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Tohazugatali Medical Review

954千葉9区:2009/06/09(火) 22:00:08
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090608/bdy0906082323007-n1.htm
【臓器移植】(下)迷える言論の府 (1/3ページ)
2009.6.8 23:10
 「各案を修正することも含め、4案のどれかが必ず過半数となる方法を模索する必要がある」。臓器移植法改正法案を審議した5日の衆院厚生労働委員会。委員からは法案の共倒れを懸念する声が出た。

 現在、国会にはA、B、C、Dと呼ばれる4つの法案が提出されている。脳死を一律に人の死とする「A案」。提供可能年齢の下限を現在の15歳から12歳に引き下げる「B案」。脳死定義を厳格化する「C案」。15歳未満の提供について家族の承諾などを条件に認める「D案」−の4つだ。

 これまで委員会で行われた審議は計9時間。論議の中心になっているのは「A案」だ。5日の委員会では、「『脳死を一律に人の死』とすることに社会的な合意ができているのか」といった点などをめぐって活発に意見が交わされた。

 提出者の1人、冨岡勉委員(自民)は「脳死は一般に人の死と社会的にほぼ合意されている」と断言。一方で慎重派からは「A案の脳死の定義に国民的合意はない」(根本匠委員・自民)といった具合だ。

 議論はかみ合わぬまま、来週にも4案ともに衆院本会議で採決される見込みだ。党議拘束は外されるという。

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 法改正論議が盛り上がった4月以降、永田町では、国会議員らを対象にした各案の勉強会が盛んに開催されている。

 だが、医学、法律、哲学、宗教、死生観が絡み合った複雑なテーマだけに逡巡(しゆんじゆん)する議員は多い。

 5月15日に永田町の憲政記念館であった「D案」提出者らの記者会見。笠浩史衆院議員(民主)の口からは、いみじくも「党内にもどうするか、悩んでいる議員は非常に多い」という言葉が出た。「自分を支持してくれる有権者の意見もさまざまだ。総選挙前に採決すべき問題ではない」と打ち明ける議員もいる。

 各メディアが議員を対象にして行った意識調査で、回答率が軒並み2割程度と低いことも議員たちの逡巡を物語っている。

 「推進」あるいは「慎重」の立場を訴えるさまざまな団体が、議員会館を回るなど熱心なロビー活動をしていることも議員らの迷いを深くする。

 移植にかかわる医師ら約4000人でつくる日本移植学会。メンバーらが移植に関心を持つ議員らを直接訪問し、「移植医療推進のためにはA案しかない」と訴えている。

 重い心臓病の拡張型心筋症の長男=当時(9)=を亡くした石川優子さん(37)。国会議員ら対象の勉強会で、自らの体験をもとに移植医療の推進を訴えたことがある。「議員は涙を流して話を聞いてくれた」と法改正によって子供の移植医療のハードルが下がることを期待する。

 一方、「脳死を人の死とする」ことに慎重な立場を取る宗教界。「法案の成り行きに関心を持っている」(立正佼成会)と議員らに個別に働きかける。各宗教団体とも「票」を持っているだけに、議員たちにとって無視できない存在だ。

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 平成9年施行の現行法は、3年後をメドとした見直しを定めている。だが、改正法案は出されたものの事実上審議が行われずに12年が過ぎた。

 「命」が絡む問題だけに、ある与党議員は「移植拡大に『ためらい』があったのは事実」と打ち明ける。「国会の怠慢といわれればそれまで。だからこそ今回は改正を実現しないといけない」と話す議員も多くいる。しかし、どの案に賛成するかはまだ決めていない議員が多い。

 ようやく軌道に乗った国会での改正審議。だが、どの案も「可決に必要な過半数を取れずに『共倒れ』するのではないか」。そんな懸念すら高まりつつある。

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 ■採決方法 4つの改正案が、一般的な1案ずつの採決方法で行われると、いずれかの案が可決された時点で残りの法案が採決されない恐れがある。また、否決された案の賛同者が別法案の支持に回れば、後で採決される法案ほど可決の可能性が高くなるという問題もあり、採決方法も焦点の一つになっている。現在、法案が提出されているのは衆院で、採決後には参院での審議が待つ。

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 連載は神庭芳久が担当しました。


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