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Tohazugatali Medical Review

859千葉9区:2009/05/17(日) 20:44:55
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/fe_090510_03.htm
【上陸 新型インフル】(上)対策 水際から地域へ
 9日午前10時前、厚生労働省10階の次官室に、与党の厚労族の実力者である自民党の川崎二郎・元厚労相と公明党の坂口力・元厚労相の二人が入った。「日本の検疫は韓国などに比べても頑張っているじゃないか」

 江利川毅厚労次官らに慰労の言葉をかけた後、「他の感染国からの便にも機内検疫を実施するべきだ」と水際作戦の強化を要請した。

 だが、検疫に伴う人手不足は深刻で、自衛隊や医療機関からの応援でしのいでいる状態だ。3日間、帰宅できない検疫官もいる。

 「検疫官が足りません」 江利川氏はこう答えるしかなかった。

 成田空港検疫所は、この週末の海外からの帰国便に備え、約230人態勢で検疫業務をこなす。検疫官の一人は「今回はたまたま止めることができただけ」と、漏らす。成田空港には米国本土、カナダ、メキシコから毎日35便近い到着機がある。乗り継ぎ客の処理や折り返し機の遅延などもある。

 感染者が確認されたのは計29の国と地域。うち成田には16の国と地域からの便が就航しているが、機内検疫の対象国は米国、カナダ、メキシコに限定され、それ以外は乗客に健康状態を尋ねる質問票を配るだけだ。

 水際作戦には、発熱前の患者をチェックできないという限界もあるが、世界で次々と感染拡大する中、結果的に日本への上陸が遅くなったことは事実だ。この間に、タミフル、リレンザの備蓄が進み、検査態勢も整いつつある。「発熱外来」の設置は8日現在、全都道府県計629か所で可能になった。この2、3日で数百か所単位で増えた。

 「水際作戦はある意味で時間稼ぎだ。WHO(世界保健機関)がフェーズ4にあげてから、10日間以上侵入を防いだ」。舛添厚労相は9日の会見で語った。

 しかし、検疫を中心とした対策を今後も継続するのでは、応援の医師を派遣している医療機関の治療体制が手薄になるというジレンマも生じる。松本慶蔵・長崎大名誉教授(呼吸器感染症学)は「これまでの対策は評価できるが、今後は時期をみて検疫態勢を簡略化し、国内での流行に備えるべきだ」と指摘する。

 国内で流行が始まった場合、まず感染者は指定医療機関に入院し、「濃厚接触者」はタミフルなどの予防投薬を受ける。さらに感染が拡大した場合に備え、佐賀県では、車に乗ったまま診断を受け、その場で治療薬を渡すドライブスルー方式も検討されている。

 幸い、今回の新型ウイルスは今のところ、弱毒性とされる。47人の感染者が出た英国では、タミフルの予防投与で感染が抑えられているという。遅れて上陸した日本は、各国の態勢から学ぶことができる。ウイルスの特性も見据え、万全かつ冷静な対応が必要だ。

(2009年5月10日 読売新聞)


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