日本人は、なぜ自国の芸術家を支援しないのか?その理由としてよく挙がるのが経済だ。不動産バブルの崩壊以降、日本には、超富裕層が多く存在しなくなってしまった、と日本の若手芸術家を紹介する本を執筆するマサコ・シン氏は指摘する。シンワアートオークションの香港子会社「Asian Art Auction Alliance」のマネジング・ディレクターを務める倉田氏は、日本経済は依然として、美術家後援には資金を出さない年配者に支配されている、と語る。
ドガの彫刻作品「Petite danseuse de quatorze ans」は、1日夜開かれたクリスティーズの印象派・近代美術品オークションの前半に出品された。美術関連の情報を提供するアートネット・ドット・コムによると、サザビーズが2000年にロンドンで開催したオークションでの落札価格は770万ポンド(現在のレートで約9億6000万円)だった。ドガ没後のこの彫刻家のブロンズ像の最高額は09年2月に記録した1330万ポンド。
美術館を管理する同市の広報が3日、明らかにしたところによると、被害を受けた作品は同館に展示されている前衛芸術家マルティン・キッペンベルガー(Martin Kippenberger)氏のインスタレーション『When It Starts Dripping From the Ceiling(天井から、それが滴り始めた時)』で、評価額は80万ユーロ(約8600万円)。