています。

環境NGOからは途上国の石炭火力などに対する融資に強い批判が寄せられているだけに、フランス政府は国内外で対策を強化する姿勢を打ち出しています。

185とはずがたり:2019/12/23(月) 01:40:38
豪サウス32、南アの発電用石炭炭鉱売却
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51935410X01C19A1FFE000/
アジアBiz

2019/11/7 23:17

186とはずがたり:2020/03/13(金) 20:58:34
小名浜港東港地区の一部運用開始 石炭貨物船が荷揚げ始める
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200307-00010006-minyu-l07
3/7(土) 12:28配信福島民友新聞
小名浜港東港地区の一部運用開始 石炭貨物船が荷揚げ始める
一部運用開始した小名浜港東港地区
 国や福島県などが石炭国際ターミナル港として整備を進めるいわき市の小名浜港東港地区は6日、一部で運用を開始した。東港には水深18メートルの岸壁が備えられており、積載貨物重量12万トン級の大型船舶が接岸可能。今後、石炭取扱量の増加などが見込まれている。2020年度内の本格運用を目指している。
 同日は、同市の企業で使用予定のオーストラリア産の石炭約5万トンを積んだパナマ船籍の貨物船が荷揚げを始めた。作業は約1週間続く予定だという。
 小名浜港は11(平成23)年5月に国の「国際バルク戦略港湾(石炭)」に選定、13年12月に「特定貨物輸入拠点港湾(石炭)」に指定された。東港は面積は約54ヘクタール。総工費は約1337億円。
 石炭を船から運び出すアンローダーやベルトコンベヤーなどが整備され、現在も工事が続いている。

187とはずがたり:2020/03/20(金) 19:20:30
なんか石炭融資批判も日本潰しの一環だよね。。

2020年3月19日 / 09:42 / 1日前
三菱UFJ、豪石炭港への融資8500万ドルを売却 大幅割引価格で
https://jp.reuters.com/article/glencore-coal-australia-idJPKBN216034
Reuters Staff

[シドニー 18日 ロイター] - 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T)は18日、スイス系商品取引・鉱山開発グレンコアが保有するオーストラリア・クイーンズランド州グラッドストーン港のウィギンズアイランド石炭ターミナル(WICET)への融資8500万ドルをヘッジファンドに1ドル当たり52セントで譲渡した。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で市場の動揺が続き、世界的に資産価格が下落するなか、3月31日の年度末を前に多額のコストを支払って石炭関連資産へのエクスポージャーを排除する決断を下した。3人の関係筋がロイターに明らかにした。

三菱UFJの広報担当者は、コメントを拒否した。

WICETの債権者でもある関係筋の1人は「3月31日が近づくと、邦銀はその前にポジションを処分する傾向がある。しかし、稼働資産にしては大幅な割引価格だ。良い買い物だ」と語った。

WICETはグレンコアのほか、豪ニュー・ホープ(NHC.AX)、コロナド・グローバル・リソーシズ(CRN.AX)、中国のYancoal、宝山鋼鉄(バオスチール)(600019.SS)の豪子会社のアクィラ・リソーシズの4社が保有している。

188とはずがたり:2020/06/18(木) 23:01:07
浦幌と尺別は結構離れてるhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1439271704/3128のに浦幌から尺別迄索道で運んで積み出したんだ。。

調べてみると
>尺浦通洞が完成し専用鉄道で送炭
と云う記述もあって,尺別鉱山から浦幌炭砿迄鉄道が延びてた時期もあった!?

尺別信号場
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BA%E5%88%A5%E4%BF%A1%E5%8F%B7%E5%A0%B4

北日本鉱業が、尺別炭礦運炭軌道向け分岐線(車扱貨物積込線)設置予定地点に、1919年(大正8年)7月13日付で信号所設置を願い出たことにより貨物駅として開設され[1]、その後旅客を扱うようになった。なお雄別炭鉱尺別線は1961年(昭和36年)の一般開放後も、貨物は当駅で接続していたが、旅客は約400 m 離れた社尺別駅が接続駅であった。その後尺別炭鉱は1970年(昭和45年)に閉山となり、2019年(平成31年)3月16日に旅客取り扱いを廃止し[2]、信号場となった[3]。旅客営業末期の駅番号はK44。

周辺

北海道道361号尺別尺別停車場線
旧尺別鉄道と並行。内陸に8キロほど入ったあたりに数千人が暮らした大きな市街地があったが閉山により消滅。わずかに街路の跡と崩れた屋根が残るのみ。

浦幌駅
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%A6%E5%B9%8C%E9%A7%85

1918年(大正7年):大和鉱業浦幌炭砿ケナシ坑(常室川流域)より当駅へ馬車鉄道約17km敷設[4][5]。
1922年(大正11年):浦幌炭砿休止に伴い馬車鉄道廃止[4][5][注釈 1]。
1933年(昭和8年):釧路側約4km地点(常豊信号場手前に相当)から分岐する浦幌炭砿までの専用線敷設工事開始[4]。
1936年(昭和11年)頃:炭砿専用線敷設工事中止[4][注釈 2]。
1938年(昭和13年):浦幌炭砿から尺別炭砿側の選炭場へ山越え索道設置、運炭開始[5]。当駅の利用が無くなる[注釈 3]

歩鉄の達人さんの尺別鉄道レポ
https://www.hotetu.net/haisen/Hokkaido/090716syakubetutetudou.html

浦幌町産炭史
http://www.santankushiro.com/town/history_urahoro.html

昭和8(1933)年の再開と同時に、炭山へ入る専用鉄道の工事がスタート。しかし、昭和10(1935)年の開通予定が豪雨などの影響で実現に至らないまま昭和11(1936)年、三菱鉱業(株)に買収され、浦幌炭鉱は雄別炭礦鉄道(株)の尺別鉱業所の管下に入りました。出炭後の送炭方法が問題となりましたが、尺別まで索道をつくり、炭車で送ることになり、出炭量は急増していったのです。

昭和17(1942)年尺浦通洞が完成し専用鉄道で送炭したので出炭量も伸びることを期待していた矢先、太平洋戦争末期の坑夫の強制配転により休山を余儀なくされます。

昭和23(1948)年、出炭を再開し、22万トン出炭の状態まで回復していきました。これに拍車をかけるように昭和25(1950)年・26(1951)年と朝鮮戦争景気で出炭量は増加の一途をたどったのです。

朝鮮戦争後の反動不況が続き、各ヤマでは大量の貯炭に苦しんでいた昭和28(1953)年、人員整理で希望退職者が308人となった。翌29(1954)年10月、尺別鉱業所は浦幌炭鉱を閉山しました。

189とはずがたり:2020/06/18(木) 23:06:24
音別町産炭史
http://www.santankushiro.com/town/history_onbetsu.html

創成期
大正7(1918)年に椎葉紀義が鉱業権を取得し、同年10月北日本鉱業(株)により開坑したのが尺別炭鉱の始まりで翌8(1919)年には、本格的に採炭事業に着手しました。当時は、四尺斜坑を坑内員50人、坑外員40人くらいの規模で行なっていました。

開坑当時、石炭の運搬は馬の背に頼っていましたが、大正9(1920)年からは山元から鉄道省が認可した尺別岐線まで鉱山軌道によって運搬され、出炭量も大正8(1919)年に4千トンだったものが昭和2(1927)年には7万トンにまで伸びました。

隆盛期
昭和3(1928)年、三菱鉱業(株)が権利、施設を買収、雄別鉱業所支坑として経営に着手しました。三菱の経営に移ってからは、炭住建設、郵便取扱所、尺別炭鉱尋常小学校など次々に整備されるとともに、昭和10(1935)年奈多内坑を開坑、翌年、大和鉱業から浦幌炭鉱を買収し索道で尺別へ石炭を運びました。

昭和14(1939)年尺浦通洞(6km)の開削を開始、同17(1942)年に完成します。尺別炭鉱軌道線路が拡充、根室本線と直結し大型機関車が運行され、これで尺別炭鉱専用鉄道の名称がつけられました。また、東洋屈指といわれた尺別炭鉱総合選炭場が完成し、昭和15(1940)年20万トンあった出炭量が、昭和18(1943)年には出炭量は38万3千トンに伸びました。しかし、太平洋戦争が激しくなり、昭和19(1944)年には休坑、施設を解体して九州に転換するに至りました。

戦後復興期
終戦後、昭和21(1946)年から採炭を開始、雄別炭礦鉄道(株)を三菱から分離独立し、雄別鉱業所尺別炭砿となりました。この頃から、炭鉱で働く人たちの労働条件が良くなり、活気みなぎる炭住街は増築につぐ増築で新町が形成され、まさに全盛時代を迎えます。昭和25(1950)年1,800人台で23万トンの出炭を見ます。

経済成長期
昭和37(1962)年、石炭鉱業調査団の発足と答申に基づく厳しい石炭鉱業合理化政策が出され尺別炭鉱でも企業整備のため、合理化が図られ出炭も昭和26(1951)年には約2,000人で23万トン余、同38(1963)年には600人台で30万トン台の出炭となります。

昭和41(1966)年には石炭鉱業審議会の答申で「全国出炭5千万トン体制」が打ち出されて石炭業界の危機がささやかれ、産炭地域は先行き不透明な時代となりますが、この年の出炭は約34万トン(700人台)。ヤマの灯を消さずと町民一丸となって頑張ってきましたが昭和45(1970)年2月、雄別炭礦は3山企業ぐるみの“政策”閉山で全員解雇となります。同年12月までの間に尺別炭鉱地区内の木造家屋の多くが取り壊され、住民のほとんどは尺別炭鉱地区から転出し、音別町の人口は急減していきます。

同町は国道沿いに用地を持って企業誘致に懸命となり、その成果を上げだします。

190とはずがたり:2020/06/18(木) 23:38:17
出炭量20万トンとか30万トンとかひょっとして弱小炭砿!?(;´Д`)

山行がスレの方に投下案件だったかw

191荷主研究者:2020/06/21(日) 22:25:45

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/412338?rct=n_hokkaido
2020年04/15 05:00 北海道新聞
雄別鉄道 今も胸に 15日廃止半世紀 炭鉱と釧路を往復 元鉄道マン2人 「また元気に走る姿見たい」

雄別炭山駅で白い煙を吐く蒸気機関車=1960年代(宮内明朗さん撮影)

 釧路市阿寒町にあった雄別炭鉱と釧路を結び、「黒いダイヤ」と呼ばれた石炭や地域住民を運んだ雄別鉄道が廃止され、15日で半世紀を迎える。元鉄道マンが当時の駅のにぎわいや車両を懐かしむ一方で、かつて使われた蒸気機関車は関東地方で観光列車として復元される予定で「また元気に走る姿を見たい」と復活を心待ちにしている。

 運行最終日となった1970年4月15日。柴田辰夫さん(88)=釧路町=は最終列車の運転士を務めた。列車の前面には「さようなら雄別鉄道」と書かれた飾りが掲げられ、最後の雄姿を一目見ようと、雄別の住民らで始発から最終まで満員だったのを覚えている。「ここで事故でも起こしたら大変だ。安全に乗客を運ぼうと、いつも以上に気を引き締めた」と振り返る。

 柴田さんは46年に入社。運転士のほか、列車内でスコップを使い、片手で石炭をくべる機関助士も経験した。90歳近くなった今も手はごつごつとして力強い。「当時の鉄道マンはみんなこんな手をしていた。病院で握力測定をしたら数値が高くて驚かれた」と笑う。

 剣持英作さん(91)=釧路市=は「雄別鉄道は中古の車両が多く、よく故障したので苦労した。新車のディーゼル車が導入された時は恋人のように慕ったよ」と思い出す。酔った鉱員が線路内を歩いてひやひやしたり、運転士時代は針で膝を刺して眠気を追い払ったりしたこともあった。「事故を起こさなかったのが誇り」と力を込める。

 JR釧路駅には旧雄別鉄道で使われたホームにつながる地下道の入り口が残り、廃線跡が「釧路阿寒自転車道線」として活用されるなど、現在でも市内各地には在りし日の鉄路の面影が残る。

 関東の大手私鉄・東武鉄道(東京)は57年から70年まで雄別鉄道で使われ、江別市内で保管されていたC11形蒸気機関車を観光列車として復元させるため約400万円で購入。現在、埼玉県内の車両基地で修理を行っている。復元作業は今年の冬ごろに終了する予定。時期は未定だが、今後栃木県日光市の東武鉄道東武鬼怒川線などで運行する。剣持さんは「復活したらまた走っている姿を見たいし、ぜひ運転したいね」と笑顔を見せ、再び汽笛を聞くのを楽しみにしている。(今井裕紀)

 <ことば>雄別鉄道 1919年(大正8年)に雄別地区の炭鉱開発を目的とした会社が設立。23年に釧路―雄別炭山駅間(44・1キロ)で鉄道を開通させた。鉄道は石炭や旅客の輸送を担い、旧運輸省のまとめによると、多い時で年間200万人以上の旅客、100万トン以上の石炭を運んだ。石炭から石油へのエネルギー革命が進み、70年2月27日に雄別炭鉱は閉山。鉱員や家族、関連企業で働く人の生活の足を支えるため、鉄道は同年4月15日まで運行した。

192荷主研究者:2020/06/21(日) 22:43:57
>豊ケ岡駅 …月形炭鉱の発展に伴い、60年に開業

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/413574?rct=n_hokkaido
2020年04/18 16:00 北海道新聞
札沼線 波乱の歴史 戦争で休止/炭鉱消え「秘境駅」に 廃止区間、地域支えた85年

樺戸連山をバックに、新十津川町の水田地帯を走る最終列車。もうこの光景を見ることはできない=17日(伊丹恒撮影)

月形町の秘境駅・豊ケ岡駅には、別れを惜しむ鉄道ファンが訪れた=17日(伊丹恒撮影)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、5月7日の廃止を待たずに、今月17日で列車運行を終えたJR札沼線の北海道医療大学―新十津川間。47・6キロある区間は昭和初期に開通し、戦時中は休止に追い込まれたが、終戦後に復活した。農作物や石炭、新聞と多くの物資も運び、人々の暮らしや経済を支えてきた。廃止区間は札沼線がたどった波乱の歴史を伝えている。

 春を迎え、空知管内新十津川町では農作業が始まっていた。終着駅がある新十津川駅までは田畑に沿うように鉄路が走る。沿線の水稲農家工藤盛雄さん(66)は17日、農作業の手を止め、最寄りの南下徳富(みなみしもとっぷ)駅へ最終列車を見送りに行った。「仕方ないけど寂しいね」。こみ上げる思いをこぼした。高校3年間は通学に使い、町内会で列車を貸し切り、留萌管内増毛町まで海水浴に出かけたこともあった。「思い出がたくさん詰まってる」と目を細めた。

 札沼線は1935年(昭和10年)、桑園(札幌)―石狩沼田(空知管内沼田町)を結んで全線開通した。コメ生産が盛んな空知管内の沿線自治体にとって、物資を大量輸送できる鉄道敷設は悲願だった。新十津川町の町史は当時の様子を「交通の利便はもちろん、農作物その他の物資の参集、輸送に果たした役割はまことに大きかった」と記している。だが、戦争による資材不足で軍にレールを接収され、43年に石狩沼田―石狩当別(石狩管内当別町)が営業休止に。終戦後の46年から順次、再開した。

 沿線でとりわけ鉄道ファンの人気を集めたのが、空知管内月形町の豊ケ岡駅だ。木々に挟まれ、車1台通るのがやっとの砂利道の先にある。小さな待合室とホーム1本のみの景観は「秘境駅」とも呼ばれる。

 駅は北西約5キロの山中にある月形炭鉱の発展に伴い、60年に開業した。炭鉱は47年に本格稼働し、54年にはスキーのリフトのように石炭を運ぶ索道の運転が始まった。石炭を鉱口から駅周辺の貯炭場まで運び、札沼線の貨車に載せた。

 豊ケ岡駅近くに住む上葛(かみくず)国夫さん(94)は「今だから言えるが、駅ができる前は、石炭を積むため停車する列車に勝手に乗り降りしたもんだ。停車駅の月形駅までは遠かったから」と振り返る。月形炭鉱は炭質の低下や石炭需要の減少などで63年に閉山。今では周辺に暮らす人も少なく、駅だけがぽつんと残る。

 札沼線はその後、沿線地域の人口減や自動車の普及で利用が減り、72年に石狩沼田―新十津川間が廃止。鉄路が新十津川駅で途切れたため、76年には約3キロ先にあるJR函館線の滝川駅への延伸などを求める期成会が発足したが、要望は届かなかった。

 一方、札幌から当別までの沿線には大学が複数建ち、札沼線の愛称は91年、「学園都市線」に。山々が連なり、水田が広がる空知管内の景色とはイメージが異なり、廃止区間の住民の多くは、この名を使わない。

 札沼線が全線開通した2年前に生まれ、空知管内浦臼町で書店を営む岸泰夫さん(86)は「昔は札沼線が新聞や本などの商品を全て届けてくれた。駅から町に文化がもたらされた」と懐かしみ、自らの人生と鉄路の歩みに思いを重ねた。(坂口光悦、勝間田翔)

193とはずがたり:2020/06/22(月) 19:23:51
おそらく日本最後の現役「立坑ケージ」復活なるか?【その1】
2018年3月17日 | カテゴリー: 鉱山記事
http://www.tsuchihashi-kozan.co.jp/%E3%81%8A%E3%81%9D%E3%82%89%E3%81%8F%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E7%8F%BE%E5%BD%B9%E3%80%8C%E7%AB%8B%E5%9D%91%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%80%8D%E5%BE%A9%E6%B4%BB%E3%81%AA%E3%82%8B/

194とはずがたり:2020/06/24(水) 18:28:26
主な石炭火発計画撤廃

関西電力 赤穂発電所
600MW*2=1200MW
重油・原油→石炭2020年度予
2015年:燃転計画発表
2017年:計画中止
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2017/0131_3j.html

市原火力発電合同会社
東燃ゼネラル50%・関電エネルギーソリューション50%
東燃ゼネラル石油の敷地内
1000MW
2015年:計画公表
2017年:計画中止
http://www.kenes.jp/topics/topics032.html

千葉パワー・(仮称)蘇我火力発電所
中国電力株式会社,JFEスチール株式会社
JFEスチール㈱東日本製鉄所(千葉地区)構内
約1070MW
石炭+副生ガス(10%)
2020年着工・2024年運開予
2017年:会社設立
2018年:計画中止→天然ガス火発開発の検討
http://www.chiba-power.co.jp/pressrelease/2018/pr20180122.html
http://www.chiba-power.co.jp/pressrelease/2018/pr20181227.html

(仮称)仙台高松発電所
住友商事・四国電力
仙台市宮城野区
112MW・石炭バイオマス混焼
2017年:検討開始
2018年:四国電力撤退→住友商事が引き続きバイオマス専焼(規模同じ)で検討
https://www.yonden.co.jp/press/2018/__icsFiles/afieldfile/2018/12/27/pr006_1.pdf

電源開発・高砂火力発電所
リプレース250MW*2=500MW(Sub-C)→600MW*2=1200MW(USC) 2018年着工2021年度新1号機,2027年度以降新2号機
2014年:計画発表
2018年:計画中止
https://www.jpower.co.jp/news_release/2018/04/news180427_1.html

千葉袖ケ浦エナジー
東京ガス(株)、九州電力(株)、出光興産(株)
出光興産工場内
1000MW*2=2000MW
2015年:会社設立
2019年:計画中止→東京ガスと九電は引き続き同地点でLNGを中心とした火発の検討を続ける
https://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20190131-02.html
http://www.kyuden.co.jp/press_h190131-1.html

山口宇部パワー(株) 西沖の山発電所(仮称)
電源開発45%・宇部興産10%・大ガス45%
2015年会社設立
600MW*2=1200MW
2019年:大ガス撤退→電発と宇部興産で引き続き600MW化・IGCC等検討
https://www.jpower.co.jp/news_release/2019/04/news190424.html

秋田港火力発電所(仮称)
丸紅・関電エネルギーソリューション
650MW*2=1300MW 着工2019年予・24年運開予
2015年:計画公表
2019年:着工見送り
https://jp.reuters.com/article/kanden-marubeni-idJPKBN0M80NG20150312
https://www.sakigake.jp/news/article/20190807AK0004/

195とはずがたり:2020/06/24(水) 20:13:16
>>194
これら全部で9082MWの石炭火力計画が阻止できたという訳か。

196とはずがたり:2020/06/24(水) 20:14:54
すげえな中国。再生エネも連系出来ないままのやつがあったし石炭火発も作らせて放置する余裕があるらしい。。

中国が「使わない石炭火力発電所」の新設を続けている理由
https://wired.jp/2019/12/26/fake-rhino-horns/

いまだに中国では石炭火力発電所の新設が続いているが、すでに完成した施設の過半数は停止したままだという。それなのに、なぜ発電所の新設が続けられているのだろうか。背景を探ると、中国ならではの政治的な理由が浮かび上がってきた。

2019.12.27 FRI 09:00
TEXT BY DANIEL OBERHAUS
TRANSLATION BY TOMOYUKI MATOBA/GALILEO
WIRED(US)

気候変動に関する「パリ協定」は2016年11月に発効したが、いまのところ状況はいいとは言えない。多くの国々は排出削減目標を達成できそうにないし、米国は協定からの離脱手続きを進めている。

確かに変化は起きている。世界の石炭火力発電量は19年、史上最大の減少を示した。国連の推計によれば、石炭火力による発電量は今後10年で3分の1にまで削減する必要があるのだから、これはいいニュースだろう。しかし、化石燃料資産を監視するNGO「Global Energy Monitor」が新たな報告書で詳しく解説している通り、中国は「石炭の時代は終わりだ」という共通認識を無視しているようである。

Global Energy Monitorで石炭プログラムディレクターを務めるクリスティーン・シアラーは、「中国は一時、石炭からクリーンエネルギーへの移行を進めているように見えました。しかし、石炭はいまも同国経済の主軸のままです」と語る。「排出削減に関して、残された時間はわずかです。ところがクリーンエネルギー開発は、石炭火力発電所の建設にとって代わるのではなく、同時並行で起きているのです」

Global Energy Monitorの分析によると、パリ協定で定められた目標達成のため、中国は今後10年のうちに石炭火力発電の容量を40パーセント削減しなければならない。だが、いまのところ実現の見込みは薄い。既存の約1,000ギガワットの発電容量に加え、中国は計121ギガワットの発電容量をもつ多数の石炭火力発電所を建設中で、これは他国すべての建設中の石炭発電容量を合計したよりも多い。

石炭火力発電所が爆発的に増加した理由

しかし奇妙なことに、中国が新設した石炭火力発電所は、過半数が停止したままになっている。石炭火力の発電量はすでに十分に足りているのに、なぜ発電所の新設を続けるのだろうか?

その答えは、中国が石炭ブームに沸いた1980年代に制定されたエネルギー規制にある。カーネギー・メロン大学の経済学者リー・ブランステッターは、そのように説明する。

当時は市場経済への改革が進むなか、加速する経済発展にエネルギー供給が追いついていなかった。石炭は中国国内に豊富に存在する天然資源であるため、中国政府は石炭火力発電所の建設を奨励するエネルギー政策をとった。こうして発電所に政府が認可を与え、次々に建設されていった。

しかし、この政策が必要以上の発電所の建設にもつながったと、ブランステッターは指摘する。中央政府が石炭火力発電所の新設を認可していた時代は、電力の需要と供給が一致するよう調整できた。ところが2014年、中央政府が地方政府に対して、省内の発電所建設を認可する権限を与えたことで、状況が変わった。

権限委譲の本来の目的は、数年を要する新規発電所の認可プロセスをスピードアップし、予想されるエネルギー需要を満たすことで、中国経済の成長を促すことだった。

…ブランステッターは言う。「しかし残念ながら、中国では堰を切ったように石炭火力発電所が爆発的に増加する結果になりました」

197とはずがたり:2020/06/24(水) 20:15:06
>>196
撤回されてもなお建設は続く

経済生産性を向上させよという多大な政治的プレッシャーにさらされる地方政府にとって、石炭火力発電所の新設は手っ取り早い方法だった。80年代から90年代の中国のエネルギー政策下では、新たな石炭火力発電所をつくれば確実な収益が見込めたからだ。

省の役人たちには、域内のできるだけ多くの新設計画に認可を与えるインセンティヴがあり、彼らは実際にそうした。こうして2015年、中国で新たに認可を受けた石炭火力発電所の発電容量は3倍に跳ね上がった。

中央政府は、すぐに間違いに気づいた。発電所の新設ラッシュを巻き起こしたルールは16年に撤回され、数十の認可済み新設計画が延期または中止された。しかし、Global Energy Monitorのシアラーらが認可書類や衛星画像を分析したところ、多くの発電所はいまなお建設が進められていた。

これらの新規の発電所がすべて中国の電力網に組み込まれたとしても、発電容量がフル活用されない可能性は高いと、ブランステッターは指摘する。「発電容量を増やしては持ち腐れ、というのが中国の昔からのパターンです。欧米的な見方では無駄で非効率ですが、新設された石炭火力発電所が電力網で利用されない可能性は大いにあります」

中国の進む道

実際、石炭火力発電所の数が爆発的に増えているにもかかわらず、中国の石炭発電量は横ばいだ。カーネギー・メロン大学でエネルギー政策の経済学を専攻する大学院生デイジー・レンによると、中国の石炭使用は20年ごろにピークを迎えると予測される。



198荷主研究者:2020/07/01(水) 21:07:33

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00558349?isReadConfirmed=true
2020/5/21 05:00 日刊工業新聞
技術で未来拓く・産総研の挑戦(123)石炭のポテンシャル評価

石油根源岩の成因解明

マセラルの顕微鏡像

【新生代に注力】
 産業技術総合研究所(産総研)地質調査総合センターでは、石炭の持つさまざまなポテンシャル評価のための技術開発を進めており、特に新生代(約6550万年前―現在)の石炭評価に力を入れている。有機物に富む石炭は、地下深部への埋没過程で熱熟成(熱分解)を起こし、多量の炭化水素(石油・天然ガスの主成分)を排出する石油根源岩になる。

 新生代石炭は、石炭の中でも石油根源岩としての能力が高い。これは主な前駆物質である植物の進化により、石炭の化学構造が変化したためと考えられている。しかし、新生代石炭は、欧米でも研究例が少なく、エネルギー革命の影響で専門家が激減して国内の石炭研究も停滞していた。新生代以前の石炭から得られた知見を化学構造の異なる新生代石炭にも適用できるかどうか、未解明の部分が多く残されている。

【熱熟成度】
 世界には新生代石炭が石油根源岩と考えられる油田・ガス田が数多く発見されている。もし新生代石炭から炭化水素排出が生じる熱熟成度が分かれば、その条件に合う地域に焦点を絞って効率的に探鉱できる。

 そこで新生代石炭の熱熟成実験を行い、生成した炭化水素ガスの安定炭素同位体比と石炭の熱熟成度の対応関係を調べた。得られた関係は、既存モデルよりも実際の天然ガスデータとの整合性がよく、新生代石炭から天然ガス排出が生じる熱熟成度を初めて具体的に検討できるようになった。

【鑑定技術を応用】
 石炭中の有機物はマセラルと呼ばれ、その種類は20以上にも及ぶ。筆者のように顕微鏡を用いたマセラルの鑑定技術を持つ国内の研究者は少ないが、マセラルの組成は石炭の炭質や成因の解析に有効な指標である。

 浅部の石炭層では、微生物活動に由来したメタンが蓄積し、微生物起源コールベッドメタン鉱床が形成されやすい。そこで微生物学者と連携し、メタン生成が活発な石炭の特徴解明を目指している。

 また、燃焼時に発生する石炭灰は、レアアースなどの有用な金属元素を多く含むが、有毒元素も含むため環境汚染の原因にも成り得る。

 そこで鉱物資源の専門家と連携してマセラルごとの元素分析を進めることにより、各金属元素の濃度が高い石炭の特徴や成因解明を目指している。古典的だが強力な顕微鏡による鑑定技術に新たな方法論を組み合わせ、新生代石炭のポテンシャル評価を推し進めたい。(木曜日に掲載)

◇産総研 地圏資源環境研究部門 燃料資源地質研究グループ研究員 高橋幸士
 秋田県出身。叔父の影響を受け、高校時代に研究者を志す。学部時代に初めて触れた石炭に惹(ひ)かれ、石炭研究者の道へ。顕微鏡観察から来る目の疲れに悩まされながら、目に見えないガスとも格闘中。好きな言葉は恩師からもらった「愚直」。産業界への貢献を目指し、一歩一歩、前進する。

(2020/5/21 05:00)

199とはずがたり:2020/07/03(金) 15:32:42

さあてとは総研としても検討開始するかねえ〜

>国内の発電量に占める石炭火力の割合は、2018年度で31%にのぼり、主力の電源

>古い石炭火力発電所による発電量を2030年度までに9割程度、削減する方向で調整

>イギリスは、2010年に28%だった石炭火力発電の割合を、2025年までにゼロにする方針

>フランスは、2022年までに石炭火力発電を廃止する方針のほか、2017年の時点で石炭火力の依存度が日本よりも高かったドイツも、遅くとも2038年までに廃止するとしています。

>このほかカナダは、排出される二酸化炭素を回収して地下に埋める技術が導入されていない従来型の石炭火力発電は、2030年までに段階的に廃止する方針

>経済産業省によりますと、高効率とされる石炭火力発電所は、全国におよそ30基あり、古い方式で効率が低いとされる発電所は、およそ110基に上ります。

古い石炭火力発電所の発電量 9割程度削減へ調整 政府
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200702/k10012492521000.html
2020年7月2日 22時37分

政府は、石炭火力発電の在り方を大きく見直す方針を固めました。二酸化炭素の排出が多い、古い石炭火力発電所による発電量を2030年度までに9割程度、削減する方向で調整に入りました。

石炭火力による発電をめぐっては、温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」に基づいて脱炭素に向けた取り組みが求められるなか、二酸化炭素の排出量が多いとして国際的に見直しの動きが強まっています。

一方、国内の発電量に占める石炭火力の割合は、2018年度で31%にのぼり、主力の電源となっています。こうした中、政府は石炭火力発電の位置づけを大きく見直す方針を固めました。効率が低く二酸化炭素の排出量が多い古い方式の石炭火力発電所による発電量を、2030年度までに9割程度、削減する方向で調整に入りました。

具体的には、電力会社が発電できる量に上限を設けて、古い発電所を休止や廃止するなどして、段階的に引き下げていく方法などが検討されています。

一方、二酸化炭素の排出を抑えた効率がよい石炭火力発電所は新設も認めることにしています。9割程度の削減は、発電所およそ100基分に当たりますが、災害などの際に大規模な停電を防ぐためにすべてがすぐに廃止されないような仕組みも検討することにしていて、今後、有識者による会議を設置することにしています。

こうした方針について、梶山経済産業大臣が3日にも明らかにすることにしています。

ヨーロッパなどは「脱石炭」加速
石炭火力発電をめぐっては、ヨーロッパの国などを中心に、すべての発電所の廃止を掲げる「脱石炭」の動きが加速しています。

このうちイギリスは、2010年に28%だった石炭火力発電の割合を、2025年までにゼロにする方針を掲げています。

フランスは、2022年までに石炭火力発電を廃止する方針のほか、2017年の時点で石炭火力の依存度が日本よりも高かったドイツも、遅くとも2038年までに廃止するとしています。

このほかカナダは、排出される二酸化炭素を回収して地下に埋める技術が導入されていない従来型の石炭火力発電は、2030年までに段階的に廃止する方針です。

一方、日本は石炭火力を選択肢として残しつつ、技術開発によって二酸化炭素の排出削減を目指す立場をとってきました。

200とはずがたり:2020/07/03(金) 15:32:53

2030年に発電量に占める石炭火力の割合を26%程度と見込み、2050年に向けて効率の低い石炭火力を段階的に削減していく方針を示してきました。

日本では主力電源 エネルギー政策の見直しも課題に
国内の発電量のうち石炭火力が占める割合は、2018年度は31%で、天然ガス火力の38%に次ぐ、主力の電源になっています。

福島第一原子力発電所の事故を受けて原発の稼働が止まってからは、その割合が上昇しました。

これは、燃料となる石炭の価格が原油や天然ガスと比べても安く、世界各地で産出されるため安定して調達できるメリットがあるためです。

しかし、いわゆる化石燃料の中でも二酸化炭素の排出量が多いという大きなデメリットがあるため、電力会社などは燃焼温度を高めて発電効率を向上させた石炭火力発電の導入を進めてきました。

経済産業省によりますと、高効率とされる石炭火力発電所は、全国におよそ30基あり、古い方式で効率が低いとされる発電所は、およそ110基に上ります。

国際的に「脱石炭」の動きが強まる中、政府はこれまで新しい技術で排出量を減らす実効的な取り組みが重要だとし、具体的な計画は示してきませんでした。

おととし改定した政府の「エネルギー基本計画」では、2050年に向けた対応として、非効率な石炭を段階的に削減するとしてきましたが、今回の見直しは、その取り組みを加速するねらいがあります。

また、石炭火力への依存を大きく減らすことによって、今後は再生可能エネルギーや原子力も含めた長期的なエネルギー政策の見直しも課題となります。
原発での代替は困難か 根本的な議論が必要に
9年前の福島での原発事故で国内の原発は停止し、火力発電所の比率が以前より高まっています。

こうした中、国は2030年度までには30基前後の原発を再稼働させたい考えですが、事故を教訓につくられた新しい規制基準の審査に合格して再稼働した原発は、これまで9基にとどまっています。

また、審査中のものは11基、審査に合格したものの地元了解が得られていないものが7基ありますが、いずれも具体的な再稼働のめどはたっていないのが実情です。

仮に石炭火力の削減を進める中で、電力需要が増加した場合などは、原発を代替の電源にすることは簡単ではなく、再生可能エネルギーの普及も含めエネルギー全体の構成をどうするか、根本的な議論が必要になってきます。
「日本は温暖化対策に消極的」国際的に批判も
日本の石炭火力発電の利用をめぐっては地球温暖化対策に消極的だとして国際的に批判されてきました。

去年12月、スペインで開かれた、温暖化対策を話し合う国際会議「COP25」では、開幕にあたって国連のグテーレス事務総長が石炭火力発電の利用をやめるよう各国に呼びかけました。

これについて小泉環境大臣は、COPの演説の中で「日本へのメッセージだと受け取った。日本が国際的に批判されていることは承知している」と述べたものの、「石炭火力発電に関する新たな政策をこの場で共有することは残念ながらできない」と話し、具体的な方針を示しませんでした。

また、梶山経済産業大臣は、閣議のあとの記者会見で「石炭火力発電など化石燃料の発電所は選択肢として残していきたい」と述べました。

201とはずがたり:2020/07/03(金) 15:33:19
>>199-201
2人の大臣の発言を受けてCOPの会場では、国際NGOのグループが温暖化対策に消極的だと判断した国に贈る「化石賞」に日本を2度、選ぶなど批判が高まりました。

温室効果ガスの排出量を今世紀後半に実質ゼロにすることなどを目標に掲げた「パリ協定」がことし本格的に始まったこともあり、石炭火力発電をめぐってパリ協定の目標と矛盾しない説得力のある政策を打ち出せるかどうか問われています。

環境省の担当者は「パリ協定の目標を達成するには非効率な石炭火力発電を削減するだけではまだ不十分だ。再生可能エネルギーの拡大や二酸化炭素の回収、貯留などの技術革新を進めていきたい」と話しています。

日商 三村会頭「バランスのとれた政策を」
政府が二酸化炭素の排出が多い、古い石炭火力発電所による発電量を2030年度までに9割程度削減する方向で調整していることについて、日本商工会議所の三村会頭は、2日の記者会見で、方向性は評価しながらも代わりとなるエネルギーを含めてバランスのとれた政策にすることが重要だと指摘しました。

この中で、三村会頭は「石炭火力はCO2を多く排出するので、できるだけ排出量の少ない高効率の火力発電に転換していくことは方向性としては正しい」と述べました。

そのうえで、「『脱石炭』は強すぎると思う。日本で原子力発電所がどんどん利用できればいいが、石炭火力が無くなった場合に、LNG=液化天然ガスに全部頼るのか。そうすると、中東地域に深く依存することになるが、石炭はいろいろな地域にあるので、エネルギーの安全保障という意味では、割合安心だ」と述べました。

そして、今後のエネルギー政策について、三村会頭は「エネルギー政策は、あるものを削減したらそれをどう補うかというトータル的にバランスのとれたものにしなければいけない」と述べ、代替エネルギーについても検討することが重要だと指摘しました。

東電社長「引き続き国と連携して進める」
石炭火力発電の在り方を大きく見直す政府の方針について、東京電力の小早川智明社長は、記者団に対し「大きな潮流の中で脱炭素をしっかり取り組む必要があることは当然、認識している。ただ、安定供給やコストの問題など、いろいろと検討することがあるので、引き続き国と連携しながら進めていくことが重要だと考えている」と述べました。

専門家「温室効果ガスの排出をゼロにする道筋を」
政府が古い石炭火力発電所による発電量を2030年度までに9割程度、削減する方向で調整に入ったことについて、温暖化対策に詳しい東京大学の高村ゆかり教授は「石炭火力発電所をどう計画的に減らしていくのか今まで具体的には打ちだされていなかった。その意味で大変重要な方針が示されたと思う」と述べました。

そのうえで、効率がよい石炭火力発電所は新設も認める方針については「当面、石炭火力が一部残るのはしかたないにしても、段階的に減らし、温室効果ガスの排出をゼロにする道筋を示す必要がある。2030年の先の脱炭素化に向けた取り組みがどうなるのかということが国際的に問われると思う」と指摘しています。

専門家「コストは覚悟しなければならない」
エネルギー問題に詳しい国際環境経済研究所の竹内純子理事は、古い石炭火力を削減する代わりとして、より二酸化炭素の排出が少ない天然ガスが増えるだろうと指摘したうえで、「石炭から天然ガスというより高い燃料を使うことになるので、その部分は電気代に影響を及ぼす可能性はある。また、稼働率の低い古い発電所を安定供給のため維持するということになると、そのコストというのは当然われわれとしては覚悟しなければならない」と述べました。

そのうえで、竹内氏は「再生可能エネルギーや原子力を含めて、すべてにおいて秀でたエネルギー源というのは今はまだなく、うまく組み合わせて使っていく必要がある。どれくらいのコストまで許容できるのか、あるいはどれぐらいのリスクを許容できるのか、オープンに丁寧な議論を進めていくことが必要だ」と述べました。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板