【7月29日 AFP】飢饉(ききん)に陥っているソマリアの首都モガディシオ(Mogadishu)で28日、緊急援助物資の供給ルートを確保しようとする暫定政府とアフリカ連合ソマリア・ミッション(African Union Mission to Somalia、AMISOM)の合同部隊と、イスラム過激派組織アッシャバーブ(Al Shebab)との間で戦闘が起きた。5時間にわたる戦闘で武装勢力10人と暫定政府軍兵士2人が死亡したほか、合同部隊の兵士2人と民間人27人が負傷した。
国連はまた、資金不足によりアフリカの飢餓地帯への人道的支援に制約が出始めていることを明らかにした。国連人道問題調整事務所(UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs、OCHA)の報道官によると、資金不足や配給の難しさから、食糧援助の対象となっているエチオピアの456万人の約半数が、本来の量より少ない食糧しか受け取っていないという。
国連の最新の統計によると、「アフリカの角(Horn of Africa)」と呼ばれるアフリカ大陸北東部で飢餓状態にある1240万人への人道的支援として24億ドル(約1840億円)が要請されているが、実際に集まった援助額は48%にすぎない。OCHA報道官は「資金が必要だ」と訴えている。(c)AFP
英国幹部警察官協会(Association of Chief Police Officers、ACPO)のヒュー・オード(Hugh Orde)会長は、「400もの犯罪組織がある米国の1地域から、犯罪グループについて学びたいかと言われれば、確信は持てない」と、日曜紙インディペンデント・オン・サンデー(Independent on Sunday)に語った。
同氏は英日曜紙メール・オン・サンデー(Mail on Sunday)への寄稿で、「どの国に対してであれ、ゼロ・トレランスの採用を勧めはしない。達成不可能だからだ。この言葉には、まるで問題を根絶できるかのような響きがあるが、現実は違う」と指摘。むしろ、犯罪組織の仕組みを理解することや、その活動を抑え込む強制措置を取るなどの複数の対策を提示した。(c)AFP/James Pheby