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北海道 国政・地方政治スレ

1北海道民:2008/10/13(月) 15:10:41
選挙が近づいてきた次期衆院選の北海道は、町村・中川・武部のところなど接戦で面白い
また地方でも釧路市長選など興味深いところがあるので、このスレを作成してみました
気軽に北海道情報を話し合いましょう

404テレホンセックスしたい人大集合:2011/02/15(火) 15:00:30
QZYK6Og;, www.telephonesexbox.com, テレホンセックスしたい人大集合, http://www.telephonesexbox.com/

405チバQ:2011/02/17(木) 00:44:55
>>256
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/273213.html
小樽市長選 佐藤静雄氏出馬へ(02/16 08:25)
 【小樽】元自民党衆院議員の佐藤静雄氏(69)が15日、任期満了に伴う4月の小樽市長選に無所属で出馬する意向を明らかにした。16日に正式表明する。

 佐藤氏は北海道新聞の取材に対し「国会議員経験者の政治力を期待する市民の声に推された」などと出馬の理由を話した。

 佐藤氏は後志管内ニセコ町出身。道議を経て1986年、旧道1区で衆院議員初当選。通算4期を務め、国土交通副大臣などを歴任した。前回の2007年の小樽市長選に立候補し落選。一度は政界引退を表明したが、09年衆院選への出馬を模索し、断念した。

 小樽市長選には前小樽商工会議所専務理事の中松義治氏(64)と元小樽市議の森井秀明氏(38)が出馬を表明している。

406チバQ:2011/02/18(金) 00:36:26
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110215ddr041010008000c.html
夕張ものがたり:’11市長選〜始動/上 農業団体、民主から自民へ
 ◇異例の面接、推薦決定
 例年より雪深い北海道夕張市。13日、かつて自動車整備店だった空き店舗に構えた事務所で、4月の統一地方選で行われる夕張市長選に立候補予定の前衆院議員、飯島夕雁氏(46)がマイクを握った。「ご家族に『飯島は死ぬ気で夕張に来た』と伝えてください。全力で働いていくことをお約束します」。力のこもったあいさつが終わると、飯島後援会副会長を務める農民の政治団体「夕張市農民連絡協議会」(農民協)の井沢栄委員長は満足そうに拍手を送った。

 この日は後援会の事務所開き。集まった約300人のうち約80人は農業関係者だった。井沢委員長は「夕張再建のため、この選挙に力を入れている。農家への周知を徹底し、1票でも多く取り込む」。その口調は候補者さながらに熱を帯びる。

     ◇

 昨年12月21日、農民協の役員12人が市農協会議室に集まった。ずらりと並ぶ役員の前に座ったのは飯島氏。「医療体制の改善策は?」「点在する市営住宅はどうする?」。1時間近くにわたった「意見交換会」では役員から質問が矢継ぎ早に飛ぶ。農民協が推薦候補を決めるため、立候補予定者を呼び出した「面接試験」だった。

 飯島氏が市農協を後にした約30分後、同じ席には同市長選に立候補予定の元東京都職員、鈴木直道氏(29)が座った。夕張市に派遣されていた元都庁マンは若者らしい熱き思いを訴えた。しかし、「飯島さんは『救急時にすぐに対応してくれる病院を整備する』『市営住宅は効率が悪いので集約する』などと対応策を具体的に提示してきた」(農民協の西口勲書記長)。2人の面接を終えた役員は飯島氏の推薦で一致した。

 農民協は、飯島氏も出馬した09年衆院選道10区で民主党の小平忠正氏を推薦。統一地方選第1ラウンドの道知事選でも民主党が支援する候補を推薦する。民主に近い組織でありながら元自民党員の飯島氏を推薦することについて、西口書記長は「夕張のためになる政治家を選んだ。道や国にしっかり話をできる人じゃないといけない。熱い思いだけで何とかなるものではない」と解説。組合員の理解を得ようと、昨年末から飯島氏と連れだって農家宅を回っている。

     ◇

 農民票は関係業者も含めて約900票とされる。同市長選は、前回(07年)市長選で次点だった青森県の会社役員、羽柴秀吉氏(61)も含め三つどもえが有力視され、当選ラインは2500〜3000票とみられる。保守系が基盤の飯島陣営幹部は「農民票は大きい」と期待を寄せる。

 ただ、飯島氏は夕張市が財政破綻した06年、夕張を含む道10区選出の衆院議員だった。市民の間に「当時、何もしてくれなかった」と厳しい目が残る。飯島氏は「最大限の努力をしてきたが、夕張は借金額が大きすぎた」と批判をかわした上で「夕張を救えなかったことが心残りだった。救えなかったからこそ立候補した」と決意を語った。

  ×  ×  ×

 全国で唯一、財政破綻した夕張市。再生を目指して4年前に初当選した現職、藤倉肇市長(69)は異例の市議転出を表明し、新人3人による激しい市長選が予想されている。前哨戦が始まっている夕張を歩いた。(この企画は円谷美晶、吉田競、高山純二が担当します)

 ◇322億円の赤字を26年度までに解消−−市が計画
 夕張市は06年6月、当時の後藤健二市長が地方財政再建促進特別措置法に基づく財政再建団体入り(財政破綻)を表明。炭鉱閉山後、テーマパーク建設やレジャー施設の買い取りなど観光振興に公費を投入し、債務が累積した。菅義偉総務相(当時)は07年3月、約353億円の赤字を24年度末までに解消する市の財政再建計画に同意した。10年3月に自治体財政健全化法(新法、09年4月施行)に基づく新計画を策定。財政再生団体として、26年度までに322億円の赤字解消を目指している。

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 ◇飯島夕雁(いいじま・ゆかり)氏(46)=前衆院議員
 東京都小金井市役所などに勤務した後、02年に東京都青ケ島村教育長に公募採用。05年衆院選で道10区から出馬・落選したものの、比例代表で復活当選。09年衆院選は落選。10年12月に自民党衆院道10区支部長を退任した。ホームヘルパー1級の資格を持つ。東京都出身、中央大卒。

407チバQ:2011/02/18(金) 00:37:01
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110216ddr041010006000c.html
夕張ものがたり:’11市長選〜始動/中 労組支持、「民・自」対決に
 ◇後継指名、商議所に亀裂
 14日午後8時過ぎ。北海道夕張市内の後援会事務所に戻った元東京都職員、鈴木直道氏(29)を夕張市商工会議所の沢田宏一会頭が待ち受けていた。沢田会頭はこれまで事務所に足を踏み入れたことはなかった。2人は固く手を握りあい、沢田会頭がねぎらいの言葉をかけた。「直道君は夕張のことを分かっていて、市長に適している。体に気を付けて頑張ってほしい」。初めて鈴木氏支持を鮮明にした瞬間だった。

 同日夕には、市議選転出を表明している藤倉肇市長(69)も自身の後援会幹部らに鈴木氏を後継に指名する考えを伝えていた。藤倉氏の後援会相談役を務めていた沢田会頭は藤倉氏と歩調を合わせた格好だ。ただし、沢田会頭は鈴木氏にクギを刺すことも忘れなかった。「組織票をあてにしない方がいい。一般の票が大切だ」

   ◇

 1日に行われた夕張市商工会議所の定例三役会は、奇妙な緊迫感に包まれていた。市内の主要団体では唯一、市長選への対応を決定していない。鈴木氏を推す沢田会頭と、自民党の前衆院議員、飯島夕雁氏(46)の後援会役員を務める副会頭2人らに分裂しているからだ。三役会は出席者5人が誰も市長選の話題に触れないまま散会。一人は「市長選の話をすれば、確実にもめると思った」と漏らした。

 商議所は3月中に総会で選挙方針を決める予定。しかし、自主投票を主張する沢田会頭に対し、藤倉市長の手腕に疑問を抱いて飯島氏支持に回った葛健二副会頭は「大多数の意見が一致すれば(推薦を)決めるべきだ」と要求。両者のミゾは埋められそうにもない。

   ◇

 夕張市職員労働組合と連合夕張は早々に鈴木氏支持を決定。民主党道連は「推薦依頼があれば、推薦の方向で検討する」(幹部)と支援に前向きな姿勢だ。鈴木陣営は「夕張再生」を大義に共産党以外の各党に支援を呼び掛ける方針だが、選挙戦は事実上「民主VS自民」の様相だ。

 従来民主支持だった農民団体が飯島氏を推薦する中、鈴木陣営にとって沢田会頭の支持は自民サイドに切り込む橋頭堡(きょうとうほ)。鈴木陣営幹部は「藤倉市長と商工会会頭が支持してくれたことは力強い。(有権者への)影響も大きいはずだ」と期待する。

 さらに、都庁マン時代の人脈も頼りの一つだ。20日には東京都の猪瀬直樹副知事が夕張入りし、シンポジウムを開催する。鈴木氏は「東京都が持っているさまざまなノウハウやモデル事業を夕張に取り入れようと思っている」と話した上で、「北海道一元気な夕張ブランドのセールスマンとして働きたい。市民目線で夕張の未来を考えられる候補は私だけだ」と力を込めた。

 ◇前回新人7人乱立 現市長は市議選へ
 前市長の後藤健二氏は、財政破綻により市民の負担増や市職員の大量退職を招いた責任を取って1期目での引退を表明。07年4月に投開票された前回市長選には新人7人が乱立。地元出身で経済界や労働組合などが支援した元タイヤ販売会社社長の藤倉肇氏=無所属=が3330票を獲得し、初当選を果たした。大企業誘致などを掲げ、2988票を得た会社役員、羽柴秀吉氏=同=が次点だった。

 藤倉氏は1月に市長を引退して市議選に出馬することを表明した。

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 ◇鈴木直道氏(29)=元東京都職員
 99年に東京都庁に入庁し、主に福祉保健畑に勤務。東京都の猪瀬直樹副知事が発案した夕張市に職員を派遣する「応援職員」として、08〜09年に夕張市市民課に勤務した。夕張市時代には夕張再生市民アンケート実行委員会の中心メンバーとして活動したほか、イベント運営にも携わった。埼玉県出身、法政大卒。

408チバQ:2011/02/18(金) 00:37:35
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110217ddr041010005000c.html
夕張ものがたり:’11市長選〜始動/下 疲弊の街に壮大な公約
 ◇カンフル剤求める市民
 野太い津軽弁が室内に響いた。「夕張は市役所の中から改革をしていかなければならねぇ」。市長選に立候補予定の会社役員、羽柴秀吉氏(61)が3日、北海道夕張市内の民家で開いた「お茶の間懇談会」。集まった60〜80代の男女9人が次々と行政や市議への不満をぶつけると、羽柴氏は「市長室をガラス張りにする」などと市役所改革を訴えた。

 元炭鉱作業員の加藤弘幸さん(74)は、前回07年市長選に落選後もたびたび夕張に足を運んできた羽柴氏の姿に共感し、懇談会に自宅を提供。「サラリーマン市長が今まで通りのことをやっていても借金は減らない。夕張のため、実業経験のある人に市政を委ねたい」と期待を寄せる。初めて羽柴氏の話を聞いた近くの主婦、和泉良子さん(66)も「羽柴さんなら夕張を活気づけてくれる」と好印象を受けた様子だった。

     ◇

 「資産は数百億円」という羽柴氏。前回は「落選しても(閉鎖中の)温泉施設を再開させる」などと主張し、他陣営からは「利益誘導だ」と批判を呼んだ。今回も「東京や政府に太いパイプがあっても、誰もカネは出してくれない。自腹を切れる候補者は私だけ。財政再建をするにも資金がなければできない」と資金力を強調する。

 公約は前回と同様に壮大だ。前回は「5社2000人の大企業誘致」などを掲げた。1月29日の後援会新年会では、夕張市の17年間にわたる赤字返済期間を「早ければ4年、遅くても7年で脱出する」と絶叫した。ただし、具体策については「公にすると、まねをされる」とかわした。

     ◇

 これまでに計15回の選挙に立候補し、すべて落選。しかし、前回夕張市長選だけは、当選した藤倉肇市長(69)に342票差まで迫った。この結果に手応えを感じ、落選後も市内に事務所を置いて、月1回は夕張入り。ほかの候補に先駆けて、10年9月に市長選への立候補を表明した。

 「大きな話が好きだけど、現実性がない」と話す元後援会幹部(63)のように、羽柴氏から離れた人もいる。だが、出馬表明以降、計約300回にわたってお茶の間懇談会を開催。会った有権者は2000人近い。出馬を予定する前衆院議員の飯島夕雁氏(46)と元東京都職員の鈴木直道氏(29)両陣営は「お年寄りを中心に予想以上に浸透している」と警戒する。

 「(国の同意がなければ変更できない)財政再生計画があり、誰が(市長を)やっても同じだという声がある。それなら一か八か羽柴さんにかけようという気持ちがあるようだ」と飯島氏陣営幹部。疲弊した街にカンフル剤を求める市民は少なくない。(この企画は円谷美晶、吉田競、高山純二が担当しました)

 ◇人口流出続く 小学は1校に
 産炭地として栄えた夕張市は60年代後半以降、エネルギー政策の転換でピーク時に24あった炭鉱が相次ぎ閉山。人口もピーク時の10万8000人から減少し、財政破綻が表面化する直前の05年末には1万3417人に落ち込んだ。破綻後も人口流出は続いており、10年10月末現在で1万998人。現在6校ある小学校は、4月に1校に統廃合することが決まっている。

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 ◇羽柴秀吉氏(61)=会社役員
 本名・三上誠三。青森県五所川原市で、建設会社や旅館などを経営する羽柴グループの大株主。24歳の時、尊敬する住職から「お前は戦国武将の生まれ変わりだ」と言われたことから現在の名前を名乗っている。東京都、大阪府知事選や衆院選など全国各地の選挙に計15回出馬し、いずれも落選。青森県出身、旧金木町立金木中卒。

毎日新聞 2011年2月17日 北海道朝刊

409名無しさん:2011/02/21(月) 18:04:38
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110221/plt1102211617003-n1.htm
マジっ?夕張市長に羽柴秀吉当確 職員まっ青「覚悟できた…」
2011.02.21

 全国唯一の財政再建団体、北海道夕張市のトップを選ぶ市長選(4月24日投開票)で、驚くべきドラマが進行しつつある。全国各地の選挙に出馬してきた青森県の実業家、羽柴秀吉氏(61)=本名・三上誠三=が、何と「最有力候補」と目されているというのだ。北の大地で、統一地方選屈指の“仰天合戦”が繰り広げられている。

 「お前は戦国武将・豊臣秀吉の生まれ変わりだ」と親しい住職に言われて以来、現在の名前を名乗っている羽柴氏。建設業や観光業など数十社を束ねる羽柴グループの総帥で、資産は数百億円ともいわれる。

 これまで、大阪府知事選や衆院選など通算14回の選挙に出馬するなど「戦(=選挙)好き」で知られるが、4年前の夕張市長選では、当選した藤倉肇市長にわずか342票差まで迫った。

 今回の市長選、羽柴氏は、天然ガス開発や砂金採掘に加え、炭鉱で栄えた夕張ににぎわいを取り戻すためには「石炭の露天掘りしかない」などと、やや突拍子もないような政策も掲げる。市が抱える300億円以上の借金も「早ければ4年、遅くても7年で財政破綻から脱出してみせる」と自信満々だ。

 市長選には他にも、自民党の元衆議院議員、飯島夕雁氏(46)や、元東京都職員の鈴木直道氏(29)も名乗りを上げているが、気になる情勢は意外。

 同市の課長クラスは「羽柴氏が最有力です。彼が市長になる覚悟はできています。ただ、羽柴氏は夕張の市長をやりたいのか、選挙で勝ちたいだけなのか…。市政が混乱しないか心配です」と青い顔で話した。

 なぜ、羽柴氏が最有力なのか。地元事情通は「前回の市長選では『羽柴氏の当選阻止』のため、保守層も革新層も、反羽柴の藤倉氏に一本化したが、今回はそれができていない。候補者乱立で、羽柴氏が『漁夫の利』を得る形だ。NHKも『羽柴氏優勢』と読んでいるらしい」という。

 こうした展開に、飯島氏は「元小泉チルドレン」「元衆院議員」というプライドをかなぐり捨てて、こまめに地域を歩くドブ板選挙を展開し、保守層を固める作戦。

 鈴木氏は、東京都職員ながら昨年3月までの2年間、夕張市に応援派遣されていた経験を持つイケメンで、若さとヤル気をアピールする。ただ、経験不足が最大のアキレス腱になっている。

 借金返済のために厳しい負担を強いられている夕張市民には、羽柴氏の独特のプランにいちるの望みをかけたい心情もある様子。平成の秀吉が念願の当選証書を受け取り、夕張の“天下人”になる日がくるのか。

410チバQ:2011/02/25(金) 22:53:36
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941102160001
《道政の課題》支庁再編 地域に不信
2011年02月16日


道庁本庁舎(左奥)近くでも、「石狩支庁」のままの案内板がある=札幌市中央区

■行政改革 職員削減は進む


 今月2日の道議会特別委員会。支庁再編条例が昨春施行された後の取り組みとして、道幹部が説明に立った。


 「各振興局長に地域裁量枠の付与や予算配分の権限を移譲するなど、総合出先機関として地域づくりに向けた体制や施策の充実を図ったところです」。“成果”とした文章を滑らかに読み上げた。


 道議がその後、支庁時代と現在との違いなどについて質問。その際、「総合振興局」という呼び名に言いよどみ、「よく(こんな)言いづらい名前つけてもらった」と小声でポロッと出た。


 「看板の掛け替えだけ」との指摘がある支庁再編だが、その看板の名前までもが言いにくくなったとの皮肉がこもっていた。


 昨年4月、道庁と市町村をつなぐ道の14支庁が、9総合振興局と5振興局に再編された。約100年続いていたが、「二重行政」「中二階」とも指摘された支庁を見直す大改革との位置づけだった。


 成果の一つである地域裁量枠。各振興局ごとに、地域特性を生かす部署ができた。
 留萌振興局では農務課に「健康産業支援室」を新設。留萌ではNPOが医療機関と連携して運動療法や健康チェックをする取り組みが盛んなため、そこに地域の食資源をからめた新たな産業づくりを目指している。


 その仕掛けの一つが山菜ビジネス。かつては海岸線に自生し、食・薬用として知られるハマボウフウ復活の作戦を計画。苫前町をモデル地区に住民が昨秋、植え付けをし、食材や薬などの開発に向けて動き始めている。


■道町村会 強く反発


 「地方分権」「行財政改革」を目的とした支庁再編は、高橋はるみ知事2期目の目玉公約だったが、その成立過程は険しかった。


 2005年の6圏域再編案に始まり、07年の再選後には9とする案が出たが、支庁がなくなる地域の抵抗で9総合振興局・5振興局の再編条例が08年に成立した。


 さらに、振興局を総合振興局の出先機関扱いとされることに道町村会が猛烈に反発。この規定を削除して14組織を同列扱いに戻す改正条例が09年に成立した。


 「改革の第一歩を踏み出すことが何より重要」。高橋知事は当時こう述べたが、施行前の条例が改正されるという異例な事態だった。道幹部は「確かに当初の思い通りにはならず、歩幅の小さな一歩かもしれない。(再編の)魂を本格的に入れていくのはこれから」と話す。


 振興局を格落ち機関とされたことに反発した道町村会。会長の寺島光一郎・乙部町長は「地域振興ではなく、行革ありきだった」と振り返りつつ、「(総合振興局へ移管される)広域事務だって、『全部ではなく一部』というのもあり、それでは二重行政は変わらない」と懸念する。


 振興局から総合振興局へ移行するとした広域事務リストは100項目。道は10年度から3カ年で移す予定を立てたが、初年度は道職員の研修など12事務のみ。残り88項目について一部削除の検討を道は始めている。


■1万5千人体制に


 支庁再編の成果はまだ道半ばの一方、行財政改革の一環である職員削減は進む。


 職員数適正化計画では05年の約1万9500人から10年後の15年度当初に35%減の1万2600人を目標としている。10年4月時点では想定の22%減をクリアし、約1万5千人体制となった。


 道地方自治研究所の理事長も務めた神原勝・北海学園大法学部教授は、支庁再編について「ただ混乱があっただけ。市町村との信頼関係も飛び、極めて消極的な評価しかできない」と厳しい。「集権から分権の時代となり、都道府県は国ではなく市町村の補完をしなければいけない。支庁(振興局)が一定の広がりを持つ地域という『面』を掌握し、政策を立てていくことが不可欠」と語る。


 職員削減については「道庁の職員数は多く、減らすのは当然。予算も人も減る中、質を落とさないためには選択と集中しかない」と話す。その上で、「厳選するものは何かを把握するには道が市町村を地域ごとに束ねて議論しなければ。それには関係の再構築が必要だ」と指摘する。
(武沢昌英)

411チバQ:2011/02/25(金) 22:54:01
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941102170001
《道政の課題》医師不足 進まぬ対策
2011年02月17日


看護師らが毎朝、ドクターヘリに積まれた医療機器をチェックし、出動に備える=釧路市

■地域医療 ヘリで広域対応


 道東の弟子屈町で2009年12月、50代の男性が心筋梗塞(こうそく)で倒れた。駆けつけた救急隊の要請で、約60キロ離れた釧路市からドクターヘリが出動し、市立釧路総合病院に搬送した。


 到着直前、男性は心停止状態になったが、病院ですぐに救命措置をし、一命を取り留めた。


 出動要請を受けてから病院到着まで63分。同病院の其田(そのだ)一・救命救急センター長は「ヘリに乗った医師が初期対応をし、その後速やかに搬送できたからこそ、救うことができた」と振り返る。


 高橋はるみ知事は2期目の公約で「地域医療の充実」を掲げ、医師派遣システム構築や医療機関の連携、救急医療体制の整備を柱に据えた。


 このうち救急医療についてはドクターヘリ3機を導入。札幌(道央地域)、旭川(道北地域)、釧路(道東地域)を拠点に、半径100キロ圏内をカバーする。


 09年10月に配備された釧路のドクターヘリは、医師不足が著しい根室市や羅臼町など根室振興局管内をカバーする。昨年12月までの出動件数は458件、搬送した患者数は417人。脳血管や心臓の疾患、交通事故などによる外傷患者が大半を占めた。「医療関係者だけでなく患者の安心感も増した」。其田センター長はドクターヘリの効果を語る。


■偏在ぶり浮き彫り


 こうした成果を上げる一方で、地域医療立て直しの根本である医師確保は思うように進んでいない。


 道内の人口10万人あたりの医師数(08年12月現在)は224・9人。全国平均(224・5人)を上回るが、道内に21ある2次医療圏(急性から慢性まで比較的高度な医療を提供)で見ると、その偏在ぶりが浮き彫りになる。


 札幌(275・0人)と旭川を含む上川中部(317・5人)の2カ所に集中。逆に根室(91・2人)、宗谷(96・0人)など道東や道北、道南では医師不足が著しく、大きな格差が生まれている。


 医師不足の改善を目指し、道は大学や都市部の病院の医師を地方の市町村立病院などに派遣している。今年度は常勤医51人(昨年12月現在)を道北の利尻町や道南の今金町などに派遣するが、「多くの病院から派遣要請が寄せられ、応え切れていない」(道の担当者)状況だ。


■研修医確保が急務


 また、道は毎年、医学生を対象に首都圏や札幌でプレゼンテーションを開催。研修医の確保にも力を入れる。


 しかし、10年度の研修医の採用実績は260人で09年度から30人減少。11年春に医学部を卒業し、研修医となる医学生の道内の募集定員に対する採用者数の割合は約60%で、前年より5ポイント減った。


 地域医療の担い手育成のため、比較的軽い症状の病気やけがを診察する「総合内科医」の養成を試みているが、こちらも厳しい状況だ。道は10〜13年度、2年間の研修を終えた研修医に初期診療や救急などを指導する医療機関を23カ所指定。研修医を確保すれば運営費として1医療機関あたり最大1千万円を道が補助するとしたが、実際に集まった研修医は11医療機関の13人だけだった。


 道の担当者は「今後は大学に直接出向いてのPRなど、より多くの人にアピールする方法を考えなければならない」と話す。其田センター長は「医師を増やすことも大事だが、どう配置するかが肝心。地域の医療機関同士が患者の症状に応じて連携できるように、行政が環境作りをする必要がある」と指摘する。
(平間真太郎)

412チバQ:2011/02/25(金) 22:54:48
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941102180001
《道政の課題》財政 再建を阻む産業構造
2011年02月18日

■脱・官公需を模索


 「不退転の決意で(財政再建に)取り組む」――道が2004年に発表した「道財政立て直しプラン」の中で、高橋はるみ知事は宣言した。しかし、この「不退転宣言」にもかかわらず、道の借金=道債の残高は今年度末で過去最大の5兆7千億円超に膨らむ。悪化する財政は、官公需に依存した産業構造の裏返しでもある。


 新年度一般会計当初予算案は2兆5118億円。知事選を控えた緊縮型の骨格予算とはいえ、単純に比べると、5兆7千億円という道債の残高は予算案の2倍にもなる。


 自治体の財政が健全かどうかを見る指標に、実質公債費比率がある。収入に対する借金返済額の割合で、借金が多いほど値が高い。道の実質公債費比率は24%と全国47都道府県で最悪レベルだ。25%以上だと早期健全化団体となって新たな借金が制限されてしまう。夕張市のように35%を超えると法律的に財政破綻とみなされる。


■鈍る公共事業費減


 道は景気対策や増える老人医療費の財源に悩む。加えて国が配分してくれる地方交付税は大幅に減り、臨時財政対策債を出して借金してきた。臨財債は国が後で補填(ほてん)してくれる。このため道は臨財債を通常の道債とは別枠扱いにし、借金は圧縮できると強気の構えを崩さない。


 だが、財政を根本から立て直すには歳出を減らし、歳入を増やすしかない。


 まずは人件費からと、道は職員を減らす。05年度に1万9489人いた知事部局の職員は5年間で4千人以上減らした。06、07年度は職員の給与を10%削り、08〜11年度も給与カットを続ける。高橋知事は予算案を発表した10日、「徹底的な行財政改革を実施し、(臨財債以外の道債残高は)少しずつ減らす方向に来ている」と評した。


 だが、他の歳出削減は難しい。08年度、公共事業費に切り込もうと、国の補助事業費を前年度比11%減、道単独事業費は9%減、国直轄事業は4%の削減に踏み切った。しかし、建設業界から反発され、09年度からは削減率をいずれも緩和してしまう。


 歳入はどうか。


 経済活動が活発になれば企業はもうかり、税収は増える。だが、不況の出口は見えず、今年度当初予算の道税収入は21年ぶりに5千億円を割り込んだ。予算に占める税収は17%と、全国平均の40%より格段に少ない。人口減少も激しい。14日発表の国勢調査速報値によると、道内の人口は5年間で12万人減り、減少率は過去最大だった。


■製造業誘致を強化


 全国最悪レベルの財政難に、もがく道。その前に横たわり、財政再建を阻むもの。その一つが道内の産業構造のあり方だ。


 道内経済は産業としての行政機関(政府サービス業)や建設業の占める割合が全国平均より高く、製造業が低い。


 08年度の道内総生産(名目)の構成比は、政府サービス業が17%で全国の10%を大幅に上回り、製造業は8%と全国の20%より著しく低い。建設業は7%で全国の値に近いが、実は建設業の比率が10年間で半減した結果で、数年前までは全国を大きく上回っていた。


 08年度の道民経済計算によると、道外との取引は約1兆3600億円の赤字だ。農業や漁業、観光は黒字だが工業製品などは赤字という。


 行政機関そのものが主要な産業であり、かつての柱だった建設業は公共事業抑制で半減した。一方で製造業は産業基盤が弱いまま。官公需依存の体質は温存されて02年ごろからの全国的な景気回復に乗り遅れ、リーマン・ショックが不況に追い打ちをかけた。


 どう変えるか。道は製造業を強化しようと企業誘致に努め、経済波及効果や雇用創出を考えて自動車産業に力を入れた。トヨタ系自動車部品メーカー「アイシン北海道」(苫小牧市)と「デンソーエレクトロニクス」(千歳市)が07年と09年に操業し、自動車関連産業の出荷額は07年、10年前の1・8倍、従業員数は2・8倍に増えた。


 食や環境産業の振興も図るが、一朝一夕に効果は出ない。北大公共政策大学院の宮脇淳教授(行政学)は「道の財政再建努力は節約レベルにとどまっている。『ダイエット』には限界があり、外科的手術が必要だ」と指摘する。製造業の工場誘致だけでは効果は限定的で、現状を変えるには「北海道ならではの農産品に付加価値をつけて加工し、東京を経由せずにアジアに直接売り込むぐらいの戦略が必要だ」と話している。
(天野みすず)

413チバQ:2011/02/25(金) 22:55:20
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941102230001
《政党はどこへ》(上)
2011年02月23日

上田文雄氏の事務所開きには、札幌市議ら民主党関係者も多く集まった=1月22日、札幌市中央区

■逆風回避へ「民主隠し」
■自民も知事に配慮


 先月22日、札幌市長選に向けた上田文雄市長(62)の事務所開き。民主党議員が居並ぶ中、選対幹部が断言した。


 「幅広い支持の輪を広げたい。世話人には政党議員は入れていない」
 世話人とは、上田氏や陣営を支える核となる人たち。NPO代表や経済団体の元幹部ら100人以上が名を連ねる。選対幹部の発言は、国会議員、地方議員を問わず、陣営から「民主党色」を消し去るとの宣言だった。


 3選を目指す上田氏は、前回、前々回と同様に、民主党の推薦を受ける。だが、今回の方針は上田氏側が望んだという。菅直人首相の政権運営や、22日に党員資格停止処分が決まった小沢一郎元代表をめぐる問題などで、民主党には強烈な逆風が吹きつける。この影響を避けることが最大のねらいで、街頭演説では、民主党議員に演説させないことも検討する徹底ぶりだ。


 上田氏側の姿勢に、同党の札幌市議は理解を示す。「民主隠し」によって、前回選挙で自民党系候補に17万票差をつけた圧勝の再現を図り、それにあやかれば自らも当選できる――。「民主党への批判は相当強い。上田氏への票を何とか取り込みたい」


■会見に議員出ず


 民主党の推薦を受けながら、民主党色の払拭(ふっしょく)を図る姿勢は、道知事選に立候補する木村俊昭氏(50)も同じだ。


 木村氏は先月、札幌市内のホテルで立候補表明の記者会見を開いた。その直前に別室で、民主党北海道(道連)代表の荒井聰・衆院議員と面会。道連から要請されていた立候補を受諾すると伝えた。だが、会見場に荒井氏の姿はなかった。民主党の存在を後景に退けたい木村氏側の意向に、道連が配慮したという。


 道連関係者は忸怩(じくじ)たる心情を吐露する。知事選の立候補予定者を各地に連れて行って顔を売ったり、ポスターを道内全域に張ったりするのは、民主党の協力が不可欠だからだ。「民主党色を薄めたところで、支持が高まるわけでもない。社会党以来の歴史がある『民主党王国』の意地を示さないといけない」


 とはいえ、道連や支持団体の連合北海道にも「民主党の看板で戦うのはきつい」(連合傘下労組幹部)との空気が漂っている。


■政権与党を考慮


 「政党隠し」は、民主系候補だけの動きではない。


 知事選で3選を目指す高橋はるみ知事(57)。過去2回の選挙は自民党の推薦を受けた。だが知事側は今回、党本部ではなく道連の推薦にとどめようとした。自民党の下野や、現職知事としての与党・民主への配慮が理由という。


 道連内には「わかりにくい」という不満もあったが、基本的には知事側の意向を尊重する方向だった。道議選を始めとする統一地方選を野党として迎える立場。党勢回復が実感できない中、「知事の人気を武器にしたい」(道連幹部)からだ。


 しかし、菅政権の支持率低下もあって、今月初めに党本部の推薦が決まった。道議の一人は「我々とがっちり組まないと戦えないということだ」と強調する。だが、別の道議は「自民党の看板で戦えるのかという懸念は消えない」とも漏らす。


    ◇


 統一地方選が迫る中、政党の存在感が揺らいでいる。民主党は支持率低下が深刻化し、自民党もかつての勢いを取り戻せていない。一方、名古屋市や大阪府のように、既存の政党を否定する動きが全国各地で活発化している。政党はどこへ行くのか。

414チバQ:2011/02/25(金) 22:55:50
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941102240001
《政党はどこへ》(中)
2011年02月24日

道議会開会前の自民党会派の議員総会。同党は道議選で60人超の擁立を目指す=札幌市中央区の道議会

■自民・共産 弱る擁立力
■逆風民主 残る「空白区」


 政党の力は様々な観点から推し量ることができる。その一つが選挙での候補者の「擁立力」だろう。統一地方選、中でも道議選(定数104)での道内各党の擁立力は、4年前の前回と比べて変化が著しい。


 道議会で第1党の座にある道政与党・自民党。前回は定数106に対して、公認・推薦候補合わせて過去最高の66人を擁立した。ところが、今回は23日現在で公認・推薦合わせて55人にとどまる。11人という大幅減は異例だ。


 獲得議席の目標は53議席以上の「単独過半数」を確保すること。最低限の人数の擁立にはこぎつけたと言える。だが、擁立した候補者のほぼ全員を当選させることは難しい。そもそも擁立の目標は60人だった。道連関係者は「ぎりぎりまで作業を進める」と言うが、道連幹部は「26日に開かれる道連大会を過ぎると難しくなる」と話し、すでにタイムリミットが迫っていることを認めている。


■政権交代が影響


 擁立力が弱まった原因はいろいろある。最大の要因は政権交代の影響だ。


 政権与党から野党に転落したことに加え、これまでは自分たちの意見を政策に反映させたい道内各地の経済団体や自治会のような組織が、自民党候補の選出や支援に積極的だった。だが、政権交代によってそうした組織に「バランスをとろうという意識が働いた」(道連幹部)。自民党を支えていた組織の「積極性」が失われ始めた。


 低迷する経済状況も影を落とす。自民党の地方議員には企業経営にかかわっている人物が多い。だが、経営の厳しさが増せば、政治活動そのものや後援会の維持に振り向ける力が失われる。道連関係者は「議員を志そうと手を挙げる人が減ってきている」と指摘する。


 共倒れを防ごうという思惑もある。前回は定数3以上の選挙区で3人を立てたところもあったが、自民党候補同士の票の奪い合いにつながり、結果は道内全体で17人が落選した。今回は3人以上を擁立する選挙区は一つもない。


■党勢退潮が続く


 擁立力の低下は共産党にも言える。4年前は公認候補を10人立てたが、今回は過去最少の6人に絞り込む。いずれも定数3以上の選挙区で、民主、自民の戦いに割って入るのが狙いだ。同党道委員会幹部は「代表質問ができる4議席以上を確保するため、力を集中する」と説明する。


 背景には歯止めがかからない党勢の退潮傾向がある。道議会では1999年に6議席だったのに、2003年の道議選以降は毎回2議席ずつ減らし、現在は2議席どまり。候補者の絞り込みは、衆院選では道内全12小選挙区に候補者を立てていたのに、09年にそれを初めて見送ったのと同様の戦術でもある。


 09年に政権交代を果たし、道議会第1党をめざす民主党も、擁立力が十分とは言い難い。公認・推薦を合わせた道議選の候補者は、前回の50人から今回は54人に増えた。だが、自民党と同様に過半数を獲得するのは難しい。


 しかも、定数3以上の選挙区に複数の候補者を立てるという目標は、札幌市白石区や小樽市で断念。候補者の擁立すらできない「空白区」も解消のめどは立っていない。


 民主党北海道の幹部は現状をこう説明する。「党への逆風が強く、これ以上の擁立は難しい」

415チバQ:2011/02/25(金) 22:56:25
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941102250001
《政党はどこへ》(下)
2011年02月25日

統一地方選の立候補予定者を発表したみんなの党。このほか、道内の議員選挙には複数の政治団体が「初挑戦」する=11日、札幌市中央区

■脱・既存政党 道内でも
■市民の不満を反映


 先月末、道選挙管理委員会に、新しい政治団体の設立届けが出された。名称は「無所属・道民党の会」。苫小牧市の鳥越浩一市議(42)ら3人が共同代表を務める。


 鳥越氏は無所属で現在2期目。市政課題のほか、北海道の将来ビジョンについても考えてきた。しかし、市議になって痛感したことは、議会における「しがらみの強さ」だった。


 議会の会派は上意下達の色合いが強い。そのうえ、政策決定は議会内外の有力者の意向に左右されがちだ。しがらみを断ち切って、政党の枠にとらわれない議論ができる議会を実現させないといけない――。この思いから、政治団体設立に踏み切った。目標は道議会での議席確保だ。


 ただ、政党そのものを否定しているわけではない。「違う政党、違う党派を結びつける役割を目指している。政党に属していようと、属してなかろうと一向に構わない」


 札幌市でも先月末、新たな政治団体「改革札幌」が発足した。現職の同市議が中心となり、市長選や市議選での候補者擁立を模索している。


■河村氏らとは一線


 既存の政党を否定する動きが全国各地で見られる。象徴的なのが名古屋市の河村たかし市長や、大阪府の橋下徹知事の行動だ。両氏はそれぞれ「減税日本」「大阪維新の会」という地域政党を立ち上げ、連携も強めている。


 今月初めには、河村氏が仕掛けた愛知県知事選、名古屋市長選、名古屋市議会の解散の是非を問う住民投票の「トリプル選」があった。結果は、いずれも河村氏の狙い通りとなった。


 こうした動きが道内に波及するかどうかは未知数だ。河村氏や橋下氏の手法に対しては、「無所属・道民党の会」や「改革札幌」の関係者も「ちょっとやり過ぎ。もっと議論をする必要がある」「首長と議会のバランスが崩れ、自治が崩壊するのでは」と批判している。


 だが「既存政党から有権者が離れている」との認識では一致している。道民党の会の鳥越氏は「いろんな地域政党が共存し、様々な国政課題について共に働き解決していくことを目指している」と、地域政党が持つ可能性を語る。


■楽観と危機感 交錯


 既存政党否定の動きは、有権者の感情を率直に反映したものといえる。半世紀以上にわたって政権の座に就いてきた自民党への失望、政権を奪取したものの期待に応えられていない民主党への不満が代表的なものだろう。


 道内の既存政党組織は様々な反応を見せる。


 民主党北海道の関係者は「道内での動きは限定的だ」と楽観論に立つ。自民党道連幹部は「河村・橋下的なもの」について「都市部の動き。道内では都市部での存在感がまだまだだ」と見る。


 だが、2009年8月に新党の先駆者として発足し、既存政党の中でも歴史が新しいみんなの党は危機感を抱く。同党北海道連絡会議の中村敬臣事務局長は「(自らの党の)停滞感を感じる。政策を継続的に訴える力が細ってきた」と分析するとともに、政党を取り巻く状況を嘆いた。


 「政治不信があまりに広がりすぎている」


(この連載は天野みすず、平間真太郎、古賀大己が担当しました)

416チバQ:2011/02/25(金) 23:11:22
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20110224ddlk01010198000c.html
ニュースプラス:2町長・4町議選、なぜ月曜日の28日投開票? /北海道
 ◇農繁期の統一選避け 法律の例外規定活用
 ◇地域事情変化、見直し望む声も
 23日告示された長沼町や秩父別町などの2町長、4町議選は、投開票が月曜日の28日という異例の選挙日程だ。農繁期に当たる4月の統一地方選を避けるため、法律の例外規定を活用して、1963年から曜日にかかわらずこの日程を維持してきた。しかし半世紀近くを経て地域事情も変化し「プレ統一選」を見直そうという動きも強まっている。【田中裕之】

 「4月に入ると、農家は営農準備に忙しくなり、気軽に投票所へ足を運ぶということが困難なので、多くの人々の意思を反映するために農閑期中に選挙をやってほしいという町民の要望があった」−−。59年、長沼町の広報誌に載った「2月28日投票」への変更の理由説明だ。

 戦後間もない47年から始まった統一地方選は、臨時特例法で3月1日〜5月31日に任期満了となる地方自治体体の選挙を対象にしている。今回の2町長、4町議選はいずれも任期満了が3月下旬で、通常なら統一選(今回は4月24日投票)に組み込まれる。

 一方で、特例法には「2月28日以前に選挙を行う場合を除く」との例外規定がある。公職選挙法で地方自治体の選挙は「任期が終わる前の30日以内」とされているため、3月30日までに任期満了を迎えれば、統一選より前に日程を組むことも可能だ。

 長沼町ではこの規定を使えるようにと、59年3月10日に町長と町議が総辞職。3月31日に選挙を実施し、任期満了日を3月30日に変えた。町長選は80年7月の町長死亡で日程が変わったが、町議選は今もプレ統一選が続いている。残る3町も繰り上げの理由や経緯は同じで、秩父別、北竜両町の選管は「現状で特に不都合はなく、統一選に戻すことは考えていない」と話す。

 一方で、見直しを望む声もある。長沼町では昨年8月、町議7人(無所属6人、共産1人)が統一選に戻すよう求める要望書を町選管に提出した。発起人の吉本テツ子町議(68)は「稲作中心の農業形態が変わり、農家は2月もタマネギなどの種まきで忙しくなった。繰り上げの意義は薄れており、本来の期日に戻すべきだ」と主張する。町選管は「さまざまな職業の町民に意見を聞くなどして、次回の町議選までに期日の結論を出したい」としている。

 東川町でも、具体的な動きはまだないが「統一選に戻すかどうか、議会でよく話題になっている」(選管事務局)という。

 99年まで4町と同じ2月28日投票だった南幌町は、前々回の03年から統一選に戻した。札幌まで通勤するサラリーマンが増え、平日投票が多くなるプレ統一選のデメリットが指摘されるようになったからだといい、町は「農家から苦情はない」と話している。
毎日新聞 2011年2月24日 地方版

417チバQ:2011/02/27(日) 20:31:12
http://www.tokachi.co.jp/news/201102/20110227-0008160.php
民主に不満?大地が木村氏の知事選推薦を撤回
2011年02月27日 15時15分

 新党大地は4月の道知事選に出馬予定の元農林水産省企画官で、民主党推薦の木村俊昭氏(50)を自主投票とすることを決めた。今月1日に新党大地として木村氏を推薦していたが撤回した。道議選や市議選ですでに協力関係にある民主党候補への選挙支援は維持する。

 新党大地代表代行の浅野貴博衆院議員が24日に民主党北海道の荒井聡代表に、自主投票とすることを伝えたという。浅野衆院議員の宮野明秘書は27日午前、十勝毎日新聞の取材に対して「木村氏は北海道にこだわる人、北海道に骨を埋める人として推薦していたが、選挙をめぐる民主党の対応が不適切だという各地の支持者の話を聞き、鈴木宗男代表とも相談して党として決めた」と話した。

 民主党北海道の佐野法充幹事長は「昨日(26日)、荒井代表から新党大地が自主投票にしたいという旨を聞いた。事情が分からないので明日(28日)以降しっかり理由を聞きたい」と話した。

 道議選や市議選で新党大地と民主党は協力関係を築いており、「知事選以外では選挙協力を継続」(宮野秘書)としている。

 民主党十勝の合同選対本部長でもある石川知裕衆院議員は27日、「自主投票であり、相手を応援するわけではない。新党大地の方々には引き続き支援をお願いしていく。十勝では従来の信頼関係を保ち、知事選、道議選ともに勝利できるよう頑張りたい」と述べた。

418チバQ:2011/03/04(金) 00:57:04
>>350で市長選落選→道議を目指すも断念
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110303ddlk01010263000c.html
2011統一地方選・北海道:道議選 「みんな」安住氏、立候補断念表明 /北海道
 ◇旭川市選挙区
 みんなの党公認で今春の道議選旭川市選挙区(定数6)から立候補を予定していた前旭川市議の安住太伸氏(40)が2日、記者会見を開き、立候補の断念を表明した。

 安住氏は「公認2人が当選できる情勢にない」と理由を説明。旭川市議選にも立候補せず、安住氏より前に公認を得ていた元職の菅原範明氏(55)の支援に回るとした。会見には、根室市議で同党北海道連絡会議の壺田重夫幹事長と菅原氏も同席。壺田幹事長は「一本化ではなく公認2人を擁立する党の方針に変わりはない」と釈明した。

 道議選旭川市選挙区にはほかに、民主現職2人▽自民現職2人▽公明新人1人▽共産現職1人−−が立候補を表明している。【横田信行】




旭川市 定数6−候補7 (選管確定)
得票数(得票率) 氏名 年齢 党派 新旧 当選回数 代表的肩書
当 31,356(18.6%) 加藤礼一 53 自民 元 4 (元)衆院議員秘書
当 29,884(17.8%) 木村峰行 57 民主=社民 現 3 党支部代表
当 28,145(16.7%) 東国幹 39 自民 元 2 生花店役員
当 22,638(13.5%) 荒島仁 59 公明 現 4 党道副代表
当 21,878(13.0%) 三井あき子 45 無所属=民主 現 3 法人顧問
当 18,273(10.9%) 真下紀子 50 共産 現 2 党道委員
□ 16,101(9.6%) 菅原範明 51 自民 現 党道副幹事長

420チバQ:2011/03/04(金) 20:41:51
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110304ddlk01010228000c.html
2011統一地方選・北海道:道議選 三遊亭洋楽氏が「みんな」公認に /北海道
 函館市議で落語家の三遊亭洋楽氏(52)=本名・村本亨=が3日、函館市役所で会見し、4月の道議選函館市選挙区(定数6)にみんなの党公認で立候補することを表明した。

 洋楽氏は「推薦でも十分と考えていたが、公認していただきありがたい。持てる能力を振り絞り頑張りたい」と語った。洋楽氏は07年の市議選に初当選。同党を旗揚げした渡辺喜美代表に共鳴し、09年秋から党員になっていた。

 道議選函館市区にはほかに、民主党現職3人▽自民党現職2人▽公明党新人1人▽共産党新人1人▽無所属新人1人−−の計8人が出馬を表明している。【近藤卓資】

421チバQ:2011/03/04(金) 22:22:39
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103020001
【2011統一地方選】


《夕張はいま》(上)子の姿ない餅まき
2011年03月02日





市内の各会館などの施設は葬儀や法事に使われることが多い=夕張市

■人口流出 5年で2500人


 がらんとした30畳ほどの和室は、線香と供花のにおいがした。


 夕張市の中央部、清水沢清陵町の集会施設・さわやかホール。「この部屋はもっぱら葬儀に使われていてね」。施設の隣に住む管理責任者の森谷猛さん(76)が静かに言った。かつては子どもの塾や女性サークルの会場だったが、今年度はこれまでに葬儀が10件、法事3件。「葬式と法事の使用料に頼って施設を維持しているなんてなぁ」。森谷さんは寂しげだ。


 少し離れた南清水沢清南町内会も事情は同じ。地区の生活館では2月17、19日と葬儀が続いた。棺を見送った町内会長の浜館勝さん(80)は「どんどん人が減りますよ。若い人もいないし……」。今、町内には子どもが数えるほどしかいない。花火大会も開けず、浜館さんらは10年ほど前から、コンビニで買った花火セットを子どものいる家に配って歩く。華やかだった炭鉱街の花火大会の名残だ。


 隣の町内会は、40年ほど続けてきた1月の餅まきの中止を考えている。今年の餅まきに集まった約100人の中に子どもの姿がほとんどなかった。「餅を喜んでくれる子どもがいなければ、そろそろやめざるを得ないさ」。町内会役員からそんな声が漏れる。


■市の将来に見切り 


 財政破綻(はたん)は夕張の人口減や少子・高齢化を加速させた。


 破綻発覚前の2006年1月、人口は1万3380人だった。それ以前の減少率は年2〜3%だったが、街の将来に見切りをつけたり、市職員の大合理化で夕張を離れたりする動きに拍車がかかり、06年7月から1年間の減少率は5・5%に跳ね上がった。


 千歳公共職業安定所夕張出張所管内(夕張市、長沼、栗山、由仁町)の07年度の離職者は1925人(前年度比43%増)。このうち、事業主都合、つまり破産や合理化などで職を追われたのは825人(同222%増)に上った。その多くが夕張とみられ、働く世代や子どもたちが次々と去った。今年1月の人口は1万910人で、5年前に比べ約2500人の減。一方、人口に占める65歳以上の割合、高齢化率は4・5ポイント上昇して44・28%。全国の市の中で最も高い数字は、ジリジリと上がり続けている。


 その傾向が市内で一番顕著な南部地区で2月20日、恒例の「冬祭り」があった。


 炭鉱時代からある体育館で、地元の高齢者や、建設が進む夕張シューパロダムの工事関係者合わせて約150人がラジオ体操で体をほぐし、ボール競技などを楽しんだ。


 景品の砂糖を手にした女性(77)は「家にいるよりずっといい。気持ちが晴れるよ」と笑顔を見せた。だが、建設業の男性(62)は表情が晴れない。4年後に完成予定のダム工事が終われば、自分の仕事はどうなるのか。工事関係者が続々と去れば、南部地区はどうなるのか、不安は尽きない。「この祭りだって、できなくなるんじゃないかな」


■去る人 老後世代も


 夕張を去るのは、働く世代だけではない。


 1月、清水沢宮前町の市営住宅に住む嶋崎富貴子さん(77)は、実直で働き者だった元炭鉱員の夫に先立たれた。1955年に山梨県で結婚した後、兄に誘われて夕張に来た。それから56年。夕張への愛着は深いが、静まりかえる夜は寂しさが募る。そんな時は線香をたき、夫の遺影に語りかける。


 昨年、大好きなユリやシャクヤクを自宅近くに植えた。どんな花が咲くのか、2人で見ることはかなわなかった。「ここは雪も多いしね。独りでは暮らしていけない」。気持ちに整理をつけて3月末、千葉県に住む長男の元へと引っ越す。


(神元敦司)


    ◇


 財政難、人口減、そして少子・高齢化――。「日本の縮図」ともいわれる夕張の市長・市議選を前に、財政再建スタートから4年の「いま」を報告する。
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422チバQ:2011/03/04(金) 22:22:59
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103030001
【2011統一地方選】


《夕張はいま》(中)若き希望 支えられず
2011年03月03日





工場で働く榊原将馬さん(左)。これからもこの街で頑張り続けるつもりだ=夕張市

■増えぬ雇用 進まぬ誘致


 JR新夕張駅から歩いて10分、合板メーカーの夕張工場で、榊原将馬さん(21)はパチンコ台の板を黙々と作っていた。「勤勉でまじめ」。先輩社員からほめられて、榊原さんは少しはにかんだ。


 夕張高校を卒業した時、就職した約10人の同級生は半数以上が市外に出たが、榊原さんは地元を選んだ。小学2年で始めた夕張太鼓を続けたかったからだ。今は指導者として子どもたちに伝統芸能を伝えている。


 片道20〜30分かけて車で会社に通う。ファストフード店も、お気に入りの洋服店もない街だが、お年寄りとも自然にあいさつを交わす夕張に一生住むつもりだ。


 工場長(64)は、そんな姿を頼もしく感じる半面、心配も募る。2008年秋のリーマン・ショックで受注量は激減した。高年齢の従業員に辞めてもらい、榊原さん以降の新採用はない。社員は現在15人。工場長が赴任した6年前より3割以上減った。「ここで若者が生活していくのは、なかなか厳しいのでは……」


■Uターンにも壁


 雇用環境の厳しさは、「夕張に戻りたい」と思う人たちにも壁になっている。


 東京都台東区の臨床試薬メーカーに勤めている高木希さん(27)は、高校を卒業して夕張を離れ、今は出張で全国を飛び回る生活。疲れてマンションに帰り、故郷を思い出すと、心が落ち着く。


 ただ、今すぐ夕張に戻ることは「ないな」と言う。思うような仕事に就けそうにはない。「希望と現実……。希望をとれば、結局は親に甘えて過ごすだけ。自立できなければいずれは困る。帰りたいという人は私も含めて多いはず。それができないのは、何か、もったいないですね」


 昨年、市内に進出した「夕張ツムラ」の生薬加工場などが始動した。漢方薬の製造・販売大手「ツムラ」の拠点で、夕張再生の起爆剤としての期待も高い。社員は現在の10人から増やす方針だが、今は「若い人の応募がなかなかない」(同社)という。


 そもそも企業誘致も思うように進まない。中小企業基盤整備機構が市を支援しようと07年、夕張緑陽団地の5区画を実に9割引きにしたが、3区画の買い手はつかないままだ。


■買い物は市外へ


 街を彩っていた小売店や飲食店の閉店も止まらない。市内の事業所が加入する夕張商工会議所の会員数は5年前よりも約100減って224となった。小網敏男専務理事は「ここ5年ぐらいで市内の購買力は3割以上落ちたと思う」。人口減で小売店が次々に閉店し、「買い物難民」となった住民は市外の店を頼っていく。


 2月27日。隣の栗山町のスーパーに、夕張市内を回って客を乗せた無料の買い物バスが着いた。週に2回ほど運行する。特売日だったこの日、高齢者ら53人がバスを降りて店に入った。65歳の女性は「ここは品ぞろえが豊富。助かっていますよ」。交通が不便な夕張への支援と、隣町の買い物客の掘り起こしを狙ったバス運行に、同店店長は「口コミで徐々に広がり、反応は予想以上」と話す。


 そうした現実を、多くの市民は、重苦しい気持ちで見つめている。


 夕張の将来のまちづくりを考えるため、同月10日夜に開かれた市のマスタープラン策定委員会。市職員や会社経営者、主婦ら約20人が集まり、市内に分散する商店街や住宅を中心部に集約することの是非を話し合った。


 「反対だ。地域の衰退を早めてしまう」。一人の主張に対し、「現実から目をそらすことはできないはずだ」「(集約に向けて)覚悟してもらうしかないだろう」と、反論も続いた。


 白熱した議論が再生への道筋をどう描くのか。出席者にも見えない。


 (神元敦司)
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423チバQ:2011/03/04(金) 22:23:29
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103040002
【2011統一地方選】


《夕張はいま》(下)再生へ 変わる市民
2011年03月04日





高校生ボランティアの堀輝太さん=夕張市

■映画祭支援に高校生


 2月18日夜。夕張市民研修センター会議室で、街づくりを考える市民有志でつくる「ゆうばり再生市民会議」の十数人がテーブルを囲んだ。代表の園泰子さん(60)が問いかけた。「(この活動は)意思がないと続かない。覚悟を聞きたい」


 市民会議は財政再建が始まった直後の2007年6月、「市民と行政の協働」をうたった藤倉肇市長の呼び掛けでスタートした。「再生」に向けて市民が様々な知恵を出し合う。「市議会は傍聴しやすい夜に開催を」「医療情報キットの常備を」などの提言をしてきた。だが、「旗振り役」の市長の任期切れが4月に迫り、市民会議をどうしていくか結論が急がれていた。


 夕張は、炭鉱会社の充実した福利厚生にどっぷりつかってきた。その「依存体質」が、行政に頼り切る市民の姿勢を生んだといわれる。メンバーの1人が「この組織は今までの夕張になかった形。消してはいけない」と言った。別の1人も「夕張がだめになったのは市民もだめだったから。お金が少しかかっても会を続けたい」。市民会議は市長が代わっても、身の丈にあった形で続けることを確認した。


■「行政に声届ける」


 代表の園さんは市内の保育園で20年間、園長を務めた。市役所がどうやって政策を決めているのか、市議会はどんなことをしているのか、ほとんど知らなかった。そして財政破綻(はたん)。推されて市民会議の活動をするうちに確信したことがある。「市民ができることはしていかなければ。意見を言える場があれば、それはチャンス。今後も、街を良くするため、私たちの声を行政などに届けていきたい」


 パートの柿崎貴子さん(48)は知り合いに誘われて軽い気持ちで参加し、多くの人が夕張を支援しようと全国から訪れているのを知った。「市外の人に助けられるだけでは情けない。ここで暮らす私が街づくりにかかわらないといけない」


 市の木・桜がどこにどれだけあるかを把握し、見どころを書き添えた「ゆうばり桜まっぷ」の作成に取り組み、今は「夕張の歴史と文化を学ぶ会」にも加わっている。炭鉱がなぜなくなり、なぜ市の財政が破綻したのか。それを学びながら、老朽化で修繕が必要な市の石炭博物館をうまく存続・運営させるために市民ができることは何かを考えている。


■協賛金集めて復活


 「薬」というには劇薬に過ぎるが、破綻は市民の意識を大きく変えた。


 観客が1万1千人を超えた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」の市民ボランティアも、その表れの一つだ。破綻前、多額の市の補助金で運営された映画祭は一度は中断したが、市民が協賛金を集めて復活させ、手作りの映画祭に姿を変えた。


 今回、その事務局に初めて高校生ボランティアが加わった。岩見沢の高校に通う3年生の堀輝太さん(17)。卒業を控え、家庭学習の時期に入った2月、市役所勤務の父の勧めもあってボランティアスタッフに。映画祭の情報を伝える「ゆうばりファンタプレス」の発行を受け持った。


 そこで目にしたのは、この映画祭を成功させようと、集まった市民の「ものすごく頑張っている」姿だった。


 今春、進学で夕張を離れる堀さんは言う。「これから夕張が変わっていくためには、若い力が必要になってくると思う。将来、僕も何かできることを見つけて貢献したいという気持ちがあります」


 少しずつ、しかし、確実に、これまでとは違った「芽」が見え始めている。


(神元敦司、秋野禎木)
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424チバQ:2011/03/06(日) 19:06:58
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103040001
《市長選の構図》(上)
2011年03月04日

■再選か前副市長か 函館
■「後継」VS.反相乗り 小樽

■函館市
 再選を目指す西尾に、新顔で前副市長の工藤が挑む。西尾は4年前の市長選で助役を辞任して当時の現職に挑み、初当選を果たした。現職にかつての市役所ナンバー2が挑むという構図は同じ。ほかに立候補の動きはなく、一騎打ちの公算が大きい。


 再選に向け、1月に立候補を表明した西尾は企業誘致や子育て支援など4年間の実績を強調。新たに公立はこだて未来大学への医学部設置、ツーコイン(200円)電車・バスの推進などの政策を掲げる。政党への推薦依頼はしない方針。


 一方、昨年11月に立候補を表明した工藤は「西尾市政は財政危機に無策」と批判。職員の削減や給与の見直しによる財政再建や新幹線開業前の函館駅前・大門地区の再生などを訴える。推薦依頼した民主、自民は自主投票を決めた。


 2人は函館ラ・サール高校の同窓で旧亀田市役所の同期入庁組。4年前の市長選後、元市長が西尾に「悪代官」と発言されたとして提訴(敗訴決定)するなど骨肉の争いが続いた。


■小樽市
 3期務めた山田勝麿市長の引退を受け、昨年12月、中松が出馬を表明した。現職を支えた自民・民主・公明の主要3政党と連合、商議所が支持しており、後継候補との位置づけだ。


 一方、「相乗り市政の流れを変えたい」と2月、前回市長選に挑んだ森井と佐藤が現市政への批判票を狙って無所属での立候補を表明、前回と似た対決の構図となった。若さを訴える森井に対し、佐藤は「経験と政治力」を強調する。


■室蘭市
 立候補を表明したのは現市議の青山のみ。ほかに立候補の具体的な動きは今のところなく、無投票となる可能性を含んでいる。


 青山は室蘭工業大助手から市議に転身し、市議選で2期連続トップ当選。支援者を中心に市長選に推す声があり、立候補を決断した。政党の推薦などは受けず、「市民党」を強調し、若さと行動力を前面に支持拡大を図る。新宮正志市長は今期限りで引退する意向を表明した。


■江別市
 現職の三好のほかに、立候補の動きはなく、無投票で再選される可能性が高い。


 三好は2月初めに立候補を表明。「食の街づくりに力を入れるとともに、市立病院の経営を安定化していく」を公約に掲げている。


■千歳市
 3選目指す山口は、自衛隊の体制維持運動で道内自治体の先頭に立って国に再三働きかけるなどそつがない。対抗する動きは鈍く、2期連続の無投票となる可能性が高い。


■伊達市
 現職菊谷のほかに、立候補の動きはなく、3期連続無投票で4選を果たす可能性が高まっている。


 菊谷は昨年12月に4選出馬を表明。4期目に向けては「あらゆる分野での人材育成」を目標に掲げている。


     ◇


 4月24日に投開票される統一地方選の後半戦では、道内13市で首長選が実施される。告示まで約1カ月半に迫った現在の顔ぶれと情勢を2回にわけて紹介する。

425チバQ:2011/03/06(日) 19:07:36
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103050002
《市長選の構図》(下)
2011年03月05日
■現職転身 新顔激突 夕張
■2新顔 5選阻むか 芦別

■夕張市

 4年前の財政破綻(はたん)の直後に当選した現職は市議選への立候補を表明。新顔同士の争いとなる。


 羽柴は次点だった前回選挙に続き2度目の挑戦。企業誘致などで自主財源を確保し、遅くても今後7年で財政再生団体からの脱却を図ると訴える。衆・参院選、知事選など多くの選挙に挑戦してきたが、「これが最後の戦い」と意気込む。


 飯島は2009年の衆院選で再選を目指したが落選。その後、夕張市議らの要請を受け、国政に見切りをつけた。自民、みんなの両党から推薦を受ける。ソーシャルワーカーや病院勤務の経験を生かし、高齢者介護や医療体制の整備に力を入れると訴える。


 鈴木は東京都職員を辞職して立候補する。破綻してから2年2カ月の間、都庁から夕張市に派遣された経験があり、ボランティアや財政再生計画づくりにかかわった。企業や観光客の誘致、人口増を図ることで「若者がUターンできる町づくり」を掲げる。


 市内の住民団体の代表が出馬を模索する動きもある。


■芦別市


 現職の林と市議の清沢、前副市長の三柳の無所属同士の三つどもえになりそう。


 林は4期16年の実績を訴え5選を目指すが、健康状況などを見極め、立候補表明は2月にずれ込んだ。清沢は「新しい発想」などを掲げ、市議会創世会などが中心に草の根運動を展開する方針。三柳は林市政では副市長を務め、市議会平成会が中心に擁立。豊富な行政経験を生かし、決断と行動力を訴える。


 清沢、三柳とも林市政に「批判や不満はない」としているが、市議らに多選批判の声があり、市政継続か刷新かが問われる選挙戦になる。


■稚内市


 長谷川は前回、横田耕一市長に302票差まで詰め寄った地元建設会社長。稚内新エネルギー研究会会長などを務め、太陽光発電などに詳しく、新エネをてこにした新たな地場産業おこしを提唱する。政党への支持・推薦要請はせず、市民党の立場を貫くとしている。


 副市長の工藤は、横田の出馬断念が遅れたため態度表明がずれ込んだが、後援会の構成は地元の政治・経済界の主要メンバーが並ぶ布陣を敷いた。無所属だが自民、公明、民主に推薦を要請している。横田市長の後継として市政継続を訴える。


■滝川市


 元道議の前田が自民党を離党して昨年10月に立候補を表明。「不祥事が続いたので、人心を一新して市政改革を進めたい」と訴える。現職田村は立候補表明が昨年12月にずれ込んだが、「挑戦者のつもりで戦いたい」と3選に意欲を示した。無所属同士による保守層を二分する戦いになりそう。


■砂川市


 現職が昨年9月に引退を表明し、その後の11月に前市総務部長の善岡が名乗りを上げた。「元気になるまちづくりを進める」と訴える。今のところ、ほかに動きはない。


■赤平市


 高尾は昨年12月の定例市議会で立候補を表明、3選を目指す。今のところ高尾以外に立候補の動きはない。


■三笠市


 現職の小林は2期8年で市財政状況を好転させた実績をもとに支持を拡大。ほかに立候補の動きはなく、前回に続き無投票の可能性が高い。

426チバQ:2011/03/09(水) 23:38:39
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110305/elc11030500310000-n1.htm
【地方異変シリーズ3・「自治力」とは】
(上)「維新」から取り残された街の教訓
2011.3.5 00:29 (1/4ページ)
 「減税を応援したい」

 2日夜、電話から聞こえる国会議員の声に、名古屋市長の河村たかしは大きな前進を感じ取っていた。

 相手は民主党衆院議員の佐藤夕子。河村の元秘書で“子飼い”とはいうが現職国会議員の参加は、河村率いる「減税日本」に大きな力を与えた。電話の翌日に、佐藤は離党届を提出した。

 「党を除名になった方が、選挙が戦いやすい」

 都内の民主党区議は、党が処分をちらつかせるのを喜ぶかのように、河村と並ぶ選挙ポスターを狙う。

 大阪府知事、橋下徹のもとに駆け寄る政治家も後を絶たない。橋下の「大阪維新の会」にあやかろうと、「維新」を名乗るグループが林立する。

 4月の統一地方選、そして衆院解散を見据え、生き残りをかけた戦いが続く。


喧噪から遠く


 東京から北に800キロ。北海道夕張市には永田町の喧噪(けんそう)は届いていない。

 表通りの飲食店。客待ちをする経営者の男性(76)はポツポツと愚痴をこぼした。「上下水道代が高い。夫婦2人なのに月1万円近くかかる」

 夕張は平成19年に財政破綻した。市税収入は年9億円だが、今後15年間に返済する借金は約322億円。

 そのために市民税と固定資産税は増税。下水道料は値上げ、小学校は7校から1校に統合し、除雪回数は減り、市営トイレは廃止。職員も5割以上減った。

 男性は5年前を思いだしていた。破綻を告げる住民説明会。罵声の中で「孫や子に責任を負わせるのはかわいそう」との声が出た。

 夕張には「減税」も「維新」もなく、負担を先送りしないための究極の行政サービス削減だけが残っていた。

 夕張の教訓から何を学ぶべきなのか。自治体運営に本当に必要な力は何なのか。まず「財政均衡力」から検証する。


なかった財政均衡


 JR夕張駅から小高い丘に車を走らせると、テーマパーク「石炭の歴史村」が見えてくる。

 石炭とともに栄えた。最盛期の鉱山は24カ所、人口10万人超。市民の8、9割が何らかのかたちで鉱山に関わっていた。

 石炭産業が斜陽になると観光に活路を求めた。昭和54年から平成15年まで、市長を6期務めた中田鉄治(故人)は「石炭の歴史村」整備のほか、2年に映画祭「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」に着手。自治省(当時)から「活力あるまちづくり優良自治体」と表彰された。

 「大半の職員は財政状態を知らなかった。もちろん市民も知らされていなかった」。夕張の財政担当者が話すように、当時の夕張に財政均衡力は皆無だった。

 なぜそうなったのか。

427チバQ:2011/03/09(水) 23:39:08
 依存心だ、と職員はいう。「インフラから病院、住宅まで炭鉱会社丸抱え。市民も市役所も、誰かに何かをしてもらうことに慣れていた」

 財政均衡を目指す必要のなかった夕張に破綻は忍び寄った。観光事業への過剰投資。赤字は不適切な会計処理で隠されていた。

 「石炭の歴史村」には、ゆうばり化石館や土産物店が並ぶ。石炭の街活性化のために、観光拠点を作るという中田の発想に問題があったとは思えない。

 問題は「入」と「出」をバランスさせる当然のことができなかったことだ。


「サービスを戻せ」


 破綻した夕張で歳出削減は強制的に進む。だが破綻前の自治体が、自ら削ろうとすると市民が反発する。

 夕張から北に約40キロ離れた歌志内市の市長、泉谷和美は、紛糾する夕張の住民集会のニュースを見て、眠れない日々を送っていた。

 人口5千人足らずの日本一小さな市。唯一の産業だった石炭鉱山が7年に閉山。18年には約15億円の不適切な長期借り入れが発覚し、破綻一歩手前にきた。

 泉谷の決断はシンプルだった。公共サービスを削減する−。ただ夕張と違っていたのは、破綻前に劇薬を飲もうとしたことだ。

 所得によっては無料だった老人家庭の除雪代を一律2500円に。幼稚園の入園料は4千円から7千円にアップ、下水道料金も30%アップ−。矢継ぎ早な対策で、今年度約7億円の基金が積み上げられた。

 住民の不満がピークに達した。「貯金する余裕があるのなら、切り詰めたサービスの一部でもいいから復活させてほしい」。今年1月下旬、市役所で開かれた市民と市幹部の会議の席上で、自営業の男性(62)が声を上げた。

 夕張の一歩手前とはいっても、破綻しているわけではない。泉谷が感じている危機感を市民は共有できない。

 それでも泉谷は踏みとどまる。男性にも「ノー」と答えた。手綱をゆるめれば破綻が忍び寄る。そう確信する泉谷は「削る力」を駆使する。


「第三の道」


 別な道もある。「行政サービス」という考え方自体を逆転させる方法だ。

 舞台は長野県栄村。人口は約2300人。7メートル85という積雪の日本記録を持つ村で、前村長の高橋彦芳が着手した。税金で市民にサービスを提供するのではなく、市民自身が「自活」するスタイルだ。

 村道整備では整備対象を決めず、村民が「ここからやろう」と決めた。村民が決めるから用地買収の手間は不要。臨時職員を雇って村所有の重機で整備するからさらに格安だ。

 国から補助金をもらいたいのはやまやまだが「ちゃんとした設計会社」に「ちゃんとした図面」を頼むだけで、莫(ばく)大(だい)なカネが消えていく。それを「無駄」と考えた。「補助金もらう工事の5分の1で村道が造れました」。高橋は胸を張る。

 「夕張は特殊な例だ」。そう決め込んで大きな改革に二の足を踏む自治体。それを変えてくれる政治家が、統一選で現れるだろうか。(敬称略)

(半田泰)

428チバQ:2011/03/19(土) 10:33:58
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103180002
立候補予定者を自民道連が変更
2011年03月18日

■道議選札幌市厚別区


 4月の道議選について、自民党道連は17日、札幌市厚別区で同党公認で立候補予定だった新顔の村上誠氏(48)が辞退する意思を表明したため、代わって新顔で衆院議員秘書の花崎勝氏(57)を公認すると発表した。

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http://www.zaikaisapporo.co.jp/news/topics.php?mode=list
2011.3.18
何があった?自民党道議候補が出馬辞退

 道議選札幌市厚別区(定数2)に自民党公認で立候補予定だった新人候補、村上誠氏(48)が17日、出馬を辞退することを表明。地元関係者に波紋を呼んでいる。

 村上氏は岩手県出身。陸上自衛隊員、警察官などを経て、1991年から今年2月まで元伊達忠一参議の秘書を務めていた。後任は町村信孝代議士の私設秘書・花崎勝氏(57)に決まった。花崎氏は札幌出身、北海高校卒業。元ワコール社員などを経て、09年から町村事務所に勤めていた。村上氏が使う予定だった町村事務所3階にある選挙事務所をそのまま引き継ぐという。

 出馬を取りやめた理由について村上氏は「一身上の都合」と繰り返すが、関係者によると秘書時代の問題が関係しているという。詳細は本誌4月15日発売号で報じる予定だ。(安藤由)

429チバQ:2011/03/19(土) 10:46:21
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/279449.html
室蘭市長選、佐藤・市経済部長出馬へ(03/19 08:52)
 【室蘭】任期満了に伴う4月の室蘭市長選で、室蘭市経済部長の佐藤博氏(60)は18日、「市民の期待の声に応えることが、長く市政に携わってきた者の責任」と述べ、立候補する意向を明らかにした。北海道新聞の取材に答えた。

 佐藤氏は3月31日に市役所を定年退職した後、4月1日に正式表明する。室蘭市出身で千葉工業大卒。1973年に市役所入りし、商工振興室主幹や産業振興課長を経て、2007年から現職。

 佐藤氏をめぐっては、市内の商店街関係者でつくる道商店街政治連盟室蘭支部連合会が出馬を打診していた。

 週明けにも正式に立候補要請を行う。

 同市長選では、現職の新宮正志市長が昨年12月に5選不出馬を表明した。

 室蘭市議の青山剛氏(33)が2月に立候補を表明し、共産党系市民団体も独自候補擁立を検討している。

430チバQ:2011/03/21(月) 17:08:44
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110318ddlk01010234000c.html
知事選・札幌市長選リポート:/上 新人陣営 /北海道
 ◇遊説自粛、知名度伸ばせず
 「国が大変な時に何だ! 選挙なんてやってる場合か!」

 東日本大震災発生から3日後の14日、札幌市長選に立候補する本間奈々氏(41)への支持を得ようと電話をかけた自民党札幌市議は、受話器の向こうの怒声に身を縮めた。相手は支持者から紹介された市内の男性。市議は「申し訳ありません」と繰り返し、電話を切るしかなかった。

 本間氏は元総務省自治大学校研究部長で、市政野党の自民党札幌市連が、約17万票差で惨敗した前回(07年)市長選の雪辱を期して擁立。前回のような経済界の全面支援はないが、民主党政権への失望が広がり、本間氏の「若さ」や「女性」を前面に出した戦術で、陣営には3選を目指す民主党など推薦の上田文雄市長(62)に対し、追い上げムードも生まれていた。それを一変させたのが震災だった。

 新人候補は知名度アップが不可欠だが、活動を自粛せざるを得ず、本間氏も平日の朝に続けていた街頭宣伝を取りやめた。自民道議や市議の一部も決起大会を中止し、有権者の前に出る機会が激減した。一部で企業や地域の有力者訪問などは続けているが、陣営内には「投票日までに回りきれない」と危機感が募る。

 22日の高橋はるみ知事(57)との合同決起大会は、大島理森自民党副総裁、小泉進次郎衆院議員が出席をキャンセル。道民人気が根強く、連携強化を予定していた知事とのツーショット遊説も、知事が震災対応に忙殺され、危うくなってきた。

 「一体、どう動いたらいいんだ」。自民札連の高橋克朋幹事長は腕を組みながら苦渋の表情でうめいた。

  ◇   ◇

 震災の影響で身動きが取れないのは、民主党道連などが知事選に擁立した元農林水産省企画官の木村俊昭氏(50)陣営も同じだ。

 「現職は災害対策でマスコミに登場している」。16日に札幌市内のホテルであった民主党道連や連合北海道の合同選対委員会。連合北海道の高柳薫会長は焦りをにじませた。

 木村氏は1月16日の出馬表明後、道内151市町村を行脚。今月10日に選挙公約発表を済ませ、告示前は大票田・札幌市での活動に全力を傾ける方針だった。

 市内の無党派層対策のため上田市長とペアで行うはずだった街頭演説はすべて中止した。15日には、合同選対本部が、道内の民主党各総支部や連合地方組織に震災後の対応をファクスで通知。「街頭宣伝や不特定多数の後援会加入電話戦術は自粛」「集会開催の是非の判断はゆだねるが、実施の場合は道民感情に十分配慮」など細かく指示した。「知名度アップの大事な時期だが、反感を買っても困る」と道連幹部はため息をつく。

 全国各地の地域活性化に携わってきた木村氏の手腕をアピールしてきた選挙戦略にも迷いが生じる。陣営は公約に具体的な災害対策の追加を検討しているが、「どこまで有権者に浸透できるか」(陣営幹部)。陣営内には選挙延期を望む声が出ている。

  ×   ×

 道内の統一地方選で最も注目を集める知事選(24日告示、4月10日投開票)と札幌市長選(27日告示、同)。各党・陣営の動きをリポートする。

431チバQ:2011/03/21(月) 17:09:31
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110319ddlk01010341000c.html
知事選・札幌市長選リポート:/中 2人の現職 /北海道
 ◇経済界との関係重視
 「推薦状は出せませんが、変わらぬ支援をお約束します」

 3選を目指す高橋はるみ知事(57)の陣営幹部は今月上旬、あいさつ回りで訪れた札幌市内の業界団体事務所で、対応した団体トップから、こう耳打ちされた。

 09年の政権交代以降、自民党を支持してきた業界団体の多くは、民主党政権への配慮から国政選挙で中立姿勢に転換。自民推薦を受けてきた高橋氏への推薦も、今回は道経済連合会や日本商工連盟道連合会、道農協政治連盟などが見送った。

 しかし、高橋氏への推薦団体数は既に前回並みの約450団体。業界団体の地方組織が軒並み、公共事業費削減などに踏み切った民主政権に反発し、推薦を継続したからだ。

 経済団体の関係者は「堂々と政権批判はできないが、圧勝させることで、知事の国への発言力を高めたい」と意気込む。後援会事務所には企業OBの姿も多い。過去2回の知事選と同様、「業界丸抱え」の様相だ。

 11日の東日本大震災発生で、高橋氏は選挙関係の行事をほぼキャンセル。24日の告示後も公務の可能性があるが、陣営内には「公務に専念した方が株が上がる」との見方も出ている。

  ◇   ◇

 高橋氏と同じく3選を目指す札幌市の上田文雄市長(62)。初当選時から民主の推薦を受け、前回07年には、自民推薦候補を全面支援した経済界と対立したが、今回は蜜月ぶりをアピールする。

 今月16日夕、札幌市内で開かれた上田市長の集会。冒頭で世話人代表としてあいさつしたのは、元札幌商工会議所常務理事で不動産会社「札幌中央アーバン」社長の光地勇一氏だった。陣営は、民主党衆院議員をトップに据えた選対本部をやめ、世話人制度を導入。約170人の世話人名簿のうち、約100人が企業経営者だ。

 「地元経済界との連携なしに市政は立ちゆかない」(後援会幹部)との判断で、上田氏は経済界にアプローチしてきた。経済界が強く求める北海道新幹線の札幌延伸もより積極姿勢を打ち出し、初めて公約に盛り込んだ。札幌商工連盟は今回、中立に転じた。

 経済界への接近の一方、民主との距離は開く。菅内閣の支持率は低下。陣営からは「(民主系とみられるのは)もはや、ありがた迷惑。不利なことしかない」との声が上がっていた。しかし震災で、国政は与野党の政争どころではなくなった。上田氏側近は「民主批判が収まり、マイナス要因が小さくなった」と漏らした。

432チバQ:2011/03/21(月) 17:10:03
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110320ddlk01010173000c.html
知事選・札幌市長選リポート:/下 公明 /北海道
 ◇「勝ち馬」見極めでねじれ
 上田文雄・札幌市長(62)は10日の定例会見で、民主党政権への評価を問われ、いつになく厳しい言葉を並べた。「政府の説明が粗くなり、言葉が軽い。非常に不満に思っている」。市幹部は背景をこう解説する。「公明が、菅政権はダメというメッセージの発信を求めているためだ」

 民主などが推薦する上田市長と、自民党推薦の元総務省自治大学校研究部長、本間奈々氏(41)の一騎打ちとなる公算が大きい札幌市長選。市内の公明党票は10万〜12万票といわれ、両陣営が公明道本部の推薦争奪戦を展開。「どうしたら推薦取れますか」「党中央に言ってもらえませんかね」。公明市議団の幹部には昨年末以降、民主、自民両党の市議から盛んにアプローチがあった。

 公明は、前々回(03年)の再選挙と前回(07年)は、国政で連立を組んでいた自民推薦候補を支持・推薦した。だが、09年の政権交代後は、党本部レベルでの選挙協力を解消した。

 今回の統一地方選では、知事選で知名度の高い高橋はるみ知事(57)=自民推薦=の推薦を早々に決める一方、札幌市長選は態度を保留。今も地方レベルで選挙協力する自民に配慮すべきか、公明が主張する福祉政策を取り入れてきた上田氏を評価すべきかを見極め、自主投票の方針を固めたのは告示11日前の16日だった。

 公明道本部関係者は「これまで敵だった上田市長の推薦はできないが、自主投票は最大限の配慮」と語り、上田氏寄りの姿勢を示す。判断を後押ししたのは、11日に発生した東日本大震災。各陣営が活動を自粛し、知名度で勝る現職が有利との観測が一気に広がった。公明の市議団幹部は「自分たちの政策を実現するために勝ち馬に乗るのは当然だ」と言ってはばからない。

  ◇   ◇

 知事選には共産党が推薦する同党道常任委員の宮内聡氏(47)と、前道議会副議長の鰹谷忠氏(60)も立候補を表明している。

 共産は近年、自民、民主の2大政党の間で埋没。政権交代後は有権者の民主への期待感も薄れ、「前回の18万票よりもっと上を目指す」と党勢挽回を狙っていた。だが、震災後は、党員からも「選挙より被災者支援が先」という声が上がる。

 鰹谷氏は道議会で民主会派に属し、会派のほぼ半分の18人が加わる「鰹谷グループ」を率いてきた。しかし、民主道連や連合北海道には支援を求めず、09年11月に早々と立候補を表明。時間をかけて道内を回ってきた。

 ただ、民主など推薦の元農林水産省政策課企画官の木村俊昭氏(50)を支援する連合は「鰹谷氏を支援するなら、選挙はやらない」と、鰹谷グループの道議に圧力をかけており、表立った支援は得られていない。(この企画は、鈴木勝一、中川紗矢子、岸川弘明、和田浩幸、佐藤心哉、堀井恵里子が担当しました)

433チバQ:2011/03/22(火) 21:40:27
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/2011local/280075.html
上田氏が先行、本間氏追走 札幌市長選、6割「未定」 本社世論調査(03/22 09:04)
 27日告示、4月10日投開票の札幌市長選に関して、北海道新聞社は札幌市内で世論調査をし、取材も加味して情勢を探った。3選を目指す現職の上田文雄氏(62)=民主、社民、国民新、市民ネット推薦=が支持を広げ、新人で元総務省自治大学校研究部長の本間奈々氏(41)=自民推薦=が追い上げる展開となっている。

 ただ、投票する人を決めていないと答えた人が6割と半数を超えており、情勢はなお流動的ともみられる。

 市長選への関心度では、「大いに関心がある」と「ある程度関心がある」を合わせた「関心派」は71%で、2月の調査より17ポイント下がり、2007年の前回市長選告示直前の調査の83%に比べても大きく落ち込んでいる。

 東日本大震災後の調査で、地震の被害に有権者の関心が集まった影響があるとみられる。

<北海道新聞3月22日朝刊掲載>

434チバQ:2011/03/22(火) 21:40:50
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/2011local/280074.html
高橋氏、幅広く浸透 木村氏、追い上げ図る 道知事選本社世論調査(03/22 09:04)
 24日告示、4月10日投開票の道知事選で、北海道新聞社は19、20日に行った全道世論調査の結果に独自取材を加え、告示直前の情勢を探った。3選を目指す現職の高橋はるみ氏(57)=自民、公明推薦=が幅広い層に浸透し、元農林水産省企画官の木村俊昭氏(50)=民主、社民、国民新推薦=が追い上げを図っている。しかし、なお5割余が投票先を決めておらず、情勢は変化する可能性もある。

 知事選への関心度は「大いにある」「ある程度ある」を合わせた関心派が81%で、2月26、27日の前回調査から3ポイント減。道内を含め甚大な被害となっている東日本大震災が影響し、関心が高まっていないとみられる。

 投票先を「決めている」「だいたい決めている」を合わせた決定派は前回調査比4ポイント増の47%となったが、2007年3月の知事選告示前調査の61%を大幅に下回っている。今回の「まだ決めていない」は51%。

<北海道新聞3月22日朝刊掲載>

435チバQ:2011/03/23(水) 22:25:15
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103080001
《道議選の構図》(1)
2011年03月08日

■札幌市中央区 現職に元職が挑む


 自民・千葉、民主・段坂、民主推薦の小林の現職3人に、自民公認として道議を3期務め、前回落選した元職の鎌田が挑む。現職3人は実績を強調し、支持拡大を狙う。過去4回トップ当選の段坂は労働組合などの組織固めを進める。千葉と鎌田はともに保守層が支持基盤で、保守票の行方が焦点となる。


■北区 候補8人の激戦か


 8人が立候補を予定し、激戦が予想される。


 自民で4期務めた見延順章が引退し、吉川貴盛前衆院議員の元秘書で長男隆雅が引き継ぐ。道見と2議席を守る構え。民主は4選を目指す蝦名に加え、前回立候補した向井を立て2議席を狙う。共産は2010年7月の参院選比例区に立った岡を擁立し、03年に失った議席の奪還を目指す。市民ネット北海道は、札幌市議の佐藤を擁立する。


■東区


 前回と同じ顔ぶれだが、無所属だった久保が今回は民主公認で、5選を目指す星野とともに民主での2議席獲得を狙う。自民・大崎は保守票を固め、前回2位当選で得た約2万8千票超の上積みを図る。包国は固い基礎票を足場に再選を目指す。金倉は初陣だった前回より知名度が浸透、初当選をうかがう。


■白石区


 主要政党が長年、激しい選挙戦を繰り広げてきたが、共産が擁立見送りの方針を示し、今回は無風の様相に。自民、民主、公明の現職3人で議席を分け合いそうだ。


■豊平区


 前回に続き、自民と民主がそれぞれ2人ずつ擁立し、3議席を争う。道議8期を務めた自民・岩本允が引退し、学校法人副理事長の吉田が後継として立つ。高木は固い支持基盤で再選を狙う。民主は悲願の2議席獲得を目指し、佐野に加え、前回厚別区で立候補した松山を擁立する。


    ◇


 4月10日に投開票される統一地方選の前半戦では道議選が実施される。今回から定数が2減となり、104の議席を48選挙区で争う。4月1日の告示を間近に控え、立候補を予定する顔ぶれと情勢を9回にわけて紹介する。

436チバQ:2011/03/23(水) 22:25:42
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103090001
《道議選の構図》(2)
2011年03月09日

■札幌市南区 元市局長が名乗り


 自民・丸岩と民主・林の現職2人に、みんな・中村が挑む。丸岩は保守票を中心に支持固めを進め、林は労働組合などの組織を固める。元札幌市環境局長の中村は行政経験を強調し、保守層や無党派層への食い込みを図る。


■西区 自民若返りなるか


 7期務めた自民・勝木省三が引退表明し、自民道連の政治塾出身の勝沼が後継として立候補、若返りを図る。7選を目指す和田は組織の引き締めを図る。民主は前回トップで初当選した道下に加え、新顔で30代の岩崎を擁立し、2議席獲得を目指す。


■厚別区


 連合など労組票をまとめ、6選を目指す民主・伊藤と、長く参議院議員秘書を務めた村上が自民から出馬し、議席を分け合うかと思われた。元衆院議員秘書の金沢が「無投票は阻止したい」と立候補の意向を示し、三つどもえの選挙戦となりそうだ。


■手稲区


 前回と同じ顔ぶれの戦いが予想される。3選を目指す角谷と須田はそれぞれ自民と民主の公認を受ける。角谷は保守票、須田は労組票の支持固めを進める。「無投票を避けたい」と、前回立候補した元衆院議員秘書の覚知が再び挑む。


■清田区


 前回は無所属候補が立候補して選挙戦となったが、今回は3人目の動きがない。4選を目指す自民・岩本と、再選を狙う民主・梶谷が議席を分け合うことになりそうだ。

437チバQ:2011/03/23(水) 22:26:12
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103100003
《道議選の構図》(3)
2011年03月10日

■主要5党ひしめく 函館


■函館市
 自、民の現職5人に、主要政党の新顔3人、無所属新顔1人が立つ見通しで、激戦が予想される。


 川尻、佐々木はこれまでの実績を強調し、建設や水産などの支持基盤固めを急ぐ。平出、斉藤、高橋は労組など支持基盤を中心に票のとりまとめに力を注ぐ。


 公明の志賀谷は、参院議員に転じた横山信一の後継。共産の古岡は若さも強調し、前回選挙で失った議席奪還を狙う。みんなの党公認の三遊亭は市議からの転身を狙う。社会福祉法人理事長で元市議の大日向は3回連続の挑戦。


■北斗市
 3選を目指す民主現職に、自民新顔と無所属元職の2氏が挑む。


 民主・長尾は、道議2期の実績を強調。「お茶懇」とした会合をこまめに重ね、さらなる浸透を図る。人口の多い旧上磯町を地盤とする新関は、北斗市議からの転身をうかがう。前々回選挙後、公選法違反の罪で道議を辞職した河野は、返り咲きを狙う。


■定数1減で混戦に 渡島総合振興局


■渡島総合振興局
 前回より定数が1減となった。自民現職、民主の後継候補のほか、諸派新顔も名乗りをあげ、混戦模様だ。


 前回、無所属で戦った冨原は、今回は2008年に道議在任中に死去した川村正に代わる唯一の自民候補として組織固めを急ぐ。今期限りで引退する現職の後継の笹田は、八雲町職員を辞職して挑戦。新党大地の推薦も受ける。


 無所属・道民党の会の川村は、川村正の次男で、鳩山由紀夫前首相の元秘書。


■檜山振興局
 福原は前回、前々回と自民候補との一騎打ちを制した。元上ノ国町長の知名度と2期の実績を強調して、さらなる支持拡大を図る。自民をはじめ、福原以外に立候補の動きは今のところない。

438チバQ:2011/03/23(水) 22:26:39
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103110002
《道議選の構図》(4)
2011年03月11日

■2氏勇退の後争う 苫小牧市


 自民と民主の現職各1氏が勇退し、4選を目指す自民・遠藤と新顔3氏が争う。


 遠藤は後援会などの組織を中心に支持を固める。民主は元市議の沖田が後継として立候補し、労組を中心に支持拡大を図る。


 重点選挙区とした公明は、市保健福祉部長を退職した安藤を立て、組織票からの上積みを目指す。市議の鳥越は1月下旬、新たな政治団体「無所属・道民党の会」を設立して代表となり、「既存政党にとらわれないで北海道の活性化などを探る」と若者や無党派層への浸透をうかがう。


■室蘭市


 民主・滝口、自民・山本の両現職と新顔・川畑の三つどもえとなりそうだ。5選を目指す滝口、3選を狙う山本はともに実績や経験を強調して支持を固める。前回の室蘭市長選と2009年の衆院選9区に立候補した川畑は若さを前面に支持層拡大を目指す。


■登別市


 自民現職・堀井に民主新顔・赤根が挑む。今のところ、このほかに目立った動きはなく、30代同士の一騎打ちとなる見通し。


 前回選挙で民主推薦の現職を破った堀井は、抜群の知名度と現職としての実績を前面に再選を目指す。1月末で登別市議を辞職した赤根は、連合や鳩山由紀夫前首相の後援会などの支援を受けて支持拡大を狙う。


■伊達市


 民主・中山に対し、今のところ対抗馬を擁立する動きはなく、無投票となる公算が大きい。中山は前回選挙で自民現職を破って初当選。保守層にも浸透を図り、再選を目指す。


■胆振総合振興局


 7選を目指す自民・神戸と、3選を狙う民主・田村以外に、今のところ候補者擁立の動きはみられず、無投票の公算が大きい。


■2現職VS.民主新顔 日高振興局


 前回と同じ顔ぶれの3氏が立候補を表明。自民・藤沢と無所属・金岩の2現職に、民主の新顔馬場が再挑戦する。


 藤沢は若年層への支持拡大を図る。一方、金岩は無党派層への浸透を狙う。馬場は民主公認として、労組や党の組織票から上乗せを目指す。

439チバQ:2011/03/23(水) 22:27:07
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103180001
《道議選の構図》(5)
2011年03月18日

■現新5氏 混戦模様 小樽市


 現職2人に新顔3人が挑む。現職3人と保守系2人と見られたが共産・花岡ユリ子が引退し、混戦模様になっている。


 自民は市議の佐藤禎を公認、前回の保守分裂選挙を制した八田は自民推薦で再選を目指す。元衆院議員の次男佐藤聖もみんなの党の推薦を得て立候補し、保守系3陣営が激しく競い合う。池田は小樽での組合活動が長く、元衆院議員の知名度も生かし地盤を固める。市議だった菊地は共産票のほか女性を中心とした花岡の支持層への浸透を狙う。


■民主初 候補擁立へ 千歳市


 自民推薦の前市議・梅尾は議長を2度務め、各種スポーツ団体の会長を務めるなど知名度は高い。


 小池は小川勝也参院議員の公設秘書。保守地盤の千歳市で初の民主候補で、初当選を目指す。


■恵庭市


 道議だった原田裕市長の転身に伴う一昨年12月の補選の再現。現職の田中は、高橋道政、原田市政とのパイプを強調、市議選の自民党候補と連動する。補選で民主推薦だった柏野は、今回は公認。小まめに地域を回るが、党への風向きがどう影響するか。


■北広島市


 民主の現職が引退、市議同士の一騎打ちとなりそうだ。自民推薦の野原は「即戦力」をキーワードに市内を一巡。小岩は知事選立候補予定の木村俊昭と連携、浸透を図る。


■江別市


 前回と同じ自民・布川と民主・勝部以外に立候補の動きはなく、2期連続で無投票となる可能性が高い。 


■岩見沢市


 河合は前回、2度目の挑戦で、自民現職を破って当選。国民新党の推薦を受け、「市民目線」を強調しながら労組・農民票を固める。市議3期目で自民党岩見沢支部の総務会長を務める村木は自民推薦の無所属で臨む。


■美唄市


 前回は無投票。4選を目指す柿木に、美唄市議の紫藤が挑む。柿木は商工業者や農業関係者らの支持を固めてきた。民主党と国民新党の推薦を得た紫藤は連合などの基礎票に加え、市議5期の知名度で幅広い層への浸透を目指す。


■滝川市


 3選を目指す大河に、前砂川市議の武田が挑む。前回まで大河、前田康吉の保守系同士の同じ顔合わせの戦いが続いた。前田が滝川市長選に転じて無風と思われたが、2月になって武田が立候補を表明。滝川に転居した。大河は保守層を固め、前回前田を推した公明票の取り込みにも努める。武田は若さを訴える。


■石狩市・石狩振興局


 自民・内海と、無所属で民主、新党大地、社民から推薦を受ける織田の現職2人以外に立候補の動きはなく、無投票の公算が大きい。


■後志総合振興局


 自民、民主の現職3人のほかに立候補の動きはなく、無投票となる見込みだ。


■空知総合振興局


 今のところ、4氏以外に立候補の動きはなく、無投票となりそう。自民は前回、現職2人を立てたが1人が落選。今回は釣部1人に絞り込んだ。元道農民連盟委員長の北は農民票を中心に支持拡大を図り、稲村は自治労など労組票を固め再選を目指す。荒当は以前勤務した芦別を拠点に稲津久衆院議員の地盤を引き継ぐ。

440チバQ:2011/03/23(水) 22:27:32
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103190001
《道議選の構図》(6)
2011年03月19日

■公明、元記者を擁立 旭川市


 公明の新顔以外は前回と同じ顔ぶれの戦いになりそう。


 自民は前回3人を擁立したが今回は現職2人。前回トップ当選の加藤は5選、3位当選の東は3選を目指す。民主は木村、三井がともに3期の実績を訴え、2議席確保を狙う。


 公明は荒島仁が引退し、元北海道新聞記者の吉井を擁立、支持組織を固めて議席死守を目指す。共産・真下は基礎票を上積みし3選に挑む。


 前回次点に泣いた菅原は自民を離党し、みんなの党公認で返り咲きを狙う。


■留萌市


 石塚が3選を目指す。前回は自民公認で立候補したが、今回は推薦にとどめ、無所属で幅広い層からの支持を狙う。民主、連合が候補擁立を目指したが、断念の方向で、無投票の公算が大きい。


■名寄市


 自民現職の加藤唯勝が引退表明し、後継として市議で元旧風連町議会議長の中野が昨年12月に立候補を表明。自民道連の推薦を受けた。民主や連合名寄が候補擁立を目指すが、難しい情勢だ。


■稚内市


 3選を目指す吉田は2期の実績を前面に出し、支持を広げる。民主は候補者擁立を模索するが、難しい状況になりつつある。


■上川総合振興局


 現職3氏以外に立候補の動きはなく無投票となりそう。


 自民の竹内、本間は共に5選を目指す。美瑛、富良野をそれぞれ地盤に自民票を中心に支持拡大を図る。民主・北口は士別を地盤に再選を狙う。


■5選阻止へ2新顔 留萌総合振興局


 5選を目指す現職の自民・工藤に、小平忠正衆院議員の元秘書で民主新顔の花田と、無所属・道民党の会の自営業飯田が挑む。


■宗谷総合振興局


 30代の元衆院議員秘書同士の一騎打ちの公算が大きい。


 前回7選を目指した79歳の現職を下し、初当選を果たした田島は再選を目指す。


 自民は、武部勤衆院議員のもとで宗谷担当だった元秘書、三好を擁立。稚内を拠点に8年間活動してきた経験をいかし浸透を図る。

441チバQ:2011/03/23(水) 22:27:56
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103220001
《道議選の構図》(7)完
2011年03月22日

■新顔3人挑み白熱 釧路市


 自民、公明、民主の現職3人に対し、有力新顔3人が立つ見通しで、混戦模様になっている。


 自民道議だった蝦名大也が約3年前に市長に転身し、現在欠員1。自民は小畑のほか、笠井を公認し2議席獲得を目指す。地盤が重なり、「共倒れ」も危惧される。


 民主・橋本は組織をまとめる。公明の戸田は実績を強調し、組織を固める。


 無所属の山崎は「蝦名後継」を訴えるとともに新党大地の推薦を受けた。共産・松永は組織票に加え、無党派層への浸透にも力を入れる。


■無投票一転 激戦に 帯広市


 前回は無投票。新党大地の鈴木宗男代表の秘書だった市議の山崎が立つことで、一転して激戦になりそう。


 清水は鈴木直系だったが1999年の選挙から系列を離脱、故中川昭一の支援を受けた。残っているとされる「鈴木票」が山崎に流れることに警戒感を募らせる。


 市職労副委員長、市議を務めた三津も95年の選挙では、「まさか」の落選。民主が山崎を推薦し、民主票の目減りの懸念がある。


 中川直系の小野寺は2003年選挙で5期20年務めた父親の後継として初当選。初の自前選挙となり、実力が試される。


 山崎は大地票を固めるとともに、祖父が特定郵便局長だったことから郵政の支援などにも期待をかける。


■根室市


 自民・松浦と、新党大地根室支部長で元市議会議長の遠藤はともに根室育ちの56歳。同年代による一騎打ちになりそうだ。


 松浦は保守分裂の一騎打ちとなった前回、無所属で自民現職を破り初当選。選挙直後に自民に復党し、保守層を固めて再選を目指す。


 遠藤は昨年10月、大地の鈴木宗男代表から直接要請され、1月に出馬を表明。根強い大地票に加え、民主支持層や保守層への浸透も図る。


■北見市


 前回は無投票。その後、民主道議だった小谷毎彦が2008年に市長に転身。後継の座を巡り、民主の公認と推薦の新顔2氏が立候補を表明し、分裂の様相もはらんだ三つどもえの戦いとなりそう。


 5期目を目指す自民・船橋は追われる立場だけに保守層への支持固めに余念がない。


 民主公認で元衆議院議員秘書の長南は、支持母体の労組など組織票への浸透を図る。一方、元北見市議で鈴木宗男前衆院議員の元秘書の鳥越は、松木謙公衆院議員の支援などを得て、民主と大地が推薦。市議4期の実績をアピールして市内を精力的に回る。


■網走市


 鰹谷忠前副議長が知事選立候補のため辞職したのに伴う昨年1月の補欠選挙で無投票当選した元市議佐藤に、武部勤自民党元幹事長の元秘書新谷が挑む。1995年以来16年ぶりの選挙戦が確実だ。


 ともに無所属だが、佐藤は民主、社民、大地が推薦。新谷は自民党網走支部などで組織する「新しい網走を創る百人委員会」が推薦。


■紋別市


 自民推薦で再選を目指す北原に、民主陣営が候補を擁立できるかが焦点だったが、党支部は15日に擁立を断念、無投票の公算が大きい。


■十勝総合振興局


 自民2、民主、民主系の現職4人のほかに立候補の動きはなく、無投票になる公算が大きい。前回も同じ顔ぶれで、共産の擁立見送りで無投票になったが、共産は今回も見送りを決めている。


■釧路総合振興局


 自民・小松、民主・岡田の両現職の間に、戸羽が無所属での立候補を今月表明、12年ぶりの選挙戦となりそう。


 岡田、小松は実績を訴えて地盤を固め、戸羽は草の根を中心とした活動を展開する。


■根室振興局


 3選を目指す自民・中司に、仲野博子衆院議員(民主)の秘書だった実妹の浜田が民主公認で挑む。


 民主は候補者選びが難航し、無風の観測も流れたが、浜田が7日に表明。一転して自民、民主の一騎打ちの様相に。中司は2期の実績を強調、陣営の引き締めをはかる。


■オホーツク総合振興局


 今回から定数が1減。自民現職の石井孝一議長が引退を表明。高橋、日下の現職2氏のほかに立候補の動きはなく、自民、民主が議席を分け合う形となりそう。

442チバQ:2011/03/23(水) 23:16:01
鰹谷忠はなにを考えて選挙に出たんすかね?
>>167の頃なんて大派閥のトップだったのに・・・

443チバQ:2011/03/23(水) 23:24:47
滝川市
■07年市長選
12,913(50.7%) 田村弘 60 無所属(自) 現 2 市長
12,566(49.3%) 柴田文男 47 無所属(民) 新 (元)滝川市議
■07年県議選
13,768(52.7%) 大河昭彦 60 無所属 現 2 (元)衆院議員秘書   →会派はフロンティア
 12,375(47.3%) 前田康吉 52 自民 元 会社代表取締役

444チバQ:2011/03/26(土) 11:21:46
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110321-00000005-mailo-hok
道議選展望:統一地方選/1 /北海道
毎日新聞 3月21日(月)10時21分配信

 統一地方選第1ラウンドの道議選(4月1日告示、10日投開票)は48選挙区で実施される。定数は前回から2減の104議席で、これまで146人が立候補を表明してる。ただ、15選挙区は無投票となる公算が大きい。立候補予定者の顔ぶれと情勢を紹介する。
 ◇8氏が予定、激戦模様−−北区
 ◇自、民、公、共の対決に−−東区
 ◇札幌市中央区(定数3)
千葉英守 61 自現(2)
段坂繁美 61 民現(5)=[社][国]
小林郁子 63 無現(1)=[民]
鎌田公浩 48 無元(3)
 当初は根室管内から出馬を目指していた鎌田氏が一転、古巣の中央区に参戦。元自民党道議だが、今回は無所属。自民は千葉氏が3選を目指す。民主は段坂、小林両氏を支援し、2議席獲得を狙う。
 ◇札幌市北区(定数4)
道見重信 65 自現(1)
蝦名清悦 59 民現(3)=[社]
佐藤英道 50 公現(4)
吉川隆雅 34 自新
向井昭彦 46 民新=[国][大]
岡千陽  47 共新
佐藤典子 55 ネ新
谷口信司 38 無新
 定数の倍の8人が立候補を表明し、激戦模様。自民の道見氏は根強い個人票があり前回は2位で初当選。新人の吉川氏は4期務めた見延順章氏の後継。民主は前回と同じ蝦名氏と向井氏を擁立した。公明の佐藤氏は基礎票への上積みが課題。岡氏は03年に失った共産の議席奪還が悲願。市民ネットワーク北海道からは札幌市議の佐藤氏が初挑戦する。
 ◇札幌市東区(定数4)
大崎誠子 54 自現(2)
星野高志 59 民現(4)
久保雅司 54 民現(3)=[国]
包国嘉介 45 公現(1)
金倉昌俊 36 共新
 前回と同じ顔ぶれの5人が立候補する。自民は今回も大崎氏に絞り、確実な議席獲得を目指す。民主は前回トップ当選の星野氏と前回は無所属で最下位当選だった久保氏を公認。労組の票割りなどで、2議席確保を狙う。公明の包国氏は堅い基礎票に浮動票を積み重ね、再選を目指す。前回441票差で次点となった共産の金倉氏は、幅広く票の掘り起こしを進める。
 ◇札幌市白石区(定数3)
伊藤条一  55 自現(5)
広田まゆみ 47 民現(1)=[国]
森成之   57 公現(3)
 共産が候補擁立を見送る方針で、無投票の可能性が高い。
 ◇札幌市厚別区(定数2)
伊藤政信 67 民現(5)=[国][大]
花崎勝  57 自新
金沢敬  42 諸新
 自民は当初擁立した伊達忠一参院議員元秘書の出馬断念を受け、町村信孝元官房長官秘書の花崎氏を擁立。前回トップ当選した民主の伊藤氏は、労組票などを着実に固める。金沢氏は元衆院議員秘書。
 ◇札幌市豊平区(定数3)
高木宏寿 50 自現(1)
佐野法充 62 民現(3)=[国]
吉田祐樹 38 自新
松山丈史 37 民新
 自民の高木氏は元道議の父親から継いだ地盤も強固で、前回に続きトップ当選を狙う。吉田氏は8期務めた岩本允道議の後継。民主は2議席獲得を目指す。道連幹事長の佐野氏はこれまで最下位当選で、票の上積みが課題。松山氏は前回は党推薦で厚別区から出馬したが、選挙区を替えて公認で戦う。

445チバQ:2011/03/26(土) 11:22:02
 ◇札幌市清田区(定数2)
岩本剛人 46 自現(3)
梶谷大志 39 民現(1)=[国]
 岩本氏、梶谷氏以外に出馬の動きがなく、無風の可能性が高い。
 ◇札幌市南区(定数2)
丸岩公充 69 自現(4)
林大記  59 民現(4)=[国]
中村敬臣 58 み新
 自民の丸岩氏と民主の林氏のベテラン現職に、みんな新人が挑む。中村氏は元札幌市環境局長で市OBも支援。自民、民主の批判票も狙う。
 ◇札幌市西区(定数3)
和田敬友 60 自現(6)
道下大樹 35 民現(1)=[国]
勝沼栄明 36 自新
岩崎道郎 38 民新
 自民は7選を目指す和田氏に加え、7期務めた勝木省三氏の後継として札幌市の医師の勝沼氏を擁立。民主は前回大差でトップ当選した道下氏と新人の岩崎氏の票割りが課題。
 ◇札幌市手稲区(定数2)
角谷隆司 64 自現(2)
須田靖子 59 民現(2)=[国]
覚知壮太 34 無新
 前回と同じ顔ぶれ。3選を目指す自民現職の角谷氏と民主現職の須田氏に、新人の覚知氏が挑む。=つづく
………………………………………………………………………………………………………
 ◇名鑑の見方
 立候補者のカッコ内数字は当選回数。自=自民党▽民=民主党▽公=公明党▽共=共産党▽み=みんなの党▽ネ=市民ネットワーク北海道▽国=国民新党▽大=新党大地▽諸=諸派の公認。無は無所属。四角囲みの文字は推薦・支持する政党。

3月21日朝刊

446チバQ:2011/03/26(土) 11:22:33
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000058-mailo-hok
道議選展望:統一地方選/2 /北海道
毎日新聞 3月22日(火)11時7分配信

 ◇定数6に9氏が予定−−函館市
 ◇3現職に3新人挑む−−釧路市
 ◇函館市(定数6)
川尻秀之  65 自現(5)
佐々木俊雄 60 自現(1)
平出陽子  62 民現(5)=[社]
斉藤博   59 民現(3)=[国]
高橋亨   57 民現(2)
志賀谷隆  57 公新
古岡友弥  34 共新
三遊亭洋楽 52 み新
大日向豊吉 61 無新
 民主は平出、斉藤、高橋の現職3氏が組織票を分け議席死守を狙う。自民の川尻、佐々木両氏は菅内閣の支持率低下もあり浮動票の取り込みをうかがう。公明の志賀谷氏は参院議員に当選した横山信一氏の後継。古岡氏は共産の議席奪還を目指す。みんなの三遊亭氏、無所属の大日向氏は無党派層に訴える。
 ◇小樽市(定数3)
池田隆一  66 民現(2)=[国]
八田盛茂  54 無現(1)=[自]
佐藤禎洋  51 自新
菊地葉子  59 共新
佐藤聖一郎 35 無新=[み]
 自民公認の佐藤禎洋氏は小樽市議からの挑戦。現職の八田氏は自民推薦を受ける。民主は前回トップ当選の池田氏が出馬。共産は引退した現職後継として市議2期目の菊地氏を擁立。無所属の佐藤聖一郎氏は保守層や若年層の取り込みを狙う。
 ◇旭川市(定数6)
加藤礼一  57 自現(4)
東国幹   43 自現(2)
木村峰行  61 民現(3)=[社]
三井あき子 49 民現(3)=[国]
真下紀子  54 共現(2)
吉井透   51 公新
菅原範明  55 み元(1)
 民主は木村、三井両氏が労組を中心に支持基盤を固める。3人目の擁立は困難な情勢。自民は、東、加藤両氏が保守票をまとめる。共産の真下氏は3選を目指す。公明の吉井氏は知名度アップを図る。みんなは前回自民から出た菅原氏を公認。前市議の安住太伸氏との一本化に成功した。
 ◇室蘭市(定数2)
山本雅紀 66 自現(2)
滝口信喜 64 民現(4)=[社][国]
川畑悟  39 無新
 民主の滝口氏、自民の山本氏の両現職は支持固めを図る。09年衆院選道9区で自民から出馬した川畑氏は離党し、若さを訴える。

447チバQ:2011/03/26(土) 11:22:46
 ◇釧路市(定数4)
小畑保則 62 自現(2)
橋本豊行 57 民現(1)=[社]
戸田芳美 61 公現(2)
笠井龍司 45 自新
松永俊雄 62 共新
山崎晃  56 無新=[大]
 現職3人に新人3人が挑む激戦区。自民は現職の小畑氏に加え、公募で前釧路市議の笠井氏を公認。2議席の維持を目指す。前回トップ当選の民主の橋本氏は民主政権への逆風が懸念材料。戸田氏は公明支持層以外への支持拡大が課題。松永氏は共産初の議席獲得を目指す。新党大地推薦の山崎氏は民主の協力を得られるかが焦点。
 ◇帯広市(定数3)
清水誠一 62 自現(5)
小野寺秀 47 自現(2)
三津丈夫 65 民現(4)=[社][国]
山崎泉  37 無新=[民][大]
 前帯広市議の山崎氏が民主、新党大地の推薦で立候補表明し、8年ぶりの選挙戦に。自民は清水、小野寺の両氏が支持固めを急ぐ。道議会民主党・道民連合会長を務める三津氏は5選を目指す。
 ◇北見市(定数2)
船橋利実 50 自現(4)
長南幸子 53 民新=[社]
鳥越良孝 54 無新=[民][大]
 民主は候補者調整に失敗。民主公認を得た長南氏は連合の支援を受け、組織票の上積みを目指す。民主推薦の鳥越氏は道12区総支部代表の松木謙公衆院議員が支援。新党大地も推薦。自民の船橋氏は保守層をまとめる。
 ◇岩見沢市(定数1)
河合清秀 64 民現(1)=[国]
村木中  43 無新=[自]
 再選を目指す河合氏は、4年間の実績を訴える。前市議の村木氏は自民党員だが、無所属で立候補。若さをアピールする。
 ◇網走市(定数1)
佐藤伸弥 37 無現(1)=[民][社][大]
新谷正樹 28 無新
 民主推薦の現職と保守系新人の一騎打ち。佐藤氏は昨年11月の市長選で、民主推薦候補が敗れた影響が懸念材料。新谷氏は武部勤元自民党幹事長の元秘書だが、無所属で出馬する。
 ◇留萌市(定数1)
石塚正寛 59 無現(2)=[自]
 民主の候補擁立が難航。無風の可能性も。=つづく
………………………………………………………………………………………………………
 ◇名鑑の見方
 立候補者のカッコ内数字は当選回数。自=自民党▽民=民主党▽公=公明党▽共=共産党▽み=みんなの党▽ネ=市民ネットワーク北海道▽国=国民新党▽大=新党大地▽諸=諸派の公認。無は無所属。。[]囲みの文字は推薦・支持する政党。

3月22日朝刊

448チバQ:2011/03/26(土) 11:23:09
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110323-00000014-mailo-hok
道議選展望:統一地方選/3 /北海道
毎日新聞 3月23日(水)10時55分配信

 ◇自民現と民主新激突−−登別市
 ◇新人同士一騎打ちに−−北広島市
 ◇苫小牧市(定数3)
遠藤連  57 自現(3)
沖田清志 47 民新=[国]
安藤邦夫 58 公新
鳥越浩一 42 諸新
 自民現職の遠藤氏、民主新人で昨年の市長選に挑んだ前市議の沖田氏が基盤を固める。公明新人の安藤氏は苫小牧市区で同党初の議席を狙う。市議2期を務め「無所属・道民党の会」の鳥越氏は無党派層に訴える。
 ◇稚内市(定数1)
吉田正人 50 自現(2)
 民主は候補擁立が難航。吉田氏以外に出馬の動きなく、無投票となる可能性が大きい。
 ◇美唄市(定数1)
柿木克弘 43 自現(3)
紫藤政則 62 無新=[民][国]
 自民現職で4期目に挑む柿木氏は昨夏に出馬表明し、支持固めを図る。民主推薦の新人、紫藤氏は1月に出馬表明。市議5期の知名度で支持拡大を目指す。
 ◇江別市(定数2)
布川義治 61 自現(3)
勝部賢志 51 民現(2)=[国]
 自民、民主の現職が出馬表明。2期連続で無投票となりそうだ。
 ◇紋別市(定数1)
北原秀一郎 59 無現(1)=[自]
 自民推薦の北原氏が無投票再選する見通し。民主は女性新人の擁立を目指したが、不調に終わった。
 ◇名寄市(定数1)
中野秀敏 54 無新=[自]
桜庭康喜 69 無新
 中野氏は5期務めた自民の加藤唯勝氏の後継候補。元名寄市長の桜庭氏が22日に出馬表明。民主が推薦する可能性も。
 ◇根室市(定数1)
松浦宗信 56 自現(1)
遠藤輝宣 56 無新=[大]
 自民現職の松浦氏に、前市議長の遠藤氏が挑む。両氏は小中高校が同じで、根室青年会議所でともに活動。市内を二分する激しい戦いになりそう。
 ◇千歳市(定数1)
梅尾要一 55 無新=[自]
小池修生 44 民新
 民主党は結党以来初めて候補を擁立、自民推薦の新人との一騎打ちに。梅尾氏は自衛隊票などの保守層の支持を固める。元参院議員秘書の小池氏は出遅れたが、中央とのパイプをアピールし保守地盤への切り込みを狙う。
 ◇滝川市(定数1)
大河昭彦 64 無現(2)
武田圭介 33 無新
 現職対新人の一騎打ちに。現職の大河氏は組織を固め、3選を目指す。前砂川市議の武田氏は知名度アップが課題。草の根選挙に徹している。
 ◇登別市(定数1)
堀井学  39 自現(1)
赤根広介 30 民新=[社][国][大]
 自民現職の堀井氏と民主新人の赤根氏がぶつかる。前回、民主推薦現職の6選を阻んだ堀井氏は冬季五輪銅メダリストという高い知名度に加え、4年間の実績を訴える。赤根氏は登別市議を辞職しての挑戦。鳩山由紀夫前首相の後援会の支援を得て浸透を図る。
 ◇恵庭市(定数1)
田中芳憲 54 自現(1)
柏野大介 31 民新=[国]
 09年12月の補選に続き、自民の田中氏と民主の柏野氏の一騎打ちとなる公算が大。田中氏は市長との連携を強調し、企業・団体を回る。前回は無所属の柏野氏は、党公認で背水の陣に臨む。
 ◇伊達市(定数1)
中山智康 35 民現(1)=[国]
 中山氏のほかに出馬の動きがなく、無投票となる公算が大きい。
 ◇北広島市(定数1)
小岩均 51 民新=[国][大]
野原薫 63 無新=[自]
 民主の沢岡信広氏の引退に伴い、新人同士の一騎打ちに。後継の民主公認の小岩氏は市議長で、旧広島町から18年間の議員経験をアピール。野原氏は、道警勤務時に道議会を担当した経験から即戦力を強調。推薦する自民は16年ぶりの議席奪還を狙う。
 ◇石狩市・石狩管内(定数2)
内海英徳 68 自現(2)
織田展嘉 64 無現(2)=[民][社][大]
 内海氏、織田氏以外に立候補の動きはなく、無投票の公算。
 ◇北斗市(定数1)
長尾信秀 65 民現(2)=[国]
新関一夫 55 自新
河野光彦 70 無元(1)=[大]
 民主の長尾氏は旧大野町議長で、3選を目指す。新関氏は北斗市議から転出し、自民公認で出馬。元職の河野氏は04年に公職選挙法違反(買収、事前運動)の有罪が確定。再び立候補する。=つづく

449チバQ:2011/03/26(土) 11:23:34
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110324-00000008-mailo-hok
道議選展望:統一地方選/4止 /北海道
毎日新聞 3月24日(木)10時40分配信

 ◇現新三つどもえに−−渡島管内
 ◇30代の若手対決に−−宗谷管内
 ◇渡島管内(定数2)
冨原亮  38 自現(1)
笹田浩  50 民新=[大]
川村主税 40 諸新=[民][国]
 前回より定数1減。現職1人、新人2人の三つどもえの戦いに。自民は現職の冨原氏が地元の七飯町などで支持を固める。民主は現職の岡田俊之氏の後継として八雲町職労出身の笹田氏を公認したほか、川村氏の支持を決めた。08年に死亡した自民道議の川村正氏の次男で、民主、自民票の取り込みを狙う。
 ◇檜山管内(定数1)
福原賢孝  63 民現(2)=[国][大]
佐々木俊司 45 自新
 前回と同じ顔ぶれによる一騎打ちとなりそう。3期目を目指す民主現職の福原氏は元上ノ国町長。前回は接戦の末に当選し、今回も支持固めを急ぐ。自民は候補者選びが難航し、3月上旬に厚沢部町の建設業、佐々木氏を再び擁立した。
 ◇後志管内(定数3)
村田憲俊 61 自現(2)
中村裕之 50 自現(2)
市橋修治 61 民現(1)=[国]
 現職3氏が出馬を表明。ほかに立候補の動きは無く、無投票となる可能性が高い。
 ◇空知管内(定数4)
釣部勲  65 自現(5)
北準一  65 民現(2)=[国]
稲村久男 55 民現(1)
荒当聖吾 44 公新
 現職と新人の4氏が立候補を表明。無投票となる公算が大きい。
 ◇上川管内(定数3)
本間勲  66 自現(4)
竹内英順 51 自現(4)
北口雄幸 54 民現(1)=[社][国][大]
 自民、民主の現職3氏以外に動きはなく、無風の可能性が高い。
 ◇留萌管内(定数1)
工藤敏郎 73 自現(4)
花田茂巳 59 民新=[国]
飯田佳宏 38 諸新
 2回連続の無投票から一転、2新人が現職に挑む。羽幌町を中心に後援会組織を整える工藤氏は5選を目指す。民主は小平忠正衆院議員の秘書だった花田氏を擁立。連合も支援する。飯田氏は「無所属・道民党の会」から出馬する。
 ◇宗谷管内(定数1)
田島央一 33 民現(1)=[国][大]
三好雅  36 自新
 現職道議最年少の民主の田島氏は松木謙公衆院道議員の元秘書。衆院12区で争う武部勤・元自民党幹事長が元秘書の三好氏を擁立した。田島氏は党への逆風の中、実績を強調。三好氏は地盤固めを進める。今回から宗谷管内に編入した幌延町の票の動きも焦点。
 ◇オホーツク管内(定数2)
高橋文明 58 自現(6)
日下太朗 64 民現(3)=[国]
 今回から定数が1減となったが、道議会議長の石井孝一氏が引退。現職2人が立候補予定で、無投票の可能性も。
 ◇胆振管内(定数2)
神戸典臣 71 自現(6)
田村龍治 59 民現(2)=[国]
 現職2人の他に立候補の動きはない。16年ぶりの無投票の公算。
 ◇釧路管内(定数2)
小松茂  53 自現(2)
岡田篤  60 民現(3)=[社][国]
戸羽俊州 43 無新
 12年ぶりの選挙戦に。自民の小松氏は1次産業を基盤に支持拡大を図る。民主の岡田氏は労組票などの基盤固めを進める。無風の公算だったが、無所属の戸羽氏が今月上旬に「有権者に選択肢を与えたい」と立候補表明。
 ◇根室管内(定数1)
中司哲雄  63 自現(2)
浜田真佐子 49 民新
 3期目を目指す自民現職の中司氏に、民主新人の浜田氏が挑む。当初は別の新人が立候補を表明したが、辞退。民主が3月に入って仲野博子衆院議員の実妹で公設秘書だった浜田氏を擁立した。
 ◇日高管内(定数2)
藤沢澄雄 54 自現(2)
金岩武吉 66 無現(2)
馬場修  56 民新=[国]
 現職は地元の牧場主で自民の藤沢氏と、鳩山由紀夫前首相の元秘書で無所属の金岩氏。元道職員で連合日高役員を務める民主新人の馬場氏が労組を背景に再挑戦する。
 ◇十勝管内(定数4)
喜多龍一   59 自現(4)
大谷亨    63 自現(3)
池本柳次   64 民現(3)=[社][国]
佐々木恵美子 61 無現(3)=[民]
 現職4氏が出馬表明。前回に続き無投票となる公算が大きい。=おわり

450チバQ:2011/03/27(日) 12:17:32
http://www.tokachi.co.jp/news/201103/20110326-0008479.php
中川昭一元秘書・帯広市議が酒酔い運転
2011年03月26日 15時15分
 神谷博之帯広市議が26日、酒酔い運転で逮捕され、議会や地元政治関係者に大きな波紋を広げている。自民党帯広支部は26日、神谷議員の党籍除名、公認取り消しを決定、市議会も同日午後に各派の代表者を集めて議員辞職勧告など対応を協議する。これらの動きを踏まえて神谷議員は議員辞職、市議選の立候補を辞退する方向で、後援会も解散した。市議選(4月17日告示、同24日投票)は神谷議員を含めて定数と同じ32人しか立候補を表明しておらず、告示まで3週間に迫った時期に、定数に満たない異常事態を迎えた。

 25日は3月議会の最終日で、各会派は議会終了後に懇親会を開いていた。再選を目指す現職は議会閉会を受け、改選に向けての活動を一斉に始める予定だった。

 神谷議員は1955年、帯広市生まれ。名城大商学部卒。中川昭一元財務・金融相の元秘書で、現在は会社を経営。昨年4月の市議補選で初当選した。健康上の理由で秘書を辞職しており、その後も治療に専念。自身のパンフレットにも「酒は10数年前より嫌いになった」と書いていたことから、飲酒運転の事態に周囲は驚いている。

 後援会は今回の事態を受け、議員辞職と市議選立候補の辞退は避けられないと判断、26日対応を協議し解散を決めた。役員は「社会的に許されない不祥事。組織を存続すること自体が問題。支持者にはおわびして回る」と語った。

 市議会の石井啓裕議長は「ただ驚いている。各議員は緊張感を持って公務に精励してほしい」と話す。市議会は緊急に代表者による会議を招集、事態の収拾に動く構え。神谷議員が所属する隗始会の渡辺和寛会長は「非常に驚いている。遺憾だ。(前夜の懇親会は)午後9時半過ぎに終わり、その後の行動は分からない」としている。

 神谷議員を公認した自民党帯広支部は26日午前11時、支部事務所で緊急三役会を開き、公認取り消し、党籍除名手続きに入ることを決めた。小野寺秀支部長は「まことに遺憾で有権者の方々には大変申し訳ない。政治家としての身の処し方は個人の判断になるが、辞職するのではないか」としている。

 神谷議員の立候補辞退で、市議選の立候補予定者は現時点では31人となり、定数(32)から1足りない状態に。経済界、市民グループ、政党レベルによる候補擁立作業が再び活発化するとみられる。

 半面、現職市議の資質やモラルを問われる今回の不祥事に、選挙関係者は「候補が何人になるかは別として、有権者の市議選に対する関心は低くなるだろう」と話している。

逮捕容疑認める 
 帯広署は26日、帯広市西20、帯広市議会議員の神谷博之容疑者(56)を道交法違反(酒酔い運転)の疑いで現行犯逮捕した。同署によると、同容疑者は呼気検査に素直に応じ、「酒を飲んで運転したのは間違いありません」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は、同日午前0時35分ごろ、同市西18南4の市道で、酒に酔った状態で乗用車を運転した疑い。

 同署によると、約10分前に同市西9南14付近の通行人から「蛇行運転している車がある」と110番通報があり、警戒していた署員が、止まったり発進したりを繰り返す不審な車を発見。停車させて運転していた同容疑者を調べたところ、真っすぐ歩けない状態で、検査では基準値(呼気1リットル当たり0.15ミリグラム)の3倍のアルコールが検出されたという。

 同署は同容疑者が同市内の飲食店数軒で飲酒した後、帰宅する途中だったとみて、飲んだ場所や量、同席者の有無などを調べている。

451チバQ:2011/03/28(月) 22:42:00
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001103280003
札幌市長選 2氏の争い 民・自対決
2011年03月28日


■民・自対決の構図に


 札幌市長選が27日、告示された。現職で民主党などが推薦する上田文雄氏(62)と、元総務省自治大学校研究部長で自民党推薦の本間奈々氏(41)が立候補を届け出て、民主・自民対決の構図となった。財政再建やごみ減量化など、2期8年の実績を強調する上田氏に、公共投資を増やして札幌の経済活性化を説く本間氏が挑む。公明党や経済界は、自主投票を決めている。投票日は4月10日で、即日開票される。


   ◇


 上田氏は午前9時10分ごろ、札幌市中央区の時計台前で第一声を上げた。


 支援者や民主党の国会議員らが拍手を送る中で、上田氏が姿を見せた。財政再建やごみ減量化、敬老パス廃止などの2期8年の実績を強調した。「公共事業で街を活性化する時代は終わった」と本間氏との路線の違いを示した。幅広い支持獲得を意識してか、民主党の国会議員らの演説はなかった。


 第一声後、上田氏は東日本大震災の被災者への配慮から、選挙カーでの活動は自粛。拡声機を持って市中心部を歩き回り、JR札幌駅やデパート前などで演説を展開。さらに、狸小路商店街や地下歩行空間を練り歩き、市民に直接支持を訴えた。上田氏は「この選挙は8年間の評価を受ける選挙」と話した。


 一方、本間氏は午前9時20ごろ、JR札幌駅南口で第一声を行った。支援者らに見守られながら、本間氏は「札幌と道もねじれが問題」と指摘し、「知事としっかりスクラムを組んで札幌再生、北海道再生を目指す」との決意を述べた。知事選に立候補している高橋はるみ知事も応援に駆けつけ、「2人のコンビで強い札幌、強い北海道を作る戦いが始まる」とエールを送った。


 また、自民党の町村信孝・衆院議員も「本間候補は停滞した札幌市政をチェンジしようと、4カ月前に立候補表明をした。ぜひ逆転勝ちを、皆さんの力で実現しようじゃありませんか」と聴衆に呼びかけた。本間氏はその後、高橋知事や長谷川岳・参院議員らと一緒に市中心部を歩き、通行人らに支持を呼びかけた。

452チバQ:2011/03/30(水) 20:04:26
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20110329ddlk01010206000c.html
2011統一地方選・北海道:大物の応援減少 震災影響、野党系候補ら落胆 /北海道
 東日本大震災の影響で、知事選や札幌市長選の応援演説に駆け付ける大物国会議員が大幅に減少している。与野党ともに震災対応に追われているためで、大物と連動して顔を売り込みたかった野党系の候補からはため息が漏れる。一方、低迷する内閣支持率の影響を懸念していた民主系の候補からは、これを機にさらに党派色を薄めようとする思惑も見え隠れする。【和田浩幸、岸川弘明、佐藤心哉、中川紗矢子】

 3選を目指す現職の高橋はるみ氏(57)=自民、公明道本部推薦=の陣営では、告示前に自民党の大島理森副総裁らの道内入りを予定していたが、震災の影響でキャンセル。告示以降の応援予定は増田寛也元総務相だけだ。前回は中川秀直幹事長(当時)や太田昭宏・公明党代表(同)などの大物が続々と駆け付けていただけに、陣営幹部は「選挙が盛り上がらないのは残念」と話す。

 札幌市長選候補の元総務省自治大学校部長の本間奈々氏(41)=自民推薦=にとって、大物の応援キャンセルはさらに痛手だ。陣営幹部は「このご時世だから仕方がない」とあきらめた上で、「高橋氏としっかりスクラムを組みたい」と強調。現職知事の人気に全面的にあやかる考えだ。

 知事選に立候補した共産党道常任委員の宮内聡氏(48)=共産推薦=の陣営は、4月4日に共産党の市田忠義・書記局長を招く。しかし、志位和夫委員長の震災後の来道は実現できそうになく、陣営幹部は「委員長が来るのと来ないのとでは有権者へのインパクトが違う」と肩を落とす。

 一方、知事選に立候補した元農林水産省政策課企画官の木村俊昭氏(50)=民主、社民、国民新推薦=と、札幌市長選に出馬した現職の上田文雄氏(62)=民主、社民、国民新、市民ネット推薦=の民主系両陣営にも、現役閣僚や党幹部の応援予定はない。

 民主党道連幹部は「震災の対応でそれどころではない」と話すが、両陣営とも民主政権の支持率低迷を懸念し、震災前から党派色を薄める方針だった。上田氏陣営の幹部は「(応援に来てもらうと)民主への反感が市長に向かうこともあると思う」と語っていた。

 知事選には前道議会副議長の鰹谷忠氏(60)も出馬しているが、政党の支援を受けずに選挙運動を進めており、影響は出ていない。

453チバQ:2011/03/30(水) 20:07:27
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110328ddr041010003000c.html
挙:札幌市長選 上田氏、民主色薄め 本間氏、自民丸抱え−−告示
 ◇政党と距離、対照的
 27日に告示された札幌市長選は前回(07年)と同様、民主系現職に自民系新人が挑む構図となったが、政党との距離は対照的だ。現職の上田文雄氏(62)=民主、社民、国民新、市民ネット推薦=はこの日、民主党議員との連動はなく、「市民党」を演出。新人の本間奈々氏(41)=自民推薦=陣営は自民党の国会議員や北海道議、札幌市議を動員した「党丸抱え」の選挙戦を展開した。

 午前8時40分、上田氏の第一声を聞こうと札幌市時計台前に集まった約100人の聴衆の中には、民主党の衆院議員や道議、市議の姿もあった。しかし、マイクを握ったのは司会を務めた徳永エリ参院議員のみ。応援演説は後援会関係者や、民主など推薦の知事候補の木村俊昭氏(50)が行い、議員は静かに見守るだけだった。

 一方、午前9時すぎからJR札幌駅南口前で行われた本間氏の第一声で、応援演説の口火を切ったのは選対本部長を務める町村信孝元官房長官。続いて武部勤元自民党幹事長ら北海道選出の国会議員5人がマイクを握り、民主と上田市政批判を繰り返した。自民など推薦の高橋はるみ知事も駆け付けた。

 第一声の後の活動も違いが際立った。上田氏は中心部の地下歩行空間やJR札幌駅前、狸小路商店街などを歩き、市民との直接対話に力を入れた。本間氏は主に選挙カーで、自民道議、市議の事務所を回り、支持者らに支援を呼び掛けた。

 上田氏陣営には支持率が低下する民主色を打ち出すことに懸念があり、連合後援会の有馬清喜事務局長は「あくまで市民が主役の選挙戦を展開したい」と強調した。一方、自民は市長選を次期衆院選に向けた支持基盤固めととらえており、自民党道連の伊東良孝会長は「札幌は衆院小選挙区の1区から5区までがある重要な都市。市長選に勝って勢いをつけたい」と語った。【鈴木勝一、中川紗矢子】

454名無しさん:2011/04/03(日) 16:06:31
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/04/03/20110403m_03.html
■ 室蘭市長選の争点に長粼屋中央店閉店問題が浮上
【2011年4月3日(日)朝刊】

 来年1月末の閉店予定が明らかになった長粼屋室蘭中央店問題が、室蘭市長選の争点に浮上する情勢だ。立候補を予定している2氏ともに大きな関心を寄せ、マチづくりと商業振興の観点で、今後の対応などを市民に訴えていく。






 市長選に立候補を表明している青山剛氏、佐藤博氏(順不同)とも「行政として対応するためには、状況や背景の把握が必要」という考えで一致する。

 青山氏は「中央店は食品や衣料品を幅広く取り扱うだけでなく、地域のコミュニティーの場になっている。撤退なら、マチづくりに大きな影響を与える。行政として対応を模索したい」と強調する。

 佐藤氏は「赤字が膨らんで閉店するのではない。違う理由があるのは明白。存続はお願いするが、背景をしっかり把握する必要がある。建物所有者と(連結親会社の)ドン・キホーテに赴き、直接説明を受けたい」という。

 今後の対応について、青山氏は「蘭西地区の商業関係者の力を借り、マチ全体の問題として、商業振興につながる施策をしっかり進めたい」と室蘭市の全体像を見据えた策を検討する構え。

 佐藤氏は「商業構造に大きな影響を与えるのは必至だが、現段階で言及するのは適切ではない。なぜなら閉店理由が分からない。状況把握が第一だ」と、段階的な具体の対応を目指す。

 昨年1月の北海道丸井今井室蘭店閉店に続く大型店の撤退問題。丸井今井室蘭店では「存続から再活用」に転換した結果、ヤマダ電機(本社群馬県高崎市)の進出につながっただけに、次期市長のさい配が注目される。
(松岡秀宜)

455チバQ:2011/04/07(木) 23:25:04
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941104010002
《北海道の課題》防災 津波対応自治体で差
2011年04月01日


津波が押し寄せ、海水であふれる釧路川周辺=3月11日、釧路市、古源盛一撮影

■道の目配り重要


 東日本大震災を引き起こした3月11日の巨大地震。道内の太平洋沿岸には大津波警報が出された。高さは最大で5メートルを超えたことも分かってきたが、結果的に、道内では大きな人的被害には至らなかった。


 しかし、津波警報などの発令とともに、太平洋沿岸の自治体が一斉に動くという過去に例のない事態だっただけに、自治体間に「ばらつき」があった。


 避難所に逃げた人の割合を示す避難率は、道のまとめでは、94%の豊頃町をトップに、2%の苫小牧市まで様々だった。


 避難勧告の出し方も、自治体によって違った。「警報発令と同時に首長が避難勧告を出す」と防災計画で明記し、それに沿った自治体。勧告発令の具体的な基準はなく、予測された津波の高さから住宅などへの被害が出ることを独自に判断して発令した自治体……。


■安心安全に「格差」


 離島も含め、道内には沿岸域を持つ市町村が81ある。道によると、2009年度末時点で、津波に対する避難勧告を出す基準を「策定済み」としたのは52市町村だった。


 津波による浸水被害を予測する「津波ハザードマップ」は、昨年10月時点で41市町村が作成。自治体がハザードマップをつくる際に参考にする「津波浸水予測図」は、道が沿岸域ごとにつくる。中でも、太平洋沿岸の予測図は最優先とされ、07年度末までに完成した。だが、太平洋沿岸域では42%にあたる16市町村がハザードマップ未作成だった。


 「自分の身の安全は自らが守るのが基本であるとの自覚をもつ」「災害時には自らの身の安全を守るよう行動することが重要」。道の地域防災計画には、災害に対する道民の心構えがこう書かれている。


 こうした住民の「自覚」と「行動」に直接かかわるのは市町村だ。住民の防災意識を高め、通信網や避難所を整備する。日頃から、ハザードマップで浸水域や避難所の位置を知らせる。いざというときには、首長が避難を勧告する。


 今回の津波をめぐり、自治体の足並みはそろわなかった。広い北海道では、自治体ごとに想定される地震も、浸水域や高さも違う。自治体の意識や対策に違いも出てくる。だが、同じ道内にあって、安心・安全の「格差」を、少しでも埋めていくことは必要だ。


■想定地震、積み増し


 専門家らでつくる北海道防災会議の地震専門委員会は3月23日、道内に影響があり、備えるべき想定地震を、現在の6から31へと増やすことを決めた。今後、地震による人的被害などを想定する作業に入る。内陸の活断層も含まれ、沿岸域以外のより多くの市町村が地震の対応を求められる。


 高橋はるみ知事は30日の道議会で、「(今回の津波は)国の想定を超えたから、国の防災基本計画が見直されると考える。国の検討をふまえながらハザードマップや住民避難を検証し、必要な対策に早急に取り組む」と答弁した。そこには、大震災を踏まえ、北海道の防災を自らが引っ張っていくというメッセージは感じられなかった。


 被害想定などの情報を自治体に提供することは、道の重要な役割だが、それだけではない。防災の「落ちこぼれ」をつくらないために、自治体への目配りや指導は欠かせない。
(小林舞子)


   ◇


 統一地方選では、北海道が抱える政策課題への「処方箋(せん)」も問われている。そのあり方を考えるとともに、道内各地の現状を報告する。

456チバQ:2011/04/07(木) 23:25:31
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941104030001
《北海道の課題》TPP
2011年04月03日


北海道農協中央会が入るビルの前には、TPP反対の看板が掲げられている=札幌市中央区

■若手農家、未来像探る
■TPP「政治家、賛否明確に」


 道内の若手農家らでつくる「REFARM(リファーム)北海道」が2月末、札幌市内で設立1周年の記念イベントを開いた。参加者は約90人。農家や青果店主ら多彩な顔ぶれがそろった。


 イベントの後半に始まったテーマ別の討議。後継者問題や地域活性化など、農業に関係する8テーマから、参加者が自由に選び、班に分かれた。


 環太平洋経済連携協定(TPP)もテーマの一つ。他のテーマには次々と人が集まるなか、メンバーがなかなかそろわない。


 「ほかに席が空いてなくて」「話が難しそう」。集まったのは男性10人ほど。


 「農協の理事もやっているので立場上は反対」「北海道を世界に発信できるチャンス」。約1時間半の議論で、様々な意見が出た。


■「品質で勝負可能」


 美瑛町の農家村上寿裕さん(33)は、積極的に反対意見を述べた一人だ。昨年10月、TPPをめぐる前原誠司外相(当時)の発言を知り、愕然(がくぜん)としたという。


 「農業などの1次産業はGDP(国内総生産)の1・5%。それを守るために残りの98・5%のかなりの部分が犠牲になっている」――。発言要旨はこうだ。


 「農業は日本経済のお荷物か。『農業VS.輸出産業』の単純な構図が強調されすぎだ」と疑問を感じる。


 大学院で学び、体育教師の免許も取得したが、3年前に農家を継いだ。食べた人の「おいしい」の一言にやりがいを感じるからだ。


 「関税撤廃で安い海外産が入っても、うちは品質で勝負できる」。親子で作る野菜には、自信がある。


 父親は有機栽培歴が30年以上のベテランだ。JAS法の「有機農産物」にも認定され、農協以外の販路も独自に持っている。


 それでも反対するのは、「TPPで価格競争にさらされれば、多くの農家が追いつめられる」との心配からだ。


 道の試算では、TPPの北海道への影響は「2兆1254億円」で、農家「3万3千戸」の経営が行き詰まる。村上さんは「美瑛のように農業で成り立つ町は、つぶれてしまう」と不安を募らせる。


■「酪農は影響深刻」


 一方、美唄市のアスパラ農家内山裕史さん(34)は、反対一辺倒の論調には同調できない。REFARM北海道の世話人の一人で、2月のイベントも中心となって企画した。


 毎年、海外産のアスパラを買って家族で食べる。その度に「この味なら絶対負けない」と確信する。


 政府がTPP構想を表明したのは昨年秋。「拙速」との批判は根強い。


 だが、内山さんは冷静だ。1986年に始まったガットのウルグアイ・ラウンド交渉を引き合いに「貿易自由化は前から議論されてきたし、避けらない問題。農家が考え、備える時間は十分にあった」。


 TPPを調べるほどに「特に酪農の影響は深刻。一言で賛否を語れるほど単純な問題じゃない」と思う。だからこそ、「賛否が分かれて当然。農家一人ひとりが考え、自分の意思を持つことが大事」と強く感じる。


 「TPPの行方を最後に決めるのは政治。政治家こそ賛否をあいまいにせず、自分の考えを出してほしい」。村上さんと内山さんの意見だ。


(諸星晃一)

457チバQ:2011/04/07(木) 23:25:58
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941104050001
《北海道の課題》病院再編構想 進まず
2011年04月05日


■地域医療 水準の低下を懸念


 公立・私立を問わず、道内30区域で医療機関の役割分担を決め、規模の縮小や統廃合も含めた再編を進める――。道が主導したこんな計画が事実上、暗礁に乗り上げている。


 2008年春に策定された「自治体病院等広域化・連携構想」。道は、各区域で「検討会議」を立ち上げてもらい、この構想をたたき台に具体策を話し合ってもらうことにした。


 それから3年。再編も統廃合も、目に見えては進んでいない。


■診療所化に否定的


 道によると、検討会議は道内全域で発足。5地域が結論をまとめた報告書を作成した。そのうちの一つが南渡島地域。函館市、北斗市、木古内町、知内町、福島町、松前町、七飯町、鹿部町、森町、奥尻町の10市町だ。


 検討会議の初会合は08年8月。道の構想では、松前町立松前病院と森町国民健康保険(国保)病院、奥尻町国保病院の3病院が「診療所化を含めて規模の適正化について検討する必要がある」と指摘された。病院から診療所への「格下げ」を促された形だ。


 これに対し、検討会議は09年3月、構想への回答とも言える報告書を出した。内容は「当面、現行の診療体制を維持する」というもの。検討会議の会長を務めた伊藤丈雄・函館市医師会長は、理由を説明する。「診療所になると、夜間の救急対応ができなくなり、住民の不安が増す」


■目標は効率的運営


 道の構想策定の背景には、道内の地域医療をめぐる厳しい状況があった。一つが公立病院の財政悪化。もう一つが地域での医師不足だ。市町村立病院が08年3月末で計295億円の不良債務を抱える一方、同年12月の人口10万人あたりの医師数は、札幌の275・0人に対し、根室91・2人、宗谷96・0人だった。


 このままでは道内の地域医療は守れない。しかし、医師を増やしたり、公立病院にお金をつぎ込んだりする余裕はない。そこで道は、地域ごとの拠点病院に医師らを集め、その他の病院は規模を縮小して効率的な運営を図るという構想を編み出した。


 だが、構想に従えば、住む所によって受けられる医療の水準に差がつきかねない。公立病院を運営する自治体の首長も、自分の自治体の医療水準低下には賛成できない――。こんな不安・懸念が各地に広がり、構想は「絵に描いたモチ」(道南の病院長)となっている。


 高橋はるみ知事は昨年11月末の道議会で、構想について「道と市町村が一体となって協議するとともに、スピード感をもって進展するよう努める」と述べた。自ら構想推進のエンジン役となる意欲を示した発言だ。ただ、道は「構想を強制するものではない」という立場をとってきた。


 構想策定に携わった公立芽室病院(芽室町)の宮本光明・名誉院長は「道庁内に専門性と権限・財源を持ったプロジェクトチームを立ち上げないと、いつまでも事態は動かない」と指摘する。
(若松聡)

458チバQ:2011/04/07(木) 23:26:27
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941104060001
《北海道の課題》高校統廃合 悩む自治体
2011年04月06日


来年4月から「市立」としてスタートする三笠高校=3月、三笠市若草町

■閉校 悩む地元自治体 自力存続に財源の壁


 この春、道内では過去10年間で最多の九つの公立高校が学舎(まなびや)を閉じた。公立高校の数は2001年の271校から今年は237校に減った。道教育委員会の高校配置計画による閉校が、まちづくりに影響を与えかねないと懸念する自治体。一方、独自に学校の生き残りを図る自治体も出てきた。


■企業誘致に影響も


 木古内町役場近くの交差点。「ファイト!内高!!」の赤い文字が目立つ看板がある。町内唯一の高校、木古内高校は、3年生15人が来春に卒業すると、61年の歴史に幕を閉じる。


 看板は、閉校の話が浮上した約4年前、同校同窓会が立てた。「子どもには夢を持ってほしい。在校生がいる限りは支えていきたい」。OBで木古内商工会会長木元護さん(73)はこう話す。


 函館まで普通列車で約1時間。木古内の中学生は卒業すると多くが函館の高校に進学する。木古内高校に進むのは3〜4割程度。道教委の高校配置計画で、10年度募集停止、12年度閉校が打ち出された。


 町では当初、町立化を検討した。光熱費や学校運営費を試算。10年度から18年度までの9年間の累計は2億4千万円、年平均2670万円とはじき出した。


 だが「町が負担できる数字ではなかった」と同校OBでもある大森伊佐緒町長(57)は振り返る。財政健全化を目指す同町では、19年度までに約10億円を積み立てる計画がある。高校運営のための新たな財源を見いだすのは難しい。断念せざるを得なかった。


 町には15年度、北海道新幹線が通る。木古内高校そばのJR木古内駅前では、周辺整備の計画が動き始めている。


 町では新幹線開通を機に、企業誘致にも取り組む姿勢をみせている。ただその際、学校の存在は企業側へのアピールにもなる。「せめて開通するまで待てなかったのか」。大森町長は残念がる。


■市立化し存続決定


 一方、閉校が計画されながら、「市立化」で存続を決めた高校もある。


 三笠市の三笠高校。ピーク時の1966年には全校で約1500人いたが、07年から3年間の入学者は30人、17人、16人と減り続けた。道教委は10年度の募集停止、12年3月の閉校を決定。市は道教委や道議会に存続を要望したが、決定が覆ることはなかった。


 そこで市が選択したのは「道が残さないなら、市がやろう」(冨樫繁樹教育長)だった。


 高校がなくなった場合、税収など収入は年1600万円減少。一方、存続すると、市内経済への効果は年9千万円程度見込め、事務員や管理人など新たな雇用創出にもなると試算した。


 特色を出すため、食のスペシャリストを目指す「食物調理科」を作る。授業料は無償で、卒業と同時に調理師免許が取得できるようにする。生徒は全道から募集し、使われていない病院施設を改築して寮にする。


 現校舎の家庭科室の調理台などを約6千万円かけて改装。寮の整備費などと合わせると初期投資は1億2千万円かかる。


 道教委の計画で閉校が決まった道立高校が、市町村立化で存続した例はこれまでない。開校は来年4月。定員40人がどれだけ集まるかにかかっている。


 市企画振興課の小田弘幸課長はこう話す。「このままいったら過疎地域は縮小するだけ。何かやらなければその流れは止められない。(市立化は)地方の一つの挑戦かもしれません」
(芳垣文子)

459チバQ:2011/04/07(木) 23:26:53
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941104070001
《北海道の課題》戸別補償
2011年04月07日


国の交付金の明細に見入る農家の男性=新篠津村

■米価下落 制度に不信
■「正直者が損」 反発も


 民主党がコメ農家に限って戸別所得補償制度を導入して1年が経過した。


 「米価は大幅に下落したが、何とか前年並みの所得を維持できた」。新篠津村のコメ農家の男性は、国から送られてきた交付金の明細を見ながら、胸をなで下ろす。しかし、「この先が安心とは限らない」。村内には、米作をやめて野菜の栽培に切り替えた農家もいるという。


 この制度は、制度に参加した農家に対し、コメの生産コストと市場での販売価格の差額分を支給するというものだ。他の作物への転作助成金も、米粉用や飼料用の新規需要米と呼ばれるコメで10アールあたり8万円、麦や大豆で3万5千円などと定められた。交付金を受ける代わりに、参加農家は国の設定した生産数量目標に従わなければならない。


■民主の思惑外れる


 民主党は当初、全国の農家が参加して生産調整できれば過剰生産を抑え、米価を維持できると説明した。道内のコメ農家2万7661戸のうち、99・7%の2万7577戸が制度への参加を決めた。


 しかし、民主党の思惑通りには進まなかった。


 昨年10月時点の全銘柄平均の米価は前年同時期比で15%下落。北海道米の銘柄では「きらら397」が16%減、「ななつぼし」も16%下落した。国も米価の暴落を受け、市場からコメを買い上げ、価格維持策の実施を余儀なくされた。


 米価が下落した原因として、道はコメの過剰生産で需給バランスが崩れたことを挙げている。首都圏周辺の農家を中心に制度に参加しなかった農家が多いといい、「大多数の農家が参加して初めて生産調整が可能となるが、そうはならなかった」と背景を説明する。


 さらに農協関係者は、制度そのものが、米価下落の一因となったとも指摘する。「市場価格が下がっても農家は最終的には税金で補助される。市場関係者からは米価が下がっても農家は困らず、価格が下がり気味になったとの声もある」と言う。


■削減面積 全国最大


 政府は2月、今年度の全国のコメの生産目標数量を公表した。米価の大幅下落を受け、北海道には、前年比3800ヘクタール(3・4%)減の10万9190ヘクタールの作付面積が割り当てられた。全国では最大の削減面積だ。農家からは「制度がうまくいかないしわ寄せを北海道が受けている。生産調整に応じた正直者がバカを見る制度」との反発もある。


 道内のコメ農家に交付された助成金は、一昨年度は420億9千万円。それが戸別所得補償制度の導入によって、昨年度は763億8800万円に急増した。JA北海道中央会の担当者も「今年の米価が下落すると、来年度はさらに多額の予算が必要になる。続けられるのだろうか」と不信感をのぞかせる。


 戸別所得補償制度は今年度から本格実施され、コメに加え畑作でも始まる。


(古賀大己)


=おわり

460チバQ:2011/04/08(金) 21:50:37
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110403-00000061-mailo-hok
2011統一地方選・北海道:激戦区から/1 道議選 /北海道
毎日新聞 4月3日(日)11時28分配信

 ◇共産の復活なるか−−札幌市東区
 ◇市民ネ加わり混戦−−札幌市北区
 「前回の悔し涙から4年がたった。(福島第1原発事故で)北電泊原発も人ごとではなくなった。何としても道民の命を守る共産議席を取り戻したい」。道議選札幌市東区(定数4)に立候補を届け出た1日朝、共産の金倉昌俊氏は選対の出陣式で、支援者ら約30人にリベンジを誓った。
 6期連続当選した医師の大橋晃氏の後継として初出馬した前回(07年)は441票差で落選した。東区の共産の基礎票は1万数千票。金倉氏の課題は、2万票以上を獲得していた大橋氏の根強い個人票を受け継ぐことだ。大橋氏とともに支援者を回り、大橋氏の紹介で、医師会など保守層の切り崩しも狙う。
 東区の立候補者は前回と同じ顔ぶれ。危機感を強めるのは、前回最下位当選だった民主の久保雅司氏。以前は公明の支援を受けていたが、公明が包国嘉介氏を擁立したことで得票を減らした。北電労組の組織内候補で、原発事故も追い打ちをかける。「北電も(原発事故を起こした東京電力と)一緒だ。原発を止めてくれ」。陣営には有権者から厳しい声が寄せられる。陣営幹部は「原発の安全対策強化を訴えたい」と語る。
 選挙戦を左右するのは浮動票の行方だ。前回は、民主への追い風でトップ当選した星野高志氏の陣営は「逆風もあり、前回の票が音を立ててはがれていく」と漏らす。包国氏が当選圏に入るには、公明の基礎票約1万6000票に、数千票の上積みが必要。自民の大崎誠子氏も、知事選に立候補した高橋はるみ氏と連動して、浮動票を手繰り寄せたい考えだ。
  ■  ■
 8人が乱立する道議選札幌市北区(定数4)。震災の影響で低投票率も予想される中、強固な地盤を持つ自民の道見重信氏と創価学会の組織票に支えられる公明の佐藤英道氏が着実に支持層をまとめる。ある陣営では「残り2議席は団子状態。誰が落ちてもおかしくはない」とみる。
 「(自民)2議席確保のため、なりふり構っていられない」。先月28日夜、札幌市北区のJR拓北駅近くの公民館。吉川貴盛・前衆院議員は道議選初挑戦の長男、隆雅氏の集会で、「(長男が)働く場を皆さんの力で与えていただきたい」と支援を求めた。
 隆雅氏は引退する道議会・自民会派会長の見延順章氏の後継。自民党道連関係者は「次の衆院選に父親(吉川氏)が出馬するには息子の当選が条件になる」といい、吉川氏は自身の後援会をフル稼働させる。
 2議席を目指す民主の蝦名清悦氏と向井昭彦氏の両陣営にとっては、今回初めて公認候補を擁立した市民ネットの動向が気がかり。佐藤典子氏は前回札幌市議選の北区で1万2316票を獲得。原発事故に関心が高まる中、「脱原発」を訴えてきた市民ネットの存在感は増している。特に北教組出身の蝦名氏の陣営は労組部隊の動きが鈍い。民主と支持層が重なる市民ネットに票が流れることになれば、民主公認の候補同士が議席を争う可能性もある。
 岡千陽氏も8年ぶりの共産議席復活へ、道政の変革を訴える。【和田浩幸、岸川弘明】
  ×  ×
 各地で激戦を繰り広げる統一地方選の道議選、札幌市議選。自民と民主が第1会派の座を争い、公明、共産などは勢力拡大を目指す。選挙区の現場から報告する。
………………………………………………………………………………………………………
 ◆札幌市東区(定数4)
包国嘉介 45 公現(1)
星野高志 59 民現(4)
金倉昌俊 36 共新
大崎誠子 54 自現(2)
久保雅司 54 民現(3)
 ◆札幌市北区(定数4)
吉川隆雅 34 自新
向井昭彦 46 民新
佐藤典子 55 ネ新
道見重信 65 自現(1)
谷口信司 38 無新
岡千陽  47 共新
蝦名清悦 59 民現(3)
佐藤英道 50 公現(4)

4月3日朝刊

461チバQ:2011/04/08(金) 21:51:06
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000014-mailo-hok
2011統一地方選・北海道:激戦区から/2 道議選 /北海道
毎日新聞 4月5日(火)11時3分配信

 ◇みんな擁立で守りに−−旭川市
 ◇危機感募らせる民主−−函館市
 道議選旭川市区(定数6)に出馬した菅原範明氏が4日に同市内のホテルで開いた演説会。みんなの党の江田憲司幹事長が駆けつけ、既成政党批判を繰り返した。
 返り咲きを狙う菅原氏は自民党を離党し、みんなに入党。みんなからの出馬を表明していた前市議の安住太伸氏との一本化も果たした。そのしこりは残るものの、「当選しなければ終わり」(陣営幹部)と背水の陣で、みんな初の道議に向けて攻勢をかける。
 旭川市区はこれまで各党がしのぎを削ってきた。みんなの候補擁立に加え、東日本大震災の影響で選挙戦の自粛ムードも広がり、各党は組織や支持基盤固めなどの守りの選挙戦を強いられている。
 自民の加藤礼一氏、東国幹氏の両氏は企業回りやミニ集会、個人演説会に専念する。「ドブ板選挙の徹底しかない」と加藤氏。東氏は各地域でのミニ決起集会で「一番若い候補」とアピールする。
 民主党の三井あき子と木村峰行の両氏は知事候補と連動しながら、こまめに街頭演説や個人演説会をこなす。特に危機感を募らせるのは前回(07年)、得票を減らした三井氏の陣営。今回は推薦から公認に変え、民主支持の労組票の上積みを目指す。
 吉井透氏は公明党の強固な組織票に支えられるが、課題は唯一の新人ゆえの知名度不足。陣営は選挙カー自粛を決めたが、「選挙を盛り上げる効果はあるだけに痛い」と苦渋をにじませる。
 共産党の真下紀子氏の陣営は「(選挙運動の自粛は)政策を訴える場を奪う」とし、従来通り街頭での訴えを重視。脱原発の推進など訴える。
  ■  ■
 「本当に厳しい選挙です。被災地の復興のためにも勝ち抜かせてください」。道議選函館市区(定数6)に立候補した平出陽子氏は3月末の決起集会で、声を振り絞って訴えた。震災翌日から防災服で函館朝市や漁港などを巡り、告示後も防災服で遊説を続ける。
 過去2回、3議席を維持してきた民主だが、今回は政権批判の逆風を浴び、危機感を募らせる。平出氏が北教組、斉藤博氏がNTT労組、高橋亨氏は市職労と出身の労組票に加え、民主系の市議選候補者との連動ですみ分けを図る構えだが、身内同士の争いになりかねない状況だ。
 自民の公認は川尻秀之氏と佐々木俊雄氏。6選を目指す川尻氏は経済団体や水産業界の支援で上位当選を続けているが「今回だけは読めない」(選対幹部)。前回、最下位で滑り込んだ佐々木氏も道職員経験を前面に出し、知事選との連動で票固めを急ぐ。
 公明は市議だった志賀谷隆氏を擁立。強固な支持基盤で初当選を目指す。前回、議席を失った共産は古岡友弥氏が議席の奪還を狙う。「(青森県)大間原発の建設を中止し、函館の防災計画に全力を挙げる」と訴える。
 みんなは三遊亭洋楽氏を擁立。選挙事務所を置かないユニークな戦いを展開。大日向豊吉氏は「北海道新幹線の函館駅乗り入れ」に絞って支持拡大を図る。【横田信行、近藤卓資】=つづく
………………………………………………………………………………………………………
 ◆旭川市(定数6)
三井あき子 49 民現(3)
真下紀子  54 共現(2)
吉井透   51 公新
加藤礼一  57 自現(4)
木村峰行  61 民現(3)
菅原範明  55 み元(1)
東国幹   43 自現(2)
 ◆函館市(定数6)
古岡友弥  34 共新
高橋亨   57 民現(2)
大日向豊吉 61 無新
平出陽子  62 民現(5)
川尻秀之  65 自現(5)
佐々木俊雄 60 自現(1)
斉藤博   59 民現(3)
志賀谷隆  57 公新
三遊亭洋楽 52 み新

4月5日朝刊

462チバQ:2011/04/08(金) 21:51:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110406-00000130-mailo-hok
2011統一地方選・北海道:激戦区から/3 道議選 /北海道
毎日新聞 4月6日(水)12時20分配信

 ◇自民と大地争い激烈−−釧路市
 ◇民主党内に深い亀裂−−北見市
 「山崎晃の戦いは新党大地の戦いであり、鈴木宗男の戦いだ」。4日夜、釧路市内のホテルで開かれた無所属の山崎晃氏の激励会。同党代表代行の浅野貴博衆院議員は、支持者ら約800人を前にきっぱりと宣言した。
 道議選釧路市区(定数4)は、現職3人と新人3人が立候補。全陣営が「だれが当選してもおかしくない」と口をそろえる。特に、前回(07年)は自民党現職だった蝦名大也・釧路市長の「空席」をめぐる保守系3人の争いは激烈だ。
 自民は現職の小畑保則氏と新人の笠井龍司氏で「2議席維持」を目指すが、支持基盤が一部重なり、新たな票の掘り起こしが必要。大地は山崎氏を「蝦名後継」として推薦。鈴木氏が服役中の今、党勢の命運を懸ける。
 山崎氏の陣営は、民主党との協力関係を当初模索したが、大地が知事候補の木村俊昭氏の推薦を撤回して以降、不透明感が漂う。民主も政権への逆風を受け、橋本豊行氏の再選に総力を集中せざるを得ない状況だ。
 一方、戸田芳美氏の3選を狙う公明党は、支持基盤を固める一方、前回衆院選で伊東良孝氏の勝利を実現させた自民との協力関係にも期待する。共産党の松永俊雄氏は、民主や自民に失望した有権者の「受け皿」をアピール。初の議席獲得を目指す。
 さらに、かつて鈴木氏の秘書を務めた蝦名市長の動向も焦点。告示の1日朝には、山崎氏の出陣式前に選対事務所を訪れ「山崎さん1人だけを応援して選挙活動をしていきたい」とあいさつした。だが、「市長という立場上、選挙では動けない」(自民陣営幹部)との声も出ている。
  ■  ■
 「道議は、長く北見に住む鳥越さんに」。民主の松木謙公衆院議員(道12区)は2日、北見市内で、道議選北見市区(定数2)の鳥越良孝氏の応援のためマイクを握り、声を張り上げた。
 鳥越氏は鈴木氏の元秘書。鈴木氏の支援を受けて09年の衆院選で当選した松木氏は民主党道連に掛け合い、鳥越氏の推薦を取り付けた。一方、長南幸子氏を担ぎ出した党北見支部は「衆院選での恩をあだで返すのか」と松木氏に怒りをぶつける。連合北見の幹部は「次期衆院選で労働界は松木氏を支援しない」と言い切る。
 長く衆院議員秘書を務めてきた長南氏は昨年7月の参院選後に北見に移住。政策通をアピールするが、「知名度不足」と陣営は焦りを隠さない。連合北見は「市議選との連動ではないだけに、組織の広がりが今ひとつ」と気を引き締め、労組票の取りまとめに力を注ぐ。
 鳥越氏の出馬に神経をとがらせるのは長南氏の陣営だけではない。自民の船橋利実氏後援会の一部は鳥越氏を市議時代に支援していた。船橋氏の陣営幹部は鳥越氏に対し「近親憎悪に近い。一票一票、つぶしをかける」と語気を強め、支持基盤固めに懸命だ。【山田泰雄、渡部宏人】=つづく
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 ◆釧路市(定数4)
山崎晃  56 無新
松永俊雄 62 共新
橋本豊行 57 民現(1)
小畑保則 62 自現(2)
戸田芳美 61 公現(2)
笠井龍司 45 自新
 ◆北見市(定数2)
鳥越良孝 54 無新
船橋利実 50 自現(4)
長南幸子 53 民新

4月6日朝刊

463チバQ:2011/04/08(金) 21:51:48
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110407-00000009-mailo-hok
2011統一地方選・北海道:激戦区から/4 道議選 /北海道
毎日新聞 4月7日(木)10時37分配信

 ◇北方領土では対照的−−根室市
 ◇浮動票取り込みカギ−−北広島市
 自民現職で再選を目指す松浦宗信氏に、無所属の元市議長、遠藤輝宣氏が挑む根室市区(定数1)。北方領土問題という特別な課題を抱えるが、アプローチの手法は対照的だ。
 「今ロシアは4。日本はゼロ。まず(歯舞、色丹の)二つ。それから、国後、択捉を協議して平和条約を結ぶ現実的返還論を目指すべきだ」。新党大地根室支部長も務める遠藤氏は5日の総決起集会で、2島先行返還論を訴えた。
 段階的返還論を持論とする同党の鈴木宗男代表の意をくんだ形。さらに、人的な交流が中心のビザなし交流をステップアップさせる「ビザなし特区」も提案し、四島との経済交流に突破口を求める。
 一方の松浦氏は「外交交渉は国の専権事項」として、四島返還へ向けた具体的な方法論は打ち出さず、振興策へ向けた新たな態勢の構築を掲げる。
 松浦氏は「領土問題がなかったら、この地域はこんなに疲弊していなかった」と主張。内閣府と外務省、道、市、元島民らによる「実務的な協議体」を設置し、地域振興策を求める考えだ。
 ただし、東日本大震災の影響で、サンマやサケ・マスの根室への水揚げ量は約40億円以上減少すると予想される。その対策に市民の関心が集まるが、2氏は国に支援を求め、明確な違いはない。
 また、2氏は小中高と同じ学校で学び、根室青年会議所でもともに活動した間柄とあって、表立って態度を示す市民も少なく、票の行方は混とんとしている。
  ■  ■
 「北広島は民主党と他党のつば競り合いの最前線。私たちの牙城はなんとしても守っていかなければならない」。道議選告示前日の31日、北広島市区の民主公認、小岩均氏の出陣式で、党第5区総支部の中前茂之代表は声を張り上げた。
 同区は現職の沢岡信広氏まで7期28年間、社会党と民主党が議席を守ってきた。しかし、強固な地盤に陰を落としたのが「政治とカネ」の問題だった。
 北海道教職員組合の違法献金事件を巡り、小林千代美前衆院議員が引責辞職。事件以降、労働組合は表立った選挙活動を自粛。昨年10月に行われた補選では、北教組の批判を繰り広げた自民の町村信孝元官房長官が、中前氏に大差で勝利した。ダメージを断ち切りたい民主だが、小岩氏の選対幹部は「昨秋よりも状況はましだが、組織票固めという点で労組の動きが鈍いのは相変わらず。戦力ダウンは間違いない」とこぼす。
 一方、補選の勢いに乗りたい自民だが、補選の北広島市での獲得票は町村氏が約600票上回っただけ。自民推薦の野原薫氏の陣営は「北教組事件で流れは多少変わったものの、あれだけの民主への逆風の中で、わずかしか差がつかなかった。ここはいまだに厳しい」と表情は硬い。
 陣営は高橋はるみ知事との連携をアピールし、浮動票を取り込む戦略。5日の個人演説会に駆けつけた町村氏も「高橋知事を支えるのなら、野原氏をお願いします」と訴えた。【本間浩昭、円谷美晶】=つづく
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 ◆根室市(定数1)
遠藤輝宣 56 無新
松浦宗信 56 自現(1)
 ◆北広島市(定数1)
野原薫 63 無新
小岩均 51 民新

4月7日朝刊

464チバQ:2011/04/08(金) 21:52:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110408-00000011-mailo-hok
2011統一地方選・北海道:激戦区から/5止 札幌市議選 /北海道
毎日新聞 4月8日(金)10時32分配信

 ◇民主と自民の総力戦−−西区
 ◇昨年の補選で複雑に−−厚別区
 「『市民が主役のまちづくり』が根付いてきました。住民目線で暮らしを守ります」。6日朝、札幌市西区のJR琴似駅前で演説した民主新人の常包喜代美氏は、札幌市長候補の現職、上田文雄氏が掲げる「市民自治」をアピールした。
 札幌市議選西区(定数7)は現職6人と新人4人が立候補。民主党は同区で初めて3人を擁立し、うち2人は新人だ。強気の行動に出た背景には、保守系候補の乱立がある。自民現職3人のほか、無所属新人の高橋秀典氏が出馬し、保守票を食い合う構図に。公明の涌井国夫氏、市民ネットの小倉菜穂子氏も議席の死守を目指し、共産は新人の田中啓介氏が挑む。
 高橋氏は03年の市議選で当選したが、公職選挙法違反(買収、事前運動)で逮捕、起訴され辞職。懲役2年執行猶予5年の有罪が確定し、当選も無効とされた。執行猶予期間を終えて政治活動を再開した高橋氏は「議会改革に取り組みたい」と再起を誓う。
 自民公認の村山秀哉、飯島弘之、勝木勇人の3氏は支持基盤の地域ごとに票固めを急ぐ。ある候補は「議会多数派を取るために1人も落とせないのに、震災の自粛ムードで支持固めの時間が足りない」と焦燥感が漂う。
 民主は支持基盤の労働組合を単産ごとに3候補に割り振ったが、知名度で劣る常包氏と中村剛氏の2新人が共倒れになる懸念も。「西区は議会主導権のカギ。自民と民主の総力戦だ」。同区支部幹事長の現職、大島薫氏は語気を強める。
  ■  ■
 7人による激戦となった札幌市議選厚別区(定数5)は、昨年10月に公明市議の辞職に伴う補選があった影響で、複雑な選挙模様となっている。
 告示された1日夜。自民現職の川田匡桐氏が演説会で、必勝鉢巻きをして、「私は議員報酬がなくなっても、札幌のために、厚別のために、頑張っていきます」と絶叫した。
 川田氏は補選で当選したが、危機感を強める。補選では候補擁立を見送った公明から丸山秀樹氏が出馬し、強固な支持基盤を背景に安定した戦いをみせる。補選で惜敗したみんなの場谷常八氏も再挑戦。民主は推薦の小川直人氏と公認の西村茂樹氏が前回に引き続き2議席確保を狙う。自民現職の小嶋裕美氏も再選へ地盤を固める。
 前回最下位当選だった共産現職の村上仁氏の陣営も「党の力としてはギリギリの選挙区」と漏らす。共産が過去に獲得しているのは8500〜1万票の当落線上。4年間で110回以上質問した実績をアピールして無党派層への食い込みを図る。
 補選で2万5000票以上を獲得した場谷氏はみんな公認3候補の中では唯一の選挙経験者で、党は初めての議席獲得に期待する。しかし、場谷陣営は「補選は、自民対『そうではない人』という戦いで、名前を知られているとは感じない。党の勢いも当初から見ると落ちてきている」と引き締める。【鈴木勝一、中川紗矢子】=おわり
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 ◆西区(定数7)
大島薫   60 民現(4)
村山秀哉  58 自現(2)
中村剛   41 民新
涌井国夫  58 公現(4)
飯島弘之  44 自現(1)
小倉菜穂子 53 ネ現(1)
常包喜代美 48 民新
勝木勇人  51 自現(4)
高橋秀典  41 無新
田中啓介  38 共新
 ◆厚別区(定数5)
村上仁  48 共現(1)
小川直人 54 無現(1)
西村茂樹 68 民現(7)
場谷常八 61 み新
丸山秀樹 46 公新
小嶋裕美 44 自現(1)
川田匡桐 42 自現(1)

4月8日朝刊

465チバQ:2011/04/10(日) 22:39:57
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941104060002
《道議選ルポ》(1)分裂 公認と推薦争う
2011年04月06日


松木謙公衆院議員の要請で、民主推薦の候補の応援に訪れた谷亮子参院議員。谷議員の来訪を民主の公認候補の陣営は知らなかった=2日、北見市







■北見市 民主票奪い合う


 北見市の繁華街。2日夕、無所属新顔で民主党が推薦する元市議鳥越良孝氏と地元選出の民主党・松木謙公衆院議員の横に、谷亮子参院議員が立った。


 「松木先生のお声がけで応援に駆けつけました」


 昨年の参院選で初当選した谷氏は「小沢チルドレン」の一人。小沢一郎元代表の側近である松木氏が依頼し、声を張り上げた。


 同じころ、民主党公認の新顔、元衆院議員秘書の長南幸子氏は市内の住宅街を選挙カーで遊説していた。谷氏の選挙区入りは知らなかった。


 「もう勝手にして下さいという事態です」。長南氏を支援し、民主の支持母体・連合北見の幹部はため息をついた。


 北見市選挙区は過去3回、民主と自民が定数2の議席を分け合った。自民現職の船橋利実氏が5選を目指す中、連合北見が推す長南氏が党公認を受けた。これに反発していた松木氏が支援する鳥越氏も、その後、党推薦を得た。


 三つどもえの構図とはいえ、公認と推薦が争う形になり民主支持層を奪い合う様相を見せている


 松木氏は「けんかをしているつもりはない。個々の選挙で全力投球する。それから次のものが見えてくる」と淡々と語る。


 6日には、松木氏と親交が深い河村たかし・名古屋市長が来て、北見駅前でマイクを握る。


 民主党北見支部代表の元道議の柏倉勝雄氏は「網走管内の民主支持者はまじめ。逆に、まじめだから今回の事態には反発しかねない」。選挙結果の行方を懸念している。


■小樽市 保守系3人立つ


 小樽市選挙区(定数3)は、2007年の前回選挙と同じく保守系の候補者が3人立った。そこに民主現職と共産新顔が加わり、しのぎを削る構図だ。


 無所属の八田盛茂氏は自民推薦の現職。4年前、世代交代を訴え、自民現職の重鎮と自民推薦の元職を破り初当選した。5日も選挙カーから「小樽のために働いてきた。再び道議会へ送って下さい」と訴えた。


 一方、地元の自民支部は「感情的なしこり」(関係者)が消えない。いまだに支部に加入できず、道議会の自民会派に入るのも19カ月かかった。


 今回自民の公認候補は、市議をほぼ1期務めた佐藤禎洋氏。全面支援する地元支部の意向が尊重された。


 陣営は「この4年、小樽は何も変わっていない。やはり出るべき人、出したい人に道議をやってもらいたい」。


 もう一人の保守系、佐藤聖一郎氏は地元選出の元自民党衆院議員の次男。若さと既成政党のしがらみを持たない立場を強調、他との「違い」を訴えている。


 保守系同士が争う小樽の歴史は古い。半世紀近く続くとも言われ、道議選での保守分裂は「別に何とも思わない」(関係者)と、冷静に受け止められている。


 一方、前回上位当選した民主と共産も逆風にある。


 民主の池田隆一氏は「市民が主役、という党の原点を忘れず、地域再生に取り組む」と訴える。だが、出身母体の北海道教職員組合の不祥事で、支持組織の動きはにぶいとされる。


 花岡ユリ子議員の引退で後継に立った元市議菊地葉子氏は、共産支持層以外にも幅広くあった「花岡票」の目減りを警戒する。
(加賀元、三木一哉)


   ◇


 統一地方選の前半戦は終盤にさしかかった。各地の道議選は日増しに熾烈(しれつ)さを増す。焦点の選挙区を4回にわけて追った。

466チバQ:2011/04/10(日) 22:40:21
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941104080003
《道議選ルポ》(2)民・自が一騎打ち
2011年04月07日


「民自の30代対決」を勝ち抜く決意を込め、候補者とともに腕を振り上げる支持者=登別市







■30代 民・自が一騎打ち


■登別市 経済の復興訴え


 登別市中央町。道議選で第1党争いを演じる民主と自民の「30代対決」となった両候補の事務所は、目と鼻の先にある。


 6日午前9時。まず自民現職の堀井学氏の選挙カーが口火を切った。「皆さんとともに4年間、全力で働いてきました」と実績をアピール。すぐさま民主新顔の赤根広介氏側が「登別生まれ、登別育ち。皆さんにお育ていただいた」と地元出身を強調し、運動を始めた。


 前回、堀井氏は冬季五輪の銅メダリストという知名度と若さを武器に、6選を目指した24歳上の民主系現職を711票差で破った。今回、民主は一気に若返りを図り、室蘭出身の堀井氏より若く、地元生まれの前市議赤根氏をぶつけた。自民・民主が前回と攻守の立場を変えた戦いだ。


 選挙直前に起きた東日本大震災が、選挙区内の雰囲気も変えた。全国ブランドでもある登別温泉では、外国人客を中心に宿泊キャンセルが続き、大型連休を前に窮地に立つ。


 4日の温泉街。堀井氏は「この地に観光客が戻ってくるよう、全力を挙げる」と力を込め、「旅行会社と連携した需要喚起、関東・関西圏での誘客の展開を図る」と訴えた。


 一方の赤根氏も「経営的支援や資金調達など政治が支えていく」と強調。3日の個人演説会では鳩山前首相が「赤根候補と協力し、登別の経済的復興のお手伝いをしたい」と力説した。


 30代対決に、温泉街では「今の情勢で何ができるのか」と経験不足を心配する声もある。だが、土産品も扱う商店を経営する60代の男性は「若さは夢を持たせてくれる」と期待する。


■衆院の代理戦争 宗谷総合振興局


 宗谷総合振興局も、前回の「50歳差対決」から一転して、民自の30代同士がしのぎを削っている。2人は、それぞれ衆院議員の松木謙公氏(民主)、武部勤氏(自民)の秘書だった。民主政権への攻防も入り交じり、次期衆院選も見据えた代理戦争の様相も見せている。


 民主現職の田島央一氏は告示後の2〜4日は利尻・礼文島を回った。4年間、毎月のように訪れ、妊産婦のフェリー料金・宿泊費助成、航空路維持など、離島対策に注力してきた。


 「『若さに期待している』と4年前言ってくれた人が今では僕の熱狂的なファン。年齢ではなく、何をしてきたかが問われている」と自信をのぞかせる。


 ただ、選挙区内には政権批判に加え、松木氏が農水政務官を辞任した余波が残り、松木氏は告示日に姿を見せたきりという。


 一方の三好雅氏は幌延町で第一声をあげ、選挙戦をスタートさせた。たすきには、大震災の犠牲者を悼む喪章が揺れる。幌延には放射性廃棄物の地下埋設処分を研究する施設があり、福島第一原発の事故に敏感な雰囲気も流れる。


 秘書として約8年間、宗谷地方を歩いた。「宗谷が大打撃を被るTPP(環太平洋経済連携協定)には断固反対」などと訴え、支持を呼びかける。


 武部氏は告示日などで街頭に立ち、民主批判を繰り返し、後押しを続ける。


     ◇


 道議選で戦う30代以下の候補は23人で、約2割を占める。登別、宗谷以外にも、網走市(定数1)では30代と20代が一騎打ちを展開し、5人が立った札幌市西区(定数3)では3人の30代候補が争っている。
(島田賢一郎、宮永敏明)

467チバQ:2011/04/10(日) 22:40:45
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941104080002
《道議選ルポ》(3)新勢力 手探りの戦い
2011年04月08日


「少しでも目につくように」と、自転車にのぼり旗をつけて遊説を始める=苫小牧市




■苫小牧市  道内版・地域政党


 「既存政党のしがらみを打ち破る。公共事業に依存した北海道から自立するために政治と経済を変える」


 苫小牧市から立候補している地域政党「無所属・道民党の会」の鳥越浩一氏は7日、自転車のペダルを踏みながらハンドマイク越しにこう訴えた。


 河村たかし・名古屋市長の「減税日本」、橋下徹・大阪府知事の「大阪維新の会」に代表される地域政党は、今回の統一地方選を前に各地で産声を上げた。


 わかりやすい政策を掲げ、既成政党への不信感をとりまとめることで勢力につなげ、新たな対抗軸として存在感を示す――鳥越氏の動きはいわばその「道内版」だ。


 鳥越氏は「減税日本の政策は成り立たないと思うので共感できない」という。ただそこに有権者の支持が集まっていることに、「既成政党に飽き足らない層を取り込めるのでは」と、1月に会を設立した。


 定数3に対して4人が立った苫小牧では、まさに既成政党との戦いになっている。現職の遠藤連氏は自民党。新顔で元市議の沖田清志氏は民主党。新顔で元市保健福祉部長の安藤邦夫氏は公明党。3陣営ともまずは組織固めに努める。


 市内の4割は特定政党に依拠しない無党派層といわれている。既成政党の陣営幹部の一人は「ただでさえ読めないこうした有権者の動きがさらに難しくなった」とこぼし、道民党の会の動向に警戒感を示している。


 1日夕。市中心部のスーパー前にオレンジ色の派手なジャンパーを着た鳥越氏らが自転車で着いた。「道民党」「本人」と大書きされたのぼり旗を立ち並べ、買い物客らに訴えた。


 「少しでも有権者の目につくことから始めたい」。ボランティア頼みの草の根運動だが、陣営は必死に駆け回る。


     ◇


■旭川市  民・自との差 強調


 4日夕、旭川市のホテル。みんなの党の江田憲司幹事長は、民主、自民両党との違いを強調し、「世間の常識が通じる政治を」と訴えた。


 みんなの党は、民自両党に不信感を募らせた有権者の受け皿として、昨年7月の参院選で10人を当選させた。道選挙区では元道職員の新顔が落選したものの、約32万票を集めた。


 参院選比例区の旭川市では1万7千票近くを獲得し、道議選の当選ラインに迫る潜在力を示した。道議会で初となる議席獲得を目指し、みんなの党は今回、自民党を離党した元職の菅原範明氏を擁立する。


 旭川市は定数6に現職5氏が立った。民主党は三井あき子氏と木村峰行氏、自民党は加藤礼一氏と東国幹氏。共産党は真下紀子氏。公明党は引退議員の後継候補として新顔の吉井透氏を擁立し、議席の維持を目指している。


 1日の出陣式。菅原氏は「地方が元気にならないと国が元気にならない。地方から国を変える火種をつくっていく」と訴えた。


 経済活性化、雇用、福祉、道政改革……。東日本大震災の影響もあり、具体的な政策は他陣営とも似通っている。選対幹部も「国政選挙とは違い、政策の違いを出すのは難しい。地域に根ざした政策を地道に訴えるしかない」と認める。


 新勢力は、手探りの戦いが続いている。


(白勢洋一郎、松島日世士)

468チバQ:2011/04/10(日) 22:41:10
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941104100001
《道議選ルポ》(4)生き残りかける大地
2011年04月09日


「塀の中にいる夫に報告しています」と支持を訴える鈴木宗男氏夫人の典子さん。右は歌手の松山千春氏=1日、帯広市







■草の根選挙展開 根室市


 「鈴木宗男が誰よりも信頼を置いている。力を貸して欲しい、戦って欲しいと出馬を要請したんです」


 5日夜、根室市で歌手の松山千春氏は、遠藤輝宣氏の集会で声を高めた。


 松山氏は新党大地の命名者で、現在収監中の党代表、鈴木宗男元衆院議員と「心友」であることは知られている。力を込めた後、松山氏は「(遠藤さんの応援は)塀の中からの(鈴木氏の)指令ですよ。すごいでしょ」と沸かせた。


 市議長も務めた遠藤氏は新党大地の発足と同時に自民から移り、大地の根室支部長を務める生粋の「大地の子」だ。


 収監前の昨年10月、鈴木氏が立候補を強く要請。大地直系として、議席獲得への陣営の思いは強く、ムネオ流の「草の根選挙」を展開する。


 一方、再選を目指す自民現職の松浦宗信氏は1日の出陣式で、「大震災で混乱する日本、道内、根室市の被害も大きい。こういう時こそ道政の継続、安定が必要なんです」と実績を強調した。


 2候補は同年齢、同じ中学、高校の出身で、もとは同じ自民党同士。支持層が重なる部分が多く、地縁、人脈が複雑に絡み合う。


■ムネオ票が左右 帯広市


 道議選告示日の1日。帯広市内で開かれた山崎泉氏の出陣式には、松山氏に加え、鈴木氏の妻典子さんの姿があった。


 「(山崎氏は)秘書として8年間、夫を支えてくれた。大震災で大変な時。優しさや人情を知っているはずなので、それを道政の場でいかして欲しい」と、夫人はマイクで訴えた。


 松山氏は大震災に対する道の対応を巡り「道議会の皆さんの顔が見えない。そんな中で山崎は必ずやってくれる(候補だ)」と支持を呼びかけ、持ち歌の「大空と大地の中で」のワンフレーズまで披露した。


 2003年から市議を務めていた山崎氏の立候補も、鈴木氏の意向が強く働いている。党代表が不在の間、大地の党勢維持と拡大が課せられた「命題」で、「勝てる候補は山崎氏しかいない」と、白羽の矢が立った。


 自転車で市内を回る山崎氏は、大地のイメージカラーである緑色のネクタイをしていない。運動員たちのジャンパーもピンク色だ。推薦を受ける民主への気遣いから、無所属を強調しようと緑色を避けているという。


 定数3の帯広市は前回、自民の清水誠一氏と小野寺秀氏、民主の三津丈夫氏の3現職で無投票。今回も同じ顔ぶれで当初は無風ムードが流れていた。しかし、鈴木氏による擁立で一転、激戦に変わった。


 衆院の旧中選挙区時代から残るムネオ票の行方が左右する。


■新顔 激戦に拍車 釧路市  


 釧路市内で4日夜、開かれた山崎晃氏陣営の集会。「山崎氏の選挙は新党大地の戦い、鈴木宗男の戦いです。山崎候補はまさに新党大地の公認候補です」。鈴木氏の収監後、代わって繰り上げ当選した浅野貴博衆院議員は声を張り上げた。


 収監される2日前の昨年12月、釧路市の自身の集会で鈴木氏は「道議選に勝つため皆さんの支援をお願いします」と、元市議の山崎氏を一番に紹介した。


 この「立候補表明」で、釧路市は激戦に拍車がかかった。選挙戦では、民主の橋本豊行氏、自民の小畑保則氏、公明の戸田芳美氏の現職3氏に加え、自民の笠井龍司氏、共産の松永俊雄氏の新顔2氏が立ち、大地と国民新の推薦を受ける無所属の山崎氏が、主要政党に挑む。


 鈴木氏が出所してくるのは約1年後。鈴木氏を知るある道東の政治家は、今回の道議選について「(議席を取れるか取れないか)新党大地にとって分岐点となる選挙だ」と話し、生き残りをかけた戦いとみている。(深沢博、田中義信、横山蔵利)=終わり

469読売マイラーズCで今週も儲けます!:2011/04/11(月) 10:45:11
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470チバQ:2011/04/12(火) 23:12:00
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/04/12/20110412m_02.html
道議選室蘭市区分析、滝口氏前回票減らすがトップ当選
【2011年4月12日(火)朝刊】



 10日投開票された道議選室蘭市区(定数2)は、民主党公認の滝口信喜氏(64)が前回より票を減らしながも1万9432票のトップで5選を果たし、また無所属新人の川畑悟氏(39)は、自民党現職の山本雅紀氏(64)を破り初当選した。東日本大震災で盛り上がりに欠け投票率は低下。そんな中、室蘭は既存政党への批判が顕著に表れた。地方政治のありようが問われた選挙ともいえる。投票結果から分析した。




 前回3万票余りを獲得し、他候補を圧倒した滝口氏。政権奪取へ向けた民主党への追い風を地方から巻き起こした象徴的な結果だった。しかし、今選挙は政権政党となった民主党に対する全国的な逆風下、さらに、東日本大震災が甚大な被害を及ぼす中、自粛ムードが強まり有権者の地方選挙への関心も薄まった。

 道議選投票率は59%で前回の62・7%から後退。地元事情では、候補者選びをめぐり自民党室蘭支部の幹部が分裂。支部長の徳中嗣史市議らによる主流派が現職の山本氏を推し、反主流派が自民党を飛び出した川畑氏を推した。

 保守分裂の中で、断然有利とみられた滝口氏だったが、予想以上の苦戦を強いられた。室蘭民報社が実施した有権者街頭調査、期日前投票と投票日の出口調査では、高砂・水元地区、白鳥台地区でリードしていたが、前回ほどの勢いは無く、無党派層の民主党離れが顕在化した。

 一方、川畑氏は組織票を持たなかったものの、自民、公明票、企業票を背景に知事選との連動選挙を展開した山本氏に善戦。若さを武器にした自転車遊説で有権者に身近な存在の印象を与えることに成功した。

 川畑氏は期日前投票でも中央町地区で圧倒的な人気を誇り、さらに選挙戦後半には輪西地区でも票を伸ばした。中央、輪西地区はもともと滝口氏の地盤だ。これは民主への批判とも受け取れる。

 一方で、本紙の告示前後のアンケートで候補者を「決めていない」としていた市内全域の浮動票は川畑氏が取り込んだようだ。このほか、一部業界の固定票も川畑氏に流れ、さらには共産票などは現職への批判票の受け皿ともなっていた。
(佐藤重理)

471チバQ:2011/04/13(水) 23:37:38
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001104120004
民主、逆風・亀裂に苦心 道議選
2011年04月12日


道議選に初挑戦した市民ネットワーク北海道。元札幌市議の新顔佐藤典子氏(左)は次点に終わった=11日午前0時43分、札幌市北区

 10日投開票された道議選(定数104)では自民系と公明党で過半数を占め、道政与党は引き続き高橋はるみ知事を支える構図となった。政権への逆風も受けた民主党は、第2党にとどまった。新党大地直系の議員が道議会で初めて議席を得たが、そのほかの少数・地域政党は全員敗れた。


   ◇


 統一地方選の前半戦で全国的に苦戦した民主党。改選前を1議席上回る40人の公認・推薦候補が当選し、民主党北海道に落胆の色は広がっていない。高橋由紀雄選対委員長は「40議席を確保し、党の政策を訴える足がかりにできる」と語った。


 道議会第1党を狙い、12選挙区で複数の候補を立てた。共倒れはなかったが、道連の佐野法充幹事長(札幌市豊平区)や、4期目を目指した蝦名清悦氏(同市北区)らが敗れる波乱もあった。


 定数1の選挙区で特に厳しかった。民・自系の対決型は12選挙区あり、民主系が制したのは檜山振興局と北斗市のみだった。


 北見市では連合北見が支援する党公認の長南幸子氏が、党推薦の鳥越良孝氏と争う形で敗れ、民主支持層に亀裂を生んだ。


 連合の組織内にも波紋が広がる。今回の長南氏の得票率は約22%。連合が支援する候補は過去の選挙で30%超の得票率を得ていたといい、党北見支部は「(こんな得票率は)経験がない」といい、今後総会で分析する方針だ。


■自公堅調、改選前上回る


 一方、道政与党の自民党系、公明党は、改選前議席(自民50、公明5)をいずれも上回った。自民系51人、公明党8人が全員当選し、高橋はるみ知事との連動も功を奏した。無投票で5選した同党道連の竹内英順幹事長は「民主政権に安定感がないことへの不満が現れた結果。地域の実情を分かっているのは、やはり自民党と判断して頂いた」と自信をのぞかせた。


 公明党も初めて擁立した苫小牧市で議席を獲得。候補の乱立で大激戦となった札幌市北区や旭川、函館、釧路各市でも取りこぼしはなく、最多議席を獲得した。札幌市北区で5選した佐藤英道党道本部幹事長は「これまで以上に道民の視点に立った政策提言をしたい」と語った。

472チバQ:2011/04/13(水) 23:37:58
■大地に存在感 共産苦戦 1議席


 1議席を獲得した政党は明暗が分かれた。


 新党大地は前衆院議員の鈴木宗男代表が収監前に直接擁立にかかわった釧路、帯広、根室の3人の直系候補のうち、帯広の山崎泉氏が自民現職を破り、道議会では初めての議席を得た。「代表不在」(代表代行・浅野貴博衆院議員)でも存在感を示した格好だ。


 浅野氏は「代表の政治理念がたたき込まれている。道議会で存分に活躍して欲しい」とエールを送った。民主会派に加わるかどうかについて、浅野氏は「検討中」と述べるにとどめた。


 釧路市で落選した山崎晃氏は、推薦を受けた大地の全面的な支援を受けた。当選ラインに2500票ほど届かなかったが、選対関係者は「大地の力は見せつけることができた。代表が戻るまで守っていかなくては」と語り、「ムネオ票」の結束を確認するきっかけになったもいえそうだ。


 対して共産党は、選挙前の2議席のうち、小樽市の議席を失い、道議会は旭川市の1議席だけとなった。同党道委員会の青山慶二書記長は「組織そのものの力量、実力が足りなかった」と課題を挙げた。


■地域政党・新勢力 議席獲得ならず


 旭川市などに擁立した、みんなの党、市民ネットワーク北海道、地域政党「無所属・道民党の会」はいずれも議席に届かなかった。60%を下回る投票率の中で、無党派層の支持が十分得られなかったことも影響したとみられる。道民党の会の代表で、苫小牧市で落選した鳥越浩一氏は11日、「短い選挙期間で有権者の市民に(訴えが)浸透しなかった」。札幌市北区で落選した市民ネット北海道の佐藤典子氏も事務所で、「一人ひとりに訴えていく時間がなかった」と語った。

473チバQ:2011/04/13(水) 23:41:42
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000008-mailo-hok
外れた思惑:統一地方選前半戦/上 高橋人気で圧勝 /北海道
毎日新聞 4月12日(火)10時57分配信

 ◇自民に追い風吹かず
 10日投開票の知事選から約1週間前の2日夜、釧路市内のイベント会場にはほぼ満員となる約800人が詰め掛けていた。この日は現職の高橋はるみ氏(57)=自民、公明道本部推薦=の個人演説会が予定されていたが、本人が風邪で体調を崩し、欠席。しかし、会場と電話中継する演出で高橋氏が「行けなくてごめんなさい」と謝罪すると、その声を待ちわびていたように会場からは大きな歓声が上がった。
 投票率が前回比4・67ポイントも下回った知事選で、高橋氏は前回を11万票上回る184万票を獲得し、3倍以上の大差で民主推薦候補を降した。毎日新聞・HBC共同出口調査で、高橋氏は自民支持層の91%、公明支持層の88%を固めたほか、民主支持層の43%、共産支持層の24%にも浸透していた。
 陣営幹部は「まるで芸能人のような人気。有権者は支援政党ではなく、高橋氏の清潔なイメージや人柄で評価していると思う」と打ち明ける。
  ◇  ◇
 「高橋氏が当選し、(公明議席も含め)道議会でも安定多数を得られた。新人も10人入り、岩見沢市や北広島市の都市部でも民主の議席を奪い取った」。11日未明、高橋氏の選対事務所(札幌市中央区)で道議選の開票速報を見守っていた自民党道連の竹内英順幹事長は誇らしげに語った。
 道議選(定数104)で、自民は公認・推薦候補計56人のうち、51議席を獲得し、第1会派の地位を守った。しかし、改選前から1議席増やしただけ。高橋氏は知事選初の179市町村ですべてトップとなる完勝だったが、自民は目標としていた単独過半数の53議席に届かなかった。
 札幌市議選(定数68)も同様で、改選前の22議席から2議席増やしたものの、23議席の民主をかわして第1会派の座を守るのがやっとだった。札幌市長選では、自民推薦の新人、本間奈々氏(41)が現職の上田文雄氏(62)に16万票の大差で敗れ、自民に追い風が吹いたとは言い難い。
  ◇  ◇
 全国41道府県議選でも、自民の当選者は前回(07年)比21人減の計1119人。一方、大阪府議選などでは、首長が代表を務める「首長政党」が存在感を示し、民主、自民などの既成政党を降して第1党に躍り出た。
 自民道連関係者は「最近、既成政党の枠組みを超えた政党が躍進する傾向があるが、道内にはそういう政党がなく、今回は何とか現状を維持できた。自民党も高橋氏の人気にあやかるだけでなく、自ら斬新な政策を打ち出して存在感を高めなければ、埋没しかねない」と漏らした。【和田浩幸、久野華代】
  ×  ×
 知事選と札幌市長選で高橋氏と上田氏の圧勝に終わった統一地方選前半戦。自民、民主の両党はいずれも「ダブル勝利」は飾れなかった。両現職が党派を超えた幅広い支持を集める一方、薄れる政党の存在感。思惑が外れた政党の選挙戦を振り返った。

4月12日朝刊

474チバQ:2011/04/13(水) 23:42:03
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110413-00000021-mailo-hok
外れた思惑:統一地方選前半戦/下 民主・連合、歴史的大敗 /北海道
毎日新聞 4月13日(水)11時10分配信

 ◇出遅れ、戦略も迷走
 高橋はるみ知事の当確がテレビで速報されると、民主党道連の荒井聡代表はコップの水を口に含み、連合北海道の高柳薫会長は深くため息をついた。
 知事選投開票日の10日午後8時過ぎ。札幌市中央区の事務所で、木村俊昭氏(50)=民主、社民、国民新推薦=の到着を待つ約30分間、組織のトップ2人が言葉を交わすことはなかった。
  ◇  ◇
 民主道連と連合北海道は09年の政権交代後、10年夏の参院選道選挙区の2議席獲得と、今回の知事選での「道政奪還」を目標に掲げた。「道内でも政権交代を成し遂げる」(民主道連幹部)構えだった。
 参院選は自民にトップ当選を許し、2議席獲得できなかったものの、民主2候補を合わせた得票は自民候補を上回る約127万票。道連と連合は知事選で木村氏の得票目標を160万票と設定した。
 しかし、ふたを開ければ54万4319票と、高橋知事との票差は3倍以上。旧社会党時代を含め、知事選の党公認・推薦候補の得票数としては過去最低となった。横路孝弘氏(現衆院議長)を擁し、200万票以上を獲得した87、91年の知事選とは雲泥の差だ。
 毎日新聞・HBC共同出口調査によると、民主支持層で木村氏に投票したのは半数にも満たない46%。出馬表明は今年1月で、陣営幹部は「時間が足りなかった。民主支持者にしてみれば、木村さんって誰と思ったかも」と出遅れを認める。
 選挙戦略も迷走した。民主道連は政権批判をかわすため、木村氏を擁立した当初は党本部の大物議員を応援に招かないなど、「民主隠し」に腐心。しかし、世論調査で民主支持層さえ固め切れていない状況に気付くと、一転して党派色を出そうと焦った。告示前日の23日夜、札幌市内のホテルに集まった民主関係者らに、連合北海道の村田仁事務局長は「党が前面に出ないというのは、党が何もしないことではない」とくぎを刺した。
 前回知事選を含め道内選挙で協力関係にあった新党大地からは「候補の擁立過程で相談がなかった」と不信を買い、木村氏の推薦を取り消された。札幌市長選で3選した上田文雄市長との連携効果は数字には表れず、知事選と一体化を図った道議選でも現職の道連幹事長を落選させるなど振るわなかった。
  ◇  ◇
 「党本部のゴタゴタが結果的には足を引っ張った。責任感じないと駄目だよ。選挙前に内輪もめをやってるんだからさ」。道連の荒井代表は10日夜、木村氏が事務所を出た後、敗因を人ごとのように話した。「(知事選は)木村さんの擁立から連合主導だった」と言い切る道連幹部もいる。歴史的大敗を前に責任の押し付け合いも始まるなど、「4年後」に向けた戦略は当分の間、描けそうにもない。【岸川弘明、円谷美晶】

4月13日朝刊

475チバQ:2011/04/13(水) 23:42:40
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000006-mailo-hok
2011統一地方選・北海道:道議選 自民、第1会派守る /北海道
毎日新聞 4月11日(月)10時36分配信

 ◇民主、改選前から後退も
 道議選は10日投開票され、無投票を含む48選挙区104人の新議員が出そろった。自民、民主両党による主導権争いとなったが、自民は公認49人・推薦7人の計56人のうち51人が当選し、改選前の50議席を上回った。単独過半数には届かないが、第1会派の座は守った。一方、公認47人・推薦8人・支持1人を立てた民主は40人が当選。ただ、全員が民主会派入りするとは限らず、改選前の39議席から後退する可能性もある。
 自民は現職41人が議席を守り、札幌市北区や北広島市で新人10人が初当選。一方、民主は政権批判のあおりもあり、複数候補を擁立した札幌市豊平区や自民との一騎打ちとなった宗谷管内で現職が落選した。
 改選前5議席の公明は擁立した公認8人全員が当選。公認6人を立てた共産は改選前の2議席から1議席に減らし、今回も代表質問権が与えられる会派構成要件(4議席以上)を満たせなかった。【岸川弘明】
 ◇民主道連幹事長・佐野氏が落選−−札幌市豊平区
 自民、民主の公認各2人と元社民の無所属候補が出馬して混戦となった道議選札幌市豊平区(定数3)で、4選を目指した民主道連幹事長、佐野法充氏(63)が落選した。佐野氏は「大変申し訳ない。ただただ、不徳の致すところです」と頭を下げた。
 過去3回の選挙では、自民候補2人を追い抜くことができず、いずれも最下位当選。今回は前回に続き、別の民主候補が出馬して票が割れたほか、支援者の一部が重複した元社民道副代表の山口たか氏(61)が参戦したことから、さらに不利な状況に追い込まれた。【和田浩幸】
 ◇くら替え松山氏、支持広げ初当選−−札幌市豊平区
 自民、民主各2人と元社民の無所属候補が出馬し混戦となった道議選札幌市豊平区(定数3)で、民主新人の行政書士、松山丈史氏(37)が初当選した。
 民主道連が主宰する「ダッシュ政権塾」出身。03年に札幌市厚別区から市議選に出馬したほか、07年は同区から道議選に立候補し、いずれも落選した。前回までは無所属だったが、今回は民主の公認を得て豊平区にくら替え。地域主権や行財政改革▽環境に配慮したエネルギー政策の促進▽失業者の起業支援や若者の就労支援−−などの政策を訴え、幅広く支持を集めた。【和田浩幸】

476チバQ:2011/04/13(水) 23:43:10
 ◇民主新人向井氏、激戦区勝ち抜く−−札幌市北区
 自民や民主、公明、共産、市民ネットの公認候補ら8人が乱立した道議選札幌市北区(定数4)で、民主新人の向井昭彦氏(46)が初当選を果たした。
 元共和町議。前回道議選は出馬表明の時期が遅く、知名度不足もあり、1万6716票で次点。落選後は再出馬をにらみ、鉢呂吉雄衆院議員や山岡達丸衆院議員の秘書を務めながら顔を売るなど準備を重ねてきた。
 政権与党の民主党に対する風当たりも強く、影響が懸念されたが、中小企業支援の充実や議会・道庁改革を主張。新党大地などの推薦も得て激戦区を勝ち抜いた。【岸川弘明】
 ◇自民推薦梅尾氏、民主退け初当選−−千歳市区
 道議選千歳市区(定数1)は、自民推薦の新人、梅尾要一氏(55)が民主新人を退けて初当選した。
 梅尾氏は市議6期の実績と知名度に加え、山口幸太郎市長との連携を強調して自衛隊体制維持や道立高等養護学校の誘致を訴えた。1月の出馬表明以降、地元企業や自衛隊行事などにもこまめに足を運び、保守層を固めてきた。
 一方、民主は同市で結党以来初の道議候補を擁立。小川勝也副防衛相の元秘書、小池修生氏(44)が固い保守地盤に挑んだが、自衛隊票を切り崩すには至らなかった。【円谷美晶】
 ◇初当選の吉川氏、「若い力で」と涙−−札幌市北区
 自民や民主、公明、共産、市民ネットの公認候補ら8人が乱立した道議選札幌市北区(定数4)で、自民新人の吉川隆雅氏(34)が初当選を果たした。元道議で前衆院議員の吉川貴盛氏の長男。今期限りの引退を決めた道議会・自民会派会長、見延順章氏の後継候補として初挑戦した。
 妻子とともに事務所に到着した吉川氏は支持者らから拍手で迎えられ、「しっかりと見延氏の後を受け継いで、若い力で道政に向かっていきたい」と目に涙を浮かべながら喜びを語った。【岸川弘明】

4月11日朝刊

477チバQ:2011/04/15(金) 22:30:28
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110415-00000007-mailo-hok
2011統一地方選・北海道:夕張市、問われる議会のあり方 /北海道
毎日新聞 4月15日(金)10時32分配信

 ◇国が財政チェック、不要論も
 統一地方選第2ラウンド(17日告示、24日に投開票)で、財政破綻している夕張市の市長選と市議選(定数9)が行われる。破綻後の街作りをけん引してきた藤倉肇市長(70)は1期で引退し、異例の市議選出馬を表明。背景には市議会との対立や確執もあったとされる。鹿児島県阿久根市や名古屋市など市長と市議会が対立し、地方自治のあり方が問われる中、国の財政チェックを受けている夕張市では「市議会不要論」も噴き出している。【円谷美晶、吉田競】
 ■市長と議会対立
 先月25日に行われた市議会最終日。任期4年の締めくくりとしてあいさつした藤倉市長は「行政と議会はいろんな意見の食い違いはあったけど、最後には一致した」と市議会との確執に触れた。市議選転出を表明した1月の記者会見でも「新しい市議会作りが必要だ」と述べ、市議会への不満をにじませた。
 市議会は当初、ほぼオール与党体制でスタート。しかし、「(藤倉市長の)信念のない発言や対応に不信感が募っていた」(ある市議)という状況下で、同市紅葉山の産業廃棄物処理施設建設問題が対立を決定付けた。建設容認の姿勢を示していた藤倉市長は09年11月、一転して記者会見で反対を表明。地域振興策として賛成していた市議会側は「簡単に覆された」と強く反発した。
 ■役割は限定的
 市議選には現職5▽元職1▽新人4の計10人が立候補予定。一時、無投票の可能性があったが、3月末に新人が「無投票阻止」を掲げて出馬表明し、選挙戦に突入する見込みだ。
 市議の成り手が少ない背景には、報酬の減額や、財政再建中のため市議の役割が限定されていることがある。
 市議会の財政破綻前の定数は18で、議員報酬は月30万1000円だった。破綻後は定数9、議員報酬18万9000円に大幅削減された。また、三つあった常任委員会は「行政委員会」の一つに統合され、毎月開催される。ほぼ終日かかる行政委員会は市議全員が出席しており、破綻前からの市議は「仕事量は圧倒的に増えた」と口をそろえる。
 一方、現在の行財政方針を示す財政再生計画は自治体財政健全化法に基づいて総務相の同意が必要。市議会が承認した計画でも、総務相が同意しなければ実施できない。
 ■存在意義を強調
 「市議の顔も分からない。自分たちの声を聞いてもらったこともない」。年金生活の70代の男性は吐き捨てる。ある市職員は「市議は議会内でのやりとりに終始し、広く市民の意見を聴いていない」と話す。
 こうした批判に、市議3期を務める高橋一太副議長(41)は「(議会の役割や仕事についての)発信力が足りなかった。次の議会のテーマにしたい」と釈明する。1期目の伝里雅之市議(52)は「国は市民の声を聞くことができない。だからこそ議会が必要だ」と存在意義を強調し、国と市民との橋渡し役になる考えを示した。

4月15日朝刊

478チバQ:2011/04/15(金) 22:31:19
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20110415-OYT1T00157.htm
都知事・小泉チルドレン…夕張市長選に弁士続々
 財政破綻以来、2度目となる夕張市長選(17日告示、24日投開票)に立候補を予定している一部陣営を応援するため、石原慎太郎東京都知事や、かつての“小泉チルドレン”の女性国会議員らが、夕張市入りすることになった。

 一方、外部からの応援は一切受けずに選挙戦に臨む陣営もおり、有権者の判断にどう影響するかが注目される。

 元都職員鈴木直道氏(30)の陣営の応援には、先日4選を果たしたばかりの石原知事が告示後の20日、夕張市入りする。石原氏が同市に入るのは、財政破綻以来初めてとなる。石原氏は午後2時からの街頭演説、午後3時から市内の「はまなす会館」で行う総決起集会に参加予定という。陣営では「『東京と夕張をつなぐ』と訴えている我々には、大きな勢いになる。ムードを盛り上げていきたい」と歓迎する。2月に夕張市を訪れ、鈴木氏の応援を行っている猪瀬直樹副知事も、選挙戦終盤に夕張を訪れる見込みだ。

 前衆院議員飯島夕雁氏(46)の陣営には、告示前の15日に佐藤ゆかり、告示後の18日に片山さつきの両自民党参院議員が、それぞれ応援に訪れる。陣営では「飯島の衆院議員時代の仲間である2人が、ぜひ応援したいと自ら名乗りを上げてくれた」と話す。21日には、武部勤・自民党元幹事長と親交がある俳優の杉良太郎さんも夕張入りし、飯島氏とともに、市内の福祉施設などを回る予定だ。このほか、17日朝の第一声には橋本聖子参院議員らが出席。推薦しているみんなの党や、公明党の国会議員も、期間中に夕張入りする予定といい、応援の総数は10人近くになる見通しだ。

 一方、外部から応援の有名人を呼ぶ予定が今のところないのは、農業羽柴秀吉氏(61)と、塩販売業笹谷達朗氏(52)の2陣営。

(2011年4月15日07時43分 読売新聞)

479名無しさん:2011/04/16(土) 15:22:07
今回の旭川市議選ぜんぜん盛り上がってないと思うんだけど現職は落ちるはずないとたかくくってるのかな。
誰か面白い人いないのかね

480チバQ:2011/04/16(土) 17:40:55
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001104160005
13市長選 あす告示
2011年04月16日
■統一選後半 27市議選も


 統一地方選挙後半戦の13市長選と27市議選が17日、告示される。長引く景気低迷や少子高齢化に加え、東日本大震災の影響が道内に広がる中、後半選挙の舞台となる現場は課題が山積し、経済・雇用対策や地域医療・福祉などが主な争点となる見込み。13のうち6市長選が、27のうち2市議選が無投票になる公算。19日に告示される36町長選と100町村議選とあわせ、24日に投開票される。


   ◇


■夕張・函館・小樽など


 13市長選のうち、選挙戦が確実なのは、函館、小樽、室蘭、夕張、芦別、滝川、稚内の7市。


 夕張市は国内唯一の財政再生団体に移行後、初となる市長選。4年前の前回、財政破綻(はたん)直後に初当選した藤倉肇市長は立候補せず、市議選に挑むという異例の事態となっている。


 今のところ、いずれも無所属で、前回次点の羽柴秀吉氏(61)、前衆院議員で自民、公明、みんなの党の推薦を受ける飯島夕雁氏(46)、元都庁職員の鈴木直道氏(30)、夕張出身で塩販売業の笹谷達朗氏(52)の4人が立候補を表明。住民サービスの低下や高齢化が進む中、有権者がどのような選択をするのかが注目される。


 また、函館市は現職対新顔の一騎打ちとなる見込み。再選を目指す西尾正範氏(62)に、前副市長の工藤寿樹氏(61)が挑む。前回は西尾氏が助役を辞して立候補し、現職を破った。現職と前副市長(助役)という構図は前回と同じで、激戦が予想される。


 現職が引退する小樽市は新顔3氏の三つどもえ、同様に現職が立候補しない室蘭市と稚内市も新顔同士の一騎打ちとなりそうだ。


 芦別市は5選を狙う現職と新顔2氏の3氏の争い、滝川市は3選を目指す現職と新顔の2氏の戦いとなる見込み。


 無投票が見込まれるのは現職のみが立候補を明らかにしている江別、千歳、伊達、赤平、三笠の5市と、新顔のみが表明している砂川の計6市。


 一方、市議選は旭川、函館、釧路、帯広、網走、岩見沢、苫小牧、小樽、夕張、留萌など27市で告示となる。このうち、赤平(定数10)と歌志内(同8)の2市は今のところ、立候補予定者数が定数と同じになる見通しで、無投票となる可能性が高まっている。

481チバQ:2011/04/18(月) 21:57:04
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001104180003
現職と前ナンバー2 一騎打ち 函館市
2011年04月18日


市長候補の第一声で気勢を上げる支援者たち=函館市

■一騎打ち、前回の構図再現


 函館市長選には、いずれも無所属で現職の西尾正範氏(62)と新顔で前副市長の工藤寿樹氏(61)の2人が立候補した。当時の市長に、助役だった西尾氏が挑んだ4年前の選挙と同じ構図。前回現職を推薦した民主と自民、支持した公明の各党は、自主投票で臨む。


 西尾氏は午前9時すぎ、同市中島町の選挙事務所前で約200人の支持者を前に「市民の協力で市政を推進できた」と第一声。


 また、「エネルギー政策は検討し直さなければならない」と述べ、建設中の大間原発(青森県大間町)は「函館を含む地域の合意のない新設はあり得ない」と強調した。


 一方、工藤氏は午前9時から同市富岡町3丁目の選挙事務所で出陣式。工藤氏は約400人の支持者を前に「函館を再生するためには今までの延長線上の街づくりでは変えることはできない」と訴えた。


 「函館を沈没させるか、西尾丸を沈没させるのかの戦い。改革と挑戦で街をよみがえらせたい」と支持を呼びかけた。

http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941104180002
4氏、吹雪の中の訴え 夕張市
2011年04月18日


夕張が舞台の映画「幸福の黄色いハンカチ」になぞらえた応援幕で支持者が激励した=夕張市

■前市長は市議選に


 新顔4人の争いとなった夕張市長選。全国でただ一つの財政再生団体はこの朝、真冬さながらの吹雪模様に。各候補は吹き付ける雪の中、それぞれ夕張の再生策を訴えた。


 飲食店経営の笹谷達朗氏(52)は4人の中では唯一の市内出身で「(大震災被災者の夕張への)移住計画を進めたい」と訴えた。休止中の「ユーパロの湯」の再開や、小中学校の空き校舎の有効利用も強調。報道陣には「再生計画は全部見直す」と語った。


 「小泉チルドレン」で元衆院議員の飯島夕雁氏(46)=自民、公明、みんな推薦=は「必ず街の再生を果たし、希望に満ちた町づくりをしていく。皆さんとともに頑張りたい」と述べた。街頭演説では、医療・福祉の充実や雇用の確保なども訴えた。


 前回選挙は次点だった青森県の元観光温泉会社長の羽柴秀吉氏(61)。街頭演説では「石炭などの地下資源を利用して夕張の自主財源を確保する」と訴え、再生計画については「国から押しつけられたこの計画をぶっ壊し、大胆に見直す」と述べた。


 元東京都職員の鈴木直道氏(30)は、実質的に国の管理下に置かれる再生計画は「多くの皆さんの声を背に、実態に即した見直しが必要」と強調。大学時代のボクシング経験を引き合いに、「ぜひ、私を(国との)戦いのリングに上げていただきたい」。


    ◇


 夕張市議選(定数9)には10人が立候補した。財政破綻が表面化した際、その「チェック機能」にも厳しい視線が向けられた同市議会。前回選挙で定数が半分の9になり、今回は当選2〜4回の4人が引退、市議への転身を目指す前市長ら新顔4人、現職5人、元職1人がそれぞれ支持を訴えた。

482チバQ:2011/04/21(木) 22:11:02
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001104210002
《統一地方選》薄れゆく旧町村の声
2011年04月21日
■合併市選挙区 存廃に揺れる


 函館市の中心部から約50キロ東に位置する椴法華(とどほっけ)地区。市議選が告示された4日後の20日、多くの選挙カーが漁業の盛んな海沿いの地区を走っていた。


 多くの陣営が訪れる理由について、ある市議候補者の陣営は「合併した旧町村は旧函館市に比べ投票率が高い。とりわけ候補者がいない椴法華は票が見込める」とそろばんをはじく。


■定数減り進退決意


 1月下旬。恵山岬の温泉施設に地区唯一の函館市議村井正幸さん(64)と、後援会員約20人が集まった。議題は、2カ月半後に迫った市議選に立候補するかどうかだった。


 村井さんは旧椴法華村議。旧南茅部、旧戸井、旧恵山の3町とともに函館市に合併した2004年、特例で函館市議となった。


 4年前の市議選は旧4町村ごとに定数1が設けられ、椴法華選挙区では村井さんが3人の候補者を抑えて市議となった。しかし、389票は当選した全市議で最少の得票だった。


 「よその地区は人口があるからいいが、椴法華は厳しい」。立候補しても勝算が見込めないことを村井さんがほのめかすと、後援会員らはうなずいた。


 今回の市議選。旧4町村に配慮した選挙区が廃止され、前回07年よりも定数は8減った。


 「地元の票を全部集めても足りない。定数削減の時から(引退の)覚悟は決めていた」と村井さん。今後、地区の声が行政に届かなくなることを心配する。


 「市議がいなくなれば、椴法華は町内会単位になってしまう」。旧椴法華村で喫茶店を経営し、町内会長も務める川口英孝さん(62)はいう。


 約50年前に4千人近くいた人口は今、約1200人。高齢化率も4割近くと市内では旧恵山町に次いで高く、地区の課題はまだまだ残っている。


 地元候補がいない市議選。川口さんはいう。「今回は誰に投票するか、まったく判断がつかない」


■「1回限り」を覆す


 国道沿いの所どころに雪が残る伊達市大滝区(旧大滝村)。区内に設けた市議選大滝選挙区(定数1)の掲示場には、現職と新顔の2枚のポスターが並ぶ。


 定数は07年の前回から3減となったが、本来は、今回全市1区での戦いになるはずだった。


 伊達市と旧大滝村は06年3月に合併した。合併協定書では選挙区の設置は前回07年の1回限りと決めていたが、これが覆った。昨年9月の市議会で選挙区を設けることの賛否は、1票差で賛成(11)が反対(10)を上回った。


 「地域を熟知した議員が必ず1人出せることになってよかった」と今期限りで引退する大滝選挙区の市議大宮不二雄さん(69)。全市1区だと、壮瞥町を挟んだ飛び地の上、有権者が全市の4%弱の大滝区から議員が出せない可能性があることに危機感があった。


 大滝区の宇佐美雅昭さん(68)は昨年1月、選挙区設置を求める署名を市議長に提出した。10日ほどで有権者の45%、約500人の署名が集まった。「地元議員がゼロになり、地域の声が行政に届きにくくなる不安の表れ」と感じた。それでも、4年後を見通すと、宇佐美さんは今回が最後だと思う。選挙区があることで、他の議員が(大滝区に)無関心になりかねない。


 選挙区に反対する人たちもこれを懸念する。元市議長の下田良夫さん(84)は「全議員が大滝にも行くようになった方が、住民の声は届くはずだ」と言う。


 合併の一体感をつくりつつ、人口の少ない地域の声をより吸い上げる仕組みとは――。難題を背負ったまま選挙戦は繰り広げられている。

483チバQ:2011/04/24(日) 18:53:07
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110419-00000028-mailo-hok
市長選の構図:’11統一地方選/上 函館市、再び「骨肉の争い」に /北海道
毎日新聞 4月19日(火)10時40分配信

 ◇財政再建策、対立鮮明
 「人口減少と高齢化で衰退の一途をたどる函館を再生させたい。市長選は函館を沈没させるか、西尾丸を沈没させるかの戦いだ」。17日に告示された函館市長選。前副市長の工藤寿樹氏は第一声で現職批判のボルテージを上げた。
 一方、再選を目指す西尾正範氏は第一声で工藤氏の批判にはふれず、「私は子育て支援など市民が安心できる町づくりに全力を尽くす。未来に投資しようではありませんか」と決意を訴えた。
 再び市役所のナンバー2が市長に挑む「骨肉の争い」となった選挙戦。工藤陣営の西尾市政批判は日増しにヒートアップしている。
 4年前。市助役だった西尾氏は現在と逆の立場だった。井上博司・前市長を「密室政治」と厳しく批判し、市長選に打って出た。民主、自民、公明などの推薦を取り付けた井上氏が優位とされたが、有力な支持基盤のない西尾氏は草の根運動で現職批判票を掘り起こし、約3万5000票の大差で初当選した。
 その西尾氏も09年12月に身内の反乱に遭遇する。定例市議会で、市議の質問に、当時副市長だった工藤氏が「(西尾氏の)政策に志を感じ取れない」などと公然と批判。その後、工藤氏は辞任。昨年11月に市長選に出馬を表明した。
  ◇  ◇
 2人には共通点も多い。共に井上市政時代の助役を経験。函館ラ・サール高出身で、旧亀田市役所入りした年も同じ同期だ。
 ただし、西尾氏が企画畑、工藤氏は財務畑が長い。掲げる政策も異なる。対立が鮮明なのは財政再建策だ。
 市債残高は09年度決算で約2777億円。西尾氏は「職員を547人削減し、(人件費を)55億円削減した。4年間で市の借金118億円を返済し、11年度は79億円を返す」と実績を強調。市の財政状況について「実質公債比率は約9%。全国1750自治体中、上から338番目でまだ良い方だ」と話す。
 これに対し工藤氏は危機感を強める。税収不足を補う「赤字地方債」のうち、市職員の退職金のための「退職手当債」が23年度までで計100億円超となり、「赤字を借金で穴埋めするサラ金的な借金」と批判。市長給料の50%カットや、市職員給与や退職金の見直しを公約に掲げた。
 こうした工藤氏の攻勢に、「給料に手をつけるのは最後の最後」としていた西尾氏も、最近になって職員給与体系見直しの検討へと方針転換した。
  ◇  ◇
 西尾氏は前回同様に有力な支持組織に頼らず草の根運動を展開している。一方、知名度不足の工藤氏は経済界を中心に支持の拡大を図る。激しいつば競り合いを演じる西尾、工藤両陣営だが、民主、自民、公明、共産の党は自主投票を決定。一部市議が個別に両陣営に分かれて支援する。
 市民からは冷ややかな声が漏れ、投票率の低下も懸念されている。「どっちが当選しても同じ事の繰り返しですよ。お役人が『市長様』になる事に変わりない」。市内で飲食店を経営する男性(57)は吐き捨てるように言った。【佐藤心哉】
 24日に投開票される統一地方選後半戦。夕張を除く6市長選の構図を3回にわたってリポートする。
………………………………………………………………………………………………………
 ◇函館市◇(届け出順)
西尾正範 62 [元]市助役(1)無現
工藤寿樹 61 [元]副市長   無新

4月19日朝刊

484チバQ:2011/04/24(日) 18:53:50
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110421-00000007-mailo-hok
市長選の構図:’11統一地方選/中 室蘭市/小樽市 /北海道
毎日新聞 4月21日(木)10時45分配信

 ◇室蘭市、「若さ」か「経験」か
 ◇小樽市、市立病院争点に
 「若さ」という将来性にかけるか、行政に精通した「経験」に託すか−−。市民活動を積み重ねてきた33歳の前市議、青山剛氏と市職員歴38年で60歳の前経済部長、佐藤博氏が名乗りを上げた室蘭市長選。新人による16年ぶりの一騎打ちは激しさを増す。
 「32年間、公務員出身が続いたが、変革が求められている。歴史に残る選挙戦に挑む」。17日の出陣式で、青山氏は行政経験者による市政との決別を訴えた。95年から4期連続当選の現職の新宮正志市長は元収入役。その前の岩田弘志市長は道商工観光部長だった。
 市内には「若過ぎないか」と危ぶむ声もある。だが、青山氏は「10年、30年、50年先を見据えたマチづくりに責任を持って取り組む」と力説する。
 市議選で2期連続でトップ当選。新日鉄や日本製鋼所、連合など経済界、労働界から幅広い支持を得ている。一時、無風の可能性も高まったが、「青山独走」状態に待ったをかけたのが商店街の団体。3月下旬に市経済部長だった佐藤氏を担ぎ出した。
 佐藤氏は「行政経験者には情報収集能力や判断力があり、それらが行政をさらに推進させる。私には行政がダメ、民間がダメの発想はない」と青山氏に反論する。政策の内容の争点化を目指し、産業活性化や雇用創出などのマニフェストには財源を明示。「(相手候補との)違いを比べてもらいたい」と意気込む。
 18日朝、市役所前で街頭演説。元の同僚らに「皆さんなら『これはやれる政策だな』と分かってもらえると思う」と理解を求め、「また一緒に仕事をさせてください」と支持を訴えた。
   ◇  ◇
 「市立病院は民間にやってもらい、市民に使い勝手の良い病院にする。病院の赤字の穴埋めに使っていたお金を財源に政策を推進し、小樽の活力を取り戻す」。17日朝、元衆院議員の佐藤静雄氏は第一声で訴えた。元小樽市議の森井秀明氏も「市立病院を改革する」とアピールした。
 新人による三つどもえとなった小樽市長選は前回07年同様、老朽化が進む市立病院のあり方が最大の争点だ。
 現職の山田勝麿市長は2カ所にある市立病院を統合し、病床を現在より57床減らした388床とする方針。総事業費は約140億円、14年度の開業を目指す計画だ。
 この計画の踏襲を表明するのは元小樽商工会議所専務理事の中松義治氏。山田市長を支援してきた民主、自民、公明、連合、商工会議所が相乗りする事実上の後継候補。中松氏は「現在の入院患者数から見て新病院の病床数は妥当だ。後志の災害拠点病院として一日も早く建設すべきだ」と訴える。
 これに対し、佐藤氏は社会医療法人への譲渡を主張する。森井氏は独立行政法人化を提案。民間病院と連携し、診療科と病床数を大幅に減らしたコンパクトな病院にすることで「財政支出を抑えられる」と強調する。【新庄順一、坂井友子】
………………………………………………………………………………………………………
 ◇室蘭市◇(届け出順)
青山剛 33 [元]市議    無新
佐藤博 60 [元]市経済部長 無新
 ◇小樽市◇
佐藤静雄 69 [元]衆院議員  無新
中松義治 64 [元]商議所役員 無新=[民][自]
森井秀明 38 NPO理事    無新

4月21日朝刊

485チバQ:2011/04/24(日) 18:54:30
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110423-00000094-mailo-hok
市長選の構図:’11統一地方選/下 滝川・芦別・稚内 /北海道
毎日新聞 4月23日(土)12時32分配信

 ◇「継続」か「改革」か
 市政の「継続」か「改革」か−−。滝川、芦別、稚内の3市長選は、各候補が舌戦を繰り広げる。
 「愛する滝川の誇りと名誉が著しく損なわれた。不祥事は人災。人心を一新してけじめをつけるべきだ」。13日にあった滝川市長選立候補予定者の公開記者会見で、元道議の前田康吉氏は現市政を厳しく批判した。
 2億4000万円に上る生活保護費(介護タクシー代)詐欺事件や、第三セクター「滝川農業開発公社」の粉飾決算問題……。現職の田村弘氏の2期目は不祥事が相次いだ。
 だが、田村氏は「詐欺事件は、市税を使わずに返還・穴埋めのめどがついた。いずれも問題を解決し、信頼回復したことに一定の成果を認めていただいたと思う」と説明し、理解を求める。
 田村氏は市立病院改築や行財政改革の成果を挙げ、道政と一体となった市政継続を訴える。一方、前田氏は民間活力を導入した市政への転換を主張し、草の根選挙を展開する。
  ◇  ◇
 12年ぶりの選挙戦になった芦別市長選は、現職と新人2人が三つどもえの戦い。現職の多選を市民がどう判断するかが焦点だ。
 「16年間、全力投球してきた。体力、気力は十分」。12日の市長選立候補予定者の公開討論会で、5選を目指す林政志氏は多選を意識してか、語気を強めた。林氏は「行財政改革を断行し、財政健全化に明るさが見えてきた。まちづくりを集大成させたい」と意欲を見せる。
 前副市長の三柳純一氏の陣営は「16年続いた市政に終止符を打ち、新たな旅立ちを」と林氏の多選を批判。三柳氏は「市に38年間勤務した経験を生かしたい」と訴え、陣営も「市の財政を好転させたのは三柳氏の功績だ」と力説する。
 前市議の清沢茂宏氏の陣営も「多選でまちに閉塞(へいそく)感が充満している」と指摘。清沢氏は「市議として提案してきたことを実践していく。人が変わればまちも変わる」と強調し「新しい発想で新しい風を」と市政転換を訴える。
  ◇  ◇
 稚内市長選は現職の横田耕一市長が引退。事実上の横田市長後継で前副市長の工藤広氏と、市政改革を訴え、前回302票差で敗れた建設会社社長の長谷川伸一氏が争う。
 知名度不足が懸念される工藤氏だが、前回横田市長を支援した自民に加え、民主も推薦に回った。市内の主要企業や団体も支援する。
 37年の行政経験を武器に、「自立したまちづくり」を主張。女性や若者らの無党派層を意識し、小学生の医療費無料化や給食費半減など少子化対策にも言及する。
 一方、2度目の挑戦となる長谷川氏は、第三セクターのホテル売却などを挙げ、「今の稚内は暗い話ばかりだ」と現市政を批判。市民参加の市政の実現を掲げ、副市長の公募や天下りの根絶、オンブズマン制度などを強調する。【西端栄一郎、金子栄次】
………………………………………………………………………………………………………
 ◇滝川市◇(届け出順)
田村弘  64 [元]市助役(2)無現
前田康吉 56 [元]道議    無新
 ◇芦別市◇
林政志  71 全市長会役員(4)無現
三柳純一 62 [元]副市長   無新
清沢茂宏 48 建設会社長    無新
 ◇稚内市◇
工藤広   61 [元]副市長  無新=[民][自]
長谷川伸一 55 建設会社長   無新

4月23日朝刊

486チバQ:2011/04/24(日) 19:18:12
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941104220002
再生期し 街駆ける 夕張市長選
2011年04月22日
■夕張市長選 新顔4氏政策競う


 17日に告示された夕張市長選には、無所属の新顔4氏が立候補し、街の再生に向けての政策を競いながら訴えている。財政破綻(はたん)が表面化して5年、有権者たちは夕張の再生を誰に託すのか――。候補者たちの訴えや動きを追った。


■笹谷氏


 4人のうち、唯一もともと夕張市民だった飲食店経営の笹谷達朗氏(52)は21日午後、JR夕張駅前に立ち、行き交う車に手を振り続けた。


 拡声機もマイクも使わない戦い。東日本大震災の被災者を夕張で受け入れたいとの思いを込めて、手に黄色いハンカチを握る。(休止中の)ユーパロの湯を再開させることなど、「すぐにできることを公約にしている」と強調した。


■飯島氏


 「小泉チルドレン」の元衆院議員で医療現場での勤務経験がある飯島夕雁氏(46)=自民、公明、みんな推薦。この日の街頭演説では、「365日、24時間診てもらえる緊急医療態勢の確立を政策の第一項目に置きたい」と訴えた。


 途中、救急車がサイレンを鳴らして通り過ぎると演説を中断し、「在宅医療、介護にも力を入れて参ります」と強調した。


 「医・職・住」の3本柱を政策に掲げた。選挙戦の中盤以降は商店街を歩く回数を増やし、演説回数を増やす戦術をとっている。


 橋本聖子参院議員や稲津久衆院議員ら推薦を受ける自民、公明両党の議員が応援に駆けつけている。


■羽柴氏


 前回選挙は次点だった元観光温泉会社長の羽柴秀吉氏(61)は21日、スーツに長靴姿で団地前に現れ、マイクを握った。


 「何としても若い人が働ける雇用の場をつくる。医療と福祉は万全な対策をとる。水、石炭、メタンガスなど夕張の地下資源を利用して自主財源を創出する」


 個人のつながりを広げる「草の根」に徹する。陣営は「お祭り騒ぎの選挙ではなく、政策を訴える」。


 前回と違い、後援会が組織され、青年部と婦人部がフル稼働している。陣営は「前回は高齢者の方からの支持が多かったが、今回は様々な年齢層、職業の人たちからの支持を頂いている」と手応えを口にする。


■鈴木氏


 夕張市内の集会場。21日夜、元東京都職員の鈴木直道氏(30)は「国や道とのパイプはいらない。市民の皆さんとのパイプを太くしたい。皆さんの思いを背負って夕張を駆け回りたい」と熱弁をふるった。


 昨年11月、都庁を退職。都職員時代、夕張市役所に2年2カ月の間、派遣された経験がある。


 キャッチフレーズの一つは「東京と夕張をつなごう」。東京都にサポートしてもらいながら、夕張の実情を国に訴えていきたいという。20日には、元上司の石原慎太郎知事が夕張入りし、街頭演説とともに選挙カーで支持を訴えた。5分ほどの街頭演説を重ね、「露出度」を高めている。


     ◇


 市長選では、今後16年間で322億円の赤字を解消することなどを盛り込んだ財政再生計画への対応も争点の一つになっている。笹谷氏は「全面的な見直し」、飯島氏は「12年で整えたい」、羽柴氏は「4年遅くても7年に短縮」、鈴木氏は「(短縮期間は)約束できないが短くしたい」としている。


(神元敦司 国吉美香)

487チバQ:2011/04/24(日) 19:18:42
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941104240001
「身内同士」火花散る 函館市長選
2011年04月23日

■函館市長選、現職と前副市長の一騎打ち


 函館市長選が告示されて4日目の20日。現職で再選を目指す西尾正範氏(62)は市内のホテルで、「血税を大事に使うと肝に銘じてきた。函館を壊す人に市政は渡せない」と声を張り上げた。選挙戦が始まった17日の第一声では一言も触れなかった相手候補の批判を繰り広げた。


 翌21日。相手候補である新顔で前副市長の工藤寿樹氏(61)の姿が同じホテルにあった。こちらも「思いつき、その場しのぎで、お金をばらまいている。今の市政を続けていいのか」と、西尾市政の1期4年を批判した。


 市のトップとナンバー2が争う一騎打ちの構図は、4年前の市長選と同じ。投票日の24日に向け、両候補の舌戦はさらに激しさを増しそうだ。


■財政改革で対立


 西尾氏は4年前、当時の現職の市政運営を「密室的」と批判、助役を辞めて市長選に立候補した。民主、自民が推薦、公明が支持、経済界も加わった現職に対し、草の根選挙を展開した西尾氏が3万5千票余りの大差で制した。


 もう1人の助役(副市長)だった工藤氏は当選した西尾氏に辞表を提出したが慰留された。しかし、「市政運営で路線の違いを感じる」として一昨年12月に退任、西尾市政に批判的な経済人らに推されて市長選への立候補を表明した。


 2人は函館ラ・サール高校の同窓で、旧亀田市役所の同期入庁組。西尾氏が教育、企画畑が長かったのに対し、工藤氏は主に財務畑を歩いた。


 両氏の主張で対立が際立つのは行財政改革だ。


 工藤氏は「現市政は4年間で赤字穴埋めのために百億円もの借金を重ねた」と職員の退職金支払いのための市債発行を批判、市長の給与50%カットや職員の給与、退職金の見直しを公約に掲げる。


 これに対し西尾氏は「退職手当債は国の制度で道内のほかの都市もやっている」と反論。「4年間で職員を547人削減、約55億円の効果があった」と実績を示す。最近は職員の給与体系の見直しにも言及する。


 医師不足解消を目的にした公立はこだて未来大への医学部新設構想も争点の一つ。西尾氏は「最初で最後のチャンス」と積極的なのに対し、工藤氏は医学部の必要性には賛同するが「市の負担が膨大にならないよう議論が必要」と慎重だ。


 市民の関心が高い大間原発(青森県大間町)の建設問題。工藤氏は「無期限凍結、エネルギー政策の転換」を主張するが、西尾氏も「函館を含む地域の合意なくして新設はあり得ない」とこれまでの発言より一歩踏み込んだ。


■各党は自主投票


 4年前に続く「身内同士」の争いに、自民や民主、公明の主要政党はいずれも自主投票を決め、一歩引いた形をとる。地元の経済界も早々と中立を表明した。


 日に日に激しさを増す選挙戦に、市民からは「行政のプロ同士だから素人が出るよりいい」(40代の男性)という意見がある一方、「市役所OB同士で公約の違いがわかりにくい。大間原発の建設の是非を最大の争点にしてほしかった」(60代の男性)という声も出ている。
(加賀谷直人、中沢滋人)

488神奈川一区民:2011/04/24(日) 20:48:49
夕張市長選は例の人が有利らしい。

489神奈川一区民:2011/04/24(日) 22:18:15
夕張市長選は新人で無所属の鈴木直道氏が
当選確実。
(ソース@NHK)

490チバQ:2011/04/24(日) 22:43:20
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011042401000740.html
再建中の夕張、最年少市長誕生へ 元都職員の鈴木氏が初当選確実
2011年4月24日 22時36分

 北海道夕張市長選は24日、新人の元東京都職員鈴木直道氏(30)が、元衆院議員の飯島夕雁氏(46)=自民、公明、みんな推薦=ら3新人を破り、初当選を確実にした。鈴木氏は熊谷俊人千葉市長(33)を抜いて現職では全国最年少市長となる。投票率は前回を0・95ポイント上回る82・67%。

 全国唯一の財政再生団体の同市は、322億円の赤字を2010年度から17年間で解消するとした財政再生計画下にある。赤字解消の前倒しを含む地域再生策の立案や、人口減への対応が急務。

 鈴木氏は、除排雪の充実や夕張産農作物の販路拡大を訴えた。東京都との連携や若さを打ち出し、終盤に応援に駆け付けた石原慎太郎都知事の後押しも受けた。

 08年1月から昨年3月まで都から夕張市に応援派遣された後、内閣府地域主権戦略室に出向したが出馬のため辞職した。

 元衆院議員の経歴から国とのパイプを強調した飯島氏や、前回次点の元会社役員羽柴秀吉(本名・三上誠三)氏(61)らは及ばなかった。

(共同)

491チバQ:2011/04/25(月) 21:44:03
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110425/dms1104251537009-n1.htm
羽柴秀吉またも落選「バカな市民!」夕張市から撤退へ2011.04.25

 全国で唯一の財政再生団体となった北海道夕張市の市長選では、15度目の選挙に挑んだ元会社社長の羽柴秀吉氏(61)が、またもや落選。「バカな市民にはかまっていられない」と夕張市からの撤退を表明した。

 市長選は、無所属の新人で東京都の石原慎太郎知事の支援を受けた元東京都職員、鈴木直道氏(30)が当選。全国最年少の市長が誕生した。

 東京都知事選や大阪府知事選など数々の選挙で落選した羽柴氏だが、今回は「有利ではないか」との下馬評もあり、全国的にも注目された。だが、ふたを開けてみれば次々点に終わった。

 羽柴氏は「支持者のみなさんには、このような結果になって申し訳ない」と頭を下げながら、「一番の敗因は大物を呼ばなかったこと。トラの写真に負けたんだ。親分がついているということに、市民がだまされた。でもオレは自分が親分だから」と敗戦の弁。鈴木氏の応援に、石原知事が駆けつけたことに悔しさをにじませた。

 羽柴氏は、有権者を「バカな市民」とこき下ろして、4年後の市長選出馬を否定。さて、次の合戦場は−。

492チバQ:2011/04/25(月) 22:04:52
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110425-00000072-mailo-hok
2011統一地方選・北海道:7市長選、すべて新人 /北海道
毎日新聞 4月25日(月)12時9分配信

 統一地方選後半戦の市町長・市町村議選の投開票が24日行われ、選挙戦となった7市長選はいずれも新人が当選した。函館市は前副市長の工藤寿樹氏(61)=無所属=が、現職の西尾正範氏(62)=同=を破って初当選。芦別市の清沢茂宏氏(48)=同=と、滝川市の前田康吉氏(56)=同=も、それぞれ現職に競り勝った。新人同士が対決した市は▽小樽市が中松義治氏(64)=民主、自民、公明小樽総支部推薦▽室蘭市が青山剛氏(33)=無所属▽稚内市が工藤広氏(61)=民主、自民推薦−−が激戦を制した。25市議選と千歳市議補選も投開票され、新議員が次々と決まった。
 ◇函館市長に工藤氏 経済・財政再建訴え支持
 07年の前回と同じ市役所トップと元ナンバー2の対決となった函館市長選は、新人で前副市長の工藤寿樹氏(61)が、現職の西尾正範氏(62)の再選を阻んだ。
 24日深夜、工藤氏の当選確実が伝わると、選挙事務所は歓声と拍手に沸いた。工藤氏は「これで戦いが終わったわけではない。函館再生のため、新しい戦いが始まる。市民の心と自分の心を重ねながら、全力を尽くしたい」と力強く述べた。
 財務に明るい工藤氏は、西尾氏の財政政策を「赤字を借金で穴埋めするサラ金的な運営」と厳しく批判した。意識改革のため、市長給与半額カットや市職員の減給を主張。経済・財政再建を前面に訴えた。現職に対する批判票も取り込み、無党派層からも一定の支持を集めた。
 西尾氏は大震災対応を最重点課題に選挙を展開。「公営住宅で被災者を積極的に受け入れ、観光支援のためプレミアム商品券や宿泊券を作る」と訴えた。
 4年間の実績を強調したものの、前回ほど無党派層の支持が集まらず失速。公立はこだて未来大への医学部設置の公約も、財源を明確に示せず、支持を得られなかった。西尾氏は「私の力不足。申し訳ない」と頭を下げた。【佐藤心哉、近藤卓資】
 ◇中松氏、初の笑顔 三つどもえ戦、競り勝つ−−小樽市
 3新人が争った小樽市長選は前小樽商工会議所専務理事の中松義治氏(64)が、元市議の森井秀明氏(38)と元衆院議員の佐藤静雄氏(69)を破り、初当選を果たした。
 中松氏は午後11時ごろ、小樽市稲穂2の事務所に到着。「小樽のために頑張りたい。観光客が減少しているので、産業の疲弊にまず取り組み、緊急の経済対策を実施する。若い人が働けるよう地場産業の振興に取り組む」と抱負を語った。
 中松氏は民主、自民、公明小樽総支部、連合小樽、小樽商工会議所から支援を受け、万全の体制で選挙戦に挑んだ。若さを強調した森井氏と、衆院議員4期の実績を強調した佐藤氏は、一歩及ばなかった。【坂井友子、久野華代】
 ◇室蘭市は青山氏
 16年ぶりに新人同士の一騎打ちとなった室蘭市長選は、前市議の青山剛氏(33)が前市経済部長の佐藤博氏(60)を破り、初当選を果たした。
 青山氏は「『若い力で室蘭を変えてほしい』という多くの人の思いが当選に結びついたと思う。子供からお年寄りまで、希望の持てる室蘭の街づくりを実現させたい」と抱負を語った。
 「市政に新風を」と訴えた青山氏は、出馬表明が早かったうえ、有力企業や労働団体など幅広い支援を得て有利に選挙戦を進めた。商店街振興団体などから支持された佐藤氏は、必要な公共事業と景気対策などを訴えたが、出馬表明が3月末と出遅れたのが、最後まで響いた。【新庄順一】

493名無しさん:2011/04/25(月) 22:05:12
 ◇前田氏、喜びの涙 保守分裂戦、田村氏の3選阻む−−滝川市
 保守分裂となった滝川市長選は元道議の前田康吉氏(56)が現職の田村弘氏(64)の3選を阻み、初当選した。
 前田氏は、田村氏の2期目で起きた2億4000万円に上る生活保護費(介護タクシー代)詐欺事件と第三セクターの粉飾決算を批判。市政刷新を掲げて草の根選挙を展開した。「けじめをつける選挙で市民から良識ある判断をいただいた。責任の重さを感じている」と勝利の喜びで目を潤ませた。
 田村氏は詐欺事件について「市税を使わず返還・補てんのめどがついた」と理解を求めた。前回同様、市内の主要10団体の支持を受け、滝川市選出の道議と連携したが、新たな市政を求める流れを止められなかった。【西端栄一郎】
 ◇清沢氏、現職破る「挑戦忘れず市政運営」−−芦別市
 12年ぶりの選挙戦となった芦別市長選は、前市議の清沢茂宏氏(48)が、5選を目指した現職の林政志氏(71)と前副市長の三柳純一氏(62)を破り、初当選した。
 清沢氏は地元町内会を中心に新市政を期待する市民の支持を獲得。「困難もあると思うが挑戦する気持ちを忘れず市政運営する。産業振興など将来の具体的ビジョンを示したい」と抱負を語った。
 林氏は「行財政改革を断行し、財政健全化に明るさが見えてきた」と16年間の実績を強調。市政継続を訴えたが、多選批判をかわせなかった。三柳氏は「38年間、市に勤務した経験を生かしたい」と水道料金、ごみ袋料金の値下げなどを公約したが、及ばなかった。【西端栄一郎、渡部宏人】
 ◇工藤氏も広く浸透−−稚内市
 新人同士の一騎打ちとなった稚内市長選は、前副市長の工藤広氏(61)が建設会社社長の長谷川伸一氏(55)を降し、初当選した。当選が決まり、選挙事務所であいさつした工藤氏は「まだ結果が信じられない。この街の未来、子供たちの未来を、しっかりと守っていきたい」と喜びを語った。
 工藤氏は37年の行政経験をアピールし「経済、財政の自立したまちづくり」を公約に掲げた。民主、自民の推薦を受けたほか、市内の企業・団体から幅広い支持を取り付けた。前回、現職に僅差で敗れ、2度目の挑戦となった長谷川氏は、草の根選挙を展開。オンブズマン制度の導入など市政改革などを訴えたが、及ばなかった。【金子栄次】
………………………………………………………………………………………………………
◇7市長選の投票率(%)
市名  投票率   前回
函館市 55.65 60.74
小樽市 61.50 67.74
室蘭市 63.75 67.30
夕張市 82.67 81.72
稚内市 75.80 78.27
芦別市 78.73 無投票
滝川市 68.94 71.56

4月25日朝刊

494名無しさん:2011/04/25(月) 22:07:37
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/2011/news1/20110425-OYT1T00369.htm
元部下が2代続けて元上司に勝った函館市長選

 元市職員同士の対決となった北海道函館市長選は、新人で元副市長の工藤寿樹さん(61)が、現職の西尾正範さん(62)を退け、初当選を決めた。

 前回の市長選も当時、助役を辞して現職に挑んだ西尾さんが当選しており、2回続けて現職が元の部下に敗れたことになる。

 当選確実の知らせが届くと、事務所は大歓声と拍手でわきかえった。事務所に現れた工藤さんは支持者とがっちりと握手を交わし、「このまちを活気のある、誰もが幸せに暮らせる素晴らしいまちによみがえらせてみせる」と高揚した様子で語った。

 2009年12月に西尾市政を批判し、副市長を辞任。まもなく市内で街頭演説や企業回りを開始した。「無謀な挑戦だ」と出馬を止める知人もいたが、地道な活動を続けた。民主、自民、公明の各党は自主投票を決め、厳しい選挙戦が予想された。一方で、現職市長と元副市長の一騎打ちに、一部で「兄弟げんか」と冷ややかな意見もあった。

 しかし、観光客数が落ち込む中、東日本大震災が発生し、さらに市の経済が低迷するという危機感から、経済再生への取り組みを強調。市長給与の50%カットなどを含む行財政改革に大きく踏み込んだ公約が市民の共感を呼んだ。

(2011年4月25日10時36分 読売新聞)

495名無しさん:2011/04/25(月) 22:08:01
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/04/25/kiji/K20110425000697070.html
惜しい次点だった 90歳の新人男性が落選
 24日の北海道旭川市議選で、90歳で新人の市民オンブズマン代表山本実氏が落選した。定数36に対し38人が争った。90歳以上の新人が当選すれば異例だったが、37番目だった。

 市政の情報開示や高齢者施設の増設などを訴えた。選挙期間中、親交のある新党日本の田中康夫代表も応援に駆けつけたが、及ばなかった。

496名無しさん:2011/04/25(月) 22:34:29
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001104250006
室蘭市長、33歳青山氏
2011年04月25日


当選を決めて気勢を上げる青山剛氏(中央)=室蘭市

■新顔一騎打ち 429票差で勝利


 16年ぶりの新顔対決となった室蘭市長選は、前市議の青山剛氏(33)=無所属=が、前市経済部長の佐藤博氏(60)=同=を429票差で破って初当選した。


 事務所で支持者から祝福を受けた青山氏は「市民から、若い市長に閉塞(へいそく)感がある室蘭市を変えて欲しいとの声を受けた。活力ある室蘭を市民とともにつくり、希望の持てる市政を取り戻したい」と喜びを語った。


 室蘭工業大助手から市議に転じた青山氏は、市議選で2期連続トップ当選。若さを前面に、商工会議所や連合の支援を受けて選挙戦を優位に進めた。若さを不安視する声には「若いからこそ将来を見据えた責任あるまちづくりができる」と強調。市民活動を積み重ねてきた経験を生かした住民目線の市政運営を掲げ、無党派層も取り込んだ。


 一方、佐藤氏は38年の行政経験に基づく即戦力を訴え、商業者の支援を受けて草の根活動を展開。しかし、立候補表明が3月下旬と出遅れたこともあり、知名度不足を克服できなかった。

497名無しさん:2011/04/25(月) 22:34:52
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001104250005

稚内、工藤氏競り勝つ 新顔対決制す
2011年04月25日


初当選を決めて万歳する工藤広氏(右)=稚内市

■前副市長、新顔対決制す


 新顔対決となった稚内市長選は、無所属で前副市長の工藤広氏(61)=民主、自民推薦=が幅広い支持を集め、前回は現職に302票差まで詰め寄った無所属で建設会社長の長谷川伸一氏(55)を216票差で破り、初当選した。


 事務所で支持者の祝福を受けた後、工藤氏は「子育て重視などの政策が理解された。このまちと子どもたちの未来を守るために、しっかり働きたい」と喜びをにじませた。


 工藤氏は財政、企画畑を歩き、2005年から助役、07年4月から副市長を務め、市政の実務面を取り仕切ってきた。立候補表明は昨年12月の退職後と出遅れたが、堅実な市政運営に期待する経済団体や女性層などが後援会を組織し、幅広い支持を取り付けた。


 長谷川氏は、企業経営者の視点から、より効率的な市政運営の実現や、新エネルギー導入で産業を興し、雇用創出につなげることを訴えたが、及ばなかった。

498名無しさん:2011/04/25(月) 22:43:52
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941104250004
滝川は前田氏
2011年04月25日

■元道議、現職の3選阻止


 無所属同士による保守層を二分する戦いとなった滝川市長選は、新顔の元道議前田康吉氏(56)が3選を目指した現職の田村弘氏(64)を破って初当選した。当選の知らせを受けて事務所入りした前田氏は「市民の間に、これまでの問題にけじめをつけ、新しい変化を求める思いがあったと思う。課題が山積し厳しい財政状況だが、職員、市民との対話を重視しながら市政に取り組みたい」と抱負を語った。


 自民党を離党して立候補した前田氏は、生活保護費詐取事件など田村市政の不祥事を取り上げ、「人心を一新した市政改革」を強く訴えて支持を広げた。民主票や労組票の取り込みにも成功した。


 3選を目指した田村氏は行政改革を進めるなど2期8年の実績を前面に、食を中心とした産業振興を掲げて市政継続を訴えたが、及ばなかった。

499名無しさん:2011/04/25(月) 22:44:24
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941104250008
小樽市長に中松氏
2011年04月25日


初当選した中松義治氏=小樽市

■新顔3氏激突 市政継承訴え実る


 3期務めた山田勝麿市長(72)の引退を受け、いずれも無所属の新顔3人が争った小樽市長選は、山田市政の継承を打ち出した前小樽商工会議所専務理事の中松義治氏(64)=民主、自民、公明推薦=が、元衆院議員の佐藤静雄氏(69)と元市議の森井秀明氏(38)を破って初当選した。


 当選確実となって事務所に姿を見せた中松氏は「市民の力をいただいて、活力ある小樽を作りたい。市民が安心して暮らせるまちを作りたい」と語った。


 中松氏は山田市政で収入役を務めた後、小樽商議所専務理事に就任。経済界出身ながら市行政にも通じた経歴が買われ、民主、自民、公明、連合、小樽商議所の5団体から山田市政の後継者として、立候補を求められた。争点となった二つの市立病院の統合建て替え問題については、現行案通り進めるとした。


 佐藤氏と森井氏は前回選挙に続く挑戦。2人は、5団体による中松氏の擁立について「密室の相乗り政治」と批判を展開した。しかし、2人の立候補表明が2月に入ってからと出遅れたため、有権者に浸透できず、現市政に不満を抱く勢力を集約できなかったことが響いた。

500チバQ:2011/04/26(火) 21:08:13
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110426-00000134-mailo-hok
2011統一地方選・北海道:道議選 大地推薦の2氏、新会派結成へ /北海道
毎日新聞 4月26日(火)12時35分配信

 道議選(総定数104)で初当選した山崎泉氏(38)=帯広市=と鳥越良孝氏(54)=北見市=が新会派を結成する意向を固めた。26日にも会派結成届を議会事務局に提出する予定。会派名は未定だが、両氏とも今回の選挙では新党大地の推薦を受けており、道議会に大地系会派が誕生することになる。
 両氏は民主党からも推薦を受けていたが、道議会会派の民主党・道民連合には加わらない。民主は今回、党公認・推薦候補計40人を当選させたものの、改選前の39議席を下回るのが確実となった。
 両氏はともに収監中の鈴木宗男・新党大地代表の元秘書。鳥越氏は北見市の道議候補擁立過程で民主や連合と対立するなどしこりも残る。山崎氏は毎日新聞の取材に「民主に敵対するわけではない。協力できるところは協力していく」と是々非々の姿勢を強調した。【岸川弘明】

4月26日朝刊

501名無しさん:2011/05/02(月) 02:24:50
浅尾慶一郎氏の元秘書が地元で評判になっている

高谷スキャンダルの真相を追って ① / 2011年04月23日(土)
http://yaplog.jp/a_odani_001/archive/4627

高谷スキャンダルの真相を追って ② / 2011年04月24日(日)
http://yaplog.jp/a_odani_001/archive/4628

高谷スキャンダルの真相を追って ③ / 2011年04月26日(火)
http://yaplog.jp/a_odani_001/archive/4632

高谷スキャンダルの真相を追って ④ / 2011年04月28日(木)
http://yaplog.jp/a_odani_001/archive/4636

高谷スキャンダルの真相を追って  ⑤ / 2011年04月29日(金)
http://yaplog.jp/a_odani_001/archive/4638

高谷スキャンダルの真相を追って ⑥ / 2011年04月30日(土)
http://yaplog.jp/a_odani_001/archive/4641

高谷スキャンダルの真相を追って  ⑦ / 2011年05月02日(月)
http://yaplog.jp/a_odani_001/archive/4645

502チバQ:2011/05/04(水) 08:07:27
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20110501-OYT8T00014.htm?from=nwlb
小清水町議が辞職願
選挙前に親族転入 実態なし
 小清水町の林正男町議会議員(71)が30日、同町議会あてに辞職願を提出した。理由は「一身上の都合」だが、4月24日に行われた同町議会議員選挙で、公職選挙法違反の疑いがかけられていることが背景にあるとみられる。

 林議員らによると、親族の男性が今年1月、実際には同町に住んでいないのに、町内への転居手続きを行っていた。公職選挙法違反(詐偽登録、詐偽投票)にあたる可能性があるため、林議員は後援会関係者や家族と協議し、30日に議員辞職を決めた。

 林議員は「票欲しさの転入ではなかった。私たちの認識不足だった」と話している。

 林議員は2007年に初当選し、現在2期目。先月の町議選(定数10)では347票を獲得し、7位で当選していた。

(2011年5月1日 読売新聞)

503チバQ:2011/05/04(水) 08:47:22
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20110502-OYT8T00670.htm
パーティー券販売 常態化か 

総務部長の逮捕を受けた記者会見で質問に答える中松市長(手前)(2日午前11時頃、小樽市役所で)=栗原怜里撮影 

北海道小樽市長選で初当選を果たした中松義治氏(64)のパーティー券を、市職員が売買していた事件で、政治資金規正法違反容疑で逮捕された市総務部長の山崎範夫容疑者(58)(同市幸4)が、総務部長室に決裁に訪れた市幹部職員らに直接、パーティー券の購入を持ちかけていたことが、捜査幹部への取材でわかった。後援会幹部らは取材に対し、過去の市長選などでも市職員らによるパーティー券販売が行われていたと証言しており、道警はパーティー券販売が以前から常態化していたとみている。

 道警によると、山崎容疑者は3月中旬、総務部長室を決裁のために訪れた幹部職員らに対し「買って下さい」などとパーティー券の購入を持ちかけた。その際、購入を拒否したり、違法性を指摘したりする職員はいなかったという。

 また、山崎容疑者は自ら他部長室を訪れるなどして複数のパーティー券を渡し、1枚3000円で部下の市職員などに売却するよう依頼していたという。消防本部などを含めた市役所の全部局で、計約130枚のパーティー券が販売されたとみられる。道警は、市役所全体が中松氏の資金の提供元になっていたとみて、市役所内でのパーティー券売買の実態解明を進める。



 2日午前10時頃、小樽市稲穂の中松氏の後援会事務所が入る小樽経済センターに、道警の捜査員約10人が捜索のため到着した。捜査員は、資料を入れるための段ボールを手に、6階の事務所に入った。

■中松・小樽新市長「辞めるつもりない」

 新市長として2日、初登庁した中松氏は、総務部長らの逮捕を受け、午前11時頃から市役所内で記者会見した。中松氏は、事件の経緯を説明した後、「大変申し訳ありませんでした」と陳謝した。自身の後援会幹部が逮捕され、市長としての責任が問われていることについては、「市民から負託を受けており、(市長を)辞めるつもりは一切ない。市政について、選挙で訴えてきたことをきちんと進める」と述べ、辞任する意向がないことを明らかにした。

 中松氏は、2日午前0時頃、総務部次長から2容疑者の逮捕について電話連絡を受けたとした上で、「職員に対し、法令順守を含めてえりを正すことを徹底して参りたい」と深々と頭を下げた。また、今回の事件が、自身の選挙活動の中で起きたことの責任を問われると、「私は関与していない」と、語気を強めた。

 過去の市長選でも、市役所幹部がパーティー券の販売に関与していたとされていることについては、「承知していない」と語った。

 市長としての初仕事が、謝罪会見になるという皮肉な結果になり、中松氏は、終始硬い表情で質問に答えていた。

(2011年5月2日 読売新聞)


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