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国際政治・世界事情

2917チバQ:2011/08/09(火) 23:10:35
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110809/erp11080921200011-n1.htm
ニートの若者暴徒化 過当競争・景気低迷…根深い病巣
2011.8.9 21:17 (1/3ページ)

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英国暴動で燃えたロンドン南部のソニーの現地法人倉庫(ロイター)
 【ロンドン=木村正人】警官による黒人男性の射殺事件が発火点となり、ロンドンや英国第2の都市バーミンガムは無法の街と化した。学校に行かず、仕事にもつかない「ニート」の若者が暴徒化し、放火や略奪を繰り返す。警察はなすすべを失い、法と秩序は一時失われた。グローバル化による過当競争、景気低迷で英国社会から疎外された若者の欲求不満が爆発した格好だ。英国が抱える病巣は想像していた以上に根深い。

 4日、ロンドン北部トットナムで、薬物密売を捜査中の警察が29歳の黒人男性を射殺。警察は当初、男性が短銃で先に発砲したと説明したが、納得できない家族や友人ら200人が6日、抗議デモを行ったのが暴動の発端となった。

 トットナムは1985年にも、警察の捜索中に黒人女性が突然死した事故を発端に暴動が発生。その際、警官が群衆に刺殺される事件が起きるなど反警察感情が強い地域ではあるが、今回の暴動は、黒人社会と白人中心の警察の対立だけでは説明できない。

 白人、黒人を問わず、フードをかぶった若者たちが携帯電話やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で示し合わせ、衣服やパソコンなどの量販店にとどまらず、スーパーやソニーの倉庫を襲撃し、略奪を繰り広げた。

 今回の若者の暴走を読み解く一つのカギは、ニートの拡大にある。

 「ニート」という言葉は99年、英政府報告書で初めて使われた。就学も就業もせず、職業訓練も受けない若者を指す。英教育省によると、昨年第4四半期のニートは16〜24歳人口の15・6%。2007年同期の13・1%から急増した。金融・経済危機の後遺症で英国では景気が低迷し、あるシンクタンクは今後5年間で同世代の失業者は120万人になると予測する。

 以前、ロンドンの職業訓練所でニートの若者を取材した際、「建設現場で働こうとしても、技術を持ったベテランがいて仕事がもらえない」と10代後半の若者は不満をぶちまけていた。

 欧州連合(EU)拡大で東欧から勤勉な労働者が流入。就学・就業意欲に乏しい若者ははじき出され、疎外感を強めている。

 観光客でにぎわうロンドン中心部と、低所得者層の居住地域の格差は目を覆うばかりだ。

 金融・経済危機で悪化した財政を立て直すため、キャメロン首相は失業給付など社会保障を含めた歳出削減に着手。社会環境が厳しくなる中、鬱積した若者の疎外感が黒人男性射殺事件を引き金に爆発した。リビングストン前ロンドン市長は英メディアに対し、「彼らが行っているのは犯罪だ。だが、彼らは疎外感を募らせ、誰かに気にとめてもらいたいのだ」と話す。

 サッチャー首相時代の炭坑スト(1984〜85年)などによる暴動は、高失業率、インフレという英国病を新自由主義経済の導入で克服する“生みの苦しみ”だった。しかし今回の暴動は2008年の金融危機後、低成長と財政不足に苦しむ先進国で、将来に希望が持てない若者が急増していることを浮き彫りにした。

 ロンドンでは来年7月に五輪を控えており、キャメロン首相は財政再建と景気回復に加え、英国の将来を担う若者対策と社会不安の拡大防止という難題を背負い込むことになった。


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