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Tohazugatali Medical Review

1とはずがたり:2004/10/17(日) 14:58
医学・病院・地域医療など今までTER http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/l10で扱ってた話題を独立させます。

医薬品・製薬関連はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070807006/l10

自民党と結託し日本の成長に対する桎梏となってる医師会・歯科医師会の不祥事はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l10

TERの過去レスは>>2-5あたり

857小説吉田学校読者:2009/05/17(日) 08:43:13
>>852
同感ですね。「水際対策を徹底」と言い過ぎたんでしょうな。よって、「水際対策」が至上命題になった感じで。
とはいえ、客観面だけ考えれば「弱毒性」「感染経路が不明」ということだから、用心したことに越したことないが騒ぎすぎずというのが肝心といった感じの対策を水際近辺に住んでいる私は採っております。外から来たらとにかくうがい、手洗い。手洗いはつめの中から手首まで。これを徹底。

858千葉9区:2009/05/17(日) 13:32:58
http://mainichi.jp/select/science/news/20090517k0000m040086000c.html
新型インフル:相次ぐ国内感染「3人接点ない」

 初の国内での新型インフルエンザ感染が確定した神戸市では16日、学校間のスポーツ交流を通じて感染した疑いの強い高校生が相次いで現れた。市対策本部が特定した地域では、幼稚園、小中学、高校が1週間休校になり波紋が広がったほか、街では特にマスクを求める市民が薬局に詰めかけた。突然の感染確定と急激な拡大に不安が高まる一方、冷静に対応しようと努める企業なども目立った。

 兵庫県立神戸高校(同市灘区)では、自宅待機となった生徒や保護者の間に動揺が広がった。

 感染が確認された男子生徒(17)が所属するバレーボール部の後輩部員によると、10日に練習試合をした際、複数の部員が体調不良を訴えていたという。翌日、男子生徒を含む複数の部員がインフルエンザを発症した。現在、この後輩部員の体調に異変はないが、先輩の感染にショックを受けた様子。「あまり話したくない」と言葉少なだった。

 3年の女子生徒(17)は、15日深夜の連絡網で新型インフルエンザ発生を知った。以前から同高ではインフルエンザがはやっていたが、新型インフルエンザを疑う声はなかったという。

 連絡網では、当面の休校と外出禁止の指示があり、通う学習塾も16日は休みになった。女子生徒は「受験勉強もしたいので、学校も塾も休みが続くと困る」と話した。

 別の生徒の母親(42)は「『まさか、子どもが通っている学校で。何かの間違いじゃないのか』というのが正直な気持ち。子どもはショックから自室にこもっている。一日も早く平穏な生活に戻ってほしい」と話した。

 神戸高校の岡野幸弘校長は16日午後3時から断続的に報道陣の取材に応じ、感染が確認された3人について「接点はほとんどないはず。部活が異なり、友人同士ということもない」と話した。

 同校では今月初めからインフルエンザなどによる欠席者が急増し、全校生徒995人のうち、11日32人、12日33人、13日46人が欠席。14日にいったん減ったが、15日は52人と急増した。うちインフルエンザと診断されたのは計12人という。【金志尚、花澤茂人】

859千葉9区:2009/05/17(日) 20:44:55
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/fe_090510_03.htm
【上陸 新型インフル】(上)対策 水際から地域へ
 9日午前10時前、厚生労働省10階の次官室に、与党の厚労族の実力者である自民党の川崎二郎・元厚労相と公明党の坂口力・元厚労相の二人が入った。「日本の検疫は韓国などに比べても頑張っているじゃないか」

 江利川毅厚労次官らに慰労の言葉をかけた後、「他の感染国からの便にも機内検疫を実施するべきだ」と水際作戦の強化を要請した。

 だが、検疫に伴う人手不足は深刻で、自衛隊や医療機関からの応援でしのいでいる状態だ。3日間、帰宅できない検疫官もいる。

 「検疫官が足りません」 江利川氏はこう答えるしかなかった。

 成田空港検疫所は、この週末の海外からの帰国便に備え、約230人態勢で検疫業務をこなす。検疫官の一人は「今回はたまたま止めることができただけ」と、漏らす。成田空港には米国本土、カナダ、メキシコから毎日35便近い到着機がある。乗り継ぎ客の処理や折り返し機の遅延などもある。

 感染者が確認されたのは計29の国と地域。うち成田には16の国と地域からの便が就航しているが、機内検疫の対象国は米国、カナダ、メキシコに限定され、それ以外は乗客に健康状態を尋ねる質問票を配るだけだ。

 水際作戦には、発熱前の患者をチェックできないという限界もあるが、世界で次々と感染拡大する中、結果的に日本への上陸が遅くなったことは事実だ。この間に、タミフル、リレンザの備蓄が進み、検査態勢も整いつつある。「発熱外来」の設置は8日現在、全都道府県計629か所で可能になった。この2、3日で数百か所単位で増えた。

 「水際作戦はある意味で時間稼ぎだ。WHO(世界保健機関)がフェーズ4にあげてから、10日間以上侵入を防いだ」。舛添厚労相は9日の会見で語った。

 しかし、検疫を中心とした対策を今後も継続するのでは、応援の医師を派遣している医療機関の治療体制が手薄になるというジレンマも生じる。松本慶蔵・長崎大名誉教授(呼吸器感染症学)は「これまでの対策は評価できるが、今後は時期をみて検疫態勢を簡略化し、国内での流行に備えるべきだ」と指摘する。

 国内で流行が始まった場合、まず感染者は指定医療機関に入院し、「濃厚接触者」はタミフルなどの予防投薬を受ける。さらに感染が拡大した場合に備え、佐賀県では、車に乗ったまま診断を受け、その場で治療薬を渡すドライブスルー方式も検討されている。

 幸い、今回の新型ウイルスは今のところ、弱毒性とされる。47人の感染者が出た英国では、タミフルの予防投与で感染が抑えられているという。遅れて上陸した日本は、各国の態勢から学ぶことができる。ウイルスの特性も見据え、万全かつ冷静な対応が必要だ。

(2009年5月10日 読売新聞)

860千葉9区:2009/05/17(日) 20:45:11
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/fe_090511_01.htm
【上陸 新型インフルエンザ】(中)自粛どこまで 企業苦悩
 プロ野球ソフトバンク対西武戦が行われた10日の福岡・ヤフードーム。七回裏の始まる前、右翼スタンドを中心に数万に及ぶジェット風船が一斉に飛び交った。歓声に沸くファンの陰で、風船の行方を不安げに見つめる球団職員の姿があった。政府が新型インフルエンザ発生を宣言した先月末、国内で感染が広がった場合の対応策を保健所などと協議する中、ジェット風船が問題となったのだ。

 「感染者がいて唾液が飛び散ったらどうするのか」「中止すればかえって不安をあおらないか」。風船の売り上げは1試合約100万円に上る。

 水際での感染が確認され、企業も現実的な対応を迫られている。国の行動計画では、国内感染が出れば集会・催し物の自粛や企業活動の縮小などが求められるからだ。上場企業の67%が対策を「実施」「策定中」「予定」と2月時点で回答(インターリスク総研調べ)しており、今回の上陸で、さらに拍車がかかる。

 花王や資生堂などで構成する日本化粧品工業連合会は4月下旬、国内で感染者が発生した場合、百貨店などでの対面販売を自粛する指針を発表した。現段階では、通常通りだが、今後、国内での感染が拡大するような事態があれば、「顧客に感染を広げるわけにはいかない」(化粧品大手)と、各社は指針に沿って店頭での接客は自粛する方針だ。一方、「百貨店などでの接客をやめれば営業上、大きな痛手になる」と心配する声も聞かれる。

 もしも従業員に感染者が出たら――という不安を抱く企業も多い。赤外線関連機器を製造販売する「NEC Avio赤外線テクノロジー」には4月下旬から、赤外線カメラで人の発熱を測定できるサーモグラフィーの注文が、自治体や企業から殺到。大型連休も返上し、通常の倍のペースで生産に追われている。

 世界銀行は、新型インフルエンザが世界的に大流行すれば、最大で世界全体の国内総生産(GDP)の4・8%にあたる約3兆ドル(約300兆円)の損害と試算する。深刻な景気後退にあえぐ世界経済にとって大きな脅威だ。

 浦島充佳・東京慈恵医大准教授(公衆衛生学)は「これまでの対策は、死亡率が高い鳥インフルエンザを想定した計画に基づく。今回は弱毒性とみられることから、過度に活動を自粛したり中止したりすれば、景気へのマイナス影響の方が大きい」と指摘する。

 企業の危機管理策を支援する東京海上日動リスクコンサルティングの八田恒治・主任研究員は「何より情報を正確に把握することが重要。過剰に反応すれば経営の打撃になる一方、対応が遅れれば顧客の信頼を失いかねない」と、揺れ動く企業の苦悩をおもんぱかる。

(2009年5月11日 読売新聞)

861千葉9区:2009/05/17(日) 20:45:47
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/fe_090512_01.htm
【上陸 新型インフルエンザ】(下)強毒性なら…医療態勢に不安

 「朝から熱があるんですが、まさか新型では……」

 日本での感染が確認された9日、静岡市の診療所を20歳代の女性が訪れた。「旅行関係の仕事をしており、不安になった」という。

 診療所の大石達夫院長(同市静岡医師会長)は、念のため女性を他の患者と別の待合室に通し、医師会で独自に準備した問診票に従ってウイルスの簡易検査を実施。渡航歴がなく検査も陰性だったことから、通常の風邪と診断され、女性も安心した様子で帰宅した。

 今回のウイルスは弱毒型ではないかとみられているが、仮に季節性のインフルエンザがはやる冬場に、強毒性の新型ウイルスが流行したら――。「限られた『発熱外来』だけでは殺到する患者に対応できない。開業医も加わった態勢を作っておく必要がある」と大石さんは話す。

 国立感染症研究所感染症情報センターの安井良則主任研究官は「季節性でもここ10年に限っても1万5000人が亡くなる年もある。新型も合わせて流行すれば、もっと多くの人が死亡する恐れがある」とみる。

 だが、病院でも診療態勢は十分とは言えない。読売新聞が、感染症病床を持つ全国325施設に聞いたところ、回答のあった168施設のうち、4施設が「受け入れできない」と答え、「できる」と答えた施設でも「医師不足で時間外は対応できない」「多くの患者が訪れた場合には難しい」などと答えた。

 水際作戦の余波もある。中部国際空港(愛知県常滑市)検疫所支所に、応援医師を派遣する国立病院機構名古屋医療センター(名古屋市)。13日まで内科医34人のうちの27人と、看護師40人以上を交代で応援に出す。内海真副院長(60)は、「患者の治療や検査にしわ寄せが出ている」と話す。

 国と自治体などとの情報伝達の課題も露呈した。

 「成田空港で見つかった感染者が機内の座席を移動し、その近くに青森県内在住者が1人いた。“健康観察”を十分してほしい」。9日、厚生労働省の電話を受けた青森県の担当者は、ただの同乗者と思っていたが翌朝、同省に改めて確認したところ、その1人は「濃厚接触者」と初めて知った。感染拡大を防ぐには、外出自粛などの措置が不可欠だが、その大前提の円滑な情報伝達は心もとない。

 世界保健機関(WHO)は、これから冬の流行シーズンに向かう南半球の動向を注視。マーガレット・チャン事務局長は、こう警告する。「私たちは過大評価も過小評価もしない。インフルエンザウイルスは予想もしない方法で絶え間なく変化し続けているからだ」

 (この連載は政治部・高橋勝己、経済部・下宮崇、科学部・本間雅江、西部本社運動部・椋木太一、成田支局・八角一紀、医療情報部・田村良彦が担当しました)

(2009年5月12日 読売新聞)

862千葉9区:2009/05/17(日) 20:46:59
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/fe_090510_02.htm
【ドキュメント・新型インフル】「感染確認」…教委大揺れ

 9日午前5時55分、職員10人が徹夜で待機を続けてきた大阪府教委保健体育課の電話が鳴った。

 「厚生労働省が間もなく検査結果を発表するらしい」。別の庁舎にある地域保健感染症課からだった。その直後の午前6時すぎ、緊急ニュースのテロップがNHKテレビで流れた。「カナダから帰国の3人の新型インフルエンザ感染を確認」

 待機していた職員たちは府教委幹部に電話で連絡を取り、テレビや厚労省から電話で断片的に入る情報をメモし続けた。「生徒は発熱なし、教員は発熱」「ただ、重症ではない」……。

 「機内検疫で、自分と生徒の2人が引っかかりました」。カナダに生徒たちを送り出していた寝屋川市の府立高校の教頭に、成田空港に着いた男性教諭から、そんな連絡が入ってから約12時間。府庁別館6階の保健体育課は騒然となった。

 午前6時15分、厚労省から正式な連絡が入ると、保護者や報道への対応のために職員2人を学校に派遣し、1人が成田に向かった。

 午前10時すぎ、発症していない生徒28人が一時収容された成田空港近くの宿泊施設の支配人が、詰めかけた記者団に語った。「元気にしています。本当は疲れているのではないかと思うのですが……」

 10日間の停留のため、収容先の施設からバスで近くのホテルに向かったのは午前10時半頃。到着後、生徒たちは足早に裏口からホテル内に駆け込み、客室のカーテンも下ろされた。

 成田に着いた職員から午後、府教委に連絡が入った。「生徒たちの荷物が関西空港まで行ってしまった。こちらの宿泊施設に戻す手続きをしてほしい」

 カナダ・オンタリオ州。日本で3人の感染が確認されたというニュースが8日(日本時間9日)届くと、「カナダ滞在中に感染したのかどうかを調査中」。同州保健省報道官のアンドリュー・モリソン氏は戸惑い気味に語った。

 今回の交流事業でパイプ役を務めた寝屋川市国際交流協会に午後、生徒たちが滞在した同州オークビル市在住の日本人女性からメールが届いた。「感染を知り、驚いています。早期の回復を祈っています」

 文部科学省の相談窓口には、新たな対応があるのかどうか――などの問い合わせが学校関係者から相次いだ。午後6時すぎ、窓口を閉じた担当者が言った。「このまま、水際で食い止めてくれればいいのですが」

(2009年5月10日 読売新聞)

863千葉9区:2009/05/17(日) 20:47:31
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/fe_090511_02.htm
【ドキュメント・新型インフル】「自分で洗濯している」
「家族と離れ、不安やさみしさを訴えています」。4人目の感染者が確認された大阪府寝屋川市内の府立高校の校長は10日正午、集まった報道陣に生徒たちのこの日の様子を語った。

 成田空港周辺の病院や宿泊施設に「隔離」や「停留」されている生徒は、他の府立高2校と合わせ30人。「重篤者はいない」だけに保護者からは、勉強の遅れや、学習支援についての質問、要望も相次いでいる。

 空港近くの宿泊施設で「停留」を強いられている男子生徒から、母親のもとに電話があったのはこの日午前。「元気や。着替えは自分で洗濯している」。そう語る息子に、母親は「食事をしっかり取るように」と語りかけたという。

 いったん関西空港まで運ばれてしまった生徒の荷物は、9日のうちに宿泊施設まで届いたものの、日用品は不足気味だ。保護者のもとには、「パソコンが欲しい」「シャンプーやリンスを帰国前に捨ててしまった」などの声も届いている。

 新たに感染が確認された男子生徒が入院した成田空港近くの民間病院。入院から一夜明けた10日午後0時40分頃、この病院の事務長は「食事も残さず食べ、ぐっすり眠ったようです」と、男子生徒の様子を語った。

 搬送された際に37・3度だった体温も、タミフルなどの服用で36度台に落ち着いたが、外部との接触を断たれた状態が今後も長く続く。「あまりに手持ちぶさたな様子なので、看護師長が本とお菓子を差し入れました」。「家族からの差し入れは?」の問いかけに事務長は「今のところまだ届いていません」と語った。

 東京・新宿の国立感染症研究所では10日午後3時から、メディア向け説明会が開かれた。岡部信彦・感染症情報センター長は、今後、懸念される国内発症という事態を踏まえ、学校閉鎖の目安を次のように語った。「1人でも生徒が発症した場合、その生徒を隔離するだけでなく、学校を閉鎖するという判断をしてもらいたい」

 専門家が示す基準は明快だが、いざ生徒が罹患するという事態に遭遇した場合の、現場の悩みは深い。

 この日、大阪府庁別館の会議室で記者会見した中西正人教育長は「これ以上の感染者が出ないことを願う」と述べた。

 季節性も含め学校現場は、インフルエンザ流行の起点となる恐れを常にはらむ。検疫を盾にした水際の攻防が続くなか、新型インフルとどう向き合うか。教育現場の悩みは続く。

(2009年5月11日 読売新聞)

864千葉9区:2009/05/17(日) 20:54:33
739 :神戸市民A ◆wOKz9aFq1k :2009/05/17(日) 20:50:26 ID:IgPaDpNL
【休校情報】
[兵庫県]
神戸市第一学区(東灘、灘、中央)、第二学区(兵庫、北)、第三学区(長田区のみ)の
幼稚園・小中高大、特別支援学校
芦屋市の幼稚園・小中高大
西宮市の幼稚園、小中高大、特別支援学校
伊丹市の幼稚園、小中高、特別支援学校
宝塚市の幼稚園、小中、特別支援学校
高砂市の幼稚園、小中高
加古川市の幼稚園、小中
姫路市の小中
稲美町の幼稚園、小中
養父市の幼稚園、小中
朝来市の幼稚園、小中

[大阪府]
茨木市の幼稚園、小中高大
吹田市の幼稚園、小中高大
豊中市の幼稚園、小中高大
箕面市の幼稚園、小中高
高槻市の幼稚園、小中
大阪大学、関西大学

大変なことに。

865千葉9区:2009/05/18(月) 01:08:27
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2009/05/17/01.html
ジェット風船インフル対策で球団に“温度差”

 厚生労働省は16日、兵庫県立神戸高校(神戸市灘区)に通う生徒3人ら、高校生計8人の新型インフルエンザ感染を新たに確認したと発表した。空港などの水際の検疫を除くと国内で初の発生ケース。神戸高校の3人には最近の海外渡航歴がなく、人から人への感染が広がっている可能性が高まった。このため、プロ野球の試合でジェット風船の自粛をファンに呼び掛けるなどスポーツ界にも影響が出始めている。

 感染者が神戸から出たことで、関西に拠点を置く球団も慎重な対応を迫られた。16日のオリックス―日本ハム戦(京セラドーム)では感染拡大予防策としてジェット風船の販売が停止になった。

 試合前とイニング間には場内アナウンスで風船を使用しないよう求め、電光掲示板でも「新型インフルエンザの感染を防ぐため、ドーム内ではジェット風船を飛ばさないようにご協力お願いします」と呼び掛けた。通常なら「ラッキー7」の7回の攻撃に入る際に一斉に飛ばす名物の風船が、2万人を超す客席から宙を舞うことはなかった。

 オリックス、京セラドーム大阪では4月末から新型インフルエンザの対策本部を設けている。村山良雄球団常務は「こんな時期ですからファンの皆様にもご理解いただけると思う。販売中止は無期です。収まるまで。今後も状況は読めない」とした。

 23日の阪神との交流戦(神戸・スカイマークスタジアム)の開催については「市などから何らかの話があれば話をさせていただく。もちろんNPB(日本プロ野球組織)とも話をしながら対応していきたい」。現時点では開催予定だが、感染が拡大すれば中止の可能性もゼロではない。

 一方、阪神の南信男球団社長は今後の対応について「ジェット風船は(飛ばすことを)やめようと思えばやめられるが、まだ決めていない。主催ゲーム(24日ロッテ戦・甲子園)までは時間がある。情勢を見て判断する。早め早めの対応はしていくがとにかく情勢を見て」と述べた。

[ 2009年05月17日 ]

866千葉9区:2009/05/18(月) 01:11:41
そそ、気になってたケイジ・フクダ
国籍はわかりませんが、DNA的には生粋の日本人なんですね。
「事務局長補代理」ってのも「筆頭代表代行」並にわけわからん役職ですね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%AF%E3%83%80
ケイジ・フクダ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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ケイジ・フクダ(福田 敬二、1955年 - )は、アメリカ合衆国の医師。アメリカ合衆国疾病管理センターインフルエンザ局疫学部長などを経て、現在は世界保健機関事務局長補代理、大阪市立大学客員教授。


経歴 [編集]
1955年 - 東京都の日本人医師の両親の下に出生
1977年 - オベリン大学にて学士号取得
1984年 - バーモント大学(en:University of Vermont College of Medicine)にてMD取得
カリフォルニア大学バークレー校にて医学博士号を取得
現在はスイスのジュネーブに妻と子供二人とともに在住。

867千葉9区:2009/05/18(月) 01:14:58
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2009/0516_2.html
②新型インフルエンザ/国内拡大、防げるか

 国内で初めて発生が確認された新型インフルエンザ。最初に感染が疑われ、十六日確認された神戸市の高校生三人はいずれも海外渡航歴がなく感染源は不明だ。三人が通う学校などでは数十人が体調を崩し集団感染の可能性もあるが範囲も判然とせず、準備を重ねてきたはずの行政からは「想定外」との言葉が漏れる。感染拡大は防げるのか。官民の対策は本番を迎えた。

 ▽混乱

 「神戸市の発表内容しか分からない」。同市の男子高校生に感染の疑いがあると伝えられて一夜明けた十六日朝、厚生労働省の担当者は報道陣の質問の多くに答えられず、実態を把握できていない姿を露呈した。

 「時間の問題」(舛添要一(ますぞえ・よういち)厚労相)と構えていた国内発生第一号。新型感染を疑う条件の一つに、発熱などの症状に加え「海外渡航経験」があり、三人がこの条件に当てはまらなかった。さらに、うち一人の検体は季節性インフルエンザのタイプ特定のため、遺伝子の詳細(PCR)検査に回され、偶然新型の「陽性」が発覚したことが混乱を招いた。

 厚労省は今後渡航の有無にかかわらず集団で感染が疑われるケースなどの発生情報を寄せてほしいと呼び掛ける構えだ。だが担当者からは「(報告の)基準を緩めると、『季節性』もすべて疑わねばならず加減が難しい」との声も。実際、十六日のうちに大阪府では約百人が症状を訴える事態となっている。

 ▽不足

 最初の男子高校生の検体は十二日夕に神戸市環境保健研究所に届いた。だが研究所にはPCR検査機器が一台だけ。同市で起きた食中毒の原因特定などが優先されて検査は後回しにされ結果判明は十五日夜になった。

 神戸市によれば、昨年国のガイドラインでこの機器を使ったインフルエンザのPCR検査が認められたことから検査回数が増加。担当者は「約四時間半かかる検査を昨年は一日平均二、三回行ったが、最近は二十四時間フル稼働で、もう一台購入しようとしたところだった」と話す。

 神戸市を含む近畿と周辺の二府七県八市は衛生研究所間で相互協力協定を結んでおり、神戸市の担当者は「今後ほかの研究所に応援を頼むかもしれない」と話すが、今後感染が拡大すれば、よその検体を調べる余裕もなくなる可能性がある。

 鈴木宏(すずき・ひろし)新潟大教授(公衆衛生学)は「感染症検査には機器も人材も足りない。今回の件を機に国は充実を図るべきだ」と指摘する。

 ▽兼ね合い

 ウイルスの「上陸」が現実になった今、対策の焦点はいかに感染拡大を抑えながら社会機能を維持するかに移る。

 JR各社や航空会社は当面通常通りの運行を続ける。東海道新幹線を運行するJR東海は、乗務員ら約八千人の四十日分のマスク、計三十二万枚を備蓄。JR東日本も接客用の防護メガネやマスクを準備し、京成電鉄は車内を消毒する準備も整えた。日航や全日空は、国際線の一部の便で、客室乗務員のマスク着用を義務化している。

 国の行動計画では強毒性のウイルス感染を前提に、学校の生徒が感染した場合は当該都道府県内のすべての学校の休校を想定したが、今回はウイルスが弱毒性であることを理由に当面、神戸市の一部と隣接する兵庫県芦屋市の教育施設などに休校対象は限定された。

 「命と健康を守ることが一番大切だが、経済活動や個人の自由の尊重との一番いい兼ね合いを判断しなければ」。未曾有の不況の中、舛添厚労相は経済面への配慮をにじませる。だがその線引きには踏み込まず、手探りの対応は始まったばかりだ。

869千葉9区:2009/05/18(月) 22:01:42
http://www.sankei-kansai.com/2009/05/18/20090518-009923.php
2009年5月18日

休校判断、悩む自治体 過剰措置懸念も「最悪想定」
 大阪や神戸の高校生らに新型インフルエンザが確認されたことを受け、感染者の居住地域やその周辺の自治体が相次いで学校の休校措置を取っている。大阪府内の中学・高校は知事が1週間の休校を要請するが、休校にするかどうかの基準は明確ではなく、なおも市町村の判断に委ねられており、なかには、感染疑いの患者が自治体内に1人もいなくても休校を決めた自治体も。学校は感染拡大の温床になりかねない一方、過剰措置を懸念する声もあり、今後の課題にもなりそうだ。

 知事意向踏まえ

 学校の休校について政府の行動計画には「都道府県単位の一斉休校」と盛り込まれているが、計画の想定は致死率の高い「強毒性」。今回の新型インフルエンザは「弱毒性」と指摘されているため、政府は行動計画を弾力的に運用することとし、休校エリアは、地域の実情に応じ自治体ごとに判断することになった。

 大阪府では関西大倉高(茨木市)で多数の感染者が確認されたことを受け、休校措置を取る自治体が増えた。同校は私学で、通学範囲も広域だったため各自治体が対応に追われた。

 大阪府豊中市の場合、府に連絡して橋下徹知事の意向を確認。「府内で発生した場合、休校の臨時措置を行うように」とする意向を踏まえ、市内全域休校と判断した。市の梅田幸治・危機管理監は「末端の市町村には情報がなく困っている」と打ち明ける。市全域を休校にするのは影響が大きいという意見もあったが「最悪の事態を想定しよう」と全域休校を決めた。

 拡大防止の鍵に

 一方、茨木市に隣接する大阪府箕面市は感染者や疫学的な感染疑いの患者が1人もいない段階から、休校に踏み切った。担当者は「感染者は確認されていないが隣接地域で感染者が出ているほか、市内から関西大倉高に通う生徒もいる」と説明。「基準はないが豊中市などの措置も参考にしながら決定した。異論はあるかもしれないが必要と判断した」とした。

 担当者らが過敏に反応するのは、学校の措置が感染の拡大防止の鍵になるという見方があるからだ。狭い空間で大人数が長期間にわたり一緒に過ごす学校は、感染症流行のきっかけとなることも少なくない。休校措置を取るタイミングが遅れたため、大流行につながったケースもあり、担当者たちには慎重な判断が求められているという。

 一方、対照的な対応だったのは大阪市。市内在住者の感染者が確認されたが休校措置を見送った。平松邦夫市長は「大阪市内の患者発生は限定的で、市内では大量患者の集団発生も確認されていない」と説明。散発的な患者の発生を理由に、市全体の学校を閉鎖してしまうと、患者の発生が収束するまで学校再開のめどが立たなくなるという悩みもあるという。

 ただ、平松市長は「今後、市内の学校などで集団発生が確認されるなどすれば、休校措置を含め、即座に対応したい」としていた。

 県が基準を提示

 神戸高校などで感染が確認された兵庫県では、新たな感染者が確認されるたび、県が感染者の居住自治体に小学校などの休校要請を行うという基準で対応したという。

 だが、感染者数が次第に増加するなか、感染が確認されていない自治体でも休校措置を取るところも。感染者の確認前に休校措置を取った宝塚市の中川智子市長は「市内にすでに感染者がいるという認識を持ち対策に出た」と話した。

 困惑は隣接府県にも広がっている。兵庫県の西隣、岡山県健康対策課は「生活に影響を及ぼす休校や営業自粛に、どこまで住民の同意が得られるか判断が難しい」としたうえで「発生した場所が、人の多い都市部か地方かによっても対応は変わる。ケース・バイ・ケースで決めるしかない」と話していた。


(2009年5月18日 08:35)

870千葉9区:2009/05/18(月) 22:06:25
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090518-00000625-san-soci
新型インフル 首都圏では静観 鉄道、航空各社「パニック避けたい」 
5月18日20時15分配信 産経新聞

 新型インフルエンザの感染が広がりを見せているが、首都圏などでは発症者が出ていないことから、航空・鉄道各社や行楽地では「パニックは避けたい」として、対策は最小限にとどめている。

  [フォト]神戸市では、買い物客もマスクで自己防衛

 国土交通省などは国内での拡大を受け、航空各社に伊丹空港便のある空港に手洗いやマスクの着用、うがいの強化を呼びかけるポスターの掲示を指示。全日空では羽田など22空港で、日本航空でも国内全58空港でポスターを掲げた。

 全日空では、神戸市や隣接の兵庫県芦屋市に住む社員に対し、本人や家族に高熱などの症状が出た者が出た場合、自宅で待機するように徹底。日航でも、すでに高熱が出た社員は出勤させないようにしている。

 ただ、両社とも「乗客に不安をあおりたくない」とし、羽田空港の地上クルーや、国内線客室乗務員らのマスク着用は行っていないという。

 東京−新大阪間の新幹線を運行するJR東海は18日、対策本部を立ち上げるなど警戒レベルを引き上げた。新大阪駅の駅員らにマスク着用を義務づける措置を決めたが、それ以外の新幹線車内販売員らに着用範囲を広げる予定などはないという。

 東京駅などの首都圏主要駅でも、特別な対策は取られていない。JR東日本では全社員約6万人に行き渡るマスクを確保しているが配布はしておらず、「過剰反応を避け、推移を見守っている状態」としている。

 東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド(千葉県浦安市)は、従業員にうがいと手洗いの徹底を求めるとともに、新型インフルエンザによる死者が発生している国への渡航を禁止。来園客に対する予防策はとっておらず、担当者は「行政の指示を仰ぎながら柔軟に対策方法を決めていく」と話している。

 東京ドーム(東京都文京区)では、施設の各入り口にマスクの着用を求める看板を掲げ、野球の試合中などは構内放送やオーロラビジョンで、うがいや手洗いなどを求めている。12日には社内対策チームを立ち上げたが、担当者は「状況を見ながら対策を取っていきたい」と静観の姿勢を見せている。

871千葉9区:2009/05/18(月) 22:19:34
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090518-OYT1T00687.htm
保育所休業の従業員に休暇、関西出張禁止の企業も
 行員1人が感染した三菱東京UFJ銀行は、鳥インフルエンザの流行を想定した対策マニュアルに準じて対応している。

 感染者の出た三宮支店(神戸市中央区)では18日、支店長ら幹部以外の行員を自宅待機に。感染を伝える張り紙を出入り口のガラス扉に掲げ、別の支店から派遣された行員がマスク姿で客に事情を説明しながら業務にあたった。

 構内のコンビニエンスストアの従業員から感染者が出た神戸市のJR三ノ宮駅。隣駅の元町駅と合わせ、コンビニエンスストアやホームの売店、宝くじ売り場の計8店に「一時休業させていただきます」と書かれた紙が張り出された。

 感染者が出ていない企業も独自に対策を講じ始めた。工業用ベルトメーカー「三ツ星ベルト」(神戸市長田区)は、保育所の休業で子供を預けられず出勤が難しい従業員に、子供の行事参加のための休暇制度を適用することを決定。給湯機器メーカー「ノーリツ」(同市中央区)では、本社と関西の事業所の社員を原則出張禁止とし、他地域の社員の関西地区への出張も禁止した。

(2009年5月18日15時40分 読売新聞)

872千葉9区:2009/05/18(月) 22:24:41
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090518-00000072-sph-soci
コンビニおでん販売中止、神戸市内ホテルもキャンセル相次ぐ…新型インフル余波
5月18日8時1分配信 スポーツ報知

 新型インフルエンザの国内感染者は17日、大阪と神戸などで一気に増加し範囲も拡大した。この日深夜までに確認されたのは、八尾市の小学6年生の女児を含む高校生や大学生ら84人。国内感染者は、2府県で計96人(成田空港の検疫で見つかった4人を含む)となった。臨時休校や外出自粛の動きも強まり、マスクが売り切れる薬局も続出。感染ルートなどが謎のまま、出口の見えない不安が広がっている。

 おでんも発売中止−。ファミリーマートは神戸市の93店舗と大阪府と京都府の一部の99店舗で、マスク着用に加え、飛沫(ひまつ)感染を防ぐため、店頭でのおでんの販売を見合わせた。神戸磯上通店の店員は「昨日から販売の中止をしている。インフルエンザの拡大を防ぐための処置。沈静化するまでは販売の再開はできない」と話した。

 ホテルのキャンセルも相次いでいる。神戸メリケンパークオリエンタルホテル(神戸市中央区)では、16日以降に宿泊約30件、レストランは約30件で約200人のキャンセルがあった。ホテルオークラ神戸(同)でも宿泊で30件強、レストランは15件約100人のキャンセルがあったという。

 大手スーパーのイオン(ジャスコ、ダイエー、サティなど)は神戸市、芦屋市、豊中市、茨木市の計55店舗で店員のマスク着用を義務づけ、高校生や大学生のアルバイト勤務を当面停止。関西の鉄道では阪急、阪神、京阪、南海が17日、全線全駅で乗務員や係員のマスク着用を開始した。

873千葉9区:2009/05/18(月) 23:07:54
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090518/bdy0905181641014-n1.htm
【新型インフル】香港の観光業にも深刻な打撃
2009.5.18 16:29
 【香港=矢板明夫】新型インフルエンザと世界的な金融危機の2重の影響で、香港の観光業は大きな打撃を受けている。ホテルの客室稼働率は昨年比で2割以上も下がり、特に5つ星ホテルは、観光シーズンの5月になってからも、客室の半分以上が空室という状態が続いているという。

 香港紙・文匯報などによると、米国発の金融危機が深刻化した昨年秋以降、香港を訪れる団体観光客は1割以上も減少。そこへきて新型インフルエンザの感染拡大が明らかになって訪れる人はさらに減り、市内の観光ガイドの約6割は仕事がない状態だという。「2003年春の新型肺炎(SARS)が流行したときよりもひどい」との声も出ている。

 SARSが流行した当時、香港で約1800人が感染、そのうち299人が死亡シ観光業は大きな打撃が受けたが、今回の新型インフルエンザの感染拡大で、多くの観光客はSARA流行のときの香港のイメージが蘇り、ツアーのキャンセルが相次いだという。あるホテル関係者は「香港は流動人口が多いうえ、人が密集しており、感染症に弱いと思われているようだ。何かがあると真っ先に敬遠される」と嘆く。

 香港ホテル連合会と各航空会社は提携して、宿泊と航空券がセットの格安旅行商品を発売するなど、客を集める工夫を重ねているが、その効果はあまりないようだ。

874千葉9区:2009/05/18(月) 23:08:55
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090514/bdy0905142144008-n1.htm
【新型インフル】「帰ってくるな」「謝れ」…大阪・寝屋川市や学校に中傷殺到 (1/2ページ)
2009.5.14 21:42
 新型インフルエンザで、国内初の感染が確認された高校生ら4人に対する「隔離」と、周囲にいた人たち48人の「停留」措置が、15日夕から次々と解かれる。これまでの厳しい行動制限がなくなり、日常生活が可能になる。だが、生徒らの高校がある大阪府寝屋川市などには、誤解にもとづく誹謗(ひぼう)や中傷が殺到。関係者らは、いわれのない偏見などを危惧(きぐ)している。

 隔離の4人と停留の48人のうち32人が、短期留学の関係者。寝屋川市によると、生徒らが帰国した8日以降、52件の電話が全国から寄せられた。府や学校にも計100件超の電話が寄せられ、多くが行政や生徒らを批判する内容だったという。

 「成田から帰ってくるな」「どうしてあんな学校がカナダ留学にいくのか」といった理不尽な電話や、「なぜマスクをしなかったのか」「早く帰国させるべきだった」といった留学中の行動にも批判が寄せられた。「謝れ」「賠償しろ」「バカヤロー」といった罵声(ばせい)を一方的に浴びせたり、生徒や教員を個人的に中傷したりする内容の電話もかかっているという。

 寝屋川市の危機管理担当者は「人権を傷つけるような電話もある」と相次ぐ心ない電話に困惑。その上で「根拠のない批判に対しては、きっちりと正しい情報を伝えて反論するようにしている」と話している。

 インターネットの掲示板でも、書き込みが殺到する“おまつり”状態。その多くが「税金使ってウイルス輸入。何やってんの?」「他人に迷惑かけてるんだ。たかが風邪ひいた問題じゃない」という心ない表現になっている。

     ◇

 大阪府では15日に生徒らが混乱なく帰れるよう、帰宅手段やマスコミ対応にあたる「帰阪支援チーム」を立ち上げた。さらに13日には橋下徹府知事が舛添要一厚労相に電話して「安心に関するメッセージを発してほしい」と要請。舛添厚労相が即座に「二次感染の恐れは一切ない。地域社会で、これまで通りに迎えていただきたい。正しい情報に基づき、冷静に対応を」と記者会見した。

 厚労省によると、停留は、本人の診療と周囲への感染拡大を防ぐ目的でとられる措置。当初の10日間の予定を7日間に短縮することになったが、知見を基にした専門家の提言に基づいた措置で、国内に感染が広がる恐れはないという。

     ◇

 隔離や停留、さらに同便で帰国した人たちに実施されている健康観察の根拠となっているのが「検疫法」と「感染症予防法」だ。

 旧伝染病予防法に代わり平成10年施行の感染症予防法では、「前文」で「ハンセン病などでいわれのない差別や偏見が存在したという事実を重く受け止め、教訓にすることが必要」とうたわれている。

 仙台検疫所長などの経歴を持つ岩崎恵美子仙台市副市長は「差別や偏見が繰り返されるようなことがあってはならない。停留や隔離を解かれた人から、感染が広がることは全くない。普通に受け入れればいいだけのこと」と話している。その上で、「弱毒性であることを考えれば、国は停留や隔離などの措置を、もっと柔軟にすべきではないか」とも指摘している。

875千葉9区:2009/05/18(月) 23:09:55
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090518/bdy0905182033034-n1.htm
【新型インフル】混乱…校外学習途中でUターン、集合場所で修学旅行延期
2009.5.18 20:32
 休校とされた学校では修学旅行や学校活動も中止されたが、すでに出発していたり集合場所で中止を告げられたりしたケースも出て、混乱した。

 兵庫県小野市の市立中学校は18日午前、市教委を通じて休校要請を受けたが間に合わず、3年生と引率教員ら約250人が沖縄本島への修学旅行に出発した。

 同校によると、県から臨時休校などの要請があった場合には、修学旅行を中止か延期にする予定だった。全員にマスクを配布し、着用させたという。同市内では感染者は確認されていない。

 また、同県西脇市の3小学校の5年生65人は、自然学校のため淡路島に向けて出発したが、明石海峡大橋を渡った直後に、市教委から延期するよう連絡が入り、西脇市へUターンした。4泊5日の日程で2台のバスに分乗し、午前7時半ごろ出発していた。

 3年生約160人が関東方面への修学旅行に出発する予定だった大阪市立高倉中学校(同市都島区)は、集合場所のJR新大阪駅で「中止」を告げられた。

 同校によると、山ノ井寛久校長が18日午前7時すぎ、市教委から「市内から出ないように」との連絡を受けた。既に大半の生徒が集合場所に向かったとみて各家庭への連絡は見送り、集合場所で同8時半ごろ、生徒たちに「残念ですが、このまま引き返します」と告げたという。

 修学旅行は2泊3日で浅草や東京ディズニーランド、国会議事堂などをめぐる予定だった。生徒らはショックを受けた様子だったといい、同校は「日を改めて実施したい」としている。

876とはずがたり:2009/05/19(火) 00:51:51

05年総選挙の時の記事

自民有力基盤、揺らぐ医師連 11区 民主候補を推薦予定
2005/08/25
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1068688996/1309

 30日の衆院選公示を前に、自民党の有力な支持基盤だった各市郡の医師連盟の推薦方針に異変が生じている。小泉首相が検討している医療制度改革に反発しているためで、兵庫県内では、姫路市医師連盟が、兵庫11区(姫路市)で立候補予定の民主前職の推薦を決めた。他の選挙区でも、全候補者に質問状を送り、医療政策についての考え方を探る動きが出ている。


民主党・金田誠一氏の「政権交代実現総決起集会」に1千3百人!
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1068688996/1342
藤岡敏彦函館医師会元会長
「全道の総会でも医師会の医師連盟は道8区で全面的に金田氏と民主党応援を決定。
 日本の(医師会の)歴史の中で初めてのこと」
〜医師連盟の山英昭現会長(函館医師会会長)からは応援メッセージ〜

金田誠一氏、お礼と改めて決意表明「政権交代目指して、12日間全力上げて戦う」!

民主の金田氏と無所属山下氏も 道医師連盟が推薦
2005/09/01 00:39
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1089950050/1389
 道医師会の政治団体「北海道医師連盟」(飯塚弘志委員長)は三十一日までに、道内の衆院選立候補者のうち、自民党の九人と、民主党の金田誠一氏(8区)、無所属の山下貴史氏(10区)を推薦した。

877とはずがたり:2009/05/19(火) 00:52:04

08年9月頃の記事。

自民「驚き」、民主「歓迎」
2008/09/18(木) 
http://www.ibaraki-np.co.jp/47news/20080918_03.htm

 次期衆院選で自民党の有力支持団体の県医師連盟が民主党候補を推薦するという異例の事態に、自民党県連の長谷川大紋幹事長は「県医師会からは約三千五百人の方々に自民党員になっていただいているだけに、驚いている。後期高齢者医療制度については党として改革を進めている。政権政党として責任ある政策を打ち出さなければならず、理解を求めていきたい」と語った。

 一方、民主党県連の大畠章宏代表は「新たな政治状況の第一歩と感じている。これからは政策で支持候補、政党を決めるようになったということ」と歓迎。長谷川修平幹事長も「七人すべてを推薦というのは大変な決断。何とか政権交代を果たして期待に応えなければならない」と話した。

全選挙区で民主推薦 県医師連盟
2008/09/18(木)
http://www.ibaraki-np.co.jp/47news/20080918_01.htm
次期衆院選 「後期高齢者」に反発
 次期衆院選への対応で、県医師会の政治団体「県医師連盟」(委員長・原中勝征県医師会長)は十七日、県内七小選挙区すべてで民主党公認候補者(公認予定者含む)を推薦すると発表した。既に1区で同党候補への支持を決めていたが、アンケート調査の結果、県医師会が主張する後期高齢者医療制度の撤廃に全員が賛意を示したことなどが理由。県医師連盟は以前から自民党の最大の支援団体の一つで、衆院選での民主候補推薦は初めて。有力団体の自民離れが選挙戦にどう影響するか、注目される。

 県医師連盟の県内全選挙区での民主候補推薦は、原中委員長らが県庁で会見し明らかにした。推薦決定した今月十二日の同連盟常任委員会について、原中委員長は「後期高齢者医療制度に表れた国民生活無視の政府の社会保障制度に対し、多くの年老いた患者さんと一緒になって行動する時と意見が一致した」と説明、「この制度に反対表明している民主党を全力で応援することが大切との結論に達した」と話した。
 今後、県医師連盟として各候補と正式に政策協定を結び、会員医師の医療機関にポスター掲示するなどして民主候補を応援する予定という。
 県医師会では後期高齢者医療制度について「高齢者の切り捨て」などと反対し、撤廃を求める二十万人の署名を集め、七月に厚生労働省へ提出。同制度撤廃に賛成するかどうかなどを尋ねたアンケート調査は八月、県内選挙区の立候補予定者十六人に対して実施し、十一人(民主七人、自民三人、共産一人)から回答を得たという。
 アンケート調査結果を基に民主候補推薦を決めた常任委員会での議論について、原中委員長は「出席した各市・郡医師会の代表五十人の誰一人からも自民党支持の意見は出なかった」と説明した。
 一方で、「後期高齢者医療制度に対する反発は大きいが、民主推薦とはいえ、基本的には自主投票。熱狂的な自民支持者も多く、実際どうなるかは未知数」(県南地域の医師会長)と県医師連盟と地域の医師会の温度差を指摘する声もある。

「社会保障費削減を凍結」=麻生氏が日医に伝達−10年度予算で
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200809/2008091800391&rel=j&g=pol

 日本医師会の政治組織「日本医師連盟」(日医連)の羽生田俊常任執行委員長は18日記者会見し、社会保障費を毎年2200億円抑制する政府方針について、自民党側から麻生太郎幹事長の考えとして「2010年度予算では削減を凍結したい」と伝えられたことを明らかにした。(2008/09/18-13:48)

878とはずがたり:2009/05/19(火) 00:52:58

(茨城)県医師会、首相に抗議 「常識欠落」発言
2008年11月21日
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/6629

あまたの医師を「社会的常識がかなり欠落している」とした麻生首相の発言によって、県医師会(原中勝征会長)と自民党との間に、決定的な溝が生じた。次期衆院選で民主推薦を決めていた県医師会は20日、首相あてに痛烈な抗議文を送付。衆院解散の先送りで生じていた一服感を振り払い、民主への協力姿勢を強めた。一方、日本医師連盟のほうから推薦を取り付けていた自民には、再び焦燥感が漂い出した。(川上裕央)

県医師連が民主推薦=衆院選全国情勢・茨城
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/7088
 自民を支援してきた県医師連盟が全県で民主推薦を決めた。前回1勝に終わった民主がこれらを追い風に、議席を増やせるかが焦点だ。
(2008/12/27-15:44)

定額給付金 民主党公認候補に寄付を 茨城県医師会有志
2009.1.27 02:52
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/7556
 定額給付金を盛り込んだ平成20年度第2次補正予算案の審議が大詰めを迎える中、茨城県医師会(原中勝征会長)の有志でつくる「茨城から定額給付金で医療を変える会」(小松満代表)は26日、県医師会の会員に対し、定額給付金を県内の民主党候補に寄付するよう呼びかける方針を明らかにした。県医師会の政治団体「県医師連盟」はすでに、次期衆院選で民主党候補を推薦する方針を決めているが、今回の呼びかけは、政府・与党の政策に対する「反対の意思表示」(小松代表)としている。

定額給付金の寄付呼び掛け 茨城県医師会、民主候補に献金
2009/01/26 17:09 【共同通信】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/7558

 茨城県医師会の有志が26日、政府の定額給付金に抗議するため、会員の開業医ら約1400人に給付分の寄付を呼び掛ける団体を設立したと発表した。集まった資金は県医師会の政治団体、県医師連盟が次期衆院選で推薦を決めている県内の民主党候補に献金する。

879とはずがたり:2009/05/19(火) 01:01:00

栃木1区は結局どうなったんでしたっけ?

船田氏と石森氏公開討論
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/7610
 次期衆院選で栃木1区に立候補を予定する現職の船田元氏(自民)と、新人の石森久嗣氏(民主)による公開討論会が30日、宇都宮市内で開かれた。県医師会の政治団体である県医師連盟の宇都宮支部が主催。同支部はこれまで船田氏の支援を続けてきたが、支部内には医師会員である石森氏の推薦を求める声もあり、「政策を見極める機会」として開催された。

 また石森氏は、現役医師の立場から、公約として「栃木県をモデル地区とした地域完結型の医療環境整備」を主張。船田氏は「良質な公共交通の構築」を挙げ、LRT(次世代型路面電車)の導入計画に理解を示した。

 県医師連盟では昨年10月、「自民候補の単独推薦」か「ダブル推薦」かで意見が分かれ、結論を持ち越していた。
(2009年1月31日 読売新聞)

医師の支持つかめ 衆院1区前哨戦
2009年01月31日
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/7626
 次期衆院選1区で立候補予定の自民現職の船田元氏(55)と民主新顔の石森久嗣氏(46)が30日、宇都宮市内で県医師連盟宇都宮支部が主催した討論会に臨み、議論を交わした。医師会関係者など約300人が見守った。

 県医師連盟はこれまで自民候補の推薦を続けてきたが、今回は医師出身の石森氏も推薦する可能性が高い。船田氏は「医療だけでなく、バリアフリーや公共交通の整備など宇都宮を安心して暮らせる街にしたい」と主張。石森氏は「みなさんが安心して医療に従事できる環境を整えたい」とアピールした。

栃木県医師会、民主候補推薦も 次期衆院選
2008.10.12 02:21
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tochigi/081012/tcg0810120222002-n1.htm

 栃木県医師会(高島三喜会長)は11日、宇都宮市で県医師連盟委員会(委員長・同氏)を開き、次期総選挙の栃木3区で自民党の渡辺喜美氏を、5区で同党の茂木敏充氏を推薦することを決めた。

 焦点になっていた4区については小山地区委員会が民主党の山岡賢次氏、自民党の佐藤勉氏共に推薦に至らず、自主投票になる公算が大きい。自民党の公認が決まっていない2区も上都賀郡市委員会は自民党候補を推薦するとしたが、塩谷郡市委員会は自主投票となったため、2区全体としては自主投票になる。1区は、自民党の船田元氏、民主党の石森久嗣氏の両方を推薦する可能性が強いとの見通しを示した。

 これまで自民党候補のみを推薦してきた県委員会だが、地区委員会単位とはいえ、民主党候補の推薦の可能性が出ていることについて、高島委員長は「世の中の流れで自民、民主のどちらを支持するというわけではない」と話している。

880とはずがたり:2009/05/19(火) 01:15:31

選挙:銚子市長選 出直し選、元職・野平氏が当選 リコール騒ぎ尻目 /千葉
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1224160558/726-727
 ◇投票率58.87%
 リコール派と前市長の争いを尻目に、元市長が返り咲いた。銚子市立総合病院診療休止問題に端を発した出直し市長選は17日投開票され、元市長の野平匡邦(まさくに)氏(61)が、前市長の岡野俊昭(63)▽会社社長の茂木薫(58)▽元市議の石上允康(みつやす)(63)▽元同市立病院勤務医の松井稔(45)▽学習塾経営の高瀬博史(59)−−の5氏を破り、当選した。当日有権者数は5万9598人、投票率は58・87%(任期満了に伴う前回選挙57・13%)。【新沼章、斎藤有香、斎川瞳、黒川晋史】
 ◇銚子市長選開票結果
当 15289 野平匡邦 61 無元
   7969 岡野俊昭 63 無前
   4256 茂木薫  58 無新
   3151 石上允康 63 無新
   2709 松井稔  45 無新
   1314 高瀬博史 59 無新
 =選管最終発表

【記者ノート】「来年4月病院再開」公約重く 銚子出直し市長選
2009.5.18 21:05
 今回の市長選は、市立総合病院の休止を公約違反とするリコール(解職請求)で失職した岡野俊昭前市長(63)と、リコールを起こした市民団体の対立が原因だった。しかし、ふたを開けてみれば、両者とは無関係の立場にいた野平氏が当選した。

 こうした結果に、市民からは「リコールは何のためだったのか」との声も出ている。しかし、今回の出直し選で、立候補した6人全員が「病院再建」を公約に掲げたことで、病院の休止を発端としたリコールの目的は、一定の成果を得たとの見方もある。

【銚子出直し市長選】野平氏が返り咲き再選 リコール推進派は票割れる
2009.5.17 23:26
 野平氏は、休止中の病院について、外部の法人に経営を任せる「公設民営」での再開を提案。「1団体に医療面と経営面の責任を押しつけるのは無理」とし、各分野の専門集団を公募して監視機関を設けることで運営の安定化を図るとした。また、産業振興による雇用創出を打ち出し、若年層にも支持を広げた。

 一方、岡野氏は病院休止案に賛成した保守系市議らの支持を取りつけ、組織力を生かした票固めで追い上げを図ったが、リコールによる失職というマイナスイメージをぬぐいきれず、及ばなかった。

881千葉9区:2009/05/19(火) 21:35:55
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090518/bdy0905182318050-n1.htm
【新型インフル】休校めぐり橋下大阪府知事と平松大阪市長が応酬 (1/2ページ)
2009.5.18 23:16
 「府市連携」を強調してきた大阪府の橋下徹知事と大阪市の平松邦夫市長との間で18日、新型インフルエンザの対応をめぐる応酬があった。橋下知事は、厚生労働省が府全域の中学と高校の休校を要請したのに「大阪市が乗ってくれない」と、平松市長の政治決断を批判。一方で、平松市長は「国からの要請がきちんと伝わってこなかった」と不満を漏らす。府全域で対応すべき非常時の情報伝達と意思決定のあり方に改めて課題が浮き彫りとなった。

 「大阪市だけぽっこりと違う対応をやったら、効果が半減してしまうと思うので非常に残念」

 18日未明に政令市の大阪市と堺市を除く中学と高校の休校要請を決めた橋下知事は同日朝、報道陣に対し、17日午後3時すぎに市立学校の全面休校を見送ったまま対応を変えようとしない大阪市をやり玉に挙げた。「行政的な判断になるとなかなか踏み切れないんでしょうね」と批判した。

 一方、平松市長は18日朝に急遽(きゅうきょ)、全市立小中学校と高校などの休校を決定。その後、厚労省から市に対して正式に府全域の休校要請があったのは午前4時ごろと説明した。休校方針に転換した理由として、17日深夜から18日未明にかけて市内の府立高校で感染者2人が確認されたことに加え、「大きなポイントは厚労省からの連絡だった」と強調した。

 さらに平松市長は、大阪府が休校要請について発表した18日未明の段階では、市に国の要請が伝わっていなかったと指摘し、「政令市だからということで除外していい部分と、除外されてはならない部分がある」。17日深夜に橋下知事と電話した際も、市内で発生源を確認していないため休校を見送る方針を伝えると、「政令市の判断でやっていただくことでいいと思います」と応えたという。

 ただ、市幹部は17日深夜の段階で厚労省から休校を打診する電話連絡を受けていた。その際、市幹部は「正式な通知をいただいた上で市の対策本部会議で検討したい」とし、平松市長にも連絡していたという。

 橋下知事は「大阪全体のコントロール役がいないという行政組織上の欠陥が出てしまった」と指摘。平松市長も「病気の蔓延(まんえん)というようなケースに関しては、情報と指揮命令系統の一元化という方向が必要だ」と話した。

882千葉9区:2009/05/19(火) 21:37:32
繁華街でインフルエンザ撒き散らすより、学校通わせといたほうがいいんじゃん?w
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090518/bdy0905182300047-n1.htm
【新型インフル】高校生らカラオケボックスに列 店長は困惑 (1/2ページ)
2009.5.18 22:58

 大阪、兵庫の多くの小中学校、高校などが休校になった18日、関西の繁華街では平日にもかかわらず、カラオケ店に高校生らが殺到。外出を控えるよう求められていたが、生徒らの本音は「家ではやることがない」。店は大盛況だったが、店長からは「遊ぶための休みではないはず」と心配の声も。一方、カラオケボックスを展開する会社の半額セールには高校生らが長蛇の列をつくったため、急遽(きゅうきょ)、休校した学校の生徒を利用禁止にする一幕もあった。

 この日、午後から休校になり、同級生と大阪・ミナミのアメリカ村を歩いていた大阪市北区の市立高校2年の女子生徒(17)は「休校はうれしいけど、夏休みが減ったら最悪」。担任からは外出を控えるよう指示されたというが、「家に帰ってもやることがない。これからみんなでぶらぶらします」と所在なげだった。

 アメリカ村付近のカラオケ店では、平日にもかかわらず高校生らで通常の数倍のにぎわい。男性店長(32)は「普段の4倍ほどの高校生が来た。でも遊ぶための休みじゃないし…」と複雑な表情。店から出てきた同市西区の市立高校1年の女子生徒(16)は「明日から中間テストだったけど、来週に延期になった。今日だけ遊んで明日から勉強します」と笑顔で話した。

 一方、カラオケボックス「ジャンボカラオケ広場」を運営する東愛産業(京都市中京区)は、18日から31日までの予定で、関西にある全94店舗で、カラオケルームの利用料半額セールを開始。ところが、複数店でオープン前から、休校となった高校生らが行列する事態に。

 このため、同社は「自社施設が感染拡大の場となってはいけない」として、急遽、休校となった学校の生徒の利用を禁止することを決定。各店に張り紙を掲示し、生徒たちに帰宅を促したという。半額セールは4月から企画していたが、新型インフルエンザが拡大していただけに同社は「敬遠されるのでは」と予想していたといい、高校生の思わぬ行動に困惑していた。

 小学校が休校になった大阪市内の公園では、児童らが元気に遊んでいた。同市西区の市立小2年の野村澪那ちゃん(7)は「学校に行けないのはつまらない」と浮かぬ顔だったが、ペットの犬と楽しそうに遊んでいた。

 一方、神戸市立須磨海浜水族園(神戸市須磨区)では、大学の休講を受けデートを楽しむカップルも。神戸市北区の大学3年の男性(22)は、同じ大学の女子学生とデートし、「自分は元気だし、学校は休みでラッキー。騒ぎすぎだと思いますよ」。同じくデート中の兵庫県西宮市の大学2年の男性(19)は「イルカの前に15〜20組くらいのカップルがいた」と驚いていた。

883千葉9区:2009/05/19(火) 21:56:33
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090519-OYT1T00374.htm
警戒度「6」引き上げ、日英など慎重姿勢…経済的打撃恐れる
 【ジュネーブ=平本秀樹、高田真之】18日の世界保健機関(WHO)総会で、新型インフルエンザに関する警戒水準を現行の「フェーズ5」から、世界的大流行(パンデミック)を意味する最高の「6」に引き上げるか否かの判定について、日本や英国、中国、メキシコなど感染国が相次いで、「地理的な広がりだけで決めるべきではない」とする立場を示し、慎重姿勢を求めた。


 「パンデミック宣言」による経済的、社会的打撃を恐れる各国が、WHOをけん制したものだ。

 フェーズ6への引き上げ条件は、二つ以上の大陸で人から人への持続的感染が確認されることだが、18日、欧州でスペインと並んで感染確認例が多い英国のジョンソン保健相は、ウイルスの毒性が弱いことを考慮すべきと主張。日本の渡辺孝男・厚生労働副大臣もこれに同調し、記者団に、「『フェーズ6という勇み足の決断は問題ではないか』との意見が多くの国からあり、日本もそういった考え方を持っている」と述べた。中国やスイスも追随した。

 メキシコのコルドバ保健相も記者会見で、「(フェーズが)4だ、5だ、6だと言われても、一般人には意味が分からない。レベルが上がれば、状況が悪化したと思う」とし、「柔軟性があった方が経済は活性化する」と主張した。

(2009年5月19日11時07分 読売新聞)

884千葉9区:2009/05/19(火) 22:02:09
http://mainichi.jp/select/science/news/20090520k0000m020085000c.html
新型インフル:マスクや手洗い用消毒剤の需要が急増

 新型インフルエンザの国内感染拡大で、マスクや手洗い用消毒剤、うがい薬の需要が関西地区を中心に急増している。風邪や花粉症の流行期が終わり、生産を落としていたメーカーは急きょ、増産にカジを切ったが、需要に追いつかず、ドラッグストアなどでは品切れが続出。品薄解消に向け、メーカーのフル生産態勢はしばらく続きそうだ。

 ドラッグストア大手のスギ薬局では、国内感染が拡大した16、17日の2日間でマスクの売れ行きが前年同時期の約80倍になった。特に、関西地区では210倍に達し、企業のまとめ買いを断り、個人客もマスク購入を1人2点までに制限するなどの対応をとった。

 こんな状況に、マスク製造最大手のユニ・チャームの生産現場は4月末から無休に。海外での感染拡大を受け、4月の出荷量が前年同月比約7倍に急増したためだが、それでも抗菌マスクや子ども用マスクなどの需要に追いつかない状況となっている。

 また、大正製薬の手洗い用消毒剤の出荷量は今年4月の単月だけで昨年上期(4〜9月)実績に並んだ。5月の連休明けに品切れが続出したため、製造元に追加発注しているが、まとまった出荷ができるのは7〜8月になるという。

 うがい薬「イソジン」を製造・販売する明治製菓も、4月の受注が前年同月比10倍以上となった。先週末の国内感染の拡大で、関西を中心に需要がさらに増える勢いのため、増産を急いでいる。【大場伸也】

885千葉9区:2009/05/19(火) 22:02:53
http://www.daily.co.jp/gossip/2009/05/19/0001929008.shtml
新型インフル 関ジャニや紀香らに影響
 大阪府や兵庫県の新型インフルエンザの感染拡大を受け、関西ジャニーズJr.のコンサートの延期、女優の藤原紀香(37)が出演予定だったイベントの中止などが18日、相次いで決まった。2府県を中心に、関西では映画館の来場者数も減少するなど、芸能界にも影響が広がってきた。

  ◇  ◇

 ジャニーズ事務所は同日、関西ジャニーズJr.が23、24日に大阪・梅田芸術劇場で開催予定だったコンサート「Umeコン2009」の延期を発表した。新型インフルエンザの拡大にともない、大阪府下の小、中、高等学校が24日まで臨時休校になったことを受けての対応という。

 同事務所は「中高生のお客さんが多いので、休校中という事情を考慮しました」と説明。代替の開催日が決定次第、チケットの購入者に連絡するという。なお、25日以降のコンサートなどは予定通り開催する。

 また女優の藤原紀香は、母校である神戸市北区の神戸親和女子大学で20日に学生ら約400人が参加して「日赤×学生ボランティアミーティング」を開く予定だったが、急きょ中止に。大学によると、神戸での新型インフルエンザの感染が報じられた16日に、日本赤十字社から延期の可能性を伝えられていたという。今後、状況をみて、再度開催を検討する。

 さらに小夢蔵(ダチョウ倶楽部・上島竜兵)が登場し、19日に大阪市内で開かれる予定だった宝くじのイベントも中止が決まった。

 一方、延期などをしないコンサートでは厳重な警戒態勢が…。エイベックスは20〜24日に大阪や神戸で開催する、浜崎あゆみ、大塚愛、倖田來未の各公演で会場入り口に手洗い用の消毒液、トイレにうがい薬の設置を決めた。

 関西地区の映画館や百貨店では感染を恐れた人たちの“自粛ムード”も重なり、深刻な影響が出始めている。神戸市中心部の映画館で17日の入館者が前日より4割程度落ち込んだという。

886千葉9区:2009/05/19(火) 22:04:29
英断だろうね。いっそのこと、ゼロ円でもええんでない!?
http://mainichi.jp/select/science/news/20090519k0000e040054000c.html
新型インフル:発熱外来の負担「保険証なし」も特例で3割
 新型インフルエンザ感染が疑われる人が最初に受診する発熱外来について、厚生労働省は18日付で、国民健康保険料の滞納で保険証を取り上げられ、資格証明書しか持っていない人も、特例として窓口負担が原則3割で済む対応をするよう、都道府県などに通知した。この措置はただちに適用される。

 保険料を1年以上滞納した場合に交付される資格証明書は、窓口でいったん医療費全額を支払わねばならず、後で領収書を添えて市町村に申請しないと保険負担分が戻ってこない。この仕組みのため、滞納者が受診をためらい、感染拡大につながる恐れがあると専門家らから指摘されていた。通知は「短期の保険証を代わりに発行するよりも、発熱外来への受診を優先した方がいい」と指摘。発熱相談センターに、全額自己負担は必要ではないことを患者に伝えるよう求めた。【清水健二】

887千葉9区:2009/05/19(火) 22:06:20
http://mainichi.jp/select/science/news/20090519ddm041040039000c.html
新型インフルエンザ:感染拡大 客足落ちる百貨店 増える国内出張自粛
 ◇不況と二重苦、経済界不安視
 新型インフルエンザの感染拡大で、企業活動にも影響が出始めている。会議の中止や出張自粛などを決める企業が増える一方、兵庫県や大阪府の百貨店では客足が落ち、観光業界も旅行の中止が相次ぐことを懸念。不況で続いている消費不振に拍車が掛かることを不安視する企業も多い。

 イオンは、大阪府と兵庫県の20市町で運営するジャスコやダイエーなど168店舗で、従業員はマスク着用を徹底。全国の店舗入り口には除菌スプレーを置いている。

 セブン&アイ・ホールディングスは18日、関西地区のイトーヨーカドー11店の食品売り場で試食サービスを中止した。コンビニエンスストア大手のファミリーマートも16日から約950店舗でおでんの販売を中止。ファミリーレストランの「ガスト」「バーミヤン」を展開するすかいらーくは、感染者が出た生徒と同じ高校に通うアルバイト3人を出勤停止にした。

 国内出張の自粛は、資生堂、三菱重工業、日立製作所、新日本製鉄、大和証券グループ本社などが決定。三菱東京UFJ銀など大手銀行や日本生命保険などは関西地区などの社員に通勤時や接客時のマスク着用を指示した。

 NECは18日から、全社員と家族に体調管理と検温を義務付けた。近く本社を含む国内の大規模事業所6カ所に体表面の温度を赤外線で感知するセンサーを設置予定。ライオンは関西地区でのイベントやセミナー、大和証券は投資家向けセミナーをそれぞれ中止した。

 大阪府と兵庫県に大丸と松坂屋計7店舗を持つJ・フロントリテイリングは「17日は兵庫県内の店舗で客数、売上高が前年や最近の週末に比べて落ち込んだ」としており、消費不振につながることを懸念する。

 旅行業界では、日本ツーリズム産業団体連合会など17団体は先週、海外修学旅行の中止について「青少年の交流機会が減少する」と懸念する緊急アピールを発表。「国内でも冷静な判断をお願いしたい」(同連合会)と呼びかけている。【秋本裕子、位川一郎、和田憲二】

888千葉9区:2009/05/19(火) 22:11:40
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/fe_090518_01.htm
【ドキュメント・新型インフル】橋下知事「冷静な対応を」

 「生徒の感染が確認されたと、保健所から連絡を受けました」。大阪府茨木市の関西大倉高校で17日午前9時から始まった記者会見で、そう切り出した宮之前隆春校長(72)は「本当に残念です」と言って唇をかんだ。

 保健所から連絡を受けたのは午前7時20分。体調不良を訴える生徒は多かったが、医師の診断もそうだったため、「季節性インフルエンザだと思っていた」。それが新型……。宮之前校長はショックを隠せない。

 人影もまばらな同高の校舎に午前11時半頃、国立感染症研究所(東京・新宿)の4人の専門スタッフが訪れた。「感染ルートを疫学的に調べたい」。4人の専門家たちは、約200人が一度に食事をとることが出来る大食堂、保健室など、生徒たちの校内での生活環境をチェックして回り、バスの通学ルートも確認した。

 最初に発症したのは誰か、学校以外にはどこに行って、誰と会ったか。調査の課題は多岐にわたる。同高の教諭たちに専門家が言った。「これから、生徒さんが隔離されている病院を回ってきます」

 大阪府庁別館の防災情報センターでは、午前11時過ぎから新型インフルエンザ対策本部会議が始まった。

 府内で感染確認が相次いだことを受け、橋下徹知事は「感染の広がりが予想される事態となった」と、こわばった表情で話し始めた。

 知事はこの日、予定していた公務日程をすべてキャンセル。会議を受けた形で午後0時20分から始まった記者会見では、感染者が出た地域の自治体に学校の休校などを要請することを明らかにする一方で、「冷静な対応を」と府民に呼びかけた。

 兵庫県の災害対策センターで対策本部会議が始まったのは午後1時。「これまでのように渡航歴を前提にした対応が難しくなったとはいえ、(休校や外出自粛など)規制だけを強化するのはどうか」。井戸敏三知事はそう語り、規制に加え医療体制の充実にも重点を置く「感染拡大期」に入りつつあるという認識を示した。

 生徒の感染が新たに確認された兵庫県立神戸高校で記者会見が始まったのは午後1時半。岡野幸弘校長は「ほかの生徒も重苦しい気持ちで自宅にいると思う」と述べた後、感染が拡大する状況を踏まえるようにして語った。

 「感染力に驚いている。高校生が多いことに不安を感じます」

(2009年5月18日 読売新聞)

889千葉9区:2009/05/19(火) 22:12:47
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/fe_090519_01.htm
【ドキュメント・新型インフル】駆け込み受診 病院「混乱」
 高校生を中心に新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染が拡大する神戸市。30階建ての市役所最上階に近い会議室に設けられた「発熱相談センター」の電話は18日午前4時半ごろから、着信音とともに着信を示す赤いランプが点灯しっぱなしになった。

 県立神戸高校の生徒の感染が確認された16日以降、電話回線を3回線から計10回線に増やし、24時間態勢で対応してきたが、17日だけで1875件もの相談が寄せられ、18日も電話が鳴りやまない状態が続いた。

 4月29日の開設以来、医師や保健師が相談に乗り、発熱外来を紹介する業務を担当してきたが、電話が殺到し始めた18日午後3時以降は、一般職員42人が交代で応対する態勢に切り替えた。サポート役に回った4人の保健師は「パンク寸前です」と力なく言う。

 電話がつながりにくくなったせいか、相談相手が見つからない市民が直接、医療機関の発熱外来を訪れるケースが続出した。こうした状態が続けば、電車やバスなど公共交通機関を利用して移動する感染者が増えてしまって2次感染が拡大する恐れもある。

 「マスクが売り切れている」といった苦情も相次ぐ。相談業務を担当する堀茂・市地域保健課主幹は「市民の不安はよく分かるが、体調と無関係な電話は控えてほしい」と疲れた表情で言った。

 神戸市東部にある病院では、外来棟の近くに建つ職員宿舎を先週末から発熱外来として活用し始めた。一般の患者が誤って足を運ぶのを防ぐため、その入り口付近には職員が立つ物々しさだ。

 感染の疑いがもたれる患者に対しては、周囲から隔離しての問診が欠かせない。このため、新型インフルへの対応は、通常の一般外来患者よりも手厚いスタッフの配置が必要となる。

 こうした事情に苦慮する兵庫県の井戸敏三知事はこの日、東京・霞が関の厚生労働省で、舛添厚労相と面談、支援を要望した。これに対して舛添厚労相は「国として、発熱外来など医療体制整備も財政的に支援したい」と述べた。

 新型インフルエンザの発症者の確認が相次いでいる大阪府吹田市の総合病院にも18日夕刻までに発熱を訴える約20人が訪れた。病院スタッフが、翌日からの態勢を検討する院内会議に向かったのは午後7時。「1人に駆け込まれるだけで、振り回されてしまいます」。病院の担当者は、疲れ果てた表情で語った。

(2009年5月19日 読売新聞)

890千葉9区:2009/05/19(火) 22:13:41
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/saizensen/20090519-OYT8T00673.htm?from=nwla
施設職員 朝晩必ず検温
 国内感染が確認され、勢いを強める新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)。地域で感染者が出たときに備え、介護施設や自治体は対策に追われている。(梅崎正直、小山孝、野口博文)

食料2週間分備蓄
 「国内感染はよそ事ではないと思っている。これから全職員に対応策を周知徹底させたい」。島根県江津市の特別養護老人ホーム「島根県済生会白寿園」(盆子原(ぼんこはら)峰雄園長)は、海外で新型インフルエンザの流行が伝えられた段階から、対応策を検討してきた。

 高齢者は新型インフルエンザに感染しにくいという説もあるが、いったん感染すれば重症化するおそれも大きい。先週末には、独自の「対応マニュアル」と、さらに詳しい「事業継続計画」を急きょ作成。事業継続計画には、県のガイドラインが求める食料、備品などの「最低2週間の備蓄」も盛り込んだ。現在の施設では数日分の備蓄スペースしかないため、委託している給食業者に2週間分の確保を依頼する計画だ。ただ、この給食業者が感染の拡大している大阪府の会社だったことから、「業者がもし機能できなくなった場合には、どうしたらいいのか……」と、盆子原園長は頭を悩ませる。

 感染の広がりにより、出勤可能な職員が4割程度にまで減ってしまった場合でも、ホームの運営を継続可能にする勤務体制を検討中だ。

季節性でも死者1万人
 各施設が神経をとがらせるのは、通常の季節性インフルエンザでも、流行時には、その影響で年間1万人以上の高齢者が亡くなっていると見られるからだ。

 東京都北区にある特別養護老人ホーム「みずべの苑」の施設内には、あちこちに「感染源STOP!」と書いたプレートが掲げられている。3年前、入所者の間でノロウイルス感染が広がった。その教訓から、職員がウイルスを運び込んだり、感染を拡大させたりしないための予防訓練をこまめに行ってきた。川崎千鶴子施設長は「うがい、手洗いの徹底など、基本的な感染症対策を今まで以上にしっかりやる」と話す。

 施設の水際対策も重要だ。横浜市の老人保健施設「銀の舟よこはま」ではこれまでも、入所者に発熱が見られた時は、都直人理事長をはじめ職員130人全員の検温を、最低でも朝晩2回、実施してきた。自己申告では、周囲に迷惑を与えると思い、職員が発熱を隠すことが考えられるため、検温はすべて組織的に行うことになっている。出入りの業者にも検温の協力を求めるという徹底ぶりだ。

 もちろん、面会に訪れる家族にも、ウイルスを持ち込まない配慮が求められる。

ヘルパーもマスク着用
 訪問介護にも、自治体は神経をとがらせる。東京都武蔵野市は先月末、市内の在宅サービス事業者に、マスク、手袋の着用を促す文書を送った。横浜市では、「感染が広がれば、ヘルパーが人手不足になるおそれもある。訪問介護を受けることのできない独居老人などは、一時的に施設に入ってもらうことも考えたい」とする。しかし、受け入れる施設にとっては容易な話ではない。外部からウイルスが持ち込まれるリスクを負うことにもなるからだ。

 新型インフルエンザについては、「季節性」と危険性があまり変わらないと専門家はみているが、ウイルスが変異する可能性もあり、警戒を怠ることは出来ない。各施設や自治体が進めている備えが、今後の感染症対策のよりどころとなることは間違いない。

891とはずがたり:2009/05/19(火) 23:34:43
日本の対応、世界も注目=アジア初の集団発生−WHOフェーズ判断材料にも
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009051900047&j1

 16日に初めて確認された日本の新型インフルエンザ患者は、19日午前時点で170人を突破、北米以外で最も多かったスペイン、英国を超えた。人が密集するアジアの都市部で初の集団発生に、広がりをどこまで抑え込めるか、事態の推移を国民だけでなく世界も注視している。
 18日までに約40カ国で感染者が確認されているが、既に地域で広がっているメキシコ、米国、カナダを除けば、大半はこれらの国への渡航者かその周辺にとどまる。日本は渡航者以外の集団発生が判明した初めてのケースだ。
 「日本、アジアは人の動きのダイナミックスが特別。超過密な都市部にウイルスが入り込んだときにどうなるか、日本がどう対応していくかは世界中が注目している」と世界保健機関(WHO)関係者。
 地域での持続的な感染拡大が北米以外で確認されれば、WHOの警戒レベル(フェーズ)が世界的大流行を意味する「6」に引き上げられる可能性もある。厚生労働省は地域での広がりを見極めるため調査を進めており、結果は速やかにWHOにも伝える方針だ。(2009/05/19-11:16)

892とはずがたり:2009/05/19(火) 23:35:17
守勢強いられる厚労省=自治体の判断追認−新型インフル
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200905/2009051900052&rel=j&g=soc

 新型インフルエンザの感染者が急増する中、舛添要一厚生労働相は今週中に対策を見直す方針を示している。検討課題の一つに挙げたのは、軽症者の自宅療養。しかし、病床不足に陥った神戸市は既に踏み切っており、国が自治体の判断を追認した形だ。ウイルスの感染力を前に、厚労省が守勢に回るケースが出始めている。
 第一例の確認から3日間で、感染者は100人を突破したが、政府の行動計画上は第二段階「国内発生早期」のまま。舛添厚労相は「全国にまん延している可能性を前提に」と訴えるが、第三段階「まん延期」への引き上げは見送られている。
 その理由について、同省は感染者の接触状況を調べる積極的疫学調査が続いているためと説明。「感染者同士のつながりを否定できなければ、まん延とは言えない」と二の足を踏むが、結果のめどは立っていないという。
 医師が感染を疑う目安の「症例定義」も、留意する渡航先はメキシコ、米国、カナダだけ。大阪府や兵庫県との関連を探るのは事実上、医師頼みになっている。
 兵庫県内の感染者は、52人分の対応病床数を上回り、神戸市は18日から入院は重症者に限ると方針転換。軽症者は自宅療養とする第三段階の対策を先取りした。
 橋下徹大阪府知事は同日午後、マスク姿で大臣室を訪れ、強い口調で迫っていた。「7日間を超えた時は、通常のインフルエンザに近い対応にかじを切ってほしい」。約3時間半後、記者会見を開いて舛添厚労相が示した見直しまでの「猶予期間」は1週間だった。(2009/05/19-05:11)

893とはずがたり:2009/05/19(火) 23:35:48
日本、感染者数で4番目に=世界では9800人超−新型インフル
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200905/2009051801119&rel=j&g=soc

 新型インフルエンザは18日までに、世界各地で新たな感染確認が相次いだ。感染者はメキシコで500人以上、米国でも400人以上増えたほか、ニューヨークでは公立中学校の教頭が死亡した。同日までに感染が確認されたのは41カ国・地域で9823人、死者は76人にそれぞれ増加。日本は兵庫県などでの感染者急増で、国・地域別でみると、米国、メキシコ、カナダに次ぎ4番目に感染者が多くなっている。(2009/05/19-01:41)

894とはずがたり:2009/05/19(火) 23:36:33
京都でも私立高8校が休校=大阪・兵庫に近く、大学1校も
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200905/2009051801028&rel=j&g=soc

 大阪、兵庫両府県で新型インフルエンザ感染が拡大していることを受け、京都府内の私立高8校が休校措置を決めたことが18日、分かった。京都府は「通学圏を考慮し、各校で判断したと理解している」としている。
 府によると、8校は福知山成美高など兵庫県に隣接する福知山市の4校と、大阪府に近い京都市西京区などの4校。一校は併設の中学校も対象となる。
 同日か19日から、最長で24日まで臨時休校となる。いずれの学校でも、新型インフルエンザの感染者は確認されていないという。
 また、福知山市にある京都創成大と系列の短大も19日から22日までの休校を決めた。(2009/05/18-20:56)

895とはずがたり:2009/05/19(火) 23:36:52
介護現場、休業長期化懸念−新型インフルで
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200905/2009051900061&rel=j&g=soc

 新型インフルエンザへの感染が拡大する中、22日まで短期入所と通所介護の休業を要請されている神戸市内などの高齢者施設では、長期化を不安視する声が広がっている。代替措置としてホームヘルパーを派遣する方針だが、ぎりぎりの人員でやりくりする施設もあり、「しわ寄せが独居高齢者や家族に及ぶ」と懸念する声が出ている。
 「やむを得ず短期入所を決めた」。社会福祉法人「二人同心会」(神戸市)の東村衛理事長は、家族らに休業を伝えたが、老老介護の家庭から「妻が倒れて」と懇願され、「命にかかわる」と1人の受け入れを決めた。このほかの利用者には、ケアマネジャーが訪問介護を調整しているが、慢性的ヘルパー不足に頭を抱える。約20人のヘルパーで約700人を回っており、「余裕はほとんどないのだが」と訴える。
 別の通所介護の担当者も「心配は一人暮らし」。「暑いのでお茶一杯でも飲んでくれれば」と話し、ケアが行き届くか心を砕くばかり。
 「長期化すれば要介護者が困り、家族が困り、施設が困る」と話すのは、神戸市老人福祉施設連盟の吉岡正勝理事長。「施設内のまん延が一番怖い」とするが、しわ寄せが家族に及び、施設収益にはね返る負の連鎖を懸念する。吉岡氏は「各施設は冷静に対応しているが、長引けばどうなるか」と不安を隠せない様子。
 高齢者福祉が専門の服部万里子・立教大教授は「災害地域指定して公的支援も考える必要がある」と指摘した上で、「当面は命にかかわるサービスに優先順位を付けて調整し、自治体、ケアマネジャー、地域包括支援センターなどの連携が不可欠だ」と話す。(2009/05/19-05:09)

896とはずがたり:2009/05/20(水) 08:19:24
奈良上陸か!?

新型インフルエンザ:感染拡大 キャンセル、中止、休校…次々 /奈良
http://mainichi.jp/area/nara/news/20090519ddlk29040509000c.html
 ◇社会活動に影響 相談センターに電話殺到

 新型インフルエンザの感染が拡大する中、県内では、修学旅行中止に伴う宿泊キャンセルやイベントの中止、学校の休校など、社会活動への影響が広がりつつある。県は18日、県内の中学・高校の欠席者のうち、インフルエンザや風邪に似た症状のあった生徒を対象に問診を始めると発表した。また、県発熱相談センターには同日だけで615件の相談が殺到し、設置以来最高件数を記録した。県や奈良市、生駒市は、発生した場合に備えた対策を急いでいる。【阿部亮介、中村敦茂、泉谷由梨子、石田奈津子】
 ◇似た症状で欠席、中高生に問診

 ■ホテル

 ホテル日航奈良(奈良市)では、北九州市内の中学校が修学旅行が取りやめ、約200人分の宿泊がキャンセルとなった。このほか、小中学校5校が修学旅行を延期。約1500人分の宿泊を調整している。

 奈良ロイヤルホテル(同)でも、徳島市や鳥取市など6小中学校が修学旅行を中止し、約270人の宿泊がキャンセルされた。両ホテルは「経営にかなり響くので頭が痛い。従業員に消毒液による手洗いを励行するなど、衛生面には気を配っている」としている。

 ■感染防止策

 一方、帝塚山大は19〜24日を休学にすると発表した。学内外でのクラブなどの課外活動は禁止。30日のオープンキャンパスも中止する。中吉野広域消防組合(大淀町)も五條市、吉野広域行政組合の両消防本部と計画していた21日の合同消防訓練を取りやめた。

 ならコープ(奈良市)では18日から、県内10店舗や共同購入の配達員など全職員がマスクの着用を始めた。近鉄電車も駅員や乗務員らがマスクを着用。新大宮駅では、マスク姿の奈良市内の私立女子高校3年の3人が「やはり心配。学校では授業中もマスクの子が多い」と話していた。

 ■県

 県によると、県内の中学・高校の欠席者3368人のうち、インフルエンザや風邪に似た症状で欠席したのは1117人。内訳は、38度以上の発熱とせき、のどの痛みがある人が136人、鼻水鼻づまり、のどの痛み、せき、熱感のうち二つ以上の症状がある人が981人だった。問診の結果、感染が疑われる場合は発熱外来で新型か季節性かを詳しく調べる。

 また、県は、県内での発生を見据え、インフルエンザに似た症状がある人については自宅待機とし、検査を実施する。学校で発生が確認された場合は、対象市町村の学校を休校にし、事業所の場合は事業所などで検査を実施する。

 県は今後、庁内に「新型インフルエンザ対策室」を設置。発熱相談センターの電話回線を5から10回線に増設し、現在3病院にある発熱外来も増やす方向で検討する。

 ■奈良市、生駒市

 奈良市は、市消防局南消防署に患者との仕切り付きの専用救急車を配備し、職員の発生地域への出張を原則中止にした。同市教委も、市立小中学校、高校、幼稚園の校園長を集めた会議を開き、今月中に大阪府、兵庫県内への遠足を予定している市立17小中学校に対し、中止や行き先変更などの措置を求めた。

 また、新型インフルエンザの感染予防と感染者対策のため、県と市の相談窓口の電話番号などを書いたA3サイズのポスターを作成。同日、市役所内の来庁者向け掲示板計5カ所に張って注意を呼びかけた。

 生駒市も18日、市健康危機対策本部対策会議(山下真本部長)を開催。公立保育園で37・5度以上の発熱がある園児は登園の自粛を要請▽市主催のイベントは中止を検討▽市内2100の一人住まいの高齢者世帯に、注意を促す文章を送付▽防護服キットを500セット追加注文−−−などを確認した。

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 ◇相談窓口
・県発熱相談センター(24時間、0742・27・8658)
・奈良市発熱相談センター(土日含む午前9時〜午後9時、0742・23・6173)
・生駒市相談窓口(土日含む午前9時〜午後5時、0743・74・1111)

毎日新聞 2009年5月19日 地方版

897千葉9区:2009/05/21(木) 00:12:06
http://mainichi.jp/select/science/news/20090521k0000m040139000c.html
新型インフル:首都圏で確認…深夜、問い合わせ殺到
 首都圏で2人の新型インフルエンザ感染が確認された。20日夜、米国での研修から帰国した東京都八王子市在住の洗足学園高校(川崎市)の女子生徒(16)=2年生=が、新型インフルエンザに感染していることが判明、同行していた川崎市在住の女子生徒(16)=2年生=も感染していることが分かった。八王子市役所には問い合わせの電話が殺到。川崎市でも同日深夜、急きょ市長が会見した。

 「帰宅後は外出していないと報告を受けており、市内で感染が広がる可能性は低いのではないか」。八王子市保健所の早川和男所長は毎日新聞の取材に説明した。

 女子生徒らは19日午後帰国、八王子市在住の女子生徒は機内検疫を受けた際に発熱の症状を訴えた。体温は39度。それでも、簡易検査では、A型もB型も陰性だった。マスクを着けて空港を出たこの女子生徒は、リムジンバスと電車を乗り継ぎ、自宅に向かった。電話で発熱の事実を聞いた母親は、都の発熱センターに連絡したが「様子を見る」ことになったという。

 帰宅したのは午後7時20分。熱はいったん下がったが、20日未明になると40度を超えた。母親は午前10時に保健所に連絡。市内の医療機関で「念のため」に診察を受け、夜になって新型インフルエンザ感染が確認された。

 空港での検疫をすり抜けてしまったことについて、早川所長は「初期段階ではあり得ることだ」と指摘。「もし発熱があったら、すぐに相談してほしい」と呼びかけている。

 川崎市の同校には、マスク姿の報道陣が詰め掛け、警備員が校舎を撮影しないよう求めるなど一時騒然とした。20日午後10時45分ごろから校内で記者会見した前田隆芳校長は「(東京都や川崎市から)はっきり連絡がなく、親ともさっき連絡が取れたばかりだが、(八王子の高校生は)うちの生徒に間違いないだろうと思う。ご迷惑をかけたことには責任を感じている。申し訳ない」と述べた。

 前田校長によると、生徒は各国の高校生らが集まるイベント「模擬国連」に参加するため、11〜19日まで、自費で同行の女性教諭1人と2年生2人、3年生4人の計7人で渡米。14〜16日の本番を終え、19日午後2時前、ニューヨークからの便で成田空港に帰国したという。空港での検疫では、この生徒ら数人がサーモグラフィーで熱っぽかったため、簡易検査を受けたが、陰性だったという。

 感染の可能性もあるため、当初から20日から28日までを自宅待機としていた。

898千葉9区:2009/05/21(木) 00:21:06
http://mainichi.jp/select/today/news/20090521k0000m040092000c.html?link_id=RTY05
新型インフル:東京、川崎で確認…米から帰国の2女子高生
2009年5月20日 21時15分 更新:5月20日 23時58分

 東京都と川崎市は20日、米国から帰国した女子高校生2人について、新型インフルエンザ感染が確認されたと発表した。成田空港で検疫で見つかったケースを除き、関西以外で感染者が確認されたのは初めて。大阪府と兵庫県でも感染者が増え、国内の感染者は成田空港で確認された高校生ら4人を含め267人。感染者が確認された自治体は5都府県に広がった。

 都と川崎市などによると、2人は洗足学園高校(川崎市)の生徒で今月11日〜18日に学校の企画した海外体験に参加し米ニューヨークに滞在。ホテルでは同じ部屋に宿泊した。ニューヨーク発コンチネンタル航空9便で19日午後1時55分に成田空港に到着した。

 うち1人は同校2年の女子生徒(16)で八王子市在住。機内で発症し、成田空港に到着した時点で39度の発熱があったが、検疫ではインフルエンザA型もB型も陰性との診断を受けていた。

 しかし、20日朝も発熱が続いたため、家族が八王子市保健所の発熱相談センターに相談し、午前11時半に市内の医療機関を受診。簡易検査でA型陽性となり、遺伝子検査を実施した結果、新型インフルエンザ感染が判明した。八王子市内の感染症指定医療機関に入院中で、発熱が続いているが、容体は安定しているという。

 米国では、女子生徒は同じ学校の生徒ら5人と行動。買い物やイベントに参加したという。帰国後、学校には登校していない。19日に成田空港に到着後は午後4時ごろ空港発の多摩センター(東京都多摩市)行きリムジンバスに乗り、京王線とJR横浜線を乗り継ぎ、午後7時20分に帰宅した。リムジンバスと電車内ではマスクを着けていたという。都によると、女子生徒の家族は健康状態に異常はみられないという。

 もう1人は同校2年の女子生徒(16)で川崎市在住。20日に発熱やのどの痛みなどの症状が出たため、発熱外来を受診。簡易検査でA型インフルエンザ感染が判明し、川崎市衛生研究所で遺伝子検査を実施した結果、新型への感染が分かった。

 生徒は川崎市内の感染症指定医療機関に入院中。母親と2人暮らしで、母親には異常はみられないという。

 東京都は学校の休校などはしないという。

899名無しさん:2009/05/21(木) 01:25:39
>>898
渡航歴があったから、遺伝子検査をしたということですね。

ヒト・ヒト感染の未確認新型インフルエンザ感染者は、すでに東京にも大勢いるんでしょうけど、
そういう人は検査の対象外ですからねぇ。

900とはずがたり:2009/05/21(木) 09:33:14

【選挙 ウワサの真相】「医師会と自民の蜜月は終わった…らしい」
2009.2.2 14:17
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090202/stt0902021417000-n1.htm

狂った歯車、不満が表面化

 自民党と日本医師会(日医)の蜜月は終わったらしい−。日医は自民党最大の支持組織。その動向をめぐるウワサの注目度は高い。

 関心を引いたのは、ある「反乱」だった。

 会員2641人の茨城県医師会の政治連盟「県医師連盟」。昨秋、後期高齢者医療制度の廃止を訴え、県内の7選挙区すべてで民主候補を推薦することを決めた。狙いが、小泉純一郎政権下で同制度を推進した厚労族のドン、元厚相の丹羽雄哉(茨城6区)だったから驚きが広がった。

 医師収入に直結する診療報酬引き下げなど、医療費抑制策への不満が背景にあるが、県医師会と距離を置く丹羽への反感で始まった動きが全県に及んだ形だ。

 丹羽の対抗馬が元厚生官僚の大泉博子というのも皮肉だ。大泉は「後期高齢者制度の廃止は医師から付託された仕事」と語る。昨年11月には、県医師連が所属会員に「民主党」と書いたノボリ旗を配った。同県石岡市内の丹羽事務所の秘書がいう。「野党は口当たりの良いことをいえばすむが、政権党はそうはいかない」

 自民と日医。どこで歯車は狂ったのだろうか。

□  ■  □

 出発点は2つある。

 一つは元首相の小泉純一郎。社会保障費の伸びを抑えようとした小泉改革で、戦後一貫して上がってきた診療報酬を初めて下げた。それが7年前の平成14年。自民が日医の要求を丸のみできる時代が終わっていたのだ。

 もう一つは、16年に医師会長に就任し、異例の1期で退任した植松治雄や、現会長の唐沢祥人の擁立劇にみられる日医内の内紛だ。

 茨城のケースについても「内紛劇の余波にすぎない。日医と自民党の蜜月は終わったわけではない」(自民党議員)との解説もある。

 実は、唐沢が日医会長に就任してから、表面上は自民党と日医の関係は改善した。昨年は8年ぶりに診療報酬もプラス改定となった。だが足元で、現場の医師たちは別の感覚で動き始めていた。

 医師が「反自民」を口にしやすくなったのは後期高齢者医療制度が契機だ。

 栃木県の日医支部が昨秋実施した調査では、地元医師で民主支持は54%、自民支持は34%と民主が過半数を占めた。九州でも同様な数字が出た。「医療崩壊は自民党のせいだ」。医師たちはそう説明した。

 数字を受けて、支部レベルで自主投票や民主推薦の動きが広がった。民主党幹部は「日医はもう民主党側だ」と語った。

901とはずがたり:2009/05/21(木) 09:33:30
>>900-901
□  ■  □

 関係がぎくしゃくすると言葉がとがる。
 「医師会の推薦はいらないっていうんだな」。元厚労相の尾辻秀久は、自民党の会議で同僚議員をこう恫喝(どうかつ)した。
 昨年11月、首相の麻生太郎が言ってしまった。
 「医師は社会的常識が欠落している人が多い…」

 首相は謝罪したが、医師がさらに自民党を批判する絶好の口実となった。

 日医執行部が表面上回復した「蜜月」。だが執行部は、もう現場をコントロールできなくなっていた…。

 民主党政権になったら、日医はどうするのか。

 厚労族議員の一人はこう推測する。「日医は当分様子見だ。だが民主党のマニフェスト(政権公約)を読めば、民主党が自民党より社会保障費を抑制しようとしていることはよくわかるはず。結局、日医と民主党は相いれない」

 首相は昨年12月、小泉が掲げた社会保障費の年間2200億円の伸びの圧縮目標を、大半棚上げして予算を組むことを決めた。

 「自民から日医へのラブコールなんだ」。そんな解説が永田町を飛び交った。

 直後の日医の会見。常任理事の中川俊男は言葉を選びながら話した。

 「日本医師会には日本の医療を守るため政権与党と協議するルールがある。そういう意味で今、民主党と協議するつもりはありません」

 そして付け加えた。

 「政権与党にはしっかりしてほしいんです。ドキドキハラハラさせられるのは困る」=敬称略

 (倉田耕一、藤原由梨、柏崎幸三、桑原雄尚、斉藤太郎、金子聡)

≪データBOX≫

 「日本医師会の集票力が落ちている」と言われる。

 会員16万人の日医。「ケンカ太郎」と異名を取った武見太郎が会長時代の昭和52年の参院選全国区では、日医の推薦候補は130万票を獲得していた。だが最近の参院選はいずれも20万票台。19年には武見氏の息子、敬三氏が18万票しか得られず落選し、凋落(ちょうらく)を印象付けた。

 集票力が落ちたので、自民党が日医の要求をのまなくなったのか。財政難で日医の要求が通らなくなり、日医の影響力が落ちたのか。地元の医師自身が集票力を失いつつあるのか。

902千葉9区:2009/05/21(木) 21:01:40
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hyogo/news/20090520-OYT8T01161.htm
観光キャンセル続出 ホテル 割引きプラン検討
除菌商品 売れ行き好調
 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染拡大は、キャンセルが相次ぐなど神戸市内の観光地に波紋を広げている。関係者は客足を取り戻そうと躍起になる一方、除菌効果のある家電商品が売れたり、関連本に注目が集まったりして〈明暗〉も分かれている。「頑張ろう神戸」。市民らは一日も早くかつての活気を取り戻すよう願っている。

   ■観光直撃

 神戸・北野異人館街を代表する「風見鶏の館」(旧トーマス住宅)では、修学旅行のキャンセルが相次ぎ、19日の入場者は91人(1日平均約1700人)と過去最悪の落ち込み。岩田隆義館長は肩を落とし、中止になった「神戸まつり」に代わる集客イベントの開催を市に要請した。

 17〜31日のキャンセルが26旅館で1700件(約8000人)に達した有馬温泉。同温泉観光協会は24〜26日、地元住民と一緒に温泉街で清掃することを決めた。

 約100件の宿泊キャンセルがあった神戸メリケンパークオリエンタルホテル(中央区)は、感染の広がりが落ち着けば、新企画を打ち出し、ニューオータニ神戸ハーバーランド(同)も「過去にない割引きプランを検討したい」としている。

   ■街の声

 異人館を訪れていた西区の大学4年古賀梨紗子さん(21)は「何度も来ているが、こんなに人がいなかったのは初めて」と閑散とした人通りにびっくりしていた。近くのクレープ店の店員杉岡由賀さん(42)は「震災後の方がまだ人の姿があった。一日でも早くにぎわいが戻ってほしい」と話していた。

 神戸国際観光コンベンション協会の安岡正雄・観光部長は「不況に加えて、新型インフルエンザの感染拡大の影響を受けたが、我々には阪神大震災を乗り越えた経験がある。みんなで力を合わせてピンチを切り抜けたい」と力を込めた。

   ■“特需”

 JR三ノ宮駅近くの家電量販店では、4万〜5万円台の除菌機能付きの空気清浄機が好調な売れ行きを見せている。約20台の月平均が、神戸市内で国内感染が確認された16日以降、すでに約40台が売れた。男性店員(55)は「インフルエンザについての効果を尋ねる客が多い。こんなに売れるとは」と驚く。

 関連書籍の出版も相次ぐ。「ジュンク堂三宮店」(中央区)は特別コーナーを設け、10種類を並べた。担当者は「正しい知識を得られるので関心は高い」と話し、インターネット販売を担当する関連会社は20日以降、外出を控える市民に配慮して兵庫、大阪両府県の配送を無料にした。

(2009年5月21日 読売新聞)

903千葉9区:2009/05/21(木) 21:20:49
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090521-OYT1T00566.htm
新型インフル、1957年以前に生まれた人は免疫あり?
 【ワシントン=山田哲朗】米疾病対策センター(CDC)は20日の記者会見で、新型インフルエンザに対する自然免疫が1957年以前に生まれた中高年層に、存在する可能性を明らかにした。

 CDCのダニエル・ジャーニガン博士によると、新型インフルエンザは、普通の季節性インフルエンザと違い、若年層の入院が多い。患者の血液分析の結果、高齢者で新型インフルエンザに対する抵抗性が示唆されたという。

 1918年に大流行を起こしたH1N1型のスペイン風邪は、57年にH2N2型のアジア風邪にとってかわられた。このため、57年以前に、スペイン風邪のウイルスが変異したH1N1型のインフルエンザにさらされた経験を持つ高齢者は、やはりH1N1型の現在の新型インフルエンザに有効な免疫を獲得した可能性があるという。

(2009年5月21日13時49分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090521-OYT1T00844.htm
インフルで宿泊キャンセル、36万泊分…関西の旅館団体
 関西地方の約200旅館が加盟する国際観光旅館連盟近畿支部は21日、新型インフルエンザの影響で今月16日以降、京都府など2府4県の旅館で延べ36万泊分の宿泊のキャンセルが出たと発表した。

 キャンセルされた宿泊費の総額は43億円程度になるとしている。

 5、6月にピークを迎える修学旅行関係が半数程度を占め、旅行会社から規定のキャンセル料が受け取れないケースも多いという。

 東京都内で記者会見した西村肇支部長は「関西地方全体で新型インフルエンザが流行しているわけではない。ぜひ関西に来てほしい」と呼びかけた。

(2009年5月21日20時30分 読売新聞)

904とはずがたり:2009/05/21(木) 22:07:07
麻生の云ったところの社会的常識のない医者だったのか県病院機構側の不当労働行為なのか?

提訴:こども病院の前科長が病院提訴 「不当に退職迫られた」 /静岡
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20090519ddlk22040219000c.html

 静岡市葵区の県立こども病院新生児未熟児科の前科長が不当に退職を迫られ、精神的な苦痛を受けたなどとして、同病院の院長と、病院を運営する独立行政法人県立病院機構を相手取り、550万円の損害賠償を求める訴訟を18日、静岡地裁に起こした。

 訴状によると、前科長は08年11月ごろから院長に「院内外からのクレームが多い」などと言われ、退職を繰り返し迫られた。固辞したが、今年4月1日付で県立総合病院(同市葵区)に異動させられたとしている。こども病院と県立病院機構は「訴状を見ておらず、コメントできない」としている。【山田毅】

毎日新聞 2009年5月19日 地方版

905杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2009/05/22(金) 19:32:55
うーむ・・・・・弱毒性=安心って早計に過ぎるし、リテラシーがあるとは褒め過ぎぢゃないか?

最近の女子中高生は意外と冷静…新型インフルエンザ意識調査
http://www.zakzak.co.jp/top/200905/t2009052243_all.html

 新型インフルエンザの感染者が拡大する中、全国の女子中高生の9割近くが認知している一方で、約4割が「騒ぎすぎ」と冷めた見方をしていることが、携帯電話向けメディアコンテンツを手がける「ビジュアルワークス」(東京)が女子中高生1500人を対象にした意識調査で明らかになった。
 新型インフルエンザについては、「病気の内容や予防法まで知っている」と答えたのは33%。「病気の内容などある程度知っている」の54%を合わせると、実に87%が新型インフルエンザについて認知していた。
 予防法は、(1)手洗い・うがい36%(2)人込みを避ける28%(3)マスクをしている13%−と続いたが、特に何もしていないという回答も22%あった。
 ところが、新型インフルエンザについての意見を聞いたところ、「弱毒性なのにそこまで騒ぐ意味がわからない」(16.5%)、「マスコミが騒ぎすぎ」(14.2%)、「他国に比べて日本は過剰反応しすぎな気がする」(10.3%)−などと一連の騒動に冷めた目を向ける女子中高生が4割強を占めた。こうした調査結果について、ビジュアル社は「現代の女子中高生は、携帯電話で情報を細かく収集し、冷静に分析しているのではないか」とみている。

906千葉9区:2009/05/22(金) 21:45:53
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000000905220002
発熱外来 離島に難題/新型インフルエンザ
2009年05月22日


 《対馬・五島》態勢整う病院わずか


  ▼海路の搬送手段未定


 新型の豚インフルエンザが県内にも広がった場合に備え、県はすべての医療機関に発熱外来の設置を呼びかけている。だが、医療資源に乏しい離島の医療関係者からは「態勢が整わない」「そもそも島に病院がない」との声が出ている。(大隈崇、枝松佑樹)


 県内に14ある指定医療機関の一つ、県中対馬病院(対馬市)の村瀬邦彦院長は「発熱外来が十分にできる病院は島内に当院しかない」と話す。


 病院の計画では、発熱外来は患者数が数人の間は別棟のカルテ庫、10人を超えれば一般の患者と動線が重なりづらいリハビリ室で受け持つ。重症患者は感染症病床4床に入院させ、蔓延(まんえん)期には2階の病棟50床を新型インフル専用にして隔離する。看護師には、発熱外来で勤務してもらえるかを事前に尋ねた。村瀬院長は「発熱外来には、これだけの態勢と準備が必要。他の病院では玄関を分けることも困難だろう」と話す。


 抗インフル薬「タミフル」についても備蓄が課題だ。同病院には1万錠あるが、他の医療機関には少ない。ただでさえ流通が滞っている中、対馬は地理的な要因から、薬の卸しは業者の福岡営業所が担当している。「この事態で他県に回してくれるとは考えづらい」という。


 村瀬院長は「新型インフルは当院に集約し、他の医療機関にはそれ以外の応援を頼むのが現実的だ。態勢が整わない医療機関で受け入れれば、そこで感染が広がりかねない」と指摘する。


 11の有人島を抱える五島市でも、発熱外来は当面、指定医療機関の県五島中央病院(福江島)のみになる見込みだ。市は「他の診療所では体制的に難しい」とする。
 課題は、福江島以外で患者が発生した場合。九つの島は福江島から陸路のない「離島の離島」で、うち2島は診療所もない。通常の急患は海上タクシーや背渡し船で運ぶが、新型インフル患者の搬送受け入れはまだ合意できていないという。市は「防護服を船長に支給するなどの措置を検討したい」とする。


 一方、県医師会は19日までに「現時点から一般医療機関も新型インフルの治療に参加する」とした、県内の医療態勢についての考え方をまとめた。発熱外来への患者殺到を防ぐため(1)A型インフル陽性でも、季節性インフルとして一般医療機関で治療可(2)新型感染が強く疑われる患者は、指定医療機関に紹介(3)県内の流行が拡大すれば、一般医療機関も発熱外来に準じるような形で新型インフルの治療に参加、というものだ。


 県は、一般患者と新型インフル患者の診察時間帯を分ける案を考えているが、県医師会は「住民への周知の時間がなくて無理」としている。同会の赤司文広・感染症担当常任理事は新型インフルの毒性が季節性と変わらないとされることを踏まえ、「医療機関では感染拡大防止より、急速に増える患者の治療に力を注ぐべきだ」と話している。


 《新型インフル相談窓口》095・895・2046(県対策本部、24時間対応)

907千葉9区:2009/05/22(金) 21:48:57
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200905220048.html
10代にタミフル、医師ジレンマ 原則禁止だが…
2009年5月22日
 新型インフルエンザに感染した高校生に治療薬タミフルを使うべきか、現場の医師から不安の声があがっている。季節性インフルの治療で、若者に飛び降りなどの異常行動が相次ぎ、厚生労働省が10代の使用を原則禁止しているためだ。日本小児科学会は近く、感染した子どもの診断や治療の方針を提言としてまとめる。

 兵庫、大阪の感染拡大では、関西大倉高校2年生女子や神戸高校3年生男子ら複数の高校生にタミフルが処方されている。別の薬のリレンザも使われているが、今後、10代の患者が増えるとリレンザが足りなくなる恐れがある。

 発熱外来を担当する大阪府箕面市の開業医、武田勝文さんは「診療所にはリレンザはなく、タミフルで対応するしかない。自宅療養では、医師が患者の状態を見守れず不安だ」と話す。「あくまでも重症度と経過に応じて判断すべきだ」と話すのは、あだち医院(兵庫県加古川市)の足立光平院長。タミフルもリレンザも機械的に使う必要はなく、本当に必要なのか慎重に検討すべきだという。

 関西大倉高校の患者2人を診察した大阪府医師会の澤村昭彦理事は「軽症で季節性ならタミフルを使わないで様子をみる患者でも、患者側からタミフルの処方を求められた」と話す。

 これに対し、日本小児科学会は、国内外の情報を集め、10代へのタミフルの投与を含め、子どもの診療指針を提言する予定。担当理事の野々山恵章防衛医大教授は「見解をまとめ、現場の混乱を防ぎたい」と話している。

908千葉9区:2009/05/22(金) 21:49:49
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200905220044.html
新型インフル、企業業績にずしり ホテル稼動1割(1/2ページ)
2009年5月22日
 新型の豚インフルエンザが、企業の営業にも打撃を与えている。宿泊施設ではキャンセルの動きが加速。感染しないようにと外出を控える人が増えたため、夜の飲食店街も人影は少ない。

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに近いホテル近鉄ユニバーサル・シティ(大阪市)では、20、21日の稼働率が1割に落ち込んだ。一般客のキャンセルが5月に入って3700人分、修学旅行生のキャンセルや延期が25校、3500人分以上あったという。

 営業担当者は「今は耐えるしかない」。周辺のホテルでも軒並みキャンセルが続く。

 動くカニの看板で知られる道頓堀のかに道楽本店(大阪市)では、来店客数が今週に入り前年のこの時期より約2割減った。かに道楽本部の今西雅美・営業推進部長は「団体客のキャンセルが相次いだうえ、店の前を歩く人が減ったのも痛い」。大阪市内の他店舗でも1〜2割減が続く。

 道頓堀商店街振興組合によると、普段は学生や観光客でにぎわう道頓堀の人通りは今週に入っておおむね3〜4割ダウン。売り上げが半減した飲食店もある。夜に出歩く人が減ったことに加え、全国からの修学旅行が相次いで取りやめになったことも響いた。

 居酒屋「和民」などを全国に約600店舗展開するワタミは、関西の約90店舗の19、20日の売り上げがインフルエンザ発生前と比べて3割減った。「日を追うごとにひどくなっている」(PR・IRグループ)という。関東には約400店があり、「東京で感染が広がって、関西と同じように落ち込むと影響は大きい」と気をもむ。

 一方、小売業界には「最悪の時期は脱しつつある」との見方も広がる。

 大丸神戸店(神戸市)は、神戸で感染者が確認された16日から2日間の入店客数が前年のこの時期の2〜3割減に落ち込んだ。心斎橋店(大阪市)でも週末の来場者は前年を大きく割り込んだが、「両店とも月曜日からほぼ前年並みに回復している」(広報)。とくに、心斎橋店は20日、セールが始まったこともあって売り上げは大幅増だったという。

 中堅スーパーのイズミヤでは17日以降、衣料品の売上高が前年同期比2〜3割減に落ち込んだ。「不要不急の物は買いに出ない傾向がより強まった」(和田裕執行役員)。ただ、食材を買いだめする人が増えたため、食料品は17〜20日、売り上げが前年を上回ったという。(石山英明、佐藤亜季)

909千葉9区:2009/05/22(金) 21:50:34
http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK200905220049.html
新型インフルで観光都市・京都に波紋 京大は通常通り
2009年5月22日
 新型の豚インフルエンザ感染者が確認され、一夜明けた22日の京都市。修学旅行生が日程を短縮して引き揚げるなど、年間5千万人が訪れる観光都市に波紋が広がっている。

 21日に静岡県富士宮市から修学旅行にやってきた富士根南中学校3年生ら約220人は22日朝、2泊3日の予定を途中で切り上げ、帰途についた。マスク姿でバスに乗り込んだ男子生徒(14)は「金閣寺や清水寺に行きたかったのに……。生八つ橋のおみやげも買えてない」と残念そうだった。見送った旅館のフロント係は「恐れていたことが起きた。修学旅行のキャンセルが相次いでおり、この先も不安だ」と話す。

 清水寺では、拝観者の出足が鈍い。お守り売り場の女性(64)は「普段なら清水の舞台が人で埋まるのに今日は少ない。やはりインフルエンザの影響やろか」と不安そうだった。修学旅行生を引率していた茨城県八千代町立東中学校の須貝裕美教諭は「今日が旅行の最終日。何とかみんな無事に茨城に戻りたい」。女子生徒(14)は「親も心配していたけど、思い出が作れてよかった」と語った。

 こんな光景は、外国人には奇異に見えるようだ。米国から観光で訪れた弁護士のマシュー・アルスドルフさん(34)は「ニューヨークでは誰もマスクをしていない。こちらはみんなマスク姿だね」と驚いていた。

 京都市は22日、全国の学校向けに修学旅行専用の相談窓口を開設すると発表。観光業者への低利融資も検討している。滞在中の生徒に菓子を贈ったり、延期した学校に絵はがきを送ったりして、影響拡大を防ぐ方策もとるという。

 京都府内では、府の要請で休校する大学も相次いだ。府によると、22日午前10時20分現在で47大学・短大のうち34校が休校を決めた。一方、京都大は感染症の専門家チームが独自に状況を分析し、通常通り授業を行うことにした。

910千葉9区:2009/05/22(金) 23:28:36
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090522/bdy0905222238027-n1.htm
【新型インフル】経済に打撃、観光客激減…関西3都悲鳴 (1/3ページ)
2009.5.22 22:36
 新型インフルエンザの初の国内発生が神戸市で起きてから23日で1週間。感染者は、関西地方を中心に7都府県の300人以上に拡大した。多数の感染者が出た大阪、神戸のほか、初の感染者が確認された京都のでは、休校や修学旅行の中止をはじめ観光客の激減、経済活動など、暮らしへの影響が続いている。本格的流行を防ぎながら暮らしを取り戻すことができるのか。出口はまだ見えない。



古都の観光直撃

 関西エリアの感染者拡大で、観光の街、京都は大打撃に見舞われている。5〜6月は修学旅行のピークだが、今月に入ってキャンセルが相次ぎ、市の集計(21日現在)によると今月だけで約600校(約9万人)に。市は22日、修学旅行専用の相談電話やホームページを開設した。

 北区の金閣寺ではこの日、修学旅行で事前に予約のあった約50校のうち、約10校がキャンセルした。職員にマスクを配布し、境内のトイレなどにも消毒薬を設置しているが、関係者らは先行きに不安をもらす。

 東山区の清水寺参道。22日夕、いつものにぎわいはなく、修学旅行生の姿はほとんど見られない。「例年なら生徒たちで店内もごった返すんやけど、人通りはいつもの5分の1です」と、和菓子店店長の中田匡樹さん(47)。

 市内の宿泊施設など関連業者の打撃も深刻だ。下京区の「ホテル佐野家」では、これまでに宿泊3校、昼食13校のキャンセルがあり、影響は2000万円以上にのぼるという。京都ヤサカ観光バス(南区)でも264件のキャンセルが出た。

 市は、修学旅行の中止を決めた学校に絵はがきを贈るなど対策に躍起。門川大作市長は「感染者が広がっているということはない。安心して京都に来てほしい」と訴えた。



阪神大震災以来の危機

 神戸市内では16日に初めての国内感染が発覚して以来、20日までに宿泊施設のキャンセルが約2万3000件に達した。神戸港周辺や六甲山近辺など市内の主要22観光施設の来場者数は17〜20日までで昨年同時期比68.8%減。矢田立郎市長は22日の会見で「阪神大震災以来の危機的状況」と表現した。

 こうしたなか、神戸市は観光業や地域経済の救援策として、観光施設を無料開放する新たな観光キャンペーンの展開やイベント助成、中小企業融資の拡充を決めた。

 一方、23日から休校などが解除となる学校現場などは、生徒、児童への連絡や消毒などの開校準備に追われた。

学校などで実際に登校が始まるのは25日だが、保育園は23日に再開するところも多い。神戸市灘区の民間保育園では、「職員、保護者が心待ちにしていたこと」としながらも、「園内に感染者が出た場合、どう対応したらよいのか、結論が出ていない」と打ち明けた。



生徒らにショック

 大阪市では思い出の旅行を楽しみにしていた生徒にまたショックが広がった。市教委は、29日までに出発を予定していた小中学校など53校の修学旅行について中止・延期を21日、決めた。

 市内では学校再開日の25日に、中学校3校と小学校6校が修学旅行への出発を予定。市教委は当初、実施するかどうかの判断は各校長に一任し、20日に実施した聞き取り調査では各校の方針が分かれていた。

 市教委の担当者は29日まで一斉中止とした理由について、集団行動の旅行は感染拡大のリスクが高いことを挙げる。さらに「保護者にもさまざまな意見がある中、判断を迫られた校長の負担を軽減することにつながる」とする一方、「行くつもりだった校長の心境を思うと複雑だ」と話した。

911千葉9区:2009/05/22(金) 23:38:07
http://mainichi.jp/select/today/news/20090523k0000m040142000c.html
新型インフル:防護服も売れる 「万一の備えに」と企業が
2009年5月22日 23時20分 更新:5月22日 23時26分

 新型インフルエンザの感染が広がる中、マスクだけでなく、高機能の防護服やゴーグルのセットの売り上げも伸びている。企業の購入が主だが、個人でも「万一の備えに」と確保しているケースもあるという。

 ネット通販「防護服・COM」を運営するトクラ商事(大阪市都島区)は、防護服セットを3000円前後で販売。超高密度の繊維構造でウイルス侵入を阻止する米デュポンの素材「タイベック」を使った製品で、10日までに約2000セットが売れた。半数以上は企業だが、問い合わせの約8割は個人という。土蔵康司社長は「注文に追いつかない。できれば普段から備えをしていただければ」と対応に追われている。

 一方、生活雑貨大手の東急ハンズ(東京都渋谷区)でも、三宮店(神戸市中央区)、心斎橋店(大阪市中央区)、江坂店(大阪府吹田市)の関西3店舗で防護服セットが品切れとなった。関東地区では売り上げが伸びているものの、21日現在で在庫はあり、「関心は高まっているがマスクほどではない。企業の総務担当者が購入していくケースが多く個人客は冷静だ」と話す。

 タイベックを提供しているデュポン日本法人によると、販売店からの注文が増えているが、冷静に対応している。【植田憲尚】

912千葉9区:2009/05/22(金) 23:39:38
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090523k0000m040140000c.html
新型インフル:「マスク信奉」根強く 防衛反応で品薄
 新型インフルエンザの国内感染が拡大し、マスクが品薄だ。公衆衛生の専門家の間では「健康な人の予防効果は期待できない」のが常識だが、欧米などに比べ、日本人のマスク信奉は根強い。

 オフィス用品の通信販売、アスクル(東京都江東区)は初の国内感染者が確認された16日以降、問い合わせが通常の50倍を超え、すでに在庫が切れた。入荷は7月以降になりそうだ。

 日本衛生材料工業連合会(日衛連)によると、国内で年間に消費されるマスクは約20億枚。3月末時点の在庫約1億枚は底をつきつつあり、メーカーは増産に踏み切った。最大手のユニ・チャームは4月末から24時間態勢に、医療品メーカーの興和(名古屋市)は休日返上している。大正製薬はまとまった出荷は7〜8月の見込みという。

 海外はどうか。英国の町中ではマスク姿はほとんど見られない。政府の公式見解では感染防止を認めていない。マスク製造・販売大手企業の販売部長は「新型インフルエンザ発生後、25万枚を完売したが、深刻化した場合の備えだろう。町中で見ないのは、マスク姿は強盗のように見えるからでは」と話す。

 米ニューヨークでも、マスクをつけた人はごく少数だ。マスク姿は極めて目立つためか、今月初旬、国連の会議に出席した広島、長崎両市長一行もマスクを使わなかった。中国や韓国の町中でも市民はほとんど使わない。

 日衛連によると、日本では1910年代、粉じんよけの工場用マスクが登場。19年の「スペイン風邪」の大流行を機に、注目された。不織布製使い捨てマスクは03年ごろ一般化。花粉症の人の増加に加え、鳥インフルエンザや「重症急性呼吸器症候群」(SARS)が発生し使用量が急増した。ユニ・チャーム広報室は「マスク着用が生活習慣化した」とみる。

 関西在住の作家の高村薫さんは昨年末から新型インフルエンザに備えてマスクを備蓄していた。「マスクを着けるのは、未知のウイルスから身を守ろうとする、日本人のまじめな生活防衛反応からなのでは。外国人から変だと言われようが、これも一つの安心する方法だ」と話している。【まとめ・山崎友記子】

913千葉9区:2009/05/22(金) 23:43:19
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090522dde041040022000c.html
市販薬:ネット販売規制 切り捨てか、安全確保か…戸惑う、障害者
 6月からの一般用医薬品(市販薬)のインターネット販売規制が迫る中、薬局に行くのが不自由な障害者は、複雑な思いで厚生労働省の対応に注目している。障害者への対応はこの問題の焦点だったが、障害者団体は意見を出していない。規制賛成派と反対派が対立する陰で「ネット販売で、障害者の権利は守れるのか」との声も聞かれる。

 「困っている声を無視して障害者を切り捨てるのか」。11日、厚労省の検討会で示された薬事法施行規則の改正案に、委員の三木谷浩史・楽天社長は怒りをあらわにした。

 市販薬は6月から、ビタミン剤など副作用の危険が低い「3類医薬品」以外の通信販売が禁止される。厚労省改正案は、同じ薬を同じ店舗で買っていた場合だけ、2年間に限り継続購入ができるとし、障害者への特別な対応はなかった。日本盲人会連合の鈴木孝幸情報部長(52)は「音声の出るパソコンを使えば、視覚障害者は薬局より安心して買えるのに」と落胆する。

 だが、全国64団体が加盟する日本身体障害者団体連合会によると、この問題で賛否を表明した組織はゼロ。「個々人の問題で議論しづらい」という団体が多く、厚労省の担当者は「障害者がどの程度、困っているのか分からない」とこぼす。

 全日本ろうあ連盟の久松三二(みつじ)・本部事務所長(54)は「本当に大切なのは、薬局での対面販売をバリアフリーにしていくこと。薬局で買えないからどうする、という発想は、障害者の権利を守ることにならないのではないか」と、議論の方法に疑問を投げ掛けている。【清水健二】

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090512k0000m010121000c.html
薬ネット通販:条件付きで2年間容認 厚労省が改正案
 厚生労働省は11日、一般用医薬品(市販薬)のインターネットを含む通信販売について、6月から一部を除き禁止するとした薬事法施行規則の改正案を公表した。今後2年間は経過措置として、顧客が今まで使っていた薬に限り、通販を認める内容。厚労省は「ネット販売の継続容認ではない」との姿勢だが、購入歴の確認手順はあいまいで、2年間は事実上規制が棚上げされる可能性が出てきた。

 市販薬は改正薬事法が施行される6月1日から、副作用リスクが低い「3類医薬品」を除き通信販売ができなくなることが2月に決まった。しかし、ネット業界などの反発を受け、舛添要一厚労相が再検討を表明。有識者検討会が議論してきたが、時間切れが近付き、厚労省が経過措置を設ける案を示した。

 改正案によると、2年間販売を認めるのは、風邪薬や漢方薬などの「2類医薬品」で、3類と合わせれば市販薬の大半が含まれる。顧客に同じ薬を売っていた記録が店舗にあることが条件で、顧客が購入したことのない薬や別の店で購入していた場合は販売できない。

 また、薬局・薬店がない離島在住者については、不便さを考慮して購入歴のない薬の販売も認める。厚労省は近く、一般からの意見募集の手続きを取り、5月中に施行規則を改正する方針。

 検討会委員の薬害被害者代表は「過去に同じ薬を売っていたことをチェックするのは難しく、これまで通り、誰でもネットで薬が買える事態になる」と批判。一方、ネット業界側は「過疎地全体でなく、離島の人だけ特別扱いするのは合理性がない」などと販売対象の拡大を求めている。【清水健二】

914千葉9区:2009/05/23(土) 13:29:01
http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000905230002
マスク、洗って再利用できるの!?
2009年05月23日

 「マスク、どないしてる?」「会社からの支給じゃ足りへんなあ」「そやろ。私、洗って使ってんねん」――下町の喫茶店で、女性の会話が聞こえてきた。新型インフルエンザの感染拡大でほとんどの店のマスクが売り切れる中、洗濯という裏技に踏み切る人がいるらしい。果たして、使い捨てのマスクは再利用できるのか。


◇形崩れフィットせず


 鉄道会社で働く50代女性は、家にあったマスクが残り少なくなってきたので、軽く水洗いした後、100円ショップで買ったスプレーでマスクの両側にアルコール消毒液を噴霧し、室内干しして再利用しているという。「だってマスクは売っていないし、着けてないと肩身狭いし。天日干しだとウイルスが飛んでいるかもしれへんけど、室内なら大丈夫やろ」と女性は独自の再利用方法に胸をはる。


 広島国際大の佐和章弘准教授(感染制御学)は、「あくまでも理論上」と断ったうえで、「確かにアルコール消毒でウイルスは死滅する」という。家庭で一般的に使用されている、次亜塩素酸ナトリウムを含んだ漂白剤につけ込んでも効果がある。「でも、お勧めできません」。


 マスクは顔にぴったりフィットさせなければ効果が上がらないが、干したり繰り返し使用したりすれば形が崩れてしまう。また、手でもみ洗いなどすれば布の表面を損傷し、機能を維持するのは難しい。「洗ったり消毒したりしてマスク機能に影響を与えるなら、本末転倒でしょう」


 衛生用品などの業界団体「日本衛生材料工業連合会」(東京都)の池見良祐・常務理事も、不織布マスクは使い捨て前提で製造されていると強調。東京の医療品大手メーカーも「再利用を考えて作っていない以上、メーカーとしては洗って使うことはできないと考える」。別の大手医療品卸売業者も「もし感染しても責任は持てません」。


◇感染防止効果に疑問


 だがそもそも、そこまでしてマスクをしなければいけないのか。


 新型インフルエンザ対策に詳しい外岡(とのおか)立人・元小樽市保健所長は、「マスクにこだわるのは日本特有の習慣」と指摘する。今回も、メキシコでは政府がマスク着用を推奨したが、アメリカではほとんどマスク姿は見られなかった。「マスクで感染を防ぐなら、顔に完璧にフィットさせ、ずれを直すときも表面に触ってはいけない。食事などで外すたびに捨てなければいけない。現実に、そんなことできますか」。そこまでしたとしても、マスクの感染防止効果には専門家の間でも意見が分かれるという。


 また、「まるで大阪や神戸では新型ウイルスが空気中にたくさん浮遊しているように受け止められているが、もしそうならもっと多くの人が感染している」とも指摘。関西への修学旅行や出張の中止、関西を訪問した場合の出席停止などが相次いでいるのは「科学的でない。ちょっと行き過ぎ」と批判する。


 佐和准教授も、マスクがなくても、感染者の飛沫(ひまつ)をあびたりしない限り、感染する可能性は低いと話す。「ウイルスが目や口などの粘膜に触れるのが危ないのだから、外出後の手洗いの徹底や、外に出たら口や目、鼻に手を近づけないよう、首から上に手を上げないようにするなど、ちょっとした工夫が有効です」

915千葉9区:2009/05/23(土) 13:29:39
米騒動みたい・・・
http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000905230001
「発熱相談電話に苦情30分、やめて」
2009年05月23日

 「新型インフルエンザの相談電話で一番困るのは苦情電話」「マスクを買い占め、インターネットで高値で売る行為はおかしい」。大阪市の平松邦夫市長が22日、市議会民生保健委員会で新型インフルをめぐる思いの丈を訴えた。


 市保健所の発熱相談センターには18日以降、1日2千件近い相談が続く。回線や職員数を通常の倍以上に増やしているが、朝方に電話が殺到しており、「なぜつながらないのか」という苦情電話が1日数件ある。平松市長は「本来の相談は5〜10分で終わるのに、苦情は30分くらい言う。回線や人員配置は限られていることを理解してもらい、苦情は別の電話にかけていただきたい」「ネットで高値のマスクが流通しているのはおかしくないか。国は法外な利益を得ようとする動きを大きな声で批判してほしい」と熱弁を振るった。

916千葉9区:2009/05/23(土) 13:41:58
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/fe_090522_01.htm
【ドキュメント・新型インフル】「柔軟対応」で授業継続

 川崎市高津区の閑静な住宅街の一角にある私立洗足学園。いつもは、幼稚園から大学までの約5000人が学ぶキャンパスの正門脇に21日早朝、「5月21日〜27日の期間を臨時休講します」の張り紙が掲げられた。

 「世間をお騒がせして大変申し訳ありません」。午前10時15分から、2階の多目的教室で行われた記者会見は、前田隆芳校長の謝罪の言葉で始まった。

 全学休校に踏み切ったのは21日未明。当初、中学・高校ではこの日、全校集会を開いて、ニューヨークから帰国した女子生徒2人が、新型インフルエンザに感染して発症に至るまでの経緯を説明する予定だった。

 「休校」の知らせを児童・生徒宅にメールで送ったのは午前3時ごろ。「同じ電車に乗っていた子供が感染したらどうするんだ――」。学園には、そんな電話が数十件寄せられたという。そして、会見の中で前田校長は「責任はすべて私にあります」と繰り返した。

 新型インフルエンザに感染した女子生徒の1人が住む東京都八王子市。中心街にある市立第一小学校の4年2組では午前8時半から、朝のホームルームが始まった。「しっかり手洗いとうがいをし、ゲームなどで夜更かしして体調を崩さないように」。自宅から持ってきたマスクを着用させた上で、担任の先生が、生活上の注意を語ると、児童たちがうなずいた。そして、1時限目の図工の授業に臨んだ。

 同市が小中学校の休校措置を取らない方針を打ち出したのは21日午前0時すぎ。深夜に開いた対策会議で、黒須隆一市長は「成田から帰宅する際(女子生徒は)マスクをしていて、その後は外部と接触していないと聞いています」と述べた。

 市教育委員会は21日早朝、各校に保護者向けの次のような文書を配布した。「柔軟な対応を行うこととし、休業措置を見送ったものです」――。

 独自の判断で、ランドセルにはマスクを入れておくように、児童たちを指導している第一小学校の川上卓一校長は「しっかりと注意はして、あとは騒がないようにしたい」と話した。

(2009年5月22日 読売新聞)

917千葉9区:2009/05/23(土) 13:43:23
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090523-OYT8T00217.htm?from=nwla
新型インフル新方針、現場の対応は

 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)について、政府は22日、患者の急増地域では、一般医療機関での受診を認めたり、学校の休校措置を緩和したりするよう基本的対処方針を改めた。現実に即した対応とされる一方、学校や医療機関には戸惑う声も上がっている。(大阪科学部 矢沢寛茂、神戸総局 山本夕記子、医療情報部 坂上博)

医療・一般病院 準備に地域差
 国の対処方針改定に先駆け、いち早く一般医療機関での受診を決めた神戸市。市医師会は19日、約1300施設に協力を呼びかけた。西尾耳鼻咽喉科(東灘区)では、新型の感染を心配する患者から事前に電話を受け、昼の休憩時間と、午後の診療終了後に来院させ、マスクや消毒などの準備を整えて診察している。これまでに利用した患者は2人。通常の診療に来てから申し出た患者も1人いるが、西尾輝光院長は「手探りの対応だったが、周知されている。冷静さを取り戻したようだ」と胸をなで下ろす。

 神戸大病院(中央区)は18日から市の要請で、敷地内の同窓会施設に発熱外来を設置。22日までに101人を診察した。27日からは敷地内にプレハブの仮設診療室を置き、通常の外来診療として対応する。

 感染症が専門の岩田健太郎教授や小児科医らが診察し、簡易検査や遺伝子検査は症状に応じて実施。入院が必要な患者でも指定医療機関には送らず、一般病棟の個室に入院させる。岩田教授は「新型患者を特別扱いするのではなく、診療の側から受け入れの幅を広げることが大切」と強調する。

 大阪府と大阪、堺、東大阪、高槻の各市は21日までに府内全域の約7000施設に「まん延期に準じた対応」として協力を打診、22日までに530施設が応じる意向を示した。府では備蓄するタミフルの分配などの準備を進め、早ければ25日から診療を始める。府医師会の酒井國男会長は「長期戦もあり得るが、府全体で受け入れ能力を高めることに協力したい」と話す。

 国内感染の広がりを受け、日本医師会は21日、全国の都道府県医師会に対し、インフルエンザの疑いのある患者の診察は他の患者と別にする、医師らは常時、医療用マスクを着用する――などの対策をとるよう通知した。しかし、東京都医師会の鈴木聡男(としお)会長は「マスクもタミフルなどの薬も足りない。もし、この2、3日で一気に感染が拡大したら、対応は難しい」と懸念を隠さない。

 早々と体制を整えた地域もある。仙台市は今年2月に、内科、小児科など一般の開業医が直接、診療にあたる計画を策定。今月19日から、約300の診療所に対し、医師や看護師らの予防用として1人30錠のタミフルと50枚の高性能マスクの支給を始めた。同市医師会の永井幸夫副会長は「限られた窓口ではパンクするのは目に見えている。国の新方針は、我々の取り組みに沿ったもの」と話す。

918千葉9区:2009/05/23(土) 13:43:40
教育・「休校は個別対応」歓迎
 県立高校生の感染者が確認された兵庫県は対処方針の改定を受け、早速、23日から全県一斉休校を解除する。これまでに自宅待機となった児童・生徒は計約63万人にのぼる。

 県幹部は「広がりを抑える一定の効果は果たした」と話すが、保護者らからは「生活が不規則になった」「ゲームやテレビに熱中している」などと悩みが寄せられた。

 すべての公立・私立中学校、高校を一斉休校にした大阪府には連日、「コンビニでたむろしているから注意して」など、10件以上の苦情電話が来ている。

 ある公立中学校では、担任が健康状態をチェックしようと電話をしても、遊びに行っていて連絡がつかない生徒も少なくない。校長は「非常事態は理解できるが、全域で休校する必要があったのか。感染者が発生した地域と離れ、危機感の薄い生徒を自宅に居続けさせるのは不可能」と話す。

 また、京都府内では、休校要請を受けた47大学・短期大のうち46校が22日、休校などの措置を取った。しかし、休校となった同志社大の4年の男子学生(23)は「繁華街に学生が繰り出しており、効果があるかどうかは疑問」と話した。

 厚労省の要請を受け、一斉休校にしてきた大阪府教委は休校範囲を縮小するよう要請してきており、府教委幹部は対処方針の改定に、「これで臨機応変に対応できる」と歓迎した。

 女子生徒の感染が確認された川崎市の洗足学園高校は独自の判断で27日まで休校を継続する。神奈川県危機管理対策本部は方針改定に対し、「各自治体が地域の実情に応じてきめ細かく対応するのが良い」と評価する。一方で、同県保健福祉部幹部は「発生が少ない地域での対処方針をより具体的に示してほしかった。国家の危機管理であり、『方程式』をしっかり示してもらわないと、自治体は戸惑ってしまう」と訴えた。

 持病ある人・妊婦 優先的に入院

 感染が拡大した地域では「軽症者は自宅療養」を掲げた新たな運用指針でも、重症化の恐れのある糖尿病、ぜんそくなどの持病を持った人は、優先的に入院治療を行うとした。


 また一般に重症化しやすいとされる妊婦の場合は、「初期の症状が軽くても原則入院して治療する」(厚生労働省)という。

 それでも不安を持つ患者も少なくない。腎不全による免疫力の低下で、感染症が死因の2番目に多い人工透析患者。患者会「全国腎臓病協議会」理事の吉村規男さん(58)は、「弱毒性と言われても、私たち透析患者には怖い」と語る。感染症指定医療機関のうち、透析が実施できない施設が2割ほどある。「感染を避けるために外出を控えたくても、透析のための通院は欠かせないので、流行に不安を持つ患者は多い」と吉村さんは話す。

(2009年5月23日 読売新聞)

919とはずがたり:2009/05/24(日) 00:16:23
格段に進歩した糖尿病治療法 米国では「インクレチン」に注目 (J-CAST)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_diabetes__20090523_2/story/20090523jcast2009241769/

糖尿病への関心が高まるなか、大阪市では糖尿病の学会が開催中だ。その中のセミナーで、「これからの糖尿病治療を探る」というテーマで講演が行われ、会場いっぱいにつめかけた医療関係者が、今後の治療動向に熱心に耳を傾けた。

講演は、2009年5月23日、大阪市内のホテルで開かれている「第52会日本糖尿病学会年次学術集会」の中で行われたもので、関西電力病院の清野裕氏を座長に、エール大学のシルビオ・インズッチ氏と東京大学大学院の門脇孝氏が登場。最近の治療方法の動向について説明した。話題は、糖尿病の大部分を占めるとされ、過食や運動不足などの生活習慣によって発症する「2型」に集中した。

まず、インズッチ氏が、米国ではこの10年ほどで、治療法が格段に進歩したことを指摘。現段階では、「2型」については、11種類の治療法が存在するという。そのうちのひとつとして、「インクレチン」に着目した治療法に注目が集まっていることを紹介した。

インクレチンは腸管から分泌されるホルモンで、食後などに血糖値が上がると膵臓を刺激してインスリンの分泌を促す。このインクレチンの作用を高めるDPP−4阻害薬(シダグリプチンなど)は、従来の治療薬とは異なり、体重が増えることなく血糖値を下げることが可能になる。米国などですでに広く使用され、日本でも万有製薬など数社が承認申請中という。

「シダグリプチンはきわめて安全性の高い薬。将来的には、糖尿病の予防への応用も可能ではないかと思います」
と期待をこめて話した。

「出来るだけ早くから脂肪を減らす対策が必要だ」

一方、門脇氏は、糖尿病とメタボリックシンドロームとの関係を指摘。具体的には、皮下脂肪が付きにくい体質の人には内臓脂肪が付きやすく、本来ならば脂肪が付くべきではない肝臓などにも脂肪が付いてしまう。その結果、インスリンを分泌する膵β細胞の機能低下につながるとし、
「出来るだけ早くから脂肪を減らすための対策が必要だ」
と訴えた。

また、自身がリーダーを務める「糖尿病合併症予防のための戦略研究」(J-DOIT3)の状況についても紹介され、米国ですでに行われている大規模臨床実験よりも優れた結果が出ていることをアピールした。

学会は5月24日まで行われる。

[ 2009年5月23日18時13分 ]

920とはずがたり:2009/05/25(月) 03:11:49
<救急センター>「今夜で7連泊」…過酷な泊まり勤務の実態 (毎日新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_hospital__20090524_3/story/24mainichiF0524m111/

 全国の救命救急センターの多くで、医師が労働基準法からかけ離れた過酷な泊まり勤務を強いられている。「宿直」扱いで泊まり勤務を行う地方と都市部の病院で、厳しい実態を目の当たりにした。

 「人手がない中、なんとかやってきたが、心が折れそうだ」と、東日本の地方病院の救命救急センター長はつぶやいた。

 病院には常勤の救急医がいない。約90人の医師全員が交代で1晩3人程度、泊まり勤務に入る。この病院の泊まり勤務は、手術などの労働がほぼないことが前提の「宿直扱い」。だが、患者の搬送受け入れは年5000件以上で、受け入れ率は97%に上る。泊まりの医師の手におえなくなると、各科の医師が呼び出されるのが日常だ。

 4月下旬の夜。「じんましんが出た」「血圧が高い」――。一般市民からの相談電話が鳴った。低血糖で意識障害を起こした糖尿病患者が救急車で運ばれてくると、糖尿病専門医を呼び出した。この夜、救急搬送だけで10回を超えた。

 毎日新聞の調査で、センターの常勤医が2人以下の施設が17カ所あった。日本救急医学会認定の専門医は2850人(09年1月現在)いるが、都市部に集中している。調査にも「常勤の専門医がいる都市部はまし。地方は崩壊寸前」との悲鳴が寄せられた。

 一方、都市部が「恵まれている」わけでもない。関西の大学病院救命救急センターには、専門医を含め10人の医師が所属する。だが、泊まりの翌日も休みではなく、連続40時間近い勤務になることもある。このセンターも宿直扱いで夜間の急患に対応する。労基法で認められる宿直は週1回までだが、月平均7回もある。

 今月中旬、午前3時過ぎに救急隊から連絡が入った。患者は錯乱状態で暴れる18歳の女性。恋人から暴力をふるわれパニック状態だった。「(高度医療を担う)センターが担当すべき患者ではないが、『暴れている』と聞くと他の病院は尻込みする。我々が受けるしかない」と50代の教授。同じころ、救急科病棟で、高齢の男性入院患者の容体が悪化した。肋骨(ろっこつ)を折り、自力呼吸が危うくなっていた。担当医(28)は「気になって離れられない」と、この日で7連泊目。教授は「熱意だけで続けられる仕事じゃない。ただ、そういう働き方を戦力として数えているのが現状」と語った。【河内敏康、奥野敦史】

[毎日新聞5月24日]

[ 2009年5月24日3時19分 ]

923とはずがたり:2009/05/25(月) 15:29:42
冷静な対応ですねー。まあ京大生あんま授業には出てこないから大手振って授業休ませるよりはええんちゃうかなw

2009年05月23日
新型インフルに対する京都大学の対応がかっこよすぎる
http://d.hatena.ne.jp/nitoyon/20090523/h1n1_flu_kyoto_u

924名無しさん:2009/05/26(火) 08:06:15
どのスレか迷いましたがここへ。

与党、水際対策批判した検疫官の出席拒否 野党は反発
http://www.asahi.com/politics/update/0525/TKY200905250417.html
2009年5月25日22時6分

 参院予算委員会は25日の理事会で、新型の豚インフルエンザの水際対策の効果に疑問を呈した厚生労働省検疫官らの政府参考人出席を求めた民主党と、政府を代表する立場にないことを理由に反対した与党との間で意見がまとまらず、委員会の開会が約1時間遅れた。

 与党が難色を示したのは、羽田空港の現役検疫官で医師の木村盛世氏。木村氏は朝日新聞など報道機関への投稿や取材に「水際作戦は無意味」「検疫が政治的パフォーマンスに利用された」などと発言している。

 出席を要求した民主党の鈴木寛氏は「舛添厚労相側は容認したのに厚労省が木村氏の出席を拒んだ」と指摘したうえで、「本人から(出席の)了解いただいている。厚労省の横暴で開会が遅れたことは極めて遺憾」と抗議。木村氏の出席は今後、与野党で協議していくことになった。

925とはずがたり:2009/05/26(火) 09:35:58
有り難うございます。
此処で宜しいかと思います。
仰々しい検疫でしたが専門家の眼から見て不要との意見もあるんですな。
麻生の人気取りであったなら非常に問題だ。

926とはずがたり:2009/05/26(火) 13:45:53
仙台方式は評価されてる見たいだが間違っても梅原の功績でもなんでもないでしょうに。それが功績なら医師会の会長なりに市長やって貰った方が良い。

新型インフル513診療所協力 宮城県内全部の38%
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/05/20090526t13029.htm

 新型インフルエンザが大流行した時に備え、宮城県と仙台市、医師会が整備を進めている医療態勢に25日現在、県内の診療所513カ所が協力を申し出ていることが明らかになった。全診療所の38.3%に当たる。

 県と市は、県内で感染が拡大するパンデミック(大流行)に発展したと判断した時、診療所が発熱などの症状がある患者を診療する。重症者は入院設備のある病院に対応してもらう方針で、協力を呼び掛けている。

 県と市は協力診療所と病院に、医療従事者が使う治療薬タミフルとマスクなどの配備を始めている。


2009年05月26日火曜日

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1225012514/496
 仙台市政をめぐっては15日、2010年に日本で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)高級事務レベル会合の仙台開催が決まった。新型インフルエンザでは、地域診療所が軽症者を受け持つ市の方針が「仙台方式」として注目を集めている。w

927千葉9区:2009/05/26(火) 22:37:12
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090518/dst0905181217010-n1.htm
【新型インフル】通勤ルポ せき込む乗客に視線集中 (1/4ページ)
2009.5.18 12:16

 新型インフルエンザの国内感染が判明してから初めての平日となった18日朝、感染が確認された人の多い神戸−大阪間の通勤電車には、マスク姿の人が目立った。阪神電車ではラッシュ時、3割ほどの乗客がマスクを着用。JR、阪急電車なども学校が休校措置を取り、通学客がほとんどいないためか、ラッシュ時の乗客数は、いつもよりもやや少なめだった。

 兵庫県西宮市の阪神西宮駅では、ホームにマスク姿の人が目立った。神戸から大阪方面に向かう快速急行奈良駅行きに乗車すると、3割ほどの人がマスクをしていた。

 感染の経緯や状況が解明されていないだけに、不安に思う人も多いのか、マスクをしていない初老の男性がせき込むと、車内の視線が集まっていた。車両には中高生らの姿はほとんどいなかったが、制服姿の女子生徒がマスク代わりなのか、口元をハンカチで押さえていた。

 また、感染者が出た県立神戸高のほか、私立小学校など複数の学校の最寄り駅となっている神戸市灘区の阪急・王子公園駅。通学時間帯は多くの生徒らでにぎわうが、この日、学生服姿はみられなかった。

 「いつもならこの時間は小学生が改札を走り抜けていくんだけど…」と同駅の男性駅員(49)。通勤客の男性会社員(58)は「いつもよりかなりすいていた」と話していた。マスク姿でホームで電車を待っていた男性会社員(32)は「神戸で感染者が出たということで、急きょ買いに行った」と話した。

 一方、JR大阪駅では、山陽線網干駅から乗車した兵庫県姫路市の男性会社員(47)が「学生はほとんどおらず、車内はマスク姿のサラリーマンばかり。こんなすいてる通勤電車は初めて」と話していた。

 ただ、神戸−大阪間以外の路線は、マスク姿の人も比較的少なく、通勤ラッシュもほぼ通常通りだったといい、京阪寝屋川市駅から京阪電車を利用したという大阪府寝屋川市の男性会社員(42)は「マスク姿もいたが、まばらだった。乗客数も普段と変わりない気がした」と話した。

928千葉9区:2009/05/26(火) 22:37:56
http://www.chugoku-np.co.jp/Health/An200905110359.html
搬送先確保、毎夜の緊迫 広島中心部救急活動ルポ '09/5/11

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「満床」「医師いない」

 夜間の軽症患者の集中による医師の過重労働や医師不足で、救急患者を診る病院が全国的に減る中、広島市でも救急車の受け入れ要請が断られるケースが相次いでいる。広島市消防局の三十七救急隊のうち、昨年最も多く出動した大手救急隊(中区)の夜間の救急活動に同行した。

 ▽泥酔やけんか… 現場悩ます不適切利用

 「ベッドがない? ほか当たります」。山藤伸雄隊長(40)は携帯電話のイヤホンに左手を添えた。午後七時前、市中心部の路上に駐車した救急車内。息苦しさを訴える十代の少女のまくら元で、山藤隊長は不安を与えないよう、声を抑えて病院を探し始めた。

 最初に電話した中区の総合病院は既に満床。二カ所目にかけた。現場到着から約二十分。受け入れに応じた広島市民病院(中区)へ出発した。

 日付が変わり午前一時五十分、隊員が仮眠室を飛び出した。頭をけがした九十代男性宅へ急ぐ。男性に止血処置をした後、救急車へ乗せた。かかりつけ病院と交渉。外科の当直医師がいないため受け入れを断られた。重症患者を診る二次救急病院へ運んだ。

 傷病者の発生場所に救急車がとどまる現場救護の平均時間は一五・八分。救急処置の高度化に加え、病院選定に時間がかかり、五年で三分余り長くなった。山藤隊長は「六、七件交渉しても搬送先が見つからず、一時間かかったケースもある」と打ち明ける。


 別の夜は、泥酔やけんかで周囲が一一九番したが、本人が拒否したため搬送しなかった例が三件続いた。他の急患が出ても出動できない時間は、三件で計約八十分に及んだ。

 市消防局は、緊急性のない救急車利用は救急医療の崩壊を招くとみる。大手救急隊の車内にも「救急車はタクシーではありません」と記したポスターが二枚張られていた。

 市消防局の昨年の救急出動数は十六年ぶりに前年を下回った。広報の効果は出始めているが、限られた病院と医師によって救急体制が手いっぱいの状態は続いている。救急車の適正利用を住民に呼び掛けることは欠かせない。広島県地域保健対策協議会の昨年二、三月の調査では、市消防局管内で不適正とした利用は23・3%に上った。

 広島大病院高度救命救急センターの谷川攻一センター長は「大学病院などが初期診断と治療をして、症状にあった医療機関に患者を搬送する仕組みが必要だ」と提案している。(衣川圭)

 ●クリック 広島市消防局の救急出動

 2007年4月からエリアが広島市に府中を除く安芸郡、安芸太田町、廿日市市吉和が加わった。08年の出動数は4万8048件で、07年に続き二番目の多さ。搬送人員は4万2319人で、軽症患者は5割近い2万560人に上った。東京や横浜市では、現場到着や通報時に重症度などを判断し、緊急性の低い場合は自力来院を促したり、出動隊員を減らしたりする取り組みを始めている。

929荷主研究者:2009/05/27(水) 00:30:10

http://jyoho.kahoku.co.jp/member/backnum/news/2009/04/20090414t13023.htm
2009年04月14日火曜日 河北新報
乳房専用PET開発 東北大グループ、国内初
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開発された乳房専用PETの試作品

 東北大サイクロトロン・ラジオアイソトープセンターの馬場護教授(放射線理工学)と伊藤正敏特任教授(核医学)らのグループは13日までに、国内初となる乳房専用の陽電子放射断層撮影装置(PET)の開発に成功した。従来のPETやマンモグラフィー(乳房エックス線検査装置)より解像度が格段に向上した。

 グループは(1)ガンマ線検出器の小型化(2)データ解析ソフトの開発(3)がん細胞を白く表示するカラー画像化―を実現。3ミリ程度の乳がんやリンパ節への転移も検出できるという。

 グループは試作品を完成させており、今後は治験データの収集や厚生労働省の薬事承認を経て、数年以内に製品化できる見通し。

 全身を撮影する従来のPETは、がんが1センチ以上でないと発見が難しかった。マンモグラフィーも、乳腺組織が厚いと画像が白く映る難点があった。

 乳房専用PETは、対向した2つのガンマ線検出器で乳房などを挟んで撮影する。がん細胞がブドウ糖を大量に吸収する性質を応用。微量放射線を出すブドウ糖を体内に取り入れ、濃淡でがん細胞を突き止める。

 PET診断の第一人者でもある伊藤特任教授は「3ミリ程度の段階で乳がんが発見できれば、周辺の乳腺を切り取る軽い手術で済み、患者の負担は大幅に軽減される」と話している。

930千葉9区:2009/05/27(水) 21:23:35
http://www.asahi.com/politics/update/0527/TKY200905270174.html
臓器移植、A案とD案を軸に 党議拘束かけず本格審議
2009年5月27日14時44分
 臓器移植法改正をめぐり、A〜D案の本格審議が27日、衆院厚生労働委員会で始まった。移植を待つ患者団体は臓器提供の条件を大幅に緩和するA案での改正を求めるが、「脳死は人の死」と法律で一律に規定することに反対論も根強い。審議では、ともに15歳未満の臓器提供に道を開くA案とD案を比べる質問が目立った。多くの政党が党議拘束をかけない見通しで、議員それぞれが「人の死」と向き合う。

 改正案の実質審議は、A、B両案が06年3月に衆院に提出されて以来初めて。渡航移植への国際的な批判の高まりを受け、法改正の機運が盛り上がったためだ。委員会では16人の議員が4案の提案者らに質問。答弁者席には4案の提案者が超党派で座った。

 A案提案者の河野太郎氏(自民)は、原則「脳死は人の死」とすることに「世論調査でも理解は広まっている。法的脳死判定を拒否する権利も認めている」と主張した。

 しかし、臓器の提供側に回る可能性がある交通事故被害者らの間には、救命医療がおろそかになることへの警戒感がある。D案提案者の根本匠氏(自民)は「脳死を人の死と法律で規定するだけの社会的な合意はない」と指摘。現行法の死の定義を維持するよう求めた。

 提供者本人の意思確認も争点になった。とくに本人の意思が不明な場合でも家族の承諾で臓器提供をできるようにするA案には、「拒否の意思が(臓器提供)後にわかったら、殺人罪も起こりうる」との質問も出た。河野氏は「拒否の意思表示を事前登録できるようにする」と答えるにとどまった。

 本人が法的に有効な意思表示ができない15歳未満は家族の代諾とするD案については「子どもにも意思決定権はある。親が気持ちを忖度(そんたく)し、意思を示す」(自民・上川陽子氏)との説明があった。

 一方、B、C両案の提案者は、提供者本人の意思確認や脳死判定の厳密化などの重要性を強調。「臓器移植を定着させていこうと思えば、さらに厳密な脳死判定を行っていくのが時代の流れだ」(社民・阿部知子氏)などと答弁した。(南彰)

931千葉9区:2009/05/28(木) 20:24:06
>>924
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090528-OYT1T00503.htm
「機内検疫はパフォーマンス」検疫官、参院予算委で批判
 28日午前の参院予算委員会で新型インフルエンザ対策などに関する集中審議が行われ、参考人として出席した厚生労働省職員で羽田空港の検疫官、木村盛世氏が米本土などからの旅客便を対象に一律に行った機内検疫を「(政府の)パフォーマンス」などと批判した。


 木村氏は、政府の当初対策が機内検疫による「水際対策」に偏りすぎたとし、「マスクをつけて検疫官が飛び回っている姿は国民にパフォーマンス的な共感を呼ぶ。そういうことに利用されたのではないかと疑っている」と述べた。さらに、「厚労省の医系技官の中で、十分な議論や情報収集がされないまま検疫偏重になったと思う」と強調した。

 一律の機内検疫は政府の新たな「基本的対処方針」で22日に終了したが、木村氏は「現場としては大して変わっていない。今もかなりの労力をかけて検疫を行っている」と指摘した。

 木村氏は民主党の要請で参考人に呼ばれ、同党の鈴木寛氏の質問に答えた。

(2009年5月28日14時22分 読売新聞)

932千葉9区:2009/05/28(木) 20:27:04
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20090528-OYT8T00144.htm
修学旅行取り消し料重く 新型インフル
江戸川区、最高3200万円
 新型インフルエンザの感染拡大に伴い、都内の多くの公立中学校で修学旅行の延期・中止を決めたが、宿泊施設等のキャンセル料の問題が自治体を悩ませている。一部の自治体は公費による負担を決めたが、その額は数百万円から数千万円に上り、新たな予算化を迫られている。

 月末から7月にかけて予定した7校の旅行を中止にした台東区は、キャンセル料計約770万円を区が負担する。新たに予算案を作り、区議会に諮るという。区教委は「ただでさえ生活に余裕のない保護者もいる。行ってもいない旅行の追加費用を払わせるわけにはいかない」と話す。

 区立中28校の旅行を延期する江戸川区もキャンセル費用を最高で約3289万円負担する。区教委は「誰に責任があるわけでもなく、保護者には負担させられない」とコメントした。

 9校の旅行について2か月程度の延期を決めた墨田区では、6校で数百万円のキャンセル料が発生する計算に。さらに旅行プランの変更で追加料金が発生する可能性もあるという。「区で負担するが、旅行業者と交渉し、できる限り低額に抑えたい」と区教委は話す。

 公費負担を決めたものの、旅行業者の業務混乱でキャンセル料の額が確定せず、やきもきするケースも。武蔵野市内の市立中2校も、業者から「宿泊先が再予約可能かどうかにより額が大きく変わる」と説明され、市教委は「不確定要素が多過ぎる」と頭を抱えた。

(2009年5月28日 読売新聞)

933千葉9区:2009/05/28(木) 21:44:08
>>932
半年後くらいにありえないような額のキャンセル料を払った
なんてニュースになりそうですな。

934小説吉田学校読者:2009/05/29(金) 07:16:40
>>931
別報道では「水際対策を批判」という見出しを打っておりまして、「機内検疫はパフォーマンス」ていう見出しは木村氏の答弁の本質を出していないような気がしますね。木村氏は「水際対策偏重はおかしい」と言いたいんじゃないんでしょうか・・・・・

935名無しさん:2009/05/30(土) 10:01:40
>>934
検疫は天然痘には効果があるが、インフルエンザには意味がないってことですね。
最も問題なのは、水際すり抜け対策が全く無かったことでしょう。

渡航歴がなければ新型の検査をしなかったことは、その最たるものです。
>>807の発熱相談センター条件も、すり抜けを想定していませんね。

「日本が感染症対策の途上国である」
厚労省の新型インフルエンザ対策の欠陥を、木村もりよ医師に聞く
http://diamond.jp/series/tsujihiro/10071/

936とはずがたり:2009/06/02(火) 09:49:53
【第71回】 2009年05月27日
「日本が感染症対策の途上国である」
厚労省の新型インフルエンザ対策の欠陥を、木村もりよ医師に聞く
http://diamond.jp/series/tsujihiro/10071/

木村もりよ医師(厚生労働省検疫官)
http://www.kimuramoriyo.com/
筑波大学医学群卒業。米国ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院疫学部修士課程終了。優れた研究者に贈られるジョンズ・ホプキンス大学デルタオメガスカラーシップを受賞。米国CDC(疾病予防管理センター)多施設研究プロジェクトコーデイネイターを経て帰国。現在、厚労省検疫官。専門は感染症疫学。

厚生労働省の新型インフルエンザ対策は誤りであるどころか、犯罪的ですらある、と医師であり現役の厚生労働省医系技官である木村もりよ氏は告発する。公衆衛生学を軽視し、いまだ結核発症患者がネパール並みの日本は、感染症対策においては途上国に過ぎない。
木村もりよ医師(厚生労働省検疫官)
筑波大学医学群卒業。米国ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院疫学部修士課程終了。優れた研究者に贈られるジョンズ・ホプキンス大学デルタオメガスカラーシップを受賞。米国CDC(疾病予防管理センター)多施設研究プロジェクトコーデイネイターを経て帰国。現在、厚労省検疫官。専門は感染症疫学。


―あなたは、メキシコで新型インフルエンザが発生した時点で、日本を含む世界的流行を予想し、厚生労働省が主張する「検疫」、「水際阻止」は何ら有効ではない、と一貫して指摘し続けた。根拠は何か。

 検疫や水際阻止を絶対視する対策は、日本への新型インフルエンザ流入を食い止め、一人も感染者を出さないという厚生労働省の思い込み、あるいは願望から生まれている。

 考えてみて欲しい。インフルエンザとは流行性感冒、つまり風邪のようなものだ。症状は、体のだるさ、鼻水、喉や頭の痛み、発熱などであり、ひどく非特徴的だ。宿酔いでも頭痛がするし、発熱する病気など山ほどある。つまり、症状からは新型インフルエンザだとは見極められない。典型的症状に至ったときには、周囲の人々は、すでに感染しているだろう。

 簡易キットでのスクリーニングも、ほとんど役に立たない。感染者であっても、発熱してから1日くらいは陰性という結果になるケースが少なくない。大まかに言って、発見できる確率は6割から7割程度だろう。

 つまり、感染者のすべてを発見することなどできないのだ。だから、感染を水際でせき止めることなどできるはずがない。それなのに厚生労働省は、実現不能のことをあたかも実現可能のようにいい続けたのだ。

―すべての感染症は封じ込められないものなのか。

 そうではない。封じ込めが可能で、根絶できる感染症もある。例えば、天然痘だ。天然痘患者には見間違えようのないあばたができるから、患者を特定できる。ワクチンは、ほぼ100%有効だ。だから、患者を隔離し、接触追跡を行い、感染源を確定する調査が重要な意味を持つ。だが、“風邪の流行”の接触調査に関するサーベイランスすること自体無理であり、何の意味もない。それが効果ある政策だと厚労省は主張し、メデイアも感染ルートを報道し続けた。

―学校閉鎖も意味がないのか。

 ない。閉鎖する狙いは、自宅に閉じこもって他者と接触するなということだろう。そんなことが可能だろうか。戒厳令を敷いて、外出した人は逮捕すると通達しても、人は閉じこもってはいられない。集会を禁止し、人の動きを止めようとしても無駄であり、感染防止に役立たないことは、スペイン風邪を含め歴史が証明した常識だ。学校を閉鎖し、デパートの入場を制限し、出張を取りやめさせ、といった行為は無駄であるばかりでなく、国力の低下を招く有害な施策だ。

―なぜ、国力を低下させるのか。

 第一に、経済活動の大幅な低下が起こる。第二に、世界から日本がひどくひ弱な国家に見える。日本は国際社会から、奇異に見られている。英国のBBCは、成田の検疫騒動をヒースロー空港と比較して滑稽だと報道した。

 例えて言えば、今はワールドカップの予選中なのだ。本選たる新型インフルエンザの流行は、この秋以降にやってくる。まだ弱毒性の現段階で国中を挙げて大騒ぎ、政府は的外れの政策にまい進し、本質的な対策に向かおうとしない。予選段階でこれほど感染症に弱いことをさらけだせば、テロリストたちに付け込む余地さえ与えかねない。バイオテロの恐ろしさを、日本政府はまったく知らない。

937とはずがたり:2009/06/02(火) 09:50:36
>>936-937
―日本政府は、なぜ世界の常識に反した的外れの対策に固執し続けるのか。

 日本が感染症対策において、発展途上国であるからだ。感染症対策の研究は、公衆衛生学において行われる。日本の大学の公衆衛生学部は、医学部の非主流のさらに外側にある。海外は違う。公衆衛生学は伝統的かつ先端の学問だ。私が学んだジョンポプキンス大学公衆衛生大学院は、ホワイトハウスと深いかかわりがあり、研究成果は政策に反映される。

―他の先進国は、なぜ公衆衛生学を重視してきたのか。

 感染症によって国民、とりわけ若者が亡くなれば、国が弱体化するからだ。結核、ペスト、コレラ――エジプトの昔から、感染症は国家を悩ませてきた。とりわけ、戦争時に前線でどのような感染ルートが想定され、兵士たちの感染をいかに予防するかが、公衆衛生学の重要なテーマだった。つまり、公衆衛生学は医学における国防なのだ。国防だから、多大な予算を割くのだ。米軍の将校育成プログラムには、公衆衛生学が組み込まれている。

 日本には、こうした公衆衛生学の概念そのものがない。したがって、日本には専門家は一人もいない。優れた人材は海外に流出したきり、戻らない。

―日本が感染症対策の途上国である事例は。

 感染症対策のモデルは、結核だ。結核をコントロールできない国は、他の感染症のコントロールなどできない。日本の結核の罹患率は、欧米先進国のおよそ10倍で、都市部の新規患者数はネパールなみだ。3年前に日本で開催した結核対策の国際会議では、「日本の対策は50年前の遺物だ」と断言された。また、HIV・AIDSの罹患率が上昇しているのは、主要先進国中で日本だけだ。

 九九算ができなければ、微積分などできない。仮にインフルエンザにサーベイランスが有効だとしても、WHO(世界保健機関)や米国CDC(疾病予防管理センター)にはできても、日本にはできない。

―あなたは、検疫強化ではなく医療体制の強化に予算を割くべきだと主張しているが。

 繰り返すが、水際で止めることなどできないのは、最初からわかっていた。流行は避けられない。今回は収束するとしても、秋以降の第二波では、日本でも100万単位の死者が出ることも可能性としては否定できない。重要なのは、被害を最小限に止める努力だ。

 ①咳を伴う熱があれば職場や学校に行かない、②咳をするときは口を押える、③重症になるまでは医療機関を受診しない、この3点を政府広報でまず徹底させる。その一方で、重症患者を受診するために、あまりに貧弱な診療現場を改善しなければならない。

―日本の診療現場は、それほど貧弱か。

 個室外来であれば感染を防げるが、カーテンで仕切っただけの外来診察室が、まだまだ少なくない。これまた、途上国レベルだ。また、陰圧室(病原菌が飛散しないように気圧を下げた診療室)を持っていない地方自治体も多数ある。横浜市すべてを網羅する横浜市立市民病院の陰圧室は、わずか二床に過ぎない。
 医療施設の改築には、時間も費用もかかる。プレハブ小屋をたくさん建てて、発熱外来にすればいい。


―プレハブなどでいいのか。厚労省は全国の医療機関に受診拒否を禁ずる通達を出した。また、発熱外来は、第三次救急を受け持つ大病院に設置しようとしている。

 常識すら備えていない厚生労働省の犯罪的な政策だ。感染防止体制が整っていない医療機関への受診強制は、患者を院内感染の危険にさらすようなものだ。また、三次救急を受け持つ大病院には、癌を初めとして免疫力が低下した医療的弱者が多数いる。わざわざ、なぜ命に関わるかもしれない重篤患者を院内感染の危険にさらす必要があるのか。この政策ひとつ見ても、厚労省が感染症対策に無知であることが分かる。

 街の駐車場や公園に、プレハブの診察室を建てればいいのだ。もっとも安全で、安価で、即効性がある。

―本当に100万人単位で死亡する可能性があるのか。

 過去の事例を見れば、あると言わざるを得ない。

―タミフルは効かないのか。

 7日間発熱が続くところが6日間で下がることをもって効く、と言えば効く。その程度だ。問題は、タミフルを常用することでウイルスが耐性を持つことだ。耐性新型インフルエンザは、毒性を増す。世界の6割のタミフルを消費、しかも予防的投与をしてしまう日本が、耐性新型インフルエンザの輸出国になる可能性は低くない。これも、感染症対策の途上国であることの証左だ。

938とはずがたり:2009/06/02(火) 10:01:06
>>935
興味深いので全文転載させて頂きました>>936-937
盛世と云う名前から男かと思ってましたが女性なんですね。
官製のイメージの強い筑波大学出が行政大批判とはなかなか痛快だが,他の専門家に取ってどの程度説得力ある意見なんでしょうかねぇ。

彼女の主張のポイント抽出

●症状からは新型インフルエンザだとは見極められない。典型的症状に至ったときには、周囲の人々は、すでに感染しているだろう。 簡易キットでのスクリーニングも、ほとんど役に立たない。大まかに言って、発見できる確率は6割から7割程度だろう。つまり、感染を水際でせき止めることなどできるはずがない。それなのに厚生労働省は、実現不能のことをあたかも実現可能のようにいい続けたのだ。
 今回は収束するとしても、秋以降の第二波では、日本でも100万単位の死者が出ることも可能性としては否定できない。重要なのは、被害を最小限に止める努力だ。
 ①咳を伴う熱があれば職場や学校に行かない、②咳をするときは口を押える、③重症になるまでは医療機関を受診しない、この3点を政府広報でまず徹底させる。その一方で、重症患者を受診するために、あまりに貧弱な診療現場を改善しなければならない。

●すべての感染症は封じ込められないものなのか?→そうではない。封じ込めが可能で、根絶できる感染症もある。例えば、天然痘だ。天然痘患者には見間違えようのないあばたができるから、患者を特定できる。ワクチンは、ほぼ100%有効だ。だから、患者を隔離し、接触追跡を行い、感染源を確定する調査が重要な意味を持つ。
感染症対策のモデルは、結核だ。結核をコントロールできない国は、他の感染症のコントロールなどできない。日本の結核の罹患率は、欧米先進国のおよそ10倍で、都市部の新規患者数はネパールなみだ。また、HIV・AIDSの罹患率が上昇しているのは、主要先進国中で日本だけだ。

●閉鎖する狙いは、自宅に閉じこもって他者と接触するなということだろう。そんなことが可能だろうか。戒厳令を敷いて、外出した人は逮捕すると通達しても、人は閉じこもってはいられない。スペイン風邪を含め歴史が証明した常識だ。学校を閉鎖し、デパートの入場を制限し、出張を取りやめさせ、といった行為は無駄であるばかりでなく、国力の低下を招く有害な施策だ。 第一に、経済活動の大幅な低下が起こる。第二に、日本は国際社会から、奇異に見られている。まだ弱毒性の現段階で国中を挙げて大騒ぎ、政府は的外れの政策に邁進し、本質的な対策に向かおうとしない。これほど感染症に弱いことをさらけだせば、テロリストたちに付け込む余地さえ与えかねない。

●日本が感染症対策において、発展途上国であるからだ。感染症対策の研究は、公衆衛生学において行われる。日本の大学の公衆衛生学部は、医学部の非主流のさらに外側にある。海外は違う。公衆衛生学は伝統的かつ先端の学問だ。私が学んだジョンポプキンス大学公衆衛生大学院は、ホワイトハウスと深いかかわりがあり、研究成果は政策に反映される。日本には、こうした公衆衛生学の概念そのものがない。したがって、日本には専門家は一人もいない。優れた人材は海外に流出したきり、戻らない。

●日本の診療現場の貧弱さ:個室外来であれば感染を防げるが、カーテンで仕切っただけの外来診察室が、まだまだ少なくない。これまた、途上国レベルだ。また、陰圧室(病原菌が飛散しないように気圧を下げた診療室)を持っていない地方自治体も多数ある。横浜市すべてを網羅する横浜市立市民病院の陰圧室は、わずか二床に過ぎない。医療施設の改築には、時間も費用もかかる。街の駐車場や公園に、プレハブ小屋をたくさん建てて、発熱外来にすればいい。もっとも安全で、安価で、即効性がある。

●厚労省は全国の医療機関に受診拒否を禁ずる通達を出した。また、発熱外来は、第三次救急を受け持つ大病院に設置しようとしている→常識すら備えていない厚生労働省の犯罪的な政策だ。感染防止体制が整っていない医療機関への受診強制は、患者を院内感染の危険にさらすようなものだ。また、三次救急を受け持つ大病院には、癌を初めとして免疫力が低下した医療的弱者が多数いる。厚労省が感染症対策に無知であることが分かる。

●タミフルの有効性: 7日間発熱が続くところが6日間で下がることをもって効く、と言えば効く。その程度だ。問題は、タミフルを常用することでウイルスが耐性を持つことだ。耐性新型インフルエンザは、毒性を増す。世界の6割のタミフルを消費、しかも予防的投与をしてしまう日本が、耐性新型インフルエンザの輸出国になる可能性は低くない。これも、感染症対策の途上国であることの証左だ。


タミフルの常用による耐性型新型ウイルスの発生国になるのは避けたい。

939千葉9区:2009/06/03(水) 22:31:39
この国らしく、「過剰反応しすぎ」の大合唱が始まりそうな気配です。
そして、秋にでも来る「第二波」や、鳥インフルエンザに
対する対策が後手後手になり、また批判の大合唱と・・・

http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/7b5c83b554171f0c6c21a443abc18124/
過剰反応に陥った新型インフルエンザ対策の大混乱(1) - 09/05/28 | 09:20


 水際検査をすり抜けて、日本に上陸した新型インフルエンザ。感染が確認された大阪、兵庫など関西圏では4000校以上が休校し、コンサートなどのイベントも相次いで中止となった。新型とはいえウイルスそのものは弱毒性であるため、専門家からは「過剰対策」との指摘も多く、厚生労働省は新型インフルの行動計画見直しを迫られている。

 一方、まだ感染者が確認されていなかった都内では18日、ある企業の決算説明会が物々しい雰囲気で行われていた。受付にはアルコール消毒剤を備え、出席者全員にマスク着用が求められた。会社側の出席者も含め、会場内に集まった100人近くがマスク姿。おまけに、説明会後の名刺交換は「今回はご遠慮させていただく」という報告までなされる“厳戒態勢”だった。

 ただ、この会社が特殊事例というわけではない。海外に加えて国内出張の自粛に踏み切るほか、社員に通勤時のマスク着用を義務づけるなど、どこも感染阻止に必死だ。

 もともと国が流行を想定していた強毒性の新型ウイルスに対し、事業継続計画を事前に策定していた企業もある。だが、今回は想定外の弱毒性の新型だったため、業種によって警戒の度合いはばらばら。ただ、「対策が大げさになったことで、経済的なマイナスのほうが大きくなっていないか」(国立感染症研究所の岡部信彦・感染症情報センター長)とも言われる。刻一刻と状況が変わり、企業は難しい判断を強いられている。

マスク販売が200倍

 さらに「転ばぬ先の杖」とばかりにマスクの需要はうなぎ上りだ。大阪を地盤とするドラッグストアのキリン堂では、感染拡大が発覚した直後、マスク販売が平時に比べて50倍も拡大した。スギ薬局では関西圏の店舗のマスク売り上げが200倍超に膨れ上がったという。もともと4〜5月は花粉症シーズン終了後の需要閑散期だが、マスク大手のユニ・チャームや興和では休日返上で増産状態に入っている。それでも全国各地での品切れは解消していない。
 「普通に元気な人まで、うつらないものをうつると考えてしまっている」(感染研の岡部センター長)と、専門家らも過剰反応ともいえる様相に懸念を示す。一定量の備えは必要だが、マスクへの過信は落とし穴となりかねない。国の新型インフルエンザ対策本部も、屋外では「相当な人込みでないかぎりマスクを着用する意味はない」としている。

 本来的なマスクの役割は感染者からのウイルス飛沫・飛散を防ぐことにある。予防策として使用するにしても、ウイルスが付着したマスク表面を触った手で目などに触れ、感染してしまうリスクは完全に排除できないからだ。

拡大を前提に対策

 国内感染が広がったことで、政府は空港での厳重な検査を緩和した。専門家も「企業は感染拡大を前提とした態勢を整えるべき」(北里大学医学部・衛生学公衆衛生学の和田耕治助教)と指摘する。

 今回の事態は一過性のものではない。ウイルスが繁殖しやすい秋冬の再流行が懸念されており、それを想定した態勢が必要になる。季節性の既存インフルと違って、新型インフルの場合、人に免疫がないことからその感染力が強い。予想以上に社内感染が広がれば、企業も業務継続に支障を来しかねない。このため「感染した人が安心して休めるように、組織でバックアップできる態勢の構築が必要になる」(和田氏)。

 すでに医療の現場では課題が浮き彫りになった。関西圏ではインフルエンザの感染者を診察・治療する「発熱外来」に人が押し寄せ、病床がパンク状態に陥った。ウイルスが弱毒性であるため、自宅療養や一般病院への受診切り替えを検討できたことが救いだった。

 今年の秋冬は「季節性と新型が同時流行するおそれもある」(感染研の田代眞人インフルエンザウイルス研究センター長)。冷静さを欠き目先の対応に追われることが、最大のリスクかもしれない。

(前田佳子、井下健悟 =週刊東洋経済)

940とはずがたり:2009/06/03(水) 22:36:38
>>939
それ,ありがちなんで気をつけないといけませんねw
>秋にでも来る「第二波」や、鳥インフルエンザに対する対策が後手後手になり

943とはずがたり:2009/06/05(金) 03:30:51

なんと。。

浅野前宮城県知事 急性白血病できょう入院
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/06/20090604t13024.htm

 前宮城県知事で慶大教授の浅野史郎氏(61)が急性白血病を発症したことが3日、分かった。4日に東大病院(東京)に入院し、詳しい検査をするとともに化学療法で治療するという。

 関係者によると、浅野氏はウイルスが原因の成人T細胞白血病にかかった。約5年前にウイルス保持者と判明したが、経過を観察していた。昨年末から今春にかけて白血球数などが変化し、東京都内で診察を受けた結果、発症が確認された。

 急性白血病の治療には骨髄移植が有効とされるが、骨髄バンクの登録者は待機患者に対して不足している。浅野氏は化学療法で治療しながら、移植に適合するドナーを待つ。浅野氏は病名を公表する方針という。

 浅野氏は仙台市出身。旧厚生省を経て、1993年のゼネコン汚職に伴う出直し宮城県知事選に立候補して初当選。2005年まで3期務めた。07年には東京都知事選に立候補したが、落選した。

 浅野氏と親しい元宮城県社会福祉協議会副会長の田島良昭氏らが3日、仙台市内で会合を開き、骨髄バンクへの登録を広く呼び掛けることを確認した。田島氏は「登録者が増えれば、浅野氏に合うドナーが見つからなくても、同じ病気で苦しんでいる人の役に立つ。多くの人に協力をお願いしたい」と話している。

2009年06月04日木曜日

944千葉9区:2009/06/05(金) 22:44:46
宮城の先輩:愛知和男を見習って比例下位に名前を載せ、福田衣里子の応援に!
山本孝史のように病気の身でも戦えるさ!(縁起悪いか?)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090604-OYT1T00532.htm
元宮城県知事の浅野史郎さんが白血病…骨髄移植が必要に
 元宮城県知事で慶応大教授の浅野史郎氏(61)が、急性の成人T細胞白血病であることが3日、わかった。


 浅野氏は4日から、東大医科学研究所付属病院(東京都港区)に入院する。

 関係者によると、浅野氏は4日以降の予定をすべてキャンセルし治療に専念する。放射線治療などの化学療法での完治は難しく、骨髄移植が必要という。友人らが「浅野史郎を支援する会」を今月1日に設立し、骨髄バンクのドナー登録を呼びかける取り組みを始めた。既に全国で約280の個人・団体が加盟している。

 宮城県内では3日、知事時代の支援者ら約20人が集まり、同会の県支部を発足させた。今後、県内の骨髄バンクの推進に取り組む団体と連携し、支援の輪を広げる予定だ。

(2009年6月4日12時43分 読売新聞)

945千葉9区:2009/06/06(土) 23:00:48
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200906060407.html
脳死の定義、提供数が争点 「すべて廃案」も現実味 '09/6/6

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 議員立法4案が提出されている臓器移植法改正は、衆院厚生労働委員会での審議を終え、今月中旬にも衆院本会議で採決される見通しだ。脳死を一般的に人の死とし臓器提供の大幅増を目指すA案、子どもへの提供に道を開く最小限の改正にとどめるD案が、多数派形成で綱引きしているが、ともに衆院通過の明確な展望はなく、4案廃案も現実味を帯びてきた。

 ▽社会的に受容か

 厚労委の2日間の審議は脳死の位置付けに議論が集中。A案提出者は「おおむね社会的に受容されている」と理解を求めた。ただ、脳死を限定的にする現行法の規定を削除するため「法律が独り歩きし、医療や保険に影響しかねない」との懸念が続出。提出者の福島豊衆院議員は個人的な考えとしながらも「疑義を生むならば、修正してもらうのもあり」と述べた。

 一方、A案側はD案では15歳以上は脳死判定に入る条件が限定されたままで移植医療は広がらないと批判。A案は本人が拒否していなければ家族の同意で臓器提供が可能で、年間10件程度の提供数が150件程度になると主張する。

 ▽泥仕合

 「A案でなければ、すべてやり直しを呼びかける」。A案提出者の河野太郎衆院議員はメールマガジンで、B―D案では移植医療が後退するとし、A案が成立しない場合はすべて廃案が望ましいとの考えを強調した。

 A案は「衆院では約7割支持の感触」(提出者の山内康一衆院議員)と大本命だったが、5月に“非A案結集”を図るD案が提出されると風向きが一変。A案グループは3日、記者会見で「A案をつぶそうとしている」(患者団体)「A案を通したくないから出した」(河野氏)とD案への敵意をむき出しにした。

 ▽採決方法が鍵

 法案の成否を左右するのが本会議での採決順だ。どれも過半数に届かなければすべて廃案になるため「どんな形でもいいので改正を実現させたい」(若手議員)との発想で、A、D案のうち後で採決される方に否決された案の支持者が乗る可能性がある。

 D案グループからは「A案が先に廃案になれば、次善の策で票が集まるだろう」との期待も。A案側は「他はすべて廃案」を徹底する構えだ。

 採決順では、国会に提出されたA、B、C、Dの順に採決する案が有力視されているが、「くじ引き」案すら浮上している。「現行法から内容が遠い順」「提出者、賛成者が少ない順」も検討されているが、恣意しい的な判断が加わる要素も。

 「すべて廃案」への危機感から、民主党の柚木道義衆院議員は5日の厚労委で「いずれかの案が必ず成立する方法を検討するべきだ。修正も含め、コンセンサス醸成が国会の責務だ」と訴えた。

946千葉9区:2009/06/08(月) 22:00:51
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090606-00000576-san-soci
臓器移植、子供の移植をどう考えるか
6月6日22時15分配信 産経新聞

 元気になった息子とキャッチボールができた。千葉県富津市の自営業、金子豊さん(43)は、それが何よりもうれしい。

 「もう二度と親子では遊べないと思っていた。それが1年半ぶりに息子が家に戻り、家族そろって食事ができた。当たり前の光景が戻ってきたのが、本当にうれしい」

 長男の亮祐君(12)は平成18年、血管に炎症が起きる難病の川崎病を発症した。心臓に障害が残り、補助人工心臓が必要となった。

 回復する手だては海外での心臓移植のみ。費用はざっと1億3000万円。家族や友人らが街頭で募金活動するなどして、なんとか工面した。20年3月、米国で心臓手術を受けたことで、死のふちから救われた。

 「なぜ、国内で移植ができないのか。日本人は日本人の手で救えるような日本になってもらいたい」

 金子さん一家の強い思いだ。

 国会で始まった臓器移植法改正論議。焦点の1つが「子供の移植をどう考えるか」だ。

 現行の移植法では、臓器を摘出するには本人の書面による意思表示が不可欠になっている。だが、民法の遺言規定にならって15歳を意思表示の線引きとしたため、15歳未満の子供は臓器提供できない。

 重い心臓病の子供は、国内で自分の体格に合う小さいサイズの心臓の提供が見込めないため、海外で移植するしか助かる道がない。

 静岡県立こども病院循環器科の小野安生医師は「海外渡航は、環境が異なるうえに、長距離の移動を強いるなどのリスクがつきまとう」と指摘する。莫大(ばくだい)な費用。英語での病院生活。患者や家族の精神的負担は計り知れない。「渡航中は緊張の連続だった」と豊さん。その経験が、国内で子供の移植への道筋をつけなくてはという思いを強くさせている。

 しかし、子供からの臓器摘出には小児科医らの間に根強い慎重論がある。

 参考人質疑が行われた4月21日の衆院厚労委員会小委員会。大阪医大小児科の田中英高准教授が訴えた。「小児の判定は医師も不安だ。小児の脳死判定には限界がある」

 戸惑いの原因は、脳死判定の難しさにある。成長途上の子供の脳は、大人に比べ障害への抵抗力が強いとされる。医学的には脳死状態といえども、長期間心臓が動き続けたという報告例もある。香川大救命救急センターの河北賢哉助教は「子供の脳には未解明な部分が多い。子供の脳死をどう考えるかは、非常にデリケートな問題を含んでいる」と話す。

 日本の難病の子供らが、すがってきた海外渡航移植。世界保健機関(WHO)が打ち出そうとしている、「移植臓器の自給自足原則」が、海外渡航移植にも影響を与えつつある。

 心臓の筋肉が硬くなる拘束型心筋症の長男(2)への渡航移植を目指す東京都三鷹市の片桐泰斗さん(31)。2月に、医師を通じて米国の大学病院に移植手術を要請したが断られた。大阪大移植医療部の福島教偉副部長は「WHOの動きが影響しているのでは」と懸念する。

 移植を受けた亮祐君は今年、中学生になった。将来の夢がある。「みんなに命を助けられた。将来、お医者さんになって多くの人を助けたい。同じ病気の人が希望が持てるよう一生懸命、生きていきたい」

 だが、同じ病気の人が持てる希望は、現行の移植法のもとでは、なかなか大きくならない現実がある。

     ◇

 国会で臓器移植法の改正論議が行われている。脳死臓器移植のハードルを、現在よりも、どのように下げるのか、あるいは逆に上げるのか。人の「生」と「死」が交錯する命のリレーの現場をめぐる動きを追った。

947千葉9区:2009/06/08(月) 22:01:53
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090607-00000606-san-soci
臓器移植 脳死は人の死か…議論再燃
6月7日23時57分配信 産経新聞

 「『脳死は人の死』では絶対にありえない」

 東京都内で3月25日に開かれた移植法改正をめぐる集会。法改正に慎重な立場を取る、東京都大田区の主婦、中村暁美さん(45)が声を震わせ訴えた。

 中村さんは平成19年に長女の有里ちゃん(4)を亡くしている。有里ちゃんは17年12月に突然けいれんを起こし病院に搬送。急性脳症となり、「医学的な脳死」状態に陥った。

 現行法では、臓器提供される場合に限り「脳死を人の死」と定義している。だが、仮に法律が「脳死は人の死」と一律に認める内容だったら、入院直後に「死亡宣告」がされていたことになる。

 「『死』なんて納得できなかった」。中村さんは治療継続を要望した。人工呼吸器を付け、見た目は眠っているような状態だが、身長は伸び、体重も増えた。涙も流す。排泄(はいせつ)もする。

 「笑ったり、泣いたりできたときもいとおしかった。眠り姫になった有里もさらにいとおしくなっていった」と中村さんは振り返る。

 「脳死は人の死とする」。この定義を受け入れるか、受け入れないか。臓器移植法の改正をめぐって 議論が再燃している。国会に4本出されている法案のうち、1本(A案)は基本理念として、一律に脳死を人の死とする内容を盛り込んでいる。

 再燃というのは、平成4年にも、同じ議論があったためだ。4年1月23日付の各新聞。1面に「『脳死は人の死』容認」の大きな文字の見出しが躍った。政府の「臨時脳死及び臓器移植調査会(脳死臨調)」が出した答申を報じたものだ。

 だが、「果たして、脳死は人の死とする社会的合意があるのか」という声が上がり、9年施行の臓器移植法では、「臓器を提供する意思がある場合に限って『脳死を人の死』」と定義した経緯がある。

 中村さんとは逆に、「脳死は人の死」とすることに理解を示す家族もいる。

 22年前に米国留学中の長男=当時(23)=の脳死提供を決めた広島県在住の千葉太玄(たいげん)さん(74)。長男が寮の窓から誤って転落。5日目に「脳死」と宣告された。米国では宣告は人の死を意味する。遺族の了解があれば臓器提供も可能だ。

 「生の世界に引き戻そうと努力してくれた医師から脳死の息子の死亡宣告を受けた。信頼していた医師からの、ていねいな言葉。すっと胸に入り、死を受け入れられた」

 長男の心臓、肝臓、腎臓、角膜が計6人に移植された。現地の移植コーディネーターから届いた「命の贈り物によって多くの人が救われた」という感謝の手紙に、「息子が『お父さんのおかげでいろいろな人の役に立てた』と喜んでくれているように思う」。

 「脳死」に向き合う最前線の救急医療現場もジレンマを抱える。年間約1200人の重症患者が担ぎこまれる市立札幌病院(中央区)の救命救急センター。

 鹿野恒副医長は16年から、「医学的な脳死」状態になった患者家族らに、心停止後に家族の同意で移植ができる腎臓と眼球の提供意思を尋ねている。これまで、40家族のうち約6割が応じた。しかし、「体が温かい患者をさして、家族に『これは死です』とはいえない」と揺れる胸の内を語る。

 いつの時点で、何を持って人の死を定義するのか。もし自分が、家族が脳死状態になったら…。誰にも死はやってくるが、死を考えたり、議論することはタブー視されがちだ。脳死臨調の回答から17年。移植法施行から12年。国会を舞台に、当時と同じ議論が繰り返されている。

948名無しさん:2009/06/08(月) 22:44:39
今さらながらじん肺の件です。
北海道芦別市でじん肺労災を受給している方々は受給自体を他人に言わず、
必死に隠しているのが現状です。なぜなら元気だから・・・。
受給者の多くは市内の平和診療所という勤医協病院系列の病院で認定を受けているようです。
年金と合わせて月収50万以上とのうわさで豪華な暮らしで元気な方々に懸念の声が多いのは言うまでもありません。
そんな方が多数いるため、もしこれが不正だとすれば許されるものではありません。
税金はもっと他の使い方をしてほしいと願っています。
是非、然るべきところで調査に乗り出してほしいと思います。

949とはずがたり:2009/06/08(月) 22:59:23
ちくりあざーす。
不正があるとするならば許されないことですね。
マスコミとかにも伝わってないのでしょうか?

950とはずがたり:2009/06/08(月) 23:18:58
1年以上前の記事だが。

救急搬送受け入れ不能が常態化 大阪府が発表
http://www.asahi.com/kansai/tokusetu/kyuukyuu/OSK200802250072.html
2008年2月25日

交通事故で負傷した男性を運ぶ救急車内。隊員(右)が患者の手当てをしている間に隊長が搬送先の病院を探す=大阪府内で

 大阪府は25日、府内で救急搬送された重症以上の患者が医療機関に10回以上断られた例が、昨年1年間で71件に上ったと発表した。救急病院の減少が目立つ府南部の南河内地域が29件と全体の4割を占め、大阪市内でも23件あった。府は「深刻な現場の実情が浮き彫りになった。早急に対策を講じたい」としている。

 救急病院の受け入れ不能問題が表面化し、総務省消防庁が都道府県に実態把握を要請したのを受け、府内34の消防機関を対象に調査。すでに大阪市などが公表した分も含め、救急搬送の昨年分のデータを保管していた28機関について集計した。

 重症以上の搬送患者は計9682件。71件の主な内訳は心疾患23件、脳疾患8件、交通事故7件と切迫した傷病が並ぶ。さらに平日の午後6時〜午前6時が44件、休日が25件を占め、勤務医の少ない時間帯に集中していた。死亡した患者がいたかどうかは不明という。

 調査では重篤患者に対応する救命救急センターに搬送した患者についても分析した。回答のあった7838件のうち、重篤を含む「重症以上」は半数以下の3474件。10回以上断られて最終的に救命センターに運ばれた292件中、重症より軽い「中等症」と「軽症」が合わせて264件を占め、救命センターに余分な負担がかかっている実態が裏づけられた。

 府によると、救急搬送された軽症者の割合は全国平均で52%だが、大阪府内では65%に上っているという。明らかに症状が軽く、救急隊の現場判断で搬送を見送る例も06年に1387件あり、府は救急車の適正利用を改めて呼びかける方針。

951名無しさん:2009/06/08(月) 23:37:27
昨年の炭鉱町の聴覚障害不正から始まって、マスコミが関連事例として発表しているのは例の社労士と絡んでいた札幌市豊平区の個人病院で発覚したものばかりです。
しかもほんの二十数例です。
近隣住民のほとんどは市内のその病院で認定を受けていると聞いています。
症状を訴え続けて通院を忍耐強く続けていればいずれ認定されると噂されています。
重度のじん肺症状の方の痰を持って行ったという方もいるようですし。
ただ個人がいくら不正をしようとしても検査をしている病院が気付かないのもおかしな話だと思います。

952とはずがたり:2009/06/08(月) 23:54:21
>>951
あの札幌の事件と構図は同じで根っこはもっと裾野が広いという事ですか。
あの立件で辞退者続出という感じではなかったんでしたっけ。

953千葉9区:2009/06/09(火) 21:58:54
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090609dde007010047000c.html
臓器移植法改正案:与党が16日採決提案 A〜Dの順で調整
 与党は9日、4案が提出されている臓器移植法改正案について、採決を16日とする方針を衆院議院運営委員会に提案した。国会への提出順に沿って、A〜Dの順番で一案ずつ採決する方向で調整している。

 4法案は9日午後の衆院本会議で、衆院厚生労働委員会の田村憲久委員長(自民)が審議経過の中間報告をした後、法案提出者がそれぞれ意見を表明する。

 現行法が成立した97年は、2法案を中間報告の2日後に採決した。与党や民主党などは「死生観にかかわる法案」との理由で党議拘束を外すうえ、今回は法案が四つあることから、1週間空けて採決することにした。【鈴木直】

954千葉9区:2009/06/09(火) 22:00:08
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090608/bdy0906082323007-n1.htm
【臓器移植】(下)迷える言論の府 (1/3ページ)
2009.6.8 23:10
 「各案を修正することも含め、4案のどれかが必ず過半数となる方法を模索する必要がある」。臓器移植法改正法案を審議した5日の衆院厚生労働委員会。委員からは法案の共倒れを懸念する声が出た。

 現在、国会にはA、B、C、Dと呼ばれる4つの法案が提出されている。脳死を一律に人の死とする「A案」。提供可能年齢の下限を現在の15歳から12歳に引き下げる「B案」。脳死定義を厳格化する「C案」。15歳未満の提供について家族の承諾などを条件に認める「D案」−の4つだ。

 これまで委員会で行われた審議は計9時間。論議の中心になっているのは「A案」だ。5日の委員会では、「『脳死を一律に人の死』とすることに社会的な合意ができているのか」といった点などをめぐって活発に意見が交わされた。

 提出者の1人、冨岡勉委員(自民)は「脳死は一般に人の死と社会的にほぼ合意されている」と断言。一方で慎重派からは「A案の脳死の定義に国民的合意はない」(根本匠委員・自民)といった具合だ。

 議論はかみ合わぬまま、来週にも4案ともに衆院本会議で採決される見込みだ。党議拘束は外されるという。

■■■

 法改正論議が盛り上がった4月以降、永田町では、国会議員らを対象にした各案の勉強会が盛んに開催されている。

 だが、医学、法律、哲学、宗教、死生観が絡み合った複雑なテーマだけに逡巡(しゆんじゆん)する議員は多い。

 5月15日に永田町の憲政記念館であった「D案」提出者らの記者会見。笠浩史衆院議員(民主)の口からは、いみじくも「党内にもどうするか、悩んでいる議員は非常に多い」という言葉が出た。「自分を支持してくれる有権者の意見もさまざまだ。総選挙前に採決すべき問題ではない」と打ち明ける議員もいる。

 各メディアが議員を対象にして行った意識調査で、回答率が軒並み2割程度と低いことも議員たちの逡巡を物語っている。

 「推進」あるいは「慎重」の立場を訴えるさまざまな団体が、議員会館を回るなど熱心なロビー活動をしていることも議員らの迷いを深くする。

 移植にかかわる医師ら約4000人でつくる日本移植学会。メンバーらが移植に関心を持つ議員らを直接訪問し、「移植医療推進のためにはA案しかない」と訴えている。

 重い心臓病の拡張型心筋症の長男=当時(9)=を亡くした石川優子さん(37)。国会議員ら対象の勉強会で、自らの体験をもとに移植医療の推進を訴えたことがある。「議員は涙を流して話を聞いてくれた」と法改正によって子供の移植医療のハードルが下がることを期待する。

 一方、「脳死を人の死とする」ことに慎重な立場を取る宗教界。「法案の成り行きに関心を持っている」(立正佼成会)と議員らに個別に働きかける。各宗教団体とも「票」を持っているだけに、議員たちにとって無視できない存在だ。

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 平成9年施行の現行法は、3年後をメドとした見直しを定めている。だが、改正法案は出されたものの事実上審議が行われずに12年が過ぎた。

 「命」が絡む問題だけに、ある与党議員は「移植拡大に『ためらい』があったのは事実」と打ち明ける。「国会の怠慢といわれればそれまで。だからこそ今回は改正を実現しないといけない」と話す議員も多くいる。しかし、どの案に賛成するかはまだ決めていない議員が多い。

 ようやく軌道に乗った国会での改正審議。だが、どの案も「可決に必要な過半数を取れずに『共倒れ』するのではないか」。そんな懸念すら高まりつつある。

     ◇

 ■採決方法 4つの改正案が、一般的な1案ずつの採決方法で行われると、いずれかの案が可決された時点で残りの法案が採決されない恐れがある。また、否決された案の賛同者が別法案の支持に回れば、後で採決される法案ほど可決の可能性が高くなるという問題もあり、採決方法も焦点の一つになっている。現在、法案が提出されているのは衆院で、採決後には参院での審議が待つ。

     ◇

 連載は神庭芳久が担当しました。

955千葉9区:2009/06/09(火) 22:03:33
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%93%E5%99%A8%E3%81%AE%E7%A7%BB%E6%A4%8D%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%B3%95%E5%BE%8B
いわゆるA案(2006年3月31日第164国会衆法第14号)
提案者は、中山太郎(自民党)、河野太郎(自民党)、福島豊(公明党)ほか衆議院議員計6名

いわゆるB案(2006年3月31日第164国会衆法第15号)
提案者は、石井啓一(公明党)ら衆議院議員計2名

いわゆるC案(2007年12月11日第168国会衆法第18号)
提案者は、阿部知子(社民党)、枝野幸男(民主党)、金田誠一(民主党)の衆議院議員3名

いわゆるD案(2009年5月15日第171国会衆法第30号)
提案者は、根本匠(自民党)、笠浩史(民主党)ほか衆議院議員計7名

956千葉9区:2009/06/10(水) 22:31:47
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090610ddm005010082000c.html
臓器移植法改正案:衆院採決ずれ込みも 共社反対、民主内にも慎重論
 臓器移植法改正4法案を審議していた衆院厚生労働委員会は9日、衆院本会議で中間報告を行い、同委での審議は打ち切られることになった。与党は同日の議院運営委員会で4法案の本会議採決を16日に行うことを提案したが、野党側は本会議での討論実施を求めて折り合わず、採決は16日以降にずれ込む可能性も出てきた。いずれかの法案が衆院を通過しても参院で一定の審議時間を確保する必要があり、衆院解散の時期も絡むため、今国会で成立するかはなお不透明だ。【鈴木直】

 ◇参院への影響懸念
 「3年の見直し規定があるにもかかわらず11年半も経過した。これ以上の放置は許されない」。厚労委の田村憲久委員長は中間報告をこう締めくくり、本会議での早期採決を訴えた。民主党は当初、16日採決に応じる構えだったが、共産、社民両党が早期採決に強く反対しているうえ、民主党内にも慎重論が少なくないことに配慮。9日の国対関係者の会合では「採決は来週中、遅くとも23日」との方針を確認した。

 自民、民主両党が来週中の採決にこだわっているのは、参院審議への影響を考慮しているからだ。参院も衆院同様、4法案の支持が割れており、どの法案が参院に送られても「採決に至るのは容易ではない」(与党国対関係者)。また、新たな修正案の動きもあり、与野党とも「1カ月以上は必要」との見方で一致している。来週中に衆院を通過すれば、途中で衆院解散がない限り会期末まで5週間が確保できる。

 ◇方法、なお未定
 臓器移植法改正4法案の衆院本会議での採決方法も固まっていない。今後、議院運営委で調整するが、1本ずつ賛否を問う方式が想定されている。最初に過半数を得た法案が成立し、いずれも過半数に達しなければすべて廃案となる。

 先に廃案となった法案の賛成者が後の法案で再び賛成票を投じることもできるため、後になるほど可決の可能性が高まるとの指摘もある。順番を決める方法として、提出順や法案提出時の賛成者数などが検討されている。

 4法案すべてが否決される可能性もあり、9日の議運委の理事会で小坂憲次委員長は、どの案も成立しなかった場合でも廃案とせずに済む手続きを紹介した。

 本会議で「廃棄しないもの」と議決すれば委員会に付託できるとした衆院規則147条に基づくが、「過去に使われたことがない」(衆院議事課)ため定まった解釈もないのが実情だ。


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