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Tohazugatali Medical Review

1とはずがたり:2004/10/17(日) 14:58
医学・病院・地域医療など今までTER http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/l10で扱ってた話題を独立させます。

医薬品・製薬関連はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070807006/l10

自民党と結託し日本の成長に対する桎梏となってる医師会・歯科医師会の不祥事はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l10

TERの過去レスは>>2-5あたり

618とはずがたり:2009/01/13(火) 12:27:54
>>617-618
 発見から約半年後、論文を米科学誌「サイエンス」に発表すると、先に受容体を特定していた米国の研究者からメールが届いた。「Congratulation!」。競争を戦ったライバルからの祝福メールだった。

 寒川所長は14年に、グレリンの発見で日本人で初めて米科学誌が選ぶ注目科学者の第1位に選ばれた。2位にはゲノム研究者と宇宙科学の世界的な研究者が並んでいた。「当時の科学誌には、1位はあまり知らない科学者だと書かれてあった」と苦笑する。

 グレリンの応用範囲は幅広い。衰弱状態の患者の心機能回復や食欲増進などのほか、急性心筋梗塞(こうそく)の患者の死亡率を下げたり、糖尿病に効くことも分かってきた。現在、有効な治療薬のない拒食症の治療薬としても臨床段階にあり、体内にあるホルモンなので、副作用も少ないという。

 一昨年、所長に就任してからは研究に割ける時間が少なくなったが、「既に競争渦にあるような物質は遅かれ早かれ発見される。それなら私は、誰も研究対象にしないものを選びたい」。

 寒川所長が所長室に掲げている格言がある。30年前、大学院生時代に偶然松山で買った古本の見返しに書かれていたキュリー夫人の言葉だ。

 「実験室に於ける偉大なる科学者の生活というものは、多くの人の想像している様な、なまやさしい牧歌的なものではありません。それは物に対する、周囲に対する、特に自己に対する執拗(しつよう)な闘争であります」


小林誠氏「疑問は考え続けるのがよい」

 理科離れや教育のありかたについては、昨年ノーベル賞を受賞した小林誠さん(64)や益川敏英さん(68)も、公の場などでそれぞれの持論を述べている。

 「難しい物理の本を読み、わいてくるいろんな疑問をずっと考え続けるのが楽しかった」。小林さんは昨年11月、地元の茨城県つくば市で行った講演で、自身の高校時代を振り返り、「疑問にぶつかっても分からないとあきらめず、考え続けるのがよい」とアドバイスした。

 その言葉通り、中高校生向けの講演だったにもかかわらず、ノーベル賞を受賞した理論である「CP対称性の破れ」を説明する“硬派”な内容。講演後、記者に「ちょっと難しかったかもしれないが、物理の考え方を真っ正面から話した」と満足げだった。

 理科離れについても約380席が満席になったことに触れ、「これだけ興味を持っているので、学校も地域もマスコミもそれを伸ばしていく必要がある」。

益川敏英氏「ロマンを持つことが重要」

 益川さんも受賞後の記者会見で「科学にロマンを持つことが非常に重要。若い人たちが科学にあこがれを持つよう社会の環境づくりが必要」と若者へエールを送り、10月に塩谷立文部科学相を訪問した際には「マークシートを使った現在の試験は改めた方がよい」と話し、「人間は好奇心がいっぱい。それにこたえる教育システムが必要だ」と注文をつけている。


【プロフィル】寒川賢治

 かんがわ・けんじ 昭和23年8月、徳島県生まれ。愛媛大文理学部(現理学部)で有機化学を専攻。51年、大阪大学大学院理学研究科博士課程を修了し、理学博士に。専門は生化学。平成2年、宮崎医科大助教授、5年、国立循環器病センター研究所生化学部長、13年から5年間、京大病院探索医療センターで「グレリン創薬プロジェクト」のリーダーを務めた。14年、「世界で最も注目された研究者ランキング」で日本人初の1位に選ばれたほか、18年には国際肥満学会で基礎部門最高賞のヴェルトハイマー賞を受賞。ほかに岡本国際賞、武田医学賞、上原賞、日本学士院賞など。

619名無しさん:2009/01/14(水) 05:28:13
【須坂病院】南郷、前医師を採用〜産婦人科は4人常勤に
2009-01-10 07:00 am by 須坂新聞

県立須坂病院(斉藤博院長)に昨年11月から非常勤で勤務する産婦人科医師2人が1月1日付で常勤採用され、5日、県庁で辞令が交付された。南郷周児医師(46)と前和幸医師(36)(写真)は6日、取材に対し抱負を語った。5日、仕事始めの式で斉藤院長は「対話を忘れず、介護・福祉と連携を密に一人ひとりを大事にする医療を」と職員に訓示した。今年の標語はパートナーシップ。病院機能評価の更新や地方独立行政法人への移行準備が予定される。
 南郷医師(左)は東京出身。慶応大学医学部を昭和62年卒業。旧豊科日赤に4カ月赴任し栃木や都内に勤務した。「スタッフが好意的で仕事がしやすい環境。普通にお産ができる施設と医師が必要とされるこの地域の期待に応えたい」。徒歩7分の市内在住。
 前医師(右)は大阪府豊中市出身。東京大学医学部を平成10年卒業。長野県立こども病院に1年赴任し、静岡や都内、東大医局に勤務した。「よりよい医療を提供しようと同じ方向を向く姿勢が見える。受けられるべき医療を力の範囲内で提供したい。住民として地域に溶け込みたい」。徒歩5分の市内在住。
 病院からは東京へのアクセスがよく、景観や自然環境、温泉、そば、スキーの信州の魅力に加え、迎える職場の環境や、院長、副院長、県の姿勢が好印象を与えたようだ。
 産科は3月15日からお産を再開する。担当医師は内藤威副院長と、信大病院で研修中の永井友子医師が4月に戻ると新年度は4人体制となる。
 同院は5日現在、医師37人、看護師208人、医療技術者42人、事務13人の合計300人。定数は310人で医師2人、看護師8人の減。なお臨床研修医は6人。

http://www.suzaka.ne.jp/news/index.php?subaction=showfull&id=1231538401&archive=&start_from=&ucat=4

620名無しさん:2009/01/14(水) 05:33:04
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20090107ddlk20040022000c.html

県立須坂病院:産婦人科に2医師採用 /長野

 産科医不足のために昨年4月から分娩(ぶんべん)の取り扱いを休止していた県立須坂病院の産婦人科に医師2人が採用された。南郷周児(46)、前和幸(36)の両氏で、県病院事業局の勝山努局長から辞令が5日交付された。

 2人は昨年11月から非常勤医師として同病院で勤務を始めたが、1日付で正式採用となった。

 南郷医師は「最近、産婦人科はいろいろ言われリスクを伴うが、互いに納得できるような産婦人科をやっていきたい」、前医師は「自分の持てる力を発揮し、元気にお産をして帰ってもらえるように地域の役に立ちたい」と抱負を述べた。

 同院は医師3人となり、お産の取り扱いを3月15日から再開する。4月からは医師が1人増え、4人体制になる予定。【福田智沙】

毎日新聞 2009年1月7日 地方版

621とはずがたり:2009/01/14(水) 08:27:48

こう云うのはどうやってバレるのでしょうかねぇ。。

容疑者の病院長、完全黙秘 診療報酬不正受給
01/14 08:14
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20090114000000000008.htm

 東伊豆町奈良本の療養型病床併設病院「静和病院」が看護・医療体制を虚偽申請し、診療報酬を不正受給したとされる事件で、詐欺容疑で13日逮捕された院長の容疑者(69)=理事長、大阪市生まれ=が下田署と県警生活環境課の調べに対し、「おれは何も話をしない」などと述べ、完全に黙秘していることが分かった。一方、同署などは吉田容疑者が虚偽の勤務表などの申請書類を直接確認して詐欺行為を繰り返していたとみて、厳しく追及する。
 同署などによると、容疑者は逮捕直後の供述内容を記す書面の署名にも応じず、沈黙を続けているという。容疑者は昨年の任意の事情聴取の際には「おれは知らない。部下が勝手にやった」などと述べ、病院をめぐる一連の事件への関与を否定していた。
 同署などはこれまでの調べで、容疑者が患者と看護師の人数比率で金額が増減する診療報酬(入院基本料)制度を悪用するため、看護師の人数を水増しした偽の勤務表を自ら確認、指示して、作成していたとみて捜査。同署などは同病院の不正受給が容疑事実となった2006年4月以降も少なくとも2年間は続き、合計数億円に達するとみて調べを進めている。
 容疑者は同病院事務長の被告(74)=詐欺罪で起訴=ら2人と共謀、看護体制を虚偽申請した算定届出書を静岡社会保険事務局(現厚生労働省東海北陸厚生局静岡事務所)に提出し、診療報酬の審査支払機関から06年6月、同年4月分の入院基本料約1200万円をだまし取った疑いが持たれている。

622名無しさん:2009/01/16(金) 21:26:27
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/20127.html

「医師は応召義務を果たしていない」、ネットで物議

 「医師は応召義務を果たしていない」「医師は被害者意識を捨てよ」―。昨年12月、NPO法人(特定非営利活動法人)「日本医療政策機構」のホームページに掲載された信友浩一氏(九大教授)の緊急提言がインターネット上の掲示板や医師ブログなどで物議を醸している。信友氏の「医師は、医療業務を独占していながら、応召義務を果たしていない。これが医療のもっとも本質的な問題だ」との主張に対し、ネットの掲示板には、「医療政策を提言する立場の人間が精神論を語ることに絶望する」などの書き込みが殺到している。(新井裕充)

 2004年に設立された「日本医療政策機構」の代表理事は、政策研究大学院大教授で内閣特別顧問を務める黒川清氏。副代表理事は近藤正晃ジェームス氏(東大先端科学技術研究センター特任准教授)で、両者は厚生労働省の会議に参加するなど、国とのかかわりが深い。
 同機構の設立趣旨は、「諸外国において質の高い医療政策を生み出している医療シンクタンクの理念を日本にも導入」すること。ホームページを通じて医療に関する情報を発信しており、昨年10月から「緊急提言」の掲載を開始した。

 連載8回目を迎えた今回の提言は、「医師は被害者意識を捨てよ」というタイトルのインタビュー記事。発言者の信友氏は、九大大学院医学研究院で「医療システム学分野」の教授を務めている。
 「医療政策課題にまつわる5つのキーワード」として信友氏は、▽医師は応召義務を果たしていない▽「いまあるもの」で何とかするのが医療だ▽医師は被害者意識を捨てよ▽数値と事実で議論を▽医師も弁護士型の専門家集団にすべき▽「医療理念法」(の制定)を―の5つを挙げている。

 このうち、「医師は応召義務を果たしていない」の中で信友氏は、次のように述べている。
 「医療問題にまつわるひとつ目のキーワードは、医師の応召義務。医師は、医療業務を独占している。独占しているのだから、必ず義務も出てくる。それが、応召義務。たとえば電力会社は、すべての国民に電力を供給しなければならない。その代わりに、地域の電力供給を独占できる権限が付与されている。つまり権利と義務を、同時に持っているのだ。へき地だから電気を供給しない、儲からないから送らないというとはできないのである。医師は、医療業務を独占していながら、応召義務を果たしていない。これが医療のもっとも本質的な問題だ。東京や奈良のたらい回し事件もそう。自分の施設が満床だったら断るということが、習慣化されてしまっているから起きる。『施設完結型医療』を前提にしているなら、応召義務も果たしてもらわなければ理にかなわない」

 その上で、「『いまあるもの』で何とかするのが医療だ。医師が不足していようが多かろうが、今いる人員でどうにかする。それが医療の大原則である」と主張。「満床だから」との理由で受け入れを断ることに対しては、「なぜ、許されるのか。そんな習慣をつけたのは誰か。医師たる者が、業務を独占しながら、応召義務を果たさない。いつ、医師の神経は麻痺したのだろうか」と苦言を呈している。
 「少なくても、私たちの世代、団塊の世代までは、そんなことはなかったと記憶している」とした上で、「たぶん我々の10歳年下からの世代から、そういう習慣ができ上がっていった。そんな気がしている」と述べている。

 この発言に対して、ネット上の掲示板やブログなどで、医師と思われる人が激しく反論。「なぜ医療が崩壊したのかが全く分かっていない。日本医療政策機構も、こんな提言を採用したら機構の信用が失墜する」「医療政策を提言する立場の人間が精神論を語ることに絶望する」などの書き込みが殺到している。ネット上の掲示板などでは、年末から年始にかけ、医師と思われる書き込みや、患者サイドからの書き込みで議論が白熱した。

623名無しさん:2009/01/16(金) 21:28:09
■「ネットで暴走する医師たち」が拍車?
 加熱する医療側と患者側との議論に拍車をかけているのは、今回の緊急提言だけではない。昨年12月に出版された「ネットで暴走する医師たち」(鳥集徹著、WAVE出版)では、医療事故が法廷で争われた奈良県立大淀病院事件、杏林大学割り箸事件、福島県立大野病院事件などについて、医師と思われる人がネット上の掲示板などで遺族らを「誹謗中傷している」と激しく批判している。さらに同書では、「ネット公論の危険性」を指摘し、医師らが匿名で書き込むことを非難している。

 書籍のオンライン通販サイト「Amazon」では、同書に対するコメントが1月16日現在で209件寄せられており、その多くが同書に批判的な内容になっている。最も高い評価を受けているコメントは、次の通り。
 「筆者はわざわざ本を出版して、ネットを見ていない人たちにまで悪評を広めてしまうのだろう。医師側と患者側の争いを煽っているようにしか思えない。それに、これらのことを批判するのであれば、マスコミ・患者側の医療者側に対する誹謗中傷、さらには多少飛躍かもしれないが、医師たちの不満の原因である医療現場の疲弊・医師の過労死、大学病院の薄給などについても、同列に述べていくべきではないのか。このような記述では一部の医師たちも反発するだけではないのか」

 同書の「あとがき」によると、中央社会保険医療協議会で委員を務めている勝村久司氏(連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員)が、著者に「誹謗中傷の本書かへん?」と電話で依頼したという。
 勝村氏は、陣痛促進剤の事故で長女を亡くした京都府の高校教師で、患者や遺族の立場から幅広く活動している。公的な立場にあるだけに、「遺族への誹謗中傷」に対して反論するよりもむしろ、医師と患者との信頼関係を回復する方向に目を向けることはできないものか。


「日本医療政策機構」のホームページに掲載された信友浩一氏(九大教授)の緊急提言
【緊急提言】第8回「医師は被害者意識を捨てよ」
http://hpij.exblog.jp/10052772/

624とはずがたり:2009/01/17(土) 20:40:52
BMAL1…夜喰うと太る理由。
http://www.google.com/search?hl=ja&client=opera&rls=ja&hs=Zh9&q=BMAL1&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=

625とはずがたり:2009/01/20(火) 12:47:49
面白い研究ですねぇ〜。オンナの方が本能の趨く侭ですなw

女性は空腹を抑えにくい? 米チームが脳解析
2009.1.20 09:03
http://www.sanspo.com/shakai/news/090120/sha0901200903008-n1.htm

 女性は男性に比べて空腹感を抑える能力が低いとの研究結果を、米ブルックヘブン国立研究所などのチームが19日、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 研究チームは「女性に食べ過ぎる傾向が強いという過去の研究と矛盾がなく、女性のダイエットが成功しにくいことの根拠になるかもしれない」としている。

 実験に参加したのは20〜40代の男女計23人。空腹状態でサンドイッチやピザなど、それぞれの好物を見たりにおいを確かめたりしてもらい、その直後に陽電子放射断層撮影装置(PET)で脳の状態を調べると、男女とも通常より脳は活性化していた。

 しかし、食べ物を無視したり別のことを考えたりして空腹感を抑えるよう求めると、男性は女性と比べて感情の働きなどに関係する「扁桃(へんとう)体」などの領域の活動が大幅に低下。実際に感じる空腹感も、男性の方が少なくなっていた。

626とはずがたり:2009/01/20(火) 19:53:25
歯科医師なんてのは増えすぎてワーキングプア化してるなんて話しも聞きますが,こんなに余ってるとか云う医師もそうなるおそれがあるのでしょうか。
どうもこの国,資源配分が可怪しい。。この記事そのものは増やすのを反対する余りどうも理由がいい加減な気がしますが。

【断 久坂部羊】医師増員への批判
2008.7.1 03:31
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080701/acd0807010333001-n1.htm

 医師不足解決の方策として、厚生労働省は、「医療確保ビジョン」で医師の増員を発表した。

 医学部の定員を増やすとどうなるか。それで優秀な人材が集まるわけではなく、単に裾野が広がるだけだ。つまりは全体として、医師のレベルが下がる。それはひいては医療ミスの危険を高め、無駄な医療費を増大させる。

 現在の医師不足は、主に病院と地方で起きている。勤務が厳しく、収入の少ない病院や地方を離れ、立地条件のよいところで開業する医師が多いのが原因だ。

 医師の増員でこの問題が解決するのか。増員すれば開業医が増え、すでに患者の取り合いが起こっている現況に、ますます拍車がかかるばかりだ。やがて失業する開業医があふれるだろう。そんな医師が病院にもどっても、よい医療をできるわけがない。

 病院離れ・地方離れを防ぐには、そこで頑張る医師をもっと手厚く遇すべきである。

 今、病院でマンパワーが不足しているのは事実だ。しかし、今の病院乱立の状況で、すべての病院が万一に備えたりすれば、“寝るだけ当直”の医師に高い当直料を支払うことになり、無駄な医療費がますます増大する。

 こんな状況になったのも、すべては医師の自由を認めすぎたせいだ。科の選択の自由、開業の自由、病院開設の自由。それを放置して、医師の数だけ増やしても、無駄な医療が増えるばかりである。

 足りないから増やす。そんな小手先の方法で改善するほど、日本の医療危機は生やさしくない。 (医師・作家)

627とはずがたり:2009/01/20(火) 20:04:35
歯医者もワーキングプア? 「月給25万」から「夜逃げ」まで
2007/7/22
http://www.j-cast.com/2007/07/22009512.html

歯医者は儲かる――そんなイメージはもう捨てた方がいいのかもしれない。歯科医の「100人中5人は所得ゼロ」、5人に1人は月間所得25万円でワーキングプア寸前、という分析もある。さらには、「夜逃げ」した歯医者もいるというから驚きだ。「格差社会」が、一般的に高所得が望めるとされてきた歯科医の世界にも到来した。
コンビニよりも歯医者のほうが多い

今やコンビニより歯医者を見つけるほうが簡単だ

背景には歯科診療所の過剰がある。厚生労働省によれば、医療診療所の数は6万7,441件(2006年調べ)。全国に4万店舗あるといわれるコンビニエンスストアの数をはるかに上回っている。さらに、人口10万人あたりの歯科医師数は全国平均72.6人(04年調べ)で、東京都にいたっては119.9人に上る。1975年に37.5人、98年に67.7人、今はそれからさらに増加し続けている。10万人あたりのコンビニ店舗数が33店舗前後(02年経産省、04年帝国書院調べ)であることを考えれば、その「多過ぎさ」が分かる。もはや、「コンビニよりも歯医者が多い」とは歯科医師からすれば「常識」だ。

こうした過剰な歯科医師の数が、歯科医師に「格差」をもたらし始めている。

厚労省が公表している「医療経済実態調査」(中央社会保険医療協議会調べ)によると、05年6月時点での個人歯科診療所の差額収支(医業収入から費用を引いた実質的な収入)は月当たり約135万円。個人歯科診療所の歯科医師数は平均1.2人。単純計算で月給100万円ほどになるが、これに歯科衛生士・事務職員などを加えれば、個人歯科診療所の構成員は4.2人が全国平均。歯科医の収入は100万から大きく遠のく。

さらに、経済誌「月刊東洋経済」(07年4月28日・5月5日合併)は、この「医療経済実態調査」に『歯科医療白書』(03年、日本歯科医師会)の分析を加え、「5人に1人の月間所得は25万円程度」「100人中5人は所得ゼロ」であることを明らかにしている。つまり、20人に一人は「ワーキングプア」、5人に1人はそれに近い状態というわけだ。

98年には厚労省の「歯科医師の需給に関する検討会報告書」で歯科医師の「供給過剰」について議論されたこともあったが、「未熟な開業医が多く排出される」という懸念に基づくもので、歯科医師の収入の「格差」についてはクローズアップされることはなかった。J-CASTニュースは厚労省に「収入の格差」について問い合わせたが、「それ(格差)についての特別な調査を行っていないため、(実態は)分からない」との返答が返ってきた。
他のことができないから、転職ができない

激戦区東京都、なかでも歯科診療所が500近くある大田区の歯科医師・藤澤宗徳さんは、「患者が減少していない」珍しいケースだ。しかし、歯科医師界も「今はシビアになっている」と語る。
「先生によって違うでしょうが、今は厳しいでしょうね。厳しいと、日曜も開業したり、11時までやるところもある。これだと、生活がメチャクチャになりますよね。1日何百人の患者さんが来る先生もいますが、1日10人以下しか来ないところもある。歯医者は他のことができないから、転職することができないんですよ。(診療所を)閉めちゃって夜逃げしてしまったという、『悲惨な話』もありました」

私大の歯学部を卒業するのには6年間で3,000万円以上の学費が必要とされる。しかも、歯科医師は開業するほかに歯科医師として食べていく道は限られている。さらに、開業にはテナントも必要で、相当な資金がかかる。莫大な投資をした末、「夜逃げ」となれば、結構「悲惨な話」だ。

628とはずがたり:2009/01/20(火) 20:08:57
淡々と事実を述べるべきなのが事典の本来ですが,この項目はアツいなぁ。
アツ過ぎて削除されかねないので転載しておこう。

歯科医師過剰問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E9%81%8E%E5%89%B0%E5%95%8F%E9%A1%8C

概要

日本において、医科におけるあらゆる診療科全ての医師を養成する医学部の1年間あたりの卒業者数が7,500?8,000人であるのに対し、歯学部単独で1年間あたりの卒業生が2,700?3,000人であることからも歯科医師の供給の多さが明らかである。それに対し、主に少子化による人口減少や、予防教育などにより齲蝕になりやすい子供の数が減ったうえに、欧米諸国のように定期検診などで通うことが少ないため歯科医院への受診が減った。この結果、全国的に歯科医院の過当競争状態となり、経営が悪化する医院が増えている。現在、全国統計でコンビニエンスストア店舗数より歯科医院数が多く、日曜診療や深夜診療を行う歯科医院が増えている。

厚労省の2005年医療経済実態調査などによれば、歯科開業医(1医院の平均歯科医師数は1.4人)の儲けを表す収支差額の平均値は1カ月当たり 120万円程度。これを歯科医1人当たりの平均年収に直すと800万円になるが、高額所得者はごくひと握りで、5人に1人は年収300万円以下となっていて、これが歯科医師のワーキングプアとして話題となっている。

政府は今後、歯科医の適正数などの調査を実施したうえで、抑制策の詳細をつめる。具体的には、歯大や歯学部の統合・再編を促して入学定員を早期に1割削減するほか、国家試験の合格基準を引き上げて合格者を絞り込む(2009年には新基準での試験実施を目指す)としている。

歯科医師は人口10万人に対して50人が妥当とされている。これは歯科医師が保険診療を主体とした上で高収入が得られる条件を前提にしているという考えもあるが、後述する歯科医院側の事情などとも総合して考えていく必要がある。

歯科医師は免許を取得し医院を開設しても、経営能力がなければ収入を得るどころか、黒字経営すら出来ないのが一般的である。歯科医師過剰問題は、このような事情を無視し、歯科医師会のような同業者団体が歯科ギルドを作り出し、既得権益に拘泥している事例として批判されている。一般的に民主国家では、多数決の原則で医療政策・制度が決められていく傾向があるため、数の上で極めて少数派である歯科関係者が自身の生活・権利を主張するために政治献金を通じた根回しに頼ることがあった。しかし、政治献金等がもたらす受益効果(保険点数の適正化や個別指導・監査逃れなど)にはその性格上、不透明・不確実・アンフェアな面もあるため、日本歯科医師会会員の中にもそういった手法を疑問視する声がある。

経緯

う蝕(虫歯)が社会問題となりはじめ、歯科医療の充実が叫ばれつつあった1960年頃、日本には歯科医師養成大学が東京歯科大学、日本歯科大学、日本大学、大阪歯科大学、九州歯科大学、東京医科歯科大学、大阪大学の7校しかなく、国は歯学部の新設を推進した。そして1965年までにまず愛知学院大学、神奈川歯科大学、広島大学、東北大学、新潟大学、岩手医科大学の6校に歯学部が設置された。その後1980年代前半にかけて歯学部が16校に新設・増設され現在に至る。 2007年現在で、国立大学法人11校、公立大学法人1校、私立大学17校となっている。

詳細は歯学部#歯科医師養成課程を持つ大学http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%AF%E5%AD%A6%E9%83%A8#.E6.AD.AF.E7.A7.91.E5.8C.BB.E5.B8.AB.E9.A4.8A.E6.88.90.E8.AA.B2.E7.A8.8B.E3.82.92.E6.8C.81.E3.81.A4.E5.A4.A7.E5.AD.A6を参照

629とはずがたり:2009/01/20(火) 20:09:20

以前より歯科医師過剰問題の1つの要因として、歯学部新設・増設後に歯科受療率が横ばいから低下したのにもかかわらず、現存の歯学部歯学科の入学定員を減少させていないことが指摘されている。

この問題に拍車をかけたと考えられているのが、私立大学を始めとした歯学部と定員数の増加である。もちろん私立大学の中には、日本の歯科医療の基礎を築いた人材を多く輩出した大学があることは否定できず、その貢献は大きなものと言える。しかし、恒久的な定員数の増加は社会的要請にかなったものではない。国(厚生労働省)および日本歯科医師会は、私立大学に対して幾度かの定員減を要請しているが、実際の定員減はほとんど行なわれていない。

定員の合計は国公立が約500人(12大学)、私立が約2,500人(17大学)であり、私立の定員減が求められるのは自然なことであるが、私立大学側からは、むしろ1970年頃から国の意向で創設・拡充した国公立大学の歯学部を統廃合すべきだという意見があがっている。

大学関係者の中には、学問の自由などを根拠に定員の削減等に反対する者もいるが、歯学部ついては、公共性の高い専門職の養成機関でもあることから、定員・補助金・統廃合などに関して、相応の国策的な制約を受けることはやむをえないものと言える。

国としては歯学部の定員の削減を更に図ると共に、歯科医師国家試験の難易度を上げ、歯科医師免許交付率を下げることで歯科医師の過剰を抑制しようと考えている。事実、この施策を講じ始めた2004年度(第97回)の歯科医師国家試験は、合格率74.2%と史上2番目の低率となり、私立大学では特に大きく低下し、中には受験者の半数近くが不合格となる大学(松本歯科大学)もあった。内訳としては、国立大学 590名(合格率 87.4%)、公立大学 76名 (82.6%)、私立大学 1,529名(68%)。しかし、毎年輩出される歯科医師数(第101回合格者は2269名)と適正とされる歯科医師数(1200名としている)とが大きくかけ離れているため、結果的にそれを放置した形となった厚生労働省に対する批判は多い。

しかし歯科医療行為の特性上(視力、手先の器用さ、瞬時に診断を下す頭脳、体力などが必要)、新しく国家試験に合格する者の人数を抑制するだけでなく、年配歯科医師の診療現場からの現役引退(歯科医師定年制)を促進する必要があると考えている歯科医療関係者も少なくない。

現状

歯科医師過剰により歯科医院数が増えることと歯科受療率の低下で、歯科医院収入は低下している。過当競争・予防知識の周知・再発率の低下・少子化による人口減少・格差社会による低所得者層の増大・先行き不安感などから、家計費における優先順位の低い傾向のある歯科医療費は、ますます減少傾向にあり歯科医院収入の低下は深刻な問題である。

歯科業界においても、一部の医院からワーキングプア的な状況が生まれつつあり、経費節減のため診療時間外に技工作業等を行うことによる労働の長時間化も認められる。また歯科衛生士などに違法な診療をさせて人件費を節約するケースもある(例えば、歯科衛生士によるSRPの処置・請求は、切開などの観血的な処置と同様に、現状では法的に認められていない)。歯科の場合は、育成・開業費用等に多大な先行投資が必要なため、その点では一般社会におけるワーキングプアよりも状況は深刻と言える。

また、現在の治療ありきの保険点数制度も経営を圧迫していると指摘されている。う蝕(むし歯)や歯周病が生活習慣病の一つであるといっても過言でないことから、歯科において重要なのは治療よりも予防である。そして生活習慣病である以上、生活習慣の改善つまり正しい食習慣とブラッシング(指導)習慣、フッ素・キシリトール入りガムの使用などによって概ね予防が可能であることも事実である(外部リンクのフィンランドの歯科事情等参照)。

630とはずがたり:2009/01/20(火) 20:09:51

ところが一般的に、緊急性や即時に命にかかわる可能性の低い歯科の予防的(原則として生活習慣の改善に向けての暫定的な)通院を、日常生活において低い優先順位と位置づけて(軽視して)しまう人々は多い。国民のQ.O.Lの向上と口腔衛生への意識向上、そして歯科医院の健全経営のためにも予防関連の診療行為をもっと評価し点数を配分するべきであると考えられている。

なお、生活習慣病に対する合理的な評価方式は、疾患の発生率・再発率の低下に比例して、点数(医療機関の収入)が増加するような一種の定額方式(人頭払い制など)であると考えられている。しかし、定額制では、真に必要な診療まで控えられる可能性も否定できないため、日本の歯科保険制度においては出来高を基本としつつ、各種の指導・管理料等により定額制への移行を試みている段階にあるとみられる。ただし全般的に極めて低い点数であるため、その効果を疑問視する声もある。

前述した歯科受療率の低下は、歯科医師をはじめとした歯科医療関係者がう蝕(むし歯)の治療に尽力した結果といっても過言ではない。しかし、う蝕予防や歯周病予防・治療にも積極的に取り組み、口腔衛生についての国民の理解を得る努力をもっと早期にはじめていれば、歯科受療率の低下はもう少し抑えられたであろうという意見もある(受診率低下の一部は、予防知識の普及・生活習慣の改善・歯科医療関係者の予防に向けての努力によってもたらされたものでもあるのだが)もちろんある程度のレベルまでは、歯科医療関係者の努力に比例して、真に治療・生活習慣の改善が必要な患者の受診率の低下を抑えられたかもしれない。しかし、歯や口腔に対して、どの程度の関心や費用を割くか(割けるか)というのは、国民性・価値観・経済力などにも左右される面があり、民意の集大成・結果である低医療費政策の現状から見る限り、ある程度の限界があると言わざるをえない。

また、歯科医院の経営を圧迫している他の要因として、30年前と比較して物価が倍以上に上がっているにも関わらず、その頃より保険点数が下がっている点である。結果として歯科医院の診療報酬が相対的に落ちていると考えられている。

■患者から見た歯科医師過剰問題(保険制度の問題)

患者(消費者)の見地から考えると、歯科医師過剰問題が話題に上がることによって、自身が罹る歯科医師を見極めることになり、また歯科医師業界においても競争原理が働くことになり、個別的にみれば医院同士の切磋琢磨も促されるように考えられるため、一見それほど悪いことにないように見える。しかし、現状のような極めて過剰な状態では、一歯科医院の収益状況が悪化すると、コスト削減のために「衛生面など安全管理の不徹底」、「過剰診療」、「過剰請求」、「人件費を抑えるための助手等による違法診療」などが起こる可能性が増大する。

保険制度は、元は鉱山労働などの危険な事業に就く労働者の組合から始まり、貧しい国民が一人でも多く医者にかかれるように当初は極めて低料金であった。その後、国民皆保険になり、医科の方は命に関わることと、医師会自身の努力があって概ね診療行為に見合う点数が与えられてきたが、歯科の方は(短期的・直接的には)命に関わる事は少なく、国も手が回らなかったということもあり、また歯科医師会も保険点数を診療行為に見合うものにするような地道な努力をしないで自費などで補うという形をとってきた(自費にかかわるトラブルは、比較的多い)。しかし歯科医師過剰のなかにあって、かつてのような薄利多売的な経営方針が破綻し、自費収入が減少している事情から、料金の適正化を望む歯科医師側の強い声もある。

一方、社会保険庁には総点数・平均点の高い歯科医院を指導の対象とする選定基準があることから、保険医が保険診療・請求を手控える傾向にあり、必然的に格差社会における低所得者層などにそのしわ寄せがくることとなる。また指導内容・基準が統一されていないためか、それが技官に徹底されていないためか、指導内容に地域差等も認められ、技官の恣意性や不公正な指導を許すこととなっている。

631とはずがたり:2009/01/20(火) 20:10:04

また社会保険庁の医師や歯科医に対する恫喝的な指導・監査により、これまでの地域貢献を否定されたり、不合理な自主返還を迫られたりするなど不利益処分を受ける可能性が指摘されており、参議院厚生労働委員会でも舛添厚労大臣が、そういうことがあってはいけない。指導は懇切丁寧にやる。監督官だけじゃなく第三者・学識経験者などがついて暴言を吐くようなことは許さないシステムになっているはずだ。しかしそれが機能していないということは大変ゆゆしいことであり(今後このようなことが起きないように)きちんと指導していきたいなどと答弁している。

しかし、単なる口約束ではなく、より公正で信頼される医療制度を目指すためにも、立会人制度、指導・監査現場のビデオ撮影、必要に応じて司法当局へのビデオ等の提出義務、義務違反者への制裁など抜本的な指導・監査制度の改善が望まれている。なお立会人については、現在でも歯科医師会推薦の立会人が2人以上いるものの、技官との力関係などから、通常は技官側の立場をとらざるをえず、本来の立会人としての働きができないといったジレンマも聞かれる。 こういった状況の下、厚生労働省の田中智也医療指導監査室長補佐は、全国保険医団体連合会の要請に対し「国民の権利を守る弁護士の同席はやむをえない」「録音も拒否しない」と述べ、指導時における弁護士帯同・録音についても認めた(2007年11月)

また個別指導や監査については、地方ほど行政や歯科医師会に批判的な者や歯科医師会非会員が標的にされ恣意的に行われると考える歯科医が多い傾向があることから、主に個別指導や監査逃れのために、数百万といった高額な入会金を払って歯科医師会に入る者もおり(歯科医師会を通じて行政にパイプをつくるため) これを裏付けるかのように、都心から地方の地域にいくにしたがって、歯科医師会への入会率が高くなる傾向が認められる。行政の指導・監査についての情報開示(歯科医師会員・非会員の個別指導・監査率など)が不十分なこともこの傾向に拍車をかけている。一方で歯科医師会への入会率・組織率の低下は、圧力団体の弱体化・歯科医師全体にとって不利益となる可能性もあることからデリケートな問題でもある。

行政側は、責任問題が波及することを恐れるあまり自らは非を認めにくいということは、しばしば指摘されている。こういった様々な事情から、恫喝指導などによる被害者の大半は泣き寝入りすることとなり、結果的に抜本的な指導・監査制度の改善がなされることなく、同様の被害が周期的に繰り返されるという反省から、被害者を中心とした訴訟を起こすことなどでこれら様々な事情を踏まえた上での客観的な立場に立った真相究明や公正な判断を仰ぐことも必要とされている。

また指導医療官への贈収賄事件も起こっており、国民の医療への信頼を裏切ったことから、厚生労働省の辻事務次官は記者会見で「本当に遺憾で、事実なら情けないの一語に尽きる。捜査に全面協力し、厳正な処分を行いたい」と述べ、「──医療機関の監査に携わる全ての職員に綱紀を遵守し、監査を厳正に行うよう指示した」との厳しい姿勢を示している。特に疑惑のある技官等に対しては重点的に、指導時の記録などを開示請求し、例えば技官等と関係の深い病院・医院とそうでないところを比較検証することで審査情報等の漏洩疑惑を含めて公正な返戻・指導等が行われているか否かを監視する一助となる。厳しく返戻・指導などを行っていると評判の技官等が、一方で自らと関係の深い病院・医院では甘い審査等を行うことで結果的に医療費が無駄に使われていること(背任罪)も否定できないことから、徹底的な監視・疑惑解明・再発防止・制度改善が必要である。

特に指導・監査の公正を図るため、1指導医療官が当事者の親族であるときは、近接地などの医療官が代わりに行う。2指導医療官について不公正な事由がある場合に、当事者からの申立てによってその医療官を担当から外す。3、1や2の原因があると考える場合に、指導・監査に関与することを自分から避けることができる。といった制度改善は急務である。

皆保険制度のもとでのこのようなしくみは、WHO(世界保健機関)が世界で最も高い総合評価(質の高さ・費用の安さ・利用しやすさなど)を与えた一因であるとする説もある。ただし、あまりに実態からかけ離れた点数・要件設定は、歯科医側の過剰請求・不正請求に対する罪の意識を失わせ、大義名分を与えるような心理効果をもたらすため、その料金抑制効果を疑問視する声もある(さじ加減が難しいところであろう)。またこれらの事情は、どの程度の不正請求に対して、どの程度の違法性が問えるかという法的な問題にも影響してくる。一方で社会保険庁等には、主として料金抑制のためのノルマが課せられており、ノルマ偏重主義の弊害が危惧されている。

632とはずがたり:2009/01/20(火) 20:10:20

いっそのこと基本的な診療領域で適正な料金設定をした上で、なお予算が足りない領域は完全な自費診療とすることによって、自由市場と競合しない(自費・民間領域を圧迫しない)公的保険診療と民間自由診療の完全分離型(必要に応じて民間保険の活用)を採用することが、一般的な先進国に近い(実態に合った)料金体系が実現しやすく、患者・歯科医師双方の信頼関係を妨げる料金に対する誤解・あいまいさを解消する早道と言える。しかしそうすることによって現在の皆保険制度の利点が失われてしまう可能性も高いことから慎重な検討が必要であろう。

一般に歯科医師は、この歯科医師過剰問題に対し歯科医師会などを通じ「歯科医師過剰による治療の劣悪化」をとなえる。これは自身の競争激化、所得減少を恐れた詭弁に過ぎないという患者側の意見もあるが、様々な事情を総合して慎重に考える必要がある。

■歯科医師から見た歯科医師過剰問題

歯科医師の場合、大学(6年制)・研修期間等により生涯労働(収入を得られる)期間が他の職業と比べ短くなる傾向があること、歯科診療の性格上(細かい作業・姿勢などによる目・肩・腰にかかる負担や切削器具による粉塵問題など)中年期以降の仕事量が落ち込む傾向にあること、開業医の場合は、経営者としてのリスク・開業資金(一般的には数千万円必要)なども負うことから、一定の期間の所得水準がやや高くなる傾向がある。

また歯科医師は一般的に、一握りの経営能力に長けた(営利追求型の)歯科医や資産家の派手な暮らしぶりにより、歯科医全体が儲かるという誤ったイメージが伝わっていることから、不当な批判を受けている。

歯科医は儲かるというイメージに反し全体的な実情は一ヶ月あたりの医院の収支差額(いわゆる儲け)の平均値は、120〜130万円程度(一医院あたりの平均歯科医師数は約1.4人)である。一般的には3000〜5000万円の開業資金(全体の約80%を占める私立大学出身者では、加えて3000〜5600万円の学費など)が、トータルとしておよそ3000万円〜1億円前後の金額(平均養成期間としては8年前後)が、必要な経費として先行投資されていることになる。現状では回収すら困難であり、その上退職金や老後の年金まで準備するには、更に厳しい状況であると言わざるをえない。また数の上で大多数を占める私立大学出身者の台所事情が、平均的な医院運営に大きく影響している。

さらに具体的に記述すると、開業後に新規に歯科医師会に加入する歯科個人開業医の平均年収が700万円台(2007年)であるのに対し、私立歯科大学入学から研修医期間終了までの費用は3000~5000万円かかり、開業時に多額の事業資金(テナント開業で最低3000万円)がかかる。つまり1人の新規高校卒業者が臨床研修を終えて1人のテナント開業歯科医師になるまで最低6000万〜8000万円かかる。開業してからも全国のコンビニ数の1.4倍も存在する既存歯科医院との競争が待っている(今や開業後1年の時点での保険診療点数が月間20〜25万点で妥当(採算ライン)というのは、歯科関係者の間では常識化している(特に大都市部))。このような事情に関わらず、いまだに歯科開業医が増加しつづけるのは、歯学部が29もあって歯科医師が過剰供給されてきたことが最大の原因であることは明らかである。

この状況に対し入学定員の8割を占める私立大学側では非常に深刻になっている歯科医師過剰問題に対する説明を受験生向けガイダンスにおいて一切行なわず、さらに一部の私立大学では「学生副学長制度」まで創設して「楽しく有意義で充実したキャンパスライフを実現するためにぜひ当校へ入学を!」という様式での説明を行なっている。私立大学側が最も恐れているのは定員割れによる経営状況の悪化であり、現に複数校併願(←私立のみ可能)であっても入試での有効志願倍率が平均的に2倍を切りつつある現状では、一部私立大学で現実に起こってしまった2008年春の入学者数定員割れ現象が自分の学校に波及しないかと戦々恐々の状態である。したがって私立大学としては歯科医師過剰問題に対し深刻と認識しないで高額の学納費を支払う能力のある学生をいかに確保するかに非常に腐心している状況である。

633とはずがたり:2009/01/20(火) 20:10:36

現状の歯科医師数を維持するには毎年1200人の国家試験新規合格者数で足りるもの(厚生労働省資料)が現実には2269人(2008年)もの合格者数となっている。歯科医師国家試験の難易度が近年急上昇していても、まだこの数字である。歯科医師過剰問題の根本対策は歯科大学の入学者の8割を占める私立歯科大学の入学者定員を削減することである。日本歯科医師会は15年以上も前に野村総合研究所に調査を依頼し得られた情報から歯科医師過剰状態の確実な到来を認識していたにも関わらず平成18年まで関係機関と効果的な施策を打ち出すことなく私立歯科大学の入学者定員削減に対し消極的な対応をし先送りしてきた。これは日本歯科医師会役員が代々私立歯科大学出身者で固められていることが母校である私立歯科大学の定員削減といった歯科医師過剰問題の本質的な解決方法を先送りした根本原因である。このような厳しい状況にも関わらず日本歯科医師会の政治団体である日本歯科医師連盟の推す一部の参議院議員は「国立大学歯学部の歯科医師養成の廃止(即ち私立歯科大学入学者定員の温存)」といった、本来は開業歯科医師利益代弁者のはずが、まるで私立歯科大学の利益代弁者に徹するような行動を取っている。これでは歯科医師数の削減どころか今後も歯科医師数の増加を日本歯科医師会が政策として押し進めていると受け取られても仕方がない。ここが約6割を占める国公立系が主導している医科と約8割を占める私立系が主導している歯科との決定的な違いであり、歯科に内在する限界と言える。

開業歯科医師という資格を多数年大学に在籍しないと取得できない他の資格と比較してみると、かなり異常な資格となっていることがわかる。資格獲得後に平均的に期待できる年収の10倍もの資金を事前に費やさないと獲得できない資格ということができる。それも先行投入する大きな金額に対し新卒でさえ現状では4分の1の受験者が国家試験で不合格となり、今後も国家試験の難易度が上昇すると厚生労働省からアナウンスされているという、即ち投入する金額が高いからといって確実に開業歯科医師になれる保証もないという、なるまでにかなりリスキーな資格となっている。

日本歯科医師会(全歯科医の約70%が加入)や全国保険医団体連合会(全歯科医の約60%が加入)、日本歯科医師連盟(全歯科医師の約60%が加入)には、そういった歯科医師の労働条件の維持・改善や社会的地位の向上などを目ざしている側面もあり、また患者の立場にも立って双方の利害調整・理想的な医療のあり方を模索している。(日本歯科医師会の場合、数百万円といった高額な入会金が必要なため、近年の歯科医院の減収傾向に伴い入会率が下降傾向にあるといった見方もある。)

■地方の歯科医師不足問題(無歯科医地区問題)と歯科医師偏在

このような、供給過剰が問題として浮かび上がる中、地方では深刻な歯科医師不足に悩まされている。厚生労働省の「平成16年度無医地区等調査・無歯科医師地区等調査の概況」によると、おおむね半径4kmの区域内に50人以上が居住している地区であって、かつ容易に歯科医療機関を利用することができない地区(無歯科医地区)は、46都道府県中40府県に1046箇所存在しており、無歯科医師地区の人口は全国で29万5千人である。たとえば、北海道に継いで無歯科医地区の多い広島県では、過半数の市町村に無歯科医地区がある(広島県中山間地域医療情報ネットワーク資料より)。さらに、全国的にみて無歯科医地区および人口は、医師のいない無医地区787箇所、無医地区人口16万5千人よりかなり多い。医師は不足、歯科医師は過剰といわれている中、この逆転現象は「偏在」が歯科医師過剰問題のもう一つのキーワードであることを強く示唆している。これら無歯科医地区では、自治体が診療所や助成金を用意して懸命の誘致を行っているケースもあるが、都市部に偏在した歯科医師を確保するのは依然困難な状況にある。 また、地方では長期的に見れば投下した学費や開業費用などを回収する見込みが立たないこともあり進出が難しく、リスクがあっても都市部で開業せざるをえない事情もある。 かつて薬局や銭湯が競合と偏在を避けるために配置基準(距離基準)が設けられていたように、都市部に歯科医師が偏在すれば、地域的な供給過剰や過当競争が発生するのは必然であり、過剰問題と偏在問題については緊密な関係が認められるため、総合的な解決策が望まれる。

634とはずがたり:2009/01/20(火) 20:11:12
■世界的な水準から見た日本の歯科医療の現状

患者側の要望・医師側の要望については、双方理想を言えばきりがない面もあるのでまずは、唯一客観的かつ国際的な基準から考えていく必要がある。WHO(世界保健機関)によれば日本の医療は、世界で最も高い総合評価(質の高さ・費用の安さ・利用しやすさなど)を得ている(これは、歯科を含めた総合的な医療制度に対する評価である。)この基本的な要因は、民間資本を利用して医師養成から開院までを行い(歯科医の約7割が私立大学・大半が民間の歯科医院)公的な料金・要件設定(公的保険診療による収入が全体の約9割を占める)で料金等を統制・抑制している点にあると考えられている。しかし歯科医師過剰状態が続けば、歯科医療の評価を維持することも困難になることが予想され、ひいては日本の医療の総合評価に影響が出る可能性もある。

一般の業種では競争原理が働けば、顧客にとってサービスなどの対価を低く抑えることができると考えられるが、日本の医療保険制度下においては、保険診療の占める割合が多く(歯科では、約9割)、価格は保険点数により定められており、このような保護市場では競争原理は機能しにくい。まして歯科医師過剰において一歯科医院あたりの患者数が減少すれば、収入を確保するために、過剰診療や過剰請求などを行おうとする低モラルな歯科医師が増加することが予想され、患者側のメリットとなる予防、早期治療、再発防止などによる医療負担軽減効果は殆ど期待できない。

歯科の場合は、
* 小規模な個人開業医が多数を占めるため診療・研鑽・経営等の負担が過重になる傾向があること
* 予防・早期治療・再発防止などに重点を置くほど利益が上がらなくなり経営を圧迫するという出来高制の矛盾が指摘されていること
* 経営優先の重圧感がもたらす悪影響(患者に分かりにくい範囲での治療の劣悪化など)も軽視できないこと
* 消費者である患者からの医療の質に対する評価が、必ずしも容易とは言えない(安かろう悪かろうといった判断がしづらい)こと

などから、供給過剰であるほど低廉な費用で良い治療に直結するとは、容易にならないところに歯科医師過剰問題の深刻さがある。

また、医師と違う点は、大幅な過剰状態であり、現在開業後3年目に約30%の新規歯科医院が経営的危機、閉鎖の憂き目にあっているという厳しい現実があり、既存医院の過当競争(正常以下の利潤しか得られない(窓口負担の値引き等)も認められる。

札幌では、自己負担「無料」をうたい文句に患者を集めたり、新患を15人程度増やした患者に「報酬」を支払ったりする医院が問題となっており、これらは事実上の薄利多売的な営利活動とみなされることから、医療法に抵触する恐れもある。厚生労働省北海道厚生局は、患者が自己負担分を支払うことを定めた健康保険法に違反すると判断し、歯科医院に対し文書で改善を指導する方針を明らかにした。改善指導に応じない場合には、保険医の指定が取り消される可能性もある。

635とはずがたり:2009/01/20(火) 20:11:38
>>628-635
■今後の対策

これから先、日本は急速な少子化などから人口減少社会に突入し、歯科受療率も下降の一途を辿っていることも考慮すると、日本歯科医師会・全国保険医団体連合会・厚生労働省における政治的解決を含む対策をとることにより、現在の保険制度を実態に沿って、例えば以下のように改善していく努力を続けていくことが大切であろう。

1. 国民に保険制度の現状を理解してもらう。
2. 患者や歯科医が、互いの要望や理想を押し付けあうだけでなく、草の根・市民レベルで互いの事情を理解し合い、現実的な歯科医療政策に反映させていく場も必要であると考えられる。
3. 国公私立大学を問わない入学定員の削減(募集人員の停止・統廃合を含む)
4. 大学教育等における時代に求められる歯科医師の育成及び国家試験における厳格な選別及び歯科医師免許の更新制による定期的な選別。
5. 必要・合理的な範囲内での医院適正配置規制、健全な医院経営の推進により適正・良質な歯科医師数を維持し、国民の保健上の弊害(コスト削減のための消毒の不徹底・過剰診療など)を防止し過剰請求も抑制する。加えて医師のように幅広い活躍が期待できないために医師以上にシビアな需給予想・対策が重要となる。
6. 限度を超えた低料金の適正化により患者がコスト意識をしっかりもてるようにして、より低額な早期治療・予防へと意識転換し(将来の)無駄な受診を控え、医療費抑制につなげるという考え方のある一方で、自己負担金については、元来財政上の必要からという側面と必要以上に医者にかかることを防ぐという側面があり、ただでさえ心理的なハードルの高い傾向のある歯科などの診療科については、その効果を検証した上で、自己負担金を減額(無料も含む)するべきであるという考え方もある。

また8020(80歳で20本以上の自分の歯を持つ)達成者と非達成者でかかる医療費を調査した結果、達成者に比べ非達成者が診療報酬点数で20% 以上高かったというデータもあり、歯科医療費(全体の約9%)の微増(手厚くすること)が、全体の医療費を引き下げるテコのような働きをすることを示唆している。

また保険医協会では、窓口負担ゼロ運動を行いつつある。 つまり、日頃から病気や怪我に備えて、保険料・税金などを払っているのであればヨーロッパ諸国やカナダ、オーストラリアなどと同様、受診時の患者負担は原則無料にすべきという考え方である。日本の医療費水準は経済規模に比べて極めて低く、OECD(経済協力開発機構)30か国で22位に過ぎないことから医療の進歩と高齢化に応じた経済力に見合う医療費を確保することが不可欠である。受診を我慢して病気が重症化する方が、結果的に医療費は高くつくことになることから早期受診・早期治療こそ、医療費を抑える効果的な方法と言える。必要最小限の定期健診は、義務化(罰則なし)するとさらに効果的となる。こういった政策が実現すれば、医療の充実化と受診を活発化することで歯科医師過剰問題をも一挙に解決する可能性を持っている。

なお、より適正かつ合理的な診療要件・料金設定については例えば、厚生労働省内にある公務員向けの歯科診療所などを活用し学術団体の指導医の資格を持つ者、歯科医師会、保険医協会などの団体から派遣された者がその妥当性をチェックしつつ診療内容ごとの平均的な所要時間・カルテ記載時間・診療水準・経費などに基づいてより実態に即した診療要件・点数を設定するといった方法が提案されている。

また、現時点では実現可能性は薄いが、この問題を解決する手立てとして歯科医の医療の範囲を広げる事が検討されている。医科の診療科である「麻酔科」、「放射線科」、「精神科」などである。医師不足と歯科医師過剰の両方を解決する画期的な方法ではあるが、医師会その他からの大きな反発や、技能をどのように育成するのかなど数多くの問題をはらんでおり早急な実現は難しい。しかし、人的資源の有効活用という観点から歯科医師に対する十分な研修強化と医科における麻酔医のような法定の歯科麻酔医制度設立等が望まれる。

636とはずがたり:2009/01/24(土) 18:52:23

すげぇなぁ。我ら哺乳類皆兄弟♪

見つめ合いでホルモン上昇 人と犬、きずな強める
01/24 09:43
http://www.shizushin.com/news/environment/science/2009012401000015.htm

 愛犬に見つめられると、相手への信頼感やきずなを強める働きのあるホルモン「オキシトシン」が飼い主の体内で増加することを、麻布大と自治医大の研究グループが24日までに確認した。
 オキシトシンは、哺乳(ほにゅう)類の母子関係や夫婦のきずな形成に関係しているとされるが、異種間での作用が確かめられたのは初めて。「見つめる」という行為がオキシトシン増加を招くことについて永沢美保・麻布大助教(比較認知科学)は「『目は口ほどに物を言う』と言われるが、人間と犬の間でも視線が重要なのだろう」と話している。
 研究グループは、55組の飼い犬と飼い主で実験。室内で1組ずつ、30分間触れ合ってもらい、実験前後の飼い主の尿に含まれるオキシトシンの濃度を測定した。
 すると、事前アンケートで犬との関係が「良好」と判断された飼い主13人では実験後に濃度が大きく上昇したが、「普通」の42人では変化が無かった。良好群の実験後の濃度は、普通群の約1・5倍と高かった。
 良好群の実験を撮影した映像を分析すると、犬が「遊ぼうよ」と飼い主を見つめたのをきっかけに交流した回数が多いほど、実験後の濃度が高くなっていた。
 一方、犬に顔を見せないよう飼い主が壁を向いたまま触れ合う実験では、55組すべてで濃度変化は表れなかった。

637とはずがたり:2009/01/25(日) 15:02:19
省益ばかり考えて国民を蔑ろにする厚労省取り分け旧厚生省は早く保険適用を認めんかいヽ(`Д´)ノ
俺も時々胃が痛む事があるしピロリ菌の検査したいと思っている。
学会が新指針を出すくらいなんから科学的に確実にそうだと認められたんですよねぇ?

「ピロリ菌いれば全員除菌を」学会が新指針
http://www.asahi.com/science/update/0123/TKY200901230405.html
2009年1月23日21時11分

 胃がん予防のため、胃の粘膜に細菌ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)がいる人は全員、薬で除菌することを勧める――。こんな新指針を日本ヘリコバクター学会が23日、発表した。公的医療保険では除菌治療を受けられる病気が限られているため、同学会は保険適用の拡大を厚生労働省に要望していた。

 新指針では、ピロリ菌が胃粘膜にいる状態を「ヘリコバクター・ピロリ感染症」と位置づけ。除菌は胃潰瘍(かいよう)の治療や胃がん予防に役立つなど、「強い科学的根拠があり、強く勧められる」とした。

 除菌の効果については、浅香正博・北海道大教授(消化器内科)らが昨年、国内患者を対象とした臨床研究をもとに「除菌すれば胃がんの発生が3分の1になる」と英医学誌で発表。これを受け同学会で指針改定を検討していた。

 現在、除菌が保険適用されるのは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の患者。00年に同学会が科学的根拠があるとする指針を公表したのを受け、適用対象になった経緯がある。

 日本では約5千万人がピロリ菌の感染者といわれる。除菌には通常、抗菌剤など3種類の薬を1週間のむ。(編集委員・浅井文和)

638とはずがたり:2009/01/25(日) 15:11:02
>>622
>「医師は応召義務を果たしていない」「医師は被害者意識を捨てよ」
酷いですねぇ。人権軽視で惨めな敗北をした皇軍(旧日本軍)同様の精神論,道徳論で医者をこき使おうとしている様ですな。

>「医療問題にまつわるひとつ目のキーワードは、医師の応召義務。医師は、医療業務を独占している。独占しているのだから、必ず義務も出てくる。それが、応召義務。たとえば電力会社は、すべての国民に電力を供給しなければならない。その代わりに、地域の電力供給を独占できる権限が付与されている。つまり権利と義務を、同時に持っているのだ。へき地だから電気を供給しない、儲からないから送らないというとはできないのである。医師は、医療業務を独占していながら、応召義務を果たしていない。これが医療のもっとも本質的な問題だ。東京や奈良のたらい回し事件もそう。自分の施設が満床だったら断るということが、習慣化されてしまっているから起きる。『施設完結型医療』を前提にしているなら、応召義務も果たしてもらわなければ理にかなわない」
これは確かにその通りの指摘だと思うんですけど,ぬくぬくとして安楽椅子にふんぞり返っている医者ってどの程度いるんでしょうかねぇ。医療法人の理事長とか?皆既に忙しく働いて手一杯なイメージではありますが。

>>623
>医師と思われる人がネット上の掲示板などで遺族らを「誹謗中傷している」と激しく批判している
これが本当なら忙しすぎて医師も病んでるのでしょうかねぇ。

639千葉9区:2009/01/27(火) 23:34:39
http://www.asahi.com/business/update/0126/TKY200901260275.html
米製薬大手ファイザー、同業大手ワイスを6兆円買収
2009年1月27日0時41分

 【ニューヨーク=丸石伸一】米製薬最大手のファイザーは26日、同業大手の米ワイスを総額約680億ドル(約6兆円)で買収することで合意した、と発表した。規模拡大で経営基盤を強化し、激化する新薬開発などの競争で優位に立つ狙いとみられる。

 買収は株式交換などを組み合わせて行われ、少なくとも年内に手続きを終える予定。両社が合併すると、医薬品の市場シェアは米国内で約12%、欧州で約10%、日本を除くアジアは約7%、日本では6%になる。

 ファイザーは高度な医薬品が主力だが、ワイスは小児用ワクチンなどに強みを持ち、互いを補完しあえるという。さらに規模拡大によって、南米や中東、中国など新興諸国での事業拡大を見込む。業界では、新薬開発などで国際的な競争が激しくなっているのに加え、安価な医薬品の比率も高まっているため、規模と業容をともに拡大して生き残りを目指す狙いとみられる。

 米メディアによると、両社の合併は製薬業界では過去10年ほどで最大規模。ほかの業種を含めても、サブプライム危機が深刻化した07年夏以降で成立した買収では最大とみられ、金融市場の混乱で急速にしぼんだ企業の合併や買収では久々の大型案件になる。

640とはずがたり:2009/01/28(水) 07:56:59

こんな事があったんですねぇ。

京都・島根ジフテリア予防接種禍事件
http://ameblo.jp/kara-an/entry-10120541635.html

641とはずがたり:2009/01/28(水) 08:00:08

nつ子ちゃんにはあんま驚かないけど世界2例目という方に驚いた。流石にn=8ぐらいになると難しいのか。

米で8つ子の赤ちゃん誕生 全員生存で世界2例目か
01/27 14:03
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/international/2009012701000195.htm
 【ロサンゼルス26日共同】米メディアによると、ロサンゼルス郊外の病院で26日、男児6人、女児2人の8つ子の赤ちゃんが誕生した。AP通信は、8人の赤ちゃんが生存したまま生まれたのは、1998年に米南部テキサス州で例があり、世界で2例目と報じた。
 18人の医師による帝王切開で、順調に出産。8人の体重は約680グラムから1470グラム。病院の医師は地元メディアに「8人とも健康状態は良く、元気に泣いている」と語ったが、今後2、3日間は注意が必要と述べた。
 98年12月に米テキサス州で女児6人、男児2人の8つ子が誕生した際には、約1週間後に女児1人が死亡した。APによると、残りの7人は成長して昨年に10歳の誕生日を迎えた。

642とはずがたり:2009/01/28(水) 16:14:09

黒部で出産「市民病院」のみ 民間医院が分娩入院停止へ
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20090128/18978.html
2009年01月28日 07:13

 黒部市荻生にある産科婦人科医院が二月いっぱいで分娩(ぶんべん)入院の受け入れを打ち切ることにした。加齢とともに院長の負担が重くなってきたのが大きな理由で、市内で出産できる医療機関は黒部市民病院だけになる。

 分娩入院の受け入れを打ち切るのは「オークレディスクリニック」=金井浩明院長(58)。ログハウス風の外観で親しまれている同クリニックは平成八年に開業、ピーク時には年間約三百五十人の出産を担った。少子化が進んだ現在も約二百人の分娩を扱っている。近隣自治体で出産可能な医療機関が減少していることもあって、新川地区全域から妊婦が訪れているという。

 しかし、医師は金井院長一人しかおらず、還暦を目前にして、肉体的、精神的負担が重くなり、引き続き二十四時間態勢の産科を維持していくのは難しいと判断。三月以降は分娩入院を受け付けないことにした。ただし、黒部市民病院と連携して、妊婦健診などの産科外来診療は継続するとしている。

 医師らの人材不足や少子化を背景に、出産は総合病院への集約化が進んでいる。同クリニックの分娩入院の打ち切りで、魚津市以東で出産できる民間医療機関は入善町の一医院だけになる。市内で唯一、出産可能な医療施設となる黒部市民病院は「これまで以上に医療スタッフの負担は重くなるだろうが、クリニック側と十分に調整し、妊婦のスムーズな受け入れを図りたい」としている。

643とはずがたり:2009/01/28(水) 16:15:09

此は酷い
>茨城県では、県北部や中部の医療機関が次々とがん診療をやめたため、100キロ以上離れた南部の筑波大に通う患者もいるという。

女性がん診療ピンチに 学会調査 医師不足浮き彫り
http://www.47news.jp/CN/200901/CN2009012801000005.html

 大学病院など一部の大規模病院で、子宮がんと卵巣がんの患者の受診が急増し、地域によってはお産に加え、女性のがん診療もピンチになっていることが、日本産科婦人科学会の緊急調査で28日までに分かった。

 学会は、産婦人科医師の不足でお産とともに婦人科診療を取りやめる医療機関が増えた結果、これらのがんの患者が大病院に集中したとみて、さらに詳しく実態を調べる方針。

 患者集中の影響で、手術の待機期間が長くなったり、長距離通院を強いられたりするなど、患者側の不利益も明らかになっているという。

 調査は、同学会などに年間の子宮がん、卵巣がんの患者数を登録している約270病院について、2004年と07年の患者数を比較。うち20病院はこの3年で患者数が1・25倍以上になっていた。

 増加が最も著しかったのは三重大の2・26倍。それに千葉県がんセンター(2・02倍)や東京医科大(1・95倍)、大阪大(1・71倍)などが続く。

 病院調査とは別に、学会が地方部会に、大病院への患者集中について尋ねたところ、宮城、茨城、群馬、三重、熊本、鹿児島の6県が「患者が手術を待つ期間が長くなるなど厳しい状況」などと回答。茨城県では、県北部や中部の医療機関が次々とがん診療をやめたため、100キロ以上離れた南部の筑波大に通う患者もいるという。

 調査した吉川裕之筑波大教授は「患者の集中度合いが限界に近い県もある。患者が増えた詳しい原因や実態をさらに詳しく調べ、解決策を探りたい」と話している。

644とはずがたり:2009/01/28(水) 17:12:01
癌治療の均霑化か〜。
均霑なんて単語初めて見たぞ・・

【霑】(無・苑) テン うるお-う うるお-す  用例:均霑 (生物が等しく雨水の恵みに潤うように)各人が平等に利益を得ること

がん専門医を集中育成 山形大医学部5カ年計画
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/01/20090128t55031.htm

 山形大医学部は27日、本年度から5カ年計画で、「東北がんEBM(科学的根拠に基づいた医療)人材育成・普及推進事業」を実施すると発表した。がん診療のリーダー育成やインターネット講義を行い、がん患者が居住地に関係なく、適切な治療を受けることができるようにするがん治療の均てん化(平準化)を目指す。

 国は2006年に施行した「がん対策基本法」で、がん治療の均てん化の方針を打ち出したが、東北6県では、がん診療拠点病院に指定されている39の病院で、抗がん剤治療の専門医が計11人しかいないなど、環境整備が遅れている。そこで文部科学省の補助を受け、対策に乗り出した。

 具体的には(1)抗がん剤と放射線治療の専門医育成(2)医師、看護師、薬剤師、技師ら医療関係者を対象にしたがんに関するインターネット講義―の二つの事業を展開する。

 専門医育成では、受講生が大学の教員として働きながら、研修も受けられる。学会や研修会への参加も費用面で支援する。研修期間は抗がん剤専門医が2年、放射線専門医が5年。昨年8月から既に7人が研修を受けており、新年度は計12人を受け入れる計画だ。

 インターネット講義は、登録した東北の医療関係者に対し、リアルタイムで講義を配信し、各地域の診療レベルの底上げを図る。受講者と講師の間で質疑応答が可能。講義後は、視聴者が好きな時間に見られるオンデマンドで随時視聴が可能になる。登録料は無料。

 嘉山孝正医学部長は「ほかの大学にはない試み。現場で働いている医師や看護師に対し、高度な教育を施すことができる」と語った。
2009年01月28日水曜日

645とはずがたり:2009/01/28(水) 20:27:36

自然出産に新たな場 入院施設持つ助産所開設
2009年01月28日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20090128001.shtml

 県内では初めての入院施設を備えた有床助産所「斐[あや]助産院」が熊本市広木町に開設され、一月中旬、新しい命が生まれた。運営する助産師の小野田由紀さん(41)は「自然出産を望む女性や、学ぶ意欲のある助産師の力になりたい」と話しており、産科医不足が叫ばれる中、新たなお産の場として注目が集まりそうだ。

 斐助産院は自宅に隣接しており、昨年十二月中旬、熊本市保健所が開設を許可。分娩[ぶんべん]室と、入院施設である産褥[さんじょく]室(一床)がある。お産の際は非常勤の助産師がサポートする。

 有床助産所には緊急対応に備えて嘱託医療機関の確保が条件となっており、同助産院は熊本市民病院(同市湖東)と契約している。

 小野田さんは、熊本赤十字病院勤務を経て、一九九九年に妊婦宅に出向いて乳房ケアなどを行う開業助産師として独立。四十八件の自宅出産も手掛けた。

 自宅や助産所でのお産の特徴は、自然出産と妊婦が望む姿勢で産むフリースタイル出産。陣痛促進剤や会陰切開などの医療処置はしない。ただ、妊婦の状態によっては病院に搬送することもある。

 このため、受け入れる妊婦も正常な経過をたどり、助産師が正常分娩が可能と診断した人などの条件がある。小野田さんは「自然に出産するには健康な体をつくることが大切。どういうお産をしたいのかを聞いた上で、病院や助産所を選ぶことを勧めています」と話している。

 県内の助産師は約三百三十人(二〇〇六年末現在)。うち助産所を開業したり、勤務しているのは約三十人。これまでは入院施設がない無床助産所しかなかった。(田端美華)

もっと知りたい ニュースの「言葉」
助産師(2006年8月26日)保健師助産師看護師法は「助産または妊婦、じょく婦もしくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子」と規定。医師以外の看護師などが助産師業務を行うことは禁じられている。助産師になるには、看護師国家試験合格者か看護教育課程修了者が、さらに助産師養成所を卒業するなどし、国家試験に合格しなければならない。厚生労働省の検討会によると、2003年に助産師として働いていた人は2万6千人で看護師に比べ圧倒的に少ない。

646千葉9区:2009/01/29(木) 22:57:54
>>268>>271>>315
http://www.asahi.com/national/update/0129/TKY200901290329.html
リレンザなど「異常行動の恐れ」 厚労省が注意喚起
2009年1月29日22時11分

 インフルエンザ治療薬のリレンザ(一般名ザナミビル)とシンメトレルなど(同アマンタジン)について、厚生労働省は29日、小児や未成年者が服用した場合に異常行動を起こす恐れがあるとして、メーカーに対し、医療機関への注意喚起を徹底するよう指示した。

 同省は07年12月にも同様の通知を出したが、今季は治療薬タミフル(同オセルタミビル)に耐性を持つウイルスの流行が報告され、リレンザなどの処方が増える可能性があるとして、改めて注意を促す。服用後2日間は保護者が見守ることを呼びかけるよう求めている。

 異常行動の報告は昨年3月末までにタミフルで313人、リレンザ57人、シンメトレルなど10人。タミフルは07年3月から10代の患者への処方が制限されている。リレンザをめぐっては、処方された長野県の男子高校生が集合住宅の駐車場で死亡しているのが今年1月27日に見つかり、転落したとみられているが、服用の有無は不明という。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20090125-OYT8T00143.htm
タミフル耐性ウイルス確認
医療現場「薬効いている」
 今冬県内で流行しているインフルエンザウイルスの大半が、治療薬「タミフル」が効かない可能性があることが県の検査で分かったが、医療現場からは「それでもタミフルは効いている」と、疑問の声が上がっている。

 県疾病対策課は、今冬、県内で流行しているインフルエンザウイルスの約3分の2が「Aソ連型」と推測。採取した同型のウイルス25人分について検査したところ、すべてタミフルへの耐性があった。

 しかし、1日に10〜20人のインフルエンザ患者にタミフルを処方しているという小児科医の石川広己・県医師会理事によると、大半の患者で高熱や痛みが緩和しているという。県立佐原病院(香取市)も「タミフルを処方した患者から『効かない』と苦情が来た例はない」と首をひねる。

 タミフルは発熱後48時間以内に処方すると効果が高いとされ、石川理事は「効かない患者がいるのは、2日以上経過してから服用したためでは」と指摘する。

 タミフルに耐性のあるウイルスの流行に警鐘を鳴らす厚生労働省結核感染症課は「ウイルスの耐性が、タミフルの効果すべてを打ち消すものではないかもしれない」と説明。今後、医療現場で検証を進める方針だ。

 同課は「タミフルが効かなければ別の治療薬、リレンザに切り替える方法もある」という。

(2009年1月25日 読売新聞)

http://www.asahi.com/national/update/0116/TKY200901160277.html
タミフル効かないインフルエンザ、厚労省が研究班設置へ
2009年1月16日20時0分

 厚生労働省は16日、インフルエンザで治療薬タミフルの効かない耐性ウイルスが今季、調べた11都道府県すべてで見つかったと発表した。集まったAソ連型の検体35株のうち、34株(97%)が耐性だった。昨季は同じAソ連型の1713株を調べ、9県の44株(3%)で耐性ウイルスが見つかっていたが、今季までに急増した恐れがある。

 今季、耐性ウイルスが確認されたのは北海道、宮城、千葉、東京、静岡、三重、滋賀、大阪、兵庫、広島、山口。

 今のところ、今季の流行の主体はA香港型で、ほぼ半数。昨年流行の中心だったAソ連型は患者全体の3割ほどとされる。A香港型とB型では耐性ウイルスは確認されておらず、タミフルは効くとみられる。また吸入タイプの治療薬リレンザには耐性ウイルスの報告はない。

 Aソ連型の耐性ウイルスは欧米などでも問題になっている。厚労省は、11都道府県以外でも耐性が広がっていないか今後も監視。専門家からなる研究班を設置し、治療への影響や海外の対応も調べて治療のあり方などを検討する。

647とはずがたり:2009/01/30(金) 03:15:09
インフルエンザ治療薬「リレンザ」を処方の高2男子が転落死 
2009.1.29 23:30
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090129/bdy0901292331006-n1.htm

 厚生労働省は29日、インフルエンザにかかり、治療薬「リレンザ」を処方された長野県松本市の高校2年の男子(17)が27日、自宅ベランダから転落して死亡したことを明らかにした。処方されたリレンザを服用したかどうかは不明。

 厚労省は、別の治療薬タミフルが効かないウイルスが全国に広がり、今後リレンザが処方されることが増えるとみられるとして、服用開始から最低2日間は小児、未成年の患者から目を離さないことなど事故防止の注意喚起を徹底するよう、製造販売元のグラクソ・スミスクライン(東京)に指示した。同社が27日、転落死について厚労省に報告していた。

 飛び降りなどの異常行動とインフルエンザ治療薬との因果関係は明らかになっていないが、治療薬を服用していない患者でも異常行動を起こすことがある。

インフルエンザ、昨年のピーク上回る 「Aソ連型」50%超
2009.1.27 12:12
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090127/bdy0901271213000-n1.htm

 今冬のインフルエンザの感染患者が全国で増加し、18日までの1週間に確認された医療機関1カ所あたりの患者数が20・84人となり、昨シーズンのピークである17・62人を上回ったことが27日、国立感染症研究所の調査で分かった。

 また、治療薬タミフルの効かない耐性株が高率で見つかっている「Aソ連型」が急速に広がっており、12月以降に検出されたウイルスでは53・2%を占めていることも判明。感染研は「このまま定着するか、注意深く見ていく必要がある」としている。

 感染研によると、今シーズンの流行規模はまだ不明だが、ピークは例年並みの今月下旬から2月上旬になるとみられる。昨シーズンの患者数は最近10年で2番目に少なかった。

 12月以降に検出されたウイルスのタイプ別では、Aソ連型が、これまで最も多かったA香港型(36・2%)を上回った。B型は10・6%見つかっている。感染研は「Aソ連型が増えた理由は不明で、Aソ連型とA香港型が混合流行するとみられる」としている。

 昨年12月初旬に流行入りしたインフルエンザは、今年に入って沖縄や九州、四国など全国各地に広がっているという。

648小説吉田学校読者:2009/01/30(金) 06:57:34
>>646-647
インフルエンザは、栄養と衛生と静養を取れば、重症以外は治るのではないかという思いがする。

東京都がインフルエンザの流行警報発令
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090129-00000564-san-soci

 東京都は29日、インフルエンザの流行をめぐる発令を注意報から警報へと切り替えた。19日〜26日の患者報告数が流行警報基準に達したためで、発令は平成11年以降の過去10シーズンで最も早いものとなった。
 また、検査したインフルエンザウイルス97件のうち、タミフルの耐性を持つAソ連型が53件で過半数を占めた。都では感染拡大対策として引き続き、手洗いうがいの励行や、室内の適度な加湿や喚起などの促進を呼びかけている。

649名無しさん:2009/01/30(金) 14:10:51
>>638
>ぬくぬくとして安楽椅子にふんぞり返っている医者ってどの程度いるんでしょうかねぇ。医療法人の理事長とか?


さすがに、どの程度いるのかまではサッパリ分かりませんが、理事長にも色々ありまして、
テレビドラマなどで描かれるタイプの理事長はぬくぬくとした生活を送っているものと。(*)

「おっ!この理事長職は美味しそう!」と思うのは私立医大の理事長&理事。

主任教授退職

理事

理事長

いま、某私立医大のHPを眺めてみたら、その医大の理事長は、
なんと循環器内科の英才・名医(『その大学で内部からも外部からも一番評価が高い第一内科』助教授⇒主任教授)として
有名だった先生でした。

こんな先生たち(元主任教授=退官後:名誉教授)たちが、理事長や理事ならば
ぬくぬくした生活でも許せますw

他方、許せない理事長・理事は・・・・前述(*)

-------------------------------------------------------------

医師会は未だ自民支持のほうが全国的には相当多いですが、webで動き(自民支持、自民・民主双方支持、自主投票、民主支持)が
一切報道されていない医師会の中には、
自民、民主どちらが勝ってもいいように、こっそり二股かけている医師会もあります。
「これは・・・・狡猾な・・・」と見るべきですが、自民下野・民主党政権誕生の可能性が高まっていることを開業医の先生方も自覚しているようです。

650とはずがたり:2009/01/30(金) 16:45:07
佐原・小見川統合視野に再編協議
県立病院改革素案
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20090128-OYT8T01189.htm
 県は28日、県立病院改革プランの素案を明らかにした。県立佐原病院(香取市)

と、香取市、東庄町が運営する国保小見川総合病院(同)の統合も視野に入れた再編ネットワーク化を協議する方針が盛り込まれた。

 この日、千葉市内で開かれた県立病院改革プラン検討会(座長=河村博江・国立病院機構副理事長)の会合で報告された。改革プランは、県立7病院の赤字経営の改善が目的で、年度内をめどに総務省に提出する。

 素案によると、7病院全体の経営改善では、医薬品などの共同購入による費用削減や患者の未収金回収の徹底などにより、2007年度の赤字額約9億5000万円から、11年度には約2億8000万円の黒字を目指すとした。

 病院別では、地域医療を担う県立東金病院と県立佐原病院は11年度までに赤字経営から脱却するのは困難と判断した。このうち、県立東金病院は13年度をめどに廃止し、東金市と九十九里町が運営を目指す地域医療センターに医療機能を引き継ぐ見通し。

 一方、高度医療を提供する県がんセンター、県救急医療センター、県精神科医療センター、県こども病院は、06、07年度に黒字を出しており、現状維持の方針。県循環器病センターは赤字経営だが、5年後をめどに起債の償還が一部終わることから現状維持とした。
(2009年1月29日 読売新聞)

651とはずがたり:2009/01/30(金) 16:53:50
>>649
確かにそういう名医先生が理事長とかになってそのお立場で見識を活かされるのになんら問題は無いですよね。
その「テレビドラマなどで描かれるタイプの理事長」(笑)ってのがどの程度いるのかってことですよねぇ。
病院経営も創意工夫があっていいので仁医ばかりではなく経営上手が居ても良いとも思うんですけど,そういう工夫もせず漫然とやってるのにぬくぬく出来る余地があるのか?
またそんな大病院のトップでなくとも町の開業医さんもどの程度忙しくてどの程度儲けているのか?
その辺の事情が外野にはよく判らない実態があるような。

652名無しさん:2009/01/30(金) 18:34:58
>>649
書き間違えていました。
第一内科ではなく第二内科の主任教授(専門、神経内科、そこの大学卒)が
現在その大学の理事長でした。
穏やかな、物静かな、口数の少ない感じの教授(当時)。同じく秀才・英才タイプの名医。

>>649の脱字等の訂正

>「おっ!この理事長職は美味しそう!」

「おっ!この理事長職は美味しそう!なれるものなら、なってみたい」


>>651
>町の開業医さんもどの程度忙しくてどの程度儲けているのか?

適当に設定して忙しさを比較。

産婦人科医2名(院長・副院長)なおかつバイトの医者ゼロ名、
(すなわち医師2名)だと、「非」人間的な生活(休みが皆無)ほぼ決定。①

その点、医学生から人気の精神科は身体の負担的には余裕あり。しかし、
精神科医一人だけで開業してしまうと・・・精神科とて同じ運命。②

眼科医一人だけの眼科③ 皮膚科医一人だけの皮膚科④

忙しさの比較、①>>>②≒③>④ (すなわち2名いても地獄なのが産婦人科)

>どの程度儲けているのか?

昭和時代と比べれば、どの診療科も確実に儲からなくなっています(栄枯盛衰)。しか〜し、精神科だけは・・・儲かっているかも???

653千葉9区:2009/01/31(土) 12:52:37
トリアージに関しての難しい問題ですよね。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20090131/CK2009013102000083.html
119番受信時トリアージ 『生命の危険性なし』が一転 搬送後に重篤
2009年1月31日

 横浜市安全管理局は三十日、救急出動要請を識別する「一一九番受信時トリアージ」システムで、「生命の危険性がない」と判断した患者の容体が急変する「アンダートリアージ」が昨年十二月に発生した、と発表した。

 同局によると、昨年十二月二十一日に中区内の駅で、四十代の女性が食物アレルギーで気分が悪くなり、事情を聴いた駅員が一一九番した。通報時に駅員から女性の症状について聞き取った同局は、「生命の危険性がない」という「C」レベルと判断。しかし、女性は搬送中に具合が悪くなり、病院で「重篤」と診断された。ただ、女性は治療を受けて快方に向かい、翌日退院した。

 同局司令課は「通報時に本人から症状をより詳しく聞いていれば、正確に識別できたかもしれない。今後、必要に応じてプログラム修正などをしていきたい」としている。 (中山高志)

655とはずがたり:2009/02/01(日) 15:41:07
>>652
解説有り難うございますm(_ _)m
眼科は時間的な拘束が緩いと訊いたことがありますね。
精神科は心療内科とかに掛かる人が増えてる傾向で忙しいのではないかと思いますがなんか利益率が良かったりするんでしょうか?

産科は二人だと非人間的生活決定っすか。。
3人4人でやると運営が巧く行かないんでしょうか?それとも分け前が減って収益が上がらないんでしょうか?

確実に儲からなくなって来ているのは診療報酬が上がってないからでしょうか?
昔よりなにか新しいコストが掛かる様になって来ているのでしょうか?

医者の世界は,例えば,某役所ではカネが無くてポールペン等も事務員が持ち出しで仕事しているのに対して,医者はMRが幾らでも持ってくるので窓口とかにご自由にどうぞ位の勢いで転がっていてるとか,学会のバイトの時給が医学関係のものだけ段違いに良かったりとか,なんでこんなにカネが余っているのであろうかねって印象なんですけど。
これは昔の印象で,最近じゃあそういうカネ余りも少なくなっているのでしょうか?

656千葉9区:2009/02/01(日) 16:03:03
http://www.shinmai.co.jp/news/20090201/KT090130FTI090001000022.htm
タミフル効く?効かない? インフルエンザ治療

2月1日(日)

 異常行動を引き起こす恐れがあるとして、10代への投与が原則中止されているインフルエンザの治療薬タミフル。国は、今冬最も流行しているAソ連型のほとんどがタミフルの効かない耐性ウイルスだとするが、県内の医療現場には「十分効いている」との声がある。新型の流行が懸念される中、インフルエンザの予防法、治療法への一般の関心は高いが、専門家の間でも見方は定まっていないようだ。

 国立感染症研究所感染症情報センター(東京都)によると、今冬流行のウイルスは30日現在、Aソ連型がほぼ半数の約49%、A香港型が約38%、B型が約13%。タミフルはこの3種が細胞から細胞に感染するのを阻み、体内での増殖を防ぐ効果がある。しかし、同研究所が今季、全国52人分のAソ連型を分析したところ、51人分がタミフルへの耐性を持っていた。

 分析結果通りなら、インフルエンザ患者にタミフルを投与してもほぼ半数は効果がないことになる。

 だが、「タミフルが効かずに熱が続いたという患者はごくわずか」と上田市内の診療所長は話す。最近は1日10人ほどのインフルエンザ患者を診察してきたという。長野市内の医院も「発熱後48時間以内が有効とされる投与のタイミングさえ遅れなければ、今のところタミフルは十分に効いている」とする。

 ただ一般的に医院や診療所などでは、ウイルスがA型かB型かは判別できても、ソ連型か香港型かは分からないため、ソ連型と香港型のどちらのウイルスに「効いている」かは不明。厚生労働省結核感染症課は「臨床現場で『タミフルは効く』という声があるとは聞いている。ただ、本当に効いているのか詳しく分かっていない」とする。

 感染症情報センターの岡部信彦センター長は「熱が下がったとしても、タミフルの本来の機能とは別の機能が働いただけで、ウイルスは減少していないとも考えられる」と推測。「別の機能が何かを証明するには、もっと臨床データが必要」とする。

 患者の中には「ワクチンを接種したのにインフルエンザを発症した」と首をかしげる人もいる。岡部センター長は「インフルエンザウイルスは構造が不安定で少しずつ変わっていく。完ぺきなワクチンはまだない」と説明。ワクチン接種は、感染した際に症状が重くならないための予防策と考え、感染予防には小まめなうがいや手洗いも大切−としている。

657千葉9区:2009/02/01(日) 16:03:52
http://www.shinmai.co.jp/news/20090201/KT090131SJI090007000022.htm
松本空港でDMATの広域実動訓練 空路の連携を確認

2月1日(日)
 大規模災害時に救命医療に当たる「災害派遣医療チーム(DMAT)」を持つ県内10病院と県は31日、県営松本空港(松本、塩尻市)を中継拠点に空路で患者を運ぶ「広域搬送」の実動訓練を初めて行った。県外病院も含め計12チームなどの約150人が参加。重症患者を病院から運び、航空機に乗せるまでの一連の流れを確認した。

 松本市を中心に震度6強の地震が発生、市内の病院で患者を収容しきれず、自衛隊機を使って県外の病院に搬送する−との想定。各チーム5人ほどの医師や看護師らが、実際に救急車で運ばれてきた患者役の氏名や容体を確かめ、搭乗できる安定状態になるまで治療する訓練を繰り返した。約5時間で50人ほどの患者役を「搬送」した。

 医療統括の岩間直医師(45)=相沢病院=は「多くのチームがこれまでの訓練で互いのことを良く知っていたので、スムーズに連携が取れて良かった」と評価。また山梨県立中央病院の医師(49)も「災害は県をまたぐこともあるので、長野県と連携を深められた成果は大きい」と話していた。

 一方、患者の容体や名前を間違え、搭乗までの時間が長引くなど情報伝達ミスも続出。診療・搬出リーダーの北沢公男医師(53)=伊那中央病院=は「手書きで患者情報を伝達していたので情報共有に時間がかかりミスが出た。今後はコンピューターを導入するなど、正確な管理をしていかなければならない」と話していた。

658とはずがたり:2009/02/02(月) 13:58:25
>人口10万人当たりの医師数は、06年末の全国平均が206・3人なのに対し、本県は188・9人。
>その中で、秋田周辺は医師数が突出。06年末は258・7人と全国を大きく上回り、最少だった湯沢・雄勝(112・6)の2・3倍に。
>秋田周辺は10年で15%ほど増えており、こうした医療圏との差は、さらに開いている格好だ。
地方に医師が居ないのではなく,日本の東京一極集中の相似形で県都への一極集中が進んで居るんだな。

医師数の地域格差広がる 秋田周辺と湯沢・雄勝、2・3倍に
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20090202b

 全国と比べて医師不足が顕著な県内で、医師数の地域格差が広がっている。県内8つの2次医療圏でみると、人口10万人当たりの医師数は、最多の「秋田周辺」(秋田市、男鹿市、潟上市、南秋田郡)と、最も少ない「湯沢・雄勝」の格差が、2006年末までの10年で、2・22倍から2・3倍に広がった。「北秋田」や「能代・山本」は医師数が10年前より減少しており、北秋田の場合、秋田周辺との格差は1・93倍から2・29倍へと拡大した。

 人口10万人当たりの医師数は、06年末の全国平均が206・3人なのに対し、本県は188・9人。対全国比では、10年前の1996年末の88・9%から91・6%へと伸び、格差は縮まった形だが、県医師確保対策推進チームは「医師が足りない状況に変わりはない」と言う。

 その中で、秋田周辺は医師数が突出。06年末は258・7人と全国を大きく上回り、最少だった湯沢・雄勝(112・6)の2・3倍に。最多、最少の関係は10年前と同じだが、格差は当時の2・22倍からさらに広がった。

 06年末までの10年で、全県平均は約16%増えたが、北秋田は117・0人から113・0人へと3・4%減少。能代・山本も146・8人から145・7人とわずかに減り、「大館・鹿角」は136・9人から140・5人と2・6%の微増にとどまった。秋田周辺は10年で15%ほど増えており、こうした医療圏との差は、さらに開いている格好だ。
(2009/02/02 08:46 更新)

659千葉9区:2009/02/02(月) 23:38:23
http://www.chugoku-np.co.jp/Health/An200901100242.html
救急態勢「本土並み」に ―しまなみ海道10年― '09/1/10

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 「腹部大動脈瘤(りゅう)で危険な状態。消防艇なら高波が怖くて運べなかったかもしれない」

 愛媛県の今治市消防本部今治北消防署大三島分署の救急救命士大内和さん(41)は、五年ほど前に救急搬送した高齢女性のことを今も思い出す。自宅で倒れた女性を、瀬戸内しまなみ海道づたいに搬送。女性は三原市の病院で手術を受け、一命を取り留めた。

 「救急艇では搬送できないしけや濃霧の日が年数回はある。海道の存在は大きい」

 搬送時間22分短縮

 急病の住民を救急艇内でみとったことが救急救命士の資格を取るきっかけになった。天候に左右されない架橋の恩恵を、大三島で生まれ育った大内さんは肌で感じる。

 今治市によると、島しょ部から今治市までの救急搬送は、架橋開通前の五十分が開通後には二十八分と縮まった。大三島分署の搬送は開通前の一九九八年の二百十三件が二〇〇七年には三百七十件に増えた。県境を越えるケースも増え、大三島分署では〇七年には二十四人を広島県側の医療機関へ運んだ。

 大内さんは「尾道市には二十四時間体制で小児救急に対応する病院もある。海道沿線は『本土並み』に近づいた」と受け止める。

 ▽赤字・医師不足 悩む病院

 住民の安心感が増す一方、悩みも表面化してきた。

 日立造船の健康保険組合が経営する因島総合病院(尾道市因島土生町)。因島地区や、架橋のない愛媛県上島諸島の入院や手術などを伴う二次医療を、一九八三年から年間六百件ほど受け持っている。

 病院によると、夜間や休日医療を担う輪番制維持のコストは年六千万〜七千万円。尾道市など行政の負担は約三千百万円。本土にある市内の他病院と条件は同じで、患者負担を加えても持ち出しは避けられない見通しだ。

 「存廃探る議論も」

 だが、因島のような島しょ部の医師不足は本土以上に深刻だ。実際、医師が確保できずに同病院は整形外科や眼科の手術を取りやめた。本年度の収支は、大規模修繕のあった一九九二年以来の赤字に転落する見通しという。

 大出正紀事務長(63)は「因島地区の日立造船の社員はわずか一人。地域貢献を念頭に歯を食いしばっているが、赤字が続けば病院存廃の議論も出てくる」と頭を抱える。

 因島の西隣にある生口島でも昨年、県立瀬戸田病院が存廃をめぐって揺れた。尾道市が昨年末に病床数を五十から十九に減らして診療所とする県からの移管案を受け入れ、島から公立の医療機関が消える可能性はひとまずは遠のいた。

 同病院に通う七十歳代の農業男性は複雑な表情で話す。「不安が消えたわけではない。橋はありがたいが、病院をなくす理由になっては困る」(吉村時彦)

660名無しさん:2009/02/03(火) 13:06:28
>>655
>MRが幾らでも持ってくるので窓口とかにご自由にどうぞ位の勢いで転がっていてるとか,

それは今も、ほとんどそのままです。社名入りのボールペン等

>産科は二人だと非人間的生活決定っすか。。

産婦人科医院が医師二人程度では(かつ患者さんたちに献身的に貢献する産婦人科医)休日すらろくにない、というのは昭和時代から
続いていることで、医院によっては年中ほぼ外来診療(余暇を取る暇も無い)といった医院も埼玉県北にありました。
(後年、医師が2人とも死去して廃院)
ほぼ年中無休であるため、儲けは凄い(@昭和時代)。<毎日のようにお産、(それと・・・書きにくいのですが⇒)中絶・・・・。
中絶で訪れる患者さん・・・大抵男女2名(恋人同士)でクルマで来院するのですが、
住所よりも遠く離れた医院でこっそり中絶してもらう。。。。

>確実に儲からなくなって来ているのは診療報酬が上がってないからでしょうか?

訴訟リスクを避ける産婦人科医が増えたのか?
簡単な手術である単純子宮全的術・・・・すら・・・やらないわ・・・・お産も受け付けないなど収入が減って当然。

>精神科は心療内科とかに掛かる人が増えてる傾向で忙しいのではないかと思いますがなんか利益率が良かったりするんでしょうか?

文明が発達すればするほど、
精神科が儲かるのは時代の必然とでも申せましょうか。外来の患者さんたちがビックリするほど大勢。
精神科の患者さんは精神科医に「過剰に依存」するケースが多いことも関連。

話は脱線しますが、「『心療内科』と『精神科』の誤解」について。

確か平成8年、1996衆院選の頃、精神科医が「心療内科」をもを標榜することが許されました。
それ以前は精神科医が看板に「心療内科」を出すことは「不可」でした。
(なぜなら精神科医は心療内科を学んでいないから)

医学が未発達の頃、存在した診療科は僅か3つ。内科、外科、精神科。
心療内科は(精神科からではなく)「内科」から派生して誕生した診療科でした。
(日本では70年代か?80年代だったかな?に九大医などの「内科医」たちが心療内科を始めました)

例えば、胃の痛みが取れない人の病因が心に起因しているならば、それを
「内科的治療」&心の治療の双方で治そうと試みた「内科医」たちが始めたのが心療内科で
精神科とは全く別個の存在でした。

しかし、どこから・・・どういう力が・・・・働いたのか?
平成8年(1996年)頃に、精神科医が心療内科も標榜してもいいということになりました。

そして、看板に「心療内科、精神科、神経科」、「心療内科、神経科」などが激増。

「精神科に通院しています」よりも「心療内科に通院しています」と言うほうが
患者さんの精神的負担を減らす等、良い面ばかりがマスコミでも世間一般でも
言われていますが、「心療内科の歴史」を思うと・・・・
内科的治療ができ‘ない’医師(中には風邪の治療も出来ない医師も・・・・)が
「心療内科をも標榜」することには個人的には抵抗感があります。(*)
(もちろん抵抗感を感じる私のような人間は超少数派です)

「精神科の患者さんたちにとって『精神科』という診療科名は重い・・・・ならば
『神経科』で」 これ(神経科)で充分だったのではなかろうか、と。
もちろん、「神経科」という診療科名にも欠陥はありました。
大病院をの外来患者さんたちが、「神経科」と「神経内科」を混同し、
神経科の患者さんが神経内科の外来に間違って行ってしまうわ、
神経内科の患者さんが神経科の外来に行ってしまうわで、朝の外来が混乱。
それでも私個人は(*)

精神科といえば、興味深いブログを最近ロムしています。
http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/43212481.html
かなり思い切った(過激な)内容ですが、私も賛同したくなる記述が実はたくさんあります。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1178710048/41

>(先日大和西大寺からつくば迄結石でのたうち回りながら移動した時は死ぬかと思ったw)。

結石の疝痛発作は、専門医でなくとも&どこの病院でも対処できますので、我慢せずに一番近い病院を受診してください。
外来の患者さんが20人〜30人ほどならば、
待合室に(疝痛発作で)もがき苦しんでいる患者さんを看護婦(現:看護師)が見つければ
外来担当の医師にすぐ伝えてもらえますので。

661名無しさん:2009/02/03(火) 18:39:51
>>660
自己訂正レス

意味が通じない文章になっていました。

>外来の患者さんが20人〜30人ほどならば、
>待合室に(疝痛発作で)もがき苦しんでいる患者さんを看護婦(現:看護師)が見つければ
>外来担当の医師にすぐ伝えてもらえますので。

外来の診察を待っている患者さんが、20〜30人くらいの状態ならば
疝痛発作は優先的に診てもらえる(看護婦さんが気付けば)、という意味で書きました。

662とはずがたり:2009/02/04(水) 13:23:56

いつも解説有り難うございます>このスレの名無しさん

これは慣例との事ですが根深そうでどこでも共通してやっていそうであります。
これに就いてはたとえ知ってはっていらっしゃってもコメントしづらいでしょうかねぇ??

博士号取得者から謝礼金 東京医科大の教授33人
http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009020401000293.html

 東京医科大(東京都新宿区)で2005−07年度にかけ、博士号の学位論文審査にかかわった教授33人が、博士号を取得した医局員らから謝礼名目で現金を受け取っていたことが4日、分かった。

 謝礼金の授受は審査後に行われ、1件の論文につき、審査を担当した教授3人に1人当たり10万円を渡すのが慣例だったとしている。

 文部科学省によると、昨年5月に内部告発が文科省に寄せられ、問題が発覚。学内に調査委員会を設け、教授約40人、博士号取得者約230人にアンケートを行ったところ、現金授受の実態が明らかになった。

 東京医科大は今年1月に文科省へ一連の経緯を報告をしたが、文科省は「現金授受が続いた背景や再発防止策などについても調べてほしい」として、あらためて報告を求めた。

 博士号の学位取得をめぐっては昨年3月、横浜市立大の医学部の教授ら22人が現金を受け取っていたことが判明。停職処分などとなったことを受け、文科省は各大学に対し学位審査の厳正化を通知していた。

 臼井正彦学長は「組織的にやったことではないが、あしき慣行だった。社会的に誤解を与える行為で、あってはならないことだ。再発防止を図りたい」と話している。
2009/02/04 12:45 【共同通信】

663名無しさん:2009/02/04(水) 15:58:29
>>662
>これに就いてはたとえ知ってはっていらっしゃってもコメントしづらいでしょうかねぇ??

ネット掲示板普及当初から、あちこちに書き込みしているのですが、
書いてる人がどこの誰だか分からないぶんには無事ですw

(ちなみに判明した場合は大事・・・・@『白い巨塔』の世界は今も続いているのでした。
ネットに医学物の「完全フィクション(100%フィクション)」の「小説」を書いただけでも怒られる。なんとも不自由な)

でも、私は、医学界についてネガティヴなことは滅多に書かないことにより、身の安全を図りながらw
あちこち長年ネットサーフィンしています。
(心がけていることは『いい面をなるべく書く』 例:>>649みたいな投稿)

でも、学位の取得に関しては、さすがにネガティヴなことを相当書かざるを得ないかな。。。。
え〜と・・・・
以下の内容は・・・・医学界の方々から「取材」した内容をもとにして書きました。
私は、「素人記者」兼「代理書き込み者」ということでw

【例その1:セクハラで辞職した某大の主任教授@学位絡み】

1986年(85年だったかか?)週刊誌に「『学位』を与えるから云々『女医』に云々」という記事が載りました。
どこの大学のどの教授か実名で書かれた生々しい記事でした。
記事の真偽の程はともかく(真相は当事者同士しか知りえないのですが)、教授(=部長)は直ちに辞職。

主任教授空席はともかく、某診療科部長空席で困ったのは某大学病院某科。

・主任教授:辞職(その教室を発展させた功労者。しかし、英雄、色に・・・・・)
・ヒラ教授:そこの教室にはヒラ教授なし。
・助教授:後継者と決まっていた方、米国留学中。

急遽、助教授が米国から呼び戻されて、部長代理。
で、一見落着したわけではなく、教授退官時(退職時)に助教授が教授に適任の年齢に達する、という予定
だったことが助教授の不幸。。。
教授には早すぎる年齢でしたので、主任教授を公募。。。。

学閥的に抵抗感のない大学卒の他校の助教授が主任教授となりました。

「学位を与えるから云々と女医に云々」の某主任教授の事件(&辞職)で、ある意味「被害者」となったのは若き助教授。。。。
(新教授も決まり、主任教授になれなくなってしまった。。。。)

【例その2:研究しなくても医学博士になれる?の怪】

某先生:「ウチの大学(仮にA大)を卒業して、B大(仮)の産婦人科の医局に入局するのは出来の悪いやつばかりだよ」
ある人(C大学@仮):「先生、先生のとこ(A大さん)を卒業してB大さんに入局するのは優秀な方なのではないのですか?」
某先生:「手っ取り早く学位が欲しい連中がB大の産婦人科に入局する」
ある人:「???(←某先生が言ってることの意味が分からない)」

某先生の当時の説明を端的に書きますと、B大産婦人科には優秀な医者が多く、
気に入らない論文が出来上がったときは、医局で「これ(論文)誰か欲しい人いる?」と言って
論文をあげてしまう。それをA大からの入局者が貰って、その論文について勉強して、ちゃっかり医学博士誕生。

【今回の東京医大のニュースを見ながら思ったこと】
http://www.asahi.com/national/update/0204/TKY200902040130.html
>教授3人に10万円ずつ
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090204AT1G0401G04022009.html
>教授1人につき5万―20万円を渡していたという。

これは、平均的な金額です。
(記事を見て「これは平均的な金額」などと思ってしまうこと自体、私も相当汚染しているなぁ。。。)
汚染と言うか・・・感覚が麻痺・・・していると言うか。戦後の新設私大で三桁なんて話もあったし)

【その他】
ここ10数年ほどの間、「博士号?要らない」という現実的な医師が増えています。(合理的な考え方<学位不要)
(もちろん、将来の希望ポスト(将来の夢)によっては、学位は当然必要です。)

ただ、医学博士は要らないと考える医師(現在も増加中)の中には
「なるべく楽な診療科、病院で働きたい」といった医師が多いという傾向もあります。

学生時代に友人たちと学位について「あ〜だ、こ〜だ」と話したことがあるのですが
一番楽に取得できるのが医学博士。(中略)一番難しいのが(再難関が)文学博士、という結論でした。

664とはずがたり:2009/02/04(水) 18:00:19
>>660-661
心療内科ってもともとそういう意味なんですね。知りませんでした。
それで内科とつくんですねぇ。
>心療内科は(精神科からではなく)「内科」から派生して誕生した診療科でした。
>内科的治療ができ‘ない’医師(中には風邪の治療も出来ない医師も・・・・)が
>「心療内科をも標榜」することには個人的には抵抗感があります。

ブログも読ませて頂きました。なかなか読み応え有りますね。犯罪などが絡むと可成り重たい話題にはなりますが,それだけにきちんと整理しないと行けない問題ですね。


結石(いし)も二度目なら〜,少しは上手に〜♪と吉田学校さんが唄って呉れそうですけど,二回目だったのでめちゃめちゃ痛いけど石が引っかかってるだけで何処も悪くないんだと言い聞かせ,取り敢えず大事な会議があるからつくばまで戻ろうと冷や汗かきながらも我慢してました。
応急的な痛み止めだけでもしてくれると云う事でしょうか?>疝痛発作

>>663
むむぅ,貴重なレポートに感謝であります。
そうなんですねぇ。。>これは、平均的な金額です。
まぁ此が平均ならそういう慣例があるという前提の上で,まぁそれ程酷くない(一桁違うと流石に額が大きすぎる気がしてきます。勿論なにやら不透明な感じが漂う訳ではありますけど)のかなと複雑な気持ちでもあります。

理系は文系に比べて博士取りやすいですよね。私の専攻の経済学等は理系並にバンバン出すようになってます。
寧ろ就職の必要要件みたいに成っており,高名な先生が研究人生の集大成として大著を出してそれで頂く有り難いものと云う意味の博士号では既に無くなってしまってます。
学士や修士とあんま代わらない(まぁそれらよりは流石に重みが違いましたけど)ですから医学よりも簡単でしょうね。
文学部など修士取るのにM3,M4当たり前と聞いて吃驚したものです。一番簡単なのが医学かどうかは別として最難関は文学ってのはそうでしょうね。

それにしても
>これ(論文)誰か欲しい人いる?
は凄いですねえw
これは流石に共著でファーストオーサーあげようかと云う提案ですかね?
分野が違うと色々流儀も違いそうだw

665とはずがたり:2009/02/04(水) 19:03:10

これはやりきれんなぁ。

14病院に拒否され男性死亡 兵庫・伊丹の交通事故で
2009年02月04日
http://kumanichi.com/news/kyodo/main/200902/20090204006.shtml

 兵庫県伊丹市で1月、同市の男性(69)が交通事故で救急搬送された際、14病院に受け入れを断られていたことが4日、分かった。男性は最終的にうち1つの病院に運ばれたが容体が急変。転院も断られ、事故から約3時間後に死亡した。

 救急隊員は事故現場で応急処置をしながら約1時間かけて搬送先を探した。

 兵庫県は2007年12月、30分経過しても搬送先が見つからない場合、救急隊員だけでなく消防局でも病院を探すよう各市町に通知。しかし市消防局は「同じ時間帯に別の救急要請が4件あり、結果的に通信指令室では探せなかった」としている。

 伊丹市消防局などによると、1月20日午後10時15分ごろ、同市行基町の県道で、自転車に乗っていた男性が別の男性(29)のバイクと衝突し、2人とも重傷を負った。

 救急隊員は約5分後に現場に到着し、負傷程度が重いと判断したバイクの男性を同県西宮市の大学病院に搬送。死亡した男性についても兵庫県と大阪府の計14病院に要請したが「満床」「専門医がいない」などの理由で断られたという。

 男性は同日午後11時半ごろ、伊丹市の病院に搬送された後に容体が急変。この病院の転院依頼を2病院が断り、神戸市の病院が応じた時には、容体悪化のため搬送できなくなっていた。21日午前1時10分、出血性ショックで死亡した。(共同)

666千葉9区:2009/02/05(木) 20:51:14
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000000902050006
専門医4人 全員退職へ
2009年02月05日
■鳥大医学部付属病院 救命救急センター

 米子市西町の鳥取大医学部付属病院・救命救急センターの救命専門医4人全員が3月末での退職を申し出ており、豊島良太院長が4日、同病院で会見を開いた。豊島院長は「後任のセンター長ら2人は学外から招くめどが立ち、あと2人も探している。センターの機能は死守したい」と説明した。


 退職を申し出ている八木啓一センター長は、会見で「救命医としての夢を持ち続けられず、退職の意思を示していた3人を引き留めることができなかった」と退職理由を説明。「プライドが踏みにじられる状態が続き、以前から苦しんできた」とも話し、救急医療の社会的地位が低い現状を訴えた。


 同センターは04年10月開設。専門医4人のほか、院内の各診療科からの応援医師3人と研修医3、4人が所属。24時間体制の救急拠点として主に脳卒中や心肺停止などの重症患者を年間約900人受け入れているほか、医学生の教育なども担う。専門医4人の退職で、教育機能に支障が出る可能性があるという。


 新人医師が自由に研修先を選べる現在の臨床研修制度が始まった04年度以降、同病院も研修医の減少傾向が続き、同センターでも所属医の負担が大きくなっている。同センターについて、豊島院長は「3、4年かけて設備を拡張するなど改善を計画している。今後、国や県に支援を求めていきたい」と話した。

667千葉9区:2009/02/07(土) 02:14:54
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20090206nt13.htm
薬のネット販売「禁止」
 厚生労働省は6日、改正薬事法を6月に施行することに伴い、市販薬(一般用医薬品)については一部を除き、インターネットなどによる通信販売を禁止する省令を公布した。

 一方で、ネット通販業界や障害者から反対の声があるとして、規制の是非を再検討する検討会を今月中旬にも設置する方針も示した。舛添厚労相は同日の閣議後記者会見で「(賛成、反対の)両方の意見の方が一つの場で議論を尽くすことがなかった」と議論の不十分さを認め、省令を今後、変更することもあり得ることを示唆した。

厚労相、「議論不十分」と再検討
 舛添厚労相は会見で「拙速は避けたいが、精力的に議論し、省令に不備があることが合意されれば、変えればいい」とも語った。新たな検討会の委員は19人で、省令に反対しているネット販売業界や漢方薬業界の代表者など4人が参加する。通販による安全確保策や、離島住民や障害者など薬局・薬店での購入が困難な人々への対処策について、公開の場で議論するという。

 現在、市販薬の販売方法については明確な規制がなく、ネットも含め自由に購入できるのが実情。しかし、近年、効き目が強い市販薬も出てきたため、改正薬事法では、市販薬を危険度の高い順に1〜3類に分類し、1、2類は薬の効能や副作用についての情報提供を義務または努力義務とし、3類は原則不要とした。

 今回の省令は、ネット販売などを3類に限定するもので、改正法施行前に公布したのは、都道府県が関連条例を改正する必要があるためだ。

 同省は昨年、販売体制について、薬剤師会など関係団体や学者らで作る検討会を8回開催。ただ、規制反対派は検討会の委員に入っておらず、意見聴取も1度だけだった。

 昨年9月、1、2類の通販を禁止する省令案を公表したところ、政府の規制改革会議からも反発の声が上がっていた。

(2009年2月6日 読売新聞)

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp2-20090206-458009.html
三木谷氏が大衆薬ネット販売禁止に猛反発

 厚生労働省が大半の一般用医薬品(大衆薬)のインターネット販売を禁止する省令を公布したことについて、楽天の三木谷浩史社長は6日、「国民不在の行政だ。断固として戦う」と述べ、厚労省の対応を批判した。大阪市内で開かれた講演会終了後、報道陣の質問に答えた。

 楽天はネットの仮想商店街で大衆薬を販売しており、三木谷社長は「(省令には)例外処置などよく分からないことがいっぱいある。(問題点を)国民に広く訴えかけていく」と述べ、引き続き規制反対の署名活動を行う考えを示した。(共同)

 [2009年2月6日19時57分]

668千葉9区:2009/02/07(土) 02:23:59
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000902060003
伝統薬ピンチ
2009年02月06日

 ◆大衆薬 ネット販売規制検討


 奈良に古くから伝わる伝統薬の販売元が、ピンチを迎えている。厚生労働省が、インターネットや電話による通信販売の規制を検討しているためだ。深刻な打撃が予想される業者は業界団体を結成して規制を緩めるよう国に訴えている。一方、対面販売を主とする配置薬の業界は規制を歓迎している。(土肥修一)


 これまで大衆薬(一般用医薬品)のネット販売には規定がなく、用法や対象などについて十分な説明なしに販売されることがあった。そのため同省は6月施行の改正薬事法の省令を改正し、店頭での対面販売を基本とする方向で検討している。


 奈良は富山に次ぐ伝統的な置き薬の産地で、県製薬協同組合(御所市)には61社が加盟。日本書紀には611年に推古天皇が大宇陀地方で薬狩りをしたとの記述もあり、1200〜1300年ほど前から修験道の開祖、役小角(えんのおずぬ)がミカン科のキハダの樹皮を煮詰めて作ったのが起源とされる胃腸薬「陀羅尼助(だらにすけ)」など伝統薬を数多く製造、販売している。


 ◎業者「廃業も」 緩和訴え


 明治15(1882)年の創業時から「陀羅尼助丸」を販売する天川村洞川の老舗(しにせ)製薬・販売業「銭谷小角堂」の銭谷龍平社長は「廃業すらしかねない」と危機感を強める。


 ネット販売は年々増え、今では売り上げの約8割以上。「お客様は店舗になかなか来られないお年寄りの方や県外の方がほとんど。規制されたら影響は計り知れない。初めて購入される方にはしっかり説明している。(規制について)もう少し柔軟に対応してほしい」と訴える。


 元暦元(1184)年の創業で、約1千品目の漢方薬などをそろえる「菊岡漢方薬局」(奈良市中新屋町)の24代目、菊岡泰政社長も「用法などは初回に十分説明しているので、2回目以降の通信販売は認めてほしい」と話す。


 国の動きに危機感を抱いた伝統薬を扱う全国の業者は昨年10月、全国伝統薬連絡協議会を設立。県内5社を含む35社が加盟し、同省にネット販売の継続を要望している。陀羅尼助丸を販売する藤井利三郎薬房(吉野町吉野山)も加盟。藤井泰育社長は「各都道府県が販売元をチェックしたり、伝統薬への特例を設けたりして、通信販売を続けさせてほしい」と話す。


 一方、対面販売を主とする配置薬業者らでつくる県家庭薬配置商業協同組合(御所市)の江南陽吾理事長は「リスクのある医薬品は対面販売が基本。以前から(ネット規制を)お願いしており、しっかりと規制してもらいたい」とネット規制を歓迎する。


 舛添厚労相は今月、規制のあり方を話し合う専門家検討会の設置方針を明らかにした。賛否両派の議論を聞いたうえで、「検討会の結果、変わることもあり得る」と語った。


 同連絡協議会事務局も「折衝を通じて次第に同省の姿勢も軟化してきていると感じる」と期待する。ただ、現在省令を作成中の同省医薬食品局は「薬によって特例を設ける予定はない。(規制に合わせて)販売方法を工夫していただくしかない」とし、通信販売を規制する方針は変えていない。


 ≪キーワード≫


 大衆薬の通信販売規制 厚生労働省は副作用の危険度順に、発毛剤やH2ブロッカー含有薬など「特にリスクが高い」第1類▽風邪薬や解熱鎮痛薬、漢方や生薬成分の伝統薬など「リスクが比較的高い」第2類▽ビタミン剤や整腸剤など「リスクが比較的低い」第3類――の三つに分類。1、2類については通信販売を禁止し、薬剤師や都道府県の試験に合格した登録販売者による対面販売に限る方針。

669名無しさん:2009/02/09(月) 23:11:39
aa

670千葉9区:2009/02/11(水) 22:55:28
http://mainichi.jp/select/science/news/20090212k0000m040051000c.html
病気腎移植:臨床研究で年内にも再開 徳洲会グループ
 宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠医師(68)らががん患者らの腎臓を別の患者に移植していた問題で、徳洲会グループは問題表面化後に中止していた病気腎移植を臨床研究で年内にも再開する方針を固めた。同病院や東京西徳洲会病院(東京都昭島市)で行う計画という。

 厚生労働省は07年7月、臓器移植法の運用指針を改正して臨床研究を除いて病気腎移植を禁止。同省は臨床研究に関し、09年4月に施行される倫理指針の改正版を順守することを条件に、どの疾患の病気腎移植も制限しないことを1月27日付で全国に通知している。

 徳洲会グループはドナー(臓器提供者)とレシピエント(移植を受ける患者)の選定に関する各委員会を設置し、ドナーは外部にも協力を呼び掛ける方針。能宗(のうそう)克行事務総長は「(グループ内の)共同倫理委員会で倫理指針をクリアできるよう検討を重ね、移植を待つ患者のためにできるだけ早い時期に始めたい」と話している。【加藤小夜】

671とはずがたり:2009/02/12(木) 01:37:10

<歯周病>菌の作る酪酸がHIV活性化…発症の恐れ (毎日新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_research2__20090211_3/story/11mainichiF0211m116/

 歯周病の病原菌が作り出す酪酸が、潜伏しているエイズウイルス(HIV)を活性化させエイズを発症させる恐れのあることを、日本大学の落合邦康教授=口腔(こうくう)細菌学=らが突き止めた。米国の医学系専門誌に3月に掲載されるという。【斎藤広子】

 白血球の中の免疫細胞に潜伏しているHIVは、酵素の一種「ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)」によって増殖を抑えられている。HDACの働きが妨げられると、ウイルスが活性化し、発症につながることがわかってきた。

 一方、歯周病菌は増殖の過程で酪酸を大量に作り出す。歯周病患者の歯と歯肉の間の溝からは、健康な人の約20〜30倍の酪酸が検出される。落合教授と名古屋市立大学の岡本尚教授(細胞分子生物学)らは、酪酸がHDACの働きを妨げることに注目。HIVが潜伏している免疫細胞に、酪酸を含んだ歯周病菌の培養液を加えたところ、ウイルスが急激に増殖することを実験で確認した。

 歯周病は軽度から重度まで含めると、25歳以上の国民の8割以上がかかっているとされる。落合教授は「HIVの感染に気づいていない人が、歯周病をきっかけに発症する恐れがある。今後はマウス実験や疫学調査で実態を解明したい」と話す。

 国立感染症研究所の泉福英信氏(口腔細菌感染症学)の話 最近、歯周病が糖尿病や心臓疾患にかかわっていることが報告されている。今回の結果は歯周病がHIVなどのウイルス感染症にも影響をおよぼすことを示している。口の中を清潔に保つことの大切さが、再認識されるきっかけになるだろう。

[毎日新聞2月11日]
[ 2009年2月11日2時30分 ]

672とはずがたり:2009/02/13(金) 01:51:52

マイケル・ジャクソンさん、再整形手術で鼻に耐性菌感染か
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090212-00000058-yom-ent
2月12日20時12分配信 読売新聞

 【ロンドン=大内佐紀】英大衆紙サンは12日、米国の人気歌手マイケル・ジャクソンさん(50)が、鼻を再整形手術した際に皮膚の病気にかかったと伝えた。

 同紙は、手術帽をかぶり、マスク、サングラスをつけたマイケルさんらしい男性が、米ロサンゼルスの病院に通院する写真を掲載。マイケルさんが、抗生物質の効かない「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)」に感染し、菌が全身に広がって皮膚の一部が壊死(えし)して大がかりな手術が必要な可能性があるなどと報じた。

最終更新:2月12日20時15分

673とはずがたり:2009/02/13(金) 02:07:10

関西医科大学が付属男山病院を経営譲渡 深刻医師不足
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090213-00000507-san-soci
2月13日1時6分配信 産経新聞

 大阪府守口市の学校法人関西医科大学(塚原勇理事長)が、大阪、京都両府で経営する3病院のうち、京都府八幡市の付属男山病院を閉院し、医療法人に経営譲渡することを検討していることが12日、わかった。医師不足が深刻化していることが背景にあり、男山病院のスタッフを大阪府内の他の病院に振り向ける。文部科学省は「系列病院を経営譲渡して、医師不足を補うケースは珍しい」としている。

 男山病院は昭和50年に開業し、現在212床。市民病院がない八幡市で地域医療の中心を担っており、医師約40人が勤務している。

 同大学はこのほか、大阪府守口市に付属滝井病院、同府枚方市に付属枚方病院を経営。枚方病院を開設した平成18年後は、設備投資の面などから財政的に厳しい状況が続いていたほか、16年度に全国で導入された「新臨床研修制度」に伴い、医師不足が深刻になったという。

 同大学は昨年秋ごろから、経営譲渡に向け枚方市の医療法人「美杉会」と協議を始め、経営譲渡の条件として一定期間は現体制を維持することと、勤務している医師と看護師はこの期間、出向形式をとることで合意。先月19日に京都府の医療審議会へ経過を報告するとともに、男山病院の通院・入院患者に13日に説明するという。

 同大学は滝井、枚方病院とともに22年8月に大阪府寝屋川市に開設する香里病院に、医師らスタッフや設備投資を集中する。

 新臨床研修制度は、研修医が医師免許の取得後に2年間、診療研修を積む制度で、それ以前は研修医の出身大学の医学部を中心に行われていたが、導入後はそれぞれが研修先の病院を自由に選べるようになった。その結果、研修先としてより症例が多く、勤務条件の良い都市部の民間病院に希望が集中するようになり、一方の大学病院は働き手である研修医を確保することが難しくなった。

 同大学は「全国的な大学病院の医師不足は当校にとっても例外ではない。付属病院を大阪府内に集中させ、効果的に人員を配置する病院再編の一環」と説明している。

最終更新:2月13日1時6分

674とはずがたり:2009/02/13(金) 12:14:30

2009年02月12日 17時04分00秒
心理学教授が解き明かしたキスの秘密
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090212_kiss_science/

親愛を表す行為として行われるキスによってなぜ喜びの感情を引き出すのか調べるため、キスしたときの一連の化学反応について解析が行われたとのこと。その結果、男性と女性とではキスをしたときの反応がムードによって違うということが判明したそうです。

詳細は以下から。
Kissing feels so pleasurable due to hormone surge, find scientists - Telegraph
http://www.telegraph.co.uk/scienceandtechnology/science/4558541/Kissing-feels-so-pleasurable-due-to-hormone-surge-find-scientists.html

研究を行ったのはラファイエット大学で心理学を教えるWendy Hill教授のチーム。ストレスで分泌されるコルチゾールと社会行動を調節する神経伝達物質オキシトシンという2つのホルモンについて研究は行われました。

15組のカップルに手を握ってキスしてもらったときの変化を調べてみると、ストレスホルモンのコルチゾールが減少したそうです。しかし、ストレスを軽減させる働きがあるというオキシトシンに関しては男性のみが上昇。その後、研究を繰り返したところ、女性の場合は大学の保健センターようなムードの少ない場所ではホルモンが急増しないことが分かったそうです。

「この研究はキスが複雑な意味を持つ行為で、ホルモンの変化を促していることを示している。私たちは、キスを誰としているか、そしてどのように感じているかを気にしがちですが、実際にはもっと多くの事が起きている」とHill教授は話しています。

キスがどのようにしてホルモンの変化を促す働きをしているのかは不明ですが、唾液に含まれるフェロモンが交換されることによってホルモンが変化すると考えている研究者もいるそうで、「他人と細菌を共有することで体内の防衛機構を強化させることができるかもしれない」とラドガーズ大学のHelen Fisherさんは話しています。

オキシトシンには人への信頼感を上げる効果もあるそうなので、お互いの親近感を上げたいカップルは普通の場所よりもムードのある場所でキスした方がいいようです。

2009年02月12日 17時04分00秒 in メモ Posted by darkhorse_logb

675とはずがたり:2009/02/13(金) 14:17:22

タミフル5割に効かない 耐性インフル急増
2009年02月13日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20090213004.shtml

 国内で流行しているインフルエンザウイルスのうち、治療薬タミフルが効かない耐性のAソ連型が急増し、五割を占めていることが十二日、分かった。医療機関が行う迅速診断では、Aソ連型を識別できないため、厚生労働省は慎重に薬を選ぶよう医療機関に求めている。

 別の治療薬リレンザは有効とされており、販売元のグラクソ・スミスクライン社(東京)は、約二百万人分をフランスから追加輸入する。

 国立感染症研究所が検出したウイルス二千三件(十二日現在)のうち、Aソ連型が52%と半数を占めた。県内はAソ連型十九件、A香港型六件、B型五件。

 Aソ連型の耐性株は二〇〇七年十一月以降、北欧を中心に確認され、世界的に拡大。感染研の調査では、昨シーズンのAソ連型のうち耐性はわずか2・6%だったが、一月十六日現在では98%と一気に拡大、Aソ連型のほぼすべてが耐性とみられている。A香港型とB型にはタミフル耐性は確認されていない。

 感染研の小田切孝人インフルエンザウイルス室長は「耐性はウイルスの突然変異で生まれたと考えられる」と指摘。「タミフルもリレンザもウイルスの増殖を抑えるが、リレンザに耐性はなく大丈夫。今シーズンのワクチン株と耐性株は十分類似しており、ワクチンを接種していれば重症化の予防に有効だ」と話す。

 ただ、医療機関が使う迅速診断キットでは、A型、B型の識別はできるが、A型の場合、ソ連型か香港型かは識別できない。

 県健康危機管理課によると、県内で八日までに同キットで識別できたウイルスは、全七千四百二十四件のうちA型が86%を占めた。

 小田切室長は「A型には第一選択の治療薬として、リレンザを使うという戦略を取らなければならなくなる可能性もある」と話している。(高本文明)

676とはずがたり:2009/02/13(金) 14:17:46

NICU新設、8階建てに変更 新県病院
http://www.saga-s.co.jp/view.php?pageId=1036&mode=0&classId=0&blockId=1176113&newsMode=article

 2012年度に佐賀市嘉瀬地区に移転を計画している新県立病院の基本設計概要がまとまった。病院本館はベッド数を440床とし、看護しやすい環境を整えるため当初プランの5階建てから8階建てに変更。新生児集中治療室(NICU)3床の新設も盛り込み、機能強化を図る。

 基本設計概要によると、病院本館は鉄筋コンクリート8階建て。昨年8月時点でまとめた施設概要では5階建てだったが、1階当たりの看護師のチーム配置(看護単位)を4チームから2チームにし、病床数を減らしたため階数が伸びた。看護単位を減らすことで、看護しやすい病室、設備の配置ができ、目配りの効いた看護が可能になる。

 昨年8月時点で明確になっていなかった病床は、緩和ケア病床を20床、集中治療室(ICU)14床、小児・産婦人科病床を18床などとし、「産科医療の社会的ニーズに対応する」(新県立病院プロジェクト推進室)ためNICU3床を新設。合計で440床とした。

 当初プランで職員宿舎2棟(3階建て、計65戸)としていたのを、患者家族や研修スタッフ用の宿泊施設とまとめた形で宿舎棟(6階建て)を配置。病院職員用40戸、患者家族・研修スタッフ用10戸を整備する。敷地内に保育所(木造平屋、定員約50人)を整備し、病院スタッフの労働環境改善を図る。

 事業費について県は「5階建てから8階建てになってどれくらい変動するか精査が必要だが、当初見込んでいた300億円よりも低くなる見通し」としている。年度内に予定地(6・2ヘクタール)の買収を終えて、新年度に実施設計、造成工事に着手する。
02月13日更新

677とはずがたり:2009/02/14(土) 04:18:16
つらいですねぇ。

臓器移植手術:みらいちゃん逝く 米の病院で両親に抱かれ
http://mainichi.jp/select/science/news/20090214k0000m040143000c.html

 生まれつき腸に神経がない難病のため、米国で06年に手術を受けた山下みらいちゃん(2)=愛知県春日井市=が13日、入院先の米・ニューヨーク州の病院で亡くなった。臓器移植手術費の募金活動などで支援してきた「山下みらいちゃんをすくう会」によると、最後は人工呼吸器などの生命維持装置を外され、両親に抱かれて息を引き取ったという。

 同会の住友隆介会長によると、みらいちゃんは06年12月に米国で腸などの移植手術を受け、07年6月帰国。最近では、つかまり立ちを始めていた。

 しかし昨年末に肝機能の数値が悪化し、検査のため渡米。その後、容体が急変し、1月末に緊急手術を受けたが思うように回復せず、集中治療室に入っていたという。

 住友会長は「何年かすれば幼稚園に通えると信じていた。みらいちゃんをこんな形で失ったことについて、多くのボランティア、寄付をしてくれた人々に申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と話した。【山田一晶】

毎日新聞 2009年2月14日 1時25分

678とはずがたり:2009/02/14(土) 08:51:47
大牟田市:市立病院の独立行政法人移行、定款制定を提案へ /福岡
http://mainichi.jp/area/fukuoka/archive/news/2009/02/13/20090213ddlk40010479000c.html

 大牟田市は、市立総合病院を独立行政法人に移行することを決め、定款の制定案を2月議会に提案する。市は同病院の経営形態検討委員会の答申(07年10月)を受け、昨年7月、移行する方針を示していた。来年4月の移行を目指す。

 独立行政法人への移行は、地方独立行政法人法に基づき、定款を議会議決し、県知事の許可を受けなければならない。定款には公共性の確保やそのための組織編成などを盛り込んでいる。

 同病院は05年度から3年連続で単年度黒字となっているが、07年度決算では約45億円の累積欠損を抱え、同年度まで市から年間8〜9億円の繰入金を受けており、市は新たな経営形態を検討。柔軟で安定的経営ができるとして、独立行政法人への移行を決めた。【井上秀人】

〔筑後版〕

毎日新聞 2009年2月13日 地方版

679とはずがたり:2009/02/14(土) 08:55:15
県境越え「母体搬送」急増 新生児科医不足 宮城
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/02/20090214t13037.htm

宮城県内から県外への母体搬送数
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/medical/20090214_s1-01.jpg

 高リスクの妊婦と胎児を診療するため高度医療機関に妊婦を移す「母体搬送」で、宮城県から隣県への移送が急増していることが13日、仙台赤十字病院総合周産期母子医療センターのまとめで分かった。新生児科の医師不足が深刻化し、新生児集中治療室(NICU)を備えた3次医療機関の負担が増大しているためだ。中江信義センター長は「新生児科医の養成を進め、受け入れ可能な施設を増やす必要がある」と訴えている。


 宮城県内での3次機関は仙台赤十字病院、東北大病院、県立こども病院(いずれも仙台市)で、NICUは計27床。2007年の県外への母体搬送は15件と、前年の5件から3倍に増えた。うち7件は3病院のNICUが満床で山形市に搬送。6件は気仙沼地区から岩手県一関市に運ばれた。08年は未集計だが、07年と同じ状況と予想される。

 県外搬送は02年ごろまで年間10―20件だったが、こども病院が開院し、東北大病院がNICUを拡充した03年は5件に激減。以降は3―5件で推移していた。

 急増した最大の理由は新生児科医の不足だ。県内にはもともと20人程度しかいないため、近年は仙台市内の中核病院でも母体搬送の受け入れが難しくなった。その結果、NICUを備えた3病院に搬送が集中し、満床状態となることが多くなった。

 加えて、NICUでの処置が必要な低出生体重児の出産が増え、3病院が軽症の異常新生児も診るようになったことから、高リスクの母子の収容能力はさらに低下した。

 気仙沼から一関への搬送が増えたのは、岩手県立磐井病院で新生児の診療が充実し、仙台より地理的に近いことなどが影響しているとみられる。

 宮城から受け入れる側も余力があるわけではない。07年に6件の搬送を受けた山形県立中央病院産婦人科の阿部祐也科長は「NICUの空きには波があり、山形がいっぱいの時には仙台に引き受けてもらう。お互いさまという気持ちだ」と言う。

 中江センター長は「県内に新生児科医があと5―10人いないと、今いる医師が疲弊する。大崎市民病院を拡充し、軽症から中等症の新生児を診られる2次機関を仙台に整備すべきだ」と指摘している。
2009年02月14日土曜日

680とはずがたり:2009/02/14(土) 08:55:48
塩釜市、病院会計に3億2千万円 繰入金計画前倒し
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/02/20090214t11042.htm

 塩釜市は13日、市立病院の改革プランの最終報告書を市議会民生常任委員会に提出した。昨年12月公表した中間報告の繰入金計画を前倒しして、累積債務解消のため2008年度に3億2000万円を一般会計から病院事業会計に繰り入れる計画に修正した。

 市は市議会2月定例会に、単年度赤字解消の1億5000万円を合わせた4億7000万円を病院事業会計に繰り入れる補正予算案を提出する。当初予算の4億4000万円と合わせて、病院への繰入総額は9億1000万円になる。

 改革プラン中間報告は現在199の病床数を187に削減することになっていた。その後、病床を2割削減しないと累積債務解消の特例債発行が国から認められないことが分かり、病床数を161と見直した。病床減で収益も減るため、累積債務削減を早めた。

 病院の08年度末の累積債務見込み額は22億8000万円。改革プランは13億8000万円の特例債発行と4億7000万円繰り入れで、累積債務を4億3000万円に圧縮する。

 報告書は11年度の単年度収支均衡を目標にして、実現できない場合は民間移譲などの経営形態の見直しをすると改革の期限も定めた。
2009年02月14日土曜日

681とはずがたり:2009/02/16(月) 00:41:42

新生・東近江市の課題:市長選を前に/下 二つの市立病院 /滋賀
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20090207ddlk25010446000c.html
 ◇医師不足、ここでも深刻

 東近江市には市立病院が二つある。元の能登川町立病院と蒲生町立病院で、合併により市が二つを抱えることになった。しかし、社会問題になっている公立病院の医師不足がここでも顕在化した。特に能登川病院では、常勤医師が05年まで14人いたのが、昨年は半数以下の6人に。蒲生病院も、13人だったのが10人になった。

 市は昨年1月、市立病院整備委員会を立ち上げた。小鳥輝男・市医師会長や中条忍・能登川病院長(現・事業管理者兼院長)ら18人が委員となり、対策を練った。昨年11月、市に中間報告を提出したが、目まぐるしく変わる医療情勢の中、医師確保の見通しなしに具体的な構想は描けないとして、2病院を当面維持する方向の結論にとどまった。

 能登川病院では、06年から大学による医師引き上げや退職が出始めた。最初は内科、翌年は外科で医師が減り始め、昨年は、整形外科、小児科、眼科で医師ゼロとなり、非常勤医師26人でやりくりする事態になった。

 04年ごろまで約85%で推移していた病床利用率は、医師不足で患者を受け入れきれず、07年には約62%に。外来、入院ともに患者が減り、昨年は16億円の赤字となった。

 蒲生病院では、3年間で3人減っただけだが、07年に整形外科の医師がゼロとなり、70〜80%で推移していた病床利用率が約49%に低下した。

 市は昨年10月、医師確保のため、3年以上の勤務を条件に新規採用医師に最大500万円の支度金を支給する「医師就業支度金制度」を設けた。

 また、今年1月、かつて3人いた常勤外科医が1人となり、昨年10月から手術や入院の受け入れを中止していた能登川病院の外科に、常勤外科医が3人いる蒲生病院から週に一度、外科医を派遣する取り組みを始めた。

 このほか、両病院のスタッフや事務局の管理者が23のチームを結成し、医師確保や病診連携の推進などに取り組み始めた。

  ◆   ◆

 市内には、国立病院機構滋賀病院もあるが、医師数は従来の半数未満。同病院を含む3病院は地域医療の柱として欠かせない。新市長には、医療施設の維持を含め暮らしを守る役目がある。候補者らがどのような政策を訴え、市民がどう判断するか、注目される。【斎藤和夫】

毎日新聞 2009年2月7日 地方版

682とはずがたり:2009/02/16(月) 00:58:38
>>681-682

12万都市は/東近江市長選を前に(下)
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000902070001
2009年02月07日

地域医療を担う市立蒲生病院。改築後34年が経過し老朽化しているが、具体的な建て替え計画はない=東近江市桜川西町

【2市立病院/地域医療描けぬ青写真/経営統合検討先送りに】

 昨年11月、東近江市内で、医療関係者や市議らでつくる「市立病院等整備委員会」が会合を開いた。主要議題は3年前の編入合併で、旧能登川町と旧蒲生町から引き継いだ市立能登川と市立蒲生の2病院の経営統合問題だった。

 編入合併1年目の06年度、2病院は計約2億900万円の赤字を計上。翌07年度も、合わせて3億6900万円の赤字を出し、累積赤字は合計23億円に及ぶ。

 その主な原因は全国の自治体と同様、医師不足にある。05年度に2病院で計27人いた常勤医師は現在15人。整形外科医はゼロだ。入院・通院患者が減り、かつて85%前後あった病床利用率も、07年度は能登川で62%、蒲生が49%にまで落ち込んでいる。

 この日は4回目の委員会だったが、当面2病院を現状のまま存続させる形で中間報告がまとめられた。その理由として、報告書は「めまぐるしく変化する医療情勢や医師確保の見通しが不透明な中での長期的な策定は困難な状況にある」とした。こうして委員会事務局の市側が提案した経営統合問題は、先送りとなった。

 市立2病院とともに、湖東地域の地域医療の中核を担う同市の国立病院機構滋賀病院。常勤医師は一時、38人を数えたが、15人にまで減少。救急患者の受け入れも困難な状況に陥っていた。

 こうしたなか、滋賀医科大(大津市)は昨年12月、同病院に神経内科や循環器内科などの医師4人を派遣する、と発表した。地域医療への連携を目指す大学側の狙いがあるとみられる。こうした動きを市の地域医療担当者は「少し明るさが見えて来た」と歓迎する。

 委員で市病院事業管理者の中條忍・市立能登川病院院長はいう。「医療崩壊が進んでいる状況の中で、整備計画の先送りは仕方ない。ただ、地域医療は守らなければならない。そのためにも、常勤医師の確保と経営改善に努力していきたい」
(この連載は、中村憲一が担当しました)

687小説吉田学校読者:2009/02/17(火) 07:10:43
これは大スクープ。
兵士は政治家のおもちゃに過ぎないのか。見えない負傷であり、これは戦争の非人道的さを如実にあらわしている。

対テロ戦争:米兵、脳損傷2万人以上…外傷なし、爆風で
http://mainichi.jp/select/today/news/20090217k0000m030128000c.html

 【ワシントン大治朋子】イラクやアフガニスタンでの戦争で、反米武装勢力の爆弾攻撃を受けた米兵が爆風だけで脳内に特異な損傷を負うケースが多発している。毎日新聞の米国防総省などに対する情報公開請求で、その負傷兵士数が少なくとも2万人以上に上ることが分かった。頭部に外傷がなく、脳組織だけが破壊されて記憶障害などの症状を起こすのが特徴。ハイテク防護服が従来以上に米兵の生命を守る「生き残る戦争」の現状が背景にあり、米軍は対テロ戦争で新たな課題に直面している。
 武装勢力は米軍への攻撃で、改良して爆発力を増したIED(即席爆発装置)と呼ばれる手製爆弾を多用している。毎日新聞が入手した米陸軍病院作成の資料(06年3月)によると、手製爆弾の多くは超音速(秒速約340メートル以上)の爆風を生む。武装勢力は爆弾を道路脇などに仕掛け、米軍の至近距離で爆発させている。
 医療関係者らによると、爆風の衝撃波が外傷性脳損傷(TBI)という負傷をもたらす。著しい記憶障害やめまい、頭痛、集中力低下などが主な症状。過去の戦争での医学的データはほとんどなく、損傷のメカニズムは分かっていない。
 国防総省の開示文書によると、同省管理の病院で03年1月から昨年末までに脳損傷と診断された米兵は約9000人。また、退役軍人省が管理する病院では07年4月から08年10月までに、約1万3000人が同様の診断を受けており、総数は2万2000人に及ぶ。さらに2万人に「疑い」があり、実数はこれを大きく上回るとみられる。詳しい診断状況が報じられるのは、米メディアも含め初めて。
 陸軍病院脳損傷センター代表のマイケル・ジャッフェ医師は取材に対し、05年以降、論文などでこうした脳損傷の発生について「強調した」と述べた。しかし、米軍が対策を本格化させたのは07年秋以降で、米国防総省は事態を認識しながら、迅速な対応を取らなかった疑いもある。
 ◇外傷性脳損傷(TBI)
 外力によりもたらされる脳の組織の損傷。日常生活では車の事故やスポーツでの転倒などで頭部に直接的な衝撃を受けて起きることが多い。戦場でのケースの大半は爆発の爆風によるもので、外傷がない。診断が難しく、脳機能の回復にはリハビリなどが必要。治療が遅れると症状が固定しやすい。

688とはずがたり:2009/02/17(火) 11:24:12
>>687
脳に見えない損傷とは厄介ですね。。
あらゆる傷害が発生する戦争の非人道性は強調しすぎてもし過ぎることはないのでしょうな。

689千葉9区:2009/02/17(火) 22:29:16
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090217/bdy0902171725003-n1.htm
【明解要解】駅のトイレ、なぜ石けんがない? (1/2ページ)
2009.2.17 17:23

このニュースのトピックス:病気・医療
 インフルエンザなどの感染症の防止を呼びかけるポスターやパンフレットにはマスク、うがいとともに手洗いの必要性が記述されている。だが、手洗い用のせっけんを常備していない施設も目立つ。不特定多数が利用する駅のトイレもそのひとつだ。現状を調べてみた。(特集部 津川綾子)

 「駅のトイレの手洗い場にせっけんがない。この季節は特に感染症も気になるし、水で洗っただけでは不安」。感染症対策に敏感な横浜市在住の主婦(38)は困惑して話す。厚生労働省の新型インフルエンザ対策ガイドラインでも個人・家庭での対策に「うがい・手洗い・マスクの励行」とあり、対策の具体策を示す自治体のホームページでは「手洗いは、よくせっけんを泡立てて」(東京都千代田区の新型インフルエンザQ&A)など、せっけんによる手洗いの推奨が目立つ。

 鉄道各社に問い合わせると、東急は「7割のトイレにせっけんを設置し、100%の設置を目指している」との回答だったが、これは例外。首都圏では東京メトロ、西武、東武、京王の各私鉄、関西では阪急や京阪などが「駅のトイレにせっけんは設置していない」の回答。JR東日本や京急は「一部トイレにはせっけんがあるが、基本的には設置していない」とのことだった。

 一方、同じ公共トイレでも利用客が長時間を過ごす百貨店は「必ずあります」とトイレのせっけんは標準装備のようだ。同じように不特定多数が利用するのに、駅にはなぜせっけんがないのか。百貨店と違って「駅数が多くせっけんを補充するコストや手間は大きい」(京急)ことや、「いたずらで薬品などが混入する恐れもあり安全上設置していない」(東武)という理由からだという。

          ■   ■

 気になるのは感染症のもとになるウイルスや細菌が流水だけで落ちるのかどうかだ。

 東京都健康安全研究センターが平成16年、ノロウイルス(実験にはノロウイルスに似たウイルスを使用)の除去効果を流水のみと薬用せっけんを使った場合とで比べたところ、流水だけでも手指のウイルスが100分の1に減少したが、せっけんを使うと1000分の1にまで除去できた。

 国立感染症研究所の森兼啓太主任研究官は「ウイルスや細菌は、唾液(だえき)や汚れに含まれて手指に付着することが多い。せっけんを使って手を洗えば、汚れごと落としやすい」と話す。

 日本トイレ研究所(東京)と王子ネピア(東京)が19年、首都圏に住む小学生の子供の保護者に外出時のトイレについて知りたい情報を聞いたところ、「手洗いせっけんの有無」を3割の保護者が気にしており、公共トイレにせっけんがほしいとのニーズが少なくなかった。

 新型インフルエンザの発生を視野に入れる時代に入ったいま、ウイルスを蔓延(まんえん)させないためさまざまな予防策が求められている。せっけんによる手洗いはその基本にあり、駅を含め公共の場でも今後意識を高める必要があるだろう。

690とはずがたり:2009/02/17(火) 22:53:08
岩手県が配置ルール案 奨学金で養成する医師
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/02/20090215t31003.htm

 岩手県は14日までに、公立病院の医師不足に対応するため、市町村との奨学金制度で養成する若手医師を地域病院、診療所にも一定期間派遣する配置ルール案を決めた。16日の地域医療対策協議会で提示する。

 配置ルールは、奨学金を利用して岩手医大や他県の大学医学部を卒業し、6年または9年間の県内病院勤務が義務付けられる医師に適用する。

 医師免許取得後の勤務について、中核病院や地域病院、診療所を回る6―12年間の複数のモデルケースを策定。義務期間の早期終了を希望する医師は最短の6年間、他県や民間の専門病院勤務を挟む場合は長い期間のモデルを使う。

 実際の配置は、地域対策協議会を構成する県と医療局、市町村、岩手医大などが医師本人や地域の要請を基に調整する。

 奨学金制度をめぐっては、県とともに資金を出している市町村から「卒業しても地域病院に勤務する保証がない」「県立の中核病院だけに医師が集中しかねない」などの声が上がっていた。学生に卒業後の進路の方向性を示す必要もあることから、県は配置ルールが必要と判断した。

 岩手県の奨学金制度は、県が市町村とともに行う事業や医療局単独の事業などがあり、2009年度は45人を対象に支給する。このうち市町村との事業は現在の10人から15人に増える。町村の負担は300万円余り増える見込みで、町村会は増加分について、宝くじ収益金による県市町村振興協会の基金を活用する方向で調整している。
2009年02月15日日曜日

691とはずがたり:2009/02/18(水) 18:59:51

がん陽子線治療に一部保険
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20090217-OYT8T01149.htm

 総合南東北病院などを運営する脳神経疾患研究所の南東北がん陽子線治療センター(郡山市)が、がんの放射線治療の一つである陽子線を使った先進医療の実施医療機関として、厚生労働省に認められた。認定は2月1日付。これにより、同センターは陽子線治療を一部、保険診療で行えるようになった。

 陽子線治療は、胃や大腸以外のほとんどのがんに適応できる放射線治療で、患部をピンポイントで集中照射できる。同治療を行っているのは全国で計7か所しかなく、東北・北海道では同センターのみ。ただ、治療費は約300万円かかり、保険が適用されなかった。

 同センターによると認定によって、先進医療特約付きの民間の医療保険に入っていれば費用が給付されるケースがあるほか、診察や投薬、入院料などについては公的な保険が適用されることになるという。同センターでは、昨年10月の陽子線治療開始後、40人近くの患者に治療を行っている。
(2009年2月18日 読売新聞)

692とはずがたり:2009/02/18(水) 21:36:40
【ためされる大地 コネティカット】

初めて聞いたけど
>ライム病の薬

世界の雑記帳:米国で女性を襲ったチンパンジー、警察官が射殺
http://mainichi.jp/select/world/newsinbrief/news/20090218reu00m030001000c.html?link_id=TT005

 [ニューヨーク 17日 ロイター] 米コネティカット州スタンフォードで16日、テレビコマーシャルに出演した経験もある体重90キロのチンパンジーが飼い主の知人女性を襲い、警察官に射殺されるという事件が起きた。

 チンパンジーに襲われたのは、チャーラ・ナッシュさん(55)。かまれるなどのひどい攻撃を受けて重傷だという。スタンフォード警察当局のスポークスマンは17日、ナッシュさんのけがは生命にかかわる状態だと述べた。

 飼い主のサンドラ・ハロルドさん(70)は、暴れ狂った状態のチンパンジー「トラビス」をナイフで刺したり、シャベルでたたいて止めようとした。だが、トラビスはハロルドさんをかわし、通報を受けて現場に到着した警察車両を攻撃。そのため、警察官はトラビスを拳銃で数回撃ったという。

 トラビスは現場から逃げたが、血痕をたどった警察官が家の中で死んでいるのを発見した。

 もうすぐ15歳だったトラビスは、ライム病の薬を服用していた。ライム病は人間の場合、神経症状などを引き起こすことで知られる。

 トラビスは、米飲料大手コカ・コーラや米衣料小売オールド・ネイビーのテレビコマーシャルに出演した経験がある。

2009年2月18日 12時12分

◆ ライム病
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g1/k02_11/k02_11.html

 ライム病(Lyme disease またはLyme borreliosis)は、野鼠や小鳥などを保菌動物とし、野生の マダニ(マダニ属マダニ)によって媒介される人獣共通の細菌(スピロヘータ)による感染症である。19世紀後半より欧州で報告されていた、マダニ刺咬後に見られる原因不明の神経症状(Garin‐Bujadoux 症候群、Bannwarth 症候群、Hellerstrom 病など)、1970 年代以降、アメリカ北西部を中心に流行が続いている、マダニ刺咬後に見られる関節炎、および遊走性皮膚紅斑、良性リンパ球腫、慢性萎縮性肢端皮膚炎、髄膜炎、心筋炎などが、現在ではライム病の一症状であることが明らかになっている。

疫 学
 欧米では現在でも年間数万人のライム病患者が発生し、さらにその報告数も年々増加していることから、社会的にも重大な問題となっている。
 本邦では、1986年に初のライム病患者が報告されて以来、現在までに数百人の患者が、主に 本州中部以北(特に北海道および長野県)で見い出されている。欧米の現状と比較して本邦でのライム病患者報告数は少ないが、本邦においても野鼠やマダニの病原体保有率は欧米並みであることから、潜在的にライム病が蔓延している可能性が高いと推測されている。感染症法施行後 の報告数としては、1999年4〜12月に14 例、2000年1〜12月に12例となっている。

693とはずがたり:2009/02/18(水) 21:40:18
うわぁ,俺など何も考えずにぶちっと潰して取ろうとしてしまいそうだなぁ。。((((゚Д゚;))))

真ダニ刺咬症とライム病
http://blog.goo.ne.jp/matsubomb/e/245c1997d6c0e3fb7ec4c92b561df7fe

マダニ刺咬症で絶えず念頭に置くことは,マダニの体部をつぶしてはいけないと言うことです。
マダニは,動物に寄生して血液を吸って生きています。この過程でさまざまな菌やウイルスを体内に取り込むと言われています。また,メスのマダニが吸血するとフェロモンが出るらしく,そこにオスのマダニがやってきて交尾をするとも言います。生理的現象としてはとても興味深いですが,マダニのような人生を送りたくはありません。こうした中でも,最も注意すべき感染症は,全長約10μm,直径約0.2-0.3μmの螺旋状のスピロヘータであるボレリア Borrelia の感染によって引き起こされるライム病です。

694とはずがたり:2009/02/20(金) 17:00:03

授業料を無利子貸与 青森市・准看護師学校生徒対象
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/02/20090219t23001.htm

 青森市は新年度、看護師不足と雇用への対策として、市医師会運営の青森准看護学院(青森市)の生徒に、授業料などを無利子で貸与する制度を導入する方針を固めた。

 市によると、同学院を卒業後、市内の医療施設などで勤務する意志がある生徒に1年間の授業料約48万円などを無利子で貸し出す。定員は80人。卒業後、市内の医療機関で5年間勤務すれば、返済の必要はない。

 ホームヘルパー二級を目指す生徒には、資格試験を受けるまでに必要とされる講習を市社会福祉協議会で無料で受けられるようにする。定員は25人。

 予算は計約2300万円を見込む。市健康福祉政策課は「資格を得たいと思っている人が積極的に利用できる制度にしたい」と話している。
2009年02月19日木曜日

695とはずがたり:2009/02/23(月) 01:55:05
すげえやな事件だ。。こう云うの他でも知らず知らずに起きてたりしないだろうねぇ。

廃棄用の受精卵を移植か 香川県立中央病院 (共同通信)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/kagawa__20090222_6/story/21kyodo2009022101000642/

 香川県立中央病院(高松市)の受精卵取り違え事故で、人工妊娠中絶した20代女性に移植された受精卵は、廃棄しようと作業台に放置していた別の患者の受精卵だった可能性が高いことが21日、分かった。この受精卵が入っていた培養容器(シャーレ)のふたは捨てたといい、香川県は、なぜ患者名が記されたふただけを捨て、本体をそのままにしていたのかを含め、経緯を詳しく調べる。

[ 2009年2月21日22時40分 ]

<受精卵取り違え>検査技師配置、他業務と兼務で機能せず (毎日新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/kagawa__20090222_6/story/22mainichiF0222m118/

 香川県立中央病院(高松市)であった受精卵取り違え疑惑で、担当医の川田清弥医師(61)の要望で実現した複数の検査技師の配置が、他業務との兼務などで有効に機能していなかったことが分かった。川田医師は21日、毎日新聞の取材に「受精卵の凍結保存や顕微授精で、作業範囲が広がったため」と要望の理由を説明。しかし1人での作業は解消されず、体制の不備がミスにつながった可能性がある。

 病院によると、要望を受け02年以降、複数の検査技師を配置。現在は5人が1日数時間ずつ採卵や培養液の交換などをし、川田医師の業務を手伝っているという。取り違えが起きたとされる昨年9月18日も同様の体制だったが、川田医師は1人での作業について「検査技師の勤務上、たまたまそうなった」と説明。勤務シフトについては「(所属が違うため)私が勤務しなさいという命令はできません。私の能力のなさです」と話した。

 病院によると、検査技師は中央検査部に所属し、他科の血液検査などもする。勤務シフトは事前に決まるため、当日の配置が実際の作業内容と合わないケースがあったとみられる。

 同病院は香川県内の体外受精治療の中核。患者数は98年以降90〜53件で推移し、08年は86件。産婦人科医は7人いるが、専門性が高いため事実上、川田医師1人に任せていた。病院側は川田医師の単独作業が多いことも認識していたが、93年の開始時から約1000件を扱うなど実績があり、問題視していなかったという。同病院では、疑惑発覚まで院内マニュアルにミス防止手順がなかったことも判明している。

 スタッフ約20人を抱え、必ず複数で作業し、作業台に1人分の検体しか載せないなどマニュアルを整備しているという不妊治療の専門施設「蔵本ウイメンズクリニック」(福岡市)の蔵本武志院長は「ヒューマンエラーは必ず起こる。1人だと疲労で集中力がにぶることもあるだろうが、2人なら声をかけるだけで気持ちも楽になるし、ミスを起こす確率も低くなる」と指摘する。

[毎日新聞2月22日]
[ 2009年2月22日2時30分 ]

696とはずがたり:2009/02/23(月) 01:55:41

受精卵の成長具合が良く試してみたくなったんちゃうやろねぇ?!

受精卵取り違え、「なぜ」あまりに多く (読売新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/kagawa__20090222_6/story/20090222_yol_oyt1t00038/

 香川県立中央病院(高松市)で起きた体外受精卵の取り違えでは、県が調査を進めているが、多くの疑問点が浮上している。

 ◆なぜ単独作業なのか◆

  川田清弥 ( かわだきよや ) 医師(61)は同病院で約1000例の体外受精を手がけたが、大半が単独作業だったという。同病院には 胚 ( はい ) 培養士の資格を持つ臨床検査技師が3人おり、2人は体外受精も担当していた。取り違えがあった昨年9月18日も胚培養士は他の業務をしていた。

 ◆なぜ不安募ったか◆

 川田医師は21日の読売新聞の取材に「受精卵の成長の具合が良く、移植できると気持ちがはやった」と話した。しかし、「妊娠後の経過があまりにも順調過ぎ、疑問がわき起こった」(20日夜の記者会見)と、気持ちは変化したという。

 なぜ確証もないのに不安がそこまで募るのか。大阪市内で不妊治療を手がける西川吉伸医師は「受精卵や妊娠の状態だけから、別人のものと見分けるのは不可能。何をもって判断したのか、理解に苦しむ」と話す。

 ◆なぜ絨毛検査しなかったのか◆

 別人の受精卵を移植したという疑問が高まり、院長に報告したのは昨年10月31日。夫婦に伝えたのが11月7日。最終月経から数えて妊娠9週目だった。

 この時点で、胎児の親を確かめる手段としては、胎盤のもとになる 絨毛 ( じゅうもう ) を調べる方法があった。12〜18週に行う羊水検査に比べて技術的に難しく、流産のリスクが数%あるが、国内でも年間100件程度行われている。川田医師は「日本ではほとんど実施例がなく、危険」として提案しなかった。中絶後の胎児のDNAを調べることも、夫婦には提案していなかった。

[ 2009年2月22日7時48分 ]

697とはずがたり:2009/02/23(月) 01:56:16
>>695-697
う〜ん。。

親子確認、説明不十分だった疑い=妊娠9週でも可能−受精卵取り違え (時事通信)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/kagawa__20090222_6/story/090222jijiX970/

 香川県立中央病院(高松市)で体外受精をした20代女性に別の女性の受精卵を移植した可能性がある問題で、同病院が20代女性に経緯を説明した際、受精卵の親子確認法について十分説明しなかった疑いがあることが22日、分かった。

 同病院によると、女性に取り違えた可能性を伝えたのは昨年11月初旬で、女性は妊娠9週目だった。病院はその際、胎児の親の確認方法である羊水検査は妊娠15週目以降でないとできず、結果判明にはさらに2−3週間かかり、その後の人工妊娠中絶は母体にリスクがあると説明した。

 9週目でも可能な方法としては「絨毛(じゅうもう)検査」がある。同検査は、胎盤に付いている絨毛だけを採取するため、技術的に難しいとされるが、日本産科婦人科学会元会長で同学会倫理委員長も務めた青野敏博徳島大学長は「一般には羊水検査だが、絨毛検査は早い時期にできるので選択肢の1つだった」と指摘。また出生前診断に詳しい鈴森薫名古屋市立大学名誉教授は「このような時こそ絨毛検査をすべきだった」としている。

 同病院は絨毛検査については説明せず、女性は4日後に人工中絶したという。 

[時事通信社]

[ 2009年2月22日19時45分 ]

<受精卵取り違え>病院側、夫妻に説明後回し会議4回 (毎日新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/kagawa__20090222_6/story/22mainichiF0223m061/

 香川県立中央病院(高松市)の受精卵取り違え疑惑で、別人の受精卵で妊娠した可能性のある20代女性に取り違えの可能性があると説明するまでに病院側が計4回の会議を開いていたことが分かった。早期に親子鑑定できる可能性があったのに女性側に説明しなかった点について、会議では危険性を指摘した担当医の発言を優先。女性と夫に説明するまで初会議から1週間かかり、対応の遅れが議論を呼びそうだ。

 病院によると、会議は、担当の川田清弥医師(61)が疑惑について病院側に申告した昨年10月31日から、夫妻に説明する前日の11月6日までの間に開催。川田医師のほか、松本祐蔵院長ら7〜9人が出席した。

 初会合では川田医師が「受精卵を取り違えた可能性がある」と切り出すと出席者から「本当なのか」「なぜ起きたのか」など質問が相次いだ。親子鑑定の可能性について質問もあり、川田医師は子宮内の羊水を調べ、妊娠15週から可能になる「羊水検査」について説明。参加者は再度、経緯を整理して報告するよう川田医師に求め1時間半で終わった。

 3連休後の2回目の会合では他の鑑定方法がないか検討した。川田医師は、妊娠9〜11週でできる「絨毛(じゅうもう)検査」を紹介したが、「危険だし、正確に調査できる機関が見当たらない」と説明した。このため、女性側へ積極的に紹介できないと決めた。一方、参加者は「受精卵を取り違えたと判断した上で協議を進めざるをえない」との結論に達したという。

 3回目の会合で、「中絶する場合は早いほうがいい」と合意。11月6日に開いた4回目の会議で女性への説明用のメモを作成し、女性側に事態を説明するため電話で連絡した。

[毎日新聞2月22日]
[ 2009年2月22日21時44分 ]

698とはずがたり:2009/02/23(月) 13:41:42
こういうの雑誌名も書いて欲しいねぇ>米専門誌の電子版

複数インフルエンザ抗体の合成成功、万能ワクチンも可能に (読売新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_influenza__20090223_2/story/20090223_yol_oyt1t00018/

 インフルエンザ・ウイルスの複数のタイプに効く抗体を人工合成することに米ハーバード大などのチームが成功した。

 この抗体がウイルスを攻撃する仕組みを応用すると、万能ワクチンや抗ウイルス薬の開発も可能になる。米専門誌の電子版に研究成果が掲載された。

[ 2009年2月23日3時4分 ]

699とはずがたり:2009/02/23(月) 14:06:39
お疲れ様でした。と云いたい所ですけどこれからもお願いします,ですね。

地域貢献33年、阿仁病院の伴院長 来月で定年へ
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20090223h

阿仁地区の医療を支える伴實医師=北秋田市立阿仁病院

 北秋田市の阿仁地区で唯一の医療機関・市立阿仁病院(旧阿仁町立病院)を33年間、支えてきた外科医がいる。来月で定年を迎える伴(ばん)實(まこと)医師(67)だ。院長に就任して約30年。地域医療の灯を消すまいと、来年度以降も嘱託で勤務を続ける。「阿仁は第二のふるさと。できる限り手助けをしたい」と話している。

 平日午前中、阿仁病院の外科外来。伴院長は次々に訪れるお年寄りと世間話をしながら、手際よく処置する。「気さくな人柄。いつも親身になってくれる」と、腰痛で診察を受けた女性(72)。伴院長の肝いりで1977年に設置されたリハビリ病棟では、多くのお年寄りが機能回復に励んでいる。

 伴院長は弘前市生まれ。北秋田市の北秋中央病院に勤務後、76年に当時の阿仁町立病院に赴任。数カ月後に同病院長が病に倒れ、町唯一の開業医も急逝したため、町内でただ1人の常勤医となった。

 唯一の常勤医としての期間は約8年。平日の午前は80?100人の外来診療をこなし、午後は入院患者を処置。奥阿仁方面への出張診療や学校健診に駆け回ったほか、休日も往診に出向いた。院長となった79年以降は、町による病院の赤字補てん額が徐々に削減され、経営に頭を悩ませてきた。

 激務で体調を崩すこともあったが、伴院長は「つらい、苦しいというより、やりがいがあった」と語る。その上で、「これまで医師を派遣してくれた大学をはじめ県や町、同僚ら多くの支援があったおかげでやり遂げられた」と強調する。

 現在の常勤医は、伴院長と内科医の滝澤信副院長(36)の2人体制(歯科医除く)。医師不足のため、同病院は一昨年5月から入院患者受け入れを休止したものの、高齢化率46%(2009年1月現在)と過疎化が顕著な阿仁地区の1次医療機関として、欠かせない役割を担っている。
(2009/02/23 11:43 更新)

700とはずがたり:2009/02/23(月) 14:07:31

急患の8%が3回以上拒否される 都内、医療機関の受け入れ
http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009022301000317.html
 東京消防庁が昨年12月の6日間に救急搬送した患者延べ9414人の8・3%に当たる779人が、医療機関から3回以上受け入れを拒否されていたことが23日、総務省消防庁の調査で分かった。同日午前、受け入れ拒否問題を議論する検討会の作業部会に報告された。

 2007年に奈良県の妊婦が医療機関をたらい回しにされ死産したケースと同様、10回以上の拒否もこのうち60人おり、3人は23回以上にわたり断られていた。

 拒否理由は「手術・患者対応中」や「ベッドが満床」が目立つ。地方に比べ医療体制が充実しているといわれる東京で拒否問題の深刻な実態があらためて浮かび上がった。全国的にも受け入れ態勢の拡充が求められそうだ。

 調査では緊急性が高い(1)重症以上(2)妊婦(3)15歳未満の子ども−などの患者も個別に検証した。この結果、現場から医療機関までおおむね30分以上かかる3回以上の拒否は、重症以上で6・9%(51人)、子どもでも3・5%(24人)あったが、いずれも全体の平均は下回った。

 これに対し妊婦は「搬送数が少なく、一概に比率が高いかどうかは判断できない」(消防庁)とされるものの、16・7%(5人)と高い。
2009/02/23 11:35 【共同通信】

701とはずがたり:2009/02/24(火) 01:05:12
田沢湖町主導の合併だったような印象だが角館病院の方が本院として残るのは常識的で評価できるけど,将来老朽化で建て直す時はもっと旧田沢湖町よりに建てて完全に統合すると良いのではないか。30分は確かに長い気もする。

救急再開願い遠く 田沢湖病院、仙北市が「分院」化案
急患受け入れ再開の要望が強い田沢湖病院
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/02/20090222t41005.htm

位置図
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/medical/20090222ea01.jpg

 二つの市立病院を抱える秋田県仙北市は新年度から、角館総合病院(346床)を「本院」に、規模の小さい田沢湖病院(60床)を「分院」として、経営統合を図る計画を立てた。田沢湖病院を診療所にする案もあったが、病院の存続を強く求める住民に配慮した。住民は安堵(あんど)しつつも、「救急医療がなければ安全、安心な暮らしは保てない」と、急患受け入れ再開を訴えている。(秋田総局・鈴木拓也)

<搬送時間は31分>
 「息子が田沢湖病院に運ばれ、止血できていたらと思うと無念でならない」。病院近くの歯科医松田稔さん(55)は、長男護峰さん=当時(21)=の死をこう嘆く。

 護峰さんは2007年2月、同病院から約5キロの国道46号で軽乗用車を運転中、車線をはみ出してきた大型トラックと正面衝突した。護峰さんは、約20キロ離れた角館総合病院に着く直前で意識を失い、亡くなった。搬送時間は31分。現場から田沢湖病院までなら十分はかからない。

 松田さんは「救急治療は1分1秒を争う。田沢湖から角館までは遠すぎる。息子のように命を落とす人を出さないため、田沢湖病院で救急を再開してほしい」と話す。

<損失2億3000万円>
 救急医療の充実は住民だけでなく、観光業者も望んでいる。仙北市は、田沢湖や全国的に知られる乳頭温泉、玉川温泉を抱えるだけに、救急医療への願いは切実。

 玉川温泉の旅館役員、畠山米一さん(45)は「がん患者が病気を併発して運ばれることも多い。命が危ぶまれるのに、角館まで一時間以上かかるのは問題だ」と強調する。

 二つの病院は、診療報酬引き下げの影響などで、経営が厳しさを増す。06、07の両年度、田沢湖病院はともに約2億3000万円の赤字を計上。角館総合病院は、約1億4000万円と約7000万円の赤字だった。4月からの経営改革で、5年の移行期間中に両病院を統合し、経営の改善を図る。

<希望者集まらず>
 ただ病院改革は、田沢湖病院の救急医療まで考慮していない。医師不足のため06年9月からやめた急患受け入れは、復活のめどが立たない。田沢湖病院は3人の常勤医が大学病院の医師とともに、内科や外科、脳神経外科など9つの診療科を維持するのが精いっぱいなのだ。

 病院の統合で医師の派遣も行われるが、角館総合病院も5人程度の医師が不足している。同病院は4月から地元医師会と連携し、休日診療を開業医が担う制度を始めるが、田沢湖病院の急患まで診る余裕はない。

 田沢湖病院は「大学病院に働き掛け、人材紹介の民間企業にもお願いしているが、なかなか希望者はいない。医師が増えても、救急の知識と経験がある医師でないと、復活するのは難しいだろう」としている。

 病院改革で、経営が改善されない場合、田沢湖病院の診療所化が再浮上する可能性もある。田沢湖地区の住民らで組織する「市立田沢湖病院を存続する会」の幹事長稲田修さん(66)は、「病院が維持できて良かったが、救急医療を再開させないと意味がない。移行期間中に田沢湖と縁のある医師にお願いし、救急の再開につなげたい」と力を込める。
2009年02月22日日曜日

702とはずがたり:2009/02/24(火) 01:38:32

保戸島の後任医師決定 国東で開業 菅原医師 「地域医療に貢献を」
2009年2月24日 01:02
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/79099

 津久見市は23日、同市保戸島で唯一の医療機関「保戸島診療所」に勤務している内倉洋三医師(70)=別府市在住=の後任に、国東市で開業する菅原功一郎医師(57)=杵築市在住=が決まったと発表した。内倉医師が3月末で診療所院長を辞任するのを受け、市が後任を探していた。菅原医師が「地域医療に貢献したい」として応じた。

 離島医療に携わってみたいという思いを抱いていた菅原医師は、インターネットなどを使った津久見市の募集で状況を知り、決断したという。月‐木曜日までの週4日間、島に滞在し診療する。

 診療所は医師のいない状況が続いていた島に市が開設。市医師会に運営を委託し2006年4月に内倉医師が院長となった。内倉医師は週4日勤務し1日平均約65人を診察。週2日の当直勤務を行っていたが、体力的な問題などから辞任の意向を市に伝えていた。

 島は人口約1200人で65歳以上が4割近い。島民は再び医師のいない地域になる不安から、内倉医師に引き続き、診療してもらえるよう嘆願書を出していた。保戸島区長会の中村義人会長(68)は「全国的に医師不足が問題になる中、島に来ていただくことになり、とても感謝しているし、これでひと安心。長く島民の健康を診てもらいたい」と話していた。

=2009/02/24付 西日本新聞朝刊=

703とはずがたり:2009/02/24(火) 01:48:55
岡谷の病院統合:新病院、13年度目標に開院 施設集約で黒字化へ /長野
 ◇「改革プラン」中間報告
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20090222ddlk20040006000c.html

 赤字経営が続く岡谷市立岡谷病院(同市本町)と健康保険岡谷塩嶺病院(同市内山)の統合問題で、市は19日開かれた市議会全員協議会に「病院改革プラン」の中間報告を示し、統合し建設する新病院を13年度を目標に開院する方針を示した。

 中間報告などによると、経営効率化を図った上で、一般病床数を現在の2病院計491床から250床程度に減らす。建設予定地は岡谷病院隣接の文化センター跡地とする。

 また、新病院開院に先立ち、両病院を運営する市病院事業の赤字を早急に解消するため、10年4月を目標に両病院の規模・人員を縮小し、いずれかの病院に医療機能を集約する方針。

 市は05年度に統合基本計画を策定し、06年度に両病院の経営を統合。しかし、医師不足や診療報酬マイナス改定の影響で病院事業は赤字が続き、07年度に2億2000万円、08年度も3億円以上の赤字となる見通し。

 このため、総務省が公立病院改革プランで求める3年以内の黒字化が難しいばかりか「病院の存続自体が危ぶまれる」として、施設集約を急ぐこととした。集約によって11年度の黒字化を目指す。

 両病院は地域の中核病院。岡谷病院は診療科目29で、一般病床の他に療養、感染症病床を持つ。岡谷塩嶺病院は結核療養所が前身。心疾患に特化した機能を持ち、診療科目17。市に経営委託されている。【武田博仁】

毎日新聞 2009年2月22日 地方版

704とはずがたり:2009/02/24(火) 18:44:13
面白い試みですが実際機能するのでしょうかねぇ?

医師バンク:首都圏で“代打”募集 秋田県が発足へ
http://mainichi.jp/select/today/news/20090224k0000e040070000c.html?link_id=TT003
2009年2月24日 15時00分 更新:2月24日 15時00分

 医師不足の中で激務をこなす地元勤務医の負担を軽減しようと秋田県は、首都圏の医師に登録してもらったうえで、1日単位で支援に入ってもらう「ドクターショートサポートバンク」を3月にも発足させる。県内の開業医も登録対象となるが、最初から県外での医師確保に重点を置くのは全国的にも珍しいという。【百武信幸】

 県によると、県東京事務所に担当2人を配置して人材確保にあたる。労働局の許可を得たうえで無料職業紹介所としてバンクを開設。医療機関から医師派遣の要請があったとき、登録者の中から診療科目や日程が合う医師がいれば仲介する。

 06年末の厚生労働省調べでは、県の人口10万人当たりの医療施設従事医師数は188.9人で全国34番目。過疎化や高齢化も急速に進んでおり、慢性的な医師不足対策として常勤医や数カ月勤務の非常勤医師確保に力を入れてきたが困難な状況。地元の開業医による支援にも限界があり、過酷な勤務状況に耐えられずに勤務医が辞めて現場の負担がさらに増えるという負の連鎖を生んでいる。

 バンクは、勤務医が休養したり学会のため出張できる環境を作ることで、医療現場の崩壊を食い止めることを目指す。秋田組合総合病院(秋田市)の坂本哲也・名誉院長は「猫の手も借りたいほど厳しい。実現すれば大変ありがたい」と話す。

 県内の医師を登録対象として同様の制度を07年4月に始めた新潟県医師会の場合、県外の医師も含めて21人が登録。07年度に3件、08年度は18件の利用があった。

705とはずがたり:2009/02/24(火) 18:54:05
根室市ですか産科空白地帯とは。。

医療クライシス:北海道緊急事態/1 産科空白地区・根室 /北海道
http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20090213ddlk01040253000c.html
 ◇分娩中止2年、再開メド立たず
 ◇病院遠く車内で出産

 「ここで産むしかない」。08年6月9日早朝、突然の陣痛に襲われた渡辺愛(まな)さん(18)は、根室市内の実家から約120キロも離れた釧路市内の病院へ向かう途中、夫智明さん(29)の運転する自家用車の中で破水した。

 病院まで300メートルに迫ったところで赤ちゃんの頭が出てきた。智明さんは慌てて車を止め、自ら赤ちゃんを取り上げた。「オギャー」。元気な泣き声を上げた2750グラムの長男はそのままバスタオルにくるんだ。急いで病院の玄関前まで車を移動させ、待機していた医師に車内でへその緒を切ってもらった。

 根室市内は分娩(ぶんべん)できる医療機関のない「産科空白地区」。愛さんの出産予定日は6月21日だった。一歩間違えば母子の命にかかわる危険な状況。愛さんは「まさか車の中で産むことになるなんて。とにかく痛くて、一刻も早く病院に着いてくれることだけを考えていた」と振り返る。

 渡辺さん一家は今、智明さんが牛のひづめを整える牛削蹄師(ぎゅうさくていし)の資格を取るため根室管内中標津町に住む。智明さんは「できれば根室で開業したいけど、次の子を産むときのことを考えると……」。安心して子どもを産めない根室市に戻ることには二の足を踏んでいる。
     ◇
 根室市が産科空白地区になったのは、市立病院が分娩を中止した06年9月以降。妊婦健診は釧路赤十字病院から週2回、産婦人科医が派遣される市立病院で受けられたが、出産予定日の10日前までには釧路市や根室管内別海町、中標津町の病院に入院するケースが多い。同市の07年出生数は230人。産科医不在による最悪の事態は免れているものの、07年3月にも当時23歳の女性が約60キロ離れた別海町の病院へ向かう途中に「マイカー出産」したという。

 市立病院には今年1月、根室の緊急事態を聞きつけた産婦人科医の吉田孝さん(42)が広島県福山市から赴任した。しかし、分娩再開に必要な産科医2人体制を確保できるメドはまだ立っていない。
     ◇
 産婦人科医の不足は全国的に深刻で、96年に1万847人いた産婦人科医が06年には11・5%少ない9592人に急減した。この傾向は道内ではさらに顕著で、479人から381人へ20・5%減となっている。

 このため道内の産婦人科・産科の医療機関数も96年の255から05年は198まで減り、分娩を扱っているのは07年12月現在104。南檜山地域では出産できる機関がゼロとなり、道内31病院が指定されている「周産期母子医療センター」のうち市立函館▽道立江差▽滝川市立▽旭川赤十字の4病院は分娩を休止している状況だ。=つづく
   ×   ×
 医師不足や医療費削減、さらに自治体財政の悪化などによる「医療クライシス」が進んでいる。過疎化の進んだ地方だけでなく、札幌の都市部にも危機が潜む道内の現状を連載で報告する。
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 ■ことば
 ◇医師不足
 医師の総数が減っているわけではないが、産婦人科や小児科、外科など激務といわれる診療科の勤務医不足が全国的に社会問題化。特に地方の医師不足は深刻で、04年度から始まった新卒医師の臨床研修制度により大学医局から地方に派遣される医師が減ったことも背景にある。産婦人科医などは訴訟リスクの高さも敬遠され、不足に拍車がかかっている。厚生労働省は昨年、従来の医師抑制方針を転換し、医学部の定員増を打ち出した。

毎日新聞 2009年2月13日 地方版

706とはずがたり:2009/02/24(火) 18:54:21

医療クライシス:北海道緊急事態/2 未熟児救う高度治療 /北海道
http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20090214ddlk01040161000c.html
 ◇NICU増えても医師不足
 ◇都市部にも「落とし穴」

 小さな命が懸命に生きようとしていた。
 1月下旬、札幌市中央区の市立札幌病院9階にある新生児集中治療室(NICU)を特別に見せてもらった。体温や脈拍をチェックするモニターがずらりと並び、プラスチックのふたに覆われた九つの保育器は、鼻や口に細い管を入れられた小さな赤ちゃんたちで満床状態。元気な泣き声は聞こえず、室内は静寂に包まれていた。
     ◇
 07年11月15日夜、札幌市北区の女性宅で生まれた未熟児の受け入れ要請があったときも満床だった。同病院には、NICUでの治療が一段落した赤ちゃん用の回復期病床(GCU)が32床あり、比較的状態の落ち着いた子をGCUに移すことも考えられたが、当日は1人しかいない新生児科の当直医が治療で手が離せなかったため受け入れを断ったという。

 この未熟児はほかの6病院でも受け入れを断られ、119番通報から約1時間半後、同市手稲区の病院に搬送されたときには心肺停止状態で、後日、死亡した。札幌ほど新生児の治療体制が整っていない地域では、NICUが満床でもGCUをやり繰りするなど無理をしてでも受け入れているのが実情。市立札幌病院新生児科の服部司部長は「(札幌市内には)他にも高度な医療を行う病院が複数あるという状況が落とし穴だった」と救急・病院間の連携のまずさを認める。
     ◇
 同市ではその後、市産婦人科医会が産科救急の輪番制から撤退する事態となったため、市夜間急病センターに助産師2人を配置し、救急搬送可能な病院の情報を集約して救急隊と連携する新システムを08年10月から導入。妊婦・新生児の受け入れ拒否は起こらなくなっている。しかし、市産婦人科医会の遠藤一行会長は「患者の生命に危険が及ぶ問題が起きないとは限らない」と指摘する。NICUと小児科・新生児科の医師数を増やさない限り根本的な解決にならないからだ。

 医学の進歩により数百グラムの体重で生まれた超未熟児も救えるようになり、一方でリスクの高まる40歳以上の高齢出産も増加。2500グラム未満の未熟児の出生割合は札幌市内で88年の6・8%から06年は9・7%に増えた。市立札幌病院は09年度にNICUを6床、北海道大学病院も3月までに3床増やす計画だが、NICUの需要を賄える保証はない。新生児科医を含む道内の小児科医は06年12月末現在1117人。10年間で351人も減っており、ここでも医師不足が大きな壁となって立ちはだかる。=次回は16日に掲載します
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 ■ことば
 ◇NICU

 未熟児や重い病気を抱えた新生児を24時間体制で治療する新生児集中治療室。国は年間出生数1000人当たり3床を整備基準とし、病床数に応じた医師・看護師数の配置を求めている。札幌市を含む道央圏には104床あり、国の基準(78床)は上回るものの、医師・看護師数も満たすのは57床にとどまる。道内のほかの医療圏も道北27床▽オホーツク15床▽釧路・根室15床▽十勝13床▽道南12床で基準に達しているが、医師・看護師数を満たす施設は半数もない状況だ。

毎日新聞 2009年2月14日 地方版

707とはずがたり:2009/02/24(火) 18:54:36

医療クライシス:北海道緊急事態/3 揺らぐ救急体制 /北海道
http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20090216ddlk01040087000c.html
 ◇搬送高速化へ、ドクターヘリ増機
 ◇「激務」と「撤退」の悪循環

 救急車で運ばれた高齢の女性は激しい頭痛を訴えた。今月9日午後10時ごろ、「札幌東徳洲会病院」(札幌市東区)。会話はできるものの日付を思い出せないなど意識障害が見られる。「ただの頭痛じゃない」。救急総合診療部の松田知倫医師(30)はクモ膜下出血と診断し、脳外科の緊急手術を手配した。隣の診察ブースでは、泥酔して転倒したという男性患者が「帰らせろ」と看護師にわめき散らしていた。

 当直医は午前9時から日中の勤務につき、そのまま夜間の当直に入る。合間に1〜2時間の仮眠をとって翌日の午後6時まで働く。月5回の当直勤務につくという松田医師は「救急当番日の当直勤務は全く仮眠が取れないこともある」とこぼす。同病院が年間に受け入れる救急搬送数は01〜06年度は4000件前後で推移していたが、07年度は5572件に急増し、08年度は7500件を超える見通しだ。

 一方で札幌市の救急車出動件数は05年の7万5939件をピークに減少しており、08年は6万9875件。しかし、救急輪番制に参加する病院数が現行制度の始まった04年の77から08年は58に減ったため、救急搬送が特定の病院に集中するようになっている。清水洋三院長は「このペースで急患が増え続ければ、拒否せざるを得ない場面が出てくるかもしれない」と危機感を募らせる。
     ◇
 札幌市消防局が07年に搬送した入院期間3週間以上の重症患者2553人のうち、受け入れを2回以上拒否された患者は66人に上り、6、7回も断られて搬送先が決まったケースもあった。この状況は、札幌の総合病院に重篤な患者を受け入れてもらうことの多い近隣自治体の住民にも不安を広げている。
 24時間救急対応している「おたる北脳神経外科」(小樽市)に重い心臓疾患の50代男性が運び込まれたのは昨年3月の日曜早朝。遠山義浩院長は電話で転送先を探したが、「ICU(集中治療室)が満床」「手術スタッフが足りない」などの理由で4病院に断られ、札幌市中央区の病院から「受け入れ可能」の返事をもらうまで約1時間を要した。男性は約10時間に及ぶ手術で命を取り留めたが、遠山院長は「救急医療はいつ崩壊してもおかしくない。まるでロシアンルーレットだ」と指摘する。
     ◇
 札幌で救急当番病院からの撤退が相次いでいる背景にあるのは、やはり外科など激務の診療科を中心とした医師不足だ。撤退がさらなる激務を招く悪循環。地方の医師不足はさらに深刻で、特に北海道は国土の22%を占める広大な面積が救急医療体制の足かせとなる。そのため導入が進められているのが、医師が治療しながら高速で搬送できるドクターヘリだ。

 現在、道内で配備されているのは道央圏の1機だけだが、道は道北、道東圏に1機ずつ計2機を追加配備する経費5億円を09年度予算案に計上する方針。「旭川赤十字病院」(旭川市)の住田臣造副院長は「(救急搬送に時間がかからなければ)助けられた患者は年間10人以上はいる。今まで救えなかった命を救うことができる」と期待を寄せる。=つづく
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 ■ことば
 ◇救急医療体制

 救急医療は病状やけがの程度に応じて、入院の必要がない軽症患者(1次救急)▽入院の必要な重症患者(2次救急)▽入院や手術が必要な重篤患者(3次救急)の3段階に分けられ、救急隊が搬送先を決定する。道内の1次救急の医療機関数は1643施設(08年3月現在)で近年、大きな変動はないが、2次救急は医師不足の影響を受け03年より22施設減少し291施設(08年10月現在)。3次救急を担う救命救急センターは道央圏に4施設、残る5医療圏(道南、道北、オホーツク、十勝、釧路・根室)に各1施設ある。

毎日新聞 2009年2月16日 地方版

708とはずがたり:2009/02/24(火) 18:54:50

医療クライシス:北海道緊急事態/4 赤字に苦しむ自治体病院 /北海道
http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20090217ddlk01040217000c.html
 ◇医師・看護師確保へ市民団体も
 ◇地域覆う「不安」「不満」

 「近くに総合病院があるのは何より安心。もし病院がなくなったら、市外への通院なんて無理」

 厳冬期を迎えた留萌市。市立病院(同市東雲町)の外来診療に訪れた市内の独り暮らしの70代女性は不安そうに語る。08年度末で35億円に達する累積赤字が市財政を破綻(はたん)寸前に追い込んでいるからだ。

 同病院は01年の新築・移転を機に健全経営を目指したが、診療報酬引き下げなどの影響で02年度には6億6900万円の赤字が発生。その後も診療報酬の引き下げが続いたうえ、臨床研修制度の改正で全国的に医師不足が深刻化。同病院でも03年に34人いた常勤医が25人に減った。

 さらに重くのしかかるのが、留萌管内をカバーする第2次医療圏のセンター病院という位置付けだ。09年度は経費削減のため形成外科の休診が濃厚になっているものの、不採算部門の救急、小児、産婦人科を閉鎖するわけにもいかず、負債が膨らみ続ける。

 隣接する増毛町の医療関係者は「市立病院がなくなれば地域医療は崩壊する」と懸念するが、留萌市が周辺町村に病院運営費の負担を求める交渉は難航。一方で同市が1月に策定した財政健全化計画には市税の引き上げや温水プールの休止などの行政サービス縮減が盛り込まれた。病院の負担が生活を圧迫する現状が市民をいら立たせ「病院は民間に売ればいい」などの声もくすぶる。
     ◇
 留萌市立病院に限らず、道内80市町が運営する93の自治体病院は地域の基幹病院として民間が敬遠する不採算部門を担うケースが多い。医師不足や患者減少もあって経営は悪化傾向にあり、全体の約7割が赤字。07年度末の累積赤字は合計1460億円に上り、留萌市の27億円のほか、函館市38億円▽小樽市37億円▽赤平市29億円▽釧路市24億円▽美唄市23億円と財政難に苦しむ自治体がずらりと並ぶ。

 国が07年12月に策定した「公立病院改革ガイドライン」は病床利用率の低い病院に対し病床数の削減や診療所化などの規模縮小・合理化を求めており、道も昨年1月、「自治体病院等広域化・連携構想」を策定。自治体病院の機能を近隣自治体同士で集約するよう提案している。
     ◇
 「財政難の原因は行政の見通しの甘さにある。しかし、批判は簡単。市民も病院の現状を知ろうとしていなかった」

 窮地の留萌市立病院を救おうと08年5月に結成された市民団体「留萌がんばるかい」(会員19人)の代表、沢田知明さん(41)=元留萌青年会議所理事長=は市立病院の存在を「街の魅力」として再評価するよう市民に呼びかける。

 病気になると札幌や旭川の総合病院を受診する市民も多く、そうした傾向が病院の赤字に拍車をかけていると考えた沢田さんたちは独自の広報紙を08年10、12月の2回、各1万2900部作成し新聞折り込みで配布した。さらに会員の人脈を頼りに研修医を1人確保。札幌の看護学生を対象に見学ツアーを企画したり、道立留萌高校に説明に行くなど看護師確保にも奔走している。

 地域医療を住民の手で守ろうとする新たな取り組みだ。=つづく
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 ■ことば
 ◇公立病院改革ガイドライン

 総務省が07年12月、病院事業を行う市町村に対し(1)経営の効率化(2)ほかの自治体病院との統廃合(集約化)(3)民間譲渡など経営形態の見直し−−などの「改革プラン」を08年度末までに策定するよう求めた指針。プランを策定すれば、累積債務について返済期間7年間で無利子の「病院特例債」への借り換えが認められるメリットもある。対象となる道内80市町のうち、08年12月末現在6市町が策定済みで、残る市町も年度内に策定する見通し。ただ、指針が求める集約化に対しては、住民の通院が難しくなる地域に慎重論が根強い。

毎日新聞 2009年2月17日 地方版

709とはずがたり:2009/02/24(火) 18:55:08
僻地と分娩位漢字で頼む。

医療クライシス:北海道緊急事態/5 縮小続く拠点病院 /北海道
http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20090218ddlk01040239000c.html
 ◇公的サポート薄く
 ◇「使命」と「経営」のはざまで苦悩
 市立釧路総合病院(647床)や釧路赤十字病院(489床)などの大病院が集まる道東の医療拠点・釧路市。ここで20年以上、夜間・休日の救急医療を担ってきた釧路市医師会病院(126床)の運営から市医師会が撤退することになった。非営利の社団法人が運営する公的性格の強い病院だが、救急医療の負担に耐えきれず、医師不足の大波にのみ込まれた。
 同病院は85年12月設立。地域の医療機関と連携して入院患者の受け入れや救急医療を行う「地域医療支援病院」に指定されているほか、災害時の救急医療を担う協定を市と結ぶなど、公的役割を果たしてきた。06年度までは釧路市から救急医療負担金として毎年1億4700万円の補助を受けていたが、救急当直などの激務が敬遠され医師不足が深刻化。07年度からは救急医療の「拠点」を返上せざるを得なくなり、救急医療の3分の2をほかの病院が肩代わりするようになった。
 さらに収入の6割を占める循環器内科の医師が08年4月から2人に半減。09年3月末の累積債務が6億円に膨らむ見通しとなり、医師10人のうち8人が今春までに大学病院に引き揚げられることが決まった。医師不足が収入減につながり、さらなる医師不足を招く悪循環に市医師会の西池彰会長は「今後の医師確保の見通しが立たなくてはどうしようもなかった」と肩を落とす。
 病院経営の有力な譲渡先も見つからず、今年1月に行われた入札では西池会長自らが経営する医療法人が落札、経営を引き継ぐことになった。廃院という最悪の事態は回避されたが、現状通りの救急医療体制が維持できるかは不透明な状況。市からは病院存続へ向けたヒトやカネなどの公的支援は最後までなかった。
     ◇
 医療法第31条に基づく「公的医療機関」に位置づけられるのは自治体病院のほか、道内では「日本赤十字社」「恩賜財団済生会」「厚生農業協同組合連合会」「北海道社会事業協会」の4法人が25市町で運営する計32施設。医師会の運営する病院も公的性格を持ってはいるが、正式な公的医療機関には含まれない。
 公的医療機関はへき地医療や救急などの不採算部門を担うことで公的助成を受けているが、それでも道内22施設が赤字運営となっている。北海道社会事業協会の岩内協会病院(後志管内岩内町)では06年度以降、赤字決算が続き、07年度には常勤の内科医がゼロとなるなど医師不足も深刻だ。
 水谷保幸院長は「このまま赤字が続けば、近い将来、病院をやめざるを得ない」と危機感を強める。同協会の高橋透理事長は「責任と負担は自治体病院と同様に増大して倒れる寸前なのに、公的なサポートは手薄い」と訴える。
 地域医療の「社会的使命」と「経営」のはざまで苦しむ病院は多い。=次回は20日に掲載します
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 ◇道内の主な病院の診療休止・縮小◇
06年 4月 市立小樽病院      小児科入院休止
       道立紋別病院      精神科・神経科入院休止
    7月 小樽協会病院      消化器内科一時休止
    9月 根室市立病院      分べん休止
   10月 江別市立病院      内科一時休止
       道立羽幌病院      分べん休止
07年 1月 道立江差病院      分べん休止
    2月 釧路労災病院      小児科・産婦人科休止
    3月 羅臼町国保病院     救急外来停止
    4月 夕張市立病院      公設民営の診療所化
       日鋼記念病院(室蘭市) 産婦人科休止
       遠軽厚生病院      呼吸器科休止
08年 3月 北見赤十字病院     内科一時休止
    3月 日鋼記念病院      救命救急センター廃止
    4月 道立紋別病院      救急受け入れ態勢を縮小
       羅臼町国保病院     病床(48床)廃止、診療所化

毎日新聞 2009年2月18日 地方版

710とはずがたり:2009/02/24(火) 18:56:10
>>705-710
6だけ毎日のサイトで見つからなかった。まぁちょっと捜しただけだけど。。

<医療クライシス>北海道緊急事態/6止 医師不足招いた「臨床研修制度」 /北海道
http://health.goo.ne.jp/news/20090220ddlk01040301000c.html
2009年 2月20日 (金) 13:00
 ◇大学病院が人材難に 医学部定員増など対策も後手

 「ドレーン(排液管)はどこに入れたの?」「化膿(かのう)性脊髄(せきずい)炎の原因は?」。研修医から矢継ぎ早に質問が飛ぶ。
 札幌市手稲区の手稲渓仁会病院で10日午前7時半から始まった指導医と研修医約30人の勉強会「モーニングレポート」。実際の症例を題材に治療方法を検討しスキルアップを図ろうと毎朝、開かれる。この日は転倒して救急搬送された患者の治療内容が担当の研修医2人から報告された。

 大学を卒業した医師が研修先を自由に選べる「臨床研修制度」の導入から5年。教育体制が整い、風邪から重病まで数多くの症例を診られる都市部の病院に人気が集まる一方、下積み期間が長く「実践」の機会が少ないとされる大学病院は研修医から見放された。

 手稲渓仁会病院で研修3年目を迎えた和田進さん(28)は「これまで80件近く手術を執刀した。大学だったら1件もできなかっただろう」と満足そうに語る。研修2年目の長谷田真帆さん(26)は「実践に加え学習の機会も充実している。将来も大学に戻ることは考えていない」と言い切った。ともに北海道大医学部の出身だ。
     ◇
 各地の病院で相次ぐ休診や分娩(ぶんべん)中止、救急当番からの撤退、搬送患者の受け入れ拒否――。その元凶となっている医師不足を深刻化させたのが、04年度から導入された臨床研修制度だ。

 それまで新米医師たちは出身大学の付属病院で研修するのが一般的だった。大学は潤沢な人材を背景に地方へ医師を派遣し、地域医療を支えた。しかし、臨床研修制度の導入で大学に残る卒業生が減り、道内で今春卒業予定の医学生のうち大学病院以外の医療機関を研修先に選択する学生は6割近くに達する。人材難に陥った大学が医師を地方から引き揚げている。

 危機感を強めた北大、札幌医大、旭川医大は研修を終えた若手医師を呼び戻す共同事業に着手。これまで医師を派遣する地方病院は大学ごとに系列化されていたが、今後は3大学で共有し、医師たちの「修行の場」となる病院の選択肢を増やすという。旗振り役の近藤哲・北大教授(腫瘍(しゅよう)外科学)は「若手医師はメリットがない限り戻らない。大学が選ばれるようなシステムを作るしかない」と力を込める。
     ◇
 臨床研修制度について、厚生労働省は10年度から必須科目を減らし、2年目の大半を希望の診療科での研修に充てられるよう見直す方針。専門医を早く育て、医師不足解消につなげるのが狙いだが、手稲渓仁会病院の酒井圭輔・臨床研修委員長は「医師に広い知識を身につけさせるという当初の理念はどこに行ったのか。促成栽培で医師は育たない」と批判する。北大病院の筒井裕之・卒後臨床研修センター長も「(10年度の研修医が)一人前になるのは3年後。その間に医療は崩壊してしまう」と悲観的だ。

 道や道内3大学は、医学部の定員増や将来の地方勤務を条件にした奨学金制度の導入など「あの手この手」を尽くす。しかし、こうした対策の効果が表れるのも数年先。目前の「医療クライシス」を解消する抜本策は講じられないまま、医療の現場は綱渡りの状況が続く。=おわり
   ×   ×
 この連載は高山純二、鈴木勝一、本間浩昭、山田泰雄、横田信行、横田愛、坂井友子が担当しました。
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 ■ことば
 ◇臨床研修制度
 04年度から始まった新人医師対象の研修制度。最低2年間で7診療科・部門を経験することが義務づけられている。従来は新人医師の大半が大学病院の各診療科(医局)に進み専門分野のみを学んでいたため「幅広い知識に欠ける」「患者との対話が不得手」などの批判があった。道内では3大学と67病院が臨床研修病院に指定されているが、都市部の大病院に研修医が集中する傾向が強く、志願倍率が約3倍になる病院がある一方、20病院は今春入る研修医がゼロとなる見通し。

711千葉9区:2009/02/24(火) 23:37:01
>>704
ターゲットは医師免許を持つ専業主婦とかですかね?
観光と同時にアピールしたら?2・3日働いて1日秋田観光的な

712とはずがたり:2009/02/24(火) 23:55:18
>>711
医師免許持つ主婦ぐらいセレブだと国内じゃあ観光にならないかもw
世界遺産の白神でも序でに見て貰いましょうかねぇ。。
冗談はさておき,実際どの程度応募があるんでしょうか,と心配せずには居られません。
新潟の先行例でも決して利用者数が多いようには見えませんし。。

713千葉9区:2009/02/26(木) 21:33:25
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090226-OYT8T00271.htm
免疫効かないHIVが増加
ワクチン開発見直しも
 遺伝子変異で人間の免疫が効きにくいエイズウイルス(HIV)が広がっていることが、熊本大などの国際チームによる8か国2000人の感染者調査で確認された。ワクチン開発戦略の見直しを迫る内容。26日付の英科学誌ネイチャーに掲載される。

 HIVが体内に入ると、細胞内で増殖を繰り返し、エイズが発症する。体内の免疫細胞は、感染した細胞内で、ヒト白血球抗原(HLA)と呼ばれる特殊なたんぱく質と結合したHIVを攻撃するが、ウイルス内のある遺伝子に変異が生じると、免疫細胞が攻撃できなくなる。

 研究チームはまず、特定のHLAが先天的にある感染者に注目。その細胞内の変異ウイルスを調べたところ、全体の96%から検出された。変異ウイルスがなぜ発生したかは不明だが、HLAのない感染者の29%からも検出された。HLAがある感染者の体内で変異ウイルスが増え、それが性感染などを通じ、HLAのない感染者に広がったらしい。

(2009年2月26日 読売新聞)

714千葉9区:2009/02/27(金) 21:23:52
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20090227-OYT8T00124.htm
北秋田市民病院 医師不足
常勤医半数のみ 全科一斉開業は絶望的
 2009年10月1日の開業に向け建設が進む北秋田市の北秋田市民病院が、医師不足の影響で、開業時に必要としていた31人の常勤医のうち半数しか確保できていないことがわかった。今後、新たに医師を確保できる見込みは低く、全診療科の一斉開業はほぼ絶望的だ。総事業費約91億円をかけた拠点病院はオープン時からつまずくことになる。

 岸部陞(すすむ)市長は26日の市議会定例会で、議員からの一般質問に対し、秋田大や弘前大(青森県弘前市)、都内の病院などに医師を派遣してもらうよう依頼に出向いたが、「条件が合わない」などの理由で医師確保が思うように進んでいない状況を説明した。議員が「構想を再度見直しては」と質問すると、4月に退任を決めている岸部市長は「新しい市長がもう一度考えるのではないか」と答えた。

 市民病院は、県内を8医療圏に区分した二次医療圏の中で拠点病院がなかった北秋田医療圏(北秋田市、上小阿仁村)の拠点病院として整備することを岸部市長が公約に掲げていた。

 病院の運営は、指定管理者に決まっているJA秋田厚生連が担い、現在、北秋田市で経営している北秋中央病院を廃止し、医師らスタッフを市民病院に移す。

 市医療推進課によると、確保できる医師は、北秋中央病院に勤務する15人しかめどが立っていないという。赤石利法課長は「診療科によっては、医師が集まり次第、順次開業するかたちになるだろう」と話している。

 市民病院は地上4階、地下1階、延べ床面積約2万5000平方メートル、320床。21の診療科を設け、地域がん診療拠点病院や地域救命救急センターとなる計画だ。

 しかし、医師が集まらなければ、こうした高度医療を担う中核病院の機能が果たせなくなる。大学卒業後の研修医を受け入れる臨床研修病院の指定も目指していたが、指導環境も整えられず、若手医師を確保できる見込みも立たない。

 北秋中央を含め県内で9病院を経営する厚生連の関係者は「ほかの厚生連病院も医師が足りず困っている。新しくて立派な病院だが、医師不足の病院では、医師一人の負担が大きくなり、今後も敬遠されてしまうだろう」と打ち明ける。

(2009年2月27日 読売新聞)

715とはずがたり:2009/02/28(土) 13:09:16

民間病院の過半数「運転資金が不足」 153病院回答
http://www.asahi.com/business/update/0228/TKY200902270414.html
2009年2月28日2時28分

 民間の病院団体が加盟病院を対象に実施した緊急の経営状況調査で、54%の病院が運転資金は不足していると回答したことがわかった。日本病院会などは「経済状況の悪化が悪影響を及ぼしている」として国に対策を求めている。

 同会が全日本病院協会、東京都病院協会と合同で1月に調べた。対象とした全国670病院のうち153病院から回答を得た。

 運転資金に関する質問では、「大幅に不足」が18%、「不足気味」が36%だった。不足と答えた病院に運転資金の使途を尋ねたところ、人件費が半分を占めていた。「新規借り入れが難しくなっている」と答えたのは48%。63%が資金繰りに苦しんだ経験があった。ただ、患者数は1年前とほぼ同じだった。

 東京都に限ると、62%が運転資金の不足を訴えた。都病院協会の河北博文会長は「診療報酬が全国一律なのに対し、東京は人件費などが高額で経営を圧迫する。地域医療に悪影響を与えかねない」としている。

716荷主研究者:2009/03/02(月) 01:32:11

http://jyoho.kahoku.co.jp/member/backnum/news/2009/01/20090119t15016.htm
2009年01月19日月曜日 河北新報
角膜再生研究を本格化 東北大、臨床応用4年以内目指す
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 東北大は新年度、患者本人の細胞から角膜組織を作り出して移植する治療法の研究を本格化させる。本人の細胞を用いることで、角膜提供者が現れるのを待つよりも素早い処置が可能になる。拒絶反応の低減も期待できるという。4年以内の臨床応用を目指す。

 大学院医学系研究科の西田幸二教授(眼科)のグループが中心となって取り組む。

 グループは既に、口の粘膜細胞から角膜表面の「上皮」細胞をシート状に再生し、患部に移植する治療法を実用化した。この技術を応用し、角膜のいちばん奥にある「内皮」の再生に挑む。

 上皮と内皮の間にある「実質」については、コラーゲンとヒトの細胞を組み合わせて代用することを検討している。最適な素材を見つけ出すため、大学院工学研究科との連携も進める。

 東北大によると、細菌に感染したり、薬品が目に入ったりして角膜が大きく傷んだ場合、現在は角膜移植しか有効な治療法はない。

 ドナーを待つ患者は2008年3月時点で約3000人。移植手術を受けることができても、拒絶反応に悩まされるケースがある。西田教授は「新しい治療法は本人の細胞を使うので拒絶反応の心配が少ない。視力低下に苦しむ人を1人でも多く助けたい」と話している。

717とはずがたり:2009/03/02(月) 17:53:56
この手のニュース一生懸命集めてるけど絶対漏れあるよなぁ。。

阿賀野市立水原郷病院:来月民営化は困難に /新潟
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20090301ddlk15040042000c.html

 阿賀野市の天野市栄市長は27日、4月を目標としていた市立水原郷病院の公設民営化が困難になったと明らかにした。運営譲渡先の県厚生連と、職員の処遇や経費負担で協議が難航しているため。天野市長は「できれば、年内には民営化を実現させたい」と述べた。

 同市によると、同病院の職員は、勤務医や看護師など計約260人。民営化された場合は、いったん市を退職し、厚生連の職員として再就職することになるが、勤務条件などで折り合わなかった。

 同病院は05年4月、時間外診療による慢性的な過重労働が原因で常勤医が27人から13人に半減。経営が悪化し、運営を民間に譲渡するため、県厚生連と協議を進めてきた。【黒田阿紗子】

毎日新聞 2009年3月1日 地方版


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