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国際政治・世界事情

2919チバQ:2011/08/14(日) 18:15:40
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110814-00000021-mai-int
<英国>若者たち、大義なき暴動
毎日新聞 8月14日(日)16時25分配信

 警官による黒人男性射殺に端を発した英国の暴動は13日、発生から1週間が経過し、ひとまず沈静化した。ロンドンを中心に約1600人の若者らが逮捕され、過去数十年間で最悪の事態となった暴動は、英社会に深い傷痕を残した。若者らはなぜ略奪、放火に走り、警察はなぜ有効に対処できなかったのか。背景を探った。【ロンドン笠原敏彦】

 ◇人種、階層バラバラ 共通項は閉塞感

 「異なる(背景の)若者らが同じ行動を取るという新たな難題に直面している」。キャメロン英首相は11日の臨時議会で、事態を「新たなタイプの暴動」と位置づけた。今回の暴動は、英国が過去に経験した政治的不満や人種差別などを背景にした暴動とは異なり、動機や目的が不明瞭な「大義なき暴動」とも呼ばれている。

 暴動が沈静化し、英メディアは「どんな若者が暴徒だったのか」と自問している。逮捕されて裁判所に出廷した容疑者らは、裕福な女子大生やグラフィックデザイナー、小学校の補助教員、11歳の少年など人種も含めて一般化が難しいからだ。

 暴動の中身は大別して、略奪▽放火などの破壊行為▽警察への攻撃−−に3分類される。発端は、黒人男性射殺に対するロンドン北部での6日の抗議デモの暴徒化だったが、事態への警察のソフトな対応を見た若者らが簡易ブログ「ツイッター」などのソーシャルメディアでつながり、暴動が模倣犯的に拡大していった。その大半は略奪で、象徴的なのはスーパーからワイン1本を盗んで逃げる少年や、盗んだ衣類の「サイズを間違えた」と店に戻った若者らの姿だ。盗品は日用品が中心で、途上国型の略奪に近い。暴動に火をつけたロンドン北部トットナム地区や東部ハックニー地区などは失業者や貧困層の多い地域だけに、先進国・英国の中の「途上国」の反乱とも言える。

 英・社会正義研究所のプール所長は「彼らは希望を持てず、失うものは何もないと感じている」と指摘する。キャメロン首相らは暴徒を犯罪者と断罪するが、暴動を生んだ全体状況として、社会階層の上昇の機会から取り残された若者らの閉塞(へいそく)感、失業、経済格差の拡大などの問題があるのは間違いない。

 問題の根深さを示すのは、一般社会から断絶した若者らの不満を背景に広がるギャング(暴力的犯罪集団)文化だ。ロンドン警視庁の07年調査では、市内に250を超えるギャング組織が存在するといい、今回の暴動拡大でもギャング組織が中核的な役割を果たしたとの指摘もある。

 また「新たなタイプの暴動」で目を引くのは、事態の展開の速さだ。暴動は中部バーミンガムなど各地に野火のように広がったが、ほぼ4日間で収束。ネットを介した「非政治的な暴動」は熱しやすく、さめやすいようだ。

 ◇英国での主な暴動

80年 4月 ブリストルで警察の家宅捜索をきっかけに暴動

81年 4月 ロンドンで警官による黒人迫害を機に暴動

81年 7月 リバプールで収監中の青年が虐待されたとして暴動

85年10月 ロンドン・トットナム地区で若者たちと警官が衝突

90年 3月 ロンドンで人頭税反対を訴えるデモが暴徒化

99年 6月 ロンドンで反資本主義デモが機動隊と衝突

01年 5月 メーデーに反資本主義者たちが暴徒化

09年 4月 ロンドンでG20サミットに抗議する若者らが機動隊と衝突

10年11月 ロンドンで大学学費値上げに反対するデモの一部が暴徒化

11年 8月 ロンドンの大規模暴動がバーミンガムなどに拡大


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