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Tohazugatali Medical Review

867千葉9区:2009/05/18(月) 01:14:58
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2009/0516_2.html
②新型インフルエンザ/国内拡大、防げるか

 国内で初めて発生が確認された新型インフルエンザ。最初に感染が疑われ、十六日確認された神戸市の高校生三人はいずれも海外渡航歴がなく感染源は不明だ。三人が通う学校などでは数十人が体調を崩し集団感染の可能性もあるが範囲も判然とせず、準備を重ねてきたはずの行政からは「想定外」との言葉が漏れる。感染拡大は防げるのか。官民の対策は本番を迎えた。

 ▽混乱

 「神戸市の発表内容しか分からない」。同市の男子高校生に感染の疑いがあると伝えられて一夜明けた十六日朝、厚生労働省の担当者は報道陣の質問の多くに答えられず、実態を把握できていない姿を露呈した。

 「時間の問題」(舛添要一(ますぞえ・よういち)厚労相)と構えていた国内発生第一号。新型感染を疑う条件の一つに、発熱などの症状に加え「海外渡航経験」があり、三人がこの条件に当てはまらなかった。さらに、うち一人の検体は季節性インフルエンザのタイプ特定のため、遺伝子の詳細(PCR)検査に回され、偶然新型の「陽性」が発覚したことが混乱を招いた。

 厚労省は今後渡航の有無にかかわらず集団で感染が疑われるケースなどの発生情報を寄せてほしいと呼び掛ける構えだ。だが担当者からは「(報告の)基準を緩めると、『季節性』もすべて疑わねばならず加減が難しい」との声も。実際、十六日のうちに大阪府では約百人が症状を訴える事態となっている。

 ▽不足

 最初の男子高校生の検体は十二日夕に神戸市環境保健研究所に届いた。だが研究所にはPCR検査機器が一台だけ。同市で起きた食中毒の原因特定などが優先されて検査は後回しにされ結果判明は十五日夜になった。

 神戸市によれば、昨年国のガイドラインでこの機器を使ったインフルエンザのPCR検査が認められたことから検査回数が増加。担当者は「約四時間半かかる検査を昨年は一日平均二、三回行ったが、最近は二十四時間フル稼働で、もう一台購入しようとしたところだった」と話す。

 神戸市を含む近畿と周辺の二府七県八市は衛生研究所間で相互協力協定を結んでおり、神戸市の担当者は「今後ほかの研究所に応援を頼むかもしれない」と話すが、今後感染が拡大すれば、よその検体を調べる余裕もなくなる可能性がある。

 鈴木宏(すずき・ひろし)新潟大教授(公衆衛生学)は「感染症検査には機器も人材も足りない。今回の件を機に国は充実を図るべきだ」と指摘する。

 ▽兼ね合い

 ウイルスの「上陸」が現実になった今、対策の焦点はいかに感染拡大を抑えながら社会機能を維持するかに移る。

 JR各社や航空会社は当面通常通りの運行を続ける。東海道新幹線を運行するJR東海は、乗務員ら約八千人の四十日分のマスク、計三十二万枚を備蓄。JR東日本も接客用の防護メガネやマスクを準備し、京成電鉄は車内を消毒する準備も整えた。日航や全日空は、国際線の一部の便で、客室乗務員のマスク着用を義務化している。

 国の行動計画では強毒性のウイルス感染を前提に、学校の生徒が感染した場合は当該都道府県内のすべての学校の休校を想定したが、今回はウイルスが弱毒性であることを理由に当面、神戸市の一部と隣接する兵庫県芦屋市の教育施設などに休校対象は限定された。

 「命と健康を守ることが一番大切だが、経済活動や個人の自由の尊重との一番いい兼ね合いを判断しなければ」。未曾有の不況の中、舛添厚労相は経済面への配慮をにじませる。だがその線引きには踏み込まず、手探りの対応は始まったばかりだ。


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